JP2023551923A - 外科用器具ハウジングの滅菌バリア内で放散されるエネルギーを管理するデバイス及び方法 - Google Patents

Abstract

本明細書では、外科用器具が開示される。外科用器具は、手持ち式デバイス及びアダプタアセンブリを含む。手持ち式デバイスは、第１の駆動アセンブリ及び電源を含む。アダプタアセンブリは、手持ち式デバイスを収容するように構成された内部空洞を画定する外側ハウジングを含む。アダプタアセンブリは、手持ち式デバイスの周囲に滅菌バリアを確立するように構成されている。外科用器具は、滅菌バリアを破壊することなく、内部空洞から手持ち式デバイスによって放散されたエネルギーを抽出するように構成されたエネルギー管理システムを含む。いくつかの態様では、外科用器具は、複数の交換可能なエンドエフェクタを更に含み、アダプタアセンブリは、駆動インターフェースアセンブリを含む。複数の交換可能なエンドエフェクタは、異なる駆動インターフェース及び動作モードを含むことができ、駆動インターフェースアセンブリは、手持ち式デバイスの第１の駆動アセンブリを複数の交換可能なエンドエフェクタの各エンドエフェクタに接続することができる。

Description

本開示は、外科用デバイスに関する。より具体的には、本開示は、外科処置を行うための手持ち式外科用システムに関する。

以下の概要は、本明細書で開示される態様に固有の革新的な特徴のいくつかの理解を容易にするために提供され、完全な説明であることは意図されない。様々な態様の完全な理解は、明細書全体、特許請求の範囲、及び要約書を全体として解釈することによって得ることができる。

様々な態様では、手持ち式デバイス及びアダプタアセンブリを含む外科用器具が開示される。手持ち式デバイスは、内側ハウジングと、第１の動作モードを含む第１の駆動アセンブリに結合された電源と、を含む。電源及び第１の駆動アセンブリは、内側ハウジング内に配設される。アダプタアセンブリは、内部空洞を画定する外側ハウジングを含む。外側ハウジングは、手持ち式デバイスを収納するように構成されており、手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システムと、内部インターフェース及び外部インターフェースを含む駆動インターフェースアセンブリと、を更に含み、内部インターフェースは、手持ち式デバイスの第１の駆動アセンブリに機械的に結合するように構成されている。外科用器具は、第２の駆動アセンブリを含む交換可能なエンドエフェクタを更に含む。第２の駆動アセンブリは、第１の駆動アセンブリの第１の動作モードとは異なる第２の動作モードを含み、第２の駆動アセンブリは、駆動インターフェースの外部インターフェースに機械的に結合するように構成されている。駆動インターフェースアセンブリの内部インターフェースは、第１の駆動アセンブリによって生成された運動を、駆動インターフェースアセンブリの外部インターフェースに伝達するように構成されており、駆動インターフェースアセンブリの外部インターフェースは、駆動インターフェースアセンブリの内側インターフェースの運動を、交換可能なエンドエフェクタの第２の駆動アセンブリに伝達するように構成されている。

様々な態様では、複数の交換可能なエンドエフェクタと共に使用するように構成された外科用器具の手持ち式デバイスを、少なくとも部分的に、収納するように構成されたアダプタアセンブリが開示される。手持ち式デバイスは、電源及び駆動アセンブリを含む。アダプタアセンブリは、手持ち式デバイスを収納するように構成された内部空洞を含む外側ハウジングと、手持ち式デバイスの駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された内部インターフェースを含む駆動インターフェースアセンブリと、交換可能なエンドエフェクタの駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された外部インターフェースと、を含むことができる。アダプタアセンブリは、外科用器具が使用中であるときに、手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システムを更に含むことができる。

様々な態様では、手持ち式デバイス及びアダプタアセンブリを含む外科用器具が開示される。手持ち式デバイスは、第１の駆動アセンブリ及び電源を含む。アダプタアセンブリは、手持ち式デバイスを収容するように構成された内部空洞を含み、アダプタアセンブリは、手持ち式デバイスの周囲に滅菌バリアを確立するように構成されており、エネルギー管理システムは、滅菌バリアを破壊することなく、内部空洞から手持ち式デバイスによって放散されたエネルギーを抽出するように構成されている。

本発明のこれら及び他の目的、特徴、及び特性、並びに構造の関連要素の操作方法及び機能、並びに部品の組み合わせ及び製造の経済性は、添付の図面を参照して以下の説明及び添付の請求項を考慮すればより明らかになり、これらは全てこの明細書の一部を構成し、同様の参照番号は様々な図において対応する部分を指定する。しかしながら、図面は例解及び説明のみを目的としており、本発明の限定の定義として意図されていないことが明確に理解されるべきである。

様々な態様の特徴が、添付された特許請求の範囲で詳細に説明される。しかしながら、機構と動作の方法の両方についての様々な態様は、それらの更なる目的及び利点と共に、以降の添付図面と併せて、以下の説明を参照することにより最良に理解することができる。
本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイス及びエネルギー管理構成要素の周囲に滅菌バリアを作り出すように構成されたアダプタアセンブリを含む外科用器具の斜視図を例解する。 図１の外科用器具のアダプタアセンブリ内に収納されるように構成された手持ち式アセンブリの断面斜視図を例解する。 図１の外科用器具のアダプタアセンブリ及び手持ち式デバイスの斜視図を例解する。 図１の外科用器具のアダプタアセンブリ及び手持ち式デバイスの斜視図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素を含むアダプタアセンブリの斜視組立図を例解する。 図５のアダプタアセンブリの斜視背面図を例解する。 図５及び図６のアダプタアセンブリ内に設置されている手持ち式外科用デバイスの断面正面図を例解する。 図５及び図６のアダプタアセンブリ内に設置されている手持ち式外科用デバイスの断面正面図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素を含むアダプタアセンブリの断面側面図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素を含む外科用器具の断面側面図を例解する。 図９の外科用器具の断面上面図を例解する。 図９の外科用器具の断面上面図を例解する。 図９のアダプタアセンブリのエネルギー管理構成要素の上面図を例解する。 図９のアダプタアセンブリのエネルギー管理構成要素の上面図を例解する。 図９の外科用器具によって実装されるエネルギー管理の可変レートを描写するチャートを例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイスと、エネルギー管理構成要素を含むアダプタアセンブリと、を含む外科用器具の断面側面図を例解する。 図１３の外科用器具のエネルギー管理構成要素の側面図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイスと、エネルギー管理構成要素を有するアダプタアセンブリと、を含む外科用器具の断面側面図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイスと、エネルギー管理システムを含むアダプタアセンブリと、を含む外科用器具の断面側面図を例解する。 図１６の手持ち式デバイス及びアダプタアセンブリのエネルギー管理システムの断面側面図を例解する。 図１７のエネルギー管理システムのエネルギー管理構成要素の断面側面図を例解する。 図１６のエネルギー管理システムの別のエネルギー管理構成要素の側面図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイスと、エネルギー管理構成要素を有するアダプタアセンブリの遠位部分と、を含む外科用器具の断面斜視図を例解する。 図２０のアダプタアセンブリのエネルギー管理構成要素の断面斜視図を例解する。 図２０のアダプタアセンブリの別のエネルギー管理構成要素の斜視図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイスと、エネルギー管理システムを含むアダプタアセンブリと、を含む、外科用器具の断面側面図を例解する。 図２３の外科用器具のエネルギー管理構成要素の断面斜視図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システムの別のエネルギー管理構成要素の断面斜視図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理システムを含む、外科用器具の断面斜視例解図をする。 図２６のエネルギー管理システムのエネルギー応答を描写するチャートを例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素を含む、外科用器具のアダプタアセンブリの断面斜視図を例解する。 図２８のアダプタアセンブリのエネルギー管理構成要素の断面プロファイル図を例解する。 図２８のアダプタアセンブリのエネルギー管理構成要素の断面プロファイル図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理システムの様々な図、及び例解されるエネルギー管理システムのエネルギー応答を描写するチャートを集合的に例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理システムの様々な図、及び例解されるエネルギー管理システムのエネルギー応答を描写するチャートを集合的に例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理システムの様々な図、及び例解されるエネルギー管理システムのエネルギー応答を描写するチャートを集合的に例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システムの斜視図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システムの断面斜視図を例解する。 図３２のエネルギー管理システムの断面正面図を例解する。 本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具によって放散されるエネルギーを管理するように構成された制御回路の概略図を例解する。

複数の図面を通して、対応する参照符号は対応する部分を示す。本明細書に記載する例示は、ある一形態として、本発明の特定の実施形態を例解するものであり、そのような例示は、いかなる意味においても本発明の範囲を限定するものとみなされるべきではない。

本願の出願人はまた、本願と同日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらは各々、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。

－「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＴＩＳＳＵＥ ＴＲＥＡＴＭＥＮＴ ＢＹ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ１／２００８０２－１Ｍ、
－「ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＩＮＴＥＲＡＣＴＩＶＥ ＦＥＡＴＵＲＥＳ ＴＯ ＲＥＭＥＤＹ ＩＮＣＩＤＥＮＴＡＬ ＳＬＥＤ ＭＯＶＥＭＥＮＴＳ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ２／２００８０２－２、
－「ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＳＬＥＤ ＬＯＣＡＴＩＯＮ ＤＥＴＥＣＴＩＯＮ ＡＮＤ ＡＤＪＵＳＴＭＥＮＴ ＦＥＡＴＵＲＥＳ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ３／２００８０２－３、
－「ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴ ＷＩＴＨ ＣＡＲＴＲＩＤＧＥ ＲＥＬＥＡＳＥ ＭＥＣＨＡＮＩＳＭＳ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ４／２００８０２－４、
－「ＤＵＡＬ－ＳＩＤＥＤ ＲＥＩＮＦＯＲＣＥＤ ＲＥＬＯＡＤ ＦＯＲ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ５／２００８０２－５、
－「ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＳＹＳＴＥＭＳ ＷＩＴＨ ＤＥＴＡＣＨＡＢＬＥ ＳＨＡＦＴ ＲＥＬＯＡＤ ＤＥＴＥＣＴＩＯＮ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ６／２００８０２－６、
－「ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＥＬＥＣＴＲＩＣＡＬ ＣＯＮＮＥＣＴＯＲＳ ＦＯＲ ＰＯＷＥＲ ＴＲＡＮＳＭＩＳＳＩＯＮ ＡＣＲＯＳＳ ＳＴＥＲＩＬＥ ＢＡＲＲＩＥＲ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ７／２００８０２－７、
－「ＰＯＷＥＲＥＤ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＥＸＴＥＲＮＡＬ ＣＯＮＮＥＣＴＯＲＳ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ９／２００８０２－９、
－「ＰＯＷＥＲＥＤ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＳＭＡＲＴ ＲＥＬＯＡＤ ＷＩＴＨ ＳＥＰＡＲＡＴＥＬＹ ＡＴＴＡＣＨＡＢＬＥ ＥＸＴＥＲＩＯＲ ＭＯＵＮＴＥＤ ＷＩＲＩＮＧ ＣＯＮＮＥＣＴＩＯＮＳ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ１０／２００８０２－１０、
－「ＰＯＷＥＲＥＤ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ ＩＮＴＥＲＦＡＣＥＳ ＴＨＲＯＵＧＨ ＳＴＥＲＩＬＥ ＢＡＲＲＩＥＲ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ１１／２００８０２－１１、及び
－「ＰＯＷＥＲＥＤ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＭＵＬＴＩ－ＰＨＡＳＥ ＴＩＳＳＵＥ ＴＲＥＡＴＭＥＮＴ」と題された米国特許出願、代理人整理番号ＥＮＤ９２９１ＵＳＮＰ１２／２００８０２－１２。

本願の出願人は、２０１８年１２月４日に出願された以下の米国特許出願を所有しており、これらの各々の開示は、それらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＨＵＢ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ，ＰＲＯＣＥＳＳＩＮＧ，ＳＴＯＲＡＧＥ ＡＮＤ ＤＩＳＰＬＡＹ」と題された米国特許出願第１６／２０９，３８５号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＨＵＢ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ」と題された米国特許出願第１６／２０９，３９５号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＣＬＯＵＤ ＢＡＳＥＤ ＤＡＴＡ ＡＮＡＬＹＴＩＣＳ ＦＯＲ ＵＳＥ ＷＩＴＨ ＴＨＥ ＨＵＢ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４０３号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＲＯＢＯＴＩＣ ＨＵＢ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ，ＤＥＴＥＣＴＩＯＮ，ＡＮＤ ＣＯＮＴＲＯＬ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４０７号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＨＵＢ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮ，ＰＲＯＣＥＳＳＩＮＧ，ＤＩＳＰＬＡＹ，ＡＮＤ ＣＬＯＵＤ ＡＮＡＬＹＴＩＣＳ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４１６号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＣＯＭＰＲＥＳＳＩＮＧ ＴＩＳＳＵＥ ＷＩＴＨＩＮ Ａ ＳＴＡＰＬＩＮＧ ＤＥＶＩＣＥ ＡＮＤ ＳＩＭＵＬＴＡＮＥＯＵＳＬＹ ＤＩＳＰＬＡＹＩＮＧ ＴＨＥ ＬＯＣＡＴＩＯＮ ＯＦ ＴＨＥ ＴＩＳＳＵＥ ＷＩＴＨＩＮ ＴＨＥ ＪＡＷＳ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４２３号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＵＳＩＮＧ ＲＥＩＮＦＯＲＣＥＤ ＦＬＥＸＩＢＬＥ ＣＩＲＣＵＩＴＳ ＷＩＴＨ ＭＵＬＴＩＰＬＥ ＳＥＮＳＯＲＳ ＴＯ ＯＰＴＩＭＩＺＥ ＰＥＲＦＯＲＭＡＮＣＥ ＯＦ ＲＡＤＩＯ ＦＲＥＱＵＥＮＣＹ ＤＥＶＩＣＥＳ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４２７号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＯＦ ＳＥＮＳＩＮＧ ＰＡＲＴＩＣＵＬＡＴＥ ＦＲＯＭ ＳＭＯＫＥ ＥＶＡＣＵＡＴＥＤ ＦＲＯＭ Ａ ＰＡＴＩＥＮＴ，ＡＤＪＵＳＴＩＮＧ ＴＨＥ ＰＵＭＰ ＳＰＥＥＤ ＢＡＳＥＤ ＯＮ ＴＨＥ ＳＥＮＳＥＤ ＩＮＦＯＲＭＡＴＩＯＮ，ＡＮＤ ＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＮＧ ＴＨＥ ＦＵＮＣＴＩＯＮＡＬ ＰＡＲＡＭＥＴＥＲＳ ＯＦ ＴＨＥ ＳＹＳＴＥＭ ＴＯ ＴＨＥ ＨＵＢ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４３３号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＳＭＯＫＥ ＥＶＡＣＵＡＴＩＯＮ ＦＯＲ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＨＵＢ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４４７号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＣＯＮＴＲＯＬＬＩＮＧ ＳＭＡＲＴ ＥＮＥＲＧＹ ＤＥＶＩＣＥＳ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４５３号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＳＭＡＲＴ ＥＮＥＲＧＹ ＤＥＶＩＣＥ ＩＮＦＲＡＳＴＲＵＣＴＵＲＥ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４５８号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＡＤＡＰＴＩＶＥ ＣＯＮＴＲＯＬ ＳＣＨＥＭＥＳ ＦＯＲ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＮＥＴＷＯＲＫ ＣＯＮＴＲＯＬ ＡＮＤ ＩＮＴＥＲＡＣＴＩＯＮ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４６５号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＳＩＴＵＡＴＩＯＮＡＬ ＡＷＡＲＥＮＥＳＳ ＦＯＲ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＮＥＴＷＯＲＫ ＯＲ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＮＥＴＷＯＲＫ ＣＯＮＮＥＣＴＥＤ ＤＥＶＩＣＥ ＣＡＰＡＢＬＥ ＯＦ ＡＤＪＵＳＴＩＮＧ ＦＵＮＣＴＩＯＮ ＢＡＳＥＤ ＯＮ Ａ ＳＥＮＳＥＤ ＳＩＴＵＡＴＩＯＮ ＯＲ ＵＳＡＧＥ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４７８号、
・「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＦＡＣＩＬＩＴＹ ＤＡＴＡ ＣＯＬＬＥＣＴＩＯＮ ＡＮＤ ＩＮＴＥＲＰＲＥＴＡＴＩＯＮ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４９０号、及び
・「ＭＥＴＨＯＤ ＦＯＲ ＣＩＲＣＵＬＡＲ ＳＴＡＰＬＥＲ ＣＯＮＴＲＯＬ ＡＬＧＯＲＩＴＨＭ ＡＤＪＵＳＴＭＥＮＴ ＢＡＳＥＤ ＯＮ ＳＩＴＵＡＴＩＯＮＡＬ ＡＷＡＲＥＮＥＳＳ」と題された米国特許出願第１６／２０９，４９１号。

外科用装置及び発生器の様々な態様を詳細に説明する前に、例解的な実施例は、適用又は用途において、添付の図面及び説明において例解される部品の構造及び配置の詳細に限定されないことに留意されたい。例解的な実施例は、他の態様、変形、及び修正内に実装されるか、又はそれらに組み込まれ得、様々な方法で実施又は実行され得る。更に、特に明記しない限り、本明細書で用いられる用語及び表現は、読者の便宜のために例解的な実施例を説明する目的で選択されたものであり、それらを限定するためのものではない。また、以下に説明される態様、態様の具現、及び／又は実施例のうち１つ若しくは２つ以上を、以下に説明される他の態様、態様の具現、及び／又は実施例のうちの任意の１つ若しくは２つ以上と組み合わせることができることを理解されたい。

本明細書において説明され、添付の図面において例解されるように、実施形態の全体的な構造、機能、製造、及び使用の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。周知の動作、構成要素、及び要素は、本明細書に説明される実施形態を不明瞭にしないようにするため、詳細に説明されていない。読者は、本明細書に説明及び例解された実施形態が、非限定的な例であり、したがって本明細書に開示された特定の構造的及び機能的詳細が、代表的及び例解的であり得ることを、理解するであろう。「特許請求の範囲」の範囲から逸脱することなく、それに対する変形及び変更を行うことができる。

本開示のいくつかの非限定的な態様によれば、外科用器具は、とりわけ、エンドエフェクタ及び／又は単回使用ローディングユニット（single-use loading unit、ＳＬＵ）などの種々の交換可能ツールを収容するように構成されているハンドルアセンブリを含むことができる。したがって、本明細書に開示された外科用器具は、汎用性を増加させ、したがって、実施する臨床医に価値を提供することができる。しかしながら、全ての外科用器具及びエンドエフェクタが同じ方法で動作するように構成されているわけではない。例えば、本開示の１つの非限定的な態様によれば、外科用器具は、動力の回転伝達を採用することができ、交換可能ツール（例えば、エンドエフェクタ）は、線形作動のために構成することができる。したがって、動力の回転伝達を採用するように構成された外科用器具は、線形駆動エンドエフェクタと互換性がなく、したがって、その汎用性及び価値が低下する。

特定の外科用器具は、２０２０年３月３１日に付与され、「ＨＡＮＤＨＥＬＤ ＥＬＥＣＴＲＯＭＥＣＨＡＮＩＣＡＬ ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＳＹＳＴＥＭ」と題された米国特許第１０，６０３，１２８号に説明される外科用器具など、前述の非適合性に対処することが既知であり、その開示は参照によりその全体がここに組み込まれる。このような外科用器具は、外科用器具のモータから接続されたエンドエフェクタのアダプタに回転力を選択的に伝達するように構成された１つ又は２つ以上のインターフェース構成要素を含む、具体的に構成された外側シェルハウジングを利用する。外側シェルは、前述の構成要素が入れられるが、本質的に、外科用器具を任意の交換可能ツールと効果的にインターフェース接続するために外科用器具を包含しなければならず、それによって、外科用器具の汎用性の向上が容易になる。外側シェルハウジングは、外科用器具が典型的に使用される手術室の滅菌要件のために重要性が増加している。

いかなる外科手術においても、手術室及び手術機器の厳格な滅菌が必要であることは自明である。手術室において要求される厳格な衛生条件及び滅菌条件は、全ての医療デバイス及び機器の可能な最も高い滅菌性を必要とする。滅菌プロセスの一部は、エンドエフェクタ、アダプタアセンブリ、及び必要な構成要素を含む外科用器具など、患者と接触するもの、又は滅菌野に侵入するものを滅菌する必要性である。外科用器具のモータから接続されたエンドエフェクタのアダプタに回転力を伝達するように構成されているアダプタアセンブリとは別に、そのようなアダプタアセンブリの外側シェルは、汚染物質が滅菌バリアに悪影響を及ぼすことを防止するように構成することができる。

しかしながら、外側ハウジング内に収納された手持ち式デバイスは、多くの場合、他の電気機械サブアセンブリの中でも、電源パック、モータアセンブリ、及び／又は制御アセンブリを含む。これらのサブアセンブリの各々は、外科用器具が機能することが期待される環境に悪影響を及ぼす可能性のあるエネルギー（例えば、熱、振動、音響）を発生させることができる。特に、外側ハウジングは、通常、手術室と手持ち式外科用デバイスとの間に滅菌バリアを作り出すように構成されているため、手持ち式外科用器具が外側ハウジング内に収納されているときに、これらの環境は包含される。したがって、手持ち式外科用デバイスを収納することは、汎用性及び滅菌性を高めることができるが、それはまた、器具の故障、寿命の減少、及び／又は危険な動作条件をもたらす可能性がある。したがって、本明細書に開示される外科用器具は、外科用器具が機能することが期待される環境条件を責任を持って管理しながら、多種多様な交換可能ツールのアダプタを収容するように具体的に構成されている。したがって、開示された外科用器具は、既存の外科用器具よりも、汎用性が高く、長持ちし、信頼性が高い。

ここで図１を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素６０１０、６０１２、６０１４を有する手持ち式外科用デバイスの周囲に滅菌バリアを作り出すように構成されたアダプタアセンブリ６００１を含む外科用器具６０００の斜視図が描写されている。図１の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６００１は、ヒンジ６００７を介してクラムシェル構成で接続された近位部分６００２及び遠位部分６００４を含むことができる。集合的に、近位部分６００２及び遠位部分６００４は、外科用器具が使用されているときにエネルギーを生成することができる手持ち式デバイスを収納するように構成された内部空洞を画定する外側シェル又はハウジングを構成することができる。したがって、アダプタアセンブリ６００１は、ヒンジ６００７が開放し、滅菌バリアが破壊される開放構成から、図８に見られるように、ヒンジ６２０６が閉鎖され、滅菌バリアが確立される閉鎖構成に移行するように構成されている。近位部分６２０２は、手持ち式デバイスがアダプタアセンブリ６２００内に設置されるとき、外科用器具を人間工学的に取り扱うように構成されたハンドル部分６２０３を含むことができる。また、図８に見られるように、アダプタアセンブリ６２００の近位部分６２０２及び遠位部分６２０４は各々、アダプタアセンブリ６２００の内部空洞６２０９内に設置されると、手持ち式デバイスによって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成された、エネルギー管理構成要素６２１０、６２１２を含むことができる。

依然として図１を参照すると、外科用器具６０００のアダプタアセンブリ６００１は、種々の交換可能シャフトアセンブリ６００６及びエンドエフェクタ６００８を収容するように構成することができる。換言すれば、外科用器具６０００は、電動手持ち式電気機械外科用器具６０００による作動及び操作のために各々構成されている複数の異なるエンドエフェクタ６００８の外科用器具への選択的取り付けのために構成されている。したがって、アダプタアセンブリ６００１は、アダプタアセンブリ６００１の内部空洞内に収納された手持ち式デバイスの駆動アセンブリと係合するように構成された駆動アセンブリを含むことができる。同様に、アダプタアセンブリ６００１は、滅菌バリアを維持しながら、内部に収納された手持ち式デバイスのボタンと係合するように構成された外部ボタン６００９を含むことができる。追加的に、駆動アセンブリは、手持ち式アセンブリの駆動アセンブリによって生成された力を交換化可能シャフト及び／又はエンドエフェクタの駆動アセンブリに伝達するように機械的に構成することができる。手持ち式デバイスの駆動アセンブリは、外科用器具６０００が使用中であるときにエネルギー（例えば、熱、振動、及び音響）を生成することができる１つ又は２つ以上のモータを含むことができる。しかしながら、アダプタアセンブリ６００１はまた、手持ち式デバイスの周囲に滅菌バリアを確立するように構成されているため、放散エネルギーを閉じ込めることができる。したがって、エネルギー管理構成要素６０１０、６０１２、６０１４は、手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーの効果的な管理及び放散を支援することができる。

ここで図２を参照すると、本開示の少なくとも１つの態様による、図１の外科用器具６０００のアダプタアセンブリ６００１内に収納されるように構成された手持ち式デバイス６０１６の断面斜視図が描写されている。図２の非限定的な態様によれば、手持ち式デバイスは、エネルギー管理構成要素６０１８、６０１９、６０２０、６０２２、６０２４を更に含むことができる。追加的に、図２では、手持ち式デバイス６０１６の駆動アセンブリの複数のインターフェース構成要素６０２６を、手持ち式デバイス６０１６の前方に面した表面上に配設することができる。インターフェース構成要素６０２６は、アダプタアセンブリ６００１（図１）の対応するインターフェース構成要素に機械的に係合することができ、それによって、手持ち式デバイス６０１６の駆動アセンブリの起動により、力を交換可能シャフトアセンブリ６００６（図１）及びエンドエフェクタ６００８（図１）に伝達することができる。アダプタアセンブリ６００１及び複数のインターフェース構成要素６０２６の使用を通して、手持ち式デバイス６０１６は、汎用性を持って再使用できることを理解されたい。追加的に、手持ち式デバイス６０１６は、複数の機能ボタン６０２８を含むことができ、これは、アダプタアセンブリ６００１（図１）の外部ボタン６００９（図１）に係合するように構成することができ、それによって、ユーザは、滅菌バリアを破壊することなく、それらを起動させることができる。

ここで図３及び図４を参照すると、本開示の少なくとも１つの態様による、図１の外科用器具６０００のアダプタアセンブリ６００１及び手持ち式デバイス６０１６の斜視図が描写されている。図３の非限定的な態様によれば、手持ち式デバイス６０１６の相対的なサイズは、アダプタアセンブリ６００１の内部空洞内に収納できるように具体的に構成することができる。アダプタアセンブリ６００１の幾何学的エネルギー管理構成要素６０１２、６０３８、６０４０、６０４２は、手持ち式デバイス６０１６がアダプタアセンブリ６００１の内部空洞内に適切に設置されたときに、手持ち式デバイス６０１６の対応するエネルギー管理構成要素６０１８、６０１９、６０２２、６０２４を機械的に係合できることを理解されたい。したがって、手持ち式デバイス６０１６によって放散されるエネルギーは、アダプタアセンブリ６００１のエネルギー管理構成要素６０１２、６０３８、６０４０、６０４２と手持ち式デバイス６０１６の対応するエネルギー管理構成要素６０１８、６０１９、６０２２、６０２４との機械的係合によって効果的に管理することができる。図３の非限定的な態様では、アダプタアセンブリ６００１のヒンジ６００７は、閉鎖構成内で位置決めすることができ、それによって、それが使用される手術室の周囲環境と手持ち式デバイス６０１６を収納するように構成された内部空洞との間に滅菌バリアを確立する。

図４の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６００１のヒンジ６００７は、手持ち式デバイス６０１６を適切に設置できるように内部空洞６０１１を露出させる開放構成内に位置決めすることができる。クラスプロックの対応するオス６０３４及びメス６０３６構成要素などの付加的特徴を、滅菌バリアを強化するために含めることができ、それによって、アダプタアセンブリ６００１は不注意に開放され、非滅菌環境に曝されることから強化される。再び、アダプタアセンブリ６００１のエネルギー管理構成要素６０１２、６０３８、６０４０、６０４２（図Ｂ３）を、適切な設置時に手持ち式デバイス６０１６の対応するエネルギー管理構成要素６０１８、６０１９（図２）、６０２２（図２）、６０２４（図２）に係合するようにどのように構成できるかが明白である。エネルギー管理システム及び構成要素について、更に詳細に考察する。しかしながら、図１～図４の非限定的な態様は、例解目的で提示されているにすぎないことを理解されたい。したがって、本開示によって企図される他の非限定的な態様は、外科用器具が使用中であるときにエネルギー管理の所望の手段を達成するために、任意の数の以下のエネルギー管理構成要素及びシステムを任意の組み合わせで含む。

ここで図５を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図５のアダプタアセンブリ６１００の斜視正面図が描写されている。図５の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６１００は、ヒンジ６１０６を介してクラムシェル構成で接続された近位部分６１０２及び遠位部分６１０４を含むことができる。集合的に、近位部分６１０２及び遠位部分６１０４は、１つ又は２つ以上のモータ６１１２を含む手持ち式デバイスを収納するように構成された外側シェル又はハウジングを構成することができる。近位部分６１０２は、手持ち式デバイスがアダプタアセンブリ６１００内に設置されるとき、外科用器具を人間工学的に取り扱うように構成されたハンドル部分６１０３を含むことができる。図５に見られるように、アダプタアセンブリ６１００の近位部分６１０２及び遠位部分６１０４は各々、アダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９内に設置されると、手持ち式デバイスによって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成された、エネルギー管理構成要素６１０８、６１１４を含むことができる。

図５を更に参照すると、アダプタアセンブリ６１００の近位部分６１０２は、手持ち式デバイスの１つ又は２つ以上のモータ６１１２を収容するように寸法的に構成することができる。先で考察されるように、アダプタアセンブリ６１００は、手持ち式デバイスを手術室の非滅菌環境から保護することができる滅菌バリアとして構成することができる。したがって、図５のアダプタアセンブリ６１００は、構造的に密閉することができ、それによって、動作環境からの汚染物質がアダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９に接近することを防止し、したがって、内部に格納された手持ち式デバイスの再使用を防止することができる。しかしながら、手持ち式デバイスの１つ又は２つ以上のモータ６１１２は、外科用器具が使用されているときにエネルギー（例えば、熱、振動、音響）を産生することができる。図５のアダプタアセンブリ６１００は、構造的に密閉することができるので、汚染物質が内部空洞６１０９に接近することを防止するだけでなく、使用中に生成されるエネルギー（例えば、熱、振動、音響）が内部空洞６１０９から逃げることも防止する。したがって、アダプタアセンブリ６１００は、内部空洞６１０９からのエネルギー（例えば、熱、振動、音響）の放出を支援するために、いくつかのエネルギー管理構成要素６１０８、６１１４を含むことができる。

依然として図５を参照すると、アダプタアセンブリ６１００は、遠位部分６１０４上に第１のヒートシンク６１０８を含むことができる。第１のヒートシンク６１０８は、１つ又は２つ以上のモータ６１１２によって放散された熱エネルギーをアダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９から除去するように構成することができる。第１のヒートシンク６１０８は、内部空洞６１０９内の表面領域を含む、熱伝導性チャネル６１１４に機械的に接触するように構成することができる。例えば、第１のヒートシンク６１０８は、遠位部分６１０４がアダプタアセンブリ６１００の近位部分６１０２に係合するときに、熱伝導性チャネル６１１４に機械的に係合するように構成することができ、それによって、滅菌バリアが作り出される。しかしながら、第１のヒートシンク６１０８は、熱伝導性チャネル６１１４を介して内部空洞６１０９と熱連通した状態に留まるので、第１のヒートシンク６１０８は、アダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９内で放散された放散熱エネルギーを依然として除去することができる。したがって、汚染物質がアダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９に入ることができなくても、熱エネルギーはアダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９から逃げることができる。図５の非限定的な態様では、熱伝導性チャネル６１１４は、第１のヒートシンク６１０８の熱伝達能力を補う、外部ヒートシンクを含むことができる。

いくつかの非限定的な態様では、図５のアダプタアセンブリ６１００は、６１１２モータ自体と機械的に接触して置くことができる熱伝導性チャネル６１１４を含むことができ、それによって、エネルギー源からの熱伝導経路を改善し、熱伝導性チャネル６１１４の効率を高めることができる。そのような態様によれば、熱伝導性チャネル６１１４は、熱伝達の放射手段を排除することができ、第１のヒートシンク６１０８へのより効率的な伝導経路を提供することができる。代替的に及び／又は追加的に、熱伝導性チャネル６１１４は、内部空洞６１０９内の特別に構成された表面領域と機械的に接触して置くことができる。例えば、内部空洞６１０９の内壁の一部分は、熱伝導性チャネル６１１４の一部として構成することができる。熱伝導性チャネル６１１４の効率は、表面領域が増加するにつれて改善することができるので、これは、内部空洞６１０９からの熱エネルギーの除去を強化することができる。したがって、熱伝達の放射手段は、増加した表面領域により本質的により効率的であることができる。図５の非限定的な態様は、第１及び第２のヒートシンク６１０８、６１１０（図１）を含むが、本開示は、任意の数のヒートシンク、チャネル、及びバッフルが、生成された熱エネルギーが内部空洞６１０９から逃げることができる同様の経路を確立するために使用される他の非限定的な態様を企図することを理解されたい。

ここで図６を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図５のアダプタアセンブリ６１００の背面の斜視図が描写されている。図６の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６１００は、１つ又は２つ以上のモータ６１１２に近接して、近位部分６１０２に結合された第２のヒートシンク６１１０を更に含むことができる。第２のヒートシンク６１１０はまた、熱伝導性チャネルに結合されることができ、それによって、アダプタアセンブリ６１００によって作り出される滅菌バリアを妨害することなく、１つ又は２つ以上のモータ６１１２によって産生される熱エネルギーを内部空洞６１０９から除去することを可能にする。他の非限定的な態様では、第２のヒートシンク６１１０は、１つ又は２つ以上のモータ６１１２に直接結合することができ、これにより、第２のヒートシンク６１１０へのより効率的な伝導経路を提供することができる。図５及び図Ｂ６の非限定的な態様は、受動的であり、複数の一体的に形成されたフィンを含む第１のヒートシンク６１０８及び第２のヒートシンク６１１０を描写するが、本開示は、アダプタアセンブリ６１００内のエネルギー管理を強化するために任意の数のヒートシンク構成を実装することができる他の非限定的な態様を企図する。例えば、アダプタアセンブリ６１００は、能動ヒートシンク、スタンピングされたヒートシンク、結合形成されたヒートシンク、及び／又は同様のものを含むことができる。

ここで図７Ａ及び図７Ｂを参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図５及び図６のアダプタアセンブリ内に設置された手持ち式外科用デバイスの断面正面図が描写されている。図７Ａの非限定的な態様によれば、図５及び図６のアダプタアセンブリ６１００がより詳細に示されている。具体的には、熱伝導性チャネル６１１４は、内部空洞６１０９からアダプタアセンブリ６１００の外部への熱経路を画定するものとして明確に描写されている。したがって、熱伝導性チャネル６１１４は、アダプタアセンブリ６１００が滅菌バリアを維持することを可能にし、それによって、その内部空洞６１０９の内容物を外部汚染から保護することができる。図７Ａはまた、３つのモータ６１１２を含む手持ち式デバイス６１１６を描写しているが、他の非限定的な態様は、任意の数のモータを有する手持ち式デバイス６１１６を含む。２つの伝導性接点６１１８もまた、３つのモータ６１１２の各々に機械的に接触するように構成されているものとして描写されている。伝導性接点６１１８は、同様に、手持ち式デバイス６１１６がアダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９内に適切に設置されたときに、熱伝導性チャネル６１１４に機械的に接触するように構成されている。

図７Ｂの非限定的な態様によれば、手持ち式デバイス６１１６は、アダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９内に適切に設置されている。手持ち式デバイス６１１６の伝導性接点６１１８は、熱伝導性チャネル６１１４と機械的に接触して、モータ６１１２からアダプタアセンブリ６１００の外部への直接伝導経路を確立することができる。外科用器具が使用中であり、モータ６１１２が熱エネルギーを生成しているとき、結果として生じる熱エネルギーは、伝導性接点６１１８を通って熱伝導性チャネル６１１４の中へ、及び外部ヒートシンクのフィンの中へ進むことができ、そこで、外科用器具から離れて、かつ手術室の中へ安全に対流されることができる。したがって、生成された熱エネルギーは、アダプタアセンブリ６１００の内部空洞６１０９内に留まらず、外科用器具は、過熱のリスク、したがって、過熱に関連付けられた損傷及び／又は危険が少なくなる。

ここで図８を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素６２１０、６２１２を含むアダプタアセンブリ６２００の断面側面図が描写されている。図８の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６２００は、ヒンジ６２０６を介してクラムシェル構成で接続された近位部分６２０２及び遠位部分６２０４を含むことができる。集合的に、近位部分６２０２及び遠位部分６２０４は、外科用器具が使用されているときに、エネルギーを生成することができる手持ち式デバイスを収納するように構成された内部空洞６２０９を画定する外側シェル又はハウジングを構成することができる。したがって、アダプタアセンブリ６２００は、ヒンジ６２０６が開放し、滅菌バリアが破壊される開放構成から、ヒンジ６２０６が閉鎖され、滅菌バリアが確立される閉鎖構成に移行するように構成されている。近位部分６２０２は、手持ち式デバイスがアダプタアセンブリ６２００内に設置されるとき、外科用器具を人間工学的に取り扱うように構成されたハンドル部分６２０３を含むことができる。図８に見られるように、アダプタアセンブリ６２００の近位部分６２０２及び遠位部分６２０４は各々、アダプタアセンブリ６２００の内部空洞６２０９内に設置されると、手持ち式デバイスによって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成された、エネルギー管理構成要素６２１０、６２１２を含むことができる。

依然として図８を参照すると、アダプタアセンブリ６２００は、近位部分６２０２上に枢動接点６２１０を含むことができる。枢動接点６２１０は、クラムシェル外側ハウジングが閉鎖されたときに、アダプタアセンブリ６２００の遠位部分６２０４上に配設された熱伝導性表面領域６２１２に機械的に接触するように構成することができる。したがって、枢動接点６２１０及び熱伝導性表面領域６２１２は、クラムシェル外側ハウジングが閉鎖されたときに、熱伝導性経路を確立することができ、熱伝導性経路は、アダプタアセンブリ６２００の内部空洞６２０９から生成された熱エネルギーを除去するように構成されている。枢動接点６２１０は、アダプタアセンブリ６２００の近位部分６２０２に枢動可能に結合させ、したがって、熱伝導性表面領域６２１２との機械的接触を最適化するように構成することができる。例えば、熱伝導性経路は、枢動接点６２１０と熱伝導性表面領域６２１２との間に確立される接触の程度に基づいて改善することができる。先で考察されるように、ヒンジ６２０６は、アダプタアセンブリ６２００が開放構成から閉鎖構成に移行する際に、近位部分６２０２と遠位部分６２０４との間の運動を容易にする。枢動接点６２１０は、アダプタアセンブリ６２００が閉鎖構成にあるとき、機械的な摂動及び不整合に対応できるように、近位部分６２０２に枢動可能に結合させることができる。したがって、枢動接点６２１０は、アダプタアセンブリ６２００が閉鎖され、滅菌バリアが確立されたときに、熱伝導性表面領域６２１２との適切な機械的接触が確立されることを確実にすることができる。枢動接点６２１０は、熱伝導性表面領域６２１２と熱連通した状態に留まることができるので、熱エネルギーがアダプタアセンブリ６２００の内部空洞６２０９から除去されることができる熱経路が確立される。したがって、汚染物質がアダプタアセンブリ６２００の内部空洞６２０９に入ることができなくても、熱エネルギーは、枢動接点６２１０を介してアダプタアセンブリ６２００の内部空洞６２０９から逃げることができる。

図８の非限定的な態様によれば、熱伝導性表面領域６２１２は、内部空洞６２０９から手術室の環境への熱エネルギーの対流を促進することができる。したがって、熱エネルギーは、内部空洞６２０９から外へ、かつアダプタアセンブリ６２００から離れるように対流させることができる。図８の非限定的な態様は、平坦な表面領域を有する枢動接点６２１０を描写しているが、他の非限定的な態様では、熱伝導性表面領域６２１２は、アダプタアセンブリ６２００から、かつ離れて対流する熱の量を高めるように構成された任意の数の追加の幾何学的構成要素を含むことができることを理解されたい。例えば、いくつかの非限定的な態様によれば、熱伝導性表面領域６２１２は、ヒートシンクを更に含む。追加的に及び／又は代替的に、アダプタアセンブリ６２００は、内部空洞６２０９からの熱エネルギーの除去を補うために、追加の熱緩和チャネル、バッフルなどを含むことができる。

ここで図９を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素６３０８、６３１０を含む外科用器具６３００の断面側面図が描写されている。図９の非限定的な態様によれば、外科用器具６３００は、手持ち式デバイス６３０４を収納するように構成されたアダプタアセンブリ６３０２を含むことができる。手持ち式デバイス６３０４は、動作時にエネルギーを産生することができるモータ６３０６を含むことができる。例えば、モータ６３０６は、アダプタアセンブリ６３０２の内部空洞を加熱することができる、熱エネルギーを産生することができる。したがって、外科用器具６３００は、モータ６３０６によって産生される熱エネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理構成要素６３０８、６３１０に結合された制御回路６３０９を更に含むことができる。

図９を更に参照すると、外科用デバイス６３００は、手持ち式デバイス６３０４の温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサ６３０８と、圧電発振ファン６３１０と、を含むことができる。先で考察されるように、温度検出は、予防的信頼性の一部である。例えば、手持ち式デバイス６３０４、具体的にはモータ６３０６がアダプタアセンブリ６３０２によって確立された滅菌バリア内に収納されているので、外科用器具には過熱のリスクがあり得る。このリスクは、過酷な動作環境などの特定の外部要因から生じることができるが、図９の非限定的な態様は、アダプタアセンブリ６３０２内の電子機器の自己発熱を監視するように構成されている。過熱が生じたときを検出することによって、外科用器具６３００又は施術医は、予防措置を取ることができる。したがって、温度センサ６３０８は、控えめな安全係数を含む、外科用器具の予想動作温度範囲にわたって機能するように具体的に構成することができる。

依然として図９を参照すると、温度センサ６３０８（例えば、熱電対、サーミスタ、抵抗温度検出器、半導体ベースのセンサ）は、手持ち式デバイス６３０４の温度に関連付けられた信号を生成することができる。外科用器具は、温度センサ６３０８に結合されており、信号を受信し、温度センサ６３０８によって生成された信号に少なくとも部分的に基づいて手持ち式デバイス６３０４の温度を判定するように構成された制御回路６３０９を更に含むことができる。制御回路６３０９はまた、電源６３１１及び圧電発振ファン６３１０に結合することができる。いくつかの非限定的な態様によれば、制御回路６３０９は、外科用器具６３００自体の内部に位置決めすることができる。代替的に、制御回路６３０９は、アダプタアセンブリ６３０２又は外科用器具６３００が接続されるハブ内に位置決めすることができる。特定の構成にかかわらず、温度センサ６３０８は、モータ６３０６、手持ち式デバイス６３０４、アダプタアセンブリ６３０２、又は図９に描写される外科用器具６３００の任意の他の態様の温度を監視するために、制御回路６３０９と共に実装できることが理解されるべきである。

図９の外科用器具６３００は、制御回路６３０９に結合された圧電発振ファン６３１０を更に含み、圧電発振ファン６３１０は、手持ち式デバイス６３０４内の温度を変更するように構成されている。例えば、制御回路６３０９が温度センサ６３０８から信号を受信し、手持ち式デバイス６３０４内の温度が所定の閾値を超えたと判定した場合、制御回路は、電源６３１１からの電力を圧電発振ファン６３１０に向けることができ、圧電振動ファンは、電源投入時に手持ち式デバイス６３０４内の温度を低下させるように構成されている。代替的に、制御回路６３０９は、モータ６３０６が起動されるときはいつでも圧電発振ファン６３１０を自動的に起動し、温度が所定の閾値を超えたときに圧電発振ファン６３１０の動作モードを減衰させるように構成することができる。図９の非限定的な態様は圧電発振ファン６３１０を描写しているが、本開示は、外科用器具がアダプタアセンブリ６３０２内の温度を変更するように構成された任意の数の構成要素（例えば、電気ファン、冷却プレート、ヒートパイプ、シンセティックジェットエア構成要素、静電流体加速器）を利用する他の非限定的な態様を企図する。特定の組み合わせ又は動作方法にかかわらず、温度センサ６３０８、制御回路６３０９、電源６３１１、及び圧電発振ファン６３１０の組み合わせは、エネルギーが手持ち式デバイス６３０４のモータ６３０６によって産生されるときに、アダプタアセンブリ６３０２内のエネルギーを管理するように実装できることを理解されたい。

ここで図１０Ａ及び図１０Ｂを参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図９の外科用器具６３００の断面上面図が描写されている。図１０Ａ及び図１０Ｂの非限定的な態様によれば、外科用デバイス６３００のアダプタアセンブリ６３０２は、手持ち式デバイス６３０４の２つの対応する電気接点６３１２内に挿入されるように具体的に配向された、２つの圧電発振ファン６３１０を含むことができる。図１０Ｂに描写するように、手持ち式デバイス６３０４がアダプタアセンブリ６３０２内に設置されると、圧電発振ファン６３１０は、図１０Ｂに描写するように、手持ち式デバイス６３０４の電気接点６３１２によって受け取られる。したがって、圧電発振ファン６３１０は、図９に描写するように、電源６３１１及び／又は制御回路６３０９と電気的に接触して置かれる。手持ち式デバイス６３０４がアダプタアセンブリ６３０２内に設置されるとき、圧電発振ファン６３１０は、手持ち式デバイス６３０４の内側ハウジング内に更に位置決めされており、したがって、モータ６３０６、概して、手持ち式デバイス６３０４の内部空洞全体を冷却することができる。したがって、図１０Ｂの圧電発振ファン６３１０は、起動され、温度センサ６３０８（図９）から信号を受信し、その後、手持ち式デバイス６３０４及びその構成要素の動作温度を変更することができる。

ここで図１１Ａ及び図１１Ｂを参照すると、本開示の少なくとも１つの態様による、図９及び図１０のアダプタアセンブリ６３０２のエネルギー管理構成要素６３１０の上面図が描写されている。図１１Ａ及び図１１Ｂの非限定的な態様によれば、圧電発振ファン６３１０は、手持ち式デバイス６３０４の電気接点６３１２に対応する電気接点６３１４を含むことができる。図１１Ａの非限定的な態様では、圧電発振ファン６３１０は停止されている。換言すれば、圧電発振ファン６３１０の電気接点６３１４は、電源６３１１（図９）に接近しない。電源６３１１（図９）は、図１０Ａに描写されているように、電源が切れているか、又は手持ち式デバイス６３０４がアダプタアセンブリ６３０２内に適切に設置されていないかのいずれかである。しかしながら、図１１Ｂの非限定的な態様では、電気接点６３１４が通電されており、圧電発振ファン６３１０が発振しており、したがって、手持ち式デバイス６３０４及びその内部構成要素（例えば、図９に描写する、モータ６３０６、電源６３１１、温度センサ６３０８、及び／又は制御回路６３０９）を冷却している。図１１Ｂの構成は、図１０Ｂに描写される圧電発振ファン６３１０の実施例を提供する。

ここで図１２を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図９～図１１の外科用器具６３００によって実施されるエネルギー管理の可変速度を描写するチャートが描写されている。図９の非限定的な態様によれば、圧電発振ファン６３１０（図９～図１１）は、温度センサ６３０８（図９）によって検出された温度に応じて、可変速度で発振させるように構成することができる。例えば、制御回路６３０９（図９）は、手持ち式デバイス６３０４（図９及び図１０）の動作温度が第１の温度閾値Ｔ_ｈｏｔを超えたことを温度センサ６３０８（図Ｂ９）が検出したときに、第１の圧電発振ファン６３１０を起動することができる。しかしながら、温度が減少せず、代わりに第２の温度閾値Ｔ_ｍａｘを超え続ける場合、制御回路６３０９（図９）は、第２の圧電発振ファン６３１０を起動させることができる。図１２の非限定的な態様によれば、第２の圧電発振ファン６３１０の起動は、手持ち式デバイス６３０４（図９及び図１０）の動作温度を低減させ始める。したがって、図１２のチャートは、各圧電発振ファン６３１０の起動に相関するステップを示すステップ関数、並びに手持ち式デバイス６３０４（図９及び図１０）の動作温度がＴ_ｈｏｔからＴ_ｍａｘまで着実に増加し、その後一旦減少することを例解する。手持ち式デバイス６３０４（図９及び図１０）の感知された動作温度に基づくリソースの蓄積は、図９～図１１に関連して考察されたエネルギー管理の利点を保持しながら、電力を節約し、したがって、長寿命を提供する、より効率的な外科用器具をもたらすことができる。

ここで図１３を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイス６４０４と、エネルギー管理構成要素６４０８、６４１０、６４１４を含むアダプタアセンブリ６４００と、を含む、外科用器具の断面側面図が描写されている。図１３の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６４００は、ヒンジ６４０６を介してクラムシェル構成で接続された近位部分６４０２及び遠位部分６４０３を含むことができる。集合的に、近位部分６４０２及び遠位部分６４０３は、外科用器具が使用されているときにエネルギーを生成することができるモータ６４１２を有する手持ち式デバイス６４０４を収納するように構成された内部空洞６４０９を画定する、外側シェル又はハウジングを構成することができる。したがって、アダプタアセンブリ６４００は、ヒンジ６２０６が開放し、滅菌バリアが破壊される開放構成から、ヒンジ６４０６が閉鎖され、滅菌バリアが確立される閉鎖構成に移行するように構成することができる。集合的に、近位部分６４０２及び遠位部分６４０３は、手持ち式デバイス６４０４がアダプタアセンブリ６４００内に設置されるとき、外科用器具を人間工学的に取り扱うように構成されたハンドル部分を画定することができる。図１３に見られるように、アダプタアセンブリ６４００の近位部分６４０２及び遠位部分６４０３は各々、手持ち式デバイス６４０４がアダプタアセンブリ６４００の内部空洞６４０９内に設置されると、モータ６４１２によって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成された、エネルギー管理構成要素６４０８、６４１０、６４１４を含むことができる。

更に図１３を参照すると、アダプタアセンブリ６４００は、外部ヒートシンク６４０８と、アダプタアセンブリ６４００の内部空洞６４０９内に位置決めされた内部ヒートシンク６４１０とを含むヒートシンクアセンブリを含むことができる。図１３の非限定的な態様によれば、外部ヒートシンク６４０８は、アダプタアセンブリ６４００の遠位部分６４０３の外面上に位置決めされており、モータ６４１２によって産生された熱エネルギーをアダプタアセンブリ６４００から離れるように対流させるように構成されている。いくつかの非限定的な態様では、外部ヒートシンクは、熱エネルギーが対流することができる表面領域を拡大するように構成された複数のフィンを含むことができる。内部ヒートシンク６４１０は、アダプタアセンブリ６４００の近位部分６４０２内に位置決めされており、手持ち式デバイス６４０４のモータ６４１２に機械的に接触するように構成することができ、それによって、熱エネルギーがモータ６４１２から（かつ離れて）送られるための伝導性熱経路を作り出すことができる。第２の内部ヒートシンク６４１４は、アダプタアセンブリ６４００の遠位部分６４０３内に位置決めされており、アダプタアセンブリ６４００によって形成される滅菌バリアを維持ながら、外部ヒートシンク６４０８に機械的に接触するように構成することができる。図１３の非限定的な態様によれば、外部ヒートシンク６４０８は、アダプタアセンブリ６４００がその閉鎖構成にあるときに、滅菌バリアを維持しながらアダプタアセンブリ６４００の内部キャビティ６４０９の内部にわたるように構成された内部部分６４１４を含むことができる。外部ヒートシンク６４０８の内部部分６４１４は、圧縮可能な伝導性材料６４１６に機械的に接触するように更に構成することができる。圧縮可能な伝導性材料６４１６は、ヒンジ６４０６が閉鎖されたときに、内部ヒートシンク６４１０と外部ヒートシンク６４０８の内部部分６４１４とをインターフェース接続するように構成することができ、それによって、熱伝導経路をモータ６４１２から外部ヒートシンク６４０８まで延在させ、そこで外科用器具から離れるように対流させることができる。したがって、ヒンジ６４０６が閉鎖され、外科用器具が臨床医によって使用されているとき、ヒートシンクアセンブリは、モータ６４１２によって生成された熱エネルギーを内部空洞６４０９から離れるように伝達することができる。

ここで図１４を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図１３の圧縮可能な伝導性材料６４１６が描写されている。図１４の非限定的な態様によれば、圧縮可能な伝導性材料６４１６は、圧縮するように構成することができ、それによって、内部ヒートシンク６４１０と外部ヒートシンク６４０８の内部部分６４１４との間に締まり嵌めを確立することができる。図１３の非限定的な態様によれば、圧縮可能な伝導性材料６４１６は、内部ヒートシンク６４１０と外部ヒートシンク６４０８の内部部分６４１４との間の伝導効率を改善することができる。例えば、圧縮可能な伝導性材料６４１６は、とりわけ、金属メッシュ（例えば、精練、スポンジ、タイプの材料）又は熱伝導性エラストマーを含むことができる。図１４の圧縮可能な伝導性材料６４１６は、欠陥の周囲で圧縮するように構成することができ、それによって、内部ヒートシンク６４１０及び外部ヒートシンク６４０８の内部部分６４１４によって確立された集合的な伝導性熱経路における不連続性を充填することができる。したがって、圧縮可能な伝導性材料６４１６は、熱的及び寸法的な公差を考慮することができる。

ここで図１５を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイス６５０４と、エネルギー管理構成要素６５０８、６５１０、６５１４、６５１６を含むアダプタアセンブリ６５００と、を含む外科用器具の断面側面図が描写されている。図１５の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６５００は、ヒンジ６５０６を介してクラムシェル構成で接続された近位部分６５０２及び遠位部分６５０３を含むことができる。集合的に、近位部分６５０２及び遠位部分６５０３は、外科用器具が使用されているときにエネルギーを生成することができる手持ち式デバイス６５０４を収納するように構成された内部空洞６５０９を画定する外側シェル又はハウジングを構成することができる。したがって、アダプタアセンブリ６５００は、ヒンジ６２０６が開放し、滅菌バリアが破壊される開放構成から、ヒンジ６５０６が閉鎖され、滅菌バリアが確立される閉鎖構成に移行するように構成されている。集合的に、近位部分６５０２及び遠位部分６５０３は、手持ち式デバイス６５０４がアダプタアセンブリ６５００内に設置されるとき、外科用器具を人間工学的に取り扱うように構成されたハンドル部分を画定することができる。図１５に見られるように、アダプタアセンブリ６５００の近位部分６５０２及び遠位部分６５０３は各々、アダプタアセンブリ６５００の内部空洞６５０９内に設置されると、手持ち式デバイスによって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成された、エネルギー管理構成要素６５０８、６５１０、６５１４、６５１６を含むことができる。

依然として図１５を参照すると、アダプタアセンブリ６５００は、外部ヒートシンク６５０８と、アダプタアセンブリ６５００の内部空洞６５０９内に位置決めされたいくつかの内部ヒートシンク６５１０、６５１４とを含むヒートシンクアセンブリを含むことができる。図１５の非限定的な態様によれば、外部ヒートシンク６５０８は、アダプタアセンブリ６５００の遠位部分６５０３の外面上に位置決めされており、モータ６５１２によって産生された熱エネルギーを外科用器具６５００から離れるように対流させるように構成されている。いくつかの非限定的な態様では、外部ヒートシンクは、熱エネルギーが対流することができる表面領域を拡大するように構成された複数のフィンを含むことができる。第１の内部ヒートシンク６５１０は、アダプタアセンブリ６５００の近位部分６５０２内に位置決めされており、手持ち式デバイス６５０４のモータ６５１２に機械的に接触するように構成することができ、それによって、熱エネルギーがモータ６５１２から（かつ離れて）送られるための伝導性熱経路を作り出すことができる。第２の内部ヒートシンク６５１４は、アダプタアセンブリ６５００の遠位部分６５０３内に位置決めされており、アダプタアセンブリ６５００によって形成される滅菌バリアを維持ながら、外部ヒートシンク６５０８に機械的に接触するように構成することができる。第２の内部ヒートシンク６５１４は、ヒンジ６５０６が閉鎖されたときに第１のヒートシンク６５１０と機械的に接触するように更に構成することができ、それによって、モータ６５１２から外部ヒートシンク６５０８まで熱伝導経路を延在させることができる。したがって、ヒンジ６５０６が閉鎖され、外科用器具が臨床医によって使用されているとき、ヒートシンクアセンブリは、モータ６５１２によって生成された熱エネルギーを内部空洞６５０９から離れるように伝達することができる。図１５の非限定的な態様は、開放構成で顕著に描写されており、したがって、第２のヒートシンク６５１４は、第１のヒートシンク６５１０と機械的に接触して描写されていない。

図１５を更に参照すると、ヒートシンクアセンブリは、第１の内部ヒートシンク６５１０と第２の内部ヒートシンク６５１４とをインターフェース接続するように構成された熱ペースト６５１６（例えば、熱的コンパウンド、グリース）を更に含むことができる。図１５の非限定的な態様によれば、熱ペースト６５１６は、第１の内部ヒートシンク６５１０と第２の内部ヒートシンク６５１４、したがって外部ヒートシンク６５０８との間の伝導効率を改善することができる。追加的に、熱ペースト６５１６は、第１の内部ヒートシンク６５１０及び第２の内部ヒートシンク６５１４によって確立される集合的な伝導性熱経路内の不連続性を埋め、熱的及び寸法的な公差を考慮することによって、結合されたヒートシンク間に典型的に発生するホットスポットを軽減するように構成することができる。図１５の熱ペースト６５１６は、コンピュータ処理ユニットと対応するヒートシンクとの間に典型的に適用されるように、集積回路電子機器において使用されるものと同様とすることができる。例えば、熱ペースト６５１６は、熱伝導性とすることができるが、導電性でない場合があり、それによって、衝撃及び／又は短絡の可能性を低減する。熱ペースト６５１６は、アダプタアセンブリ６５００に予め適用されており、アダプタアセンブリ６５００及び滅菌バリアを交換する必要があるときに手持ち式デバイス６５０４に再適用することができる。熱ペースト６５１６は、時間の経過と共に分解し、したがって効率が悪くなる可能性のあるグラファイトパッド及び／又は熱伝導性パッドに対して、いくつかの利点を提供することができる。追加的に、本開示によって企図される熱ペースト６５１６は、同等のグラファイト及び／又は熱伝導性パッドよりも安価である。

次に図１６を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイス６６０４と、エネルギー管理構成要素６６０８、６６１０、６６１４、６６１６を含むアダプタアセンブリ６６００と、を含む外科用器具の断面側面図が描写されている。図１６の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリ６６００は、ヒンジ６６０６を介してクラムシェル構成で接続された近位部分６６０２及び遠位部分６６０３を含むことができる。集合的に、近位部分６６０２及び遠位部分６６０３は、外科用器具が使用されているときにエネルギーを生成することができる手持ち式デバイス６６０４を収納するように構成された内部空洞６６０９を画定する外側シェル又はハウジングを構成することができる。したがって、アダプタアセンブリ６６００は、ヒンジ６６０６が開放し、滅菌バリアが破壊される開放構成から、ヒンジ６６０６が閉鎖され、滅菌バリアが確立される閉鎖構成に移行するように構成されている。集合的に、近位部分６６０２及び遠位部分６６０３は、手持ち式デバイス６６０４がアダプタアセンブリ６６００内に設置されるとき、外科用器具を人間工学的に取り扱うように構成されたハンドル部分を画定することができる。図１６に見られるように、アダプタアセンブリ６６００の近位部分６６０２及び遠位部分６６０３は各々、アダプタアセンブリ６６００の内部空洞６６０９内に設置されると、手持ち式デバイスによって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成された、エネルギー管理構成要素６６０８、６６１０、６６１４、６６１６を含むことができる。

依然として図１６を参照すると、アダプタアセンブリ６６００は、外部ヒートシンク６６０８と、アダプタアセンブリ６６００の内部空洞６６０９内に位置決めされたいくつかの内部ヒートシンク６６１０、６６１４、６６１６とを含むヒートシンクアセンブリを含むことができる。図１６の非限定的な態様によれば、外部ヒートシンク６６０８は、アダプタアセンブリ６６００の遠位部分６６０３の外面上に位置決めされており、モータ６６１２によって産生された熱エネルギーを外科用器具６６００から離れるように対流させるように構成されている。いくつかの非限定的な態様では、外部ヒートシンク６６０８は、熱エネルギーが対流することができる表面領域を拡大するように構成された複数のフィンを含むことができる。内部ヒートシンク６６１０は、アダプタアセンブリ６６００の近位部分６６０２内に位置決めされており、手持ち式デバイス６６０４のモータ６６１２に機械的に接触するように構成することができ、それによって、熱エネルギーがモータ６６１２から（かつ離れて）送られるための伝導性熱経路を作り出すことができる。内部ヒートシンク６６１０は、くさび形の熱伝導性表面領域６６１４内で終端することができる。熱伝導性表面領域６６１４は、アダプタアセンブリ６６００の遠位部分６６０３内に位置決めされた並進導体６６１６に機械的に接触するように構成することができる。並進導体６６１６は、アダプタアセンブリ６６００の遠位部分６６０３内で第１の位置と第２の位置との間で移動するように更に構成することができる。例えば、アダプタアセンブリ６６００が閉鎖構成にあるとき、並進導体６６１６は、熱伝導性表面領域６６１４と機械的に接触し、熱伝導性表面領域６６１４のくさび形構成に少なくとも部分的に基づいて、第１の位置から第２の位置に移動される。第２の位置では、並進導体６６１６は、外部ヒートシンク６６０８と機械的接触状態にあり、それによって、アダプタアセンブリ６６００によって形成される滅菌バリアを維持しながら、モータ６６１２から外部ヒートシンク６６０８まで熱伝導経路を延在させることができる。

ここで図１７を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図１６のエネルギー管理構成要素６６０８、６６１０、６６１４、６６１６の断面側面図が描写されている。図１７の非限定的な態様によれば、内部ヒートシンク６６１０は、手持ち式デバイス６６０４（図１６）のモータ６６１２に機械的に接触することができ、くさび形の熱伝導性表面領域６６１４で終端することができる。並進導体６６１６は、熱伝導性表面領域６４１４のくさび形に対応する幾何学的形状を有するように構成されているものとして更に例解されている。図１７に描写されるように、アダプタアセンブリ６６００（図１６）の近位部分６６０２がアダプタアセンブリ６６００の遠位部分６６０３に向かって移動すると、くさび形の熱伝導性表面領域６６１４は、並進導体６６１６を外部ヒートシンク６６０８に向かって押し上げる。図１７の非限定的な態様は、並進導体６６１６を内部空洞６６０９（図１６）の内壁に、又はいくつかの態様では外部ヒートシンク６６０８自体に移動可能に結合するように構成することができるばね６６１７を更に含む。図１７の非限定的な態様は、くさび形の幾何学的形状を含むが、熱伝導性表面領域６６１４に係合することができ、したがって、並進導体６６１６を移動させて外部ヒートシンク６６０８と機械的に接触させることができる任意の対応する幾何学的形状を採用して、熱伝導経路をモータ６６１２から延在させることができることを理解されたい。

ここで図１８及び図１９を参照すると、本開示の別の非限定的な態様による、図１６のアダプタアセンブリ６６００が描写されている。図１８及び図１９の非限定的な態様によれば、図１７のばね６６１７は、並進導体６６１６とくさび形の熱伝導性表面領域６６１４との間の遠位部分６６０３内に配設された波形ばね６６１８幾何学的形状を含む。波形ばね６６１８は、熱伝導性の任意の圧縮可能及び／又は弾性材料を含むことができ、並進導体６６１６から外部ヒートシンク６６０８に熱エネルギーを効率的に伝達するのに好適なものとすることができる。図１９に描写するように、波形ばね６６１８は、ばね６６１７に増加した表面領域を提供する複数の内部ポケット６６２０を含むことができる。圧縮されると、ポケット６６２０は圧縮し、ポケット６６２０の内壁を互いに接触させることができる。したがって、波形ばね６６１８、より具体的にはポケット６６２０は、熱経路の伝導表面領域を増加させることができ、それによって、アダプタアセンブリ６０００の内部空洞６６０９からの熱エネルギーのより効率的な除去を作り出すことができる。図１８及び図１９の波形ばね６６１８は特定の幾何学的形状を含むが、モータ６６１２への熱経路の伝導率を増加させながら、外部ヒートシンク６６０８に対する並進導体６６１６の移動を可能にするように構成された任意の幾何学的形状を実装して、熱伝達の効率の改善を達成することができることを理解されたい。

ここで図２０を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイス６７０２と、エネルギー管理構成要素６７０８、６７１０（図２２）、６７１２を有するアダプタアセンブリの遠位部分６７０４とを含む外科用器具６７００の断面斜視図が描写されている。図２０の非限定的な態様によれば、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４は、外部ヒートシンク６７１２を含む。いくつかの非限定的な態様では、遠位部分６７０４は、ヒンジを介してクラムシェル構成でアダプタアセンブリの近位部分に接続することができる。いずれにしても、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４は、手持ち式デバイス６７０２を収納するように構成された内部空洞６７０９を含む外側シェルを部分的に画定する。他の開示された態様と同様に、手持ち式デバイス６７０２のモータ６７０６は、外科用器具６７００が使用中であるときにエネルギーを生成することができる。したがって、遠位部分６７０４は、手持ち式デバイス６７０２に機械的に結合するように構成することができ、それによって滅菌バリアを確立することができる。図２０に見られるように、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４及び手持ち式デバイス６７０２は、アダプタアセンブリの内部空洞６７０９内に設置されたときに、手持ち式デバイス６７０２によって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成されたエネルギー管理構成要素６７０８、６７１０（図２２）、６７１２を集合的に含むことができる。

図２０を更に参照すると、外科用器具６７００は、外部ヒートシンク６７１２と、アダプタアセンブリの内部空洞６７０９内に位置決めされたいくつかの内部ヒートシンク６７０８、６７１０（図２２）、６７１１と、を含むことができる。図２０の非限定的な態様によれば、外部ヒートシンク６７１２は、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４の外面上に位置決めすることができ、モータ６７０６によって産生された熱エネルギーを外科用器具６７００から離れるように対流させるように構成されている。いくつかの非限定的な態様では、外部ヒートシンク６７１２は、熱エネルギーが対流することができる表面領域を拡大するように構成された複数のフィンを含むことができる。内部ヒートシンク６７０８は、アダプタアセンブリの内部空洞６７０９内に位置決めされており、手持ち式デバイス６７０２のモータ６７０６に機械的に接触するように構成することができ、それによって、熱エネルギーがモータ６７０６から（かつ離れて）送られるための伝導性熱経路を作り出すことができる。内部ヒートシンク６７０８は、手持ち式デバイス６７０２の遠位端の近位に位置決めされた熱伝導性表面領域６７１０内で終端することができる。熱伝導性表面領域６７１０は、手持ち式デバイス６７０２が内部空洞６７０９内に適切に設置されており、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４内に配置されるときに、外部ヒートシンク６７１２の内面に結合された板ばね６７１１に機械的に接触するように構成することができる。

ここで図２１を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図２０のエネルギー管理構成要素６７１０（図２２）、６７１１、６７１２の断面斜視図が描写されている。図２０及び図２１の非限定的な態様によれば、板ばね６７１１は、外部ヒートシンク６７１２の内面６７１３に結合される。具体的には、板ばね６７１１の機械的性質が図２１に描写されている。例えば、板ばね６７１１は、圧縮されたときに内向きの力を加えることを可能にする、特定の弾性的性質を含むことができることを理解されたい。したがって、手持ち式デバイス６７０２（図２０）が内部空洞６７０９（図２０）内に適切に設置されており、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４内に配置されたときに、板ばね６７１１は、熱伝導性表面領域６７１０（図２２）に内向きの力を加える。これは、板ばね６７１１が熱伝導性表面領域６７１０と機械的に係合した状態に留まることを確実にし、それによって、外科用器具６７００のモータ６７０６から熱エネルギーを効率的に除去することができる伝導経路を確立することができる。板ばね６７１１は、熱伝導性表面領域６７１０と一体的に形成するか、又は別個に取り付けることができる。他の非限定的な態様では、板ばね６７１１は、熱伝導性表面領域６７１０に機械的に結合することができ、手持ち式デバイス６７０２が内部空洞６７０９内に適切に設置されており、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４内に配置されたときに、外部ヒートシンク６７１２の内面に機械的に接触するように構成することができる。

ここで図２２を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図２０及び図２１のエネルギー管理構成要素６７１０、６７１１、６７１２の様々な図が描写されている。図２２の非限定的な態様によれば、板ばね６７１１は、手持ち式デバイス６７０２（図２０）の熱伝導性表面領域６７１０の間に位置決めされており、手持ち式デバイス６７０２が内部空洞６７０９（図２０）内に適切に設置されており、アダプタアセンブリの遠位部分６７０４内に配置されたときに圧縮することができる。アダプタアセンブリの熱伝導性表面領域６７１０及び遠位部分６７０４の対応する円錐台形構造により、板ばね６７１１は、手持ち式デバイス６７０２が設置されると、より一層圧縮することができる。板ばね６７１１の弾性的性質により、板ばね６７１１によって加えられる内向きの力が徐々に増加し、それによって、熱伝導性表面領域６７１０、板ばね６７１１、及び外部ヒートシンク６７１２が熱伝導接触する表面領域を増加させる。伝導効率は、伝導性表面領域が増加するにつれて改善することが理解されるべきである。したがって、図２０及び図２１のエネルギー管理構成要素６７１０、６７１１、６７１２は、モータ７６０６（図２０）によって生成された熱エネルギーを外科用器具６７００（図２０）の内部空洞６７０９（図２０）から効果的に除去するように実装することができる。

ここで図２３を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイス６８０４と、エネルギー管理システム６６１０、６６１４、６６１６を含むアダプタアセンブリ６８０１と、を含む外科用器具６８００の断面側面図が描写されている。図２３の非限定的な態様によれば、外科用器具６８００は、ヒンジ６８０６を介してクラムシェル構成で接続された近位部分６８０２及び遠位部分６８０３を含むことができる。集合的に、近位部分６８０２及び遠位部分６８０３は、外科用器具が使用されているときにエネルギーを生成するように構成された手持ち式デバイス６８０４を収納するように構成された内部空洞６８０９を画定する外側シェル又はハウジングを構成することができる。したがって、アダプタアセンブリ６８０１は、ヒンジ６８０６が開放し、滅菌バリアが破壊される開放構成から、ヒンジ６８０６が閉鎖され、滅菌バリアが確立される閉鎖構成に移行するように構成することができる。集合的に、近位部分６８０２及び遠位部分６６０３は、手持ち式デバイス６８０４がアダプタアセンブリ６８０１内に設置されるとき、外科用器具６８００を人間工学的に取り扱うように構成されたハンドル部分６８０５を更に画定することができる。図２３に見られるように、アダプタアセンブリ６８００の近位部分６８０２及び遠位部分６８０３は各々、アダプタアセンブリ６８０１の内部空洞６８０９内に設置されると、手持ち式デバイス６８０４によって作り出されるエネルギーを効果的に管理するように構成された、エネルギー管理構成要素６８１２、６８１４、６８１３、６８１６を含むことができる。

依然として図２３を参照すると、外科用器具６８００は、アダプタアセンブリ６８０１の内部空洞６８０９内の専用区画６８１３内に設置されるように構成された、取り外し可能熱エネルギー貯蔵デバイス６８１６を含む、エネルギー貯蔵及び除去アセンブリ６８１２、６８１４、６８１３、６８１６を含むことができる。図２３の非限定的な態様によれば、１つ又は２つ以上の内部ヒートシンク６８１２は、手持ち式デバイス６８０４のモータ６８１０に機械的に接触するように構成することができ、それによって、熱エネルギーがモータ６８１０から（かつ離れて）送られるための伝導性熱経路を作り出すことができる。１つ又は２つ以上の内部ヒートシンク６８１２は、内部空洞６８０９の専用区画６８１３内に位置決めされた１つ又は２つ以上の伝導性接点６８１４内で終端することができる。専用区画６８１３内に適切に設置されると、取り外し可能な熱エネルギー貯蔵デバイス６８１６は、１つ又は２つ以上の接点６８１４に機械的に接触するように構成することができ、それによって、熱伝導経路を取り外し可能な熱エネルギー貯蔵デバイス６８１６内に延在させることができる。

図２３を更に参照すると、手持ち式デバイス６８０４から熱を対流及び／又は放射するように構成された外部ヒートシンクを利用するのではなく、外科用器具６８００は、モータ６８１０から離れる熱エネルギーを送り、熱エネルギー貯蔵デバイス６８１６内に貯蔵することができる。例えば、熱エネルギー貯蔵デバイス６８１６は、貯蔵デバイス６８１６全体にわたって熱を放散し、内部温度のいかなる上昇も戦略的に遅らせるように構成された高い比熱を含む材料を含むことができる。取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６は、貯蔵デバイス６８１６がアダプタアセンブリ６８０１内に適切に設置されたときに、専用区画内に位置決めされた伝導性接点６８１４に係合するように構成された１つ又は２つ以上の伝導性接点６８２４を含むことができる。したがって、図２３の取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６は、外科用デバイス６８００が使用されているときに、モータ６８１０によって生成された熱エネルギーを充電する、すなわち、受け取り、貯蔵するように構成することができる。具体的には、高い比熱を有する材料は、貯蔵デバイス６８１６全体にわたってモータ６８１０から受け取る熱エネルギーを吸収し、放散することができる。例えば、材料は、固体インゴット又は水のような液体を含むことができる。当然ながら、本開示によって企図される他の非限定的な態様は、取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６のための任意の数の好適な材料を企図する。貯蔵デバイス６８１６が臨界温度に達すると、それを専用区画から取り出し、同様に構成されているがより冷たい貯蔵デバイス６８１６と交換することができる。臨界温度に達するまでの時間を更に遅らせるために、交換は、周囲温度又は周囲温度より低い温度で予冷することができる。

ここで図２４を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図２３のエネルギー管理システム６８１６のエネルギー管理構成要素６８２４、６８２６、６８２８の断面斜視図が描写されている。図２４の非限定的な態様によれば、専用区画６８１３、貯蔵デバイス６８１６、又はその両方は、取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６の動作温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサ６８２２（例えば、サーモカップル、サーミスタ、抵抗温度検出器、半導体ベースのセンサ）を含むことができる。外科用器具６８００は、温度センサ６８２２に結合されており、信号を受信し、温度センサ６８２２によって生成された信号に少なくとも部分的に基づいて取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６の温度を判定するように構成された制御回路６８２６を更に含むことができる。したがって、制御回路は、取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６の温度が所定の閾値を超えたことを判定し、したがって、アラートを介して臨床医に通知することができる。

依然として図２４を参照すると、エネルギー管理システムは、取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６の判定された動作温度を臨床医に示すように構成することができる、制御回路６８２６に結合された発光ダイオードインジケータ６８２８を更に含むことができる。図２４の非限定的な態様によれば、インジケータ６８２８は、取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６の動作温度に関連付けられた特定の色を照明することができる。例えば、インジケータは、貯蔵デバイス６８１６が冷たい温度であることを示す第１の色６８３０、貯蔵デバイス６８１６が温かい温度であることを示す第２の色６８３２、及び貯蔵デバイス６８１６が熱い温度であることを示す第３の色６８３４を照明することができる。インジケータが第３の色６８３４で照明されると、施術医は、取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６を取り外し及び／又は交換することができる。図２４の非限定的な態様は、発光ダイオードインジケータ６８２８を例解するが、本開示は、可聴アラート、触覚アラート、及び／又は視覚アラートを含む、種々の異なるアラートを特徴とする他の非限定的な態様を企図する。同様に、図２３の外科用器具６８００は、スクリーン、スピーカ、モータ、ライト、及び／又は同様のものを含む、任意の数のユーザインターフェース構成要素を含むように警告することができる。先で考察されるように、貯蔵デバイス６８１６は固体インゴットを含むことができる。代替的に、貯蔵デバイス６８１６は、水などの流体を含む、中空空洞及び／又はブラダを含むことができる。追加的に及び／又は代替的に、アダプタアセンブリ６８０１は、貯蔵デバイス６８１６内に貯蔵されない、モータ６８１０によって生成される任意の熱エネルギーを更に管理及び／又は封じ込めるために、専用区画６８１３の内壁の間に位置決めされる断熱材６８３６を含むことができる。したがって、図２３及び図２４のインジケータ６８２８及び取り外し可能な貯蔵デバイス６８１６は、手持ち式デバイス６８０４によって放散されるエネルギーを効果的に管理するために利用することができ、それによって、外科用器具６８００の安全で継続的な使用を容易にする。

ここで図２５を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システム７０００の断面斜視図が描写されている。図２５の非限定的な態様によれば、エネルギー管理システム７０００は、モータ７０１０によって生成される熱エネルギーの管理を支援するように構成されたペルチェモジュール７００２を含む熱電冷却構成を含むことができる。ペルチェモジュール７００２は、熱電効果を利用するように構成することができ、熱電効果は、２つの材料接合部の間を流れるように構成された電流を利用して、冷却を引き起こすことができる。図２５の非限定的な態様では、ペルチェモジュール７００２は、複数のＰノード７００４と複数のＮノード７００６との間に配設されたＰ／Ｎ接合のマトリックスを含むことができる。複数のＰノード７００４及び複数のＮノード７００６は、一対のリード線７００８ａ、７００８ｂを介して電源７０１２に接続することができる接合された導電体７００４、７００６のマトリックスを集合的に構成する。したがって、電源７０１２は、接合された導体７００４、７００６のマトリックスにわたって電圧を適用して、電流を作り出すことができる。電流が２つの導体７００４、７００６の接合部を通って流れるとき、熱エネルギーを、２つの導体７００４、７００６のマトリックスの第１の側７０１４から除去し、２つの導体７００４、７００６のマトリックスの第２の側７０１６に蓄積させることができる。第１の側７０１４は、モータ７０１０に当接するように構成することができ、第２の側７０１６は、熱エネルギーがモータ７０１０から引き離されて過熱を防止するように、モータ７０１０から離れて位置決めすることができる。いくつかの非限定的な態様によれば、図２５のエネルギー管理システム７０００は、ペルチェモジュール７００２を介してモータ７０１０から引き離される熱エネルギーを消散させるのを助けるヒートシンクを更に含むことができる。

図５～図２５の非限定的な態様は、熱エネルギーの生成を管理するように構成されたエネルギー管理システムを描写しているが、同様のシステムを実装して、モータ、手持ち式デバイス、又は外科用器具全体によって産生される多種多様なエネルギーの生成を効果的に管理できることを理解されたい。例えば、以下の態様は、外科用器具が使用されているときに手持ち式デバイスのモータによって生成される振動及び／又は音響エネルギーの管理を支援するために実施することができる。熱エネルギーの場合と同様に、手持ち式デバイスの周囲に滅菌バリアを確立するアダプタアセンブリを含めることは、振動及び／又は音響エネルギーの放散を複雑にすることができる。このエネルギーを管理する適切な手段がなければ、外科用器具の精度の低減及び／又は構成要素の劣化の加速を被る可能性があり、臨床医が取り扱うことが困難になる可能性がある。したがって、振動及び／又は音響エネルギーの発生を管理し、軽減するように構成することができるエネルギー管理システムが必要とされている。

ここで図２６を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、手持ち式外科用デバイスと、エネルギー管理システム７５０４を含むアダプタアセンブリ７５０２と、を含む外科用器具７５００の断面斜視図が描写されている。図２６の非限定的な態様によれば、外科用器具７５００は、内部空洞７５０９を画定する外側シェルハウジングを有するアダプタアセンブリ７５０２を含むことができる。手持ち式デバイスは、その必要な構成要素を含む、内部空洞７５０９内に設置することができる。例えば、図２６の非限定的な態様は、内部空洞７５０９内に、モータ７５０６、電源７５０８、センサ７５１０、及び制御回路７５１２を含む。モータ７５０６は、具体的には、図２６に描写されるように、外科用器具７５００が動作しているときに振動エネルギーを産生することができる。

図２６を更に参照すると、外科用器具は、アダプタアセンブリ７５０２の内部空洞７５０９内に配設されたエネルギー管理システム７５０４を含むことができる。図２６の非限定的な態様によれば、外科用器具７５００は、内部空洞７５０９全体にわたって戦略的に位置する複合材７５０４を含むことができ、複合材７５０４は、モータ７５０６によって生成される振動エネルギーを管理するように構成されている。例えば、複合材７５０４は、起動時に生成された振動エネルギーに対する反力を産生することによって振動エネルギーを減衰させるように構成されている圧電特性を含むことができる。いくつかの非限定的な態様では、複合材は、モータ７５０６が起動されるとすぐに上述の反力を自動的に産生するように構成することができる。考察されるように、反力は、モータ７５０６によって生成される振動エネルギーを軽減及び／又は実質的に排除するように具体的に構成することができる。例えば、複合材７５０４は、モータ７５０６によって生成される振動エネルギーと、反対ではあるが、等しい反力を産生することができる。

図２６の他の非限定的な態様によれば、センサ７５１０は、外科用器具７５００が使用中であるときにモータ７５０６によって生成される振動エネルギーを検出することができる。センサ７５１０は、検出された振動エネルギーに関連付けられた信号を生成することができる。制御回路７５１２は、センサ７５１０から信号を受信し、外科用器具７５００が使用中であるときにモータ７５０６によって産生される振動エネルギーの動作レベルを判定するように構成することができる。モータ７５０６によって産生された振動エネルギーの動作レベルが所定の閾値を超えると判定すると、制御回路７５１２は、電源７５０８から圧電複合材７５０４にエネルギーを送ることができる。起動時に、圧電複合材７５０４は、反力を生成するように構成することができ、それによって、外科用器具７５００が使用中であるときに、０モータ７５０６によって生成される振動エネルギーを減衰させることができる。したがって、図２６の外科用器具７５００は、自己安定するように構成することができ、施術医が使用するのをより容易にできる。

ここで図２７を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図２６のエネルギー管理システム７５０４のエネルギー応答７５１６を描写するチャートが描写されている。先で考察されたように、図２６の複合材７５０４によって産生される反力７５１６は、モータ７５０６（図２６）によって生成される振動エネルギー７５１４を軽減及び／又は実質的に排除するように具体的に構成することができる。図２７の非限定的な態様によれば、図２６の複合材７５０４は、モータ７５０６によって生成された振動エネルギー７５１４に、反対ではあるが、等しい反力７５１６を産生することができる。したがって、図２６の複合材は、モータ７５０６（図２６）によって生成される振動エネルギー７５１４を低減することができ、外科用器具７５００の安定性、したがって、施術医が外科用器具７５００を使用することができる精度を改善することができる。図２７の非限定的な態様は、モータ７５０６（図２６）によって生成される振動エネルギーに一致するように構成されたエネルギー応答７５１６を描写するが、本開示によって企図されるエネルギー管理システム７５０４は、ユーザ選好及び／又は意図される用途に従って、任意の所望のレベルのエネルギー応答７５１６を産生するように具体的に構成することができることを理解されたい。これは、制御回路７５１２（図２６）に通信可能に結合されたユーザインターフェースを介して行うことができる。

ここで図２８を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、エネルギー管理構成要素７６０４を含む外科用器具７６００のアダプタアセンブリ７６０２の断面斜視図が描写されている。アダプタアセンブリ７６０２は、手持ち式デバイス及びモータ７６０６などのその必要な構成要素を収容するように構成された内部空洞７６０９を画定することができる。図２８の非限定的な態様によれば、外科用器具７６００は、内部空洞７６０９全体に戦略的に位置する材料層７６０４を含むことができ、材料層７６０４は、モータ７６０６によって生成された振動エネルギーを管理するように具体的に構成されている。例えば、材料層７６０４は、外科用器具７６００が使用中であるときにモータ７６０６によって生成される振動エネルギーを吸収するように構成されたブチルゴムを含むことができる。

図２８を更に参照すると、材料層７６０４は、概して、十分に高い減衰係数と、劣化することなく、性能を維持する能力と、を有する任意の振動低減材料を含むことができる。したがって、外科用器具７６００が使用されるとき、材料層７６０４は、衝撃エネルギーを吸収し、モータ７６０６によって生成される振動を低減することができる。追加的に及び／又は代替的に、材料層７６０４は、外科用器具７６００への振動エネルギーの影響を低減するために消音性質を含むことができる。例えば、材料層７６０４は、音響エネルギーを吸収するように構成された材料を含むことができ、それによって、モータ７６０６によって生成される音波のエネルギーを低減することができる。材料層７６０４はまた、広範囲の周波数及び温度にわたって衝撃を吸収するように構成することができる。図２８の非限定的な態様は、ブチルゴムの材料層７６０４を含むが、本開示の他の非限定的な態様は、前述の性質を保有する多種多様な材料層７６０４を企図する。

依然として図２８を参照すると、本開示は、とりわけ、粘弾性ポリマー、ラテックス、及びコルクを含む、任意の天然又は合成材料からなる材料層７６０４を企図する。同様に、材料層７６０４は、モータ７６０６によって産生される振動エネルギーを管理する際に、材料層７６０４を支援するために、ばねなどの様々な機械構成要素を含むことができる。図２８の非限定的な態様は、内部空洞７６０９を裏打ちするように構成された材料層７６０４を含むが、更に他の非限定的な態様は、アダプタアセンブリ７６０２自体の壁内に配設された材料層７６０６を含む。したがって、材料層７６０４は、所望の程度のエネルギー管理を達成するために、外科用器具７６００の構造全体にわたって意図的に配設できることが理解されるべきである。

ここで図２９Ａを参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図２７のアダプタアセンブリの代替エネルギー管理構成要素７６０４ａの断面プロファイル図が描写されている。図２９Ａの非限定的な態様によれば、外科用器具７６００は、モータ７６０６によって産生される音波の音響エネルギーを管理するように構成された材料層７６０４ａを含むことができる。例えば、図２９Ａの材料層７６０４ａは、無響室に見られるものと同様の複数のピラミッド吸収体を含むことができる。図２９Ａの材料層７６０４ａの無響幾何学的形状は、外科用器具７６００が使用中であるときにモータ７６０６によって生成される音響エネルギーの反射を吸収及び抑制するように具体的に構成されている。モータ７６０６から発せられる音響波は、各ピラミッドの角度のある壁に反射して、エネルギーが壁に反射して内部空洞７６０９（図２８）に戻ることを防止する。換言すれば、無響幾何学的形状は、外科用器具７６００の振動を悪化させる可能性のある残響を防止する。したがって、材料層７６０４ａは、エネルギーの管理を補完及び／又は強化するために使用することができ、それによって、外科用器具７６００のその後の振動及び／又は劣化を低減することができる。

ここで図２９Ｂを参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図２７のアダプタアセンブリの代替エネルギー管理構成要素７６０４ｂの断面プロファイル図が描写されている。図２９Ｂの非限定的な態様によれば、外科用器具７６００は、図２９Ａに描写される同様の無響幾何学的形状を有する材料層７６０４ａを含むことができる。材料層７６０４ｂは、図２９Ａの材料層７６０４ａと同様に、モータ７６０６によって発せられる音響エネルギーを管理する。しかしながら、図２９Ａの材料層７６０４ａは、アダプタアセンブリ７６０２（図２８）を不注意に絶縁してしまう可能性があり、これは、モータ７６０６によって生成される熱エネルギーの管理に有害となる可能性がある。したがって、図２９Ｂの材料層７６０４ｂは、材料層７６０４ｂとアダプタアセンブリ７６０２の内部空洞７６０９の内壁との間に複数の空気チャンバ７６１０を更に含むことができる。したがって、熱エネルギーは依然として、複数の空気チャンバ７６１０を通して内部空洞７６０９（図Ｂ２８）から逃げることができる。追加的に及び／又は代替的に、材料層７６０４ｂは、先で考察されたように、熱伝導性チャネル、バッフル、及びヒートシンクと組み合わされる。したがって、図２９Ｂの材料層７６０４ｂは、外科用器具７６００によって生成される熱、音響、及び振動エネルギーを効果的に管理するように実装することができる。

ここで図３０Ａを参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システム７７００が描写されている。図３０Ａの非限定的な態様によれば、エネルギー管理システム７７００は、外科用器具のモータ７７０６の駆動シャフト７７０２に結合されるように構成されたカウンタウェイト７７０８ａを含むことができる。モータ７７０６の駆動シャフト７７０２は、駆動シャフト軸Ａに沿って横断する。駆動シャフト軸Ａは、モータ７７０６の第１の側７７１０及び第２の側７７１２を画定する。図３０Ａの非限定的な態様では、カウンタウェイト７７０８ａ及び駆動シャフト７７０２に係合する駆動部材７７０４の両方が、モータ７７０６の第１の側７７１０に位置決めされる。したがって、エネルギー管理システム７７００のカウンタウェイト７７０８ａは、駆動シャフトの反対方向に回転するように構成されており、それによって、外科用器具が使用中であるときに、モータ７７０６によって生成される振動エネルギーを減衰させるように構成されている反力を産生することができる。

ここで図３０Ｂを参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図３０Ａのエネルギー管理システム７７００のエネルギー応答７７１６を描写するチャートが描写されている。先で考察されたように、図３０Ａのエネルギー管理システム７７００によって産生される反力７７１６は、モータ７７０６（図３０Ａ）によって生成される振動エネルギー７７１４を軽減するように具体的に構成することができる。図３０Ｂのカウンタウェイト７７０８ａが駆動シャフト７７０２と反対方向に回転すると、モータ７７０６によって生成される振動エネルギー７７１４とは、反対ではあるが、大きさが似ている反力７７１６を産生することができる。図３０Ｂに描写されるように、モータ７７０６（図３０Ａ）によって生成された振動エネルギー７７１４と、カウンタウェイト７７０８ａによって生成された減衰エネルギー７７１６との間の大きさの差分は、施術医によって感じることができるが、モータ７７０６（図３０Ａ）によって生成された緩和されていない振動エネルギー７７１４よりも大きさが実質的に低い結果としてのエネルギー７７１８を産生することができる。

ここで図３０Ｃを参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システム７７００が描写されている。図３０Ｃの非限定的な態様によれば、エネルギー管理システム７７００は、図３０Ａの非限定的な態様と同様に、モータ７７０６の駆動シャフト７７０２に結合されるように構成されたカウンタウェイト７７０８ｂを含むことができる。再び、モータ７７０６の駆動シャフト７７０２は、モータ７７０６の第１の側７７１０及び第２の側７７１２を画定する、駆動シャフト軸Ａに沿って横断する。しかしながら、図３０Ｃの非限定的な態様では、カウンタウェイト７７０８ｂは、モータ７７０６の第１の側７７１０に位置決めされており、駆動シャフト７７０２に係合する駆動部材７７０４は、モータ７７０６の第２の側７７１２に位置決めされる。したがって、エネルギー管理システム７７００のカウンタウェイト７７０８ｂは、駆動シャフトの同じ方向に回転するように構成されており、それによって、外科用器具が使用中であるときにモータ７７０６によって生成される振動エネルギーを減衰させるように構成されている反力を産生することができる。これは、カウンタウェイト７７０８ｂのダンパによって産生される力ベクトルと反対方向に配向される、不均衡ベクトルを介して図３０Ｃに呈されている。したがって、カウンタウェイト７７０８ｂは、図３０Ｂに描写されるエネルギー応答７７１６と同様のエネルギー応答を産生することができ、これは、モータ７７０６によって生成される振動エネルギー７７１４（図３０Ｂ）を実質的に軽減するように示されている。

ここで図３１を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システム７８００の斜視図が描写されている。図３１の非限定的な態様によれば、外科用器具は、外科用器具の近位ハンドル７８０２内に位置決めされたブッシング７８１０に結合するように構成された近位ピン７８０４を含むことができる、モータ７８０６を含むことができる。ブッシング７８１０は、ボールベアリング７８０８の間に位置決めすることができ、これにより、ブッシング７８１０は、近位ハンドル７８０２内で自由に回転することが可能になる。ブッシング７８１０は、ブッシング７８１０が回転するときに力を産生するように構成された重り７８１２を更に含むことができる。近位ピン７８０４は、ブッシング７８１０をモータ７８０６の駆動シャフトに機械的に結合することができるので、重り７８１２は、モータ７８０６によって生成される振動エネルギーを相殺するように具体的に構成されたエネルギー応答を産生するように調整することができる。追加的に、ブッシング７８１０は、モータ７８０６を外科用器具の近位ハンドル７８０２に固定することができるので、外科用器具の近位ハンドル７８０２に対して、モータ７８０６が移動することを阻止することができる。したがって、ブッシング７８１０は、図３０Ｂに描写されるエネルギー応答７７１６と同様のエネルギー応答を産生することができ、これは、モータ７７０６によって放散される振動エネルギー７７１４（図３０Ｂ）を実質的に軽減するように示される。

ここで図３２を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、外科用器具のエネルギー管理システム７９００の断面斜視図が描写されている。図３２の非限定的な態様によれば、エネルギー管理システム７９００は、手持ち式デバイス７９０２のモータ７９０３を取り囲むモータハウジング７９０４を含むことができる。図３２の非限定的な態様によれば、モータハウジング７９０４は、制御回路７９１０に結合された圧電シース７９０８を含むことができ、制御回路は電源７９１２に更に結合される。センサ７９０６は、モータに機械的に結合することができ、外科用器具７５００が使用中であるときにモータ７５０３によって生成される振動エネルギーを検出するように構成することができる。

図３２を更に参照すると、センサ７９０６は、モータ７９０３の検出された振動エネルギーに関連付けられた信号を生成するように更に構成することができる。制御回路７９１０は、センサ７９０６に結合することができ、センサ７９０６から信号を受信し、外科用器具７５００が使用中であるときにモータ７５０６によって産生される振動エネルギーの動作レベルを判定するように構成することができる。制御回路７９１０は、電源７９１２に更に結合することができる。モータ７９０３によって産生された振動エネルギーの動作レベルが所定の閾値を超えると判定すると、制御回路７９１０は、電源７９１２から圧電シース７９０８にエネルギーを送ることができる。起動時に、圧電シース７９０８は、反力を生成するように構成することができ、それによって、外科用器具が使用中であるときにモータ７９０３によって生成される振動エネルギーを減衰させることができる。したがって、図３２のエネルギー管理システム７９００は、外科用器具の手持ち式デバイス７９０２を自己安定させるように構成することができ、施術医が使用することをより容易にする。

ここで図３３を参照すると、本開示の少なくとも１つの非限定的な態様による、図３２のエネルギー管理システム７９００の断面正面図が描写されている。図３３の非限定的な態様によれば、エネルギー管理システム７９００は、手持ち式デバイス７９０２のモータ７９０３アセンブリを取り囲み、支持し、圧電シース７９０８から懸架するシャーシとして構成されたモータハウジング７９０４を含むことができる。先で考察されるように、制御回路７９１０（図３２）及び電源７９１２（図３２）に結合されたセンサ７９０６は、モータハウジング７９０４上の所定の場所に配設される。図３３の非限定的な態様に見られるように、圧電シース７９０８は、シャーシ７９０４全体にわたって均一に圧電力を変換して、外科用アセンブリが使用されているときにモータ７９０３アセンブリによって作り出される振動エネルギーに対する任意の機械的反応を軽減し、かつ潜在的に排除するように具体的に構成された、シャーシの周囲の円周を含むことができる。図３３のシャーシ７９０４の構成は、モータの数、及びシース７９０８によって提供される圧電刺激に対する所望の反応に応じて減衰できることを理解されたい。したがって、ユーザ選好及び／又は意図される用途に従ってエネルギー管理システム７９００の性能を微調整するために、任意の幾何学的構成を実装することができる。

ここで図３４を参照すると、本開示の少なくとも１つの態様による、外科用器具によって放散されるエネルギーを管理するように構成された制御回路８０００の概略図が描写されている。例えば、制御回路８０００は、本明細書に説明される様々なエネルギー管理プロセスを実装するように構成することができる。図３４の非限定的な態様による、制御回路８０００は、少なくとも１つのメモリ回路８００８に結合された１つ又は２つ以上のプロセッサ８００２（例えば、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ）を備えるマイクロコントローラを含むことができる。メモリ回路８００８は、プロセッサ８００２によって実行されると、プロセッサ８００２に、本明細書に説明される様々なプロセスを実装するための機械命令を実行させることができる、機械実行可能命令を記憶するように構成することができる。プロセッサ８００２は、当該技術分野で既知の多数のシングルコアプロセッサ又はマルチコアプロセッサのうちの任意の１つである可能性がある。代替的に及び／又は追加的に、マイクロコントローラは、例えばフィールドプログラマブルゲートアレイなどの論理基板を含むことができる。メモリ回路８００８は、揮発性及び不揮発性の記憶媒体を備えることができる。プロセッサ８００２は、命令処理ユニット８００４、及び演算ユニット８００６を含み得る。命令処理ユニット８００４は、本開示のメモリ回路８００８から命令を受信するように構成することができる。

本明細書で説明する外科用器具は、電気モータにより駆り立てられる。しかしながら、本明細書に説明された外科用器具システムは、任意の好適な様式で駆動されることができる。特定の例では、本明細書に開示されるモータは、ロボット制御式システムの１つ又は複数の部分を備えることができる。例えば、米国特許出願第１３／１１８，２４１号、発明の名称「ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＳＴＡＰＬＩＮＧ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴＳ ＷＩＴＨ ＲＯＴＡＴＡＢＬＥ ＳＴＡＰＬＥ ＤＥＰＬＯＹＭＥＮＴ ＡＲＲＡＮＧＥＭＥＮＴＳ」（現在は、米国特許第９，０７２，５３５号）は、ロボット外科用器具システムのいくつかの例をより詳細に開示しており、この開示の全体が、参照により本明細書に組み込まれる。２０１７年５月１８日公開の国際公開第２０１７／０８３１２５号、発明の名称「ＳＴＡＰＬＥＲ ＷＩＴＨ ＣＯＭＰＯＳＩＴＥ ＣＡＲＤＡＮ ＡＮＤ ＳＣＲＥＷ ＤＲＩＶＥ」、２０１７年５月１８日公開の国際公開第２０１７／０８３１２６号、発明の名称「ＳＴＡＰＬＥ ＰＵＳＨＥＲ ＷＩＴＨ ＬＯＳＴ ＭＯＴＩＯＮ ＢＥＴＷＥＥＮ ＲＡＭＰＳ」、２０１５年１０月８日公開の国際公開第２０１５／１５３６４２号、発明の名称「ＳＵＲＧＩＣＡＬ ＩＮＳＴＲＵＭＥＮＴ ＷＩＴＨ ＳＨＩＦＴＡＢＬＥ ＴＲＡＮＳＭＩＳＳＩＯＮ」、２０１７年３月１７日出願の米国特許出願公開第２０１７／０２６５９５４号、発明の名称「ＳＴＡＰＬＥＲ ＷＩＴＨ ＣＡＢＬＥ－ＤＲＩＶＥＮ ＡＤＶＡＮＣＥＡＢＬＥ ＣＬＡＭＰＩＮＧ ＥＬＥＭＥＮＴ ＡＮＤ ＤＵＡＬ ＤＩＳＴＡＬ ＰＵＬＬＥＹＳ」、２０１７年２月１５日出願の米国特許出願公開第２０１７／０２６５８６５号、発明の名称「ＳＴＡＰＬＥＲ ＷＩＴＨ ＣＡＢＬＥ－ＤＲＩＶＥＮ ＡＤＶＡＮＣＥＡＢＬＥ ＣＬＡＭＰＩＮＧ ＥＬＥＭＥＮＴ ＡＮＤ ＤＩＳＴＡＬ ＰＵＬＬＥＹ」、及び２０１７年３月２９日出願の米国特許出願公開第２０１７／０２９０５８６号、発明の名称「ＳＴＡＰＬＩＮＧ ＣＡＲＴＲＩＤＧＥ」は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

本明細書に説明される外科用器具は、ステープルの配備及び変形に関連して説明されてきた。しかしながら、本明細書に説明される実施形態は、これに限定されない。例えば、クランプ又はタックなど、ステープル以外のファスナを配備する様々な実施形態が想定される。更に、組織を封止するための任意の好適な手段を利用する、様々な実施形態も想到される。例えば、様々な実施形態によるエンドエフェクタは、組織を加熱して封止するように構成されている電極を備え得る。また例えば、特定の実施形態によるエンドエフェクタは、組織を封止するために振動エネルギーを加えることができる。

本明細書に説明される主題の様々な態様は、以下の番号付けされた実施例において説明される。

実施例１－内側ハウジング、及び第１の動作モードを含む第１の駆動アセンブリに結合された電源を含む、手持ち式デバイスを含む、外科用器具。電源及び第１の駆動アセンブリは、内側ハウジング内に配設される。外科用器具は、内部空洞を画定する外側ハウジングを含むアダプタアセンブリを更に含む。外側ハウジングは、手持ち式デバイスを収納するように構成されており、手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システムと、内部インターフェース及び外部インターフェースを含む駆動インターフェースアセンブリと、を更に含み、内部インターフェースは、手持ち式デバイスの第１の駆動アセンブリに機械的に結合するように構成されている。外科用器具は、第２の駆動アセンブリを含む交換可能なエンドエフェクタを更に含む。第２の駆動アセンブリは、第１の駆動アセンブリの第１の動作モードとは異なる第２の動作モードを含み、第２の駆動アセンブリは、駆動インターフェースの外部インターフェースに機械的に結合するように構成されている。駆動インターフェースアセンブリの内部インターフェースは、第１の駆動アセンブリによって生成された運動を駆動インターフェースアセンブリの外部インターフェースに伝達するように構成されており、駆動インターフェースアセンブリの外部インターフェースは、駆動インターフェースアセンブリの内側インターフェースの運動を交換可能なエンドエフェクタの第２の駆動アセンブリに伝達するように構成されている。

実施例２－外側ハウジングが、近位部分と、ヒンジを介して近位部分に結合された遠位部分と、を更に含む、実施例１による外科用器具。遠位部分は、開放構成と閉鎖構成との間で近位部分に対して移動するように構成されており、滅菌バリアは、閉鎖構成において手持ち式デバイスの周囲に確立される。エネルギー管理システムは、外側ハウジングの近位部分に結合された第１のヒートシンクを更に含む。第１のヒートシンクは、手持ち式デバイスがアダプタアセンブリの内部キャビティ内に収納されているときに、手持ち式デバイスと機械的に接触するように構成されている。エネルギー管理システムは、外側ハウジングの遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクを更に含む。第２のヒートシンクは、アダプタアセンブリが閉鎖構成にあるときに、滅菌バリアを破壊することなく、第１のヒートシンクにインターフェース接続するように構成されており、第１のヒートシンクと第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、手持ち式デバイスと第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される。

実施例３－第１のヒートシンクと第２のヒートシンクとの間に位置決めされた熱ペーストを更に含む、実施例１又は２による外科用器具。熱ペーストは、第１のヒートシンクと第２のヒートシンクとの間のインターフェースの表面領域を増加させ、したがって、インターフェースの伝導効率を向上させるように構成されている。

実施例４－エネルギー管理システムが、電源に結合された圧電ファンと、手持ち式デバイスの動作温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサと、電源及びエネルギー管理システムに結合された制御回路と、を更に含む、実施例１～３のいずれか１つによる外科用器具。制御回路は、温度センサから第１の信号を受信することと、第１の信号に少なくとも部分的に基づいて、手持ち式デバイスの第１の動作温度を判定することと、第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えるかどうかを判定することと、第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えると判定すると、圧電ファンを発振させることと、を行うように構成されている。

実施例５－制御回路は、温度センサから第２の信号を受信することと、第２の信号に少なくとも部分的に基づいて、手持ち式デバイスの第２の動作温度を判定することと、第１の動作温度を第２の動作温度と比較することと、第１の動作温度と第２の動作温度との比較に少なくとも部分的に基づいて、圧電ファンの発振を変化させることと、を行うように更に構成されている、実施例１～４のいずれか１つによる外科用器具。

実施例６－エネルギー管理システムが、減衰振動を生成するように構成された圧電減衰器と、外科用器具の振動に関連付けられた信号を生成するように構成されたセンサと、電源及びエネルギー管理システムに結合された制御回路と、を含む、実施例１～５のいずれか１つによる外科用器具。制御回路は、センサから第１の信号を受信することと、センサから受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、外科用器具の動作振動レベルを判定することと、外科用器具の動作振動レベルが所定の閾値を超えるかどうかを判定することと、動作振動レベルが所定の閾値を満たす又は超えるという判定に少なくとも部分的に基づいて、圧電減衰器に減衰振動を産生させることと、を行うように構成されている。

実施例７－第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を含み、エネルギー管理システムが、減衰構成要素を含む、実施例１～６のいずれか１つによる外科用器具。回転構成要素及び減衰構成要素は、モータの駆動シャフトに結合されている。駆動シャフトは、モータの第１の側及び第２の側を画定する。減衰構成要素及び回転構成要素は、両方ともモータの第１の側に位置決めされており、かつそれぞれ反対の方向に回転するように構成されている。回転構成要素の回転により、モータに第１の力が加えられ、減衰構成要素の回転により、第１の力の方向とは反対の方向にモータに第２の力が加えられ、それによって、手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する。

実施例８－第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を含み、エネルギー管理システムが、減衰構成要素を含む、実施例１～７のいずれか１つによる外科用器具。回転構成要素及び減衰構成要素は、モータの駆動シャフトに結合されている。駆動シャフトは、モータの第１の側及び第２の側を画定する。減衰構成要素は、モータの第１の側に位置決めされており、回転構成要素は、モータの第２の側に位置決めされている。回転構成要素及び減衰構成要素は、同じ方向に回転するように構成されており、それによって、回転構成要素の回転により、モータに第１の力が加えられ、減衰構成要素の回転により、記第１の力の方向とは反対の方向に第２の力がモータに加えられ、それによって、手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する。

実施例９－エネルギー管理システムが、内部空洞の壁の少なくとも一部分上に配設された材料を含み、材料は、第１の駆動アセンブリによって生成された音響振動を減衰させるように構成されている、実施例１～８のいずれか１つによる外科用器具。

実施例１０－材料が、ブチルゴム、アスファルト、及び音響エネルギー減衰スプレーのうちの少なくとも１つ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施例１～９のいずれか１つによる外科用器具。

実施例１１－エネルギー管理システムが、内部空洞の壁の少なくとも一部分上に配設された幾何学的特徴を含む、実施例１～１０のいずれか１つによる外科用器具。幾何学的特徴は、第１の駆動アセンブリによって生成された音響エネルギーを減衰させるように構成されている。

実施例１２－幾何学的特徴が、複数の無響室を含む、実施例１～１１のいずれか１つによる外科用器具。各無響室は、複数のエアポケットを含む。幾何学的特徴は、空気が内部空洞の壁と複数の無響室のうちの各無響室の少なくとも一部分との間を流れることができるように配設されている。

実施例１３－複数の交換可能なエンドエフェクタと共に使用するように構成された外科用器具の手持ち式デバイスを少なくとも部分的に収納するように構成されたアダプタアセンブリ。手持ち式デバイスは、電源と、駆動アセンブリと、を含む。アダプタアセンブリは、手持ち式デバイスを収納するように構成された内部空洞を備える、外側ハウジングと、手持ち式デバイスの駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された内部インターフェース、及び交換可能なエンドエフェクタの駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された外部インターフェースを含む、駆動インターフェースアセンブリと、を含むことができる。アダプタアセンブリは、外科用器具が使用されているときに、手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システムを更に含むことができる。

実施例１４－外側ハウジングが、近位部分と、ヒンジを介して近位部分に回転可能に結合された遠位部分と、を更に含む、実施例１３のアダプタアセンブリ。遠位部分は、開放構成と閉鎖構成との間で近位部分に対して移動するように構成されている。滅菌バリアは、閉鎖構成において手持ち式デバイスの周囲に確立される。エネルギー管理システムは、外側ハウジングの近位部分に結合された第１のヒートシンクを含む。第１のヒートシンクは、手持ち式デバイスがアダプタアセンブリの内部キャビティ内に収納されているときに、手持ち式デバイスと機械的に接触するように構成されている。アダプタアセンブリは、外側ハウジングの遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクを更に含む。第２のヒートシンクは、アダプタアセンブリが閉鎖構成にあるとき、滅菌バリアを破壊することなく、第１のヒートシンクに機械的に接触するように構成されている。第１のヒートシンクと第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、手持ち式デバイスと第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される。

実施例１５－エネルギー管理システムが、電源に結合された圧電ファンと、手持ち式デバイスの動作温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサと、電源及びエネルギー管理システムに結合された制御回路と、を更に含む、実施例１３又は１４によるアダプタアセンブリ。制御回路は、温度センサから第１の信号を受信することと、第１の信号に少なくとも部分的に基づいて、手持ち式デバイスの第１の動作温度を判定することと、第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えるかどうかを判定することと、第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えると判定すると、圧電ファンを発振させることと、を行うように構成されている。

実施例１６－エネルギー管理システムが、振動を検出し、外科用器具の振動に関連付けられた信号を生成するように構成されたセンサと、減衰振動を生成するように構成された圧電減衰器と、電源及びエネルギー管理システムに結合された制御回路と、を含む、実施例１３～１５のいずれか１つによる外科用器具。制御回路は、センサから第１の信号を受信することと、センサから受信された信号に少なくとも部分的に基づいて、外科用器具の動作振動レベルを判定することと、外科用器具の動作振動レベルが所定の閾値を超えるかどうかを判定することと、動作振動レベルが所定の閾値を超えるという判定に少なくとも部分的に基づいて、圧電減衰器に減衰振動を産生させることと、を行うように構成されている。

実施例１７－第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を含み、エネルギー管理システムが、減衰構成要素を含む、実施例１３～１６のいずれか１つによる外科用器具。回転構成要素及び減衰構成要素は、モータの駆動シャフトに結合されている。駆動シャフトは、モータの第１の側及び第２の側を画定する。減衰構成要素及び回転構成要素は、両方ともモータの第１の側に位置決めされており、かつそれぞれ反対の方向に回転するように構成されている。回転構成要素の回転により、モータに第１の力が加えられ、減衰構成要素の回転により、第１の力の方向とは反対の方向にモータに第２の力が加えられ、それによって、手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する。

実施例１８－第１の駆動アセンブリ及び電源を含む手持ち式デバイスを含む外科用器具であって、アダプタアセンブリが、手持ち式デバイスを収容するように構成された内部空洞を含み、アダプタアセンブリが、手持ち式デバイスの周囲に滅菌バリアを確立するように構成されており、エネルギー管理システムが、滅菌バリアを破壊することなく、内部空洞から手持ち式デバイスによって放散されたエネルギーを抽出するように構成されている、外科用器具。

実施例１９－複数の交換可能なエンドエフェクタを更に含む、実施例１８による外科用器具。複数の交換可能なエンドエフェクタのうちの第１の交換可能なエンドエフェクタは、第１の動作モードのために構成された第１の駆動インターフェースを含む。複数の交換可能なエンドエフェクタのうちの第２の交換可能なエンドエフェクタは、第２の動作モードのために構成された第２の駆動インターフェースを含む。第１の動作モードは、第２の動作モードとは異なる。外科用器具は、第１の駆動アセンブリに係合するように構成された内部インターフェースと、第１の駆動インターフェース及び第２の駆動インターフェースに係合するように構成された外部インターフェースと、を含む駆動インターフェースアセンブリを更に含む。

実施例２０－アダプタアセンブリが、近位部分と、ヒンジを介して近位部分に回転可能に結合された遠位部分と、を更に含む、実施例１８又は１９の外科用器具。遠位部分は、開放構成と閉鎖構成との間で近位部分に対して移動するように構成されている。エネルギー管理システムは、近位部分に結合された第１のヒートシンクを含む。第１のヒートシンクは、手持ち式デバイスと機械的に接触するように構成されている。エネルギー管理システムは、外側ハウジングの遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクを更に含む。第２のヒートシンクは、アダプタアセンブリが閉鎖構成にあるとき、滅菌バリアを破壊することなく、第１のヒートシンクに機械的に接触するように構成されている。第１のヒートシンクと第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、手持ち式デバイスと第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される。

いくつかの形態が例解及び説明されてきたが、添付の「特許請求の範囲」をそのような詳述に制限又は限定することは、本出願人が意図するところではない。多くの修正、変形、変更、置換、組み合わせ及びこれらの形態の等価物を実装することができ、本開示の範囲から逸脱することなく、当業者により想到されるであろう。更に、説明される形態に関連付けられる各要素の構造は、その要素によって実施される機能を提供するための手段として代替的に説明することができる。また、材料が特定の構成要素に関して開示されているが、他の材料が使用され得る。したがって、上記の説明文及び添付の特許請求の範囲は、全てのそのような修正、組み合わせ、及び変形を、開示される形態の範囲に含まれるものとして網羅することを意図としたものである点を理解されたい。

上記の詳細な説明は、ブロック図、フロー図及び／又は実施例を用いて、装置及び／又はプロセスの様々な形態について記載してきた。そのようなブロック図、フロー図及び／又は実施例が１つ若しくは２つ以上の機能及び／又は動作を含む限り、当業者に理解されたいこととして、そのようなブロック図、フロー図及び／又は実施例に含まれる各機能及び／又は動作は、多様なハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はこれらの事実上の任意の組み合わせによって、個々にかつ／又は集合的に実装することができる。当業者には、本明細書で開示される形態のうちのいくつかの態様の全部又は一部が、１台若しくは２台以上のコンピュータ上で稼働する１つ若しくは２つ以上のコンピュータプログラムとして（例えば、１台若しくは２台以上のコンピュータシステム上で稼働する１つ若しくは２つ以上のプログラムとして）、１つ若しくは２つ以上のプロセッサ上で稼働する１つ若しくは２つ以上のプログラムとして（例えば、１つ若しくは２つ以上のマイクロプロセッサ上で稼働する１つ若しくは２つ以上のプログラムとして）、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして集積回路上で等価に実装することができ、回路を設計すること、並びに／又はソフトウェア及び／若しくはファームウェアのコードを記述することは、本開示を鑑みれば当業者の技能の範囲内に含まれることが理解されよう。加えて、当業者には理解されるように、本明細書に説明される主題の機構は、種々の形態で１つ又は２つ以上のプログラム製品として配布されることが可能であり、本明細書に説明される主題の例解的な形態は、配布を実際に実行するために使用される信号搬送媒体の特定のタイプにかかわらず適用される。

様々な開示された態様を実施するように論理をプログラムするために使用される命令は、ダイナミックランダムアクセスメモリ（ＤＲＡＭ）、キャッシュ、フラッシュメモリ又は他のストレージなどのシステム内メモリに記憶され得る。更に、命令は、ネットワークを介して、又は他のコンピュータ可読媒体によって分配され得る。したがって、機械可読媒体としては、機械（例えば、コンピュータ）によって読み出し可能な形態で情報を記憶又は送信するための任意の機構が挙げられ得るが、フロッピーディスケット、光ディスク、コンパクトディスク、読み出し専用メモリ（ＣＤ－ＲＯＭ）、磁気光学ディスク、読み出し専用メモリ（read-only memory、ＲＯＭ）、ランダムアクセスメモリ（random access memory、ＲＡＭ）、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ（erasable programmable read-only memory、ＥＰＲＯＭ）、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ（electrically erasable programmable read-only memory、ＥＥＰＲＯＭ）、磁気若しくは光カード、フラッシュメモリ又は、電気的、光学的、音響的、若しくは他の形態の伝播信号（例えば、搬送波、赤外線信号、デジタル信号）を介してインターネットを介した情報の送信に使用される有形機械可読ストレージに限定されない。したがって、非一時的コンピュータ可読媒体としては、機械（例えば、コンピュータ）によって読み出し可能な形態で電子命令又は情報を記憶又は送信するのに好適な任意のタイプの有形機械可読媒体が挙げられる。

本明細書の任意の態様で使用されるとき、用語「制御回路」は、例えば、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路（例えば、１つ以上の個々の命令処理コアを含むコンピュータプロセッサ、処理ユニット、プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロコントローラユニット、コントローラ、デジタル信号プロセッサ（digital signal processor、ＤＳＰ）、プログラマブル論理装置（programmable logic device、ＰＬＤ）、プログラマブル論理アレイ（programmable logic array、ＰＬＡ）、又はフィールドプログラマブルゲートアレイ（field programmable gate array、ＦＰＧＡ））、状態機械回路、プログラマブル回路によって実行される命令を記憶するファームウェア、及びこれらの任意の組み合わせを指すことができる。制御回路は、集合的に又は個別に、より大きなシステム、例えば、集積回路（integrated circuit、ＩＣ）、特定用途向け集積回路（application-specific integrated circuit、ＡＳＩＣ）、システムオンチップ（system on-chip、ＳｏＣ）、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、サーバ、又はスマートフォンの一部を形成する回路として具現化され得る。したがって、本明細書で使用されるとき、「制御回路」は、少なくとも１つの個々の電気回路を有する電気回路、少なくとも１つの集積回路を有する電気回路、少なくとも１つの特定用途向け集積回路を有する電気回路、コンピュータプログラムで構成された汎用コンピューティング装置（例えば、本明細書で説明したプロセス及び／若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムで構成された汎用コンピュータ、又は、本明細書で説明したプロセス及び／若しくは装置を少なくとも部分的に実行するコンピュータプログラムで構成されたマイクロプロセッサ）を形成する電気回路、メモリ装置を形成する（例えば、ランダムアクセスメモリの形態）電気回路、及び／又は、通信装置（例えばモデム、通信スイッチ、又は光学電気機器）を形成する電気回路を含むが、これらに限定されない。当業者は、本明細書で述べた主題が、アナログ形式若しくはデジタル形式、又はこれらのいくつかの組み合わせで実装され得ることを認識するであろう。

本明細書の任意の態様で使用されるとき、「論理」という用語は、前述の動作のいずれかを実施するように構成されたアプリ、ソフトウェア、ファームウェア、及び／又は回路を指し得る。ソフトウェアは、非一時的コンピュータ可読記憶媒体上に記録されたソフトウェアパッケージ、コード、命令、命令セット、及び／又はデータとして具現化され得る。ファームウェアは、メモリデバイス内のコード、命令、若しくは命令セット、及び／又はハードコードされた（例えば、不揮発性の）データとして具現化され得る。

本明細書の任意の態様で使用するとき、用語「構成要素」、「システム」、「モジュール」などは、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、又は実行中のソフトウェアのどちらかであるコンピュータ関連エンティティを指すことができる。

本明細書の任意の態様で使用するとき、「アルゴリズム」とは、所望の結果につながる工程の自己無撞着シーケンスを指し、「工程」とは、必ずしも必要ではないが、記憶、転送、結合、比較、及び別様に操作されることが可能な電気又は磁気信号の形態をなすことができる物理量及び／又は論理状態の操作を指す。これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、番号などとして言及することが一般的な扱い方である。これらの及び類似の用語は、適切な物理量と関連付けられ得、また単に、これらの量及び／又は状態に適用される好都合な標識である。

ネットワークとしては、パケット交換ネットワークが挙げられ得る。通信デバイスは、選択されたパケット交換ネットワーク通信プロトコルを使用して互いに通信できる場合がある。１つの例示的な通信プロトコルとしては、伝送制御プロトコル／インターネットプロトコル（Transmission Control Protocol/Internet Protocol、ＴＣＰ／ＩＰ）を使用して通信を可能にし得るイーサネット通信プロトコルを挙げることができる。イーサネットプロトコルは、Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ ｏｆ Ｅｌｅｃｔｒｉｃａｌ ａｎｄ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｅｎｇｉｎｅｅｒｓ（ＩＥＥＥ）によって発行された２００８年１２月発行の表題「ＩＥＥＥ８０２．３ Ｓｔａｎｄａｒｄ」、及び／又は本規格の後のバージョンのイーサネット規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信装置は、Ｘ．２５通信プロトコルを使用して互いに通信することができる。Ｘ．２５通信プロトコルは、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｕｎｉｏｎ－Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｔａｎｄａｒｄｉｚａｔｉｏｎ Ｓｅｃｔｏｒ（ＩＴＵ－Ｔ）によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、通信デバイスは、フレームリレー通信プロトコルを使用して互いに通信できる可能性がある。フレームリレー通信プロトコルは、Ｃｏｎｓｕｌｔａｔｉｖｅ Ｃｏｍｍｉｔｔｅｅ ｆｏｒ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｔｅｌｅｇｒａｐｈ ａｎｄ Ｔｅｌｅｐｈｏｎｅ（ＣＣＩＴＴ）及び／又はｔｈｅ Ａｍｅｒｉｃａｎ Ｎａｔｉｏｎａｌ Ｓｔａｎｄａｒｄｓ Ｉｎｓｔｉｔｕｔｅ（ＡＮＳＩ）によって公布された規格に準拠するか、又は互換性があり得る。代替的に又は追加的に、送受信機は、非同期転送モード（ＡＴＭ）通信プロトコルを使用して互いに通信することが可能であり得る。ＡＴＭ通信プロトコルは、ＡＴＭ Ｆｏｒｕｍによって「ＡＴＭ－ＭＰＬＳ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉｎｔｅｒｗｏｒｋｉｎｇ ２．０」という題で２００１年８月に公開されたＡＴＭ規格及び／又は本規格の後のバージョンに準拠するか、又は互換性があり得る。当然のことながら、異なる及び／又は後に開発されたコネクション型ネットワーク通信プロトコルは、本明細書で等しく企図される。

別段の明確な定めがない限り、前述の開示から明らかなように、前述の開示全体を通じて、「処理する」、「計算する」、「算出する」、「決定する」、「表示する」などの用語を使用する考察は、コンピュータシステムのレジスタ及びメモリ内で物理（電子的）量として表現されるデータを、コンピュータシステムのメモリ若しくはレジスタ又はそのような情報記憶、伝送、若しくは表示装置内で物理量として同様に表現される他のデータへと操作し変換する、コンピュータシステム又は類似の電子計算装置の動作及び処理を指していることが理解されよう。

１つ又は２つ以上の構成要素が、本明細書中で、「ように構成されている（configured to）」、「ように構成可能である（configurable to）」、「動作可能である／ように動作する（operable/operative to）」、「適合される／適合可能である（adapted/adaptable）」、「ことが可能である（able to）」、「準拠可能である／準拠する（conformable/conformed to）」などと言及され得る。当業者は、「ように構成されている」は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、アクティブ状態の構成要素及び／又は非アクティブ状態の構成要素及び／又はスタンバイ状態の構成要素を包含し得ることを理解するであろう。

「近位」及び「遠位」という用語は、本明細書では、外科用器具のハンドル部分を操作する臨床医を基準として使用される。「近位」なる用語は、臨床医に最も近い部分を指し、「遠位」なる用語は、臨床医から離れた位置にある部分を指す。簡便かつ明瞭にするため、「垂直」、「水平」、「上」、及び「下」などの空間的用語は、本明細書において図面に対して使用される場合があることが更に理解されるであろう。しかしながら、外科用器具は、多くの向き及び位置で使用されるものであり、これらの用語は限定的及び／又は絶対的であることを意図したものではない。

当業者は、一般に、本明細書で使用され、かつ特に添付の特許請求の範囲（例えば、添付の特許請求の範囲の本文）で使用される用語は、概して「オープンな」用語として意図されるものである（例えば、「含む（including）」という用語は、「～を含むが、それらに限定されない（including but not limited to）」と解釈されるべきであり、「有する（having）」という用語は「～を少なくとも有する（having at least）」と解釈されるべきであり、「含む（includes）」という用語は「～を含むが、それらに限定されない（includes but is not limited to）」と解釈されるべきであるなど）ことを理解するであろう。更に、導入された請求項記載（introduced claim recitation）において特定の数が意図される場合、かかる意図は当該請求項中に明確に記載され、またかかる記載がない場合は、かかる意図は存在しないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、理解を助けるものとして、後続の添付の特許請求の範囲は、「少なくとも１つの（at least one）」及び「１つ又は２つ以上の（one or more）」という導入句を、請求項記載を導入するために含むことがある。しかしながら、かかる句の使用は、「ａ」又は「ａｎ」という不定冠詞によって請求項記載を導入した場合に、たとえ同一の請求項内に「１つ又は２つ以上の」又は「少なくとも１つの」といった導入句及び「ａ」又は「ａｎ」という不定冠詞が含まれる場合であっても、かかる導入された請求項記載を含むいかなる特定の請求項も、かかる記載事項を１つのみ含む請求項に限定されると示唆されるものと解釈されるべきではない（例えば、「ａ」及び／又は「ａｎ」は通常、「少なくとも１つの」又は「１つ又は２つ以上の」を意味するものと解釈されるべきである）。定冠詞を使用して請求項記載を導入する場合にも、同様のことが当てはまる。

更に、導入された請求項記載において特定の数が明示されている場合であっても、かかる記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることが、当業者には認識されるであろう（例えば、他に修飾語のない、単なる「２つの記載事項」という記載がある場合、一般的に、少なくとも２つの記載事項、又は２つ若しくは３つ以上の記載事項を意味する）。更に、「Ａ、Ｂ及びＣなどのうちの少なくとも１つ」に類する表記が使用される場合、一般に、かかる構文は、当業者がその表記を理解するであろう意味で意図されている（例えば、「Ａ、Ｂ及びＣのうちの少なくとも１つを有するシステム」は、限定するものではないが、Ａのみ、Ｂのみ、Ｃのみ、ＡとＢを一緒に、ＡとＣを一緒に、ＢとＣを一緒に、及び／又はＡ、Ｂ、及びＣを一緒に有するシステムを含む）。更に、典型的には、２つ以上の代替的な用語を表すあらゆる選言的な語及び／又は句は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、明細書内であろうと、請求の範囲内であろうと、あるいは図面内であろうと、それら用語のうちの１つ、それらの用語のうちのいずれか、又はそれらの用語の両方を含む可能性を意図すると理解されるべきであることが、当業者には理解されよう。例えば、「Ａ又はＢ」という句は、典型的には、「Ａ」、「Ｂ」、又は「Ａ及びＢ」の可能性を含むものと理解されよう。

添付の特許請求の範囲に関して、当業者は、本明細書における引用した動作は一般に、任意の順序で実施され得ることを理解するであろう。また、様々な動作のフロー図がシーケンス（複数可）で提示されているが、様々な動作は、例解されたもの以外の順序で実施され得るか、又は同時に実施され得ることが理解されるべきである。かかる代替の順序付けの例は、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除いて、重複、交互配置、割り込み、再順序付け、増加的、予備的、追加的、同時、逆、又は他の異なる順序付けを含み得る。更に、「～に応答する」、「～に関連する」といった用語、又は他の過去時制の形容詞は、一般に、文脈上他の意味に解釈すべき場合を除き、かかる変化形を除外することが意図されるものではない。

「一態様」、「態様」、「例示」、「一例示」などへの任意の参照は、その態様に関連して説明される特定の特徴部、構造又は特性が少なくとも１つの態様に含まれると意味することは特記に値する。したがって、本明細書の全体を通じて様々な場所における「一態様では」、「態様では」、「例示では」、及び「一例示では」という句は、必ずしも全てが同じ態様を指すものではない。更に、特定の特徴、構造、又は特色は、１つ又は２つ以上の態様で、任意の好適な様態で組み合わせることができる。

本明細書で参照され、かつ／又は任意の出願データシートに列挙される任意の特許出願、特許、非特許刊行物、又は他の開示資料は、組み込まれる資料が本明細書と矛盾しない範囲で、参照により本明細書に組み込まれる。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。

要約すると、本明細書に説明される構想を用いる結果として得られる多くの利益が説明されてきた。１つ又は２つ以上の形態の上述の説明は、例解及び説明を目的として提示されているものである。包括的であることも、開示された厳密な形態に限定することも意図されていない。上記の教示を鑑みて、修正又は変形が可能である。１つ又は２つ以上の形態は、原理及び実際の応用についてし、それによって、様々な形態を様々な修正例と共例解に、想到される特定の用途に適するものとして当業者が利用することを可能にするようにするために、選択及び説明されたものである。本明細書と共に提示される特許請求の範囲が全体的な範囲を定義することが意図される。

〔実施の態様〕
（１） 外科用器具であって、
内側ハウジング、及び第１の動作モードを含む第１の駆動アセンブリに結合された電源を備える、手持ち式デバイスであって、前記電源及び前記第１の駆動アセンブリが、前記内側ハウジング内に配設されている、手持ち式デバイスと、
内部空洞を画定する外側ハウジングを備える、アダプタアセンブリであって、前記外側ハウジングが、前記手持ち式デバイスを収納するように構成されており、前記外側ハウジングが、
前記手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システム、及び
内部インターフェース及び外部インターフェースを備える、駆動インターフェースアセンブリであって、前記内部インターフェースが、前記手持ち式デバイスの前記第１の駆動アセンブリに機械的に結合するように構成されている、駆動インターフェースアセンブリ、を更に備える、アダプタアセンブリと、
第２の駆動アセンブリを備える、交換可能なエンドエフェクタであって、前記第２の駆動アセンブリが、前記第１の駆動アセンブリの前記第１の動作モードとは異なる第２の動作モードを含み、前記第２の駆動アセンブリが、前記駆動インターフェースの前記外部インターフェースに機械的に結合するように構成されている、交換可能なエンドエフェクタと、を備え、
前記駆動インターフェースアセンブリの前記内部インターフェースが、前記第１の駆動アセンブリによって生成された運動を前記駆動インターフェースアセンブリの前記外部インターフェースに伝達するように構成されており、前記駆動インターフェースアセンブリの前記外部インターフェースが、前記駆動インターフェースアセンブリの前記内側インターフェースの運動を前記交換可能なエンドエフェクタの前記第２の駆動アセンブリに伝達するように構成されている、外科用器具。
（２） 前記外側ハウジングが、近位部分と、ヒンジを介して前記近位部分に結合された遠位部分と、を更に備え、前記遠位部分が、開放構成と閉鎖構成との間で前記近位部分に対して移動するように構成されており、滅菌バリアが、前記閉鎖構成において、前記手持ち式デバイスの周囲に確立され、前記エネルギー管理システムが、
前記外側ハウジングの前記近位部分に結合された第１のヒートシンクであって、前記第１のヒートシンクが、前記手持ち式デバイスが前記アダプタアセンブリの前記内部空洞内に収納されているときに、前記手持ち式デバイスと機械的に接触するように構成されている、第１のヒートシンクと、
前記外側ハウジングの前記遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクであって、前記第２のヒートシンクが、前記アダプタアセンブリが前記閉鎖構成にあるときに、前記滅菌バリアを破壊することなく、前記第１のヒートシンクにインターフェース接続するように構成されており、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、前記手持ち式デバイスと前記第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される、第２のヒートシンクと、を更に備える、実施態様１に記載の外科用器具。
（３） 前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間に位置決めされた熱ペーストを更に備え、前記熱ペーストが、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の前記インターフェースの表面領域を増加させ、したがって、前記インターフェースの伝導効率を向上させるように構成されている、実施態様２に記載の外科用器具。
（４） 前記エネルギー管理システムが、
前記電源に結合された圧電ファンと、
前記手持ち式デバイスの動作温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサと、
前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を更に備え、前記制御回路が、
前記温度センサから第１の信号を受信することと、
前記第１の信号に少なくとも部分的に基づいて、前記手持ち式デバイスの第１の動作温度を判定することと、
前記第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えるかどうかを判定することと、
前記第１の動作温度が前記所定の閾値を満たす又は超えると判定すると、前記圧電ファンを発振させることと、を行うように構成されている、実施態様１に記載の外科用器具。
（５） 前記制御回路が、
前記温度センサから第２の信号を受信することと、
前記第２の信号に少なくとも部分的に基づいて、前記手持ち式デバイスの第２の動作温度を判定することと、
前記第１の動作温度を前記第２の動作温度と比較することと、
前記第１の動作温度と前記第２の動作温度との前記比較に少なくとも部分的に基づいて、前記圧電ファンの前記発振を変化させることと、を行うように更に構成されている、実施態様４に記載の外科用器具。

（６） 前記エネルギー管理システムが、
減衰振動を生成するように構成された圧電減衰器と、
前記外科用器具の振動に関連付けられた信号を生成するように構成されたセンサと、
前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を備え、前記制御回路が、
前記センサから第１の信号を受信することと、
前記センサから受信された前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記外科用器具の動作振動レベルを判定することと、
前記外科用器具の前記動作振動レベルが所定の閾値を超えるかどうかを判定することと、
前記動作振動レベルが前記所定の閾値を満たす又は超えるという前記判定に少なくとも部分的に基づいて、前記圧電減衰器に減衰振動を産生させることと、を行うように構成されている、実施態様１に記載の外科用器具。
（７） 前記第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、前記駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を備え、前記エネルギー管理システムが、減衰構成要素を備え、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、前記モータの駆動シャフトに結合されており、前記駆動シャフトが、前記モータの第１の側及び第２の側を画定し、前記減衰構成要素及び前記回転構成要素が、両方とも前記モータの前記第１の側に位置決めされており、かつそれぞれ反対の方向に回転するように構成されており、前記回転構成要素の回転により、前記モータに第１の力が加えられ、前記減衰構成要素の回転により、前記第１の力の方向とは反対の方向に前記モータに第２の力が加えられ、それによって、前記手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する、実施態様１に記載の外科用器具。
（８） 前記第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、前記駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を備え、前記エネルギー管理システムが、減衰構成要素を備え、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、前記モータの駆動シャフトに結合されており、前記駆動シャフトが、前記モータの第１の側及び第２の側を画定し、前記減衰構成要素が、前記モータの前記第１の側に位置決めされており、前記回転構成要素が、前記モータの前記第２の側に位置決めされており、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、同じ方向に回転するように構成されており、それによって、前記回転構成要素の回転により、前記モータに第１の力が加えられ、前記減衰構成要素の回転により、前記第１の力の方向とは反対の方向に第２の力が前記モータに加えられ、それによって、前記手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する、実施態様１に記載の外科用器具。
（９） 前記エネルギー管理システムが、前記内部空洞の壁の少なくとも一部分上に配設された材料を備え、前記材料が、前記第１の駆動アセンブリによって生成された音響振動を減衰させるように構成されている、実施態様１に記載の外科用器具。
（１０） 前記材料が、ブチルゴム、アスファルト、及び音響エネルギー減衰スプレーのうちの少なくとも１つ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、実施態様９に記載の外科用器具。

（１１） 前記エネルギー管理システムが、前記内部空洞の壁の少なくとも一部分上に配設された幾何学的特徴を備え、前記幾何学的特徴が、前記第１の駆動アセンブリによって生成された音響エネルギーを減衰させるように構成されている、実施態様１に記載の外科用器具。
（１２） 前記幾何学的特徴が、複数の無響室を備え、各無響室が、複数のエアポケットを備え、前記幾何学的特徴が、空気が前記内部空洞の前記壁と前記複数の無響室のうちの各無響室の少なくとも一部分との間を流れることができるように配設されている、実施態様１１に記載の外科用器具。
（１３） 複数の交換可能なエンドエフェクタと共に使用するように構成された外科用器具の手持ち式デバイスを少なくとも部分的に収納するように構成されたアダプタアセンブリであって、前記手持ち式デバイスが、電源と、駆動アセンブリと、を備え、前記アダプタアセンブリが、
前記手持ち式デバイスを収納するように構成された内部空洞を備える、外側ハウジングと、
前記手持ち式デバイスの前記駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された内部インターフェース、及び交換可能なエンドエフェクタの駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された外部インターフェースを備える、駆動インターフェースアセンブリと、
前記外科用器具が使用されているときに、前記手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システムと、を備える、アダプタアセンブリ。
（１４） 前記外側ハウジングが、近位部分と、ヒンジを介して前記近位部分に回転可能に結合された遠位部分と、を更に備え、前記遠位部分が、開放構成と閉鎖構成との間で前記近位部分に対して移動するように構成されており、滅菌バリアが、前記閉鎖構成において前記手持ち式デバイスの周囲に確立され、前記エネルギー管理システムが、
前記外側ハウジングの前記近位部分に結合された第１のヒートシンクであって、前記第１のヒートシンクが、前記手持ち式デバイスが前記アダプタアセンブリの前記内部空洞内に収納されたときに、前記手持ち式デバイスと機械的に接触するように構成されている、第１のヒートシンクと、
前記外側ハウジングの前記遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクであって、前記第２のヒートシンクが、前記アダプタアセンブリが前記閉鎖構成にあるときに、前記滅菌バリアを破壊することなく、前記第１のヒートシンクに機械的に接触するように構成されており、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、前記手持ち式デバイスと前記第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される、第２のヒートシンクと、を備える、実施態様１３に記載のアダプタアセンブリ。
（１５） 前記エネルギー管理システムが、
前記電源に結合された圧電ファンと、
前記手持ち式デバイスの動作温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサと、
前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を更に備え、前記制御回路が、
前記温度センサから第１の信号を受信することと、
前記第１の信号に少なくとも部分的に基づいて、前記手持ち式デバイスの第１の動作温度を判定することと、
前記第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えるかどうかを判定することと、
前記第１の動作温度が前記所定の閾値を満たす又は超えると判定すると、前記圧電ファンを発振させることと、を行うように構成されている、実施態様１３に記載のアダプタアセンブリ。

（１６） 前記エネルギー管理システムが、
振動を検出し、前記外科用器具の振動に関連付けられた信号を生成するように構成されたセンサと、
減衰振動を生成するように構成された圧電減衰器と、
前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を備え、前記制御回路が、
前記センサから第１の信号を受信することと、
前記センサから受信された前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記外科用器具の動作振動レベルを判定することと、
前記外科用器具の前記動作振動レベルが所定の閾値を超えるかどうかを判定することと、
前記外科用器具の前記動作振動レベルが前記所定の閾値を超えるという前記判定に少なくとも部分的に基づいて、前記圧電減衰器に減衰振動を産生させることと、を行うように構成されている、実施態様１３に記載のアダプタアセンブリ。
（１７） 前記第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、前記駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を備え、前記エネルギー管理システムが、減衰構成要素を備え、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、前記モータの駆動シャフトに結合されており、前記駆動シャフトが、前記モータの第１の側及び第２の側を画定し、前記減衰構成要素及び前記回転構成要素が、両方とも前記モータの前記第１の側に位置決めされており、かつそれぞれ反対の方向に回転するように構成されており、前記回転構成要素の回転により、前記モータに第１の力が加えられ、前記減衰構成要素の回転により、前記第１の力の方向とは反対の方向に前記モータに第２の力が加えられ、それによって、前記手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する、実施態様１３に記載のアダプタアセンブリ。
（１８） 外科用器具であって、
第１の駆動アセンブリ及び電源を備える手持ち式デバイスと、
手持ち式デバイスを収容するように構成された内部空洞を備えるアダプタアセンブリであって、前記手持ち式デバイスの周囲に滅菌バリアを確立するように構成されている、アダプタアセンブリと、
前記滅菌バリアを破壊することなく、前記内部空洞から前記手持ち式デバイスによって放散されたエネルギーを抽出するように構成されたエネルギー管理システムと、を備える、外科用器具。
（１９） 複数の交換可能なエンドエフェクタであって、前記複数の交換可能なエンドエフェクタのうちの第１の交換可能なエンドエフェクタが、第１の動作モード用に構成された第１の駆動インターフェースを備え、前記複数の交換可能なエンドエフェクタのうちの第２の交換可能なエンドエフェクタが、第２の動作モード用に構成された第２の駆動インターフェースを備え、前記第１の動作モードが、前記第２の動作モードとは異なる、複数の交換可能なエンドエフェクタと、
前記第１の駆動アセンブリに係合するように構成された内部インターフェース、並びに前記第１の駆動インターフェース及び前記第２の駆動インターフェースに係合するように構成された外部インターフェースを備える駆動インターフェースアセンブリと、を更に備える、実施態様１８に記載の外科用器具。
（２０） 前記アダプタアセンブリが、近位部分と、ヒンジを介して前記近位部分に回転可能に結合された遠位部分と、を更に備え、前記遠位部分が、前記近位部分に対して開放構成と閉鎖構成との間で移動するように構成されており、前記エネルギー管理システムが、
前記近位部分に結合された第１のヒートシンクであって、前記手持ち式デバイスとの機械的接触のために構成されている、第１のヒートシンクと、
前記外側ハウジングの前記遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクであって、前記第２のヒートシンクが、前記アダプタアセンブリが前記閉鎖構成にあるときに、前記滅菌バリアを破壊することなく、前記第１のヒートシンクに機械的に接触するように構成されており、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、前記手持ち式デバイスと前記第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される、第２のヒートシンクと、を備える、実施態様１８に記載の外科用器具。

Claims (20)

1. 外科用器具であって、
   内側ハウジング、及び第１の動作モードを含む第１の駆動アセンブリに結合された電源を備える、手持ち式デバイスであって、前記電源及び前記第１の駆動アセンブリが、前記内側ハウジング内に配設されている、手持ち式デバイスと、
   内部空洞を画定する外側ハウジングを備える、アダプタアセンブリであって、前記外側ハウジングが、前記手持ち式デバイスを収納するように構成されており、前記外側ハウジングが、
   前記手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システム、及び
   内部インターフェース及び外部インターフェースを備える、駆動インターフェースアセンブリであって、前記内部インターフェースが、前記手持ち式デバイスの前記第１の駆動アセンブリに機械的に結合するように構成されている、駆動インターフェースアセンブリ、を更に備える、アダプタアセンブリと、
   第２の駆動アセンブリを備える、交換可能なエンドエフェクタであって、前記第２の駆動アセンブリが、前記第１の駆動アセンブリの前記第１の動作モードとは異なる第２の動作モードを含み、前記第２の駆動アセンブリが、前記駆動インターフェースの前記外部インターフェースに機械的に結合するように構成されている、交換可能なエンドエフェクタと、を備え、
   前記駆動インターフェースアセンブリの前記内部インターフェースが、前記第１の駆動アセンブリによって生成された運動を前記駆動インターフェースアセンブリの前記外部インターフェースに伝達するように構成されており、前記駆動インターフェースアセンブリの前記外部インターフェースが、前記駆動インターフェースアセンブリの前記内側インターフェースの運動を前記交換可能なエンドエフェクタの前記第２の駆動アセンブリに伝達するように構成されている、外科用器具。
2. 前記外側ハウジングが、近位部分と、ヒンジを介して前記近位部分に結合された遠位部分と、を更に備え、前記遠位部分が、開放構成と閉鎖構成との間で前記近位部分に対して移動するように構成されており、滅菌バリアが、前記閉鎖構成において、前記手持ち式デバイスの周囲に確立され、前記エネルギー管理システムが、
   前記外側ハウジングの前記近位部分に結合された第１のヒートシンクであって、前記第１のヒートシンクが、前記手持ち式デバイスが前記アダプタアセンブリの前記内部空洞内に収納されているときに、前記手持ち式デバイスと機械的に接触するように構成されている、第１のヒートシンクと、
   前記外側ハウジングの前記遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクであって、前記第２のヒートシンクが、前記アダプタアセンブリが前記閉鎖構成にあるときに、前記滅菌バリアを破壊することなく、前記第１のヒートシンクにインターフェース接続するように構成されており、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、前記手持ち式デバイスと前記第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される、第２のヒートシンクと、を更に備える、請求項１に記載の外科用器具。
3. 前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間に位置決めされた熱ペーストを更に備え、前記熱ペーストが、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の前記インターフェースの表面領域を増加させ、したがって、前記インターフェースの伝導効率を向上させるように構成されている、請求項２に記載の外科用器具。
4. 前記エネルギー管理システムが、
   前記電源に結合された圧電ファンと、
   前記手持ち式デバイスの動作温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサと、
   前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を更に備え、前記制御回路が、
   前記温度センサから第１の信号を受信することと、
   前記第１の信号に少なくとも部分的に基づいて、前記手持ち式デバイスの第１の動作温度を判定することと、
   前記第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えるかどうかを判定することと、
   前記第１の動作温度が前記所定の閾値を満たす又は超えると判定すると、前記圧電ファンを発振させることと、を行うように構成されている、請求項１に記載の外科用器具。
5. 前記制御回路が、
   前記温度センサから第２の信号を受信することと、
   前記第２の信号に少なくとも部分的に基づいて、前記手持ち式デバイスの第２の動作温度を判定することと、
   前記第１の動作温度を前記第２の動作温度と比較することと、
   前記第１の動作温度と前記第２の動作温度との前記比較に少なくとも部分的に基づいて、前記圧電ファンの前記発振を変化させることと、を行うように更に構成されている、請求項４に記載の外科用器具。
6. 前記エネルギー管理システムが、
   減衰振動を生成するように構成された圧電減衰器と、
   前記外科用器具の振動に関連付けられた信号を生成するように構成されたセンサと、
   前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を備え、前記制御回路が、
   前記センサから第１の信号を受信することと、
   前記センサから受信された前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記外科用器具の動作振動レベルを判定することと、
   前記外科用器具の前記動作振動レベルが所定の閾値を超えるかどうかを判定することと、
   前記動作振動レベルが前記所定の閾値を満たす又は超えるという前記判定に少なくとも部分的に基づいて、前記圧電減衰器に減衰振動を産生させることと、を行うように構成されている、請求項１に記載の外科用器具。
7. 前記第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、前記駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を備え、前記エネルギー管理システムが、減衰構成要素を備え、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、前記モータの駆動シャフトに結合されており、前記駆動シャフトが、前記モータの第１の側及び第２の側を画定し、前記減衰構成要素及び前記回転構成要素が、両方とも前記モータの前記第１の側に位置決めされており、かつそれぞれ反対の方向に回転するように構成されており、前記回転構成要素の回転により、前記モータに第１の力が加えられ、前記減衰構成要素の回転により、前記第１の力の方向とは反対の方向に前記モータに第２の力が加えられ、それによって、前記手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する、請求項１に記載の外科用器具。
8. 前記第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、前記駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を備え、前記エネルギー管理システムが、減衰構成要素を備え、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、前記モータの駆動シャフトに結合されており、前記駆動シャフトが、前記モータの第１の側及び第２の側を画定し、前記減衰構成要素が、前記モータの前記第１の側に位置決めされており、前記回転構成要素が、前記モータの前記第２の側に位置決めされており、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、同じ方向に回転するように構成されており、それによって、前記回転構成要素の回転により、前記モータに第１の力が加えられ、前記減衰構成要素の回転により、前記第１の力の方向とは反対の方向に第２の力が前記モータに加えられ、それによって、前記手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する、請求項１に記載の外科用器具。
9. 前記エネルギー管理システムが、前記内部空洞の壁の少なくとも一部分上に配設された材料を備え、前記材料が、前記第１の駆動アセンブリによって生成された音響振動を減衰させるように構成されている、請求項１に記載の外科用器具。
10. 前記材料が、ブチルゴム、アスファルト、及び音響エネルギー減衰スプレーのうちの少なくとも１つ、又はこれらの任意の組み合わせを含む、請求項９に記載の外科用器具。
11. 前記エネルギー管理システムが、前記内部空洞の壁の少なくとも一部分上に配設された幾何学的特徴を備え、前記幾何学的特徴が、前記第１の駆動アセンブリによって生成された音響エネルギーを減衰させるように構成されている、請求項１に記載の外科用器具。
12. 前記幾何学的特徴が、複数の無響室を備え、各無響室が、複数のエアポケットを備え、前記幾何学的特徴が、空気が前記内部空洞の前記壁と前記複数の無響室のうちの各無響室の少なくとも一部分との間を流れることができるように配設されている、請求項１１に記載の外科用器具。
13. 複数の交換可能なエンドエフェクタと共に使用するように構成された外科用器具の手持ち式デバイスを少なくとも部分的に収納するように構成されたアダプタアセンブリであって、前記手持ち式デバイスが、電源と、駆動アセンブリと、を備え、前記アダプタアセンブリが、
    前記手持ち式デバイスを収納するように構成された内部空洞を備える、外側ハウジングと、
    前記手持ち式デバイスの前記駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された内部インターフェース、及び交換可能なエンドエフェクタの駆動アセンブリに機械的に係合するように構成された外部インターフェースを備える、駆動インターフェースアセンブリと、
    前記外科用器具が使用されているときに、前記手持ち式デバイスによって放散されるエネルギーを管理するように構成されたエネルギー管理システムと、を備える、アダプタアセンブリ。
14. 前記外側ハウジングが、近位部分と、ヒンジを介して前記近位部分に回転可能に結合された遠位部分と、を更に備え、前記遠位部分が、開放構成と閉鎖構成との間で前記近位部分に対して移動するように構成されており、滅菌バリアが、前記閉鎖構成において前記手持ち式デバイスの周囲に確立され、前記エネルギー管理システムが、
    前記外側ハウジングの前記近位部分に結合された第１のヒートシンクであって、前記第１のヒートシンクが、前記手持ち式デバイスが前記アダプタアセンブリの前記内部空洞内に収納されたときに、前記手持ち式デバイスと機械的に接触するように構成されている、第１のヒートシンクと、
    前記外側ハウジングの前記遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクであって、前記第２のヒートシンクが、前記アダプタアセンブリが前記閉鎖構成にあるときに、前記滅菌バリアを破壊することなく、前記第１のヒートシンクに機械的に接触するように構成されており、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、前記手持ち式デバイスと前記第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される、第２のヒートシンクと、を備える、請求項１３に記載のアダプタアセンブリ。
15. 前記エネルギー管理システムが、
    前記電源に結合された圧電ファンと、
    前記手持ち式デバイスの動作温度に関連付けられた信号を生成するように構成された温度センサと、
    前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を更に備え、前記制御回路が、
    前記温度センサから第１の信号を受信することと、
    前記第１の信号に少なくとも部分的に基づいて、前記手持ち式デバイスの第１の動作温度を判定することと、
    前記第１の動作温度が所定の閾値を満たす又は超えるかどうかを判定することと、
    前記第１の動作温度が前記所定の閾値を満たす又は超えると判定すると、前記圧電ファンを発振させることと、を行うように構成されている、請求項１３に記載のアダプタアセンブリ。
16. 前記エネルギー管理システムが、
    振動を検出し、前記外科用器具の振動に関連付けられた信号を生成するように構成されたセンサと、
    減衰振動を生成するように構成された圧電減衰器と、
    前記電源及び前記エネルギー管理システムに結合された制御回路と、を備え、前記制御回路が、
    前記センサから第１の信号を受信することと、
    前記センサから受信された前記信号に少なくとも部分的に基づいて、前記外科用器具の動作振動レベルを判定することと、
    前記外科用器具の前記動作振動レベルが所定の閾値を超えるかどうかを判定することと、
    前記外科用器具の前記動作振動レベルが前記所定の閾値を超えるという前記判定に少なくとも部分的に基づいて、前記圧電減衰器に減衰振動を産生させることと、を行うように構成されている、請求項１３に記載のアダプタアセンブリ。
17. 前記第１の駆動アセンブリが、駆動部材と、前記駆動部材に係合するように構成された回転構成要素と、を備え、前記エネルギー管理システムが、減衰構成要素を備え、前記回転構成要素及び前記減衰構成要素が、前記モータの駆動シャフトに結合されており、前記駆動シャフトが、前記モータの第１の側及び第２の側を画定し、前記減衰構成要素及び前記回転構成要素が、両方とも前記モータの前記第１の側に位置決めされており、かつそれぞれ反対の方向に回転するように構成されており、前記回転構成要素の回転により、前記モータに第１の力が加えられ、前記減衰構成要素の回転により、前記第１の力の方向とは反対の方向に前記モータに第２の力が加えられ、それによって、前記手持ち式デバイスによって放散される正味エネルギーを低減する、請求項１３に記載のアダプタアセンブリ。
18. 外科用器具であって、
    第１の駆動アセンブリ及び電源を備える手持ち式デバイスと、
    手持ち式デバイスを収容するように構成された内部空洞を備えるアダプタアセンブリであって、前記手持ち式デバイスの周囲に滅菌バリアを確立するように構成されている、アダプタアセンブリと、
    前記滅菌バリアを破壊することなく、前記内部空洞から前記手持ち式デバイスによって放散されたエネルギーを抽出するように構成されたエネルギー管理システムと、を備える、外科用器具。
19. 複数の交換可能なエンドエフェクタであって、前記複数の交換可能なエンドエフェクタのうちの第１の交換可能なエンドエフェクタが、第１の動作モード用に構成された第１の駆動インターフェースを備え、前記複数の交換可能なエンドエフェクタのうちの第２の交換可能なエンドエフェクタが、第２の動作モード用に構成された第２の駆動インターフェースを備え、前記第１の動作モードが、前記第２の動作モードとは異なる、複数の交換可能なエンドエフェクタと、
    前記第１の駆動アセンブリに係合するように構成された内部インターフェース、並びに前記第１の駆動インターフェース及び前記第２の駆動インターフェースに係合するように構成された外部インターフェースを備える駆動インターフェースアセンブリと、を更に備える、請求項１８に記載の外科用器具。
20. 前記アダプタアセンブリが、近位部分と、ヒンジを介して前記近位部分に回転可能に結合された遠位部分と、を更に備え、前記遠位部分が、前記近位部分に対して開放構成と閉鎖構成との間で移動するように構成されており、前記エネルギー管理システムが、
    前記近位部分に結合された第１のヒートシンクであって、前記手持ち式デバイスとの機械的接触のために構成されている、第１のヒートシンクと、
    前記外側ハウジングの前記遠位部分の外面に結合された第２のヒートシンクであって、前記第２のヒートシンクが、前記アダプタアセンブリが前記閉鎖構成にあるときに、前記滅菌バリアを破壊することなく、前記第１のヒートシンクに機械的に接触するように構成されており、前記第１のヒートシンクと前記第２のヒートシンクとの間の機械的接触により、前記手持ち式デバイスと前記第２のヒートシンクとの間に熱伝導経路が作り出される、第２のヒートシンクと、を備える、請求項１８に記載の外科用器具。

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