JP2024006137A - 管継手 - Google Patents

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Yuito Komaru
龍之介 田中
Ryunosuke Tanaka
圭太 小田
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    • F16L21/04Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings in which sealing rings are compressed by axially-movable members
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Abstract

【課題】受口の軽量化を図ることが可能な管継手を提供する。【解決手段】一方の管2の挿し口3が他方の管4の受口5に挿入され、受口5の内周に形成されたロックリング収容溝7にロックリング8が収容され、挿し口3の外周に形成された挿し口係合部10がロックリング8に係合することによって挿し口3の離脱を防止する管継手1であって、受口5は、内周に、奥端側から開口端部に向かって拡径する内側テーパー面30を有し、内側テーパー面30はロックリング収容溝7と受口5の奥端部26との間に形成され、内側テーパー面30に、管径方向内向きに突出する屈曲角度制限突部34が設けられ、屈曲角度制限突部34は一方の管2が他方の管4に対して許容角度を超えて屈曲することを阻止する。【選択図】図1

Description

本発明は、挿し口が受口から離脱することを防止する離脱防止機能付きの管継手に関する。
従来、この種の管継手としては、例えば図18に示すように、一方の管201の挿し口202が他方の管203の受口204に挿入された管継手205が知られている。受口204の内周にはロックリング収容溝206が形成され、ロックリング収容溝206にロックリング207が収容されている。挿し口202の外周には挿し口突部208が形成され、挿し口突部208が挿し口202の離脱方向209において受口204の奥側からロックリング207に係合することにより、挿し口202が受口204から離脱することを防止することができる。
受口204の内周と挿し口202の外周との間をシールするシール部材210が受口204の開口端面211から受口204の内周と挿し口202の外周との間に挿入されている。また、シール部材210を押し込む押輪212がボルト213およびナット214を介して受口204に連結されている。
管201,203は例えば遠心鋳造法によって鋳造されるダクタイル鉄管であり、遠心鋳造時に、遠心鋳造用の金型から管201,203を引き抜くため、受口204は、外周に、受口204の奥端面215から開口端面211に向かって次第に拡径する外側テーパー面216を有している。
また、受口204は内周に内側ストレート面217を有しており、内側ストレート面217は、管軸方向218におけるロックリング収容溝206と受口204の奥端面215との間で、他方の管203の管軸心に対して平行である。これにより、受口204の内径dはロックリング収容溝206と受口204の奥端面215との間において一定となる。
尚、上記のような管継手205は例えば下記特許文献1に記載されている。
特開2022-74980
しかしながら上記の従来形式では、受口204の管厚Tは受口204の奥端面215からロックリング収容溝206に近付くほど増大するため、受口204の重量が増え、これによって管全体の重量も増えてしまうといった問題がある。
本発明は、受口の軽量化を図ることが可能な管継手を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、一方の管の挿し口が他方の管の受口に挿入され、
受口の内周にロックリング収容溝が形成され、
ロックリング収容溝にロックリングが収容され、
挿し口の外周に挿し口係合部が形成され、
挿し口係合部が挿し口の離脱方向において受口奥側からロックリングに係合することにより、挿し口が受口から離脱することを防止する離脱防止機能付きの管継手であって、
受口は、内周に、受口の奥端側から受口の開口端部に向かって拡径する内側テーパー面を有し、
内側テーパー面は受口のロックリング収容溝と奥端部との間に形成され、
内側テーパー面に、内側テーパー面から管径方向内向きに突出する屈曲角度制限突部が設けられ、
屈曲角度制限突部は一方の管が他方の管に対して許容角度を超えて屈曲するのを阻止するものである。
これによると、受口は、内周に、受口の奥端側から受口の開口端部に向かって拡径する内側テーパー面を有するため、内側ストレート面を有する場合と比べて、受口の管厚がロックリング収容溝と受口の奥端部との間において薄くなる。これにより、受口の軽量化を図ることができる。
また、受口の内側テーパー面によって、受口に対する挿し口の屈曲角度が増大し、一方の管と他方の管との屈曲性能が向上する。これにより、地震発生時の揺れに応じて一方の管と他方の管とが十分に屈曲することで、管の破損を防ぐことができる。
また、挿し口が受口の屈曲角度制限突部に当接することにより、受口に対する挿し口の屈曲角度が許容角度以下に制限されるため、挿し口が受口に対して過大に屈曲するのを防止することができ、挿し口と受口との間から漏水が発生するのを防ぐことができる。
本第2発明における管継手は、受口は、外周に、受口の奥端側から受口の開口端部に向かって拡径する外側テーパー面を有しているものである。
これによると、受口の管厚をロックリング収容溝と受口の奥端部との間においてほぼ均一にすることができる。
本第3発明における管継手は、挿し口と受口との管軸方向における相対的な移動を制限するためのスペーサが挿し口の先端部と受口の奥端部との間に設けられ、
屈曲角度制限突部の内径と同じ大きさの内径を有する当接面が、屈曲角度制限突部よりも受口の奥側において、受口の内側テーパー面と奥端部との間に形成され、
スペーサは、屈曲角度制限突部の内周面に当接する第1心出し用当接部と、当接面に当接する第2心出し用当接部とを有しているものである。
これによると、挿し口の先端部と受口の奥端部との間にスペーサを設けることにより、挿し口と受口との管軸方向における相対的な移動が制限される。このため、管路に対して不平均力が働く部分では、管継手は動かないように拘束され、挿し口と受口との間の伸縮機能および挿し口と受口との屈曲機能が規制される。これにより、管路が不平均力の作用する方向へ伸縮又は屈曲して管継手のシール性に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
また、スペーサを受口の内部に設ける際、スペーサの第1心出し用当接部が屈曲角度制限突部の内周面に当接するとともに、第2心出し用当接部が当接面に当接するため、スペーサの取付位置が管径方向にずれることはなく、受口に対するスペーサの心出し作業を容易にし得る。
本第4発明における管継手は、スペーサは、挿し口の先端部と受口の奥端部との間に配置される筒状のスペーサ本体を有するとともに、管周方向において複数の円弧状の分割片に分割され、
管周方向において隣接する分割片の端部同士が接続され、
第1心出し用当接部と第2心出し用当接部とは管軸方向におけるスペーサ本体の両端部に設けられ、
管軸方向における第1心出し用当接部と第2心出し用当接部との間で且つ管径方向におけるスペーサ本体の外周面と内側テーパー面との間に空間が形成され、
管径方向におけるスペーサ本体の外周面と内側テーパー面との間隔が受口の開口端部寄りほど拡大するものである。
これによると、受口の内部に複数の分割片をセットしてスペーサを組み立てる際、スペーサ本体の外周面と内側テーパー面との間に空間が形成されるため、作業者の手がスペーサ本体の外周面と内側テーパー面との間に挟まれる心配はなく、スペーサの組立作業の安全性および作業性が向上する。
以上のように本発明によると、受口は、内周に、受口の奥端側から受口の開口端部に向かって拡径する内側テーパー面を有するため、内側ストレート面を有する場合と比べて、受口の管厚がロックリング収容溝と受口の奥端部との間において薄くなる。これにより、受口の軽量化を図ることができ、管全体が軽量化される。
本発明の第1の実施の形態における管継手の断面図であり、挿し口が正規の挿入量で受口に挿入され且つ受口に対して屈曲していないときの様子を示す。 同、第1の実施の形態における管継手の断面図であり、挿し口が正規の挿入量で受口に挿入され且つ受口に対して屈曲しているときの様子を示す。 図2の管継手の一部拡大断面図である。 本発明に対する第1の参考例における管継手の断面図であり、挿し口が正規の挿入量で受口に挿入され且つ受口に対して屈曲しているときの様子を示す。 図4の管継手の一部拡大断面図である。 本発明に対する第2の参考例における管継手の断面図であり、挿し口が正規の挿入量で受口に挿入され且つ受口に対して屈曲しているときの様子を示す。 同、第1の実施の形態における管継手の断面図であり、挿し口が正規の挿入量よりも多い挿入量で受口に挿入され且つ受口に対して屈曲しているときの様子を示す。 図7の管継手の一部拡大断面図である。 本発明に対する第3の参考例における管継手の断面図であり、挿し口が正規の挿入量よりも多い挿入量で受口に挿入され且つ受口に対して屈曲しているときの様子を示す。 図9の管継手の一部拡大断面図である。 同、第1の実施の形態における管継手の断面図であり、挿し口が離脱方向に移動して挿し口突部がロックリングに係合した状態で挿し口が受口に対して屈曲しているときの様子を示す。 本発明の第2の実施の形態における管継手を備えた管路の図である。 同、第2の実施の形態における管継手の断面図である。 同、管継手に備えられたスペーサの正面図である。 同、スペーサを組み立てるときの手順を示す図である。 同、スペーサを組み立てるときの手順を示す図である。 同、スペーサを組み立てるときの手順を示す図である。 従来の管継手の断面図である。
以下、本発明における実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、図1に示すように、1は離脱防止機能付きの管継手であり、一方の管2の挿し口3が他方の管4の受口5に挿入されている。これら管2,4には例えばダクタイル鉄管等が使用されており、遠心鋳造法によって製造されている。
受口5の内周面にはロックリング収容溝7が全周にわたり形成されている。ロックリング収容溝7にはロックリング8が収容されている。ロックリング8は一箇所が切断された一つ割構造のリングである。
挿し口3の外周には挿し口突部10(挿し口係合部の一例)が全周にわたり形成されている。挿し口突部10は挿し口3の先端から離脱方向6に所定長さだけ後退した箇所に設けられている。挿し口突部10が挿し口3の離脱方向6において受口奥側からロックリング8に係合することにより、挿し口3が受口5から離脱するのを防止できる。
ロックリング8よりも受口5の開口端側において、管径方向12に圧縮されて挿し口3の外周面と受口5の内周面との間をシールするシールリング13が設けられている。シールリング13はゴム製のリング(ゴム輪)である。
受口5の開口端部には、シールリング13を受口奥側へ押し込む押輪15が設けられている。押輪15は、シールリング13の挿入方向16において受口5の開口端面17に当接する当接部18を有しており、複数のボルト20およびナット21によって受口5の開口端部に連結されている。
管軸方向23におけるロックリング8とシールリング13との間には、バックアップリング24が備えられている。バックアップリング24は管径方向12における挿し口3の外周面と受口5の内周面との間隔を所定の大きさに保つためのリングである。
受口5は、外周に、受口5の奥端面26(奥端部の一例)から受口5の開口端部に向かって拡径する外側テーパー面29を有しているとともに、内周に、受口5の奥端面26から受口5の開口端部に向かって拡径する内側テーパー面30を有している。
尚、受口5に外側テーパー面29を形成することにより、遠心鋳造時に、遠心鋳造用の金型から管4を引き抜く際、受口5側から引き抜くことができる。
内側テーパー面30は、ロックリング収容溝7を構成する溝奥壁部32と受口5の奥端面26との間に形成されている。外側テーパー面29と内側テーパー面30とは、同じ角度で傾斜しており、互いに平行である。
内側テーパー面30には、内側テーパー面30から管径方向12における内向きに突出する屈曲角度制限突部34が全周にわたり形成されている。屈曲角度制限突部34は一方の管2が他方の管4に対して最大許容角度(例えば7°)を超えて屈曲することを阻止するものである。
屈曲角度制限突部34の内周面34aは、他方の管4の管軸心4aに対して平行であり、管軸方向23において真直ぐに形成されたストレート面である。
また、屈曲角度制限突部34の内径d1と同じ大きさの内径d2を有する当接面36が、屈曲角度制限突部34よりも受口5の奥側において、内側テーパー面30と受口5の奥端面26との間に全周にわたり形成されている。当接面36は、他方の管4の管軸心4aに対して平行であり、管軸方向23において真直ぐに形成されたストレート面である。
挿し口3は正規の挿入量で受口5に挿入されており、この場合、管軸方向23において挿し口突部10が受口5の屈曲角度制限突部34とほぼ同じ位置になる。
以下に、上記構成における作用を説明する。
受口5の外側テーパー面29と内側テーパー面30とは同じ角度で傾斜しており互いに平行であるため、ロックリング収容溝7と受口5の奥端面26との間において受口5の管厚Tがほぼ均一になり、受口5が内側ストレート面(図18の内側ストレート面217参照)を有する場合と比べて、管厚Tがロックリング収容溝7と受口5の奥端面26との間において薄くなる。これにより、受口5の軽量化を図ることができ、管全体が軽量化される。
また、挿し口3が受口5に挿入されている状態で受口5に対して屈曲した際、受口5は内側テーパー面30を有しているため、受口5に対する挿し口3の屈曲角度αが増大し、一方の管2と他方の管4との屈曲性能が向上する。これにより、地震発生時の揺れに応じて一方の管2と他方の管4とが十分に屈曲することで、管2,4の破損を防ぐことができる。
尚、図2,図3は、挿し口3が正規の挿入量で受口5に挿入されて屈曲した状態を示しており、この場合、挿し口3の先端部の外周面が屈曲角度制限突部34の内周面34aに当接することで、上記屈曲角度αは最大許容角度以下に制限され、挿し口3が受口5に対して過大に屈曲するのを防止することができ、これにより、シールリング13のシール機能が十分に保たれ、挿し口3の外周面と受口5の内周面との間から漏水が発生するのを防ぐことができる。
これに対し、第1の参考例として、図4,図5に示す管継手101の受口5は、内周に、内側テーパー面30を有しておらず、他方の管4の管軸心4aに対して平行な内側ストレート面102を有している。
これによると、挿し口3が正規の挿入量で受口5に挿入されている状態で、挿し口3が受口5に対して屈曲した際、挿し口突部10が受口5の内側ストレート面102に当接するため、受口5に対する挿し口3の屈曲角度α1が上記図2に示した管継手1の屈曲角度αよりも小さくなる。これにより、第1の参考例の管継手101は、上記図2に示した管継手1と比べて、一方の管2と他方の管4との屈曲性能が劣る。
また、第2の参考例として、図6に示す管継手111の受口5は内側テーパー面30を有しているが、屈曲角度制限突部34が形成されていない。
これによると、挿し口3が正規の挿入量で受口5に挿入されている状態で、挿し口3が受口5に対して屈曲した際、挿し口3の先端部の外周面が内側テーパー面30に当接するため、受口5に対する挿し口3の屈曲角度α2が上記図2に示した管継手1の屈曲角度αよりも大きくなって最大許容角度を超えてしまうことがある。これにより、第2の参考例の管継手111は、挿し口3が受口5に対して過大に屈曲し、シールリング13のシール機能が低下して、挿し口3の外周面と受口5の内周面との間から漏水が発生する虞がある。
さらに、第1の実施の形態における図2,図3では、挿し口3が正規の挿入量で受口5に挿入されている状態で、挿し口3が受口5に対して屈曲した様子を示したが、第1の実施の形態における図7,図8では、挿し口3が正規の挿入量よりも多い挿入量で受口5に挿入されている状態で、挿し口3が受口5に対して屈曲した様子を示している。
これによると、挿し口3の先端部の外周面が、内側テーパー面30に当接し、屈曲角度制限突部34に当接しないため、受口5に対する挿し口3の屈曲角度αが最大許容角度以下の範囲で増大し、一方の管2と他方の管4との屈曲性能が向上する。
これに対し、第3の参考例として、図9,図10に示す管継手101の受口5は、内周に、内側テーパー面30を有しておらず、他方の管4の管軸心4aに対して平行な内側ストレート面102を有している。
これによると、挿し口3が正規の挿入量よりも多い挿入量で受口5に挿入されている状態で、挿し口3が受口5に対して屈曲した際、挿し口突部10が受口5の内側ストレート面102に当接するため、受口5に対する挿し口3の屈曲角度α3が上記図7に示した管継手1の屈曲角度αよりも小さくなる。これにより、第3の参考例の管継手101は、上記図7に示した管継手1と比べて、一方の管2と他方の管4との屈曲性能が劣る。
さらに、第1の実施の形態における図11に示すように、挿し口3が離脱方向6に移動して挿し口突部10がロックリング8に係合した状態で挿し口3が受口5に対して屈曲した場合、挿し口突部10の外周が溝奥壁部32の内周に当接するため、受口5に対する挿し口3の屈曲角度が最大許容角度以下の所定角度α4に保たれる。この場合、上記参考例として示した内側テーパー面30の代わりに内側ストレート面102を有している管継手101および内側テーパー面30を有しているが、屈曲角度制限突部34を形成していない管継手111についても、受口5に対する挿し口3の屈曲角度が上記と同じ所定角度α4に保たれる。
(第2の実施の形態)
以下に、第2の実施の形態を図12~図17に基づいて説明する。尚、既に上記第1の実施の形態で説明した構成と同じ構成については、同一の符号を付記して詳細な説明を省略する。
図12に示すように、51は複数の管を接合して形成された管路であり、この管路51は屈曲部52を有しており、屈曲部52において不平均力53が働く。このような管路51には管継手54が設けられ、管継手54において一方の管2の挿し口3が他方の管4の受口5に挿入され、管2,4同士が接合されている。
図13に示すように、管継手54には、挿し口3と受口5との管軸方向23における相対的な移動を制限するためのスペーサ61が備えられている。スペーサ61は、挿し口3の先端部と受口5の奥端面26との間に配置される円筒状のスペーサ本体62と、屈曲角度制限突部34の内周面34aに当接する第1心出し用当接部63と、受口5内の当接面36に当接する第2心出し用当接部64とを有している。
第1心出し用当接部63と第2心出し用当接部64とは、管軸方向23におけるスペーサ本体62の両端部に全周にわたり設けられており、スペーサ本体62の外周面から管径方向12における外側へ突出した円環状の部材である。
管軸方向23における第1心出し用当接部63と第2心出し用当接部64との間で且つ管径方向12におけるスペーサ本体62の外周面と内側テーパー面30との間には、空間66が全周にわたり形成されている。管径方向12におけるスペーサ本体62の外周面と内側テーパー面30との間隔Sが受口5の開口端部寄りほど拡大する。
また、図14に示すように、スペーサ61は管周方向67において複数の円弧状の分割片68a~68fに分割されている。すなわち、各分割片68a~68fは管周方向67において複数に分割されたスペーサ本体62と第1および第2心出し用当接部63,64とを有している。
管周方向67において隣接する分割片68a~68fの端部同士が連結部材69でつなぎ合わされている。連結部材69は連結板70とボルト71等を有している。
例えば、隣接する一方の分割片68aの内周と他方の分割片68bの内周とにわたって連結板70を当て付け、一方のボルト71を用いて連結板70の一端部を一方の分割片68aに締結するとともに、他方のボルト71を用いて連結板70の他端部を他方の分割片68bに締結することにより、一方の分割片68aと他方の分割片68bとがつなぎ合わされる。
同様に、連結部材69を用いて、分割片68aと分割片68c、分割片68dと分割片68f、分割片68eと分割片68fとがそれぞれつなぎ合わされる。
図15に示すように、連結部材69を介して下半分の分割片68a~68c同士をつなぎ合わせることにより、スペーサ61の下半分に相当する下部半円体74が形成され、図16に示すように、連結部材69を介して上半分の分割片68d~68f同士をつなぎ合わせることにより、スペーサ61の上半分に相当する上部半円体75が形成される。
上下方向において対向する下部半円体74の両端面と上部半円体75の両端面との間には、心出し用ボルト77と、心出し用ボルト77に螺合したナット78とが設けられている。
以下に、一方の管2を他方の管4に接合する前に、スペーサ61を組み立てて受口5の内部にセットする方法を説明する。
先ず、図15に示すように、受口5の下半分を占める3個の分割片68a~68cを受口5の内部にセットする。この際、図17に示すように、各分割片68a~68cにおけるスペーサ本体62の外周面と内側テーパー面30との間に空間66が形成されるため、作業者の手80や指が各分割片68a~68cにおけるスペーサ本体62の外周面と内側テーパー面30との間に挟まれる心配はなく、スペーサ61の組立作業の安全性および作業性が向上する。
その後、図15に示すように、連結部材69の連結板70とボルト71を用いて、下半分の分割片68a~68c同士をつなぎ合わせることにより、スペーサ61の下半分に相当する下部半円体74を形成する。
その後、ナット78を螺合した心出し用ボルト77を下部半円体74の両端面に立設する。
そして、図16に示すように、受口5の上半分を占める残り3個の分割片68d~68fを受口5の内部にセットする。この際、各分割片68d~68fにおけるスペーサ本体62の外周面と内側テーパー面30との間に空間66が形成されるため、作業者の手80や指が各分割片68d~68fにおけるスペーサ本体62の外周面と内側テーパー面30との間に挟まれる心配はなく、スペーサ61の組立作業の安全性および作業性が向上する。
その後、連結部材69の連結板70とボルト71を用いて、上半分の分割片68d~68f同士をつなぎ合わせることにより、スペーサ61の上半分に相当する上部半円体75を形成する。これにより、心出し用ボルト77とナット78とが下部半円体74の両端面と上部半円体75の両端面との間に設けられる。
次に、ジャッキ等を用いて上部半円体75を持ち上げ、上部半円体75の第1心出し用当接部63の外周端を屈曲角度制限突部34の内周面34aに当接させるとともに、第2心出し用当接部64の外周端を受口5内の当接面36に当接させる。
この状態で、図14に示すように、心出し用ボルト77のナット78を回して上昇させ、上部半円体75の両端面にナット78を当接させることにより、スペーサ61が組み立てられ、その後、ジャッキを撤去することにより、スペーサ61が受口5の内部にセットされる。
この際、図13に示すように、スペーサ61の第1心出し用当接部63の外周端が屈曲角度制限突部34の内周面34aに当接するとともに、第2心出し用当接部64の外周端が受口5内の当接面36に当接するため、スペーサ61の取付位置が管径方向12にずれることはなく、受口5に対するスペーサ61の心出し作業が容易に行える。
その後、ロックリング8をロックリング収容溝7内に装着し、挿し口3の先端がスペーサ61に当接するまで挿し口3を受口5に挿入する。さらに、バックアップリング24とシールリング13とをそれぞれ、受口5の開口端部から挿し口3の外周面と受口5の内周面との間に挿入し、ボルト20およびナット21を用いて押輪15を受口5の開口端部に連結する。これにより、一方の管2が他方の管4に接合され、スペーサ61が挿し口3の先端部と受口5の奥端面26との間に設けられる。
このような管継手54において、上記のようにスペーサ61が挿し口3の先端部と受口5の奥端面26との間に設けられているため、挿し口3と受口5との管軸方向23における相対的な移動が制限される。このため、図12に示すように、管路51に対して不平均力53が働く部分では、管継手54は動かないように拘束され、挿し口3と受口5との間の伸縮機能および挿し口3と受口5との屈曲機能が規制される。これにより、管路51が不平均力53の作用する方向へ伸縮又は屈曲して管継手54のシール性に悪影響を及ぼすのを防止することができる。
上記第2の実施の形態では、図14に示すように、スペーサ61を6個の分割片68a~68fに分割しているが、6個に限定されるものではなく、6個以外の複数個に分割してもよい。
上記第1および第2の実施の形態では、図1,図13に示すように、屈曲角度制限突部34は、管軸方向23において溝奥壁部32と奥端面26との間に形成され、溝奥壁部32から受口5の奥側へ離間しているが、屈曲角度制限突部34が受口5の開口端側へ延長されて溝奥壁部32に繋がっていてもよい。
1,54 管継手
2 一方の管
3 挿し口
4 他方の管
5 受口
6 離脱方向
7 ロックリング収容溝
8 ロックリング
10 挿し口突部(挿し口係合部)
12 管径方向
23 管軸方向
26 奥端面(奥端部)
29 外側テーパー面
30 内側テーパー面
34 屈曲角度制限突部
34a 屈曲角度制限突部の内周面
36 当接面
61 スペーサ
62 スペーサ本体
63 第1心出し用当接部
64 第2心出し用当接部
66 空間
67 管周方向
68a~68f 分割片
d1 屈曲角度制限突部の内径
d2 当接面の内径
S スペーサ本体の外周面と内側テーパー面との間隔

Claims (4)

  1. 一方の管の挿し口が他方の管の受口に挿入され、
    受口の内周にロックリング収容溝が形成され、
    ロックリング収容溝にロックリングが収容され、
    挿し口の外周に挿し口係合部が形成され、
    挿し口係合部が挿し口の離脱方向において受口奥側からロックリングに係合することにより、挿し口が受口から離脱することを防止する離脱防止機能付きの管継手であって、
    受口は、内周に、受口の奥端側から受口の開口端部に向かって拡径する内側テーパー面を有し、
    内側テーパー面は受口のロックリング収容溝と奥端部との間に形成され、
    内側テーパー面に、内側テーパー面から管径方向内向きに突出する屈曲角度制限突部が設けられ、
    屈曲角度制限突部は一方の管が他方の管に対して許容角度を超えて屈曲するのを阻止することを特徴とする管継手。
  2. 受口は、外周に、受口の奥端側から受口の開口端部に向かって拡径する外側テーパー面を有していることを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 挿し口と受口との管軸方向における相対的な移動を制限するためのスペーサが挿し口の先端部と受口の奥端部との間に設けられ、
    屈曲角度制限突部の内径と同じ大きさの内径を有する当接面が、屈曲角度制限突部よりも受口の奥側において、受口の内側テーパー面と奥端部との間に形成され、
    スペーサは、屈曲角度制限突部の内周面に当接する第1心出し用当接部と、当接面に当接する第2心出し用当接部とを有していることを特徴とする請求項1記載の管継手。
  4. スペーサは、挿し口の先端部と受口の奥端部との間に配置される筒状のスペーサ本体を有するとともに、管周方向において複数の円弧状の分割片に分割され、
    管周方向において隣接する分割片の端部同士が接続され、
    第1心出し用当接部と第2心出し用当接部とは管軸方向におけるスペーサ本体の両端部に設けられ、
    管軸方向における第1心出し用当接部と第2心出し用当接部との間で且つ管径方向におけるスペーサ本体の外周面と内側テーパー面との間に空間が形成され、
    管径方向におけるスペーサ本体の外周面と内側テーパー面との間隔が受口の開口端部寄りほど拡大することを特徴とする請求項3記載の管継手。
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