JP2023552439A - 長距離移送用の、特にローラー付きのエネルギーチェーン - Google Patents

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Abstract

本発明は、ケーブル、ホースなどのラインをガイドするためのエネルギーチェーン(10)に関する。ローラーチェーンにおいて、ローラー(7A、7B)は、エネルギーチェーンを特に対向ランのチェーンリンク上に転動態様で移動させるために少なくとも一部のチェーンリンク(20)に設けられ、1つのローラーの回転軸はいずれもチェーンリンク(20)の一対のサイド部品(40;50)の共通の枢動軸(S)に一致する。本発明の一態様によると、2本のストランド(11A、11B)の各々は交互に連続する第1及び第2のサイド部品(40、50)から構成され、第1のサイド部品(40)は長手方向に相互に対向する2つのフォーク領域(40A、40B)を有してフォーク状であり、各々はその間のプレート受容体(44)を有する一対の側方に離間した側壁(42)を有し、第2のサイド部品(50)は長手方向に相互に対向する2つのプレート領域(50A、50B)を有してプレート状であり、各々は隣接する第1のサイド部品(40)のプレート受容体(44)に係合する。

Description

本発明は、概略として、ライン、特に、ケーブル、ホースなどのような供給ラインを動的にガイドするためのエネルギーチェーンに関し、具体的には、特に長距離移送用のエネルギーチェーンに関する。
一態様によると、本発明は、特に、ただし排他的にではなく、エネルギーチェーンが動作中に転動することを可能とするローラーが装備されたエネルギーチェーンに関する。このエネルギーチェーンは、ローラーチェーンともいわれる。ただし、更なる態様によると、本発明は、発生する力を軽減する目的のため、摺動的に、すなわち、必要に応じてローラーなしで設計可能なエネルギーチェーンにも関する。
試行及び試験された設計では、エネルギーチェーンは、関節状に相互に接続されるとともに被ガイドのラインを保護するための受容空間を形成するチェーンリンクを有する。チェーンリンクは、相互に平行なサイドプレートを備える。サイドプレート又はサイド部品は、長手方向に接続されて、いずれも2本の側方対向ストランド又はいわゆるプレートストランドを形成し、それらは順次相互に接続されて、通常は横断又はクロスバーによって相互に平行に保持される。いずれも、長手方向に隣接する2つのチェーンリンクは、いずれもそれらのサイド部品によって、共通の枢動軸周りに相互に対して枢動可能である。
長距離移送の場合、エネルギーチェーンは、通常、上側ラン、下側ラン及びこの2本のランを接続する偏向領域によって一種のループを形成するように可動である。長距離移送の場合、上側ランが下側ランに対して転動態様(ローラーチェーン)又はその他摺動態様(摺動チェーン)のいずれかで接して可動であることが通常である。
そのような汎用エネルギーチェーンは、例えば、特許文献1により知られている。これは、少なくとも一部のチェーンリンクに対してローラーを装備し、それがエネルギーチェーン、すなわち、対向する下側ランのチェーンリンク上での上側ランのチェーンリンクの転動動作を可能する。発生する力、特に張力は、結果として実質的に軽減され、又は特に場合によっては100mよりも大幅に長い長距離移送がまず可能となる。
特許文献1に係るエネルギーチェーンの場合、ローラーの回転軸は、いずれも、関節状に接続されたサイド部品の対応する対の枢動軸と同軸に配置され、又はそれと一致する。特許文献1は、請求項1の前段部に係るエネルギーチェーンを開示し、同請求項の主題に対する最も近い現行技術とみなされる。実際に、この設計は、非常に成功していることが既に証明されている。ただし、構造的には、少なくとも6種類の異なるサイド部品、いずれも、屈曲プレート及びローラーのための一対の2枚の特殊プレートが必要となり、これらのサイド部品は、各プレートストランドに対して鏡像で、すなわち、2つの鏡像実施形態で製造されなければならない。
本出願人は、特許文献2(図1参照)、特許文献3、特許文献1又は特許文献4における長距離移送のための更なるローラー付きエネルギーチェーンを開示してきた。
以前から周知のローラー付きエネルギーチェーンの更なる例が、特許文献5及び特許文献6に見られる。最後に挙げた2つの文献では、ガイドローラーをプレートに可動に又は制振して装着することが提案されている。これは、構造的に複雑であり、保守に手間がかかる。さらに、ここに提案される設計は、比較的小径のローラーを可能とするだけであり、それは、とりわけ、可能な限り静かな走行又は走行滑らかさについては不利となる。
欧州特許第2010802号明細書 国際公開第99/57457号 欧州特許第2010800号明細書 国際公開第2013/156469号 欧州特許出願公開第2549144号明細書 独国実用新案第202019105730号明細書
本発明の第1の態様によると、上記に挙げた現行技術から始まる第1の課題は、可能な限り強健であり、かつ一方では良好な走行滑らかさを与え、他方ではより製造が容易なローラー付きエネルギーチェーンの設計を提案することである。特に、必要となる様々なサイド部品の数が減少することになる。請求項1の主題は、第1の態様及び最初に挙げた課題に関する。
独立した第2の態様によると、エネルギーチェーン、特に、長距離移送のための摺動型又は転動型エネルギーチェーンの場合における横断安定化が改善されることになる。独立した第3の態様によると、それらの伸展位置において関節状に接続されたサイド部品間の力の流れが改善されることになる。請求項16の主題は、第2及び/又は第3の態様並びに対応する課題に関する。本発明の更なる独立した態様は、以下の説明から得られる。
第1の態様
上記に挙げた第1の課題は、フォークチェーンプレートの原理の特定の適用による核となる態様において、特に請求項1の前段部に係るローラー付きエネルギーチェーンの場合に達成される。これについて、本発明に係る2つの代替の設計変形例を考慮する。
第1の態様の第1の変形例によると、2本のストランド(プレートストランド)の各々が、交互に相互に連続して相互に異なる第1のサイド部品及び第2のサイド部品からなることが本発明によって規定される。第1のサイド部品は、--ダブルフォークプレートの態様で--両端側においてフォーク状に設計され、すなわち、長手方向に相互に対向するとともに一対の側方に離間した側壁をいずれも有する2つのフォーク領域を有し、その間にいずれもプレート受容部が形成される。これに対応して、第2のサイド部品が、対応するタイプで、ダブルプレート又はダブルフォークプレートの態様で、すなわち、長手方向に相互に対向するとともに隣接する第1のサイド部品のフォーク状領域においていずれもプレート受容部に係合可能な2つのプレート領域を有して設計される。
第1の態様の第2の代替例によると、2本のストランド(プレートストランド又はサイドストランド)の各々が、片面フォークプレートと同様に設計された連続するサイド部品から構成されることが、本発明によって規定される。ここで、これらのフォークプレートの各々は、一方の側に、一対の側方に離間した側壁を、その間に存在するプレート受容部とともに有するフォーク領域を有する。フォークプレートは、他方の側に、すなわち、長手方向において反対側に、隣接サイド部品の対応するプレート受容部に係合可能なプレート領域を有する。そして、連続するサイドプレートは、同一となり、すなわち、同一に構成され得る。
これらの比較的簡素な設計手段によって、2つの本質的な有利な効果が、組み合わせて達成される。個々のサイド部品とプレートストランドの間の接続の高い安定性、特に高い側方安定性が全体として達成される場合、同時に、プレートストランドの構造について、異なるサイド部品の必要数が、2構成要素のみに減少し(第1の変形例)又はストランドあたり1つの必要なサイド部品のみにまで減少する(第2の変形例)。これによって、製造コスト及び保管コストが減少し、さらに、プレートストランド又はチェーンリンクを形成するサイド部品の設置が著しく簡素となる。
第1の態様の両代替例の2つの更なる本質的な有利な効果又は特性は、一方では、チェーンの長さの少なくとも大部分又は全体にわたって連続して変化しないチェーンピッチが可能となることである。これは、とりわけ、動的挙動に有利となる。他方では、提案される設計によって、チェーンリンク間の均一な、いずれも同一のヒンジ接続部も可能となる。ここで、特に、各ヒンジ接続部について、例えば、より好適な又はより適切な材料からなる別個のヒンジピンが使用可能である。この結果として、寿命が延び、保守が簡素化可能となり、及び/又はサイド部品を交換することなく後付け若しくは修理が可能となる。
上記フォーク原理は、プレートストランドの横方向の横断安定性及び捻じり強度に関してさらに有利であり、これは長いチェーンの場合の追従能力に特に重要である。
好適な設計では、各ストランドの全てのサイド部品は、結果として、チェーンリンク間の標準的なヒンジ/ピン旋回接続を形成するために、いずれも別個のヒンジピンによって枢動可能に相互に接続される。さらに、これは、ローラー又は旋回接続のための、例えば、ボール軸受又は滑り軸受による別個の装着部の設置を簡素化する。
ストランドが2つの交互の又は1つの同一のサイド部品タイプからなり又はそれらから構成される仕様に関して、ストランド(プレートストランド/チェーンストランド)という用語は、少なくともエネルギーチェーンの長さの大部分にわたって延在する相互に接続されたサイド部品、すなわち、いずれの場合でも、少なくとも3個のサイド部品、通常は少なくとも数百個のサイド部品を有する多数のサイド部品の連鎖又は配列として理解されるべきである。チェーンの可動端部及び固定端部における各ストランドに対する端部側コネクタ要素は、必要に応じて異なる態様で設計可能である。ストランド/プレートストランドという用語は、特に、コネクタ要素を除いてサイド部品の完全な配列として理解され得る。
ローラーの同軸配置との組合せにおいて、その結果として、それらの回転軸が、旋回ジョイントの態様で接続された2つのサイド部品の枢動軸に一致することで、チェーンピッチを増加することなく、大径のローラーが使用可能となり、すなわち、可能な限り短いチェーンピッチが実現可能となる。部品数の減少にもかかわらず、特に良好な走行滑らかさが、結果としてさらに実現される。第1の態様に係る提案の設計の更なる本質的な有利な効果は、結果として短いチェーンピッチの場合に比較的大きなローラー径が可能となるとともに、結果として転動時に特に静かな走行が実現されることである。特に、プレート高さの50%よりも大きな、特に75%よりも大きなローラー径が使用可能であり、これは他の特徴から独立して有利な態様として理解されるべきである。
ここで、接続されたサイドプレートの各対に対してローラーを設ける必要はない。ローラーは、n>>2として、n番目のチェーンリンク毎に設けられるだけでよい。ローラーは、対向するラン上を転動可能とするために、サイド部品に好適に挿入され、ループ又は内側領域の内部に向かって露出して突出する。ローラーの使用を通じて、各プレートストランドは、対向するランに対して低摩擦で転動可能である。これにより、動作時に発生する力、特に張力、すなわち、摩耗が低減し、及び/又は長寿命でのより大きな移送が全体として可能となる。
サイド部品は、通常はそれぞれ他方のランに面する狭面及びそれから離間する方向に面する狭面を有する。狭面は概ね長手方向に存在し、エネルギーチェーンの長手方向に略平行に延在し得る。
好適な展開例では、2つの接続されたサイド部品又はチェーンリンクの枢動軸から他方のランに面する狭面までの距離が、離間する方向に面する狭面までの距離よりも短いことが規定される。
他方のランに面する狭面は、特に好ましくは、ランの伸展構成又は伸展位置において、対向するランが特にローラーによって摺動及び/又は転動可能な実質的に連続する走行面を形成するように、設計される。
対応して非対称に又は偏心して配置された枢動軸は、ローラーの回転軸の同軸配置に関して、ローラー径の更なる増加及びサイド部品間の技術的に必要な隙間の減少を可能とする。連続する走行面は、好ましくは、ローラーの平面に側方に隣り合って実現される(すなわち、ローラーなしでの走行面として理解されることになる)。
実施形態では、接続サイド部品の各対は、いずれも少なくとも1つのローラーを有し得る。特に、プラスチックからなるローラーが使用され得る。
軽量化及び同時に設置の簡素化の目的のため、好適な展開例では、特に全ての使用されるサイド部品、特に、フォーク状に設計された第1のサイド部品及び/又はプレート状に設計された第2のサイド部品が、いずれもプラスチックから、特に繊維強化プラスチックから一部品で製造されることが規定される。これは、プラスチック射出成形部品としてのサイド部品の軽量かつ低コストな製造を可能とする。
特に好適な展開例--独立した第2の態様として又はそれ自体で本発明について重要なものとしてみなされるべき(以下参照)--は、接続されたサイド部品対に関連して、そのフォーク領域の側壁間の一方のサイド部品が、プレート受容部に向かって開放し、かつ枢動軸周りに略円弧状に延在する側方対向横断ガイド面を有するガイド溝を形成することを規定する。ここで、接続された他方のサイド部品のプレート領域は、有利なことに、ガイド溝の横断ガイド面上でのガイドのための円弧状対抗面を形成する少なくとも1つのガイド突出部を有する。当該対抗面が横断ガイド面によって側方にガイドされるため、ガイド突出部は、結果として、追加の又は増加した側方安定化のためにガイド溝に係合可能となる。対応するガイド溝及び対応するガイド突出部は、好ましくは、サイドプレートの長手中心平面(長手方向)に対して中心に、特に対称に及び/又はいずれも設けられた2つのローラーの間に配置され得る。横断ガイド面及び協働する対抗面は、特に長手方向に平行な又は枢動軸に垂直な平面内に延在する。
有利な展開例--本発明について独立して重要な第3の態様に係る(以下参照)--では、接続されたサイド部品対に関連して、2つの接続されたサイド部品がともに、空間的に離間されて枢動軸周りに分布して配置された少なくとも3対の又は3対のみの協働する伸展停止面を有することが規定され得る。これらの伸展停止面は、伸展位置(接続された対の両サイド部品の伸展枢動位置)において相互に接触し、それらの数及び配置によって、特に好適な力の流れを可能とし、特に、ただし排他的にではなく、自己支持部品における又は偏向アークと移動端コネクタの間の剪断力に関してサイド部品間のヒンジ接続部の負荷軽減を可能とする。協働する伸展停止面の対は、枢動軸周りの角度の観点で相互に対して略均等に分布されたそれぞれのサイド部品上に配置可能である。略均等に分布されるとは、ここでは、特に、枢動軸に垂直な平面で見た場合に停止有効伸展位置において概ね枢動軸周りに120度±約15度~30度の角度距離で分布されることを意味する。
特に、ただし排他的にではなく、最後に挙げた展開例の場合、接続されたサイド部品対に関して、一方のサイド部品は、伸展枢動位置において、張力伝達の目的のために他方のサイド部品上の切欠き、逃げ溝などの内部又は背後に係合する牽引フックを有すると有利である。
対応する牽引フックを有する実施形態は、サイドプレートの選択された設計にかかわらず、エネルギーチェーンには一般的に有利となり、この点、本発明の独立した態様としてみなされることになる。
牽引フックは、好ましくは、停止タング部、すなわち、停止凸部上に又はそれによって形成可能であり、同時に、上記に挙げた伸展停止面の1つを形成する。この停止凸部は、特に、それぞれ他方のサイド部品の、このために設けられた停止凹部に係合可能である。
故障に対して脆弱とならないようにするため、並びにローラー及びそれらの装着を保護するために、ローラーはいずれも、好ましくは隣接サイド部品間の受容部に受容される。ローラーは、比較的小さな程度だけ又はわずかにだけ、それぞれのサイド部品の狭面を越えて突出し得る。特に、ローラー同士の重なり又は長手距離は、ローラーを担持するチェーンリンクの間に設けられた更なるローラー無しチェーンリンクの摺動が防止されるようなものとなり得る。
第1の態様との関連において、好ましくは、各ローラーは、フォーク領域の側壁と、このフォーク領域の受容部に係合するプレート領域との間、すなわち、サイド部品の重なる壁領域の間のプレート受容部内に配置される。
ローラーを担持するサイド部品対において、いずれも同じ軸の2つの別個のローラーは、特に好ましくはプレート受容部又はこのための自由空間におけるプレート領域の両側に設けられる。いずれもチェーンリンクに2つのローラーを有する構成は、特に非常に重いラインの装填の場合に有利であり、より狭いローラーとすることで、側方にずれた転動が容易となり、結果的にローラーが相互に乗り上がらないことになる。内部小領域によって、プレート受容部は、結果として同時にローラー受容部として作用し、結果的に構成がさらに簡素化されてプレートの一層安定的な中央領域が可能となる。例えば、あまり重くない装填の場合、いずれも、ローラーを担持するサイド部品対に対して、それらが2つのローラーに対して設計される場合であっても、側方に交互に1つのローラーのみを設けることも可能である。
対で配置されたローラーに対する走行面に関して、好ましくは、フォーク領域の少なくとも一方の側壁及びそれに係合するプレート領域の双方が、それぞれ他方のランに面するサイド部品の狭面において、いずれも2つのローラーの一方に対する走行面部分を形成し又は与えることが規定される。ローラーの高さにおける長手方向の走行面部分は、単数のローラー又は複数のローラーに隣り合って側方にずれて存在する。長手方向に相互に連続する走行面の部分は、好ましくは、その間において、伸展位置において技術的に必要最小限まで減少した隙間を形成する。
チェーンリンク間の機械的に強健でかつ特に低摩耗なヒンジ接続部のために、展開例は、各フォーク領域の2枚の側壁及びそれに係合するプレート領域がいずれも、別個のヒンジピンのために横断方向に連続する受容開口部を有することを規定する。したがって、サイド部品は、整列された受容開口部を通じて設置可能な別個のヒンジピンによって相対的に枢動可能に相互に接続可能となる。したがって、ヒンジピンは、好適な摩擦学的組合せのための摩擦学的添加物を有するプラスチックから、及び/又はサイド部品のプラスチックとは異なるプラスチックから製造可能となる。金属からなるヒンジピンも考えられる。設置を簡素化するために、ヒンジピンは、好ましくは、両側から滑らかに挿入可能とするために、かつ適宜の接続技術、例えばネジ接続を用いて組み立てられるようにするために、2つの部品で設計される。
簡素な設置に好適な実施形態では、ヒンジピンは、好ましくは、特にプラスチックからなる2本のピン部品を備え、それらは少なくとも1本の、好ましくは1本のみのネジによって相互に螺合される。ネジとして、好ましくはステンレス鋼からなるセルフタッピング用のタッピンネジが、好ましくはプラスチックに対して使用され得る。したがって、ネジは、単純な作業工程でピン部品の1つのコア孔に螺合可能となる。ヒンジピンの設置に1本のネジが使用される場合、それは枢動軸と同軸であることが好ましい。
ネジと協働する別個のヒンジピンの少なくともピン部品は、好ましくは、耐トルク的にサイド部品に、特に内部プレート領域に、例えば、接合するように設計された突出部及び/若しくは窪み部又はラグ及び窪み部の適宜の積極的ロックによって接続される。それぞれのフォーク領域における螺合後にプレート領域上に対応して耐トルク的に配置されたヒンジピンにおいて、その2枚の側壁は、その後に、それらの受容開口部によってヒンジピンによって画定される枢動軸周りに枢動可能にフォーク領域に装着され得る。これにより、とりわけ、横断方向において特に安定的なヒンジ接続が可能となり、すなわち、側方安定性がさらに高まる。
更なる有利な設計によると、いずれも、例えば、トライボポリマー(tribopolymer)からなる滑り軸受リングが側壁の枢動可能な装着のために設けられることが規定され得る。これにより、最適化された滑り軸受の組合せが可能となる。滑り軸受リングは、特に、ヒンジピンに回転可能に接続され又はそこに設けられてもよく、同時に、側壁の一方に耐トルク的に接続されてもよく、その結果として、滑り摩擦はヒンジピンと滑り軸受リングの間のみに発生することとなり、遊びのないヒンジ接続を再確立するする修理が可能となる。受容開口部に対する耐トルク固定は、負荷のかかるヒンジピンの螺合時に追加の労力を要さずに、滑り軸受リングを大きめのサイズとすること又はプレスフィットによってもたらされてもよい。
ローラーは、いずれも好ましくは、ヒンジピンに回転可能に装着して配置され、その結果として、更なる簡素化が実現され、ローラーの交換又はその装着がより容易となる。ローラーは、特に、可能な限り低摩擦又は長寿命の動作を実現するために、適宜のボール軸受の補助によってヒンジピンに装着され得る。
最初に挙げた態様によって、両ストランドにおいていずれも同一に構成されたサイド部品、特にいずれも、交互に相互に連続して配置されるとともにプレートストランドを形成するように接続された、同一のフォーク状の第1のサイド部品及び同一のプレート状の第2のサイド部品が設けられることが、本発明によって実現可能となる。
特に、第1の態様の第1の変形例では、有利なことに、第1及び/又は第2のタイプのサイド部品が、特にそれらの横断中心平面(長手方向に垂直な平面)に対して実質的に鏡像対称又は機能的に対称に設計され得る。機能的に対称とは、ここでは、同じサイド部品が、対応する回転によって両ストランドにおいて等しく使用可能であり、適宜クロスバーの固定のみが適合されることになることを意味する。プレートストランド間のクロスバーは、必ずしも各チェーンリンクに対して設けられる必要はない。
それらの空間的配置及び幾何形状に関して、両側にフォーク領域を有する第1のサイド部品は外側プレートとみなされてもよく、又はそれによって形成されるチェーンリンクは外側リンクとみなされてもよい。したがって、フォーク間の内部に存在する第2のサイド部品は内側プレートとみなされてもよく、又はそれによって形成されるチェーンリンクは内側リンクとみなされてもよい。
第1の態様によると、特に、ストランドはローラーを担持するサイド部品対及びローラー無しのサイド部品対を有することが規定され得る。ここで、サイド部品は、それ自体で好ましくは同一に(ローラー及びその装着なしで)構成される。
ローラー無しのサイド部品対が設けられる場合、適宜の封止面を用いてローラー無しのサイド部品対におけるローラーについて、狭面側に開放している受容部を封止すると有利である。これは、ローラーの代わりに別個の挿入部にローラー受容部の自由空間における封止面を設けることによって、又はその他、ローラー無しのサイド部品対のサイド部品に対して、特にプレート領域において対応する側方延在封止面を予め形成することによって、実現可能である。後者は、特に、射出成形法の適宜の適合によって、少ない労力により、製造時に既に実現されていてもよい。ただし、あるいは、封止面を有するサイド部品は、ローラーを担持するサイド部品対の対応するサイド部品と同一に構成されてもよい。したがって、狭面は、ローラー無しのサイド部品の場合に保護的に閉じられてもよく、とりわけ、望ましくない埃の堆積が低減又は防止され得る。
良好な走行滑らかさに関して、ローラーの外径が、サイド部品の高さ、すなわち、特に、例えば、フォーク状の第1のサイド部品のように不均等な高さの場合では高く構成された方のサイド部品に関して、狭面から狭面までの距離の少なくとも50%、好ましくは少なくとも66%、特に好ましくは少なくとも75%に対応すると有利となる。ただし、第1及び第2のサイド部品は、好ましくは等しい高さを有する。
好適な展開例では、上側ランは下側ラン上を、特に、上記に挙げた可能な限り連続的な走行面上をわずかに側方にずれて転動して走行する。伸展したラン間の適切な側方へのずれを実現するために、ガイド要素が動作時に相互に係合するように設計されたガイド要素が、好ましくは、それぞれ他方のランに面するチェーンリンクの当該又は少なくとも一部のクロスバーに対する外部に設けられる。ガイド要素は、特に、櫛状であってもよく、相互に噛み合い、下側ランに対して上側ランの望ましい側方へのずれをもたらすことができる。ここでの本質的な有利な効果は、ローラーが相互にすれ違って転動することができ、相互に対して転動する必要がないことであり、すなわち、望ましくない上側ランのジャンピングが防止されることである。さらに、長距離移送の場合に標準的な、クロスバーにおける対応するガイド要素を通るガイドチャネルの使用を適宜防止することが可能である。これにより、システムコストが低減する。
第2の態様
最初に挙げた第2の課題を達成するために、特に請求項16の前段部に係るエネルギーチェーンの場合、独立した第2の態様によって、以下のことが規定される。それは、接続されたサイド部品対に関して、フォーク領域の側壁間の一方のサイド部品が、プレート受容部に向かって開放するとともに、枢動軸周りに円弧状に延在する側方対向横断ガイド面を有するガイド溝を形成すること、及び横断ガイド面上でのガイドのために円弧状の対抗面を有する少なくとも1つのガイド突出部を有する接続された隣の又は他方のサイド部品のプレート領域が一方のサイド部品のガイド溝に係合することである。ガイド溝及びガイド突出部は、好ましくは、サイド部品の長手中心平面に対して、中心に、特に対称に配置される。横断ガイド面及び対抗面は、好ましくはサイド部品の主平面に対して平行に、すなわち、長手方向及び高さ方向に存在する。
この設計により、対抗面が横断ガイド面によって側方にガイドされるため、ガイド突出部は更なる側方安定化のためにガイド溝に係合可能である。対応するガイド溝及び対応するガイド突出部は、好ましくは、サイドプレートの鉛直長手中心平面(長手方向)に対して中心に、特に対称に及び/又はいずれも設けられた2つのローラー間に配置され得る。横断ガイド面及び協働する対抗面は、特に長手方向に平行な又は枢動軸に垂直な平面内に延在する。
ただし、第2の態様は、ローラー付きのエネルギーチェーンに限定されず、特に、摺動型エネルギーチェーン、又は例えば側方敷設移動型エネルギーチェーンに対しても有利となる。
特に、第2の態様との組合せにおいて、停止減衰部が、有利なことに、サイドプレートのガイド突出部から、特に切欠きにわたって枢動軸に関して径方向に突出し、又はガイド突出部の外側の他の半径を越えて径方向に突出する弧状減衰ブリッジの形態で設けられる。弧状減衰ブリッジは、好ましくは、ガイド突出部又はサイド部品と一部品で製造され、他方のサイド部品、特にガイド溝内又はガイド溝上の対応の窪み部において枢動可能であり、それは減衰ブリッジに対するアプローチ面又はアプローチ傾斜部を形成する。
減衰ブリッジ及び窪み部は、好ましくは、減衰ブリッジが両枢動方向において、すなわち、伸展位置の方向においてかつサイド部品の完全に屈曲した相対位置の方向において有効となるように、すなわち、枢動動作を減速又は減衰させるように配置される。その配置は、好ましくは、例えば、2つの停止位置に到達する前の約5度の角度寸法の場合に、枢動動作の減衰が枢動動作の終端領域においてのみ発生するように選択される。窪み部は、そのアプローチ面又はアプローチ傾斜部がいずれも、割り当てられた切欠きの方向における減衰ブリッジの終端位置に向かって増加し又はより強くなる変形をもたらすように形成され得る。減衰ブリッジは、屈曲変形に加えて、アプローチ面又はアプローチ傾斜部による、より小さな楔作用を有してもよい。
第3の態様
最初に挙げた第3の課題を達成するために、特に請求項16の前段部に係るエネルギーチェーンの場合、独立した第3の態様によって、以下のことが規定される。それは、接続されたサイド部品対に関して、接続された両サイド部品が、枢動軸周りに分布して配置された少なくとも3対の又は3対のみの協働する伸展停止面を有し、これらは両サイド部品の伸展枢動位置において接触するとともに、好ましくは枢動軸周りの角度の観点で略均等に分布して配置されることである。協働する伸展停止面の対は、特に好ましくは、枢動軸周りの相互に対する角度の観点で略均等に分布されたそれぞれのサイド部品上に配置される。略均等に分布されるとは、ここでは、特に、枢動軸に垂直な平面で見た場合に、停止有効伸展位置において概ね枢動軸周りに少なくとも90度の角度距離で分布されることを意味する。
これらの設計によって、伸展位置におけるチェーンリンク間の好適な力の伝達及び/又は枢動軸若しくはヒンジピンの負荷軽減が可能となり、これは特に長いエネルギーチェーンの場合に有利な効果を有し、これはローラーチェーン又は摺動型チェーンの場合に特に有利となる。
第4の態様
エネルギーチェーンの好適な力の流れを達成するために、特に請求項16の前段部に係る各種のエネルギーチェーンについて一般的に、更なる独立した態様として、以下のことが提案される。それは、接続されたサイド部品対に関して、一方のサイド部品が、両サイド部品の伸展枢動位置において、他方のサイド部品の対応する切欠きに係合し、結果として牽引フックを介した長手方向への張力の伝達を可能とする牽引フックを有することである。とりわけ、ヒンジ接続部もそれによって負荷軽減され、それは特に長いチェーンの場合に有利である。
第1、第2及び第3の態様の先行する好適な展開例に係る更なる特徴が、以下の実施形態が示すように、有利に相互に組み合わされ得る。特に、第3及び第4の態様は、ローラー付きエネルギーチェーンに限定されない。
本発明は、上記に挙げた態様の1つ及び/又は上記に挙げた有利な展開例の1つに係る特徴を有する関節状に接続された2つのサイド部品から構成されるエネルギーチェーンのために、単一のモジュールとしてのサイド部品対にも関する。
エネルギーチェーン、特にローラーチェーンは、本発明の意味の範囲内で、特に、ただし排他的にではなく、長距離移送、特に100mよりも長い移送及び/又は高速での移送の用途において有利である。
クレーンシステム、特に船舶荷降ろしクレーンにおけるエネルギーチェーンは、多くの産業用途のうちの1つを代表するものである。
全ての態様の有利な特徴は相互に組合せ可能であり、いずれもそれ自体において本発明に対して重要なものとして理解されるべきである。
現行技術に係るローラー付き転動型エネルギーチェーンの模式側面図である。 第1の実施形態に係る転動型エネルギーチェーンの側面図での部分図である。 図2Aからの拡大図である。 第1の実施形態に係る転動型エネルギーチェーンの2つの転動型チェーンリンクの正面図での部分図である。 第1の実施形態に係る転動型エネルギーチェーンの上面図での部分図である。 図2A~2Dのエネルギーチェーンの第1及び第2のタイプの2つのサイド部品対の分解図での斜視図である。 2つのサイド部品の設置された屈曲枢動位置において接続された対の斜視図である。 図3A~3Bの第1のサイド部品としての両面フォークプレート、すなわち、外側プレートの斜視図である。 図3A~3Bの第1のサイド部品としての両面フォークプレート、すなわち、外側プレートの斜視図である。 図3A~3Bの第1のサイド部品としての両面フォークプレート、すなわち、外側プレートの長手中心平面を通る縦断面図である。 図3A~3Bの第1のサイド部品としての両面フォークプレート、すなわち、外側プレートの底面図である。 図3A~3Bの第1のサイド部品としての両面フォークプレート、すなわち、外側プレートのプレート受容部内の斜視図である。 図3A~3Bの第2のサイド部品としてのダブルプレート、すなわち、内側プレートの斜視図である。 図3A~3Bの第2のサイド部品としてのダブルプレート、すなわち、内側プレートの斜視図である。 2つのローラーを有する一対の2つの接続されたサイド部品を通る枢動軸の高さにおける断面図である。 2つの別個の封止要素を有してローラーを有さない一対の2つの接続されたサイド部品を通る枢動軸の高さにおける断面図である。 図6Bの代替例として、予め形成された封止面を有してローラーを有さず一対の2つの接続されたサイド部品を通る枢動軸の高さにおける断面図である。 図6Bの封止要素の斜視図である。 とりわけ伸展位置における枢動角を制限するための枢動停止部を示す断面図である。 図7Aの断面での符号付け矢視断面に係るサイド部品対の断面図である。 図7Aの断面での符号付け矢視断面に係るサイド部品対の断面図である。 とりわけ偏向アークを形成する完全屈曲位置における枢動角を制限するための枢動停止部を示す断面図である。 図7Dの断面における符号付け矢視断面に係るサイド部品対の断面図である。 図7Dの断面における符号付け矢視断面に係るサイド部品対の断面図である。 フォークプレートの態様の本発明に係るサイド部品の第2の実施形態の上方からの斜視図である。 フォークプレートの態様の本発明に係るサイド部品の第2の実施形態の正面図である。 フォークプレートの態様の本発明に係るサイド部品の第2の実施形態の中心縦断面図である。 フォークプレートの態様の本発明に係るサイド部品の第2の実施形態の下方からの斜視図である。 サイド部品対の第3の実施形態の断面図である。 図9Aの断面での符号付け矢視断面による拡大縦断面図である。 図9Aの断面での符号付け矢視断面による拡大縦断面図である。 図9Aの断面での符号付け矢視断面による拡大縦断面図である。 本例のダブルプレートの斜視図である。 図9Cの枢動位置(J)における減衰ブリッジを示す拡大図である。 図9Dの枢動位置(K)における減衰ブリッジを示す拡大図である。 図9Aからの拡大図である。 ヒンジピンに対する旋回装着のための滑り軸受リングを有する展開例を表す斜視図である。 ヒンジピンに対する旋回装着のための滑り軸受リングを有する展開例を表す斜視図である。
本発明の更なる詳細、特徴及び有利な効果は、上記に限定することなく、添付図面の補助によって好適な実施形態の以下の詳細な説明から得られる。
図1は、例えば、国際公開第99/57457号公報(特許文献2)に係る、ここではそれ自体で公知のタイプの、関節状に相互に接続された多数のチェーンリンク2を有する供給ライン(不図示)をガイドするためのエネルギーチェーン1を示す。エネルギーチェーン1は、前後に可動であり、上側ラン3、下側ラン4及びそれらを接続する偏向アーク、すなわち、偏向領域5を備えるループを可変に形成する。図1による例では、ローラー7が、上側ラン3及び下側ラン4の選択されたチェーンリンク2において一定間隔で設けられる。ローラー7は、それらが、サイド部品の、ループ内部に面する狭面を越えてそれぞれ対向するラン3又は4の方向に突出するように配置される。ローラー7は、エネルギーチェーン1の動作時に、上側ラン3が、一方では下側ラン4上を転動し、他方では適宜別個の支持面6上、例えば、ガイドチャネル上を転動することを可能とする。
図2A~2Dは、本発明に係るエネルギーチェーン10の例を、上側ラン3が下側ラン4上を転動する動作状況における部分図として示す。チェーンリンク20の各々は、2つの側方に対向する第1のサイド部品40又は2つの側方に対向する第2のサイド部品50のいずれかで構成され、それらは図3~7を参照してより詳細に説明される。図示する例では、第1のサイド部品40は、長手方向Lにおいて、第2のサイド部品50と交互となる。サイド部品40、50は、長手方向に関節状に相互に接続されてストランド11A、11Bを形成する。ストランド11A、11Bは、偏向アークにおける内側クロスバー12A及び外側クロスバー12Bによって接続される。ラン3、4の転動について、選択された又は全てのチェーンリンク20は、走行面又は内側狭面をわずかにだけ越えて突出する一体的な対の2つのローラー7A、7Bを有する。ローラー7A、7Bは、チェーンリンク20における受容部の内部で保護された状態で配置される。2本のラン3、4の対向するローラー7A、7Bの衝突又はジャンピングを防止するため、ラン3、4の動作時に相互に噛み合い、下側ラン4に対して上側ラン3の側方のずれをもたらし、その結果としてローラー7A、7Bが相互にすれ違って転動する櫛状ガイド要素14がチェーンリンク20の内側クロスバー12Aに取り付けられる(図2C~2D)。図2A及び図2Dが示すように、2本のストランド11A、11Bの各々はいずれも、交互に相互に連続して異なる態様で設計された第1のサイド部品40及び第2のサイド部品50から構成される。
図3A~3B、図4A~4F及び図5A~5Bは、そのサイド部品40、50の接続された対の構造及びそれらの様々な設計を詳細に示す。まず、図3Aは、図6A~6Cとの関連において、両ローラー7A、7Bの回転軸がいずれも一対のサイド部品40、50の共通の枢動軸Sと同軸に一致し(図3A~3B)、その結果、チェーンリンクの合計高さHとの関係で非常に大きなローラー径Dが使用可能となることを示す(図6A~6C)。
第1のサイド部品40は、長手方向Lにおいて対向していずれも一対の側方に離間した側壁42を有する2つのフォーク領域40A、40Bによって、両長手端部において又は両端側においてフォーク状に設計される。側壁42は、その間に、長手方向に大きく開放するプレート受容部44を形成する。フォーク領域40A、40Bは、プレート本体の中央領域40Cから長手方向にフォーク状に、かつ上面図で見た場合に概ねH形状に突出する。全体として、第1のサイド部品40は、プラスチックから一部品で又は一体に製造され、あるいは、モジュールの簡素化のために2部品設計も可能となる。受容空間13に面する側において、中央領域40Cは、別個のクロスバー12A、12Bに対して一部品で予め形成された任意選択的な固定用ラグ45を備えていてもよい。
第1のサイド部品40は、有利なことに、横断中心平面Qに関して鏡像対称で設計され(図4D)、その結果、それが両ストランド11A、11Bにおいて使用可能となる。これは、図3A~3B及び図5A~5Bによる第2のサイド部品50にも対応して当てはまる。
第2のサイド部品50(図5A~5B参照)は、第1のサイド部品40とは異なる態様で設計され、特に両長手端部においてプレート状に設計される。各サイド部品50は、長手方向Lに対向し又は相互から離れる方向に面するとともに中央領域50Cによって接続される2つのプレート領域50A、50Bを有する本体を有する。プレート領域50A、50Bは、図3Aが示すように、第1のサイド部品40のフォーク領域40A、40Bとの係合及びそこへの接続のために設計され、それが意図されている。サイド部品50も同様に、好ましくはいずれもプラスチック射出成形部品として一部品で製造される。
プレート領域50A、50Bでは、側方の窪み凹部が、いずれもローラー7A、7Bの一方が受容されるローラー受容部として両側に設けられる(図3A参照)。プレート領域50A、50Bは、いずれも相補的な第1のサイド部品40のフォーク領域40A、40Bの一方への係合のために、剣形状プレート52を形成する。各プレート領域50A、50Bは、ローラー7A、7Bに対して両側に枢動軸Sと同軸に突出するスピゴットリング53を有し、スピゴットリング53に対して、例えば、ローラー7A、7Bに対するボール軸受7Cが押圧される(図6A~6C参照)。
図6A~6Cが最も良く示すように、枢動軸Sから内側狭面61までの距離Aは、枢動軸Sから外側狭面62までの距離Bよりも大幅に小さい。図示する設計によって、同時に、現行技術におけるよりも比較的大きなローラー径D、ここでは、例えば、D>0.6H、特にD>0.75Hのローラー7A、7Bの使用が可能となる。
ローラー7A、7B及びボール軸受7Cは、別個のヒンジピン70によってサイド部品50に固定される。ヒンジピン70は、相互に螺合される2つのピン部品70A、70B(図6A~6C)、例えば、射出成形部品から構成される。図6Aが示すように、ボール軸受7Cは、ピン部品70A、70Bによってサイド部品50のいずれも1つのスピゴットリング53に摩擦ロック態様で設置される。ピン部品70A、70Bの設置のために、対応する円形受容開口部48が、各側壁42におけるサイド部品40に設けられる。各プレート領域50A、50Bでは、サイド部品50は、例えば、スピゴットリング53を通じたネジ70C(図6A~6C参照)によるネジ接続によってピン部品70A、70Bを接続するための、より小径の受容開口部58を有する。
2つの連続するサイド部品40、50は、いずれも、挿入されたヒンジピン70(図3A及び図6A~6C参照)によって相互に対して枢動可能に相互に接続される。これについて、2枚の側壁42は、フォーク領域40A、40Bのそれらの受容開口部48によって枢動軸S周りに枢動可能なヒンジピン70に装着される。ここで、ヒンジピン70又はそのピン部品70A、70Bは、サイド部品40、50のプラスチックとは異なるプラスチック、例えば、摩擦学的添加物を有する滑り軸受プラスチックから製造可能である。
各フォーク領域40A、40Bの側壁42の間に、第1のサイド部品40はいずれも、プレート受容部44に向かって開放するとともに枢動軸S周りに円弧状に延在する側方対向横断ガイド面46A、46B(図4D~4E)を有するガイド溝46を有する。
相補的なサイド部品50のプレート領域50A、50Bは、横断ガイド面46A、46B上でのガイドのための円弧状対抗面56A、56B(図5B)を有するとともに第1のサイド部品40のガイド溝46に係合する対応のガイド突出部56を有する。接続状態にでは(図3B)、いずれもガイド溝46及びそれに係合するガイド突出部56は、横断方向における安定化のための枢動角度全体にわたって協働する。
図5Aが示すように、開放部59はいずれも、設置されたローラー7A、7Bが第2のサイド部品50の下側狭面61において、ループの内部に向かって突出可能な下面に設けられる(図6A参照)。図6B及び図6Dは、接続されたサイド部品対のうちのローラー無しの対が用いられる場合の、開放部59を封止するための封止面64を有する別個の挿入部63を示す。挿入部63は、ボール軸受7Cに同様にスピゴットリング53に固定可能である。これについて、図6Cは、第2のサイド部品に対する代替例、すなわち、変形例50´を示す。変形例50´では、全てのチェーンリンク20がローラー7A、7Bを有することにならない場合、開放部59(図5A)の代わりに、封止面69が射出成形処理において下側狭面61においてプレート領域50A、50Bに対しても形成される。図6Bは、さらに、液体、例えば、下側ラン4への雨水が内部から排水可能であり、又は埃の堆積を防止するために有利な、外側狭面62に対する排出溝67を示す。
図4Aは、第1のサイド部品40の下側狭面において、長手方向Lに連続するとともに側壁42又は中央領域40Cによって形成される2つの平坦な走行面部分47A、47Bを示す。図5Aは、長手方向Lにおいて平坦でかつ連続するとともに内側狭面上の第2のサイド部品50のプレート52及び中央領域50Cによって形成される、ここでは中央の走行面部分57を示す。いずれも、ローラー7A、7Bの一方が走行面部分47A、47B又は57の1つにおいて側方にずれた態様で転動可能である。横断方向における走行面部分47A、47B又は57の幅は、実質的にトレッドのローラー幅に対応する(図6A参照)。高さ方向におけるサイド部品40、50の非対称な偏心設計又は距離A、Bに関して非対称な設計によって、ラン3、4の伸展位置における走行面部分47A、47B又は57の間の切替りにおける技術的に最小の隙間が可能となる(図7C参照)。それにより、伸展構成において(図7A~7C)、他方のランに面する狭面、すなわち、内側狭面は、他方のランがそのローラー7A、7Bによって、特に低振動及び無摩耗的に転動する実質的に連続する走行面部分47A、47B又は57を形成し得る。
図7A~7Fを参照して、ここでは第1の実施形態のサイドプレート(サイド部品)40、50で構成される関節状に接続された2つのチェーンリンク20の相対的枢動の制限を、以下に説明する。
図7A~7Cは、接続されたサイド部品40、50の伸展位置における停止機能を示す。図7A~7Cに表すサイド部品40、50の対の場合、接続されたサイド部品40、50の双方は、ヒンジピン70によって画定される枢動軸S周りに分布して配置された少なくとも3対の協働する伸展停止面を有する。1つの伸展停止部の対は、停止面及び対抗停止面として延長位置において接触するそれぞれの前面73A、73Bによって形成される。前面73A、73Bは、いずれも、伸展位置において長手方向に垂直にかつ枢動軸Sの概ね鉛直上にある(図7B)。第2の伸展停止部の対は、第1のサイド部品40の停止凹部71Bに係合する、第2のサイド部品50の第1の停止凸部71Aによって形成される。停止凹部71Bの第1の対抗停止面712と接触する、停止凸部71Aの第1の停止面711は、伸展位置における停止面としてそれぞれ協働する。第3の停止部の対として、より詳細を図7Cに示すように、いずれも、第2のサイド部品50の2つの停止凹部72Bのうちの対応する一方に係合する第2の停止凸部72Aが、第1のサイド部品40の各側壁42に設けられる。伸展位置において、停止凸部72Aの第1の停止面721は、ここでは停止凹部72Bの第1の対抗停止面722に接触する(図7C)。凹部及び凸部の配置は、サイド部品40、50に関して反転されてもよい。停止凹部72B内への停止凸部72Aの係合は、追加の側方安定性を、ここでは特に各枢動位置に与える。
図7B~7Cが示すように、3個の停止部の対71A-71B、72A-72B、73A-73Bの停止面は、枢動軸S周りの角度の観点で略均等に、ここでは概ね120度の角度距離で分布して配置されるが、これは必須ではない。複数の伸展停止部の対71A-71B、72A-72B、73A-73Bによって、大きな合計表面積が実現され、とりわけ、ヒンジピン70は、伸展位置において、又は特に偏向アーク5から転動している直線状のランに向かう緩い切替りにおいて、発生する力に対して少なくとも部分的に負荷軽減される。停止部の対応する配置によって伸展位置におけるストランド又はサイド部品40、50の可能なプレテンショニングは、図7A~7Cにおいては明示的には表されていない。
図7Bがさらに示すように、ここでは、例えば、第2のサイド部品50における第1の停止凸部71Aは、フック状に設計され、他方の、ここでは第1のサイド部品40の背後に係合する。2つの第1の停止凸部71Aの各々は、伸展枢動位置(伸展位置)において、張力伝達の目的で他方のサイド部品40における対応の切欠き75Bに係合する牽引フック75Aを形成する。この設計--それはそれ自体で本発明に対して重要である--によって、任意のタイプのエネルギーチェーンの場合においてごく一般的に、チェーンリンク間のヒンジ接続の有利な張力負荷軽減が実現可能となる。一方、この接続されたサイド部品40、50に対して牽引フック75A及び協働する切欠き75Bを有する設計は、非常に長いエネルギーチェーン又は移送の場合に特に有利となる。
図5Aが最も良く示すように、張力伝達のためのフック状突出部、すなわち、牽引フック75Aは、好ましくはサイド部品50のプレート領域(プレート)52の最大幅全体にわたって、すなわち、最大限可能な幅にわたって横断方向に延在し、これは有利な力伝達又は負荷容量を実現する。これに対応して、他方のサイド部品40における切欠き75Bは、プレート受容部44の幅全体にわたって延在する(図4E参照)。
図7D~7Fは、接続されたサイド部品40、50の、それらが偏向アーク5に位置する場合(図1)の、完全屈曲位置における停止機能を示す。ここでは、いずれも、停止凸部71Aにおける第2の停止面713は、停止凹部71Bの第2の対抗停止面714と接触し、同時に、各側壁42において、いずれも、停止凸部72Aの第2の停止面723は停止凹部72Bの第2の対抗停止面724と接触する。これらの面の位置、すなわち、2つの停止部の対71A-71B、72A-72Bの幾何形状は、2つのサイド部品40、50の間の最大枢動角、及び結果として偏向アーク5の半径を決定する。
図8A~8Dは本発明の第2の代替実施形態を示し、ストランドは、片面フォークプレート又はY型フォークプレートとして設計された連続する同一のサイド部品80によって構成される。
図2~7による第1のサイド部品40のフォーク領域40A、40Bの設計に対応するサイド部品80は、一端では、プレート受容部44をその間に有して一対の側方に離間した側壁42を有するフォーク領域80Aを有する。サイド部品80は、他端では、図2~7による第2のサイド部品50のプレート領域50A、50Bの設計に対応するプレート領域80Bを有する。
プレート領域80Bは、結果として、長手方向に続くサイド部品80のプレート受容部44に係合可能となり、ヒンジピン70(不図示)によって上述の態様で枢動可能にこれに接続される。ローラー7A、7Bは同様に不図示であるが、断面における構造又は設計は図6A~6Cに対応し得る。
サイド部品80は、特に、接続されたサイド部品80の伸展枢動位置において、接触し、枢動軸S周りの角度の観点で略均等に分布して配置された協働する停止面の3対の、枢動軸周りに分布して配置された71A-71B、72A-72B、73A-73B、及び連続する走行面部分87A、87B、87Cも有する。
さらに、サイド部品80は、同様に、有利なことに、図8Cから分かるように、接続されたサイド部品80の伸展枢動位置において、張力伝達の目的で他方のサイド部品80における切欠き75Bに係合可能な牽引フック75Aを有する。
図8A~8Dにおいて対応する符号が与えられる更なる特徴は、図2~7に関して既に説明したものに対応し、簡明化のために再度説明しない。
したがって、図8A~8Dは、代替のサイド部品80を示し、その設計はサイド部品50のプレート領域50A、50Bと類似又は同一のプレート領域80B、及びフォーク領域40A、40Bと類似又は同一の対向するフォーク領域80Aを有する。したがって、サイド部品80は横断中心平面Qに関して鏡像対称ではなく、それでも、いずれも同じサイド部品80がストランド11A、11Bの各々において適宜使用可能である。
図9A~9Gは、さらに展開した実施形態、すなわち、異なるサイド部品、すなわち、第1のサイド部品940及び第2のサイド部品950を有する、図3~7による第1の例の改変又は変形例を示す。簡明化のために、図3~7の例との本質的な相違点のみをより詳細に説明する。図9A~9Gにおいて対応する符号は、図3~7による対応する特徴を示す。
第1の相違点は、協働する停止面を有する停止部971A-971B、972A-972B、973A-973Bの対を有する停止システムに関する。第3の実施形態の停止システムは、主に、第2のサイド部品950における停止凸部972A及び側壁942の前面又は第1のサイド部品940のフォーク領域内の停止凹部972Bの配置の入替えによって異なる。停止面の幾何学的配置は、それ以外では、牽引フック975A及び対応する切欠き975Bの使用を含めて図3~7と概ね同一である。第2のサイド部品950の停止凸部972A及びいずれも側壁942の前面の内部の停止凹部972Bの配置の有利な効果は、射出成形による製造のための器具の簡素化である。図3~7との共通の特徴は、中立素分に関して内側狭面61に向かって配置された、停止凸部971Aの第1の停止面9711及び停止凹部971Bの第1の対抗停止面9712が、図9A~9Eによる例においても、図3~7におけるように特定の配向を有することである。伸展停止位置又はプレテンション位置(ここでは不図示、図7B参照)において一種の楔作用を実現するために、第1の停止面9711及び第1の対抗停止面9712は、枢動軸Sに対して径方向に配向されないが、図9C及び図9Dにおける方向R1、R2の線によって示されるように、対応する半径に対する角度を成し、すなわち、これらの面が内側狭面61の方向において枢動軸Sに向かって鉛直下方に傾斜して配置されるように角度を成す。これは、力の流れの改善、又はとりわけヒンジピン70の負荷軽減のための牽引フック975Aの作用の向上をもたらす。
第2の相違点は、追加的に設けられた停止減衰部である。これについて、減衰手段として弧状減衰ブリッジ990が設けられ、それは、ガイド突出部956における第2のサイド部品950においてガイド突出部956から枢動軸Sに関して径方向に突出してガイド突出部956の外側半径を越えて径方向に突出する(図9C)。減衰ブリッジ990には、サイド部品950におけるガイド突出部956が一部品で設けられる。減衰ブリッジ990の変形性のために、減衰ブリッジ990が変形時に邪魔にならないようにすることができる自由空間を形成する切欠き又は開口994が、ガイド突出部956に設けられる。
図9F~9Gから最も良く分かるように、減衰ブリッジ990は、他方のサイド部品940における対応する窪み部993と協働する。窪み部993は、ガイド溝946内又はガイド溝946上に設けられる。窪み部993の中央領域では、減衰ブリッジ990は、図9Gとの関連で、所望の枢動範囲にわたって変形なく可動であり又は自由に枢動可能である(図9C参照)。
図9F~9Gにおいて最も詳細に示すように、窪み部993は、第1のサイド部品の本体が減衰ブリッジ990のためのランプの態様で傾斜又は湾曲アプローチ面991、992を形成するように形成される。減衰ブリッジ990及び窪み部993は対称に設計され、その結果、減衰ブリッジ990は、両枢動方向において、すなわち、伸展位置の方向(ここでは不図示、図7B~7C参照)及びサイド部品940、950の完全に屈曲した相対位置の方向(ここでは不図示、図7E~7F参照)において有効となる。減衰ブリッジ990は、完全に伸長した位置又は完全に屈曲した位置に達する前にアプローチ面991、992に対して押圧され、曲げ弾性的に変形される。枢動動作は、これにより減速又は減衰される。設計は、例えば、2つの停止位置に達する前の約5度の角度寸法の場合に、枢動動作の減衰が枢動動作の端部領域においてのみ発生するように選択される(図7A~7F参照)。
図10A~10Cは、全ての実施形態に任意選択的に適用可能な更なる可能な改良を示す。長寿命化のために、ピン部品70A、70Bとの好適な材料の組合せ又はピン部品70A、70Bのより好適な材料の選択を可能とする滑り軸受ブッシング、すなわち、リング100が、ピン部品70A、70Bと協働するようにして設置されてもよい。摩擦学的に最適化された材料、例えば、トライボポリマーからなる滑り軸受リング100が、図9A及び図10Aに示すように、各ピン部品70A、70Bに設けられてもよい。滑り軸受リング100は、ヒンジピン70への側壁42又はそれらの受容開口部48の枢動可能な(ピン/孔装着の態様での)装着を向上する。これについては、各滑り軸受リング100は、例えば、タッピンネジ70Cによるピン部品70A、70Bの固定後に(図9A)止め要素70Dによって保持されてそれぞれの側壁42に対して耐トルク的に固定されるヒンジピン70に対して回転可能に配置され、その結果、相対回転が、受容開口部48の縁部とヒンジピン70の間では行われないが、滑り軸受リング100とヒンジピン70の間では行われる。ピン部品70A、70Bの補助により、わずかに大きめのサイズとした滑り軸受リング100が、受容開口部48内に容易に押圧又は嵌合可能となる。
最後に、図9Eとともに図10A~10Bは、サイド部品950のスピゴットリング953に対するピン部品70A、70Bの耐トルク設置のための他の簡素な設計を示す。これについて、ラグ70Eが、スピゴットリング953における対応する窪み部と積極的ロック態様で協働し得る。同時に、設置時に、それにより、コア孔70Fを有するピン部品70Bの捻じり防止保護がタッピンネジ70Cに対して実現される。
図1
1 エネルギーチェーン
2 チェーンリンク
3 上側ラン
4 下側ラン
5 偏向アーク(偏向領域)
6 支持面
7 ローラー
図2A~2D及び図3A~図6C
7A、7B ローラー
7C ボール軸受
10 エネルギーチェーン
11A、11B ストランド
12A、12B クロスバー
13 (ラインのための)受容空間
14 櫛状ガイド要素
20 チェーンリンク
40 サイド部品(第1のタイプ)
40A、40B フォーク領域
40C 中央領域
42 側壁
44 プレート受容部
45、55 固定用ラグ
46 ガイド溝
46A、46B 横断ガイド面
47A、47B 走行面部分
48 (ピン部品のための)受容開口部
50 サイド部品(第2のタイプ)
50A、50B プレート領域
50C 中央領域
52 プレート
53 スピゴットリング
56 ガイド突出部
56A、56B 対抗面
57 走行面部分
58 (ピン部品のための)受容開口部
59 (ローラーのための)開放部
61 内側狭面(下側狭面)
62 外側狭面
63 挿入部
64、69 封止面
67 排出溝
70 ヒンジピン
70A、70B ピン部品
70C ネジ
A 内部までの距離
B 外部までの距離
D ローラー径
L 長手方向
S 枢動軸
Q 横断中心平面
図7A~7F
70C ネジ
71A 停止凸部
71B 停止凹部
72A 停止凸部
72B 停止凹部
73A、73B 停止部の対又は前面
75A 牽引フック
75B (牽引フックのための)切欠き
711、721 第1の停止面
712、722 第1の対抗停止面
713、723 第2の停止面
714、724 第2の対抗停止面
図8A~8D
80 サイド部品
80A フォーク領域(=40A、40B)
80B プレート領域(=50A、50B)
87A、87B、87C 走行面部分
図9A~9G
7A、7B ローラー
48 受容開口部
61、62 狭面
940 サイド部品(第1のタイプ)
942 側壁
950 サイド部品(第2のタイプ)
956 ガイド突出部
971A-971B、972A-972B、973A-973B 停止部
975A 牽引フック
975B (牽引フックのための)切欠き
9711 第1の停止面(配向R1)
9712 第1の対抗停止面(配向R2)
990 減衰ブリッジ
991、992 (減衰ブリッジのための)アプローチ面
993 (減衰ブリッジのための)窪み部
994 開口/切欠き
S 枢動軸
図10A~10C(及び図9A)
7A ローラー
7C ボール軸受
70 ヒンジピン
70A、70B ピン部品
70C タッピンネジ
70D 止め要素
70E コア孔
100 滑り軸受リング
S 枢動軸

Claims (22)

  1. 例えばケーブル、ホースなどのようなラインをガイドするためのエネルギーチェーン(10)であって、
    関節状に相互に接続されるとともにサイド部品(40、50;80)を備える多数のチェーンリンク(20)であって、前記サイド部品は相互に対して平行であり、前記サイド部品はクロスバー(12A、12B)によって相互に接続される2本のストランド(11A、11B)を形成するように長手方向に接続されている、チェーンリンク(20)を有し、
    前記長手方向(L)に隣接する2つのサイド部品はいずれも共通の枢動軸(S)周りに相互に対して枢動可能であり、前記エネルギーチェーンは上側ラン(3)、下側ラン(4)及び該2本のランを接続する偏向領域(5)を形成するように可動であり、前記上側ラン(3)は、特に、前記下側ラン(4)上を可動であり、
    前記エネルギーチェーンの転動動作のための少なくとも一部のチェーンリンク、特に対向するランのチェーンリンクに、ローラー(7A、7B)を有し、ローラーの回転軸はいずれも一対のサイド部品の前記共通の枢動軸(S)と一致する、エネルギーチェーンにおいて、
    前記2本のストランド(11A、11B)の各々は、交互に相互に連続する第1及び第2のサイド部品(40、50)から構成され、前記第1のサイド部品(40)は前記長手方向において対向するとともに各々がその間にプレート受容部(44)を有する一対の側方に離間した側壁(42)を有する2つのフォーク領域(40A、40B)を有してフォーク状に設計され、前記第2のサイド部品(50)は、前記長手方向に対向するとともにいずれも隣接する第1のサイド部品(40)のプレート受容部(44)に係合する2つのプレート領域(50A、50B)を有してプレート状に設計され、
    又は
    前記2本のストランド(11A、11B)の各々は、フォークプレートとして設計された連続するサイド部品(80)から構成され、各フォークプレート(80)はいずれも、前記長手方向(L)において対向して、その間にプレート受容部(44)を有する一対の側方に離間した側壁(42)を有するフォーク領域(80A)と、隣接するサイド部品(80)のプレート受容部(44)に係合するプレート領域(80B)と、を備える、エネルギーチェーン。
  2. 前記サイド部品(40、50;80)はいずれも、それぞれ他方のランに面する内側狭面(61)及び離れる方向を向く外側狭面(62)を有し、
    前記枢動軸(S)から前記内側狭面(61)までの距離(A)は、前記枢動軸(S)から前記外側狭面(62)までの距離(B)よりも小さく、
    好ましくは他方のランに面する前記狭面(61)は、伸展構成において、対向するランが転動可能な実質的に連続する走行面(47A、47B、57;87A,87B、87C)を形成する、請求項1に記載のエネルギーチェーン。
  3. 前記サイド部品(40、50;80)は、プラスチックから、好ましくは射出成形部品として、一部品で製造される、請求項1又は2に記載のエネルギーチェーン。
  4. 接続されたサイド部品対に関して、前記フォーク領域の前記側壁(42)の間の一方のサイド部品(40;80)は、前記プレート受容部(44)に向かって開放し、かつ前記枢動軸(S)周りに円弧状に延在する側方対向横断ガイド面(46A、46B)を有するガイド溝(46)を形成し、
    前記横断ガイド面(46A、46B)上でのガイドのための、円弧状対抗面(56A、56B)を有する少なくとも1つのガイド突出部(56)を有する前記接続されたサイド部品(50;80)の前記プレート領域(50A、50B)は、他方のサイド部品(40;80)の前記ガイド溝(46)に係合し、ガイド溝(46)及びガイド突出部(56)は、好ましくは、前記サイド部品の長手中心平面に対して中心に及び/又は前記ローラー(7A、7C)の間に配置される、請求項1から3のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  5. 接続されたサイド部品対に関して、接続されたサイド部品の双方は、サイド部品(40、50;80)の双方の伸展枢動位置において接触し、好ましくは前記枢動軸周りの角度の観点で略均等に分布して配置された協働する、停止面を有して、前記枢動軸周りに分布して配置された少なくとも3個の対(71A-71B;72A-72B;73A-73B)を有する、請求項1から4のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  6. 接続されたサイド部品対に関して、一方のサイド部品(50;80)は、両サイド部品の伸展枢動位置において、張力伝達の目的で他方のサイド部品(40、80)における切欠き(75B)に係合する牽引フック(75A)を有する、特に請求項1から5のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  7. 前記ローラー(7A、7B)はいずれも、前記隣接するサイド部品(40、50;80)の間の受容部に受容されるとともにそれらの狭面(61)を部分的に又はわずかに越えて突出し、各ローラー(7A、7B)は、好ましくはいずれも、フォーク領域(40A、40B;80A)の側壁(42)と、そこに係合するプレート領域(50A、50B;80B)との間に配置され、いずれも、2つのローラー(7A、7B)は、特に好ましくは、ローラーを担持するサイド部品対の前記プレート受容部において前記プレート領域(50A、50B;80B)の両側に設けられる、請求項1から6のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  8. 前記サイド部品の、それぞれ他方のランに面する前記狭面(61)において、前記フォーク領域及び前記プレート領域(52)の少なくとも1枚の側壁(42)はいずれも、2つのローラーの一方に対する走行面の部分(47A、47B、57;87A,87B、87C)を形成する、請求項7に記載のエネルギーチェーン。
  9. 各ストランドにおける前記又は全てのサイド部品(40、50;80)はいずれも、別個のヒンジピン(70)によって相互に接続される、請求項1から8のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  10. 各フォーク領域(40A、40B;80A)の2枚の前記側壁(42)及び前記プレート領域(50A、50B;80B)のいずれも、別個のヒンジピン(70)のための連続する受容開口部(48;58)を有し、挿入されたヒンジピンによって相対的に枢動可能に相互に接続され、前記ヒンジピンは、好ましくは、特に1本のみの、ネジ(70C)、好ましくはタッピンネジ(70C)によって相互に螺合される2つのピン部品(70A、70B)を備える、請求項9に記載のエネルギーチェーン。
  11. 前記別個のヒンジピン(70)の少なくとも1つピン部品(70A、70B)は、特に積極的ロックによって、前記プレート領域(50A、50B;80B)に耐トルク的に接続され、及び/若しくは2枚の前記側壁(42)は、前記フォーク領域のそれらの受容開口部(48)によって前記枢動軸(S)周りに枢動可能な前記別個のヒンジピン(70)に装着され、並びに/又は
    前記ローラー(7A、7B)はいずれも、好ましくはボール軸受(7C)を用いて、前記ヒンジピン(70)に回転可能に装着される、請求項9又は10に記載のエネルギーチェーン。
  12. 前記ヒンジピン(70)において、いずれも滑り軸受リング(100)が前記側壁(42)の枢動可能な装着のために設けられ、前記滑り軸受リングは、特に、前記ヒンジピン(70)に回転可能に配置され、前記側壁(42)に耐トルク的に固定される、請求項9又は10に記載のエネルギーチェーン。
  13. 両ストランド(11A、11B)において、同一に構成されたサイド部品(40、50)が、特にいずれも同一のフォーク状の第1のサイド部品(40)及び同一のプレート状の第2のサイド部品(50)に、設けられ、前記第1及び第2のサイド部品(40;50)は、好ましくはそれらの横断中心平面(Q)に関して実質的に鏡像対称又は機能的に対称に設計される、請求項1から12のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  14. 前記ローラー(7A、7B)の外径(D)は、前記サイド部品の狭面(61)から狭面(62)までの高さ(H)の少なくとも50%、好ましくは少なくとも66%、特に好ましくは少なくとも75%、である、請求項1から13のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  15. 動作時に相互に係合するとともに前記下側ラン(4)に対する前記上側ラン(3)の側方のずれをもたらす櫛状ガイド要素(14)であって、その結果として前記ローラー(7;7A、7B)が相互にすれ違って転動する、櫛状ガイド要素(14)が、それぞれ他方のランに面する前記チェーンリンクの前記クロスバー(12A、12B)の外部に存在する、請求項1から14のいずれか一項に記載のエネルギーチェーン。
  16. 例えばケーブル、ホースなどのようなラインをガイドするためのエネルギーチェーンであって、
    関節状に相互に接続されるとともにサイド部品(40;50;80)を備える多数のチェーンリンク(20)であって、前記サイド部品は相互に対して平行であり、前記サイド部品はクロスバー(12A、12B)によって相互に接続される2本のストランド(11A、11B)を形成するように長手方向に接続されている、チェーンリンク(20)を有し、前記長手方向(L)に隣接する2つのサイド部品はいずれも共通の枢動軸(S)周りに相互に対して枢動可能であり、前記エネルギーチェーンは上側ラン(3)、下側ラン(4)及び該2本のランを接続する偏向領域(5)を形成するように可動であり、前記上側ランは特に前記下側ラン上に接して可動であり、
    前記2本のストランド(11A、11B)の各々は、交互に相互に連続する第1及び第2のサイド部品(40、50)から構成され、前記第1のサイド部品(40)は前記長手方向において対向するとともに各々がその間にプレート受容部(44)を有する一対の側方に離間した側壁(42)を有する2つのフォーク領域(40A、40B)を有してフォーク状に設計され、前記第2のサイド部品(50)は、前記長手方向に対向するとともにいずれも隣接する第1のサイド部品(40)のプレート受容部(44)に係合する2つのプレート領域(50A、50B)を有してプレート状に設計され、又は
    前記2本のストランド(11A、11B)の各々は、フォークプレートとして設計された連続するサイド部品(80)から構成され、各フォークプレート(80)はいずれも、前記長手方向(L)において対向して、その間にプレート受容部(44)を有する一対の側方に離間した側壁(42)を有するフォーク領域(80A)と、隣接するサイド部品(80)のプレート受容部(44)に係合するプレート領域(80B)と、を備え、
    接続されたサイド部品対に関して、前記フォーク領域の前記側壁(42)の間の一方のサイド部品(40;80)は、前記プレート受容部(44)に向かって開放し、かつ前記枢動軸(S)周りに円弧状に延在する側方対向横断ガイド面(46A、46B)を有するガイド溝(46)を形成し、
    前記横断ガイド面(46A、46B)上でのガイドのための円弧状対抗面(56A、56B)を有する少なくとも1つのガイド突出部(56)を有する前記接続されたサイド部品(50;80)の前記プレート領域(50A、50B)は、他方のサイド部品(40;80)の前記ガイド溝(46)に係合する、エネルギーチェーン。
  17. 前記ガイド突出部(956)から径方向に、特に前記プレート領域(950A、950B)の切欠きを越えて、突出する弧状減衰ブリッジ(990)を備え、該減衰ブリッジ(990)は、好ましくは両枢動方向に、前記ガイド溝(946)における対応する窪み部(993)のアプローチ面(991、992)と協働する、請求項16に記載のエネルギーチェーン。
  18. 接続されたサイド部品対に関して、一方のサイド部品(50;80)は、両サイド部品の伸展枢動位置において、張力伝達の目的で他方のサイド部品(40、80)における切欠き(75B)に係合する牽引フック(75A)を有する、請求項16の前段部、特に請求項16又は17に記載のエネルギーチェーン。
  19. 前記下側ラン(4)上に前記上側ラン(3)を転動させるためのローラー(7A、7B)を備え、ローラーの回転軸はいずれも一対のサイド部品の前記共通の枢動軸(S)と一致し、及び/又は
    請求項2から15のいずれか一項に記載の特徴を備える、請求項16に記載のエネルギーチェーン。
  20. 請求項1から19のいずれか一項に記載の特徴を有して関節状に接続された2つのサイド部品から構成されるエネルギーチェーンのためのサイド部品対。
  21. 請求項1から19のいずれか一項に記載のエネルギーチェーンを備えるクレーンシステム。
  22. 長距離移送、特に100mより長い移送及び/若しくは高速での移送のための、並びに/又はクレーンシステムにおける、特に船舶荷降ろしクレーンにおける、請求項1から19のいずれか一項に記載のエネルギーチェーンの使用。
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