JP2024002550A - 清掃装置、及び清掃装置に適用されるフィルタクリーニング方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者の手を煩わせることなくフィルタを清掃することが可能な清掃装置、及び清掃装置に適用されるフィルタクリーニング方法を提供する。【解決手段】清掃装置は、吸気ファンと、吸気ノズルと、収容ボックスと、フィルタと、制御部と、を備える。制御部は、フィルタが目詰まりしていると判定された場合に(S15)、吸気ファンを予め定められた設定時間T1だけ前記順方向とは反対の前記逆方向に回転駆動させる逆回転制御を実行する(S16,S18)。【選択図】図13

Description

本発明は、被清掃面を清掃する清掃装置、及び清掃装置に適用されるフィルタクリーニング方法に関する。
従来、いわゆる清掃ロボットと称される自律走行型の清掃装置が知られている。この清掃装置は、床面などの被清掃面を走行しながら、吸気ファンを作動させて、吸気ノズルの吸入口から空気を吸気するとともに被清掃面上の塵や埃などのゴミ類(吸引物)を吸い込む。これにより、被清掃面が掃除される。吸い込まれたゴミ類は、清掃装置に取り付けられた収集容器に収集される。また、吸い込まれた空気に含まれる微小な塵埃や粉塵、砂埃などの粒子は、清掃装置に設けられたフィルタによって捕集される。フィルタによって塵埃等の微小な粒子が分離された空気は、吸気ファンによって排気ダクトを通じて外部に排出される。
また、従来、作業所内で発生するゴミ類を回収し、更に空気中の粉塵等を回収して空気の清浄を行うことができる掃除機兼空気清浄機が知られている。
特開2018-112917号公報 特開平7-39478号公報
清掃装置に設けられる収集容器がゴミ等で満杯になると、収集容器のゴミを取り除く必要がある。作業者は、例えば、収集容器のゴミを処分する際に、フィルタの表面に付着したワタ埃などの付着物を収集容器内に払い落とし、その後、収集容器内のゴミを処分する。このとき、作業者はフィルタの付着物に触れなくてはならず、清潔ではない。また、フィルタの付着物を払い落とすという面倒な作業を行う必要がある。また、収集容器のゴミ量に関わらず、フィルタの表面にワタ埃や紙屑などの付着物が付着した場合、吸込み効率が悪くなり、清掃効率が低下する。この場合も、作業者はフィルタを確認して、フィルタの表面に付着したワタ埃や紙屑、髪の毛などの付着物を払い落とす作業を行わなければならない。
本発明の目的は、作業者の手を煩わせることなくフィルタを清掃することが可能な清掃装置、及び清掃装置に適用されるフィルタクリーニング方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る清掃装置は、吸気ノズルから被清掃面上の吸引物を吸い込むことにより前記被清掃面を清掃するよう構成されている。前記清掃装置は、吸気部と、収容部と、フィルタと、逆回転制御部と、を備える。前記吸気部は、双方向に回転可能な羽根を有し、予め定められた順方向に回転駆動されることにより前記吸気ノズルに吸込気流を生じさせる。前記収容部は、前記吸気部の吸気口に接続される排出口を有し、前記吸気ノズルから吸い込まれた前記吸引物を内部に収容する。前記フィルタは、前記排出口を覆うように前記収容部の内部に設けられる。前記逆回転制御部は、所定の条件を満たした場合に前記吸気部を予め定められた設定時間だけ前記順方向とは反対の逆方向に回転駆動させる逆回転制御を実行する。
本発明の一の局面に係るフィルタクリーニング方法は、吸気ノズルから被清掃面上の吸引物を吸い込むことにより前記被清掃面を清掃する清掃装置に適用される方法である。前記清掃装置は、双方向に回転可能な羽根を有し、予め定められた順方向に回転駆動されることにより前記吸気ノズルに吸込気流を生じさせる吸気部と、前記吸気部の吸気口に接続される排出口を有し、前記吸気ノズルから吸い込まれた前記吸引物を内部に収容する収容部と、前記排出口を覆うように前記収容部の内部に設けられるフィルタと、を備える。当該フィルタクリーニング方法は、一又は複数のプロセッサーが、所定の条件を満たした場合に前記吸気部を予め定められた設定時間だけ前記順方向とは反対の逆方向に回転駆動させる逆回転ステップを実行する方法である。
本発明によれば、作業者の手を煩わせることなくフィルタを清掃することが可能である。
図1は、本発明の実施形態に係る清掃装置の前方側の外観を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る清掃装置の内部の構成を示す模式図である。 図3は、本発明の実施形態に係る清掃装置の後方側の外観を示す斜視図である。 図4は、図3の斜視図において収容ボックスが取り外された状態を示す斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係る清掃装置が備える清掃ユニットの内部構造を示す図であり、清掃ユニットから背面カバーが取り外された状態を示す部分拡大図である。 図6は、清掃ユニットの下部の縦断面図である。 図7は、本発明の実施形態に係る清掃装置の後方部の側面図であり、図7(A)は、収容ボックスが清掃装置に装着された状態を示す図であり、図7(B)は、収容ボックスが清掃装置から取り外された状態を示す図である。 図8は、本発明の実施形態に係る清掃装置が備える収容ボックスの斜視図である 図9は、清掃ユニット単体を前方側から見た斜視図であり、清掃ユニットの内部の構成を示す。 図10は、本発明の実施形態に係る清掃装置が備える吸気ユニットを後方側から見た斜視図である。 図11は、本発明の実施形態に係る清掃装置が備える吸気ユニットを前方側から見た斜視図である。 図12は、本発明の実施形態に係る清掃装置の制御部の構成を示す機能ブロック図である。 図13は、本発明の実施形態に係る清掃装置の制御部によって実行されるフィルタクリーニング処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、以下の説明では、清掃装置10が床面23(図2参照)に置かれた状態で上下方向D1を定義し、清掃装置10の進行方向を前方として前後方向D2を定義し、清掃装置10の前面から見て左右方向(幅方向)D3を定義する。
[清掃装置10]
図1は、本発明の実施形態に係る自律走行型の清掃装置10(本発明の清掃装置の一例)の前方側の外観を示す斜視図である。図2は、清掃装置10の内部構造を示す模式図である。
図1に示す清掃装置10は、空港や駅、ショッピングモールなどのコンコースの床面23(図2参照)や、スーパーマーケットなどの店舗の床面23を前方(進行方向)へ自律走行によって移動する自律走行装置であり、移動ロボット或いは走行ロボットとも称されている。清掃装置10は、予め登録された走行ルートや清掃エリア、清掃する時間帯、充電のために戻る帰還位置などの各種清掃情報に基づいて、床面23を清掃しつつ自動的に走行する。
清掃装置10は、自律走行によって移動しつつ、被清掃面である床面23上の塵や埃、砂、屑などのゴミ類(吸引物)を吸気ノズル33(図2参照)から吸い上げて収容ボックス31(図2参照)に収集する。これにより、清掃装置10は床面23を清掃する。吸気ノズル33に吸引された空気は、フィルタ315(図2参照)を通って外部に排出される。その際に、空気中に含まれる比較的軽量な塵埃や粉塵、砂埃などの微小な粒子は、フィルタ315によって空気から分離されて、きれいな空気が外部に排出される。
なお、清掃装置10は、本発明の単なる一例であって、本発明は、例えば、屋内の床面23を自律走行しながら清掃する清掃装置、屋外の歩行路や車道路などの路面を自律走行しながら清掃する清掃装置であってもよい。また、本発明は、自律走行する清掃装置に限られず、例えば、作業者によって手押しにより移動させて床面23を清掃する手動移動型の清掃装置であってもよい。
清掃装置10は、床面23を清掃する清掃機能のみならず、フィルタ315を清掃するフィルタクリーニング機能をも有する自律走行型の移動ロボット(自律走行装置)である。前記フィルタクリーニング機能は、フィルタ315の表面に付着したワタ埃や紙屑、髪の毛などの付着物を除去する機能である。
清掃装置10は、前記清掃機能や前記フィルタクリーニング機能のほかに、他の用途を実現するための他の機能を有してもいてもよい。前記他の機能は、例えば、自律走行しつつ警備する警備機能、要介護者の日常生活行動をサポートする介護機能、荷物運搬機能、表示案内機能などである。
図2に示すように、清掃装置10は、装置本体11と、装置本体11に設けられた清掃ユニット30と、を備える。装置本体11に、走行部12(本発明の推進力伝達部の一例)、モータ13、バッテリ14、操作表示部20、表示パネル21、操作ハンドル22、及び制御部40などが設けられている。また、清掃装置10は、清掃ユニット30を上下方向D1へ移動可能に支持するスライド機構50を備える。
図1に示すように、装置本体11は、その外装を構成する外装カバー11Aを有する。また、図2に示すように、装置本体11は、その下部にシャーシ11Bを有する。シャーシ11Bは、床面23(図2参照)に対して概ね平行に設けられている。また、装置本体11の内部に、清掃装置10が備える上述の各部を支持するための支持フレーム(不図示)が適宜設けられている。
装置本体11は、被清掃面である床面23を所定の進行方向へ走行可能なように構成されている。本実施形態では、装置本体11は、走行部12によって移動可能に支持されている。図2に示すように、走行部12は、装置本体11の下部に設けられている。走行部12は、装置本体11の走行姿勢を維持しつつ進行方向の推進力を床面23に伝達するものであり、シャーシ11Bに取り付けられている。走行部12は、走行用の一対の車輪121と、4つのキャスタ122とを有する。
車輪121は、シャーシ11Bの前後方向の中央であって、左右方向D3(幅方向)の両端部それぞれに回転可能に取り付けられている。4つのキャスタ122は、装置本体11の走行姿勢を維持するためのものであり、シャーシ11Bの前方端の両端部、及びシャーシ11Bの後方端の両端部に回転可能に取り付けられている。清掃装置10が床面23に置かれた状態で、車輪121及びキャスタ122の各外周面は床面23によって支持される。これにより、装置本体11が、図1や図2に示される走行姿勢に維持される。
車輪121の回転軸は、減速ギヤなどの伝達機構を介して、モータ13の出力軸に連結されている。このため、モータ13が駆動されると、モータ13の回転駆動力が車輪121に伝達される。本実施形態では、一対の車輪121のそれぞれにモータ13が個別に設けられている。したがって、各モータ13が個別に駆動制御されることによって、各車輪121の回転速度が独立して制御される。例えば、各車輪121の回転速度が等速に制御されると、清掃装置10は真っ直ぐに進行し、各車輪121の回転速度が異なる速度に制御されると、回転速度の遅い車輪121側に清掃装置10が旋回する。
バッテリ14は、装置本体11の中心部に設けられている。バッテリ14は、操作表示部20や、モータ13、後述するファン用モータ74(図2参照)、スライド機構50のスライド用モータ55(図12参照)などに動作用の電力を供給する。
操作表示部20は、装置本体11の上部に設けられている。操作表示部20は、外装カバー11Aに取り付けられている。操作表示部20は、作業者によって操作される装置である。操作表示部20は、例えば、タッチ操作が可能であり、所定の情報を表示することが可能なタッチパネルを有する端末装置である。
清掃装置10の動作制御などに用いられる各種の登録情報(走行ルート、清掃エリア、清掃時間帯、帰還位置情報などの情報)は、操作表示部20から直接に入力することができる。また、清掃装置10に清掃動作を実行させるための清掃モードの設定値や、他の機能に基づく他の動作を実行させるための動作モードの設定値なども、操作表示部20から入力することができる。入力された登録情報や動作モードのモード設定値などは、制御部40が備える記憶装置に記憶される。前記登録情報や前記モード設定値などは制御部40に転送され、制御部40による走行制御や清掃動作の制御などに用いられる。
なお、前記登録情報や前記モード設定値などは、サーバ装置などの情報処理装置によって無線通信或いは有線通信などを通じて清掃装置10に入力されてもよい。
表示パネル21は、装置本体11の前面に設けられている。表示パネル21は、例えば液晶パネルである。清掃装置10の走行中に各種のアナウンス情報が制御部40によって表示パネル21に表示される。前記アナウンス情報は、例えば、清掃装置10の動作状態を示す情報である。前記アナウンス情報の一例として、例えば清掃実施中であることを示す情報や、フィルタ315のクリーニング中であることを示す情報などである。もちろん、これらの情報は、操作表示部20に表示されてもよい。
操作ハンドル22は、装置本体11の背面の最上部に設けられている。操作ハンドル22は、作業者が手動で清掃装置10を運転操作して清掃する場合や、作業者が清掃装置10に走行経路を教示させるためのティーチング操作(教示操作)を行う場合に、作業者が把持する操作部材である。操作ハンドル22に、作業者から運転操作を受け付ける各種操作ボタンが設けられている。前記操作ボタンに対する操作情報は、制御部40に転送され、制御部40による走行制御に用いられる。
図2に示すように、制御部40は、装置本体11の上部に設けられている。制御部40は、清掃装置10の動作を統括的に制御する。制御部40は、清掃装置10の清掃動作やフィルタ315のクリーニング動作(フィルタクリーニング動作)などを制御する。具体的には、制御部40は、清掃装置10の走行動作、吸気ユニット70による吸気動作、回転ブラシ26の回転動作、スライド機構50によるスライド動作、表示パネル21の画面表示などを制御する。
制御部40は、例えば、基板にCPU、ROM、及びRAMなどの制御機器が実装された制御ボード(制御基板)、HDDやSSDなどの記憶装置、GPS受信機などを有する。前記CPUは、後述するフィルタクリーニング処理などの各種の演算処理を実行するプロセッサである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムが予め記憶された不揮発性のメモリである。前記RAMは、各種の情報を記憶する揮発性又は不揮発性のメモリであり、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリ(作業領域)として使用される。制御部40は、前記ROM又は記憶装置に予め記憶された前記制御プログラムを前記CPUで実行することにより、清掃装置10の清掃動作やフィルタクリーニング動作に関する各種制御を行う。
[清掃ユニット30]
図3は、清掃装置10の後方側の外観を示す斜視図である。図2及び図3に示すように、清掃ユニット30は、装置本体11の背面に設けられている。清掃ユニット30は、スライド機構50(図2参照)によって、装置本体11が備える背面フレーム11C(図2参照)に、上下方向D1へ移動可能なように支持されている。
図2に示すように、清掃ユニット30は、収容ボックス31(本発明の収容部の一例)と、支持ホルダ32(本発明の支持部の一例)と、吸気ノズル33(本発明の吸気ノズルの一例)と、拡張ノズル34(図3参照)と、吸気ユニット70(本発明の吸気部の一例)と、排気ダクト80(80A,80B)と、カバー35と、を備える。
支持ホルダ32は、装置本体11の背面に設けられている。支持ホルダ32は、収容ボックス31を着脱可能に支持するよう構成された支持部材である。支持ホルダ32に収容ボックス31が取り外し可能に装着されている。
図4は、支持ホルダ32から収容ボックス31が取り外された状態を示す斜視図であり、図5は、清掃ユニット30からカバー35が取り外された状態を示す部分拡大図である。
図4及び図5に示すように、支持ホルダ32の左右方向D3(幅方向)の中央に、収容ボックス31が収容可能な収容部322が設けられている。収容部322に収容ボックス31が装着される。つまり、収容ボックス31は、装置本体11の背面における幅方向D3の中央に配置されている。
カバー35は、支持ホルダ32に取り付けられている。支持ホルダ32にカバー35が装着されることにより、清掃ユニット30の内部に設けられた後述の排気ダクト80(図2参照)などを覆い、支持ホルダ32とカバー35の内面との間で内部空間を形成する。
収容部322は、上下方向D1に延びる凹形状の収容スペースである。収容部322は、カバー35が支持ホルダ32に取り付けられた状態で、支持ホルダ32及びカバー35によって区画される。収容ボックス31は、収容部322に取り外し可能に装着されており、収容部322に装着された状態で、収容部322の凹状の収容スペースに収容される。
図6は、清掃ユニット30の下部の縦断面図である。図6に示すように、支持ホルダ32の下部に吸気ノズル33が設けられている。吸気ノズル33は、支持ホルダ32に一体に形成されている。吸気ノズル33は、床面23(図2参照)に対向するように支持ホルダ32の下部に設けられている。
後述する吸気ファン72(72A,72B)が作動した場合に、吸気ノズル33に吸気流が生じる。この吸気流によって、吸気ノズル33は、床面23から空気とともに塵埃などのゴミ類(吸引物)を吸い込む。
図6に示すように、吸気ノズル33は、床面23に対向する吸入口331を有する。吸入口331は、床面23から上方へ所定の隙間ΔT(図2参照)を隔てた位置に配置される。吸気ノズル33は、幅方向D3に長い形状であり、支持ホルダ32の支持板324の外周縁部から下方へ突出する四角筒状の外周壁332によって構成される。なお、吸入口331が床面23から所定の隙間ΔTを隔てた位置は、清掃動作時に吸気ノズル33が配置される清掃位置である。
吸気ノズル33の吸入口331の後方側の縁部に、シール部材335が設けられている。シール部材335は、前記縁部から床面23へ延びる弾性を有するシート状の部材である。シール部材335は、幅方向D3に長い長方形状である。シール部材335によって、吸入口331の後方側の縁部と床面23との隙間ΔTが塞がれている。
吸気ノズル33に、一対の回転ブラシ26が回転可能に設けられている。一対の回転ブラシ26は前後方向D2に並んで配置されている。各回転ブラシ26は、吸気ノズル33の幅方向D3の両側に位置する両側板を幅方向D3に渡すように設けられている。回転ブラシ26の各回転軸の両端が、吸気ノズル33の前記両側板に回転可能に支持されている。清掃ユニット30は、電動機としてのブラシ用モータ56(図12参照)を備える。ブラシ用モータ56の回転駆動力がベルトやプーリーなどの伝達機構37(図5参照)を介して各回転ブラシ26に伝達される。これにより、各回転ブラシ26が回転する。清掃装置10の清掃動作時に回転ブラシ26が回転されると、床面23のゴミ類の回収が良好に行われる。
図3及び図4に示すように、拡張ノズル34は、清掃装置10を正面から見て、支持ホルダ32の左側に設けられている。支持ホルダ32の左側に収容スペース38が設けられている。収容スペース38に拡張ノズル34が収容可能である。拡張ノズル34は、支持ホルダ32に回動可能に支持されている。具体的には、拡張ノズル34は、収容スペース38に収容される収容姿勢(図3及び図4に示される姿勢)と、収容スペース38から左側へ倒されて装置本体11の左側の床面23を清掃可能な側方清掃姿勢(不図示)との間で姿勢変化可能なように、支持ホルダ32に支持されている。
図2に示すように、装置本体11の内部に背面フレーム11Cが設けられている。背面フレーム11Cは、シャーシ11Bの後端部から上方へ延びる板状の部材である。支持ホルダ32は背面フレーム11Cに取り付けられている。支持ホルダ32は、装置本体11の背面フレーム11Cに係合する板状のベース部321(本発明の第2支持部材の一例)と、収容ボックス31の底面(底部)31Aを支持するための支持板324(本発明の第1支持部材の一例)と、を有する。ベース部321は、背面フレーム11Cにスライド機構50を介して取り付けられている。
本実施形態では、支持ホルダ32は、スライド機構50によって装置本体11の背面フレーム11Cに支持されている。これにより、支持ホルダ32は、上下方向D1へ移動可能である。また、清掃ユニット30自体が上下方向D1へ移動可能となる。スライド機構50としては、例えば、周知のスライドレールを適用可能である。
スライド機構50は、支持ホルダ32を上下方向D1へ移動可能に支持するとともに、上下方向D1の駆動力を支持ホルダ32に伝達して、支持ホルダ32を上下方向D1へ移動させる。本実施形態では、操作表示部20から清掃動作以外の動作指示、例えば、メンテナンス指示などが入力されると、制御部40は、スライド機構50のスライド用モータ55(図12参照)を駆動制御することにより、支持ホルダ32を上昇させる。そして、制御部40は、床面23を清掃可能な清掃位置(図2に示す位置)から、当該清掃位置よりも上方へ隔てた退避位置に支持ホルダ32を移動させ、そして、前記退避位置に支持ホルダ32を保持させる。その後、清掃動作を実行させるための清掃指示が入力されると、制御部40は、スライド用モータ55を駆動制御して、支持ホルダ32を前記退避位置から下降させて、前記清掃位置まで移動させる。
図5に示すように、ベース部321は、上下方向D1に延びる板状部材である。ベース部321に収容部322が一体に形成されている。収容部322は、ベース部321における後方側の後面321Aに設けられており、ベース部321において幅方向D3の中央に配置されている。収容部322は、一対の側板322Aと、保持板322Bとを有する。一対の側板322Aは、幅方向D3へ所定間隔を隔てられている。保持板322Bは、各側板322Aの下部の後方端部を幅方向D3へ渡すように各側板322Aに取り付けられている。
ベース部321の下部に支持板324が設けられている。支持板324は、吸気ノズル33の上面を構成する部材でもある。
図6に示すように、支持板324は、ベース部321に垂直に設けられており、ベース部321から後方へ水平に延出する板状部材である。支持板324は、収容部322に装着されたときの収容ボックス31の底面31Aを支持する。
収容部322は、一対の側板322A、保持板322B、及び支持板324によって囲まれた収容スペースを含む。収容部322の前記収容スペースに収容ボックス31が着脱可能に収容される。
図4に示すように、カバー35が装着された状態で、収容部322の後方側が開放されており、収容部322の上方側も開放されている。したがって、図7(A)及び図7(B)に示すように、収容ボックス31は、収容部322に対して後方の斜め上方側から装着され、又は取り外される。ここで、図7(A)及び図7(B)は、清掃装置10の後方部の側面図であり、図7(A)は、収容ボックス31が収容部322に装着された状態を示し、図7(B)は、収容ボックス31が収容部322から取り外された状態を示す。
図5に示すように、支持ホルダ32に、二つの吸気ポート73(本発明の第2連通口の一例)が形成されている。以下、二つの吸気ポート73のうち、左側の吸気ポート73を第1吸気ポート73Aと称し、右側の吸気ポート73を第2吸気ポート73Bと称する。
吸気ポート73は、収容ボックス31が支持ホルダ32から取り外された状態で、収容部322の前記収容スペースに露出される。二つの吸気ポート73は、ベース部321を貫通するよう形成された貫通開口である。二つの吸気ポート73は、後述する吸気ユニット70が備える吸気ファン72の吸気口に連通する連通口である。二つの吸気ポート73は、幅方向D3に所定間隔を隔てて配置されている。
本実施形態では、第1吸気ポート73Aは、後述の第1吸気ファン72Aの開口713A(図10参照)に接続され、第2吸気ポート73Bは、後述の第2吸気ファン72Bの開口713B(図10参照)に接続される。
[収容ボックス31]
図8は、清掃装置10が備える収容ボックス31の斜視図である。収容ボックス31は、吸気ノズル33の吸入口331に吸い込まれた塵埃などのゴミ類を内部に収集するための容器である。収容ボックス31は、後述のフィルタ315によって空気から分離された塵埃などのゴミ類(吸引物)を内部に収容する。
図8に示すように、収容ボックス31は、内部にゴミ類を収容可能な容器形状に形成されている。詳細には、収容ボックス31は、前後方向D2に扁平な形状であって、清掃装置10の高さ方向(上下方向D1)に長い直方体の箱形状に形成されている。
なお、収容ボックス31は、容器形状や箱形状に形成されたものに限られず、また、支持ホルダ32に着脱可能なものに限られない。例えば、収容ボックス31に替えて、装置本体11に取り付けられた容器形状のゴミ収容部や、ゴミ類の吸引通路に一体に設けられたパイプ状のゴミ収容部などを適用することも可能である。
収容ボックス31は、二つの吸気ポート73(図4参照)に対応する二つの排出口312(本発明の排出口の一例)を有する。以下、二つの排出口312のうち、左側の排出口312を第1排出口312Aと称し、右側の排出口312を第2排出口312Bと称する。なお、第1排出口312Aは本発明の第1排出口に相当し、第2排出口312Bは本発明の第2排出口に相当する。
二つの排出口312は、収容ボックス31の前方側の前壁31Bにおける上部付近に形成されている。収容ボックス31が収容部322(図4参照)に装着された状態で、二つの排出口312が吸気ポート73に接続される。詳細には、第1排出口312Aが第1吸気ポート73Aに接続され、第2排出口312Bが第2吸気ポート73Bに接続される。これにより、収容ボックス31が収容部322に装着された状態で、二つの排出口312が吸気ポート73を通じて吸気ファン72の吸気口(後述の開口713)に接続される。これにより、収容ボックス31から空気を吸入可能なように、収容ボックス31と吸気ユニット70とが接続される。
収容ボックス31の内部に、フィルタ315(本発明のフィルタの一例)が設けられている。フィルタ315は、吸気ユニット70による空気の吸気流路に設けられている。本実施形態では、フィルタ315は、収容ボックス31の前方側の前壁31Bの内面に着脱可能に取り付けられており、排出口312を覆うように設けられている。
フィルタ315は、所謂エアーフィルタである。フィルタ315は、吸気ノズル33に吸い込まれた空気に含まれる塵埃や粉塵、砂埃などの微小な粒子を捕集して空気から分離し、清浄な空気にする。本実施形態では、フィルタ315よって清浄にされた空気は、排出口312から収容ボックス31の外に排出される。フィルタ315として、例えば、ケミカルフィルタや、HEPAフィルタ、ULPAフィルタなどを用いることができる。また、フィルタ315として、不織布やスポンジ、ステンレスメッシュなどのメッシュフィルタを適用してもよい。
図8に示すように、収容ボックス31の内部に矩形板状の仕切り板314(本発明の仕切り板の一例)が設けられている。仕切り板314は、第1排出口312Aと第2排出口312Bとの間に配置されており、上下方向D1に延在している。また、仕切り板314は、前壁31Bの内面から後方へ延出している。仕切り板314によって、収容ボックス31の上部空間が、第1排出口312Aが配置されている空間と、第2排出口312Bが配置されている空間との区分けされる。
仕切り板314の延出端は、収容ボックス31の後壁31Dに達していてもよく、或いは、後壁31Dとの間に隙間が設けられていてもよい。
図6に示すように、支持ホルダ32の支持板324に、支持板324を貫通する連通口323(本発明の第1連通口の一例)が形成されている。連通口323は、幅方向D3に長い長方形状の開口である。連通口323は、吸気ノズル33に連通している。
図8に示すように、収容ボックス31の底面31Aに開口311(本発明の開口の一例)が形成されている。開口311は、連通口323を介して吸気ノズル33に連通している。開口311は、連通口323に対応する位置に形成されており、連通口323と同じように、幅方向D3に長い長方形状に形成されている。
図6に示すように、収容ボックス31は、開口311から上方へ延びる筒状の吸気ガイド316を有する。吸気ガイド316は、収容ボックス31の後壁31D側へ傾斜する方向へ延出している。
収容ボックス31が収容部322に装着された状態で、収容ボックス31の開口311が連通口323に位置合わせされて、開口311と連通口323とが接続される。これにより、吸気ノズル33と収容ボックス31とが連通する。また、吸気ノズル33から連通口323及び開口311を経て収容ボックス31の内部に至る空気の第1吸気流路L1(本発明の第1流路の一例)が形成される。
また、収容ボックス31に吸気ガイド316が設けられているため、開口311から吸い上げられた空気は、フィルタ315とは反対側の後壁31D側へ傾斜する方向へ案内される。これにより、開口311から収容ボックス31の内部に入り込んだ空気は、後壁31Dに当たってから前壁31B側へ向きを変える。この空気とともに吸い込まれたゴミ類は、収容ボックス31の内部において、吸気ガイド316と前壁31Bとの間のスペース200に収容される。
図6に示すように、吸気ガイド316の上端には、吸気ガイド316の上部開口を開閉するための開閉弁318が設けられている。開閉弁318は、フィルム状のシート部材で形成されている。開閉弁318の前方側の端部が吸気ガイド316の前記上部開口の前側縁部に取り付けられており、その取付箇所を視点にして、開閉弁318は前記上部開口を閉塞する閉姿勢と前記上部開口を開放する開姿勢との間で回動する。吸気ファン72が作動していないとき、開閉弁318は前記閉姿勢を維持して、前記上部開口を閉塞する。吸気ファン72が作動して収容ボックス31の内部が負圧になると、開閉弁318が前記開姿勢となり、前記上部開口を開放する。
また、開閉弁318は、後述する逆回転制御が行われて収容ボックス31の内部が正圧になった場合に、吸気ガイド316の前記上部開口を塞ぐ。これにより、開口311から空気が外部に逆流することが防止される。つまり、開閉弁318は、開口311からの空気の逆流を防止する逆流防止弁として機能する。
収容ボックス31には、フィルタ315の表面から剥がれて落下する付着物をスペース200に案内するガイド板319が設けられている。ガイド板319は、吸気ガイド316の前記上部開口の前側縁部から上方へ延出する板状の部材である。ガイド板319は、前記前側縁部から吸気ガイド316の延出方向と同方向へ延出している。
収容ボックス31にガイド板319が設けられているため、フィルタ315に付着した付着物がフィルタ315の表面から剥がれて落下すると、ガイド板319の前方側の側面319Aを下方へ滑るようにしてスペース200に案内される。これにより、付着物が開口311側へ落ちることが防止される。
なお、連通口323は、吸気ノズル33から収容ボックス31の内部に至る前記第1吸気流路L1を開通する開通口としての役割を担う。また、吸気ガイド316は、開口311から吸い上げられた空気の気流を後壁31D側へ案内する気流案内部としての役割を担う。
また、収容ボックス31が収容部322に装着された状態で、各排出口312が対応する吸気ポート73に位置合わせされて、排出口312と吸気ポート73とが接続される。これにより、収容ボックス31と吸気ファン72の吸気口(開口713)とが連通する。また、収容ボックス31の内部から排出口312及び吸気ポート73を経て吸気ファン72に至る空気の第2吸気流路(本発明の第2流路の一例)が形成される。
図8に示すように、収容ボックス31の側方側の側壁31Cに側面吸入口313が形成されている。また、収容部322の左側の側板322Aの下部に、拡張ノズル34に連通する開口325(図5参照)が形成されている。収容部322に収容ボックス31が装着された状態で、側面吸入口313が開口325に位置合わせされて、側面吸入口313と開口325と接続される。これにより、拡張ノズル34が前記側方清掃姿勢となった場合に、拡張ノズル34と収容ボックス31とが連通し、拡張ノズル34から空気とともに吸い上げられた粉塵や塵埃などのゴミ類(吸引物)が開口325から側面吸入口313に入り、側面吸入口313を通じて収容ボックス31に収集される。また、拡張ノズル34が前記収容姿勢となった場合、拡張ノズル34のハウジングなどによって開口325が閉塞される。なお、開口325及び側面吸入口313は、それぞれの開度が概ね同じとなるように形成されている。
[吸気ユニット70]
図2に示すように、吸気ユニット70は、清掃ユニット30の上部に設けられている。詳細には、吸気ユニット70は、支持ホルダ32のベース部321の上部に取り付けられている。吸気ユニット70は、清掃ユニット30の吸気ノズル33から空気を吸い込む吸引力を発生し、前記吸引力によって吸気ノズル33に吸込気流を生じさせるものである。前記吸引力によって、床面23上の塵埃などのゴミ類(吸引物)が空気とともに吸気ノズル33に吸引される。
図9は、清掃ユニット30を前方側から見た斜視図であり、清掃ユニット30の内部構造が示されている。図10及び図11は、吸気ユニット70の斜視図である。
吸気ユニット70は、二つの吸気ファン72(72A,72B)と、吸気ファン72を収容するとともに回転可能に支持するファン本体71と、吸気ファン72を回転させる二つのファン用モータ74(74A,72B)と、を備える。以下、二つの吸気ファン72のうち、左側の吸気ファン72を第1吸気ファン72Aと称し、右側の吸気ファン72を第2吸気ファン72Bと称する。なお、第1吸気ファン72Aは本発明の第1吸気ファンに相当し、第2吸気ファン72Bは本発明の第2吸気ファンに相当する。
図10に示すように、ファン本体71は、幅方向D3に長い直方体形状の箱型の筐体711を有する。その筐体711の内部に二つの吸気ファン72が回転可能に支持されている。二つの吸気ファン72は、筐体711内において、幅方向D3へ所定間隔を隔てて配置されている。
ファン用モータ74は、図2に示すように、背面フレーム11Cに形成された開口(不図示)から装置本体11の内部側に入り込んた状態で、背面フレーム11Cに取り付けられている。
ファン用モータ74は、装置本体11に設けられた制御部40によって駆動制御される。ファン用モータ74は、制御部40によって、正回転方向又は逆回転方向に回転駆動される。前記正回転方向は、吸気方向D11(図10参照)へ空気を吸入するように吸気ファン72を順方向に回転させる回転方向である。つまり、吸気ファン72が前記順方向に回転されると、吸気ファン72は空気を吸い込む吸気動作を行う。前記逆回転方向は、吸気方向D11とは反対の送出方向D12(図10参照)へ空気を送出するように吸気ファン72を逆方向(順方向とは反対の方向)に回転させる回転方向である。つまり、吸気ファン72が前記逆方向に回転されると、吸気ファン72は空気を送出する送気動作を行う。
吸気ファン72は、吸気方向D11に対して垂直な方向へ送風するファンであり、例えば、複数の羽根を有する軸流ファン、遠心ファン、或いはシロッコファン(多翼ファン)などである。吸気ファン72は、その吸込口が二つの吸気ポート73に対向するように配置されている。
吸気ファン72の中心には回転支持部が設けられており、この回転支持部にファン用モータ74の出力軸が取り付けられている。図10及び図11に示すように、左側に配置された第1吸気ファン72Aとファン用モータ74Aとが連結されており、右側に配置された第2吸気ファン72Bとファン用モータ74Bとが連結されている。
図10に示すように、二つの吸気ファン72の間には、筐体711の内部空間を幅方向D3に区分けするための仕切り板712が設けられている。仕切り板712は、筐体711の幅方向中央に位置しており、上下方向D1へ延びている。また、仕切り板712は、筐体711の前方側の側壁から後方へ延びており、筐体711の後方側の開口713を左右に二つに区分けしている。つまり、開口713は、仕切り板712によって左側の開口713Aと、右側の開口713Bとに区分けされる。なお、開口713は、二つの吸気ファン72の吸気口である。詳細には、開口713Aは第1吸気ファン72Aの吸気口であり、開口713Bは第2吸気ファン72Bの吸気口である。
筐体711の後方側に開口713が設けられている。つまり、筐体711の後方側の面は開放されている。筐体711の開口713の周縁にシール部材714が設けられている。本実施形態では、開口713の周縁が支持ホルダ32のベース部321の面321Bに当接された状態で、筐体711がベース部321に固定されている。これにより、開口713と吸気ポート73とが連通する。
ファン用モータ74が駆動されて、吸気ファン72が前記順方向に回転すると、二つの吸気ポート73から収容ボックス31内の空気が吸引されて、後述の排気ダクト80(80A,80B)へ送り出される。
本実施形態では、各吸気ファン72それぞれが吸気動作した場合に乱流が生じることを抑制するために仕切り板712が設けられている。この仕切り板712が筐体711に設けられているため、一方の第1吸気ファン72Aが前記順方向に回転した場合、他方の第2吸気ファン72B側へは空気が流入せずに、第1吸気ファン72Aが吸入した空気は、左側に位置する排気ダクト80Aへ向けて送り出される。また、他方の第2吸気ファン72Bが前記順方向に回転した場合、一方の第1吸気ファン72A側へは空気が流入せずに、第2吸気ファン72Bが吸入した空気は、右側に位置する排気ダクト80Bへ向けて送り出される。
また、仕切り板712が設けられているため、例えば、第1吸気ファン72Aの回転方向と第2吸気ファン72Bの回転方向とが逆であっても、筐体711の内部において、左右方向D3への空気の移動が生じない。
吸気ユニット70には、二つの排気ダクト80(80A,80B)が連結されている。各排気ダクト80は、幅方向D3に隔てられて配置されている。各排気ダクト80は、吸気ユニット70によって収容ボックス31から吸い込まれた空気を、清掃ユニット30の内部空間に案内するダクト部材である。二つの排気ダクト80のうち、左側に位置する排気ダクト80Aは、清掃ユニット30の左側の上部空間39A(図9参照)に空気を案内し、右側に位置する排気ダクト80Bは、清掃ユニット30の右側の上部空間39B(図9参照)に空気を案内する。
ところで、吸気ファン72が作動して、吸気ノズル33からゴミ類が吸い上げられると、紙屑や砂、食べかすなどの比較的重いゴミ類は、収容ボックス31内のスペース200に案内されて、スペース200に貯留される。一方、空気とともに吸い込まれた微小な塵埃や粉塵、砂埃などの粒子はフィルタ315によって捕集される。また、比較的軽いワタ埃などは、スペース200に落下して貯留される場合もあるが、フィルタ315の表面に付着して、吸気ファン72の停止後もフィルタ315の表面に留まる場合がある。
収容ボックス31のゴミ量が基準量を超えると、作業者によって収容ボックス31に貯留されたゴミ類が取り除かれる。作業者は、例えば、収容ボックス31のゴミ類を処分する際に、フィルタ315の表面に付着したワタ埃などの付着物を払い落し、その後、収容ボックス31内のゴミを処分する。このとき、作業者は、フィルタ315の付着物を払い落とすという面倒な作業を行う必要がある。また、作業者は、フィルタ315の表面の付着物に直接又は間接に触れなくてはならず、清潔であるとは言えない。また、収容ボックス31のゴミ量に関わらず、フィルタ315の表面にワタ埃や紙屑、髪の毛などの付着物が付着した場合、吸気ファン72の吸い込み力が低下し、清掃効率が低下する。この場合も、作業者はフィルタ315を確認して、フィルタ315の表面に付着した付着物を払い落とす作業を行わなければならない。
本実施形態では、制御部40によって後述のフィルタクリーニング処理が行われることにより、作業者の手を煩わせることなくフィルタ315を清掃することができる。
[制御部40]
図12は、清掃装置10の制御部40の構成を示す機能ブロック図である。図12に示すように、制御部40は、動作制御部411、検知処理部412、第1判定処理部413(本発明のフィルタ判定部の一例)、クリーニング処理部414(本発明の逆回転制御部の一例)、第2判定処理部415、出力処理部417、設定受付部418、などの各種の処理部を含む。なお、制御部40は、前記CPUにより前記制御プログラムに従った各種の処理が実行されることによって、前記各種の処理部として機能する。また、一部又は全部の前記処理部が電子回路で構成されていてもよい。なお、前記制御プログラムは、複数のプロセッサを前記処理部として機能させるためのプログラムであってもよい。
動作制御部411は、清掃装置10が清掃動作を実行するように清掃装置10の動作を制御する。
本実施形態では、動作制御部411は、後述の設定受付部418によって清掃動作を実行するための清掃モードの設定入力が受け付けられ、且つ、支持ホルダ32に収容ボックス31が装着されていることが検知された場合に、清掃装置10が清掃動作を実行するように清掃装置10の動作を制御する。
具体的には、動作制御部411は、スライド用モータ55を駆動して支持ホルダ32を前記清掃位置まで移動させる。また、動作制御部411は、ブラシ用モータ56を駆動して回転ブラシ26を回転させる。また、動作制御部411は、ファン用モータ74を予め定められた設定回転となるように前記正回転方向に駆動して吸気ファン72を前記順方向に回転させる。そして、動作制御部411は、予め定められた走行ルートに従って清掃装置10を走行させる。或いは、動作制御部411は、不図示のカメラなどから得られた情報に基づいて、現在位置から次に進む方向を自ら判断して、清掃装置10を自律走行させる。
図12に示すように、清掃装置10に磁気センサ27(検知部の一例)が設けられている。磁気センサ27は、制御部40に接続されており、磁気センサ27の出力信号(検知信号)が制御部40に入力される。磁気センサ27は、例えば、支持ホルダ32に設けられており、収容ボックス31が支持ホルダ32に装着された場合に、装着されたことを示す検知信号を出力する。
磁気センサ27は、収容ボックス31の装着を検知するための検知部の単なる一例である。例えば、前記検知部として、例えば機械スイッチ(リミットスイッチ等)を用いてもよい。この場合、収容ボックス31が支持ホルダ32に装着されたときに、前記機械スイッチを作動させる押圧部材が収容ボックス31に設けられる。
検知処理部412は、磁気センサ27からの前記検知信号に基づいて、支持ホルダ32に収容ボックス31が装着されたか否かを判定する。前記検知信号が制御部40に入力されると、検知処理部412は収容ボックス31が装着されたと判定する。
第1判定処理部413は、清掃装置10に設けられたフィルタ315が目詰まりしているか否かを判定する処理を行う。つまり、第1判定処理部413は、フィルタ315による集塵機能が低下して、集塵力が所定の基準レベル(基準値)未満であるか否かを判定する。例えば、第1判定処理部413は、清掃動作の運転累積時間が所定時間に達した場合に、前記集塵力が前記基準レベル未満になったと判定し、フィルタ315が目詰まりしていると判定(推定)する。なお、フィルタ315から吸気ファン72までに至る吸気流路に圧力センサを設け、この圧力センサの検出圧力が所定の閾値未満になった場合に、第1判定処理部413は、前記集塵力が前記基準レベル未満になったと判定し、フィルタ315が目詰まりしていると判定(推定)してもよい。また、前記吸気流路に気流の風量或いは風速を検知するセンサを設け、前記吸気流路における通気量を示す前記センサの検出値が所定の閾値未満になった場合に、第1判定処理部413は、前記集塵力が前記基準レベル未満になったと判定し、フィルタ315が目詰まりしていると判定(推定)してもよい。
クリーニング処理部414は、所定の条件を満たした場合に、吸気ファン72を予め定められた設定時間T1だけ前記順方向とは反対の前記逆方向に回転駆動させる逆回転制御を実行する。
ここで、前記所定の条件は、例えば、第1判定処理部413によってフィルタ315が目詰まりしていると判定されたことである。
具体的には、クリーニング処理部414は、第1判定処理部413によってフィルタ315が目詰まりしていると判定された場合に、前記順方向に回転駆動されている吸気ファン72を一端停止させ、その後に、前記逆方向に回転するようにファン用モータ74を前記逆回転方向に前記設定時間T1だけ回転駆動させる。そして、クリーニング処理部414は、前記設定時間T1を経過した後に、前記逆方向に回転している吸気ファン72を一端停止させ、その後に、前記順方向に回転するようにファン用モータ74の回転方向を前記正回転方向に戻す。これにより、吸気ファン72は、前記設定時間T1の間だけ、空気を吸気ポート73へ送出する送気動作を行う。
このように、一時的に前記送気動作が行われることにより、フィルタ315に清掃時に流れる気流とは逆方向の気流が流れるため、フィルタ315の表面に付着していた付着物が除去される。つまり、フィルタ315の表面から付着物が剥がされて、収容ボックス31内のスペース200に落下する。その結果、フィルタ315がクリーニングされる。
なお、前記設定時間T1は任意の時間に設定することができ、例えば、1秒~10秒の範囲内で設定することができる。
本実施形態では、クリーニング処理部414は、第1吸気ファン72A及び第2吸気ファン72Bそれぞれを個別に逆回転制御する。
具体的には、クリーニング処理部414は、前記所定の条件を満たした場合に、一方の第1吸気ファン72Aを前記設定時間T1だけ前記逆方向に回転駆動させる第1逆回転制御を実行する。このとき、第2吸気ファン72Bは逆回転制御されていないので、前記順方向に回転駆動されている。そして、前記第1逆回転制御が終了すると、その後に、クリーニング処理部414は、他方の第2吸気ファン72Bを前記設定時間T1だけ前記逆方向に回転駆動させる第2逆回転制御を実行する。このとき、第1吸気ファン72Aは、第1逆回転制御が終了しているので、前記順方向に回転駆動されている。
これにより、第1吸気ファン72Aが逆回転されている間、第1吸気ファン72Aによって第1排出口312Aから収容ボックス31の内部に空気が送り込まれ、第2吸気ファン72Bによって収容ボックス31の内部の空気が第2排出口312Bから吸い出される。このとき、フィルタ315において第1排出口312Aに対応する部分の付着物が剥がされる。
また、第2吸気ファン72Bが逆回転されている間、第2吸気ファン72Bによって第2排出口312Bから収容ボックス31の内部に空気が送り込まれ、第1吸気ファン72Aによって収容ボックス31の内部の空気が第1排出口312Aから吸い出される。このとき、フィルタ315において第2排出口312Bに対応する部分の付着物が剥がされる。
第2判定処理部415は、前記逆回転制御が行われたことを条件に、清掃装置10に設けられたフィルタ315が目詰まりしているか否かを判定する処理を行う。第2判定処理部415によってフィルタ315が目詰まりしていると判定された場合、フィルタ315の目詰まりが未だ解消されていないと考えられる。
出力処理部417は、第1判定処理部413又は第2判定処理部415によってフィルタ315が目詰まりしていると判定された場合に、フィルタ315に異常(フィルタエラー)が生じていることを示すフィルタエラー情報を出力する。具体的には、出力処理部417は、前記フィルタエラー情報を操作表示部20に表示したり、前記フィルタエラーを示すアラームを出力したり、前記フィルタエラー情報を清掃装置10を管理する管理サーバなどに所定の通信網を介して送信する処理を行う。なお、出力処理部417は、第2判定処理部415によってフィルタ315が目詰まりしていないと判定された場合に、フィルタ315のクリーニングが完了したことを示す情報を出力してもよい。
設定受付部418は、清掃装置10の動作モードを前記清掃モードに設定するための設定入力を受け付ける処理を行う。例えば、作業者が操作表示部20を操作して、前記清掃モードによる清掃動作を実行させるための清掃動作指示を入力すると、設定受付部418は当該清掃動作指示の入力を受け付ける。
[フィルタクリーニング処理]
以下、図13を参照して、清掃装置10において制御部40によって実行されるフィルタクリーニング処理の手順の一例を説明するともに、当該手順によって特定されるフィルタクリーニング方法について説明する。図13は、制御部40によって実行されるフィルタクリーニング処理の手順の一例を示すフローチャートである。
なお、前記フィルタクリーニング処理に含まれる一又は複数のステップは適宜省略されてもよい。また、前記フィルタクリーニング処理における各ステップは同様の作用効果を生じる範囲で実行順序が異なってもよい。また、以下の説明では、制御部40によって前記フィルタクリーニング処理における各ステップが実行される場合を例に挙げて説明するが、一又は複数のプロセッサが当該フィルタクリーニング処理における各ステップを分散して実行する処理例又は方法も本発明の他の実施形態として考えられる。
また、以下の説明では、清掃装置10の動作モードが前記清掃モードに設定されているものとする。
まず、制御部40は、ステップS11において、前記清掃動作指示が入力されたか否かを判定する。つまり、制御部40は、清掃装置10の動作モードが前記清掃モードに設定されているか否かを判定する。ステップS11において前記清掃動作指示が入力されたと判定されると、制御部40は、次のステップS12において、収容ボックス31が支持ホルダ32に装着されているか否かを判定する。
収容ボックス31が支持ホルダ32に装着されていない場合は、制御部40は、収容ボックス31が未装着である旨を示すメッセージやアラームなどを出力して、未装着であることを報知する。
ステップS12において、収容ボックス31が装着されていると判定された場合、制御部40は、次のステップS14において、清掃装置10が前記清掃モードに応じた清掃動作を実行するように清掃装置10の動作を制御する。具体的には、制御部40は、スライド用モータ55を駆動して、支持ホルダ32を前記清掃位置に移動させる。その後、制御部40は、回転ブラシ26を所定の回転方向に回転させ、また二つの吸気ファン72を前記吸気動作するように作動させ、その後、清掃装置10を前記走行ルートに従って走行させる。
次のステップS15では、制御部40は、収容ボックス31に設けられたフィルタ315が目詰まりしているか否かを判定する。ここで、フィルタ315が目詰まりしていると判定された場合、制御部40は、フィルタ315が目詰まりしていることを示す前記フィルタエラー情報とともに、フィルタ315のクリーニングを行う旨を示すクリーニング実行情報を出力する処理を行う。また、制御部40は、ステップS15においてフィルタ315が目詰まりしていると判定した場合に、フィルタ315に付着した付着物を除去するために、ステップS16~S19の処理を実行する。なお、ステップS16,S18は、本発明の逆回転ステップの一例である。
具体的には、制御部40は、ステップS16において、第1吸気ファン72Aを前記設定時間T1だけ前記逆方向に回転駆動させる前記第1逆回転制御を実行する。このとき、第2吸気ファン72Bは前記吸気動作を行っており、前記順方向の回転が継続されている。これにより、第1吸気ファン72Aが逆回転されている間、第1吸気ファン72Aによって第1排出口312Aから収容ボックス31の内部に空気が送り込まれる。その結果、フィルタ315において第1排出口312Aに対応する部分の付着物が送出方向D12に送り込まれた空気流によって剥がされる。また、第2吸気ファン72Bによって収容ボックス31の内部の空気が第2排出口312Bから吸い出されているため、収容ボックス31に送り込まれた空気によって押し出されるように、第2排出口312Bから空気が送出される。これにより、吸気ノズル33から外部へ空気が逆流して、ゴミ類が吸入口331から床面23に放出されることが防止される。
前記設定時間T1が経過すると、制御部40は、第1吸気ファン72Aを元の回転方向(前記順方向)に回転駆動させる(S17)。
次のステップS18では、制御部40は、第2吸気ファン72Bを前記設定時間T1だけ前記逆方向に回転駆動させる前記第2逆回転制御を実行する。これにより、第2吸気ファン72Bが逆回転されている間、第2吸気ファン72Bによって第2排出口312Bから収容ボックス31の内部に空気が送り込まれる。その結果、フィルタ315において第2排出口312Bに対応する部分の付着物が送出方向D12に送り込まれた空気流によって剥がされる。また、第1吸気ファン72Aによって収容ボックス31の内部の空気が第1排出口312Aから吸い出されているため、収容ボックス31に送り込まれた空気によって押し出されるように、第1排出口312Aから空気が送出される。この場合も、吸気ノズル33から外部へ空気が逆流して、ゴミ類が吸入口331から床面23に放出されることが防止される。
前記設定時間T1が経過すると、制御部40は、第2吸気ファン72Bを元の回転方向(前記順方向)に回転駆動させる(S19)。
次のステップS20では、前記第1逆回転制御及び前記第2逆回転制御が終了したことを条件に、制御部40は、再び、収容ボックス31に設けられたフィルタ315が目詰まりしているか否かを判定する。ここで、フィルタ315がまだ目詰まりしていると判定された場合、フィルタ315の目詰まりが未だ解消されていないと考えられる。この場合は、制御部40は、前記フィルタエラー情報とともに、フィルタ315の交換を促す情報を出力する処理を行う(S22)。
一方、ステップS20において、フィルタ315が目詰まりしていないと判定された場合、制御部40は、フィルタ315のクリーニングが完了したことを示す完了通知を出力する(S21)。その後、一連の処理が終了する。
このように、清掃装置10において、前記清掃動作中にフィルタ315が詰まっていると判定された場合に、第1吸気ファン72Aに対して前記第1逆回転制御が実行され、第2吸気ファン72Bに対して前記第2逆回転制御が実行されるため、フィルタ315の表面に付着したワタ埃や紙屑、髪の毛などの付着物が剥がし落とされる。これにより、フィルタ315がクリーニングされ、フィルタ315の集塵力が回復する。
また、収容ボックス31に仕切り板314(図8参照)が設けられているため、例えば、前記第1逆回転制御が実行されている間に、第1排出口312Aから収容ボックス31内に入り込んだ空気は、仕切り板314を迂回して、第2排出口312Bへ流れることになる。この場合、仕切り板314を空気が迂回する際に、その空気の流れはいったん緩む。そのため、フィルタ315から剥がれた付着物が仕切り板314を迂回する空気流に乗って第2排出口312Bへ運ばれることはなく、収容ボックス31の下部のスペース200(図6参照)へ向けて付着物が落下する。
また、前記第2逆回転制御が実行されている場合も、フィルタ315から剥がれた付着物が仕切り板314を迂回する空気流に乗って第1排出口312Aへ運ばれることはなく、収容ボックス31の下部のスペース200へ向けて付着物が落下する。
また、収容ボックス31にガイド板319(図6参照)が設けられているため、フィルタ315の表面から剥がれて落下する付着物は、吸気ガイド316側へ落下せずに、ガイド板319によってスペース200へ案内される。これにより、付着物が開口311側へ落ちることが防止される。
なお、上述の実施形態では、制御部40が前記第1逆回転制御及び前記第2逆回転制御を行う処理例について説明したが、本発明はこのような処理例に限られない。例えば、第1吸気ファン72A及び第2吸気ファン72Bの両方を同時に前記設定時間T1だけ逆回転制御してもよい。この場合、収容ボックス31内の圧力が大気圧よりも高い正圧になるため、収容ボックス31の開口311から塵埃とともに空気が漏れ出すおそれがある。しかしながら、収容ボックス31には、吸気ガイド316の上部開口を開閉するための開閉弁318(図6参照)が設けられているため、開口311から空気が漏れ出ることが防止される。
また、上述の実施形態では、フィルタ315が目詰まりしていると判定されたことを条件に、制御部40が前記第1逆回転制御及び前記第2逆回転制御を行う処理例について説明したが、例えば、前記第1逆回転制御及び前記第2逆回転制御は、予め定められた設定期間が経過したタイミングで定期的に実行されてもよい。
なお、第1吸気ファン72A及び第2吸気ファン72Bの両方が逆回転制御されたことにより収容ボックス31内が正圧になると、各排出口312から送り込まれる空気の風速が低下し、フィルタ315から付着物が剥がれ難くなる。このため、収容ボックス31の上部、例えば、後壁31Dの上部に微小な通気孔を形成し、収容ボックス31内が正圧になることを防止することが好ましい。この場合、前記通気孔にスポンジ部材などのメッシュフィルタを設けることが好ましい。
また、上述の実施形態では、仕切り板314として、収容ボックス31の前壁31Bの内面から後方へ延出する板状部材を例示したが、例えば、仕切り板314は、収容ボックス31の上部空間を左右に完全に分ける隔壁であってもよい。この場合、一方の排出口312から内部に送り込まれた空気は、仕切り板314の側面に沿って下方へ移動し、仕切り板314の下端部を回り込んで上方へ移動して、他方の排出口312から外部に送出される。この構成であれば、フィルタ315から剥がれて落下した付着物は確実にスペース200に落下する。
[発明の付記]
以下、上述の実施形態から抽出される発明の概要について付記する。なお、以下の付記で説明する各構成及び各処理機能は取捨選択して任意に組み合わせることが可能である。
〈付記1〉
吸気ノズルから被清掃面上の吸引物を吸い込むことにより前記被清掃面を清掃する清掃装置であって、
双方向に回転可能な羽根を有し、予め定められた順方向に回転駆動されることにより前記吸気ノズルに吸込気流を生じさせる吸気部と、
前記吸気部の吸気口に接続される排出口を有し、前記吸気ノズルから吸い込まれた前記吸引物を内部に収容する収容部と、
前記排出口を覆うように前記収容部の内部に設けられるフィルタと、
所定の条件を満たした場合に前記吸気部を予め定められた設定時間だけ前記順方向とは反対の逆方向に回転駆動させる逆回転制御を実行する逆回転制御部と、を備える清掃装置。
〈付記2〉
前記吸気部は、少なくとも第1吸気ファン及び第2吸気ファンを有し、
前記逆回転制御部は、
前記所定の条件を満たした場合に前記第1吸気ファンを前記設定時間だけ前記逆方向に回転駆動させる第1逆回転制御を実行し、前記第1逆回転制御の終了後に前記第2吸気ファンを前記設定時間だけ前記逆方向に回転駆動させる第2逆回転制御を実行する、付記1に記載の清掃装置。
〈付記3〉
前記収容部は、前記第1吸気ファンに対応する第1排出口、及び前記第2吸気ファンに対応する第2排出口を有し、
前記収容部は、前記第1排出口と前記第2排出口との間から前記収容部の内部へ向けて延びる仕切り板を有する、付記2に記載の清掃装置。
〈付記4〉
前記フィルタが目詰まりしているか否かを判定するフィルタ判定部を更に備え、
前記逆回転制御部は、
前記フィルタ判定部によって前記フィルタが目詰まりしていると判定された場合に前記逆回転制御を実行する、付記1から3のいずれか一つに記載の清掃装置。
〈付記5〉
前記吸気部が設けられる装置本体と、
前記装置本体の背面に設けられ、前記収容部を着脱可能に支持する支持部と、を更に備える、付記1から4のいずれか一つに記載の清掃装置。
〈付記6〉
前記吸気ノズルは、前記支持部の下部において前記被清掃面に対向するように設けられており、
前記収容部の底面に前記吸気ノズルに連通する開口が形成されており、
前記支持部は、
前記収容部の底面を支持可能であり、前記収容部の装着状態で前記吸気ノズルから前記開口を経て前記収容部の内部に至る第1流路を開通する第1連通口を有する第1支持部材と、
前記収容部の側面と係合可能であり、前記収容部の装着状態で前記収容部の内部から前記排出口を経て前記吸気部に至る第2流路を開通する第2連通口を有する第2支持部材と、を有する、付記5に記載の清掃装置。
〈付記7〉
前記収容部は、前記清掃装置の高さ方向に長い箱型の容器である、付記6に記載の清掃装置。
〈付記8〉
前記装置本体は、前記被清掃面上を進行方向へ走行可能な走行体であり、
前記進行方向の推進力を前記被清掃面に伝達して前記走行体を進行させる推進力伝達部を更に備える、付記5から7のいずれか一つに記載の清掃装置。
〈付記9〉
吸気ノズルから被清掃面上の吸引物を吸い込むことにより前記被清掃面を清掃する清掃装置に適用されるフィルタクリーニング方法であって、
前記清掃装置は、
双方向に回転可能な羽根を有し、予め定められた順方向に回転駆動されることにより前記吸気ノズルに吸込気流を生じさせる吸気部と、
前記吸気部の吸気口に接続される排出口を有し、前記吸気ノズルから吸い込まれた前記吸引物を内部に収容する収容部と、
前記排出口を覆うように前記収容部の内部に設けられるフィルタと、を備え、
一又は複数のプロセッサーが、
所定の条件を満たした場合に前記吸気部を予め定められた設定時間だけ前記順方向とは反対の逆方向に回転駆動させる逆回転ステップを実行するフィルタクリーニング方法。
10 :清掃装置
11 :装置本体
30 :清掃ユニット
31 :収容ボックス
32 :支持ホルダ
33 :吸気ノズル
40 :制御部
70 :吸気ユニット
71 :ファン本体
72 :吸気ファン
73 :吸気ポート
74 :ファン用モータ
80 :排気ダクト
312 :排出口
314 :仕切り板
315 :フィルタ
316 :吸気ガイド
318 :開閉弁
319 :ガイド板
411 :動作制御部
412 :検知処理部
413 :第1判定処理部
414 :クリーニング処理部
415 :第2判定処理部
417 :出力処理部
418 :設定受付部

Claims (9)

  1. 吸気ノズルから被清掃面上の吸引物を吸い込むことにより前記被清掃面を清掃する清掃装置であって、
    双方向に回転可能な羽根を有し、予め定められた順方向に回転駆動されることにより前記吸気ノズルに吸込気流を生じさせる吸気部と、
    前記吸気部の吸気口に接続される排出口を有し、前記吸気ノズルから吸い込まれた前記吸引物を内部に収容する収容部と、
    前記排出口を覆うように前記収容部の内部に設けられるフィルタと、
    所定の条件を満たした場合に前記吸気部を予め定められた設定時間だけ前記順方向とは反対の逆方向に回転駆動させる逆回転制御を実行する逆回転制御部と、を備える清掃装置。
  2. 前記吸気部は、少なくとも第1吸気ファン及び第2吸気ファンを有し、
    前記逆回転制御部は、
    前記所定の条件を満たした場合に前記第1吸気ファンを前記設定時間だけ前記逆方向に回転駆動させる第1逆回転制御を実行し、前記第1逆回転制御の終了後に前記第2吸気ファンを前記設定時間だけ前記逆方向に回転駆動させる第2逆回転制御を実行する、請求項1に記載の清掃装置。
  3. 前記収容部は、前記第1吸気ファンに対応する第1排出口、及び前記第2吸気ファンに対応する第2排出口を有し、
    前記収容部は、前記第1排出口と前記第2排出口との間から前記収容部の内部へ向けて延びる仕切り板を有する、請求項2に記載の清掃装置。
  4. 前記フィルタが目詰まりしているか否かを判定するフィルタ判定部を更に備え、
    前記逆回転制御部は、
    前記フィルタ判定部によって前記フィルタが目詰まりしていると判定された場合に前記逆回転制御を実行する、請求項1又は2に記載の清掃装置。
  5. 前記吸気部が設けられる装置本体と、
    前記装置本体の背面に設けられ、前記収容部を着脱可能に支持する支持部と、を更に備える、請求項1から3のいずれか一つに記載の清掃装置。
  6. 前記吸気ノズルは、前記支持部の下部において前記被清掃面に対向するように設けられており、
    前記収容部の底面に前記吸気ノズルに連通する開口が形成されており、
    前記支持部は、
    前記収容部の底面を支持可能であり、前記収容部の装着状態で前記吸気ノズルから前記開口を経て前記収容部の内部に至る第1流路を開通する第1連通口を有する第1支持部材と、
    前記収容部の側面と係合可能であり、前記収容部の装着状態で前記収容部の内部から前記排出口を経て前記吸気部に至る第2流路を開通する第2連通口を有する第2支持部材と、を有する、請求項5に記載の清掃装置。
  7. 前記収容部は、前記清掃装置の高さ方向に長い箱型の容器である、請求項6に記載の清掃装置。
  8. 前記装置本体は、前記被清掃面上を進行方向へ走行可能な走行体であり、
    前記進行方向の推進力を前記被清掃面に伝達して前記走行体を進行させる推進力伝達部を更に備える、請求項5に記載の清掃装置。
  9. 吸気ノズルから被清掃面上の吸引物を吸い込むことにより前記被清掃面を清掃する清掃装置に適用されるフィルタクリーニング方法であって、
    前記清掃装置は、
    双方向に回転可能な羽根を有し、予め定められた順方向に回転駆動されることにより前記吸気ノズルに吸込気流を生じさせる吸気部と、
    前記吸気部の吸気口に接続される排出口を有し、前記吸気ノズルから吸い込まれた前記吸引物を内部に収容する収容部と、
    前記排出口を覆うように前記収容部の内部に設けられるフィルタと、を備え、
    一又は複数のプロセッサーが、
    所定の条件を満たした場合に前記吸気部を予め定められた設定時間だけ前記順方向とは反対の逆方向に回転駆動させる逆回転ステップを実行するフィルタクリーニング方法。
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