JP2023544406A - Il-4rアンタゴニストを投与することによって小児対象における喘息を治療するための方法 - Google Patents
Il-4rアンタゴニストを投与することによって小児対象における喘息を治療するための方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023544406A JP2023544406A JP2023520432A JP2023520432A JP2023544406A JP 2023544406 A JP2023544406 A JP 2023544406A JP 2023520432 A JP2023520432 A JP 2023520432A JP 2023520432 A JP2023520432 A JP 2023520432A JP 2023544406 A JP2023544406 A JP 2023544406A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- subject
- antigen
- antibody
- asthma
- binding fragment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K16/00—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
- C07K16/18—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans
- C07K16/28—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants
- C07K16/2866—Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from animals or humans against receptors, cell surface antigens or cell surface determinants against receptors for cytokines, lymphokines, interferons
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P11/00—Drugs for disorders of the respiratory system
- A61P11/06—Antiasthmatics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/505—Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/545—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by the dose, timing or administration schedule
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K39/00—Medicinal preparations containing antigens or antibodies
- A61K2039/55—Medicinal preparations containing antigens or antibodies characterised by the host/recipient, e.g. newborn with maternal antibodies
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07K—PEPTIDES
- C07K2317/00—Immunoglobulins specific features
- C07K2317/70—Immunoglobulins specific features characterized by effect upon binding to a cell or to an antigen
- C07K2317/76—Antagonist effect on antigen, e.g. neutralization or inhibition of binding
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Pulmonology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Immunology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
- Genetics & Genomics (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Peptides Or Proteins (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
小児対象における喘息を治療または予防するための方法が提供される。インターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニスト、例えば抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含む治療用組成物をそれを必要とする小児対象に投与する工程を含む方法が提供される。【選択図】図1
Description
配列表
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含有し、この配列表は参照によってその全体を本明細書に組み入れる。前記ASCIIコピーは2021年10月1日に作成され、721843_SA9-303PC_SL.txtと名付けられ、199,026バイトのサイズを有する。
本出願は、ASCIIフォーマットで電子的に提出された配列表を含有し、この配列表は参照によってその全体を本明細書に組み入れる。前記ASCIIコピーは2021年10月1日に作成され、721843_SA9-303PC_SL.txtと名付けられ、199,026バイトのサイズを有する。
関連出願
本出願は、2020年10月5日に出願された米国仮特許出願第63/087,668号、2020年11月4日に出願された同63/109,719号、2021年2月1日に出願された同63/144,048号、および2021年3月8日に出願された同63/157,922号;ならびに2021年8月31日に出願された欧州特許出願第21315151.7号の優先権を主張する。これらの出願のそれぞれの開示全体は、参照によってその全体を本明細書に組み入れる。
本出願は、2020年10月5日に出願された米国仮特許出願第63/087,668号、2020年11月4日に出願された同63/109,719号、2021年2月1日に出願された同63/144,048号、および2021年3月8日に出願された同63/157,922号;ならびに2021年8月31日に出願された欧州特許出願第21315151.7号の優先権を主張する。これらの出願のそれぞれの開示全体は、参照によってその全体を本明細書に組み入れる。
発明の分野
本発明は、それを必要とする小児対象における喘息の治療および/または予防に関する。本発明は、それを必要とする小児対象における喘息を治療または予防するためのインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストの投与に関する。
本発明は、それを必要とする小児対象における喘息の治療および/または予防に関する。本発明は、それを必要とする小児対象における喘息を治療または予防するためのインターロイキン-4受容体(IL-4R)アンタゴニストの投与に関する。
喘息は、気道過敏症、急性および慢性気管支収縮、気道浮腫および粘液栓によって特徴付けられる気道の慢性炎症性疾患である。喘息の炎症の構成成分には、肥満細胞、好酸球、Tリンパ球、好中球、上皮細胞、およびそれらの生物学的産物を含めた、多くの細胞のタイプが関与すると考えられる。喘息を伴う患者は、喘鳴、息切れ、咳、および胸部絞扼感の症状と共に存在することが多い。
喘息を有する小児の大部分は、軽症または中等症の疾患を有し、トリガー因子の回避を介して、ならびに/または短時間作用性の吸入β2-受容体アゴニスト、吸入コルチコステロイド(ICS)、必要な場合、長時間作用性β2-受容体アゴニスト(LABA)およびロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)の添加などの薬物療法の助けで、十分な喘息コントロールを達成することができる。しかしながら、すべての喘息の小児の2~5%は、従来の薬物療法での最大限の治療にもかかわらずコントロール不良な喘息を有する。このような重度の症状を有する小児は、トリガー因子、肺機能、炎症パターンおよび臨床症状に関して不均質である。これらの小児は、生活の質の低下を示し、喘息に関する医療費の大部分を占め、小児科医にとって連続的な臨床的問題の代表例である。
小児における骨代謝、副腎機能、および成長に対する全身および吸入コルチコステロイドの長期的な有害作用のために、コルチコステロイドの使用量を最小化する試みがなされてきた。さらに、療法への不応答または療法へのコンプライアンス欠如の結果は、重度(すなわち、重症喘息悪化事象)の可能性があり、場合によっては生命を脅かす可能性がある喘息コントロールの喪失(LOAC)によって証明される。
吸入コルチコステロイドなどの標準治療による療法にもかかわらず、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する小児は、咳、喘鳴、および呼吸困難などの症状を体験し続け、重症喘息発作のリスクがある。喘息を有する小児の大部分は、2型喘息に罹っており、これは、多くの場合、頻繁な入院および緊急治療室の来診を意味する。コントロール不良な喘息は、小児が学校を休む原因となる可能性があり、スポーツをすることや階段を上ることなどの身体活動や日常的な作業に支障をきたす可能性がある。
加えて、多くの薬物の薬物動態学は、小児において、成人と比較して異なる。吸収、分布、代謝および排出の薬物動態学的なプロセスは、成長および発達に起因して変化を受ける。それゆえに、小児ための正しい用量およびレジメンを見出すことは複雑であり、小児の用量は、治療のための必要な効能を維持しながら、成人の研究から必ずしも直接推定できるとは限らない。
したがって、小児における喘息を治療するための新規の療法が求められている。
一態様によれば、6歳以上の対象における喘息を治療するための方法であって、対象は、好酸球性表現型および/もしくは呼気一酸化窒素(FeNO)の上昇によって特徴付けられる2型炎症を有する中等症から重症の喘息を有するか、または対象は、経口コルチコステロイド依存性喘息を有する、方法が提供される。本方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含む。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、15kgから30kg未満である。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、30kg以上である。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約300mgであり、各第2の用量は、約300mgである。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、15kgから30kg未満である。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、12歳未満である。
ある特定の模範的な実施形態では、FeNOレベルは、≧20ppbであるか、またはFeNOレベルは、≧25ppbである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(Pediatric Asthma Quality of Life Questionnaire)(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(Pediatric Asthma Caregiver’s Quality of Life Questionnaire)(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(Pediatric Rhinoconjunctivitis Quality of Life Questionnaire)(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(Pediatric Rhinoconjunctivitis Quality of Life Questionnaire-Interviewer Administered)(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EuroQol 5-level questionnaire)(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EuroQol 5 dimension youth questionnaire)(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式(Asthma Control Questionnaire-Interviewer Administered)、5つの質問バージョン(5-question Version)(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式(Asthma Control Questionnaire-Interviewer Administered)、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(healthcare resource utilization)(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の回数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、喘息に加えて併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、≧30IU/mLのベースライン総血清IgEを有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および少なくとも1つの空気アレルゲンに対して≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。
別の態様によれば、6~11歳の対象における喘息を治療するための方法であって、対象は、血中好酸球の上昇および/または呼気一酸化窒素(FeNO)の上昇によって特徴付けられる2型炎症を有する重症喘息を有する、方法が提供される。本方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、追加の維持処置として投与され、対象は、中~高用量の吸入コルチコステロイド(ICS)に加えて維持処置のための別の医薬品でコントロールが不十分である。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、15kgから30kg未満である。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、30kgから60kg未満である。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、60kg以上である。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約300mgであり、各第2の用量は、約300mgである。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、15kgから30kg未満である。ある特定の模範的な実施形態では、対象の体重は、30kgから60kg未満である。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、FeNOレベルは、≧20ppbであるか、またはFeNOレベルは、≧25ppbである。
ある特定の模範的な実施形態では、血中好酸球レベルは、150細胞/μL以上であるか、または血中好酸球レベルは、300細胞/μL以上である。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインのFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、喘息に加えて併存する2型炎症状態を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、≧30IU/mLのベースライン総血清IgEを有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および少なくとも1つの空気アレルゲンに対して≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。
別の態様によれば、喘息を有する小児対象を治療するための方法が提供される。本方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを小児対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含む。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgの用量で対象に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、抗体またはその抗原結合フラグメントの初回量の2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩の(PM)症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、喘息を有する対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、6歳から12歳未満である。
ある特定の模範的な実施形態では、喘息は、コントロール不良な持続型喘息またはコントロール不良な中等症から重症の喘息である。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインのFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、喘息を有する対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、6歳から12歳未満である。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも16kgの体重を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、喘息は、コントロール不良な持続型喘息またはコントロール不良な中等症から重症の喘息である。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、全身性コルチコステロイド(SCS)への対象の依存性を低減させる、または取り除くための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、対象は、30kgを超える体重を有する、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、本方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgまたは約300mgの用量で対象に投与され、対象に投与されるSCS投薬量は、治療期間の経過にわたり、次第に低減されるかまたは取り除かれる。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に、約200mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、全身性コルチコステロイド(SCS)への対象の依存性を低減させる、または取り除くための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、対象は、30kg以下の体重を有する、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、本方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgまたは約300mgの用量で対象に投与され、対象に投与されるSCS投薬量は、治療期間の経過にわたり、次第に低減されるかまたは取り除かれる。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に、約100mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、対象における喘息悪化率を減少させるための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、本方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgまたは約300mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に、約200mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、対象における喘息悪化率を減少させるための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、本方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgまたは約300mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。ある特定の模範的な実施形態では、初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約100mgまたは約200mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に、約100mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントの1つまたはそれ以上の用量を対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、各第2の用量は、直前の用量から1~4週間後に投与され、≦30kgの体重を有する対象の場合、抗体またはその抗原結合フラグメントの初回量は、100mgであり、各第2の用量は、100mgであるか;または(ii)>30kgの体重を有する対象の場合、抗体またはその抗原結合フラグメントの初回量は、200mgであり、各第2の用量は、200mgである。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息またはコントロール不良な持続型喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、6歳から12歳未満の対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息またはコントロール不良な持続型喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、体重に関係なく、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、6歳から12歳未満の対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息またはコントロール不良な持続型喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、アレルギー性喘息を有する。ある特定の模範的な実施形態では、対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および/または≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
別の態様によれば、喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの初期の負荷投与量、および1つまたはそれ以上の約300mgの維持量で対象に投与され、第1の維持量は、初期の負荷投与量の2週間後に対象に投与される、方法が提供される。
ある特定の模範的な実施形態では、6歳から12歳未満の対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息またはコントロール不良な持続型喘息を有する。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである。ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、以下から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす:(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または(iv)重症悪化事象によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象。
ある特定の模範的な実施形態では、治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される。ある特定の模範的な実施形態では、第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される。ある特定の模範的な実施形態では、ICSは、高用量または中用量で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、喘息に加えて併存する2型炎症状態を有する。ある特定の模範的な実施形態では、併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される。
ある特定の模範的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む。ある特定の模範的な実施形態では、抗体は、デュピルマブである。
他の実施形態は、次の詳細な説明、図面、表および添付の特許請求の範囲の総説から明らかになる。
本発明の前述のおよび他の特徴および利点は、添付の図面と合わせられる例示的な実施形態の次の詳細な説明からより十分に理解される。本発明のファイルは、カラーで作成された少なくとも1つの図面/写真を含む。カラーの図面/写真を有する本発明のコピーは、必要な料金の請求および支払い後、本庁により提供される。
本発明を説明する前に、本発明は、かかる方法および条件が変わり得るため、記載した特定の方法および実験条件に限定されないということが理解されるものとする。本発明の範囲が、添付した特許請求の範囲によりのみ限定されるため、本明細書中で用いられる用語は、特定の実施形態のみを記述する目的のためであり、限定することを意図しないということも理解されるものとする。
別段に定義されていない限り、本明細書において使用されているすべての技術用語および科学用語は、本発明が属する当技術分野の当業者によって共通して理解されるのと同じ意味を有する。
本明細書で使用される場合、用語「約」とは、特定の列挙した数値に関して用いる場合、その値は、列挙した値から1%以下まで変わり得るという意味である。例えば、本明細書で使用される場合、「約100」という表現には、99および101ならびにその間のすべての値(例えば、99.1、99.2、99.3、99.4など)が含まれる。
本明細書で使用される場合、用語「治療する」、「治療すること」などは、症状を緩和する、一時的にもしくは恒久的に症状の因果関係を除去する、または指定された障害もしくは状態の症状の出現を予防するもしくは遅くすることを意味する。
本明細書中に記載のものと類似のまたは等価の任意の方法および材料が、本発明の実行において用いることができるが、典型的な方法および材料は、ここに記載される。本明細書で述べたすべての刊行物は、参照によってその全体を本明細書に組み入れる。
喘息悪化の発生率を低下させるための方法
それを必要とする対象において喘息の発生率を低下させるための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む、方法が提供される。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストは、IL-4Rと特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントである。本明細書で特徴付けられる本方法の文脈において用いることができる模範的な抗IL-4R抗体は、本明細書の他所で記載されている。
それを必要とする対象において喘息の発生率を低下させるための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む、方法が提供される。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストは、IL-4Rと特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントである。本明細書で特徴付けられる本方法の文脈において用いることができる模範的な抗IL-4R抗体は、本明細書の他所で記載されている。
本明細書で使用される場合、「喘息の悪化」という表現は、喘息の1種またはそれ以上の症状または兆候の重症度および/または頻度および/または持続時間の増加を意味する。「喘息の悪化」はまた、喘息についての治療的介入(例えば、ステロイド治療、吸入コルチコステロイド治療、入院など)を要する、およびまたはそれにより治療可能である、対象の呼吸器の健康状態の任意の増悪が含まれる。2つのタイプの喘息の悪化事象、すなわち、喘息コントロールの喪失(LOAC)事象および重症の悪化事象がある。
ある特定の実施形態によれば、喘息コントロールの喪失(LOAC)事象は、次のうちの1つまたはそれ以上として定義される:(a)連続2日間における24時間における(ベースラインと比較して)サルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの追加の緩和薬パフが6回以上;(b)来診2における4倍以上の用量でのICSの増加;および(c)3日以上の全身性コルチコステロイドの使用;または(d)喘息のため全身性コルチコステロイドを必要とする入院もしくは緊急治療室の来診。
ある特定の例では、喘息の悪化は、「重症喘息の悪化事象」として分類することができる。重症喘息の悪化事象は、インシデントの前に摂取させる用量の4倍以上での全身性コルチコステロイドまたは吸入コルチコステロイドのいずれかによる治療の形態での即時の介入を必要とするインシデントを意味する。ある特定の実施形態によれば、重症喘息の悪化事象は、3日間以上の全身性コルチコステロイドの使用;または喘息のため入院もしくは緊急治療室の来診を必要とする、全身性コルチコステロイドを必要とする、喘息の悪化と定義される。したがって、一般的な表現「喘息の悪化」は、「重症喘息の悪化」のより詳細な下位範疇を含み包含する。したがって、それを必要とする患者において重症喘息の悪化の発生率を低下させるための方法が含まれる。
喘息の悪化の「発生率の低下」とは、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を投与されている対象が、治療前より治療後により少ない喘息の悪化(すなわち、少なくとも1回のより少ない悪化)を経験すること、または医薬組成物による治療の開始の少なくとも4週間後(例えば、4、6、8、12、14週以上後)喘息の悪化を経験しないことを意味する。あるいは、喘息の悪化の「発生率の低下」とは、医薬組成物の投与後、対象が喘息の悪化を経験する可能性が、医薬組成物を投与されていない対象と比較して、少なくとも10%(例えば、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%以上)減少することを意味する。
それを必要とする対象における喘息悪化の発生率を低減させるための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む、方法が提供される。一部の実施形態では、本方法は、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程、加えて、吸入コルチコステロイド(ICS)の1回もしくはそれ以上の維持量、および/または第2のコントローラー、例えば、長時間作用性ベータ-アゴニスト(LABA)もしくはロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTA)の1回もしくはそれ以上の維持量を対象に投与する工程を含む。好適なICSとしては、それだけには限らないが、フルチカゾン(例えば、プロピオン酸フルチカゾン、例えば、FLOVENT(商標))、ブデソニド、モメタゾン(例えば、フロ酸モメタゾン、例えば、ASMANEX(商標))、フルニソリド(例えば、AEROBID(商標))、酢酸デキサメタゾン/フェノバルビタール/テオフィリン(例えば、AZMACORT(商標))、ジプロピオン酸ベクロメタゾンHFA(QVAR(商標))などが挙げられる。適当なLABAとしては、それだけには限らないが、サルメテロール(例えば、SEREVENT(商標))、ホルモテロール(例えば、FORADIL(商標))、などが挙げられる。適当なLTAとしては、それだけには限らないが、モンテルカスト(例えば、SINGULAIRE(商標))、ザフィルルカスト(例えば、ACCOLATE(商標))などが挙げられる。
それを必要とする対象において喘息の悪化の発生率を低下させるための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程、ならびに1つまたはそれ以上の緩和薬薬剤を対象に投与して、1種またはそれ以上の喘息関連症状を除去または減少させる工程を含む、方法が提供される。適当な緩和薬薬剤としては、それだけには限らないが、即効性ベータ2-アドレナリン受容体刺激薬、例えば、アルブテロール(すなわち、サルブタモール、例えば、PROVENTIL(商標)、VENTOLIN(商標)など)、レブアルブテロール(例えば、XOPENEX(商標)など)、ピルブテロール(例えば、MAXAIR(商標))、メタプロテレノール(例えば、ALUPENT(商標))などが挙げられる。
喘息関連パラメーターを改善するための方法
それを必要とする対象において1つまたはそれ以上の喘息関連パラメーターを改善するための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む、方法も提供される。(前述した通り)喘息の悪化の発生率の低下は、1つまたはそれ以上の喘息関連パラメーターの改善と相関する可能性がある;しかしながら、このような相関は必ずしもすべての場合で観察されるとは限らない。
それを必要とする対象において1つまたはそれ以上の喘息関連パラメーターを改善するための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む、方法も提供される。(前述した通り)喘息の悪化の発生率の低下は、1つまたはそれ以上の喘息関連パラメーターの改善と相関する可能性がある;しかしながら、このような相関は必ずしもすべての場合で観察されるとは限らない。
「喘息関連パラメーター」の例には、次が含まれる:(1)一秒量(FEV1)におけるベースライン(例えば、第12週における)からの相対的変化パーセント;(2)肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって測定されるベースライン(例えば、第12週における)からの相対的変化パーセント;(3)治療期間中の喘息コントロールの喪失事象の年率;(4)治療期間中の重症悪化事象の年率;(5)治療期間中の喘息コントロールの喪失事象までの時間;(6)治療期間中の重症悪化事象までの時間;(7)全試験期間中の喘息コントロールの喪失事象までの時間;(8)全試験期間中の重症悪化事象までの時間;(9)医療資源の利用;(10)i)朝晩の喘息症状スコア、ii)ACQ-5スコア、iii)AQLQスコア、iv)朝晩のPEF、v)症状緩和のためのサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの吸入回数/日数、vi)夜間中途覚醒における、ベースライン(例えば、第12週における)からの変化;または(11)i)22項目の鼻副鼻腔疾患評価項目(SNOT-22)、ii)病院不安・抑うつスコア(HADS:Hospital Anxiety and Depression Score)、iii)EuroQual質問表(EQ-5D-3LもしくはEQ-5D-5L)におけるベースライン(例えば、第12週もしくは第24週における)からの変化。「喘息関連パラメーターの改善」とは、FEV1、AM PEFもしくはPM PEFのうち1つもしくはそれ以上のベースラインからの増加、および/または毎日のアルブテロール/レブアルブテロールの使用、ACQ5スコア、平均の夜間の覚醒状態もしくはSNOT-22スコアのうち1つまたはそれ以上のベースラインからの減少を意味する。本明細書で使用される場合、喘息関連パラメーターに関して、用語「ベースライン」とは、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与前もしくは投与時の患者についての喘息関連パラメーターの数値を意味する。
喘息関連パラメーターが「改善された」かどうかを決定するために、パラメーターは、ベースライン時に、および本明細書に記載される医薬組成物の投与後の時点で、定量化される。例えば、喘息関連パラメーターは、医薬組成物による初回治療後、1日目、2日目、3日目、4日目、5日目、6日目、7日目、8日目、9日目、10日目、11日目、12日目、13日目、14日目に、もしくは3週目、4週目、5週目、6週目、7週目、8週目、9週目、10週目、11週目、12週目、13週目、14週目、15週目、16週目、17週目、18週目、19週目、20週目、21週目、22週目、23週目、24週目、またはそれ以上で測定することができる。治療の開始後の特定の時点でのパラメーターの値とベースライン時のパラメーターの値との間の差を用いて、喘息関連パラメーターの「改善」(例えば、場合によっては、測定されている特定のパラメーターに応じて、増加または減少)がされているかどうかを確立する。
本明細書で使用される場合、用語「獲得する」または「獲得すること」とは、物理的実体または値、例えば、喘息関連パラメーターを「直接獲得すること」または「間接的に獲得すること」により、物理的実体、または値、例えば、数値の所有を得ることを意味する。「直接獲得すること」とは、物理的実体または値を得るために、ある方法を行う(例えば、合成または分析方法を行う)ことを意味する。「間接的に獲得すること」とは、別のパーティーまたは供給源(例えば、物理的実体または値が直接獲得される第三者検査室)から物理的実体または値を受け取ることを指す。物理的実体を直接獲得することには、物質的存在、例えば、出発材料の物理的な変化を含む、方法を行うことが含まれる。模範的な変化には、2種以上の出発材料から物理的実体を作製すること、物質を剪断するまたは断片化すること、物質を分離するまたは精製すること、2種以上の別々の実体を混合物に合わせること、共有または非共有結合を壊すまたは形成することを含む化学反応を行うことが含まれる。値を直接獲得することには、サンプルまたは別の物質の物理的な変化を含む方法を行うこと、例えば、物質、例えば、サンプル、分析物、または試薬の物理的な変化を含む分析方法を行うこと(本明細書中で、時折、「物理分析」と称する)が含まれる。
間接的に獲得される情報は、例えば、書面または電子形態、例えば、オンラインデータベースまたはアプリケーション(「App」)などで供給される、報告の形態で提供することができる。報告または情報は、例えば、医療機関、例えば、病院もしくは診療所;または医療提供者、例えば、医師もしくは看護師により提供することができる。
一秒量(FEV1)。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与によって、一秒量(FEV1)のベースラインからの増加をもたらす。FEV1を測定するための方法は、当技術分野で公知である。例えば、2005年米国胸部学会(ATS)/欧州呼吸器学会(ERS)の推奨にかなう肺活量計を用いて、患者においてFEV1を測定することができる。ATS/ERS Standardization of Spirometryは、ガイドラインとして用いることができる。肺活量測定は、少なくとも6時間のアルブテロール保留後6~10AMの間で一般に行われる。肺機能検査は、座位で一般に測定され、最高測度が、FEV1について(リットルで)記録される。FEV1、最大呼気流量(PEF)、FVCおよびFEF25~75%を含む気管支拡張薬投与前の測定されたパラメーターに関して、肺活量測定は、その作用の持続時間に従って、気管支拡張薬のウォッシュアウト期間の後に実行されるべきであり、例えば、サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの最後の用量を少なくとも6時間保留したり、LABAの最後の用量を少なくとも12時間保留したり、LAMAの最後の用量を少なくとも24時間保留したりする。
ある特定の模範的な実施形態では、FEV1可逆性は、気管支拡張薬投与の30分以内に実証される、絶対FEV1のベースライン値からの10%増加と定義される。可逆性は、準備の整ったMDIからの、200~400mcg(2~4回のパフ)のアルブテロール/サルブタモールまたは45~90mcg(2~4回のパフ)のレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤の投与(同じ来診中に3回までの機会が許容され、患者が耐えるのであれば、最大12回の緩和薬薬剤のパフが許容される)の後に試験することができる。来診1の前の12カ月以内におけるメタコリンに対する確認された可逆性または陽性気道過敏性は、許容できるとみなされる。
すべての可逆性試験は、肺機能試験の後と、喘息薬物療法の後に施されるべきであり、これらは適切な間隔をあけて保留されている。対象は、それぞれのMDIを使用したパフ吸入として、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤を受けていてもよい。代替として、可逆性試験は、霧状にしたアルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤の吸入を使用して実行してもよい。絶対FEV1を測定するための肺活量測定は、気管支拡張薬投与後の30分以内に数回繰り返してもよい。気管支拡張薬投与後のFEV1に関して、測定は、最大4回の緩和薬薬剤のパフを使用できることを除き可逆性の検証のためのスクリーニング試験のときと同様の工程に従うべきである。
抗IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物による治療の開始後の第12週における少なくとも0.05LのベースラインからFEV1を増加させる治療方法が提供される。例えば、IL-4Rアンタゴニストのそれを必要とする対象への投与は、第12週に、約0.05L、0.10L、0.12L、0.14L、0.16L、0.18L、0.20L、0.22L、0.24L、0.26L、0.28L、0.30L、0.32L、0.34L、0.36L、0.38L、0.40L、0.42L、0.44L、0.46L、0.48L、0.50L、またはそれ以上、ベースラインからFEV1を増加させる。
FEF25~75%。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与によって、FEF25~75%のベースラインからの増加をもたらす。FEFを測定するための方法は、当技術分野で公知である。例えば、2005年米国胸部学会(ATS)/欧州呼吸器学会(ERS)の推奨にかなう肺活量計を用いて、患者においてFEV1を測定することができる。FEF25~75%(強制呼気速度25%~75%の間)は、人が、最大呼気中のその空気の中間流量(middle half)(すなわち、努力性肺活量またはFVC)を空にすることができる速さ(1秒当たりのリットルで)である。パラメーターは、FVCの25パーセントが、呼気される時点から、FVCの75パーセントが、呼気される時点までの平均の流動に関する。対象のFEF25~75%は、小気道疾患および/または炎症の程度のような、小気道機能に関する、情報を提供する。FEF25~75%の変化は、閉塞性肺疾患の早期の指標である。ある特定の実施形態では、FEF25~75%パラメーターの改善および/または増加は、ベースラインと比較された場合の、少なくとも10%、25%、50%以上の改善である。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、対象において正常FEF25~75%値(例えば、平均50~60%から130%までの範囲の値)をもたらす。
朝晩の最大呼気流量(AM PEFおよびPM PEF)。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与は、朝(AM)および/または晩(PM)最大呼気流量(AM PEFおよび/またはPM PEF)のベースラインからの増加をもたらす。PEFを測定するための方法は、当技術分野で公知である。例えば、PEFを測定する一方法によれば、患者は、朝(AM)および晩(PM)のPEF(ならびに毎日のアルブテロールの使用、朝晩の喘息症状スコア、および緊急時の薬剤を必要とする喘息症状による夜間の覚醒状態の数)を記録するために電子PEFメーターが支給される。患者は、デバイスの使用を指導され、電子PEFメーターの書面の使用説明書が、患者に提供される。さらに、医療専門家は、電子PEFメーターにおける適切な変数の記録の仕方に関して患者を指導することができる。AM PEFは、任意のアルブテロールを投与する前に、起床(6am~10amの間)後15分以内に、一般に行われる。PM PEFは、任意のアルブテロールを投与する前に晩(6pm~10pmの間)に一般に行われる。対象は、それらのPEFを測定する少なくとも6時間前にアルブテロールを保留することを試みるべきである。3種のPEF努力は、患者により行われ、3つすべての値は、電子PEFメーターにより記録される。通常、最高値が、評価のために用いられる。ベースラインAM PEFは、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の第1の用量の投与の7日前に記録された平均AM測定として算出することができ、ベースラインPM PEFは、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の第1の用量の投与の7日前に記録された平均PM測定として算出することができる。
抗IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物による治療の開始後の第12週に少なくとも1.0L/分のベースラインからのAM PEFおよび/またはPM PEFの増加をもたらす治療方法が提供される。例えば、模範的な実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストのそれを必要とする対象への投与は、第12週に約0.5L/分、1.0L/分、1.5L/分、2.0L/分、2.5L/分、3.0L/分、3.5L/分、4.0L/分、4.5L/分、5.0L/分、5.5L/分、6.0L/分、6.5L/分、7.0L/分、7.5L/分、8.0L/分、8.5L/分、9.0L/分、9.5L/分、10.0L/分、10.5L/分、11.0L/分、12.0L/分、15L/分、20L/分以上のベースラインからのPEFの増加をもたらす。
アルブテロール/レブアルブテロールの使用。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与は、毎日のアルブテロールまたはレブアルブテロールの使用のベースラインからの減少をもたらす。アルブテロール/レブアルブテロールの吸入数は、日記、PEFメーター、または他の記録デバイスで患者により毎日記録することができる。本明細書に記載される医薬組成物による治療中、アルブテロール/レブアルブテロールは、一般に、症状について必要な場合に、定期的でなくまたは予防的に使用してもよい。アルブテロール/レブアルブテロールの吸入/日のベースライン数は、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の第1の用量の投与前の7日間の平均に基づいて算出することができる。
抗IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物による治療の開始後第12週に、1日に当たり少なくとも0.25パフのベースラインからのアルブテロール/レブアルブテロールの使用の減少をもたらす治療方法が提供される。例えば、IL-4Rアンタゴニストのそれを必要とする対象への投与は、12週目に、1日当たり約0.25パフ、1日当たり0.50パフ、1日当たり0.75パフ、1日当たり1.00パフ、1日当たり1.25パフ、1日当たり1.5パフ、1日当たり1.75パフ、1日当たり2.00パフ、1日当たり2.25パフ、1日当たり2.5パフ、1日当たり2.75パフ、1日当たり3.00パフ以上のベースラインからのアルブテロール/レブアルブテロールの使用の減少をもたらす。
OCSの使用。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与は、OCS、例えば、経口プレドニゾンと併せて用いることができる。OCSの投与数は、日記、PEFメーター、または他の記録デバイスで患者により毎日記録することができる。本明細書に記載される医薬組成物による治療中、プレドニゾンの時々の短期の使用は、一般に、急性喘息エピソード、例えば、気管支拡張薬および他の抗炎症剤が、症状をコントロールすることができないエピソードをコントロールするために用いることができる。他の態様では、プレドニゾンは、ICSと同時にまたはICSの代替として用いられる。経口プレドニゾンは、約5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mgまたは40mgの投与量で投与することができる。OCSは、1日1回または1日複数回(例えば、1日2回、1日3回、1日4回など)、場合により、投与することができる。
ある特定の模範的な実施形態では、OCSの使用における対象の依存性を減らすまたは取り除くための方法が提供される。ステロイド依存性を減らすまたは取り除くことは、非常に有利であり、望ましい。ある特定の実施形態では、OCS用量の50%以上(例えば、50%、60%、70%、80%、90%以上)の減少は、ある一定の期間に(例えば、24週目に)、IL-4R抗体療法の投与後に達成される。ある特定の実施形態では、OCSは、負荷投与量の投与後、第1の用量の投与の40週間、45週間、50週間、52週間以上後に実質的に除去される。他の実施形態では、OCSの使用のレベルは、1日当たり5mg未満(例えば、1日当たり5mg、4mg、3mg、2mg未満またはそれ以下)まで低下される。他の実施形態では、OCSの使用への依存性は、IL4R抗体またはそのフラグメントによる治療の3カ月、6カ月、9カ月または1年後に、実質的に除去される。
5項目喘息コントロール質問表(ACQ)スコア。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与は、5項目喘息コントロール質問表(ACQ5)スコアのベースラインからの減少をもたらす。ACQ5は、喘息コントロールを評価するための有効な質問表である。
抗IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物による治療の開始後第12週に少なくとも0.10ポイントのベースラインからのACQ5スコアの低下をもたらす治療方法が提供される。例えば、IL-4Rアンタゴニストのそれを必要とする対象への投与は、12週目に約0.10ポイント、0.15ポイント、0.20ポイント、0.25ポイント、0.30ポイント、0.35ポイント、0.40ポイント、0.45ポイント、0.50ポイント、0.55ポイント、0.60ポイント、0.65ポイント、0.70ポイント、0.75ポイント、0.80ポイント、0.85ポイントまたはそれ以上のベースラインからのACQスコアの減少をもたらす。
夜間の覚醒状態。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与は、平均の夜間の覚醒状態数のベースラインからの減少をもたらす。
ある特定の実施形態では、本方法は、治療の開始後12週目に一夜当たり少なくとも約0.10倍までベースラインからの平均の夜間の覚醒状態数を減少させる。例えば、IL-4Rアンタゴニストのそれを必要とする対象への投与は、12週目に、ベースラインからの平均の夜間の覚醒状態数の一夜当たり約0.10倍、一夜当たり0.15倍、一夜当たり0.20倍、一夜当たり0.25倍、一夜当たり0.30倍、一夜当たり0.35倍、一夜当たり0.40倍、一夜当たり0.45倍、一夜当たり0.50倍、一夜当たり0.55倍、一夜当たり0.60倍、一夜当たり0.65倍、一夜当たり0.70倍、一夜当たり0.75倍、一夜当たり0.80倍、一夜当たり0.85倍、一夜当たり0.90倍、一夜当たり0.95倍、一夜当たり1.0倍、一夜当たり2.0倍またはそれ以上の減少をもたらし得る。
22項目の鼻副鼻腔疾患評価項目(SNOT-22)スコア。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの患者への投与は、22項目の鼻副鼻腔疾患評価項目(SNOT-22)のベースラインからの減少をもたらす。SNOT-22は、生活の質に対する慢性鼻副鼻腔炎の影響を評価する有効な質問表である(Hopkinsら、2009年、Clin.Otolaryngol.34巻:447~454頁)。
抗IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物による治療の開始後12週目に少なくとも1ポイントのベースラインからのSNOT-22スコアの低下をもたらす治療方法が提供される。例えば、IL-4Rアンタゴニストのそれを必要とする対象への投与は、12週目に、ベースラインからのSNOT-22スコアの約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13ポイントまたはそれ以上の減少をもたらし得る。
バイオマーカー。ある特定の実施形態では、対象は、バイオマーカーによって測定される場合、ベースライン時におけるバイオマーカー測定と比べた肺機能における改善を経験する。例えば、バイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、エオタキシン-3、総IgE、アレルゲン特異的IgE、アレルゲン特異的IgG4、ペリオスチン、好酸球(EOS)レベル、または胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)であり得る。ある特定の模範的な実施形態では、FeNOレベルは、ベースラインと比べて減少する。ある特定の模範的な実施形態では、TARCレベルは、ベースラインと比べて減少する。ある特定の模範的な実施形態では、総IgEレベルは、ベースラインと比べて減少する。ある特定の模範的な実施形態では、EOSレベルは、ベースラインと比べて減少する。ある特定の実施形態では、肺機能における改善は、ベースラインの肺機能と比べた、治療後の4週目、12週目、24週目などにおける低減または増加(必要に応じて)によって示される。
患者によって報告されたアウトカム(PRO)。ある特定の実施形態では、対象は、1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善を経験する。ある特定の実施形態では、PROとしては、それだけには限らないが、喘息コントロール質問表、ACQ-7-IA(喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン)、ACQ-5-IA(喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン)、PAQLQ(標準化された活動を伴う小児喘息生活の質質問表)、PAQLQ-IA(標準化された活動を伴う小児喘息生活の質質問表-他記式)、PACQLQ(小児喘息介護者の生活の質質問表)、PRQLQ(小児鼻結膜炎生活の質質問表)、PRQLQ-IA(併存するアレルギー性鼻炎を有する患者における小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式)、EQ-5D-5L(EuroQol 5レベルの質問表)、EQ-5D-Y(EuroQol 5項目小児質問表)、小児のためのEuro QoL(EQ-5D-Y)、および健康関連の生活の質(HRQoL)、HCRU(医療資源の利用)、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、ならびに緩和薬薬剤の使用頻度が挙げられる。ある特定の実施形態では、対象は、本明細書に記載される通り、1つまたはそれ以上の標準によって測定される場合、1つまたはそれ以上のPROにおいて改善を経験する。
感染率。ある特定の実施形態では、対象は、呼吸器および/またはオーバーコール感染(overcall infection)の感染率の低減を経験する。ある特定の実施形態では、呼吸器感染症は、細菌、真菌、および/またはウイルス感染である。ある特定の実施形態では、呼吸器感染症は、上気道感染症、下気道感染症、またはそれらの混成である。
喘息を治療するための方法
一部の実施形態では、それを必要とする対象における喘息を治療するための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む、方法が提供される。
一部の実施形態では、それを必要とする対象における喘息を治療するための方法であって、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む、方法が提供される。
本明細書で使用される場合、用語「喘息」は、「間欠型喘息」、または「気管支喘息」と同義的に用いることができる。「喘息」、「気管支喘息」および「間欠型喘息」、ならびにこれらのそれぞれのアレルギー性の形態とは、次のうちの1つまたはいずれかの組合せが該当する喘息を指す:週当たり2日もしくは数日症状が起こる;症状が、日常の活動を妨げない;夜間症状が、月当たり2日未満起こる;または1回もしくはそれ以上の肺機能検査(例えば、80%超の一秒量(FEV1)および/もしくは最大呼気流量(PEF))は、対象が喘息発作に罹患していない場合、正常である。
アレルギー性喘息とは、アレルゲン、例えば、吸入されたアレルゲン、例えばチリダニ、ペットのふけ、花粉、真菌などが引き金となる喘息を指す。本明細書で使用される場合、用語「アレルギー性喘息」は、1つまたはそれ以上のアレルギーマーカー、例えば、総血清IgE(例えば、≧30IU/の総血清IgEmL)、および/または少なくとも1つの陽性のアレルゲン特異的IgE値(例えば、≧0.35kU/Lのアレルゲン特異的IgE値)と組み合わされた喘息を指す。ある特定の実施形態では、アレルゲンは、空気中に浮遊する空気アレルゲン(例えば、一年生の空気アレルゲンまたは通年性空気アレルゲン)である。
ある特定の模範的な実施形態では、アレルギー性喘息を有する対象は、約≧5IU/mL、約≧10IU/mL、約≧20IU/mL、約≧30IU/mL、約≧40IU/mL、約≧50IU/mL、約≧60IU/mL、約≧70IU/mL、約≧80IU/mL、約≧90IU/mL、約≧100IU/mL、約≧110IU/mL、約≧120IU/mL、約≧130IU/mL、約≧140IU/mL、約≧150IU/mL、約≧160IU/mL、約≧170IU/mL、約≧180IU/mL、約≧190IU/mL、約≧200IU/mL、約≧250IU/mL、約≧300IU/mL、約≧350IU/mL、約≧400IU/mL、約≧450IU/mL、約≧500IU/mL、約≧550IU/mL、約≧600IU/mL、約≧650IU/mL、約≧700IU/mL、約≧750IU/mL、約≧800IU/mL、約≧850IU/mL、約≧900IU/mL、約≧950IU/mL、約≧1000IU/mLまたはそれ以上の総血清IgEレベルを有する。
ある特定の模範的な実施形態では、アレルギー性喘息を有する対象は、約≧0.05kU/L、約≧0.10kU/L、約≧0.15kU/L、約≧0.20kU/L、約≧0.21kU/L、約≧0.22kU/L、約≧0.23kU/L、約≧0.24kU/L、約≧0.25kU/L、約≧0.26kU/L、約≧0.27kU/L、約≧0.28kU/L、約≧0.29kU/L、約≧0.30kU/L、約≧0.31kU/L、約≧0.32kU/L、約≧0.33kU/L、約≧0.34kU/L、約≧0.35kU/L、約≧0.36kU/L、約≧0.37kU/L、約≧0.38kU/L、約≧0.39kU/L、約≧0.40kU/L、約≧0.45kU/L、約≧0.50kU/L、約≧0.55kU/L、約≧0.60kU/L、約≧0.65kU/L、約≧0.70kU/Lまたはそれ以上の量で存在する少なくとも1つの陽性のアレルゲン特異的IgE値を有する。
本明細書で使用される場合、「通年性空気アレルゲン」は、一年中環境中に存在し得る空気中に浮遊するアレルゲン、例えばチリダニ、真菌、ふけなどを指す。通年性空気アレルゲンとしては、それだけには限らないが、アルテルナリア・アルテルナータ、アスペルギルス・フミガーツス、オーレオバシディウム・プルランス(Aureobasidium pullulans)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans)、クラドスポリウム・ハーバルム、コナヒョウヒダニ(Dermatofagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatofagoides pteronyssinus)、ムコール・ラセマサス(Mucor racemosus)、ペニシリウム・クリソゲナム(Penicillium chrysogenum)、フォーマ・ベタエ(Phoma betae)、セトメラノマ・ロストラタ(Setomelanomma rostrata)、ステムフィリウム・ハーバルム(Stemphylium herbarum)、ネコのふけ、イヌのふけ、ウシのふけ、ニワトリの羽、ガチョウの羽、アヒルの羽、ゴキブリ(例えば、チャバネゴキブリ、トウヨウゴキブリ)、マウスの尿、落花生の粉末、木の実の粉末などが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「季節性空気アレルゲン」とは、季節的に環境中に存在する空気中に浮遊するアレルゲン、例えば花粉および胞子を指す。季節性空気アレルゲンとしては、それだけに限らないが、樹木花粉(例えば、カバノキ、ハンノキ、スギ、ハシバミ、シデ、セイヨウトチノキ、ヤナギ、ポプラ、リンデン、マツ、カエデ、オーク、オリーブなど)、牧草花粉(例えば、ライグラス、オオアワガエリ(cat’s tail)など)、雑草の花粉(例えば、ブタクサ、オオバコ、イラクサ、ヨモギ、シロザ、カタバミなど)、特定の季節、温度などの間に増加する真菌性胞子(例えば、糸状菌)などが挙げられる。
「IgE」とは、ε重鎖を含有し、免疫グロブリン構造に5つのドメインを有する単量体である抗体アイソタイプを指す。IgEは、典型的には血漿中に1μg/mL未満の濃度で存在し、血清中で約2日の半減期を有する(AbbasおよびLichtman(2004)Basic Immunology functions and disorders of the immune system.第2版.Philadelphia:Saunders)。単位kU/LまたはIU/mL(これらの単位は同義的に用いることができる)は、末梢血液中のIgEのレベルを表すのに使用されることが多く、1kU/Lは2.4ng/mLに等しい(SeagroattおよびAnderson(1981)E.J.Biol Stand.9:431)。
IgE(例えば、総血清IgEおよび/またはアレルゲン特異的IgE)は、当技術分野で公知の様々な方法を使用して決定することができる。例えば、血清サンプルが放射性ヨウ素でタグ付けされたIgEと反応するPRIST(ペーパーラジオイムノソルベント試験)を使用することができる。結合した放射性ヨウ素が検出され、これは、血清サンプル中の総IgEの量に比例する。臨床免疫学において、免疫グロブリンの個々のクラスのレベルは、対象の抗体プロファイルを特徴付けるための比濁分析(または濁度測定)によって測定することができる。IgEレベルを測定する他の方法としては、それだけには限られないが、ELISA、免疫蛍光法、ウェスタンブロット、免疫拡散、免疫電気泳動法などが挙げられる。血清IgE濃度の測定は、UniCAP 250(登録商標)システム(Pharmacia、Uppsala、Sweden)を使用して実行することができる(G.J.Gleich、A.K.AverbachおよびN.A.Swedlund、Measurement of IgE in normal and allergic serum by radioimmunoassay.J.Lab.Clin.Med.77(1971)、690頁を参照のこと)。
喘息/間欠型喘息、気管支喘息/間欠型気管支喘息、および持続型喘息/持続型気管支喘息、ならびにこれらのそれぞれのアレルギー性の形態は、「軽症」、「中等症」、「重症」または「中等症から重症」として分類することができる。「軽症間欠型喘息」または「軽症間欠型気管支喘息」は、週1回未満の症状を有する、および一秒量(FEV1)または最大呼気流量(PEF)が≧80%であると定義される。「軽症持続型喘息」または「軽症持続型気管支喘息」は、症状の頻度が、週当たり1回を超えるが、1日当たり1回未満であり、FEV1またはPEFの可変性が<20%~30%であるという点で異なる。「中等症間欠型喘息」または「中等症間欠型気管支喘息」は、週1回未満の症状を有する、および一秒量(FEV1)または最大呼気流量(PEF)が60~80%であると定義される。「中等症持続型喘息」または「中等症持続型気管支喘息」またはそのアレルギー性の形態は、毎日の症状、活動および/または睡眠に影響し得る悪化、週1回を超える夜間症状、吸入短時間作用性β-2アゴニストの毎日の使用があり、一秒量(FEV1)または最大呼気流量(PEF)が60~80%であると定義される。「重症間欠型喘息」または「重症間欠型気管支喘息」またはそのアレルギー性の形態は、週1回未満の症状を有する、および一秒量(FEV1)または最大呼気流量(PEF)が60%であると定義される。「重症持続型喘息」または「重症持続型気管支喘息」は、毎日の症状、活動および/または睡眠に影響をし得る頻繁な悪化、頻繁な夜間症状、身体活動の制限、吸入短時間作用性β-2アゴニストの毎日の使用があり、一秒量(FEV1)または最大呼気流量(PEF)が60%であると定義される。「中等症から重症の間欠型喘息」または「中等症から重症の間欠型気管支喘息」またはそのアレルギー性の形態は、中等症間欠型喘息/中等症間欠型気管支喘息のものと重症間欠型喘息/重症間欠型気管支喘息のものとの間の症状を有すると定義される。「中等症から重症の持続型喘息」または「中等症から重症の持続型気管支喘息」またはそのアレルギー性の形態は、中等症持続型喘息/中等症持続型気管支喘息のものと重症持続型喘息/重症持続型気管支喘息のものとの間の症状を有すると定義される。
本明細書で使用される場合、用語「不適切にコントロールされた喘息」とは、「Expert Panel Report 3:Guidelines for the Diagnosis and Management of Asthma」、National Heart,Blood and Lung Institute、NIH、2007年8月28日により定義される通り、喘息が、「十分にコントロールされない」または「非常に不十分にコントロールされた」患者を指す。「十分にコントロールされない喘息」は、週当たり2日を超える症状、週当たり1~3回の夜間の覚醒状態、正常な活動に対するいくつかの制限、週当たり2日を超える症状コントロールのための短時間作用性β2-アゴニストの使用があり、FEV1の予測されるおよび/または自己最高記録が60~80%、ATAQスコアが1~2、ACQスコアが1.5またはそれ以上、ACTスコアが16~19であると定義される。「非常に不十分にコントロールされた喘息」は、1日を通しての症状、週当たり4回以上の夜間の覚醒状態、正常な活動に対する極度な制限、症状コントロールのための1日当たり数回の短時間作用性β2-アゴニストの使用があり、FEV1の予測されるおよび/または自己最高記録が60%未満、ATAQスコアが3~4、ACQスコアがN/A、ACTスコアが15以下であると定義される。
ある特定の実施形態では、中~高用量の吸入コルチコステロイドおよび第2のコントローラー剤または全身性コルチコステロイドでの治療にもかかわらず、対象が医師からこのような診断を受け、コントロール不良なままの症状を有する(例えば、症状、悪化および/またはエアフロー制限によって証明される)場合、その対象は、「コントロール不良な持続型」喘息を有するとして同定される。(Wenzelら(2016)Lancet 388:32~44頁を参照のこと)。
いくつかの実施形態では、対象が、喘息管理に関する国際指針(GINA:Global Initiative for Asthma)2009ガイドライン、および次の基準のうち1つまたはそれ以上:i)IL-4Rアンタゴニストの負荷投与量の投与前の1カ月以上にわたるICS/LABAの安定な用量による中等量のもしくは高用量のICS/LABA(2回のプロピオン酸フルチカゾン250μg、1日2回もしくは等効力のICS1日投薬量)での既存の治療;ii)IL-4Rアンタゴニストの負荷投与量の投与前の正常と予測されるFEV1 40~80%;iii)IL-4Rアンタゴニストの負荷投与量の投与前にのACQ-5スコア1.5以上;iv)IL-4Rアンタゴニストの負荷投与量の投与前に、サルブタモール/アルブテロール200μg~400μg(2~4回の吸入)の後のFEV1の少なくとも12%および200mLの可逆性;またはv)IL-4Rアンタゴニストの負荷投与量の投与前に、次の事象:(a)喘息悪化のために、1回以上の全身性(経口もしくは非経口)ステロイドバーストによる治療、(b)喘息悪化のために入院もしくは緊急時/至急の診療来診のうちのいずれかを1年以内に経験したことに基づいて、医師からこのような診断を受ける場合、対象は「コントロール不良な中等症から重症の」喘息を有すると同定される
「重症喘息」とは、適切なコントロールが、吸入コルチコステロイドおよび追加のコントローラー(例えば、長時間作用性吸入β2アゴニスト、モンテルカスト、および/もしくはテオフィリン)による高用量治療によりもしくは経口コルチコステロイド治療(例えば、1年当たり少なくとも6カ月)により達成できない、または治療が減少される場合喪失する、喘息を指す。ある特定の実施形態では、重症喘息には、高用量ICSおよび少なくとも1種の追加のコントローラー(例えば、LABA、モンテルカスト、もしくはテオフィリン)または経口コルチコステロイド>6カ月/年で治療される喘息が含まれ、次のうち少なくとも1つ、すなわち、ACT<20またはACQ>1.5;過去12カ月で少なくとも2回の悪化;過去12カ月で病院で治療されるもしくは機械的換気を要する少なくとも1回の悪化;または(FEV1/FVCが正常下限以下である場合)FEV1<80%は、治療が減らされる場合に起こるまたは起こるはずである。
「ステロイド依存性喘息」とは、次の治療、すなわち、過去12カ月での頻繁な、短期の経口コルチコステロイド治療バースト;過去12カ月での高用量吸入コルチコステロイドの定期的な使用;注射された長時間作用性コルチコステロイドの定期的な使用;経口コルチコステロイドの毎日の使用;隔日経口コルチコステロイド;または過去1年以内の経口コルチコステロイドの長期使用のうちの1つまたはそれ以上を要する、喘息を指す。
「経口コルチコステロイド依存性喘息」とは、12カ月間にわたって30日間の経口コルチコステロイド(OCS)フィルが≧3回であり、第1のOCSフィルの12カ月以内に一次喘息診断を受けた対象を指す。OCS依存性喘息を伴う対象は、次の、少なくとも3カ月間医師に処方されたLABAおよび高用量ICS(総1日投与量>500μg プロピオン酸フルチカゾン乾燥粉末配合物当量)を投与している(ICSおよびLABAは、併用製品の一部であり得る、もしくは別々の吸入器により投与することができる);標準的な医療行為による追加の維持喘息コントローラー薬剤、例えば、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、テオフィリン、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、2次ICSおよびクロモンを投与している;≧7.5~≦30mgの間の用量(プレドニゾンもしくはプレドニゾロン当量)で喘息の治療のためのOCSを投与する;隔日に投与されるOCS用量(もしくは隔日に異なる用量)を受けている;予測される正常値の朝気管支拡張薬(BD)投与前のFEV1<80%;BD(アルブテロール/サルブタモール)投与後の可逆性FEV1≧12%および≧200mL(アルブテロール/サルブタモール4パフ投与の15~30分後)により記述された通り喘息のエビデンスを有する;または12カ月以内に少なくとも1回の喘息の悪化事象の履歴を有する、のうち1つまたは任意の組合せも経験し得る。
一態様では、喘息を治療するための方法であって、(a)少なくとも300細胞/マイクロリットルの血中好酸球レベルを示す対象(例えば、小児対象)を選択する工程と;(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、方法が提供される。
他の態様では、(a)血中好酸球レベルが、マイクロリットル当たり200~299細胞を示す対象(小児対象)を選択する工程と;(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(小児対象)に投与する工程とを含む、喘息を治療するための方法が提供される。
他の態様では、(a)血中好酸球レベルが、マイクロリットル当たり200細胞未満を示す対象(例えば、小児対象)を選択する工程と;(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、喘息を治療するための方法が提供される。
一態様では、(a)マイクロリットル当たり少なくとも150細胞の血中好酸球レベルを示す対象(例えば、小児対象)を選択する工程と;(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、喘息を治療するための方法が提供される。
一態様では、(a)≧20ppbのベースラインFeNOレベルを示す対象(例えば、小児対象)を選択する工程と;(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、喘息を治療するための方法が提供される。
一態様では、(a)≧25ppbのベースラインFeNOレベルを示す対象(例えば、小児対象)を選択する工程と;(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、喘息を治療するための方法が提供される。
一態様では,(a)≧50ppbのベースラインFeNOレベルを示す対象(例えば、小児対象)を選択する工程と;(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、喘息を治療するための方法が提供される。
一態様では、喘息を治療するための方法であって、(a)(1)少なくとも150細胞/マイクロリットル、少なくとも200細胞/マイクロリットル、約200~299細胞/マイクロリットル、少なくとも300細胞/マイクロリットル、少なくとも400細胞/マイクロリットル、または少なくとも500細胞/マイクロリットルの血中好酸球レベル;および(2)≧20ppbのベースラインFeNOレベル、≧25ppbのベースラインFeNOレベル、または≧50ppbのベースラインFeNOレベルを示す対象(例えば、小児対象)を選択する工程と、(b)IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、方法が提供される。
関連する態様では、基礎療法への追加療法を含む、喘息を治療するための方法が提供される。ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、追加療法として、ある特定の期間(例えば、1週間、2週間、3週間、1カ月、2カ月、5カ月、12カ月、18カ月、24カ月、またはそれより長く)(「安定期」とも呼ばれる)基礎療法を受けている喘息を有する対象(例えば、小児対象)に投与される。一部の実施形態では、基礎療法は、吸入コルチコステロイド(ICS)、ならびに/または長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンのうちの1つもしくはいずれかの組合せからなる群から選択されるコントローラー薬剤を含む。
一部の実施形態では、1つまたはそれ以上の喘息悪化の治療のための、ICS、ならびに/またはLABA、LTRA、LAMA、およびメチルキサンチンのうちの1つもしくはいずれかの組合せからなる群から選択されるコントローラー薬剤に対する喘息患者の依存性を低減させるための方法であって、(a)ICSと、LABA、LTRA、LAMA、およびメチルキサンチンのうちの1つもしくはいずれかの組合せ、またはそれらの組合せを含む基礎喘息療法でコントロール不良な中等症から重症の喘息を有する対象(例えば、小児対象)を選択する工程と;IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象(例えば、小児対象)に投与する工程とを含む、方法が提供される。
一部の実施形態では、喘息に関連する、または喘息と併存する1つまたはそれ以上の状態または合併症、例えば、2型炎症状態、例えば、慢性鼻副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性真菌性鼻副鼻腔炎、慢性副鼻腔炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(ABPA)、統一気道疾患(unified airway disease)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA、以前はチャーグ-ストラウス症候群として公知)、胃食道逆流性疾患(GERD)、アレルギー性結膜炎、アトピー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、血管炎、嚢胞性線維症(CF)、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、好酸球性食道炎(EoE)、鼻ポリープを伴う慢性鼻副鼻腔炎(CRSwNP)、アスピリン過敏症、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)過敏症(例えば、NSAIDによって悪化する呼吸器疾患、またはNSAID-ERD)、通年性アレルギー性鼻炎(PAR)、アトピー性皮膚炎(AD)、食物アレルギー、蕁麻疹(hives)または蕁麻疹(uriticaria)、慢性好酸球性肺炎(CEP)および運動誘発性気管支攣縮の1つまたはそれ以上を治療または軽減する方法が提供される。
一態様では、喘息に関して治療しようとする対象は、以下の特徴:喘息管理に関する国際指針(Global Initiative for Asthma;GINA)の2015ガイドラインに従って、臨床的な病歴および検査、肺機能パラメーターに基づきスクリーニング前の≧12カ月にわたり治験担当医師によって持続型喘息と診断された6歳から<12歳の小児、ならびに以下の基準:スクリーニング来診1前の≧1カ月の、安定な用量での、少なくとも3カ月間にわたる、中用量ICSと第2のコントローラー薬剤(すなわち、LABA、LTRA、LAMA、もしくはメチルキサンチン)、または高用量ICS単独もしくは高用量ICSと第2のコントローラーの現在の基礎療法;スクリーニングおよびベースライン来診のときに、気管支拡張薬投与前の1秒量(FEV1)≦95%の予測された正常または気管支拡張薬投与前のFEV1/努力性肺活量(FVC)の比率が<0.85であること;ランダム化の前に、200~400mcg(定量吸入器(MDI)を用いた2~4回のパフ吸入)のアルブテロール/サルブタモールまたは45~90mcg(MDIを用いた2~4回のパフ)のレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤の投与の後におけるFEV1における少なくとも10%の可逆性(同じ来診中に3回までの機会が許容され、患者が耐えるのであれば、最大12回の緩和薬薬剤のパフが許容される。注:可逆性の基準を満たすための最大3回の来診は、スクリーニング期間中と患者のランダム化の前に行ってもよい。スクリーニングV1の前の12カ月以内におけるメタコリンに対する確認された可逆性または陽性気道過敏性は、許容できるとみなされる。);スクリーニング期間中の少なくとも1週間において、1週間当たり3日以上、緩和薬薬剤(すなわち、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール)の使用前の1年以内に、運動誘発性気管支攣縮の予防として以外のものを経験したこと;スクリーニング期間中少なくとも1回の緩和薬薬剤の使用を必要とする喘息症状による睡眠からの覚醒;およびスクリーニング期間中の少なくとも1週間における1週間当たり3日以上の喘息症状の1つまたはそれ以上を有する対象である。
インターロイキン-4受容体アンタゴニスト
本明細書において特徴付けられる方法は、IL-4Rアンタゴニストを含む治療用組成物を、それを必要とする対象に投与する工程を含む。本明細書で使用される場合、「IL-4Rアンタゴニスト」は、in vitroまたはin vivoでIL-4Rが細胞上で発現されると、IL-4Rに結合するかまたはそれと相互作用し、IL-4Rの正常な生物学的なシグナル伝達機能を阻害する任意の薬剤である。IL-4Rアンタゴニストのカテゴリの限定されない例には、小分子IL-4Rアンタゴニスト、抗IL-4Rアプタマー、ペプチド系IL-4Rアンタゴニスト(例えば、「ペプチボディ」分子)、および抗体またはヒトIL-4Rに特異的に結合する抗体の抗原結合フラグメントが含まれる。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストは、本明細書の他の部分に記載されている、方法の文脈において用いることができる抗IL-4R抗体を含む。例えば、一実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントであり、それぞれ配列番号1および2の重鎖可変領域(HCVR)および軽鎖可変領域(LCVR)からの重鎖および軽鎖(相補的決定領域)CDR配列を含む。
本明細書において特徴付けられる方法は、IL-4Rアンタゴニストを含む治療用組成物を、それを必要とする対象に投与する工程を含む。本明細書で使用される場合、「IL-4Rアンタゴニスト」は、in vitroまたはin vivoでIL-4Rが細胞上で発現されると、IL-4Rに結合するかまたはそれと相互作用し、IL-4Rの正常な生物学的なシグナル伝達機能を阻害する任意の薬剤である。IL-4Rアンタゴニストのカテゴリの限定されない例には、小分子IL-4Rアンタゴニスト、抗IL-4Rアプタマー、ペプチド系IL-4Rアンタゴニスト(例えば、「ペプチボディ」分子)、および抗体またはヒトIL-4Rに特異的に結合する抗体の抗原結合フラグメントが含まれる。ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストは、本明細書の他の部分に記載されている、方法の文脈において用いることができる抗IL-4R抗体を含む。例えば、一実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントであり、それぞれ配列番号1および2の重鎖可変領域(HCVR)および軽鎖可変領域(LCVR)からの重鎖および軽鎖(相補的決定領域)CDR配列を含む。
用語「ヒトIL-4R」(hIL-4R)とは、インターロイキン-4(IL-4)に特異的に結合するヒトサイトカイン受容体、例えば、IL-4Rαを指す。
用語「抗体」とは、4本のポリペプチド鎖、ジスルフィド結合により相互接続された2本の重(H)鎖および2本の軽(L)鎖を含む免疫グロブリン分子、ならびにそれらの多量体(例えば、IgM)を指す。それぞれの重鎖は、重鎖可変領域(本明細書でHCVRまたはVHと略される)および重鎖定常領域を含む。重鎖定常領域は、3つのドメイン、CH1、CH2、およびCH3を含む。それぞれの軽鎖は、軽鎖可変領域(本明細書でLCVRまたはVLと略される)および軽鎖定常領域を含む。軽鎖定常領域は、1つのドメイン(CL1)を含む。VHおよびVL領域は、相補的決定領域(CDR)と呼ばれる超可変性の領域にさらに細区画することができ、フレームワーク領域(FR)と呼ばれる、さらに保存される領域で分散することができる。各VHおよびVLは、次の順序:FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4でアミノ末端からカルボキシ末端まで配列される、3つのCDRおよび4つのFRから構成される。異なる実施形態では、抗IL-4R抗体(またはその抗原結合部分)のFRは、ヒト生殖系列配列と同一であっても、自然にまたは人工的に修飾されていてもよい。アミノ酸コンセンサス配列は、2種以上のCDRの並列分析(side-by-side analysis)に基づいて定義することができる。
用語「抗体」はまた、完全な抗体分子の抗原結合フラグメントを含む。本明細書で使用される場合、用語抗体の「抗原結合部分」、抗体の「抗原結合フラグメント」などには、抗原に特異的に結合して複合体を形成する、任意の天然起源の、酵素により得られる、合成の、または遺伝子改変のポリペプチドまたは糖タンパク質が含まれる。抗体の抗原結合フラグメントは、任意の適当な標準的な技法、例えば、タンパク質消化またはDNAコード化抗体可変、場合により、定常ドメインの操作および発現を用いる組換え遺伝子工学技法を用いた、例えば、完全な抗体分子に由来し得る。かかるDNAは、公知であり、かつ/または例えば、商業的供給源、(例えば、ファージ抗体ライブラリを含めた)DNAライブラリから容易に入手でき、もしくは合成することができる。DNAは、例えば、1つもしくはそれ以上の可変および/もしくは定常ドメインを適当な配置に配列する、またはコドンを導入する、システイン残基を創出する、アミノ酸を修飾する、付加する、もしくは欠失させるために、化学的にまたは分子生物学技法を用いることにより配列し操作することができる。
抗原結合フラグメントの限定されない例には:(i)Fabフラグメント;(ii)F(ab’)2フラグメント;(iii)Fdフラグメント;(iv)Fvフラグメント;(v)単鎖Fv(scFv)分子;(vi)dAbフラグメント;および(vii)抗体の超可変領域(例えば、単離された相補的決定領域(CDR)例えば、CDR3ペプチドなど)、または束縛されたFR3-CDR3-FR4ペプチドを模倣するアミノ酸残基からなる最小認識単位が含まれる。他の操作された分子、例えば、ドメイン特異的抗体、単一ドメイン抗体、ドメイン欠失抗体、キメラ抗体、CDR移植抗体、二重特異性抗体、三重特異性抗体、四重特異性抗体、ミニボディ、ナノボディ(例えば、一価ナノボディ、二価ナノボディなど)、小モジュール免疫医薬品(SMIPs:smすべて modular immunopharmaceuticals)、およびシャーク可変IgNARドメインなども、「抗原結合フラグメント」という表現の範囲内に包含される。
抗体の抗原結合フラグメントは、一般に、少なくとも1つの可変ドメインを含む。可変ドメインは、任意のサイズまたはアミノ酸組成物であり得、1つまたはそれ以上のフレームワーク配列に隣接するまたはそれを有するフレーム単位である少なくとも1種のCDRを一般に含む。VLドメインに関連するVHドメインを有する抗原結合フラグメントにおいて、VHおよびVLドメインは、任意の適当な配列で互いに対して位置し得る。例えば、可変領域は、2量体であり得、VH-VH、VH-VLまたはVL-VL2量体を含有する。あるいは、抗体の抗原結合フラグメントは、単量体VHまたはVLドメインを含むことができる。
ある特定の実施形態では、抗体の抗原結合フラグメントは、少なくとも1つの定常ドメインに共有結合される少なくとも1つの可変ドメインを含むことができる。本明細書に記載される抗体の抗原結合フラグメント内で見出すことができる可変および定常ドメインの限定されない、模範的な配置には、(i)VH-CH1;(ii)VH-CH2;(iii)VH-CH3;(iv)VH-CH1-CH2;(v)VH-CH1-CH2-CH3;(vi)VH-CH2-CH3;(vii)VH-CL;(viii)VL-CH1;(ix)VL-CH2;(x)VL-CH3;(xi)VL-CH1-CH2;(xii)VL-CH1-CH2-CH3;(xiii)VL-CH2-CH3;および(xiv)VL-CLが含まれる。上に挙げた模範的な配置のうちいずれかを含めた、可変および定常ドメインの任意の配置では、可変および定常ドメインは、互いに直接連結してもよく、完全なもしくは部分的なヒンジまたはリンカー領域により連結してもよい。ヒンジ領域は、単一のポリペプチド分子中で隣接する可変および/または定常ドメイン間の可動性または半可動性の結合をもたらす少なくとも2個(例えば、5、10、15、20、40、60個またはそれ以上)のアミノ酸からなり得、一般に、ヒンジ領域は、2~60個の間のアミノ酸、一般に、5~50の間、または、一般に、10~40個の間のアミノ酸からなり得る。さらに、本明細書に記載される抗体の抗原結合フラグメントは、互いにおよび/または1つもしくはそれ以上の単量体VHもしくはVLドメインと(例えば、ジスルフィド結合により)非共有結合性会合において、上に挙げた可変および定常ドメイン配置のうちのいずれかのホモ2量体またはヘテロ2量体(または他の多量体)を含むことができる。
完全な抗体分子と同様に、抗原結合フラグメントは、単一特異性でも多特異性(例えば、二重特異性)でもよい。抗体の多特異性抗原結合フラグメントは、少なくとも2つの異なる可変ドメインを一般に含み、各可変ドメインは、別々の抗原にまたは同じ抗原において異なるエピトープに特異的に結合することが可能である。任意の多特異性抗体フォーマットは、当技術分野で利用可能なルーチンの技法を用いて、本明細書に記載される抗体の抗原結合フラグメントとの関連での使用に適合することができる。
抗体の定常領域は、抗体が補体を固定し、細胞依存性細胞毒性を媒介する能力において重要である。したがって、抗体のアイソタイプは、抗体が、細胞毒性を媒介するのが望ましいか否かに基づいて選択することができる。
用語「ヒト抗体」には、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変および定常領域を有する抗体が含まれる。それにもかかわらず、本明細書に記載されるヒト抗体は、例えば、CDR、特に、CDR3において、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列によってコードされないアミノ酸残基(例えば、in vitroでのランダムもしくは部位特異的突然変異生成によりまたはin vivoにおける体細胞突然変異により導入される突然変異)を含むことができる。しかしながら、用語「ヒト抗体」は、別の哺乳動物種、例えば、マウスなどの生殖系列に由来するCDR配列が、ヒトフレームワーク配列に移植されている抗体を含まない。
用語「組換えヒト抗体」には、組換え手段により製造される、発現される、創出されるもしくは単離される、すべてのヒト抗体、例えば、宿主細胞にトランスフェクトされる組換え発現ベクターを用いて発現される抗体(さらに以下に記載される)、組換え、コンビナトリアルヒト抗体ライブラリから単離された抗体(さらに以下に記載される)、ヒト免疫グロブリン遺伝子についてトランスジェニックである動物(例えば、マウス)から単離された抗体(例えば、Taylorら(1992年)Nucl.Acids Res.20巻:6287~6295を参照のこと)または他のDNA配列へのヒト免疫グロブリン遺伝子配列のスプライシングを伴う他の任意の手段により製造される、発現される、創出されるもしくは単離される抗体が含まれる。かかる組換えヒト抗体は、ヒト生殖系列免疫グロブリン配列に由来する可変および定常領域を有する。しかしながら、ある特定の実施形態では、かかる組換えヒト抗体は、in vitro突然変異生成(または、ヒトIg配列についてトランスジェニックの動物が用いられる場合、in vivo体細胞突然変異生成)にかけられ、したがって、組換え抗体のVHおよびVL領域のアミノ酸配列は、ヒト生殖系列VHおよびVL配列に由来するおよびそれらに関連する時、in vivoでヒト抗体生殖系列レパートリー内で天然に存在し得ない配列である。
ヒト抗体は、ヒンジ不均一性に関連する2つの形態で存在することができる。1つの形態では、免疫グロブリン分子は、2量体が、鎖間の重鎖ジスルフィド結合により結合される適当な4つの鎖構築物およそ150~160kDaを含む。第2の形態では、2量体は、鎖間のジスルフィド結合によって連結されず、共有結合した軽鎖および重鎖(ハーフ抗体(half-antibody))から構成される分子約75~80kDaは、形成される。これらの形態は、さらに親和性精製後に、分離することが極めて難しい。
様々な無処置のIgGアイソタイプにおける第2の形態の出現の頻度は、それだけには限らないが、抗体のヒンジ領域アイソタイプに関連する構造的差異による。ヒトIgG4ヒンジのヒンジ領域における単一のアミノ酸置換は、第2の形態の出現(Angalら(1993)Molecular Immunology 30巻:105頁)を、ヒトIgG1ヒンジを用いて一般に観察されたレベルに有意に下げることができる。例えば、製造において、望ましい抗体の形態の収率を改善することが望ましいこともある、ヒンジ、CH2、またはCH3領域において1つまたはそれ以上の突然変異を有する抗体が、提供される。
「単離された抗体」とは、その自然環境の少なくとも1種の構成成分を同定されているおよび分離されているおよび/またはそれから回復している抗体を意味する。例えば、生物の少なくとも1種の構成成分から分離されているもしくはそれから除去されている抗体、または抗体が、天然に存在するもしくは自然に産生される組織もしくは細胞から分離されているもしくはそれから除去されている抗体は、「単離された抗体」である。単離された抗体には、組換え細胞内のin situにおける抗体も含まれる。単離された抗体は、少なくとも1回の精製または単離工程にかけられている抗体である。ある特定の実施形態によれば、単離された抗体は、他の細胞材料および/または化学物質が実質的になくてもよい。
用語「特異的に結合する」などは、抗体またはその抗原結合フラグメントが、生理学的条件下で比較的安定している抗原と複合体を形成することを意味する。抗体が抗原に特異的に結合するか否かを決定するための方法は、当技術分野で周知であり、例えば、平衡透析、表面プラズモン共鳴などを含む。例えば、本発明において特徴付けられる通りIL-4Rを「特異的に結合する」抗体は、IL-4Rと結合する抗体、またはその部分を含み、KDは、表面プラズモン共鳴アッセイにおいて測定された通り、約1000nM未満、約500nM未満、約300nM未満、約200nM未満、約100nM未満、約90nM未満、約80nM未満、約70nM未満、約60nM未満、約50nM未満、約40nM未満、約30nM未満、約20nM未満、約10nM未満、約5nM未満、約4nM未満、約3nM未満、約2nM未満、約1nM未満、または約0.5nM未満である。しかしながら、ヒトIL-4Rと特異的に結合する単離された抗体は、他の抗原、例えば、他の(非ヒト)種から得られたIL-4R分子への交差反応性を有し得る。
本方法のために有用な抗IL-4R抗体は、抗体が由来した、対応する生殖系列配列と比較して、重鎖および軽鎖可変ドメインのフレームワークおよび/またはCDR領域における1個またはそれ以上のアミノ酸置換、挿入、および/または欠失(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10個の置換および/または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10個の挿入および/または1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10個の欠失)を含み得る。かかる突然変異は、本明細書中で開示されるアミノ酸配列を、例えば、公共の抗体配列データベースから入手可能な生殖系列配列と比較することにより、容易に確認することができる。本明細書中で開示されるアミノ酸配列のうちのいずれに由来する、抗体、およびそれらの抗原結合フラグメントの使用を伴う方法であって、1個もしくはそれ以上のフレームワークおよび/または1個もしくはそれ以上の(例えば、四量体抗体に対して1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11もしくは12個もしくは抗体のHCVRおよびLCVRに対して1、2、3、4、5もしくは6個)のCDR領域内の1種またはそれ以上のアミノ酸(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、もしくは10種のアミノ酸)は、抗体が由来する生殖系列配列の対応する残基、または別のヒト生殖系列配列の対応する残基、または対応する生殖系列残基の保存的アミノ酸置換に突然変異する(かかる配列の変化は、本明細書において集合的に「生殖系列突然変異」と称する)、方法が提供される。当業者は、本明細書中で開示される重鎖および軽鎖可変領域配列から始まって、1種もしくはそれ以上の個別の生殖系列突然変異またはそれらの組合せを含む、多数の抗体および抗原結合フラグメントを容易に製造することができる。ある特定の実施形態では、VHおよび/またはVLドメイン内のフレームワークおよび/またはCDR残基のすべては、抗体が由来する元の生殖系列配列において見出された残基に戻って突然変異する。他の実施形態では、ある特定の残基のみ、例えば、FR1の第1の8個のアミノ酸内でもしくはFR4の最後の8個のアミノ酸内で見出された突然変異した残基のみ、またはCDR1、CDR2もしくはCDR3内で見出された突然変異した残基のみが、元の生殖系列配列に戻って突然変異する。他の実施形態では、フレームワークおよび/またはCDR残基のうち1つまたはそれ以上は、異なる生殖系列配列の対応する残基(すなわち、抗体が本来由来する生殖系列配列と異なる生殖系列配列)に突然変異する。さらに、抗体は、フレームワークおよび/またはCDR領域内の2回以上の生殖系列突然変異の任意の組合せを含んでもよく、例えば、ある特定の個別の残基は、特定の生殖系列配列の対応する残基に突然変異し、元の生殖系列配列と異なるある特定の他の残基は、維持されるまたは異なる生殖系列配列の対応する残基に突然変異する。獲得した後、1つまたはそれ以上の生殖系列突然変異を含む抗体および抗原結合フラグメントは、1つまたはそれ以上の所望の特性、例えば、結合特異性の改善、結合親和性の増加、(場合によっては)アンタゴニストのまたはアゴニストの生物学的特性の改善または増強、免疫原性の低下などについて容易に試験することができる。こうした一般の方式において得られた抗体および抗原結合フラグメントの使用は、本発明内で包含される。
1回またはそれ以上の保存的置換を有する、本明細書中で開示されるHCVR、LCVR、および/またはCDRアミノ酸配列のうちいずれかの変種を含む、抗IL-4R抗体の使用を伴う方法。例えば、本明細書中で開示されるHCVR、LCVR、および/またはCDRアミノ酸配列のうちいずれかに対して、例えば、10回以下、8回以下、6回以下、4回以下などの保存的アミノ酸置換によって、HCVR、LCVR、および/またはCDRアミノ酸配列を有する抗IL-4R抗体の使用が提供される。
用語「表面プラズモン共鳴」とは、例えば、BIAcore(商標)システム(Biacore Life Sciences division of GE Healthcare、Piscataway、NJ)を用いて、バイオセンサーマトリックス内でタンパク質濃度の変更を検出することにより、リアルタイム相互作用の分析を可能にする、光学的現象を指す。
用語「KD」とは、特定の抗体抗原相互作用の平衡解離定数を指す。
用語「エピトープ」とは、パラトープとして公知の抗体分子の可変領域における特定の抗原結合部位と相互作用する抗原決定基を指す。単一の抗原は、1つを超えるエピトープを有し得る。したがって、異なる抗体は、抗原において異なる領域に結合することができ、異なる生物学的効果を有し得る。エピトープは、立体構造でも直鎖でもよい。立体構造のエピトープは、直鎖のポリペプチド鎖の異なるセグメントから得られた空間的に並列されるアミノ酸により産生される。直鎖エピトープは、ポリペプチド鎖中の隣接するアミノ酸残基により産生されるものである。ある特定の状況において、エピトープは、抗原における糖類、ホスホリル基、またはスルホニル基の部分を含むことができる。
用語「実質的な同一性」または「実質的に同一な」は、核酸またはそのフラグメントを指す場合、別の核酸(またはその相補鎖)と、適切なヌクレオチドの挿入または欠失と共に最適にアライメントされた場合、以下で論じられるように、FASTA、BLASTまたはGapなどの配列同一性のあらゆる周知のアルゴリズムによって測定した場合、ヌクレオチド塩基の少なくとも約95%、または少なくとも約96%、97%、98%もしくは99%においてヌクレオチド配列同一性があることを示す。
用語「実質的な類似性」または「実質的に類似した」は、ポリペプチドに適用される場合、2つのペプチド配列が、例えばGAPまたはBESTFITプログラムによって、デフォルトギャップウェイトを使用して最適にアライメントされる場合、少なくとも95%の配列同一性、または少なくとも98%もしくは99%配列同一性を有することを意味する。模範的な実施形態では、同一ではない残基位置は、保存的アミノ酸置換によって異なっている。「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸残基が、類似の化学的特性(例えば、電荷または疎水性)を有する側鎖(R基)を有する別のアミノ酸残基で置換されている置換である。一般的に、保存的アミノ酸置換は、タンパク質の機能特性を実質的に変化させないと予想される。2つまたはそれより多くのアミノ酸配列が保存的置換によって互いに異なる場合、配列同一性パーセントまたは類似性の程度は、置換の保存的性質に関して補正するために上方調整される場合がある。この調整を行うための手段は、当業者では周知である。(例えば、参照によって本明細書に組み入れるPearson(1994)Methods Mol.Biol.24:307~331頁を参照のこと)。類似の化学的特性を有する側鎖を有するアミノ酸の基の例としては、(1)脂肪族側鎖:グリシン、アラニン、バリン、ロイシンおよびイソロイシン;(2)脂肪族ヒドロキシル側鎖:セリンおよびスレオニン;(3)アミドを含有する側鎖:アスパラギンおよびグルタミン;(4)芳香族側鎖:フェニルアラニン、チロシン、およびトリプトファン;(5)塩基性側鎖:リシン、アルギニン、およびヒスチジン;(6)酸性側鎖:アスパラギン酸およびグルタミン酸、ならびに(7)硫黄を含有する側鎖、システインおよびメチオニンが挙げられる。模範的な保存的アミノ酸置換基は、バリン-ロイシン-イソロイシン、フェニルアラニン-チロシン、リシン-アルギニン、アラニン-バリン、グルタミン酸-アスパラギン酸、およびアスパラギン-グルタミンである。代替として、保存的な置き換えは、参照によって本明細書に組み入れるGonnetら(1992)Science 256:1443 45頁で開示されたPAM250対数尤度マトリックスにおいて、正の値を有するあらゆる変化である。「中程度に保存的な」置き換えは、PAM250対数尤度マトリックスにおいて負ではない値を有するあらゆる変化である。
ポリペプチドの配列類似性は、配列同一性とも称され、典型的には、配列分析ソフトウェアを使用して測定される。タンパク質分析ソフトウェアは、保存的アミノ酸置換を含む様々な置換、欠失および他の改変に割り当てられた類似性の測定を使用して類似の配列を一致させる。例えば、GCGソフトウェアは、GapおよびBestfitなどのプログラムを含有しており、これらをデフォルトパラメーターを用いて使用して、密接に関連したポリペプチド、例えば異なる生物種由来の相同なポリペプチド間の、または野生型タンパク質とその突然変異タンパク質との間の配列相同性または配列同一性を決定することができる。(例えば、GCGバージョン6.1を参照のこと)。ポリペプチド配列はまた、FASTAを使用して、デフォルトまたは推奨されたパラメーター、GCGバージョン6.1におけるプログラムを使用して比較してもよい。FASTA(例えば、FASTA2およびFASTA3)は、クエリー配列とサーチ配列との間における最良のオーバーラップの領域のアライメントおよびパーセント配列同一性を提供する(Pearson(2000)上記)。本発明の配列を異なる生物からの多数の配列を含有するデータベースと比較する場合の別の模範的なアルゴリズムは、デフォルトパラメーターを使用する、コンピュータープログラムBLAST、特にBLASTPまたはTBLASTNである。(例えば、Altschulら(1990)J.Mol.Biol.215:403~410およびAltschulら(1997)Nucleic Acids Res.25:3389~402を参照のこと、これらのそれぞれは、参照によって本発明に組み入れる)。
ヒト抗体の製造
トランスジェニックマウスにおいてヒト抗体を生成するための方法は、当技術分野で公知である。任意のかかる公知の方法は、ヒトIL-4Rを特異的に結合するヒト抗体を作製するために用いることができる。
トランスジェニックマウスにおいてヒト抗体を生成するための方法は、当技術分野で公知である。任意のかかる公知の方法は、ヒトIL-4Rを特異的に結合するヒト抗体を作製するために用いることができる。
VELOCIMMUNE(登録商標)技術(例えば、米国特許第6,596,541号、Regeneron Pharmaceuticalsを参照のこと)またはモノクローナル抗体を生成するための任意の他の公知の方法を用いて、ヒト可変領域およびマウス定常領域を有するIL-4Rへの高親和性キメラ抗体は、最初に単離される。VELOCIMMUNE(登録商標)技術には、マウスが抗原刺激に応答してヒト可変領域およびマウス定常領域を含む抗体を産生するような、内因性マウス定常領域遺伝子座に操作可能に連結されるヒト重鎖および軽鎖可変領域を含むゲノムを有するトランスジェニックマウスの生成を使用する。抗体の重鎖および軽鎖の可変領域をコードするDNAは、単離され、ヒト重鎖および軽鎖定常領域をコードするDNAに操作可能に連結される。次いで、DNAは、完全ヒト抗体を発現することが可能である細胞中で発現される。
一般に、VELOCIMMUNE(登録商標)マウスは、目的の抗原で曝露され、リンパ性細胞(例えば、B細胞)は、抗体を発現するマウスから回収される。リンパ性細胞は、骨髄腫細胞株と融合して、不死のハイブリドーマ細胞株を製造することができ、かかるハイブリドーマ細胞株は、スクリーニングされ、選択されて、目的の抗原に特異的な抗体を産生するハイブリドーマ細胞株が同定される。重鎖および軽鎖の可変領域をコードするDNAは、単離し、重鎖および軽鎖の望ましいアイソタイプ定常領域に連結することができる。かかる抗体タンパク質は、細胞、例えば、CHO細胞中で産生することができる。あるいは、軽鎖および重鎖の抗原特異的キメラ抗体または可変ドメインをコードするDNAは、抗原特異的リンパ球から直接単離することができる。
最初に、ヒト可変領域およびマウス定常領域を有する高親和性キメラ抗体は、単離される。抗体は、当業者に公知の標準的な手順を用いて、親和性、選択性、エピトープなどを含めた、望ましい特徴について特徴付けられ、選択される。マウス定常領域は、所望のヒト定常領域と置き換えられて、本明細書に記載される完全ヒト抗体、例えば、野生型もしくは修飾されたIgG1またはIgG4が産生される。選択された定常領域が、特定の使用によって変わることがあり、高親和性抗原結合および標的特異性の特徴は、可変領域に存在する。
一般に、本方法において用いることができる抗体は、固相においてまたは溶相中で固定化される抗原に結合することにより測定される場合、前述した通り、高親和性を有する。マウス定常領域は、所望のヒト定常領域と置き換えられて、本明細書に記載される完全ヒト抗体が産生される。選択された定常領域が、特定の使用によって変わることがあり、高親和性抗原結合および標的特異性の特徴は、可変領域に存在する。
一実施形態では、本明細書に記載される方法の文脈において用いることができるIL-4Rと特異的に結合するヒト抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1のアミノ酸配列を有する重鎖可変領域(HCVR)内に含まれる3つの重鎖CDR(HCDR1、HCDR2およびHCDR3)を含む。抗体または抗原結合フラグメントは、配列番号2のアミノ酸配列を有する軽鎖可変領域(LCVR)内に含まれる3つの軽鎖CDR(LCVR1、LCVR2、LCVR3)を含むことができる。HCVRおよびLCVRアミノ酸配列内でCDRを同定するための方法および技法は、当技術分野で周知であり、本明細書中で開示されるその指定されたHCVRおよび/またはLCVRアミノ酸配列内でCDRを同定するために用いることができる。CDRの境界を同定するために用いることできる模範的な慣例には、例えば、Kabatの定義、Chothiaの定義、およびAbM定義が含まれる。一般用語において、Kabatの定義は、配列多様性に基づき、Chothiaの定義は、構造ループ領域の位置に基づき、AbM定義は、KabatとChothiaのアプローチとの間の折衷である。例えば、Kabat、「Sequences of Proteins of Immunological Interest」、National Institutes of Health、Bethesda、Md.(1991年);Al-Lazikaniら、J.Mol.Biol.273巻:927~948(1997年);およびMartinら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86巻:9268~9272頁(1989年)を参照のこと。公共のデータベースはまた、抗体内のCDR配列を同定するために利用可能である。
ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1および2の重鎖および軽鎖可変領域アミノ酸配列対(HCVR/LCVR)から得られた6種のCDR(HCDR1、HCDR2、HCDR3、LCDR1、LCDR2およびLCDR3)を含む。
ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号3/4/5/6/7/8のアミノ酸配列を有する6種のCDR(HCDR1/HCDR2/HCDR3/LCDR1/LCDR2/LCDR3)を含む。
ある特定の実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1および2のHCVR/LCVRアミノ酸配列対を含む。
ある特定の実施形態では、抗体は、配列番号1および2のHCVR/LCVRアミノ酸配列対を含むデュピルマブである。
ある特定の実施形態では、抗体配列は、デュピルマブであり、配列番号9および10の重鎖/軽鎖アミノ酸配列対を含む。
デュピルマブHCVRアミノ酸配列:
EVQLVESGGGLEQPGGSLRLSCAGSGFTFRDYAMTWVRQAPGKGLEWVSSISGSGGNTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDRLSITIRPRYYGLDVWGQGTTVTVS(配列番号1)。
EVQLVESGGGLEQPGGSLRLSCAGSGFTFRDYAMTWVRQAPGKGLEWVSSISGSGGNTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDRLSITIRPRYYGLDVWGQGTTVTVS(配列番号1)。
デュピルマブLCVRアミノ酸配列:
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSIGYNYLDWYLQKSGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGFYYCMQALQTPYTFGQGTKLEIK(配列番号2)。
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSIGYNYLDWYLQKSGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGFYYCMQALQTPYTFGQGTKLEIK(配列番号2)。
デュピルマブHCDR1アミノ酸配列:
GFTFRDYA(配列番号3)。
GFTFRDYA(配列番号3)。
デュピルマブHCDR2アミノ酸配列:
ISGSGGNT(配列番号4)。
ISGSGGNT(配列番号4)。
デュピルマブHCDR3アミノ酸配列:
AKDRLSITIRPRYYGL(配列番号5)。
AKDRLSITIRPRYYGL(配列番号5)。
デュピルマブLCDR1アミノ酸配列:
QSLLYSIGYNY(配列番号6)。
QSLLYSIGYNY(配列番号6)。
デュピルマブLCDR2アミノ酸配列:
LGS(配列番号7)。
LGS(配列番号7)。
デュピルマブLCDR3アミノ酸配列:
MQALQTPYT(配列番号8)。
MQALQTPYT(配列番号8)。
デュピルマブHCアミノ酸配列:
EVQLVESGGGLEQPGGSLRLSCAGSGFTFRDYAMTWVRQAPGKGLEWVSSISGSGGNTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDRLSITIRPRYYGLDVWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG(配列番号9)(アミノ酸1~124=HCVR;アミノ酸125~451=HC定常)。
EVQLVESGGGLEQPGGSLRLSCAGSGFTFRDYAMTWVRQAPGKGLEWVSSISGSGGNTYYADSVKGRFTISRDNSKNTLYLQMNSLRAEDTAVYYCAKDRLSITIRPRYYGLDVWGQGTTVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLG(配列番号9)(アミノ酸1~124=HCVR;アミノ酸125~451=HC定常)。
デュピルマブLCアミノ酸配列:
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSIGYNYLDWYLQKSGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGFYYCMQALQTPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号10)(アミノ酸1~112=LCVR;アミノ酸112~219=LC定常)。
DIVMTQSPLSLPVTPGEPASISCRSSQSLLYSIGYNYLDWYLQKSGQSPQLLIYLGSNRASGVPDRFSGSGSGTDFTLKISRVEAEDVGFYYCMQALQTPYTFGQGTKLEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号10)(アミノ酸1~112=LCVR;アミノ酸112~219=LC定常)。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SCB-VL-39/SCB-VH-92;SCB-VL-40/SCB-VH-92;SCB-VL-41/SCB-VH-92;SCB-VL-42/SCB-VH-92;SCB-VL-43/SCB-VH-92;SCB-VL-44/SCB-VH-92;SCB-VL-44/SCB-VH-62;SCB-VL-44/SCB-VH-68;SCB-VL-44/SCB-VH-72;SCB-VL-44/SCB-VH-82;SCB-VL-44/SCB-VH-85;SCB-VL-44/SCB-VH-91;SCB-VL-44/SCB-VH-93;SCB-VL-45/SCB-VH-92;SCB-VL-46/SCB-VH-92;SCB-VL-47/SCB-VH-92;SCB-VL-48/SCB-VH-92;SCB-VL-49/SCB-VH-92;SCB-VL-50/SCB-VH-92;SCB-VL-51/SCB-VH-92;SCB-VL-51/SCB-VH-93;SCB-VL-52/SCB-VH-92;SCB-VL-52/SCB-VH-62;SCB-VL-52/SCB-VH-91;SCB-VL-53/SCB-VH-92;SCB-VL-54/SCB-VH-92;SCB-VL-54/SCB-VH-62;SCB-VL-54/SCB-VH-68;SCB-VL-54/SCB-VH-72;SCB-VL-54/SCB-VH-82;SCB-VL-54/SCB-VH-85;SCB-VL-54/SCB-VH-91;SCB-VL-55/SCB-VH-92;SCB-VL-55/SCB-VH-62;SCB-VL-55/SCB-VH-68;SCB-VL-55/SCB-VH-72;SCB-VL-55/SCB-VH-82;SCB-VL-55/SCB-VH-85;SCB-VL-55/SCB-VH-91;SCB-VL-56/SCB-VH-92;SCB-VL-57/SCB-VH-92;SCB-VL-57/SCB-VH-93;SCB-VL-57/SCB-VH-59;SCB-VL-57/SCB-VH-60;SCB-VL-57/SCB-VH-61;SCB-VL-57/SCB-VH-62;SCB-VL-57/SCB-VH-63;SCB-VL-57/SCB-VH-64;SCB-VL-57/SCB-VH-65;SCB-VL-57/SCB-VH-66;SCB-VL-57/SCB-VH-67;SCB-VL-57/SCB-VH-68;SCB-VL-57/SCB-VH-69;SCB-VL-57/SCB-VH-70;SCB-VL-57/SCB-VH-71;SCB-VL-57/SCB-VH-72;SCB-VL-57/SCB-VH-73;SCB-VL-57/SCB-VH-74;SCB-VL-57/SCB-VH-75;SCB-VL-57/SCB-VH-76;SCB-VL-57/SCB-VH-77;SCB-VL-57/SCB-VH-78;SCB-VL-57/SCB-VH-79;SCB-VL-57/SCB-VH-80;SCB-VL-57/SCB-VH-81;SCB-VL-57/SCB-VH-82;SCB-VL-57/SCB-VH-83;SCB-VL-57/SCB-VH-84;SCB-VL-57/SCB-VH-85;SCB-VL-57/SCB-VH-86;SCB-VL-57/SCB-VH-87;SCB-VL-57/SCB-VH-88;SCB-VL-57/SCB-VH-89;SCB-VL-57/SCB-VH-90;SCB-VL-57/SCB-VH-91;SCB-VL-58/SCB-VH-91;SCB-VL-58/SCB-VH-92;およびSCB-VL-58/SCB-VH-93からなる群から選択される軽鎖可変領域(LCVR)および重鎖可変領域(HCVR)配列対(LCVR/HCVR)を含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SCB-VL-44/SCB-VH-92のLCVR/HCVR配列対を含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SCB-VL-54/SCB-VH-92のLCVR/HCVR配列対を含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SCB-VL-55/SCB-VH-92のLCVR/HCVR配列対を含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SCB-92-HCDR1のHCDR1配列、SCB-92-HCDR2のHCDR2配列、およびSCB-92-HCDR3のHCDR3配列を含むHCVR、ならびにSCB-55-LCDR1のLCDR1、およびSCB-55-LCDR2のLCDR2、およびSCB-55-LCDR3のLCDR3を含むLCVRを含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SCB-92-HCDR1のHCDR1配列、SCB-92-HCDR2のHCDR2配列、およびSCB-92-HCDR3のHCDR3配列を含むHCVR、ならびにSCB-55-LCDR1のLCDR1、およびSCB-54-LCDR2のLCDR2、およびSCB-55-LCDR3のLCDR3を含むLCVRを含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、SCB-92-HCDR1のHCDR1配列、SCB-92-HCDR2のHCDR2配列、およびSCB-92-HCDR3のHCDR3配列を含むHCVR、ならびにSCB-55-LCDR1のLCDR1、およびSCB-54-LCDR2のLCDR2、およびSCB-44-LCDR3のLCDR3を含むLCVRを含む。
以下の表1に列挙された抗体は、US10,774,141により詳細に記載されており、あらゆる目的のために参照によってその全体を本明細書に組み入れる。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、MEDI-1-VL/MEDI-1-VH~MEDI-42-VL/MEDI-42-VHからなる群から選択される軽鎖可変領域(LCVR)および重鎖可変領域(HCVR)配列対(LCVR/HCVR)を含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、MEDI-37GL-VL/MEDI-37GL-VHのLCVR/HCVR配列対を含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、MEDI-37GL-HCDR1のHCDR1配列、MEDI-37GL-HCDR2のHCDR2配列、およびMEDI-37GL-HCDR3のHCDR3配列を含むHCVR、ならびにMEDI-37GL-LCDR1のLCDR1、およびMEDI-37GL-LCDR2のLCDR2、およびMEDI-37GL-LCDR3のLCDR3を含むLCVRを含む。
以下の表2に列挙された抗体は、あらゆる目的のために参照によってその全体を本明細書に組み入れるUS8,877,189により詳細に記載されている。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、AJOU-90-VL/AJOU-83-VHのLCVR/HCVR配列対を含む。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、AJOU-84-HCDR1のHCDR1配列、AJOU-85-HCDR2のCHDR2配列、およびAJOU-32-HCDR3のHCDR3配列を含むHCVR、ならびにAJOU-96-LCDR1のLCDR1、およびAJOU-60-LCDR2のLCDR2、およびAJOU-68-LCDR3のLCDR3を含むLCVRを含む。
以下の表3に列挙された抗体は、あらゆる目的のために参照によって本明細書にそれらの全体を組み入れるWO2020/096381およびKimら(Scientific Reports. 9:7772.2019)により詳細に記載されている。
ある特定の実施形態では、本開示の抗体またはその抗原結合フラグメントは、11/3、27/19、43/35、59/51、75/67、91/83、107/99、123/115、155/147、および171/163からなる群から選択される軽鎖可変領域(LCVR)および重鎖可変領域(HCVR)配列対(LCVR/HCVR)を含む。
以下の表4に列挙された抗体は、あらゆる目的のために参照によって本明細書にそれらの全体を組み入れるUS7,605,237およびUS7,608,693により詳細に記載されている。
医薬組成物
IL-4Rアンタゴニストを患者に投与する工程を含む方法であって、IL-4Rアンタゴニストが、医薬組成物内に含有される、方法が提供される。本明細書に記載される医薬組成物は、適当な移動、送達、耐性などを提供する適当な担体、添加剤、および他の薬剤と共に配合される。多数の適切な配合物は、すべての薬剤師に公知の処方集:Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easton、PAにおいて見出すことができる。これらの配合物には、例えば、粉末、パスタ剤、軟膏剤、ゼリー、ワックス、油、脂質、脂質(カチオン性またはアニオン性)含有ベシクル(例えば、LIPOFECTIN(商標))、DNAコンジュゲート、無水吸収パスタ剤、水中油型および油中水型乳剤、乳剤carbowax(様々な分子量のポリエチレングリコール)、半固形ゲル剤、ならびにcarbowaxを含有する半固形混合物が含まれる。Powellら、「Compendium of excipients for parenteral formulations」PDA(1998年)J.Pharm.Sci.Technol.52巻:238~311頁も参照のこと。
IL-4Rアンタゴニストを患者に投与する工程を含む方法であって、IL-4Rアンタゴニストが、医薬組成物内に含有される、方法が提供される。本明細書に記載される医薬組成物は、適当な移動、送達、耐性などを提供する適当な担体、添加剤、および他の薬剤と共に配合される。多数の適切な配合物は、すべての薬剤師に公知の処方集:Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easton、PAにおいて見出すことができる。これらの配合物には、例えば、粉末、パスタ剤、軟膏剤、ゼリー、ワックス、油、脂質、脂質(カチオン性またはアニオン性)含有ベシクル(例えば、LIPOFECTIN(商標))、DNAコンジュゲート、無水吸収パスタ剤、水中油型および油中水型乳剤、乳剤carbowax(様々な分子量のポリエチレングリコール)、半固形ゲル剤、ならびにcarbowaxを含有する半固形混合物が含まれる。Powellら、「Compendium of excipients for parenteral formulations」PDA(1998年)J.Pharm.Sci.Technol.52巻:238~311頁も参照のこと。
患者に投与される抗体の用量は、患者の年齢およびサイズ、症状、状態、投与の経路などに応じて変わり得る。用量は、一般に、体重または体表面積に従って算出される。状態の重症度に応じて、治療の頻度および持続時間は、調整することができる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物を投与するための有効な投与量およびスケジュールは、経験に基づき決定することができ、例えば、患者の進行は、定期的評価、および適宜調整される用量によりモニターすることができる。さらに、投与量の種間のスケーリングは、当技術分野で周知の方法を用いて行うことができる(例えば、Mordentiら、1991年、Pharmaceut.Res.8巻:1351頁)。
様々な送達系は、公知であり、本明細書に記載される医薬組成物を投与するために用いることができ、例えば、リポソームにおけるカプセル化、微小粒子、マイクロカプセル、変異ウイルスを発現することが可能な組換え細胞、受容体によって媒介されるエンドサイトーシスである(例えば、Wuら、1987年、J.Biol.Chem.262巻:4429~4432頁を参照のこと)。投与の方法には、それだけには限らないが、皮内、筋肉内、腹腔内、静脈内、皮下、鼻腔内、気管内、硬膜外、および経口経路が含まれる。本組成物は、任意の好都合な経路により、例えば、注入またはボーラス注射により、上皮または粘膜皮膚の裏層(例えば、口腔粘膜、直腸および腸粘膜など)を通した吸収により投与してもよく、他の生物活性薬剤と一緒に投与してもよい。
本明細書に記載される医薬組成物は、標準の針およびシリンジにより皮下にまたは静脈内に送達することができる。さらに、皮下送達に関して、ペン型送達デバイス(例えば、ペン型自己注射器)は、本明細書に記載される医薬組成物を送達することにおいて容易に適用される。そのようなペン型送達デバイスは、再利用可能または使い捨てであり得る。再利用可能なペン型送達デバイスは、医薬組成物を含有する取り替え可能なカートリッジを一般に利用する。カートリッジ内のすべての医薬組成物が投与され、カートリッジが空になったら、空のカートリッジは、容易に廃棄し、医薬組成物を含有する新たなカートリッジと取り替えることができる。次いで、ペン型送達デバイスは、再利用することができる。使い捨てのペン型送達デバイスにおいて、取り替え可能なカートリッジはない。むしろ、使い捨てのペン型送達デバイスは、デバイス内のリザーバーに保持される医薬組成物が予め充填される。リザーバーは医薬組成物が空になったら、デバイス全体は廃棄される。
多数の再利用可能なペン型および自己注射器送達デバイスは、医薬組成物の皮下送達における用途がある。例には、それだけには限らないが、ほんのわずかな例を挙げると、AUTOPEN(商標)(Owen Mumford、Inc.、Woodstock、UK)、DISETRONIC(商標)ペン(Disetronic Medical Systems社、Bergdorf、Switzerland)、HUMALOG MIX 75/25(商標)ペン、HUMALOG(商標)ペン、HUMALIN 70/30(商標)ペン(Eli Lilly and Co.、Indianapolis、IN)、NOVOPEN(商標)I、IIおよびIII(Novo Nordisk、Copenhagen、Denmark)、NOVOPEN JUNIOR(商標)(Novo Nordisk、Copenhagen、Denmark)、BD(商標)ペン(Becton Dickinson、Franklin Lakes、NJ)、OPTIPEN(商標)、OPTIPEN PRO(商標)、OPTIPEN STARLET(商標)、およびOPTICLIK(商標)(Sanofi-Aventis、Frankfurt、Germany)が含まれる。本明細書に記載される医薬組成物の皮下送達における用途がある使い捨てのペン型送達デバイスの例には、それだけには限らないが、ほんのわずかな例を挙げると、SOLOSTAR(商標)ペン(Sanofi-Aventis)、FLEXPEN(商標)(Novo Nordisk)、およびKWIKPEN(商標)(Eli Lilly)、SURECLICK(商標)自己注射器(Amgen、Thousand Oaks、CA)、PENLET(商標)(Haselmeier、Stuttgart、Germany)、EPIPEN(Dey、L.P.)、およびHUMIRA(商標)ペン(Abbott Labs、Abbott Park IL)が含まれる。大量送達デバイス(例えば、大量注射器)の例には、それだけには限らないが、ボーラス注射器、例えば、BD Libertas West SmartDose、Enable Injections、SteadyMed PatchPump、Sensile SenseTrial、YPsomed YpsoDose、Bespak Lapasなどが含まれる。
洞への直接投与の場合、本明細書に記載される医薬組成物は、例えば、マイクロカテーテル(例えば、内視鏡およびマイクロカテーテル)、エアロゾライザー、粉末ディスペンサー、ネブライザーまたは吸入器を用いて投与してもよい。本方法には、エアロゾル化した配合物の形態での、IL-4Rアンタゴニストのそれを必要とする対象への投与が含まれる。例えば、IL-4Rに対するエアロゾル化した抗体は、患者において喘息を治療するために投与してもよい。エアロゾル化した抗体は、例えば、参照によってその全体を本明細書に組み入れる米国特許第8,178098号に記載される通り、製造することができる。
ある特定の状況において、医薬組成物は、制御放出系で送達することができる。一実施形態では、ポンプは、用いることができる(Langer、上記を参照;Sefton、1987年、CRC Crit.Ref.Biomed.Eng.14巻:201頁を参照のこと)。別の実施形態では、ポリマー材料は、用いることができ;Medical Applications of Controlled Release、Langer and Wise(編)、1974年、CRC Pres.、Boca Raton、Floridaを参照のこと。さらなる他の実施形態では、制御放出系は、組成物の標的の近くに置くことができ、したがって、全身投与量のほんの一部だけを要する(例えば、Goodson、1984年、in Medical Applications of Controlled Release、上記、2巻、115~138頁を参照のこと)。他の制御放出系は、Langer、1990年、Science 249巻:1527~1533頁の総説で論じられる。
注射用製剤は、静脈内、皮下、皮内および筋肉内注射、点滴静注などのための剤形を含み得る。これらの注射用製剤は、公知の方法により製造することができる。例えば、注射用製剤は、例えば、抗体もしくは前述したその塩を、注射用に常法により用いられる無菌の水性媒体または油性媒体に溶解する、懸濁するまたは乳化することにより、製造することができる。注射用の水性媒体として、例えば、生理的食塩水、グルコースを含有する等張液および他の補助剤などがあり、これは、適切な可溶化剤、例えば、アルコール(例えば、エタノール)、多価アルコール(例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール)、非イオン性界面活性剤(例えば、ポリソルベート80、HCO-50(硬化ヒマシ油のポリオキシエチレン(50mol)付加物))などと組み合わせて用いることができる。油性媒体として、例えば、ゴマ油、ダイズ油などが用いられ、これらは、可溶化剤、例えば、安息香酸ベンジル、ベンジルアルコールなどと組み合わせて用いてもよい。したがって、製造される注射は、一般に、適切なアンプルに充てんされる。
有利には、前述した経口または非経口使用のための医薬組成物は、有効成分の用量に適合するのに適した単位投与量で剤形に製造される。単位投与量におけるかかる剤形には、例えば、錠剤、丸剤、カプセル剤、注射(アンプル)、坐剤などが含まれる。
本明細書に記載される、用いることができる抗IL-4R抗体を含む模範的な医薬組成物は、例えば、US8,945,559に開示されている。
投与量
本明細書に記載される方法に従って対象に投与されるIL-4Rアンタゴニスト(例えば、抗IL-4R抗体)の量は、一般に、治療有効量である。本明細書で使用される場合、語句「治療有効量」とは、(a)喘息の悪化の発生率の低下;(b)1つもしくはそれ以上の喘息関連パラメーターの改善(本明細書の他の部分で定義される通り);および/または(c)上気道炎症状態の1つもしくはそれ以上の症状もしくは兆候の検出可能な改善のうちの1つもしくはそれ以上をもたらすIL-4Rアンタゴニストの量を意味する。「治療有効量」はまた、対象において喘息の進行を抑制する、予防する、低減する、または遅延するIL-4Rアンタゴニストの量を含む。
本明細書に記載される方法に従って対象に投与されるIL-4Rアンタゴニスト(例えば、抗IL-4R抗体)の量は、一般に、治療有効量である。本明細書で使用される場合、語句「治療有効量」とは、(a)喘息の悪化の発生率の低下;(b)1つもしくはそれ以上の喘息関連パラメーターの改善(本明細書の他の部分で定義される通り);および/または(c)上気道炎症状態の1つもしくはそれ以上の症状もしくは兆候の検出可能な改善のうちの1つもしくはそれ以上をもたらすIL-4Rアンタゴニストの量を意味する。「治療有効量」はまた、対象において喘息の進行を抑制する、予防する、低減する、または遅延するIL-4Rアンタゴニストの量を含む。
抗IL-4R抗体の場合では、治療有効量は、抗IL-4R抗体約0.05mg~約700mg、例えば、約0.05mg、約0.1mg、約1.0mg、約1.5mg、約2.0mg、約3.0mg、約5.0mg、約7.0mg、約10mg、約20mg、約30mg、約40mg、約50mg、約60mg、約70mg、約80mg、約90mg、約100mg、約110mg、約120mg、約130mg、約140mg、約150mg、約160mg、約170mg、約180mg、約190mg、約200mg、約210mg、約220mg、約230mg、約240mg、約250mg、約260mg、約270mg、約280mg、約290mg、約300mg、約310mg、約320mg、約330mg、約340mg、約350mg、約360mg、約370mg、約380mg、約390mg、約400mg、約410mg、約420mg、約430mg、約440mg、約450mg、約460mg、約470mg、約480mg、約490mg、約500mg、約510mg、約520mg、約530mg、約540mg、約550mg、約560mg、約570mg、約580mg、約590mg、約600mg、約610mg、約620mg、約630mg、約640mg、約650mg、約660mg、約670mg、約680mg、約690mg、または約700mgであり得る。ある特定の実施形態では、抗IL-4R抗体300mgが、投与される。
個別の用量の範囲内で含有されるIL-4Rアンタゴニストの量は、対象の体重キログラム当たりの抗体ミリグラム(すなわち、mg/kg)に関して表すことができる。例えば、IL-4Rアンタゴニストは、対象の体重kg当たり約0.0001~約10mgの用量で患者に投与してもよい。例えば、IL-4Rアンタゴニストは、1mg/kg、2mg/kg、3mg/kg、4mg/kg、5mg/kgまたは6mg/kgの用量で投与することができる。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約150mg、約200mg、約250mg、約300mg、約350mg、約400mg、約450mg、約500mg、約550mg、または約600mgの用量で投与される。特に模範的な実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの用量で投与される。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの用量で、2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約300mgの初回量で、それに続いて、初回量の2週間後から開始して、約300mgの用量で4週毎(q4w)に投与される。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以上の体重、例えば、30kgから40kg未満、50kg未満、または60kg未満の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの用量で、2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kg以上の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの初回量で2週毎(q2w)に、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約200mgの用量で2週毎に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kgから60kg未満の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの初回量で2週毎(q2w)に、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約200mgの用量で2週毎に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kg以上の体重を有する、例えば、30kgから、40kg未満、50kg未満、または60kg未満の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約300mgの初回量で、それに続いて、初回量後の1、2、3または4週間から開始して、約300mgの用量で4週毎(q4w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kgから60kg未満の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約300mgの初回量で、それに続いて、初回量後の2または4週間から開始して約300mgの用量で4週毎(q4w)に投与される。ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、皮下注射として投与される。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの用量で、2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの初回量で、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約200mgの用量で2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約400mgの初回量で(例えば、2回の200mgの注射)投与され、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約200mgが隔週で与えられるか、または600mgの初回量で(例えば、2回の300mgの注射)、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約300mgが2週毎(q2w)で与えられる。ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mg、約300mg、約400mg、約500mg、または約600mgの初回量で、それに続いて、初回量後の1、2、3、または4週間から開始して、約200mg、約300mg、または約400mgの用量で4週毎(q4w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約200mgの初回量で、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約200mgの用量で2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有し、重症喘息を有し、経口コルチコステロイドを受けている、もしくは重症喘息、および併存する中等症から重症のアトピー性皮膚炎を有する小児対象であるか、または鼻ポリープ症を含む併存する重症の慢性鼻副鼻腔炎を有する成人であり、IL-4Rアンタゴニストは、600mgの初回量で、それに続いて、300mgを隔週(q2w)で投与される。ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、皮下注射として投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約50mg、約100mg、約150mg、約200mg、約250mg、または約300mgの用量で投与される。特に模範的な実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約100mgの用量で投与される。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約100mgの用量で、2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約300mgの用量で、4週毎(q4w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約300mgの初回量で、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約300mgの用量で、4週毎(q4w)に投与される。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg未満の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約100mgの用量で、2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kg未満の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約300mgの用量で、4週毎(q4w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kg未満であるが少なくとも15kgの体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約100mgの初回量で、それに続いて、初回量後の2週間から開始して、約100mgの用量で2週毎(q2w)に投与される。ある特定の実施形態では、対象は、30kg未満であるが少なくとも15kgの体重を有する小児対象であり、IL-4Rアンタゴニストは、約300mgの初回量で、それに続いて、初回量後の2または4週間から開始して、約300mgの用量で4週毎(q4w)に投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、プレフィルドデバイスを使用して、150mg/mLの濃度で投与される。ある特定の模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、プレフィルドデバイスを使用して、175mg/mLの濃度で投与される。
ある特定の模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、単回用量プレフィルドペン中に、300mg/2mL溶液の濃度で投与される。ある特定の模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、単回用量プレフィルドペン中に、200mg/1.14mL溶液の濃度で投与される。ある特定の模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、針シールドを有する単回用量プレフィルドシリンジ中に、300mg/2mL溶液の濃度で投与される。ある特定の模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、針シールドを有する単回用量プレフィルドシリンジ中に、200mg/1.14mL溶液の濃度で投与される。ある特定の模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、針シールドを有する単回用量プレフィルドシリンジ中に、100mg/0.67mL溶液の濃度で投与される。
ある特定の実施形態では、本方法は、約100mg、約200mgまたは約300mgのIL-4Rアンタゴニストの初回量または負荷用量を含む。ある特定の実施形態では、本方法は、約100mgのIL-4Rアンタゴニストの初回量または負荷用量を含む。ある特定の実施形態では、本方法は、約100mgのIL-4Rアンタゴニストの1つまたはそれ以上の第2の用量または維持量を含む。
ある特定の実施形態では、本方法は、約200mg、約400mgまたは約600mgのIL-4Rアンタゴニストの初回量または負荷用量を含む。ある特定の実施形態では、本方法は、約200mgのIL-4Rアンタゴニストの初回量または負荷用量を含む。ある特定の実施形態では、本方法は、約200mgのIL-4Rアンタゴニストの1つまたはそれ以上の第2の用量または維持量を含む。
ある特定の実施形態では、初回量は、負荷用量とほぼ同じである。ある特定の実施形態では、初回量は、負荷用量の、約1.1×、約1.2×、約1.3×、約1.4×、約1.5×、約1.6×、約1.7×、約1.8×、約1.9×、約2.0×、約2.5×、約3.0×、またはそれより多くである。
ある特定の実施形態では、ICSおよび/またはコントローラー薬剤は、LABA、LTRA、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択され、IL-4Rアンタゴニストの投与の持続時間にわたり投与される。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、初回量は、100mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、初回量は、200mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、初回量は、300mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、初回量は、200mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、初回量は、300mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg未満の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、初回量は、100mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg未満の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する小児対象であり、初回量は、300mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kg以上の体重、例えば30kgから60kg未満の体重を有する小児対象であり、初回量は、200mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、所定の体重またはそれより多く、例えば30kgから60kg未満の体重を有する小児対象であり、初回量は、300mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、初回量は、200mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、初回量は、400mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、初回量は、500mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、初回量は、600mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、初回量は、400mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、初回量は、500mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgより大きい体重を有する小児対象であり、初回量は、600mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、初回量は、200mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、初回量は、300mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgから60kg未満の体重を有する小児対象であり、初回量は、400mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgから60kg未満の体重を有する小児対象であり、初回量は、500mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、30kgから60kg未満の体重を有する小児対象であり、初回量は、600mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、初回量は、200mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、初回量は、300mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、初回量は、400mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、初回量は、500mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
ある特定の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有する小児対象であり、初回量は、600mgの抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(q2w)、3週毎(q3w)または4週毎(q4w)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
併用療法
本明細書に記載される方法のある特定の実施形態は、IL-4Rアンタゴニストと組み合わせて、1つまたはそれ以上の追加の治療剤(本明細書では「1つまたはそれ以上の追加の医薬品」とも称される)を対象に投与する工程を含む。本明細書で使用される場合、「と組み合わせて」という表現は、追加の治療薬が、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の前に、その後にまたはそれと同時に投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、用語「と組み合わせて」には、IL-4Rアンタゴニスト、および第2の治療薬の逐次または同時投与が含まれる。喘息もしくは関連する状態もしくは合併症を治療するための、または少なくとも1回の悪化を低減するための方法であって、相加または相乗活性のための第2の治療薬と組み合わせて、IL-4Rアンタゴニストを投与する工程を含む、方法が提供される。
本明細書に記載される方法のある特定の実施形態は、IL-4Rアンタゴニストと組み合わせて、1つまたはそれ以上の追加の治療剤(本明細書では「1つまたはそれ以上の追加の医薬品」とも称される)を対象に投与する工程を含む。本明細書で使用される場合、「と組み合わせて」という表現は、追加の治療薬が、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の前に、その後にまたはそれと同時に投与されることを意味する。いくつかの実施形態では、用語「と組み合わせて」には、IL-4Rアンタゴニスト、および第2の治療薬の逐次または同時投与が含まれる。喘息もしくは関連する状態もしくは合併症を治療するための、または少なくとも1回の悪化を低減するための方法であって、相加または相乗活性のための第2の治療薬と組み合わせて、IL-4Rアンタゴニストを投与する工程を含む、方法が提供される。
例えば、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の「前」に投与する場合、追加の治療薬は、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与の約72時間、約60時間、約48時間、約36時間、約24時間、約12時間、約10時間、約8時間、約6時間、約4時間、約2時間、約1時間、約30分、約15分、または約10分前に投与してもよい。IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の「後」に投与する場合、追加の治療薬は、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与の約10分、約15分、約30分、約1時間、約2時間、約4時間、約6時間、約8時間、約10時間、約12時間、約24時間、約36時間、約48時間、約60時間、または約72時間後に投与してもよい。IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物と「同時の」投与は、追加の治療薬が、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与の5分未満の範囲以内で(その前に、その後に、もしくはそれと同時に)別々の剤形で対象に投与される、または追加の治療薬およびIL-4Rアンタゴニストを含む、合わせた単回投与量の配合物として、対象に投与されることを意味する。
模範的な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストと組み合わせて投与される追加の治療剤は、1つまたはそれ以上の喘息コントローラー薬剤を含む基礎療法剤である。模範的な実施形態では、基礎療法は、吸入コルチコステロイド(ICS)と第2のコントローラー薬剤の一方または両方を含む。ある特定の実施形態では、本方法は、基礎療法の必要性を低減させる。例えば、ある特定の実施形態では、本方法は、用量を低減させるか、および/または基礎療法の頻度を低減させる。
ある特定の実施形態では、コントローラー薬剤は、低用量、中用量または高用量で毎日投与されるICSである。好適なICSとしては、これらに限定されないが、ジプロピオン酸ベクロメタゾン(クロロフルオロカーボン噴射剤)(100~200mcg、毎日(低用量)、>200~400mcg、毎日(中用量)または>400mcg、毎日(高用量));ジプロピオン酸ベクロメタゾン(HFA)(50~100mcg、毎日(低用量)、>100~200mcg、毎日(中用量)または>200mcg、毎日(高用量));ブデソニド(DPI)(100~200mcg、毎日(低用量)、>200~400mcg、毎日(中用量)または>400mcg、毎日(高用量));ブデソニド(HFA)(100~200mcg、毎日(低用量)、>200~400mcg、毎日(中用量)または>400mcg、毎日(高用量));ブデソニド(霧状にされる溶液)(250~500mcg、毎日(低用量)、>500~1000mcg、毎日(中用量)または>1000mcg、毎日(高用量));シクレソニド(HFA)(80mcg、毎日(低用量)、>80~160mcg、毎日(中用量)または>160mcg、毎日(高用量));フルニソリド(HFA)(160mcg、毎日(低用量)、>160~<320mcg、毎日(中用量)または320mcg、毎日(高用量));プロピオン酸フルチカゾン(DPI)(100~200mcg、毎日(低用量)、>200~400mcg、毎日(中用量)または>400mcg、毎日(高用量));プロピオン酸フルチカゾン(HFA)(100~200mcg、毎日(低用量)、>200~500mcg、毎日(中用量)または>500mcg、毎日(高用量));フロン酸フルチカゾン(100~200mcg、毎日(低用量)、>200~400mcg、毎日(中用量)または>400mcg、毎日(高用量));フランカルボン酸モメタゾン(110mcg、毎日(低用量)、≧220~<440mcg、毎日(中用量)または≧440mcg、毎日(高用量));トリアムシノロンアセトニド(400~800mcg、毎日(低用量)、>800~1200mcg、毎日(中用量)または>1200mcg、毎日(高用量))などが挙げられる。
ある特定の実施形態では、コントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)である。好適なLABAとしては、これらに限定されないが、サルメテロール、ホルモテロール、バンブテロール、クレンブテロール、ツロブテロール、ビランテロール、オロダテロール、インダカテロールなどが挙げられる。
ある特定の実施形態では、コントローラー薬剤は、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)または抗ロイコトリエン薬である。好適なLTRAまたは抗ロイコトリエン薬としては、これらに限定されないが、モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト、ジロートンなどが挙げられる。
ある特定の実施形態では、コントローラー薬剤は、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)である。好適なLAMAとしては、これらに限定されないが、チオトロピウム、グリコピロニウム(glucopyrronium)臭化物、アクリジニウム臭化物、ウメクリジニウムなどが挙げられる。
ある特定の実施形態では、コントローラー薬剤は、メチルキサンチンである。好適なメチルキサンチンとしては、これらに限定されないが、アミノフィリン、テオフィリン、ダイフィリン、オクストリフィリン(oxtryphylline)、ジプロフィリン、アセブロフィリン、バミフィリン、ドキソフィリンなどが挙げられる。
ある特定の実施形態では、2種またはそれより多くのコントローラー薬剤は、一緒に投与され、例えば定量吸入器(MDI)として投与される。MDIによって投与される模範的な組合せとしては、これらに限定されないが、プロピオン酸フルチカゾン/サルメテロール、プロピオン酸フルチカゾン/ホルモテロール、フロン酸フルチカゾン/ビランテロール、ブデソニド/ホルモテロール、フランカルボン酸モメタゾン/ホルモテロール、ジプロピオン酸ベクロメタゾン/ホルモテロールなどが挙げられる。
追加の治療薬は、例えば、別のIL-4Rアンタゴニスト、IL-1アンタゴニスト(例えば、米国特許第6,927,044号に記載されているIL-1アンタゴニストを含む)、IL-6アンタゴニスト、IL-6Rアンタゴニスト(例えば、米国特許第7,582,298号に記載されている抗IL-6R抗体を含む)、TNFアンタゴニスト、IL-8アンタゴニスト、IL-9アンタゴニスト、IL-17アンタゴニスト、IL-5アンタゴニスト、IgEアンタゴニスト、CD48アンタゴニスト、ロイコトリエン阻害薬、抗真菌薬、NSAID、長時間作用性β2アゴニスト(例えば、サルメテロールまたはホルモテロール)、吸入コルチコステロイド(例えば、フルチカゾンまたはブデソニド)、全身性コルチコステロイド(例えば、経口または静脈内)、メチルキサンチン、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、またはそれらの組合せでもよい。例えば、ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物は、長時間作用性β2アゴニストおよび吸入コルチコステロイド(例えば、フルチカゾン+サルメテロール(例えば、Advair(登録商標)(GlaxoSmithKline));またはブデソニド+ホルモテロール(例えば、SYMBICORT(登録商標)(Astra Zeneca)))を含む組合せと組み合わせて投与される。
いくつかの実施形態では、IL-4Rアンタゴニストと組み合わせて投与される追加の治療薬は、ワクチンである。ある特定の模範的な実施形態では、ワクチンは、ウイルス性ワクチンまたは細菌性ワクチンである。ある特定の模範的な実施形態では、ワクチンは、生きた(例えば、生きた弱毒化した)ウイルス性ワクチンまたは生きた(例えば、生きた弱毒化した)細菌性ワクチンである。
適当なワクチンには、それだけに限らないが、アデノウイルス、炭疽(例えば、AVAワクチン(BioThrax))、コレラ(例えば、Vaxchora)、ジフテリア(例えば、DTaP(Daptacel、Infanrix)、Td(Tenivac、ジェネリック)、DT(ジェネリック)、Tdap(Adacel、Boostrix)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、A型肝炎(例えば、HepA(Havrix、Vaqta)、HepA-HepB(Twinrix))、B型肝炎(例えば、HepB(Engerix-B、Recombivax HB、Heplisav-B)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、HepA-HepB(Twinrix))、インフルエンザ菌(Haemophilus influenzae)b型(Hib)(例えば、Hib(ActHIB、PedvaxHIB、Hiberix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、ヒトパピローマウイルス(HPV)(例えば、HPV9(Gardasil 9))、インフルエンザ(flu)(例えば、IIV(またIIV3、IIV4、RIV3、RIV4およびccIIV4とも称される)(Afluria、Fluad、Flublok、Flucelvax、FluLaval、Fluarix、Fluvirin、Fluzone、Fluzone High-Dose、Fluzone Intradermal)、LAIV(FluMist))、日本脳炎(例えば、JE(Ixiaro))、麻疹(例えば、MMR(M-M-R II)、MMRV(ProQuad))、髄膜炎菌(例えば、MenACWY(Menactra、Menveo)、MenB(Bexsero、Trumenba))、流行性耳下腺炎(例えば、MMR(M-M-R II)、MMRV(ProQuad))、百日咳(例えば、DTaP(Daptacel、Infanrix)、Tdap(Adacel、Boostrix)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、肺炎球菌(例えば、PCV13(Prevnar13)、PPSV23(Pneumovax23))、ポリオ(例えば、Polio(Ipol)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、狂犬病(例えば、Rabies(Imovax Rabies、RabAvert))、ロタウイルス(例えば、RV1(Rotarix)、RV5(RotaTeq))、風疹(例えば、MMR(M-M-R II)、MMRV(ProQuad))、帯状ヘルペス(例えば、ZVL(Zostavax)、RZV(Shingrix))、天然痘(例えば、Vaccinia(ACAM2000))、破傷風(例えば、DTaP(Daptacel、Infanrix)、Td(Tenivac、ジェネリック)、DT(ジェネリック)、Tdap(Adacel、Boostrix)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、結核、腸チフス(例えば、Typhoid Oral(Vivotif)、腸チフス菌多糖類(Typhoid Polysaccharide)(Typhim Vi))、水痘(例えば、VAR(Varivax)、MMRV(ProQuad))、黄熱病(例えば、YF(YF-Vax))などが含まれる。適当なワクチンはまた、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み入れる米国疾病対策予防センター(US Centers for Disease Control)のワクチンリスト(cdc.gov/vaccines/vpd/vaccines-list.html)でも列挙されている。一部の実施形態では、ワクチンは、破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのものである。
いくつかの実施形態では、ワクチンは、不活化ワクチン、組換えワクチン、結合ワクチン、サブユニットワクチン、多糖類ワクチン、またはトキソイドワクチンである。いくつかの実施形態では、ワクチンは、黄熱病ワクチンである。いくつかの実施形態では、ワクチンにより治療された対象は、喘息のために、IL-4Rアンタゴニストと同時に治療される。
ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストによる治療は、ワクチンによる治療の前に中止または終結される。ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストによる治療は、ワクチンの投与の前に、約1~約9(例えば、約1、約1と1/2、約2、約2と1/2、約3、約3と1/2、約4、約4と1/2、約5、約5と1/2、約6、約6と1/2、約7、約7と1/2、約8、約8と1/2、約9またはそれ以上)週間中止される。いくつかの実施形態では、IL-4Rアンタゴニストによる治療は、ワクチンの投与の前に、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、約48、約49、約50、約51、約52、約53、約54、約55、約56、約57、約58、約59、または約60日間中止される。
ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストによる治療は、ワクチンによる治療の後、再開される。ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストによる治療は、ワクチンの投与の後、約1~約14(例えば、約1、約1と1/2、約2、約2と1/2、約3、約3と1/2、約4、約4と1/2、約5、約5と1/2、約6、約6と1/2、約7、約7と1/2、約8、約8と1/2、約9、約9と1/2、約10、約10と1/2、約11、約11と1/2、約12、約12と1/2、約13、約13と1/2、約14、約14と1/2、またはそれ以上)週間で再開される。いくつかの実施形態では、IL-4Rアンタゴニストによる治療は、ワクチンの投与の後、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、約48、約49、約50、約51、約52、約53、約54、約55、約56、約57、約58、約59、約60、約61、約62、約63、約64、約65、約66、約67、約68、約69、約70、約71、約72、約73、約74、約75、約76、約77、約78、約79、約80、約81、約82、約83、約84、約85、約86、約87、約88、約89、または約90日で再開される。
ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストの有効性は、ワクチンと組み合わせた投与によって、またはそれに続くワクチンの投与によって減少されない。いくつかの実施形態では、対象の努力呼気肺活量(FEV1)は、ワクチンの投与の前と後で安定している。
いくつかの実施形態では、ワクチンの有効性は、IL-4Rアンタゴニストと組み合わせた投与によって、またはIL-4Rアンタゴニストの前のおよび/もしくはそれに続く投与によって減少されない。いくつかの実施形態では、ワクチンがIL-4Rアンタゴニストと共投与される場合、対象は、ワクチンに対する血清防御的な中和力価を発生させる。
ある特定の模範的な実施形態では、対象は本明細書に記載されるワクチンが投与され、その場合、ワクチンの投与の前、その間、またはその後に、対象は少なくとも1つの用量のIL-4Rアンタゴニストが投与される。
投与レジメン
ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの複数回の用量は、定義された時間的経過にわたって対象に投与してもよい。かかる方法は、IL-4Rアンタゴニストの複数回の用量を対象に逐次に投与する工程を含む。本明細書で使用される場合、「逐次的に投与する」とは、IL-4Rアンタゴニストの各用量は、異なる時点で、例えば、所定の間隔(例えば,時間、日数、週間、または月)により分けられた異なる日に対象に投与されるという意味である。IL-4Rアンタゴニストの単一の初回量、その後、IL-4Rアンタゴニストの1回またはそれ以上の第2の用量、場合により、その後、IL-4Rアンタゴニストの1回またはそれ以上の第3の用量を、患者に逐次的に投与する工程を含む方法が提供される。
ある特定の実施形態によれば、IL-4Rアンタゴニストの複数回の用量は、定義された時間的経過にわたって対象に投与してもよい。かかる方法は、IL-4Rアンタゴニストの複数回の用量を対象に逐次に投与する工程を含む。本明細書で使用される場合、「逐次的に投与する」とは、IL-4Rアンタゴニストの各用量は、異なる時点で、例えば、所定の間隔(例えば,時間、日数、週間、または月)により分けられた異なる日に対象に投与されるという意味である。IL-4Rアンタゴニストの単一の初回量、その後、IL-4Rアンタゴニストの1回またはそれ以上の第2の用量、場合により、その後、IL-4Rアンタゴニストの1回またはそれ以上の第3の用量を、患者に逐次的に投与する工程を含む方法が提供される。
治療応答が達成される限りは、週約4回、週2回、週1回(q1w)、2週毎に1回(2週毎は、隔週、2週に一度またはq2wと同義的に使用される)、3週毎に1回(3週に一度またはq3w)、4週毎に1回(毎月またはq4w)、5週毎に1回(q5w)、6週毎に1回(q6w)、7週毎に1回(q7w)、8週毎に1回(q8w)、9週毎に1回(q9w)、10週毎に1回(q10w)、11週毎に1回(q11w)、12週毎に1回(q12w)、またはそれより低い頻度での投与頻度で、IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む方法が提供される。
抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含むある特定の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の週1回の投与が採用できる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含む他の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の2週毎に1回の投与(2週毎は、隔週、2週に1度またはq2wと同義的に使用される)が採用できる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含む他の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の3週毎に1回の投与が採用できる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含む他の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の4週毎に1回の投与(毎月の投与)が採用できる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含む他の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の5週毎に1回の投与が採用できる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含む他の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の6週毎に1回の投与が採用できる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含む他の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の8週毎に1回の投与が採用できる。抗IL-4R抗体を含む医薬組成物の投与を含む他の実施形態において、約100mg、約200mg、約300mg、約400mg、約500mgまたは約600mgの量の12週毎に1回の投与が採用できる。ある特定の模範的な実施形態では、投与経路は、皮下である。
用語「週」とは、(n×7日)±3日、例えば(n×7日)±2日、(n×7日)±1日、または(n×7日)の期間を意味し、「n」は、週の数、例えば、1、2、3、4、5、6、8、12週間またはそれ以上を示す。
用語「初回量」、「第2の用量」、および「第3の用量」とは、IL-4Rアンタゴニストの投与の時系列を意味する。したがって、「初回量」は、治療レジメンの開始時に投与される用量(「ベースライン用量」または「負荷投与量」とも称する)であり;「第2の用量」は、初回量の後に投与される用量であり;「第3の用量」は、第2の用量の後に投与される用量である。初回量、第2の用量、および第3の用量は、IL-4Rアンタゴニストの同じ量をすべて含むことができ、投与の回数に関して互いに異なり得る。しかしながら、ある特定の実施形態では、初回量、第2の用量および/または第3の用量において含有されるIL-4Rアンタゴニストの量は、治療中に互いに変わる(例えば、必要に応じて上げたり下げたりして調整される)。ある特定の実施形態では、2回以上(例えば、2、3、4、または5回)の用量は、「負荷投与量」として治療レジメンの開始時に投与され、続いて、より少ない回数で投与されるその後の用量(例えば、「維持量」)で投与される。一実施形態では、維持量は、負荷投与量より少なくてもよい。例えば、100mgまたは200mgのIL-4Rアンタゴニストの1つまたはそれ以上の初回量または負荷用量を投与し、それに続いて約75mg~約400mgの第2の用量または維持量を投与してもよい。一実施形態では、第2の用量/維持量は、初回量/負荷用量と等しくてもよい。例えば、100mgまたは200mgのIL-4Rアンタゴニストの1つまたはそれ以上の初回量/負荷用量を投与し、それに続いてそれぞれ約100mgまたは約200mgの第2の用量/維持量を投与してもよい。
ある特定の実施形態では、初回量は、約50mg~約400mgのIL-4Rアンタゴニストである。一実施形態では、初回量は、100mgのIL-4Rアンタゴニストである。別の実施形態では、初回量は、200mgのIL-4Rアンタゴニストである。
ある特定の実施形態では、第2の用量は、約50mg~約600mgのIL-4Rアンタゴニストである。一実施形態では、維持量は、100mgのIL-4Rアンタゴニストである。一実施形態では、維持量は、200mgのIL-4Rアンタゴニストである。
ある特定の実施形態では、初回量は、維持量の3倍である。ある特定の実施形態では、初回量は、維持量の2倍である。ある特定の実施形態では、初回量は、維持量に等しい。
一部の実施形態では、対象は、30kg以下の体重、例えば15kgから30kg未満の体重を有し、初回量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(2週毎は、隔週、2週に1度またはq2wと同義的に使用される)に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、15kgから30kg未満の体重を有し、初回量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、少なくとも30kgの体重を有し、初回量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(2週毎は、隔週、2週に1度またはq2wと同義的に使用される)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、少なくとも30kgの体重を有し、初回量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、30kgから60kg未満の体重を有し、初回量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(2週毎は、隔週、2週に1度またはq2wと同義的に使用される)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、30kgから60kg未満の体重を有し、初回量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有し、初回量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、2週毎(2週毎は、隔週、2週に1度またはq2wと同義的に使用される)に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、60kg以上の体重を有し、初回量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の第2の用量は、4週毎(q4w)に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4週毎投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、好酸球性表現型および/またはFeNOの上昇を特徴とする2型炎症を有する中等症から重症の喘息を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、好酸球性表現型および/またはFeNOの上昇を特徴とする2型炎症を有する中等症から重症の喘息を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、好酸球性表現型および/またはFeNOの上昇を特徴とする2型炎症を有する中等症から重症の喘息を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4週毎に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、経口コルチコステロイド依存性喘息を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、経口コルチコステロイド依存性喘息を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、経口コルチコステロイド依存性喘息を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4週毎に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、好酸球性表現型を有する喘息を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、好酸球性表現型を有する喘息を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、好酸球性表現型を有する喘息を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4週毎に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、2型炎症性表現型を有する喘息を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、2型炎症性表現型を有する喘息を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、2型炎症性表現型を有する喘息を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4週毎に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。一部の実施形態では、対象は、併存する中等症から重症のアトピー性皮膚炎または重症のアトピー性皮膚炎を有する。
一部の実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。一部の実施形態では、対象は、併存する中等症から重症のアトピー性皮膚炎または重症のアトピー性皮膚炎を有する。
一部の実施形態では、対象は、併存する2型炎症状態を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4週毎に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。一部の実施形態では、対象は、併存する中等症から重症のアトピー性皮膚炎または重症のアトピー性皮膚炎を有する。
一部の実施形態では、対象は、血中好酸球の上昇および/またはFeNOの上昇を特徴とする2型炎症を有する重症喘息を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、血中好酸球の上昇および/またはFeNOの上昇を特徴とする2型炎症を有する重症喘息を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、血中好酸球の上昇および/またはFeNOの上昇を特徴とする2型炎症を有する重症喘息を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4、 3週間毎投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、中~高用量の吸入コルチコステロイド(ICS)に加えて、維持処置のための別の医薬品でのコントロールが不十分な重症喘息を有し、負荷用量は、100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される100mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、中~高用量の吸入コルチコステロイド(ICS)に加えて、維持処置のための別の医薬品でのコントロールが不十分な重症喘息を有し、負荷用量は、200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、2週毎に投与される200mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
一部の実施形態では、対象は、中~高用量の吸入コルチコステロイド(ICS)に加えて、維持処置のための別の医薬品でのコントロールが不十分な重症喘息を有し、負荷用量は、300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含み、1つまたはそれ以上の維持量は、4週毎に投与される300mgの抗体またはその抗原結合フラグメントを含む。
模範的な一実施形態では、各第2および/または第3の用量は、直前の用量の1~14(例えば、1、1と1/2、2、2と1/2、3、3と1/2、4、4と1/2、5、5と1/2、6、6と1/2、7、7と1/2、8、8と1/2、9、9と1/2、10、10と1/2、11、11と1/2、12、12と1/2、13、13と1/2、14、14と1/2またはそれ以上)週間後に投与される。語句「直前の用量」とは、一連の多回投与で、その用量を妨げない順序でその次の用量の投与前に患者に投与される、IL-4Rアンタゴニストの用量を意味する。
本方法は、IL-4Rアンタゴニストのかなり多数の第2および/または第3の用量を患者に投与する工程を含むことができる。例えば、ある特定の実施形態では、単一の第2の用量のみ、患者に投与される。他の実施形態では、2回以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8回またはそれ以上)の第2の用量は、患者に投与される。例えば、ある特定の実施形態では、単一の第3の用量のみ、患者に投与される。他の実施形態では、2回以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8回またはそれ以上)の第3の用量が、患者に投与される。
複数の第2の用量を含む実施形態では、各第2の用量は、他の第2の用量と同じ回数で投与してもよい。例えば、各第2の用量は、直前の用量の1~2週間後に患者に投与してもよい。類似的に、複数の第3の用量を含む実施形態では、各第3の用量は、他の第3の用量と同様の回数で投与してもよい。例えば、各第3の用量は、直前の用量の2~4週間後に患者に投与してもよい。あるいは、第2および/または第3の用量が患者に投与される回数は、治療レジメンの間に変わり得る。投与の回数は、臨床検査後に個別の患者の必要性に応じて医師により、治療中に調整することもできる。
喘息または関連する状態を治療するための、IL-4Rアンタゴニストおよび第2の治療薬の患者への逐次投与を含む方法が提供される。いくつかの実施形態では、本方法は、IL-4Rアンタゴニストの1回もしくはそれ以上の用量、その後、第2の治療薬の1回もしくはそれ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8回もしくはそれ以上)の用量を投与する工程を含む。例えば、IL-4Rアンタゴニストの1回もしくはそれ以上の用量約75mg~約300mgは、投与することができ、その後、第2の治療薬(例えば、本明細書の他の部分に記載される通り、吸入コルチコステロイドまたはβ2-アゴニストまたは任意の他の治療薬)の1回またはそれ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8回またはそれ以上)の用量は、喘息の1種またはそれ以上の症状を治療する、緩和する、軽減するまたは寛解させるために、投与することができる。いくつかの実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、1つまたはそれ以上の喘息関連パラメーターの改善をもたらす1回またはそれ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、8回またはそれ以上)の用量で投与され、その後、喘息の少なくとも1種の症状の再発を予防するために第2の治療薬が投与される。代替的な実施形態は、IL-4Rアンタゴニスト、ならびに第2の治療薬の同時投与に関係する。例えば、IL-4Rアンタゴニストの1回またはそれ以上の(例えば、2、3、4、5、6、7、8回またはそれ以上)の用量が投与され、第2の治療薬が、IL-4Rアンタゴニストに対して類似のまたは異なる回数で別々の投与量で投与される。いくつかの実施形態では、第2の治療薬は、IL-4Rアンタゴニストの前、その後またはそれと同時に投与される。
ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、隔週で、12週間、14週間、16週間、18週間、20週間、22週間、24週間、26週間、28週間、30週間、32週間、34週間、36週間、38週間、40週間、42週間、44週間、46週間、48週間またはそれ以上投与される。他の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、4週間に1回、12週間、16週間、20週間、24週間、28週間、32週間、36週間、40週間、44週間、48週間またはそれ以上投与される。詳細な実施形態では、IL-4Rアンタゴニストは、少なくとも24週間投与される。
中等症から重症のコントロール不良な喘息を有する対象を治療するための方法であって、IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントの負荷投与量を対象に投与する工程を含む、方法が提供される。ある特定の実施形態では、本方法には、1種もしくは複数の抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量を、対象に投与する工程を含み、その複数の維持量は、治療期中に投与される。治療期は、誘導期、OCS減少期、およびOCS維持期を含む。
ある特定の模範的な実施形態では、誘導期は、対象が、それらのOCS用量を連続的に投与される間の期間を含む。ある特定の模範的な実施形態では、減少期は、対象が、誘導期中に投与される用量に対してより低いOCS用量が投与される期間を含む。ある特定の模範的な実施形態では、維持期は、対象が、OCSのある特定の適当な量または用量が投与される期間を含む。あるいは、維持期は、OCS療法/投与が、減らされるまたは取り除かれる期間を含む。ある特定の実施形態では、患者によるOCSの使用は、完全に除去され、患者は、IL4R抗体またはそのフラグメントによる治療の1年未満の範囲内に(例えば、初回治療1年、6カ月、3カ月または1カ月以内に)ステロイドを用いない。
治療集団
本明細書で提供される方法は、IL-4Rアンタゴニストを含む治療用組成物をそれを必要とする対象に投与する工程を含む。表現「それを必要とする対象」は、喘息の1つもしくはそれ以上の症状もしくは兆候を示す、または喘息と診断されているヒトまたは非ヒト動物を意味する。例えば、「それを必要とする対象」は、例えば、治療前に、1つまたはそれ以上の喘息関連パラメーター、例えば、損なわれたFEV1(例えば、2.0L未満)、損なわれたFEF25~75%;損なわれたAM PEF(例えば、400L/分未満)、損なわれたPM PEF(例えば、400L/分未満)、少なくとも2.5のACQ5スコア、一晩で少なくとも1回の夜間の覚醒状態、および/またはSNOT-22スコアが少なくとも20などを示す(または示したことがある)対象を含み得る。様々な実施形態では、本方法は、それを必要とする患者における軽症喘息、中等症から重症(例えば、コントロール不良な中等症から重症)の喘息、および重症喘息を治療するのに使用することができる。ある特定の実施形態では、本方法は、軽症喘息、中等症から重症の喘息、および重症喘息を治療するのに使用でき、この場合、患者はさらに、1つまたはそれ以上の併存する2型炎症状態を示す。一部の実施形態では、患者は、喘息および併存するアトピー性皮膚炎(例えば、中等症から重症のアトピー性皮膚炎または重症のアトピー性皮膚炎)を有する。
本明細書で提供される方法は、IL-4Rアンタゴニストを含む治療用組成物をそれを必要とする対象に投与する工程を含む。表現「それを必要とする対象」は、喘息の1つもしくはそれ以上の症状もしくは兆候を示す、または喘息と診断されているヒトまたは非ヒト動物を意味する。例えば、「それを必要とする対象」は、例えば、治療前に、1つまたはそれ以上の喘息関連パラメーター、例えば、損なわれたFEV1(例えば、2.0L未満)、損なわれたFEF25~75%;損なわれたAM PEF(例えば、400L/分未満)、損なわれたPM PEF(例えば、400L/分未満)、少なくとも2.5のACQ5スコア、一晩で少なくとも1回の夜間の覚醒状態、および/またはSNOT-22スコアが少なくとも20などを示す(または示したことがある)対象を含み得る。様々な実施形態では、本方法は、それを必要とする患者における軽症喘息、中等症から重症(例えば、コントロール不良な中等症から重症)の喘息、および重症喘息を治療するのに使用することができる。ある特定の実施形態では、本方法は、軽症喘息、中等症から重症の喘息、および重症喘息を治療するのに使用でき、この場合、患者はさらに、1つまたはそれ以上の併存する2型炎症状態を示す。一部の実施形態では、患者は、喘息および併存するアトピー性皮膚炎(例えば、中等症から重症のアトピー性皮膚炎または重症のアトピー性皮膚炎)を有する。
関連する実施形態では、「それを必要とする対象」は、IL-4Rアンタゴニストを受ける前に、ICSと、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される第2のコントローラー薬剤との組合せを処方されたか、または現在それを受けている対象であってもよい。例えば、IL-4Rアンタゴニストの投与の直前に、2週間以上のICS/第2のコントローラー薬剤の定期的なコース(このような治療歴は、本明細書では「基礎治療」または「別の医薬品」と称される)を受けてきた患者にIL-4Rアンタゴニストを投与する工程を含む方法が提供される。基礎治療がIL-4Rアンタゴニストの投与と組み合わせて続けられる治療方法が提供される。さらに他の実施形態では、ICS成分、第2のコントローラー薬剤成分、またはその両方の量は、IL-4Rアンタゴニスト投与の開始前またはその後に、漸減される。一部の実施形態では、少なくとも≧12カ月にわたりコントロール不良な喘息を有する患者を治療するための方法が提供される。一実施形態では、コントロール不良な喘息を有する患者は、コルチコステロイドなどの治療剤による治療に対して抵抗性であってもよく、本発明の方法によれるIL-4Rアンタゴニストを投与することができる。
いくつかの実施形態では、「それを必要とする患者」は、対象の年齢18歳以上、対象12歳以上、対象の年齢12~17歳(12~<18歳)、対象の年齢6~11歳(6~<12歳)、および対象の年齢2~5歳(2~<6歳)からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、「それを必要とする患者」は、成人、青少年、および小児からなる群から選択される。いくつかの実施形態では、「それを必要とする患者」は、成人年齢18歳以上、青少年年齢12~17歳(12~<18歳)、小児年齢6~11歳(6~<12歳)、および小児年齢2~5歳(2~<6歳)からなる群から選択される。対象は、2歳未満、例えば、12~23カ月、または6~11カ月であり得る。特に模範的な実施形態では、対象は、6歳から<12歳の小児(本明細書では「小児」対象とも称される)である。ある特定の実施形態では、それを必要とする対象は、30kgを超える体重を有する6歳から<12歳の小児である。ある特定の実施形態では、それを必要とする対象は、30kg以下の体重(場合により少なくとも15kgの体重)を有する6歳から<12歳の小児である。
いくつかの実施形態では、「それを必要とする患者」は、習慣的な喫煙者である対象である。いくつかの実施形態では、対象は、喫煙する、例えば、紙巻きタバコ、葉巻、煙管、水煙管、および/または気化器(すなわち、「ベープス(vapes)」)を吸う習慣的な喫煙者である。いくつかの実施形態では、対象は、紙巻きタバコを年間10箱以上吸う喫煙歴がある習慣的な喫煙者である。いくつかの実施形態では、対象は、習慣的な喫煙者であり、年間10箱より少ない紙巻きタバコを吸う喫煙歴がある。いくつかの実施形態では、対象は、習慣的な喫煙者であり、年間1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50箱またはそれ以上を超えて紙巻きタバコを吸う喫煙歴がある。いくつかの実施形態では、対象は、6カ月、1年、2年、3年間またはそれ以上吸う喫煙歴がある、習慣的な喫煙者である。
いくつかの実施形態では、「それを必要とする患者」は、喫煙経験者である対象である。いくつかの実施形態では、対象は、紙巻きタバコ、葉巻、煙管、水煙管および/またはベープスを吸う履歴がある喫煙経験者である。いくつかの実施形態では、対象は、紙巻きタバコを年間10箱以上吸う喫煙歴がある喫煙経験者である。いくつかの実施形態では、対象は、年間10箱より少ない数を吸う喫煙歴がある、喫煙経験者である。いくつかの実施形態では、対象は、年間1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50箱またはそれ以上を超えて紙巻きタバコを吸う喫煙歴がある、喫煙経験者である。いくつかの実施形態では、対象は、6カ月、1年、2年、3年間またはそれ以上吸う喫煙歴がある、喫煙経験者である。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、または12カ月間喫煙を止めている喫煙経験者である。いくつかの実施形態では、対象は、少なくとも6カ月間喫煙を止めている喫煙経験者である。いくつかの実施形態では、対象は、恒久的に喫煙を止めることを意図している喫煙経験者である。
いくつかの実施形態では、「それを必要とする患者」は、非-喫煙者である対象である。いくつかの実施形態では、対象は、紙巻きタバコ、葉巻、煙管、水煙管および/またはベープスを吸う履歴がない非-喫煙者である。いくつかの実施形態では、対象は、タバコを吸う履歴がない非-喫煙者である。
いくつかの実施形態では、「それを必要とする対象」は、ワクチン、例えばウイルス性ワクチンまたは細菌性ワクチンにより治療される対象である。いくつかの実施形態では、ワクチンは、生ワクチン、例えば、生きた(例えば、生きた弱毒化した)ウイルス性ワクチンまたは生きた(例えば、生きた弱毒化した)細菌性ワクチンである。
適当なワクチンには、それだけに限らないが、アデノウイルス、炭疽(例えば、AVAワクチン(BioThrax))、コレラ(例えば、Vaxchora)、ジフテリア(例えば、DTaP(Daptacel、Infanrix)、Td(Tenivac、ジェネリック)、DT(ジェネリック)、Tdap(Adacel、Boostrix)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、A型肝炎(例えば、HepA(Havrix、Vaqta)、HepA-HepB(Twinrix))、B型肝炎(例えば、HepB(Engerix-B、Recombivax HB、Heplisav-B)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、HepA-HepB(Twinrix))、インフルエンザ菌b型(Hib)(例えば、Hib(ActHIB、PedvaxHIB、Hiberix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、ヒトパピローマウイルス(HPV)(例えば、HPV9(Gardasil 9))、インフルエンザ(flu)(例えば、IIV(またIIV3、IIV4、RIV3、RIV4およびccIIV4とも称される)(Afluria、Fluad、Flublok、Flucelvax、FluLaval、Fluarix、Fluvirin、Fluzone、Fluzone High-Dose、Fluzone Intradermal)、LAIV(FluMist))、日本脳炎(例えば、JE(Ixiaro))、麻疹(例えば、MMR(M-M-R II)、MMRV(ProQuad))、髄膜炎菌(例えば、MenACWY(Menactra、Menveo)、MenB(Bexsero、Trumenba))、流行性耳下腺炎(例えば、MMR(M-M-R II)、MMRV(ProQuad))、百日咳(例えば、DTaP(Daptacel、Infanrix)、Tdap(Adacel、Boostrix)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、肺炎球菌(例えば、PCV13(Prevnar13)、PPSV23(Pneumovax23))、ポリオ(例えば、Polio(Ipol)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、狂犬病(例えば、Rabies(Imovax Rabies、RabAvert))、ロタウイルス(例えば、RV1(Rotarix)、RV5(RotaTeq))、風疹(例えば、MMR(M-M-R II)、MMRV(ProQuad))、帯状ヘルペス(例えば、ZVL(Zostavax)、RZV(Shingrix))、天然痘(例えば、Vaccinia(ACAM2000))、破傷風(例えば、DTaP(Daptacel、Infanrix)、Td(Tenivac、ジェネリック)、DT(ジェネリック)、Tdap(Adacel、Boostrix)、DTaP-IPV(Kinrix、Quadracel)、DTaP-HepB-IPV(Pediarix)、DTaP-IPV/Hib(Pentacel))、結核、腸チフス(例えば、Typhoid Oral(Vivotif)、腸チフス菌多糖類(Typhoid Polysaccharide)(Typhim Vi))、水痘(例えば、VAR(Varivax)、MMRV(ProQuad))、黄熱病(例えば、YF(YF-Vax))などが含まれる。適当なワクチンはまた、その全体があらゆる目的のために本明細書に組み入れる米国疾病対策予防センター(US Centers for Disease Control)のワクチンリスト(cdc.gov/vaccines/vpd/vaccines-list.html)でも列挙されている。
いくつかの実施形態では、ワクチンは、不活化ワクチン、組換えワクチン、結合ワクチン、サブユニットワクチン、多糖類ワクチン、またはトキソイドワクチンである。いくつかの実施形態では、ワクチンは、黄熱病ワクチンである。いくつかの実施形態では、ワクチンにより治療された対象は、2型炎症性疾患のために、IL-4Rアンタゴニストと同時に治療される。いくつかの実施形態では、ワクチンにより治療された対象は、喘息のために、IL-4Rアンタゴニストと同時に治療される。いくつかの実施形態では、対象は、ワクチンの投与の前に、IL-4Rアンタゴニストによる治療を中止する。
ある特定の実施形態において、対象は、IL-4Rアンタゴニストによる治療を、ワクチンの投与の前に、約1~約9(例えば、約1、約1と1/2、約2、約2と1/2、約3、約3と1/2、約4、約4と1/2、約5、約5と1/2、約6、約6と1/2、約7、約7と1/2、約8、約8と1/2、約9、またはそれ以上)週間中止する。ある特定の実施形態では、対象は、IL-4Rアンタゴニストによる治療を、ワクチンの投与の前に、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、約48、約49、約50、約51、約52、約53、約54、約55、約56、約57、約58、約59、または約60日間中止する。
ある特定の実施形態では、対象は、ワクチンによる治療の後、IL-4Rアンタゴニストによる治療を再開する。ある特定の実施形態では、対象は、ワクチンの投与の後、1~14(例えば、約1、約1と1/2、約2、約2と1/2、約3、約3と1/2、約4、約4と1/2、約5、約5と1/2、約6、約6と1/2、約7、約7と1/2、約8、約8と1/2、約9、約9と1/2、約10、約10と1/2、約11、約11と1/2、約12、約12と1/2、約13、約13と1/2、約14、約14と1/2、またはそれ以上)週間でIL-4Rアンタゴニストによる治療を再開する。ある特定の実施形態では、対象は、IL-4Rアンタゴニストによる治療を、ワクチンの投与の後、約1、約2、約3、約4、約5、約6、約7、約8、約9、約10、約11、約12、約13、約14、約15、約16、約17、約18、約19、約20、約21、約22、約23、約24、約25、約26、約27、約28、約29、約30、約31、約32、約33、約34、約35、約36、約37、約38、約39、約40、約41、約42、約43、約44、約45、約46、約47、約48、約49、約50、約51、約52、約53、約54、約55、約56、約57、約58、約59、約60、約61、約62、約63、約64、約65、約66、約67、約68、約69、約70、約71、約72、約73、約74、約75、約76、約77、約78、約79、約80、約81、約82、約83、約84、約85、約86、約87、約88、約89、または約90日で再開する。
健康な対象における正常なIgEレベルは、典型的には約100IU/mL未満である(例えば、IMMUNOCAP(登録商標)アッセイ(Phadia,Inc.Portage、MI)を使用して測定した場合)。したがって、約100IU/mLより高い、約150IU/mLより高い、約500IU/mLより高い、約700IU/mLより高い、約1000IU/mLより高い、約1500IU/mLより高い、約2000IU/mLより高い、約2500IU/mLより高い、約3000IU/mLより高い、約3500IU/mLより高い、約4000IU/mLより高い、約4500IU/mLより高い、または約5000IU/mLより高い血清IgEレベルである、上昇した血清IgEレベルを示す対象を選択する工程、およびIL-4Rアンタゴニストの治療有効量を含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む方法が提供される。
健康な対象における正常なアスペルギルス・フミガーツス(Af)特異的IgEレベルは、典型的には約0.10kU/L未満である(例えば、IMMUNOCAP(登録商標)アッセイ(Phadia,Inc.Portage、MI)を使用して測定した場合)。したがって、約0.1kU/L以上、約0.35kU/Lより高い、約0.70kU/Lより高い、約3.50kU/Lより高い、約17.50kU/Lより高い、約50.00kU/Lより高い、または約100.00kU/Lより高い血清IgEレベルである、上昇した血清IgEレベルを示す対象を選択する工程、およびIL-4Rアンタゴニストの治療有効量を含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む方法が提供される。
ある特定の実施形態では、IgEレベル(例えば、総IgEレベルおよび/またはA.フミガーツス特異的IgEレベル)は、ベースラインと比べて改善され、例えば、ベースラインから、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%またはそれ以上改善される。
ある特定の実施形態では、アレルゲン特異的IgG4レベルは、ベースラインと比べて改善され、例えば、ベースラインからの、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%またはそれより多くの改善である。
健常な対象におけるTARCレベルは、106ng/L~431ng/Lの範囲内であり、平均が約239ng/Lである。(TARCレベルを測定するための模範的なアッセイ系は、R&D Systems社、Minneapolis、MNによりカタログ番号DDN00として提供されたTARC定量的ELISAキットである。)したがって、約431ng/Lより高い、約500ng/Lより高い、約1000ng/Lより高い、約1500ng/Lより高い、約2000ng/Lより高い、約2500ng/Lより高い、約3000ng/Lより高い、約3500ng/Lより高い、約4000ng/Lより高い、約4500ng/Lより高い、または約5000ng/Lより高い血清TARCレベルである、上昇したTARCレベルを示す対象を選択する工程、およびIL-4Rアンタゴニストの治療有効量を含む医薬組成物を対象に投与する工程を含む方法が提供される。ある特定の実施形態では、TARCレベルは、ベースラインと比べて改善され、例えば、ベースラインから、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%またはそれ以上改善される。
エオタキシン-3は、Th2サイトカインIL-4およびIL-13によりアップレギュレートされる、気道上皮細胞により放出されるケモカインのグループに属する(Lillyら、1999年、J.Allergy Clin.Immunol.104巻:786~790頁)。IL-4Rアンタゴニストを投与して、例えば、約100pg/mlを超える、約150pg/mlを超える、約200pg/mlを超える、約300pg/mlを超える、または約350pg/mlを超える、エオタキシン-3レベルの上昇を伴う患者を治療する工程を含む方法が提供される。血清エオタキシン-3レベルは、例えば、ELISAにより測定することができる。ある特定の実施形態では、血清エオタキシン-3レベルは、ベースラインと比べて改善され、例えば、ベースラインから、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約35%、約40%、約45%、約50%、約55%、約60%、約65%、約70%、約75%、約80%、約85%、約90%、約95%、約100%またはそれ以上改善される。
ペリオスチンは、Th2媒介炎症プロセスに関与する細胞外マトリックスタンパク質である。ペリオスチンレベルは、喘息を伴う患者において上方制御されることが見出されている(Jiaら、2012 J Allergy Clin Immunol.130:647~654.e10.doi:10.1016/j.jaci.2012.06.025.2012年8月1日に電子出版)。上昇したレベルのペリオスチンを有する患者を治療するためのIL-4Rアンタゴニストを投与する工程を含む方法が提供される。
呼気一酸化窒素(FeNO)は、気管支または気道炎症のバイオマーカーである。FeNOは、IL-4およびIL-13を含めた炎症性サイトカインに応答して気道上皮細胞により生成される(Alwingら、1993年、Eur.Respir.J.6巻:1368~1370頁)。健常な成人におけるFeNOレベルは、2~30十億分率(ppb)の範囲である。FeNOを測定するための模範的なアッセイは、Aerocrine AB社、Solna、SwedenによるNIOX装置を用いることによる。評価は、肺活量測定前および少なくとも1時間の絶食後に行われる。IL-4Rアンタゴニストを喘息を有する対象に投与する工程を含む方法であって、対象は、喘息がない対象のFeNOレベルと比べて呼気NO(FeNO)の上昇したレベルを有する、方法が提供される。FeNOの上昇したレベル、例えば約20ppbより高い、約25ppbより高い、約30ppbより高い、約31ppbより高い、約32ppbより高い、約33ppbより高い、約34ppbより高い、または約35ppbより高いレベルを有する対象に、IL-4Rアンタゴニストを投与する工程を含む方法が提供される。
癌胎児性抗原(CEA)(CEA細胞接着分子5[CEACAM5]としても知られている)は、肺の非腫瘍性疾患に関連して見出される腫瘍マーカーである(Marechalら、1988年、Anticancer Res.8巻:677~680頁)。血清中CEAレベルは、ELISAによって測定することができる。例えば、約1.0ng/mlを超える、約1.5ng/mlを超える、約2.0ng/mlを超える、約2.5ng/mlを超える、約3.0ng/mlを超える、約4.0ng/mlを超える、または約5.0ng/mlを超える、CEAのレベルの上昇を伴う患者に、IL-4Rアンタゴニストを投与する工程を含む方法が提供される。
YKL-40(そのN-末端アミノ酸チロシン(Y)、リジン(K)およびロイシン(L)に由来し、その分子量は40kDである)は、アップレギュレートされ、喘息の悪化、IgE、および好酸球に関連することが見出された、キチナーゼ様タンパク質である(Tangら、2010年 Eur.Respir.J.35巻:757~760頁)。血清YKL-40レベルは、例えば、ELISAによって測定される。例えば、約40ng/mlを超える、約50ng/mlを超える、約100ng/mlを超える、約150ng/mlを超える、約200ng/mlを超える、または約250ng/mlを超える、IL-4RアンタゴニストをYKL-40のレベルの上昇を伴う患者に投与する工程を含む方法が提供される。
ペリオスチンは、線維症に関連する分泌されたマトリックス細胞タンパク質であり、その発現は、培養された気管支上皮細胞および気管支線維芽細胞中で組換えIL-4およびIL-13によりアップレギュレートされる(Jiaら(2012年)J.Allergy Clin.Immunol.130巻:647頁)。ヒト喘息患者において、ペリオスチン発現レベルは、上皮下線維症の指標である網状基底膜(reticular basement membrane)の厚さと相関する。同文献。IL-4Rアンタゴニストを、ペリオスチンのレベルが上昇した患者に投与する工程を含む方法が提供される。
IL-5は、2型Tヘルパー細胞および肥満細胞によって産生されたインターロイキンである。これはまた、2型炎症バイオマーカーとしても使用することができる。ある特定の模範的な実施形態では、本発明の開示による治療は、対象におけるIL-5のレベルを低減させる。
尿中ロイコトリエンE4(LTE4)は、炎症に関与するシステイニルロイコトリエンである。好酸球、肥満細胞、組織マクロファージ、および好塩基球を含む数々のタイプの白血球によって産生されることがわかっており、近年、好中球に接着した血小板によって産生されることも見出されている。ある特定の模範的な実施形態では、本発明の開示による治療は、対象におけるLTE4のレベルを低減させる。
誘導された喀痰中の好酸球および好中球は、気道炎症の十分に確立された直接のマーカーである(Djukanovicら、2002年、Eur.Respire.J.37巻:1S~2S)。喀痰は、高張食塩水の吸入によって誘導され、当技術分野で公知の方法、例えば、欧州呼吸器学会のガイドラインに従って、細胞数のために処理される。
いくつかの実施形態では、対象は、次の群:血中好酸球数(高血中好酸球)≧300細胞/μL(HEos)もしくは300~499細胞/μLもしくは≧500細胞/μL、血中好酸球数200~299細胞/μL(中等血中好酸球)、または血中好酸球数<200細胞/μL(低血中好酸球)に層別化され、好酸球レベルに基づいた用量または投薬レジメンで抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを投与される。
いくつかの実施形態では、対象は、次の群:血中好酸球数≧300細胞/μL、300~499細胞/μL、もしくは≧500細胞/μL(高血中好酸球);血中好酸球数≧150細胞/μL(中等血中好酸球);または血中好酸球数<150細胞/μL(低血中好酸球)に層別化され、好酸球レベルに基づいた用量または投薬レジメンで抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを投与される。
一部の実施形態では、喘息を有する対象は、喘息を有していない対象と比べて「好酸球の上昇」を有し、抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントが投与される。一部の実施形態では、喘息を有する対象は、≧150細胞/μL(すなわち、≧0.15ギガ/L)の血中好酸球数、≧300細胞/μL(すなわち、≧0.3ギガ/L)の血中好酸球数、300~499細胞/μL(すなわち、0.300~0.499ギガ/L)の血中好酸球数、または≧500細胞/μL(すなわち、≧0.5ギガ/L)の血中好酸球数によって定義された「好酸球の上昇」を有し、抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントが投与される。
いくつかの実施形態では、対象は、血中好酸球数≧150細胞/μL(すなわち、≧0.15ギガ/L)、血中好酸球数≧300細胞/μL(すなわち、≧0.3ギガ/L)、血中好酸球数300~499細胞/μL(すなわち、0.300~0.499ギガ/L)、または血中好酸球数≧500細胞/μL(すなわち、≧0.5ギガ/L)により定義された「好酸球表現型」喘息を有し、抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを投与される。
いくつかの実施形態では、対象は、以下のグループ:≧30IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧100IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧200IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧300IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧400IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧500IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧600IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧700IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度(例えば、高い血清IgE);≧800IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;≧900IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度;または≧1000IU/mLの総ベースライン血清IgE濃度(例えば、非常に高いIgE)に階層化され、IgG濃度に基づく用量または用量レジメンで抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを投与される。
いくつかの実施形態では、対象は、以下のグループ:≧0.05kU/Lのアレルゲン特異的IgE(例えば、A.フミガーツス特異的)濃度;≧0.10kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;≧0.15kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;≧0.20kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;≧0.25kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;≧0.30kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;≧0.35kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;≧0.40kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;≧0.45kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度;または≧0.50kU/Lのアレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度に階層化され、アレルゲン特異的(例えば、A.フミガーツス特異的)IgE濃度に基づく用量または用量レジメンで抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを投与される。
いくつかの実施形態では、対象は、以下のグループ:≧20ppbのベースラインFeNO値;≧25ppbのベースラインFeNO値;≧50ppbのベースラインFeNO値(例えば、高いFeNO);<25ppbのベースラインFeNO値(例えば、低いFeNO);<50ppbのベースラインFeNO値;または約25ppb~約50ppbのベースラインFeNO値に階層化され、FeNO値に基づく用量または用量レジメンで抗IL-4R抗体またはその抗原結合フラグメントを投与される。
一部の実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方に基づいて、2型炎症性表現型群に分類される。
一部の実施形態では、対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および25ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方に基づいて、2型炎症性表現型群に分類される。
一部の実施形態では、対象は、350細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数に基づいて、好酸球性表現型群に分類される。
薬力学的な喘息関連パラメーターを評価するための方法
IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与によって生じる、それを必要とする対象において1つもしくはそれ以上の薬力学的な喘息関連パラメーターを評価するための方法が提供される。(前述した通り)喘息の悪化の発生率の低下または(前述した通り)1つもしくはそれ以上の喘息関連パラメーターの改善は、1つまたはそれ以上の薬力学的な喘息関連パラメーターの改善と相関し得るが;そのような相関は、すべての場合において必ずしも観察されるわけではない。
IL-4Rアンタゴニストを含む医薬組成物の投与によって生じる、それを必要とする対象において1つもしくはそれ以上の薬力学的な喘息関連パラメーターを評価するための方法が提供される。(前述した通り)喘息の悪化の発生率の低下または(前述した通り)1つもしくはそれ以上の喘息関連パラメーターの改善は、1つまたはそれ以上の薬力学的な喘息関連パラメーターの改善と相関し得るが;そのような相関は、すべての場合において必ずしも観察されるわけではない。
「薬力学的な喘息関連パラメーター」の例としては、例えば、以下:(a)バイオマーカー発現レベル;(b)血清タンパク質およびRNA分析;(c)誘導された痰中の好酸球および好中球レベル;(d)呼気酸化窒素(FeNO);ならびに(e)血中好酸球数が挙げられる。「薬力学的な喘息関連パラメーターの改善」とは、例えば、1種またはそれ以上のバイオマーカー、例えば、TARC、エオタキシン-3、IgEまたは抗原特異的なIgG4のベースラインからの減少、喀痰中の好酸球もしくは好中球、FeNO、ペリオスチンまたは血中好酸球数の減少を意味する。本明細書で使用される場合、薬力学的な喘息関連パラメーターに関して用語「ベースライン」とは、本明細書に記載される医薬組成物の投与前または投与時の患者についての薬力学的な喘息関連パラメーターの数値を意味する。
薬力学的な喘息関連パラメーターを評価するために、パラメーターは、ベースラインで、および医薬組成物の投与後の時点で定量化される。例えば、薬力学的な喘息関連パラメーターは、医薬組成物での最初の治療後の、約1日目、約2日目、約3日目、4日目、約5日目、約6日目、約7日目、約8日目、約9日目、約10日目、約11日目、約12日目、約14日目、または約3週目、約4週目、約5週目、約6週目、約7週目、約8週目、約9週目、約10週目、約11週目、約12週目、約13週目、約14週目、約15週目、約16週目、約17週目、約18週目、約19週目、約20週目、約21週目、約22週目、約23週目、約24週目に、またはそれより後に測定してもよい。治療の開始後の特定の時点でのパラメーターの値とベースライン時のパラメーターの値との間の差を用いて、薬力学的な喘息関連パラメーターの変化、例えば、「改善」(例えば、場合によっては、測定される特定のパラメーターに応じて、増加または減少)があるかどうかを確立する。
ある特定の実施形態では、IL-4Rアンタゴニストの、患者への投与は、特定のバイオマーカーの発現の変化、例えば、減少または増加をもたらす。喘息関連バイオマーカーとしては、それだけに限らないが、以下:(a)総IgE;(b)Af特異的IgE;(c)抗原特異的なIgG4;(d)胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC);(e)YKL-40;(f)血清中の癌胎児性抗原;(g)血漿中のエオタキシン-3;(h)血清中のペリオスチン;ならびに(i)血清中の好酸球レベルが挙げられる。例えば、喘息患者へのIL-4Rアンタゴニストの投与は、TARCもしくはエオタキシン-3レベルの減少、または総血清IgEレベルの減少の1つまたはそれ以上を引き起こす可能性がある。その低下は、IL-4Rアンタゴニストの投与後約1週目、約2週目、約3週目、約4週目、約5週目またはそれ以上に検出することができる。バイオマーカーの発現は、当技術分野で公知の方法によりアッセイすることができる。例えば、タンパク質レベルは、ELISA(酵素結合免疫吸着測定法)により測定することができる。RNAレベルは、例えば、ポリメラーゼ連鎖反応に結合された逆転写(RT-PCR)により測定することができる。
上記で論じた通り、バイオマーカーの発現は、血清中のタンパク質またはRNAの検出によりアッセイすることができる。血清サンプルを用いて、IL-4Rアンタゴニストによる治療に対する応答に関連する追加のタンパク質もしくはRNAバイオマーカー、IL-4/IL-13シグナル伝達、喘息、アトピーまたは(例えば、可溶性IL-4Rα、IL-4、IL-13、ペリオスチンを測定することによる)好酸球性疾患をモニターすることもできる。いくつかの実施形態では、RNAサンプルを用いて、RNAレベル(非遺伝分析)、例えば、バイオマーカーのRNAレベルを決定し、他の実施形態では、RNAサンプルは、トランスクリプトームシーケンシング(例えば、遺伝分析)のために用いられる。
配合物
いくつかの実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、i)IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメント約150mg/mL、ii)ヒスチジン約20mM、iii)アセテート約12.5mM、iv)スクロース約5%(w/v)、v)塩酸アルギニン約25mM、viポリソルベート80)約0.2%(w/v)を含む組成物に製剤化され、配合物のpHは、約5.9であり、配合物の粘度は、約8.5センチポイズである。
いくつかの実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、i)IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメント約150mg/mL、ii)ヒスチジン約20mM、iii)アセテート約12.5mM、iv)スクロース約5%(w/v)、v)塩酸アルギニン約25mM、viポリソルベート80)約0.2%(w/v)を含む組成物に製剤化され、配合物のpHは、約5.9であり、配合物の粘度は、約8.5センチポイズである。
代替の実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、i)IL-4Rに特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメント約175mg/mL、ii)ヒスチジン約20mM、iii)アセテート約12.5mM、iv)スクロース約5%(w/v)、v)塩酸アルギニン約50mM、およびvi)ポリソルベート80約0.2%(w/v)を含む組成物に製剤化され、配合物のpHは、約5.9であり、配合物の粘度は、約8.5センチポイズである。
具体的な実施形態では、抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1のアミノ酸配列を含むHCVRおよび配列番号2のアミノ酸配列を含むLCVRを含む。
具体的な実施形態では、抗体は、デュピルマブを含む。用語「デュピルマブ」はまた、別段の規定がない限り、それらのあらゆるバイオシミラーも含む。
適当な安定化された配合物は、あらゆる目的のためにその全体が参照によって本明細書に組み入れるUS8,945,559にも記載されている。
本発明は、以下の実施例によってさらに例示されるが、これは、さらなる限定として解釈されるべきではない。図面ならびに本出願にわたり引用されたすべての参考文献、特許および公開された特許出願の内容は、あらゆる目的のために明示的に参照によって本明細書に組み入れる。
さらに、本発明に従って、当技術分野の技術の範囲内の従来の分子生物学、微生物学、および組換えDNA技術を採用することができる。このような技術は、文献で詳細に説明されている。例えば、GreenおよびSambrook、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、第4版(2012)Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、New York;DNA Cloning:A Practical Approach、第I巻および第II巻(D.N.Glover編、1985);Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait編、1984);Nucleic Acid Hybridization[B.D.HamesおよびS.J.Higgins編(1985)];Transcription And Translation [B.D.HamesおよびS.J.Higgins編(1984)];Animal Cell Culture [R.I.Freshney編(1986)];Immobilized Cells And Enzymes[IRL Press、(1986)];B.Perbal、A Practical Guide To Molecular Cloning(1984);F.M.Ausubelら(編)、Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley & Sons,Inc.(1994)を参照されたい。
次の例は、本発明において特徴付けられる方法および組成物をどのように作製し用いるかの完全な開示および記載を当業者に提供するために示され、本発明者らが、これらの発明と考えるものの範囲を限定することを意図していない。用いられる数(例えば、量、温度など)に関して精度を保証するよう努めているが、一部の実験誤差および偏差は、考慮するべきである。別段示されない限り、部は、重量部であり、分子量は、平均の分子量であり、温度は、摂氏温度であり、圧力は、大気圧であるか、または大気圧に近い。
次の実施例において用いられる模範的なIL-4Rアンタゴニストは、デュピルマブと名付けられたヒト抗IL-4R抗体である(本明細書では「mAb1」またはDUPIXENT(登録商標)とも称される)。
コントロール不良な持続型喘息を有する6歳から<12歳の小児におけるDUPIXENT(登録商標)の効能および安全性を評価するためのランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験(第3相)
主要目的
主要目的は、コントロール不良な持続型喘息を有する6歳から<12歳の小児におけるDUPIXENT(登録商標)の効能を評価することである。
主要目的は、コントロール不良な持続型喘息を有する6歳から<12歳の小児におけるDUPIXENT(登録商標)の効能を評価することである。
副次的な目的
副次的な目的は、DUPIXENT(登録商標)の安全性および忍容性を評価すること;これに限定されないが、健康関連の生活の質(HRQoL)などの患者によって報告されたアウトカム(PRO)の改善におけるDUPIXENT(登録商標)の作用を評価すること;DUPIXENT(登録商標)の全身曝露および抗薬物抗体(ADA)の発生率を評価すること;ならびにDUPIXENT(登録商標)治療と、ワクチンに対する、例えば、破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのあらゆるワクチン接種に対する小児の免疫応答との関連を評価することである。
副次的な目的は、DUPIXENT(登録商標)の安全性および忍容性を評価すること;これに限定されないが、健康関連の生活の質(HRQoL)などの患者によって報告されたアウトカム(PRO)の改善におけるDUPIXENT(登録商標)の作用を評価すること;DUPIXENT(登録商標)の全身曝露および抗薬物抗体(ADA)の発生率を評価すること;ならびにDUPIXENT(登録商標)治療と、ワクチンに対する、例えば、破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのあらゆるワクチン接種に対する小児の免疫応答との関連を評価することである。
探索目的
探索目的は、治療応答を予測し、それと関連付けるバイオマーカーの能力に関してバイオマーカーのベースラインおよび治療中のレベルを調査すること;遺伝学的プロファイル(場合による)と治療応答または気道疾患との関連を調査すること;吸入コルチコステロイド(ICS)の用量増加または第2のコントローラー薬剤レジメンにおけるステップアップを必要とする患者の比率を評価すること;および追加の患者によって報告されたアウトカム(PRO)に対するDUPIXENT(登録商標)の作用を評価することである。
探索目的は、治療応答を予測し、それと関連付けるバイオマーカーの能力に関してバイオマーカーのベースラインおよび治療中のレベルを調査すること;遺伝学的プロファイル(場合による)と治療応答または気道疾患との関連を調査すること;吸入コルチコステロイド(ICS)の用量増加または第2のコントローラー薬剤レジメンにおけるステップアップを必要とする患者の比率を評価すること;および追加の患者によって報告されたアウトカム(PRO)に対するDUPIXENT(登録商標)の作用を評価することである。
試験デザイン
全般的なデザイン
これは、コントロール不良な喘息を有する6歳から<12歳の小児における最大52週間にわたる皮下投与(SC)されたDUPIXENT(登録商標)の作用を評価するための多国籍多施設ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間試験である。この試験は、全体的なコントロール不良な持続型喘息集団からの主要効能分析集団を、好酸球性表現型を有する喘息、またはより広義には2型炎症性表現型を有する喘息のいずれかの証拠を有する部分集団に対して評価することである。
全般的なデザイン
これは、コントロール不良な喘息を有する6歳から<12歳の小児における最大52週間にわたる皮下投与(SC)されたDUPIXENT(登録商標)の作用を評価するための多国籍多施設ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間試験である。この試験は、全体的なコントロール不良な持続型喘息集団からの主要効能分析集団を、好酸球性表現型を有する喘息、またはより広義には2型炎症性表現型を有する喘息のいずれかの証拠を有する部分集団に対して評価することである。
臨床治験は、以下の3つの期間からなる:1)ランダム化の前に患者の適格ステータスを決定し、喘息コントロールのレベルを確立するためのスクリーニング期間(4[±1]週間);2)DUPIXENT(登録商標)またはプラセボ皮下(SC)注射で治療するための治療期間(52週間);および3)1年の長期延長試験に参加しないことを選択した患者のための、研究薬物治療を止めた場合に患者の状態をモニターするための治療後期間(12週間)。
スクリーニング期間
スクリーニング期間の前およびその間に、患者は、以下のうちの1つを行っていなければならない:スクリーニング来診1前の≧1カ月の、安定な用量での、少なくとも3カ月間にわたる、中用量ICSと、第2のコントローラー薬剤(すなわち、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、またはメチルキサンチン)の、または高用量ICS単独もしくは高用量ICSと第2のコントローラーの安定な用量の基礎療法。
スクリーニング期間の前およびその間に、患者は、以下のうちの1つを行っていなければならない:スクリーニング来診1前の≧1カ月の、安定な用量での、少なくとも3カ月間にわたる、中用量ICSと、第2のコントローラー薬剤(すなわち、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、またはメチルキサンチン)の、または高用量ICS単独もしくは高用量ICSと第2のコントローラーの安定な用量の基礎療法。
スクリーニング期間は、連続4(±1)週間の期間と予想される。
ランダム化治療期間
患者を、52週間の最大治療期間にわたりSC投与されたDUPIXENT(登録商標)または適合させたプラセボのいずれかにランダム化した。
患者を、52週間の最大治療期間にわたりSC投与されたDUPIXENT(登録商標)または適合させたプラセボのいずれかにランダム化した。
ランダム化された治療期間中、患者は、スクリーニング期間中に使用された安定な用量のコントローラー薬剤を続けた。試験中に喘息の増悪を経験する患者の場合、ICS用量は、指定された通りに、さらに医師および/または治験担当医師の推奨に応じて、最大10日間、4倍まで一時的に増加させた(喘息コントロール喪失(LOAC)事象として記録した)。次いで治療を、全身性コルチコステロイド(重症悪化事象)に変更するか、または喘息症状の進行に応じて元のICS用量に戻した。
患者は、治験担当医師の判断によって、重症喘息悪化事象と一致する症状の存在に基づいて、臨床的に指示された通りにいずれの時でも全身性コルチコステロイドを受けることができた。
患者が、試験中のいつでも2つまたはそれより多くの重症喘息悪化事象を経験する場合、それらの安定な用量の基礎コントローラー薬剤への永続的な変更(すなわち、中~高用量ICSにおけるステップアップ、または高用量ICS単独療法における患者のための第2のコントローラーの添加)が、指定された通りに、さらに医師および/または治験担当医師の推奨に応じてなされる場合があった。
研究薬物療法を永続的に中止した患者は、±5日の幅を持たせた試験の終了(EOS)まで、またはあらゆる有害事象(AE)の回復または安定化まで、来診スケジュールに従って、試験来診のために診療施設に戻り、評価に参加するように求められ、推奨された。永続的な治療中断のときに、患者は、治療の終了(EOT)来診28に関して定義された全ての評価を用いて早期の治療中断(ETD)の来診を実行した。早期に治療を永続的に中止した患者は、1年の長期延長試験に不適格であった。
患者および親/介護者/法定後見人が計画された経過観察来診のための場所に来る可能性がない例外的な環境下で試験を永続的に中止した患者の場合、スポンサーの承認を得た後に、電話での連絡を行うことができた。その電話連絡中に、少なくともAE、併存する薬物療法および喘息悪化事象に関する情報を収集しなければならず、これらの電話に関するスケジュールも来診スケジュールに反映させた。
治療を早期に中止した患者は、抗体力価の全体的な評価および中断のときの臨床的な状態に基づく分析のために、追加のADAサンプルを収集するために診療施設に戻るよう求められた。
治療後期間
治療期間が終わった後、治療後期間中の12週間(±5日)にわたり患者を評価した。この経過観察期間の間、患者は、彼らの安定な用量のコントローラー薬剤での治療を続けるか、または治験担当医師によって決定した通りの彼らの喘息コントロールのレベルに基づき変更した。ランダム化された治療期間を終えた適格患者には、DUPIXENT(登録商標)を用いた1年の長期延長試験に参加する機会が与えられた。その後1年の長期延長試験に登録した患者は、この治験の治療後期間には参加しなかった。
治療期間が終わった後、治療後期間中の12週間(±5日)にわたり患者を評価した。この経過観察期間の間、患者は、彼らの安定な用量のコントローラー薬剤での治療を続けるか、または治験担当医師によって決定した通りの彼らの喘息コントロールのレベルに基づき変更した。ランダム化された治療期間を終えた適格患者には、DUPIXENT(登録商標)を用いた1年の長期延長試験に参加する機会が与えられた。その後1年の長期延長試験に登録した患者は、この治験の治療後期間には参加しなかった。
喘息悪化
2つのタイプの喘息悪化は、この試験において、下記で概説されるように定義される:
2つのタイプの喘息悪化は、この試験において、下記で概説されるように定義される:
1)試験中の重症悪化事象は、≧3日の全身性コルチコステロイドの使用;または全身性コルチコステロイドを必要とする喘息のための入院もしくは緊急治療室のための来診を要する喘息の増悪と定義される。
2)LOAC事象は、以下のいずれかと定義される:連続2日での、24時間の期間中のサルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ(ベースラインと比較して);来診2における用量の≧4倍のICS用量の増加;定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%またはそれより大きいAMまたはPMのピーク流量の減少。治療期間の安定性の限界は、ランダム化(1日目)前の最後の7日にわたり得られたそれぞれの平均AMまたはPMピーク呼気流量と定義される;または重症悪化事象。2つの事象は、それらの開始日間の間隔が28日に等しいかまたはそれより長い場合、異なるとみなされる。
あらゆる悪化事象の理由(例えば、ウイルス感染および細菌感染を含む感染、アレルゲン曝露、運動など)は、e-CRFに記録した。
試験集団-主要な選択基準
組み入れ基準
以下の組み入れ基準が使用される:喘息のためのグローバルイニシアチブ(GINA)の2015年ガイドラインに従って、臨床的な病歴および検査、肺機能パラメーターに基づきスクリーニング前の≧12カ月にわたり治験担当医師によって持続型喘息と診断された6歳から<12歳の小児、ならびに以下の基準:スクリーニングおよびベースライン来診のときに、スクリーニング来診1前の≧1カ月の、安定な用量での、少なくとも3カ月間にわたる、中用量ICSと第2のコントローラー薬剤(すなわち、LABA、LTRA、LAMA、またはメチルキサンチン)、または高用量ICS単独もしくは高用量ICSと第2のコントローラーの現在の基礎療法;気管支拡張薬投与前の1秒量(FEV1)≦95%の予測された正常または気管支拡張薬投与前のFEV1/努力性肺活量(FVC)の比率<0.85;ランダム化の前に、200~400mcg(定量吸入器(MDI)を用いた2~4回のパフ吸入)のアルブテロール/サルブタモールまたは45~90mcg(MDIを用いた2~4回のパフ)のレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤の投与の後におけるFEV1における少なくとも10%の可逆性(同じ来診中に3回までの機会が許容され、患者が耐えるのであれば、最大12回の緩和薬薬剤のパフが許容される。注:可逆性の基準を満たすための最大3回の来診は、スクリーニング期間中と患者のランダム化の前に行ってもよい。スクリーニングV1の前の12カ月以内におけるメタコリンに対する確認された可逆性または陽性気道過敏性は、許容できるとみなされる。);スクリーニング期間中の少なくとも1週間において、1週間当たり3日以上、緩和薬薬剤(すなわち、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール)の使用前の1年以内に、運動誘発性気管支攣縮の防止として以外のものを経験したに違いないこと;スクリーニング期間中少なくとも1回の緩和薬薬剤の使用を必要とする喘息症状による睡眠からの覚醒;およびスクリーニング期間中の少なくとも1週間における1週間当たり3日以上の喘息症状 。
組み入れ基準
以下の組み入れ基準が使用される:喘息のためのグローバルイニシアチブ(GINA)の2015年ガイドラインに従って、臨床的な病歴および検査、肺機能パラメーターに基づきスクリーニング前の≧12カ月にわたり治験担当医師によって持続型喘息と診断された6歳から<12歳の小児、ならびに以下の基準:スクリーニングおよびベースライン来診のときに、スクリーニング来診1前の≧1カ月の、安定な用量での、少なくとも3カ月間にわたる、中用量ICSと第2のコントローラー薬剤(すなわち、LABA、LTRA、LAMA、またはメチルキサンチン)、または高用量ICS単独もしくは高用量ICSと第2のコントローラーの現在の基礎療法;気管支拡張薬投与前の1秒量(FEV1)≦95%の予測された正常または気管支拡張薬投与前のFEV1/努力性肺活量(FVC)の比率<0.85;ランダム化の前に、200~400mcg(定量吸入器(MDI)を用いた2~4回のパフ吸入)のアルブテロール/サルブタモールまたは45~90mcg(MDIを用いた2~4回のパフ)のレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤の投与の後におけるFEV1における少なくとも10%の可逆性(同じ来診中に3回までの機会が許容され、患者が耐えるのであれば、最大12回の緩和薬薬剤のパフが許容される。注:可逆性の基準を満たすための最大3回の来診は、スクリーニング期間中と患者のランダム化の前に行ってもよい。スクリーニングV1の前の12カ月以内におけるメタコリンに対する確認された可逆性または陽性気道過敏性は、許容できるとみなされる。);スクリーニング期間中の少なくとも1週間において、1週間当たり3日以上、緩和薬薬剤(すなわち、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール)の使用前の1年以内に、運動誘発性気管支攣縮の防止として以外のものを経験したに違いないこと;スクリーニング期間中少なくとも1回の緩和薬薬剤の使用を必要とする喘息症状による睡眠からの覚醒;およびスクリーニング期間中の少なくとも1週間における1週間当たり3日以上の喘息症状 。
除外基準
以下の除外基準が使用される:<6歳または≧12歳の患者;<16kgの体重の患者;肺機能を損なう可能性がある他のあらゆる慢性肺疾患(嚢胞性線維症、気管支肺異形成など);生命を脅かす喘息(例えば、挿管を必要とする)の何らかの病歴を有する対象;治験薬(IMP)の評価に干渉する可能性がある併存する疾患;あらゆる種類の悪性腫瘍の病歴;試験の手順に従うことができないこと(例えば、言語の問題または心理的な障害のために);来診1前の130日以内の、抗免疫グロブリンE(IgE)療法(オマリズマブ)または来診1前の2カ月もしくは5半減期以内の、炎症性疾患または自己免疫疾患(例えば、リウマチ様関節炎、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、加えて他の疾患)を治療するための他のあらゆる生物学的療法/免疫抑制因子のうちどちらか長いほう;来診1の前の3カ月以内のアレルゲン免疫療法の開始または来診1前の1カ月からの用量変更またはスクリーニング期間もしくはランダム化された治療期間中にアレルゲン免疫療法を始めるかまたはその用量を変更する計画;抗体の5半減期未満の来診1前の期間以内の別の調査対象の抗体への曝露。半減期がわかっている場合において、前の調査対象の抗体への曝露からの最小限の間隔は、6カ月である。他の任意の(抗体ではない)調査対象の研究薬物療法への曝露からの最小限の間隔は、来診1前の30日である;薬物療法または併存する薬物療法として禁止された療法を受けている患者;これまでにDUPIXENT(登録商標)の何らかの臨床治験で治療されたことがある患者;または患者またはその親/介護者/法定後見人が、治験担当医師またはあらゆる治験分担医師、調査アシスタント、薬剤師、治験コーディネーター、試験の実行に直接関与するそれらの他のスタッフと関係がある。
以下の除外基準が使用される:<6歳または≧12歳の患者;<16kgの体重の患者;肺機能を損なう可能性がある他のあらゆる慢性肺疾患(嚢胞性線維症、気管支肺異形成など);生命を脅かす喘息(例えば、挿管を必要とする)の何らかの病歴を有する対象;治験薬(IMP)の評価に干渉する可能性がある併存する疾患;あらゆる種類の悪性腫瘍の病歴;試験の手順に従うことができないこと(例えば、言語の問題または心理的な障害のために);来診1前の130日以内の、抗免疫グロブリンE(IgE)療法(オマリズマブ)または来診1前の2カ月もしくは5半減期以内の、炎症性疾患または自己免疫疾患(例えば、リウマチ様関節炎、炎症性腸疾患、全身性エリテマトーデス、加えて他の疾患)を治療するための他のあらゆる生物学的療法/免疫抑制因子のうちどちらか長いほう;来診1の前の3カ月以内のアレルゲン免疫療法の開始または来診1前の1カ月からの用量変更またはスクリーニング期間もしくはランダム化された治療期間中にアレルゲン免疫療法を始めるかまたはその用量を変更する計画;抗体の5半減期未満の来診1前の期間以内の別の調査対象の抗体への曝露。半減期がわかっている場合において、前の調査対象の抗体への曝露からの最小限の間隔は、6カ月である。他の任意の(抗体ではない)調査対象の研究薬物療法への曝露からの最小限の間隔は、来診1前の30日である;薬物療法または併存する薬物療法として禁止された療法を受けている患者;これまでにDUPIXENT(登録商標)の何らかの臨床治験で治療されたことがある患者;または患者またはその親/介護者/法定後見人が、治験担当医師またはあらゆる治験分担医師、調査アシスタント、薬剤師、治験コーディネーター、試験の実行に直接関与するそれらの他のスタッフと関係がある。
禁止された併存する薬物療法
以下の併存する治療は、スクリーニング期間中またはランダム化された治療期間中、許可されない:喘息の重症悪化以外の診断のための全身性コルチコステロイド(SCS)、ならびに/またはスクリーニング来診1前の30日以内、スクリーニング期間中、および/もしくはこの試験のランダム化された治療相中の高い効力の外用ステロイド(関節内ステロイドは、上述した期間中での使用は許容されない);スクリーニング来診1前の130日以内のIgE療法(例えば、オマリズマブ)、またはスクリーニング来診1の前の2カ月以内の炎症性疾患もしくは自己免疫疾患を治療するための他のあらゆる生物学的療法/免疫抑制因子、アレルゲン免疫療法(来診1前の3カ月より前に開始され、来診1前の1カ月に用量安定している場合を除く);静注用免疫グロブリン(IVIG)療法;弱毒生ワクチン(生きた(弱毒化した)ワクチンは、第1の用量の治験薬の前の投与の少なくとも4週間(すなわち、ベースライン来診前の少なくとも4週間)に与えられる場合、スクリーニング期間中に許容される;ブラジルでは、黄熱病の大発生が起こった地域の患者の場合;サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロール以外の喘息緩和薬:それらの使用は、試験期間中に例外的な環境にない限り(例えば、試験に参加していない医師によって処方された)、推奨されない;抗体の5半減期未満である来診1前の期間以内の別の抗体への曝露。半減期が不明な場合、先行の調査対象の抗体への曝露からの最小限の間隔は、6カ月である。他のあらゆる(抗体ではない)調査対象の研究薬物療法への曝露からの最小限の間隔は、来診1前の30日である;あらゆる治験的な治療または手順。
以下の併存する治療は、スクリーニング期間中またはランダム化された治療期間中、許可されない:喘息の重症悪化以外の診断のための全身性コルチコステロイド(SCS)、ならびに/またはスクリーニング来診1前の30日以内、スクリーニング期間中、および/もしくはこの試験のランダム化された治療相中の高い効力の外用ステロイド(関節内ステロイドは、上述した期間中での使用は許容されない);スクリーニング来診1前の130日以内のIgE療法(例えば、オマリズマブ)、またはスクリーニング来診1の前の2カ月以内の炎症性疾患もしくは自己免疫疾患を治療するための他のあらゆる生物学的療法/免疫抑制因子、アレルゲン免疫療法(来診1前の3カ月より前に開始され、来診1前の1カ月に用量安定している場合を除く);静注用免疫グロブリン(IVIG)療法;弱毒生ワクチン(生きた(弱毒化した)ワクチンは、第1の用量の治験薬の前の投与の少なくとも4週間(すなわち、ベースライン来診前の少なくとも4週間)に与えられる場合、スクリーニング期間中に許容される;ブラジルでは、黄熱病の大発生が起こった地域の患者の場合;サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロール以外の喘息緩和薬:それらの使用は、試験期間中に例外的な環境にない限り(例えば、試験に参加していない医師によって処方された)、推奨されない;抗体の5半減期未満である来診1前の期間以内の別の抗体への曝露。半減期が不明な場合、先行の調査対象の抗体への曝露からの最小限の間隔は、6カ月である。他のあらゆる(抗体ではない)調査対象の研究薬物療法への曝露からの最小限の間隔は、来診1前の30日である;あらゆる治験的な治療または手順。
禁止された弱毒生ワクチンとしては、バチルスカルメット-ゲラン(BCG)抗結核ワクチン;水疱瘡(水痘);経鼻インフルエンザ(FluMist-インフルエンザ);注射によって送達された不活性インフルエンザワクチンは許容される;麻疹(はしか);麻疹-流行性耳下腺炎-風疹(MMR)混合;麻疹-流行性耳下腺炎-風疹-水痘(MMRV)混合;流行性耳下腺炎;経口ポリオ(セービン);経口腸チフス;ロタウイルス;風疹;天然痘(ワクシニア);水痘帯状疱疹(帯状ヘルペス);および黄熱病が挙げられる。
併存する薬物療法
以下の併存する治療は、スクリーニング期間中またはランダム化された治療期間中に許容される:抗ヒスタミン剤;外皮用、眼または経鼻コルチコステロイド(高い効力の外皮用コルチコステロイドを除く);シトクロムP450(CYP)酵素基質。狭い治療的範囲のCYP基質の例は、テオフィリン、チザニジン、パクリタキセル、ワルファリン、フェニトイン、s-メフェニトイン、アルフェンタニル、アステミゾール、シサプリド、シクロスポリン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴタミン、フェンタニール、ピモジド、キニジン、シロリムス、タクロリムス、テルフェナジンおよびチオリダジンである。
以下の併存する治療は、スクリーニング期間中またはランダム化された治療期間中に許容される:抗ヒスタミン剤;外皮用、眼または経鼻コルチコステロイド(高い効力の外皮用コルチコステロイドを除く);シトクロムP450(CYP)酵素基質。狭い治療的範囲のCYP基質の例は、テオフィリン、チザニジン、パクリタキセル、ワルファリン、フェニトイン、s-メフェニトイン、アルフェンタニル、アステミゾール、シサプリド、シクロスポリン、ジヒドロエルゴタミン、エルゴタミン、フェンタニール、ピモジド、キニジン、シロリムス、タクロリムス、テルフェナジンおよびチオリダジンである。
予測される患者数
およそ402名の患者を、DUPIXENT(登録商標)(268)またはプラセボ(134)を与えるために2:1の比率でランダム化した。
およそ402名の患者を、DUPIXENT(登録商標)(268)またはプラセボ(134)を与えるために2:1の比率でランダム化した。
配合物
ランダム化のときに≦30kgの体重(bw)の小児のためのDUPIXENT(登録商標):2週毎に1回(q2w)、0.67mLの皮下注射で、100mgの用量を送達するためのプレフィルドシリンジ中の150mg/mL。ランダム化のときにbw>30kgの小児のためのDUPIXENT(登録商標):q2wに1回、1.14mLの皮下注射で200mgの用量を送達するためのプレフィルドシリンジ中の175mg/mL。プラセボ:それぞれ、ランダム化のときにbwが≦30または>30kgの小児のための、q2wに1回、0.67または1.14mLの皮下注射でプラセボの用量を送達するためのプレフィルドシリンジ中の適合させたプラセボ。ガラスプレフィルドシリンジ中のDUPIXENT(登録商標)または適合させたプラセボを、患者に投薬した。
ランダム化のときに≦30kgの体重(bw)の小児のためのDUPIXENT(登録商標):2週毎に1回(q2w)、0.67mLの皮下注射で、100mgの用量を送達するためのプレフィルドシリンジ中の150mg/mL。ランダム化のときにbw>30kgの小児のためのDUPIXENT(登録商標):q2wに1回、1.14mLの皮下注射で200mgの用量を送達するためのプレフィルドシリンジ中の175mg/mL。プラセボ:それぞれ、ランダム化のときにbwが≦30または>30kgの小児のための、q2wに1回、0.67または1.14mLの皮下注射でプラセボの用量を送達するためのプレフィルドシリンジ中の適合させたプラセボ。ガラスプレフィルドシリンジ中のDUPIXENT(登録商標)または適合させたプラセボを、患者に投薬した。
投与経路
IMPは、皮下(SC)注射によって投与された。
IMPは、皮下(SC)注射によって投与された。
用量レジメン
以下のレジメンに2:1でランダム化した:DUPIXENT(登録商標)、それぞれbw>30kgまたは≦30kgを有する小児に、200または100mg SCをq2wに1回;プラセボ、SC q2w。ランダム化の後、この試験のランダム化された治療期間中の患者の年齢または体重に応じて用量レジメンを調整した。
以下のレジメンに2:1でランダム化した:DUPIXENT(登録商標)、それぞれbw>30kgまたは≦30kgを有する小児に、200または100mg SCをq2wに1回;プラセボ、SC q2w。ランダム化の後、この試験のランダム化された治療期間中の患者の年齢または体重に応じて用量レジメンを調整した。
非治験薬(基礎療法)は、第2のコントローラー薬剤と組み合わせた吸入コルチコステロイドであった。
用量スケジュール
IMPは、q2wで、14±3日毎に投与される。治験品の用量は、過量を回避するために≧11日離さなければならない。
IMPは、q2wで、14±3日毎に投与される。治験品の用量は、過量を回避するために≧11日離さなければならない。
IMP投与は、計画された試験場所への来診のときに、診療施設の手順および血液採取に従って治験担当医師または指定された人によって実行された。各試験部位にIMP注射を投与した後、患者を最短30分間モニターして、あらゆる注射部位反応を評価した(例えば、超過敏反応のあらゆる兆候または症状に関して)。
IMP投与のためのみに計画された全ての来診について、親/介護者/法定後見人は、自宅でIMPの注射を行うこと(すなわち、IMPの自宅投与)を決定することができた。これらの親/介護者/法定後見人は、治験担当医師または指定された人によって、来診2、来診3、および来診4でのデモンストレーション(治験担当医師によって実行される注射)によりIMPを投与するように訓練された。来診5~来診8(6週目、8週目、10週目、および12)における治験担当医師の厳重な管理下で親/介護者/法定後見人がIMPをうまく投与した後、治験担当医師は、計画された診療施設への来診を必要としない全てのさらなる来診のときに(すなわち、14週目、18週目、22週目、26週目、30週目、34週目、38週目、42週目、46週目、および50週目)、彼らをIMPの自宅投与を実行することに関して承認した。患者は、IMPの自宅投与の後に30分間モニターされるものとした。親/介護者/法定後見人が、3回以上の来診で、治験担当医師または指定された人によって、デモンストレーションによりIMPを投与するように訓練され、それに続いて、3回以上の来診で治験担当医師または指定された人の厳重な管理下でIMP投与に成功した場合、来診9の後の全ての来診のときに自宅投与を開始することが可能であった。
しかしながら、親/介護者/法定後見人が、自宅でIMPを注射する快適性を生じないか、または治験担当医師が、自宅での親/介護者/法定後見人による注射が不適切であると決定した場合、代わりの手配:例えば、患者の自宅でこれらのタイムポイントでIMPを投与するための、資格を有する地域担当者および/または健康管理の専門家(例えば、訪問看護サービス)に関する手配がなされた。
試験場所で与えられなかったIMP用量について、「自宅投与日記」(紙の様式)を、注射に関する情報を記録するために提供した。このような自宅投与日記を、患者の試験ファイルに原始データとして維持した。
親/介護者/法定後見人は、いずれの場所への来診(すなわち、IMP投与)または試験中の基礎療法の投与の失敗を回避するために、通知を受けた。場所への来診(すなわち、IMP投与)または基礎療法の投与を失敗したいずれの患者も、親/介護者/法定後見人は、来診およびその後の基礎療法の投与の失敗を回避するように注意を払った。
患者/親/介護者/法定後見人は、2回より多くのIMPの連続した投与がなされなかったとしても、または患者が最大2~4日にわたり基礎薬物療法を受けなかったとしても、IMP治療のためのその計画された来診を続けた。
SC注射部位は、同じ部位に2回連続注射されないように、腹部の4つの象限(へそと腰の領域を回避する)、大腿上部または上腕間で変更した。各注射につき、投与の解剖学的部位を、電子症例報告書(e-CRF)に、または該当する場合、自宅投与日記に記録した。
IMPの輸送、貯蔵、調製、および投与に関する詳細な指示を、患者および親/介護者/法定後見人に提供した。IMPの注射のコンプライアンスを文書化するために、親/介護者/法定後見人は、投与日記を完成させた。
スクリーニング期間
スクリーニング期間の前およびその間に、患者は、中用量ICSと、第2のコントローラー薬剤(すなわち、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)またはメチルキサンチン)、または高用量ICS単独、または高用量ICSと第2のコントローラーの安定な用量の基礎療法を受けていなければならない。
スクリーニング期間の前およびその間に、患者は、中用量ICSと、第2のコントローラー薬剤(すなわち、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)またはメチルキサンチン)、または高用量ICS単独、または高用量ICSと第2のコントローラーの安定な用量の基礎療法を受けていなければならない。
ランダム化された治療期間
この期間中、患者は、そのコントローラー薬剤を受け続ける。試験中に喘息の増悪を経験する患者の場合、ICS用量は、指定された通りに、さらに医師および/または治験担当医師の推奨に応じて、最大10日間、一時的に4倍まで増加させた(LOAC事象として記録した)。次いで治療を、喘息症状の進行に応じて、全身性コルチコステロイド(重症悪化事象)変更するか、または元のICS用量に戻した。
この期間中、患者は、そのコントローラー薬剤を受け続ける。試験中に喘息の増悪を経験する患者の場合、ICS用量は、指定された通りに、さらに医師および/または治験担当医師の推奨に応じて、最大10日間、一時的に4倍まで増加させた(LOAC事象として記録した)。次いで治療を、喘息症状の進行に応じて、全身性コルチコステロイド(重症悪化事象)変更するか、または元のICS用量に戻した。
患者は、治験担当医師の判断によって、重症喘息悪化事象と一致する症状の存在に基づいて、臨床的に指示された通りにいずれの時でもSCSを受けられた。
試験中いつでも患者が2つまたはそれより多くの重症喘息悪化事象を経験する場合、それらの安定な用量の基礎コントローラー薬剤に対する永続的な変更(すなわち、中~高用量ICSにおけるステップアップ、または高用量ICS単独療法を受けている患者の場合、第2のコントローラーの追加)を、指定された通りに、さらに医師および/または治験担当医師の推奨に応じて行った。
治療後期間
ランダム化された治療期間が終わったとき、1年の長期延長試験を継続しない患者は、コントローラー薬剤レジメンでの治療を続け、ランダム化された期間中に使用される用量は、患者の喘息コントロールステータスの医学的判断に基づいて調整が可能であった。
ランダム化された治療期間が終わったとき、1年の長期延長試験を継続しない患者は、コントローラー薬剤レジメンでの治療を続け、ランダム化された期間中に使用される用量は、患者の喘息コントロールステータスの医学的判断に基づいて調整が可能であった。
緩和薬薬剤
患者は、試験中に、必要に応じて、緩和薬薬剤として、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモールMDIを使用することができた。ネブライザー溶液は、代替送達方法として使用することができた。
患者は、試験中に、必要に応じて、緩和薬薬剤として、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモールMDIを使用することができた。ネブライザー溶液は、代替送達方法として使用することができた。
投与経路
MDIを用いたパフ吸入による経口吸入(例えば、ICS、ICSの組合せ、アルブテロール/サルブタモールもしくはレブアルブテロール/レボサルブタモール;またはラベルに従った他の基礎コントローラー)。
MDIを用いたパフ吸入による経口吸入(例えば、ICS、ICSの組合せ、アルブテロール/サルブタモールもしくはレブアルブテロール/レボサルブタモール;またはラベルに従った他の基礎コントローラー)。
用量レジメン
ICS:第2のコントローラーと組み合わせた中~高用量;緩和薬薬剤:必要に応じて、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール。
エンドポイント
ICS:第2のコントローラーと組み合わせた中~高用量;緩和薬薬剤:必要に応じて、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール。
エンドポイント
主要エンドポイント
52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
主要な副次的効能エンドポイント
12週目の気管支拡張薬投与前の予測された1秒量(FEV1)におけるベースラインからの変化。
12週目の気管支拡張薬投与前の予測された1秒量(FEV1)におけるベースラインからの変化。
副次的エンドポイント
効能
2週目、4週目、8週目、24週目、36週目および52週目の気管支拡張薬投与前の予測された1秒量(FEV1)におけるベースラインからの変化および評価された他のタイムポイント。
効能
2週目、4週目、8週目、24週目、36週目および52週目の気管支拡張薬投与前の予測された1秒量(FEV1)におけるベースラインからの変化および評価された他のタイムポイント。
52週の治療期間中の最初の重症悪化事象までの時間。
52週の治療期間中の最初のLOACまでの時間。
2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目、52週目および評価された他のタイムポイントにおける他の肺機能測定(絶対および相対FEV1、AM/PMピーク呼気流量(PEF)、FVC、強制呼気速度(FEF)25~75%、気管支拡張薬投与後の予測された%FEV1)におけるベースラインからの変化。
医療資源の利用へのDUPIXENT(登録商標)の作用。
6歳から<12歳の小児の場合の、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目、52週目、および評価された他のタイムポイントにおけるベースラインからの変化:午前の/午後の喘息症状スコア(電子日記);PRO:喘息コントロール質問表-他記式(ACQ-IA)、緩和薬薬剤の使用、緩和薬薬剤の使用を必要とする喘息症状に起因する夜間中途覚醒の数。
≧7歳から<12歳の小児の場合の、ランダム化のときの、PRO:標準化された活動を伴う小児喘息生活の質質問表-他記式(PAQLQ(S)IA)スコアの、12週目、24週目、36週目、52週目、64週目におけるベースラインからの変化。
安全性および忍容性
有害事象(AE);生命徴候(身長、体重を含む);身体検査;心電図(ECG);臨床的な実験室試験;全身性薬物濃度、薬物治療中のワクチン接種に対する抗薬物抗体およびIgG応答;血清中の機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度;ADA;DUPIXENT(登録商標)治療中の、破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのあらゆるワクチン接種を用いたワクチン接種に対するIgG応答(出力が不十分な場合、探索エンドポイントとして分析した)。
有害事象(AE);生命徴候(身長、体重を含む);身体検査;心電図(ECG);臨床的な実験室試験;全身性薬物濃度、薬物治療中のワクチン接種に対する抗薬物抗体およびIgG応答;血清中の機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度;ADA;DUPIXENT(登録商標)治療中の、破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのあらゆるワクチン接種を用いたワクチン接種に対するIgG応答(出力が不十分な場合、探索エンドポイントとして分析した)。
バイオマーカー
12週目の呼気一酸化窒素(FeNO)におけるベースラインからの変化。
12週目の呼気一酸化窒素(FeNO)におけるベースラインからの変化。
探索エンドポイント
ベースラインからの変化および血液バイオマーカー(胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、血清総免疫グロブリンE(IgE))。
ベースラインからの変化および血液バイオマーカー(胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、血清総免疫グロブリンE(IgE))。
遺伝学的バリエーションの、喘息およびDUPIXENT(登録商標)治療への応答との関連を評価するためのゲノムDNAの場合による遺伝学的分析。
2つ以上の重症喘息悪化事象の後に基礎コントローラー薬剤における永続的なステップアップを必要とする患者の比率。
追加のPROへのDUPIXENT(登録商標)の作用:ランダム化のときにおける≧7歳の小児の介護者のための小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア;アレルギー性鼻炎の病歴を有する6歳から<12歳の小児における小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア);小児のためのEuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)。
抗原特異的なIgE、抗原特異的な免疫グロブリンGサブタイプ4(IgG4)およびIgE:IgG4の比率におけるベースラインからの変化。
予測された%FEV1の傾き
試験中の喘息悪化に関する基準
試験中の喘息悪化に関する基準
2つのタイプの喘息悪化は、この試験において、下記で概説されるように定義される:1)試験中の重症悪化事象は、≧3日の全身性コルチコステロイドの使用;または全身性コルチコステロイドを必要とする喘息のための入院もしくは緊急治療室のための来診を要する喘息の増悪と定義される。2)LOAC事象は、以下のいずれかと定義される:連続2日での、24時間の期間中のサルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ(ベースラインと比較して);来診2における用量の≧4倍のICS用量の増加;連続2日間の治療における、定義された安定性の限界に基づく、30%またはそれより大きいAMまたはPMのピーク流量の減少。治療期間の安定性の限界は、ランダム化(1日目)前の最後の7日にわたり得られたそれぞれの平均AMまたはPMピーク呼気流量と定義される;重症悪化事象;2つの事象は、それらの開始日間の間隔が28日に等しいかまたはそれより長い場合、異なるとみなされる。
ある特定の実施形態によれば、サルブタモール/アルブテロールネブライザーおよびレボサルブタモール/レブアルブテロールネブライザーの使用は、以下の表5および表6で示されるように変換することができる。サルブタモール/アルブテロールネブライザーからパフへの変換の例:患者は、7AMから11AMの間に3回のサルブタモール/アルブテロールネブライザー治療(2.5mg/治療)を受けた。1日の合計=7.5mgまたは12回のパフ。レボサルブタモール/レブアルブテロールネブライザーからパフへの変換の例:患者は、7AMから11AMの間に3回のレボサルブタモール/レブアルブテロールネブライザー治療(1.25mg/治療)を受けた。1日の合計=3.75mgまたは12回のパフ。ネブライザーからパフへの変換の後、さらに、各週における、パフの回数が、連続2日での、24時間の期間中のサルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの≧6回の追加のパフ(ベースラインと比較して)である各例につき、LOAC事象を確認した。
評価スケジュール
1.スクリーニング期間(4[±1]週間)。
2.ランダム化された治療期間(52週まで)。
3.治療後期間(12週間)。
1.スクリーニング期間(4[±1]週間)。
2.ランダム化された治療期間(52週まで)。
3.治療後期間(12週間)。
評価スケジュールの概略図は、図1に示される。
試験フローチャート
試験のフローチャートは、図2に記載される。
試験のフローチャートは、図2に記載される。
(a)スクリーニング期間は、喘息コントロールに対するベースラインデータを収集するための期間中、4±1週間(21~35日)であり、適格基準を保証した。スクリーニング期間の前およびその間に、患者は、スクリーニング来診1前の≧1カ月の、安定な用量での、少なくとも3カ月間にわたる、以下のうちの1つ:中用量の吸入コルチコステロイド(ICS)と、第2のコントローラー薬剤(すなわち、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、またはメチルキサンチン)、または高用量ICS単独、または高用量ICSと第2のコントローラーの安定な用量の基礎療法を行っていなければならなかった。
(b)ランダム化来診(来診2)は、1日目と定義した。
ランダム化は、スクリーニング時における好酸球数(<300細胞/μLおよび≧300細胞/μL)およびICSの安定な用量のレベル(中/高)によって、さらに地域によって分類した。
ランダム化は、スクリーニング時における好酸球数(<300細胞/μLおよび≧300細胞/μL)およびICSの安定な用量のレベル(中/高)によって、さらに地域によって分類した。
(c)研究薬物療法を永続的に中止した患者は、±5日の幅を持たせた試験の終了(EOS)まで、またはあらゆる有害事象の回復または安定化まで、来診スケジュールに従って、試験来診のために診療施設に戻り、評価に参加するように求められ、推奨された。永続的な治療中断のときに、患者は、治療の終了(EOT)来診28に関して定義された全ての評価を用いて早期の治療中断(ETD)の来診を実行した。しかしながら、治療を早期に中止した患者は、1年の長期延長試験に適格であった。患者および親/介護者/法定後見人が計画された経過観察来診のための場所に来る可能性がない例外的な環境下で試験を永続的に中止した患者の場合、スポンサーの承認を得た後に、電話での連絡を行うことができた。その電話連絡中に、少なくとも有害事象(AE)、併存する薬物療法および喘息悪化事象に関する情報を収集しなければならず、これらの電話に関するスケジュールも来診スケジュールに反映させた。治療を早期に中止した患者は、抗体力価の全体的な評価および中断のときの臨床的な状態に基づく分析のために、追加のADAサンプルを収集するために診療施設に戻るよう求められた。
(d)ランダム化された治療期間を終えた適格患者には、DUPIXENT(登録商標)を用いた1年の長期延長試験に参加する機会が与えられた。その後1年の長期延長試験に登録した患者は、この治験の治療後期間に参加しなかった。
(e)1日目のランダム化後の全ての後続の来診のための来診の幅は、治療期間中の±3日および治療後期間中の±5日であった。
(f)全てのスクリーニング評価の前に:全ての≧6歳の患者(または施設内倫理審査委員会(IRB)/独立倫理委員会(IEC)によって、さらに地域の規制および要件に従って決定された年齢を超える)およびその親/介護者/法定後見人は、試験、試験の目的および手順に関する情報を、彼らの言語で、彼らが理解できる用語で可能な限り受け取り、それぞれIRB/IECによって承認されたインフォームドアセントフォーム(IAF)およびインフォームドコンセントフォーム(ICF)に署名し、日付を入れなければならなかった。月経が始まった女子については、特定のアセントフォームを得なければならなかった。以下の2つの場合による評価のそれぞれについては、別個のICF/IAFを得なければならない:治験薬(IMP)投与前の0週目の遺伝薬理学的サンプル、上記で概説した様々なタイムポイントでの記録保管の血清。
(g)病歴、喘息に特有の病歴(すなわち、アトピーの家族歴およびIgE媒介疾患(特定には母体の)、早産および/または低出生体重、タバコの煙への曝露、小児期早期における再発するウイルス感染)、手術歴。
(h)ランダム化の前に、200~400mcg(定量吸入器[MDI]を用いた2~4回のパフ吸入)のアルブテロール/サルブタモールまたは45~90mcg(MDIを用いた2~4回のパフ)のレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤の投与の後におけるFEV1における少なくとも10%の可逆性(同じ来診中に3回までの機会が許容され、患者が耐えるのであれば、最大12回の緩和薬薬剤のパフが許容される)。スクリーニングV1の前の12カ月以内におけるメタコリンに対する確認された可逆性または陽性気道過敏反応性を、許容できるとみなした。スクリーニングV1で対象がこの可逆性基準を満たさない場合、スクリーニングとベースライン来診2との間のいつでも2回までの追加の評価の試みを実行できた。
(i)治験担当医師が最初の月経が起こったことを知らされた場合、女性患者からは、別個のアセントを最初の来診に得なければならなかった。
(j)スクリーニングおよびランダム化来診(来診1および2)のとき、さらに後続の来診毎に、血圧(mmHg)、心拍数(脈拍/分)、呼吸数(呼吸数/分)、体温(セルシウス度)、身長(cm)および体重(kg)などのバイタルサインを測定した。生命徴候は、各来診時に、座位で同じ腕を使用して測定され、診療施設の来診で、治験品を受ける前に測定された。
(k)電子日記/PEFメーターが、サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの使用、喘息コントローラー薬物の使用、経口ステロイドの必要、緩和薬薬剤の使用を必要とする喘息症状に起因する夜間中途覚醒、午前および午後の喘息症状NRSスコアならびにAMおよびPM PEFの毎日の記録のために使用された。来診1でこのデバイスを与え、他の指定された日にこのデバイスから情報をダウンロードした。
(l)ランダム化された治療期間中、IMP投与、2週毎(q2w)を、第50週まで計画された試験場所への来診のときに(少なくとも11日離さなければならない)、治験担当医師によって実行した。最初の12週間(V8まで)、IMPの注射の後に最短30分間、試験場所で患者をモニターして、あらゆる注射反応を評価した(さらなる詳細についてセクション8.1.4を参照のこと)。ランダム化の後、ランダム化された治療が完了するまで、患者の年齢または体重に関して用量レジメンを調整しなかった。
(m)親/介護者/法定後見人の自宅投与および訓練:計画されたIMP投与のためのみの全ての来診(すなわち、14週目、18週目、22週目、26週目、30週目、34週目、38週目、42週目、46週目、および50週目)に関して、親/介護者/法定後見人は、自宅でIMPの注射を行うこと(すなわち、IMPの自宅投与)を決定することができた。これらの親/介護者/法定後見人は、治験担当医師または指定された人によって、V2、V3、およびV4にデモンストレーション(治験担当医師によって実行される注射)によりIMPを投与するように訓練された。V5~V8(6週目、8週目、10週目、および12週目)に治験担当医師の厳重な管理下で親/介護者/法定後見人がIMPをうまく投与した後、治験担当医師は、計画された来診を必要としない全てのさらなる来診のときに、彼らをIMPの自宅投与を実行することに関して承認した。親/介護者/法定後見人が、3回以上の来診で、治験担当医師または指定された人によって、デモンストレーションによりIMPを投与するように訓練され、それに続いて、3回以上の来診で治験担当医師または指定された人の厳重な管理下でIMP投与に成功した場合、V9以降の全ての来診のときに自宅投与を開始することが可能であった。しかしながら、親/介護者/法定後見人が、自宅でIMPを注射する快適性を生じないか、または治験担当医師が、自宅での親/介護者/法定後見人による注射が不適切であると決定した場合、代わりの手配:例えば、患者の自宅でこれらのタイムポイントでIMPを投与するための、資格を有する地域担当者および/または健康管理の専門家(例えば、訪問看護サービス)に関する手配がなされた。
(n)努力呼気肺活量(FEV1)、PEF、努力性肺活量(FVC)、全ての来診における肺容量の25%~75%の強制呼気速度(FEF25~75%);肺機能試験は、可能な限り午前中に実行したが、その日の異なる時間にしか行えない場合、肺活量測定は、試験を通して各来診時にその日のほぼ同じ時間に行った。肺活量測定は、それらの作用の持続時間に従って、気管支拡張薬のウォッシュアウト期間の後に実行し、例えば、サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの最後の用量を少なくとも6時間保留したり、LABAの最後の用量を少なくとも12時間保留したり、LAMAの最後の用量を少なくとも24時間保留したりした。これを、PEF測定を実行する前に検証した。
(o)治療期間の安定性の限界は、FEV1およびPEFに対して確立された。PEFに対する期間の安定性の限界は、来診2(1日目)前の最後の7日にわたり得られたそれぞれの平均AMまたはPM PEFと定義された。安定性の限界を設定するために少なくとも4日間の測定を行うべきであり、4日間のデータが入手できるまで、最初の投与来診は再スケジュールすべきである。
(p)喘息コントロール質問表-他記式(ACQ-IA、6歳から<12歳の小児のため)、ACQ-7およびACQ-5スコア、ならびにランダム化V2のときの、≧7歳の小児のための標準化された活動を伴う小児喘息生活の質質問表-他記式(PAQLQ(S)-IA)スコアは、臨床的な場所での試験来診中に他記式でなされた。ACQ-7スコアを使用して、全ての患者における評価を追跡した。ACQ-5(ACQ-7の最初の5項目)スコアを、全ての患者のためのスクリーニングV1およびベースラインV2のときの適格評価のために使用した。
(q)小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA):併存するアレルギー性鼻炎を有する患者のために、臨床的な場所での試験来診中に他記式でなされた。
(r)バイオマーカーセットは、血清胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)を含んでいた。
(s)総IgE、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、およびIgE:IgG4の比率の評価。
(t)全身性薬物濃度サンプルは、投与の前に、さらにSAEおよびAESIの場合に収集された。
(u)呼気一酸化窒素評価は、肺活量測定の前に、さらに、≧1時間の絶食後に実行された。
(v)これは任意であり、親または介護者または法定後見人/患者は、サンプリング前に別個のICF/IAFに署名しなければならない。同意したものについて、そのときの血液採取体積の限界を考慮して、6週目に、IMP投与の前に、または試験中いつでも、サンプルを採取できた。
(w)ADAサンプルは、投与の前に、さらにSAEおよびAESIの場合に収集された。
(x)スクリーニングのときに月経が始まった(すなわち妊娠の可能性のある)女性患者の場合、スクリーニング来診1のときに尿妊娠検査が必須であり、来診2におけるランダム化の前に(0週目)、さらにフローチャートで定義された後続の来診毎に陰性結果が得られた。スクリーニング後に月経が起こった女性患者の場合、IMP投与の前に陰性の尿ディップスティック妊娠検査が得られた。
(y)血液学:ヘモグロビン、ヘマトクリット、血小板数、総白血球(WBC)数と5分類計数(five-part differential count)、および総赤血球数。血清化学:クレアチニン、血中尿素窒素、グルコース、尿酸、総コレステロール、総タンパク質、アルブミン、総ビリルビン(正常な範囲を超える値の場合、結合および非結合ビリルビンにおける分化)、アラニンアミノトランスフェラーゼ、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ、アルカリホスファターゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、電解質(塩化ナトリウム、塩化カリウム)、炭酸水素塩、およびクレアチンホスホキナーゼ。血液サンプル収集のときの患者の断食(断食は、少なくとも8時間、水を除いていかなる食物または飲料の摂取もないこととみなされる)または非断食ステータスを、中央実験室の要求フォームに記録した。スクリーニング来診1でのみの臨床実験室試験には、B型肝炎表面抗原(HBs Ag)、B型肝炎表面抗体(HBs Ab)、B型肝炎コア抗体(HBc Ab)、C型肝炎ウイルス抗体(HCV Ab)をカバーする肝炎スクリーニング、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)スクリーニング(抗HIV-1およびHIV-2抗体)および抗核抗体(ANA)が含まれる。
(z)スクリーニングのときに、親/介護者/法定後見人は、彼らの小児のワクチン接種スケジュールに関する情報を提供するように求められ、破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザのためのいずれかのワクチン接種(地域の医療実施による)で彼らの小児を免疫化するかどうかの評価によって、試験中のワクチン接種が行われた。これらのワクチン接種のタイミングは、場合により、IMP治療期間に適合するように調整された。あらゆる計画された破傷風、ジフテリアおよび百日咳ワクチン接種は、来診18(32週目)後の投与は評価のための追加の採血(セクション9.3.1.2を参照のこと)を必要とする可能性があるため、来診12(20週目)から来診18(32週目)の間に投与されるべきであった。あらゆる計画された季節性3価/4価インフルエンザは、来診18(32週目)後の投与は評価のための追加の採血(セクション9.3.1.2を参照のこと)を必要とする可能性があるため、来診6(8週目)から来診18(32週目)の間に投与されるべきであった。
(aa)両方のワクチン接種(すなわち、あらゆる破傷風、ジフテリアおよび百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザ)に対する、ワクチン前および後の抗体力価のための(すなわち、IgG応答評価のための)計画された血液サンプル収集は、ワクチン接種前の8週間以内およびそれぞれのワクチン接種の3~4週間後に(6週間までに)採取すべきであった。しかしながら、全ての血液力価サンプルは、第6週から第50週の間(すなわち、それぞれ来診5および来診27)に採取しなければならなかった。この試験の経過中の患者のワクチン接種スケジュールに応じて、ランダム化された治療期間の6週目、12週目、または24週目(V5、V8、V14)のいずれかに、ワクチン接種前の力価のために採血するための、さらに、ランダム化された治療期間の12週目、24週目、または36週目(V8、V14、V20)のいずれかに、ワクチン接種後の力価のために採血するためのあらゆる努力がなされた。
統計的考察
サンプルサイズ決定
この試験のサンプルサイズは、重症悪化の数が負の二項分布および2:1のランダム化比率に従うと仮定して、3つの目的の集団:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者、および2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者のための治療の52週間にわたる年間重症悪化率の主要エンドポイントに関する、DUPIXENT(登録商標)対プラセボの比較に基づいていた。
サンプルサイズ決定
この試験のサンプルサイズは、重症悪化の数が負の二項分布および2:1のランダム化比率に従うと仮定して、3つの目的の集団:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者、および2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者のための治療の52週間にわたる年間重症悪化率の主要エンドポイントに関する、DUPIXENT(登録商標)対プラセボの比較に基づいていた。
ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者の場合、0.8のプラセボ年間重症悪化率、および1.5の分散パラメーターと仮定すると、およそ255名の患者をランダム化して(DUPIXENT(登録商標)に170名および適合させたプラセボ群に85名)、この試験は、これらの患者間でα=0.05の両側の有意レベルで、年間重症悪率において60%の相対リスク低減を検出するのにおよそ96%の出力を有することになる(すなわち、DUPIXENT(登録商標)群について0.32の年間率)。
ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者の場合、0.7のプラセボ年間重症悪化率、および1.5の分散パラメーターと仮定すると、およそ327名の患者をランダム化して(DUPIXENT(登録商標)に218名および適合させたプラセボ群に109名)、この試験は、これらの患者間でα=0.05の両側の有意レベルで、年間重症悪化率において54%の相対リスク低減を検出するのにおよそ93%の出力を有することになる(すなわち、DUPIXENT(登録商標)群について0.322の年間率)。
2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者の場合、0.7のプラセボ年間重症悪化率、および1.5の分散パラメーターと仮定すると、およそ345名の患者で(DUPIXENT(登録商標)に230名および適合させたプラセボ群に115名)、この試験は、これらの患者間でα=0.05の両側の有意レベルで、年間重症悪化率において54%の相対リスク低減を検出するのにおよそ94%の出力を有することになる(すなわち、DUPIXENT(登録商標)群について0.322の年間率)。
サンプルサイズの計算は、直線状の中止率(1年で20%)と仮定され、したがって患者ごとの平均曝露期間は、0.9年であった。仮定された相対リスク低減は、第3相喘息EFC13579QUEST試験における結果に基づいていた。
上述した集団のそれぞれにつき標的サンプルサイズを達成するために、全体の集団中のおよそ402名の患者(DUPIXENT(登録商標)に268名およびプラセボに134名)は、患者のおよそ86%が、ランダム化された2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有すると仮定し、ランダム化された患者のおよそ81%がベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有し、ランダム化された患者のおよそ64%がベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有すると仮定してランダム化される必要があった。
患者をランダム化して(2:1の比率で)、DUPIXENT(登録商標)または適合させたプラセボを与えた。患者をDUPIXENT(登録商標)または適合させたプラセボにランダムに割り当てた後、患者ごとのDUPIXENT(登録商標)または適合させたプラセボの投薬、200または100mg SC、q2wに1回は、それぞれ体重>30kgまたは≦30kgに基づいて決定された。
ランダム化は、スクリーニング時におけるICS用量(中用量対高用量)および好酸球数(<300細胞/μL対≧300細胞/μL)によって、さらに地域によって分類される。
分析集団
DUPIXENT(登録商標)の効能を適切な多重度制御を用いて確認するために、2つの主要分析集団で効能エンドポイント:1を評価した。2型炎症性表現型を有する集団を、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppbを有するランダム化した患者と定義した。この多重度制御を、EU.2で承認された同じまたは類似の適応症を使用する国で分析に適用した。ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する集団は、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有するランダム化した患者と定義され、QUEST試験でこれらの患者を評価するためにとられるアプローチに類似した、スポンサーが米国および米国参照国に使用する主要分析集団であった。加えて、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者を階層で試験した。この多重度は、米国で承認されたものと同じまたは類似の適応症の用語を用いる国で使用されていると予想される。
DUPIXENT(登録商標)の効能を適切な多重度制御を用いて確認するために、2つの主要分析集団で効能エンドポイント:1を評価した。2型炎症性表現型を有する集団を、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppbを有するランダム化した患者と定義した。この多重度制御を、EU.2で承認された同じまたは類似の適応症を使用する国で分析に適用した。ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する集団は、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有するランダム化した患者と定義され、QUEST試験でこれらの患者を評価するためにとられるアプローチに類似した、スポンサーが米国および米国参照国に使用する主要分析集団であった。加えて、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者を階層で試験した。この多重度は、米国で承認されたものと同じまたは類似の適応症の用語を用いる国で使用されていると予想される。
効能分析を、彼らがランダム化された治療によって実行した。
安全性エンドポイントのための分析集団は、安全性集団であり、これは、投与された治療の量に関係なく、さらに、彼らがランダム化されたかどうかに関係なく、研究薬物療法に曝露された全ての患者と定義された。
安全性分析を、患者が実際に受けた治療によって実行した。
主要エンドポイントの分析
DUPIXENT(登録商標)の治療作用の推定値は、患者が実際に受けた治療が何かに関係なく、DUPIXENT(登録商標)にランダム化した患者についての年間重症悪化率と、プラセボアームとを比較したものであった。これは、プラセボに対する治療のポリシーまたは戦略の利益を評価するものである。この主要なアプローチにおいて、早期に治療を中止した患者の無処置(off-treatment)測定が分析に含まれていた。研究薬物療法を永続的に中止した患者は、全ての残りの試験来診のために診療施設に戻るように求められ、推奨された。患者が52週の治療期間の最後まで試験にとどまる場合、第52週までに生じた全ての重症悪化事象は、患者が治療中かまたはそうでないかにかかわらず、主要分析に含まれた。52週の治療期間が終わる前に患者が試験を中断する場合、最後の接触日までの全ての観察された重症悪化事象は分析に含まれ、観察期間は、ランダム化から最後の接触日までと定義した。試験中断の後から第52週までに起こる可能性があった観察されなかった事象についての代入は、実行されなかった。
DUPIXENT(登録商標)の治療作用の推定値は、患者が実際に受けた治療が何かに関係なく、DUPIXENT(登録商標)にランダム化した患者についての年間重症悪化率と、プラセボアームとを比較したものであった。これは、プラセボに対する治療のポリシーまたは戦略の利益を評価するものである。この主要なアプローチにおいて、早期に治療を中止した患者の無処置(off-treatment)測定が分析に含まれていた。研究薬物療法を永続的に中止した患者は、全ての残りの試験来診のために診療施設に戻るように求められ、推奨された。患者が52週の治療期間の最後まで試験にとどまる場合、第52週までに生じた全ての重症悪化事象は、患者が治療中かまたはそうでないかにかかわらず、主要分析に含まれた。52週の治療期間が終わる前に患者が試験を中断する場合、最後の接触日までの全ての観察された重症悪化事象は分析に含まれ、観察期間は、ランダム化から最後の接触日までと定義した。試験中断の後から第52週までに起こる可能性があった観察されなかった事象についての代入は、実行されなかった。
年間重症喘息悪化事象率を負の二項回帰モデルを使用して分析した。主要エンドポイントの分析を、適切な多重度制御を使用して、2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL、ベースラインFeNO≧20ppbおよび全治療意図(ITT)集団で実行した。2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたは全ITT集団で主要エンドポイント分析を実行する場合、モデルは、応答変数として52週間の間に起こった各患者の事象の総数を含み、共変量として、治療群、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)およびの試験前の重症喘息悪化事象の数を含んでいた。ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で主要エンドポイント分析を実行する場合、ベースライン好酸球レベルをモデル共変量から除去した。ベースラインFeNO≧20ppb集団で主要エンドポイント分析を実行する場合、ベースラインFeNOレベルをモデル共変量から除去した。試験前の重症喘息悪化事象は、少なくとも1回の喘息の悪化のための全身性ステロイド(経口または非経口)での治療または喘息の悪化のための入院もしくは緊急医療来診と定義される(このプロトコールで定義された通り)。対数転換した観察期間はオフセット変数である。患者が指示通りに治療および基礎喘息薬物療法に従う場合、DUPIXENT(登録商標)の治療作用を評価するための支持分析も提供された。このアプローチにおいて、早期の治療中断後に報告された重症悪化事象は、分析から排除された。基礎喘息薬物療法の第1の永続的なステップアップの後に得られた全ての測定値も、分析から排除された。支持分析は、2型炎症性表現型およびベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で実行され、2つの集団において主要分析のために特定されたものと同じ共変量のセットを用いた負の二項モデルを使用した。このモデルは、応答変数として基礎喘息薬物療法のいずれかの永続的なステップアップの前の治療期間中に起こる重症悪化事象を含み、治療の対数転換した期間またはランダム化から基礎喘息薬物療法の第1の永続的なステップアップまでの期間のどちらかより短いほうが、オフセット変数であった。
主要エンドポイントの分析を、適切な多重度制御を使用して、2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL、ベースラインFeNO≧20ppb、および全ITT集団で実行した。
多重度の考察
年間重症悪化率の主要エンドポイントに対する仮説検定は、以下の通り逐次的な検定手順を取り入れることによって0.05の両面タイプIエラーで制御された:
年間重症悪化率の主要エンドポイントに対する仮説検定は、以下の通り逐次的な検定手順を取り入れることによって0.05の両面タイプIエラーで制御された:
米国および米国参照国の場合
第1:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
第1:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
第2:ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
第3:2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
欧州および欧州参照国の場合
第1:2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
第1:2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
第2:ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者集団に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
第3:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者集団に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の年間重症悪化事象率。
任意の副次的エンドポイントのための多重度制御は、考慮される場合、SAPで特定された。それ以外の場合、基準のP値が提供された。
失われたデータの取り扱い
試験中断後に起こる可能性がある重症悪化事象のために患者が第52週の前に試験を中断する場合、これらの患者は、重症悪化に関するデータが失われた患者とみなされた。データ損失の数、理由およびタイミングは、治療群ごとに要約した。主要分析において、治療の順守または喘息基礎薬物療法の増加に関係なく全ての観察されたデータを使用した。患者が試験を早期に中断した後から第52週までの失われた重症悪化情報についての代入は、実行されなかった。加えて、パターン混合モデル、プラセボベースのパターン混合モデルに基づく感度分析、および主要分析で使用されたものと同じ負の二項モデルに基づくチッピングポイント分析(tipping point analysis)を実行して、主要モデルの結論のロバスト性を評価した。
試験中断後に起こる可能性がある重症悪化事象のために患者が第52週の前に試験を中断する場合、これらの患者は、重症悪化に関するデータが失われた患者とみなされた。データ損失の数、理由およびタイミングは、治療群ごとに要約した。主要分析において、治療の順守または喘息基礎薬物療法の増加に関係なく全ての観察されたデータを使用した。患者が試験を早期に中断した後から第52週までの失われた重症悪化情報についての代入は、実行されなかった。加えて、パターン混合モデル、プラセボベースのパターン混合モデルに基づく感度分析、および主要分析で使用されたものと同じ負の二項モデルに基づくチッピングポイント分析(tipping point analysis)を実行して、主要モデルの結論のロバスト性を評価した。
他の副次的エンドポイントの分析
連続するエンドポイントに関するベースラインからの変化を、反復測定混合効果モデル(MMRM)アプローチを使用して分析した。このモデルは、別段の規定がない限り(詳細はSAPで確認される)、応答変数としてベースラインからの変化を含み、共変量として、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)、来診、治療対来診の交互作用、ベースライン値、およびベースライン対来診の交互作用を含んでいた。性別、身長、および民族性も、共変量として肺活量測定パラメーターのためのモデルに含めた。非構造化相関行列を使用して、患者内エラーをモデル化した。パラメーターを、ニュートン-ラフソンアルゴリズムを使用した制限付き最尤法を使用して推測した。12週目のベースラインからの変化に対する治療比較に関する統計的推論は、ケンワードおよびロジャーの自由度調整アプローチを用いて混合効果モデルから誘導された。他のタイムポイント、8、12、24、36および52週間、ならびにその間の他のタイムポイントにおける治療比較も、説明目的のために混合効果モデルから提供された。第52週までのデータを応答変数として含めた。
連続するエンドポイントに関するベースラインからの変化を、反復測定混合効果モデル(MMRM)アプローチを使用して分析した。このモデルは、別段の規定がない限り(詳細はSAPで確認される)、応答変数としてベースラインからの変化を含み、共変量として、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)、来診、治療対来診の交互作用、ベースライン値、およびベースライン対来診の交互作用を含んでいた。性別、身長、および民族性も、共変量として肺活量測定パラメーターのためのモデルに含めた。非構造化相関行列を使用して、患者内エラーをモデル化した。パラメーターを、ニュートン-ラフソンアルゴリズムを使用した制限付き最尤法を使用して推測した。12週目のベースラインからの変化に対する治療比較に関する統計的推論は、ケンワードおよびロジャーの自由度調整アプローチを用いて混合効果モデルから誘導された。他のタイムポイント、8、12、24、36および52週間、ならびにその間の他のタイムポイントにおける治療比較も、説明目的のために混合効果モデルから提供された。第52週までのデータを応答変数として含めた。
最初の重症喘息悪化事象までの時間および第1のLOACまでの時間を、従属変数として事象までの時間を用いて、共変量として、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)および試験前の喘息事象の数を用いて、コックス回帰モデルを使用して分析した。推測されたハザード比(DUPIXENT(登録商標)対プラセボ)をその95%信頼区間と共に提示した。カプラン-マイヤー法を使用して、各治療群に固有な、12週目、24週目、36週目、および52週目における重症喘息悪化事象を有する患者の比率を導き出した。
AE、実験パラメーター、生命徴候、ECG、および身体検査を含む安全変数を、記述統計を使用して要約した。安全変数の分析を、安全性集団に基づき実行した。
試験期間
総試験期間(患者当たり)は、68±1週間まで、すなわちスクリーニングのために-4(±1)週間;-52週間の治療;-12週間の治療後の経過観察と予測された。
総試験期間(患者当たり)は、68±1週間まで、すなわちスクリーニングのために-4(±1)週間;-52週間の治療;-12週間の治療後の経過観察と予測された。
疾患に固有な毎日の効能評価
電子日記/PEFメーター
試験中毎日、患者は、電子日記/最大呼気流量(PEF)メーターを、朝晩のPEFを測定する;朝晩の喘息症状尺度の質問に応答する;症状緩和のためのサルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの吸入回数/日を示す;使用された基礎製品の吸入回数/日を記録する;緩和薬薬剤の使用を必要とする喘息症状に起因する夜間中途覚醒の数を記録する;および悪化事象のための経口ステロイドの使用を記録するのに使用した。
電子日記/PEFメーター
試験中毎日、患者は、電子日記/最大呼気流量(PEF)メーターを、朝晩のPEFを測定する;朝晩の喘息症状尺度の質問に応答する;症状緩和のためのサルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの吸入回数/日を示す;使用された基礎製品の吸入回数/日を記録する;緩和薬薬剤の使用を必要とする喘息症状に起因する夜間中途覚醒の数を記録する;および悪化事象のための経口ステロイドの使用を記録するのに使用した。
スクリーニング(来診1)のときに、患者および親/介護者/法定後見人に電子日記/PEFメーターが発行された。親/介護者/法定後見人は、デバイスの使用について指示を受け、電子PEFメーターの使用に関する書面の説明書が親/介護者/法定後見人に提供された。
加えて、治験担当医師は、親/介護者/法定後見人に、どのように以下の変数:アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤を受ける前の、起床後15分間以内(5:30AM~11:59AM)に実行されるAM PEF;アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤を受ける前の、晩(5:30PM~11:59PM)に実行されるPM PEF)を電子PEFメーターで記録するかを指示した;患者/親/介護者/法定後見人は、PEF測定を実行する前の少なくとも6時間、アルブテロール/サルブタモールまたはレブアルブテロール/レボサルブタモール緩和薬薬剤を保留するように努めた;3回のPEFの努力は、患者によって実行された;全ての3つの値を電子PEFメーターによって記録し、最大の値を評価に使用した。
ベースラインAM PEFは、治験品の第1の用量の前に7日間で記録された平均AM測定であり、ベースラインPM PEFは、治験品の第1の用量の前に7日間で記録された平均PM測定であった。期間の安定性の限界は、1日目前の最後の7日にわたり得られたそれぞれの平均AMまたはPM PEFと定義された。安定性の限界を設定するために少なくとも4日間の測定を行うべきであり、4日間のデータが入手できるまで、最初の投与来診はスケジュール変更すべきである。
ベースラインの緩和薬の使用は、治験品の第1の用量の前に7日間で記録された緩和薬の使用の平均数であった。期間の安定性の限界は、1日目前の最後の7日にわたり得られたそれぞれの平均AMまたはPM PEFと定義された。安定性の限界を設定するために少なくとも4日間の測定を行うべきであり、4日間のデータが入手できるまで、最初の投与来診は、両方の測定のためにスケジュール変更すべきである。
電子PEFメーターから得られた情報は、試験来診のときに治験分担医師によって評価された。
喘息症状数値評価スケール(NRS)スコア
親/介護者/法定後見人は、PEFを測定する前に、電子日記/PEFメーターに全体の症状スコアを1日2回記録した。覚醒時間中に経験した患者の全体的な喘息症状を、晩に記録した(PM症状スコア)。ベースライン症状スコアは、ランダム化の前に7日間で記録された平均AMおよび平均PMスコアであった。ベースラインAM/PM症状スコアは、ベースラインAM/PM PEFに使用された同じアルゴリズムに従ってコンピューターで計算された。スコアは0~4の範囲であり、0は、より軽度の症状を示し、4は、より重症の症状を示す。グローバルスコアはなく、AMスコアとPMスコアのみであった。0.35の臨床的に意義のある最小の差(MCID)が使用された。
親/介護者/法定後見人は、PEFを測定する前に、電子日記/PEFメーターに全体の症状スコアを1日2回記録した。覚醒時間中に経験した患者の全体的な喘息症状を、晩に記録した(PM症状スコア)。ベースライン症状スコアは、ランダム化の前に7日間で記録された平均AMおよび平均PMスコアであった。ベースラインAM/PM症状スコアは、ベースラインAM/PM PEFに使用された同じアルゴリズムに従ってコンピューターで計算された。スコアは0~4の範囲であり、0は、より軽度の症状を示し、4は、より重症の症状を示す。グローバルスコアはなく、AMスコアとPMスコアのみであった。0.35の臨床的に意義のある最小の差(MCID)が使用された。
朝の日記
0.喘息症状なし、一晩中眠れた。
1.よく眠れたが、朝に多少の不満がある。夜間覚醒なし。
2.喘息のために1回起きた(早期覚醒を含む)。
3.喘息のために数回起きた(早期覚醒を含む)。
4.喘息のためによく眠れず、夜中起きていた。
晩の日記
0.非常によい、喘息症状なし。
1.喘鳴、咳、または呼吸困難の1回のエピソード。
2.通常の活動に支障がない喘鳴、咳、または呼吸困難の1回より多くのエピソード。
3.通常の活動にある程度支障がある、1日のほとんどの喘鳴、咳、または呼吸困難。
4.喘息が非常に悪い。日常の活動を通常通り行うことができない。
0.喘息症状なし、一晩中眠れた。
1.よく眠れたが、朝に多少の不満がある。夜間覚醒なし。
2.喘息のために1回起きた(早期覚醒を含む)。
3.喘息のために数回起きた(早期覚醒を含む)。
4.喘息のためによく眠れず、夜中起きていた。
晩の日記
0.非常によい、喘息症状なし。
1.喘鳴、咳、または呼吸困難の1回のエピソード。
2.通常の活動に支障がない喘鳴、咳、または呼吸困難の1回より多くのエピソード。
3.通常の活動にある程度支障がある、1日のほとんどの喘鳴、咳、または呼吸困難。
4.喘息が非常に悪い。日常の活動を通常通り行うことができない。
緩和薬の使用
サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロール吸入の回数は、親/介護者/法定後見人によって電子日記/PEFメーターで毎日記録された。各患者は、サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールが、定期的または予防的にではなく、症状に応じて必要な場合のみ使用されるべきであることを注意喚起された。サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロール吸入/日のベースライン数は、ランダム化前の7日間の平均に基づく。
サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロール吸入の回数は、親/介護者/法定後見人によって電子日記/PEFメーターで毎日記録された。各患者は、サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールが、定期的または予防的にではなく、症状に応じて必要な場合のみ使用されるべきであることを注意喚起された。サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロール吸入/日のベースライン数は、ランダム化前の7日間の平均に基づく。
医療資源の利用
HCRU質問表(緩和薬薬剤の使用、専門家の来診、入院、非常事態または緊急の医療施設来診、アウトカム、休学などに対する質問)は、e-CRFの統合された部分として管理され、これはまた、あらゆる喘息悪化の事象:重症喘息悪化事象またはLOACの証拠においてHCRUを評価するのにも使用された。
HCRU質問表(緩和薬薬剤の使用、専門家の来診、入院、非常事態または緊急の医療施設来診、アウトカム、休学などに対する質問)は、e-CRFの統合された部分として管理され、これはまた、あらゆる喘息悪化の事象:重症喘息悪化事象またはLOACの証拠においてHCRUを評価するのにも使用された。
健康関連の生活の質(副次的エンドポイント)を含む患者によって報告されたアウトカム
患者は、彼らの親/介護者/法定後見人によって、または彼らの助けを借りて以下のPRO質問表を与えられた。他記式は、小児のみのためであり:ACQ-IA、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ[S]-IA)、他記式でなされた(治験担当医師により診療施設スタッフが指示された)。
患者は、彼らの親/介護者/法定後見人によって、または彼らの助けを借りて以下のPRO質問表を与えられた。他記式は、小児のみのためであり:ACQ-IA、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ[S]-IA)、他記式でなされた(治験担当医師により診療施設スタッフが指示された)。
喘息コントロール質問表-他記式
ACQ-IAは、自発的に、または治療の結果のいずれかとして起こる喘息コントロールの妥当性と喘息コントロールの変更の両方を測定するように設計され、スクリーニングのときに6歳から<12歳の小児のために使用された。
ACQ-IAは、自発的に、または治療の結果のいずれかとして起こる喘息コントロールの妥当性と喘息コントロールの変更の両方を測定するように設計され、スクリーニングのときに6歳から<12歳の小児のために使用された。
ACQ-7-IA(喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン)
喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)は、7つの質問を含み、ACQ-7の最初の5項目(ACQ-5-IAスコア)は、最も一般的な喘息症状を扱う:1)前の週に夜間喘息によって目覚めた頻度、2)朝の喘息症状の重症度、3)喘息に起因する日常活動の制限、4)喘息に起因する息切れ、および5)喘鳴(これは、全体的な緩和薬薬剤の使用に対する2つの質問を含む)、6)短時間作用性気管支拡張薬の使用、および肺活量測定評価の後から現在の喘息ステータス、7)FEV1の予測された気管支拡張薬の使用(気管支拡張薬投与前の使用、%および予測された使用の%)。
喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)は、7つの質問を含み、ACQ-7の最初の5項目(ACQ-5-IAスコア)は、最も一般的な喘息症状を扱う:1)前の週に夜間喘息によって目覚めた頻度、2)朝の喘息症状の重症度、3)喘息に起因する日常活動の制限、4)喘息に起因する息切れ、および5)喘鳴(これは、全体的な緩和薬薬剤の使用に対する2つの質問を含む)、6)短時間作用性気管支拡張薬の使用、および肺活量測定評価の後から現在の喘息ステータス、7)FEV1の予測された気管支拡張薬の使用(気管支拡張薬投与前の使用、%および予測された使用の%)。
患者および/または親/介護者/法定後見人に、前の週中に彼らの喘息および/または彼らの小児の喘息がそれぞれどのようであったかを思い起こし、7ポイントのスケール(0=障害なし、6=最大の障害)で症状の質問1)~6)に応答するように求めた。
肺活量測定評価の後、患者および/または親/介護者/法定後見人は、前の週中に彼らの喘息および/または彼らの小児の喘息がどのようであったかを思い起こし、7ポイントスケール(0=障害なし、6=最大の障害)で症状および気管支拡張薬使用質問に応答するように求められた。診療施設スタッフが、試験直後に表示された中央による読み取り前の肺活量測定結果に基づき7ポイントスケールで予測された%FEV1をスコア付けした。次いで、質問は、等しく重み付けされ、グローバルACQ-7スコアは、7つの質問の平均であり、それゆえに0(完全にコントロールされた)~6(著しくコントロール不良な)であった。
より高いスコアは、より低い喘息コントロールを示した。1.0未満のスコアを有する患者は、適切にコントロールされた喘息を反映し、1.0を超えるスコアを有する患者は、不十分にコントロールされた喘息を反映した。ACQ-7の7ポイントスケールにおいて、0.5のスコアにおける変化または差が、開発者によって定義されたMCIDに相当する臨床的に重要とみなすことができる最も小さい変化であった。
統計的分析の場合、ACQ-7グローバルスコアは、質問表の質問7のために、%予測されたFEV1のBMSによる中央による読み取り後の値を使用してスポンサーによって計算された。
変化を検出する信頼度および能力などの測定特性が文献で確認された。
ACQ-5-IA(喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン)
ACQ-5-IAは、ACQ-7-IAの最初の5つの質問に対する応答から導き出され、スクリーニングのときに≧6歳から<12歳の小児のために使用された。より高いスコアは、より低い喘息コントロールを示す。1.0未満のスコアを有する患者は、適切にコントロールされた喘息を反映し、1.0を超えるスコアを有する患者は、不十分にコントロールされた喘息を反映した。ACQ-5の7ポイントスケールで、0.5のスコアにおける変化または差が、開発者によって定義されたMCIDに相当する臨床的に重要とみなすことができる最も小さい変化であった。
ACQ-5-IAは、ACQ-7-IAの最初の5つの質問に対する応答から導き出され、スクリーニングのときに≧6歳から<12歳の小児のために使用された。より高いスコアは、より低い喘息コントロールを示す。1.0未満のスコアを有する患者は、適切にコントロールされた喘息を反映し、1.0を超えるスコアを有する患者は、不十分にコントロールされた喘息を反映した。ACQ-5の7ポイントスケールで、0.5のスコアにおける変化または差が、開発者によって定義されたMCIDに相当する臨床的に重要とみなすことができる最も小さい変化であった。
標準化された活動を伴う小児喘息生活の質質問表-他記式
PAQLQ(S)-IAは、他記式によるPROとして設計されており、ランダム化来診2のときに、喘息の結果として、≧7歳の小児にとって最も厄介な機能上の障害を測定するためのものであった。この手段は、23項目で構成されており、それぞれ7ポイントのリッカートスケールで1~7に格付けされた。
PAQLQ(S)-IAは、他記式によるPROとして設計されており、ランダム化来診2のときに、喘息の結果として、≧7歳の小児にとって最も厄介な機能上の障害を測定するためのものであった。この手段は、23項目で構成されており、それぞれ7ポイントのリッカートスケールで1~7に格付けされた。
PAQLQ(S)-IAは3つのドメインを有していた。ドメインおよび各ドメインにおける項目数は、以下の通りである:症状(10項目);活動制限(5項目);および情緒機能(8項目)。グローバルスコアを1~7の範囲で計算し、スコアをドメインによって計算した。より高いスコアは、より優れた生活の質を示す。
他の副次的エンドポイント
薬物治療中の全身性薬物濃度、抗薬物抗体、およびワクチン接種に対するIgG応答
以下を評価した:血清中の機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度;ADA;およびDUPIXENT(登録商標)治療中のあらゆる破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのワクチンを接種することに対するIgG応答(出力が不十分な場合、探索エンドポイントとして分析した)。
薬物治療中の全身性薬物濃度、抗薬物抗体、およびワクチン接種に対するIgG応答
以下を評価した:血清中の機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度;ADA;およびDUPIXENT(登録商標)治療中のあらゆる破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのワクチンを接種することに対するIgG応答(出力が不十分な場合、探索エンドポイントとして分析した)。
全身性薬物濃度および抗薬物抗体
サンプリング時間
投与前の血液サンプルを、試験フローチャートで指示された日に、血清中の機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度および抗DUPIXENT(登録商標)抗体(中和抗体を含む)の決定のために収集した。収集の日付を患者のe-CRFに記録した。日付および時間も中央実験室の要求フォームに収集し、中央実験室からのデータ転送を介してデータベースに入れた。
サンプリング時間
投与前の血液サンプルを、試験フローチャートで指示された日に、血清中の機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度および抗DUPIXENT(登録商標)抗体(中和抗体を含む)の決定のために収集した。収集の日付を患者のe-CRFに記録した。日付および時間も中央実験室の要求フォームに収集し、中央実験室からのデータ転送を介してデータベースに入れた。
患者においてSAEまたはAESIが起こった場合、可能な限り事象出現の発生時と完了時またはその前後で、血液サンプルを、機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度の決定、および抗DUPIXENT(登録商標)抗体評価のために収集した。サンプル収集の正確な日付および時間は、中央実験室によって記録され、データベースに入れられた。e-CRFにおけるスケジュールにない全身性薬物濃度の頁も同様に、完了させなければならなかった。
個々の患者のさらなる経過観察は、抗体力価および臨床症状の全体的な評価に基づいて考察された。
ワクチンへの体液性免疫応答
DUPIXENT(登録商標)治療中に行われた標準ワクチン(この試験では:破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのあらゆるワクチン接種)に対する体液性免疫応答を、これらのワクチン接種に適格な患者について評価した。
DUPIXENT(登録商標)治療中に行われた標準ワクチン(この試験では:破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザワクチンのためのあらゆるワクチン接種)に対する体液性免疫応答を、これらのワクチン接種に適格な患者について評価した。
スクリーニングのときに、親/介護者/法定後見人は、彼らの小児のワクチン接種の記録およびスケジュールに関する情報を提供するように求められ、破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザのためのいずれかのワクチン接種(地域の医療実施による)で彼らの小児を免疫化するかどうかの評価によって、試験中のワクチン接種が行われた。
試験中に破傷風、ジフテリア、百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザのための計画されたワクチン接種を受ける全ての患者は、それぞれのワクチン接種を受け、それぞれのワクチン接種の前および後に抗体力価のための血液サンプルを採取するように予定された。
両方のワクチン接種(すなわち、あらゆる破傷風、ジフテリアおよび百日咳および/または季節性3価/4価インフルエンザ)に対する、ワクチン前および後の抗体力価のための計画された血液サンプル収集は、ワクチン接種前の8週間以内およびそれぞれのワクチン接種の3~4週間後に(6週間までに)に採取すべきであった。しかしながら、全ての血液力価サンプルは、第6週から第50週の間(すなわち、それぞれ来診5および来診27)に採取しなければならなかった。
この試験の経過中の患者のワクチン接種スケジュールに応じて、ランダム化された治療期間の6週目、12週目、または24週目(V5、V8、V14)のいずれかに、ワクチン接種前の力価のために採血するための、さらに、ランダム化された治療期間の12週目、24週目、36週目または50週目(V8、V14、V20、V27)のいずれかに、ワクチン接種後の力価のために採血するためのあらゆる努力がなされた。
第6週~第44週に(すなわち、それぞれ来診5および来診24に)、いずれかの季節性3価/4価インフルエンザおよび/またはいずれかの破傷風、ジフテリアならびに百日咳ワクチンでの緊急/非常事態のワクチン接種を必要とする患者の場合(例えば、インフルエンザの季節が近付いていること、動物に噛まれたこと、緊急治療室での標準的手順など)、実際のワクチン接種は、医師によって、または試験診療施設外では資格を有する介護者によって与えることができた。しかしながら、上述したようにスケジュールされた採血でワクチン前および後の抗体力価のための血液サンプルを得るために、あらゆる努力をすべきであった。上記で概説したように他の試験のための採血に従ってワクチン接種(例えば、偶発的な刺創のための破傷風ワクチン接種など)を計画できない場合、治験担当医師の裁量で、さらに患者の親または介護者の同意を得て、追加の採血を実行して、ワクチン接種前およびワクチン接種後の力価を得た。
バイオマーカーエンドポイント
12週目の呼気一酸化窒素(FeNO)におけるベースラインからの変化を分析した。呼気一酸化窒素(FeNO)を、NIOX機器(Aerocrine AB、Solna、Sweden)または類似の分析器を、50mL/秒の流速を使用して使用して分析し、10億分率(ppb)で報告した。この評価は、肺活量測定の前に、さらに、少なくとも1時間の絶食後に実行された。
12週目の呼気一酸化窒素(FeNO)におけるベースラインからの変化を分析した。呼気一酸化窒素(FeNO)を、NIOX機器(Aerocrine AB、Solna、Sweden)または類似の分析器を、50mL/秒の流速を使用して使用して分析し、10億分率(ppb)で報告した。この評価は、肺活量測定の前に、さらに、少なくとも1時間の絶食後に実行された。
探索エンドポイント
探索エンドポイントは、ランダム化来診2のときの、≧7歳の小児の介護者のための、血液バイオマーカー(TARCおよび血清総IgE)におけるベースラインからの変化;遺伝学的バリエーションの、喘息およびDUPIXENT(登録商標)治療への応答との関連を評価するためのゲノムDNAの遺伝学的分析;2つ以上の重症喘息悪化事象の後に基礎コントローラー薬剤における永続的なステップアップを必要とする患者の比率;追加のPROへのDUPIXENT(登録商標)の作用:(小児喘息介護者の生活の質質問表(PACQLQ)スコアであった。
探索エンドポイントは、ランダム化来診2のときの、≧7歳の小児の介護者のための、血液バイオマーカー(TARCおよび血清総IgE)におけるベースラインからの変化;遺伝学的バリエーションの、喘息およびDUPIXENT(登録商標)治療への応答との関連を評価するためのゲノムDNAの遺伝学的分析;2つ以上の重症喘息悪化事象の後に基礎コントローラー薬剤における永続的なステップアップを必要とする患者の比率;追加のPROへのDUPIXENT(登録商標)の作用:(小児喘息介護者の生活の質質問表(PACQLQ)スコアであった。
アレルギー性鼻炎の病歴を有する6歳から<12歳の小児における小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア)、小児のためのEuroQol 5次元質問表(EQ-5D-Y);抗原特異的なIgEおよび抗原特異的なIgG4、ならびにIgE:IgG4の比率におけるベースラインからの変化;および予測されたFEV1%の傾き。
薬力学および表現型解析
喘息は、複数の表現型およびエンドタイプで構成される不均一な疾患である。小児における治療の最適化を保証するために、2型炎症に関するバイオマーカーのセットを、それらの治療応答との関連に関してベースライン時および治療の後に評価した。評価するためのバイオマーカーは、血清総IgEのレベル(IL-4によって駆動する免疫グロブリンクラススイッチの生成物)、抗原特異的なIgE、血清TARC(CCL17;Th2細胞を引き付けるCCR4受容体のリガンド)、および患者の表現型に使用された血液学的アッセイからの血中好酸球数を含むFeNO(気道炎症のマーカー)のベースライン値を含んでいた。
喘息は、複数の表現型およびエンドタイプで構成される不均一な疾患である。小児における治療の最適化を保証するために、2型炎症に関するバイオマーカーのセットを、それらの治療応答との関連に関してベースライン時および治療の後に評価した。評価するためのバイオマーカーは、血清総IgEのレベル(IL-4によって駆動する免疫グロブリンクラススイッチの生成物)、抗原特異的なIgE、血清TARC(CCL17;Th2細胞を引き付けるCCR4受容体のリガンド)、および患者の表現型に使用された血液学的アッセイからの血中好酸球数を含むFeNO(気道炎症のマーカー)のベースライン値を含んでいた。
加えて、この試験で、抗原特異的なIgEにおける対応する抗原特異的なIgG4への可能性のあるスイッチを評価して、DUPIXENT(登録商標)がアレルギー感作を部分的に弱める可能性を調査した。
患者/親/介護者/法定後見人、治験担当医師、および地域担当者を盲検化し、総IgE、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、またはTARCに関するいかなるアッセイ結果にもアクセスさせておらず、関連する効能データは患者のケアに必須ではなく、試験治療を盲検化する可能性があるため、試験を継続した。
血清バイオマーカー
総IgEを、診断試験に承認された定量的な方法(例えば、ImmunoCAP)で測定した。
総IgEを、診断試験に承認された定量的な方法(例えば、ImmunoCAP)で測定した。
抗原特異的なIgEおよび抗原特異的なIgG4を、臨床部位の位置に適切な抗原のパネル(定量的なImmunoCAP試験;Phadia)を使用して検出した。
TARCを、検証済みのイムノアッセイでアッセイした。
遺伝薬理学のための貯蔵されたDNAサンプル
DNAサンプルは、遺伝学的バリエーションとDUPIXENT(登録商標)での治療に対する応答との可能性のある関係またはDUPIXENT(登録商標)に対する可能性のある有害反応を決定したり、喘息の遺伝学を研究したりするのに使用することができた。DNAは、疾患進行または治療応答との遺伝学的関連を徹底的に調査するために、マイクロアレイ分析によるゲノムワイド関連解析および/または全エキソームシーケンシングもしくは全ゲノム分析に供することができた。
DNAサンプルは、遺伝学的バリエーションとDUPIXENT(登録商標)での治療に対する応答との可能性のある関係またはDUPIXENT(登録商標)に対する可能性のある有害反応を決定したり、喘息の遺伝学を研究したりするのに使用することができた。DNAは、疾患進行または治療応答との遺伝学的関連を徹底的に調査するために、マイクロアレイ分析によるゲノムワイド関連解析および/または全エキソームシーケンシングもしくは全ゲノム分析に供することができた。
抽出されるDNAサンプルに、第2の番号である、対象番号と異なる遺伝学的ID(識別情報除去コード)を割り当てた。このようなこれらのサンプルの「二重コード化」を実行して、対象の医療情報とDNAデータとを分離した。臨床試験データ(対象番号によってコードされた)は、遺伝薬理学的データ(遺伝学的番号によってコードされた)を含有するデータベースとは別個の環境における別個のデータベースである臨床データ管理システム(CDMS)に貯蔵した。対象番号と遺伝学的番号とを関連付けるキーは、第三者によって適切なアクセス制御下で維持された。データ分析目的のための臨床データと遺伝薬理学的データとの一致は、厳密なアクセス制御下にあるこのキーを使用することによってのみ可能である。全てのデータは、機密性を維持するためにコードされた形態でのみ報告された。
具体的な遺伝学的試験のために生物学的な分析の実験室に送られたDNAのアリコートを、その具体的な分析の完了および関連する分析データの発行後に破棄された。
2回以上の重症喘息悪化事象の後に基礎コントローラー薬剤における永続的なステップアップを必要とする患者
この試験のために、重症喘息悪化事象を、それらの医学的判断および適用できる国内/国際的な喘息管理ガイドラインに基づいて、さらにこのプロトコールで概説された通りに、治験担当医師によって管理した:治療期間中いつでも2つまたはそれより多くの重症喘息悪化事象を経験した患者の場合、それらの安定な用量の基礎コントローラー薬剤に対する永続的な変更(中~高用量ICSにおけるステップアップまたは高用量ICS単独療法を受けている患者の場合、第2のコントローラーの追加)を、指定された通りに、さらにそれぞれの治験担当医師の医学的判断や指導に従って行った。の比率全てのこれらの治療の調整のいずれかを有する患者を治療アームごとに比較した。
この試験のために、重症喘息悪化事象を、それらの医学的判断および適用できる国内/国際的な喘息管理ガイドラインに基づいて、さらにこのプロトコールで概説された通りに、治験担当医師によって管理した:治療期間中いつでも2つまたはそれより多くの重症喘息悪化事象を経験した患者の場合、それらの安定な用量の基礎コントローラー薬剤に対する永続的な変更(中~高用量ICSにおけるステップアップまたは高用量ICS単独療法を受けている患者の場合、第2のコントローラーの追加)を、指定された通りに、さらにそれぞれの治験担当医師の医学的判断や指導に従って行った。の比率全てのこれらの治療の調整のいずれかを有する患者を治療アームごとに比較した。
健康関連の生活の質(探索エンドポイント)を含む他の患者によって報告されたアウトカム
小児喘息介護者生活の質質問表
PACQLQは、彼らの生活の質に対する小児の喘息の影響と、この評価前の期間中にどの態様が親/介護者/法定後見人にとって最も厄介であったかをとらえるために、≧7歳から<12歳(ランダム化来診2のとき)の小児の親/介護者/法定後見人のための13項目の質問表として設計された。
小児喘息介護者生活の質質問表
PACQLQは、彼らの生活の質に対する小児の喘息の影響と、この評価前の期間中にどの態様が親/介護者/法定後見人にとって最も厄介であったかをとらえるために、≧7歳から<12歳(ランダム化来診2のとき)の小児の親/介護者/法定後見人のための13項目の質問表として設計された。
グローバルスコアを1~7の範囲で計算し、ドメイン毎にスコア付けした。より高いスコアは、より優れた生活の質を示した。
併存するアレルギー性鼻炎を有する患者における小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式
PRQLQ-IAは、通年性または季節性アレルギー性鼻炎の結果として≧6歳から<12歳の小児において最も問題のあるHRQoLの兆候および症状を測定するために開発された他記式による質問表である。23項目のPRQLQ-IA応答は、7ポイントのリッカートスケールに基づいており、応答は、0(問題ない)~6(大いに問題あり)の範囲であった。より高いスコアは、より多くの健康に関連する生活の質の障害を示した(より低いスコアほど優れていた)。機器は、完了までおよそ7分間を要した。臨床的に意味のある変化の指標である最小重要差として0.5の最低限重要な差(MID)が確立された。
PRQLQ-IAは、通年性または季節性アレルギー性鼻炎の結果として≧6歳から<12歳の小児において最も問題のあるHRQoLの兆候および症状を測定するために開発された他記式による質問表である。23項目のPRQLQ-IA応答は、7ポイントのリッカートスケールに基づいており、応答は、0(問題ない)~6(大いに問題あり)の範囲であった。より高いスコアは、より多くの健康に関連する生活の質の障害を示した(より低いスコアほど優れていた)。機器は、完了までおよそ7分間を要した。臨床的に意味のある変化の指標である最小重要差として0.5の最低限重要な差(MID)が確立された。
Euro QoL(EQ-5D-Y)-小児用
EQ-5D-Yを、小児によって完成させた(小児の生活の質に関して)。文字が読めるものは、自分で質問表を埋めることが推奨された。文字が読めないものは、彼らの介護者(親/介護者)の助けを借りてそれを埋めた。
EQ-5D-Yを、小児によって完成させた(小児の生活の質に関して)。文字が読めるものは、自分で質問表を埋めることが推奨された。文字が読めないものは、彼らの介護者(親/介護者)の助けを借りてそれを埋めた。
EQ-5D-Yは、2頁のEQ-5D-Y記述式システムおよびEQ視覚アナログスケール(VAS;付則Jを参照のこと)からなっていた。記述式システムは、5つの要素を、ただし小児に優しい表現(動きやすい、自分の世話をする、日常活動を行う、痛みまたは不快感がある、不安、悲しみまたは不幸を感じる)を使用して評価した。各要素は、3つのレベル:問題なし、いくつかの問題あり、多くの問題ありを有する。回答者は、5つの要素のそれぞれにおいて最も適切な記述に対してボックスにチェックを入れる(またはバツを入れる)ことによって彼/彼女の健康状態を示すことが求められた。EQ VASは、エンドポイントが「あなたが想像できる最良の健康状態」および「あなたが想像できる最も悪い健康状態」と標識された垂直の視覚アナログスケール上に回答者自身で格付けした健康状態を記録した。この情報は、個々の回答者によって判断した健康アウトカムの定量的な尺度として使用することができた。またEuroQol群のメンバーによってこれまでに公開された試験は、機器の実行可能性、信頼度および有効性の予備的な証拠も示した。
効能集団
全治療企図(ITT)集団は、すべてのランダム化した患者と定義される。
全治療企図(ITT)集団は、すべてのランダム化した患者と定義される。
2型炎症性表現型集団は、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppbを有するランダム化した患者と定義される。
ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団は、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有するランダム化した患者と定義される。ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL集団は、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有するランダム化した患者と定義される。
すべての効能エンドポイントを、2型炎症性表現型集団とベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する集団の両方に基づき分析した。
治験依頼者は、米国および米国参照国ならびに欧州および欧州参照国につき2つの異なる徴候標識に基づき2つの試験階層を実行した。したがって、米国および米国参照国の場合、試験階層は、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団から始めた。欧州および欧州参照国の場合、試験階層は、2型炎症性表現型を有する集団(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppbを有する患者)から始めた。
効能分析を、患者がランダム化された治療によって実行した。選択された効能エンドポイントも全ITT集団に基づき分析した。
安全性集団
安全性エンドポイントのための分析集団は、投与される治療の量に関係なく、さらに彼らがランダム化されたかどうかに関係なく、研究薬物療法に曝露されたすべての患者と定義された安全性集団である。安全性分析を、患者が実際に受けた治療によって実行した。
安全性エンドポイントのための分析集団は、投与される治療の量に関係なく、さらに彼らがランダム化されたかどうかに関係なく、研究薬物療法に曝露されたすべての患者と定義された安全性集団である。安全性分析を、患者が実際に受けた治療によって実行した。
安全性集団の治療の発現期間は、研究薬物療法の最初の投与から治療後期間の終わりまでの時間、または1年の長期延長試験への繰り越しまでの時間と定義される。加えて、彼らが研究薬物療法を受けたかどうかが不明瞭なランダム化した患者は、ランダム化されたため安全性集団に含まれた。
全身性薬物濃度集団
全身性薬物濃度集団は、少なくとも1つの評価可能な機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度結果を有する安全性集団のすべての患者からなる。患者を、実際に受けた治療によって分析した。
全身性薬物濃度集団は、少なくとも1つの評価可能な機能的なDUPIXENT(登録商標)濃度結果を有する安全性集団のすべての患者からなる。患者を、実際に受けた治療によって分析した。
抗薬物抗体(ADA)集団
ADA集団は、研究薬物療法の第1の用量の後にADAアッセイにおける少なくとも1つの適格なADAの結果を有する安全性集団のすべての患者からなる。実際に受けた治療に従って患者を分析した。
ADA集団は、研究薬物療法の第1の用量の後にADAアッセイにおける少なくとも1つの適格なADAの結果を有する安全性集団のすべての患者からなる。実際に受けた治療に従って患者を分析した。
効能エンドポイントの分析
52週間中の年間重症喘息悪化事象率が、この試験の主要効能エンドポイントであった。主要な副次的エンドポイントとしては、12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化が挙げられる。他の副次的エンドポイントとしては、2週目、4週目、8週目、24週目、36週目および52週目ならびにその間の他の時点における気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化;最初の重症悪化事象までの時間;最初のLOAC事象までの時間;他の肺機能測定値におけるベースラインからの変化(2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目、52週目、およびその間の他の時点における、絶対および相対的なFEV1、AM/PM PEF、FVC、FEF25~75%、気管支拡張薬投与後の予測された%FEV1);朝/晩の喘息症状スコアおよび夜間中途覚醒(電子日記)、緩和薬薬剤の使用、およびACQスコアに関する、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目、52週目、および他の時点におけるベースラインからの変化が挙げられる。PAQLQ(S)-IAスコア、PACQLQスコア、PRQLQ-IAスコア(アレルギー性鼻炎の病歴を有するものにおける)および医療資源の利用のベースラインからの変化;ならびに用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする患者のパーセンテージを、12週目、24週目、36週目、52週目、64週目で評価した。
52週間中の年間重症喘息悪化事象率が、この試験の主要効能エンドポイントであった。主要な副次的エンドポイントとしては、12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化が挙げられる。他の副次的エンドポイントとしては、2週目、4週目、8週目、24週目、36週目および52週目ならびにその間の他の時点における気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化;最初の重症悪化事象までの時間;最初のLOAC事象までの時間;他の肺機能測定値におけるベースラインからの変化(2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目、52週目、およびその間の他の時点における、絶対および相対的なFEV1、AM/PM PEF、FVC、FEF25~75%、気管支拡張薬投与後の予測された%FEV1);朝/晩の喘息症状スコアおよび夜間中途覚醒(電子日記)、緩和薬薬剤の使用、およびACQスコアに関する、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目、52週目、および他の時点におけるベースラインからの変化が挙げられる。PAQLQ(S)-IAスコア、PACQLQスコア、PRQLQ-IAスコア(アレルギー性鼻炎の病歴を有するものにおける)および医療資源の利用のベースラインからの変化;ならびに用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする患者のパーセンテージを、12週目、24週目、36週目、52週目、64週目で評価した。
ACQ-IAおよびPAQLQ(S)-IA総スコアにおけるベースラインからの変化を分析するための主要なアプローチに加えて、12週目、24週目、36週目、52週目および64週目に、これらのエンドポイントのための支持的な応答者分析も実行した。
主要効能エンドポイントの分析
DUPIXENT(登録商標)の治療作用の推定値は、患者が実際に受けた治療が何かに関係なく、DUPIXENT(登録商標)にランダム化した患者についての年間重症悪化率と、プラセボアームとを比較したものであった。これは、プラセボに対する治療のポリシーまたは戦略の利益を評価するものである。この主要なアプローチにおいて、早期に治療を中止した患者の無処置測定が分析に含まれていた。研究薬物療法を永続的に中止した患者は、すべての残りの試験来診のために診療施設に戻るように求められ、推奨された。患者が52週の治療期間の最後まで試験にとどまる場合、第52週までに生じたすべての重症悪化事象は、患者が治療中かまたはそうでないかにかかわらず、主要分析に含まれた。52週の治療期間が終わる前に患者が試験を中断する場合、最後の接触日までのすべての観察された重症悪化事象は分析に含まれ、観察期間は、ランダム化から最後の接触日までと定義した。試験中断の後から第52週までに起こる可能性があった観察されなかった事象についての補完は、実行されなかった。
DUPIXENT(登録商標)の治療作用の推定値は、患者が実際に受けた治療が何かに関係なく、DUPIXENT(登録商標)にランダム化した患者についての年間重症悪化率と、プラセボアームとを比較したものであった。これは、プラセボに対する治療のポリシーまたは戦略の利益を評価するものである。この主要なアプローチにおいて、早期に治療を中止した患者の無処置測定が分析に含まれていた。研究薬物療法を永続的に中止した患者は、すべての残りの試験来診のために診療施設に戻るように求められ、推奨された。患者が52週の治療期間の最後まで試験にとどまる場合、第52週までに生じたすべての重症悪化事象は、患者が治療中かまたはそうでないかにかかわらず、主要分析に含まれた。52週の治療期間が終わる前に患者が試験を中断する場合、最後の接触日までのすべての観察された重症悪化事象は分析に含まれ、観察期間は、ランダム化から最後の接触日までと定義した。試験中断の後から第52週までに起こる可能性があった観察されなかった事象についての補完は、実行されなかった。
年間重症喘息悪化事象率を負の二項回帰モデルを使用して分析して、DUPIXENT(登録商標)の有効性を確認した。年間重症悪化率に関する分析を、適切な多重度制御を使用して、2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL、ベースラインFeNO≧20ppbおよび全ITT集団で実行した。2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたは全ITT集団で主要エンドポイント分析を実行する場合、モデルは、応答変数として、52週間の間に起こった各患者の事象の総数を含み、共変量として、治療群、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)、およびの試験前の重症喘息悪化事象の数を含んでいた。ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で主要エンドポイント分析を実行する場合、ベースライン好酸球レベルをモデル共変量から除去した。ベースラインFeNO≧20ppb集団で主要エンドポイント分析を実行する場合、ベースラインFeNOレベルをモデル共変量から除去した。試験前の重症喘息悪化事象は、少なくとも1回の喘息の増悪のための全身性ステロイド(経口もしくは非経口)での治療または喘息の増悪のための入院もしくは緊急診療来診と定義される(このプロトコールで定義された通り)。対数転換した観察期間はオフセット変数である。
感度分析
患者が指示通りに治療および基礎喘息薬物療法に従う場合、DUPIXENT(登録商標)の治療作用を評価するための支持分析も提供された。このアプローチにおいて、早期の治療中断後に報告された重症悪化事象は、分析から排除された。基礎喘息薬物療法の最初の永続的なステップアップ後に得られたすべての測定値は、分析から排除された。支持分析は、2型炎症性表現型およびベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で実行され、2つの集団において主要分析のために特定されたものと同じ共変量のセットを用いた負の二項モデルを使用した。このモデルは、応答変数として基礎喘息薬物療法のいずれかの永続的なステップアップの前の治療期間中に起こる重症悪化事象を含み、治療の対数転換した期間またはランダム化から基礎喘息薬物療法の最初の永続的なステップアップまでの期間のどちらかより短いほうが、オフセット変数であった。
患者が指示通りに治療および基礎喘息薬物療法に従う場合、DUPIXENT(登録商標)の治療作用を評価するための支持分析も提供された。このアプローチにおいて、早期の治療中断後に報告された重症悪化事象は、分析から排除された。基礎喘息薬物療法の最初の永続的なステップアップ後に得られたすべての測定値は、分析から排除された。支持分析は、2型炎症性表現型およびベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で実行され、2つの集団において主要分析のために特定されたものと同じ共変量のセットを用いた負の二項モデルを使用した。このモデルは、応答変数として基礎喘息薬物療法のいずれかの永続的なステップアップの前の治療期間中に起こる重症悪化事象を含み、治療の対数転換した期間またはランダム化から基礎喘息薬物療法の最初の永続的なステップアップまでの期間のどちらかより短いほうが、オフセット変数であった。
試験中断が観察されなかった後に起こる可能性がある重症悪化事象のために患者が第52週の前に試験を中断する場合、これらの患者は、重症悪化に関するデータが失われた患者とみなされた。データ損失の数、理由およびタイミングは、治療群毎に要約した。主要分析において、治療の順守または喘息基礎薬物療法の増加に関係なくすべての観察されたデータを使用した。患者が試験を早期に中断した後から第52週までの失われた重症悪化情報についての補完は、実行されなかった。加えて、パターン混合モデル、プラセボベースのパターン混合モデルに基づく感度分析、および主要分析で使用されたものと同じ負の二項モデルに基づくチッピングポイント分析を実行して、主要モデルの結論のロバスト性を評価した。
サブグループ分析
サブグループ分析を、主要エンドポイントに関して、必要に応じて同じ方法を使用して、年齢グループ、性別、地域、系統、ベースラインICS(中/高)用量レベル、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ランダム化のときの基礎コントローラー薬剤タイプ、ベースラインの予測された%FEV1、ACQ-7、ベースライン体重、アトピー性の医学的状態、喘息発症の年齢、および試験前の1年以内の重症喘息悪化事象の数ごとに、実行した。
サブグループ分析を、主要エンドポイントに関して、必要に応じて同じ方法を使用して、年齢グループ、性別、地域、系統、ベースラインICS(中/高)用量レベル、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ランダム化のときの基礎コントローラー薬剤タイプ、ベースラインの予測された%FEV1、ACQ-7、ベースライン体重、アトピー性の医学的状態、喘息発症の年齢、および試験前の1年以内の重症喘息悪化事象の数ごとに、実行した。
サブグループ分析(ベースライン好酸球レベルおよびベースラインFeNOレベルを除く)を、2型炎症性表現型集団とベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団の両方のために実行し、ベースライン血中好酸球レベルおよびベースラインFeNOレベルのためのサブグループ分析を、全ITT集団で実行した。
副次的効能エンドポイントの分析
気管支拡張薬投与前の予測された%FEV1におけるベースラインからの変化の分析
主要な副次的エンドポイントである12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化を、反復測定混合効果モデル(MMRM)アプローチを使用して分析した。主要な副次的エンドポイントに関する分析を、2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL、ベースラインFeNO≧20ppb、および全ITT集団で実行した。2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL、または全ITT集団において主要な副次的エンドポイント分析を実行する場合、このモデルは、応答変数としてベースラインからの変化を含み、共変量として、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)、来診、治療対来診の交互作用、ベースライン値、およびベースライン対来診の交互作用を含んでいた。ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で分析を実行する場合、ベースライン好酸球レベルをモデル共変量から除去した。ベースラインFeNO≧20ppb集団で分析を実行する場合、ベースラインFeNOレベルをモデル共変量から除去した。性別、身長および民族性も、共変量として肺活量測定パラメーターのためのモデルに含めた。非構造化相関行列を使用して、患者内エラーをモデル化した。パラメーターを、ニュートン-ラフソンアルゴリズムを使用した制限付き最尤法を使用して推測した。12週目のベースラインからの変化に対する治療比較に関する統計的推論は、ケンワードおよびロジャーの自由度調整アプローチを用いて混合効果モデルから誘導された。他の時点、8、12、24、36および52週間、ならびにその間の他の時点における治療比較も、説明目的のために混合効果モデルから提供された。第52週までのデータを応答変数として含めた。
気管支拡張薬投与前の予測された%FEV1におけるベースラインからの変化の分析
主要な副次的エンドポイントである12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化を、反復測定混合効果モデル(MMRM)アプローチを使用して分析した。主要な副次的エンドポイントに関する分析を、2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL、ベースラインFeNO≧20ppb、および全ITT集団で実行した。2型炎症性表現型、ベースライン血中好酸球≧150細胞/μL、または全ITT集団において主要な副次的エンドポイント分析を実行する場合、このモデルは、応答変数としてベースラインからの変化を含み、共変量として、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)、来診、治療対来診の交互作用、ベースライン値、およびベースライン対来診の交互作用を含んでいた。ベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で分析を実行する場合、ベースライン好酸球レベルをモデル共変量から除去した。ベースラインFeNO≧20ppb集団で分析を実行する場合、ベースラインFeNOレベルをモデル共変量から除去した。性別、身長および民族性も、共変量として肺活量測定パラメーターのためのモデルに含めた。非構造化相関行列を使用して、患者内エラーをモデル化した。パラメーターを、ニュートン-ラフソンアルゴリズムを使用した制限付き最尤法を使用して推測した。12週目のベースラインからの変化に対する治療比較に関する統計的推論は、ケンワードおよびロジャーの自由度調整アプローチを用いて混合効果モデルから誘導された。他の時点、8、12、24、36および52週間、ならびにその間の他の時点における治療比較も、説明目的のために混合効果モデルから提供された。第52週までのデータを応答変数として含めた。
事象までの時間変数の分析
最初の重症喘息悪化事象までの時間(および最初のLOACまでの時間)を、従属変数として事象までの時間を用いて、共変量として、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)および試験前の重症喘息事象の数を用いたコックス回帰モデルを使用して分析した。推測されたハザード比(DUPIXENT(登録商標)対プラセボ)をその95%信頼区間と共に提示した。カプラン-マイヤー法を使用して、各治療群に固有な、12週目、24週目、36週目、および52週目における重症喘息悪化事象を有する患者の比率を導き出した。
最初の重症喘息悪化事象までの時間(および最初のLOACまでの時間)を、従属変数として事象までの時間を用いて、共変量として、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球レベル(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)および試験前の重症喘息事象の数を用いたコックス回帰モデルを使用して分析した。推測されたハザード比(DUPIXENT(登録商標)対プラセボ)をその95%信頼区間と共に提示した。カプラン-マイヤー法を使用して、各治療群に固有な、12週目、24週目、36週目、および52週目における重症喘息悪化事象を有する患者の比率を導き出した。
他の連続変数のためのベースラインからの変化の分析
他の連続するエンドポイントに関するベースラインからの変化を、気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%のエンドポイントの場合と同じ様式で、MMRMを使用して分析した。共変量は、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)、来診、治療対来診の交互作用、対応するベースライン値およびベースライン対来診の交互作用を含んでいた。このモデルにおいて、エンドポイントが肺活量測定パラメーターに属する場合、性別および身長が共変量として含まれていた。各時点につき患者の数、平均、標準誤差およびLS平均を含む記述統計が提供された。加えて、LS平均、対応する95%CIおよびP値における差を、各時点において、DUPIXENT(登録商標)のプラセボに対する比較のためのMMRMモデルから導き出した。
他の連続するエンドポイントに関するベースラインからの変化を、気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%のエンドポイントの場合と同じ様式で、MMRMを使用して分析した。共変量は、治療、年齢、体重(≦30kg、>30kg)、地域、ベースライン好酸球(<300細胞/μL、≧300細胞/μL)、ベースラインFeNOレベル(<20ppb、≧20ppb)、ベースラインICS用量レベル(中/高)、来診、治療対来診の交互作用、対応するベースライン値およびベースライン対来診の交互作用を含んでいた。このモデルにおいて、エンドポイントが肺活量測定パラメーターに属する場合、性別および身長が共変量として含まれていた。各時点につき患者の数、平均、標準誤差およびLS平均を含む記述統計が提供された。加えて、LS平均、対応する95%CIおよびP値における差を、各時点において、DUPIXENT(登録商標)のプラセボに対する比較のためのMMRMモデルから導き出した。
他のカテゴリ変数のためのベースラインからの変化の分析
用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする患者のパーセンテージを、カテゴリ変数として分析した。各カテゴリにおける患者の数およびパーセンテージを含む治療群による記述統計が提供された。また、十分な数の用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする患者が存在する場合、用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする最初の時間までの時間はカプラン-マイヤー法によっても提供された。
用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする患者のパーセンテージを、カテゴリ変数として分析した。各カテゴリにおける患者の数およびパーセンテージを含む治療群による記述統計が提供された。また、十分な数の用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする患者が存在する場合、用量の増加または基礎薬物療法の追加を必要とする最初の時間までの時間はカプラン-マイヤー法によっても提供された。
感度分析
感度分析は、12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化の主要な副次的エンドポイントのためにのみ実行された。支持分析は、喘息基礎薬物療法のいずれかの永続的なステップアップの前に得られた治療中の測定のみを用いて主要分析のための同じモデルを適用することによって提供された。
感度分析は、12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化の主要な副次的エンドポイントのためにのみ実行された。支持分析は、喘息基礎薬物療法のいずれかの永続的なステップアップの前に得られた治療中の測定のみを用いて主要分析のための同じモデルを適用することによって提供された。
失われたデータに対する12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化における主要分析からの結論のロバスト性を評価するために、LOCFに基づく感度分析も提供された。
サブグループ分析
サブグループレベルにわたる治療作用の一貫性を評価するために、主要効能エンドポイントで使用されたサブグループ分析はまた、12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化の主要な副次的効能エンドポイントについても実行された。
サブグループレベルにわたる治療作用の一貫性を評価するために、主要効能エンドポイントで使用されたサブグループ分析はまた、12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1%におけるベースラインからの変化の主要な副次的効能エンドポイントについても実行された。
12週目の気管支拡張薬投与前の予測された%FEV1におけるベースラインからの変化の主要な副次的エンドポイントに関する感度分析およびサブグループ分析(ベースライン好酸球レベルおよびベースラインFeNOレベルを除く)を、2型炎症性表現型およびベースライン血中好酸球≧300細胞/μL集団で実行し、ベースライン血中好酸球レベルおよびベースラインFeNOレベルのためのサブグループ分析を、全ITT集団で実行した。
多重度の考察
年間重症悪化率の主要エンドポイントに対する仮説検定は、以下の通り逐次的な検定手順を取り入れることによって0.05の両面タイプIエラーで制御された:
米国および米国参照国の場合:
第1:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第2:ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第3:2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
年間重症悪化率の主要エンドポイントに対する仮説検定は、以下の通り逐次的な検定手順を取り入れることによって0.05の両面タイプIエラーで制御された:
米国および米国参照国の場合:
第1:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第2:ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第3:2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
欧州および欧州参照国の場合:
第1:2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第2:ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第3:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第1:2型炎症性表現型(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLまたはベースラインFeNO≧20ppb)を有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第2:ベースライン血中好酸球≧150細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
第3:ベースライン血中好酸球≧300細胞/μLを有する患者に基づく52週のプラセボ対照治療期間中の重症悪化事象の年間率。
任意の副次的エンドポイントのための多重度制御は、考慮される場合、SAPで特定された。それ以外の場合、基準のP値が提供された。
実施例II
Liberty Asthma VOYAGE第3相治験結果
第3相ランダム化二重盲検プラセボ対照Liberty Asthma VOYAGE治験で、中用量の吸入コルチコステロイド(ICS)の標準維持療法と第2のコントローラー薬剤または第2のコントローラー薬剤を伴うもしくは伴わない高用量ICSに加えて、DUPIXENT(登録商標)の効能および安全性を評価した。この治験には、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する6歳から<12歳の408人の小児が登録された。主要分析は、259人のベースライン≧300の好酸球/μlを有する患者または350人の2型炎症のマーカー(ベースライン≧150の好酸球/μlまたは呼気一酸化窒素(FeNO)≧20ppb)を有する患者に基づいていた。これらの患者群を、12歳以上の患者において、それぞれ米国の喘息徴候および欧州の喘息徴候で定義された通りに患者集団とアライメントした。登録のための最低限のバイオマーカーの要件はなかった。
Liberty Asthma VOYAGE第3相治験結果
第3相ランダム化二重盲検プラセボ対照Liberty Asthma VOYAGE治験で、中用量の吸入コルチコステロイド(ICS)の標準維持療法と第2のコントローラー薬剤または第2のコントローラー薬剤を伴うもしくは伴わない高用量ICSに加えて、DUPIXENT(登録商標)の効能および安全性を評価した。この治験には、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する6歳から<12歳の408人の小児が登録された。主要分析は、259人のベースライン≧300の好酸球/μlを有する患者または350人の2型炎症のマーカー(ベースライン≧150の好酸球/μlまたは呼気一酸化窒素(FeNO)≧20ppb)を有する患者に基づいていた。これらの患者群を、12歳以上の患者において、それぞれ米国の喘息徴候および欧州の喘息徴候で定義された通りに患者集団とアライメントした。登録のための最低限のバイオマーカーの要件はなかった。
52週の治療期間の中、患者は、体重に基づいて2週毎の100mgまたは200mgのDUPIXENT(登録商標)(≦30kgの場合、100mg、>30kgの場合、200mg)、または2週毎のプラセボの皮下注射を受けた。
ITT集団のベースラインの人口統計学および疾患の特徴は、図8および図57に要約される。小児喘息の疫学と一致して、ITT集団のおよそ2/3は男性であった。ITT集団のおよそ2/3の体重は、30kgより重かった。VOYAGE ITT集団は、QUEST試験のITT集団より大きい悪化および平均FEV1ppを有していた。VOYAGE ITT集団は、DUPIXENT(登録商標)対プラセボにおいて、QUEST試験のITT集団より大きい気管支拡張薬応答性を有していた。
ITT集団の同時発生するアトピー性の状態およびベースラインバイオマーカーは、図9に要約される。ITT集団のおよそ95%は、併存する2型状態を有していた。VOYAGE ITT集団は、QUEST試験のITT集団より高いレベルのベースライン2型バイオマーカーを有していた。
データはさらに、DUPIXENT(登録商標)がクラスで最も良い治療選択肢である可能性があることを示した。DUPIXENT(登録商標)(デュピルマブ)は、中等症から重症の喘息を有する6~11歳の小児における重要な治験で、重症喘息発作を有意に低減させ、肺機能における迅速で持続的な改善を示した。DUPIXENT(登録商標)は、好酸球性表現型または上昇した呼気一酸化窒素(FeNO)を有する2型炎症を有する喘息を有する小児におけるプラセボと比較して、1年にわたり、重症喘息発作を59~65%有意に低減させた(図7)。2週間以内に肺機能におけるかつてない有意な改善が観察され、52週間まで持続した。
DUPIXENT(登録商標)(デュピルマブ)は、好酸球性表現型または上昇したFeNOを有する2型炎症を伴うコントロール不良な中等症から重症の喘息を有する6~11歳の小児においてすべてのエンドポイントを満たした(図3)。この広範な2型喘息患者集団において、標準療法に追加されたDUPIXENT(登録商標)は、標準療法単独と比較して、第1の用量後の2週間もの早期に、喘息発作(悪化)を有意に低減し、肺機能を改善した。
主要分析
主要分析は、FeNO≧20ppbもしくは血中好酸球(EOS)≧150細胞/μlによって定義された2型炎症を有する喘息患者、またはEOS≧300細胞/μlを有する喘息患者のいずれかで別々に実行されるように事前に指定された。治験における小児の90%より多くは、少なくとも1つの同時発生する2型炎症状態、例えばアトピー性皮膚炎またはアレルギー性鼻炎を有していた。
主要分析は、FeNO≧20ppbもしくは血中好酸球(EOS)≧150細胞/μlによって定義された2型炎症を有する喘息患者、またはEOS≧300細胞/μlを有する喘息患者のいずれかで別々に実行されるように事前に指定された。治験における小児の90%より多くは、少なくとも1つの同時発生する2型炎症状態、例えばアトピー性皮膚炎またはアレルギー性鼻炎を有していた。
主要エンドポイントは、2つの主要集団:2型炎症のマーカー(FeNO≧20ppbまたはEOS≧150細胞/μl)を有する患者およびEOS≧300細胞/μlを有する患者における年間重症喘息率発作を評価した。結果は、標準療法に加えてDUPIXENT(登録商標)で治療したものは、それぞれプラセボと比較した1年にわたる重症喘息発作の割合における59%(p<0.0001)および65%(p<0.0001)の平均低減を経験したことを示した(図4)(それぞれ、DUPIXENT(登録商標)では0.31および0.24、それに対してプラセボでは0.75および0.67)。EOS≧150細胞/μlを有する対象、高いFeNOおよび治療企図集団の場合、結果は、標準療法に加えてDUPIXENT(登録商標)で治療したものは、それぞれプラセボと比較した1年にわたる重症喘息発作の割合における、それぞれ61%(p<0.0001)、62%(p<0.0004)および54%(p<0.0001)の平均低減を経験したことを示した(図4)。
体重によって分類された対象の場合、2型炎症性表現型部分集団およびベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の両方の体重クラス(≦30kgまたは>30kg)で有意な改善がみられた(図10)。
2型炎症性表現型部分集団およびベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の最初の重症悪化までの時間は、図11に示される。最初の4週間以内に、両方の部分集団で悪化速度における明らかな減少が観察された。
2型炎症性喘息表現型集団で52週の治療期間中に決定されたカプラン-マイヤーの推測値を使用した最初の喘息コントロール喪失(LOAC)事象までの時間は、DUPIXENT(登録商標)(236人の参加者)では140.0(103.00~217.00)、それに対して、プラセボ(114人の参加者)では63.5(42.00~84.00)であった。(中央値(95%CI)、測定単位=日)。ベースライン血中好酸球≧300細胞/マイクロリットルの集団で52週の治療期間中に決定されたカプラン-マイヤー推測値を使用したLOAC事象までの時間は、DUPIXENT(登録商標)(175人の参加者)では135.0(82.00~219.00)、それに対して、プラセボ(84人の参加者)では47.5(38.00~84.00)であった。(中央値(95%CI)、測定単位=日)。
LOAC事象を、以下のいずれかに至る52週の治療期間中の喘息の増悪と定義した:連続2日での、24時間の期間中のサルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールの≧6回の追加の緩和薬パフ(ベースラインと比較して);来診2における用量の≧4倍のICS用量の増加(0週目);定義された安定性の限界(ランダム化(1日目)前の最後の7日間にわたり得られた、それぞれの平均AM/PM最大呼気流量と定義された)に基づく、連続2日間の治療での30%以上の朝(AM)/晩(PM)の最大流量における減少;重症悪化事象。最初のLOAC事象までの時間は、最初の重症事象の日付~第1の用量の日付+1であった。分析のためにカプラン-マイヤー法を使用した。
全身性コルチコステロイド(SCS)の使用を分析した(図13)。両方の2型炎症性表現型部分集団およびベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団で、SCSのコースにおける有意な低減が達成された(図12)。
主要な副次的エンドポイントである12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1パーセントにおけるベースラインからの変化に関して、2型炎症集団およびEOS≧300細胞/μlの集団は、改善された肺機能を示し、これは、12週間に、予測されたFEV1パーセント(FEV1pp)によって測定した場合、ベースラインと比較して、それぞれ、DUPIXENT(登録商標)では10.15および10.53パーセントポイント、それに対して、プラセボでは4.83および5.32パーセントポイント(5.3および5.2のDUPIXENT(登録商標)対プラセボの最小二乗平均差、p=0.0036およびp=0.0009)によって観察された(図5)。この肺機能における臨床的に意味のある改善は2週間もの早期に観察され、52週まで持続した(図6、表7~10)。平均FEV1ppは、すべての集団(2型(EU);EOS≧0.3ギガ/L(US);EOS≧0.15ギガ/L;高FeNOおよびITT)にわたり正常な範囲内まで改善した(図14)。FEV1pp有意な改善が、2型炎症性表現型部分集団およびベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団で両方の体重クラス(≦30kgまたは>30kg)にわたり観察された(図15)。
主要な副次的エンドポイントである12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1パーセントにおけるベースラインからの変化に関して、EOS≧150細胞/μl集団、高FeNO集団および治療企図集団は、12週間に、それぞれプラセボと比較して、予測されたFEV1パーセント(「FEV1pp」)におけるベースラインからの変化において5.0(p=0.0020)、6.7(p=0.0018)および4.7(p=0.0012)パーセントポイントの改善を示した(図5)。
2型表現型を有する患者において、DUPIXENT(登録商標)は、12週目に、プラセボと比較して、FeNOレベル(LS平均差対プラセボ-17.84;P<0.0001)を低減した。同様の発見が、好酸球≧300細胞/μLを有する患者で観察された。(表11を参照のこと)。
血中好酸球値の中央値は、DUPIXENT(登録商標)群において第52週までにベースライン値未満に減少した。
喘息コントロール質問表の7つの質問(ACQ-7)スコアは、24週目に、プラセボと比較してすべての集団にわたり改善し(2型(EU);EOS≧0.3ギガ/L(US);EOS≧0.15ギガ/L;高FeNOおよびITT)(図16)、24週目に達成されたACQ-7スコアは、喘息コントロールの範囲内であった(図17)。2型炎症性表現型部分集団とベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の両方の52週間にわたるACQ-7-IAは、図18に示される。
小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコアは、2型炎症性喘息表現型部分集団(EOS≧0.150ギガ/LまたはFeNO≧20ppbと定義された)とベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の両方の生活の質について、プラセボと比較して改善を示し、改善は52週間維持された(図42)。
小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコアは、2型炎症性喘息表現型部分集団(EOS≧0.150ギガ/LまたはFeNO≧20ppbと定義された)(図43)、それに加えてベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団(図44)において、プラセボと比較して改善を示し、改善は52週間維持された。
小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)のグローバルスコアは、2型炎症性喘息表現型部分集団(図45)、それに加えてベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団(図46)において、プラセボと比較して改善を示し、改善は52週間維持された。
EuroQol EQ-5D-5Lスコアは、2型炎症性喘息表現型部分集団(図47)、それに加えてベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団(図48)において、プラセボと比較して改善を示し、改善は52週間維持された。
AM症状スコア(図49)およびPM症状スコア(図50)は、プラセボと比較して改善され、改善は52週間維持された。
朝(AM)/晩(PM)の最大呼気流量(PEF)におけるベースラインからの変化を評価した。(表12および13を参照のこと)。
夜間中途覚醒(図51)はプラセボと比較して減少し、減少は52週間維持された。
緩和薬薬剤の使用(図52)はプラセボと比較して減少し、減少は52週間維持された。
1年にわたり、全体の有害事象率は、DUPIXENT(登録商標)で83%、プラセボで80%であった。DUPIXENT(登録商標)でより一般的に観察される有害事象は、注射部位反応(DUPIXENT(登録商標)で18%、プラセボで13%)、ウイルス性上気道感染症(DUPIXENT(登録商標)で12%、プラセボで10%)、および好酸球増加症(DUPIXENT(登録商標)で6%、プラセボで1%)などであった。
バイオマーカー分析
ベースラインバイオマーカーによって分類された部分集団における悪化の相対リスクを評価し、図19~21に示した。DUPIXENT(登録商標)は、すべての群でプラセボより優れていると決定された。象限解析は、2型炎症性表現型部分集団において効能を示し、非2型炎症性表現型部分集団では効能を示さなかった(図22)。
ベースラインバイオマーカーによって分類された部分集団における悪化の相対リスクを評価し、図19~21に示した。DUPIXENT(登録商標)は、すべての群でプラセボより優れていると決定された。象限解析は、2型炎症性表現型部分集団において効能を示し、非2型炎症性表現型部分集団では効能を示さなかった(図22)。
予測されたFEV1パーセント(FEV1pp)を評価し、図23に示した。FEV1pp象限解析は、すべての象限で効能を示した(図24)。12週目の気管支拡張薬投与前の予測されたFEV1(%)におけるベースラインからの変化を、ベースライン血中好酸球(ギガ/L)レベルの関数として、さらにベースラインFeNO(ppb)レベルの関数として決定した(図56A~図56B)。
52週間にわたりプラセボと比較してIgEにおける著しい減少がみられた(図53)。52週間にわたりプラセボと比較してTARCにおける持続的な減少がみられた(図54)。
52週の治療期間中の重症悪化の推定された年間事象率における低減は、ベースライン血中好酸球(ギガ/L)レベルの関数として、さらにベースラインFeNO(ppb)レベルの関数として示された(図55A~図55B)。
肺機能分析
1秒量(FEV1)、予測された1秒量パーセント(FEV1pp)、努力性肺活量(FVC)、努力性肺活量の25%~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)、BD投与前のFEV1およびBD投与後のFEV1を含む肺機能データを、すべてのVOYAGE対象で捕獲した。
1秒量(FEV1)、予測された1秒量パーセント(FEV1pp)、努力性肺活量(FVC)、努力性肺活量の25%~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)、BD投与前のFEV1およびBD投与後のFEV1を含む肺機能データを、すべてのVOYAGE対象で捕獲した。
平均FEV1ppが、すべての集団(2型(EU);EOS≧0.3ギガ/L(US);EOS≧0.15ギガ/L;高FeNOおよびITT)にわたり正常な範囲以内まで改善した(図25)。肺機能における迅速な(2週間以内の)持続的な(52週間にわたる)改善が観察された(図26)。気管支拡張薬投与前(BD投与前)のFEV1(図27)および気管支拡張薬投与後(BD投与後)のFEV1の両方で改善が観察された(図28)。BD投与後のFEV1ppにおける平均の絶対的な改善は52週まで維持された(図29、表14および15)。2型炎症性喘息表現型部分集団の経時的なBD投与後の予測されたFEV1パーセントにおけるベースラインからの平均変化のプロットは、図30に示される。ベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の経時的なBD投与後の予測されたFEV1パーセントにおけるベースラインからの平均変化のプロットは、図31に示される。
FVCを2型炎症性喘息表現型部分集団およびベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団で評価し、結果を図32に示した。
2型炎症性喘息表現型部分集団およびベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団でFEF25~75%を評価し、結果を図33に示した。2型炎症性喘息表現型部分集団の経時的な予測されたFEF25~75%パーセントにおけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図34に示される。ベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の経時的な予測されたFEF25~75%パーセントにおけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図35に示される。
2型炎症性喘息表現型部分集団の経時的なFEV1/FVCパーセントにおけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図36に示される。ベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の経時的なFEV1/FVCパーセントにおけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図37に示される。
2型炎症性喘息表現型部分集団の経時的な朝の最大呼気流量(AM PEF)におけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図38に示される。ベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の経時的なAM PEFにおけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図39に示される。
2型炎症性喘息表現型部分集団の経時的な晩の最大呼気流量(PM PEF)におけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図40に示される。ベースライン血中好酸球≧0.3ギガ/Lの部分集団の経時的なPM PEFにおけるベースラインからの最小二乗平均変化は、図41に示される。
朝の喘息症状スコアにおけるベースラインからの変化を、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目、および52週目に決定した(表16および17)。朝の喘息症状スコアは、前の晩に経験した参加者の全体的な喘息症状を評価した。スコアは、0(喘息症状なし、一晩中眠れた)からの4(喘息のためによく眠れず、夜中起きていた)の範囲であり、より高いスコアは、より重症の症状を示した。LS平均およびSEは、応答変数として、第52週までのAM喘息症状スコア値におけるベースラインからの変化を用い、共変量として、治療、年齢、ベースライン体重グループ、地域、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ベースラインICS用量レベル、来診、治療対来診の交互作用、ベースラインAM喘息症状スコア値およびベースライン対来診の交互作用を用いて、MMRMモデルから導き出された。
晩の喘息症状スコアにおけるベースラインからの変化を、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目および52週目に決定した(表18および19)。晩の喘息症状スコアは、日中に経験した参加者の全体的な喘息症状を評価した。スコアは、0(非常によい、喘息症状なし)~4(喘息が非常に悪く、日常活動を通常通り行うことができない)の範囲であり、この場合、より低いスコア(0)は、より軽度な症状を示し、より高いスコア(4)は、より重症の症状を示した。LS平均およびSEを、応答変数として、第52週までのPM喘息症状スコア値におけるベースラインからの変化を用い、共変量として、治療、年齢、ベースライン体重グループ、地域、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ベースラインICS用量レベル、来診、治療対来診の交互作用、ベースラインPM喘息症状スコア値およびベースライン対来診の交互作用を用いて、MMRMモデルから導き出した。
喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)におけるベースラインからの変化を、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目および52週目に決定した(表20および21)。ACQ-5-IAは、トップスコアの5つの喘息症状:夜間中途覚醒の頻度、朝の喘息症状の重症度、日常活動の制限、喘息に起因する息切れおよび喘鳴を反映する5つの質問を含む。参加者は、前の週中に彼らの喘息がどのようであったかを思い起こし、0(障害なし)~6(最大の障害)の範囲の7ポイントのスケールで5つの症状の質問のそれぞれに応答するように求められた。ACQ-5-IA総スコアは、すべての5つの質問のスコアの平均であり、それゆえに、0(完全にコントロールされた)~6(著しくコントロール不良な)の範囲であり、より高いスコアは、より低い喘息コントロールを示した。LS平均およびSEを、応答変数として、第52週までのACQ-5-IA値におけるベースラインからの変化を用い、共変量として、治療、年齢、ベースライン体重グループ、地域、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ベースラインICS用量レベル、来診、治療対来診の交互作用、ベースラインACQ-5-IA値およびベースライン対来診の交互作用を用いて、MMRMモデルから導き出した。
喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)におけるベースラインからの変化を、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目および52週目に決定した(表22および23)。ACQ-7-IAは、7つの質問を含み、夜間中途覚醒の頻度、朝の喘息症状の重症度、喘息に起因する日常活動の制限、喘息に起因する息切れおよび喘鳴、緩和薬薬剤の使用、ならびにFEV1(予測された%)を評価した。参加者は、彼らの前の週の喘息を思い起こし、0(障害なし)~6(最大の障害)の範囲の7ポイントのスケールで5つの症状の質問に答えた。総スコア:すべての7つの質問のスコアの平均;0(完全にコントロールされた)~6(著しくコントロール不良な)の範囲であり、より高いスコアは、より低い喘息コントロールを示した。LS平均およびSEを、応答変数として、第52週までのACQ-7-IA値におけるベースラインからの変化を用い、共変量として、治療、年齢、ベースライン体重グループ、地域、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ベースラインICS用量レベル、来診、治療対来診の交互作用、ベースラインACQ-7-IA値およびベースライン対来診の交互作用を用いて、MMRMモデルから導き出した。
2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目および52週目における24時間当たりで使用される緩和薬薬剤のパフの回数におけるベースラインからの変化を、評価した(表24および25)。参加者は、試験中に必要に応じて、緩和薬薬剤として、サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロールを投与することができた。サルブタモール/アルブテロールまたはレボサルブタモール/レブアルブテロール吸入の回数は、参加者によって電子日記/PEFメーターで毎日記録した。代替送達方法としてネブライザー溶液を使用した場合、ネブライザー用量を、以下の換算係数に従ってパフの回数に変換した:サルブタモール/アルブテロールネブライザー溶液(2.5mg)およびレボサルブタモール/レブアルブテロール(1.25mg)は4回のパフに対応する。LS平均およびSEを、応答変数として、第52週までの緩和薬薬剤のパフの回数/24時間の値におけるベースラインからの変化を用い、共変量として、治療、年齢、ベースライン体重グループ、地域、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ベースラインICS用量レベル、来診、治療対来診の交互作用、ベースライン緩和薬薬剤のパフの回数/24時間値およびベースライン対来診の交互作用を用いて、MMRMモデルから導き出した。
一晩当たりの夜間中途覚醒の数におけるベースラインからの変化を、2週目、4週目、8週目、12週目、24週目、36週目および52週目に評価した(表26および27)。参加者は、前の晩の間に起こった救急薬の使用を必要とする喘息関連の夜間中途覚醒回数を毎朝記録した。LS平均およびSEを、応答変数として、第52週までの夜間中途覚醒の数の値におけるベースラインからの変化を用い、共変量として、治療、年齢、ベースライン体重グループ、地域、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ベースラインICS用量レベル、来診、治療対来診の交互作用、ベースライン夜間中途覚醒の数値およびベースライン対来診の交互作用を用いて、MMRMモデルから導き出した。
標準化された活動を伴う小児喘息の生活の質(QoL)質問表-他記式(PAQLQ(S)-IA)スコアにおけるベースラインからの変化を、12週目、24週目、36週目および52週目に評価した(表28および29)。PAQLQ(S)-IAは、疾患に固有な他記式によるQoL質問表であり、喘息を有する≧7歳の小児にとって最も重要な機能上の障害を測定するように設計された。PAQLQ(S)-IAは、3つのドメイン:症状(10項目)、活動の制限(5項目)および情緒機能(8項目)に23項目を含んでいた。各項目は、7ポイントのリッカートスケールでスコア付けされた(1=最大の障害~7=障害なし)。質問表の23項目を平均して、1(著しく機能が損なわれた)~7(まったく機能が損なわれていない)の範囲の1つの全体的な生活の質スコアを作成し、より高いスコアが、より優れた生活の質を示した。LS平均およびSEを、応答変数として、第52週までのPAQLQ(S)-IAグローバルスコア値におけるベースラインからの変化を用い、共変量として、治療、年齢、ベースライン体重グループ、地域、ベースライン好酸球レベル、ベースラインFeNOレベル、ベースラインICS用量レベル、来診、治療対来診の交互作用、ベースラインPAQLQ(S)-IAグローバルスコア値およびベースライン対来診の交互作用を用いて、MMRMモデルから導き出した。
医療資源の利用(HCRU)は、LOACに起因して学校を休んだ日数(小児による)および仕事を休んだ日数(介護者による)として計算され、これを評価した(表30~33)。LOACに起因して参加者が学校を休んだ日数および介護者が仕事を休んだ日数を、電子症例報告書(eCRF)に収集した。第52週までの累積的な休んだ日数(小児の場合は登校日、介護者の場合は出勤日)をコンピューターで計算し、平均および標準偏差(SD)を使用して要約した。タイムライン=ベースラインから第52週まで。
治療下で発現した有害事象(TEAE)を有する参加者の数および治療下で発現した重篤な有害事象(TESAE)を有する参加者の数を評価した(表34)。有害事象(AE)は、治験薬(IMP)を受けた参加者におけるあらゆる好ましくない医学的な出現であり、必ずしも治療との因果関係を有するとは限らないものと定義された。TEAEは、研究薬物の第1の用量のときから治療後期間の終わりまでの期間と定義されるTEAE期間中に、発症した、またはグレードが悪化した、または重篤になったAEと定義された。SAEは、結果として以下のアウトカム:死亡;生命を脅かす経験(即死のリスク);最初の、または長期の入院;永続的または顕著な障害/機能不全;先天性奇形または医学的に重要な事象のいずれかを引き起こすか、または他のあらゆる理由のために有意とみなされたAEであった。TEAEは、SAEと非SAEの両方を含んでいた。タイムライン=ベースラインから64週目まで。
薬物動態学を評価して、血清中の機能的なDUPIXENT濃度を決定した(表35)。このアウトカム尺度のためのデータは、DUPIXENT(登録商標)の100mgおよび200mgの用量については別々に収集および分析するように計画され、プラセボアームについては収集および分析するように計画されなかった。
治療中に発生した抗薬物抗体(ADA)を有する参加者のパーセンテージを、評価した(表36)。ADA応答を、治療中に発生した応答、および治療によって増強された応答として類別した。1)治療中に発生した応答は、ベースラインの結果が陰性であるかまたは失われた場合、第1の用量後のアッセイにおけるADA陽性応答と定義された。2)治療によって増強された応答は、ベースラインの結果が陽性の場合、ベースラインの力価レベルの4倍以上の、第1の用量後のアッセイにおけるADA陽性応答と定義された。陽性に関する基準を「30から>10,000」と定義し、この場合、低い力価は<1,000であり;中程度の力価は1,000≦力価≦10,000であり、高い力価は>10,000であった。タイムライン=ベースラインから第64週まで。
セロコンバージョンを有する参加者のパーセンテージを評価した(表37)。セロコンバージョンは、ワクチン接種前の力価<10(1/希釈)を有するものの場合、ワクチン接種後の力価≧40(1/希釈)、またはワクチン接種前の力価≧10(1/希釈)を有するものの場合、ワクチン接種後の力価における≧4倍の増加と定義された。タイムライン=ベースラインから64週目まで。
呼気一酸化窒素におけるベースラインからの変化を評価した(表38および39)。
すべての有害事象(AE)を、重篤さまたはDUPIXENT(登録商標)との関係に関係なく、インフォームドコンセントフォームの署名から治療後期間の終わりまで(すなわち、64週目まで)収集した。報告されたAEは、「TEAE期間」(研究薬物の第1の用量ときから治療後期間の終わりまで、すなわち、64週目まで)中に、発症した/グレードが悪化した、または重篤になった治療下で発現したAEであった。分析は、安全性集団で実行された。(表40および41を参照のこと)。
結論
まとめると、2型炎症または好酸球性表現型を有する中等症から重症の喘息を有する6~11歳の小児において、基礎の標準的治療に追加されたDUPIXENT(登録商標)は、全体的にかつてない効能を示し、悪化率が有意に低減し、加えて肺機能および喘息コントロールも改善された。これらの発見は、2型バイオマーカーによって同定されたすべての集団にわたり示された。すべてのエンドポイントの改善は、迅速であり、第2週もの早期に肺機能に関してプラセボと観察可能な差がみられ、最初の悪化までの時間を4週目まで離した。FeNO、IgEおよびTARCなどの2型バイオマーカーの迅速で持続的な抑制がみられた。好酸球レベルの中央値は安定なままであった。DUPIXENT(登録商標)は、2型炎症または好酸球性表現型を有する患者間の悪化の低減に加えて肺機能の改善に関する固有な一連の効能データを実証した。2型のシグネチャーがより多いと、アウトカムはより優れていた。
まとめると、2型炎症または好酸球性表現型を有する中等症から重症の喘息を有する6~11歳の小児において、基礎の標準的治療に追加されたDUPIXENT(登録商標)は、全体的にかつてない効能を示し、悪化率が有意に低減し、加えて肺機能および喘息コントロールも改善された。これらの発見は、2型バイオマーカーによって同定されたすべての集団にわたり示された。すべてのエンドポイントの改善は、迅速であり、第2週もの早期に肺機能に関してプラセボと観察可能な差がみられ、最初の悪化までの時間を4週目まで離した。FeNO、IgEおよびTARCなどの2型バイオマーカーの迅速で持続的な抑制がみられた。好酸球レベルの中央値は安定なままであった。DUPIXENT(登録商標)は、2型炎症または好酸球性表現型を有する患者間の悪化の低減に加えて肺機能の改善に関する固有な一連の効能データを実証した。2型のシグネチャーがより多いと、アウトカムはより優れていた。
VOYAGE試験で、52週間にわたりすべての効能エンドポイントで継続的な改善が観察されたことから、持続的な応答が観察され、これは、EXCURSION試験では2年まで持続した。
DUPIXENT(登録商標)は、好都合な安全性プロファイルを実証した。DUPIXENT(登録商標)は忍容性が高く、公知のDUPIXENT(登録商標)安全性プロファイルと一致する安全性を有する。
実施例III
第3相VOYAGEにおけるアレルギーの証拠を有する、および有さない、コントロール不良な中等症から重症の2型喘息を有する小児におけるDUPIXENT(登録商標)の効能
バックグラウンド
ほとんどの小児喘息患者は、アレルギー表現型を含む2型喘息を有する。第3相VOYAGEにおいて、コントロール不良な中等症から重症の2型喘息を有する6歳から<12歳の小児(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μlまたはFeNO≧20ppb)において、プラセボに対する2週毎のアドオンのDUPIXENT(登録商標)100mg/200mg(体重≦30kg/>30kg)は、重症喘息悪化を59.3%(p<0.0001)低減させ、12週目に予測された気管支拡張薬投与(BD投与)前のFEV1パーセントを改善した(LS平均差5.2;P<0.001)。この分析は、アレルギー性喘息の証拠を有する、または有さない2型喘息を有する小児患者(ベースライン時における総血清IgE≧30IU/mLおよび≧1の通年性空気アレルゲン特異的IgE≧0.35kU/L)におけるDUPIXENT(登録商標)の効能を評価した。
第3相VOYAGEにおけるアレルギーの証拠を有する、および有さない、コントロール不良な中等症から重症の2型喘息を有する小児におけるDUPIXENT(登録商標)の効能
バックグラウンド
ほとんどの小児喘息患者は、アレルギー表現型を含む2型喘息を有する。第3相VOYAGEにおいて、コントロール不良な中等症から重症の2型喘息を有する6歳から<12歳の小児(ベースライン血中好酸球≧150細胞/μlまたはFeNO≧20ppb)において、プラセボに対する2週毎のアドオンのDUPIXENT(登録商標)100mg/200mg(体重≦30kg/>30kg)は、重症喘息悪化を59.3%(p<0.0001)低減させ、12週目に予測された気管支拡張薬投与(BD投与)前のFEV1パーセントを改善した(LS平均差5.2;P<0.001)。この分析は、アレルギー性喘息の証拠を有する、または有さない2型喘息を有する小児患者(ベースライン時における総血清IgE≧30IU/mLおよび≧1の通年性空気アレルゲン特異的IgE≧0.35kU/L)におけるDUPIXENT(登録商標)の効能を評価した。
方法
52週の治療期間中の年間重症悪化率を、負の二項モデルを使用して事後分析で評価した。BD投与前のFEV1および予測されたBD投与前のFEV1パーセントにおけるベースラインからの変化を、反復測定混合効果モデルを使用して12週目および52週目で評価した。
52週の治療期間中の年間重症悪化率を、負の二項モデルを使用して事後分析で評価した。BD投与前のFEV1および予測されたBD投与前のFEV1パーセントにおけるベースラインからの変化を、反復測定混合効果モデルを使用して12週目および52週目で評価した。
結果
350名の2型喘息を有する小児患者を登録した:261名は、アレルギー性喘息の証拠を有し、89名は有していなかった。ベースラインの特徴は、2型バイオマーカー(血中好酸球、FeNO、血清総IgE)のレベルを除きサブグループ間で類似しており、進行中のアトピー性の共存症の罹患率は、アレルギー性喘息の証拠を有する患者でより高かった。DUPIXENT(登録商標)対プラセボは、アレルギー性喘息の証拠を有するまたは有さない患者において、年間重症悪化率を有意に低減させた。ベースラインから12週目および52週目へのBD投与前のFEV1および予測されたBD投与前のFEV1パーセントにおける変化は、両方のサブグループで、プラセボに対してDUPIXENT(登録商標)で治療した患者においてより大きかった。しかしながら、アレルギー性喘息の証拠を有さない患者で有意性は観察されなかった(表42)。DUPIXENT(登録商標)に対する応答とアレルギー性喘息の証拠との間で有意な交互作用は観察されなかった。安全性集団全体において、TEAEの発生率は治療群にわたり類似していた。DUPIXENT(登録商標)群でより頻繁に起こる最も一般的なTEAEは、注射部位の紅斑であった(DUPIXENT(登録商標)で12.9%、それに対してプラセボで9.7%)。
350名の2型喘息を有する小児患者を登録した:261名は、アレルギー性喘息の証拠を有し、89名は有していなかった。ベースラインの特徴は、2型バイオマーカー(血中好酸球、FeNO、血清総IgE)のレベルを除きサブグループ間で類似しており、進行中のアトピー性の共存症の罹患率は、アレルギー性喘息の証拠を有する患者でより高かった。DUPIXENT(登録商標)対プラセボは、アレルギー性喘息の証拠を有するまたは有さない患者において、年間重症悪化率を有意に低減させた。ベースラインから12週目および52週目へのBD投与前のFEV1および予測されたBD投与前のFEV1パーセントにおける変化は、両方のサブグループで、プラセボに対してDUPIXENT(登録商標)で治療した患者においてより大きかった。しかしながら、アレルギー性喘息の証拠を有さない患者で有意性は観察されなかった(表42)。DUPIXENT(登録商標)に対する応答とアレルギー性喘息の証拠との間で有意な交互作用は観察されなかった。安全性集団全体において、TEAEの発生率は治療群にわたり類似していた。DUPIXENT(登録商標)群でより頻繁に起こる最も一般的なTEAEは、注射部位の紅斑であった(DUPIXENT(登録商標)で12.9%、それに対してプラセボで9.7%)。
結論
VOYAGEに登録された小児の2型患者の高い比率は、アレルギー性喘息の証拠を有していた。DUPIXENT(登録商標)は、アレルギー性喘息の証拠を有するまたは有さない2型喘息を有する小児における喘息悪化を低減させることにおいて効能を実証した。
VOYAGEに登録された小児の2型患者の高い比率は、アレルギー性喘息の証拠を有していた。DUPIXENT(登録商標)は、アレルギー性喘息の証拠を有するまたは有さない2型喘息を有する小児における喘息悪化を低減させることにおいて効能を実証した。
Claims (153)
- 6歳以上の対象における喘息を治療するための方法であって、
対象は、好酸球性表現型および/もしくは呼気一酸化窒素(FeNO)の上昇によって特徴付けられる2型炎症を有する中等症から重症の喘息を有するか、または
対象は、経口コルチコステロイド依存性喘息を有し、
方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含む、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項1に記載の方法。
- 初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである、請求項2に記載の方法。
- 対象の体重は、15kgから30kg未満である、請求項3に記載の方法。
- 初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである、請求項2に記載の方法。
- 対象の体重は、30kg以上である、請求項5に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される、請求項3または5に記載の方法。
- 初回量は、約300mgであり、各第2の用量は、約300mgである、請求項2に記載の方法。
- 対象の体重は、15kgから30kg未満である、請求項5に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に対象に投与される、請求項9に記載の方法。
- 対象は、12歳未満である、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
- FeNOレベルは、≧20ppbである、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
- FeNOレベルは、≧25ppbである、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
- 6~11歳の対象における喘息を治療するための方法であって、
対象は、血中好酸球の上昇および/または呼気一酸化窒素(FeNO)の上昇によって特徴付けられる2型炎症を有する重症喘息を有し、
方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、追加の維持処置として投与され、
対象は、中~高用量の吸入コルチコステロイド(ICS)に加えて維持処置のための別の医薬品でコントロールが不十分である、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項14に記載の方法。
- 初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである、請求項15に記載の方法。
- 対象の体重は、15kgから30kg未満である、請求項16に記載の方法。
- 初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである、請求項15に記載の方法。
- 対象の体重は、30kgから60kg未満である、請求項18に記載の方法。
- 対象の体重は、60kg以上である、請求項18に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される、請求項16または18に記載の方法。
- 初回量は、約300mgであり、各第2の用量は、約300mgである、請求項15に記載の方法。
- 対象の体重は、15kgから30kg未満である、請求項22に記載の方法。
- 対象の体重は、30kgから60kg未満である、請求項22に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に対象に投与される、請求項22に記載の方法。
- FeNOレベルは、≧20ppbである、請求項14~25のいずれか1項に記載の方法。
- FeNOレベルは、≧25ppbである、請求項14~25のいずれか1項に記載の方法。
- 血中好酸球レベルは、150細胞/μL以上である、請求項14~27のいずれか1項に記載の方法。
- 血中好酸球レベルは、300細胞/μL以上である、請求項14~27のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する、請求項1~29のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項30に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- ICSは、高用量または中用量で投与される、請求項39に記載の方法。
- 対象は、喘息に加えて併存する2型炎症状態を有する、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される、請求項42に記載の方法。
- 対象は、≧30IU/mLのベースライン総血清IgEを有する、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する、請求項1~31のいずれか1項に記載の方法。
- 喘息を有する対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgの用量で対象に投与される、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項47に記載の方法。
- 初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである、請求項48に記載の方法。
- 対象は、6歳から12歳未満である、請求項47に記載の方法。
- 喘息は、コントロール不良な持続型喘息である、請求項47に記載の方法。
- 喘息は、コントロール不良な中等症から重症の喘息である、請求項47に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項47に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する、請求項47に記載の方法。
- 喘息を有する対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgの用量で対象に投与される、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項55に記載の方法。
- 初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである、請求項56に記載の方法。
- 対象は、6歳から12歳未満である、請求項55に記載の方法。
- 対象は、少なくとも16kgの体重を有する、請求項55に記載の方法。
- 喘息は、コントロール不良な持続型喘息である、請求項55に記載の方法。
- 喘息は、コントロール不良な中等症から重症の喘息である、請求項55に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項55に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する、請求項55に記載の方法。
- コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgの用量で対象に投与される、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項64に記載の方法。
- 初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである、請求項65に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項64に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する、請求項64に記載の方法。
- コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgの用量で対象に投与される、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項69に記載の方法。
- 初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである、請求項69に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項69に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する、請求項69に記載の方法。
- 全身性コルチコステロイド(SCS)への対象の依存性を低減させる、または取り除くための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgまたは約300mgの用量で対象に投与され、
対象に投与されるSCS投薬量は、治療期間の経過にわたり、次第に低減されるかまたは取り除かれる、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項74に記載の方法。
- 初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである、請求項75に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項74に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する、請求項74に記載の方法。
- 用量は、約200mgであり、2週毎に対象に投与される、請求項74に記載の方法。
- 用量は、約300mgであり、4週毎に対象に投与される、請求項74に記載の方法。
- 全身性コルチコステロイド(SCS)への対象の依存性を低減させる、または取り除くための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgまたは約300mgの用量で対象に投与され、
対象に投与されるSCS投薬量は、治療期間の経過にわたり、次第に低減されるかまたは取り除かれる、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項81に記載の方法。
- 初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである、請求項81に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項81に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する、請求項81に記載の方法。
- 用量は、約100mgであり、2週毎に対象に投与される、請求項81に記載の方法。
- 用量は、約300mgであり、4週毎に対象に投与される、請求項81に記載の方法。
- 対象における喘息悪化率を減少させるための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kgを超える体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約200mgまたは約300mgの用量で対象に投与される、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項88に記載の方法。
- 初回量は、約200mgであり、各第2の用量は、約200mgである、請求項89に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項88に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する、請求項88に記載の方法。
- 用量は、約200mgであり、2週毎に対象に投与される、請求項88に記載の方法。
- 用量は、約300mgであり、4週毎に対象に投与される、請求項74に記載の方法。
- 対象における喘息悪化率を減少させるための方法であって、対象は、6歳から12歳未満であり、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有し、方法は、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kg以下の体重を有し、抗体またはその抗原結合フラグメントは、約100mgまたは約300mgの用量で対象に投与される、方法。 - 抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、請求項95に記載の方法。
- 初回量は、約100mgであり、各第2の用量は、約100mgである、請求項95に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項95に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する、請求項95に記載の方法。
- 用量は、約100mgであり、2週毎に対象に投与される、請求項95に記載の方法。
- 用量は、約300mgであり、4週毎に対象に投与される、請求項95に記載の方法。
- 喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントの1つまたはそれ以上の用量を対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、初回量として、続いて1つまたはそれ以上の第2の用量として対象に投与される、方法。 - 各第2の用量は、直前の用量から1~4週間後に投与され、
(i)≦30kgの体重を有する対象の場合、抗体もしくはその抗原結合フラグメントの初回量は、100mgであり、各第2の用量は、100mgであるか;または
(ii)>30kgの体重を有する対象の場合、抗体もしくはその抗原結合フラグメントの初回量は、200mgであり、各第2の用量は、200mgである、請求項102に記載の方法。 - 対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息を有する、請求項103に記載の方法。
- 対象は、300細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数を含む好酸球性表現型を有する喘息を有する、請求項103に記載の方法。
- 対象は、150細胞/μL以上のベースライン血中好酸球数、および20ppb以上のベースラインFeNOの一方または両方を含む2型炎症性表現型を有する喘息を有する、請求項103に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、2週毎(q2w)に対象に投与される、請求項1~106のいずれか1項に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントの第1の維持量は、初回量の抗体またはその抗原結合フラグメントの2週間後に投与される、請求項107に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントの維持量は、少なくとも24週間投与される、請求項108に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される、請求項1~109のいずれか1項に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される、請求項110に記載の方法。
- プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである、請求項111に記載の方法。
- プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである、請求項111に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される、請求項110に記載の方法。
- 治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される、請求項1~114のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす、請求項1~115のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、小児喘息生活の質質問表(PAQLQ)スコア、小児喘息介護者生活の質質問表(PACQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表(PRQLQ)スコア、小児鼻結膜炎生活の質質問表-他記式(PRQLQ-IA)スコア、EuroQol 5-レベル質問表(EQ-5D-5L)スコア、EuroQol 5項目小児質問表(EQ-5D-Y)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、5つの質問バージョン(ACQ-5-IA)スコア、喘息コントロール質問表-他記式、7つの質問バージョン(ACQ-7-IA)スコア、医療資源の利用(HCRU)スコア、朝(AM)の症状スコア、晩(PM)の症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす、請求項1~116のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす、請求項1~117のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、
(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに
(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;
(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;
(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または
(iv)重症悪化事象
によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象
から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす、請求項1~118のいずれか1項に記載の方法。 - 治療は、努力呼気肺活量(FEV1)によって、努力性肺活量(FVC)によって、肺容量25~75%における強制呼気速度(FEF25~75%)によって、朝の最大呼気流量(AM PEF)によって、晩の最大呼気流量(PM PEF)によって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす、請求項1~119のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される、請求項1~120のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される、請求項1~121のいずれか1項に記載の方法。
- 第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される、請求項122に記載の方法。
- ICSは、高用量または中用量で投与される、請求項122に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む、請求項1、14、47、55、64、69、74、81、88、95または102に記載の方法。
- 抗体は、デュピルマブである、請求項1、14、47、55、64、69、74、81、88、95または102に記載の方法。
- 喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
対象は、30kg以下の体重を有し、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される、方法。 - 喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、体重に関係なく、4週毎(q4w)に、約300mgの用量で対象に投与される、方法。 - 喘息を有する6歳から12歳未満の対象を治療するための方法であって、インターロイキン-4受容体(IL-4R)と特異的に結合する抗体またはその抗原結合フラグメントを対象に投与する工程を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、それぞれ配列番号3、4、および5を含む3つの重鎖CDR配列、ならびにそれぞれ配列番号6、7、および8を含む3つの軽鎖CDR配列を含み、
抗体またはその抗原結合フラグメントは、4週毎(q4w)に、約300mgの初期の負荷投与量、および1つまたはそれ以上の約300mgの維持量で対象に投与され、第1の維持量は、初期の負荷投与量の2週間後に対象に投与される、方法。 - 6歳から12歳未満の対象は、コントロール不良な中等症から重症の喘息またはコントロール不良な持続型喘息を有する、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、自己注射器、針およびシリンジ、またはペンを使用して投与される、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、プレフィルドデバイスを使用して投与される、請求項131に記載の方法。
- プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、150mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである、請求項132に記載の方法。
- プレフィルドデバイスは、抗体またはその抗原結合フラグメントを、175mg/mLの濃度で含むプレフィルドシリンジである、請求項132に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、皮下に投与される、請求項132に記載の方法。
- 治療は、少なくとも1つのバイオマーカーレベルにおける改善をもたらし、少なくとも1つのバイオマーカーは、呼気一酸化窒素(FeNO)、胸腺および活性化調節ケモカイン(TARC)、尿中ロイコトリエンE4(LTE4)、インターロイキン5(IL-5)、ならびに血清総IgEからなる群から選択される、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、抗原特異的なIgE、抗原特異的なIgG4、および抗原特異的なIgE/IgG4の比率のうちの1つまたはいずれかの組合せにおける改善をもたらす、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、PAQLQスコア、PACQLQスコア、PRQLQスコア、PRQLQ-IAスコア、EQ-5D-5Lスコア、EQ-5D-Yスコア、ACQ-5-IAスコア、ACQ-7-IAスコア、HCRUスコア、AM症状スコア、PM症状スコア、夜間中途覚醒の数、および緩和薬薬剤の使用頻度からなる群から選択される1つまたはそれ以上の患者によって報告されたアウトカム(PRO)における改善をもたらす、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、予測されたFEV1%の傾きの改善をもたらす、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 治療は、
(a)少なくとも3日間の全身性コルチコステロイドの使用および/または全身性コルチコステロイドを要する入院もしくは緊急治療室の来診を要する喘息の増悪;ならびに
(b)(i)連続2日間における24時間におけるサルブタモール/アルブテロールもしくはレボサルブタモール/レブアルブテロールの6回以上の追加の緩和薬パフ;
(ii)以前の用量の4倍以上のICS用量の増加;
(iii)定義された安定性の限界に基づいた、連続2日間の治療における30%以上のAMもしくはPMの最大流量の減少;または
(iv)重症悪化事象
によって定義される喘息コントロールの喪失(LOAC)事象
から選択される年間重症喘息悪化における低減をもたらす、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。 - 治療は、FEV1によって、FVCによって、FEF25~75%によって、AM PEFによって、PM PEFによって、またはそれらのあらゆる組合せによって測定される肺機能における改善をもたらす、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、TNF阻害剤、IL-1阻害剤、IL-5阻害剤、IL-8阻害剤、IgE阻害剤、ロイコトリエン阻害剤、コルチコステロイド、メチルキサンチン、NSAID、ネドクロミルナトリウム、クロモリンナトリウム、長時間作用性ベータ2アゴニストおよび抗真菌剤またはそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される基礎療法が施される、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、場合により第2のコントローラー薬剤と組み合わされた、吸入コルチコステロイド(ICS)を含む基礎療法が施される、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 第2のコントローラー薬剤は、長時間作用性β2アゴニスト(LABA)、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト(LTRA)、長時間作用性ムスカリンアンタゴニスト(LAMA)、およびメチルキサンチンからなる群から選択される、請求項143に記載の方法。
- ICSは、高用量または中用量で投与される、請求項143に記載の方法。
- 抗体またはその抗原結合フラグメントは、配列番号1の重鎖可変領域(HCVR)配列および配列番号2の軽鎖可変領域(LCVR)配列を含む、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 抗体は、デュピルマブである、請求項127~129のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、喘息に加えて併存する2型炎症状態を有する、請求項1~147のいずれか1項に記載の方法。
- 併存する2型炎症状態は、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、好酸球性食道炎、食物アレルギー、蕁麻疹およびそれらのあらゆる組合せからなる群から選択される、請求項141に記載の方法。
- 対象は、アレルギー性喘息を有する、請求項1~149のいずれか1項に記載の方法。
- 対象は、≧30IU/mLのベースライン総血清IgEを有する、請求項150に記載の方法。
- 対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する、請求項150に記載の方法。
- 対象は、少なくとも1つの空気アレルゲンに対して、≧30IU/mLのベースライン総血清IgE、および≧0.35kU/Lのベースラインアレルゲン特異的IgEを有する、請求項150に記載の方法。
Applications Claiming Priority (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US202063087668P | 2020-10-05 | 2020-10-05 | |
US63/087,668 | 2020-10-05 | ||
US202063109719P | 2020-11-04 | 2020-11-04 | |
US63/109,719 | 2020-11-04 | ||
US202163144048P | 2021-02-01 | 2021-02-01 | |
US63/144,048 | 2021-02-01 | ||
US202163157922P | 2021-03-08 | 2021-03-08 | |
US63/157,922 | 2021-03-08 | ||
EP21315151 | 2021-08-31 | ||
EP21315151.7 | 2021-08-31 | ||
PCT/US2021/053328 WO2022076289A1 (en) | 2020-10-05 | 2021-10-04 | Methods for treating asthma in pediatric subjects by administering an il-4r antagonist |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023544406A true JP2023544406A (ja) | 2023-10-23 |
Family
ID=78414079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2023520432A Pending JP2023544406A (ja) | 2020-10-05 | 2021-10-04 | Il-4rアンタゴニストを投与することによって小児対象における喘息を治療するための方法 |
Country Status (9)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220169739A1 (ja) |
EP (1) | EP4225436A1 (ja) |
JP (1) | JP2023544406A (ja) |
KR (1) | KR20230082650A (ja) |
AU (1) | AU2021357078A1 (ja) |
BR (1) | BR112023004020A2 (ja) |
CA (1) | CA3194111A1 (ja) |
MX (1) | MX2023003942A (ja) |
WO (1) | WO2022076289A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
AR092177A1 (es) | 2012-08-21 | 2015-03-25 | Sanofi Sa | Metodos para tratar o prevenir asma administrando un antagonista de il-4r |
US20240034798A1 (en) * | 2022-07-08 | 2024-02-01 | Regeneron Pharmaceuticals, Inc. | Methods for treating eosinophilic esophagitis by administering an il-4r antagonist |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6927044B2 (en) | 1998-09-25 | 2005-08-09 | Regeneron Pharmaceuticals, Inc. | IL-1 receptor based cytokine traps |
US6596541B2 (en) | 2000-10-31 | 2003-07-22 | Regeneron Pharmaceuticals, Inc. | Methods of modifying eukaryotic cells |
US8178098B2 (en) | 2001-04-03 | 2012-05-15 | National Jewish Health | Method to inhibit airway hyperresponsiveness using aerosolized T cell receptor antibodies |
CN102585002A (zh) | 2006-06-02 | 2012-07-18 | 瑞泽恩制药公司 | 人il-6受体的高亲和力抗体 |
US7608693B2 (en) | 2006-10-02 | 2009-10-27 | Regeneron Pharmaceuticals, Inc. | High affinity human antibodies to human IL-4 receptor |
BRPI0719953B8 (pt) | 2006-10-02 | 2021-05-25 | Regeneron Pharma | anticorpos humanos de alta afinidade para receptor de il-4 humano |
US8092804B2 (en) | 2007-12-21 | 2012-01-10 | Medimmune Limited | Binding members for interleukin-4 receptor alpha (IL-4Rα)-173 |
MX366337B (es) | 2010-10-06 | 2019-07-05 | Regeneron Pharma | Formulaciones estabilizadas que contienen anticuerpos anti-receptor de interleucina-4 (il-4r). |
PT3973987T (pt) * | 2014-09-15 | 2024-04-01 | Regeneron Pharma | Combinação compreendendo um antagonista de il-4r, um corticoesteroide e um agonista beta2-adrenérgico de ação prolongada para tratar a asma |
CN107474134B (zh) | 2016-06-08 | 2021-07-27 | 苏州康乃德生物医药有限公司 | 用于结合白细胞介素4受体的抗体 |
CN111526920A (zh) * | 2017-10-30 | 2020-08-11 | 赛诺菲生物技术公司 | 通过施用il-4r拮抗剂来治疗或预防哮喘的方法 |
US20210403580A1 (en) | 2018-11-09 | 2021-12-30 | Ajou University Industry-Academic Cooperation Foundation | Human antibody having high affinity to human il-4 receptor alpha, and use thereof |
-
2021
- 2021-10-04 KR KR1020237014950A patent/KR20230082650A/ko unknown
- 2021-10-04 CA CA3194111A patent/CA3194111A1/en active Pending
- 2021-10-04 MX MX2023003942A patent/MX2023003942A/es unknown
- 2021-10-04 WO PCT/US2021/053328 patent/WO2022076289A1/en active Application Filing
- 2021-10-04 JP JP2023520432A patent/JP2023544406A/ja active Pending
- 2021-10-04 EP EP21799152.0A patent/EP4225436A1/en active Pending
- 2021-10-04 AU AU2021357078A patent/AU2021357078A1/en active Pending
- 2021-10-04 US US17/493,101 patent/US20220169739A1/en active Pending
- 2021-10-04 BR BR112023004020A patent/BR112023004020A2/pt unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20220169739A1 (en) | 2022-06-02 |
MX2023003942A (es) | 2023-06-02 |
AU2021357078A1 (en) | 2023-06-15 |
WO2022076289A1 (en) | 2022-04-14 |
BR112023004020A2 (pt) | 2023-04-25 |
KR20230082650A (ko) | 2023-06-08 |
EP4225436A1 (en) | 2023-08-16 |
CA3194111A1 (en) | 2022-04-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20210322546A1 (en) | Methods for treating or preventing asthma by administering an il-4r antagonist | |
TWI656880B (zh) | 投與il-4r拮抗劑以治療或預防氣喘之方法 | |
TW202106334A (zh) | 藉由投予il-33拮抗劑治療或預防哮喘之方法 | |
US20220169739A1 (en) | Methods for treating asthma in pediatric subjects by administering an il-4r antagonist | |
US20210032354A1 (en) | Methods for treating or preventing asthma by administering an il-4r antagonist | |
US20230340101A1 (en) | Methods for treating or preventing allergic asthma by administering an il-33 antagonist and/or an il-4r antagonist | |
IL301777A (en) | Methods for treating asthma in children by giving an agonist to il-r4 | |
CN116848138A (zh) | 通过施用il-4r拮抗剂治疗儿科受试者的哮喘的方法 | |
JP7343547B2 (ja) | Il-4r拮抗薬の投与により喘息を処置または予防するための方法 | |
KR20220110553A (ko) | Il-33 길항제를 투여하여 copd를 치료하는 방법 | |
TW201907950A (zh) | 投與il-4r拮抗劑以治療或預防氣喘之方法 |