JP2024013394A - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】可動体を光軸回りに回転可能に支持する回転支持機構において、転動体が転動する環状溝の形状精度を高める。【解決手段】振れ補正機能付き光学ユニット1において、可動体10を光軸回りに回転可能に支持する回転支持機構12は、金属製の第1部材51と樹脂製の第1レール50を備える第1複合部材25と、金属製の第2部材61と樹脂製の第2レール60を備える第2複合部材55と、第1レール50の第1環状溝53と第2レール60の第2環状溝54に挿入される転動体56を備える。第1複合部材25は、インサート成形により樹脂製の第1レール50を成形する際、第1部材51に設けられた第1穴74に入り込んだ樹脂が硬化した第1係合部76を備える。同様に、第2複合部材55は、第2レール60を成形する際、第2部材61に設けられた第2穴79に入り込んだ樹脂が硬化した第2係合部81を備える。【選択図】図8
Description
本発明は、カメラモジュールを光軸回りに回転させて振れを補正する振れ補正機能付き光学ユニットに関する。
携帯端末や移動体に搭載される光学ユニットの中には、携帯端末や移動体の移動時の撮影画像の乱れを抑制するために、カメラモジュールを備える可動体を、光軸回り、光軸と交差する第1軸回り、並びに光軸および第1軸と交差する第2軸回りに回転させるものがある。特許文献1には、この種の振れ補正機能付き光学ユニットが記載される。
特許文献1の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを備える可動体と、可動体を光軸回りに回転可能に支持する回転支持機構と、回転支持機構を介して可動体を第1軸回りおよび第2軸回りに回転可能に支持するジンバル機構と、回転支持機構およびジンバル機構を介して可動体を支持する固定体を有する。回転支持機構は、可動体に設けられた第1環状板部(プレートロール環状部)と、ジンバル機構に支持される第2環状板部(プレートホルダ環状部)とが光軸方向に対向しており、プレートロール環状部およびプレートホルダ環状部のそれぞれに設けられた円弧状断面の環状溝を球体が転動する。
特許文献1の振れ補正機能付き光学ユニットでは、回転支持機構は、転動体である球体が金属部材(プレートロール、プレートホルダ)に形成された円弧状断面の環状溝を転がることでベアリングとして機能する。球体が転がる環状溝は、金属部材を製造する際にプレス加工や切削加工などにより形成される。球体などの転動体が環状溝を転がるベアリングを用いる場合、回転負荷を低減させるためには、転動体が摺動する摺動面、すなわち、環状溝の内面の形状精度を高めることが要求される。
しかしながら、金属部材そのものにプレス加工や切削加工により環状溝を形成する構造では、転動面の精度を高めるために高精度な加工を行う必要がある。例えば、転動面の面租度(Ra値)の目標値を0.03とした場合、通常のプレス加工や切削加工による製造では達成が困難であり、高精度な加工を行う場合は加工コストや工数が増大する。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、可動体を光軸回りに回転させる回転支持機構を備える振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、回転支持機構に設けられた環状溝の形状精度を高めることが可能な構成を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の振れ補正機能付き光学ユニットは、カメラモジュールを備える可動体と、前記可動体を前記カメラモジュールの光軸を中心として回転可能に支持する回転支持機構と、前記回転支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、を有し、前記回転支持機構は、前記光軸を囲む第1環状板部が設けられた金属製の第1部材、および、前記第1環状板部に配置される樹脂製の第1レールを備える第1複合部材と、前記光軸に沿う方向を光軸方向とするとき、前記第1環状板部と前記光軸方向で重な
る第2環状板部が設けられた金属製の第2部材、および、前記第2環状板部に配置されて前記第1レールと前記光軸方向で対向する樹脂製の第2レールを備える第2複合部材と、前記第1レールに設けられた第1環状溝、および、前記第2レールに設けられた第2環状溝に挿入されて前記第1レールと前記第2レールとの間で転動する複数の転動体と、を備え、前記第1レールは、前記第1環状板部に設けられた第1穴または第1凹部に入り込んだ樹脂からなる第1係合部を備え、前記第2レールは、前記第2環状板部に設けられた第2穴または第2凹部に入り込んだ樹脂からなる第2係合部を備えることを特徴とする。
る第2環状板部が設けられた金属製の第2部材、および、前記第2環状板部に配置されて前記第1レールと前記光軸方向で対向する樹脂製の第2レールを備える第2複合部材と、前記第1レールに設けられた第1環状溝、および、前記第2レールに設けられた第2環状溝に挿入されて前記第1レールと前記第2レールとの間で転動する複数の転動体と、を備え、前記第1レールは、前記第1環状板部に設けられた第1穴または第1凹部に入り込んだ樹脂からなる第1係合部を備え、前記第2レールは、前記第2環状板部に設けられた第2穴または第2凹部に入り込んだ樹脂からなる第2係合部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、可動体を回転可能に支持する回転支持機構は、光軸方向に対向する第1複合部材と第2複合部材との間で転動体を転動させる構造である。第1複合部材と第2複合部材は、それぞれ、転動体が摺動する摺動面(環状溝)が樹脂製のレール(第1レールと第2レール)に設けられているため、摺動面を金属のプレス加工や切削加工により形成した場合と比較して、摺動面の形状精度を容易に高めることができる。これにより、可動体を光軸回りに回転させる際の回転負荷を低減させることができる。また、レール以外の部分は金属製とすることにより、複合部材(第1複合部材と第2複合部材)の強度を確保できる。さらに、樹脂製の第1レールおよび第2レールは、それぞれ、金属部材(第1部材と第2部材)に形成された穴または凹部に入り込んだ樹脂からなる係合部(第1係合部と第2係合部)を備えている。従って、金属部材に対するレールの抜け止めの効果が得られる。
本発明において、前記第1環状板部から突出して前記第1レールに食い込む第1抜け止め部、および、前記第2環状板部から突出して前記第2レールに食い込む第2抜け止め部の少なくとも一方を備えることが好ましい。このようにすると、金属部材(第1部材、第2部材)に対するレールの抜け止めの効果を高めることができる。
本発明において、前記第1環状板部を貫通する前記第1穴、および、前記第2環状板部を貫通する前記第2穴が設けられ、前記第1抜け止め部は、前記第1穴の縁に設けられ、前記第2抜け止め部は、前記第2穴の縁に設けられていることが好ましい。このようにすると、第1穴および第2穴を形成する際、バーリング加工等により容易に抜け止め部(立ち上がり部)を設けることができる。
本発明において、前記第1抜け止め部および前記第2抜け止め部は、前記光軸方向に対して傾斜する方向に突出することが好ましい。このようにすると、レールの抜け方向に対して傾斜した方向に抜け止め部が食い込むので、金属部材(第1部材、第2部材)に対するレールの抜け止めの効果が高い。従って、レールと金属部材とを強固に一体化させることができる。
本発明において、前記第1レールは、前記第1環状板部の内周縁に配置され、前記第2レールは、前記第2環状板部の内周縁に配置されることが好ましい。このように、摺動面を最も内周側の部位に設けることにより、摺動性が高まるので、回転負荷を低減させることができる。
本発明において、前記第1レールおよび前記第2レールのそれぞれには、径方向で反対側の2箇所にゲート痕が設けられていることが好ましい。このように、径方向で反対側の2か所にゲートを設けることにより、ゲートの数が少なくても成形不良を抑制できる。また、ゲートの数を少なくすることにより、摺動面にできるウエルドラインを少なくすることができるので、摺動性の低下を抑制できる。
本発明において、前記第1環状板部には、前記第1環状板部を貫通する前記第1穴が複数設けられ、前記複数の前記第1穴のうちの2箇所は、前記ゲート痕と周方向の位置が一
致し、前記第2環状板部には、前記第2環状板部を貫通する前記第2穴が複数設けられ、前記複数の前記第2穴のうちの2箇所は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致することが好ましい。このようにすると、抜け止め形状を設けるための穴をゲートとして利用することができる。従って、第1穴および第2穴を経由して樹脂を充填することが可能となり、摺動面である環状溝と干渉しない位置にゲートを設けることができる。
致し、前記第2環状板部には、前記第2環状板部を貫通する前記第2穴が複数設けられ、前記複数の前記第2穴のうちの2箇所は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致することが好ましい。このようにすると、抜け止め形状を設けるための穴をゲートとして利用することができる。従って、第1穴および第2穴を経由して樹脂を充填することが可能となり、摺動面である環状溝と干渉しない位置にゲートを設けることができる。
この場合には、前記ゲート痕と周方向の位置が一致する前記第1穴は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致しない前記第1穴よりも大きく、前記ゲート痕と周方向の位置が一致する前記第2穴は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致しない前記第2穴よりも大きいことが好ましい。このようにすると、第1穴および第2穴を経由して樹脂を充填することができる。また、ゲートとして利用されない穴は小さいため、第1部材および第2部材の強度低下を抑制できる。
本発明において、前記回転支持機構は、前記第1レールと前記第2レールとを前記光軸方向で接近させる力を付与する与圧機構を備え、前記与圧機構は、前記第1環状板部から外周側へ突出する第1突出板部と、前記第2部材の前記光軸回りの周方向の一部分に固定される与圧用磁石と、を備え、前記第1突出板部は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致し、前記第1突出板部は磁性金属からなり、前記与圧用磁石に吸引されることが好ましい。このようにすると、磁気吸引力によって第1レールと第2レールとを光軸方向で接近させることができる。また、与圧機構を構成する第1突出板部と与圧用磁石とは、いずれも光軸回りの周方向の一部分に設けられているため、与圧機構によって光軸回りにおける可動体の角度位置を規定できる。さらに、ゲートとして利用される第1穴を設けた部位は第1突出板部を設けたことにより幅が大きくなっているので、ゲートとして利用される第1穴を他の位置の第1穴よりも大きくした場合でも、第1部材の強度低下を抑制できる。
本発明において、前記可動体は、前記カメラモジュールの外周を囲む枠状のホルダを備え、前記第1部材は、前記第1環状板部から外周側へ突出し前記光軸方向に屈曲して前記ホルダに接続される第1延設部を備え、前記第1レールに設けられた前記ゲート痕は、前記第1延設部と周方向の位置が異なることが好ましい。このようにすると、第1レールを成形する際に、ゲートへのアクセスが第1延設部によって阻害されないように構成することができる。
本発明において、前記回転支持機構を前記光軸と交差する第1軸回りに回転可能に支持するとともに、前記回転支持機構を前記光軸および前記第1軸と交差する第2軸回りに回転可能に支持するジンバル機構を備え、前記第1複合部材は、前記可動体に設けられ、前記第2複合部材は、前記ジンバル機構によって前記第1軸回りに回転可能に支持されることが好ましい。このようにすると、ジンバル機構の内側に回転支持機構が配置されるので、ジンバル機構の外側に回転支持機構を配置する場合と比較して、光軸回りに回転するユニットを小型化できる。従って、回転スペースを小さくできるので、振れ補正機能付き光学ユニットの外形を小型化できる。
本発明によれば、可動体を回転可能に支持する回転支持機構は、光軸方向に対向する第1複合部材と第2複合部材との間で転動体を転動させる構造である。第1複合部材と第2複合部材は、それぞれ、転動体が摺動する摺動面(環状溝)が樹脂製のレール(第1レールと第2レール)に設けられているため、摺動面を金属のプレス加工や切削加工により形成した場合と比較して、摺動面の形状精度を容易に高めることができる。これにより、可動体を光軸回りに回転させる際の回転負荷を低減させることができる。また、レール以外の部分は金属製とすることにより、複合部材(第1複合部材と第2複合部材)の強度を確保できる。さらに、樹脂製の第1レールおよび第2レールは、それぞれ、金属部材(第1
部材と第2部材)に形成された穴または凹部に入り込んだ樹脂からなる係合部(第1係合部と第2係合部)を備えている。従って、金属部材に対するレールの抜け止めの効果が得られる。
部材と第2部材)に形成された穴または凹部に入り込んだ樹脂からなる係合部(第1係合部と第2係合部)を備えている。従って、金属部材に対するレールの抜け止めの効果が得られる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した振れ補正機能付き光学ユニットの実施形態を説明する。
(全体構成)
図1は、振れ補正機能付き光学ユニット1の斜視図である。図2は、振れ補正機能付き光学ユニット1の分解斜視図である。図3は、カバー4を外した振れ補正機能付き光学ユニット1を被写体側から見た平面図である。図4は、カバー4およびベース5を外した振れ補正機能付き光学ユニット1の分解斜視図である。
図1は、振れ補正機能付き光学ユニット1の斜視図である。図2は、振れ補正機能付き光学ユニット1の分解斜視図である。図3は、カバー4を外した振れ補正機能付き光学ユニット1を被写体側から見た平面図である。図4は、カバー4およびベース5を外した振れ補正機能付き光学ユニット1の分解斜視図である。
図1、図2に示すように、振れ補正機能付き光学ユニット1は、カメラモジュール2を備える可動体10と、可動体10を外周側から囲む固定体11を備える。固定体11は、可動体10を外周側から囲む枠状のケース3と、ケース3にカメラモジュール2の被写体側から固定されるカバー4と、ケース3にカメラモジュール2の反被写体側から固定されて可動体10を反被写体側から覆うベース5を備える。また、振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10から引き出されるフレキシブルプリント基板6と、ケース3の外周面に沿って引き回されるフレキシブルプリント基板7を備える。
振れ補正機能付き光学ユニット1は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ドライブレコーダー等の光学機器や、ヘルメット、自転車、ラジコンヘリコプター等の移動体に搭載されるアクションカメラやウエアラブルカメラ等の光学機器に用いられる。このような光学機器では、撮影時に光学機器の振れが発生すると、撮像画像に乱れが発生する。振れ補正機
能付き光学ユニット1は、撮影画像が傾くことを回避するため、ジャイロスコープ等の検出手段によって検出された加速度や角速度、振れ量等に基づき、カメラモジュール2の傾きを補正する。
能付き光学ユニット1は、撮影画像が傾くことを回避するため、ジャイロスコープ等の検出手段によって検出された加速度や角速度、振れ量等に基づき、カメラモジュール2の傾きを補正する。
カメラモジュール2は、レンズ2aと、レンズ2aの光軸L上に配置された撮像素子2bを備える(図5、図6参照)。振れ補正機能付き光学ユニット1は、レンズ2aの光軸L回り、光軸Lと直交する第1軸回り、並びに、光軸Lおよび第1軸R1と直交する第2軸回りにカメラモジュール2を回転させて振れ補正を行う。
以下の説明では、互いに直交する3軸をX軸、Y軸、Z軸とする。X軸に沿う方向をX軸方向とし、Y軸に沿う方向をY軸方向とし、Z軸に沿う方向をZ軸方向とする。また、X軸方向の一方側を-X方向、他方側を+X方向とする。Y軸方向の一方側を-Y方向、他方側を+Y方向とする。Z軸方向の一方側を-Z方向、他方側を+Z方向とする。カメラモジュール2の光軸Lに沿う方向を光軸方向とするとき、Z軸方向は、光軸方向と一致する。-Z方向は、カメラモジュール2の反被写体側であり、+Z方向は、カメラモジュール2の被写体側である。第1軸R1および第2軸R2は、Z軸回り(光軸回り)で、X軸およびY軸に対して45度傾斜する。第1軸R1に沿う方向を第1軸方向とし、第2軸R2に沿う方向を第2軸方向とする。
振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10をZ軸回り(光軸回り)に回転可能に支持する回転支持機構12と、ジンバル機構13とを有する。ジンバル機構13は、回転支持機構12を第1軸回りに回転可能に支持するとともに、回転支持機構12を第2軸回りに回転可能に支持する。可動体10は、回転支持機構12およびジンバル機構13を介して、第1軸回りおよび第2軸回りに回転可能な状態で固定体11に支持される。
図3に示すように、ジンバル機構13は、ジンバルフレーム14と、ジンバルフレーム14と回転支持機構12とを第1軸回りに回転可能に接続する第1接続機構15を備える。第1接続機構15は、ジンバルフレーム14の第1軸方向の両側に設けられている。また、ジンバル機構13は、ジンバルフレーム14と固定体11とを第2軸回りに回転可能に接続する第2接続機構16を備える。第2接続機構16は、ジンバルフレーム14の第2軸方向の両側に設けられている。
また、振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10を第1軸回りおよび第2軸回りに回転させる振れ補正用磁気駆動機構20を備える。図3に示すように、振れ補正用磁気駆動機構20は、可動体10に対してX軸回りの駆動力を発生させる第1振れ補正用磁気駆動機構21と、可動体10に対してY軸回りの駆動力を発生させる第2振れ補正用磁気駆動機構22を備える。本形態では、第1振れ補正用磁気駆動機構21は、カメラモジュール2の-X方向に配置される。第2振れ補正用磁気駆動機構22は、カメラモジュール2の-Y方向に配置される。
可動体10は、第1軸回りの回転および第2軸回りの回転を合成することにより、X軸回りおよびY軸回りに回転する。これにより、振れ補正機能付き光学ユニット1は、X軸回りのピッチング補正、およびY軸回りのヨーイング補正を行う。
さらに、振れ補正機能付き光学ユニット1は、可動体10をZ軸回りに回転させるローリング補正用磁気駆動機構23を有する。図3に示すように、ローリング補正用磁気駆動機構23は、カメラモジュール2の-X方向および-Y方向の2箇所に配置される。
(固定体)
図1、図2に示すように、固定体11において、カバー4およびベース5は板状であり
、非磁性の金属からなる。カバー4およびベース5の外周縁には、ケース3の側に略直角に屈曲したフック8が形成されている。ケース3は樹脂製である。カバー4およびベース5は、ケース3の外周面に設けられた突起9にフック8を係止することにより、ケース3に固定される。ジンバル機構13およびカメラモジュール2は、カバー4の開口部4aの内側に配置され、カバー4から+Z方向に突出する。
図1、図2に示すように、固定体11において、カバー4およびベース5は板状であり
、非磁性の金属からなる。カバー4およびベース5の外周縁には、ケース3の側に略直角に屈曲したフック8が形成されている。ケース3は樹脂製である。カバー4およびベース5は、ケース3の外周面に設けられた突起9にフック8を係止することにより、ケース3に固定される。ジンバル機構13およびカメラモジュール2は、カバー4の開口部4aの内側に配置され、カバー4から+Z方向に突出する。
図2、図3に示すように、ケース3は、可動体10および回転支持機構12を外周側から囲む矩形の枠部18と、枠部18の+X方向に配置される矩形の配線収容部19を備える。枠部18は、X方向で対向する第1側板部181および第2側板部182と、Y方向で対向する第3側板部183および第4側板部184を備える。第1側板部181は第2側板部182の-X方向に位置する。第3側板部183は、第4側板部184の-Y方向に位置する。
図4に示すように、枠部18は、第2側板部182の-Z方向の端縁を切り欠いた切欠き部185を備える。可動体10の-Z方向の端部分からは、撮像素子2bに接続されるフレキシブルプリント基板6が+X方向に引き出されている。フレキシブルプリント基板6は、切欠き部185を通って枠部18の+X方向に引き出され、配線収容部19に収容される。フレキシブルプリント基板6は、配線収容部19の内側で複数回折り返された形状に引き回され、配線収容部19の外側へ引き出される。
図4に示すように、ケース3の第3側板部183には、第1コイル固定孔183aが設けられている。第1コイル固定孔183aには、第1コイル21Cおよび第3コイル23C1が配置される。ケース3の第1側板部181には、第2コイル固定孔181aが設けられている。第2コイル固定孔181aには、第2コイル22Cおよび第4コイル23C2が配置される。第1コイル21Cおよび第2コイル22Cは、周方向に長い長円形の空芯コイルである。第3コイル23C1および第4コイル23C2は、Z軸方向に長い空芯コイルである。
図3に示すように、第3側板部183に固定された第1コイル21Cと可動体10の-Y方向の側面に固定された第1磁石21MとはY方向で対向しており、第1振れ補正用磁気駆動機構21を構成する。また、第1側板部181に固定された第2コイル22Cと可動体10の-X方向の側面に固定された第2磁石22MとはX方向で対向しており、第2振れ補正用磁気駆動機構22を構成する。
可動体10の-Y方向の側面には、第1磁石21Mと並んで第3磁石23M1が固定されており、第3磁石23M1は第3側板部183に固定された第3コイル23C1とY方向で対向する。また、可動体10の-X方向の側面には、第2磁石22Mと並んで第4磁石23M2が固定されており、第4磁石23M2は第1側板部181に固定された第4コイル23C2とX方向で対向する。第3磁石23M1と第3コイル23C1の組、および、第4磁石23M2と第4コイル23C2の組は、ローリング補正用磁気駆動機構23を構成する。
第1コイル21C、第2コイル22C、第3コイル23C1、および第4コイル23C2は、フレキシブルプリント基板7に電気的に接続される。フレキシブルプリント基板7は、枠部18の外周面に固定される。フレキシブルプリント基板7は、枠部18における第3側板部183、第1側板部181、および第4側板部184の外周面に沿って引き回され、配線収容部19の側面へ延びる。
フレキシブルプリント基板7には、第1コイル21Cの中心と重なる位置(図4参照)、および、第2コイル22Cの中心と重なる位置(図示省略)の2箇所に磁性板17が固
定される。第1コイル21Cと重なる磁性板17と第1磁石21Mとは、可動体10をX軸回りの回転方向における基準角度位置に復帰させるための磁気バネを構成する。また、第2コイル22Cと重なる磁性板17と第2磁石22Mとは、可動体10をY軸回りの回転方向における基準角度位置に復帰させるための磁気バネを構成する。さらに、フレキシブルプリント基板7には、揺動位置センサおよび回転位置センサが配置される。振れ補正機能付き光学ユニット1は、これらのセンサの出力に基づき、可動体10のX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの回転方向における角度位置を取得する。
定される。第1コイル21Cと重なる磁性板17と第1磁石21Mとは、可動体10をX軸回りの回転方向における基準角度位置に復帰させるための磁気バネを構成する。また、第2コイル22Cと重なる磁性板17と第2磁石22Mとは、可動体10をY軸回りの回転方向における基準角度位置に復帰させるための磁気バネを構成する。さらに、フレキシブルプリント基板7には、揺動位置センサおよび回転位置センサが配置される。振れ補正機能付き光学ユニット1は、これらのセンサの出力に基づき、可動体10のX軸回り、Y軸回り、Z軸回りの回転方向における角度位置を取得する。
(ジンバル機構)
図5、図6は、振れ補正機能付き光学ユニットの断面図である。図5は、図3のA-A位置で切断した断面図であり、図6は、図3のB-B位置で切断した断面図である。
図5、図6は、振れ補正機能付き光学ユニットの断面図である。図5は、図3のA-A位置で切断した断面図であり、図6は、図3のB-B位置で切断した断面図である。
図3、図6に示すように、枠部18の第2軸方向の対角位置には、それぞれ、ジンバルフレーム14と固定体11とを第2軸回りに回転可能に接続する第2接続機構16が設けられる。図4,図6に示すように、枠部18の第2軸方向の対角位置に設けられた一対の凹部161には、それぞれ、第2ジンバルフレーム受け部材162が固定される。第2ジンバルフレーム受け部材162は、球体163と、球体163が固定される第2スラスト受け部材164を備える。図6に示すように、第2ジンバルフレーム受け部材162を凹部161に固定することにより、球体163が第2軸R2上の位置で固定体11に支持される。ジンバル機構13を組み立てる際、第2ジンバルフレーム受け部材162の内周側にジンバルフレーム14を挿入して第2軸R2上で球体163に点接触させる。これにより、第2接続機構16が構成される。
図3、図5に示すように、可動体10に対して第1軸方向の両側には、それぞれ、ジンバルフレーム14と回転支持機構12とを第1軸回りに回転可能に接続する第1接続機構15が設けられる。図4、図5に示すように、第1接続機構15は、可動体10に対して第1軸方向の両側において回転支持機構12に固定される第1ジンバルフレーム受け部材151を備える。図5に示すように、第1ジンバルフレーム受け部材151は、球体152と、球体152が固定される第1スラスト受け部材153を備える。第1スラスト受け部材153を回転支持機構12に固定することにより、球体152が第1軸R1上の位置で回転支持機構12によって支持される。ジンバル機構13を組み立てる際、第1ジンバルフレーム受け部材151の内周側にジンバルフレーム14を挿入して第1軸R1上で球体152に点接触させる。これにより、第1接続機構15が構成される。
ジンバルフレーム14は、金属製の板バネからなる。図4、図5、図6に示すように、ジンバルフレーム14は、可動体10の+Z方向に位置するジンバルフレーム本体部140と、ジンバルフレーム本体部140から第1軸方向の両側に向かって突出して-Z方向に延びる一対の第1軸側延設部141と、ジンバルフレーム本体部140から第2軸方向の両側に向かって突出して-Z方向に延びる一対の第2軸側延設部142を備える。ジンバルフレーム14は、ジンバルフレーム本体部140の中央をZ軸方向に貫通する開口部143を備える。
図5に示すように、一対の第1軸側延設部141のそれぞれは、第1軸R1上において、第1軸方向を可動体10の側に向かって内周側に窪む第1軸側凹曲面144を備える。また、第1軸側延設部141は、第1軸側凹曲面144の-Z方向に、外周側へ向かう方向へ突出する突出部146を備える。図4、図6に示すように、一対の第2軸側延設部142のそれぞれは、第2軸R2上において、第2軸方向を可動体10の側に向かって内周側に窪む第2軸側凹曲面147を備える。また、図4に示すように、第2軸側延設部142は、第2軸側凹曲面147の+Z方向に、周方向の両側の縁を切り欠いた一対の切欠き148を備える。
図4、図5に示すように、第1スラスト受け部材153は、Z軸方向に延びる板部154と、板部154の周方向の両側の側縁から可動体10側へ屈曲した一対の腕部156を備える。板部154には球体152が溶接により固定される。一対の腕部156の先端は、回転支持機構12に溶接により固定される。回転支持機構12は、可動体10の第1軸方向の両側において-Z方向に延びる一対の第2延設部64を備えており、第1ジンバルフレーム受け部材151は、一対の腕部156の先端が第2延設部64の先端に溶接により固定される。
ジンバル機構13を組み立てる際には、ジンバルフレーム14の第1軸側延設部141を内周側に撓ませて第1ジンバルフレーム受け部材151の内周側に挿入する。これにより、第1軸側延設部141は外周側へ付勢されるので、各第1軸側延設部141の第1軸側凹曲面144と第1ジンバルフレーム受け部材151の球体152とは、接触した状態を維持できる。また、第1軸側延設部141の先端に設けられた突出部146は、第1ジンバルフレーム受け部材151における板部154の-Z方向の縁よりも外周側に突出する。これにより、第1ジンバルフレーム受け部材151からジンバルフレーム14が+Z方向に抜けることが防止される。
図4、図6に示すように、第2スラスト受け部材164は、Z軸方向に延びる板部165と、板部165の-Z方向の端部から可動体10側へ屈曲した足部166と、板部165の周方向の両側の側縁から可動体10側へ屈曲した一対の腕部167を備える。板部165には球体163が溶接により固定される。また、足部166の周方向の両端から+Z方向へ屈曲した足部屈曲部168を備える。第2スラスト受け部材164をケース3の凹部161に固定する際、足部屈曲部168を周方向の中央に向けて撓ませながら第2スラスト受け部材164を凹部161に圧入する。
ジンバル機構13を組み立てる際には、ジンバルフレーム14の第2軸側延設部142を内周側に撓ませて第2ジンバルフレーム受け部材162の内周側に挿入する。これにより、第2軸側延設部142は外周側へ付勢されるので、各第2軸側延設部142の第2軸側凹曲面147と第2ジンバルフレーム受け部材162の球体163とは、接触した状態を維持できる。また、第2軸側延設部142の切欠き148が一対の腕部167の間に配置される。これにより、第2ジンバルフレーム受け部材162からジンバルフレーム14が+Z方向に抜けることが防止される。
(可動体)
図7は、可動体10および回転支持機構12を被写体側から見た斜視図である。図8は、可動体10および回転支持機構12の分解斜視図である。図9は、回転支持機構12の分解斜視図である。図7、図8に示すように、可動体10は、カメラモジュール2と、カメラモジュール2を保持する枠状のホルダ24と、ホルダ24に固定される第1複合部材25を備える。ホルダ24は樹脂製である。第1複合部材25は、回転支持機構12の一部を構成する。
図7は、可動体10および回転支持機構12を被写体側から見た斜視図である。図8は、可動体10および回転支持機構12の分解斜視図である。図9は、回転支持機構12の分解斜視図である。図7、図8に示すように、可動体10は、カメラモジュール2と、カメラモジュール2を保持する枠状のホルダ24と、ホルダ24に固定される第1複合部材25を備える。ホルダ24は樹脂製である。第1複合部材25は、回転支持機構12の一部を構成する。
図8、図9に示すように、第1複合部材25は、光軸Lを囲む環状の第1レール50と、第1レール50が固定された板金製の第1部材51を備える。第1部材51は磁性金属からなる。第1レール50は樹脂からなる。第1レール50は、第1部材51を金型内に配置してインサート成形を行うことにより製造され、第1部材51と一体化される。図9に示すように、第1レール50の-Z方向の端面には、第1環状溝53が設けられている。第1環状溝53は、第1レール50を樹脂で成形する際に、第1環状溝53の反転形状を備えた金型を用いることにより形成される。
図7、図8に示すように、第1部材51は、光軸Lを囲む第1環状板部26と、第1環状板部26から外周側へ突出しカメラモジュール2の外周側において-Z方向へ屈曲してホルダ24に接続される第1延設部27A、27Bを備える。第1延設部27Aは、第1環状板部26の-X方向および-Y方向の2箇所に配置される。第1延設部27Bは、第1環状板部26の+X方向および+Y方向の2箇所に配置される。第1延設部27Aが配置される角度位置は、振れ補正用磁気駆動機構20の第1磁石21Mおよび第2磁石22Mと、ローリング補正用磁気駆動機構23の第3磁石23M1および第4磁石23M2が配置される角度位置である。
第1延設部27Aは、第1環状板部26から外周側へ延びて-Z方向へ屈曲する第1延設部第1部分28Aと、第1延設部第1部分28Aの-Z方向の先端に接続され第1延設部第1部分28Aよりも周方向の幅が広い矩形の第1延設部第2部分29Aを備える。第1延設部27Bは、第1環状板部26から外周側へ延びて-Z方向へ屈曲する第1延設部第1部分28Bと、第1延設部第1部分28Bの-Z方向の先端に接続され第1延設部第1部分28Bよりも周方向の幅が広い第1延設部第2部分29Bを備える。
第1複合部材25は、2箇所の第1延設部第2部分29A、および、2箇所の第1延設部第2部分29Bがそれぞれホルダ24に固定される。第1環状板部26および第1レール50は、カメラモジュール2の外周部分に+Z方向から重なる。
図8に示すように、カメラモジュール2は、カメラモジュール本体部30Aと、カメラモジュール本体部30Aの中央から+Z方向に突出するカメラモジュール円筒部30Bを備える。カメラモジュール円筒部30Bにはレンズ2a(図5、図6参照)が収容される。ホルダ24は、カメラモジュール本体部30Aを外周側から囲んでいる。カメラモジュール円筒部30Bは、第1複合部材25における第1環状板部26の内側を通って+Z方向に突出し、ジンバルフレーム14の開口部143に配置される。
ホルダ24は、Y方向に平行に延びる第1側壁31および第2側壁32と、X方向に平行に延びる第3側壁33および第4側壁34を備える。第1側壁31は、第2側壁32の-X方向に位置する。第3側壁33は、第4側壁34の-Y方向に位置する。第2側壁32の-Z方向の端縁には、切欠き部32aが設けられている。撮像素子2bに接続されるフレキシブルプリント基板6は、カメラモジュール2の-Z方向の端部から、切欠き部32aを通って可動体10の+X方向へ引き出される。
ホルダ24の第1側壁31には第1磁石21Mおよび第3磁石23M1が固定され、第3側壁33には第2磁石22Mおよび第4磁石23M2が固定される。第1磁石21Mおよび第2磁石22Mは、Z軸方向に2極着磁される。第3磁石23M1および第4磁石23M2は、周方向に2極着磁される。
図3、図8に示すように、ホルダ24の第1側壁31および第3側壁33の外周面には、それぞれ、内周側に凹む凹部40Aが形成されており、第1磁石21Mおよび第2磁石22Mは、凹部40Aに収容される。また、第1側壁31および第3側壁33の外周面には、凹部40Aに周方向で並ぶ位置に凹部40Bが形成されており、第3磁石23M1および第4磁石23M2は、凹部40Bに収容される。
図3、図7に示すように、各凹部40Aには、第1延設部27Aの-Z方向の先端に設けられた第1延設部第2部分29Aが挿入される。第1延設部第2部分29Aは、接着剤により各凹部40Aに固定される。第1延設部第2部分29Aは、第1磁石21Mおよび第2磁石22Mの径方向内側に挿入される。第1延設部第2部分29Aは磁性金属からなり、各磁石に対するヨークとして機能する。各凹部40Bには、第3磁石23M1および
第4磁石23M2の径方向内側に、ヨークとして機能する磁性板41が挿入される。
第4磁石23M2の径方向内側に、ヨークとして機能する磁性板41が挿入される。
図3、図7に示すように、ホルダ24の第2側壁32および第4側壁34には、-Z方向に凹む溝部42が形成されている。各溝部42には、第1延設部27Bの-Z方向の先端に設けられた第1延設部第2部分29Bが挿入される。第1延設部第2部分29Bは、接着剤により溝部42に固定される。
(回転支持機構)
図8、図9に示すように、回転支持機構12は、光軸Lを中心とする第1環状溝53を備える第1複合部材25と、第1環状溝53とZ軸方向で対向する第2環状溝54を備える第2複合部材55を有する。第1複合部材25は、上記のようにホルダ24に固定される。第2複合部材55は、ジンバルフレーム14によって第1軸回りに回転可能に支持される。第1複合部材25と第2複合部材55とが光軸Lを中心として相対回転することにより、ジンバルフレーム14に対して可動体10が光軸回りに回転する。
図8、図9に示すように、回転支持機構12は、光軸Lを中心とする第1環状溝53を備える第1複合部材25と、第1環状溝53とZ軸方向で対向する第2環状溝54を備える第2複合部材55を有する。第1複合部材25は、上記のようにホルダ24に固定される。第2複合部材55は、ジンバルフレーム14によって第1軸回りに回転可能に支持される。第1複合部材25と第2複合部材55とが光軸Lを中心として相対回転することにより、ジンバルフレーム14に対して可動体10が光軸回りに回転する。
回転支持機構12は、第1環状溝53および第2環状溝54に挿入されて第1複合部材25と第2複合部材55との間で転動する複数の転動体56と、転動体56を転動可能に保持する環状のリテーナ57を備える。リテーナ57は、複数の転動体56のそれぞれを転動可能に保持する複数の球体保持穴58を備える。さらに、回転支持機構12は、第1環状溝53と第2環状溝54とをZ軸方向で接近させる力を付与する与圧機構59を備える。
図8に示すように、第2複合部材55は、光軸Lを囲む環状の第2レール60と、第2レール60が固定された板金製の第2部材61を備える。第2レール60は樹脂からなる。第2レール60は、第2部材61を金型内に配置してインサート成形を行うことにより製造され、第2部材61と一体化される。第2部材61は、非磁性金属からなる。なお、第2部材61は、磁性金属であってもよい。
第2環状溝54は、第2レール60の+Z方向の端面に設けられている。第2環状溝54は、第2レール60を樹脂で成形する際に、第2環状溝54の反転形状を備えた金型を用いることにより形成される。本形態では、第2複合部材55の第2レール60と第1複合部材25の第1レール50とは、同軸に配置されており、第1環状溝53と第2環状溝54とがZ軸方向で対向する。
転動体56は、金属製、或いは、セラミックス製である。リテーナ57は樹脂製である。リテーナ57は、Z軸方向で第1レール50と第2レール60との間に位置する。本形態では、転動体56は球体である。回転支持機構12は6個の転動体56を備え、リテーナ57は、等角度間隔に設けられた6つの球体保持穴58を備える。転動体56は、球体保持穴58の内側に転動可能に保持されて、リテーナ57から-Z方向および+Z方向に突出する。
第2部材61は、光軸Lを囲む第2環状板部63と、第2環状板部63から第1軸方向の両側に突出する一対の第2延設部64と、第2環状板部63から第2軸方向の両側に突出する一対の第2突出板部65を備える。可動体10と回転支持機構12とを組み立てたとき、図5、図6、図7に示すように、第2環状板部63およびリテーナ57は、第1部材51の第1環状板部26とカメラモジュール本体部30AとのZ軸方向(光軸方向)の隙間に配置される。
一対の第2延設部64は、それぞれ、第2環状板部63から第1軸方向に延びる第2延設部第1部分66と、可動体10の外周側をZ軸方向に延びる第2延設部第2部分67を
備える。図5、図7に示すように、第2延設部第2部分67は、可動体10の第1軸方向の外側で、僅かな隙間を開けて可動体10と対向する。各第2延設部第2部分67には、可動体10とは反対側の面に第1ジンバルフレーム受け部材151が固定される。第1ジンバルフレーム受け部材151は、一対の腕部156の先端が第2延設部第2部分67に溶接されることにより、第2延設部第2部分67に固定される。
備える。図5、図7に示すように、第2延設部第2部分67は、可動体10の第1軸方向の外側で、僅かな隙間を開けて可動体10と対向する。各第2延設部第2部分67には、可動体10とは反対側の面に第1ジンバルフレーム受け部材151が固定される。第1ジンバルフレーム受け部材151は、一対の腕部156の先端が第2延設部第2部分67に溶接されることにより、第2延設部第2部分67に固定される。
図7、図8に示すように、与圧機構59は、第2複合部材55における第2軸R2上の2箇所に配置される与圧用磁石68と、第1複合部材25における第2軸R2上の2箇所に設けられた第1突出板部69を備える。与圧用磁石68は、一対の第2突出板部65に固定される。各与圧用磁石68は周方向で2極着磁されている。第1突出板部69は、第1環状板部26から第2軸方向の両側の2方向に突出する。第2複合部材55に配置される2つの与圧用磁石68のそれぞれは、可動体10と回転支持機構12とを組み立てたときに、可動体10に設けられた2箇所の第1突出板部69と光軸方向に重なる。
第1突出板部69が設けられた第1部材51は、磁性金属からなる。従って、与圧用磁石68の磁気吸引力により、各与圧用磁石68と光軸方向で重なる第1突出板部69が与圧用磁石68の側に吸引される。これにより、与圧機構59は、径方向で反対側の2箇所で、第1環状溝53と第2環状溝54とをZ軸方向で接近させる力を付与する。可動体10は、与圧機構59の磁気吸引力によって第2複合部材55に吸引され、Z軸回りに回転可能な状態で、第2複合部材55に支持される。
回転支持機構12は、可動体10の光軸L回りの回転範囲を規制する回転規制機構70を備える。図7に示すように、回転規制機構70は、第1複合部材25に設けられた第1回転規制部71と、第2複合部材55に設けられた第2回転規制部72を備える。第2回転規制部72は、第2環状板部63から外周側へ突出する突出部である。本形態では、第1環状板部26から+X方向に突出して-Z方向に屈曲する第1延設部27Bが第1回転規制部71として機能する。第1回転規制部71(第1延設部27B)の周方向の中央には、第2回転規制部72よりも周方向の幅が大きい切欠き部73が設けられ、第2回転規制部72は、切欠き部73に配置される。これにより、第2複合部材55に対する可動体10の光軸L回りの回転範囲が規制される。
(第1複合部材および第2複合部材の詳細な構成)
図10(a)は、第1複合部材25の平面図である。図10(b)は、第1複合部材25の底面図であり、第1環状溝53の側(-Z方向)から見た図である。図11(a)は、第2複合部材55の平面図であり、第2環状溝54の側(+Z方向)から見た図である。図11(b)は、第2複合部材55の底面図である。図12、図13、図14は、回転支持機構12の断面図である。図12は、後述する第1レール50のゲート痕77の位置(図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)のA-A位置)で切断した断面図である。図13は、第2レール60のゲート痕82の位置(図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)のB-B位置)で切断した断面図である。図14は、ゲート痕77がない第1穴74の位置で切断した断面図である。
図10(a)は、第1複合部材25の平面図である。図10(b)は、第1複合部材25の底面図であり、第1環状溝53の側(-Z方向)から見た図である。図11(a)は、第2複合部材55の平面図であり、第2環状溝54の側(+Z方向)から見た図である。図11(b)は、第2複合部材55の底面図である。図12、図13、図14は、回転支持機構12の断面図である。図12は、後述する第1レール50のゲート痕77の位置(図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)のA-A位置)で切断した断面図である。図13は、第2レール60のゲート痕82の位置(図10(a)、図10(b)、図11(a)、図11(b)のB-B位置)で切断した断面図である。図14は、ゲート痕77がない第1穴74の位置で切断した断面図である。
図10(b)、図12、図13、図14に示すように、第1複合部材25において、第1レール50は、第1環状板部26の内周縁に配置される。図10(a)に示すように、第1複合部材25には、金属からなる第1環状板部26を貫通する第1穴74が設けられている。第1穴74は、第1レール50と光軸方向で重なる位置において、等角度間隔で6箇所に設けられている。6箇所の第1穴74のうちで、径方向で反対側の2箇所は、他の4箇所の第1穴74よりも大きい大型穴75である。
インサート成形により第1レール50を製造する際、図12、図14に示すように、第
1穴74に樹脂が入り込む。そのため、第1レール50は、第1穴74に入り込んだ樹脂が硬化することにより形成される第1係合部76を備える。インサート成形の際、第1環状板部26に設けられた第1穴74を利用して樹脂を充填する。本形態では、2箇所の大型穴75から樹脂を充填する。そのため、図10(a)、図12に示すように、6箇所の第1係合部76のうちで大型穴75に配置される第1係合部76には、ゲート痕77が形成される。
1穴74に樹脂が入り込む。そのため、第1レール50は、第1穴74に入り込んだ樹脂が硬化することにより形成される第1係合部76を備える。インサート成形の際、第1環状板部26に設けられた第1穴74を利用して樹脂を充填する。本形態では、2箇所の大型穴75から樹脂を充填する。そのため、図10(a)、図12に示すように、6箇所の第1係合部76のうちで大型穴75に配置される第1係合部76には、ゲート痕77が形成される。
図12、図14に示すように、第1複合部材25は、第1環状板部26を貫通する第1穴74の縁から第1レール50の側(-Z方向)へ立ち上がる第1抜け止め部78を備える。第1抜け止め部78は、第1穴74の縁からZ軸方向(光軸方向)に対して傾斜する方向に突出する。第1抜け止め部78は、例えば、バーリング加工により形成される。本形態では、第1抜け止め部78は、第1穴74の中央へ向かう方向に傾斜しており、第1レール50を構成する樹脂に食い込んでいる。第1抜け止め部78の突出寸法は、第1抜け止め部78の先端と第1環状溝53の内面の溝幅方向の中央とのZ軸方向(光軸方向)の距離が0.1mm以上となる寸法とする。これにより、樹脂の肉厚の必要寸法を確保できる。
第1複合部材25は、第1環状板部26の-X方向および-Y方向に配置される第1延設部27A、および、第1環状板部26の+X方向および+Y方向に配置される第1延設部27Bを備えているが、6箇所の第1穴74のうちでゲート痕77が設けられた2箇所の大型穴75は、第1延設部27A、27Bとは周方向の位置が異なる(図10(a)参照)。
図11(a)、図12、図13、図14に示すように、第2複合部材55において、第2レール60は、第2環状板部63の内周縁に配置される。図11(b)に示すように、第2複合部材55には、金属からなる第2環状板部63を貫通する第2穴79が設けられている。第2穴79は、第2レール60と光軸方向で重なる位置において、等角度間隔で6箇所に設けられている。6箇所の第2穴79のうちで、径方向で反対側の2箇所は、他の4箇所の第2穴79よりも大きい大型穴80である。
インサート成形により第2レール60を製造する際、図13に示すように、第2穴79に樹脂が入り込む。そのため、第2レール60は、第2穴79に入り込んだ樹脂が硬化することにより形成される第2係合部81を備える。インサート成形の際、第2環状板部63に設けられた第2穴79を利用して樹脂を充填する。本形態では、2箇所の大型穴80から樹脂を充填する。そのため、図11(b)、図13に示すように、6箇所の第2係合部81のうちで大型穴80に配置される第2係合部81には、ゲート痕82が形成される。
図13に示すように、第2複合部材55は、第2環状板部63を貫通する第2穴79の縁から第2レール60の側(+Z方向)へ立ち上がる第2抜け止め部83を備える。第2抜け止め部83は、第2穴79の縁からZ軸方向(光軸方向)に対して傾斜する方向に突出する。第2抜け止め部83は、例えば、バーリング加工により形成される。本形態では、第2抜け止め部83は、第2穴79の中央へ向かう方向に傾斜しており、第2レール60を構成する樹脂に食い込んでいる。第2抜け止め部83の突出寸法は、第2抜け止め部83の先端と第2環状溝54の内面の溝幅方向の中央とのZ軸方向(光軸方向)の距離が0.1mm以上となる寸法とする。これにより、樹脂の肉厚の必要寸法を確保できる。
本形態では、第1レール50および第2レール60を構成する樹脂材料として、必要な耐摩耗性および耐衝撃性が得られる樹脂材料を選択する。例えば、第1環状溝53および第2環状溝54を転動する転動体56としてセラミックボールを使用し、与圧機構59に
より20Nの与圧を掛けて転動体56を転動させる条件において、必要な耐摩耗性を得られる樹脂材料を使用する。また、落下等の衝撃が加わった際にセラミックボールの打痕が第1環状溝53および第2環状溝54に形成されて摺動に影響がでることを回避できる程度の耐衝撃性が得られる樹脂材料を使用する。また、流動性が良くインサート成形において成形不良が発生しにくい樹脂材料を使用する。具体的には、9Tナイロン(9TPA)、ポリアセタール樹脂(POM)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。あるいは、液晶ポリマー(LCP)を用いてもよい。
より20Nの与圧を掛けて転動体56を転動させる条件において、必要な耐摩耗性を得られる樹脂材料を使用する。また、落下等の衝撃が加わった際にセラミックボールの打痕が第1環状溝53および第2環状溝54に形成されて摺動に影響がでることを回避できる程度の耐衝撃性が得られる樹脂材料を使用する。また、流動性が良くインサート成形において成形不良が発生しにくい樹脂材料を使用する。具体的には、9Tナイロン(9TPA)、ポリアセタール樹脂(POM)等の熱可塑性樹脂を用いることができる。あるいは、液晶ポリマー(LCP)を用いてもよい。
これらの樹脂を用いてインサート成形を行うことにより、第1環状溝53および第2環状溝54の面租度(Ra値)を0.03以下とすることができる。また、第1環状溝53および第2環状溝54の直径を11.4mmとした場合に、第1環状溝53および第2環状溝54の最深部(転動体56が転がる溝中央部)の真円度を0.03以下とすることができる。さらに、第1環状溝53および第2環状溝54の最深部の平面度を0.03以下とすることができる。従って、目標とする形状精度を得られる。
(本形態の主な作用効果)
以上のように、本形態の振れ補正機能付き光学ユニット1は、カメラモジュール2を備える可動体10と、可動体10をカメラモジュール2の光軸Lを中心として回転可能に支持する回転支持機構12と、回転支持機構12を介して可動体10を支持する固定体11と、を有する。回転支持機構12は、光軸Lを囲む第1環状板部26が設けられた金属製の第1部材51、および、第1環状板部26に配置される樹脂製の第1レール50を備える第1複合部材25と、第1環状板部26と光軸方向で重なる第2環状板部63が設けられた金属製の第2部材61、および、第2環状板部63に配置されて第1レール50と光軸方向で対向する樹脂製の第2レール60を備える第2複合部材55と、第1レール50に設けられた第1環状溝53、および、第2レール60に設けられた第2環状溝54に挿入されて第1レール50と第2レール60との間で転動する複数の転動体56と、を備える。第1レール50は、第1環状板部26に設けられた第1穴74に入り込んだ樹脂からなる第1係合部76を備える。第2レール60は、第2環状板部63に設けられた第2穴79に入り込んだ樹脂からなる第2係合部81を備える。
以上のように、本形態の振れ補正機能付き光学ユニット1は、カメラモジュール2を備える可動体10と、可動体10をカメラモジュール2の光軸Lを中心として回転可能に支持する回転支持機構12と、回転支持機構12を介して可動体10を支持する固定体11と、を有する。回転支持機構12は、光軸Lを囲む第1環状板部26が設けられた金属製の第1部材51、および、第1環状板部26に配置される樹脂製の第1レール50を備える第1複合部材25と、第1環状板部26と光軸方向で重なる第2環状板部63が設けられた金属製の第2部材61、および、第2環状板部63に配置されて第1レール50と光軸方向で対向する樹脂製の第2レール60を備える第2複合部材55と、第1レール50に設けられた第1環状溝53、および、第2レール60に設けられた第2環状溝54に挿入されて第1レール50と第2レール60との間で転動する複数の転動体56と、を備える。第1レール50は、第1環状板部26に設けられた第1穴74に入り込んだ樹脂からなる第1係合部76を備える。第2レール60は、第2環状板部63に設けられた第2穴79に入り込んだ樹脂からなる第2係合部81を備える。
本形態の回転支持機構12は、光軸方向に対向する第1複合部材25と第2複合部材55との間で転動体56を転動させる構造である。第1複合部材25と第2複合部材55は、それぞれ、転動体56が摺動する摺動面(環状溝)が樹脂製のレール(第1レール50と第2レール60)に設けられているため、摺動面を金属のプレス加工や切削加工により形成した場合と比較して、摺動面の形状精度を容易に高めることができる。これにより、可動体10を光軸回りに回転させる際の回転負荷を低減させることができる。また、レール以外の部分は金属製とすることにより、第1複合部材25と第2複合部材55の強度を確保できる。さらに、樹脂製の第1レール50および第2レール60は、それぞれ、金属製の第1部材51と第2部材61に形成された穴(第1穴74と第2穴79)に入り込んだ樹脂からなる係合部(第1係合部76、第2係合部81)を備えている。このように、第1部材51と第2部材61に樹脂が入り込む穴を設けることにより、第1部材51と第2部材61に対するレールの抜け止めの効果が得られる。
本形態では、さらに、第1環状板部26から突出して第1レール50に食い込む第1抜け止め部78、および、第2環状板部63から突出して第2レール60に食い込む第2抜け止め部83を備えているので、第1部材51と第2部材61に対するレールの抜け止め効果が高い。
本形態では、第1抜け止め部78は、第1穴74の縁に設けられ、第2抜け止め部83は、第2穴79の縁に設けられている。このような位置であれば、第1穴74および第2
穴79を形成する際、バーリング加工等により容易に抜け止め部を形成することができる。
穴79を形成する際、バーリング加工等により容易に抜け止め部を形成することができる。
本形態では、第1抜け止め部78および第2抜け止め部83は、光軸方向に対して傾斜する方向に突出する。従って、レールの抜け方向に対して傾斜した方向に第1抜け止め部78および第2抜け止め部83が食い込むため、第1部材51と第2部材61に対するレールの抜け止めの効果が高く、樹脂と金属とを強固に一体化させることができる。
本形態では、第1レール50は、第1環状板部26の内周縁に配置され、第2レール60は、第2環状板部63の内周縁に配置される。このように、摺動面を内周側の部位に設けることにより、摺動性が高まるので、回転負荷を低減させることができる。
本形態では、第1レール50には、径方向で反対側の2箇所にゲート痕77が設けられている。また、第2レール60には、径方向で反対側の2箇所にゲート痕82が設けられている。このように、インサート成形時に、径方向で反対側の2か所から樹脂を充填すると、ゲートの数が少なくても樹脂の充填不良が発生しにくい。従って、成形不良を抑制できる。また、ゲートの数を少なくすることにより、摺動面にできるウエルドラインを少なくすることができる。従って、摺動性の低下を抑制できる。
本形態では、第1環状板部26には、第1環状板部26を貫通する第1穴74が複数設けられており、複数の第1穴74のうちの2箇所は、ゲート痕77と周方向の位置が一致する。また、第2環状板部63には、第2環状板部63を貫通する第2穴79が複数設けられており、複数の第2穴79のうちの2箇所は、ゲート痕77と周方向の位置が一致する。これにより、インサート成形時に、抜け止め用の第1係合部76および第2係合部81が形成される穴を利用して樹脂を充填することができ、摺動面である第1環状溝53および第2環状溝54とは反対側にゲート痕77、82が形成される。従って、摺動性の低下を抑制できる。また、第1穴74および第2穴79とは別の箇所にゲート用の穴を設ける必要がないので、第1部材51および第2部材61の形状を簡素化できる。
本形態では、ゲート痕77と周方向の位置が一致する第1穴74は、ゲート痕77と周方向の位置が一致しない第1穴74よりも大きい大型穴75であり、ゲート痕77と周方向の位置が一致する第2穴79は、ゲート痕77と周方向の位置が一致しない第2穴79よりも大きい大型穴80である。従って、樹脂を充填する穴の大きさを確保するとともに、樹脂の充填に利用されない穴は小さくできるため、第1部材51および第2部材61の強度低下を抑制できる。
本形態では、回転支持機構12は、第1レール50と第2レール60とを光軸方向で接近させる力を付与する与圧機構59を備える。与圧機構59は、第1環状板部26から外周側へ突出する第1突出板部69と、第2部材61の光軸回りの周方向の一部分に固定される与圧用磁石68と、を備える。第1突出板部69は、ゲート痕77と周方向の位置が一致する。第1突出板部69は磁性金属からなり、与圧用磁石68に吸引される。このような与圧機構59を設けることにより、磁気吸引力によって第1レール50と第2レール60とを光軸方向で接近させることができる。また、与圧機構59を構成する第1突出板部69と与圧用磁石68とは、いずれも光軸回りの周方向の一部分に設けられているため、与圧機構59によって光軸回りにおける可動体10の角度位置を規定できる。さらに、樹脂の充填に利用される第1穴74(大型穴75)を設けた部位は第1突出板部69を設けたことにより外周側に拡がっているので、樹脂の充填に利用される第1穴74を他の位置の第1穴74よりも大きい大型穴75にした場合でも、第1部材51の強度低下を抑制できる。
本形態では、可動体10は、カメラモジュール2の外周を囲む枠状のホルダ24を備える。第1部材51は、第1環状板部26から外周側へ突出し光軸方向に屈曲してホルダ24に接続される第1延設部27A、27Bを備える。第1レール50に設けられたゲート痕77は、第1延設部27A、27Bと周方向の位置が異なる。このような配置により、第1レール50を成形する際に、ゲートへのアクセスが第1延設部27A、27Bによって阻害されることを回避できる。
本形態では、回転支持機構12を光軸Lと交差する第1軸回りに回転可能に支持するとともに、回転支持機構12を光軸Lおよび第1軸R1と交差する第2軸回りに回転可能に支持するジンバル機構13を備える。第1複合部材25は、可動体10に設けられ、第2複合部材55は、ジンバル機構13によって第1軸回りに回転可能に支持される。このように、ジンバル機構13の内側に回転支持機構12を配置することにより、ジンバル機構13の外側に回転支持機構12を配置する場合と比較して、光軸回りに回転するユニットを小型化できる。従って、回転スペースを小さくできるので、振れ補正機能付き光学ユニット1の外形を小型化できる。
本形態では、回転支持機構12がカメラモジュール2の外周部分と光軸方向で重なっており、カメラモジュール円筒部30Bの外周を囲む位置に回転支持機構12として機能するベアリングを構成しているので、回転支持機構12を小型化できる。
なお、第1穴74の形状、数、および配置を上記形態と異なる態様とすることもできる。例えば、第1穴74は円形でなくてもよい。また、第1穴74は第1環状板部26を貫通していなくてもよく、凹部(第1凹部)であってもよい。また、第1抜け止め部78は、第1穴74の縁の一部に設けられていてもよい。例えば、第1抜け止め部78は、第1環状板部26に設けられた切り起こし部であってもよい。また、第2穴79および第2抜け止め部83についても、同様の態様を採用することができる。
(変形例1)
以下の説明においては、上記形態と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略する。上記形態では、第1複合部材25と第2複合部材55に樹脂に食い込む抜け止め部(第1抜け止め部78、第2抜け止め部83)が設けられているが、第1複合部材25と第2複合部材55の一方もしくは両方において樹脂に食い込む抜け止め部を省略した構成とすることができる。
以下の説明においては、上記形態と同一の部分は同一の符号を付して説明を省略する。上記形態では、第1複合部材25と第2複合部材55に樹脂に食い込む抜け止め部(第1抜け止め部78、第2抜け止め部83)が設けられているが、第1複合部材25と第2複合部材55の一方もしくは両方において樹脂に食い込む抜け止め部を省略した構成とすることができる。
図15は、変形例1の第1複合部材25Aの説明図である。図15(a)は第1複合部材25Aの平面図である。図15(b)は第1複合部材25Aの底面図であり、第1環状溝53の側から見た図である。図15(c)は第1穴74とは異なる位置(図15(a)、図15(b)のD-D位置)で切断した第1複合部材25Aの断面図である。図15(d)は第1穴74の位置(図15(a)、図15(b)のE-E位置)で切断した第1複合部材25Aの断面図である。
第1複合部材25Aは、金属製の第1部材51Aと、樹脂製の第1レール50Aを備える。第1部材51Aは、第1レール50Aが配置される環状の第1環状板部26Aを備える。第1環状板部26Aには、第1レール50Aをインサート成形する際に樹脂が入り込んで第1係合部76が形成される第1穴74が設けられているが、第1レール50Aを構成する樹脂に食い込む抜け止め部は設けられていない。
図15に示す形態では、複数の第1穴74は全て同一形状である。なお、上記形態と同様に、複数の第1穴74のうちの一部に樹脂を充填するためのゲートを設けることができる。その場合には、第1係合部76の一部にゲート痕が形成される。また、上記形態と同
様に、ゲートを設ける第1穴74を他の第1穴74よりも大きい大型穴とすることができる。なお、上記形態の第2複合部材55においても、図15と同様に、第2穴79の縁に抜け止め部が設けられていない構成を採用することができる。
様に、ゲートを設ける第1穴74を他の第1穴74よりも大きい大型穴とすることができる。なお、上記形態の第2複合部材55においても、図15と同様に、第2穴79の縁に抜け止め部が設けられていない構成を採用することができる。
(変形例2)
図16は、変形例2の第1複合部材25Bの説明図である。図12(a)は第1複合部材25Bの平面図である。図16(b)は第1複合部材25Bの底面図であり、第1環状溝53の側から見た図である。図16(c)は第1凹部84の位置(図16(a)、図16(b)のD-D位置)で切断した第1複合部材25Bの断面図である。図16(d)は第1凹部84とは異なる位置(図15(a)、図15(b)のE-E位置)で切断した第1複合部材25Bの断面図である。
図16は、変形例2の第1複合部材25Bの説明図である。図12(a)は第1複合部材25Bの平面図である。図16(b)は第1複合部材25Bの底面図であり、第1環状溝53の側から見た図である。図16(c)は第1凹部84の位置(図16(a)、図16(b)のD-D位置)で切断した第1複合部材25Bの断面図である。図16(d)は第1凹部84とは異なる位置(図15(a)、図15(b)のE-E位置)で切断した第1複合部材25Bの断面図である。
第1複合部材25Bは、金属製の第1部材51Bと、樹脂製の第1レール50Bを備える。第1部材51Bは、環状の第1環状板部26Bを備える。第1環状板部26Bの内周縁には、外周側へ凹む円弧状の第1凹部84が設けられている。図16(a)に示すように、第1凹部84は等角度間隔で4箇所に設けられている。第1レール50Bは、インサート成形により、第1環状板部26の内周側に嵌まる形状に成形される。図16(d)に示すように、第1レール50Bの外周縁は、第1環状板部26に光軸方向で重なる。また、第1レール50Bは、インサート成形の際に第1凹部84に入り込んだ樹脂が硬化した第1係合部85を備える。
変形例2は、第1環状板部26Bの第1凹部84に第1レール50Bの第1係合部86が嵌合するので、第1部材51Bに対する第1レール50Bの抜け止め、および、回り止めの効果が得られる。なお、第1凹部84の形状、数、および配置は、図16(a)に示す態様と異なっていてもよい。
ここで、変形例2の第1複合部材25Bにおいて、第1環状板部26Bに第1レール50Bの側へ突出して第1レール50Bに食い込む第1抜け止め部を設ける構成を採用してもよい。例えば、第1環状板部26Bの内周縁、および、第1凹部84の縁の一部あるいは全体を第1レール50Bの側へ立ち上げて第1レール50Bに食い込ませる構成を採用することができる。この場合、上記形態と同様に、光軸方向に対して傾斜した方向に第1抜け止め部を突出させることにより、抜け止めの効果を高めることができる。
なお、上記形態の第2複合部材55においても、図16と同様に、第2環状板部63の内周縁に第2凹部を設けるとともに、第2レール60には第2凹部に入り込んだ樹脂からなる第2係合部を設ける構成を採用することができる。この場合、第2凹部の縁あるいは第2環状板部の内周縁に樹脂に食い込む第2抜け止め部を設けることができる。
(変形例3)
図17は、変形例3の第1複合部材25Cの説明図である。図17(a)は第1複合部材25Cの平面図である。図17(b)は第1複合部材25Cの底面図であり、第1環状溝53の側から見た図である。図17(c)は接続部87の位置(図17(a)、図17(b)のD-D位置)で切断した第1複合部材25Cの断面図である。図17(d)は接続部87が設けられていない位置(図17(a)、図17(b)のE-E位置)で切断した第1複合部材25Cの断面図である。
図17は、変形例3の第1複合部材25Cの説明図である。図17(a)は第1複合部材25Cの平面図である。図17(b)は第1複合部材25Cの底面図であり、第1環状溝53の側から見た図である。図17(c)は接続部87の位置(図17(a)、図17(b)のD-D位置)で切断した第1複合部材25Cの断面図である。図17(d)は接続部87が設けられていない位置(図17(a)、図17(b)のE-E位置)で切断した第1複合部材25Cの断面図である。
第1複合部材25Cは、金属製の第1部材51Cと、樹脂製の第1レール50Cを備える。第1部材51Cは、環状の第1環状板部26Cを備える。第1環状板部26Cには、第1レール50Cと光軸方向で重なる位置に、周方向に延びるスリット86が設けられている。スリット86には、径方向に延びてスリット86の内縁と外縁とを接続する接続部
87が配置される。接続部87は、等角度間隔の8箇所に配置される。スリット86は、接続部87が設けられている部分を除き、第1環状板部26Cを貫通する。図17(c)に示すように、接続部87の板厚は、スリット86の光軸方向の深さ(すなわち、第1環状板部26Cの板厚)よりも薄い。従って、スリット86は、-Z方向から見ると接続部87によって円弧状に分割されており、+Z方向から見ると環状に繋がっている。
87が配置される。接続部87は、等角度間隔の8箇所に配置される。スリット86は、接続部87が設けられている部分を除き、第1環状板部26Cを貫通する。図17(c)に示すように、接続部87の板厚は、スリット86の光軸方向の深さ(すなわち、第1環状板部26Cの板厚)よりも薄い。従って、スリット86は、-Z方向から見ると接続部87によって円弧状に分割されており、+Z方向から見ると環状に繋がっている。
インサート成形により第1レール50Cを製造する際、図17(d)に示すように、スリット86に樹脂が入り込む。そのため、第1レール50Cは、スリット86に入り込んだ樹脂が硬化することにより形成される第1係合部88を備える。これにより、第1部材51Cに対する第1レール50Cの抜け止めの効果が得られる。すなわち、変形例3のスリット86は、第1レール50を成形する際に樹脂が入り込む第1穴として機能する。
なお、スリット86の形状は、図17(a)に示す態様と異なっていてもよい。例えば、環状でなく、円弧状のスリット86を周方向の一部に設ける構成としてもよい。また、接続部87の形状、数、および配置は、図17(a)、図17(c)に示す態様と異なっていてもよい。
変形例3の第1環状板部26Cには、第1レール50Cを構成する樹脂に食い込む抜け止め部は設けられていないが、第1環状板部26Cに第1レール50Cの側へ突出して第1レール50Cに食い込む第1抜け止め部を設ける構成を採用してもよい。例えば、スリット86の縁の一部あるいは全体をバーリング加工により第1レール50Cの側へ立ち上げて第1レール50Cに食い込ませる構成を採用することができる。この場合、上記形態と同様に、光軸方向に対して傾斜した方向に第1抜け止め部を突出させることにより、抜け止めの効果を高めることができる。
なお、上記形態の第2複合部材55においても、変形例の第1複合部材25Cと同様に、環状もしくは円弧状のスリットに樹脂が入り込んで硬化することにより抜け止め効果が得られる構成を採用することができる。
1…振れ補正機能付き光学ユニット、2…カメラモジュール、2a…レンズ、2b…撮像素子、3…ケース、4…カバー、4a…開口部、5…ベース、6、7…フレキシブルプリント基板、8…フック、9…突起、10…可動体、11…固定体、12…回転支持機構、13…ジンバル機構、14…ジンバルフレーム、15…第1接続機構、16…第2接続機構、17…磁性板、18…枠部、19…配線収容部、20…振れ補正用磁気駆動機構、21…第1振れ補正用磁気駆動機構、21C…第1コイル、21M…第1磁石、22…第2振れ補正用磁気駆動機構、22C…第2コイル、22M…第2磁石、23…ローリング補正用磁気駆動機構、23C1…第3コイル、23C2…第4コイル、23M1…第3磁石、23M2…第4磁石、24…ホルダ、25、25A、25B、25C…第1複合部材、26、26A、26B、26C…第1環状板部、27A、27B…第1延設部、28A、28B…第1延設部第1部分、29A、29B…第1延設部第2部分、30A…カメラモジュール本体部、30B…カメラモジュール円筒部、31…第1側壁、32…第2側壁、32a…切欠き部、33…第3側壁、34…第4側壁、40A、40B …凹部、41…磁性板、42…溝部、50、50A、50B、50C…第1レール、51、51A、51B、51C…第1部材、53…第1環状溝、54…第1環状溝、55…第2複合部材、56…転動体、57…リテーナ、58…球体保持穴、59…与圧機構、60…第2レール、61…第2部材、63……第1第2環状板部、64…第2延設部、65…第2突出板部、66…第2延設部第1部分、67…第2延設部第2部分、68…与圧用磁石、69…第1突出板部、70…回転規制機構、71…第1回転規制部、72…第2回転規制部、73…切欠き部、74…第1穴、75…大型穴、76…第1係合部、77…ゲート痕、78
…第1抜け止め部、79…第2穴、80…大型穴、81…第2係合部、82…ゲート痕、83…第2抜け止め部、84…第1凹部、85…第1係合部、86…スリット、87…接続部、88…第1係合部、140…ジンバルフレーム本体部、141…第1軸側延設部、142…第2軸側延設部、143…開口部、144…第1軸側凹曲面、146…突出部、147…第2軸側凹曲面、151…第1ジンバルフレーム受け部材、152…球体、153…第1スラスト受け部材、154…板部、156…腕部、161…凹部、162…第2ジンバルフレーム受け部材、163…球体、164…第2スラスト受け部材、165…板部、166…足部、167…腕部、168…足部屈曲部、181a…第2コイル固定孔、181…第1側板部、182…第2側板部、183a…第1コイル固定孔、183…第3側板部、184…第4側板部、185…切欠き部、L…光軸、R1…第1軸、R2…第2軸
…第1抜け止め部、79…第2穴、80…大型穴、81…第2係合部、82…ゲート痕、83…第2抜け止め部、84…第1凹部、85…第1係合部、86…スリット、87…接続部、88…第1係合部、140…ジンバルフレーム本体部、141…第1軸側延設部、142…第2軸側延設部、143…開口部、144…第1軸側凹曲面、146…突出部、147…第2軸側凹曲面、151…第1ジンバルフレーム受け部材、152…球体、153…第1スラスト受け部材、154…板部、156…腕部、161…凹部、162…第2ジンバルフレーム受け部材、163…球体、164…第2スラスト受け部材、165…板部、166…足部、167…腕部、168…足部屈曲部、181a…第2コイル固定孔、181…第1側板部、182…第2側板部、183a…第1コイル固定孔、183…第3側板部、184…第4側板部、185…切欠き部、L…光軸、R1…第1軸、R2…第2軸
Claims (11)
- カメラモジュールを備える可動体と、
前記可動体を前記カメラモジュールの光軸を中心として回転可能に支持する回転支持機構と、
前記回転支持機構を介して前記可動体を支持する固定体と、を有し、
前記回転支持機構は、
前記光軸を囲む第1環状板部が設けられた金属製の第1部材、および、前記第1環状板部に配置される樹脂製の第1レールを備える第1複合部材と、
前記光軸に沿う方向を光軸方向とするとき、前記第1環状板部と前記光軸方向で重なる第2環状板部が設けられた金属製の第2部材、および、前記第2環状板部に配置されて前記第1レールと前記光軸方向で対向する樹脂製の第2レールを備える第2複合部材と、
前記第1レールに設けられた第1環状溝、および、前記第2レールに設けられた第2環状溝に挿入されて前記第1レールと前記第2レールとの間で転動する複数の転動体と、を備え、
前記第1レールは、前記第1環状板部に設けられた第1穴または第1凹部に入り込んだ樹脂からなる第1係合部を備え、
前記第2レールは、前記第2環状板部に設けられた第2穴または第2凹部に入り込んだ樹脂からなる第2係合部を備えることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記第1環状板部から突出して前記第1レールに食い込む第1抜け止め部、および、前記第2環状板部から突出して前記第2レールに食い込む第2抜け止め部の少なくとも一方を備えることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記第1環状板部を貫通する前記第1穴、および、前記第2環状板部を貫通する前記第2穴が設けられ、
前記第1抜け止め部は、前記第1穴の縁に設けられ、
前記第2抜け止め部は、前記第2穴の縁に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記第1抜け止め部および前記第2抜け止め部は、前記光軸方向に対して傾斜する方向に突出することを特徴とする請求項2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記第1レールは、前記第1環状板部の内周縁に配置され、
前記第2レールは、前記第2環状板部の内周縁に配置されることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記第1レールと前記第2レールのそれぞれには、径方向で反対側の2箇所にゲート痕が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
- 前記第1環状板部には、前記第1環状板部を貫通する前記第1穴が複数設けられ、前記複数の前記第1穴のうちの2箇所は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致し、
前記第2環状板部には、前記第2環状板部を貫通する前記第2穴が複数設けられ、前記複数の前記第2穴のうちの2箇所は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致することを特徴とする請求項6に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記ゲート痕と周方向の位置が一致する前記第1穴は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致しない前記第1穴よりも大きく、
前記ゲート痕と周方向の位置が一致する前記第2穴は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致しない前記第2穴よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の振れ補正機能付き
光学ユニット。 - 前記回転支持機構は、前記第1レールと前記第2レールとを前記光軸方向で接近させる力を付与する与圧機構を備え、
前記与圧機構は、前記第1環状板部から外周側へ突出する第1突出板部と、前記第2部材の前記光軸回りの周方向の一部分に固定される与圧用磁石と、を備え、
前記第1突出板部は、前記ゲート痕と周方向の位置が一致し、
前記第1突出板部は磁性金属からなり、前記与圧用磁石に吸引されることを特徴とする請求項8に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記可動体は、前記カメラモジュールの外周を囲む枠状のホルダを備え、
前記第1部材は、前記第1環状板部から外周側へ突出し前記光軸方向に屈曲して前記ホルダに接続される第1延設部を備え、
前記第1レールに設けられた前記ゲート痕は、前記第1延設部と周方向の位置が異なることを特徴とする請求項7に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。 - 前記回転支持機構を前記光軸と交差する第1軸回りに回転可能に支持するとともに、前記回転支持機構を前記光軸および前記第1軸と交差する第2軸回りに回転可能に支持するジンバル機構を備え、
前記第1複合部材は、前記可動体に設けられ、
前記第2複合部材は、前記ジンバル機構によって前記第1軸回りに回転可能に支持されることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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JP2022115449A JP2024013394A (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 振れ補正機能付き光学ユニット |
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JP2022115449A JP2024013394A (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 振れ補正機能付き光学ユニット |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2022115449A Pending JP2024013394A (ja) | 2022-07-20 | 2022-07-20 | 振れ補正機能付き光学ユニット |
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2022
- 2022-07-20 JP JP2022115449A patent/JP2024013394A/ja active Pending
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2023
- 2023-07-19 CN CN202310891372.7A patent/CN117440244A/zh active Pending
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CN117440244A (zh) | 2024-01-23 |
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