JP2023541279A - デュアルチャンバ噴霧デバイス - Google Patents

Abstract

【要約】【解決手段】【選択図】 図１化学溶液または混合物を貯蔵および分注するデバイスおよび関連する方法を開示し説明する。一実施形態において、そのようなデバイスは、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器を有することができる。一実施形態において、前記噴霧デバイスは、部分的に前記第１のチャンバ内にあり前記第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、部分的に前記第２のチャンバ内にあり第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプとを有することができる。他の実施形態において、前記噴霧デバイスは、前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間を有することができる。他の一態様において、前記噴霧デバイスは、前記複数の混合空間に流体連結されたノズルを有することができる。

Description

本出願は、２０２０年９月１６日に出願された米国仮出願第６３／０７９，２７７号の利益を主張するものであり、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。

本発明は、概して噴霧デバイスおよび関連する方法に関する。したがって、本発明は機械技術分野および化学技術分野に関連する。

化学物質の中には、様々な用途や使い方が期待できるにもかかわらず、不安定であったり、輸送や投与が困難であったり、その他の理由など、様々な問題により現実には使用できないものが多くある。そのような化合物の一例は一酸化窒素（ＮＯ）である。ＮＯは窒素の主要な酸化物の１つである。フリーラジカルであるため、不対電子を有し、反応性が高い。哺乳類では、ＮＯは多くの生理学的および病理学的プロセスにおけるシグナル伝達分子である。例えば、ＮＯは、様々な一酸化窒素シンターゼ酵素によってＬ－アルギニン、酸素、およびＮＡＤＰＨから生体内で生合成され、内皮由来弛緩因子（ＥＤＲＦ：ｅｎｄｏｔｈｅｌｉｕｍ－ｄｅｒｉｖｅｄ ｒｅｌａｘｉｎｇ ｆａｃｔｏｒ）として知られている。これは、少なくとも部分的には、血管内皮がＮＯを使用して周囲の平滑筋に弛緩のシグナルを送り、血管拡張をもたらすという事実による。したがって、ＮＯは、特に勃起不全や狭心症など、血管拡張の恩恵を受ける状態において役割を果たす。

ＮＯはフリーラジカルであるため、反応性が高く、治療目的での保存や投与が非常に困難である。例えば、ＮＯガスを気密ガスシリンダから対象者に直接投与する閉鎖システムは、呼吸療法または皮膚療法のためにＮＯを投与する際の主要な機構となってきた。このようなシステムは扱いにくく、入手および輸送が困難である。さらに、このようなシステムは典型的には過剰摂取の可能性が高いため、医療専門家の直接監督下で投与する必要がある。したがって、輸送を容易にし、安定性の問題を軽減または排除し、対象者によるＮＯの自己投与を容易にするシステムおよびデバイスが求められている。

一実施形態において、噴霧デバイスは、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器を有することができる。一態様において、前記噴霧デバイスは、部分的に第１のチャンバ内にあり、前記第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、部分的に第２のチャンバ内にあり、前記第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプとを有することができる。他の一態様において、前記噴霧デバイスは、前記第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間を有することができる。他の一態様において、前記噴霧デバイスは、前記複数の混合空間に流体連結されたノズルを有することができる。

他の一実施例において、噴霧デバイスは、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器を有することができる。一態様において、前記噴霧デバイスは、部分的に前記第１のチャンバ内にあり、前記第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、部分的に前記第２のチャンバ内にあり、前記第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプとを含むことができる。他の一態様において、噴霧デバイスは、前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な混合空間を含むことができる。一態様において、前記複数の混合空間は前記ポンプの各作動間において実質的に空であってよい。前記噴霧デバイスは、さらに、ノズルを含むことができる。

他の一実施例において、噴霧デバイスは、複数の別個の液体を保持するように動作可能な複数のチャンバを含む液体容器を有することができる。一態様において、前記噴霧デバイスは、部分的に第１のチャンバ内にあり、第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、部分的に第２のチャンバ内にあり、第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプとを含むことができる。他の一態様において、前記噴霧デバイスは、前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間を含むことができる。噴霧デバイスは、さらに、ノズルを有することができる。

他の実施形態において、溶液を分注する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ：Ａｃｔｉｖｅ Ｐｈａｒｍａｃｅｕｔｉｃａｌ Ｉｎｇｒｅｄｉｅｎｔ）前駆体を、噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイス内で前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを複数回混合することにより、前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、前記噴霧デバイスから前記溶液を分注する工程を含むことができる。

他の一実施例において、溶液を活性化する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する動作の際に前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。

他の一実施例において、治療を施すための方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、前記噴霧デバイス内で前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより、前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、前記混合された混合溶液を前記噴霧デバイスから治療部位に分注する工程を含むことができる。

他の一実施例において、治療を施すための方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤を提供する工程を有することができる。一態様において、前記方法は、混合溶液を前記噴霧デバイスから治療部位に分注する動作の際に前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を有することができる。

他の一実施例において、治療有効量の不安定な医薬品有効成分（ＡＰＩ）を提供する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバにＡＰＩ前駆体含有溶液を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、前記噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、前記噴霧デバイス内で前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより前記治療有効量の前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、前記混合された混合溶液を治療部位に分注する工程を含むことができる。

他の実施形態において、長期保存期間後に一酸化窒素放出溶液（ＮＯＲＳ）を投与するのに適した製品を製造する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに一酸化窒素（ＮＯ）供与体含有溶液を提供する工程と、前記噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程とを有することができる。前記方法は、さらに、前記噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際に前記ＮＯ供与体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＮＯＲＳを活性化する工程を有することができる。

したがって、以下の詳細な説明がより良く理解され、当技術分野への本貢献がより良く理解されるように、本発明の重要な特徴を広く概説した。本発明のその他の特徴は、添付の図面および特許請求の範囲と併せて本発明の以下の詳細な説明から明らかになり、または本発明の実施によってわかるであろう。

図１は、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面図である。 図２は、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの分解図である。 図３ａは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの斜視図である。 図３ｂは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面断面図、および安全キャップが取り付けらえたデュアルチャンバ噴霧デバイスの正面断面図である。 図３ｃは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面断面図である。 図４ａは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面図である。 図４ｂは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面断面図である。 図４ｃは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面断面図である。 図４ｄは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面図である。 図４ｅは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面断面図である。 図４ｆは、例示的な一実施形態における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面断面図である。 図５ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの斜視図である。 図５ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス内の流路を示す。 図５ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスを通る流路を示す。 図６ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのポンプの側面断面図である。 図６ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのポンプの側面断面図である。 図７は、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面断面図である。 図８ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのポンプハウジングの上面図である。 図８ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの斜視図である。 図８ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面図である。 図９ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのガスケットの上面図である。 図９ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのガスケットの斜視図である。 図９ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのガスケットの側面断面図である。 図１０ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部の側面図である。 図１０ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジングの斜視図である。 図１０ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジングの上面図である。 図１１ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの接続プレートの上面図である。 図１１ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの接続プレートの側面図である。 図１１ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの接続プレートの側面断面図である。 図１１ｄは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの接続プレートの斜視図である。 図１２ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部の側面図である。 図１２ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジングの斜視図である。 図１２ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジングの上面図である。 図１２ｄは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジングの側面断面図である。 図１３ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱の上面図である。 図１３ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱の側面図である。 図１３ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱の斜視図である。 図１３ｄは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱の上面図である。 図１４ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの斜視図である。 図１４ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの正面図である。 図１４ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの側面図である。 図１５は、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの正面図である。 図１６は、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの分解図である。 図１７ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの正面図である。 図１７ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの分解図である。 図１８ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの三次元レンダリングである。 図１８ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの三次元レンダリングである。 図１８ｃは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの三次元レンダリングである。 図１９ａは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの三次元レンダリングの斜視図である。 図１９ｂは、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの三次元レンダリングの斜視図である。 図２０は、例示的な一実施形態におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの使用方法を示す。 図２１は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスを示す。 図２２は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスを示す。 図２３は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスを示す。 図２４は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスの方法を示す。 図２５は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスの方法を示す。 図２６は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスの方法を示す。 図２７は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスの方法を示す。 図２８は、例示的な一実施形態における噴霧デバイスの方法を示す。 図２９ａは、例示的な一実施形態における鼻腔用噴霧デバイスを示す。 図２９ｂは、例示的な一実施形態における噴霧デバイスを示す。 図２９ｃは、例示的な一実施形態における喉用噴霧デバイスを示す。 これらの図面は、本発明の様々な態様を示すために提供され、特許請求の範囲によって限定されていないかぎり、寸法、材料、構成、配置、または割合に関して範囲を限定することが意図されるものではない。

これらの例示的な実施形態は、当業者が本発明を実施できるように十分に詳細に説明されているが、他の実施形態も実現することができ、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく本発明に様々な変更を加えることができることを理解されたい。したがって、本発明の実施形態についての以下のより詳細な説明は、特許請求される本発明の範囲を限定することを意図するものではなく、本発明の特徴および特性を説明し、本発明の最良の動作モードを説明し、且つ、当業者が本発明を十分に実施できるようにするための単なる例示を目的として提示されるものであり、限定するものではない。したがって、本発明の範囲は添付の特許請求の範囲によってのみ定義されるべきである。

定義
本発明を説明および特許請求するに際し、以下の用語は下記に示す定義に従って用いられる。

本明細書では、単数形「ａ」、「ａｎ」、および「ｔｈｅ」は、文脈上明確に他段の断りがない限り、複数の参照語を明示的にサポートするものである。

本開示において、「有する（ｃｏｍｐｒｉｓｅ）」、「有する（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」、「含む（ｃｏｎｔａｉｎｉｎｇ）」および「有する（ｈａｖｉｎｇ）」等は、米国特許法においてそれらに付与される意味を有することができ、「含む（ｉｎｃｌｕｄｅｓ）」、「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」等を意味し、一般にオープンエンド用語であると解釈される。「からなる（ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｏｆ）」または「からなる（ｃｏｎｓｉｓｔｓ ｏｆ）」という用語は、クローズドの用語であり、かかる用語と関連して具体的に列挙された構成要素、構成、工程等のみを含むとともに、米国特許法に従ったものである。「実質的にからなる（Ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ ｏｆ）」または「実質的にからなる（ｃｏｎｓｉｓｔｓ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ ｏｆ）」は米国特許法によって一般的に付与される意味を有する。特に、このような用語は一般にクローズドの用語であるが、それに関連して使用される品目の基本的かつ新規な特性または機能に重大な影響を与えない追加の品目、材料、構成要素、工程、または要素を含めることを許可するという例外がある。例えば、組成物中に存在するが、組成物の性質または特性に影響を与えない微量元素は、そのような用語に続く品目のリストに明示的に記載されていなくても、「本質的にからなる（Ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ ｏｆ）」という用語の下で存在すれば許容されるだろう。本明細書において、「有する（ｃｏｍｐｒｉｓｉｎｇ）」または「含む（ｉｎｃｌｕｄｉｎｇ）」といったオープンエンド用語を使用する場合、言葉「からなる（ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｏｆ）」および言葉「から実質的になる（Ｃｏｎｓｉｓｔｉｎｇ ｅｓｓｅｎｔｉａｌｌｙ ｏｆ）」にも、明示的に記載されているかのように直接的なサポートが与えられるべきであること、またその逆も当てはまることが理解される。

本明細書および特許請求の範囲において、「第１」、「第２」、「第３」、「第４」などの用語は、類似の要素を区他するために使用され、必ずしも特定の連続的または時系列的順序を説明するために使用されているわけではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、その結果、本明細書に記載される実施形態は、例えば、本明細書に示されるまたは他の方法で記載されるもの以外の順序で動作することができることを理解されたい。同様に、ある方法が一連の工程を含むものとして記載されている場合、提示されたそのような工程の順序は、そのような工程が実行され得る唯一の順序であるとは限らず、記載された工程のうちの或るものは省略され得る可能性があるし、および／または本明細書に記載されていない他のある工程がその方法に追加され得る可能性がある。

本明細書および特許請求の範囲において、「左（ｌｅｆｔ）」、「右（ｒｉｇｈｔ）」、「前（ｆｒｏｎｔ）」、「後（ｂａｃｋ）」、「上（ｔｏｐ）」、「下（ｂｏｔｔｏｍ）」、「上（ｏｖｅｒ）」、「下（ｕｎｄｅｒ）」などの用語は、説明の目的で使用され、必ずしも永続的な相対位置を説明するためのものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、その結果、本明細書に記載される実施形態は、例えば、本明細書に示されるまたは他の方法で記載されるもの以外の配向で動作することができることを理解されたい。本明細書において、用語「連結された（ｃｏｕｐｌｅｄ）」は、機械的または非機械的な方法で直接的または間接的に接続されるものとして定義される。本明細書において、互いに「隣接している」と記載されている物体または構造はその語句が使用される文脈に応じて、互いに物理的に接触している、互いに近接している、または互いに同じ一般的な領域または場所にあってよい。本明細書において、「一実施形態において」または「一態様において」の語句の出現は必ずしもすべてが同じ実施形態または態様を指すとは限らない。

本明細書において、「一実施例」への言及は、その実施例に関連して説明される特定の特徴、構成、または特性が、少なくとも１つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細中の様々な箇所における「一実施例において」という語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではない。

本明細書において、「改善された」性能を提供するデバイス、構成、システム、または方法に言及する場合がある。特に明記しない限り、そのような「改善」は、先行技術におけるデバイス、構成、システム、または方法との比較に基づいて得られる利点の度合いであることを理解されたい。さらに、改善された性能の程度は、開示された実施形態間で変化する可能性があり、改善された性能の量、程度、または実現化における等しさまたは一貫性は普遍的に適用可能であると想定されるべきではないことを理解されたい。

本明細書において、「約」という用語は、所与の値が一定の数値範囲の端点より「わずかに大きく」または「わずかに小さく」てもよいとして、その端点に柔軟性を与えるため使用される。しかしながら、「約」という用語が特定の数値に関連して本明細書で使用されている場合でも、「約」という用語とは他に列挙された正確な数値のサポートも提供されることを理解されたい。

本明細書において、「実質的に」という用語は、作用、特徴、特性、状態、構成、品目、または結果の完全またはほぼ完全な程度または度合いをいう。例えば、「実質的に」包囲されている物体は、その物体が完全に包囲されているか、ほぼ完全に包囲されていることを意味する。絶対的な完全性からの逸脱の正確な許容範囲はいくつかの場合において特定の状況に依存し得る。ただし、一般的に言うと、完全性への近さは、絶対的かつ総体的な完全性が得られた場合と同じ全体的な結果を有するためのものである。「実質的に」の使用は作用、特徴、特性、状態、構成、品目、または結果の完全またはほぼ完全な欠如をいう否定的な意味合いで使用される場合も、等しく適用される。例えば、粒子を「実質的に含まない」組成物は、粒子を完全に欠いているか、または粒子を完全に欠いているのと同じ効果が得られるほど粒子をほぼ完全に欠いているかのいずれかである。すなわち、或る成分または要素を「実質的に含まない」組成物は、その測定可能な影響がない限り、実際にはそのような品目を依然として含むことができる。

本明細書において、複数の品目、構成要素、組成物の要素、および／または材料は、便宜上、共通のリストで示す場合がある。しかしながら、これらのリストは、そのリストの各メンバーが別個で一意のメンバーとして個々に特定されるように解釈すべきである。したがって、そのようなリストの個々のメンバーは、反対の指示なしに、共通のグループにおけるそれらの提示にのみ基づいて、同じリストの他のメンバーの事実上の同等物と解釈されるべきではない。

本明細書において、「増加」、「減少」、「より良い」、「より悪い」、「より高い」、「より低い」、「増強された」などの比較用語は、デバイス、構成要素若しくは活量であって、周囲または隣接する領域にある、単一の装置または複数の同等の装置における、或るグループまたはクラス中の、複数のグループまたはクラス中にある、あるいは当技術分野における既知のものと比較したときに、他のデバイス、構成要素若しくは活量とは測定可能に異なるデバイス、構成要素若しくは活量の特性をいう。例えば、「増加した」安定性を有する、または提供する組成物若しくはシステムは、異なるが同等の組成物若しくはシステムと比較して、または当技術分野で知られている組成物若しくはシステムと比較して、より高度の安定性を示す。組成成分、システム構成要素または構成、動作など、多くの因子によりこのような安定性の向上が生じる可能性がある。

本明細書において、「連結された（ｃｏｕｐｌｅｄ）」という用語は直接的または間接的に接続されるものとして定義される。「直接的に連結された」物体または構成は、物理的に接触し、取り付けられている。「流体的に接続された」物体、構成、または構成要素は、当該物体、構成、または構成要素の一方から他方への流体の移動または移送を可能にするのに十分な結びつきがある。互いに「隣接する」と本明細書で説明される物体は、その語句が使用される文脈に応じて、互いに物理的に接触している、互いに近接している、または互いに同じ一般的区域または領域にある可能性がある。

本明細書では、数値データを範囲形式で表現または提示する場合がある。そのような範囲形式は、単に便宜的かつ簡略的に使用されるものであるため、範囲の限界値として明示的に記載された数値を含むだけでなく、当該範囲内に含まれる個々の数値または部分的な範囲も各数値および部分的な範囲が明示的に記載された場合同様にすべて含むものとして、柔軟に解釈すべきであることを理解されたい。その一実施例として、「約１～約５」という数値範囲は、明示的に列挙された値である約１～約５を含むだけでなく、示された範囲内の個々の値および部分的範囲も含むものと解釈すべきである。したがって、この数値範囲には、個々の値、例えば２、３、および４、ならびに部分的な範囲、例えば１～３、２～４、および３～５など、そして個別の１、２、３、４、および５が含まれる。これと同じ原則は、最小値または最大値として１つの数値のみを記載している範囲にも当てはまる。さらに、そのような解釈は記載されている範囲の幅または特徴にかかわらず適用されるべきである。

実施形態の説明
以下、本技術の実施形態について冒頭に概説を提供し、その後、特定の技術の実施形態をより詳細に説明する。この冒頭の概要は、読者が本技術をより迅速に理解するのを助けることを意図しているが、本技術の重要なまたは必須の特徴を特定することを意図するものではなく、また、特許請求される主題の範囲を限定することを意図するものでもない。

一酸化窒素（ＮＯ）やその他のガスは生体系に影響を与える可能性があり、そのため、それらのガスは治療目的で利用することができる。しかしながら、ガス容器および供給設備の煩雑な性質のために、そのようなガスを気体の状態で皮膚、粘膜、または体腔にそのような生物学的効果を促進し、または治療効果を与えることができる方法で適用することは非現実的である場合がある。一酸化窒素前駆体と当該一酸化窒素前駆体の活性化剤を含む溶液から治療量のＮＯを生成することは可能かもしれないが、それらの成分が組み合わされると、ＮＯの生成が典型的には制御されない態様で進行し、生成されるＮＯは、他の元素や化合物との反応性が高いために、適用部位に提示される前に（例えば、容器内にあるとしても）失われる可能性がある。さらに、治療時に一酸化窒素前駆体と活性化剤を組み合わせることは面倒であり、また、効果的でない場合がある。

さらに、単一の分注機構を用いて、単一の容器の個々の部分に一酸化窒素前駆体と活性化剤とを分離しておくのは、投与前に長期間、一酸化窒素前駆体と活性化剤が組み合わされている場合にその組み合わせの安定性が維持されない可能性がある。さらに、治療前に分解することなく一酸化窒素前駆体と活性化剤が組み合わされている場合でも、一酸化窒素前駆体と活性化剤の十分な混合が困難な場合がある。例えば、一酸化窒素前駆体と活性化剤を化合物の投与前に一度だけ混合するのでは、化合物が十分に混合されず、利用可能な反応物すべてを使い果たせない可能性がある。また、一酸化窒素前駆体と活性化剤の混合は訓練を受けていない利用者にとって安全でない可能性がある。

したがって、時間の経過に伴う分解を防止し、化合物を十分に混合し、また、ユーザフレンドリーな送達メカニズムを維持する方法で、不安定な化合物を送達することが有用でる。

一実施形態において、噴霧デバイスは、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器を有することができる。一態様において、前記噴霧デバイスは、部分的に第１のチャンバ内にあり前記第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、部分的に第２のチャンバ内にあり前記第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプとを有することができる。他の一態様において、前記噴霧デバイスは、前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間を有することができる。他の一態様において、前記噴霧デバイスは、前記複数の混合空間に流体連結されたノズルを有することができる。他の一態様において、前記複数の混合空間は前記ポンプの各作動間において実質的に空であってよい。

他の一実施形態において、溶液を分注する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体を提供し、前記噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、前記噴霧デバイス内で前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを複数回混合することにより、前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、前記噴霧デバイスから溶液を分注する工程を含むことができる。

他の一実施例において、溶液を活性化する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する動作の際に前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。

他の実施形態において、長期保存期間後に一酸化窒素放出溶液（ＮＯＲＳ）を投与するのに適した製品を製造する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに一酸化窒素（ＮＯ）供与体含有溶液を提供する工程と、前記噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程とを有することができる。前記方法は、さらに、前記噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際に前記ＮＯ供与体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＮＯＲＳを活性化する工程を有することができる。

一実施形態において、図１に示すように、噴霧デバイス１００は、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバ１１１ａと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバ１１１ｂとを含む液体容器１１０を有することができる。一態様において、噴霧デバイス１００は、第１のチャンバ１１１ａと（例えば、完全にまたは部分的にその内部で）流体連通し第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプ１４０ａと、第２のチャンバ１１１ｂと（例えば完全にまたは部分的にその内部で）流体連通し第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプ１４０ｂとを有することができる。

一実施例において、噴霧デバイス１００は、第１のポンプ１４０ａおよび第２のポンプ１４０ｂに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間１５５、１６５、１７５を有することができる。他の一態様において、噴霧デバイス１００は、複数の混合空間１５５、１６５、１７５に流体連結されたノズル１７２を有することができる。

一実施例において、複数の混合空間１５５、１６５、１７５は、第１の混合空間１５５と、当該第１の混合空間１５５とノズル１７２との間に流体連結された第２の混合空間１６５とを含むことができる。第１の混合空間１５５は、第１のポンプ１４０ａからの第１の出口および第２のポンプ１４０ｂからの第２の出口に流体連結されていてよい。前記複数の混合空間は、さらに、ノズル混合空間１７５を含むことができ、当該ノズル混合空間１７５はノズル１７２における渦状先端部を有する。他の一実施例において、噴霧デバイス１００は、さらに、ポンプハウジング１３０と、接続プレート１５０と、上部ハウジング１７０とを含むことができる。

他の一実施例において、噴霧デバイス１００は、第１のポンプ１４０ａおよび第２のポンプ１４０ｂに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な混合空間１５５または１６５を有することができる。一態様において、混合空間１５５または１６５はポンプ１４０ａおよび１４０ｂの各作動間において実質的に空であってよい。他の一態様において、混合空間１５５または１６５は、ポンプ１４０ａ、１４０ｂの各作動間において実質的に空とすることができる。噴霧デバイスは、さらに、混合空間１５５または１６５に流体連結されたノズル１７２を有することができる。

他の一実施例において、噴霧デバイス１００は、複数の別個の液体を保持するように動作可能な複数のチャンバを含む液体容器１１０を有することができる。噴霧デバイス１１０は、部分的に第１のチャンバ１１１ａ内にあり第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプ１４０ａと、部分的に第２のチャンバ１１１ｂ内にあり第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプ１４０ｂとを有することができる。噴霧デバイス１００は、第１のポンプ１４０ａおよび第２のポンプ１４０ｂに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間１５５、１６５、１７５を有することができる。噴霧デバイス１００はノズル１７２を有することができる。一実施例において、チャンバの数は２以上とすることができる。他の一実施例において、ポンプの数は２以上とすることができる。

他の実施形態において、溶液を分注する方法は、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第１のチャンバ１１１ａに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体を、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第２のチャンバ１１１ｂに活性化剤を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイス１００内でＡＰＩ前駆体と活性化剤とを複数回混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は噴霧デバイス１００から前記溶液を分注する工程を含むことができる。

他の一実施例において、溶液を活性化する方法は、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第１のチャンバ１１１ａに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第２のチャンバ１１１ｂに活性化剤含有溶液を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、さらに、噴霧デバイス１００から混合溶液を分注する動作の際にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。

他の一実施例において、治療を施すための方法は、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第１のチャンバ１１１ａに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第２のチャンバ１１１ｂに活性化剤を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイス１００内でＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより、ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、前記混合された混合溶液を噴霧デバイス１００から治療部位に分注する工程を含むことができる。

他の一実施例において、治療を施すための方法は、液体容器１１０の第１のチャンバ１１１ａに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体を、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第２のチャンバ１１１ｂに活性化剤を提供する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、混合溶液を噴霧デバイス１００から治療部位に分注する動作の際にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。

他の一実施例において、治療有効量の不安定な医薬品有効成分（ＡＰＩ）を提供する方法は、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第１のチャンバ１１１ａにＡＰＩ前駆体含有溶液を提供する工程を有することができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイス１００の液体容器１１０の第２のチャンバ１１１ｂに活性化剤含有溶液を提供する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、噴霧デバイス１００内でＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより治療有効量のＡＰＩ前駆体を活性化する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は前記混合された混合溶液を治療部位に分注する工程を含むことができる。

この冒頭の概要を念頭に置いて、本開示の噴霧デバイスをより詳細に説明する。図２は、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス２００の分解図を示す。デュアルチャンバ噴霧デバイスは、液体容器２１０、ガスケット２２０、ポンプハウジング２３０、２つ以上のポンプ２４０ａおよび２４０ｂ、接続プレート２５０、支柱２６０、上部ハウジング２７０、またはキャップ２８０の１若しくはそれ以上を含むことができる。

一実施例において、液体容器２１０は、第１のチャンバ２１１ａと第２のチャンバ２１１ｂとを分離する仕切り２１２を含むことができる。第１のチャンバ２１１ａは第１の液体を保持するように動作可能であってよい。第２のチャンバ２１１ｂは第２の液体を保持するように動作可能であってよい。一実施例において、第１のチャンバ２１１ａの容積または第２のチャンバ２１１ｂの容積は約１ｍｌ～約１００ｍｌとすることができる。一態様において、第１のチャンバ２１１ａの容積と第２のチャンバ２１１ｂの容積との比率は約１：１０～約１０：１とすることができる。他の一態様において、第１のチャンバ２１１ａの容積と第２のチャンバ２１１ｂの容積は実質的に等しくすることができる。

一態様において、液体容器２１０は、外側ハウジング２１４と、第１のチャンバ２１１ａおよび第２のチャンバ２１１ｂの底を形成する底部２１６とを含むことができる。液体容器２１０は、ポンプハウジング２３０の基部２３４の溝２３３に接続するように動作可能な接続弁となり得る接続部端部２１８を含むことができる。液体容器２１０は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンテレフタレートＧ（ＰＥＴＧ）、可塑化ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などの米国薬局方（ＵＳＰ）６６１規格を満たす食品グレード適合材料または医薬品適合材料を含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。他の適切な材料としては、抽出物／浸出物に関するＵＳＰ１６６３およびＵＳＰ１６６４に準拠する液体またはゲルに適合した材料を有し得るが、これらに限定されるものではない。

他の一実施例において、噴霧デバイスはガスケット２２０を含むことができる。ガスケットは液体容器２１０とポンプハウジング２３０との間に連結することができる。ガスケットはガスケット仕切り２２５を含むことができる。ガスケット２２０は、プラスチック、テフロン（登録商標）、ゴム、シリコーン、ニトリル、ビニル、ネオプレンなど、およびそれらの組み合わせを含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。

他の一実施例において、噴霧デバイスはポンプハウジング２３０を含むことができる。一態様において、ポンプハウジング２３０は、液体容器２１０、第１のポンプ２４０ａの出口管２４２ａ、および第２のポンプ２４０ｂの出口管２４２ｂの間に連結され得る。他の一態様において、ポンプハウジングは、第１のポンプ２４０ａを保持するように構成された第１のポンプ嵌合部２３２ａと、第２のポンプ２４０ｂを保持するように構成された第２のポンプ嵌合部２３２ｂとを含むことができる。他の一態様において、ポンプハウジングは、液体容器２１０の接続弁２１８に接続するように動作可能な溝２３３を含む基部２３４を含むことができる。他の一態様において、ポンプハウジングは、接続プレート２５０に接続するように動作可能なカラー２３６を含むことができる。ポンプハウジング２３０は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンテレフタレートＧ（ＰＥＴＧ）、および可塑化ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などのＵＳＰ６６１規格を満たす食品グレード適合材料または医薬品適合材料を含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。他の適切な材料としては、抽出物／浸出物に関するＵＳＰ１６６３およびＵＳＰ１６６４に準拠する液体またはゲルに適合した材料を有し得るが、これらに限定されるものではない。

他の一実施例において、噴霧デバイスは、第１のポンプ２４０ａと第２のポンプ２４０ｂとを含むことができる。第１のポンプ２４０ａは、第１の入口管２４２ａと、第１の入口２４１ａと、第１の出口管２４８ａと、第１の出口２４９ａとを含むことができる。第１の入口管２４２ａは部分的に第１のチャンバ２１１ａ内にあってもよい。第１のポンプ２４０ａは、部分的に第１のチャンバ２１１ａ内にあり、第１の液体を吸引し保持するように動作可能であってもよい。第１の入口２４１ａは、第１のチャンバ２１１ａ内にあり、第１のチャンバ２１１ａから第１の液体を受け取るように動作可能であってもよい。

一態様において、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂは、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンテレフタレートＧ（ＰＥＴＧ）、可塑化ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などのＵＳＰ６６１規格を満たす食品グレード適合材料または医薬品適合材料を含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。他の適切な材料としては、抽出物／浸出物に関するＵＳＰ１６６３およびＵＳＰ１６６４に準拠する液体またはゲルに適合した材料を有し得るが、これらに限定されるものではない。

一態様において、第１のポンプ２４０ａは、約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。他の一態様において、第１のポンプ２４０ａは、約０．１ｍｌ～約２ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。他の一態様において、第１のポンプ２４０ａは、約０．５ｍｌ～約１ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。他の一態様において、第１のポンプ２４０ａは、約０．０１ｍｌ～約０．５０ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。

他の一実施例において、第２のポンプ２４０ｂは、第２の入口管２４２ｂと、第２の入口２４１ｂと、第２の出口管２４８ｂと、第２の出口２４９ｂとを含むことができる。第２の入口管２４２ｂは部分的に第２のチャンバ２１１ｂ内にあってもよい。第２のポンプ２４０ｂは、部分的に第２のチャンバ２１１ｂ内にあり、第２の液体を吸引し保持するように動作可能であってもよい。第２の入口２４１ｂは、第２のチャンバ２１１ｂ内にあり、第２のチャンバ２１１ｂから第２の液体を受け取るように動作可能であってもよい。

一態様において、第２のポンプ２４０ｂは、約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。他の一態様において、第２のポンプ２４０ｂは、約０．１ｍｌ～約２ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。他の一態様において、第２のポンプ２４０ｂは、約０．５ｍｌ～約１ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。他の一態様において、第２のポンプ２４０ｂは、約０．０１ｍｌ～約０．５０ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であってよい。

一実施例において、第２の液体の第１の液体の粘度、またはそれらの組み合わせは、約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０，０００ｃＰであってよい。他の一実施例において、第２の液体の第１の液体の粘度、またはそれらの組み合わせは、約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０００ｃＰであってよい。他の一実施例において、第２の液体の第１の液体の粘度、またはそれらの組み合わせは、約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１００ｃＰであってよい。他の一実施例において、第２の液体の第１の液体の粘度、またはそれらの組み合わせは、約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１００ｃＰであってよい。他の一実施例において、第２の液体の第１の液体の粘度、またはそれらの組み合わせは、約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０ｃＰであってよい。

一態様において、噴霧デバイス２００は、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂを作動させるたびに、約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を噴霧するように動作可能であってよい。他の一態様において、噴霧デバイス２００は、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂを作動させるたびに、約０．１ｍｌ～約２ｍｌの液体量を噴霧するように動作可能であってよい。他の一態様において、噴霧デバイス２００は、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂを作動させるたびに、約０．５ｍｌ～約１ｍｌの液体量を噴霧するように動作可能であってよい。他の一態様において、噴霧デバイス２００は、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂを作動させるたびに、約０．０１ｍｌ～約０．５０ｍｌの液体量を噴霧するように動作可能であってよい。

他の一実施例において、第１のポンプ２４０ａおよび第２のポンプ２４０ｂは、１若しくはそれ以上の混合空間に流体連結して、第１のポンプ２４０ａからの第１の液体と第２のポンプ２４０ｂからの第２の液体とを合流可能若しくは組み合わせ可能および／または混合可能にするようになっていてよい。一態様において、第１の出口管２４８ａは１若しくはそれ以上の混合空間に連結できる第１の出口２４９ａを含むことができる。他の一態様において、第２の出口管２４８ｂは１若しくはそれ以上の混合空間に連結できる第２の出口２４９ｂを含むことができる。

一実施例において、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂの容量と第１の混合空間または第２の混合空間の容積との容積比率は、約１００：１～約１：１であってよい。一実施例において、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂの容量と第１の混合空間の容積との容積比率は、約１００：１～約１：１であってよい。一実施例において、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂの容量と第２の混合空間の容積との容積比率は、約１００：１～約１：１であってよい。他の一実施例において、第１の混合空間の容積と第２の混合空間の容積との比率は、約１００：１～約１：１であってよい。

他の一実施例において、噴霧デバイス２００は、第１の入口２５１ａと、第２の入口２５１ｂと、中央当接部２５２と、第１の混合空間の少なくとも一部を画定する内周壁２５４と、外周壁２５６とを含む接続プレート２５０を含むことができる。一態様において、接続プレート２５０は、混合空間を少なくとも部分的に画定する凹部と、第１ポンプ２４０ａおよび第２ポンプ２４０ｂを混合空間に流体連結する開口部２５１ａおよび２５１ｂとを有することができる。接続プレート２５０は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンテレフタレートＧ（ＰＥＴＧ）、および可塑化ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などのＵＳＰ６６１規格を満たす食品グレード適合材料または医薬品適合材料を含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。他の適切な材料としては、抽出物／浸出物に関するＵＳＰ１６６３およびＵＳＰ１６６４に準拠する液体またはゲルに適合した材料を有し得るが、これらに限定されるものではない。

他の一実施例において、噴霧デバイス２００は、複数のノズル溝２６２と複数のチャネル形成突起部２６４とを含む支柱２６０を有することができる。一態様において、ノズル溝２６２は異なる混合空間を流体連結することができる。一実施例において、ノズル溝２６２の数は１若しくはそれ以上の整数とすることができる他の一実施例において、ノズル溝の数は１若しくはそれ以上の整数とすることができる。支柱２６０は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンテレフタレートＧ（ＰＥＴＧ）、および可塑化ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などのＵＳＰ６６１規格を満たす食品グレード適合材料または医薬品適合材料を含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。他の適切な材料としては、抽出物／浸出物に関するＵＳＰ１６６３およびＵＳＰ１６６４に準拠する液体またはゲルに適合した材料を有し得るが、これらに限定されるものではない。

他の一実施例において、噴霧デバイス２００は上部ハウジング２７０を含むことができる。上部ハウジングは、ノズル開口部２７２、支柱カバー２７６、支柱カラー２７８、または側壁２７９のうちの１若しくはそれ以上を含むことができる。一態様において、上部ハウジング２７０は、第２の混合空間の一部およびノズル混合空間の一部を画定することができる。一実施例において、ノズル開口部２７２は支柱カバー２７６の先端にあってよい。他の一実施例において、ノズル開口部２７２は支柱カバー２７６の側部にあってもよい。上部ハウジング２７０は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンテレフタレートＧ（ＰＥＴＧ）、および可塑化ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などのＵＳＰ６６１規格を満たす食品グレード適合材料または医薬品適合材料を含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。他の適切な材料は、抽出物／浸出物に関するＵＳＰ１６６３およびＵＳＰ１６６４に準拠する液体またはゲルに適合した材料を含み得るが、これらに限定されるものではない。

一態様において、ノズル開口部２７２は、複数の混合空間（例えば、第１の混合空間、第２の混合空間、またはノズル混合空間）に流体連結することができる。他の一態様において、複数の混合空間は、ポンプ２４０ａおよび２４０ｂの各作動間において実質的に空であってよい。

他の一実施例において、上部ハウジングの先端部分は、第２の混合空間から出る流路に対して約０°～約９０°の範囲の角度で液体を噴霧するように構成することができる。一実施例において、噴霧デバイス２００が或る面上に直立して配置される場合、第２の混合空間はその面に対して垂直な流れの方向を有することができる。

この実施例において、第２の混合空間から出る流れの方向が垂直である場合、上部ハウジングの先端部分は、当該第２の混合空間から出る流路に対して約０°の角度で液体を噴霧するように構成することができる（すなわち、第２の混合空間から出る流れの方向は垂直とすることができ、上部ハウジングの先端部分からの噴霧の方向も垂直とすることができる）。

他の一実施例において、第２の混合空間から出る流れの方向が垂直である場合、上部ハウジングの先端部分は、当該第２の混合空間から出る流路に対して約９０°の角度で液体を噴霧するように構成することができる（すなわち、第２の混合空間から出る流れの方向は垂直とすることができ、上部ハウジングの先端部分からの噴霧の流れの方向は第２の混合空間から出る流路に対して直交するようにすることができる）。

他の一実施例において、第１のポンプ２４０ａまたは第２のポンプ２４０ｂの容量とノズル混合空間２７５の容積との容積比率は、約１００，０００：１～約１０：１であってよい。他の一実施例において、第１の混合空間の容積とノズル混合空間の容積との比率は、約１０，０００：１～約１０：１であってよい。他の一実施例において、第２の混合空間の容積とノズル混合空間の容積との比率は、約１０，０００：１～約１０：１であってよい。

他の一実施例において、ノズル開口部２７２は、中空円錐、中実円錐、螺旋状円錐、固体流、ミスト、霧、平坦な扇状など、またはそれらの組み合わせの１若しくはそれ以上を含む所定のパターンの液体を噴霧するように構成することができる。他の一実施例において、噴霧デバイスから噴霧される液体はノズル開口部２７２から約６．５ｍ／ｓ～約１９．５ｍ／ｓの出口速度を有することができる。他の一実施例において、出口速度は約５ｍ／秒～約２５ｍ／秒であってよい。他の一実施例において、出口速度は約１３ｍ／秒～約１９．５ｍ／秒であってよい。

他の一実施例において、噴霧デバイス２００は、上部ハウジング２７０に連結するように動作可能なキャップ２８０を含むことができる。キャップ２８０は、さらに、キャップ基部２８２とキャップカラー２８５とを含むことができる。キャップ２８０は、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）、低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、ポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレンテレフタレートＧ（ＰＥＴＧ）、および可塑化ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）などのＵＳＰ６６１規格を満たす食品グレード適合材料または医薬品適合材料を含むがこれらに限定されない任意の適切な材料を有することができる。他の適切な材料としては、抽出物／浸出物に関するＵＳＰ１６６３およびＵＳＰ１６６４に準拠する液体またはゲルに適合した材料を有し得るが、これらに限定されるものではない。

図３ａ～図３ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの様々な斜視図を示す。図３ａは、一実施例における安全キャップ３８０が取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイス３００ａの斜視図である。噴霧デバイス３００ａは、液体容器３１０とポンプハウジング３３０の基部とを含むことができる。

他の一実施例において、図３ｂは、安全キャップ３８０が取り付けられた、デュアルチャンバ噴霧デバイス３００ｂａの正面断面図およびデュアルチャンバ噴霧デバイス３００ｂｂの側面断面図である。一態様において、前述のように、デュアルチャンバ噴霧デバイス３００ｂａ、３００ｂｂは、液体容器３１０と、ポンプハウジング３３０と、第１のポンプ３４０ａと、第２のポンプ３４０ｂと、接続プレート３５０と、ノズル開口部３７２を含む上部ハウジング３７０とを含むことができる。

液体容器３１０は、第１のチャンバ３１１ａおよび第２のチャンバ３１１ｂを形成する仕切り３１２を含むことができる。前記液体容器は、さらに、外側ハウジング３１４と底部３１６とを含むことができる。他の一態様において、第１のポンプ３４０ａは、第１の入口３４１ａと、第１の入口管３４２ａと、第１のバネ３４４ａとを含むことができる。他の一態様において、第２のポンプ３４０ｂは、第２の入口３４１ｂと、第２の入口管３４２ｂと、第２のバネ３４４ｂとを含むことができる。

他の一実施例において、図３ｃは、一実施例における、安全キャップ３８０が取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイス３００ｃの側面断面図を示す。デュアルチャンバ噴霧デバイス３００ｃは、液体容器３１０、第１のポンプ３４０ａ、第２のポンプ３４０ｂ、ポンプハウジング３３０、接続プレート３５０、支柱３６０、上部ハウジング３７０、または安全キャップ３８０の１若しくはそれ以上を含むことができる。一態様において、第１のポンプ３４０ａは第１の入口管３４２ａを含むことができ、当該第１の入口管は、第１の入口３４１と、第１のボールバルブ３４５ａと、第１のバネ３４４ａと、第１のピストン３４６ａとを含むことができる。他の一態様において、第２のポンプ３４０ｂは第２の入口管３４２ｂを含むことができ、当該第２の入口管３４２ｂは、第２の入口３４１ｂと、第２のボールバルブ３４５ｂと、第２のバネ３４４ｂと、第２のピストン３４６ｂとを含むことができる。

この実施例において、複数の混合空間は、第１の混合空間３５５および第２の混合空間３６５、またはノズル混合空間３７５のうちの２つ以上を含むことができる。第１の混合空間３５５は、第１の混合空間３５５を少なくとも部分的に画定する凹部と、第１のポンプ３４０ａおよび第２のポンプ３４０ｂを第１の混合空間３５５に流体連結する開口部とを有する接続プレート３５０によって画定されていてよい。この実施例において、第２の混合空間３６５は、第１の混合空間３５５とノズル開口部３７２との間に流体連結されていてよい。この実施例において、ノズル混合空間３７５はノズルにおける渦状の先端部を有することができる。一実施例において、複数の混合空間はポンプ３４０ａおよび３４０ｂの各作動間において実質的に空であってよい。

他の一実施例において、図４ａ～図４ｆはデュアルチャンバ噴霧デバイスの様々な図を示す。図４ａは、一実施例における、安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイス４００ａおよび４００ａｂの側面図を示す。デュアルチャンバ噴霧デバイス４００ａｂは、安全キャップ４８０と、ポンプハウジング４３０の基部と、底部４１６を含む液体容器４１０とを含むことができる。

この実施例において、図４ｂに示すように、デュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｂは、仕切り４１２と、外側ハウジング４１４と、弁４１８とを備えた液体容器を含むことができる。第１のポンプ４４０ａは第１の入口管４４２ａを含むことができ、当該第１の入口管４４２ａは、第１の入口４４１ａと、第１のボールバルブ４４５ａと、第１のバネ４４４ａと、第１のピストン４４６ａとを含むことができる。第２のポンプ４４０ｂは第２の入口管４４２ｂを含むことができ、当該第２の入口管は、第２の入口４４１ｂと、第２のボールバルブ４４５ｂと、第２のバネ４４４ｂと、第２のピストン４４６ｂとを含むことができる。第１のポンプ４４０ａは、さらに、第１の出口管４４８ａと、第１の出口４４９ａとを含むことができる。第２のポンプ４４０ｂは、さらに、第２の出口管４４８ｂと、第２の出口４４９ｂとを含むことができる。

この実施例において、デュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｂはポンプハウジング４３０を含むことができる。ポンプハウジング４３０は、第１のポンプ嵌合部４３２ａと、第２のポンプ嵌合部４３２ｂと、基部溝４３３とを含むことができる。第１のポンプ嵌合部４３２ａは、第１のポンプ４４０ａを保持するように成形およびサイズ設定されていてよく、第２のポンプ嵌合部４３２ｂは、第２のポンプ４４０ｂを保持するように成形およびサイズ設定されていてよい。

この実施例において、デュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｂは、さらに、接続プレート４５０を含むことができる。接続プレート４５０は中央当接部４５２を含むことができる。デュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｂは、さらに、１若しくはそれ以上の突起部４６４を含むことができる支柱４６０を含むことができる。

図４ｃは、一実施例における安全キャップが取り付けられたデュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｃの側面断面図を示す。デュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｃはガスケット４２０を含むことができる。

様々な実施例において、デュアルチャンバ噴霧デバイスは、図４ｄ～図４ｆに示すように、安全キャップを含まなくてもよい。一実施例において、図４ｄは、一実施例における、取り付け安全キャップを含まないデュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｄａおよび４００ｄｂの側面図を示す。一実施例において、図４ｅは、一実施例における、取り付け安全キャップを含まないデュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｅの側面断面図を示す。一実施例において、図４ｆは、一実施例における取り付け安全キャップを含まないデュアルチャンバ噴霧デバイス４００ｆの側面断面図を示す。

様々な実施例において、図５ａ～図５ｃは、デュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱５６０を示す。図５ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス５００ａの支柱５６０の斜視図である。支柱は、複数のチャネル５６２または溝５６２を形成することができる複数のチャネル形成突起部５６４を含むことができる。支柱の上部はノズル開口部５７２に連結されていてよい。支柱は接続プレート５５０の中央当接部５５２に当接することができる。接続プレートは、第１の混合領域の周囲を部分的に画定することができる内周壁５５４を含むことができる。接続プレートは外周壁５５６を含むことができる。接続プレートは、第１の流体入口５５１ａと第２の流体入口５５１ｂとを含むことができる。第１の流体入口は第１のポンプの第１の出口管に流体連結されていてよく、第２の流体入口は第２のポンプの第２の出口管に流体連結されていてよい。デュアルチャンバ噴霧デバイス５００ａは、さらに、ポンプハウジング５３０を含むことができる。

一実施例において、図５ｂはデュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｂにおける流路を示す。この実施例において、第１の液体は、液体容器５１０の第１のチャンバ５１１ａから第１のポンプ５４０ａの第１の入口５４１ａへと流れ得る。第１のチャンバ５１１ａは、底部５１６、仕切り５１２、外部ハウジング、およびガスケットによって境界が定められてよい。第１のポンプ５４０ａは、第１の入口５４１ａと、第１の入口管５４２ａと、第１のバネ５４４ａとを含むことができる。第２のポンプ５４０ｂは、第２の入口５４１ｂと、第２の入口管５４２ｂと、第２のバネ５４４ｂとを含むことができる。第１のポンプ５４０ａおよび第２のポンプ５４０ｂは、ポンプハウジング５３０の第１のポンプ嵌合部５３２ａおよび第２のポンプ嵌合部５３２ｂによって所定の位置に保持されていてよい。ポンプハウジングは基部５３４とカラー５３６とを含むことができる。

一態様において、ボールバルブ５４５ａが分注イベントによって上方に移動したとき、第１の液体が、第１の入口５４１ａから、第１の入口管５４２ａを通って第１のバネ５４４ａへと流れ得る。未使用のデュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｂが最初に分注イベントを行うとき、バネ５４４ａは空であってよい。最初の分注イベントでは、ピストンがバネ５４４ａを下方に変位させて減圧を生成することができ、当該減圧によりボールバルブ５４５ａを上方に移動させることができる。ボールバルブ５４５ａが上方に移動すると、第１の液体は、ボールバルブ５４５ａが元の位置へと下方に移動して第１の入口管５４２ａが更なる液体を第１のバネ５５４ａへ向けるのを阻止するまで、第１の入口管からバネ５４４ａへと流れ得る。

デュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｂが以前に分注イベントを行っていた場合、バネ５４４ａは第１の液体を保持することができる。更なる分注イベントが生じると、第１の液体は、バネを通じて上方に流れ、第１のポンプ５４０ａの出口管に入り第１の出口へと流れ得る。第１の液体は、第１の出口を出て、接続プレート５５０の内周壁から部分的に形成された第１の混合空間５５５に入ることができる。

他の一態様において、ボールバルブ５４５ｂが分注イベントによって上方に変位したとき、第２の液体は、第２の入口５４１ｂから、第２の入口管５４２ｂを通って第２のバネ５４４ｂに流れ得る。未使用のデュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｂが最初に分注イベントを行うとき、バネ５４４ｂは空であってよい。最初の分注イベントでは、ピストンがバネ５４４ｂを下方に変位させて減圧を生成することができ、当該減圧によりボールバルブ５４５ｂを上方に移動させることができる。ボールバルブ５４５ｂが上方に移動すると、第２の液体は、ボールバルブ５４５ｂが元の位置へと下方に移動して第２の入口管５４２ｂが更なる液体を第２のバネ５５４ｂへ向けるのを阻止するまで、第２の入口管から第２のバネ５４４ｂへと流れ得る。

デュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｂが以前に分注イベントを行っていた場合、第２のバネ５４４ｂは第２の液体を保持することができる。更なる分注イベントが生じると、第２の液体は、第２のバネ５４４ｂを通じて上方に流れ、第２のポンプ５４０ｂの第２の出口管に入り第２の出口へと流れ得る。第２の液体は第２の出口を出て第１の混合空間５５５に入ることができる。

一実施例において、第１の液体と第２の液体の両方が第１の混合空間５５５に入ると、当該第１の液体と第２の液体は混合されて初期的に混合溶液を形成することができる。一態様において、その混合溶液は、第１の混合空間５５５から、チャネル形成突起部５６４により支柱５６０に形成された複数のノズル溝５６２を通って流れ得る。一態様において、複数のノズル溝５６２を出ると、混合溶液は、上部ハウジング５７０内の第２の混合空間５６５で混合され得る。一態様において、第２の混合空間５６５を出た後、混合溶液はノズル混合空間５７５に入ることができる。混合溶液はデュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｂから、ノズル混合空間５７５から、噴霧することができる。

一実施例において、図５ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｃを通る流路を示す。デュアルチャンバ噴霧デバイス５００ｃは、液体容器５１０と、ポンプハウジング５３０と、接続プレート５５０と、支柱５６０と、上部ハウジング５７０とを有する。ポンプハウジング５３０は基部５３４とカラー５３６とを含む。接続プレート５５０は、内周壁５５４と、外周壁５５６と、中央当接部５５２と、第１のポンプに流体連結され得る第１の流体入口５５１ａと、第２のポンプに流体連結され得る第２の流体入口５５１ｂとを含む。

一実施例において、第１のポンプからの第１の液体と第２のポンプからの第２の液体は、第１の混合空間５５５で結合することができる。混合溶液は、第１の混合空間５５５から、支柱５６０上のチャネル形成突起部５６４から形成されたノズル溝５６２へと方向づけられてよい。ノズル溝５６２を出ると、混合溶液は第２の混合空間５６５で混合することができ、当該第２の混合空間は、支柱カバー、支柱カラー、および側壁を含み得る上部ハウジング５７０内に部分的に収容されていてよい。第２の混合空間５６５を出ると、混合溶液は、ノズル開口部５７２に近接する上部ハウジング５７０の先端部まで上方に方向付けられ得る。上部ハウジング５７０の先端部は第３の混合空間５７５を含むことができ、当該第３の混合空間５７５は噴霧デバイス５００ｃから出る前に前記混合液体を混合することができる。

他の一実施例において、図６ａおよび図６ｂはポンプ６４０を示す。一実施例において、図６ａの断面図に示すように、ポンプ６４０は、入口６４１、入口管６４２、バネ６４４、ボールバルブ６４５、ピストン６４６、出口管６４８、または出口６４９のうちの１若しくはそれ以上を含むことができる。他の一実施例において、図６ｂの断面図に示すように、ポンプ６４０は、入口６４１、入口管６４２、バネ６４４、ボールバルブ６４５、ピストン６４６、出口管６４８、または出口６４９のうちの１若しくはそれ以上を含むことができる。

一実施例において、図７は、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス７００の側面断面図である。この実施例において、デュアルチャンバ噴霧デバイス７００は、液体容器７１０と、ポンプハウジング７３０と、接続プレート７５０と、上部ハウジング７７０と、ノズル開口部７７２とを含むことができる。
一実施例において、図８ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス８００のポンプハウジング８３０の上面図である。図８ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス８００の斜視図である。デュアルチャンバ噴霧デバイスは、ポンプハウジング８３０に流体連結され得る液体容器８１０を含むことができる。図８ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス８００の側面図を示す。

他の一実施例において、図９ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス９００のガスケット９２０の上面図である。図９ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのガスケット９２０の斜視図である。ガスケット９２０は、液体容器に接続できる弁９２２を含むことができる。ガスケットは、第１の液体と第２の液体が第１の混合空間に入る前に当該第１の液体と第２の液体の混合を阻止することができる仕切り９２５を含むことができる。図９ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスのガスケット９２０の側面断面図である。ガスケット９２０は弁９２２と仕切り９２５とを含むことができる。

一実施例において、図１０ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１０００の上部ハウジング１０７０の側面図である。上部ハウジングは、ノズル開口部１０７２と、当該上部ハウジングの先端部における第３の混合空間と、第２の混合空間と、支柱カバー１０７６と、支柱カラー１０７８と、側壁１０７９とを含むことができる。図１０ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジング１０７０の斜視図である。図１０ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジング１０７０の上面図である。

他の一実施例において、図１１ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１１００の接続プレート１１５０の上面図である。接続プレートは、第１の流体入口１１５１ａと、第２の流体入口１１５１ｂと、中央当接部１１５２と、内周壁１１５４と、外周壁１１５６とを含むことができる。図１１ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの接続プレート１１５０の側面図である。接続プレート１１５０は中央当接部１１５２と外周壁１１５６とを含むことができる。図１１ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの接続プレート１１５０の側面断面図である。接続プレートは、第１の流体入口１１５１ａと、第２の流体入口１１５１ｂと、中央当接部１１５２と、外周壁１１５６とを含むことができる。図１１ｄは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの接続プレート１１５０の斜視図である。接続プレートは、中央当接部１１５２と、第１の流体入口１１５１ａと、第２の流体入口１１５１ｂと、内周壁１１５４と、外周壁１１５６とを含むことができる。

他の一実施例において、図１２ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１２００の上部ハウジング１２７０の側面図を示す。上部ハウジング１２７０はノズル開口部１２７２を含むことができる。図１２ｂはデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジング１２７０の斜視図であり、当該上部ハウジング１２７がノズル開口部１２７２と、上部ハウジング１２７０の先端部における第３の混合空間と、第２の混合空間と、支柱カバー１２７６と、支柱カラー１２７６と、側壁１２７９とを含むことができることが示されている。図１２ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１２００の上部ハウジング１２７０の上面図である。接続プレート１２５０は上部ハウジング１２７０に当接することができ、また、当該接続プレートは液体容器１２１０に接続することができる。図１２ｄは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの上部ハウジング１２７０の側面断面図である。上部ハウジングは、ノズル開口部１２７２と、当該上部ハウジング１２７０の先端部における第３の混合空間１２７５と、第２の混合空間１２６５と、支柱カバー１２７６と、支柱カラー１２７８と、側壁１２７９とを含むことができる。

他の一実施例において、図１３ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱１３６０の上面図である。支柱１３６０の上部は、第１のノズル入口１３７４ａと、第２のノズル入口１３７４ｂと、ノズル混合空間１３７５とを含むことができる。第２の混合チャンバからの混合溶液は、対向する流れ方向から第１のノズル入口１３７４ａおよび第２のノズル入口１３７４ｂに入ることができる。その混合溶液は、ノズル開口部１３７２を通って噴霧デバイスを出る前に、ノズル混合空間１３７５で混合することができる。図１３ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱１３６０の側面図である。図１３ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱１３６０の斜視図である。支柱１３６０はノズル溝１３６とチャネル形成突起部１３６４とを含むことができる。支柱１３６０の上部は、第１のノズル入口と、第２のノズル入口１３７４ｂと、第３の混合空間１３７５と、ノズル開口部１３７２とを含むことができる。図１３ｄは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの支柱１３６０の上面図であり、この場合、支柱１３６０は、ノズル溝１３６２と、チャネル形成突起部１３６４と、第１のノズル入口１３７４ａと、第２のノズル入口１３７４ｂと、ノズル混合空間１３７５と、ノズル開口部１３７２とを含む。

他の一実施例において、図１４ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１４００の斜視図である。デュアルチャンバ噴霧デバイス１４００は液体容器１４１０と安全キャップ１４８０とを含むことができる。図１４ｂは、液体容器１４１０と安全キャップ１４８０とを含むことができるデュアルチャンバ噴霧デバイス１４００の正面図である。図１４ｃは、液体容器１４１０と安全キャップ１４８０とを含むことができるデュアルチャンバ噴霧デバイス１４００の側面図である。

図１５は、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１５００ｂの断面１５００ａの正面図である。デュアルチャンバ噴霧デバイス１５００ｂは、液体容器１５１０と安全キャップ１５８０とを含むことができる。

図１６は、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１６００の分解図である。デュアルチャンバ噴霧デバイス１６００は、液体容器１６１０と、ガスケット１６２０と、第１のポンプ嵌合部１６３２ａおよび第２のポンプ嵌合部１６３２ｂを含むポンプハウジング１６３０と、第１のポンプ１６４０ａと、第２のポンプ１６４０ｂと、第１の接続部１６５０と、第２の接続部１６６０と、上部ハウジング１６７０と、ノズル開口部１６７２と、安全キャップ１６８０とを含むことができる。

他の一実施例において、図１７ａは、デュアルチャンバ噴霧デバイス１７００ａの正面図の三次元レンダリングを示す。図１７ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１７００ｂの分解図である。

他の一実施例において、図１８ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１８００ａの三次元レンダリングである。図１８ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１８００ｂの三次元レンダリングである。図１８ｃは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１８００ｃの三次元レンダリングである。

図１９ａは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１９００ａの三次元レンダリングの斜視図である。図１９ｂは、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイス１９００ｂの三次元レンダリングの斜視図である。

図２０は、一実施例におけるデュアルチャンバ噴霧デバイスの使用方法２０００ａおよび２００ｂを示す。

図２１のフローチャートに示すような一実施形態において、噴霧デバイス２１００は、ブロック２１１０のように、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器を有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２１２０のように、部分的に第１のチャンバ内にあり第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプを有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２１３０のように、部分的に第２のチャンバ内にあり第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプを有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２１４０のように、第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間を有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２１５０のように、複数の混合空間に流体連結されたノズルを有することができる。

一実施形態において、図２２のフローチャートに示すように、噴霧デバイス２２００は、ブロック２２１０のように、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器を有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２２２０のように、部分的に第１のチャンバ内にあり第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプを有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２２３０のように、部分的に第２のチャンバ内にあり第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプを有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２２４０のように、第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な混合空間を有することができ、当該混合空間はポンプの各作動間において実質的に空である。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２２５０のように、ノズルを有することができる。

図２３のフローチャートに示すような一実施形態において、噴霧デバイス２３００は、ブロック２３１０のように、複数の別個の液体を保持するように動作可能な複数のチャンバを含む液体容器を有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２３２０のように、第１のチャンバ内に部分的にあり第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプを有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２３３０のように、第２のチャンバ内に部分的にあり第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプを有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２３４０のように、第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間を有することができる。噴霧デバイスは、さらに、ブロック２３５０のように、ノズルを有することができる。

溶液を分注する方法も本明細書に記載されている。図２４は、フローチャートに記載しているように、溶液を分注する方法２４００の態様を示す。前記方法は、ブロック２４１０のように、噴霧デバイスの液体容器の第１チャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体を、噴霧デバイスの液体容器の第２チャンバに活性化剤を提供する工程を含むことができる。前記方法は、ブロック２４２０のように、噴霧デバイス内でＡＰＩ前駆体と活性化剤とを複数回混合することにより、ＡＰＩ前駆体を活性化する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２４３０のように、噴霧デバイスから溶液を分注する工程を有することができる。

さらに、前記方法は、噴霧デバイスから溶液を分注する動作の際にＡＰＩ前駆体と活性化剤とを混合する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイスから溶液を分注する前５０ミリ秒未満にＡＰＩ前駆体と活性化剤とを混合する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体が第１のポンプを出て、活性化剤が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤とを１度目に混合する工程を含むことができる。

他の一実施例において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体と活性化剤が組み合わされたものが噴霧デバイスの第１の混合空間を出て、噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤とを２度目に混合する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体と活性化剤が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤とを３度目に混合する工程を含むことができる。

一実施例において、前記方法は、第１のチャンバの容積と第２のチャンバの容積の比率を約１：１０～約１０：１で混合する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイスから溶液を分注するときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤とが組み合わされたものを加圧する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、分注イベントごとに約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの量で溶液を噴霧する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、約６．５ｍ／ｓ～約１９．５ｍ／ｓの噴霧デバイスからの出口速度で溶液を噴霧する工程を含むことができる。他の一実施例において、出口速度は約５ｍ／秒～約２５ｍ／秒であってよい。他の一実施例において、出口速度は約１３ｍ／秒～約１９．５ｍ／秒であってよい。他の一態様において、第１の液体、若しくは第２の液体、またはそれらの組み合わせの粘度は約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０，０００ｃＰであってよい。

溶液を活性化する方法も本明細書に記載されている。図２５は、フローチャートに記載されているように、溶液を活性化する方法２５００の態様を示す。前記方法は、ブロック２５１０のように、噴霧デバイスの液体容器の第１チャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの液体容器の第２チャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２５２０のように、噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程を有することができる。

さらに、前記方法は、噴霧デバイスから混合溶液を分注する前５０ミリ秒未満にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合する工程を有することができる。一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを１度目に混合する工程を有することができる。他の一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスの第１の混合空間を出て噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有することができる。他の一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有することができる。

また、治療を施すための方法が本明細書に記載されている。図２６は、フローチャートに記載されているように、治療を施すための方法２６００の態様を示す。前記方法は、ブロック２６１０のように、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの液体容器の第２チャンバに活性化剤を提供する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２６２０のように、噴霧デバイス内でＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２６３０のように、混合溶液を噴霧デバイスから治療部位に分注する工程を有することができる。

さらに、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを１度目に混合する工程を有することができる。一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが第１の混合空間を出て噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有することができる。他の一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有することができる。

治療を施すための方法が本明細書に記載されている。図２７は、フローチャートに記載されているように、治療を施すための方法２７００の態様を示す。前記方法は、ブロック２７１０のように、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの液体容器の第２チャンバに活性化剤を提供する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２７２０のように、混合溶液を噴霧デバイスから治療部位に分注する動作の際にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程を有することができる。

さらに、前記方法は、噴霧デバイスから混合溶液を分注する前５０ミリ秒未満にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合する工程を有することができる。

治療有効量の不安定な医薬品有効成分（ＡＰＩ）を提供する方法も本明細書に記載されている。図２８は、フローチャートに記載されているように、治療有効量の不安定な医薬品有効成分（ＡＰＩ）を提供する方法２８００の態様を示す。前記方法は、ブロック２８１０のように、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバにＡＰＩ前駆体含有溶液を提供する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２８２０のように、噴霧デバイスの液体容器の第２チャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２８３０のように、噴霧デバイス内でＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより治療有効量のＡＰＩ前駆体を活性化する工程を有することができる。前記方法は、ブロック２８４０のように、混合溶液を治療部位に分注する工程を有することができる。

さらに、前記方法は、噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際に治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を含むことができる。一実施例において、前記方法は、噴霧デバイスから混合溶液を分注する前５０ミリ秒未満に治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を含むことができる。他の一実施例において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体の体積と活性化剤の体積の比を約１：１０～約１０：１で混合することにより、治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイスから混合溶液を分注するときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤とが組み合わされたものを加圧することにより治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を含むことができる。

さらに、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを１度目に混合する工程を含むことができる。一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが第１の混合空間を出て噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を含むことができる。他の一態様において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を含むことができる。

他の実施形態において、長期保存期間後に一酸化窒素放出溶液（ＮＯＲＳ）を投与するのに適した製品を製造する方法は、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに一酸化窒素（ＮＯ）供与体含有溶液を提供する工程と、噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程とを有することができる。前記方法は、さらに、噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際にＮＯ供与体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＮＯＲＳを活性化する工程を有することができる。

一態様において、長期保存期間は、５日間、１５日間、３０日間、４５日間、９０日間、１２０日間、１８０日間、１年間、２年間、または５年間のうちの少なくとも１つよりも大きくすることができる。他の一態様において、長期保存期間前の活性化されたＮＯＲＳの効力に対する長期保存期間後の活性化されたＮＯＲＳの効力は、７０％、８０％、９０％、９５％、９９％、または９９．９％のうちの１若しくはそれ以上より大きくすることができる。効力は、その薬の最大効果の５０％を生み出すのに必要な薬の濃度（ＥＣ_５０）または用量（ＥＤ_５０）として定義することができる。例えば、１８０日間の長期期間前に噴霧デバイスから投与される溶液の効力が２５マイクロモル（μＭ）のＥＣ_５０を有し、且つ、長期保存後の噴霧デバイスから投与される溶液の効力が２０ＭのＥＣ_５０を有する場合、長期保存期間前の活性化されたＮＯＲＳの効力に対する長期保存期間後の活性化されたＮＯＲＳの効力は、約８０％であってよい。

一態様において、噴霧デバイスから混合溶液を分注する前に、ＮＯ供与体含有溶液と活性化剤含有溶液とを選択された時間以下で混合することができる。前記選択された時間は、１５秒、５秒、１秒、１００ミリ秒（ｍｓ）、５０ｍｓ、または１０ｍｓの１若しくはそれ以上の時間未満とすることができる。一態様において、前記方法は、噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際に噴霧デバイス内でＮＯ供与体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合する工程を有することができる。

本明細書に記載の特許請求の範囲によって必要とされない限り、これらの方法において特定の順序は必要とされないが、一般的に、いくつかの実施形態では、方法の諸工程は連続して実行され得ることに留意されたい。

図２９ａ～図２９ｃは、噴霧デバイスの上部ハウジングの様々な形状を示す。上部ハウジングの形状は、選択された適応症に適応させるように、または選択された治療部位に噴霧デバイスを投与するように構成することができる。例えば、噴霧デバイスは、円錐、立方体、円柱、角錐、球、楕円体など、およびそれらの組み合わせを含む様々な形状を有することができる。

一実施形態において、図２９ａに示すように、噴霧デバイスは鼻腔用噴霧デバイス２９００ａであってもよい。鼻腔用噴霧デバイス２９００ａは、液体容器２９１０と、ポンプハウジング２９３０と、本明細書で説明する他の構成要素とを含むことができる。鼻腔用噴霧デバイス２９００ａの上部ハウジングはヘッド２９９０ａを含むことができ、当該ヘッド２９９０ａは、円筒形に成形され、対象者への経鼻投与に適するようサイズ設定されていてよい。鼻腔用噴霧デバイス２９００ａは、中空円錐、中実円錐、螺旋状円錐、固体流、ミスト、霧、平らな扇形、またはそれらの組み合わせのうちの１若しくはそれ以上から変化し得る噴霧パターン２９９５ａを噴霧するように構成されていてよい。

他の実施形態では、図２９ｂに示すように、噴霧デバイスは、９０°の角度の噴霧デバイス２９００ｂであってもよい。噴霧デバイス２９００ｂは、液体容器２９１０と、ポンプハウジング２９３０と、本明細書で説明する他の構成要素とを含むことができる。噴霧デバイス２９００ｂの上部ハウジングはヘッド２９９０ｂを含むことができ、、当該ヘッド２９９０ｂは、円筒形に成形され、対象者への局所投与に適するようサイズ設定されていてよい。噴霧デバイス２９００ｂのヘッド２９９０ｂは、中空円錐、中実円錐、螺旋状円錐、固体流、ミスト、霧、平らな扇形、またはそれらの組み合わせのうちの１若しくはそれ以上から変化し得る噴霧パターン２９９５ｂを噴霧するように構成されていてよい。

他の実施形態では、図２９ｃに示すように、噴霧デバイスは喉用噴霧デバイス２９００ｃであってもよい。喉用噴霧デバイス２９００ｃは、液体容器２９１０と、ポンプハウジング２９３０と、および本明細書で説明する他の構成要素とを含むことができる。喉用噴霧デバイス２９００ｃの上部ハウジングはヘッド２９９０ｃを含むことができ、当該ヘッド２９９０ｃは、マウント２９９６ｃと、枢軸２９９７ｃと、管部２９９８ｃとを含むことができる。管部２９９８ｃは、対象者の喉への投与を容易にするために、枢軸２９９７ｃを中心に回転することができる。喉用噴霧デバイス２９００ｃのヘッド２９９０ｃは、中空円錐、中実円錐、螺旋状円錐、個体流、ミスト、霧、平らな扇形またはそれらの組み合わせの１若しくはそれ以上から変化し得る噴霧パターン２９９５ｃを噴霧するように構成することができる。

実施例
以下の実施例は、特定の技術の実施形態に関連するものであり、そのような実施形態を達成する際に使用または組み合わせることができる特定の特徴、要素、または工程を挙げる。

一実施例において、噴霧デバイス（例えば、鼻腔用スプレー、喉用スプレー、耳用スプレー、薬剤スプレー、またはその他の噴霧デバイス）であって、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器と、第１のチャンバと流体連通し、第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、第２のチャンバと流体連通し、第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプと、第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間と、複数の混合空間に流体連結されたノズルとを有する噴霧デバイスが提供される。

噴霧デバイスの一実施例において、複数の混合空間はポンプの各作動間において実質的に空である。

噴霧デバイスの一実施例において、複数の混合空間は、第１の混合空間と、第１の混合空間とノズルとの間に流体連結された第２の混合空間とを含む。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、第１の入口と、第２の入口と、中央当接部と、第１の混合空間の少なくとも一部を画定する内周壁と、外周壁とを含む接続プレートを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、第１の混合空間は、第１のポンプからの第１の出口および第２のポンプからの第２の出口に流体連結される。

噴霧デバイスの一実施例において、複数の混合空間は、さらに、ノズル混合空間を含むものであり、当該ノズル混合空間はノズルにおける渦状先端部を有する。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、第１の混合空間を少なくとも部分的に画定する凹部と、第１のポンプおよび第２のポンプを第１の混合空間に流体連結する開口部とを有する接続プレートを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、複数のノズル溝を含む支柱と、第１の混合空間を第２の混合空間に流体連結する複数のチャネル形成突起部とを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、上部ハウジングを有し、当該上部ハウジングは、ノズル開口部を含み、第２の混合空間の一部およびノズル混合空間の一部を画定する。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、上部ハウジングに連結するように動作可能なキャップを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、液体容器と第１のポンプの出口管および第２のポンプの出口管との間に連結されたポンプハウジングと、第１のポンプを保持するように構成された第１のポンプ嵌合部と、第２のポンプを保持するように構成された第２のポンプ嵌合部と、液体容器の接続弁に接続するように動作可能な基部と、カラーとを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、液体容器とポンプハウジングとの間に連結されたガスケットを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、液体容器は、さらに、第１のチャンバと第２のチャンバを分離する仕切りと、外部ハウジングと、第１のチャンバの底部および第２のチャンバの底部を形成する底部と、ポンプハウジングの基部に接続するように操作可能な接続弁とを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、第１のポンプは、第１のチャンバと流体連通する第１の入口管であって、第１の入口と、第１のピストンと、第１のバネと、第１のボールバルブとを含むものである、前記第１の入口管と、第１の混合空間に流体連結された第１の出口を含む第１の出口管とを有するものであり、第２のポンプは、第２のチャンバと流体連通する第２の入口管であって、第２の入口と、第２のピストンと、第２のバネと、第２のボールバルブとを含むものである、前記第２の入口管と、第１の混合空間に流体連結された第２の出口を含む第２の出口管とを有する。

噴霧デバイスの一実施例において、上部ハウジングの先端部分は、第２の混合空間から出る流路に対して約０°～約９０°の範囲の角度で噴霧するように構成され、または、ノズルは、中空円錐、中実円錐、螺旋状円錐、固体流、ミスト、霧、平坦な扇形、またはそれらの組み合わせのうちの１若しくはそれ以上を含む所定のパターンの液体を噴霧するように構成されている。

噴霧デバイスの一実施例において、第１の液体若しくは第２の液体またはそれらの組み合わせの粘度は約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０，０００ｃＰである。

噴霧デバイスの一実施例において、第１のチャンバの容積は約１ｍｌ～約１００ｍｌであり、または第２のチャンバの容積は約１ｍｌ～約１００ｍｌである。

噴霧デバイスの一実施例において、第１のチャンバの容積と第２のチャンバの容積との比率は約１：１０～約１０：１である。

噴霧デバイスの一実施例において、第１のチャンバの容積と第２のチャンバの容積は実質的に等しい。

噴霧デバイスの一実施例において、噴霧デバイスは、第１および第２のポンプが作動するたびに、約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を噴霧するように動作可能である。

噴霧デバイスの一実施例において、第１の混合空間の容積と第２の混合空間の容積の比率は約１：１０～約１０：１であり、または第１の混合空間の容積と第３の混合空間の容積の比率は約１０００：１～約１０：１であり、または第２の混合空間の容積と第３の混合空間の容積の比率は約１０００：１～約１０：１である。

噴霧デバイスの一実施例において、第１のポンプは約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であり、または第２のポンプは約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能である。

噴霧デバイスの一実施例において、第１のポンプ若しくは第２のポンプの容量（ｃａｐａｃｉｔｙ）と第１の混合空間若しくは第２の混合空間の容積との容積比率は約１００：１～約１：１であり、または、第１のポンプまたは第２のポンプの容量とノズル混合空間の容積との容積比率は約１００００：１～約１０：１である。

噴霧デバイスの一実施例において、ノズルからの出口速度は約６．５ｍ／秒～約１９．５ｍ／秒である。

一実施例において、噴霧デバイスであって、第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器と、部分的に第１のチャンバ内にあり、第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、部分的に第２のチャンバ内にあり、第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプと、第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な混合空間であって、ポンプの各作動間において実質的に空である、前記混合空間と、ノズルとを有する噴霧デバイスが提供される。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な追加の混合空間を有する。

噴霧デバイスの一実施例において、前記デバイスは、さらに、ノズル混合空間を有し、当該ノズル混合空間はノズルにおける渦状先端部を有する。

噴霧デバイスの一実施例において、混合空間は、第１のポンプからの第１の出口および第２のポンプからの第２の出口に流体連結される。

一実施例において、噴霧デバイスであって、複数の別個の液体を保持するように動作可能な複数のチャンバを含む液体容器と、部分的に第１のチャンバ内にあり、第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、部分的に第２のチャンバ内にあり、第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプと、第１のポンプおよび第２のポンプに流体連結され、第１の液体と第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間と、ノズルとを有する噴霧デバイスが提供される。

噴霧デバイスの一実施例において、複数の混合空間はポンプの各作動間において実質的に空である。

噴霧デバイスの一実施例において、複数の混合空間は、第１の混合空間と、当該第１の混合空間とノズルとの間に流体連結された第２の混合空間と、当該第２の混合空間とノズル開口部との間に流体連結されたノズル混合空間とを含む。

一実施例において、溶液を分注する方法であって、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体を、噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤を提供する工程と、噴霧デバイス内で当該ＡＰＩ前駆体と活性化剤とを複数回混合することにより、ＡＰＩ前駆体を活性化する工程と、噴霧デバイスから溶液を分注する工程とを有する方法が提供される。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスから溶液を分注する動作の際にＡＰＩ前駆体と活性化剤とを混合する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスから溶液を分注する前５０ミリ秒未満にＡＰＩ前駆体と活性化剤とを混合する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体が第１のポンプを出て、活性化剤が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤を１度目に混合する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤が組み合わされたものが噴霧デバイスの第１の混合空間を出ての噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤とを２度目に混合する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤とを３度目に混合する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、第１のチャンバの容積と第２のチャンバの容積との比率を約１：１０～約１０：１で混合する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスから溶液を分注するときに、ＡＰＩ前駆体と活性化剤が組み合わせれたものを加圧する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、分注イベントごとに約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの量で溶液を噴霧する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、約６．５ｍ／ｓ～約１９．５ｍ／ｓの噴霧デバイスからの出口速度で溶液を噴霧する工程を有する。

溶液を分注する方法の一実施例において、第１の液体若しくは第２の液体またはそれらの組み合わせの粘度は約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０，０００ｃＰである。

一実施例において、溶液を活性化する方法であって、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際に噴霧デバイス内でＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程とを有する方法が提供される。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスから混合溶液を分注する前５０ミリ秒未満にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合する工程を有する。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液を１度目に混合する工程を有する。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスの第１の混合空間から出て、噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、当該ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有する。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、当該ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有する。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、噴霧デバイス内で当該ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより、ＡＰＩ前駆体を活性化する工程と、混合溶液を噴霧デバイスから治療部位に分注する工程とを有する。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液を１度目に混合する工程を有する。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液との組み合わせが噴霧デバイスの第１の混合空間から出て、噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、当該ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有する。

溶液を活性化する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、当該ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有する。

一実施例において、治療を施すための方法であって、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、混合溶液を噴霧デバイスから治療部位に分注する動作の際にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＡＰＩ前駆体を活性化する工程とを有する方法が提供される。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスから混合溶液を分注する前５０ミリ秒未満にＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合する工程を有する。

一実施例において、治療有効量の不安定な医薬品有効成分（ＡＰＩ）であって、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバにＡＰＩ前駆体含有溶液を提供する工程と、噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、噴霧デバイス内でＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより治療有効量のＡＰＩ前駆体を活性化する工程と、その混合溶液を治療部位に分注する工程とを有する。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際に治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を有する。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、さらに、噴霧デバイスから混合溶液を分注する前５０ミリ秒未満に治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を有する。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体の体積と活性化剤の体積の比率を約１：１０～約１０：１で混合することにより治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を有する。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、さらに、混合溶液を噴霧デバイスから分注する際にＡＰＩ前駆体と活性化剤とが組み合わされたものを加圧することにより治療有効量のＡＰＩを活性化する工程を有する。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを１度目に混合する工程を有する。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスの第１の混合空間をでて、噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有する。

治療を施すための方法の一実施例において、前記方法は、さらに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液が組み合わされたものが噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、ＡＰＩ前駆体含有溶液と活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有する。

一実施例において、長期保存期間後に一酸化窒素放出溶液（ＮＯＲＳ：Ｎｉｔｒｉｃ Ｏｘｉｄｅ Ｒｅｌｅａｓｉｎｇ Ｓｏｌｕｔｉｏｎ）を投与するのに適した製品を製造する方法であって、噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに一酸化窒素（ＮＯ）供与体含有溶液を提供する工程と、前記噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、混合溶液を噴霧デバイスから分注する動作の際にＮＯ供与体含有溶液と活性化剤含有溶液とを混合することによりＮＯＲＳを活性化する工程とを有する。

長期保存期間後にＮＯＲＳを投与するのに適した製品を製造する方法の一実施例において、前記方法は、さらに、混合溶液を噴霧デバイスから分注する動作の際に噴霧デバイス内でＮＯ供与体含有溶液と活性化剤含有溶液とを複数回混合する工程を有する。

長期保存期間後にＮＯＲＳを投与するのに適した製品を製造する方法の一実施例において、長期保存期間は、５日、１５日、３０日、４５日、９０日、１２０日、１８０日、１年、２年、または５年の少なくても１つより長いものである。

長期保存期間後にＮＯＲＳを投与するのに適した製品を製造する方法の一実施例において、長期保存期間前の活性化されたＮＯＲＳの効力に対する長期保存期間後の活性化されたＮＯＲＳの効力は、７０％、８０％、９０％、９５％、９９％、または９９．９％の１若しくはそれ以上より大きいものである。

長期保存期間後にＮＯＲＳを投与するのに適した製品を製造する方法の一実施例において、ＮＯ供与体含有溶液と活性化剤含有溶液は、混合溶液を噴霧デバイスから分注する前に選択された時間以下で混合されるものである。

長期保存期間後にＮＯＲＳを投与するのに適した製品を製造する方法の一実施例において、選択された時間は、１５秒、５秒、１秒、１００ミリ秒（ｍｓ）、５０ｍｓ、または１０ミリ秒のうちの１若しくはそれ以上より短いものである。

当然、上述した構成は、本発明の原理の適用を単に例示したものであることを理解されたい。当業者であれば、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、多数の変更構成および代替構成を考案することができ、添付の特許請求の範囲はそのような変更および構成を包含することが意図される。したがって、本発明を、本発明の最も実用的で好ましい実施形態であると現在考えられるものに関連して具体的かつ詳細に説明してきたが、当業者であれば、本明細書に記載の原理および概念から逸脱することなく、これらに限定されるものではないが、サイズ、材料、形状、形態、機能、ならびに、操作方法、組み立て方法、および使用方法の変更を含め、多数の変更形態が明らかであろう。

Claims (67)

1. 噴霧デバイスであって、
   第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器と、
   前記第１のチャンバと流体連通し、前記第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、
   前記第２のチャンバと流体連通し、前記第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプと、
   前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間と、
   前記複数の混合空間に流体連結されたノズルと
   を有する、噴霧デバイス。
2. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記複数の混合空間は前記ポンプの各作動間において実質的に空である、噴霧デバイス。
3. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記複数の混合空間は、
   第１の混合空間と、
   前記第１の混合空間と前記ノズルとの間に流体連結された第２の混合空間と
   を含むものである、噴霧デバイス。
4. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、接続プレートであって、第１の入口と、第２の入口と、中央当接部と、第１の混合空間の少なくとも一部を画定する内周壁と、外周壁とを含むものである前記接続プレートを有するものである、噴霧デバイス。
5. 請求項３に記載の噴霧デバイスにおいて、前記第１の混合空間は、前記第１のポンプからの第１の出口および前記第２のポンプからの第２の出口に流体連結されている、噴霧デバイス。
6. 請求項３に記載の噴霧デバイスにおいて、前記複数の混合空間は、さらに、ノズル混合空間を含むものであり、当該ノズル混合空間は前記ノズルにおける渦状先端部を有するものである、噴霧デバイス。
7. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、前記第１の混合空間を少なくとも部分的に画定する凹部と、前記第１のポンプおよび前記第２のポンプを前記第１の混合空間に流体連結する開口部とを有する接続プレートを有するものである、噴霧デバイス。
8. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、
   支柱であって、
   複数のノズル溝と、
   第１の混合空間と第２の混合空間を流体連結する複数のチャネル形成突起部と
   を含む前記支柱を有するものである、噴霧デバイス。
9. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、上部ハウジングであって、
   ノズル開口部を含み、
   第２の混合空間の一部とノズル混合空間の一部を画定するものである
   前記上部ハウジングを有するものである、噴霧デバイス。
10. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、上部ハウジングに連結するように動作可能なキャップを有するものである、噴霧デバイス。
11. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、
    前記液体容器と、前記第１のポンプの出口管および前記第２のポンプの出口管との間に連結されたポンプハウジングと、
    前記第１のポンプを保持するように構成された第１のポンプ嵌合部と、
    前記第２のポンプを保持するように構成された第２のポンプ嵌合部と、
    前記液体容器の接続弁に接続するように動作可能な基部と
    カラーと
    を有するものである、噴霧デバイス。
12. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、前記液体容器とポンプハウジングとの間に連結されるガスケットを有するものである、噴霧デバイス。
13. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記液体容器は、さらに、
    前記第１のチャンバと前記第２のチャンバとを分離する仕切りと、
    外部ハウジングと、
    前記第１のチャンバの底部および前記第２のチャンバの底部を形成する底部と、
    ポンプハウジングの基部に接続するように動作可能な接続弁と
    を有するものである、噴霧デバイス。
14. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、
    前記第１のポンプは、
    前記第１のチャンバと流体連通する第１の入口管であって、第１の入口と、第１のピストンと、第１のバネと、第１のボールバルブとを含むものである、前記第１の入口管と、
    前記第１の混合空間に流体連結された第１の出口を含む第１の出口管と
    を有するものであり、
    前記第２のポンプは、
    前記第２のチャンバと流体連通する第２入口管であって、第２の入口と、第２のピストンと、第２のバネと、第２ボールバルブとを含むものである、前記第２の入口管と、
    前記第１の混合空間に流体連結された第２の出口を含む第２の出口管と
    を有するものである、噴霧デバイス。
15. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、
    前記上部ハウジングの先端部分は、前記第２の混合空間から出る流路に対して約０°～約９０°の範囲の角度で噴霧するように構成されており、
    前記ノズルは、中空円錐、中実円錐、螺旋状円錐、固体流、ミスト、霧、平坦な扇状、またはそれらの組み合わせのうちの１若しくはそれ以上を含む所定のパターンの液体を噴霧するように構成されている、
    噴霧デバイス。
16. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記第１の液体若しくは前記第２の液体またはそれらの組み合わせの粘度は約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０，０００ｃＰである、噴霧デバイス。
17. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、
    前記第１のチャンバの容積は約１ｍｌ～約１００ｍｌであり、または、
    前記第２のチャンバの容積は約１ｍｌ～約１００ｍｌである、
    噴霧デバイス。
18. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記第１のチャンバの容積と前記第２のチャンバの容積との比率は約１：１０～約１０：１である、噴霧デバイス。
19. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記第１のチャンバの容積と前記第２のチャンバの容積は実質的に等しいものである、噴霧デバイス。
20. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記噴霧デバイスは、前記第１および第２のポンプの各作動時に約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を噴霧するように動作可能である、噴霧デバイス。
21. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、
    前記第１の混合空間の容積と前記第２の混合空間の容積との比率は約１：１０～約１０：１であり、または、
    前記第１の混合空間の容積と前記第３の混合空間の容積との比率は約１０００：１～約１０：１であり、または、
    前記第２の混合空間の容積と前記第３の混合空間の容積の比率は約１０００：１～約１０：１である、
    噴霧デバイス。
22. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、
    前記第１のポンプは、約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能であり、または、
    前記第２のポンプは、約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの液体量を吸引し保持するように動作可能である、
    噴霧デバイス。
23. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、
    前記第１のポンプ若しくは前記第２のポンプの容量と、前記第１の混合空間若しくは第２の混合空間の容積との容積比率は、約１００：１～約１：１であり、または、
    前記第１のポンプ若しくは前記第２のポンプの容量とノズル混合空間の容積との容積比率は約１００００：１～約１０：１である、
    噴霧デバイス。
24. 請求項１に記載の噴霧デバイスにおいて、前記ノズルからの出口速度は約６．５ｍ／ｓ～約１９．５ｍ／ｓである、噴霧デバイス。
25. 噴霧デバイスであって、
    第１の液体を保持するように動作可能な第１のチャンバと、第２の液体を保持するように動作可能な第２のチャンバとを含む液体容器と、
    部分的に前記第１のチャンバ内にあり、前記第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、
    部分的に前記第２のチャンバ内にあり、前記第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプと、
    前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な混合空間であって、
    前記混合空間は前記ポンプの各作動間において実質的に空である、前記混合空間と、
    ノズルと
    を有する、噴霧デバイス。
26. 請求項２５に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な追加の混合空間を有するものである、噴霧デバイス。
27. 請求項２６に記載の噴霧デバイスにおいて、さらに、ノズル混合空間を有するものであり、当該ノズル混合空間は前記ノズルにおける渦状先端部を有するものである、噴霧デバイス。
28. 請求項２５に記載の噴霧デバイスにおいて、前記混合空間は、前記第１のポンプからの第１の出口および前記第２のポンプからの第２の出口に流体連結されている、噴霧デバイス。
29. 噴霧デバイスであって、
    複数の別個の液体を保持するように動作可能な複数のチャンバを含む液体容器と、
    部分的に第１のチャンバ内にあり、第１の液体を吸引し保持するように動作可能な第１のポンプと、
    部分的に第２のチャンバ内にあり、第２の液体を吸引し保持するように動作可能な第２のポンプと、
    前記第１のポンプおよび前記第２のポンプに流体連結され、前記第１の液体と前記第２の液体との混合を可能にするように動作可能な複数の混合空間と、
    ノズルと
    を有する、噴霧デバイス。
30. 請求項２９に記載の噴霧デバイスにおいて、前記複数の混合空間は前記ポンプの各作動間において実質的に空である、噴霧デバイス。
31. 請求項２９に記載の噴霧デバイスにおいて、前記複数の混合空間は、
    第１混合空間と、
    前記第１の混合空間と前記ノズルとの間に流体連結された第２の混合空間と、
    前記第２の混合空間とノズル開口部との間に流体連結されたノズル混合空間と
    を含むものである、噴霧デバイス。
32. 溶液を分注する方法であって、
    噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体を、噴霧デバイスの液体容器の第２のチャンバに活性化剤を提供する工程と、
    前記噴霧デバイス内で前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを複数回混合することにより、前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程と、
    前記噴霧デバイスから前記溶液を分注する工程と
    を有する、方法。
33. 請求項３２に記載の方法において、さらに、
    前記噴霧デバイスから前記溶液を分注する動作の際に前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを混合する工程を有するものである、方法。
34. 請求項３２に記載の方法において、さらに、
    前記噴霧デバイスから前記溶液を分注する前５０ミリ秒未満に前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを混合する工程を有するものである、方法。
35. 請求項３２に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体が第１のポンプを出て、前記活性化剤が第２のポンプを出るときに、前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを１度目に混合する工程を有するものである、方法。
36. 請求項３５に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤が組み合わされたものが前記噴霧デバイスの第１の混合空間を出て前記噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを２度目に混合する工程を有するものである、方法。
37. 請求項３６に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤が組み合わされたものが前記噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤とを３度目に混合する工程を有するものである、方法。
38. 請求項３２に記載の方法において、さらに、
    前記第１のチャンバの容積と前記第２のチャンバの容積との比率を約１：１０～約１０：１で混合する工程を有するものである、方法。
39. 請求項３２に記載の方法において、さらに、
    前記噴霧デバイスから前記溶液を分注するときに、前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤が組み合わされたものを加圧する工程を有するものである、方法。
40. 請求項３２に記載の方法において、さらに、
    分注イベントごとに約０．０１ｍｌ～約５ｍｌの量で前記溶液を噴霧する工程を有するものである、方法。
41. 請求項３２に記載の方法において、さらに、
    約６．５ｍ／ｓ～約１９．５ｍ／ｓの前記噴霧デバイスからの出口速度で前記溶液を噴霧する工程を有するものである、方法。
42. 請求項３２に記載の方法において、前記第１の液体若しくは前記第２の液体またはそれらの組み合わせの粘度は約０．１センチポアズ（ｃＰ）～約１０，０００ｃＰである、方法。
43. 溶液を活性化する方法であって、
    噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、
    前記噴霧デバイスから混合溶液を分注する動作の際に前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程と
    を有する、方法。
44. 請求項４３に記載の方法において、さらに、
    前記噴霧デバイスから前記混合溶液を分注する前５０ミリ秒未満に前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合する工程を有するものである、方法。
45. 請求項４３に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、前記活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液を１度目に混合する工程を有するものである、方法。
46. 請求項４５に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液が組み合わされたものが前記噴霧デバイスの第１の混合空間を出て前記噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有するものである、方法。
47. 請求項４６に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液が組み合わされたものが前記噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有するものである、方法。
48. 治療を施すための方法であって、
    噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、
    前記噴霧デバイス内で前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程と
    前記混合された混合溶液を前記噴霧デバイスから治療部位に分注する工程と
    を有する、方法。
49. 請求項４８に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、前記活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液を１度目に混合する工程を有するものである、方法。
50. 請求項４９に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液が組み合わされたものが前記噴霧デバイスの第１の混合空間を出て前記噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有するものである、方法。
51. 請求項５０に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とが組み合わされたものが前記噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有するものである、方法。
52. 治療を施すための方法であって、
    噴霧デバイスの液体容器の第１チャンバに医薬品有効成分（ＡＰＩ）前駆体含有溶液を、当該液体容器の第２チャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、
    混合溶液を前記噴霧デバイスから治療部位に分注する動作の際に前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程と
    を有する、方法。
53. 請求項５２に記載の方法において、さらに、
    前記混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する前５０ミリ秒未満に前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合する工程を有するものである、方法。
54. 治療有効量の不安定な医薬品有効成分（ＡＰＩ）を提供する方法であって、
    噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバにＡＰＩ前駆体含有溶液を提供する工程と、
    前記噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、
    前記噴霧デバイス内で前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを複数回混合することにより前記治療有効量の前記ＡＰＩ前駆体を活性化する工程と、
    前記混合された混合溶液を治療部位に分注する工程と
    を有する、方法。
55. 請求項５４に記載の方法において、さらに、
    前記混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する動作の際に前記治療有効量の前記ＡＰＩを活性化する工程と
    を有するものである、方法。
56. 請求項５４に記載の方法において、さらに、
    前記混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する前５０ミリ秒未満に前記治療有効量の前記ＡＰＩを活性化する工程を有するものである、方法。
57. 請求項５４に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体の体積と前記活性化剤の体積の比率を約１：１０～約１０：１で混合することにより前記治療有効量の前記ＡＰＩを活性化する工程を有するものである、方法。
58. 請求項５４に記載の方法において、さらに、
    前記混合溶液を前記噴霧デバイスから分注するときに、前記ＡＰＩ前駆体と前記活性化剤が組み合わされたものを加圧することにより前記治療有効量の前記ＡＰＩを活性化する工程を有するものである、方法。
59. 請求項５４に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液が第１のポンプを出て、前記活性化剤含有溶液が第２のポンプを出るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液を１度目に混合する工程を有するものである、方法。
60. 請求項５９に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液が組み合わされたものが前記噴霧デバイスの第１の混合空間を出て前記噴霧デバイスの第２の混合空間に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを２度目に混合する工程を有するものである、方法。
61. 請求項６０に記載の方法において、さらに、
    前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とが組み合わされたものが前記噴霧デバイスのノズル先端部に入るときに、前記ＡＰＩ前駆体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを３度目に混合する工程を有するものである、方法。
62. 長期保存期間後に一酸化窒素放出溶液（ＮＯＲＳ）を投与するのに適した製品を製造する方法であって、
    噴霧デバイスの液体容器の第１のチャンバに一酸化窒素（ＮＯ）供与体含有溶液を提供する工程と、
    前記噴霧デバイスの前記液体容器の第２のチャンバに活性化剤含有溶液を提供する工程と、
    混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する動作の際に前記ＮＯ供与体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを混合することにより前記ＮＯＲＳを活性化する工程と
    を有する、方法。
63. 請求項６２に記載の方法において、さらに、
    前記混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する動作の際に前記噴霧デバイス内で前記ＮＯ供与体含有溶液と前記活性化剤含有溶液とを複数回混合する工程とを有するものである、方法。
64. 請求項６２に記載の方法において、前記長期保存期間は、５日間、１５日間、３０日間、４５日間、９０日間、１２０日間、１８０日間、１年間、２年間、または５年間のうちの少なくとも１つよりも大きいものである、方法。
65. 請求項６２に記載の方法において、前記長期保存期間前に活性化されたＮＯＲＳの効力に対する前記長期保存期間後に活性化されたＮＯＲＳの効力は、７０％、８０％、９０％、９５％、９９％、または９９．９％の１若しくはそれ以上よりも大きいものである、方法。
66. 請求項６５に記載の方法において、前記ＮＯ供与体含有溶液および前記活性化剤含有溶液は、前記混合溶液を前記噴霧デバイスから分注する前に、選択された時間以下で混合されるものである、方法。
67. 請求項６６に記載の方法において、前記選択された時間は、１５秒、５秒、１秒、１００ミリ秒（ｍｓ）、５０ｍｓ、または１０ｍｓのうちの１若しくはそれ以上より小さいものである、方法。

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