JP2024004605A - 飲料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】抽出濃度や抽出速度を容易に調整すること。【解決手段】装置本体2の内部に設けられた飲料生成部10Bで生成された飲料を、カップCに投入した状態で装置本体2に設けられた飲料供給部10Eにて供給する飲料供給装置1であって、飲料生成部10Bは、抽出底部311に抽出口31aが形成されるとともに側部に給湯口31bが形成された有底筒状の抽出部31と、抽出部31の中空部に挿入された状態で配置され、濾過底部321が網目構造を有するとともに側部に給湯口31bに連通する導入口323が形成された有底筒状の濾過部32とを有する抽出機構30を備え、抽出機構30は、濾過部32に原料が投入されるとともに給湯口31b及び導入口323を通じて湯が導入されることにより原料と湯とを旋回させて抽出口31aより抽出飲料を吐出する。【選択図】図13
Description
本発明は、飲料供給装置に関するものである。
従来、装置本体の内部に収容された飲料生成部で生成した飲料を、容器であるカップに投入した状態で、該装置本体に設置された飲料供給部にて供給する飲料供給装置が知られている。そのような飲料供給装置における飲料生成部には、例えば特許文献1に提案されているような抽出機構を備えている。
抽出機構は、抽出部と濾過部とを備えて構成されている。抽出部は、有底円筒状の形態を成しており、底部に抽出口が形成されている。濾過部は、有底円筒状の形態を成しており、底部が網目構造を有している。そのような濾過部は、抽出部の中空部に挿入された状態で配置される。
上記飲料生成部の抽出機構では、濾過部の上面開口を通じて、例えば茶葉等の原料が投入された後に湯が投入され、該濾過部の底部を通過した抽出飲料が抽出口より吐出されている。
上述した飲料生成部を有する飲料供給装置では、濾過部の上面開口より原料と湯とが投入され、該濾過部の底部を通過した抽出飲料を抽出口より吐出しているので、抽出飲料の抽出濃度や抽出速度を変更することは困難であった。
本発明は、上記実情に鑑みて、抽出濃度や抽出速度を容易に調整することができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る飲料供給装置は、装置本体の内部に設けられた飲料生成部で生成された飲料を、カップに投入した状態で前記装置本体に設けられた飲料供給部にて供給する飲料供給装置であって、前記飲料生成部は、底部に抽出口が形成されるとともに側部に給湯口が形成された有底筒状の抽出部と、前記抽出部の中空部に挿入された状態で配置され、かつ底部が網目構造を有するとともに側部に前記給湯口に連通する導入口が形成された有底筒状の濾過部とを有する抽出機構を備え、前記抽出機構は、前記濾過部に原料が投入されるとともに前記給湯口及び前記導入口を通じて湯が導入されることにより原料と湯とを旋回させて前記抽出口より抽出飲料を吐出することを特徴とする。
また本発明は、上記飲料供給装置において、前記濾過部は、前記導入口が該濾過部における側部の内壁面の接線方向に沿って設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、飲料生成部は、底部に抽出口が形成されるとともに側部に給湯口が形成された有底筒状の抽出部と、抽出部の中空部に挿入された状態で配置され、かつ底部が網目構造を有するとともに側部に給湯口に連通する導入口が形成された有底筒状の濾過部とを有する抽出機構を備え、抽出機構は、濾過部に原料が投入されるとともに給湯口及び導入口を通じて湯が導入されることにより原料と湯とを旋回させて抽出口より抽出飲料を吐出するので、湯の導入速度を変化させることで、抽出濃度や抽出速度を調整することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る飲料供給装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
<飲料供給装置の概要構成>
本発明の実施の形態である飲料供給装置の概要構成について述べる。図1~図3は、それぞれ本発明の実施の形態である飲料供給装置を示すものであり、図1は外観構成を示す斜視図であり、図2は内部構造を示す斜視図であり、図3は特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。
本発明の実施の形態である飲料供給装置の概要構成について述べる。図1~図3は、それぞれ本発明の実施の形態である飲料供給装置を示すものであり、図1は外観構成を示す斜視図であり、図2は内部構造を示す斜視図であり、図3は特徴的な制御系を模式的に示すブロック図である。
ここで例示する飲料供給装置1は、例えば店舗内等の屋内に設置されるものであり、装置本体2を備えている。装置本体2は、本体キャビネット3と前面扉4とを備えて構成されている。
本体キャビネット3は、前面下部3aが前面上部3bよりも前方に向けて突出した形状を有する箱状のものである。この本体キャビネット3の前面下部3aには、図示せぬ開口が形成されている。前面扉4は、本体キャビネット3における前面下部3aの図示せぬ開口を閉塞するのに十分な大きさを有した扉体である。この前面扉4は、開口を開閉する態様で本体キャビネット3に揺動可能に設けられている。つまり本体キャビネット3の前面上部3bが、装置本体2における前面の上部を構成しており、前面扉4が、装置本体2における前面の下部を構成している。
そのような装置本体2には、操作ユニット10A、飲料生成部10B、カップ搬送機構10C、昇降機構10D、飲料供給部10E及び制御部100が設けられている。
操作ユニット10Aは、装置本体2の前面の上部に設けられている。この操作ユニット10Aは、利用者H(図4参照)が商品の選択等の入力操作を行うためのものである。
飲料生成部10Bは、装置本体2の内部に設けられており、原料と湯とから飲料を抽出することにより飲料を生成するものである。カップ搬送機構10Cは、装置本体2の内部に設けられており、カップ収容部7から受け取った1つのカップC(図20等参照)を、所定の飲料投入位置まで搬送するものである。ここで飲料投入位置は、飲料生成部10Bで生成された飲料を投入する位置である。
昇降機構10Dは、装置本体2の内部に設けられている。この昇降機構10Dは、飲料投入位置で飲料が投入されたカップCをトレイ50に載置させた状態で昇降させるもので、上昇させて飲料供給部10Eに移動させるものである。飲料供給部10Eは、装置本体2の前面の上部に設けられている。この飲料供給部10Eは、昇降機構10Dにより上昇させたカップC、すなわち飲料が投入されたカップCを利用者Hに供給するものである。
制御部100は、飲料供給装置1を構成する各部、特に操作ユニット10A、飲料生成部10B、カップ搬送機構10C、昇降機構10D及び飲料供給部10Eに電気的に接続されており、同じく電気的に接続された記憶部110に記憶されたプログラムやデータにしたがって飲料供給装置1の動作を統括的に制御するものである。
尚、制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)等のハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア及びハードウェアを併用して実現してもよい。
そのような飲料供給装置1では、操作ユニット10Aにより商品が選択された場合、飲料生成部10Bで選択された商品に対応する飲料を生成する。そして、飲料供給装置1では、カップ搬送機構10Cにより1つのカップCを飲料投入位置まで搬送し、該飲料投入位置にて飲料生成部10Bで生成した飲料をカップCに投入する。その後、飲料供給装置1では、昇降機構10DによりカップCを上昇させて飲料供給部10Eまで移動させ、この飲料供給部10Eにて飲料をカップCに投入した状態で利用者Hに供給する。
以下に、操作ユニット10A、飲料生成部10B、カップ搬送機構10C、昇降機構10D及び飲料供給部10Eのそれぞれについて説明する。
<操作ユニット>
操作ユニット10Aは、表示部11、ジェスチャ検出部12及び決済処理部13を備えて構成されている。
操作ユニット10Aは、表示部11、ジェスチャ検出部12及び決済処理部13を備えて構成されている。
表示部11は、例えば液晶タッチパネルにより構成されており、制御部100から与えられる指令に応じて各種情報を表示するとともに、タッチ操作等の入力操作が可能である。かかる表示部11は、タッチ操作等の入力操作が行われた場合、その旨を制御部100に送出するものである。
ジェスチャ検出部12は、本体キャビネット3の前面上部3bにおいて、表示部11の上縁部分に配設されている。このジェスチャ検出部12は、自身の検出領域S1(図4参照)における利用者Hの動作情報(手の動き等)を検出し、その旨を制御部100に送出するものである。
そのようなジェスチャ検出部12は、図4に示すように、検出領域S1の全域が表示部11の前方域に配置される態様で、検出領域S1が前方側下方域を臨んだ傾斜状態で配設されている。より詳細には、検出領域S1の最も後方側部分が表示部11の前面に近接する態様で傾斜した状態で配設されている。
これにより、検出領域S1と、利用者Hの表示部11に対する視野角領域S2との交差部分に形成される操作エリアS3を、表示部11に近接させることができるとともに、操作エリアS3の上下寸法及び左右寸法を表示部11の面積に近似させることができる。
また表示部11及びジェスチャ検出部12が配設された本体キャビネット3の前面上部3bは、前面下部3aよりも後方側に凹んだ部分に形成されているので、図4に示すように、表示部11及びジェスチャ検出部12は、装置本体2の前面の下部との間の離間距離を寸法L1だけ確保することができる。このことは、表示部11及びジェスチャ検出部12と利用者Hとの離間距離は、飲料供給装置1と利用者Hとの間に必然的に形成される前後寸法L2に対して寸法L1を加算したものとなる。
決済処理部13は、装置本体2の前面上部3bにおける表示部11の下方側の左側部分に配設されている。この決済処理部13は、自身の決済可能領域に電子マネー情報を記憶されたカードや携帯端末機器等の記録媒体が保持された場合に、記録媒体との間で減算処理を行うものである。この決済処理部13は、記録媒体との間で減算処理を行った場合には、決済処理が完了した旨の信号を制御部100に送出するものである。
そのような構成を有する操作ユニット10Aに対する入力操作を以下に説明する。制御部100は、表示部11に対して図5の(a)に示すように、選択可能な商品(商品「A」、商品「B」、商品「C」、商品「D」)の選択ボタン11a~11dを表示させつつ、「商品を選択してください」の文言11eを表示させる。
ジェスチャ検出部12により検出した動作情報により、制御部100は、図示せぬポインタを表示部11の画面上で移動させ、商品「A」の選択ボタン11aにポインタが移動した場合、商品「A」の選択ボタン11aが仮選択されたものとして、図5の(b)に示すように、商品「A」の選択ボタン11aを仮選択に対応した状態に表示させつつ、「『A』選択中」の文言11fを表示させる。
このようにして商品「A」の選択ボタン11aを仮選択に対応した状態に表示させた制御部100は、所定時間(例えば2秒間程度)経過した場合に、商品「A」の選択ボタン11aが本選択されたものとして、図5の(c)に示すように、商品「A」の選択ボタン11aを本選択に対応した状態に表示させつつ、記録媒体を決済処理部13の決済領域に保持することを求める「カードタッチしてください」の文言11gを表示させる。
ここで、制御部100が商品「A」の選択ボタン11aを本選択に対応した状態に表示させたとしても、利用者Hが商品「A」以外の商品の選択ボタン11b~11dにタッチ操作した場合、制御部100は、タッチ操作を優先し、タッチ操作された商品の選択ボタン11b~11dを本選択に対応した状態に表示させる。つまり制御部100は、いずれかの選択ボタン11a~11dを本選択に対応した状態に表示させたとしても、その後に他の選択ボタン11a~11dがタッチ操作されれば、そのタッチ操作を有効なものとして本選択に対応した表示にさせる選択ボタン11a~11dを変更する。このように制御部100は、ジェスチャ検出部12を通じての入力操作よりも、表示部11に対するタッチ操作を優先しており、しかもいずれかの選択ボタン11a~11dを本選択に対応した表示にさせても、選択ボタン11a~11dの変更を許容している。
その後に制御部100は、決済処理部13を通じて決済処理が完了した旨の信号を入力した場合、本選択に対応した表示をさせている選択ボタン11a~11dが実際に選択されたものとして、該選択ボタン11a~11dに対応した飲料を飲料生成部10Bで生成させつつ、カップ搬送機構10CにカップCを飲料投入位置まで搬送させ、その後に飲料供給部10Eにて飲料をカップCに投入した状態で供給する。
このような操作ユニット10Aを備えた飲料供給装置1によれば、ジェスチャ検出部12は、検出領域S1の全域が表示部11の前方域に配置される態様で傾斜した状態で配設されているので、操作エリアS3を表示部11に近接させることができるとともに、操作エリアS3の上下寸法及び左右寸法を表示部11の面積に近似させることができ、表示部11に対する非接触での入力操作を容易なものとすることができる。
また上記飲料供給装置1によれば、装置本体2の前面は、上部が下部よりも後方側に凹んだ状態で形成されており、表示部11及びジェスチャ検出部12が、装置本体2の前面の上部に配設されているので、表示部11及びジェスチャ検出部12と、利用者Hとの離間距離に寸法L1を加算することができ、これにより操作エリアS3を十分に大きいものとすることができ、利用者Hの身長の大小や視野角領域S2の変化を吸収して、表示部11に対する非接触操作の操作感を向上させることができる。
上記飲料供給装置1によれば、制御部100がジェスチャ検出部12を通じての入力操作よりも、表示部11に対するタッチ操作を優先するので、ジェスチャ検出部12を通じての入力操作と表示部11に対するタッチ操作の併用に伴う商品の誤選択を防止することができる。
<飲料生成部>
飲料生成部10Bは、原料払出装置20及び抽出機構30を備えて構成されている。
飲料生成部10Bは、原料払出装置20及び抽出機構30を備えて構成されている。
《原料払出装置》
図6~図8は、それぞれ原料払出装置20を示すものであり、図6及び図7は外観構成を示す斜視図であり、図8は内部構造を示す断面側面図である。尚、原料払出装置20については、図2に付した方向に沿って説明する。
図6~図8は、それぞれ原料払出装置20を示すものであり、図6及び図7は外観構成を示す斜視図であり、図8は内部構造を示す断面側面図である。尚、原料払出装置20については、図2に付した方向に沿って説明する。
原料払出装置20は、原料容器21と払出駆動部22とを備えて構成されている。原料容器21は、上面及び下面に開口21a,21bを有する直方状の箱体である。この原料容器21の上面開口21aは蓋体23aにより閉塞されており、下面開口21bはガイド底部23bにより閉塞されている。尚、原料容器21の上端部分は、図1及び図2等に示すように、本体キャビネット3の天板3cに形成された図示せぬ貫通孔を貫通しており、蓋体23aが露出している。
そのような原料容器21の内部には、上下方向に沿って延在する仕切板21cにより2つの原料収容域211,212が前後に画成されている。これら原料収容域211,212は、同種類又は異種類の原料を収容するもので、ガイド底部23bに形成された1つの払出口231にそれぞれ連通されている。
つまり、原料容器21は、原料を収容する2つの原料収容域211,212が互いに区画された状態で内部に形成されるとともに、2つの原料収容域211,212に収容された原料の共通の払出口231が下端部分に形成されている。
尚、図中の符号232は、原料シュートである。原料シュート232は、払出口231より払い出された原料を抽出機構30に案内するためのものである。
払出駆動部22は、原料容器21の内部であって、2つの原料収容域211,212と払出口231との連通する通路に設けられている。図9及び図10は、それぞれ図8に示した払出駆動部22を示すものであり、図9は斜視図、図10は分解斜視図である。これら図9及び図10にも示すように、払出駆動部22は、払出モータ221、第1オーガ222及び第2オーガ223を備えて構成されている。
払出モータ221は、払出駆動部22の駆動源であり、ジョイント部224を介して前後方向に沿って延在するシャフト225に連結されている。この払出モータ221は、制御部100から与えられる指令に応じて駆動するもので、正逆回転可能なものである。より詳細に説明すると、払出モータ221は、制御部100から正回転駆動指令が与えられた場合に正回転駆動し、シャフト225をその中心軸回りに一方向に回転させるものであり、制御部100から逆回転駆動指令が与えられた場合に逆回転駆動し、シャフト225をその中心軸回りに他方向に回転させるものである。
第1オーガ222は、前後方向が長手方向となる長尺状のものであり、その前後方向の長さが、シャフト225の全長の半分以下の大きさである。第1オーガ222は、第1軸部222aと第1刃部222bとを備えている。
第1軸部222aは、後方に向かうに連れて外径が漸次小さくなる円筒状の形態を成している。第1刃部222bは、第1軸部222aの外周部分において、該第1軸部222aの径方向外部に突出する態様で該第1刃部222bの中心軸方向に沿って螺旋状に延在している。
このような第1オーガ222は、第1軸部222aがシャフト225に挿通された状態で、第1伝達部材226を介して該シャフト225に連結されている。第1伝達部材226は、例えばワンウェイクラッチにより構成されており、シャフト225の一方向の回転駆動力を第1オーガ222に伝達する一方、シャフト225の他方向の回転駆動力を第1オーガ222に伝達しないものである。
第2オーガ223は、前後方向が長手方向となる長尺状のものであり、その前後方向の長さが、シャフト225の全長の半分以下の大きさである。第2オーガ223は、第2軸部223aと第2刃部223bとを備えている。
第2軸部223aは、前方に向かうに連れて外径が漸次小さくなる円筒状の形態を成している。第2刃部223bは、第2軸部223aの外周部分において、該第2軸部223aの径方向外部に突出する態様で該第2刃部223bの中心軸方向に沿って螺旋状に延在している。
このような第2オーガ223は、第1オーガ222よりも後方側において、第2軸部223aがシャフト225に挿通された状態で、第2伝達部材227を介して該シャフト225に連結されている。第2伝達部材227は、例えばワンウェイクラッチにより構成されており、シャフト225の他方向の回転駆動力を第2オーガ223に伝達する一方、シャフト225の一方向の回転駆動力を第2オーガ223に伝達しないものである。
このような払出駆動部22は、第1オーガ222が前方側の原料収容域211を臨みつつ第2オーガ223が後方側の原料収容域212を臨む態様でシャフト225に挿通されて配置されている。そして、第1オーガ222は、第1軸部222aが払出口231に近接するに連れて外径が漸次小さくなっており、第2オーガ223は、第2軸部223aが払出口231に近接するに連れて外径が漸次小さくなっている。
そのような構成を有する原料払出装置20においては、払出駆動部22は、払出モータ221が正回転駆動する場合に、第1オーガ222のみがシャフト225とともに該シャフト225の中心軸回りに一方向に回転することになる。これにより第1刃部222bのピッチ間に拘束された原料、すなわち前方側の原料収容域211に収容された原料を払出口231に向けて搬出しつつ該払出口231より原料を払い出す。一方、払出駆動部22は、払出モータ221が逆回転駆動する場合に、第2オーガ223のみがシャフト225とともに該シャフト225の中心軸回りに他方向に回転することになる。これにより第2刃部223bのピッチ間に拘束された原料、すなわち後方側の原料収容域212に収容された原料を払出口231に向けて搬出しつつ該払出口231より原料を払い出す。
以上説明したように、上記原料払出装置20によれば、原料容器21に2つの原料収容域211,212が互いに区画された状態で形成されており、払出モータ221が正回転駆動する場合に第1オーガ222のみがシャフト225とともにその中心軸回りに一方向に回転するので、前方側の原料収容域211に収容された原料を払出口231より払い出すことができ、払出モータ221が逆回転駆動する場合に第2オーガ223のみがシャフト225とともにその中心軸回りに他方向に回転するので、後方側の原料収容域212に収容された原料を払出口231より払い出すことができる。このように払出駆動部22が各原料収容域211,212に対して共通化されていることにより、部品点数の削減等だけでなく、装置全体の小型化を図ることができる。しかも、払出駆動部22は、払出モータ221が正回転駆動する場合に第1オーガ222のみが回転する一方、払出モータ221が逆回転駆動する場合に第2オーガ223のみが回転するので、払出モータ221が正回転駆動する場合には後方側の原料収容域212に収容された原料を掻き回してしまうことがなく、払出モータ221が逆回転駆動する場合には前方側の原料収容域211に収容された原料を掻き回してしまうことがない。これにより、第1オーガ222及び第2オーガ223の刃部(第1刃部222b及び第2刃部223b)のピッチ間に拘束される原料の量にバラツキが生ずることを防止して、原料の払出量を安定化させることができる。従って、装置全体の小型化を図るとともに、所定量の原料を良好に払い出すことができる。
《抽出機構》
図11及び図12は、それぞれ抽出機構30を示すものであり、図11は外観構成を示す斜視図であり、図12は分解斜視図である。尚、抽出機構30については、図2に付した方向に沿って説明する。
図11及び図12は、それぞれ抽出機構30を示すものであり、図11は外観構成を示す斜視図であり、図12は分解斜視図である。尚、抽出機構30については、図2に付した方向に沿って説明する。
これら図11及び図12に示す抽出機構30は、原料払出装置20の下方側であり、かつ本体キャビネット3の底部に載置された滓バケツ5の上方側に配置されており、抽出部31及び濾過部32を備えて構成されている。
抽出部31は、有底円筒状の形態を成しており、底部分である抽出底部311が、中心部分に向けて漸次下方に傾斜するテーパ状に形成されている。この抽出底部311の中心部分には、抽出口31aが形成されている。また抽出部31の側部には給湯口31bが形成されている。この給湯口31bは、図示せぬ給湯ラインを通じて湯タンク6(図2参照)に接続されており、湯タンク6で貯留された湯が給湯ラインを経由して給湯口31bより供給される。
かかる抽出部31には、前後一対となる態様で廃棄部33が連結されている。廃棄部33は、円筒状の形態を成すものであり、内径及び外径の大きさが抽出部31の内径及び外径の大きさにそれぞれ略等しい。
濾過部32は、有底円筒状の形態を成しており、図13に示すように底部分である濾過底部321が網目構造を有している。この濾過部32は、上面開口に近接する側部上部32aの外径が抽出部31の内径よりも僅かに小さく、側部下部32bの外径が濾過底部321に向けて漸次小さくなる態様で形成されている。また濾過部32は、上面開口の開口縁部の外径が抽出部31の上面開口の開口縁部の外径と略等しい大きさを有している。
上記濾過部32は、上面開口の開口縁部に左右方向に沿って延在する濾過軸状部322が一体的に形成されている。この濾過軸状部322は、一端部分(右端部分)が抽出部31と廃棄部33との間に形成された軸支孔34に挿入されて軸支されるととともに、他端部分(左端部分)がジョイント機構35を介して抽出モータ36に連結されている。
抽出モータ36は、抽出機構30の駆動源であり、固定板金37を介して装置本体2に取り付けられている。この抽出モータ36は、制御部100から与えられる指令に応じて駆動するもので、正逆回転可能なものである。より詳細に説明すると、抽出モータ36は、制御部100から正回転駆動指令が与えられた場合に正回転駆動し、濾過部32を濾過軸状部322の中心軸回りに右方から見て時計回りに回転させるものであり、制御部100から逆回転駆動指令が与えられた場合に逆回転駆動し、濾過部32を濾過軸状部322の中心軸回りに右方から見て反時計回りに回転させるものである。
抽出モータ36が正回転駆動することにより、濾過部32は、図13に示したように、上面開口の開口縁部が抽出部31の上面開口の開口縁部に当接した状態で該抽出部31の中空部に挿入された抽出位置に配置される。一方、抽出モータ36が逆回転駆動することにより、濾過部32は、図14に示すように、上面開口の開口縁部が廃棄部33の上面開口の開口縁部に当接した状態で廃棄位置に配置される。つまり、濾過部32は、抽出モータ36の駆動により、抽出位置と廃棄位置との間で回転するものであり、常態においては、抽出位置に配置されている。
ところで、ジョイント機構35には過大なトルクが生じた場合に空転させる図示せぬダンパが設けられており、これにより抽出モータ36の駆動(正回転駆動又は逆回転駆動)により濾過部32が抽出位置又は廃棄位置に配置された後に該抽出モータ36に過大な反力が作用することを防止して該抽出モータ36の保護を図っている。
ところで、濾過部32は、抽出位置に配置される場合に、給湯口31bに連通する導入口323が側部上部32aに形成されている。この導入口323は、給湯口31bを通じて供給された湯を導入するための開口であり、側部上部32aにおける内壁面の接線方向に沿って設けられている。
以上のような構成を有する抽出機構30は、次のようにして飲料を抽出して吐出する。濾過部32が抽出位置に配置した状態で、原料払出装置20より払い出された原料が濾過部32に投入された後、湯タンク6の湯が給湯口31b及び導入口323を通じて所定量導入される。導入口323は、給湯口31bに連通しつつ濾過部32における側部上部32aの接線方向に沿って設けられているので、所定量の湯の導入により原料と湯とが遠心力等により濾過部32の内壁面に沿って旋回する。その後に濾過底部321を通過した抽出飲料を抽出口31aより吐出する。
そのようにして抽出飲料を吐出した後に、制御部100が抽出モータ36を逆回転駆動させることにより、濾過部32を回転させて廃棄位置に配置させる。これにより濾過部32の抽出滓が廃棄部33を通過して滓バケツ5に排出される。そのようにして濾過部32を廃棄位置に配置させた制御部100は、抽出モータ36を正回転駆動させて濾過部32を抽出位置に配置させ、抽出モータ36を再度逆回転駆動させて濾過部32を廃棄位置に配置させることが好ましい。これにより濾過部32の開口縁部と廃棄部33の上面開口の開口縁部との当接により、濾過部32に残存した抽出滓を滓バケツ5に排出させることができる。その後制御部100は、抽出モータ36を正回転駆動させて濾過部32を抽出位置に配置させて抽出滓の廃棄処理を終了する。
以上説明したように、飲料供給装置1によれば、飲料生成部10Bを構成す抽出機構30が、濾過部32に原料が投入されるとともに給湯口31b及び導入口323を通じて湯が導入されることにより、原料と湯とを旋回させて抽出口31aより抽出飲料を吐出するので、湯の導入速度を変化させることで、抽出濃度や抽出速度を調整することができる。すなわち、湯の導入速度を大きくすることにより、原料と湯との旋回時間が長大化し、原料と湯との接触時間を長くして、抽出飲料の濃度を高くすることができる。一方、湯の導入速度を小さくすることにより、原料と湯との旋回時間が短縮化し、原料と湯との接触時間を短くして、抽出速度を大きくすることができる。従って、抽出濃度や抽出速度を容易に調整することができる。
<カップ搬送機構>
図15は、図2に示した装置本体2の内部におけるカップ搬送機構10C及びその周辺構造を示す斜視図である。この図15に示すように、カップ搬送機構10Cは、複数のカップCを収容するカップ収容部7の下方域であるカップ受取位置にて該カップ収容部7から受け取った1つのカップCを飲料投入位置まで搬送するものである。この飲料投入位置は、カップ搬送機構10Cの前方側に設けられた昇降機構10Dを構成するトレイ50の上方位置、すなわち待機位置に配置されたトレイ50の上方位置である。
図15は、図2に示した装置本体2の内部におけるカップ搬送機構10C及びその周辺構造を示す斜視図である。この図15に示すように、カップ搬送機構10Cは、複数のカップCを収容するカップ収容部7の下方域であるカップ受取位置にて該カップ収容部7から受け取った1つのカップCを飲料投入位置まで搬送するものである。この飲料投入位置は、カップ搬送機構10Cの前方側に設けられた昇降機構10Dを構成するトレイ50の上方位置、すなわち待機位置に配置されたトレイ50の上方位置である。
図16~図19は、それぞれ図2及び図15に示したカップ搬送機構10Cを示すものであり、図16は外観構成を示す斜視図であり、図17及び図18は分解斜視図であり、図19は縦断面図である。これら図16~図19を適宜用いてカップ搬送機構10Cの構成について説明する。尚、カップ搬送機構10Cについては、図2に付した方向に沿って説明する。
カップ搬送機構10Cは、伝達機構本体部40、下アーム(第1アーム部材)41、上アーム(第2アーム部材)42が搬送軸部43に貫通された状態で構成されている。ここで搬送軸部43は、上下方向に沿って延在するシャフトにより構成されており、下端部分が下カバー44に保持され、上端部分が上カバー45に保持されている。
伝達機構本体部40は、搬送軸部43に貫通される部分に内径が搬送軸部43の外径よりも十分に大きい伝達孔40aが上下方向に沿って延在する態様で形成されており、搬送モータ401及び駆動伝達カム402を内蔵して伝達機構部を構成している。
搬送モータ401は、カップ搬送機構10Cの駆動源であり、制御部100から与えられる指令に応じて駆動するものである。
駆動伝達カム402は、伝達孔40aの内部にて該伝達孔40aを横断する態様で搬送軸部43に貫通された状態で配置されている。この駆動伝達カム402は、搬送モータ401の駆動により、搬送軸部43の中心軸回りに上方から見て反時計回りに回転するものである。かかる駆動伝達カム402の下面には、伝達孔40aの下面開口を臨む態様で複数の歯による下側駆動伝達部402aが形成されている。また駆動伝達カム402の上面には、伝達孔40aの上面開口をの態様で複数の歯による上側駆動伝達部402bが形成されている。
上記伝達機構本体部40における下面、すなわち伝達孔40aの下面開口の周縁部分には、搬送軸部43の中心軸より径方向外部に向けて延在する態様で下方に向けて突出する複数の下方突起403が形成されている。また伝達機構本体部40における上面、すなわち伝達孔40aの上面開口の周縁部分には、搬送軸部43の中心軸より径方向外部に向けて延在する態様で上方に向けて突出する複数の上方突起404が形成されている。
ここで、伝達機構本体部40における下方突起403と上方突起404との位置関係であるが、下方突起403の方が上方突起404よりも上方から見て時計回りの方向にずれた位置に形成されている。
下アーム41は、基端部分である下アーム基端部411が伝達機構本体部40と下カバー44との間で搬送軸部43に貫通された状態で配設されている。この下アーム41は、搬送軸部43の中心軸回りに回動可能に配設されている。
下アーム基端部411の上面には、上方に突出する態様で形成され、かつ伝達孔40aに進入可能な外径を有する円筒状の下アーム伝達突部412が形成されている。この下アーム伝達突部412は、搬送軸部43に貫通されており、上面に複数の歯による下アーム伝達部412aが形成されている。
また下アーム基端部411の上面であって下アーム伝達突部412の周縁部分には、搬送軸部43の中心軸より径方向外部に向けて延在する態様で上方に向けて突出する下アーム突起413が形成されている。
上記下アーム41は、下アーム基端部411の一部より搬送軸部43の中心軸より径方向外部に延在する下アーム胴部414の先端となる先端部分に円板状の載置部415が形成されている。この載置部415の上面は、カップCを載置させる載置面を構成している。
そのような下アーム41には、下カバー44との間に下側復帰バネ(第1付勢手段)46a及び下側押圧バネ46bが介在している。下側復帰バネ46aは、下アーム41をカップ受取位置に付勢するものである。
下側押圧バネ46bは、下アーム41を上方、すなわち伝達機構本体部40に向けて付勢するものである。これにより下アーム41は、下アーム伝達突部412が伝達孔40aの下面開口より伝達孔40aの内部に進入している。そして、下アーム41がカップ受取位置に配置される場合、下アーム突起413が伝達機構本体部40の下面における下方突起403以外の個所に接することにより、下アーム伝達部412aが下側駆動伝達部402aに噛合している。
上アーム42は、下アーム41とともにカップCを保持する保持部を構成するものであり、基端部分である上アーム基端部421が伝達機構本体部40と上カバー45との間で搬送軸部43に貫通された状態で配設されている。この上アーム42は、搬送軸部43の中心軸回りに回動可能に配設されている。
上アーム基端部421の下面には、下方に突出する態様で形成され、かつ伝達孔40aに進入可能な外径を有する円筒状の上アーム伝達突部422が形成されている。この上アーム伝達突部422は、搬送軸部43に貫通されており、下面に複数の歯による上アーム伝達部422aが形成されている。
また上アーム基端部421の下面であって上アーム伝達突部422の周縁部分には、搬送軸部43の中心軸より径方向外部に向けて延在する態様で下方に向けて突出する上アーム突起423が形成されている。
上記上アーム42は、上アーム基端部421の一部より搬送軸部43の中心軸より径方向外部に延在する上アーム胴部424の先端となる先端部分にガイド部425が形成されている。このガイド部425は、内径がカップCの最大外径よりも大きい略円筒状の形態を成しており、側部の一部に上下方向に沿って延在するスリット425a(図20参照)が形成されている。このガイド部425は、載置部415の載置面に載置されたカップCを囲繞することが可能である。
また上アーム胴部424には、取付部材を介してノズル47が設けられている。このノズル47は、図には明示しないが、飲料生成部10Bを構成する抽出機構30の抽出口31aに、飲料供給ラインを通じて接続されており、飲料生成部10Bで生成された飲料を吐出するものである。かかるノズル47は、飲料を吐出する部分がスリット425aを介してガイド部425の内側を臨むよう配設されている。
そのような上アーム42には、上カバー45との間に上側復帰バネ(第2付勢手段)48a及び上側押圧バネ48bが介在している。上側復帰バネ48aは、上アーム42をカップ受取位置に付勢するものである。
上側押圧バネ48bは、上アーム42を下方、すなわち伝達機構本体部40に向けて付勢するものである。これにより上アーム42は、上アーム伝達突部422が伝達孔40aの上面開口より伝達孔40aの内部に進入している。そして、上アーム42がカップ受取位置に配置される場合、上アーム突起423が伝達機構本体部40の上面における上方突起404以外の個所に接することにより、上アーム伝達部422aが上側駆動伝達部402bに噛合している。
そのようなカップ搬送機構10Cは、下アーム検出部49a及び上アーム検出部49bを備えている。下アーム検出部49aは、下カバー44に配設されており、下アーム41がカップ受取位置に配置された場合に、その旨を制御部100に出力するものである。上アーム検出部49bは、伝達機構本体部40に配設されており、上アーム42がカップ受取位置に配置された場合に、その旨を制御部100に出力するものである。
以上のような構成を有する飲料供給装置1においては、次のようにしてカップ搬送機構10CによりカップCを搬送することができる。
図20に示すように、下アーム41及び上アーム42がカップ受取位置に配置された状態でカップ収容部7より1つのカップCが払い出された場合、下アーム41の載置部415でカップCを載置させつつ、上アーム42のガイド部425で該カップCを囲繞することにより該カップCを保持する。そして、制御部100が搬送モータ401に駆動指令を与えることにより搬送モータ401が駆動する。搬送モータ401が駆動することにより、駆動伝達カム402が搬送軸部43の中心軸回りに上方から見て反時計回りに回転する。このように駆動伝達カム402が回転することにより、この駆動伝達カム402の下側駆動伝達部402aに下アーム伝達部412aが噛合する下アーム41は、図21に示すように、下側復帰バネ46aの付勢力に抗して前方に回動する。また駆動伝達カム402の上側駆動伝達部402bに上アーム伝達部422aが噛合する上アーム42は、図21に示したように、上側復帰バネ48aの付勢力に抗して前方に回転する。ここで下アーム41と上アーム42との回動は、ともに駆動伝達カム402の噛合により行われているので、同期している。
前方に回動する下アーム41及び上アーム42が飲料投入位置(待機位置に配置されたトレイ50の上方位置)に達すると、上述したように下方突起403の方が上方突起404よりも上方から見て時計回りの方向にずれた位置に形成されているので、図22に示すように、下アーム突起413が下方突起403を乗り上げる。
下アーム突起413が下方突起403を乗り上げると、下アーム41が下側押圧バネ46bの付勢力に抗して下方に変位し、これにより下アーム伝達部412aが下側駆動伝達部402aから離隔する。下アーム伝達部412aが下側駆動伝達部402aから離隔することで、下アーム41には下側復帰バネ46aの付勢力のみが作用することになり、下アーム41は、図23に示すように後方に回動してカップ受取位置に配置される。下アーム41が後方に回動することにより、載置部415がガイド部425の下方域から離脱することになり、載置部415に載置されていたカップCはトレイ50に載置される。
下アーム41がカップ受取位置に配置されたことを下アーム検出部49aを通じて検出した制御部100は、搬送モータ401を駆動停止にさせ、トレイ50に載置させたカップCに対し、ノズル47を通じて飲料生成部10Bで生成した飲料を投入する。トレイ50に載置させたカップCに飲料を投入する場合、制御部100は、図24に示すように、昇降機構10Dを構成するカップ保持機構51によりカップCを保持させることが好ましい。
ノズル47を通じての飲料の投入が終了した後、制御部100は、搬送モータ401に駆動指令を与えて駆動させ、上アーム42を前方に回動させる。その後、図25に示すように、上アーム突起423が上方突起404を乗り上げる。
上アーム突起423が上方突起404を乗り上げると、上アーム42が上側押圧バネ48bの付勢力に抗して上方に変位し、これにより上アーム伝達部422aが上側駆動伝達部402bから離隔する。上アーム伝達部422aが上側駆動伝達部402bから離隔することで、上アーム42には上側復帰バネ48aの付勢力のみが作用することになり、上アーム42は、図26に示すように後方に回動してカップ受取位置に配置される。
上アーム42がカップ受取位置に配置されたことを、上アーム検出部49bを通じて検出した制御部100は、搬送モータ401を駆動停止にさせ、カップ搬送機構10CによるカップCの搬送を終了する。
以上説明したように、飲料供給装置1によれば、カップ搬送機構10Cがカップ受取位置と飲料投入位置との間で、カップCを保持する下アーム41及び上アーム42を搬送軸部43の中心軸回りに回動させて該カップCを搬送するので、下アーム41及び上アーム42の回動域のスペースだけを確保すればよく、カップCを飲料投入位置まで搬送するスペースの小型化を図ることができる。
上記飲料供給装置1によれば、カップCを搬送するための駆動源は搬送モータ401だけでよく、しかも下アーム41及び上アーム42のカップ受取位置への復帰は、機構的な要素のみで実現している。そのため、下アーム41及び上アーム42の2つの駆動系を1つの搬送モータ401で動作させることができ、しかも搬送モータ401の駆動を精密に行う必要がない。
<昇降機構>
図27は、図2に示した昇降機構10Dの外観構成を示す斜視図である。この図27を適宜利用して昇降機構10Dの構成について説明する。尚、昇降機構10Dについては、図2に付した方向に沿って説明する。
図27は、図2に示した昇降機構10Dの外観構成を示す斜視図である。この図27を適宜利用して昇降機構10Dの構成について説明する。尚、昇降機構10Dについては、図2に付した方向に沿って説明する。
ここで例示する昇降機構10Dは、トレイ50及びドリップトレイ52を備えて構成されている。トレイ50は、上面にカップCを載置させるための略円板状部材であり、図28及び図29に示すようにトレイガイド53に連結されている。
トレイガイド53は、昇降駆動部50aを構成するものであり、それぞれ上下方向に沿って延在する2つのガイドロッド541,542に貫通された状態で上下方向に沿って移動可能に配設されている。
またトレイガイド53は、上下一対のプーリ551,552間に無端状に張設された索状体553に連結されている。上下一対のプーリ551,552のうち上方側のプーリ551は、昇降モータ56に連係されている。
昇降モータ56は、昇降機構10Dの駆動源である。この昇降モータ56は、制御部100から与えられる指令に応じて駆動するもので、正逆回転可能なものである。より詳細に説明すると、昇降モータ56は、制御部100から正回転駆動指令が与えられた場合に正回転駆動して、上方側のプーリ551を中心軸回りに一方向に回転させることにより索状体553を延在方向の一方側に向けて変位させ、トレイガイド53を上方に移動させる。その一方、昇降モータ56は、制御部100から逆回転駆動指令が与えられた場合に逆回転駆動して、上方側のプーリ551を中心軸回りに他方向に回転させることにより索状体553を延在方向の他方側に変位させ、トレイガイド53を下方に移動させるものである。
トレイガイド53の上下方向に沿っての移動により、トレイ50は昇降することになる。ここで昇降機構10Dにおいてはトレイ位置検出部57が設けられている。トレイ位置検出部57は、索状体553の変位量からトレイ50の位置を検出するものであり、トレイ50が待機位置、上限位置及び下限位置のいずれかに配置された場合に、その旨を検出して制御部100に与えるものである。
ここで待機位置は、トレイ50を常時配置させる位置であり、トレイ50に載置されたカップCに対して、飲料生成部10Bで生成された飲料を投入させるための位置である。上限位置は、トレイ50を最も上昇させた位置であり、トレイ50が飲料供給部10Eに到達している。下限位置は、トレイ50を最も下降させた位置である。
次に、トレイ50とトレイガイド53との連結状態について説明する。トレイガイド53は、図30及び図31に示すように、ガイドロッド541,542に貫通されるとともに索状体553に連結されるガイド基部531と、このガイド基部531の上端部分より左方に向けて延在する略円筒状のガイド支持部532とを有している。このガイド支持部532の左右方向の中間部分には、径方向外部に向けて延在する規制フランジ533が形成されている。
一方、トレイ50の下面には、トレイ受部材58が設けられている。このトレイ受部材58は、左右方向に沿って延在するとともに内径がガイド支持部532の外径よりも僅かに大きい挿入中空部581が形成されている。また挿入中空部581の右端部分、すなわちトレイ受部材58の右端部分には、右方に向けて突出する態様で湾曲状の規制片582が形成されている。
このようなトレイ受部材58は、挿入中空部581にガイド支持部532の左端部分が右方から挿入することによりトレイバネ59を介装させてガイド支持部532に設けられている。トレイバネ59は、トレイ受部材58を左方から見て常時時計回りに付勢するものである。これにより、トレイ受部材58の規制片582の前端部分582aがガイド支持部532における規制フランジ533の前端部分533aに当接することにより、図28及び図29に示したように、トレイ50は、上面が水平延在した状態に保持されている。一方、トレイ50は、外力が作用することにより、図32に示すように、規制片582の後端部分582bが規制フランジ533の後端部分533bに当接するまでトレイバネ59の付勢力に抗してガイド支持部532の中心軸回りに回動するものである。
ドリップトレイ52は、上面及び下面に開口を有する異形状の容器であり、昇降駆動部50aに固定配置されている。このドリップトレイ52は、排水バケツ8の上方側において、待機位置に配置されるトレイ50を囲繞する態様で配置されている。このドリップトレイ52の前壁部分には、後方に向けて延在する段差部52a(図35参照)が形成されている。
尚、トレイ位置検出部57によりトレイ50が下限位置に配置されることが検出される場合、トレイ50は、前端部分が段差部52aに当接することになる。
以上のような構成を有する昇降機構10Dでは、待機位置に配置されたトレイ50に載置されたカップCに対し、上述したカップ搬送機構10Cにより飲料生成部10Bで生成された飲料が投入された場合、制御部100は、飲料投入後に昇降モータ56を正回転駆動させ、図33に示すようにトレイ50を上昇させる。そして、制御部100は、トレイ位置検出部57によりトレイ50が上限位置に配置されたことを検出された場合に、昇降モータ56を駆動停止にさせる。この結果、飲料が投入されたカップCは、飲料供給部10Eまで搬送される。その後、制御部100は、昇降モータ56を逆回転駆動させてトレイ50を下降させ、トレイ位置検出部57によりトレイ50が待機位置に配置されたことを検出されて場合に、昇降モータ56を駆動停止にさせる。
ところで、制御部100は電源投入時において次のような廃棄動作を行う。図34は、図3に示した制御部100が実施する廃棄動作処理の内容を示すフローチャートである。
この廃棄動作処理において制御部100は、昇降モータ56を逆回転駆動させ(ステップS101)、トレイ位置検出部57によりトレイ50が下限位置に配置されることが検出されたか否かを判断する(ステップS102)。
トレイ位置検出部57によりトレイ50が下限位置に配置された場合(ステップS102:Yes)、制御部100は昇降モータ56の逆回転駆動を停止させる(ステップS103)。この場合トレイ50は、図35に示すように、前端部分がドリップトレイ52の段差部52aに当接することで、トレイバネ59の付勢力に抗して、規制片582の後端部分が規制フランジ533の後端部分に当接するまで回動する。これにより、トレイ50にカップCが載置されている場合、ドリップトレイ52を経由してかかるカップCを排水バケツ8に廃棄することができる。
その後、制御部100は、昇降モータ56を正回転駆動させ(ステップS104)、トレイ位置検出部57によりトレイ50が待機位置に配置されることが検出されたか否かを判断する(ステップS105)。
トレイ位置検出部57によりトレイ50が待機位置に配置された場合(ステップS105:Yes)、制御部100は昇降モータ56の正回転駆動を停止させ(ステップS106)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
以上説明したように、飲料供給装置1によれば、制御部100が、電源投入時に、トレイ50を下降させ、かつ該トレイ50の姿勢を変化させることにより、排水バケツ8にカップCを廃棄させる廃棄動作を行うので、飲料が投入されたカップCが残存することにより飲料の供給機会が逸失することを防止することができる。
上記飲料供給装置1によれば、カップCに対する飲料の投入、並びにトレイ50の姿勢変化によるカップCの廃棄は、ドリップトレイ52の内部で行うので、周囲機器に飲料が飛散することを抑制し、装置本体2の内部が汚染されることを防止することができる。
<飲料供給部>
図36及び図37は、それぞれ図2に示した飲料供給部10Eの分解斜視図である。これら図36及び図37を適宜利用して飲料供給部10Eの構成について説明する。尚、飲料供給部10Eについては、図2に付した方向に沿って説明する。
図36及び図37は、それぞれ図2に示した飲料供給部10Eの分解斜視図である。これら図36及び図37を適宜利用して飲料供給部10Eの構成について説明する。尚、飲料供給部10Eについては、図2に付した方向に沿って説明する。
ここで例示する飲料供給部10Eは、円形状のガイド孔部61aが形成されたベース61と、このベース61に立設されて該飲料供給部10Eの後壁を形成する湾曲状の後壁部62と、後壁部62に取り付けられて飲料供給部10Eの天井部分を構成する天壁部63と、天壁部63に扉開閉機構64を介して取り付けられた開閉扉65とを備えて構成されている。
ベース61には、図38に示すようにガイド孔部61aを閉塞する態様でシャッタ機構部60が配設されている。シャッタ機構部60は、常態においてはガイド孔部61aを閉塞する一方、図39に示すように昇降機構10DによりカップC(飲料が投入されたカップC)が上昇する場合に、開動作を行ってガイド孔部61aを開成させるものである。
図40及び図41は、それぞれ図36及び図37に示した扉開閉機構64を示す分解斜視図である。これら図40及び図41に示す扉開閉機構64は、天壁部63の下面に取り付けられるものであり、駆動力伝達部641、ロックスライダ642、扉開閉検出部643を備えている。
駆動力伝達部641は、複数の要素が連結されて構成されたもので、扉モータ644に連係されている。扉モータ644は、飲料供給部10Eを構成する開閉扉65の駆動源である。この扉モータ644は、制御部100から与えられる指令に応じて駆動するもので、正逆回転可能なものである。
上記駆動力伝達部641は、扉モータ644が正回転駆動する場合に上方から見て反時計回りに回動する一方、扉モータ644が逆回転駆動する場合に上方から見て時計回りに回動するものである。このような駆動力伝達部641は、上方に突出する態様でスライダ用カム641aが形成されている。また駆動力伝達部641は、下方に突出する態様で扉連結シャフト641bが形成されるとともに扉開閉伝達突起641cが形成されている。
ロックスライダ642は、前後方向が長手方向となるもので、矩形状開口642aにスライダ用カム641aが下方から挿入されることで駆動力伝達部641に連係している。このロックスライダ642は、駆動力伝達部641が上方から見て反時計回りに回動する場合、すなわち扉モータ644が正回転駆動する場合に前方に向けてスライドする一方、駆動力伝達部641が上方から見て時計回りに回動する場合、すなわち扉モータ644が逆回転駆動する場合に後方に向けてスライドするものである。
このようなロックスライダ642には、係止部材645が配設されている。係止部材645は、前後方向に沿って延在する係止軸状部645aを有し、この係止軸状部645aがロックスライダ642に形成された軸支スリット642bに挿入されることで、係止軸状部645aの中心軸回りに揺動可能に配設されている。また係止部材645には、右方に向けて延在する部分の延在端部に下方に向けて突出する係止部645bが形成されている。この係止部645bの下端部分の前面、後面、左面及び右面には、下方に向かうに連れて先細る態様で傾斜面が形成されている。このような係止部材645は、係止軸状部645aと係止部645bとの間の平板状部分に一部を切り欠いて上方に向けて突出させる当接部645cが形成されている。
かかる係止部材645は、当接部645cが天壁部63に当接して板バネとして作用することにより、係止軸状部645aの中心軸回りに下方に付勢されている。
扉開閉検出部643は、開閉扉65が閉姿勢及び開姿勢のいずれであるかを検出するための検出手段である。この扉開閉検出部643は、左右2つの接触子643a,643bを有しており、右方側の接触子643aが後方に向けて付勢されつつ左方側の接触子643bが右方に向けて付勢された場合に開閉扉65が閉姿勢であると検出してその旨を制御部100に出力するものである。また扉開閉検出部643は、左方側の接触子643bが左方に向けて付勢される場合に開閉扉65が開姿勢であると検出してその旨を制御部100に出力するものである。
図42は、図36及び図37に示した開閉扉65の外観構成を示す斜視図である。この図42に示すように、略円形状の上壁部651と、上壁部651の縁部の一部より下方に向けて延在する湾曲状の側壁部652とを有している。
上壁部651の中心部分には、上方に向けて突出する円筒状の被伝達突部653が形成されている。この被伝達突部653には、上記扉連結シャフト641bの挿入を許容する連結孔653aが形成されているとともに、上面において連結孔653aを基準にして互いに点対称となる個所に扇形状の被伝達突起653bが上方に突出する態様で形成されている。
また上壁部651には、被伝達突部653の径外方向において、2つのL字状のストッパ部654が形成されている。更に上壁部651には、周縁部分に上方に向けて突出する円環部分が形成されており、その円環部分には、ロック用エッジ655a、閉検出エッジ655b、開検出エッジ655cが形成されている。ロック用エッジ655aは、円環部分のスリット部分656に連続して形成されている。閉検出エッジ655bは、ロック用エッジ655aの右方側に形成されている。開検出エッジ655cは、閉検出エッジ655bに対して前方側に形成されている。
このような開閉扉65は、連結孔653aに扉連結シャフト641bが挿入することにより、該扉連結シャフト641bの中心軸回りに回動可能となる態様で扉開閉機構64に連結され、これにより上壁部651に取り付けられている。そして、開閉扉65は、飲料供給部10Eの前方域を閉塞することで該飲料供給部10Eを非露出状態にさせる閉姿勢と、該飲料供給部10Eの前方域を開放することで該飲料供給部10Eを露出状態にさせる開姿勢との間で開閉移動する態様で回動するものである。
以上のような構成を有する飲料供給部10Eでの開閉扉65の開閉移動について説明する。図43に示すように、開閉扉65が閉姿勢にある場合、ロックスライダ642は、最も後方にスライドしたロック位置に配置されており、係止部645bがロック用エッジ655aに係止している。これにより開閉扉65は閉姿勢に保持されている。このとき扉開閉検出部643における右方側の接触子643aがロックスライダ642に押圧されて後方に付勢されるとともに、左方側の接触子643bが閉検出エッジ655bに押圧されて右方に向けて付勢されており、扉開閉検出部643は、開閉扉65が閉姿勢であると検出して制御部100に出力している。また図44に示すように、開閉扉65に形成された一方のL字状のストッパ部654が天壁部63より下方に突出する態様で形成された規制突部631の左端部分に当接することにより開閉扉65が上方から見て時計回りに回動することを規制している。更に、開閉扉65が閉姿勢にある場合、図45の(a)に示すように、開閉扉65における被伝達突起653bと、駆動力伝達部641における扉開閉伝達突起641cとは、連結孔653a(扉連結シャフト641b)の中心軸を中心として互いに周方向に例えば45°ずれた位置に配置されている。
かかる状態から制御部100により扉モータ644が正回転駆動する場合、図46に示すように駆動力伝達部641が上方から見て反時計回りに回動し、これによりロックスライダ642が前方に向けてスライドする。ロックスライダ642が前方に向けてスライドすることにより、図47に示すように、ロックスライダ642が最も前方にスライドした解除位置に配置される場合、係止部645bとロック用エッジ655aとの係止状態が解除される。このようにロックスライダ642がロック位置から解除位置まで前方にスライドすることにより、扉開閉検出部643は、右方側の接触子643aが後方に付勢された状態が解除されるので、左方側の接触子643bが閉検出エッジ655bに押圧されて右方にされていても開閉扉65が閉姿勢との検出を解除する。
ところで、扉モータ644が正回転駆動して駆動力伝達部641が上方から反時計回りに回動してロックスライダ642が解除位置にスライドしても、扉開閉伝達突起641cが被伝達突起653bに当接するまでは開閉扉65は回動しない。その後、駆動力伝達部641の回動により、図45の(b)に示すように扉開閉伝達突起641cが被伝達突起653bに当接する場合、開閉扉65は、上方から見て反時計回りに回動する。そして、図48に示すように、扉開閉検出部643の左方側の接触子643bが開検出エッジ655cにより左方に向けて付勢されることにより、扉開閉検出部643は、開閉扉65が開姿勢であると検出してその旨を制御部100に出力し、制御部100は、扉モータ644の正回転駆動を停止させる。これにより開閉扉65は開姿勢に維持される。また図49に示すように、開閉扉65に形成された他方のL字状のストッパ部654が規制突部631の右端部分に当接することにより開閉扉65が上方から見て反時計回りに回動することを規制している。
開閉扉65が開姿勢となってカップCが利用者Hに取り出された後、制御部100により扉モータ644が逆回転駆動する場合、駆動力伝達部641が上方から見て時計回りに回動する。このように駆動力伝達部641が上方から見て時計回りに回動することにより、ロックスライダ642が解除位置からロック位置に向けて後方にスライドする。また駆動力伝達部641の回動により、扉開閉伝達突起641cが被伝達突起653bに当接することを条件として、開閉扉65が開姿勢から閉姿勢に回動する。この場合、開閉扉65が閉姿勢となる前にロックスライダ642がロック位置に配置されることとなるが、ロックスライダ642の係止部材645は、係止軸状部645aの中心軸回りに下方に付勢されており、しかも係止部645bの下端部分に傾斜面が形成されているので、係止部645bが閉検出エッジ655bに接触しても係止部材645が自身の付勢力に抗して上方に揺動することで閉検出エッジ655bを乗り越えることができる。その後、係止部645bがロック用エッジ655aに係止して、扉開閉検出部643の右方側の接触子643aがロックスライダ642に押圧されて後方に付勢されるとともに、左方側の接触子643bが閉検出エッジ655bに押圧されて右方に向けて付勢されることで、扉開閉検出部643により閉姿勢と検出されることにより、制御部100は、扉モータ644の逆回転駆動を停止させて、開閉扉65を閉姿勢にさせる。
以上説明したように、飲料供給装置1によれば、飲料供給部10Eにおける開閉扉65が扉開閉機構64を介して該飲料供給部10Eの天壁部63に取り付けられることにより吊り下げられた状態で設けられているので、飲料が投入されたカップCが転倒した場合にも飲料供給部10E及び開閉扉65の清掃を容易なものとすることができる。
特に、開閉扉65の開閉移動の駆動源である正逆回転可能な扉モータ644と、閉姿勢にある開閉扉65が開く方向に回動することを規制するロック位置と閉姿勢にある開閉扉65が開く方向に回動することを許容する解除位置との間でスライド可能に設けられたロックスライダ642と、扉モータ644の駆動力を開閉扉65及びロックスライダ642に伝達する駆動力伝達部641とが開閉扉65の上部に配置されているので、飲料が投入されたカップCが転倒しても、扉モータ644等の電装品に悪影響を及ぼす虞れがない。
しかも、駆動力伝達部641は、扉モータ644が正回転駆動した場合に、ロックスライダ642をロック位置から解除位置までスライドさせた後に開閉扉65を開く方向に回動させる一方、扉モータ644が逆回転駆動した場合に、ロックスライダ642を解除位置からロック位置までスライドさせつつ開閉扉65を閉じる方向に回動させるので、開閉扉65の開閉時に機構的に開閉扉65のロック解除/ロックを行うので、信頼性の高い開閉扉65を提供することができる。
ところで、そのような開閉扉65は、上記シャッタ機構部60がガイド孔部61aを開成させている場合には開く方向に回動することが規制され、上記シャッタ機構部60がガイド孔部61aを閉塞させている場合には開く方向に回動することが許容されていることが好ましい。これによれば、開閉扉65が開く方向に回動しつつシャッタ機構部60によりガイド孔部61が開成されることがなく、装置本体2の内部への害虫や悪戯によるゴミ投入を防止することができる。
<変形例>
以上、好適な実施の形態について説明したが、次のように種々の変更を行うことができる。
以上、好適な実施の形態について説明したが、次のように種々の変更を行うことができる。
上記ジェスチャ検出部12は、表示部11の上縁部分に配設されていたが、このジェスチャ検出部は、装置本体の前面における表示部の周縁部分の任意の個所に配設されていてもよい。
上記駆動力伝達部641には、開閉扉65に作用する外力が自身に伝達することにより過大なトルク(所定の大きさのトルク)が生じた場合に空転するダンパ等の緩衝部材を備えていることが好ましい。
これによれば、開閉扉65の回動中に異物により開閉扉65の回動が停止した際に、扉モータ644に作用する反力が過大なものことを抑制し、扉モータ644の保護を図ることができる。しかも、緩衝部材を備えていることにより、開閉扉65を手動にて回動させることができる。
上記飲料供給部10Eにおける開閉扉65の回動については、開く方向の回動の終端部分、並びに閉じる方向の回動の終端部分の回動速度を遅くするようにしてもよい。これによれば、開閉扉65の開閉動作に高級感を演出することができる。
上記飲料供給装置1では、カップ収容部7に収容されたカップCに飲料を投入した状態で供給するものであったが、本発明においては、利用者Hが持参したカップ(以下、マイカップともいう)に飲料を投入して供給するようにしてもよい。この場合、飲料供給部10Eまで上昇したトレイ50にマイカップが載置されたときに昇降機構10Dによりマイカップを待機位置(飲料投入位置)まで下降する必要があるが、シャッタ機構部60の開閉動作を利用してマイカップをトレイ50の中心に載置させるようにし、その後の飲料の投入を良好に行うようにすることが好ましい。
上記カップ搬送機構10Cにおいては、下アーム41と上アーム42とで保持部を構成していたが、本発明においては保持部の形態として種々のものを採用することができる。
1…飲料供給装置、2…装置本体、3…本体キャビネット、4…前面扉、10A…操作ユニット、10B…飲料生成部、10C…カップ搬送機構、10D…昇降機構、10E…飲料供給部、11…表示部、12…ジェスチャ検出部、13…決済処理部、20…原料払出装置、21…原料容器、211,212…原料収容域、22…払出駆動部、221…払出モータ、222…第1オーガ、223…第2オーガ、231…払出口、30…抽出機構、31…抽出部、31b…給湯口、32…濾過部、321…濾過底部、323…導入口、36…抽出モータ、40…伝達機構本体部、41…下アーム、42…上アーム、43…搬送軸部、50…トレイ、50a…昇降駆動部、52…ドリップトレイ、61…ベース、62…後壁部、63…天壁部、64…扉開閉機構、65…開閉扉、100…制御部、C…カップ。
Claims (2)
- 装置本体の内部に設けられた飲料生成部で生成された飲料を、カップに投入した状態で前記装置本体に設けられた飲料供給部にて供給する飲料供給装置であって、
前記飲料生成部は、
底部に抽出口が形成されるとともに側部に給湯口が形成された有底筒状の抽出部と、
前記抽出部の中空部に挿入された状態で配置され、かつ底部が網目構造を有するとともに側部に前記給湯口に連通する導入口が形成された有底筒状の濾過部と
を有する抽出機構を備え、
前記抽出機構は、前記濾過部に原料が投入されるとともに前記給湯口及び前記導入口を通じて湯が導入されることにより原料と湯とを旋回させて前記抽出口より抽出飲料を吐出することを特徴とする飲料供給装置。 - 前記濾過部は、前記導入口が該濾過部における側部の内壁面の接線方向に沿って設けられたことを特徴とする請求項1に記載の飲料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022104286A JP2024004605A (ja) | 2022-06-29 | 2022-06-29 | 飲料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022104286A JP2024004605A (ja) | 2022-06-29 | 2022-06-29 | 飲料供給装置 |
Publications (1)
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JP2024004605A true JP2024004605A (ja) | 2024-01-17 |
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ID=89540092
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2022104286A Pending JP2024004605A (ja) | 2022-06-29 | 2022-06-29 | 飲料供給装置 |
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-
2022
- 2022-06-29 JP JP2022104286A patent/JP2024004605A/ja active Pending
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