JP2024000408A - 車載表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】運転者等の乗員の認知や判断を、従来よりも良好に支援すること。【解決手段】車載表示装置(8)は、正面表示部(81)と側方表示部(82、83)とを備える。正面表示部は、屈曲可能に構成された可撓性ディスプレイにおける一部であって、乗員搭乗位置(PB)に正対するように設けられている。側方表示部は、かかる可撓性ディスプレイにおける他の一部であって、乗員搭乗位置を基準として正面表示部の左側または右側に設けられている。側方表示部は、正面表示部と側方表示部との間に設けられた屈曲部(86a、86b)における屈曲により、正面表示部とは異なる方向を向くように設けられている。屈曲部は、正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載される車載表示装置に関するものである。
特許文献1に記載のディスプレイ装置は、フロントウインドウの下側に隣接し、カウル部に沿って湾曲しつつ車幅方向に延びる横長の表示画面を有している。このディスプレイ装置は、ナビゲーションシステムや車両情報等の各種インフォメーションの表示に加えて、車両周囲のモニタリングシステムにも利用可能である。具体的には、このディスプレイ装置は、フロントカメラのモニターすなわちフロントロアビューとして使用することが可能である。すなわち、ディスプレイ装置の表示画面には、フロントカメラによる視野映像が表示される。
近年、車両は、衝突回避等の運転支援動作のために様々なセンシング機器を搭載しており、メータ内のグラフィックを用いて運転支援動作を補助している。例えば、運転者の目線からでは、周囲の他車両や歩行者等の物標が死角に入ることで視認困難となる場合がある。このような場合、メータ内のグラフィックにより、必要な情報を、より素早く、より直感的に、より正確に、運転者等の乗員に伝達することで、かかる乗員の認知や判断を良好に支援することが求められる。
本発明は、上記に例示した事情等に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明は、運転者等の乗員の認知や判断を、従来よりも良好に支援することを可能する技術を提供するものである。
請求項1に記載の、車両(1)に搭載される車載表示装置(8)は、
屈曲可能に構成された可撓性ディスプレイにおける一部であって、乗員搭乗位置(PB)に正対するように設けられた、正面表示部(81)と、
前記可撓性ディスプレイにおける他の一部であって、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側または右側に設けられた、側方表示部(82、83)と、
を備え、
前記側方表示部は、前記正面表示部と前記側方表示部との間に設けられた屈曲部(86a、86b)における屈曲により、前記正面表示部とは異なる方向を向くように設けられ、
前記屈曲部は、前記正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
屈曲可能に構成された可撓性ディスプレイにおける一部であって、乗員搭乗位置(PB)に正対するように設けられた、正面表示部(81)と、
前記可撓性ディスプレイにおける他の一部であって、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側または右側に設けられた、側方表示部(82、83)と、
を備え、
前記側方表示部は、前記正面表示部と前記側方表示部との間に設けられた屈曲部(86a、86b)における屈曲により、前記正面表示部とは異なる方向を向くように設けられ、
前記屈曲部は、前記正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
なお、出願書類において、各要素に括弧付きの参照符号が付される場合がある。しかしながら、この場合であっても、かかる参照符号は、各要素と後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の単なる一例を示すものにすぎない。よって、本発明は、上記の参照符号の記載によって、何ら限定されるものではない。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると、当該実施形態の理解が妨げられるおそれがある。このため、変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中ではなく、その後にまとめて説明する。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、一つの実施形態に対して適用可能な各種の変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中に挿入されると、当該実施形態の理解が妨げられるおそれがある。このため、変形例については、当該実施形態に関する一連の説明の途中ではなく、その後にまとめて説明する。
(車載システム)
図1を参照すると、車両1は、いわゆる四輪自動車であって、鉛直上方から車両1を見た平面視にて略矩形状の車体2を備えている。以下の説明の便宜上、車両1における「前」「後」「左」「右」「上」および「下」の概念を、図1中にて矢印で示した通りに定義する。これらの方向概念は、前進走行中(すなわち後退以外のシフトレンジで走行中)の車両1に搭乗する乗員Pである運転者を基準としたものである。前後方向は、車両全長方向と同義である。また、左右方向は、車幅方向と同義である。また、上下方向は、車高方向と同義である。車両全長方向は、車幅方向と直交し且つ車高方向と直交する方向である。車高方向は、車両1の車高を規定する方向であって、車両1を走行可能な状態で水平面上に安定的に載置した場合における重力作用方向と平行な方向である。
図1を参照すると、車両1は、いわゆる四輪自動車であって、鉛直上方から車両1を見た平面視にて略矩形状の車体2を備えている。以下の説明の便宜上、車両1における「前」「後」「左」「右」「上」および「下」の概念を、図1中にて矢印で示した通りに定義する。これらの方向概念は、前進走行中(すなわち後退以外のシフトレンジで走行中)の車両1に搭乗する乗員Pである運転者を基準としたものである。前後方向は、車両全長方向と同義である。また、左右方向は、車幅方向と同義である。また、上下方向は、車高方向と同義である。車両全長方向は、車幅方向と直交し且つ車高方向と直交する方向である。車高方向は、車両1の車高を規定する方向であって、車両1を走行可能な状態で水平面上に安定的に載置した場合における重力作用方向と平行な方向である。
車体2における、乗員Pが搭乗する内部空間である車室3は、前方をフロントウィンドシールド4によって覆われている。フロントウィンドシールド4は、透光性のガラスあるいは合成樹脂により板状に形成されている。フロントウィンドシールド4は、車幅方向と平行な視線で見た側方視にて、下端部よりも上端部の方が後方に位置するように傾斜配置されている。
車室3内における、フロントウィンドシールド4の下方には、ダッシュボード5が配置されている。ダッシュボード5の車幅方向における所定位置から車室3内に向かって延設された不図示のステアリングコラムには、ステアリングホイール6が取り付けられている。ステアリングホイール6は、運転者用の座席7である運転席に正対する位置、すなわち、運転者における乗員搭乗位置PBに正対する位置に設けられている。乗員搭乗位置PBは、乗員Pが座席7に通常の着座姿勢で搭乗した場合の、乗員Pの上半身の車室3内における位置をいうものとする。
ダッシュボード5には、車載表示装置8が装着されている。車載表示装置8は、車両1に搭載されることで、当該車両1の運転に関する各種情報、例えば、車速、走行距離、航続可能距離、現在時刻、目的地到着予定時刻、等を、運転者を含む乗員Pに視認可能に表示するように設けられている。すなわち、車載表示装置8は、メータパネル、ナビゲーション表示パネル、車載インフォテイメント表示パネル、等の機能のうちの、一部あるいは全部を奏するように構成されている。本実施形態においては、車載表示装置8は、有機発光ダイオードディスプレイ等の可撓性ディスプレイとしての構成を有している。「可撓性ディスプレイ」とは、厚さ方向と直交する直線状の屈曲線(すなわち折り曲げ線)によって屈曲(すなわち折り曲げ)可能に構成された、薄板状あるいはフィルム状の表示デバイスである。車載表示装置8の構成の詳細については後述する。
車両1には、車載システム10が搭載されている。車載システム10を搭載する当該車両1を、以下「自車両」と称する。車載システム10は、自車両の運転時の各種制御およびこれに伴う各種表示動作等を実行可能に構成されている。車載システム10は、CAN(国際登録商標:国際登録番号1048262A)等の所定の通信規格に準拠した車載ネットワークを構成するように設けられている。CAN(国際登録商標)はController Area Networkの略である。
車載システム10は、自車両の運転状態や運転環境に応じて、表示制御装置11により車載表示装置8における表示状態を制御するように構成されている。「表示状態」は、表示要素における表示の有無と表示形態とを含む。「表示形態」は、表示位置に加えて、表示要素の視認性に影響を与える諸要素(例えば、輝度、彩度、色相、線径、表示サイズ、点滅、アニメーション、等)をも含む。具体的には、図2を参照すると、車載システム10は、車載表示装置8における表示制御に関連する構成として、表示制御装置11と、カメラ12と、物体検知センサ13と、車両状態センサ14と、ナビゲーション装置15と、運転制御装置16とを備えている。
表示制御装置11は、HCUとしての構成を有している。HCUはHMI Control Unitの略である。HMIはヒューマン マシン インタフェースの略である。具体的には、表示制御装置11は、コンピュータプログラムにより具体化された一つあるいは複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサおよびメモリを備えた、いわゆる車載コンピュータとして構成されている。そして、表示制御装置11は、カメラ12、物体検知センサ13、車両状態センサ14、ナビゲーション装置15、および運転制御装置16から取得した各種情報に基づいて、車載表示装置8における表示状態を制御するように設けられている。
カメラ12は、自車両の周囲、少なくとも、自車両の前方および前側方の画像を、撮像可能に設けられている。具体的には、カメラ12は、デジタルカメラ装置であって、CCDあるいはCMOS等のイメージセンサを備えている。CCDはCharge Coupled Deviceの略である。CMOSはComplementary Metal Oxide Semiconductorの略である。
物体検知センサ13は、自車両の周囲の物体を検知可能に設けられている。具体的には、物体検知センサ13は、自車両周辺の所定の検知範囲における、移動物体および静止物体を検知可能に構成されている。「移動物体」は、歩行者、サイクリスト、動物、および運転中の他車両を含む。「静止物体」は、路上落下物、ガードレール、縁石、駐停車車両、道路標識、道路標示、道路脇の構造物(例えば、壁、建物、等。)、等を含む。移動物体および静止物体は、「物標」に含まれる。
本実施形態においては、車載システム10は、物体検知センサ13として、レーダセンサ、超音波センサ、等を備えている。レーダセンサは、レーダ波を送受信するように構成された、ミリ波レーダセンサ、サブミリ波レーダセンサ、またはレーザレーダセンサであって、自車両における車体2の前面部に装着されている。レーダセンサは、反射点の、位置および相対速度に対応する信号を出力するように構成されている。「反射点」は、自車両周辺に存在する物体の表面上における、レーダ波を反射したと推定される点である。「相対速度」は、反射点すなわちレーダ波を反射した物体の、自車両に対する相対速度である。すなわち、物体検知センサ13は、自車両の周囲の物体を検知するための各種センサ類のうちの、カメラ12以外のものを、図示および説明の簡略化のために総称したものである。物体検知センサ13は「ADASセンサ」とも称され得る。ADASはAdvanced Driver-Assistance Systemsの略である。
車両状態センサ14は、自車両の運転状態および運転環境を検出するように設けられている。「運転状態」は、例えば、アクセル開度、制動量、シフトポジション、操舵角、等の、運転者または運転制御装置16による運転操作状態に関連する諸量を含む。また、「運転状態」は、例えば、車速、角速度、前後方向加速度、左右方向加速度、等の、自車両の挙動に関連する物理量を含む。「運転環境」は、外気温、降雨量、照度、等の自然環境を含む。すなわち、車両状態センサ14は、アクセル開度センサ、操舵角センサ、車輪速センサ、角速度センサ、加速度センサ、外気温センサ、雨滴センサ、照度センサ、等の各種センサ類を、図示および説明の簡略化のために総称したものである。
ナビゲーション装置15は、地図情報と測位衛星による測位情報とに基づいて、自車両位置および自車両の進行経路を算出するように構成されている。「自車両位置」は、地図情報上における、現在の自車両の位置である。「進行経路」は、自車両位置から目的地までの自車両の走行予定経路である。
運転制御装置16は、カメラ12、物体検知センサ13、車両状態センサ14、およびナビゲーション装置15から取得した各種情報に基づいて、所定の運転支援動作を実行するように構成されている。「所定の運転支援動作」は、例えば、米国自動車技術会の規定する自動運転レベルにおける、レベル4の「高度自動運転」、レベル3の「条件付き自動運転」、レベル2の「部分的自動運転」、あるいはレベル1の「運転支援」に関する各種動作を含む。また、運転制御装置16は、運転支援動作に関して乗員Pに提供すべき情報、例えば、衝突回避ブレーキの実行あるいはその可能性に関する情報等を、表示制御装置11に提供可能に設けられている。
(車載表示装置)
図3は、車両1が、いわゆる左ハンドル車である場合の、運転席に通常の着座姿勢で着座することで搭乗した運転者の視線による、車載表示装置8の外観を示す。図3中に示された「前」「後」「左」「右」「上」および「下」の概念を示す矢印は、図1中に示されたものと整合するように記載されているものとする。また、図3中の乗員搭乗位置PBは、運転者が運転席に通常の着座姿勢で着座した場合の、車幅方向における運転者の搭乗位置を、概略的に示すものとする。図4以降についても同様である。
図3は、車両1が、いわゆる左ハンドル車である場合の、運転席に通常の着座姿勢で着座することで搭乗した運転者の視線による、車載表示装置8の外観を示す。図3中に示された「前」「後」「左」「右」「上」および「下」の概念を示す矢印は、図1中に示されたものと整合するように記載されているものとする。また、図3中の乗員搭乗位置PBは、運転者が運転席に通常の着座姿勢で着座した場合の、車幅方向における運転者の搭乗位置を、概略的に示すものとする。図4以降についても同様である。
車載表示装置8は、正面表示部81と、左側方表示部82と、右側方表示部83と、左側追加表示部84と、右側追加表示部85とを備えている。右側追加表示部85は、追加正面表示部85aと外側表示部85bとを備えている。正面表示部81、左側方表示部82、右側方表示部83、左側追加表示部84、および右側追加表示部85は、それぞれ、屈曲可能に構成された可撓性ディスプレイである車載表示装置8における一部であって、車幅方向に沿った配列方向(すなわち図3における左右方向)に配列されている。正面表示部81、左側方表示部82、右側方表示部83、左側追加表示部84、および右側追加表示部85の配列方向を、以下単に「配列方向」と称する。車載表示装置8は、複数の屈曲部86によって、正面表示部81、左側方表示部82、右側方表示部83、左側追加表示部84、追加正面表示部85a、および外側表示部85bに区分されている。
正面表示部81は、運転者の乗員搭乗位置PBに正対するように設けられている。正面表示部81は、配列方向に沿った幅方向を有している。本実施形態においては、正面表示部81は、正面視にて下底が上底よりも長い略台形状に形成されている。正面表示部81は、高さ方向が車高方向に対して若干傾斜するように設けられている。具体的には、正面表示部81は、上端部よりも下端部の方が手前側すなわち運転者の乗員搭乗位置PBにより近接するように配設されている。
配列方向について正面表示部81に隣接する側方表示部としての左側方表示部82は、運転者の乗員搭乗位置PBを基準として正面表示部81の左側に設けられている。左側方表示部82は、正面視にて略平行四辺形状に形成されている。正面表示部81と左側方表示部82との間には、可撓性ディスプレイを屈曲可能方向に折り曲げた屈曲部86である左側屈曲部86aが設けられている。左側屈曲部86aは、正面表示部81の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。すなわち、左側屈曲部86aは、可撓性ディスプレイを配列方向に対して斜めに折り曲げた斜め曲げ部として設けられている。具体的には、左側屈曲部86aは、上端部よりも下端部の方が外側すなわち図中左側に位置するように「右上がり」に形成されている。また、本実施形態においては、左側屈曲部86aは、運転者の乗員搭乗位置PBに向かって凹となる谷折り状に形成されている。そして、左側方表示部82は、左側屈曲部86aから手前側すなわち左斜め後方に延設されている。
配列方向について正面表示部81に隣接する側方表示部としての右側方表示部83は、運転者の乗員搭乗位置PBを基準として正面表示部81の右側に設けられている。右側方表示部83は、正面視にて略平行四辺形状に形成されている。正面表示部81と右側方表示部83との間には、屈曲部86である右側屈曲部86bが設けられている。右側屈曲部86bは、正面表示部81の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。すなわち、右側屈曲部86bは、可撓性ディスプレイを配列方向に対して斜めに折り曲げた斜め曲げ部として設けられている。具体的には、右側屈曲部86bは、上端部よりも下端部の方が外側すなわち図中右側に位置するように「左上がり」に形成されている。また、本実施形態においては、右側屈曲部86bは、運転者の乗員搭乗位置PBに向かって凹となる谷折り状に形成されている。そして、右側方表示部83は、右側屈曲部86bから手前側すなわち右斜め後方に延設されている。
このように、左側方表示部82は、左側屈曲部86aにおける屈曲により、正面表示部81とは異なる方向を向くように設けられている。同様に、右側方表示部83は、右側屈曲部86bにおける屈曲により、正面表示部81とは異なる方向を向くように設けられている。具体的には、正面表示部81は、略後方を向くように設けられている。これに対し、左側方表示部82は、右斜め後方を向くように設けられている。また、右側方表示部83は、左斜め後方を向くように設けられている。すなわち、正面表示部81、左側方表示部82、および右側方表示部83は、ともに、運転者の乗員搭乗位置PBに向けられている。そして、正面表示部81とその両側に設けられた左側方表示部82および右側方表示部83とによって、運転者の乗員搭乗位置PBに向かって凹状の屈曲ディスプレイが形成されている。
配列方向について左側方表示部82に隣接する、追加表示部としての左側追加表示部84は、左側方表示部82における左側の端部から、外側、すなわち、さらに左側に延設されている。左側追加表示部84は、略後方を向くように設けられている。左側方表示部82と左側追加表示部84との間には、運転者の乗員搭乗位置PBに向かって凸となる山折り状に形成された追加屈曲部である左側追加屈曲部86cが設けられている。左側追加屈曲部86cは、左側追加表示部84の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。具体的には、左側追加屈曲部86cは、上端部よりも下端部の方が外側すなわち図中左側に位置するように「右上がり」に形成されている。
配列方向について右側方表示部83に隣接する、追加表示部としての右側追加表示部85は、右側方表示部83における右側の端部から、外側、すなわち、さらに右側に延設されている。右側方表示部83と右側追加表示部85との間には、運転者の乗員搭乗位置PBに向かって凸となる山折り状に形成された追加屈曲部である右側追加屈曲部86dが設けられている。右側追加屈曲部86dは、右側追加表示部85における右側方表示部83に隣接する部分である追加正面表示部85aの高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。具体的には、右側追加屈曲部86dは、上端部よりも下端部の方が外側すなわち図中右側に位置するように「左上がり」に形成されている。
追加正面表示部85aは、略後方を向くように設けられている。外側表示部85bは、配列方向について追加正面表示部85aに隣接配置されている。本実施形態においては、外側表示部85bは、表示画面が助手席に向くことで助手席乗員からの視認や操作が容易となるように、外側すなわち右斜め後方に向けられている。「助手席」とは、車幅方向について運転席に隣接する座席7である。追加正面表示部85aと外側表示部85bとの間には、運転者の乗員搭乗位置PBに向かって凸となる山折り状に形成された外側屈曲部86eが設けられている。外側屈曲部86eは、追加正面表示部85aの高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。具体的には、外側屈曲部86eは、上端部よりも下端部の方が外側すなわち図中右側に位置するように「左上がり」に形成されている。
(動作概要)
以下、本実施形態に係る車載システム10の動作の概要について、本実施形態に係る構成により奏される効果とともに説明する。
以下、本実施形態に係る車載システム10の動作の概要について、本実施形態に係る構成により奏される効果とともに説明する。
表示制御装置11は、カメラ12、物体検知センサ13、車両状態センサ14、ナビゲーション装置15、および運転制御装置16から取得した各種情報に基づいて、車載表示装置8における表示状態を制御する。これにより、車載表示装置8における、正面表示部81、左側方表示部82、右側方表示部83、左側追加表示部84、および右側追加表示部85の各々には、自車両の運転に関する各種情報、例えば、車速、走行距離、航続可能距離、現在時刻、目的地到着予定時刻、等が表示される。
ところで、近年、車両1には、ADAS機能が普及してきており、ADAS動作のために、車両1には、様々なセンシング機器が搭載されるようになってきている。そして、ADAS動作の際には、メータパネルや車載インフォテイメント表示パネル等を用いて、運転者の認知や判断に必要な情報が運転者に提示される。例えば、運転者の目線からでは、周囲の他車両や歩行者等の物標が死角に入ることで視認困難となる場合がある。このような場合、メータパネルや車載インフォテイメント表示パネル等による情報通知が重要となり、必要な情報を、より素早く、より直感的に、より正確に、運転者を含む乗員Pに伝えることで、運転者等の認知や判断を良好に支援することが求められる。この点、従来のメータパネル等による二次元的な画像表示では、かかる画像表示を脳内で三次元的な物体位置情報に変換する必要があり、直感的な情報認識という側面からは、より性能を高める余地があるものであった。
この点、本実施形態は、車載表示装置8における可撓性ディスプレイとしての性質を利用して、運転者等の乗員Pに対して、必要な情報を、より素早く、より直感的に、より正確に伝達可能な構成を採用している。具体的には、正面表示部81と左側方表示部82と右側方表示部83とによってそれぞれ自車両の前方および左右方向を示すように、可撓性ディスプレイを折り曲げることで、実風景との関連性を直感的に認識可能に表現することが可能となる。より詳細には、例えば、左側方表示部82には、乗員搭乗位置PBを基準として、自車両の進行方向に位置する正面領域よりも左側に位置する側方領域に存在する物標を表示することが可能である。同様に、右側方表示部83には、乗員搭乗位置PBを基準として、自車両の進行方向に位置する正面領域よりも右側に位置する側方領域に存在する物標を表示することが可能である。
図4は、自車両の左側の死角領域に他車両が存在する場合の表示例を示す。図4に示された表示例において、正面表示部81には、車速や運転支援状態(例えば、レーンキーピングアシスト中、等。)等の、自車両の走行状態に対応する情報が表示されている。正面表示部81よりも左側の左側方表示部82には、自車両の左側の死角領域に他車両が存在する旨の情報が表示されている。左側追加表示部84には、オーディオや車両機能(例えば、クルーズコントロールにおける車速調整、等。)等の操作のためのタッチ操作画面が表示されている。追加正面表示部85aには、自車両周辺の地図情報やナビゲーション情報が表示されている。外側表示部85bには、助手席側のエアコン送風口における送風温度操作等のためのタッチ操作画面が表示されている。
図5は、自車両の右側の死角領域に歩行者が存在する場合の表示例を示す。図5に示された表示例において、正面表示部81よりも右側の右側方表示部83には、自車両の右側の死角領域に歩行者が存在する旨の情報が表示されている。正面表示部81、左側追加表示部84、および右側追加表示部85における表示は、図4の例と同様である。
このように、本実施形態によれば、正面表示部81に正対する乗員搭乗位置PBにて搭乗する乗員Pすなわち運転者を包み込むような表示デバイスにより、自車両の周囲に存在する物標についての情報が、自車両との相対位置に対応した表示位置で表示される。これにより、かかる物標についての情報を、より直感的に認識しやすく表示することが可能となる。また、追加表示部すなわち左側追加表示部84や右側追加表示部85は、正面表示部81よりも手前側すなわち乗員搭乗位置PB側に配置されている。車速や運転支援状態のような自車両の走行状態に対応する情報を表示する正面表示部81は、より前方方向に配置されることにより、車外を確認する際と正面表示部81を確認する際とで視線や焦点の移動が少なくなり、より短い時間で自車両周辺の情報を認識することができる。一方、追加表示部は操作のためのタッチ操作画面であるため、より乗員搭乗位置PB側に配置することでタッチ操作が容易となる。このように、かかる構造によれば、走行状態に対応する情報の視認性とタッチ操作画面の操作性とを1枚のディスプレイにて実現することができる。
図6は、自車両が高速道路を走行中に、疾走感を演出するための表示例を示す。図6に示された表示例において、正面表示部81の略中央部には、車速等の、自車両の走行状態に対応する主情報が表示されている。そして、正面表示部81、左側方表示部82、および右側方表示部83には、かかる主情報の表示を中心として放射状に延びる、疾走感を演出するための図形によるアニメーション表示が行われる。左側追加表示部84および右側追加表示部85における表示は、図4等の例と同様である。本実施形態によれば、正面表示部81に正対する乗員搭乗位置PBにて搭乗する乗員Pすなわち運転者を包み込むような表示デバイスにより、疾走感を演出するための表示を行うことで、演出効果がよりいっそう高まり、乗員Pのドライビングプレジャーをよりいっそう高めることが可能となる。
本実施形態においては、車載表示装置8は、斜め折りされた屈曲部86によって、複数の表示部に区分されている。かかる構成によれば、可撓性ディスプレイとしての構成を利用して、任意の表示部を、任意の形状および向きに設けることが可能となる。したがって、従来の矩形や長円形等の既存の形状とは異なる異形ディスプレイを、製造コストを抑制しつつ実現することが可能となる。また、車載表示装置8におけるデザインの自由度を高めることが可能となる。
(変形例)
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態との相違点を主として説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、相互に同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。故に、上記実施形態に対しては、適宜変更が可能である。以下、代表的な変形例について説明する。以下の変形例の説明においては、上記実施形態との相違点を主として説明する。また、上記実施形態と変形例とにおいて、相互に同一または均等である部分には、同一符号が付されている。したがって、以下の変形例の説明において、上記実施形態と同一の符号を有する構成要素に関しては、技術的矛盾または特段の追加説明なき限り、上記実施形態における説明が適宜援用され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な装置構成に、何ら限定されるものではない。すなわち、例えば、車両1は、普通自動車に限定されない。具体的には、かかる車両1は、貨物トラック等の大型自動車であってもよい。車輪数についても特段の限定はなく、三輪自動車であってもよいし、貨物トラック等の六輪または八輪自動車であってもよい。車両1の種類は、内燃機関のみを備えたコンベンショナル自動車であってもよいし、内燃機関を備えない電気自動車または燃料電池車であってもよいし、いわゆるハイブリッド車であってもよい。車両1における車体2の形状および構造も、箱状すなわち平面視における略矩形状に限定されない。車両1の用途、乗員数、等についても、特段の限定はない。
ダッシュボード5の有無、ステアリングホイール6の位置、等についても、特段の限定はない。すなわち、車両1は、いわゆる左ハンドル車であってもよいし、いわゆる右ハンドル車であってもよい。あるいは、ステアリングホイール6および運転席は、車幅方向における中央部に設けられていてもよい。また、運転者は、動的運転タスクを担当あるいは実行する自車両乗員であればよい。換言すれば、運転者が運転操作を実行可能であれば、運転者の着座位置についても、特段の限定はない。また、ステアリングホイール6に代えて、あるいはこれとともに、ジョイスティック等の任意の操作デバイスが用いられ得る。
車載システム10を構成する通信規格としては、CAN(国際登録商標)以外のもの、例えば、FlexRay(国際登録商標)等も採用され得る。また、車載システム10を構成する通信規格は、一種類に限定されない。例えば、車載システム10は、LIN等の通信規格に準拠したサブネットワーク回線を有していてもよい。LINはLocal Interconnect Networkの略である。
カメラ12は、車体2あるいは車室3に固定的に装着されるタイプに限定されない。すなわち、例えば、カメラ12として、いわゆる後付けのドライブレコーダに装備されたカメラを用いてもよい。あるいは、例えば、カメラ12として、乗員Pにより車室3内に持ち込まれた携帯端末に装備されたカメラ(例えばいわゆるスマートフォンに装備されたアウトカメラ)を用いてもよい。この場合、運転者の視点を検知するための不図示のドライバステータスモニタや車室内撮影用カメラに代えて、かかる携帯端末に装備された別のカメラ(例えばいわゆるスマートフォンに装備されたインカメラ)が用いられ得る。
ナビゲーション装置15は、ダッシュボード5に固定的に装着されるタイプに限定されない。すなわち、例えば、ナビゲーション装置15として、乗員Pにより車室3内に持ち込まれた携帯端末を用いてもよい。この場合、上記のように、携帯端末に装備されたカメラが、カメラ12、および/または、運転者の視点を検知するためのセンサとして用いられ得る。
車載表示装置8の構成についても、上記実施形態から適宜変容され得る。すなわち、例えば、車載表示装置8における全部または一部は、入力操作を受け付け可能なタッチパネルとしての構成を有していてもよい。左側追加表示部84は、右側追加表示部85と同様の構成とされ得る。具体的には、例えば、運転席の両側に座席7が設けられていない場合や、運転席の両側に座席7が設けられている場合、車載表示装置8は、左右対称に形成され得る。あるいは、左側追加表示部84および/または右側追加表示部85は、省略され得る。屈曲部86の数、傾斜方向、屈曲態様、等についても、適宜変容され得る。
本発明は、上記実施形態にて示された具体的な動作態様あるいは動作例に限定されない。例えば、正面表示部81には、自車両の進行方向に位置する正面領域に存在する物標や、正面領域における路面状態を表示してもよい。車載表示装置8の各部における表示内容についても、特段の限定はない。図6に示されているような、疾走感を演出するための画面表示は、例えば、自車両の走行モードが、スポーツモードやダイナミックモードと称されるような、スポーツ走行に対応するモードやスポーツカーのドライバビリティを再現したモードに切り替えられた場合にも、実行され得る。あるいは、かかる画面表示は、例えば、自動運転が開始した際や自動運転レベルが上昇した際にも実行され得る。
「取得」、「推定」、「検出」、「検知」、「算出」、「抽出」、「生成」、等の、相互に類似する表現は、技術的に矛盾しない範囲内において、適宜置換可能である。
上記実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、構成要素の個数、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数値に限定される場合等を除き、その特定の数値に本発明が限定されることはない。同様に、構成要素等の形状、方向、位置関係等が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に特定の形状、方向、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、方向、位置関係等に本発明が限定されることはない。
変形例も、上記の例示に限定されない。また、複数の変形例が、互いに組み合わされ得る。また、上記の複数の実施形態は、互いに重複適用され得る。また、上記実施形態の全部または一部と、変形例の全部または一部とが、互いに組み合わされ得る。
(開示の観点)
上記の通りの実施形態および変形例についての説明から明らかなように、本明細書には、少なくとも以下の観点が開示されている。
[観点1]
車両(1)に搭載される車載表示装置(8)は、
屈曲可能に構成された可撓性ディスプレイにおける一部であって、乗員搭乗位置(PB)に正対するように設けられた、正面表示部(81)と、
前記可撓性ディスプレイにおける他の一部であって、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側または右側に設けられた、側方表示部(82、83)と、
を備え、
前記側方表示部は、前記正面表示部と前記側方表示部との間に設けられた屈曲部(86a、86b)における屈曲により、前記正面表示部とは異なる方向を向くように設けられ、
前記屈曲部は、前記正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
[観点2]
観点1において、
前記屈曲部は、前記乗員搭乗位置に向かって凹となる谷折り状に形成されている。
[観点3]
観点2において、
前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側および右側に設けられ、
前記正面表示部とその両側に設けられた前記側方表示部とによって、前記乗員搭乗位置に向かって凹状の屈曲ディスプレイとして形成されている。
[観点4]
観点1~3において、
前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側に設けられた前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として、前記車両の進行方向に位置する正面領域よりも左側に位置する側方領域に存在する物標を表示する.
[観点5]
観点1~4において、
前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の右側に設けられた前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として、前記車両の進行方向に位置する正面領域よりも右側に位置する側方領域に存在する物標を表示する。
[観点6]
観点1~5において、
前記正面表示部と前記側方表示部とが配列する配列方向について前記側方表示部に隣接する追加表示部(84、85)をさらに備えている。
[観点7]
観点6において、
前記側方表示部と前記追加表示部との間には、前記乗員搭乗位置に向かって凸となる山折り状に形成された追加屈曲部(86c、86d)が設けられている。
[観点8]
観点7において、
前記追加屈曲部は、前記追加表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
[観点9]
観点7、8において、
前記追加表示部は、前記配列方向について前記追加屈曲部に隣接する追加正面表示部(85a)と、前記配列方向について前記追加正面表示部に隣接する外側表示部(85b)とを備えている。
[観点10]
観点9において、
前記追加正面表示部と前記外側表示部との間には、前記乗員搭乗位置に向かって凸となる山折り状に形成された外側屈曲部(86e)が設けられている。
[観点11]
観点10において、
前記外側屈曲部は、前記追加正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
[観点12]
観点6~11において、
前記追加表示部は、前記正面表示部よりも、前記乗員搭乗位置側に配置されている。
[観点13]
観点1~12において、
前記可撓性ディスプレイは、有機発光ダイオードディスプレイである。
上記の通りの実施形態および変形例についての説明から明らかなように、本明細書には、少なくとも以下の観点が開示されている。
[観点1]
車両(1)に搭載される車載表示装置(8)は、
屈曲可能に構成された可撓性ディスプレイにおける一部であって、乗員搭乗位置(PB)に正対するように設けられた、正面表示部(81)と、
前記可撓性ディスプレイにおける他の一部であって、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側または右側に設けられた、側方表示部(82、83)と、
を備え、
前記側方表示部は、前記正面表示部と前記側方表示部との間に設けられた屈曲部(86a、86b)における屈曲により、前記正面表示部とは異なる方向を向くように設けられ、
前記屈曲部は、前記正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
[観点2]
観点1において、
前記屈曲部は、前記乗員搭乗位置に向かって凹となる谷折り状に形成されている。
[観点3]
観点2において、
前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側および右側に設けられ、
前記正面表示部とその両側に設けられた前記側方表示部とによって、前記乗員搭乗位置に向かって凹状の屈曲ディスプレイとして形成されている。
[観点4]
観点1~3において、
前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側に設けられた前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として、前記車両の進行方向に位置する正面領域よりも左側に位置する側方領域に存在する物標を表示する.
[観点5]
観点1~4において、
前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の右側に設けられた前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として、前記車両の進行方向に位置する正面領域よりも右側に位置する側方領域に存在する物標を表示する。
[観点6]
観点1~5において、
前記正面表示部と前記側方表示部とが配列する配列方向について前記側方表示部に隣接する追加表示部(84、85)をさらに備えている。
[観点7]
観点6において、
前記側方表示部と前記追加表示部との間には、前記乗員搭乗位置に向かって凸となる山折り状に形成された追加屈曲部(86c、86d)が設けられている。
[観点8]
観点7において、
前記追加屈曲部は、前記追加表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
[観点9]
観点7、8において、
前記追加表示部は、前記配列方向について前記追加屈曲部に隣接する追加正面表示部(85a)と、前記配列方向について前記追加正面表示部に隣接する外側表示部(85b)とを備えている。
[観点10]
観点9において、
前記追加正面表示部と前記外側表示部との間には、前記乗員搭乗位置に向かって凸となる山折り状に形成された外側屈曲部(86e)が設けられている。
[観点11]
観点10において、
前記外側屈曲部は、前記追加正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成されている。
[観点12]
観点6~11において、
前記追加表示部は、前記正面表示部よりも、前記乗員搭乗位置側に配置されている。
[観点13]
観点1~12において、
前記可撓性ディスプレイは、有機発光ダイオードディスプレイである。
1 車両
8 車載表示装置
81 正面表示部
82 左側方表示部
83 右側方表示部
84 左側追加表示部
85 右側追加表示部
86a 左側屈曲部
86b 右側屈曲部
PB 乗員搭乗位置
8 車載表示装置
81 正面表示部
82 左側方表示部
83 右側方表示部
84 左側追加表示部
85 右側追加表示部
86a 左側屈曲部
86b 右側屈曲部
PB 乗員搭乗位置
Claims (13)
- 車両(1)に搭載される車載表示装置(8)であって、
屈曲可能に構成された可撓性ディスプレイにおける一部であって、乗員搭乗位置(PB)に正対するように設けられた、正面表示部(81)と、
前記可撓性ディスプレイにおける他の一部であって、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側または右側に設けられた、側方表示部(82、83)と、
を備え、
前記側方表示部は、前記正面表示部と前記側方表示部との間に設けられた屈曲部(86a、86b)における屈曲により、前記正面表示部とは異なる方向を向くように設けられ、
前記屈曲部は、前記正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成された、
車載表示装置。 - 前記屈曲部は、前記乗員搭乗位置に向かって凹となる谷折り状に形成された、
請求項1に記載の車載表示装置。 - 前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側および右側に設けられ、
前記正面表示部とその両側に設けられた前記側方表示部とによって、前記乗員搭乗位置に向かって凹状の屈曲ディスプレイとして形成された、
請求項2に記載の車載表示装置。 - 前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の左側に設けられた前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として、前記車両の進行方向に位置する正面領域よりも左側に位置する側方領域に存在する物標を表示する、
請求項1に記載の車載表示装置。 - 前記乗員搭乗位置を基準として前記正面表示部の右側に設けられた前記側方表示部は、前記乗員搭乗位置を基準として、前記車両の進行方向に位置する正面領域よりも右側に位置する側方領域に存在する物標を表示する、
請求項1に記載の車載表示装置。 - 前記正面表示部と前記側方表示部とが配列する配列方向について前記側方表示部に隣接する追加表示部(84、85)をさらに備えた、
請求項1に記載の車載表示装置。 - 前記側方表示部と前記追加表示部との間には、前記乗員搭乗位置に向かって凸となる山折り状に形成された追加屈曲部(86c、86d)が設けられた、
請求項6に記載の車載表示装置。 - 前記追加屈曲部は、前記追加表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成された、
請求項7に記載の車載表示装置。 - 前記追加表示部は、前記配列方向について前記追加屈曲部に隣接する追加正面表示部(85a)と、前記配列方向について前記追加正面表示部に隣接する外側表示部(85b)とを備えた、
請求項7に記載の車載表示装置。 - 前記追加正面表示部と前記外側表示部との間には、前記乗員搭乗位置に向かって凸となる山折り状に形成された外側屈曲部(86e)が設けられた、
請求項9に記載の車載表示装置。 - 前記外側屈曲部は、前記追加正面表示部の高さ方向および幅方向に対して傾斜するように形成された、
請求項10に記載の車載表示装置。 - 前記追加表示部は、前記正面表示部よりも、前記乗員搭乗位置側に配置された、
請求項6に記載の車載表示装置。 - 前記可撓性ディスプレイは、有機発光ダイオードディスプレイである、
請求項1に記載の車載表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022099169A JP2024000408A (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 車載表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022099169A JP2024000408A (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 車載表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024000408A true JP2024000408A (ja) | 2024-01-05 |
Family
ID=89384592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022099169A Pending JP2024000408A (ja) | 2022-06-20 | 2022-06-20 | 車載表示装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2024000408A (ja) |
-
2022
- 2022-06-20 JP JP2022099169A patent/JP2024000408A/ja active Pending
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