JP2023541420A - コア-シェル染料、これを含む感光性樹脂組成物、感光性樹脂膜、カラーフィルタ、およびcmosイメージセンサー - Google Patents

コア-シェル染料、これを含む感光性樹脂組成物、感光性樹脂膜、カラーフィルタ、およびcmosイメージセンサー Download PDF

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Abstract

特定化学式で表される化合物を含むコアおよび前記コアを囲むシェルを含むコア-シェル染料、これを含む感光性樹脂組成物、そして前記感光性樹脂組成物を用いて製造された感光性樹脂膜、前記感光性樹脂膜を含むカラーフィルタ、および前記カラーフィルタを含むCMOSイメージセンサーが提供される。

Description

本記載は、コア-シェル染料、これを含む感光性樹脂組成物、これを用いて製造される感光性樹脂膜、前記感光性樹脂膜を含むカラーフィルタ、および前記カラーフィルタを含むCMOSイメージセンサーに関するものである。
ディスプレイ装置の一つである液晶ディスプレイ装置は軽量化、薄型化、低価、低消費電力駆動化、および優れた集積回路との接合性などの長所を有していて、ノートパソコン、モニター、およびTV画像用にその使用範囲が拡大されている。このような液晶ディスプレイ装置は、ブラックマトリクス、カラーフィルタ、およびITO画素電極が形成された下部基板と、液晶層、薄膜トランジスタ、蓄電キャパシタ層から構成された能動回路部とITO画素電極が形成された上部基板を含んで構成される。カラーフィルタは、画素の間の境界部を遮光するために透明基板上に定められたパターンで形成されたブラックマトリクス層およびそれぞれの画素を形成するために複数の色、通常、赤(R)、緑(G)、青(B)の三原色を定められた順に配列した画素部が順次に積層された構造をとっている。
カラーフィルタを実現する方法の一つである顔料分散法は、黒色マトリックスが提供された透明な基質の上に着色剤を含有する光重合性組成物をコーティングし、形成しようとする形態のパターンを露光した後、非露光部位を溶剤で除去して熱硬化させる一連の過程を繰り返すことによって着色薄膜が形成される方法である。顔料分散法によるカラーフィルタ製造に使用される着色感光性樹脂組成物は、一般に、アルカリ可溶性樹脂、光重合性単量体、光重合開始剤、エポキシ樹脂、溶媒、その他の添加剤などからなる。前記顔料分散法は、携帯電話機、ノートパソコン、モニター、TVなどのLCDを製造することに活発に応用されている。しかし、最近では様々な長所を有する顔料分散法を用いたカラーフィルタ用感光性樹脂組成物においても優れたパターン特性だけでなくさらに向上した性能が要求されている。特に高い色再現率と共に高輝度および高明暗比の特性が至急に要求されているのが実情である。
イメージセンサーは携帯電話カメラやDSC(digital still camera)などで映像を生成する映像撮像素子部品を称するものであって、その製作工程と応用方式によって大きく、固体撮像素子(charge coupled device、CCD)イメージセンサーと、相補性金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)イメージセンサーに分類することができる。固体撮像素子または相補性金属酸化物半導体などに用いられるカラー撮像素子は、受光素子上に赤色(red)、緑色(green)、青色(blue)の加算混合原色のフィルターセグメント(filter segment)を備えるカラーフィルタ(color filter)をそれぞれ設置して色を分解することが一般的である。最近、このようなカラー撮像素子に装着されるカラーフィルタのパターン大きさは2μm以下大きさで、既存のLCD用カラーフィルタパターンの1/100~1/200倍である。これにより、解像度の増加および残渣の減少が素子の性能を左右する重要な項目である。
顔料型感光性樹脂組成物から製造されたカラーフィルタでは、顔料粒子大きさから始まる輝度と明暗比の限界が存在する。また、イメージセンサー用カラー撮像素子の場合には微細なパターン形成のためにさらに小さな分散粒度が要求される。このような要求に応えるために、顔料の代わりに粒子を成さない染料を導入して染料に適した感光性樹脂組成物を製造して輝度と明暗比が改善されたカラーフィルタを実現しようとする試みがある。しかし、染料の場合、顔料に対比して耐光および耐熱などの耐久性の劣勢によって輝度の低下が憂慮される。
一実施形態は、蛍光量子効率が低く、吸光効率が高くて、着色力、耐化学性、および明暗比特性に優れたコア-シェル染料を提供するためのものである。
他の一実施形態は、前記コア-シェル染料を含む感光性樹脂組成物を提供するためのものである。
また他の一実施形態は、前記感光性樹脂組成物を用いて製造された感光性樹脂膜を提供するためのものである。
また他の一実施形態は、前記感光性樹脂膜を含むカラーフィルタを提供するためのものである。
また他の一実施形態は、前記カラーフィルタを含むCMOSイメージセンサーを提供するためのものである。
一実施形態は、下記化学式1または化学式2で表される化合物を含むコア、および
前記コアを囲むシェルを含むコア-シェル染料を提供する。
上記化学式1または化学式2中、
~Rは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数3~20のシクロアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数6~20のアリール基、置換もしくは非置換の炭素数2~20のヘテロアリール基、またはこれらの組み合わせである。
前記R~Rは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基または下記化学式3で表される官能基であってもよい。
上記化学式3中、
は、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせである。
前記コア-シェル染料は、モル吸光係数が3.1×10-1・cm-1以上であり、蛍光量子効率が5%以下であってもよい。
前記化学式1で表される化合物は下記化学式1-1~化学式1-3のうちのいずれか一つで表され、前記化学式2で表される化合物は下記化学式2-1~2-4のうちのいずれか一つで表すことができる。
前記シェルは、下記化学式4または化学式5で表すことができる。
上記化学式4または化学式5中、
およびRは、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせであり、
~Lは、それぞれ独立して、単一結合、または置換もしくは非置換の炭素数1~10のアルキレン基であり、
nは、1~4の整数である。
前記L~Lは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~10のアルキレン基であってもよい。
前記シェルは、下記化学式4-1または化学式5-1で表すことができる。
上記化学式4-1および5-1中、
およびRは、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせである。
前記シェルは、下記化学式4-a~化学式4-dおよび化学式5-a~化学式5-dのうちのいずれか一つで表すことができる。
前記セルは、6.5Å~7.5Åのケージ幅を有することができる。
前記コアの長さは、1nm~3nmであってもよい。
前記コアは、590nm~670nmの波長で最大吸収ピークを有することができる。
前記コア-シェル染料は、下記化学式6~化学式57で表される化合物のうちのいずれか一つで表すことができる。
前記コア-シェル染料は、前記コアおよび前記シェルを1:1のモル比で含むことができる。
他の一実施形態は、前記コア-シェル染料を含む感光性樹脂組成物を提供する。
前記感光性樹脂組成物は、バインダー樹脂、光重合性単量体、光重合開始剤、および溶媒をさらに含むことができる。
前記感光性樹脂組成物は、マロン酸、3-アミノ-1,2-プロパンジオール、ビニル基または(メタ)アクリルオキシ基を含むシラン系カップリング剤、レベリング剤、界面活性剤、ラジカル重合開始剤またはこれらの組み合わせをさらに含むことができる。
また他の一実施形態は、前記感光性樹脂組成物を用いて製造された感光性樹脂膜を提供する。
また他の一実施形態は、前記感光性樹脂膜を含むカラーフィルタを提供する。
また他の一実施形態は、前記カラーフィルタを含むCMOSイメージセンサーを提供する。
一実施形態による化合物またはコア-シェル染料を使用することによって、輝度および明暗比に優れたカラーフィルタおよびこれを含むCMOSイメージセンサーを実現することができる。
化学式5-1で表されるシェルのケージ幅(cage width)を示した図である。
以下、本発明の実施形態を詳しく説明する。但し、これは例示として提示されるものであって、これによって本発明が制限されず、本発明は後述の請求範囲の範疇によってのみ定義される。
本明細書で特別な言及がない限り、“置換”とは、化合物中の少なくとも一つの水素原子がハロゲン原子(F、Cl、Br、I)、ヒドロキシ基、炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、シアノ基、アミン基、イミノ基、アジド基、アミジノ基、ヒドラジノ基、ヒドラゾノ基、カルボニル基、カルバモイル基、チオール基、エステル基、エーテル基、カルボキシル基またはその塩、スルホン酸基またはその塩、リン酸またはその塩、炭素数1~20のアルキル基、炭素数2~20のアルケニル基、炭素数2~20のアルキニル基、炭素数6~30のアリール基、炭素数3~20のシクロアルキル基、炭素数3~20のシクロアルケニル基、炭素数3~20のシクロアルキニル基、炭素数2~20のヘテロシクロアルキル基、炭素数2~20のヘテロシクロアルケニル基、炭素数2~20のヘテロシクロアルキニル基、またはこれらの組み合わせの置換基で置換されたことを意味する。
本明細書で特別な言及がない限り、“ヘテロシクロアルキル基”、“ヘテロシクロアルケニル基”、“ヘテロシクロアルキニル基”および“ヘテロシクロアルキレン基”とは、それぞれ、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、およびシクロアルキレンの環化合物内に少なくとも一つのN、O、SまたはPのヘテロ原子が存在することを意味する。
本明細書で特別な言及がない限り、“組み合わせ”とは、混合または共重合を意味する。
本明細書内化学式で別途の定義がない限り、化学結合が描かれなければならない位置に化学結合が描かれていない場合は、前記位置に水素原子が結合されているのを意味する。
また、本明細書で特別な言及がない限り、“(メタ)アクリレート”は“アクリレート”と“メタクリレート”の両方とも可能であるのを意味し、“(メタ)アクリル酸”は“アクリル酸”と“メタクリル酸”の両方とも可能であるのを意味する。
本明細書で特別な言及がない限り、“アルキル基”とは炭素数1~20のアルキル基を意味し、具体的には炭素数1~15のアルキル基を意味し、“シクロアルキル基”とは炭素数3~20のシクロアルキル基を意味し、具体的には炭素数3~18のシクロアルキル基を意味し、“アルコキシ基”とは炭素数1~20のアルコキシ基を意味し、具体的には炭素数1~18のアルコキシ基を意味し、“アリール基”とは炭素数6~20のアリール基を意味し、具体的には炭素数6~18のアリール基を意味し、“アルケニル基”とは炭素数2~20のアルケニル基を意味し、具体的には炭素数2~18のアルケニル基を意味し、“アルキレン基”とは炭素数1~20のアルキレン基を意味し、具体的には炭素数1~18のアルキレン基を意味し、“アリーレン基”とは炭素数6~20のアリーレン基を意味し、具体的には炭素数6~16のアリーレン基を意味する。
本明細書で別途の定義がない限り、“*”は同一であるか異なる原子または化学式と連結される部分を意味する。
一実施形態は、下記化学式1または化学式2で表される化合物を含むコア、および前記コアを囲むシェルを含むコア-シェル染料を提供する。
上記化学式1または化学式2中、
~Rは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数3~20のシクロアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数6~20のアリール基、置換もしくは非置換の炭素数2~20のヘテロアリール基、またはこれらの組み合わせである。
前記R~Rは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基または下記化学式3で表すことができる。
上記化学式3中、
は、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせである。
一実施形態による前記化学式1および化学式2で表される化合物を含むコア染料は化学式1で表される対称構造および化学式2で表される非対称構造のコアを全て含むことができる。一実施形態によるコア染料が前記化学式1および化学式2で表される化合物を含むことによって、前記コア染料を含む感光性樹脂組成物は優れた耐熱性および耐化学特性を有することができる。
前記R~Rは、前記化学式3で表される官能基であってもよい。
例えば、前記化学式1中、前記RおよびRのうちの少なくとも一つおよび前記RおよびRのうちの少なくとも一つは、前記化学式3で表される官能基であってもよい。
例えば、前記化学式2中、前記Rは前記化学式3で表される官能基であってもよく、前記RおよびRのうちの少なくとも一つは前記化学式3で表される官能基であってもよい。
前記化学式3で表される官能基は、前記化学式1および化学式2で表される化合物の窒素原子と連結されるベンゼン環炭素を基準にしてパラ(para)炭素位置にR基が置換され、オルト(ortho)およびメタ(meta)炭素は全て水素で置換されている構造を有する。前記化学式3で表される化合物が前記のような構造を有することによって、これを置換基として含む前記化学式1または化学式2で表されるコアを含むコア-シェル染料はモル吸光係数が増加して吸光効率特性が向上し、また蛍光量子効率特性が減少する。これにより、前記コア-シェル染料を含む感光性樹脂組成物の染料着色力および耐化学性特性が向上し、明暗比および輝度特性に優れることになる。
具体的に、前記化学式3で表される官能基のオルト(ortho)およびメタ(meta)炭素が全て水素で置換されることによって前記化学式1または化学式2で表される化合物分子間の立体障害効果が減少でき、これにより前記分子間HOMO/LUMOオービタル間の十分な重畳が起こって結果的に前記コア-シェル染料のモル吸光係数が増加すると考えられる。また、前記分子間の立体障害効果が減少することによって前記化学式1または化学式2で表される化合物の窒素原子に置換される置換基の振動/回転運動が増加でき、これにより、非放射性内部転換が促進されて蛍光量子効率が減少すると考えられる。
それだけでなく、前記R~Rが前記化学式3で表される官能基である場合、これを含むコア-シェル染料の耐化学性特性も向上できる。
前記コア-シェル染料はモル吸光係数が3.1×10-1・cm-1以上であり、蛍光量子効率は5%以下であってもよい。具体的に、前記コア-シェル染料のモル吸光係数は非対称構造が対称構造に対比して60~65%水準であってもよく、非対称構造は最大吸光波長が約590nm~約630nmの領域において対称構造(最大吸光波長:約630nm~約670nm)に比べて短波長領域を遮断する効果がより優れる。
前記コア-シェル染料のモル吸光係数は希釈溶剤(例えば、cyclohexanone)を用いて0.001wt%の濃度に製造して室温でUV-1800(SHIMADZU社)装置を用いて測定した各染料のUV-Vis Spectrumの最大吸光波長で計算する。
前記コア-シェル染料のモル吸光係数は例えば、3.1×10-1・cm-1以上、例えば、3.2×10-1・cm-1以上、例えば、3.3×10-1・cm-1以上、例えば、3.4×10-1・cm-1以上、例えば、3.5×10-1・cm-1以上、例えば、3.6×10-1・cm-1以上、例えば、3.7×10-1・cm-1以上、例えば、3.8×10-1・cm-1以上、例えば、3.9×10-1・cm-1以上、例えば、4.0×10-1・cm-1以上であってもよく、これに制限されるわけではない。前記コア-シェル染料が前記範囲のモル吸光係数を有する場合、前記コア-シェル染料の着色力が優れる。
前記コア-シェル染料の蛍光量子効率の測定条件は次の通りである。コア-シェル染料を分子量によって4~7mgをシクロヘキサノン溶液3~6mLに添加後希釈して2.5×10-7mol/Lの染料溶液を製造した後、前記溶液をUV intensity(abs)が0.1au未満になるように希釈させる。その後、前記希釈させた溶液を室温でQuantaurus-QY C11347(HAMAMATSU社)装置を用いて蛍光量子効率を測定し、前記Quantaurus-QY C11347装置の使用光源は150W Xenon lampで各測定サンプルの最大吸光波長を励起波長(excitation wavelength)に設定(半値幅10nm以下)した。
前記蛍光量子効率測定条件によって測定した前記コア-シェル染料の蛍光量子効率は例えば、5%以下、例えば、4.5%以下、例えば、4%以下、例えば、3.5%以下、例えば、3%以下、例えば、2.5%以下であってもよく、これに制限されるわけではない。
前記コア-シェル染料のモル吸光係数および蛍光量子効率が前記記載した範囲の値を有することによって、前記コア-シェル染料を含む感光性樹脂組成物の染料着色力、耐化学性、明暗比、および輝度特性が向上できる。
前記化学式1または化学式2で表される化合物は本明細書で便宜上1種類の共鳴構造のみ示したが、前記化学式1または化学式2で表される化合物は前記共鳴構造以外に他の可能な全ての共鳴構造形態構造を有することができる。
前記化学式1で表される化合物は下記化学式1-1~化学式1-3のうちのいずれか一つで表され、前記化学式2で表される化合物は下記化学式2-1~2-4のうちのいずれか一つで表すことができる。
前記シェルは、下記化学式4または化学式5で表すことができる。
上記化学式4または化学式5中、
およびRはそれぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせであり、L~Lはそれぞれ独立して、単一結合、または置換もしくは非置換の炭素数1~10のアルキレン基であり、nは1~4の整数である。前記L~Lは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~10のアルキレン基であってもよい。
一実施形態では、巨大環状化合物に該当する前記シェルが前記化学式1または化学式2で表される化合物を囲む構造によって、即ち、前記巨大環内部に前記化学式1または化学式2で表される化合物が存在する構造を有することによって、コア-シェル染料の耐久性を向上させることができ、これにより高輝度および高明暗比のカラーフィルタを実現することができる。
一方、前記化学式4または化学式5で表されるシェルは環内置換基としてR基またはR基を有し、前記RおよびRはそれぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせであってもよい。前記シェルが置換基として前記R基またはR基を有することによって前記コア-シェル染料を含む感光性樹脂組成物の耐久性特性が向上できる。
前記シェルは、下記化学式4-1または化学式5-1で表すことができる。
上記化学式4-1および5-1中、RおよびRの定義は前述のとおりである。
前記シェルは例えば、下記化学式4-a~化学式4-dおよび化学式5-a~化学式5-dのうちのいずれか一つで表すことができる。
前記シェルのケージ幅(cage width)は6.5Å~7.5Åであってもよく、前記シェルの体積は10Å~16Åであってもよく、前記コアの長さは1nm~3nmであってもよい。本願でケージ幅(cage width)とは、シェル内部距離、例えば、前記化学式4-1または化学式5-1で表されるシェルで、両側にメチレン基が連結された、互いに異なる2個のフェニレン基の間の距離を意味する(図1参照)。前記シェルが前記範囲内のケージ幅を有する場合、前記化学式1または化学式2で表される化合物を含むコアを囲む構造のコア-シェル染料を得ることができ、これにより、前記コア-シェル染料を感光性樹脂組成物に添加する場合、耐久性に優れて高輝度を有するカラーフィルタを実現することができる。
前記コアに含まれる、または前記コアを構成する前記化学式1または化学式2で表される化合物の長さは1nm~3nm、例えば、1.5nm~2nmであってもよい。前記化学式1で表される化合物が前記範囲内の長さを有する場合、コアおよびこれを囲むシェルの構造を有するコア-シェル染料を容易に形成することができる。言い換えれば、前記化学式1で表される化合物が前記範囲内の長さを有することによって、前記巨大環状化合物のシェルが前記化学式1で表される化合物を囲む構造として得られる。前記範囲の長さに該当しない他の化合物を使用する場合、前記シェルがコアになる化合物を囲む構造を形成しにくいことによって、染料の耐久性改善を期待しにくい。
前記コアに含まれる、または前記コアを構成する前記化学式1または化学式2で表される化合物は590nm~670nmの波長で最大吸収ピークを有することができる。前記分光特性を有する前記化学式1または化学式2で表される化合物をコアとして使用したコア-シェル染料を、例えば緑色染料として使用することによって高輝度および優れた耐久性を有するカラーフィルタ用感光性樹脂組成物を得ることができる。
前記コア-シェル染料は、前記化学式1または化学式2で表される化合物を含むコアおよび前記シェルを1:1のモル比で含むことができる。前記コアおよびシェルが前記モル比で存在する場合、前記化学式1または化学式2で表される化合物を含むコアを囲むコーティング層(シェル)がよく形成できる。
例えば、前記コア-シェル染料は下記化学式6~化学式57で表される化合物のうちのいずれか一つで表すことができるが、必ずしもこれに限定されるのではない。
前記コア-シェル染料は、緑色染料として単独で使用することもでき、調色染料と混合して使用することもできる。
前記調色染料としては、トリアリールメタン系染料、アントラキノン系染料、ベンジリデン系染料、シアニン系染料、フタロシアニン系染料、アザポルフィリン系染料、インディゴ系染料、キサンテン系染料、ピリドンアゾ系染料などが挙げられる。
前記コア-シェル染料はまた、顔料と混合して使用することもできる。
前記顔料としては、赤色顔料、緑色顔料、青色顔料、黄色顔料、黒色顔料などを使用することができる。
前記赤色顔料の例としては、C.I.赤色顔料254、C.I.赤色顔料255、C.I.赤色顔料264、C.I.赤色顔料270、C.I.赤色顔料272、C.I.赤色顔料177、C.I.赤色顔料89などが挙げられる。前記緑色顔料の例としては、C.I.緑色顔料7、C.I.緑色顔料36、C.I.緑色顔料58、C.I.緑色顔料59などが挙げられる。前記青色顔料の例としては、C.I.青色顔料15:6、C.I.青色顔料15、C.I.青色顔料15:1、C.I.青色顔料15:2、C.I.青色顔料15:3、C.I.青色顔料15:4、C.I.青色顔料15:5、C.I.青色顔料16などのような銅フタロシアニン顔料が挙げられる。前記黄色顔料の例としては、C.I.黄色顔料139などのようなイソインドリン系顔料、C.I.黄色顔料138などのようなキノフタロン系顔料、C.I.黄色顔料150などのようなニッケルコンプレックス顔料などが挙げられる。前記顔料はこれらを単独でまたは二つ以上混合して使用することができ、これらの例に限定されるのではない。
前記顔料は、分散液形態でカラーフィルタ用感光性樹脂組成物に含まれてもよい。このような顔料分散液は、前記顔料と溶媒、分散剤、分散樹脂などからなり得る。
前記溶媒としてはエチレングリコールアセテート、エチルセロソルブ、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、エチルラクテート、ポリエチレングリコール、シクロヘキサノン、プロピレングリコールメチルエーテルなどを使用することができ、これらのうち、好ましくは、プロピレングリコールメチルエーテルアセテートを使用することができる。
前記分散剤は前記顔料が分散液内に均一に分散するように助け、非イオン性、陰イオン性または陽イオン性の分散剤全て使用することができる。具体的には、ポリアルキレングリコールまたはそのエステル、ポリオキシアルキレン、多価アルコールエステルアルキレンオキシド付加物、アルコールアルキレンオキシド付加物、スルホン酸エステル、スルホン酸塩、カルボン酸エステル、カルボン酸塩、アルキルアミドアルキレンオキシド付加物、アルキルアミンなどを使用することができ、これらは単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
前記分散樹脂はカルボキシ基を含むアクリル系樹脂を使用することができ、これは顔料分散液の安定性を向上させることができるだけでなく、ピクセルのパターン性も改善させることができる。
前記コア-シェル染料および前記顔料を混合して使用する場合、1:9~9:1の重量比、具体的には3:7~7:3の重量比で混合して使用することができる。前記重量比範囲で混合する場合、色特性を維持しながら高い輝度および明暗比を有することができる。
他の一実施形態によれば、前記コア-シェル染料を含む感光性樹脂組成物を提供する。
前記感光性樹脂組成物は、(A)着色剤(前記コア-シェル染料)、(B)バインダー樹脂、(C)光重合性単量体、(D)光重合開始剤、および(E)溶媒をさらに含むことができる。
以下で各成分について具体的に説明する。
(A)着色剤
前記着色剤は前記コア-シェル染料を含むことができ、前記コア-シェル染料については前述した。
前記着色剤は、前記コア-シェル染料以外に追加的に顔料をさらに含むことができ、前記顔料については前述した。
前記コア-シェル染料は、前記カラーフィルタ用感光性樹脂組成物総量に対して0.5重量%~10重量%、例えば0.5重量%~5重量%で含まれてもよい。前記コア-シェル染料を前記範囲内に使用する場合、所望の色座標で高い輝度および明暗比を発現することができる。
(B)バインダー樹脂
前記バインダー樹脂は、第1エチレン性不飽和単量体およびこれと共重合可能な第2エチレン性不飽和単量体の共重合体であって、一つ以上のアクリル系繰り返し単位を含む樹脂である。
前記第1エチレン性不飽和単量体は一つ以上のカルボキシ基を含有するエチレン性不飽和単量体であり、その具体的な例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸またはこれらの組み合わせが挙げられる。
前記第1エチレン性不飽和単量体は、前記アルカリ可溶性樹脂総量に対して、5重量%~50重量%、例えば10重量%~40重量%で含まれてもよい。
前記第2エチレン性不飽和単量体は、スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルベンジルメチルエーテルなどの芳香族ビニル化合物;メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレートなどの不飽和カルボン酸エステル化合物;2-アミノエチル(メタ)アクリレート、2-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの不飽和カルボン酸アミノアルキルエステル化合物;酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル化合物;グリシジル(メタ)アクリレートなどの不飽和カルボン酸グリシジルエステル化合物;(メタ)アクリロニトリルなどのシアン化ビニル化合物;(メタ)アクリルアミドなどの不飽和アミド化合物;などが挙げられ、これらを単独でまたは二つ以上混合して使用することができる。
前記バインダー樹脂の具体的な例としては、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/スチレン共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/2-ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体、メタクリル酸/ベンジルメタクリレート/スチレン/2-ヒドロキシエチルメタクリレート共重合体などが挙げられるが、これに限定されるのではなく、これらを単独または2種以上を配合して使用することもできる。
前記バインダー樹脂の重量平均分子量は、3,000g/mol~150,000g/mol、例えば5,000g/mol~50,000g/mol、例えば20,000g/mol~30,000g/molであってもよい。バインダー樹脂の重量平均分子量が前記の範囲であるとき、基板との密着性に優れ物理的、化学的物性が良く、粘度が適切である。
前記バインダー樹脂の酸価は、15mgKOH/g~60mgKOH/g、例えば20mgKOH/g~50mgKOH/gであってもよい。バインダー樹脂の酸価が前記範囲内である場合、優れたピクセルの解像度を得ることができる。
前記バインダー樹脂は、前記感光性樹脂組成物総量に対して0.1重量%~30重量%、例えば5重量%~20重量%で含まれてもよい。バインダー樹脂が前記範囲内に含まれる場合、カラーフィルタ製造時現像性に優れ架橋性が改善されて優れた表面平滑度を得ることができる。
(C)光重合性単量体
前記光重合性単量体は、少なくとも一つのエチレン性不飽和二重結合を有する(メタ)アクリル酸の一官能または多官能エステルを使用することができる。
前記光重合性単量体は、前記エチレン性不飽和二重結合を有することによって、パターン形成工程で露光時に十分な重合を起こして耐熱性、耐光性、および耐化学性に優れたパターンを形成することができる。
前記光重合性単量体の具体的な例としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,4-ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリトリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリトリトールジ(メタ)アクリレート、ジペンタエリトリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリトリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリトリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAエポキシ(メタ)アクリレート、エチレングリコールモノメチルエーテル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(メタ)アクリロイルオキシエチルホスフェート、ノボラックエポキシ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
前記光重合性単量体の市販される製品を例として挙げれば次の通りである。前記(メタ)アクリル酸の一官能エステルの例としては、東亞合成株式会社のアロニックスM-101(登録商標)、同M-111(登録商標)、同M-114(登録商標)など;日本化薬株式会社のKAYARAD TC-110S(登録商標)、同TC-120S(登録商標)など;大阪有機化学工業株式会社のV-158(登録商標)、V-2311(登録商標)などが挙げられる。前記(メタ)アクリル酸の二官能エステルの例としては、東亞合成株式会社のアロニックスM-210(登録商標)、同M-240(登録商標)、同M-6200(登録商標)など;日本化薬株式会社のKAYARAD HDDA(登録商標)、同HX-220(登録商標)、同R-604(登録商標)など;大阪有機化学工業株式会社のV-260(登録商標)、V-312(登録商標)、V-335HP(登録商標)などが挙げられる。前記(メタ)アクリル酸の三官能エステルの例としては、東亞合成株式会社のアロニックスM-309(登録商標)、同M-400(登録商標)、同M-405(登録商標)、同M-450(登録商標)、同M-7100(登録商標)、同M-8030(登録商標)、同M-8060(登録商標)など;日本化薬株式会社のKAYARAD TMPTA(登録商標)、同DPCA-20(登録商標)、同-30(登録商標)、同-60(登録商標)、同-120(登録商標)など;大阪有機化学工業株式会社のV-295(登録商標)、同-300(登録商標)、同-360(登録商標)、同-GPT(登録商標)、同-3PA(登録商標)、同-400(登録商標)などが挙げられる。前記製品を単独使用または2種以上共に使用することができる。
前記光重合性単量体は、より優れた現像性を付与するために酸無水物で処理して使用することもできる。
前記光重合性単量体は、前記感光性樹脂組成物総量に対して0.1重量%~30重量%、例えば5重量%~20重量%で含まれてもよい。前記光重合性単量体が前記範囲内に含まれる場合、カラーフィルタ製造時パターン特性および現像性に優れる。
(D)光重合開始剤
前記光重合開始剤は、アセトフェノン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、チオキサントン系化合物、ベンゾイン系化合物、トリアジン系化合物、オキシム系化合物などを使用することができる。
前記アセトフェノン系化合物の例としては、2,2’-ジエトキシアセトフェノン、2,2’-ジブトキシアセトフェノン、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオフェノン、p-t-ブチルトリクロロアセトフェノン、p-t-ブチルジクロロアセトフェノン、4-クロロアセトフェノン、2,2’-ジクロロ-4-フェノキシアセトフェノン、2-メチル-1-(4-(メチルチオ)フェニル)-2-モルホリノプロパン-1-オン、2-ベンジル-2-ジメチルアミノ-1-(4-モルホリノフェニル)-ブタン-1-オンなどが挙げられる。
前記ベンゾフェノン系化合物の例としては、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4-フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4,4’-ビス(ジメチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4’-ジメチルアミノベンゾフェノン、4,4’-ジクロロベンゾフェノン、3,3’-ジメチル-2-メトキシベンゾフェノンなどが挙げられる。
前記チオキサントン系化合物の例としては、チオキサントン、2-メチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4-ジエチルチオキサントン、2,4-ジイソプロピルチオキサントン、2-クロロチオキサントンなどが挙げられる。
前記ベンゾイン系化合物の例としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタールなどが挙げられる。
前記トリアジン系化合物の例としては、2,4,6-トリクロロ-s-トリアジン、2-フェニル4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(3’,4’-ジメトキシスチリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(4’-メトキシナフチル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(p-メトキシフェニル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(p-トリル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-ビフェニル4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、ビス(トリクロロメチル)-6-スチリル-s-トリアジン、2-(ナフト1-イル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-(4-メトキシナフト1-イル)-4,6-ビス(トリクロロメチル)-s-トリアジン、2-4-トリクロロメチル(ピペロニル)-6-トリアジン、2-4-トリクロロメチル(4’-メトキシスチリル)-6-トリアジンなどが挙げられる。
前記オキシム系化合物の例としては、2-(o-ベンゾイルオキシム)-1-[4-(フェニルチオ)フェニル]-1,2-オクタンジオン、1-(o-アセチルオキシム)-1-[9-エチル-6-(2-メチルベンゾイル)-9H-カルバゾール-3-イル]エタノンなどが挙げられる。
前記光重合開始剤は、前記化合物以外にも、カルバゾール系化合物、ジケトン類化合物、スルホニウムボレート系化合物、ジアゾ系化合物、イミダゾール系化合物、ビイミダゾール系化合物、フルオレン系化合物などを使用することができる。
前記光重合開始剤は、前記感光性樹脂組成物総量に対して0.1重量%~5重量%、例えば1重量%~3重量%で含まれてもよい。前記光重合開始剤が前記範囲内に含まれる場合、カラーフィルタ製造のためのパターン形成工程で露光時、光重合が十分に起こるようになって、感度に優れ、透過率が改善される。
(E)溶媒
前記溶媒は特別な制限はないが、具体的に例えば、メタノール、エタノールなどのアルコール類;ジクロロエチルエーテル、n-ブチルエーテル、ジイソアミルエーテル、メチルフェニルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル類;エチレングリコールメチルエーテル、エチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールメチルエーテルなどのグリコールエーテル類;メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブアセテート、ジエチルセロソルブアセテートなどのセロソルブアセテート類;メチルエチルカルビトール、ジエチルカルビトール、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテルなどのカルビトール類;プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテートなどのプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類;トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノン、メチル-n-プロピルケトン、メチル-n-ブチルケトン、メチル-n-アミルケトン、2-ヘプタノンなどのケトン類;酢酸エチル、酢酸-n-ブチル、酢酸イソブチルなどの飽和脂肪族モノカルボン酸アルキルエステル類;メチルラクテート、エチルラクテートなどの乳酸アルキルエステル類;メチルヒドロキシアセテート、エチルヒドロキシアセテート、ブチルヒドロキシアセテートなどのヒドロキシ酢酸アルキルエステル類;メトキシメチルアセテート、メトキシエチルアセテート、メトキシブチルアセテート、エトキシメチルアセテート、エトキシエチルアセテートなどの酢酸アルコキシアルキルエステル類;メチル3-ヒドロキシプロピオネート、エチル3-ヒドロキシプロピオネートなどの3-ヒドロキシプロピオン酸アルキルエステル類;メチル3-メトキシプロピオネート、エチル3-メトキシプロピオネート、エチル3-エトキシプロピオネート、メチル3-エトキシプロピオネートなどの3-アルコキシプロピオン酸アルキルエステル類;メチル2-ヒドロキシプロピオネート、エチル2-ヒドロキシプロピオネート、プロピル2-ヒドロキシプロピオネートなどの2-ヒドロキシプロピオン酸アルキルエステル類;メチル2-メトキシプロピオネート、エチル2-メトキシプロピオネート、エチル2-エトキシプロピオネート、メチル2-エトキシプロピオネートなどの2-アルコキシプロピオン酸アルキルエステル類;メチル2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオネート、エチル2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオネートなどの2-ヒドロキシ-2-メチルプロピオン酸アルキルエステル類;メチル2-メトキシ-2-メチルプロピオネート、エチル2-エトキシ-2-メチルプロピオネートなどの2-アルコキシ-2-メチルプロピオン酸アルキルエステル類;2-ヒドロキシエチルプロピオネート、2-ヒドロキシ-2-メチルエチルプロピオネート、ヒドロキシエチルアセテート、メチル2-ヒドロキシ-3-メチルブタノエートなどのエステル類;またはピルビン酸エチルなどのケトン酸エステル類の化合物があり、またN-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N-メチルホルムアニリド、N-メチルアセトアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、N-メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ベンジルエチルエーテル、ジヘキシルエーテル、アセチルアセトン、イソホロン、カプロン酸、カプリル酸、1-オクタノール、1-ノナノール、ベンジルアルコール、酢酸ベンジル、安息香酸エチル、シュウ酸ジエチル、マレイン酸ジエチル、γ-ブチロラクトン、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、フェニルセロソルブアセテートなどがあり、これら単独で使用されるか2種以上を混合して使用することができる。
前記溶媒のうち、混和性(miscibility)および反応性などを考慮すれば、好ましくは、エチレングリコールモノエチルエーテルなどのグリコールエーテル類;エチルセロソルブアセテートなどのエチレングリコールアルキルエーテルアセテート類;2-ヒドロキシエチルプロピオネートなどのエステル類;ジエチレングリコールモノメチルエーテルなどのジエチレングリコール類;プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールプロピルエーテルアセテートなどのプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート類を使用することができる。
前記溶媒は前記感光性樹脂組成物総量に対して残部で含まれてもよく、具体的には20重量%~90重量%で含まれてもよい。溶媒が前記範囲内に含まれる場合、感光性樹脂組成物の塗布性に優れ、厚さ3μm以上の膜で優れた平坦性を維持することができる。
(F)その他の添加剤
前記感光性樹脂組成物は、塗布時染みや斑点を防止し、レベリング性能を改善するために、また未現像による残渣の生成を防止するために、マロン酸;3-アミノ-1,2-プロパンジオール;ビニル基または(メタ)アクリルオキシ基を含むシラン系カップリング剤;レベリング剤;フッ素系界面活性剤;ラジカル重合開始剤などの添加剤をさらに含むことができる。
また、前記感光性樹脂組成物は、基板との密着性などを改善するために、エポキシ化合物などの添加剤をさらに含むことができる。
前記エポキシ化合物の例としては、フェノールノボラックエポキシ化合物、テトラメチルビフェニルエポキシ化合物、ビスフェノールA型エポキシ化合物、脂環族エポキシ化合物またはこれらの組み合わせが挙げられる。
前記添加剤の含量は、所望の物性によって容易に調節することができる。
また他の一実施形態は、前述の感光性樹脂組成物を用いて製造された感光性樹脂膜を提供する。
また他の一実施形態は、前記感光性樹脂膜を含むカラーフィルタを提供する。前記カラーフィルタの製造方法は次の通りである。
何も塗布されていないガラス基板の上に、または保護膜のSiNxが500Å~1500Åの厚さで塗布されているガラス基板の上に、前述のカラーフィルタ用感光性樹脂組成物をスピン塗布、スリット塗布などの適当な方法を使用して、3.1μm~3.4μmの厚さでそれぞれ塗布する。塗布後には、カラーフィルタに必要なパターンを形成するように光を照射する。光を照射した後、塗布層をアルカリ現像液で処理すると、塗布層の未照射部分が溶解されカラーフィルタに必要なパターンが形成される。このような過程を必要なR、G、B色の数によって繰り返して行うことによって、所望のパターンを有するカラーフィルタを得ることができる。
また前記過程で、現像によって得られた画像パターンを再び加熱するかまたは化学線照射などによって硬化させることによって耐クラック性、耐溶剤性などをさらに向上させることができる。
また他の一実施形態は、前記カラーフィルタを含むCMOSイメージセンサーを提供する。
以下、本発明の好ましい実施例を記載する。但し、下記の実施例は本発明の好ましい一実施例に過ぎず、本発明が下記の実施例によって限定されるのではない。
(化合物製造)
合成例1:化学式1-1で表されるコア染料合成
1,3-dimethylbutylamine(60mmol)、4-bromotoluene(30mmol)、KOH(60mmol)、CuCl(0.3mmol)をイソプロピルアルコールに入れ90℃で加熱して12時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れsat.NHCl水溶液および10%NaCl水溶液で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、前記中間体A-1を得た。
前記中間体A-1化合物(20mmol)、Pd(OAc)(0.002mmol)、sodium t-butoxide(30mmol)、iodobenzene(20mmol)をトルエン(toluene)溶媒に入れて室温で30分攪拌後、P(t-Bu)3(0.004mmol)を入れて110℃で15時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、前記中間体A-2を得た。
前記中間体A-2化合物(60mmol)、3,4-ジヒドロキシ-3-シクロブチン-1,2-ジオン(30mmol)をトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をDean-stark蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで精製して前記化学式1-1で表される化合物を得た。
合成例2:化学式1-2で表されるコア染料合成
前記合成例1で中間体A-2化合物の代わりにN-(4-methylpentan-2-yl)-4-nitro-N-phenylanilineを使用したことを除いては合成例1の最後の段階と同一に行って化学式1-2で表される化合物を合成した。
合成例3:化学式1-3で表されるコア染料合成
前記合成例1で中間体A-2化合物の代わりに2-(((2-(4-((4-methylpentan-2-yl)(phenyl)amino)phenoxy)ethoxy)carbonyl)amino)ethyl methacrylateを使用したことを除いては合成例1の最後の段階と同一に行って化学式1-3で表される化合物を合成した。
合成例4:化学式2-1で表されるコア染料合成
Indole 12mmol(1eq)、4-iodotoluene 12mmol(1eq)Copper(I)iodide 2.4mmol(0.2eq)、cesium carbonate 24mmol(2eq)、DMF20mLの混合物を120℃で12時間攪拌した。この溶液にエチルアセテートを入れ水で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留しカラムクロマトグラフィーで精製して、30%の収率で前記中間体B-1を得た。
Squaric acid 32mmol(1eq)、thionyl chloride 80mmol(2.5eq)、N,N-dimethyl formamide 10dropの混合物を75℃で3時間反応させた後、室温で得られた黄色結晶をフィルターして50%の収率で前記中間体B-2を得た。
前記中間体B-2の0.3M toluene溶液に前記中間体A-2の0.2M toluene溶液を滴加して室温で1時間攪拌後、80℃で12時間攪拌した。tolueneを減圧蒸留して除去し、カラムクロマトグラフィーで精製して50%の収率で前記中間体B-3を得た。
前記中間体B-3 1fold、Acetic acid 8fold、water 8fold、concentrated hydrochloric acid 0.1foldの混合物を130℃で12時間攪拌した。この溶液にMethylene Chlorideを入れ10%hydrochloric acid水溶液で2回洗浄して有機層を抽出した。抽出した有機層を減圧蒸留して100%の収率で前記中間体B-4を得た。
前記中間体B-1 60mmolおよびB-4 60mmolをトルエン(200mL)およびブタノール(200mL)に入れ還流して生成される水をDean-stark蒸留装置で除去する。12時間攪拌後、緑色反応物を減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで精製して前記化学式2-1で表される化合物を得た。
(コア-シェル染料の合成)
(合成例5:化学式17で表されるコア-シェル染料の合成)
化学式1-2で表される化合物(5mmol)を600mLクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。2,6-pyridinedicarbonyl dichloride(20mmol)、p-xylylenediamine(20mmol)を60mLクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して前記化学式17で表される化合物を得た。
(合成例6:化学式18で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例5で化合物1-2の代わりに化学式1-3で表される化合物を使用したことを除いては合成例5と同一に行って下記化学式18で表される化合物を合成した。
(合成例7:化学式22で表されるコア-シェル染料の合成)
化学式1-1で表される化合物(5mmol)を600mLクロロホルム溶媒に溶かした後、トリエチルアミン(50mmol)を入れる。4-(oxiran-2-ylmethoxy)pyridine-2,6-dicarbonyl dichloride(20mmol)、p-xylylenediamine(20mmol)を60mLクロロホルムに溶解して常温で5時間同時滴下させる。12時間後、減圧蒸留し、カラムクロマトグラフィーで分離して前記化学式22で表される化合物を得た。
(合成例8:化学式23で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例7で化学式1-1で表される化合物の代わりに化学式1-2で表される化合物を使用したことを除いては合成例7と同一に行って下記化学式23で表される化合物を合成した。
(合成例9:化学式24で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例7で化学式1-1で表される化合物の代わりに化学式1-3で表される化合物を使用したことを除いては合成例7と同一に行って下記化学式24で表される化合物を合成した。
(合成例10:化学式25で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例7で化合物4-(oxiran-2-ylmethoxy)pyridine-2,6-dicarbonyl dichlorideの代わりに化合物2-(((2-((2,6-bis(chlorocarbonyl)pyridin-4-yl)oxy)ethoxy)carbonyl)amino)ethyl methacrylateを使用したことを除いては合成例7と同一に行って下記化学式25で表される化合物を合成した。
(合成例11:化学式26で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例7で化合物4-(oxiran-2-ylmethoxy)pyridine-2,6-dicarbonyl dichlorideの代わりに化合物2-(((2-((2,6-bis(chlorocarbonyl)pyridin-4-yl)oxy)ethoxy)carbonyl)amino)ethyl methacrylateを使用し、化学式1-1で表される化合物の代わりに化学式1-2で表される化合物を使用したことを除いては合成例7と同一に行って下記化学式26で表される化合物を合成した。
(合成例12:化学式27で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例7で化合物4-(oxiran-2-ylmethoxy)pyridine-2,6-dicarbonyl dichlorideの代わりに化合物2-(((2-((2,6-bis(chlorocarbonyl)pyridin-4-yl)oxy)ethoxy)carbonyl)amino)ethyl methacrylateを使用し、化学式1-1で表される化合物の代わりに化学式1-3で表される化合物を使用したことを除いては合成例7と同一に行って下記化学式27で表される化合物を合成した。
(合成例13:化学式50で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例7で化学式1-1で表される化合物の代わりに化学式2-1で表される化合物を使用したことを除いては合成例7と同一に行って下記化学式50で表される化合物を合成した。
(合成例14:化学式54で表されるコア-シェル染料の合成)
前記合成例7で化合物4-(oxiran-2-ylmethoxy)pyridine-2,6-dicarbonyl dichlorideの代わりに化合物2-(((2-((2,6-bis(chlorocarbonyl)pyridin-4-yl)oxy)ethoxy)carbonyl)amino)ethyl methacrylateを使用し、化学式1-1で示される化合物の代わりに化学式2-1で表される化合物を使用したことを除いては合成例7と同一に行って下記化学式54で表される化合物を合成した。
(比較合成例1:対称構造コア-シェル染料の合成)
前記合成例1で中間体A-2化合物の代わりにN-(2-methoxycyclohexyl)-2,4-dimethyl-N-phenylanilineを使用したことを除いては合成例1の最後の段階と同一に行って化学式Aで表される化合物を合成した。前記合成例5で化学式1-2で表される化合物の代わりに前記化学式Aで表される化合物を使用したことを除いては合成例5と同一に行って比較合成例1のコア-シェル染料を合成した。
(比較合成例2:対称構造コア-シェル染料の合成)
前記合成例1で中間体A-2化合物の代わりにN-(heptan-2-yl)-2,4-dimethyl-N-phenylanilineを使用したことを除いては合成例1の最後の段階と同一に行って化学式Bで表される化合物を合成した。前記合成例5で化学式1-2で表される化合物の代わりに前記化学式Bで表される化合物を使用したことを除いては合成例5と同一に行って比較合成例2のコア-シェル染料を合成した。
(比較合成例3:非対称構造コア-シェル染料の合成)
前記合成例4で中間体A-2の代わりにN-(2-methoxycyclohexyl)-2,4-dimethyl-N-phenylanilineを前記中間体B-2と反応させることを除いては合成例4と同一に行って化学式Cで表される化合物を合成した。前記合成例5で化学式1-2で表される化合物の代わりに前記化学式Cで表される化合物を使用したことを除いては合成例5と同一に行って比較合成例3のコア-シェル染料を合成した。
(比較合成例4:非対称構造コア-シェル染料の合成)
前記合成例4で中間体A-2の代わりにN-(heptan-2-yl)-2,4-dimethyl-N-phenylanilineを前記中間体B-2と反応させることを除いては合成例4と同一に行って化学式Dで表される化合物を合成した。前記合成例5で化学式1-2で表される化合物の代わりに前記化学式Dで表される化合物を使用したことを除いては合成例5と同一に行って比較合成例4のコア-シェル染料を合成した。
(評価)
評価1:蛍光量子効率
前記合成例5~14および比較合成例1~4によるコア-シェル染料をそれぞれ分子量によって4~7mgをシクロヘキサノン溶液3~6mLに添加後、希釈して2.5×10-7mol/Lの染料溶液を製造した後、前記溶液をUV intensity(abs)が0.1au未満になるように希釈させる。その後、前記希釈させた溶液を室温でQuantaurus-QY C11347(HAMAMATSU社)装置を用いて蛍光量子効率を測定し、その結果を下記表1に示した。前記Quantaurus-QY C11347装置の使用光源は150W Xenon lampで、各sampleの最大吸光波長を励起波長(excitation wavelength)に設定(半値幅10nm以下)した。
上記表1を参照すれば、合成例5~12による対称コア-シェル染料は前記記載した条件下で測定した蛍光量子効率値が5%以下の範囲で示される反面、対称比較合成例1および2によるコア-シェル染料の場合、蛍光量子効率がこれより非常に高い値を示すことが分かる。合成例13および14による非対称コア-シェル染料は前記記載した条件で測定した蛍光量子効率値が対称の場合より増加して30%以上であるが、非対称コア-シェル染料の比較合成例3および4の場合に比べて蛍光量子効率が約1/3に減少するのを確認することができる。これによって、対称構造の合成例5~12(非対称構造の合成例13および14)によるコア-シェル染料は対称比較合成例1および2(非対称比較合成例3および4)によるコア-シェル染料に比べて、感光性樹脂組成物に含まれる場合、明暗比特性がさらに優れるように発現できることが分かる。
評価2:モル吸光係数
前記合成例5~14および比較合成例1~4によるコア-シェル染料を希釈溶剤(cyclohexanone)を用いて0.001wt%の濃度に製造し、室温でUV-1800(SHIMADZU社)装置を用いて測定した各染料のUV-Vis.Spectrumの最大吸光波長でモル吸光係数値を計算して、その結果を下記表2に示した。
上記表2を参照すれば、対称構造の合成例5~12によるコア-シェル染料は前記記載した条件下で測定したモル吸光係数値が3.10×10-1・cm-1以上の範囲として示され、比較合成例1および2によるコア-シェル染料のモル吸光係数値より8%以上増加するのを確認することができる。非対称構造の合成例13および14によるコア-シェル染料は前記記載した条件下で測定したモル吸光係数値が2.10×10-1・cm-1以上の範囲として示され、非対称比較合成例3および4によるコア-シェル染料のモル吸光係数値より5%以上増加するのを確認することができる。
(感光性樹脂組成物製造)
感光性樹脂組成物製造に使用される成分の仕様は次の通りである。
(A)染料
(A-1)合成例9で製造されたコア-シェル染料(化学式24で表される)
(A-2)合成例10で製造されたコア-シェル染料(化学式25で表される)
(A-3)合成例11で製造されたコア-シェル染料(化学式26で表される)
(A-4)合成例12で製造されたコア-シェル染料(化学式27で表される)
(A-5)比較合成例1で製造されたコア-シェル染料(化学式Aで表される)
(B)バインダー樹脂
重量平均分子量が22,000g/molであるメタクリル酸/ベンジルメタクリレート共重合体(混合重量比15wt%/85wt%)
(C)光重合性単量体
ジペンタエリトリトールヘキサアクリレート
(D)光重合開始剤
(D-1)1,2-オクタンジオン
(D-2)2-ジメチルアミノ-2-(4-メチル-ベンジル)-1-(4-モルホリン-4-イル-フェニル)-ブタン-1-オン
(E)溶媒
(E-1)シクロヘキサノン
(E-2)プロピレングリコールメチルエーテルアセテート(PGMEA)
実施例1~実施例4および比較例1
下記表3の組成で各成分を混合して感光性樹脂組成物を製造した。具体的には、溶媒に光重合開始剤を溶解した後、2時間常温で攪拌した後、染料(または顔料分散液)を投入して30分間攪拌した後、バインダー樹脂と光重合性単量体を添加して2時間常温で攪拌した。前記溶液に対して3回にわたるろ過を行って不純物を除去して感光性樹脂組成物を製造した。
評価3:感光性着色樹脂組成物の明暗比
脱脂洗浄した厚さ1mmのガラス基板上に1μm~3μmの厚さで合成例9~12および比較合成例1によるコア-シェル染料を使用して前記製造法によってそれぞれ配合した感光性樹脂組成物を塗布し、90℃のホットプレート上で2分間乾燥させて塗膜を得た。続いて塗膜に365nmの主波長を有する高圧水銀ランプを使用して露光した後、200℃の熱風循環式乾燥炉内で5分間乾燥させた。画素層は分光光度計(MCPD3000、Otsuka electronic社)を用いて明暗比(contrast ratio)を測定し、その結果を下記表4に示した。
( 上記表4を参照すれば、合成例9~12によるコア-シェル染料を使用した感光性樹脂組成物(実施例1~実施例4)は前記記載した条件下で比較合成例1によるコアシェル染料を使用した感光性樹脂組成物(比較例1)より約16~29%向上した明暗比を有するのを確認することができる。
本発明は前記実施例に限定されるわけではなく、互いに異なる多様な形態に製造することができ、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者は本発明の技術的な思想や必須の特徴を変更せず他の具体的な形態に実施可能であるということが理解できるはずである。したがって、以上で述べた実施例は全ての面で例示的なものであり限定的ではないと理解しなければならない。

Claims (19)

  1. 下記化学式1または化学式2で表される化合物を含むコア、および
    前記コアを囲むシェルを含むコア-シェル染料:

    上記化学式1または化学式2中、
    ~Rは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数3~20のシクロアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数6~20のアリール基、置換もしくは非置換の炭素数2~20のヘテロアリール基、またはこれらの組み合わせである。
  2. 前記R~Rは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基または下記化学式3で表される官能基である、請求項1に記載のコア-シェル染料:

    上記化学式3中、
    は、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせである。
  3. 前記コア-シェル染料は、モル吸光係数が3.1×10-1・cm-1以上であり、蛍光量子効率が5%以下である、請求項1に記載のコア-シェル染料。
  4. 前記化学式1で表される化合物は下記化学式1-1~化学式1-3のうちのいずれか一つで表され、前記化学式2で表される化合物は下記化学式2-1~2-4のうちのいずれか一つで表される、請求項1に記載のコア-シェル染料。


  5. 前記シェルは、下記化学式4または化学式5で表される、請求項1に記載のコア-シェル染料:

    上記化学式4または化学式5中、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせであり、
    ~Lは、それぞれ独立して、単一結合、または置換もしくは非置換の炭素数1~10のアルキレン基であり、
    nは、1~4の整数である。
  6. 前記L~Lは、それぞれ独立して、置換もしくは非置換の炭素数1~10のアルキレン基である、請求項5に記載のコア-シェル染料。
  7. 前記シェルは、下記化学式4-1または化学式5-1で表される、請求項5に記載のコア-シェル染料:


    上記化学式4-1および5-1中、
    およびRは、それぞれ独立して、水素、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルキル基、置換もしくは非置換の炭素数1~20のアルコキシ基、ニトロ基(-NO)、グリシドキシ基、(メタ)アクリレート基、カルバメート基、またはこれらの組み合わせである。
  8. 前記シェルは、下記化学式4-a~化学式4-dおよび化学式5-a~化学式5-dのうちのいずれか一つで表される、請求項5に記載のコア-シェル染料:





  9. 前記セルは、6.5Å~7.5Åのケージ幅を有する、請求項5に記載のコア-シェル染料。
  10. 前記コアの長さは、1nm~3nmである、請求項5に記載のコア-シェル染料。
  11. 前記コアは、590nm~670nmの波長で最大吸収ピークを有する、請求項5に記載のコア-シェル染料。
  12. 前記コア-シェル染料は、下記化学式6~化学式57で表される化合物のうちのいずれか一つで表される、請求項1に記載のコア-シェル染料。































  13. 前記コア-シェル染料は、前記コアおよび前記シェルを1:1のモル比で含む、請求項1に記載のコア-シェル染料。
  14. 請求項1~13のうちのいずれか一項のコア-シェル染料を含む感光性樹脂組成物。
  15. 前記感光性樹脂組成物は、バインダー樹脂、光重合性単量体、光重合開始剤、および溶媒をさらに含む、請求項14に記載の感光性樹脂組成物。
  16. 前記感光性樹脂組成物は、マロン酸、3-アミノ-1,2-プロパンジオール、ビニル基または(メタ)アクリルオキシ基を含むシラン系カップリング剤、レベリング剤、界面活性剤、ラジカル重合開始剤またはこれらの組み合わせをさらに含む、請求項15に記載の感光性樹脂組成物。
  17. 請求項14の感光性樹脂組成物を用いて製造された感光性樹脂膜。
  18. 請求項17の感光性樹脂膜を含むカラーフィルタ。
  19. 請求項18のカラーフィルタを含むCMOSイメージセンサー。
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