JP2024012055A - 扉装置、ショーケースおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することが可能な扉装置、及びこの扉装置を用いたショーケースを提供する。【解決手段】ショーケースの開口部に開閉可能に装着される扉装置が、少なくとも第1の透明パネルと、この第1の透明パネルと対向しかつ収容庫内側に位置する第2の透明パネルと、この第2の透明パネルと対向しかつさらに収容庫内側に位置する第3の透明パネルとを備え、少なくとも第1の透明パネルと第2の透明パネルとにより構成される複層パネル構造体と第3の透明パネルとの間には発熱体がさらに設けられる。発熱体への通電は、冷却ショーケースの霜取り運転時に行われる。【選択図】図4

Description

本開示は、扉装置、ショーケースおよびその制御方法に関し、特にスーパー・マーケットやコンビニエンス・ストア等で商品の冷蔵または冷凍保管に使用される冷却ショーケース用扉装置、この扉装置を用いた冷却ショーケースおよびその制御方法に関する。
スーパー・マーケットやコンビニエンス・ストア等において、各種商品(飲料品、生鮮食品、冷凍食品等)を保管し販売するための冷却ショーケースは、その正面に、開閉可能なハンドルが取り付けられたドアを備える。ドアは、ガラス板と、その周縁にあるサッシとにより構成され、顧客は庫内の商品を、ドアを開くことなく、ガラス板越しに確認可能とするものである。そのため、ドアのガラス面に、結露によって曇りが生じることは販促上大きな支障となる。
そのため、例えば3層ガラスの庫外側に位置するガラスの庫内側ガラス面に、フッ素ドープ酸化スズやITO(スズドープ酸化インジウム)等の透明導電膜を設け、これに常時通電して発熱させ、またはセンサにより検知した湿度に基づいて通電をオン/オフさせることで、結露による曇りの発生を防いでいた(特許文献1)。
近年、省エネルギーやCO2の削減に対するニーズは高まる一方であり、その一環として、結露による曇りの発生を抑制するために、常時通電させている透明導電膜に要する電力の削減も求められている。さらに、通電中の透明導電膜からの発熱により、低温を維持する必要がある庫内も少なからず温められるので、庫内を冷却する冷却装置にかかる負荷も増える。つまり、透明導電膜への通電による結露の抑制は、冷却ショーケースの庫内の冷却に要する電力の増加にもつながるため、その電力増加を抑制することも必要とされている。
これに対して、クリプトンガス入りガラスやアルゴンガス入りなどの断熱ガス封入ガラス(特許文献2)や、真空断熱ガラス(特許文献3)などの、断熱性能が高い複層ガラス構造体(以下、高断熱複層ガラス構造体)を、冷却ショーケースのドアに採用することが提案されている。これらの高断熱複層ガラス構造体を、冷却ショーケースのドアに採用することにより、庫内と庫外との熱交換が少なくなるため、ドアの庫外側に位置するガラスの庫内側ガラス面に透明導電膜を設ける必要がなくなり、透明導電膜への通電も必要としなくなる。したがって、ショーケースの庫内の保冷性能を損なうことなく、ショーケース全体の消費電力の削減に寄与するとされている。
特開平5-34048号公報 WO2017/006813 特表2017-507885号公報
本開示は、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することが可能な冷却ショーケース用扉装置、及びこの扉装置を用いた冷却ショーケースを提供とする。
前記目的を達成するため、本開示の扉装置は、収容庫の正面側に開いた開口部に開閉可能に装着される扉装置であって、この扉装置は、少なくとも、第1の透明パネルと、この第1の透明パネルと対向しかつ収容庫内側に位置する第2の透明パネルと、この第2の透明パネルと対向しかつさらに収容庫内側に位置する第3の透明パネルと、を備え、少なくとも第1の透明パネルと第2の透明パネルとにより構成される複層パネル構造体と第3の透明パネルとの間には、発熱体がさらに設けられたことを特徴とする。
さらに、本開示のショーケースは、ショーケースが、収容庫と、上記に記載の扉装置と、この扉装置の発熱体への通電装置とを備え、通電装置は、ショーケースの霜取り運転時に、扉装置の発熱体への通電を行うことを特徴とする。
さらに、本開示のショーケースの制御方法は、本発明は、収容庫と、上記に記載の扉装置と、この扉装置の発熱体への通電装置とを備えるショーケースの制御方法であって、ショーケースの霜取り運転時に、扉装置の発熱体への通電を通電装置に指示することを特徴とする。
本開示の扉装置によれば、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。
本開示に係る冷却ショーケースの実施形態を示す正面図 本実施形態の側面断面図 本実施形態の上部前方の拡大断面図 本発明の第1の実施形態に係る冷却ショーケース用ガラス扉の一例を示した側断面図 実施の形態4の制御構成を示すブロック図 実施の形態4の動作を示すフローチャート 実施の形態4の動作を示すタイミングチャート
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、高断熱複層ガラス構造体を、冷却ショーケースのドアに採用することにより、庫内と庫外との熱交換を小さくする技術があった。
しかしながら、従来の技術では、このような高断熱ガラス構造体を、冷却ショーケースのドアに採用する場合、今度は、以下のような問題が発生する。すなわち、冷却運転により当該ガラス構造体の庫内側に位置するガラス面(庫内側ガラス面)が冷却された状態で、冷却ショーケースが霜取り運転に入った場合は、庫内側ガラス面よりも温度が高く湿度を多く含んだ空気が、当該庫内側ガラス面に触れる。
そのため、冷却ショーケースの霜取り運転時における高断熱ガラス構造体の庫内側ガラス面には、結露や着霜が発生する。特に、冷却ショーケースの庫内を、例えば-25℃のような冷凍温度に保冷する場合には、霜取り運転時における庫内側ガラス面への着霜が顕著となる。そのような着霜や結露によって、冷却ショーケースのドアのガラス面(またはパネル面)に曇りが生じることは、冷却ショーケースを使用する顧客にとって、商品販促上の大きな支障となるという課題を発明者らは発見し、その課題を解決するために、本開示の主題を構成するに至った。
本開示は、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することが可能な冷却ショーケース用扉装置、及びこの扉装置を用いた冷却ショーケースを提供する。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
[1-1.構成]
図1は本発明に係る冷却ショーケースの実施形態を示す正面図である。図2は本実施形態の冷却ショーケースの側面断面図、図3は本実施形態の冷却ショーケースの上部前方の拡大断面図である。
本実施形態の冷却ショーケース1は、コンビニエンス・ストアやスーパー・マーケットなどの店舗内に据え付けられる。
図1に示すように、冷却ショーケース1は、前面が開口し上面、背面および下面を覆う断面形状略コ字状の断熱壁10と、据え付け現場において断熱壁10の外面側に取り付けられる断熱性の側板11とから構成されている。断熱壁10の内側には、断熱壁10に対して所定の間隙を有するように内側パネル12が設けられている。
内側パネル12の下端には、前面開口13に向かって延在する底板14が一体に取り付けられており、これら内側パネル12および底板14の内側は、前面開口13を有する陳列室15とされている。
内側パネル12および底板14と断熱壁10との間の空間は、冷気用ダクト16とされている。
陳列室15の内部には、陳列室15の背面側に位置する内側パネル12の前面側に設けられる図示しない支柱に着脱自在に取付けられる一対のブラケット20と、このブラケット20に指示された棚板21とが複数段設置されている。そして、棚板21の上面に、商品が陳列される構成とされている。
棚板21は、前方に引き出し自在とされており、棚板21の上面に商品を補充する際には、陳列室15の前面開口13より前方に引き出して作業を行うことができるように構成されている。
内側パネル12の上部前端部分には、キャノピー23が前面開口13の全幅にわたって取り付けられており、キャノピー23の内側には、陳列室15の内部を照明する照明灯24が取付けられている。
キャノピー23の前側には、陳列室15の前面開口13の上方を被覆する上パネル25が取り付けられており、この上パネル25には陳列室15の内部温度を表示するための温度計26が取り付けられている。
キャノピー23の前端であって照明灯24より後方側には、冷気用ダクト16に連通し、冷気用ダクト16の内部の冷気を陳列室15に吹き出す冷気吐出口30が形成されている。また、底板14の前端部には、冷気用ダクト16に連通する冷気吸込口31が形成されている。
内側パネル12の背面側における冷気用ダクト16の内部には、冷却装置の蒸発器32が配設されており、蒸発器32の上方における冷気用ダクト16の内部には、冷気用送風機33が設置されている。
断熱壁10の上面には、常温空気用ダクト19が形成されている。常温空気用ダクト19は、後述する扉の前面側には、常温空気用ダクト19に連通する常温空気吐出口34が形成されている。常温空気用ダクト19の後方には、常温空気吸込口35が形成されており、常温空気用ダクト19の内部には、常温空気用送風機36が設置されている。
常温空気吐出口34部分には、常温空気吐出口34から吐出される常温空気を扉の表面に案内する送風ガイド37が設けられている。
そして、冷気用送風機33を駆動することにより、蒸発器32と熱交換した冷気が冷気用ダクト16の内部を上昇し、冷気吐出口30から前面開口13に向けて吐出される。前面開口13に吐出された冷気は、冷気吸込口31から冷気用ダクト16の内部に吸い込まれ、これにより、前面開口13には冷気によるエアカーテンが形成されるとともに、この冷気のエアカーテンの一部が陳列室15の内部に循環される。
なお、内側パネル12には、図示しない冷気吹出口が形成されており、冷気のエアカーテンの一部とこれら冷気吹出口から吹き出される冷気によって陳列室15の内部は所定温度に冷却される。
一方、常温空気用送風機36を駆動することにより、常温空気用ダクト19の内部の空気が常温空気用ダクト19を通って、常温空気吐出口34から吐出される。そして、常温空気吐出口34から吐出された常温空気は、送風ガイド37により案内されて扉42の表面に向けて吹き付けられる。
これにより、扉42の陳列室15側に、冷気吐出口30および冷気吸込口31による冷気のエアカーテンが形成され、扉42の外側に、常温空気吐出口34および常温空気吸込口35による常温空気のエアカーテンが形成される。
前面開口13の上端には、上端に沿って延在する上フレーム45が取り付けられており、前面開口13の下端には、下端に沿って延在する下フレーム46が取り付けられている。
本実施形態においては、図1および図2に示すように、冷却ショーケース1の前面開口13には、透明な板ガラスからなる左右にそれぞれ一対の扉42、42が取り付けられている。
扉42は、扉42を開閉自在に支持するヒンジ機構43と、上フレーム45と扉(扉装置)42とを連結するステー44とにより、上フレーム45および下フレーム46に取り付けられている。ヒンジ機構43は、断面形状略U字状を有し、扉42の上下端を挟んで支持する上部扉保持部材50および下部扉保持部材51をそれぞれ備えている。
上部扉保持部材50および下部扉保持部材51は、例えば、金属などから構成されている。扉42は、正面視で略長方形状のガラス板で構成され、その周縁部が扉フレームにより保持される。冷却ショーケースは、その本体の大きさに応じて、大型のものがウォークインドア(walk in door)、小型のものがリーチインドア(reach in door)と一般に呼ばれるが、本発明の扉42が適用される冷却ショーケース1は、いずれの態様も含む。使用するドアの枚数は2枚に限られず、1枚または3枚以上であってもよい。
本実施の形態1において、各扉42は、前面開口13の両側部分における上下端縁および前面開口13の中央部分における上下端縁にそれぞれヒンジ機構43が取り付けられており、これにより、各扉42は、陳列室15の左右のそれぞれ一対の扉42は、両側に開く両開き式の扉42とされている。扉42の中央部分には、取手48が取り付けられている。
図4は、扉42の図解的な縦断面図である。扉42は、冷却ショーケース1の正面側(図4においては右側)から見て、第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421Bおよび第3の透明パネル421Cの3枚の透明パネルが、所定の間隔を空けて配置された三層透明パネル構造を有している。扉42は、上記第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421B、第3の透明パネル421C以外の透明パネルを有してもよいが、本実施の形態1においては、上記3枚の透明パネルを有した態様で説明する。
第1の透明パネル421Aは、冷却ショーケース1の庫外側に配置され、第3の透明パネル421Cは、冷却ショーケース1の庫内側に配置され、第2の透明パネル421Bは、第1の透明パネル421Aと第3の透明パネル421Cとの間に、それぞれ中間部422、423を介して配置される。ここで、庫内側とは、各種商品(飲料品、生鮮食品、冷凍食品等)を保管する冷却ショーケースの内部を意味し、庫外側とは、冷却ショーケースの外部を意味する。
各透明パネル421A,421B,421Cは、正面視が、縦長長方形状の等しい外形であり、一例としてこの実施形態では、透明パネル421A,421B,421Cは、ガラスで作られているが、その一部またはすべてを、アクリルその他の透明な樹脂パネルにより作製することもできる。
庫内側に配置される第3の透明パネル421Cの、中間部423側(第2の透明パネル421と対向する側)には、当該パネル421Cの周縁領域を除くほぼ全面に亘って、透明な導電膜層424が積層されている。透明導電膜層424は、通電されることにより、積層面全面が発熱する。
第1の透明パネル421Aおよび第2の透明パネル421Bの間には、周縁部に、一例として、乾燥剤入りアルミスペーサー425が配置され、同様に、第2の透明パネル421Bおよび第3の透明パネル421Cの間にも、周縁部に、一例として、乾燥剤入りアルミスペーサー426が配置されている。
これにより、第1の透明パネル421Aおよび第2の透明パネル421Bの間隔、ならびに、第2の透明パネル421Bおよび第3の透明パネル421Cの間隔が、それぞれ、所定の間隔に保たれている。ただし、各透明パネル間の間隔を保つ構造や、周縁部の封止構造については、上記した態様以外のものであってもよい。
そして、これにより、第1の透明パネル421Aと第2の透明パネル421Bとの間、および、第2の透明パネル421Bと第3の透明パネル421Cとの間には、それぞれ、中間部422、423が設けられる。ここで扉42は、第2の透明パネル421Bが、庫外側に配置される第1の透明パネル421Aの方に接近した構成としてもよい。
そして、3層構造とされた第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421Bおよび第3の透明パネル421Cの周縁部は、下枠427Dのほか、左側枠、右側枠および上枠からなる扉フレームにより保持され、気密的に封止されている。第1、第2および第3の透明パネル421A,421B,421Cの周囲と扉フレームの内面の間には、必要に応じ、シリコン、ポリサルファイド等のシーリング剤やゴム等の密封材が介在されている。
第2の透明パネル421Bと第3の透明パネル421Cとの間に設けられる庫内側の中間部423(第2の中間部)は、空気層としてもよいし、Krガスの他、Arガス等、断熱性能の高いガスをその中間部423に封入してもよいし、または真空としてもよい。また、第1の透明パネル421Aと第2の透明パネル421Bとの間に設けられる庫外側の中間部422(第1の中間部)についても、空気層としてもよいし、Krガスの他、Arガス等、断熱性能の高いガス(断熱ガス)をその中間部422に封入してもよいし、または真空としてもよい。もしくは、第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421Bおよび中間部422を一体とし、中間部422に断熱ガスが封入されて、一つの複層断熱パネル体として予め作製されたものを、扉42の部品として搭載してもよい。さらには、このような複層断熱パネル体は、第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421B以外の透明パネルを備えてもよいし、中間部422以外の中間部や、接着層または低放射膜層などの、他の材料からなる層を備えてもよい。
中間部422、または、中間部423を真空層とした場合、その真空層を挟む2枚の透明パネルは、一体となった一つの部品として真空断熱ガラスとして予め作製されたものを、本発明の扉42の部品として搭載することが可能である。例えば、第1の透明パネル421Aと第2の透明パネル421Bとの間に設けられる中間部422を真空層とする場合、それら第1の透明パネル421A、421Bおよび中間部422は、一体となった一つの部品としての真空断熱ガラスであり、非常に断熱性能が高い。
なお、第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421Bおよび中間部422を、一体となった一つの真空断熱ガラスとする場合、アルミスペーサー425ではなく、例えばWO2005/012202、WO2012/134818、WO2015/038391、WO2015/119952などに開示されている支持構成および製造方法を用いてよい。
そして、第3の透明パネル421Cを単一の通常ガラスとし、扉42の厚みは、従来の冷却ショーケースで既に採用されているトリプルガラスと同じ厚みとしてもよい。扉42の厚みを従来と同じとするためには、真空断熱ガラスの一部を構成する第2の透明パネル421Bと、通常ガラスとしての第3の透明パネル421Cとの間に配置されるアルミスペーサー426の厚みを調整すればよい。
これにより、冷却ショーケース1の扉枠を、従来のトリプルガラス扉に対応するものと共通で使用することが可能である。また、真空断熱ガラスのみでは剛性が足りないため、通常ガラスとペア化することで、たわみの問題も解決することができる。
真空断熱ガラスの一部を構成する第2の透明パネル421Bと、通常ガラスとしての第3の透明パネル421Cとの間に設けられる中間部423には、Krガス、Arガス等の断熱性能の高いガス(以下、「断熱ガス」)を封入してもよいが、単に空気層としてもよい。これにより、真空断熱ガラスの一部を構成する第2の透明パネル421Bと、通常ガラスとしての第3の透明パネル421Cとの間にある中間部423への断熱ガスの封入工程が不要となり、扉42の組立性が向上する。
以上のような扉42が搭載された冷却ショーケース1の通常の冷却運転中において、庫内側にある第3の透明パネル421Cの温度は、庫内温度近くまで冷やされる。
しかしながら、空気層としての中間部423をはさんで冷却ショーケースの庫外側に配置され、一体となった一つの部品としての真空断熱ガラスである第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421Bおよび中間部422は、非常に断熱性能が高い。
そのため、真空断熱ガラスを構成する第1の透明パネル421Aおよび421Bには、着霜や結露の発生は見られない。このことは、真空断熱ガラスの代わりに、第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421Bおよび中間部422を一体とし、中間部422に断熱ガスが封入された態様を始めとする、上記に述べた断熱ガス入り複層断熱パネル体を備える場合でも同様である。
しかしながら、冷却ショーケース1が霜取り運転に入ると、蒸発器の霜を溶かすためのヒーターが通電される。蒸発器の霜が溶け出すと、高湿で、かつ冷却運転中に庫内温度近くまで冷やされていた第3の透明パネル421Cに比べて高い温度の空気が、第3の透明パネル421Cの庫内側表面に当たる。
すなわち、第3の透明パネル421Cよりも露点温度の高い空気が、第3の透明パネル421Cの庫内側表面に当たる。その結果、霜取り運転中においては、第3の透明パネル421Cと、その庫内側の面近くを流れる高湿の空気との温度差により、第3の透明パネル421Cの庫内側表面には、着霜や結露が生じる。
このような着霜や結露を低減するために、本実施の形態1の扉42では、最も庫内側に設置された第3の透明パネル421Cの中間部423側(すなわち冷却ショーケースの庫外側)表面に、発熱体としての透明導電膜層424が積層されている。透明導電膜層424は、冷却ショーケース1が備える通電装置により通電されることにより、積層面が発熱する。
ちなみに、透明な導電膜層424は、第2の透明パネル421Bの中間部423側(すなわち冷却ショーケースの庫内側)表面に設けられてもよい。もしくは、庫内側に設けられた中間部423内の空気または気体に対して、できるだけ均一に加温するための発熱体を、庫内側の中間部423内のどこか、または第2の透明パネル421Bと第3の透明パネル421Cとの間に設ければよい。
発熱体の設置場所は、第2の透明パネル421Bまたは第3の透明パネル421Cの中間部423側表面に限られない。もしくは、庫内側の中間部423そのものが無く、透明導電膜層424その他を介して、第2の透明パネル421Bと第3の透明パネル421Cとが接する態様としてもよい。
この場合、透明導電膜層424を、庫内側の中間部423そのものとみなすことも可能である。
そして、本実施の形態1における冷却ショーケース1では、このような透明導電膜層424への通電を、霜取り運転中にのみ行うようにする。これにより、透明導電膜への通電時間が大幅に削減されるので、透明導電膜への通電に要する電力が削減され、なおかつ、霜取り運転中における第3の透明パネル421Cの庫内側パネル面への着霜や結露を抑制することができる。
なお、冷却ショーケース1の霜取り運転時に、扉42の透明導電膜424(発熱体)への通電を、透明導電膜層424の通電装置に指示する制御主体は、冷却ショーケース1内に設けられた制御装置であってもよいし、冷却ショーケース1の外部に設置され冷却ショーケース1と接続されるコントローラや、ネットワークを介して冷却ショーケース1と接続する制御機器またはクラウドサーバ等であってもよい。
[1-2.作用]
、本実施の形態1における冷却ショーケース1では、霜取り運転中に、透明導電膜層424への通電を行う。
透明導電膜層424に通電することで、第3の透明パネル421Cの第2の透明パネル421Bに対向する面が加熱される。
これにより、第3の透明パネル421Cの庫内側表面も同様に加熱される。そのため、冷却ショーケース1の通常の冷却運転中において、第3の透明パネル421C庫内側表面に生じた、着霜や結露を確実に除去することができる。
[1-3.効果等]
以上述べたように、本実施の形態においては、扉装置は、少なくとも、第1の透明パネル421Aと、第1の透明パネル421Aと対向しかつ収容庫内側に位置する第2の透明パネル421Bと、第2の透明パネル421Bと対向しかつさらに収容庫内側に位置する第3の透明パネル421Cと、を備え、少なくとも第1の透明パネル421Aと第2の透明パネル421Bとにより構成される複層パネル構造体と第3の透明パネル421Cとの間には、透明導電膜層424(発熱体)がさらに設けられる。
これにより、冷却ショーケース1の庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。
また、本実施の形態においては、第1の透明パネル421A、第2の透明パネル421B、および第3の透明パネル421Cの周縁部を保持する周縁保持部を備え、第1の透明パネル421A、第1の中間部および第2の透明パネル421Bにより構成される複層パネル構造体の断熱性能は、第3の透明パネル421Cの断熱性能よりも高い。
これにより、第1の透明パネル421Aおよび421Bにより構成される複層パネル構造体に、着霜や結露が発生することを抑制することができる。
また、本実施の形態においては、第1の中間部は真空である。
これにより、第1の透明パネル421Aおよび421Bにより構成される複層パネル構造体に、着霜や結露が発生することを抑制することができる。
(他の実施の形態)
以上、本実施の形態1では、最も庫外側にある第1の透明パネル421Aと、庫外側の中間部422と、第1の透明パネル421Aよりも庫内側にある第2の透明パネル421Bと、からなる複層パネル構造体を、断熱性能が特に高い真空断熱ガラスとし、最も庫内側にある第3の透明パネル421Cを、複層パネル構造体である真空断熱ガラスよりも断熱性能が低い単一の通常ガラスとして説明した。
しかしながら本開示は、この場合に限られず、例えば、庫外側の中間部422に、断熱性能が高いガスを封入し、庫内側の中間部423には、断熱性能を有するガスを封入してもよいし、通常の空気を封入してもよい。これらの場合においても、透明導電膜層424への通電を、霜取り運転中にのみ行うようにすればよい。
これにより、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能を確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。そして、本発明の扉42を備える冷却ショーケース1は、省エネルギーやCO2の削減のニーズに応えることができる。なおかつ、庫内側の中間部423を空気層とする場合は、Krガス、Arガス等の断熱ガスの封入が、庫外側の中間部422のみとなる。これにより、断熱ガスの封入工数が削減されるので、扉42の組立性が向上する。
(実施の形態2)
以下、本実施の形態2について、図面を参照して説明する。
先の実施の形態1において、図1~図3を用いて説明した冷却ショーケース1の構造や動作、および、図4を用いて説明した扉42の構造については、本実施の形態2においても、ほぼ同様である。
ただし、扉42の庫内側中間部423に導電膜層424などの発熱体を設ける代わりに、霜取り終了を感知する温度センサを蒸発器に配置し、霜取り時のファンを停止して高温高湿の空気がガラス面に当たらないようにする。蒸発器の温度センサは、蒸発器の霜が溶け切らない場所を避けて配置すればよい。
これにより、透明導電膜などのような、大きな電力を要する発熱体を必要としないので、透明導電膜への通電に要する電力を削減することができ、なおかつ、霜取り運転中の庫内側ガラスと庫内温度との差による着霜や結露の発生を抑制することができる。
すなわち、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。そして、本発明の扉42を備える冷却ショーケース1は、省エネルギーやCO2の削減のニーズに応えることができる。
(実施の形態3)
先の実施の形態1において、図1~図3を用いて説明した冷却ショーケース1の構造や動作、および、図4を用いて説明した扉42の構造については、本実施の形態2においても、ほぼ同様である。
ただし、扉42の庫内側中間部423に導電膜層424などの発熱体を設ける代わりに、ダクトの出口部30にコードヒーターを配線し、霜取り運転時にコードヒーターへの通電を行うことでガラス内面温度を上昇させる、エアヒーターとして使用する。
これにより、透明導電膜などの、大きな電力を要する発熱体は必要とされず、ダクトの出口部30に設けたコードヒーターへの通電を、霜取り運転時に行うのみであるため、使用電力を削減することができ、なおかつ、霜取り運転中の庫内側ガラスと庫内温度との差による霜や結露の発生を抑制することができる。
すなわち、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。そして、本発明の扉42を備える冷却ショーケース1は、省エネルギーやCO2の削減のニーズに応えることができる。
(実施の形態4)
以下、本実施の形態2について、図面を参照して説明する。
[4-1.構成]
冷却ショーケースの構造については、前記実施の形態1から実施の形態3に記載のものと同様であるためその説明を省略する。
次に、空気冷媒式空調機1の制御構成について説明する。
図5は、実施の形態4の制御構成を示すブロック図である。
図5に示すように、冷却ショーケースは、制御部60を備えている。
制御部60は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサ、及び、記憶部を備える。制御部60の記憶部は、揮発性のメモリ、及び、不揮発性記憶部を有する。揮発性のメモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)である。不揮発性記憶部は、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、フラッシュメモリー等で構成される。
また、制御部60には、冷却ショーケースの庫内温度を検出する庫内温度センサ61、冷却ショーケースの庫外温度を検出する庫外温度センサ62、冷却ショーケースの庫外湿度を検出する庫外湿度センサ63、扉の開閉を検出する扉開閉検出センサ64による検出信号が入力されるように構成されている。
制御部60は、記憶部が記憶するプログラムを実行することにより、庫内温度センサ61、庫外温度センサ62、庫外湿度センサ63、扉開閉検出センサ64による検出信号に基づいて、発熱体発熱体としての透明導電膜層424の通電制御を行う。
[4-2.動作]
次に、本実施の形態の動作について説明する。
図6は、実施の形態4の動作を示すフローチャートである。図7は、実施の形態4の動作を示すタイミングチャートである。
図6に示すように、まず、冷却ショーケースの運転中に、制御部60は、霜取り運転か否かを判断する(ST1)。
制御部60は、霜取り運転であると判断した場合は(ST1:YES)、透明導電膜層424をONに制御する(ST2)。
霜取り運転を開始すると、熱交換器に付着した霜が溶融し、暖かい空気が扉に流れてくる。そのため、霜取り運転が開始された際に、透明導電膜層424に通電して、扉の最内側のガラスを加熱することで、扉のガラスの曇りを抑制することができる。
この場合において、透明導電膜層424への通電は、霜取り運転の開始前に開始するようにしてもよい。霜取り運転の開始前に透明導電膜層424への通電を行う場合は、霜取り運転開始よりあまり前に通電してしまうと、省エネ効果が低くなるため、霜取り運転開始より数分程度前から開始するようにすればよい。
また、透明導電膜層424への通電は、霜取り運転が開始された後に開始するようにしてもよい。
霜取り運転の開始後に透明導電膜層424への通電を開始する場合は、熱交換器に付着した霜が溶融して暖かい空気が扉に流れてくる前に透明導電膜層424への通電を行うことが好ましい。具体的には、霜取り運転開始から数分程度経過する前には、通電を開始するようにすればよい。
そして、霜取り運転が終了すると、透明導電膜層424への通電も終了する。
本実施の形態においては、霜取り運転の終了と、透明導電膜層424への通電終了を同じタイミングを行うようにしているが、これに限定されず、霜取り運転の終了前に透明導電膜層424への通電を終了するようにしてもよいし、霜取り運転の終了後に透明導電膜層424への通電を終了するようにしてもよい。
この場合に、透明導電膜層424への通電終了のタイミングは、冷却ショーケースの庫外の温度や湿度に基づいて、決定するようにしてもよい。
また、制御部60は、霜取り運転を行っていないと判断した場合は(ST1:NO)、制御部60は、扉開閉検出センサ64による検出信号に基づいて扉42が開いたか否かを判断する(ST3)。
扉開閉検出センサ64としては、例えば、扉42の開閉に応じてON・OFFされるスイッチ、扉42と冷却ショーケースのフレームとの間の距離を検出する近接センサ、扉42の設けられたマグネットを検出する磁力センサ、あるいはカメラによる画像処理などが用いられる。
さらに、庫内温度センサ61により庫内温度を検出し、庫内温度の上昇率などに基づいて扉42の開閉を判断するようにしてもよい。
そして、制御部60は、扉42か開かれたと判断した場合(ST3:YES)、扉42の開時間を計測し、扉42の開時間が所定時間以下か否かを判断する(ST4)。
扉42の開時間が所定時間より以下の場合は、扉42の曇りが生じないと考えられるためである。所定時間は、例えば、1分程度とされる。
また、制御部60は、扉42の開時間が所定時間以下でない場合は(ST4:NO)、庫外湿度センサ63の検出値に基づいて、庫外の湿度が所定のしきい値以上であるか否かを判断する(ST5)。湿度の所定のしきい値は、例えば、40%程度とされる。
庫外の湿度が所定のしきい値以上の場合には、扉42の曇りが生じる可能性が高いと考えられるためである。
そして、庫外の湿度が所定のしきい値以上であると判断した場合は(ST5:YES)、制御部60は、透明導電膜層424をONに制御する(ST2および図7の符号A)。
なお、湿度を考慮せず、扉の開閉動作のみに基づいて、透明導電膜層424の制御を行うようにしてもよい。
また、制御部60は、扉42が開かれていない場合(ST3:NO)、扉42の開時間が所定時間以下の場合(ST4:YES)、庫外の湿度が所定のしきい値より低い場合には(ST5:NOおよび図7の符号B)、透明導電膜層424への通電は行わない(ST6)。
なお、制御部60は、庫外の湿度が所定のしきい値より高い場合であっても、扉42の開時間が所定時間以下の場合には、透明導電膜層424への通電を行わないようにしてもよい(図7の符号C)。また、制御部60は、扉42の開時間が所定時間以下の場合であっても、扉42が開いたと判断した場合に、透明導電膜層424に通電を行うようにしてもよい。またさらに、制御部60は、扉42が開状態になったことを検知してから、透明導電膜層424に通電を行うまでにタイムラグがあって、通電を行うまでの間に扉42が閉状態に変わったことを検知したとしても、そのまま一度透明導電膜層424に通電を行ってから所定時間後に通電を停止するようにしてもよい。
[4-3.効果等]
以上述べたように、本実施の形態においては、制御部60は、冷却ショーケースの霜取り運転の開始に対応して扉42(扉装置)の透明導電膜層424(発熱体)への通電を開始し、冷却ショーケースの霜取り運転の終了に対応して扉42の透明導電膜層424への通電を終了する。
これにより、霜取り運転時を行うことで、扉42が曇るおそれがある場合にのみ透明導電膜層424への通電を行うことにより、透明導電膜層424への無駄な通電を行わず、使用電力を削減することができる。
また、本実施の形態においては、制御部60は、冷却ショーケースの扉42(扉装置)の開動作に対応して扉42の透明導電膜層424への通電を開始し、冷却ショーケースの扉42装置の閉動作に対応して扉42の透明導電膜層424への通電を終了する。
これにより、扉42が開いて外部空気が庫内に侵入することで、扉42が曇るおそれがある場合にのみ透明導電膜層424への通電を行うことにより、透明導電膜層424への無駄な通電を行わず、使用電力を削減することができる。
また、本実施の形態においては、制御部60は、冷却ショーケースの扉42(扉装置)の開時間が所定時間以下の場合、透明導電膜層424への通電を行わない。
これにより、扉42の開時間が所定時間以下の場合には、外部空気の庫内に侵入する量が少なく、扉42が曇るおそれが少ないので、透明導電膜層424への通電を行わないことで、使用電力を削減することができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1から実施の形態3を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1から実施の形態3で説明した各要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
例えば、前記実施の形態1から実施の形態4における冷却ショーケースは、その本体内部に、蒸発器と、その蒸発器に冷媒を供給する冷却装置(圧縮機を含む)とを備える態様として説明したが、このような冷却装置と冷却ショーケース本体とが、冷媒供給配管で接続されて別体となっている態様であってもよい。
(付記)
以上の実施の形態の記載により、下記の技術が開示される。
(技術1)収容庫の正面側に開いた開口部に開閉可能に装着される扉装置であって、前記扉装置は、少なくとも、第1の透明パネルと、前記第1の透明パネルと対向しかつ前記収容庫内側に位置する第2の透明パネルと、前記第2の透明パネルと対向しかつさらに前記収容庫内側に位置する第3の透明パネルと、を備え、少なくとも前記第1の透明パネルと前記第2の透明パネルとにより構成される複層パネル構造体と前記第3の透明パネルとの間には、発熱体がさらに設けられたことを特徴とする扉装置。
この構成により、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。
(技術2)前記第1の透明パネル、前記第2の透明パネル、および前記第3の透明パネルの周縁部を保持する周縁保持部と、を備え、前記第1の透明パネル、第1の中間部および前記第2の透明パネルにより構成される複層パネル構造体の断熱性能は、前記第3の透明パネルの断熱性能よりも高いことを特徴とする技術1に記載の扉装置。
この構成により、第1の透明パネルおよび第2の透明パネルにより構成される複層パネル構造体に、着霜や結露が発生することを抑制することができる。
(技術3)前記第1の中間部は真空であることを特徴とする技術2に記載の扉装置。
この構成により、第1の透明パネルおよびにより構成される複層パネル構造体に、着霜や結露が発生することを抑制することができる。
(技術4)収容庫と、技術1から技術3のいずれか一項に記載の前記扉装置と、前記扉装置の発熱体への通電装置とを備えるショーケースであって、前記通電装置は、前記ショーケースの霜取り運転時に、前記扉装置の発熱体への通電を行うことを特徴とするショーケース。
この構成により、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。
(技術5)収容庫と、技術1から技術3のいずれか一項に記載の前記扉装置と、前記扉装置の発熱体への通電装置とを備えるショーケースの制御方法であって、前記ショーケースの霜取り運転時に、前記扉装置の発熱体への通電を前記通電装置に指示することを特徴とするショーケースの制御方法。
この構成により、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。
(技術4)収容庫と、技術1に記載の前記扉装置と、前記扉装置の発熱体への通電制御を行う制御部とを備えるショーケースであって、前記制御部は、前記ショーケースの霜取り運転の開始に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を開始し、前記ショーケースの霜取り運転の終了に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を終了する、ことを特徴とするショーケース。
この構成により、霜取り運転時を行うことで、扉が曇るおそれがある場合にのみ発熱体への通電を行うことにより、発熱体への無駄な通電を行わず、使用電力を削減することができる。
(技術5)前記制御部は、前記ショーケースの扉装置の開動作に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を開始し、前記ショーケースの前記扉装置の閉動作に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を終了する、ことを特徴とする技術4に記載のショーケース。
この構成により、扉が開いて外部空気が庫内に侵入することで、扉が曇るおそれがある場合にのみ発熱体への通電を行うことにより、発熱体への無駄な通電を行わず、使用電力を削減することができる。
(技術6)前記制御部は、前記ショーケースの扉装置の開時間が所定時間以下の場合、前記発熱体への通電を行わない、ことを特徴とする技術5に記載のショーケース。
この構成により、扉装置の開時間が所定時間以下の場合には、外部空気の庫内に侵入する量が少なく、扉が曇るおそれが少ないので、発熱体への通電を行わないことで、使用電力を削減することができる。
(技術7)収容庫と、技術1から技術3のいずれか一項に記載の前記扉装置と、前記扉装置の発熱体への通電制御を行う制御部とを備えるショーケースの制御方法であって、前記制御部は、前記ショーケースの霜取り運転の開始に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を開始するように制御し、前記ショーケースの霜取り運転の終了に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を終了するように制御する、ことを特徴とするショーケースの制御方法。
この構成により、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制するために要する使用電力を削減することができる。
本開示に係る扉装置は、冷却ショーケースの庫外と庫内との間の断熱性能は確保しながら、冷却ショーケースの扉の庫内側パネル面への着霜や結露による曇りの発生を抑制することのできる扉装置として好適に利用可能である。
1 ショーケース
10 断熱壁
11 側板
12 内側パネル
13 前面開口
14 底板
15 陳列室
16 冷気用ダクト
19 常温空気用ダクト
21 棚板
30 冷気吐出口
31 冷気吸込口
33 冷気用送風機
34 常温空気吐出口
35 常温空気吸込口
36 常温空気用送風機
37 送風ガイド
41 フレーム
42 扉
43 ヒンジ機構
44 ステー
45 上フレーム
46 下フレーム
48 取手
50 上部扉保持部材
51 下部扉保持部材
60 制御部
61 庫内温度センサ
62 庫外温度センサ
63 庫外湿度センサ
64 扉開閉検出センサ
421A 第1の透明パネル
421B 第2の透明パネル
421C 第3の透明パネル
422 庫外側中間部(第1の中間部)
423 庫内側中間部(第2の中間部)
424 透明導電膜層(発熱体)
425、426 アルミスペーサー
427D 下枠

Claims (7)

  1. 収容庫の正面側に開いた開口部に開閉可能に装着される扉装置であって、
    前記扉装置は、少なくとも、
    第1の透明パネルと、
    前記第1の透明パネルと対向しかつ前記収容庫内側に位置する第2の透明パネルと、
    前記第2の透明パネルと対向しかつさらに前記収容庫内側に位置する第3の透明パネルと、を備え、
    少なくとも前記第1の透明パネルと前記第2の透明パネルとにより構成される複層パネル構造体と前記第3のパネルとの間には、発熱体がさらに設けられる
    ことを特徴とする扉装置。
  2. 前記第1の透明パネル、前記第2の透明パネル、および前記第3の透明パネルの周縁部を保持する周縁保持部と、を備え、
    前記第1の透明パネル、第1の中間部および前記第2の透明パネルにより構成される複層パネル構造体の断熱性能は、前記第3の透明パネルの断熱性能よりも高い
    ことを特徴とする請求項1記載の扉装置。
  3. 前記第1の中間部は真空である
    ことを特徴とする請求項2に記載の冷却ショーケース用扉装置。
  4. 収容庫と、請求項1に記載の前記扉装置と、前記扉装置の発熱体への通電制御を行う制御部とを備えるショーケースであって、
    前記制御部は、前記ショーケースの霜取り運転の開始に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を開始し、前記ショーケースの霜取り運転の終了に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を終了する、
    ことを特徴とするショーケース。
  5. 前記制御部は、前記ショーケースの扉装置の開動作に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を開始し、前記ショーケースの前記扉装置の閉動作に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を終了する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のショーケース。
  6. 前記制御部は、前記ショーケースの扉装置の開時間が所定時間以下の場合、前記発熱体への通電を行わない、
    ことを特徴とする請求項5に記載のショーケース。
  7. 収容庫と、請求項1に記載の前記扉装置と、前記扉装置の発熱体への通電制御を行う制御部とを備えるショーケースの制御方法であって、
    前記制御部は、前記ショーケースの霜取り運転の開始に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を開始するように制御し、前記ショーケースの霜取り運転の終了に対応して前記扉装置の前記発熱体への通電を終了するように制御する、
    ことを特徴とするショーケースの制御方法。
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