JP2024007596A - 経路案内システム、経路案内装置、経路案内方法、及び経路案内プログラム - Google Patents

経路案内システム、経路案内装置、経路案内方法、及び経路案内プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入場待ち車列の最後尾への案内を従来よりも精度良く実施可能とする。【解決手段】経路案内システムは、経路案内の対象となる対象車両を選定する対象車両選定部C2と、対象車両の目的地から所定範囲内に存在し、対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両とを特定する周辺車両特定部C3と、第2の周辺車両が対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部C4と、第1の周辺車両の位置を示す情報と、対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部C5と、対象車両の目的地を終点とし、推定された最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部B1,B2,B6とを備えた。【選択図】図4

Description

本開示は、経路案内システム、経路案内装置、経路案内方法、及び経路案内プログラムに関する。
車両における経路探索において、例えば駐車場などの所定の地点が目的地として設定された場合に、当該目的地を先頭として当該目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾を推定し、この最後尾の位置を経由地(中間目標地点)とし、当該所定の地点を目的地(最終目標地点)として案内する経路案内システムが知られている(例えば特許文献1)。
この経路案内システムでは、入場待ち車列の最後尾への経路を適切に案内すべく、上記所定の地点を目的地に設定して走行している車両から収集した第1の渋滞情報と、当該所定の地点において停車した車両から収集した第2の渋滞情報とを用いて、当該地点への入場待ち車列の最後尾を推定している。
より具体的には、上記第1の渋滞情報は、上記所定の地点を目的地に設定して走行中の車両から収集した、いわばリアルタイム情報である。一方で、上記第2の渋滞情報は、上記所定の地点(目的地)において停車した車両から収集した情報ではあるが、過去の時点での情報であり、リアルタイムの情報ではない。そこで、上記経路案内システムでは、第2の渋滞情報を、第1の渋滞情報を用いて補正することにより、現在の入場待ち車列の最後尾を推定している。
特開2008-292323号公報
しかしながら、車両のドライバは、必ずしも目的地を車両に設定して走行するとは限らず、例えばある目的地に行き慣れたドライバは、その目的地を車両に設定しないで走行する場合がある。一方、上記特許文献1のシステムでは、第1の渋滞情報は、目的地の設定を行った車両から収集されるものであり、目的地を設定していない車両からは第1の渋滞情報は収集されない。なお、上記特許文献1のシステムでは、第2の渋滞情報は、目的地を設定していない車両からも収集されるが、この第2の渋滞情報は上記のように、リアルタイムの情報ではない。したがって、特許文献1のシステムでは、目的地を設定していない車両が入場待ち車列に並んでいた場合に、入場待ち車列の最後尾の推定精度が低下して、入場待ち車列の最後尾への案内精度が低下するおそれがあった。
本開示は、上記のような課題を解決するためになされたもので、入場待ち車列の最後尾への案内を従来よりも精度良く実施可能な経路案内システムを提供することを目的としている。
本開示に係る経路案内システムは、経路案内の対象となる対象車両を選定する対象車両選定部と、対象車両選定部により選定された対象車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定する周辺車両特定部と、周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部と、周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、みなし目的地判定部により対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、対象車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部と、対象車両の目的地を最終目標地点とし、車列推定部により推定された入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部と、を備えたことを特徴とする。
本開示によれば、上記のように構成したので、入場待ち車列の最後尾への案内を従来よりも精度良く実施可能となる。
実施の形態1に係る経路案内システムの構成例を示す図である。 実施の形態1における車両のハードウェア構成例を示す図である。 実施の形態1における車両の機能ブロックの一例を示す図である。 実施の形態1におけるサーバの機能ブロックの一例を示す図である。 実施の形態1における対象車両の動作例を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるサーバによる車列情報の生成方法の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1における周辺車両特定部による周辺車両の特定方法の一例を示す図である。 実施の形態1におけるみなし目的地判定部による信頼度の算出方法の一例を示す図であり、図8Aは係数A、図8Bは係数B、図8Cは係数Cの一例を示す図である。 実施の形態1における車列推定部による入場待ち車列の最後尾の位置の推定方法の一例を示す図である。 実施の形態1において車列のラインが複数生成された場合における入場待ち車列の推定方法の一例を示す図である。 図11A、図11Bは、実施の形態1におけるサーバのハードウェア構成例を示す図である。 実施の形態2における経路案内部による経路案内方法の一例を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る経路案内システム100の構成例を示す図である。経路案内システム100は、図1に示すように、車両1と、サーバ2とを含んで構成される。
車両1とサーバ2とは、無線通信を利用したネットワークNWを介して、互いに通信できるように構成される。車両1とサーバ2との間の通信接続は、直接的な無線通信接続に限られず、車車間通信、路車間通信、又は衛星通信を介した間接的な通信接続であってもよい。また、採用される通信方式も任意でよい。
車両1は、実施の形態1に係る経路案内システム100に参加している車両であり、ナビゲーション装置及び通信機器を備えている(図2も参照)。ここでは、説明を分かり易くするため、車両1のうち、経路案内システム100が経路案内の対象とする車両1aを「対象車両」ともいい、対象車両1aの目的地の周辺(例えば、対象車両1aの目的地から所定の範囲内)に存在する車両1bを「周辺車両」ともいう。
実施の形態1における経路案内システム100の動作を概略的に述べると、まず、車両1は、通信機器を用いて、自車の走行情報を所定の間隔でサーバ2に送信する。自車の走行情報は、例えば、車両1のドライバにより、当該車両1のナビゲーション装置に設定された目的地を示す情報、当該車両1の現在位置及び走行速度を示す情報、並びに現在時刻を示す情報を含む。以下の説明では、車両1が所定の間隔でサーバ2に送信する走行情報を「第1走行情報」ともいう。
また、いずれかの車両1は、サーバ2に対し、車列情報の送信要求を行う。サーバ2は、当該送信要求を行った車両1を対象車両1aに選定する。また、サーバ2は、選定した対象車両1aの目的地の周辺(例えば、対象車両1aの目的地から所定の範囲内)に存在する車両である周辺車両1bを特定する。
サーバ2は、特定した周辺車両1bに対し、出発地点及び過去の走行履歴(例えば駐車場の利用履歴等)を含む走行情報の送信を要求する。周辺車両1bは、当該要求に応じて、通信機器を用いて、出発地点及び過去の走行履歴を含む走行情報をサーバ2に送信する。以下の説明では、周辺車両1bがサーバ2からの要求に応じてサーバ2に送信する走行情報を「第2走行情報」ともいう。
また、サーバ2は、周辺車両1bから取得した第1走行情報に基づいて、周辺車両1bから、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定している周辺車両1b(第1の周辺車両)と、目的地が設定されていない周辺車両1b(第2の周辺車両)とを特定する。
そして、サーバ2は、目的地が設定されていない周辺車両1b(第2の周辺車両)が、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを、当該目的地が設定されていない周辺車両1b(第2の周辺車両)から取得した第2走行情報に基づいて判定する(みなし目的地判定)。
そして、サーバ2は、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定している周辺車両1b(第1の周辺車両)の位置を示す情報と、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された周辺車両1b(第2の周辺車両)の位置を示す情報と、を用いて、対象車両1aの目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する。そして、サーバ2は、当該推定結果を示す情報(以下、「車列情報」ともいう。)を生成し、対象車両1aへ送信する。
対象車両1aは、通信機器を用いて、サーバ2から車列情報を受信する。また、対象車両1aのナビゲーション装置は、サーバ2から受信した車列情報に基づいて、自車の目的地を最終目標地点とし、入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う。
次に、実施の形態1における車両1(対象車両1a及び周辺車両1b)のハードウェア構成例について説明する。図2は、実施の形態1における車両1のハードウェア構成例を示す図である。
車両1は、図2に示すように、GNSS受信機A1、ナビゲーション装置A2、表示器A3、及び通信機器A4を備える。
GNSS受信機A1は、GNSS(Global Navigation Satellite System : 全球測位衛星システム)から送信される信号を受信する。
ナビゲーション装置A2は、GNSS受信機A1により受信された信号に基づいて、自車の現在位置を算出する。また、ナビゲーション装置A2は、表示器A3に表示された、ドライバが目的地を設定するための画面(以下、「目的地設定画面」ともいう。)に対するドライバの操作に基づき、目的地の入力を受け付けるとともに、当該目的地を設定する。
また、ナビゲーション装置A2は、自車が進行する方位を検出する方位センサA5、及び自車の走行速度を検出する車速センサA6を備えている。そして、ナビゲーション装置A2は、上記算出した自車の現在位置と、上記設定した目的地と、上記車速センサA6により検出された自車の走行速度を含む自車の走行情報(第1走行情報)を、通信機器A4を介してサーバ2に送信する。また、ナビゲーション装置A2は、サーバ2からの要求に応じて、出発地点及び過去の走行履歴を含む走行情報(第2走行情報)を、通信機器A4を介してサーバ2に送信する。
また、ナビゲーション装置A2は、サーバ2から送信された車列情報を、通信機器A4を介して受信し、当該受信した車列情報に基づいて、自車の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を経由地に設定するとともに、自車の目的地を最終目標地点として経路を探索し、探索した経路を示す画面(以下、「経路案内画面」ともいう。)を生成する。また、ナビゲーション装置A2は、生成した経路案内画面を表示器A3に表示させてドライバに提示する。
表示器A3は、例えばタッチパネル式ディスプレイ等により構成され、所定の画面を表示したり、ドライバからの所定の操作の入力を受け付ける。例えば、表示器A3は、ナビゲーション装置A2により生成された上記目的地設定画面、及び上記経路案内画面を表示する。
通信機器A4は、無線通信を利用してサーバ2との間で情報を送受信するための機器である。通信機器A4が備えるアンテナの性能及び形状、並びに通信に利用する方式及び周波数帯域などについては、特段の制限はなく、任意でよい。具体的には、例えば、既存の携帯電話や無線LAN(Wireless Local Area Network)などの通信規格に準拠した無線通信方式を採用することが考えられる。
この他、車両1は、地図情報を予め記憶するとともに、ドライバにより設定された目的地の情報等を記憶する記憶部(不図示)を備えている。記憶部は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、メモリ、DVDディスクなどの任意の種類及び規格の記憶媒体でよい。記憶部に記憶される地図情報は、例えば通信機器A4による通信を利用して、適宜、最新のバージョン及び内容に更新されることが好ましい。また、当該地図情報は、ナビゲーション装置A2が上記経路案内画面を生成する際に利用される。例えば、ナビゲーション装置A2は、当該地図情報に、上記探索した経路を重畳させることにより、上記経路案内画面を生成する。
なお、上記の説明では、方位センサA5及び車速センサA6がナビゲーション装置A2に搭載される例を説明した。しかしながら、方位センサA5及び車速センサA6はこれに限らず、ナビゲーション装置A2の外部に設けられていてもよい。
次に、実施の形態1における車両1(対象車両1a及び周辺車両1b)の機能ブロックの一例について説明する。図3は、実施の形態1における車両1の機能ブロックの一例を示す図である。
図3に示すように、車両1は、表示制御部B1、表示部B2、目的地情報取得部B3、方位情報取得部B4、車速情報取得部B5、走行ルート演算部B6、GNSS受信部B7、自車位置特定部B8、記憶部B9、自車情報通知部B10、通信部B11、及び情報演算制御部B12を備える。
このうち、表示部B2の機能は、表示器A3により実現され、GNSS受信部B7の機能は、GNSS受信機A1により実現される。また、通信部B11の機能は、通信機器A4により実現され、記憶部B9の機能は、上述した記憶部により実現される。
また、上記以外の表示制御部B1、目的地情報取得部B3、方位情報取得部B4、車速情報取得部B5、走行ルート演算部B6、自車位置特定部B8、自車情報通知部B10、及び情報演算制御部B12の各機能は、ナビゲーション装置A2により実現される。
表示制御部B1は、自車位置特定部B8にて特定される自車の現在位置を示す情報(以下、「自車位置情報」ともいう。)と、走行ルート演算部B6にて算出される案内ルート(経路)と、記憶部B9に記憶されている地図情報とを利用して、上述した経路案内画面を生成する。その他、表示制御部B1は、上述した目的地設定画面を含む各種表示画面を生成する。
表示部B2は、表示制御部B1により生成された各種表示画面を表示してドライバに提示する。
目的地情報取得部B3は、目的地設定画面を介してドライバにより設定された目的地を示す情報(以下、「目的地情報」ともいう。)を取得する。
方位情報取得部B4は、例えばナビゲーション装置A2に内蔵される方位センサA5から、自車が走行している方角を示す情報(以下、「方位情報」ともいう。)を取得する。
車速情報取得部B5は、例えばナビゲーション装置A2に内蔵される車速センサA6から、自車の走行速度を示す情報(以下、「車速情報」ともいう。)を取得する。
走行ルート演算部B6は、記憶部B9に記憶されている地図情報、方位情報取得部B4により取得される方位情報、自車位置特定部B8により特定される自車位置情報、及び情報演算制御部B12によりサーバ2から取得される車列情報に基づき、自車の目的地までの案内ルート(経路)を演算する。このとき、走行ルート演算部B6は、サーバ2から取得される車列情報に基づき、自車の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を経由地に設定する。なお、表示制御部B1、表示部B2、及び走行ルート演算部B6は、請求項1に係る「経路案内部」を構成する。
GNSS受信部B7は、GNSSから受信した信号を自車位置特定部B8に出力する。
自車位置特定部B8は、GNSS受信部B7から出力される信号から自車の現在位置を特定し、自車の現在位置を示す情報(自車位置情報)を生成する。自車位置特定部B8は、生成した自車位置情報を、表示制御部B1、走行ルート演算部B6及び自車情報通知部B10に出力する。
記憶部B9は、地図情報、自車の出発地点を示す情報、自車の目的地情報、自車の経由地を示す情報、自車の走行履歴を示す情報、及び他車の走行情報等を記憶する。なお、自車の走行履歴は、例えば、目的地の駐車場の利用履歴、及び、目的地の周辺にある駐車場の利用履歴等を含む。
自車情報通知部B10は、自車位置特定部B8にて生成された自車位置情報、現在時刻、記憶部B9から取得した自車の目的地情報、及び車速情報取得部B5にて取得された車速情報を含む走行情報(第1走行情報)を情報演算制御部B12に出力する。また、自車情報通知部B10は、記憶部B9から取得した自車の出発地点を示す情報、及び、自車の走行履歴を示す情報含む走行情報(第2走行情報)を情報演算制御部B12に出力する。
通信部B11は、無線通信を利用してサーバ2との間で情報を送受信する。
情報演算制御部B12は、通信部B11を介してサーバ2から車列情報を取得し、取得した車列情報を自車情報通知部9を介して走行ルート演算部B6に出力する。また、情報演算制御部B12は、通信部B11を介して、第1走行情報及び第2走行情報をサーバ2に送信する。
次に、実施の形態1におけるサーバ2の機能ブロックの一例について説明する。図4は、実施の形態1におけるサーバ2の機能ブロックの一例を示す図である。
図4に示すように、サーバ2は、走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、車列推定部C5、及び記憶部C6を備える。
走行情報取得部C1は、複数の車両1から、目的地を示す情報を含む第1走行情報を所定の間隔で取得する。また、走行情報取得部C1は、複数の車両1のうちの周辺車両1bから、出発地点を示す情報を含む第2走行情報を取得する。
対象車両選定部C2は、複数の車両1から、経路案内の対象となる対象車両1aを選定する。例えば、対象車両選定部C2は、複数の車両1のうち、車列情報の送信要求を行った車両を対象車両1aに選定する。
周辺車両特定部C3は、走行情報取得部C1により取得された第1走行情報に基づき、対象車両選定部C2により選定された対象車両1aの目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両1b-1と、目的地が設定されていない第2の周辺車両1b-2とを特定する。
みなし目的地判定部C4は、周辺車両特定部C3により特定された第2の周辺車両1b-2が、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを、当該第2の周辺車両1b-2から取得された第2走行情報に基づいて判定する(みなし目的地判定)。
車列推定部C5は、周辺車両特定部C3により特定された第1の周辺車両1b-1の位置を示す情報と、みなし目的地判定部C4により対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両1b-2の位置を示す情報とを用いて、対象車両1aの目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する。また、車列推定部C5は、推定した結果を示す情報を車列情報として生成し、生成した車列情報を対象車両1aへ送信する。
記憶部C6は、地図情報を記憶する。また、記憶部C6は、走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5の各部による処理過程及び処理結果を示す情報等を記憶する。記憶部C6に記憶される地図情報は、例えば通信を利用して、適宜、最新のバージョン及び内容に更新されることが好ましい。
次に、実施の形態1に係る経路案内システム100の動作例について説明する。まず、実施の形態1における対象車両1aの動作例について、図5に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、表示制御部B1は、表示部B2を介して、ドライバから目的地設定画面の表示指示を受け付ける。表示制御部B1は、当該表示指示に応じて、目的地設定画面を表示部B2に表示する。ドライバは、表示部B2に表示された目的地設定画面を操作し、任意の目的地を設定する。
目的地情報取得部B3は、ドライバにより設定された目的地を示す情報(目的地情報)を取得する(ステップST01)。目的地情報取得部B3は、取得した目的地情報を記憶部B9に記憶させる。また、目的地情報取得部B3は、取得した目的地情報を走行ルート演算部B6に出力する。
次に、自車位置特定部B8は、GNSS受信部B7により受信される信号に基づいて自車の現在位置を特定し、特定した自車の現在位置を示す情報(自車位置情報)を走行ルート演算部B6に出力する。
走行ルート演算部B6は、記憶部B9に記憶されている地図情報を記憶部B9から取得する。走行ルート演算部B6は、記憶部B9から取得した地図情報と、自車位置特定部B8から出力された自車位置情報と、目的地情報取得部B3から出力された目的地情報とに戻づいて、自車の現在位置から目的地へ至るルート(経路)を探索する(ステップST02)。
次に、自車情報通知部B10は、自車位置特定部B8にて生成された自車位置情報、現在時刻、記憶部B9から取得した自車の目的地情報、及び車速情報取得部B5にて取得された車速情報を含む走行情報(第1走行情報)を情報演算制御部B12に出力する。
情報演算制御部B12は、自車情報通知部B10から出力された自車の目的地情報を含む第1走行情報を、通信部B11を介してサーバ2に送信する(ステップST03)。
サーバ2は、対象車両1aの情報演算制御部B12から第1走行情報を受信すると、受信した第1走行情報に含まれる目的地情報に基づいて、当該目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する。サーバ2は、推定した結果を示す車列情報を車両1に送信する。なお、サーバ2による車列情報の生成方法については後述する。
情報演算制御部B12は、サーバ2から送信された車列情報を、通信部B11を介して受信する(ステップST04)。情報演算制御部B12は、受信した車列情報を、自車情報通知部B10を介して走行ルート演算部B6に出力する。
走行ルート演算部B6は、情報演算制御部B12から車列情報を取得すると、当該車列情報が示す入場待ち車列の最後尾の位置を、ステップST02で探索したルートにおける経由地に設定する(ステップST05)。走行ルート演算部B6は、経由地設定後のルートを示す情報を表示制御部B1に出力する。
なお、ここでは、走行ルート演算部B6がステップST02で経路を探索した後、ステップST05で経由地を設定する例を説明した。しかしながら、走行ルート演算部B6は、ステップST02とステップST05とを一つのステップにまとめて、経由地を設定しつつ経路を探索するようにしてもよい。
表示制御部B1は、走行ルート演算部B6から出力された経由地設定後のルートを示す情報と、地図情報とに基づいて、自車の現在位置から、入場待ち車列の最後尾の位置を経由して、目的地に至る経路を示す画面(経路案内画面)を生成する。表示制御部B1は、生成した経路案内画面を表示部B2に表示する(ステップST06)。
その後、対象車両1aは、ドライバによる操作に応じて、目的地までの走行を開始する。対象車両1aが目的地に到着するまでの間に、入場待ち車列の状態(長さ)は変化する可能性がある。その場合、対象車両1aは、ステップST05で設定した経由地を、状態変化後の入場待ち車列の最後尾の位置に更新するのが望ましい。そこで、対象車両1aは、以下のように動作する。
まず、情報演算制御部B12は、ステップST05において入場待ち車列の最後尾の位置が経由地に設定された時点からの経過時間のカウントを開始する(ステップST07)。なお、このカウントの開始は、ステップST06における経路案内画面の表示と並行して行ってもよいし、ステップST06における経路案内画面の表示よりも先に行ってもよい。また、ここでは、この経過時間のカウントを情報演算制御部B12が行う例を説明するが、この経過時間のカウントは情報演算制御部B12に限らず、例えば走行ルート演算部B6が行ってもよい。
次に、情報演算制御部B12は、自車位置特定部B8から自車情報通知部B10を介して自車位置情報を取得し、当該自車位置情報が示す自車の現在位置から経由地までの距離を算出する。そして、情報演算制御部B12は、算出した距離が、所定距離(例えば2km)以内であるか否かを判定する(ステップST08)。なお、当該所定距離は2kmに限らず、経路案内システム100の管理者等が任意に設定可能である。
その結果、算出した距離が所定距離以内であると判定された場合(ステップST08;YES)、情報演算制御部B12は、経由地を更新するため、通信部B11を介して、サーバ2に対し、車列情報の再送を要求する。
サーバ2は、情報演算制御部B12から車列情報の再送要求を受信すると、受信した要求に基づいて、対象車両1aの目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を再度推定する。サーバ2は、推定した結果を示す情報(車列情報)を車両1に送信する。
情報演算制御部B12は、サーバ2から送信された車列情報を、通信部B11を介して受信する(ステップST09)。情報演算制御部B12は、受信した車列情報を、自車情報通知部B10を介して走行ルート演算部B6に出力する。
走行ルート演算部B6は、情報演算制御部B12から車列情報を取得すると、当該車列情報が示す入場待ち車列の最後尾の位置を新たな経由地に設定する。すなわち、走行ルート演算部B6は、経由地を更新する(ステップST10)。走行ルート演算部B6は、更新後の経由地に基づいてルートを再探索し、再探索したルートを示す情報を表示制御部B1に出力する。
表示制御部B1は、走行ルート演算部B6から出力された再探索後のルートを示す情報と、地図情報とに基づいて、経路案内画面を更新し、更新した経路案内画面を表示部B2に表示する。
次に、情報演算制御部B12は、自車位置特定部B8から自車情報通知部B10を介して自車位置情報を取得し、取得した自車位置情報に基づき、自車が上記更新後の経由地に到着したか否かを判定する(ステップST11)。その結果、自車が上記更新後の経由地に到着したと判定された場合(ステップST11;YES)、走行ルート演算部B6は、当該経由地への案内を終了し、目的地への案内に切り替える(ステップST12)。例えば、走行ルート演算部B6は、上記更新後の経由地から目的地までのルートを再探索し、再探索したルートを示す情報を表示制御部B1に出力する。
表示制御部B1は、走行ルート演算部B6から出力された再探索後のルートを示す情報と、地図情報とに基づいて、経路案内画面を更新し、更新した経路案内画面を表示部B2に表示する。
一方、ステップST11において、自車が上記更新後の経由地に到着していないと判定された場合(ステップST11;NO)、処理はステップST11へ戻り、情報演算制御部B12は自車が上記更新後の経由地に到着したか否かを再度判定する。
次に、情報演算制御部B12は、自車情報通知部B10から自車位置情報を取得し、取得した自車位置情報に基づき、自車が目的地に到着したか否かを判定する(ステップST13)。その結果、自車が目的地に到着したと判定された場合(ステップST13;YES)、対象車両1aは処理を終了する。一方、自車が目的地に到着していないと判定された場合(ステップST13;NO)、処理はステップST13へ戻り、情報演算制御部B12は自車が目的地に到着したか否かを再度判定する。
一方、ステップST08において、自車の現在位置から経由地までの距離が所定距離以内でないと判定された場合(ステップST08;NO)、情報演算制御部B12は、カウントしている経過時間が所定時間(例えば5分)以上であるか否かを判定する(ステップST14)。その結果、経過時間が所定時間以上であると判定された場合(ステップST14;YES)、情報演算制御部B12は、経由地を更新するため、通信部B11を介して、サーバ2に対し、車列情報の再送を要求する。なお、上記所定時間は、5分に限らず、経路案内システム100の管理者等が任意に設定可能である。
サーバ2は、情報演算制御部B12から車列情報の再送要求を受信すると、受信した要求に基づいて、対象車両1aの目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を再度推定する。サーバ2は、推定した結果を示す情報(車列情報)を車両1に送信する。
情報演算制御部B12は、サーバ2から送信された車列情報を、通信部B11を介して受信する(ステップST15)。情報演算制御部B12は、受信した車列情報を、自車情報通知部B10を介して走行ルート演算部B6に出力する。
走行ルート演算部B6は、情報演算制御部B12から車列情報を取得すると、当該車列情報が示す入場待ち車列の最後尾の位置を新たな経由地に設定する。すなわち、走行ルート演算部B6は、経由地を更新する(ステップST16)。走行ルート演算部B6は、更新後の経由地に基づいてルートを再探索し、再探索したルートを示す情報を表示制御部B1に出力する。
表示制御部B1は、走行ルート演算部B6から出力された再探索後のルートを示す情報と、地図情報とに基づいて、経路案内画面を更新し、更新した経路案内画面を表示部B2に表示する。
その後、情報演算制御部B12は、カウントしていた経過時間を初期化する(ステップST17)。その後、処理はステップST08に戻る。
一方、ステップST14において、経過時間が所定時間以上でないと判定された場合(ステップST14;NO)、経由地を更新するタイミングではないため、処理はステップST08へ戻る。
なお、上記の説明では、目的地への入場を待つ入場待ち車列が出来ていることを前提に説明した。一方、目的地への入場を待つ入場待ち車列が出来ておらず、サーバ2から送信された車列情報がその旨を示していた場合、走行ルート演算部B6は、経由地の設定を行うことなく、目的地までの経路を探索すればよい。
次に、実施の形態1におけるサーバ2による車列情報の生成方法について、図6を参照しながら説明する。図6は、サーバ2による車列情報の生成方法の一例を示すフローチャートである。なお、図6には図示していないが、走行情報取得部C1は、車両1(対象車両1a及び周辺車両1b)から、目的地を示す情報を含む第1走行情報を所定の間隔で受信している。
まず、対象車両選定部C2は、複数の車両1から、経路案内の対象となる対象車両1aを選定する(ステップST21)。例えば、対象車両選定部C2は、複数の車両1のうち、車列情報の送信要求を行った車両1を対象車両1aに選定する。
次に、周辺車両特定部C3は、走行情報取得部C1により取得された第1走行情報に基づき、対象車両選定部C2により選定された対象車両1aの目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両1b-1と、目的地が設定されていない第2の周辺車両1b-2とを特定する。
具体的には、まず、周辺車両特定部C3は、走行情報取得部C1により取得された第1走行情報に基づき、対象車両選定部C2により選定された対象車両1aの目的地から所定の範囲内に存在する車両(周辺車両1b)を特定する(ステップST22)。
例えば、図7に示すように、対象車両1aの目的地が「〇〇動物園の駐車場」であり、上記所定の範囲内が、当該目的地を中心とした半径300mの円内である場合、対象車両選定部C2は、当該目的地を中心とした半径300mの円内に存在する車両を周辺車両1bと特定する。図7では、周辺車両1bを黒丸で示している。また、図7において、符号Inは目的地(「〇〇動物園の駐車場」)への入口を示し、符号Eは周辺車両1bにより形成される車列の最後尾の位置を示している。なお、上記所定の範囲内は、対象車両1aの目的地を中心とした半径300mの円内に限らず、経路案内システム100の管理者等が任意に設定可能である。
そして、走行情報取得部C1は、上記特定した周辺車両1bから、第2走行情報を取得する(ステップST23)。なお、第2走行情報には、例えば当該周辺車両1bの出発地点を示す情報、及び、当該周辺車両1bの走行履歴を示す情報が含まれる。また、当該周辺車両1bの走行履歴を示す情報には、例えば、当該周辺車両1bによる、対象車両1aの目的地の駐車場の利用履歴、及び、当該周辺車両1bによる、対象車両1aの目的地の周辺にある駐車場の利用履歴を示す情報が含まれる。
次に、周辺車両特定部C3は、特定した周辺車両1bの台数Nをカウントする(ステップST24)。
次に、周辺車両特定部C3及びみなし目的地判定部C4は、周辺車両1bに対する特定及びみなし目的地判定を開始する(ステップST25~ST35)。周辺車両特定部C3及びみなし目的地判定部C4は、この特定及び判定を周辺車両1b毎にN回繰り返し行う。
まず、周辺車両特定部C3は、周辺車両1bの台数Nが1以上か否かを判定する(ステップST26)。その結果、周辺車両1bの台数Nが1以上であると判定された場合(ステップST26;YES)、処理はステップST27へ遷移する。
一方、周辺車両1bの台数Nが1以上でないと判定された場合(ステップST26;NO)、車列推定部C5は、目的地への入場を待つ入場待ち車列が出来ていないと推定する。この場合、車列推定部C5は、入場待ち車列が出来ていないことを示す車列情報を生成し、生成した車列情報を対象車両1aに送信して(ステップST37)、処理を終了する。
ステップST27において、周辺車両特定部C3は、周辺車両1bの所定時間(例えば1分間)あたりの平均走行速度が所定速度(例えば5km/h)以下か否かを判定する(ステップST27)。その結果、周辺車両1bの所定時間あたりの平均走行速度が所定速度以下であると判定された場合(ステップST27;YES)、周辺車両特定部C3は、当該周辺車両1bが入場待ち車列に含まれている可能性があるものと推定して、処理はステップST28へ遷移する。一方、上記平均走行速度が所定速度以下でないと判定された場合(ステップST27;NO)、周辺車両特定部C3は、当該周辺車両1bが入場待ち車列に含まれている可能性がないものとして、当該周辺車両1bを「車列外周辺車両」と特定し、処理はステップST33へ遷移する。なお、上記所定時間及び所定速度は、それぞれ1分間及び5km/hに限らず、経路案内システム100の管理者等がそれぞれ任意に設定可能である。
ステップST28において、周辺車両特定部C3は、周辺車両1bから取得した第1走行情報に含まれる当該周辺車両1bの目的地と、ステップST21で選定した対象車両1aの目的地情報が示す目的地とを比較し、両者が同じであるか否かを判定する(ステップST28)。その結果、両者が同じであると判定された場合(ステップST28;YES)、周辺車両特定部C3は、当該周辺車両1bが入場待ち車列に含まれているものとして、当該周辺車両1bを「第1の周辺車両1b-1」と特定し、処理はステップST32へ遷移する。一方、両者が同じでないと判定された場合(ステップST28;NO)、処理はステップST29へ遷移する。
ステップST29において、周辺車両特定部C3は、周辺車両1bから取得した第1走行情報に含まれる当該周辺車両1bの目的地として、対象車両1aの目的地情報が示す目的地とは異なる目的地が設定されているか否かを判定する(ステップST29)。その結果、当該周辺車両1bの目的地として、対象車両1aの目的地情報が示す目的地とは異なる目的地が設定されていると判定された場合(ステップST29;YES)、周辺車両特定部C3は、当該周辺車両1bが対象車両1aの目的地とは異なる目的地に向かっているから、入場待ち車列には含まれないものとして、当該周辺車両1bを「車列外周辺車両」と特定し、処理はステップST33へ遷移する。一方、当該周辺車両1bの目的地として、対象車両1aの目的地情報が示す目的地とは異なる目的地が設定されていないと判定された場合(ステップST29;NO)、周辺車両特定部C3は、当該周辺車両1bには目的地が設定されていないものとして、当該周辺車両1bを「第2の周辺車両1b-2」と特定し、処理はステップST30へ遷移する。
ステップST30において、みなし目的地判定部C4は、第2の周辺車両1b-2に対し、みなし目的地判定を行うための信頼度Sを算出する(ステップST30)。
ここで、みなし目的地判定部C4による信頼度Sの算出方法の一例について、図8を参照しながら説明する。
例えば、みなし目的地判定部C4は、第2の周辺車両1b-2について、以下の式(1)に基づき、みなし目的地判定を行うための信頼度Sを算出する。
係数A×係数B×係数C=S (1)
ここで、係数Aは、図8Aに示すように、第2の周辺車両1b-2の出発地点から、対象車両1aの目的地までの距離xに基づく係数である。例えば、みなし目的地判定部C4は、地図情報に基づき、第2の周辺車両1b-2から取得した第2走行情報に含まれる出発地点から、対象車両1aの目的地までの距離xを算出する。そして、みなし目的地判定部C4は、算出した距離xに応じて係数Aを決定する。
例えば、みなし目的地判定部C4は、算出した距離xが100km以上であれば係数Aを「1.00」とし、算出した距離xが50km以上100km未満であれば係数Aを「0.75」とし、算出した距離xが10km以上50km未満であれば係数Aを「0.50」とし、算出した距離xが10km未満であれば係数Aを「0.25」とする。このように、みなし目的地判定部C4は、算出した距離xが大きいほど係数Aを大きい値とする。
これは、対象車両1aの目的地から遠く離れた地点を出発してきた第2の周辺車両1b-2ほど、対象車両1aの目的地と同じ目的地を目指している可能性が高い、との考え方に基づいている。つまり、対象車両1aの目的地から遠く離れた地点を出発してきた第2の周辺車両1b-2ほど、対象車両1aの目的地と同じ目的地を設定しているとみなせる可能性が高い、ということである。
なお、上記の例では、みなし目的地判定部C4は、算出した距離xが100km以上であれば係数Aを一律「1.00」としている。このように、みなし目的地判定部C4は、算出した距離xが所定の距離以上であれば係数Aを一定とすることにより、信頼度Sが必要以上に大きくなり過ぎることを避け、信頼度Sを安定的に算出することができる。
係数Bは、図8Bに示すように、第2の周辺車両1b-2が、対象車両1aの目的地の駐車場をどの程度の頻度で利用しているかに基づく係数である。ここでは、第2の周辺車両1b-2が対象車両1aの目的地の駐車場を利用する頻度を「第1の利用頻度」ともいう。
例えば、みなし目的地判定部C4は、第2の周辺車両1b-2から取得した第2走行情報に含まれる走行履歴を示す情報から、当該第2の周辺車両1b-2が対象車両1aの目的地の駐車場を過去1年間で何回利用したかを算出する。そして、みなし目的地判定部C4は、算出した上記駐車場の過去1年間での利用回数yに応じて係数Bを決定する。
例えば、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数yが4回以上であれば係数Bを「1.00」とし、算出した利用回数yが3回であれば係数Bを「0.75」とし、算出した利用回数yが1回であれば係数Bを「0.50」とし、算出した利用回数yが0回であれば係数Bを「0.25」とする。このように、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数yが大きいほど係数Bを大きい値とする。
これは、過去1年間で対象車両1aの目的地の駐車場を利用した回数(頻度)が多い第2の周辺車両1b-2ほど、対象車両1aの目的地と同じ目的地を目指している可能性が高い、との考え方に基づいている。つまり、過去1年間で対象車両1aの目的地の駐車場を利用した回数(頻度)が多い第2の周辺車両1b-2ほど、対象車両1aの目的地と同じ目的地を設定しているとみなせる可能性が高い、ということである。
なお、上記の例では、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数yが4回以上であれば係数Bを一律「1.00」としている。このように、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数yが所定の回数以上であれば、係数Bを一定とすることにより、信頼度Sが必要以上に大きくなり過ぎることを避け、信頼度Sを安定的に算出することができる。
係数Cは、図8Cに示すように、第2の周辺車両1b-2が、対象車両1aの目的地の周辺にある駐車場(以下、「周辺駐車場」ともいう。)をどの程度の頻度で利用しているかに基づく係数である。ここでは、第2の周辺車両1b-2が上記周辺駐車場を利用する頻度を「第2の利用頻度」ともいう。
例えば、みなし目的地判定部C4は、第2の周辺車両1b-2から取得した第2走行情報に含まれる走行履歴を示す情報から、当該第2の周辺車両1b-2が上記周辺駐車場を過去1年間で何回利用したかを算出する。そして、みなし目的地判定部C4は、算出した上記周辺駐車場の過去1年間での利用回数zに応じて、係数Cを決定する。
例えば、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数zが0回であれば係数Cを「1.00」とし、算出した利用回数zが1回であれば係数Cを「0.75」とし、算出した利用回数zが3回であれば係数Cを「0.50」とし、算出した利用回数zが4回以上であれば係数Cを「0.25」とする。このように、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数zが大きいほど係数Cを小さい値とする。
これは、過去1年間で対象車両1aの目的地の周辺にある駐車場を利用した回数(頻度)が多い第2の周辺車両1b-2ほど、対象車両1aの目的地と同じ目的地を目指している可能性が低い、との考え方に基づいている。つまり、過去1年間で対象車両1aの目的地の周辺にある駐車場を利用した回数(頻度)が多い第2の周辺車両1b-2ほど、対象車両1aの目的地と同じ目的地を設定しているとみなせる可能性が低い、ということである。
なお、上記の例では、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数zが4回以上であれば、係数Cを一律「0.25」としている。このように、みなし目的地判定部C4は、算出した利用回数zが所定の回数以上であれば係数Cを一定とすることにより、信頼度Sが必要以上に小さくなり過ぎることを避け、信頼度Sを安定的に算出することができる。
みなし目的地判定部C4は、上述した係数A、係数B、及び係数Cを、第2の周辺車両1b-2毎に決定する。そして、みなし目的地判定部C4は、決定した係数A、係数B、及び係数Cを上記式(1)に代入し、当該第2の周辺車両1b-2についてのみなし目的地の信頼度Sを算出する。
例えば、みなし目的地判定部C4は、ある第2の周辺車両1b-2について、係数Aを0.75、係数Bを1.00、係数Cを0.75と決定した場合、この第2の周辺車両1b-2についてのみなし目的地の信頼度Sを0.5625(=0.75×1.00×0.75)と算出する。
なお、上記の説明では、みなし目的地判定部C4が、第2の周辺車両1b-2についてのみなし目的地の信頼度Sを、係数A、係数B、及び係数Cの3つを掛け合わせることにより算出する例を説明した。しかしながら、みなし目的地判定部C4による信頼度Sの算出方法はこれに限られない。例えば、みなし目的地判定部C4は、係数A、係数B、及び係数Cのうちのいずれか2つを掛け合わせることにより信頼度Sを算出してもよいし、係数A、係数B、及び係数Cのうちのいずれか1つをそのまま信頼度Sとしてもよい。また、上記で例示した各係数の値もあくまで一例であり、経路案内システム100の管理者等は任意の値に設定可能である。
次に、みなし目的地判定部C4は、ステップST30で算出した信頼度Sが、所定の閾値(例えば0.5)以上であるか否かを判定する(ステップST31)。なお、所定の閾値は、0.5に限らず、経路案内システム100の管理者等が任意に設定可能である。
その結果、信頼度Sが所定の閾値以上であると判定された場合(ステップST31;YES)、みなし目的地判定部C4は、当該第2の周辺車両1b-2が対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判断する。その後、処理はステップST32へ遷移する。一方、信頼度Sが所定の閾値以上でないと判定された場合(ステップST31;NO)、みなし目的地判定部C4は、当該第2の周辺車両1b-2が対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとはみなせないと判断する。その後、処理はステップST33へ遷移する。
ステップST32において、周辺車両特定部C3は、ステップST28で特定した第1の周辺車両1b-1の位置を示す情報、及び、ステップST31で対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判断された第2の周辺車両1b-2の位置を示す情報を、入場待ち車列データとして保存する(ステップST32)。
ステップST33において、周辺車両特定部C3は、上記した車列外周辺車両、第1の周辺車両1b-1、又は第2の周辺車両1b-2のいずれかへの特定が終了した周辺車両1bの台数Xをカウントアップする(ステップST33)。なお、台数Xの初期値は0とする。
次に、周辺車両特定部C3は、上記した台数Xが、ステップST24でカウントされた周辺車両1bの台数N以上であるか否かを判定する(ステップST34)。その結果、台数Xが台数N以上であると判定された場合(ステップST34;YES)、周辺車両特定部C3は、すべての周辺車両1bについての特定及びみなし目的地判定を終了したものと判定し、目的地判定の繰り返し処理を終了する(ステップST35)。一方、台数Xが台数N以上でないと判定された場合(ステップST34;NO)、周辺車両特定部C3は、特定及びみなし目的地判定を終了していない周辺車両1bがあるものと判定し、処理はステップST26へ戻る。
その後、ステップST36において、車列推定部C5は、ステップST32で保存された入場待ち車列データ、すなわち、第1の周辺車両1b-1の位置を示す情報、及び、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判断された第2の周辺車両1b-2の位置を示す情報に基づき、入場待ち車列の最後尾の位置を推定する。そして、車列推定部C5は、当該推定結果を示す車列情報を生成し、生成した車列情報を対象車両1aに送信して(ステップST36)、処理を終了する。
なお、上記の説明では、ステップST22において、周辺車両特定部C3が周辺車両1bを特定し、その後、ステップST23において、走行情報取得部C1が当該周辺車両1bから、出発地点を示す情報及び駐車場の利用履歴等を含む第2走行情報を取得する例を説明した。しかしながら、走行情報取得部C1はこれに限らず、車両1から所定の間隔で取得する第1走行情報の中に、出発地点を示す情報及び駐車場の利用履歴等を含む第2走行情報を含めてもよい。ただし、第2走行情報は、所定の間隔で複数回取得する必要はなく、少なくとも1回取得すればよいため、走行情報取得部C1は、通信量削減の観点から、第2走行情報をいずれかのタイミングで少なくとも1回取得すればよい。
次に、車列推定部C5による入場待ち車列の最後尾の位置の推定方法の一例を、図9を参照しながら説明する。
例えば、車列推定部C5は、図9に示すように、上述のステップST32で保存された入場待ち車列データを、地図情報が示す地図に重畳させて、地図上に車列のラインLを生成する。そして、車列推定部C5は、生成した車列のラインLを、入場待ち車列と推定する。また、車列推定部C5は、当該生成した車列のラインLの最後尾の位置Leを、入場待ち車列の最後尾の位置と推定する。なお、図9において、白丸は、上述した第1の周辺車両1b-1の位置を示し、白三角は、上述した第2の周辺車両1b-2の位置を示している。
実施の形態1では、この入場待ち車列を形成する周辺車両1b(第1の周辺車両1b-1及び第2の周辺車両1b-2)は、時間の経過とともに進行し、これに伴い、入場待ち車列も時間の経過とともに進行する。一方、対象車両1aは、上述したステップST04でサーバ2から車列情報を受信した後のタイミング(例えばステップST09及びステップST15)において、サーバ2から車列情報を適宜受信し直す。これにより、対象車両1aのドライバは、入場待ち車列がいずれの方向に進行しているかを判別することができる。
また、実施の形態1では、入場待ち車列データに含まれる周辺車両には、所定の速度以下で走行しており、かつ対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両1b-1だけでなく、目的地を設定していないが、所定の速度以下で走行しており、かつ対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判断された第2の周辺車両1b-2も含まれる。
この点、従来の経路案内システムでは、入場待ち車列の最後尾の位置の推定に際し、目的地を設定していない車両からリアルタイムで取得される情報が考慮されないおそれがあった。そのため、従来の経路案内システムでは、入場待ち車列に並んでいる、目的地を設定していない車両の存在を把握できず、本来の入場待ち車列の最後尾の位置よりも前の位置(例えば図9の符号Lfの位置)を最後尾の位置と誤って推定してしまうおそれがあった。その結果、従来の経路案内システムでは、入場待ち車列の最後尾への案内精度が低下するおそれがあった。
これに対し、実施の形態1では上記のように、第1の周辺車両1b-1からリアルタイムで取得される情報に加えて、第2の周辺車両1b-2からリアルタイムで取得される情報も考慮して、入場待ち車列の最後尾の位置を推定する。そのため、実施の形態1では、例えば入場待ち車列に目的地が設定されていない第2の周辺車両1b-2が含まれていて、入場待ち車列が符号Leの位置まで延びている場合には、その最後尾の位置を符号Leの位置と的確に推定することができる。したがって、実施の形態1では、対象車両1aに対する入場待ち車列の最後尾への案内を従来よりも精度良く実施可能となる。
なお、実施の形態1では、車列推定部C5が入場待ち車列の最後尾の位置を推定した際、例えば図10に示すように、車列のラインが複数生成される場合も想定される(符号L1及びL2)。その場合、車列推定部C5は、例えば各ラインに含まれる第2の周辺車両1b-2について算出したみなし目的地の信頼度Sを足し合わせ、その合計値が大きい方のラインを入場待ち車列と推定するとともに、当該入場待ち車列の最後尾の位置を推定する。なお、上記のように、車列のラインが複数生成された場合に、いずれのラインを入場待ち車列と推定するかは、入場待ち車列の性質上、各ラインに含まれる第2の周辺車両1b-2についてのみなし目的地の信頼度Sの平均値に基づいて推定するのではなく、上記のように合計値(積算値)に基づいて推定するのが好ましい。
また、上記の説明では、サーバ2が走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5を備え、車両1が経路案内部(表示制御部B1、表示部B2、及び走行ルート演算部B6)を備える例を説明した。しかしながら、例えば対象車両1aが予め選定できるのであれば、サーバ2が備える上記周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5を対象車両1aに搭載し、対象車両1aが周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、車列推定部C5、及び経路案内部(表示部B2、表示制御部B1、及び走行ルート演算部B6)を備えるように構成してもよい。すなわち、上述した周辺車両1bの特定、みなし目的地判定、車列推定、及び経路案内の各処理を対象車両1a側で行うようにしてもよい。なお、この場合、対象車両1aは、上記各処理に際し、サーバ2の走行情報取得部C1により取得された第1走行情報及び第2走行情報をサーバ2から受信するようにしてもよい。また、この場合において、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、車列推定部C5、及び経路案内部(表示部B2、表示制御部B1、及び走行ルート演算部B6)により、経路案内装置を構成し、対象車両1aが当該経路案内装置を備えるように構成してもよい。
次に、図11を参照して、実施の形態1に係るサーバ2のハードウェア構成例を説明する。
サーバ2における走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、
みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5の各機能は、処理回路により実現される。処理回路は、図11Aに示すように、専用のハードウェアであってもよいし、図11Bに示すように、メモリ53に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、又はDSP(Digital Signal Processor)ともいう)52であってもよい。
処理回路が専用のハードウェアである場合、処理回路51は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、又はこれらを組み合わせたものが該当する。走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5の各部の機能それぞれを処理回路51で実現してもよいし、各部の機能をまとめて処理回路51で実現してもよい。
処理回路がCPU52の場合、走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5の機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア及びファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ53に格納される。処理回路は、メモリ53に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各部の機能を実現する。すなわち、サーバ2は、処理回路により実行されるときに、例えば図6に示した各ステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリを備える。また、これらのプログラムは、走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5の手順及び方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、メモリ53としては、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、又はDVD(Digital Versatile Disc)等が該当する。
なお、走行情報取得部C1、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5の各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェア又はファームウェアで実現するようにしてもよい。例えば、走行情報取得部C1については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、対象車両選定部C2、周辺車両特定部C3、みなし目的地判定部C4、及び車列推定部C5については処理回路がメモリ53に格納されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現することが可能である。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、経路案内システム100は、経路案内の対象となる対象車両1aを選定する対象車両選定部C2と、対象車両選定部C2により選定された対象車両1aの目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両1b-1と、目的地が設定されていない第2の周辺車両1b-2と、を特定する周辺車両特定部C3と、周辺車両特定部C3により特定された第2の周辺車両1b-2が、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部C4と、周辺車両特定部C3により特定された第1の周辺車両1b-1の位置を示す情報と、みなし目的地判定部C4により対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両1b-2の位置を示す情報とを用いて、対象車両1aの目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部C5と、対象車両1aの目的地を最終目標地点とし、車列推定部C5により推定された入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部B1,B2,B6と、を備えた。これにより、実施の形態1に係る経路案内システム100は、第1の周辺車両1b-1からリアルタイムで取得される情報に加えて、第2の周辺車両1b-2からリアルタイムで取得される情報も考慮して、入場待ち車列の最後尾の位置を推定することができ、対象車両1aに対する入場待ち車列の最後尾への案内を従来よりも精度良く実施可能となる。
また、周辺車両特定部C3が特定する第1の周辺車両1b-1及び第2の周辺車両1b-2は、所定時間あたりの平均走行速度が所定速度以下である。これにより、実施の形態1に係る経路案内システム100は、入場待ち車列に並んでいる可能性の高い第1の周辺車両1b-1及び第2の周辺車両1b-2を的確に特定することができる。
また、みなし目的地判定部C4は、第2の周辺車両1b-2が、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを、当該第2の周辺車両1b-2の出発地点から対象車両1aの目的地までの距離、当該第2の周辺車両1b-2による対象車両1aの目的地の駐車場の利用頻度を示す第1の利用頻度、及び、当該第2の周辺車両1b-2による対象車両1aの目的地の周辺にある駐車場の利用頻度を示す第2の利用頻度のうちの少なくとも1つに基づいて判定する。これにより、実施の形態1に係る経路案内システム100は、第2の周辺車両1b-2が、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを的確に判定することができる。
また、みなし目的地判定部C4は、上記距離に比例して大きくなる第1の係数Aを決定し、上記第1の利用頻度に比例して大きくなる第2の係数Bを決定し、上記第2の利用頻度に比例して小さくなる第3の係数Cを決定し、第1の係数A、第2の係数B、及び第3の係数Cの積で定められる信頼度Sが閾値以上である場合に、第2の周辺車両1b-2が対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定する。これにより、実施の形態1に係る経路案内システム100は、第2の周辺車両1b-2が、対象車両1aの目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを、信頼度Sに応じて的確に判定することができる。
また、みなし目的地判定部C4は、上記距離が所定値以上である場合、第1の係数Aを一定とし、上記第1の利用頻度が所定値以上である場合、第2の係数Bを一定とし、上記第2の利用頻度が所定値以上である場合、第3の係数Cを一定とする。これにより、実施の形態1に係る経路案内システム100は、信頼度Sを安定的に算出することができる。
また、車列推定部C5は、最後尾の位置の推定に際して複数の入場待ち車列が推定された場合、第2の周辺車両1b-2の信頼度Sの和を当該入場待ち車列ごとに算出し、算出した和が最も大きい入場待ち車列の最後尾の位置を推定結果とする。これにより、実施の形態1に係る経路案内システム100は、複数の入場待ち車列が推定された場合でも、入場待ち車列の最後尾の位置を適切に推定することができる。
また、実施の形態1によれば、経路案内装置は、自車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、自車両の目的地を目的地に設定している第1の周辺車両1b-1と、目的地が設定されていない第2の周辺車両1b-2と、を特定する周辺車両特定部C3と、周辺車両特定部C3により特定された第2の周辺車両1b-2が、自車両の目的地を目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部C4と、周辺車両特定部C3により特定された第1の周辺車両1b-1の位置を示す情報と、みなし目的地判定部C4により自車両の目的地を目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両1b-2の位置を示す情報とを用いて、自車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部C5と、自車両の目的地を最終目標地点とし、車列推定部C5により推定された入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部B1,B2,B6と、を備えた。これにより、実施の形態1に係る経路案内装置は、第1の周辺車両1b-1からリアルタイムで取得される情報に加えて、第2の周辺車両1b-2からリアルタイムで取得される情報も考慮して、入場待ち車列及びその最後尾の位置を推定することができ、自車両に対する入場待ち車列の最後尾への案内を従来よりも精度良く実施可能となる。
実施の形態2.
実施の形態1では、経路案内部B1,B2,B6が、対象車両1aの目的地を最終目標地点とし、車列推定部C5により推定された入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う例を説明した。実施の形態2では、経路案内部B1,B2,B6が、車列推定部C5により推定された入場待ち車列の最後尾の延長線上の位置を経由地として経路案内を行う例を説明する。
なお、実施の形態2における車両1の機能ブロックは、図3で示した実施の形態2における車両1の機能ブロックと同一である。
実施の形態2では、走行ルート演算部B6は、記憶部B9に記憶されている地図情報、方位情報取得部B4により取得される方位情報、自車位置特定部B8により特定される自車位置情報、及び情報演算制御部B12によりサーバ2から取得される車列情報に基づき、自車の目的地までの案内ルート(経路)を演算する。このとき、走行ルート演算部B6は、サーバ2から取得される車列情報に基づき、自車の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置の延長線上であって、当該最後尾の位置から所定距離だけ離れた位置を経由地に設定する。
例えば、実施の形態1において、図12に示すように、車列推定部C5により入場待ち車列の最後尾の位置Leが推定され、経路案内部B1,B2,B6が、この最後尾の位置Leを経由地として、符号V1に示す経路を案内したとする。
この場合、例えば対象車両1aが当該経由地に向けて走行中に入場待ち車列が延びてしまうと、対象車両1aは、経路V1で走行しても入場待ち車列の最後尾にスムーズに合流できなくなる場合がある。
また、このような場合に備え、対象車両1aは、実施の形態1で説明したように、経由地の更新を行うことが可能だが、仮にナビゲーション装置A2及び通信機器A4を搭載していない車両が入場待ち車列の最後尾に続いていた場合には、対象車両1aは当該車両の存在を把握することができず、結果として入場待ち車列の最後尾にスムーズに合流できなくなる場合がある。つまり、実施の形態1では、ナビゲーション装置A2及び通信機器A4を搭載していない車両の存在を考慮すると、入場待ち車列の真の最後尾の位置を推定できるとは限らない。
そこで、実施の形態2では、上記のように、経路案内部B1,B2,B6が、車列推定部C5により推定された入場待ち車列の最後尾の位置Leではなく、当該入場待ち車列の最後尾の位置Leの延長線上の位置Le´を経由地として経路案内を行う。
例えば、走行ルート演算部B6は、情報演算制御部B12から車列情報を取得すると、当該車列情報が示す入場待ち車列の最後尾の位置Leの延長線上であって、当該最後尾の位置Leから所定距離(例えば200m)だけ離れた位置Le´を経由地に設定し、この経由地を通過する経路V2を探索する。走行ルート演算部B6は、経由地設定後のルートを示す情報を表示制御部B1に出力する。
そして、表示制御部B1は、走行ルート演算部B6から出力された経由地設定後のルートを示す情報と、地図情報とに基づいて、自車の現在位置から上記経由地を経て目的地に至る経路を示す画面(経路案内画面)を生成する。表示制御部B1は、生成した経路案内画面を表示部B2に表示する。
これにより、対象車両1aは、入場待ち車列に対して真っ直ぐに(直進しながら)合流することができ、ドライバの利便性が向上する。
以上のように、実施の形態2によれば、経路案内部B1,B2,B6は、車列推定部C5により推定された入場待ち車列の最後尾の位置Leを経由地とする代わりに、当該入場待ち車列の最後尾の位置Leの延長線上の位置Le´を経由地として経路案内を行う。これにより、実施の形態2に係る経路案内システム100は、実施の形態1の効果に加え、実施の形態1よりも対象車両1aのドライバの利便性を向上させることができる。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限される
ことはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態
等に種々の変形及び置換を加えることができる。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
経路案内の対象となる対象車両を選定する対象車両選定部と、
前記対象車両選定部により選定された対象車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定する周辺車両特定部と、
前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部と、
前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記対象車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部と、
前記対象車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部と、
を備えた経路案内システム。
(付記2)
前記周辺車両特定部が特定する前記第1の周辺車両及び前記第2の周辺車両は、所定時間あたりの平均走行速度が所定速度以下である
ことを特徴とする付記1記載の経路案内システム。
(付記3)
前記みなし目的地判定部は、
前記第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを、
当該第2の周辺車両の出発地点から前記対象車両の目的地までの距離、当該第2の周辺車両による前記対象車両の目的地の駐車場の利用頻度を示す第1の利用頻度、及び、当該第2の周辺車両による前記対象車両の目的地の周辺にある駐車場の利用頻度を示す第2の利用頻度のうちの少なくとも1つに基づいて判定する
ことを特徴とする付記1又は付記2に記載の経路案内システム。
(付記4)
前記みなし目的地判定部は、
前記距離に比例して大きくなる第1の係数を決定し、
前記第1の利用頻度に比例して大きくなる第2の係数を決定し、
前記第2の利用頻度に比例して小さくなる第3の係数を決定し、
前記第1の係数、前記第2の係数、及び前記第3の係数の積で定められる信頼度が閾値以上である場合に、前記第2の周辺車両が前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定する
ことを特徴とする付記3記載の経路案内システム。
(付記5)
前記みなし目的地判定部は、
前記距離が所定値以上である場合、前記第1の係数を一定とし、
前記第1の利用頻度が所定値以上である場合、前記第2の係数を一定とし、
前記第2の利用頻度が所定値以上である場合、前記第3の係数を一定とする
ことを特徴とする付記4記載の経路案内システム。
(付記6)
前記車列推定部は、
前記最後尾の位置の推定に際して複数の前記入場待ち車列が推定された場合、前記第2の周辺車両の前記信頼度の和を当該入場待ち車列ごとに算出し、算出した和が最も大きい入場待ち車列の最後尾の位置を推定結果とする
ことを特徴とする付記4又は付記5に記載の経路案内システム。
(付記7)
前記経路案内部は、
前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地とする代わりに、当該入場待ち車列の最後尾の位置の延長線上の位置を経由地として経路案内を行う
ことを特徴とする付記1から付記6のうちのいずれか1項に記載の経路案内システム。
(付記8)
自車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記自車両の目的地を目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定する周辺車両特定部と、
前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記自車両の目的地を目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部と、
前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記自車両の目的地を目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記自車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部と、
前記自車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部と、
を備えた経路案内装置。
(付記9)
対象車両選定部が、経路案内の対象となる対象車両を選定するステップと、
周辺車両特定部が、前記対象車両選定部により選定された対象車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定するステップと、
みなし目的地判定部が、前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するステップと、
車列推定部が、前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記対象車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定するステップと、
経路案内部が、前記対象車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行うステップと、
を有する経路案内方法。
(付記10)
対象車両選定部が、経路案内の対象となる対象車両を選定するステップと、
周辺車両特定部が、前記対象車両選定部により選定された対象車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定するステップと、
みなし目的地判定部が、前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するステップと、
車列推定部が、前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記対象車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定するステップと、
経路案内部が、前記対象車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行うステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とする経路案内プログラム。
本開示は、入場待ち車列の最後尾への案内を従来よりも精度良く実施可能となり、経路案内システムに用いるのに適している。
1 車両、1a 対象車両、1b 周辺車両、1b-1 第1の周辺車両、1b-2 第2の周辺車両、2 サーバ、9 自車情報通知部、51 処理回路、52 CPU、53 メモリ、100 経路案内システム、A1 GNSS受信機、A2 ナビゲーション装置、A3 表示器、A4 通信機器、A5 方位センサ、A6 車速センサ、B1 表示制御部(経路案内部)、B10 自車情報通知部、B11 通信部、B12 情報演算制御部、B2 表示部(経路案内部)、B3 目的地情報取得部、B4 方位情報取得部、B5 車速情報取得部、B6 走行ルート演算部(経路案内部)、B7 GNSS受信部、B8 自車位置特定部、B9 記憶部、C1 走行情報取得部、C2 対象車両選定部、C3 周辺車両特定部、C4 目的地判定部、C5 車列推定部、C6 記憶部、L ライン、L1 ライン、L2 ライン、NW ネットワーク、S 信頼度、V1 経路、V2 経路。

Claims (10)

  1. 経路案内の対象となる対象車両を選定する対象車両選定部と、
    前記対象車両選定部により選定された対象車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定する周辺車両特定部と、
    前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部と、
    前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記対象車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部と、
    前記対象車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部と、
    を備えた経路案内システム。
  2. 前記周辺車両特定部が特定する前記第1の周辺車両及び前記第2の周辺車両は、所定時間あたりの平均走行速度が所定速度以下である
    ことを特徴とする請求項1記載の経路案内システム。
  3. 前記みなし目的地判定部は、
    前記第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを、
    当該第2の周辺車両の出発地点から前記対象車両の目的地までの距離、当該第2の周辺車両による前記対象車両の目的地の駐車場の利用頻度を示す第1の利用頻度、及び、当該第2の周辺車両による前記対象車両の目的地の周辺にある駐車場の利用頻度を示す第2の利用頻度のうちの少なくとも1つに基づいて判定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経路案内システム。
  4. 前記みなし目的地判定部は、
    前記距離に比例して大きくなる第1の係数を決定し、
    前記第1の利用頻度に比例して大きくなる第2の係数を決定し、
    前記第2の利用頻度に比例して小さくなる第3の係数を決定し、
    前記第1の係数、前記第2の係数、及び前記第3の係数の積で定められる信頼度が閾値以上である場合に、前記第2の周辺車両が前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定する
    ことを特徴とする請求項3記載の経路案内システム。
  5. 前記みなし目的地判定部は、
    前記距離が所定値以上である場合、前記第1の係数を一定とし、
    前記第1の利用頻度が所定値以上である場合、前記第2の係数を一定とし、
    前記第2の利用頻度が所定値以上である場合、前記第3の係数を一定とする
    ことを特徴とする請求項4記載の経路案内システム。
  6. 前記車列推定部は、
    前記最後尾の位置の推定に際して複数の前記入場待ち車列が推定された場合、前記第2の周辺車両の前記信頼度の和を当該入場待ち車列ごとに算出し、算出した和が最も大きい入場待ち車列の最後尾の位置を推定結果とする
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の経路案内システム。
  7. 前記経路案内部は、
    前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地とする代わりに、当該入場待ち車列の最後尾の位置の延長線上の位置を経由地として経路案内を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の経路案内システム。
  8. 自車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記自車両の目的地を目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定する周辺車両特定部と、
    前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記自車両の目的地を目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するみなし目的地判定部と、
    前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記自車両の目的地を目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記自車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定する車列推定部と、
    前記自車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行う経路案内部と、
    を備えた経路案内装置。
  9. 対象車両選定部が、経路案内の対象となる対象車両を選定するステップと、
    周辺車両特定部が、前記対象車両選定部により選定された対象車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定するステップと、
    みなし目的地判定部が、前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するステップと、
    車列推定部が、前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記対象車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定するステップと、
    経路案内部が、前記対象車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行うステップと、
    を有する経路案内方法。
  10. 対象車両選定部が、経路案内の対象となる対象車両を選定するステップと、
    周辺車両特定部が、前記対象車両選定部により選定された対象車両の目的地から所定の範囲内に存在する車両であって、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定している第1の周辺車両と、目的地が設定されていない第2の周辺車両と、を特定するステップと、
    みなし目的地判定部が、前記周辺車両特定部により特定された第2の周辺車両が、前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせるか否かを判定するステップと、
    車列推定部が、前記周辺車両特定部により特定された第1の周辺車両の位置を示す情報と、前記みなし目的地判定部により前記対象車両の目的地を自車の目的地に設定しているとみなせると判定された第2の周辺車両の位置を示す情報とを用いて、前記対象車両の目的地への入場を待つ入場待ち車列の最後尾の位置を推定するステップと、
    経路案内部が、前記対象車両の目的地を最終目標地点とし、前記車列推定部により推定された前記入場待ち車列の最後尾の位置を経由地として経路案内を行うステップと、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする経路案内プログラム。
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