JP2023541937A - 固定基部を介して外科用ステープラのエンドエフェクタにバットレスを適用する装置及び方法 - Google Patents

固定基部を介して外科用ステープラのエンドエフェクタにバットレスを適用する装置及び方法 Download PDF

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Abstract

装置は、第1の本体部分と、第1の本体部分に対向する第2の本体部分と、第1の本体部分の近位端を第2の本体部分の近位端に連結する接続部分とを有する、本体を含む。接続部分は、第1の本体部分及び第2の本体部分が、複数の角度配向の間で互いに向かって及び互いから離れて移動することが可能であるように構成されている。第1の本体部分及び第2の本体部分は、遠位開放角度を画定する。第1の付加要素及び第2の付加要素は、第1の本体部分及び第2の本体部分の外向きの表面に配置される。第1の本体部分及び第2の本体部分は、角度配向のそれぞれで固定されてもよく、第1の付加要素及び第2の付加要素をそれぞれ外科用ステープラエンドエフェクタの第1のジョー及び第2のジョーに同時に適用することができる。

Description

いくつかの外科的状況において、内視鏡外科用器具は、患者の切開部をより小さく用いるために、従来の切開手術装置よりも好まれる場合があり、術後回復時間及び合併症を低減することができる。内視鏡外科用器具の中には、トロカールのカニューレを通して所望の手術部位に遠位エンドエフェクタを配置するのに適したものがある。これらの遠位エンドエフェクタは、様々な方法で組織と係合して、診断又は治療効果を達成し得る(例えば、エンドカッター、把持具、カッター、ステープラ、クリップアプライヤ、アクセスデバイス、薬物/遺伝子治療送達デバイス、及び、超音波、RF、レーザーなどを使用するエネルギー送達デバイスなど)。内視鏡外科用器具は、エンドエフェクタとハンドル部分との間に、臨床医によって操作されるシャフトを含み得る。かかるシャフトは、所望の深さへの挿入及びシャフトの長手方向軸を中心とした回転を可能にし、それにより患者の体内でエンドエフェクタの位置決めを行うことを容易にし得る。エンドエフェクタの位置決めは、エンドエフェクタをシャフトの長手方向軸に対して選択的に関節動作させるか又は別様に偏向させることを可能にする、1つ又は2つ以上の関節動作ジョイント又は特徴部を含めることによって更に容易に行うことができる。
内視鏡外科用器具の例として、外科用ステープラが挙げられる。いくつかのかかるステープラは、組織層をクランプし、クランプされた組織層を切断し、組織層を通してステープルを打ち込むことによって、組織層の切断された端部の近くで、切断された組織層を互いに実質的にシールするように動作可能である。単なる例示的な外科用ステープラは、2008年6月3日に交付された「Articulating Surgical Stapling Instrument Incorporating a Two-Piece E-Beam Firing Mechanism」と題する米国特許第7,380,696号、2013年4月2日に交付された「Surgical Stapling Instrument with An Articulatable End Effector」と題する同第8,408,439号、及び2013年6月4日に交付された「Motor-Driven Surgical Cutting Instrument with Electric Actuator Directional Control Assembly」と題する同第8,453,914号に開示されている。上に引用した米国特許及び米国特許出願公開のそれぞれの開示内容を参照により本明細書に援用するものとする。
外科用ステープラはまた、開腹処置において及び/又は他の非内視鏡処置において用いられ得る。単に一例として、トロカールをステープラの導管として使用しない胸部外科処置では、外科用ステープラを開胸術によって患者の肋骨の間に挿入し、1つ又は2つ以上の臓器に到達させることもできる。例えば、臓器につながる血管を、胸腔から臓器を切除する前にステープラによって切断して閉鎖することができる。当然のことながら、外科用ステープラは、様々な他の設定及び処置において使用され得る。
様々な種類の外科用ステープル留め器具及び関連構成要素が製造及び使用されてきたが、本発明者ら以前の誰も、添付の特許請求の範囲に記載されている発明を製造又は使用したことがないと考えられる。
本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付の図面は、本発明の実施形態を例示するものであり、上記の本発明の一般的な説明、及び以下の実施形態の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明する役割を果たすものである。
例示の外科用ステープル留め器具の斜視図である。 図1の器具の側面図を示す。 開放状態にある図1の器具のエンドエフェクタの斜視図である。 発射ビームが近位位置にある、図3の線4-4に沿ってとられた、図3のエンドエフェクタの側面断面図である。 発射ビームが遠位位置にある、図3の線4-4に沿ってとられた、図3のエンドエフェクタの側面断面図である。 図3の線5-5に沿ってとられた、図3のエンドエフェクタの端面断面図である。 図3のエンドエフェクタの分解斜視図である。 組織に配置され、組織内で1回作動された後の、図3のエンドエフェクタの斜視図である。 それぞれが図3のエンドエフェクタのジョーに取り付けられ得る、例示的な一対のバットレス組立体の斜視図である。 図8のバットレス組立体がエンドエフェクタの上部ジョー及び下部ジョーに取り付けられた状態の図3のエンドエフェクタの一部分の断面端面図であり、開放状態にあるエンドエフェクタのジョーと、上部ジョーと下部ジョーとの間に位置付けられた組織とを示す。 組織上で閉じた状態にあるエンドエフェクタのジョーを示す、図9Aのエンドエフェクタ及びバットレス組立体の断面端面図である。 図3のエンドエフェクタによって組織に固定された後の、図9Aの成形されたステープル及びバットレス組立体の断面図である。 図3のエンドエフェクタによって組織に固定された後の、図9Aの成形されたステープル及びバットレス組立体の斜視図である。 図8のバットレス組立体を担持及び適用するために使用され得る、例示的なバットレスアプライヤカートリッジの斜視図である。 図11のバットレスアプライヤカートリッジの上面図である。 互いに整列しているエンドエフェクタ及びバットレスアプライヤカートリッジを示す、図3のエンドエフェクタ及び図11のバットレスアプライヤカートリッジの斜視図である。 エンドエフェクタのジョーがバットレスアプライヤカートリッジのプラットフォーム上で閉じた状態にある、図3のエンドエフェクタ及び図11のバットレスアプライヤカートリッジの斜視図である。 折り畳まれた構成で基部と連結された例示的な付加物アプリケータの斜視図である。 折り畳まれた構成で基部のスロットに対して位置付けられている、図14の付加物アプリケータの斜視図である。 展開構成にある図14の付加物アプリケータの平面図である。 開放状態で図14の付加物アプリケータに係合している図3のエンドエフェクタのジョーの斜視図であり、アプリケータは第1の角度を画定する第1の折り畳まれた構成にある。 開放状態で図14の付加物アプリケータに係合している図3のエンドエフェクタのジョーの斜視図であり、アプリケータは第2の角度を画定する第2の折り畳まれた構成にあり、一対のスロットを介して基部と連結されたアプリケータを示す。 展開構成にある第2の例示的な付加物アプリケータの平面図である。 第1の角度を画定する第1の折り畳まれた構成にある、図18の付加物アプリケータの斜視図である。 第1の折り畳まれた構成で基部の一対のスロットに対して位置付けられている、図18の付加物アプリケータの斜視図である。 一対のスロットを介して基部に連結されたアプリケータを示す、第2の角度を画定する第2の折り畳まれた構成にある図18の付加物アプリケータの斜視図である。 拡張されていない保管構成にあるアプリケータを示す、第3の例示的な付加物アプリケータの側面断面図である。 図22の付加物アプリケータに係合している図3のエンドエフェクタの側面断面図であり、アプリケータは第1の拡張された角度付き構成にある。 図22の付加物アプリケータに係合している図3のエンドエフェクタの側面断面図であり、アプリケータは第2の拡張された角度付き構成にある。 第1の長手方向位置にあるアプリケータの楔形部分を示す、別の例示的な付加物アプリケータの斜視図である。 仮想線で示す図3のエンドエフェクタと係合して近位位置にあるアプリケータの楔形部分を示す、図25の線26A-26Aに沿ってとられた、図25の付加物アプリケータの側面断面図である。 仮想線で示す図3のエンドエフェクタと係合して遠位位置にあるアプリケータの楔形部分を示す、図25の付加物アプリケータカートリッジの側面断面図である。
図面は、いかなる方式でも限定することを意図しておらず、本発明の様々な実施形態は、図面に必ずしも描写されていないものを含め、他の様々な方式で実施し得ることが企図される。本明細書に組み込まれ、かつその一部をなす添付図面は、本発明のいくつかの態様を例示するものであり、説明とともに本発明の原理を説明する役割を果たすものである。しかしながら、本発明が、示される正確な配置に限定されない点は理解される。
本技術の特定の実施例の以下の説明は、その範囲を限定する目的で用いられるべきではない。本技術の他の実施例、特徴、態様、実施形態、及び利点が、実例として、本技術を実施する上で想到される最良の態様の1つである以下の説明により、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書に記載される技術は、いずれもその技術から逸脱することなく、他の異なる、かつ明らかな態様が可能である。したがって、図面及び説明は、限定的なものではなく、本質的に例示的なものとしてみなされるべきである。
本明細書に記載される教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上を、本明細書に記載されるその他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができる点も、更に理解されよう。それゆえに、以下に記載される教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して切り離して考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者には容易に明らかとなるであろう。このような修正例及び変形例は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、人間又はロボットである外科用器具の操作者に対して、本明細書で定義される。「近位」という用語は、人間又はロボットである外科用器具の操作者により近く、かつ、外科用器具の外科用エンドエフェクタから更に離れた要素の位置を意味する。「遠位」という用語は、外科用器具の外科用エンドエフェクタにより近く、かつ、人間又はロボットである外科用器具の操作者から更に離れた要素の位置を意味する。加えて、用語「上部」、「下部」、「側方」、「横断」、「底部」、「頂部」は、以下に提供される図の説明に更なる明瞭性を提供するための相対的な用語である。用語「上部」、「下部」、「側方」、「横断」、「底部」、「頂部」は、したがって、本明細書に説明される発明を不必要に限定することを意図するものではない。
I.例示的な外科用ステープラ
図1~図7は、外科的処置を行うために、トロカールカニューレ又は切開術(例えば、開胸術など)を通して患者の手術部位に挿入するようにサイズ決定された、例示的な外科用ステープル留め及び切断器具(10)を示す。本実施例の器具(10)は、シャフト(22)に接続されたハンドル部分(20)を含み、シャフト(22)は、関節動作ジョイント(11)において遠位で終端をなし、関節動作ジョイント(11)は、エンドエフェクタ(12)と更に連結されている。関節動作ジョイント(11)及びエンドエフェクタ(12)が、トロカールのカニューレ通路を通って一旦挿入されると、関節動作ジョイント(11)は、エンドエフェクタ(12)を、シャフト(22)の長手方向軸(longitudinal axis、LA)から所望の角度(α)に偏向させることができるように、図1に仮想線で描写されるように、関節動作制御部(13)によって遠隔的に関節動作させられてもよい。本実施例のエンドエフェクタ(12)は、ステープルカートリッジ(37)を含む下部ジョー(16)と、枢動可能なアンビル(18)の形態の上部ジョーとを含む。
ハンドル部分(20)は、ピストルグリップ(24)及び閉鎖トリガ(26)を含む。閉鎖トリガ(26)は、ピストルグリップ(24)に向かって枢動可能であって、エンドエフェクタ(12)の下部ジョー(16)に向かってアンビル(18)のクランプ又は閉鎖を行う。かかるアンビル(18)の閉鎖は、閉鎖管(32)及び閉鎖用リング(33)を介してもたらされ、その両方とも、ピストルグリップ(24)に対する閉鎖トリガ(26)の枢動に応答して、ハンドル部分(20)に対して長手方向に並進する。閉鎖管(32)はシャフト(22)の長さに沿って延在し、閉鎖用リング(33)は関節動作ジョイント(11)の遠位に位置決めされる。関節動作ジョイント(11)は、閉鎖管(32)から閉鎖用リング(33)まで長手方向の移動を伝達/伝動するように動作可能である。
図2に示すように、ハンドル部分(20)はまた、発射トリガ(28)を含む。細長部材(図示せず)は、シャフト(22)を通って長手方向に延在し、発射トリガ(28)の作動に応答してハンドル部分(20)から発射ビーム(14)まで長手方向の発射運動を伝達する。以下で更に詳細に説明されるように、発射ビーム(14)のこの遠位並進により、エンドエフェクタ(12)内でクランプされた組織のステープル留め及び切断が行われる。
図3~図6に示すように、エンドエフェクタ(12)は、横断方向に配置された上部ピン(38)と、発射ビームキャップ(44)と、横断方向に配置された中間ピン(46)と、遠位方向に向けられた切断縁部(48)とを含む、発射ビーム(14)を使用する。上部ピン(38)は、アンビル(18)の長手方向アンビルスロット(42)内に位置決めされ、長手方向アンビルスロット(42)内を並進可能である。発射ビームキャップ(44)は、下部ジョー(16)を通って形成された下部ジョースロット(45)(図4Bに示す)を通って延在する発射ビーム(14)を有することによって、下部ジョー(16)の下面に摺動可能に係合する。中間ピン(46)は、発射ビームキャップ(44)と協働する下部ジョー(16)の上面に摺動可能に係合する。
図3は、近位に位置付けられている本実施例の発射ビーム(14)と、開放構成へと枢動されて、下部ジョー(16)のチャネル内に、未使用のステープルカートリッジ(37)を着脱可能に装着することが可能なアンビル(18)と、を示す。図5~図6に最もよく見られるように、本実施例のステープルカートリッジ(37)は、上部デッキ(72)を提供して下部カートリッジトレー(74)と連結されているカートリッジ本体(70)を含む。図3に最もよく見られるように、垂直スロット(49)が、ステープルカートリッジ本体(70)の一部を貫いて長手方向に延在している。また、図3に最もよく見られるように、3列のステープル開口部(51)が、垂直スロット(49)の両側で上部デッキ(72)を貫いて形成されている。図4A~図6に示すように、楔形スレッド(41)及び複数のステープルドライバ(43)が、カートリッジ本体(70)とトレー(74)との間に捕捉されており、楔形スレッド(41)は、ステープルドライバ(43)よりも近位に位置している。楔形スレッド(41)は、ステープルカートリッジ(37)内で長手方向に移動可能であり、一方でステープルドライバ(43)は、ステープルカートリッジ(37)内で垂直方向に移動可能である。ステープル(47)も、カートリッジ本体(70)内部で、対応するステープルドライバ(43)の上方に位置決めされている。それぞれのステープル(47)は、ステープルドライバ(43)によってカートリッジ本体(70)内で垂直方向に駆動され、ステープル(47)は、関連付けられたステープル開口部(51)を通って外へと打ち出される。図4A~図4B、及び図6に最もよく見られるように、楔形スレッド(41)は、楔形スレッド(41)がステープルカートリッジ(37)を通って遠位方向に駆動されるとステープルドライバ(43)を上方に付勢する、傾斜したカム面を提示する。
図4A~図4Bに示すように、閉鎖管(32)及び閉鎖用リング(33)を遠位方向に前進させることによってエンドエフェクタ(12)が閉鎖されると、発射ビーム(14)が遠位方向に前進し、上部ピン(38)が長手方向アンビルスロット(42)に入ることによって、アンビル(18)と係合する。発射ビーム(14)の遠位端に位置するプッシャブロック(80)(図5に示す)は、発射トリガ(28)が作動されたとき、発射ビーム(14)がステープルカートリッジ(37)を通って遠位方向に前進するにつれて、楔形スレッド(41)を遠位方向に押す。かかる発射中に、発射ビーム(14)の切断縁部(48)は、ステープルカートリッジ(37)の垂直スロット(49)に入り、ステープルカートリッジ(37)とアンビル(18)との間にクランプされている組織を切断する。図4A~図4Bに示すように、中間ピン(46)及びプッシャブロック(80)はともに、ステープルカートリッジ(37)内の垂直スロット(49)に入ることによってステープルカートリッジ(37)を作動させ、楔形スレッド(41)を駆動してステープルドライバ(43)と上向きでカム接触させると、ステープル(47)がステープル開口部(51)から外に押し出されて、アンビル(18)の内面のステープル成形ポケット(53)(図3に示す)と接触して成形される。図4Bは、組織の切断及びステープル留めが完了した後で、遠位方向に完全に並進した発射ビーム(14)を示す。ステープル成形ポケット(53)は、図4A~図4Bの図から意図的に省略されているが、図3には示されている。アンビル(18)は、図5の図から意図的に省略されている。
図7は、組織(90)を貫いた1回の発射ストロークによって作動されたエンドエフェクタ(12)を示す。切断縁部(48)(図7では不明瞭)は、組織(90)を切断しており、一方、ステープルドライバ(43)は、切断縁部(48)により形成される切断線の両側に、ステープル(47)の3本の交互の列を組織(90)を貫通して打ち込んでいる。最初の発射ストロークが完了した後、エンドエフェクタ(12)を患者から引き抜き、使用済みのステープルカートリッジ(37)を新しいステープルカートリッジ(37)と交換し、次いでエンドエフェクタ(12)を再び患者に挿入して、ステープル留めする部位に到達させて更なる切断及びステープル留めを行う。このプロセスは、組織(90)を横断する発射ストロークの所望の数及びパターンが完了するまで繰り返され得る。
器具(10)は、以下の参考文献の教示のうちのいずれかに従って更に構成されて動作可能であってもよく、その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる:2012年7月3日に交付された「Motor-Driven Surgical Instrument」と題する米国特許第8,210,411号、2015年11月17日に交付された「Surgical Instrument End Effector Articulation Drive with Pinion and Opposing Racks」と題する同第9,186,142号、2016年12月13日に交付された「Integrated Tissue Positioning and Jaw Alignment Features for Surgical Stapler」と題する同第9,517,065号、2017年4月18日に交付された「Distal Tip Features for End Effector of Surgical Instrument」と題する同第9,622,746号、2017年8月1日に交付された「Lockout Feature for Movable Cutting Member of Surgical Instrument」と題する同第9、717,497号、2017年10月24日に交付された「Surgical Instrument with Multi-Diameter Shaft」と題する同第9,795,379号、2017年11月7日に交付された「Installation Features for Surgical Instrument End Effector Cartridge」と題する同第9,808,248号、2017年12月12日に交付された「Jaw Closure Feature for End Effector of Surgical Instrument」と題する同第9,839,421号、及び/又は2018年10月9日に交付された「Staple Forming Features for Surgical Stapling Instrument」と題する同第10,092,292号。
II.例示的なバットレス組立体及びバットレスアプライヤカートリッジ
場合によっては、ステープル(47)によってもたらされる組織の機械的締結を補強するため、外科用器具(10)のエンドエフェクタ(12)にバットレスなどの付加材料を備え付けることが望ましい場合がある。このようなバットレスは、適用されたステープル(47)が組織から抜け出ることを防止することができ、そうしない場合に生じる、ステープル(47)の適用部位又はその付近において組織が裂けるリスクを、低減させることができる。ステープル(47)のラインに構造的支持及び一体性を提供することに加えて又はそれに代えて、バットレスは、空隙又は間隙の充填、治療薬の投与、及び/又は別の効果などの、様々な他の種類の効果を提供し得る。いくつかの場合では、バットレスは、ステープルカートリッジ(37)の上部デッキ(72)上に設けられてもよい。上述したように、デッキ(72)は、ステープルドライバ(43)によって駆動されるステープル(47)を収納する。いくつかの他の場合では、バットレスは、ステープルカートリッジ(37)に面するアンビル(18)の表面上に提供されてもよい。第1のバットレスがステープルカートリッジ(37)の上部デッキ(72)上に提供され得る一方で、第2のバットレスが同じエンドエフェクタ(12)のアンビル(18)上に提供されることも理解されたい。
バットレスが取り得る様々な形の例を、以下により詳細に記載する。バットレスをステープルカートリッジ(37)又はアンビル(18)に固定し得る様々な方法も、以下により詳細に記載する。例示的なバットレス組立体、バットレス組立体を適用するための例示的な材料及び技術、並びに例示的なバットレスアプライヤカートリッジは、2019年1月1日に交付された「Method of Applying a Buttress to a Surgical Stapler End Effector」と題する米国特許第10,166,023号、及び/又は2019年7月16日に交付された「Method of Applying a Buttress to a Surgical Stapler」と題する米国特許第10,349,939号の少なくとも一部の教示に従って構成されてもよく、その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。
A.例示的なバットレス組立体の構成
図8は、例示的な一対のバットレス組立体(110、112)(それぞれが個別に「バットレス」とも呼ばれる)を示す。本実施例のバットレス組立体(110)は、バットレス本体(114)と、上部接着層(116)とを備える。同様に、バットレス組立体(112)は、バットレス本体(118)と、下部接着層(120)とを備える。本実施例では、それぞれのバットレス本体(114、118)は、ステープル(47)のラインを構造的に支持するように構成された、強固でありながらも可撓性を有する材料を含む。あくまで一例として、各バットレス本体(114、118)は、Ethicon,Inc.(Somerville,New Jersey)によるポリグラクチン910材料のメッシュを含み得る。代替として、それぞれのバットレス本体(114、118)を形成するために、ポリグラクチン910材料に加えて又はそれに代えて、任意の他の好適な材料又は材料の組み合わせを使用してもよい。
それぞれのバットレス本体(114、118)は、例えば、血液を凝固させることを支援し、かつ組織(T、T)に沿った切断及び/又はステープル留めされた手術部位における出血を低減するための、フィブリンなどの止血剤を含む材料を含み得る。別の単なる例示的な実施例として、それぞれのバットレス本体(114、118)が、血液を凝固させ、かつ手術部位における出血量を低減させることを支援し得るように、それぞれのバットレス本体(114、118)は、他の付加物を含んでもよく、又はトロンビンなどの止血剤を含んでもよい。それぞれのバットレス本体(114、118)に組み入れられ得る他の付加物又は試薬として、薬液又はマトリックス成分を更に挙げることができるが、これらに限定されない。
本実施例では、バットレス本体(114)をアンビル(18)の下面(124)に接着するために、接着層(116)がバットレス本体(114)に提供されている。同様に、バットレス本体(118)をステープルカートリッジ(37)の上部デッキ(72)に接着するために、接着層(120)がバットレス本体(118)に提供されている。そのような接着材料は、エンドエフェクタ(12)の作動前及び作動中に、バットレス本体(114、118)を適切に位置付け、次いでエンドエフェクタ(12)の作動後に、バットレス本体(114、118)のその後の適切な機能を実質的に損なうほどの損傷をバットレス本体(114、118)に生じることなく、バットレス本体(114、118)をエンドエフェクタ(12)から分離させることができる。
B.例示的なバットレス組立体を用いた組織のステープル留め
図9A~図9Cは、バットレス組立体(110、112)が装填されたエンドエフェクタ(12)を作動して、2つの対向する組織層(T、T)を貫いてステープル(47)を駆動し、バットレス組立体(110、112)がステープル(47)によって同じ組織層(T、T)に固定される例示的なシーケンスを示す。具体的には、図9Aは、アンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に位置付けられた組織層(T、T)を示し、アンビル(18)は開放位置にある。バットレス組立体(110)は、接着層(116)を介してアンビル(18)の下面(424)に接着されており、バットレス組立体(112)は、接着層(120)を介してステープルカートリッジ(37)の上部デッキ(72)に接着されている。組織層(T、T)は、このようにしてバットレス組立体(110、112)の間に挟入される。次に、閉鎖トリガー(26)を、ピストルグリップ(24)に向けて枢動させて、閉鎖管(32)及び閉鎖用リング(33)を遠位方向に駆動する。これにより、図9Bに示すように、アンビル(18)が閉鎖位置へと駆動される。この段階で、組織層(T、T)がアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間で圧縮され、バットレス組立体(110、112)が組織層(T、T)の対向する表面と係合する。次いで、上述のようにエンドエフェクタ(12)を作動させ、バットレス組立体(110、112)及び組織(T、T)を貫いてステープル(47)を駆動する。図13Cに示すように、駆動されたステープル(47)のクラウン(122)は、バットレス組立体(112)を捕捉し、組織層(T)に対して保持する。変形したステープル(47)の脚部(126)は、バットレス組立体(110)を捕捉し、組織層(T)に対して保持する。
同様に、一連のステープル(47)がバットレス組立体(110、112)を捕捉して組織層(T、T)に対して保持することにより、図10に示すように、バットレス組立体(110、112)を組織(T、T)に固定する。ステープル(47)及びバットレス組立体(110、112)が配置された後に、エンドエフェクタ(12)が組織(T、T)から引き離されると、バットレス組立体(110、112)はエンドエフェクタから係合解除され、それによって、バットレス組立体(110、112)はステープル(47)で組織(T、T)に固定されたまま残る。このように、バットレス組立体(110、112)は、組織(T、T)に形成されたステープル(47)のラインを構造的に補強する。また、図10で分かるように、遠位に向けられた発射ビーム(14)の切断縁部(48)は、更にバットレス組立体(110、112)をその中央線を貫いて切断し、各バットレス組立体(110、112)を対応する一対の部分に分離し、それによって、各部分は、対応する切断された組織(T、T)の領域に固定されたまま残る。
C.例示的なアクティブリテーナアームを備えたバットレスアプライヤカートリッジ
外科用器具(10)のエンドエフェクタ(12)は、1回の外科処置中に複数回作動され得るため、操作者がその1回の外科処置中に繰り返しかつ簡単にバットレス組立体(110、112)を下部ジョー及びアンビル(16、18)に装填できることが望ましい場合がある。図11~図13Bは、バットレス組立体(110、112)などの付加材料を支持し、保護し、かつエンドエフェクタ(12)に適用するために使用することができる、例示的なカートリッジ(210)(「バットレスアプリケータ」とも呼ばれる)を示す。図11~図12に最もよく見られるように、本実施例のカートリッジ(210)は、開放端部(212)及び閉鎖端部(214)を備える。以下で更に詳細に説明するように、開放端部(212)は、エンドエフェクタ(12)を受容するように構成されている。カートリッジ(210)は、第1のハウジング(216a)及び第2のハウジング(216b)を更に含み、それぞれが全体として概ね「U」字形状を画定して、開放端部(212)を提供する。プラットフォーム(218)及びスレッドリテーナ(220)が、第1のハウジング(216a)と第2のハウジング(216b)との間に置かれている。
本実施例のプラットフォーム(218)は、プラットフォーム(218)の一方の側で一対のバットレス組立体(110)を、プラットフォーム(218)のもう一方の側で別の一対のバットレス組立体(112)を支持するように構成されている。プラットフォーム(218)は、第1及び第2のハウジング(216a、216b)の「U」字構成のプロングの間に形成された凹部に露出している。各バットレス組立体(110、112)は、それぞれアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)に架からないように分離したそれぞれ一対の部分として提供されているが、プラットフォーム(218)は、それぞれアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)のスロット(42、49)に一体的に架かった幅広型のバットレス組立体(110、112)も同様に容易に支持することができる。より具体的には、プラットフォーム(218)の外縁は、第1及び第2のハウジング(216a、216b)に更に係合する隆起部の形態の保持機構(530)を含み、プラットフォーム(218)が第1及び第2のハウジング(216a、216b)に対してスライドすることを防止している。
第1及び第2のハウジング(216a、216b)は、一体型把持機構(222)と、第1及び第2のハウジング(216a、216b)に形成された窓(226)に対応するように位置付けられたインジケータプレート(224)とを含み、インジケータプレート(224)は、その時々で窓(226)を通して見ることができる。本実施例のアーム(228)は、バットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)に選択的に固定するように構成されている。本実施例では、アーム(228)は弾性であり、したがって、バットレス組立体(110、112)を弾性的に支持し、それによりバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)に対して挟み込むように構成されている。カートリッジ(210)は、一対のテーパ状カム面(232)と、第1及び第2のハウジング(216a、216b)の対応する表面に係合するように位置付けられたそれぞれ一対のハウジング係合機構(234)とを含む。第1及び第2のハウジング(216a、216b)は、エンドエフェクタ(40)をカートリッジ(210)に適切に位置合わせするのに役立つように構成された近位ガイド機構(236)及び遠位ガイド機構(238)を含む。
図13Aは、リテーナアーム(228)がバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)に対して保持するように位置付けられている構成にあるカートリッジ(210)を示し、図13Bは、リテーナアーム(228)がバットレス組立体(110、112)をプラットフォーム(218)から解放するように位置付けられている構成にあるカートリッジ(210)を示す。図13A~図13Bは、プラットフォーム(218)上のバットレス組立体(110)のみを示しているが、同じ方式でバットレス組立体(112)もプラットフォーム(218)上に保持されて解放される。カートリッジ(210)を使用してエンドエフェクタ(12)を装填するために、操作者は最初に、図13Aに示すようにエンドエフェクタがカートリッジ(210)の開放端部(212)と整列するように、カートリッジ(210)及びエンドエフェクタ(12)を配置する。操作者は次いで、エンドエフェクタ(12)を遠位側に前進させて、及び/又はカートリッジ(210)を近位側に前進させて、図13Bに示すようにプラットフォーム(218)及びバットレス組立体(110、112)をアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)との間に配置する。次に、操作者が器具(10)の閉鎖トリガ(26)を引くと、プラットフォーム(218)上で下部ジョー及びアンビル(16、18)が閉鎖され、それによってバットレス組立体(110、112)がアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)に接着して取り付けられ、同時にカム面(232)が押し下げられる。カム面(232)が押し下げられると、リテーナアーム(228)が横方向外向きに作動され、それによってバットレス組立体(110、112)がプラットフォーム(218)から解放され、その結果、バットレス組立体(110、112)がアンビル(18)及びステープルカートリッジ(37)に接着されたまま、下部ジョー及びアンビル(16、18)がプラットフォーム(218)から係合解除され得る。
III.例示的な静止型楔形付加物アプリケータ及び開放ジョーを備えた外科用ステープラエンドエフェクタに付加物を適用する方法
場合によっては、ジョーが開放状態のままである間に、又は別様では外科用ステープラ(10)の閉鎖トリガ(26)の作動などのステープラのエンドエフェクタ閉鎖システムの作動によってジョーを閉鎖せずに、外科用ステープラエンドエフェクタの一方又は両方のジョーにステープル補強付加要素を適用するように構成されたアプリケータ装置を提供することが望ましい場合がある。以下に説明する例示的なアプリケータ装置は、このような機能を提供し、各アプリケータ装置は、上述の図13A~図13Bに示すようなジョーの閉鎖作動を必要とせずに、一方又は両方のジョーに付加要素を適用するエンドエフェクタに対して操作するように構成されている。
以下に説明する例示的なアプリケータ装置のいずれも、上述のバットレス組立体(110、112)などのバットレス、又は組織厚コンペンセータ、例えば、その開示内容が参照により本明細書に組み込まれる、2012年4月5日に公開されて現在は放棄されている「Staple Cartridge Comprising Staples Positioned Within A Compressible Portion Thereof」と題する米国特許出願公開第2012/0080336号に開示されているタイプのものなどの形態の付加要素を適用するように構成され得ることが理解されよう。加えて、エンドエフェクタのジョーへのステープル補強要素の適用は、上述のような接着機構を用いて、及び/又は機械的結合機構、例えば、2010年2月23日に交付された「Interlocking Buttress Material Retention System」と題する米国特許第7,665,646号に開示されているタイプのものを用いて達成されてもよく、その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。更に、以下に説明する例示的なアプリケータ装置のいずれも、単回使用又は複数回使用のために適切に構成され得る。
A.例示的な静止型楔形付加物アプリケータ
場合によっては、ジョーが開放状態のままである間に、又は別様では外科用ステープラ(10)の閉鎖トリガ(26)の作動などのステープラのエンドエフェクタ閉鎖システムの作動によってジョーを閉鎖せずに、外科用ステープラエンドエフェクタの一方又は両方のジョーにステープル補強用付加要素を適用するように構成された小型アプリケータを提供することが望ましい場合がある。
図14~図16は、楔形アプリケータ部材(308)及び基部(302)を含む、例示的な付加物アプリケータ組立体(300)を示す。楔形アプリケータ部材(308)は、本体(309)と、第1の付加要素(304)と、第2の付加要素(306)とを含む。本体(309)は、使い捨て又は再利用可能であってもよい。使い捨ての変形形態では、本体(309)は、発泡板、ボール紙、プラスチック、又は十分に剛性であり、平面であり、支持を提供する、当技術分野で周知の任意の他の低コスト材料から構成されてもよい。このような廃棄が意図される本体(309)の変形形態は、単回使用後に廃棄されてもよい。いくつかの変形形態では、本体(309)は、外科的に安全な表面コーティング(334)で処理され得るボール紙から構成されてもよい。本体(309)は、薄層に剛性を与えるために、プラスチック又は当技術分野で周知の任意の他の低コスト材料などの剛性の外層とともに、波形又は発泡体の芯を含んでもよい。いくつかの再利用可能な変形形態では、本体(309)は、ステンレス鋼などの再利用可能な材料、又は異なる角度をとるように構成され得る滅菌可能な十分に剛性の表面を提供する当該技術分野で周知の任意の他の材料から構成されてもよい。いくつかの変形形態では、このような再利用可能な材料は、折り畳まれた構成に予備成形されてもよく、以下で更に説明する方法を使用して滅菌されてもよい。
本実施例では、楔形アプリケータ部材(308)の本体(309)は、第1のパネル(313)と、第1のパネル(313)に対向する第2のパネル(315)と、第1のパネル(313)の近位端を第2のパネル(315)の近位端と接合する接続パネル(340)とを有する。第1のパネル(313)は、第1の接触面(314)を画定する。第1の接触面(314)は、略矩形であり、第1のパネル(313)の外面に位置する。第1のパネル(313)は、接続パネル(340)から第1のタング(320)まで延在する。第1のタング(320)は、台形形状を有し、第1のパネル(313)に隣接する台形形状の広いほうの基部と、第1のパネル(313)から離れる方向で接続パネル(340)とは反対側の端部の中央部分から遠位に延在する台形形状の狭いほうの上部とを有する。第2のパネル(315)も略矩形であり、第2のパネル(315)の反対側の外面に位置する第2の接触面(316)を画定する。第2のパネル(315)は、接続パネル(340)から第2のタング(322)まで延在する。第2のタング(322)は、台形形状を有し、第2のパネル(315)に隣接する基部と、第2のパネル(315)から離れる方向で遠位に延在する上部とを有する。
各第1及び第2の付加要素(304、306)は、それぞれ第1の面(310)とそれぞれ第2の面(312)とを有する。本変形形態では、各第1及び第2の付加要素(304、306)の第1の面(310)は、第1の取り付け機構(342)を使用して、それぞれ第1及び第2の接触面(314、316)に取り外し可能に取り付けられるように構成されている。第1の取り付け機構(342)としては、例えば、接着剤(図示せず)、及び/又はリテーナアーム(228)(図12に示す)などの機械的取り付けが挙げられる。第1の取り付け機構(342)は、第1及び第2の付加要素(304、306)を第1及び第2の接触面(314、316)に取り外し可能に結合するように構成されている。いくつかの変形形態では、接着剤は、糊、セメント、ゴム糊、又はペーストであってもよい。いくつかの変形形態では、第1の取り付け機構(342)は、本明細書の教示を考慮することによって付加物をアプリケータ組立体に取り外し可能に結合するのに当業者には容易に明らかとなる任意のタイプのものであってもよい。
各第1及び第2の付加要素(304、306)の第2の面(312)は、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に取り付けるように構成された第2の取り付け機構(344)を含む。第2の取り付け機構(344)は、第1の取り付け機構(342)よりも強い結合性を有する。第2の取り付け機構(344)としても、第1の取り付け機構(342)と同様の結合剤(図示せず)及び/又は第2の機械的取り付け機構(図示せず)が挙げられ得る。第2の取り付け機構(344)が第1の取り付け機構(342)よりも強い取り付け性を有する限り、接着剤又は機械的取り付けの任意の組み合わせを第1及び第2の取り付け機構(342、344)に使用してもよい。第1及び第2の付加要素(304、306)は、上述のバットレス組立体(110、112)などのバットレス組立体、又はその代わりに組織厚コンペンセータ(図示せず)の形態であってもよい。第1及び第2の付加要素(304、306)の第2の面(312)は、第2の取り付け機構(344)を被覆及び保護するフィルム(346)を有してもよい。フィルム(346)は、使用者が第1及び第2の付加要素(304、306)の取り付け性を損なわずにフィルム(346)を容易に取り外すことができるように、楔形アプリケータ部材(308)が折り畳まれた構成にあるときに近位に延在する把持部分(347)を含んでもよい。
いくつかの変形形態では、第1及び第2の付加要素(304、306)は、全体として強固であるがステープルのラインを支持するには可撓性であるように、2つの外層間に挟まれたコア層を含む3層ポリマー構造を含むバットレスであってもよい。本実施例では、コア層は、ポリグラクチン910材料であり、各外層は、ポリジオキサノン又はパラ-ジオキサノン(PDO)フィルム材料である。本実施例の付加要素(304、306)は、所定時間未満に外層間にコア層を積層することによって形成される。付加要素(304、306)は、サイズに合わせて更に機械的に切断され、それにより、敏感な組織を損傷する可能性のあるバリ及び/又は層間剥離などの研磨性縁部が生じないようにする。レーザー切断又はホットナイフ切断など、付加要素(304、306)を切断する代替的方法も同様に使用し得ることが理解されよう。
基部(302)は、輸送中に物品を損傷から保護し、他の構造的支持を提供するために、発泡体、ボール紙、プラスチック、又は当技術分野で周知の任意の他の低コスト材料から構成されてもよい。基部(302)は、側面(324)が上向きになるように作業面に配置されるように構成されている。基部(302)の側面(324)は、第1及び第2のタング(320、322)を受容するように構成された第1のスロット、第2のスロット、及び第3のスロット(328、330、332)を含む。スロット(328、330、332)は、離間しており、側面(324)の中心線に沿って互いに整列している。スロット(328、330、332)は、中心線(図示せず)に対して横方向に延在し、タング(320、322)を受容するようなサイズである。いくつかの変形形態では、基部(302)は、輸送中に付加物アプリケータ組立体(300)並びに第1及び第2の付加要素(304、306)を保護するために、基部(302)内に付加物アプリケータ組立体(300)並びに第1及び第2の付加要素(304、306)を受容するように構成された凹部(図示せず)を含んでもよい。
図15は、楔形アプリケータ部材(308)を展開位置(図16に示す)から折り畳まれた位置に移行して基部(302)に嵌め込むように整列させた後の付加物アプリケータ組立体(300)を示す。折り畳まれた位置では、第1のパネル(313)と第2のパネル(315)との間の横方向距離は、接続パネル(340)から離れる遠位方向で徐々に増加し、したがって接続パネル(340)に向かって近位方向で先細になる楔状の形状を本体(309)に提供する。付加物アプリケータ組立体(300)を展開位置から折り畳まれた位置に移行するために、第1のパネル(313)及び第2のパネル(315)が、例えば、約20度~約45度の範囲であり得る第1の角度(θ1)をそれらの間に画定するように、接続パネル(340)が折り畳まれる。図15に示すように、付加物アプリケータ組立体(300)は、第1のタング(320)を第1のスロット(328)と整列させ、第2のタング(322)を第2のスロット(330)と整列させることによって、基部(302)と垂直にそろえられる。他の変形形態では、基部(302)は、第1及び第2のパネル(313、315)を約20度~約45度の範囲の1つ又は2つ以上の追加の角度に設定するように構成された1つ又は2つ以上の追加のスロットを含んでもよい。
更に他の変形形態では、基部(302)は、タング(320、322)を第1のスロット対に挿入し得るように、側面(324)の中心線に沿って中心点(図示せず)を中心に互いに等間隔に離間した、スロット(328、330、332)と同様の1つ又は2つ以上のスロット対(図示せず)を含んでもよい。タング(320、322)を第1のスロット対に挿入すると、第1の角度(θ1)が第1のパネル(313)と第2のパネル(315)との間に形成される。第1のパネル(313)と第2のパネル(315)との間の距離は、第1及び第2のパネル(313、315)が接続パネル(340)から離れて遠位に延びるにつれて増加する。第2のスロット対は、中心点を中心に第1のスロット対から更に離間し、第1のスロット対に対して互いに更に離間した第2のスロット対に第1及び第2のタング(320、322)を挿入すると、第1のパネル(313)及び第2のパネル(315)がより大きい第2の角度(θ2)を画定する。
図16は、平面の展開構成にある楔形アプリケータ部材(308)を示す。展開位置では、楔形アプリケータ部材(308)は、平坦な状態にあり、第1のタング(320)から第1のパネル(313)まで長手方向に延在する。第1のパネル(313)は、更に接続パネル(340)まで遠位に延在する。第2のパネル(315)は、接続パネル(340)から第2のタング(322)まで延在する。付加物アプリケータ組立体(300)は、本体(309)、第1及び第2の付加要素(304、306)、並びに基部(302)が無菌状態であるように、輸送及び保管中に製品包装(図示せず)の密封された無菌バリア内に収容されるように構成されている。単なる例として、このような製品包装は、2020年7月2日に公開された「Method of Applying Buttresses to Surgically Cut and Stapled Sites」と題する米国特許出願公開第2020/0205825号に開示されているタイプのものであってもよく、その開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。これらの構成要素を滅菌バリア内に収容するために、付加物アプリケータ組立体(300)のサイズを最小化するか、又は別様に付加物アプリケータ組立体(300)に折り畳み状態からの組立性を提供することが有利な場合がある。輸送中に付加物アプリケータ組立体(300)を保護するために、包装材料の一部として機能する基部(302)を有することも有利な場合がある。
本実施例の接続パネル(340)は、楔形アプリケータ部材(308)の折り畳みを容易にする継手又はヒンジとして構成されている。接続パネル(340)は、展開位置では平坦であり、第1の折り目(336)から第2の折り目(338)まで延在する。第1の折り目(336)は第1のパネル(313)に隣接し、第2の折り目(338)は第2のパネル(315)に隣接する。第1及び第2の折り目(336、338)は、楔形アプリケータ部材(308)の長さを横断する穿孔又は表面切除部分を含む。穿孔又は表面切除部分は、第1のパネル(313)及び第2のパネル(315)のそれぞれに対する接続パネル(340)の屈曲を容易にするように構成されている。別の単なる例示的な例として、接続パネル(340)は、第1の折り目(336)のみを含んでもよく、又は第1のパネル(313)を第2のパネル(315)と接合するために使用される複数の折り目及び複数の端部パネルを含んでもよい。更に別の単なる例示的な例では、本体(309)は、部分的に折り畳まれた構成で出荷されてもよい。部分的に折り畳まれた構成では、第1の折り目(336)は180度に折り畳まれ、第2の折り目(338)は真っ直ぐなままであり、それによって第1のパネル(313)の裏側が第2のパネル(315)の裏側の上に折り畳まれて係合し、滅菌バリア内の長手方向の空間を節約する。
図17Aは、基部(302)に連結された楔形アプリケータ部材(308)と、長手方向に整列したエンドエフェクタ(12)と、それによって得られる付加物アプリケータ組立体(300)とを示す。基部(302)は、スロット(328、330、332)が上向きになるように、側面(324)を上向きにして作業面に配置される。楔形アプリケータ部材(308)は、第1のタング(320)を第1のスロット(328)に挿入し、第2のタング(322)を第2のスロット(330)に挿入し、楔形アプリケータ部材(308)を下方向に押すことによって、基部(302)に連結される。第1及び第2のスロット(330、332)に連結された第1及び第2のタング(320、322)は、それによって第1のパネル(313)と第2のパネル(315)との間の角度関係を固定して、遠位方向に開く第1の角度(θ1)を画定する。上述したように、基部(302)は、第1及び第2のパネル(313、315)によって画定された遠位方向に開く第1の角度(θ1)が任意の所望の角度に設定され得るように構成された1つ又は2つ以上の追加のスロットを含んでもよい。
図17Bは、付加物アプリケータ組立体(300)の楔形アプリケータ部材(308)に係合している、開放位置にあるエンドエフェクタ(12)の下部ジョー及びアンビル(16、18)を示す。フィルム(346)は、エンドエフェクタ(12)の下部ジョー及びアンビル(16、18)で付加物アプリケータ組立体(300)を係合する前に、第1及び第2の付加要素(304、306)から取り外されている。エンドエフェクタ(12)の下部ジョー(16)は、第1の付加要素(304)の第2の面(312)に係合し、アンビル(18)は、同時に第2の付加要素(306)の第2の面(312)に係合する。第1及び第2の付加要素(304、306)の上述の第2の取り付け機構(344)が、下部ジョー及びアンビル(16、18)にそれぞれ付着する。次いで、開放位置のまま、エンドエフェクタ(12)を付加物アプリケータ組立体(300)から離れる方向に引き上げる。第1の取り付け機構(342)は、楔形アプリケータ部材(308)の第1及び第2の接触面(314、316)から付加要素(304、306)を取り外すことを可能にするため、第1及び第2の付加要素(304、306)の第2の取り付け機構(344)は、下部ジョー及びアンビル(16、18)に付着した状態のままである。下部ジョー及びアンビル(16、18)に取り付けられた第1及び第2の付加要素(304、306)は、直ちに外科処置に使用することができる。下部ジョー及びアンビル(16、18)を開放状態にしたまま、付加物アプリケータ組立体(300)を用いて付加要素(304、306)を下部ジョー及びアンビル(16、18)に結合させることにより、操作者は、本実施例に示すように静止状態であり得る付加物アプリケータ組立体(300)に向かってエンドエフェクタ(12)を長手方向に選択的に前進させることにより、付加要素(304、306)を下部ジョー及びアンビル(16、18)に固定する力を制御し得ることが理解されよう。
B.例示的な角度付きウィングを備えた静止型楔形付加物アプリケータ
場合によっては、付加要素(304、306)が下部ジョー及びアンビル(16、18)に均一に付着するように、第1及び第2のパネル(313、315)が内側又は外側に曲がるのを防ぐために、第1及び第2のパネル(313、315)に追加の剛性を提供する追加の構造支持体を含むように上述の付加物アプリケータ組立体(300)を変更することが望ましい場合がある。図18~図21は、このような機能的利益を提供し得る第1及び第2の角度付きウィング対(446、448)を有する第2の例示的な付加物アプリケータ組立体(400)を示す。
図18は、展開位置にある付加物アプリケータ組立体(400)の楔形アプリケータ部材(408)を示す。付加物アプリケータ組立体(400)は、以下に別途記載する点を除き、上述の付加物アプリケータ組立体(300)と同様に構成されている。付加物アプリケータ組立体(400)は、付加物アプリケータ組立体(300)と同様に、楔形アプリケータ部材(408)と基部(302)とを含む。楔形アプリケータ部材(408)は、本体(409)と、第1及び第2の付加要素(304、306)とを含む。楔形アプリケータ部材(408)及び基部(302)は、付加物アプリケータ組立体(300)の楔形アプリケータ部材(308)及び基部(302)と同様の材料で構成されている。図18に示すように、展開位置にある付加物アプリケータ組立体(400)の本体(409)は、第1のタング(420)から第1のパネル(413)まで長手方向に延在する。第1のパネル(413)は、接続パネル(440)に向かって延在する。第2のパネル(415)は、接続パネル(440)から第2のタング(422)に向かって延在する。第1及び第2のパネル(413、415)は、付加物アプリケータ組立体(300)の第1及び第2の接触面(314、316)と同様に、第1及び第2の接触面(414、416)をそれぞれ画定する。第1及び第2の付加要素(304、306)は、それらの第1の面(310)でそれぞれ第1及び第2の接触面(414、416)に取り付けられている。
楔形アプリケータ部材(408)の本体(409)は、本体(409)が第1及び第2のパネル(413、415)の側部に形成された第1及び第2の角度付きウィング対(446、448)を更に含むという点で、楔形アプリケータ部材(308)の本体(309)とは異なる。具体的には、第1の角度付きウィング対(446)は、第1のパネル(413)の側部に形成され、第1のパネル縁部(450)から横方向に延在する台形形状の平面パネルとして構成されている。第1のパネル縁部(450)は、第1のパネル(413)の外側縁部に沿って、展開した本体(409)の長さに平行に延びている。第1のパネル縁部(450)は、第1のパネル(413)に対する第1の角度付きウィング(446)の屈曲又は破断を容易にするように、穿孔又は表面切除されていてもよい。本変形形態では、第1の角度付きウィング対(446)は、台形平面パネル対を形成する。台形形状の直角部は、第1のタング(420)に近接する端部に位置する。第1の角度付きウィング(446)はそれぞれ、第2のパネル(415)の内側表面に当接するように構成された第1の外側縁部(452)を画定して、第1のパネル(413)と第2のパネル(415)との間に、遠位に開放した約20度~約45度の範囲であり得る第1の所定の角度(θ1)を画定する。
第2の角度付きウィング対(448)は、第2のパネル(415)の第2のパネル縁部(454)から横方向に延在して、それぞれ直角部を有する台形平面パネルを形成する。各第1の角度付きウィング(448)の直角部は、第1のタング(420)に近接する端部に位置する。第2のパネル縁部(454)は、第2のパネル(415)の縁部に沿って、展開した本体(409)の長さに平行に延びている。第1のパネル縁部(450)と同様に、第2のパネル縁部(454)は、第2のパネル(315)に対する第2の角度付きウィング対(448)の屈曲又は破断を容易にするように、穿孔又は表面切除されていてもよい。第2の角度付きウィング対(448)は、第1の角度付きウィング対(446)の鏡像型であり、各第2の角度付きウィング(448)は、第2の外側縁部(456)を画定して、第1のパネル(413)と第2のパネル(415)との間に約20度~約45度の第2の所定の角度(θ2)(図21参照)を画定する。第2の角度(θ2)は、第1の角度(θ1)と同じ角度であっても、又は異なる角度であってもよい。
本実施例では、第2の角度付きウィング対(448)は、結果として得られる第2の角度(θ2)が、例えば図19と比較して図21に示すように、第1のウィング(446)によって第1のパネル(413)と第2のパネル(415)との間に画定される第1の角度(θ1)よりも大きくなるように適切に成形されている。したがって、使用者は、開放状態のアンビル(18)とステープルカートリッジ(37)のデッキ(72)との間に比較的小さいジョー開口部(「アパーチャ」とも呼ばれる)を有するエンドエフェクタ(12)で使用するために、上述のように選択的に第1のウィング(446)を配置して、第1のパネル(413)と第2のパネル(415)との間に比較的小さい第1の角度(θ1)を画定することができる。あるいは、使用者は、開放状態で比較的大きいジョー開口部を有するエンドエフェクタ(12)で使用するために、上述のように選択的に第2の角度付きウィング対(448)を配置して、第1のパネル(413)と第2のパネル(415)との間に比較的大きい第2の角度(θ2)を画定することができる。
図19は、展開構成から移行した後の折り畳まれた構成の楔形アプリケータ部材(408)を示す。楔形アプリケータ部材(408)は、第1及び第2の折り目(436、438)に沿って接続パネル(440)に対して第1及び第2のパネル(413、415)を折り畳むことによって、折り畳まれた構成に移行される。楔形アプリケータ部材(408)を図16の展開構成から図19及び図20に示す折り畳まれた構成のうちの一方に移行させるために、第1の角度付きウィング対(446)又は第2の角度付きウィング対(448)のいずれかをそれぞれ第1又は第2のパネル縁部(450、454)に沿って折り畳む。第1又は第2の外側縁部(452、456)は、それぞれ第2のパネル(415)又は第1のパネル(413)の内側に係合する。例えば、使用者が付加物アプリケータ組立体400を第1の角度(θ1)に設定することを望む場合、使用者は、第2のパネル(415)の内側に係合するように、第1のパネル縁部(450)に沿って第1の角度付きウィング対(446)を内側に折り畳むことができる。第1の角度付きウィング対(446)を第1のパネル(413)の内側に係合するように折り畳んだときに、第2の角度付きウィング対(448)が第1の角度付きウィング対(446)を邪魔しないように、第2の角度付きウィング対(448)を邪魔にならないように折り畳んでもよく、折り畳まないままでもよく、又は第2のパネル縁部(454)に沿って切り取ってもよい。
付加物アプリケータ組立体(400)を第2の角度(θ2)に設定するには、第2の外側縁部(456)が第1のパネル(413)の内側に係合するように、第2の角度付きウィング対(448)を第2のパネル縁部(454)に沿って内側に折り畳む。第2の角度付きウィング対(448)を第1のパネル(413)の内側に係合するように折り畳んだときに、第1の角度付きウィング対(446)が第2の角度付きウィング対(448)を邪魔しないように、第1の角度付きウィング対(446)を邪魔にならないように折り畳んでもよく、折り畳まないままでもよく、又は第1のパネル縁部(450)に沿って切り取って廃棄してもよい。
図20は、楔形アプリケータ部材(408)が第1の折り畳まれた構成にあり、第1及び第2のパネル(413、415)がそれらの間に第1の角度(θ1)を画定し、楔形アプリケータ部材(408)が基部(302)に連結される前の、付加物アプリケータ組立体(400)を示す。基部(302)は、側面(324)を上向きにして作業面に配置される。第1のスロット(328)は、楔形アプリケータ部材(408)が第1の角度(θ1)に設定されているときの第1のタング(420)と第2のタング(422)との間の距離に等しい距離で、第2のスロット(330)から長手方向に離間している。第1及び第2のタング(420、422)を第1及び第2のスロット(428、430)と整列させ、次いで楔形アプリケータ部材(408)を下向きに押すことにより、第1及び第2のタング(420、422)を第1及び第2のスロット(428、430)に挿入する。
図21は、楔形アプリケータ部材(408)が第2の折り畳まれた構成にあり、第1及び第2のパネル(413、415)がそれらの間に第2の角度(θ2)を画定し、楔形アプリケータ部材(408)が基部(302)に連結されている、付加物アプリケータ組立体(400)を示す。基部(302)における第1のスロット(328)は、楔形アプリケータ部材(408)が第2の角度(θ2)に設定されているときの第1のタング(420)と第2のタング(422)との間の距離に等しい距離で、第3のスロット(332)から離間している。第1のタング(420)を第1のスロット(328)と整列させて第1のタング(420)を第1のスロット(328)に挿入し、第2のタング(422)を第3のスロット(332)と整列させて第2のタング(422)を第3のスロット(332)に挿入し、楔形アプリケータ部材(408)を下方向に押すことにより、楔形アプリケータ部材(408)を基部(302)に連結する。
上述したように、楔形アプリケータ部材(408)は、様々な所定の角度の楔形構成をとるように好適に構成されてもよく、基部(302)のスロット(328、330、332)は、このような所定の構成のそれぞれで楔形アプリケータ部材(408)のタング(420、422)を受容するように互いに好適に離間し得ることが理解されよう。したがって、使用者は、アンビル(18)とステープルカートリッジ(37)のデッキ(72)との間に全開状態のジョー開口部を有するエンドエフェクタ(12)で使用するために、楔形アプリケータ部材(408)を容易に変更して適合させることができる。
C.例示的な調節可能な支柱を備えた静止型楔形付加物アプリケータ
場合によっては、小型で無菌の使い捨て付加物アプリケータ組立体を使用して、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に付加物を取り付けることが望ましい場合がある。加えて、付加物アプリケータ組立体を異なるエンドエフェクタで、及び/又は特定の付加物に最適な角度で使用することができるように、このような付加物アプリケータ組立体を異なる所定の角度に設定することが有利な場合がある。また、作業面を必要とする上述の基部(302)などの基部を用いずに、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に係合するように使用者が操作することができる付加物アプリケータ組立体を有することが望ましい場合がある。図22~図24は、このような機能的利益を提供し得る第3の例示的な付加物アプリケータ組立体(500)を示す。
図22は、拡張されていない保管構成にある付加物アプリケータ組立体(500)を示す。付加物アプリケータ組立体(500)は、以下に別途記載する点を除き、上述の付加物アプリケータ組立体(300)と同様である。付加物アプリケータ組立体(500)は、付加物アプリケータ組立体(300)と同様に、楔形アプリケータ部材(508)と、第1の付加要素(304)と、第2の付加要素(306)とを含む。付加物アプリケータ組立体(500)はまた、輸送及び保管中に無菌バッグ(図示せず)内に密封されるように、輸送及び保管中に製品包装(図示せず)の密封された無菌バリア内に収容されるように構成されている。付加物アプリケータ組立体(500)は、付加物アプリケータ組立体(300)と同様の材料で構成されてもよい。付加物アプリケータ組立体(500)は、使い捨て又は再利用可能であり得る本体(509)を含む。付加物アプリケータ組立体(500)は、第1及び第2の付加要素(304、306)をエンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に移動させるように構成されている。
付加物アプリケータ組立体(500)は、付加物アプリケータ組立体(500)が、基部(302)に連結されることなく、手で操作されてエンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に挿入されるように構成されており、また本体(509)が、製品包装の無菌バリア内で本体(509)が占める空間を最小化するために保管構成に折り畳まれ得るという点で、付加物アプリケータ組立体(300)とは異なる。
本体(509)は、第1のパネル(513)と、第2のパネル(515)と、第3のパネル(502)と、第1の屈曲ノッチ(504)と、第2の屈曲ノッチ(506)と、接続部分(518)と、支柱(520)とを含む。本体(509)は、拡張されていない保管位置にあるとき、第3のパネル(502)から第1の屈曲ノッチ(504)まで近位に延在する。第3のパネル(502)は、使用者が親指及び/又は指で人間工学的に把持するように構成されたハンドルとして機能してもよい。第3のパネル(502)は、第1の屈曲ノッチ(504)で第1のパネル(513)に接合されている。第1の屈曲ノッチ(504)は、第3のパネル(502)と第1のパネル(513)との間で本体(509)の外側表面(522)に位置するV字形ノッチである。外側表面(522)は、本体(509)の外向きの表面である。第1の屈曲ノッチ(504)は、長手方向に延在する第1のパネル(513)に対して第3のパネル(502)を横方向位置(図23に示す)に保持するように構成された接着剤(図示せず)を含んでもよい。
第1のパネル(513)は、内側表面(524)の遠位部分に位置する第1の角度ノッチ(544)、第2の角度ノッチ(546)、及び第3の角度ノッチ(548)を含む。内側表面(524)は、本体(509)の内向きの表面である。第1のパネル(513)は、第1の屈曲ノッチ(504)から接続部分(518)まで近位に延在する。接続部分(518)は、第1のパネル(513)の近位端を第2のパネル(515)の近位端と接合する。接続部分(518)は、可撓性のUベンド又はVベンドの形態であってもよく、第1及び第2のパネル(513、515)が複数の角度付き構成の間で互いに対して角度を付けて偏向することができるように構成されている。接続部分(518)は、付加物アプリケータ組立体(300)の第1及び第2の折り目(336、338)並びに接続パネル(340)と同様に、折り目又は相互接続されたパネル(図示せず)の形態であり得る1つ又は2つ以上の屈曲機構(538)を含んでもよい。第2のパネル(515)は、接続部分(518)から第2の屈曲ノッチ(506)まで遠位に延在する。第2の屈曲ノッチ(506)は、第2のパネル(515)の内側表面(554)に位置し、支柱(520)を第2のパネル(515)に接合する。支柱(520)は、第2の屈曲ノッチ(506)から支柱端部(540)まで遠位に延在する。第2の屈曲ノッチ(506)は、第2のパネル(515)の内側表面(554)に位置するV字形ノッチであってもよい。支柱端部(540)は、角度ノッチ(544、546、548)のうちの1つに選択的に係合するように構成されている。第1及び第2の付加要素(304、306)は、外側表面(522)において第1及び第2のパネル(513、515)に取り外し可能に取り付けられている。
図23は、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に係合している、第1の拡張された角度付き構成にある付加物アプリケータ組立体(500)を示す。付加物アプリケータ組立体(500)は、第1の屈曲ノッチ(504)で第3のパネル(502)を屈曲させ、第2の屈曲ノッチ(506)で支柱(520)を屈曲させることによって、保管構成(図22に示す)から第1の角度付き構成に移行されている。第3のパネル(502)は、外側表面(522)に向かって第1のパネル(513)に対して第1の屈曲ノッチ(504)で横方向下向きに曲げられる。支柱(520)は、第1のパネル(513)の内側表面(524)に向かって第2のパネル(515)に対して第2の屈曲ノッチ(506)で横方向下向きに曲げられる。図示した実施例では、支柱端部(540)は、第1の角度ノッチ(544)に係合し、第1の角度ノッチ(544)によって保持される。第1の角度ノッチ(544)は、第2及び第3の角度ノッチ(546、548)に対して遠位に位置する。支柱端部(540)が第1の角度ノッチ(544)によって保持されると、それによって第1のパネル(513)及び第2のパネル(515)は、例えば約20度~約45度の範囲であり得る第1の角度(θ1)をそれらの間に画定する。第1の折り畳まれた位置では、第1のパネル(513)と第2のパネル(515)との間の横方向距離は、接続部分(518)から離れる遠位方向で徐々に増加し、したがって接続部分(518)に向かって近位方向で先細になる楔状の形状を楔形アプリケータ部材(508)に提供する。
フィルム(346)は、エンドエフェクタ(12)の下部ジョー及びアンビル(16、18)を楔形アプリケータ部材(508)に係合させる前に、第1及び第2の付加要素(304、306)の第2の面(312)から取り外される。使用者は、片方の手の指と親指との間で第3のパネル(502)を把持又は保持しながら、他方の手を使用して楔形アプリケータ部材(508)をエンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に押し込むことができる。エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)は、第1及び第2の付加要素(304、306)に係合する。第1及び第2の付加要素(304、306)の第2の面(312)が、開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に付着する。次に、使用者が楔形アプリケータ部材(508)からエンドエフェクタ(12)を取り外すと、第1及び第2の付加要素(304、306)は、開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に固定されたまま、アプリケータ部材(508)から分離する。
図24は、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に係合している、第2の拡張された角度付き位置にある付加物アプリケータ組立体(500)を示す。楔形アプリケータ部材(508)は、上述の第1の角度付き位置(図23に示す)と同様に、保管位置(図22に示す)から第2の角度付き構成に移行されている。具体的には、第3のパネル(502)は、第1の屈曲ノッチ(504)を中心に曲げられ、支柱(520)は、第2の屈曲ノッチ(506)を中心に曲げられる。第3のパネル(502)は、第1のパネル(513)に対して外側表面(522)に向かって第1の屈曲ノッチ(504)で横方向下向きに曲げられる。支柱(520)は、第1のパネル(513)の内側表面(524)に向かって第2のパネル(515)に対して第2の屈曲ノッチ(506)で横方向下向きに曲げられる。支柱端部(540)は、第2の角度ノッチ(546)と係合し、第2の角度ノッチ(546)によって保持される。第2の角度ノッチ(546)は、第1の角度ノッチ(544)の近位にあり、第3の角度ノッチ(548)の遠位にある。支柱端部(540)が第2の角度ノッチ(546)によって保持されると、第1のパネル(513)及び第2のパネル(515)は、約20度~約45度の範囲であり得る第2の角度(θ2)をそれらの間に画定する。本実施例では、第2の角度(θ2)は、第2の折り畳まれた位置で第1の角度(θ1)(図23に示す)よりも大きく、したがって第1のパネル(513)と第2のパネル(515)との間の横方向距離は、第1の折り畳まれた位置よりも大きい割合で遠位方向に徐々に増加する。
図示していないが、支柱(520)は、第3の角度ノッチ(548)に配置されてもよく、それによって第1のパネル(513)及び第2のパネル(515)は、第1のパネル(513)と第2のパネル(515)との間に、第2の角度(θ2)よりも大きい、約20度~約45度であり得る第3の角度を画定する。別の単なる例示的な例として、第1のパネル(513)の内側表面(524)は、第1のパネル(513)と第2のパネル(51)との間に約20度~約45度の範囲の追加の所定の角度を画定するように構成された1つ又は2つ以上の追加の角度ノッチを含んでもよい。
D.例示的な力制限機構を備えた付加物アプリケータ組立体
場合によっては、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に付加物を取り付けるために使用される力の量を所定量の力に制限することによって、そうしない場合にエンドエフェクタ(12)及び/又は付加要素(304、306)を損傷する恐れがある、過剰な適用力を回避することが望ましい場合がある。図25~図26Bは、このような機能的利益を提供し得る第4の例示的な付加物アプリケータ組立体(600)を示す。
図25に示すように、付加物アプリケータ組立体(600)は、楔形アプリケータ部材(608)を含み、これは、上述の例示的な楔形アプリケータ部材(308、408、508)のいずれかと構造及び機能が同様であってもよい。アプリケータ部材(608)は、本体(610)と、本体(610)の両側に配置された第1及び第2の付加物(304、306)とを含む。付加物アプリケータ組立体(600)は、コイルばねの形態の弾性部材(602)と、ハウジング(604)と、連結機構(606)とを更に含む。ハウジング(604)は、上記のバットレスアプライヤカートリッジ(210)の第1及び第2のハウジング(216A、216B)の組み合わせと同様に構成されていてもよく、本実施例では、楔形アプリケータ部材(608)を支持することができる剛性支持構造を提供するシャーシとして構成されている。楔形アプリケータ部材(608)は、連結機構(606)によってハウジング(604)に摺動可能に連結されている。コイルばね(602)は、本体(610)を、図26Aに示す近位位置へと近位に付勢する。本体(610)は、外科的に安全なプラスチック、ステンレス鋼、又は滅菌可能な当該技術分野で周知の他の材料から構成されてもよい。
付加物アプリケータ組立体(300)の楔形アプリケータ部材(308)と同様に、楔形アプリケータ部材(608)は、第1の接触面(614)を含む第1の接触機構(613)と、第2の接触面(616)を含む第2の接触機構(615)と、第1及び第2の接触機構(613、615)を少なくともそれらの近位端で相互接続する接続機構(640)とを含む。第1の付加要素(304)は、第1の接触機構(613)の第1の接触面(614)に取り付けられ、第2の付加要素(306)は、第2の接触機構(614)の第2の接触面(616)に取り付けられる。いくつかの変形形態では、接続機構(640)は、本体(610)が遠位開放角度を画定する角度付き位置の範囲にわたって、第1及び第2の接触機構(613、615)が、それらの近位端を中心に互いに向かって及び互いから離れて動くことができるように好適に構成され得る。他の変形形態では、本体(610)は、第1及び第2の接触機構(613、615)が互いに対して角度が固定された静的構造であってもよく、それによって本体(610)は、単一の遠位開放角度を画定するように構成されている。
楔形アプリケータ部材(608)は、複数の支持アーム(642)とローラの形態の可動部材(644)とでハウジング(604)に摺動可能に連結されている。各支持アーム(642)は、第1の端部(646)で楔形アプリケータ部材(608)に固定式に取り付けられ、第2の端部でローラ(644)に回転可能に連結されている。本変形形態は、最大4つの支持アーム(642)を含み、2つの支持アーム(642)が楔形アプリケータ部材(608)の各側面に取り付けられている。支持アーム(642)の様々な他の数及び配置が、他の変形形態において使用されてもよい。更に他の変形形態では、可動部材は、スライダ、パック、スキー、又はシャーシに対する本体の線形並進を容易にする当技術分野で周知の任意の他の構造の形態であってもよい。
ハウジング(604)は、開放端部(650)から閉鎖端部(652)まで長手方向に延在し、「U」字形状を有する。開放端部(650)は、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)を受容するように構成されている。ハウジング(604)は、長手方向に延在する第1及び第2のハウジング側部(654、658)を更に含む。第1のハウジング側部(654)は、第1のチャネル(656)を有し、第2のハウジング側部(658)は、第1のチャネル(656)から横方向に対向する第2のチャネル(660)を有する。第1及び第2のハウジング側部(654、658)は、全体としてハウジング(604)の「U」字形状を画定する。各チャネル(656、660)は、1つ又は2つ以上のローラ(644)を収容する。各チャネル(656、660)は、対応する第1又は第2のハウジング側部(654、658)に沿って長手方向に延在し、ローラ(644)が回転できるように構成されており、それによって楔形アプリケータ部材(608)は、ハウジング(604)に対して近位及び遠位に並進することができる。
引張コイルばねの形態で示すコイルばね(602)は、ハウジング(604)と連結機構(606)との間で動作可能に取り付けられている。本変形形態では、連結機構(606)は、第1のハウジング側部(654)内で楔形アプリケータ部材(608)の近位部分に連結している。他の変形形態では、追加のコイルばね(602)を第2のハウジング側部(658)内に配置して、追加の連結機構(606)とハウジング(604)の近位部分との間に取り付けてもよい。更に他の変形形態では、連結機構(606)をコイルばね(602)とハウジング(604)の遠位部分との間に取り付けてもよい。このような変形形態の全てにおいて、コイルばね(602)は、楔形アプリケータ部材(608)がハウジング(604)に対して近位位置にあるときに、収縮した弛緩状態になる。
図26Aは、第1及び第2の接触面(614、616)に取り付けられた第1及び第2の付加要素(304、306)に係合している、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)を示し、楔形アプリケータ部材(608)はハウジング(604)に対して近位位置にあり、コイルばね(602)は収縮状態にある。近位位置では、コイルばね(602)は、楔形アプリケータ部材(608)を近位位置へと近位方向に付勢する。エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)は、第1及び第2の接触機構(613、615)によって支持された第1及び第2の付加要素(304、306)に対してそれぞれ遠位に押し付けられる。
図26Bは、コイルばね(602)の弾性付勢に打ち勝ち、かつ楔形アプリケータ部材(608)を近位位置(図27Aに示す)からコイルばね(602)が伸張された遠位位置まで動かすのに十分な力の量で遠位に押されている、エンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)を示す。アプリケータ部材(608)を遠位位置に移行させるために、使用者は、コイルばね(602)が楔形アプリケータ部材(608)に近位方向に加える所定の付勢力に打ち勝つように、十分な長手方向の入力を加える。使用者がエンドエフェクタ(12)を介してアプリケータ部材(608)に加える遠位入力が、コイルばね(602)がアプリケータ部材(608)に加える近位付勢力に打ち勝つと、楔形アプリケータ部材(608)がハウジング(604)に対して遠位に移動する。このアプリケータ部材(608)のハウジング(604)に対する遠位並進性及び引張コイルばね(602)の弾性付勢は、使用者の入力に応じてエンドエフェクタ(12)がアプリケータ部材(608)に加え得る力の大きさを効果的に制限する。この構成は、下部ジョー及びアンビル(16、18)とアプリケータ部材(608)との間で相互に加えられる長手方向の圧縮力が、付加要素(304、306)を下部ジョー及びアンビル(16、18)に効果的に固定するのに十分であり、またこのような圧縮力を制限して、そうしない場合に過剰な圧縮力による損傷から下部ジョー及びアンビル(16、18)とアプリケータ部材(608)とを保護することを保証し得る。
ローラ(644)は、楔形アプリケータ部材(608)の遠位方向への並進を容易にし、第1及び第2の付加要素(304、306)がエンドエフェクタ(12)の下部ジョー及びアンビル(16、18)に適用される間に位置ずれしないように、楔形アプリケータ部材(608)を長手方向に整列した状態に保つ。エンドエフェクタ(12)の一部分は、コイルばね(602)が設計された可動域を超えて過剰に延び、かつ第1及び第2の付加要素(304、306)に所定量の力よりも大きな力が加わることを防ぐために、ハウジング(604)の停止機構に係合してもよい。これにより、コイルばね(602)は、エンドエフェクタ(12)の下部ジョー及びアンビル(16、18)に対して近位方向に所定量の力を加えることができる。上述したように、この所定の力は、第1及び第2の付加要素(304、306)の第2の面(312)をエンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に取り付けるのに十分な力である。エンドエフェクタ(12)の一部分がハウジング(604)の停止機構に係合すると、エンドエフェクタ(12)は、付加物アプリケータ組立体(600)から離れて近位に移動する。第1の取り付け機構(342)の取り付け力よりも第2の取り付け機構(344)の取り付け力のほうが大きいことから、第1及び第2の付加要素(304、306)がエンドエフェクタ(12)の開いた下部ジョー及びアンビル(16、18)に取り付けられる。
IV.例示的な組み合わせ
以下の実施例は、本明細書の教示を組み合わせる又は適用することができる様々な非網羅的な方法に関する。以下の実施例は、本出願又は本出願のその後の出願において任意の時点で提示され得る特許請求の範囲を限定することを意図するものではないことを理解されたい。一切の権利放棄が意図されていない。以下の実施例は、単に例示的な目的で提供されているに過ぎない。本明細書の様々な教示は、他の多くの方法で構成及び適用され得ることが企図される。また、一部の変形例では、以下の実施例において言及される特定の特徴部を省略し得ることも企図される。したがって、以下に言及される態様又は特徴のいずれも、本発明者ら又は本発明者らの権利相続人によって後にそのように明示的に示されていない限り、重要であるとみなされるべきではない。本出願又は本出願に関連する後続の出願において提示される特許請求の範囲が、以下に言及されるもの以外の追加の特徴を含む場合、それらの追加の特徴は、特許性に関するいかなる理由で追加されたものとみなされるべきではない。
(a)本体であって、(i)第1の本体部分と、(ii)第1の本体部分に対向する第2の本体部分と、(iii)第1の本体部分の近位端を第2の本体部分の近位端に連結する接続部分であって、接続部分は、本体がそれぞれ遠位開放角度を画定する複数の角度配向の間で、第1の本体部分及び第2の本体部分が互いに向かって及び互いから離れて移動することが可能であるように構成されている、接続部分と、を含む、本体と、(b)第1の本体部分の外向きの表面に配置された第1の付加要素と、(c)第2の本体部分の外向きの表面に配置された第2の付加要素と、を備え、第1の本体部分及び第2の本体部分は、第1の本体部分が第1の付加要素を外科用ステープラエンドエフェクタの第1のジョーに適用するように構成され、かつ第2の本体部分が同時に第2の付加要素を外科用ステープラエンドエフェクタの第2のジョーに適用するように構成されるように、角度配向のそれぞれで互いに対して固定可能である、装置。
複数の角度配向において本体によって画定される遠位開放角度は、約20度~約45度の範囲である、実施例1に記載の装置。
本体に取り外し可能に連結される基部を更に備え、基部は、本体を複数の角度配向で支持するように構成されている、実施例1~2のいずれかに記載の装置。
本体は、第1の本体部分から延在する第1のタブと、第2の本体部分から延在する第2のタブとを更に含み、第1のタブ及び第2のタブは、基部内の複数のスロットと嵌合するように構成されている、実施例3に記載の装置。
第1の本体部分に連結された第1のウィング対を更に備え、第1のウィング対は、第2の本体部分を第1の本体部分に対して係合及び支持して、遠位開放角度を画定及び維持するように構成されている、実施例1~4のいずれかに記載の装置。
第2の本体部分に連結された第2のウィング対を更に備え、第2のウィング対は、第1の本体部分に係合して遠位開放角度を画定するように構成されている、実施例5に記載の装置。
基部は、第1の遠位開放角度を画定するために、本体の角度配向を設定するように構成された第1のスロットを含む、実施例3~4のいずれかに記載の装置。
基部は、第1の遠位開放角度とは異なる第2の遠位開放角度を画定するために、本体の角度配向を設定するように構成された第2のスロットを含む、実施例7に記載の装置。
第1の本体部分は第1のパネルを含み、第2の本体部分は第2のパネルを含む、実施例1~8のいずれかに記載の装置。
第1の付加要素又は第2の付加要素のうちの少なくとも1つは、バットレスを含む、実施例1~9のいずれかに記載の装置。
第1の付加要素又は第2の付加要素のうちの少なくとも1つは、組織厚コンペンセータを含む、実施例1~10のいずれかに記載の装置。
第1の付加要素及び第2の付加要素は、それぞれ第1の本体部分及び第2の本体部分に接着剤を用いて取り外し可能に取り付けられている、実施例1~11のいずれかに記載の装置。
本体は、使用者によって把持されるように構成された第3の本体部分を含む、実施例1~12のいずれかに記載の装置。
第1のスロット対及び第2のスロット対を有する基部を更に備え、第1のスロット対は、本体の第1の遠位開放角度を画定するように構成されており、第2のスロット対は、本体の第2の遠位開放角度を画定するように構成されている、実施例1~13のいずれかに記載の装置。
(a)複数のステープル成形ポケットを有する第1のジョーと、複数のステープルを収容するように構成された複数の開口部を有する第2のジョーと、を含む、エンドエフェクタと、(b)前述の実施例のいずれかに記載の装置であって、第1の本体部分は、第1の付加要素を第1のジョーに適用するように構成されており、第2の本体部分は、第2の付加要素を第2のジョーに適用するように構成されている、装置と、を備える、外科用組立体。
(a)第1のジョー及び第2のジョーを含む外科用ステープラエンドエフェクタと、(b)付加物アプリケータであって、(i)接続部分と、(ii)接続部分から遠位に延在する第1の本体部分と、(iii)第1の本体部分に対向して接続部分から遠位に延在する第2の本体部分であって、第1の本体部分及び第2の本体部分が遠位開放角度を画定するように構成されている、第2の本体部分と、(iv)第1の本体部分上に配置された第1の付加要素と、(v)第2の本体部分上に配置された第2の付加要素と、を含む、付加物アプリケータと、を備え、外科用ステープラエンドエフェクタが開放状態にある間に、第1の本体部分は、第1の付加要素を第1のジョーに適用するように構成されており、第2の本体部分は、第2の付加要素を第2のジョーに適用するように構成されている、組立体。
装置は、第2の本体部分にヒンジ式に連結された支柱を更に含み、第1の本体部分は、第1の本体部分の遠位長さに沿って配置された1つ又は2つ以上の保持ノッチを含み、支柱は、保持ノッチのうちの選択された1つと嵌合して、第1の本体部分と第2の本体部分との間に、対応する遠位開放角度を画定するように構成されている、実施例16に記載の組立体。
装置は、第1の本体部分の遠位端にヒンジ式に接続された第3の本体部分を更に含み、第3の本体部分は、第1の本体部分の遠位長さによって画定される長手方向軸に対して横方向に偏向するように構成されており、第3の本体部分は、使用者によって把持されるように構成されている、実施例16~17のいずれかに記載の組立体。
アプリケータを用いて外科用器具エンドエフェクタのジョーに付加要素を適用する方法であって、アプリケータは、非平行配置で互いに対して固定可能な第1の本体部分及び第2の本体部分を含み、それによって第1の本体部分及び第2の本体部分は遠位開放角度を画定し、付加要素は、第1の本体部分又は第2の本体部分のうちの一方に配置され、方法は、(a)エンドエフェクタがエンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に組織を受容するように構成された開放位置にある、エンドエフェクタを提供することと、(b)第1のジョーが第1の本体部分に係合し、第2のジョーが同時に第2の本体部分に係合するように、開放位置にあるエンドエフェクタをアプリケータの周りに位置付けることと、(c)エンドエフェクタ及びアプリケータを互いに向かって移動させて、付加要素を第1のジョー又は第2のジョーのうちの一方に適用することと、(d)付加要素が第1のジョー又は第2のジョーのうちの一方に取り付けられたまま、付加要素をアプリケータから分離するように、エンドエフェクタ及びアプリケータを互いから離して移動させることと、を含む、方法。
第1の本体部分及び第2の本体部分によって画定される遠位開放角度を変更するために、第1の本体部分及び第2の本体部分を互いに対して移動させることを更に含む、実施例19に記載の方法。
V.その他
本明細書に記載の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上は、本明細書に記載の他の教示、表現、実施形態、実施例などのうちのいずれか1つ又は2つ以上と組み合わせることができることを理解されたい。したがって、上記の教示、表現、実施形態、実施例などは、互いに対して単独で考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる種々の好適な方法が、本明細書の教示を考慮することにより当業者には容易に明らかとなるであろう。このような修正例及び変形例は、特許請求の範囲に含まれることが意図される。
更に、本明細書の教示のうちの任意の1つ又は2つ以上は、以下の特許文献に開示された任意の1つ又は2つ以上の教示と組み合わせることができる:米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP2]、発明の名称「Apparatus and Method to Apply Buttress to End Effector of Surgical Stapler via Driven Member」(本願と同日出願)、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP3]、発明の名称「Apparatus and Method to Apply Buttresses Separately to Jaws of End Effector of Surgical Stapler」(本願と同日出願)、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP4]、発明の名称「Apparatus and Method to Close End Effector of Surgical Stapler onto Buttress」(本願と同日出願)、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP5]、発明の名称「Apparatus and Method to Detect Full Seating of Buttress Applicator in End Effector of Surgical Stapler」(本願と同日出願)、米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP6]、発明の名称「Apparatus and Method to Apply Buttress to End Effector of Surgical Stapler with Authentication」(本願と同日出願)、及び/又は米国特許出願第号[代理人整理番号END9286USNP7]、発明の名称「Method of Applying Buttress to End Effector of Surgical Stapler」(本願と同日出願)。これらの米国特許出願のそれぞれの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
本明細書に参照により組み込まれると言及されるあらゆる特許、刊行物、又は他の開示内容の全部又は一部は、組み込まれる内容が本開示に記載されている既存の定義、見解、又は他の開示内容と矛盾しない範囲でのみ、本明細書に組み込まれることを理解されたい。それ自体、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載される開示内容は、参照により本明細書に組み込まれるあらゆる矛盾する記載に優先するものとする。参照により本明細書に組み込まれると言及されているが、現行の定義、見解、又は本明細書に記載される他の開示内容と矛盾する任意の内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と現行の開示内容との間に矛盾が生じない範囲においてのみ、組み込まれるものとする。
上記のデバイスの変形形態は、医療専門家によって行われる従来の医療処置及び手術に適用するだけでなく、ロボット支援医療処置及び手術にも適用することができる。ほんの一例として、本明細書の様々な教示は、Intuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムなどのロボット外科用システムに容易に組み込むことができる。
上述のデバイスの変形例は、1回の使用後に処分するように設計することができ、又はそれらは、複数回使用するように設計することができる。変形形態は、いずれか又は両方の場合においても、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整することができる。再調整は、デバイスの分解工程、それに続く特定の部品の洗浄又は交換工程、及びその後の再組立工程の任意の組み合わせを含み得る。特に、デバイスのいくつかの変形形態は分解することができ、また、デバイスの任意の数の特定の部分又は部品を、任意の組み合わせで選択的に交換又は除去することができる。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、デバイスのいくつかの変形形態を、再調整施設において、又は処置の直前にユーザーによって、その後の使用のために再組立することができる。当業者であれば、デバイスの再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組立のための様々な技術を利用することができることを理解するであろう。かかる技術の使用、及び結果として得られる再調整されたデバイスは、全て本出願の範囲内にある。
単に例として、本明細書に記載される変形形態は、処置の前及び/又は後に滅菌され得る。1つの滅菌技術では、デバイスをプラスチック製又はTYVEK製のバックのような密閉及び封止された容器に入れる。次に、容器及びデバイスは、ガンマ線、X線、又は高エネルギー電子線など、容器を透過することができる放射線場に置かれ得る。放射線は、デバイス上及び容器内の細菌を死滅させ得る。次に、滅菌されたデバイスは、後の使用のために、滅菌容器内に保管され得る。デバイスはまた、ベータ線若しくはガンマ線、エチレンオキシド、又は蒸気を含むがこれらに限定されない、当該技術分野で周知の任意の他の技術を用いて滅菌することができる。
本発明の様々な実施形態を示し記載したが、当業者による適切な修正により、本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載の方法及びシステムの更なる適合化を実現することができる。そのような可能な修正のいくつかについて述べたが、その他の修正は当業者には明らかであろう。例えば、上記の実施例、実施形態、幾何学的形状、材料、寸法、比率、工程などは例示的なものであり、必須のものではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲に関して考慮されるべきであり、本明細書及び図面に示され記載された構造及び操作の詳細に限定されないことが理解される。
〔実施の態様〕
(1) 装置であって、
(a)本体であって、
(i)第1の本体部分と、
(ii)前記第1の本体部分に対向する第2の本体部分と、
(iii)前記第1の本体部分の近位端を前記第2の本体部分の近位端に連結する接続部分であって、前記接続部分は、前記本体がそれぞれ遠位開放角度を画定する複数の角度配向の間で、前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分が互いに向かって及び互いから離れて移動することが可能であるように構成されている、接続部分と、を含む、本体と、
(b)前記第1の本体部分の外向きの表面に配置された第1の付加要素と、
(c)前記第2の本体部分の外向きの表面に配置された第2の付加要素と、を備え、
前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分は、前記第1の本体部分が前記第1の付加要素を外科用ステープラエンドエフェクタの第1のジョーに適用するように構成され、かつ前記第2の本体部分が同時に前記第2の付加要素を前記外科用ステープラエンドエフェクタの第2のジョーに適用するように構成されるように、前記角度配向のそれぞれで互いに対して固定可能である、装置。
(2) 前記複数の角度配向において前記本体によって画定される前記遠位開放角度は、約20度~約45度の範囲である、実施態様1に記載の装置。
(3) 前記本体に取り外し可能に連結される基部を更に備え、前記基部は、前記本体を前記複数の角度配向で支持するように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(4) 前記本体は、前記第1の本体部分から延在する第1のタブと、前記第2の本体部分から延在する第2のタブとを更に含み、前記第1のタブ及び前記第2のタブは、前記基部内の複数のスロットと嵌合するように構成されている、実施態様3に記載の装置。
(5) 前記第1の本体部分に連結された第1のウィング対を更に備え、前記第1のウィング対は、前記第2の本体部分を前記第1の本体部分に対して係合及び支持して、前記遠位開放角度を画定及び維持するように構成されている、実施態様4に記載の装置。
(6) 前記第2の本体部分に連結された第2のウィング対を更に備え、前記第2のウィング対は、前記第1の本体部分に係合して前記遠位開放角度を画定するように構成されている、実施態様5に記載の装置。
(7) 前記基部は、第1の遠位開放角度を画定するために、前記本体の前記角度配向を設定するように構成された第1のスロットを含む、実施態様4に記載の装置。
(8) 前記基部は、前記第1の遠位開放角度とは異なる第2の遠位開放角度を画定するために、前記本体の前記角度配向を設定するように構成された第2のスロットを含む、実施態様7に記載の装置。
(9) 前記第1の本体部分は第1のパネルを含み、前記第2の本体部分は第2のパネルを含む、実施態様1に記載の装置。
(10) 前記第1の付加要素又は前記第2の付加要素のうちの少なくとも1つは、バットレスを含む、実施態様1に記載の装置。
(11) 前記第1の付加要素又は前記第2の付加要素のうちの少なくとも1つは、組織厚コンペンセータを含む、実施態様1に記載の装置。
(12) 前記第1の付加要素及び前記第2の付加要素は、それぞれ前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分に接着剤を用いて取り外し可能に取り付けられている、実施態様1に記載の装置。
(13) 前記本体は、使用者によって把持されるように構成された第3の本体部分を含む、実施態様1に記載の装置。
(14) 第1のスロット対及び第2のスロット対を有する基部を更に備え、前記第1のスロット対は、前記本体の第1の遠位開放角度を画定するように構成されており、前記第2のスロット対は、前記本体の第2の遠位開放角度を画定するように構成されている、実施態様1に記載の装置。
(15) 外科用組立体であって、
(a)複数のステープル成形ポケットを有する第1のジョーと、複数のステープルを収容するように構成された複数の開口部を有する第2のジョーと、を含む、エンドエフェクタと、
(b)実施態様1に記載の装置であって、前記第1の本体部分は、前記第1の付加要素を前記第1のジョーに適用するように構成されており、前記第2の本体部分は、前記第2の付加要素を前記第2のジョーに適用するように構成されている、装置と、を備える、外科用組立体。
(16) 組立体であって、
(a)第1のジョー及び第2のジョーを含む外科用ステープラエンドエフェクタと、
(b)付加物アプリケータであって、
(i)接続部分と、
(ii)前記接続部分から遠位に延在する第1の本体部分と、
(iii)前記第1の本体部分に対向して前記接続部分から遠位に延在する第2の本体部分であって、前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分が遠位開放角度を画定するように構成されている、第2の本体部分と、
(iv)前記第1の本体部分上に配置された第1の付加要素と、
(v)前記第2の本体部分上に配置された第2の付加要素と、を含む、付加物アプリケータと、を備え、
前記外科用ステープラエンドエフェクタが開放状態にある間に、前記第1の本体部分は、前記第1の付加要素を前記第1のジョーに適用するように構成されており、前記第2の本体部分は、前記第2の付加要素を前記第2のジョーに適用するように構成されている、組立体。
(17) 前記装置は、前記第2の本体部分にヒンジ式に連結された支柱を更に含み、前記第1の本体部分は、前記第1の本体部分の遠位長さに沿って配置された1つ又は2つ以上の保持ノッチを含み、前記支柱は、前記保持ノッチのうちの選択された1つと嵌合して、前記第1の本体部分と前記第2の本体部分との間に、対応する遠位開放角度を画定するように構成されている、実施態様16に記載の組立体。
(18) 前記装置は、前記第1の本体部分の遠位端にヒンジ式に接続された第3の本体部分を更に含み、前記第3の本体部分は、前記第1の本体部分の遠位長さによって画定される長手方向軸に対して横方向に偏向するように構成されており、前記第3の本体部分は、使用者によって把持されるように構成されている、実施態様16に記載の組立体。
(19) アプリケータを用いて外科用器具エンドエフェクタのジョーに付加要素を適用する方法であって、前記アプリケータは、非平行配置で互いに対して固定可能な第1の本体部分及び第2の本体部分を含み、それによって前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分は遠位開放角度を画定し、前記付加要素は、前記第1の本体部分又は前記第2の本体部分のうちの一方に配置され、前記方法は、
(a)前記エンドエフェクタが前記エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に組織を受容するように構成された開放位置にある、前記エンドエフェクタを提供することと、
(b)前記第1のジョーが前記第1の本体部分に係合し、前記第2のジョーが同時に前記第2の本体部分に係合するように、前記開放位置にある前記エンドエフェクタを前記アプリケータの周りに位置付けることと、
(c)前記エンドエフェクタ及び前記アプリケータを互いに向かって移動させて、前記付加要素を前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの一方に適用することと、
(d)前記付加要素が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記一方に取り付けられたまま、前記付加要素を前記アプリケータから分離するように、前記エンドエフェクタ及び前記アプリケータを互いから離して移動させることと、を含む、方法。
(20) 前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分によって画定される前記遠位開放角度を変更するために、前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分を互いに対して移動させることを更に含む、実施態様19に記載の方法。

Claims (20)

  1. 装置であって、
    (a)本体であって、
    (i)第1の本体部分と、
    (ii)前記第1の本体部分に対向する第2の本体部分と、
    (iii)前記第1の本体部分の近位端を前記第2の本体部分の近位端に連結する接続部分であって、前記接続部分は、前記本体がそれぞれ遠位開放角度を画定する複数の角度配向の間で、前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分が互いに向かって及び互いから離れて移動することが可能であるように構成されている、接続部分と、を含む、本体と、
    (b)前記第1の本体部分の外向きの表面に配置された第1の付加要素と、
    (c)前記第2の本体部分の外向きの表面に配置された第2の付加要素と、を備え、
    前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分は、前記第1の本体部分が前記第1の付加要素を外科用ステープラエンドエフェクタの第1のジョーに適用するように構成され、かつ前記第2の本体部分が同時に前記第2の付加要素を前記外科用ステープラエンドエフェクタの第2のジョーに適用するように構成されるように、前記角度配向のそれぞれで互いに対して固定可能である、装置。
  2. 前記複数の角度配向において前記本体によって画定される前記遠位開放角度は、約20度~約45度の範囲である、請求項1に記載の装置。
  3. 前記本体に取り外し可能に連結される基部を更に備え、前記基部は、前記本体を前記複数の角度配向で支持するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  4. 前記本体は、前記第1の本体部分から延在する第1のタブと、前記第2の本体部分から延在する第2のタブとを更に含み、前記第1のタブ及び前記第2のタブは、前記基部内の複数のスロットと嵌合するように構成されている、請求項3に記載の装置。
  5. 前記第1の本体部分に連結された第1のウィング対を更に備え、前記第1のウィング対は、前記第2の本体部分を前記第1の本体部分に対して係合及び支持して、前記遠位開放角度を画定及び維持するように構成されている、請求項4に記載の装置。
  6. 前記第2の本体部分に連結された第2のウィング対を更に備え、前記第2のウィング対は、前記第1の本体部分に係合して前記遠位開放角度を画定するように構成されている、請求項5に記載の装置。
  7. 前記基部は、第1の遠位開放角度を画定するために、前記本体の前記角度配向を設定するように構成された第1のスロットを含む、請求項4に記載の装置。
  8. 前記基部は、前記第1の遠位開放角度とは異なる第2の遠位開放角度を画定するために、前記本体の前記角度配向を設定するように構成された第2のスロットを含む、請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1の本体部分は第1のパネルを含み、前記第2の本体部分は第2のパネルを含む、請求項1に記載の装置。
  10. 前記第1の付加要素又は前記第2の付加要素のうちの少なくとも1つは、バットレスを含む、請求項1に記載の装置。
  11. 前記第1の付加要素又は前記第2の付加要素のうちの少なくとも1つは、組織厚コンペンセータを含む、請求項1に記載の装置。
  12. 前記第1の付加要素及び前記第2の付加要素は、それぞれ前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分に接着剤を用いて取り外し可能に取り付けられている、請求項1に記載の装置。
  13. 前記本体は、使用者によって把持されるように構成された第3の本体部分を含む、請求項1に記載の装置。
  14. 第1のスロット対及び第2のスロット対を有する基部を更に備え、前記第1のスロット対は、前記本体の第1の遠位開放角度を画定するように構成されており、前記第2のスロット対は、前記本体の第2の遠位開放角度を画定するように構成されている、請求項1に記載の装置。
  15. 外科用組立体であって、
    (a)複数のステープル成形ポケットを有する第1のジョーと、複数のステープルを収容するように構成された複数の開口部を有する第2のジョーと、を含む、エンドエフェクタと、
    (b)請求項1に記載の装置であって、前記第1の本体部分は、前記第1の付加要素を前記第1のジョーに適用するように構成されており、前記第2の本体部分は、前記第2の付加要素を前記第2のジョーに適用するように構成されている、装置と、を備える、外科用組立体。
  16. 組立体であって、
    (a)第1のジョー及び第2のジョーを含む外科用ステープラエンドエフェクタと、
    (b)付加物アプリケータであって、
    (i)接続部分と、
    (ii)前記接続部分から遠位に延在する第1の本体部分と、
    (iii)前記第1の本体部分に対向して前記接続部分から遠位に延在する第2の本体部分であって、前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分が遠位開放角度を画定するように構成されている、第2の本体部分と、
    (iv)前記第1の本体部分上に配置された第1の付加要素と、
    (v)前記第2の本体部分上に配置された第2の付加要素と、を含む、付加物アプリケータと、を備え、
    前記外科用ステープラエンドエフェクタが開放状態にある間に、前記第1の本体部分は、前記第1の付加要素を前記第1のジョーに適用するように構成されており、前記第2の本体部分は、前記第2の付加要素を前記第2のジョーに適用するように構成されている、組立体。
  17. 前記装置は、前記第2の本体部分にヒンジ式に連結された支柱を更に含み、前記第1の本体部分は、前記第1の本体部分の遠位長さに沿って配置された1つ又は2つ以上の保持ノッチを含み、前記支柱は、前記保持ノッチのうちの選択された1つと嵌合して、前記第1の本体部分と前記第2の本体部分との間に、対応する遠位開放角度を画定するように構成されている、請求項16に記載の組立体。
  18. 前記装置は、前記第1の本体部分の遠位端にヒンジ式に接続された第3の本体部分を更に含み、前記第3の本体部分は、前記第1の本体部分の遠位長さによって画定される長手方向軸に対して横方向に偏向するように構成されており、前記第3の本体部分は、使用者によって把持されるように構成されている、請求項16に記載の組立体。
  19. アプリケータを用いて外科用器具エンドエフェクタのジョーに付加要素を適用する方法であって、前記アプリケータは、非平行配置で互いに対して固定可能な第1の本体部分及び第2の本体部分を含み、それによって前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分は遠位開放角度を画定し、前記付加要素は、前記第1の本体部分又は前記第2の本体部分のうちの一方に配置され、前記方法は、
    (a)前記エンドエフェクタが前記エンドエフェクタの第1のジョーと第2のジョーとの間に組織を受容するように構成された開放位置にある、前記エンドエフェクタを提供することと、
    (b)前記第1のジョーが前記第1の本体部分に係合し、前記第2のジョーが同時に前記第2の本体部分に係合するように、前記開放位置にある前記エンドエフェクタを前記アプリケータの周りに位置付けることと、
    (c)前記エンドエフェクタ及び前記アプリケータを互いに向かって移動させて、前記付加要素を前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの一方に適用することと、
    (d)前記付加要素が前記第1のジョー又は前記第2のジョーのうちの前記一方に取り付けられたまま、前記付加要素を前記アプリケータから分離するように、前記エンドエフェクタ及び前記アプリケータを互いから離して移動させることと、を含む、方法。
  20. 前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分によって画定される前記遠位開放角度を変更するために、前記第1の本体部分及び前記第2の本体部分を互いに対して移動させることを更に含む、請求項19に記載の方法。
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