JP2023551775A - 補強モジュール式スチール・コンクリート構造体 - Google Patents

補強モジュール式スチール・コンクリート構造体 Download PDF

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Abstract

建設要素を提供する。建設要素は、ベースパネルと、2つのほぼ直交する側壁パネルとを備え、これらパネルは、互いに内部キャビティを有するU字状チャンネルを画定する。少なくとも1つのパネルは、内部キャビティ内に補強又は安定化材料が通過できる寸法の少なくとも1つのパネル開口を含む。建設要素は、さらに、第1端部及び第2端部がそれぞれに対応する側壁パネルに固着され、また側壁パネルを支持するようチャンネルを横切って側壁パネルにほぼ直交して延在する少なくとも1つの支持プレート(70)を備える。【選択図】図7a

Description

本発明は、例えば、ベースマット、基礎、床、壁、及び屋根のような補強モジュール式構造体の分野に関する。これら構造体は、互いに組み合わせて構造体を形成する複数の個別構造要素から形成される。
大型の構造物を建造するとき、人件費を削減し、また建造時間を最小化するのが有益である。このことは、とくに原子力発電所の建設に関連し、この建設において、このような効率は、原子力発電が化石燃料又は他の低能力代替資源に対するより実行可能で現実的な代替燃料源になる上で必要である。
原子力発電所及び核廃棄物処理及び/又は保管施設を含む他の慎重に扱うべき構造物は、地震及びハリケーン強風のような自然現象に耐え、また大きな過剰圧力を封じ込める必要がある。このことは、建造構造物の大幅な補強を要する。既知の補強手段は、補剛部材及び/又はタイバー及び/又は剪断スタッドの別個の内部格子により離間して筋交い(ブレース)付けされる層状平面鋼板の複雑で高価な組立体を採用している。それら現在入手可能な解決策を結集するには、それ自体調達するのが高価かつ困難な高度に専門化された熟練の作業員を必要とする。したがって、原子力及び他の産業界に対して構造補強材をもたらす、より簡単、より効率的及びより費用効果的な手段に対する必要性がある。
本願人が提案した1つの解決策は特許文献1(国際公開第2013/117892号)に見ることができる。特許文献1は、それぞれがU字状チャンネルを画定するよう2つのL字状素子から形成される複数の建造補強材のモジュール式アセンブリを備える建造コンポーネントを開示している。1つのU字状チャンネルのベースパネルは、隣接するU字状チャンネルの開放頂部を閉鎖する蓋を形成するよう、隣接するU字状チャンネルの両側側壁パネル遠位端縁に沿って固着する。このようにして、複数の補強材を互いに固着して、壁、天井又は床となり得るコンポーネントを形成する。
国際公開第2013/117892号パンフレット
壁と支持床との間の接合を形成するときのようにこのようなコンポーネント群をともに結集させる場合、壁コンポーネントの重量が床に加重することになる。このことは、床コンポーネントを形成する1つ又はそれ以上の側壁パネルを屈曲又は座屈させることになる。
このようなコンポーネントでの他の潜在的問題は、それらにコンクリートを充填するときに生ずる。コンクリートが要素によって画定される内部空間を満たすときエアポケットが個別の要素内に閉じ込められることがあり得る。これらエアポケットは構造物の脆弱部分になるおそれがある。
要素の締結は、一般的にはモジュール式アセンブリを形成するため、溶接、接着及び/又は機械的締結具を使用することで達成される。この構成は以前に使用されていた複雑かつ高価なアセンブリに対する疑いようのない改善であるが、形成されたコンポーネントは、結果として生ずる建造物又は他の構造体を形成するため、依然としてこれら同一の締結方法のうちの1つを使用して現場で互いに取り付けなければならない。このことは、依然として多数のこれら補強されたコンポーネントから建造物又は他の構造物を形成するのに時間を消費するプロセスとなり得ることを意味する。現場で溶接、接着又は機械的固定具を使用してコンポーネントを締結しなければならないことは、システムの融通性を制限する、すなわち、特別な設計要件を満たせなくなるおそれがあることを意味する。
本発明の目的は、補強モジュール式構造体のこれら欠点のうち1つ若しくはそれ以上をなくす又は軽減することにある。
本発明の第1態様によれば建設要素を提供し、この建設要素は、
内部キャビティを有するU字状チャンネルをともに画定するベースパネル及び2つのほぼ直交する側壁パネルであり、前記パネルのうち少なくとも1つは、前記内部キャビティ内への補強又は安定化材料の通過を可能にする寸法の少なくとも1つのパネル開口を含む、該ベースパネル及び側壁パネルと、
第1端部及び第2端部がそれぞれに対応する側壁パネルに固着され、また前記側壁パネルを支持するよう前記チャンネルを横切って前記側壁パネルにほぼ直交して延在する少なくとも1つの支持プレートと、
を備える。
好適には、前記少なくとも1つの支持プレートは、補強又は安定化材料が前記支持プレートを通過できる寸法の少なくとも1つの支持プレートを含む。
好適には、前記側壁パネルのうち少なくとも一方は、要素の内部から外部に空気が通過させ得るようにした通気孔を含む。前記通気孔は、前記側壁パネルの内面よりも前記側壁パネルの外面でより大きい直径を有するようにテーパー付けすることができる。
本発明の第2態様によれば建設要素を提供し、この建設要素は、
内部キャビティを有するU字状チャンネルをともに画定するベースパネル及び2つのほぼ直交する側壁パネルであり、前記パネルのうち少なくとも1つは、前記内部キャビティ内に補強又は安定化材料が通過できる寸法の少なくとも1つのパネル開口を含む、該ベースパネル及び側壁パネルを備える建設要素であって、
少なくとも一方の前記側壁パネルが前記要素の内部から外部に空気を通過させ得るようにした通気孔を含む。
好適には、前記通気孔は、前記側壁パネルの内面よりも前記側壁パネルの外面でより大きい直径を有するようにテーパー付けされる。
好適には、建設要素は、6mm~25mmの間における厚さを有する鋼板から形成される。
前記建設要素は、前記U字状チャンネルを形成するよう互いに接合される2つの別個のL字状セクションから形成することができる。前記2つの別個のL字状セクションは、互いに接合されるとき、前記少なくとも1つのパネル開口を画定する形状にすることができる。前記2つの別個のL字状セクションは、溶接、接着又は機械的締結によって互いに接合され得る。
好適には、前記ベースパネル及び前記側壁パネルのうち少なくとも一方の内面は、前記内部キャビティ内に突出する複数の剪断スタッドを含む。
本発明の第3態様によれば、本発明の第1態様及び第2態様の複数の建設要素によるモジュール式アセンブリを備える建設コンポーネントであって、前記建設コンポーネントを形成するため、1つの建設要素の前記ベースパネルが隣接する建設要素の両側における側壁パネルの遠位端縁に沿って締結される、建設コンポーネントを提供する。
建設コンポーネントは、さらに、張力テンドンを受け入れ得るようにした少なくとも1つの張力ダクトを備え、前記少なくとも1つの張力ダクトは、前記コンポーネントの長さに沿って各建設要素における前記少なくとも1つのパネル開口に貫通することができる。
本発明の第4態様によれば、第1態様の第1建設要素及び第2建設要素からL字状又はT字状の接合部を形成する方法を提供し、この方法は、
前記接合部を形成するとき、前記第1建設要素における前記2つの側壁パネルの端部が第2建設要素の側壁パネルに衝合する第1衝合箇所及び第2衝合箇所を決定するステップと、
前記第1衝合箇所及び第2衝合箇所で前記第2建設要素の前記チャンネルを横切る1対の支持プレートを固着するステップと、
前記第1建設要素の前記2つの側壁パネルが前記第2建設要素のそれぞれに対応する前記支持プレートとほぼ同一平面状となるよう、前記第1建設要素及び第2建設要素を結集させるステップと、及び
前記第1建設要素及び第2建設要素を互いに固着するステップと、
を備える。
前記固着するステップは、関与する前記コンポーネントを互いに溶接、接着又は機械的締結するステップを含むことができる。
本発明の第5態様によれば、ほぼ平面状コンポーネントを形成するよう互いに取り付けられる複数の建設要素のモジュール式アセンブリを備える建設コンポーネントであって、各建設要素は、内部キャビティをともに画定する複数のパネルを備え、前記パネルのうち少なくとも1つは、前記内部キャビティ内への補強又は安定化材料の通過を可能にする寸法の少なくとも1つのパネル開口を含み、また前記コンポーネントは、さらに、張力テンドンを受け入れ得るようにした少なくとも1つの張力ダクトを備え、前記少なくとも1つのダクトは、前記コンポーネントの長さに沿って各建設要素における前記少なくとも1つのパネル開口に貫通する、建設コンポーネントを提供する。
建設コンポーネントは、さらに、各ダクト内に配置した張力テンドンを備えることができ、前記テンドンは、ワイヤ、多重ワイヤストランド、及びバーより成るグループから選択される。前記テンドンは、その端部それぞれに第1係止具及び第2係止具を含むことができ、前記係止具は別の建設コンポーネント及び/又はコンクリート表面に連結可能である。
本発明の第6態様によれば、構造体を建設する方法を提供し、この方法は、
本発明の第5態様の建設コンポーネントを形成するステップと、
複数の前記建設要素の前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、及び
前記コンクリートが硬化した後、前記張力テンドンを緊張させるステップと、
を備える。
本発明の第7態様によれば、構造体を建設する方法を提供し、この方法は、
本発明の第5態様の建設コンポーネントを少なくとも2つ形成するステップと、
前記構造体を画定するよう前記2つのコンポーネントを配設するステップと、
前記少なくとも2つのコンポーネントの外面に各張力テンドンの第1端部及び第2端部を係止するステップと、
前記少なくとも2つのコンポーネントを互いに固定するよう前記テンドンを初期的に緊張させるステップと、
前記少なくとも2つの建設コンポーネントの前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、及び
前記コンクリートが硬化した後、前記テンドンを一層緊張させるステップと、
を備える。
構造体は4側面構造体とすることができ、またこの方法は、
本発明の第5態様の建設コンポーネントを4つ形成するステップと、
構造体のベース、第1側壁及び第2側壁、並びに頂部を画定するよう前記4つのコンポーネントを配設するステップと、
ベースコンポーネント及び頂部コンポーネントにおける少なくとも1つのダクトに張力テンドンを配置するステップと、
前記第1側壁及び第2側壁の外面に各張力テンドンの第1端部及び第2端部を係止するステップと、
ベース及び屋根を前記第1側壁及び第2側壁に固定するよう初期的に前記テンドンを緊張させるステップと、
前記複数の建設コンポーネントの前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、並びに
前記コンクリートが硬化した後、前記テンドンを一層緊張させるステップと、
を備える。
前記コンポーネントを配設するステップは、前記コンポーネントを一時的に所定位置に保持する1つ又はそれ以上の一時的支持体を採用するステップを含むことができ、また前記方法は、さらに、前記係止するステップ後に前記一時的支持体を除去するステップを備える。
本発明の第8態様によれば、構造体を建設する方法を提供し、この方法は、
本発明の第5態様の建設コンポーネントを1つ又はそれ以上形成するステップと、
前記構造体の中心コアを画定するよう基礎上に前記1つ又はそれ以上のコンポーネントを配設するステップと、
前記基礎及び前記又は各コンポーネントの上面に各張力テンドンの第1端部及び第2端部を係止するステップと、
前記又は各コンポーネントを前記基礎に固定するよう初期的に前記テンドンを緊張させるステップと、
前記中心コアに隣接して1つ又はそれ以上の支持柱を設置するステップと、
前記支持柱と前記コアとの間に1つ又はそれ以上の支持梁を取り付けるステップと、
前記1つ又はそれ以上の建設コンポーネントの前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、及び
前記コンクリートが硬化した後、前記テンドンを一層緊張させるステップと、
を備える。
本発明の好適な実施形態を、以下に単なる例として添付図面につき説明する。
折り曲げライン及び開孔を有する平面状のプレートを示し、このプレートから建設要素を形成する。 図1の建設要素における1つの半部を表している2次元平面状プレート部分を示す。 図1の建設要素における1つの半部を表す代替的な2次元平面状プレート部分を示す。 2つの異なる3次元建設要素のうち一方の3次元建設要素を示す。 2つの異なる3次元建設要素のうち他方の3次元建設要素を示す。 一連の個別建設要素を互いに締結して組み合わせた建設要素を示す。 建設要素から形成した建設コンポーネントの断面図である。 建設コンポーネントにコンクリートを充填するプロセスの段階のうち1つを示す。 建設コンポーネントにコンクリートを充填するプロセスの段階のうち1つを示す。 建設コンポーネントにコンクリートを充填するプロセスの段階のうち1つを示す。 建設コンポーネントにコンクリートを充填するプロセスの段階のち1つを示す。 建設コンポーネントから形成された接合部の斜視図を示す。 建設コンポーネントから形成された接合部の側面図を示す。 建設コンポーネントから形成された接合部の端面図を示す。 建設コンポーネントから形成された代替的な接合部の斜視図を示す。 建設コンポーネントから形成された代替的な接合部の頂面図を示す。 建設コンポーネントから形成された代替的な接合部の端面図を示す。 図4cに示す建設コンポーネントの使用により補強建造物コンポーネントを建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントの使用により補強建造物コンポーネントを建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントの使用により補強建造物コンポーネントを建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントの使用により補強トンネルを建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントの使用により補強トンネルを建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントの使用により補強トンネルを建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントを使用して形成される補強コアを有する建造物を建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントを使用して形成される補強コアを有する建造物を建設する方法を概略的に図示する。 図4cに示す建設コンポーネントを使用して形成される補強コアを有する建造物を建設する方法を概略的に図示する。
図1は3次元建設要素として形成する前の2次元予組立状況における建設要素を示す。この建設要素は、等しい寸法の3つのパネル14、16、18を画定する2つの真直ぐで平行な折り曲げライン12a、12bによって細分される長方形金属プレート10から構成される。各パネルは共通平面上にある。プレートの材料は金属である。最も好適には、プレートは平板のステンレス鋼又は炭素鋼から形成される。各折り曲げライン12a、12bは、金属プレートの表面に引っかき、スタンピング、又は部分的カッティングによって形成した脆弱ラインを有する。中央パネル14には、その長さに沿って一列に等間隔離間する円形開口14aを設ける。開口14aの直径は、折り曲げライン12a、12b相互間における中央パネル14の幅の少なくとも50%とすることができる。
図2は、図1の建設要素における片半分を表す代替的な2次元平面状プレート部分を示す。プレート部分は、パネル14の一方の端縁に沿って位置付けられる一連の離間した半円形窪み15を有する形状とされる。
図3は、やはり建設要素(図示せず)における片半分を形成するさらに代替的な2次元平面状プレート部分を示す。プレート部分は、パネル14の一方の端縁に沿って位置付けられる一連の離間した六角形窪み15hを有する形状とされる。
図4aは、図1に示されたのと同様の2次元金属プレート10から形成される3次元建設要素を示す。側壁パネル16、18は、初期共通パネルから折り曲げライン12a、12bに沿って強制的に曲げ込み、ベースパネル14に対して直交して延在するよう変形してある。したがって、3次元建設要素はU字チャンネル形状を採用し、これにより側壁パネル16、18は互いに対向し、ほぼ平行にベースパネル14から起立してU字チャンネルを画定する。図4aに図示される特定の実施形態において、剪断スタッド20のアレイを側壁パネル16、18の内向き表面に溶接する。これら剪断スタッドは、シャンク幅に対して拡大したヘッドを有するネルソン(登録商標)スタッドとすることができる。
プレートは、好適には、6~25mmの範囲内における厚さを有し、またより好適には、スチール製プレートである。とくに、この厚さのプレートから要素を形成するとき、3次元3パネル建設要素を製造するプロセスは、2つのL字状2パネル半部を互いに接合することによってより簡単に作成されることが分かっている。例えば、図2に示す平面状プレート部分の2つは、各パネル14がパネル16に対して直交して延在するようそれぞれに対応する折り曲げライン12aに沿って強制的に曲げ込むことができる。次に、2つのL字状パネルは、例えば、開口14a相互間の中間にある端縁部分を溶接することによって円形開口14aを形成するようそれらの半円形窪み15が整列させるよう向き決めすることができる。当然のことながら、U字状チャンネルを製造する方法は、単一の3パネル建設要素に機械的プレスを用いて2つの曲げ部を形成するよりも実用的である。他の利点は、2つの平面状プレート半部が異なる等級のスチール、例えば、それぞれステンレス鋼及び炭素鋼から製造できる点である。
上述のプロセスは、さらに、図3に示すような平面状プレート部分の対を使用することにも採用することができる。六角形窪み15を有する平面状プレートを使用することの利点は、製造中における素金属プレートから切断するときに金属プレート材料の廃棄を完全に排除することができる点である。
図4bは、2次元金属プレート10(図示せず)から形成した代替的な3次元建設要素を示す。側壁パネル16、18は、図4aに示したのと同一のU字チャンネルを画定するように初期共通パネルから変形してある。しかし、開口16aは、ベースパネル12ではなく側壁パネル16に設ける。
図4cは、3つの図4aによる建設要素及び1つの図4bの建設要素から成る補強建造物コンポーネントを示す。代表的には、建設要素がそれらの端部で起立し、またそれらのパネル14、16、18が垂直方向に延在するように建設要素を向き決めする。個別の建設要素は、例えば、1つのU字チャンネルにおける遠位端縁16d、18dを他のU字チャンネルにおけるベースパネル14の外側端縁に溶接することによって直列的に互いに締結するよう、同一の向きにして整列させる。そうする際に、隣接する側壁パネル16、18は2重スキンアセンブリのほぼ平面状の外部表面を呈し、また各ベースパネル14は締結されるU字チャンネルの開放頂部を閉鎖する。
このように互いに締結するとき、開口14aは、互いに対向する側壁16、18間で建設アセンブリの内部を通過する内部通路を画定するよう整列する。ダクト30がコンポーネントの長さに沿って整列した開口14aによって画定される通路に貫通して長手方向に延びるよう、ダクト30を建造物コンポーネント内に設けることがあり得る。
図4bの建設要素は内部通路の方向を90°変化させるのに資する「コーナー」要素として作用し得る。
上述した建設要素における開口14a、16aの正確な形状、サイズ及び位置は、選択される補強材、安定化材料及び/又はダクトが通過できるとするならば、厳密なものではない。開口のサイズは、さらに、建設要素のパネルの必要残留強度、及び応力発生源の排除又は低減に関連して選択する。例えば、粗い骨材フィラーを有するコンクリートはファイバ充填樹脂よりも大きな開孔を必要とし得る。
図5は、図4a及び4bに図示された種類の複数の建設要素から形成された建造物コンポーネントの断面図を示し、この場合、取り付けられた要素にはコンクリート32が充填されている。少なくとも1つの要素には、1つの側壁パネル18にウィープホール又は通気孔40を含むよう変更してある。
図6a~dは、複数の要素にコンクリートを充填する過程でウィープホール40がどのようにして利用されるかを示す。図6aは、パネルにおける開口を介して要素内にコンクリートが流入するとき要素の内部からウィープホール40を経て空気がどのように要素から強制的に押し出されるかを示す。ウィープホール40は、パネル18の内面17から外面19に向けて外方にテーパー付けする。換言すれば、ウィープホール40は、内面17におけるよりも外面19でより大きい直径を有する。このように空気が要素から逃げるのを可能にすることは、エアポケット又は気泡が要素内に存在することなく、要素をコンクリートで完全に充填するのを確実にする。
図6bは、上述したように、コンクリート32で要素を完全に充填した状態を示す。コンクリート32が完全に硬化した後、ウィープホール40からコンクリート内に穴42をドリル穿孔する。この後、図6cに示すように、セラミックプラグ44を穴42内に投入する。最後に、図6dに示すように、溶接部46をウィープホール40内のプラグ44上に載置する。溶接部46はパネル18をシールし、ウィープホール40を介して要素から何も漏出できないことを確実にする。
図7a~cは、上述したように形成された2つの建造物コンポーネント間で形成される接合部を示す。この実施形態において、T字状接合部が水平コンポーネント(例えば、基礎又は床)50と垂直コンポーネント(例えば、壁)60との間で形成される。互いに取り付けて水平コンポーネント50及び垂直コンポーネント60を形成するよう互いに取り付けられる要素は、図4~cに示したのとほぼ同一である。
コンポーネント50、60が一部を形成する構造体を設計する過程において、種々のコンポーネントの正確な構成及び位置決めは予め確立しておく。このことは、接合部に付加的強度を付与するため、2つのコンポーネントを互いに合体させる要素の幾つか又は全てに隔壁支持プレートを取り付けることができることを意味する。図7に示す実施例において、隔壁プレート70の対を、水平コンポーネント50をなす各要素のU字状チャンネルに溶接する。隔壁プレート70は、垂直コンポーネント60をなす要素が水平コンポーネント50のそれぞれに対応する側壁に衝合する長手方向箇所で水平要素に取り付ける。したがって、隔壁プレート70は垂直コンポーネント60をなす第1要素の側壁とほぼ同一平面となり、垂直コンポーネント60の下側にある水平コンポーネント50の要素に付加的強度を付与し、また支持する。各対における一方若しくは双方の隔壁プレートは、図示のようにコンクリートが流れる開口を設けることができる、又は一方若しくは双方ともに開口を持たないようにすることができる。この種の隔壁プレートは、さらに、補強が必要とされる建造物コンポーネントにおける任意な箇所に設置することもできる。例えば、壁コンポーネントに重たい設備を取り付ける場合、隔壁プレートはその壁コンポーネントをなす1つ又はそれ以上の要素の設備を取り付けるべき領域におけるチャンネル内に取り付けることができる。
図8a~cは、上述した種類の2つの建造物コンポーネント間で形成され得る代替的な接合部を示す。この実施形態において、T字状接合部が水平コンポーネント50′と垂直コンポーネント60′との対間で形成される。互いに取り付けて水平コンポーネント50′及び垂直コンポーネント60′を形成するよう互いに取り付けられる要素は、図4~cに示したのとほぼ同一である。この接合部は、図7に示すものとは、垂直コンポーネント60′が単一の水平コンポーネント上に着座するのでははく、一対の水平コンポーネント50′の対間内に挟まれる点で相違する。
図7の接合部と同様に、種々のコンポーネントの正確な配設及び位置決めは設計段階で予め確立しておく。このことは、接合部に付加的強度を付与するため、2つのコンポーネントを互いに合体させる要素の幾つか又は全てに隔壁支持プレートを取り付けることができることを意味する。図8に示す実施例において、隔壁プレート70′の対を、垂直コンポーネント60′をなす各要素のU字状チャンネルに溶接する。隔壁プレート70′は、水平コンポーネント50′をなす要素が垂直コンポーネント60′に休止する長手方向箇所で垂直要素に取り付ける。したがって、隔壁プレート70′は水平コンポーネント50′をなす第1要素の側壁とほぼ同一平面となり、垂直コンポーネント60′に付加的強度を付与し、また横方向の支持をする。各対における一方若しくは双方の隔壁プレートは、コンクリートが流れる開口を設けることができる、又は一方若しくは双方ともに開口を持たないようにすることができる。図示の実施例において、対における下側プレートは開口を持たないが、上側プレートは開口を有する。
図9a~cは、図4cに示した種類の建造物コンポーネントをどのようにして採用し得るかを概略的に示す。図示の実施例において、直列的に締結した図4a及び4bに図示した種類の複数の建設要素から交換用橋梁スパン100を形成する。この締結は、上述したように隣接の要素を互いに溶接することによって行う。少なくとも1つのダクトを開口14a、16aに通してスパン100の一方の端部から他方の端部まで延在させる。製造サイトでダクトに1つ若しくはそれ以上の張力テンドン又はバー102を挿入することができる、又はそれ以外でコンポーネントを必要とされる設置サイトに輸送した後に挿入することができる。
スパン100は、オフサイトの製造施設内で建設し、この後に作業サイトまで輸送し、この作業サイトで図9aに概略的に示すように据付ける。適正位置に設置した後、コンクリートをスパン100内に打設すると、要素内の開口14a、16aはコンクリートが各要素内に流入して通過し、最終的にスパンの内部にコンクリートが充填される。このことを図9bで示す。
コンクリートが硬化した後、スパンのダクト内における1つ若しくはそれ以上のテンドン又はバーは、硬化したコンクリートコアの両側端部に固着した係止具104によりテンドン又はバーの端部を引っ張ることによって緊張させられる。このことを図9cに示す。テンドンが係止具104で「ロックオフ」された後、テンドン又はバー102を緊張させるのに要した大きな力は、結果として大きな永続的な圧縮がコンクリートに加わることとなる。テンドン又はバーの端部に係止具をロックする方法はテンドン/バー構成に依存し、最も一般的なシステムは、「ボタンヘッド」係止(ワイヤテンドン用)、分割ウェッジ係止(スタンドテンドン用)、及びねじ込み係止(バー用)である。
図10a~cは、本明細書のどこかで説明した建造物コンポーネントを使用する補強トンネルの建設を概略的に図示する。初期的に図10aに示すように、床、壁、及び屋根のコンポーネント110、120、130を現場に持ち込み、必要に応じて配設する。コンポーネント110、120、130の各々は、一連の建造物要素から図4cに示す最終形態になるよう形成する。コンポーネント110、120、130を所定位置に保持するように、一連の一時的支え200を設置する。
以下図10bにつき説明すると、テンドン又はバー102を床及び屋根コンポーネント110、130に貫通するダクト内に配置し、またこの後、テンドン/バーの端部を壁コンポーネント120の外面に係止する。次に、テンドン/バー102は、コンポーネント110、120、130が互いに強固に保持されて一時的支え200を取り外すことができるよう、緊張させる。
図10cに示す最終設置段階において、床、壁及び屋根コンポーネント110、120、130の各々にコンクリートを充填する。コンクリートが必要程度に硬化した後、テンドン/バー102をさらに緊張させ、コンクリートに後張力(ポストテンション)を加える。ポストテンショニングが完了した後、トンネルの外側領域は、トンネルをカバーするよう裏込めする。
別の建設用途を図11a~cに概略的に示す。この用途において、建造物用補強コアを形成する。図11aに示すように、第1段階は、作製済みコア300を現場に持ち込むステップと、基礎310上にコア300を設置するステップとを含む。基礎310は、コンクリートから形成することができる、又は複数の建造物要素から本明細書に記載したタイプの建造物コンポーネントとして形成することができる。コア300は、図4cに示す種類の1つ又はそれ以上の建造物コンポーネントから形成する。コア300は、単一コンポーネントから形成したコア壁とすることができる、又はその代わりに床コンポーネント、4つの壁コンポーネント、及び屋根コンポーネントから作成したコアボックスとすることができる。しかし、各コンポーネントが図4cに示すようにコンポーネントに貫通する少なくとも1つのダクトを有している多くのコンポーネントを使用する。
図11bに示すプロセスのステップ2において、テンドン又はバー102を縦壁コンポーネントのダクト内に配置する。テンドン又はバー102は、下側端部で基礎310に、また上側端部で屋根コンポーネント又は壁コンポーネントの最上表面に係止する。テンドン/バー102は、基礎310上でコア300を固定及び安定化するよう緊張させる。
図11cに示すように、コア構造体の高さを嵩増しするため、追加コアコンポーネント300′を第1コア300上に載置することができる。各追加階は、その新階の垂直コンポーネント内の垂直ダクトに貫通するテンドン/バー102によって下側層に取り付けられる。テンドン/バー102の下側端部は第1コアコンポーネント300に係止するとともに、上側端部は屋根コンポーネント又は新階の最上表面に係止する。コア構造体を形成した後に、梁320及び柱330の外側骨格をコア構造体300、300′に形成して取り付けることができる。コアは梁及び柱320、330を安定化させ、梁及び柱上及びそれら周りで建設を継続することを可能にする。
完了した後、強度、剛性、及び耐火性を増加させるため、コア300、300′にコンクリートを充填する。コンクリートが硬化した後、必要ならば追加のポストテンショニングを加える。
要素内の所定箇所に隔壁支持プレートを設けることによって、完成したコンポーネントは、1つ又はそれ以上の要素の湾曲又は座屈のリスクが何らなく、互いにL字状又はT字状の接合部を形成するよう結集させることができる。要素のパネルに1つ又はそれ以上の通気孔を設けることによって、コンクリートが内部容積内に流入するとき、空気は要素から容易に逃げることを可能にする。このことは、完成したコンポーネント内における閉じ込められたエアポケット及びこれに関連した構造的脆弱性が無いことを確実にする。
張力ダクト及び関連したテンドンを採用するとき、本発明は、補強構造の壁、間仕切り、拡張支持表面、床、天井、及び屋根、等々を形成するのに使用できる多様性があり軽量なモジュール式建設システムを提供する。このシステムは、計画した建設の迅速な組立てを可能にするが、予期せぬ課題に見合うよう即興での現場変更を許容するに十分な融通性がある。モジュール式の設計は、さらに、コンクリート打設の既存建設施工に断熱樹脂等を充填して行うことを許容し、それら二次的建設材料を導入するための作業実施にあたり何ら特別な訓練又は大幅な変更を必要としない。より複雑な構造体において、モジュール式アセンブリの層、床、階を有するモジュール式建設システムを形成するため、モジュール式アセンブリを他のモジュール式アセンブリに対して垂直方向に締結することができる。このようにして、完成構造体は、床、天井、及び壁がすべて所定位置にある多数の異なる階を有するものとして形成することができる。加えて、モジュール式アセンブリには、設備、導管、ダクト、電気回路用の配線、階段等を形成するような追加の構造的要素を設けることができ、したがって、このような要素は、最終構造物の各階で利用でき、現場では最少の最終建設のみが必要である。
張力ダクト及びテンドンは、溶接、接着、又は大量な数の機械的締結具なしで形成された補強コンポーネントを互いに取り付けることができる。このことは、これら補強コンポーネントから建造物又は他の構造体を形成するのが現行方法よりも迅速かつ安価にできることを意味する。さらに、このことは、変化する設計要件に適合させることができる融通性のある建造物システムを提供する。
図示した実施形態における各要素は長方形として示したが、要素は他の形状をとることができる。例えば、要素をなす側壁パネル対は、双方ともに一方の端部が他方の端部におけるよりも短いものとすることができる。このことは、側壁パネルがテーパー付き又は角度付きであることを意味する。このことによれば、要素がほぼ三角形の形状を有するようになることを可能にでき、これは、例えば、円形補強コンポーネントを作製することを目指すときに有用である。
代案として、側壁パネルはほぼ一定の高さのものとすることができ、ただし、対における一方の側壁パネルがU字状チャンネルの他方の側をなす他方の側壁パネルよりも短いものとし得る。換言すれば、これは、チャンネルの一方の側が他方の側よりも短い要素の端部からU字状チャンネルを作製することを目指すときである。この構成は、本明細書記載のように一連のこのような要素を直列的に取り付ける場合に曲線を画定し、したがって、例えば、封じ込め構造体の湾曲外壁のような湾曲建造物コンポーネントを形成することを意味する。
隔壁支持プレートを有する場合、隔壁支持プレートは、設置すべきU字状要素におけるチャンネルとほぼ同一表面積を有するものとすることができる。結果として、壁、床等々を形成するよう要素を結集させるとき、合体チャンネルに固着されないプレートの遊端縁を隣接要素のベースパネルに固着することができる。
これら及び他の変更及び改良点は、本発明の範囲から逸脱することなく組み入れることができる。

Claims (23)

  1. 建設要素であって、
    内部キャビティを有するU字状チャンネルをともに画定するベースパネル及び2つのほぼ直交する側壁パネルであり、前記パネルのうち少なくとも1つは、前記内部キャビティ内への補強又は安定化材料の通過を可能にする寸法の少なくとも1つのパネル開口を含む、該ベースパネル及び側壁パネルと、
    第1端部及び第2端部がそれぞれに対応する側壁パネルに固着され、また前記側壁パネルを支持するよう前記チャンネルを横切って前記側壁パネルにほぼ直交して延在する少なくとも1つの支持プレートと、
    を備える、建設要素。
  2. 請求項1記載の建設要素において、前記少なくとも1つの支持プレートは、補強又は安定化材料が前記支持プレートを通過できる寸法の少なくとも1つの支持プレートを含む、建設要素。
  3. 請求項1又は2記載の建設要素において、前記側壁パネルのうち少なくとも一方は、要素の内部から外部に空気が通過させ得るようにした通気孔を含む、建設要素。
  4. 請求項3記載の建設要素において、前記通気孔は、前記側壁パネルの内面よりも前記側壁パネルの外面でより大きい直径を有するようにテーパー付けされる、建設要素。
  5. 内部キャビティを有するU字状チャンネルをともに画定するベースパネル及び2つのほぼ直交する側壁パネルであり、前記パネルのうち少なくとも1つは、前記内部キャビティ内に補強又は安定化材料が通過できる寸法の少なくとも1つのパネル開口を含む、該ベースパネル及び側壁パネルを備える建設要素であって、
    少なくとも一方の前記側壁パネルが前記要素の内部から外部に空気を通過させ得るようにした通気孔を含む、建設要素。
  6. 請求項5記載の建設要素において、前記通気孔は、前記側壁パネルの内面よりも前記側壁パネルの外面でより大きい直径を有するようにテーパー付けされる、建設要素。
  7. 請求項1~6のうちいずれか一項に記載の建設要素において、6mm~25mmの間における厚さを有する鋼板から形成される、建設要素。
  8. 請求項1~7のうちいずれか一項に記載の建設要素において、前記要素は、前記U字状チャンネルを形成するよう互いに接合される2つの別個のL字状セクションから形成される、建設要素。
  9. 請求項8記載の建設要素において、前記2つの別個のL字状セクションは、互いに接合されるとき、前記少なくとも1つのパネル開口を画定する形状にされる、建設要素。
  10. 請求項8又は9記載の建設要素において、前記2つの別個のL字状セクションは、溶接、接着又は機械的締結によって互いに接合される、建設要素。
  11. 請求項1~10のうちいずれか一項に記載の建設要素において、前記ベースパネル及び前記側壁パネルのうち少なくとも一方の内面は、前記内部キャビティ内に突出する複数の剪断スタッドを含む、建設要素。
  12. 請求項1~11のうちいずれか一項に記載の複数の建設要素によるモジュール式アセンブリを備える建設コンポーネントであって、前記建設コンポーネントを形成するため、1つの建設要素の前記ベースパネルが隣接する建設要素の両側における側壁パネルの遠位端縁に沿って締結される、建設コンポーネント。
  13. 請求項12記載の建設コンポーネントにおいて、さらに、張力テンドンを受け入れ得るようにした少なくとも1つの張力ダクトを備え、前記少なくとも1つの張力ダクトは、前記コンポーネントの長さに沿って各建設要素における前記少なくとも1つのパネル開口に貫通する、建設コンポーネント。
  14. 請求項1~4及び7~11のうちいずれか一項に記載の第1建設要素及び第2建設要素からL字状又はT字状の接合部を形成する方法において、
    前記接合部を形成するとき、前記第1建設要素における前記2つの側壁パネルの端部が第2建設要素の側壁パネルに衝合する第1衝合箇所及び第2衝合箇所を決定するステップと、
    前記第1衝合箇所及び第2衝合箇所で前記第2建設要素の前記チャンネルを横切る1対の支持プレートを固着するステップと、
    前記第1建設要素の前記2つの側壁パネルが前記第2建設要素のそれぞれに対応する前記支持プレートとほぼ同一平面状となるよう、前記第1建設要素及び第2建設要素を結集させるステップと、及び
    前記第1建設要素及び第2建設要素を互いに固着するステップと、
    を備える、方法。
  15. 請求項14記載の方法において、前記固着するステップは、関与する前記コンポーネントを互いに溶接、接着又は機械的締結するステップを含む、方法。
  16. ほぼ平面状コンポーネントを形成するよう互いに取り付けられる複数の建設要素のモジュール式アセンブリを備える建設コンポーネントであって、各建設要素は、内部キャビティをともに画定する複数のパネルを備え、前記パネルのうち少なくとも1つは、前記内部キャビティ内への補強又は安定化材料の通過を可能にする寸法の少なくとも1つのパネル開口を含み、また前記コンポーネントは、さらに、張力テンドンを受け入れ得るようにした少なくとも1つの張力ダクトを備え、前記少なくとも1つのダクトは、前記コンポーネントの長さに沿って各建設要素における前記少なくとも1つのパネル開口に貫通する、建設コンポーネント。
  17. 請求項16記載の建設コンポーネントにおいて、さらに、各ダクト内に配置した張力テンドンを備え、前記テンドンは、ワイヤ、多重ワイヤストランド、及びバーより成るグループから選択される、建設コンポーネント。
  18. 請求項17記載の建設コンポーネントにおいて、前記テンドンは、その端部それぞれに第1係止具及び第2係止具を含み、前記係止具は別の建設コンポーネント及び/又はコンクリート表面に連結可能である、建設コンポーネント。
  19. 構造体を建設する方法であって、
    請求項17又は18記載の建設コンポーネントを形成するステップと、
    複数の前記建設要素の前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、及び
    前記コンクリートが硬化した後、前記張力テンドンを緊張させるステップと、
    を備える、方法。
  20. 構造体を建設する方法であって、
    請求項17又は18記載の建設コンポーネントを少なくとも2つ形成するステップと、
    前記構造体を画定するよう前記2つのコンポーネントを配設するステップと、
    前記少なくとも2つのコンポーネントの外面に各張力テンドンの第1端部及び第2端部を係止するステップと、
    前記少なくとも2つのコンポーネントを互いに固定するよう前記テンドンを初期的に緊張させるステップと、
    前記少なくとも2つの建設コンポーネントの前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、及び
    前記コンクリートが硬化した後、前記テンドンを一層緊張させるステップと、
    を備える、方法。
  21. 構造体が4側面構造体である請求項20記載の方法において、
    請求項17又は18記載の建設コンポーネントを4つ形成するステップと、
    構造体のベース、第1側壁及び第2側壁、並びに頂部を画定するよう前記4つのコンポーネントを配設するステップと、
    ベースコンポーネント及び頂部コンポーネントにおける少なくとも1つのダクトに張力テンドンを配置するステップと、
    前記第1側壁及び第2側壁の外面に各張力テンドンの第1端部及び第2端部を係止するステップと、
    ベース及び屋根を前記第1側壁及び第2側壁に固定するよう初期的に前記テンドンを緊張させるステップと、
    前記複数の建設コンポーネントの前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、並びに
    前記コンクリートが硬化した後、前記テンドンを一層緊張させるステップと、
    を備える、方法。
  22. 請求項20又は21記載の方法において、前記コンポーネントを配設するステップは、前記コンポーネントを一時的に所定位置に保持する1つ又はそれ以上の一時的支持体を採用するステップを含み、また前記方法は、さらに、前記係止するステップ後に前記一時的支持体を除去するステップを備える、方法。
  23. 構造体を建設する方法において、
    請求項17又は18記載の建設コンポーネントを1つ又はそれ以上形成するステップと、
    前記構造体の中心コアを画定するよう基礎上に前記1つ又はそれ以上のコンポーネントを配設するステップと、
    前記基礎及び前記又は各コンポーネントの上面に各張力テンドンの第1端部及び第2端部を係止するステップと、
    前記又は各コンポーネントを前記基礎に固定するよう初期的に前記テンドンを緊張させるステップと、
    前記中心コアに隣接して1つ又はそれ以上の支持柱を設置するステップと、
    前記支持柱と前記コアとの間に1つ又はそれ以上の支持梁を取り付けるステップと、
    前記1つ又はそれ以上の建設コンポーネントの前記内部キャビティにコンクリートを充填するステップと、及び
    前記コンクリートが硬化した後、前記テンドンを一層緊張させるステップと、
    を備える、方法。
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