JP2024003132A - 換気機能付きの中敷きまたは靴用の逆止弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄くても換気性能と安全性が高い中敷き、および靴を提供する。【解決手段】換気機能付きの中敷きまたは靴用の逆止弁V1、V2であって、開閉孔493が形成されるベース部材491と、開閉孔493を開閉制御する弁体Tとを備え、ベース部材491は、逆止弁の正面視において横方向に長い板状体であり、開閉孔493は、逆止弁の正面視において横方向に伸びる長孔であり、弁体Tは、前記逆止弁の正面視において横方向に長い板状体であることを特徴とする、逆止弁である。【選択図】図18
Description
本発明は、中敷きおよび靴に関し、特に、換気機能を備える中敷きおよび靴に関する。
靴は、内部の通気性が悪く、長時間着用していると足が蒸れることによる不快感を与え、水虫の原因の一つになる。そこで本出願人は、換気装置を靴底内部及びアッパーに装備した換気靴を提案した。(特許文献1)。
しかしながら、特許文献1では、換気装置が靴底内部に形成され、アッパー部分に排気通路を形成している為、構造が複雑になり製造が難しいという問題があった。又、アッパーと本底を一体に成形する一体成形製法で製造されるバルカナイズ製法やインジェクション製法等の靴や、既存の靴に適用する事はできなかった。
一方、特許文献2、3は、換気機能を有する中敷きを提案している。特許文献2は、吸排気弁を備え、弾力性のある材料で作り、靴底に密着させることによって空気室を形成する換気靴敷を開示している。また、特許文献3は、エアバックと、前記エアバックを収容可能であり、吸気区、排気区、前記エアバックと前記吸気区とを接続する吸気路、および、前記エアバックと前記排気区とを接続する排気路を有する敷体を備える通気性インソールを開示している。
特許文献2の換気靴においては、吸気弁及び排気弁が、ゴム等の弾性体で形成された靴底面に直接接触しているが、歩行による靴の変形に伴って弁の接触面が変形し、密封が不完全となり十分な換気ができない。又、弁が外れたり壊れたりする可能性があり、耐久性に問題がある。
また、特許文献3の通気性インソールは、踵部のみにポンプ室が存在しているため、換気量が少なく、構造が複雑で耐久性が悪い。また、ジョギング等の爪先歩行では換気できないという問題がある。
そこで、本発明は、薄くても換気性能と耐久性が高い中敷き、および靴を提供するための逆止弁を提供することを目的とする。
本発明は、換気機能付きの中敷きまたは靴用の逆止弁であって、開閉孔が形成されるベース部材と、該開閉孔を開閉制御する弁体とを備え、前記ベース部材は、前記逆止弁の正面視において横方向に長い板状体であり、前記開閉孔は、前記逆止弁の正面視において横方向に伸びる長孔であり、前記弁体は、前記逆止弁の正面視において横方向に長い板状体であることを特徴とする、逆止弁である。
前記弁体の左右側部の一方が前記ベース部材に接合され、前記開閉孔を横方向に開閉することが好ましい。
また、本発明は、前記逆止弁を備える、換気機能付きの中敷きまたは靴である。
また、本発明は、吸気通路と、靴内部に空気を排出する排気通路と、前記吸気通路に連通して配置される吸気用逆止弁と、前記排気通路に連通して配置される排気用逆止弁と、前記吸気用逆止弁と前記排気用逆止弁に連通するポンプ室またはポンプ室を形成するためのポンプ溝部を備える中敷きであって、前記逆止弁が前記吸気用逆止弁および前記排気用逆止弁の少なくとも一方であり、前記逆止弁は前記中敷きの厚さ方向と直交する方向に前記開閉孔が貫通するように中敷き内に配置される、換気機能付きの中敷きである。
本発明によれば、薄くても高い換気性能を確保する中敷きおよび靴を提供することができる。逆止弁は、開閉孔が形成されるベース部材と、開閉孔を開閉する弁体を備えるので、外力が掛かっても変形せず、確実に換気ができる。逆止弁の開閉孔を横長とし、中敷きの厚さ方向と直交する方向に開閉孔が貫通するように逆止弁を配置することにより、換気量を増大しながら逆止弁の高さを抑えることができる。弁体を横長形状とし、空気通過時には大きく横開きすることにより、弁体の変形を抑制し耐久性が向上する。構造がシンプルで、製造も容易であり、高い換気性能を確保できる中敷を提供できる。
本発明の第1実施形態について、図1~6を参照して説明する。図1は、靴4の装着者が一方の足を踏み込んだ時の空気の流れを表し、図2は、装着者が踏み込んだ足を地面から離した時の状態の空気の流れを表している。図1、2に示されるように、中敷き1は、本体プレート2とカバープレート3とから構成され、靴4の内部の空気を換気する換気機能を備える。中敷き1は、靴4内の内底面43上に敷設され、少なくとも下面周縁部が、全周に亘って内底面43に接着される。中敷き1の上面には、適宜、市販のインソール等(図示略)を配置できる。
靴4は、アッパー41と本底42が一体的に成形される一体成形製法により製造されている。一体成形製法には、バルカナイズ製法やインジェクション製法等が含まれる。
中敷き1は、靴内部の外気領域と連通する吸気通路L1と、靴内部に空気を排出する排気通路L2と、前記吸気通路L1に連通して配置される吸気用逆止弁V1と、前記排気通路L2に連通して配置される排気用逆止弁V2と、前記吸気用逆止弁V1と前記排気用逆止弁V2に連通する扁平なポンプ室Pを形成するためのポンプ溝部23を備える。靴内部の外気領域とは、踵の後部周辺と靴内面との間に生ずる隙間を指し、靴の後部の上端部より乾いた外気が流入する領域を示す。
吸気通路L1、排気通路L2の少なくとも一部は、本体プレート2の上面に形成された吸気通路用溝部21、排気通路用溝部22およびカバープレート3の下面に囲まれた空間として形成される。ただし、これに限定されず、例えばカバープレート3に溝部を設けて、本体プレート2の上面とカバープレート3の溝部によって吸気通路L1や排気通路L2を形成することも可能である。ポンプ室Pは、本体プレート2の下面に形成されたポンプ溝部23および靴4の内底面43の上面により形成される。
図3は本体プレート2に吸気用逆止弁V1および排気用逆止弁V2を装着した状態の平面図である。図4は、中敷き1の断面図であり、図3にカバープレート3を載せた状態のA-A断面図である。図3、図4に示される通り、本体プレート2の踵位置には、後寄りに、吸気用逆止弁V1が嵌入される吸気用弁装着穴24、前寄りに排気用逆止弁V2が嵌入される排気用弁装着穴25が形成される。弁装着穴24、25は、いずれも、天面に開口26、27を有する有天筒状の形状である。
吸気用逆止弁V1、排気用逆止弁V2は弁装着穴24、25に、下方から嵌入され、接着固定される。本体プレート2の下面でかつ弁装着穴24、25よりも前方には、ポンプ溝部23が形成される。ポンプ溝部23は、土踏まず位置および爪先領域を含む、広く扁平な溝であり、その下方に配置される靴4の内底面43の上面とともに、ポンプ室Pを形成する。
本体プレート2の上面には、開口27の上部から後方に延び、後端部でさらに幅方向に延びる吸気通路用溝部21が形成される。吸気通路用溝部21は、その上方に配置されるカバープレート3の下面と共に吸気通路L1を形成する。吸気通路L1は吸気用逆止弁V1に連通する。
本体プレート2の上面には、開口26の上部から前方に延びる排気通路用溝部22が形成される。排気通路用溝部22は、その上方に配置されるカバープレート3の下面と共に、排気通路L2を形成する。本体プレート2とカバープレート3は、ゴム又は合成樹脂等の弾性体により形成される。
図5は、カバープレート3を表し、後方端に複数の吸気穴31、爪先付近に複数の排気穴32が形成されている。吸気穴31は、吸気通路L1に連通し、排気穴32は、排気通路L2に連通する。
カバープレート3の下面と本体プレート2の上面の接触面は、接着剤等により接着されている。
図1、2に示すように、靴4の内底面43の踵部には、その上に本体プレート2が接着された際に弁装着穴24、25の下方となる位置に、前後方向に延びる共通通路用溝部44が形成される。共通通路用溝部44は、本体プレート2の下面と共に、吸気用逆止弁V1、排気用逆止弁V2、およびポンプ室Pに連通する共通通路L3を形成する。
ポンプ溝部23には、下方へ突出して延びる複数のクッション28が接着され、圧縮されたポンプ室Pに復元力を加え、ポンプ室の変形による換気能力の低下を防ぐ。クッション28は、高い弾力性と耐久性を有する、ゴム又は合成樹脂等の弾性体で形成される。
吸気用逆止弁V1および排気用逆止弁V2は同じ構造であり、図6に示される通り、弁体T、ベース部材81、該ベース部材81に隙間なく内嵌されるカバー部材82を備える。ベース部材81は、主面部と、該主面部に連続する側面部とを備え、一面が開放する薄く、扁平な箱形をなすものであり、主面部には開閉制御される空気入口としての開閉孔83が形成される。カバー部材82も同様に主面部と、該主面部に連続する側面部とを備え、一面が開放する薄く、扁平な箱形をなすものであり、主面部には空気出口としての連通孔84が形成される。ベース部材81及びカバー部材82は、金属、合成樹脂等の強度の高い材料から成る。
弁体Tは、一端に曲げ代を備える。この曲げ代をベース部材81内側面とカバー部材82の外側面間に挟むことにより、弁体Tの保持が確保され、容易に弁体Tをベース部材81に組み付けることができる。弁体Tは、可撓性を有する薄い金属板又は合成樹脂板から成る。
吸気用逆止弁V1は、開閉孔83を上方とし、連通孔84を下方として、吸気用弁装着穴24に装着され、開閉孔83の外側が吸気通路L1と、連通孔84が共通通路L3を介してポンプ室Pと連通する。また、排気用逆止弁V2は、開閉孔83を下方とし、連通孔84を上方として、排気用弁装着穴25に装着され、開閉孔83が共通通路L3を介してポンプ室Pと、連通孔84の外側が排気通路L2と連通する。
次に、中敷き1が敷設された靴4内の換気作用を図1~2を参照して説明する。図1は靴4の装着者が一方の靴を踏み込んだ状態を示し、中敷き1が排気状態の図である。ポンプ室Pが屈曲された状態になり、また、踵が上がって足指に荷重がかかった状態になる。これに伴い、ポンプ室P(ポンプ溝部23)が圧縮され、ポンプ室P内の圧力が靴内部の圧力より高くなり、排気用逆止弁V2は開放されポンプ室P内の空気は、共通通路L3(共通通路用溝部44)、排気用逆止弁V2、排気通路L2を経て、排気穴32から靴内部に排出される。この時、吸気用逆止弁V1は閉じている。
図2は、靴4の装着者が、図1の状態の後に、足を地面から離した時の状態であり、中敷き1が吸気状態の図である。この状態において、地面から離れた靴4内では、クッション28の復元力によりポンプ室Pが元の扁平な状態に戻るため、ポンプ室P内の圧力が靴内部の圧力より低くなる。それに伴って、吸気用逆止弁V1が開放され、外部の空気は靴内部から、吸気通路L1、吸気用逆止弁V1、共通通路L3を経てポンプ室Pに入る。この時、排気用逆止弁V2は閉じている。上記図1、2の動作を繰り返すことにより、靴内部は確実に換気される。
本発明の中敷きは、アッパー41と本底42が一体成形される一体成形製法により製造された靴等に対応可能である。また、吸気用逆止弁V1および排気用逆止弁V2が変形の少ない踵部に設けられ、また、変形が大きいポンプ室が踵部に設けられていないため、逆止弁V1、V2が破損したり飛び出す心配がない。さらに、上述の構造の逆止弁V1、V2が弁装着穴24、25の天面と靴4の内底面43の上面に部分的に挟まれている状態であるため、上下方向に確実に固定され、安定性が高くなる。また、ポンプ室Pは、土踏まず位置から爪先領域を含むように広く形成されているため、薄くても換気量が確保できる。
第2実施形態の中敷き101について図7~図9を参照して説明する。この中敷き101は基本的には中敷き1と同様の構成なので、共通する説明は第1実施形態の図示及び記載を援用するとともに、相違点を説明する。各要素に付す符号は実施形態1の対応番号を100番台とする。
中敷き101は、本体プレート102の下面に積層、接着されるベースプレート106を備える。これにより、ポンプ室Pは、ポンプ溝部123とベースプレート106の上面に囲まれた空間として形成される。また、ベースプレート106の上面で、かつ、逆止弁V1、V2の下方には、共通通路用溝部161が形成され、本体プレート102の下面とともに、共通通路L3を形成する。なお、別形態として、ベースプレート106の上面にポンプ溝部を設けて、本体プレート102の下面またはポンプ溝部123と共にポンプ室Pを形成することも可能である。
本実施形態によれば、中敷き101が独立して換気機能を有するため、中敷き101を靴104の内底面143上に接着する必要がなくなる。また、靴104内の内底面143に共通通路用溝部を形成する必要がないため、既存の靴にも対応できる。
第3実施形態の中敷き201について図10を参照して説明する。この中敷き201は基本的には中敷き101と同様の構成を備えるので、共通する説明は第1、第2実施形態の図示及び記載を援用するとともに、相違点を説明する。各要素に付す符号は実施形態1の対応番号を200番台とする。
中敷き201は、長靴204の底面に配置され、靴内部の空気を換気する。長靴204の後部には略垂直方向にのびる吸気筒(外気導入通路)207を備える。吸気筒207は、柔軟性のあるチューブ等により構成される。吸気筒207の上端部271は外気との連通口となり、下端は本体プレート202上に形成された吸気通路用溝部221とカバープレート203下面により囲まれる通路を介して吸気用逆止弁V1と連通する。吸気筒207の内側および上端部271の上部は、通気性の良い布等のカバー209で覆われ、上端部271から異物が吸気筒207内に入るのを防いでいる。カバー209の上端部271の上方には、吸気口291が形成される。本実施形態では、外気導入通路207は吸気筒により構成しているが、その他の形態により外気導入通路207を構成してもよい。
次に、図11を参照して、吸気用逆止弁V1および排気用逆止弁V2の変形例について説明する。吸気用逆止弁V1および排気用逆止弁V2は同一物である。ベース部材91には空気流入口としての開閉孔93が形成される。カバー部材92には開閉孔93よりも大きな孔94が形成され、弁体Tの可動領域となる。弁体Tは可撓性を有する薄板材であり、一端をベース部材91とカバー部材92の間に挟んで接着又は溶着固定される。弁体Tは開閉孔93に空気圧が加わることによって変形して開閉孔93を開放する。
第4実施形態の中敷き301について、図12~14を参照して説明する。この中敷き301は、中敷き101と同様の構成なので、共通する説明は第1、第2実施形態の図示及び記載を援用し、主に相違点を説明する。各要素に付す符号は第1実施形態の対応番号を300番台とする。図12は、本体プレート302に、吸気用逆止弁V1、排気用逆止弁V2、弁固定板305、を装着した状態の底面図である。図13は、図12のC-C断面図である。
中敷き301は、カバープレート303、本体プレート302、ベースプレート306を備える。本体プレート302の下面には、図12から図13に示される通り、ポンプ溝部323と、共通通路用溝部344と、吸気用逆止弁V1を収容する吸気用弁装着穴324および排気用逆止弁V2を収容する排気用弁装着穴325と、それらの下に配置され、図14に示される弁固定板305を収容する弁固定板装着穴351とを備える。
弁固定板305は、図14に示されるとおり、略U字形のプレートである。図14の、弁固定板305は、逆止弁V1、V2を上下方向に固定し、U字溝内部352は、空気の通路となり、共通通路の一部を形成する。
本体プレート302の下面に、ポンプ溝部323および共通通路用溝部344が形成されているため、ベースプレート306の上面には溝部を形成する必要がなく、薄い板部材にすることができる。
本体プレート302の下面のポンプ溝部323内には、クッション328の外周を囲って、位置ずれを防止する為の凸部345が形成され、クッション328の接着面には、凸部345よりも高さの低い滑り止め凸部346が多数形成されている。これによりクッション328の位置ずれを防止し、本体プレート302とクッション328との接着を強固にし、クッション328の位置を確実に固定できる。
第5実施形態の中敷き401について図15~18を参照して説明する。中敷き401は基本的には中敷き101と同様の構成を備えるので、共通する説明は第1、第2実施形態の図示及び記載を援用するとともに、主に相違点を説明する。各要素に付す符号は第1実施形態の対応番号を400番台とする。
図16に示されるように、中敷き401は、吸気通路L1、排気通路L2、吸気通路L1に連通する吸気用逆止弁V1、排気通路L2に連通する排気用逆止弁V2、逆止弁V1、V2に連通する扁平なポンプ室Pを備える。中敷き401は、カバープレート403、本体プレート402、ベースプレート406を備える。これらは、ゴム又は合成樹脂等の弾性体で形成される。
図15、図16に示されるように、本体プレート402の下面には、ポンプ溝部423が形成され、ポンプ溝部423は、踵部から足指の付け根部位を含むように、足裏全体の広い範囲に、連続的に形成されている。補強の為に、空気通路が形成されたポンプ室仕切り部429を設けている。ポンプ室Pの仕切り部429より前部領域、後部領域それぞれにクッション428が取付けられる。クッション428とその取り付け部の構造は、第4実施形態と同様であるため、説明は省略する。ポンプ室Pはポンプ溝部423とベースプレート406の上面部に囲まれる空間として形成される。本実施形態では、ポンプ室Pが足裏全体の領域に形成されるため、換気量を増大できる。
吸気用逆止弁V1はポンプ室Pの後方に配置され靴内部の外気領域と連通する。排気用逆止弁V2はポンプ室Pの前方に配置される。排気用逆止弁V2の前方側は排気通路L2の一部となり、上方へ連通する開口426が形成される。本体プレート402の上面には、開口426の上部から後方に枝分かれしながら延びる排気通路用溝部422が形成される。
排気用逆止弁V2は、中敷き401の幅方向中央より外側の親指が当たらない位置に配置している。これにより、使用者の体重の負荷による逆止弁V1、V2の変形を防ぎ、中敷き401の耐久性が高くなる。
カバープレ―ト403は、本体プレート402の一部を覆うものであり、少なくとも排気通路用溝部422が形成された領域を覆う。カバープレート403には、排気用通路用溝部422に連通する位置に、排気穴432が形成される。カバープレート403は、土踏まず領域よりも前方側の領域のみとしたため、使用時のソールの変形の影響を受けにくく、接着剥離も起こりにくい。また、カバープレ―ト403と本体プレート402の接着領域が少なくなり、製造が簡素化できる。なお、カバープレート403を無くし、開口426から、靴内に空気を噴出するという形態も可能であるし、カバープレート403の下面に排気通路用溝部を形成する形態も可能である。
吸気通路L1は、吸気用逆止弁V1よりも後方に本体プレート402の下面に形成された吸気通路用溝部421とベースプレート406に囲まれた空間として形成される。排気通路L2は、排気用逆止弁V2よりも前方領域と、開口426、および本体プレート402の上面に形成された排気通路用溝部422とカバープレート403の下面に囲まれた空間を含む。
次に、図18を参照して、本実施形態で用いられる逆止弁V1、V2について説明する。吸気用逆止弁V1および排気用逆止弁V2は、開閉孔493が形成されるベース部材491と、開閉孔493を開閉制御する弁体Tを備える。
ベース部材491は、中敷き内に配置した状態において横方向に長い略長方形の板状体である。開閉孔493は、ベース部材491の長手方向に延びる長孔であり、ベース部材491の厚み方向の一方の面と他方の面との間を貫通する。開閉孔493は、横方向に長い長孔であればよく、例えば長円形か長方形であり、孔の高さを抑えながらも面積を大きくし、空気流入量を増大している。ここで、「横方向」とは、中敷きの厚さ方向と直交する方向をいう。
弁体Tは横方向、すなわちベース部材491や開閉孔493の長手方向に長い、可撓性の高い薄板であり、左右どちらかの一端部が前記ベース部材491の一端部に接合され、開閉孔493を横方向に開閉する。これにより、空気通過時の弁体Tの変形が緩やかとなり、弁体Tへの負荷が小さくなるため、弁体Tの耐久性が高くなる。
逆止弁V1、V2の、ベース部材491、開閉孔493および弁体Tを横長形状とすることにより、逆止弁V1、V2の高さを抑えつつ、換気量を確保し、かつ空気通過時の風速を低くして弁体へのダメージを少なくすることができる。例えば、ベース部材491の高さが4mm、開閉孔493の高さが1mm、幅が10mm程度の小型にすることができる。
図15、図16に示されるように、吸気用逆止弁V1および排気用逆止弁V2のベース部材491は、中敷き401内で略垂直方向に配置される。すなわち、ベース部材491の主面となる板面が中敷き401の厚さ方向となり、中敷きの厚さ方向と直交する方向(本実施形態では中敷きの前後方向)に開閉孔493が貫通するようになる。具体的には、本体プレート402の下面で、ポンプ室Pの前後に存在する通路の左右に逆止弁V1、V2に対応する形状の吸気用弁装着溝424と排気用弁装着溝425が形成されており、逆止弁V1、V2のそれぞれ左右両端部が弁装着溝424、425にそれぞれ嵌合、接着等により固定される。弁体Tとベース部材491の接合部位の少なくとも一部が、溝424、425に嵌合し、弁体Tとベース部材491の剥離を抑えることができる。ベース部材491と本体プレート402の接着面、隙間から空気漏れがないように、シール材でシールすることが好ましい。開閉孔493が前後方向に貫通するように逆止弁V1、V2を配置したことにより、空気路が直線状にでき、構造が簡略化できる。
本実施形態においては、ポンプ室Pが足裏全体に亘って形成されているため、踵部分か足指部分の一方のみに体重がかかった場合でも、ポンプ室P内の体重がかかった場所が圧縮され、ポンプ室P内の空気が、排気用逆止弁V2および排気通路L2を通って排気される。
なお、本実施形態において、ベースプレート406を無くし、靴の内底に直接本体プレートを接着し、ポンプ室Pを、ポンプ溝部423と靴の内底上面に囲まれた領域として形成することも可能である。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではない。本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改良、変更、追加等を加えることができる。それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれる。
1、101、201、301、401 :中敷き
2、102、202、302、402 :本体プレート
3、103、203、303、403 :カバープレート
4、104、204 :靴
21、121、221、321、421 :吸気通路用溝部
22、122、222、322、422 :排気通路用溝部
23、123、223、323、423 :ポンプ溝部
24、324 :吸気用弁装着穴
25、325 :排気用弁装着穴
26 :開口
27 :開口
28、128、228、328、428 :クッション
31 :吸気穴
32 :排気穴
41 :アッパー
42 :本底
43、143 :内底面
44、344 :共通通路用溝部
81、91、491 :ベース部材
82、92 :カバー部材
83、93、493 :開閉孔
84、94 :連通孔
106、306 :ベースプレート
161 :共通通路用溝部
207 :吸気筒(外気導入通路)
271 :上端部
209 :カバー
291 :吸気口
305 :弁固定板
345、445 :凸部
346、446 :滑り止め凸部
351 :弁固定板装着穴
352 :U字溝内部
424 :吸気用弁装着溝
425 :排気用弁装着溝
L1 :吸気通路
L2 :排気通路
L3 :共通通路
P :ポンプ室
T :弁体
V1 :吸気用逆止弁
V2 :排気用逆止弁
2、102、202、302、402 :本体プレート
3、103、203、303、403 :カバープレート
4、104、204 :靴
21、121、221、321、421 :吸気通路用溝部
22、122、222、322、422 :排気通路用溝部
23、123、223、323、423 :ポンプ溝部
24、324 :吸気用弁装着穴
25、325 :排気用弁装着穴
26 :開口
27 :開口
28、128、228、328、428 :クッション
31 :吸気穴
32 :排気穴
41 :アッパー
42 :本底
43、143 :内底面
44、344 :共通通路用溝部
81、91、491 :ベース部材
82、92 :カバー部材
83、93、493 :開閉孔
84、94 :連通孔
106、306 :ベースプレート
161 :共通通路用溝部
207 :吸気筒(外気導入通路)
271 :上端部
209 :カバー
291 :吸気口
305 :弁固定板
345、445 :凸部
346、446 :滑り止め凸部
351 :弁固定板装着穴
352 :U字溝内部
424 :吸気用弁装着溝
425 :排気用弁装着溝
L1 :吸気通路
L2 :排気通路
L3 :共通通路
P :ポンプ室
T :弁体
V1 :吸気用逆止弁
V2 :排気用逆止弁
Claims (4)
- 換気機能付きの中敷きまたは靴用の逆止弁であって、
開閉孔が形成されるベース部材と、該開閉孔を開閉制御する弁体とを備え、
前記ベース部材は、前記逆止弁の正面視において横方向に長い板状体であり、
前記開閉孔は、前記逆止弁の正面視において横方向に伸びる長孔であり、
前記弁体は、前記逆止弁の正面視において横方向に長い板状体であることを特徴とする、
逆止弁。 - 前記弁体の左右側部の一方が前記ベース部材に接合され、前記開閉孔を横方向に開閉する、請求項1に記載の逆止弁。
- 請求項1または2に記載の逆止弁を備える、換気機能付きの中敷きまたは靴。
- 吸気通路と、靴内部に空気を排出する排気通路と、前記吸気通路に連通して配置される吸気用逆止弁と、前記排気通路に連通して配置される排気用逆止弁と、前記吸気用逆止弁と前記排気用逆止弁に連通するポンプ室またはポンプ室を形成するためのポンプ溝部を備える中敷きであって、
請求項1または2に記載の逆止弁が前記吸気用逆止弁および前記排気用逆止弁の少なくとも一方であり、
前記逆止弁は前記中敷きの厚さ方向と直交する方向に前記開閉孔が貫通するように中敷き内に配置される、
換気機能付きの中敷き。
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-
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- 2023-04-12 WO PCT/JP2023/014890 patent/WO2023199948A1/ja active Application Filing
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