JP2024012692A - 自動交換システムおよび自動交換方法 - Google Patents

自動交換システムおよび自動交換方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024012692A
JP2024012692A JP2023200363A JP2023200363A JP2024012692A JP 2024012692 A JP2024012692 A JP 2024012692A JP 2023200363 A JP2023200363 A JP 2023200363A JP 2023200363 A JP2023200363 A JP 2023200363A JP 2024012692 A JP2024012692 A JP 2024012692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
recognition
component
component supply
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023200363A
Other languages
English (en)
Inventor
広紀 小林
Hiroki Kobayashi
亮司 江口
Ryoji Eguchi
哲史 大堀
Tetsushi Ohori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2024012692A publication Critical patent/JP2024012692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J5/00Manipulators mounted on wheels or on carriages
    • B25J5/007Manipulators mounted on wheels or on carriages mounted on wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J5/00Manipulators mounted on wheels or on carriages
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/0084Containers and magazines for components, e.g. tube-like magazines
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/02Feeding of components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Robotics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

Figure 2024012692000001
【課題】部品収容器を正確に交換することができる自動交換システムおよび自動交換方法を提供する。
【解決手段】自動交換システムは、部品収容器を保持するエンドエフェクタと、エンドエフェクタを移動させるように構成された移動機構と、部品供給ユニットを識別するための複数のユニット認識体を認識する認識部(移動カメラ)と、エンドエフェクタを移動させる移動経路を設定する経路設定部と、移動機構を制御する制御部と、を備える。制御部は、設定された移動経路と認識部による部品供給ユニットの下部とフィーダ装着部に設けられたユニット認識体の認識結果とに基づいて、エンドエフェクタを部品供給装置まで移動させる。
【選択図】図8

Description

本開示は、部品供給ユニットの部品収容器と部品供給装置を交換する自動交換システムおよび自動交換方法に関する。
部品実装装置は、複数の部品を収容するリールなどの部品収容器と、部品収容器が収容する部品を部品供給位置へ移動させるフィーダなどの部品供給装置を並列に保持する台車などの部品供給ユニットを有しており、部品供給位置に供給された部品を基板に実装する。このような部品実装装置に装着された部品供給装置を、自動で交換する自動交換装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、部品収容器と部品供給装置を一体化したパーツカセットを部品実装装置に設けた待機台に待機させ、部品実装装置に設けたロボットで把持して部品供給部に移載して交換することが開示されている。
特開平4―283035号公報
しかしながら、分離して装着されている部品供給装置と部品収容器を個別に交換する場合や部品実装装置から独立したロボットによって部品供給装置や部品収容器を交換する場合などは、ロボットと交換対象が所定位置からずれることがあり、このような場合にも部品供給装置や部品収容器をミスすることなく交換するにはさらに改善の余地がある。
本開示は、部品収容器を正確に交換することができる自動交換システムおよび自動交換方法を提供する。
本開示の自動交換システムは、部品を収容する部品収容器が保持される下部と、前記部品収容器に収容された前記部品を部品供給位置へ移動させる部品供給装置が装着されるフィーダ装着部とを備える部品供給ユニットの前記部品収容器を交換する自動交換システムであって、前記部品収容器を保持するエンドエフェクタと、前記エンドエフェクタを移動させるように構成された移動機構と、前記部品供給ユニットを識別するための複数のユニット認識体を認識する認識部と、前記エンドエフェクタを移動させる移動経路を設定する経路設定部と、前記移動機構を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、設定された前記移動経路と前記認識部による前記部品供給ユニットの前記下部と前記フィーダ装着部に設けられた前記ユニット認識体の認識結果とに基づいて、前記エンドエフェクタを前記部品供給装置まで移動させる。
本開示の自動交換方法は、部品を収容する部品収容器が保持される下部と、前記部品収容器に収容された前記部品を部品供給位置へ移動させる部品供給装置が装着されるフィーダ装着部とを備える部品供給ユニットの前記部品収容器を、移動自在なエンドエフェクタを備える自動交換システムによって交換する自動交換方法であって、前記部品供給ユニットを識別するための複数のユニット認識体を認識するステップと、前記エンドエフェクタを移動させる移動経路を設定するステップと、設定された前記移動経路と前記部品供給ユニットの前記下部と前記フィーダ装着部に設けられた前記ユニット認識体の認識結果とに基づいて、前記エンドエフェクタを前記部品供給装置まで移動させるステップと、を備えた。
本開示によれば、部品収容器を正確に交換することができる。
本開示の一実施の形態の部品実装システムの構成説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有する部品実装ラインの構成説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有する部品供給台車が装着された部品実装装置の構成説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有する部品供給台車の正面図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有するトレイフィーダが装着された部品実装装置の構成説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有するトレイフィーダの斜視図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有する移送装置の構成説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システム(自動交換システム)の制御系の構成を示すブロック図 本開示の一実施の形態の部品実装システム(自動交換システム)で使用されるユニット情報の一例の説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有する部品供給台車の外形寸法の説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システム(自動交換システム)で使用される外形寸法情報の一例の説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システム(自動交換システム)で使用される供給装置情報の一例の説明図 本開示の一実施の形態の自動交換方法のフローを示す図 本開示の一実施の形態の部品実装システム(自動交換システム)における部品リールの自動交換の工程説明図 図14Aに続く、部品リールの自動交換の工程説明図 図14Bに続く、部品リールの自動交換の工程説明図 図14Cに続く、部品リールの自動交換の工程説明図 図15Aに続く、部品リールの自動交換の工程説明図 図15Bに続く、部品リールの自動交換の工程説明図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有する第2部品供給台車の正面図 本開示の一実施の形態の第2部品供給台車に形成された台車認識ターゲットの一例の部分拡大図 本開示の一実施の形態の第2部品供給台車に形成された装着部認識ターゲットの一例の部分拡大図 本開示の一実施の形態の部品実装システムが有する第2移送装置の構成説明図 本開示の一実施の形態の第2移送装置により台車認識ターゲットの位置を認識する接触探知動作の工程説明図 図19Aに続く、接触探知動作の工程説明図 図19Bに続く、接触探知動作の工程説明図 本開示の一実施の形態の第2移送装置により第2部品供給台車の位置を認識する説明図
以下に図面を用いて、本開示の一実施の形態を詳細に説明する。以下で述べる構成、形状等は説明のための例示であって、部品実装システム、部品実装ライン、部品実装装置、部品供給台車、トレイフィーダの仕様に応じ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において対応する要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。図1、および後述する一部では、水平面内で互いに直交する2軸方向として、基板搬送方向のX方向(図4における左右方向)、基板搬送方向に直交するY方向(図3における左右方向)が示される。また、図2では、水平面と直交する高さ方向としてZ方向(図3における上下方向)が示される。
まず図1を参照して、部品実装システム1の構成を説明する。部品実装システム1は、フロアFに配置された3本の部品実装ラインL1~L3が有線または無線による通信ネットワーク2によって接続され、管理コンピュータ3によって管理される構成となっている。部品実装ラインL1~L3はそれぞれ、後述するように部品実装装置を含む複数の装置を連結して構成され、基板に部品を実装した実装基板を製造する機能を有している。なお、部品実装システム1が有する部品実装ラインL1は3本である必要はなく、1本、2本及び4本以上でもよい。
フロアFには、材料保管庫Wが設置されている。材料保管庫Wには、部品実装ラインL1~L3を構成する部品実装装置に補給される部品が、部品リール、トレイ、スティックケースなどに収容される形態で保管されているとする。部品リール、トレイ、スティックケースは、複数の部品を収容する部品収容器である。
フロアFには、無人搬送車である複数の移送装置Vが配備されている。移送装置Vには、無線通信部Tが内蔵されており、管理コンピュータ3が有する無線管理通信部3aを介して、管理コンピュータ3との間で信号、情報を送受信している。移送装置Vは、管理コンピュータ3から送信される作業指示と、図示省略するフロアFに設置された走行路テープやビーコン、移送装置Vが内蔵する各種センサ(GPS、障害物センサ等)、カメラなどを使用して自ら収集する情報とに基づいて、自律してフロアFに設定された走行路を移動する。
次に図2を参照して、部品実装ラインL1~L3の詳細な構成を説明する。部品実装ラインL1~L3は同様の構成をしており、以下、部品実装ラインL1について説明する。部品実装ラインL1は、基板搬送方向の上流側(図2における左側)から順番に、印刷機M1、部品実装装置M2、部品実装装置M3、部品実装装置M4、リフロー装置M5を有している。各装置はベルトコンベア等の基板搬送機構を有しており、各装置の基板搬送機構で基板を上流から下流へ搬送しながら実装基板を製造する。各装置は、有線または無線による通信ネットワーク2によって管理コンピュータ3と接続されており、管理コンピュータ3との間でデータの送受信を行うことができる。
図2において、印刷機M1は、スクリーンマスクを介してペースト状のクリームはんだを基板に印刷する機能を有する。3台の部品実装装置M2~M4は、実装ヘッドに装着された部品吸着ノズルよって部品供給部4に供給される部品をピックアップし、クリームはんだが印刷された基板の実装点に移送搭載する機能を有する。部品実装装置M2,M3の部品供給部4には、後述する部品供給台車5が装着されている。部品実装装置M4の部品供給部4には、後述するトレイフィーダ6が装着されている。
リフロー装置M5は、部品が搭載された基板を加熱してクリームはんだを融解させた後に固化させて部品を基板にはんだ付けする機能を有する。管理コンピュータ3は、部品実装ラインL1~L3において製造される実装基板の生産管理、部品実装用の各装置に対する実装基板の製造に必要なプログラムやデータのダウンロード処理などの他、部品を部品実装装置M2~M4に補給する補給作業を支援する処理を実行する。
次に図3、図4を参照して、部品実装装置M2,M3の構成を説明する。図3において、基台7の上面に設けられた基板搬送機構8は、基板9をX方向に搬送して位置決めして保持する。基板搬送機構8の上方には、図示省略するヘッド移動機構によって水平方向(X方向、Y方向)に移動する実装ヘッド10が設置されている。実装ヘッド10の下端には吸着ノズル10aが設けられている。吸着ノズル10aは、部品Dを真空吸着して保持する。基板搬送機構8の側方に設けられた部品供給部4には、部品供給台車5が装着されている。
図4において、部品供給台車5の上部には、フィーダ装着部12が設置されている。フィーダ装着部12の上面には、テープフィーダ13またはスティックフィーダ14を装着するための複数のスロットSが基板搬送方向(X方向)に形成されている。部品供給台車5が部品供給部4に装着されると、フィーダ装着部12は部品供給台車5の下部5aから分離されて基台7に結合される。部品供給台車5の下部5aには、X方向に並ぶ複数の上部リール保持部5UとX方向に並ぶ複数の下部リール保持部5Bが上下に設置されている。上部リール保持部5Uおよび下部リール保持部5Bは、それぞれ部品Dを収納した部品収納テープ15を巻回した部品リール16を回転可能に保持する。
図3において、部品リール16の側面には、リールマークMbが付されている。リールマークMbには、部品リール16を特定する情報が記録されたバーコードや2次元コードが含まれている。テープフィーダ13のテープ挿入口13aには、上部リール保持部5Uまたは下部リール保持部5Bに保持された部品リール16から引き出された部品収納テープ15が挿入される。テープフィーダ13は、テープ挿入口13aから挿入された部品収納テープ15をテープ送り方向に搬送して、部品供給位置Eに部品Dを供給する。すなわち、テープフィーダ13は、部品リール16(部品収容器)が収容する部品Dを部品供給位置Eへ移動させる部品供給装置である。
図4において、スティックフィーダ14は、長尺で中空のスティックケース17の内部に直列状態で収納された複数の部品Dを部品供給位置Eに供給する。スティックフィーダ14における部品Dを部品供給位置Eへ移動させる方法として、振動やワイヤーによる押し出し等が用いられる。スティックケース17は、スティックフィーダ14の上部に設けられた積載部14aに段積み状態で収納される。すなわち、スティックフィーダ14は、スティックケース17(部品収容器)が収容する部品Dを部品供給位置Eへ移動させる部品供給装置である。このように、部品供給台車5は、部品収容器(部品リール16、スティックケース17)と部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14)とを有し、部品実装装置M2,M3に部品Dを供給する部品供給ユニットを構成する。
図3において、部品実装装置M2,M3は、基板搬送機構8、実装ヘッド10、ヘッド移動機構を制御する実装制御部18を有している。実装制御部18は、テープフィーダ13またはスティックフィーダ14に部品Dの供給指令を送信して、部品供給位置Eに部品Dを供給させる。また実装制御部18は、実装ヘッド10、ヘッド移動機構を制御して、部品供給装置が部品供給位置Eに供給する部品Dを実装ヘッド10によって取り出し、基板搬送機構8に保持させた基板9の実装位置に移送搭載する部品実装作業を実行させる。
図4において、部品供給台車5の下部5aの外観には、台車マークMcが付されている。フィーダ装着部12の外観には、装着部マークMaが付されている。台車マークMcおよび装着部マークMaには、部品供給台車5を特定する情報が記録されたバーコード、2次元コード、ユニークなマーク等が含まれている。部品供給台車5に複数のマーク(ここでは、台車マークMcが2箇所、装着部マークMaが2箇所)が付されている場合、各マークには付された位置を特定する情報も記録される。
このように、台車マークMcと装着部マークMaは、部品供給ユニット(部品供給台車5)の外観に付された(形成された)ユニット認識体である。なお、台車マークMcおよび装着部マークMaは、外観から視認できる箇所であれば、各マークを認識する側から見て、前面、側面、上面、後面、下面のいずれに付されていてもよい。
テープフィーダ13においてテープ挿入口13aが形成されている側には、テープフィーダマークMtが付されている。テープフィーダマークMtには、テープフィーダ13を特定する情報が記録されたバーコード、2次元コード、ユニークなマーク等が含まれている。スティックフィーダ14においてスティックケース17が供給される側には、スティックフィーダマークMsが付されている。スティックフィーダマークMsには、スティックフィーダ14を特定する情報が記録されたバーコード、2次元コード、ユニークなマーク等が含まれている。
このように、テープフィーダマークMtとスティックフィーダマークMsは、部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14)の外観に付された(形成された)供給装置認識体である。供給装置認識体は、部品供給装置を識別するために設けられている。
なお、テープフィーダマークMtおよびスティックフィーダマークMsは、外観から視認できる箇所であれば、各マークを認識する側から見て、前面、側面、上面、後面、下面のいずれに付されていてもよい。
次に図5、図6を参照して、部品実装装置M4の構成を説明する。部品実装装置M4は、部品供給台車5に替わって部品供給部4にトレイフィーダ6が装着されている他は部品実装装置M2,M3と同様であり、以下、トレイフィーダ6の構成を説明する。図5において、トレイフィーダ6が有するフィーダ載置部20の上面には、部品供給部4に装着されたトレイフィーダ6における前側にラック部21、後側にパレット移動部22が設置されている。
ラック部21には、部品Dを収容するトレイ23を装着するパレット24を段積みして収納するマガジン25を収納する複数(ここでは2つ)のマガジン保持部26が上下方向に配置されている。ラック部21の操作面には、前方に開放自在のラック扉26aが設けられている。マガジン25は、ラック扉26aを開けた状態(図6における下段側)で、マガジン保持部26に挿抜される。最上段のマガジン保持部26の上方には、パレット載置部27が設けられている。ラック部21の操作面には、上方に開放自在(矢印a)の開閉カバー27aが設けられている。開閉カバー27aを開放すると、パレット載置部27にトレイ23を装着した1枚のパレット24をトレイフィーダ6に出し入れすることができる。
図5において、パレット移動部22は、パレット載置台28、昇降機構29および取出し機構28aを有している。昇降機構29は、パレット載置台28を昇降させて(矢印b)、マガジン25に収納されたパレット24またはパレット載置部27に載置されたパレット24を出し入れする高さ位置、あるいは実装ヘッド10が部品Dを取り出す部品供給位置Eにパレット載置台28を移動させる。取出し機構28aは、マガジン25またはパレット載置部27からパレット24を引き出して保持し、また、保持するパレット24をマガジン25またはパレット載置部27に収納させる。
このように、トレイ23、および複数のトレイ23を収納するマガジン25は、複数の部品Dを収容する部品収容器である。また、パレット載置台28、昇降機構29および取出し機構28aを有するパレット移動部22は、トレイ23(部品収容器)が収容する部品Dを部品供給位置Eへ移動させる部品供給装置である。そして、トレイフィーダ6は、部品収容器(トレイ23)と部品供給装置とを有し、部品実装装置M4に部品Dを供給する部品供給ユニットである。
図6において、ラック扉26aのそれぞれの外観には、ラックマークMlが付されている。ラックマークMlには、トレイフィーダ6を特定する情報とラック扉26a(マガジン保持部26)の位置(上段、下段)の情報が記録されたバーコード、2次元コード、ユニークなマーク等が含まれている。開閉カバー27aの前面には、開閉マークMoが付されている。開閉マークMoには、トレイフィーダ6を特定する情報が記録されたバーコードや2次元コードが含まれている。このように、ラックマークMlと開閉マークMoは、部品供給ユニット(トレイフィーダ6)の外観に付された(形成された)ユニット認識体である。ユニット認識体は、部品供給ユニットを識別するために設けられている。なお、ラックマークMlおよび開閉マークMoは、外観から視認できる箇所であれば、各マークを認識する側から見て、前面、側面、上面、後面、下面のいずれに付されていてもよい。
マガジン25においてマガジン保持部26に挿入された状態の前面には、マガジンマークMmが付されている。マガジンマークMmには、マガジン25を特定する情報が記録されたバーコード、2次元コード、ユニークなマーク等が含まれている。トレイ23においてトレイフィーダ6に収納された状態の前面には、トレイマークMp(図示省略)が付されている。トレイマークMpには、トレイ23を特定する情報が記録されたバーコード、2次元コード、ユニークなマーク等が含まれている。なお、マガジンマークMmおよびトレイマークMpは、前面以外に各マークを認識する側から見て視認できる箇所であれば、各マークを認識する側から見て、前面、側面、上面、後面、下面のいずれに付されていてもよい。
次に図7を参照して、移送装置Vの構成を説明する。移送装置Vは、台車部30の上方にロボット機構31と保管部32を有している。台車部30には、車輪30a、車輪30aを駆動するモータ、車輪30aの方向を変える方向変換機構、移送装置Vの位置、姿勢を検出するセンサを含む走行機構33(図8参照)を有している。
ロボット機構31は、先端にエンドエフェクタ34が配置された多関節ロボットであり、複数のサーボモータによって、エンドエフェクタ34をX方向、Y方向、Z方向に移動させると共に、向きを変更させ、θ回転させる。ロボット機構31の制御手法は、特に限定されず、例えば、インピーダンス制御法、コンプライアンス制御法等が挙げられるが、その他の制御法や複数の制御法を組み合わせた制御法、AIを利用した制御等を用いてもよい。
エンドエフェクタ34は、部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14)または部品収容器(部品リール16、スティックケース17、トレイ23、マガジン25)を把持(保持)する機能を有している。なお、エンドエフェクタ34は、部品供給装置または部品収容器を保持できれば、把持の他に保持、吸着等の機能を有するものでもよい。また、エンドエフェクタ34には、ユニット認識体(台車マークMc、装着部マークMa、ラックマークMl、開閉マークMo)、供給装置認識体(テープフィーダマークMt、スティックフィーダマークMs)、マガジンマークMm、トレイマークMpなどを撮像する移動カメラ35(撮像部)が配置されている。
移動カメラ35が撮像した各種マークを移送装置Vが有する認識処理部36(図8参照)によって認識処理することにより、各マークに記録された情報と位置が認識される。このように、移動カメラ35(撮像部)は、ユニット認識体(部品供給ユニットに形成されたマーク)、供給装置認識体(部品供給装置に形成されたマーク)を認識(撮像)する認識部である。また、ロボット機構31は、エンドエフェクタ34と移動カメラ35を移動させ、移動カメラ35の撮像軸を各種マークに合わせる移動機構である。
図7において、保管部32には、ロボット機構31に面する側が開放された保管棚32aが複数(ここでは4つ)配置されている。保管棚32aには、交換用の部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14)や部品収容器(部品リール16、スティックケース17、トレイ23、マガジン25)などを載置することができる。移送装置Vは、材料保管庫Wから取り出された補給用の部品供給装置、部品収容器を保管棚32aに載置して、補給対象の部品実装装置M2~M4に運搬する。
保管部32には、ロボット機構31との間に撮像軸を下方に向けたヘッドカメラ37が設置されている。ヘッドカメラ37は、エンドエフェクタ34によって把持された部品リール16の側面に付されたリールマークMbを上方から撮像する。ヘッドカメラ37が撮像したリールマークMbを認識処理部36によって認識処理することにより、リールマークMbに記録された情報が認識される。
なお、ヘッドカメラ37の機能を移動カメラ35が有していてもよい。その場合、移動カメラ35は、エンドエフェクタ34が部品リール16を把持した状態で部品リール16の側面に付されたリールマークMbを撮像可能な位置に取り付けられる。もしくは、エンドエフェクタ34で保管部32から部品リール16を引き出した状態で、移動カメラ35は部品リール16の上面に付されたリールマークMbを撮像してもよい。
次に図8を参照して、部品実装システム1の制御系の構成を説明する。ここでは、部品実装システム1において、移送装置Vによって部品実装装置M2~M4の部品供給装置と部品収容器を交換する機能に関する構成について説明する。管理コンピュータ3は、無線管理通信部3a、管理記憶部40、作業指示生成部41、管理入力部42、管理表示部43を有している。管理入力部42は、キーボード、タッチパネル、マウスなどの入力装置であり、操作コマンドやデータ入力時などに用いられる。管理表示部43は液晶パネルなどの表示装置であり、管理入力部42による操作のための操作画面などの各種情報を表示する。
管理記憶部40は記憶装置であり、部品情報40a、ユニット情報40b、外形寸法情報40c、供給装置情報40d、交換作業情報40eなどを記憶する。部品情報40aには、部品Dを特定する部品番号毎に、部品名(種類)、部品Dが収容された部品収容器に関する情報(サイズなど)、リールマークMbやトレイマークMpなど部品収容器に付されたマークに関する情報などが含まれる。すなわち、部品情報40aには、部品収容器である部品リール16の径と厚さ、スティックケース17、トレイ23、マガジン25の外形サイズ(縦、横、奥行き)が含まれている。ユニット情報40bには、部品供給ユニット(部品供給台車5、トレイフィーダ6)毎に、その部品供給ユニットに固有な情報であるユニット固有情報が含まれている。
ここで図9を参照して、ユニット情報40bの詳細について説明する。ユニット情報40bには、ユニット番号50、ユニット種類51、認識方法52、リール補正値53、スロット補正値54が含まれている。ユニット番号50は、部品供給ユニットを特定する情報である。ユニット種類51は、部品供給ユニットの種類を特定する情報である。ユニット種類51において、「台車(17)」と「台車(30)」は、それぞれ17列と30列のスロットS、上部リール保持部5U、下部リール保持部5Bを有する部品供給台車5であり、「トレイ(20)」は、20枚のパレット24を収納可能なトレイフィーダ6である。
認識方法52は、部品供給ユニットにおける作業位置を決定するにあたり、移送装置Vが有する移動カメラ35(撮像部、認識部)によってユニット認識体(台車マークMc、装着部マークMa、ラックマークMl、開閉マークMo)を撮像するか、部品供給ユニットの外形を認識するかを指定する情報(ユニット認識情報)である。認識方法52において、「マーク」は撮像対象がユニット認識体であり、「外形」は撮像対象が部品供給ユニットの全体または一部の外形である。このように認識方法52によって認識方法を指定することで、ユニット認識体の有無など構成の異なる部品供給ユニットであっても後述する同じ自動交換方法を適用することができる。
図9において、リール補正値53は、台車マークMcが付される理想の位置P0から実際に付された位置P1までのずれ量であり、X方向のずれ量53x(ΔX)とZ方向のずれ量53z(ΔZ)で示される(図10参照)。スロット補正値54は、装着部マークMaが付される理想の位置から実際に付された位置までのずれ量であり、X方向のずれ量54x(ΔX)とZ方向のずれ量54z(ΔZ)で示される。このように、ユニット番号50を含む、部品供給ユニット毎のユニット種類51、認識方法52、リール補正値53、スロット補正値54は、部品供給ユニットを特定するユニット固有情報55を構成する。すなわち、ユニット固有情報55には、ユニット認識情報(認識方法52)が含まれる。
なお、リール補正値53は、移送装置Vと部品供給ユニットとのY方向のずれ量を含んでもよい。Y方向のずれ量は、理想の移送装置Vと部品供給ユニットの距離と実際に停止した移送装置Vと部品供給ユニットの距離との差であり、移動カメラ35が撮像した台車マークMcの全体または一部の大きさ等に基づいて算出することができる。また、複数の台車マークMcを撮像することで、移送装置Vと部品供給ユニットとのY方向のずれ量を近似的に把握することもできる。そして、Y方向のずれ量を考慮することで、より精度の高いX方向のずれ量53x(ΔX)とZ方向のずれ量53z(ΔZ)を算出することができる。同様に、スロット補正値54は、Y方向のズレ量を含んでもよい。
図8において、外形寸法情報40cには、部品供給ユニット(部品供給台車5、トレイフィーダ6)の種類毎、および部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14)の種類毎に、部品供給装置、部品収容器の自動交換作業で使用される外形に関する情報が含まれている。
ここで図11を参照して、外形寸法情報40cの詳細について説明する。図11は、ユニット種類51が「台車(17)」の部品供給台車5の外形寸法情報40cのうち、下部リール保持部5Bおよび上部リール保持部5Uの位置に関する情報を示している。外形寸法情報40cには、保持部番号56、保持部位置57が含まれている。保持部番号56は、下部リール保持部5Bおよび上部リール保持部5Uを特定する情報であり、「B01」~「B17」は下部リール保持部5Bを、「U01」~「U17」は上部リール保持部5Uを示している。保持部位置57は、部品供給台車5に付される台車マークMcの理想の位置P0を基点とするX位置57xとZ位置57zで示される(図10参照)。
ユニット種類51が「台車(17)」の外形寸法情報40cには、図11に示す保持部位置57の他、スロットSの位置に関する情報、部品供給台車5の外形サイズ(縦、横、奥行き)の情報なども含まれる。ユニット種類51が「台車(30)」の外形寸法情報40cは、ユニット種類51が「台車(17)」の外形寸法情報40cと同様の情報が含まれる。ユニット種類51が「トレイ(20)」の外形寸法情報40cには、ラック扉26aの位置に関する情報、開閉カバー27aの位置に関する情報、トレイフィーダ6の外径サイズの情報などが含まれる。
また、テープフィーダ13の外形寸法情報40cには、テープ挿入口13aの位置に関する情報、テープフィーダ13の外形サイズの情報などが含まれる。スティックフィーダ14の外形寸法情報40cには、積載部14aの位置に関する情報、スティックフィーダ14の外形サイズの情報などが含まれる。
図8において、供給装置情報40dは、部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14)毎に、その部品供給装置に固有な情報である供給装置固有情報が含まれている。
ここで図12を参照して、供給装置情報40dの詳細について説明する。供給装置情報40dには、フィーダ番号60、フィーダ種類61、認識方法62、フィーダ補正値63が含まれている。フィーダ番号60は、部品供給装置を特定する情報である。フィーダ種類61は、部品供給装置の種類を特定する情報である。フィーダ種類61において、「テープ(8mm)」と「テープ(16mm)」は、それぞれ幅が8mmと16mmの部品収納テープ15を搬送するテープフィーダ13であり、「スティック(10)」は、10本のスティックケース17を収納可能なスティックフィーダ14である。
認識方法62は、部品供給装置における作業位置を決定するにあたり、移送装置Vが有する移動カメラ35(撮像部、認識部)によって供給装置認識体(テープフィーダマークMt、スティックフィーダマークMs)を撮像するか、部品供給装置の外形を認識するかを指定する情報(供給装置認識情報)である。認識方法62において、「マーク」は撮像対象が供給装置認識体であり、「外形」は撮像対象が部品供給装置の外形である。このように認識方法62によって認識方法を指定することで、供給装置認識体の有無など構成の異なる部品供給装置であっても同じ自動交換方法を適用することができる。
図12において、フィーダ補正値63は、テープフィーダマークMtまたはスティックフィーダマークMsが付される理想の位置から実際に付された位置までのずれ量であり、X方向のずれ量63x(ΔX)とZ方向のずれ量63z(ΔZ)で示される。このように、フィーダ番号60を含む、部品供給装置毎のフィーダ種類61、認識方法62、フィーダ補正値63は、部品供給装置を特定する供給装置固有情報64を構成する。すなわち、供給装置固有情報64には、供給装置認識情報(認識方法62)が含まれる。
図8において、交換作業情報40eには、補給対象または交換対象の部品収容器を特定する情報(部品番号など)、補給対象または交換対象の部品供給装置のフィーダ番号60、所在、交換順序などに関する情報が含まれている。補給対象または交換対象の所在とは、該当する部品実装ラインL1~L3、部品実装装置M2~M4、部品供給台車5のユニット番号50と保持部番号56またはトレイフィーダ6のユニット番号50などを、対象となる部品収容器や部品供給装置の位置を特定する情報である。なお、交換作業情報40eは、生産計画、生産データ、材料・設備情報等に基づいて予め作成されている。
図8において、作業指示生成部41は、交換作業情報40eに基づいて、移送装置Vの移動先を含む作業指示を生成する。また、作業指示生成部41は、交換作業情報40eとユニット認識情報(認識方法52)に基づいて、部品供給ユニットに付された(形成された)いずれのユニット認識体を認識する作業指示か、または部品供給ユニットの外形を認識する作業指示かを生成する。また、作業指示生成部41は、交換作業情報40eと供給装置認識情報(認識方法62)に基づいて、部品供給装置に付された(形成された)いずれの供給装置認識体を認識する作業指示か、または部品供給装置の外形を認識する作業指示かを生成する。なお、作業指示は作業の工程毎に生成され、生成された工程毎にエンドエフェクタ34の移動座標が算出される。
また、作業指示生成部41は、交換作業情報40e、ユニット固有情報55、供給装置固有情報64、部品供給ユニットと部品供給装置の外形寸法情報40cに基づいて、移送装置Vが有するエンドエフェクタ34の移動目標を含む作業指示を生成する。エンドエフェクタ34の移動目標は、例えば部品リール16を交換する際に台車マークMcを認識する場合は、認識された台車マークMcを基点とするXZ座標で指示される。その際、リール補正値53に基づいて台車マークMcが付された位置のずれが補正される。例えば、図10の部品供給台車5の左下端で保持部番号56が「B01」の下部リール保持部5Bが作業位置の場合、移動目標は(X1+ΔX,Z1+ΔZ)と補正して指示される。
同様に、部品供給台車5のスロットSが作業位置の場合、移動目標は、スロット補正値54に基づいて補正される。また、テープフィーダ13のテープ挿入口13aまたはスティックフィーダ14の積載部14aが作業位置の場合、移動目標は、フィーダ補正値63に基づいて補正される。すなわち、作業指示生成部41は、ユニット位置補正値(リール補正値53、スロット補正値54)と、供給装置位置補正値(フィーダ補正値63)との少なくともいずれかに基づいて、エンドエフェクタ34の移動目標を補正した作業指示を生成する。ユニット位置補正値(リール補正値53、スロット補正値54)は、ユニット認識体の位置ずれに基づきエンドエフェクタ34の移動目標を補正するための値であり、供給装置位置補正値(フィーダ補正値63)は、供給装置認識体の位置ずれに基づきエンドエフェクタ34の移動目標を補正するための値である。
このように、移動目標を予め記憶した補正値で補正することにより、各種マークが付された位置が部品供給ユニット毎や部品供給装置毎にずれていても、正確にエンドエフェクタ34を移動させることができる。作業指示生成部41によって生成された作業指示は、無線管理通信部3aを介して交換作業を実行する移送装置Vに送信される。なお、作業指示生成部41は補正値で補正しない移動目標で作業指示を生成し、ユニット位置補正値と供給装置位置補正値を作業指示と一緒に送信し、移送装置Vにおいて後述する経路設定部47が移動経路を設定する際に移動目標を補正するようにしてもよい。
上記のように、管理コンピュータ3は、記憶部(管理記憶部40)と、ユニット固有情報55と、作業指示生成部41とを有する。管理記憶部40は、部品供給ユニットを特定するユニット固有情報55に部品供給ユニットの外形寸法情報40cを関連付けて記憶する。作業指示生成部41は、部品供給ユニットの外形寸法情報40cに基づいて、エンドエフェクタ34の移動目標を含む作業指示を生成する。管理コンピュータ3は、移動自在なエンドエフェクタ34を有する移送装置Vに対する作業指示を生成する管理装置である。なお、管理コンピュータ3はひとつのコンピュータで構成する必要はなく、複数のデバイスで構成してもよい。例えば、管理記憶部40の一部または全てを、サーバを介してクラウドに有してもよい。
図8において、移送装置Vは、走行機構33、ロボット機構31、エンドエフェクタ34、移動カメラ35、認識処理部36、ヘッドカメラ37、移送記憶部44、走行制御部45、交換制御部46、経路設定部47、無線通信部Tを有している。移送記憶部44は記憶装置であり、作業指示情報44a、認識結果情報44bなどを記憶する。作業指示情報44aには、管理コンピュータ3(管理装置)から送信されて無線通信部Tが受信した作業指示が記憶されている。
認識結果情報44bには、移動カメラ35(撮像部、認識部)の撮像結果を認識処理部36が認識処理して得られた各マークに記録された情報、各マークの位置に関する情報、ヘッドカメラ37の撮像結果を認識処理部36が認識処理して得られたリールマークMbに記録された部品情報などが記憶されている。また、認識結果情報44bには、移動カメラ35が撮像した部品供給ユニットや部品供給装置の外形を認識処理部36が認識処理して得られた、部品供給台車5のスロットS、上部リール保持部5U、下部リール保持部5Bの位置、トレイフィーダ6のラック扉26a、開閉カバー27aの位置、テープフィーダ13のテープ挿入口13aの位置、スティックフィーダ14の積載部14aの位置などの情報も記憶される。
走行制御部45は、作業指示に含まれる移送装置Vの移動先に基づいて走行機構33を制御して、移送装置Vを指定された移送先に移動させる。交換制御部46は、作業指示に含まれる認識先に基づいてロボット機構31を制御して、移動カメラ35によって指定された認識先を撮像させる。経路設定部47は、作業指示に含まれるエンドエフェクタ34の移動目標に基づいて、エンドエフェクタ34を移動させる移動経路(例えば、図14B~図15Cの矢印c2~c6)を設定する。
その際、経路設定部47は、部品供給ユニットの外形寸法情報40cに含まれる部品供給ユニットの外形サイズ(縦、横、奥行き)に基づいて、エンドエフェクタ34が部品供給ユニットの本体と干渉しないように移動経路を設定する。すなわち、エンドエフェクタ34が把持していない、または把持している対象によって、エンドエフェクタ34を異なる軌跡で移動させるように移動経路が設定される。
交換制御部46(制御部)は、経路設定部47によって設定された移動経路と移動カメラ35(撮像部、認識部)による認識結果(認識結果情報44b)に基づいてロボット機構31(移動機構)を制御して、エンドエフェクタ34を部品供給装置と部品収容器の少なくともいずれかまで移動させる。これによって、移送装置Vの停止位置が指定された移送先からずれていたり、部品供給ユニットにおける部品供給装置や部品収容器の位置が所定の位置からずれたりしていても、エンドエフェクタ34によって部品供給装置や部品収容器を正確に把持することができる。
このように、移送装置Vは、エンドエフェクタ34と、エンドエフェクタ34を移動させる移動機構(ロボット機構31)と、認識部(移動カメラ35)と、経路設定部47と、移動機構を制御する制御部(交換制御部46)を有している。そして、移送装置Vと作業指示を生成する作業指示生成部41を有する管理装置(管理コンピュータ3)は、部品供給ユニットの部品供給装置と部品収容器の少なくともいずれかを交換する自動交換システムを構成する。
次に図13のフローに沿って、図14A~図15Cを参照しながら、部品供給ユニットの部品供給装置と部品収容器の少なくともいずれかを、移動自在なエンドエフェクタ34を有する移送装置Vによって交換する自動交換方法について説明する。以下、部品実装装置M2に装着された部品供給台車5(部品供給ユニット)から部品収容器である部品リール16を取り出して交換する例で説明する。なお、図14A~図15Cでは、便宜上、移送装置Vのロボット機構31の描画を省略している。
図13において、まず管理コンピュータ3(管理装置)は、交換対象の部品リール16が取り付けられている部品供給台車5の前を移送先に指定した作業指示を生成し、補給対象の部品リール16を搭載した移送装置Vに送信する。作業指示を受信した移送装置Vにおいて、走行制御部45は作業指示に従って移送装置Vを指定された移送先に移動させる(ST1:移送装置移動工程)。移動が終了すると、移送装置Vはその旨を管理コンピュータ3に送信する。なお、移送装置Vは指定された移送先に移動している場合であっても、数センチや数ミリの停止誤差が生じることがある。
次いで管理コンピュータ3において作業指示生成部41は、交換対象の部品リール16を部品供給台車5から取り外し、補給対象の部品リール16を取り付けるための作業指示を生成する(ST2:作業指示生成工程)。ここでは、作業指示生成工程(ST2)において、台車マークMc(ユニット認識体)を認識し、認識した台車マークMcを基点とするエンドエフェクタ34の移動目標を含む作業指示が生成されたとする。次いで管理コンピュータ3は、生成した作業指示を移送装置Vに向けて送信する(ST3:作業指示送信工程)。
図13において、移送装置Vは作業指示を受信すると、作業指示に従って交換作業を実行する。まず、作業指示において各種マークの認識が指示されている場合(ST4においてYes)、交換制御部46はロボット機構31を制御して、移動カメラ35(撮像部、認識部)を台車マークMcの前に移動させて(図14Aの矢印c1)、台車マークMcを認識させる(ST5:ユニット認識工程)。すなわち、部品供給ユニット(部品供給台車5)の外観に付された(形成された)ユニット認識体(台車マークMc)が認識される。
なお、各種マークの認識が指示された場合に、移送装置Vは、作業指示で指示されている各種マークと一致するかも判断してもよい。各種マークが正しいかを判断させて、一致しない場合に作業を停止させる。そうすることで、作業者の誤作業で部品供給ユニットがすり替わった等から生じる作業ミスを事前に防止することができる。
次いで移動カメラ35(撮像部、認識部)は供給装置認識体(テープフィーダマークMt、スティックフィーダマークMs)の前に移動して、供給装置認識体を認識する(ST6:供給装置認識工程)。なお、ここでは作業指示に供給装置認識体の認識が含まれていないため、供給装置認識工程(ST6)はスキップされる。作業指示で外形の認識が指示されている場合(ST4においてNo)、交換制御部46はロボット機構31を制御して、移動カメラ35によって指示された部品供給ユニット、部品供給装置の外形を認識させる(ST7:外形認識工程)。
マークの認識(ST5,ST6)または外形の認識(ST7)が終了すると、次いで経路設定部47は、作業指示と認識結果に基づいて、エンドエフェクタ34を移動させる移動経路を設定する(ST8:経路設定工程)。これによって、移送装置Vの停止誤差や部品供給ユニットにおける部品供給装置や部品収容器のずれ等が補正された移動経路が設定される。次いで交換制御部46は設定された移動経路に基づいてロボット機構31を制御して、エンドエフェクタ34を交換対象の部品リール16まで移動させて(図14Bの矢印c2)、エンドエフェクタ34で部品リール16を把持させる。
図13において、次いで交換制御部46は部品リール16を把持したエンドエフェクタ34を移動させて部品リール16を上部リール保持部5Uから取り外し(ST9)、部品リール16を90度回転させて保管部32まで移動させて(図14Cの矢印c3)、空いている保管棚32aに格納させる(ST10)。次いで交換制御部46は、保管棚32aにある補給対象の部品リール16をエンドエフェクタ34で把持させて取り出す(ST11)(図15Aの矢印c4)。その際、ヘッドカメラ37によって部品リール16に付されたリールマークMbを撮像し、指示された補給対象の部品リール16であるかを照合する。
次いで交換制御部46は部品リール16を把持するエンドエフェクタ34を90度回転させ、部品供給台車5の前まで移動させ(図15Bの矢印c5)、補給対象の部品リール16を指示された上部リール保持部5Uに取り付ける(ST12)(図15Cの矢印c6)。次いで交換対象の部品リール16(部品収容器)が残っていて交換作業が終了していない場合(ST13においてNo)、作業指示生成工程(ST2)に戻って次の部品リール16の交換作業が実行される。全ての部品リール16の交換作業が終了すると(ST13においてYes)、自動交換が終了する。
なお、管理コンピュータ3が生成して送信する作業指示(1回目のST2,ST3)に交換作業の全行程が含まれている場合は、作業指示生成工程(ST2)には戻らず、ST4に戻って次の交換作業が実行される。また、1回目で必要な情報が取得できている場合は、2回目以降のマークの認識(ST5,ST6)または外形の認識(ST7)がスキップされる。
このように、ST9~ST12は、経路設定工程(ST8)において設定された移動経路とユニット認識工程(ST5)、供給装置認識工程(ST6)、または外形認識工程(ST7)における認識結果に基づいて、エンドエフェクタ34を部品供給装置と部品収容器の少なくともいずれかまで移動させる移動工程である。すなわち、本実施の形態の自動交換方法は、ユニット認識工程(ST5)と、経路設定工程(ST8)と、移動工程(ST9~ST12)を含んでいる。これによって、部品リール16(部品収容器)を正確に交換することができる。
なお、図13に示す自動交換方法において、部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14)を交換する場合は、ユニット認識工程(ST5)において装着部マークMaが認識される。また、トレイフィーダ6(部品供給ユニット)のトレイ23(部品収容器)を交換する場合は、ユニット認識工程(ST5)において開閉マークMoが認識され、移動工程において開閉カバー27aの開閉とパレット載置部27にあるトレイ23のトレイマークMpの移動カメラ35(撮像部、撮像手段)による認識が実行される。
また、トレイフィーダ6(部品供給ユニット)のマガジン25(部品収容器)を交換する場合は、ユニット認識工程(ST5)においてラックマークMlが認識され、移動工程においてラック扉26aの開閉とラック部21にあるマガジン25のマガジンマークMmの移動カメラ35による認識が実行される。また、部品リール16を交換した後に、テープフィーダ13のテープ挿入口13aに部品収納テープ15を挿入する場合は、供給装置認識工程(ST6)においてテープフィーダマークMtが認識される。また、スティックフィーダ14のスティックケース17(部品収容器)を交換する場合は、供給装置認識工程(ST6)においてスティックフィーダマークMsが認識される。
上記説明したように、本実施の形態の部品実装システム1は、部品供給装置(テープフィーダ13、スティックフィーダ14、パレット移動部22)と部品収容器(部品リール16、スティックケース17、トレイ23、マガジン25)の少なくともいずれかを交換する。部品収容器は、複数の部品Dを収容する。部品供給装置は、部品収容器が収容する部品Dを部品供給位置Eへ移動させる。部品供給装置と部品収容器とは、部品供給ユニット(部品供給台車5、トレイフィーダ6)に含まれる。
自動交換システムは、移送装置Vを有している。移送装置Vは、エンドエフェクタ34と、移動機構(ロボット機構31)と、認識部(移動カメラ35)と、経路設定部47と、制御部(交換制御部46)とを含む。エンドエフェクタ34は、部品供給装置または部品収容器を把持する。ロボット機構31は、エンドエフェクタを移動させる。移動カメラ35は、部品供給ユニットの外観に付された(部品供給ユニットに形成された)ユニット認識体(台車マークMc、装着部マークMa、ラックマークMl、開閉マークMo)を認識する。経路設定部47は、エンドエフェクタ34を移動させる移動経路を設定する。交換制御部46は、移動機構を制御する。
そして、制御部は、設定された移動経路と認識部による認識結果に基づいて、エンドエフェクタ34を部品供給装置と部品収容器の少なくともいずれかまで移動させる。これによって、部品収容器を正確に交換することができる。
なお、上記は部品実装装置M2~M4に装着された部品供給ユニット(部品供給台車5、トレイフィーダ6)において、部品供給装置または部品収容器を交換するいわゆる内段取りの例で説明したが、本開示は内段取りに限定されることはない。例えば、部品実装装置M2~M4から取り外された部品供給ユニット(部品供給台車5、トレイフィーダ6)において、部品供給装置または部品収容器を交換するいわゆる外段取りにも適用することができる。その場合、交換作業情報40eには、補給対象または交換対象の所在として、外段取りを行う準備エリアが指定される。また、外段取りでは、フロアFに固定された移送装置Vに部品供給ユニットが移動して、交換位置で部品供給装置または部品収容器を交換してもよい。
また、各種マークは、ひとつの図形で構成されていなくてもよく、例えば、囲み文字のように、複数の図形で構成し、複数の図形で構成されたマーク全体で認識を行い、特定の図形を補正のための座標として用いてもよい。
次に図16、図17A、図17Bを参照して、部品供給台車の第2実施例(以下「第2部品供給台車70」と称する。)について説明する。第2部品供給台車70は、上述した部品供給台車5と同様に、部品収容器と部品供給装置とを有し、部品実装装置M2,M3に部品Dを供給する部品供給ユニットである。第2部品供給台車70は、台車マークMcの代わりに台車認識ターゲットG1,G2を有し、装着部マークMaの代わりに装着部認識ターゲットG3,G4を有するところが部品供給台車5と異なる。以下、部品供給台車5と同じ構成には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図16において、第2部品供給台車70の下部5aの前面には、XY平面(水平面)を基板搬送方向(X方向)に延びる下板71が設置されている。下板71のX方向の両端部には、YZ平面に延びる左右の側板72,73が上方に延伸してそれぞれ設置されている。下板71の左側には、左側の側板72と下板71と直交してZX平面に延びる左側の奥板74が設置されている(図17Aも参照)。下板71、左側の側板72、左側の奥板74は、左側の台車認識ターゲットG1を構成する。下板71、左側の側板72、左側の奥板74が交差する角が、左側の台車認識ターゲットG1の位置Q1である。
下板71の右側には、右側の側板73と下板71と直交してZX平面に延びる右側の奥板75が設置されている。下板71、右側の側板73、右側の奥板75は、右側の台車認識ターゲットG2を構成する。下板71、右側の側板73、右側の奥板75が交差する角が、右側の台車認識ターゲットG2の位置Q2である。
図16において、フィーダ装着部12のX方向の両端部には、YZ平面に延びる左右の支持板76、77が上方に延伸してそれぞれ設置されている。左側の支持板76の上部と右側の支持板77の上部の間には、XY平面をX方向に延びる上板78が設置されている。上板78の左側には、左側の支持板76と上板78と直交してZX平面に延びる左側の奥板79が設置されている(図17Bも参照)。上板78、左側の支持板76、左側の奥板79は、左側の装着部認識ターゲットG3を構成する。上板78、左側の支持板76、左側の奥板79が交差する角が、左側の装着部認識ターゲットG3の位置Q3である。
上板78の右側には、右側の支持板77と上板78と直交してZX平面に延びる右側の奥板80が設置されている。上板78、右側の支持板77、右側の奥板80は、右側の装着部認識ターゲットG4を構成する。上板78、右側の支持板77、右側の奥板80が交差する角が、右側の装着部認識ターゲットG4の位置Q4である。
台車認識ターゲットG1,G2と装着部認識ターゲットG3,G4は、第2部品供給台車70の位置、フィーダ装着部12の位置を認識するためのユニット認識体である。第2部品供給台車70では、管理コンピュータ3の管理記憶部40が記憶するユニット情報40bの認識方法52に、「ターゲット」と記憶される。また、ユニット情報40bに、第2部品供給台車70における台車認識ターゲットG1,G2と装着部認識ターゲットG3,G4の位置情報が記憶される。
次に図18を参照して、移送装置の第2実施例(以下「第2移送装置V1」と称する。)について説明する。第2移送装置V1は、上述した移送装置Vと同様に、台車部30の上方にロボット機構31と保管部32を有し、ロボット機構31の先端にエンドエフェクタ34が配置されている。第2移送装置V1は、エンドエフェクタ34の先端に接触センサ81が設置されているところが移送装置Vと異なる。以下、移送装置Vと同じ構成には同じ符号を付して、詳細な説明は省略する。
図18において、接触センサ81はエンドエフェクタ34の前面から突出する細長い円柱形をしており、ロボット機構31がエンドエフェクタ34をX方向、Y方向、Z方向に移動させると、エンドエフェクタ34と一体となってX方向、Y方向、Z方向に移動する。接触センサ81が移動して、円筒形の先端面または側面が何かの物体に接触すると、いずれの方向に接触したかを検知することができる。接触センサ81の検知結果は、認識処理部36に送信される。認識処理部36は、エンドエフェクタ34の位置(ロボット機構31の動作)に基づいて、接触センサ81が物体に接触した位置を認識(算出)する。
次に図19A~図19Cを参照して、第2移送装置V1が第2部品供給台車70(部品供給ユニット)に装着された部品供給装置であるテープフィーダ13や部品収容器である部品リール16を自動交換する際に実行される、ユニット認識工程(ST5)について説明する。ここでは、第2移送装置V1を作業指示に従って第2部品供給台車70の前に移動させる移送装置移動工程(ST1)が完了しているとする。すなわち、第2移送装置V1と第2部品供給台車70が、図14A~図15Cに示す移送装置Vと部品供給台車5と同様の位置関係にあるとする。
以下では、左側の台車認識ターゲットG1を認識する例で説明する。すなわち、作業指示生成工程(ST2)において、作業指示生成部41は、接触センサ81(認識部)が認識する認識対象として左側の台車認識ターゲットG1を指定するユニット認識体の情報を含む作業指示を生成している。そして、ユニット認識工程(ST5)では、交換制御部46はロボット機構31を制御して、接触センサ81を左側の台車認識ターゲットG1の前に移動させ、後述する接触探知動作を実行させて、左側の台車認識ターゲットG1の位置Q1を認識させる。
図19Aにおいて接触探知動作では、まず、交換制御部46は、左側の台車認識ターゲットG1の前に移動している接触センサ81をY方向に移動させる(矢印d1)。図19Bにおいて、接触センサ81の先端面が左側の奥板74に接触したことが検知されると、交換制御部46は接触センサ81のY方向への移動を停止させる。次いで交換制御部46は、接触センサ81の先端面を左側の奥板74に当接させながら接触センサ81を左側の側板72に向けてX方向に移動させる(矢印d2)。
図19Cにおいて、接触センサ81の側面が左側の側板72に接触したことが検知されると、交換制御部46は接触センサ81のX方向への移動を停止させる。次いで交換制御部46は、接触センサ81の側面を左側の側板72に当接させながら接触センサ81を下板71に向けてZ方向に移動させる(矢印d3)。接触センサ81の側面が下板71に接触したことが検知されると、交換制御部46は接触センサ81のZ方向への移動を停止させる。この一連の接触探知動作により、接触センサ81は下板71、左側の側板72、左側の奥板74が交差する角の位置で停止する。
次いで認識処理部36は、接触センサ81が停止した位置に基づいて、左側の台車認識ターゲットG1の位置Q1を算出(認識)する。認識された左側の台車認識ターゲットG1の位置Q1(認識結果)は、認識結果情報44bとして移送記憶部44に記憶される。なお、接触探知動作により接触センサ81が接触する順番は上記に限定されることはない。例えば、左側の奥板74、下板71、左側の側板72の順番で接触するようにしてもよい。また、ユニット認識工程(ST5)では、右側の台車認識ターゲットG2の位置Q2も認識するようにしてもよい。2つの台車認識ターゲットG1,G2の位置Q1,Q2を認識することにより、第2部品供給台車70の位置をより正確に認識することができる。
また、供給装置認識工程(ST6)では、交換制御部46はロボット機構31を制御して、接触センサ81を左側の装着部認識ターゲットG3の前に移動させ、接触探知動作を実行させて、左側の装着部認識ターゲットG3の位置Q3を認識させる。なお、供給装置認識工程(ST6)において、右側の装着部認識ターゲットG4の位置Q4も認識するようにしてもよい。2つの装着部認識ターゲットG3,G4の位置Q3,Q4を認識することにより、フィーダ装着部12の位置をより正確に認識することができる。
このように、台車認識ターゲットG1,G2と装着部認識ターゲットG3,G4は、部品供給ユニット(第2部品供給台車70)に形成された被接触体(ユニット認識体)である。また、接触センサ81は、エンドエフェクタ34と一緒に移動して、被接触体への接触を検知する検知部(認識部)である。そして、接触センサ81(認識部)による認識結果は、検知部が被接触体に接触した位置(位置Q1~Q4)である。
なお、ユニット認識工程(ST5)における右側の台車認識ターゲットG2の位置Q2の認識は、右側の奥板75、右側の側板73、下板71に順番に接触させて認識する上述の接触探知動作の他、次に説明する距離探知動作と組み合わせて行ってもよい。
ここで、図20を参照して、距離探知動作について説明する。距離探知動作では、接触探知動作によって接触センサ81が左側の台車認識ターゲットG1の位置Q1を検知した後に、交換制御部46がロボット機構31を制御して、接触センサ81の側面を下板71に当接させながら接触センサ81を右側の側板73に向けてX方向に移動させる(矢印e1)。接触センサ81の側面が右側の側板73に接触したことが検知されると、交換制御部46は接触センサ81のX方向への移動を停止させる。
この距離探知動作により、接触センサ81は下板71、右側の側板73、右側の奥板75が交差する角の位置で停止する。次いで認識処理部36は、接触センサ81が左側の台車認識ターゲットG1の位置Q1を検知した後に移動した距離Rを算出する。さらに認識処理部36は、左側の台車認識ターゲットG1の位置Q1と接触センサ81が移動した距離Rから、右側の台車認識ターゲットG2の位置Q2を算出(認識)する。距離探知動作により、右側の台車認識ターゲットG2の位置Q2を認識する時間を短縮することができる。
図20において、供給装置認識工程(ST6)における右側の装着部認識ターゲットG4の位置Q4の認識も、接触探知動作と距離探知動作を組み合わせて行ってもよい。すなわち、左側の装着部認識ターゲットG3を認識した後に上板78に沿って接触センサ81をX方向に移動させ(矢印e2)、接触センサ81が移動した距離に基づいて、右側の装着部認識ターゲットG4の位置Q4を算出するようにしてもよい。距離探知動作における接触センサ81(認識部)による認識結果には、検知部(接触センサ81)が被接触体(右側の台車認識ターゲットG2、右側の装着部認識ターゲットG4)に接触するまでに移動した距離が含まれる。
上記は、接触センサ81(探知部)が探知する対象である被接触体は、第2部品供給台車70の下部5aに形成された台車認識ターゲットG1,G2と、フィーダ装着部12に形成された装着部認識ターゲットG3,G4であったが、他の対象物に認識ターゲット(被接触体)を形成して接触センサ81で探知(認識)するようにしてもよい。例えば、テープフィーダ13に形成されたテープフィーダマークMtやスティックフィーダ14に形成されたスティックフィーダマークMsの代わりに供給装置認識体として認識ターゲットを形成し、接触センサ81で部品供給装置の位置を探知(認識)するようにしてもよい。
本開示の自動交換システムおよび管理装置ならびに自動交換方法は、部品収容器を正確に交換することができるという効果を有し、部品を基板に実装する分野において有用である。
1 部品実装システム
2 通信ネットワーク
3 管理コンピュータ
3a 無線管理通信部
4 部品供給部
5 部品供給台車
5a 下部
5B 下部リール保持部
5U 上部リール保持部
6 トレイフィーダ
7 基台
8 基板搬送機構
9 基板
10 実装ヘッド
10a 吸着ノズル
12 フィーダ装着部
13 テープフィーダ
13a テープ挿入口
14 スティックフィーダ
14a 積載部
15 部品収納テープ
16 部品リール
17 スティックケース
18 実装制御部
20 フィーダ載置部
21 ラック部
22 パレット移動部
23 トレイ
24 パレット
25 マガジン
26 マガジン保持部
26a ラック扉
27 パレット載置部
27a 開閉カバー
28 パレット載置台
28a 取出し機構
29 昇降機構
30 台車部
30a 車輪
31 ロボット機構(移動機構)
32 保管部
32a 保管棚
33 走行機構
34 エンドエフェクタ
35 移動カメラ(認識部)
36 認識処理部
37 ヘッドカメラ
40 管理記憶部
40a 部品情報
40b ユニット情報
40c 外形寸法情報
40d 供給装置情報
40e 交換作業情報
41 作業指示生成部
42 管理入力部
43 管理表示部
44 移送記憶部
44a 作業指示情報
44b 認識結果情報
45 走行制御部
46 交換制御部
47 経路設定部
50 ユニット番号
51 ユニット種類
52,62 認識方法
53 リール補正値
53x,54x,63x X方向のずれ量
53z,54z,63z Z方向のずれ量
54 スロット補正値
55 ユニット固有情報
56 保持部番号
57 保持部位置
57x X位置
57z Z位置
60 フィーダ番号
61 フィーダ種類
63 フィーダ補正値
64 供給装置固有情報
70 第2部品供給台車
71 下板
72,73 側板
74,75,79,80 奥板
76,77 支持板
78 上板
81 接触センサ
D 部品
E 部品供給位置
G1,G2 台車認識ターゲット
G3,G4 装着部認識ターゲット
Ma 装着部マーク
Mc 台車マーク
Ml ラックマーク
Mo 開閉マーク
Ms スティックフィーダマーク
Mt テープフィーダマーク
T 無線通信部
V 移送装置
V1 第2移送装置

Claims (14)

  1. 部品を収容する部品収容器が保持される下部と、前記部品収容器に収容された前記部品を部品供給位置へ移動させる部品供給装置が装着されるフィーダ装着部とを備える部品供給ユニットの前記部品収容器を交換する自動交換システムであって、
    前記部品収容器を保持するエンドエフェクタと、
    前記エンドエフェクタを移動させるように構成された移動機構と、
    前記部品供給ユニットを識別するための複数のユニット認識体を認識する認識部と、
    前記エンドエフェクタを移動させる移動経路を設定する経路設定部と、
    前記移動機構を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、設定された前記移動経路と前記認識部による前記部品供給ユニットの前記下部と前記フィーダ装着部に設けられた前記ユニット認識体の認識結果とに基づいて、前記エンドエフェクタを前記部品供給装置まで移動させる、
    自動交換システム。
  2. 前記部品供給ユニットの外形寸法情報に基づいて、前記エンドエフェクタの移動目標を含む作業指示を生成する作業指示生成部を有する管理装置をさらに備え、
    前記経路設定部は、前記作業指示に基づいて前記移動経路を設定する、
    請求項1に記載の自動交換システム。
  3. 前記作業指示生成部は、前記認識部が認識する前記ユニット認識体の情報をさらに含むように前記作業指示を生成する、
    請求項2に記載の自動交換システム。
  4. 前記作業指示生成部は、
    前記ユニット認識体の位置ずれに基づき前記エンドエフェクタの前記移動目標を補正するためのユニット位置補正値と、
    前記部品供給装置に設けられた前記部品供給装置を識別するための供給装置認識体の位置ずれに基づき、前記エンドエフェクタの前記移動目標を補正するための供給装置位置補正値と、の少なくともいずれかに基づいて、前記エンドエフェクタの前記移動目標を補正し、補正後の移動目標を含む前記作業指示を生成する、
    請求項2に記載の自動交換システム。
  5. 前記部品供給装置には、前記部品供給装置を識別するための供給装置認識体が設けられ、
    前記認識部は、前記供給装置認識体をさらに認識し、
    前記制御部は、設定された前記移動経路と前記認識部による前記供給装置認識体の認識結果とに基づいて、前記エンドエフェクタを前記部品供給装置まで移動させる、
    請求項1に記載の自動交換システム。
  6. 前記ユニット認識体は、前記部品供給ユニットに形成されたマークであり、
    前記認識部は、前記マークを撮像する撮像部である、
    請求項1に記載の自動交換システム。
  7. 前記ユニット認識体は、前記部品供給ユニットに形成された被接触体であり、
    前記認識部は、前記エンドエフェクタと一緒に移動して、前記被接触体への接触を検知する検知部である、
    請求項1に記載の自動交換システム。
  8. 前記認識結果は、前記検知部が前記被接触体に接触した位置である、
    請求項7に記載の自動交換システム。
  9. 前記認識結果は、前記検知部が前記被接触体に接触するまでに移動した距離を含む、
    請求項7に記載の自動交換システム。
  10. 部品を収容する部品収容器が保持される下部と、前記部品収容器に収容された前記部品を部品供給位置へ移動させる部品供給装置が装着されるフィーダ装着部とを備える部品供給ユニットの前記部品収容器を、移動自在なエンドエフェクタを備える自動交換システムによって交換する自動交換方法であって、
    前記部品供給ユニットを識別するための複数のユニット認識体を認識するステップと、
    前記エンドエフェクタを移動させる移動経路を設定するステップと、
    設定された前記移動経路と前記部品供給ユニットの前記下部と前記フィーダ装着部に設けられた前記ユニット認識体の認識結果とに基づいて、前記エンドエフェクタを前記部品供給装置まで移動させるステップと、を備えた、
    自動交換方法。
  11. 前記部品供給ユニットの外形寸法情報に基づいて、前記エンドエフェクタの移動目標を含む作業指示を生成するステップをさらに含み、
    前記作業指示に基づいて前記移動経路を設定する、
    請求項10に記載の自動交換方法。
  12. 前記ユニット認識体を認識するステップにおいて認識させる認識対象の情報を含むように前記作業指示を生成する、
    請求項11に記載の自動交換方法。
  13. 前記ユニット認識体の位置ずれに基づき前記エンドエフェクタの前記移動目標を補正するためのユニット位置補正値と、
    前記部品供給装置に設けられた前記部品供給装置を識別するための供給装置認識体の位置ずれに基づき、前記エンドエフェクタの前記移動目標を補正するための供給装置位置補正値と、の少なくともいずれかに基づいて、前記エンドエフェクタの前記移動目標を補正し、補正後の移動目標を含む前記作業指示を生成する、
    請求項11に記載の自動交換方法。
  14. 前記部品供給装置に設けられ、前記部品供給装置を識別するための供給装置認識体を認識するステップをさらに備え、
    設定された前記移動経路と前記供給装置認識体の認識結果とに基づいて、前記エンドエフェクタを前記部品供給装置まで移動させる、
    請求項10に記載の自動交換方法。
JP2023200363A 2018-07-31 2023-11-28 自動交換システムおよび自動交換方法 Pending JP2024012692A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018143144 2018-07-31
JP2018143144 2018-07-31
JP2020534094A JP7403047B2 (ja) 2018-07-31 2019-06-18 自動交換システムおよび管理装置ならびに自動交換方法
PCT/JP2019/024056 WO2020026619A1 (ja) 2018-07-31 2019-06-18 自動交換システムおよび管理装置ならびに自動交換方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020534094A Division JP7403047B2 (ja) 2018-07-31 2019-06-18 自動交換システムおよび管理装置ならびに自動交換方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024012692A true JP2024012692A (ja) 2024-01-30

Family

ID=69231677

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020534094A Active JP7403047B2 (ja) 2018-07-31 2019-06-18 自動交換システムおよび管理装置ならびに自動交換方法
JP2023200363A Pending JP2024012692A (ja) 2018-07-31 2023-11-28 自動交換システムおよび自動交換方法

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020534094A Active JP7403047B2 (ja) 2018-07-31 2019-06-18 自動交換システムおよび管理装置ならびに自動交換方法

Country Status (3)

Country Link
JP (2) JP7403047B2 (ja)
CN (2) CN117062427A (ja)
WO (1) WO2020026619A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112021006890T5 (de) 2021-02-22 2023-11-02 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Zuleitungseinrichtungs-einsetzung/entnahme-vorrichtung, sowie bauteilmontagesystem
JP7435536B2 (ja) 2021-04-28 2024-02-21 株式会社村田製作所 電子部品の生産装置
DE102021117281B9 (de) * 2021-07-05 2023-02-23 Asm Assembly Systems Gmbh & Co. Kg Automatisches Austauschen einer Bauelement-Zuführeinrichtung mittels eines fahrerlosen Transportfahrzeugs in Verbindung mit einer fein positionierbaren Positioniereinreichtung
CN117397383A (zh) * 2021-07-14 2024-01-12 株式会社富士 供料器组装装置以及供料器组装系统
JPWO2023286209A1 (ja) * 2021-07-14 2023-01-19
WO2023188381A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 株式会社Fuji セットアップシステムおよびセットアップ方法
WO2024095443A1 (ja) * 2022-11-04 2024-05-10 株式会社Fuji 無人搬送車

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5419641B2 (ja) * 2009-11-06 2014-02-19 Juki株式会社 電子部品実装装置及び電子部品実装方法
JP5423415B2 (ja) * 2010-01-19 2014-02-19 株式会社安川電機 生産システム
JP5130509B2 (ja) * 2010-08-11 2013-01-30 川田工業株式会社 作業ロボット用エンドエフェクタ交換装置およびその一部を具える作業ロボット
JP5440479B2 (ja) * 2010-11-26 2014-03-12 パナソニック株式会社 部品実装装置およびトレイフィーダにおけるトレイ交換方法
JP2014110322A (ja) 2012-12-03 2014-06-12 Panasonic Corp 電子部品実装装置におけるキャリアテープのセット正否判定システムおよびキャリアテープのセット正否判定方法
JP6787688B2 (ja) * 2016-05-16 2020-11-18 オークマ株式会社 工作機械
JP6561317B2 (ja) * 2016-06-01 2019-08-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 部品実装システム
JP6676482B2 (ja) * 2016-06-15 2020-04-08 株式会社Fuji 電子部品供給システム
WO2018127965A1 (ja) 2017-01-06 2018-07-12 株式会社Fuji 部品実装ラインのフィーダ自動交換システム

Also Published As

Publication number Publication date
CN112042285A (zh) 2020-12-04
JP7403047B2 (ja) 2023-12-22
JPWO2020026619A1 (ja) 2021-08-02
CN112042285B (zh) 2023-09-01
WO2020026619A1 (ja) 2020-02-06
CN117062427A (zh) 2023-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7403047B2 (ja) 自動交換システムおよび管理装置ならびに自動交換方法
WO2020026931A1 (ja) 部品収容数管理システムおよび部品収容数管理方法
JP6920599B2 (ja) 部品実装システム
JP6845938B2 (ja) 部品供給システム
JP7350895B2 (ja) 部品供給ユニットの段取りシステム
JP7411918B2 (ja) 製造工場における作業指示装置、および製造工場における作業指示方法
JP7106765B2 (ja) 自動搬送装置とそれを備えた生産システム
CN112930311A (zh) 保管库及具备保管库的保管装置
JP7493168B2 (ja) 部品実装方法および部品実装システム
JP7266113B2 (ja) 保管庫
WO2021240626A1 (ja) 基板製造システム、自律走行台車および基板製造方法
US11729959B2 (en) Mounting substrate manufacturing system, component mounting system, and housing body transfer method
JP5548947B2 (ja) 電子部品実装機及び電子部品実装方法
JP7350097B2 (ja) 部品供給ユニットの段取りシステム
JP2021082842A (ja) ピックアップ装置
WO2021070339A1 (ja) 保管庫
JP7422223B2 (ja) 基板製造システム、自律走行台車および基板製造方法
JP7453114B2 (ja) 測定装置、移載装置、及び測定方法
WO2019163018A1 (ja) 部品実装システム及び、部品保持方法
JP2022007654A (ja) 部品実装システム
JP2024039645A (ja) 移送システム
JP2021197516A (ja) 部品実装装置および部品実装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20231220

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20240213

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20240222