JP2024002725A - アウター型紙おむつ及びモレ検知方法 - Google Patents

アウター型紙おむつ及びモレ検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】着用状態でもアウターに達する体液のモレを検知し易く、夜間に照明が不十分な環境でも、アウターから体液が漏れる前にアウターの交換時期の目安を得ることが可能なアウター型紙おむつ及びモレ検知方法を提供する。【解決手段】本開示のアウター型紙おむつ10は、外装体11と、外装体11に支持されて前身頃13から股下部15を介して後身頃14まで延びる吸収体12とを備え、外装体11の長手方向の長さは、700mm以上1100mm以下であり、前身頃13における吸収体12の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下であり、股下部15における吸収体12の短手方向の最大長は、180mm以上260mm以下であり、後身頃14における吸収体12の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下であり、吸収体12は、フラッフパルプ、高吸収性ポリマー、及び水分に溶解する際に吸熱反応を生じる吸熱剤を含有する。【選択図】図2

Description

本開示は、アウター型紙おむつ及びモレ検知方法に関する。
特許文献1には、経血や尿等の体液が排泄された際に、着用者が感じるムレ感を抑制する吸収性物品が開示されている。この吸収性物品は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、該表面シート及び該裏面シートの間に配置されている吸収体とを有する吸収性物品であって、吸収性物品には、前方領域と中央領域と後方領域とが吸収体の長手方向に連続して設けられており、吸熱材が、吸収性物品の中央領域を少なくとも含む配置領域で、吸収体内部に配置されている。
国際公開第2009/145139号
重度の介護現場等においては、紙おむつをアウターに、尿とりパッドをインナーにして併用することが行われている。介護施設の現場の人手不足が常態化している昨今では、被介護者一人一人の尿モレ状態を確認し紙おむつを交換するのは不可能であるので、交換のスケジュールを予め計画し、予定通りに定時になれば体液(尿等)のモレの有無に関わらず一斉交換を実施するのが実態となっている。それでも交換するタイミングが合わず、体液がインナーパッドからアウター側へ達し、更にアウターから外へ漏れる場合があり、着衣や寝具を汚してしまい、これらの交換は介護者の大きな負担となっている。
特許文献1に記載の吸収性物品では、体液が排泄された際の着用者が感じるムレ感を吸熱材による温度低下により軽減できるが、介護用のアウター型紙おむつの交換時期目安という観点では対応できていない。
そこで、本開示は、着用状態でもアウターに達する体液のモレを検知し易く、夜間に照明が不十分な環境でも、アウターから体液が漏れる前にアウターの交換時期の目安を得ることが可能なアウター型紙おむつ及びモレ検知方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様のアウター型紙おむつは、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前身頃と、着用者の背部の後方に位置する後身頃と、着用者の股下に位置する股下部とを含む外装体と、前記外装体に支持されて前記外装体の前記前身頃から前記股下部を介して前記後身頃まで延びる吸収体と、を備え、前記外装体の長手方向の長さは、700mm以上1100mm以下であり、前記前身頃における前記吸収体の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下であり、前記股下部における前記吸収体の短手方向の最大長は、180mm以上260mm以下であり、前記後身頃における前記吸収体の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下であり、前記吸収体は、フラッフパルプ、高吸収性ポリマー、及び水分に溶解する際に吸熱反応を生じる吸熱剤を含有する。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のアウター型紙おむつであって、前記吸熱剤は、前記吸収体のうち少なくとも前記股下部及び前記後身頃に位置する領域に設けられる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様のアウター型紙おむつであって、前記吸収体における前記吸熱剤の重量比は、5%以上20%以下である。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかのアウター型紙おむつであって、前記外装体は、前記後身頃の短手方向の両側に設けられるファスニングテープと、前記前身頃の表面側に設けられて前記ファスニングテープを着脱可能なターゲットテープと、を有し、前記外装体の短手方向の最大長は、700mm以上1500mm以下である。
本発明の第5の態様は、アウター型紙おむつへの体液のモレを検知するモレ検知方法であって、温度を検知可能な検知手段を用いて請求項1に記載のアウター型紙おむつの前記吸収体12の温度を検知することによって、前記吸収体12に達する体液のモレを検知する。
本開示によれば、着用状態でもアウターに達する体液のモレを検知し易く、夜間に照明が不十分な環境でも、アウターから体液が漏れる前にアウターの交換時期の目安を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るアウター型紙おむつの着用時の状態を示す外観図である。 図1のアウター型紙おむつの展開図である。 図2のIII-III矢視断面図である。 モレ検知方法の説明図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付する。
また、本明細書の説明において、アウター型紙おむつ10の着用時とは、アウター型紙おむつ10の着用時及び着用後の少なくとも一方をいう。アウター型紙おむつ10の長手方向とは、アウター型紙おむつ10が着用されたときに着用者の前後にわたる方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、アウター型紙おむつ10の短手方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。また、肌側とは、厚み方向(図中、符号Zで示す方向)のうちアウター型紙おむつ10を着用したときの着用者の肌側となる方向を意味し、非肌側とは、厚み方向のうち肌側とは反対側の方向を意味する。体液とは、尿や血液、軟便中の水分等の体内から体外に排出された液体をいう。
図1は、本発明の一実施形態に係るアウター型紙おむつ10の着用時の状態を示す外観図である。図2は、図1のアウター型紙おむつ10の展開図である。図3は、図2のIII-III矢視断面図である。
[アウター型紙おむつ]
本実施形態に係るアウター型紙おむつ10は、使用時にインナーパッド1を併用する使い捨てのアウター型紙おむつである。本実施形態のアウター型紙おむつ10は、着用前には展開状態(図2参照)となっており、着用時にテープ止めによって身体に装着するテープ止めタイプのアウター型紙おむつである。
図1~図3に示すように、アウター型紙おむつ10は、着用時におむつとしての外形形状を形成する外装体11と、外装体11の内側に配置されて体液を吸収する吸収体12と、を備える。
(外装体)
外装体11は、着用時に着用者の腹部の前方に位置する前身頃13と、着用者の背部の後方に位置する後身頃14と、着用者の股下に位置する股下部15とに区分される。図2に示すように、展開状態の外装体11では、前身頃13が長手方向の一側に位置し、後身頃14が長手方向の他側に位置し、股下部15が長手方向の中間部分に位置している。展開状態の外装体11は、左右対称の形状を有する。
(外装体の寸法)
外装体11の長手方向の寸法は、700mm以上1100mm以上に設定される。外装体11の長手方向の寸法を上記範囲に設定することによって、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等の各種サイズの成人用のアウター型紙おむつ10を提供することができる。
外装体11は、肌側に配置される液透過性のトップシート16と、トップシート16に対向するように非肌側に配置される液不透過性のバックシート17と、後身頃14の短手方向の両端部にそれぞれ配置される左右のサイドフラップ18と、左右のサイドフラップ18から短手方向の外側へ延びる複数のファスニングテープ19と、前身頃13の表面(非肌側の面)に設けられるターゲットテープ20とを有する。
(トップシート)
トップシート16は、体液が吸収体12へと移動するような液透過性を備えた基材から形成される。トップシート16の基材としては、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布など公知の親水性不織布等が挙げられる。また、トップシート16には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を、トップシート16に含有させてもよい。トップシート16の形状としては特に制限はないが、体液の漏れがないように、体液を吸収体12へと誘導可能に吸収体12を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート17は、吸収体12が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成される。バックシート17の基材としては、例えば、通気性又は非通気性の不透液性のプラスチックフィルムが挙げられる。バックシート17の通気性を確保するためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート17にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(サイドフラップ)
左右のサイドフラップ18は、着用時に外装体11の腰回りをフィットさせるための伸縮性を有する部材であって、外装体11の後身頃14の短手方向の両端部から短手方向の外側へ延びる。左右のサイドフラップ18は、短手方向に伸縮性を有する。
(ファスニングテープ)
ファスニングテープ19は、外装体11の後身頃14を前身頃13側へ固定するための固定手段として機能する。ファスニングテープ19は、左右のサイドフラップ18の短手方向の外端部から短手方向の外側へ延びる。本実施形態のファスニングテープ19は、左右のサイドフラップ18に、片側に2つ、両側で計4つ設けられる。ファスニングテープ19の肌側の面には、面ファスナー19aが設けられる。ファスニングテープ19の面ファスナー19aは、後述するターゲットテープ20に対して着脱可能な面ファスナー19aである。外装体11の短手方向の長さは、ファスニングテープ19が設けられる位置で最大となっている。外装体11の短手方向の最大長(短手方向の一側のファスニングテープ19の短手方向の外端と、短手方向の他側のファスニングテープ19の短手方向の外端との間の距離)は、700mm以上1500mm以上であることが好ましい。外装体11の短手方向の最大長を上記範囲内に設定することによって、ファスニングテープ19とターゲットテープ20との係合位置を、成人男女のあらゆる体型、体勢を網羅したウエストサイズに対応する位置に調整することができる。
(ターゲットテープ)
ターゲットテープ20は、外装体11の後身頃14を前身頃13側へ固定するための固定手段として、ファスニングテープ19と共に機能する。ターゲットテープ20は、ファスニングテープ19の面ファスナー19aに着脱可能なテープであって、前身頃13のバックシート17の表面(非肌側の面)に設けられる。ターゲットテープ20は、前身頃13の表面のうち、後身頃14を前身頃13側へ固定する際にファスニングテープ19に対応する位置に配置される。すなわち、ファスニングテープ19の面ファスナー19aをターゲットテープ20に対して貼り付けることによって、外装体11の後身頃14を前身頃13側へ固定して、アウター型紙おむつ10を装着状態とすることができる。
(立体ギャザー)
外装体11は、体液の横漏れを防止するための一対の立体ギャザー21を含んでもよい。立体ギャザー21は、短手方向の外端がバックシート17の肌側の面に、短手方向の中間部がトップシート16の肌側の面にそれぞれ固定され、短手方向の内端が自由端となってトップシート16の肌側の面に延在してもよい。立体ギャザー21をこのように構成することで、立体ギャザー21の自由端付近に起立性が付与され、着用者の体型に合わせて変形可能なものとなる。
(吸収体)
吸収体12は、外装体11のトップシート16とバックシート17との間に配置され、外装体11に支持(挟持)される。吸収体12は、吸収基材としてフラッフパルプ(図示省略)と、吸収成分としての高吸収性ポリマー(図示省略)と、吸熱剤(図示省略)とを含有する。
吸収体12は、外装体11の前身頃13から股下部15を介して後身頃14まで連続して長手方向に延びる。本実施形態の股下部15における吸収体12の短手方向の両端縁12aは、長手方向に略直線状に延びる。また、前身頃13及び後身頃14における吸収体12の短手方向の両端縁12aは、短手方向の両側の外側へ膨出するように湾曲している。なお、吸収体12の短手方向の両端縁の形状は、上記に限定されるものではなく、例えば、股下部15における吸収体12の短手方向の両端縁が、短手方向の内側へ凹むように湾曲していてもよい。
(吸収体の寸法)
前身頃13における吸収体12の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下に設定される。股下部15における吸収体12の短手方向の最大長は、180mm以上260mm以下に設定される。後身頃14における吸収体12の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下に設定される。吸収体12の寸法を上記範囲に設定することによって、装着感の低下を抑えつつ、体液の吸収量を確保することができる。
(フラッフパルプ)
フラッフパルプとしては、木材パルプ(例えば、サウザンパインやダグラスファー等の針葉樹晒クラフトパルプ(N-BKP))、合成繊維、樹脂繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。フラッフパルプの坪量は、吸収性能及び肌触りの観点から、例えば50g/m以上800g/m以下であることが好ましい。また、フラッフパルプと共に他の吸収基材を使用することができる。他の吸収基材としては、生理用ナプキン、おむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等が挙げられる。
(高吸収性ポリマー)
吸収体12の高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer、「SAP」とも称される。)としては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、その中でも、重量当たりの吸収量の観点から、高吸収性樹脂が好ましい。例えば、ポリアクリル酸塩、ポリアスパラギン酸塩、(デンプン-アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸-ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン-無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等が挙げられる。これらの中でも、重量あたりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸塩であることが好ましく、ポリアクリル酸ナトリウムであることがより好ましい。高吸収性ポリマーは、1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、高吸収性ポリマー粒子の脱落防止や吸収体12の形状の安定化の観点から、吸収体12をキャリアシートに包んでもよい。キャリアシートとしては、例えば、ティシュ、吸収紙や、エアレイド不織布等の親水性不織布が挙げられる。
(吸熱剤)
吸熱剤は、水分に溶解する際に吸熱反応を生じる性質を有するものであればよく、糖アルコール類、及び、糖類のうちの何れか1つを含むことが好ましい。吸熱剤としては、例えば、キシリトール、エリスリトール、トレハロース等が挙げられ、これらを、単独又は併用して用いることができる。
吸熱剤は、吸収体12のうち少なくとも股下部15及び後身頃14に位置する領域に設けられることが好ましい。これにより、インナーパッド1からの体液のモレが起立状態、或いは着座状態で発生する場合のみならず、寝転んでいる状態で発生する場合であっても、体液によって吸収体12の吸熱剤を吸熱反応させることができる。
吸収体12における吸熱剤の重量比(%)は、5%以上20%以下であることが好ましい。吸収体12における吸熱剤の重量比を5%以上に設定することによって、吸収体12の温度低下を検知手段で検知し易くなり、20%以下とすることによって、吸熱剤による吸収性能の低下及び着用感の低下を抑えることができ、吸収性能及び着用感を維持することができる。なお、吸収体12における吸熱剤の重量比は、吸収体12の全体の重量に対する吸熱剤の重量の割合を示す。
[インナーパッド]
本発明のアウター型紙おむつ10は、上述のようにインナーパッド1と併用して用いることが好ましい。インナーパッド1は、本発明のアウター型紙おむつ10と同様に、前身頃と、後身頃と、前身頃と後身頃の間の股下部に区分され、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシートとバックシートとの間に配置される吸収体とを有することが好ましい。
次に、本開示に係るモレ検知方法について説明する。図4は、モレ検知方法の説明図である。本発明の一実施形態に係るモレ検知方法は、上記アウター型紙おむつ10への体液のモレを検知するモレ検知方法であって、吸収体12の温度を検知可能なサーモグラフィカメラ(検知手段)30でアウター型紙おむつ10を撮像し、吸収体12の温度を検知することによって、吸収体12に達する体液のモレを検知する。すなわち、本実施形態のモレ検知方法は、吸収体12の温度を検知可能な検知手段で吸収体12の温度を検知することによって、吸収体12に達する体液のモレを検知する。なお、図4では、アウター型紙おむつ10のみを着用した着用者を図示しているが、アウター型紙おむつ10の上にパジャマ等の他の着衣を着用していてもよい。
上記のように構成されたアウター型紙おむつ10では、吸収体12は、フラッフパルプ、高吸収性ポリマー、及び水分に溶解する際に吸熱反応を生じる吸熱剤を含有する。このため、着用者が排泄し、その体液がインナーパッド1から漏れてアウター型紙おむつ10(以下、単に「アウター10」という場合がある。)側へ達すると、その水分によって吸収体12の吸熱剤が吸熱反応して、吸収体12のうち吸熱剤が吸熱反応した領域の温度が下がる。
このように、体液がアウター10に達すると吸収体12の吸熱反応した領域の温度が下がるので、吸収体12の温度を検知可能な検知手段(例えばサーモグラフィカメラ30)でアウター10を撮像して吸収体12の温度を検知することによって、アウター10に触れたり脱がせたりすることなくアウター10に達する体液のモレを検知することができる。また、吸収体12の低温の領域の広がりを上記検知手段で確認することによって、夜間に照明が不十分な環境でも、体液がアウター10から漏れる前に、アウター10の交換時期の目安を得ることができる。
また、インナーパッド1を併用するアウター型紙おむつ10であるので、アウター型紙おむつ10と着用者の肌との間にインナーパッド1が介在する。このため、アウター型紙おむつ10の吸収体12の温度が低下しても、冷感による不快感は生じない。
このように、本実施形態によれば、着用状態でもアウター10に達する体液のモレを検知し易く、夜間に照明が不十分な環境でも、アウター10から体液が漏れる前にアウター10の交換時期の目安を得ることができる。これにより、アウター10の交換時期であるか否かを確認するために、被介護者の体勢を変えてズボンを下ろし、アウター10の股下部から後身頃を観察するなどの重労働を回避することができるので、介護者の負担を減らすことができる。
また、吸収体12のうち少なくとも股下部15及び後身頃14に位置する領域に吸熱剤を設けることによって、インナーパッド1からの体液のモレが起立状態、或いは着座状態で発生する場合のみならず、寝転んでいる状態で発生する場合であっても、体液によって吸収体12の吸熱剤を吸熱反応させることができる。このため、例えば寝たきりの重度の被介護者や、或いは寝転んで就寝中の被介護者のアウター10に達する体液のモレを上記検知手段によって好適に検知することができる。
また、本実施形態のアウター型紙おむつ10は、外装体11の後身頃14を前身頃13側へ固定するための固定手段として機能するファスニングテープ19及びターゲットテープ20を有し、外装体11の短手方向の最大長が700mm以上1500mm以下である。すなわち、本実施形態のアウター型紙おむつ10は、パンツ型のアウター型紙おむつを使用することが難しい寝たきりの重度の被介護者等に適しているテープ止めタイプのアウター型紙おむつである。このような重度の被介護者等のアウター10に達する体液のモレを着用状態でも検知することができ、夜間に照明が不十分な環境でも、アウター10から体液が漏れる前にアウター10の交換時期の目安を得ることができるので、重度の被介護者を介護する介護者の負担を減らすことができる。
なお、本実施形態では、ファスニングテープ19及びターゲットテープ20を有し、外装体11の短手方向の最大長が700mm以上1500mm以下であるテープ止めタイプのアウター型紙おむつ10としたが、これに限定されるものではない。例えば、本開示に係るアウター型紙おむつを、ファスニングテープ19及びターゲットテープ20を有しないパンツ型のアウター型紙おむつに適用してもよい。
また、本実施形態では、吸収体12の温度を検知可能な検知手段としてサーモグラフィカメラ30を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば非接触型の温度計等を用いてもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
10:アウター型紙おむつ
11:外装体
12:吸収体
13:前身頃
14:後身頃
15:股下部
19:ファスニングテープ
20:ターゲットテープ
30:サーモグラフィカメラ(検知手段)

Claims (5)

  1. 着用時に着用者の腹部の前方に位置する前身頃と、着用者の背部の後方に位置する後身頃と、着用者の股下に位置する股下部とを含む外装体と、
    前記外装体に支持されて前記外装体の前記前身頃から前記股下部を介して前記後身頃まで延びる吸収体と、を備え、
    前記外装体の長手方向の長さは、700mm以上1100mm以下であり、
    前記前身頃における前記吸収体の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下であり、
    前記股下部における前記吸収体の短手方向の最大長は、180mm以上260mm以下であり、
    前記後身頃における前記吸収体の短手方向の最大長は、300mm以上500mm以下であり、
    前記吸収体は、フラッフパルプ、高吸収性ポリマー、及び水分に溶解する際に吸熱反応を生じる吸熱剤を含有する
    ことを特徴とするアウター型紙おむつ。
  2. 前記吸熱剤は、前記吸収体のうち少なくとも前記股下部及び前記後身頃に位置する領域に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載のアウター型紙おむつ。
  3. 前記吸収体における前記吸熱剤の重量比は、5%以上20%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のアウター型紙おむつ。
  4. 前記外装体は、前記後身頃の短手方向の両側に設けられるファスニングテープと、前記前身頃の表面側に設けられて前記ファスニングテープを着脱可能なターゲットテープと、を有し、
    前記外装体の短手方向の最大長は、700mm以上1500mm以下である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアウター型紙おむつ。
  5. アウター型紙おむつへの体液のモレを検知するモレ検知方法であって、
    温度を検知可能な検知手段を用いて請求項1に記載のアウター型紙おむつの前記吸収体12の温度を検知することによって、前記吸収体12に達する体液のモレを検知する
    ことを特徴とするモレ検知方法。
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