JP2024000179A - Adコンバータ - Google Patents

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Abstract

Figure 2024000179000001
【課題】AD変換性能を向上させることが可能な逐次比較型ADコンバータを提供する。
【解決手段】ADコンバータ(10)では、前記容量型DACは、第1ライン(Ln13)に並列接続される第1ビットキャパシタ(11)と、少なくとも1つの第2ライン(Ln11,Ln12)に並列接続される第2ビットキャパシタと、前記第1ラインと前記第2ラインとを接続する接続キャパシタ(121,122)と、前記第2ラインに接続される調整キャパシタ(131,132)と、前記第1ビットキャパシタと前記第2ビットキャパシタの少なくとも一方に対応するビット補正部(Bt16等)と、を有し、前記ビット補正部は、前記第1ラインと前記第2ラインの少なくとも一方に接続される第1端を含む補正キャパシタ(14)を有し、前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと連動して電圧を印加可能である。
【選択図】図4

Description

本開示は、ADコンバータに関する。
従来、アナログ信号をデジタル信号に変換するADC(ADコンバータ(Analog-to-Digital Converter))は、様々なシステムに適用されている。ADCの一種として、逐次比較型ADCが存在する(例えば特許文献1参照)。
特開2014-103438号公報
逐次比較型ADCでは、AD変換を行う変換ビット数(例えば16ビット)分のビットごとに逐次比較による変換動作が行われる。ADCでは、DNL(differential non-linearity)などのAD変換精度の向上が要求される。また、ADCでは、AD変換時間の短縮も要求される。
上記状況に鑑み、本開示は、AD変換性能を向上させることが可能な逐次比較型ADコンバータを提供することを目的とする。
例えば、本開示の一態様に係るADコンバータは、
アナログ入力電圧が入力されるように構成される容量型DACと、
前記容量型DACの出力が入力されるように構成されるコンパレータと、
前記コンパレータの出力に基づき前記容量型DACを制御するように構成される制御ロジック部と、を備え、
前記容量型DACは、
第1ラインに並列接続される第1ビットキャパシタと、
少なくとも1つの第2ラインに並列接続される第2ビットキャパシタと、
前記第1ラインと前記第2ラインとを接続する接続キャパシタと、
前記第2ラインに接続される調整キャパシタと、
前記第1ビットキャパシタと前記第2ビットキャパシタの少なくとも一方に対応するビット補正部と、
を有し、
前記ビット補正部は、前記第1ラインと前記第2ラインの少なくとも一方に接続される第1端を含む補正キャパシタを有し、
前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと連動して電圧を印加可能である。
本開示の一態様に係るADコンバータは、
容量型DACと、
前記容量型DACの出力が入力されるように構成されるコンパレータと、
前記コンパレータの出力に基づき前記容量型DACを制御するように構成される制御ロジック部と、を備え、
前記容量型DACは、
ビットキャパシタとしての第1キャパシタと、
前記第1キャパシタに接続される少なくとも1つの第2キャパシタと、を有し、
前記第2キャパシタに対して、アナログ入力電圧と、電源電圧またはグランド電位を選択的に印加可能である。
本開示の一態様に係るADコンバータは、
DACと、
前記DACの出力が入力されるコンパレータと、
前記コンパレータの出力に基づき前記DACを制御する制御ロジック部と、
デコーダと、
加算部と、
を備え、
前記制御ロジック部は、最下位ビットの決定後にプラス側またはマイナス側に少なくとも1回LSB単位で前記DACの出力を変化させつつ追加ビットを決定するように構成され、
前記デコーダは、前記最下位ビットおよび前記追加ビットに応じてデコーダ出力を出力するように構成され、
前記加算部は、最上位ビットから前記最下位ビットまでのビットからなるデータに対して前記デコーダ出力を加算するように構成される。
本開示の一態様に係るADコンバータは、
DACと、
前記DACの出力が入力されるコンパレータと、
前記コンパレータの出力に基づき前記DACを制御する制御ロジック部と、
を備えるADコンバータであり、
前記ADコンバータのデジタル出力のビット数よりも低いビット数の低ビットADCと、
を備え、
前記低ビットADCは、アナログ入力電圧に基づいて第1デジタル出力信号および第2デジタル信号を出力するように構成され、
前記第2デジタル出力信号は、前記第1デジタル出力信号より10進数で1だけ小さく、
前記低ビットADCの出力に基づいて上位ビットを決定するとともに、前記上位ビット以降の逐次比較開始時における前記DACの出力電圧を決定する。
本開示に係るADコンバータによれば、AD変換性能を向上させることが可能となる。
図1は、本開示の第1実施形態に係るADCの構成を示すブロック図である。 図2は、第1比較例に係る容量型DACの構成を示す図である。 図3は、第2比較例に係る容量型DACの構成を示す図である。 図4は、本開示の第1実施形態に係る容量型DACの構成例を示す図である。 図5は、容量補正制御方法を示す図である。 図6は、容量補正制御方法を示す図である。 図7は、アナログ入力電圧とデジタル出力のコードとの対応関係を示す図である。 図8は、アナログ入力電圧とデジタル出力のコードとの対応関係を示す図である。 図9は、図4に示す接続キャパシタを調整するための構成例を示す図である。 図10は、再探索処理を含んだAD変換処理のシーケンスを示す図である。 図11は、再探索を含む逐次変換における容量型DACのDA変換出力の推移の一例を示す図である。 図12は、再探索を含む処理における電圧印加制御方法を示す図である。 図13は、再探索結果を処理する構成を示す図である。 図14は、デコーダにおける変換処理を示すテーブルである。 図15Aは、制御ロジック部の構成例を示す図である。 図15Bは、容量型DACの構成例を示す図である。 図15Cは、オフセット補正の制御方法の第1例を示す図である。 図15Dは、オフセット補正の制御方法の第2例を示す図である。 図15Eは、オフセットの一例を示す図である。 図16は、第2実施形態に係るADCの構成を示す図である。 図17は、入力電圧VINとアナログ入力電圧INとの対応関係を示す図である。 図18は、アナログ入力電圧INとデジタル出力OUTとの対応関係を示す図である。 図19は、比較例に係る容量型DACの構成を示す図である。 図20は、第2実施形態に係る容量型DACの構成を示す図である。 図21は、第2実施形態に係る容量型DACにおけるサンプリング時の状態を示す図である。 図22は、第2実施形態に係る容量型DACにおける逐次比較時の状態例を示す図である。 図23は、本開示の第3実施形態に係るADCの構成を示す図である。 図24は、第3実施形態に係るAD変換処理のシーケンスを示す図である。 図25は、フラッシュADCの構成例を示す図である。 図26は、フラッシュADCにおいてデコーダに用いられる変換テーブルを示す図である。 図27は、フラッシュADCが設けない場合(左方)、設ける場合(右方)での逐次比較時の容量型DACのDA変換出力の推移例を示す図である。 図28は、第3実施形態に係る制御ロジック部の構成例を示す図である。
以下に、本開示の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。以下に説明するADCは、逐次比較型ADCである。
第1実施形態>
<ADCの構成>
図1は、本開示の第1実施形態に係るADC10の構成を示すブロック図である。図1に示すADC10は、容量型DAC(DAコンバータ(Digital-to-Analog Converter))1と、コンパレータ2と、制御ロジック部3と、を備える。ADC10は、アナログ入力電圧INをAD変換してデジタル出力OUTを生成する。デジタル出力OUTは、所定ビット数(例えば16ビット)のデジタル信号である。
容量型DAC1は、制御ロジック部3により設定されるデジタル信号DGに基づきアナログ出力電圧VAを生成する。デジタル信号DGは、上記所定ビット数の信号である。また、容量型DAC1は、アナログ入力電圧INをサンプルホールドする機能を有する。コンパレータ2は、アナログ出力電圧VAに基づきコンパレータ出力CMPOUTを出力する。コンパレータ出力CMPOUTは、デジタル信号DGをDA変換したDA変換出力とアナログ入力電圧INとの比較結果を示す。制御ロジック部3は、容量型DAC1を制御する。制御ロジック部3は、コンパレータ2によるコンパレータ出力CMPOUTに応じてデジタル信号DGを設定する。制御ロジック部3は、デジタル出力OUTを出力する。
なお、例えば、容量型DAC1は、1つのアナログ入力電圧INが入力される1つのDACから構成され、コンパレータ2の第1入力端に上記DACの出力(アナログ出力電圧VA)が入力され、コンパレータ2の第2入力端にグランド電位を印加してもよい(シングルエンド型)。
あるいは、容量型DAC1は、POS側(正側)DACとNEG側(負側)DACとから構成されてもよい(後述する図15B、差動型)。この場合、POS側DACには、POS側アナログ入力電圧POSINが入力され、NEG側DACには、NEG側アナログ入力電圧NEGINが入力される。コンパレータ2の第1入力端にPOS側DACの出力が入力され、コンパレータ2の第2入力端にNEG側DACの出力が入力される。このような構成では、POS側アナログ入力電圧POSINとNEG側アナログ入力電圧NEGINの差分がAD変換される。
ADC10におけるAD変換動作について具体的に説明すると、まず容量型DAC1によりアナログ入力電圧INがサンプリングされる。その後、制御ロジック部3により初期値のデジタル信号DGが設定される。ここでは、最上位ビット(MSB(Most Significant Bit))に“1”が設定され、その他のビットに“0”が設定される。
そして、コンパレータ2により、コンパレータ出力CMPOUTが出力される。制御ロジック部3は、コンパレータ出力CMPOUTに応じて最上位ビットを“1”または“0”に確定する。そして、制御ロジック部3は、最上位ビットの次に上位のビット(以下、上位ビット)に“1”を設定し、当該上位ビットより下位のビットに“0”を設定する。
そして、コンパレータ2により、コンパレータ出力CMPOUTが出力される。制御ロジック部3は、コンパレータ出力CMPOUTに応じて上記上位ビットを“1”または“0”に確定する。そして、制御ロジック部3は、上記上位ビットの次に上位のビットに“1”を設定し、当該ビットより下位のビットに“0”を設定する。
以降同様の動作が繰り返される。このように、ADC10では、ビットごとに逐次比較が行われることでビットの値が確定し、デジタル出力OUTが生成される。
<容量型DACの構成>
図2は、第1比較例に係る容量型DAC1xの構成を示す図である。容量型DAC1xは、一例として16ビットに対応するDACであり、各ビットに対応するビットキャパシタ11を有する。図2に示す“15”は、16ビットにおける最上位ビットであり、“0”は、16ビットにおける最下位ビットである。
図2に示す例では、下位6ビット(0~5)それぞれのビットキャパシタ11は、同一のラインLn1に並列接続される。上位10ビット(6~15)それぞれのビットキャパシタ11は、同一のラインLn2に並列接続される。ラインLn1とラインLn2は、接続キャパシタ12により接続される。
ビットキャパシタ11の容量は、最下位ビット“0”から6ビット目“5”まで、単位容量Cの1倍から2倍ずつ順に大きくなる(すなわち、最下位ビットの容量=C、6ビット目の容量=32C)。また、ビットキャパシタ11の容量は、最下位から7ビット目“6”から最上位ビット“15”まで、単位容量Cの1倍から2倍ずつ順に大きくなる(すなわち、7ビット目の容量=1C、最上位ビットの容量=512C)。
接続キャパシタ12の容量は、(64/63)Cとしている。ラインLn2にアナログ出力電圧VAが発生する。接続キャパシタ12を設けることで、最上位ビットの容量が大きくなることを防いでいる。
また、容量型DAC1xにおいては、調整キャパシタ13が設けられる。調整キャパシタ13の一端は、ラインLn1に接続され、調整キャパシタ13の他端は、グランド電位の印加端に接続される。調整キャパシタ13により、アナログ出力電圧VAに対する影響が最下位から6ビット目“5”が最下位から7ビット目“6”に対して1/2となるように調整される。調整キャパシタ13の容量は、1Cである。
各ビットのビットキャパシタ11の第1端がラインLn1,Ln2に接続される。各ビットのビットキャパシタ11の第2端には、アナログ入力電圧IN、電源電圧Vcc、あるいはグランド電位のいずれかの電圧を選択的に印加することが可能である。このような電圧印加の制御は、制御ロジック部3により行われる。
サンプリング時には、すべてのビットのビットキャパシタ11の第2端にアナログ入力電圧INが印加される。このとき、ラインLn2には、固定電圧(例えばグランド電位)が印加される。その後、上記アナログ入力電圧INおよび固定電圧の印加が解除され、逐次比較動作が開始する。逐次比較動作においては、制御ロジック部3により設定されるデジタル信号DGの各ビットに応じて、各ビットのビットキャパシタ11の第2端に電源電圧Vccあるいはグランド電位が印加される。具体的には、デジタル信号DGのビットが“1”(ハイレベル)の場合、電源電圧Vccが印加され、デジタル信号DGのビットが“0”(ローレベル)の場合、グランド電位が印加される。
図3は、第1比較例を改良した例である第2比較例に係る容量型DAC1yの構成を示す図である。容量型DAC1yでは、2つの接続キャパシタ121,122が設けられる。ラインLn11とラインLn13とが接続キャパシタ121により接続され、ラインLn12とラインLn13とが接続キャパシタ122により接続される。
下位4ビット(0~3)それぞれのビットキャパシタ11は、ラインLn11に並列接続される。中位4ビット(4~7)それぞれのビットキャパシタ11は、ラインLn12に並列接続される。上位8ビット(8~15)それぞれのビットキャパシタ11は、ラインLn13に並列接続される。
ビットキャパシタ11の容量は、最下位ビット“0”から4ビット目“3”まで、単位容量Cの2倍から2倍ずつ順に大きくなる(すなわち、最下位ビットの容量=2C、4ビット目の容量=16C)。また、ビットキャパシタ11の容量は、最下位から5ビット目“4”から8ビット目“7”まで、単位容量Cの1倍から2倍ずつ順に大きくなる(すなわち、5ビット目の容量=1C、8ビット目の容量=8C)。また、ビットキャパシタ11の容量は、最下位から9ビット目“8”から最上位ビット“15”まで、単位容量Cの4倍から2倍ずつ順に大きくなる(すなわち、9ビット目の容量=4C、最上位ビットの容量=512C)。
接続キャパシタ121の容量は2C、接続キャパシタ122の容量は12Cとしている。このように第2比較例においては、接続キャパシタ121,122の容量を第1比較例における接続キャパシタ12(=(64/63)C)のように単位容量の整数倍でない容量を用いる必要がなく構成できる。また、第2比較例によれば、最下位から7ビット目“6”と8ビット目“7”のビットキャパシタ11の容量(4C,8C)を、第1比較例の対応する容量(1C,2C)よりも大きくすることができ、容量のマッチング精度を向上させることができる。
容量型DAC1yでは、接続キャパシタ121,122を設けることに対応して、調整キャパシタ131,132を設けている。調整キャパシタ131の容量は246Cとし、調整キャパシタ132の容量は21Cとしている。調整キャパシタ132により、アナログ出力電圧VAに対する影響が最下位から8ビット目“7”が最下位から9ビット目“8”に対して1/2となるように調整される。調整キャパシタ131により、アナログ出力電圧VAに対する影響が最下位から4ビット目“3”が最下位から5ビット目“4”に対して1/2となるように調整される。
図4は、本開示の第1実施形態に係る容量型DAC1の構成例を示す図である。図4に示す構成は、第2比較例を改良した構成である。
図4に示す構成では、第2比較例における調整キャパシタ131の容量(=246C)のうち、一部を容量補正部140における補正キャパシタ14の容量、再探索部150における探索キャパシタ15の容量、およびオフセット補正部160におけるオフセット調整キャパシタ16の容量に割り当て、残りを調整キャパシタ131の容量(=72C)に割り当てている。
容量補正部140における補正キャパシタ14は、各ビットのビットキャパシタ11の容量ばらつきに対して容量を補正するためのキャパシタであり、ラインLn11に並列接続される。補正キャパシタ14は、補正対象のビットのビットキャパシタ11ごとに設けられる。図4に示す例では、最上位ビット“15”のビットキャパシタ11(512C)に対応して、ビット補正部Bt16が設けられる。ビット補正部Bt16においては、補正ビット“0”~“4”のそれぞれに対応した補正キャパシタ14が設けられる。補正キャパシタ14の容量は、補正ビット“0”から “4”まで、単位容量Cの1倍から2倍ずつ順に大きくなる(すなわち、補正ビット“0”の容量=1C、補正ビット“4”の容量=16C)。
また、ビット補正部Bt16における最上位の補正ビット“5”に対応した補正キャパシタ14Aは、ラインLn12に接続される。第2比較例における調整キャパシタ132の容量(=21C)のうち、1Cを補正キャパシタ14Aに割り当て、残りの20Cを調整キャパシタ132に割り当てている。補正キャパシタ14Aの容量=1Cは、ラインLn11に接続される補正キャパシタ14での容量=32Cに相当する。
また、図4に示す例では、最上位ビットの次のビット“14”のビットキャパシタ11(256C)に対応して、ビット補正部Bt15が設けられる。ビット補正部Bt15においては、補正ビット“0”~“4”のそれぞれに対応した補正キャパシタ14が設けられる。補正キャパシタ14の容量は、補正ビット“0”から “4”まで、単位容量Cの1倍から2倍ずつ順に大きくなる(すなわち、補正ビット“0”の容量=1C、補正ビット“4”の容量=16C)。
図4の例では、ビット“15”からビット“6”のビットキャパシタ11ごとに、ビット補正部Bt16~Bt7が設けられる。なお、ビット“15”からビット“6”にかけて下位のビットほど、補正キャパシタ14,14Aによる補正範囲を狭くしている。例えば、ビット“15”に対応するビット補正部Bt16における補正範囲は、補正キャパシタの容量総和である1C+2C+4C+8C+16C+32Cである。
なお、補正キャパシタは、ラインLn13に接続されてもよい。また、再探索部150およびオフセット補正部160については、後述する。
<容量補正制御>
図5は、容量補正制御方法を示す図である。具体的には、図5は、ビットキャパシタ11および補正キャパシタ14(14Aも含む)に対する電圧印加制御方法を示す。このような電圧印加制御は、制御ロジック部3により行われる。
図5に示すように、通常比較ビット(ビットキャパシタ11のビット)のビットキャパシタ11および+補正時の補正ビットに対応する補正キャパシタ14には、サンプリング時にはアナログ入力電圧INを印加させる。なお、+補正とは、補正対象の通常比較ビットに対応するビットキャパシタ11の容量ばらつきによる容量減少を補正(容量増加)することである。
通常比較ビット(ビットキャパシタ11のビット)のビットキャパシタ11および+補正時の補正ビットに対応する補正キャパシタ14には、逐次比較時には、デジタル信号DGの設定により対象ビットが“1”(ハイレベル)に設定される場合、電源電圧Vccを印加させ、対象ビットが“0”(ローレベル)に設定される場合、グランド電位を印加させる。通常比較ビットと対応する補正ビットは、同じ論理に設定される。
また、非補正時の補正ビットに対応する補正キャパシタ14には、サンプリング時および逐次比較時ともに常時グランド電位が印加される。なお、図5の一点鎖線枠で示すように、常時電源電圧Vccが印加されてもよい。非補正時の補正ビットとは、補正に使用しない補正ビットのことである。例えば、同じビット補正部(Bt16など)において、補正に使用する補正ビットと、補正に使用しない補正ビットが混在してもよい。
ここで、図7は、一例として最上位ビット“15”のビットキャパシタ11(=512C)が容量ばらつきにより容量が減少した場合のアナログ入力電圧INとデジタル出力OUTのコードとの対応関係を示す図である。この場合、図7に太線実線で示すように、アナログ入力電圧INの途中でデジタル出力OUTのコードがシフトし、AD変換の直線性が低下する。そこで、本実施形態による+補正を行うことで、図7に破線で示すように直線性を向上させることができる。このとき、補正対象の補正ビットに対応する補正キャパシタ14に、サンプリング時にアナログ入力電圧INを印加させることで、アナログ入力電圧INのフルスケールに対応したAD変換を行うことができる。
また、図5に示すように、-補正時の補正ビットに対応する補正キャパシタ14には、サンプリング時には電源電圧Vccを印加させる。なお、-補正とは、補正対象の通常比較ビットに対応するビットキャパシタ11の容量ばらつきによる容量増加を補正(容量減少)することである。
-補正時の補正ビットに対応する補正キャパシタ14には、逐次比較時には、デジタル信号DGの設定により対象ビットが“1”(ハイレベル)に設定される場合、グランド電位を印加させ、対象ビットが“0”(ローレベル)に設定される場合、電源電圧Vccを印加させる。すなわち、-補正時の補正ビットは、通常比較ビットと反対の論理に設定される。
また、図6に示すように、-補正時の補正ビットに対応する同じ容量の通常比較ビット(例えばビット補正部Bt16における補正ビット“4”(=16C)に対応する通常比較ビット“3”)のビットキャパシタ11には、サンプリング時には、グランド電位を印加させる。当該ビットキャパシタ11には、逐次比較時には、デジタル信号DGの設定により対象ビットが“1”(ハイレベル)に設定される場合、グランド電位を印加させ、対象ビットが“0”(ローレベル)に設定される場合、電源電圧Vccを印加させる。
ここで、図8は、一例として最上位ビット“15”のビットキャパシタ11(=512C)が容量ばらつきにより容量が増加した場合のアナログ入力電圧INとデジタル出力OUTのコードとの対応関係を示す図である。この場合、図8に太線実線で示すように、アナログ入力電圧INの途中でデジタル出力OUTのコードが変化せず、AD変換の直線性が低下する。そこで、本実施形態による-補正を行うことで、図8に破線で示すように直線性を向上させることができる。このとき、サンプリングホールドで過剰に充電された電荷を減少させるため、上記のように-補正時の補正ビットに対応する同じ容量の通常比較ビットのビットキャパシタ11には、サンプリング時にはアナログ入力電圧INを印加させない。これにより、アナログ入力電圧INのフルスケールに対応したAD変換を行うことができる。
<接続キャパシタの調整>
ここで、図4に示す接続キャパシタ122(=12C)を調整するための構成例を図9に示す。図9に示す構成では、図4に示す調整キャパシタ132(=20C)を18Cのキャパシタ132Aと2Cのキャパシタ132Bに分けている。そして、2Cのキャパシタ132Bにおいては、3C、12C、8Cのキャパシタを直列接続し、8C、2C、2C、3CのキャパシタをスイッチSWを介して並列接続している。スイッチSWのオンオフにより、キャパシタ132Bの容量を調整できる。これは、接続キャパシタ122を調整することと等価となる。
<再探索機能>
先述したように図4に示す容量型DAC1においては再探索部150が設けられ、ここでは再探索機能について述べる。図10は、本実施形態に係るAD変換処理のシーケンスを示す図である。図10に示すように、初期化が行われた後、サンプリングが行われ、その後、逐次比較期間が続く。
逐次比較期間においては、最上位ビット“16”から最下位ビット“1”まで逐次変換が行われ、その後、再探索期間が設けられる。再探索を行わない形態の場合は、最下位ビットでの逐次変換で処理が完了するが、処理時間を短くすべく各ビットでの変換時間を短くすると、DNL(differential non-linearity)の性能が低下する可能性があった。そこで、本実施形態では、再探索機能を設けることで、各ビットでの変換時間を短くしても、DNLの性能を向上させるようにしている。
例えば、初期化の時間が20ns、サンプリングの時間が140nsとして、再探索を行わない場合、DNLの性能低下を抑制すべく最上位ビットから最下位ビットまでの各変換時間を36nsと長くすると、AD変換処理時間は20+140+36×16=736nsとなる。これに対し、本実施形態のように再探索を行う場合は、最上位ビットから最下位から2ビット目“2”までの各変換時間を24nsと短くし、最下位ビットでの変換時間および再探索(後述する+1LSB,+2LSBあるいは-1LSB,-2LSB)の変換時間を36nsと長めに設定すると、AD変換処理時間は20+140+24×15+36×3=628nsとなる。従って、AD変換処理時間を短縮できる。
図11は、各ビット(16~1)および再探索(±1LSB,±2LSB)での逐次変換における容量型DAC1のDA変換出力の推移の一例を示す図である。なお、図11には、アナログ入力電圧INも示している。
図11において、破線Aは、最下位から5ビット目における逐次変換でのDA変換出力の実際の波形を示し、この場合、DA変換出力の目標への追従性が良好で、DA変換出力が変換時間内に目標に到達した場合を示す。この場合のDA変換出力の推移を太線実線で示す。この場合、最下位ビット(1ビット目)においてアナログ入力電圧INはDA変換出力よりも低く、最下位ビットは“0”(ローレベル)に確定される。この場合、DA変換出力を-1LSB、-2LSBとしてさらに比較が行われる(再探索)。
一方、図11において、破線Bは、最下位から5ビット目における逐次変換でのDA変換出力の実際の波形を示し、この場合、DA変換出力の目標への追従性が破線Aよりも低下し、DA変換出力が変換時間内に目標に到達できなかった場合を示す。この場合のDA変換出力の推移を太線破線で示す。この場合、最下位ビット(1ビット目)においてアナログ入力電圧INはDA変換出力よりも高く、最下位ビットは“1”(ハイレベル)に確定される。この場合、DA変換出力を+1LSB、+2LSBとしてさらに比較が行われる(再探索)。
ここで、図4に示すように、本実施形態に係る容量型DAC1では、再探索部150が設けられる。再探索部150は、+1LSB探索用、+2LSB探索用、および-2LSB探索用の各探索キャパシタ15を有する。各探索キャパシタ15は、ラインLn11に並列接続される。各探索キャパシタ15の容量は、最下位ビットのビットキャパシタ11の容量と同じ2Cとしている。これにより、再探索のステップが1LSBとなる。なお、-1LSB探索用のキャパシタを設けていないのは、最下位ビットがローレベルであった場合に自動的に-1LSBとなるためである。
図12は、通常比較ビットのビットキャパシタ11、再探索+側ビット(+1LSB,+2LSB)の探索キャパシタ15、および再探索-側ビット(-2LSB)の探索キャパシタ15のそれぞれの電圧印加制御方法を示す図である。
通常比較ビットのビットキャパシタ11は、+側再探索時および-側再探索時にはすでに確定した論理に応じてグランド電位あるいは電源電圧Vccが印加される。再探索+側ビットの探索キャパシタ15には、サンプリング時および逐次比較時には、グランド電位が印加され、+側再探索時には電源電圧Vccが印加され、-側再探索時にはグランド電位が印加される。再探索-側ビットの探索キャパシタ15には、サンプリング時および逐次比較時には、電源電圧Vccが印加され、+側再探索時には電源電圧Vccが印加され、-側再探索時にはグランド電位が印加される。
再探索機能を有する場合、本実施形態に係るADCでは、図1に示す構成に加えて、図13に示す構成が設けられる。図13に示すように、デコーダ4、加算部5、およびオーバーフロー処理部6が設けられる。
図13に示すADOUT[15:0]は、図1に示す制御ロジック部3から出力されるデジタル出力OUT(16ビットコード)に相当し、加算部5に入力される。また、ADOUT[0]は、最下位ビットデータである。ADDOUT[1:0]は、+側再探索時における+1LSB,+2LSBそれぞれでの比較結果、あるいは-側再探索時における-1LSB,-2LSBそれぞれでの比較結果を示す。
デコーダ4は、ADOUT[0]およびADDOUT[1:0]をデコーダ出力DECO[2:0]に変換する。加算部5は、ADOUT[15:0]とデコーダ出力DECO[2:0]を加算し、オーバーフロー処理部6を介して最終出力ADOUT’[15:0]を出力する。オーバーフロー処理部6は、加算部5の出力が上限値あるいは下限値を超える場合に上限値あるいは下限値に制限する。
図14は、デコーダ4における変換処理を示すテーブルである。ADDOUT[1]=1は、+1LSBあるいは-1LSBの再探索時にアナログ入力電圧INがDA変換出力よりも高い場合を示し、ADDOUT[1]=0は、+1LSBあるいは-1LSBの再探索時にアナログ入力電圧INがDA変換出力よりも低い場合を示す。ADDOUT[0]=1は、+2LSBあるいは-2LSBの再探索時にアナログ入力電圧INがDA変換出力よりも高い場合を示し、ADDOUT[0]=0は、+2LSBあるいは-2LSBの再探索時にアナログ入力電圧INがDA変換出力よりも低い場合を示す。
図15Aは、制御ロジック部3の構成を示す図である。制御ロジック部3は、所定ビット数(ここでは16ビット)分のNAND回路31、Dフリップフロップ32、およびNAND回路33を有する。NAND回路31、Dフリップフロップ32、およびNAND回路33は、ビットごとに設けられる。
最上位ビットのNAND回路31の第1入力端には、クロックCK16が入力され、第2入力端にはクロックCK15を論理反転したものが入力される。最上位ビットのDフリップフロップ32のD端子にはコンパレータ2のコンパレータ出力CMPOUTが入力され、クロック端子にはクロックCK15が入力される。NAND回路33の第1入力端には、NAND回路31の出力が入力され、第2入力端にはDフリップフロップ32の出力が論理反転されたものが入力される。NAND回路33の出力に応じて電源電圧Vccあるいはグランド電位がビットキャパシタ11に印加される。
最上位ビットより下位のビットについても、NAND回路31、Dフリップフロップ32、およびNAND回路33についての構成は上記と同様に構成される。なお、各ビットのNAND回路33の出力からADOUT[15:0]が構成される。
図15Aには、クロックCK16~CK0、CKA1、およびCKA2の波形を示す。クロックCK16~CKA2は、初期にはローレベルであり、クロックCK16がまずハイレベルに立ち上がる。すると、最上位ビットのNAND回路33の出力がハイレベルとなり、ビットキャパシタ11に電源電圧Vccが印加される。このとき、最上位ビット以外のビットのNAND回路33の出力はローレベルとなり、ビットキャパシタ11にグランド電位が印加される。
その後、クロックCK15がハイレベルに立ち上がると、Dフリップフロップ32からコンパレータ出力CMPOUTが出力され、コンパレータ出力CMPOUTの論理に応じてNAND回路33の出力が確定され、最上位ビットが確定する。このとき、最上位ビットの次のビットのNAND回路33の出力がハイレベルとなり、ビットキャパシタ11に電源電圧Vccが印加される。
以降、クロックCK14~CK0までが順に立ち上がることで、各ビットの論理が確定される。すなわち、ADOUT[15:0]が確定される。
制御ロジック部3には、再探索機能に対応して、AND回路34、Dフリップフロップ35、AND回路36、NAND回路37、およびDフリップフロップ38が設けられる。
AND回路34の第1入力端には、クロックCK0が入力され、第2入力端には、最下位ビットのDフリップフロップ32の出力が入力される。AND回路34の出力に応じて+1LSB再探索用の探索キャパシタ15に電源電圧Vccあるいはグランド電位が印加される。Dフリップフロップ35のD端子には、コンパレータ出力CMPOUTが入力され、クロック端子にはクロックCKA1が入力される。Dフリップフロップ35からADDOUT[1]が出力される。
AND回路36の第1入力端には、クロックCKA1が入力され、第2入力端には、最下位ビットのDフリップフロップ32の出力が入力される。AND回路36の出力に応じて+2LSB再探索用の探索キャパシタ15に電源電圧Vccあるいはグランド電位が印加される。NAND回路37の第1入力端には、クロックCKA1が入力され、第2入力端には、最下位ビットのDフリップフロップ32の出力が論理反転されたものが入力される。NAND回路37の出力に応じて-2LSB再探索用の探索キャパシタ15に電源電圧Vccあるいはグランド電位が印加される。
Dフリップフロップ38のD端子には、コンパレータ出力CMPOUTが入力され、クロック端子にはクロックCKA2が入力される。Dフリップフロップ38からADDOUT[0]が出力される。
クロックCK0が立ち上がると、最下位ビットのDフリップフロップ32からコンパレータ出力CMPOUTが出力される。当該Dフリップフロップ32の出力がローレベルの場合、すなわち最下位ビット=“0”の場合、AND回路34,36は無効となり、NAND回路37が有効となる。最下位ビット=“0”となることでDA変換出力が自動的に-1LSBとなる。その後、クロックCKA1の立ち上がりにより、Dフリップフロップ35からコンパレータ出力CMPOUTがADDOUT[1]として出力される。このとき、NAND回路37の出力がローレベルとなり、DA変換出力が-2LSBとされる。その後、クロックCKA2の立ち上がりにより、Dフリップフロップ38からコンパレータ出力CMPOUTがADDOUT[0]として出力される。このように、最下位ビット=“0”(ローレベル)の場合、-1LSB,-2LSBの再探索が行われる。
一方、クロックCK0が立ち上がり、最下位ビットのDフリップフロップ32の出力がハイレベルの場合、すなわち最下位ビット=“1”の場合、AND回路34,36は有効となり、NAND回路37が無効となる。このとき、AND回路34の出力がハイレベルとなり、DA変換出力が+1LSBとされる。その後、クロックCKA1の立ち上がりにより、Dフリップフロップ35からコンパレータ出力CMPOUTがADDOUT[1]として出力される。このとき、AND回路36の出力がハイレベルとなり、DA変換出力が+2LSBとされる。その後、クロックCKA2の立ち上がりにより、Dフリップフロップ38からコンパレータ出力CMPOUTがADDOUT[0]として出力される。このように、最下位ビット=“1”(ハイレベル)の場合、+1LSB,+2LSBの再探索が行われる。
<オフセット補正>
先述したように図4に示す容量型DAC1においてはオフセット補正部160が設けられ、ここではオフセット補正機能について述べる。オフセットは、図15Eに一例を示すようにアナログ入力電圧INとデジタル出力OUTのコードとの関係が破線から太い実線あるいは太い破線のように+側または-側にシフトすることで生じる。
図4に示す例では、オフセット補正部160は、ラインLn11に並列に接続されるオフセット補正キャパシタ16を有する。図4に示す例では、オフセット補正キャパシタ16の容量は、それぞれ単位容量の2倍、4倍、8倍、及び16倍である(すなわち2C,4C,8C,16C)。
ここで、図15Bに示すように、容量型DAC1は、POS側DAC1AとNEG側DAC1Bを有するとする。POS側DAC1Aには、POS側アナログ入力電圧POSINが入力され、NEG側DAC1Bには、NEG側アナログ入力電圧NEGINが入力される。コンパレータ2の第1入力端には、POS側DAC1Aから出力されるPOS側アナログ出力電圧POSVAが入力され、NEG側DAC1Bから出力されるNEG側アナログ出力電圧NEGVAが入力される。
図15Cは、オフセット補正制御方法の第1例を示す図である。具体的には、図15Cは、オフセット補正キャパシタ16に対する電圧印加制御方法を示す。このような電圧印加制御は、制御ロジック部3により行われる。図15Cの方法では、POS側オフセット補正キャパシタ16への電圧印加制御により、+補正あるいは-補正を行っている。+補正とは、-側のオフセットを+側に補正することであり、-補正とは、+側のオフセットを-側に補正することである。
図15Cに示す方法では、+補正時において、POS側オフセット補正キャパシタ16に、サンプリング時にはグランド電位を印加させ、逐次比較時には電源電圧を印加させる。-補正時において、POS側オフセット補正キャパシタ16に、サンプリング時には電源電圧を印加させ、逐次比較時にはグランド電位を印加させる。
NEG側オフセット補正キャパシタ16および非補正時のPOS側オフセット補正キャパシタ16には、サンプリング時および逐次変換時でグランド電位を固定して印加させる。なお、電源電圧を固定して印加させてもよい。
図15Dは、オフセット補正制御方法の第2例を示す図である。図15Dの方法では、POS側オフセット補正キャパシタ16あるいはNEG側オフセット補正キャパシタ16のいずれかの電圧印加制御により、+補正あるいは-補正を行っている。
図15Dに示す方法では、+補正時において、POS側オフセット補正キャパシタ16に、サンプリング時にはグランド電位を印加させ、逐次比較時には電源電圧を印加させる。-補正時において、NEG側オフセット補正キャパシタ16に、サンプリング時にはグランド電位を印加させ、逐次比較時には電源電圧を印加させる。
-補正時あるいは非補正時において、POS側オフセット補正キャパシタ16には、サンプリング時および逐次変換時でグランド電位を固定して印加させる。なお、電源電圧を固定して印加させてもよい。
+補正時あるいは非補正時において、NEG側オフセット補正キャパシタ16には、サンプリング時および逐次変換時でグランド電位を固定して印加させる。なお、電源電圧を固定して印加させてもよい。
<2.第2実施形態>
図16に示すように、逐次比較型のADC10の入力端には、オペアンプ7の出力端が接続される場合がある。この場合、オペアンプ7に入力された入力電圧VINは、アナログ入力電圧INとしてADC10に入力される。しかしながら、オペアンプ7の出力はグランド電位(0V)から電源電圧Vccまでを出力することができず、図17に示すように、例えば、下限電圧VL=グランド電位+0.5Vから上限電圧VH=電源電圧Vcc-0.5Vなど出力できる範囲が制限される。
この場合、ADC10に依るAD変換により、アナログ入力電圧IN=0Vがデジタル出力OUTのゼロコード(すべてのビットが“0”)に変換され、アナログ入力電圧IN=Vccがデジタル出力OUTのフルコード(すべてのビットが“1”)に変換されるとすれば、使用できないコードが発生し、分解能が低下する。そのため、IN=0.5Vがゼロコードに変換され、IN=Vcc-0.5Vがフルコードに変換されるように、AD変換範囲(D(ダイナミック)レンジ)を狭くしたほうが効率が良い。
そこで、容量型DAC1を例えば図19に示すような構成とすることが考えられる。図19に示す容量型DAC1は一例として8ビットのDACであり、ビットごとにビットキャパシタ11を有する。ビットキャパシタ11のそれぞれには、アナログ入力電圧INに加えて、グランド電位+0.5V、Vcc-0.5Vを選択的に印加できるようにしている。このような構成により、図18に示すように、Dレンジを狭めることができる。しかしながら、グランド電位と電源電圧Vcc以外に、0.5VとVcc-0.5Vという基準電圧が必要となる。
そこで、本開示の第2実施形態では、図20に構成例を示す容量型DAC1を採用している。図20に示す容量型DAC1は一例として8ビットのDACであり、ビットごとにビットキャパシタ11を有する。ビットキャパシタ11のそれぞれには、アナログ入力電圧INに加えて、グランド電位、電源電圧Vccを選択的に印加できるようにしている。
さらに図20に示す容量型DAC1では、Dレンジ調整部170を設けている。Dレンジ調整部170は、Dレンジを調整するための2つのDレンジキャパシタ17を有する。一方のDレンジキャパシタ17には、アナログ入力電圧INあるいは電源電圧Vccを選択的に印加可能となっており、他方のDレンジキャパシタ17には、アナログ入力電圧INあるいはグランド電位を選択的に印加可能となっている。
図21は、このような本実施形態に係る容量型DAC1におけるサンプリング時の状態を示す。このようにサンプリング時には、すべてのビットキャパシタ11にアナログ入力電圧INを印加するとともに、両方のDレンジキャパシタ17にアナログ入力電圧INを印加する。
図22は、本実施形態に係る容量型DAC1における逐次比較時の状態例を示す。このように逐次比較時には、各ビットキャパシタ11には電源電圧Vccあるいはグランド電位を印加するとともに、一方のDレンジキャパシタ17に電源電圧Vccを印加し、他方のDレンジキャパシタ17にグランド電位を印加する。
これにより、2つのDレンジキャパシタ17の容量を同じとすれば(図20では16C)、デジタル出力OUTの中点コードを変化させずにDレンジを狭くすることができる。なお、2つのDレンジキャパシタ17の容量は異ならせてもよい。また、逐次比較時に、両方のDレンジキャパシタ17に電源電圧Vccあるいはグランド電位を印加するような構成としてもよい。
このように本実施形態に係る容量型DAC1によれば、先述した0.5VとVcc-0.5Vなどといった基準電圧を必要とせず、Dレンジを狭くすることができる。
<3.第3実施形態>
図23は、本開示の第3実施形態に係るADC10の構成を示す図である。本実施形態に係るADC10は、容量型DAC1、コンパレータ2、および制御ロジック部3に加えて、低ビットADC8を備える。低ビットADC8は、ADC10のデジタル出力OUTのビット数よりも低いビット数(ここでは一例として3ビット)の出力を行う。
低ビットADC8は、基準電圧を複数個に分圧した電圧とアナログ入力電圧INを比較し、比較結果をデジタル出力信号FLADO,FLADODに変換する。
図24は、本実施形態に係るAD変換処理のシーケンスを示す図である。図24の例は、16ビットのAD変換を行う場合を示す。図24に示すように、初期化が行われた後、容量型DAC1におけるサンプリングと並行して、低ビットADC8によるAD変換が行われる。
低ビットADC8から出力されるデジタル出力信号FLADO,FLADODは、ともに、ここでは3ビットデータである(FLADO[2:0],FLADOD[2:0])。3ビットは、AD変換の上位3ビット(16,15,14)に対応している。FLADODは、FLADOより10進数で1だけ少ない値である。
制御ロジック部3は、デジタル出力信号FLADOに基づきデジタル信号DGを設定する。容量型DAC1によりデジタル信号DGをDA変換したDA変換出力とアナログ入力電圧INとの比較をコンパレータ2が行う。コンパレータ2のコンパレータ出力CMPOUTに基づき、制御ロジック部3は、FLADODとFLADOのうち一方を選択して上位3ビット(16,15,14)の論理を確定する。
以降はデジタル信号DGが設定されてコンパレータ出力CMPOUTに基づきビットの論理が確定されることが13ビット目から最下位ビット(13~1)まで繰り返される。上位3ビットと13ビット目における逐次比較の変換時間は、容量型DAC1によるDA変換出力の電圧変化が大きいので、12ビット以降の変換時間よりも長く設定される。
ここで、低ビットADCを設けない構成の場合、16ビット目から13ビット目までの変換時間を12ビット目以降の変換時間である24nsよりも長い36nsに設定したとすると、AD変換処理時間は20+140+36×4+24×12=592nsとなる。一方、低ビットADC8を用いる本実施形態に係る構成であれば、AD変換処理時間は20+140+36×2+24×12=522nsとなる。従って、AD変換処理時間を短縮できる。
図25は、低ビットADC8の構成例を示す図である。図25に示す低ビットADC8は、いわゆるフラッシュADCである。図25に示す低ビットADC8は、6個のコンパレータ81と、デコーダ82と、を有する。コンパレータ81それぞれの第1入力端には、アナログ入力電圧INが入力される。コンパレータ81それぞれの第2入力端には、基準電圧REFを6つに分圧した各電圧が入力される((13/16)×REF、(11/16)×REF、(9/16)×REF、(7/16)×REF、(5/16)×REF、(3/16)×REF)。
コンパレータ81それぞれから比較出力FLADI[5]~FLADI[0]が出力される。デコーダ82は、FLADI[5:0]をデジタル出力信号FLADO[2:0],FLADOD[2:0]に変換する。図26には、FLADIをFLADO,FLADODに変換するテーブルが示される。
図27の左方は、低ビットADCを設けない場合の16ビット目(最上位)から1ビット目までの逐次比較時の容量型DAC1のDA変換出力の推移例を示す。なお、図27には、アナログ入力電圧INも示される。
図27の右方は、低ビットADC8を設ける本実施形態における16ビット目(最上位)から1ビット目までの逐次比較時の容量型DAC1のDA変換出力の推移例を示す。低ビットADC8により、基準電圧REFを6個に分圧した電圧により規定される7つの電圧範囲のどの範囲にアナログ入力電圧INが属するかが検知される。図27の例では、アナログ入力電圧INは、(11/16)×REF~(13/16)×REFの電圧範囲に属することが検知され、FLADO(=110)に基づきデジタル信号DGが設定される。すると、図27に示すように、アナログ入力電圧INは容量型DAC1によるDA変換出力よりも低い(図27の16~14bit)。従って、FLADO,FLADODのうちFLADODが選択されて、16ビット目から14ビット目が確定される。そして、13ビット目以降の逐次変換が行われる。
基準電圧REF=2.4Vの場合、フラッシュADCを設けない場合は、コンパレータ入力範囲が±1.2Vとなる。一方、フラッシュADCを設ける本実施形態であれば、コンパレータ入力範囲は、±(1/16)×REF±0.05=±0.15±0.05=±0.2Vとなる。なお、0.05Vは、フラッシュADCの精度である。これにより、コンパレータ入力範囲を狭くすることができる。
図28は、本実施形態に係る制御ロジック部3の構成例を示す図である。制御ロジック部3は、NAND回路31、Dフリップフロップ32、およびNAND回路33の組み合わせを上位3ビット(16ビット目から14ビット目)、および13ビット目以降のビットごとに有する。NAND回路31、Dフリップフロップ32、およびNAND回路33の構成は、先述した図15Aの構成と類似しており、クロックCK14~CK0が上記組み合わせのそれぞれに入力される。
制御ロジック部3は、上位3ビットのそれぞれに対応したセレクタ39をさらに有する。上位3ビットに対応するNAND回路33の出力は、各セレクタ39に入力される。16ビット目のセレクタ39にはFLADO[2],FLADOD[2]が入力される。15ビット目のセレクタ39にはFLADO[1],FLADOD[1]が入力される。14ビット目のセレクタ39にはFLADO[0],FLADOD[0]が入力される。NAND回路33の出力に応じてFLADOあるいはFLADODが選択されて出力される。具体的には、NAND回路33の出力=1の場合、FLADOが選択され、NAND回路33の出力=0の場合、FLADODが選択される。セレクタ39の出力に応じて容量型DAC1のビットキャパシタ11に電圧が印加される。
図28には、クロックCK14~CK0の波形も示される。クロックCK14~CK0の順にハイレベルに立ち上がる。クロックCK14が立ち上がると、NAND回路33の出力がハイレベルとなり、セレクタ39によりFLADOが選択される。その後、クロックCK13が立ち上がると、Dフリップフロップ32からコンパレータ出力CMPOUTが出力される。コンパレータ出力CMPOUTに応じてセレクタ39は選択を行う。セレクタ39の選択結果が上位3ビットの論理として確定される。このとき、13ビット目のNAND回路33の出力がハイレベルとなる。その後、クロックCK12が立ち上がると、Dフリップフロップ32からコンパレータ出力CMPOUTが出力され、NAND回路33の出力が13ビット目の論理として確定される。以降、クロックが立ち上がるごとにビットの論理が順次確定される。
<4.その他>
なお、本開示に係る種々の技術的特徴は、上記実施形態の他、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。すなわち、上記実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきであり、本発明の技術的範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内に属する全ての変更が含まれると理解されるべきである。
<5.付記>
以上の通り、例えば、本開示の一態様に係るADコンバータ(10)は、
アナログ入力電圧(IN)が入力されるように構成される容量型DAC(1)と、
前記容量型DACの出力が入力されるように構成されるコンパレータ(2)と、
前記コンパレータの出力に基づき前記容量型DACを制御するように構成される制御ロジック部(3)と、を備え、
前記容量型DACは、
第1ライン(Ln13)に並列接続される第1ビットキャパシタ(11)と、
少なくとも1つの第2ライン(Ln11,Ln12)に並列接続される第2ビットキャパシタと、
前記第1ラインと前記第2ラインとを接続する接続キャパシタ(121,122)と、
前記第2ラインに接続される調整キャパシタ(131,132)と、
前記第1ビットキャパシタと前記第2ビットキャパシタの少なくとも一方に対応するビット補正部(Bt16等)と、
を有し、
前記ビット補正部は、前記第1ラインと前記第2ラインの少なくとも一方に接続される第1端を含む補正キャパシタ(14)を有し、
前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと連動して電圧を印加可能である構成としている(第1の構成、図1、図4)。
また、上記第1の構成において、前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと同じ論理の電圧を連動して印加可能である構成としてもよい(第2の構成)。
また、上記第2の構成において、前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタに前記アナログ入力電圧を印加させる場合に、対応する前記補正キャパシタの第2端に前記アナログ入力電圧を印加可能である構成としてもよい(第3の構成)。
また、上記第1の構成において、前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと反対の論理の電圧を連動して印加可能である構成としてもよい(第4の構成)。
また、上記第4の構成において、前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタに前記アナログ入力電圧を印加させる場合に、対応する前記補正キャパシタと同じ容量の前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタにグランド電位を印加可能である構成としてもよい(第5の構成)。
また、上記第1から第5のいずれかの構成において、前記ビット補正部における容量の補正範囲は、前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタのビットが下位になるほど狭い構成としてもよい(第6の構成)。
また、上記第1から第6のいずれかの構成において、前記ビット補正部は、異なる前記第2ラインに接続される前記補正キャパシタ(14,14A)を有する構成としてもよい(第7の構成)。
また、上記第1から第7のいずれかの構成において、前記調整キャパシタは、スイッチ(SW)を介して並列に接続されるキャパシタを有する構成としてもよい(第8の構成、図9)。
また、本開示の一態様に係るADコンバータ(10)は、
容量型DAC(1)と、
前記容量型DACの出力が入力されるように構成されるコンパレータ(2)と、
前記コンパレータの出力に基づき前記容量型DACを制御するように構成される制御ロジック部(3)と、を備え、
前記容量型DACは、
ビットキャパシタとしての第1キャパシタ(11)と、
前記第1キャパシタに接続される少なくとも1つの第2キャパシタ(17)と、を有し、
前記第2キャパシタに対して、アナログ入力電圧と、電源電圧またはグランド電位を選択的に印加可能である構成としている(第9の構成、図20)。
また、上記第9の構成において、前記第2キャパシタは、2つ設けられ、
一方の前記第2キャパシタには前記電源電圧が印加可能であり、他方の前記第2キャパシタには前記グランド電位が印加可能である構成としてもよい(第10の構成)。
また、上記第10の構成において、2つの前記第2キャパシタは、容量が同じである構成としてもよい(第11の構成)。
また、本開示の一態様に係るADコンバータ(10)は、
DAC(1)と、
前記DACの出力が入力されるコンパレータ(2)と、
前記コンパレータの出力に基づき前記DACを制御する制御ロジック部(3)と、
デコーダ(4)と、
加算部(5)と、
を備え、
前記制御ロジック部は、最下位ビットの決定後にプラス側またはマイナス側に少なくとも1回LSB単位で前記DACの出力を変化させつつ追加ビットを決定するように構成され、
前記デコーダは、前記最下位ビットおよび前記追加ビットに応じてデコーダ出力を出力するように構成され、
前記加算部は、最上位ビットから前記最下位ビットまでのビットからなるデータに対して前記デコーダ出力を加算するように構成される(第12の構成、図13)。
また、上記第12の構成において、前記DACは、容量型DACであり、
前記DACは、
ビットキャパシタ(11)と、
最下位ビットの前記ビットキャパシタと同じ容量で前記ビットキャパシタに接続される追加キャパシタ(15)と、
を有し、
前記追加キャパシタに対する電圧印加に基づいて前記LSB単位で前記DACの出力を変化させる構成としてもよい(第13の構成)。
また、本開示の一態様に係るADコンバータ(10)は、
DAC(1)と、
前記DACの出力が入力されるコンパレータ(2)と、
前記コンパレータの出力に基づき前記DACを制御する制御ロジック部(3)と、
を備えるADコンバータであり、
前記ADコンバータのデジタル出力のビット数よりも低いビット数の低ビットADC(8)と、
を備え、
前記低ビットADCは、アナログ入力電圧(IN)に基づいて第1デジタル出力信号(FLADO)および第2デジタル信号(FLADOD)を出力するように構成され、
前記第2デジタル出力信号は、前記第1デジタル出力信号より10進数で1だけ小さく、
前記低ビットADCの出力に基づいて上位ビットを決定するとともに、前記上位ビット以降の逐次比較開始時における前記DACの出力電圧を決定する構成としている(第14の構成、図23)。
また、上記第14の構成において、前記低ビットADCは、フラッシュADCであり、
前記低ビットADCは、基準電圧(REF)を複数に分圧した電圧と前記アナログ入力電圧(IN)との比較結果を前記第1デジタル出力信号(FLADO)および前記第2デジタル出力信号(FLADOD)に変換するデコーダを有する構成としてもよい(第15の構成、図25)。
本開示は、各種システムに適用可能なADコンバータに利用することが可能である。
1 容量型DAC
2 コンパレータ
3 制御ロジック部
4 デコーダ
5 加算部
6 オーバーフロー処理部
7 オペアンプ
8 フラッシュADC
11 ビットキャパシタ
12 接続キャパシタ
13 調整キャパシタ
14,14A 補正キャパシタ
15 探索キャパシタ
16 オフセット調整キャパシタ
17 Dレンジキャパシタ
31 NAND回路
32 Dフリップフロップ
33 NAND回路
34 AND回路
35 Dフリップフロップ
36 AND回路
37 NAND回路
38 Dフリップフロップ
39 セレクタ
81 コンパレータ
82 デコーダ
121,122 接続キャパシタ
131,132 調整キャパシタ
132A,132B キャパシタ
140 容量補正部
150 再探索部
160 オフセット補正部
170 Dレンジ調整部
Ln1,Ln2,Ln11,Ln12,Ln13 ライン
SW スイッチ

Claims (15)

  1. アナログ入力電圧が入力されるように構成される容量型DACと、
    前記容量型DACの出力が入力されるように構成されるコンパレータと、
    前記コンパレータの出力に基づき前記容量型DACを制御するように構成される制御ロジック部と、を備え、
    前記容量型DACは、
    第1ラインに並列接続される第1ビットキャパシタと、
    少なくとも1つの第2ラインに並列接続される第2ビットキャパシタと、
    前記第1ラインと前記第2ラインとを接続する接続キャパシタと、
    前記第2ラインに接続される調整キャパシタと、
    前記第1ビットキャパシタと前記第2ビットキャパシタの少なくとも一方に対応するビット補正部と、
    を有し、
    前記ビット補正部は、前記第1ラインと前記第2ラインの少なくとも一方に接続される第1端を含む補正キャパシタを有し、
    前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと連動して電圧を印加可能である、ADコンバータ。
  2. 前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと同じ論理の電圧を連動して印加可能である、請求項1に記載のADコンバータ。
  3. 前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタに前記アナログ入力電圧を印加させる場合に、対応する前記補正キャパシタの第2端に前記アナログ入力電圧を印加可能である、請求項2に記載のADコンバータ。
  4. 前記補正キャパシタの第2端には、対応する前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタと反対の論理の電圧を連動して印加可能である、請求項1に記載のADコンバータ。
  5. 前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタに前記アナログ入力電圧を印加させる場合に、対応する前記補正キャパシタと同じ容量の前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタにグランド電位を印加可能である、請求項4に記載のADコンバータ。
  6. 前記ビット補正部における容量の補正範囲は、前記第1ビットキャパシタまたは前記第2ビットキャパシタのビットが下位になるほど狭い、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のADコンバータ。
  7. 前記ビット補正部は、異なる前記第2ラインに接続される前記補正キャパシタを有する、請求項1に記載のADコンバータ。
  8. 前記調整キャパシタは、スイッチを介して並列に接続されるキャパシタを有する、請求項1に記載のADコンバータ。
  9. 容量型DACと、
    前記容量型DACの出力が入力されるように構成されるコンパレータと、
    前記コンパレータの出力に基づき前記容量型DACを制御するように構成される制御ロジック部と、を備え、
    前記容量型DACは、
    ビットキャパシタとしての第1キャパシタと、
    前記第1キャパシタに接続される少なくとも1つの第2キャパシタと、を有し、
    前記第2キャパシタに対して、アナログ入力電圧と、電源電圧またはグランド電位を選択的に印加可能である、ADコンバータ。
  10. 前記第2キャパシタは、2つ設けられ、
    一方の前記第2キャパシタには前記電源電圧が印加可能であり、他方の前記第2キャパシタには前記グランド電位が印加可能である、請求項9に記載のADコンバータ。
  11. 2つの前記第2キャパシタは、容量が同じである、請求項10に記載のADコンバータ。
  12. DACと、
    前記DACの出力が入力されるコンパレータと、
    前記コンパレータの出力に基づき前記DACを制御する制御ロジック部と、
    デコーダと、
    加算部と、
    を備え、
    前記制御ロジック部は、最下位ビットの決定後にプラス側またはマイナス側に少なくとも1回LSB単位で前記DACの出力を変化させつつ追加ビットを決定するように構成され、
    前記デコーダは、前記最下位ビットおよび前記追加ビットに応じてデコーダ出力を出力するように構成され、
    前記加算部は、最上位ビットから前記最下位ビットまでのビットからなるデータに対して前記デコーダ出力を加算するように構成される、ADコンバータ。
  13. 前記DACは、容量型DACであり、
    前記DACは、
    ビットキャパシタと、
    最下位ビットの前記ビットキャパシタと同じ容量で前記ビットキャパシタに接続される追加キャパシタと、
    を有し、
    前記追加キャパシタに対する電圧印加に基づいて前記LSB単位で前記DACの出力を変化させる、請求項12に記載のADコンバータ。
  14. DACと、
    前記DACの出力が入力されるコンパレータと、
    前記コンパレータの出力に基づき前記DACを制御する制御ロジック部と、
    を備えるADコンバータであり、
    前記ADコンバータのデジタル出力のビット数よりも低いビット数の低ビットADCと、
    を備え、
    前記低ビットADCは、アナログ入力電圧に基づいて第1デジタル出力信号および第2デジタル信号を出力するように構成され、
    前記第2デジタル出力信号は、前記第1デジタル出力信号より10進数で1だけ小さく、
    前記低ビットADCの出力に基づいて上位ビットを決定するとともに、前記上位ビット以降の逐次比較開始時における前記DACの出力電圧を決定する、ADコンバータ。
  15. 前記低ビットADCは、フラッシュADCであり、
    前記低ビットADCは、基準電圧を複数に分圧した電圧と前記アナログ入力電圧との比較結果を前記第1デジタル出力信号および前記第2デジタル出力信号に変換するデコーダを有する、
    請求項14に記載のADコンバータ。
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