JP2023552650A - アデノシンA2a受容体のアンタゴニスト - Google Patents

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Abstract

本発明は、以下に示される式Iの化合物に関し、式中、R0、R1、R2、R3およびAは、それぞれ、本出願において定義される通りである。本発明はまた、これらの化合物の調製のためのプロセス、それらを含む医薬組成物、および例えば、がんなどのアデノシンA2a受容体活性が関与する疾患または状態の治療におけるそれらの使用にも関する。【化1】JPEG2023552650000067.jpg48170

Description

[イントロダクション]
本発明は、アデノシンA2a受容体のアンタゴニストとして機能する特定の化合物に関する。加えて、化合物のうちの一部はまた、A2b受容体のアンタゴニストでもある。本発明はまた、これらの化合物の調製のためのプロセス、それを含む医薬組成物、および例えばがんなどのアデノシンA2a受容体活性が関与する疾患または状態の治療でのそれらの使用にも関する。
多数の免疫抑制経路が腫瘍微小環境中で活性であり、腫瘍細胞が細胞傷害性T細胞による除去を回避することを可能にし、抗チェックポイント抗体を用いる免疫療法に対する患者の臨床的応答を消失させる場合がある。抗PD-1抗体ペムブロリズマブおよびニボルマブならびに抗PD-L1抗体デュルバルマブ、アベルマブおよびアテゾリズマブが、非小細胞肺がん、頭頚部扁平上皮がんおよび尿路上皮がんをはじめとする多数の固形腫瘍の治療に対して承認されている。しかしながら、患者のうちの20~30%のみがチェックポイント遮断に対して応答し、かつそのような治療の副作用は顕著である(Sukari et al,2016)。結果として、腫瘍微小環境の細胞傷害能を強化するための他のアプローチが、活発に研究されている。これには、単剤療法として用いることができるか、またはより可能性が高いところでは、それらの有効性を強化するためのチェックポイント阻害剤および細胞傷害剤と組み合わせて用いることができる薬剤が含まれる。
注目を集めてきた1つのアプローチは、腫瘍微小環境においてアデノシンの産生および/または作用に干渉することである(Vijayan et al,2017)。アデノシンは、免疫抑制特性を有し、かつ高濃度で腫瘍微小環境中に存在する。近年の研究は、アデノシンの濃度を、正常組織中での1μM未満と比較して、ヒト腫瘍中で約10μMであると見積もる(Houthuys et al 2017)。アデノシンは、2種類の異なる基質を含む2種類の別個の経路により、細胞内部位および細胞外部位の両方で形成される。細胞内アデノシンはAMPおよびS-アデノシルホモシステインから誘導され、代謝ストレス中に観察される高濃度細胞外アデノシンは、CD39およびCD73の協調作用により、前駆体アデニンヌクレオチド(ATP、ADPおよびAMP)の放出および分解に関連付けられる(Vijayan et al,2017)。
CD39およびCD73は、低酸素状態に応答して腫瘍微小環境中で上方調節される。CD73は、腫瘍細胞上でのその発現が多数の異なるがんにおける全体的な予後不良にも関連付けられ、このことは、アデノシン産生が腫瘍微小環境の望ましくない免疫抑制表現型に寄与することを示唆するので、アデノシンアンタゴニストに対する推定上の患者層別化法を表す(Gao et al 2014、Loi et al,2013)。CD73陰性Treg細胞はエフェクターT細胞機能を抑制できないので、腫瘍浸潤性免疫細胞によるCD73発現はまた、腫瘍免疫抑制の促進においても重要である(Deaglio et al,2007、Reinhardt et al,(2017)。さらに、抗PD1治療に対して抵抗性の患者は、上昇したレベルのCD73を有する(Reinhardt et al,2017)。
アデノシンは、P1プリン受容体のサブタイプの細胞表面上の特異的GPCRの占有を介して細胞機能を調節する。P1受容体ファミリーは、A1、A2a、A2bおよびA3へとさらに細分される。
A2受容体は、それぞれ、アデノシンに対する高親和性および低親和性に基づいて、A2aおよびA2bへと細分される。A2aはリンパ球により発現され、A2aの活性化は、サイトカイン産生および他のエフェクター機能の抑制をもたらす。腫瘍成長は、相乗的マウスモデルにおけるA2aの遺伝子除去により阻害され、この作用は、強化されたリンパ球活性化および細胞傷害機能に起因することが実証されている(Ohta et al,2006、Waickman et al 2012、Beavis et al,2013、Mittal et al,2014、Cekic et al,2014)。A2a-/-マウスは、無腫瘍生存率および全生存率の両方における改善を伴って、PD-1などのチェックポイント経路の阻害に対する増加した応答を示す。アデノシン媒介A2a活性化はまた、抗CTLA4治療の有効性を制限する(Iannone et al,2014)。
マウスモデルにおけるA2aの遺伝子欠損の影響は、A2aの薬理学的遮断により模倣される。A2aアンタゴニストは、細胞傷害性CD8+T細胞を強化し、かつCD73発現性腫瘍の転移を予防するNK細胞の能力を強化することが示されている(Beavis et al,2013)。重要なことに、A2aアンタゴニストは、抗PD1抗体の有効性を強化する(Beavis et al,2015)。
これらの知見は、がん免疫療法における使用のための選択的A2aアンタゴニストの開発を促進し、臨床試験が、がんにおいて評価される最初の選択的A2aアンタゴニストであり、単剤療法としておよび抗PDL1抗体アテゾリズマブと組み合わせての両方で用いられるCPI-444を用いて進行中である。予備的データは、化合物が良好な忍容性を有することを示し、かつ腫瘍サイズを低減させることおよび腫瘍組織へのCD8+T浸潤を強化することの早期の兆候を示した。
しかしながら、強力なアデノシンA2aアンタゴニストである第2世代化合物に対する必要性が残っている。特に、強力かつ選択的なアデノシンA2aアンタゴニスト、ならびに一部の場合には強力かつ選択的なアデノシンA2aおよびA2bアンタゴニストである化合物に対する必要性がある。腫瘍微小環境中に存在する高濃度のアデノシンの存在下で活性を保持する強力なアデノシンA2aアンタゴニストまたはアデノシンA2aおよびA2bアンタゴニストである化合物に対する必要性もある。
本発明の第1の態様に従えば、本明細書中に規定される通りの化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、薬学的に許容される希釈剤または担体と混合して、本明細書中に規定される通りの化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を含む医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、細胞を有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物と接触させるステップを含む、インビトロまたはインビボでアデノシンA2a受容体(および一部の場合にはA2b受容体)をアンタゴナイズする方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、細胞を有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物と接触させるステップを含む、インビトロまたはインビボでアデノシンA2a受容体(および一部の場合にはA2b受容体)を選択的にアンタゴナイズする方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、細胞を有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物と接触させるステップを含む、インビトロまたはインビボで細胞増殖を阻害する方法が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、治療有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物を患者に投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者においてアデノシンA2a受容体と関連付けられる疾患または障害を治療する方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、治療有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物を患者に投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者において増殖性障害を治療する方法が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、治療有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物を患者に投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者においてがんを治療する方法が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗がん剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、療法における使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、増殖性状態の治療における使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、がんの治療における使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または医薬組成物が提供される。特定の実施形態では、がんはヒトがんである。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗がん剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aアンタゴニストとしての使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が提供される。実施形態では、本発明の化合物は、選択的アデノシンA2aアンタゴニストである。代替的な実施形態では、本発明の特定の化合物は、選択的アデノシンA2aおよびアデノシンA2bアンタゴニストである。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aが関与する疾患または障害の治療における使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、増殖性状態の治療のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、がんの治療のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。好適には、がんはヒトがんである。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗がん剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aアンタゴニストとしての使用のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aが関与する疾患または障害の治療のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を調製するためのプロセスが提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、本明細書中に規定される通りの化合物の調製プロセスにより取得可能であるか、または取得されるか、または直接的に取得される、化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、本明細書中に記載される合成方法のうちのいずれか1つにおける使用に対して好適である、本明細書中に規定される通りの新規中間体が提供される。
本発明の一態様に関する、任意的な、好適なおよび好ましい特徴をはじめとする特徴はまた、本発明のいずれかの他の態様に関する任意的な、好適なおよび好ましい特徴をはじめとする特徴でもあり得る。
[定義]
別途明記しない限り、本明細書および特許請求の範囲で用いられる以下の用語は、下記で説明される以下の意味を有する。
「治療すること(treating)」または「治療(treatment)」に対する参照は、予防ならびに成立した状態の症状の軽減を含むことが理解されるべきである。したがって、状況、障害または状態の「治療すること」または「治療」は、(1)状況、障害もしくは状態に罹患しているかまたは罹患しやすい可能性があるが、状況、障害もしくは状態の臨床的もしくは亜臨床的症状を未だ経験または提示していないヒトにおいて発達する状況、障害または状態の臨床的症状の出現を予防または遅延させること、(2)状況、障害または状態を阻害すること、すなわち、疾患もしくはその再発(維持治療の場合)またはその少なくとも1つの臨床的もしくは亜臨床的症状の発達を停止、低減または遅延させること、または(3)疾患を軽減または減衰させること、すなわち、状況、障害もしくは状態またはその臨床的もしくは亜臨床的症状のうちの少なくとも1つの退縮を引き起こすことを含む。
「治療有効量」とは、疾患を治療するために哺乳動物に投与される場合に、疾患のそのような治療を達成するために十分である化合物の量を意味する。「治療有効量」は、化合物、疾患およびその重症度ならびに治療対象である哺乳動物の年齢、体重等に応じて変わるであろう。
本明細書中では、用語「アルキル」は、直鎖および分岐鎖アルキル基の両方を含む。「プロピル」などの個別のアルキル基に対する参照は、直鎖型のみに対して特異的であり、かつ「イソプロピル」などの個別の分岐鎖アルキル基に対する参照は、分岐鎖型のみに対して特異的である。例えば、「(1-6C)アルキル」は、(1-4C)アルキル、(1-3C)アルキル、プロピル、イソプロピルおよびブチルを含む。同様の変換が他のラジカルに対して適用され、例えば、「フェニル(1-6C)アルキル」は、フェニル(1-4C)アルキル、ベンジル、1-フェニルエチルおよび2-フェニルエチルを含む。
単独でまたは接頭辞として用いられる用語「(m-nC)」または「(m-nC)基」とは、m~n個の炭素原子を有するいずれかの基を意味する。
「アルキレン」、「アルケニレン」、または「アルキニレン」基は、2個の他の化学基の間に位置し、かつそれらを連結するために機能するアルキル、アルケニル、またはアルキニル基である。つまり、「(1-6C)アルキレン」とは、1~6個の炭素原子の直鎖飽和二価炭化水素ラジカルまたは3~6個の炭素原子の分岐鎖飽和二価炭化水素ラジカル、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、2-メチルプロピレン、ペンチレンなどを意味する。
「(2-6C)アルケニレン」とは、エテニレン、2,4-ペンタジエニレンなどにおける通りの、少なくとも1つの二重結合を含む2~6個の炭素原子の直鎖二価炭化水素ラジカルまたは3~6個の炭素原子の分岐鎖二価炭化水素ラジカルを意味する。
「(2-6C)アルキニレン」とは、エチニレン、プロピニレン、およびブチニレンなどにおける通りの、少なくとも1つの三重結合を含む2~6個の炭素原子の直鎖二価炭化水素ラジカルまたは3~6個の炭素原子の分岐鎖二価炭化水素ラジカルを意味する。
用語「(m-nC)シクロアルキル」とは、m~n個の炭素原子を含む炭化水素環を意味し、例えば、「(3-6C)シクロアルキル」とは、3~6個の炭素原子を含む炭化水素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルを意味する。用語「(m-nC)シクロアルキル」はまた、非芳香族飽和または部分的飽和の単環式、縮合、架橋、またはスピロ二環式の炭素環系も包含する。用語「(m-nC)シクロアルキル」は、一価分子種および二価分子種の両方を含む。単環式「(m-nC)シクロアルキル」環は、約3~12個(好適には3~8個、最も好適には5~6個)の環炭素原子を含む。二環式「(m-nC)シクロアルキル」は、7~17個の環炭素原子、好適には7~12個の環炭素原子を含む。二環式「Cm-nシクロアルキル」は、縮合、スピロ、または架橋環系であり得る。
「(3-8C)シクロアルキル」とは、3~8個の炭素原子を含む炭化水素環または架橋環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルまたはビシクロ[2.2.1]ヘプチルを意味する。
「(3-8C)シクロアルケニル」とは、少なくとも1つの二重結合を含む炭化水素環、例えば、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニルまたはシクロヘプテニル、例えば、3-シクロヘキセン-1-イル、またはシクロオクテニルを意味する。
「(3-8C)シクロアルキル-(1-6C)アルキレン」とは、(1-6C)アルキレン基に共有結合した(3-8C)シクロアルキル基を意味し、これら両方は本明細書中に定義されている。
用語「ハロ」または「ハロゲノ」とは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを意味する。
用語「ヘテロシクリル(heterocyclyl)」、「複素環式(heterocyclic)」または「複素環(heterocycle)」とは、非芳香族飽和または部分的飽和の単環式、縮合、架橋、またはスピロ二環式の複素環系(heterocyclic ring system(s))を意味する。単環式複素環は、環中に窒素、酸素または硫黄から選択される1~5個(好適には1、2または3個)のヘテロ原子を含む、約3~12個(好適には3~7個)の環原子を含む。二環式複素環は、環中に7~17個の環員原子、好適には7~12個の環員原子を含む。二環式複素環は、縮合、スピロ、または架橋環系であり得る。複素環式基の例としては、環状エーテル、例えば、オキシラニル、オキセタニル、テトラヒドロフラニル、ジオキサニル、および置換環状エーテルが挙げられる。窒素を含有する複素環としては、例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、テトラヒドロトリアジニル、テトラヒドロピラゾリルなどが挙げられる。典型的な硫黄含有複素環としては、テトラヒドロチエニル、ジヒドロ-1,3-ジチオール、テトラヒドロ-2H-チオピラン、およびヘキサヒドロチエピンが挙げられる。他の複素環としては、ジヒドロオキサチオリル、テトラヒドロオキサゾリル、テトラヒドロ-オキサジアゾリル、テトラヒドロジオキサゾリル、テトラヒドロオキサチアゾリル、ヘキサヒドロトリアジニル、テトラヒドロオキサジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピリミジニル、ジオキソリニル、オクタヒドロベンゾフラニル、オクタヒドロベンズイミダゾリル、およびオクタヒドロベンゾチアゾリルが挙げられる。硫黄を含有する複素環に関して、SOまたはSO基を含有する酸化された硫黄複素環もまた含まれる。例としては、テトラヒドロチエニルおよびチオモルホリニルのスルホキシドおよびスルホン形態、例えば、テトラヒドロチエン1,1-ジオキシドおよびチオモルホリニル1,1-ジオキシドが挙げられる。1または2個のオキソ(=O)またはチオキソ(=S)置換基を保持するヘテロシクリル基に関する好適な値は、例えば、2-オキソピロリジニル、2-チオキソピロリジニル、2-オキソイミダゾリジニル、2-チオキソイミダゾリジニル、2-オキソピペリジニル、2,5-ジオキソピロリジニル、2,5-ジオキソイミダゾリジニルまたは2,6-ジオキソピペリジニルである。特定のヘテロシクリル基は、窒素、酸素または硫黄から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する飽和単環式3~7員ヘテロシクリル、例えば、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピロリジニル、モルホリニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロチエニル1,1-ジオキシド、チオモルホリニル、チオモルホリニル1,1-ジオキシド、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニルまたはホモピペラジニルである。当業者は理解するであろう通り、いずれかの複素環は、炭素または窒素原子を介するなど、いずれかの好適な原子を介して別の基へと連結されることができる。しかしながら、ピペリジノまたはモルホリノに対する本明細書中での参照は、環窒素を介して連結されるピペリジン-1-イルまたはモルホリノ-4-イル環を意味する。
「炭素連結ヘテロシクリル」とは、窒素などのヘテロ原子ではなく、炭素原子を介して連結される、上記で定義される通りの複素環基を意味する。
「スピロ環系(spirocyclic ring systems)」とは、1個のみの共通の原子を有し、かつ架橋により連結されていない、少なくとも2つの環を含む化合物を意味する。
「縮合環系」とは、2つの環が2個の隣接する原子を共有する化合物を意味する。換言すれば、2つの環は、1つの共有結合を共有する。
「架橋環系」とは、2つの環が3個以上の原子を共有する環系を意味し、例えば、Advanced Organic Chemistry,by Jerry March,4th Edition,Wiley Interscience,pages131-133,1992を参照されたい。架橋ヘテロシクリル環系の例としては、アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン、アザビシクロ[2.2.2]オクタン、アザビシクロ[3.2.1]オクタンおよびキヌクリジンが挙げられる。
「スピロ二環系(spiro bi-cyclic ring systems)」とは、2つの環系が1個の共通のスピロ炭素原子を共有することを意味し、すなわち、複素環が、1個の共通のスピロ炭素原子を介してさらなる炭素環または複素環に連結される。スピロ環系の例としては、6-アザスピロ[3.4]オクタン、2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン、2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン、7-オキサ-2-アザスピロ[3.5]ノナン、6-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン、2-オキサ-7-アザスピロ[3.5]ノナンおよび2-オキサ-6-アザスピロ[3.5]ノナンが挙げられる。
「ヘテロシクリル(1-6C)アルキル」とは、(1-6C)アルキレン基に共有結合したヘテロシクリル基を意味し、これら両方は本明細書中に定義されている。
用語「ヘテロアリール」または「複素芳香族」とは、窒素、酸素または硫黄から選択される1つまたは複数(例えば、14個、特に1、2または3個)のヘテロ原子を組み込む芳香族の単環式、二環式、または多環式の環を意味する。用語ヘテロアリールは、一価分子種および二価分子種の両方を含む。ヘテロアリール基の例は、5~12個の環員、より通常は5~10個の環員を含有する単環式および二環式の基である。ヘテロアリール基は、例えば、5員もしくは6員の単環式の環または9員もしくは10員の二環式の環であり得、例えば、二環式構造は、縮合された5員環と6員環から、または2つの縮合された6員環から形成される。各環は、窒素、硫黄および酸素から典型的に選択される最大約4個のヘテロ原子を含有し得る。典型的には、ヘテロアリール環は、最大3個のヘテロ原子、より通常は最大2個、例えば単一のヘテロ原子を含有するであろう。一実施形態では、ヘテロアリール環は、少なくとも1個の環窒素原子を含有する。ヘテロアリール環中の窒素原子は、イミダゾールもしくはピリジンの場合における通りに塩基性であるか、インドールもしくはピロール窒素の場合における通りに本質的に非塩基性であり得る。一般的に、環のいずれかのアミノ基置換基をはじめとする、ヘテロアリール基中に存在する塩基性窒素原子の個数は、5個未満であろう。
ヘテロアリールの例としては、フリル、ピロリル、チエニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、1,3,5-トリアゼニル、ベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾチエニル、ベンゾキサゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアゾリル、インダゾリル、プリニル、ベンゾフラザニル、キノリル、イソキノリル、キナゾリニル、キノキサリニル、シンノリニル、プテリジニル、ナフチリジニル、カルバゾリル、フェナジニル、ベンズイソキノリニル、ピリドピラジニル、チエノ[2,3b]フラニル-、2H-フロ[3,2b]ピラニル-、5H-ピリド[2,3-d]オオキサジニル-、1H-ピラゾロ[4,3-d]オキサゾリル、4H-イミダゾ[4,5d]チアゾリル、ピラジノ[2,3d]ピリダジニル、イミダゾ[2,1b]チアゾリル、イミダゾ[1,2b][1,2,4]-トリアジニルが挙げられる。「ヘテロアリール」は、部分的芳香族の二環式または多環式の環をも含み、これは少なくとも1つの環が芳香族環であり、他の環のうちの1つまたは複数が非芳香族の飽和または部分的飽和の環であるが、但し少なくとも1つの環が、窒素、酸素または硫黄から選択される1つまたは複数のヘテロ原子を含有する。部分的芳香族ヘテロアリール基の例としては、例えば、テトラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、2-オキソ-1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、ジヒドロベンズチエニル、ジヒドロベンズフラニル、2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,2-ジオキソ-1,3-ジヒドロ-2-ベンゾチエニル、4,5,6,7-テトラヒドロベンゾフラニル、インドリニル、1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジニル、1,2,3,4-テトラヒドロピリド[2,3-b]ピラジニル、3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジニルおよび6,8-ジヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピラジニルが挙げられる。
5員ヘテロアリール基の例としては、これらに限定するものではないが、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、フラザニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、オキサトリアゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリルおよびテトラゾリル基が挙げられる。
6員ヘテロアリール基の例としては、これらに限定するものではないが、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニルおよびトリアジニルが挙げられる。
二環式ヘテロアリール基は、例えば、1、2または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたベンゼン環、
1、2または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたピリジン環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたピリミジン環、
1、2または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたピロール環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたピラゾール環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたピラジン環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたイミダゾール環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたオキサゾール環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたイソキサゾール環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたチアゾール環、
1または2個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたイソチアゾール環、
1、2または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたチオフェン環、
1、2または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員環に縮合されたフラン環、
1、2または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員ヘテロ芳香族環に縮合されたシクロヘキシル環、および
1、2または3個の環ヘテロ原子を含有する5員または6員ヘテロ芳香族環に縮合されたシクロペンチル環
から選択される基であり得る。
5員環に縮合された6員環を含有する二環式ヘテロアリール基の特定の例としては、限定するものではないが、ベンズフラニル、ベンズチオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンズチアゾリル、ベンズイソチアゾリル、イソベンゾフラニル、インドリル、イソインドリル、インドリジニル、インドリニル、イソインドリニル、プリニル(例えば、アデニニル、グアニニル)、インダゾリル、ベンゾジオキソリルおよびピラゾロピリジニル基が挙げられる。
2個の縮合された6員環を含有する二環式ヘテロアリール基の特定の例としては、限定するものではないが、キノリニル、イソキノリニル、クロマニル、チオクロマニル、クロメニル、イソクロメニル、クロマニル、イソクロマニル、ベンゾジオキサニル、キノリジニル、ベンゾキサジニル、ベンゾジアジニル、ピリドピリジニル、キノキサリニル、キナゾリニル、シンノリニル、フタラジニル、ナフチリジニルおよびプテリジニル基が挙げられる。
「ヘテロアリール(1-6C)アルキル」とは、(1-6C)アルキレン基に共有結合したヘテロアリール基を意味し、これら両方は本明細書中に定義されている。ヘテロアラルキル基の例としては、ピリジン-3-イルメチル、3-(ベンゾフラン-2-イル)プロピルなどが挙げられる。
用語「アリール」とは、5~12個の炭素原子を有する環式または多環式の芳香族環を意味する。用語アリールは、一価分子種および二価分子種の両方を含む。アリール基の例としては、限定するものではないが、フェニル、ビフェニル、ナフチルなどが挙げられる。特定の実施形態では、アリールはフェニルである。
用語「アリール(1-6C)アルキル」とは、(1-6C)アルキレン基に共有結合したアリール基を意味し、これら両方は本明細書中に定義されている。アリール-(1-6C)アルキル基の例としては、ベンジル、フェニルエチルなどが挙げられる。
本明細書はまた、2つ以上の官能性を含む基を記載するために数種類の合成語も用いる。そのような用語は、当業者により理解されるであろう。例に関して、ヘテロシクリル(m-nC)アルキルは、ヘテロシクリルにより置換された(m-nC)アルキルを含む。
用語「任意により置換されている」とは、基、構造、または分子のいずれかで置換されているおよびそれらで置換されていないことを意味する。用語「ここで、R基内のいずれかのCH、CH、CH基またはヘテロ原子(すなわち、NH)は任意により置換されている」とは、好適には、R基の水素ラジカルのうちの(いずれか)1つが関連する明記された基により置換されていることを意味する。
任意的な置換基が「1つまたは複数」の基から選択される場合、この定義は、明記される基のうちの1つから選択されるすべての置換基または明記される基のうちの2つ以上から選択される置換基を含むことが理解されるべきである。
語句「本発明の化合物」とは、総称的および具体的の両方で本明細書中に開示される化合物を意味する。
[本発明の化合物]
第1の態様では、本発明は、以下に示される構造式Iを有する化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物に関する:
式中、
は、水素または重水素であり、
は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、(CHq1OR1B、(CHq1C(O)R1B、(CHq1C(O)OR1B、(CHq1OC(O)R1B、(CHq1C(O)N(R1C)R1B、(CHq1N(R1C)C(O)R1B、(CHq1S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、(CHq1SON(R1C)R1B、または(CHq1N(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換され、
式中、q1は0、1、2または3であり、R1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
は、水素、シアノ、ハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニルまたは(1-4C)アルカノイルから選択され、
式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(1-4C)アルコキシ、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、
または、CONR2A2B基において、R2AおよびR2Bが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、複素環を形成し、かつ
いずれかのアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基(R2AおよびR2Bにより形成される)は、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、アミノ、(1-4C)アミノアルキル、シアノ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R2D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CHq2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換され、式中、q2は0、1、2または3であり、かつ式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
は、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは任意により(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により置換されている(1-4C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、C(O)N(R)-O-、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、N(R)SON(R)もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは任意により(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニル、アリール、(3-8)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つまたは複数の基により置換され、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3-6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル部分は、1つまたは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシ基により任意によりさらに置換されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、
Aは、CRおよびNから選択され、
式中、Rは、水素、ハロまたはハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、シアノ、(CHqaNR4A4B、(CHqaOR4A、(CHqaC(O)Rc4A、(CHqaC(O)OR4A、(CHqaOC(O)R4A、(CHqaC(O)N(R4B)R4A、(CHqaN(R4B)C(O)R4A、(CHqaS(O)4A(式中、pは0、1または2である)、(CHqaSON(R4B)R4A、もしくは(CHqaN(R4B)SO4Aから選択される1つまたは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキルであり、式中、qaは0、1、2または3であり、かつR4AおよびR4Bは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
かつ式Iの化合物中のいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にあり、かつヘテロアリール環中のいずれかの窒素原子は、任意により、N-オキシドの形態にあり、
かつ複素環中に存在するいずれかのS原子は、任意により、S(=O)、S(=O)またはS(=O)(=NR)として存在することができ、式中、Rは、水素、(1-3C)アルキルまたは(2-3C)アルカノイルから選択される。
本発明の特定の化合物としては、例えば、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物が挙げられ、ここで、別途明記しない限り、R、R、R、RおよびAのそれぞれは、上記または以下の段落(1)~(54)のうちのいずれかにおいて定義される意味のうちのいずれかを有する:
(1)Rは水素である、
(2)Rは重水素である、
(3)Rは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、(CHq1OR1B、(CHq1C(O)R1B、(CHq1C(O)OR1B、(CHq1OC(O)R1B、(CHq1C(O)N(R1C)R1B、(CHq1N(R1C)C(O)R1B、(CHq1S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、(CHq1SON(R1C)R1B、または(CHq1N(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、
かつ式中、q1は0、1、2または3であり、R1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(4)Rは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
q1は0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(5)Rは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
q1は0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキルまたは(3-4C)シクロアルキルから選択される、
(5a)Rは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、(CHq1OR1B、(CHq1C(O)R1B、(CHq1C(O)OR1B、(CHq1OC(O)R1B、(CHq1C(O)N(R1C)R1B、(CHq1N(R1C)C(O)R1B、(CHq1S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、(CHq1SON(R1C)R1B、または(CHq1N(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
q1は0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(6)Rは、フェニルまたは5員もしくは6員ヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
q1は0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(7)Rは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
q1は0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキルまたは(3-4C)シクロアルキルから選択される、
(8)Rは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、(CHq1OR1B、(CHq1C(O)R1B、(CHq1C(O)OR1B、(CHq1OC(O)R1B、(CHq1C(O)N(R1C)R1B、または(CHq1N(R1C)C(O)R1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、
かつ式中、q1は0、1、2または3であり、R1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択される、
(9)Rは、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、(CHq1OR1B、または(CHq1C(O)R1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、
かつ式中、q1は0、1、2または3であり、R1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択される、
(10)Rは、フェニルまたは5員もしくは6員ヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
q1は0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択される、
(11)Rは、上記の段落(1)~(8)のうちのいずれか1つにおいて定義される1つまたは複数のR1z置換基により任意により置換されているフェニルである。
(12)Rは、上記の段落(1)~(8)のうちのいずれか1つにおいて定義される1つまたは複数のR1z置換基により任意により置換されている5員または6員ヘテロアリールである。
(13)Rは、フェニル、フリル、ピリジル、オキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリルまたはオキサゾリン-2-イルから選択され、ここで、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリル環は、任意により、ハロ、(1-2C)アルキル、(1-2C)アルコキシまたはシアノにより置換されている。
(14)Rは、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリルから選択され、ここで、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリル環は、任意により、ハロ、C1-2アルコキシまたはシアノのうちの1つまたは複数により置換されている。
(15)Rは、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリルから選択され、ここで、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリル環は、任意により、ハロまたはシアノにより置換されている。
(16)Rは、3-シアノフェニル、フリル、またはオキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリルまたはオキサゾリン-2-イルから選択される。
(17)Rは3-シアノフェニルである。
(18)Rは、水素、シアノ、ハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニルまたは(1-4C)アルカノイルから選択され、
式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(1-4C)アルコキシ、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、
または、CONR2A2B基において、R2AおよびR2Bが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4~7員複素環を形成し、かつ
ここで、いずれかのアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基(R2AおよびR2Bにより形成される)は、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R12D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CHq2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、
式中、q2は0、1、または2であり、かつ
式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(19)Rは、水素、シアノ、ハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、フェニル、5員もしくは6員ヘテロアリール、二環式ヘテロアリール、5員もしくは6員ヘテロシクリル、(2-4C)アルケニルまたは(1-4C)アルカノイルから選択され、
式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルまたは(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、かつ
ここで、いずれかのアルキル、アルケニル、アルカノイル、フェニルまたはヘテロアリール基は、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、オキソ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R12D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CHq2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、
式中、q2は0、1、または2であり、
かつ式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(20)Rは、水素、シアノ、ハロ、(1-2C)アルキル、(1-2C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、フェニル、5員もしくは6員ヘテロアリール、二環式ヘテロアリール、5員もしくは6員ヘテロシクリル、または(1-4C)アルカノイルから選択され、
式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつ
いずれかのアルキル、アルケニル、アルカノイル、フェニルまたはヘテロアリール基は、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、オキソ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R12D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CH)q2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、
式中、q2は0、1、または2であり、かつ
式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(21)Rは、シアノ、ハロ、メチル、CF、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、5員もしくは6員ヘテロアリール、5員もしくは6員ヘテロシクリル、二環式ヘテロアリールまたは(2-4C)アルカノイルから選択され、
式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、
ここで、いずれかのフェニルまたはヘテロアリール基は、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、オキソ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、OR2D、C(O)R2D、C(O)OR2D、OC(O)R2D、C(O)N(R2E)R2D、N(R2E)C(O)R12D、S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、SON(R2E)R2D、またはN(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、q2は0または1であり、かつ式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択される、
(22)Rは、シアノ、5員もしくは6員ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールから選択され、ここで、5員もしくは6員ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールは、任意により、段落(18)~(22)のうちのいずれか1つにおいて上記で定義される通りに置換されている、
(23)Rは、シアノ、5員もしくは6員ヘテロアリール(例えば、ピリジン4-イル)または二環式ヘテロアリールから選択され、5員もしくは6員ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールは、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(1-2C)アルカノイルまたはシアノから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されている、
(24)Rは、5員もしくは6員ヘテロアリール(例えば、ピリジン4-イル)または二環式ヘテロアリールであり、ここで、5員もしくは6員ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールは、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(2C)アルカノイルまたはシアノから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されている、
(25)Rは、5員もしくは6員ヘテロアリール(例えば、ピリジン4-イル)または二環式ヘテロアリールであり、ここで、5員もしくは6員ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールは、任意により、(1-2C)アルキル、(1-2C)ヒドロキシアルキル、またはハロから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されている、
(26)Rは、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(2C)アルカノイルまたはシアノから独立して選択される1つまたは複数の置換基により任意により置換されている6員ヘテロアリール(例えば、ピリジン4-イル)である、
(26a)Rは、6員ヘテロアリール(例えば、ピリジン4-イル)または二環式ヘテロアリール(例えば、キナゾリン-6-イル)であり、ここで、5員もしくは6員ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールは、任意により、メチル(CDを含む)、メトキシ、アセチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシメチル、またはシアノから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されている、
(27)Rは、(1-2C)アルキルまたはハロから独立して選択される1つまたは複数の置換基により任意により置換されている6員窒素含有ヘテロアリール(例えば、ピリジン4-イル)である、
(28)Rは、メチル(CDを含む)またはクロロから独立して選択される1つまたは複数の置換基により任意により置換されている6員窒素含有ヘテロアリール(例えば、ピリジン4-イル)である、
(29)Rは、
式中、
(i)R200およびR201は、それぞれ独立して、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(1-2C)アルカノイルまたはシアノから選択され、かつ
202は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(1-2C)アルカノイルまたはシアノから選択されるか、
(ii)R200およびR201は、それぞれ独立して、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択され、かつ
202は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択されるか、
(iii)R200は、メチル(CDを含む)またはクロロであり、R201は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択され、かつ
202は、メチルまたはクロロであるか、
(iv)R200は、メチル(CDを含む)またはクロロであり、R201は、上記の選択肢(i)~(iii)のうちのいずれかにおいて定義される通りであり、かつ
200はメチル(CDを含む)である、
または
式中、
(i)R201は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルカノイルまたはシアノであり、かつ
202は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルカノイルまたはシアノであるか、
(ii)R201は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、アセチルまたはシアノであり、
202は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、アセチルまたはシアノであるか、
(iii)R201は、メチル(CDを含む)またはクロロであり、
202は、メチル(CDを含む)またはクロロであるか、
(iv)R201は、メチル(CDを含む)であり、
202は、メチル(CDを含む)であるか、もしくは
(v)R201は、クロロであり、
202は、クロロである
のいずれかである、
(29a)Rは、
式中、
(i)R200およびR201は、それぞれ独立して、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(1-2C)アルカノイルまたはシアノから選択されるか、
(ii)R200およびR201は、それぞれ独立して、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択されるか、
(iii)R200は、メチルまたはクロロであり、かつR201は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択されるか、
(iv)R200は、メチル(CDを含む)またはクロロであり、かつR201は、上記の選択肢(i)~(iii)のうちのいずれかにおいて定義される通りである、
または
式中、
(i)R201は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルカノイルまたはシアノであるか、
(ii)R201は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、アセチルまたはシアノであるか、
(iii)R201は、メチル(CDを含む)またはクロロであるか、
(iv)R201は、メチル(CDを含む)であるか、もしくは
(v)R201は、クロロである
である、
(30)Rは、
ブロモ、
2-アセチル-6-メチルピリジン-4-イル、
2,6-ジメチルピリジン-4-イル、
2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル
2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル、
2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル、
2-(ジフルオロメチル)-6-メチル-4-ピリジル、
2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル、
2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イルまたは2,6-ジメチルピリジン-4-イル、
2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)ピリジル、
4-メチルキナゾリン-6-イル、
2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-4-ピリジル
である
(30a)Rは、
である、
(30b)Rは、2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イルまたは2,6-ジメチルピリジン-4-イル、すなわち、
である、
(30c)Rは、2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イルまたは2,6-ジメチルピリジン-4-イル、すなわち、
である、
(31)Rは、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは(1-4C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、C(O)N(R)O、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、N(R)SON(R)もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニル、アリール、(3-8)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、ここで、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つまたは複数の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3-6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル部分は、任意により1つもしくは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシ基によりさらに置換されているか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成する、
(32)Rは、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは(1-4C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、C(O)N(R)O、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、N(R)SON(R)もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニル、アリール、(3-8)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つまたは複数の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル(、(3-6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(33)Rは、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、C(O)N(R)O、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、N(R)SON(R)もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、アリール、(3-8)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つまたは複数の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2であり)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択される、
(34)Rは、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、N(R)、C(O)、C(O)O、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、C(O)N(R)O、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、N(R)SON(R)もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、アリール、(3-8)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-6C)アルキルから選択され、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つまたは複数の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
Q1は不在であり、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択される、
(35)Rは、式:
-L-Y-L-Q
の基であり、
式中、
Lは不在であり、
Yは、N(R)またはC(O)N(R)であり、
は不在であり、かつ
Qは、(1-6C)アルキルまたは(3-8)シクロアルキルであり、
ここで、Qは、任意により、ハロ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-6C)アルキルから選択される、
(36)Rは、式:
-L-Y-L-Q
の基であり、
式中、
Lは不在であり、
Yは、N(R)またはC(O)N(Ra)であり、
は不在であり、かつ
Qは(1-6C)アルキルであり、
ここで、Qは、任意により、ハロ、シアノ、NR、OR、C(O)OR、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)Rから独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-6C)アルキルから選択される、
(37)Rは、式:
-L-Y-L-Q
の基であり、
式中、
Lは不在であり、
Yは、N(Ra)またはC(O)N(R)であり、
は不在であり、かつ
Qは(1-6C)アルキルであり、
ここで、Qは、任意により、1つまたは複数のORによりさらに置換されており、式中、Rは、水素または(1-4C)アルキルから選択される、
(38)Rは、式:
-L-Y-L-Q
の基であり、
式中、
Lは不在であり、
Yは、N(R)またはC(O)N(R)であり、
は不在であり、かつ
Qは(1-6C)アルキルであり、
ここで、Qは、任意により、1つまたは複数のOHによりさらに置換されている、
(39)Rは、式:
の基であり、
式中、R3aは、水素またはメチルである、
(40)Rは、ハロまたは式:
-L-Y-Q
の基から選択され、
式中、
Lは不在であり、
Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、C(O)N(R)O、N(R)C(O)、S(O)N(R)、N(R)SON(R)、もしくはN(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
Qは、(1-4C)アルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)アルキルアミノ、ジ-[(1-2C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~6員複素環を形成し、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、もしくはN(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-4C)アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルまたは(3-6C)シクロアルキルから選択され、かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル部分は、任意により、1つまたは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノまたはヒドロキシ基によりさらに置換されており、
かつここで、R基中に存在するいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある、
(41)Rは、ハロまたは式:
-Q
の基から選択され、
式中、
Qは、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)アルキルアミノ、ジ-[(1-2C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~6員複素環を形成し、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つまたは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、もしくはN(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-4C)アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは、0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、
またはRおよびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、
かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル部分は、任意により、1つまたは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノまたはヒドロキシ基によりさらに置換され、
かつここで、R基中に存在するいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある、
(42)Rは、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基により任意によりさらに置換されているヘテロシクリルであり、式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)アルキルアミノ、ジ-[(1-2C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノまたはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~6員複素環を形成し、かつ/または
は、任意により、式:
-L-LQ1-W
の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、もしくはN(R)SOから選択され、式中RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-4C)アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、
またはRおよびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、
かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル部分は、任意により、1つまたは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノまたはヒドロキシ基によりさらに置換されており、
かつここで、R基中に存在するいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある、
(43)Rは、4~7員複素環式環系、9~15員二環式環系または9~15員スピロ環式環系から選択される窒素連結複素環であり、
ここで、Rは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)アルキルアミノ、ジ-[(1-2C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~6員複素環を形成し、かつ/または
は、任意により、式:
-L-LQ1-W
の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、もしくはN(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-4C)アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、
またはRおよびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、
ここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル部分は、任意により、1つまたは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノまたはヒドロキシ基によりさらに置換されており、
かつここで、R基中に存在するいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある。
(44)Rは、それらのうちのそれぞれが、1つもしくは複数のR基により任意によりさらに置換されていることができるピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、モルホリニル、ジアゼパニル、アゼチジニルから選択されるヘテロシクリルであるか、またはRは、以下の構造:
のうちの1つを有し、
式中、bは、0、1、2、3または4から選択される整数であり、
ここで、各R基は、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、もしくは(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択されるか、または式:
-L-LQ1-W
の基であり、
式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、またはRおよびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)アルキルアミノ、ジ-[(1-2C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~6員複素環を形成し、かつ
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、もしくはN(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-4C)アルキル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、
またはRおよびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、
かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルまたはシクロアルキル部分は、任意により、1つまたは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノまたはヒドロキシ基によりさらに置換されており、
かつここで、R基中に存在するいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある。
(45)Rは、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、モルホリニル、ジアゼパニル、アゼチジニルから選択されるヘテロシクリルであるか、または以下の構造:
のうちの1つである。
(46)Rは、4~7員複素環式環系、9~15員二環式環系または9~15員スピロ環式環系から選択される窒素連結複素環であり、
ここで、Rは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、
式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、またはRおよびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)アルキルアミノ、ジ-[(1-2C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~6員複素環を形成する。
(47)Rは、それらのうちのそれぞれが、1つもしくは複数のR基により任意によりさらに置換されていることができるピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、モルホリニル、ジアゼパニル、アゼチジニルから選択されるヘテロシクリルであるか、またはRは、以下の構造:
のうちの1つを有し、
式中、bは、0、1、2、3または4から選択される整数であり、
ここで、各R基は、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択され、
式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキルもしくは(3-6C)シクロアルキルから選択されるか、またはRおよびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)アルキルアミノ、ジ-[(1-2C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~6員複素環を形成し、
かつここで、R基中に存在するいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある。
(48)Rは、ピペラジニル、ピペリジニル、ピロリジニル、オキセタニル、モルホリニル、ジアゼパニル、アゼチジニルから選択されるヘテロシクリルであるか、または以下の構造:
のうちの1つである。
(49)Aは、CRおよびNから選択され、
式中、Rは、水素、ハロまたはハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、(CHqaNR4A4B、(CHqaOR4A、(CHqaC(O)Rc4A、(CHqaC(O)OR4A、(CHqaOC(O)R4A、(CHqaC(O)N(R4B)R4A、(CHqaN(R4B)C(O)R4A、(CHqaS(O)4A(式中、pは0、1または2である)、(CHqaSON(R4B)R4A、または(CHqaN(R4B)SO4Aから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-2C)アルキルであり、式中、qaは0、1、2または3であり、かつ式中、R4AおよびR4Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
(50)Aは、CRおよびNから選択され、
式中、Rは、水素、ハロ、またはハロから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-2C)アルキルである、
(51)Aは、CRおよびNから選択され、
式中、Rは水素、メチルまたはハロである、
(52)AはCRからであり、かつRは、水素、メチル、フルオロまたはクロロである、
(53)AはCHである、
(54)AはNである。
好適には、本明細書中に定義される通りのヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む、単環式ヘテロアリールまたは単環式、二環式もしくは架橋ヘテロシクリル基である。
好適には、ヘテロアリールは、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む、5員または6員ヘテロアリール環である。
好適には、ヘテロシクリル基は、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む、4員、5員、6員、7員または8員ヘテロシクリル環である。最も好適には、ヘテロシクリル基は、N、OまたはSから選択される1、2または3個のヘテロ原子を含む、5員、6員または7員環[例えば、モルホリニル(例えば、4-モルホリニル)、ピリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジニルまたはピロリジノニル]である。
好適には、アリール基はフェニルである。
好適には、Rは、上記の段落(1)または(2)において定義される通りである。実施形態では、Rは水素である。別の実施形態では、Rは重水素である。
好適には、Rは、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。最も好適には、Rは、上記の段落(13)または(17)において定義される通りである。
好適には、Rは、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。より好適には、Rは、上記の段落(25)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。最も好適には、Rは、上記の段落(25)または(30c)において定義される通りである。
好適には、Rは、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。より好適には、Rは、上記の段落(34)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。最も好適には、Rは、上記の段落(37)、(38)または(39)において定義される通りである。
好適には、Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。最も好適には、Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
上記の式Iの化合物の特定の群では、Rは段落(3)、(4)、(5)、(13)または(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつR、R、RおよびAはそれぞれ、本明細書中の定義のうちのいずれか1つを有する。
上記の式Iの化合物の特定の群では、Rは段落(18)、(19)、(20)、(25)、(26)、(26a)、(29)、(29a)、(30)、(30a)、(30b)または(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつR、R、RおよびAはそれぞれ、本明細書中の定義のうちのいずれか1つを有する。
上記の式Iの化合物の特定の群では、Rは段落(31)、(32)、(33)、(34)、(37)、(38)または(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつR、R、RおよびAはそれぞれ、本明細書中の定義のうちのいずれか1つを有する。
上記の式Iの化合物の特定の群では、Aは段落(49)、(50)、(52)または(53)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつR、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中の定義のうちのいずれか1つを有する。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ib[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、R、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつRは、水素、メチル、フルオロまたはクロロである。
式Ibの化合物の実施形態では、
は、段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
は、水素、メチル、フルオロまたはクロロである。
式Ibの化合物の実施形態では、
は、段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
は、水素、メチル、フルオロまたはクロロである。
式Ibの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(25)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
は、水素である。
式Ibの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(25)において定義される通りであり、
は、上記の段落(32)、(33)または(34)において定義される通りであり、かつ
は、水素である。
式Ibの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30)、(30a)、(30b)または(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
は、水素である。
式Ibの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
は、水素である。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ic[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、R、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りである。
式Icの化合物の実施形態では、
は、段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Icの化合物の実施形態では、
は、段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(31)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Icの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(25)において定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(34)において定義される通りである。
式Icの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(26)または(26a)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(50)において定義される通りである。
式Icの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りである。
式Icの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(39)において定義される通りである。
式Icの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30)、(30a)、(30b)または(30c)において定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(39)において定義される通りである。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Id[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りである。
式Idの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Idの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Idの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(25)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(50)において定義される通りである。
式Idの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(26)または(26a)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(50)において定義される通りである。
式Idの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Idの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30)、(30a)、(30b)または(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Idの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、かつ
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ie[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、R、RおよびR1zはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつmは、0、1または2である。
式Ieの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
1zは、上記の段落(3)~(11)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
mは、0、1または2であり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Ieの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
1zは、上記の段落(3)~(11)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
mは、0、1または2であり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Ieの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zは、ハロまたはシアノであり、
mは、0または1であり、
は、上記の段落(25)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(50)において定義される通りである。
式Ieの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
mは1であり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Ieの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
mは1であり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30)、(30a)、(30b)または(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Ieの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
mは1であり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Ieの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zは、ハロまたはシアノであり、
mは1であり、
は、上記の段落(26)または(26a)において定義される通りであり、
は、上記の段落(35)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(50)において定義される通りである。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式If[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、R、RおよびR1zはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りである。
式Ifの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
1zは、上記の段落(3)~(11)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Ifの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
1zは、上記の段落(3)~(11)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(18)~(30c)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Ifの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zは、ハロまたはシアノであり、
は、上記の段落(25)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(50)において定義される通りである。
式Ifの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zは、ハロまたはシアノであり、
は、上記の段落(26)または(26a)において定義される通りであり、
は、上記の段落(35)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(50)において定義される通りである。
式Ifの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
は、上記の段落(30)、(30a)、(30b)または(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Ifの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
は、上記の段落(30c)において定義される通りであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Ifの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
は、上記の段落(30)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りである。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ig[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつR200およびR201は、それぞれ独立して、水素、メチル、ハロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、メトキシまたはアセチルから選択される。
式Igの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
200およびR201は、それぞれ独立して、水素、メチル(CDを含む)またはハロから選択される。
式Igの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
200およびR201は、それぞれ独立して、水素、メチル(CDを含む)またはハロから選択される。
式Igの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(50)において定義される通りであり、かつ
200およびR201は、それぞれ独立して、メチル(CDを含む)またはクロロから選択される。
式Igの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
200はクロロであり、かつR201はメチル(CDを含む)である。
式Igの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
200はクロロであり、かつR201はメチル(CDを含む)である。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ih[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつR201は、水素、メチル(CDを含む)、ハロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、メトキシまたはアセチルから選択される。
式Ihの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)、メトキシまたはハロから選択される。
式Ihの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(50)において定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)またはハロから選択される。
式Ihの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)またはクロロから選択される。
式Ihの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)またはクロロから選択される。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ih[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りである。
式Ih2の化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Ih2の化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
Aは、段落(50)において定義される通りである。
式Ih2の化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、かつ
Aは、段落(52)または(53)において定義される通りである。
式Ih2の化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、かつ
Aは、段落(52)または(53)において定義される通りである。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ii[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、RおよびR1zはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつR201は、水素、メチル、ハロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、メトキシまたはアセチルから選択される。
式Iiの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
1zは、上記の段落(3)~(11)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)、ハロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、メトキシまたはアセチルから選択される。
式Iiの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zは、ハロまたはシアノであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(50)において定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)、ハロまたはメトキシから選択される。
式Iiの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)またはクロロから選択される。
式Iiの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
201は、メチル(CDを含む)またはクロロから選択される。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ii[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、RおよびR1zはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りである。
式Ii2の化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
1zは、上記の段落(3)~(11)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(38)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
Aは、段落(40)~(45)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りである。
式Ii2の化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zは、ハロまたはシアノであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、かつ
Aは、段落(41)において定義される通りである。
式Ii2の化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
1zはシアノであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、かつ
Aは、上記の段落(44)または(45)において定義される通りである。
本発明の化合物の特定の群では、化合物は、以下に示される構造式Ig[式(I)の下位定義]、またはその薬学的に許容される塩、水和物および/もしくは溶媒和物を有する:
式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつR200およびR201は、それぞれ独立して、水素、メチル、ハロ、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、メトキシまたはアセチルから選択される。
式Igの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(48)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
202は、水素、メチル(CDを含む)またはハロから選択される。
式Igの化合物の実施形態では、
は、上記の段落(1)または(2)のいずれかにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(3)~(17)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
は、上記の段落(31)~(39)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、
Aは、上記の段落(49)~(54)のうちのいずれか1つにおいて定義される通りであり、かつ
202は、水素、メチル(CDを含む)またはハロから選択される。
式Igの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(13)において定義される通りであり、
は、上記の段落(25)において定義される通りであり、
は、上記の段落(34)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(50)において定義される通りであり、かつ
202は、メチル(CDを含む)またはクロロから選択される。
式Igの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30)において定義される通りであり、
は、上記の段落(37)または(38)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
202は、メチル(CDを含む)である。
式Igの化合物の別の実施形態では、
は、上記の段落(1)において定義される通りであり、
は、上記の段落(17)において定義される通りであり、
は、上記の段落(30)において定義される通りであり、
は、上記の段落(39)において定義される通りであり、
Aは、上記の段落(52)または(53)において定義される通りであり、かつ
202は、メチル(CDを含む)である。
本発明の特定の化合物としては、本出願の実施例セクションに記載される化合物のうちのいずれか、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物、特に、
3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
3-(2-アセチル-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-3-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
3-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)-3-(2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-3-[2-(ジフルオロメチル)-6-メチル-4-ピリジル]-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-(2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
3-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-3-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
3-[2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)-4-ピリジル]-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-(4-メチルキナゾリン-6-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
のうちのいずれかが挙げられる。
式(I)の化合物を構成する様々な官能基および置換基は、典型的には、式(I)の化合物の分子量が1000を超過しないように選択される。より通常は、化合物の分子量は、900未満、例えば、800未満、または750未満、または700未満、または650未満であろう。より好ましくは、分子量は、600未満であり、例えば、550以下である。
本発明の化合物の好適な薬学的に許容される塩は、例えば、十分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩、例えば、例えば無機または有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、クエン酸、メタンスルホン酸またはマレイン酸との酸付加塩である。加えて、十分に酸性である本発明の化合物の好適な薬学的に許容される塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウムまたはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウムまたはマグネシウム塩、アンモニウム塩または薬学的に許容されるカチオンを提供する有機塩基との塩、例えば、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはトリス(2-ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。
同じ分子式を有するが、それらの原子の結合の性質もしくは順序または空間中のそれらの原子の配置が異なる化合物は、「異性体」と称される。空間中のそれらの原子の配置が異なる異性体は、「立体異性体」と称される。互いに鏡像でない立体異性体は「ジアステレオマー」と称され、重ね合わせることができない互いの鏡像であるものは「エナンチオマー」と称される。化合物が不斉中心を有し、例えば、4つの異なる基へと結合する場合、1対のエナンチオマーが可能である。エナンチオマーは、その不斉中心の絶対配置により特徴付けることができ、CahnおよびPrelogのRおよびS順序規則により、または分子が偏光の平面を回転させ、かつ右旋性もしくは左旋性(すなわち、それぞれ、(+)または(-)異性体として)であると指定される様式により、記載される。キラル化合物は、個別のエナンチオマーとしてまたはそれらの混合物としてのいずれかで存在し得る。エナンチオマーの等しい割合を含有する混合物は、「ラセミ混合物」と称される。
本発明の化合物は、1つまたは複数の不斉中心を有することができ、そのような化合物は、したがって、個別の(R)もしくは(S)立体異性体としてまたはそれらの混合物として生成することができる。別途示されない限り、本明細書および特許請求の範囲におおける特定の化合物の記載または呼称は、個別のエナンチオマーおよびそれらのラセミまたはそれ以外の混合物の両方を含むことが意図される。立体化学の決定および立体異性体の分離のための方法は、当技術分野で周知であり(“Advanced Organic Chemistry”,4th edition J.March,John Wiley and Sons,New York,2001のChapter 4の議論を参照されたい)、例えば、光学活性出発物質からの合成によるか、またはラセミ形態の分割による。本発明の化合物のうちの一部は、幾何異性中心を有することができる(EおよびZ異性体)。本発明は、抗増殖活性を有する、すべての光学異性体、ジアステレオ異性体および幾何異性体ならびにそれらの混合物を包含することが理解されるべきである。
本発明はまた、1つまたは複数の同位体置換を含む、本明細書中で定義される通りの本発明の化合物も包含する。例えば、Hは、1H、2H(D)、および3H(T)をはじめとするいずれかの同位体形態であり得、Cは、12C、13C、および14Cをはじめとするいずれかの同位体形態であり得、かつOは、16Oおよび18Oをはじめとするいずれかの同位体形態であり得るなどである。例えば、メチル基は、CHおよびCDを包含する。
式(I)の特定の化合物は、例えば、水和形態などの溶媒和形態ならびに非溶媒和形態で存在し得ることもまた理解されるべきである。本発明は、抗増殖活性を有するすべてのそのような溶媒和形態を包含することが理解されるべきである。
式Iの特定の化合物は多形を示し得ること、および本発明は、抗増殖活性を有するすべてのそのような形態を包含することもまた、理解されるべきである。
式Iの化合物は、多数の異なる互変異性形態において存在することができ、式Iの化合物に対する参照は、すべてのそのような形態を含む。疑義を回避するために、化合物が数種類の互変異性形態のうちの1つで存在することができ、かつ1つのみが具体的に記載されるかまたは示される場合、それでもなお、他のすべてが式Iにより包含される。互変異性形態の例としては、例えば、以下の互変異性ペア、ケト/エノール(以下に例示される)、イミン/エナミン、アミド/イミノアルコール、アミジン/アミジン、ニトロソ/オキシム、チオケトン/エネチオール、およびニトロ/アシニトロにおける通り、ケト、エノール、およびエノラート形態が挙げられる。
アミン官能基を含有する式Iの化合物はまた、N-オキシドを形成することもできる。アミン官能基を含有する式Iの化合物に対する本明細書中の参照はまた、N-オキシドも含む。化合物が数個のアミン官能基を含む場合、1つまたは2つ以上の窒素原子を酸化して、N-オキシドを形成させることができる。N-オキシドの特定の例は、第三級アミンのN-オキシドまたは窒素含有複素環の窒素原子である。N-オキシドは、過酸化水素または過酸(例えば、ペルオキシカルボン酸)などの酸化剤を用いる対応するアミンの処理により形成させることができ、例えば、Advanced Organic Chemistry,by Jerry March,4th Edition,Wiley Interscience,pagesを参照されたい。より詳細には、N-オキシドは、アミン化合物を、例えば、ジクロロメタンなどの不活性溶媒中でm-クロロペルオキシ安息香酸(mCPBA)と反応させる、L.W.Deady(Syn.Comm.1977,7,509-514)の手順により生成することができる。
式(I)の化合物は、ヒトまたは動物身体中で分解されて本発明の化合物を放出する、プロドラッグの形態で投与することができる。プロドラッグは、本発明の化合物の物性および/または薬物動態特性を変化させるために用いることができる。本発明の化合物が、それに対して特性修飾性基を結合させることができる好適な基または置換基を含む場合、プロドラッグを形成させることができる。プロドラッグの例としては、式(I)の化合物中のカルボキシ基またはヒドロキシ基で形成させることができるインビボ切断可能エステル誘導体および式(I)の化合物中のカルボキシ基またはアミノ基で形成させることができるインビボ切断可能アミド誘導体が挙げられる。
したがって、本発明は、有機合成により入手可能になる場合、およびそのプロドラッグの切断によってヒトまたは動物身体内で利用可能になる場合、本明細書中に上記で定義される通りの式(I)の化合物を含む。したがって、本発明は、有機合成手段により生成される式Iの化合物、およびまた合成的に生成される化合物または代謝的に生成される化合物であり得る式(I)の化合物である前駆体化合物の代謝によってヒトまたは動物身体中で生成されるそのような化合物も含む。
式(I)の化合物の好適な薬学的に許容されるプロドラッグは、合理的な医学的判断に基づいて、望ましくない薬理学的活性を有さずかつ過度の毒性を有さずに、ヒトまたは動物身体への投与に対して好適であるものである。
様々な形態のプロドラッグが、例えば、以下の文書中に記載されている:
a)Methods in Enzymology,Vol.42,p.309-396,edited by K.Widder,et al.(Academic Press,1985)、
b)Design of Pro-drugs,edited by H.Bundgaard,(Elsevier,1985)、
c)A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard-Larsen and H.Bundgaard,Chapter 5“Design and Application of Pro-drugs”,by H.Bundgaard p.113-191(1991)、
d)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8,1-38(1992)、
e)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988)、
f)N.Kakeya,et al.,Chem.Pharm.Bull.,32,692(1984)、
g)T.Higuchi and V.Stella,“Pro-Drugs as Novel Delivery Systems”,A.C.S.Symposium Series,Volume14、および
h)E.Roche(editor),“Bioreversible Carriers in Drug Design”,Pergamon Press,1987。
カルボキシ基を有する式Iの化合物の好適な薬学的に許容されるプロドラッグは、例えば、そのインビボ切断可能エステルである。カルボキシ基を含む式Iの化合物のインビボ切断可能エステルは、例えば、ヒトまたは動物身体中で切断されて親酸を生成する、薬学的に許容されるエステルである。カルボキシルに関して好適な薬学的に許容されるエステルとしては、C1-6アルキルエステル、例えば、メチル、エチルおよびtert-ブチル、C1-6アルコキシメチルエステル、例えば、メトキシメチルエステル、C1-6アルカノイルオキシメチルエステル、例えば、ピバロイルオキシメチルエステル、3-フタリジルエステル、C3-8シクロアルキルカルボニルオキシ-C-6アルキルエステル、例えば、シクロペンチルカルボニルオキシメチルおよび1-シクロヘキシルカルボニルオキシエチルエステル、2-オキソ-1,3-ジオキソレニルメチルエステル、例えば、5-メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソレン-4-イルメチルエステルおよびC1-6アルコキシカルボニルオキシ-C1-6アルキルエステル、例えば、メトキシカルボニルオキシメチルおよび1-メトキシカルボニルオキシエチルエステルが挙げられる。
ヒドロキシ基を有する式(I)の化合物の好適な薬学的に許容されるプロドラッグは、例えば、そのインビボ切断可能エステルまたはエーテルである。ヒドロキシ基を含む式Iの化合物のインビボ切断可能エステルまたはエーテルは、例えば、ヒトまたは動物身体中で切断されて親ヒドロキシ化合物を生成する、薬学的に許容されるエステルまたはエーテルである。ヒドロキシ基に関して好適な薬学的に許容されるエステル形成基としては、無機エステル、例えば、リン酸エステル(ホスホルアミド環状エステルを含む)が挙げられる。ヒドロキシ基に関してさらなる好適な薬学的に許容されるエステル形成基としては、C1-10アルカノイル基、例えば、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換ベンゾイルおよびフェニルアセチル基、C1-10アルコキシカルボニル基、例えば、エトキシカルボニル、N,N-(C1-6)2カルバモイル、2-ジアルキルアミノアセチルおよび2-カルボキシアセチル基が挙げられる。フェニルアセチルおよびベンゾイル基上の環置換基の例としては、アミノメチル、N-アルキルアミノメチル、N,N-ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン-1-イルメチルおよび4-(C1-4アルキル)ピペラジン-1-イルメチルが挙げられる。ヒドロキシ基に関して好適な薬学的に許容されるエーテル形成基としては、α-アシルオキシアルキル基、例えば、アセトキシメチルおよびピバロイルオキシメチル基が挙げられる。
カルボキシ基を有する式(I)の化合物の好適な薬学的に許容されるプロドラッグは、例えば、そのインビボ切断可能アミド、例えば、アンモニアなどのアミン、メチルアミンなどのC1-4アルキルアミン、ジメチルアミン、N-エチル-N-メチルアミンまたはジエチルアミンなどの(C1-4アルキル)2アミン、2-メトキシエチルアミンなどのC1-4アルコキシ-C2-4アルキルアミン、ベンジルアミンなどのフェニルC1-4アルキルアミンおよびグリシンなどのアミノ酸またはそのエステルを用いて形成されるアミドである。
アミノ基を有する式Iの化合物の好適な薬学的に許容されるプロドラッグは、例えば、そのインビボ切断可能アミド誘導体である。アミノ基由来の好適な薬学的に許容されるアミドとしては、例えば、C1-10アルカノイル基、例えば、アセチル、ベンゾイル、フェニルアセチルおよび置換ベンゾイルおよびフェニルアセチル基を用いて形成されるアミドが挙げられる。フェニルアセチルおよびベンゾイル基上の環置換基の例としては、アミノメチル、N-アルキルアミノメチル、N,N-ジアルキルアミノメチル、モルホリノメチル、ピペラジン-1-イルメチルおよび4-(C1-4アルキル)ピペラジン-1-イルメチルが挙げられる。
式(I)の化合物のインビボ作用は、部分的には、式(I)の化合物の投与後にヒトまたは動物身体内で形成される1つまたは複数の代謝産物により発揮される場合がある。本明細書中に上記で記載される通り、式(I)の化合物のインビボ作用はまた、前駆体化合物(プロドラッグ)の代謝によって発揮される場合もある。
本発明は、任意的な、好ましいかもしくは好適な特徴を介して、またはそれ以外の特定の実施形態に関して、本明細書中で定義されるいずれかの化合物もしくは化合物の特定の群に関することができるが、本発明はまた、当該任意的な、好ましいかもしくは好適な特徴または特定の実施形態を特異的に除外するいずれかの化合物または化合物の特定の群にも関することができる。
好適には、本発明は、本明細書中に定義される生物学的活性を有しないいずれかの個別の化合物を除外する。
[合成]
本発明の化合物は、当技術分野で公知のいずれかの好適な技術により調製することができる。本発明の化合物の調製のための特定のプロセスは、下記の実施例セクション中に記載される。
本明細書中に記載される合成方法の説明および出発物質を調製するために用いられるいずれかの参照される合成方法において、溶媒、反応雰囲気、反応温度、実験および検査手順の持続時間の選択をはじめとする、すべての提案される反応条件は、当業者により選択されることができることが、理解されるべきである。
分子の様々な部分上に存在する官能基は、利用される試薬および反応条件と適合性でなければならないことが、有機合成の分野の当業者により理解される。
本明細書中に定義されるプロセス中の本発明の化合物の合成の間に、または特定の出発物質の合成の間に、それらの望ましくない反応を防ぐために、一部の置換基を保護することが望ましい場合があることが理解されるであろう。熟練した化学者は、そのような保護が必要な場合、およびどのようにしてそのような保護基を導入し、かつその後に除去するかを理解するであろう。
保護基の例に関して、それに対する多数の一般的な教科書のうちの1つ、例えば、‘Protective Groups in Organic Synthesis’by Theodora Green(出版社:John Wiley&Sons)を参照されたい。保護基は、文献中に記載されるかまたは問題の保護基の除去に対して適切であるとして熟練した化学者に公知であるいずれかの都合のよい方法により除去することができ、方法は、分子中の他の部分の基の最小限の障害を伴って保護基の除去をもたらすように選択される。
つまり、反応物、例えば、アミノ、カルボキシまたはヒドロキシなどの基を含む場合、本明細書中で言及される反応のうちの一部において、基を保護することが望ましい場合がある。
例として、アミノまたはアルキルアミノ基に対する好適な保護基は、例えば、アシル基、例えば、アルカノイル基、例えば、アセチル、アルコキシカルボニル基、例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルまたはt-ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えば、ベンジルオキシカルボニル、またはアロイル基、例えば、ベンゾイルである。上記の保護基に対する脱保護条件は、保護基の選択に伴って、必然的に変わる。つまり、例えば、アルカノイルもしくはアルコキシカルボニル基などのアシル基またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化リチウムまたは水酸化ナトリウムなどの好適な塩基を用いる加水分解により除去することができる。あるいは、tert-ブトキシカルボニル基などのアシル基は、例えば、塩酸、硫酸もしくはリン酸またはトリフルオロ酢酸などの好適な酸を用いる処理により除去することができ、ベンジルオキシカルボニル基などのアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム炭素などの触媒による水素化により、またはルイス酸、例えば、トリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素を用いる処理により、除去することができる。第一級アミノ基に対する好適な代替的な保護基は、例えば、アルキルアミン、例えば、ジメチルアミノプロピルアミン、またはヒドラジンを用いる処理により除去することができる、フタロイル基である。
ヒドロキシ基に対する好適な保護基は、例えば、アシル基、例えば、アルカノイル基、例えば、アセチル、アロイル基、例えば、ベンゾイル、またはアリールメチル基、例えば、ベンジルである。上記の保護基に対する脱保護条件は、保護基の選択に伴って、必然的に変わるであろう。つまり、例えば、アルカノイルなどのアシル基またはアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウムまたはアンモニアなどの好適な塩基を用いる加水分解により除去することができる。あるいは、ベンジル基などのアリールメチル基は、例えば、パラジウム炭素などの触媒による水素化により除去することができる。
カルボキシ基に対する好適な保護基は、例えば、エステル化基、例えば、例えば水酸化ナトリウムなどの塩基を用いる加水分解により除去することができるメチルもしくはエチル基、または例えば、例えば酸、例えばトリフルオロ酢酸などの有機酸を用いる処理により除去することができるt-ブチル基、または例えば、例えばパラジウム炭素などの触媒による水素化により除去することができるベンジル基である。
樹脂もまた、保護基として用いることができる。
式(I)の化合物を合成するために利用される方法論は、A、R、RおよびRならびにそれらに伴ういずれかの置換基の性質に応じて変わるであろう。それらの調製のための好適なプロセスは、添付の実施例中にさらに記載される。
本明細書中に定義されるプロセスのうちのいずれか1つにより式(I)の化合物が合成されたら、続いて、プロセスは、
(i)存在するいずれかの保護基を除去するステップ、
(ii)化合物式(I)を式(I)の別の化合物へと変換するステップ、
(iii)式Iの化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を形成させるステップ、および/または
(iv)式Iの化合物のプロドラッグを形成させるステップ
の追加のステップのうちの1つまたは複数をさらに含むことができる。
上記の(ii)の例は、式(I)の化合物が合成され、続いて、A、R、RまたはRの基のうちの1つまたは複数を基の性質を変化させるためにさらに反応させて、式(I)の代替的な化合物を提供することができる場合である。
得られる式(I)の化合物は、当技術分野で周知の技術を用いて、単離および精製することができる。
本明細書中に定義される式Iの一部の化合物は、
(i)式IIa
[式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつXは好適な脱離基(例えば、ブロモ、クロロ、ヨード、-SMe、-S(O)Meまたは-S(O)Me)である]
の化合物を、
基[R-X]-H(式中、XはN、SまたはOであり、かつ[R-X]は一緒に、X原子を介して連結される本明細書中に上記で定義される通りの基Rを表す)と反応させること
により調製することができ、
任意によりその後、プロセスは、
(i)存在し得るいずれかの保護基を除去するステップ、
(ii)化合物式(I)を式(I)の別の化合物へと変換するステップ(例えば、R置換基を本明細書中に定義される通りの別のR置換基へと変換するステップ)、
(iii)式Iの化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を形成させるステップ、および/または
(iv)式Iの化合物のプロドラッグを形成させるステップ
の追加のステップのうちの1つまたは複数をさらに含むことができる。
いかなる疑義も回避するために、X原子は、基R中に存在するヘテロ原子であり、すなわち、[R-X]はXヘテロ原子を含むR基である。
上記の反応において、式IIの化合物を[R-X]-H基と反応させる場合、X基は、[R-X]-H基のH原子と共に置換され、R置換基はX原子を介して式IIの化合物に結合することが理解されるであろう。
当業者は、式IIの化合物と[R-X]-H基との間の反応に対する好適な反応条件を容易に選択できるであろう。好適な反応条件の例は、本明細書中の添付の実施例セクション中に記載される。
式IIの化合物は、添付の実施例セクションから明らかであろう通り、当技術分野で公知の好適な技術により調製することができる。式IIの化合物の調製の特定の例は、本明細書中の添付の実施例セクションに記載される。
式Iの化合物は、鈴木・宮浦またはStilleカップリング反応によっても調製することができる。例えば、本明細書中に定義される式Iの一部の化合物は、
(i)式III:
[式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつXはハロ原子(例えば、ブロモ、クロロまたはヨード)である]
の化合物を、式:
-M
[式中、Mはカップリング試薬(例えば、本明細書中に定義される通りのホウ素カップリング剤またはスズカップリング剤)であり、かつRは本明細書中に上記で定義される通りである]
の基と反応させること、または
(ii)式IV:
[式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつXはハロ原子(例えば、ブロモ、クロロまたはヨード)である]
の化合物を、式:
-M
[式中、Mはカップリング試薬(例えば、本明細書中に定義される通りのホウ素カップリング剤またはスズカップリング剤)であり、かつRは本明細書中に上記で定義される通りである]
の基と反応させること、または
(iii)式V:
[式中、A、R、RおよびRはそれぞれ、本明細書中に上記で定義される通りであり、かつXはハロ原子(例えば、ブロモ、クロロまたはヨード)である]
の化合物を、式:
-M
[式中、Mはカップリング試薬(例えば、本明細書中に定義される通りのホウ素カップリング剤またはスズカップリング剤)であり、かつRは本明細書中に上記で定義される通りである]
の基と反応させること
によっても調製することができるか、または
任意によりその後、プロセスは、
(i)存在し得るいずれかの保護基を除去するステップ、
(ii)化合物式(I)を式(I)の別の化合物へと変換するステップ、
(iii)式Iの化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を形成させるステップ、および/または
(iv)式Iの化合物のプロドラッグを形成させるステップ
の追加のステップのうちの1つまたは複数をさらに含むことができる。
基Mは、鈴木・宮浦カップリング反応に対して当技術分野で公知の好適なホウ素カップリング試薬であり得る。好適なホウ素剤の例としては、ボロン酸、ボロン酸エステル(例えば、カテコールボロン酸エステル、ピナコールボロン酸エステル、トリイソプロピルボロネート、MIDAボロネート、シクリックトリオールボロネート(cyclctriol boronate))、ボラン(例えば、9-BBNボラン)、オルガノトリフルオロボレートまたはボロンアミド(例えば、1,8-ジアミノナフチルボロンアミド)が挙げられる。特定の例は、-B(OH)または-B(OCHである。
鈴木・宮浦カップリング反応は周知であり、かつ当業者は、この反応に対して好適な反応条件を容易に選択できるであろう。
Stilleカップリング反応においては、Mは、スズカップリング剤、好適には式-Sn[(1-6C)アルキル]、例えば-Sn(ブチル)のスズカップリング剤である。
Stilleカップリング反応は周知であり、かつ当業者は、この反応に対して好適な反応条件を容易に選択できるであろう。そのような反応は、典型的には、パラジウム触媒の存在下で行われる。
[生物学的活性]
実施例セクション(生物学的実施例1~3)に記載される生物学的アッセイを用いて、本発明の化合物の薬理学的作用を測定することができる。
式Iの化合物の薬理学的特性は構造変化に伴って変わるが、予期される通り、本発明の化合物は、生物学的実施例1、2および3に記載されるアッセイにおいて活性であることが見出された。
一般的に、アデノシンA2aアンタゴニズムに関して、本発明の化合物は、生物学的実施例1に記載されるアッセイにおいて1μM以下のIC50を実証し、本発明の好ましい化合物は、200nM以下のIC50を実証し、本発明の最も好ましい化合物は、50nm以下のIC50を実証する。
好適には、生物学的実施例1に記載されるアッセイにおける本発明の化合物のアデノシンA1、A2bまたはA3受容体でのIC50は、アデノシンA2a受容体でのIC50よりも少なくとも2倍高く、より好適には、少なくとも5倍高く、さらにより好適には、少なくとも10倍高い。
[医薬組成物]
本発明のさらなる態様に従えば、本明細書中に上記で定義される通りの本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を、薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む医薬組成物が提供される。
本発明の組成物は、経口用途に対して(例えば、錠剤、ロゼンジ剤、硬または軟カプセル剤、水性または油性懸濁液剤、エマルジョン剤、分散性粉末剤または顆粒剤、シロップ剤またはエリキシル剤として)、例えば、局所使用のために(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、または水性もしくは油性溶液剤または懸濁液剤として)、吸入による投与のために(例えば、微粉化粉末剤または液体エアロゾル剤として)、吹送による投与のために(例えば、微粉化粉末剤として)または非経口投与のために(例えば、静脈内、皮下、筋内、腹腔内もしくは筋内投薬のための無菌水性もしくは油性溶液剤として、または直腸投薬のための坐剤として)好適な形態であり得る。
本発明の組成物は、当技術分野で周知の慣用の医薬賦形剤を用いて、慣用の手順により取得することができる。つまり、経口用途に対して意図される組成物は、例えば、1つまたは複数の着色剤、甘味料、香味料および/または保存料を含有することができる。
療法における使用のための本発明の化合物の有効量は、本明細書中で参照される増殖性状態を治療もしくは予防し、その進行を遅延させ、かつ/または状態に関連する症状を低減させるために十分な量である。
単一剤型を生成するために1つまたは複数の賦形剤と組み合わせられる有効成分の量は、治療される個体および特定の投与経路に応じて必然的に変わるであろう。例えば、ヒトへの経口投与に対して意図される製剤は、一般的に、合計組成物の重量当たり約5~約98%で変わり得る適切かつ都合のよい量の賦形剤と共に調合される、例えば、0.5mg~0.5gの活性薬剤(より好適には0.5~100mg、例えば、1~30mg)を含有するであろう。
式Iの化合物の治療または予防目的のための用量のサイズは、周知の医学の原則に照らして、状態の性質および重症度、動物または患者の年齢および性別ならびに投与経路に従って、自然に変わるであろう。
治療または予防目的のための本発明の化合物の使用において、本発明の化合物は、必要な場合には分割用量で与えられる、例えば、0.1mg/kg~75mg/kg体重の範囲の一日用量が投与されるように、一般的に投与されるであろう。一般的に、非経口経路が利用される場合、比較的低用量が投与されるであろう。つまり、例えば、静脈内または腹腔内投与に関して、0.1mg/kg~30mg/kg体重の範囲の用量が、一般的に用いられるであろう。同様に、吸入による投与に関して、例えば、0.05mg/kg~25mg/kg体重の範囲の用量が用いられるであろう。特に、錠剤形態での、経口投与もまた好適であり得る。典型的には、単位剤型は、約0.5mg~0.5gの本発明の化合物を含有するであろう。
[治療的使用および応用]
本発明は、アデノシンA2受容体、特にアデノシンA2a受容体のアンタゴニストとして機能する化合物を提供する。
本発明のさらなる態様に従えば、細胞を有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物と接触させるステップを含む、インビトロまたはインビボでアデノシンA2a受容体をアンタゴナイズする方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、細胞を有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物と接触させるステップを含む、インビトロまたはインビボでアデノシンA2a受容体を選択的にアンタゴナイズする方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、細胞を有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物と接触させるステップを含む、インビトロまたはインビボで細胞増殖を阻害する方法が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、治療有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物を患者に投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者においてアデノシンA2a受容体活性が関与する疾患または障害を治療する方法が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、治療有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物を患者に投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者において増殖性障害を治療する方法が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、治療有効量の本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物を患者に投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者においてがんを治療する方法が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗がん剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、療法での使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または医薬組成物が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、増殖性状態の治療での使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または本明細書中に規定される通りの医薬組成物が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、がんの治療での使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、または医薬組成物が提供される。特定の実施形態では、がんはヒトがんである。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗がん剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aアンタゴニストとしての使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が提供される。実施形態では、本発明の化合物は、選択的アデノシンA2aアンタゴニストである。代替的な実施形態では、本発明の一部の化合物は、選択的アデノシンA2aおよびアデノシンA2bアンタゴニストである。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aが関与する疾患または障害の治療での使用のための、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、増殖性状態の治療のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗増殖剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、がんの治療のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。好適には、がんはヒトがんである。好適には、化合物または医薬組成物は、1つまたは複数の追加の抗がん剤(例えば、チェックポイント阻害剤および/または細胞傷害剤)と組み合わせて投与される。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aアンタゴニストとしての使用のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2aアンタゴニストとしての使用のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。
本発明のさらなる態様に従えば、アデノシンA2a受容体活性が関与する疾患または障害の治療のための医薬の製造における、本明細書中に規定される通りの化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物の使用が提供される。
用語「増殖性障害」は、本明細書中で互換的に用いられ、インビトロまたはインビボのいずれかにかかわらず、新生物性または過形成性生育などの、望ましくない過剰または異常な細胞の望ましくないかまたは制御されない細胞増殖に関する。増殖性状態の例としては、限定するものではないが、悪性新生物および腫瘍、がん、白血病、乾癬、骨疾患、線維増殖性障害(例えば、結合組織の)、およびアテローム性動脈硬化をはじめとする、前悪性および悪性細胞増殖が挙げられるが、これらに限定されない。限定するものではないが、肺、結腸、乳房、卵巣、前立腺、肝臓、膵臓、脳、および皮膚をはじめとする、いかなるタイプの細胞も治療することができる。
本発明の化合物の抗増殖作用は、ヒトがんの治療において特定の用途を有する(それらのアデノシンA2aアンタゴニスト活性によって)。
より具体的には、がん、特に固形腫瘍、例えば、非小細胞肺がん、頭頚部扁平上皮がんおよび尿路上皮がんの治療における使用のための、一般式(I)の化合物が提供される。
がん、特に固形腫瘍、例えば、非小細胞肺がん、頭頚部扁平上皮がんおよび尿路上皮がんの治療のための医薬の製造における、一般式(I)の化合物の使用もまた提供される。
本発明は、有効量の一般式(I)の化合物を、そのような治療を必要とする患者に投与するステップを含む、がん、特に固形腫瘍、例えば、非小細胞肺がん、頭頚部扁平上皮がんおよび尿路上皮がんの治療のための方法をさらに提供する。
治療対象の患者は、好適には哺乳動物であり、より好適にはヒトである。
[投与経路]
本発明の化合物またはこれらの化合物を含む医薬組成物は、全身性/末梢性または局所的(すなわち、所望の作用部位での)のいずれかにかかわらず、いずれかの都合のよい投与経路により、被験体に投与することができる。
投与経路としては、限定するものではないが、経口(例えば、摂取による)、頬内、舌下、経皮(例えば、パッチ剤、湿布剤などによるものをはじめとする)、経粘膜(例えば、パッチ剤、湿布剤などによるものをはじめとする)、眼内(例えば、点眼剤による)、肺内(例えば、口または鼻を通る、例えばエアロゾル剤を介するものを用いる、例えば、吸入または吹送療法による)、直腸内(例えば、坐剤または浣腸剤による)、膣内(例えば、ペッサリーによる)、非経口(例えば、注入により、皮下、皮内、筋内、静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内、脊髄内、嚢内、被膜下、眼窩内、腹腔内、気管内、表皮下、関節内、くも膜下および胸骨内を含む)、デポー剤およびリザーバの埋め込みによる、例えば、皮下的または筋内的なものが挙げられる。
[併用療法]
式Iの化合物は、例えば、がんなどの増殖性障害の治療および/または予防に対して有用である。本明細書中に規定される式Iの化合物は、例えば、1つまたは複数の追加の抗増殖/抗がん剤を用いる化学療法、放射線療法および/または慣用の外科手術などの、1つまたは複数の追加の抗増殖/抗がん療法と組み合わせて用いることができる。
追加の抗増殖/抗がん剤は、本明細書中に規定される通りの式(I)の化合物を含む医薬組成物中に含めることができるか、または、あるいは、式(I)の化合物と同時もしくはより早いかもしくは遅い時点でのいずれかで、別個に投与することができる。
したがって、本発明のさらなる態様では、がんの治療における同時、連続的または別個の使用のための組み合わせ調製物としての、一般式(I)の化合物およびがんの治療または予防において有用な追加の薬剤を含む製品が提供される。
本発明はまた、がんの治療の処置における同時、連続的または別個の使用のための組み合わせ調製物としての、がんの治療における使用のための1つまたは複数の追加の抗増殖/抗がん剤と組み合わせた一般式(I)の化合物も提供する。
特に、本明細書中に規定される併用療法は、固形腫瘍、例えば、非小細胞肺がん、頭頚部扁平上皮がんおよび尿路上皮がんの治療に対して好適である。
本明細書中に規定される式Iの化合物と組み合わせて用いることができる[別個にまたは一般式(I)の化合物との組み合わせ医薬組成物もしくは組み合わせ調製物の一部分としてのいずれか]好適な追加の抗増殖/抗がん剤としては、
1)がん免疫療法および抗がん化学療法剤の他の形態、
2)限定するものではないが、A2bアンタゴニスト、CD73阻害剤およびCD39阻害剤(好適にはA2bアンタゴニスト)をはじめとするアデノシン経路モジュレーター、
3)限定するものではないが、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、デュルバルマブ、アベルマブおよびアテゾリズマブをはじめとする抗PD-1およびPDL-1抗体、ならびに
4)限定するものではないが、イピリムマブをはじめとする抗CTLA4抗体
が挙げられる。
本明細書中に規定される式Iの化合物は、限定するものではないが、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、デュルバルマブ、アベルマブおよびアテゾリズマブをはじめとする抗PD-1およびPDL-1抗体と組み合わせて用いるために特に適している。
好適には、抗PD1抗体は、セトレリマブなどの、米国特許出願公開第2019/0225689号または同第2017/0121409号(それら全体はここに引用することで本明細書の一部をなすものとする)に開示される抗体のうちの1つである。セトレリマブ(JNJ-63723283、CET)は、高い親和性および特異性を伴ってプログラム細胞死受容体-1(PD-1)に結合する、完全ヒト免疫グロブリン(Ig)G4カッパモノクローナル抗体である。セトレリマブは、固形腫瘍における活性を示している。Rutkowski P,et al.Journal of Clinical Oncology.2019、37(8):31。
本明細書中に規定される式Iの化合物は、限定するものではないが、A2bアンタゴニスト、CD73阻害剤およびCD39阻害剤をはじめとするアデノシン経路モジュレーターと組み合わせて用いるために特に適している。
一般式(I)のA2aアンタゴニストはまた、限定するものではないが、CAR-T細胞療法をはじめとする細胞ベースの免疫療法およびがんワクチンと組み合わせて用いることもできる。
追加の抗増殖/抗がん化学療法剤の例としては、限定するものではないが、以下のうちのいずれか1つまたは複数が挙げられる:
MEK(例えば、MEK1、MEK2、またはMEK1およびMEK2)阻害剤(例えば、XL518、CI-1040、PD035901、セルメチニブ/AZD6244、GSK1 120212/トラメチニブ、GDC-0973、ARRY-162、ARRY-300、AZD8330、PD0325901、U0126、PD98059、TAK-733、PD3 18088、AS703026、BAY869766)、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、イホスファミド、クロラムブシル、ブスルファン、メルファラン、メクロレタミン、ウラムスチン、チオテパ、ニトロソ尿素、ナイトロジェンマスタード(例えば、メクロロエタミン(mechloroethamine)、シクロホスファミド、クロラムブシル、メイファラン(meiphalan))、エチレンイミンおよびメチルメラミン(例えば、ヘキサメチルメラミン、チオテパ)、スルホン酸アルキル(例えば、ブスルファン)、ニトロソ尿素(例えば、カルムスチン、ロムスチン、セムスチン、ストレプトゾシン)、トリアゼン(デカルバジン))、代謝拮抗薬(例えば、5-アザチオプリン、ロイコボリン、カペシタビン、フルダラビン、ゲムシタビン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド、葉酸類似体(例えば、メトトレキサート)、またはピリミジン類似体(例えば、フルオロウラシル、フロクソウリジン(floxouridine)、シタラビン)、プリン類似体(例えば、メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチン)など)、植物アルカロイド(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビノレルビン、ビンデシン、ポドフィロトキシン、パクリタキセル、ドセタキセルなど)、トポイソメラーゼ阻害剤(例えば、イリノテカン、トポテカン、アムサクリン、エトポシド(VP16)、リン酸エトポシド、テニポシドなど)、抗腫瘍抗生物質(例えば、ドキソルビシン、アドリアマイシン、ダウノルビシン、エピルビシン、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、ミトキサントロン、プリカマイシンなど)、白金系化合物または白金含有剤(例えば、シスプラチン、オキサロプラチン(oxaloplatin)、アルボプラチン(arboplatin))、アントラセンジオン(例えば、ミトキサントロン)、置換尿素(例えば、ヒドロキシ尿素)、メチルヒドラジン誘導体(例えば、プロカルバジン)、副腎皮質抑制剤(例えば、ミトタン、アミノグルテチミド)、エピポドフィロトキシン(例えば、エトポシド)、抗生物質(例えば、ダウノルビシン、ドキソルビシン、ブレオマイシン)、酵素(例えば、L-アスパラギナーゼ)、マイトジェン活性化タンパク質キナーゼシグナル伝達の阻害剤(例えば、U0126、PD98059、PD184352、PD0325901、ARRY-142886、SB239063、SP600125、BAY43-9006、ウォルトマニン、またはLY294002)、Syk阻害剤、mTOR阻害剤、抗体(例えば、リツキサン)、ゴシポール(gossyphol)、ゲナセンス、ポリフェノールE、クロロフシン、オールトランスレチノイン酸(ATRA)、ブリオスタチン、腫瘍壊死因子関連アポトーシス誘導性リガンド(TRAIL)、5-アザ-2’-デオキシシチジン、オールトランスレチノイン酸、ドキソルビシン、ビンクリスチン、エトポシド、ゲムシタビン、イマチニブ(Gleevec.RTM.)、ゲルダナマイシン、17-N-アリルアミノ-17-デメトキシゲルダナマイシン(17-AAG)、フラボピリドール、LY294002、ボルテゾミブ、トラスツズマブ、BAY11-7082、PKC412、PD184352、20-epi-l、25ジヒドロキシビタミンD3、5-エチニルウラシル、アビラテロン、アクラルビシン、アシルフルベン、アデシペノール(adecypenol)、アドゼレシン、アルデスロイキン、ALL-TKアンタゴニスト、アルトレタミン、アンバムスチン、アミドックス、アミフォスチン、アミノレブリン酸、アムルビシン、アムサクリン、アナグレリド、アナストロゾール、アンドログラホリド、血管新生阻害剤、アンタゴニストD、アンタゴニストG、アンタレリクス、抗背側化形態形成タンパク質-1、抗アンドロゲン、前立腺癌、抗エストロゲン、抗新生物薬、アンチセンスオリゴヌクレオチド、アフィジコリングリシネート、アポトーシス遺伝子モジュレーター、アポトーシスレギュレーター、アプリン酸、ara-CDP-DL-PTBA、アルギニンデアミナーゼ、アスラクリン、アタメスタン、アトリムスチン、アキシナスタチン1、アキシナスタチン2、アキシナスタチン3、アザセトロン、アザトキシン、アザチロシン、バッカチンIII誘導体、バラノール、バチマスタット、BCR/ABLアンタゴニスト、ベンゾクロリン、ベンゾイルスタウロスポリン、ベータラクタム誘導体、ベータアレチン、ベータクラマイシンB、ベツリン酸、bFGF阻害剤、ビカルタミド、ビサントレン、ビスアジリジニルスペルミン、ビスナフィド、ビストラテンA、ビゼレシン、ブレフレート、ブロピリミン、ブドチタン(budotitane)、ブチオニンスルホキシミン、カルシポトリオール、カルホスチンC、カンプトテシン誘導体、カナリアポックスIL-2、カペシタビン、カルボキサミド-アミノ-トリアゾール、カルボキシアミドトリアゾール、CaRestM3、CARN700、軟骨由来阻害剤、カルゼレシン、カゼインキナーゼ阻害剤(ICOS)、カスタノスペルミン、セクロピンB、セトロレリクス、クロリン、クロロキノキサリンスルホンアミド、シカプロスト、シスポルフィリン、クラドリビン、クロミフェン類似体、クロトリマゾール、コリスマイシンA、コリスマイシンB、コンブレタスタチンA4、コンブレタスタチン類似体、コナゲニン、クランベシジン816、クリスナトール、クリプトフィシン8、クリプトフィシンA誘導体、クラシンA、シクロペンタアントラキノン、シクロプラタム(cycloplatam)、シペマイシン、シタラビンオクホスファート、細胞溶解因子、シトスタチン、ダクリキシマブ(dacliximab)、デシタビン、デヒドロジデムニンB、デスロレリン、デキサメタゾン、デキシホスファミド(dexifosfamide)、デクスラゾキサン、デクスベラパミル、ジアジクオン、ジデムニンB、ジドックス、ジエチルノルスペルミン、ジヒドロ-5-アザシチジン、9-ジオキサマイシン、ジフェニルスピロムスチン、ドコサノール、ドラセトロン、ドキシフルリジン、ドロロキシフェン、ドロナビノール、デュオカルマイシンSA、エブセレン、エコムスチン、エデルホシン、エドレコロマブ、エフロルニチン、エレメン、エミテフル、エピルビシン、エプリステリド、エストラムスチン類似体、エストロゲンアゴニスト、エストロゲンアンタゴニスト、エタニダゾール、リン酸エトポシド、エキセメスタン、ファドロゾール、ファザラビン、フェンレチニド、フィルグラスチム、フィナステリド、フラボピリドール、フレゼラスチン、フルアステロン、フルダラビン、フルオロダウノルニシンヒドロクロリド(fluorodaunorunicin hydrochloride)、ホルフェニメクス(forfenimex)、ホルメスタン、ホストリエシン、ホテムスチン、ガドリニウムテキサフィリン、硝酸ガリウム、ガロシタビン、ガニレリクス、ゼラチナーゼ阻害剤、ゲムシタビン、グルタチオン阻害剤、ヘプスルファム、ヘレグリン、ヘキサメチレンビスアセトアミド、ヒペリシン、イバンドロン酸、イダルビシン、イドキシフェン、イドラマントン、イルモホシン、イロマスタット、イミダゾアクリドン、イミキモド、免疫刺激剤ペプチド、インスリン様増殖因子-1受容体阻害剤、インターフェロンアゴニスト、インターフェロン、インターロイキン、ヨーベングアン、ヨードドキソルビシン、4-イポメアノール、イロプラクト(iroplact)、イルソグラジン、イソベンガゾール、イソホモハリコンドリン(isohomohalicondrin)B、イタセトロン、ジャスプラキノリド、カハラリドF、ラメラリン-Nトリアセテート、ランレオチド、レイナマイシン、レノグラスチム、レンチナンスルフェート、レプトルスタチン、レトロゾール、白血病抑制因子、白血球アルファ-インターフェロン、リュープロリド+エストロゲン+プロゲステロン、リュープロレリン、レバミソール、リアロゾール、直鎖状ポリアミン類似体、親油性二糖ペプチド、親油性白金化合物、リッソクリナミド7、ロバプラチン、ロンブリシン、ロメトレキソール、ロニダミン、ロソキサントロン、ロバスタチン、ロキソリビン、ルルトテカン、ルテチウムテキサフィリン、リソフィリン、溶解性ペプチド、メイタンシン、マンノスタチンA、マリマスタット、マソプロコール、マスピン、マトリリシン阻害剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤、メノガリル、メルバロン、メテレリン、メチオニナーゼ、メトクロプラミド、MIF阻害剤、ミフェプリストン、ミルテホシン、ミリモスチム、ミスマッチ二本鎖RNA、ミトグアゾン、ミトラクトール、マイトマイシン類似体、ミトナフィド、マイトトキシン線維芽細胞成長因子-サポリン、ミトキサントロン、モファロテン、モルグラモスチム、モノクローナル抗体、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、モノホスホリル脂質A+マイコバクテリア細胞壁sk、モピダモール、多剤耐性遺伝子阻害剤、複数腫瘍抑制因子1に基づく療法、マスタード抗がん剤、ミカペルオキシドB、マイコバクテリア細胞壁抽出物、ミリアポロン、N-アセチルジナリン、N-置換ベンズアミド、ナファレリン、ナグレスチプ(nagrestip)、ナロキソン+ペンタゾシン、ナパビン(napavin)、ナフテルピン、ナルトグラスチム、ネダプラチン、ネモルビシン、ネリドロン酸、中性エンドペプチダーゼ、ニルタミド、ニサマイシン、一酸化窒素モジュレーター、窒素酸化物抗酸化剤、ニトルリン(nitrullyn)、06-ベンジルグアニン、オクトレオチド、オキセノン、オリゴヌクレオチド、オナプリストン、オンダンセトロン、オンダンセトロン、オラシン(oracin)、経口用サイトカイン誘導剤、オルマプラチン(ormaplatin)、オサテロン、オキサリプラチン、オキサウノマイシン、パラウアミン(palauamine)、パルミトイルリゾキシン、パミドロン酸、パナキシトリオール、パノミフェン、パラバクチン、パゼリプチン、ペグアスパルガーゼ、ペルデシン、ペントサンポリ硫酸ナトリウム、ペントスタチン、ペントロゾール(pentrozole)、ペルフルブロン、ペルホスファミド、ペリリルアルコール、フェナジノマイシン、酢酸フェニル、ホスファターゼ阻害剤、ピシバニール、塩酸ピロカルピン、ピラルビシン、ピリトレキシム、プラセチン(placetin)A、プラセチンB、プラスミノーゲン活性化因子阻害剤、白金錯体、白金化合物、白金-トリアミン錯体、ポルフィマーナトリウム、ポルフィロマイシン、プレドニゾン、プロピルビス-アクリドン、プロスタグランジンJ2、プロテアソーム阻害剤、タンパク質Aに基づく免疫モジュレーター、タンパク質キナーゼC阻害剤、タンパク質キナーゼC阻害剤、微細藻類、タンパク質チロシンホスファターゼ阻害剤、プリンヌクレオシドホスホリラーゼ阻害剤、プルプリン、ピラゾロアクリジン、ピリドキシル化ヘモグロビンポリオキシエチレン抱合体、rafアンタゴニスト、ラルチトレキセド、ラモセトロン、rasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤、ras阻害剤、ras-GAP阻害剤、脱メチル化レテリプチン、レニウムRe186エチドロネート、リゾキシン、リボザイム、RIIレチンアミド、ログレチミド、ロヒツキン(rohitukine)、ロムルチド、ロキニメクス、ルビギノンB1、ルボキシル、サフィンゴール、サイントピン、SarCNU、サルコフィトールA、サルグラモスチム、Sdi1模倣体、セムスチン、老化由来阻害剤1、センスオリゴヌクレオチド、シグナル伝達阻害剤、シグナル伝達モジュレーター、単鎖抗原結合タンパク質、シゾフラン(s
izofuran)、ソブゾキサン、ナトリウムボロカプテート(sodium borocaptate)、フェニル酢酸ナトリウム、ソルベロール(solverol)、ソマトメジン結合タンパク質、ソネルミン(sonermin)、スパルホシン酸(sparfosic acid)、スピカマイシンD、スピロムスチン、スプレノペンチン、スポンギスタチン1、スクアラミン、幹細胞阻害剤、幹細胞分裂阻害剤、スチピアミド、ストロメリシン阻害剤、スルフィノシン、超活性血管作用性小腸ペプチドアンタゴニスト、スラジスタ(suradista)、スラミン、スワインソニン、合成グリコサミノグリカン、タリムスチン、タモキシフェンメチオジド、タウロムスチン、タザロテン、テコガランナトリウム(tecogalan sodium)、テガフール、テルラピリリウム(tellurapyrylium)、テロメラーゼ阻害剤、テモポルフィン、テモゾロミド、テニポシド、テトラクロロデカオキシド、テトラゾミン、タリブラスチン、チオコラリン、トロンボポエチン、トロンボポエチン模倣体、チマルファシン、チモポエチン受容体アゴニスト、チモトリナン、甲状腺刺激ホルモン、スズエチルエチオプルプリン、チラパザミン、二塩化チタノセン、トプセンチン、トレミフェン、全能性幹細胞因子、翻訳阻害剤、トレチノイン、トリアセチルウリジン、トリシリビン、トリメトレキセート、トリプトレリン、トロピセトロン、ツロステリド、チロシンキナーゼ阻害剤、チルホスチン、UBC阻害剤、ウベニメクス、泌尿生殖洞由来成長阻害因子、ウロキナーゼ受容体アンタゴニスト、バプレオチド、バリオリンB、ベクター系、赤血球遺伝子療法、ベラレソール、ベラミン(veramine)、ベルジン、ベルテポルフィン、ビノレルビン、ビンキサルチン(vinxaltine)、ビタキシン、ボロゾール、ザノテロン、ゼニプラチン、ジラスコルブ、ジノスタチンスチマラマー、アドリアマイシン、ダクチノマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、シスプラチン、アシビシン、アクラルビシン、塩酸アコダゾール、アクロニン、アドゼレシン、アルデスロイキン、アルトレタミン、アンボマイシン(ambomycin)、酢酸アメタントロン、アミノグルテチミド、アムサクリン、アナストロゾール、アントラマイシン、アスパラギナーゼ、アスペルリン、アザシチジン、アゼテパ、アゾトマイシン、バチマスタット、ベンゾデパ、ビカルタミド、塩酸ビサントレン、ビスナフィドジメシレート、ビゼレシン、硫酸ブレオマイシン、ナトリウムブレキナール、ブロピリミン、ブスルファン、カクチノマイシン、カルステロン、カラセミド、カルベチマー、カルボプラチン、カルムスチン、塩酸カルビシン、カルゼレシン、セデフィンゴール、クロラムブシル、シロレマイシン、クラドリビン、クリスナトールメシレート、シクロホスファミド、シタラビン、ダカルバジン、塩酸ダウノルビシン、デシタビン、デキソルマプラチン、デザグアニン、デザグアニンメシレート、ジアジクオン、ドキソルビシン、塩酸ドキソルビシン、ドロロキシフェン、クエン酸ドロロキシフェン、プロピオン酸ドロモスタノロン、デュアゾマイシン(duazomycin)、エダトレキサート、塩酸エフロルニチン、エルサミトルシン、エンロプラチン、エンプロマート、エピプロピジン、塩酸エピルビシン、エルブロゾール、塩酸エソルビシン、エストラムスチン、リン酸エストラムスチンナトリウム、エタニダゾール、エトポシド、リン酸エトポシド、エトプリン、塩酸ファドロゾール、ファザラビン、フェンレチニド、フロクスウリジン、リン酸フルダラビン、フルオロウラシル、フルロシタビン、ホスキドン、ホストリエシンナトリウム、ゲムシタビン、塩酸ゲムシタビン、ヒドロキシ尿素、塩酸イダルビシン、イホスファミド、イイモホシン(iimofosine)、インターロイキン2(組み換えインターロイキン2、またはrlL.sub.2を含む)、インターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-2b、インターフェロンアルファ-nl、インターフェロンアルファ-n3、インターフェロンベータ-la、インターフェロンガンマ-lb、イプロプラチン、塩酸イリノテカン、酢酸ランレオチド、レトロゾール、酢酸リュープロレリン、塩酸リアロゾール、ロメトレキソールナトリウム、ロムスチン、塩酸ロソキサントロン、マソプロコール、メイタンシン、塩酸メクロレタミン、酢酸メゲストロール、酢酸メレンゲストロール、メルファラン、メノガリル、メルカプトプリン、メトトレキサート、メトトレキサートナトリウム、メトプリン、メツレデパ、ミチンドミド、ミトカルシン(mitocarcin)、ミトクロミン、マイトジリン、マイトマルシン(mitomalcin)、マイトマイシン、ミトスペル(mitosper)、ミトタン、塩酸ミトキサントロン、ミコフェノール酸、ノコダゾイエ(nocodazoie)、ノガラマイシン、オルマプラチン、オキシスラン、ペガスパルカーゼ、ペリオマイシン(peliomycin)、ペンタムスチン、硫酸ペプロマイシン、ペルホスファミド、ピポブロマン、ピポスルファン、塩酸ピロキサントロン、プリカマイシン、プロメスタン、ポルフィマーナトリウム、ポルフィロマイシン、プレドニムスチン、塩酸プロカルバジン、ピューロマイシン、塩酸ピューロマイシン、ピラゾフリン、リボプリン、ログレチミド、サフィンゴール、塩酸サフィンゴール、セムスチン、シムトラゼン、スパルホサート(sparfosate)ナトリウム、スパルソマイシン、塩酸スピロゲルマニウム、スピロムスチン、スピロプラチン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、スロフェヌル、タリソマイシン、テコガランナトリウム、テガフール、塩酸テロキサントロン、テモポルフィン、テニポシド、テロキシロン、テストラクトン、チアミプリン、チオグアニン、チオテパ、チアゾフリン、チラパザミン、クエン酸トレミフェン、酢酸トレストロン、リン酸トリシリビン、トリメトレキサート、グルクロン酸トリメトレキサート、トリプトレリン、塩酸ツブロゾール、ウラシルマスタード、ウレデパ、バプレオチド、ベルテポルフィン、硫酸ビンブラスチン、硫酸ビンクリスチン、ビンデシン、硫酸ビンデシン、硫酸ビネピジン、硫酸ビングリシナート、硫酸ビンロイロシン、酒石酸ビノレルビン、硫酸ビンロシジン、硫酸ビンゾリジン、ボロゾール、ゼニプラチン、ジノスタチン、塩酸ゾルビシン、G2-M期において細胞を休止させ、かつ/または微小管の形成もしくは安定性を変化させる薬剤、(例えば、Taxol(商標)(すなわち、パクリタキセル)、Taxotere(商標)、タキサン骨格を含む化合物、エルブロゾール(すなわち、R-55104)、ドラスタチン10(すなわち、DLS-10およびNSC-376128)、イセチオン酸ミボブリン(すなわち、CI-980として)、ビンクリスチン、NSC-639829、ディスコデルモリド(すなわち、NVP-XX-A-296として)、ABT-751(Abbott、すなわち、E-7010)、アルトリルチン(Altorhyrtin)(例えば、アルトリルチンAおよびアルトリルチンC)、スポンギスタチン(例えば、スポンギスタチン1、スポンギスタチン2、スポンギスタチン3、スポンギスタチン4、スポンギスタチン5、スポンギスタチン6、スポンギスタチン7、スポンギスタチン8、およびスポンギスタチン9)、塩酸セマドチン(Cemadotin hydrochloride)(すなわち、LU-103793およびNSC-D-669356)、エポチロン(例えば、エポチロンA、エポチロンB、エポチロンC(すなわち、デスオキシエポチロンAまたはdEpoA)、エポチロンD(すなわち、KOS-862、dEpoB、およびデスオキシエポチロンB)、エポチロンE、エポチロンF、エポチロンB N-オキシド、エポチロンA N-オキシド、16-アザ-エポチロンB、21-アミノエポチロンB(すなわち、BMS-3 10705)、21-ヒドロキシエポチロンD(すなわち、デスオキシエポチロンFおよびdEpoF)、26-フルオロエポチロン、アウリスタチンPE(すなわち、NSC-654663)、ソブリドチン(すなわち、TZT-1027)、硫酸ビンクリスチン、クリプトフィシン52(すなわち、LY-355703)、ビチレブアミド(Vitilevuamide)、ツブリシンA、カナデンソール(Canadensol)、センタウレイジン(すなわち、NSC-106969)、オンコシジンAl(すなわち、BTO-956およびDF E)、フィジアノリドB(Fijianolide B)、ラウリマリド、ナルコシン(Narcosine)(NSC-5366としても知られる)、ナスカピン(Nascapine)、ヘミアステルリン(Hemiasterlin)、バナドセンアセチルアセトネート、モンサトロール(Monsatrol)、イナノシン(lnanocine)(すなわち、NSC-698666)、エリュテロビン(Eleutherobin)(デスメチルエリュテロビン、デスアセチルエリュテロビン(Desaetyleleutherobin)、イソエリュテロビンA(lsoeleutherobin A)、およびZエリュテロビンなど)、カリバエオシド(Caribaeoside)、カリバエオリン(Caribaeolin)、ハリコンドリンB、ジアゾナミドA、タッカロノライドA(Taccalonolide A)、ジオゾスタチン(Diozostatin)、(-)-フェニラヒスチン(すなわち、NSCL-96F037)、ミオセベリンB、リン酸レスベラスタチンナトリウム、ステロイド(例えば、デキサメタゾン)、フィナステリド、アロマターゼ阻害剤、性腺刺激ホルモン放出ホルモンアゴニスト(GnRH)、例えばゴセレリンまたはリュープロリド、副腎皮質ステロイド(例えば、プレドニゾン)、プロゲスチン(例えば、カプロン酸ヒドロキシプロゲステロン、酢酸メゲストロール、メドロキシプロゲステロンアセテート)、エストロゲン(例えば、ジエチルスチルベストロール、エチニルエストラジオール)、抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン)、アンドロゲン(例えば、テストステロンプロピオネート、フルオキシメステロン)、抗アンドロゲン薬(例えば、フルタミド)、免疫刺激剤(例えば、カルメット-ゲラン桿菌(BCG)、レバミソール、インターロイキン-2、アルファ-インターフェロンなど)、モノクローナル抗体(例えば、抗CD20、抗HER2(anti-F£ER2)、抗CD52、抗ULA-DRおよび抗VEGFモノクローナル抗体)、免疫毒素(例えば、抗CD33モノクローナル抗体-カリケアマイシンコンジュゲート、抗CD22モノクローナル抗体-シュードモナス外毒素コンジュゲートなど)、放射免疫療法(例えば、ln、0YまたはIなどにコンジュゲート化した抗CD20モノクローナル抗体)、トリプトリド、ホモハリントニン、ダクチノマイシン、ドキソルビシン、エピルビシン、トポテカン、イトラコナゾール、ビンデシン、セリバスタチン、ビンクリスチン、デオキシアデノシン、セルトラリン、ピタバスタチン、イリノテカン、クロファジミン、5-ノニルオキシトリプタミン、ベムラフェニブ、ダブラフェニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、EGFR阻害剤、上皮増殖因子受容体(EGFR)標的療法または治療剤(例えば、ゲフィチニブ(Iressa(商標))、エルロチニブ(Tarceva(商標))、セツキシマブ(Erbitux(商標))、ラパチニブ(Tykerb(商標))、パニツムマブ(Vectibix(商標))、バンデタニブ(Caprelsa(商標))、アファチニブ/BIBW2992、CI-1033/カネルチニブ、ネラチニブ/HKI-272、CP-724714、TAK-285、AST-1306、ARRY334543、ARRY-380、AG-1478、ダコミチニブ/PF299804、OSI-420/デスメチルエルロチニブ、AZD8931、AEE788、ペリチニブ/EKB-569、CUDC-101、WZ
8040、WZ4002、WZ3146、AG-490、XL647、PD153035、BMS-599626)、ソラフェニブ、イマチニブ、スニチニブ、ダサチニブ、ホルモン療法など。
上記で示される通り、本発明の併用療法は、治療の個別の成分の同時、連続的または別個の投薬によって達成することができる。そのような組み合わせ製品は、本明細書中に上記で記載される投与量範囲内の本発明の化合物およびその承認された投与量範囲内の他の薬学的に活性な薬剤を利用する。
本発明の本態様に従えば、本明細書中に上記で規定される通りの本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、および1つまたは複数の追加の抗増殖/抗がん剤を含む、がん(例えば、固形腫瘍を含むがん)の治療における使用のための組み合わせが提供される。
本発明の本態様に従えば、本明細書中に上記で規定される通りの本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物、および上記で列記されるものから選択される1つまたは複数の追加の抗増殖/抗がん剤を含む、がん(例えば、固形腫瘍を含むがん)などの増殖性状態の治療における使用のための組み合わせもまた提供される。
本発明のさらなる態様では、本明細書中に上記で列記されるものから任意により選択される別の抗腫瘍剤と組み合わせた、がんの治療における使用のための、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩、水和物または溶媒和物が提供される。
本明細書中では、用語「組み合わせ」が用いられる場合、これは同時、別個または連続的投与を意味することが理解されるべきである。本発明の一態様では、「組み合わせ」とは、同時投与を意味する。本発明の別の態様では、「組み合わせ」とは、別個の投与を意味する。本発明のさらなる態様では、「組み合わせ」とは、連続的投与を意味する。投与が連続的または別個である場合、第2の成分の投与における遅延は、例えば、組み合わせの有益な作用を失わせないはずである。
本発明のさらなる態様に従えば、薬学的に許容される希釈剤または担体を伴って、抗腫瘍剤(任意により、本明細書中に上記で列記されるものから選択される)と組み合わせた、本発明の化合物、またはその薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を含む医薬組成物が提供される。
[一般的条件]
質量スペクトルは、エレクトロスプレーイオン化を用いてLC-MSシステム上で実行した。PDAおよびQDa質量検出を伴うWaters Acquity HクラスUPLC、Acquity UPLC(バイナリポンプ/PDA検出器)+ZQ質量分析計またはAcquity iクラス(クォータナリポンプ/PDA検出器)+Quattro Micro質量分析計、Waters PDAおよびELS検出器を伴うWaters Acquity uPLCシステムまたはShimadzu LCMS-2010EVシステムのいずれかを用いて実行した。[M+H]+とは、モノアイソトピック分子量を意味する。
NMRスペクトルは、Bruker Ultrashield 500MHz NMR分光計、Bruker Avance III HD 400MHz NMR分光計、Bruker Avance DPX 300MHz NMR分光計、Bruker Avance III HD 500MHzまたはBruker Avance III HD 250MHzのいずれかにおいて実行した。スペクトルを298Kで記録し、溶媒ピークを用いて参照した。
以下の実施例は、本発明を例示することが意図され、かつそれに対する限定であると解釈されるべきではない。温度は、摂氏温度で与えられる。別途言及されない場合、すべての蒸発は、真空中で、例えば、約15mmHg~100mmHg(=20~133mbar)で行われる。最終生成物、中間体および出発物質の構造は、標準的な分析法、例えば、微量分析および分光学的特性決定、例えば、MS、IR、およびNMRにより確認される。用いられる略語は、当技術分野で慣用のものである。定義されない場合、用語は、それらの一般的に受け入れられる意味を有する。
略語
app 出現
br 広域
d 二重
dd 二重の二重
DCM ジクロロメタン
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
EtOAc 酢酸エチル
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
IMS 工業用変性アルコール
LC-MS 液体クロマトグラフィーおよび質量分析
MeOH MeOH
MeCN アセトニトリル
MS 質量分析
m 多重
mins 分
mL ミリリットル
m/z 質量-電荷比
NMR 核磁気共鳴
ppm 100万分の1
Rt 保持時間
s 一重
t 三重
TBAF テトラ-n-ブチルアンモニウムフルオリド
THF テトラヒドロフラン
以下の実施例を参照して、好ましい実施形態の化合物を、本明細書中に記載される方法、または当技術分野で公知の他の方法を用いて合成した。
好ましい実施形態の様々な出発物質、中間体、および化合物を、適切な場合、沈殿、ろ過、結晶化、蒸発、蒸留、およびクロマトグラフィーなどの慣用の技術を用いて、単離および精製することができる。別途明記しない限り、すべての出発物質は、商業的な供給元から入手し、さらなる精製を行わずに用いられる。塩は、公知の塩形成手順により、化合物から調製することができる。
別途示されない場合、分析的HPLC条件は、以下の通りである:
方法2B
カラム:Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm、1.7μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:HO、0.1%ギ酸 B:MeCN
流速:0.8mL/分
勾配:0.0~1.8分 2~98%B、1.8~2.1分 98%B、2.1~2.5分 98%A
方法3A
カラム:Acquity UPLC CSH C18 2.1×50mm、1.7μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:HO、B:MeCN、0.1%ギ酸
流速:1mL/分
勾配:0.2~2.5分 2~98%B、2.5~3.0分 98%B
方法3B
カラム:Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm、1.7μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:HO、B:MeCN、0.1%アンモニア
流速:1mL/分
勾配:0.2~2.5分 2~98%B、2.5~3.0分 98%B
方法3.5B
カラム:Acquity UPLC BEH C18 2.1×50mm 1.7μm
カラム温度:40℃
溶離液:A:HO、0.1%アンモニア B:MeCN
流速:0.6mL/分
勾配:0.2~2.5分 2~98%B、2.5~3.3分 98%B
方法5A
カラム:YMC-Triart C18 2×50mm、5μm.
流速:0.8mL/分.
溶離液:A:HO、B:MeCN、C:50%HO/50%MeCN+1.0%ギ酸
勾配:0.0~4.0分 0~95%B、5%C、4.0~4.4分 95%B、5%C、4.4~4.5分 95%A、5%B
方法5B
カラム:YMC-Triart C18 2×50mm、5μm.
流速:0.8mL/分.
溶離液:A:HO、B:MeCN、C:50%HO/50%MeCN+1.0%アンモニア(水性)
勾配:0.0~4.0分 0~95%B、5%C、4.0~4.4分 95%B、5%C、4.4~4.5分 95%A、5%B
方法8B
カラム:Acquity UPLC BEH C18 2.1×100mm、1.7μm
カラム温度:50℃
溶離液:A:HO、B:MeCN、0.1%アンモニア
流速:0.6mL/分
勾配:0.5~6.5分 2~98%B 6.5~7.5分 98%B
[実施例1]
3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
T3P(登録商標)(DMF中50%)(808μL、1.15mmol)を、窒素雰囲気の雰囲気下で、無水DMF(3mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボン酸(中間体B)(197mg、0.57mmol)、1-アミノ-2-メチル-プロパン-2-オール(80μL、0.86mmol)およびDIPEA(700μL、4.02mmol)の撹拌溶液に滴下添加し、混合物を、室温で70分間撹拌した。得られた混合物を撹拌中の水(20mL)に添加し、懸濁物を10分間撹拌し、続いてろ過した。水(2×20mL)を用いて固体を洗浄し、真空乾燥させて、表題化合物をクリーム色の固体として得た。
LC-MS (方法8B): Rt 3.92分、 MS m/z 414.1 / 416.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.51 (s, 1H), 8.49 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.27 (t, J = 6.2 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.80 (見かけ上t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.76 (s, 1H), 3.36 (d, J = 6.2 Hz, 2H), 1.16 (s, 6H).
[実施例2]
3-(2-アセチル-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
水(0.8mL)中のKCO(75mg、0.54mmol)の溶液を、1,4-ジオキサン(3.2mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド(実施例1/中間体C)(75mg、0.18mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を、窒素散布を介して10分間脱酸素(した。Xphos Pd G3(15mg、0.02mmol)および1-[6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジル]エタノン(71mg、0.27mmol)を添加し、反応混合物を、窒素雰囲気下において50℃で1時間撹拌した。室温までの冷却後、水(10mL)を用いて混合物を希釈し、EtOAc(3×10mL)を用いて抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。DCM中の0~4%MeOHの勾配を用いて溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによる粗物質の精製、およびそれに続く水(+0.1%水酸化アンモニウム改質剤)中の5~25%MeCNを用いて溶出するC18逆相クロマトグラフィーによるさらなる精製により、ガラス状シロップとして生成物を得た。ジエチルエーテル(10mL)を用いる粉砕により、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS (方法8B): Rt 4.13分、 MS m/z 469.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.43 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.12 - 8.03 (m, 3H), 7.91 (dd, J = 7.9, 1.7 Hz, 2H), 7.88 - 7.82 (m, 2H), 7.63 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.64 (s, 1H), 3.27 (d, J = 5.9 Hz, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.64 (s, 3H), 1.12 (s, 6H).
以下の一覧にされた実施例(表Ex2)の化合物を、以下のスキームに従って、適切な中間体および市販のボロン酸エステルから、実施例2と同様に調製した。

[実施例3]
2-(3-シアノフェニル)-3-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
1,4-ジオキサン(2mL)および水(0.5mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド(中間体D)(75mg、0.18mmol)、2,6-ジメチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)ピリジン(82mg、0.35mmol)およびKCO(97mg、0.7mmol)の脱気溶液に、Pd(t-BuP)(9mg、0.02mmol)を添加し、混合物を50℃で1時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却させ、真空中で濃縮した。DCM中の0~4%MeOHの勾配を用いて溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによる精製により、固体を得た。固体をジエチルエーテル(2mL)中で粉砕し、ジエチルエーテル(2×1mL)を用いてろ過洗浄し、真空下で乾燥させて、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS (方法8B): Rt 4.05分、 MS m/z 455.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.40 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.09 (s, 1H), 7.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.91 - 7.85 (m, 2H), 7.83 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.65 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (s, 2H), 4.67 (s, 1H), 3.91 - 3.84 (m, 1H), 2.47 (s, 6H), 1.18 - 1.10 (m, 9H).
[実施例4]
3-[2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)-4-ピリジル]-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
水(1mL)中のKCO(30mg、2.24mmol)の溶液を、1,4-ジオキサン(4mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド(中間体D)(240mg、0.56mmol)および粗4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)ピリジン(中間体F)(268mg、1.12mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を、窒素散布を介して10分間脱酸素した。Pd(BuP)(29mg、0.06mmol)を添加し、容器を脱気し、窒素を用いて再充填(3×サイクル)し、混合物を50℃で17時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却し、水(25mL)およびDCM(25mL)の間で分割した。層を分離させ、水層を、DCM(25mL)を用いてさらに抽出した。併せた有機画分を、NaSO上で乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮した。DCM中の0~3%MeOHの勾配を用いて溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによる精製により、淡橙色のガラス状物質を得た。この物質をEtO(5mL)中に懸濁し、得られた固体をろ過により回収し、追加のEtO(3×1mL)を用いて洗浄し、続いて乾燥させて、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS (方法8A): Rt 2.27分、 MS m/z 461.5 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 8.40 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.09 (br t, J = 1.5 Hz, 1H), 7.93 (br dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.91 - 7.85 (m, 2H), 7.83 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.65 (見かけ上t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.35 (s, 2H), 4.66 (s, 1H), 3.87 (dq, J = 9.1, 6.7 Hz, 1H), 1.16 (s, 3H), 1.15 - 1.11 (m, 6H).
[実施例5]
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-(4-メチルキナゾリン-6-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
水(1mL)中のKCO(310mg、2.24mmol)の溶液を、1,4-ジオキサン(4mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド(中間体D)(240mg、0.56mmol)および4-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キナゾリン(中間体G)(303mg、1.12mmol)の溶液に添加し、得られた混合物を、窒素散布を介して10分間脱酸素した。Pd(BuP)(29mg、0.06mmol)を添加し、容器を脱気し、窒素を用いて再充填(3×サイクル)し、混合物を50℃で1.75時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、その後、EtOAc(40mL)、THF(40mL)およびMeOH(5mL)を用いて希釈し、水(40mL)を用いて洗浄した。有機層を分離させ、水層を、EtOAc(40mL)およびMeOH(5mL)の混合物を用いてさらに抽出した。併せた有機画分を、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。DCM中の0~5%MeOHの勾配を用いて溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによる精製により、黄緑色の固体を得た。粗生成物を温MeCN(5mL)中に懸濁し、固体をろ過により回収し、続いて、追加のMeCN(3×1mL)を用いて洗浄した。粗生成物を1:1 DCM/EtOAc(2mL)中に懸濁し、固体をろ過により回収し、追加のDCM(2×1mL)を用いて洗浄し、乾燥させて、黄色の固体を得た。最後に、粗生成物をMeCN(10mL)、トルエン(2mL)およびMeOH(1mL)の沸騰混合物中に30分間懸濁し、その後、室温まで冷却させ、一晩静置した。得られた混合物をろ過し、回収された固体を、アセトン(2mL)を用いて洗浄し、乾燥させて、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS-1 (方法8B): Rt 3.07分、 MS m/z 492.5 = [M+H]+
1H NMR (400 MHz, DMSO) δ 9.20 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.44 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 8.11 (br t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.08 (br s, 2H), 7.92 (br dt, J = 8.0, 1.5 Hz, 1H), 7.89 - 7.85 (m, 2H), 7.83 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.60 (見かけ上t, J = 7.9 Hz, 1H), 4.57 (s, 1H), 3.86 (dq, J = 8.9, 6.7 Hz, 1H), 2.91 (s, 3H), 1.10 - 1.05 (m, 6H), 1.03 (s, 3H).
[実施例6]
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド。
ステップ1:3-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-6-メチル-4-ピリジル]-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
水中のKCO(129mg、0.93mmol)の溶液を、1,4-ジオキサン(2mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド(中間体D)(100mg、0.23mmol)およびtert-ブチル-ジメチル-[[6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジル]メトキシ]シラン(中間体H)(261mg、0.47mmol)の混合物に添加し、得られた混合物を、窒素散布を介して10分間脱酸素した。Pd(BuP)(12mg、0.02mmol)を添加し、容器を脱気し、窒素を用いて再充填(3×サイクル)し、混合物を50℃で1時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、EtOAc(10mL)および水(10mL)の間で分割した。有機層を分離し、水層を、EtOAc(2×10mL)を用いてさらに抽出した。併せた有機画分をNaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。DCM中の1~4%MeOHの勾配を用いて溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS (方法3B): Rt 2.23分、 MS m/z 585.4 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.40 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.01 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.93 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.91 - 7.86 (m, 2H), 7.84 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.64 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.17 (s, 1H), 4.68 (s, 2H), 4.67 (s, 1H), 3.88 (dt, J = 9.0, 6.7 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 1.21 - 1.11 (m, 9H), 0.71 (s, 9H), -0.04 (d, J = 2.0 Hz, 6H).
ステップ2:2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
THF(0.44mL、0.4400mmol)中の1M TBAFを、THF(2mL)中の3-[2-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-6-メチル-4-ピリジル]-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド(ステップ1)(164mg、0.22mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で20分間撹拌した。DCM中の1~5%MeOHの勾配を用いて溶出するシリカ上でのクロマトグラフィーによる精製により、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS (方法8B): Rt 3.69分、 MS m/z 471.4 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.41 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.10 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.95 (dt, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.90 (dt, J = 7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.87 - 7.81 (m, 2H), 7.65 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 5.31 (t, J = 5.8 Hz, 1H), 4.73 (s, 1H), 4.56 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 3.89 (dq, J = 9.1, 6.7 Hz, 1H), 2.53 (s, 3H), 1.16 (s, 3H), 1.15 - 1.11 (m, 6H).
[中間体の調製]
[中間体A]
メチル3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキシレート
ステップ1:メチル2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキシレート
IMS(280mL)を、メチル6-アミノピリダジン-3-カルボキシレート(6.3g、41.14mmol)に添加し、混合物を簡潔に撹拌し、微細な半懸濁物を得た。NaHCO(5.18g、61.71mmol)およびそれに続いて3-(2-ブロモアセチル)ベンゾニトリル(11.06g、49.37mmol)を添加し、反応混合物を還流下(80℃)で5時間加熱した。室温までの冷却後、得られた懸濁物をろ過し、IMS(2×150mL)、水(3×150mL)、IMS(2×150mL)およびジエチルエーテル(2×150mL)を用いて固体を洗浄した。固体を真空中で乾燥させ、表題化合物をクリーム色の固体として得た。
LC-MS (方法5B): Rt 2.73分、 MS m/z 279.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.16 (s, 1H), 8.50 (br t, J = 1.5 Hz, 1H), 8.41 (br dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 8.31 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.87 (br dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.72 (見かけ上t, J = 7.8 Hz, 1H), 3.97 (s, 3H).
ステップ2:メチル3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキシレート
N-ブロモスクシンイミド(8.7g、48.89mmol)を、DMF(178mL)中のメチル2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキシレート(ステップ1)(12.37g、44.45mmol)の撹拌懸濁物へと3分間かけて一部ずつ添加し、得られた混合物を室温で30分間撹拌した。混合および撹拌を助けるためにDMF(40mL+80mL)のさらなる分量を添加し、混合および撹拌を合計2時間30分にわたって継続した。混合物を、激しく撹拌中の水(1200mL)へと注ぎ入れ、得られた懸濁物を30分間撹拌し、続いてろ過した。水(3×300mL)、IMS(300mL)、ジエチルエーテル(2×300mL)を用いて固体を洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物を淡黄色の固体として得た。
LC-MS (方法5B): Rt 3.07分、 MS m/z 356.9 / 358.9 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.49 (s, 1H), 8.47 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.79 (見かけ上t, J = 7.9 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H)
[中間体B]
3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボン酸
THF(6mL)中のエチル3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキシレート(中間体A)(248mg、0.67mmol)の溶液に、水(2mL)中のLiOH(48mg、2.01mmol)の溶液を添加し、混合物を室温で45分間撹拌した。得られた混合物を、水(20mL)およびEtOAc(20mL)の間で分割した。有機層を分離し、水層を、2M HClを用いてpH1まで酸性化した。混合物を真空中で濃縮し、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS (方法5A): Rt 1.12分、 MS m/z 343.0 / 345.0 = [MH]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.51 (s, 1H), 8.49 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 8.35 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 7.9 Hz, 1H).置換可能なプロトンは観察されなかった。
[中間体C]
3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン6-カルボキサミド
表題化合物の調製は、実施例1に記載される。
[中間体D]
3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
DMF(5mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボン酸(中間体B)(400mg、1.17mmol)および(3S)-3-アミノ-2-メチル-ブタン-2-オール塩酸塩(163μL、1.75mmol)の混合物に、DIPEA(1015μL、5.83mmol)を添加し、続いて、T3P(登録商標)(DMF中50%)(1.64mL、2.33mmol)を滴下添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、続いて、水(40mL)へと注ぎ入れた。得られた懸濁物をろ過により回収し、アセトン中に溶解させ、真空中で乾燥させて、表題化合物を黄色の固体として得た。
LC-MS (方法3.5B): Rt 1.87分、 MS m/z 427.9 / 430.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.51 (s, 1H), 8.49 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 8.37 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 9.4 Hz, 1H), 7.80 (t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.77 (s, 1H), 3.96 (dq, J = 9.1, 6.6 Hz, 1H), 1.22 - 1.12 (m, 9H).
[中間体E]
3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
T3P(登録商標)(DMF中50%)(1.64mL、2.33mmol)を、窒素雰囲気下で無水DMF(5mL)中の3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボン酸(中間体B)(400mg、1.17mmol)、(3R)-3-アミノ-2-メチル-ブタン-2-オール(163μL、1.75mmol)およびDIPEA(1.42mL、8.16mmol)の撹拌懸濁物に滴下添加し、混合物を室温で1時間45分撹拌した。得られた混合物を、撹拌中の水(40mL)に添加し、懸濁物を1時間撹拌した。固体をろ過により回収し、水(3×15mL)を用いて洗浄し、真空中で乾燥させて、表題化合物をクリーム色の固体として得た。
LC-MS (方法3A): Rt 1.76分、 MS m/z 428.2 / 430.2 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 8.52 - 8.48 (m, 2H), 8.37 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 7.80 (見かけ上t, J = 7.8 Hz, 1H), 4.77 (s, 1H), 3.99 - 3.93 (m, 1H), 1.22 - 1.17 (m, 6H), 1.15 (s, 3H).
[中間体F]
4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)ピリジン
ステップ1:2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)ピリジン
2,6-ジクロロピリジン(5.0g、33.79mmol)およびNiCl(dppp)(916mg、1.69mmol)を窒素下に置き、無水THF(68mL)を、シリンジを介して添加した。混合物を0℃まで冷却し、20分間にわたってメチル-d3-マグネシウムイオダイド(EtO中1M)の溶液を用いて滴下処理した。反応混合物を、還流下で1.5時間加熱し、室温まで冷却させた。MeOH(15mL)およびそれに続いて1M水性HCl(125mL)を注意深く添加することにより反応をクエンチした。得られた二相混合物を、固体のすべてが溶解し、発泡が完全に止まるまで激しく撹拌した。EtO(125mL)を用いて混合物を希釈し、層を分離した。水(125mL)を用いて有機層を抽出し、併せた水層を、10%水性NaOHを用いてpH10に調整した。得られた混合物を、EtOAc(2×300mL)を用いて抽出し、併せた有機抽出物を、ブライン(200mL)を用いて洗浄し、NaSO上で乾燥させ、35~38℃および170~190mbarで注意深く濃縮し、続いて、短く40℃および100mbarにして、粗物質を淡橙色~褐色の油として得た。油を真空蒸留(低真空下で120~140℃)により精製し、表題化合物を透明な無色の油として得た。
LC-MS (方法2B): Rt 1.05分、 MS m/z 114.0 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.54 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 7.6 Hz, 2H)
ステップ2:4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)ピリジン
メトキシ(シクロオクタジエン)イリジウム(I)二量体(789mg、1.19mmol)、4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジル(639mg、2.38mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(10.07g、39.67mmol)を密閉フラスコ中に置き、内容物を脱気し、窒素を用いて再充填(3×サイクル)した。新たに脱酸素した無水シクロヘキサン(50mL)を添加し、混合物を室温で1時間激しく撹拌し、その後、脱酸素無水シクロヘキサン(50mL)中の2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)ピリジン(ステップ1)(4.49g、39.67mmol)の溶液を、窒素下でシリンジを介して添加した。得られた混合物を、室温で19.5時間撹拌した。脱酸素無水シクロヘキサン(10mL)中の追加のビス(ピナコラト)ジボロン(2.01g、7.93mmol)を、窒素下でシリンジを介して添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。追加のメトキシ(シクロオクタジエン)イリジウム(I)二量体(263mg、0.40mmol)および4,4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ジピリジル(213mg、0.79mmol)を添加し、撹拌を窒素下において室温でさらに17.5時間継続し、その後、混合物を真空中で濃縮し、表題化合物を暗褐色の固体として得た。
LC-MS (方法2B): Rt 0.92分、 MS m/z 240.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.22 (s, 2H), 1.29 (s, 12H).
[中間体G]
4-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)キナゾリン
1,4-ジオキサン(10mL)中の6-ブロモ-4-メチル-キナゾリン(500mg、2.24mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(683mg、2.69mmol)の溶液を、窒素と共に10分間散布し、その後、Pd(dppf)Cl(164.01mg、0.2200mmol)およびKOAc(549.94mg、5.6mmol)を添加した。容器を脱気し、窒素を用いて再充填(3×サイクル)し、混合物を80℃で18時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、EtOAc(10mL)を用いて希釈し、Celite(登録商標)(フィルター材料)を通してろ過し、併せたろ液を真空中で濃縮し、粗表題化合物を暗褐色の残渣として得た。
LC-MS (方法2B): Rt 0.68分、 MS m/z 271.3 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO) δ 9.14 (s, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.16 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 2.96 (s, 3H), 1.36 (s, 12H).
[中間体H]
tert-ブチル-ジメチル-[[6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジル]メトキシ]シラン
ステップ1:(4-ブロモ-6-メチル-2-ピリジル)メトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン
0℃のDMF(15mL)中の(4-ブロモ-6-メチル-2-ピリジル)メタノール(2.0g、9.9mmol)の溶液に、イミダゾール(0.03mL、12.87mmol)およびそれに続いてtert-ブチルジメチルシリルクロリド(1.11mL、10.89mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(150mL)および水(150mL)の間で分割し、層を分離した。水層を、EtOAc(100mL)を用いてさらに抽出し、併せた有機抽出物を、飽和NaHCO溶液(150mL)、ブライン(150mL)を用いて洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空中で濃縮し、表題化合物を黄色の油として得て、これはゆっくりと結晶化して黄色の固体となった。
LC-MS (方法3B): Rt 2.52分、 MS m/z 316.1/318.1 = [M+H]+
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.45 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 7.38 (s, 1H), 4.70 (s, 2H), 2.43 (s, 3H), 0.91 (s, 9H), 0.10 (s, 6H).
ステップ2:tert-ブチル-ジメチル-[[6-メチル-4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2-ピリジル]メトキシ]シラン
1,4-ジオキサン(45mL)中の(4-ブロモ-6-メチル-2-ピリジル)メトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(ステップ1)(2.96g、9.35mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(3.56g、14.02mmol)、酢酸カリウム(5.16g、37.39mmol)およびPd(dppf)Cl(889mg、1.22mmol)の溶液を、80℃まで一晩加熱した。得られた混合物を真空中で濃縮し、残渣をヘキサン(溶解を助けるために少量のDCMを添加)中に溶解させた。混合物を、Celite(登録商標)(フィルター材料)を通してろ過し、真空中で濃縮し、表題化合物を褐色の固体として得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 7.46 (s, 1H), 7.31 (s, 1H), 4.71 (s, 2H), 2.44 (s, 3H), 1.30 (s, 12H), 0.91 (s, 9H), 0.09 (s, 6H).
[生物学的実施例]
生物学的実施例1-アデノシン受容体時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TRFRET)結合性アッセイ
すべてのFRET結合性実験は、1×LabMed(Cisbio、France)、100μg/mLサポニン、1%DMSOおよび0.02%プルロニック(登録商標)酸を含有するアッセイ結合バッファー中、白色の384ウェルプレートにおいて室温で行った。テルビウム標識A1、A2a、A2bおよびA3アデノシン受容体(FRETドナー)に対する蛍光標識アデノシン受容体アンタゴニストXAC(CA200645、FRETアクセプター)の結合性を、結合イベント中のドナーおよびアクセプターの近接に起因する時間分解FRETにより検出した。未標識試験化合物がアデノシンA1、A2a、A2bおよびA3受容体に結合する能力を調べるために、A2b受容体への30nM CA200645の結合性ならびにA1、A2a、およびA3受容体への100nM CA200645の結合性を阻害する一定範囲の濃度の能力を決定する用量応答曲線を構築した。
未希釈DMSO中の試験化合物の連続希釈(1:3希釈)およびアッセイプレートへの試験化合物の400nLサンプルの移動を、Mosquito(TTP Labtech、UK)を用いて行った。化合物サンプルを、40μLのアッセイバッファー中の各受容体に対して規定された固定濃度のCA200645(上記を参照されたい)およびヒトアデノシンA1(0.5μg/ウェル)、A2a(0.3μg/ウェル)、A2b(1μg/ウェル)またはA3(1μg/ウェル)受容体を含有するCHO細胞膜と共に、室温で2時間インキュベートした。CA200645の合計および非特異的結合性を、それぞれ、10μM XACの非存在下および存在下で決定した。2時間のインキュベーションに続いて、CA200645結合性のレベルを、標準的TR-FRET設定を用いて、Pherastar FSX(BMG Labtech、Germany)上で検出した。テルビウムドナーは、337nmの波長での3回のレーザーフラッシュを用いて励起し、ドナーおよびアクセプター発光を、それぞれ、620nmおよび665nmで検出した。FRET比を、アクセプター/ドナー比率値に10,000を乗算することにより取得した。特異的結合性は、非特異的結合性FRET比を合計結合性FRET比から減算することにより決定した。化合物IC50曲線を、GraphPad Prism 7.0(GraphPad、USA)を用いて分析し、Ki親和性値を、ChengおよびPrusoffの方法を用いて、取得したIC50値から決定した。結果を表1に提示する。
生物学的実施例-ヒトPBMCにおけるCD3/CD28刺激IL-2放出NECA逆転アッセイ
抗凝固剤としてクエン酸ナトリウム(0.3%最終濃度)を用いて、健康ボランティアから血液を採取する。Histopaque-1077上での血液の遠心分離後、Histopaque/血漿界面からPBMCを回収し、PBS(室温で10分間300g)中で2回洗浄する。細胞を、1μg/mL CD3抗体を用いて予めコーティングされた96ウェル細胞培養プレートにおいて、150μL RPMI/10%FCS中、50,000細胞/ウェルでプレートする。50μLの希釈化合物ミックスを細胞に添加し、1μg/mL CD28抗体、1μM NECAおよび0.003~10μMアデノシン受容体アンタゴニストの最終濃度とする。アッセイプレートを、加湿インキュベーター中、37℃で24時間インキュベートする。培養上清を、ヒトIL-2組織培養キット(Meso Scale Discovery)を用いてIL-2レベルについて試験する。用量応答曲線に関するデータを、アゴニスト不含対照ウェル(+CD3/28-NECA)から規定される100阻害%を用いて阻害%として算出する。
生物学的実施例-ヒト全血におけるCD8+T細胞中のpCREBの測定
ヘパリン化ヒト全血を、A2aアンタゴニストの連続希釈と共に、37℃で20分間予備インキュベートし、pCREB応答を増幅するためにホスホジエステラーゼ阻害剤ロリプラムを添加した。続いて、アデノシン受容体アゴニストNECAを3μMの最終濃度で添加し、60分間のインキュベーション後、血液を固定し、赤血球を溶解させる。白血球を単離し、透過化し、ホスホ-CREB(Alexa Fluor488)およびCD8(Alexa Fluor647)に対する直接コンジュゲート化蛍光抗体を用いて染色し、CD8+T細胞中のホスホ-CREBのレベルを、BD Accuri C6フローサイトメーターを用いるFACSにより測定する。
[参考文献]
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以下の番号付けされたパラグラフは、本発明の特定の態様および実施形態を定義するために供されるものである。
[パラグラフ1]
以下に示される構造式Iaを有する化合物、またはその薬学的に許容される塩:
[式中、
は水素または重水素であり、
は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
ここで、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、(CHq1OR1B、(CHq1C(O)R1B、(CHq1C(O)OR1B、(CHq1OC(O)R1B、(CHq1C(O)N(R1C)R1B、(CHq1N(R1C)C(O)R1B、(CHq1S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、(CHq1SON(R1C)R1B、または(CHq1N(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、
式中、q1は0、1、2または3であり、R1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
は、水素、シアノ、ハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニルまたは(1-4C)アルカノイルから選択され、
式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(1-4C)アルコキシ、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、
または、CONR2A2B基において、R2AおよびR2Bが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、複素環を形成し、かつ
いずれかのアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、アミノ、(1-4C)アミノアルキル、シアノ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R2D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CHq2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、q2は、0、1、2または3であり、かつ式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
は、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、C(O)N(R)-O-、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、N(R)SON(R)もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニル、アリール、(3-8)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つもしくは複数の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3-6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルもしくはシクロアルキル部分は、任意により、1つもしくは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシ基によりさらに置換されているか、または
およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、
Aは、CRおよびNから選択され、
式中、Rは、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、シアノ、(CHqaNR4A4B、(CHqaOR4A、(CHqaC(O)Rc4A、(CHqaC(O)OR4A、(CHqaOC(O)R4A、(CHqaC(O)N(R4B)R4A、(CHqaN(R4B)C(O)R4A、(CHqaS(O)4A(式中、pは0、1または2である)、(CHqaSON(R4B)R4A、または(CHqaN(R4B)SO4Aから選択される1つまたは複数の置換基により任意により置換されている水素、ハロまたは(1-4C)アルキルであり、式中、qaは、0、1、2または3であり、かつR4AおよびR4Bは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
かつここで、式Iの化合物中のいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にあり、かつヘテロアリール環中のいずれかの窒素原子は、任意により、N-オキシドの形態にあり、
かつここで、前記複素環中に存在するいずれかのS原子は、任意により、S(=O)、S(=O)またはS(=O)(=NR)として存在することができ、式中、Rは、水素、(1-3C)アルキルまたは(2-3C)アルカノイルから選択される]。
[パラグラフ2]
は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換され、かつ式中、
q1は、0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
パラグラフ1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ3]
は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
は、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
q1は、0、1または2であり、かつ
1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキルまたは(3-4C)シクロアルキルから選択される、
パラグラフ1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ4]
は、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリルから選択され、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリル環は、任意により、ハロ、(1-2C)アルキル、(1-2C)アルコキシまたはシアノのうちの1つまたは複数により置換されている、パラグラフ1から3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ5]
は、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリルから選択され、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリル環は、任意により、ハロまたはシアノにより置換されている、パラグラフ1から4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ6]
は3-シアノフェニルである、パラグラフ1から5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ7]
は、水素、シアノ、ハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニルまたは(1-4C)アルカノイルから選択され、
2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(1-4C)アルコキシ、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、
または、CONR2A2B基において、R2AおよびR2Bが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4~7員複素環を形成し、かつ
いずれかのアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アリール、ヘテロアリールヘテロシクリル基は、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、オキソ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R12D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CHq2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、
式中、q2は、0、1、または2であり、かつ
式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
パラグラフ1から6のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ8]
は、シアノ、ハロ、メチル、CF、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、5員もしくは6員ヘテロアリール、または(2-4C)アルカノイルから選択され、
式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、
いずれかのヘテロアリール基は、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq2NR2D2E、OR2D、C(O)R2D、C(O)OR2D、OC(O)R2D、C(O)N(R2E)R2D、N(R2E)C(O)R12D、S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、SON(R2E)R2D、またはN(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、q2は0または1であり、かつ式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択される、
パラグラフ1から7のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ9]
は、ハロ、または、任意によりパラグラフ7または8のいずれか1項において上記で定義される通りに置換されている、5員または6員ヘテロアリールから選択される、パラグラフ1から8のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ10]
は、
[式中、
(i)R200およびR201は、それぞれ独立して、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルカノイルまたはシアノから選択されるか、
(ii)R200およびR201は、それぞれ独立して、メチル、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択されるか、もしくは
(iii)R200は、メチルまたはクロロであり、かつR201は、メチル、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、アセチルまたはシアノから選択される]
または
[式中、
(i)R201は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルカノイルまたはシアノであるか、
(ii)R201は、メチル、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、アセチルまたはシアノであるか、もしくは
(iii)R201は、メチルまたはクロロである]
のいずれかである、
パラグラフ1から9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ11]
は、
ブロモ、
2-アセチル-6-メチルピリジン-4-イル、
2,6-ジメチルピリジン-4-イル、
2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル
2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル、
2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル、
2-(ジフルオロメチル)-6-メチル-4-ピリジル、
2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル、
2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イルまたは2,6-ジメチルピリジン-4-イル
である、パラグラフ1から10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ12]
は、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは(1-4C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニル、アリール、(3-8)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つまたは複数の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-3C)アルキレンであり、
Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3-6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
かつここで、R基中のいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある、
パラグラフ1から11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ13]
は、水素、ハロ、シアノまたは式:
-L-Y-L-Q
の基から選択され、
式中、
Lは、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
Yは、不在であるかまたはO、N(R)、C(O)、C(O)O、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
は、不在であるかまたは任意により(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
Qは、水素、(1-6C)アルキル、アリール、(3-8)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-6C)アルキルから選択され、かつ/または
Qは、任意により、式:
-L-LQ1-W
の1つまたは複数の基により置換されており、
式中、
は、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
Q1は不在であり、かつ
は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、
かつここで、R基中のいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある、
パラグラフ1から12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ14]
は、式:
-L-Y-L-Q
の基であり、
式中、
Lは不在であり、
Yは、N(R)またはC(O)N(R)であり、
は不在であり、かつ
Qは、(1-6C)アルキルまたは(3-8C)シクロアルキルであり、
ここで、Qは、任意により、ハロ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-6C)アルキルから選択される、
パラグラフ1から13のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ15]
Aは、CRおよびNから選択され、
式中、Rは、水素、ハロまたはハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、(CHqaNR4A4B、(CHqaOR4A、(CHqaC(O)Rc4A、(CHqaC(O)OR4A、(CHqaOC(O)R4A、(CHqaC(O)N(R4B)R4A、(CHqaN(R4B)C(O)R4A、(CHqaS(O)4A(式中、pは0、1または2である)、(CHqaSON(R4B)R4A、もしくは(CHqaN(R4B)SO4Aから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-2C)アルキルであり、式中、qaは、0、1、2または3であり、かつ式中、R4AおよびR4Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
パラグラフ1から14のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ16]
Aは、CRおよびNから選択され、式中、Rは、水素、ハロまたはハロから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-2C)アルキルである、
パラグラフ1から15のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ17]
Aは、CRおよびNから選択され、式中、Rは、水素、メチルまたはハロである、パラグラフ1から16のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ18]
式:
[式中、A、R、R、R、RおよびR1zは、それぞれ、パラグラフ1から15のいずれか1項において定義される通りであり、
mは、0、1または2であり、
200およびR201は、それぞれ、パラグラフ10において定義される通りである]
の化合物、
またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ19]
3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
3-(2-アセチル-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-3-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
3-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)-3-(2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-3-[2-(ジフルオロメチル)-6-メチル-4-ピリジル]-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-(2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
3-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
2-(3-シアノフェニル)-3-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
のうちのいずれか1つから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩。
[パラグラフ20]
薬学的に許容される希釈剤または担体と混合された、パラグラフ1から19のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
[パラグラフ21]
療法における使用のための、パラグラフ1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、またはパラグラフ20に記載の医薬組成物。
[パラグラフ22]
(i)増殖性状態の治療における、
(ii)がんの治療における、
(iii)前記化合物または医薬組成物が1つまたは複数の追加の抗がん剤と組み合わせて投与されるがんの治療における、
(iv)前記化合物または医薬組成物が
1)他の形態のがん免疫療法および抗がん化学療法剤、
2)A2bアンタゴニスト、
3)抗PD-1およびPDL-1抗体(例えば、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、デュルバルマブ、アベルマブおよびアテゾリズマブ)、ならびに
4)抗CTLA4抗体(例えば、イピリムマブ)
からなる群より選択される1つまたは複数の追加の抗がん剤と組み合わせて投与されるがんの治療における
使用のための、パラグラフ1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、またはパラグラフ20に記載の医薬組成物。
[パラグラフ23]
治療有効量のパラグラフ1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、またはパラグラフ20に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者において増殖性障害を治療する方法。
[パラグラフ24]
治療有効量のパラグラフ1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、またはパラグラフ20に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者においてがんを治療する方法。
[パラグラフ25]
1つまたは複数の追加の抗がん剤と組み合わせて、治療有効量のパラグラフ1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、またはパラグラフ20に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者において増殖性障害を治療する方法。
[パラグラフ26]
前記1つまたは複数の追加の抗がん剤が、
1)他の形態のがん免疫療法および抗がん化学療法剤、
2)A2bアンタゴニスト、
3)抗PD-1およびPDL-1抗体(例えば、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、デュルバルマブ、アベルマブおよびアテゾリズマブ)、ならびに
4)抗CTLA4抗体(例えば、イピリムマブ)
からなる群より選択される、パラグラフ25に記載の方法。

Claims (26)

  1. 以下に示される構造式Iaを有する化合物、またはその薬学的に許容される塩:
    [式中、
    は水素または重水素であり、
    は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
    ここで、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、(CHq1OR1B、(CHq1C(O)R1B、(CHq1C(O)OR1B、(CHq1OC(O)R1B、(CHq1C(O)N(R1C)R1B、(CHq1N(R1C)C(O)R1B、(CHq1S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、(CHq1SON(R1C)R1B、または(CHq1N(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、
    式中、q1は0、1、2または3であり、R1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
    は、水素、シアノ、ハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニルまたは(1-4C)アルカノイルから選択され、
    式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(1-4C)アルコキシ、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、
    または、CONR2A2B基において、R2AおよびR2Bが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、複素環を形成し、かつ
    いずれかのアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アリール、ヘテロアリールまたはヘテロシクリル基は、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、アミノ、(1-4C)アミノアルキル、シアノ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R2D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CHq2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、q2は、0、1、2または3であり、かつ式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
    は、水素、ハロ、シアノまたは式:
    -L-Y-L-Q
    の基から選択され、
    式中、
    Lは、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、
    Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、C(O)N(R)-O-、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、N(R)SON(R)もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
    は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
    Qは、水素、(1-6C)アルキル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニル、アリール、(3-8)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
    ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、R、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、または
    およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、かつ/または
    Qは、任意により、式:
    -L-LQ1-W
    の1つもしくは複数の基により置換されており、
    式中、
    は、不在であるかまたは(1-2C)アルキルもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-3C)アルキレンであり、
    Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
    は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3-6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
    かつここで、W上に存在する置換基中のいずれかのアルキル、アルコキシ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリルもしくはシクロアルキル部分は、任意により、1つもしくは複数のハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシ基によりさらに置換されているか、または
    およびRが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、ジ-[(1-4C)アルキル]アミノ、アミノ、シアノもしくはヒドロキシから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている4~7員複素環を形成し、
    Aは、CRおよびNから選択され、
    式中、Rは、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、シアノ、(CHqaNR4A4B、(CHqaOR4A、(CHqaC(O)Rc4A、(CHqaC(O)OR4A、(CHqaOC(O)R4A、(CHqaC(O)N(R4B)R4A、(CHqaN(R4B)C(O)R4A、(CHqaS(O)4A(式中、pは0、1または2である)、(CHqaSON(R4B)R4A、または(CHqaN(R4B)SO4Aから選択される1つまたは複数の置換基により任意により置換されている水素、ハロまたは(1-4C)アルキルであり、式中、qaは、0、1、2または3であり、かつR4AおよびR4Bは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
    かつここで、式Iの化合物中のいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にあり、かつヘテロアリール環中のいずれかの窒素原子は、任意により、N-オキシドの形態にあり、
    かつここで、前記複素環中に存在するいずれかのS原子は、任意により、S(=O)、S(=O)またはS(=O)(=NR)として存在することができ、式中、Rは、水素、(1-3C)アルキルまたは(2-3C)アルカノイルから選択される]。
  2. は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、Rは、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換され、かつ式中、
    q1は、0、1または2であり、かつ
    1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  3. は、アリールまたはヘテロアリールから選択され、
    は、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq1NR1B1C、OR1B、C(O)R1B、C(O)OR1B、OC(O)R1B、C(O)N(R1C)R1B、N(R1C)C(O)R1B、S(O)1B(式中、pは0、1または2である)、SON(R1C)R1B、またはN(R1C)SO1Bから独立して選択される1つまたは複数のR1z置換基により置換されており、かつ式中、
    q1は、0、1または2であり、かつ
    1BおよびR1Cは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキルまたは(3-4C)シクロアルキルから選択される、
    請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  4. は、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリルから選択され、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリル環は、任意により、ハロ、(1-2C)アルキル、(1-2C)アルコキシまたはシアノのうちの1つまたは複数により置換されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. は、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリルから選択され、フェニル、フリル、ピリジルまたはオキサゾリル環は、任意により、ハロまたはシアノにより置換されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  6. は3-シアノフェニルである、請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. は、水素、シアノ、ハロ、(1-4C)アルキル、(1-4C)ハロアルキル、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニルまたは(1-4C)アルカノイルから選択され、
    2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(1-4C)アルコキシ、(3-6C)シクロアルキルもしくは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択されるか、
    または、CONR2A2B基において、R2AおよびR2Bが連結されており、その結果、それらが結合する窒素原子と一緒になって、4~7員複素環を形成し、かつ
    いずれかのアルキル、アルケニル、アルキニル、アルカノイル、アリール、ヘテロアリールヘテロシクリル基は、任意により、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、オキソ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、(CHq2C(O)R2D、(CHq2C(O)OR2D、(CHq2OC(O)R2D、(CHq2C(O)N(R2E)R2D、(CHq2N(R2E)C(O)R12D、(CHq2S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、(CHq2SON(R2E)R2D、または(CHq2N(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、
    式中、q2は、0、1、または2であり、かつ
    式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素、(1-2C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. は、シアノ、ハロ、メチル、CF、C(O)OR2A、C(O)NR2A2B、5員もしくは6員ヘテロアリール、二環式ヘテロアリールまたは(2-4C)アルカノイルから選択され、
    式中、R2AおよびR2Bは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、
    いずれかのヘテロアリール基は、任意により、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、シアノ、(CHq2NR2D2E、(CHq2OR2D、OR2D、C(O)R2D、C(O)OR2D、OC(O)R2D、C(O)N(R2E)R2D、N(R2E)C(O)R12D、S(O)2D(式中、pは0、1または2である)、SON(R2E)R2D、またはN(R2E)SO2Dから独立して選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、q2は0または1であり、かつ式中、R2DおよびR2Eは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択される、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. は、ハロ、5員または6員ヘテロアリール、二環式ヘテロアリールから選択され、前記5員もしくは6員ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールは、任意により、請求項7または8のいずれか1項において上記で定義される通りに置換されている、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  10. は、
    [式中、
    (i)R200およびR201は、それぞれ独立して、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(1-2C)アルカノイルまたはシアノから選択され、かつ
    202は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)ヒドロキシアルキル、(1-2C)アルカノイルまたはシアノから選択される、
    (ii)R200およびR201は、それぞれ独立して、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択され、かつ
    202は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択される、
    (iii)R200は、メチル(CDを含む)またはクロロであり、かつR201は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、ヒドロキシメチル、アセチルまたはシアノから選択され、かつ
    202は、メチルまたはクロロである]
    または
    [式中、
    (i)R201は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルカノイルまたはシアノであり、かつ
    202は、(1-2C)アルキル、ハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)アルコキシ、(1-2C)ハロアルコキシ、(1-2C)アルカノイルまたはシアノである、
    (ii)R201は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、アセチルまたはシアノであり、
    202は、メチル(CDを含む)、ハロ、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、メトキシ、アセチルまたはシアノである、
    (iii)R201は、メチル(CDを含む)またはクロロであり、
    202は、メチル(CDを含む)またはクロロである]
    のいずれかである、
    請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  11. は、
    ブロモ、
    2-アセチル-6-メチルピリジン-4-イル、
    2,6-ジメチルピリジン-4-イル、
    2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イル
    2-メチル-6-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-イル、
    2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル、
    2-(ジフルオロメチル)-6-メチル-4-ピリジル、
    2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル、
    2-クロロ-6-メチルピリジン-4-イルまたは2,6-ジメチルピリジン-4-イル、
    2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)ピリジル、
    4-メチルキナゾリン-6-イル、
    2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-4-ピリジル
    である、請求項1から10のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. は、水素、ハロ、シアノまたは式:
    -L-Y-L-Q
    の基から選択され、
    式中、
    Lは、不在であるかまたは(1-4C)アルキレンであり、
    Yは、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
    は、不在であるかまたは(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
    Qは、水素、(1-6C)アルキル、(2-6C)アルケニル、(2-6C)アルキニル、アリール、(3-8)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
    ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-6C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、かつ/または
    Qは、任意により、式:
    -L-LQ1-W
    の1つまたは複数の基により置換されており、
    式中、
    は、不在であるかまたは(1-3C)アルキレンであり、
    Q1は、不在であるかまたはO、S、SO、SO、N(R)、C(O)、C(O)O、OC(O)、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SOから選択され、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-2C)アルキルから選択され、かつ
    は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、(3-8C)シクロアルケニル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクリル、(3-6C)シクロアルキル、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SOまたは(CHNR(式中、sは1、2または3である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-6C)シクロアルキルまたは(3-6C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択され、
    かつここで、R基中のいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある、
    請求項1から11のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. は、水素、ハロ、シアノまたは式:
    -L-Y-L-Q
    の基から選択され、
    式中、
    Lは、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
    Yは、不在であるかまたはO、N(R)、C(O)、C(O)O、C(O)N(R)、N(R)C(O)、N(R)C(O)N(R)、N(R)C(O)O、OC(O)N(R)、C(=NR)N(R)、N(R)C(=NR)、N(R)C(=NR)N(R)、S(O)N(R)、N(R)SO、もしくはC(O)N(R)SOであり、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、かつRは、水素、(1-4C)アルキル、ニトロまたはシアノから選択され、
    は、不在であるかまたは任意により(1-2C)アルコキシ、ハロ、シアノ、アミノもしくはオキソから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-4C)アルキレンであり、かつ
    Qは、水素、(1-6C)アルキル、アリール、(3-8)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、
    ここで、Qは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アミノアルキル、(1-4C)ヒドロキシアルキル、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-6C)アルキルから選択され、かつ/または
    Qは、任意により、式:
    -L-LQ1-W
    の1つまたは複数の基により置換されており、
    式中、
    は、不在であるかまたは(1-2C)アルキレンであり、
    Q1は不在であり、かつ
    は、水素、(1-6C)アルキル、アリール、アリール(1-2C)アルキル、(3-8C)シクロアルキル、ヘテロアリールまたはヘテロシクリルであり、ここで、Wは、任意により、オキソ、(1-4C)アルキル、ハロ、(1-4C)ハロアルキル、(1-4C)ハロアルコキシ、(1-4C)アルコキシ、(1-4C)アルキルアミノ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、OC(O)R、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、rは0、1または2である)から選択される1つまたは複数の置換基により置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-4C)アルキルから選択され、
    かつここで、R基中のいずれかの第三級アミンは、任意により、N-オキシドの形態にある、
    請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  14. は、式:
    -L-Y-L-Q
    の基であり、
    式中、
    Lは不在であり、
    Yは、N(R)またはC(O)N(R)であり、
    は不在であり、かつ
    Qは、(1-6C)アルキルまたは(3-8C)シクロアルキルであり、
    ここで、Qは、任意により、ハロ、シアノ、NR、OR、C(O)R、C(O)OR、C(O)N(R)R、N(R)C(O)R、S(O)(式中、pは0、1または2である)、SON(R)R、N(R)SO、または(CHNR(式中、qは1、2または3である)から独立して選択される1つまたは複数の置換基によりさらに置換されており、式中、RおよびRは、それぞれ独立して、水素または(1-6C)アルキルから選択される、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  15. Aは、CRおよびNから選択され、
    式中、Rは、水素、ハロまたはハロ、(1-2C)ハロアルキル、(1-2C)ハロアルコキシ、アミノ、シアノ、(CHqaNR4A4B、(CHqaOR4A、(CHqaC(O)Rc4A、(CHqaC(O)OR4A、(CHqaOC(O)R4A、(CHqaC(O)N(R4B)R4A、(CHqaN(R4B)C(O)R4A、(CHqaS(O)4A(式中、pは0、1または2である)、(CHqaSON(R4B)R4A、もしくは(CHqaN(R4B)SO4Aから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-2C)アルキルであり、式中、qaは、0、1、2または3であり、かつ式中、R4AおよびR4Bは、それぞれ独立して、水素、(1-4C)アルキル、(3-4C)シクロアルキルまたは(3-4C)シクロアルキル(1-2C)アルキルから選択される、
    請求項1から14のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. Aは、CRおよびNから選択され、式中、Rは、水素、ハロまたはハロから選択される1つもしくは複数の置換基により任意により置換されている(1-2C)アルキルである、
    請求項1から15のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  17. Aは、CRおよびNから選択され、式中、Rは、水素、メチルまたはハロである、請求項1から16のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  18. 式:
    [式中、A、R、R、R、RおよびR1zは、それぞれ、請求項1から15のいずれか1項において定義される通りであり、
    mは、0、1または2であり、
    200、R201およびR202は、それぞれ、請求項10において定義される通りである]
    の化合物、
    またはその薬学的に許容される塩。
  19. 3-ブロモ-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    3-(2-アセチル-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-3-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    3-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-N-(2-ヒドロキシ-2-メチル-プロピル)-3-(2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-3-[2-(ジフルオロメチル)-6-メチル-4-ピリジル]-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-N-[(1R)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-メチル-6-(トリフルオロメチル)-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-(2-メトキシ-6-メチル-4-ピリジル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    3-(2-クロロ-6-メチル-4-ピリジル)-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-3-(2,6-ジメチル-4-ピリジル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    3-[2,6-ビス(トリジュウテリオメチル)-4-ピリジル]-2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-(4-メチルキナゾリン-6-イル)イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド、
    2-(3-シアノフェニル)-N-[(1S)-2-ヒドロキシ-1,2-ジメチル-プロピル]-3-[2-(ヒドロキシメチル)-6-メチル-4-ピリジル]イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-6-カルボキサミド
    のうちのいずれか1つから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  20. 薬学的に許容される希釈剤または担体と混合された、請求項1から19のいずれか1項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
  21. 療法における使用のための、請求項1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項20に記載の医薬組成物。
  22. (i)増殖性状態の治療における、
    (ii)がんの治療における、
    (iii)前記化合物または医薬組成物が1つまたは複数の追加の抗がん剤と組み合わせて投与されるがんの治療における、
    (iv)前記化合物または医薬組成物が
    1)他の形態のがん免疫療法および抗がん化学療法剤、
    2)A2bアンタゴニスト、
    3)抗PD-1およびPDL-1抗体(例えば、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、デュルバルマブ、アベルマブおよびアテゾリズマブ)、ならびに
    4)抗CTLA4抗体(例えば、イピリムマブ)
    からなる群より選択される1つまたは複数の追加の抗がん剤と組み合わせて投与されるがんの治療における
    使用のための、請求項1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項20に記載の医薬組成物。
  23. 治療有効量の請求項1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項20に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者において増殖性障害を治療する方法。
  24. 治療有効量の請求項1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項20に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者においてがんを治療する方法。
  25. 1つまたは複数の追加の抗がん剤と組み合わせて、治療有効量の請求項1から19のいずれか1項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩、または請求項20に記載の医薬組成物を投与するステップを含む、そのような治療を必要とする患者において増殖性障害を治療する方法。
  26. 前記1つまたは複数の追加の抗がん剤が、
    1)他の形態のがん免疫療法および抗がん化学療法剤、
    2)A2bアンタゴニスト、
    3)抗PD-1およびPDL-1抗体(例えば、ペムブロリズマブ、ニボルマブ、デュルバルマブ、アベルマブおよびアテゾリズマブ)、ならびに
    4)抗CTLA4抗体(例えば、イピリムマブ)
    からなる群より選択される、請求項25に記載の方法。
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