JP2023550709A - スナップフィットゴルフバッグアッセンブリ - Google Patents

Abstract

キャリーバッグを一体に形成するサブアセンブリおよびスタンド組立体を備えるゴルフバッグが本明細書で説明される。サブアセンブリは、ディバイダ頂部、基部、ディバイダ頂部と基部との間を延在するフラット、および外側リングを備えることができる。外側リングは、設置用ブラケットの頂部表面を受け入れるように構成された凹部を画定する。凹部は、設置用ブラケットの頂部表面に対して相補的なジオメトリを有する。設置用ブラケットの頂部表面が相補的なジオメトリの凹部によって受け入れられ、その結果、フラットが外側リングと設置用ブラケットとの間に位置決めされる。

Description

本出願は、参照によりその内容が本明細書に完全に組み込まれている、２０２０年１１月４日に出願した米国仮特許出願第６３／１０９，７７９号の優先権を主張するものである。

本開示はゴルフバッグに関する。より詳細には、本開示は、リベットを排除することによりバッグの組み立てを単純化することを目的として、スナップフィットまたは他の手法により相互接続され、より高効率、かつ、より高コスト効率である配送を実現するためにパッケージング容量を低減する、複数の構成要素で形成されるゴルフバッグに関する。本開示は、受取人によるゴルフバッグの自己組み立てを可能にする、ゴルフバッグのためのキットにさらに関する。

ゴルフバッグは、ゴルフクラブを移送するのに使用される特別に設計されたバッグである。ゴルフバッグには、キャリーバッグおよびカートバッグである２つの主要なクラスが存在する。ゴルフバッグは、製造および配送に関していくつかの制限を有する。例えば、既知のゴルフバッグは、通常、エンドユーザまたは販売のポイントへの配送の前に完全に組み立てられる。組み立てられたバッグのサイズを考慮に入れるため、配送パッケージは、一般に、８１８３５立方ｃｍ（２．８９立方フィート）を超える容量を有する。配送パッケージ料金は、パッケージ重量ベースの料金からパッケージサイズベースの料金へと移行していることから、ゴルフバッグは過大なパッケージ寸法のために追加のチャージを受けることになり、それにより配送コストを実質的に増大させる。加えて、中国、ベトナム、または韓国などの外国からの組み立てられたグッズに対しての関税の脅威により、ゴルフバッグ製造に対する解決のための圧力が増大する。したがって、当技術分野では、ゴルフバッグを配送するためのパッケージ容量を低減すること、および、エンドユーザまたは販売のポイントの受取人が受け取り後にゴルフバッグを容易に組み立てることを可能にするゴルフバッグシステムに対する要求が存在する。

加えて、両方の種類のゴルフバッグの組み立てでは、バッグの特定のパーツ（内部の、および、外部の）を様々な工場で製造し、別の製造場所で組み立てることが、頻繁に実施される。これにより、ゴルフバッグの各構成要素および組み立てられた完全なゴルフバッグ自体を配送するためのパッケージサイズおよびパッケージ容量が必然的に増大される。配送パッケージ料金がパッケージ重量からパッケージサイズへと移行していることから、ゴルフバッグ構成要素、アクセサリ、および完成した製品全体が、過大なパッケージ寸法のために追加のチャージを受けることになり、それにより配送コストが実質的に増大する。したがって、当技術分野では、ゴルフバッグ全体またはゴルフバッグのパーツを配送するためのパッケージ容量を低減すること、および、小容量の配送供給網（ｒｅｄｕｃｅｄ ｖｏｌｕｍｅ ｓｈｉｐｐｉｎｇ ｓｕｐｐｌｙ ｃｈａｉｎ）でゴルフバッグを容易に組み立てるための方法に対する要求が存在する。

既知のカートバッグおよびキャリーバッグは、いくつかの共通の構成要素を有する。両バッグは、基部と、１つまたは複数のディバイダを有する頂部と、少なくとも１つのステイと、１つまたは複数の保管ポケットを有する概略円筒形のフラット（「外側シェル」または「外側ハウジング」としても知られている）と、を有する。少なくとも１つのステイが基部および頂部を相互接続し、それによりサブアセンブリを画定する。次いで、サブアセンブリが円筒形フラットに接続され、それにより既知のゴルフバッグを画定する。ゴルフバッグの組み立て中、円筒形フラットおよび頂部が周方向においてに重なるように位置決めされる。次いで、複数のリベットが、フラットおよび頂部を固定するために頂部の周囲に設置される。同様に、フラットおよび基部がさらに週方向において重なるように位置決めされ、次いで、複数のリベットが、円筒形フラットおよび基部を固定するために基部の周囲に設置される。このプロセスによりゴルフバッグ構成要素が耐久性を有するように取り付けられることになる。従来の組み立てプロセスは、複雑であり、時間を要するものであり、多大な労働作業を要するものである。ゴルフバッグ構成要素は適切に位置合わせされなければならず、それによりしばしば調整および再位置合わせが必要となる。位置合わせされると、各リベットがバッグの頂部および底部の両方の周りに個別に設置されなければならない。

既知のゴルフバッグのサブアセンブリおよびフラットは、通常、第１のロケーションで製作され、次いで、組み立てのための第２のロケーションに配送される。サブアセンブリは、基部および頂部に接続されて基部および頂部を分離する少なくとも１つのステイを備えるゴルフバッグフレームを画定するように製作される。同様に、フラットは概略円筒形形状または概略管状形状となるように製作される。第２のロケーションへの配送後、フラットがサブアセンブリに固着される。第２のロケーションでの組み立て後、ゴルフバッグがその完全に組み立てられた状態において消費者のところへ配送される。

当技術分野では、非製造手段（リベッティング）を介して容易に組み立てられ得るゴルフバッグが求められる。配送サイズを低減するおよび組み立てを容易にするゴルフバッグが求められる。さらに、配送のコストを低減することを目的として、当技術分野では、完成したゴルフバッグの場合に必要となるよりも小さいパッケージングで受取人へと配送され得るゴルフバッグが求められる。

配備済みの三脚構成にあるスタンド組立体を有するゴルフバッグの第１の側面を示す斜視図である。

ストラップを有さない収納構成の図１Ａのゴルフバッグを示す左側面図である。

図１Ｂのゴルフバッグを示す正面図である。

図１Ｂのゴルフバッグを示す右側面図である。

図１Ｂのゴルフバッグを示す背面図である。

サブアセンブリを示すためにフラットが取り外された状態の第１の側面の反対側の図１Ａのゴルフバッグの第２の側面を示す斜視図である。

バッグの運搬を支援するためにスタンドが収納構成にある状態のサブアセンブリを表す図２のゴルフバッグを示す斜視図である。

基部スタンド組立体が収納構成にあるときの、ディバイダスリーブを基部に連結する複数の接続部材、および、ディバイダスリーブと基部との間にある隙間を有するサブアセンブリの一部分を表す図３の線４－４に沿った図２のゴルフバッグの一部分を示す側面図である。

自己固定係合の態様を表すために固定されていない接続部材を表す図４のゴルフバッグの一部分を示す斜視図である。

脚部が収納された状態においてゴルフバッグが運搬構成にあるときのディバイダスリーブと基部との間の代替的接続部を表す図２のゴルフバッグの基部の一部分を示す斜視図である。

基部の上にスナップ接続またはクリップ留めされたディバイダスリーブを有する図１Ａのゴルフバッグと同様のゴルフバッグを示すＸ線側面図である。

図６Ｂのゴルフバッグのサブアセンブリを示す拡大側面図である。

ディバイダスリーブが取り付けられた状態のディバイダ頂部を表す図２の線７－７に沿った図２のゴルフバッグの一部分を示す斜視図である。

ディバイダスリーブが取り外された状態のディバイダ頂部を表す図７のゴルフバッグの一部分を示す斜視図である。

自己固定係合によりディバイダ頂部の一部分に連結されたディバイダスリーブの一部分を表す図７のゴルフバッグの一部分を示す斜視図である。

自己固定係合によりディバイダ頂部の外側リングの一部分に連結されたディバイダスリーブの一部分を表す図７のゴルフバッグの一部分を示す斜視図である。

図３のゴルフバッグサブアセンブリを示す側面図である。

図２の線１２－１２に沿った図２のゴルフバッグサブアセンブリを示す部分斜視図である。

図１のゴルフバッグのディバイダ頂部から分離された脚部設置用ブラケットの第１の側面を示す斜視図である。

図１３のディバイダ頂部から分離された脚部設置用ブラケットを示す側面斜視図である。

図１３のディバイダ頂部から分離された脚部設置用ブラケットを示す背面斜視図である。

代替のディバイダ頂部を示す斜視図である。

図１６のディバイダ頂部と共に使用されるための代替の脚部設置用ブラケットを示す背面斜視図である。

代替のディバイダ頂部を示す底面斜視図である。

実施形態による端部キャップを示す斜視図である。

脚部設置用ブラケットがディバイダ頂部にスナップフィット接続されており、端部キャップが脚部に取り付けられて脚部設置用ブラケットの脚部アンカーによって受けられた状態の図１のゴルフバッグのディバイダ頂部の一部分を示す斜視図である。

ステイが取り外された状態の第１の構成にある頂部ステイヒンジを示す斜視図である。

頂部ステイヒンジがステイの第１の端部に接続された状態の第２の構成にある図２１の頂部ステイヒンジを示す斜視図である。

図１のゴルフバッグ内で使用されるための第１のヒンジ位置にある頂部ステイヒンジを示す斜視図である。

第２の非ヒンジ位置にある図２３の頂部ステイヒンジを示す斜視図である。

ステイの第２の端部に接続された基部ステイヒンジを示す斜視図である。

実施形態における図１Ａのゴルフバッグ内で使用されるための基部ステイヒンジの側面を示す正面図である。

実施形態における図１Ａのゴルフバッグ内で使用されるための基部ステイヒンジの側面を示す正面図である。

図２６Ａの基部ステイヒンジを示す正面図である。

図２６Ｂの基部ステイヒンジの頂部を示す正面図である。

ヒンジアームの湾曲を表す図２６Ａの基部ステイヒンジの側面を示す正面図である。

ヒンジアームの湾曲を表す図２６Ｂの基部ステイヒンジの側面を示す正面図である。

頂部ステイヒンジがステイの第１の端部に接続された状態の図２１の頂部ステイヒンジを示す斜視図である。

図１のゴルフバッグのフラットの外側部分を示す斜視図である。

図１のゴルフバッグのフラットの内部を示す斜視図である。

可撓性材料のストリップの上に取り付けられるように成形された複数のスナップツリーによるフラットと基部との間の代替のスナップフィット取り付け手段を示す斜視図である。

フラットおよび基部を接続する可撓性材料のストリップを表す図３２のフラットと基部との間の代替のスナップフィット取り付け手段を示す斜視図である。

フラットおよび基部の中にある対応する孔によって受けられた単一のスナップツリーを表す図３３の線３４－３４に沿った図３２のフラットと基部との間の代替のスナップフィット取り付け手段の一部分を示す側面図である。

シューズを収容するポケット組立体が配備された構成で表されるゴルフバッグに配備可能なポケット組立体の実施形態を示す斜視図である。

シューズが取り出された状態のシューポケットを表す図３５の線３６－３６に沿った配備された構成の図３５の配備可能なポケット組立体を示す上面図である。

保管構成にあるシューポケットを実線で示しており、配備構成を破線で示す図３５の配備可能なポケット組立体を示す上面図である。

配備構成にある２つのシューポケットを表す図３５のゴルフバッグを示す斜視図である。

実施形態におけるシューポケット組立体を示す側面図である。

ゴルフバッグの別の実施形態の第１の側面を示す側面図である。

図４０のゴルフバッグの第２の側面（後方側）を示す側面図である。

第１の側面の反対側の図４０のゴルフバッグの第３の側面を示す側面図である。

第２の側面の反対側の図４０のゴルフバッグの第４の側面（前方側）を示す側面図である。

シームに沿って枢動されるポケットを有する図４０のゴルフバッグを示す側面図である。

シームに沿って枢動されるポケットを有する図４０のゴルフバッグを示す側面図である。

耐水処理を受けたポケットとフラットとの間のシームを表す図４０のゴルフバッグを示す斜視図である。

折り畳み構成のゴルフバッグのためのサブアセンブリの実施形態を示す斜視図である。

延伸構成の図４７のサブアセンブリを示す斜視図である。

ディバイダ頂部にスナップフィット接続されたフラットの端部を表す図４７のサブアセンブリを示す斜視図である。

基部にスナップフィット接続されたフラットの端部を表す図４７のサブアセンブリを示す斜視図である。

基部にスナップフィット接続されたフラットの端部および追加のスナップフィット接続部を表す図４７のサブアセンブリを示す斜視図である。

ディバイダ頂部および基部の両方にスナップフィット接続されたフラットおよび密閉されたフラットのシームを表す図４７のサブアセンブリを示す斜視図である。

組み立てられたスナップフィットゴルフバッグを示す斜視図である。

組み立てられたゴルフバッグを配送するために使用される、頂面を示している既知のより大きい箱の隣に位置する箱であって、分解されたゴルフバッグおよび付随のサブアセンブリシステムを配送するのに使用されるための箱の頂面を示す正面図である。

組み立てられたゴルフバッグを配送するのに使用される、側方面を示している既知のより大きい箱の隣に位置する箱であって、図５４の箱の側方面を示す正面図である。

組み立て指示命令として表される印であって、図５４の箱の一部分の上に印刷された印を示す正面図である。

配送中の、折り曲げられて部分的に組み立てられて収容されている状態のゴルフバッグを示す斜視図である。

図５７のゴルフバッグを組み立てるための自己組み立てシステムの実施形態を示す斜視図である。

スタンド組立体ばねのためのコネクタ、および、自己組み立てを支援するためにコネクタに係合された基部の一部分を示す斜視図である。

自己組み立て後に基部に係合された状態で示されている図５９のコネクタを示す斜視図である。

図５７のゴルフバッグの設置用ブラケットに対して脚部を接続するための取り外し可能なピンを有する、それぞれの脚部に接続された具体的には端部キャップである、脚部自己組み立てシステムの一部分を示す斜視図である。

図６１に示されるピンを示す正面図である。

２つの取り外し可能なピンと共に、脚部に取り外し可能に接続された位置合わせ補助器具を示す正面図である。

例示のために取り付けられた１つの脚部および取り付けられた１つのピンを表す位置合わせ補助器具の代替的実施形態の第１の側面を示す斜視図である。

図６４の位置合わせ補助器具の第２の側面を示す斜視図である。

組み立て中に脚部自己組み立てシステムがゴルフバッグ設置用ブラケットに位置合わせされてゴルフバッグ設置用ブラケットによって受けられた状態の図５８の脚部自己組み立てシステムの一部分を示す斜視図である。

非掛合構成にある、ばねの一部分を囲むストラップを表す図５７のゴルフバッグの一部分を示す斜視図である。

図５８の脚部自己組み立てシステムと共に使用されるための多構成要素端部キャップを示す斜視図である。

第２の部片から分離された第１の部片を表す図６８の多構成要素端部キャップの第１の側面を示す斜視図である。

図６９の多構成要素端部キャップの第２の側面を示す斜視図である。

第２の部片を保持するための戻り止めを有する内部を表す図６９の多構成要素端部キャップの第１の部片を示す斜視図である。

脚部設置用ブラケットに取り付けられた脚部の完了した自己組み立てを表す図６８の多構成要素端部キャップを示す斜視図である。

ばねを各脚部に接続するブラケットを表す図５７のゴルフバッグの一部分を示す斜視図である。

図７３のブラケットを示す第１の斜視図である。

図７３のブラケットを示す第２の斜視図である。

図５７の折り曲げられた部分的に組み立てられたゴルフバッグを組み立てる方法を示す概略図である。

２部片からなる基部組み立てシステムを示す斜視図である。

図７７の２部片からなる基部組み立てシステムのリング部分を示す正面図である。

図７８のリング部分のスナップタブを示す斜視図である。

図７７の２部片からなる基部組み立てシステムの基部を示す斜視図である。

図７７の組み立てられた２部片からなる基部組み立てシステムを示す斜視図である。

ディバイダ頂部に組み付けられたカバーを示す斜視図である。

互いから分離された図８２のカバーおよびディバイダ頂部を示す斜視図である。

図８２のカバーを示す底面図である。

膨張可能ヒップパッドのためのゴルフバッグの上にあるポケットを示す斜視図である。

膨張可能ヒップパッドの実施形態を示す斜視図である。

ショルダーストラップを示す斜視図である。

端部キャップの別の実施形態を示す斜視図である。

設置用ブラケットの別の実施形態を示す斜視図である。

図８８からの端部キャップ、および、組み立て位置にある図８９の設置用ブラケットを示す斜視図である。

基部組み立てシステムの別の実施形態を示す分解図である。

図９１の基部組み立てシステムを示す上面斜視図である。

一体にスナップ留めされたカラーシステムの実施形態を示す斜視図である。

ジッパーが開いている状態の図９３Ａの一体にスナップ留めされたカラーシステムを示す斜視図である。

ジッパーが開いており、弾性部分が延伸した状態の図９３Ａの一体にスナップ留めされたカラーシステムを示す斜視図である。

組み立てられたモジュール式のディバイダ頂部の実施形態を示す斜視図である。

組み立てられたモジュール式のディバイダ頂部の実施形態を示す斜視図である。

モジュール式のディバイダ頂部の頂部リングを示す斜視図である。

実施形態におけるモジュール式のディバイダ頂部の頂部リングを示す斜視図である。

図９４Ａのモジュール式のディバイダ頂部のクロス部材部分を示す斜視図である。

図９４Ｂのモジュール式のディバイダ頂部のクロス部材部分を示す斜視図である。

図９７Ａのクロス部材部分を示す上面斜視図である。

実施形態におけるモジュール式のディバイダ頂部の頂部リングの上に挿入されたクロス部材部分を示す側面斜視図である。

実施形態におけるディバイダスリーブに取り付けられたモジュール式のディバイダ頂部のクロス部材部分を示す斜視図である。

実施形態におけるディバイダ頂部から分離された脚部設置用ブラケットの前方側を示す斜視図である。

図１０１Ａのディバイダ頂部に接続された図１０１Ａの脚部設置用ブラケットを示す拡大斜視図である。

一体に成形されたディバイダ頂部および脚部設置用ブラケットを示す斜視図である。

実施形態による、脚部設置用ブラケットが、脚部設置用ブラケットを受けるための窓を備えるフラットの中に挿入されている状態である、ディバイダ頂部を示す斜視図である。

フラットが完全に取り付けられた状態の図１０３の脚部設置用ブラケットおよびディバイダ頂部を示す斜視図である。

開構成のゴルフバッグのイージーアクセス／ジッパードポケットの実施形態を示す斜視図である。

閉構成のゴルフバッグのイージーアクセス／ジッパードポケットの実施形態を示す斜視図である。

図１１０のイージーアクセス／ジッパードポケットのために指定されたロケーションを備えるゴルフバッグの別の実施形態を示す斜視図である。

取り外し可能なポケットを備えるゴルフバッグの別の実施形態を示す側面図である。

部分的に接続された構成で示される取り外し可能なポケットを備える図１１２のゴルフバッグを示す側面図である。

接続解除構成で示される取り外し可能なポケットを備える図１１３のゴルフバッグを示す側面図である。

ゴルフバッグフラットのリップの下に隠された取り外し可能なポケットを備えるゴルフバッグの別の実施形態を示す側面図である。

実施形態における、取り外し可能なクーラーバッグを受けるように構成されたポケットを備えるカートバッグを、取り外し可能なクーラーバッグと共に示す斜視図である。

実施形態における取り外し可能なクーラーバッグを示す斜視図である。

フラットの後方にあるステイの位置を表すカートバッグの実施形態を示す斜視図である。

図１１３の線１１４－１１４に沿って見る図１１３のゴルフバッグを示す斜視図である。

サブアセンブリの実施形態を示すためにフラットが取り外された状態の図１１３のゴルフバッグを示す斜視図である。

サブアセンブリを示すためにフラットが取り外された状態の図１１４のゴルフバッグを示す斜視図である。

図１１５の線１１７－１１７に沿ったディバイダ頂部を示す拡大図である。

図１１６の線１１８－１１８に沿ったディバイダ頂部を示す拡大図である。

図１１５の線１１９－１１９に沿ったディバイダ頂部を示す拡大図である。

図１１６の線１２０－１２０に沿ったディバイダ頂部を示す拡大図である。

図１１６の線１２１－１２１に沿ったディバイダ頂部の一部分を示す拡大図である。

図１１５に示されるサブアセンブリを示す上面図である。

ゴルフバッグを受けるように構成されたゴルフカートのライナーの一部分の実施例を示す上面図である。

中に位置決めされた図１１３のゴルフバッグの基部を備える図１２３のライナーを示す上面図である。

中に位置決めされたステイを備える図１１３のゴルフバッグの頂部ステイハブを示す斜視図である。

ステイが取り外された状態の図１２５の頂部ステイハブを示す斜視図である。

図１１３のゴルフバッグと共に使用されるための頂部ステイハブの代替的実施形態を示す斜視図である。

図１１３のゴルフバッグの基部ステイハブを示す斜視図である。

図１２８の基部ステイハブのうちの１つの基部ステイハブを示す拡大図である。

図１１５のサブアセンブリに連結されたディバイダスリーブを示す斜視図である。

図１１５のサブアセンブリのディバイダ頂部に取り付けられたフラットの一部分を示す斜視図である。

ディバイダ頂部およびフラットの一部分を示す断面図である。

図１１５のサブアセンブリの基部に取り付けられたフラットの一部分を示す斜視図である。

基部およびフラットの一部分を示す断面図である。

折り畳み構成で示される図１１３のゴルフバッグを示す斜視図である。

折り畳み構成で示されるゴルフバッグの別の実施形態を示す斜視図である。

アッセンブリを表す図１３６のゴルフバッグを示す斜視図である。

配備構成にある図１３６のゴルフバッグを示す斜視図である。

折り畳み構成で示されるゴルフバッグの別の実施形態を示す斜視図である。

アッセンブリを表す図１０３のゴルフバッグを示す斜視図である。

配備構成にある図１３９のゴルフバッグを示す斜視図である。

折り畳み構成で示されるゴルフバッグの別の実施形態を示す斜視図である。

配備構成にある図１４２のゴルフバッグを示す斜視図である。

フラットの一部分が取り外された状態のゴルフバッグの別の実施形態を示す斜視図である。

取り外し構成にある取り外し可能なストラップ接続機構を備えるゴルフバッグの別の実施形態を示す斜視図である。

取り付け構成にある取り外し可能なストラップ接続機構を備える図１４５Ａのゴルフバッグを示す斜視図である。

取り外し構成にある取り外し可能なストラップ接続機構を備える図１４５Ａのゴルフバッグを示す拡大斜視図である。

バッグ取り付けタブがストラップ取り付けタブから９０度の角度に位置する図１４５Ｂの取り外し可能なストラップ接続機構を示す断面図である。

バッグ取り付けタブがストラップ取り付けタブから１８０度の角度のところに位置する図１４５Ｂの取り外し可能なストラップ接続機構を示す断面図である。

第１の実施形態における脚部の上に装着された一体のプロテクタを示す斜視図である。

第２の実施形態における脚部の上に装着された一体のプロテクタを示す側面図である。

図１５０の一体のプロテクタを示す側面図である。

第３の実施形態における脚部の上に装着された一体のプロテクタを示す側面図である。

第４の実施形態における脚部の上に装着された一体のプロテクタを示す斜視図である。

図１４９の一体のプロテクタを示す正面図である。

図１５３の線ＣＬＩＶ－ＣＬＩＶに沿った図１４９の一体のプロテクタを示す断面図である。

図１５３の線ＣＬＶ－ＣＬＶに沿った図１５４の一体のプロテクタを示す斜視図である。

実施形態おける３つの部分からなるディバイダ頂部を示す上面図である。

図１５６の３つの部分からなるディバイダ頂部を示す上面図である。

図１５６の３つの部分からなるディバイダ頂部を示す上面図である。

図１５７の線ＣＬＶＩＩＩ－ＣＬＶＩＩＩに沿った図１５６の３つの部分からなるディバイダ頂部の頂部リングを示す断面図である。

図１５７の線ＣＬＶＩＩＩ－ＣＬＶＩＩＩに沿った図１５６の３つの部分からなるディバイダ頂部の頂部リングおよびクロス部材構成要素を示す断面図である。

実施形態における軽量のディバイダ頂部を示す上面斜視図である。

コントロールディバイダ頂部の応力マップを示す上面斜視図である。

図１６０の軽量のディバイダ頂部の応力マップを示す上面斜視図である。

図１６１の応力マップを示す上面図である。

図１６２の応力マップを示す上面図である。

実施形態におけるフリップダウンポケットを備えるゴルフバッグを示す背面図である。

図１６５のゴルフバッグを示す側面図である。

固定具の一実施形態における固定具の２つの半体を示す上面図および側面図である。

実施形態における耐水機能を備えるカスタマイズ可能なポケットを示す斜視図である。

図１６８のカスタマイズ可能なポケットを示す側面図である。

部分的な展開構成の図１６８のカスタマイズ可能なポケットを示す側面斜視図である。

実施形態におけるスペーサを示す斜視図である。

図１７１のスペーサを示す上面図である。

図１７１のスペーサを示す側面図である。

実施形態におけるスペーサを備えるゴルフバッグを示す側面図である。

実施形態における曲がっている脚部および内向きの脚部ばねブラケットを備えるゴルフバッグを示す側面図である。

実施形態における直線の脚部および外向きの脚部ばねブラケットを備えるゴルフバッグを示す側面図である。

内向きの脚部ばねブラケットを示す拡大側面図である。

外向きの脚部ばねブラケットを示す拡大側面図である。

実施形態によるＹ形のばねを備えるゴルフバッグを示す正面図である。

脚部延伸構成の図１７９のゴルフバッグを示す正面斜視図である。

実施形態におけるゴルフバッグスタンド組立体を示す側面図である。

図１８１のスタンド組立体のヒンジ式のコネクタを示す拡大側面図である。

第１の実施形態におけるチャネルストラップを備えるカートバッグを示す側面図である。

第２の実施形態におけるチャネルストラップを備えるカートバッグを示す側面図である。

第１の実施形態における折り畳み不可なポケット組立体を有する従来技術のゴルフカートバッグを示す斜視図である。

第１の実施形態における折り畳み構成のポケット組立体を有するゴルフカートバッグを示す斜視図である。

第１の実施形態における折り畳み構成の図１８６のゴルフバッグを示す斜視図である。

第１の実施形態における展開構成の開いている第３のポケットを備える図１８６のゴルフバッグを示す拡大図である。

折り畳み構成の開いている第３のポケットを備える図１８８のゴルフバッグを示す拡大図である。

第１の実施形態における折り畳み構成の４つのゴルフバッグを備える配送容器を示す側面図である。

第２の実施形態における折り畳み構成の４つのゴルフバッグを備える配送容器を示す側面図である。

配送のための折り畳み構成にあるゴルフバッグと図１９０の配送容器を示す上面図である。

配送のための折り畳み構成にある４つのゴルフバッグと図１９０の配送容器を示す拡大斜視図である。

フェルト被覆ディバイダ頂部のためのカバーおよびフレームワークを示す斜視図である。

一実施形態におけるフェルト被覆ディバイダ頂部のための組み立てられたカバーおよびフレームワークを示す断面図である。

バッグフラットを固着する脚部ブラケットを備えるディバイダ頂部を示す側面図である。

一実施形態における装着された脚部ブラケット組立体を表すゴルフバッグの１セクションを示す側面図である。

接続される前の脚部ブラケットおよびディバイダ頂部の上側表面を示す斜視図である。

合わせ面および脚部設置用ブラケット接続部を表すディバイダ頂部外側リングの前方端部を示す骨格斜視図（ｓｋｅｌｅｔａｌ ｐｅｒｓｐｅｃｔｉｖｅ ｖｉｅｗ）である。

ディバイダ頂部が脚部設置用ブラケットを完全に覆っている状態のディバイダ頂部の実施形態を表す脚部ブラケットを備えるディバイダ頂部を示す骨格上面図（ｓｋｅｌｅｔａｌ ｔｏｐ ｖｉｅｗ）である。

ディバイダ頂部が脚部設置用ブラケットの２／３を覆っている状態のディバイダ頂部の実施形態を表す脚部設置用ブラケットを備えるディバイダ頂部を示す骨格上面図である。

ディバイダ頂部が脚部設置用ブラケットの１／３を覆っている状態のディバイダ頂部の実施形態を表す脚部設置用ブラケットを備えるディバイダ頂部を示す骨格上面図である。

ディバイダ頂部がその外側縁部に対しての脚部設置用ブラケットを覆っている状態のディバイダ頂部の実施形態を表す脚部設置用ブラケットを備えるディバイダ頂部を示す骨格上面図である。

ディバイダ頂部が脚部設置用ブラケットの１／２を覆っている状態のディバイダ頂部の実施形態を表す脚部設置用ブラケットを備えるディバイダ頂部を示す骨格上面図である。

磁気構造部およびジッパー構造部を備える第１のポケットを示す側面図である。

図２０１の第１のポケットを示す正面図である。

テンションパネルを備えるゴルフバッグを示す上面図である。

フラットフラップおよび脚部ブラケットが装着されていない状態のテンションパネルを備えるゴルフバッグを示す斜視図である。

ゴルフバッグの中に装着されたテンションパネルを示す断面図である。

ボスを備えるゴルフバッグを示す背面図である。

端部キャップおよび脚部ブラケットの中にある摩擦ロック構造部を備えるピンを示す底面図である。

第１の実施形態の摩擦ロック構造部を備えるピンを示す側面図である。

第２の実施形態の摩擦ロック構造部を備えるピンを示す側面図である。

第３の実施形態の摩擦ロック構造部を備えるピンを示す側面図である。

一実施形態におけるリブを備えるディバイダ頂部を示す斜視図である。

図２０９のディバイダ頂部を示す背面断面図である。

詳細な説明および添付図面を考察することにより本開示の他の態様が明らかとなる。説明の単純化および明瞭化のために、図面は一般的な構造を表し、本開示を不必要に不明瞭にするのを回避するために、周知の特徴および技術の説明および細部は省略され得る。加えて、図面の図中の要素は必ずしも正確な縮尺ではない。例えば、本開示の実施形態の理解の改善を助けるために、図中の要素のうちのいくつかの要素の寸法は他の要素を基準として拡大され得る。異なる図中の同じ参照符号は同じ要素を示す。

以下では、複雑な工具類を必要としないスナップフィット接続部等の機械的手段を介してゴルフバッグを組み立てることを可能にするように製造されるキャリーバッグまたはカートバッグであるゴルフバッグが提示される。このスナップフィット組立体は、配送コスト、製造時間の経済的な節約を実現し、成形プラントまたは特別な製造プラントでの完全な組み立てを必要とする従来のゴルフバッグとは異なり、エンドユーザがゴルフバッグを組み立てることを可能にする。ゴルフバッグは、ディバイダ頂部、ディバイダスリーブ、基部、およびフラットを備える。ゴルフバッグのいくつかの実施形態は、脚部およびばねを備えるスタンド組立体をさらに備えることができる。スタンド組立体は、ゴルフバッグを支持するように、または、ゴルフバッグを好適に運搬または保管することを可能にすることを目的として収納されるように、配備され得る。上で述べたように、ゴルフバッグの構成要素は、ゴルフバッグの他の構成要素に係合されるためにスナップフィット接続部を使用することができる。スナップフィット接続部は、熟練の作業者および高価な設備を必要とするリベッティングの必要性を排除する。ゴルフバッグは、サブアセンブリを備えることができ、ゴルフバッグはこのサブアセンブリから組み立てられる。スナップフィット接続部は、さらに、ゴルフバッグのエンドユーザによって完成される自己組み立てキットとしてゴルフバッグを作製することを可能にする。いくつかの実施形態では、ポケット等の特定の構成要素がゴルフバッグから取り外し可能である。これらの構成要素の取り外し可能な性質が、ゴルフバッグの迅速で容易なカスタマイズを可能にする。

サブアセンブリを組み込むゴルフバッグは、以前に設計されたゴルフバッグよりも優れた利点を提供する。これらの利点には、（１）基部の近くにディバイダスリーブを集めるかまたは密集させることを低減することによりゴルファーのゴルフバッグでの体験を向上させること、（２）スタンド組立体を配備した状態でゴルフバッグを三脚構成で配置しているときにゴルフクラブを挿入したり取り出したりすることを容易にすることが含まれる。加えて、接続部材は、製造プロセス中にディバイダスリーブ（および、サブアセンブリ）の張力を調整する可能性を製造業者に提供する。さらに、本明細書で説明されるゴルフバッグの製造および組み立て中の効率化およびコスト節約が実現され、これには、スナップフィット接続部および自己固定具の使用を通して、リベットなどの装着材料の低減およびサブアセンブリをディバイダ頂部および基部に接続する時間量の低減が含まれる。これにより、ゴルフバッグの総組み立て時間の短縮およびコストの低減が達成される。ゴルフバッグの予め組み立てられるという性質さらには低減された配送容量のおかげで、配送コストおよび関税の回避も達成可能である。

（定義）
別途定義されない限り、本明細書で使用されるすべての技術的用語および科学的用語は、当業者によって一般に理解される意味と同じ意味を有する。抵触する場合、定義を含めた本文献が優先される。本明細書で説明される方法および材料に類似するかまたは等価である好適な方法および材料が本開示の実施および試験で使用され得る。本明細書で言及されるすべての公知文献、特許出願、特許、および他の参考文献は、参照によりその全体が組み込まれる。本明細書で開示される材料、方法、および実施例は単に例示であり、限定することを意図されない。

本明細書で使用される、「備える（ｃｏｍｐｒｉｓｅ（ｓ））」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｅ（ｓ））」、「有する（ｈａｖｉｎｇ）」、「有する（ｈａｓ）」、「できる（ｃａｎ）」、「包含する（ｃｏｎｔａｉｎ（ｓ））」という用語、およびその活用形は、追加の行為および構造の可能性を排除しないオープンエンドの移行フレーズ、用語、または単語であることを意図される。単数形「ａ」、「ａｎ」、および「ｔｈｅ」は、文脈で明確に他の意味を示されない限り、複数の参照物も含む。本開示はまた、明確に記載されているか否かにかかわらず、他の実施形態が、本明細書で提示される実施形態または要素を「含み」、本明細書で提示される実施形態または要素「から構成され」、さらに、本明細書で提示される実施形態または要素「から実質的に構成される」、ことを企図する。

数量に関連して使用される修飾語句「約（ａｂｏｕｔ）」、「概して（ａｐｐｒｏｘｉｍａｔｅｌｙ）」、または「およそ（ｒｏｕｇｈｌｙ）」は記載される値を含み、また、文脈によって指示される意味を有する（例えば、少なくとも、特定の数量の測定値に付随する誤差を含む）。修飾語句「約（ａｂｏｕｔ）」、「概して（ａｐｐｒｏｘｉｍａｔｅｌｙ）」、または「およそ（ｒｏｕｇｈｌｙ）」はまた、２つの端点の絶対値によって画定される範囲を開示するものとしてみなされるべきである。例えば、「約（ａｂｏｕｔ）２から約（ａｂｏｕｔ）４」という表現は、「２から４」の範囲も開示する。「約（ａｂｏｕｔ）」、「概して（ａｐｐｒｏｘｉｍａｔｅｌｙ）」、または「およそ（ｒｏｕｇｈｌｙ）」という用語は、示される数のプラス１０％またはマイナス１０％を意味することができる。例えば、「約（ａｂｏｕｔ）１０％」は、９％から１１％の範囲を示すことができ、「約（ａｂｏｕｔ）１」は、０．９～１．１を意味することができる。「約（ａｂｏｕｔ）」、「概して（ａｐｐｒｏｘｉｍａｔｅｌｙ）」、または「およそ（ｒｏｕｇｈｌｙ）」の他の意味も文脈から明らかとなる可能性がある。

本説明および特許請求の範囲内の「第１」、「第２」、「第３」、および「第４」などの用語は、存在する場合、類似の要素の間を区別するのに使用され、必ずしも、特定の順次的な順序または時系列的順序を説明するものではない。このようなかたちで使用されるこれらの用語が適切な状況下で置換可能であり、したがって、本明細書で説明される実施形態が、例えば、示されるかまたは他に本明細書で説明される順序以外の順序でも動作することができる、ことが理解されよう。さらに、「含む（ｉｎｃｌｕｄｅ）」および「有する（ｈａｖｅ）」という用語ならびにその活用形は非排他的な包含をカバーすることを意図され、したがって、要素のリストを含むプロセス、方法、システム、物、デバイス、または装置は、必ずしもこれらの要素のみに限定されず、明確に列記されないか、または、これらのプロセス、方法、システム、物、デバイス、または装置に固有である、他の要素も含むことができる。

本説明および特許請求の範囲内の「前方」、「後方」、「第１の側面」、および「第２の側面」などの用語は、説明目的のために使用されるものであり、必ずしも永久的な相対位置を説明するためのものではない。このようなかたちで使用されるこれらの用語が適切な状況下で置換可能であり、したがって、本明細書で説明される装置、方法、および／または製造物の実施形態が、例えば、示されるかまたは他に本明細書で説明される配向配置以外の配向配置でも動作することができる、ことが理解されよう。

本明細書で使用される「ゴルフバッグ」は、ゴルフクラブを保持または保管するための特別な種類の保管バッグを意味してもよい。ゴルフバッグは、長期間にわたってゴルフクラブを保管するために、または、プレー中にゴルフクラブを移動させたり保持したりするために、使用され得る。一部のゴルフバッグは、ティー、ゴルフボール、光学視差式距離計、ボールマーカー、ディボット直しツール、ゴルフグローブ、クラブおよびゴルフバッグのためのレインギア、ならびに、ゴルフコース上でゴルフプレイヤーがアクセスすることを望む可能性がある雑品等の、他の用具を保管する手段をさらに提供する。ゴルフバッグは、後で定義されるように、少なくとも、フラット、１つまたは複数のステイ、基部、およびディバイダ頂部を備える。

本明細書で使用される「フラット」は、管状部分、外側シェル、外側ハウジング、または、ゴルフバッグのディバイダ頂部と基部との間に取り付けられて延在するカバーを意味してもよい。フラットは、皮革、合成皮革、布地、または他の適切な材料から形成され得る。フラットは、複数の他の構造部の中でもとりわけ、１つまたは複数のポケットおよび少なくとも１つの運搬ハンドルを有することができる。フラットのいくつかの実施形態は、１つまたは複数のショルダーストラップをさらに備える。

本明細書で使用される「基部」は、ゴルフバッグのための基礎である構成要素を意味してもよい。基部は、フラットの底部端部からゴルフクラブが外に落下するのを防止するようにゴルフクラブを支持することができる。基部は地面に接触することができ、それによりフラットに形状を提供する頑丈な構造を提供する。

本明細書で使用される「ディバイダ頂部」は、フラットの中に挿入されるゴルフクラブを受けて分ける（整理する）ための開口部を備えるゴルフバッグの頂部に剛性形状を与える構成要素を意味してもよい。

本明細書で使用される「ショートゲーム構成要素」は、ディバイダ頂部の１セクションを意味してもよい。ショートゲーム構成要素は、ディバイダ頂部の前方端部のところに位置され得る。ショートゲーム構成要素は、１つもしくは複数のパターウェルおよび／または１つもしくは複数のウェッジウェルを備えることができる。

本明細書で使用される「ステイ」は、フラットに剛性を提供する１つまたは複数の堅い部材を意味してもよい。１つまたは複数のステイは、基部およびディバイダ頂部を接続する。

上述したように、「キャリーバッグ」および「カートバッグ」である２つのクラスのゴルフバッグが存在する。本明細書で使用される「キャリーバッグ」は、その名前により暗示されるように、通常、ゴルフのラウンド中にホールの間でゴルフプレイヤーによって運搬されるゴルフバッグを意味してもよい。キャリーバッグは、通常、カートバッグより軽量である。重量を低減するために、キャリーバッグは、通常、カートバッグより軽量である材料で製作され、９インチ未満等のより小さい直径を有していてもよい。複数の種類のキャリーバッグが存在し、これには、三脚を形成するためにおよびフリースタンディング位置を支援するために配備される収納式脚部を有するスタンドバッグ、ならびに、ゴルフクラブを受け入れるが重量をさらに低減するためにゴルフアクセサリのための最低限の保管容量しか有さない超軽量である有効な可撓性「スリーブ」であるサンデーバッグが含まれる。

本明細書で使用される「カートバッグ」は、ゴルフアクセサリ（例えば、ゴルフボール、レインギア、光学視差式距離計等）を保管するための複数のポケットを有し、通常、皮革、合成皮革、または布地を含めた比較的堅くて重い材料で製作される、通常直径が約９インチから１４インチであるゴルフバッグを意味してもよい。その実質的なサイズ、重量、およびゴルフアクセサリを保管するための容量によって、カートバッグは、通常、ゴルフのプレー中にゴルファーによっては運搬されない。代わりに、カートバッグは、キャディー、電動カート、プッシュカート、またはプルカートによって移送される。カートバッグの非限定の例には、スタッフバッグまたはツアーバッグが含まれる。

本明細書で使用される「スナップフィット接続部」は、押圧力を介して係合され、等しい値の反対の引張力によって解除され得ない任意の接続部を意味してもよい。スナップフィット接続部が、スナップ固定具、スナップフィット取り付け手段、締まり嵌め、スナップボタン、または、接続部を形成するかもしくは組立人により他の手法で接続される他の同様の固着組立体であってもよい。スナップフィット接続部は、ツールを使用することなく固着され得る。

大部分のスナップフィット接続部は、少なくとも１つの可撓性構成要素を備える。通常、スナップフィット接続部の１つの構成要素は、突出部または傾斜部を有し、第２の受け構成要素は、第１の構成要素の突出部または傾斜部を受け入れる、窪み部分、開口部、またはハウジングを有する。しかしながら、スナップフィット接続部は、この一般的な実施形態のみに限定されない。ゴルフバッグの多くの要素が形容詞として「スナップフィット」と共に説明されるが、これは、要素が、スナップフィット接続部を介して、それ自体に係合され得るか、またはゴルフバッグの別の要素に係合され得ることを意味する。例えば、スナップフィットブラケットは、スナップフィット接続部を介してディバイダ頂部に係合されるブラケットとなり得る。

本明細書で使用される「折り畳む（Ｃｏｌｌａｐｓｅ）」は、折り畳む（ｆｏｌｄｉｎｇ）、コンパクト化する、曲げる、圧縮する、または、ユニットの元の状態もしくは配備状態より小さい容量となる状態へとユニットを他の手法で変換する動作を意味してもよい。ゴルフバッグの折り畳み状態は「配送」構成とも称され得る。

本明細書で使用される「配備」は、広げるか、展開するか、広くするか、または、ユニットの折り畳み状態より大きい容量となる状態へとユニットを他の手法で変換する動作を意味してもよい。ゴルフバッグの配備状態は「動作可能構成」とも称され得る。

本明細書で使用される「受取人」は、ゴルフバッグの使用者、供給会社（後で定義される）から配送されるときの形態でゴルフバッグを受け取る人（顧客等）、販売のポイント（例えば、ゴルフショップ等）に関連する一人もしくは複数の人、販売業者、または、ゴルフバッグを受け取る任意の他の人を意味してもよい。

本明細書で定義される「組立人」は、ゴルフバッグを自己組み立てするのに必要とされる受取人、または、ゴルフバッグの組み立てプロセスを支援する製造ロケーションにいる作業者を意味してもよい。

本明細書で使用される「製造場所」は、任意の工場、組み立てプラント、供給会社、製造ロケーション、倉庫、仕事場、または、販売の前に、配送の前に、もしくは他のかたちで受取人に与えられる前に、ゴルフバッグの組み立てを行う他のロケーションを意味してもよい。

本明細書で使用される「供給会社」は、ゴルフバッグを販売するか、出荷するか、または他のかたちで流通させる会社を意味してもよい。上で定義した製造場所が、供給会社の所有であるか、供給会社と契約しているか、供給会社によって監視されているか、供給会社によって借りられているか、または他のかたちで供給会社と関連がある、ことを理解すべきである。

本明細書で使用される「サブアセンブリ」は、グループ化、組立体、ユニット、または、ゴルフバッグの多数の構成要素（例えば、基部またはディバイダ頂部）の構造を意味してもよい。サブアセンブリは、ゴルフバッグの組み立てを完了するのに使用され得る部分的に組み立てられたユニットである。サブアセンブリの異なる実施形態が異なる構成要素を備えることができる。多くの実施形態で、サブアセンブリが折り畳み可能である。サブアセンブリは、後で定義されるように、ゴルフバッグキットに含まれ得る。

本明細書で使用される「ゴルフバッグキット」は、組み立てられてゴルフバッグになる構成要素またはパーツの集合体を意味してもよい。キットは、組み立てのために必要な工具を除き、ゴルフバッグを完成させるのに必要なすべての構成要素を含む。キットは、部分的に組み立てられたゴルフバッグを含むことができる。大部分の実施形態では、キットは、配送のために折り畳まれて箱の中に入れられるゴルフバッグの、構成要素、パーツ、サブアセンブリ、および／または部分的に組み立てられた部分を含む。言い換えると、キットは、ゴルフバッグを展開するのに、配備するのに、および／または完成させるのに必要である構成要素と共に、折り畳み構成のゴルフバッグを含むことができる。キットを保持するために必要である箱の容量は、一般に、完全に組み立てられたゴルフバッグを保持するために必要な箱の容量より小さい。いくつかの実施形態では、キットは個別の箱の中で配送されるが、構成要素の全体の配送容量は、完全に組み立てられたゴルフバッグの配送容量より依然として小さい。本開示の任意の実施形態を詳細に説明する前に、本開示のその適用が、以下の記述に記載されるかまたは図面に示される細部または構造および構成要素の配置構成のみに限定されない、ことを理解すべきである。本開示は他の実施形態を支援することができ、種々の手法で実施または実行され得る。特定の実施形態の記述が、本開示の精神および範囲内にあるすべての修正形態、均等物、および代替形態を包含せずに本開示を限定することを意図されない、ことを理解するべきである。さらに、本明細書で使用される表現および専門用語は説明を目的としており、限定するものとしてみなされるべきはない、ことが理解されよう。

Ｉ．ゴルフバッグ
本明細書では、人間工学、耐久性、ゴルフクラブおよびゴルフのラウンド中のゴルファーによって必要とされるゴルフ関連アイテムの保管および運搬における選択肢の数を犠牲にすることなく、配送コストをさらに節約するゴルフバッグを製造することの容易さが説明される。ゴルフバッグは、スナップフィット構成要素を備えることができる。ゴルフバッグは、キャリーバッグまたはカートバッグであってもよい。キャリーバッグは、少なくとも、１つまたは複数のストラップを有するフラット、１つのステイ、基部、ディバイダ頂部、および脚部を有するスタンド組立体を備える。カートバッグは、少なくとも、フラット、２つ以上のステイ、基部、およびディバイダ頂部を備える。以下の詳細な説明は、考察および理解を容易にするために、ならびに、単に説明のために、ゴルフバッグをキャリーバッグまたはカートバッグとして示す。参照する図が例示のために提供されるものであり、本明細書で開示されるキャリーバッグ１０またはカートバッグ１０１０の態様は、任意の適切なクラス、種類、またはサイズのゴルフバッグに組み込まれ得る、ことを認識すべきである。一般に、ゴルフバッグ１０、１０１０は、例えば、ドライバー、ウッド、ハイブリッド、アイアン、ウェッジ、および／またはパターのうちの１つまたは複数のものの組み合わせを含む１組のゴルフクラブ等の、複数の標準的な長さのゴルフクラブを運搬するのに適するサイズである。標準的な長さのゴルフクラブは折り畳みできず、クラブに応じて約３２インチから約４９インチの長さを有する。ジュニアゴルファーのために設計されるクラブは、約２７インチほどの短い長さを有することができる。

図１～図９０、図９４Ａ～図１０４、および図１０７～図１１０は、キャリータイプのゴルフバッグに類似する特徴および実施形態を有するゴルフバッグ１０の実施形態を示す。図９１～図９３Ｃ、図１０５Ａ～図１０６、および図１１１～図１４４は、典型的にカートバッグと関連する特徴を有するゴルフバッグ１０１０の実施形態を示す。ゴルフバッグ１０およびゴルフバッグ１０１０のために開示される特徴は、適宜、キャリーバッグまたはカートバッグに選択的に実装され得る。以下の説明では、ゴルフバッグ１０および１０１０は、共に一般的なゴルフバッグとして参照され、具体的にはキャリーバッグ１０およびカートバッグ１０１０として参照される。

図１Ｂ、図１Ｃ、図１Ｄ、および図１Ｅは、それぞれ、ゴルフバッグ１０の実施形態の右側面図、背面図、左側面図、および正面図を示す。図１および図１１３を参照すると、ゴルフバッグ１０、１０１０の一般的な構成要素には、基部３４、１０３４、ディバイダ頂部３０、１０３０、ディバイダスリーブ４６、１０４６、１つまたは複数のステイ３９、１０３９、およびフラット１４、１０１４が含まれる。ゴルフバッグ１０、１０１０は、基部３４、１０３４、ディバイダ頂部３０、１０３０、ディバイダスリーブ４６、１０４６、１つまたは複数のステイ３９、１０３９、およびフラット１４、１０１４、のうちの１つまたは複数を備えるサブアセンブリ４２、１０４２から形成され得る。ディバイダ頂部３０、１０３０は、１つまたは複数のステイ３９、１０３９、フラット１４、１０１４、およびディバイダスリーブ４６、１０４６に取り付けられる。基部３４、１０３４は、１つまたは複数のステイ３９、１０３９、フラット１４、１０１４、およびディバイダスリーブ４６、１０４６に取り付けられる。１つまたは複数のステイ３９、１０３９は、ゴルフバッグ１０、１０１０に剛性を提供し、それにより基部３４、１０３４およびディバイダ頂部３０、１０３０を互いに対しての固定位置で保持する。概略で円筒形であるフラット１４、１０１４は、ゴルフクラブを保管するコンパートメントを画定し、ディバイダ頂部３０、１０３０と基部３４、１０３４との間で延びている。ディバイダスリーブ４６、１０４６は、ディバイダ頂部３０、１０３０に取り付けられ、基部３４、１０３４の方に向かって延びている。ディバイダスリーブ４６、１０４６は、接続部材５０を介して、基部３４、１０３４にまたはフラット１４、１０１４の底部端部に取り付けられる。ディバイダ頂部３０、１０３０およびディバイダスリーブ４６、１０４６は、ゴルフバッグ１０、１０１０内でゴルフクラブを分離する手段を提供し、その結果、ゴルフクラブが一体に集まったりまたは互いに引っ掛かったりすることがなくなる。後のセクションにおいてゴルフバッグ１０、１０１０の構成要素をより詳細に説明する。

Ａ．ディバイダ頂部およびディバイダスリーブ
ゴルフバッグ１０、１０１０は、ディバイダ頂部３０、１０３０およびディバイダスリーブ４６、１０４６を備える。図７、図８、図１１７、および図１１８は、ディバイダ頂部３０、１０３０を示す。図７は、取り付けられたディバイダスリーブ４６を備えるディバイダ頂部３０を示す。図７に示されるように、ディバイダ開口部８２は、ディバイダ頂部３０から基部３４の方に向かって延在するディバイダスリーブ４６の複数のディバイダセクション８６に対しての入口を画定する。ディバイダセクション８６、１０８６は、それぞれ１つまたは複数のゴルフクラブを受け入れ、それにより、ゴルフバッグ１０、１０１０内でクラブが受け入れられている間において、特定のゴルフクラブをゴルファーが整理するかまたは隔離することを可能にする。例えば、ゴルファーは、ウッドおよび／またはハイブリッドをアイアンから隔離することができる。別の実施例として、ゴルファーは、より小さいロフト角のアイアン（例えば、４番アイアンから７番アイアン）が、より大きいロフト角のアイアン（例えば、８番アイアンからウェッジ）とは別個のディバイダセクション８６、１０８６に分けられるように、複数のディバイダセクション８６、１０８６の間でアイアンを整理することができる。

ディバイダ頂部３０、１０３０は、ディバイダ頂部３０、１０３０の周縁を画定する外側リング７４、１０７４を有する。ディバイダ頂部３０、１０３０は、１つまたは複数のハンドル１０３３ａ、１０３３ｂを備え、１つまたは複数のハンドル１０３３ａ、１０３３ｂは、ディバイダ頂部３０、１０３０と共に形成されるかまたは他の手法でディバイダ頂部３０、１０３０に接続され、外側リング７４、１０７４によって画定された周縁を超えて延在する。次に図８、図１１７、および図１１８を参照すると、ディバイダ頂部３０、１０３０をさらに示すために、ディバイダスリーブ４６、１０４６が取り外されている。一実施形態では、少なくとも１つのクロス部材７８、１０７８が、複数のディバイダ開口部８２、１０８２を画定するために外側リング７４、１０７４によって画定された部分を横断して延在する。図８に示されるように、複数のクロス部材７８ａ、７８ｂが、リング７４によって画定された部分を横断して延在し、少なくとも１つの中間部材８０が、ディバイダ開口部８２を画定するためにクロス部材７８ａ、７８ｂの間を延在する。クロス部材７８、１０７８および／または中間部材８０、１０８０は、任意の適切な数のディバイダ開口部８２、１０８２を画定することができ、これには、限定しないが、２個、３個、４個、５個、６個、７個、８個、９個、１０個、１１個、１２個、１３個、１４個、１５個、１６個、１７個、１８個、または２０個の開口部が含まれる。

ディバイダ開口部８２、１０８２は、限定しないが、正方形、長方形、三角形、平行四辺形、台形、円、および楕円を含めた種々の形状を有することができる。複数の形状のディバイダ開口部８２、１０８２は、パターンを作り出すために同じディバイダ頂部３０、１０３０に実装され得る。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のディバイダ開口部８２、１０８２が、特定の種類のクラブを受け入れるように形成される。例えば、図１１７の実施形態では、パターウェル開口部１７１６が、パタータイプのクラブを受け入れるように設計される。いくつかの実施形態では、１つまたは複数の開口部８２、１０８２が、ディバイダ頂部３０、１０３０の底部縁部から上方の異なる高さで開口していてもよい。開口部の高さを異なることにより、より低い位置で開口している開口部の中に、より短いクラブを配置し、より高い位置で開いている開口部の中に、より長いクラブを配置することを許容することができる。

ディバイダ頂部３０、１０３０は、ステイ３９、１０３９をディバイダ頂部３０、１０３０に接続する、頂部ステイヒンジ１６２、１７０４を受けるように構成された頂部ステイ受けチャネル１６６、１７４ａをさらに備える。通常、頂部ステイ受けチャネル１６６、１７４ａは、外側リング７４、１０７４の内部表面上に位置し、ゴルフバッグ１０、１０１０の背面側に隣接して配置される。ディバイダ頂部３０、１０３０のいくつかの実施形態では、二次ステイを直接に受けるための１つまたは複数のステイハブをさらに備えることができる。これらのステイハブは、外側リング７４、１０７４の外部表面上に位置することができる。

ディバイダ頂部３０、１０３０のいくつかの実施形態では、フラット１４、１０１４に係合されるためのフラット取り付け機構をさらに備える。フラット１４、１０１４に係合されるためのフラット取り付け機構は、取り付け開口部、スナップボタン、フラットの自己固定接続部材に係合されるための表面、または他の適切な接続手段を備えることができる。大部分の実施形態では、フラット取り付け機構は一体であるかまたは外側リング７４、１０７４上に位置する。いくつかの実施形態では、フラットは、取り付け機構を介して接続されるのではなく、ディバイダ頂部３０、１０３０に直接に縫い付けされるかまたは接着される。

いくつかの実施形態では、ディバイダ頂部３０、１０３０は、ディバイダ取り付け機構をさらに備える。ディバイダ取り付け機構は、取り付け開口部、スナップボタン、他のスナップフィット接続部、ディバイダスリーブ４６、１０４６の自己固定接続部材に係合されるための表面、または他の適切な接続手段を備えることができる。ディバイダ頂部３０、１０３０に対するディバイダスリーブ４６、１０４６の接続を後でさらに詳細に説明する。

ディバイダ頂部３０、１０３０は、１つの一体部片または一体に接合された複数の部片として形成され得る。いくつかの実施形態では、ディバイダ頂部３０、１０３０は、ディバイダ頂部３０、１０３０の容易なカスタマイゼーションを可能にするために複数の部片を備える。ディバイダ頂部３０、１０３０は、後で説明されるモジュール式のディバイダ頂部組立体８３０等の、モジュール式のディバイダ頂部組立体であってもよい。ディバイダ頂部３０、１０３０は、後で説明されるカバー８７０等の、カバーを備えることができる。ディバイダ頂部３０、１０３０の複数の部片の実施形態が、色のカスタマイゼーションおよび／またはディバイダ開口部のカスタマイゼーションを許容することができる。例えば、開口部８２、１０８２の数および／または形状が、受取人の所望の開口部パターンに基づいてカスタマイズされ得る。一部のゴルファーは、各ゴルフクラブを個別の開口部８２、１０８２の中に入れて整理することを可能にするための多数の開口部８２、１０８２を好む。他のゴルファーは、複数のクラブを各々のより大きい開口部の中に容易に挿入することを可能にするための少数の開口部８２、１０８２を好む。

１．モジュール式のディバイダ頂部
図９４～図９７を参照すると、頂部リング８４０およびクロス部材部分８５０を備えるモジュール式のディバイダ頂部組立体８３０が示されている。モジュール式のディバイダ組立体８３０が示される実施形態は、キャリーバッグのディバイダ頂部３０に類似するが、モジュール式のディバイダ組立体８３０の概念は、任意のクラス、種類、またはデザインのゴルフバッグに適用され得る。ディバイダ頂部部分は、クロス部材部分８５０を頂部リング部分８４０の中に嵌め込むように成形される。いくつかの実施形態では、クロス部材部分８５０がディバイダスリーブ４６に取り付けられる。頂部リング８４０およびクロス部材部分８５０のモジュール式の連結具は、クロス部材部分８５０の種々の実施形態を頂部リング８４０に対して交換可能に取り付けることを可能にする。これにより、ゴルフバッグ１０、１０１０内のディバイダレイアウトの高コスト効率のカスタマイゼーションが可能となる。

図９６に示されるように、モジュール式のディバイダ頂部８３０の頂部リング８４０は、壁８４１、レッジ８４２、内部シェルフ８４３、内部支持体８４４、およびハンドル８４５を備える。いくつかの実施形態では、２つ以上のハンドルを備える。壁８４１が頂部リング８４０の底部分を形成し、レッジ８４２から下方に垂直に延在する。壁８４１は、０．５インチから２．５インチの間の高さを有することができる。壁８４１の高さは、壁８４１の底部縁部からレッジ８４２との壁の交差位置までで測定される。例えば、壁高さは、０．５、１．０、１．２、１．４、１．６、１．８、２．０、２．２、２．４、または２．５インチであってもよい。頂部リング８４０のレッジ８４２が壁８４１から外側に延在し、ゴルフバッグ１０のボディ上にあるレッジに対応する。レッジ８４２がゴルフバッグ１０の頂部において頂部リング８４０の保持を支援し、それにより、頂部リング８４０がゴルフバッグ１０のボディの中に落下することを防止する。ハンドル８４５は、頂部リング８４０の後方端部に位置し、その結果、頂部リング８４０がゴルフバッグ１０上に装着されるときにハンドル８４５がゴルフバッグ１０の背面側に位置するようになる。頂部リング８４０の内部シェルフ８４３ｈ、クロス部材部分８５０のレッジに対応する。内部シェルフ８４３は、頂部リング８４０の内部の全体に外接することができるか、または、内部シェルフ８４３が頂部リング８４０の内部の一部分のみに外接することができる。

いくつかの実施形態では、内部支持体８４４は、頂部リング８４０の複数の側面から内側に延在する。内部支持体８４４は、並置された支持体および／または前後に配置された支持体（図示せず）を備えることができる。頂部リング８４０は支持体を備えなくてよいか、または、１つ、２つ、３つ、４つ、５つ、もしくは６つの支持体を備えることができる。いくつかの実施形態では、内部支持体８４４は、１５度から４５度の間の角度で内側かつ上方に延在するリブである。内部支持体８４４は、１５度、２０度、２５度、３０度、３５度、４０度、または４５度であってもよい。これらのリブは、０インチから２インチの間の長さを有することができる。リブの長さは、０．２、０．４、０．６、０．８、１．０、１．２、１．４、１．６、１．８、または２．０インチであってもよい。これらのリブは、図２で描かれるように、各リブの一方の端部において頂部リングに接続され得る。他の実施形態では、内部支持体が、頂部リング８４０の一方側から頂部リング８４０の反対側まで完全に延在する（並置された支持体）か、あるいは、頂部リング８４０の前方部分から後方部分まで完全に延在する（前後に配置された支持体）ビーム（図示せず）である。いくつかの実施形態では、前後に配置された支持体は、並置された支持体のうちの２つ以上の支持体と交差することができる。同様に、並置された支持体は、前後に配置された支持体のうちの２つ以上の支持体と交差することができる。ビームは、直線形状または弓形状をとることができる。図９５に示される実施形態等のいくつかの実施形態では、内部支持体を有さない。いくつかの実施形態では、頂部リング８４０が、頂部リング８４０の後方端部の近くにある内部突出部８４６をさらに有する。内部突出部８４６は、ステイ３９をモジュール式のディバイダ組立体８３０に接続するためのハブを備えることができる。ハブは、ステイ３９を受けるための内部突出部８４６の中まで上方に延在するキャビティを有する。

図９６に示されるように、モジュール式のディバイダ頂部８３０のクロス部材部分８５０は、主ボディ壁８５１、外部レッジ８５２、複数の並置されたクロス部材８５３、および複数の前後に配置されたクロス部材８５４を備える。主ボディ壁８５１は、頂部リング８４０の中に嵌め込まれるようにサイズ決定される。外部レッジ８５２は、主ボディ壁８５１に外接し、頂部リング８４０の内部シェルフ８４３に対応する。頂部リング８４０の内部シェルフ８４３およびクロス部材部分８５０の外部レッジ８５２が、頂部リング８４０の下でクロス部材部分８５０が摺動することを防止し、クロス部材部分８５０を定位置で固着することを支援する。複数の並置されたクロス部材８５３は、主ボディ壁８５１の一方側から主ボディ壁８５１の反対側まで延在する１つ、２つ、３つ、４つ、またはそれ以上のクロス部材を備えることができる。いくつかの実施形態では、並置されたクロス部材８５３のうちの１つまたは複数のクロス部材が、前後に配置されたクロス部材８５４のうちの２つ以上のクロス部材と交差する。いくつかの実施形態では、並置されたクロス部材８５３のうちの１つまたは複数のクロス部材が主ボディ壁８５１に接触しない。複数の前後に配置されたクロス部材８５４は、１つ、２つ、３つ、４つ、５つ、またはそれ以上のクロス部材を備えることができる。いくつかの実施形態では、前後に配置されたクロス部材８５４のうちの１つまたは複数のクロス部材が、並置されたクロス部材８５３のうちの２つ以上のクロス部材と交差する。いくつか実施形態では、前後に配置されたクロス部材８５４のうちの１つまたは複数のクロス部材がクロス部材部分８５０の主ボディ壁８５１に接触しない。

並置されたクロス部材８５３および前後に配置されたクロス部材８５４の構造的な組み合わせが、ゴルフクラブを受け入れるための３個、４個、５個、６個、７個、８個、９個、１０個、１１個、１２個、１３個、１４個、またはそれ以上の開口部を作り出す。いくつかの実施形態では、交換可能なクロス部材部分８５０が、ゴルフクラブを受入れるための４個、５個、７個、または１４個の開口部を装備する。図３および図４に示されるように、クロス部材は、頂部リング８４０の内部支持体８４４に係合される中空溝またはチャネル８５５を備える。いくつかの実施形態では、クロス部材部分８５０は、頂部リング８４０にある内部突出部８４６に対応するノッチ８５６をさらに有する。内部突出部８４６およびノッチ８５６が、モジュール式のディバイダ頂部８３０の組み立て中、クロス部材部分８５０を頂部リング５４０に位置合わせする。

ディバイダスリーブ４６は、頂部からゴルフバッグ１０の基部３４の方に向かって延在する１つまたは複数のコンパートメントを備える。図１００は、モジュール式のディバイダ頂部８３０のクロス部材部分８５０に取り付けられたディバイダスリーブ４６を示している。図４～図６Ｃを参照して説明したように、ディバイダスリーブ４６は、ディバイダスリーブ４６の底部端部４７の複数の接続部材（または、固定具）をさらに備えることができる。複数の接続部材は、１つ、２つ、３つ、４つ、５つ、６つ、またはそれ以上の接続部材を備えることができる。接続部材は、弾性部片とクリップ、スナップ、または他の任意の適切な機械的固定機構を備えることができる。ディバイダスリーブの基部の接続部材は、ゴルフバッグ１０、１０１０の基部またはフラット１４の底部端部に固着され得る。

モジュール式のディバイダ頂部組立体８３０の利点には、ディバイダ頂部の効率的なカスタマイゼーション、クリーンな外観、単一のディバイダ頂部より軽量なディバイダ頂部の全体重量、およびクラブシャフトのより良好な保護が含まれる。後述するように、ディバイダ頂部３０、１０３０は、より小さい全体重量を有することができる。その理由は、クロス部材部分８５０が頂部リング８４０より軽量な材料から形成され得るからである。ディバイダ頂部組立体８３０のモジュール式の性質により、製造業者が、カスタマイズされるクロス部材部分８５０を供給することにより、単純なかたちで、高コスト効率で、より多数の、色、テクスチャ、ディバイダパターン、およびグラフィックの選択肢を受取人に提供することが可能となる。ゴルフバッグ１０、１０１０がディバイダ頂部８３０のクロス部材部分８５０を用いずにほぼ完全に組み立てられ得ることを理由として、後の方法セクションで説明されるように、供給会社は頂部リング８４０を用いてバッグを予め組み立てることができ、次いで、カスタマイズしたクロス部材部分８５０を頂部リング８４０の中に固着することができる。

２．パターウェルおよびウェッジウェルを備える３つの部分からなるディバイダ
図１５６～図１５９を参照すると、いくつかの実施形態では、ゴルフバッグは、ウェッジおよびパターのための特別なウェルを備える３つの部分からなるディバイダ頂部１１００を備える。この３つの部分からなるディバイダ頂部１１００は、頂部リング１１０４、クロス部材構成要素１１２２、および多開口部ショートゲーム構成要素１１３０を備える。頂部リング１１０４は、クロス部材構成要素１１２２およびショートゲーム構成要素１１３０を支持するフレームワークを形成する。クロス部材構成要素１１２２およびショートゲーム構成要素１１３０は、ゴルフバッグ内で保管されるゴルフクラブを受けて分離するウェル（開口部、開口孔、またはポケット）を備える。ショートゲーム構成要素１１３０は、頂部リング１１０４のフロント部分１１０６内に位置する一方、クロス部材構成要素１１２２は頂部リング１１０４の残りを占有する。ショートゲーム構成要素１１３０およびクロス部材構成要素１１２２の一方または両方は、頂部リング１１０４の中にスナップフィットされるように構成されたモジュール式であってもよい。ディバイダ頂部組立体のモジュール式の性質により、ゴルフバッグの容易なカスタマイゼーションおよび効率的な製造が可能となる。

図１５６および図１５７を参照すると、３つの部分からなるディバイダ頂部組立体１１００は、頂部リング１１０４、クロス部材構成要素１１２２、及び、パターウェル１１４２および１つまたは複数のウェッジウェル１１４０を有する多開口ショートゲーム構成要素１１３０を備える。クロス部材構成要素１１２２およびショートゲーム構成要素１１３０が頂部リング１１０４内に位置される。いくつかの実施形態では、ショートゲーム構成要素１１３０およびクロス部材１１２２の両方がモジュール式であり、頂部リング１１０４の中にスナップフィットされるように構成される。他の実施形態では、ショートゲーム構成要素１１３０は、頂部リング１１０４と一体に形成される。図１５６から図１５８を参照すると、いくつかの実施形態では、頂部リング１１０４は、支持チャネル１１２０および支持ビーム（示されない）を備えることができる。支持ビームは、頂部リング１１０４を２つの部分に分割し、１つの部分がクロス部材構成要素１１２２を受け入れ、１つの部分がショートゲーム構成要素１１３０を受け入れる。クロス部材構成要素１１２２およびショートゲーム構成要素１１３０は、支持チャネル１１２０および支持ビームの上にスナップフィットされる。

図１５８および図１５９に示されるように、頂部リング１１４は、主壁１１０５、支持チャネル１１２０を形成する内側リップ壁１１１８、および外側オーバーハング壁１１１４を備えることができる。図示されないが後でさらに説明されるいくつかの実施形態では、内側リップ壁１１１８は、支持チャネル１１２０の代わりにロッキングリップを形成するために、上方ではなく下方に突き出るように方向付けられる。他の実施形態では、外接する内側ロッキングリップ壁の代わりに、頂部リング１１０４が、頂部リング１１０４の内部の周りで離間される、他ではクリップとしても知られている複数の個別のオーバーハングセクションを備える。

図１５６を参照すると、主壁１１０５は、バック部分１１１２、第１の側方部分１１０８、第２の側方部分１１１０、およびフロント部分１１０６を備え、これらが一体にリングを形成する。いくつかの実施形態では、第１の側方部分１１０８および第２の側方部分１１１０は曲がっており、フロント部分１１０６と交わる。フロント部分１１０６はバック部分１１１２より短くてよい。主壁１１０５は、主壁１１０５の底部縁部から主壁１１０５の頂部縁部で測定される高さ１１１３を有することができる。主壁高さ１１１３は、０．５インチから２．５インチの間の範囲であってもよい。例えば、壁高さ１１１３は、０．５、１．０、１．２、１．４、１．６、１．８、２．０、２．２、２．４、または２．５インチであってもよい。主壁１１１３は、ハンドル１１０２として機能する１つまたは複数のスロットまたは開口部を備えることができる。例えば、バック部分１１１２、第１の側方部分１１０８および第２の側方部分１１１０は、それぞれ、使用者がバッグを手に取ることを可能にする分離したスロットを備えることができる。頂部リング１１０４の主壁１１０５は、リングの頂部開口部および底部開口部を画定する。

図１５８および図１５９に示されるように、頂部リング１１０４は、支持チャネル１１２０を形成する内側リップ壁１１１８およびアンダーカット１１１６を形成する外側オーバーハング壁１１１４をさらに備えることができる。内側リップ壁１１１８は、主壁１１０５に接続され得、トップリング１１０４の底部端部から上方に延在することができる。支持チャネル１１２０は、クロス部材構成要素１１２２および／またはショートゲーム構成要素１１３０を受け入れて連結されるように構成され得る。内側リップ壁１１１８および主壁１１０５は、クロス部材構成要素１１２２および／またはショートゲーム構成要素１１３０に連結されるように構成されたスナップフィット構造部１１１９を備えることができる。いくつかの実施形態では、これらのスナップフィット構造部１１１９は、主壁１１０５内にあるスロットまたは開口部である。

外側オーバーハング壁１１１４は、アンダーカット１１１６を形成するために、主壁１１０５の外側において、下方に延在することができる。アンダーカット１１１６は、ゴルフバッグのフラット（または、管状布地）を受け入れるように構成され得る。外側オーバーハング壁１１１４は、内側リップ壁１１１８より高くに位置することができる。いくつかの実施形態では、外側オーバーハング壁１１１４は、主壁１１０５のスロットまたは開口部１１１９の上方に位置することができる。これにより、オーバーハング壁１１１４に干渉することなく、スナップフィット構造部（スロットまたは開口部）１１１９を穿孔、成形、または形成することが可能となる。

図１５６および図１５９に示されるように、３つの部分からなるディバイダ頂部１１００のクロス部材構成要素１１２２は、周壁１１２８、複数の並置されたクロス部材１１２６、複数の前後に配置されたクロス部材１１２４、および１つまたは複数のスナップフィット部材１１２９を備える。周壁１１２８は、頂部リング１１０４の中に嵌め込まれるようにサイズ決定される。周壁１１２８は、リング１１０４の底部開口部を通ってクロス部材構成要素１１２２が摺動することを防止するために、頂部リング支持チャネル１１２０上に設置することができる。複数の並置されたクロス部材１１２６は、周壁１１２８の一方側から周壁１１２８の反対側まで延在する１つ、２つ、３つ、４つ、またはそれ以上のクロス部材を備えることができる。いくつかの実施形態では、並置されたクロス部材１１２６のうちの１つまたは複数のクロス部材は、前後に配置されたクロス部材１１２４のうちの２つ以上のクロス部材と交差する。いくつかの実施形態では、並置されたクロス部材１１２６のうちの１つまたは複数のクロス部材は、周壁１１２８に接触しない。複数の前後に配置されたクロス部材１１２４は、１つ、２つ、３つ、４つ、５つ、またはそれ以上のクロス部材を備えることができる。いくつかの実施形態では、前後に配置されたクロス部材１１２４のうちの１つまたは複数のクロス部材が、並置されたクロス部材１１２６のうちの２つ以上のクロス部材と交差する。いくつか実施形態では、前後に配置されたクロス部材１１２４のうちの１つまたは複数のクロス部材がクロス部材構成要素１１２２の周壁１１２８に接触しない。

並置されたクロス部材１１２６および前後に配置されたクロス部材１１２４の構造的な組み合わせが、ゴルフクラブを受けるための３個、４個、５個、６個、７個、８個、９個、１０個、１１個、１２個、１３個、１４個、またはそれ以上の開口部を作り出す。いくつかの実施形態では、交換可能なクロス部材構成要素は、ゴルフクラブを受けるための４個、５個、７個、または１４個の開口部を装備する。

図１５９を参照すると、いくつかの実施形態では、１つまたは複数のスナップフィット部材１１２９は、クロス部材構成要素１１２２の底部分上に位置することができる。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のスナップフィット部材１１２９は、周壁１１２８からの外方向突出部であってもよい。他の実施形態では、１つまたは複数のスナップフィット部材１１２９が開口部またはスロットであってもよい。１つまたは複数のスナップフィット部材１１２９は、頂部リングのスナップフィット構造部１１１９に係合されるように構成され得る。１つまたは複数のスナップフィット部材１１２９は、頂部リング１１０４のスナップフィット構造部１１１９にクリップ留めされるか、スナップ留めされるか、または他の手法で固定される接続機構を備えることができる。

クロス部材構成要素１１２２は、頂部リング１１０４内に下方に挿入され得る。クロス部材構成要素１１２２が頂部リング１１０４の後方セクションに嵌め込まれるため、クロス部材構成要素１１２２は、頂部リングバック部分１１１２、第１の側方部分１１０８、第２の側方部分１１１０、および支持ビームに係合され得る。クロス部材構成要素１１２２は、頂部リング１１０４の底部開口部に隣接して留まることができる。いくつかの実施形態では、クロス部材構成要素１１２２は、リング頂部開口部から離間される。

上で紹介したように、いくつかの実施形態では、頂部リング１１０４は、主壁１１０５、外側オーバーハング壁１１１４と同様の外側オーバーハング壁、および複数の個別のオーバーハングセクション（または、複数のクリップ／ラッチ）を備える。各々の個別のオーバーハングセクションが、アンダーカットを形成するために主壁１１０５から外側において下方に延在する。これらの実施形態では、クロス部材構成要素１１２２は、複数のラッチ（または、複数のクリップ／チャネルセクション）を備える。複数のラッチは、頂部リングの複数の個別のオーバーハングセクションをロックするかまたはこれらにスナップフィットされるように構成される。頂部リング１１０４の各々の個別のオーバーハングセクションは、クロス部材構成要素１１２２のそれぞれのラッチの上でスナップ留めされる。一旦スナップ留めされると、個別のオーバーハングセクションは、少なくとも部分的に、それぞれのラッチのチャネルまたは受け入れ溝の中に配置される。クロス部材構成要素の複数のラッチは、複数のオーバーハングセクションの下およびその周りを覆っているため、クロス部材構成要素は、上方に引き上げられる動作によって頂部リング１１０４から取り外されることが防止される。この設計的な特徴により、使用者がクロス部材構成要素によりゴルフバッグを把持する場合、ゴルフバッグがばらばらになることなく持ち上げられることが保証される。

多開口部ショートゲーム構成要素１１３０は、クラブを受け入れるための２つ以上のウェルを備える概略台形形状を有することができる。ショートゲーム構成要素１１３０は、パターウェル１１４２、および１つまたは複数のウェッジウェル１１４０を備えることができる。パターウェル１１４２および１つまたは複数のウェッジウェル１１４０は、任意の形状であってもよい。例えば、図１５６および図１５７に示されるショートゲーム構成要素１１３０は、中央パターウェル１１４２、およびパターウェル１１４２の各側に１つずつ存在する２つのウェッジウェル１１４０を備える。ショートゲーム構成要素１１３０は、前方壁１１３６、後方壁１１３８、第１の側壁１１３２、第２の側壁１１３４、および、２つ以上のウェル１１４０、１１４２を分離および画定する１つまたは複数の交差壁をさらに備えることができる。前方壁１１３６は、後方壁１１３８より短くてよい。後方壁１１３８は、頂部リング支持ビームに係合されるように構成される。ショートゲーム構成要素１１３０が頂部リング１１０４の前方セクションの中に嵌め込まれるため、ショートゲーム構成要素前方壁１１３６、第１の側壁１１３２、および第２の側壁１１３４は、頂部リング前方部分１１０６、第１の側方部分１１０８、および第２の側方部分１１１０に係合されるかまたはぴったりくっつくように構成される。いくつかの実施形態では、ショートゲーム構成要素壁と頂部リング部分との間にスナップフィット構造部１１１９が存在し、それによりショートゲーム構成要素１１３０を頂部リング１１０４の中でさらに固着する。いくつかの実施形態では、多開口部ショートゲーム構成要素１１３０は、頂部リング１１０４と一体に成形または共成形され得る。

ショートゲーム構成要素１１３０の２つ以上のウェル１１４０、１１４２は、ゴルフバッグの前方セクション内で保管されるゴルフクラブを受け入れて分離するための開口部として機能する。２つ以上のウェル１１４０、１１４２は、２つ、３つ、または４つのウェルを備えることができる。ウェルは、概して、長方形、三角形、台形、円、または任意の適切な形状であってもよい。ショートゲーム構成要素１１３０の中に複数のウェルまたは開口部を有することにより、グリーン近くおよびグリーン上でのショットのために有用である複数のウェッジおよびパターにゴルファーが好都合にアクセスすることが可能となる。

頂部リング１１０４、クロス部材構成要素１１２２、および多開口部ショートゲーム構成要素１１３０は、熱可塑性物質などの高分子材料または複合材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、クロス部材構成要素１１２２および／またはショートゲーム構成要素１１３０は、頂部リング１１０４の材料より低密度である材料から形成される。いくつかの実施形態では、３つの部分からなるディバイダ頂部１１００が１つまたは複数のディバイダスリーブに取り付けられ得、各々のディバイダスリーブは１つまたは複数のコンパートメントを備える。１つまたは複数のスリーブコンパートメントがゴルフバッグの頂部から基部の方に向かって延在する。ディバイダスリーブは、クロス部材構成要素１１２２またはショートゲーム構成要素１１３０の一方または両方に取り付けられ得る。

モジュール式のディバイダ頂部組立体の図示されない第２の実施形態は、支持チャネル１１２０の代わりに内部支持ブラケットを備える頂部リング１１０４を備える。モジュール式のディバイダ頂部組立体のこの第２の実施形態は、第１の実施形態の対応する構成要素と同様である、頂部リング、モジュール式のクロス部材構成要素、およびショートゲーム構成要素を備えることができる。

頂部リングの支持ブラケットは、壁から内側に延在する。支持ブラケットは、クロス部材構成要素およびショートゲーム構成要素を頂部リングの中で保持するように機能する。支持ブラケットは、リングの底部開口部を通ってクロス部材構成要素およびショートゲーム構成要素が落下するのを防止するため、リブ、ペグ、シェルフ、ビーム、ブロック、または他の任意の適切なジオメトリであってもよい。支持ブラケットは、並置された支持体および／または前後に配置された支持体を備えることができる。２つ、３つ、４つ、５つ、６つ、７つ、８つ、または任意の適切な数の支持ブラケットが存在してよい。

いくつかの実施形態では、支持ブラケットは、１５度から４５度の間の角度で内側から上方に延在するリブである。支持ブラケットは、１５度、２０度、３０度、３５度、４０度、または４５度の角度で上方に延在することができる。これらのリブは、０インチから２インチの間の長さを有することができる。リブの長さが、０．２インチ、０．４インチ、０．６インチ、０．８インチ、１．０インチ、１．２インチ、１．４インチ、１．６インチ、１．８インチ、または２．０インチであってもよい。これらのリブは、各リブの一方の端部において頂部リングに接続され得る。

支持ブラケットは、クロス部材構成要素またはショートゲーム構成要素を受け入れるように構成され得る。支持ブラケットは、クロス部材構成要素またはショートゲーム構成要素をスナップ留めするか、クリップ留めするか、または他の手法で受け入れることができる。いくつかの実施形態では、支持ブラケットは、クロス部材構成要素および／またはショートゲーム構成要素を解除可能に受け入れることができる。

第１の実施形態に関して上述したように、ショートゲーム構成要素は、２つ以上のウェルを有するように構成され得る。いくつかの実施形態では、ショートゲーム構成要素は、頂部リングの中にスナップフィットされ得る。他の実施形態では、ショートゲーム構成要素は、頂部リングと一体に成形または共成形される。

いくつかの実施形態では、ディバイダ頂部１１００は、より小さい全体重量を有することができる。クロス部材構成要素１１２２および／またはショートゲーム構成要素１１３０が、頂部リング１１０４より軽量である材料から形成され得るからである。ディバイダ頂部組立体１１００のモジュール式の性質により、製造業者は、カスタマイズされるクロス部材構成要素１１２２を供給することにより、簡素で、高コスト効率で、より多数の、色、テクスチャ、ディバイダパターン、およびグラフィックの選択肢を受取人に提供することが可能となる。ゴルフバッグがディバイダ頂部１１００のクロス部材構成要素１１２２および／またはショートゲーム構成要素１１３０を用いずにほぼ完全に組み立てられるため、供給会社は、頂部リング１１０４を用いてバッグを予め組み立てることができ、次いで、カスタマイズしたクロス部材構成要素１１２２およびショートゲーム構成要素１１３０を頂部リング１１０４の中に固定することができる。モジュール式のディバイダ組立体１１００（図１５６～１５９）の示される実施形態は、カートバッグのディバイダ頂部に類似するが、モジュール式のディバイダ組立体は、例えばキャリーバッグにおける、任意のクラス、種類、またはデザインのゴルフバッグに適用され得る。

３．ディバイダ頂部のクロス部材上のカバー
図８２～図８４は、ディバイダ頂部３０、１０３０の別の実施形態を示しており、カバー８７０がクロス部材７８および中間部材８０に取り付けられ得る。カバー８７０は、クロス部材７８、および、ゴルフバッグ１０、１０１０の中に挿入されるときにディバイダ頂部３０、１０３０に衝突する任意のゴルフクラブのための保護を実現する。カバー８７０は、ディバイダ頂部３０、１０３０の色のカスタマイゼーションをさらに可能にする。１つまたは複数の中間部材を備えるディバイダ頂部３０、１０３０の実施形態は、カバー８７０をさらに備えることができるが、本記述では、１つの中間部材８０を備える実施形態のみが示される。

カバー８７０は、ディバイダ頂部３０を用いた容易な１ステップの組み立てを可能にする単一部片システムであってもよい。これは、ディバイダ頂部３０の各クロス部材８７８および中間部材８８０の周りをフラップ９０で覆う必要があることとは異なる。いくつかのゴルフクラブでは、ディバイダスリーブ４６、１０４６は、ディバイダスリーブ４６、１０４６をディバイダ頂部３０、１０３０に固定することおよびディバイダ頂部３０、１０３０のクロス部材７８、８７８、１０７８の保護を実現することの二重の目的のために機能する１つまたは複数のフラップ９０を備える。カバー８７０は、単純に、組立人によりクロス部材８７８および中間部材８８０上にカバー８７０を配置することを必要とする。さらに、カバー８７０は、色、テクスチャ、またはグラフィックのカスタマイゼーションのためのより多くの機会を提供することができ、フラップ９０のシステムと比較してゴルフクラブのより強固な保護を実現する潜在的な可能性を有する。

カバー８７０は、ディバイダ頂部３０に固定または接着され得、ディバイダ頂部３０の外側リング７４と同じ輪郭に従うことができるカバー外側リング８７４を有することができる。さらに、カバー外側リング８７４は、外側リング７４の周壁より小さい周壁を有することができ、その結果、カバー外側リング８７４の外表面が組み立てられると、外側リング７４の内側表面に隣接する。カバー８７０は、カバー外側リング８７４の一部分を横断して延在する少なくとも１つのクロス部材カバー８７８をさらに有し、それにより、ディバイダ頂部３０の少なくとも１つのクロス部材７８に対応する複数のカバー開口部８８２を画定する。いくつかの実施形態では、図８３を参照すると、複数のクロス部材カバー８７８ａ、８７８ｂは、カバー外側リング８７４によって画定される部分を横断して延在し、少なくとも１つの中間部材カバー８８０は、ディバイダ開口部８２に対応するカバー開口部８８２を画定するためにクロス部材カバー８７８ａ、８７８ｂの間を延在する。図８４を参照すると、下方から見て、クロス部材カバー８７８および中間部材カバー８８０はチャネル８９０を有し、その結果、組み立て時、クロス部材７８および中間部材８０がチャネル８９０の内部に嵌め込まれる。

他の実施形態では、カバー８７０は、クロス部材カバー８７８および少なくとも１つの中間部材カバー８８０を有することができ、カバー外側リング８７４を有さなくてよい。これらの実施形態または他の実施形態では、下方から見ると、クロス部材カバー８７８および中間部材カバー８８０は、チャネル８９０を有することができ、その結果、クロス部材７８および中間部材８０がチャネル８９０の内部に嵌め込まれ得る。組み立て時、クロス部材カバー８７８および中間部材カバー８８０は、ディバイダ頂部３０の外側リング７４を露出させたままでクロス部材７８および中間部材８０を覆うことができる。

他の実施形態では、カバー８７０は、カバー外側リング８７４を有することができ、クロス部材カバー８７８および中間部材カバー８８０を有さなくてよい。これらの実施形態および他の実施形態では、下方から見ると、カバー外側リング８７４はチャネル８９０を有することができ、その結果、外側リング７４がチャネル８９０の内部に嵌め込まれ得る。組み立て時、カバー外側リング８７４がディバイダ頂部３０の部材カバー８７８および中間部材８８０を露出させたままで外側リング７４を覆うことができる。

いくつかの実施形態では、チャネル８９０は、組み立て時にカバー８７０をディバイダ頂部３０に固定する接着物質またはエポキシを充填され得る。他の実施形態では、カバー８７０は、任意の適切な機構によりディバイダ頂部３０に固定され得る。例えば、カバー８７０が、ねじ機構、スナップフィット機構、フックループ機構（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））、リベット、ラッチ機構、バックル機構、クリッピング機構、ストラップ機構、ピン機構、または他の任意の適切な機構により、ディバイダ頂部３０に固定され得る。

いくつかの実施形態では、カバー８７０は、ディバイダ頂部３０と同じ色であってもよい。他の実施形態では、カバー８７０は、ディバイダ頂部３０とは異なる色であってもよい。他の実施形態では、カバー８７０は、青色、緑色、黄色、橙色、赤色、紫色、白色、黒色、灰色、金色、または他の任意の適切な色であってもよい。

４．フェルト被覆ディバイダ頂部
いくつかの実施形態では、ゴルフバッグは、圧縮成形フェルト材料を含むディバイダ頂部２０１０を備えることができる。頂部ディバイダ２０１０は、ゴルフバッグに取り付けられるように構成され得る。ゴルフバッグは、基部、フラット、１つまたは複数のステイ、支持脚部を有する任意選択のスタンド組立体、および、バッグ内でクラブシャフトをさらに分離するための任意選択のディバイダスリーブを備えることができる。頂部ディバイダ２０１０は、１つまたは複数のステイ、フラット、および／またはディバイダリーブに接続され得る。ディバイダ頂部２０１０は、フェルトから形成されたフレームワーク２０１２およびカバー２０１４を備えることができる。

ゴルフバッグディバイダ頂部フレームワーク２０１２は、外側リング２０１６および複数のクロス部材２０１８を備える。外側リング２０１６は、ゴルフクラブを受け入れるためのディバイダ頂部２０１０の口部２０２０を画定する。クロス部材２０１８は、ゴルフクラブを受け入れて分離するための複数の開口部を作り出すためにディバイダ頂部２０１０の口２部０２０を横断して延在する。いくつかの実施形態では、クロス部材２０１８は、開口部を形成するように交差することができる。ゴルフバッグディバイダ頂部フレームワーク２０１２は、ポリマー材料、ポリマー複合材料、または他の任意の適切な材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、フレームワーク２０１２が固体フェルトで形成され得る。

ゴルフバッグディバイダ頂部２０１０のカバー２０１４は、ディバイダ頂部２０１０のフレームワーク２０１２と重なるように形状決めされ得るかまたはフィットするように形成され得る。カバー２０１４は、頂部表面２０２２、底部表面２０２４、および周縁２０２６を有する。カバー２０１４の頂部表面２０２２は、ゴルフバッグ２０２８の外部に対して露出する。カバーの底部表面２０２４は、フレームワーク２０１２の頂部に連結されるように、当接されるように、取り付けられるように、および／またはフィットするように構成される。いくつかの実施形態では、フレームワーク外側リング２０１６は、カバー２０２６の周縁を受け入れるようにおよび／または固定するように構成された、チャネル、一周するトラフ、または、周囲スロット２０３０をさらに備える。カバー２０２６の周縁は、チャネル２０３０の中まで摺動して埋めることができる。いくつかの実施形態では、チャネル２０３０が底部表面を有さない。これらの実施形態では、カバー２０２６の周縁がチャネル２０３０を完全に通って延在し、それによりチャネル２０３０の下方でリベット２０３２または他の固定手段によりカバー２０１４を固定させることを可能にする。カバー周縁２０２６は、ディバイダ頂部２０１２のフレームワークに、エポキシ樹脂を用いて接着され得るか、リベット留めされ得るか、または他の手法で固着され得る。他の実施形態では、カバー２０１４は、フレームワーク外側リング２０１６を覆う。いくつかの実施形態では、カバー２０１４が複数のクロス部材２０１８上のみを覆う。

カバー２０１４は、フェルト材料を含むことができる。カバー２０１４は、１００ｗｔ％、９０ｗｔ％超、８０ｗｔ％超、７０ｗｔ％超、６０ｗｔ％超、５０ｗｔ％超、４０ｗｔ％超、３０ｗｔ％超、または２０ｗｔ％超のフェルト材料を含むことができる。フェルト材料は、ランダム配向繊維を含むことができる。繊維が不連続であってもよい。いくつかの実施形態では、フェルト材料はポリエステルを含む。いくつかの実施形態では、フェルト材料は、カバー２０１４を形成するためにＥＶＡ発泡材料に連結されるかまたはＥＶＡ発泡材料に付けられるように成形される。フェルト材料は、長い絞り距離（ｄｒａｗ ｄｉｓｔａｎｃｅ）および小さい抜き勾配を有する金型で圧縮成形されるのを可能にする組成を有することができる。

カバー２０１４は、カバー２０１４の上側端部から下側端部までで測定される深さを有することができる。深さは、カバー２０１４を成形するときに必要である絞り距離に対応することができる。カバー２０１４の深さは、複数のクロス部材２０１８の深さより大きくてよく、その結果、カバー２０１４は、複数のクロス部材２０１８と完全に重なって保護する。

ディバイダ頂部カバー２０１４内でフェルト材料を使用することにより、カバー２０１４の形状一貫性を向上させることができ、カバー２０１４での自己固定機構の必要性を排除することにより製造時間を短縮することができる。カバー２０１４内でフェルト材料を使用することにより、さらに、成形布地材料の場合に存在するような圧縮成形製造の欠陥を克服することができる。フェルト材料は、成形布地材料と比較してより大きい絞り距離で成形され得る。フェルト材料を用いて達成され得るより大きい絞り距離により、フラップまたは先端部を有さない１つのまとまりのあるジオメトリとしてカバー２０１４が成形されることが可能となる。まとまりのあるカバー２０１４は、フラップを有する従来の布地カバーより、ディバイダ頂部２０１０により容易に取り付けられ得る。さらに、本明細書で説明されるフェルトカバー２０１４は、ランダム配向フェルト繊維のおかげで、成形中または使用中の割れの不具合に対してより高い耐性を有することができる。

５．軽量であるディバイダ頂部
図１６０～図１６４を参照すると、いくつかの実施形態では、ゴルフバッグは、重量低減領域を備える軽量のディバイダ頂部１１５０を備えることができる。軽量のディバイダ頂部１１５０は、軽量のディバイダ頂部１１５０の縁部を画定する側壁１１５６または主壁、ゴルフクラブを分離するための複数のクロス部材１１７８、および側壁１１５６のリア部分１１６４に取り付けられたハンドル１１５２を備えることができる。上述したディバイダ頂部と同様に、軽量のディバイダ頂部１１５０は、ゴルフクラブを受け入れるためのゴルフバッグの頂部開口部を形成するように構成され得る。材料低減領域（薄肉化領域としても知られている、開口部１１７２および／または窪み部分１１７４）は、頂部ディバイダ１１５０の他の部分より小さい応力を受ける領域内に位置することができる。いくつかの実施形態では、ハンドル１１５２および／または側壁１１５６は、側壁１１５６の材料を減らして重量を低減する薄肉化領域１１７４または開口部１１７２を備えることができる。この戦略的に配置される薄肉化領域１１７４または開口部１１７２は、頂部ディバイダ１１５０にかかる力によって生じる応力を分散させることができ、それによりピーク応力を安全で高耐久の範囲で維持して同時にディバイダ頂部１１５０の質量を低減することができる。

図１６０に示されるように、軽量のディバイダ頂部１１５０は、ハンドル１１５２、側壁１１５６、および複数のクロス部材１１７８を備えることができる。側壁１１５６は、フロント部分１１５８、フロント部分１１５８の反対側にあるリア部分１１６４、第１の側方部分１１６０、および第１の側方部分１１６０の反対側にある第２の側方部分１１６２を備えることができる。側壁１１５６は、１つまたは複数のステイに取り付けられ得、任意選択で脚部支持ブラケットに取り付けられ得る。ディバイダ頂部１１５０のハンドル１１５２は、側壁１１５６のリア部分１１６４から上方に、いくかの実施形態では外側に延在する。複数のクロス部材１１７８は、側壁１１５６の一部分の間を延在することができるか、または互いの間を延在することができる。複数のクロス部材１１７８は、ゴルフクラブを受けるための孔、開口部、またはウェルを画定する。

ディバイダ頂部１１５０の側壁１１５６および／またはハンドル１１５２は、１つまたは複数の開口部１１７２および／または窪み部分１１７４を備えることができる。開口部１１７２および／または窪み部分１１７４は、その重量を低減するためにディバイダ頂部１１５０から材料を取り外す。開口部１１７２および／または窪み部分１１７４は、ディバイダ頂部１１５０の低応力領域内に位置することができる。いくつかの実施形態では、開口部１１７２は、伝統的に窪み部分１１７４の位置する領域より小さい応力を受けるような領域内に位置することができる。開口部１１７２および／または窪み部分１１７４は、ゴルフバッグを荷重下に置くときにディバイダ頂部１１５０内で達するピーク応力を最小にするロケーションに位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、開口部１１７２および／または窪み部分１１７４は、さらに、材料のより大きい容量にわたって応力を伝達して広げるようにも機能することができる。より大きい容量にわたって応力を広げることにより、ピーク応力が調節され得る。

いくつかの実施形態では、開口部１１７２および／または窪み部分１１７４は、ディバイダ頂部１１５０の領域内で一体にグループ化され得る。開口部１１７２および／または窪み部分１１７４のグループ内で、開口部１１７２および／または窪み部分１１７４が、開口部１１７２および／または窪み部分１１７４の間でより厚い材料のトラス構造を残すような手法で、互いに対して配置され得る。このトラス構造は、均一の質量低減（応力を考慮しない質量の除去（ｎｏｔ ｓｔｒｅｓｓ－ｃｏｎｓｃｉｏｕｓ ｍａｓｓ ｒｅｍｏｖａｌ））を用いる同等の重量のディバイダ頂部１１５０と同じ量の材料を必要とすることなく、ディバイダ頂部１１５０に強度を与えることになる。

構造的には、１つまたは複数の開口部１１７２は、側壁１１５６の内側表面１１６８から外表面１１７０まで延在することができる。いくつかの実施形態では、１つまたは複数の開口部１１７２は、側壁１１５６のフロント部分１１５８上に位置する。いくつかの実施形態では、１つ、２つ、３つ、または４つのグループの開口部１１７２が側壁フロント部分１１５８内に形成される。他の実施形態では、１つまたは複数の開口部１１７２が個別に配置される。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のグループの窪み部分１１７４は、側壁１１５６の第１の側方部分１１６０および／または第２の側方部分１１６２に配置される。

いくつかの実施形態では、ディバイダ頂部１１５０のハンドル１１５２は、１つまたは複数の開口部１１７２および／または窪み部分１１７４をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、ハンドル１１５２は、ハンドル１１５２を通って（頂部から底部に向かう方向に）延在する１つ、２つ、３つ、４つ、５つ、またはそれ以上の開口部１１７２を備えることができる。ハンドル１１５２と側壁１１５６との間の交差位置において、ディバイダ頂部１１５０の厚さが低減され得、それにより一対の窪み部分１１７４が作り出され、１つの窪み部分１１７４がハンドル１１５２の両端部に存在する。

ディバイダ頂部１１５０の形成に使用される全体の材料を低減することにより、本質的に、頂部ディバイダ１１５０の強度が低下することになる。いくつかの実施形態では、材料を取り外すことにより、１８％から２０％の強度低下が起こり得る。しかし、低応力エリアから材料を取り外すことを戦略的に選択することにより、強度をそれほどは犠牲にすることなく、ディバイダ頂部１１５０の重量が低減され得る。従来のディバイダ頂部の重量は、１８０グラムから２００グラムの間の範囲となり得る。軽量のディバイダ頂部１１５０の重量は、９０グラムから１１０グラムの間の範囲となり得る。いくつかの実施形態では、軽量のディバイダ頂部１１５０は、９０グラムから９５グラムの間、９５グラムから１００グラムの間、１００グラムから１０５グラムの間、１０５グラムから１１０グラムの間の重量を有することができる。軽量のディバイダ頂部１１５０は、３８％から４０％の間、４０％から４２％の間、４２％から４４％の間、４４％から４６％の間、４６％から４８％の間、５０％から５２％の間、５２％から５４％の間、または５４％から５６％の間で、伝統的なディバイダ頂部１１５０より低い重量を有することができる。いくつかの実施形態では、軽量のディバイダ頂部が、伝統的なディバイダと比較して、少なくとも３８％、少なくとも４０％、少なくとも４２％、少なくとも４４％、少なくとも４６％、少なくとも４８％、少なくとも５０％、少なくとも５２％、少なくとも５４％、または少なくとも５６％低い重量を有することができる。

図１６１～図１６４を参照すると、開口部、窪み部分、および／または他の重量低減構造部を有さない同様のディバイダ頂部（以下、「コントロールディバイダ１１９０」）と軽量のディバイダ頂部１１５０との間での比較が行われている。コントロールディバイダ１１９０は、フロント部分１１５８ｃ、第１の側方部分１１６０ｃ、第２の側方部分１１６２ｃ、リア部分１１６４ｃ、ハンドル１１５２ｃ、および複数のクロス部材１１７８ｃを備える。コントロールディバイダ１１９０の重量は、１８５グラムであった。軽量のディバイダ１１５０の重量は１０６グラムであり、コントロールディバイダ１１９０から４３％軽量されている。一般的なゴルフクラブセットが収容されているゴルフバッグは、約１１．３ｋｇ（２５ｌｂｓ）の重量となり得、追加のクラブおよびアクセサリを含めた全荷重を有するゴルフバッグは約１８．１ｋｇ（４０ｌｂｓ）の重量となり得る。

コントロールディバイダ１１９０は、より多量の材料を有することから、ハンドル１１５２ｃに対して１１１Ｎ（２５ｌｂｆ）の上向きの力を作用させる場合、１８．６ＭＰａ（２７００ｐｓｉ）のピーク応力に達する。ハンドル１１５２ｃに対して１７８Ｎ（４０ｌｂｆ）の力を作用させる場合、コントロールディバイダ１１９０は２９．６Ｍｐａ（４３００ｐｓｉ）のピーク応力に達する。図１６１および図１６３が、力Ｆを加えられたコントロールディバイダハンドル１１５２ｃの応力マップを示している。

ハンドル１１５２に対して１１１Ｎ（２５ｌｂｆ）の上向きの力を作用させる場合、軽量のディバイダ頂部１１５０は、２２．８ＭＰａ（３３００ｐｓｉ）のピーク応力に達する。ハンドル１１５２に対して１７８Ｎ（４０ｌｂｆ）の力を作用させる場合、軽量のディバイダ頂部１１５０は、３７．２Ｍｐａ（５４００ｐｓｉ）のピーク応力に達する。図１６２および図１６４は、力Ｆを加えられた軽量のディバイダ頂部ハンドル１１５２の応力マップを示している。軽量のディバイダ頂部の達するピーク応力は、コントロールディバイダの達するピーク応力より大きいが、ピーク応力レベルは必要とされる使用に適する安全範囲内に留まる。

図１６１～図１６４を参照すると、ハンドルに対して上向きの力Ｆが作用する場合、コントロールディバイダおよび軽量のディバイダ頂部１１５０の両方の側壁フロント部分１１５８が受ける応力が低い。同様に、ハンドルに対して上向きの力Ｆが作用する場合、コントロールディバイダ１１９０および軽量のディバイダ頂部１１５０の両方の側壁の第１の側方部分１１６０および第２の側方部分１１６２が受ける応力が低い。したがって、軽量のディバイダ頂部１１５０のフロント部分１１５８、第１の側方部分１１６０、および第２の側方部分１１６２の開口部および／または窪み部分が、ディバイダ頂部１１５０の強度および耐久性を損なったりまたは低下させたりすることなく、ディバイダ頂部１１５０の重量を低減する。

図１６１～図１６４を参照すると、ハンドルが開口部および／または窪み部分を有さないために、コントロールディバイダのハンドルが応力集中領域１１８０を呈する。対照的に、軽量のディバイダ頂部１１５０のハンドルは、分散応力領域１１８２にわたって応力を均等に広げる開口部および／または窪み部分を備える。応力が分散することにより、より少ない材料から形成されてもハンドルが等しい総応力またはより大きい総応力に耐えることができるようになる。材料容量が低減されることにより、軽量のディバイダ頂部１１５０は、上で説明したように、より高いピーク応力値を受けることができる。しかし、分散応力領域１１８２により、軽量のディバイダ頂部１１５０中の応力は、通常の加重下で、限界ピーク応力値未満に留まることが保証される。

応力マップは、開口部を配置することにより、（１）ピーク応力を有意に増大させることなく重量を低減すること、および、（２）低応力領域において重量を低減すること、の両方が行われる、ことを示している。材料のより大きい容量にわたって応力を分散させることにより、低いピーク応力値が維持される。この実施例では、本構造の開口部および窪み部分が、ディバイダ頂部のための必要な強度および耐久性を維持しながら４３％の大幅な重量節減を可能にする。

６．ディバイダ頂部材料
ディバイダ頂部３０、１０３０は、好適には、可撓性および高い強度を有する軽量構造のために、ポリプロピレンまたは他の熱可塑性ポリマーで作られる。具体的には、ディバイダ頂部３０、１０３０は、ガラス充填ポリマーまたは他の任意の適切なプラスチックから形成され得る。いくつかの実施形態では、ディバイダ頂部３０、１０３０は、限定しないが、ガラス充填ポリマー、ポリプロピレン、または任意の他の熱可塑性ポリマーを含めた、複数の材料から形成され得る。

モジュール式のディバイダ頂部８３０の実施形態の場合、頂部リング５４０は、ディバイダ頂部３０、１０３０を形成することができる材料と同様の材料から形成され得る。さらに、モジュール式のディバイダ頂部８３０の実施形態では、材料クロス部材部分８５０が、エチレン酢酸ビニル（以下、「ＥＶＡ」）、Ｃｒｏｓｌｉｔｅ（商標）（Ｃｒоｃｓ（商標）、コロラド州、ボルダー）、ポリウレタン（以下、「ＰＵ」）、シリコーン、または他の任意の適切な材料から形成され得る。ＥＶＡは、モジュール式のディバイダ頂部組立体８３０の重量を低減することになるような、無毒性であり、頑丈であり、低密度の選択肢を提供する。Ｃｒｏｓｌｉｔｅ（商標）（Ｃｒоｃｓ（商標）、コロラド州、ボルダー）は、耐ＵＶ性および低密度性と共に衝撃吸収性を提供する。シリコーンは、極端な環境に対しての耐性を有する、非反応性で製造が容易である選択肢を提供する。いくつかの実施形態では、成形されたディバイダ頂部８３０は、複数の材料を含む。一部の材料の成形可能の性質は、モジュール式のディバイダ頂部８３０のクロス部材部分８５０の多材料構成を介して、または、リブの代わりの内部支持のためのフルビーム等の頂部リング５４０からの追加の支持を介して、追加の支持を提供することを必要とする。クロス部材部分８５０の材料は、ゴルフバッグディバイダの総重量を低減することができる。

カバー８７０を有する実施形態では、カバー８７０は、柔らかくて軽量である特性を有する任意の材料で作られ得る。カバーじゃ、連続気泡発泡体、独立気泡発泡体、または他の任意の適切な材料を含むことができる。例えば、カバーは、ＰＵ発泡体、ポリウレタン発泡体、ＥＶＡ発泡体、Ｃｒｏｓｌｉｔｅ（商標）（Ｃｒоｃｓ（商標）、コロラド州、ボルダー）、網状ポリウレタン発泡体、ポリエチレンプラスチック、ポリウレタンプラスチック、ポリプロピレンプラスチック、ポリカーボネートプラスチック、ゴム、シリコーン、または他の任意の適切な材料を含むことができる。さらに、いくつかの実施形態では、カバー８７０は、追加のパッドまたは詰め物材料を有することができる。カバー８７０を備えるディバイダ頂部３０の実施形態は、重量が、従来の布地、メッシュ、またはフィラーを備えるフラップシステムより軽量となり得る。

Ｂ．基部
ゴルフバッグ１０、１０１０は、ゴルフバッグ１０、１０１０の基礎を形成する基部３４、１０３４をさらに備えることができる。通常、基部３４、１０３４は、ゴルフバッグ１０、１０１０の１つまたは複数のステイ３９、１０３９およびフラット１４、１０１４に係合される。図４、図１１９、および図１２０は、以下の説明において基準として参照されるゴルフバッグ基部３４、１０３４の実施形態を、少なくとも部分的に示す。ゴルフバッグ１０、１０１０の基部は、クラブを保持するためのおよび地面に接触するための底面３８、１０３８、フラット１４、１０１４に係合されるためのリップ７２、１０７２、および、ゴルフバッグ１０、１０１０を直立状態で保持するのを支援するための１つまたは複数のステイ受けチャネル１７４、１０４１を備えることができる。リップ７２、１０７２は、底面３８、１０３８から離れる方向に延在し、基部３４、１０３４の周縁（または、円周）を画定する。いくつかの実施形態では、基部３４、１０３４は、キャリーバッグのためのスタンド組み立てシステムに係合される手段をさらに備えることができる。ゴルフバッグ１０、１０１０のいくつかの実施形態では、基部３４、１０３４は、後述するように、スナップフィット接続部を介して係合される２つの部分を有する基部組立体を備えることができる。

基部３４、１０３４は、ステイ３９、１０３９を基部３４、１０３４に接続する基部ステイヒンジ１７０、１７４０を受けるように構成された基部ステイ受けチャネル１７４、１７４ｂをさらに備える。通常、基部ステイ受けチャネル１７４、１７４ｂは、外側リング７４、１０７４の内部表面の上に位置し、ゴルフバッグ１０、１０１０の背面側に隣接して配置される。基部３４、１０３４のいくつかの実施形態は、二次ステイを直接に受けるための１つまたは複数の基部ステイハブをさらに備えることができる。これらのステイハブは、外側リング７４、１０７４の外部表面の上に位置することができる。

基部３４、１０３４は、フラット１４、１０１４に基部３４、１０３４に固定するためのフラット取り付け機構を備える。このフラット取り付け機構は、取り付け開口部、スナップボタン、フラット１４、１０１４の自己固定接続部材５０に係合されるための表面もしくはスロット、または他の適切な接続手段を備えることができる。大部分の実施形態では、フラット取り付け機構は、基部のリップ７２、１０７２と一体であるかまたは基部のリップ７２、１０７２の上に位置する。いくつかの実施形態では、フラット１０１４を基部１０３４に固定するためのフラット取り付け機構は、リップ１０７２（図１１９に示される）の上にある複数の取り付け開口部１７２８を有する。取り付け開口部１７２８は、リップ１０７２の周縁（または、円周）の周りに配置される。各取り付け開口部１７２８は、フラット１０１４をリップ１０７２に取り付けることを、またより具体的には、フラット１０１４を基部１０３４に取り付けることを、支援するための固定具を受け入れるように構成される。基部３４、１０３４に対するフラット１４、１０１４の取り付けは後でより詳細に考察される。

さらに、基部３４、１０３４は、ディバイダスリーブ４６、１０４６を基部３４、１０３４に固定するためのディバイダ取り付け機構を備えることができる。ディバイダ取り付け機構は、取り付け開口部、スナップボタン、スナップクリップ、他のスナップフィット接続機構、ディバイダスリーブ４６、１０４６の自己固定接続部材に係合されるための表面もしくはスロット、または他の適切な接続手段を備えることができる。

例えば図４および図５に示されるディバイダ取り付け機構の一実施形態では、基部３４、１０３４は、ディバイダスリーブ４６のための複数のスロット６２を備える。複数のスロット６２は、リップ７２を通るようにおよび基部３４の周縁の周りに設けられる。複数のスロット６２の各スロットは、後述されるように、それぞれの接続部材５０を受け入れるように構成される。例えば、図１１９、図１２０、および図８６で示されるディバイダ取り付け機構の別の実施形態では、底面３８、１０３８が複数のディバイダ取り付け開口部１７３２を有する。ディバイダ取り付け開口部１７３２は、底面３８、１０３８を通って延在する。各ディバイダ取り付け開口部１７３２は、ディバイダスリーブ１０４６を底面３８、１０３８に取り付けること、またより具体的には、ディバイダスリーブ１０４６を基部１０３４に取り付けることを、支援するための固定具を受け入れるように構成される。ディバイダ取り付け機構の他の実施形態では、ディバイダスリーブ４６、１０４６は、基部３４、１０３４に直接に縫い付けられる。ディバイダスリーブ４６、１０４６の接続部に関連させて、ディバイダ取り付け機構の他の実施形態を後でより詳細に示して説明する。

１．基部組立体（２部片からなる一体にスナップ留めされた基部）
いくつかの実施形態では、基部３４、１０３４は、２部片からなる一体にスナップ留めされた基部組立体（ｔｗｏ－ｐｉｅｃｅ ｓｎａｐ ｔｏｇｅｔｈｅｒ ｂａｓｅ ａｓｓｅｍｂｌｙ）を備えることができる。以下の説明は、キャリーバッグにおける基部組立体９００の第１の実施形態を示す図７７～図８１、ならびにカートバッグにおける基部組立体１９００の第２の実施形態を示す図９１および図９２を参照する。

図７７および図９１を参照すると、基部組立体９００、１９００は、リング部分９１０、１９１０および基部部分９２０、１９２０を有することができる。リング部分９１０、１９１０は、フラット１４、１０１４に連結されるように構成された頂部端部９１１、１９１１、および、複数のスナップタブ９３０、１９３０を有する底部端部９１２、１９１２を有する。各スナップタブ９３０、１９３０は、基部部分９２０、１９２０に連結されるように構成された、外表面の上に位置決めされた突出表面９３２、１９３２を備える。基部部分９２０、１９２０は、フラット底部表面９３８、１９３８、および、基部組立体９００、１９００のペリメータを画定し、底部表面９３８、１９３８から上向きに延在する垂直方向リップ９７２、１９７２を有する。垂直方向リップ９７２、１９７２は、複数のスロット９７３、１９７３を有する。各スロット９７３、１９７３は、基部組立体９００、１９００が組立位置にあるときに、対応する突出表面９３２、１９７３を受け入れるように構成される。

図７８および図９１を参照すると、基部組立体９００、１９００のリング部分９１０、１９１０は、第１の直径を有する頂部端部９１１、１９１１、および、第２の直径を有する底部端部９１２、１９１２を備えることができる。多くの実施形態で、第１の直径は、第２の直径より大きい。第１の直径は、垂直方向リップ９７２、１９７２の直径と等しくてもよく、その結果、リング部分９１０、１９１０が基部部分９２０、１９２０に組み付けられるとき、底部端部９１２、１９１２が垂直方向リップ９７２、１９７２の内部に嵌め込まれ、頂部端部９１１、１９１１が垂直方向リップ９７２、１９７２の上に載置される。他の実施形態では、第２の直径が第１の直径より大きくてよいかまたは第１の直径と等しくてよい。例えば、いくつかの実施形態では、第２の直径が第１の直径より大きく、その結果、リング部分９１０、１９１０が基部部分９２０、１９２０に組み付けられるとき、底部端部９１２、１９１２は垂直方向リップ９７２、１９７２の外側に嵌め込まれ、頂部端部９１１、１９１１は垂直方向リップ９７２、１９７２の上に載置される。

リング部分９１０、１９１０は、任意の適切な形状を有することができる。示される実施形態では、上方から見ると、リング９１０、１９１０が、丸みのある角を有する正方形形状を有する。他の実施形態では、リングが、長方形、三角形、円形、または基部部分９２０、１９２０に対応する他の任意の適切な形状を有することができる。

図７７～図８１の実施形態を特に参照すると、リング部分９１０の底部端部９１２は、複数のスナップタブ９３０を備える。各スナップタブ９３０は、リング部分９１０の底部端部９１２から上向きに延在する一対のカットアウト９３１によって画定される。カットアウト９３１は、基部部分９２０に組み付けるときにスナップタブ９３０を曲げることを可能にする。いくつかの実施形態では、各スナップタブ９３０は、リング部分９１０の底部端部９１２から上向きに延在する単一のカットアウト９３１によって画定され得る。他の実施形態では、カットアウト９３１は、リング部分９１０の頂部端部９１１から下向きに延在することができる。別の実施形態では、スナップタブ９３０は、リング部分９１０の底部端部９１２から外側に延在することができる。

図７９を参照すると、各スナップタブ９３０は、スナップタブ９３０の外表面に配置された突出表面９３２を有する。いくつかの実施形態では、突出表面９３２が、スナップタブ９３０の外表面に対して９０度の段差を形成する第１の端部９３５、および、スナップタブ９３０の外表面に向かって先細くなる第２の端部９３６を有することができる。他の実施形態では、突出部は、第１の端部９３５から第２の端部９３６まで一定を維持するか、増大するか、または減少する、高さを有することができる。さらに、突出表面９３２は、第１の端部から第２の端部まで増大するか、減少するか、または一定を維持する、幅または長さを有することができる。

示される実施形態では、突出表面９３２は、長方形形状を有する。他の実施形態では、突出表面９３２は、三角形、円形、台形、または他の任意の適切な形状などの、任意の形状を有することができる。さらに、突出表面９３２は、スナップタブ９３０の外表面の任意の部分を含むことができる。多くの実施形態で、突出表面９３２は、スナップタブ９３０の外表面の３／４を含む。他の実施形態では、突出表面９３２は、スナップタブ９３０の外側部分の２０％、３０％、４０％、５０％、６０％、７０％、８０％、または９０％を含むことができる。例えば、突出表面９３２は、スナップタブ９３０の外側部分の２０％～５０％、４０％～７０％、または５０％～９０％を含むことができる。

図９１および図９２に示される実施形態では、リング部分９１０がカットアウトを備えず、その結果、スナップタブ１９３０が、突出表面１９３２を備えるリング部分１９１０の底部端部１９１２のセクションとして定義される。これらの突出表面１９３２は、リング部分１９１０の底部端部１９１２の底部周縁からリング部分１９１０の頂部端部１９１１の方に向かって、隣接して延在する。突出表面１９３２は、リング部分１９１０の表面から外側に角度を付けられる。スナップタブ１９３０は、基部部分１９２０の垂直方向リップ１９７２のスロット１９７３に係合されるためのスナップフィット接続部として設計される。

図７９および図９１の示される実施形態では、スナップタブ９３０は、基部組立体９００を側面図で見ると、長方形形状を有する。他の実施形態では、スナップタブ９３０が任意の形状を有することができる。例えば、スナップタブ９３０は、三角形、円形、台形、または他の任意の適切な形状を有することができる。

図８０および図９１を参照すると、基部組立体９００、１９００の基部部分９２０、１９２０は、底部表面９３８、１９３８、および、フラット底部表面９３８、１９３８のペリメータから外側に延在する垂直方向リップ９７２、１９７２を有する。垂直方向リップ９７２、１９７２は、スナップタブ９３０、１９３０の上に位置決めされた突出表面９３２、１９３２を受けるように構成された複数のスロット９７３、１９７３を備えることができる。複数のスロット９７３、１９７３は、２個、３個、４個、５個、６個、７個、８個、９個、１０個、またはそれ以上のスロットを備えることができる。図７７～図８１の実施形態では、各スロット９７３が垂直方向リップ９７２の底部から始まっており、垂直方向リップ９７２の頂部の方に向かって部分的に延在する。基部部分９２０は、スロット９７３の一部分を覆う、垂直方向リップ９７２の内部に位置決めされたカバー９７４を有する。カバー９７４は、スロットの方に向かって部分的に延在し、その結果、基部組立体９００が組み立て位置にあるとき、各スナップタブ９３０の底部表面が各々の対応するカバー９７４の頂部表面に当接される。

図９１および図９２の実施形態（基部組立体１９００）では、基部部分１９２０の垂直方向リップ１９７２は、リング部分１９１０の底部端部１９１２を受け入れるためのチャネル１９７５をさらに備える。チャネル１９７５の内壁１９７６および外壁１９７７は、基部部分１９２０に対してリング部分１９１０を位置合わせして固定することを支援する。チャネル１９７５の内壁１９７６および外壁１９７７は、２部片からなる基部組立体１９００に構造的剛性をさらに加える。大部分の実施形態では、基部部分１９２０がリング部分１９１０に組み付けられるとき、リング部分１９１０の底部端部１９１２が基部部分１９２０の垂直方向リップ１９７２のチャネル１９７５の内部に嵌め込まれる。他の実施形態では、基部部分１９２０がリング部分１９１０に組み付けられるとき、リング部分１９１０の底部端部１９１２が基部部分１９２０の垂直方向リップ１９７２の外側に嵌め込まれる。他の実施形態では、基部部分がリング部分に組み付けられるとき、図７７～図８１の実施形態と同様に、リング部分の底部端部が基部部分の垂直方向リップの内側に接触するように嵌め込まれる。リング部分の底部端部が垂直方向リップの外側に嵌め込まれるかまたは垂直方向リップの内側に接触するように嵌め込まれる実施形態では、垂直方向リップは、チャネル１９７５を備えない。図９１および図９２の実施形態では、スロット１９７３は、垂直方向リップ１９７２のチャネル１９７５の外壁１９７７の中にある開口部である。この実施形態では、基部部分１９１０が基部組立体１９００のリング部分１９１０に係合されるとき、スナップタブ１９３０がスロット１９７３を通して可視となる。

示される実施形態では、スロットは長方形形状を有する。他の実施形態では、スロットは、基部部分の外部から見ると、任意の形状を有することができる。例えば、スロットは、長方形、円形、台形、または、スナップタブ上にある突出表面の形状に対応する他の任意の適切な形状であってもよい。

図８１および図９２を参照すると、その組み立て位置にある基部組立体９００、１９００が示されている。基部組立体９００、１９００を組み立てるために、リング部分９１０、１９１０のスナップタブ９３０、１９３０が基部部分９２０、１９２０のスロット９７３、１９７３に位置合わせされ、次いで、リング部分９１０、１９１０が基部部分９２０、１９２０の中に押し込まれる。図７７～図８１の実施形態では、スナップタブ９３０の底部が、カバー９７４の頂部表面に当接されることになる。基部組立体の任意の実施形態では、ディバイダスリーブ４６がリング部分または基部部分に連結される、後述するディバイダスリーブ接続部材５０、５０ｃのうちの任意のものをさらに有することができる。

基部部分９２０、１９２０のフラット底部表面９３８、１９３８は、図９１および図９２の隆起セクション１９２１等の隆起セクションを備えることができる。底部表面９３８、１９３８の隆起セクション１９２１は、凹部セクション１９２３等の４つの凹部セクションを残す概略十字形状であってよく、ここでは底部表面９３８、１９３８が隆起していない。凹部セクション１９２３は、基部３４、１０３４の外部表面上の底部表面９３８、１９３８の隆起セクション１９２１より低いところを延在し、それにより４つの突出部を形成する。いくつかの実施形態では、凹部セクション１９２３は、突条、バンプ、チャネル、溝、または、他のグリップ構造部または凹凸特徴を備える。これらの構造部が耐久性を向上させ、地面上で凹部セクション１９２３がスリップすることを防止する。他の実施形態では、隆起セクション１９２１は、円形、卵形、三角形、長方形、菱形、または他の任意の適切な形状であってもよい。いくつかの実施形態では、凹部セクション１９２３は、底部表面９３８、１９３８の材料とは異なる材料から少なくとも部分的に構築される。

基部組立体９００、１９００は、リング部分９１０、１９１０の頂部端部９１１、１９１１の内部側と一体である基部ステイ受けチャネル（基部３４、１０３４に対して上で説明した１７４、１７４ｂと同様である）をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、基部組立体９００、１９００のリング部分９１０、１９１０は、１つまたは複数の二次ステイを受け入れるための、リング部分９１０、１９１０と一体である複数のステイポート（基部３４、１３４に対して上で説明した複数のステイポートと同様である）をさらに備える。

２部片からなる基部組立体９００、１９００は、単一部片からなる基部３４、１０３４を有するシステムと比較して、ゴルフバッグ１０、１０１０をより効率的に組み立てることを可能にする。リング部分９１０、１９１０は、スナップフィット接続部、ステッチ、ピン、ボタン、クランプ、ジッパー、または他の任意の適切な機構を介して、フラットに連結され得る。基部組立体９００、１９００は、リング部分９１０、１９１０の底部内にある開口部を介してフラット１４の内部にアクセスすることを可能にする。これにより、ゴルフバッグ１０、１０１０の頂部部分を通して入れることによりフラット１４、１０１４を基部３４、１０３４に連結することとは異なり、容易な連結プロセスを可能にする。ディバイダスリーブ４６と基部部分９２０、１９２０との連結は、基部部分９２０、１９２０およびリング部分９１０、１９１０を連結する前に完了され得る。これにより、基部部分９１０、１９１０の内部に容易にアクセスすることが実現され、それにより、ゴルフバッグ１０、１０１０の頂部を通して入れることによりディバイダスリーブ４６を基部部分９２０、１９２０に取り付けることとは異なり、より容易な製造プロセスを可能にする。

Ｃ．ディバイダスリーブ取り付け機構
ゴルフバッグ１０、１０１０は、ゴルフバッグ１０、１０１０の中に挿入されるときに異なるゴルフクラブのグリップおよびシャフトが絡むことを防止するためのディバイダスリーブ４６、１０４６を備えることができる。ディバイダスリーブ４６、１０４６は、ディバイダスリーブ４６、１０４６の一方の端部においてディバイダ頂部３０、１０３０に取り付けられ得、もう一方の端部において基部３４、１０３４またはフラット１４、１０１４に取り付けられ得る。ディバイダスリーブ４６は、取り付け開口部、スナップボタン、他のスナップフィット接続部、ディバイダスリーブ４６の自己固定接続部材、または他の適切な接続手段、などの取り付け機構を介して、ディバイダ頂部３０、１０３０、基部３４、１０３４、および／またはフラット１４、１０１４に取り付けられ得る。

１．ディバイダ頂部に対してのディバイダスリーブの取り付け機構
次に図９および図１０を参照すると、一実施形態で、ディバイダスリーブ４６は、自己固定係合手段により、ディバイダ頂部３０に取り付けられる。参照する図は例示のために提供されるものであり、本明細書で開示される基部３４およびディバイダスリーブ４６の態様は、任意のサイズまたは種類の基部３４、１０３４およびディバイダスリーブ４６に組み込まれ得る。接続部材５０の端部の反対側のディバイダスリーブ４６の端部は、複数のフラップ９０を有する。フラップ９０は、ディバイダスリーブ４６に一体化され得、フラップ９０の各々は、フックループ固定具として示される自己固定具９４を有する。図１０に示されるように、自己固定具９４は、第２の自己固定部分１０２から分離された第１の自己固定部分９８を有する。第１の自己固定部分９８および第２の自己固定部分１０２は、フラップ９０の同じ側に設けられ、フラップ９０によりディバイダ頂部３０の一部分の周りを覆うのに十分な距離で分離される。第１の自己固定部分９８および第２の自己固定部分１０２は、フックループ固定具のそれぞれのフック部分９８およびループ部分１０２として示される。しかし、他の実施形態では、ボタンおよびボタン穴、フックアイクロージャ、またはスナップ固定具を含めた任意の適切な自己固定具９４が使用され得る。加えて、他の実施形態では、第１の自己固定部分９８は、固定具のフック部分またはループ部分であってよく、一方、第２の自己固定部分１０２は、固定具のループ部分またはフック部分のうちの他方である。図９に示されるように、クロス部材７８および中間部材８０の周りを覆うフラップ９０は、クロス部材７８または中間部材８０に接触して擦れることによるダメージからゴルフクラブを保護するための追加のパッドまたは詰め物材料１０４を有する。外側リング７４の一部分の周りを覆うフラップ９０は、追加のパッドまたは詰め物材料を有さないかたちで示されるが、他の実施形態では、フラップ９０は、このような追加のパッドまたは詰め物材料を有することができる。

ゴルフバッグ１０、１０１０のいくつかの実施形態では、ディバイダスリーブ４６は、ディバイダ頂部３０、１０３０の一部分の周りを覆っており、ディバイダ頂部３０、１０３０の周りに固着されるようにそれ自体に対して縫い付けられた、上で説明したものと同様のフラップを備える。これらの実施形態では、縫い目がフックループ固定具に取って代わり、それにより一部の例においては製造プロセスを単純化することができる。

２．基部に対してのディバイダスリーブの取り付け機構（接続部材）
いくつかの実施形態では、ディバイダスリーブ４６と基部３４、１０３４との間の取り付け機構が、複数の接続部材を備える。本開示では、図４および図５に具体的に描かれるキャリーバッグ１０がこの特徴を示すために使用されるが、この取り付け機構が任意のクラス、種類、またはサイズのゴルフバッグに組み込まれ得ることが理解されよう。バッグ１０で示される実施形態では、複数の接続部材５０、またより具体的には４つの接続部材５０が、ディバイダスリーブ４６を基部３４に連結する。他の実施形態では、２つ、３つ、もしくは５つ、またはそれ以上の接続部材５０が、ディバイダスリーブ４６を基部３４に連結するのに使用され得る。接続部材５０は、好適には、ディバイダスリーブ４６と基部３４との間に可撓性のおよび／または弾性の接続部を形成するために、弾性ウェビング等の可撓性および弾性を有する延伸可能材料で形成される。他の実施形態では、本明細書で開示される内部サブアセンブリ４２の動作に従って接続部材５０が機能することを可能にするのに十分な可撓性および／または弾性を有する任意の適切な材料が使用され得る。加えて、接続部材５０の端部５６は、ディバイダスリーブ４６（図５に示される）に取り付けられる。端部５６は縫合によりディバイダスリーブ４６に取り付けられるように示されるが、他の実施形態では、端部５６は、本明細書で開示される内部サブアセンブリ４２の動作に従って接続部材５０が機能することを可能にしながら、接着剤、リベット、または、端部５６とディバイダスリーブ４６との間での接続を維持することに適する任意の他の既知のもしくは将来開発される取り付け手段により、取り付けられ得る。

次に図４および図５を参照すると、第１の実施形態で、各接続部材５０は、自己固定具５８によりディバイダスリーブ４６を基部３４に連結しながら、自己固定係合状態にある。図５に示されるように、自己固定具の第１の部分５８ａが、自己固定具５８ｂの第２の部分から離間される。自己固定具の両方の部分５８ａ、５８ｂは、接続部材５０の同じ側に設けられる。これにより基部３４内にあるスロット６２（図４および図５に示される）により各接続部材５０を受け入れることが可能となり、次いで自己固定具の部分５８ａ、５８ｂ（図４に示される）を接続することにより、各接続部材５０を自己固定することが可能となる。別の言い方をすると、接続部材５０は、スロット６２によって受け入れられた後、接続部材５０の第１の部分６６が接続部材５０の第２の部分７０に固定され、それにより自己固定接続部を形成する。この自己固定接続部により、各接続部材５０が基部３４の一部分の周りを覆ってディバイダスリーブ４６を基部３４に連結することが可能となる。基部３４の周縁の周りに設けられた複数のスロット６２は、各々、それぞれの接続部材５０を受けるように構成される。自己固定具５８は、フックループ固定具（例えば、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））の形態で示されるが、他の実施形態では、ボタンおよびボタン穴、フックアイクロージャ、またはスナップ固定具を含めた任意の適切な自己固定具５８が使用され得る。加えて、他の実施形態では、自己固定具の第１の部分５８ａは、固定具のフック部分またはループ部分であってよく、一方、自己固定具の第２の部分５８ｂは、固定具のループ部分またはフック部分のうちの他方である。他の実施形態では、接続部材５０の第１の部分６６は、永久的な配置構成でまたは半永久的な配置構成で（例えば、接着剤または同様の材料の使用を介する）、第２の部分７０に固定される。

３．基部に対するディバイダスリーブの取り付け機構（接続部材）の代替的実施形態
図６は、基部３４に対するディバイダスリーブ４６の取り付け機構の代替的実施形態を示す。ディバイダスリーブ４６を基部３４に連結する各接続部材５０の自己固定係合のこの代替的実施形態は、基部３４のリップ７２内にスロットを有さない。一方、接続部材５０は、ディバイダスリーブ４６を基部３４に連結するために基部３４の底部７１の一部分に係合される。具体的には、底部７１のこの一部分が複数の接続部分７３を有し、各接続部分７３が、基部３４の底部７１を通るように形成された２つのスロットまたは開口部（図示せず）によって画定される。各接続部材５０はそれぞれの接続部分７３の周りを覆い、フックループ固定具（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））による自己接続部を形成する。図示されるゴルフバッグ１０では、４つの接続部材５０がディバイダスリーブ４６を基部３４に連結する。

図６Ｂは、基部３４に対するディバイダスリーブ４６の取り付け機構の別の代替的実施形態を示す。ディバイダスリーブ４６は、各接続部材５０ｂの端部にスナップ固定具またはクリップ５５ｂを有する接続部材５０ｂを備える。このスナップ固定具の実施形態は、図７７～図８１に示され上述するように、リング部分９１０および基部表面部分９２０を備える基部組立体９００に関連して説明されるが、基部３４、１０３４の他の実施形態と共にも使用される。ゴルフバッグ１０、１０１０の基部３４は、リング部分９１０、リング部分９０１の上にスナップ留めされた基部表面部分９２０、およびリング部分９１０に接続された可撓性接続部材５０ｃを備える。基部リング部分９１０の可撓性接続部材５０ｃは、ディバイダスリーブ４６の接続部材５０ｂのスナップ固定具またはクリップ５５ｂに係合されるスナップ固定具またはクリップ５５ｃを有する。基部リング部分９１０は、上で詳細に説明したように、バッグフラット１４に縫い付けられ得るかまたは他の手法で永久的に取り付けられ得る。２部片からなる一体にスナップ留めされた基部組立体９００は、基部リング部分９１０上に基部表面部分９２０がスナップ留めされる前に固定具またはクリップ５５ｂ、５５ｃを容易に接続することを可能にする。ディバイダスリーブ４６を基部３４、１０３４に接続するためにスナップ固定具またはクリップ５５ｂ、５５ｃを使用することにより、基部３４、１０３４内でのスロットの必要性が排除される。この実施形態の他の変形形態では、基部の接続部材５０ｃは、基部表面部分９２０に取り付けられる。

図示されない他の実施形態では、単一部片からなる基部が、可撓性接続部材（５０ｃと同様である）およびスナップ固定具またはクリップ（５５ｃと同様である）を備えることができる。この基部は、基部に対してディバイダスリーブが取り付けられる前に、ゴルフバッグのフラットに接続される。接続部材（５０ｂと同様である）およびスナップ固定具またはクリップ（５５ｂと同様である）を備えるディバイダスリーブは、ディバイダ頂部に接続され得る。基部およびディバイダスリーブのスナップ固定具またはクリップは、組立人がディバイダスリーブを基部に容易に接続するのを可能にする。

Ｄ．ステイ
ゴルフバッグ１０、１０１０は、基部３４、１０３４およびディバイダ頂部３０、１０３０を接続する１つまたは複数のステイ３９、１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂ（以下、３９、１０３９）を備えることができる。１つまたは複数のステイ３９、１０３９は、配備構成にあるとき、ゴルフバッグ１０、１０１０に剛性を提供する。１つまたは複数のステイ３９、１０３９は、ヒンジを介して、基部３４、１０３４および／またはディバイダ頂部３０、１０３０に枢動可能に接続され得る。１つもしくは複数のステイ３９、１０３９および／またはヒンジは、１つまたは複数のスナップフィット接続部を介して、基部３４、１０３４および／またはディバイダ頂部３０、１０３０に係合され得る。頂部ステイヒンジ１６２および基部ステイヒンジ１７０は、ディバイダ頂部３０、１０３０および基部３４、１０３４をステイ３９、１０３９の方に折り畳むかまたは折り曲げるのを可能にする。ディバイダ頂部３０、１０３０、基部３４、１０３４、および１つまたは複数のステイ３９、１０３９を備えるサブアセンブリでは、ヒンジ１６２、１７０が、配送または保管のために、サブアセンブリを折り曲げるのを可能にする。

図２１～図２９は、枢動ステイ３９（図２を参照）のためのスナップフィットサブアセンブリを示している。図２１～図２２は、ディバイダ頂部３０に枢動可能に接続された第１のステイヒンジまたは頂部ステイヒンジ１６２を示している。図２５～図２６を参照すると、頂部ステイヒンジ１６２は、ジョイント１６５により第２の部分または第２のアーム１６４に枢動可能に接続された第１の部分または第１のアーム１６３を有する。第１のアーム１６３は、ディバイダ頂部３０に接続される（図２１に示される）一方、第２のアーム１６４は、ステイ３９に接続される（図２２に示される）。例えば、第１のアーム１６３がディバイダ頂部３０内にある対応するチャネル（図示せず）内で受け入れられ得、一方、第２のアーム１６４が、ステイ３９の第１の端部または頂部端部を受けるチャネル部分またはスリーブ部分１６６を画定することができる。

頂部ステイヒンジ１６２は、ジョイント１６５において、第１のアーム１６３および第２のアーム１６４を互いに対して一定の角度で配置構成する第１の位置（図２３に示される）と、第１のアーム１６３および第２のアーム１６４により互いに対して平角（例えば、１８０度）を形成する、つまり第１のアーム１６３および第２のアーム１６４を概して同一線上に置く第２の位置（図２４に示される）との間で、枢動する。いくつか実施形態では、第１のアーム１６３および第２のアーム１６４は、１７０度から１９０度の間の最大値で角度を付けられる。第１のアーム１６３および第２のアーム１６４は、３０度から４０度、３５度から４５度、４０度から５０度、４５度から５５度、５０度から６０度、６０度から７０度、７０度から８０度、８０度から９０度、９０度から１００度、１００度から１１０度、１１０度から１２０度、１２０度から１３０度、１３０度から１４０度、１４０度から１５０度、１５０度から１６０度、１６０度から１７０度、１７０度から１８０度、または１８０度から１９０度で、互いに対して角度を付けられ得る。頂部ステイヒンジ１６２は、外側リング７４の一部分に対して第２のアーム１６４を概して垂直にする（図２９に示されるように）位置から、外側リング７４の一部分に対して第２のアーム１６４を概して平行にする（図２２に示されるように）位置まで、約９０度（９０°）枢動する。

第１の位置（ゴルフバッグ１０が折り曲げられるときに見られる）から第２の位置（ゴルフバッグ１０を配備するときに見られる）までの移行中に頂部ステイヒンジ１６２が過度に延在することを制限するために、頂部ステイヒンジ１６２は、ヒンジ制限装置１６７を有する。図示される実施形態では、ヒンジ制限装置１６７は、ノッチ１６９（第２のアーム１６３または第１のアーム１６４のもう一方に配置される）によって受け入れられる（第１のアーム１６３または第２のアーム１６４のうちの一方に配置される）ヒンジ突部１６８を有する。第１の位置（図２３に示される）から第２の位置（図２４に示される）まで頂部ステイヒンジ１６２を回転させる場合、頂部ステイヒンジ１６２が第２の位置に到達するとき、ノッチ１６９が突部１６８を受け入れる。次いで、第１のアーム１６３および第２のアーム１６４の一部分が互いに接触し、それにより頂部ステイヒンジ１６２の回転または枢動をさらに制限する。ヒンジ制限装置１６７は、自己組み立て中および使用中にディバイダ頂部３０が過度に延在するのを防止することを支援する。

図２５は、基部３４に枢動可能に接続された第２のステイヒンジまたは底部もしくは基部ステイヒンジ１７０を示している。図２６Ａ～図２８Ｂに示されるように、基部ステイヒンジ１７０は、ばねまたは付勢部分１７３により第２の部分または第２のアーム１７２に可撓的に接続された第１の部分または第１のアーム１７１を有する。第１のアーム１７１は基部３４に接続される一方、第２のアーム１７２はステイ３９に接続される。例えば、第１のアーム１７１は、基部３４によって画定されたステイ受けチャネル１７４を用いて受けられ得るかまたはこのステイ受けチャネル１７４に係合され得（図４～５および２５に示される）、一方、第２のアーム１７２はステイ３９の一部分を受けるチャネル１７５を画定することができる（図５および２５に示される）。図２８Ａおよび図２８Ｂに示されるように、ヒンジ１７０は、付勢部分１７３のところで湾曲する。図２８Ａに示されるように、付勢部分１７３は、耐久性を向上させ、ヒンジ１７０の可能な湾曲角度を制限する突出部を有することができる。別の方法として、図２８Ｂに示されるように、付勢部分１７３は突出部を有さなくてよく、それにより阻害を比較的少なくして湾曲することが可能となる。これにより第１のアーム１７１および第２のアーム１７２を互いに対して湾曲させることが可能となる。いくつかの実施形態では、付勢部分１７３は、図２６Ａ、図２７Ａ、および図２８Ａに示されるように、付勢部分１７３を強固にする突出部または突条を備えることができる。他の実施形態では、付勢部分１７３は、図２６Ｂ、図２７Ｂ、図２７Ｃ、および図２８Ｂに示されるように、滑らかな表面を備える。さらに、第１のアーム１７１および第２のアーム１７２に取り付けられた構成要素（例えば、それぞれ、基部３４およびステイ３９）が、互いに対して湾曲または枢動する。

基部ステイヒンジ１７０は、ステイ３９を中心として基部３４が枢動するのを支援し、それによりゴルフバッグ１０を折り曲げ状態から配備状態へと変換する。いくつかの実施形態では、第１のアーム１７１および第２のアーム１７２は、１７０度から１９０度の間の最大値で互いに対して角度を付けられる。第１のアーム１７１および第２のアーム１７２は、３０度から１９０度で互いに対して角度を付けられ得る。例えば、基部ステイヒンジ１７０の第１のアーム１７１および第２のアーム１７２は、３０度から４０度、３５度から４５度、４０度から５０度、４５度から５５度、５０度から６０度、６０度から７０度、７０度から８０度、８０度から９０度、９０度から１００度、１００度から１１０度、１１０度から１２０度、１２０度から１３０度、１３０度から１４０度、１４０度から１５０度、１５０度から１６０度、１６０度から１７０度、１７０度から１８０度、または１８０度から１９０度で、互いに対して角度を付けられ得る。一実施形態では、基部ステイヒンジ１７０は、基部３４の側壁１７８の一部分に対して概して垂直である位置から、基部３４の側壁１７８のこの一部分に概して平行である位置まで、最大約９０度（９０°）で枢動するように構成される。いくつかの実施形態では、ステイヒンジ１６２、１７０は、機械的に枢動可能ではなく、可撓的に枢動可能である。

スタンド組立体を有するゴルフバッグの実施形態では、基部ステイヒンジ１７０はさらに、使用中に第１の構成（脚部４０が引っ込められた状態である図３を参照）から第２の構成（脚部４０が延在している状態である図２を参照）までゴルフバッグ１０が移行するときに、基部３４を中心としてステイ３９の傾斜を支援することができる。いくつかの実施形態では、基部ステイヒンジ１７０の第１のアーム１７１および第２のアーム１７２は、ゴルフバッグ１０が延在構成にあるときに、１２０度から１５０度で互いに対して角度を付けられ得る。例えば、延在構成では、基部ステイヒンジ１７０の第１のアーム１７１および第２のアーム１７２は、１２０度から１３０度、１３０度から１４０度、１４０度から１５０度、１５０度から１６０度、または１６０度から１７０度で、互いに対して角度を付けられ得る。いくつかの実施形態では、基部ステイヒンジ１７０の第１のアーム１７１および第２のアーム１７２は、ゴルフバッグ１０が収納構成にあるときに、１７０度から１９０度で互いに対して角度を付けられ得る。例えば、収納構成では、基部ステイヒンジ１７０の第１のアーム１７１および第２のアーム１７２が、１７０度から１８０度、１７５度から１８５度、または１８０度から１９０度で、互いに対して角度を付けられ得る。

スナップフィットサブアセンブリは、ステイ３９がスナップフィット接続部によりディバイダ頂部３０および基部３４を相互接続することを可能にし、ここではさらに、パッケージング容量を低減して配送のコスト効率を上げるために、サブアセンブリの一部分（例えば、ディバイダ頂部３０、基部３４、およびステイ３９）を枢動させて平坦にすることを可能にする。ステイヒンジ１６２、１７０は、ステイ３９に対して概して垂直である位置から（脚部４０がスタンドバッグのために収納されているかまたはカートバッグの場合において収納されている場合等）、ステイ３９に概して平行である位置（図２９に示されるような）まで、ステイ３９を中心としてディバイダ頂部３０および基部３４を枢動させるのを可能にする。図２９に示される構成の結果として、ディバイダ頂部３０がステイ３９からオフセットされ、ステイ３９の平面に概して平行である平面内にある。図示されないが、基部３４がさらにステイ３９からオフセットされ、ステイ３９の平面に概して平行である平面内にあり、ここでは基部３４およびディバイダ頂部３０が概して平行であるかまたは概して同じ平面内にある。

図１１７～図１２０に示される、枢動ステイ３９のためのスナップフィットサブアセンブリの別の実施形態では、サブアセンブリが、第１のステイヒンジまたは頂部ステイヒンジ１７４０および第２のステイヒンジまたは基部ステイヒンジ１７４４を備える。頂部ステイヒンジ１７４０は、頂部ステイヒンジ１６２または基部ステイヒンジ１７０のいずれかと同様であってもよい。基部ステイヒンジ１７４４が、頂部ステイヒンジ１６２または基部ステイヒンジ１７０のいずれかと同様であってもよい。要するに、枢動ステイ３９のいずれかの端部のところで曲がるかまたは回転することを可能にするために、任意の適切なヒンジデザインが実装され得る。いくつかの実施形態では、頂部ステイヒンジおよび底部ステイヒンジが、ステイ３９と一体に形成され得る。

Ｅ．フラット
ゴルフバッグ１０、１０１０は、管状形状を形成するために固定された側面を有する管状または長方形で提供され得るフラット１４、１０１４をさらに備える。フラット１４、１０１４は、ゴルフバッグ１０、１０１０のボディの側面を形成する。フラット１４、１０１４は、ディバイダ頂部３０、１０３０と基部３４、１０３４との間を延在する。フラット１４、１０１４は、ゴルフバッグ１０、１０１０内でゴルフクラブを収容するフレームワークとして機能することができる。いくつかの実施形態では、フラット１４、１０１４は、ゴルフバッグ１０、１０１０のサブアセンブリ４２、１０４２にスナップフィットされ得る。フラット１４、１０１４の少なくとも一部分は、サブアセンブリ４２、１０４２に縫い付けられ得る。フラット１４、１０１４の少なくとも一部分は、サブアセンブリ４２、１０４２にリベット留めされ得る。ゴルフバッグ１０、１０１０の種々の実施形態は、後述されるフラット１４、１０１４をサブアセンブリ４２、１０４２に接続するための方法の多様な組み合わせを含む。

いくつかの実施形態では、フラット１４、１０１４は、ディバイダ頂部３０、１０３０の上で摺動してディバイダ頂部３０、１０３０にスナップ留めされるように設計された管状ユニットとして提供され得る。他の実施形態では、フラット１４、１０１４は、図３０および図３１に示されるフラット１４等の、開いているユニット（管状ではない）として提供される。開いているフラット１４、１０１４は、縫い目を介して、または、ジッパーまたはスナップフィット接続部などの固定具を介して、管状構成に組み入れられ得る。いくつかの実施形態では、管状または開いている状態として提供されるフラット１４、１０１４は、成形スナップツリー部材を用いて、ディバイダ頂部３０、１０３０および／または基部３４、１０３４に固定され得る。

フラット１４、１０１４は、概して、単一の材料または２つ以上の材料で形成され、ポケット１８、１０１８、ハンドル２２、１０２２およびショルダーストラップ２４、１０２４が取り付けられる。ポケット１８、１０１８はフラット１４、１０１４から分離していてよく、フラット１４、１０１４から着脱可能となり得る。例えば、各ポケット１８、１０１８は、後述されるように、スナップフィットボタン、フックループコネクタ（例えば、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））、または、１つもしくは複数のジッパー等の取り外し可能な取り付け手段により、フラット１４、１０１４に接続され得る。取り外し可能なポケット１８、１０１８は、多様なポケット１８、１０１８のサイズ、数、またはフラット１４、１０１４上でのロケーションのカスタムの構成または再構成を可能にする。

１．スナップフィット接続部を介したディバイダ頂部または基部に対するフラットの取り付け機構
図３０～図３１は、ゴルフバッグ１０を形成するための組み立て中において、サブアセンブリ４２とのスナップフィット接続部を形成する、開いているフラット１４を示している。図３０は、フラット１４の外側または第１の側面を示している。図３１は、フラット１４の内側または第２の側面を示している。フラット１４は、底部端部または基部端部１８２および頂部端部１８６を有する。両端部は、雌型または雄型のスナップフィットボタン１９４として図４７に示されるサブアセンブリのディバイダ頂部３０および基部３４上に設けられたそれぞれのスナップフィットコネクタ１９４に係合されるための、雄型または雌型のスナップフィットボタン１９０として示される複数のスナップフィットコネクタ１９０を有する。フラット１４の複数のスナップフィットコネクタ１９０ならびにディバイダ頂部３０および基部３４の上にあるそれぞれのスナップフィットコネクタ１９４は、スナップフィットコネクタを用いないゴルフバッグの組み立て時間を短縮するのを可能にする。さらに、スナップフィットコネクタ１９０、１９４は、フラットをディバイダ頂部３０および／または基部３４にリベット留めするかまたは縫い付けるのに必要であるツールまたは設備の必要性を排除する。

２．スナップフィットカラーを介したディバイダ頂部に対してのフラットの取り付け機構
管状フラット１４、１０１４はさらに、スナップフィット接続部を介してサブアセンブリに接続され得る。図９３Ａ～図９３Ｃを参照すると、ゴルフバッグ１０の一実施形態では、ゴルフバッグ１０は、少なくとも、ディバイダ頂部３０と同様のディバイダ頂部２３０、および、フラット１４と同様の管状のゴルフバッグフラット２１４（フラット１４の頂部端部１８６と同様の頂部端部２８６を有する）を備える。フラット２１４は、可撓性カラー２１０を備える。可撓性カラー２１０は、組み立て中、管状フラット２１４がゴルフバッグ１０のディバイダ頂部２３０の周りで摺動してディバイダ頂部２３０に重なることを可能にする。バッグフラット２１４のカラー２１０は、１つまたは複数の補強壁２１６、スナップコネクタ２２４、弾性部分２２２、および組立プロセスを容易にするためのジッパー２２５を備える。ディバイダ頂部２３０は、成形ボディ、および、外部スナップコネクタ２３４を有する布地カバーを備える。バッグフラット２１４のカラー２１０のスナップコネクタ２２４は、ディバイダ頂部２３０のスナップコネクタ２３４に係合され、それによりバッグフラット２１４をディバイダ頂部２３０に取り付ける。バッグフラット２１４のカラー２１０の補強壁２１６は、バッグフラット２１４にいくらかの程度の剛性を提供する。バッグフラットカラー２１０の弾性部分２２２は、補強壁２１６のうちの２つの補強壁を接続し、それによりスナップコネクタ２２４、２３４の組み立てのために必要である可撓性をバッグフラット２１４に与える。バッグフラットカラー２１０のジッパー２２５は、組み立て中の可撓性を可能にするが、完成したバッグにおいてディバイダ頂部２３０に対してぴったり合わせてバッグフラット２１４を保持することになるように、組み立ての最終ステップにおいて閉じられる。

バッグフラット２１４のカラー２１０は、１つまたは複数の補強壁２１６を備えることができる。大部分の実施形態では、バッグフラット２１４がディバイダ頂部２３０に係合されるとき、バッグフラット２１４のカラー２１０の壁が、ディバイダ頂部２３０の側面に隣接して概して平行になるように位置する。補強壁２１６は、バッグフラット２１４にいくらかの程度の剛性を提供する。多くの実施形態で、これらの壁２１６は、壁幅２１８および壁高さ２２０を有するフラットシートであってもよい。各壁２１６において、補強壁２１６の底部に沿ってバッグの基部に平行に測定される壁幅２１８は、それぞれのカラー壁２１６に対応するディバイダ頂部２３０の側面の幅と概して等しい。こうすることで、バッグフラット２１４のカラー２１０がディバイダ頂部２３０の外表面を包む。バッグフラットカラー２１０の壁の高さ２２０は多様であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、バッグフラット２１４の背面側にある壁は、バッグフラット２１４の前面側の壁の高さより大きい高さを有する。いくつかの実施形態では、バッグフラットカラー２１０の左側および右側に対応する壁２１６は、図１に示されるように、各々の個別のセクションの幅２１８にわたって、多様な高さ２２０を有することができる。可撓性カラー２１０の壁２１６は、スポンジなどの連続気泡発泡体、または、Ｃｒｏｃｓｌｉｔｅ（商標）（Ｃｒоｃｓ（商標）、コロラド州、ボルダー）材料などの独立気泡発泡体、などの材料から形成され得る。別法として、カラー２１０の壁２１６は、シリコーンまたは別の種類の熱可塑性エラストマ等の成形された熱可塑性材料から形成され得る。

カラー２１０の壁２１６は、メッシュカバーの中に包み込まれ得る。メッシュカバーは、壁２１６を一体に固着する。メッシュカバー２１６は、各壁２１６の内側層および外側層を覆うための布地またはメッシュパネルを備える。メッシュカバーは、バッグフラット２１４のカラー２１０の頂部縁部２１１および底部縁部２１２を取り囲む縁取り部分をさらに備える。カラー２１０のジッパー２２５は、バッグフラット２１４のカラー２１０の２つの壁２１６の間に接続部を形成することができる。いくつかの実施形態では、ジッパー２２５は、カラー２１０の後壁と側壁との間に配置され得る。ジッパー２２５は、カラー２１０の底部縁部２１２から頂部縁部２１１まで延在することができる。ジッパー２２５は、ジッパー歯の第１の列２２８ａおよび第２の列２２８ｂ、ジッパーカー２２６、およびジッパーガレージ２２８を備えることができる。ジッパー歯２２８ａの第１の列は、カラー壁２１６の縁部に沿って概して垂直に延びる。ジッパー歯２２８ｂの第２の列は、隣接するカラー壁２１６の縁部に沿って概して垂直に延びる。ジッパーカー２２６は、ジッパー歯２８８の列に取り付けられ得、その結果、カー２２６がカラー２１０の頂部縁部２１１に隣接するときにジッパー２２５が閉じられており、カー２２６がフラット２１４のカラー２１０の底部縁部２１２に隣接するときにジッパー２２５が開いている。ジッパー２２５はカラーセクションから完全には外されず、一方で、ジッパー２２５は、ジッパー２５５が開いているときに、カラー２１０を延伸させることを可能にする可撓性を提供する。ジッパー２２５が開いているときにカラー２１０が展開されることにより、組み立て中、バッグフラットのカラー２１０がディバイダ頂部２３０の所望の部分まで摺動することが可能となる。

頂部メッシュ縁取り部分の１セクションは、第１のジッパー歯列（ｚｉｐｐｅｒ ｔｅｅｔｈ ｒｏｗ）２２８ａおよび第２のジッパー歯列２２８ｂを備える２つのカラー壁２１６の間を橋渡しする弾性部分２２２を備える。ジッパー２２５が開いているとき、弾性部分２２２が延伸することができ、それによりカラー２１０を展開することができる。逆に、ジッパー２２５が閉じられているとき、弾性部分２２２が延伸することができず、フラット２１４のカラー２１０の剛性が向上する。ジッパー２２５が閉じられているとき、ジッパーカー２２６がフラット２１４の頂部縁部２１１に隣接してジッパーガレージ２２７内に収容される。

バッグフラット２１４は、カラー２１０の内部表面のスナップコネクタ２２４をさらに備える。スナップコネクタ２２４は、ディバイダ頂部２３０の外表面のスナップコネクタ２３４に対応する。カラー２１０上でのスナップコネクタ２２４の位置は、組み立て中のディバイダ頂部２３０に対するバッグフラット２１４の位置を決定する。バッグフラットスナップコネクタ２２４は、ディバイダ頂部２３０の対応するスナップコネクタ２３４に係止され得る。いくつかの実施形態では、バッグフラット２１４のカラー２１０のスナップコネクタ２２４は、カラー２１０の頂部縁部２１１と底部縁部２１２との間のほぼ半分のところに位置する。他の実施形態では、スナップコネクタ２２４は、カラー２１０の底部縁部２１２から固定の距離に位置する。いくつかの実施形態では、スナップコネクタ２２４は、フラット２１４のカラー２１０の内部表面の周りで均等に離間される。スナップコネクタ２２４、２３４は、ボタンスナップ、または、他の任意の適切な種類のスナップコネクタであってもよい。

３．代替のスナップフィット接続部を介するディバイダ頂部または基部に対するフラットの取り付け機構
ゴルフバッグ１０、１０１０のフラット１４、１０１４は、代替の手段およびデザインを介して、取り付けられ得る。フラット１４とディバイダ頂部３０および／または基部３４との間にある１つのこのような代替のスナップフィット接続部は、図３２～図３４に示される。実施形態のフラット１４が周縁の周りの複数のダイカットホール１９５を有する一方、実施形態の基部３４は周縁の周りの対応する複数のダイカットホール１９６を有する。フラット１４のダイカットホール１９５および基部３４のダイカットホール１９６が位置決めされて位置合わせされ、可撓性を有する成形スナップツリーまたはスナップツリー部材１９８のストリップ１９７が、位置合わせされたダイカットホール１９５、１９６に係合され、ここでは、フラット１４および基部３４の位置合わせされた各ホール１９５、１９６が単一のツリー１９８を受け入れる（図３４を参照）。図３２～図３４は、フラット１４と基部３４との間の代替のスナップフィット接続部を示しているが、この同じ代替のスナップフィット接続部は、フラット１４とディバイダ頂部３０との間でも使用され得る。他の実施形態では、フラット１４は、フックループ固定具（例えば、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））、フックフック固定具、ボタン、または、他の任意の適切なスナップフィット固定具もしくは固着組立体により、サブアセンブリ４２とのスナップフィット取り付け手段を形成することができる。他の実施形態では、フラット１４は、サブアセンブリ４２に縫い付けられる。

２部片からなる基部を備えるゴルフバッグ等の代替的実施形態では、基部およびディバイダ頂部に直接に縫い付けられるかまたは他の手法で接続され、したがってスナップフィット接続部を有さないフラット１４を備える。

フラット１４は、ディバイダ頂部３０の周りで追加の補強を実現して剛性を提供する補強リング（または、カラー）２００を頂部端部１８６にさらに有する（図３１を参照）。スタンド組立体を有するゴルフバッグの実施形態では、フラット１４は、図１０１～図１０４のフラット４１４の窓４２８等の複数の窓をさらに有することができ、これらの複数の窓がそれぞれ、脚部設置用ブラケット３０のアンカー１２２が突き出て通過することを可能にし、それによりアンカー１２２を露出し、それにより脚部４０との枢動可能なスナップフィット接続を支援する。これにより、フラット１４は、カートバッグサブアセンブリとキャリーバッグ（または、スタンドバッグ）サブアセンブリとの間で交換可能となることが可能となる。

フラット１４は、第２のシーム縁部２０４（図３１を参照）の反対側にある第１のシーム縁部２０３によって画定されたシーム２０２（図５２を参照）を有する。第１のシーム縁部２０３は、第２のシーム縁部２０４に縫い付けられ、それによりゴルフバッグの管状外側シェルを作り出す。サブアセンブリ４２の他の実施形態では、フラット１４のシーム縁部２０３、２０４が、単一のジッパー、２つのジッパー、フックループ固定具（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））、関連付けられたレールの中に嵌め込まれるタンを備える設置用トラック、スナップフィットボタン、または、他の任意の適切なスナップフィット固定具もしくは固着組立体により、接続される。１つの構造では、単一のジッパーがフラット１４の中間部分のところで縁部２０３、２０４に取り付けられ、フラット１４の頂部および／または底部が、スナップフィットボタン、フックループ固定具（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））などを用いて、固定される。別の構造では、２つのジッパーが、フラット１４の２つの別個のシームをサブアセンブリ４２に接続する。別の実施形態では、フラット１４が、スナップフィット取り付け手段によりサブアセンブリ４２に取り付けられる複数の部分へと分割され得る。しかし、単一のシームの利点は、フラット１４の防水が容易であること、および、単一の取り付けラインによりサブアセンブリ４２の周りでフラット１４を覆うこと、である。

Ｆ．フラットのポケット
取り付け機構、シーム、および他の構造部に加えて、フラット１４、１０１４は、衣類、ゴルフ用具、ゴルフアクセサリ、および／または他の所持品を保管するための１つまたは複数のポケット１８、１０１８をさらに備えることができる。フラット１４、１０１４のポケット１８、１０１８は、ポケット１８、１０１８の所望に機能に応じて、そのサイズおよび形状が多様であってもよい。ポケット１８、１０１８は、「衣類ポケット」、「ボールポケット」、または「アクセサリポケット」と一般に称される１つまたは複数のポケットを有することができる。いくつかのポケット１８、１０１８は、フラット１４、１０１４に組み込まれるように構築されるかまたは縫い付けられ、それにより着脱不可となる。いくつかのポケット１８、１０１８は取り外し可能であり、すなわち、フラット１４、１０１４に連結されるように構成され、それにより取り付け可能および着脱可能となる（以下、着脱可能）。これらの着脱可能なポケットは、製造プロセスの第２の段階中、ゴルフバッグ１０、１０１０に取り付けられ得る。フラット１４、１０１４は、１個、２個、３個、４個、５個、６個、７個、８個、９個、または１０個のポケット１８、１０１８を備えることができる。いくつかの実施形態では、ポケット１８、１０１８のうちの１つまたは複数のポケットが、別のポケットの上に、前方に、またはその中に、位置することができる。ポケット１８、１０１８のうちの１つまたは複数のポケットは、閉鎖構造部を備えない開口部を備えることができる。ポケット１８、１０１８のうちの１つまたは複数のポケットは、ジッパー、スナップフィット接続部、固定具、ボタン、または磁石等の閉鎖構造部を有する開口部を備えることができる。ポケット１８、１０１８のうちの１つまたは複数のポケットは、配送のために１つまたは複数のポケット１８、１０１８の容量を一時的に低減するために折り畳み可能となり得る。特定のポケットの実施形態を以下で詳細に説明する。

１．着脱可能なポケット
ゴルフバッグフラット１４、１０１４の１つの可能性のある実施形態は、１つまたは複数の、カスタマイズ可能であり、着脱可能な（または、取り外し可能な）ゴルフバッグポケットを組み込む。図１０７～図１０９は、取り外し可能なゴルフバッグポケットを有するゴルフバッグ１０を示している。この取り外し可能なポケットは、ゴルフバッグ１０、ゴルフバッグ１０１０、または任意の他のゴルフバッグに付随し得る。現在、ゴルフバッグのカスタマイゼーションは時間を要するプロセスである。ゴルフバッグにおいてオプションとして取り外し可能なゴルフバッグポケットを有することにより、作製人は、ゴルフバッグを迅速にカスタマイズすることが可能となる。加えて、取り外し可能なポケットにより、ゴルフバッグを複数の部分に分けて配送することが可能となり、それにより配送容量が縮小することにより、配送コストが低減される。以下の説明は取り外し可能な衣類ポケット１６２０のみを示すが、他のポケットが同様の取り外し可能なデザインを有することができることを理解すべきである。例えば、キャリーバッグ１０は、取り外し可能なボールポケット（ゴルフバッグの背面側１２の上にある）、取り外し可能なアクセサリポケット（図１Ｂに示されるように、ゴルフバッグの右側にある）、または他のポケットを備えることができる。

いくつかの実施形態では、図１０７～図１１０に示されるように、ポケット１８は、バッグフラット１４とは別個に製造され得、ここでは、ポケット１８がバッグフラット１４に取り付け取り外しされ得る。他の実施形態では、ポケットのうちのいくつかのポケットは、バッグフラット１４と一体に製造され得、対して残りのポケットが着脱可能となり得る。いくつかの実施形態では、ゴルフバッグ１０１０は、１つの着脱可能なポケット、２つの着脱可能なポケット、３つの着脱可能なポケット、４つの着脱可能なポケット、５つの着脱可能なポケット、または任意の数の着脱可能なポケットを備えることができる。図１０７の実施形態は、１つの着脱可能なポケット１６２０を備えるキャリーバッグ１０を示している。着脱可能なポケット１６２０を有する実施形態では、バッグフラット１４が第１の受け入れ機構１６２１および第２の受け入れ機構１６２２をさらに備えることができ、ここでは、第１および第２の受け機構が、着脱可能なポケットを受けて固着するように構成される。第１および第２の受け機構は、ジッパー歯、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標）、スナップボタン、スナップフィットコネクタ、開口部、凹部、タイ、または他の任適の適切な取り付け手段受け入れ機構であってもよい。

ゴルフバッグの着脱可能なポケットがバッグフラットの上に取り付けられるように配置されるとき、着脱可能なポケットは、バッグフラット１６２５に隣接する表面と、バッグフラットに隣接するこの表面の周縁１６２６と、を有することになる。着脱可能なポケット１６２０は、第１の取り付け機構１６２３および第２の取り付け機構１６２４をさらに備えることができる。第１および第２の取り付け機構は、周縁、および／または、バッグフラット１６２５に隣接する表面に位置することができる。第１の取り付け機構１６２３は、バッグフラットの第１の受け入れ機構１６２１によって受け入れられるように構成され、第２の取り付け機構１６２４は、バッグフラットの第２の受け入れ機構１６２２によって受けられるように構成される。

図１０７～図１０９に示されるような多くの実施形態では、第１の取り付け機構１６２３はジッパーであってよく、第２の取り付け機構１６２４はＶＥＬＣＲＯ（登録商標）であってよく、したがって、第１の受け機構１６２１がジッパー歯であってよく、第２の受け機構１６２２が同様にＶＥＬＣＲＯ（登録商標）であってもよい。他の実施形態では、第１および第２の取り付け機構が、ジッパー、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標）、スナップボタン、ボタン、固定具、タイ、フック、バックル、または、着脱可能なポケット１６２０の着脱性を可能にする他の任意の適切な取り付け機構であってもよい。上で言及したものの考察においては、第１の取り付け機構１６２３に言及することは、以下ではジッパーとしてみなされるものとし、第２の取り付け機構１６２４に言及することは、以下ではＶＥＬＣＲＯ（登録商標）とみなされるものとし、第１の受け入れ機構１６２１に言及することは、以下ではジッパー歯としてみなされるものとし、第２の受け入れ機構１６２２に言及することは、以下ではＶＥＬＣＲＯ（登録商標）とみなされるものとする。

図１０８および図１０９に示されるように、着脱可能なポケットのジッパー１６２３は、シームに沿った周縁１６２６の少なくとも一方側に沿って延在することができる。他の実施形態では、着脱可能なポケット１６２０のジッパー１６２３は、バッグフラット１４に隣接する表面のシームに沿った周縁１６２６の全体に沿って延在することができる。着脱可能なポケットのジッパー１６２３は、バッグフラットのジッパー歯１６２１に位置合わせされて対合する。ジッパー１６２３は、着脱可能なポケット１６２０をバッグフラット１４に対して正確に方向付けるための位置合わせ構造部として機能する。ジッパー１６２３はさらに、着脱可能なポケット１６２０をバッグフラット１４に固定するための主取り付け機構として機能する。いくつかの実施形態では、ジッパー１６２３は、周縁の一部分に沿って延在する単一の連続するジッパーであってよく、対して他の実施形態では、ジッパー１６２３は、周縁の一部分に沿った複数の不連続のジッパーであってもよい。

図１１０に示されるように、いくつかの実施形態では、受け入れ用のジッパー歯１６２１は、ゴルフバッグフラット１４のリップ１６２７の下で視界から隠され得る。リップ１６２７はさらに、着脱可能なポケット１６２０がゴルフバッグ１０に取り付けられるとき、着脱可能なポケット１６２０のジッパー１６２３を隠す。これらの実施形態では、ポケット１６２０は、取り付けられた状態では、バッグに永久的に取り付けられているように見えるが、ポケット１６２０は機能的に取り外し可能である。リップ１６２７は、適応性および製造効率を犠牲にすることなく、ゴルフバッグにクリーンな見た目を与える。

図１０８および図１０９に示されるように、着脱可能なポケットのＶＥＬＣＲＯ（登録商標）１６２４は、ジッパーを有さない周縁の一部分の近位側でバッグフラット１４に隣接する表面に配置され得る。他の実施形態では、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標）１６２４は、バッグフラット１４に隣接する表面上の任意の場所に配置され得る。着脱可能なポケットのＶＥＬＣＲＯ（登録商標）１６２４は、バッグフラット１４のＶＥＬＣＲＯ（登録商標）１６２４に位置合わせされて対合する。着脱可能なポケット１６２０のＶＥＬＣＲＯ（登録商標）１６２４は、着脱可能なポケットをバッグフラットに接触させて静止させた状態で維持するための二次固定対策として機能し、それにより、ゴルフバッグの移動中に、着脱可能なポケットが揺動することを防止する。多くの実施形態では、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標）１６２４は、バッグフラットに隣接する表面の上にある円形パッチであってもよい。他の実施形態では、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標）１６２４は、三角形パッチ、正方形パッチ、八角形パッチ、任意の多角形形状パッチ、または単一の連続する長いストリップであってもよい。いくつかの実施形態では、１つのパッチ／ストリップ、２つのパッチ／ストリップ、３つのパッチ／ストリップ、４つのパッチ／ストリップ、５つのパッチ／ストリップ、または６つのパッチ／ストリップが存在してよい。

２．着脱可能なポケットの代替の取り付け機構
図示されない他の実施形態では、着脱可能なポケットは、上述した着脱可能なポケット１６２０の第１の取り付け機構１６２３と同様の第１の取り付け機構を備えることができる。着脱可能なポケットは、ゴルフバッグの基部端部に隣接して位置する第２の取り付け機構をさらに備えることができる。この実施形態では、第２の取り付け機構は、受け入れ部分およびコア部分を備える。コア部分は、ゴルフバッグのフラットに取り付けられる。受け入れ部分は、着脱可能なポケットに取り付けられる。受け入れ部分のチャネルは、着脱可能なポケットをフラットに固着するためにコア部分を受け入れるように構成される。図示されない他の実施形態では、フラットの第２の受け入れ機構および取り外し可能なポケットの第２の取り付け機構が、スナップフィットコネクタ要素またはクリップを備える。

３．着脱可能なポケットのカスタマイゼーション
着脱可能なポケット１６２０およびバッグフラット１４は、複数の異なる色で製造され得る。これにより、製造業者は、カスタマイズされる注文に基づいて特定の色スキームを組み合わせるために、複数の色のバッグフラット１４および着脱可能なポケット１６２０をストックすることが可能となる。着脱可能なポケット１６２０は、サイズの差によりロゴカスタマイジングプロセスをさらに単純化する。カスタマイズされるロゴ（例えば、スクールマスコット／校名）をゴルフバッグに上に組み込むことは、ゴルフバッグに永久的に取り付けられるポケットと比較して着脱可能なポケット１６２０において大幅に容易になる。アイテム上のロゴをスクリーン印刷または刺しゅうするプロセスは、ゴルフバッグなどの大きくて嵩張るアイテムよりも、ポケットなどの小さいアイテムにおいて、より迅速かつより容易になる。

ロゴカスタマイジングプロセスを単純化することとの組み合わせで、任意の色付きの着脱可能なポケットを、任意に色付きのバッグフラット１４と組み合わせる性能により、カスタムバッグの注文のターンアラウンド時間を約９０～１８０日から約３０～４５日に短縮することができる。ターンアラウンド時間を半分以下に短縮することにより顧客の満足度が向上する。さらに、着脱可能なポケットを備えるゴルフバッグが、個別のより小さい容量のパッケージにパッケージングされ得、それにより、ゴルフバッグを収容するパッケージの全体容量及びサイズを低減する。組み合わせの２つの別個のより小さい容量のパッケージにより、永久的に取り付けられたポケットを備えるゴルフバッグを収容する単一の大容量のパッケージと比較して、配送コストが低減される。顧客の配送コストが低減されることにより、さらに、顧客の満足度が向上する。さらに、着脱可能なポケットは、ポケットの種類によりおよび／または色により、倉庫内の在庫を単純化し、それにより倉庫および組み立ての秩序を向上させる。

４．折り畳み可能なポケット組立体
図１８６～図１９３を参照すると、ゴルフバッグ１４００は、折り畳み可能なポケット組立体１４１８を備える、フラット１４、１０１４と同様のフラット１４１４を備えることができる。折り畳み可能なポケット組立体１４１８は、側壁と重なる３つ以上のポケットを備え、３つ以上のポケットを互いの中にまたは互いの上に折り畳むことを可能にするためのジッパーの構成を有する。いくつかの実施形態では、ポケットのうちの１つまたは複数のポケットが磁気構造部を備えることができる。図１８６および図１８７を参照すると、折り畳み可能なポケット組立体１４１８を備えるゴルフバッグ１４００は、第１のポケット１４２０（場合によってはアクセサリポケットまたは磁気ポケットとしても知られる）、第２のポケット１４３０（場合によってはボールポケットとして知られる）、第３のポケット１４４０（場合によって衣類ポケットとしても知られる）を備える。３つのポケット１４２０、１４３０、１４４０は、第２のポケット１４３０をその元の容量の分画百分率まで折り畳むことを可能にする手法で方向付けられてゴルフバッグ１４００に一体化される。第２のポケット１４３０は、その元の展開容量の２０％から３０％の間の容量まで折り曲げられ得る。第２のポケット１４３０が、その元の展開容量の２０％～２１％、２１％～２２％、２２％～２３％、２３％～２４％、２４％～２５％、２５％～２６％、２６％～２７％、２７％～２８％、２８％～２９％、または２９％～３０％までフラットに折り畳むことができる。

図１８６は、少なくとも、ディバイダ頂部１４０２、フラット１４１４、および基部１４０４で形成されたゴルフバッグ１４００を描いている。ゴルフバッグ１４００は、前方側１４１１および背面側１４１２を有する。フラット１４１４は、フラット１４１４の側面の第３の（衣類）ポケット１４４０、および、フラット１４１４の背面側１４１２の第２の（ボール）ポケット１４３０および第１の（アクセサリ／磁気）ポケット１４２０を備える。第３のポケット１４４０は、第１の領域および第２の領域を備える。第３のポケット１４００の第１の領域が第２のポケット１４３０の側面と重なる。第３のポケット１４４０は、第１の領域内で第２のポケット１４３０と側壁を共有する。第３のポケット１４４０の第２の領域は、ゴルフバッグ１４００の側面に沿って延伸し、第３のポケットジッパー１４４４を介して開けられるかまたは閉じられる。第２のポケット１４３０がゴルフバッグ１４００の背面側１４１２の底部から外側に延在し、１つまたは複数の第２のポケットジッパー１４３８を介して開けられるかまたは閉じられる。第１のポケット１４２０は、第２のポケット１４３０のすぐ上方に位置する。第１のポケット１４２０は、第１のポケット１４２０の蓋１４２２の頂部縁部１４２８を中心として回動する。第３のポケットジッパー１４４４のロケーションとの組み合わせで、第１のポケット１４２０の蓋１４２２のこの配向配置により、第２のポケット１４３０が折り曲げられることが可能となる。

第２の（ボール）ポケット１４３０は、ジッパー１４３８によって囲まれた開口部パネル１４３２と、基部パネル１４３４と、第２のポケット１４３０の側面に沿った第３の（衣類）ポケット１４４０の第１の領域と、第３のポケット１４４０の反対側にある側方パネル１４３６と、によって形成される。第３のポケット１４４０は、第２のポケット１４３０の側面を形成するために外側に延在する第１の領域を備える。第３のポケットジッパー１４４４は、図１８６に示されるように、第２のポケット１４３０に沿って上に湾曲しており、第２のポケットジッパー１４３８の一部分に平行に延びており、ゴルフバッグ１４００の前方側１４１１に向けて戻るように湾曲している。これにより、フラット１４１４の可撓性を向上させること、および、３のポケットジッパー１４４４が開いているときに第２のポケット１４３０を折り畳み可能にすることが可能となる。第２のポケット１４３０の側面に沿って位置する第３のポケット１４４０の第１の領域は、他のゴルフバッグのデザインで見られる任意選択のフォリオポケット１４３６ｃに取って代わることができる。

第１の（アクセサリ／磁気）ポケット１４２０は、第２のポケット１４３０の開口部パネル１４３２（または、蓋）の上方に位置する。第１のポケット１４２０は、第１のポケットリム１４２４によって囲まれた蓋１４２２と、リム１４２４に取り付けられたプルタブ１４２６と、を備える。第１のポケット蓋１４２２は、第２の（ボール）ポケットジッパー１４３８の隣接するシームのところに位置する頂部縁部１４２８の第１のポケットヒンジの周りで曲がっている。第１のポケットリム１４２４は、第１のポケットヒンジ１４２８から上方に延在する。第１のポケット１４２０のこの配向配置により、第１のポケットリム１４２４のアライメントを損なわずに、第２のポケット１４３０をゴルフバッグの位置まで折り曲げることが可能となる。ゴルフバッグ１４００が折り畳まれているとき、プルタブ１４２６が中央に配置された状態を維持する。

ゴルフバッグフラット１４１４の折り畳み図（ｃｏｌｌａｐｓｅｄ ｖｉｅｗ）が図１８７に示される。図１８７では、小さい正方形で作られたラインが開いているジッパーを示す。ポケットを折り畳むために、第２の（ボール）ポケットジッパー１４３８が少なくとも部分的に開いており、それにより第２のポケット１４３０の頂部のフラット１４１４をジッパーラインに沿って曲げることが可能となる。衣類ジッパー１４４４が開いており、それにより第２のポケット１４３０の側面を容易に折り畳むことが可能となる。次いで、第２のポケット１４３０の開口部パネル１４３２がゴルフバッグ１４００の前方部分１４１１に向けて押し込まれる。これにより第１のポケット１４２０が上方に押されるが、変形しない。この折り畳み動作が、第１のポケット１４２０のリム１４２４に影響することなく、第１のポケット１４２０のヒンジ１４２８に力を加え、第１のポケット蓋１４２２が折り返されてバッグフラット１４１４の背面側１４１２とほぼ面一になる。第２の（ボール）ポケット１４３０における開いている開口部パネル１４３２は、ポケットの折り畳み時、第１の（アクセサリ／磁気）ポケット１１０の一部分の上を延在することができる。フラットに折り畳んでいる状態では、ヒンジ１４２８のロケーションを下方に移動させることが可能とならない限り（開いている第２のポケットジッパー１４３８によって実現される）、第１の（アクセサリ／磁気）ポケット１４２０は、単独ではその形状を維持することができない。

次いで、第３のポケット１４４０の開いている外側パネル１４４２が、第２のポケット１４３０の開口部パネル１４３２の一部分で折り畳まれ得る。このステップを行わない場合、開いている第３のポケット１４４０は、折り畳まれた第２のポケット１４３０の高さを越えて不必要に延在することになる。折り畳み可能なポケット１４２０、１４３０、および１４４０は、その折り畳み性のみではなく、その相互作用により、独自性を有する。第３の（衣類）ポケット１４４０が第２の（ボール）ポケット１４３０と重ならない場合、第２のポケット１４３０の折り畳み性を損なわずに、第２のポケット１４３０の側面のエリアをポケット空間として利用することができない。言い換えると、ゴルフバッグ１４００を折り畳むこれらのステップは、（１）第２のポケットジッパー１４３８を開けること、（２）第３のポケットジッパー１４４４を開けること、（３）第１のポケット１４２０の一部分を覆うように第２のポケット１４３０のパネルを引きながら、第１のポケット１４２０および第２のポケット１４３０のパネルをゴルフバッグ１４００の前方部分１４１１に向かって押し込むこと、ならびに、（４）第２のポケット１４３０にかかる圧力を維持しながら、第２のポケット１４３０の一部分で第３のポケット１４４０の第１の領域を引くことである。

一部のゴルフバッグは、第３の（衣類）ポケット１４４０の延伸部分の代わりにボールポケット１４３０の側方パネルのうちの１つの側方パネルの図１８５の比較対象１４００ｃのフォリオポケット１４３６ｃと同様のフォリオポケット１４３６を、折り畳み可能なポケット構成の一部として備える。このフォリオポケット１４３６ｃは、ジッパーを閉じられているとき、ボールポケット１４３０ｃを折り畳むことを阻害するかまたは防止することになり、ボールポケット１４３０ｃを強制的に折り畳み位置にすると、折り畳まれることにより審美的ダメージを被ることになる。例えば、強制的に折り畳み位置にされる場合、側方パネルのうちの１つの側方パネルのジッパーを閉じられたフォリオポケット１４３６ｃの剛性によりボールポケット１４３０ｃが一方の側に折り畳まれることになる。このように強制的に側方に折り曲げることにより、アクセサリポケット１４２０ｃの蓋１４２２ｃの磁気リム１４２４ｃが、アクセサリポケット１４２０ｃの蓋１４２２ｃの磁気リム１４２４ｃからその位置をずらされることになる。展開時、アクセサリポケットリム１４２４ｃが位置のずれの悪影響を受けると、（フォリオポケット１４３６ｃを任選選択で含む）ポケットの側方パネルが、望ましくない折り目ができるおよびマークに折り目が付く被害を受ける。しかしながら、ジッパーを開けられると、フォリオポケット１４３６ｃが第３のポケット１４４０の第１の領域と同様に機能し、それにより第２の（ボール）ポケット１４３０を折り畳むことを可能にするための可撓性を提供する。

図１８８および図１８９を参照すると、第２の（ボール）ポケット１４３０の側面の上まで延在する第３の（衣類）ポケット１４４０の領域は、第１のメッシュポケット１４３６および第２のメッシュポケット１４４６を有することができる。第１のメッシュポケット１４３６は、第３のポケット１４４０の内部で、第２のポケット１４３０の側面の上に位置することができる。この第１のメッシュポケット１４３６は、第１のメッシュポケット１４３６が内部にあることを除いて、比較対象のゴルフバッグ１４００ｃ内にあるフォリオポケット１４３６ｃと同様に位置することができる。第２のメッシュポケット１４４６は、第３のポケットパネル１４４２の内部に位置することができる。第３のポケット１４４０がジッパーを閉められて閉じられると、第２のメッシュポケット１４４６が第１のメッシュポケット１４３６に当接されるかまたは第１のメッシュポケットに接触するように位置することになる。しかし、図１８８に示されるように、第３のポケット１４４０がジッパーを開けられると、第１のメッシュポケット１４３６および第２のメッシュポケット１４４６が、互いに独立していることを理由として、分離され得る。第１のメッシュポケット１４３６および第２のメッシュポケット１４４６は、飲料、ヤーデージブック（または、プレーブック）、スコアボード、または他のアクセサリを保持することができる。折り曲げ可能なポケット組立体１４１８は、展開（非折り曲げ）構成にあるときに飲料およびアクセサリを保管するために、側方パネル空間の利用性を損なわずに（メッシュポケット１４３６、１４４６による）、配送のために第２のポケット１４３０を折り曲げることを可能にする。

図１８８および図１８９を参照すると、ポケットが折り畳み構成では、第２の（ボール）ポケット１４３０の高さ１４３１が、展開構成にある場合の第２のポケット１４３０の高さ１４３１の２０％～２２％、２１％～２３％、２２％～２４％、２３％～２５％、２４％～２６％、２５％～２７％、２６％～２８％、２７％～２９％、または２８％～３０％まで低減され得る。第２のポケット高さ１４３１は、バッグの前方側（ベリー）１４１１と背面側１４１２との間の方向で測定され得る。言い換えると、第２のポケット高さ１４３１は、第２のポケット１４２１の開口部パネル１４３２に対して概して垂直に測定され得る。いくつかの実施形態では、第２のポケット高さ１４３１は、開口部パネル１４３２から、第２のポケット１４３０の最も内側の延在範囲のところにあるゴルフバッグフラット１４１４を補強するガラス繊維ステイまでで、測定され得る。

図１８８に示されるように、展開位置にある第２のポケット高さ１４３１は、３．０インチから３．１インチ、３．１インチから３．２インチ、３．２インチから３．３インチ、３．３インチから３．４インチ、３．４インチから３．５インチ、３．５インチから３．６インチ、３．６インチから３．７インチ、３．７インチから３．８インチ、３．８インチから３．９インチ、３．９インチから４．０インチの間に含まれ得る。いくつかの実施形態では、展開位置にある第２のポケット高さ１４３１は、３．５インチである。図１８９に示されるように、折り畳み位置にある第２のポケット高さ１４３１は、０．５インチから０．６インチの間、０．６インチから０．７インチの間、０．７インチから０．８インチの間、０．８インチから０．９インチの間、０．９インチから１．０インチの間、１．０インチから１．１インチの間、１．１インチから１．２インチの間、１．２インチから１．３インチの間、１．３インチから１．４インチの間、または１．４インチから１．５インチの間に含まれ得る。

第１のポケット１４２０、第２のポケット１４３０、および第３のポケット１４４０の各々は、第１の材料の内側ライニング、および第２の材料の外部パネルを備える。多くの実施形態で、内側ライニングの第１の材料は、外部パネルの第２の材料より高い可撓性を有する。いくつかの実施形態では、第１の材料および第２の材料が同じであってもよい。第２の材料は通常は第２の材料より高い耐久性を有し、それにより寿命を伸ばし、それにより、使用からのダメージを回避し、また、ポケット内で固着された物体が所望される以上に動き回ることを防止するために、より高い剛性のポケット外側部分を提供する。第１の材料は通常は、第２の材料より高い可撓性を有し、したがって、容易に折り畳み可能であり、それによりポケット組立体１４１８の折り畳み性を可能にする。加えて、内側ライニングのより高い可撓性を有する第１の材料が内側ライニングの成形性を向上させ、それにより、ポケットを折り畳むことによって形成される折り目にその形状を維持させることを防止し、折り畳み可能なポケット組立体１４１８を容易に展開することを可能にする。

５．折り畳み可能なポケット組立体を用いるゴルフバッグ対ポケットを有さないゴルフバッグの配送の例示
折り畳み可能なポケット組立体１４１８を備えるゴルフバッグ１４００は上述した通りである。折り畳み可能なゴルフバッグ１４００の配送の有用性を説明するために、折り畳み可能なゴルフバッグ１４００が比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃと比較され得る。図１８５は、折り畳み可能なポケット組立体を有さない比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃを示している。比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃでは、衣類ポケット１４４０ｃは、衣類ポケット１４００ｃを開けたり閉じたりする線形ジッパー１４４４ｃを備える。ボールポケット１４３０ｃは、開口部パネル１４３２ｃ、基部パネル１４３４ｃ、側方パネル、および頂部のところにあるアクセサリポケット１４２０ｃから形成される。フォリオポケット１４３６ｃは、任意選択で、側方パネルのうちの１つまたは複数の側方パネルに含まれ得る。アクセサリポケット１４２０ｃは、磁化ポケットリム１４２４ｃを介してゴルフバッグ１４００ｃのフラット１４１４ｃに固定され得る蓋１４２２ｃを備える。アクセサリポケットの蓋１４２２ｃは、アクセサリポケット１４２０ｃの頂部のところに位置するヒンジ１４２８ｃの周りで回動する。ポケットリム１４２４ｃは、いくらかの程度の剛性を有する。この比較対象であるゴルフバッグデザイン１４００ｃにおいてボールポケット１４３０ｃが強制的に折り畳み位置にされると、アクセサリポケットリム１４２４ｃがボールポケット１４３０ｃを折り畳むことを阻害するかまたは防止することになる。さらに、強制的に折り畳み構成にされる場合、アクセサリポケットリム１４２４ｃが曲げられることになり、それにより、比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃをその元の構成まで展開する場合にはフラット１４１４ｃに対する蓋１４２２ｃのアライメントが損なわれることになる。比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃが強制的に折り畳まれると、プルタブ１４２６ｃが永久的に歪められるかまたはその中心位置からずらされる可能性がある。さらに、バッグフラット１４１４ｃの側方パネルのうちの１つまたは複数の側方パネルが、ボールポケット１４３０ｃを強制的に折り曲げるときに、折り畳まれることになる。この折り畳みにより、比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃが使用のためにその元の構成まで展開されるときにマイナスの機能的影響および審美的影響を受ける可能性がある。

上述した、望ましくない折り目の形成、折り畳み、ならびに、他の審美的影響および機能的影響を回避するために、比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃは、第２の（ボール）ポケット１４３０ｃおよび／またはアクセサリポケット１４２０ｃを完全な展開構成にした状態で、配送される。これらのポケットのうちの一方または両方が、フィラー材料、または空気充填ポーチなどのデバイスにより、展開構成で維持される。これによりこれらのポケットの審美的性質および機能的性質が維持されることになるが、追加の容量が必要にもなる。これらのポケットを展開位置で維持するために必要な追加の容量により、ゴルフバッグフラット１４１４ｃは、ディバイダ頂部１４２０ｃを含むことが可能な十分な空間を有するように、折り畳み位置で配送されることが防止される。したがって、配送コストを大幅に増大させることを回避するために、比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃの頂部１４０２ｃおよびディバイダスリーブが、通常は、フラット１４１４ｃとは別個の箱内で配送され、それにより労働作業ならびに組み立ての時間およびコストが増大する。

しかしながら、ゴルフバッグ１４００のための図１９０～図１９３に示されるように、ディバイダ頂部１４０２およびスリーブは、折り曲げられたフラット１４１４の内部で配送され得る。同じ箱の中により多くの構成要素を収容することにより、付随の配送コストが低減されることに加えて、配送プロセスおよび最終組み立てプロセスが合理化される。これにより、組み立て時間、組み立てコスト、および組み立てエラーのリスクが低減される。図１９３に示されるように、配送箱１４５０は、幅１４５２、長さ１４５４、および高さ１４５６を有することができる。配送箱１４５０は、１６インチから１７インチ、１７インチから１８インチ、１８インチから１９インチ、または１９インチから２０インチの幅１４５２、３０インチから３１インチ、３１インチから３２インチ、３２インチから３３インチ、３３インチから３４インチ、または３４インチから３５インチの長さ１４５４、および、１３インチから１４インチ、１４インチから１５インチ、１５インチから１６インチ、または１６インチから１７インチの高さ１４５６を有することができる。一実施例では、配送箱１４５０は、約１８．５インチの幅１４５２、約３３．５インチの長さ１４５４、および約１５インチの高さ１４５６を有することができる。いくつかの実施例では、この箱サイズにおいて、折り畳み可能なポケット組立体１４１８および頂部１４０２を備える３つ、４つ、５つ、または６つのゴルフバッグが、配送箱１４５０の中にパッケージングされ得る。比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃは、同じサイズの箱の中には、より少数でしか入れられ得ない。いくつかの実施例では、１つ、２つ、または３つの比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃが、同じサイズの箱１４５０の中で配送され得る。ゴルフバッグ１４００は、配送箱１４５０内で、同じ向き（図１９１）で積み重ねられるかまたは反対の向き（図１９０、１９３）で積み重ねられ得る。ゴルフバッグ１４００は、折り畳まれている場合であっても、あらゆる方向において対称性を有さない形状を有することができることを理由として、ゴルフバッグを特定の方向に方向付けることにより、いくつかの実施形態では、頂部を備える複数のバッグを単一の箱の中に梱包するのに必要となる全体の容量が低減される。

２つの別個の箱の中ではなく単一の箱の中で一体に配送するためにゴルフバッグフラット１４１４および頂部１０４２を統合することにより、国際サプライヤーおよび製造業者の合計の配送コストが、約１～２％、約２～３％、約３～４％、約４～５％、約５～１０％、約１０～２０％、約１５～２５％、約２０～３０％、または約２５～３５％、低減され得る。加えて、頂部およびディバイダをすでに部分的に装着した状態でフラットが供給業者から配送され得るために、付随の労働作業ならびに組み立ての時間およびコストが低減される。１つまたは複数の比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃを配送するためには、バッグ１４００ｃおよび頂部１４０２ｃの一体の配送において、折り畳み可能なポケット組立体１４１８を備えるゴルフバッグ１４００を配送するために必要となる容量と比較してより大きい容量を有するより大型の箱が必要となり、ならびに／または、構成要素を複数の箱で配送することが必要となり、それにより労働作業ならびに組み立ての時間およびコストが増大する。

折り曲げ可能なポケット組立体１４１８を備えるゴルフバッグ１４００は、最終組み立ての後で消費者のところに配送されることにおける同様の有用性を提供する。上述した配送構成と同様に、単一のゴルフバッグ１４００は、折り畳み構成で配送され得、対して比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃは、フィラーを使用することによりボールポケットおよび／またはアクセサリポケットを展開構成にした状態で、配送されなければならない。結果として、ゴルフバッグ１４００は、いくつかの実施形態では、比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃを消費者のところまで配送するのに必要な容量より小さい容量を有する箱の中で配送され得る。いくつかの実施形態では、単一のゴルフボール１４００を消費者のところまで配送するために使用される配送箱は、約７インチの幅、約４１インチの長さ、および約１０．７５インチの高さを有することができる。さらに、ゴルフバッグ１４００は、より小さい保護バッグおよび他の保護用梱包物を含めて、さらには、比較対象であるバッグ１４００ｃのポケット構成を折り畳むことを防止するために必要なフィラー材料またはデバイスを有さずに、必要な配送のための材料を少なくすることができる。これらの有用性により、比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃの配送コストと比較して、ゴルフバッグ１４００を消費者のところまで配送するコストを低減することができる。さらに、ゴルフバッグ１４００の折り畳み可能なポケット構成１４１８は、比較対象であるゴルフバッグ１４００ｃのポケット構成の折り畳みおよび折り目形成の発生時に見られるような審美的悪影響および機能的悪影響の可能性を軽減することができる。

折り畳み可能なポケット組立体１４１８の位置および相互作用より、折り畳み可能なゴルフバッグに対しての当技術分野での要求が満たされ、特には、折り畳み可能な第２の（ボール）ポケット１４３０を有するゴルフバッグの要求が満たされる。その理由は、このポケットが、しばしば、ゴルフバッグ内の他のポケットより大きい容量を占有し、大幅にはみ出るからである。

６．フリップダウンポケット
図１６５および図１６６を参照すると、フラット１４、１０１４は、１つまたは複数のフリップダウンポケット１２１８をさらに備えることができる。各フリップダウンポケット１２１８は、ポケット１２１８の頂部縁部１２００に取り外し可能に取り付けられ、ポケット１２１８の底部縁部１２２２において永久的に固定される。１つまたは複数のフリップダウンポケット１２１８は、通常、ゴルフバッグの上側半分に位置する。いくつかの実施形態では、１つまたは複数のフリップダウンポケット１２１８は、ゴルフバッグのいずれかの側に位置する。１つまたは複数のフリップダウンポケット１２１８は、ゴルフグローブまたはティー等のアクセサリを保管するために使用され得る。

各フリップダウンポケット１２１８は、取り付け構成および脱着構成で構成され得る。フリップダウンポケット１２１８は、頂部縁部１２２０、底部縁部１２２２、および側方縁部１２２４を備えることができる。図１６６に示されるような取り付け構成では、ポケット頂部縁部１２２０は、バッグの主ボディ１２１４（すなわち、フラット１２１４）に固定され得る。図１６７に示される単一のクイックリリース固定具１２２６は、ポケット頂部縁部１２２０を主バッグボディ１２１４に解除可能に固定するために使用され得る。

脱着構成では、フリップダウンポケット１２１８の側方縁部１２２４および頂部縁部１２２０は、フラット１４、１０１４の残りの部分から外され得る。図１６５は、脱着構成の２つのフリップダウンポケット１２１８を示している。いくつかの実施形態では、フリップダウンポケット１２１８は、図１６５に示されるよりも下方で折り畳まれ得る。ポケットの底部縁部１２２２は、ポケット１２１８をフラット１２１４の残りの部分（フラットの主部分）に接続する。いくつかの実施形態では、衣類ポケットがフリップダウンポケット１２１８の下方に位置するため、底部縁部１２２２が衣類ポケットシームにもなり得る。底部縁部１２２２は、ヒンジとして機能することができ、ポケットが取り付け構成と脱着構成との間で移動させられる場合、ポケット１２１８がこのヒンジを中心として回動する。

ポケット１２１８は、クイックリリース固定具１２２６を容易に取り付けたり解除したりすることを支援するためのプルタブ１２３２をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、バックルなどの他のスナップフィット固定具が、クリックリリース固定具１２２６の代わりに使用され得る。クイックリリース固定具１２２６は、ボタン突出部１２２８およびレシーバ１２３０を備えることができる。固定位置では、ボタン突出部１２２８が側方に摺動してレシーバ１２３０に入る。レシーバ１２３０は、チャネルを通る側方以外の任意の方向にボタン突出部１２２８が引き出されることを防止する。ボタン突出部１２２８は、フリップダウンポケット１２１８に固定され得る。レシーバ１２３０は、フラット１２１４の主部分（または、ゴルフバッグのボディ）に固定され得る。いくつかの実施形態では、クイックリリース固定具１２２６の構成要素が逆に配置される（ポケット１２１８のレシーバ１２３０およびフラット主部分１２１４のボタン突出部１２２８）。

ゴルフバッグがゴルフカートに配置されるとき、カートストラップは、しばしばバッグの上側半分の周りに固定され、それによりゴルフバッグを定位置で保持する。１つまたは複数のフリップダウンポケット１２１８は、カートストラップがポケット１２１８の下を通過することを可能にする。カートストラップは、ポケット１２１８によって阻害されることなく、ゴルフバッグの主ボディ１２１４（フラットの主部分）を直接に覆うことができる。取り付け構成では、カートストラップは、１つまたは複数のフリップダウンポケット１２１８によって画定された１つまたは複数のチャネルを通して送られ得る。ゴルファーがカートストラップを容易に取り付けることを可能にするために、１つまたは複数のポケット１２１８が頂部縁部１２２０で脱着され得、折り返され得るカートストラップを固定した後、１つまたは複数のポケット１２１８が、ゴルフバッグをその通常のポケット取り付け構成に戻すために再取り付けされ得る。ゴルフバッグをカートから取り出すとき、単純に上記のステップが逆にされ得る。１つまたは複数のフリップダウンポケット１２１８の単純な人間工学的デザインにより、ゴルフバッグをゴルフカートに固定するプロセスの速度が上がる。

７．クイックアクセスポケット（インプレーポケット）
フラット１４、１０１４は、ゴルフのラウンド中にプレイヤーがアクセスすることを望む可能性があるような、ゴルフティーまたはゴルフボールなどの小さいアクセサリを保管するためのクックアクセスポケットをさらに備えることができる。図１０５Ａ～図１０６は、クイックアクセスポケット１６００を有するゴルフバッグを示している（クイックアクセスポケットは、「インプレーポケット」、「クイックアクセスジッパードポケット」、または「磁気ジッパードポケット」としても称され得る）。このクイックアクセスポケット１６００は、ゴルフバッグ１０、ゴルフバッグ１０１０、および／または他の任意の適切なゴルフバッグに付随することができる。クイックアクセスポケット１６００は、ゴルフバッグフラット１４、１０１４の１つまたは複数のポケット１８と同様であってもよい。ゴルフバッグクイックアクセスポケット１６００は、ジッパー１６０１および磁気構造部１６０２を有する。このポケットがプレー中にクイックアクセスポケットとして機能することになるが、輸送中において、または、長めの旅行での使用のために、ジッパー１６０１によって堅固に閉鎖され得る。磁気構造部１６０２は、ゴルフプレー中にポケット蓋１６０５を閉じた状態で保持するために使用され得るが、必要である場合に蓋を迅速に開けることを可能にする。ゴルフポケット１６００は、プレー中にアイテムが外に落下しないことを保証するため、および、ポケットの構造完全性を向上させるためのポケットの開口部の内部の周りにあるスティフリップ１６０３をさらに備える。

クイックアクセスポケット１６００は、２つの別個の機能を果たす。１つの機能は、輸送中または保管中にゴルフバッグ内のアイテムを保持することであり、別の１つの機能は、プレー中にアイテムを保持することである。ジッパー１６０１が第１の（輸送／保管）機能を果たす。磁気構造部１６０２およびスティフリップ１６０３が第２の（クイックアクセス）機能を果たす。

クイックアクセスポケット１６００は、ゴルフバッグ１０の内部でアイテムを固定するために使用され得る。ポケット１６００は、多様なボディ形状およびサイズを有することができる。ポケット蓋１６０５は、ポケット１６００の開口部を覆う。図１０５Ａ～図１０６に示される実施形態では、ポケット開口部が、ボディに対して蓋１６０５が接続されるところであるヒンジ側面１０６４と、蓋１６０５が開いているときにポケット１６００にアクセスすることを可能にする３つの側面と、を備える。蓋１６０５は、剛性を向上させるためにポリエチレンを含有することができる。蓋１６０５は、他の適切な材料を含むことができる。

ポケット１６００の内部でアイテムを固定する構造部には、ジッパー１６０１、磁石１６０２、および、開口部の内部の周りにあるスティフリップ１６０３が含まれる。ジッパー１６０１は、ポケットにアクセスすることを可能にする３つの側面に沿って、開口部の外側部分に外接する。ジッパー１６０１は、蓋１６０５をポケットのボディに接続し、それにより、すべての保管されるアイテム、さらには、磁気構造部１６０２およびスティフリップ１６０３構造部を封入することができる。磁気構造部１６０２は、上側磁石および下側磁石を有する。上側磁石は、スティフリップ１６０３に埋設された下側磁石に対応するようにポケット１６００の蓋１６０５に埋設される。蓋１６０５が閉鎖されているとき、上側磁石が下側磁石に接続される。スティフリップ１６０３は、ポケットにアクセスすることを可能にする３つの側面の内部に沿って延びている。スティフリップ１６０３は、開口部のこれらの３つの側面からポケット開口部の中央に向かって延在する。スティフリップ１６０３は、０．５インチから２インチの間などで、側面から種々の長さで延在することができる。スティフリップ構造部１６０３は、ゴルフポケットの構造完全性に寄与し、下側磁石を収容する。リップ１６０３はさらに、蓋が閉じられているときに、そこに接触させて蓋１６０５を載置させるためのプラットフォームを提供する。スティフリップ１６０３は、ポリウレタンまたは別の適切な材料から構成され得る。

ジッパー１６０１を磁気構造部１６０２およびスティフリップ１６０３と組み合わせることにより、確実な保管のために複数の磁石を使用するような既存のクイックアクセスポケットのコストと比較してコストを低減することが可能となる。ジッパー１６０１を組み込むことにより、および磁石の数を制限することにより、最終製品のコストが低減され、閉鎖したポケット１６００を固定するより高い信頼性の方法が提供される。

８．耐水機能を有するカスタマイズ可能なボールポケット
図１６８～図１７０を参照すると、いくつかの実施形態では、フラット１４、１０１４は、耐水バッグのためのカスタマイズ可能なゴルフバッグポケット１２４０をさらに備えることができる。ゴルフバッグの外部材料は、ゴルフバッグの中身に対する水によるダメージを防止するように処理され得る。ゴルフバッグの耐水は、後でさらに説明される。耐水化されたバッグの外部材料は、ゴルフバッグの耐水性を壊すことなくロゴを刺しゅうされ得ない。さらに、刺しゅうされ得る別個のパネルがゴルフバッグに含まれる場合、刺しゅう機がパネルにアクセスすることができないため、この別個のパネルは、ゴルフバッグの外部部分と同じ面には縫い付けられ得ない。その理由は、耐水機能を有するカスタマイズ可能なゴルフバッグポケット１２４０は、カスタマイズ可能なパネルに対して刺しゅう機がアクセスすることを可能しながら、その耐水性質をバッグが維持することを可能にする。

カスタマイズ可能なポケット１２４０自体は、耐水性を有さない。しかしながら、この外部ポケット１２４０をカスタマイズすることにより、残りのポケットおよびゴルフバッグ上の耐水化された表面の耐水性が維持される。カスタマイズ可能なポケット１２４０は、ポケット１２４０の底部端部から水を排出することを可能にする。メッシュパネル１２４６は、水を排出することを可能にしながらポケット１２４０の中身を保持する。ポケット１２４０がバッグの残りの部分から分離しており、したがって耐水性を残す必要がないため、カスタマイズ可能なポケット１２４０の外側パネル１２４２が刺しゅうされ得る。

耐水機能を有するカスタマイズ可能なゴルフバッグポケット１２４０は、ボールポケットに、または、ゴルフバッグの他の任意の適切な位置に、配置され得る。ボールポケットは、ゴルフバッグ（例えば、１０）の背面側（例えば、１２）上に配置され得る。ボールポケットは、ゴルフバッグの下側部分から外側に延在する（図１Ｂおよび図１Ｄの側面図で見られるように）。フラットの主ボディから外側にボールポケットが延在することを可能にするボールポケット側壁に加えて、ボールポケットが前方パネルを備える。前方パネルは、ゴルフバッグにおいて顕著に注目を集めるものであり、それにより、ロゴ、カスタムシンボル、または名前のための理想的な表面となり得る。

一部のゴルフバッグでは、ボールポケット前方パネルがジッパーによって外接され、全体としてバッグから取り外し可能である。ロゴを適用するために、前方パネルが取り外され得る。いくつかの実施形態では、ロゴを刺しゅうするために、パネルが刺しゅう機の上に容易に嵌め込まれ得る。しかしながら、ロゴの刺しゅう中、刺しゅう針が、ボールポケットに水が入ることを許容する小さい穿孔を作り出してしまう。そのため、バッグの耐水化される側面を形成しないようなバッグにおいてカスタマイズ可能なパネルを有することが望ましい。

図１６８～図１７０に示されるように、カスタマイズ可能なゴルフバッグポケット１２４０は、ボディパネル１２４８、前方パネルまたは外側パネル１２４２、第１の側壁１２６０、第２の側壁１２６２、およびメッシュパネル１２５４を備える。ボディパネル１２４８は、フラット１２１４の主表面またはボールポケットの表面と同じ面であるかまたは一体であるポケット１２４０の後方部分を形成する。前方パネル１２４２は、カスタマイズ可能なポケット１２４０の前方表面または外部表面を形成する。前方パネル１２４２は、前方パネル１２４２に刺しゅうされ得るか、スクリーン印刷され得るか、またはビニル印刷され得るカスタムロゴを備えることができる。前方パネル１２４２は、ボディパネル１２４８から離れる方向に展開され得、それにより刺しゅう機が前方パネル１２４２にアクセスすることが可能となり、前方パネル１２４２にカスタムロゴが縫い付けられ得る。前方パネル１２４２の頂部縁部１２４４および底部縁部１２４６の両方が、ボディパネル１２４８から外され得る。前方パネル底部縁部１２４６を外すことにより、ポケット１２４０の底部端部から水を排出することを可能にすることができる。

図１６９に示されるように、メッシュパネル１２４５は、前方パネル１２４２とボディパネル１２４８との間にある。メッシュパネル１２５４は、ボディパネル１２４８の頂部セクション１２５０から前方パネル１２４２の底部縁部１２４６まで斜めに延在する。メッシュパネル１２５４および前方パネル１２４２は、ボディパネル１２４８に接触して載置されるポケット１２４０を作り出す。より具体的には、メッシュパネル１２５４は、頂部縁部１２５６および底部縁部１２５８を備えることができる。メッシュパネル１２５４の頂部縁部１２５６は、ボディパネル１２４８に接続され、それによりポケット１２４０の頂部端部を画定する。メッシュパネル１２５４の底部縁部１２５８は前方パネル１２４２に接続され、それによりポケット１２４０の底部端部を画定する。メッシュパネル１２５４の底部縁部１２５８は、ボディパネル１２４８から外されている。ボディパネル１２４８から外されているメッシュパネル１２５４を備える設計により、メッシュパネル１２５４を通してポケット１２４０の外に水を排出することが可能となる。

第１および第２の側壁１２６０、１２６２は、前方パネル１２４２をボディパネル１２４８に接続する。第１の側壁１２６０および第２の側壁１２６２は、展開構成（開構成）（図１７０）または折り曲げ構成（固定構成）（図１６９）に置かれ得る。第１の側壁１２６０および第２の側壁１２６２は、各々、折り畳み構成（折り曲げおよび／もしくは隠し構成）または展開構成において第１の側壁１２６０および第２の側壁１２６２を固着することを可能にするフックループ固定システム（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））を備えることができる。いくつかの実施形態では、側壁１２６０、１２６２がメッシュ材料または布地パネルを備える。第１の側壁１２６０および第２の側壁１２６２は、各々、フック固定具セクション１２６４およびループ固定具セクション１２６６を備える。フック固定具セクション１２６４およびループ固定具セクション１２６６は、各々、ストリップ内で、第１の側壁１２６０および第２の側壁１２６２の各々の頂部から底部の方に向かう方向に延在する。展開構成では、前方パネル１２４２は、最大４ｃｍから６ｃｍの距離１２６８で、ボディパネル１２４８から展開され得る。いくつかの実施形態では、前方パネル１２４２が、最大４ｃｍ、最大４．５ｃｍ、最大５ｃｍ、最大５．５ｃｍ、または最大６ｃｍの展開距離１２６８で、ボディパネル１２４４から展開され得る。

展開構成によって、ポケット１２４０がより大きいアイテムを保管することを可能にする。展開構成によって、さらに前方パネル１２４２を刺しゅうすることを可能にする。その理由は、ボディパネル１２４８から離れる方向に前方パネル１４２４が展開される追加の距離１２６８により、刺しゅう機のアームのための空間が与えられるからである。折り畳み構成は、ボディパネル１２４８（または、ゴルフバッグのボディ／フラット）にぴったりくっつけた状態でポケット１２４０を保持することを可能とし、それによりゴルフバッグにコンパクトな見た目が与えられる。折り畳み構成は、さらに、より小さいアイテムを保持するようにポケット１２４０を締め付けるかまたは再サイズ決定することができる。

９．シューポケット
ゴルフバッグフラット１４、１０１４のいくつかの実施形態は、一対のシューズを保管するために配備可能なシューポケット組立体を有することができる。非使用時、シューポケットは、ゴルフバッグの隠されたコンパートメント内で保管され得る。図３５～図４６が、ゴルフバッグ１０に取り付けられた配備可能なシューポケット組立体３００を示している。シューポケット組立体３００は、配備構成（または、第１の構成）（図３４～図３６に示される）と保管構成（または、第２の構成）（図３７に示される）との間で配備可能である。図３５を具体的に参照すると、シューポケット組立体３００は、シューズ（または、一対のシューズ）を受け入れるように構成されたコンパートメント３０８を画定するシューポケット３０４を有する。シューポケット３０４の一方の端部は、コンパートメント３０８にアクセスすることを実現するための開口部３１２を画定する。開口部３１２の周縁が内側に付勢される弾性材料３１６で形成され得、それにより開口部３１２がその弛緩位置で収縮する。これにより、シューポケット３０４によって受け入れられたシューズを保持することが支援され、同時に非使用時にシューポケット３０４のサイズを縮小させる。

図３６は、配備構成にあるシューポケット３０４を示している。ポケット１８は、シーム（または、他の適切な固定具）に沿ってフラット１４に取り付けられ得る。シームの一部分が、フラット１４によって部分的に画定され、さらにポケット１８（図３６および図３７を参照）によって部分的に画定される保管チャネル３１９に対するアクセスポート３１７を画定することができる。シューポケット３０４は、ガセット３２０のところで固定具１３８（例えば、クリップ、縫い目など）によりポケット１８に取り付けられる。ガセット３２０は、ポケット１８の縁部のところにまたはポケット１８の他の任意の適切な位置に配置され得る。他の実施形態では、シューポケット３０４は、フラット１４の一部分に取り付けられ得る（例えば、フラット１４上にあるガセットのところ等）。

図３７は、保管構成にあるシューポケット３０４を示している。この構成では、シューポケット３０４は、矢印３２４によって示されるように、保管チャネル３１９の中に配置される（シューポケット３０４が配備構成において破線で示される）。したがって、これにより、使用者がシューズを保管するためにシューポケット３０４を選択的に配備することが可能となり、さらに、非使用時にシューポケット３０４を引っ込めて保管構成にすることが可能となる。

示される実施形態では、シューポケット組立体３００が、ハンドル２２および／またはストラップ２４の反対側のゴルフバッグ１０の側面の上に位置決めされる（例えば、ゴルフバッグ１０の「ベリー」側）。他の実施形態では、シューポケット組立体３００は、ゴルフバッグ１０の上の任意の適切なロケーションに配置され得る。さらに、図示される実施形態は、シューポケット３０４で受け入れられる単一のシューズを示す。したがって、シューポケット組立体３００は、図３８に示されるように、一対のシューズを受け入れるための２つのシューポケット３０４を有することができる。図３８に示される実施形態では、シューポケット３０４が別個のポケット１８に取り付けられる。しかしながら、他の実施形態では、両方のシューポケット３０４が単一のポケット１８に取り付けられ得る。図３９に示されるように、各シューポケット３０４は、弾性メッシュ材料またはストレッチメッシュ材料３２８で形成される。他の実施形態では、シューポケット３０４は、任意の適切な材料（例えば、ナイロン、ポリエステルなど）で形成され得る。さらに、各シューポケット３０４は、シューズを受け入れて運搬するようにサイズ決定される。シューポケット３０４は、約３０センチメートルの高さＨ、および、約１７．５センチメートルの長さＬを有することができ、それにより約３５センチメートルの開口部３１２の周縁を画定する。他の実施形態では、シューポケット３０４は、１つのシューズを運搬するための任意の適切なサイズであってもよいか、または一対のシューズを運搬するようにサイズ決定され得る。シュー組立体３００内で受け入れられるシューズには、任意の適切なシューズ（例えば、ゴルフバッグ１０をゴルフコースから移送する場合のゴルフシューズ、ゴルフバッグ１０をゴルフコース上でまたはゴルフコースの周りで移送する場合のストリートシューズ等）が含まれ得る。

１０．クーラーバッグポケット
ゴルフバッグ１０、１０１０のいくつかの実施形態では、フラットは、取り外し可能なクーラーバッグを保管するためのポケットを備える。図１０９ａは、取り外し可能なクーラーバッグ１５００を受容するためのポケットを備えるゴルフバッグの実施形態を示している。この取り外し可能なクーラーバッグ１５００は、ゴルフバッグ１０および／またはゴルフバッグ１０１０に付随することができる。取り外し可能なクーラーバッグ１５００は、サブアセンブリゴルフバッグパッケージに含まれ得るか、または、クーラーバッグが使用者に対して別個に供給され得る。取り外し可能なクーラーバッグ１５００は、ゴルフカートバッグ／ゴルフキャリーバッグ１０のコンパートメントの中に嵌め込まれるように設計される。取り外し可能なクーラーバッグ１５００は、隔離されて完全に密閉され得るか、または隔離されずに完全に密閉され得る。標準的な再冷凍可能なゲルアイスパックを入れる内部ポケットが、バッグの内部に組み入れられ得る。

クーラーバッグは、既存のカートバッグまたはキャリーバッグの内部に嵌め込まれるように独自に形状決めされ得る。図１０９ｂは、クーラーバッグ１５００の第２の実施形態１５１０の例図を含む。第２の実施形態では、取り外し可能なクーラーバッグが、ラッチハンドル１５１３を備える単一のバッグエンティティを備えることができる。第１の実施形態１５００では、クーラーバッグが、蓋１５０１、主バッグボディ１５０２、ハンドル１５０３、および剛体基部１５０４等の複数の連結された構成要素を有することができる。主バッグボディ１５０２の内部に断熱材が含まれ得る。

剛体であるかまたは可撓性を有するハンドル１５０３は、カートバッグ／キャリーバッグのポケットからクーラーバッグを容易に取り外すために、クーラーバッグに含まれる。クーラーバッグは、剛体蓋フラップまたは可撓性蓋フラップ１５０１を組み込むことができる。バッグを密閉する他の方法は、多くの耐水キャンピングバッグで見られ得るように、バッグ材料を巻くこと、および、巻いた材料を一体にクランプすることを含むことができる。クランプ機構１５１３は、留め金、プラスチックバックル、または他の任意の適切な機構を備えることができる。クーラーバッグの基部１５０４は、耐久性を向上させるための剛体プラスチック構成要素を有することができる。基部のためのこの補強構成要素は、クーラーバッグの底部に外部から付着され得るか、または、クーラーバッグの底部の内部で固定され得る。取り外し可能なクーラーバッグは、耐水性を有する可撓性プラスチック材料から作られ得る。ハンドル、クランプ、蓋、および基部が、プラスチックまたは他の適切な材料から作られ得る。

クーラーバッグ１５００の目的は、ゴルフのラウンドのプレー中に飲料および食料品をゴルフバッグ内で移送するときの利便性を向上させることである。クーラーバッグの壁の中に追加される断熱材およびフルシール（ｆｕｌｌ ｓｅａｌ）が飲料をより長く低温で維持する。取り外し可能なクーラーバッグは、ゴルフコースに到達する前の家において飲料を容易にパッケージングして冷却することを可能にする。クーラーバッグはさらに、飲料および食料品をゴルフバッグの残りの部分から隔離し、それによりゴルフバッグが汚れることを回避することを支援する。

Ｇ．耐水機能
ゴルフバッグ１０、１０１０は、耐水性を有することができる。図４０～図４６は、ゴルフバッグ１０の１つまたは複数のコンパートメントの中への水の浸入を低減するための耐水機能を有するゴルフバッグ１０の実施形態を示している。例えば、ポケット１８は、コーティングポリエステル材料から、またより具体的にはダブルコーティングポリエステル材料から、製造され得る。実施例として、ポリエステルのためのコーティングが、ポリエステル－ポリウレタン樹脂コーティングおよび／またはポリウレタン樹脂コーティングであってもよい。コーティングポリエステルは、高温天候の条件で収縮しない（例えば、華氏９０度以上など）点で有利である。ポケット１８は、製造されて、被覆されて、次いでフラット１４に取り付けられ得る（例えば、縫い付けられたりする）。ポケット１８は、ポケット１８に形状を与える結合縁部（ｂｉｎｄｉｎｇ ｅｄｇｅ）３３８を有することができる。加えて図４４～図４５を参照すると、ポケット１８がフラット１４に取り付けられると、固定ポイント３３０（例えば、シーム等）が耐水機能で被覆される。ポケット１８は、複数の相補的な固定具３３４ａ、３３４ｂ（例えば、フックループ固定具など）により、固着ポイント３３０の反対側の縁部のところでフラット１４に選択的に連結され得る。固定具３３４ａ、３３４ｂ（図４４～図４５に示される）、および／あるいは、ポケット１８の縁部、各ポケット１８をフラット１４に接続するシーム３３６（図４６に示される）、または、各ポケット１８に対するジッパー３４０もしくは他のアクセス開口部（図４０～４５に示される）が、耐水機能で被覆され得る。この耐水機能が、処理されたポケット１８またはフラット１４の一部分の中への水または他の液体の浸入を低減し、それにより、悪天候条件においてまたは誤って水に対して露出されるときに（例えば、ゴルフバッグ１０が散水ヘッドの近くに配置されるとき）、ポケット１８内で保管されるアイテムを乾燥状態で維持することを支援する。表Ｉを参照すると、本明細書で説明されるように、耐水機能を有するゴルフバッグ１０により、種々の市販の耐水ゴルフバッグと比較して、水分保持が全体として約２６～７３％低減され、ポケット１８内での水の検出が約６～４４％低減される。

表１：種々の防水ゴルフバッグの水分保持および水分検出

Ｈ．スペーサ
図１７１～図１７４を参照すると、ゴルフバッグ１０、１０１０は、１つまたは複数の基部スペーサ１２７０をさらに備えることができる。スペーサ１２７０は、ゴルフバッグの基部内に置かれ、バッグの中でクラブが延在することができる全体の深さを低減する。スペーサ１２７０は短いゴルフクラブを支持し、ゴルフクラブの中で短いゴルフクラブがより奥に落下することを防止する。スペーサ１２７０は、ジュニアゴルフバッグまたは女性用ゴルフバッグにおいて特に有用であり、ジュニアゴルフバッグまたは女性用ゴルフバッグは、平均して、標準の長さのクラブより短いクラブを用いてプレーするゴルファーによって使用されるものである。加えて、ジュニアのクラブシャフト長はセットによって大幅に多様となり得ることを理由として、種々のシャフト長のゴルフクラブを受け入れるようにジュニアのゴルフバッグを適合させることが必要である。さらに、ゴルファーが成長すると、そのクラブセットのシャフト長が増大し、それによりゴルフバッグ内の主コンパートメントをより深くすることが必要となる。取り外し可能な基部スペーサ１２７０を用いることにより、ゴルファーが種々のクラブ長において同じゴルフクラブを保有することができるようになり、より大きいクラブ長を受け入れるために必要に応じてスペーサ１２７０を取り外すことができる。スペーサ１２７０のこの取り外し可能な性質は、別法として、カスタマイズされるゴルフバッグを任意の年齢のゴルファーに供給するために製造業者によって利用され得る。

図１７１～図１７３を参照すると、基部スペーサ１２７０は、頂部表面１２７２、底部表面１２７４、および側方表面１２７６を備える。平面図では、頂部表面１２７２および底部表面１２７４が概略長方形形状を共有することができ、ここでは、この長方形形状が、長方形形状の長辺と短辺との間に丸みのある角を有する。他の実施形態では、スペーサ１２７０は、ゴルフバッグの中に嵌め込まれるように構成される限りにおいて、頂部表面１２７２および底部表面１２７４が任意の適切な平面図形状を有することができる。上で説明したように、ゴルフバッグの基部は、ステイポートおよび脚部ばねポートを備えることができる。スペーサ１２７０は、ステイポートおよび脚部ばねポートに干渉しないように形状決めされ得る。具体的には、スペーサ１２７０は、ステイポートを受け入れるためのステイポートノッチ１２８０、および、脚部ばねポートを受け入れるための脚部ばねポートノッチ１２８２を有することができる。

図１７４を参照すると、基部スペーサ１２７０は、スペーサ頂部表面１２７２から底部表面１２７４までで測定される厚さ１２７８をさらに有する。スペーサ１２７０の厚さ１２７８は、０．５インチから２．０インチの間の範囲であってもよい。例えば、スペーサの厚さ１２７８は、０．５インチ、０．６インチ、０．７インチ、０．８インチ、０．９インチ、１．０インチ、１．１インチ、１．２インチ、１．３インチ、１．４インチ、１．５インチ、１．６インチ、１．７インチ、１．８インチ、１．９インチ、または２．０インチであってもよい。図示される実施形態では、スペーサの厚さ１２７８は、１．０インチである。スペーサの厚さ１２７８は、ゴルフバッグの元の深さ１２８４およびゴルファーのクラブの長さに基づいて選択され得る。ゴルフバッグの元の深さ１２８４は、ディバイダ頂部から基部までで測定される。１つまたは複数のスペーサ１２７０の厚さ１２７８がゴルフバッグ内の空間を塞ぎ、それにより、元の深さ１２８４より小さい機能的な深さ１２８６が得られる。機能的な深さ１２８６は、元の深さ１２８４から、１つまたは複数のスペーサ１２７０の厚さ１２７８の合計を引いたものに等しい。機能的な深さ１２８６は、特定のゴルフクラブ長を適切に受けるように構成され得る。

いくつかの実施形態では、スペーサ１２７０は固体であり、側方表面１２７６が頂部表面１２７２を底部表面１２７４に接続する。他の実施形態では、スペーサ１２７０は、材料コストおよび重量を低減しながら頂部表面１２７２および底部表面１２７４を支持する格子構造を有する。基部スペーサ１２７０が、発泡ポリウレタン（ｅｘｐａｎｄｅｄ ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ ｆｏａｍ）、架橋ポリエチレン発泡体（ＸＬＰＥ（ｃｒｏｓｓ－ｌｉｎｋｅｄ ｐｏｌｙｅｔｈｙｌｅｎｅ ｆｏａｍ））、エチレン酢酸ビニル発泡体（ＥＶＡ）、または他の任意の適切な発泡材料から作られ得る。

図１７４を参照すると、いくつかの実施形態では、ゴルフバッグは、主ゴルフバッグコンパートメントの基部に対してのジッパードアクセス部を備えるように設計される。ジッパード開口部１２８８は、基部スペーサ１２７０を主ゴルフバッグコンパートメントに必要に応じて装着したりまたは取り外したりすることを可能にする。ジッパード開口部１２２８は、ゴルフバッグの側面の衣類ポケットからアクセス可能である。衣類ポケットの内部で、ジッパード開口部１２８８は、基部に隣接するポイントからバッグの頂部の方に向かって概して垂直に延在する（ゴルフバッグの基部と頂部との間）。

多くの実施形態では、ジッパード開口部１２８８は、基部スペーサ１２７０を容易に挿入したり取り外したりすることを可能にするために、基部スペーサ１２７０の最も長い辺より大きい長さ１２９０を有する。他の実施形態では、ジッパード開口部１２８８は、単に、バッグの主コンパートメントの基部領域の中まで手を挿入するために十分な長さである。これらの実施形態では、スペーサ１２７０は、ジッパード開口部１２８８を通して取り外されること替えて、上方に押されてゴルフバッグの頂部から取り外され得る。いくつかの実施形態では、スペーサ１２７０は、スペーサ１２７０をゴルフバッグに挿入したりまたは取り外したりするために握持することを可能にするため、スペーサ１２７０を通って延在する孔１２７７を備える。

任意の適切な数の基部スペーサ１２７０がゴルフバッグ内で積み重ねられ得る。例えば、１つ、２つ、３つ、４つ、または５つの基部スペーサ１２７０がゴルフバッグ内で積み重ねられ得る。図１７４に示される第１の実施形態では、２つの基部スペーサ１２７０がゴルフバッグの内部で積み重ねられる。基部スペーサ１２７０が約１．０インチの厚さを有する場合、ゴルフバッグは、必要に応じて、１つ、２つ、または３つの基部スペーサ１２７０を受け入れることができる。より多くのスペーサ１２７０を用いるように構成されたゴルフバッグはより短いゴルフクラブを受け入れ、より少ないスペーサを用いるようにまたはスペーサを用いないように構成されたバッグはより長いゴルフクラブを受け入れる。ゴルフバッグの基部の中に予め組み付けられた２つまたは３つのスペーサ１２７０を備えるゴルフバッグがゴルファーに提供され得る。必要に応じて、ゴルファーは、時間が経つと、より長いクラブを受け入れるためにスペーサを取り外すことができる。

Ｉ．サブアセンブリ
サブアセンブリ４２、１０４２は、基部３４、１０３４、ディバイダ頂部３０、１０３０、ディバイダスリーブ４６、１０４６、１つまたは複数のステイ３９、１０３９、およびフラット１４、１０１４、のうちの１つまたは複数を備えることができる。以下の表ＩＩは、種々の例示のサブアセンブリの実施形態の構成内容を明らかにしている。基部３４、１０３４、ディバイダ頂部３０、１０３０、１つまたは複数のステイ３９、１０３９、およびフラット１４、１０１４は、後でより詳細に説明するように、各々、１つの部片ではなく、より多くの部片を備えることができることを理解すべきである。したがって、表Ｉでは、サブアセンブリ内での構成要素の含有は、上記の構成要素の１つまたは複数の部片の含有を表すことができる。例えば、サブアセンブリの実施形態ＶＩは、ディバイダ頂部、ディバイダスリーブ、およびフラットと共に、２部片からなる一体にスナップ留めされた基部のリング部分のみを備えることができる。

サブアセンブリ４２、１０４２は、基部３４、１０３４、ディバイダ頂部３０、１０３０、ディバイダスリーブ４６、１０４６、１つまたは複数のステイ３９、１０３９、およびフラット１４、１０１４の任意の組み合わせを備えることができる。サブアセンブリ４２、１０４２は、表ＩＩで開示される実施形態のみに限定されない。多様な構成要素を交換することにより形成されるサブアセンブリ４２、１０４２は、ゴルフバッグ１０、１０１０の特定の実施形態において有用な点を与えることができる。例えば、基部、ステイ、およびディバイダ頂部を有するサブアセンブリ４２、１０４２（表ＩＩのサブアセンブリＶＩＩなど）は、第２の製造段階中にステイを挿入するステップを排除することができる。しかし、ディバイダ頂部、基部、およびフラットを有するサブアセンブリ４２、１０４２（サブアセンブリＶなど）は、１つまたは複数のステイを挿入することを必要とするが、第２の製造段階中にディバイダ頂部または基部に対してフラットをリベット留めするか、または他の手法で固着することの必要性を排除する。したがって、サブアセンブリの構成要素は、特定のゴルフバッグデザインを補完するため、もしくは製造場所の制限（すなわち、利用可能な設備）に適合するために、交換または変更され得る。

表２：サブアセンブリの実施形態

ＩＩ．キャリーゴルフバッグ、および、キャリーバッグのサブアセンブリ
ゴルフバッグは、キャリーバッグ１０であってもよい。図１～図９０、図９４Ａ～図１０４、および図１０７～図１１０は、キャリータイプのゴルフバッグに付随することができる、ゴルフバッグの特徴および実施形態を示している。キャリーバッグ１０は、上で考察した構成要素を組み込むことができる。加えて、キャリーバッグ１０は、スタンド組立体、および１つまたは複数のストラップをさらに有することができる。スタンド組立体は、収納構成または延在構成においてキャリーバッグを使用することを可能にする。「収納構成」という用語は、キャリーバッグのフラットに対してスタンド組立体が接触して保持されている（収納されている）状態を意味する（収納構成は「第１の構成」とも称される）。「延在構成」という用語は、スタンド組立体が配備されてキャリーバッグを安定位置で支持している状態を意味する（延在構成は、「フリースタンディング構成」、「三脚構成」、または「第２の構成」とも称される）。

上で説明したように、キャリーバッグ１０が、以下の構成要素：（１）基部３４、（２）ディバイダ頂部３０、（３）ディバイダスリーブ４６、（４）ステイ３９、および（５）フラット１４を備えることができる。キャリーバッグ１０が、スタンド組立体２６および１つまたは複数のストラップ２４をさらに備えることができる。上述したように、キャリーバッグ１０は、基部３４、ディバイダ頂部３０、ディバイダスリーブ４６、ステイ３９、およびフラット１４、のうちの１つまたは複数を備えるサブアセンブリ４２から形成され得る。スタンド組立体２６は、サブアセンブリ４２に連結されるように構成される。いくつかの実施形態では、スタンド組立体２６は、ディバイダ頂部３０および基部３４に連結されるように構成される。１つまたは複数のストラップ２４は、フラット１４の一部分に係合され、ディバイダ頂部３０に連結される。

図１Ａは、延在構成にあるキャリーバッグ１０を示している。図１Ｂ、図１Ｃ、図１Ｄ、および図１Ｅは、ストラップを有さない、収納構成のキャリーバッグ１０を示している。ゴルフバッグ１０は、フラット１４、つまり、ゴルフアクセサリ（例えば、ゴルフボール、ゴルフティー、ゴルフグローブ、レインギア、および他の衣類等）を保管するための複数のポケット１８を有するフラットを有する。ゴルフバッグ１０は、バッグ１０を握持することおよび／または運搬することを支援する、複数のハンドル２２およびショルダーキャリーストラップ２４をさらに有する。スタンド組立体２６は、脚部設置用ブラケット３２（図２～図３に示される）によりディバイダ頂部３０においてゴルフバッグ１０に枢動可能に接続される。ディバイダ頂部３０は、ゴルフバッグ１０を運搬するためを支援するための追加のハンドル３３を有する。ディバイダ頂部３０の反対側に基部３４が存在する。図示される延在構成では、スタンド組立体２６が配備されており、フラット１４は、基部３４を中心としてスタンド組立体２６に向かって傾斜している。これにより、バッグ１０をその上に配備している表面に対して基部３４の底面３８が接触した状態を維持することが可能となり、三脚構成中のバッグ１０の安定性を向上させることができる。

図２および図３は、フラット１４を取り外した状態のゴルフバッグ１０を描いている。図２を参照すると、ステイ３９は、ディバイダ頂部３９から基部３４まで延在する。スタンド組立体２６は、ステイ３９とは反対のバッグ１０の側に設けられる。スタンド組立体２６は、脚部設置用ブラケット３２に枢動可能に接続された一対の脚部４０ａ、４０ｂを有する。ばね４１は基部３４に連結され、ばね部材４１ａ、４１ｂを有する。ばね部材４１ａ、４１ｂは基部３４から延在し、それぞれの脚部４０ａ、４０ｂに連結される。いくつかの実施形態では、ばね部材４１ａ、４１ｂが、図７４、図７５、図１７８、および図１７９を参照して後で説明するブラケット６００等のラケットを介して、それぞれの脚部４０ａ、４０ｂに接続される。

図２および図３は、第１の実施形態による内部サブアセンブリ４２をさらに示している。サブアセンブリ４２は、ディバイダ頂部３０および基部３４を有する。加えて、ディバイダスリーブ４６は、ディバイダ頂部３０に連結され、ディバイダ頂部３０から離れて基部３４の方に向かって延在する。ディバイダスリーブ４６は概略箱形状を有するが、他の実施形態では、任意の適切な形状または所望の形状であってもよい。図４を参照すると、バッグ１０が収納構成にあるとき（つまり、図３に示されるように、スタンド組立体２６が収納されている）、ディバイダスリーブ４６は、基部３４まで完全には延在していない。ディバイダスリーブ４６の端部または底部縁部４７は、基部３４の頂部リップまたは頂部縁部４８から離間される。複数の接続部材５０は、ディバイダスリーブ４６に接続され、より具体的には、基部３４に最も近いディバイダスリーブ４６の端部４７に隣接して接続される。接続部材５０は、ディバイダスリーブ４６を基部３４に連結する。ディバイダスリーブ４６が基部３４に連結されると、図４に示されるように、端部４７によって画定されるディバイダスリーブ４６の周縁の周りに変化する第１の距離Ｄを有する隙間、開口部、または空間５４が存在する。隙間５４は、各々、ディバイダスリーブ４６（または、その縁部４７）、２つの隣接する接続部材５０、および基部３４（または、その頂部リップ４８）により、概して、画定される。

Ａ．スタンド組立体の収納構成および延在構成
使用時、キャリーバッグ１０が、通常、スタンド組立体２６を収納した状態である収納構成で開始される。図１１に示されるように、収納構成では、ステイ３９は、第１の長さまたは距離Ｌ１で、ディバイダ頂部３０と基部３４との間を延在する。ディバイダスリーブ４６は、第２の長さまたは距離Ｌ２で、ディバイダ頂部３０から離れる方向に延在し、ここでは、ディバイダスリーブ４６の第２の長さＬ２は、概して、ステイ３９の第１の長さＬ１より小さい。接続部材５０はさらに、概して引っ張られているか、または、ディバイダスリーブ４６と基部３４との間にわずかな緩みを有する。この収納構成では、ディバイダスリーブ４６と基部３４との間の隙間５４が、ディバイダスリーブ４６と基部３４との間に十分な空間または余地を提供し、それによりゴルファーがゴルフバッグ１０に１つまたは複数のゴルフクラブを挿入したり１つまたは複数のゴルフクラブを取り出したりすることを可能とする。

ゴルファーは、通常、ゴルフバッグ１０を下ろすときには、ゴルフバッグ１０を収納構成（第１の構成）から延在構成（第２の構成）へと移行させ、スタンド組立体２６を配備する。ゴルファーは、支持面の上に底面３８を載置して基部３４を支持面上に配置する。次いで、ゴルファーは、ディバイダ頂部３０に下向きの力を加える。下向きの力を加えることにより、ばね４１が基部３４を中心として枢動し、脚部４０ａ、４０ｂをバッグ１０から離れる方向に押す。同時に、ステイ３９が、基部３４のサブアセンブリを中心として、スタンド組立体２６に向かって傾斜する。これにより、さらに、図２に示されるように、サブアセンブリ４２がスタンド組立体２６に向かって傾斜させられる。ステイ３９が基部３４を中心として傾斜する間、ステイ３９は、収納構成および延在構成の両方においてディバイダ頂部３０と基部３４との間で一定の距離Ｌ１を維持する一方、収納構成ではなく延在構成では、ディバイダスリーブ４６は、基部３４に近づくように移動する。

スタンド組立体２６を配備した状態の展開構成では、サブアセンブリ４２は、基部の３４の近くにディバイダスリーブ４６を集めたりまたは密集させたりすることを低減することにより、ゴルフクラブの挿入およびゴルフバッグ１０からのゴルフクラブの取り出しを改善することにより、ゴルファーのゴルフバッグ１０とのエクスペリエンスを有利に向上させる。図１２を参照すると、ディバイダスリーブ４６と基部３４との間の隙間５４は、各々、それぞれの第１の距離Ｄ１より小さい第２のゼロではない距離Ｄ２まで縮小される。隙間５４は、基部３４の近くにディバイダスリーブ４６が望まれずに寄ったりまたは密集したりし得る過剰な材料を制限しながら、収納構成（図３および図１１）と延在構成（図２および図１２）との間で基部３４を中心としてディバイダスリーブ４６を枢動させるための十分な間隔を提供する。

Ｂ．キャリーバッグ：スナップフィット構造部
次に図１３～図２９を参照すると、スナップフィットサブアセンブリの態様がさらに詳細に開示される。図１３～図２０は、スナップフィットスタンド組立体２６（図２～図３に示される）の構成要素を示している。以下のスナップフィット構造部は、キャリーバッグの種々の実施形態に、部分的に含まれ得るか、完全に含まれ得るか、または含まれなくてよいことを理解すべきである。キャリーバッグ１０に組み込まれたスナップフィット接続部は、圧入接続部、雄型もしくは雌型のスナップフィットボタン、または、上で定義したような、他のスナップフィット接続部を含むことができる。キャリーバッグのいくつかの構成要素は、摺動して開口部の中にスナップフィットされることにより、開口部に係合される角度を付けられた突出表面を備えるスナップフィット接続部を備える。他の構成要素は、１つまたは複数の突出部に係合されるスロットまたは溝を備えるスナップフィット接続部を備える。スナップフィット接続部を有するいくつかの構成要素は、接続部の支持および位置合わせを実現するためのインターロック表面および／または当接表面をさらに備える。

１．キャリーバッグ：スナップフィット脚部設置用ブラケット
キャリーバッグ１０は、脚部設置用ブラケットを備えることができる。脚部設置用ブラケットは、スナップフィット脚部設置用ブラケットであってもよい。図１３に示されるように、一実施形態において、キャリーバッグ１０のディバイダ頂部３０は、スナップフィット脚部設置用ブラケット３２を受け入れるために、外側リング７４を通る複数の開口部１０６を有するように形成され得る。外側リング７４は、第１の縁部１１２に設けられた複数の位置合わせスロット１１０、および、リング７４の周縁部の周りを好適には延在する、第１の縁部１１２の反対側にある縁部上に設けられたリム１１４をさらに有することができる。

図１３～図１５に示されるように、脚部設置用ブラケット３２は、複数の脚部アンカー１２２、および、設置部分またはチャネル１２６（図１４に示される）を有する。設置チャネル１２６は、ブラケット３２のフロント部分１３０およびバック部分１３４によって画定される。複数のスナップもしくはスナップ部材または保持部材１３８は、フロント部分１３０およびバック部分１３４からチャネル１２６中へ突出する。チャネル１２６は、ディバイダ頂部３０の外側リング７４に対する脚部設置用ブラケット３２の位置合わせを支援する複数の位置合わせリブ（図示せず）をさらに有する。図示される実施形態では、合計５つのスナップ１３８が示されており、２つのスナップがフロント部分１３０から突出しており、３つのスナップがバック部分１３４から突出している。他の実施形態では、任意の好適な数のスナップ１３８が使用され得、スナップ１３８は、フロント部分１３０のみから、バック部分１３４のみから、または、フロント部分１３０およびバック部分１３４の任意の組み合わせから、チャネル１２６中へ突出してもよい。

脚部設置用ブラケット３２は、一般に、ディバイダ頂部３０の脚部設置用ブラケット３２のスナップフィット接続を支援するため、ディバイダ頂部３０の外側リング７４に相補的な弓形または曲線である一定の角度の曲がり部（図１４に示される）を有する。脚部設置用ブラケット３２は、ディバイダ頂部３０の外側リングに相補的な線形形状を有することができる。スナップフィット接続部を形成するために、脚部設置用ブラケット３２は、設置チャネル１２６中で外側リング７４の第１の縁部１１２を受け入れるように配置される。脚部設置用ブラケット３２は、それぞれの位置合わせスロット１１０によよって脚部設置用ブラケット３２の位置合わせリブ（図示せず）を受け入れるまで、外側リング７４の周りで調整される。受け入れられると、脚部設置用ブラケット３２は外側リング７４を受け、ここでは、各スナップ１３８が外側リング７４のそれぞれの開口部１０６に係合され（または、受けられ）、それによりスナップフィット接続部を形成する。リム１１４は、ゴルフバッグ１０の動作中に脚部設置用ブラケット３２のための追加の構造的支持を実現しながら、脚部設置用ブラケット３２中に外側リング７４が過度に挿入されることを防止する。

他の実施形態では、ディバイダ頂部３０に対する脚部設置用ブラケット３２の配向配置が、ディバイダ頂部３０の下からの係合のみに限定されず、任意の他の方向からの係合も適し得ることを認識すべきである。さらに、スナップフィット接続部は、開口部１０６に対するスナップ１３８の係合として示されるが、スタンド組立体２６からの力に反作用して支持し、脚部設置用ブラケット３２をディバイダ頂部３０に対してロックしてそれにより堅固な構造的接続部を形成する、他の任意の適切な機械的接続部が、実装され得る。

図１６～図１７は、脚部設置用ブラケット３２ａを備えるディバイダ頂部１０３０の代替的実施形態を示している。この実施形態では、脚部設置用ブラケット３２ａは、スナップフィット（または、圧入）接続部を介してディバイダ頂部１０３０に係合される。この実施形態では、トラフまたはチャネル１４２がバック部分１３４に設けられる。トラフ１４２は、ディバイダ頂部１０３０にディバイダセクションを画定するクロス部材７８（または、図８に示される中間部材８０）の周りに嵌め込まれるように設けられるものである。トラフ１４２は、スナップフィット接続のためにディバイダ頂部１０３０に対して脚部設置用ブラケット３２ａを適切に位置合わせするための追加の位置合わせ補助器具としても機能する。図１８は、脚部設置用ブラケット３２、３２ａの実施形態に係合されるための４つの開口部１０６を有するディバイダ頂部３０ｂの追加の代替的実施形態を示している。

２．キャリーバッグ：トラフを備える脚部設置用ブラケット
キャリーバッグ１０のいくつかの実施形態が、スナップフィット設置用ブラケット４３２の代替的実施形態を備える。図１０１Ａ～図１０４は、バッグフラット１４と同様のバッグフラット４１４を受け入れるための各脚部アンカー４２２ａ、４２２ｂに沿ったトラフまたはチャネル４３６ａ、４３６ｂを備える脚部設置用ブラケット４３２を示している。各脚部アンカー４２２ａ、４２２ｂ上にあるトラフ４３６ａ、４３６ｂは、バッグフラット４１４を位置合わせし、バッグフラット４１４をディバイダ頂部４３０に固定することを支援する。図１０１Ａおよび図１０１Ｂに示されるように、脚部設置用ブラケット４３２は、設置部分４３４および複数の脚部アンカー４２２ａ、４２２ｂを備える。しかし、脚部設置用ブラケット４３２のこの実施形態は、ディバイダ頂部またはスナップコネクタに係合されるための図１４のチャネル１２６等のチャネルを備えない。一方で、脚部設置用ブラケット４３２は、リベット４７６、接着剤、または他の固定機構を介して、ディバイダ頂部４３０に固定され得る。脚部設置用ブラケット４３２は、ディバイダ頂部４３０の外側リング４７４の外表面に取り付けられる。脚部設置用ブラケット４３２の設置部分４３４は概して、ディバイダ頂部４３０の外側リング４７４に相補的な弓形または曲線である一定の角度の曲がり部を有する。設置部分４３４の曲がり部は、脚部設置用ブラケット４３２をディバイダ頂部４３０に係合させることを可能にする。図１０２に示されるように、いくつかの実施形態では、脚部設置用ブラケット４３２がディバイダ頂部４３０と一体に形成される。

いくつかの実施形態では、図１０３～図１０４に描かれるように、脚部設置用ブラケット４３２が、フラット４１４の上に取り付けられる。図１０３は、ディバイダ頂部４３０がフラット４１４の中にどのように挿入され得るかを示している。図１０４は、バッグフラット４１４に係合されたディバイダ頂部４３０を示している。ディバイダ頂部４３０は、キャリーバッグ１０の背面側１２上にあるハンドルの下でフラット４１４にリベット留めされ得る。キャリーバッグ１０の前方部分１１では、フラット４１４が、ディバイダ頂部４３０の脚部アンカー４２２ａ、４２２ｂに係合されることにより、支持され得る。ディバイダ頂部４３０の外側リング４７４は、脚部設置用ブラケットに相補的なジオメトリを有することができる。いくつかの実施形態では、脚部設置用ブラケットがフラットに取り付けられ得、ディバイダ頂部の外側リングの相補的なジオメトリの中に嵌め込まれ得る。

脚部設置用ブラケット４３２に係合されるバッグフラット４１４は、バッグフラット４１４を通して脚部アンカー４２２ａ、４２２ｂを延在させることを可能にする２つの窓４２８ａ、４２８ｂを備える。窓４２８ａ、４２８ｂの各々が、結合縁部４２９ａ、４２９ｂによってそれぞれ囲まれる。結合縁部４２９ａ、４２９ｂは、脚部設置用ブラケット４３２のトラフ４３６ａ、４３６ｂ内に落下し、ディバイダ頂部４３０に対して所望の位置でフラット４１４を保持する。脚部アンカー４２２ａ、４２２ｂがバッグの前方側（腹側）１１においてディバイダ頂部４３０に対してフラット４１４を保持するため、バッグの前方側１１においてフラット４１４を固定するために、リベットまたはＶＥＬＣＲＯ（登録商標）のような自己固定コネクタ等の他の固定機構が必要ない。フラット４１４をディバイダ頂部４３０にリベット留めするかまたは他の手法で固定することの必要性を排除することにより、組み立てステップおよび必要となる製造設備が低減される。したがって、製造プロセスの組み立て時間およびオーバーヘッドの両方が低減され得る。さらに、以前にＶＥＬＣＲＯ（登録商標）を採用していた実施形態と比較すると、トラフ４３６ａ、４３６ｂを備える脚部設置用ブラケット４３２は、大幅によりクリーンな仕上げを達成する。

いくつかの実施形態では、ディバイダ頂部は、脚部設置用ブラケットの１つまたは複数のフードを備えることができる。ディバイダ頂部フードは、審美的仕上げを提供することができ、設置用ブラケットを摩耗から保護することができる。多くの実施形態では、ディバイダ頂部フードは、脚部端部キャップを収容するトラフまたはチャネルを覆うことができる。ディバイダ頂部フードは、設置用ブラケットおよび脚部端部キャップを、摩耗しないように保護することができるか、または、プレイヤーの使用によりもしくはカートに紐で固定されるときに起こり得る擦れにより傷つかないように保護することができる。こうすることで、ディバイダ頂部フードは、脚部キャップに加えられる可能性があるかまたは脚部キャップにダメージを与える可能性がある外力からの保護層として機能することができる。図２０１Ａ～図２０１Ｅに示されるように、ディバイダ頂部フードは、設置用ブラケットトラフまたはチャネルを完全にまたは部分的に覆うことができる。

ディバイダ頂部フードは、設置用ブラケットトラフまたはチャネルの０～１００％を覆うことができる。ディバイダ頂部フードは、設置用ブラケットトラフまたはチャネルの、０％、１０％、２０％、３０％、４０％、５０％、６０％、７０％、８０％、９０％、または１００％を覆うことができる。ディバイダ頂部フードが、設置用ブラケットトラフまたはチャネルの、９５％、９６％、９７％、９８％、９９％、または１００％を覆うことができる。

脚部設置用ブラケット４３２は、ディバイダ頂部４３０からバッグフラット４１４が落下することを防止することにより、最終製品の品質をさらに向上させることができる。一部のゴルフバッグでは、フラットは、フックループコネクタ（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））を介してディバイダ頂部に固着される。これらの実施形態は、リベッティングを排除するという利点を有するが、これらのゴルフバッグのフラットは、場合によっては、フラットがそこに係合されるように設計された位置であるディバイダ頂部の高さより下に窪む。この位置がずれたフラットにより、フラットおよびディバイダ頂部の両方を通って延びるストラップが締め上げられるかまたは阻害されるなどの問題が発生し得る。フラット４１４に窓４２８ａ、４２８ｂを設けることにより（ここでは、窓４２８ａ、４２８ｂが脚部設置用ブラケット４３２のトラフ４６３ａ、４３６ｂに係合される）、特定のバッグフラットが直面する潜在的な位置のずれの問題が排除される。いくつかの実施形態では、フラット４１４は、脚部設置用ブラケット４３２の反対側で、ディバイダ頂部４３０の上にリベット留めされる。リベットは、窓４２８ａ、４２８ｂおよび脚部設置用ブラケット４３２によって支えられない側でフラット４１４を支持するために使用され得る。他の実施形態では、スナップフィット接続部が、窓４２８ａ、４２８ｂおよび脚部設置用ブラケット４３２によって支えられない側でフラット４１４を支持するために使用され得る。

バッグフラット４１４および脚部設置用ブラケット４３２の組み立て後、脚部アンカー４２２ａ、４２２ｂが露出されるが、設置部分４３４は、フラット４１４の下で隠される。バッグフラット４１４を正確な位置でゴルフバッグ１０の上に固着することに加えて、ブラケット４３２の設置部分４３４をフラット４１４の下に隠すことにより、ゴルフバッグ１０の見た目の統一性およびシームレス性を向上させることで、ゴルフバッグ１０の審美的外観が改善される。

３．キャリーバッグ：脚部設置用ブラケットテンションパネル
図２０３を参照すると、いくつかの実施形態では、キャリーバッグ１０は、設置用ブラケット２２２４のフラット２２１８の張力を低減するためのテンションパネル２２５０をさらに備えることができる。フラットは、しばしば、長さの限界誤差を有するように製造され得る。この長さの誤差は小さいが、フラット２２１８を基部およびディバイダ頂部に接続するためには通常よりもフラットを引くことが必要となる。組み立て時にフラット２２１８が過度に強く引かれると、脚部配備機構に張力が加えられる。この張力がばねに圧力を加え、ゴルフバッグまで脚部２２３６が完全に引っ込められることを防止する。逆に、フラット２２１８が過度に緩く組み立てられると、後で窪みが発生し、また、脚部配備機構の圧力が不足することになり、それにより脚部２２３６が自由に揺動してしまう可能性がある。テンションパネル２２５０は、最適な張力を有する位置でディバイダ頂部２２００に対してバッグフラット２２１８が取り付けられるようになり、それにより適切な脚部の配備および収納を達成するようにする、一定範囲の調整を可能にすることができる。

上述したように、ディバイダ頂部設置部分２２０６および設置用ブラケット２２２４は、ディバイダ頂部２２００の外側リング２２０２に対して相補的な湾曲形状を有する。図２０４を参照すると、テンションパネル２２５０は可撓性であり、ディバイダ頂部２２００の外側リング２２０２に対して同一面でテンションパネル２２５０を嵌め込むようにこの等しい曲率を有することができる。設置用ブラケット２２２４は、設置用ブラケット２２２４とディバイダ頂部２２００の外側リング２２０２との間にテンションパネル２２５０を位置させるように、テンションパネル２２５０上に置かれる。バッグフラット２２１８は、図２０５を参照して、テンションパネル２２５０とディバイダ頂部２２００の外側リング２２０２との間に位置する。複数のリベット２０３２は、ディバイダ頂部開口部２２５４を通して、ディバイダ頂部２２００に対して、設置用ブラケット２２２４、テンションパネル２２５０、およびバッグフラット２２１８を保持する。

ディバイダ頂部２２００は、図２０６に示されるように１つまたは複数のボス構造部２２５２を備えることができる。これらのボス構造部２２５２は、ディバイダ頂部設置部分２２０６の近くにまたはその上に位置することができる。図２０４を参照して、テンションパネル２２５０は、１つまたは複数の開口部２２５４を画定する。テンションパネル２２５０の開口部２２５４は、細長い円、楕円、長方形、または同様の形状を有することができる。バッグフラット２２１８はさらに、ディバイダ頂部２２００、フラット２２１８、およびテンションパネル２２５０が組み立てられるときに、対応するボス構造部２２５２およびテンションパネル開口部２２５４に対して布地開口部をぴったり合わさせるように、布地（描かれない）内に開口部を画定することができる。ボス構造部２２５２は、テンションパネル２２５０およびバッグフラット２２１８の厚さと同等の厚さを有することができる。ボス構造部２２５２およびテンションパネル２２５０の同等の厚さにより、ボス構造部２２５２は、テンションパネル２２５０およびフラット２２１８の調整を可能にするためにテンションパネル開口部２２５４内で移動する。

図２０４を参照すると、本明細書で説明される開口部２２５４は、説明するような、より良好な位置の調整のためにバッグフラット２２１８およびテンションパネル２２５０のわずかな移動を可能にするため、細長い形状を有する。円形の開口部はフラット２２１８を所定の位置で固定するが、細長い開口部２２５４は、この形状の長さにおける調整のための自由度を提供する。テンションパネル２２５０は、ディバイダ頂部２２００の高さより大きい高さを有し、その結果、テンションパネル２２５０の高さは、ディバイダ頂部２２００の高さのさらに下方まで延在することになる。多くの実施形態では、ディバイダ頂部２２００の下方まで延在するテンションパネル２２５０の１セクションが、フックループ（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））、スナップ、または別の接続手段などの、接続構造部２２５８Ａを備えることができる。フラット２２１８は、ディバイダ頂部２２００上で折り畳まれる１つまたは複数のフラット２２３９を備えることができる。フラップ２２３９は、フラット２２１８の一部分を構成することができる。いくつかの実施形態では、フラップ２２３９は、縫い目または別の固定方法を介してフラット２２１８に接続される別個の部片である。図２０５を参照すると、フラットフラップ２２３９は、ディバイダ頂部２２００の上方でバッグフラット２２１８に接続されるかまたはバッグフラット２２１８を構成し、ディバイダ頂部２２００上で折り畳まれる。フラットフラップ２２３９は、テンションパネル２２５０のコネクション構造部（ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ ｆｅａｔｕｒｅ）２２５８Ｂに対して相補的な接続構造部２２５８Ａをさらに備えることができる。フラットフラップ２２３９を引き寄せることにより、フラット２２１８が、フラットの細長い開口部２２５４およびテンションパネル２２５０によって提供される調整のための自由度の範囲内で移動することができる。次いで、フラットフラップ２２３９がディバイダ頂部２２００上で折り畳まれ得、フラットフラップコネクション構造部２２５８Ａおよびテンションパネルコネクション構造部２２５８Ｂの相互作用を介してフラット２２１８の位置を固定することができる。

適切な脚部配備のための最良の張力が決定されると、フラットフラップ２２３９は、説明されるように脚部組立体２２２２を適切に配備して、最も有利に調整された張力を用いてバッグを組み立てるために、テンションパネル２２５０の裏側に固定され得る。フラットフラップ２２３９の接続構造部２２５８Ａは、フラットフラップ２２３９をバッグの内部に固定するためにテンションパネル２２５８Ｂの接続構造部と相互作用することができる。次に、図２０５を参照すると、設置用ブラケット２２２４は、ボス構造部２２５２を通るリベット２０３２を用いて、フラット２２１８およびテンションパネル２２５０に取り付けられ得る。これにより、ボス構造部２２５２がテンションパネル開口部２２５４およびバッグフラット開口部２２５４とぴったり合うことが保証され、それにより、各フラットを作製した状態で材料を所望の位置で保持する。言及したように、ボス構造部２２５２は、圧力をさらに軽減するためにバッグフラット４１４およびテンションパネル２２５０の厚さと同等の厚さとなるように構成される。こうすることで、設置用ブラケット２２２４がフラット２２１８およびテンションパネル２２５０の上で固着されるとき、ディバイダ頂部２２００と設置用ブラケット２２２４との間の隙間が最小となり、それによりフラット２２１８が経時的に緩んだりスリップしたりすることを防止する。

テンションパネル２２５０は、ディバイダ頂部２２００のリア部分２２０５の全幅または部分幅を有することができる。ディバイダ頂部２２００の幅は、１５ｍｍ～２５ｍｍに含まれる範囲であってもよい。ディバイダ頂部２２００の幅は、１５ｍｍから１７ｍｍ、１７ｍｍから１９ｍｍ、１９ｍｍから２１ｍｍ、２１ｍｍから２３ｍｍ、または２３ｍｍから２５ｍｍの間の範囲であってもよい。テンションパネル２２５０は、直立位置にあるとき、ディバイダ頂部リア部分２２０５に対して垂直な長さを有することができる。説明されるように、テンションパネル２２５０の長さは、ディバイダ頂部２２００のリア部分２２０５の下方まで延在する。テンションパネル２２５０の長さは、ゴルフバッグボディの長さの６～７６％の長さを含むことができる。テンションパネル２２５０の長さは、ゴルフバッグボディの長さの６～１６％、１６～２６％、２６～３６％、３６～４６％、４６～５６％、５６～６６％、または６６～７６％である長さを含むことができる。

テンションパネル２２５０の材料は、好適には、可撓性を有するが、高い強度を有する。好適な材料には、ポリエチレン（ＰＥ）板、ガラス繊維複合材シート、炭素繊維複合材シート、またはこれらの品質を有する任意の他の材料が含まれる。一実施形態では、テンションパネル２２５０がＰＥ板から構成される。

４．キャリーバッグ：脚部設置用ブラケットの材料
脚部設置用ブラケット３２、４３２が脚部４０とバッグ部分との間のヒンジポイントとして機能するため、脚部設置用ブラケット３２、４３２は、好適には、強度のためにガラス充填ナイロンで作製される。上述したように、ディバイダ頂部３０、４３０は、通常、可撓性を有する軽量の材料を含む。一実施形態では、スナップフィット接続部は、構成要素を単一化パートとして機能させることを可能にしながら、ディバイダ頂部３４および脚部設置用ブラケット３２のそれぞれの材料特性を維持する。異なる材料で形成されたディバイダ頂部３０、４３０および脚部設置用ブラケット３２、４３２を別個に提供することにより、固有の所望の材料の特性を有するように、各構成要素を個別に適合することが可能となる。例えば、ディバイダ頂部３０、４３０がブラケット材料より軽量である材料を含むことができ、それによりキャリーバッグ１０の全体において重量節減が行われる。さらに例えば、脚部設置用ブラケット３２、４３２は、ディバイダ頂部３０、４３０の材料より高い強度を有する材料で形成され得、それにより脚部４０のための高い耐久性の接続が実現される。別の実施例では、脚部設置用ブラケットの材料は、ディバイダ頂部の材料より高い弾性係数を有する材料であってもよい。これにより、剛性を向上させながら、設置用ブラケットが伸びることを防止することができる。一実施形態では、ディバイダ頂部がポリプロピレン（ＰＰ）であってよく、その一方で、脚部設置用ブラケットがガラス充填ナイロンであってもよい。

別個の構成要素としてディバイダ頂部４３０および脚部設置用ブラケット４３２を有することにより、所望の材料特性に応じて、各構成要素のために異なる材料を選択することが可能となる。しかしながら、ディバイダ頂部３０、４３０および脚部設置用ブラケット３２、４３２を一体に形成することにより、製造プロセスを単純化することができ、必要である組み立てステップを低減することができ、品質を向上させることができる。一体に形成されたディバイダ頂部３０、４３０およびブラケット３２、４３２は、ガラス充填ポリマーまたは繊維強化ポリマー等の軽量であり高い強度を有する材料を含む。ディバイダ頂部３０、４３０および脚部設置用ブラケット３２、４３２の一体に形成される実施形態および別個の構成要素の実施形態の両方は、キャリーバッグの設計パラメータおよびコスト制約に基づいて活用され得る有用性を有する。例えば、バッグが軽量および簡素であることが意図されるため、材料の重量がサンデーキャリーバッグの場合に非常に重要である可能性がある。この種類のキャリーバッグの場合、高品質で低密度である材料から形成された、一体に形成されたディバイダ頂部が、高強度の材料による追加のコストはあるが、別個のディバイダ頂部および設置用ブラケットにより好適となり得る。

５．キャリーバッグ：脚部接続部
キャリーバッグ１０のスタンド組立体２６は、脚部設置用ブラケット３２に接続された脚部４０を有することができる。上で説明したように、脚部設置用ブラケット３２は、ディバイダ頂部３０に係合され得るかまたはディバイダ頂部３０と一体であってもよい。脚部４０は、脚部４０を受け入れて脚部設置用ブラケットに対して回転する脚部端部キャップ等の脚部接続機構を介して、脚部設置用ブラケット３２に接続され得る。種々のスナップフィット脚部接続機構は、対応する構造部内にある対応するスロット、開口部、または溝の中に圧入されてロック（スナップ留め）されるために、摺動する突出表面または突出要素を備える構成要素を有することができる。いくつかの実施形態では、脚部接続機構は、以下で説明するように、受取人による自己組み立てを可能にする構造部を有するように設計され得る。

図１９～図２０は、各脚部４０と脚部設置用ブラケット３２との間のスナップフィット接続部を示している。図１９を参照すると、端部キャップ１４６は、例えば、接着剤または機械的接続部等、永久的な取り付けにより、脚部４０に接続された脚部接続端部１５０を有する。端部キャップ１４６は、反対側にある突出部１５４をさらに有する。図２０に示されるように、各突出部１５４は、脚部アンカー１２２のそれぞれのスロット１５８内で受け入れられ、それにより、端部キャップ１４６（および、各々の付随の脚部４０）と脚部設置用ブラケット３２との間にスナップフィット接続部を形成する。加えて、スロット１５８に対する突出部１５４の係合が、反対側にある突出部１５４を通って延在する枢動軸を中心として、それぞれの脚部アンカー１２２に対して各々の付随の脚部４０が枢動することを可能にする。具体的には、これにより、収納構成と延在三脚構成との間で脚部４０が枢動することが可能となる。他の実施形態では、スロット１５８が、スナップフィット保持、および、各脚部４０と脚部設置用ブラケット３２／ディバイダ頂部３０との間の枢動可能な接続、の両方を実現する開口部または他の任意の適切な接続部に置き換えられ得る。

６．キャリーバッグ：脚部接続部の代替的実施形態（自己組み立て）
キャリーバッグでは、脚部設置用ブラケットと１組の脚部との間の脚部接続部が、ツールを使用することなく、組み立てられた構成の中に容易にスナップ留めまたはロックされるように形成され得る。図６１～図６７は、スタンド組立体の一部分である脚部自己組み立てシステム５０２を示している。図６１を参照すると、システム５０２は、それぞれの各脚部４０ａ、４０ｂに接続された端部キャップ５２８ａ、５２８ｂを有する。各端部キャップ５２８ｈ、ピン５１６を受け入れるように構成された開口部またはピン開口部５３２を有する。図６２に示されるように、ピン５１６の一実施形態では、取り外し中および／または装着中にピン５１６を握持することを支援するための表面テクスチャまたは粗い部分５３６を有する端部または部分を有する。この特定の実施形態では、表面テクスチャ５３６を有する部分が、装着中に過度に挿入されることを防止するために、ピン５１６の残りの部分より大きい断面直径をさらに有することができる。各ピン５１６は、円周方向溝５３８をさらに備えることができる。溝５３８は、任意選択で、適切な挿入の印を提供する、および／または、自己組み立ての後でピン５１６を維持することを支援する、端部キャップ５２８または設置用ブラケット３２（図６６に示される）内にある突部または部材（図示せず）を受けることができるかまたはそれに係合され得る。

示される実施形態では、各ピン５１６は、配送中に、または、箱４０４からの脚部自己組み立てシステム５０２の取り外し中に、端部キャップ５２８ａ、５２８ｂ内に配置される。他の実施形態では、ピン５１６は、任意の適切な手法で箱の中に保管または収容され得る（例えば、密閉プラスチックバッグなどの箱の中でパッケージングされて収容され得る）。図５７～図５８は、箱４０４および脚部自己組み立てシステム５０２と共に、自己組み立てキット４００を示している。脚部自己組み立てシステム５０２は、組み立てキット４００と共に箱４０４の中に入れられるように構成される。

図６３は、脚部４０ａ、４０ｂに接続された位置合わせ補助器具５１２を示している。位置合わせ補助器具５１２は、脚部４０ａ、４０ｂに取り付けられたときに脚部４０ａ、４０ｂを所定の距離だけ離して位置決めする長さＬ_１を有し、それにより、設置用ブラケット３２（図６６に示される）に係合されることを支援する。設置用ブラケット３２を用いて脚部４０ａ、４０ｂを装着した後で、位置合わせ補助器具５１２が脚部４０ａ、ｂから取り外される。装着後の意図される取り外しを受取人に通知するために、位置合わせ補助器具５１２は、自己組み立て後に位置合わせ補助器具５１２を取り外すことを受取人に指示する第２の印または命令５４０を有することができる。図示される実施形態では、位置合わせ補助器具５１２は、紙または段ボールで構築され、接着テープにより脚部４０ａ、４０ｂに取り外し可能に取り付けられる。他の実施形態では、位置合わせ補助器具５１２は、任意の適切な構造であってもよいか、または、設置用ブラケット３２に対しての脚部４０ａ、４０ｂの位置合わせを支援する任意の適切な材料で形成され得る。例えば、図６４～図６５は、位置合わせ補助器具５１２ａの代替的実施形態を示している。位置合わせ補助器具５１２ａは、締まり嵌めまたは摩擦嵌合によりそれぞれの脚部４０（例えば、脚部４０ａ、４０ｂ）を各々が運搬する一対の弓形脚部支持チャネル５４４を有する。位置合わせ補助器具５１２ａは、それぞれのピン５１６を各々が保持する１つまたは複数のピン支持チャネルまたは支持部５４８をさらに有することができる。位置合わせ補助器具５１２ａが脚部４０およびピン５１６とのスナップフィット接続部を形成し、それにより、配送中の脚部４０およびピン５１６の整理された保管を支援し、さらには、組み立て中に（および、組み立て後に）脚部４０およびピン５１６を容易に取り外すことを支援する。図示される位置合わせ補助器具５１２ａはプラスチックで形成されるが、他の実施形態では、任意の適切な材料で構築され得る。いくつかの実施形態では、脚部自己組み立てシステム５０２は、位置合わせ補助器具を有さずに提供される。

次に図６６を参照すると、ディバイダ頂部３０の設置用ブラケット３２に対する脚部４０ａ、４０ｂの組み立て中の位置合わせ補助器具５１２が示されている。設置用ブラケット３２は、端部キャップ５２８ａ、５２８ｂにより対応する脚部４０ａ、４０ｂを受け入れるように構成された設置チャネル５５２ａ、５５２ｂを画定する。位置合わせ補助器具５１２の長さＬ_１（図６３に示される）は、端部キャップ５２８ａと端部キャップ５２８ｂとの間の距離を設置チャネル５５２ａと設置チャネル５５２ｂとの間の距離に対して適合させるような長さである。これにより、受取人は、容易におよび単純に、端部キャップ５２８ａ、５２８ｂを設置チャネル５５２ａ、５５２ｂに位置合わせして挿入することが可能となる。

各チャネル５５２ａ、５５２ｂは、チャネル５５２ａ、５５２ｂの側面にある反対側の開口部（図示せず）をさらに有する。端部キャップ５２８ａ、５２８ｂは、それぞれのチャネル５５２ａ、５５２ｂによって受け入れられるとき、反対側にある開口部が各端部キャップ５２８ａ、５２８ｂを介してピン開口部５３２（図６１に示される）に位置合わせされる。位置合わせされると、ピン５１６は、受取人によって挿入され得、それにより脚部４０ａ、４０ｂを設置用ブラケット３２に接続して保持する。位置合わせ補助器具５１２ｈ、受取人によるピン５１６の挿入を支援するために、反対側にある開口部（図示せず）をピン開口部５３２（図６１に示される）に位置合わせすることを支援する。

いくつかの実施形態では、ピン２５１６は、ピン５１６と多くの点で同様であり、前方端部２５３５、円筒形シャフト２５３３、円周方向溝２５３８、端部ノブ２５３５、および端部ノブの近くにある突出部２５３７を備える。図２０７～図２０８Ｃに示される実施形態を含めたいくつかの実施形態では、前方端部２５３５は、円筒形シャフト２５３３より細いフラット先端部を構成するように傾斜を付けられ得る。言及したように、ピン２５１６は、シャフト２５３３の中間部分の近くに位置する円周方向溝２５３８またはノッチを備えることができる。ピン２５１６の中間部分の近くの円周方向溝２５３８は、ピンシャフト２５３３の直径より小さい直径を有することができる。図２０７に示されるように、端部キャップ２５２８は、端部キャップ２５２８の内部天井から突出する下向きスパイク２５４８をさらに備えることができる。円周方向溝２４３８は、脚部組立体２２２２内でのピンの位置を、端部キャップ２５２８に位置するスパイク２５４８の間で固定するために採用され得る。スパイク２５４８は、ピン２５１６の直径より小さいが、ピンの傾斜を付けられた前方端部２５３５の直径より大きい距離だけ離れて位置することができる。スパイク２５４８は、初期状態でピン２５１６がスパイク２５４８の間に挿入されるときに、それらの静止位置から延伸させられ得る。図２０７に示されるように、シャフト２５３３の中間部分の近くに位置する円周方向溝２５３８の両側にスパイクを載置させるために十分に奥までピン２５１６が挿入されると、スパイク２５４８がその静止位置に戻ることができる。これらのスパイク２５４８は、ピン２５１６の側方の移動を防止することができ、それにより脚部組立体２２２２を一体に固定することができる。

図２０７～２０８Ｃに示されるように、ピン２５１６は、ピン２５１６が意図されずに取り外されることを防止するための摩擦ロック構造部２５３９をさらに備えることができる。装着時、ピン２５１６は、端部キャップ２５３２および設置チャネル開口部２５４２によって形成される線形経路と長手方向において平行である。脚部組立体２２２２のばね構成要素１３１６と同様のばね構成要素がゴルフバッグ脚部２２３６に対して内向きの引張力を生成し、それにより、結果として、ブラケット２２２４内でのその位置から脚部キャップ２４２８に角度を付ける。これにより、ピン２５１６が中に載置されているところの線形経路が壊される。このように位置がずれることによりピン２５１６が取り外され得るかまたは脚部組立体２２２２から外に出され得る。これが起こる場合、ゴルフバッグの脚部キャップ２５２８および後続の脚部２２３６が全体としてばらばらになり得る。脚部キャップ２５２８の位置の変化が、設置チャネル開口部２５４２においてピンの摩擦ロック構造部２５３９を係合させることによって制限され得る。

摩擦ロック構造部２５３９は、表面ねじ切り部、溝、または別の機能的特性部分（ｆｒｉｃｔｉｏｎａｌ ａｔｔｒｉｂｕｔｅ）等の手段を備えることができる。摩擦ロック構造部２５３９がシャフト２５３３上の１つまたは複数のロケーションに沿って存在し得、その結果、ピン２５１６が端部キャップ２５２８内で固着されるときに、１つまたは複数のロケーションが設置チャネル開口部２５４２および／または端部キャップ開口部２５３２と相互作用することになる。これにより、脚部キャップ２５３８およびピン２５１６が角度を付けられると、ピンシャフト２５３３の摩擦ロック構造部２５３９は、開口部と相互作用するようになる。脚部２２３６、ひいては、ピン２５１６がばねを介して一定の角度にある間、ピン２５１６のシャフト２５３３が端部キャップ２５３２および設置チャネル２５４２の開口部に対して押し込まれ、それによりシャフト２５３３の両側に沿って両方の開口部と相互作用する。摩擦ロック構造部２５３３は、具体的にはピン２５１６を定位置で保持するために設置チャネル開口部２５４２および端部キャップ開口部２５３２を捕らえることより、ピン２５１６の周囲の壁を握持して追加の牽引力を作り出すために、シャフト２５３３に沿った相互作用ポイントのところに完全にまたは部分的に位置する。

脚部の配備中にばね構成要素によって生成される内向きの力は、ねじ切り部または溝を備える摩擦ロック構造部２５３９の方向と反対の方向に発生し、ピン２５１６と設置チャネル開口部２５４２および／または端部キャップ開口部２５３２との間の摩擦を増大させる。この把持の相互作用が、経路の中からのピン２５１６の潜在的な移動を抑制する。ピンシャフト２５３３に摩擦ロック構造部２５３９が追加されることにより、ピン２５１６に対する横向きの力にも関わらず、ピン２５１６が取り外されるかまたは脚部組立体２２２２から外に落下することが防止される。したがって、脚部組立体２２２２が安定した状態を維持し、ゴルフバッグ脚部２２３６が使用のために固定された状態を維持する。

第１の実施形態では、摩擦ロック構造部２５３９は、図２０８Ａを参照して、シャフト２５３３全体に跨るねじ切り部を備える。この表面のねじ切り部が、ピン２５１６と構成要素開口部の縁部との間の相互作用の部位において、さらには、ピン経路の長さの全体において、増大した摩擦が存在することを保証する。脚部の配備中にばね構成要素によって生成される内向きの力がねじ切り部の方向の反対であり、それによりピンと設置チャネル開口部との間の摩擦をさらに増大させる。このねじ切り部は、３０度から９０度の間に含まれる範囲であってもよい左向きまたは右向きの角度で存在し得る。この角度は、３０度～４０度、４０度～５０度、５０度～６０度、６０度～７０度、７０度～８０度、または８０度～９０度の間の範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、ねじ切り部は、クロスハッチングパターンでこれらの角度で存在することもでき、ここでは、ねじ切り部が、右向きの角度および左向きの角度の両方で存在する。ねじ切り部が、ピンと経路との間で発生する摩擦レベルを増大させることを意図された複数の微小溝を備えることができる。

第２の実施形態では、摩擦ロック構造部は、図２０８Ｂに示されるように、シャフトの第１および第２のロケーションのところに追加の溝を備える。この実施形態では、ピンは、傾斜を付けられた前方端部と外接溝との間に位置する第１の溝を備える。ピンは、外接溝と突出部との間に位置する第２の溝をさらに備える。上述したように、取り外すことを最良に防止するために、摩擦ロック構図部は、設置チャネル開口部縁部と相互作用することになるようないずれかの位置が存在する。溝の幅が端部キャップの下向きのスパイクの幅より小さい幅として存在し得、その結果、端部キャップのスパイクが説明される第１の溝に入ることができず、線形経路の中にピンを完全に移動させるのを防止することができない。第１および第２の溝を備える摩擦ロック構造部の幅は、０．０２インチから０．０８インチの間の範囲であってもよい。一実施例では、摩擦ロック構造部は、０．０３１インチの幅を有する第１および第２の溝を備える。

第３の実施形態では、摩擦ロック構造部が、上で説明した第２の実施形態の第１および第２の位置と同様であるシャフトの第１および第２の位置に第１および第２のセットの溝を備える。第１および第２のセットの溝は、各々、１つまたは複数の溝を備えることができる。いくつかの実施形態では、第１および第２のセットの溝が、各々、１つの溝、２つの溝、３つの溝、４つの溝、５つの溝、６つの溝、７つの溝、８つの溝、および９つ以上の溝、からなる群から選択される多数の溝を備えることができる。図２０８Ｃの実施形態では、ピンが、各々が３つの溝を備える第１および第２のセットの溝を備える。

脚部４０ａ、４０ｂを設置用ブラケット３２に接続することに加えて、各ピン５１６が枢動軸を画定し、脚部４０ａ、４０ｂがこの枢動軸を中心として設置用ブラケット３２に対して枢動する（例えば、スタンド組立体２６を収納するときの第１の構成と、スタンド組立体２６を延在させるときの第２の構成と、の間で脚部４０ａ、４０ｂを枢動させることを支援することを目的として）。脚部４０ａ、４０ｂを設置用ブラケット３２に組み付けた後、受取人は、ストラップ５５６をばね４１の一部分の周りに取り付けることができる。いくつかの実施形態では、脚部４０ａ、４０ｂは、フラット１４の既存の布地または弾性ループ／ストラップを通って摺動させられる。図６７に示されるように、ストラップまたはグラビティストラップ（ｇｒａｖｉｔｙ ｓｔｒａｐ）５５６は、ゴルフバッグ１０のフラット１４に取り付けられ、ストラップ５５６の自己取り付けを支援するためのラッチ組立体またはバックル５６０を有する。ストラップ５５６の長さは、使用者の好みに基づいて調整され得る。ばね４１の周りにストラップ５５６を延在させることにより、ストラップ５５６が、使用者によりゴルフバッグ１０が運搬されるときに（例えば、使用者がショルダーストラップ２４によりゴルフバッグ１０を運搬するとき）、ばね４１により脚部４０ａ、４０ｂを拘束することを支援する。この拘束が、ゴルフバッグ１０から脚部４０ａ、４０ｂが吊り下げられるかまたは延在することを制限することを支援する（すなわち、この拘束が、ゴルフバッグ１０の運搬時に第１の収納構成で脚部４０ａ、４０ｂを維持することを支援する）。

スタンド組立体の他の実施形態では、スタンド組立体は、脚部４０ａ、４０ｂ、ばね４１、設置チャネル５５２ａ、５５２ｂおよび端部キャップ５２８ａ、５２８ｂを有する設置用ブラケット３２、ならびに、脚部自己組み立てシステム５０２のピン５１６と同様である、構成要素を備えることができる。スタンド組立体が位置合わせ補助器具５１２等の自己組み立て構造部を排除し、それにより、キャリーバッグを構築するために組立人によって使用されることになる脚部組立体のための十分な構成要素を保持しながら、材料を節約する。

７．キャリーバッグ：脚部接続部の第２の代替的実施形態
脚部接続部の別の実施形態は、対応する脚部設置用ブラケットに位置合わせされる突出部（耳）を備える一対の脚部端部キャップを備えることができる。図８８～図９０は、端部キャップ６４６および設置用ブラケット６３２の実施形態を示している。図８８を参照すると、端部キャップ６４６は、端部キャップ１４６と同様である。端部キャップ６４６は、永久的な取り付けにより脚部４０に接続される脚部接続端部６５０を有する。端部キャップ６４６は、突出部６５４が突出部６５４の中心を通って延在する開口部６５５を有することを除いて、端部キャップ１４６と同様の反対側にある突出部６５４をさらに有する。突出部が脚部設置用ブラケット６３２の溝６５６の中まで摺動し、それにより端部キャップ６４６を脚部設置用ブラケット６３２に位置合わせすることを支援する。脚部設置用ブラケット６３２に対して端部キャップ６４６を位置合わせすることにより、ピンまたは回転のためのアクスルを挿入することを可能にするために、端部キャップ６４６の開口部６５５が脚部設置用ブラケット６３２のスロット６５８に位置合わせされることが保証される。いくつかの実施形態では、突出部６５４は、端部キャップ６４６から外側に最大０．０５インチで延在する。他の実施形態では、突出部６５４が、端部キャップ６４６の表面から外側方向に０．０１インチ、０．０２インチ、０．０３インチ、０．０４インチ、０．０５インチ、０．０６インチ、０．０７インチ、０．０８インチ、０．０９インチ、または０．１０インチで延在することができる。さらに、いくつかの実施形態では、突出部６５４が輪形であってよく、０．２４インチから０．２８インチの間の直径を有することができる。他の実施形態では、突出部６５４が、０．２４インチ、０．２５インチ、０．２６インチ、０．２７インチ、または０．２８インチの直径を有することができる。

図８９を参照すると、設置用ブラケット６３２は、設置用ブラケット６３２のスロット６５８が設置用ブラケット６３２の底部の全体を延在するわけではないことを除いて、設置用ブラケット３２と同様である。代わりに、設置用ブラケット６３２のスロット６５８は、端部キャップ６４６の開口部６５５と等しいサイズとなるように構成される。いくつかの実施形態では、端部キャップ６４６の開口部６５５および設置用ブラケット６３２のスロット６５８は、０．１５インチと０．２５インチとの間の直径を有することができる。他の実施形態では、開口部６５５およびスロット６５８は、０．１５インチ、０．１６インチ、０．１７インチ、０．１８インチ、０．１９インチ、０．２インチ、０．２１インチ、０．２２インチ、０．２３インチ、０．２４インチ、または０．２５インチの直径を有することができる。多くの実施形態では、スロット６５８は、開口部６５５の直径より０．０１インチ大きい直径を有することができる。設置用ブラケット６３２は、端部キャップ６４６の突出部６５４を受けるように、および、設置用ブラケット６３２のスロット６５８に対して端部キャップ６４６の開口部６５５を位置合わせさせる位置まで端部キャップ６４６を案内するように、構成された溝６５６をさらに有する。図９０を参照すると、端部キャップ６４６および設置用ブラケット６３２が組み立て位置で示される。ピン（図示せず）は、組立体の一方側で開口部６５５およびスロット６５８を通るようにねじ切りされ得るかまたは位置決めされ得、組立体のもう一方側で開口部６５５およびスロット６５８を通って延在し、それにより脚部４０および端部キャップ６４６を設置用ブラケット６３２に対してロックする。加えて、スロット１５８および開口部６５５に対してピンが係合されることにより、ピンの中心を通って延在する枢動軸を中心としてそれぞれの設置用ブラケット６３２に対して各々の付随の脚部４０を枢動させることが可能となる。具体的には、これにより、収納構成と延在構成との間で脚部４０が枢動することが可能となる。

８．キャリーバッグ：脚部接続部の第３の代替的実施形態
脚部接続部の別の実施形態では、多構成要素端部キャップを備えることができる。この脚部接続の実施形態は、初期状態において脚部端部キャップの１つの構成要素（または、部片）を脚部設置用ブラケットに回転可能に接続することを可能にする。第２の構成要素（または、部片）は、初期状態において、スタンド組立体の脚部に固定される。この脚部は、第２の構成要素を第１の構成要素の中に押し込むことにより脚部設置用ブラケットに迅速に係合（スナップフィット）され得る。この組み立てステップは迅速なものであり、ツールを必要とせず、熟練の作業者を必要としない。

次に図６８～図７２を参照すると、脚部自己組み立てシステム５０２と共に使用されるための端部キャップ５２８の別の代替的実施形態が示されている。この実施形態では、端部キャップ５２８は、スナップフィットによって相互接続される多構成要素端部キャップ５６４である。端部キャップ５６４を使用することにより、脚部自己組み立てシステム５０２がピン５１６の必要性を排除する。

図６８～図７２は、多構成要素端部キャップ５６４の実施形態を示している。端部キャップ５６４は、第１の部片または第１の部分５６８および第２の部片または第２の部分５７２を有する。脚部自己組み立てシステム５０２での使用時、第１の部片５６８は、例えば、第１および第２の構成の間で脚部４０を延在させることを可能にするための枢動軸を画定する反対側にある開口部５７６ａ、５７６ｂにより、設置用ブラケット３２に予め取り付けられる。第２の部片５７２は、各脚部４０に予め取り付けられ、例えば、各脚部４０が、第２の部片５７２から延在する突部５８０を受けることができる。さらに、各脚部４０が、第２の部片５７２によって画定された凹部５８４により部分的に受けられ得る。突部５８０が十字形またはプラス記号の断面形状を有するものとして示されているが、他の実施形態では、突部５８０が、脚部４０との係合を支援するための任意の適切な形状を有することができる。加えて、第２の部片５７２の示される実施形態が脚部４０との摩擦嵌合または締まり嵌めを実現するが、各第２の部片５７２を用いて各脚部４０を保持するために十分な任意の適切な接続または係合が使用され得る。

自己組み立て中に各脚部４０を設置用ブラケット３２に取り付けるために、受取人は、第２の部片５７２を第１の部片５６８に接続する。この接続を支援するために、多構成要素端部キャップ５６４は、スナップフィット組立体５８４（図６９に示される）を有する。示される実施形態では、第２の部片５７２は、第１の部片５６８（図７０～７１に示される）内に位置決めされた付随の戻り止め５９２に係合されて保持されるようにサイズ決定された少なくとも１つの可撓性のキャッチ５８８（図６９～図７２に示される）を有する。第１の部片５６８および第２の部片５７２がスナップフィット組立体５８４によって取り付けられると、脚部４０が設置用ブラケット３２（図７２を参照）に取り付けられる。

９．キャリーバッグ：脚部ブラケットを備えるディバイダ頂部
ゴルフバッグは、ゴルフカートの後方レッジに載置されるように、または、コースを歩行するゴルファーによって運搬されるように、設計され得る。キャリーバッグは、バッグが地面に接触するときに配備される脚部スタンド組立体を有するように設計され得、その結果、ゴルファーがショットを打つときにゴルフバッグが支えられ得る。カートバッグおよびキャリーバッグが、クラブを挿入することが可能なディバイダ頂部を備えることができる。

大部分のディバイダ頂部は、クロス部材フレームワークまたはメッシュフレームワーク、および外側リングを有する。メッシュフレームワークは、ゴルフクラブのための開口部を形成するように相互作用する複数のクロス部材を有することができる。複数のクロス部材は、メッシュで覆われ得る。メッシュフレームワークがディバイダ頂部に柔らかい表面を与え、その結果、ゴルフクラブがゴルフバッグの中に摺動させられるときに切り傷を付けられたりまたは引っかき傷を付けられたりすることがなくなる。布地メッシュは、織物縦糸および横糸繊維を含むことができるか、または、ニット材料であってもよい。いくつかの実施形態では、クロス部材フレームワークおよび外側リングの両方がメッシュで覆われ、脚部の組み立ての前に装着される。この方法は高価で時間を要する製造プロセスを作り出し得る。

大部分のキャリーゴルフバッグは、脚部ブラケットを用いてゴルフバッグの上側部分に固着された脚部組立体を有する。本明細書で説明される概念は、ディバイダ頂部外側リング内でブラケット頂部表面を捕捉することにより、脚部組立体に剛性を加える脚部ブラケットである。ディバイダ頂部は、メッシュフレームワーク、および、脚部ブラケットのための合わせ面を備える外側リングを備える。ゴルフバッグ上側部分は、上側リングと脚部ブラケットとの間で固定され得る。脚部ブラケットおよび脚部組立体は、脚部を適切に配備するために丈夫でおよび硬いものである必要があるが、脚部ブラケットは、湾曲する傾向を有する。脚部ブラケットを外側リングと組み合わせることにより、脚部組立体が補強される。脚部ブラケットおよび外側リングとは別個にメッシュフレームワークを組み立てることにより、組み立ての時間およびコストが低減される。

本明細書で説明されるゴルフバッグ３４、１０３４は、ディバイダ頂部２２００、基部２２１６、フラット２２１８、および脚部組立体２２２２を備える。本明細書で説明されるゴルフバッグ３４、１０３４はキャリーバッグである。フラット２２１８は、上側部分２２２０および下側部分２２２１を備えることができる。ディバイダ頂部２２００は、フロント部分２２０４、第１の側方部分２２０３Ａおよび第２の側方部分２２０３Ｂ、ならびに、リア部分２２０５を備えることができる。ディバイダ頂部２２２０は、フラット２２１８の上側部分２２００に取り付けられ、基部２２１６は、下側部分２２２１に取り付けられる。脚部組立体２２２２は、脚部ブラケット２２２４、ヒンジ２２３４、および一対の脚部２２３６を備える。脚部ブラケット２２２４は、頂部表面２２２６、前方表面２２２８、後方表面２２３０、および、ヒンジ２２３４に取り付けられるための前方表面２２２８内にある突出部２２３２を備える。前方表面２２２８は、バッグ３４、１０３４の外部側面に向かっている。後方表面２２３０は、バッグ３４、１０３４の内部側面に向かっている。突出部２２３２は、バッグフラット２２１８からヒンジ２２３４がさらに離れることを可能にすることができる。脚部ブラケット２２２４は、ディバイダ頂部２２００にリベット留めされ得るかまたは他の手法で永久的に固着され得る。ヒンジ２２３４は、脚部ブラケット２２２４の上にある突出部２２３２の間に挿入され得る。ヒンジ２２３４は、バッグ３４、１０３４が地面に接触するときに、一対の脚部２２３６を配備することを可能にすることができる。

いくつかの実施形態では、ゴルフバッグは、リア部分２１６４に沿った１つまたは複数のディバイダ頂部ストラップチャネル２２４０をさらに備える上で説明したディバイダ頂部２２００を備えることができる。ディバイダ頂部ストラップチャネル２２４０は、バッグのストラップを受け入れるように構成され得る。ディバイダ頂部２２００は、図２０９および図２１０に示されるように、ディバイダ頂部ストラップチャネル２２４０に隣接する１つまたは複数のリブ２２４２をさらに備えることができる。リブ２２４２は、ストラップの位置が横方向に変わることを防止することができ、ディバイダ頂部リア部分２１６４に対してストラップをぴったりくっつけることを促進することができる。多くの実施形態で、１つまたは複数のリブ２２４２は、ステイポート２１８０の近くでディバイダ頂部ストラップチャネル２２４０に隣接する３つのリブ２２４２を備えることができる。１つまたは複数のリブ２２４２は、ディバイダ頂部２２００の第１の側面２２０３Ａおよび第２の側面２２０３Ｂの近くでディバイダ頂部ストラップチャネル２２４０に隣接する３つのリブ２２４２をさらに備えることができる。ディバイダ頂部ストラップチャネル２２４０の両側にあるリブ２２４２は、ストラップを固定することができ、横方向に位置を変えることを防止することができ、それによりストラップの絡みを低減して配向配置をよりスムーズなものにする。

ディバイダ頂部２２００が成形され得る。頂部ディバイダ２２００は、メッシュフレームワーク２２１２、および、メッシュフレームワーク２２１２の周縁の周りに配置される外側リング２２０２を備えることができる。外側リング２２０２は、ゴルフクラブを受けるための頂部ディバイダ２２００の口を画定する。メッシュフレームワーク２２１２は、複数のクロス部材２２１４を備えることができる。クロス部材２２１４は、頂部ディバイダ２２００の口を横断して延在し、それによりゴルフクラブを受け入れて分離するための複数の開口部を作り出す。いくつかの実施形態では、クロス部材２２１４は、開口部を形成するように交差することができる。クロス部材２２１４が高さおよび厚さを有することができる。クロス部材２２１４の高さがクロス部材２２１４の厚さより大きく、それによりゴルファーがゴルフクラブを下に向けて、ゴルフバッグ内でゴルフクラブシャフトが絡むことを低減するのを支援する。メッシュフレームワーク２２１２を形成するために、クロス部材２２１４が、ポリマー材料、ポリマー複合材料、または他の任意の適切な材料から形成され得、メッシュを用いて覆われ得る。いくつかの実施形態では、メッシュフレームワーク２２１２は、外側リング２２０２と一体に形成される。いくつかの実施形態では、メッシュフレームワーク２２１２が脚部ブラケット２２２４および外側リング２２０２とは別個に形成され、メッシュフレームワーク２２１２が外側リング２２０２に連結され得る。

外側リング２０２２は、ロック効果を作り出すために、脚部ブラケット２２２４と相互作用することができる。さらに、ゴルフバッグフラット２２１８は、外側リング２０２２と脚部ブラケット２２２４との間で固着され得る。外側リング２２０２は、フロント部分２２０４およびリア部分２２０５を備えることができる。外側リング２２０２のフロント部分２２０４は、バッグ３４、１０３４の前方部分に向かって位置決めされ得る。脚部ブラケット２２２４は、外側リング２２０２のフロント部分２２０４付近に配置され得る。外側リング２２０２のリア部分２２０５は、バッグ３４、１０３４の後方部分に向かって配置され得る。さらに、外側リング２２０２は、フロント部分内にある第１の凹部または合わせ面２２０６を備えることができる。合わせ面２２０６は、脚部ブラケット２２２４の頂部表面２２２６を受け入れるように構成され得る。一実施形態では、合わせ面２２０６は、脚部ブラケット頂部表面２２２６を受け入れるフラット表面を備えることができる。他の実施形態では、合わせ面２２０６は、脚部ブラケット２２２４を定位置で保持すること、および、ブラケット２２２４のスパンにわたって湾曲するために抵抗することを、支援する、窪み部分、リブ、または突出部２２０８を備えることができる。フラット２２１８が定位置に位置決めされ得、ディバイダ頂部が上方で固定され得る。次いで、ブラケットが定位置にスナップ留めされ得、さらに、リベットまたは他の任意の適切な機構を使用することにより固着され得る。いくつかの実施形態では、第１の凹部は、ブラケットの上側部分のジオメトリに対して相補的なジオメトリを有する。フラット２２１８は、外側リング２２０２のフロント部分２２０４とブラケット２２２４の後面２２３０との間で固定され得る。外側リング２２０２は、外側リング２２０２の周縁全体の周りに窪み空間（ｎｅｇａｔｉｖｅ ｓｐａｃｅ）を作り出す第２の凹部２２１０をさらに備えることができる。第２の凹部２２１０は、脚部ブラケット２２２４の前方表面２２２８付近に位置することができる。第２の凹部２２１０は、種々のスナップフィット接続部を受け入れるように構成され得る。一実施形態では、第２の凹部２２１０は、レインフードに連結されるように構成され得る。外側リング２２０２は、ポリマー材料、ポリマー複合材料、または他の任意の適切な材料から形成され得る。

図２００Ａ～図２００Ｅに示されるように、合わせ面２２０６は、脚部ブラケット２２２４の上側表面２２２６の多様な大きさを捕捉することができる。脚部ブラケット上側表面２２２６は、合わせ面２２０６内に置かれ、合わせ面２２０６を部分的に越えて延在する。多様なレベルで覆うことにより、脚部ブラケット２２２４に多様なレベルの審美的有用性を提供することができる。例えば、脚部ブラケット上側表面２２２６は、外側リング２２０２によって完全に覆われ得るか、外側リング２２０２の３分の２によって覆われ得るか、外側リング２２０２の３分の１によって覆われて頂部の外側に接続され得るか、外側リング２２０２の外側縁部に対して覆われ得るか、外側リング２２０２の半分によって覆われ得るか、または他の任意の適切な範囲で覆われ得る。

脚部ブラケット２２２４の利点には、安定性および機能性の向上、さらには、従来技術のディバイダ頂部に勝る他の利点が含まれる。脚部ブラケット２２２４を外側リング２２０２に取り付けることによりブラケット２２２４が補強され、それにより湾曲することが防止され、剛性が向上する。脚部ブラケット突出部２２３２は、バッグフラット２２１８からより離してヒンジ２２３４を位置させることを可能にすることにより、脚部２２３６をより広く配備することを可能にする。脚部ブラケット２２２４とメッシュフレームワーク２２１２との間での調整がないため、脚部組立体２２２２を組み立てることがより容易になる。加えて、バッグフラット２２１８が外側リング２２０２と脚部ブラケット２２２４との間で挟まれるとき、堅固な接続が形成される。

脚部ブラケット２２２４および頂部ディバイダ２２００の特性を最適化するために、脚部ブラケット２２２４および頂部ディバイダ２２００に対して２つの異なる材料が使用され得る。頂部ディバイダ２２００がポリマー材料から形成され得る。一実施形態では、頂部ディバイダ２２００が、丈夫であり耐破損性を有する材料であるポリプロピレンから形成され得る。ポリプロピレンは脚部ブラケット２２２４の材料（ガラス充填ナイロン）より着色することがより容易であり、したがって顧客が製品においてより多くの色の選択肢を有することができる。別の実施形態では、頂部ディバイダ２２００がポリカーボネートから形成され得る。脚部ブラケット２２２４は、剛性を有し、ヒンジ２２３４エリア内での伸びに抵抗するガラス充填ナイロンであってもよい。

１０．キャリーバッグ：脚部ばねのためのブラケット
脚部設置用ブラケット、脚部接続機構、および脚部に加えて、キャリーバッグ１０のスタンド組立体２６は、基部３４および脚部４０に係合されたばね４１をさらに備えることができる。ブラケットは、ばね４１を脚部４０に接続する。ばね４１は、延在構成と収納構成との間でキャリーバッグ１０が移行させられるときに、脚部を延在させるかまたは収納することを支援する。

図７３～図７５は、ばね４１を各脚部４０ａ、４０ｂに取り付けるブラケット６００（「ばねから脚部へのブラケット」または「ばね取り付けブラケット」とも称される）の実施形態の実施例を示している。ブラケット６００は、脚部４０ａまたは脚部４０ｂを受け入れるように構成された脚部受けチャネル６０４を有し、それによりそれぞれの各脚部４０ａ、４０ｂの上にブラケット６００を設置することを支援する。ブラケット６００は、ばね４１を各脚部４０ａ、４０ｂに取り付けるためにばね４１の一部分を受け入れるように構成されたばね受けチャネル６０８をさらに有する。図示される実施形態では、ばね受けチャネル６０８が脚部受けチャネル６０４からオフセットされ、脚部受けチャネル６０４に対して概して垂直である。ブラケット６００は、ブラケット６００の外側表面の上にある弓形突部または緩衝部６１２を有する。図３６に示されるように、緩衝部６１２は、脚部４０ａ、４０ｂをばね４１から分離し、より具体的には、脚部４０ａ、４０ｂをばね４１およびフラット１４（図７３に示されないが、図１に示される）からオフセットさせることを可能にする。各ブラケット６００の上にある緩衝部６１２により脚部４０ａ、４０ｂをばね４１からオフセットして配置することにより、収納構成から延在構成への脚部４０ａ、４０ｂの配備中、脚部４０ａ、４０ｂがばね４１と絡むことがない。

１１．キャリーバッグ：脚部ばねのためのブラケットの代替的実施形態
ゴルフバッグ脚部ばねをゴルフバッグ脚部に取り付けるためのブラケットの代替的実施形態が、図１７５および図１７６に示されている。図示される実施形態では、ばね１３２０が、脚部ばね取り付けブラケット１３００を介して、各脚部に取り付けられる。ゴルフバッグの脚部は、曲がっていてよいし（１３１８）、または直線であってもよい（１３１６）。曲がっている脚部１３１８を備える実施形態では、ばね取り付けブラケット１３００はバッグのフラットに向いている。直線の脚部１３１８を備える実施形態では、ばね取り付けブラケット１３００はフラットから離れる方向を向いている。脚部ばね取り付けブラケット１３００のこの配向配置により、ばね１３２０の角度が決定される。曲がっている脚部１３１８または直線の脚部１３１６は、図１７５および図１７６に示される構成等の収納構成で配置され得るか、または、その拡大図を図１７７および図１７８に示している延在構成で配置され得る。後でさらに説明するように、ばね１３２０は、脚部の延在中に脚部に対して部分的に外向きである力を向けるために収納構成において十分な角度で配置されなければならない。

図１７７および図１７８を参照すると、ブラケット１３００は、管状ボディ１３０２およびばね取り付け部分１３０６を備える。管状ボディ１３０２は、スタンド組立体の脚部１３１６、１３１８を受け入れるように構成された脚部受けチャネル１３０４を備え、それによりそれぞれの各脚部にブラケット１３００を設置することを支援する。取り付け部分１３０６は、ばね１３２０の端部を受けるように構成されたばね受けチャネル１３０８を備え、それによりばね１３２０を各脚部１３１６または脚部１３１８に取り付ける。スタンド組立体の脚部１３１６、１３１８を延在させるために、力が基部の前方部分に対して上方向に加えられる。ゴルフバッグを地面に対して押し込むことにより力が加えられ得る。これにより、結果として、ばね１３２０を押し上げて、脚部１３１６、１３１８を延在させる。

ゴルフバッグの基部によりばね１３２０に作用する力は、概して、地面平面１３２６に対して垂直である。スタンド組立体の脚部１３１６または脚部１３１８をゴルフバッグのボディから離す方向に延在させるためには、地面平面１３２６に概して平行にかつゴルフバッグボディの側面に対して垂直に作用する側方の力が必要となる。この側方の力を提供するために、ばね１３２０がゴルフバッグボディから外側に部分的に角度を付けられなければならない。完全に垂直方向ではなく、ばね１３２０をわずかに前方に角度を付けることにより、加えられる力が、ばね１３２０により、上方、および、側方／外側、の両方に向けられる。より具体的には、加えられる力の成分が地面平面１３２６に平行に作用する。この側方成分は、ゴルフバッグのボディから離す方向に脚部１３１６または脚部１３１８を押して延伸位置にする。

図１７５および図１７７を参照すると、曲がっている脚部１３１８を有する実施形態では、ブラケット１３００のばね取り付け部分１３０６が脚部１３１８とゴルフバッグのボディとの間に位置することができる。曲がり部が脚部１３１８の上側半分に位置する。いくつかの実施形態では、曲がり部は、各脚部１３１８の頂部端部から下側の概して４分の１の長さのところに位置する。曲がり部は、各脚部１３１８の底部端部をバッグボディに接触させ、脚部１３１８をバッグボディにぴったりくっつけることを防止することになるように、配置される。脚部１３１８が、脚部１３１８に沿った他のポイントのところと比較して曲がり部においてゴルフバッグからよりわずかに離れるように延在する。収納構成では、曲がり部は、ばね取り付けブラケット１３００を内側に向けるための十分なクリアランスをフラットと脚部との間に提供する。ブラケット１３００のばね取り付け部分１３０６は、各脚部１３１６とバッグとの間に位置する（各脚部の内側で）。曲がり部がバッグから離すようにブラケット１３００をすでに配置しているため、ばね取り付け部分の１３０６の内向きの配向配置がばね１３２０の必要な角度姿勢を損なわない。

図１７６および図１７８を参照すると、直線の脚部１３１６を有する実施形態では、ブラケット１３００のばね取り付け部分１３０６が、ばね１３２０に十分に角度を付けるためにバッグボディから離れたポイントに位置決めされなければならない（各脚部の外側で）。収納構成では、直線の脚部１３１６がフラットにぴったりくっつく。脚部１３１６とフラットの間にばね取り付け部分１３０６のための余地がまったくといってよいくらい存在しないことに加えて、内向きのブラケット１３００が十分なばね角度１３２０を提供し損ねることにもなる。したがって、ブラケットが、ばね取り付け部分をフラットからさらに離すように移動させるために外側を向いている。ブラケットのこのような外向きの配向配置により、ブラケットに取り付けられるときにばねにより大きい角度が与えられる。

図１７５および図１７６に示されるように、ゴルフバッグが収納構成にあるとき（脚部がバッグまたはフラットに対して折り曲げられるとき）、角度θ_１がばね取り付け軸１３２４およびボディ軸１３２２によって画定される。ばね取り付け軸１３２４は、側面図では、ブラケット１３００のばね受けチャネル１３０８と、脚部の回転の中心となる、ディバイダ頂部に隣接するかまたはディバイダ頂部内にあるヒンジまたはポイントと、によって画定される基準線である。ディバイダ頂部内にあるかまたはディバイダ頂部に隣接するヒンジがしばしば一対のピンによって形成され、これらの一対のピンがスタンド組立体を、ディバイダ頂部のアンカーに固着する。ボディ軸１３２２は、ゴルフバッグのフラットまたはボディに概して平行に延びる側面図内に画定される基準線である。ボディ軸１３２２は、別法として、ディバイダ頂部の前方縁部から基部の前方縁部までで画定され得る。角度θ_１が０度より大きくなければならない。いくつかの実施形態では、角度θ_１が、１度、２度、３度、４度、５度、６度、７度、８度、９度、１０度、１１度、１２度、１３度、１４度、または１５度より大きくてよい。

角度θ_１は、ばね取り付け軸１３２４とボディ軸１３２２との間に画定される。図１７５では、角度θ_１は、曲がっている脚部１３１８を有する実施形態内で角度θ_１を表すためにθ_１Ｂを付される。図１７６では、角度θ_１は、直線の脚部１３１６を有する実施形態内で角度θ_１を表すためにθ_１Ｓを付される。実施形態によっては、角度θ_１Ｂは、θ_１Ｓより小さくてもよく、等しくてもよぃ、または大きくてもよい。

ばね取り付け部分の位置（内向きまたは外向き）および脚部の形状（曲がっているまたは直線である）が、角度θ_１Ｂおよびθ_１Ｓを決定する。ゴルフバッグは、ブラケットの配向配置および脚部の種類の組み合わせにより、使用者より脚部を快適なかたちで延在させるために必要な最小角度より大きい角度θ_１Ｂおよび角度θ_１Ｓが得られる。

図１７７および図１７８に示されるように、ゴルフバッグが延在構成にあるとき（バッグを支持するために脚部が配備されている）、角度θ_２がばね取り付け軸１３２４およびボディ軸１３２２によって画定される。図１７７では、角度θ_２が、曲がっている脚部１３１８を有する実施形態内で角度θ_２を表すためにθ_２Ｂを付される。図１７８では、角度θ_２が、直線の脚部１３１６を有する実施形態内で角度θ_２を表すためにθ_２Ｓを付される。実施形態によっては、角度θ_２Ｂが、角度θ_２Ｓより小さくてもよく、等しくてもよく、または大きくてもよい。角度θ_２Ｂおよび角度θ_２Ｓは、バッグのボディまたはフラットから延在する脚部の距離に対応する。いくつかの実施形態では、脚部の延在距離は、ディバイダ頂部に対する脚部端部キャップの相互作用、ばねの長さ、および／または、ばねの移動を抑制するループ、によって制限される。

１２．キャリーバッグ：脚部端部キャップと一体のプロテクタ
図１４９～図１５４は、脚部端部キャップと一体のプロテクタ６６０の実施形態を示す。この一体のプロテクタ６６０は、キャリーバッグの脚部を、また具体的には、脚部の上にある塗装層を保護するように機能する。ゴルファーは、プッシュカートまたはゴルフカートの上にキャリーバッグを紐で固定することができる。キャリーバッグは、プッシュカートまたはゴルフカートに固定されると、キャリーバッグの脚部が、プッシュカートまたはゴルフカートのブラケットに接触し得る。使用中、ブラケットがキャリーバッグ脚部の上側部分に接触して擦れる。この擦れ動作または引っかき動作が、キャリーバッグの各脚部の外側において塗装層を除去し得るか、または塗装層にダメージを与え得、それにより使い古しの不快な見た目になってしまう。一体のプロテクタ６６０は、キャリーバッグの脚部の影響を受けるエリアを覆うことができ、広範囲の摩耗から保護することができる。

脚部端部キャップと一体のプロテクタ６６０（脚部端部キャッププロテクタ６６０とも称される）は、従来の脚部端部キャップに取って代わることができる。各々の脚部端部キャップと一体のプロテクタ６６０は、ディバイダ頂部にヒンジ式に取り付けられるように構成される。一対の脚部端部キャップと一体のプロテクタ６６０は、一対の脚部に強固に取り付けられるように構成される。上述した脚部端部キャップと同様に、一対の脚部端部キャッププロテクタ６６０は、サブアセンブリに対して、また具体的にはディバイダ頂部に対して、スタンド組立体の脚部を回転可能に取り付けることを可能にする。脚部端部キャッププロテクタ６６０は、脚部端部キャッププロテクタ６６０を固定している脚部の上側部分の摩耗を低減する。

図１４９～図１５５に示されるように、脚部端部キャップと一体のプロテクタ６６０は、端部キャップ６６２、中央セクション６６４、および固着リング６７７を備えることができる。中央セクション６６４および固着リング６７７の両方が、脚部を摩耗から保護することを支援する。図１５０～図１５２に示される実施形態等、いくつかの実施形態では、脚部端部キャップと一体のプロテクタ６６０が、脚部ばねブラケット６８０をさらに備える。一体のプロテクタ６６０の端部キャップ６６２は、上で説明した端部キャップ１４６、５２８ａ、５２８ｂ、またはキャップ６４６と同様であってもよい。端部キャップ６６２は、上で説明した脚部設置用ブラケット３２、３２ａ、または脚部設置用ブラケット３２ｂ等、脚部設置用ブラケットに係合されるように構成される。一体のプロテクタ６６０の端部キャップは、一体のプロテクタ６６０の回動の中心となるピンを介して、脚部設置用ブラケットに固定され得る。一体のプロテクタ６６０の中央セクション６６４は、端部キャップ６６２の脚部接続端部６６３から下向きに延在することができる。中央セクション６６４は、キャリーバッグの脚部に沿って（ぴったりくっつくように）延びてキャリーバッグの脚部を少なくとも部分的に囲むように構成され得る。中央セクション６６４は、頂部端部６６５、１つまたは複数の中間枝部６６６、および底部端部６６７を備える。頂部端部６６５または底部端部６６７は、円筒形であってもよいかまたは部分的に円筒形であってもよい。

中央セクション６６４の頂部端部６６５および底部端部６６７は、キャリーバッグ脚部の直径と等しいかまたはそれより大きい内径６７０によって画定され得る。中央セクション６６４の内径６７０は、８ｍｍから１８ｍｍの間であってもよい。いくつかの実施形態では、中央セクション６６４の内径６７０は、８ｍｍから１０ｍｍ、１０ｍｍから１２ｍｍ、１２ｍｍから１４ｍｍ、１４ｍｍから１６ｍｍ、または１６ｍｍから１８ｍｍの間であってもよい。中央セクション６６４の頂部端部６６５および底部端部６６７はさらに、外径６７１によって画定され得る。外径６７１は、端部キャップ６６２の脚部接続端部６６３の外径にほぼ等しい。中央セクション６６４の外径６７１は１２ｍｍから２４ｍｍの間であってもよい。いくつかの実施形態では、中央セクション６６４の外径６７１は、１２ｍｍから１４ｍｍ、１４ｍｍから１６ｍｍ、１６ｍｍから１８ｍｍ、１８ｍｍから２０ｍｍ、２０ｍｍから２２ｍｍ、または２２ｍｍから２４ｍｍの間であってもよい。

１つまたは複数の中間枝部６６６は、キャリーバッグの上に一体のプロテクタ６６０が装着されるときに、キャリーバッグの外側を少なくとも部分的に覆うように位置決めされる。１つまたは複数の中間枝部６６６が、各々、各枝部６６６の第１の側面から第２の側面までの幅６７４を有することができる。２つの中間枝部６６６を有する実施形態では、枝部６６６が、いずれかの枝部６６６の幅６７４より大きい距離６７３で離間され得る。２つの中間枝部６６６を有する他の実施形態では、枝部６６６が、いずれかの枝部６６６の幅６７４以下の距離または隙間６７３だけ離間され得る。２つ以上の中間枝部６６６の間に隙間６７２を提供することにより、一体のプロテクタ６６０を構築するのに必要である材料の量が低減される。図１４９、１５３、および１５４が、中央セクション枝部６６６の間に隙間６７２を備える一体のプロテクタ６６０の実施形態を示している。さらに、隙間６７２が、キャリーバッグの場合に所望されることとして、一体のプロテクタ６６０の重量を低減する。隙間６７２がさらに、一体のプロテクタ６６０を通して脚部の色を見せるのを可能にすることができ、それによりキャリーバッグの全体の審美を向上させる。隙間６７２を通して見せられる脚部の可視の色は、一体のプロテクタ６６０と付随の脚部との間で色を変えるのを支援する。隙間６７２が、０ｍｍから１３ｍｍの間の範囲の幅６７３を有することができる。いくつかの実施形態では、隙間幅６７３が、０ｍｍから２ｍｍ、２ｍｍから４ｍｍ、４ｍｍから６ｍｍ、６ｍｍから８ｍｍ、８ｍｍから１０ｍｍ、または１０ｍｍから１３ｍｍの間であってもよい。いくつかの実施形態では、隙間幅が、１ｍｍ、２ｍｍ、３ｍｍ、４ｍｍ、５ｍｍ、６ｍｍ、７ｍｍ、８ｍｍ、９ｍｍ、１０ｍｍ、１１ｍｍ、１２ｍｍ、または１３ｍｍである。

図１５１Ｂに示されるように、いくつかの実施形態では、中央セクション６６４が曲がり部を備えることができる。本明細書で説明されるゴルフバッグのいくつかの実施形態では、脚部が曲がり部を備える。中央セクション６６４内にある曲がり部が、一体のプロテクタ６６０を、曲がり部を備える脚部の上に嵌め込むことを可能にする。

中央セクション６６４の１つまたは複数の中間枝部６６６は、円周方向において測定される脚部の表面積の一定のパーセンテージを覆うことができる。図１５５は、図１５３の線ＣＬＶ－ＣＬＶに沿った断面図である。図１５５は、中央セクション６６４の１つまたは複数の枝部６６６によって画定される内径６７０および外径６７１を示している。図１５５は一体のプロテクタのみを描いているが、中央セクション６６４の内径６７０がゴルフバッグの脚部の外径に概して適合することになる。したがって、中央セクション６６４の１つまたは複数の枝部６６６の内側表面６６８が脚部の外部表面に係合されることになる。

各一体のプロテクタ６６０の中央セクション６６４は、中央セクション６６４に対応する脚部の長手方向部分の脚部外部表面の面積の３０％から１００％の間で係合されるかまたは覆うことができる。いくつかの実施形態では、中央セクション６６４は、中央セクション６６４に対応する脚部の長手方向部分の脚部外部表面の面積の３０％から４０％、４０％から５０％、５０％から６０％、６０％から７０％、７０％から８０％、８０％から９０％、または９０％から１００％の間で係合される。中央セクション６６４が脚部の対応する部分の外部表面の面積の１００％に係合される実施形態では、一体のプロテクタ６６０が脚部のこの部分を完全に包囲する。いくつかの実施形態では、中央セクション６６４が、中央セクション６６４に対応する脚部の長手方向部分の脚部外部表面の面積の３０％超、４０％超、５０％超、６０％超、７０％超、８０％超、または９０％超を覆う。

中央セクション６６４の底部端部６６７は、固着リング６７７に係合される。固着リング６７７は、図１４９～図１５２に示されるように、キャリーバッグ脚部を完全に囲むように構成される。固着リング６７７は、内径および外径（示されない）を有することができる。内径がキャリーバッグ脚部の外径と等しくてよいかまたはそれより大きくてよい。固着リング６７７の内径は、中央セクション６６４の内径６７０に適合することができる。固着リング６７７の外径は、中央セクション６６４の頂部端部６６５および／または底部端部６６７の外径６７１より大きくてもよい。固着リング６７７の外径は、１２ｍｍから２６ｍｍの間の範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、固着リング６７７の外径は、１２ｍｍから１４ｍｍ、１４ｍｍから１６ｍｍ、１６ｍｍから１８ｍｍ、１８ｍｍから２０ｍｍ、２０ｍｍから２２ｍｍ、２２ｍｍから２４ｍｍ、または２４ｍｍから２６ｍｍの間であってもよい。より厚い固着リング６７７は、一体のプロテクタ６６０の支持および耐久性を向上させることを可能にする。

いくつかの実施形態では、一体のプロテクタ６６０は、図１４９に示されるように、脚部ばねブラケット６８０と共に使用される。ゴルフバッグの脚部に装着されるとき、脚部ばねブラケット６８０と一体のプロテクタ６６０の固着リング６７７との間の距離６８５は、０ｍｍから１２５ｍｍの間であってもよい。いくつかの実施形態では、脚部ばねブラケットと固着リングとの間の距離６８５は、０ｍｍから２５ｍｍ、２５ｍｍから５０ｍｍ、５０ｍｍから７５ｍｍ、７５ｍｍから１００ｍｍ、および１００ｍｍから１２５ｍｍの間であってもよい。

図１５０～図１５２に示される実施形態等、いくつかの実施形態では、一体のプロテクタ６６０が、固着リング６７７の端部に接続された脚部ばねブラケット６８０を一体に備える。脚部ばねブラケット６８０は、図１５０～図１５２に示されるように、脚部を受け入れるように構成された脚部受けチャネル６８２を備え、それにより脚部ばねブラケット６８０を脚部の上に設置することを支援する。脚部ばねブラケット６８０が、ばね４１等のばねの一部分を受け入れるように構成された、ばね受けチャネル６８４と同様であるばね受けチャネル６８４を備えるばね受け拡張部分６８３をさらに備える。ばね受けチャネル６８４は、ブラケット６８０のばね受け拡張部分６８３を通って延在する。ばね受け拡張部分６８３のばね受けチャネル６８４は、ばねを脚部に取り付けることを支援する。図示される実施形態では、ばね受けチャネル６８４は、脚部受けチャネル６８２からオフセットされ、ばね受けチャネル６８２に対して概して垂直である。

図１４９～図１５２に図示される実施形態では、脚部ばねブラケット６８０がキャリーバッグに装着されるとき、ばね受け拡張部分６８３は、キャリーバッグのフラットの方の内側を向くように構成される。他の実施形態では、ばね受け拡張部分６８３は、装着時、キャリーバッグのフラットから離れる方向の外側を向くように構成され得る。ばね受け拡張部分６８３およびそのばね受けチャネル６８４の配向配置は、通常、脚部ばねブラケット６８０をその上に装着する脚部の形状に依存する。ばね受け拡張部分６８３は、脚部を延在させるときに脚部組立体を配備するために、取り付けられた脚部ばねにより脚部に対して十分なてこの原理を作用させることを可能にするような位置で、脚部に位置しなければならない。ばね１３２０、ばね受けチャネル６８４、および脚部によって形成される角度は、ばね受け拡張部分６８３の配向配置を決定する。直線の脚部の場合、ばね受け拡張部分６８３は、概してバッグから離れる外側を向く（図１５２に示される）。曲がっている脚部の場合、ばね受け拡張部分６８３は、概してバッグの方を向く内側を向く。曲がっている脚部は、バッグ壁から追加の距離でばね受け拡張部分６８３を方向付け、その結果、脚部が延在させられるとき、脚部組立体を配備するために脚部ばねが脚部に対して十分なてこの原理を作用させることができるようになる。ばね受け拡張部分６８３は、直線の脚部においては、通常、バック壁からのこのような追加の距離を提供するために外向きに方向付けられる。

図１４９および図１５０に示されるように、中央セクション６６４は、その頂部端部６６５からその底部端部６６７まで延在する長さ６７５を有することができる。中央セクションの長さ６７５は、１０ｍｍから１２０ｍｍの間の範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、中央セクションの長さ６７５は、１０ｍｍから３０ｍｍ、３０ｍｍから５０ｍｍ、５０ｍｍから７０ｍｍ、７０ｍｍから９０ｍｍ、または９０ｍｍから１２０ｍｍの間の範囲であってもよい。一体のプロテクタ６６０の全体は、端部キャップ６６２の頂部から固着リング６７７の底部端部まで延在する（測定される）長さ６６１を有することができる。一体のプロテクタ６６０が一体の脚部ばねブラケット６８０を備える実施形態では、一体のプロテクタの長さ６６１が脚部ばねブラケット６８０を含む。一体のプロテクタの長さ６８０は、３０ｍｍから１５０ｍｍの間の範囲であってもよい。いくつかの実施形態では、一体のプロテクタの長さ６８０は、３０ｍｍから５０ｍｍ、５０ｍｍから７０ｍｍ、７０ｍｍから９０ｍｍ、９０ｍｍから１１０ｍｍ、１１０ｍｍから１３０ｍｍ、または１３０ｍｍから１５０ｍｍの間の範囲であってもよい。

一体のプロテクタ６６０は、１２グラムから１８グラムの間の範囲の重量を有することができる。いくつかの実施形態では、一体のプロテクタの重量は、１２グラムから１４グラム、１４グラムから１６グラム、または１６グラムから１８グラムの間の範囲であってもよい。一体のプロテクタ６６０は、１５ｗｔ％から２５ｗｔ％の追加のガラスファイバーを有するナイロン等、耐摩耗材料から成形され得る。

一体のプロテクタ６６０は、接着剤または摩擦嵌合を用いてキャリーバッグの脚部に固定され得る。中央セクション６６４および固着リング６７７は、独立した脚部端部キャップを用いる場合と比較して、キャリーバッグの脚部とのより大きい接触表面積を提供する。この接触表面積により、接着剤または圧入接続部を介してキャリーバッグの脚部を一体のプロテクタに良好に固定することが可能となる。一部の独立の脚部端部キャップは、リベットによりキャリーバッグの脚部に固定されなければならない。一体のプロテクタ６６０のデザインにより、リベットの必要性が排除される。

一体のプロテクタ６６０は、成形、鋳造、三次元プリンティング、追加の製造、または他の適切な方法を介して、製造され得る。いくつかの実施形態では、一体のプロテクタ６６０の、端部キャップ６６２、中央セクション６６４、および固着リング６７７が、一体に成形され得る。いくつかの実施形態では、端部キャップ６６２、中央セクション６６４、固着リング６７７、および脚部ばねブラケット６８０を含めた、一体のプロテクタ６６０の全体が、一体に成形される。

１３．キャリーバッグ：ばね
ばねは、基部および脚部に連結される。ばねは、収納構成から延在構成へと脚部を配備するために使用される。上述したばね４１は、ばね部材４１ａ、４１ｂを備える。ばね部材４１ａ、４１ｂは、それぞれの脚部４０ａ、４０ｂに接続されるように基部３４から延在する。これらの２つの部材の実施形態では、各ばね部材が、ばね取り付けブラケットから基部まで完全に延在する。ガイドジョイントは、ばね取り付けブラケットと基部との間の等しい位置において、互いから一定の距離のところで２つのばね部材を保持する。このガイドジョイントは、ねじ、ピン、または他の接合構成要素を使用して、ばね部材の前方部分および後方部分に固定された２つのプラスチック面または金属面を備えることができる。

図１７９～図１８２を参照すると、ばねのＹ形の実施形態では、ばね１３３０は、ばね１３３０の下側部分を形成する単一の管１３３４に接続された２つのばね部材１３３２を備える。ばね１３００のこのＹ形の実施形態は、ゴルフバッグの重量を低減することができ、製造プロセスを単純化することができる。

図１７９から図１８１を参照すると、Ｙ形のばね１３３０は、ばね組立体の下側部分を備える単一の管１３３４に接続された２つのばね部材１３３２を備える。ばね１３３０は、管１３３４、ばね部材１３３２、および複数の接続構成要素を備えることができる。管１３３４は、炭素繊維、ガラス繊維、または別の軽量で高い耐久性を有する材料であってもよい。ばね部材１３３２は、固体の可撓性金属を含む。いくつかの実施形態では、ばねワイヤが使用され得る。金属フェルール１３３６は、基部とばね取り付けブラケット１３３０と間の位置において２つのばね部材１３３２を炭素繊維管１３３４に固着する。フェルール１３３６は、単一部片の金属であって固定されるために圧着のみを必要とするため、製造を単純化する。加えて、フェルール１３３６は、傾向として、多構成要素のガイドジョイントより軽量である。

布地ループは、バッグボディに固定され得、フェルール１３３６とばね取り付けブラケット１３００との間に任意のポイントで２つのばね部材の周りで囲まれ、ばね部材１３３２が互いに過度に離すように引かれることを防止することができる。ばね部材１３３２が過度に離れるように引かれる場合、ばね部材１３３２がばね取り付けブラケット１３００から外れる可能性がある。

図１７９を参照すると、収納構成において、２つのばね部材１３３２は、脚部１３１６のばね取り付けブラケット１３００に向かって、フェルール１３３６から外に延在するように湾曲させられ得る。ばね部材１３３２は、反対方向に対称的に湾曲させられ、一方のばねが左側ブラケットの方に湾曲させられ、もう一方のばねが右側ブラケットの方に湾曲させられる。使用される金属の性質として、ばね部材１３３２は、塑性を維持するように湾曲させられる。例えば、ブラケット１３００から取り外される場合、ばね部材１３３２は、図１８１のスタンド組立体内で示される、それらの元のほぼ平行な並置の配向配置になるように再調整される。図１７９～図１８１に示されるように、ばね部材１３３２は、脚部１３１６の後方部分の周りを移動することができ、脚部１３１６の外側にあるブラケット１３００内の開口部を通るように送られ得る。これが、脚部１３１６に接触して擦られることなく脚部１３１６の周りに合わせてばね部材１３３２を形状決めすることを可能にする複数の曲がり部位置をばね部材１３３２に沿わせて有することにより、達成される。

基部のアクチュエータ部分が加えられる力によって圧縮されて、上向きの法線力により取り付けブラケットに力が加えられ、それにより、バッグが脚部１３１６の方向に傾いていることで脚部１３１６が上方かつ外側に強制的に動かされるときに、脚部１３１６の配備が行われる。アクチュエータの圧縮距離は、管１３３４の上方への移動の距離へと直接に変換される。管１３３４の移動は、直接に、ばね部材１３３２を移動させることになる。アクチュエータが圧縮されると、接合部分１３３４が上方向に移動させられることで、ばね部材１３３２が湾曲することになる。上向きの法線力は、ばね部材１３３２に対するブラケット１３００の下向きの法線力を超えると、ばね部材１３３２がブラケット１３００と共に外側に移動し始め、それにより脚部１３１６を配備する。この動作がばね部材１３３２を互いからさらに離すように引張り、脚部１３３２がさらに配備されることでバッグの力が増大し、それにより、ばね１３３２をわずかに湾曲させる。図１８０に示されるように、脚部がその最大延在距離に到達するとき、延在構成への完全な配備が達成される。この距離は、脚部設置用ブラケットに対する頂部端部キャップの相互作用によって制限される。

管１３３４の長さを変えることにより、Ｙ形のばね１３３０が調整され得る。ばね１３３０をこのように調整する性能は、配備のために必要となる力を変化させる方法としての役割を担うことができる。管１３３４が長くなると金属ばね部材１３３２が短くなり、より短い金属ばね部材１３３２は、取り付けブラケット１３３０のより近くでフェルール１３３６によって接合される。管１３３４が短くなると金属ばね部材１３３２が脚部取り付けブラケット１３００からより離れたところで接合されるようになり、配備を開始するためにより大きい力が加えられることが必要となる。所要の力は、製造のために使用される寸法に基づく一定の値となる。２つの金属ばね部材１３３２に取って代わる管１３３４の長さによりさらに、重量が有意に低減される。追加の構成要素の変化と組み合わされる、管１３３４の長さに応じて、Ｙ形のばね１３３０の総重量が、従来のばねと比較して５０グラムから６０グラムの間で低減され得る。いくつかの実施形態では、Ｙ形のばね１３３０の総重量は、従来のばねと比較して、５０グラムから５２グラム、５１グラムから５３グラム、５２グラムから５４グラム、５３グラムから５５グラム、５４グラムから５６グラム、５５グラムから５７グラム、５６グラムから５８グラム、５７グラムから５９グラム、または５８グラムから６０グラムの間で、低減され得る。

図１８１および図１８２を参照すると、Ｙ形のばね１３３０の底部分は、管１３３４を基部アクチュエータ部分に接合するヒンジ式のコネクタ１３３８を備える。この二又タイプのばね（ｓｉｎｇｌｅ－ｐｒｏｎｇｅｄ ｓｐｒｉｎｇ）は、通常、地面に平行である下側棒を備える底部コネクタを有する。付随のアクチュエータの一部分は、通常、棒の周りに緩く形成される。棒がアクスルとして機能し、同時に、棒およびアクチュエータがヒンジを形成する。図１８２に示されるように、本明細書で説明されるヒンジ式のコネクタ１３３８が、アクスルヒンジ自体である底部コネクタ１３４０を備える。底部コネクタ１３４０は、単一ステップでコネクタ１３４０を基部アクチュエータ部分に固定することを可能にする、クリップ等、スナップフィット構造部１３４２を備えることができる。スナップフィット構造部１３４２は、バッグの製造および組み立ての容易さを向上させ、さらには修理の容易さを向上させる。

Ｙ形の（つまり、ばねから管への二又タイプの）ばね１３３０は、スタンド組立体の重量を効率的に低減し、ばねの製造および基部に対してのばねの組み付けの両方を単純化する。このＹ形のばね１３３０は、パーツの数を低減して作製速度を向上させることにより、製造を単純化する。具体的には、多部品ガイドジョイントを単一のフェルール１３３６に置き換えることにより、ばね内の構成要素の数が低減される。管１３３４の基部に位置するヒンジ式のコネクタ１３４０内にスナップフィット構造部１３４２（または、クリップ）を含むことにより、Ｙ形のばね１３３０を基部に迅速に固着することが可能となる。

実施例として、基部、ディバイダ頂部、フラット、および複数のステイ、を備えるサブアセンブリは、図１８１に示されるスタンド組立体等、スタンド組立体とは別個に提供され得る。キャリーバッグを完成するためにスタンド組立体をサブアセンブリに取り付けるためには２つのステップのみを要する：（１）上述したように、脚部端部キャップをディバイダ頂部の脚部設置用ブラケットに取り付けるステップ、および（２）ばね１３３０を基部の中にスナップ留め（または、クリップ留め）するステップ。Ｙ形のばね１３３０は製造性を向上させ、強度、外観、または機能性を損なうことなく、重量を低減する。

Ｃ．キャリーバッグ：フラット
上で考察したように、キャリーバッグ１０は、フラットを備えることができる。キャリーバッグ１０に固有であるフラット１４のいくつかの変形形態を以下で説明する。

１．キャリーバッグ：膨張可能ヒッパッドおよび膨張可能ショルダーパッド
図８５および図８６を参照すると、フラット１４は、膨張可能ヒップパッド２５０をさらに有することができる。膨張可能ヒップパッド２５０は、フラット１４の任意の部分に沿って配置され得、ここでは、バッグが使用者の背中または臀部上に載置され得る。フラット１４は、膨張可能ヒップパッド２５０を受け入れるように構成されたポケット１０２０を有することができる。多くの実施形態では、膨張可能ヒップパッド２５０およびフラット１４は、縫い付け、溶接、または他の任意の適切な永久的な連結方法により、永久的に連結され得る。他の実施形態では、膨張可能ヒップパッド２５０は、ポケット１０２０に挿入され得、ポケットは、ジッパー、スナップフィット機構、フックループ固定具、または他の任意の適切な密閉方法により、密閉され得る。膨張可能ヒップパッド２５０は、空気を用いて使用者により膨張可能ヒップパッド２５０を収縮または膨張させることを可能にするためのノズル２５２をさらに有する。ポケット１０２０は、フラット１４の外側から使用者がノズル２５２にアクセスすることを可能にするように構成され得る。ノズル２５２は、バッグ１０を運搬するときに使用者の背中または臀部に接触しないように、位置決めされ得る。

膨張可能ヒップパッド２５０は、外側シェルによって収容される内側膨張可能コンパートメントを備えることができる。内側膨張可能コンパートメントは、単一の大きいコンパートメントであってもよいか、または、膨張可能ヒップパッド２５０を通って延在して一連の区分けされた膨張可能コンパートメントを作り出す複数の開口部を備えることができる。膨張可能ヒップパッド２５０は、ノズル２５２をさらに備える。多くの実施形態で、ノズル２５２は、ツイストロックノズルである。他の実施形態では、ノズル２５２が任意の種類のノズルであってもよい。例えば、ノズル２５２は、ばね式ノズル、キャップ付きノズル、プッシュプルノズル、または他の任意の適切な膨張弁であってもよい。図示される実施形態では、図８６を参照すると、ノズル２５２は、膨張可能ヒップパッド２５０のシームの中に溶接され得る。他の実施形態では、ノズル２５２は、膨張可能ヒップパッド２５０の外側表面の上に溶接され得る。

膨張可能ヒップパッド２５０は、製造プロセス中に画定される所定の大きさのフィラーを有するヒップパッドとは異なり、所望の大きさのクッションとするように使用者によりヒップパッド２５０を膨張させることを可能にする。さらに、ヒップパッド２５０が空気を用いて膨張されるため、ヒップパッド２５０は、従来の発泡体ヒップパッドで起こり得るように、経時的に平坦化したりまたは縮んだりすることはない。さらに、膨張可能ヒップパッド２５０のフィラー材料として空気を使用することにより、発泡体を含むかまたはフィラーとしてより高密度の何らかの他の材料を含む従来のヒップパッドと比較して、膨張可能ヒップパッド２５０はより軽量となることができ、それによりゴルフバッグ全体の重量節減を実現する。

いくつかの実施形態では、図８７を参照すると、膨張可能ショルダーパッドは、ショルダーストラップ２４内に含まれ得る。膨張可能ショルダーパッドは、ショルダーストラップ２４に入れられるようにサイズを調整されることを除いて、膨張可能ヒップパッド２５０と同様である。膨張可能ヒップパッド２５０と同様に、膨張可能ショルダーパッド２６０は、使用者により容易にアクセス可能となるようにショルダーストラップ２４を通して入れられるように構成され得る、ノズル２５２と同様のノズルを備える。ノズルは、使用者の肩に接触しないように、ショルダーストラップ２４において配置されている。膨張可能ショルダーパッド２６０は、膨張可能ヒップパッド２５０のための膨張可能ポケット２５４と同様の膨張可能ポケットをさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、膨張可能ショルダーパッド２６０のための膨張可能ポケットは、ヒップパッド膨張可能ポケット２５４より細長である。

２．キャリーバッグ：取り外し可能なストラップ接続部
多数の種類のバックル、クリップ、または接続部が、ストラップをキャリーバッグに接続するために使用され得る。いくつかのストラップ２４は、設計の簡素化のために、審美的目的のために、および耐久性のために、キャリーバッグ１０に永久的に取り付けられる。他のストラップ２４は、カスタマイゼーションと、ストラップ構成の変更と、製造の簡素化とを可能にするために、キャリーバッグ１０に解除可能に取り付けられる。キャリーバッグ１０は、ストラップを固定するかまたはキャリーバッグ１０からストラップを解除するための取り外し可能なストラップ接続機構を備えることができる。以下で説明される取り外し可能なストラップ接続機構は、容易であり非破壊的であるストラップの取り外しを可能にしながら、永久的に取り付けられるストラップの利点のうちのいくつかの利点を保持する。図１４５Ａ～図１４８に示される取り外し可能なストラップ接続機構３５０は、（１）所定の角度でストラップを保持することができ、（２）幅広のストラップを支持することができ、（３）バッグとストラップとの間のオフセット距離を最小にすることができ、（４）有意な重量を支持することができる。最小にされるオフセット距離は接続機構に低プロファイル構造を与え、それによりバッグの審美をさらに向上させることができる。

図１４５Ａに示されるように、取り外し可能なストラップ接続機構３５０は、受け部分３６０およびコア部分３８０を備える。受け部分３６０は、コア部分３８０上を摺動し、受け部分３６０およびコア部分３８０のロック構造部を介して定位置へとスナップ留めされる。通常、受け部分３６０がゴルフバッグ１０のストラップ３５４に接続され、コア部分３８０がゴルフバッグ１０のボディに接続される。ストラップ接続機構３５０は、ゴルファーがストラップ３５４から手を放すときに、ゴルフバッグ１０に対してストラップ３５４がその配向配置を維持することを可能にする。ストラップ接続機構３５０は、ゴルフバッグ１０の後方表面１２から所定の角度のところでストラップ３５４の端部を保持することができる。加えて、ストラップ接続機構３５０は、ストラップ３５４が望まれずに捻じれることを防止する手法で、幅広のストラップ３５４をゴルフバッグ１０に固定することを可能にする。ストラップ接続機構３５０がさらに、ゴルフバッグボディに対してストラップ３５４を取り付けるための、低プロファイルであり、目立ちすぎず、審美的にクリーンである手段を提供する。最後に、ストラップ接続機構３５４は、６．８ｋｇ（１５ポンド）から３１．８ｋｇ（７０ポンド）の間の荷重に耐えることができ、それにより高耐荷重の用途において有用となる。

以下の説明は図１４５Ａ～図１４８の示される実施形態を対象とするが、本開示の他の実施形態も含むものとして理解されるべきである。キャリーバッグ１０のための取り外し可能なストラップ接続機構３５０は、ストラップ３５４に連結された受け部分３６０、および、フラット１４またはディバイダ頂部３０等のバッグボディ部分に連結されたコア部分３８０を備える。受け部分３６０は、ストラップ取り付けタブ３６５、ストラップ取り付けタブ３６５から延在する第１の弓形アーム３３６、ストラップ取り付けタブ３６５から延在する第２の弓形アーム３６７、および、第１の弓形アーム３６６と第２の弓形アーム３６７との間に形成されたチャネル３６４を備える。コア部分３８０は、バッグ取り付けタブ３８５、および、バッグ取り付けタブ３８５から延在するコア３８４を備える。受け部分３６０のストラップ取り付けタブ３６５は、キャリーバッグ１０のストラップ３５４に係合される。コア部分３８０のバッグ取り付けタブ３８５は、キャリーバッグ１０のボディに接続される。しかし、他の実施形態では、受け部分３６０がボディに接続され、コア部分３８０がストラップ３５４に接続される。

受け部分３６０の第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７は、ストラップ取り付けタブ３６５に一体に形成される。第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７は、内径３７０および外径３７１を有する概略円筒形のチャネル３６４の一部分を一体に形成する。内径３７０は、０．１０インチから０．４５インチの範囲であってもよい。例えば、内径３７０は、０．１０インチから０．１５インチ、０．１５インチから０．２０インチ、０．２０インチから０．２５インチ、０．２５インチから０．３０インチ、０．３０インチから０．３５インチ、０．３５インチから０．４０インチ、または０．４０インチから０．４５インチの範囲であってもよい。外径３７１は、０．２０インチから０．５５インチの範囲であってもよい。例えば、外径３７１は、０．２０インチから０．２５インチ、０．２５インチから０．３０インチ、０．３０インチから０．３５インチ、０．３５インチから０．４０インチ、０．４０インチから０．４５インチ、０．４５インチから０．５０インチ、または０．５０インチから０．５５インチの範囲であってもよい。

第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７は、０．１０インチから０．２０インチまたは０．１５インチから０．２５インチの範囲である厚さを有することができる。受け部分３６０は、ストラップ取り付けタブ３６５の反対側に位置し、第１の弓形アーム３６６の端部と第２の弓形アーム３６７の端部との間に位置する、開口部３６８をさらに備える。図１４６を参照して、受け部分３６０は、第１の側面３６１および第２の側面３６２をさらに備える。第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７は、第１の側面３６１と第２の側面３６２との間を延在する。受け部分３６０は、受け部分３６０の第２の側面３６２の端壁をさらに備える。端壁が第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７を接続し、チャネル３６４の一方の端部のところでストッパーのように機能する。端壁の反対側の受け部分チャネル３６４の第１の側面３６１は、コア部分３８０のコア３８４を受け入れるための開口部３６９を備える。

受け部分３６０は、受け部分３６０の第１の側面３６１と第２の側面３６２との間に画定された（つまり、チャネル３６４に平行である）幅３５６を有する。受け部分３６０の幅３５６は、０．５インチから０．４インチの間であってもよい。例えば、受け部分３６０の幅３５６は、０．５インチから１．６インチ、１．２インチから１．８インチ、１．４インチから２．０インチ、１．６インチから２．２インチ、１．８インチから２．４インチ、２．０インチから２．６インチ、２．２インチから２．８インチ、２．４インチから３．０インチ、２．６インチから３．２インチ、２．８インチから３．４インチ、または３．０インチから３．６インチの間の範囲であってもよい。

受け部分３６０は、図示されないロック構造部をさらに備える。ロック構造部は、コア部分３８０のそれぞれのロック構造部（例えば、対応する突出部または溝）に対応する溝または突出部をさらに備えることができる。受け部分のロック構造部は、受け部分３６０の幅３５６に沿った任意の適切な位置に位置することができる。受け部分３６０のロック構造部は、第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７の内側表面の上に配設され得る。いくつかの実施形態では、ロック構造部は、突出部または溝ではなくボタン解除タブをさらに備える。

コア部分３８０は、バッグ取り付けタブ３８５と一体に形成される。コア部分３８０のコア３８４は、コア直径３９０を有する概略円筒形形状を有する。コア直径３９０は、０．１０インチから０．４５インチの範囲であってもよい。例えば、コア直径３９０は、０．１０インチから０．１５インチ、０．１５インチから０．２０インチ、０．２０インチから０．２５インチ、０．２５インチから０．３０インチ、０．３０インチから０．３５インチ、０．３５インチから０．４０インチ、または０．４０インチから０．４５インチの範囲であってもよい。コア３８４は、第１の端部３８１および第２の端部３８２をさらに備える。コア部分３８０は、受け部分３６０のチャネル３６４の中にコア３８４が挿入されるときに、受け部分３６０のロック構造部に係合される示されないロック構造部をさらに備える。コア部分ロック構造部は、コア３８４の外表面の上に配設される。受け部分ロック構造部が溝である実施形態では、コア部分ロック構造部は、溝に係合されるようにサイズ決定される突出部であってもよい。受け部分ロック構造部が突出部である実施形態では、コア部分ロック構造部が、突出部を受け入れるようにサイズ決定される溝であってもよい。上で言及したように、いくつかの実施形態では、ロック構造部が、突出部または溝ではなく、ボタン解除タブを備えることができる。

コア部分３８０の幅３５７は、コア３８４の第１の端部３８１と第２の端部３８２との間に画定される。コア３８４の幅３５７は、１．０インチから３．０インチの間の範囲であってもよい。例えば、コア３８４の幅３５７は、１．０インチから１．６インチ、１．２インチから１．８インチ、１．４インチから２．０インチ、１．６インチから２．２インチ、１．８インチから２．４インチ、２．０インチから２．６インチ、２．２インチから２．８インチ、または２．４インチから３．０インチの間の範囲であってもよい。多くの実施形態では、コア幅３５７は、受け部分３６０の幅３５６より小さい。受け部分３６０の端壁が受け部分３６０の幅３５６の一部分を占めるため、コア幅３５７が、コア３８４の端部を受け部分３６０の第１の側面３６１に同一面上にするために受け部分幅３５６より小さくなければならない。取り外し可能なストラップ接続機構３５０が、受け部分３６０の幅３５７に適合する幅を有する。

いくつかの代替的実施形態では、受け部分３６０のチャネル３６４は、円筒形ではない形状を有することができる。例えば、受け部分３６０の内部形状は、概略、正方形、三角形、台形、ティアドロップ、または他の任意の適切な形状であってもよい。コア部分３８０のコア３８４は、受け部分３６０のチャネル３８４に対応する形状を有することができる。

ストラップ取り付けタブ３６５は、キャリーバッグ１０のストラップ３５４を受けるためのスロットを備えることができる。スロットは、ストラップ取り付けタブ３６５と受け部分３６０の弓形アーム３６６、３６７との間の接続部の反対側で、ストラップ取り付けタブ３６５の端部に隣接して位置する。他の実施形態では、ストラップ取り付けタブ３６５がスロットを備えるのではなく、ストラップ３５４の中に永久的に縫い付けられ得る材料を備えることができる。同様に、バッグ取り付けタブ３８５は、バッグ取り付けタブ３８５とコア部分３８０のコア３８４との間の接続部の反対側にある一部分を備えることができる。バッグ取り付けタブ３８５のこのセクションがキャリーバッグ１０のボディの中に縫い付けられ得る。他の実施形態では、バッグ取り付けタブ３８５が、キャリーバッグ１０のボディに縫い付けられたストラップ３５４を受けるためのスロットを備える。他の実施形態では、バッグ取り付けタブ３８５が、ディバイダ頂部３０等、バッグボディの要素と一体に形成され得る。いくつかの実施形態では、バッグ取り付けタブ３８５が、キャリーバッグ１０のディバイダ頂部３０の上にスナップ留め、リベット留め、または付着されたブラケットに一体化される。バッグ取り付けタブ３８５は、バッグボディに対して大きく湾曲しないようにバッグボディに固着される。

コア部分３８０を受け部分３６０に係合するために、（１）コア部分３８０のコア３８４が受け部分３６０の第１の端部開口部３６９に位置合わせされ、（２）コア部分３８０のバッグ取り付けタブ３８５が、受け部分３６０の第１の弓形アーム３６６と第２の弓形アーム３６７との間にある開口部３６８に位置合わせされ、（３）コア部分３８０のコア３８４が、受け部分３６０のチャネル３６４に摺動され、コア部分３８０のバッグ取り付けタブ３８５が、受け部分３６０の第１の弓形アーム３６６と第２の弓形アーム３６７との間のある開口部３６８に受け入れられ、（４）コア部分３８０が、コア３８４およびチャネル３６４のロック構造部をスナップ留めしてロック構成にしてコア３８４を受け部分３６０の端壁に接触させると、受け部分３６０に完全に係合される。ロック構造部を係合させるためにいくらかの追加の力が必要となる。ボタン解除ロック機構を有する実施形態では、コア部分３８０が同様にスナップ留めされてロック構成となり得る。コア３８４がチャネル３６４に係合されると、受け部分３６０の第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７が、コア部分３８０のコア３８４をほぼ完全に包み込む。受け部分３６０の端壁は、チャネル３６４を通ってコア３８４が過度に遠くに延在することを防止する。受け部分３６０の第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７の端部は、コア部分３８０のバッグ取り付けタブ３８５に隣接して位置する。この構造的構成によって、受け部分３６０が、コア部分３８０のコア３８４を中心として回転することが妨げられる。結果として、受け部分３６０のストラップ取り付けタブ３６５が、コア部分３８０のコア３８４またはバッグ取り付けタブ３８５に対して枢動することが防止される。

図１４８に示される実施形態では、コア部分３８０が受け部分３６０に係合されるとき、ストラップ取り付けタブ３６５およびバッグ取り付けタブ３８５がほぼ同一平面となる（互いに１８０度で角度を付けられる）。他の実施形態では、バッグ取り付けタブ３８５は、一定の角度でコア部分３８０に一体に取り付けられ、その結果、コア部分３８０が受け部分３６０に係合されるとき、バッグ取り付けタブ３８５が、ストラップ取り付けタブ３６５から７５度から１８０度の間で角度を付けられ得る。例えば、バッグ取り付けタブ３８５およびストラップ取り付けタブ３６５が、１８０度（同一平面）、１７５度、１７０度、１６５度、１６０度、１５５度、１５０度、１４５度、１４０度、１３５度、１３０度、１２５度、１２０度、１１５度、１１０度、１０５度、１００度、９５度、９０度、８５度、８０度、７５度、または他の任意の適切な角度で互いに対して角度を付けられ得る。図２がコア部分３８０の一実施形態を示しており、ここでは、バッグ取り付けタブ３８５がコア３８４から約９０度で角度を付けられている。ストラップ取り付けタブ３６５を保持するときの固定角度が、キャリーバッグ１０をその腹部（前方側１１）を下にして横にして置くときに、キャリーバッグ１０のストラップ３５４を立たせる（その配向配置を維持させる）ことを支援する。

受け部分３６０およびコア部分３８０は、アルミニウム合金、亜鉛合金、鋼鉄、もしくは別の適切な金属等、金属から形成され得るか、または、成形高分子材料から形成され得る。いくつかの実施形態では、受け部分３６０およびストラップ取り付けタブ３６５は、金属材料から一体に鋳造される。これらの実施形態では、コア部分３８０およびバッグ取り付けタブ３８５が、高分子材料から一体に成形される。他の実施形態では、受け部分３６０およびストラップ取り付けタブ３６５が金属材料から一体に鋳造され、コア３８４およびバッグ取り付けタブ３８５が金属材料から一体に鋳造される。バッグ取り付けタブ３８５が金属から形成される実施形態では、バッグ取り付けタブ３８５は、通常、バッグ取り付けタブ３８５をキャリーバッグ１０に固着するストラップ部材を受けるためのスロットを備える。

堅固なストラップ接続機構３５０は、腹部を下にしてキャリーバッグ１０を地面の上に配置するときに、キャリーバッグ１０の後方部分１２から一定の角度で上方に立つ位置にストラップ３５４を配置する。この立っているストラップ３５４により、使用者がかがむことを最小にしてバッグ１０を持ち上げること可能にする。取り外し可能なストラップ接続機構３５０は、さらに、ストラップ３５４が望まずに捻じれることを防止する手法で幅広のストラップ３５４をキャリーバッグ１０に固着することができる。ストラップ接続機構３５０の幅が大きいことにより、ストラップ３５４を先に先細くなることを一切必要とすることなく、幅広のストラップ３５４の端部全体がバッグ１０に直接に固着され得る。多くの従来のバッグでは、幅広のストラップがバックルに固定されてバッグに接続される前に、より小さい幅となるように先細くされなければならない。バックルの小さい幅と共に、ストラップのこのより小さい幅の部分が、ストラップを捻じって逆さにしたり他の望ましくない構成にしたりすること許容してしまう。

さらに、従来のバックルが幅広のストラップを受け入れるために十分な大きさを有するように設計される場合、バックルの長さがそれに比例して増大し、それによりバッグとストラップとの間のオフセット距離が大きくなる。これらの従来の大きいバックルは、バッグの審美を変化させることに加えて、それらの堅固で嵩張る構造によりストラップの感触を変える。取り外し可能なストラップ接続機構３５０が大きい表面積にわたる接続部を提供し（大きい幅により）、それにより、接続機構３５０に沿った各ポイントにおいて機構の上に加えられる応力の大きさを低減する。接続機構３５０のチャネル３６４およびコア３８４の構造が、その幅と併せて、ストラップ３５４とバッグ１０との間のオフセット距離を最小にすることを可能にする。ストラップ３５４の端部とバッグ１０の後方側１２の一部分との間のオフセット距離が０．２インチから１．０インチの間の範囲であってもよい。例えば、オフセット距離が、０．２インチから０．４インチ、０．３インチから０．５インチ、０．４インチから０．６インチ、０．５インチから０．７インチ、０．６インチから０．８インチ、０．７インチから０．９インチ、または０．８インチから１．０インチの間の範囲であってもよい。オフセット距離が、１．０インチ未満、０．８インチ未満、０．７インチ未満、０．６インチ未満、０．５インチ未満、０．４インチ未満、０．３インチ未満、０．２インチ未満、または０．１インチ未満であってもよい。１つの例示の実施形態では、オフセット距離が０．２インチから０．５インチの間である。最小のオフセット距離が低プロファイルおよび目立たない見た目に寄与する。

ストラップ接続機構３５０は、６．８ｋｇ（１５ｌｂｓ）から３１．８ｋｇ（７０ｌｂｓ）の間の質量を有する、その中身を含めたバッグ１０の荷重に耐えることができる。例えば、ストラップ接続機構３５０が、６．８ｋｇ（１５ｌｂｓ）から９．１ｋｇ（２０ｌｂｓ）、９．１ｋｇ（２０ｌｂｓ）から１３．６ｋｇ（３０ｌｂｓ）、９．１ｋｇ（２０ｌｂｓ）から１８．１ｋｇ（４０ｌｂｓ）、１３．６ｋｇ（３０ｌｂｓ）から１８．１ｋｇ（４０ｌｂｓ）、１８．１ｋｇ（４０ｌｂｓ）から２２．７ｋｇ（５０ｌｂｓ）、２２．７ｋｇ（５０ｌｂｓ）から２７．２ｋｇ（６０ｌｂｓ）、４．５ｋｇ（１０ｌｂｓ）から１３．６ｋｇ（３０ｌｂｓ）、９．１ｋｇ（２０ｌｂｓ）から２２．７ｋｇ（５０ｌｂｓ）、１３．６ｋｇ（３０ｌｂｓ）から２７．２ｋｇ（６０ｌｂｓ）、または１８．１ｋｇ（４０ｌｂｓ）から３１．８ｋｇ（７０ｌｂｓ）の間の質量を有するバッグ１０の荷重に耐えることができる。いくつかの実施形態では、取り外し可能なストラップ接続機構３５０は、６．８ｋｇ（１５ｌｂｓ）から１５．９ｋｇ（３５ｌｂｓ）の間の、その中身を含めたバッグ１０の荷重に耐えることができる。取り外し可能なストラップ接続部３５０の構造および材料特性の組み合わせが、機構が、従来技術の接続部より大きい重量に耐えることを可能にする。受け部分３６０の材料特性が、受け部分３６０の第１の弓形アーム３６６および第２の弓形アーム３６７を変形させることを防止する剛性を提供することができる。この剛性は、受け部分３６０内でコア部分３８０を維持するのに非常に重要である。

さらに、取り外し可能なストラップ接続機構３５０は、キャリーバッグ１０においてストラップ３５４を容易に変えることを可能にする。例えば、ショルダーストラップは、ゴルフバッグストラップを変えるために、または、シングルストラップからデュアルストラップバッグへと変換するために、取り外され得る。この実施例では、ストラップ接続機構３５０は、シングルストラップ３５４を取り付ける場所のための２つの選択肢を提供するためにキャリーバッグ１０の上に２つのコア部分３８０を備えることができ、それにより多用途のストラップ構成を可能にする。他の実施形態では、保管のために、使用者がバッグ１０のボディに対してストラップ３５４を平坦化することを可能にするためには、キャリーバッグ１０からストラップ３５４を係合解除することが望ましい。取り外し可能なストラップ接続機構３５０は、さらに、キャリーバッグ１０を高空間効率で配送することを可能にする。いくつかのキャリーバッグでは、取り外し可能なストラップ接続機構３５０が１つまたは複数のストラップ３５４の両端部で採用され得、その結果、所望される場合にストラップ３５４がバッグ１０から完全に取り外され得る。これにより、バッグ製造プロセスの後の段階で、ストラップの色または他の特性の容易なカスタマイゼーションが可能となる。取り外し可能なストラップ接続機構３５０が、機能性、接続強度、ならびに、カスタマイゼーション、折り畳み性、人間工学的取り扱い性（ｅｒｇｏｎｏｍｉｃ ｈａｎｄｌｉｎｇ）、審美的向上、および従来技術のストラップ－ツー－バッグの接続機構に勝る利点を実現する品質を提供する。

Ｄ．キャリーバッグ：自己組み立てキット
上で考察したように、キャリーバッグ１０の構成要素は、サブアセンブリ４２に組み立てられ得る。サブアセンブリ４２は、構成要素の任意の変形形態を有することができる。サブアセンブリ４２は、折り畳み可能であってもよい。さらに、サブアセンブリ４２は、キャリーバッグ１０を構築するために使用され得る。いくつかの実施形態では、後で説明するように、サブアセンブリ４２は、自己組み立てキット４００の一部として提供される。キャリーバッグ自己組み立てキット４００により、配送容量が低減されることおよび供給会社の労働作業コストが低減されることの結果として、受取人のコストが低減される。

次に図５４～図７２を参照して、自己組み立てキット４００（図５７に示される）の状況における折り曲げ可能なキャリーバッグ１０のためのサブアセンブリの実施形態を説明して示す。キット４００は、ゴルフバッグ１０と、受け取り時に受取人がゴルフバッグ１０を組み立てることを可能にする自己組み立てシステム７００と、を有する。

図５４～図５５に示されるように、自己組み立てキット４００は、ゴルフバッグ１０を部分的な組み立て状態で配送するために使用される箱もしくは容器または配送パッケージ４０４を有する。箱４０４は、フラップまたはフラップ部分４１２と一体に形成され得る頂部側面またはフェース側面４０８を有する。フェース側面４１８は、折り畳み部分４１６により、箱４０４の一部分に接続され、より具体的には箱の側面に接続される。フェース側面４０８は、折り畳み部分４１６を中心として枢動することにより箱４０４の内部へのアクセスを可能にしながら、箱４０４の外表面の一部分を画定する。フラップ部分４１２は、箱４０４を閉じることを支援するための係合面を画定する。係合面は、フェース側面４０８およびフラップ４１２とは別個の箱４０４の一部分によって画定されるそれぞれのスロット４１８（図５７に示される）によって受け入れられ得る１つまたは複数のタブ（図示せず）を有することができる（例えば、スロットが箱４０４の１つまたは複数の側面などによって画定され得る）。タブスロットのクロージャがクロージャの例示を目的として提供されるものであり、フェース側面４０８および／またはフラップ部分４１２を箱４０４の一部分に係合させるために適する任意のクロージャが実装され得る、ことを認識すべきである。

自己組み立てキット４００の箱４０４は、完全に組み立てられたゴルフバッグを配送するために現在使用される既知の箱の隣で、図５４～図５５に示される。この比較は、既知の箱に対する箱４０４の縮小されたサイズを示すものである。より具体的には、箱４０４は、約２，０４０立方インチ（ｉｎ^３）の容量を有し、対して既知の箱は、約５，１９０立方インチ（ｉｎ^３）の容量を有する。箱の容量は概算であるが、箱４０４は既知の箱より約６０％小さい容量を有する。箱４０４は既知の箱に対して縮小されたサイズおよび低減された容量を有し、この容量低減は、組み立てられたゴルフバッグを配送するために使用される既知の箱から、約１５％から約７０％の範囲であり、より具体的には約２５％から約６５％の範囲であり、より具体的には約３５％から約６０％の範囲であり、より具体的には５０％を超える範囲である。

ゴルフバッグ１０の自己組み立てに関する手引きを受取人に提供するために、箱４０４は、印４２０を有することができる。図５６に示されるように、印４２０は、ゴルフバッグ１０を組み立てるための指示を含む。組み立て指示は、手引きを提供するためのおよび／または各組み立てステップを示すための、１つまたは複数のイラストまたは詳細図を含むことができる。箱４０４に示される実施形態では、印４２０がフェース側面４０８の内側に印刷され（つまり、箱４０４が閉じられるとき、印４２０が箱４０４の内部に向く）、印４２０は、受取人により折り畳み部分４１６を中心としてフェース側面４０８を枢動させて箱を開けるときに、印４２０が読み取り可能な配向配置で受取人に対向するように、方向付けられる。印４２０は、箱４０４の上に印刷されるものとして開示されているが、他の実施形態では、印４２０が別個に箱内に含まれてもよい（例えば、指示マニュアル等）。

図５７は、第１の部分的に組み立てられた折り畳み状態または構成にあるゴルフバッグ１０を示している。ゴルフバッグ１０が箱４０４の中でこの状態で配送される。図５７では、ゴルフバッグ１０が箱４０４から取り出された状態で示され、ディバイダ頂部３０、基部３４、およびステイ３９（図２２に示される）を有する。フラット１４は、ディバイダ頂部３０および基部３４に取り付けられる。ゴルフバッグ１０は、ステイ３９を中心としてディバイダ頂部３０および基部３４が各々枢動することにより、折り曲げられる。図示される実施形態では、ディバイダ頂部３０および基部３４は、各々、ステイ３９を中心として互いの方に向かって約９０度枢動させられる。実施形態の他の実施例では、ディバイダ頂部３０および基部３４は、各々、箱４０４の中で配送するためにゴルフバッグ１０を折り曲げるために適する任意の角度で、ステイ３９を中心として枢動させられ得る。

折り曲げ可能なゴルフバッグ１０に加えて、キット４００が自己組み立てシステム５００を有する。自己組み立てシステム５００は、受取人によって組み立てられるゴルフバッグ１０の１つまたは複数の構成要素を有する。

図５８を参照すると、自己組み立てシステム５００の実施形態の第１の実施例が示されている。図示されるシステム５００は、ばね自己組み立てシステム５０１（図５９に示される）、および、脚部自己組み立てシステム５０２（図６１に示されており、上で説明されている）を有することができる。図５８のシステム５００は、スタンド組立体２６の一部分、より具体的には脚部４０ａ、４０ｂおよび取り付けられたばね４１を有する。ばね４１は、基部係合フック５０８（図５９に示される）を有するコネクタ５０４を有する。いくつかの実施形態では、システム５００は、取り付けのために受取人より脚部４０ａ、ｂを、設置用ブラケット３２（図６６に示される）に位置合わせすることを支援する位置合わせ補助器具５１２をさらに有する。システム５００が、脚部４０ａ、４０ｂを設置用ブラケット３２に枢動可能に取り付けるための棒ピンまたはピン５１６をさらに有する。

図５９～図６０はさらに、ばね自己組み立てシステム５０１を示している。システム５０１は、ばね４１および基部３４の自己組み立てを支援するコネクタ５０４を有する。図５９を参照すると、コネクタ５０４の基部係合フック５０８は、基部３４の一部分を受け入れるかまたは基部３４の一部分に他の手法で係合されるように構成されたチャネルまたはフック部分（図示されない）を有する。図示される実施形態では、基部３４は、チャネル１７４（図２５に示される）と同様のばね受けスロットまたはチャネルを画定する。チャネルがコネクタ５０４の一部分を受け入れるかまたはコネクタ５０４の一部分に係合される。開口部または窓５２０は、基部３４の一部分によって画定され、より具体的には、基部３４内にあるばね受けスロット５１８の一部分によって画定される。開口部５２０の周縁の一部分は、コネクタ５０４の隙間またはスロットに受け入れられるように構成された部材またはクロス部材５２４によって画定される。自己組み立てを支援するために、受取人は、ばね受けスロット５１８内でコネクタ５０４を配置する。次いで、受取人は、コネクタ５０４を基部３４に係合させ、それにより基部係合フック５０８により部材５２４を受け入れることを可能にする。受け入れられると、基部係合フック５０８が、図６０に示される開口部５２０によって受け入れられる。これにより、コネクタ５０４と基部３４との間に、またより広い意味ではばね４１と基部３４との間に、自己組み立て接続部が形成される。自己組み立て接続部は、基部３４からコネクタ５０４を係合解除するか、または引き抜くことを可能にするために取り外し可能であってもよい、ことを認識すべきである。例えば、スタンド組立体２６のダメージを受けた部分（例えば、破損した脚部４０、破損したばね４１等）を交換用自己組み立てシステム５００によって交換するために、接続部が取り外され得る。

ＩＩＩ．カートバッグ、および、カートバッグのサブアセンブリ
サブアセンブリから組み立てられる折り曲げ可能なゴルフバッグまたはゴルフバッグの別の実施形態が、カートバッグ１０１０として機能することができる。当技術分野で既知のカートバッグは、通常、キャリーバッグより大きい。その理由は、バッグの重量が、ゴルファーによって運搬されることになるバッグより大きくなり得るからである。さらに、カートバッグは、プレー中、カートバッグがゴルフカートに保管されるため、一般に、ショルダーストラップ、および、バッグを下から支えるためのスタンド組立体を有さない。カートバッグ１０１０の機能的要求により、デザインにおいて通常のキャリーバッグから何らかの差異を付けることが促される。カートバッグ１０１０のいくつかの構成要素は、キャリーバッグ１０の対応する構成要素と同様である。例えば、カートバッグ１０１０は、上述したキャリーバッグ１０のディバイダ頂部３０、基部３４または基部組立体９００、およびフラット１４と同様であってもよい、ディバイダ頂部１０３０、基部１０３４または基部組立体１９００、およびフラット１０１４を備える。カートバッグ１０１０は、ディバイダ頂部１０３０を基部１０３４に接続する複数のステイをさらに備える。

後で説明されるカートバッグ１０１０は、配送のために折り畳まれるように、および／または、迅速な組み立てを可能にするように、設計された構成要素を備える。カートバッグ１０１０のいくつかの構成要素は、組み立てプロセスを単純化してその速度を上げるスナップフィット構造部またはスナップフィット接続部を備える。スナップフィット構造部またはスナップフィット接続部は、カートバッグ１０１０をより効率的でより人間工学的な手法で組み立てることを可能にし、それにより作製時間を短縮し、熟練の作業者のコストを節約する。さらに、カートバッグ１０１０の本明細書で説明される実施形態の折り畳み可能なデザインは、製造場所の間でカートバッグ１０１０を容易に輸送することを可能にする。

図１１３～図１３５は、カートバッグ１０１０の実施形態の実施例を示している。カートバッグ１０１０は、キャリーバッグ１０との類似点を有し、同様の構成要素を識別するために同様の符号が使用される。図１１３～図１１４を参照すると、カートバッグ１０１０は、フラット１０１４を有する。複数のポケット１０１８は、フラット１０１４に取り付けられる。ポケットは、複数のサイドポケット１０１８ａおよび複数のフロントポケット１０１８ｂを含む。他の実施形態では、フラット１０１４は、少なくとも１つのサイドポケット１０１８ａおよび少なくとも１つのフロントポケット１０１８ｂを有することができる。カートバッグ１０１０は、ディバイダ頂部１０３０および基部１０３４をさらに有する。複数のステイ１０３９は、ディバイダ頂部１０３０から基部１０３４まで延在する。複数のステイは、第１のステイ１０３９（図１１３に示される）、第２のステイ１０３９ａ（図１１４に示される）、および第３のステイ１０３９ｂ（図１１４に示される）を有する。いくつかの実施形態では、カートバッグ１０１０は、第４のステイ（図示せず）を有する。

第１のステイ１０３９は、ディバイダ頂部３０ｃに枢動可能に連結され、基部１０３４に枢動可能に連結される。第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂは、各々、第１の端部においてディバイダ頂部１０３０に連結され、第１の端部と反対側の第２の端部において基部１０３４に連結される。第１のステイ１０３９は、図１１３では、カートバッグ１０１０が使用可能な構成である場合のステイ１０３９の配置を例示するように示されている。しかしながら、第１のステイ１０３９は、フラット１０１４の内部側で配置されるとき（つまり、第１のステイ１０３９がフラット１０１４によって覆われるとき）、第１のステイ１０３９は、一般にゴルフバッグ１０１０の使用者から可視ではないことを認識すべきである。図１１４に示される第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂは、フラット１０１４に連結されている。より具体的には、フラット１０１４は、複数の細長いポケット１７０４ａ、１７０４ｂ（または、長手方向ポケット１７０４ａ、１７０４ｂ）を有する。各ポケット１７０４ａ、１７０４ｂが、ステイ１０３９ａ、１０３９ｂのうちの１つを受け入れるように構成されたチャネルまたは通路（図示せず）を画定する。各ポケット１７０４ａ、１７０４ｂは、（例えば、縫い目などにより）フラット１０１４に連結され、ここでは、第１のポケット１７０４ａが第２のステイ１０３９ａを受け入れ、第２のポケット１７０４ｂが第３のステイ１０３９ｂを受け入れる。第１のステイ１０３９がゴルフバッグ１０１０の後方側１０１１に配置される一方、第２のステイ１０３９ｂおよび第３のステイ１０３９ｃがゴルフバッグ１０１０の腹部側１０１２（または、前方側）付近に（または腹部側１０１２に）配置される。より具体的には、腹部側１０１２の側面に位置するように（図１２２に関連してさらに説明されるように）、第２のステイ１０３９ｂおよび第３のステイ１０３９ｃは、腹部側１０１２近傍にある。他の実施形態では、第１のステイ１０３９は、腹部側１０１２に配置され得る一方、第２のステイ１０３９および第３のステイ１０３９ｂは、後方側１０１１に配置され得る。他の実施形態では、第１のステイ１０３９、第２のステイ１０３９ａ、および第３のステイ１０３９ｂは、カートバッグ１０１０を適切に支持することを実現にするために、カートバッグ１０１０の任意の適切な側面（例えば、後方側１０１１、ベリー側１０１２、または、後方側１０１１とベリー側１０１２との間に位置決めされた側面、など）上で任意の適切な離間関係で位置決めされ得る。

次に図１１５～図１１６を参照すると、サブアセンブリ１０４２が組み立て構成で示されている。ディバイダ頂部３０ｃ、基部１０３４、および複数のステイ１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂは、集合的に、サブアセンブリ１０４２を画定する。

Ａ．カートバッグ：ディバイダ頂部
カートバッグ１０１０は、カートバッグ１０１０に対する構造、および、カートバッグ１０１０に挿入されるゴルフクラブを分離することを可能にする開口部、を提供するディバイダ頂部１０３０を備えることができる。カートバッグ１０１０のディバイダ頂部１０３０は、上述した構造部を有することができる。カートバッグ１０１０のディバイダ頂部１０３０は、図１１７～図１１８で詳細に示される。複数のハンドル１０３３ａ、１０３３ｂは、ディバイダ頂部３０ｃと共に形成されるかまたはディバイダ頂部３０ｃに他の手法で接続される。ハンドル１０３３ａ、１０３３ｂは、ディバイダ頂部３０ｃの両側に配置される。ディバイダ頂部１０３０は、任意の数のディバイダ開口部１０８２を備えることができる。カートバッグディバイダ頂部３０ｃの図示される実施形態では、クロス部材１１４および中間部材８０は、一体に、合計１５個のディバイダ開口部１０８２（図１２２に示される）を画定する。具体的に図１１５および図１１７を参照すると、ディバイダ開口部１０８２のうちの少なくとも１つのディバイダ開口は、パターウェル１７１６であってもよい。示される実施形態では、パターウェル１７１６は、一般に、他のディバイダ開口部１０８２より大きい。他の実施形態では、パターウェル１７１６は、他のディバイダ開口部１０８２を基準とした任意の適切なサイズであってもよい。

ディバイダ頂部１０３０は、上で説明した任意の手法でフラット１０１４に接続され得る。しかしながら、カートバッグ１０１０の図示される実施形態では、フラット１０１４は、スナップフィット接続部を介してディバイダ頂部１０３０に固定される。再び図１１７～図１１８を参照すると、外側リング７４は、複数の取り付け開口部１７２０を有する。取り付け開口部１７２０は、外側リング７４の円周（または、周縁）の周りに配置される。各取り付け開口部１７２０は、フラット１０１４を外側リング７４に取り付けることを、またより具体的には、フラット１０１４をディバイダ頂部３０ｃに取り付けることを、支援するための固定具またはスナップフィット接続部を受け入れるように構成される。ディバイダ頂部３０ｃに対するフラット１０１４の取り付けは、後でより詳細に考察される。
ディバイダ頂部１０３０は、複数の頂部ステイハブ１７２４をさらに有する。図１１７～図１１８に示されるように、外側リング７４は、第１の頂部ステイハブ１７２４ａおよび第２の頂部ステイハブ１７２４ｂ（図１１８に示される）を有する。第１の頂部ステイハブ１７２４ａおよび第２の頂部ステイハブ１７２４ｂは、実質的に同じデザインを有し、外側リング７４上で離間関係にある。図示される実施形態では、第１の頂部ステイハブ１７２４ａおよび第２の頂部ステイハブ１７２４ｂは、ディバイダ頂部３０ｃの腹部側１０１２の反対側に配置される。しかしながら、他の実施形態では、第１の頂部ステイハブ１７２４ａおよび第２の頂部ステイハブ１７２４ｂは、外側リング７４の上の任意の適切な位置に配置され得る（例えば、ディバイダ頂部３０ｃの後方側１０１１の両側等）。さらに、他の実施形態では、外側リング７４が、単一の頂部ステイハブ１７２４、または３つ以上の頂部ステイハブ１７２４を有することができる。各頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂは、ステイ１０３９ａ、１０３９ｂのそれぞれの頂部端部（または、第１の端部）を受け入れる。より具体的には、第１の頂部ステイハブ１７２４ａは、第２のステイ１０３９ａの頂部端部を受け入れる一方、第２の頂部ステイハブ１７２４ｂは、第３のステイ１０３９ｂの頂部端部を受け入れる。

Ｂ．カートバッグ：基部
カートバッグ１０１０は、基部１０３４をさらに備えることができる。基部１０３４は、カートバッグ１０１０のための支持構造を提供し、複数のステイ１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂ、フラット１０１４、およびディバイダスリーブ１０４６、のうちの１つまたは複数に接続される。カートバッグ１０１０の基部１０３４は、上述した構造部を有することができる。カートバッグ１０１０の基部１０３４の一実施形態は、図１１９および図１２０に詳細に示される。上述される構造部に加えて、図示される基部１０３４は、複数の基部ステイハブ１７３６をさらに有する。リップ１０７２は、第１の基部ステイハブ１７３６ａおよび第２の基部ステイハブ１７３６ｂ（図１２０に示される）を有する。第１の基部ステイハブ１７３６ａおよび第２の基部ステイハブ１７３６ｂは、実質的に同じデザインを有し、リップ７２の上で離間関係にある。図示される実施形態では、第１の基部ステイハブ１７３６ａおよび第２の基部ステイハブ１７３６ｂは、基部１０３４の腹部側１０１２の反対側に配置される（図１２０を参照）。しかしながら、他の実施形態では、第１の基部ステイハブ１７３６ａおよび第２の基部ステイハブ１７３６ｂは、リップ１０７２の上の任意の適切な位置に配置めされ得る（例えば、ディバイダ頂部３０ｃの後方側１０１１の両側等）。加えて、他の実施形態では、リップ１０７２は、単一の基部ステイハブ１７３６、または３つ以上の基部ステイハブ１７３６を有することができる。各基部ステイハブ８２６ａ、８２６ｂは、ステイ１０３９ａ、１０３９ｂのそれぞれの底部端部（または、第２の端部）を受け入れるとき、各基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂは、対応する頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂに概して位置合わせされる（または、垂直方向において位置合わせされる）。より具体的には、第１の基部ステイハブ１７３６ａが第２のステイ１０３９ａの底部端部を受け入れ、対して第２の基部ステイハブ１７３６ｂが第３のステイ１０３９ｂの底部端部を受け入れる。

図１１５を再び参照すると、第１のステイ１０３９は、第１のステイヒンジ１７４０（または、頂部ステイヒンジ１７４０）および第２のステイヒンジ１７４４（または、底部ステイヒンジ１７４４）を有する。第１のステイヒンジ１７４０および第２のステイヒンジ１７４４は、基部ステイヒンジ１７０（図２６～図２８に示される）と同じ構成である。他の実施形態では、第１のステイヒンジ１７４０および第２のステイヒンジ１７４４は、ともに、ステイヒンジ１６２（図２３～図２４に示される）であってもよいか、または、各々、ステイヒンジ１６２またはステイヒンジ１７０のうちの一方であってもよい（例えば、第１のステイヒンジ１７４０がヒンジ１７０等であってよく、対して第２のステイヒンジ１７４４がヒンジ１６２等であってもよい）。第１のステイヒンジ１７４０がステイ１０３９の第１の端部に連結され、ディバイダ頂部３０ｃによって画定されたステイ受けチャネル１０４０（図１２１に示される）によって受け入れられる。第２のステイヒンジ１７４４は、第１の端部の反対側のステイ１０３９の第２の端部に連結される。第２のステイヒンジ１７４４は、基部１０３４によって画定されたステイ受けチャネル１７４ｂ（図１１６および図１２０に示される）によって受け入れられる。第１のステイヒンジ１７４０は、ステイ１０３９に対してディバイダ頂部１０３０を傾斜させる（または、枢動させる）ことを支援する一方、第２のステイヒンジ１７４４は、ステイ１０３９に対して基部１０３４を傾斜させる（または、枢動させる）ことを支援する。ステイ１０３９は、概略正方形（または、長方形）断面を有し、対してステイ１０３９ａ、１０３９ｂは、概略円形断面を有する。他の実施形態では、各ステイ１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂは、任意の適切な形状の断面を有することができる（例えば、正方形、円形、長方形、六角形、八角形、または三角形など）。

図示される実施形態では、ステイ受けチャネル１７４ａ、１７４ｂは、それぞれのディバイダ頂部１０３０または基部１０３４の内部側に配置される一方、ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂ、１７３６ａ、１７３６ｂは、それぞれのディバイダ頂部１０３０または基部１０３４の外部側に配置される。図１１８および図１２１に示されるように、ステイ受けチャネル１０４０は、外側リング７４の内部側に配置される一方（図１２１を参照）、頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂは、外側リング７４の反対の外部側に配置される（図１１８を参照）。図１２０に示されるように、ステイ受けチャネル１７４ｂは、リップ７２の内部側に配置される一方、基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂは、リップ７２の反対の外部側に配置される。他の実施形態では、ステイ受けチャネル１７４ａ、１７４ｂは、それぞれのリップ１０７２または外側リング７４の外部側に配置され得る一方、ステイハブ１７２４、１７２４ｂ、１７３６ａ、１７３６ｂは、それぞれのリップ１０７２または外側リング７４の内部側に配置され得る。他の実施形態では、ステイ受けチャネル１７４ａ、１７４ｂおよびステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂ、１７３６ａ、１７３６ｂは、それぞれのリップ１０７２または外側リング７４の内部側に、または、それぞれのリップ１０７２または外側リング７４の外部側に、配置され得る。

１．カートバッグ：２部片からなる一体にスナップ留めされた基部
いくつかの実施形態では、カートバッグ１０１０は、上述した一体にスナップ留めされた基部組立体と同様の、２部片からなる一体にスナップ留めされた基部組立体９００を備える。図９１および図９２を参照すると、カートバッグのための基部組立体９００が示されている。いくつかの実施形態では、カートバッグ１０１０の基部組立体９００は、リング部分９１０の底部端部９１２に複数のステイポート９４０をさらに備えさせるように、形成される。リング部分９１０は、２つ、３つ、４つ、５つ、６つ、７つ、８つ、またはそれ以上のステイポート９４０を備えることができる。示される実施形態では、リング部分９１０が４つのステイポート９４０を備える。複数のステイポート９４０は、複数のステイの各々のステイの底部端部をそれぞれ受け入れる。図示される実施形態では、複数のステイポート９４０は、基部組立体９００の基部リング９１０の内部側に取り付けられる。いくつかの実施形態では、複数のステイポート９４０は、基部組立体９００の基部リング９１０の外部側に取り付けられる（図１１９および図１２０のステイポート１７３６ａ、１７３６ｂと同様）。基部部分９２０は、リング部分９１０に対して基部部分９２０が係合されるときに、複数のステイポート９４０を受け入れる複数のポートハウジング９４２を備える。任意の所与の実施形態で、基部部分の複数のポートハウジング９４２が、頂部リング９１０の上にあるステイポート９４０の数に等しい数のポートハウジング９４２を備えることができる。他の実施形態では、カートバッグの２部片からなる基部組立体９００は上述したものと同様に、ステイ受けチャネルを有することができる。ステイ受けチャネルは、リング部分９１０に一体に接続され得る。

Ｃ．カートバッグ：ステイ
上述したように、カートバッグ１０１０は、複数のステイをさらに有することができる。図示される実施形態では、カートバッグ１０１０は、第１のステイ１０３９、第２のステイ１０３９ａ、および第３のステイ１０３９ｂを備える。第１のステイ１０３９、第２のステイ１０３９ａ、および第３のステイ１０３９ｂは、ディバイダ頂部１０３０を基部１０３４に接続する。ディバイダ頂部１０３０および基部１０３４は、各々、ステイ１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂを受け入れるためのステイハブを備える。ステイハブがステイ１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂを固定し、カートバッグ１０１０に剛体構造を提供する。

平面図からディバイダ頂部１０３０を描いている図１２２を次に参照すると、位置合わせされたステイハブ１７２４ａ、１７３６ａ、１７２４ｂ、１７３６ｂは、サブアセンブリ１０４２の腹部側１０１２の近傍に配置され、より具体的には、サブアセンブリ１０４２の腹部側１０１２の側面に位置する。言い換えると、位置合わせされたステイハブ１７２４ａ、１７３６ａは、後方側１０１１と比較してより腹部側１０１２の近くで、それぞれのディバイダ頂部１０３０または基部１０３４の第１の側に配置される。位置合わせされたステイハブ１７２４ｂ、１７３６ｂは、後方側１０１１と比較してより腹部側１０１２の近くで、それぞれのディバイダ頂部１０３０または基部１０３４の第２の側に配置され、第２の側が第１の側の反対である。この配置構成（または、ジオメトリ）は、多様なゴルフカート（例えば、電動ゴルフカート、プッシュカート、プルカートなど）によって適切に受け入れられているゴルフバッグ１０１０の基部１０３４に寄与する。例えば、図１２３は、ゴルフバッグを受け入れるように構成された電動カートライナー１７４８の一部分の実施例の平面図（ｔｏｐ ｄｏｗｎ ｖｉｅｗ）である。図示されるカートライナー１７４８は、電動ゴルフカート内で使用されるために作製されたものであるが、限定的な例であることを意図されない。カートライナー１７４８は、窪み１７５２、第１の弓形壁１７５６、および第２の弓形壁１７６０を画定する。弓形壁１７５６、１７６０は、窪み１７５２の両端部（または、両側面）にあり、窪み１７５２内のゴルフバッグ受けエリアを部分的に画定する。図１２４に示されるように、カートバッグ１０１０の基部１０３４は、窪み１７５２内に配置される。基部１０３４は、弓形壁１７５６、１７６０の間に嵌め込まれるように構成される。より具体的には、基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂが配置側１０１２の側面に位置するように配置され、したがってカートライナー１７４８に接触せず、第１の弓形壁１７５６によりリップ１０７２の腹部側１０１２を受け入れることを可能にする。垂直方向に位置合わせされたステイハブ１７２４、１７３６を腹部側１０１２の側面に位置させるようにディバイダ頂部１０３０および基部１０３４において配置することにより、ステイハブ１７２４、１７３６がカートライナー１７４８に接触したりまたは他のかたちで干渉したりすることがない。これにより、カートバッグ１０１０をカートライナー１７４８内で（または、ゴルフカートの任意の適切なゴルフバッグ受け部分内で）適切に配置することが可能となる。

１．カートバッグ：頂部ステイハブ
カートバッグ１０１０のディバイダ頂部１０３０は、カートバッグ１０１０の１つまたは複数のステイ１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂを受け入れるための１つまたは複数の頂部ステイハブを備えることができる。図１２５および図１２６は、頂部ステイハブ１７２４をさらに示しており、より具体的には、第２の頂部ステイハブ１７２４ｂをさらに示している。頂部ステイハブ１７２４ｂは、ハウジング１７６４を有する。ハウジング１７６４は、ディバイダ頂部３０ｃの外側リング７４から離れる方向に延在する（または、突出する）。ハウジング１７６４は、ディバイダ頂部３０ｃと共に成形され得る（形成され得る）。他の実施形態では、ハウジング１７６４は、ディバイダ頂部１０３０に連結され得る（例えば、接着剤、固定具などにより）。図１２６に示されるように、ハウジング１７６４は、部分的な円周によって画定されたチャネル１７７２を備える。図１２６にさらに示されるように、ハウジング１７６４は、チャネル１７７２のところに開口部１７６８を画定する。開口部１７６８は、ハウジング１７６４によって画定されたチャネル１７７２（図１２６に示される）に繋がっている。チャネル１７７２は、開口部１７６８の上方でハウジング１７６４の中まで延在し、それにより凹部１７７６を形成する。凹部１７７６は、関連付けられたステイ１０３９ｂを受けるように構成される。凹部１７７６がハウジング１７６４内に配置されているため、凹部１７７６が、段差構造部を画定することにより、ステイ１０３９ｂを保持することを支援する。いくつかの実施形態では、ハウジング１７６４内の開口部１７６８は、関連付けられたステイ１０３９ｂの直径と等しいかまたはそれより大きい幅を有する。関連付けられたステイ１０３９ｂの直径と等しいかまたはそれより大きい幅により、関連付けられたステイ１０３９ｃをハウジング１７６４内に容易に配置することが可能となる。他の実施形態（図示されない）では、開口部１７６８においてチャネル１７７２を画定する部分的な円周が、ディバイダ頂部３０ｃの外側リング７４の方に向かってさらに延在し、それにより開口部１７６８の幅を縮小させる。この例示の実施形態では、開口部１７６８の幅が、関連付けられたステイ１０３９ｂの直径より小さい。開口部１７６８のより小さい幅が、関連付けられたステイ１０３９ｂをハウジング１７６４内に位置決めすることを可能にし、ハウジング１７６４内に位置決めした後で、関連付けられたステイ１０３９ｂをチャネル１７７２および凹部１７７６内で保持することを可能にする。他の実施形態では、凹部１７７６に加えて、ハウジング１７６４が、図１２６に示される突部１７８０（または、バンプ構造部）を有することができる。突部１７８０は、ハウジング１７６４から開口部１７６８に向かって延在する。突部１７８０は、チャネル１７７２とのステイ１０３９ｂの摺動係合を支援するスロープ面（または、弓形面）を有することができる。ステイ１０３９ｂがチャネル１７７２によって受け入れられると（または、チャネル１７７２内で位置決めされると）、突部１７８０が開口部１７６８の幅をステイ１０３９ｂの幅未満まで縮小させる。したがって、突部１７８０は、ステイ１０３９ｂを保持することをさらに支援することができる。ハウジング１７６４は、さらに、外側リング７４とチャネル１７７２との間に隙間１７８４（または、フラットチャネル１７８４）を画定するために、外側リング７４から一定の距離だけ延在する。隙間１７８４は、ディバイダ頂部３０ｃの外側リング７４からオフセットするようにステイ１０３９ｂを位置決めする。隙間１７８４はさらに、後でさらに詳細に考察されるように、フラット１０１４を位置決めするための間隔を提供する。第１の頂部ステイハブ１７２４ａは、第２の頂部ステイハブ１７２４ｂと実質的に等しく、したがって、第１の頂部ステイハブ１７２４ａは、第２の頂部ステイハブ１７２４ｂに関連して上で考察した構造部を組み込む、ことを認識すべきである。

図１２７は、頂部ステイハブ１７２４ｃの代替的実施形態を示している。この実施形態では、頂部ステイハブ１７２４ｃは、ステイ１０３９ｂに連結される（例えば、固定部、接着剤等により）。頂部ステイハブ１７２４ｃは、ディバイダ頂部３０ｃの外側リング７４によって画定された対応する開口部１７９２に係合されるように構成された突部組立体１７８８を画定する。突部組立体１７８８は、開口部１７９２によって受け入れられることによって、スナップフィットを形成することができ、それによりステイ１０３９ｂをディバイダ頂部３０ｃに連結する。頂部ステイハブ１７２４ｃは、頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂの一方または両方の代わりに使用され得ることを認識すべきである。

２．カートバッグ：基部ステイハブ
カートバッグ１０１０の基部１０３４は、カートバッグ１０１０の１つまたは複数のステイ１０３９、１０３９ａ、１０３９ｂを受け入れるための１つまたは複数の基部ステイハブを備えることができる。図１２８および図１２９は、基部ステイハブ１７３６をさらに示しており、より具体的には、第１の基部ステイハブ１７３６ａをさらに示している。図１２９を参照すると、基部ステイハブ１７３６ａは、ハウジング１７９６を有する。ハウジング１７９６は、基部１０３４のリップ１０７２から離れる方向に延在する（または、突出する）。ハウジング１７９６は、基部１０３４と共に成形され得る（形成され得る）。他の実施形態では、ハウジング１７９６は、基部１０３４に連結され得る（例えば、接着剤、固定具などにより）。ハウジング１７９６は、開口部１８００を画定する。開口部１８００は、ハウジング１７９６によって画定されたチャネル１８０４に繋がっている。チャネル１８０４は、開口部１８００の下方でハウジング１７９６の中まで延在し、それにより凹部１８０８を形成する。凹部１８０８は、関連付けられたステイ１０３９ａを受け入れるように構成される。凹部１８０８は、ハウジング１７９６内に配置されるため、凹部１８０８は、段差構造部を画定することにより、ステイ１０３９ａを保持することを支援する。ハウジング１７９６はさらに、リップ１０７２とチャネル１８０４との間に隙間１８１２（または、フラットチャネル１８１２）を画定するために、リップ１０７２から一定の距離だけ延在する。隙間１８１２は、基部１０３４のリップ１０７２からオフセットするようにステイ１０３９ａを位置決めする。隙間１８１２はさらに、後でさらに詳細に考察されるように、フラット１０１４を位置決めするための間隔を提供する。第２の基部ステイハブ１７３６ｂは第１の基部ステイハブ１７３６ａと実質的に等しく、したがって、第２の基部ステイハブ１７３６ｂは、第１の基部ステイハブ１７３６ａに関連して上で考察した構造部を組み込むことを認識すべきである。

図１３０は、サブアセンブリ１０４２に連結されたディバイダスリーブ１０４６を示している。ディバイダスリーブ１０４６は、ディバイダ頂部３０ｃから延在し、基部１０３４に連結される。より具体的には、複数の固定具（例えば、リベット、ボルトなど）がディバイダスリーブ１０４６に連結される。各固定具が底面１０３８内のそれぞれのディバイダ取り付け開口部１７３２（図１２２を参照）によって受け入れられ、それによりディバイダスリーブ１０４６を基部１０３４に連結する。各ディバイダ取り付け開口部１７３２は、ディバイダスリーブ１０４６（または、ディバイダ１０４６）を底面１０３８に取り付けること、またより具体的にはディバイダスリーブ１０４６を基部１０３４に取り付けることを支援するための固定具を受け入れるように構成される。ディバイダスリーブ１０４６はさらに、ディバイダ頂部３０に関連して上で考察したように、ディバイダ頂部３０ｃに連結され得る。

図１３１～図１３４は、サブアセンブリ１０４２に連結された（または、他の手法で取り付けられた）フラット１０１４を示している。図１３１を参照すると、フラット１０１４は、複数の固定具１８１６（例えば、スナップボタン等）によりディバイダ頂部１０３０に連結される。フラットは、複数の第１の固定具１８１６ａ（例えば、スナップボタンの雄部分等）を有する。ディバイダ頂部１０３０は、複数の第２の固定具１８１６ｂ（例えば、スナップボタンの雌部分等）を有する。各第２の固定具１８１６ｂは、外側リング７４の円周（または、周縁）の周りに配置された取り付け開口部１７２０のうちの１つの取り付け開口部によって受け入れられる（配置される）（図１１７～図１１８に示される）。第１の固定具１８１６ａおよび第２の固定具１８１６ｂは、フラット１０１４をディバイダ頂部３０ｃに固定するように係合されるように構成される。図１３２に示されるように、フラット１０１４がディバイダ頂部３０ｃに取り付けられるとき、第１の固定具１８１６ａおよび第２の固定具１８１６ｂが隠される。第１の固定具１８１６ａは、カラー１８２４（例えば、ＰＥ板、ガセットなど）に連結される。カラー１８２４は、結合部１８２８により（例えば、縫い付けられる等）、フラット１０１４に連結され、その結果、カラー１８２４が露出しない（つまり、フラット１０１４によって覆われる）。再び図１３１を参照すると、フラット１０１４は、フラット１０１４のシーム縁部２０３、２０４を接続する自己固定具１８２０（例えば、ジッパー等）をさらに有する。図示される実施形態では、自己固定具１８２０は、ジッパーである。図示される実施形態では、自己固定具１８２０が任意の適切な固定具であってもよい（例えば、単一のジッパー、２つのジッパー、フックループ固定具（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））、関連付けられたレールの中に嵌め込まれるタンを備える設置用トラック、スナップフィットボタン等）。

図１３３を参照すると、フラット１０１４はさらに、複数の固定具１８１６（例えば、スナップボタン等）により基部１０３４に連結される。フラットは、複数の第１の固定具１８１６ａ（例えば、スナップボタンの雄部分等）を有する一方、基部１０３４は、複数の第２の固定具１８１６ｂ（例えば、スナップボタンの雌部分）を有する。各第２の固定具１８１６ｂは、リップ１０７２の円周（または、周縁）の周りに配置された取り付け開口部１７２８のうちの１つの取り付け開口部によって受けられる（位置決めされる）（図１１９に示される）。第１の固定具１８１６ａおよび第２の固定具１８１６ｂは、フラット１０１４を基部１０３４に固定するように係合されるように構成される。図１３４に示されるように、フラット１０１４が基部１０３４に取り付けられるとき、第１の固定具１８１６ａおよび第２の固定具１８１６ｂが隠される。第１の固定具１８１６ａは、カラー１８２４（例えば、ＰＥ板、ガセットなど）に連結される。カラー１８２４は、結合部１８２８により（例えば、縫い付けられる等）、フラット１０１４に連結され、その結果、カラー１８２４が露出しない（つまり、フラット１０１４によって覆われる）。再び図１３１および図１３３を参照すると、フラット１０１４は、固定具１８１６によりディバイダ頂部１０３０および基部１０３４に取り付けられると、自己固定具がフラット１０１４のシーム縁部２０３、２０４を接続するように係合され得、それによりフラット１０１４をサブアセンブリ１０４２に連結する。フラット１０１４は、ディバイダ頂部１０３０と頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂとの間に、および、基部１０３４と基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂとの間に、配置される。より具体的には、フラット１０１４は、ディバイダ頂部１０３０と各々の頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂとの間の隙間１７８４（または、フラットチャネル１７８４）に配置される。フラット１０１４はさらに、基部１０３４と基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂとの間の隙間１８１２（または、フラットチャネル１８１２）に配置される。関連付けられた隙間１７８４、１８１２にフラット１０１４を配置することにより、使用者は、フラット１０１４からの干渉なしで、第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂを容易に装着する（取り外す）ことができる。

使用者によりゴルフバッグ１０１０を組み立てることを支援するために、バッグ１０１０は、一般に、図１３５に示されるように使用者に対して提供される。フラット１０１４は、サブアセンブリ１０４２に取り付けられる（図１３１～図１３４に示されるように）。しかしながら、第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂが取り外される。これにより、第１のステイ１０３９に対してディバイダ頂部１０３０が枢動すること、および第１のステイ１０３９に対して基部１０３４を枢動することが可能となる。フラット１０１４は、フラット１０１４をディバイダ頂部１０３０および基部１０３４に連結するエリア内に弾性材料を有することができ、それにより枢動運動を支援し、フラット材料の摩耗を低減し、しわ生成または他の望ましくない見た目の傾向を低減する。ディバイダ頂部１０３０および基部１０３４は、第１のステイ１０３９に対して枢動させられると、ゴルフバッグ１０１０が部分的に組み立てられた折り畳み構成となる。折り畳み構成で、ゴルフバッグ１０１０が箱４４の中で配送される。

ゴルフバッグ１０１０を組み立てるために、バッグ１０１０が箱４４から取り出される。次いで、使用者は、ディバイダ頂部１０３０を第１のステイ１０３９に対して配備位置まで枢動させることができ、基部１０３４を第１のステイ１０３９に対して配備位置まで枢動させることができる。配置位置を達成するために、ディバイダ頂部１０３０および基部１０３４は、互いから離れる方向に枢動させられる。次いで、使用者は、第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂを挿入する。使用者は、各ステイ１０３９ａ、１０３９ｂをそれぞれのポケット１７０４ａ、１７０４ｂ（図１１４に示される）の中に挿入することができる。次いで、各ステイ１０３９ａ、１０３９ｂがそれぞれの基部ステイハブ１７３６の中に挿入される。各ステイ１０３９ａ、１０３９ｂは、開口部１８００を通して凹部１８０８に入るように、対応する基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂの中に挿入される。次いで、各ステイ１０３９ａ、１０３９ｂは、対応する頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂに挿入される。各ステイ１０３９ａ、１０３９ｂは、開口部１７６８を通してチャネル１７７２の中に挿入され、凹部１７７６の中に配置される。各ステイ１０３９ａ、１０３９ｂは、頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂおよび基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂに係合されることにより、ゴルフバッグ１０１０が配備構成となる（図１１３に示される）。

図１３６～図１３８は、ゴルフバッグ１０１０の代替的実施形態を示している。この実施形態では、ステイ１０３９は、ゴルフバッグ１０１０の腹部側１０１２に配置される。第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂはさらに、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６に連結される。ゴルフバッグ１０１０を組み立てるために、バッグ１０１０が箱４４から取り出される。次いで、使用者は、第１のステイ１０３９に対してディバイダ頂部１０３０を配備位置まで枢動させることができ、第１のステイ１０３９に対して基部１０３４を配備位置まで枢動させることができる（図１０１に示される）。次いで、使用者は、上で考察したように、第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂを頂部ステイハブ１７２４ａ、１７２４ｂおよび基部ステイハブ１７３６ａ、１７３６ｂに係合させることにより、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６をサブアセンブリ１０４２に連結する（後方側１０１１で）。配備構成（図１３８に示される）では、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６がフラット１０１４の自己固定具１８２０（図１３７に示される）を覆う。

図１３９～図１４１が、ゴルフバッグ１０１０の代替的実施形態を示している。この実施形態では、ステイ１０３９は、ゴルフバッグ１０１０の腹部側１０１２に配置され、第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂはさらに、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６に連結される。さらに、第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂは、ディバイダ頂部１０３０に連結される（つまり、取り外し可能ではない）。ゴルフバッグ１０１０を組み立てるために、バッグ１０１０が箱４４から取り出される。次いで、使用者が第１のステイ１０３９に対してディバイダ頂部１０３０を配備位置まで枢動させることができ、第１のステイ１０３９に対して基部１０３４を配備位置まで枢動させることができる（図１４０に示される）。次いで、使用者が、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６をフラット１０１４に固定するために少なくとも１つの第１の自己固定具１８２０（例えば、ジッパーなど）（図１４０に示される）を閉じる。使用者はさらに、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６を基部１０３４に連結するために第２の自己固定具１８４０（例えば、フックループ固定具等）を閉じ、それにより配備構成にあるバッグ１０１０が達成される（図１４１に示される）。

図１４２～図１４３は、ゴルフバッグ１０１０の代替的実施形態を示している。この実施形態では、ステイ１０３９は、ゴルフバッグ１０１０の腹部側１０１２に配置され、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６がディバイダ頂部３０ｃに連結される。ゴルフバッグ１０１０を組み立てるために、バッグ１０１０が箱４４から取り出される。次いで、使用者は、第１のステイ１０３９に対してディバイダ頂部１０３０を配備位置まで枢動させることができ、第１のステイ１０３９に対して基部１０３４を配備位置まで枢動させることができる（図１４３に示される）。次いで、使用者は、モジュール式の前方ポケット組立体１８３６をフラット１０１４に固定するために少なくとも１つの第１の自己固定具１８２０（例えば、ジッパーなど）（図１４２に示される）を閉じる。次いで、使用者は、第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂを、ディバイダ頂部３０ｃの中に画定された開口部１８４４の中に挿入することができる。第２のステイ１０３９ａおよび第３ステイ１０３９ｂは、基部１０３４内の対応する開口部（図示せず）に各々係合されるまで、挿入される。別法として、使用者は、パター管１８４８をパターウェル１７１６の中に挿入することができる。パター管１８４８は、基部１０３４内の対応する開口部（図示せず）に係合されるまで挿入される。第２のステイ１０３９ａおよび第３のステイ１０３９ｂまたはパター管１８４８を挿入することにより、配備構成のバッグ１０１０が達成される（図１４３に示される）。

図１４４は、追加の構造部を示すためにフラット１０１４の一部分がサブアセンブリ１０４２から取り外されている状態の、ゴルフバッグ１０１０の実施形態を示している。ディバイダ頂部１０３０および／または基部１０３４は、フラット１０１４をサブアセンブリ１０４２で適切に位置合わせすることを支援するために位置合わせ補助器具１８５２を有することができる。位置合わせ補助器具１８５２は、サブアセンブリ１０４２に対してフラット１０１４を位置合わせすることを支援するため、位置合わせスナップボタン、成形構造部、または他の任意の適切なガイドであってもよい。フラット１０１４は、フラット１０１４をディバイダ頂部１０３０および／または基部１０３４に連結することを支援するための固定具１８５６をさらに有することができる。固定具１８５６は、フックループ固定具を含むことができ、固定具１８５６ａの第１の部分（例えば、フック、ループ等）がディバイダ頂部１０３０および／または基部１０３４の上に位置決めされ、固定具１８５６ｂの第２の部分（例えば、ループ、フック等）がフラット１０１４に位置決めされる。固定具１８５６は、フック－ループ固定具テープ（ｈｏｏｋ ａｎｄ ｌｏｏｐ ｆａｓｔｅｎｅｒ ｔａｐｅ）、ボタンスナップ、ジッパー、または他の任意の適切な固定具であってもよい。フラット１０１４は、第１のステイ１０３９を受け入れるように構成された１つまたは複数のガイドポケット１８６０をさらに有することができる。ガイドポケット１８６０はさらに、サブアセンブリ１０４２に対してフラット１０１４を適切に位置合わせすることを支援することができる。

３．カートバッグ：チャネルストラップ
図１８３および図１８４を参照すると、いくつかの実施形態では、カートバッグ１０１０のフラット１０１４は、１つまたは複数のチャネルストラップ１０９０を備えることができる。チャネルストラップ１０９０は、カートバッグ１０１０の上側半分内でフラット１０１４の側面に配置され得る。チャネルストラップ１０９０は、バッグのフラットと同一面であってもよい。チャネルストラップ１０９０はハンドルを備えない。チャネルストラップ１０９０は、ゴルフカートストラップのためのループシステムを作り出すことができる。チャネルストラップ１０９０は、ディバイダ頂部１０３０からバッグのポケット１０１８ｃまで下方に延在することができる。いくつかの実施形態では、チャネルストラップ１０９０ｈ、ポケット１０１８ｃに取り付けられる。いくつかの実施形態では、チャネルストラップ１０９０が角度を付けられる。カートバッグ１０１０が直立位置にあるとき、チャネルストラップ１０９０は、概略水平位置になるように方向付けられたカートストラップを受け入れるために十分な大きさである経路または開口部を形成する。チャネルストラップ１０９０は、バッグとは別個の組み立てを必要としない。チャネルストラップ１０９０は、カートストラップをフラット１０１４に接触させて位置させることを可能にし、カートストラップの外側を向く表面に追加の摩擦を提供する。摩擦を増大させることにより、チャネルストラップ１０９０は、カートの移動中にゴルフバッグを回転させることを抑制させる。

ポケット１０１８ｃを有することに加えて、フラット１０１４は、１つまたは複数の布地パネルから形成され得る。布地パネルが基礎表面として機能することができ、その上にポケット１０１８が固定される。チャネルストラップ１０９０は、フラット１０１４の上側半分に取り付けられ得る。チャネルストラップ１０９０がバッグのフラットと同一面であってもよい。チャネルストラップ１０９０は、ハンドルを備えない。チャネルストラップ１０９０は、バッグとは別個の組み立てを必要としない。チャネルストラップ１０９０は、フラット１０１４の布地パネルのうちの１つまたは複数の布地パネルに配置され得る。チャネルストラップ１０９０は、頂部端部１０９１、底部端部１０９２、第１の縁部１０９３、および第２の縁部１０９４を備えることができる。頂部端部１０９１が、頂部ディバイダまたはフラット１０１４の頂部周絵に固定され得る（縫い付けられ得る、リベット留めされ得る、または他のかたちで結合され得る）。チャネルストラップ１０９０の底部端部１０９２は、フラット１０１４に固定され得る。いくつかの実施形態では、チャネルストラップ１０９０の底部端部１０９２は、ポケット１０１８の縁部のところのシームの中に、または、ジッパーシームの中に、縫い付けられ得る。チャネルストラップの第１の縁部１０９３および第２の縁部１０９４は、ゴルフバッグのいずれのパートにも固定されない。第１の縁部１０９３および第２の縁部１０９４を固定しないことにより、チャネルストラップ１０９０の下を通すようにカートストラップを送ってフラット１０１４に接触させて位置させることが可能となる。言い換えると、チャネルストラップ１０９０とフラット１０１４との間において、チャネルストラップ１０９０の下に経路またはチャネルが形成される。経路は、カートストラップを受け入れるように、および、カートストラップの外側を向く表面に追加の摩擦を提供するように、構成される。摩擦を増大させることにより、チャネルストラップ１０９０は、カートの移動中にゴルフバッグを回転させることを抑制させる。

チャネルストラップ１０９０は、第１の縁部１０９３と第２の縁部１０９４との間で測定される幅１０９５を有することができる。チャネルストラップ１０９０の幅１０９５は、０．５インチから６インチの間であってもよい。チャネルストラップ幅１０９５は、０．５インチから１インチ、１インチから２インチ、２インチから３インチ、３インチから４インチ、４インチから５インチ、または５インチから６インチの間であってもよい。いくつかの実施形態では、チャネルストラップ幅は、０．５インチ、１インチ、２インチ、３インチ、４インチ、５インチ、または６インチである。チャネルストラップは、頂部端部１０９１から底部端部１０９２までで測定される長さ１０９６を有することができる。チャネルストラップの長さ１０９６は、２インチから８インチの間であってもよい。チャネルストラップ長さ１０９６は、２インチから３インチ、３インチから４インチ、４インチから５インチ、５インチから６インチ、６インチから７インチ、または７インチから８インチの間であってもよい。いくつかの実施形態では、チャネルストラップ長さ１０９６は、２インチ、３インチ、４インチ、５インチ、６インチ、７インチ、または８インチであってもよい。

図１８４を参照すると、ゴルフバッグのいくつかの実施形態で、チャネルストラップ１０９０は、チャネルまたは経路を形成するようにポケット１０１８ｃと一体に働くことができる。チャネルストラップ底部端部１０９２は、ポケット１０１８ｃの頂部端部に取り付けられ得る。ポケット１０１８ｃの頂部端部は、フラット１０１４の布地パネルから接続解除され得る。したがって、チャネルストラップ底部端部１０９２は、同様に、フラット１０１４の布地パネルから接続解除される。ポケット１０１８ｃがチャネルまたは経路の一部として機能することを理由として、チャネルストラップ１０９０の長さ１０９６がこれらの実施形態ではより短くてよい。

いくつかの実施形態では、チャネルストラップ１０９０は、ゴルフバッグの第１の側面のみに含まれ得る。他の実施形態では、チャネルストラップ１０９０は、ゴルフバッグの第１および第２の側面の両方に含まれ得る。いくつかの実施形態では、チャネルストラップ１０９０は、ゴルフバッグの前方部分に含まれ得る。

チャネルストラップ１０９０は、ゴルフバッグとカートストラップとの間の摩擦を増大させる。バッグとカートストラップとの間の増大した摩擦により、カートに固定されているときのゴルフバッグの回転および位置ずれが低減される。回転および位置ずれが低減されることにより、クラブに容易にアクセスすることが可能な位置でゴルフバッグを保持することができる。別の追加の有用性は、摩擦による摩耗または引き裂きが抑制されることである。ゴルファーが自分のキャリーバッグをゴルフカートの後方部分に固定する場合があり、したがって同様の問題に直面する場合があるため、チャネルストラップは、キャリーバッグ上にも実装され得る。

ＩＶ．サブアセンブリを製造する方法
本明細書で説明されるゴルフバッグ１０、１０１０は、種々の方法で製造され得る。上で明確に述べたように、ゴルフバッグ１０、１０１０は、少なくとも、基部、ディバイダ頂部、ディバイダスリーブ、ステイ、およびフラットを備える。ゴルフバッグ１０、１０１０の多数の変形形態を形成するために、各構造部の異なる実施形態が組み合わされ得る。本製造方法は、ゴルフバッグ１０、１０１０の多様な変形形態において変わり得る。以下で、ゴルフバッグ１０、１０１０の例示の製造方法を説明する。

１つの例示の方法は、１０個の主要ステップを含む。ステップ１では、基部、ディバイダ頂部、ディバイダスリーブ、ステイ、脚部／スタンド組立体、およびフラットが提供される。ステップ２では、組み立てられているゴルフバッグ１０、１０１０の実施形態において必要である場合、脚部設置用ブラケットがディバイダ頂部に取り付けられる。ステップ３では、ディバイダスリーブが基部またはフラットに取り付けられる。ステップ４では、ステイが基部およびディバイダ頂部に取り付けられる。ステップ５では、フラットがディバイダ頂部に固着される。ステップ６では、組み立てられているゴルフバッグ１０、１０１０の実施形態において必要である場合、脚部組立体が、脚部設置用ブラケット、ディバイダ頂部、および／または基部に取り付けられる。ステップ７では、組み立てられているゴルフバッグ１０、１０１０の実施形態が多部片ディバイダ頂部および／または多部片基部を備える場合、ディバイダ頂部および／または基部の組み立てが完了する。ステップ８では、フラットが基部に固着される。ステップ９では、ゴルフバッグが配送のためにパッケージングされる。

これらのステップの順序は、特定の構造部の構成に基づいて変わり得る。さらに、ゴルフバッグ１０、１０１０は、製造プロセス中の任意の時間で部分的な組み立て状態でパッケージングされて配送され得る。本プロセスは、第１および第２の製造段階に分けられ得、ここでは、ゴルフバッグ１０、１０１０が、第１の段階の後でかつ第２の段階の前で、パッケージングされて複数のロケーションの間で配送される。本製造方法内の上で言及したステップは、第１の製造段階と第２の製造段階との間での任意の組み合わせで、分割され得る。ゴルフバッグ１０、１０１０を作る方法のいくつかの実施形態では、完全に組み立てられたゴルフバッグ１０、１０１０ではなく自己組み立てキットを提供するために、１つまたは複数のステップが修正または除外される。例えば、自己組み立てキット４００のために上述したように、脚部組立体を取り付けることが製造プロセスから除外され得、受取人によって行われ得る。以下で、製造ステップをさらに詳細に説明する。

基部３４およびディバイダ頂部３０を提供すること（ステップ（１））は、基部３４、１０３４およびディバイダ頂部３０、１０３０を、成形すること、形成すること、３次元プリンティングすること、鋳造すること、または他の手法で製造すること、を含む。基部３４、１０３４および／またはディバイダ頂部３０、１０３０は、複数の要素を備える実施形態では、各要素が、別個に、成形されなければならないか、形成されなければならないか、３次元プリンティングされなければならないか、鋳造されなければならないか、または他の手法で製造されなければならない。基部３４、１０３４および／またはディバイダ頂部３０、１０３０は、スナップコネクタまたは他の固定機構を備える実施形態では、スナップコネクタまたは他の固定機構が提供され、基部３４、１０３４および／またはディバイダ頂部３０、１０３０に取り付けられる。ディバイダ頂部３０、１０３０を提供することが、クロス部材７８、１０７８等の、ディバイダ頂部３０、１０３０の少なくとも一部分を包み込むためのメッシュ被覆物を提供することをさらに含むことができる。メッシュがディバイダ頂部３０、１０３０に縫い付けられ得るか、または、フックループ固定具（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））を用いて固定され得る。

ディバイダスリーブ４６、１０４６、ステイ３９、１０３９、脚部システム５０２、およびフラット１４、１０１４を提供すること（ステップ（１））は、布地、機械的固定具、およびステイのための材料を提供することを含む。布地がディバイダスリーブ４６、１０４６を形成するために一体に縫い合わせられる。ステイ３９、１０３９の主ボディが、成形されるか、鋳造されるか、３次元プリンティングされるか、または他の手法で形成される。さらに、頂部ステイヒンジ１６２、１７４０および基部ステイヒンジ１７０、１７４４が、成形されるか、鋳造されるか、３次元プリンティングされるか、または他の手法で形成される。頂部ステイヒンジ１６２、１７４０および基部ステイヒンジ１７０、１７４４が、接着手段、機械的スナップ機構、または他の適切な接続手段を介して、ステイ３９、１０３９の頂部および底部にそれぞれ固定される。多くの実施形態で、ステイ３９、１０３９を形成することを目的として頂部ステイヒンジ１６２、１７４０および基部ステイヒンジ１７０、１７４４をステイの主ボディに付着するために、接着物質またはエポキシが使用される。脚部システム５０２を提供することは、２つの脚部、ばねシステム５０１、端部キャップ５２８ａ、５２８ｂ、および、必要である場合のピン５１６を提供することを含むことができる。２つの脚部が、成形され得るか、巻き付けられ得るか、重ね合わせられ得るか、鋳造され得るか、または他の手法で形成され得る。端部キャップ５２８ａ、５２８ｂは、成形され得るか、３次元プリンティングされ得るか、鋳造され得るか、または他の手法で形成され得る。ピン５１６は、成形され得るか、鋳造され得るか、押し出され得るか、または他の手法で形成され得る。ばねシステム５０１を提供することは、スプリング－ツー－レッグブラケットを成形すること、鋳造すること、または他の手法で形成すること、および、ブラケットをばねに取り付けることを含む。脚部システム５０２を提供するために、ばねシステム５０１は、スプリング－ツー－レッグブラケットを介して脚部に取り付けられる。脚部システム５０２の構成要素は、組み立てられた状態で、部分的に組み立てられた状態で、またはパッケージングされた個別の部片として、提供され得る。フラット１４は、布地を所望の形状となるように縫い付け、ポケット１８をフラット１４の上に縫い付け、固定具をフラット１４、１０１４の上に縫い付け、必要である場合、半剛体材料をフラット１４、１０１４の一部分の中に縫い付けるかまたは固着する、ことにより、提供される。

脚部設置用ブラケット３２をディバイダ頂部３０に取り付けること（ステップ（２））は、脚部設置用ブラケット３２をディバイダ頂部３０の上にリベット留めすること、脚部設置用ブラケット３２をディバイダ頂部３０の上にスナップフィットすること、または、脚部設置用ブラケット３２をディバイダ頂部３０の取り付けることを含むことができる。脚部設置用ブラケット３２をリベット留めすることは、ブラケットをディバイダ頂部３０の適切な部分に位置合わせする必要がある。いくつかの実施形態では、頂部ディバイダ３０に対してブラケット３２を保持するために、４つのリベットが挿入される。１つのリベットは脚部設置用ブラケット３２の脚部アンカー１２２のいずれかの側に配置され、２つのリベットは脚部アンカー１２２の間に配置される。本方法の他の実施形態では、任意の数のリベットが、ブラケット３２をディバイダ頂部３０に固着するのに使用され得る。ゴルフバッグ１０のいくつかの実施形態では、脚部設置用ブラケット３２がディバイダ頂部３０と一体に形成され、したがって脚部設置用ブラケット３２を接続するこのステップが必要ない。

ディバイダスリーブ４６、１０４６をディバイダ頂部３０、１０３０に取り付けること（ステップ（３））は、ディバイダスリーブ４６、１０４６をディバイダ頂部３０、１０３０の上に直接に縫い付けることを含むことができる。いくつかの実施形態では、ディバイダスリーブ４６、１０４６のフラップ９０がディバイダ頂部３０、１０３０のクロス部材７８、１０７８の上に纏着され、ディバイダスリーブ４６、１０４６の重なる布地に縫い付けられる。他の実施形態では、ディバイダスリーブ４６、１０４６のフラップ９０が同様の手法でディバイダ頂部３０、１０３０のクロス部材７８、１０７８の上に纏着されるが、縫い目の代わりに、フックループ固定具（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））等の自己固着機構を介して、フラップ９０が固定される。

ディバイダスリーブ４６、１０４６を基部３４、１０３４に取り付けること（ステップ（４））は、基部３４、１０３４内にあるスロット６２を通して接続部材５０をねじ込むこと、および、接続部材５０の自己固定具部分５８ａ、５８ｂを固定することを含むことができる。他の実施形態では、ディバイダスリーブ４６、１０４６を基部３４、１０３４に取り付けることは、基部３４、１０３４の接続部材５０をディバイダスリーブ４６、１０４６のそれぞれの接続部材５０に固定することを含むことができる。他の実施形態では、基部３４、１０３４およびディバイダスリーブ４６、１０４６の接続部材５０は、ゴルフバッグ１０、１０１０内の適切な位置でディバイダスリーブ４６、１０４６を保持するために、一体にスナップ接続されるかまたはクリップ留めされる。他の実施形態では、接続部材５０は、固定具を介することの代わりに、縫い目（縫い付け）を介して、固定され得る。

ステイ３９、１０３９を、基部３４、１０３４、基部リング部分９１０、フラット１４、および／またはディバイダ頂部３０、１０３０に取り付けること（ステップ（５））は、ステイ３９、１０３９の頂部ヒンジ１６２、１７４０を、ディバイダ頂部３０、１０３０に固定すること、および、ステイ基部ヒンジ１７０、１７４４を基部３４、１０３４に固定することを含むことができる。頂部ステイヒンジ１６２、１７４０および基部ステイヒンジ１７０、１７４４は、それぞれ、ディバイダ頂部３０、１０３０および基部３４、１０３４の上にあるチャネルの中に取り付けられる。他の実施形態では、頂部ステイヒンジ１６２、１７４０および基部ステイヒンジ１７０、１７４４は、それぞれ、ディバイダ頂部３０、１０３０および基部３４、１０３４の上にあるチャネルの中にスナップ接続され得る。リング部分および基部部分を備える２部品からなる基部組立体を有する実施形態では、基部部分がリング部分の上にスナップ留めされる前に、ステイ３９、１０３９がリング部分に取り付けられる。

フラット１４、１０１４をディバイダ頂部３０、１０３０に固着すること（ステップ（６））は、フラット１４、１０１４をディバイダ頂部３０、１０３０にリベット留めすること、固定具（スナップフィットコネクタ、もしくは、ＶＥＬＣＲＯ（登録商標）のようなフックループ固定具など）を介して、フラット１４、１０１４をディバイダ頂部３０、１０３０に取り付けること、または、リベット留めすることおよび固定することの組み合わせ、を含むことができる。いくつかの実施形態では、フラット１４、１０１４が、ディバイダ頂部３０、１０３０に取り付けられた脚部設置用ブラケット３２のチャネルに係合されたフラット１４、１０１４の窓等の、構造的制約を少なくとも部分的に介して、ディバイダ頂部３０、１０３０に固定される。いくつかの実施形態では、フラット１４、１０１４をディバイダ頂部３０、１０３０に固定すること（ステップ（６））は、１つまたは複数のストラップ２４をディバイダ頂部３０に固着するか（例えば、スナップコネクタまたはクリップを介して）、縫い付けるか、または、他の手法で固定することをさらに含むことができる。

脚部組立体を取り付けること（ステップ（７））は、フラットの上にある外部ループの中で脚部組立体を摺動させるかまたは緩く保持すること、ばね組立体を基部の中にスナップ留めまたはクリップ留めすること、脚部端部キャップを脚部設置用ブラケットの脚部アンカーに位置合わせすること、ならびに、ピンを定位置でロックするかまたはスナップ留めするまで、脚部アンカーおよび脚部端部キャップを通してピンを挿入すること、を含むことができる。いくつかの実施形態では、端部キャップは、脚部設置用ブラケットに最初に取り付けられる第１の部分および脚部に最初に取り付けられる第２の部分を備える多構成要素の端部キャップである。脚部を脚部設置用ブラケットの中に固着するために、これらの第１の部分および第２の部分は、互いの中にスナップ留めまたはクリップ留めされる。これらの実施形態は、ピンを用いずに脚部を脚部アンカーの中に直接にスナップ留めすることを可能にする。

ディバイダ頂部または基部の組み立てを仕上げること（ステップ（８））は、複数の構成要素を備えるディバイダ頂部および／または複数の構成要素を備える基部を有する実施形態でのみ必要である。これらの実施形態では、構成要素が、完全なディバイダ頂部または基部を形成するために、スナップフィットされるか、取り付けられるか、または他の手法で接続される。

フラット１４を基部３４に固着すること（ステップ（９））は、フラット１４を基部３４にリベット留めすること、機械的固定具（スナップフィット接続部など）を介してフラット１４を基部３４に取り付けること、または、リベット留めすることおよび機械的固定具の組み合わせ、を含むことができる。いくつかの実施形態では、基部３４または基部３４の一部分がバッグフラット１４に縫い付けられる。

配送のためにゴルフバッグをパッケージングすることは、箱を提供すること、必要である場合に空気ポケットをゴルフバッグの中に挿入すること、ゴルフバッグまたはゴルフバッグのサブアセンブリを折り曲げること、ゴルフバッグまたはサブアセンブリおよびすべての必要な構成要素を箱の中に配置すること、ならびに、箱の開口部を閉じて閉鎖状態で固定すること、を含む。ゴルフバッグポケットの形状を維持するために、空気ピロー（または、ポケット）がフラットのポケットの中に挿入され得る。例えば、磁気リムを有するポケットを備える実施形態では、ゴルフバッグまたはサブアセンブリを折り畳むことによって、ポケットボディに対するポケット蓋の位置合わせを歪め得る。空気ピローをゴルフバッグポケット中に配置することによって、ポケットの元の形状および位置合わせを維持することができる。いくつかの実施形態では、空気ピローの代わりに、発泡体、スポンジ、紙、気泡シート、または他の適切なパッケージング材料が使用され得る。ゴルフバッグまたはサブアセンブリを折り畳むことは、ゴルフバッグまたはサブアセンブリを折り畳むか、平坦化するか、捻じるか、または他の手法で圧縮することを含むことができる。ゴルフバッグおよび／またはサブアセンブリの折り畳み可能な特性によって、ゴルフバッグを完全に組み立てて、したがってゴルフバッグが折り畳み可能ではない場合よりも小さい容量の箱の中で、製造段階の間でゴルフバッグを配送することを可能にする。より小さい容量の箱によって配送コストが低減される。

Ａ．管状スナップフィット頂部カラーを製造する方法
図９３Ａ～図９３Ｃを参照すると、管状スナップフィットカラー２１０を有するゴルフバッグの実施形態を製造することが少なくとも以下のステップが必要である：（１）カラー２１０のジッパー２２５を開けるステップ、（２）弾性部分２２２を延伸させてカラー２１０上の所望の位置までバッグフラット２１４を引くステップ、（３）バッグフラットカラー２１０のスナップコネクタ２２４をディバイダ頂部２３０のスナップコネクタ２３４に係合させるステップ、および（４）ジッパー２２５を閉じてジッパー２２５をジッパーガレージ２２７に押し込むステップ。

管状バッグフラットカラー２１０をディバイダ頂部２３０の周りに嵌め込むためには、バッグフラットカラー２１０を延伸させることを可能にするためにジッパー２２５が開けられなければならない。フラット２１４のカラー２１０がその頂部縁部（弾性部分２２２が位置しているところ）において主として延伸し、それにより剛体の頂部ディバイダ２３０の周りでカラー２１０を上方に引くことが可能となる。カラー２１０を延伸させるこの特性により、さらに、組立人により、バッグフラット２１４のカラー２１０のスナップコネクタ２２４をディバイダ頂部２３０の上にあるそれぞれのスナップコネクタ２３４に容易に係合させることが可能となる。カラー２１０がスナップコネクタ２２４、２３４を介してディバイダ頂部２３０に固定されると、ジッパー２２５が閉じられ、それによりさらにバッグフラット２１４を定位置で保持し、バッグフラット２１４が延伸されることを防止する。

本製造プロセスは、ゴルフバッグフラット２１４をゴルフバッグディバイダ頂部２３０にリベット留めすることが必要である。このプロセスは時間を要するものとなり得、安全上の危険要因を呈し得る。本明細書で説明されるバッグフラット２１４を製造して取り付けるプロセスは組み立て時間を短縮し、リベット留めに関連する安全上の危険要因を排除する。さらに、これにより製造エラーの可能性も低減される。間違った位置のリベットは永久的であるが、スナップコネクタは組み立てプロセスの前に正確に位置合わせされ、組み立て中に位置を間違えられ得ないからである。全体として、スナップフィット固定具カラー２１０およびディバイダ頂部２３０を実装することにより、製造プロセスのＰＰＨが向上され得る。

Ｂ．スナップフィット組立体を製造する方法
図４７～図５３は、ゴルフバッグ１０の実施形態のスナップフィット組み立ての方法を示している。図４７～図５３に示される実施形態はカートゴルフバッグであるが、本方法は、特に明記しない限り、キャリーバッグまたはスタンドバッグを組み立てる場合も同じである。さらに、図４７～図５３は、サブアセンブリ４２と同じであってもよいサブアセンブリ５２を示していることを認識すべきである。サブアセンブリ１０５２は、ディバイダ頂部３７、基部４４、およびディバイダスリーブ８８を有する。ディバイダ頂部３７は、ディバイダ頂部３０、１０３０、３０ｂ、８３０ａ、８３０ｂと同じであってよく、基部４４は、基部３４、９００と同じであってよく、ディバイダスリーブ８８は、ディバイダスリーブ４６と同じであってもよい。

図４７を参照すると、サブアセンブリ１０５２が折り畳み構成で提供され、折り畳み構成が、組み立てのためにサブアセンブリ１０５２が配送されるときの構成である。図示される折り畳み構成では、ディバイダ頂部３７および基部４４がディバイダスリーブ８８によって相互接続され、ここでは、ディバイダ頂部３７および基部４４がオフセットされており、互いに概して平行な配向配置にある。ディバイダ頂部３７および基部４４の両方が、フラット１４のスナップフィットコネクタ１９０に接続される複数のスナップフィットコネクタ１９４を有する。スタンドゴルフバッグ１０のための図３に示されるサブアセンブリ４２等の、サブアセンブリ５２の他の実施形態では、折り畳み構成が、ステイ３９によって相互接続されたディバイダ頂部３０および基部３４を有し、ここでは、ディバイダ頂部３０および基部３４がステイ３９からオフセットされており、ステイ３９に概して平行である。

次に、図４８に示されるように、サブアセンブリ１０５２は、延在構成まで延在させられるかまたは他の手法で延在構成に移行させられる。図示される延在構成では、ディバイダ頂部３７が基部４４と反対側の方向に引っ張られ、それによりディバイダスリーブ８８を延在させる。延在構成では、サブアセンブリ１０５２は、フラット１４に対してスナップフィット取り付けされる準備が整っている。いくつかの構成では、１つまたは複数のステイ３９がフラット１４のサブアセンブリ１０５２の中に挿入され得、それによりゴルフバッグ１０に追加の剛性を提供して支持する。スタンドゴルフクラブ１０のための図３に示されるサブアセンブリ４２等の、サブアセンブリ５２の他の実施形態では、ディバイダ頂部３０および基部３４をそれぞれのステイヒンジ１６２、１７０を中心として枢動させることによりサブアセンブリ４２が延在位置へ移行させられ、その結果、ディバイダ頂部３０および基部３４の両方が、ステイ３９に対して概して垂直となるかまたは直交する（図２２に示されるように）。スタンドバッグサブアセンブリ４２は、フラット１４のスナップフィット装着の前に、追加の組み立てステップを有する。脚部設置用ブラケット３２は、スナップフィット接続部（図２および図１３～図１５に示され、上述されている）により、ディバイダ頂部３０に取り付けられる。さらにばね４１が基部３４の中に装着され（図２を参照）、ディバイダスリーブ４６がディバイダ頂部３０および基部３４に取り付けられる（図２～図１０を参照）。スタンドバッグサブアセンブリ４２のための追加の組み立てステップが例示のために提供されるが、各ステップを開示するこの順序のみに限定されない。

次に、図４９に示されるように、フラット１４は、ディバイダ頂部３７にスナップフィット接続される。フラット１４は、サブアセンブリ１０５２との所望のまたは必要である配向配置となるように配置される（ディバイダ頂部３７および基部４４に対するストラップ４２の適切な配置等）。次いで、フラット１４の複数のスナップフィット接続部１９０の各々が、ディバイダ頂部３７の複数のスナップフィットコネクタ１９４のうちの各々の１つのスナップフィットコネクタにスナップフィット係合される。図示される実施形態では、各々の雄型または雌型のスナップフィットボタン１９０が、関連付けられた雌型または雄型のスナップフィットボタン１９４に係合される。スナップフィットコネクタ１９０、１９４がスナップフィット係合されるとき、フラット１４がディバイダ頂部３７の外側周縁の周りに纏着される。

図１のスタンドゴルフバッグ１０のための図２に示されるサブアセンブリ４２等の、サブアセンブリ５２のいくつかの実施形態では、脚部設置用ブラケット３２の脚部アンカー１２２が、脚部アンカー１２２をフラット１４の外部側に対して露出するためにフラット１４内にある開口部（図示せず）を通って延在するように配置される。

図５０～図５１に示されるように、次いで、フラット１４が基部４４にスナップフィット接続され、つまり、フラット１４の上にある複数のスナップフィットコネクタ１９０の各々が、基部４４の上にある複数のスナップフィットコネクタ１９４のうちの各々１つのスナップフィットコネクタにスナップフィット係合される。図示される実施形態では、各々の雄型または雌型のスナップフィットボタン１９０が、関連付けられた雌型または雄型のスナップフィットボタン１９４に係合される。スナップフィットコネクタ１９０、１９４がスナップフィット係合されるとき、フラット１４が基部４４の外側ペリメータの周りに纏着される。

フラット１４がディバイダ頂部３７および基部４４にスナップフィット接続されると、フラット１４のシーム２０２が密閉され、それによりスナップフィット接続を完成させる。図５２に示されるように、シーム２０２は、シーム縁部２０３、２０４に沿った接続部材２０６を閉じることにより、密閉される。接続部材２０６は単一のジッパー２０６として示されるが、他の実施形態では、接続部材２０６は、上述したように、２つのジッパー、フックループ固定具（ＶＥＬＣＲＯ（登録商標））、関連付けられたレールの中に嵌め込まれるタンを備える設置用トラック、スナップフィットボタン、または、他の任意の適切なスナップフィット固定具もしくは固着組立体であってもよい。上で考察したように、さらに、ポケット１８は、カスタム構成を可能にするために、または、多様なポケット１８のサイズ、数、もしくはフラット１４の上での位置の再構成を可能にするために、上述した任意のスナップフィット固定具により、取り外され得、および／または、調整され得る。図１のスタンドゴルフバッグ１０のための図２に示されるサブアセンブリ４２等の、サブアセンブリ５２の他の実施形態では、脚部４０が、脚部設置用ブラケット３２のそれぞれの脚部アンカー１２２との各端部キャップ１４６の枢動可能なスナップフィット接続により、取り付けられる。脚部３９が取り付けられると、ばね４１がそれぞれ各脚部４０ａ、４０ｂに連結される（図２を参照）。

すべてのサブアセンブリ１０５２の構成要素の装着、サブアセンブリ５２に対してのフラット１４の取り付け、および、フラット１４のシーム３２の密閉の後、ゴルフバッグ１０が組み立てられる（図５３に示される）。

Ｃ．モジュール式のディバイダ組立体を備えるゴルフバッグを製造する方法
ゴルフバッグを組み立てる従来の方法は、最初に、リベット等の複数の接続部材を介して、単一のディバイダ頂部要素をバッグフラットに取り付ける必要がある。ディバイダ頂部が製造プロセスの早い段階で組立体に取り付けられるため、作製プロセスの終了時にはディバイダ頂部が容易にはカスタマイズされ得ない。したがって、製品の作製前に、種々のディバイダの実施形態についての顧客の要求に関する予測を行わなければならない。これにより、製造品質が不完全となり得、最終製品に関する柔軟性を欠くことになり得る。

ゴルフバッグのためのバッグディバイダを２つの構成要素（モジュール式のディバイダ組立体を一体に形成する）に分離することにより、ゴルフバッグの製造が簡素化され、顧客が、カスタマイズされたディバイダの供給を容易に受けることができるようになる。図９４Ａ～図１００を参照すると、モジュール式のディバイダ組立体８３０のクロス部材部分８５０の種々の実施形態が、同一の成形済みの頂部リング８４０と共に使用され得る。ゴルフバッグ１０が組み立てられるとき、頂部リング８４０がゴルフバッグフラット１４に取り付けられる。頂部リング８４０の壁がゴルフバッグ１０の主ボディの形状に対応しており、組み立て時にゴルフバッグ１０のフラット１４の中へ垂直方向下方に延在する。次いで、布地ディバイダスリーブ４６がクロス部材部分８５０に取り付けられる。布地ディバイダが頂部リング８４０を通して下方にねじ込まれ、クロス部材部分８５０が頂部リング８４０の中に挿入されて固定される。いくつかの実施形態では、クロス部材部分８５０が頂部リング８４０にスナップ留めされる。他の実施形態では、クロス部材部分８５０が、接着物質またはエポキシ等の、接着剤を使用して頂部リング８４０に付着される。最後に、ディバイダスリーブ４６の下側端部が、ゴルフバッグ１０の基部に固定される。頂部リング８４０の中へのクロス部材部分８５０の挿入がゴルフバッグのこの実施形態のための最後の組み立てステップのうちの１つのステップであるため、固有のディバイダを顧客に提供するプロセスは、このゴルフバッグ製造プロセスに容易に組み込まれることになる。

Ｄ．２部片からなる基部組立体を備えるゴルフバッグを製造する方法
２部片からなる基部組立体９００を有するゴルフバッグ１０、１０１０を製造することは、少なくとも、第１および第２の製造段階を必要とする。第１の段階は、バッグフラット、１つまたは複数のステイ３９、ディバイダ頂部３０、ディバイダスリーブ４６、基部組立体９００、および、ゴルフバッグ１０、１０１０のための任意の他の必要な構成要素を提供することを含む。第１の段階の一部において、バッグフラットがリング部分９１０の頂部端部９１１に係合される。基部組立体９００は、リング部分９１０の底部内にある開口部を介して、フラットの内部へのアクセスを実現する。これにより、ゴルフバッグ１０、１０１０の頂部部分を通して入れることにより１つまたは複数のステイを基部に連結することとは異なり、１つまたは複数のステイを容易に挿入することが可能となる。リング部分９１０は、ステッチ、ピン、ボタン、クランプ、ジッパー、または他の任意の適切な機構を介して、フラット１４に連結され得る。ディバイダスリーブ４６は、ディバイダ頂部３０、１０３０および基部部分９２０に接続される。この段階の基部組立体９００の開構成は、ディバイダスリーブ４６および基部部分９２０の両方に容易にアクセスすることを可能にし、それにより製造の速度を上げ、製造を簡素化する。２部片からなる基部組立体を有さないゴルフバッグでは、ディバイダスリーブ４６を基部３４、１０３４に取り付けることを、ゴルフバッグ１０、１０１０の頂部を通して行わなければならず、これは扱いづらく時間を要するものである。第１の段階の終了時、基部組立体９００の基部部分９２０は、基部組立体９００のリング部分９１０から接続解除される。

第２の製造段階は、部分的に、１つまたは複数のステイ３９をリング部分９１０に接続すること、および、基部部分９２０をリング部分９１０に取り付けることを含む。基部組立体９００を組み立てるために、基部部分９２０のスロット９７３がリング部分９１０のスナップタブ９３０に位置合わせされ、次いで基部部分９２０がリング部分９１０の中へ上方に押し込まれる。リング部分９１０の底部端部９１２が、基部部分９２０の垂直方向リップ９７２の内部に（または、いくつかの実施形態では、その隣に）嵌め込まれることになる。スロット９７３は、リング部分９１０のスナップタブ９３０の突出表面９３２を受け入れることになる。

図９１および図９２に示される実施形態等、カートバッグの実施形態の場合、基部部分９２０がリング部分９１０に取り付けられるとき、リング部分９１０の複数のステイポート９４０が、基部部分９２０の複数のポートハウジング９４２の内部に嵌め込まれることになる。その組み立て位置にある基部組立体９００は、図２に示される。２部片からなる基部組立体９００は、単一部片からなる基部３４、１０３４を有するシステムと比較して、ゴルフバッグ１０、１０１０をより効率的に組み立てることを可能にする。

Ｅ．フェルト被覆ディバイダ頂部を製造する方法
フェルト材料シートを提供し、金型を提供し、フェルト材料シートの金型に入れて圧縮成形してカバーを形成することにより、ゴルフバッグディバイダ頂部カバーが提供される。いくつかの実施形態では、ＥＶＡ発泡体が同様に成形され、カバーを形成するためにフェルト部分に接着されるか、連結されるか、または他の手法で固定される。ゴルフバッグディバイダ頂部フレームワークは、射出成形を通して製造され得る。ディバイダ頂部を完成させるために、カバーがフレームワークに接着され得るか、締まり嵌めされ得るか、リベット留めされ得るか、または他の手法で固定され得る。

Ｖ．組み立て方法
Ａ．サブアセンブリの方法
以下では、サブアセンブリ４２（ディバイダ頂部３０、ディバイダスリーブ４６、および基部３４を備える）を備えるゴルフバッグを組み立てる方法を提示する。サブアセンブリ４２を組み立てる方法は、基部３４を提供すること、複数の接続部材５０によりディバイダスリーブ４６を基部３４に連結することを含む。ディバイダスリーブ４６に接続された複数の接続部材５０は、基部３４内のそれらのそれぞれのスロット６２内に受け入れられる。各接続部材５０は、基部３４の一部分の周りに纏着され、それにより、接続部材５０の第１の部分６６を接続部材５０の第２の部分７０に接続することにより自己固定係合を形成する。次いで、ディバイダスリーブ４６は、接続部材５０の反対側のディバイダスリーブ４６の端部において、ディバイダ頂部３０に連結される。ディバイダスリーブ４６は、ディバイダ頂部３０の一部分の周りに纏着された複数のフラップ９０を有し、第２の自己固定部分１０２に対する第１の自己固定部分９８の接続により、自己固定係合を形成する。

組み立てプロセスは、スタンド組立体２６を組み立てることをさらに含む。スタンド組立体２６は、脚部設置用ブラケット、２つの脚部、ばね、脚部およびばねを接続するブラケット、ならびに、ヒンジまたはピンなどの任意の他の必要な接続部材を備える。第１のばね部材４１ａおよび第２のばね部材４１ｂは、ブラケット６００等のブラケットを介して、第１の脚部４０ａおよび第２の脚部４０ｂに連結される。脚部４０ａ、４０ｂは、各ブラケット６００のそれぞれの脚部受けチャネル６０４を通して挿入される。脚部は、接着剤、圧入機構、他の任意の適切な固定の手段を介して、脚部受けチャネル６０４に固定され得る。次いで、各ばね部材４１ａ、４１ｂの一部分が、各ブラケット６００の各ばね受けチャネル６０８を通して挿入される。いくつかの実施形態では、ばね部材４１ａ、４１ｂは、部分的に、ばね部材４１ａ、４１ｂの側方の延伸に対するばねの機械的抵抗により、ばね受けチャネル６０８の中で保持される。例えば、ばね部材４１ａ、４１ｂが、図３および図７を参照して、ばね受けチャネル６０８を通して各ばね部材４１ａ、４１ｂの端部分を内向き方向に挿入することを可能にするように、離れる方向に延伸させられる。いくつかの実施形態では、各ばね部材は、各ばね受けチャネル６０８を通して挿入された後で、ゴムストッパー（図示せず）が各ばね部材４１ａ、４１ｂの端部に取り付けられる。

スタンド組立体２６は、上述した脚部ブラケットおよび／または脚部接続システムのうちのいずれかを用いて製造され得る。例えば、スタンド組立体２６は、ピン５１６を介して脚部設置用ブラケット３２に接続される脚部４０ａ、４０ｂを備える脚部自己組み立てシステム５０２として提供され得る。脚部４１ａ、４１ｂが脚部設置用ブラケットに接続されると、スタンド組立体２６が完成する。

サブアセンブリ４２およびスタンド組立体２６の完成後、ステイが組み立てられる。頂部ステイヒンジ１６２および基部ステイヒンジ１７０を提供してステイの主シャフトに対して接続することにより、ステイ３９が組み立てられる。ステイシャフトの頂部端部が頂部ステイヒンジ１６２の第２のアームに挿入され、ステイシャフトが頂部ステイヒンジ１６２に取り付けられる。ステイシャフトの底部端部が基部ステイヒンジ１７０の第２のアーム１７２に挿入され、ステイシャフトが基部ステイヒンジ１７０に取り付けられる。

サブアセンブリ４２およびスタンド組立体２６が製造されると、サブアセンブリ４２を利用してゴルフバッグ１０が製造され得るかまたは組み立てられ得る。サブアセンブリ４２は、基部３４の端部の方向で、管状フラット１４に挿入される。挿入されると、サブアセンブリ４２の基部３４が、基部３４の周縁の周りにあるリベットにより、フラット１４に固定される。ステイ３９がフラット１４内のスリット（図示せず）を通して挿入され、ここでは、第１の端部においてディバイダ頂部３０まで挿入され、反対側の第２の端部において基部３４まで挿入される。ステイ３９は、ディバイダ頂部３０および基部３４に設けられたそれぞれのステイ受けスロット内で受け入れられ得る。次に、サブアセンブリ４２のディバイダ頂部３０は、ディバイダ頂部３０の周縁の周りでのリベット留めにより、フラット１４に固定される。ディバイダ頂部３０は、ステイ３９の挿入前にフラット１４に固定され得るが、バッグに剛性を提供するため、およびディバイダ頂部３０およびフラット１４の位置合わせを支援するために、最初にステイ３９を挿入することが好適である。次に、スタンド組立体２６がフラット１４の一部分を通して挿入され、ここでは、脚部４０ａ、４０ｂのためのピボット（脚部設置用ブラケット３２としても知られる）を有するスタンド組立体２６の一部分が、例えばリベットまたは他の適切な接続部材により、ディバイダ頂部３０に連結される。基部ステイヒンジ１７０を受け入れるための基部３４内のチャネル１７４に基部ステイヒンジ１７０の第１のアーム１７１を挿入することにより、ステイ３９が基部３４に接続される。完成したゴルフバッグでは、ステイヒンジ１７０の付勢部分１７３がゴルフバッグの中心に向かって開き、それにより、ベース－ツー－ステイ接続部とは反対のバッグの側に位置するスタンド組立体２６の方に向かってステイ３９を曲げることを可能にする。最後に、次いで、各脚部４０ａ、４０ｂに接続されたばね４１が、例えば基部３４内にあるばね受けスロットに挿入されることにより、基部３４に接続される。

サブアセンブリ４２、フラット１４、およびスタンド組立体２６は、高空間効率での配送のために折り畳まれ得、それにより、組み立てプロセスのこの実施形態を、２つの異なる場所において、および、２つの段階（（１）第１の場所において、サブアセンブリ４２、フラット１４、およびスタンド組立体２６を提供すること、ならびに（２）第２の場所において、サブアセンブリ４２、フラット１４、およびスタンド組立体２６を接続すること）において、高コスト効率で実施することが可能となる。

Ｂ．ディバイダ頂部の組み立て方法
以下で、サブアセンブリがディバイダ頂部およびディバイダスリーブのみを備えることを除いて、上記の方法と同様のゴルフバッグを組み立てる方法を提示する。最初に、サブアセンブリが形成され、基部がフラットに接続され、ステイが提供され、ステンド組立体が提供される。サブアセンブリのディバイダスリーブが、自己固定接続部材または縫い付けの接続部材を介して、ディバイダ頂部に接続される。サブアセンブリのディバイダスリーブが、ディバイダスリーブの底部端部の上に縫い付けられた弾性部材をさらに備える。次いで、基部がフラットにリベット留めされるかまたは縫い付けられる。上で説明した実施例のステイおよびスタンド組立体と同様のステイおよびスタンド組立体が提供される。

これらのステップの後、サブアセンブリ、フラットおよび基部、ならびにスタンド組立体は、折り畳み構成で第２の場所まで配送され得る。第２の場所において、（１）サブアセンブリがフラットの中に挿入されて接続され、（２）ステイがディバイダ頂部および基部に接続され、（３）スタンド組立体がバッグに取り付けられる。

サブアセンブリ４２は、ディバイダスリーブ４６を最初として、下方に、フラット１４に挿入される。サブアセンブリ４２が基部３０およびフラット１４に接続されると、ディバイダスリーブ４６の弾性部材が、フラット１４の底部端部に隣接するバッグフラット１４のセクションに縫い付けられる。弾性ストラップは、スリーブ４６の材料をゴルフバッグ１０の底部の中まで延在させることなく（底部まで延在する場合には、脚部の延在構成においてバッグが下に置かれるときにスリーブ４６の材料が束になり得る）、スリーブをフラット１４の底部端部に固定することを可能にする。弾性ストラップを介してディバイダスリーブ４６をバッグフラット１４に縫い付けることにより、基部３０内のスロットを通して固定具（または、弾性バンド）を挿入するステップが排除される。

１つまたは複数のショルダーストラップ２４を有する実施形態では、１つまたは複数のストラップ２４が、フラット１４内の開口部に通され、サブアセンブリ４２にクリップ留めされるかまたは縫い付けられる。ディバイダ頂部３０の縁部の上で折り畳まれてディバイダ頂部３０の開口部に下向きに入れられる自己固定部材により、フラット１４がサブアセンブリ４２のディバイダ頂部３０に接続される。次に、ステイ３９がフラット１４の中に下向きに挿入される。ステイ３９の頂部ステイヒンジ１６２がディバイダ頂部３０の中に接着されるかまたはスナップフィットされる。基部ステイヒンジ１７０が基部３４の中に接着されるかまたはスナップフィットされる。

スタンド組立体４２は、ディバイダ頂部３０においてスタンド組立体４２の脚部ブラケット３２によりゴルフバッグ１０に接続され、基部３４においてスタンド組立体のばね４１によりゴルフバッグ１０に接続される。スタンド組立体４２の脚部ブラケット３２は、ディバイダ頂部３０にリベット留めされる。いくつかの実施形態では、フラット１４の材料は、脚部ブラケット３２とディバイダ頂部３０との間に挿置される。脚部ブラケット３２がディバイダ頂部３０にリベット留めされた後、ばね４１の底部端部のフック状のコネクタ５０８が基部３４内でスナップフィットまたはクリップ留めされる。最後に、上述したように、組み立てられたバッグ１０がパッケージングされて配送される。

Ｃ．顧客接点（ＰＯＩＮＴ ＯＦ ＣＯＮＴＡＣＴ）での組み立て
以下では、２つの製造段階を有するゴルフバッグを組み立てる方法を提示する。第１の段階は、部分的に、ディバイダ頂部３０、ディバイダスリーブ４６、および脚部設置用ブラケット３２ａを有するサブアセンブリ４２を提供することを含む。サブアセンブリ４２を作製することは、（１）ディバイダ頂部を提供すること、（２）縫い付けによりまたは自己固定接続部材により、ディバイダスリーブ４６をディバイダ頂部に連結すること、（３）脚部設置用ブラケットをディバイダ頂部にリベット留めすること、を含む。第１の段階において、バッグフラット、スタンド組立体、ステイ、ならびに、リング部分９１０および基部部分９２０を有する２部片からなる一体にスナップ留めされた基部９００が、上で説明したように製造される。バッグフラットは、リング部分９１０の頂部端部９１１に係合されている。基部組立体９００は、リング部分９１０の底部内の開口部を介して、フラットの内部にアクセスすることを実現する。リング部分９１０は、ステッチ、ピン、ボタン、クランプ、ジッパー、または他の任意の適切な機構を介して、フラットに連結され得る。ディバイダスリーブは、頂部カラーおよび基部部分９２０に接続される。この段階の基部組立体９００の開構成は、ディバイダスリーブおよび基部部分９２０の両方に容易にアクセスすることを可能にし、それにより製造の速度を上げ、製造を簡素化する。２部片からなる基部組立体を有さないゴルフバッグでは、ディバイダスリーブを基部に取り付けること場合、ゴルフバッグの頂部を通って到達することが必要であり、これは扱い難く時間を要する。第１の段階の終了時、基部組立体９００の基部部分９２０は、基部組立体９００のリング部分９１０から接続解除される。

スタンド組立体を提供することは、第１および第２のばね部材を備えるばね、２つの脚部、２つの脚部端部キャップ、２つのピン、２つの脚部受けブラケット、および任意選択の位置合わせ補助器具を提供することが必要である。第１の製造段階において、２つの脚部は脚部受けブラケットを通して挿入され、ばねの第１および第２のばね部材はそれぞれのブラケットに取り付けられる。脚部端部キャップは、脚部の頂部に圧入または付着される。位置合わせ補助器具を備える実施形態では、位置合わせ補助器具が、脚部を離間状態で一時的に保持するために脚部の上側セクションの間に配置される。ピンがスタンド組立体パッケージの一部として提供されるが、この段階では接続解除された状態を維持する。さらに、第１の製造段階中、基部のリング部分がバッグフラットに縫い付けられるかまたは他の手法で固定される。第１の製造段階の終了時、ディバイダスリーブ４６、ディバイダ頂部、および脚部設置用ブラケットがサブアセンブリを形成し、基部のリング部分がバッグフラットと一体である。

第２の製造段階または組み立て段階の開始時、サブアセンブリが、スリーブ端部の方向で、バッグフラットの中に下方に挿入される。ショルダーストラップを有する実施形態では、ショルダーストラップがフラット内の開口部を通してねじ込まれ、スナップコネクタ等の固定具を介してサブアセンブリに取り付けられる。次に、スナップ固定具またはクリップを有するディバイダスリーブ接続部材が、基部のリング部分の近くのフラットの底部に取り付けられた対応する接続部材に固定される。スタンド組立体のばねは、フラットのループを通して挿入され、基部リングの内部壁の受けチャネルにスナップ留めされる。自己組み立てのために設計されたいくつかの実施形態では、スタンド組立体のばねがフラットのループを通して挿入されるが、受けチャネルにおいてスナップ留めされず、それにより高容量効率の折り畳み構成でバッグを顧客のところまで配送することが可能となる。脚部端部キャップが脚部設置用ブラケットに位置合わせされ、スタンド組立体のピンが脚部設置用ブラケットおよび脚部端部キャップを通して挿入され、それにより脚部をゴルフバッグのサブアセンブリに回転可能に接続する。容易な組み立てのために、ピンが定位置にスナップ留めされる。上述したような自己組み立ての実施形態では、脚部を位置合わせしてピンを介して脚部を設置用ブラケットに接続するステップが、第２の製造段階から排除され、製品の受け取り時に顧客によって行われるために残される。

フラットの頂部端部が自己固定接続部材を備え、第２の製造段階が、これらの接続部材をディバイダ頂部の縁部に纏着することをさらに含む。このプロセスがフラットをディバイダ頂部に固定する。次に、ステイがフラット１４に挿入され、ここでは、ステイが第１の端部においてディバイダ頂部３０にスナップフィットされ、反対側の第２の端部において基部３４にスナップフィットされる。ステイ３９をディバイダ頂部３０および基部３４に接続することは、上記のサブアセンブリの方法に対して説明した手法と同様の手法で行われる。最後に、基部の基部部分がリング部分にスナップ留めされ、それによりバッグを完成させる。製造プロセスの終了時まで基部部分にスナップ留めすることを待つことにより、プロセスの大部分において管状フラットの内部に容易にアクセスすることが実現される。これにより、組み立ての速度が上げることができ、組み立ての容易さを向上させることができる。例えば、基部リングの開口部は、ステイを基部リングに挿入するために組立人がステイの底部端部に迅速に到達することを可能にする。

上述したように、この例示の製造プロセスは、自己組み立てゴルフバッグを作製するように修正され得る。配送コストを低減するために、自己組み立てゴルフバッグは、折り畳み構成で顧客まで配送される。ゴルフバッグを完成させるために、スタンド組立体をゴルフバッグに取り付ける方法に関する指示を顧客に出すための命令が含まれる。

Ｄ．モジュール式のディバイダ頂部組立体
以下で、ゴルフバッグが複数の構造的差異（（１）ディバイダ頂部が、頂部リング８４０およびクロス部材部分８５０を有するモジュール式のディバイダ組立体を備える、（２）ディバイダ頂部および脚部設置用ブラケットが一体に成形される）を有することを除いて、上記の顧客接点での組み立ての方法と同様のゴルフバッグを組み立てる方法の実施形態を提示する。これらの構造的差異によって組み立て方法が変化する。

ゴルフバッグを組み立てる方法が２つの製造段階を含む。第１の段階が、部分的に、サブアセンブリを提供することを含む。サブアセンブリを作ることが、（１）一体の脚部設置用ブラケットを有するモジュール式のディバイダ組立体８３０の頂部リング８４０を成形すること、（２）クロス部材部分８５０を別個に成形すること、および、（３）ディバイダスリーブ４６をモジュール式のディバイダ組立体８３０の頂部リング８４０に連結すること、を含む。脚部設置用ブラケットをディバイダ組立体８３０の頂部リング８４０と一体に成形することによって、脚部設置用ブラケットを頂部リング８４０にリベット留めする製造ステップを排除し、それにより作製時間を短縮する。さらに、頂部リング８４０および脚部設置用ブラケットを１つの材料から一体に成形することにより、成形部片の全体を軽量材料から形成することが可能となる。第１の段階では、バッグフラット、ステイ、リング部分９１０および基部部分９２０を備える２部片からなる一体にスナップ留めされた基部組立体９００、ならびにスタンド組立体を提供することをさらに含む。バッグフラットは、上述した顧客接点での組み立ての方法と同様の手法でリング部分９１０に取り付けられる。さらに、スタンド組立体は、上で説明した顧客接点での組み立ての方法と同様の手法で構築される。

第２の製造段階では、上述した顧客接点での組み立ての方法の第２の製造段階と同様である。さらに、第２の製造段階の終了時、モジュール式のディバイダ組立体８３０のクロス部材部分８５０が、モジュール式のディバイダ組立体８３０の頂部リング８４０の中に挿入される。この例示の方法のいくつかの実施形態では、プロセスの最終ステップが、クロス部材カバー８７８をクロス部材部分８５０の上に配置することを含む。

Ｅ．パターウェルを備える３つの部分からなるディバイダ頂部組立体
以下では、図１５６～図１５９のモジュール式のディバイダ頂部等の３つの部分からなるディバイダ頂部を有するゴルフバッグを組み立てる方法の実施形態を説明する。この製造方法はすぐ上で説明した方法と同様であるが、ゴルフバッグが複数の構造的差異を有することを除く：（１）３つの部分からなるディバイダ頂部１１００が、多開口部ショートゲーム構成要素１１３０を備える、（２）頂部リング１１０４が、ショートゲーム構成要素１１３０からクロス部材構成要素１１２２を分離するための支持ビームを備える、（３）バックが脚部を有さず、さらに、脚部設置用ブラケットを有さない。これらの構造的差異によって組み立て方法が変化す。

方法の第１の実施形態は、：（１）基部、フラット、頂部リング１１０４、クロス部材構成要素１１２２、ショートゲーム構成要素（パターウェルおよび／またはウェッジウェルを備える多開口部構成要素）１１３０、および、１つまたは複数のディバイダスリーブを提供すること、（２）基部および頂部リング１１０４をフラットに取り付けること、（３）１つまたは複数のディバイダスリーブをクロス部材構成要素１１２２およびショートゲーム構成要素１１３０のいずれかまたは両方に取り付けること、（４）１つまたは複数のディバイダスリーブをフラット内に配置すること、ならびに、（５）クロス部材構成要素１１１２およびショートゲーム構成要素１１３０を頂部リング１１０４の中にスナップフィットすること、を含む。部分的に組み立てられたゴルフバッグは、ステップ３とステップ４との間、またはステップ４とステップ５との間で配送され得る。これらの段階のいずれかで配送することにより、ゴルフバッグがまだ剛性を有さず、折り曲げられてより小さい容量の箱の中に入れられ得るため、配送コストが低減され得る。最終ステップ４（または、最終ステップ４および５）はツールまたは組み立て設備を必要とせず、迅速に完了する。

方法の第２の実施形態は、以下のステップを含む：（１）頂部リング１１０４、クロス部材構成要素１１２２、ショートゲーム構成要素（パターウェルおよび／またはウェッジウェルを備える多開口部構成要素）１１３０、および基部を成形するかまたは他の手法で形成するステップ、（２）１つまたは複数のポケットを備えるフラットを提供するステップ、（３）フラットを頂部リング１１０４および基部に取り付けるステップ、（４）任意選択で、メッシュプロテクタ層または布地プロテクタ層を用いてクロス部材構成要素１１２２を覆うステップ、（５）クロス部材構成要素１１２２を頂部リング１１０４の中にスナップフィットするステップ、ならびに（６）ショートゲーム構成要素１１３０が頂部リング１１０４の前方セクションにスナップフィットするステップ。頂部リング１１０４を成形するかまたは他の手法で形成することは、スナップフィット構造部１１１９を備える支持チャネル１１２０を有する頂部リング１１０４を射出成形することを含むことができる。他の実施形態では、頂部リング１１０４を成形するかまたは他の手法で形成することは、スナップフィット構造部を備える支持ブラケットを有する頂部リング１１０４を射出成形することを含むことができる。ステップ３は、ステップ４の前に実施され得るか（クロス部材構成要素がパターウェルの前にリングの中に嵌め込まれる）、またはステップ４がステップ３の前に実施され得る（パターウェルがクロス部材構成要素の前にリングの中に嵌め込まれる）。

本方法の第３の実施形態は、ショートゲーム構成要素１１３０は、ステップ１で、頂部リング１１０４と共に一体に成形されるかまたはコモールドされることを除いて、第２の実施形態と同様である。いくつかの実施形態では、ショートゲーム構成要素１１３０は、頂部リングとは異なる着色材料を有することができる。ショートゲーム構成要素１１３０は、頂部リング１１０４と一体であるため、ステップ６が不必要となる。上で説明した方法の実施形態のいくつかの変形形態では、クロス部材構成要素１１２２および／またはショートゲーム構成要素１１３０を頂部リング１１０４に固着するためにリベットが使用され得る。リベットが、構成要素の間の耐久性および堅固性を向上させ得る。

Ｆ．一体成形された脚部設置用ブラケット
以下では、脚部設置用ブラケットがディバイダ頂部と一体に成形されることを除いて、本方法の顧客接点で組み立てる実施形態と同様のゴルフバッグを組み立てる別の方法を説明する。脚部設置用ブラケットおよびディバイダ頂部を一体に成形することが、脚部設置用ブラケットの上にリベット留めするステップを排除し、それにより組み立てのための時間を短縮し、組み立てのために必要であるツールを削減する。

Ｇ．ゴルフバッグキットからの自己組み立ての方法
図７６は、自己組み立てシステム５００によりゴルフバッグ７００を自己組み立てする方法の実施例を示している。本方法は、受取人によって実行される一連の組み立てステップを含み、これらのステップは、フローチャートの形態で描かれている。これらの方法ステップは例として提供されており、方法７００が開示されるすべてのステップより少ないステップを含んでいてもよいことを認識すべきである。方法７００は、ステップ７０２で開始され、ここでは、受取人が自己組み立てキット４００を受け取る。自己組み立てキット４００は、折り畳み可能なゴルフバッグ１０および自己組み立てシステム５００を有する。自己組み立てキット４００は、箱４０４によって受取人に配達され得る。

次に、ステップ７０４において、受取人がゴルフバッグ１０を取り出し（その折り畳み形態で）、自己組み立てキット４００から自己組み立てシステム５００を取り出す。例えば、受取人が、ゴルフバッグ１０を箱４０４から取り出す。受取人は、さらに、印４２０（または、組み立てのための指示）を読み取り可能な配向配置に方向付けることができる。

ステップ７０６において、受取人は、ステイ３９を中心としてディバイダ頂部３０を枢動させ（頂部ステイヒンジ１６２により）、ステイ３９を中心として基部３４を枢動させる（基部ステイヒンジ１７０により）。これにより、ゴルフバッグ１０が折り畳み状態から配備状態へ変換される。

ステップ７０８では、受取人は、ばね自己組み立てシステム５０１をゴルフバッグ１０に組み付ける。より具体的には、受取人は、ばねコネクタ５０４を基部３４に接続し（例えば、基部係合フック５０８を開口部５２０に配置することにより、および同時に、フック５０８によって画定されたチャネルにより部材５２４を受け入れることにより）。

次に、ステップ７１０では、受取人は、脚部自己組み立てシステム５０２をゴルフバッグ１０に組み付ける。

例えば、図６１～図６６に示される実施形態では、受取人は、それぞれの端部キャップ５２８ａ、５２８ｂ（または、位置合わせ補助器具５１２ａ）から各ピン５１６を取り外す。次いで、受取人は、設置用ブラケット３２のそれぞれの設置チャネル５５２ａ、５５２ｂに対して各端部キャップ５２８ａ、５２８ｂを位置合わせする。この位置合わせが、位置合わせ補助器具５１２、５１２ａによって支援される（または、合理化される）。位置合わせすると、受取人は、チャネル５５２ａ、５５２ｂの側面の対向する開口部（図示せず）および端部キャップ５２８ａ、５２８ｂを通るピン開口部５３２を通して、各ピン５１６を挿入する。次いで、受取人が、脚部４０ａ、４０ｂから位置合わせ補助器具５１２、５１２ａを取り外す。

別法として、図６８～図７２に示される実施形態では、受取人は、多構成要素端部キャップ５６４（各脚部４０ａ、４０ｂに取り付けられている）をそれぞれの第１の部片５６８（それぞれの設置チャネル５５２ａ、５５２ｂ内の設置用ブラケット３２に取り付けられている）に接続する。第１の部片５６８および第２の部片５７２は、スナップフィット組立体５８４により一体にスナップフィットされ、それにより脚部４０ａ、４０ｂを設置用ブラケット３２に接続する。

ステップ７１２では、受取人は、ばね４１の一部分の周りでストラップ５５６をバックルで留めてばね４１により脚部４０ａ、４０ｂを拘束する。ステップ７１４では、プロセスが完了し、受取人によりゴルフバッグ１０が組み立てられた状態となる。

折り畳み可能なゴルフバッグ１０を製造する方法は、サブアセンブリ４２を、最初に、基部３４側に端部にフラット１４に下方に挿入することを含む。挿入されると、サブアセンブリ４２は、フラット１４に固定される。ステイ３９がフラット１４内のスリット（図示せず）を通して挿入され、ここでは、第１の端部においてディバイダ頂部３０まで挿入され、反対側の第２の端部において基部３４まで挿入される。次いで、ディバイダ頂部３０および基部３４は、ステイ３９を中心として枢動させられて折り畳み構成になる。次いで、ゴルフバッグ１０は、この折り畳み構成で、使用者の自己組み立てのためのスタンド組立体２６の一部分と共に、配送箱４０４の中に配置される。自己組み立てのための指示が配送箱に含まれ、より具体的には、配送箱の上に印刷される。

本明細書で開示されるスナップフィット構成要素を組み込むゴルフバッグ１０は、当技術分野で既知のゴルフバッグより優れた利点を提供する。とりわけ、スナップフィット構成要素を利用することにより、製造業者によるゴルフバッグの組み立てのための機械類設備経費がより低減される。さらに、スナップフィット構成要素の配送容量が約３０％から５０％低減され、それにより、配送中のパッケージ容量をより効率的に使用することが可能となり、過度の大きい構成要素または嵩張る構成要素による過剰な配送コストが抑制される。さらに、スナップフィット構成要素が組み立て設備において製造業者によって組み立てられ得るか、または別法として、構成要素が組み立てのためにエンドユーザに直接に配送され得る。さらに、スナップフィット構成要素によって、交換可能なパーツが提供されるため、摩耗した構成要素を交換することおよび製造御者またはエンドユーザによるカスタマイゼーションを可能にする。

折り畳み可能なゴルフバッグ１０および自己組み立てシステム５００を組み込むゴルフバッグ自己組み立てキット４００は、当技術分野で既知であるゴルフバッグより優れた利点を提供する。とりわけ、折り畳み可能なゴルフバッグは、予め組み立てられたゴルフバッグより小さい配送箱サイズを有する。これにより、配送コストが低減され、特には箱のサイズまたは容量に基づく配送コストが低減される。加えて、配送箱を製造するための材料が低減され、それにより製造のコストが低減される。さらに、ゴルフバッグの組み立てを受取人に移行することにより、製造業者が追加の組み立てコストを負担せずに済む。折り畳み可能なゴルフバッグおよび自己組み立てシステムは、明瞭である組み立て指示に基づき、および、容易に位置合わせされて組み立てられる構成要素に基づき、受取人による容易な組み立てを実現する。これらのおよび他の利点が、本明細書で開示される、ゴルフバッグ、ゴルフバッグ自己組み立てキット、およびゴルフバッグ自己組み立てシステムの１つまたは複数の実施形態から実現され得る。

ＶＩ．配送
サブアセンブリ４２、１０４２が１つの製造場所で組み立てられ得、別の製造場所に配送され得る。サブアセンブリ４２、１０４２は、別法として、自己組み立てキットとしての他の必要な構成要素と共に、受取人に配送され得る。通常、サブアセンブリ４２、１０４２が折り畳み可能であり、完全に組み立てられて配送されることの必要性を排除し、それにより、組み立てられないパーツの「嵩」が低減されることで、配送のために必要となる箱の容量が低減される。

サブアセンブリ、および、ゴルフバッグを完成させるために必要な任意の他の構成要素を配送するために必要となる容量は、完全に組み立てられるゴルフバッグを配送するために必要な容量より大幅に低減される。配備されたゴルフバッグ１０、１０１０または動作可能なゴルフバッグ１０、１０１０と等しいサイズを有する従来技術のゴルフバッグは、約４６００から４７００立方インチ（７５，３８０ｃｃから７７，０１９ｃｃ）の容量を有する箱で配送される。ゴルフバッグ１０、１０１０は、折り畳み構成において、約２５００から３５００立方インチ（４０，９６８ｃｃから５７，３５５ｃｃ）の容量を有する箱で配送される。折り曲げ可能なゴルフバッグ１０、１０１０を配送するために必要な容量は、上述したサブアセンブリ構造部を有さないゴルフバッグを配送するために必要な容量の、４０％から５０％、５０％から６０％、６０％から７０％、７０％から８０％の間となり得る。１つの比較研究では、非サブアセンブリのゴルフバッグは、４６５５立方インチ（７６，２２９ｃｃ）の容量を有する箱で配送される。ゴルフバッグ１０、１０１０は、３０８５立方インチ（５０，６３５ｃｃ）の容量を有する箱で配送される。この研究では、サブアセンブリを有する折り畳み可能なゴルフバッグ１０は、非サブアセンブリのゴルフバッグのために必要な配送容量の６６％の配送容量が必要であった。

配送容量が低減されることにより、折り畳み可能なゴルフバッグ１０、１０１０では配送コストが１０％から５０％の間で低減される。例えば、配送コストが、１０％から２０％、２０％から３０％、３０％から４０％、または４０％から５０％で低減され得る。一実施例では、キャリーバッグ１０の自己組み立てシステムが、等しいサイズの完全に組み立てられるキャリーバッグ１０を配送するコストと比較して２０％から３０％の間のコストで、受取人に配送され得る。１つの比較研究によると、キャリーバッグ自己組み立てシステムは、完全に組み立てられたキャリーバッグ１０を配送するコストと比較して２５％のコストで、受取人に配送され得る。

さらに、供給会社は、第１および第２の製造場所の両方での効率的な組み立てラインプロセスを支援するために、折り畳み可能なゴルフバッグ１０、１０１０の構成要素および／またはサブアセンブリ４２、１０４２を別個の箱で配送することができる。構成要素および／またはサブアセンブリ４２、１０４２の配送容量は、配送のために構成要素をパッケージングするときの方法に関係なく、同等のパーセンテージで低減される。最終の組み立てステップを第２の製造場所で完了するような方法では、関税も回避される。

折り畳み可能なサブアセンブリ４２、１０４２のデザインの多くの有用性のうちの１つの有用性は、組み立てられていない構成要素の第１の場所と第２の場所との間での配送のコストと同等の配送コストを維持しながら、組み立てプロセスの大部分が第１の製造場所で完了され得る、ことである。配備されたゴルフバッグと比較して折り曲げ可能なサブアセンブリ４２、１０４２のパッケージ容量が低減されることにより、さらに、製造場所での必要な保管空間が縮小される。在庫を維持するために必要な保管空間を縮小することにより、供給会社の諸経費コストが低減される。

ＶＩＩ．時間およびコストの有用性
スナップフィットゴルフバッグ１０、１０１０によって製造を簡素化され、それにより製造時間および手動の労働作業コストが低減される。スナップフィットゴルフバッグ１０、１０１０が、リベット留めすること、構成要素を一体に縫い付けること、および／または、ツールおよび設備の必要性を低減する。スナップフィット接続部を介することにより、ゴルフバッグ１０、１０１０に時間の節約も達成される。上述したスナップフィット接続部は、組立人により製造ステップをより効率的にかつ迅速に完了することが可能となり、それによりパーツパーアワー（ＰＰＨ）製造率を向上させる。スナップフィット接続部および自己固定具は、機械類および熟練の作業者を必要とするリベット留めまたは縫い付け等の仕事を、少なくとも部分的に排除する。これにより、諸経費コストを低減してスナップフィットゴルフバッグを作製することが可能となる。

カートバッグの２部片からなる基部組立体１９００は、単一部片からなる基部を備える従来技術のカートバッグを作製する場合のＰＰＨ率より２０％から３０％高いＰＰＨ製造率を有する。組み立てプロセスの一実施形態では、特定の組み立てステップにより、組立人が基部からゴルフバッグのフラットに到達することが必要となる。これらのステップのために、単一部片からなる基部を備えるゴルフバッグを製造するとき、組立人は、製造プロセスの終盤でフラットに基部が固定されるまで待たなければならない。その理由は、フラットが基部に取り付けられると、ゴルフバッグの内部が容易にはアクセスされ得ないからである。別法として、単一部片からなる基部が第１の製造場所でフラットに縫い付けられ得、それにより、特定の組み立てステップを完了するためには第２の製造場所にいる組立人が不都合にバッグのポケットまたは頂部を通って到達するように制限される。基部組立体１９００は、第２の製造段階中に組立人が好都合にゴルフバッグ１０１０の内部までアクセスすることを可能にする。これにより、必要となる作製時間が短縮される。

１つの比較研究で、単一部片からなる基部を備えるカートバッグを、本明細書で開示される基部組立体における２部片のスナップ留めを用いるカートバッグ１０１０と比較した。基部における２部片のスナップ留めを用いるカートバッグ１０１０の組み立ては、単一部片からなる基部を備えるカートバッグの組み立てより２０％～３０％速かった。その理由は、２つの部片からなるスナップ基部がフラットにより迅速に接続され得るからである。さらに、２部片からなるスナップ基部は、リベット留めを利用することなくフラットに接続され得る。１つの例では、２部片からなるスナップ基部を備えるカートバッグ１０１０の組み立てが、単一部片からなる基部を備えるカートバッグの組み立てより２４％速かった。

２部片からなる基部組立体９００、１９００は、単一部片からなる基部３４、１０３４を有するシステムと比較して、ゴルフバッグ１０、１０１０のより効率的な組み立てを可能にする。リング部分９１０、１９１０は、スナップフィット接続部、ステッチ、ピン、ボタン、クランプ、ジッパー、または他の任意の適切な機構を介して、フラットに連結され得る。基部組立体９００、１９００は、リング部分９１０、１９１０の底部内にある開口部を介してフラット１４の内部にアクセスすることを実現する。これにより、ゴルフバッグ１０、１０１０の頂部部分を通して入れることによりフラット１４、１０１４を基部３４、１０３４に連結することとは異なり、より容易な連結プロセスが可能となる。ディバイダスリーブ４６の基部部分９２０、１９２０への連結が、基部部分９２０、１９２０およびリング部分９１０、１９１０を連結する前に完了され得る。これにより、基部部分９１０、１９１０の内部に容易にアクセスすることが実現され、それにより、ゴルフバッグ１０、１０１０の頂部を通して入れることによりディバイダスリーブ４６を基部部分９２０、１９２０に取り付けることとは異なり、より容易な製造プロセスが可能となる。

本明細書で説明されるゴルフバッグ１０、１０１０の別の有用な点は、ゴルフバッグの工学的カスタマイゼーション構造部（ｅｎｇｉｎｅｅｒｅｄ－ｉｎ ｃｕｓｔｏｍｉｚａｔｉｏｎ ｆｅａｔｕｒｅ）による時間およびコストの節約である。例えば、取り外し可能なポケットは、取り外し可能なポケットのセクションにおいて、上述ように、ポケットにロゴを有するようにカスタムオーダーされるゴルフバッグのターンアラウンド時間を短縮する。別の実施例の場合、モジュール式の（スナップフィット）ディバイダ頂部は、ディバイダ頂部開口部の数および／またはディバイダ頂部の色のカスタマイゼーションを可能にする。単一の部片のリベット留めされるディバイダ頂部を備えるゴルフバッグの場合、ディバイダ頂部を固定するために、永久的なリベットが使用されるため、受取人が要望するスタイルのディバイダ頂部を、ゴルフバッグの組み立ての前に決定しなければならない。しかしながら、ゴルフバッグ１０、１０１０が上述したモジュール式のディバイダ頂部を有するように構成される場合、所望のスタイルが分かる前に、ゴルフバッグ１０、１０１０がサブアセンブリ４２、１０４２となるように、またはほぼ完全なゴルフバッグとなるように組み立てられ得る。モジュール式のディバイダ頂部、着脱可能なポケット、および他のカスタマイゼーション構造部は、供給会社が、顧客のオーダーの受け取り時に迅速にカスタマイズされ得る部分的に組み立てられたバッグの在庫を作製することを可能にする。

工学的カスタマイゼーション構造部は、ターンアラウンド時間（顧客のオーダーとゴルフバッグの配送との間）を、約４０％から５０％、５０％から６０％、または６０％から７０％短縮することができる。一部の構造部では、ターンアラウンド時間が９０～１８０日から３０日～４５日まで短縮される。顧客のオーダーと受取人へのゴルフバッグの配送との間の時間量を短縮することにより、顧客の満足度が上がる。

さらに、受取人に対してゴルフバッグ１０、１０１０を自己組み立てキットとして提供することにより、製造コストを低減することができ、製造時間を短縮することができる。例えば、後で詳細に説明されるキャリーバッグ１０の自己組み立てキット４００は、受取人によりスタンド組立体５００を装着することを要し、それにより、供給会社のバッグ製造時間が、１つのキャリーバッグ１０につき約３０秒から６０秒、短縮される。この製造時間の短縮は、供給会社にとって１年当たり最大約３８０時間から４００時間（４７．５日から５０日）の労働時間の削減をもたらす。さらに、配送のために、スタンド組立体５００をキャリーバッグの他の部分から分離することにより、上述したように、必要となる箱の容量および配送コストが低減される。

ＶＩＩＩ．実施例
脚部組立体からピンを取り外すために必要である力を、標準的なピンにおいて、さらには、摩擦ロック構造部を備えるピンの実施形態の種々の例示の実施例において、試験した。この実施例の標準的なピンは、例示の実施例のピンと同等の寸法を有したが、標準的なピンは、摩擦ロック構造部を一切有さなかった。各ピンは、ディバイダ頂部、ブラケット、端部キャップ、および脚部を備える脚部組立体の中で固定された。脚部組立体からピンが取り外されるまでの力の大きさを測定するために、増加していく力を加えるために圧子圧縮治具（Ｉｎｓｔｒｏｎ Ｃａｔａｌｏｇ２５０１番～１６２番）を使用した。各ピンにおいて、取り外すための力を９回試験した。任意の所定試験で脚部組立体の構成要素が摩耗するかまたは変化する場合に起こり得るピン保持の差異を最小にするために、各々の試験で新しい脚部組立体を用いた。この試験は、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンとの比較で、摩擦ロック構造部を備えるピンを取り外すために必要な追加の力を決定するために行われたものである。力の差が、経時的なバッグの使用により所与のピンが取り外されることの容易さを示す。ピンを取り外すために必要である力が大きくなると、取り外し対する抵抗がより大きくなることが示される。

摩擦ロック構造部を備えるピンの第１の実施形態を試験した。本明細書の摩擦ロック構造部は、図２０８Ａに示されるように、ピンのシャフトに亘って表面ねじ切り部を備えた。表ＩＩＩは、各ピンを取り外すために必要な力の平均、最小の力、および標準偏差を示す。標準的なピンの９回の全試験の間で、取り外すための力の平均が３５Ｎ（７．８６ｌｂｆ）であった。一方、例示のピンの第１の実施形態の９回の全試験における取り外すための力の平均が１４２Ｎ（３１．８３ｌｂｆ）であった。摩擦ロック構造部を備える例示のピンの第１の実施形態は、標準的なピンより１０７Ｎ（２３．９７ｌｆｂ）大きい平均の取り外し力（ｄｉｓｌｏｄｇｅｍｅｎｔ ｆｏｒｃｅ）を有した。標準的なピンでは、２０．６Ｎ（４．６２ｌｂｆ）の最小の力によって取り外しが見られた。一方、例示のピンの第１の実施形態は６４．４５Ｎ（１４．４９ｌｂｆ）の最小の力によって取り外しが見られた。これは、摩擦ロック構造部を備える例示のピンの第１の実施形態が、取り外すための最小値において、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンより４３．９Ｎ（９．８７ｌｂｆ）大きい力を必要としたことを示す。標準的なピンの９回の全試験における取り外すための力の標準偏差は、１０．９Ｎ（２．４５ｌｂｆ）であった。一方、例示のピンの第１の実施形態の９回の全試験における取り外すための力の標準偏差が５８．６Ｎ（１３．１７ｌｂｆ）であった。

摩擦ロック構造部を備えるピンの第２の実施形態を試験した。本明細書の摩擦ロック構造部は、図２０８Ｂに示されるように、円周方向の溝と傾斜を有する端部との間に位置する第１の溝、さらには、円周方向の溝と突出部との間に位置する第２の溝を備えた。標準的なピンの９回の全試験における取り外すための力の平均が３５Ｎ（７．８６ｌｂｆ）であった。一方、例示のピンの第２の実施形態の９回の全試験における取り外すための力の平均が７９．８Ｎ（１７．９５ｌｂｆ）であった。摩擦ロック構造部を備える例示のピンの第２の実施形態は、標準的なピンより４４．９Ｎ（１０．０９ｌｆｂ）大きい平均の取り外し力を有した。標準的なピンは２０．６Ｎ（４．６２ｌｂｆ）の最小の力によって取り外しが見られた。一方、例示のピンの第２の実施形態は４５．４Ｎ（１０．２１ｌｂｆ）の最小の力によって取り外しが見られた。これは、摩擦ロック構造部を備える例示のピンの第２の実施形態が、取り外すための最小値において、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンより２４．９Ｎ（５．５９ｌｂｆ）大きい力を必要としたことを示す。標準的なピンの９回の全試験における取り外すための力の標準偏差が１０．９Ｎ（２．４５ｌｂｆ）であった。一方、例示のピンの第２の実施形態の９回の全試験における取り外すための力の標準偏差が２７．８Ｎ（６．２６ｌｂｆ）であった。

摩擦ロック構造部を備えるピンの第３の実施形態を試験した。本明細書の摩擦ロック構造部は、図２０８Ｃに示されるように、円周方向の溝と傾斜を有する端部との間に位置する第１のセットの３つの溝、さらには、円周方向の溝と突出部との間に位置する第２のセットの３つの溝を備えた。標準的なピンの９回の全試験における取り外すための力の平均が３５Ｎ（７．８６ｌｂｆ）であった。一方、例示のピンの第３の実施形態の９回の全試験における取り外すための力の平均が９３．８Ｎ（２１．０９ｌｂｆ）であった。摩擦ロック構造部を備える例示のピンの第３の実施形態は、標準的なピンより５８．８５Ｎ（１３．２３ｌｆｂ）高い平均の取り外し力を有した。標準的なピンは２０．６Ｎ（４．６２ｌｂｆ）の最小の力によって取り外しが見られた。対して、例示のピンの第３の実施形態は５８．７６Ｎ（１３．２１ｌｂｆ）の最小の力によって取り外しが見られた。これは、摩擦ロック構造部を備える例示のピンの第３の実施形態が、取り外すための最小値において、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンより３８．２Ｎ（８．５９ｌｂｆ）大きい力を必要としたことを示す。標準的なピンの９回の全試験における取り外しのための力の標準偏差が１０．９Ｎ（２．４５ｌｂｆ）であった。一方、例示のピンの第３の実施形態の９回の全試験における取り外しのための力の標準偏差が３６．２Ｎ（８．１３ｌｂｆ）であった。

表３．標準的なバッグと、例示の実施例のバッグと、の脚部組立体からのピンの取り外しのために必要な力

例示の実施例のピンの第１の実施形態は、図２０８Ａに示されるように、シャフトにわたって表面ねじ切り部を備える摩擦ロック構造部を備えるピンであった。この第１の実施形態は、平均の力に基づくと、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンより４０５％大きい、脚部組立体からピンを取り外すための力を必要とした。

例示の実施例のピンの第２の実施形態は、図２０８Ｂに示されるように、円周方向の溝と傾斜を有する端部との間に位置する第１の溝、さらには、円周方向の溝と突出部との間に位置する第２の溝を備える摩擦ロック構造部を備えるピンであった。この第２の実施形態は、平均の力に基づくと、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンより２２８％大きい、脚部組立体からピンを取り外すための力を必要とした。

例示の実施例のピンの第３の実施形態は、図２０８Ｃに示されるように、円周方向の溝と傾斜を有する端部との間に位置する第１のセットの３つの溝、さらには、円周方向の溝と突出部との間に位置する第２のセットの３つの溝を備える摩擦ロック構造部を備えるピンであった。この第３の実施形態は、平均の力に基づくと、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンより２６８％大きい、脚部組立体からピンを取り外すための力を必要とした。

上記の結果によって示されるように、摩擦ロック構造部を備えるピンの３つのすべての実施形態において、摩擦ロック構造部を一切有さない標準的なピンの平均の力より大きい取り外しのための平均の力を必要とした。さらに、摩擦ロック構造部を備えるピンの３つのすべての実施形態において、摩擦ロック構造部を有さない標準的なピンより大きい取り外しのための最小の力を呈した。例示の実施例のピンの標準偏差のレベルは、標準的なピンより大きいが、ピンの例示の実施例を取り外すために必要な最小の力および平均の力の両方がより大きい。摩擦ロック構造部を備えるピンの各実施形態は、各々の平均値に基づくと、２００％以上大きい、脚部組立体からの取り外しのための力を必要とした。これは、力の変化に関係なく、ピンの例示の実施例が、より大きい、脚部組立体からの取り外しのための力を常に必要としたことを示す。これにより、摩擦ロック構造部を備える例示の実施例のピンは、摩擦ロック構造部を一切有さないピンより良好に脚部組立体内でのその位置を維持することになることが示された。ピンを取り外すために必要な力の変化は、組み立て手法に基づいて変わり得る。したがって、意図されずにピンが取り外されることを回避するためには、ピンを適切に装着することが極めて重要である。

ゴルフのルールは、その時々で変わる可能性があるため（例えば、新しい規則が採用される可能性があるか、または、古いルールがゴルフ標準化機構（ｇｏｌｆ ｓｔａｎｄａｒｄ ｏｒｇａｎｉｚａｔｉｏｎ）および／もしくは運営組織によって排除もしくは修正される可能性がある）、本明細書で説明される製造の方法、装置、および／または物に関連するゴルフ用品が、任意の特定の時期においてゴルフのルールに準拠する可能性もまたは準拠しない可能性もある。したがって、本明細書で説明される製造の方法、装置、および／または物に関連するゴルフ用品は、準拠するまたは準拠しないゴルフ用品として宣伝される可能性があり、発売される可能性があり、および／または販売される可能性がある。本明細書で説明される製造の方法、装置、および／または物は、この点に関して、限定されない。

特定の順序の動作を上で説明してきたが、これらの動作は他の時間的順番でも実施され得る。例えば、上述した２つ以上の動作が、順番で、並列的に、または同時に、実施され得る。別法として、２つ以上の動作が逆の順序で実施され得る。さらに、上述した１つまたは複数の動作が一切実施されなくてもよい。本明細書で説明される製造の装置、方法、および物は、この点に関して、限定されない。

種々の態様に関連させてゴルフバッグを説明してきたが、ゴルフバッグがさらなる修正が可能なことが理解されよう。本出願は、ゴルフバッグの関連の技術分野の範囲内にある既知の慣例的実施の範囲内にあるような本開示からの逸脱を含めて、ゴルフバッグの原則に一般に従うゴルフバッグの任意の変形形態、使用、または適合を包含することを意図される。

１つまたは複数の特許請求の範囲に含まれる要素の置換は再構成を構成するものであり、修繕を行うものではない。さらに、特定の実施形態に関連させて、有用性、他の利点、および問題の解決策を説明してきた。しかし、これらの有用性、利点、問題の解決策、ならびに、任意の有用性、利点、または解決策を表し得るかまたはより顕著なものとし得る任意の要素は、任意の請求項またはすべての請求項の、非常に重要な構造部もしくは要素、必要な構造部もしくは要素、または不可欠な構造部もしくは要素として解釈されるものではない。

ゴルフのルールがその時々で変わる可能性があるため（例えば、新しい規則が採用される可能性があるか、または、古いルールが、全米ゴルフ協会（ＵＳＧＡ：Ｕｎｉｔｅｄ Ｓｔａｔｅｓ Ｇｏｌｆ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）、ｔｈｅ Ｒｏｙａｌ ａｎｄ Ａｎｃｉｅｎｔ Ｇｏｌｆ Ｃｌｕｂ ｏｆ Ｓｔ．Ａｎｄｒｅｗｓ （Ｒ＆Ａ）等の、ゴルフ標準化機構（ｇｏｌｆ ｓｔａｎｄａｒｄ ｏｒｇａｎｉｚａｔｉｏｎ）および／もしくは運営組織によって排除もしくは修正される可能性がある）、本明細書で説明される製造の装置、方法、および／または物に関連するゴルフ用品が、任意の特定の時期においてゴルフのルールに準拠する可能性もまたは準拠しない可能性もある。したがって、本明細書で説明される製造の装置、方法、および物に関連するゴルフ用品は、準拠するまたは準拠しないゴルフ用品として宣伝される可能性があり、発売される可能性があり、および／または販売される可能性がある。本明細書で説明される製造の装置、方法、および物は、この点に関して、限定されない。

上記の実施例はアイアンタイプのゴルフクラブに関連して説明され得るが、本明細書で説明される製造の装置、方法、および物は、フェアウェイウッドタイプのゴルフクラブ、ハイブリッドタイプのゴルフクラブ、アイアンタイプのゴルフクラブ、ウェッジタイプのゴルフクラブ、またはパタータイプのゴルフクラブなどの、他の種類のゴルフクラブにも適用可能となり得る。別法として、本明細書で説明される製造の装置、方法、および物は、ホッケースティック、テニスラケット、釣り竿、スキーストック等、他の種類のスポーツ用品にも適用可能となり得る。

さらに、本明細書で開示される実施形態および制約は、（１）特許請求の範囲で明示的に請求されない場合、ならびに（２）公有の原則の下で特許請求の範囲内に明示される要素および／または制約の均等物であるかまたは潜在的に均等物である場合、均等の原則の下で一般向けを意図されるものではない。

本開示の種々の特徴および利点が以下の特許請求の範囲に記載される。
条項

条項１：ゴルフバッグのためのサブアセンブリであって、外側リングを備えるディバイダ頂部と、フラットと、基部であって、前記フラットが前記ディバイダ頂部と前記基部との間を延在する、前記基部と、を備える前記サブアッセンブリと、１つまたは複数の脚部および設置用ブラケットを備える脚部組立体と、を備え、前記設置用ブラケットは、頂部表面および底部表面をさらに備え、前記外側リングは、前記設置用ブラケットの前記頂部表面を受け入れるように構成された凹部を画定し、前記凹部は、前記設置用ブラケットの前記頂部表面に対して相補的なジオメトリを有し、前記設置用ブラケットの前記頂部表面は、前記相補的なジオメトリの凹部によって受け入れられ、前記フラットは、前記外側リングと前記設置用ブラケットとの間に配置される、ゴルフバック。

条項２：前記外側リングは、フロント部分およびリア部分をさらに備え、前記凹部は、前記フロント部分に位置し、前記設置用ブラケットは、前記フロント部分において前記ディバイダ頂部によって受け入れられる、条項１に記載のゴルフバック。

条項３：前記ディバイダ頂部および前記設置用ブラケットは、異なる材料を有する、条項１に記載のゴルフバッグ。

条項４：前記設置用ブラケットは、１つまたは複数の脚部端部キャップチャネルをさらに備える、条項１に記載のゴルフバッグ。

条項５：前記ディバイダ頂部は、前記脚部端部キャップチャネル上の１つまたは複数のフードをさらに備える、条項４に記載のゴルフバッグ。

条項６：前記フードは、前記脚部端部キャップチャネルを完全にまたは部分的に覆うことができる、条項５に記載のゴルフバッグ。

条項７：前記ゴルフバッグは、前記外側リングと前記フラットとの間に配置されたテンションパネルをさらに備える、条項１に記載のゴルフバッグ。

条項８：前記脚部組立体は、１つまたは複数の脚部端部キャップをさらに備え、前記１つまたは複数の脚部は、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ内で固定され、前記１つまたは複数の脚部端部キャップは、前記設置用ブラケット内で固定され、前記１つまたは複数の脚部、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ、および前記設置用ブラケットは、ピンによって固定される、条項１に記載のゴルフバッグ。

条項９：前記ピンは、摩擦ロック構造部を備える、条項７に記載のゴルフバッグ。

条項１０：前記フラットは、１つまたは複数のポケットを画定する、条項１に記載のゴルフバッグ。

条項１１：ゴルフバッグのためのサブアセンブリであって、外側リングを備えるディバイダ頂部と、頂部および底部を備えるフラットと、
基部であって、前記フラットが前記ディバイダ頂部と前記基部との間を延在する、前記基部と、１つまたは複数の脚部および設置用ブラケットを備える脚部組立体と、を備える前記サブアッセンブリを備え、前記設置用ブラケットは、頂部表面および底部表面をさらに備え、前記外側リングは、凹部を画定し、前記凹部は、前記フラットの前記頂部および前記ディバイダ頂部の前記頂部表面を受け入れるように構成され、前記フラットの前記頂部は、前記外側リングと前記設置用ブラケットとの間に位置する、ゴルフバッグ。

条項１２：前記外側リングは、フロント部分およびリア部分をさらに備え、前記凹部は、前記フロント部分に位置し、前記設置用ブラケットは、前記フロント部分において前記ディバイダ頂部によって受け入れられる、条項１１に記載のゴルフバッグ。

条項１３：前記ディバイダ頂部および前記設置用ブラケットは、異なる材料を有する、条項１１に記載のゴルフバッグ。

条項１４：前記設置用ブラケットは、１つまたは複数の脚部端部キャップチャネルをさらに備える、条項１１に記載のゴルフバッグ。

条項１５：前記ディバイダ頂部は、前記脚部端部キャップチャネル上の１つまたは複数のフードをさらに備える、条項１４に記載のゴルフバッグ。

条項１６：前記フードは、前記脚部端部キャップチャネルを完全にまたは部分的に覆うことができる、条項１５に記載のゴルフバッグ。

条項１７：前記ゴルフバッグは、前記外側リングと前記フラットとの間に配置されたテンションパネルをさらに備える、条項１１に記載のゴルフバッグ。

条項１８：前記脚部組立体は、１つまたは複数の脚部端部キャップをさらに備え、前記１つまたは複数の脚部は、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ内で固定され、前記１つまたは複数の脚部端部キャップは、前記設置用ブラケット内で固定され、前記１つまたは複数の脚部、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ、および前記設置用ブラケットは、ピンによって固定される、条項１１に記載のゴルフバッグ。

条項１９：前記ピンは、摩擦ロック構造部を備える、条項１７に記載のゴルフバッグ。

条項２０：前記ゴルフバッグは、１つまたは複数のポケットを備える、条項１１に記載のゴルフバッグ。

Claims (20)

1. ゴルフバッグのためのサブアセンブリであって、
   外側リングを備えるディバイダ頂部と、
   フラットと、
   基部であって、前記フラットが前記ディバイダ頂部と前記基部との間を延在する、前記基部と、を備える前記サブアッセンブリと、
   １つまたは複数の脚部および設置用ブラケットを備える脚部組立体と、を備え、
   前記設置用ブラケットは、頂部表面および底部表面をさらに備え、
   前記外側リングは、前記設置用ブラケットの前記頂部表面を受け入れるように構成された凹部を画定し、
   前記凹部は、前記設置用ブラケットの前記頂部表面に対して相補的なジオメトリを有し、
   前記設置用ブラケットの前記頂部表面は、前記相補的なジオメトリの凹部によって受け入れられ、前記フラットは、前記外側リングと前記設置用ブラケットとの間に配置される、
   ゴルフクラブ。
2. 前記外側リングは、フロント部分およびリア部分をさらに備え、
   前記凹部は、前記フロント部分に位置し、
   前記設置用ブラケットは、前記フロント部分において前記ディバイダ頂部によって受け入れられる、請求項１に記載のゴルフバッグ。
3. 前記ディバイダ頂部および前記設置用ブラケットは、異なる材料を有する、請求項１に記載のゴルフバッグ。
4. 前記設置用ブラケットは、１つまたは複数の脚部端部キャップチャネルをさらに備える、請求項１に記載のゴルフバッグ。
5. 前記ディバイダ頂部は、前記脚部端部キャップチャネル上の１つまたは複数のフードをさらに備える、請求項４に記載のゴルフバッグ。
6. 前記フードは、前記脚部端部キャップチャネルを完全にまたは部分的に覆うことができる、請求項５に記載のゴルフバッグ。
7. 前記ゴルフバッグは、前記外側リングと前記フラットとの間に配置されたテンションパネルをさらに備える、請求項１に記載のゴルフバッグ。
8. 前記脚部組立体は、１つまたは複数の脚部端部キャップをさらに備え、
   前記１つまたは複数の脚部は、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ内で固定され、
   前記１つまたは複数の脚部端部キャップは、前記設置用ブラケット内で固定され、
   前記１つまたは複数の脚部、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ、および前記設置用ブラケットは、ピンによって固定される、請求項１に記載のゴルフバッグ。
9. 前記ピンは、摩擦ロック構造部を備える、請求項７に記載のゴルフバッグ。
10. 前記フラットは、１つまたは複数のポケットを画定する、請求項１に記載のゴルフバッグ。
11. ゴルフバッグのためのサブアセンブリであって、
    外側リングを備えるディバイダ頂部と、
    頂部および底部を備えるフラットと、
    基部であって、前記フラットが前記ディバイダ頂部と前記基部との間を延在する、前記基部と、
    １つまたは複数の脚部および設置用ブラケットを備える脚部組立体と、を備える前記サブアッセンブリを備え、
    前記設置用ブラケットは、頂部表面および底部表面をさらに備え、
    前記外側リングは、凹部を画定し、
    前記凹部は、前記フラットの前記頂部および前記ディバイダ頂部の前記頂部表面を受け入れるように構成され、前記フラットの前記頂部は、前記外側リングと前記設置用ブラケットとの間に位置する、
    ゴルフバッグ。
12. 前記外側リングは、フロント部分およびリア部分をさらに備え、
    前記凹部は、前記フロント部分に位置し、
    前記設置用ブラケットは、前記フロント部分において前記ディバイダ頂部によって受け入れられる、
    請求項１１に記載のゴルフバッグ。
13. 前記ディバイダ頂部および前記設置用ブラケットは、異なる材料を有する、請求項１１に記載のゴルフバッグ。
14. 前記設置用ブラケットは、１つまたは複数の脚部端部キャップチャネルをさらに備える、請求項１１に記載のゴルフバッグ。
15. 前記ディバイダ頂部は、前記脚部端部キャップチャネル上の１つまたは複数のフードをさらに備える、請求項１４に記載のゴルフバッグ。
16. 前記フードは、前記脚部端部キャップチャネルを完全にまたは部分的に覆うことができる、請求項１５に記載のゴルフバッグ。
17. 前記ゴルフバッグは、前記外側リングと前記フラットとの間に配置されたテンションパネルをさらに備える、請求項１１に記載のゴルフバッグ。
18. 前記脚部組立体は、１つまたは複数の脚部端部キャップをさらに備え、
    前記１つまたは複数の脚部は、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ内で固定され、
    前記１つまたは複数の脚部端部キャップは、前記設置用ブラケット内で固定され、
    前記１つまたは複数の脚部、前記１つまたは複数の脚部端部キャップ、および前記設置用ブラケットは、ピンによって固定される、
    請求項１１に記載のゴルフバッグ。
19. 前記ピンは、摩擦ロック構造部を備える、請求項１７に記載のゴルフバッグ。
20. 前記ゴルフバッグは、１つまたは複数のポケットを備える、請求項１１に記載のゴルフバッグ。

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