JP2024011829A - 光接続構造体、及び、光接続構造体の製造方法 - Google Patents

光接続構造体、及び、光接続構造体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ファイバの接続損失を抑制する構成を容易に実現され得ると共に光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保され得る光接続構造体を提供する。【解決手段】第一コリメートレンズ15及び第二コリメートレンズ30は、第一フェルール14と第二フェルール24との間に配置されている。第一コリメートレンズ15と第二コリメートレンズ30は、収容管50の貫通孔H1に収容されている。第一コリメートレンズ15は、光ファイバ12の端面12cと対向している。第二コリメートレンズ30は、光ファイバ22の端面22cと対向している。収容管50の外表面52は、第二フェルール24を保持している。収容管50の内表面51は、貫通孔H1を画定している。収容管50の内表面51は、第一フェルール14と第一コリメートレンズ15と第二コリメートレンズ30とを保持している。【選択図】図1

Description

本開示は、光接続構造体、及び、光接続構造体の製造方法に関するものである。
特許文献1には、一対の光ファイバを光接続する光接続構造体が開示されている。この光接続構造体は、一対のフェルールと、互いに対向する一対のコリメートレンズと、収容管とを備えている。一対のフェルールは、それぞれ、光ファイバを保持している。一対のコリメートレンズは、一対のフェルールの間に配置されており、それぞれ、一対のフェルールのうち対応するフェルールが保持する光ファイバの端部と対向している。収容管は、一対のコリメートレンズを収容している。
米国特許第5652814号明細書 国際公開第2009/075168号 国際公開第2014/038514号 特開2013-182222号公報 特開2016-206294号公報 特開平9-61683号公報
上述した光接続構造体において、一対の光ファイバのうち一方の光ファイバから出射した光が一対のコリメートレンズを介して他方の光ファイバに入射する。この場合、光ファイバとコリメートレンズとの位置関係、光ファイバの端面の構造、光ファイバとコリメートレンズとの屈折率の差などの様々な要因によって、一方の光ファイバから出射した光が一対のコリメートレンズの対向方向に対して傾斜するおそれがある。このため、コリメートレンズに対するフェルールの位置調整によって、一対の光ファイバの接続損失を抑制することが考えられる。
特許文献1に開示されている光接続構造体において、収容管には、貫通孔が形成されている。貫通孔には、一対のコリメートレンズと一対のフェルールとが挿入されている。このような構成においては、コリメートレンズに対するフェルールの位置調整のために、貫通孔の内表面とフェルールとの間において隙間の確保を要する。この場合、隙間への接着剤の充填によって、フェルールを収容管に対して固定することが考えられる。しかし、温度変化によって接着剤が伸縮し、コリメートレンズに対するフェルールの位置が変動するおそれがある。このため、温度変化によって、光ファイバの接続損失が生じるおそれがある。
特許文献2に開示されている光接続構造体において、一対のフェルールは、収容管内に収容されておらず、収容管の外表面に設けられる。この場合、内表面に制限されずに、コリメートレンズに対するフェルールの位置が調整され得る。したがって、収容管とフェルールとの間に充填される接着剤が削減されながら、コリメートレンズに対するフェルールの位置調整が実現され得る。しかし、一対のレンズと一対のフェルールとの各々を個別に収容管に設けるため、ファイバの調心が煩雑である。
本開示は、光ファイバの接続損失を抑制する構成を容易に実現され得ると共に光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保され得る光接続構造体を提供することを目的とする。光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保されている光接続構造体を製造できると共に、光ファイバの接続損失を抑制する構成が容易に実現された光接続構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る光接続構造体は、第一フェルール及び第二フェルールと、第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズと、収容管とを備えている。第一フェルール及び第二フェルールは、それぞれ、光ファイバを保持している。第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズは、第一フェルールと第二フェルールとの間に配置されている。第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズは、互いに対向している。収容管は、貫通孔を有している。第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとは、貫通孔に収容されている。第一フェルールが保持している光ファイバと第二フェルールが保持している光ファイバとは、互いに光接続されている。第一コリメートレンズは、第一フェルールが保持している光ファイバの端面と対向している。第二コリメートレンズは、第二フェルールが保持している光ファイバの端面と対向している。収容管は、外表面と、内表面とを含んでいる。外表面は、第二フェルールを保持している。内表面は、貫通孔を画定している。内表面は、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを保持している。
本開示に係る光接続構造体の製造方法は、第一フェルール及び第二フェルールと、第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズと、収容管とを準備すること、第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを収容すると共に第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを保持させることと、第二フェルールを保持させることと、を有している。第一フェルールは、第一光ファイバを保持している。第二フェルールは、第一光ファイバに光接続される第二光ファイバを保持している。収容管は、貫通孔を有している。収容管は、貫通孔を画定する内表面と内表面以外の面である外表面とを含んでいる。第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとが貫通孔に収容された状態で、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとが内表面に保持される。第二フェルールは、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを内表面に保持させた後に、外表面に保持される。
本開示によれば、光ファイバの接続損失を抑制する構成が容易に実現され得ると共に光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保され得る光接続構造体を提供できる。光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保されている光接続構造体を製造できると共に、光ファイバの接続損失を抑制する構成が容易に実現される光接続構造体の製造方法を提供できる。
図1は、実施形態における光接続構造体を示す斜視図である。 図2は、図1に示されている光接続構造体の断面図である。 図3は、第一光ファイバ保持体の端面を示す図である。 図4は、第二光ファイバ保持体の端面を示す図である。 図5は、フェルール及び複数の光ファイバの斜視図である。 図6は、実施形態の変形例におけるフェルール及び複数の光ファイバの斜視図である。 図7は、光接続構造体の製造工程を説明するための図である。 図8は、光接続構造体の製造工程を説明するための図である。 図9は、光接続構造体の製造工程を説明するための図である。 図10は、光接続構造体の製造工程を説明するための図である。 図11は、実施形態の変形例における光接続構造体の断面図である。 図12は、実施形態の別の変形例における光接続構造体の断面図である。 図13は、実施形態のさらに別の変形例における光接続構造体の断面図である。 図14は、実施形態のさらに別の変形例における光接続構造体の断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
(1)本開示の実施形態に係る光接続構造体は、光接続構造体は、第一フェルール及び第二フェルールと、第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズと、収容管とを備えている。第一フェルール及び第二フェルールは、それぞれ、光ファイバを保持している。第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズは、第一フェルールと第二フェルールとの間に配置されている。第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズは、互いに対向している。収容管には、貫通孔を有している。第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとは、貫通孔に収容されている。第一フェルールが保持している光ファイバと第二フェルールが保持している光ファイバとは、互いに光接続されている。第一コリメートレンズは、第一フェルールが保持している光ファイバの端面と対向している。第二コリメートレンズは、第二フェルールが保持している光ファイバの端面と対向している。収容管は、内表面と、外表面とを含んでいる。収容管の内表面は、収容管の貫通孔を画定している。収容管の内表面は、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを直接保持している。収容管の外表面は、収容管の表面のうち収容管の内表面以外の面である。収容管の外表面は、第二フェルールを保持している。
この光接続構造体の構成において、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとは、収容管の内表面に保持されている。第二フェルールは、収容管の外表面に保持されている。このような構成によれば、収容管に対して、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズの位置決めが容易に実現され得る。第一フェルールに保持される光ファイバから出射した光が、第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとの対向方向に対して傾斜したとしても、第二フェルールの位置調整によって、第一光ファイバと第二光ファイバとの間の接続損失が抑制され得る。第二フェルールは、収容管の内表面でなく外表面に保持されているため、収容管と第二フェルールとの間に充填される接着剤が削減されながら、第二フェルールの位置調整が容易に実現され得る。したがって、光ファイバの接続損失を抑制する構成が容易に実現され得ると共に、光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保されている。
(2)上記(1)の光接続構造体において、第一フェルール及び第二フェルールの一方は、光ファイバとして、マルチコアファイバを保持していてもよい。第一フェルール及び第二フェルールの他方は、光ファイバとして、複数のシングルコアファイバからなるシングルコアファイバアレイを保持していてもよい。この場合においても、光ファイバの接続損失を抑制する構成が容易に実現され得ると共に、光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保され得る。
(3)上記(1)又は(2)の光接続構造体は、貫通孔を有している挿入管をさらに備えていてもよい。挿入管の貫通孔には、第一コリメートレンズ及び第一フェルールが挿入されていてもよい。挿入管は、収容管の貫通孔に挿入されていてもよい。この場合、光ファイバの接続損失を抑制する構成がさらに容易に実現され得る。
(4)上記(3)の光接続構造体において、挿入管は、内表面を含んでいてもよい。挿入管の内表面は、挿入管の貫通孔を画定していてもよい。挿入管の内表面は、第一フェルールと第一コリメートレンズとを保持していてもよい。第一コリメートレンズ及び第一フェルールの少なくとも一方は、挿入管に接着剤層を介して接続されていてもよい。上記一方と、挿入管の内表面との隙間は、20μm以下であってもよい。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。
(5)上記(3)又は(4)の光接続構造体において、挿入管は、収容管に接着剤層を介して接続されていてもよい。挿入管と収容管の内表面との隙間は、20μm以下であってもよい。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。
(6)上記(1)から(5)のいずれか一つの光接続構造体において、第二コリメートレンズは、収容管に接着剤層を介して接続されていてもよい。第二コリメートレンズと収容管の内表面との隙間は、20μm以下であってもよい。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。
(7)上記(1)から(6)のいずれか一つの光接続構造体は、貫通孔を有している保持管をさらに備えていてもよい。保持管の貫通孔には、第二フェルールが挿入されていてもよい。保持管は、収容管の外表面によって保持されていてもよい。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。
(8)上記(7)の光接続構造体において、保持管は、収容管の外表面に接着剤層を介して接続されていてもよい。保持管と収容管の外表面との隙間は、20μm以下であってもよい。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。
(9)上記(1)から(8)のいずれか一つの光接続構造体において、第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズの少なくとも一つは、グリンレンズを含んでいてもよい。この場合、光接続構造体において、光ファイバから出射した光をコリメートする構成がよりコンパクト且つ容易に実現され得る。この結果、光ファイバの接続損失を抑制する構成がさらに容易に実現され得る。
(10)上記(1)から(8)のいずれか一つの光接続構造体において、第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズの少なくとも一つの端面は、曲面であってもよい。この場合、コストが低減され得ると共に材料選択の自由度が向上し得る。
(11)本開示の別の実施形態に係る光接続構造体の製造方法は、第一フェルール及び第二フェルールと第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズと収容管とを準備すること、第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを収容すると共に第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを保持させることと、第二フェルールを保持させることと、を有している。第一フェルール及び第二フェルールは、それぞれ光ファイバを保持している。第二フェルールは、第一光ファイバに光接続される第二光ファイバを保持している。収容管には、貫通孔を有している。収容管は、貫通孔を画定する内表面と内表面以外の面である外表面とを含んでいる。第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとが貫通孔に収容された状態で、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとが内表面に保持される。第二フェルールは、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを内表面に保持させた後に、外表面に保持される。
この光接続構造体の製造方法において、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとが収容管の内表面に保持される。このため、収容管に対して、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズの位置決めが容易に実現され得る。第二フェルールは、第一フェルールと第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとを内表面に保持させた後に、外表面に保持される。したがって、第一フェルールに保持される光ファイバから出射した光が第一コリメートレンズと第二コリメートレンズとの対向方向に対して傾斜したとしても、第二フェルールの位置調整によって、第一光ファイバと第二光ファイバとの間の接続損失が抑制され得る。第二フェルールは、収容管の内表面でなく外表面に保持されているため、収容管と第二フェルールとの間に充填される接着剤が削減されながら、第二フェルールの位置調整が実現され得る。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る光接続構造体を示す斜視図である。図2は、図1に示されている光接続構造体のII-II線における断面図である。図1及び図2において、X軸、Y軸、及び、Z軸は、互いに直交している。図3は、第一光ファイバ保持体の端面を示す図である。図4は、第二光ファイバ保持体の端面を示す図である。
図1及び図2に示すように、光接続構造体1は、第一光ファイバ保持体10、第二光ファイバ保持体20、レンズ30、及び、収容管50を備える。図1、図2、及び、図3に示すように、第一光ファイバ保持体10は、光ファイバ12、フェルール14、レンズ15、及び、挿入管16を含んでいる。図1、図2、及び、図4に示すように、第二光ファイバ保持体20は、複数の光ファイバ22、フェルール24、樹脂部25、及び、保持管26を含んでいる。フェルール14が第一フェルールに相当する場合、フェルール24が第二フェルールに相当する。
レンズ15及びレンズ30は、フェルール14とフェルール24との間に配置されている。レンズ15及びレンズ30は、互いに対向している。レンズ15は、Z軸方向において互いに対向する端面15a,端面15bを有している。端面15a,15bは、レンズ15の入出射面に相当する。レンズ30は、Z軸方向において互いに対向する端面31a,端面31bを有している。端面31a,31bは、レンズ30の入出射面に相当する。レンズ15及びレンズ30は、コリメートレンズを含んでいる。レンズ30は、例えば、複数のコリメートレンズ32を含んでいる。例えば、コリメートレンズ32の数は、光ファイバ22の数と同一である。レンズ15及びレンズ30は、例えば、グリンレンズ(GRINレンズ、屈折率分布型レンズ、Gradient index lenses)を含んでいる。レンズ15が第一コリメートレンズに相当する場合、レンズ30が第二コリメートレンズに相当する。
収容管50は、貫通孔H1を有している。貫通孔H1には、レンズ15とレンズ30とが収容されている。収容管50は、表面50aを含んでいる。表面50aは、内表面51と外表面52とを含んでいる。内表面51は、貫通孔H1を画定している。内表面51は、フェルール14とレンズ15とレンズ30とを直接又は間接に保持している。内表面51は、フェルール14とレンズ15とが挿入されている挿入管16と、レンズ30とを保持している。外表面52は、表面50aのうち内表面51以外の面である。外表面52は、端面53及び側面54を含んでいる。収容管50は、例えば、円筒形状を呈している。レンズ30は、収容管50の内表面51に接着剤層を介して接続されている。例えば、レンズ30と収容管50の内表面51との隙間は、20μm以下である。
フェルール14及びフェルール24の一方は、マルチコアファイバ(MCF)を保持している。フェルール14及びフェルール24の他方は、光ファイバとして、複数のシングルコアファイバからなるシングルコアファイバアレイを保持している。光ファイバ12及び光ファイバ22の一方は、マルチコアファイバを含んでいる。光ファイバ12及び光ファイバ22の他方は、シングルコアファイバを含んでいる。例えば、光ファイバ12はマルチコアファイバを含んでおり、光ファイバ22はシングルコアファイバを含んでいる。
第一光ファイバ保持体10の光ファイバ12と第二光ファイバ保持体20の光ファイバ22とは、互いに光接続される。第一光ファイバ保持体10の光ファイバ12の各コアの光軸と複数の光ファイバ22の各コアの光軸とが合うように調心され、フェルール14とフェルール24とが位置決めされる。
光ファイバ12は、Z軸方向に延在している。すなわち、Z軸方向は、光ファイバ12の長手方向に相当する。光ファイバ12は、図3に示すように、Z軸方向に延在する複数のコア12aと、Z軸方向に延在すると共に複数のコア12aをまとめて覆うクラッド12bと、端面12cと、を有する。図3には、光ファイバ12の先端とフェルール14の端面とが示されている。端面12cは、複数のコア12aの先端とクラッド12bの先端とから構成される。コア12aは、例えばゲルマニウム等のドーパントが添加されて屈折率が高められたシリカガラスからなり、クラッド12bは、例えばフッ素等のドーパンドが添加されて屈折率が低くされたシリカガラスからなってもよく、材料及びドーパント等の組み合わせは適宜選択することができる。このような光ファイバ12では、各コア12aによって所定波長の光信号を伝搬することができる。
光ファイバ12では、例えば各コア12aは2次元状に配置されている。光ファイバ12は、図3に示すように、1本のファイバ中に、例えば4本のコア12aを有している。光ファイバ12におけるコア12aの数は、これに限定されない。図3に示す例では、4本のコア12aが正方配置されている。
フェルール14は、光ファイバ12の先端部分12dを保持する円筒形状の部材である。フェルール14は、光ファイバ12の先端部分12dを収容する貫通孔である内孔14aと、フェルール14の端面14b,14cと、を有している。端面14bと端面14cとは、互いにZ軸方向において対向している。フェルール14は、光ファイバ12を保持している。光ファイバ12は、端面14cを貫通している。フェルール14は、光ファイバ12の端面12cが端面14bの内側において露出するように、光ファイバ12の先端部分12dを内孔14aに固定する。内孔14aの内径は、光ファイバ12の外径と同一又はやや大きい径であり、光ファイバ12の先端部分12dは内孔14a内に挿入されることで嵌合される。フェルール14は、ジルコニアなどのセラミック材料又はガラス材料から構成される。レンズ15の端面15aとフェルール14の端面14bとは、互いに対向している。本実施形態において、レンズ15の端面15aとフェルール14の端面14bとは、互いに離隔している。両者の間は、空間でも良いし、樹脂などが充填されていてもよい。レンズ15の端面15aと光ファイバ12の端面12cとは、互いに対向している。
挿入管16は、収容管50の貫通孔H1に挿入されている。挿入管16は、貫通孔H2を有している。貫通孔H2には、フェルール14及びレンズ15が挿入されている。挿入管16は、表面16aを含んでいる。表面16aは、内表面17と外表面18とを含んでいる。内表面17は、貫通孔H2を画定している。内表面17は、フェルール14とレンズ15とを保持している。外表面18は、表面16aのうち内表面17以外の面である。外表面18は、収容管50に接している。挿入管16は、例えば、円筒形状を呈している。
フェルール14は、挿入管16の内表面17に接着剤層を介して接続されている。レンズ15は、挿入管16の内表面17に接着剤層を介して接続されている。レンズ15及びフェルール14の少なくとも一方と内表面17との隙間は、20μm以下である。例えば、フェルール14と内表面17との隙間は、20μm以下である。例えば、レンズ15と内表面17との隙間は、20μm以下である。挿入管16は、収容管50の内表面51に接着剤層を介して接続されている。例えば、挿入管16の外表面18と収容管50の内表面51との隙間は、20μm以下である。例えば、XY軸平面において、フェルール14の最大幅とレンズ15の最大幅とは、実質的に等しい。XY軸平面における挿入管16の最大幅は、Z軸方向において実施的に一定である。
複数の光ファイバ22は、光ファイバ12に光接続される光ファイバである。各光ファイバ22は、図4に示すように、Z軸方向に延在するコア22aと、Z軸方向に延在すると共にコア22aを覆うクラッド22bと、端面22cと、を有する。図4及び図5には、複数の光ファイバ22の先端とフェルール24の端面とが示されている。図5は、フェルール及び複数の光ファイバの斜視図である。
端面22cは、コア22aの先端とクラッド22bの先端とから構成される。コア22aは、例えばゲルマニウム等のドーパントが添加されて屈折率が高められたシリカガラスからなり、クラッド22bは、例えばフッ素等のドーパンドが添加されて屈折率が低くされたシリカガラスからなってもよく、材料やドーパント等の組み合わせは適宜選択することができる。このような光ファイバ22では、各コア22aによって所定波長の光信号が伝搬される。複数の光ファイバ22の各々は、1つのコアを有するシングルコアファイバである。本実施形態の変形例として、複数の光ファイバ22の各々は、例えばマルチコアファイバを含む光ファイババンドル構造であってもよく、シングルコアファイバとマルチコアファイバとが混在する構造であってもよい。
第二光ファイバ保持体20では、Z軸方向から見て、各光ファイバ22は2次元状に配置されている。第二光ファイバ保持体20は、図4及び図5に示すように、例えば4本の光ファイバ22を有している。各光ファイバ22は、例えば、シングルモード型の光ファイバである。各光ファイバ22は、単峰型の屈折率分布プロファイルを有している。本実施形態の変形例として、各光ファイバ22は、コア22aとクラッド22bとの間に、クラッド22bよりも屈折率が低い層を有しており、トレンチ型の屈折率分布プロファイルを有していてもよい。本実施形態の変形例として、各光ファイバ22は、マルチモード型の光ファイバであってもよい。
第二光ファイバ保持体20の光ファイバ22のコア22aの数及び配置は、第一光ファイバ保持体10の光ファイバ12の複数のコア12aの数及び配置に対応している。言い換えると、複数の光ファイバ22のそれぞれのコア22aの配置は、光ファイバ12の複数のコア12aの配置に一致している。但し、複数の光ファイバ22のコア22aの合計数と配置が光ファイバ12のコア12aの数と配置に完全に一致している必要はなく、一部が光接続しない構成であってもよい。第二光ファイバ保持体20の複数の光ファイバ22のコア22aは、フェルール24の中心軸を中心とする回転調整によって、第一光ファイバ保持体10の光ファイバ12の各コア12aと光結合するように構成されている。
光接続構造体1において、光ファイバ12に含まれる複数のコア12aの少なくとも1つと複数の光ファイバ22の少なくとも1つのコア22aとが、光学的に結合されている。例えば、光ファイバ22がシングルモード型のシングルコアファイバである場合には、光ファイバ22のそれぞれのコア22aと、第一光ファイバ保持体10の光ファイバ12のコア12aとは、一対一で対応する。例えば、光ファイバ22がマルチコアファイバである場合には、1つの光ファイバ22の中の複数のコア22aと、第一光ファイバ保持体10の光ファイバ12の複数のコア12aとが対応する。
フェルール24は、複数の光ファイバ22の先端部分22dをまとめて保持する円筒形状の部材であり、複数の光ファイバ22の各先端部分22dを収容する貫通孔である内孔24aと、端面24b,24cとを有している。端面24bと端面24cとは、互いにZ軸方向において対向している。フェルール24は、光ファイバ22を保持している。例えば、フェルール24は円筒形状であり、複数の光ファイバ22が配列されている。例えば、図4及び図5に示されているように、フェルール24は、端面24bにおいて1つの穴を有している。光ファイバ22は、端面24cを貫通している。フェルール24は、複数の光ファイバ22の各端面22cがフェルール24の端面24bの内側において露出するように複数の光ファイバ22の各先端部分22dを樹脂部25によって内孔24a内に固定する。内孔24aの内径は、複数の光ファイバ22を束ねたものの外径と同一又はやや大きい径であり、複数の光ファイバ22の先端部分22dは内孔24a内に挿入されて、それらの隙間に充填された樹脂部25により接着固定される。フェルール24は、例えば、ジルコニアなどのセラミック材料又はガラス材料から構成される。
本実施形態の変形例において、図6に示されているように、フェルール24は、Z軸方向に延在すると共に互いに離間している複数の貫通孔24dを含んでいてもよい。例えば、フェルール24は、4つの貫通孔24dを含んでいる。複数の光ファイバ22は、それぞれ、複数の貫通孔24dのうち対応する貫通孔24dに挿入されていてもよい。この場合、図5に示されている構成よりも、樹脂部25の体積が低減され得る。
レンズ30の端面31aとフェルール24の端面24bとは、互いに対向している。レンズ30の端面31aと光ファイバ22の端面22cとは、互いに対向している。コリメートレンズ32と光ファイバ22とは一対一で対応しており、互いに対応するコリメートレンズ32と光ファイバ22において、コリメートレンズ32と光ファイバ22の端面22cとは互いに対向している。
樹脂部25は、例えば、結線接着剤である。樹脂部25は、例えば熱硬化型の接着剤であり、樹脂部25を所定箇所に注入した後、樹脂部25を加熱することにより硬化することができる。フェルール24が主としてセラミック材料からなる場合には、樹脂部25は例えば熱硬化型のエポキシ系接着剤又は熱硬化型のアクリル系接着剤である。フェルール24が主として接着剤を硬化させるための紫外線に対して透過性のあるガラス材料からなる場合には、樹脂部25は例えば熱硬化型のエポキシ系接着剤、熱硬化型のアクリル系接着剤、紫外線硬化型のエポキシ系接着剤、又は、紫外線硬化型のアクリル系接着剤である。樹脂部25は、フェルール24の材料によらず、これらに限定されない。
保持管26は、貫通孔H3を有している。貫通孔H3には、フェルール24が挿入されている。保持管26は、表面26aを含んでいる。表面26aは、内表面27と外表面28とを含んでいる。内表面27は、貫通孔H3を画定している。内表面27は、フェルール24を保持している。外表面28は、表面26aのうち内表面27以外の面である。外表面28は、端面29a及び側面29bを含んでいる。外表面28は、収容管50に接している。保持管26は、収容管50の外表面52に固定されている。収容管50の端面53と保持管26の端面26bとは、互いに接している。外表面52は、フェルール24を保持している。保持管26は、例えば、円筒形状を呈している。
フェルール24は、保持管26の内表面27に接着剤層を介して接続されている。例えば、フェルール24と内表面27との隙間は、20μm以下である。保持管26は、収容管50の外表面52に接着剤層を介して接続されている。保持管26は、例えば、収容管50の端面53に接着剤層を介して接続されている。例えば、保持管26の外表面28と収容管50の外表面52との隙間は、20μm以下である。例えば、XY軸平面における保持管26の最大幅は、Z軸方向において実施的に一定である。
上述した光接続構造体1は、たとえば、以下の工程によって製造される。まず、フェルール14,24と、レンズ15,30と、挿入管16と、保持管26と、収容管50とを準備する。
次に、挿入管16の貫通孔H2にレンズ15を収容する。例えば、貫通孔H2にレンズ15を挿入する。例えば、レンズ15の端面15bが挿入管16から突出するように、レンズ15が貫通孔H2に収容される。
次に、図7に示されているように、挿入管16の貫通孔H2にフェルール14を挿入する。例えば、レンズ15の端面15aとフェルール14の端面14bとが互いに対向するように、フェルール14が貫通孔H2に挿入される。例えば、レンズ15から出射される光がコリメート光になるように、フェルール14とレンズ15との距離が調整される。例えば、レンズ15から出射される光に関するビームプロファイラの出力に応じて、フェルール14とレンズ15との距離が調整される。
次に、図8に示されているように、収容管50の貫通孔H1にレンズ30を収容する。例えば、貫通孔H1にレンズ30を挿入する。例えば、レンズ30の端面31aが収容管50から突出しないように、レンズ30が貫通孔H1に収容される。
次に、図9に示されているように、収容管50の貫通孔H1に挿入管16を挿入する。例えば、レンズ15の端面15bとレンズ30の端面31bとが互いに対向するように、挿入管16が貫通孔H1に挿入される。この結果、フェルール14とレンズ15とレンズ30とが、収容管50の内表面51に直接または間接に保持される。例えば、レンズ30から出射される光が観察され、レンズ30から光が出射されるように、レンズ15とレンズ30との距離、及び、フェルール14のZ軸方向周りの回転が調整される。
次に、図10に示されているように、収容管50の端面53に保持管26が固定される。例えば、フェルール24の端面24bとレンズ30の端面31aとが互いに対向するように、収容管50の端面53と保持管26の端面26bとは接着剤層によって接合されている。例えば、収容管50とフェルール24との接合において、フェルール24について、X軸方向及びY軸方向およびZ軸方向への移動が調整され、Z軸方向周りの回転が調整される。例えば、光損失が最小になるように、X軸方向及びY軸方向への移動、並びに、Z軸方向周りの回転が、調整される。その後、フェルール24と保持管26が接着剤により接合されZ軸方向の位置とZ軸周りの回転位置が保持される。また保持管26の端面26bと収容管50の端面53が接着剤により接合され、X軸方向の位置とY軸方向の位置が保持される。この結果、収容管50の外表面52にフェルール24が保持される。以上の工程によって、光接続構造体1が製造される。工程の順序は、上述した説明における順序に限定されない。
次に、図11から図14を参照して、本実施形態の変形例における光接続構造体1A,1B,1C,1Dについて説明する。図11は、光接続構造体1Aの断面図を示す図である。図12は、光接続構造体1Bの断面図を示す図である。図13は、光接続構造体1Cの断面図を示す図である。図14は、光接続構造体1Dの断面図を示す図である。これらの変形例は、概ね、上述した実施形態と類似又は同じである。以下、上述した実施形態と変形例との相違点を主として説明する。
光接続構造体1Aは、第一光ファイバ保持体10の代わりに第一光ファイバ保持体10Aを備えている。第一光ファイバ保持体10Aにおいて、レンズ15の端面15bとフェルール14の端面14bとが、互いに接している。
光接続構造体1Bは、第一光ファイバ保持体10の代わりに第一光ファイバ保持体10Bを備えている。第一光ファイバ保持体10Bは、レンズ15の代わりにレンズ15Bを含んでいる。レンズ15Bは、例えば、ロッドレンズを含んでいる。レンズ15Bは、端面65a,65bを有している。レンズ15Bの端面65aとフェルール14の端面14bとは、互いに対向している。レンズ15の端面65aと光ファイバ12の端面12cとは、互いに対向している。第一光ファイバ保持体10Bにおいて、レンズ15の端面15bは、曲面である。端面15bは球面であってもよく、非球面であってもよい。
レンズ15及びレンズ30の少なくとも一つとして、ロッドレンズが設けられてもよい。この場合、レンズ15及びレンズ30の少なくとも一つの端面は、曲面であってもよく、球面であってもよく、非球面であってもよい。例えば、光接続構造体1Bのさらなる変形例として、レンズ30として、ロッドレンズが用いられてもよい。この場合、レンズ30の端面が、曲面であってもよく、球面であってもよく、非球面であってもよい。
光接続構造体1Cは、第一光ファイバ保持体10の代わりに第一光ファイバ保持体10Cを備えている。第一光ファイバ保持体10Cにおいて、挿入管16を含んでいない。第一光ファイバ保持体10Cは、フェルール14の代わりにフェルール14Cを含んでいる。光接続構造体1Cは、レンズ15の代わりにレンズ15Cを含んでいる。フェルール14Cは、端面74b,74cを有している。端面74bと端面74cとは、互いにZ軸方向において対向している。光ファイバ12は、端面74cを貫通している。フェルール14Cにおいて、光ファイバ12が端面74bにおいて露出する。レンズ15Cは、端面75a,75bを有している。レンズ15Cの端面75aとフェルール14の端面74bとは、互いに対向している。レンズ15の端面75aと光ファイバ12の端面12cとは、互いに対向している。
第一光ファイバ保持体10Cにおいて、フェルール14Cは、収容管50の内表面51に接着剤層を介して接続されている。例えば、フェルール14Cと収容管50の内表面51との隙間は、20μm以下である。第一光ファイバ保持体10Cにおいて、レンズ15Cは、収容管50の内表面51に接着剤層を介して接続されている。例えば、レンズ15Cと収容管50の内表面51との隙間は、20μm以下である。
光接続構造体1Dは、第二光ファイバ保持体20の代わりに第二光ファイバ保持体20Dを備えている。光接続構造体1Dは、収容管50の代わりに収容管50Dを備えている。
第二光ファイバ保持体20Dは、保持管26の代わりに保持管60を含んでいる。保持管60は、貫通孔H3を有している。保持管60は、表面60aを含んでいる。表面60aは、内表面67と外表面68とを含んでいる。内表面67は、貫通孔H3を画定している。内表面67は、フェルール24を保持している。外表面68は、表面60aのうち内表面67以外の面である。外表面68は、端面69を含んでいる。外表面68は、収容管50Dに接している。保持管60は、収容管50Dの外表面52によって保持されている。収容管50Dの端面53と保持管60の端面69とは、互いに接している。
収容管50D及び保持管60は、金属によって形成されている。保持管60は、収容管50Dの外表面52に溶接されている。例えば、保持管60は、収容管50Dの端面53に隅肉溶接される。フェルール24は、保持管60の内表面67に接着剤層を介して接続されている。例えば、フェルール24と内表面67との隙間は、20μm以下である。
次に、光接続構造体1、及び、光接続構造体1の製造方法による作用効果について説明する。
光接続構造体1の構成において、フェルール14とレンズ15とレンズ30とは、収容管50の内表面51に直接または間接に保持されている。フェルール24を保持する保持管26が、収容管50の外表面52に固定されている。すなわちフェルール24は、収容管50の外表面52に保持されている。このような構成によれば、収容管50に対して、フェルール14、レンズ15、及び、レンズ30の位置決めが容易に実現され得る。フェルール14に保持される光ファイバ12から出射した光が、レンズ15とレンズ30との対向方向に対して傾斜したとしても、フェルール24の位置調整によって、光ファイバ12と光ファイバ22との間の接続損失が抑制され得る。フェルール24が収容管50の内表面51でなく外表面52に保持されているため、収容管50とフェルール24との間に充填される接着剤が削減されながら、フェルール24の位置調整が容易に実現され得る。
例えば、収容管50とフェルール24との隙間が縮小されながら、収容管50とフェルール24との接合において、フェルール24について、X軸方向及びY軸方向への移動が調整され、X軸方向周り、Y軸方向周り、及び、Z軸方向周りの回転が調整され得る。収容管50の貫通孔H1の大きさも縮小され得る。例えば、収容管50とフェルール24との隙間が縮小されれば、収容管50とフェルール24との間に充填される接着剤が削減される。収容管50とフェルール24との間に充填される接着剤が削減されれば、温度変化による接着剤の収縮の影響が低減され得る。このように、光ファイバの接続損失を抑制する構成が容易に実現され得ると共に、光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保されている。光接続構造体1A,1B,1C,1Dも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、フェルール14及びフェルール24の一方は、マルチコアファイバを保持している。フェルール14及びフェルール24の他方は、複数のシングルコアファイバからなるシングルコアファイバアレイを保持している。この場合においても、光ファイバの接続損失を抑制する構成が容易に実現され得ると共に、光ファイバの接続損失に関して信頼性が確保され得る。光接続構造体1A,1B,1C,1Dも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、挿入管16の貫通孔H2には、レンズ15及びフェルール14が挿入されている。挿入管16は、収容管50の貫通孔H1に挿入されている。この場合、光ファイバの接続損失を抑制する構成がさらに容易に実現され得る。光接続構造体1A,1B,1Dも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、挿入管16は、内表面17を含んでいる。挿入管16の内表面17は、挿入管16の貫通孔H2を画定している。挿入管16の内表面17は、フェルール14とレンズ15とを直接または間接に保持している。レンズ15及びフェルール14の少なくとも一方は、挿入管16に接着剤層を介して接続されている。上記一方と、挿入管16の内表面17との隙間は、20μm以下である。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。光接続構造体1A,1B,1Dも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、挿入管16は、収容管50に接着剤層を介して接続されている。挿入管16と収容管50の内表面51との隙間は、20μm以下である。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。光接続構造体1A,1B,1Dも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、レンズ30は、収容管50に接着剤層を介して接続されている。レンズ30と収容管50の内表面51との隙間は、20μm以下である。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。光接続構造体1A,1B,1C,1Dも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、保持管26の貫通孔H3には、フェルール24が挿入されている。保持管26は、収容管50の外表面52に固定されている。よってフェルール24は外表面52に保持されている。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。光接続構造体1A,1B,1Dも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、保持管26は、収容管50の外表面52に接着剤層を介して接続されている。保持管26と収容管50の外表面52との隙間は、20μm以下である。この場合、光ファイバの接続損失に関して信頼性がより確実に確保され得る。光接続構造体1A,1Bも上記構成を有しており、同様の作用効果を奏する。
例えば、光接続構造体1において、レンズ15及びレンズ30の少なくとも一つは、グリンレンズを含んでいる。
例えば、光接続構造体1Bにおいて、レンズ15B及びレンズ30の少なくとも一つの端面は曲面であってもよく、球面であってもよく、非球面であってもよい。この場合、コストが低減され得ると共に材料選択の自由度が向上し得る。
以上、本開示の実施形態について詳細に説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な実施形態に適用することができる。例えば、第二光ファイバ保持体20における光ファイバ22の数は、上述した説明に限定されない。例えば、第二光ファイバ保持体20は、7本の光ファイバ22を有していてもよい。例えば、第二光ファイバ保持体20は、3本の光ファイバ22を有していてもよいし、8本の光ファイバ22を有していてもよいし、19本の光ファイバ22を有していてもよい。
例えば、第一光ファイバ保持体10における光ファイバ12の数は、上述した説明に限定されない。光ファイバ12は、3本のコア12aを有していてもよいし、8本のコア12aを有していてもよいし、19本のコア12aを有していてもよい。
上述した実施形態及び変形例において、フェルール14がマルチコアファイバを保持しており、フェルール24がシングルコアファイバアレイを保持している。しかし、フェルール14がシングルコアファイバアレイを保持し、フェルール24がマルチコアファイバを保持していてもよい。
1,1A,1B,1C,1D…光接続構造体
10,10A,10B,10C…第一光ファイバ保持体
12…光ファイバ
12a…コア
12b…クラッド
12c…端面
12d…先端部分
14,14C…フェルール
14a…内孔
14b,14c…端面
15,15B,15C…レンズ
15a…端面
15b…端面
16…挿入管
16a…表面
17…内表面
18…外表面
20,20D…第二光ファイバ保持体
22…光ファイバ
22a…コア
22b…クラッド
22c…端面
22d…先端部分
24…フェルール
24a…内孔
24b,24c…端面
24d…貫通孔
25…樹脂部
26…保持管
26a…表面
26b…端面
27…内表面
28…外表面
29a…端面
29b…側面
30…レンズ
31a,31b…端面
32…コリメートレンズ
50,50D…収容管
50a…表面
51…内表面
52…外表面
53…端面
54…側面
60…保持管
60a…表面
65a,65b…端面
67…内表面
68…外表面
69…端面
74b,74c…端面
75a,75b…端面
H1,H2,H3…貫通孔

Claims (12)

  1. それぞれ光ファイバを保持している第一フェルール及び第二フェルールと、
    前記第一フェルールと前記第二フェルールとの間に配置されていると共に、互いに対向している第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズと、
    前記第一コリメートレンズと前記第二コリメートレンズとを収容している貫通孔を有している収容管と、を備えており、
    前記第一フェルールが保持している光ファイバと前記第二フェルールが保持している光ファイバとは、互いに光接続されており、
    前記第一コリメートレンズは、前記第一フェルールが保持している光ファイバの端面と対向しており、
    前記第二コリメートレンズは、前記第二フェルールが保持している光ファイバの端面と対向しており、
    前記収容管は、前記収容管の貫通孔を画定すると共に前記第一フェルールと前記第一コリメートレンズと前記第二コリメートレンズとを保持している内表面と、前記収容管の表面のうち前記収容管の内表面以外の面であると共に前記第二フェルールを保持している外表面と、を含んでいる、光接続構造体。
  2. 前記第一フェルール及び前記第二フェルールの一方は、前記光ファイバとして、マルチコアファイバを保持しており、
    前記第一フェルール及び前記第二フェルールの他方は、前記光ファイバとして、複数のシングルコアファイバからなるシングルコアファイバアレイを保持している、請求項1に記載の光接続構造体。
  3. 前記第一コリメートレンズ及び前記第一フェルールが挿入されている貫通孔を有している挿入管をさらに備え、
    前記挿入管は、前記収容管の貫通孔に挿入されている、請求項1または請求項2に記載の光接続構造体。
  4. 前記第二フェルールが挿入されている貫通孔を有している保持管をさらに備え、
    前記保持管は、前記収容管の外表面によって保持されている、請求項3に記載の光接続構造体。
  5. 前記挿入管は、前記挿入管の貫通孔を画定していると共に前記第一フェルールと前記第一コリメートレンズとを保持している内表面を含んでおり、
    前記第一コリメートレンズ及び前記第一フェルールの少なくとも一方は、前記挿入管に接着剤層を介して接続されており、
    前記一方と、前記挿入管の内表面との隙間は、20μm以下である、請求項3に記載の光接続構造体。
  6. 前記挿入管は、前記収容管に接着剤層を介して接続されており、
    前記挿入管と前記収容管の内表面との隙間は、20μm以下である、請求項3に記載の光接続構造体。
  7. 前記第二コリメートレンズは、前記収容管に接着剤層を介して接続されており、
    前記第二コリメートレンズと前記収容管の内表面との隙間は、20μm以下である、請求項1または請求項2に記載の光接続構造体。
  8. 前記第二フェルールが挿入されている貫通孔を有している保持管をさらに備え、
    前記保持管は、前記収容管の外表面によって保持されている、請求項1または請求項2に記載の光接続構造体。
  9. 前記保持管は、前記収容管の外表面に接着剤層を介して接続されており、
    前記保持管と前記収容管の外表面との隙間は、20μm以下である、請求項8に記載の光接続構造体。
  10. 前記第一コリメートレンズ及び前記第二コリメートレンズの少なくとも一つは、グリンレンズを含んでいる、請求項1または請求項2に記載の光接続構造体。
  11. 前記第一コリメートレンズ及び前記第二コリメートレンズの少なくとも一つの端面は、曲面である、請求項1または請求項2に記載の光接続構造体。
  12. それぞれ光ファイバを保持している第一フェルール及び第二フェルールと、第一コリメートレンズ及び第二コリメートレンズと、貫通孔を有していると共に前記貫通孔を画定する内表面と前記内表面以外の面である外表面とを含んでいる収容管とを準備すること、
    前記第一コリメートレンズと前記第二コリメートレンズとを前記貫通孔に収容した状態で、前記第一フェルールと前記第一コリメートレンズと前記第二コリメートレンズとを前記内表面に保持させることと、
    前記第一フェルールと前記第一コリメートレンズと前記第二コリメートレンズとが前記内表面に保持された後に、前記第二フェルールを前記外表面に保持させることと、を有している、光接続構造体の製造方法。
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