JP2024005787A - ロボット、ロボットシステムおよびロボットの作業方法 - Google Patents

ロボット、ロボットシステムおよびロボットの作業方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2024005787000001
【課題】従来構造よりも汎用性に優れたロボット、ロボットシステムおよびロボットの作業方法を提供する。
【解決手段】ロボットは、ロボットアーム(7c)の先端部に取り付けられたロボットハンド(7a)と、ロボットアーム(7c)およびロボットハンド(7a)の動作をそれぞれ制御して対象物に対して作業を行わせる制御部とを備える。ロボットハンド(7a)は、対象物に対して締結具(8)を着脱する工具(25)および力覚センサ(20A)を有する。制御部は、対象物に支持された締結具(8)に工具(25)による押圧力を与えつつ、力覚センサ(20A)のセンサ出力に基づいて、対象物に対して締結具(8)が着脱不能な位相から着脱可能な位相に工具(25)を変位させる。
【選択図】図12

Description

本開示は、ロボット、ロボットシステムおよびロボットの作業方法に関し、例えば、部品の交換作業、組立作業等の各種作業を自動化し得る技術に関する。
ロボットを用いて各種作業を行う技術が種々提案されている。各種作業を自動化するため、作業対象となる対象物に対し、ボルトを、ロボットハンド先端のドライバーユニットで緩めるまたは締める構想があった。
ロボットによりワークを把持し、ワークのボルト孔をカメラで撮像した画像情報を用いて、対象物のボルト孔に位置合わせする技術もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2012-121083号公報
しかし、作業対象となる対象物のボルト締結部のクリアランスを必要距離確保できない場合、前記ドライバーユニットが、例えば、対象物の一部に干渉する課題がある。この場合、作業対象となる対象物等が制限され、ロボットとして汎用性に劣る。
そこで、本開示の目的は、上記の課題を解決するために、従来構造よりも汎用性に優れたロボット、ロボットシステムおよびロボットの作業方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本開示に係るロボットは、ロボットアームの先端部に取り付けられたロボットハンドと、
前記ロボットアームおよびロボットハンドの動作をそれぞれ制御して対象物に対して作業を行わせる制御部と、を備え、
前記ロボットハンドは、前記対象物に対して締結具を着脱する工具および力覚センサを有し、
前記制御部は、前記対象物に支持された前記締結具に前記工具による押圧力を与えつつ、前記力覚センサのセンサ出力に基づいて、前記対象物に対して前記締結具が着脱不能な位相から着脱可能な位相に前記工具を変位させる。
本開示に係るロボットによれば、対象物に支持された締結具に工具による押圧力を与えつつ、力覚センサのセンサ出力に基づいて、対象物に対して締結具が着脱不能な位相から着脱可能な位相に工具を変位させることで、従来構造よりも汎用性に優れたロボットとすることができる。
本開示の一実施形態に係るロボットシステムの斜視図である。 同ロボットシステムの部品搬送用のロボットハンドの斜視図である。 同ロボットシステムの作業装置のXY方向の位置検出方法を説明する図である。 同作業装置およびロボットハンドを部分的に示す平面図である。 同作業装置に取り付けられた部品に、ロボットハンドの第1治具をXY方向に押し当てた状態を示す部品等の部分拡大図である。 同部品の第1の被係合部に第1治具の係合部をXY方向に係合させた状態を示す部品等の部分拡大図である。 同作業装置のZ方向位置および傾きの検出方法を説明する図である。 同部品の第2の被係合部に、ロボットハンドの第2治具をZ方向に移動させる状態を示す部品等の断面図である。 同第2の被係合部に第2治具の係合部をZ方向に係合させた状態を示す部品等の断面図である。 同ロボットハンドの正面図である。 同部品の離脱許容部を拡大して示す底面図である。 同離脱許容部の基準位置を検出する状態を示すロボットハンド等の底面図である。 同離脱許容部の基準位置を検出するフローチャートである。 同ロボットシステムのボルト締めおよびボルト緩め用のロボットハンドの斜視図である。 同ロボットハンドの工具をボルト穴の中心に位置決めした状態を示す斜視図である。 同工具の位相をボルトに合わせた状態を示す斜視図である。 同ロボットハンドの側面図である。 同ボルトにロボットハンドの回転ローラを転がり接触させる状態を示す図である。 同ボルトを回転ローラにより部品から離脱させた状態を示す図である。 同ロボットシステムの他の変形例の概略構成を示す図である。
以下、本開示に係る実施形態を図面に従って説明するが、本開示は本実施形態に限定されるものではない。
<ロボットシステムの全体構成>
図1に示すロボットシステム1は、例えば、作業装置4に対し、対象物である部品3を制御装置2により自動的に交換するシステムである。ロボットシステム1は、搬送台12と、部品搬送用ロボット6と、ボルト締めおよび緩め用ロボット7とを有する。作業装置4は、装置本体4Aを有し、装置本体4Aに部品3が着脱自在に取り付けられる。
部品搬送用ロボット6は部品搬送用のロボットハンド6aを含み、ボルト締めおよび緩め用ロボット7はボルト締めおよびボルト緩め用のロボットハンド7aを含む。部品搬送用のロボットハンド6aは、部品3を把持して搬送可能であり、装置本体4Aに対して部品3を着脱する。ボルト締めおよびボルト緩め用のロボットハンド7aは、装置本体4Aに対して部品3をボルト8(図12)により着脱自在である。
制御装置2は、ロボットシステム1の全体を制御する。制御装置2は、部品搬送用ロボット6の制御部2aと、ボルト締めおよび緩め用ロボット7の制御部2bと、搬送台12の制御部2cとを備える。以下、部品搬送用ロボット6のうち、制御部2aを除くロボット本体を、単に、ロボット6と称し、ボルト締めおよび緩め用ロボット7のうち、制御部2bを除くロボット本体を、単に、ロボット7と称す場合がある。
<作業装置>
作業装置4は床等の設置面に固定され、固定された作業装置4に対し、ロボット6,7を支持する搬送台12が相対移動する。図3には、作業装置4が設置される空間を規定する座標系として三次元直交座標系を示す。三次元直交座標系は、水平面上で互いに直交するX軸およびY軸と、鉛直方向上向きを正方向とするZ軸とによって規定される。装置本体4Aは、Z軸回りに回転駆動され、且つ、この装置本体4Aの下方に支持されたワークW(図1)に対しZ方向に相対駆動可能である。
装置本体4AのうちZ方向下端部には、例えば、機械加工用の部品3を着脱するためのフランジ9が設けられている。フランジ9は、Z軸と同軸の円板状で且つ外周部に複数のボルト挿通孔9aを有する。複数のボルト挿通孔9aは円周方向一定間隔おきに配設され、各ボルト挿通孔9aはZ軸と平行に形成された貫通孔である。フランジ9の上部から各ボルト挿通孔9aに、図13Aに示す締結具であるボルト8を装着可能である。ボルト8としては、六角穴付ボルトが適用される。六角穴付ボルトを、単に、ボルトという場合がある。
<部品>
図3のフランジ9に取り付けられる部品3は、フランジ9の外周と同径の外周を有するリング状部品である。部品3には、フランジ9の各ボルト挿通孔9aに連通する複数のボルト穴3a(図4)が設けられている。図4に示す部品3の各ボルト穴3aは雌ねじである。図7Aに示すように、リング状の部品3の内周には、環状のテーパ部分10と、テーパ部分10に繋がる環状の段差部11が設けられている。テーパ部分10は、部品3の下面に設けられ、かつZ方向上端部からZ方向下方に向かうに従って拡径するテーパ形状となる環状部分である。テーパ部分10のうち、最大径となるZ方向下端縁部に、段差部11が繋がる。
<ロボットシステム>
図1に示すように、ロボット6,7は、それぞれ垂直多関節ロボットであり搬送台12に定められた段差を空けて支持される。搬送台12の上段部にロボット7が支持され、搬送台12の下段部にロボット6が支持される。搬送台12は、例えば、作業装置4と部品回収台13との間の定められた搬送ルートRtに亘って搬送可能である。搬送台12には、部品3等を収容可能な部品収容部12aが設けられている。
<部品搬送用ロボット>
ロボット6は、基台6bと、複数の関節を有する複数のロボットアーム6cと、部品搬送用のロボットハンド6aとを有する。基台6bは、搬送台12の下段部に固定される。搬送台12に、基台6bを介して複数のロボットアーム6cが順次連結され、先端側のロボットアーム6cの先端部にロボットハンド6aが取り付けられている。前記関節に設けられるモータには、同モータの回転角度を検出する角度検出センサが設けられている。
図2に示すロボットハンド6aは、ハンド本体14、第1,第2治具15,16、部品把持部17、把持部駆動源18、回転駆動源19およびセンサ類を含む。センサ類は力覚センサ20と検出センサ21とを有する。前記ロボットアーム6cの先端部に、矩形板状のハンド本体14が取り付けられる。図3に示すように、ハンド本体14の長手方向先端部には、第1治具15が固定されている。第1治具15は、装置本体4AのXY方向の位置検出を行う。
図4に示すように、第1治具15の先端部には、幅方向中央部分が凹む凹曲面状の第1の係合部15aが設けられている。第1の係合部15aは、部品3の外周部分である第1の被係合部3bに係合する。第1の被係合部3bは、部品3の外周面(一側面)のうち定められた円周方向範囲の部分である。第1の係合部15aは、第1の被係合部3bの曲率と同一に設定され、第1の被係合部3bに隙間なく当接可能である。前記定められた円周方向範囲は、例えば、試験およびシミュレーションのいずれか一方または両方により設定される。
図2に示すように、ハンド本体14の長手方向先端部には、回転駆動源19を介して、第2治具16が回転可能に支持されている。第2治具16は、図3の装置本体4AのZ方向の位置および傾きを検出する。図8に示すように、第2治具16は、ハンド本体14に対し平行な板状である。回転駆動源19として、例えば、モータが適用され、第2治具16はモータの回転軸心C1回りに回転する。
図2に示すように、第2治具16の長手方向両端縁部には、第2の係合部16aと、第2の係合部16aに繋がる段部16bとが設けられている。第2の係合部16aは、図7Aに示す部品3のテーパ部分10である第2の被係合部に係合するテーパ形状である。第2の係合部16aと第2の被係合部10とは同一の勾配に設定されている。図7Bに示すように、部品3のテーパ部分10に第2の係合部16aが係合するとき、第2治具16の段部16bは、部品3の段差部11に当接する。
図2の第2治具16には、把持部駆動源18、部品把持部17および検出センサ21が固定される。第2治具16の長手方向両端部には、部品把持部17を駆動する一対の把持部駆動源18,18が固定されている。各把持部駆動源18として、それぞれエアーシリンダが適用される。各エアーシリンダのシリンダ本体は、ロッド18aを回転軸心C1に対し直交する径方向A1に出退可能である。
径方向両側のロッド18a,18aの先端部には、円形状の部品3(図7A)の外周面を把持する部品把持部17,17が取り付けられている。部品把持部17,17には、互いに対向する凹み部17a,17aが設けられている。各部品把持部17は、凹み部17aの中央部が径方向外方に凹む平面視略V字形状である。各ロッド18aを突出したとき、部品把持部17,17は、凹み部17a,17aが部品3(図7A)の外周面よりも径方向外方に位置することで、部品3(図7A)を離脱する。各ロッド18aを退入したとき、部品把持部17,17は、凹み部17a,17aにより部品3(図7A)の外周面を把持する。
<力覚センサについて>
ハンド本体14の長手方向基端部には、力覚センサ20が固定されている。図3に示す力覚センサ20は、装置本体4Aに取り付けられた部品3の位置情報および姿勢情報を検出する。力覚センサ20は、X,YおよびZ方向の力と、X,YおよびZ軸の各軸まわりのトルクを計測可能ないわゆる6軸力覚センサである。6軸力覚センサとして、例えば、ひずみゲージ式の力覚センサが採用される。後述する図12のロボットハンド7aに設けられる力覚センサ20Aも同様の6軸力覚センサである。
<制御装置>
図1の制御装置2の各制御部2a,2b,2cは、互いに動作完了等の各種の信号送受を行って、ロボット6,7および搬送台12の動作タイミングの同期をとる。制御装置2は、例えば、記憶された移動プログラム等に従ってロボット6,7および搬送台12を制御する。作業装置4を制御する装置制御部Cuは、例えば、コンピュータ式の数値制御装置が適用され、記憶された加工プログラムに従って作業装置4を制御する。装置制御部Cuは、消耗品である部品3の摩耗等を検知すること、または作業装置4の稼働時間によって、部品3の交換タイミングを判断する。装置制御部Cuは、部品3の交換タイミングになったと判断すると、ロボットシステム1側の制御装置2に部品3を交換する交換指令を出力する。制御装置2は、装置制御部Cuからの交換指令が入力されると、ロボット6,7および搬送台12により部品3の交換作業を自動的に行わせる。
制御装置2は、作業装置4とロボット6,7の近接時に、装置本体4Aに取り付けられた部品3の位置情報および姿勢情報を、図3に示す力覚センサ20による検出によって取得するように、図1のロボット6の動作を制御する。制御装置2は、作業装置4とロボット6,7とを近接・離隔する毎に部品3のXYZ方向の位置情報および姿勢情報を検出する。
<検出センサ等について>
図2に示すように、第2治具16の長手方向一端部には、検出センサ21が取り付けられている。検出センサ21は、図3の装置本体4Aに取り付けられた部品3の図9の基準位置Psを検出可能である。図8に示す検出センサ21として、例えば、レーザ式の距離センサが適用される。レーザ式の距離センサは、レーザ照射ユニット21aと受光センサ部21bとを含む。レーザ照射ユニット21aは、第2治具16のZ方向上方に位置する部品に向けてレーザ光を照射する。受光センサ部21bは、レーザ光の反射光を受光する。検出センサ21は、部品の検出部の高さによって反射光の受光スポットが異なる原理を利用している。
図10の制御装置2は、作業装置4とロボット6の近接時に、装置本体4Aに取り付けられた部品3の基準位置Psを検出センサ21により検出するように、ロボット6の動作を制御する。
制御装置2は、ロボットハンド6aにより、フランジ9に対し部品3を支持位置Paと離脱位置Pbとに亘って、変位可能である。制御装置2は、一対の把持部駆動源18,18を駆動させて部品把持部17,17で部品3を把持し、モータ19を駆動させる。これにより、制御装置2は、ボルトが離脱した部品3を、支持位置Paと離脱位置Pbとに亘って変位させ得る。
支持位置Paは、装置本体4Aのフランジ9に対し、ボルトが離脱した部品3を脱落しないように支持する位置である。離脱位置Pbは、フランジ9に対し部品3を脱落させる位置である。部品3の内周面には、離脱位置Pbにて装置本体4Aに対し部品3の離脱を許す離脱許容部22が設けられている。離脱許容部22は、図7Aの部品3のテーパ部分10のうち円周方向の一部を円弧状に切り欠いた図10に示す一対の切り欠き部22,22である。一対の切り欠き部22,22は、部品3の内周面における180度等配位置にて互いに対向する。
フランジ9には、部品3の落下を防止する一対の落下防止プレート23,23が支持されている。フランジ9の下面における外周側端部に、一対の落下防止プレート23,23が支持されている。各落下防止プレート23は、図10の底面視で円板状である。フランジ9の外周側端部のうち、モータ19の回転軸心C1を中心に180度等配位置に、落下防止プレート23,23が配置される。部品3の一対の切り欠き部22,22と落下防止プレート23,23の位相を合わせた位置が部品3の離脱位置Pbである。
離脱位置Pbにて、一対の落下防止プレート23,23の外縁部と、一対の切り欠き部22,22の円弧とが図10の底面視で一致する。これにより、装置本体4Aに対し部品3が離脱可能である。落下防止プレート23,23に対して、一対の切り欠き部22,22の位相が約60度ずれた部品3の位置が支持位置Paである。同支持位置Paにおいて、部品3のうち切り欠き部22,22の位置から約60度ずれた円周方向部分が、落下防止プレート23,23に支持される。
図9に示すように、いずれか一方または両方の切り欠き部22に、部品3の基準位置Psが設けられている。図10に示す制御装置2は、図9に示すレーザ光の照射点の軌道Lと切り欠き部22との交点である第1,第2段差P1,P2の中間地点を計算する。図10の制御装置2は、図9に示す部品3の中心と前記中間地点とを通る基準となる角度である基準位置Psを計算する。この基準位置Psから部品3の各ボルト穴の位置が求められる。図1の制御装置2は、作業装置4とロボット6,7とを近接・離隔する毎に図9の切り欠き部22の基準位置Psを検出する。
<ボルト締めおよび緩め用ロボット>
図1に示すように、ロボット7は、基台7bと、複数の関節を有する複数のロボットアーム7cと、ボルト締めおよびボルト緩め用のロボットハンド7aとを有する。基台7bは、搬送台12の上段部に固定される。搬送台12に、基台7bを介して複数のロボットアーム7cが順次連結され、先端側のロボットアーム7cの先端部にロボットハンド7aが取り付けられている。前記関節に設けられるモータには、同モータの回転角度を検出する角度検出センサが設けられている。
図12に示すロボットハンド7aは、ハンドフレーム24、工具25、ローラ駆動システム26、ボルト把持装置27およびセンサ類を含む。前記センサ類は、力覚センサ20Aと図14に示す高さ検出手段30とを有する。図12のロボットアーム7cの先端部に、矩形板状のハンドフレーム24が取り付けられる。
<六角ビットでのボルト締めおよびボルト緩めについて>
ハンドフレーム24の長手方向先端部には、工具25である六角ビットが固定されている。六角ビット25は、六角穴付ボルト8の頭8aの六角穴に差し込みボルト8を着脱する。ハンドフレーム24の長手方向基端部には、力覚センサ20Aが固定されている。力覚センサ20Aは、ボルト8を着脱するために用いられる。
<ローラ駆動システムでのボルト締めおよびボルト緩めについて>
ローラ駆動システム26は、回転ローラ28と、回転ローラ28に回転駆動力を与える駆動装置29とを有する。ハンドフレーム24の長手方向先端部には、2つの回転ローラ28,28が回転自在に支持されている。回転ローラ28,28は、定められた間隔を空けてハンドフレーム24の厚み方向に平行な軸心回りに支持される。
図14に示すように、各回転ローラ28は、ハンドフレーム24に支持される回転軸28aと、回転軸28aの先端部に同軸に設けられる環状の弾性部材28bとを有する。弾性部材28bとしてゴム等が採用される。回転ローラ28,28は、ボルト8の一部である頭8aの両側面に、各弾性部材28bを転がり接触させてボルト8への仮締めまたは仮緩めを行う。
駆動装置29は、ハンドフレーム24に支持されるモータ31と、モータ31の回転力を回転ローラ28,28に伝達するギヤ列32とを有する。ギヤ列32は、モータ31の回転力を減速して回転ローラ28,28に伝達する。
図12の力覚センサ20Aは、ボルト8に対する回転ローラ28の押付力を検出する押付力検出手段である。図1に示すように、制御装置2は、作業装置4とロボット6,7の近接時に、図12の押付力検出手段20Aで検出される押圧力に基づいて、ロボットハンド7aを位置決めする。ボルト8の頭8aに回転ローラ28による押圧力が作用すると、力覚センサ20Aは、前記押圧力の反力を検出する。
図14のハンドフレーム24の長手方向先端部には、部品に対するボルト8の高さを検出する高さ検出手段30が取り付けられている。高さ検出手段30として近接センサが採用されている。図15Aのように、近接センサ30の検出部は、例えば、弾性部材28bに定められたギャップを介して対向する。
図12のハンドフレーム24の長手方向先端部には、ボルト8の首下を把持するボルト把持装置27が支持されている。ボルト把持装置27は、ボルト8を把持するチャック27aと、図14に示すチャック27aの駆動源27bとを有する。チャック27aは、ボルト8の首下を左右両側から開閉自在に把持する。駆動源27bとしては、チャック27aを開閉駆動するエアーシリンダが採用される。
制御装置2は、ボルト8を緩めるとき、ボルト8が浮き上がり近接センサ30でボルト8の頭8aがあることを検出すると、ボルト8の首下をチャック27aで把持させるように駆動源27bを制御する。次に、制御装置2は、ボルト8をチャック27aで把持した状態で部品から取り出すようにロボットハンド7aを駆動させる。取り出したボルト8は、例えば、図1の作業装置4の支持台に一旦支持され、部品3の取り換え時に再利用される。ボルト緩め時とは逆の手順により図14のローラ駆動システム29を用いてボルト8を仮締めることが可能である。
[ロボットシステムの動作および作用効果]
図1に示すように、制御装置2は、装置制御部Cuからの交換指令が入力されると、交換用の部品3を搬送台12に収容したロボット6,7を、作業装置4の近接位置に移動させ、作業装置4の位置および傾きを検出する。
<作業装置のXY方向の位置検出方法>
図4に示すように、制御装置2は、ロボットハンド6aに固定された第1治具15を、部品3の外周面に押し当てるように、ロボットアーム6cを水平方向であるXY方向に移動させる。
図5Aに示すように、部品3の外周面に、第1の係合部15aにおける片側のエッジ部15aaが当接すると、部品3にZ軸まわりのモーメントが作用する。このとき図3の力覚センサ20は、前記モーメントの反力を検出する。
制御装置2は、力覚センサ20のセンサ出力である前記反力を低減する方向にロボットアーム6cをXY方向に移動させつつ、図5Bに示すように、第1治具15の第1の係合部15aを、部品3の第1の被係合部3bに係合させる。第1の被係合部3bに第1の係合部15aが係合するとき、前記モーメントの反力が零となる。
図1の制御装置2は、前記反力が零となったとき、各ロボットアーム6cの関節に設けられたモータの各回転角度を角度検出センサから取得することで、図4の装置中心P4を検出する。前記「各回転角度」は、関節の各モータの基準角度からの相対的な角度である。前記各モータの基準角度とは、ロボットアーム6cの定められた基準姿勢における前記各モータの原点と同義である。後述する図6の作業装置4のZ方向位置および傾きの検出方法についても同様である。図4に示す装置中心P4とは、図3の装置本体4Aに取り付けられた部品3のXY方向の仮中心である。
<作業装置のZ方向位置および傾きの検出方法>
前記装置中心P4を検出した後、作業装置4のZ方向位置および傾きを検出する。図6に示すように、制御装置2は、部品3のZ方向下方に第2治具16が位置し、第2治具16の回転軸心C1が装置中心P4に一致するようにロボットアーム6aを移動させる。制御装置2は、図7Aに示すように、第2の被係合部10に、第2の係合部16aを押し当てるように、図2のロボットアーム6cをZ方向上方に移動させる。
図7Aに示す部品3の第2の被係合部10に、第2の係合部16aの一部が当接すると、部品3にY軸まわりのモーメントが作用する。このとき図6の力覚センサ20は、前記モーメントの反力を検出する。
制御装置2は、力覚センサ20のセンサ出力である前記反力を低減する方向にロボットアーム6aを移動させつつ、図7Bの第2治具16の第2の係合部16aを、部品3の第2の被係合部10に係合させる。このとき部品3の段差部11に、第2治具16の段部16bが当接する。第2の被係合部10に第2の係合部16aが係合するとき、前記モーメントの反力が零となる。
図1の制御装置2は、前記反力が零となったとき、各ロボットアーム6cの関節に設けられたモータの各回転角度を角度検出センサから取得することで、図6の作業装置4のZ方向位置、傾きおよびXY方向の最終位置を検出する。前記作業装置4のZ方向位置、傾きおよびXY方向の最終位置とは、それぞれ装置本体4Aに取り付けられた部品3のZ方向の位置情報、姿勢情報およびXY方向における最終的な中心の位置情報である。図7Bのように第2の被係合部10に第2の係合部16aが係合するとき、部品3のXY方向の仮中心が補正されて部品3のXY方向の中心が精度よく求められる。
図6の制御装置2は、力覚センサ20のセンサ出力に基づいて、図7Bのように部品3の第2の被係合部10に対して第2の係合部16aを係合させることで、前記部品3のXYZ方向の位置情報および姿勢情報を簡単に且つ確実に検出する。したがって、図1の制御装置2は、作業装置4とロボット6,7の近接時に、部品3の位置情報および姿勢情報に基づいて、作業装置4とロボット5との相対的な位置および傾きのずれを補正する。部品3の位置情報および姿勢情報を、図2の力覚センサ20により検出するため、前述の大掛かりな移動手段を備えた従来構造よりも、部品点数を低減して構造を簡単化すると共に可搬重量、可動範囲を大きくすることができる。したがって、従来構造よりも図1のロボットシステム1全体の汎用性を高めることが可能となる。部品3の位置情報および姿勢情報を、例えば、カメラ等によらず図6に示す力覚センサ20により検出する。このため、作業装置4に取り付けた部品3の下方のクリアランスを撮像に必要な距離確保できない場合であっても、図1の作業装置4とロボット6,7との相対的な位置および傾きのずれを確実に補正し得る。
作業装置4とロボット6,7とを近接・離隔可能に相対移動させると、作業装置4とロボット6,7との相対的な位置および傾きのずれが発生する場合がある。この構成では、作業装置4とロボット6,7の近接時に、前述のように、作業装置4とロボット6,7との相対的な位置および傾きのずれを補正する。
<切り欠き部の基準位置の検出方法>
図11は、部品の基準位置を検出するフローチャートである。
図10に示すように、作業装置4とロボット6の近接時、且つフランジ9に部品3が取り付けられた状態で、基準位置Psを検出する処理が開始する。制御装置2は、部品3のZ方向下方に図8の第2治具16が位置し、第2治具16の回転軸心C1が装置中心P4(図4)に一致するように図10のロボットアーム6cを移動させる(図11:ステップS1)。
次に、制御装置2は、モータ19を定められた角度回転駆動させる。これと共に制御装置2は、部品3に向けて検出センサ21からレーザ光を照射させる(図11:ステップS2)。図9に示すレーザ光の照射点の軌道Lは、部品3のボルト穴3a(図5B)のピッチ円に同心状であり、且つ切り欠き部22の径方向中間部を通過する。前記ピッチ円とは、図5Bに示す部品3の複数のボルト穴3aの中心を通る円PCである。
図10の制御装置2は、検出センサ21によりセンサ入力信号の立ち上がりを検出すると、立ち上がりを図9の第1段差P1とみなしこの検出地点の図10に示すモータ19の第1の現在位置である回転角度を記録する(図11:ステップS3,S4)。制御装置2は、検出センサ21によりセンサ入力信号の立ち下がりを検出すると、立ち下がりを第2段差P2(図9)とみなしこの検出地点のモータ19の第2の現在位置である回転角度を記録する(図11:ステップS5,S6)。制御装置2は、記録した図9の第1の現在位置P1と第2の現在位置P2との中間地点を計算する(図11:ステップS7)。前記中間地点を図10の切り欠き部22の円弧の中心とみなしている。よって、制御装置2は、部品3の中心と前記中間地点とを通る基準となる角度である基準位置Psを計算し得る。その後、制御装置2は、モータ19の駆動を停止させ本処理を終了させる(図11:ステップS8)。
<六角ビットでのボルト緩め方法>
制御装置2は、ロボットハンド6aの部品把持部17,17で部品3を把持させつつ、図13Aのように六角ビット25を六角穴8bに差し込むように位置決めする。図12の制御装置2は、図10の部品3の基準位置Psから算出される部品3のボルト穴3a(図5B)の中心に、図12の六角ビット25の回転中心を位置決めするようにロボットアーム7cを移動させる。具体的には、図5Bに示す部品3のボルト穴3aに螺合された図13Aの六角穴付ボルト8の六角穴8bの中心に、六角ビット25の回転中心C2を合わせる。
図12の制御装置2は、力覚センサ20Aのセンサ出力に基づいて、図13Aに示すように、六角ビット25をZ方向下方に移動させつつ図12のロボットハンド7aを回転させる。つまり制御装置2は、六角穴付ボルト8の頭8aに対し、六角ビット25による押圧力を与えつつ六角ビット25の位相を合わせるようにロボットハンド7aを六角ビット25の回転中心回りに回転させる。六角穴付ボルト8の頭8aに六角ビット25によるZ方向下向きの押圧力が作用すると、力覚センサ20Aは前記押圧力の反力を検出する。
制御装置2は、前記反力を監視しながら図13Aに示す六角穴付ボルト8の六角穴8bと六角ビット25の位相が合う位置を探す。同図13Aでは、六角ビット25は、対象物である部品に対して、六角穴付ボルト8が着脱不能な位相に位置している。図12の制御装置2は、図13Bのように六角穴8bと六角ビット25の位相が合うと前記押圧力の反力が作用しないことを利用して前記位相が合う位置を探す。同図13Bは、部品に対して、六角穴付ボルト8が着脱可能な位相に六角ビット25を変位させた状態である。
図12の制御装置2は、六角穴付ボルト8の六角穴に六角ビット25の位相を合わせた状態で、ロボットハンド7aを駆動させる。六角ビット25の位相合わせおよびロボットハンド7aによる駆動を繰り返し行うことで、六角ビット25でのボルト緩めが完了する。制御装置2は、ボルト緩め時とは逆の手順によりロボットハンド7aによりボルト25を締めることが可能である。
以上のように、部品に支持されたボルト8に六角ビット25による押圧力を与えつつ、力覚センサ20Aのセンサ出力に基づいて、部品に対してボルト8が着脱不能な位相から着脱可能な位相に六角ビット25を変位させる。したがって、六角ビット25を部品の一部等に干渉させることなく繰り返し駆動させることで、ボルト25を緩めるまたは締めることができる。よって、ドライバーユニット等を用いる従来構造に比べて、作業対象となる対象物等が制限されることなく、汎用性に優れたロボットとすることができる。
<ローラ駆動システムでのボルト緩め方法>
六角ビット25でのボルト緩め後、制御装置2は、図2の部品把持部17,17で部品を把持させつつ、図14の回転ローラ28,28をボルト8に押圧させこの押圧力の反力を図12の力覚センサ20Aで検出する。制御装置2は、前記反力を監視しながらボルト締めおよびボルト緩めが可能な押圧力になるように、回転ローラ28,28をボルト8の頭8aの側面に押し付ける。前記ボルト締めおよびボルト緩めが可能な押圧力は、シミュレーションまたは試験等により予め設定される。制御装置2は、所望の押圧力に到達した後、図15Aのように、回転ローラ28に回転駆動力を与えるように図14の駆動装置29を制御する。
ローラ駆動システム26で図15Bのようにボルト8を緩めるとき、ボルト8の頭8aがハンドフレーム24(図14)に近づくようにボルト8が浮き上がる。このため、近接センサ30でボルト8の頭8aがあることを検出することで、回転ローラ28のいわゆる空回りを防止し得る。
図14の制御装置2は、ボルト8を緩めるとき、ボルト8が浮き上がり近接センサ30でボルト8の頭8aがあることを検出すると、ボルト8の首下をチャック27aで把持させるように駆動源27bを制御する。
次に、制御装置2は、ボルト8をチャック27aで把持した状態で図1に示す部品3から取り出すようにロボットハンド7aを駆動させる。取り出した図14のボルト8は、所定の支持台に一旦支持され、部品3(図1)の取り換え時に再利用される。ローラ駆動システム26は、ボルト緩め時とは逆の手順によりボルト8を仮締めることが可能である。
ボルト8を図1の部品3から取り外した後、制御装置2は、部品把持部17,17で部品3を把持させた状態で図10のモータ19を駆動させ部品3を離脱位置Pbに変位させる。制御装置2は、部品3を図1の搬送台12の部品収容部12aに収容させるようにロボットハンド6aを駆動させる。次に、制御装置2は、交換用の部品3を、部品把持部17,17に把持させ装置本体4Aに対し図10の支持位置Paに変位させるようにロボットハンド6aを駆動させる。
制御装置2は、図12のローラ駆動システム26によりボルト緩め時とは逆の手順によりボルト8を仮締める。次に、制御装置2は、図1の部品把持部17,17で部品3を把持させつつ、図12の六角ビット25によりボルト緩め時とは逆の手順によりボルト8を締め付ける。ボルト締め時には、締付トルクのトルク管理を力覚センサ20Aで行う。制御装置2は、力覚センサ20Aのセンサ出力に基づいて、六角穴付ボルト8を規定の締付トルクで締め付けるようにロボットハンド7aを所定方向に揺動駆動させる。六角ビット25の位相合わせおよびロボットハンド7aによる駆動を繰り返し行うことで規定の締付トルクを充足する。力覚センサ20Aによる締付トルクは、例えば、図1の部品回収台13等に設置されるトルク校正装置33により定期的に校正される。
その後、制御装置2は、搬送台12を部品回収台13に移動させ、部品把持部17,17で使用済の部品3を把持させて所定位置に支持させるようにロボット6を駆動させる。
<変形例>
作業装置4の前記定められた作業としては、機械加工に限定されず、例えば、ワークに対する塗料、接着剤、グリース等の塗布、溶接、撮影、検査、計測および組立等の各種作業が挙げられる。
制御装置2は、ロボット5および作業装置4を非同期で制御してもよい。
作業装置4を手動で操作することで機械加工等の各種作業をしてもよく、手動による各種作業と、装置制御部Cuを制御主体とする自動的な各種作業とを併用してもよい。
図2では、モータ19の出力軸に第2治具16が直接連結されているが、モータ19の出力軸に、ベルト等の回転駆動力伝達機構を介して第2治具16を連結してもよい。
図2、図12の力覚センサ20,20Aは、6軸力覚センサであれば、静電容量式、圧電式、光学式等のひずみゲージ式以外のものを採用可能である。力覚センサ20,20Aを不定期にトルク校正してもよく、一定時間毎にトルク校正してもよい。
図1のロボット6,7等の移動に代えて作業装置4を移動させてもよい。作業装置4とロボット6,7等を共に独立して移動させてもよい。
ロボット6またはロボット7を独立して運用することも可能である。例えば、ロボット6のみを搬送台12に支持して搬送可能としてもよく、ロボット6のみを床等の設置面に固定してもよい。前記と同様に、ロボット7のみを搬送台12に支持して搬送可能としてもよく、ロボット7のみを床等の設置面に固定してもよい。
締結具は、図13Aの六角穴付ボルト8に限定されず、例えば、トルクス(登録商標)ねじ、六角ボルト、小ねじ等を適用可能である。
図2の検出センサ21として、レーザ式の距離センサ以外の超音波センサ等を採用してもよい。
図12のローラ駆動システム26において、2つの回転ローラ28,28のいずれか一方のみを回転駆動させ、他方の回転ローラ28はボルト8との摩擦力によって従動回転させてもよい。この場合、前述の実施形態よりもギヤ列のギヤの数を低減し構造を簡素化し得る。
図1の装置本体4Aが水平軸回りに回転駆動される作業装置であってもよい。
図16のように、第1治具15の第1の係合部15aは、部品3の外周部分である第1の被係合部3bに係合するような平面視V字形状であってもよい。この場合、第1の係合部15aが第1の被係合部3bの曲率と同一に設定される実施形態よりも第1治具15の構造を簡素化できコスト低減を図れる。
XYZ方向の位置情報および姿勢情報の検出方法として、一定時間毎または図1の作業装置4とロボット6,7との近接・離隔を所定回数繰り返した後に、XYZ方向の位置情報および姿勢情報を検出してもよい。
作業装置4に対する部品3の取付構造によっては、図7Aの部品3の上面に第2の被係合部10を設け、第2の被係合部10に、第2の係合部16aを押し当てるように、図3のロボットアーム6cをZ方向下方に移動させてもよい。
部品3は、リング状部品に限定されるものではなく、例えば、多角形状であってもよい。
図12のギヤ列32は、モータ31の回転力を増速させるものであってもよい。
以上説明したように、本実施形態の第1の態様に係るロボット7は、ロボットアーム7cの先端部に取り付けられたロボットハンド7aと、ロボットアーム7cおよびロボットハンド7aの動作をそれぞれ制御して対象物3に対して作業を行わせる制御部2bと、を備え、ロボットハンド7aは、対象物3に対して締結具8を着脱する工具25および力覚センサ20Aを有し、制御部2bは、対象物3に支持された締結具8に工具25による押圧力を与えつつ、力覚センサ20Aのセンサ出力に基づいて、対象物3に対して締結具8が着脱不能な位相から着脱可能な位相に工具25を変位させる。この構成によれば、締結具8に工具25による押圧力を与えつつ、力覚センサ20Aのセンサ出力に基づいて、対象物3に対して締結具8が着脱不能な位相から着脱可能な位相に工具25を変位させる。したがって、工具25を対象物3の一部等に干渉させることなく繰り返し駆動させることで、締結具8を緩めるまたは締めることができる。よって、ドライバーユニット等を用いる従来構造に比べて、作業対象となる対象物等が制限されることなく、汎用性に優れたロボット7とすることができる。
本実施形態の第2の態様に係るロボット7は、第1の態様において、締結具8はボルトであり、前記制御部2bは、対象物3に対してボルト8が着脱可能な位相に工具25の位相を合わせた状態で、力覚センサ20Aのセンサ出力に基づいてボルト8を規定の締付トルクで締め付けるようにロボットハンド7aを揺動駆動させてもよい。この構成によれば、力覚センサ20Aにより締付トルクを管理する。この場合、例えば、電動のドライバーユニット等を用いる場合と比べて高精度に締付トルクを管理することができる。ボルト8に工具25の位相を合わせた状態でロボットハンド7aを揺動駆動させることで、ボルト8を締め付けることができる。このため、ドライバーユニット等では対象物3の作業スペースを必要十分に確保できない場合にも対応することが可能となる。よって、ロボット7としての汎用性を高めることができる。
本実施形態の第3の態様に係るロボット7は、第1または第2の態様において、締結具8はボルトであり、制御部2bは、対象物3に対してボルト8が着脱可能な位相に工具25の位相を合わせた状態で、ボルト8を緩めるようにロボットハンド7aを揺動駆動させてもよい。この構成によれば、ボルト8に工具25の位相を合わせた状態でロボットハンド7aを揺動駆動させることで、ボルト8を緩めることができる。このため、ドライバーユニット等では対象物3の作業スペースを必要十分に確保できない場合にも対応することが可能となる。よって、ロボット7としての汎用性を高めることができる。
本実施形態の第4の態様に係るロボットシステム1は、第1から第3の態様のいずれか1つに記載のロボット7と、対象物3を着脱自在に搬送する対象物搬送用のロボット6と、を備えている。この構成によれば、対象物3の搬送作業と、対象物3に対し工具25を用いた作業とを協働して行うことができる。
本実施形態の第5の態様に係るロボット7の作業方法は、対象物3に支持された締結具25に、ロボットハンド7aの工具25による押圧力を与えつつ、ロボットハンド7aに設けられた力覚センサ20Aのセンサ出力に基づいて、対象物3に対して締結具8が着脱可能な位相に工具25を変位させ、ロボットハンド7aを揺動駆動させる。この構成によれば、ドライバーユニット等では対象物3の作業スペースを必要十分に確保できない場合にも、ロボットハンド7aを揺動駆動させることが可能となる。よって、ロボット7としての汎用性を高めることができる。
以上のとおり、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の追加、変更または削除が可能である。したがって、そのようなものも本発明の範囲内に含まれる。
1 ロボットシステム
2b 制御部
3 部品(対象物)
6,7 ロボット
7a ロボットハンド
7c ロボットアーム
8 ボルト(締結具)
20A 力覚センサ
21 検出センサ
25 工具

Claims (5)

  1. ロボットアームの先端部に取り付けられたロボットハンドと、
    前記ロボットアームおよびロボットハンドの動作をそれぞれ制御して対象物に対して作業を行わせる制御部と、を備え、
    前記ロボットハンドは、前記対象物に対して締結具を着脱する工具および力覚センサを有し、
    前記制御部は、前記対象物に支持された前記締結具に前記工具による押圧力を与えつつ、前記力覚センサのセンサ出力に基づいて、前記対象物に対して前記締結具が着脱不能な位相から着脱可能な位相に前記工具を変位させるロボット。
  2. 請求項1に記載のロボットにおいて、前記締結具はボルトであり、前記制御部は、前記対象物に対して前記ボルトが着脱可能な位相に前記工具の位相を合わせた状態で、前記力覚センサのセンサ出力に基づいて前記ボルトを規定の締付トルクで締め付けるように前記ロボットハンドを揺動駆動させるロボット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロボットにおいて、前記締結具はボルトであり、前記制御部は、前記対象物に対して前記ボルトが着脱可能な位相に前記工具の位相を合わせた状態で、前記ボルトを緩めるように前記ロボットハンドを揺動駆動させるロボット。
  4. 請求項1に記載のロボットと、前記対象物を着脱自在に搬送する対象物搬送用のロボットと、を備えたロボットシステム。
  5. 対象物に支持された締結具に、ロボットハンドの工具による押圧力を与えつつ、
    前記ロボットハンドに設けられた力覚センサのセンサ出力に基づいて、前記対象物に対して前記締結具が着脱可能な位相に工具を変位させ、
    前記ロボットハンドを揺動駆動させるロボットの作業方法。
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