JP2024005491A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 省電力モードにおける駆動周波数は、通常電力モードにおける駆動周波数よりも大きい。この結果、省電力モードにおいて、スイッチング素子を制御する制御回路の消費電力が増大する可能性がある。【解決手段】 入力電圧検知部125と所定電圧切替部126とにより、コンバータ制御回路104に入力される電力が制御される。具体的には、入力電圧検知部125と所定電圧切替部126とにより、省電力モードにおいてコンバータ制御回路104に入力される電力が通常電力モードにおいてコンバータ制御回路104に入力される電力よりも小さくなる。この結果、トランスを駆動するスイッチング素子を制御する制御回路の省電力モードにおける消費電力が増大することを抑制することができる。【選択図】 図3
Description
本発明は、電圧を出力する電源装置を備える画像形成装置に関する。
従来、商用電源から供給された交流電圧を直流電圧に変換するACDC変換回路を備える電源装置が知られている。特許文献1には、トランスを用いた電流共振方式により交流電圧を直流電圧に変換する電源装置が記載されている。
図7は、電流共振方式を用いた電源の出力電圧と駆動周波数との関係を、負荷の大きさ毎に表した図である。図7に示すように、2次側の負荷が比較的小さい軽負荷における出力電圧の曲線、2次側の負荷が中程度のである負荷における出力電圧の曲線及び2次側の負荷が比較的大きい重負荷における出力電圧の曲線は、異なる曲線である。
画像形成装置には、画像形成を行う通常電力モード及び通常電力モードよりも消費電力が小さい省電力モード(スリープモード)が備えられている。通常電力モードは図7における重負荷に対応し、省電力モードは図7における軽負荷に対応する。
例えば、画像形成装置における電源の出力電圧としての目標電圧が図7のように設定される場合、通常電力モードにおける駆動周波数はf1に設定され、省電力モードにおける駆動周波数はf3に設定される。即ち、省電力モードにおける駆動周波数は、通常電力モードにおける駆動周波数よりも大きい。この結果、省電力モードにおいて、スイッチング素子を制御する制御回路の消費電力が増大する可能性がある。
上記課題に鑑み、本発明は、トランスを駆動するスイッチング素子を制御する制御回路の省電力モードにおける消費電力が増大することを抑制することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかる画像形成装置は、
記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
商用電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する電源装置と、
前記電源装置から出力される前記直流電圧に基づいて動作し、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置における電力モードとして、前記電源装置から前記画像形成部に前記直流電圧が供給される通常電力モードと、前記電源装置から前記画像形成部に前記直流電圧が供給されず且つ消費電力が前記通常電力モードよりも少ない省電力モードと、の切り替えを行う第1制御手段と、
を有し、
前記電源装置は、
商用電源から出力された交流電圧を整流する整流手段と、
前記整流手段によって整流された電圧を平滑化する第1平滑コンデンサと、
前記第1平滑コンデンサによって平滑化された電圧が印加される第1巻線と、前記第1巻線と絶縁された第2巻線と、前記第1巻線及び前記第2巻線と絶縁された第3巻線と、を備えるトランスと、
前記第1巻線に直列に接続されたコンデンサと、
前記第1巻線及び前記コンデンサに対して並列に接続された第1スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子に直列に接続された第2スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のON状態及びOFF状態を切り替える制御信号の周波数を制御する第2制御手段であって、前記第1巻線に印加される電圧に起因して前記第2巻線に発生する電圧に基づいて動作する第2制御手段と、
前記第2制御手段に供給されるべき目標電圧を、前記前記第2の巻線に発生する電圧に応じて第1の電圧と第2の電圧とに切り替える切替手段と、
前記第1巻線に印加される電圧に起因して前記第3巻線に発生する電圧を平滑化する第2平滑コンデンサと、
前記第2平滑コンデンサによって平滑化された電圧を検出する検出手段と、
を備え、
前記第2制御手段は、前記検出手段によって検出された電圧が所定電圧に対応する電圧より小さい場合は前記制御信号の周波数を減少させ、前記検出手段によって検出された電圧が前記所定電圧に対応する電圧より大きい場合は前記制御信号の周波数を増大させ、
前記通常電力モードにおいて前記第2の巻線に発生する電圧は、前記省電力モードにおいて前記第2の巻線に発生する電圧よりも大きいことを特徴とする。
記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
商用電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する電源装置と、
前記電源装置から出力される前記直流電圧に基づいて動作し、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置における電力モードとして、前記電源装置から前記画像形成部に前記直流電圧が供給される通常電力モードと、前記電源装置から前記画像形成部に前記直流電圧が供給されず且つ消費電力が前記通常電力モードよりも少ない省電力モードと、の切り替えを行う第1制御手段と、
を有し、
前記電源装置は、
商用電源から出力された交流電圧を整流する整流手段と、
前記整流手段によって整流された電圧を平滑化する第1平滑コンデンサと、
前記第1平滑コンデンサによって平滑化された電圧が印加される第1巻線と、前記第1巻線と絶縁された第2巻線と、前記第1巻線及び前記第2巻線と絶縁された第3巻線と、を備えるトランスと、
前記第1巻線に直列に接続されたコンデンサと、
前記第1巻線及び前記コンデンサに対して並列に接続された第1スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子に直列に接続された第2スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のON状態及びOFF状態を切り替える制御信号の周波数を制御する第2制御手段であって、前記第1巻線に印加される電圧に起因して前記第2巻線に発生する電圧に基づいて動作する第2制御手段と、
前記第2制御手段に供給されるべき目標電圧を、前記前記第2の巻線に発生する電圧に応じて第1の電圧と第2の電圧とに切り替える切替手段と、
前記第1巻線に印加される電圧に起因して前記第3巻線に発生する電圧を平滑化する第2平滑コンデンサと、
前記第2平滑コンデンサによって平滑化された電圧を検出する検出手段と、
を備え、
前記第2制御手段は、前記検出手段によって検出された電圧が所定電圧に対応する電圧より小さい場合は前記制御信号の周波数を減少させ、前記検出手段によって検出された電圧が前記所定電圧に対応する電圧より大きい場合は前記制御信号の周波数を増大させ、
前記通常電力モードにおいて前記第2の巻線に発生する電圧は、前記省電力モードにおいて前記第2の巻線に発生する電圧よりも大きいことを特徴とする。
本発明によれば、トランスを駆動するスイッチング素子を制御する制御回路の省電力モードにおける消費電力が増大することを抑制することができる。
以下に図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の形状及びそれらの相対配置などは、この発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲が以下の実施の形態に限定される趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
[画像形成装置]
図1は、本実施形態で用いられるシート搬送装置を有するカラーの電子写真方式の複写機(以下、画像形成装置と称する)100の構成を示す断面図である。なお、画像形成装置は複写機に限定されず、例えば、ファクシミリ装置、印刷機、プリンタ等であっても良い。また、記録方式は、電子写真方式に限らず、例えば、インクジェット等であっても良い。更に、画像形成装置の形式はモノクロ及びカラーのいずれの形式であっても良い。
[画像形成装置]
図1は、本実施形態で用いられるシート搬送装置を有するカラーの電子写真方式の複写機(以下、画像形成装置と称する)100の構成を示す断面図である。なお、画像形成装置は複写機に限定されず、例えば、ファクシミリ装置、印刷機、プリンタ等であっても良い。また、記録方式は、電子写真方式に限らず、例えば、インクジェット等であっても良い。更に、画像形成装置の形式はモノクロ及びカラーのいずれの形式であっても良い。
以下に、図1を用いて、画像形成装置100の構成および機能について説明する。
画像印刷装置301の内部には、記録媒体Pを収納するシート収納トレイ9が設けられている。なお、記録媒体とは、画像形成装置によって画像が形成されるものであって、例えば、用紙、樹脂シート、布、OHPシート、ラベル等は記録媒体に含まれる。
シート収納トレイ9に収納された記録媒体Pは、ピックアップローラ10によって送り出され、搬送ローラ11によってレジストレーションローラ12へ搬送される。
PC等の外部装置から出力された画像信号は、半導体レーザ及びポリゴンミラーを含む光走査装置3Y、3M、3C、3Kに色成分ごとに入力される。具体的には、外部装置から出力されたイエローに関する画像信号は光走査装置3Yに入力され、外部装置から出力されたマゼンタに関する画像信号は光走査装置3Mに入力される。また、外部装置から出力されたシアンに関する画像信号は光走査装置3Cに入力され、外部装置から出力されたブラックに関する画像信号は光走査装置3Kに入力される。なお、以下の説明においては、イエローの画像が形成される構成について説明するが、マゼンタ、シアン、ブラックについても同様の構成である。
感光ドラム1Yは、帯電器2Yによって外周面が帯電される。感光ドラム1Yの外周面が帯電された後、外部装置から光走査装置3Yに入力された画像信号に応じたレーザ光が、光走査装置3Yからポリゴンミラー等の光学系を経由し、感光ドラム1Yの外周面に照射される。この結果、感光ドラム1Yの外周面に静電潜像が形成される。
続いて、静電潜像が現像器4Yのトナーによって現像され、感光ドラム1Yの外周面にトナー像が形成される。感光ドラム1Yに形成されたトナー像は、感光ドラム1Yと対向する位置に設けられた転写ローラ5Yによって転写ベルト6に転写される。
転写ベルト6に転写されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像は、転写ローラ対15a、15bによって記録媒体Pに転写される。この転写タイミングに合わせて、レジストレーションローラ12は記録媒体を転写部としての転写ローラ対15a、15bへ送り込む。
前述の如くして、トナー像が転写された記録媒体Pは、定着器16へ送り込まれ、定着器16によって加熱加圧されて、トナー像が記録媒体に定着される。このようにして、画像形成装置100によって記録媒体に画像が形成される。画像が形成された記録媒体は、搬送ローラ17、18、19、20によって画像形成装置100の機外へ排出される。
以上が画像形成装置100の構成および機能についての説明である。
<画像形成装置の制御構成>
図2は、画像形成装置100の制御構成の例を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置100には電源装置200が設けられている。電源装置200は交流電源(商用電源)ACに接続されており、画像形成装置100の内部の各種装置は電源装置200から出力される電力によって稼働する。
図2は、画像形成装置100の制御構成の例を示すブロック図である。図2に示すように、画像形成装置100には電源装置200が設けられている。電源装置200は交流電源(商用電源)ACに接続されており、画像形成装置100の内部の各種装置は電源装置200から出力される電力によって稼働する。
システムコントローラ151は、図2に示すように、CPU151a、ROM151b、RAM151cを備えている。また、システムコントローラ151は、画像処理部112、操作部152、アナログ・デジタル(A/D)変換器153、高圧制御部155、モータ制御装置600、センサ類159、ACドライバ160と接続されている。システムコントローラ151は、接続された各ユニットとの間でデータやコマンドの送受信をすることが可能である。
CPU151aは、ROM151bに格納された各種プログラムを読み出して実行することによって、予め定められた画像形成シーケンスに関連する各種シーケンスを実行する。
RAM151cは記憶デバイスである。RAM151cには、例えば、高圧制御部156に対する設定値、モータ制御装置600に対する指令値及び操作部152から受信される情報等の各種データが格納される。
システムコントローラ151は、画像処理部112における画像処理に必要となる、画像形成装置100の内部に設けられた各種装置の設定値データを画像処理部112に送信する。更に、システムコントローラ151は、センサ類159からの信号を受信して、受信した信号に基づいて高圧ユニット156を制御する。
高圧制御部155は、システムコントローラ151から出力される制御信号に応じて、高圧ユニット156(帯電器2Y、2M、2C、2K、現像器4Y、4M、4C、4K、転写ローラ対15a、15b等)を駆動する。
モータ制御装置600は、CPU151aから出力された指令に応じて、画像形成装置100に設けられた負荷を駆動するモータ509を駆動する。
A/D変換器153は、定着ヒータ161の温度を検出するためのサーミスタ154が検出した検出信号を受信し、検出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換してシステムコントローラ151に送信する。システムコントローラ151は、A/D変換器153から受信したデジタル信号に基づいてACドライバ160の制御を行う。ACドライバ160は、定着ヒータ161の温度が定着処理を行うために必要な温度となるように定着ヒータ161を制御する。なお、定着ヒータ161は、定着処理に用いられるヒータであり、定着器16に含まれる。
システムコントローラ151は、使用する記録媒体の種類(以下、紙種と称する)等の設定をユーザが行うための操作画面を、操作部152に設けられた表示部に表示するように、操作部152を制御する。システムコントローラ151は、ユーザが設定した情報を操作部152から受信し、ユーザが設定した情報に基づいて画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。また、システムコントローラ151は、画像形成装置の状態を示す情報を操作部152に送信する。なお、画像形成装置の状態を示す情報とは、例えば、画像形成枚数、画像形成動作の進行状況、画像印刷装置301及び原稿給送装置201におけるシートのジャムや重送等に関する情報である。操作部152は、システムコントローラ151から受信した情報を表示部に表示する。
前述の如くして、システムコントローラ151は、画像形成装置100の動作シーケンスを制御する。
<電力モード>
本実施形態における画像形成装置100は、記録媒体への画像形成が可能な通常電力モードと、電力が供給される負荷の数が通常電力モードよりも少なく且つ通常電力モードよりも消費電力が小さい省電力モード(スリープモード)とを備える。通常電力モードと省電力モードとの切り替えは、例えば、操作部152aに設けられた電源スイッチをユーザが押下することに応じてCPU151aによって行われる。
本実施形態における画像形成装置100は、記録媒体への画像形成が可能な通常電力モードと、電力が供給される負荷の数が通常電力モードよりも少なく且つ通常電力モードよりも消費電力が小さい省電力モード(スリープモード)とを備える。通常電力モードと省電力モードとの切り替えは、例えば、操作部152aに設けられた電源スイッチをユーザが押下することに応じてCPU151aによって行われる。
通常電力モードにおいては、電源装置200から、操作部152、CPU151a、高圧制御部155、高圧ユニット156、モータ制御装置600、モータ509、センサ類159等へ電力が供給される。この結果、記録媒体への画像の形成が可能となる。
一方、省電力モードにおいては、操作部152、CPU151aに電源装置200から電力が供給され、高圧制御部155、高圧ユニット156、モータ制御装置600、モータ509へは電力が供給されない。この結果、通常電力モードよりも消費電力が小さくなる。
[電源装置]
<電源装置の構成及び動作>
図3は、電源装置200の構成を示す図である。電源装置200は、商用電源から供給される交流電圧を電流共振方式により直流電圧に変換して出力するACDC電源である。電源装置200は、商用電源ACが接続される1次側の回路と、1次側の回路とは絶縁された2次側の回路と、を備える。
<電源装置の構成及び動作>
図3は、電源装置200の構成を示す図である。電源装置200は、商用電源から供給される交流電圧を電流共振方式により直流電圧に変換して出力するACDC電源である。電源装置200は、商用電源ACが接続される1次側の回路と、1次側の回路とは絶縁された2次側の回路と、を備える。
商用電源ACはダイオードブリッジ101に接続され、ダイオードブリッジ101の直流出力端子は平滑コンデンサ102に接続されている。平滑コンデンサ102の後段には、第1スイッチング素子106と第2スイッチング素子107で構成されたハーフブリッジが、平滑コンデンサ102と並列に接続されている。また、第2スイッチング素子107には、トランス105の1次巻線105aと共振コンデンサ108とが直列に接続された共振回路が並列に接続されている。なお、トランス105の1次巻線105aと共振コンデンサ108とで構成された共振回路は第1スイッチング素子106と並列に接続されていてもよい。
トランス105は、1次側の回路と2次側の回路との絶縁状態を保ちつつ1次側の電力を2次側に伝えるために用いられる。そのため、トランス105の1次巻線105aと2次巻線105b、105cとは、同一のコアに巻かれている。トランス105の1次巻線105aのインダクタンスには、2次巻線105b、105cと結合している成分と、2次巻線105b、105cと結合していない成分(漏れインダクタンス)とが含まれる。
トランス105の2次巻線105bの一端は2次側のグラウンドに接続され、他端は整流ダイオード109のアノードに接続されている。また、トランス105の2次巻線105cの一端は2次側のグラウンドに接続され、他端は整流ダイオード110のアノードに接続されている。
整流ダイオード109のカソード及び整流ダイオード110のカソードは互いに接続され同電位となり、平滑コンデンサ111の一端に接続されている。平滑コンデンサ111の他端はグラウンドに接続されている。
電源装置200に入力された交流電圧はダイオードブリッジ101によって整流され、その後、平滑コンデンサ102によって平滑化される。平滑化によって得られた直流電圧は、起動抵抗103を介してコンバータ制御回路104に印加される。その結果、コンバータ制御回路104に電力が供給される。
コンバータ制御回路104は、第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107を駆動するためのパルス信号(PWM信号)を生成する電圧制御発信器(VOC)を備える。第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107は、電圧制御発信器から出力されるパルス信号によって駆動される。コンバータ制御回路104は、第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107をデューティ比50%で交互に駆動する。即ち、コンバータ制御回路104は、第1スイッチング素子106がONの場合は第2スイッチング素子107がOFFになり、第1スイッチング素子106がOFFの場合は第2スイッチング素子107がONになるように第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107を駆動する。この結果、トランス105の1次巻線105aと共振コンデンサ108とで構成される共振回路に方形波が印され、トランス105の1次巻線105aに交流電流が流れる。
図4は、トランス105の1次巻線105aに流れる電流及びトランス105の2次巻線105b、105cに流れる電流を示す図である。
第1スイッチング素子106がON状態且つ第2スイッチング素子107がOFF状態であるとき、平滑コンデンサ102からの電流I1が第1スイッチング素子、トランスの1次巻線105a、共振コンデンサ108の順に流れる。このとき、2次側では、2次巻線105bから整流ダイオード109から平滑コンデンサ111へと電流I3が流れる。
一方、第1スイッチング素子106がOFF状態且つ第2スイッチング素子107がON状態であるとき、共振コンデンサ108からの電流I2がトランスの1次巻線105a、第2スイッチング素子107の順に流れる。このとき、2次側では、2次巻線105cから整流ダイオード110から平滑コンデンサ111へと電流I4が流れる。
以上のようにして、第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107を駆動することにより、トランス105の1次巻線105aに交流電流が流れ、当該交流電流に起因して発生する磁界がトランス105のコアを介して2次巻線105b、105cを貫く。2次巻線105b、105cを貫く磁束に起因して2次巻線105b、105cに交流電圧が誘起され、当該誘起された交流電圧に起因して2次巻線105b、105cに交流電流が流れる。2次巻線105b、105cに流れる交流電流は、整流ダイオード109、110で整流された後に、平滑コンデンサ11によって平滑化される。その結果、2次側の回路で直流電圧が得られる。平滑コンデンサ111の両端電圧が電源装置200の出力電圧Voutである。
図3に示すように、トランス105には補助巻線105dが巻かれている。第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107が駆動されると、交流電流に起因して発生する磁界がトランス105のコアを介して補助巻線105dを貫く。補助巻線105dを貫く磁束に起因して補助巻線105dに交流電圧が誘起され、当該誘起された交流電圧に起因して補助巻線105dに交流電流が流れる。
コンバータ制御回路104は、起動抵抗103を介してコンバータ制御回路104に電力が供給されると、上述した方法により第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107を駆動する。その結果、補助巻線105dに交流電流が流れる。補助巻線105dに流れる交流電流は、後述する方法によりコンバータ制御回路104のVCC端子に入力される。コンバータ制御回路104は、補助巻線105dに流れる交流電流に対応する電力が供給されると、起動抵抗103を介して供給される電力を遮断する。
{コンバータ制御回路104への電力供給}
図3に示すように、本実施形態における電源装置200にはレギュレータ回路117が設けられている。
図3に示すように、本実施形態における電源装置200にはレギュレータ回路117が設けられている。
補助巻線105dの一端には整流ダイオード118が接続されている。また、補助巻線105d及び整流ダイオード118には、平滑コンデンサ119が並列接続されている。補助巻線105dに発生した電圧は、整流ダイオード118によって整流された後、平滑コンデンサ119によって平滑化される。
平滑コンデンサ119によって平滑化された電圧が抵抗120を介してスイッチング素子121のベース端子に印可されると、スイッチング素子121がON状態になる。その結果、平滑コンデンサ119によって平滑化された電圧が電圧VCCとしてコンバータ制御回路104のVCC端子に入力される。
抵抗122、123によって分圧された電圧は設定電圧V_refとしてシャントレギュレータ124に入力される。スイッチング素子121のベース端子に印可される電圧が設定電圧V_refを超えると、スイッチング素子121のベース端子とグラウンドとが接続される。その結果スイッチング素子121がOFF状態になる。
その後、電圧VCCが低下することに起因してシャントレギュレータ124に印可された電圧が設定電圧V_refより小さくなると、スイッチング素子121のベース端子がグラウンドから遮断される。その結果、スイッチング素子121のベース端子の電圧が上昇し、スイッチング素子121がON状態になる。
以上の構成により、コンバータ制御回路104のVCC端子には、設定電圧V_refに対応する一定の電圧が印可される。
<出力電圧Voutの制御>
{出力電圧Voutのフィードバック}
出力電圧Voutは、フォトカプラ発光部116aに入力される。また、出力電圧Voutは、抵抗112,113によって分圧され、シャントレギュレータ115に入力される。
{出力電圧Voutのフィードバック}
出力電圧Voutは、フォトカプラ発光部116aに入力される。また、出力電圧Voutは、抵抗112,113によって分圧され、シャントレギュレータ115に入力される。
シャントレギュレータ115は、入力された電圧が基準電圧よりも高い場合はフォトカプラ発光部116aに流れる電流を増加させ、入力された電圧が基準電圧よりも低い場合フォトカプラ発光部116aに流れる電流を減少させる。フォトカプラ発光部116aに電流が流れるとフォトカプラ発光部116aは発光する。フォトカプラ発光部116aから出射された光はフォトカプラ受光部116bに入射する。フォトカプラ受光部116bには受光量に応じた電流が流れる。即ち、2次側に設けられたフォトカプラ発光部116aは、1次側の回路と絶縁状態を保ったまま、1次側の回路へ出力電圧Voutに関する情報を伝達する。なお、本実施形態では、基準電圧は、通常電力モードにおいて必要な電圧(例えば24V)に対応する値に設定されている。具体的には、基準電圧は、図7に示す目標電圧に対応する値に設定されている。
コンバータ制御回路104は、フォトカプラ受光部116bに流れる電流に基づいて、第1スイッチング素子106、第2スイッチング素子107をスイッチングする駆動周波数を制御する。即ち、コンバータ制御回路104は、出力電圧Voutがシャントレギュレータ115の基準電圧に対応する値になるように、フォトカプラ受光部116bに流れる電流に基づいて、第1スイッチング素子106、第2スイッチング素子107をスイッチングする駆動周波数を制御する。具体的には、コンバータ制御回路104は、出力電圧Voutが基準電圧に対応する電圧よりも小さいことがフォトカプラ受光部116bに流れる電流によって示される場合は駆動周波数を低くする。また、コンバータ制御回路104は、出力電圧Voutが基準電圧に対応する電圧よりも大きいことがフォトカプラ受光部116bに流れる電流によって示される場合は駆動周波数を高くする。
高圧制御部155、高圧ユニット156、モータ制御装置600、モータ509は、基準電圧に対応する電圧によって動作可能であり、操作部152、CPU151aは、基準電圧に対応する電圧より小さい電圧(5V)によって動作する。即ち、本実施形態では、例えば、図5に示すように、通常電力モードにおいては、電源装置200から出力された出力電圧Voutが公知のDCDCコンバータによって降圧された後に操作部152、CPU151aに入力される。なお、図5では、DCDCコンバータ163によって降圧された電圧がCPU151aに入力される例が示されているが、DCDCコンバータ163によって降圧された電圧は、例えば、操作部152にも入力される。また、図5では、電源装置200から出力された電圧が高圧ユニット156、モータ509に入力される例が示されているが、電源装置200から出力された電圧は、例えば、高圧制御部155、モータ制御装置600等にも入力される。
<コンバータ制御回路104の消費電力>
コンバータ制御回路104の消費電力は、第1スイッチング素子106のゲート電極と第2スイッチング素子107ゲート電極とに供給される電流I_fetが大きいほど大きくなる。電流I_fetは以下の式(1)によって表される。
コンバータ制御回路104の消費電力は、第1スイッチング素子106のゲート電極と第2スイッチング素子107ゲート電極とに供給される電流I_fetが大きいほど大きくなる。電流I_fetは以下の式(1)によって表される。
ここで、Qgは第1スイッチング素子106のゲート電極と第2スイッチング素子107ゲート電極とに供給される電荷量を示す値であり、fは駆動周波数を示す値である。
図7に示す目標電圧に対応する値に基準電圧が設定されている場合、通常電力モードにおける駆動周波数はf1に設定され、省電力モードにおける駆動周波数はf3に設定される。つまり、省電力モードにおける駆動周波数は、通常電力モードにおける駆動周波数よりも大きい。即ち、省電力モードにおける電流I_fetは、通常電力モードにおける電流I_fetよりも大きい。この結果、省電力モードにおいて、コンバータ制御回路104の消費電力が増大する。
{電荷量Qg}
図6は、スイッチング素子のゲート・ソース間電圧(VGS)と電荷量Qgとの関係を示す図である。図6に示すように、ゲート・ソース間電圧VGSが増大すると電荷量Qgも増大する。なお、本実施形態ではVGSがVgを超えるとスイッチング素子がON状態になる。
図6は、スイッチング素子のゲート・ソース間電圧(VGS)と電荷量Qgとの関係を示す図である。図6に示すように、ゲート・ソース間電圧VGSが増大すると電荷量Qgも増大する。なお、本実施形態ではVGSがVgを超えるとスイッチング素子がON状態になる。
ゲート・ソース間電圧VGSは、コンバータ制御回路104のVCC端子に入力される電圧VCCに比例する。即ち、電圧VCCが大きいほど電荷量Qgも大きくなる。
{設定電圧V_ref}
そこで、本実施形態では、省電力モードにおける電圧VCCが図6における電荷量Qg1に対応する電圧になるように設定電圧V_refが設定されている。具体的には、省電力モードにおける電圧VCCが図6における電荷量Qg1に対応する電圧になるように抵抗122,123の値が設定されている。
そこで、本実施形態では、省電力モードにおける電圧VCCが図6における電荷量Qg1に対応する電圧になるように設定電圧V_refが設定されている。具体的には、省電力モードにおける電圧VCCが図6における電荷量Qg1に対応する電圧になるように抵抗122,123の値が設定されている。
一方、通常動作モードにおいては、例えば、記録媒体への画像形成中における負荷の変動が省電力モードに比べて大きい。即ち、通常動作モードにおける設定電圧V_refが省電力モードにおける設定電圧V_refと同じ値である場合、負荷の変動に起因して、電圧VCCがコンバータ制御回路104の動作に必要な電圧より小さくなってしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、通常電力モードにおける設定電圧V_refと省電力モードにおける設定電圧V_refとを切り替える構成がレギュレータ回路117に設けられている。具体的には、本実施形態におけるレギュレータ回路117には、設定電圧V_refを切り替える構成として入力電圧検知部125と所定電圧切替部126とが設けられている。
入力電圧検知部125は、ツェナーダイオード127と抵抗128、129とを備える。図3における点Aにおける電圧が閾値電圧Vthを超えると、ツェナーダイオード127を介して点Aから抵抗128に向かって電流が流れる。
所定電圧切替部126は、抵抗130とスイッチング素子131とを備える。ツェナーダイオード127を介して点Aから抵抗128に向かって電流が流れると、抵抗128、129によって分圧された電圧がスイッチング素子131のベース端子に流れる。この結果、スイッチング素子131がON状態になる。その結果、抵抗123が抵抗130と並列に接続され、シャントレギュレータ124に入力される電圧(即ち、設定電圧V_ref)が大きくなる。
以上の構成により、通常電力モードにおける設定電圧V_ref、即ち、コンバータ制御回路104のVCC端子に入力される電圧が省電力モードにおける設定電圧V_refよりも大きくなる。
以上のように、本実施形態におけるコンバータ制御回路104は、2次側で検出された電圧に基づいて、第1スイッチング素子106及び第2スイッチング素子107を駆動する駆動周波数を制御する。コンバータ制御回路104は、補助巻線105dから供給される電力に基づいて動作する。そして、入力電圧検知部125と所定電圧切替部126とにより、コンバータ制御回路104に入力される電力が制御される。具体的には、入力電圧検知部125と所定電圧切替部126とにより、省電力モードにおいてコンバータ制御回路104に入力される電力が通常電力モードにおいてコンバータ制御回路104に入力される電力よりも小さくなる。この結果、トランスを駆動するスイッチング素子を制御する制御回路の省電力モードにおける消費電力が増大することを抑制することができる。
なお、帯電器2Y、2M、2C、2K、現像器4Y、4M、4C、4K、転写ローラ5Y、5M、5C、5K、転写ローラ対15a、15bは画像形成部に含まれる。
1Y、1M、1C、1K 感光ドラム
2Y、2M、2C、2K 帯電器
4Y、4M、4C、4K 現像器
15a、15b 転写ローラ対
104 コンバータ制御回路
151a CPU
200 電源装置
2Y、2M、2C、2K 帯電器
4Y、4M、4C、4K 現像器
15a、15b 転写ローラ対
104 コンバータ制御回路
151a CPU
200 電源装置
Claims (4)
- 記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
商用電源から出力された交流電圧を直流電圧に変換する電源装置と、
前記電源装置から出力される前記直流電圧に基づいて動作し、前記記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成装置における電力モードとして、前記電源装置から前記画像形成部に前記直流電圧が供給される通常電力モードと、前記電源装置から前記画像形成部に前記直流電圧が供給されず且つ消費電力が前記通常電力モードよりも少ない省電力モードと、の切り替えを行う第1制御手段と、
を有し、
前記電源装置は、
商用電源から出力された交流電圧を整流する整流手段と、
前記整流手段によって整流された電圧を平滑化する第1平滑コンデンサと、
前記第1平滑コンデンサによって平滑化された電圧が印加される第1巻線と、前記第1巻線と絶縁された第2巻線と、前記第1巻線及び前記第2巻線と絶縁された第3巻線と、を備えるトランスと、
前記第1巻線に直列に接続されたコンデンサと、
前記第1巻線及び前記コンデンサに対して並列に接続された第1スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子に直列に接続された第2スイッチング素子と、
前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のON状態及びOFF状態を切り替える制御信号の周波数を制御する第2制御手段であって、前記第1巻線に印加される電圧に起因して前記第2巻線に発生する電圧に基づいて動作する第2制御手段と、
前記第2制御手段に供給されるべき目標電圧を、前記前記第2の巻線に発生する電圧に応じて第1の電圧と第2の電圧とに切り替える切替手段と、
前記第1巻線に印加される電圧に起因して前記第3巻線に発生する電圧を平滑化する第2平滑コンデンサと、
前記第2平滑コンデンサによって平滑化された電圧を検出する検出手段と、
を備え、
前記第2制御手段は、前記検出手段によって検出された電圧が所定電圧に対応する電圧より小さい場合は前記制御信号の周波数を減少させ、前記検出手段によって検出された電圧が前記所定電圧に対応する電圧より大きい場合は前記制御信号の周波数を増大させ、
前記通常電力モードにおいて前記第2の巻線に発生する電圧は、前記省電力モードにおいて前記第2の巻線に発生する電圧よりも大きいことを特徴とする画像形成装置。 - 前記切替手段は、前記第2巻線と前記第2制御手段との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記電源装置は、電流共振方式により、前記商用電源から出力された前記交流電圧を前記直流電圧に変換することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成部は、前記記録媒体に画像を転写する転写部を備え、
前記転写部は、前記通常電力モードにおいて前記電源装置から出力される電圧に基づいて、前記記録媒体に画像を転写することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022105691A JP2024005491A (ja) | 2022-06-30 | 2022-06-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022105691A JP2024005491A (ja) | 2022-06-30 | 2022-06-30 | 画像形成装置 |
Publications (1)
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JP2024005491A true JP2024005491A (ja) | 2024-01-17 |
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ID=89539803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022105691A Pending JP2024005491A (ja) | 2022-06-30 | 2022-06-30 | 画像形成装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2024005491A (ja) |
-
2022
- 2022-06-30 JP JP2022105691A patent/JP2024005491A/ja active Pending
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