JP2024011909A - 車両用灯具 - Google Patents

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Tomoyuki Watanabe
聖佳 水澤
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Abstract

【課題】板状導光体を備えた車両用灯具において、灯具点灯時の意匠性を高める。【解決手段】板状導光体30として、その第1端面近傍領域30B(すなわち複数の反射素子30sが形成された一般領域30Aよりも第1端面30c側に位置する領域)が、一般領域30Aと第1端面30cとの中間位置で鈍角に折れ曲がった直線状の断面形状を有する構成とする。これにより、板状導光体30は第1端面近傍領域30Bにおいて導光方向が変化する構成となっているにもかかわらず、導光途中で意図しない集光現象が発生してしまうのが未然に防止される。そして、第1端面30cから板状導光体30に入射して一般領域230Aまで導光された第1光源52からの出射光が、その第1板面30aに形成された複数の反射素子30sで全反射して第2板面30bから灯具前方へ向けて出射することにより、一般領域30Aが複数箇所において略均一に光って見えるようにする。【選択図】図4

Description

本願発明は、板状導光体を備えた車両用灯具に関するものである。
従来より、板状導光体を備えた車両用灯具として、板状導光体に対してその第1端面から入射した光源からの出射光を、板状導光体の第1板面に形成された複数の反射素子で全反射させた後、板状導光体の第2板面から灯具前方へ向けて出射させるように構成されたものが知られている。
「特許文献1」には、このような車両用灯具における板状導光体の構成として、複数の反射素子が形成された一般領域と、この一般領域よりも第1端面側において導光方向が変化するように形成された第1端面近傍領域とを備えたものが記載されている。
特開2020-173985号公報
上記「特許文献1」に記載された板状導光体は、第1端面近傍領域において導光方向が変化しても漏光が生じてしまわないようにするため、第1端面近傍領域が略円弧状の断面形状を有する構成となっている。
しかしながら、このように第1端面近傍領域が略円弧状の断面形状を有していると、この第1端面近傍領域に入射した光が全反射する際の反射角度が第1板面と第2板面とで異なったものとなるため、導光途中で意図しない集光現象が発生してしまうことがある。
そして、このような集光現象が発生すると、一般領域の第1板面に形成された複数の反射素子で全反射した光は、不均一な光となって第2板面から出射することとなるので、一般領域がスジ状の発光ムラを生じた状態で光ってしまい、これにより灯具点灯時の意匠性が低下してしまう。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、板状導光体を備えた車両用灯具において、灯具点灯時の意匠性を高めることができる車両用灯具を提供することを目的とするものである。
本願発明は、板状導光体の構成に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る車両用灯具は、
光源と板状導光体とを備えた車両用灯具において、
上記板状導光体は、上記板状導光体の第1端面から入射した上記光源からの出射光を、上記板状導光体の第1板面に形成された複数の反射素子で全反射させた後、上記板状導光体の第2板面から灯具前方へ向けて出射させるように構成されており、
上記板状導光体は、上記複数の反射素子が形成された一般領域と、上記一般領域よりも上記第1端面側に位置する第1端面近傍領域とを備えており、
上記第1端面近傍領域は、上記一般領域と上記第1端面との中間位置で鈍角に折れ曲がった直線状の断面形状を有している、ことを特徴とするものである。
上記「光源」の種類は特に限定されるものではなく、例えば発光ダイオードや白熱バルブあるいはレーザーダイオード等が採用可能である。
上記「板状導光体」は、複数の反射素子が形成された一般領域とこれよりも第1端面側に位置する第1端面近傍領域とを備えていれば、その外形形状等の具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記「第1端面近傍領域」は、一般領域と第1端面との中間位置で鈍角に折れ曲がった直線状の断面形状を有していれば、その具体的な折れ曲がり角度やその具体的な形成範囲は特に限定されるものではない。
本願発明に係る車両用灯具は、板状導光体に対してその第1端面から入射した光源からの出射光を、板状導光体の第1板面に形成された複数の反射素子で全反射させた後、板状導光体の第2板面から灯具前方へ向けて出射させるように構成されているので、灯具点灯時に板状導光体が複数箇所において光って見えるようにすることができる。
その上で、板状導光体は、複数の反射素子が形成された一般領域よりも第1端面側に位置する第1端面近傍領域が、一般領域と第1端面との中間位置で鈍角に折れ曲がった直線状の断面形状を有しているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、板状導光体の第1端面から第1端面近傍領域に入射した光源からの出射光は、上記中間位置よりも第1端面側に位置する領域においては、直線状の断面形状を有する第1および第2板面の各々において略均等に全反射しながら導光され、また、上記中間位置よりも一般領域側に位置する領域においても、導光方向は変化するものの、直線状の断面形状を有する第1および第2板面の各々において略均等に全反射しながら一般領域まで導光される。
したがって、板状導光体は、その第1端面近傍領域において導光方向が変化するように構成されているにもかかわらず、導光途中で意図しない集光現象が発生してしまうのを未然に防止することができる。
そして、このようにして一般領域まで導光され、その第1板面に形成された複数の反射素子で全反射した光が、その第2板面から灯具前方へ向けて出射することにより、一般領域が複数箇所において略均一に光って見えるようにすることができる。そしてこれにより灯具点灯時の意匠性を高めることができる。
なお、第1端面近傍領域に入射した光源からの出射光は、上記中間位置を通過する際にその導光方向が変化するが、第1端面近傍領域は上記中間位置の折れ曲がり角度が鈍角に設定されているので、その導光途中で漏光が生じてしまうのを未然に防止することまたは効果的に抑制することができる。
このように本願発明によれば、板状導光体を備えた車両用灯具において、灯具点灯時の意匠性を高めることができる。
上記構成において、さらに、第1端面近傍領域の構成として、その中間位置から第1端面までの長さが、第1端面近傍領域の板厚に対して4倍以上の値に設定された構成とすれば、第1端面近傍領域において均等な全反射が行われやすくすることができる。
上記構成において、さらに、第1端面近傍領域の構成として、その中間位置から一般領域までの長さが、第1端面近傍領域の板厚に対して2倍以上の値に設定された構成とすれば、第1端面近傍領域において均等な全反射がさらに行われやすくすることができる。
上記構成において、さらに、板状導光体として一般領域と第1端面近傍領域とが別体で構成されたものとした上で、第1端面近傍領域において第1端面とは反対側に位置する第2端面と、一般領域において第2端面側に位置する第3端面とが互いに対向した状態で配置された構成とすれば、板状導光体の導光機能を維持した上で、その成形容易化を図ることができる。また、このような構成を採用することにより、第1端面近傍領域の形状を標準化した上で、この第1端面近傍領域を一般領域の形状が互いに異なる複数の板状導光体に対して適用することも可能となる。
上記構成において、さらに、複数の反射素子が互いに間隔をおいて2次元的に配置された構成とした上で、各反射素子が球面状の表面形状を有する構成とすれば、板状導光体の一般領域を略均一に面発光させることが容易に可能となる。
本願発明の一実施形態に係る車両用灯具を示す平断面図 上記車両用灯具における灯具ユニットの要部を示す、図1のII方向矢視図 図1の III部詳細図 図3のIV部詳細図 図3のV部詳細図 (a)は、上記実施形態の作用を説明するために、図4の一部を取り出して示す図、(b)は、上記実施形態の比較例を示す、(a)と同様の図 (a)は、上記実施形態に係る板状導光体30の一部を、第1光源を点灯させた状態で示す正面図、(b)は、上記比較例の作用を示す、(a)と同様の図 上記実施形態の第1変形例を示す、図4と同様の図 上記実施形態の第2変形例を示す、図2と略同様の図 上記第2変形例の作用を示す、図7(a)と同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る車両用灯具10を示す平断面図である。また、図2は、車両用灯具10における灯具ユニット20の要部を示す、図1のII方向矢視図である。
図1、2において、Xで示す方向が車両用灯具10としての「前方」(車両としては「後方」)であり、Yで示す方向が「右方向」(車両としても「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。図1、2以外の図においても同様である。
図1に示すように、本実施形態に係る車両用灯具10は、車両(具体的には二輪車)2の後端部に配置されるテール&ストップランプであって、ハウジング12とこれに取り付けられた素通し状の透光カバー14とで形成される灯室内に灯具ユニット20が収容された構成となっている。
透光カバー14は、左右両側へ向かって灯具後方側(すなわち車両前方側)に回り込むように形成されている。
灯具ユニット20は、板状導光体30と、左右4対の第1光源52と、左右1対のブロック状導光体40と、左右3対の第2光源54と、エクステンションパネル60と、左右1対のホルダ70と、左右1対の基板56とを備えた構成となっている。
板状導光体30は、無色透明の樹脂製(例えばアクリル樹脂製)部材であって、略一定の板厚で形成されている。この板状導光体30は、左右両側へ向かって灯具後方側に回り込むように形成されており、その左右両側端部32は灯具後方側へ折れ曲がって延びるように形成されている。
図2に示すように、板状導光体30は、上端縁が略水平方向に延びており、その下端縁は左右方向の中央部が上方側に変位した状態で形成されている。また、この板状導光体30の左右両側端部32は、灯具正面視において下方側へ向けて中央寄りに湾曲して延びるように形成されている。
板状導光体30の後面である第1板面30aには、複数の反射素子30sが形成されている。複数の反射素子30sは、互いに間隔をおいて2次元的に配置されている。具体的には、複数の反射素子30sは、灯具正面視において斜め格子状に等間隔をおいて配置されている。なお、板状導光体30の前面である第2板面30bは、滑らかな凸曲面状に形成されている。
左右4対の第1光源52は、テールランプ点灯モードで点灯する発光素子であって、板状導光体30における左右両側端部32の後端面である第1端面30cに沿って上下方向に略一定の間隔をおいて配置されている。
左右1対のブロック状導光体40は、板状導光体30の灯具後方近傍において左右両側端部32の内側に位置するように配置されている。各ブロック状導光体40は、灯具正面視において左右両側端部32の各々に沿って上下方向に湾曲して延びるように形成されている。
左右3対の第2光源54は、ストップランプ点灯モードで点灯する発光素子であって、左右1対のブロック状導光体40の後面に沿って上下方向に略一定の間隔をおいて配置されている。
図1に示すように、エクステンションパネル60は、板状導光体30の第1板面30aに沿って左右両側へ向かって灯具後方側に湾曲して延びるように形成されている。このエクステンションパネル60は、板状導光体30をその灯具後方側から支持するように構成されている。このエクステンションパネル60には、左右1対のブロック状導光体40に対応する位置に左右1対の開口部60aが形成されている。
各ホルダ70は、各ブロック状導光体40を囲んだ状態で灯具前後方向に延びるように形成されている。各ホルダ70は、その前端面においてエクステンションパネル60を灯具後方側から支持するように構成されている。また、各ホルダ70には、板状導光体30に対してその左右両側端部32の各々の近傍部位において灯具前方側から当接する支持部70aが形成されている。
各ブロック状導光体40の後端部には、車幅方向内側(すなわち左右方向の中心側)へ向けて延びる鉛直フランジ部42が形成されている。そして、各ブロック状導光体40は、その鉛直フランジ部42を各ホルダ70の後部領域に灯具後方側から当接させた状態で各ホルダ70に支持されている。
左右1対の基板56は、灯具前後方向と直交する鉛直面に沿って延びるよう配置された状態で、左右4対の第1光源52と左右3対の第2光源54とを支持している。各基板56は、各ホルダ70の後端面に当接した状態で各ホルダ70に支持されている。
透光カバー14は、その左右両端部において左右1対のホルダ70の支持部70aに灯具前方側から当接した状態で、左右1対のホルダ70に支持されている。
ハウジング12は、板状導光体30の灯具後方側に位置する第1ハウジング構成部12Aと、板状導光体30の左右両側に位置する左右1対の第2ハウジング構成部12Bとで構成されている。左右1対の第2ハウジング構成部12Bは、その後端部において第1ハウジング構成部12Aの左右両側端部に固定されている。そして、左右1対の第2ハウジング構成部12Bは、その前端部において透光カバー14の左右両端部に対して灯具前方側から当接した状態で透光カバー14を支持するように構成されている。
図3は、図1の III部詳細図であり、図4は、図3のIV部詳細図である。
図3、4にも示すように、板状導光体30は、その第1板面30aに複数の反射素子30sが形成された一般領域30Aと、この一般領域30Aの左右両側に位置する(すなわち第1端面30c側に位置する)左右1対の第1端面近傍領域30Bとを備えた構成となっている。
第1端面近傍領域30Bは、一般領域30Aと第1端面30cとの中間位置で鈍角(具体的には120~150°程度の角度)に折れ曲がった直線状の水平断面形状を有している。
図4に示すように、第1端面近傍領域30Bは、上記中間位置から第1端面30cまでの長さL1が、第1端面近傍領域30Bの板厚(すなわち板状導光体30の板厚)tに対して4倍以上の値(例えば5~7倍程度の値)に設定されており、また、上記中間位置から一般領域30Aまでの長さL2が、第1端面近傍領域30Bの板厚tに対して2倍以上の値(例えば3~4倍程度の値)に設定されている。
第1光源52は、具体的には赤色に発光する発光ダイオードで構成されており、その発光面を灯具正面方向へ向けた状態で基板56に搭載されている。
板状導光体30に対して、その第1端面30cから第1端面近傍領域30Bに入射した第1光源52からの出射光は、上記中間位置よりも第1端面30c側に位置する領域30B1(すなわち左右両側端部32の各々に対応する領域)においては、直線状の水平断面形状を有する第1および第2板面30a、30bの各々において略均等に全反射しながら導光され、また、上記中間位置よりも一般領域30A側に位置する領域30B2においても、導光方向は変化するものの、直線状の水平断面形状を有する第1および第2板面30a、30bの各々において略均等に全反射しながら一般領域30Aまで導光される。
その際、第1端面近傍領域30Bに入射した第1光源52からの出射光は、上記中間位置を通過する際にその導光方向が変化するので、その導光途中で一部が第2板面30bから出射してしまう。しかしながら、第1端面近傍領域30Bは上記中間位置の折れ曲がり角度が鈍角に設定されているので、その導光途中で発生する漏光はさほど多くない。なお、第1端面近傍領域30Bの導光途中で第2板面30bから出射する光は、ホルダ70の支持部70aで遮光される。
図5は、図3のV部詳細図である。
図5に示すように、板状導光体30の第1板面30aにおいて2次元的に配置複数の反射素子30sは、いずれも球面状(具体的には略半球面状)の表面形状を有している。これにより、一般領域30Aまで導かれた第1光源52からの出射光は、第1および第2板面30a、30bで全反射する際、その一部が反射素子30sにおいて略均一に拡散反射する。
そして、このように一般領域30Aにおいて、その第1板面30aに形成された複数の反射素子30sで全反射した光が、その第2板面30bから灯具前方へ向けて出射することにより、一般領域30Aは複数箇所において略均一に光って見える。
図3、4にも示すように、ブロック状導光体40は、その後面40bが凸円弧状の水平断面形状で上下方向に延びるように形成されており、また、その前面40aは、左右両側に向かって灯具後方側に変位するようにして階段状に形成されており、かつ、この前面40aには複数の魚眼レンズ40sが形成されている。
第2光源54も、具体的には赤色に発光する発光ダイオードで構成されており、その発光面を灯具正面方向へ向けた状態で基板56に搭載されている。
図4に示すように、ブロック状導光体40に対して、その後面40bから入射した第2光源54からの出射光は、水平断面内においてやや収束する光としてその前面40aまで到達し、この前面40aに形成された複数の魚眼レンズ40sの各々から上下方向および左右方向に拡散する光として出射した後、板状導光体30を介して灯具前方へ向けて照射される。
図6(a)は、本実施形態の作用を説明するために、図4の一部を取り出して示す図である。また、図6(b)は、本実施形態の比較例を示す、図6(a)と同様の図である。
図6(b)に示すように、比較例に係る板状導光体30´は、その一般領域30A´の構成については本実施形態の場合と同様であるが、その第1端面近傍領域30B´の構成が本実施形態の場合と異なっている。
すなわち、比較例に係る板状導光体30´は、その第1端面近傍領域30B´が、第1端面30c´から一般領域30A´にかけて略円弧状の断面形状で湾曲して延びるように形成されている。
このように第1端面近傍領域30B´が略円弧状の断面形状を有していると、この第1端面近傍領域30B´に入射した光が全反射する際の反射角度が第1板面30a´と第2板面30b´とで大きく異なったものとなる。このため、第1端面近傍領域30B´における導光途中で意図しない集光現象が発生しやすくなり、これにより複数の反射素子30s´において略均一に拡散反射しにくくなってしまう。
図7(a)は、本実施形態に係る板状導光体30の一部を、4つの第1光源52を点灯させた状態で示す正面図である。また、図7(b)は、比較例に係る板状導光体30´の一部を、4つの第1光源52を点灯させた状態で示す正面図である。
図7(b)に示すように、比較例に係る板状導光体30´においては、一般領域30A´の側端部領域(すなわち第1端面近傍領域30B´寄りの領域)がスジ状の発光ムラを生じた状態で光ってしまい、これにより灯具点灯時の意匠性が低下してしまう。これは、第1端面近傍領域30B´における導光途中で意図しない集光現象が発生することにより、複数の反射素子30s´において略均一に拡散反射しなくなってしまうことによるものである。
一方、図7(a)に示すように、本実施形態に係る板状導光体30においては、一般領域30Aが略均一な分布で光って見え、スジ状の発光ムラが生じてしまうことはない。これは、板状導光体30の第1端面近傍領域30Bにおいて、第1光源52からの出射光が、直線状の断面形状を有する第1および第2板面30a、30bの各々において略均等に全反射しながら一般領域30Aまで導光されることによるものである。
なお、図7(a)、(b)において2点鎖線で示す曲線C、C´は、一般領域30A、30A´と第1端面近傍領域30B、30B´との境界位置を示している。
次に、本実施形態の作用効果について説明する。
本実施形態に係る車両用灯具10は、板状導光体30に対してその第1端面30cから入射した第1光源52からの出射光を、板状導光体30の第1板面30aに形成された複数の反射素子30sで全反射させた後、板状導光体30の第2板面30bから灯具前方へ向けて出射させるように構成されているので、灯具点灯時に板状導光体30が複数箇所において光って見えるようにすることができる。
その上で、板状導光体30は、その第1端面近傍領域30B(すなわち複数の反射素子30sが形成された一般領域30Aよりも第1端面30c側に位置する領域)が、一般領域30Aと第1端面30cとの中間位置で鈍角に折れ曲がった直線状の断面形状を有しているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、板状導光体30の第1端面30cから第1端面近傍領域30Bに入射した第1光源52からの出射光は、上記中間位置よりも第1端面30c側に位置する領域30B1においては、直線状の断面形状を有する第1および第2板面30a、30bの各々において略均等に全反射しながら導光され、また、上記中間位置よりも一般領域側に位置する領域30B2においても、導光方向は変化するものの、直線状の断面形状を有する第1および第2板面30a、30bの各々において略均等に全反射しながら一般領域30Aまで導光される。
したがって、板状導光体30は、その第1端面近傍領域30Bにおいて導光方向が変化するように構成されているにもかかわらず、導光途中で意図しない集光現象が発生してしまうのを未然に防止することができる。
そして、このようにして一般領域30Aまで導光され、その第1板面30aに形成された複数の反射素子30sで全反射した光が、その第2板面30bから灯具前方へ向けて出射することにより、一般領域30Aが複数箇所において略均一に光って見えるようにすることができる。そしてこれにより灯具点灯時の意匠性を高めることができる。
なお、第1端面近傍領域30Bに入射した第1光源52からの出射光は、上記中間位置を通過する際にその導光方向が変化するが、第1端面近傍領域30Bは上記中間位置の折れ曲がり角度が鈍角に設定されているので、その導光途中で漏光が生じてしまうのを効果的に抑制することができる。
このように本実施形態によれば、板状導光体30を備えた車両用灯具10において、灯具点灯時の意匠性を高めることができる。
その際、板状導光体30の第1端面近傍領域30Bは、その中間位置から第1端面30cまでの長さL1が、第1端面近傍領域30Bの板厚tに対して4倍以上の値に設定されているので、第1端面近傍領域30Bにおいて均等な全反射が行われやすくすることができる。
また、板状導光体30の第1端面近傍領域30Bは、その中間位置から一般領域30Aまでの長さL2が、第1端面近傍領域30Bの板厚tに対して2倍以上の値に設定されているので、第1端面近傍領域30Bにおいて均等な全反射がさらに行われやすくすることができる。
さらに、板状導光体30は、複数の反射素子30sが互いに略等間隔をおいて2次元的に配置されており、かつ、各反射素子30sは球面状の表面形状を有しているので、板状導光体30の一般領域30Aを略均一に面発光させることが容易に可能となる。
上記実施形態においては、複数の反射素子30sがいずれも球面状の表面形状を有しているものとして説明したが、これ以外の表面形状(例えば円錐面状や角錐面状の表面形状)を有する構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、車両用灯具10がテール&ストップランプである場合について説明したが、これ以外にも、ターンシグナルランプ、クリアランスランプ、デイタイムランニングランプ等、車両に設けられる箇所や機能にかかわらず、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
上記実施形態においては、車両用灯具10が搭載される車両2が二輪車である場合について説明したが、四輪車等である場合においても上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図8は、本変形例に係る車両用灯具の灯具ユニット120の要部を示す、図4と同様の図である。
図8に示すように、本変形例に係る灯具ユニット120は、上記実施形態の灯具ユニット20と略同様の構成を有しているが、板状導光体130の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例に係る板状導光体130は、一般領域130Aと第1端面近傍領域130Bとが別体で構成されている。
具体的には、本変形例に係る板状導光体130は、第1端面近傍領域130Bにおいて第1端面130cとは反対側に位置する第2端面130Baと、一般領域130Aにおいて第2端面130Ba側に位置する第3端面130Aaとが、僅かな間隔をおいて互いに対向した状態で配置された構成となっている。
本変形例の構成を採用した場合においても、板状導光体130の第1端面130cから第1端面近傍領域130Bに入射した第1光源52からの出射光は、第2端面130Baおよび第3端面130Aaの隙間を介して一般領域130Aまで導光された後、その第1板面130aに形成された複数の反射素子130sで全反射して、その第2板面130bから灯具前方へ向けて出射するので、一般領域130Aが複数箇所において略均一に光って見えるようにすることができる。
しかも、本変形例の構成を採用することにより、板状導光体130の導光機能を維持した上で、その成形容易化を図ることができる。また、このような構成を採用することにより、第1端面近傍領域130Bの形状を標準化した上で、この第1端面近傍領域130Bを一般領域130Aの形状が互いに異なる複数の板状導光体130に対して適用することも可能となる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図9は、本変形例に係る車両用灯具の灯具ユニット220の要部を示す、図2と略同様の図である。
図9に示すように、本変形例に係る灯具ユニット220は、上記実施形態の灯具ユニット20と略同様の構成を有しているが、その板状導光体230における一般領域230Aの構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例に係る板状導光体230は、その第1端面近傍領域230Bの構成は上記実施形態の場合と同様であるが、その一般領域230Aが5つの発光領域230A1、230A2、230A3、230A4、230A5に区分けされている点で上記実施形態の場合と異なっている。これら5つの発光領域230A1~230A5は、僅かな間隔をおいて左右方向に並んだ状態で配置されている。
その際、左右方向に関して最も外側に位置する発光領域230A1においては、その第1板面230aに複数の反射素子230s1が小さい球面状の表面形状で狭い間隔をおいて2次元的に形成されている。
また、発光領域230A1の内側に位置する発光領域230A2においては、その第1板面230aに複数の反射素子230s2が複数の反射素子230s1よりも大きい球面状の表面形状で複数の反射素子230s1よりも広い間隔をおいて2次元的に形成されている。
さらに、発光領域230A2の内側に位置する発光領域230A3においては、その第1板面230aに複数の反射素子230s3が複数の反射素子230s2よりも大きい球面状の表面形状で複数の反射素子230s2よりも広い間隔をおいて2次元的に形成されている。
以下同様にして、発光領域230A3の内側に位置する発光領域230A4においては、その第1板面230aに複数の反射素子230s4が複数の反射素子230s3よりも大きい球面状の表面形状で複数の反射素子230s3よりも広い間隔をおいて2次元的に形成されており、発光領域230A4の内側に位置する発光領域230A5においては、その第1板面230aに複数の反射素子230s5が複数の反射素子230s4よりも大きい球面状の表面形状で複数の反射素子230s4よりも広い間隔をおいて2次元的に形成されている。
図10は、本変形例に係る板状導光体230の一部を、4つの第1光源52を点灯させた状態で示す正面図である。
図10に示すように、本変形例に係る板状導光体230は、その一般領域230Aが5つの発光領域230A1~230A5の各々において略均一な分布で光って見える。
具体的には、左右方向に関して最も外側に位置する発光領域230A1は、複数の反射素子230s1が高密度で最も明るく光って見え、その内側に隣接する発光領域230A2は、複数の反射素子230s2が反射素子230s1よりは低密度で反射素子230s1よりは少ない明るさで光って見え、その内側に隣接する発光領域230A3は、複数の反射素子230s3が反射素子230s2よりは低密度で反射素子230s2よりは少ない明るさで光って見え、その内側に隣接する発光領域230A4は、複数の反射素子230s4が反射素子230s3よりは低密度で反射素子230s3よりは少ない明るさで光って見え、その内側に隣接する発光領域230A5は、複数の反射素子230s5が反射素子230s4よりは低密度で反射素子230s4よりは少ない明るさで光って見える。
その際、5つの発光領域230A1~230A5は、この順番で明るさが減少し、かつ、その減少の度合いはかなり急激なものとなっている。
すなわち、上記実施形態に係る板状導光体30においては、その一般領域30Aが複数箇所において略均一に光って見える(図7(a)参照)が、その際、複数の反射素子30sの明るさは左右方向の外側から内側にかけて徐々に低下するものとなる。これに対し、本変形例に係る板状導光体230においては、その一般領域230Aが5つの発光領域230A1~230A5の各々において略均一な分布で光って見え、かつ、その明るさが5つの発光領域230A1~230A5の順番で急激に減少する。
本変形例の構成を採用した場合においても、板状導光体230の第1端面230cから第1端面近傍領域230Bに入射した第1光源52からの出射光は、一般領域230Aまで導光された後、その第1板面230aに形成された複数の反射素子230sで全反射して第2板面230bから灯具前方へ向けて出射するので、一般領域230Aが複数箇所において略均一に光って見えるようにすることができる。
しかも、本変形例の構成を採用することにより、板状導光体230の一般領域230Aが5つの発光領域230A1~230A5の各々において略均一な分布で光って見えるようにした上で、その明るさが5つの発光領域230A1~230A5の順番で急激に減少するようにすることができる。したがって、これにより灯具点灯時の意匠を斬新なものとすることができる。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また、本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
2 車両
10 車両用灯具
12 ハウジング
12A 第1ハウジング構成部
12B 第2ハウジング構成部
14 透光カバー
20、120、220 灯具ユニット
30、130、230 板状導光体
30a、130a、230a 第1板面
30A、130A、230A 一般領域
30b、130b、230b 第2板面
30B、130B、230B 第1端面近傍領域
30B1 中間位置よりも第1端面側に位置する領域
30B2 中間位置よりも一般領域側に位置する領域
30c、130c、230c 第1端面
30s、130s、230s1、230s2、230s3、230s4、230s5 反射素子
32 左右両側端部
40 ブロック状導光体
40a 前面
40b 後面
40s 魚眼レンズ
42 鉛直フランジ部
52 第1光源(光源)
54 第2光源
56 基板
60 エクステンションパネル
60a 開口部
70 ホルダ
70a 支持部
130Aa 第3端面
130Ba 第2端面
230A1、230A2、230A3、230A4、230A5 発光領域
C 曲線
L1 中間位置から第1端面までの長さ
L2 中間位置から一般領域までの長さ
t 板厚

Claims (5)

  1. 光源と板状導光体とを備えた車両用灯具において、
    上記板状導光体は、上記板状導光体の第1端面から入射した上記光源からの出射光を、上記板状導光体の第1板面に形成された複数の反射素子で全反射させた後、上記板状導光体の第2板面から灯具前方へ向けて出射させるように構成されており、
    上記板状導光体は、上記複数の反射素子が形成された一般領域と、上記一般領域よりも上記第1端面側に位置する第1端面近傍領域とを備えており、
    上記第1端面近傍領域は、上記一般領域と上記第1端面との中間位置で鈍角に折れ曲がった直線状の断面形状を有している、ことを特徴とする車両用灯具。
  2. 上記第1端面近傍領域は、上記中間位置から上記第1端面までの長さが、上記第1端面近傍領域の板厚に対して4倍以上の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の車両用灯具。
  3. 上記第1端面近傍領域は、上記中間位置から上記一般領域までの長さが、上記第1端面近傍領域の板厚に対して2倍以上の値に設定されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
  4. 上記板状導光体は、上記一般領域と上記第1端面近傍領域とが別体で構成されており、かつ、上記第1端面近傍領域において上記第1端面とは反対側に位置する第2端面と、上記一般領域において上記第2端面側に位置する第3端面とが互いに対向した状態で配置されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
  5. 上記複数の反射素子は、互いに間隔をおいて2次元的に配置されており、
    上記各反射素子は、球面状の表面形状を有している、ことを特徴とする請求項1または2記載の車両用灯具。
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