JP2024002407A - 打撃工具 - Google Patents

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太郎 久野
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Abstract

【課題】加工作業中の打撃工具の姿勢を安定化させる。【解決手段】打撃工具は、モータ及び駆動機構を収容し前後方向に延在する工具本体と、工具本体の後方で前後方向に直交する上下方向に延在し下端が自由端として形成され、駆動軸に対して下方に設けられた、把持部を含むハンドルと、工具本体とハンドルとを弾性連結する複数の付勢部材と、を備える。複数の付勢部材は、上下方向において駆動軸に対して上方に配置された、少なくとも1つの第1付勢部材と、上下方向において駆動軸に対して下方に配置された、少なくとも1つの第2付勢部材と、を備える。打撃工具において、少なくとも1つの第2付勢部材による付勢力は、少なくとも1つの第1付勢部材による付勢力よりも大きい。【選択図】図2

Description

本開示は、先端工具を直線状に駆動するように構成された打撃工具に関する。
先端工具を駆動軸に沿って直線状に駆動することで、加工材に対する加工作業を行う打撃工具では、駆動軸の延在方向に特に大きな振動が発生する。これに対し、様々な防振ハウジング構造が提案されている。例えば、特許文献1に開示されている打撃工具(ハンマドリル)では、ハンドルは、モータ及び駆動機構を収容する工具本体に対し、駆動軸の延在方向に移動可能に、付勢部材によって弾性連結されている。使用者は、把持部(ハンドル)を加工材に対して押し込むようにして、加工作業を行う。
特許第6334144号公報
特許文献1に開示されている構造によれば、加工作業中に、駆動軸の延在方向の振動が工具本体からハンドルに伝達されるのを、効果的に抑制することができる。一方、駆動軸に対し下方に把持部が設けられ、把持部(ハンドル)の下端が、自由端である打撃工具は、加工作業中に、ハンドルの下端部が加工材に近づくように傾きやすい。そのため、加工作業中の打撃工具の姿勢の安定化に関しては、改善の余地がある。
本開示の一態様によれば、先端工具を直線状に駆動するように構成された打撃工具が提供される。前記打撃工具は、モータと、駆動機構と、工具本体と、ハンドルと、複数の付勢部材とを備える。前記駆動機構は、前記モータの動力によって、前記打撃工具の前後方向を規定する駆動軸に沿って、前記先端工具を駆動するように構成されている。前記工具本体は、前記モータと前記駆動機構とを収容し、前記前後方向に延在する。前記ハンドルは、把持部を含む。前記把持部は、前記工具本体の後方で、前記前後方向に直交する上下方向に延在する。前記把持部の下端は、自由端として形成されている。前記複数の付勢部材は、前記工具本体と前記ハンドルとを弾性連結し、前記工具本体と前記ハンドルとを前記前後方向において互いから離れるように付勢するように構成されている。前記複数の付勢部材は、前記上下方向において前記駆動軸に対して上方に配置された、少なくとも1つの第1付勢部材と、前記上下方向において前記駆動軸に対して下方に配置された、少なくとも1つの第2付勢部材と、を備える。前記少なくとも1つの第2付勢部材による付勢力は、前記少なくとも1つの第1付勢部材による付勢力よりも大きい。
工具本体とハンドルとが弾性連結された打撃工具では、把持部を加工材に対して押し込むようにして、加工作業が行われる。把持部が駆動軸に対して下方にオフセットし、把持部(ハンドル)の下端が自由端である打撃工具では、把持部は、駆動軸から比較的離れている。そのため、加工作業中に、ハンドルの下端部が加工材に近づくようにして、ハンドル(打撃工具)が傾きやすい。上記態様の打撃工具によれば、少なくとも1つの第2付勢部材の付勢力が、少なくとも1つの第1付勢部材の付勢力よりも大きいので、把持部から近い側の付勢力が、把持部から遠い側の付勢力よりも大きくなる。そのため、加工作業中にハンドルが傾くことを抑制できる。したがって、加工作業中の打撃工具の姿勢を安定化できる。
ハンマドリルの外観図である。 ハンマドリルの断面図である。 図2のIII-III線におけるハンマドリルの断面図である。 図3のIV-IV線におけるハンマドリルの断面図である。 図3のV-V線におけるハンマドリルの断面図である。 バネホルダと第2付勢バネとを示す図である。 バネホルダに第2付勢バネが保持された状態を示す図である。 バネホルダに第2付勢バネが保持された状態を示す図であり、バネホルダの第1係止部を説明するための図である。 モータハウジングに左側部分が組み付けられた状態を示す図である。 図9の部分拡大図である。 工具本体にハンドルが組み付けられた状態を示す図である。 工具本体とハンドルとの間に第2付勢バネが配置された状態を示す図である。 第2実施形態のハンマドリル1Bの一部を平面P2で切断した図であり、第1付勢部材及び第2付勢部材の配置関係を示す図である。 第3実施形態のハンマドリル1Cの一部を平面P2で切断した図であり、第1付勢部材及び第2付勢部材の配置関係を示す部分断面図である。
本開示の非限定的な一実施形態において、前記少なくとも1つの第1付勢部材及び前記少なくとも1つの第2付勢部材は、すべて同一仕様であってもよい。前記少なくとも1つの第2付勢部材の数は、前記少なくとも1つの第1付勢部材の数よりも多くてもよい。
この形態によれば、同一仕様の付勢部材を用いて、把持部に近い側の付勢力を、把持部から遠い側の付勢力よりも大きくすることができる。そのため、加工作業中に打撃工具が傾くことを抑制するためのコストを低減できる。なお、同一仕様の付勢部材とは、同一材料により形成された同一形状の付勢部材をいう。
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記少なくとも1つの第1付勢部材の数は1であり、前記少なくとも1つの第2付勢部材の数は2であってもよい。
この形態によれば、把持部に近い側の付勢力を、把持部から遠い側の付勢力よりも大きくすることができる。そのため、加工作業中に打撃工具が傾くことを抑制できる。
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記2つの第2付勢部材は、前記駆動軸を含み前記上下方向に延在する仮想平面に対し、対称に設けられていてもよい。
この形態によれば、駆動軸の下側において工具本体とハンドルとの間に働く付勢力を、左右方向に均等化できる。したがって、加工作業を安定して行うことができる。
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記少なくとも1つの第2付勢部材のバネ定数は、前記少なくとも1つの第2付勢部材のバネ定数よりも大きくてもよい。
この形態によれば、バネ定数の差を利用して、把持部に近い側の付勢力を、把持部から遠い側の付勢力よりも大きくすることができる。
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記少なくとも1つの第2付勢部材は、前記少なくとも1つの第1付勢部材よりも大きな初期荷重を付与された状態で、前記工具本体と前記ハンドルとの間に配置されていてもよい。
この形態によれば、初期荷重の差を利用して、把持部に近い側の付勢力を、把持部から遠い側の付勢力よりも大きくすることができる。なお、「初期荷重が付与された状態」とは、静的な状態で付勢バネに圧縮方向に荷重が加えられ、付勢バネが圧縮された状態をいう。
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記少なくとも1つの第2付勢部材は、前記少なくとも1つの第1付勢部材よりも前方に設けられていてもよい。
この形態によれば、少なくとも1つの第1付勢部材が、少なくとも1つの第2付勢部材よりも前側に設けられた構成と比較して、第2付勢部材の後方(把持部の上端前方)のスペースを有効に活用することができる。そのため、打撃工具をコンパクトに構成することができる。
上記実施形態に加え、あるいは上記実施形態に代えて、前記工具本体は、前記工具本体における後部に配置されて前記モータを収容するモータハウジングを含んでいてもよい。前記ハンドルは、前記モータハウジングを少なくとも部分的に取り巻く、カバー部を含んでいてもよい。前記把持部は、上端が前記カバー部に連結されていてもよい。
この形態によれば、モータハウジングをハンドルによりカバーしつつ、加工作業中に打撃工具が傾くことを抑制できる。
以下、図面を参照して、本開示の代表的且つ非限定的な実施形態について、具体的に説明する。
<第1実施形態>
図1~図12を参照して、本開示の代表的且つ非限定的な実施形態に係るハンマドリル1Aについて説明する。ハンマドリル1Aは、先端工具101を打撃することで、先端工具101を直線状に駆動可能な電動工具(いわゆる打撃工具)の一例である。より詳細には、ハンマドリル1Aは、先端工具101を所定の駆動軸A1に沿って直線状に駆動する動作(以下、打撃動作という)と、先端工具101を駆動軸A1周りに回転駆動する動作(以下、回転動作という)とを遂行可能な電動工具である。
図1に示すように、ハンマドリル1Aは、主に、工具本体2Aと、ハンドル3Aと、工具本体2Aとハンドル3Aと弾性連結する複数の付勢部材とを備える。本実施形態のハンマドリル1Aは、図2~図5に示すように、複数の付勢部材として、3つの付勢バネ(第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52R)を備える。
工具本体2Aは、ハンマドリル1Aの主要な機構を収容する中空体である。工具本体2Aは、本体ハウジング、外郭ハウジング、本体部とも称される。図2に示すように、工具本体2Aは、先端工具101の駆動軸A1に沿って延在する。駆動軸A1の延在方向(以下、単に駆動軸方向という)における工具本体2Aの一端部内には、ツールホルダ79が配置されている。ツールホルダ79には、先端工具101を取り外し可能に装着可能である。工具本体2Aには、主に、モータ71と、モータ71の動力によって、ツールホルダ79に保持された先端工具101を駆動するように構成された駆動機構75とが収容されている。なお、本実施形態では、モータ71は、ロータと一体的に回転するモータシャフト711の回転軸A2が駆動軸A1と平行に延びるように配置されている。本実施形態では、モータ71として、ブラシ付きモータが採用されている。
ハンドル3Aは、工具本体2Aとは別個に形成されている。ハンドル3Aは、工具本体2Aに対して駆動軸方向に移動可能に、工具本体2Aに連結されている。ハンドル3Aは、使用者によって把持される把持部39を有する。把持部39は、駆動軸A1に交差する方向(詳細には、駆動軸A1及び回転軸A2に概ね直交する方向)に工具本体2Aから突出するように延在する。把持部39の突出端392は、自由端である。把持部39は、使用者によって押圧操作(引き操作)されるトリガ92を備えている。ハンマドリル1Aでは、トリガ92の押圧操作に応じてモータ71が通電され、駆動機構75が駆動されることで、打撃動作及び/又は回転動作が行われる。
以下、ハンマドリル1Aの詳細構成について説明する。なお、以下の説明では、便宜上、駆動軸A1の延在方向(工具本体2Aの長軸方向)を、ハンマドリル1Aの前後方向と規定する。前後方向において、ツールホルダ79が配置されている側をハンマドリル1Aの前側と規定し、その反対側を後側と規定する。駆動軸A1に直交し、且つ、把持部39の延在方向に概ね対応する方向(駆動軸A1及び回転軸A2に直交する方向)を、ハンマドリル1Aの上下方向と規定する。上下方向において、把持部39の基端部391側をハンマドリル1Aの上側と規定し、把持部39の突出端392側をハンマドリル1Aの下側と規定する。また、前後方向及び上下方向に直交する方向を、ハンマドリル1Aの左右方向と規定する。なお、以下では、説明の便宜上、駆動軸A1を含み上下方向に直交する仮想的な面を平面P1とも呼び、駆動軸A1を含み上下方向に平行な仮想的な面を平面P2と呼ぶ(図3参照)。本実施形態では、ハンドル3Aは、左右方向に互いに連結された2つの半割体(左側部分30Lおよび右側部分30R)を備える。平面P2は、ハンドル3Aを左側部分30Lと右側部分30Rとに分割する。
まず、工具本体2Aの構成及びその内部構造について説明する。
工具本体2Aは、ギヤハウジング21と、モータハウジング23と、2つのホルダ受け部63L、63Rと、複数のガイド部28と、第1バネ保持部27とを含む。
図2に示すように、ギヤハウジング21は、駆動機構75を収容する中空体である。ギヤハウジング21は、工具本体2Aの前半部分を構成する。ギヤハウジング21の前端部は、円筒状に形成されており、この内部にツールホルダ79が配置されている。ギヤハウジング21のうち前端部以外の部分は、概ね矩形筒状に形成されている。周知の構成であるため、詳細な説明は省略するが、駆動機構75は、打撃動作を遂行する運動変換機構751及び打撃機構752と、回転動作を遂行する回転伝達機構753とを含む。本実施形態では、運動変換機構751には、揺動部材(例えば、swash bearing、wobble plate/bearing)と、ピストンとを用いて、回転運動を直線運動に変換する機構が採用される。但し、揺動部材に代えて、例えばクランクシャフトを用いた運動変換機構が採用されてもよい。また、回転伝達機構753には、複数のギヤを含む減速機構が採用される。
なお、本実施形態では、ハンマドリル1Aは、打撃動作のみが行われる打撃モード(hammering only)、回転動作のみが行われる回転モード(rotation only)、打撃動作と回転動作が同時に行われる回転打撃モード(hammering with rotation)の3つの動作モードを有する。これも周知の構成であるため、詳細な図示及び説明は省略するが、駆動機構75は、モード切替ノブを介して使用者によって選択された動作モードに応じて動作する。
図2に示すように、モータハウジング23は、モータ71を収容する中空体である。モータハウジング23は、ギヤハウジング21とは別個に形成された単一の部材(継ぎ目のない部材)である。モータハウジング23は、工具本体2Aの後半部分を構成する。モータハウジング23は、合成樹脂により形成されている。
モータハウジング23は、全体として、前端が開口し、後端が閉塞された略筒状に形成されている。モータハウジング23は、モータハウジング23のうち前方の前部分24と、後方の後部分26とを有する。前部分24は、ギヤハウジング21の後端部22と略等しい形状(外径及び内径)を有する。後部分26の外径は、前部分24よりも小さく、後部分26の後端は閉塞している。前部分24には、モータシャフト711の前端部に固定された、ファン72が配置されている。後部分26には、モータ71の大部分が配置されている。
図3、図5及び図10を用いて、複数のガイド部28について説明する。複数のガイド部28は、工具本体2Aに対するハンドル3Aの摺動をガイドするように構成されている。本実施形態では、各ガイド部28は、回転軸A2方向周りの周方向に関して、後部分26の外表面における複数の位置に設けられている。
図3に示すように、各ガイド部28は、角部261及びガイドプレート29を含む。角部261は、後部分26のうち、平面P2の左側における上部及び下部と、平面P2の右側における上部及び下部とに形成された角状の部分である。各角部261は、前後方向に延在する。
ガイドプレート29は、角部261を覆うように設けられた部材である。図10には、平面P2の右側上部と右側下部とに設けられた、ガイド部28(ガイドプレート29)が現れている。ガイドプレート29は、例えば、金属材料により形成されている。平面P2左側の2つのガイド部28は、平面P2の右側の2つのガイド部28と、平面P2に対し、対称に設けられている。このように、モータハウジング23には、4つのガイド部28が設けられている。
なお、図5及び図10に示すように、後部分26のうち、各角部261の前後には、前後方向に直交する前壁265及び後壁266が設けられている。前壁265及び後壁266は、夫々、ハンドル3Aが前後方向に摺動するときに、ハンドル3Aの備えるガイド受け部34(後述)に当接して、ハンドル3Aの前後方向の移動範囲を規定する。
本実施形態では、ギヤハウジング21とモータハウジング23とは、前後に連結固定されている。以下、ギヤハウジング21とモータハウジング23との連結部分について説明する。
図5には、ギヤハウジング21とモータハウジング23のうち、平面P2の左側の一部が示されている。なお、ギヤハウジング21及びモータハウジング23の連結部分の構成は、平面P2に対し、対称である。
ギヤハウジング21の後端部22は、ギヤハウジング21の他の部分に比べて、平面P2から離れる方向に突出している(図5、10参照)。後端部22の左上、左下、右上、右下の各突出部分(角状の部分)221、222、223、224を、以下、第1連結部221~224とも呼ぶ。例えば、図5には、左上、左下の第1連結部221、222が示され、図10には、右上、右下の第1連結部223、224が示されている。図5に第1連結部222で例示するように、第1連結部221~224には、後端部22を前後方向に貫通する孔61が設けられている。
図3、図5及び図10に示すように、モータハウジング23の前部分24は、ギヤハウジング21の後端部22に対応する、左上、左下、右上、右下の角部分241、242、243、244(以下、第2連結部241~244)を備える。第2連結部241、242、243、244は、夫々、第1連結部221、222、223、224の真後ろに位置する。なお、各連結部の配置に関し、ギヤハウジング21の第1連結部221、223、モータハウジング23の第2連結部241、243は、平面P1よりも上側に位置する。また、ギヤハウジング21の第1連結部222、224、モータハウジング23の第2連結部242、244は、平面P1よりも下側に位置する。
図5及び図10に示すように、左下及び右下に位置する第2連結部242、244の後端部は、平面P2に向けて切り欠かれている。この切欠き部分には、ホルダ受け部63L、63Rが形成されている。なお、左上及び右上の第2連結部241、243の後端部22には、後述する蛇腹部材91の前端が嵌合可能な窪みが形成されている。
図5に第2連結部242で例示するように、第2連結部241~244には、少なくとも前側に開口を有し、前後方向に延在する孔62が設けられている。孔62は、ネジ孔である。第2連結部241~244の夫々の孔62は、第1連結部221~224の夫々の孔61と、前後方向に連通している。各孔61には、前側(ギヤハウジング21側)からネジ95が挿通され、孔62にねじ込まれている。これにより、ギヤハウジング21とモータハウジング23とは、前後方向に連結固定される。
図5に示すように、少なくとも第2連結部242、244に設けられた孔62は、前後方向に貫通している。また、第2連結部242、244において、ネジ95の後端952は、孔62の後端(開口622)よりも、前側に位置している。第2連結部242,244に設けられた孔62のうち、開口622からネジ95の後端952までの領域には、後述するバネホルダ4L、4Rの第1係止部41が挿入されている。当該領域は、バネホルダ4L、4Rを係止するための第2係止部621として機能する。
図3に示すように、ホルダ受け部63L、63Rは、前部分24のうち、平面P1よりも下側に配置されている。ホルダ受け部63Lとホルダ受け部63Rとは、平面P2に対称に配置され、左右方向に離間している。本実施形態では、ホルダ受け部63L、63Rは、夫々、第2連結部242、244の切欠き部分と、第2係止部621、621とによって形成されている。図10には、右側のホルダ受け部63Rが示されており、図11には、左側のホルダ受け部63Lが示されている。ホルダ受け部63L、63Rは、夫々、前後方向に直交する第1面631と、第1面631の後方で第1面631の周囲に設けられた第2面632と、を含む。上述の後開口622は、第1面631に設けられている。ホルダ受け部63L、63Rは、後述するバネホルダ4L、4Rを介して、第2付勢バネ52L、52Rを保持可能である。
次に、ハンドル3Aの構成及びその内部構造について説明する。
ハンドル3Aは、左側部分(左側シェル、左側ハンドル部)30Lと、右側部分(右側シェル、右側ハンドル部)30Rとが、複数箇所において、ネジによって左右方向に互いに連結固定されることで形成されている。図1及び図2に示すように、ハンドル3Aは、カバー部31と、把持部39とを備える。
カバー部31は、ハンドル3Aの上部を構成する。カバー部31は、モータハウジング23を部分的に取り巻くように配置されている。本実施形態では、カバー部31は、後部分26のうち前端部を除いた部分を覆い、後部分26よりも後方まで延在している。
図3に示すように、カバー部31は、複数のガイド受け部34を備える。ガイド受け部34は、カバー部31の内表面のうち、平面P2の左側における上部及び下部と、平面P2の右側における上部及び下部とに設けられている。各ガイド受け部34は、後部分26の備える各ガイド部28に対向して配置され、ガイド部28(ガイドプレート29)に係合するように構成されている。本実施形態では、各ガイド受け部34は、カバー部31の内表面のうち、平面P2から離れる方向へ角状に窪み、前後方向に延在するように形成されている。ガイド部28とガイド受け部34とは、加工作業時に生じる振動に応じて、互いに摺動することで、ハンドル3Aと工具本体2Aとの前後方向への相対移動をガイドする。
カバー部31は、更に、第1バネ保持部33と、第2バネ保持部35、35とを備える。これらについては、詳細を後述する。
カバー部31のうち、上部には、開口311が設けられている。開口311の一部は、平面P2上に配置されている。開口311は、左側部分30Lの上壁と右側部分30Rの上壁が、平面P2から離れる方向に切りかかれることによって形成されている。開口311からは、レバー96が上方に突出している。レバー96はモータ71のブラシユニットに連結されており、モータ71の回転方向を切り替えるように構成されている。
なお、モータハウジング23の前部分24とハンドル3Aのカバー部31との間には、蛇腹部材91が配置されている。この蛇腹部材91は、後部分26の前端部を囲むように配置された環状の部材である。蛇腹部材91は、前後方向に伸縮可能に形成されている。これにより、モータハウジング23とハンドル3Aとの隙間に粉塵が侵入することを防止できる。
把持部39は、使用者によって把持される部分である。把持部39は、カバー部31から下方へ、上下方向に沿って延びている。詳細には、把持部39の上端391はカバー部31の後端部に連結されており、把持部39の下端(突出端392)は自由端として構成されている。つまり、把持部39は、カバー部31に片持ち梁状に支持されている。把持部39は、駆動軸A1(平面P1)に対して、下方にオフセットして配置されているともいえる。本実施形態では、把持部39は、モータ71よりも下方に配置されている。
図2に示すように、把持部39の上端部には、トリガ92が配置されている。把持部39の内部には、トリガ92の後方にスイッチ93が配置されている。スイッチ93は、常時にはオフで保持されており、トリガ92の押圧操作に応じてオンとされる。スイッチ93がオンされるのに応じて、モータ71が通電される。また、把持部39の下端392(ハンドル3Aの自由端、突出端)からは、外部の交流電源に接続可能な電源コード94が伸びている。なお、ハンマドリル1Aにおける把持部39の配置に関し、把持部39は、駆動軸A1よりも下方に配置されているともいえるし、平面P2よりも下方に配置されているともいえる。更に、把持部39は、回転軸A2よりも下方に配置されているともいえる。また、把持部39は、モータ71よりも下方に配置されているともいえる。
以下、工具本体2Aとハンドル3Aとの連結構造の詳細について説明する。工具本体2Aとハンドル3Aとは、複数の付勢部材(第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52R)によって、前後方向において互いから離れるように付勢されている。本実施形態のハンマドリル1Aは、駆動軸A1よりも下側(平面P1よりも下側、把持部39に近い側)の付勢力が、駆動軸A1よりも上側(平面P1よりも上側、把持部39から遠い側)の付勢力よりも、大きくなるように構成されている。
図2~図4に示すように、第1付勢バネ51は、駆動軸A1よりも上側(平面P1よりも上側)において、工具本体2Aとハンドル3Aとを弾性連結している。本実施形態では、第1付勢バネ51は、平面P2上に配置されている。図3~図5に示すように、第2付勢バネ52L、52Rは、駆動軸A1よりも下側(平面P1よりも下側)において、工具本体2Aとハンドル3Aとを弾性連結している。第2付勢バネ52L、52Rは、夫々、平面P2に対し、左側、右側に配置されている。第2付勢バネ52Lと第2付勢バネ52Rは、平面P2に対し対称である。本実施形態では、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52Rは、全て同一仕様である。同一仕様のバネとは、同一材料により形成された同一形状のバネをいう。そのため、第1付勢バネ51と第2付勢バネ52Lと第2付勢バネ52Rとの各々のバネ定数は、等しい。本実施形態では、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52Rとして、圧縮コイルバネが採用されている。
図3及び図4に示すように、第1付勢バネ51は、工具本体2Aに設けられた第1バネ保持部27と、ハンドル3Aに設けられた第1バネ保持部33との間に配置されている。
本実施形態では、第1バネ保持部27は、モータハウジング23のうち、後部分26の外表面(上壁263、図3参照)に固定されている。第1バネ保持部27は、前後方向に直交する当接面271と、当接面271周りに設けられた保持壁272とを有する。保持壁272は右側に開口している。第1バネ保持部27(当接面271)は、平面P2上に配置されている。当接面271は、第1付勢バネ51の前端511を受ける(前端511に当接する)。
第1バネ保持部33は、カバー部31のうち、左側部分30Lの内表面に固定されている。第1バネ保持部33は、前後方向に直交する当接面331と、右側に開口を有し、当接面331周りに設けられた保持壁332とを有する。第1バネ保持部33(当接面331)の一部は、平面P2上に配置されており、モータハウジング23の第1バネ保持部27の当接面271の後(真後ろ)に設けられている。当接面331は、第1付勢バネ51の後端512を受ける(後端512に当接する)。
第2付勢バネ52L、52Rは、夫々、工具本体2Aのホルダ受け部63L、63Rに取り付けられたバネホルダ4L、4Rと、ハンドル3Aに設けられた第2バネ保持部35、35との間に配置されている。バネホルダ4L、4R(左側バネホルダ、右側バネホルダ)は、第2付勢バネ52L、52R(左側バネ、右側バネ)の前端521、521を保持するように構成されている。第2バネ保持部35、35は、第2付勢バネ52L、52Rの後端522、522を保持するように構成されている。
第2付勢バネ52L及び第2付勢バネ52Lを保持する要素(ホルダ受け部63L、バネホルダ4L、第2バネ保持部35)は、第2付勢バネ52R及び第2付勢バネ52Rを保持する要素(ホルダ受け部63R、バネホルダ4R、第2バネ保持部35)と、平面P2に対称に設けられている。
第2バネ保持部35、35は、夫々、カバー部31の前端部であって、左側部分30L、右側部分30Rの内壁に固定されている。第2バネ保持部35、35は、夫々、モータハウジング23のホルダ受け部63L、63Rに対応して設けられている。上述したように、第2付勢バネ52L及び第2付勢バネ52Lを保持する左側の要素と、第2付勢バネ52R及び第2付勢バネ52Rを保持する右側の要素とは、同様の構成を有するため、以下では、主に左側の第2付勢バネ52L、ホルダ受け部63L、バネホルダ4L、第2バネ保持部35を例示して説明する。
図4には、左側部分30Lに設けられた第2バネ保持部35が示されている。第2バネ保持部35は、前後方向に直交する当接面351と、当接面351周りに設けられた保持壁352とを有する。第2バネ保持部35の当接面351は、第2付勢バネ52Lの後端522を受ける(後端522に当接する)。なお、図4に示すように、第2付勢バネ52Lの後端522を受ける当接面351は、第1付勢バネ51の後端512を受ける当接面331よりも前側に配置されており、第2付勢バネ52L、52Rは、第1付勢バネ51よりも前側に配置されている。
バネホルダ4L、4Rは、工具本体2Aのホルダ受け部63L、63Rを介して工具本体2Aに連結可能に構成されている。図3に示すように、バネホルダ4L、4Rは、前部分24の後端部(第2連結部242、244の切欠き部分)に係止する(嵌合する)ように構成されている。図7及び図8には、バネホルダ4Lと、第2付勢バネ52Lとが例示されている。バネホルダ4Lは、外壁42と、外壁42の内側に固定された支持部43及び後壁44と、第1係止部41と、突出部46と、係合部45とを備える。
外壁42は、断面略L字状(角状)に形成されている。外壁42は、バネホルダ4Lがホルダ受け部63Lに取り付けられた状態(以下、取付状態)で、ハンマドリル1Aの外部に現れる、外表面42sを有する。図1に示すように、取付け状態では、バネホルダ4Lの外表面42sはモータハウジング23(前部分24)の外表面24sに連続する。
図8に示すように、支持部43は、外壁42の内表面の角部分に固定されたブロック状の部分である。支持部43は、取付状態において、前後方向に直交し支持部43の前端を規定する、第1面431を有する。第1面431は、ホルダ受け部63Lの第1面631(図11参照)に当接するように構成されている。後壁44は、支持部43の後端に接続され前後方向に直交するように形成されている。後壁44は、取付状態において前側に位置する前面441と後側に位置する後面442とを備える。図4に示すように、前面441は、取付状態において、ホルダ受け部63Lの第2面632に当接するように構成されている。
第1係止部41は、第1面431から前方へ突出する凸状(円柱状)の部分である。図5に示すように、第1係止部41は、ホルダ受け部63Lの開口622から、孔62(第2係止部621)に挿入可能である。取付状態では、第1係止部41が第2係止部621に挿入され、バネホルダ4Lの第1面431、前面441が、夫々、ホルダ受け部63Lの第1面631、第2面632に当接する。
突出部46は、後面442から後方に突出する部分である。図6に白抜き矢印で示すように、突出部46には、第2付勢バネ52Lの前端部を挿入(より詳細には、軽圧入)可能である。突出部46に第2付勢バネ52Lが挿入され、バネホルダ4Lがホルダ受け部63Lに取付けられた状態で、第2付勢バネ52Lの前端521は後面442に当接し、第2付勢バネ52Lの後端522は、当接面351に当接する(図4、図5参照)。
係合部45は、バネホルダ4Lを工具本体2Aから取り外すための取り外し工具と係合するように構成されている。本実施形態では、係合部45は、バネホルダ4Lの外表面42sが窪んだ部分であり、取付状態においてバネホルダ4Lの外部に現れる。係合部45は、外壁42の形状に沿うように、略L字状に形成されている。取り外し工具は、例えば、マイナスドライバー(flat-tip screwdriver)等、先端部が係合部45に係合可能な工具であればよい。ユーザは、取り外し工具を係合部45に係合させ、バネホルダ4L(第1係止部41)がホルダ受け部63L(第2係止部621)から離間するように、バネホルダ4Lを後方に移動させることで、バネホルダ4Lをホルダ受け部63Lから取り外すことができる。そのため、本実施形態のハンマドリル1Aでは、第2付勢バネ52L、52Rの交換等のメンテナンスを容易に行うことができる。
以上で説明した連結構造により、図4に示すように、第1付勢バネ51は、モータハウジング23における第1バネ保持部27の当接面271と、カバー部31における第1バネ保持部33の当接面331との間に圧縮状態で介在する。これにより、第1付勢バネ51は、工具本体2Aとハンドル3Aとを、駆動軸A1の上側(平面P1の上側、つまり、把持部39から遠い側)で、前後方向において互いから離れるように付勢する。
また、図5に示すように、第2付勢バネ52Lは、モータハウジング23におけるホルダ受け部63Lに取り付けられたバネホルダ4Lの後面442と、カバー部31(左側部分30L)における第2バネ保持部35の当接面351との間に圧縮状態で介在する。これにより、第2付勢バネ52Lは、工具本体2Aとハンドル3Aとを、駆動軸A1の下側(平面P1の下側、つまり、把持部39に近い側)であって、かつ、平面P2の左側で、前後方向において互いから離れるように付勢する。同様に、第2付勢バネ52Rは、モータハウジング23におけるホルダ受け部63Rに取り付けられたバネホルダ4Rの後面442と、カバー部31(右側部分30R)における第2バネ保持部35の当接面351との間に圧縮状態で介在する。これにより、第2付勢バネ52Rは、工具本体2Aとハンドル3Aとを、駆動軸A1の下側(平面P1の下側、つまり、把持部39に近い側)であって、かつ、平面P2の右側で、前後方向において互いから離れるように付勢する。このように、ハンマドリル1Aでは、第2付勢バネ52L、52Rの前端521、521は、工具本体2Aにバネホルダ4L、4Rを介して保持される一方、第2付勢バネ52L、52Rの後端522、522は、ハンドル3Aの左側部分30L、右側部分30Rに、直接保持される。
なお、本実施形態では、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52Rは、夫々、等しい初期荷重が付与された状態で、工具本体2Aとハンドル3Aとの間に配置されている。
上記で説明したハンマドリル1Aは、例えば、以下のように製造することができる。
(i)工具本体2Aを用意する。
(ii)左側部分30Lと右側部分30Rのうちの一方を、工具本体2Aに組み付ける。具体的には、ハンドル3Aのカバー部31に対応する部分が、モータハウジング23の一部を覆うように、左側部分30Lと右側部分30Rのうちの一方を配置する。
本実施形態では、図9及び図10に示すように、左側部分30Lのうちカバー部31に対応する部分が、後部分26の左外側を覆うように、左側部分30Lを配置する。本実施形態では、更に、左側部分30Lの開口311に対応する部分にレバー96が位置するように、左側部分30Lを配置する。このとき、左側部分30Lの外表面が机等に接するように(つまり、左側部分30Lの内表面を鉛直上方に向けて)、工具本体2A及び左側部分30Lを机等に載置し、ハンドル3Aの部品(例えば、スイッチ93、トリガ92、配線等)を、左側部分30Lに組み付ける。また、左側部分30Lの第1バネ保持部33と、モータハウジング23の第1バネ保持部27との間に、第1付勢バネ51を配置する。より詳細には、第1バネ保持部33の当接面331と、第1バネ保持部27の当接面271とに、夫々、第1付勢バネ51の前端511と後端512とを当接させる。
(iii)次に、左側部分30Lと右側部分30Rとのうちの他方を、(ii)で製造した中間品に対し組み付ける。
本実施形態では、右側部分30Rの内表面を鉛直下方に向けて、右側部分30Rと左側部分30Lとを左右方向に当接させ、ネジによって左右方向に互いに連結する。(i)~(iii)が終了すると、図11で示すように、モータハウジング23の後部分26のうち前端部を除く部分が、左側部分30Lと右側部分30Rとで挟み込まれる。
(iv)工具本体2Aと左側部分30Lとの間に第2付勢バネ52Lを配置する。
例えば、図7及び図8に示すように、バネホルダ4Lの突出部46に第2付勢バネ52Lの前端部を挿入する。より詳細には、第2付勢バネ52Lの前端521がバネホルダ4Lの後面442に当接するように、突出部46に第2付勢バネ52Lの前端部を軽圧入する。これにより、第2付勢バネ52Lは、バネホルダ4Lに保持される。次に、左側部分30Lの第2バネ保持部35の当接面351に、バネホルダ4Lに保持された第2付勢バネ52Lの後端522を当接させる。このとき、第2付勢バネ52Lを当接面351に押し当てて圧縮させつつ、バネホルダ4Lをホルダ受け部63Lに配置する。より詳細には、第2付勢バネ52Lを圧縮させて、バネホルダ4Lの第1係止部41を、ホルダ受け部63Lの第2係止部621の真後に配置する。この状態で、圧縮を解除すると、第1係止部41が第2係止部621に係止して、バネホルダ4Lがホルダ受け部63Lに配置される(図5、図12参照)。
(v)工具本体2Aと右側部分30Rとの間に、第2付勢バネ52Rを配置する。
上記(iv)と同様に、バネホルダ4Rの突出部46に第2付勢バネ52Rの前端部を挿入する。次に、右側部分30Rの第2バネ保持部35の当接面351に、バネホルダ4Rに保持された第2付勢バネ52Rの後端522を当接させる。このとき、第2付勢バネ52Rを当接面351に押し当てて圧縮させつつ、バネホルダ4Rをホルダ受け部63Rに配置する。より詳細には、第2付勢バネ52Rを圧縮させて、バネホルダ4Rの第1係止部41を、ホルダ受け部63Rの第2係止部621の真後に配置する。この状態で、圧縮を解除すると、第1係止部41が第2係止部621に係止して、バネホルダ4Rがホルダ受け部63Rに配置される。なお、上記(iv)と上記(v)との順番は入れ替えられてもよい。
以上のようにして、駆動軸A1の上側(平面P1の上側)において、工具本体2Aとハンドル3Aとを、第1付勢バネ51によって弾性連結し、駆動軸A1の下側(平面P1の下側)において、工具本体2Aと左側部分30L、右側部分30Rを、夫々、第2付勢バネ52L、52Rによって弾性連結し、ハンマドリル1Aを製造することができる。
なお、蛇腹部材91は、上記(i)において、後部分26の前端部を囲むように、工具本体2Aに取付けられてもよい。本実施形態では、蛇腹部材91は、ゴム製であり、径方向にも伸縮可能に構成されている。そのため、蛇腹部材91を径方向に伸ばすことで、上記(iv)、(v)を行うための隙間を確保できる。
ハンドル3Aが左側部分30Lと右側部分30Rとに分割可能に構成され、工具本体2Aと左側部分30Lとの間、及び、工具本体2Aと右側部分30Rとの間に、夫々、付勢バネが配置される(介在する)ハンマドリル1Aでは、製造者が付勢バネを配置する工程で、比較的時間を要する場合がある。その理由は、左側部分30Lと右側部分30Rとを左右方向に連結するとき、左側部分30Lと右側部分30Rとのうち一方の内表面が鉛直下方に向けられるためである。本実施形態では、右側部分30Rの内表面が鉛直下方に向けられるため、製造者の熟練度によっては、右側部分30R(第2バネ保持部35)に仮保持された第2付勢バネ52Rが落下したり、第2バネ保持部35からずれたりする可能性があるためである。なお、右側部分30Rの内表面が鉛直下方に向けられるのは、上述したように、工具本体2Aの後方に配置された左側部分30Lに、ハンドル3Aの部品(スイッチ93、トリガ92)等を配置するため、当該左側部分30Lの内表面が鉛直上方に向けられて、ハンマドリル1Aの中間品が机等に載置されるためである。
なお、ハンマドリル1Aで用いられる付勢部材(第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52R)は、耐久性等の観点から、ハンマドリル1Aの外表面に現れないことが好ましい。そのため、一般的に、バネ保持部は、ハンマドリルの内側(工具本体2Aの内側、ハンドル3Aの内側)に配置される。したがって、工具本体2Aの後方を覆うように左側部分30Lと右側部分30Rとを左右方向に連結固定し、次いで、付勢バネを工具本体2Aとハンドル3Aとの間に配置することに、比較的時間を要する可能性がある。
これに対し、本実施形態では、上記の(i)~(v)で説明したように、バネホルダ4L、4Rを用いて、工具本体2Aとハンドル3Aの左側部分30Lとの間、及び、工具本体2Aとハンドル3Aの右側部分30Rとの間に、夫々、第2付勢バネ52L、52Rを容易に配置することができる。そのため、ハンマドリル1Aを容易に製造できる。
また、バネホルダ4L、4Rの外表面42s、42sは、取付状態において、工具本体2Aの外表面24sと連続するので、ハンマドリル1Aの意匠性を向上できる。加えて、バネホルダ4L、4Rとホルダ受け部63L、63Rとの位置合わせが容易である。
更に、ギヤハウジング21とモータハウジング23とを連結するためのネジ95を挿入する孔62の後部(第2係止部621)を利用して、モータハウジング23にバネホルダ4L、4R(第1係止部41)を係止することができる。そのため、バネホルダ4L、4Rを工具本体2Aに係止するための構造を簡易化できる。
更に、本実施形態のハンマドリル1Aは、以下の利点を有する。
工具本体2Aとハンドル3Aとが弾性連結されたハンマドリル1Aでは、把持部39を加工材に対して押し込むようにして、加工作業が行われる。把持部39が駆動軸A1に対して下方にオフセットし、把持部39(ハンドル3A)の下端392が自由端であるハンマドリル1Aは、使用者が加工作業中に把持部39を加工材に対して押し込むことにより、ハンドル3Aの下端392が加工材に近づくようにして、ハンドル3A(ハンマドリル1A)が傾きやすい。本実施形態のハンマドリル1Aでは、2つの付勢部材(第2付勢バネ52L、52R)が把持部39に近い側に配置され、1つの付勢部材(第1付勢バネ51)が把持部39から遠い側に配置されている。そのため、把持部39に近い側の付勢力は、把持部39から遠い側の付勢力よりも大きくなる。したがって、加工作業中に、ハンドル3Aの下端392が加工材に近づくように、ハンマドリル1Aが傾くことを抑制できる。そのため、加工作業中のハンマドリル1Aの姿勢を安定化できる。言い換えると、使用者は、加工作業を安定して行うことができる。
また、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52Rは、同一仕様であるので、加工作業の安定化に伴うコストを抑制できる。また、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52Rとして異なる仕様のバネが用いられる構成と比較して、組付け時の間違いを防止できる。
また、第2付勢バネ52L、52Rは、第1付勢バネ51よりも前側に配置されている。そのため、第2付勢バネ52L、52Rが、第1付勢バネ51よりも後側に配置される構成と比較して、前後方向において把持部39と第2付勢バネ52L、52Rとが離間しているので、トリガ92を把持部39のうち駆動軸A1に近い位置(把持部39の上端391付近)に配置することができる。そのため、加工作業の安定化とハンマドリル1Aのコンパクト化を達成できる。
更に、ハンマドリル1Aでは、第1付勢バネ51は、左右方向における略中央(平面P2上)に設けられ、第2付勢バネ52L、52Rは、平面P2に対して対称に設けられている。そのため、工具本体2Aとハンドル3Aとの間に働く付勢力を、左右方向に均等化できる。したがって、加工作業を安定して行うことができる。
また、モータハウジング23の後部分26は、カバー部31によって覆われているので、加工作業中にハンドル3A(ハンマドリル1A)が傾くことをより抑制できる。なお、加工作業中には、駆動機構75が先端工具101を駆動する力、及び、先端工具101の打撃力の加工材からの反力によって、ハンマドリル1Aには、主として駆動軸方向(前後方向)の振動が発生する。本実施形態では、ハンドル3Aのガイド受け部34と、モータハウジング23のガイド部28とにより、ハンドル3Aを工具本体2Aに対して、前後方向にスムーズに摺動させることができる。
以下、把持部39に近い側の付勢力を、把持部39から遠い側の付勢力よりも大きくする別の形態について説明する。以下では、上述の実施形態と同様の構成については同じ符号を用い、説明を省略する。
<第2実施形態>
図13には、第2実施形態のハンマドリル1Bが示されている。ハンマドリル1Bでは、駆動軸A1の上側に1つの第1付勢バネ51が配置され、駆動軸A1の下側に1つの第2付勢バネ52Bが配置されている。本実施形態では、第1付勢バネ51と第2付勢バネ52Bとは、異なる仕様のバネである。第2付勢バネ52Bのバネ定数は、第1付勢バネ51のバネ定数よりも大きい。
本実施形態のハンマドリル1Bは、平面P2上に、第2付勢バネ52Bの前端521を保持する第2バネ保持部36Bと、第2付勢バネ52Bの後端522を保持する第2バネ保持部35Bとを備える。第2バネ保持部36Bは、モータハウジング23の下部に設けられている。第2バネ保持部35Bは、第2バネ保持部36Bの後方、かつ、カバー部31の内表面に設けられている。なお、第1実施形態と同様に、第1付勢バネ51と第2付勢バネ52Bの初期荷重は等しい。
第2実施形態よれば、第2付勢バネ52Bは、第1付勢バネ51よりもバネ定数が大きいので、駆動軸A1の上側と駆動軸A1の下側とに、夫々、同じ数のバネを配置する構成を採用しつつ、把持部39に近い側の付勢力を、把持部39から遠い側の付勢力よりも、大きくすることができる。そのため、加工作業中にハンマドリル1Bが傾くことを、抑制できる。また、第2実施形態では、第2付勢バネ52Bの数が1つであるので、把持部39に近い側に複数の第2付勢バネを配置するためのスペースを設けなくともよいという利点がある。
<第3実施形態>
図14には、第3実施形態のハンマドリル1Cが示されている。ハンマドリル1Cでは、駆動軸A1の上側に1つの第1付勢バネ51が配置され、駆動軸A1の下側に1つの第2付勢バネ52Cが配置されている。第1実施形態と同様に、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52Bは、同一仕様のバネである。
図14に示す距離L1は、第1付勢バネ51の前端511を受ける第1バネ保持部27(当接面271)と、第1付勢バネ51の後端512を受ける第1バネ保持部33(当接面331)との距離である。距離L2は、第2付勢バネ52Cの前端521を受ける第2バネ保持部36B(当接面361)と、第2付勢バネ52Cの後端522を受ける第2バネ保持部35C(当接面351)との距離である。本実施形態では、第2バネ保持部35Cは、上述の実施形態における第2バネ保持部35、35Bよりも前方に位置している。そのため、距離L2は、距離L1よりも小さい。つまり、第2付勢バネ52Cは、第1付勢バネ51よりも大きい初期荷重を付与された状態で、ハンマドリル1Cに組み付けられている。
第3実施形態によれば、第2付勢バネ52Cの初期荷重は、第1付勢バネ51の初期荷重よりも大きいので、駆動軸A1の上側と下側とに、夫々、同一仕様のバネを同じ数配置する構成を採用しつつ、把持部39に近い側の付勢力を、把持部39から遠い側の付勢力よりも、大きくすることができる。したがって、加工作業中にハンマドリル1Cが傾くことを、抑制できる。また、第3実施形態では、第2実施形態と同様に、把持部39に近い側に複数の第2付勢バネを配置するためのスペースを設けなくともよいという利点がある。更に、第1実施形態と同様に、同一仕様のバネを用いるので、加工作業の安定化に伴うコストを抑制できる。また、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52Cとして異なる仕様のバネが用いられる構成と比較して、組付け時の間違いを防止できる。
上記実施形態の構成(特徴)と本開示の構成(特徴)との対応関係を以下に示す。但し、実施例の構成(特徴)は単なる一例であって、本開示あるいは本発明の構成(特徴)を限定するものではない。
ハンマドリル1A、1B、1Cは、「打撃工具」の一例である。第1付勢バネ51は、「第1付勢部材」の一例である。第2付勢バネ52L、52R、52B、52Cは、「第2付勢部材」の一例である。
<他の実施形態>
本開示に係る打撃工具は、上記実施形態のハンマドリル1A、1B、1Cに限定されない。例えば、下記に例示される非限定的な変更を加えることができる。また、これらの変更のうち少なくとも1つが、ハンマドリル1A、1B、1C及び請求項に記載された構成(特徴)の少なくとも1つと組み合わされて採用されうる。
付勢バネの数は上記の実施形態に限られない。例えば、駆動軸A1よりも上側の第1付勢バネの数は、2つ以上であってもよいし、駆動軸A1よりも下側の第2付勢バネの数は、3つ以上であってもよい。また、例えば、2つの第1付勢バネ51、51が、上記実施形態の第2付勢バネ52L、52Rと同様に、平面P2の左側と平面P2の右側とに、夫々配置されてもよい。この場合には、第1付勢バネ51、51の前端511、511は、バネホルダ4L、4Rを介して工具本体2Aに連結され、後端522、522は、左側部分30L、右側部分30Rに直接連結されてもよい。この形態によっても、上記実施形態と同様に、ハンマドリルを容易に製造することができる。
バネホルダ4L、4Rは、工具本体2Aに代えて、ハンドル3Aに連結されてもよい。例えば、第2付勢バネ52Lは、左側部分30Lにバネホルダ4Lを介して連結され、工具本体2Aに直接連結(保持)されてもよい。同様に、第2付勢バネ52Rは、右側部分30Rにバネホルダ4Rを介して連結され、工具本体2Aに直接連結(保持)されてもよい。あるいは、第2付勢バネ52Lは、左側部分30Lにバネホルダ4Lを介して連結され、工具本体2Aに直接連結される一方、第2付勢バネ52Rは、工具本体2Aにバネホルダ4Rを介して連結され、右側部分30Rに直接連結されてもよい。この形態によっても、上記実施形態と同様に、ハンマドリルを容易に製造することができる。
なお、加工作業中にハンドル3Aが加工材に近づくようにハンマドリル1A、1B、1Cが傾くことを抑制する観点から、駆動軸A1よりも上側の第1付勢バネの付勢力が、駆動軸A1よりも下側の第2付勢バネの付勢力よりも小さくなるように、少なくとも1つの第1付勢バネ及び少なくとも1つの第2付勢バネの各々の(1)数、(2)初期荷重、(3)バネ定数が調整されることが好ましい。(1)~(3)のうち、いずれか1つを調整することで、駆動軸A1よりも上側の第1付勢バネの付勢力と駆動軸A1よりも下側の第2付勢バネの付勢力とが、目標とする設定値に至らない場合には、(1)~(3)のうち2つあるいは3つ全てを組み合わせることも可能である。
工具本体2Aとハンドル3Aとを、前後方向において互いから離れる方向に付勢する付勢部材は、第1付勢バネ51、第2付勢バネ52L、52R、52B、52Cに限られない。例えば、圧縮コイルバネとは別の種類のバネ(例えば、引張りコイルバネ、板バネ、捩じりバネ等)を採用することができる。あるいは、付勢部材として、ゴム、合成樹脂等のバネ以外の弾性部材が採用されてもよい。バネホルダ4L、4R、ホルダ受け部63L、63R、第1バネ保持部27、33、第2バネ保持部35、35B、35C、36Bの構成は、採用される付勢部材の種類、位置等に応じて適宜変更されうる。
上記実施形態では、打撃工具として、ハンマドリル1A、1B、1Cが例示されているが、本開示の特徴は、打撃動作を遂行可能な別の電動工具(例えば、回転動作は行わず、打撃動作のみを遂行可能な電動ハンマ)に適用されてもよい。また、ハンマドリル1Aは、打撃モード及び回転モードの2つの動作モードのみを有してもよい。本開示の特徴が適用される打撃工具に応じて、モータ71及び駆動機構75の構成、配置は、適宜変更されうる。例えば、モータ71には、直流モータ(例えば、ブラシレスDCモータ)が採用されてもよい。この場合、例えば、工具本体2A又はハンドル3Aに、充電式のバッテリ(バッテリパックともいう)を着脱可能なバッテリ装着部が設けられてもよい。
更に、本開示、上記実施形態の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様のうち少なくとも1つが、上述の実施形態及びその変形例、並びに各請求項に記載された構成(特徴)の少なくとも1つと組み合わされて採用されうる。
[態様1]
前記モータの回転軸は、前記駆動軸よりも下側で前記駆動軸と平行に延在し、
前記把持部は、前記回転軸よりも下側に配置される。
[態様2]
前記モータの回転軸は、前記駆動軸よりも下側で前記駆動軸と平行に延在し、
前記把持部は、前記モータよりも下側に配置される。
[態様3]
前記カバー部は、前記モータハウジングを前記回転軸周りの周方向に少なくとも部分的に取り巻く。
[態様4]
前記モータハウジングは、前記工具本体に対して前記ハンドルが前記駆動軸に沿って相対移動するように前記ハンドルを案内するように構成された、複数のガイド部を備え、
前記カバー部は、前記ガイド部に対応する位置に配置された、複数のガイド受け部を備える。
[態様5]
前記複数のガイド部は、前記仮想平面に対して左側の左側ガイド部と、前記仮想平面に対して右側の右側ガイド部と、を備え、
前記複数のガイド受け部は、前記仮想平面に対して左側の左側ガイド受け部と、前記仮想平面に対して右側の右側ガイド受け部と、を備える。
[態様6]
前記ハンドルは、前記前後方向及び前記上下方向に直交する左右方向に互いに連結された左側部分と右側部分とを備え、
前記少なくとも1つの第2付勢部材は、左側バネ及び右側バネを含み、
前記左側バネは、前記左側部分と前記工具本体との間に配置され、
前記右側バネは、前記右側部分と前記工具本体との間に配置される。
[態様7]
前記打撃工具は、更に、前記工具本体及び前記左側部分の一方に連結された左側バネホルダと、前記工具本体及び前記右側部分の一方に連結された右側バネホルダと、を備え、
前記左側バネは、前記工具本体及び前記左側部分の他方と前記左側バネホルダとの間に配置され、
前記右側バネは、前記工具本体及び前記右側部分の他方と前記右側バネホルダとの間に配置される。
1A,1B,1C:ハンマドリル、2A:工具本体、21:ギヤハウジング、22:後端部、221,222,223,224:第1連結部、23:モータハウジング、24:前部分、241,242,243,244:第2連結部、24s:外表面、28:ガイド部、29:ガイドプレート、26:後部分、261:角部、263:上壁、265:前壁、266:後壁、27:第1バネ保持部、271:当接面、272:保持壁、3A:ハンドル、30:把持部、30L:左側部分、30R:右側部分、31:カバー部、311:開口、33:第1バネ保持部、331:当接面、332:保持壁、34:ガイド受け部、35、35B、35C:第2バネ保持部、351:当接面、352:保持壁、36B:第2バネ保持部、361:当接面、39:把持部、391:上端、392:下端、4L,4R:バネホルダ、41:第1係止部、42:外壁、42s:外表面、43:支持部、431:第1面、44:後壁、441:前面、442:後面、45:係合部、46:突出部、51:第1付勢バネ、511:前端、512:後端、52L,52R,52B,52C:第2付勢バネ、521:前端、522:後端、61,62:孔、622:開口、63L,63R:ホルダ受け部、621:第2係止部、631:第1面、632:第2面、71:モータ、711:モータシャフト、72:ファン、75:駆動機構、751:運動変換機構、752:打撃機構、753:回転伝達機構、79:ツールホルダ、91:蛇腹部材、92:トリガ、93:スイッチ、94:電源コード、95:ネジ、952:後端、96:レバー、101:先端工具、A1:駆動軸、A2:回転軸、L1:距離、L2:距離、P1:仮想平面、P2:仮想平面

Claims (8)

  1. 先端工具を直線状に駆動するように構成された打撃工具であって、
    モータと、
    前記モータの動力によって、前記打撃工具の前後方向を規定する駆動軸に沿って前記先端工具を駆動するように構成された駆動機構と、
    前記モータと前記駆動機構とを収容し、前記前後方向に延在する工具本体と、
    前記工具本体の後方で前記前後方向に直交する上下方向に延在し下端が自由端として形成され、前記駆動軸に対して下方に設けられた、把持部を含むハンドルと、
    前記工具本体と前記ハンドルとを弾性連結し、前記工具本体と前記ハンドルとを前記前後方向において互いから離れるように付勢するように構成された、複数の付勢部材と、を備え、
    前記複数の付勢部材は、
    前記上下方向において前記駆動軸に対して上方に配置された、少なくとも1つの第1付勢部材と、
    前記上下方向において前記駆動軸に対して下方に配置された、少なくとも1つの第2付勢部材と、を備え、
    前記少なくとも1つの第2付勢部材による付勢力は、前記少なくとも1つの第1付勢部材による付勢力よりも大きい、
    打撃工具。
  2. 請求項1に記載の打撃工具であって、
    前記少なくとも1つの第1付勢部材及び前記少なくとも1つの第2付勢部材は、すべて同一仕様であり、
    前記少なくとも1つの第2付勢部材の数は、前記少なくとも1つの第1付勢部材の数よりも多い、打撃工具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の打撃工具あって、
    前記少なくとも1つの第1付勢部材の数は1であり、
    前記少なくとも1つの第2付勢部材の数は2である、打撃工具。
  4. 請求項3に記載の打撃工具であって、
    前記2つの第2付勢部材は、前記駆動軸を含み前記上下方向に延在する仮想平面に対し、対称に設けられている、打撃工具。
  5. 請求項1、請求項1に直接従属する請求項3、請求項1に直接従属する請求項3に従属する請求項4のいずれか一項に記載の打撃工具であって、
    前記少なくとも1つの第2付勢部材のバネ定数は、前記少なくとも1つの第1付勢部材のバネ定数よりも大きい、打撃工具。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の打撃工具であって、
    前記少なくとも1つの第2付勢部材は、前記少なくとも1つの第1付勢部材よりも大きな初期荷重を付与された状態で、前記工具本体と前記ハンドルとの間に配置されている、打撃工具。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の打撃工具であって、
    前記少なくとも1つの第2付勢部材は、前記少なくとも1つの第1付勢部材よりも前方に設けられている、打撃工具。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の打撃工具であって、
    前記工具本体は、前記工具本体における後部に配置されて前記モータを収容するモータハウジングを含み、
    前記ハンドルは、前記モータハウジングを少なくとも部分的に取り巻く、カバー部を含み、
    前記把持部の上端が前記カバー部に連結されている、打撃工具。
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