JP2024011768A - インダクタ部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】下地絶縁層とインダクタ配線が剥がれる可能性を低減したインダクタ部品を提供する。【解決手段】インダクタ部品1Cは、素体10と、素体内の第1主面6aを含む下地絶縁層6と、素体内で第1主面に沿って延在するインダクタ配線20と、素体内に設けられ、インダクタ配線の少なくとも一部を覆う被覆絶縁層と、を備える。インダクタ配線は、シード層101と、シード層に接するように形成されためっき層102とを有し、インダクタ配線の延在方向に直交する第1断面において、第1主面側の下面の第1主面に平行な幅方向の両端部に設けられて下地絶縁層に埋め込まれた第1足部21および第2足部22と、第1足部と第2足部の間に設けられた股部25と、を有する。下地絶縁層は、第1足部と第2足部の間に位置して股部に対向する凸部60を有する。シード層の少なくとも一部は、股部に設けられて凸部の上面に接触する。【選択図】図3

Description

本開示は、インダクタ部品に関する。
従来、インダクタ部品としては、特開2019-134141号公報(特許文献1)に記載されたものがある。このインダクタ部品は、素体と、素体内に設けられた下地絶縁層と、素体内に設けられ下地絶縁層の第1主面上に配置されたインダクタ配線とを備える。
特開2019-134141号公報
ところで、前記従来のインダクタ部品では、下地絶縁層とインダクタ配線の密着力について改善する余地があることがわかった。下地絶縁層とインダクタ配線の密着力が十分でないと、下地絶縁層とインダクタ配線が剥がれる可能性があった。
そこで、本開示の目的は、下地絶縁層とインダクタ配線が剥がれる可能性を低減したインダクタ部品を提供することにある。
前記課題を解決するため、本開示の一態様であるインダクタ部品は、
素体と、
前記素体内に設けられ、第1主面を含む下地絶縁層と、
前記素体内で前記第1主面上に設けられ、前記第1主面に沿って延在するインダクタ配線と、
前記素体内に設けられ、前記インダクタ配線の少なくとも一部を覆う被覆絶縁層と
を備え、
前記インダクタ配線は、シード層と、前記シード層に接するように形成されためっき層とを有し、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する第1断面において、
前記インダクタ配線は、前記第1主面側の下面の前記第1主面に平行な幅方向の両端部に設けられ前記下地絶縁層に埋め込まれた第1足部および第2足部と、前記第1足部と前記第2足部の間に設けられた股部とを有し、前記下地絶縁層は、前記第1足部と前記第2足部の間に位置し前記股部に対向する凸部を有し、前記シード層の少なくとも一部は、前記股部に設けられて前記凸部の上面に接触する。
ここで、インダクタ配線とは、平面上で延伸する曲線(2次元曲線)を意味し、ターン数が1周を超える曲線であってもよく、ターン数が1周未満の曲線であってもよく、または、一部に直線を有していてもよい。
幅方向とは、第1断面において第1主面に平行な方向をいう。第1断面における要素の幅とは、幅方向の要素の長さをいう。高さ方向とは、第1断面において第1主面に直交する方向をいう。第1断面における要素の高さとは、高さ方向の要素の長さをいう。
上方向とは、第1主面に直交する方向において、下地絶縁層からインダクタ配線に向かう方向(第1主面から離れる方向)をいう。要素の上面とは、要素の上方向の面をいう。下方向とは、第1主面に直交する方向において、インダクタ配線から下地絶縁層に向かう方向(第1主面に近づく方向)をいう。要素の下面とは、要素の下方向の面をいう。
前記態様によれば、インダクタ配線は、下地絶縁層に埋め込まれた第1足部および第2足部を有するので、第1足部および第2足部の下地絶縁層に対するアンカー効果により、下地絶縁層とインダクタ配線の密着力が向上し、下地絶縁層とインダクタ配線が剥がれる可能性を低減できる。
また、シード層の少なくとも一部は、股部に設けられて凸部の上面に接触するので、第1足部および第2足部をめっきにより形成する際、凸部の上面に接触するシード層から幅方向の左右両側にバランスよくめっきを成長させることができ、この結果、凸部の幅方向の左右両側に、制御された所望の形状の第1足部および第2足部を形成することができる。また、第1足部および第2足部を制御された形状とできるので、制御されていない凹凸の変動の大きい形状と比較して、インダクタ配線の高周波特性を向上できる。
本開示の一態様であるインダクタ部品によれば、下地絶縁層とインダクタ配線が剥がれる可能性を低減できる。
図1は、インダクタ部品の第1実施形態を示す透視平面図である。 図1のII-II断面図である。 図2のA部の拡大図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の第2実施形態を示す断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の第3実施形態を示す断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の第4実施形態を示す断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の第5実施形態を示す断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の第6実施形態を示す断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。 インダクタ部品の製造方法を説明する模式断面図である。
以下、本開示の一態様であるインダクタ部品を図示の実施の形態により詳細に説明する。なお、図面は一部模式的なものを含み、実際の寸法や比率を反映していない場合がある。
<第1実施形態>
(構成)
図1は、インダクタ部品の第1実施形態を示す透視平面図である。図2は、図1のII-II断面図である。図2は、第1垂直配線(ビア配線)の中心軸と第2垂直配線(ビア配線)の中心軸とを含む断面を示す。
インダクタ部品1は、例えば、パソコン、DVDプレーヤー、デジタルカメラ、TV、携帯電話、カーエレクトロニクスなどの電子機器に搭載され、例えば全体として直方体形状の部品である。ただし、インダクタ部品1の形状は、特に限定されず、円柱状や多角形柱状、円錐台形状、多角形錐台形状であってもよい。
図1と図2に示すように、インダクタ部品1は、素体10と、下地絶縁層6と、インダクタ配線20と、被覆絶縁層7と、第1垂直配線51および第2垂直配線52と、第1外部端子41および第2外部端子42とを有する。なお、図1では、便宜上、外部端子を二点鎖線で描いている。また、図1では、素体10および被覆絶縁層7は、構造を容易に理解できるよう、透明に描かれているが、半透明や不透明であってもよい。
素体10は、第1磁性層11と、第1磁性層11上に配置された第2磁性層12とを有する。第1磁性層11と第2磁性層12は、下地絶縁層6、インダクタ配線20および被覆絶縁層7を挟むように、第1方向Zに沿って形成されている。つまり、下地絶縁層6、インダクタ配線20および被覆絶縁層7は、素体10内に設けられている。素体10は、第1磁性層11および第2磁性層12の2層構造であるが、第1磁性層11と第2磁性層12の間に基板を配置した3層構造であってもよい。以下では、図に示すように第1方向Zの順方向(図2の上側)を上側、逆方向(図2の下側)を下側とする。
第1磁性層11および第2磁性層12は、樹脂と、樹脂内に含まれる磁性体としての金属磁性粉とを有する。したがって、フェライトからなる磁性層と比較して、金属磁性粉により直流重畳特性を向上でき、樹脂により金属磁性粉間が絶縁されるので、高周波でのロス(鉄損)が低減される。
樹脂は、例えば、エポキシ系、ポリイミド系、フェノール系、ビニルエーテル系の何れかの樹脂を含む。これにより、絶縁信頼性が向上する。より具体的には、樹脂は、エポキシもしくはエポキシとアクリルの混合体もしくはエポキシ、アクリルとその他の混合体である。これにより、金属磁性粉間の絶縁性を担保することで、高周波でのロス(鉄損)を小さくできる。
金属磁性粉の平均粒径は、例えば0.1μm以上5μm以下である。インダクタ部品1の製造段階においては、金属磁性粉の平均粒径を、レーザ回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%に相当する粒径として算出することができる。金属磁性粉は、例えば、FeSiCrなどのFeSi系合金、FeCo系合金、NiFeなどのFe系合金、または、それらのアモルファス合金である。金属磁性粉の含有率は、好ましくは、磁性層全体に対して、20vol%以上70vol%以下である。金属磁性粉の平均粒径が5μm以下である場合、直流重畳特性がより向上し、微粉によって高周波での鉄損を低減できる。金属磁性粉の平均粒径が0,1μm以上である場合、樹脂への均一な分散が容易となり、第1磁性層11および第2磁性層12の製造効率が向上する。なお、金属磁性粉に代えて又は金属磁性粉に加えて、NiZn系やMnZn系などのフェライトの磁性粉を用いてもよい。
下地絶縁層6は、第1磁性層11上に形成されている。下地絶縁層6は、第1磁性層11と反対側の第1主面6aを含む。下地絶縁層6は、磁性体を含まない絶縁性材料からなり、例えば、エポキシ系、ポリイミド系、フェノール系、ビニルエーテル系の何れかの樹脂を含む。これにより、絶縁信頼性が向上する。
インダクタ配線20は、下地絶縁層6の第1主面6a上に設けられ、第1主面6aに沿って延在する。インダクタ配線20は、第1主面6a上において、軸AXを中心としてスパイラル状に巻き回されている。軸AXは、第1主面6aに直交している。インダクタ配線20は、ターン数が1周を超えるスパイラル形状である。インダクタ配線20は、上側からみて、外周端から内周端に向かって時計回り方向に渦巻状に巻回されている。なお、インダクタ配線20は、ターン数が1周未満の曲線であってもよく、または、一部に直線を有していてもよい。
インダクタ配線20の厚みは、例えば、30μm以上120μm以下であることが好ましい。インダクタ配線20の実施例として、厚みが45μm、配線幅が50μm、配線間スペースが10μmである。配線間スペースは5μm以上20μm以下が好ましい。
インダクタ配線20は、スパイラル部200と、第1パッド部201と、第2パッド部202とを有する。第1パッド部201は、第1垂直配線51に接続され、第2パッド部202は、第2垂直配線52に接続される。スパイラル部200は、第1パッド部201を内周端、第2パッド部202を外周端として、第1パッド部201および第2パッド部202から第1主面6a上に延在し、渦巻状に巻回されている。
インダクタ配線20は、シード層101と、シード層101に接するように形成されためっき層102とを有する。シード層101は、下地絶縁層6の第1主面6aに接触し、例えば、スパッタなどにより形成される。めっき層102は、シード層101に接触し、例えば、無電解めっきにより形成される。インダクタ配線20は、導電性材料からなり、例えばCu、Ag,Au、Feもしくはこれらを含む合金などの低電気抵抗な金属材料からなる。これにより、インダクタ部品1の直流抵抗を下げることができる。
被覆絶縁層7は、インダクタ配線20の少なくとも一部を覆う。被覆絶縁層7は、第1絶縁層71と第2絶縁層72とを有する。第1絶縁層71は、インダクタ配線20の側面を覆い、第2絶縁層72は、インダクタ配線20の上面を覆う。具体的に述べると、第1絶縁層71は、インダクタ配線20と同一面に設けられ、インダクタ配線20のターン間や、インダクタ配線20の外径側および内径側に設けられている。第2絶縁層72は、第1絶縁層71およびインダクタ配線20の上面を覆い、インダクタ配線20のパッド部201,202に対応した位置に孔部を有する。なお、被覆絶縁層7は、2つの絶縁層71,72から構成されるが、1つまたは3つ以上の絶縁層から構成されていてもよい。
第1絶縁層71および第2絶縁層72は、磁性体を含まない絶縁性材料からなり、例えば、エポキシ系、ポリイミド系、フェノール系、ビニルエーテル系の何れかの樹脂を含む。これにより、絶縁信頼性が向上する。
第1垂直配線51および第2垂直配線52は、インダクタ配線20から第1方向Zに延在し、素体10を貫通している。第1垂直配線51は、インダクタ配線20の第1パッド部201の上面から上側に延在し、被覆絶縁層7(第2絶縁層72)の内部を貫通するビア配線35と、該ビア配線35から上側に延在し、第2磁性層12の内部を貫通する第1柱状配線31とを有する。第2垂直配線52は、インダクタ配線20の第2パッド部202の上面から上側に延在し、被覆絶縁層7(第2絶縁層72)を貫通するビア配線35と、該ビア配線35から上側に延在し、第2磁性層12の内部を貫通する第2柱状配線32とを含む。
第1垂直配線51および第2垂直配線52は、それぞれ、シード層111と、シード層111に接するように形成されためっき層112とを有する。シード層111は、インダクタ配線20および被覆絶縁層7(第2絶縁層72)に接触し、例えば、スパッタなどにより形成される。めっき層112は、シード層111に接触し、例えば、無電解めっきにより形成される。第1垂直配線51および第2垂直配線52は、インダクタ配線20と同様の導電性材料からなる。
第1外部端子41は、第2磁性層12の上面に設けられ、該上面から露出する第1柱状配線31の端面を覆っている。これにより、第1外部端子41は、インダクタ配線20の第1パッド部201に電気的に接続される。第2外部端子42は、第2磁性層12の上面に設けられ、該上面から露出する第2柱状配線32の端面を覆っている。これにより、第2外部端子42は、インダクタ配線20の第2パッド部202に電気的に接続される。
第1外部端子41および第2外部端子42は、導電性材料からなる。第1外部端子41および第2外部端子42は、例えば、低電気抵抗かつ耐応力性に優れたCu、耐食性に優れたNi、はんだ濡れ性と信頼性に優れたAuからなる金属層が内側から外側に向かってこの順に形成された3層構造である。
図3は、図2のA部の拡大図である。図3は、インダクタ配線20の延在方向に直交する第1断面を示す。図3に示すように、インダクタ配線20は、第1主面6a側の下面20aを有する。インダクタ配線20は、下面20aに、第1足部21と第2足部22と股部25とを有する。第1足部21および第2足部22は、下面20aの幅方向の左右両端部に設けられ、下地絶縁層6に埋め込まれている。股部25は、第1足部21と第2足部22の間に設けられている。第1足部21および第2足部22のそれぞれの最上部の界面は、第1主面6aと同一面に位置し、図3では、その界面を点線で示す。幅方向とは、第1断面において第1主面6aに平行な方向をいう。第1足部21および第2足部22は、平面視、スパイラル部200のスパイラル形状に沿ったスパイラル形状である。
下地絶縁層6は、第1足部21と第2足部22の間に位置し股部25に対向する凸部60を有する。凸部60の最下部60bの界面は、第1足部21および第2足部22のそれぞれの下面と同一面に位置し、図3では、その界面を点線で示す。
シード層101の少なくとも一部は、股部25に設けられて凸部60の上面60aに接触する。具体的に述べると、シード層101の全ては、股部25に設けられ股部25の下面を構成する。凸部60の上面60aは、第1主面6aに含まれる。
上記構成によれば、インダクタ配線20は、下地絶縁層6に埋め込まれた第1足部21および第2足部22を有するので、第1足部21および第2足部22の下地絶縁層6に対するアンカー効果により、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力が向上し、下地絶縁層6とインダクタ配線20が剥がれる可能性を低減できる。
また、シード層101の少なくとも一部は、股部25に設けられて凸部60の上面60aに接触するので、第1足部21および第2足部22をめっきにより形成する際、凸部60の上面60aに接触するシード層101から幅方向の左右両側にバランスよくめっきを成長させることができ、この結果、凸部60の幅方向の左右両側に、制御された所望の形状の第1足部21および第2足部22を形成することができる。また、第1足部21および第2足部22を制御された形状とできるので、制御されていない凹凸の変動の大きい形状と比較して、インダクタ配線20の高周波特性を向上できる。
図3に示すように、第1断面において、第1足部21の高さa1は、好ましくは、1μm以上3μm以下である。第1足部21の高さa1とは、第1断面において第1主面6aに直交する方向の第1足部21の最大長さをいう。
上記構成によれば、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力を向上し、インダクタ配線20の高周波特性を確保できる。つまり、高さa1は1μm以上であるので、第1足部21の下地絶縁層6に対するアンカー効果が向上し、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力が向上する。一方、高さa1は3μm以下であるので、第1足部21をめっきにより形成する際、第1足部21においてめっきの成長が不十分となる可能性を低減できる。また、足部21の高さを抑制でき、インダクタ配線20の高周波特性を確保できる。
好ましくは、第2足部22においても第1足部21と同様の構成である。つまり、第1断面において、第2足部22の高さa2は、好ましくは、1μm以上3μm以下である。これにより、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力を向上し、インダクタ配線20の高周波特性を確保できる。第1足部21の高さa1と第2足部22の高さa2とは、同じである。なお、第1足部21の高さa1と第2足部22の高さa2とは異なっていてもよい。
図3に示すように、第1断面において、第1足部21および第2足部22は、それぞれ矩形である。矩形とは、実質的な矩形であり、角や辺が僅かに湾曲していてもよい。第1足部21の幅b1と第2足部22の幅b2とは、同じである。幅b1,b2とは、第1断面において第1主面6aに平行な方向の第1足部21の最大長さをいう。なお、第1足部21の幅b1と第2足部22の幅b2とは異なっていてもよい。
図3に示すように、第1断面において、凸部60は矩形である。矩形とは、実質的な矩形であり、角や辺が僅かに湾曲していてもよい。凸部60の高さa3を幅b3で割ったアスペクト比は、好ましくは、0.02以上0.3以下である。凸部60の幅b3とは、第1断面において第1主面6aに平行な方向の凸部60の最大長さをいう。凸部60の高さa3とは、第1断面において第1主面6aに直交する方向の凸部60の最大長さをいう。
上記構成によれば、第1足部21および第2足部22をめっきにより形成する際、第1足部21および第2足部22をより確実に形成できる。これにより、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力を向上し、インダクタ配線20の高周波特性を確保できる。
つまり、アスペクト比は0.3以下であるので、凸部60の上面60aに接触するシード層101の幅を大きくでき、第1足部21および第2足部22をめっきにより形成する際、第1足部21および第2足部22においてめっきの成長が不十分となる可能性を低減できる。一方、アスペクト比は0.02以上であるので、第1足部21および第2足部22の高さを高くでき、第1足部21の下地絶縁層6に対するアンカー効果が向上し、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力が向上する。このように、第1足部21および第2足部22をより確実に形成できる。
図3に示すように、第1断面において、凸部60は矩形である。凸部60の幅b3は、好ましくは、インダクタ配線20の幅Wの30%以上80%以下である。インダクタ配線20の幅Wとは、第1断面において第1主面6aに平行な方向のインダクタ配線20の最大長さをいう。
上記構成によれば、第1足部21および第2足部22をめっきにより形成する際、第1足部21および第2足部22をより確実に形成できる。これにより、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力を向上し、インダクタ配線20の高周波特性を確保できる。
つまり、幅b3の幅Wに対する割合は30%以上であるので、凸部60の上面60aに接触するシード層101の幅を大きくでき、第1足部21および第2足部22をめっきにより形成する際、第1足部21および第2足部22においてめっきの成長が不十分となる可能性を低減できる。一方、幅b3の幅Wに対する割合は80%以下であるので、第1足部21および第2足部22の幅を大きくでき、第1足部21および第2足部22をめっきにより形成する際、第1足部21および第2足部22においてめっきが入り込み易くなってボイドが発生する可能性を低減できる。このように、第1足部21および第2足部22をより確実に形成できる。
なお、図2では、4つのインダクタ配線20の断面が表れているが、4つのうちの少なくとも1つのインダクタ配線20の断面において、図3に示す上述した種々の構成を満たしていればよい。
(製造方法)
次に、図4Aから図4Hを用いてインダクタ部品1の製造方法について説明する。図4Aから図4Hは、図2のインダクタ配線20の第1パッド部201および第1垂直配線51に対応した図である。
図4Aに示すように、第1磁性層11上に下地絶縁層6を形成する。下地絶縁層6として、例えば、ポリイミド系樹脂を用いる。図4Bに示すように、下地絶縁層6の第1主面6a上にシード層101を形成する。具体的に述べると、シード層101の材料をスパッタにより第1主面6aに付着させ、フォトリソグラフィによってパターニングして、シード層101を形成する。
図4Cに示すように、シード層101を覆うように下地絶縁層6上に第1絶縁層71を形成する。第1絶縁層71としては、例えば、感光性永久膜(永久フォトレジスト)を用いる。感光性永久膜とは、加工処理をした後、取り除かないフォトレジストである。具体的に述べると、第1絶縁層71の材料を下地絶縁層6上に印刷し露光する。その後、図4Dに示すように、PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートペグミア)などの有機溶剤とTMAH(テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド)などのアルカリ系現像液を使用して現像を行う。これにより、第1絶縁層71にインダクタ配線20に対応する位置に開口部71aを形成する。
さらに、現像時に下地絶縁層6の一部が削れて、下地絶縁層6に第1溝部65aおよび第2溝部65bが形成される。下地絶縁層6にアルカリに弱いポリイミド系樹脂を用いることで、下地絶縁層6がより削れやすくなる。そして、第1溝部65aと第2溝部65bの間に凸部60を形成できる。これにより、シード層101は凸部60の上面60aに配置される。
図4Eに示すように、シード層101にめっき層102を形成する。具体的に述べると、シード層101に電解めっきによりめっきを成長させてめっき層102を形成し、これにより、インダクタ配線20を形成する。このとき、第1溝部65aに第1足部21を形成し、第2溝部65bに第2足部22を形成する。
図4Fに示すように、インダクタ配線20および第1絶縁層71上に第2絶縁層72を形成する。第2絶縁層72としては、例えば、感光性永久膜を用いる。具体的に述べると、第1絶縁層71と同様に、第2絶縁層72の材料をインダクタ配線20および第1絶縁層71上に印刷し露光して、その後、現像を行う。これにより、第2絶縁層72にインダクタ配線20の上面の一部が露出する開口部72aを設ける。
図4Gに示すように、第2絶縁層72の開口部72aの内面、インダクタ配線20の上面の露出部、および、第2絶縁層72の上面に、シード層111をスパッタにより形成する。シード層111上にレジスト膜80を形成し、レジスト膜80に第1垂直配線51に対応する位置に開口部80aを設ける。シード層111に電解めっきによりめっきを成長させて開口部72aおよび開口部80aにめっき層112を形成する。これにより、開口部72aにビア配線35を形成し、開口部80aに第1柱状配線31を形成して、第1垂直配線51を形成する。
図4Hに示すように、レジスト膜80を剥離し、露出したシード層111を除去して、第1垂直配線51の上面が露出するように第2絶縁層72上に第2磁性層12を形成する。その後、第1垂直配線51の上面に第1外部端子41を形成して、インダクタ部品1を製造する。
<第2実施形態>
(構成)
図5は、インダクタ部品の第2実施形態を示す断面図である。図5は、図2に対応する断面である。第2実施形態は、第1実施形態とは、素体の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態のインダクタ部品1Aでは、素体10は、磁性体を含有しない非磁性絶縁層8を有する。つまり、素体10は、第1実施形態(図2)に記載の第2磁性層12に代えて、非磁性絶縁層8を有する。素体10は、第1磁性層11と第1磁性層11上に配置された非磁性絶縁層8とを有する。
非磁性絶縁層8は、磁性体を含まない絶縁性材料からなり、例えば、エポキシ系、ポリイミド系、フェノール系、ビニルエーテル系の何れかの樹脂を含む。上記構成によれば、素体10は非磁性絶縁層8を含むので、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。
(製造方法)
次に、インダクタ部品1Aの製造方法について説明する。
まず、第1実施形態の図4Aから図4Gに示す製造方法と同じ方法で製造する。その後、図4Gに示すレジスト膜80を剥離し、露出したシード層111を除去して、図6に示すように、第1垂直配線51の上面が露出するように第2絶縁層72上に非磁性絶縁層8を形成する。その後、第1垂直配線51の上面に第1外部端子41を形成して、インダクタ部品1Aを製造する。
<第3実施形態>
(構成)
図7は、インダクタ部品の第3実施形態を示す断面図である。図7は、図3に対応する断面である。第3実施形態は、第1実施形態とは、下地絶縁層の凸部およびインダクタ配線の足部の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示すように、第3実施形態のインダクタ部品1Bでは、第1断面において、凸部60の上面60aの幅c2は、凸部60の最下部60bの幅c1よりも大きい。上記構成によれば、凸部60はくさび形状となり、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上できる。
図7に示すように、第1断面において、第1足部21は、下面211と内側面212と外側面213とを有する。内側面212は、下面211の幅方向の端部に接続され凸部60側に位置する。外側面213は、下面211の幅方向の端部に接続され凸部60と反対側に位置する。
下面211と内側面212とのなす第1角度θ1、および、下面211と外側面213とのなす第2角度θ2のうちの少なくとも一方は、鋭角である。鋭角とは、好ましくは、75°以上90°未満である。上記構成によれば、内側面212側の内側角部および外側面213側の外側角部のうちの少なくとも一方はくさび形状となり、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上できる。
好ましくは、第1断面において、第1角度θ1および第2角度θ2は、それぞれ、鋭角である。上記構成によれば、内側面212側の内側角部および外側面213側の外側角部の両方はくさび形状となり、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上できる。第1角度θ1および第2角度θ2は、同じ角度であってもよく、または、異なる角度であってもよい。
図7に示すように、第1断面において、第2足部22は、下面221と内側面222と外側面223とを有する。内側面222は、下面221の幅方向の端部に接続され凸部60側に位置する。外側面223は、下面221の幅方向の端部に接続され凸部60と反対側に位置する。
下面221と内側面222とのなす第1角度θ1、および、下面221と外側面223とのなす第2角度θ2のうちの少なくとも一方は、鋭角である。鋭角とは、好ましくは、75°以上90°未満である。上記構成によれば、内側面222側の内側角部および外側面223側の外側角部のうちの少なくとも一方はくさび形状となり、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上できる。
好ましくは、第1断面において、第1角度θ1および第2角度θ2は、それぞれ、鋭角である。上記構成によれば、内側面222側の内側角部および外側面223側の外側角部の両方はくさび形状となり、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上できる。第1角度θ1および第2角度θ2は、同じ角度であってもよく、または、異なる角度であってもよい。
なお、第1足部21および第2足部22の少なくとも一方において、第1角度θ1および第2角度θ2のうちの少なくとも一方が、鋭角であればよい。
(製造方法)
次に、インダクタ部品1Bの製造方法について説明する。
まず、第1実施形態の図4Aから図4Cに示す製造方法と同じ方法で製造する。その後、図8Aに示すように、PGMEAなどの有機溶剤とTMAHなどのアルカリ系現像液を使用して現像を行う。これにより、第1絶縁層71にインダクタ配線20に対応する位置に開口部71aを形成する。また、現像時に下地絶縁層6の一部が削れて、下地絶縁層6に第1溝部65aおよび第2溝部65bが形成される。そして、第1溝部65aと第2溝部65bの間に凸部60を形成できる。シード層101は凸部60の上面60aに配置される。
このとき、第1実施形態の図4Dに示すように下地絶縁層6を垂直方向にのみエッチングする場合の現像時間に比べて、100%から150%の時間現像する。これにより、第1溝部65aおよび第2溝部65bの形状を下方の幅が広くなるような形状とでき、凸部60の形状を下方の幅が狭くなるような形状とできる。
図8Bに示すように、シード層101にめっき層102を形成する。具体的に述べると、シード層101に電解めっきによりめっきを成長させてめっき層102を形成し、これにより、インダクタ配線20を形成する。このとき、第1溝部65aに第1足部21を形成し、第2溝部65bに第2足部22を形成する。
その後、第1実施形態の図4Fから図4Hに示す製造方法と同じ方法で製造して、インダクタ部品1Bを製造する。
<第4実施形態>
(構成)
図9は、インダクタ部品の第4実施形態を示す断面図である。図9は、図3に対応する断面である。第4実施形態は、第1実施形態とは、下地絶縁層の凸部およびインダクタ配線の足部の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、第4実施形態のインダクタ部品1Cでは、第1断面において、凸部60の上面60aの幅c2は、凸部60の最下部60bの幅c1よりも小さい。上記構成によれば、凸部60に隣接する第1足部21および股部25において、第1足部21と股部25の接続部分は緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。また、凸部60に隣接する第2足部22および股部25において、第2足部22と股部25の接続部分は緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。
図9に示すように、第1断面において、第1足部21は、下面211と内側面212と外側面213とを有する。内側面212は、下面211の幅方向の端部に接続され凸部60側に位置する。外側面213は、下面211の幅方向の端部に接続され凸部60と反対側に位置する。
下面211と内側面212とのなす第1角度θ1、および、下面211と外側面213とのなす第2角度θ2のうちの少なくとも一方は、鈍角である。鈍角とは、好ましくは、90°を超え105°以下である。上記構成によれば、内側面212側の内側角部および外側面213側の外側角部のうちの少なくとも一方は緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。
好ましくは、第1断面において、第1角度θ1および第2角度θ2は、それぞれ、鈍角である。上記構成によれば、内側面212側の内側角部および外側面213側の外側角部の両方は緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。第1角度θ1および第2角度θ2は、同じ角度であってもよく、または、異なる角度であってもよい。
図9に示すように、第1断面において、第2足部22は、下面221と内側面222と外側面223とを有する。内側面222は、下面221の幅方向の端部に接続され凸部60側に位置する。外側面223は、下面221の幅方向の端部に接続され凸部60と反対側に位置する。
下面221と内側面222とのなす第1角度θ1、および、下面221と外側面223とのなす第2角度θ2のうちの少なくとも一方は、鈍角である。鈍角とは、好ましくは、90°を超え105°以下である。上記構成によれば、内側面222側の内側角部および外側面223側の外側角部のうちの少なくとも一方は緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。
好ましくは、第1断面において、第1角度θ1および第2角度θ2は、それぞれ、鈍角である。上記構成によれば、内側面222側の内側角部および外側面223側の外側角部の両方は緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。第1角度θ1および第2角度θ2は、同じ角度であってもよく、または、異なる角度であってもよい。
なお、第1足部21および第2足部22の少なくとも一方において、第1角度θ1および第2角度θ2のうちの少なくとも一方が、鈍角であればよい。
(製造方法)
次に、インダクタ部品1Cの製造方法について説明する。
まず、第1実施形態の図4Aから図4Cに示す製造方法と同じ方法で製造する。その後、図10Aに示すように、PGMEAなどの有機溶剤とTMAHなどのアルカリ系現像液を使用して現像を行う。これにより、第1絶縁層71にインダクタ配線20に対応する位置に開口部71aを形成する。また、現像時に下地絶縁層6の一部が削れて、下地絶縁層6に第1溝部65aおよび第2溝部65bが形成される。そして、第1溝部65aと第2溝部65bの間に凸部60を形成できる。シード層101は凸部60の上面60aに配置される。
このとき、第1実施形態の図4Dに示すように下地絶縁層6を垂直方向にのみエッチングする場合の現像時間に比べて、60%から100%の時間現像する。これにより、第1溝部65aおよび第2溝部65bの形状を下方の幅が狭くなるような形状とでき、凸部60の形状を下方の幅が広くなるような形状とできる。
図10Bに示すように、シード層101にめっき層102を形成する。具体的に述べると、シード層101に電解めっきによりめっきを成長させてめっき層102を形成し、これにより、インダクタ配線20を形成する。このとき、第1溝部65aに第1足部21を形成し、第2溝部65bに第2足部22を形成する。
その後、第1実施形態の図4Fから図4Hに示す製造方法と同じ方法で製造して、インダクタ部品1Cを製造する。
(変形例)
インダクタ部品の変形例を説明する。
第1断面において、第1足部21において、第1角度θ1および第2角度θ2の一方が、鈍角であり、第1角度θ1および第2角度θ2の他方が、第3実施形態に記載の鋭角である。上記構成によれば、内側面側の内側角部および外側面側の外側角部のうちの一方は鋭角によるくさび形状となり、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上でき、また、内側面側の内側角部および外側面側の外側角部のうちの他方は鈍角による緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。
第1断面において、第2足部22において、第1角度θ1および第2角度θ2の一方が、鈍角であり、第1角度θ1および第2角度θ2の他方が、第3実施形態に記載の鋭角である。上記構成によれば、内側面側の内側角部および外側面側の外側角部のうちの一方は鋭角によるくさび形状となり、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上でき、また、内側面側の内側角部および外側面側の外側角部のうちの他方は鈍角による緩やかな形状となり、インダクタ配線20の高周波特性をより向上できる。
なお、第1足部21および第2足部22の少なくとも一方において、第1角度θ1および第2角度θ2の一方が鈍角であり、第1角度θ1および第2角度θ2の他方が鋭角であればよい。
<第5実施形態>
(構成)
図11は、インダクタ部品の第5実施形態を示す断面図である。図11は、図2に対応する断面である。第5実施形態は、第1実施形態とは、シード層の構成が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図11に示すように、第5実施形態のインダクタ部品1Dでは、第1断面において、シード層101は、インダクタ配線20の下面の全面に設けられている。具体的に述べると、第1断面において、シード層101は、股部25の下面と、第1足部21の下面および内側面と、第2足部22の下面および内側面とに連続して配置される。上記構成によれば、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力をより向上できる。
なお、図11では、4つのインダクタ配線20の断面が表れているが、4つのうちの少なくとも1つのインダクタ配線20の断面において、上記構成を満たしていればよい。
(製造方法)
次に、インダクタ部品1Dの製造方法について説明する。
図12Aに示すように、第1磁性層11上に下地絶縁層6を形成する。下地絶縁層6として、例えば、ポリイミド系樹脂を用いる。フォトリソグラフィにより下地絶縁層6の第1主面6aに第1溝部65aおよび第2溝部65bを形成する。これにより、第1溝部65aと第2溝部65bの間に凸部60を形成できる。
図12Bに示すように、凸部60の上面60aを含む下地絶縁層6の第1主面6a上と、第1溝部65aおよび第2溝部65bの内面とに、スパッタによりシード層101を形成する。
図12Cに示すように、シード層101を覆うように下地絶縁層6上に第1絶縁層71を形成する。第1絶縁層71としては、例えば、感光性永久膜を用いる。そして、露光および現像を行って、第1絶縁層71にインダクタ配線20に対応する位置に開口部71aを形成する。
図12Dに示すように、シード層101にめっき層102を形成する。具体的に述べると、シード層101に電解めっきによりめっきを成長させてめっき層102を形成し、これにより、インダクタ配線20を形成する。このとき、第1溝部65aに第1足部21を形成し、第2溝部65bに第2足部22を形成する。
その後、第1実施形態の図4Fから図4Hに示す製造方法と同じ方法で製造して、インダクタ部品1Dを製造する。
<第6実施形態>
(構成)
図13は、インダクタ部品の第6実施形態を示す断面図である。図13は、図3に対応する断面である。第6実施形態は、第1実施形態とは、足部および凸部の数量が相違する。この相違する構成を以下に説明する。その他の構成は、第1実施形態と同じ構成であり、第1実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図13に示すように、第6実施形態のインダクタ部品1Eでは、第1断面において、インダクタ配線20は、さらに、第1足部21と第2足部22との間に設けられた第3足部23を有する。インダクタ配線20は、第1足部21と第3足部23の間に設けられた第1股部26と、第2足部22と第3足部23の間に設けられた第2股部27とを有する。
下地絶縁層6は、第1足部21と第3足部23の間に位置し第1股部26に対向する第1凸部61と、第2足部22と第3足部23の間に位置し第2股部27に対向する第2凸部62とを有する。シード層101の少なくとも一部は、第1股部26に設けられて第1凸部61の上面61aに接触し、第2股部27に設けられて第2凸部62の上面62aに接触する。上記構成によれば、第1足部21、第2足部22および第3足部23の下地絶縁層6に対するアンカー効果により、下地絶縁層6とインダクタ配線20の密着力がより向上する。
好ましくは、第3足部23は、第1足部21と第2足部22の間の中央部に位置する。これにより、第1足部21、第2足部22および第3足部23の下地絶縁層6に対するアンカー効果をバランスよく付与することができる。なお、第3足部23は、第1足部21と第2足部22の間の中央部に対して、第1足部21または第2足部22の一方に偏在していてもよい。
第1足部21の幅と第2足部22の幅と第3足部23の幅は同じであってもよく、または、少なくとも1つの足部の幅が他の足部の幅と異なっていてもよい。なお、インダクタ配線20は、足部を4つ以上有していてもよい。
(製造方法)
次に、インダクタ部品1Eの製造方法について説明する。
図14Aに示すように、第1磁性層11上に下地絶縁層6を形成する。下地絶縁層6として、例えば、ポリイミド系樹脂を用いる。図14Bに示すように、下地絶縁層6の第1主面6a上に2つのシード層101を形成する。具体的に述べると、シード層101の材料をスパッタにより第1主面6aに付着させ、フォトリソグラフィによってパターニングして、2つのシード層101(第1のシード層101および第2のシード層101)を形成する。
図14Cに示すように、シード層101を覆うように下地絶縁層6上に第1絶縁層71を形成する。第1絶縁層71としては、例えば、感光性永久膜を用いる。そして、図14Dに示すように、第1絶縁層71を露光して現像を行う。これにより、第1絶縁層71にインダクタ配線20に対応する位置に開口部71aを形成し、下地絶縁層6に第1溝部65aと、第2溝部65bと、第1溝部65aと第2溝部65bの間の第3溝部65cとを形成する。そして、第1溝部65aと第3溝部65cの間に第1凸部61を形成し、第2溝部65bと第3溝部65cの間に第2凸部62を形成する。これにより、第1のシード層101は第1凸部61の上面61aに配置され、第2のシード層101は第2凸部62の上面62aに配置される。
図14Eに示すように、シード層101にめっき層102を形成する。具体的に述べると、シード層101に電解めっきによりめっきを成長させてめっき層102を形成し、これにより、インダクタ配線20を形成する。このとき、第1溝部65aに第1足部21を形成し、第2溝部65bに第2足部22を形成し、第3溝部65cに第3足部23を形成する。
その後、第1実施形態の図4Fから図4Hに示す製造方法と同じ方法で製造して、インダクタ部品1Eを製造する。
なお、本開示は上述の実施形態に限定されず、本開示の要旨を逸脱しない範囲で設計変更可能である。例えば、第1から第6実施形態のそれぞれの特徴点を様々に組み合わせてもよい。
前記実施形態では、インダクタ配線は1層であるが、複数のインダクタ配線を第1方向に沿って形成してもよい。また、複数のインダクタ配線を第1方向と直交する方向に配置してもよい。
前記第1実施形態では、図2に示すように、4つのインダクタ配線の断面の全てが2つの足部を有しているが、少なくとも1つのインダクタ配線の断面の足部の数量が他のインダクタ配線の断面の足部の数量と異なっていてもよい。例えば、隣り合うターンのインダクタ配線の断面において、一方のインダクタ配線の断面の足部の数量が2つであり、他方のインダクタ配線の断面の足部の数量が3つ以上であってもよい。
<1>
素体と、
前記素体内に設けられ、第1主面を含む下地絶縁層と、
前記素体内で前記第1主面上に設けられ、前記第1主面に沿って延在するインダクタ配線と、
前記素体内に設けられ、前記インダクタ配線の少なくとも一部を覆う被覆絶縁層と
を備え、
前記インダクタ配線は、シード層と、前記シード層に接するように形成されためっき層とを有し、
前記インダクタ配線の延在方向に直交する第1断面において、
前記インダクタ配線は、前記第1主面側の下面の前記第1主面に平行な幅方向の両端部に設けられ前記下地絶縁層に埋め込まれた第1足部および第2足部と、前記第1足部と前記第2足部の間に設けられた股部とを有し、前記下地絶縁層は、前記第1足部と前記第2足部の間に位置し前記股部に対向する凸部を有し、前記シード層の少なくとも一部は、前記股部に設けられて前記凸部の上面に接触する、インダクタ部品。
<2>
前記第1断面において、前記第1足部の前記第1主面に直交する方向の高さは、1μm以上3μm以下である、<1>に記載のインダクタ部品。
<3>
前記第1断面において、前記凸部は矩形であり、前記凸部の前記第1主面に直交する方向の高さを前記第1主面に平行な方向の幅で割ったアスペクト比は、0.02以上0.3以下である、<1>または<2>に記載のインダクタ部品。
<4>
前記第1断面において、前記凸部は矩形であり、前記凸部の前記第1主面に平行な方向の幅は、前記インダクタ配線の前記第1主面に平行な方向の幅の30%以上80%以下である、<1>から<3>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
<5>
前記素体は、磁性体を含有しない非磁性絶縁層を有する、<1>から<4>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
<6>
前記第1断面において、前記凸部の上面の前記第1主面に平行な方向の幅は、前記凸部の最下部の前記第1主面に平行な方向の幅よりも大きい、<1>または<2>に記載のインダクタ部品。
<7>
前記第1断面において、前記第1足部は、下面と、前記下面の前記第1主面に平行な幅方向の端部に接続され前記凸部側に位置する内側面と、前記下面の幅方向の端部に接続され前記凸部と反対側に位置する外側面とを有し、前記下面と前記内側面とのなす第1角度、および、前記下面と前記外側面とのなす第2角度のうちの少なくとも一方は、鋭角である、<1>、<2>および<6>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
<8>
前記第1断面において、前記第1角度および前記第2角度は、それぞれ、鋭角である、<7>に記載のインダクタ部品。
<9>
前記第1断面において、前記凸部の上面の前記第1主面に平行な方向の幅は、前記凸部の最下部の前記第1主面に平行な方向の幅よりも小さい、<1>または<2>に記載のインダクタ部品。
<10>
前記第1断面において、前記第1足部は、下面と、前記下面の前記第1主面に平行な幅方向の端部に接続され前記凸部側に位置する内側面と、前記下面の幅方向の端部に接続され前記凸部と反対側に位置する外側面とを有し、前記下面と前記内側面とのなす第1角度、および、前記下面と前記外側面とのなす第2角度のうちの少なくとも一方は、鈍角である、<1>、<2>および<9>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
<11>
前記第1断面において、前記第1角度および前記第2角度は、それぞれ、鈍角である、<10>に記載のインダクタ部品。
<12>
前記第1断面において、前記第1足部は、下面と、前記下面の前記第1主面に平行な幅方向の端部に接続され前記凸部側に位置する内側面と、前記下面の幅方向の端部に接続され前記凸部と反対側に位置する外側面とを有し、前記下面と前記内側面とのなす第1角度、および、前記下面と前記外側面とのなす第2角度のうちの一方は、鋭角であり、前記第1角度および前記第2角度のうちの他方は、鈍角である、<1>または<2>に記載のインダクタ部品。
<13>
前記第1断面において、前記シード層は、前記インダクタ配線の前記下地絶縁層に接する面の全面に設けられている、<1>から<12>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
<14>
前記第1断面において、
前記インダクタ配線は、さらに、前記第1足部と前記第2足部との間に設けられた第3足部を有し、前記股部は、前記第1足部と前記第3足部の間に設けられた第1股部と、前記第2足部と前記第3足部の間に設けられた第2股部とを有し、前記凸部は、前記第1足部と前記第3足部の間に位置し前記第1股部に対向する第1凸部と、前記第2足部と前記第3足部の間に位置し前記第2股部に対向する第2凸部とを有し、
前記シード層の少なくとも一部は、前記第1股部に設けられて前記第1凸部の上面に接触し、前記第2股部に設けられて前記第2凸部の上面に接触する、<1>から<13>の何れか一つに記載のインダクタ部品。
1,1A-1E インダクタ部品
6 下地絶縁層
6a 第1主面
60 凸部
60a 上面
60b 最下部
61,62 第1、第2凸部
61a,62a 上面
65a,65b,65c 第1、第2、第3溝部
7 被覆絶縁層
71,72 第1、第2絶縁層
8 非磁性絶縁層
10 素体
11 第1磁性層
12 第2磁性層
20 インダクタ配線
20a 下面
21,22,23 第1、第2、第3足部
25 股部
26,27 第1、第2股部
31 第1柱状配線
32 第2柱状配線
35 ビア配線
41 第1外部端子
42 第2外部端子
51 第1垂直配線
52 第2垂直配線
101 シード層
102 めっき層
AX 軸
Z 第1方向

Claims (14)

  1. 素体と、
    前記素体内に設けられ、第1主面を含む下地絶縁層と、
    前記素体内で前記第1主面上に設けられ、前記第1主面に沿って延在するインダクタ配線と、
    前記素体内に設けられ、前記インダクタ配線の少なくとも一部を覆う被覆絶縁層と
    を備え、
    前記インダクタ配線は、シード層と、前記シード層に接するように形成されためっき層とを有し、
    前記インダクタ配線の延在方向に直交する第1断面において、
    前記インダクタ配線は、前記第1主面側の下面の前記第1主面に平行な幅方向の両端部に設けられ前記下地絶縁層に埋め込まれた第1足部および第2足部と、前記第1足部と前記第2足部の間に設けられた股部とを有し、前記下地絶縁層は、前記第1足部と前記第2足部の間に位置し前記股部に対向する凸部を有し、前記シード層の少なくとも一部は、前記股部に設けられて前記凸部の上面に接触する、インダクタ部品。
  2. 前記第1断面において、前記第1足部の前記第1主面に直交する方向の高さは、1μm以上3μm以下である、請求項1に記載のインダクタ部品。
  3. 前記第1断面において、前記凸部は矩形であり、前記凸部の前記第1主面に直交する方向の高さを前記第1主面に平行な方向の幅で割ったアスペクト比は、0.02以上0.3以下である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  4. 前記第1断面において、前記凸部は矩形であり、前記凸部の前記第1主面に平行な方向の幅は、前記インダクタ配線の前記第1主面に平行な方向の幅の30%以上80%以下である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  5. 前記素体は、磁性体を含有しない非磁性絶縁層を有する、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  6. 前記第1断面において、前記凸部の上面の前記第1主面に平行な方向の幅は、前記凸部の最下部の前記第1主面に平行な方向の幅よりも大きい、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  7. 前記第1断面において、前記第1足部は、下面と、前記下面の前記第1主面に平行な幅方向の端部に接続され前記凸部側に位置する内側面と、前記下面の幅方向の端部に接続され前記凸部と反対側に位置する外側面とを有し、前記下面と前記内側面とのなす第1角度、および、前記下面と前記外側面とのなす第2角度のうちの少なくとも一方は、鋭角である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  8. 前記第1断面において、前記第1角度および前記第2角度は、それぞれ、鋭角である、請求項7に記載のインダクタ部品。
  9. 前記第1断面において、前記凸部の上面の前記第1主面に平行な方向の幅は、前記凸部の最下部の前記第1主面に平行な方向の幅よりも小さい、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  10. 前記第1断面において、前記第1足部は、下面と、前記下面の前記第1主面に平行な幅方向の端部に接続され前記凸部側に位置する内側面と、前記下面の幅方向の端部に接続され前記凸部と反対側に位置する外側面とを有し、前記下面と前記内側面とのなす第1角度、および、前記下面と前記外側面とのなす第2角度のうちの少なくとも一方は、鈍角である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  11. 前記第1断面において、前記第1角度および前記第2角度は、それぞれ、鈍角である、請求項10に記載のインダクタ部品。
  12. 前記第1断面において、前記第1足部は、下面と、前記下面の前記第1主面に平行な幅方向の端部に接続され前記凸部側に位置する内側面と、前記下面の幅方向の端部に接続され前記凸部と反対側に位置する外側面とを有し、前記下面と前記内側面とのなす第1角度、および、前記下面と前記外側面とのなす第2角度のうちの一方は、鋭角であり、前記第1角度および前記第2角度のうちの他方は、鈍角である、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  13. 前記第1断面において、前記シード層は、前記インダクタ配線の前記下地絶縁層に接する面の全面に設けられている、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
  14. 前記第1断面において、
    前記インダクタ配線は、さらに、前記第1足部と前記第2足部との間に設けられた第3足部を有し、前記股部は、前記第1足部と前記第3足部の間に設けられた第1股部と、前記第2足部と前記第3足部の間に設けられた第2股部とを有し、前記凸部は、前記第1足部と前記第3足部の間に位置し前記第1股部に対向する第1凸部と、前記第2足部と前記第3足部の間に位置し前記第2股部に対向する第2凸部とを有し、
    前記シード層の少なくとも一部は、前記第1股部に設けられて前記第1凸部の上面に接触し、前記第2股部に設けられて前記第2凸部の上面に接触する、請求項1または2に記載のインダクタ部品。
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