JP2024011426A - 電子機器 - Google Patents

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浩輝 亀崎
Hiroki Kamezaki
潤 高橋
Jun Takahashi
崇治 千原
Takaharu Chihara
圭太 遠藤
keita Endo
順一 長谷川
Junichi Hasegawa
功樹 山本
Koki Yamamoto
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Abstract

【課題】筐体に生じた変形が組み立て時に矯正された場合に、矯正された筐体の弾性力による変形を高強度で規制できる電子機器を提供する【解決手段】本開示の電子機器は、第1方向及び第1方向と直交する第2方向に拡がる第1筐体と、第1方向及び第2方向と直交する対向方向において第1筐体と対向しており第1筐体と連結された第2筐体とを備える。第2筐体は、第1筐体の第1方向の一方側の部分と対向方向に対向する本体部と、本体部の一部から第1方向の他方側へ突出し、第1筐体の第1方向の他方側の部分と対向方向に対向する2つの突出部とを備える。2つの突出部と本体部とによって空洞が形成される。突出部と第1筐体のうち突出部と対向方向に対向する対向部との一方に、突出部及び対向部の他方へ向けて突出したボス部が形成されている。突出部と対向部との他方にボス部が挿入される穴を有する受け部が形成されている。【選択図】図4

Description

本開示は、複数の筐体が連結された電子機器に関する。
特許文献1には、複数の筐体が連結されたケース結合構造が開示されている。特許文献2には、複数の筐体が連結された家電機器の遠隔モニタ装置が開示されている。
特開2002-172924号公報 特表2008-520156号公報
本開示は、筐体に生じた変形が組み立て時に矯正された場合に、矯正された筐体の弾性力による変形を高強度で規制することができる電子機器を提供することを目的とする。
本開示の一態様の電子機器は、
第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向に拡がる第1筐体と、
前記第1方向及び前記第2方向と直交する対向方向において前記第1筐体と対向しており前記第1筐体と連結された第2筐体と、を備え、
前記第2筐体は、
前記第1筐体の前記第1方向の一方側の部分と前記対向方向に対向する本体部と、
前記本体部の一部から前記第1方向の他方側へ突出しており、前記第1筐体の前記第1方向の他方側の部分と前記対向方向に対向する2つの突出部と、を備え、
2つの前記突出部と前記本体部とによって空洞が形成されており、
前記突出部と前記第1筐体のうち前記突出部と前記対向方向に対向する対向部との一方に、前記突出部及び前記対向部の他方へ向けて突出した少なくとも1つのボス部が形成され、
前記突出部と前記対向部との他方に前記ボス部が挿入される少なくとも1つの穴を有する受け部が形成されている。
本開示によれば、筐体に生じた変形が組み立て時に矯正された場合に、矯正された筐体の弾性力による変形を高強度で規制することができる電子機器を提供することができる。
本開示に係る実施の形態の電子機器の一例の上側から見た斜視図である。 本開示に係る実施の形態の電子機器の一例の下側から見た斜視図である。 上筐体及び下筐体の前部の斜視図である。 図3の分解斜視図である。 下筐体の前部左側の底面図である。 上筐体の前部左側の底面図である。 上筐体及び下筐体の前部左側の底面図である。 図7の上筐体及び下筐体をA-A線で切断した断面図である。 図8を上筐体と下筐体とねじとに分解した断面図である。
(本開示に至った経緯)
複数の筐体が連結された電子機器には、様々な形状のものがある。例えば、電子機器には、手前側の端部における幅方向の中央に空洞が形成されたものがある。空洞は、例えばバッテリー等を収容する目的で形成される。このような電子機器では、複数の筐体のうちの一部の筐体は、手前側の端部から奥側へ向けて空洞に対応する部分が欠けることによって形成された凹部を有している。これにより、一部の筐体は、凹部の両側に、奥側から手前側へ向けて突出する幅狭の部分を有する。
幅狭の部分を有する筐体が成型されるとき、熱収縮によって幅狭の部分が凹部へ向けて変形するおそれがある。このような変形が生じると、幅狭の部分を有する筐体が他の筐体と連結されるときに、幅狭の部分と他の筐体との相対的な位置ずれによって連結が困難となるおそれがある。
前述のような幅狭の部分の変形の対策として、幅狭の部分を有する筐体に連結される他の筐体に板状のリブを設けることが考えられる。リブは、変形していない場合の幅狭の部分に隣接する位置に設けられる。幅狭の部分を有する筐体が他の筐体と連結されるとき、変形した幅狭の部分を変形前の元の位置に強制的に戻しつつ連結が行われる。強制的に元の位置に戻された幅狭の部分は、弾性力によって変形した位置へ戻ろうとする。弾性力による幅狭の部分の変形は、リブによって規制される。
しかし、板状のリブの強度は弱いため、幅狭の部分の弾性力が強い場合に、リブが曲がる、リブにクラックが発生するといったリブの破損が発生するおそれがある。
そこで、本発明者らは、幅狭の部分と他の筐体とをボス部とボス部が挿入される受け部とを介して連結することによって幅狭の部分と他の筐体との連結部分の強度を高めて、幅狭の部分の弾性力による筐体の破損の可能性を低くすることができることを見出し、以下の開示に至った。
(実施の形態1)
[全体構成]
図1は、本開示に係る実施の形態の電子機器の一例の上側から見た斜視図である。図2は、本開示に係る実施の形態の電子機器の一例の下側から見た斜視図である。図中のX,Y,Z方向は、それぞれ、筐体2の幅方向、奥行き方向、高さ方向を示す。X,Y,Z方向は、互いに直交する。本明細書では、説明の便宜上、Y方向において、ヒンジ部7が設けられている側を後側とし、タッチパッド5が設けられている側を前側とする。つまり、図中のY方向を示す矢印の方向が後方向で、当該矢印とは逆方向が前方向である。また、X方向において、電子機器1を前方から見て、右側及び左側が規定される。つまり、図中のX方向を示す矢印の方向が右方向で、当該矢印とは逆方向が左方向である。また、Z方向において、キーボード4及びタッチパッド5が露出している側を上側とし、蓋部81が設けられている側を下側とする。つまり、図中のZ方向を示す矢印の方向が上方向で、当該矢印とは逆方向が下方向である。X方向は、第2方向の一例である。Y方向は、第1方向の一例である。Z方向は、対向方向の一例である。
この実施の形態では、電子機器1は、図1及び図2に示すように、ノートブック型のパーソナルコンピュータ(ラップトップPC)である。
電子機器1は、筐体2と、筐体3とを備える。筐体2,3は、それぞれ薄い箱型の外郭を有しており、上面側から見て矩形状を有する。
筐体2は、キーボード4と、タッチパッド5とを収納する。筐体3は、液晶パネル6を収納する。本明細書では、キーボード4及びタッチパッド5を入力部4,5と称し、液晶パネル6を表示部6と称する場合がある。
筐体2,3は、ヒンジ部7を介して連結される。ヒンジ部7は、筐体2の奥行き方向(Y方向)の端部、つまり筐体2の後端部に設けられる。ヒンジ部7は、筐体2,3を回動可能に接続する。ヒンジ部7によって、筐体2,3の少なくとも一方が回動し、電子機器1を開閉することができる。具体的には、ヒンジ部7によって、電子機器1をオープン状態とクローズ状態とにすることができる。「オープン状態」とは、筐体2,3が互いに離れて、入力部4,5及び表示部6が露出する状態を意味する。「クローズ状態」とは、筐体2,3が互いに対向して配置され、入力部4,5と表示部6とが対面しており、入力部4,5及び表示部6が露出していない状態を意味する。
筐体2は、上筐体10と下筐体20とを備える。上筐体10は、第1筐体の一例である。下筐体20は、第2筐体の一例である。この実施の形態では、上筐体10及び下筐体20は、金属材料で形成される。金属材料としては、例えば、マグネシウム合金などの材料が挙げられる。なお、上筐体10及び下筐体20は、金属材料以外、例えば樹脂材料で形成されていてもよい。
上筐体10と下筐体20との各々は、X方向及びY方向に拡がっている。上筐体10と下筐体20とは、Z方向において互いに対向している。
図2に示すように、下筐体20は、複数の貫通穴23を有している。上筐体10は、複数のボス部13を有している(図4参照)。複数のボス部13の各々は穴を有している。ボス部13が貫通穴23に挿入され、ねじがボス部13とは反対側から貫通穴23に挿入されてボス部13の穴に螺合されることによって、下筐体20と上筐体10とは連結される。
上筐体10は、電子機器1がクローズ状態のときに、筐体3と対向する。下筐体20は、電子機器1がクローズ状態のときに、上筐体10に対して筐体3の反対側に位置する。
上筐体10及び下筐体20の間の空間が、筐体2の内部空間である。この内部空間に、キーボード4とタッチパッド5とが収納される。
上筐体10の外面10A(図1参照)は、電子機器1がクローズ状態のときに、筐体3の液晶パネル6と対面する。
図1に示すように、外面10Aに、2つの開口が形成される。2つの開口のうち大きい方の開口は、上筐体10の後部11に形成されている。2つの開口のうち小さい方の開口は、上筐体10の前部12に形成されている。
上筐体10の後部11は、上筐体10のうち、Y方向の一方側の部分である。上筐体10の前部12は、上筐体10のうち、後部11を除く部分であって、Y方向の他方側の部分である。つまり、Y方向の一方側は後側を指し、Y方向の他方側は前側を指す。後部11は、後述する下筐体20の本体部21とZ方向に対向する。上筐体10の前部12は、後述する下筐体20の2つの突出部22とZ方向に対向する。後部11は、第1筐体の第1方向の一方側の部分の一例である。前部12は、第1筐体の第1方向の他方側の部分の一例であって、対向部の一例である。
2つの開口のうち大きい方の開口を介して、キーボード4が筐体2の外部に露出する。2つの開口のうち小さい方の開口を介して、タッチパッド5が筐体2の外部に露出する。
図2に示すように、下筐体20は、本体部21と、2つの突出部22とを備える。
本体部21は、下筐体20のうちY方向の一方側の部分(下筐体20の後部)であり、上筐体10の後部11とZ方向に対向している。
2つの突出部22は、下筐体20のうちZ方向の他方側の部分(下筐体20の前部)である。2つの突出部22は、本体部21の前端の一部から前側(Z方向の他方側)へ突出している。この実施の形態では、2つの突出部22の一方は、本体部21の前端のうちの左端部から前側へ突出しており、2つの突出部22の他方は、本体部21の前端のうちの右端部から前側へ突出している。
2つの突出部22は、上筐体10の前部12とZ方向に対向している。詳細には、2つの突出部22の一方は上筐体10の前部12の左端部とZ方向に対向しており、2つの突出部22の他方は上筐体10の前部12の右端部とZ方向に対向している。
2つの突出部22の間には、蓋部81が設けられている。蓋部81は、嵌合やねじ締め等の公知の手段によって下筐体20に取り付けられている。蓋部81は、下筐体20から取り外し可能である。
図3は、上筐体及び下筐体の前部の斜視図である。図3に示すように、蓋部81が下筐体20から取り外されているとき、2つの突出部22の間に空洞82が形成されている。空洞82は、2つの突出部22と本体部21と上筐体10の前部12とによって形成されている。なお、蓋部81が下筐体20に取り付けられているとき、空洞82は、2つの突出部22、本体部21、上筐体10の前部12、及び蓋部81によって形成されている。この実施の形態では、空洞82には、電子機器1に電力を供給するためのバッテリーが配置される。
図4は、図3の分解斜視図である。図3及び図4に示すように、下筐体20の2つの突出部22の各々に、受け部24が形成されている。この実施の形態では、受け部24は、突出部22から空洞82側へ突出している。また、受け部24は、突出部22の突出基端22Aから突出先端22BへY方向に沿って延びている。突出基端22Aは、突出部22の本体部21との接続部分であり、仮想的に破線で示されている。突出先端22Bは、突出部22において突出基端22AとY方向の反対側に位置する。また、受け部24は、突出部22のうち、Z方向の上筐体10側の端部に設けられている。
図5は、下筐体の前部左側の底面図である。2つの突出部22の各々に形成された受け部24は同構成である。そのため、以下では、2つの突出部22の各々に形成された受け部24のうち、左側の突出部22に形成された受け部24の構成が説明され、右側の突出部22に形成された受け部24の構成の説明は省略される。
図5に示すように、受け部24の各々は、3つの貫通穴25を有している。貫通穴25は、穴の一例である。3つの貫通穴25は、受け部24をZ方向に貫通している。
3つの貫通穴25のうち1つの貫通穴25Aは、突出部22の先端側位置22Cに形成されている。先端側位置22Cは、突出部22における突出基端22Aよりも突出先端22Bに近い位置である。つまり、先端側位置22Cは、突出部22のうちY方向の前半分のいずれかの位置である。この実施の形態では、貫通穴25Aは、突出先端22Bから10(mm)以内の位置に形成されている。
3つの貫通穴25のうち他の1つの貫通穴25Bは、突出部22の基端側位置22Dに形成されている。基端側位置22Dは、突出部22における突出先端22Bよりも突出基端22Aに近い位置である。つまり、基端側位置22Dは、突出部22のうちY方向の後半分のいずれかの位置である。
3つの貫通穴25のうち残り1つの貫通穴25Cは、貫通穴25Aと貫通穴25Bとの間に形成されている。この実施の形態では、貫通穴25Cは、突出部22のY方向の中央部に形成されている。
Z方向から見て、貫通穴25Aは円形である。一方、Z方向から見て、貫通穴25B,25Cは、X方向の長さがY方向の長さより長い形状である。つまり、貫通穴25B,25Cは長穴である。
貫通穴25A,25Bには、ねじ9(図4参照)が挿入される。ねじ9の頭部91の直径は、貫通穴25Aの直径より長い。また、ねじ9の頭部91の直径は、貫通穴25BのY方向の長さより長い。よって、貫通穴25A,25Bに挿入されたねじ9の頭部91は、貫通穴25A,25Bを通過することなく受け部24によって支持される。
図4に示すように、上筐体10の前部12に、ボス部14が形成されている。この実施の形態では、上筐体10の前部12には、6つのボス部14が形成されている。6つのボス部14の各々は、上筐体10から下筐体20の突出部22へ向けてZ方向に突出している。
6つのボス部14のうちの3つは、下筐体20の2つの突出部22のうち右側の突出部22の受け部24とZ方向に対向している。6つのボス部14のうちの3つの各々は、右側の突出部22の受け部24に形成された3つの貫通穴25に挿入可能である。
6つのボス部14のうちの残り3つは、下筐体20の2つの突出部22のうち左側の突出部22の受け部24とZ方向に対向している。6つのボス部14のうちの残り3つの各々は、左側の突出部22の受け部24に形成された3つの貫通穴25に挿入可能である。
つまり、Z方向から見て、6つのボス部14の各々は、受け部24に形成された貫通穴25と重複している。
図6は、上筐体の前部左側の底面図である。右側の突出部22の受け部24とZ方向に対向する3つのボス部14と、左側の突出部22の受け部24とZ方向に対向する3つのボス部14とは、同構成である。そのため、以下では、左側の突出部22の受け部24とZ方向に対向する3つのボス部14、つまり上筐体10の前部左側に形成されたボス部14の構成が説明され、上筐体10の前部右側に形成されたボス部14の構成の説明は省略される。
図6に示すように、3つのボス部14のうち1つのボス部14Aは、前部12のうち突出部22の先端側位置22C(図5参照)とZ方向に対向する位置に形成されている。この実施の形態では、ボス部14Aは、Z方向から見て突出先端22Bから10(mm)以内の位置に形成されている。ボス部14Aは、貫通穴25Aに挿入されている。ボス部14Aは、先端側ボスの一例である。
3つのボス部14のうち他の1つのボス部14Bは、前部12のうち突出部22の基端側位置22D(図5参照)とZ方向に対向する位置に形成されている。ボス部14Bは、貫通穴25Bに挿入されている。ボス部14Bは、基端側ボスの一例である。
3つのボス部14のうち残り1つのボス部14Cは、ボス部14Aとボス部14Bとの間に形成されている。ボス部14Cは、貫通穴25Cに挿入されている。
ボス部14A,14Bには、穴14Aa,14Baが形成されている。一方、ボス部14Cには、穴が形成されていない。穴14Aa,14Baの内側面には、ねじ溝が形成されている。これにより、図7に示すように、ねじ9が穴14Aa,14Baに螺合可能である。図7は、上筐体及び下筐体の前部左側の底面図である。なお、ボス部14Cに、穴が形成されてねじ9が螺合されていてもよいし、ボス部14A,14Bに、穴14Aa,14Baが形成されていなくてもよい。
図8は、図7の上筐体及び下筐体をA-A線で切断した断面図である。図9は、図8を上筐体と下筐体とねじとに分解した断面図である。
受け部24は、ボス部14へ向けてZ方向に突出した3つの凸部26を有している。図8及び図9に示すように、3つの凸部26のうちの1つには、貫通穴25Aが形成されている。図示されていないが、3つの凸部26のうちの他の2つの各々には、貫通穴25B,25Cが形成されている。
以下、図8及び図9が参照されつつ、ねじ9によるボス部14Aと受け部24との固定が説明される。なお、ねじ9によるボス部14Bと受け部24との固定は、ねじ9によるボス部14Aと受け部24との固定と同様のため、その説明は省略される。
ボス部14Aは、受け部24の貫通穴25Aに上側(Z方向の一方側)から挿入される。このとき、凸部26の先端面27は、上筐体10に接触している。ねじ9は、受け部24の貫通穴25Aに下側(Z方向の他方側)から挿入される。ねじ9は、貫通穴25Aに挿入されたボス部14Aの穴14Aaに挿入されて螺合されている。このとき、ねじ9の頭部91は、貫通穴25A,25Bを通過することなく受け部24によって支持される。これにより、受け部24は、ボス部14Aとねじ9との間に挟持される。つまり、ボス部14Aと受け部24とは、ねじ9によって固定されている。
ボス部14Cは、受け部24の貫通穴25Cに上側(Z方向の一方側)から挿入されているが、ボス部14Cと受け部24とは、ねじ9によって固定されていない。
図9に示すように、この実施の形態において、受け部24の厚みT1は0.9(mm)である。また、この実施の形態において、ボス部14の高さHは2.7(mm)であり、ボス部14の直径Rは3.4(mm)である。この場合、図8に示すように、受け部24とねじ9の頭部91との合計厚みT2は3.2(mm)である。受け部24の厚みT1を0.9(mm)以上とすることにより、受け部24の強度が高まるため、前述した幅狭の部分に対応する突出部22の弾性力による変形を抑制することができる。また、ボス部14の高さHを2.7mm以上とすることにより、ねじ9との螺合を強化することができる。なお、前述した各寸法は直径が2(mm)のねじ9が使用された場合の寸法であり、直径が2(mm)とは異なるねじが使用される場合、適切な各寸法は前述した寸法とは異なり得る。
[効果]
この実施の形態の電子機器1によれば、以下の効果を奏することができる。
この実施の形態では、ボス部14が受け部24の貫通穴25に挿入される。そのため、貫通穴25に挿入されたボス部14の側面の全周が貫通穴25を構成する受け部24の内側面と対向しており、ボス部14の側面の全周が受け部24の内側面と接触可能である。つまり、受け部24は、全周に亘ってボス部14を抱え込むことが可能である。これにより、ボス部14と受け部24との連結の強度を高めることができる。その結果、下筐体20の突出部22の弾性力が上筐体10に作用することに起因する上筐体10や下筐体20の破損の可能性を低くすることができる。
この実施の形態では、ボス部14が受け部24の貫通穴25にZ方向に沿って挿入される。そのため、ボス部14が受け部24の貫通穴25にZ方向に沿って挿入されずに、ボス部14と受け部24とがZ方向に隣接して位置する構成よりも、電子機器1のZ方向の長さを短くすることができる。
下筐体20が成型されるとき、突出部22の突出先端22Bに近い位置は突出部22の突出基端22Aに近い位置よりも熱収縮によって大きく変形する。つまり、上筐体10と下筐体20とが連結されるときに突出部22の変形が矯正された場合、突出先端22Bに近い先端側位置22Cにおける突出部22の弾性力は、突出基端22Aに近い基端側位置22Dにおける突出部22の弾性力よりも大きくなる。この実施の形態では、弾性力が大きい先端側位置22Cにおいてボス部14Aが受け部24の貫通穴25Aに挿入される。そのため、矯正された突出部22の弾性力による変形を、ボス部14Aとボス部14Aが挿入された受け部24とによって抑制することができる。
この実施の形態によれば、受け部24の貫通穴25B,25Cが長穴である。そのため、突出部22が大きく変形していることで突出部22が上筐体10に対して位置ずれしている場合であっても、ボス部14B,14Cを受け部24の貫通穴25B,25Cに挿入することが容易である。
この実施の形態では、ボス部14Aを除くボス部14B,14Cが受け部24の長穴(貫通穴25B,25C)に挿入される。これにより、ボス部14B,14Cの受け部24に対する相対位置が長穴の長手方向へずれている場合であっても、ボス部14B,14Cと受け部24との連結を容易に行うことができる。
この実施の形態では、ボス部14が挿入される長穴のX方向の長さは、長穴のY方向の長さより長い。よって、突出部22の変形の方向がX方向である場合、つまりボス部14が受け部24に対してX方向に位置ずれしている場合であっても、ボス部14を受け部24の長穴へ容易に挿入することができる。
この実施の形態では、ねじ9の頭部91の直径が長穴のY方向の長さより長い。そのため、ねじ9によってボス部14と受け部24との連結を保持することができる。そのため、ねじ9によるボス部14と受け部24との連結の保持を阻害することなく、長穴のX方向の長さを長くすることができる。
通常、下筐体20が成型されるとき、突出部22の突出基端22Aに近い位置は突出部22の突出先端22Bに近い位置よりも熱収縮による変形量が小さい。この実施の形態では、先端側位置22Cよりも変形量が小さい基端側位置22Dにおいてボス部14Bが貫通穴25Bに挿入されるため、ボス部14Bと受け部24との連結が容易である。
この実施の形態では、電子機器1がラップトップPCである例について説明したが、これに限定されない。電子機器1は、複数の筐体が連結されるものであればよい。
この実施の形態では、下筐体20が受け部24を有し、上筐体10がボス部14を有する例について説明したが、これに限定されない。例えば、この実施の形態とは逆に、上筐体10が受け部24を有し、下筐体20がボス部14を有していてもよい。
この実施の形態では、電子機器1がボス部14とボス部14が挿入される貫通穴25とをそれぞれ6つ有する例について説明した。詳細には、下筐体20の2つの突出部22の各々に3つの貫通穴25が形成され、各貫通穴25に対向してボス部14が形成されている例について説明した。しかし、ボス部14と貫通穴25との数は、これに限定されない。例えば、下筐体20の2つの突出部22の各々に2つの貫通穴25が形成され、各貫通穴25に対向してボス部14が形成されていてもよい。この場合、電子機器1は、ボス部14とボス部14が挿入される貫通穴25とをそれぞれ4つ有する。
この実施の形態では、下筐体20の2つの突出部22の各々に1つの受け部24が形成され、受け部24の各々に、3つの貫通穴25が形成されている例について説明したが、これに限らない。例えば、下筐体20の2つの突出部22の各々に3つの受け部24が形成され、受け部24の各々に、1つの貫通穴25が形成されていてもよい。つまり、1つの受け部24に1つの貫通穴25が形成されていてもよい。
この実施の形態では、受け部24が凸部26を備えている例について説明したが、受け部24は凸部26を備えていなくてもよい。
この実施の形態では、先端側ボスであるボス部14Aが挿入される貫通穴25Aが長穴でなく、先端側ボスでないボス部14B,14Cが挿入される貫通穴25B,25Cが長穴である例が説明されているが、これに限定されない。
例えば、先端側ボスであるボス部14Aが挿入される貫通穴25Aが長穴であってもよい。つまり、つまり、全てのボス部14が長穴であってもよい。
また、例えば、先端側ボスでないボス部14B,14Cが挿入される貫通穴25B,25Cのいずれか1つのみが長穴であってもよい。つまり、ボス部14のうちの少なくとも1つが長穴であってもよいし、先端側ボスでないボス部14B,14Cが挿入される貫通穴25B,25Cの少なくとも1つが長穴であってもよい。
また、例えば、先端側ボスでないボス部14B,14Cが挿入される貫通穴25B,25Cのいずれもが長穴でなくてもよい。つまり、全てのボス部14が長穴でなくてもよい。
本開示は、添付図面を参照しながら好ましい実施の形態に関連して充分に記載されているが、この技術に熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本開示の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
(実施形態の概要)
(1)本開示の第1態様の電子機器は、第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向に拡がる第1筐体と、前記第1方向及び前記第2方向と直交する対向方向において前記第1筐体と対向しており前記第1筐体と連結された第2筐体と、を備え、前記第2筐体は、前記第1筐体の前記第1方向の一方側の部分と前記対向方向に対向する本体部と、前記本体部の一部から前記第1方向の他方側へ突出しており、前記第1筐体の前記第1方向の他方側の部分と前記対向方向に対向する2つの突出部と、を備え、2つの前記突出部と前記本体部とによって空洞が形成されており、前記突出部と前記第1筐体のうち前記突出部と前記対向方向に対向する対向部との一方に、前記突出部及び前記対向部の他方へ向けて突出した少なくとも1つのボス部が形成され、前記突出部と前記対向部との他方に前記ボス部が挿入される少なくとも1つの穴を有する受け部が形成されている。
(2)(1)の電子機器において、前記突出部は、前記本体部と接続される突出基端と、前記第1方向において前記突出基端と反対側に位置する突出先端と、を含んでいてもよく、前記ボス部は、前記突出部における前記突出基端よりも前記突出先端に近い先端側位置または前記対向部のうちの前記先端側位置と前記対向方向に対向する位置に形成された先端側ボスを備えていてもよい。
(3)(2)の電子機器において、前記ボス部は、前記突出部の前記突出先端から10(mm)以内の位置に形成されていてもよい。
(4)(1)から(3)のいずれか1つの電子機器は、複数の前記ボス部と複数の前記穴とを備えていてもよく、複数の前記穴の少なくとも1つは、長穴であってもよい。
(5)(2)または(3)の電子機器は、複数の前記穴を備えていてもよく、複数の前記穴のうち、前記先端側ボスを除く前記ボス部が挿入される前記穴の少なくとも1つは、長穴であってもよい。
(6)(4)または(5)の電子機器において、前記長穴の前記第2方向の長さは、前記長穴の前記第1方向の長さより長くてもよい。
(7)(6)の電子機器において、前記長穴は、前記受け部を前記対向方向に貫通していてもよく、前記ボス部とは反対側から前記受け部の前記長穴に挿入されたねじが前記ボス部に螺合されていてもよく、前記ねじの頭部の直径は、前記長穴の前記第1方向の長さより長くてもよい。
(8)(1)から(7)のいずれか1つの電子機器において、前記突出部は、前記本体部と接続される突出基端と、前記第1方向において前記突出基端と反対側に位置する突出先端と、を含んでいてもよく、前記ボス部は、前記突出部における前記突出先端よりも前記突出基端に近い基端側位置または前記対向部のうちの前記基端側位置と前記対向方向に対向する位置に形成された基端側ボスを備えていてもよい。
本開示は、複数の筐体が連結された電子機器(例えば、ラップトップPC等)に有用である。
1 電子機器
9 ねじ
91 頭部
10 上筐体(第1筐体)
11 後部(一方側の部分)
12 前部(他方側の部分、対向部)
14 ボス部
14A ボス部(先端側ボス)
14B ボス部(基端側ボス)
20 下筐体(第2筐体)
21 本体部
22 突出部
22A 突出基端
22B 突出先端
22C 先端側位置
22D 基端側位置
24 受け部
25 貫通穴(穴)
82 空洞

Claims (8)

  1. 第1方向及び前記第1方向と直交する第2方向に拡がる第1筐体と、
    前記第1方向及び前記第2方向と直交する対向方向において前記第1筐体と対向しており前記第1筐体と連結された第2筐体と、を備え、
    前記第2筐体は、
    前記第1筐体の前記第1方向の一方側の部分と前記対向方向に対向する本体部と、
    前記本体部の一部から前記第1方向の他方側へ突出しており、前記第1筐体の前記第1方向の他方側の部分と前記対向方向に対向する2つの突出部と、を備え、
    2つの前記突出部と前記本体部とによって空洞が形成されており、
    前記突出部と前記第1筐体のうち前記突出部と前記対向方向に対向する対向部との一方に、前記突出部及び前記対向部の他方へ向けて突出した少なくとも1つのボス部が形成され、
    前記突出部と前記対向部との他方に前記ボス部が挿入される少なくとも1つの穴を有する受け部が形成されている電子機器。
  2. 前記突出部は、前記本体部と接続される突出基端と、前記第1方向において前記突出基端と反対側に位置する突出先端と、を含み、
    前記ボス部は、前記突出部における前記突出基端よりも前記突出先端に近い先端側位置または前記対向部のうちの前記先端側位置と前記対向方向に対向する位置に形成された先端側ボスを備える請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記ボス部は、前記突出部の前記突出先端から10(mm)以内の位置に形成されている請求項2に記載の電子機器。
  4. 複数の前記ボス部と複数の前記穴とを備え、
    複数の前記穴の少なくとも1つは、長穴である請求項1に記載の電子機器。
  5. 複数の前記穴を備え、
    複数の前記穴のうち、前記先端側ボスを除く前記ボス部が挿入される前記穴の少なくとも1つは、長穴である請求項2に記載の電子機器。
  6. 前記長穴の前記第2方向の長さは、前記長穴の前記第1方向の長さより長い請求項4に記載の電子機器。
  7. 前記長穴は、前記受け部を前記対向方向に貫通しており、
    前記ボス部とは反対側から前記受け部の前記長穴に挿入されたねじが前記ボス部に螺合されており、
    前記ねじの頭部の直径は、前記長穴の前記第1方向の長さより長い請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記突出部は、前記本体部と接続される突出基端と、前記第1方向において前記突出基端と反対側に位置する突出先端と、を含み、
    前記ボス部は、前記突出部における前記突出先端よりも前記突出基端に近い基端側位置または前記対向部のうちの前記基端側位置と前記対向方向に対向する位置に形成された基端側ボスを備える請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。
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