JP2024006335A - キャリアテープの製造方法、管理システム、管理方法及び管理プログラム - Google Patents

キャリアテープの製造方法、管理システム、管理方法及び管理プログラム Download PDF

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Masayuki Imai
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Abstract

【課題】巻取リール単位で管理可能なキャリアテープの製造方法、管理システム、管理方法及び管理プログラムを提供する。
【解決手段】キャリアテープの製造方法であって、樹脂シートに送り孔と収納凹部とが成形されたキャリアテープを巻取リールに巻取る巻取工程S7と、キャリアテープを巻取った巻取リールごとに固有の識別番号を付与する識別番号付与工程S8と、を含むものである。また、識別番号をコンピュータの記憶部に記憶する記憶工程S11を含んでもよい。さらに、1又は複数の巻取リールを収納ケースに収納する収納工程S9を含み、収納ケースごとに固有の第2識別番号を付与する第2識別番号付与工程S10と、を含んでもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャリアテープの製造方法、管理システム、管理方法及び管理プログラムに関する。
部品を収納可能な収納凹部を有するキャリアテープは、成形後に巻取リール10に巻取られている(例えば、特許文献1参照)。その後、複数巻(例えば、2巻、3巻)をセットとして収納ケース20に収納した状態で出荷されている。この際、収納ケース20に管理番号(の識別手段22)を付与して、キャリアテープの品質管理及び生産管理を行っている(図8参照)。
特開2019-210019号公報
ここで、製品クレームがあった場合や成形装置に不具合が発生した場合に、抽出すべき対象のキャリアテープを囲い込む必要があるが、付与されている管理番号は、巻取リール10単位ではなく、収納ケース20単位であるため、抽出すべきキャリアテープ(巻取リール)の特定や選別が困難であった。すなわち、収納ケース20内の複数の巻取リール10に関して、1巻目や2巻目などを区別することができず、例えば、成形時刻ないし成形順序の特定や、同じ成形ラインで成形したものであったかなどを判別することができなかった。
そのため、不良品のキャリアテープを囲い込むことができたとしても、ある収納ケース20に同時に収納された複数の巻取リール10も廃棄することになり、歩留まりが悪かった。
そこで、本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、巻取リール単位で管理可能なキャリアテープの製造方法、管理システム、管理方法及び管理プログラムを提供することを目的とする。
(1)本発明に係る一つの態様は、キャリアテープの製造方法であって、樹脂シートに収納凹部と送り孔とが成形された前記キャリアテープを巻取リールに巻取る巻取工程と、前記キャリアテープを巻取った巻取リールごとに固有の識別番号を付与する識別番号付与工程と、を含むものである。
(2)上記(1)の態様において、前記識別番号をコンピュータの記憶部に記憶する記憶工程を含んでもよい。
(3)上記(1)又は(2)の態様において、1又は複数の巻取リールを収納ケースに収納する収納工程を含み、前記収納ケースごとに固有の第2識別番号を付与する第2識別番号付与工程と、を含んでもよい。
(4)本発明に係る別の一つの態様は、キャリアテープの管理システムであって、前記キャリアテープを巻取った巻取リールごとに付与された固有の識別番号を記憶する記憶部を備え、前記記憶部に記憶された識別番号に基づいて、前記キャリアテープを管理するものである。
(5)上記(4)の態様において、前記記憶部は、前記識別番号と、前記キャリアテープの品種、前記キャリアテープの現在地、前記キャリアテープの検査記録のうち少なくとも1つと、を紐付けて記憶してもよい。
(6)上記(4)又は(5)の態様において、前記記憶部に記憶された前記識別番号を含むデータテーブルを、前記キャリアテープの製造工程におけるワークフローを管理する生産管理システムに出力してもよい。
(7)本発明に係る別の一つの態様は、コンピュータを用いたキャリアテープの管理方法であって、前記キャリアテープを巻取る巻取リールごとに付与された固有の識別番号を記憶部に記憶する識別番号記憶工程を含むものである。
(8)本発明に係る別の一つの態様は、キャリアテープの管理プログラムであって、前記キャリアテープを巻取る巻取リールごとに付与された固有の識別番号を記憶する識別番号記憶機能を、コンピュータで実現させるものである。
本発明によれば、巻取リール単位で管理可能なキャリアテープの製造方法、管理システム、管理方法及び管理プログラムを提供することができる。
キャリアテープを示す斜視図である。 本発明に係る実施形態のキャリアテープの製造方法を示すフロー図である。 キャリアテープを巻取った巻取リールを示す斜視図である。 本発明に係る実施形態のキャリアテープの管理システムを示す概略図である。 作業日報の一例を示す説明図である。 不具合報告書の一例を示す説明図である。 実施形態のキャリアテープの管理概念を示す説明図である。 従来のキャリアテープの管理概念を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、本明細書の実施形態においては、全体を通じて、同一の部材には同一の符号を付している。
まず、キャリアテープ1について説明する。
図1は、キャリアテープ1を示す斜視図である。
キャリアテープ1は、部品を複数収納して、保管したり、搬送したり、基板に部品を実装する実装機に部品を円滑に供給したりするものである。例えば、部品として、電子部品や精密部品などが挙げられる。
このキャリアテープ1は、テープの長手方向(搬送方向)に沿って、送り孔2と、部品を収納可能な収納凹部3とを、それぞれ所定の間隔で複数有している。なお、送り孔2と収納凹部3との間は、スプロケットフランジと称され、また、収納凹部3を挟んで送り孔2と反対側の部分は、フリーフランジと称される。
送り孔2は、平面視において円形状であるが、送り孔2の形状・寸法や間隔は、実装機などの送り機構に合わせて形成される。なお、送り孔2は、テープの長手方向の二辺に沿って、収納凹部3の幅方向の左右両側に形成されることもある。
一方、収納凹部3は、略矩形状であるが、部品の形状に合わせて形成されるため、形状・寸法や間隔は適宜設計される。また、収納凹部3は、テープの長手方向に沿って所定のピッチP1で形成されており、このピッチP1は、収納凹部3の開口寸法にもよるが、例えば、15mm~50mm程度である。
また、本実施形態のキャリアテープ1では、収納凹部3の底面に、検査用の底孔5が形成されている。この底孔5は、0.2mmから2.5mm程度の直径を有している。なお、収納凹部3の底面が突出した台座として形成され、その座面に底孔5が形成されることもある。
そして、このキャリアテープ1は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アモルファスポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリプロピレンなどの合成樹脂、これらの樹脂にカーボンを練り込んで導電性を付与したもの、表面に導電コーティングを施したものなどの樹脂シートから成形されている。また、キャリアテープ1の幅Wは、特に限られず、4mm、8mm、12mm、16mm、24mm、32mm、44mm、56mmなどであってもよい。
なお、このようなキャリアテープ1は、収納凹部3に部品を収納した後、キャリアテープ1とカバーテープとが接着され、収納凹部3の開口が封止(シール)されて、包装体として形成される。
ここで、本発明に係る実施形態のキャリアテープ1の製造方法について説明する。
図2は、本発明に係る実施形態のキャリアテープ1の製造方法を示すフロー図である。図3は、キャリアテープ1を巻取った巻取リール10を示す斜視図である。
キャリアテープ1の成形工程S0は、予備加熱部による予備加熱工程S1と、成形部による収納凹部成形工程S2と、間欠搬送部による間欠搬送工程S3と、位置決め部による位置決め工程S4と、打抜部による送り孔打抜工程S5と、追加的に、穿孔部による底孔穿孔工程S6と、を含んでいる。
予備加熱工程S1は、成形用の樹脂シートを予備加熱し、軟化させた状態で、次の収納凹部成形工程S2に樹脂シートを案内する。
収納凹部成形工程S2は、案内された樹脂シートに収納凹部3を成形する。
間欠搬送工程S3は、樹脂シートを搬送方向に沿って、予備加熱工程S1、収納凹部成形工程S2、送り孔打抜工程S5へと順次間欠搬送ピッチで搬送する。
位置決め工程S4は、収納凹部3を用いて位置決めを行う。
送り孔打抜工程S5は、樹脂シートに収納凹部3の側方に送り孔2を打抜く。
底孔穿孔工程S6は、収納凹部3の底面の中央に底孔5を打抜く。なお、底孔穿孔工程S6は、送り孔打抜工程S5の打抜部で同時に行っても、別のタイミングで穿孔部において行ってもよい。
そして、このような成形工程S0としての各工程S1~S6を経て、送り孔2及び収納凹部3を有するキャリアテープ1が形成され、巻取工程S7において、キャリアテープ1を巻取リール10に巻取る。
図3は、キャリアテープ1を巻取った巻取リール10を示す斜視図である。
巻取リール10は、中心のコア部(図示なし)と、コア部の両端に設けられたフランジ11とから構成されており、キャリアテープ1をスパイラル巻で巻取るようになっているが、レコード巻きで巻取る場合もある。
その後、本実施形態では、巻取リール10に、固有の情報である識別番号(シリアル番号、リールコード)を付与する識別番号付与工程S8を行う。ただし、この識別番号付与工程S8は、キャリアテープ1の成形装置に巻取リール10を装着する前に行ってもよい。
巻取リール10に付与する識別番号は、数字である必要はなく、その他の文字、記号及びこれらの組み合せなどであってもよい。また、識別番号は、作業者が文字として認識できる必要もなく、識別番号を変換したバーコードや二次元コードなど読取機で読取可能な識別子であってもよい。あるいは、識別番号は、RF-IDやICタグなど、接触又は非接触の通信によって読込機に読込可能な情報記憶媒体に記憶させてもよい。
ここで、識別番号の付与方法は、文字などの場合、巻取リール10のフランジ11に直接印刷してもよく、あるいは、印刷されたラベル(シール)を識別手段12として貼付してもよい。なお、識別番号が情報記憶媒体に記憶されている場合は、情報記憶媒体を識別手段12として巻取リール10に貼付又は埋込むとよい。
さらに、その後、本実施形態では、収納工程S9において、キャリアテープ1を巻き取った1又は複数の巻取リール10を収納ケース20に収納する。
そして、収納ケース20ごとに固有の情報である第2識別番号(シリアル番号、ケースコード)を付与する第2識別番号付与工程S10を行う。ただし、この第2識別番号付与工程S10は、収納ケース20に巻取リール10を収納する前に行ってもよい。
収納ケース20に付与する第2識別番号は、巻取リール10に付与する識別番号と同様に、数字、文字、記号及びこれらの組み合せであってもよく、また、バーコードや二次元コードなどの識別子であってもよく、さらに、RF-IDやICタグなどの情報記憶媒体に記憶させたものであってもよい。
そして、第2識別番号の付与方法も、巻取リール10と同様に、直接印刷してもよく、あるいは、印刷されたラベルを第2識別手段22として貼付してもよい。なお、第2識別番号が情報記憶媒体に記憶されている場合は、情報記憶媒体を第2識別手段22として収納ケース20に貼付又は埋込むとよい。
このようにして、キャリアテープ1(巻取リール10及び収納ケース20)の出荷準備を行う。なお、複数の収納ケース20をパレット上に梱包したり、複数のパレットをコンテナに収容したりすることもある。この場合、パレットごとやコンテナごとに第3及び第4の識別番号を同様に付与してもよい。
成形装置の作業者は、キャリアテープ1の製造作業を終えると、作業日報(紙面又は電子データ)を作成し、管理システム100又は生産管理システム200に記憶させるとよい。なお、紙面で作成した場合は、画像又は文字認識可能な電子データ化しておくことになる。
図5は、作業日報の一例を示す説明図である。
作業日報は、作業者名、製造日時(時刻)、製造工場名、製造ライン番号、成形金型名(金型コード)、製品名(製品コード)、材料名(材料コード)、リール名(リールコード)、製造条件、巻取条件、製品出来高、ロット番号、不良記録などを含むとよい。なお、ある製品(名)について同じ組み合せとなる場合、複数の項目(例えば、製品名、成形金型名、材料名など)を、1つの短縮記号化し、記載の簡略化やデータ容量の削減を行ってもよい。
また、作業者は、巻取リール10に付与された識別番号及び収納ケース20に付与された第2識別番号を、後述する管理システム100に入力し、管理システム100は、これらを記憶工程S11において記憶することになる。
ところで、巻取リール10に巻取られたキャリアテープ1のうち一部は、サンプルとして抜き取られ、寸法測定や外観検査などの品質管理用に保管・利用される。なお、サンプルは、巻取リール10に付与された識別番号と同じ番号で管理されることになる。
寸法測定は、例えば、図1における、収納凹部3の長さA0、幅B0、深さK0や、送り孔2の直径D0、キャリアテープ1の端面から送り孔2の中心までの距離E1、送り孔2の中心から収納凹部3の中心までの幅方向の距離F、隣り合う収納凹部3のピッチP1、送り孔2の中心から収納凹部3の中心までの長手方向の距離P2、キャリアテープ1の幅W、厚みtなどを測定するとよい。その後、寸法測定の結果を、寸法測定票に記入したり、データ入力を行ったりするとよい。
一方、外観検査は、収納凹部3の形状(潰れ)や傷発生などを目視観察し、製品の良否判定などを行うとよい。その後、外観検査の結果を、外観検査票に記入したり、写真撮影などを行い、画像データとして記録したりするとよい。なお、これらの寸法測定データ及び外観検査データは、CSVファイルやJPEGなど汎用データ形式で管理システム100又は生産管理システム200に記憶させるとよい。
つぎに、キャリアテープ1の品質管理を行う管理システム100について説明する。
図4は、本発明に係る実施形態のキャリアテープ1の管理システム100を示す概略図である。
管理システム100は、コンピュータ(デクトップPC、携帯端末、クラウドPC)などで構成されるものであり、演算部110と、記憶部120と、通信部130、表示部140、入力部150と、出力部160と、を備えている。
記憶部120は、SSDやHDDなどで構成され、コンピュータ(演算部110)を管理システム100として機能させる管理プログラムやその他のソフトウェア、アプリケーションなどと、画像データや映像データなど各種データ、テーブル、データベースなどと、を記憶している。
通信部130は、管理システム100と他のパソコンと有線又は無線でデータ通信可能にするものである。本実施形態では、管理システム100は、製造工場における上位の生産管理システム200やキャリアテープ1の複数の成形装置の制御部300などと、通信部130を介して接続可能になっている。
表示部140は、モニタなどで構成され、各種アプリケーションで実行される操作画面などを表示可能にするものである。
入力部150は、マウスやキーボードなどで構成され、各種アプリケーション上で、文字、数字などを入力可能にするものであり、データベースなどへのデータ入力にも使用される。
出力部160は、プリンタやラベルプリンタなどで構成され、各種アプリケーション上で操作画面、文書データ、画像データ、データベース(の一覧表)などを、用紙に印刷可能にするものである。ただし、出力部160として、USBメモリやCD-ROMなどの持ち運び(携帯)可能なデータ記憶媒体に記録(コピー)することもある。
管理システム100は、記憶部120に記憶したデータ、テーブル、データベースなどを、生産管理システム200のような外部の装置に、通信部130を介して出力したり、CD-ROM、USBメモリなどの持ち運び可能な記憶媒体に記録(コピー)して出力したりすることができる。
記憶部120に記憶されるデータベースは、例えば、識別番号(及び第2識別番号)と、キャリアテープ1の品種や長さ、客先、製造日時(時刻)、製造ライン番号、製造条件、作業者名など作業日報に記入されたものやその他キャリアテープ1に関する種々の項目を含んでいる。
そして、演算部110は、このデータベースから、作業者の入力指示に従って一部の項目を取り出したり、新たな項目と組み合わせたりして、新たなテーブル(データベース)を生成し(あるいは、更新し)、記憶部120に記憶することもできる。このようなテーブルとしては、例えば、識別番号と第2識別番号とを紐付けたテーブル、識別番号とキャリアテープ1の品種とを紐付けたテーブル、識別番号と現在地(例えば、出荷倉庫の棚番号、収納ケース20、パレット、コンテナなどの識別番号、トラック車両番号、客先入庫済み、検査工程中など)とを紐付けたテーブル、識別番号と検査記録とを紐付けたテーブルなどを挙げることができる。
また、識別番号と検査記録とを紐付けたテーブルを生成する際、さらに、検査時に撮影した画像データや映像データと作業日報(日誌)とをリンクさせるために、ファイル名やファイルアドレスをテーブル項目に追加したテーブルとしてもよい。
これらのテーブルやデータベースなどは、アプリケーションを介して表として出力部160で印刷可能であり、また、CSVファイルなどの汎用データ形式で記憶部120に記憶可能であり、通信部130を介してデータ転送も可能である。
さらに、出力部160は、記憶手段120に記憶された識別番号及び第2識別番号を、巻取リール10や収納ケース20に貼付する識別手段12及び第2識別手段22としてラベル印刷してもよい。
そして、キャリアテープ1の管理システム100を、工場全体を管理する生産管理システム200と連携させることもできる。つまり、生産管理システム200によって、キャリアテープ1の各製造工程S0~S11を含めてワークフローとして管理させることができる。この際、管理システム100から巻取リール10の識別番号を含むデータ(データベース)を生産管理システム200に出力しておくとよい。
例えば、客先からの注文により、出荷前の巻取リール10や収納ケース20に対して、ラップ巻の梱包作業の指示があった場合など、その梱包作業が完了したかどうか記録し、製品の生産進捗状況を各工程で把握できるようにすることができる。
最後に、管理システム100を用いたキャリアテープ1の管理概念について説明する。
図6は、不具合報告書の一例を示す説明図である。図7は、実施形態のキャリアテープ1の管理概念を示す説明図である。図8は、従来のキャリアテープ1の管理概念を示す説明図である。なお、図7及び8において、斜線網掛けは、不具合品として抽出可能な管理単位を示す。
キャリアテープ1の製造工程において、不具合が発生すると、不具合報告書を作成することになる。この不具合報告書は、発生日時、発生場所、ロット番号、不具合(問題)内容、原因、対策(案)、不具合発生量、作業者名などを含むとよい。なお、この不具合報告書もデータとして、管理システム100又は生産管理システム200に記憶させるとよい。
そして、管理システム100又は生産管理システム200において、不具合対象のロット番号から、同一ロット番号のキャリアテープ1が存在しないか検索・抽出し、存在する場合には、その1又は複数個を特定することになる。
しかしながら、従来のキャリアテープ1の管理方法では、1又は複数の巻取リール10を収納した収納ケース20ごとに第2識別番号を付与することで行っていたため(ロット番号と収納ケース20の第2識別番号とが紐付けられていた。)、不具合が発生した場合、囲い込み対象となるキャリアテープ1を、収納ケース20単位でしか特定することができなかった。そのため、収納ケース20内のすべてのキャリアテープ1を、抽出して廃棄などの処分を行う必要があった。
一方、本実施形態のキャリアテープ1の管理方法では、巻取リール10ごとに識別番号を付与することで行っているため(ロット番号と巻取リール10の識別番号とが紐付けられている。)、不具合が発生した場合、囲い込み対象となる巻取リール10(つまり、キャリアテープ1)を直接特定することができる。
ただし、不具合の発生状況によっては、囲い込み対象となる巻取リール10は1つであるとは限らず、複数の収納ケース20に股がって収納されている場合もあるが、その場合でも、特定の収納ケース20内の巻取リール10を特定することができる。
また、管理システム100によって、巻取リール10の識別番号と、寸法測定データ(CSVファイル)及び外観検査データとが紐付けられているため、過去の膨大な生産履歴から、特定すべきキャリアテープ1の寸法測定データ及び外観検査データを容易に入手することができる。そのため、不具合対策の工数の削減につながる。
なお、上記の特定方法は、管理システム100(の画面)上でのものであり、実際の巻取リール10の抽出(選定)作業は、より上位の出荷形態である収納ケース20を特定してから、収納ケース20内の巻取リール10を特定することになる。したがって、出荷形態に応じて、第2~第4識別番号などを適宜付与しておくことが、キャリアテープ1の現在地などを早期に特定するために望ましいといえる。
このように、キャリアテープ1の製造方法の一部の工程や、キャリアテープ1の管理方法の各工程は、管理プログラムの各ステップとして構成し、コンピュータ(の演算部110)で機能を実現させるようにするとよい。
以上説明したとおり、本発明に係る実施形態のキャリアテープ1の製造方法は、樹脂シートに送り孔2と収納凹部3とが成形されたキャリアテープ1を巻取リール10に巻取る巻取工程S7と、キャリアテープ1を巻取った巻取リール10ごとに固有の識別番号を付与する識別番号付与工程S8と、を含むものである。これにより、キャリアテープ1を巻取リール10ごとに識別して管理することができる。そのため、従来の収納ケース20単位での管理方法では、識別できなかった製造順なども把握できるようになり、また、製品クレームなどによって、遡り追跡(トレーサビリティ)を行う際にも、巻取リール10単位で囲い込みを行うことができる。
実施形態のキャリアテープ1の製造方法は、識別番号をコンピュータの記憶部120に記憶する記憶工程S11を含む。これにより、コンピュータにより、キャリアテープ1を管理することができる。
実施形態のキャリアテープ1の製造方法は、1又は複数の巻取リール10を収納ケース20に収納する収納工程S9を含み、収納ケースごとに固有の識別番号を付与する第2識別番号付与工程S10と、を含む。これにより、キャリアテープ1を巻取リール10ごとに管理するとともに、1又は複数の巻取リール10を収納した収納ケース20ごとに管理することができる。そのため、キャリアテープ1をより上位の出荷形態から特定することができる。
本発明に係る実施形態のキャリアテープ1の管理システム100は、キャリアテープ1を巻取った巻取リール10ごとに付与された固有の識別番号を記憶する記憶部120を備え、記憶部120に記憶された識別番号に基づいて、キャリアテープ1を管理する。
本発明に係る実施形態のキャリアテープ1の管理方法は、キャリアテープ1を巻取る巻取リール10ごとに付与された固有の識別番号をコンピュータの記憶部120に記憶する記憶工程S11を含む。
本発明に係る実施形態のキャリアテープ1の管理プログラムは、キャリアテープ1を巻取る巻取リール10ごとに付与された固有の識別番号を記憶する記憶機能を、コンピュータで実現させる。
これにより、コンピュータにより、キャリアテープ1を巻取リール10ごとに識別して管理することができる。
実施形態の記憶部120は、識別番号と、キャリアテープ1の品種、キャリアテープ1の現在地、キャリアテープ1の検査記録のうち少なくとも1つと、を紐付けて記憶する。これにより、キャリアテープ1と各種情報との紐付けによって、情報の確認や収集を容易にすることができる。
実施形態の管理システム100は、記憶部120に記憶された識別番号を含むデータテーブルを、キャリアテープ1の製造工程におけるワークフローを管理する生産管理システム200に出力する。これにより、キャリアテープ1を製造する各製造工程S0~S11において、作業者、時刻、場所などの情報と巻取リール10の識別番号とを紐付けることで、進捗管理を行うことができる。また、キャリアテープ1ごとのワークフローを設定することで、そのワークフローに沿って製造されているかを確認・検証できるようになる。例えば、ワークフローの一部の工程が飛ばされているような場合、アラートとして注意喚起し、客先へ注文と異なる製品や不良品及び異常品の流出を未然に防止することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 キャリアテープ、2 送り孔、3 収納凹部、5 底孔
10 巻取リール、11 フランジ、12 識別手段
20 収納ケース、22 第2識別手段
100 管理システム、110 演算部、120 記憶部、130 通信部、140、表示部、150 入力部、160 出力部
200 生産管理システム
300 制御部

Claims (8)

  1. キャリアテープの製造方法であって、
    樹脂シートに収納凹部と送り孔とが成形された前記キャリアテープを巻取リールに巻取る巻取工程と、
    前記キャリアテープを巻取った巻取リールごとに固有の識別番号を付与する識別番号付与工程と、を含む、
    ことを特徴とするキャリアテープの製造方法。
  2. 前記識別番号をコンピュータの記憶部に記憶する記憶工程を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のキャリアテープの製造方法。
  3. 1又は複数の巻取リールを収納ケースに収納する収納工程を含み、
    前記収納ケースごとに固有の第2識別番号を付与する第2識別番号付与工程と、を含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリアテープの製造方法。
  4. キャリアテープの管理システムであって、
    前記キャリアテープを巻取った巻取リールごとに付与された固有の識別番号を記憶する記憶部を備え、
    前記記憶部に記憶された識別番号に基づいて、前記キャリアテープを管理する、
    ことを特徴とするキャリアテープの管理システム。
  5. 前記記憶部は、前記識別番号と、前記キャリアテープの品種、前記キャリアテープの現在地、前記キャリアテープの検査記録のうち少なくとも1つと、を紐付けて記憶する、
    ことを特徴とする請求項4に記載のキャリアテープの管理システム。
  6. 前記記憶部に記憶された前記識別番号を含むデータテーブルを、前記キャリアテープの製造工程におけるワークフローを管理する生産管理システムに出力する、
    ことを特徴とする請求項4又は5に記載のキャリアテープの管理システム。
  7. コンピュータを用いたキャリアテープの管理方法であって、
    前記キャリアテープを巻取る巻取リールごとに付与された固有の識別番号を記憶部に記憶する識別番号記憶工程を含む、
    ことを特徴とするキャリアテープの管理方法。
  8. キャリアテープの管理プログラムであって、
    前記キャリアテープを巻取る巻取リールごとに付与された固有の識別番号を記憶する識別番号記憶機能を、コンピュータで実現させる、
    ことを特徴とするキャリアテープの管理プログラム。
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