JPH09168594A - 粉末の所定量繰返し送り出し可能な容器並びに粉末薬剤の所定量を繰返し投与可能な吸入又は噴射投与キット - Google Patents

粉末の所定量繰返し送り出し可能な容器並びに粉末薬剤の所定量を繰返し投与可能な吸入又は噴射投与キット

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JPH09168594A
JPH09168594A JP7349865A JP34986595A JPH09168594A JP H09168594 A JPH09168594 A JP H09168594A JP 7349865 A JP7349865 A JP 7349865A JP 34986595 A JP34986595 A JP 34986595A JP H09168594 A JPH09168594 A JP H09168594A
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kit
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田 弘 尊 西
Yukitomi Tamaoki
置 志 富 玉
Keiji Hamamoto
本 啓 二 浜
Taiji Hotta
田 泰 治 堀
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動確実で粉末を所定量ずつ数十回も分取で
きる機構とそれを組み込んだ操作容易な粉末薬剤投与キ
ットとを開発する。 【解決手段】 図3の上本体(11)及び下本体(12)のキッ
トで、側壁に気体導入孔(11h)、(11)内部の包括シリン
ダー(11g)の側壁にも気体導入孔(11ah)を穿設し、(11)
内部のスクリュー収容円筒(11a)で気体に旋回流付与、
(11)内部の内筒(11i)に粉末薬剤を収容して、下方から
ピストン(12p)で圧縮し、(12p)上昇力は押し上げシャフ
ト(12s)から受け、(12s)は下端の鋸歯歯車(12g)の回動
で押し上げナット(12n)のネジと係合して上昇し、(12g)
は下本体(12)の右回動に同伴する(12n)と回動筒(12r)内
壁の鋸歯縦溝(12a)からの左回動力で上昇する。他方、
(12n)と嵌合した(11g)は計量板押さえ(11b)とも嵌合し
て右回動する。(11g)が左回動すると計量板(11v)も左回
動し、(11b)と軸嵌合した計量板ラチェット(11r)も左回
動し、(11r)と共に(11)が左回動してその下端で嵌合し
た(12r)も左回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術の属する分野】本発明は粉末を所定量まで圧縮し
て分取し、それを送り出し部へ移送する作業を繰返し得
る容器並びにその応用として、所定量粉末薬剤を液体媒
体を介せずに口腔内へ繰返し投与し得る吸入キットもし
くはその他の体腔内例えば、鼻腔内へ繰返し投与し得る
噴射投与キット又は体腔内以外の処置を要する下記の部
位等へ繰返し投与し得る噴射投与キットに関する。
【0002】詳しくは、本発明は上記の能力に加えて、
その使用時におけるキットの方向に制限を受けず、粉末
薬剤を包含する粉末の塊状化に起因する気体流通路に閉
塞等を生ずる虞が少なく、多数回繰り返して用い得る粉
末の送り出し容器又は所定量粉末薬剤の繰返し投与可能
な口腔内への吸入キットもしくは他の体腔内特に鼻腔内
への噴射投与キット又は体腔内以外の湿疹、火傷、薬害
もしくは負傷部位等の処置を要する部位へ繰返し投与し
得る噴射投与キットに関する。
【0003】
【従来の技術】粉末薬剤を液体媒体に溶解させた溶液又
は懸濁させた懸濁液等の液状で口腔内へ噴射するキット
は既に市販されている。しかし、これらのキットには下
記の様な各種の制約が依然として残っており、その解決
が求められていた:・各噴射回における供給量に大きな
バラツキが必ず伴った・吸入者が一定の使用姿勢で用い
るという制約が伴った・キットが粉末薬剤を直接に噴射
するものではく、溶液として吸入する方式である処か
ら、携帯に不便であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来の
キットに伴っていた制約を解消して、下記の各種の特色
を発揮する所定量の粉末の繰返し送り出し可能な容器並
びに所定量の粉末薬剤の繰返し投与可能な口腔内への吸
入キット、その他の体腔内例えば、鼻腔内への噴射投与
キット及びその他処置を要する部位への噴射投与キット
を提供することを目的とする。本発明の所定量の粉末の
繰返し送り出し可能な容器並びに所定量の粉末薬剤の吸
入キット及び噴射投与キットの特色: ◆粉末を高精度の所定量で送り出し部へ繰り返して供給
し得る、 ◆粉末薬剤を直接に口腔内へ吸入方式で、口腔以外の体
腔内例えば、鼻腔内へ噴射方式で供給できることに加え
て、体腔内以外の処置を要する部位例えば、湿疹、火
傷、薬害もしくは負傷部位等へも繰返し投与し得る、 ◆粉末所物質の毎回の送り出し量並びに投与量(吸入量
及び噴射投与量)にバラツキを殆ど来さず、 ◆容器からの粉末の送り出しの際又はキットからの粉末
薬剤の吸入もしくは噴射投与の際の使用姿勢の何れにお
いても制約を受けない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決すると共に、上掲の各種特色を備えた所定量の粉末を
繰返して送り出し得る容器並びに所定量の粉末薬剤の口
腔内への繰返し投与可能な吸入キット及びその他の体腔
内例えば、鼻腔内への繰返し噴射投与可能なキット並び
に体腔内以外の処置を要する部位に対しても噴射投与可
能なキットを提供する為に、下記の「定量送り出し容器
の基本的構成」、「定量送り出し容器の改良構成1」〜
「定量送り出し容器の改良構成」並びに下記の「吸入又
は噴射投与キットの基本的構成」及び「吸入又は噴射投
与キットの改良構成1」〜「吸入又は噴射投与キットの
改良構成8」に規定された構成を必須の構成要件又は好
適要件として備えていることを要する。
【0006】[定量送り出し容器の基本的構成]筒状部
に収容された粉末を所定密度まで圧縮する圧縮部材及び
圧縮部材と対向する位置を占める計量部材であって圧縮
された粉末から所定体積の部分を分取するに次いでそれ
を粉末送り出し部へ移送する部材で少なくとも構成さ
れ、移送された粉状物質が該送り出し部へ全量渡された
状態の計量部材を原位置へ復帰させ、圧縮部材が計量部
材の計量部容積に対応する体積だけ上方へ移動して筒状
部に収容された粉末を圧縮してその密度を所定値まで高
める所定量粉末を繰返し送り出し得る容器。
【0007】[定量送り出し容器の改良構成1]圧縮部
材がピストン又はプランジャーであって、計量部材に接
近する方向にだけ移動可能な[定量送り出し容器の基本
的構成]に記載の所定量粉末を繰返し送り出し得る容
器。
【0008】[定量送り出し容器の改良構成2]計量部
材が圧縮部材の1回当たりの移動距離と略同一の厚さの
平板状であり、分取される粉末の体積を所定値に画定す
る計量部であって筒状部の断面積及び形状と略同一の計
量部を1個以上備えると共に、粉末を圧縮する為の押圧
力を受け止める圧受け部分と協働して分取された粉末を
粉末送り出し部へ移送する移送部を備えている[定量送
り出し容器の基本的構成]及び[定量送り出し容器の改
良構成1]に記載の所定量粉末を繰返し送り出し得る容
器。
【0009】[定量送り出し容器の改良構成3]筒状部
材がそれに収容された粉末の送り出し回数又は粉末の残
量を示す表示手段を備えている[定量送り出し容器の基
本的構成]並びに[定量送り出し容器の改良構成1]及
び「定量送り出し容器の改良構成2」に記載の所定量粉
末を繰返し送り出し得る容器。
【0010】[定量送り出し容器の改良構成4]粉末送
り出し部に設けられた気体導入孔に加圧気体供給手段を
連結すると共に、粉末の送り出し部をノズル状の噴射部
とした[定量送り出し容器の基本的構成]及び[定量送
り出し容器の改良構成1]〜「定量送り出し容器の改良
構成3」に記載の所定量粉末を繰返し送り出し得る容
器。
【0011】[吸入又は噴射投与キットの基本的構成]
粉末薬剤の繰返し投与可能なキットであって、上本体と
下本体とで外郭が構成され、下記の各構成部材を内蔵す
る所定量粉末薬剤の繰返し投与可能な吸入又は噴射投与
キット:上本体であって略筒状のその上端域に係合手段
を備えその側壁に気体導入孔を備え気体導入孔と略対向
位置に上下方向に走る透視窓孔を備えその下段域に横方
向に走る突条を備えると共にその下端域に係合手段を備
えた部材、マウスピースであって上本体の上端域に設け
られた係合手段で装着されその内壁中段に開口面積の一
部分を閉塞する障壁を備えると共にその下端域に残余の
開口面積を略閉塞する障壁を備えた部材、包括シリンダ
ーであって上本体内部に装着されその上縁に設けられた
係合手段で計量板ラチェット中縁下面の係合手段と係合
し、上縁付近で計量板押さえを支承して上部内壁に左回
転禁止ラチェットを備えその内部に少なくとも内筒とス
クリュー収容筒とを収容し側壁に気体導入口を備えると
共に下端域に係合手段を備えた部材、計量部材であって
包括シリンダーの上縁部に支承され圧縮押圧力を受け止
めると共に圧縮された粉末薬剤の所定体積を画定し画定
された体積の粉末薬剤を次段階へ移送する部材、気体流
通路であって包括シリンダーの内部に装着され粉末薬剤
と気体とを混合しながら搬送する部材、拡散用部材であ
って混合気流通路内に固定されて粉末薬剤と気体との混
合気体に旋回流を与える部材、内筒であって包括シリン
ダーの内部に気体流通路と平行に装着されて粉末薬剤を
収容する部材、圧縮部材であって内筒内で粉末薬剤を圧
縮する部材、計量部材であって圧縮された粉末薬剤の体
積を所定値に画定する部材、回動筒であって下本体内部
に装着されながらその上端域の係合手段で包括シリンダ
ーの下端域に設けられた係合手段と係合しその下端域が
下本体の底板内壁に支承されその上端域壁面に上本体と
係合する係合手段を備えると共にその内壁面の一部分に
その母線長の略全域に鋸歯縦溝が刻設されてその回動に
よって押し上げシャフトを回転させる部材、押し上げナ
ットであって回動筒内部に装着され筒状のその頭部内壁
突設部を上下に貫通する孔に雌ネジが刻設されて下本体
によって回動されると共にその上端域で包括シリンダー
と係合する部材並びに押し上げシャフトであって押し上
げナットの左半分を貫通するネジ孔中に螺合状態で挿通
されその外壁全長に雄ネジが刻設されると共にその下端
に鋸歯歯車が装着されており、その鋸歯が回動筒内壁面
に刻設された鋸歯縦溝と噛み合いながら一方向へだけの
回転が許されることによって全体的に上昇する部材で少
なくとも構成されたキット。
【0012】[吸入又は噴射投与キットの改良構成1]
圧縮部材がピストン又はプランジャーである「吸入又は
噴射投与キットの基本的構成」に記載の吸入又は噴射投
与キット。
【0013】[吸入又は噴射投与キットの改良構成2]
計量部材を構成する部品の1が圧縮部材と対向する位置
において粉末薬剤を所定密度まで圧縮する際の圧縮押圧
力を受け止める計量板押さえである「吸入又は噴射投与
キットの基本的構成」及び「吸入又は噴射投与キットの
改良構成1」に記載の吸入又は噴射投与キット。
【0014】[吸入又は噴射投与キットの改良構成3]
計量部材を構成する部品の1が圧縮された粉末薬剤の体
積を画定する計量板である「吸入又は噴射投与キットの
基本的構成」並びに「吸入又は噴射投与キットの改良構
成1」及び「吸入又は噴射投与キットの改良構成2」に
記載の吸入又は噴射投与キット。
【0015】[吸入又は噴射投与キットの改良構成4]
計量部材を構成する部品の1が計量板押さえを所定角度
づつ一方向へ回転させると共に、逆方向への単独回転を
禁止する計量板ラチェットである「吸入又は噴射投与キ
ットの基本的構成」及び「吸入又は噴射投与キットの改
良構成1」〜「吸入又は噴射投与キットの改良構成3」
に記載の吸入又は噴射投与キット。
【0016】[吸入又は噴射投与キットの改良構成5]
回動筒の内壁面の一部分にその母線長の略全長に亙って
鋸歯歯車と噛み合う鋸歯縦溝が刻設されている「吸入又
は噴射投与キットの基本的構成」及び「吸入又は噴射投
与キットの改良構成1」〜「吸入又は噴射投与キットの
改良構成4」に記載の吸入又は噴射投与キット。
【0017】[吸入又は噴射投与キットの改良構成6]
鋸歯歯車が上昇する方向への回転は許されるが、下降す
る方向への回転は禁止されている「吸入又は噴射投与キ
ットの基本的構成」及び「吸入又は噴射投与キットの改
良構成1」〜「吸入又は噴射投与キットの改良構成5」
に記載の吸入又は噴射投与キット。
【0018】[吸入又は噴射投与キットの改良構成7]
内筒がキットの使用回数又は内筒中に収容された粉末薬
剤の残量を示す表示手段を備えている「吸入又は噴射投
与キットの基本的構成」及び「吸入又は噴射投与キット
の改良構成1」〜「吸入又は噴射投与キットの改良構成
6」に記載の吸入又は噴射投与キット。
【0019】[吸入又は噴射投与キットの改良構成8]
気体導入孔に加圧気体供給手段を連結した「吸入又は噴
射投与キットの基本的構成」及び「吸入又は噴射投与キ
ットの改良構成1」〜「吸入又は噴射投与キットの改良
構成7」に記載の噴射投与キット。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の粉末物質の定量を分取す
る手段は図1に最も簡素な形状として示されている。本
発明の図面において「上下左右」は説明の便宜上の表現
である。更に、本願明細書ではマウスピースの位置及び
噴射ノズルの位置する側を「上方」と称することがあ
る。
【0021】また、最も簡素で原理的であり、各部又は
各部材を原則として連動関係無しに作動させる様に編成
された機構として所定量の粉末を送り出し部へ繰り返し
て移送し得る容器の例に加えて、最も有用な例として所
定量の粉末薬剤を繰り返して口腔内へ投与し得る吸入キ
ット並びにその他の体腔内例えば鼻腔内へ噴射及びその
他処置を要する部位へ噴射する噴射投与キットについて
以下に説明する。
【0022】図1の(a)は口腔内への所定量の粉末薬剤
の吸入キットとして用い得るが、最も簡素で原理的な部
材及び部品で編成された所定量の粉末の繰返し送り出し
可能な容器である。勿論、自力で吸入する能力を保有し
ない使用者の為には図1の(b)における様に圧送用の加
圧気体を収容した加圧気体収容部材(Bb)をその気体導
入孔(Ah)に付設して「吸入キット」を「噴射投与キッ
ト」に変更することもできる。その構成は概略的には上
端部に位置する吸入部(Am)とその下端から下方へ向け
て伸びる基幹部(Ak)とであり、基幹部(Ak)の片側にに
は筒状部(Ac)が形成されると共に、筒状部材(Ac)の下
端に続いて下方進行禁止ラチェット部(Ar)が形成され
ている。
【0023】筒状部(Ac)内には下方から圧縮部材(Ap)
が装入されて、筒状部(Ac)内に収容された粉末薬剤を
圧縮する。その圧縮力を受け止めるものは吸入部(Am)
の内壁から張り出した仕切壁(Amw)の下面である。仕切
壁(Amw)の下面と筒状部(Ac)の上端との間に計量部材
(Av)が嵌装されており、左右に滑動可能であると共
に、可能な限り両部に密接した状態で嵌装されている。
【0024】筒状部(Ac)内に下方か挿入されている圧
縮部材(Ap)はその下面から下方へ伸びる圧縮部材(Ap)
を押し上げる棒状部材(As)で上方へ押し動かされて圧
縮作用を果たす。しかし、棒状部材(As)は定量的に圧
縮部材(Ap)を上方へ動かすが下方へ戻ってはならな
い。それを担保する為には棒状部材(As)の下端域が下
方進行禁止ラチェット部(Ar)に係合する為の1個以上
の係合歯(Asr)を備えている。
【0025】図1の(a)において、吸入部(Am)は所謂マ
ウスピースであって、その開口(Ami)は断面積の約半分
は仕切壁(Amw)で閉塞され、その反対側に口腔内への輸
送用気体の流通孔(Amd)が穿設されている。この流通孔
(Amd)の形状はそれと平行に設けられている筒状部材
(Ac)であって粉末薬剤を収容すると共に、圧縮にも寄
与する筒状部材(Ac)の上端の開口の形状と一致するこ
とが重要である。
【0026】図1の(a)において計量部材(Av)は細長い
板状の部材であって、その略中央部に透孔(Avh)が穿孔
されている。この計量部材(Av)は上記のマウスピース
(Am)の基底部と基幹部(Ak)の上端との接続部に穿設さ
れた挿通孔内を左右に滑動する。計量部材(Av)に穿設
された透孔(Avh)は計量孔として働くもので、筒状部材
(Ac)内に収容された粉末薬剤が圧縮部材(Ap)によって
計量孔(Avh)中に押し込まれると、それが所定量とな
る。
【0027】この時点で計量部材(Av)の末端に設けら
れたヘッド(Ave)が図において右側へ押されることによ
ってヘッド(Ave)の根元まで挿通孔内へ押し込まれる
と、その計量孔(Avh)が右方へ移動して輸送用気体の流
通孔(Amd)の位置に一致する様に計量孔(Avh)の位置及
び計量部材(Av)の長さが設定されることが重要であ
る。
【0028】その結果、その計量孔(Avh)内に圧縮充填
されていた粉末薬剤が気体流通孔(Amd)内に移動する。
次に使用者がマウスピース(Am)を自己の口に入れて強
く息を吸えば、気体導入孔(Ah)から勢い良く吸い込ま
れた空気が粉末薬剤を吹き上げて輸送しながらマウスピ
ース口(Ami)経由で口内へ送り込む。
【0029】この為には、気体導入孔(Ah)の向きと気
体流通孔(Amd)の最奥部との形状とを重質の粉末薬剤を
も十分に吹き上げ得る様に選択することが重要である。
図1では気体導入孔(Ah)が比較的小径に形成されると
共に、気体流通孔(Amd)の最奥部に向けられていると共
に、該最奥部が凹曲面に成形されている。
【0030】圧縮部材(Ap)の定量圧縮作用を担保する
為には、圧縮部材(Ap)の下方から下方へ向けて伸びる
棒状部材(As)の下端域に刻設された係合歯とその逆戻
りを禁止しながら所定距離づつ上方へ進める為の係止手
段、図1では下方移動禁止ラチェット(Ar)とが協働す
ることが必要である。
【0031】勿論、この下方移動を禁止しながら所定距
離づつ上方へ移動させる為の係止手段はラチェットとそ
れに係合する係合歯との組合せに限らず他の係止手段で
あっても良く、例えば基幹部に所定間隔毎に穿設された
小孔と該小孔に挿通させる為に棒状部材(As)の下端域
に植設された係止ピンとの組合せ等でも差支え無い。
【0032】図1の(b)に示された容器(B)は噴射ノズ
ル(Bj)及び加圧気体収容部材(Bb)が図1の(a)に示さ
れた容器(A)とは異なっている。図1の(b)に示された
容器(B)は粉末薬剤の口腔以外の体腔内例えば、鼻腔内
への噴射投与キットとして用い得るものであって、各部
に付与された符号の大部分は図1の(a)における符号の
最初を「A」から「B」へ差し替えればその儘図1の
(a)に対応する。その際には、図1の(a)には存在しない
部分(部材)だけに「B」で始まる別異の符号を付与す
れば足りる。
【0033】図1の(b)に示された容器(B)は上述の様
に口腔以外の体腔例えば、「鼻」を意図したものであ
る。従って、その使用に当たっては粉末薬剤の噴射部材
(Bj)を鼻腔内へ挿入し、ヘッド(Bve)を右方へ押して
計量板(Bv)の計量孔(Bvh)の位置をを噴射部材(Bj)内
の気体流通路(Bji)の位置に一致させ、加圧気体送り出
し部材(Bb)の頚部に設けられたバルブ(不図示)を開い
て加圧気体を気体導入孔(Bh)から気体流通路(Bji)へ
送り込む。
【0034】この粉末薬剤の噴射キット(B)が使用者の
立位で下方から噴射投与される形態で用いられる場合に
は特に問題は生じ難い。処が、使用者が横臥位で用いる
場合には計量部材(Bv)が移動した時点で直ちに加圧気
体を導入することが望ましい。しかし、これは意外に困
難である。その困難を解消する為には、計量部材(Bv)
の移動とバルブの開放とを連動させる様にキットを構成
することが好ましい。その具体的構成としては、計量部
材(Bv)のヘッド(Bve)とは反対側の末端が突出するか
ら、これにバルブに付設した梃子を押し動かさせる連動
形態でも十分である。
【0035】<<最も実用的で高信頼性を備えた粉末薬
剤の投与キット>>本発明の粉末薬剤吸入又は噴射投与
キット(1)(「本発明のキット」と略称することがあ
る)の好適態様について以下に図面に基づいて具体的に
説明する。図2は本発明の吸入又は噴射投与キットの状
態を示し、図2の(a)は原寸外観、図2の(b)は該キット
(1)のオーバーキャップ(C)を取り外し状態の原寸外観
及び図2の(c)は該キットの縦断面を示す。
【0036】詳細な構成は図3に示された図2の(c)の
拡大縦断面図に基づいて説明する。図3においては、本
発明のキット(1)が細い末端を上方へ向けた状態て図示
されており、図3は本発明のキット(1)の拡大縦断面図
ではあるが、長軸を含む単一の平面による縦断面図では
なく、図3の右半分は紙面に含まれる平面による縦断面
図、左半分は該平面に対して60度起き上がった別異の
平面による縦断面図である。
【0037】なお、図3だけでは構造の細部が解り難い
場合には、図4に示された横断面図をも参照することが
ある。即ち、図4の各図[(a)〜(d)]は本発明のキット
を処々で切断(輪切り)にした横断面図である。上記の
左半分の断面図を呈する切断平面が右半分とは異なる平
面である理由は逆転が禁止された鋸歯歯車(12g)の軸
−−それは押し上げシャフト(12s)の軸と共通−−の
縦断面を示すという目的にある。
【0038】<<オーバーキャップ(C)>>再び、図3
において(C)はオーバーキャップである。本発明のキッ
ト(1)の上本体(11)を保護すると共に汚染等に対して
も上本体(11)を隔離する機能を果たす。オーバーキャ
ップ(C)の下端域内壁には本発明のキット(1)の下本体
(12)の上端域外壁の係合手段と係合する手段が設けら
れている。係合手段として最も通常的なものは雌ネジで
ある。しかし、係合手段は別にネジに限定されず、他の
手段例えば、バイヨネットマウントでも差支えは無い。
以下はオーバーキャップ(C)を取り外した場合を説明す
るものである。
【0039】<<マウスピース(11m)>>マウスピー
ス(11m)は本発明のキットの最上端に位置し、円筒状
であってその外壁が通常は上方へ向けて稍細く作成され
ている。その先細形状の意義はマウスピース(11m)が
吸入者の口に挿入され為の便宜から来る。その内壁(1
1ni)中段から障壁(11nb)が略半径の長さまで張り出
している。
【0040】障壁(11nb)の機能はキット内部で計量さ
れて噴射待ちの粉末薬剤がキットの右側を下にした倒立
状態で使用される前に無為に崩れ出る事態及びそれに続
く吸入時に粉末薬剤が気体に浮遊せずに急激に吐出する
事態を防止することにある。
【0041】マウスピース(11m)の下端域は本発明の
キット(1)の上本体(11)上端域に内嵌されている。両
部材を係止させる手段は図示の螺合に限らない。 <<上本体(11)>>上本体(11)は円筒であって、そ
の上端域外壁が通常は先細に作成されていると共に、そ
の下段右側壁に気体導入孔(11h)が設けられている。
気体導入孔(11h)の機能は吸入用の輸送気体の導入口
を提供することにある。また、上本体(11)の左側壁は
母線に平行に長く切り欠かれていることが図示されてい
るが、その機能は本発明のキット(1)内部に組み込まれ
た内筒(11i)内に本発明のキット(1)の使用回数又は
内筒(11i)の内部に収容された粉末薬剤の残量をキッ
ト外部から透視可能にすることにある。本発明のキット
(1)の使用回数又は収容された粉末薬剤の残量をキット
外部から検知可能にする手段としては、上記の図示され
た例に限らず別の手段であってもよい。以下に上本体
(11)内に収容された各種部材について説明する。
【0042】<<包括シリンダー(11g)>>包括シリ
ンダー(11g)は上本体(11)の直ぐ内側に装着された
円筒であってその上端域に拡径部(11ge)を備え、拡径
部(11ge)の上縁で計量板押さえ(11b)の下面を支承
すると共に拡径部(11ge)にはその上縁から切欠き(1
1gc)を通常は4個備えている。この切欠きは(11gc)
は後記の計量板押さえ(11b)の鍔(11bc)と嵌合す
る。更に拡径部(11ge)内壁には数個の左回転禁止ラチ
ェット(11egr)を備えている。左回転禁止ラチェット
(11ger)は後記の計量板(11v)の周縁に設けられた左
回転禁止ラチェット(11vr)と係合してその左回転を禁
止する。
【0043】包括シリンダー(11g)はその下端にも切
欠き(11gc)を(本発明の例では幅45度で4個)備
え、それによって後記の押し上げナット(12n)の拡径
部(12ne)外壁から張り出した鍔(12nf)に設けられた
切欠き(12nfc)と嵌合して一体として回動する。
【0044】<<計量板ラチェット(11r)、計量板押
さえ(11b)、計量板(11v)>>計量板ラチェット(1
1r)は円板でその外周に左回転禁止ラチェット(11rb)
を複数個通常は3個備えると共に2個以上の透孔(11r
h)を備えている。透孔(11rh)の個数及び位置は後記の
計量板(11v)に設けられた計量孔(11vh)の個数及び
位置と一致する。計量板ラチェット(11r)は上本体(1
1)内部の大径部上端に装着されている。計量板ラチェ
ット(11r)の機能はそれと同軸上に位置する後記の計
量板(11v)を伴って右回転させることにある。その目
的で上記の計量板ラチェット(11r)の下面中心部には
円柱状の突起(11rp)が設けられ、その内部に例えば3
角形の凹窩(11rpc)が設けられている。凹窩(11rpc)
の形状は4角形でもよいが、該部へ収容される棒状体の
回転を禁止する為には5角形以上は避けることが好まし
い。
【0045】計量板押さえ(11b)は上記の計量板ラチ
ェット(11r)の下面に接して設けられ、円板であって
その周縁に左回転禁止ラチェット(11bb)を備えること
に加えて、その上面周縁から外側へ張り出すと共に上方
へも盛り上がった大径の鍔(11bf)を備えている。
【0046】鍔(11bf)の下面からその厚さの通常約1
/2以下の切欠きが通常は複数個、図示の態様では4個
設けられている。更にその円板域には中心部に小径の透
孔(11bhs)及びそれと同一半径上の外側に大径の円形
透孔(11bhb)が穿設されている。円形透孔(11bhb)の
直径及び位置は上記の計量板ラチェット(11r)に穿設
された透孔(11rh)のそれらと同一とする。
【0047】小径透孔(11bhs)及びそれと同一半径上
の外側に穿設された大径の円形透孔(11bhb)との間は
連通されており、連通部の幅は小径透孔(11bhs)と同
一で十分である。この連通部の機能は計量板押さえ(1
1b)の下面に接して位置するべき計量板(11v)の上面
から伸びる末広軸((11vx)の大径部(11vxb)を貫通さ
せると共にその小径部(11vxs)を小径の透孔(11bbh
s)へ移動させて支承することにある。
【0048】計量板(11v)は円板で、それを貫通して
計量孔(11vh)が通常は3個穿孔されていると共にその
頂面中心から立上がる末広軸(11vx)を備えている。頂
面中心から立上がる末広軸((11vx)の大径部(11vxb)
は例えば三角形断面であって、計量板ラチェット(11
r)の下面から伸びる円柱突起(11rp)の中心に穿設され
た凹窩(11rpc)に嵌合する。従って、計量板(11v)は
上記の計量板ラチェット(11r)と一体になって右へ1
20度づつ間欠的に回転する。また、末広軸(11vx)の
小径部(11vxs)は円形断面であって計量板押さえ(11
b)の小径透孔(11bhs)に収容される。
【0049】計量板(11v)はその周縁に左回転禁止ラ
チェット(11vr)を備え、左回転禁止ラチェット(11v
r)は包括シリンダー(11g)の拡径部(11ge)内壁に設
けられた左回転禁止ラチェット(11gec)と係合すると
共に包括シリンダー(11g)から回動力を与えられて、
右へ120度づつ回転する。
【0050】計量板(11v)の機能は内筒(11i)内に収
容された粉末薬剤を計量することにある。即ち、内筒
(11i)内に嵌装されているピストン(12p)が粉末薬剤
を計量板(11v)の計量孔(11vh)内に圧縮装填する。
計量板(11v)に穿設された計量孔(11vh)が通常は3
個であること及びそれらの相互位置は図4の(b)及びに
図4の(c)に示されている。
【0051】ここで、図4の(a)は本発明のキット(1)
を上記の計量板(11v)を横断する切断線A−Aで切断
して現れる形状を矢印方向へ向かって見上げた状態であ
り、図4の(b)は本発明のキット(1)を上記の気体導入
孔(11h)を横断する切断線B−Bで切断して現れる形
状を矢印方向へ向かって見上げた状態である。
【0052】尤も、粉末薬剤の計量は計量板(11v)の
裏側(上面)に密接した計量板押さえ(11b)との共同
作業である。即ち、計量板押さえ(11b)が計量板(11
v)の裏側から粉末薬剤を堰留めてピストン(12p)によ
る押圧力を効果的に粉末薬剤に及ぼし得る様にする機能
を果たす。
【0053】<<内筒(11i)>>内筒(11i)は筒状の
部材でその内径はその全長において同一であって前記の
計量孔(11vh)と同一である。内筒(11i)は上縁で計
量板(11v)の下面に密接すると共に計量板(11v)の下
面に密接し、その計量孔(11vh)に正対する。その機能
は内部に粉末薬剤を収容することにある。
【0054】内筒(11i)の下側からはピストン(12p)
が挿入されている。ピストン(12p)の機能は粉末薬剤
を所定量(所定距離)だけ押し上げることにある。しか
し、ピストン(12p)は独自に上昇し得る訳ではなく、
その内部に下流側から挿入された押し上げシャフト(1
2s)によって押し上げられる。とはいえ、この押し上げ
シャフト(12s)も後述の機構で押し上げられるもので
ある。
【0055】<<スクリュー収容円筒(11a)>>図3
では、上記の内筒(11i)に平行な円筒であってスクリ
ュー収容円筒(11a)が見受けられる。スクリュー収容
円筒(11a)の機能は気体導入孔(11h)から導入された
輸送気体を粉末薬剤と混合してマウスピース(11m)か
ら噴出させる為に輸送する気体流通路でもある。その為
に、スクリュー収容円筒(11a)の下段右側で気体導入
孔(11h)と対応位置に開口(1ah)を備えている。
【0056】このスクリュー収容円筒(11a)内には固
定スクリュー(11s)が装着されている。固定スクリュ
ー(11s)の機能は気流に旋回を与えて粉末薬剤を均一
に浮遊させることにある。従って、固定スクリュー(1
1s)自体は回転しない。以上が本発明のキット(1)の上
本体(11)に収容された必須部材を略尽くしている。そ
こで、以後は本発明のキット(1)の下本体(12)及びそ
の内部に装着された部材について説明する。
【0057】<<下本体(12)>>図3によれば、下本
体(12)は本発明のキット(1)の部材であって有底円筒
形に作成されている。その上端域外壁に雄ネジが刻設さ
れていてオーバーキャップ(C)の下端域内壁の雌ネジと
係合していることは上述の通りである。下本体(12)の
機能はその内部に回動筒(12r)及び押し上げナット(1
2n)を収容し、押し上げナット(12n)をその底板内壁
から立上がるポスト(12ps)によって直接に回動させる
ことにある。ポスト(12ps)は押し上げナット(12n)
内部に圧入嵌着されている。
【0058】<<回動筒(12r)>>下本体(12)内部
には先ず、その内壁に近接して回動筒(12r)が回動可
能に装着されている。回動筒(12r)は上端域に拡径部
(12re)を備えると共に拡径部(12re)の外壁中段に鍔
(12rf)を突設させている。
【0059】この鍔(12rf)の機能はその数カ所、本発
明の例では4ヶ所の切欠き(12rfc)を備え、その幅は
45度であって上本体(11)の下端の対応箇所に設けら
れた切欠き(11fc)と緊密に嵌合して上本体(11)と一
体として回動することにある。
【0060】更に、鍔(12rf)よりも上端に近い外壁に
アンダーカット(12u)を突設させている。アンダーカ
ット(12u)の機能は上本体(11)の下端域内壁に設け
られた溝又は凹窩(11c)と係合することによって上本
体(11)からの不時の脱離を阻止する恐れを一層少なく
することにある。
【0061】回動筒(12r)の拡径部(12re)以外の外
壁には数カ所に鍔(12rf)が設けられて、それらの周縁
が下本体(12)の内壁に略接しながら回動容易な状態を
実現している。鍔(12rf)の機能は摩擦低減にある。即
ち、回動筒(12r)の外壁全面が下本体(12)の内壁に
当接して回転する際に生ずる大き過ぎる摩擦抵抗を大幅
に低減している。
【0062】<<押し上げシャフト(12s)>>回動筒
(12r)の内部には、先ず押し上げシャフト(12s)が装
着されている。押し上げシャフト(12s)の機能は左回
転しながら上昇してピストン(12p)を押し上げること
にある。即ち、回動筒(12r)は図4の(d)に示された様
に回転しながら、その内壁に設けられた鋸歯縦溝(12
a)(ラチェット突条)から回転力を鋸歯平歯車(12g)
に伝えてそれを回転させる。
【0063】その寄与によって、押し上げシャフト(1
2s)は自身の外壁に刻設された雄左ネジと押し上げナッ
ト(12n)の貫通孔(12nh)内壁に刻設された雌左ネジ
とを係合させることによって、上昇への推進力を得る。
ここで、上記の図4の(d)は本発明のキット(1)の下本
体(12)をその底板に最も近接した切断線D−Dによっ
て切断した断面を上方へ向かって見上げた際に現れる断
面である。
【0064】<<押し上げナット(12n)>>図4の(c)
によれば、押し上げナット(12n)の上端域は略円筒形
の外郭とその外郭の内壁から突設する部分とで構成され
ている。この突設部分には同心の二重丸が見受けられる
が、その中心の丸印は図3に示された上記の押し上げシ
ャフト(12s)の外壁に刻設されたネジの谷円を示し、
その外側の丸印は押し上げシャフト(12s)の外壁に刻
設されたネジの山円を示す。図4の(c)は本発明のキッ
ト(1)の下本体(12)をその中段で切断線C−Cによっ
て切断した断面を上方へ向かって見上げた際に現れる断
面である。断面図4の(c)には押し上げナット(12n)の
断面も含まれている。
【0065】図4の(d)によれば押し上げナット(12n)
の拡径部(12ne)よりも下部は複雑な形状に作成されて
いる。即ち、その断面形状において中空半円形の右半分
部分と中空四分円のとの結合からなる。これは実際には
円筒の1/4周に相当する部分を切除した鋸歯縦溝(1
2a)つき管状体である。その鋸歯縦溝(12a)部分に鋸
歯歯車(12g)及びその右回転を禁止する右回転禁止ラ
チェット(12gs)が係合した状態で押し上げシャフト
(12s)が収納されている。
【0066】なお、この鋸歯歯車(12g)の機能は上述
の様に回動筒(12r)の右回動による駆動力を受けなが
ら左回転することによって、回動筒(12r)の内壁を上
昇することにある。即ち、回動筒(12r)の内壁に刻設
された鋸歯縦溝(12a)から左向きの回転力を受ける。
他方、中空半円断面の管状部分(12nr)内には下本体
(12)の内壁底面から立上がるポスト(12ps)が下方か
ら嵌着されている。ポスト(12ps)の機能は押し上げナ
ット(12n)の自由回転を阻止して回動筒(12r)と一体
になってそれを回動させると共に、下本体(12)が離脱
しない様に固定することにある。
【0067】<<キットを形成する材料>>平均的に、
本発明のキットを構成する部材が薬剤に直接に接触する
場合及び使用者が手指で操作する場合には、その材質は
ポリオレフィン結晶性重合体が厚生省基準で要求され
る。しかし、それ以外の場合にはこの基準に限定される
必然性が失われて、成形性、外観その他の点で最適の材
質を用い得る筈である。
【0068】次に、吸入用等の薬剤を用いる場合につい
て本発明の多重筒機構を形成する材質を説明する。材質
としてポリオレフィン結晶性重合体、中でもポリプロピ
レン結晶性重合体が好ましい部材は下掲の通りである: ◆オーバーキャップ(C)、マウスピース(11m)、上本
体(11)、計量板押さえ(11b)、計量板(11v)、拡散
スクリュー、スクリュー収容円筒(11a)、包括シリン
ダー(11g)、内筒(11i)、圧縮部材特にピストン(1
2p)及び下本体(12)に加えて、例外的ながら回動筒
(12r);また、成形性、外観その他の点で最適の材質
で形成され得る部材は下掲の通りである: ◆計量板ラチェット(11b)、押し上げナット(12n)、
鋸歯歯車(12g)及び押し上げシャフト(12s)。
【0069】
【作用】本発明の図1に示された容器(A)及び容器(B)
においては各部材間又は各部品間には連動関係が殆ど存
在しないことから、ここでは説明を省略する。
【0070】本発明の図3に示された吸入又は噴射投与
キット(1)が用いられる場合の各部材相互の関係を説明
すれば次の通りである。この時点ではオーバーキャップ
(C)は取り外されていることを前提とする: (1)下本体(12)を左に120度回動させるとその底板
内面から立上がったポスト(12b)が押し上げナット(1
2n)をその中心軸の廻りに左回転させる。その際には鋸
歯歯車(12g)は右回転できない。その理由はそれが押
し上げナット(12n)から伸びた右回転禁止ラチェット
(12gs)によって右回転を阻止されていることに求めら
れる。
【0071】従って、鋸歯歯車(12g)は右回転せずに
回動筒(12r)の内壁面に刻設された鋸歯縦溝(12a)を
倒しながら左方向滑って行き、最終的には鋸歯縦溝(1
2a)の左端に到達する。この鋸歯縦溝(12a)は弾性に
富む材質で形成されているからである。
【0072】(2)下本体(12)を右に120度回動させ
ると押し上げナット(12n)の下段に嵌着されたポスト
(12ps)が押し上げナット(12n)をその中心軸の廻り
に右回転させて原位置へ戻る。その際には鋸歯歯車(1
2g)が鋸歯縦溝(12a)と噛み合いながら左回転して、
回動筒(12r)内壁を上昇しながら鋸歯縦溝(12a)の右
端へ復帰する。
【0073】その左回転の際には押し上げシャフト(1
2s)も左回転して押し上げナット(12n)の貫通孔内壁
の雌左ネジと係合しながら上昇力を得る。その結果とし
て、ピストン(12p)を所定高さだけ押し上げ、内筒(1
1i)中に収容された粉末(薬剤)が計量板(11v)及び
その裏側の計量板押さえ(11b)の共働作用によって圧
縮される。
【0074】(3)上本体(11)の上端域に近い内壁面に
設けられた1個以上の左回転禁止ラチェットはそこに装
着される計量板ラチェット(11r)の周面に設けられた
1個以上の左回転禁止ラチェットに係合して計量板ラチ
ェット(11r)の左回転を禁止する。
【0075】他方、上本体(11)の下縁に設けられた1
個以上の切欠き(本発明の例では4個で幅45度)は回
動筒(12r)の拡径部外壁に設けられた鍔(12rf)の下
縁対応箇所に設けられた切欠き(11bc)と緊密に嵌合し
て、回動筒(12r)と一体になって回動する。
【0076】(4)包括シリンダー(11g)の拡径部上縁
に設けられた1個以上の切欠き(本発明の例では4個で
幅45度)は計量板押さえ(11b)の鍔部下縁対応箇所
に設けられた切欠き(11bc)と緊密に嵌合して、計量板
押さえ(11b)と一体になって回動する。他方、包括シ
リンダー(11g)の下縁に設けられた1個以上の切欠き
(本発明の例では4個で幅45度)は押し上げナット
(12n)の鍔(12nf)の対応箇所に設けられた1個以上
の切欠き(本発明の例では4個で幅45度)と緊密に嵌
合して押し上げナット(12n)と一体になって回動す
る。
【0077】
【発明の効果】本発明の最も簡素な所定量粉末の繰返し
送り出し可能な容器は粉末薬剤にも適用可能である。そ
こで、その効果説明に代えて、以下に本発明の粉末薬剤
の吸入又は噴射投与キットが下記の種々の効果を奏する
ことを説明する: (1)複合機構によれば、粉末を圧縮計量によって分取し
て毎回所定量の粉末を次工程へ移送することができる (2)キットによれば、粉末薬剤を圧縮計量によって分画
して毎回所定量の粉末薬剤を吸入者へ供給できる (3)携帯容易なキットから簡単な操作によって毎回所定
量の粉末薬剤を吸入者へ供給できる。このキットによる
供給可能回数は現在の仕様では約60回に達する。更に
多数回の供給も僅かな仕様変更によって容易に実現でき
る。 (4)その気体導入孔に加圧気体収容部材の供給口を接続
すれば、容易に噴射投与キットへ変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の吸入又は噴射投与キット(A)及
び噴射供給キット(B)の模式的縦断面図であり、図1の
(a)は本発明の吸入又は噴射投与キット(A)の模式的縦
断面図であり、図1の(b)は本発明の噴射供給キット
(B)の模式的縦断面図である。
【図2】図2は本発明の吸入又は噴射投与キット(1)の
状態を示し、図2の(a)は原寸外観、図2の(b)は該キッ
ト(1)のオーバーキャップを取り外し状態の原寸外観及
び図2の(c)は該キットの縦断面を示す。
【図3】図3は本発明のキット(1)の縦断面図ではある
が、軸を含む単一の平面による縦断面図ではなく、図3
の右半分は紙面に含まれる平面による縦断面図、左半分
は該平面に対して60度起き上がった別異の平面による
縦断面図である。
【図4】図4は本発明のキットを処々で切断(輪切り)
にした横断面図である。図4の(a)は本発明のキットを
その計量板の位置で切断線A−Aで切断して現れる面を
矢印方向へ見上げた断面図、図4の(b)は本発明のキッ
トをその期待導入孔の位置で切断線B−Bで切断して現
れる面を矢印方向へ見上げた断面図、図4の(c)は本発
明のキットをその押し上げナットの位置で切断線C−C
で切断して現れる面を矢印方向へ見上げた断面図。図4
の(d)は本発明のキットをその底面の位置で切断線D−
Dで切断して現れる面を矢印方向へ見上げた断面図であ
る。
【符号の説明】
1 本発明の粉末吸入又は噴射投与キット全体 11 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの上本体 12 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの下本体 11a 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットのスクリ
ュー収容円筒 11b 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの計量板
押さえ 11g 本発明の粉末吸入又は噴射投与キット包括シリ
ンダー 11h 本発明の粉末吸入又は噴射投与キット側壁の気
体導入孔 11i 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの内筒 11m 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットのマウス
ピース 11r 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの計量板
ラチェット 11s 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの固定ス
クリュー 11v 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの計量板 12r 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの回動筒 12n 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの押し上
げナット 12s 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの押し上
げシャフト 12g 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの鋸歯歯
車 12p 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの圧縮用
ピストン 11ah 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットの包括シ
リンダー側壁の気体導入孔 11bb 計量板押さえの周縁に設けられた左回転禁止ラ
チェット 11bc 計量板押さえの鍔 11bf 計量板押さえの上面周辺から上方へ突出した大
径の鍔 11gc 包括シリンダー拡径部上縁の切欠き 11ge 包括シリンダー拡径部 11rb 計量板ラチェット外周の左回転禁止ラチェット 11rh 計量板ラチェットの透孔 11rp 計量板ラチェットの下面に設けられた円柱状の
突起 11vh 計量板の計量孔 11vr 計量板の左回転禁止ラチェット 11vx 計量板の上面から伸びる末広軸 12ps 本発明の粉末吸入又は噴射投与キットのポスト 12re 回動筒の拡径部 12rf 回動筒の鍔 12gs 押し上げシャフト下端の鋸歯歯車の右回転禁止
ラチェット 12nf 押し上げナットの鍔 11bhb 計量板押さえに穿設された大径透孔 11bhs 計量板押さえに穿設された小径透孔 11ger 包括シリンダー拡径部の左回転禁止ラチェッ
ト 11rpc 計量板ラチェットの下面に設けられた円柱状
突起中心に設けられた3角形の凹窩 11vxb 計量板上面から立上がる末広軸の大径部 11vxs 計量板上面から立上がる末広軸の小径部 12rfc 押し上げナットの鍔に設けられた切欠き A 本発明の粉末吸入キット(A)自体 B 本発明の粉末噴射供給キット(B)自体 C オーバーキャップ Ac 本発明の粉末吸入キット(A)の筒状部 Ak 本発明の粉末吸入キット(A)の基幹部 Ap 本発明の粉末吸入キット(A)の圧縮部材 Am 本発明の粉末吸入キット(A)の吸入部 Ar 本発明の粉末吸入キット(A)の基幹部下半に刻
設された下方移動禁止ラチェット As 本発明の粉末吸入キット(A)の圧縮部材を押し
上げる棒状部材 Av 本発明の粉末吸入キット(A)の計量部材 Amd 本発明の粉末吸入キット(A)の吸入部内部の気
体流通路 Ami 本発明の粉末吸入キット(A)の吸入部における
開口 Amw 本発明の粉末吸入キット(A)の吸入部内部の仕
切壁 Asr 本発明の粉末吸入キット(A)の棒状部材下端域
における係合歯 Ave 本発明の粉末吸入キット(A)の計量部材末端に
おけるヘッド Avh 本発明の粉末吸入キット(A)の計量部材におけ
る計量孔 Bj 本発明の粉末噴射供給キット(B)における噴射
部 Bb 本発明の粉末噴射供給キット(B)に装着された
圧送気体収容部材 Bc 本発明の粉末噴射供給キット(B)の筒状部 Bk 本発明の粉末噴射供給キット(B)の基幹部 Bp 本発明の粉末噴射供給キット(B)の圧縮部材 Br 本発明の粉末噴射供給キット(B)の基幹部下半
に刻設された下方移動禁止ラチェット Bs 本発明の粉末噴射供給キット(B)の圧縮部材を
押し上げる棒状部材 Bv 本発明の粉末噴射供給キット(B)の計量部材 Bji 本発明の粉末噴射供給キット(B)における噴射
部の開口 Bjd 本発明の粉末噴射供給キット(B)の噴射部内部
の気体流通路 Bsr 本発明の粉末噴射供給キット(B)の棒状部材下
端域における係合歯 Bve 本発明の粉末噴射供給キット(B)の計量部材末
端におけるヘッド Bvh 本発明の粉末噴射供給キット(B)の計量部材に
おける計量孔

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状部に収容された粉末を所定密度まで
    圧縮する圧縮部材及び圧縮部材と対向する位置を占める
    計量部材であって圧縮された粉末から所定体積の部分を
    分取するに次いでそれを粉末送り出し部へ移送する部材
    で少なくとも構成され、移送された粉状物質が該送り出
    し部へ全量渡された状態の計量部材を原位置へ復帰さ
    せ、圧縮部材が計量部材の計量部容積に対応する体積だ
    け上方へ移動して筒状部に収容された粉末を圧縮してそ
    の密度を所定値まで高める所定量粉末を繰返し送り出し
    得る容器。
  2. 【請求項2】 圧縮部材がピストン又はプランジャーで
    あって、計量部材に接近する方向にだけ移動可能な請求
    項1に記載の所定量粉状物質を繰返し送り出し得る容
    器。
  3. 【請求項3】 計量部材が圧縮部材の1回当たりの移動
    距離と略同一の厚さの平板状であり、分取される粉末の
    体積を所定値に画定する計量部であって筒状部の断面積
    及び形状と略同一の計量部を1個以上備えると共に、粉
    末を圧縮する為の押圧力を受け止める圧受け部分と協働
    して分取された粉末を粉末送り出し部へ移送する移送部
    を備えている請求項1又は2に記載の所定量粉末を繰返
    し送り出し得る容器。
  4. 【請求項4】 筒状部材がそれに収容された粉末の送り
    出し回数又は粉末の残量を示す表示手段を備えている請
    求項1〜3の何れかに記載の所定量粉末を繰返し送り出
    し得る容器。
  5. 【請求項5】 粉末送り出し部に設けられた気体導入孔
    に加圧気体供給手段を連結すると共に、粉末の送り出し
    部をノズル状の噴射部とした請求項1〜3の何れかに記
    載の所定量粉末を繰返し送り出し得る容器。
  6. 【請求項6】 粉末薬剤の繰返し投与可能なキットであ
    って、上本体と下本体とで外郭が構成され、下記の各構
    成部材を内蔵する所定量粉末薬剤の繰返し投与可能な吸
    入又は噴射投与キット:上本体であって略筒状のその上
    端域に係合手段を備えその側壁に気体導入孔を備え気体
    導入孔と略対向位置に上下方向に走る透視窓孔を備えそ
    の下段域に横方向に走る突条を備えると共にその下端域
    に係合手段を備えた部材、マウスピースであって上本体
    の上端域に設けられた係合手段で装着されその内壁中段
    に開口面積の一部分を閉塞する障壁を備えると共にその
    下端域に残余の開口面積を略閉塞する障壁を備えた部
    材、包括シリンダーであって上本体内部に装着されその
    上縁に設けられた係合手段で計量板ラチェット中縁下面
    の係合手段と係合し、上縁付近で計量板押さえを支承し
    て上部内壁に左回転禁止ラチェットを備えその内部に少
    なくとも内筒とスクリュー収容筒とを収容し側壁に気体
    導入口を備えると共に下端域に係合手段を備えた部材、
    計量部材であって包括シリンダーの上縁部に支承され圧
    縮押圧力を受け止めると共に圧縮された粉末薬剤の所定
    体積を画定し画定された体積の粉末薬剤を次段階へ移送
    する部材、気体流通路であって包括シリンダーの内部に
    装着され粉末薬剤と気体とを混合しながら搬送する部
    材、拡散用部材であって混合気流通路内に固定されて粉
    末薬剤と気体との混合気体に旋回流を与える部材、内筒
    であって包括シリンダーの内部に気体流通路と平行に装
    着されて粉末薬剤を収容する部材、圧縮部材であって内
    筒内で粉末薬剤を圧縮する部材、計量部材であって圧縮
    された粉末薬剤の体積を所定値に画定する部材、回動筒
    であって下本体内部に装着されながらその上端域の係合
    手段で包括シリンダーの下端域に設けられた係合手段と
    係合しその下端域が下本体の底板内壁に支承されその上
    端域壁面に上本体と係合する係合手段を備えると共にそ
    の内壁面の一部分にその母線長の略全域に鋸歯縦溝が刻
    設されてその回動によって押し上げシャフトを回転させ
    る部材、押し上げナットであって回動筒内部に装着され
    筒状のその頭部内壁突設部を上下に貫通する孔に雌ネジ
    が刻設されて下本体によって回動されると共にその上端
    域で包括シリンダーと係合する部材並びに押し上げシャ
    フトであって押し上げナットの左半分を貫通するネジ孔
    中に螺合状態で挿通されその外壁全長に雄ネジが刻設さ
    れると共にその下端に鋸歯歯車が装着されており、その
    鋸歯が回動筒内壁面に刻設された鋸歯縦溝と噛み合いな
    がら一方向へだけの回転が許されることによって全体的
    に上昇する部材で少なくとも構成されたキット。
  7. 【請求項7】 圧縮部材がピストン又はプランジャーで
    ある請求項6に記載の吸入又は噴射投与キット。
  8. 【請求項8】 計量部材を構成する部品の1が圧縮部材
    と対向する位置において粉末薬剤を所定密度まで圧縮す
    る際の圧縮押圧力を受け止める計量板押さえである請求
    項6又は7に記載の吸入又は噴射投与キット。
  9. 【請求項9】 計量部材を構成する部品の1が圧縮され
    た粉末薬剤の体積を画定する計量板である請求項6〜8
    の何れかに記載の吸入又は噴射投与キット。
  10. 【請求項10】 計量部材を構成する部品の1が計量板
    押さえを所定角度づつ一方向へ回転させると共に、逆方
    向への単独回転を禁止する計量板ラチェットである請求
    項6〜9の何れかに記載の吸入又は噴射投与キット。
  11. 【請求項11】 回動筒の内壁面の一部分にその母線長
    の略全長に亙って鋸歯歯車と噛み合う鋸歯縦溝が刻設さ
    れている請求項6〜10の何れかに記載の吸入又は噴射
    投与キット。
  12. 【請求項12】 鋸歯歯車が上昇する方向への回転は許
    されるが、下降する方向への回転は禁止されている請求
    項6〜11の何れかに記載の吸入又は噴射投与キット。
  13. 【請求項13】 内筒がキットの使用回数又は内筒中に
    収容された粉末薬剤の残量を示す表示手段を備えている
    請求項6〜12の何れかに記載の吸入又は噴射投与キッ
    ト。
  14. 【請求項14】 気体導入孔に加圧気体供給手段を連結
    した請求項6〜13の何れかに記載の噴射投与キット。
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JP2012513853A (ja) * 2008-12-30 2012-06-21 サノフィ・ソシエテ・アノニム 投与デバイス
JP2015027889A (ja) * 2013-07-19 2015-02-12 メトラー−トレド アクチェンゲゼルシャフト 粉末状またはペースト状の定量材料用の手持ち式定量分注装置
CN114129884A (zh) * 2021-12-13 2022-03-04 江阴市人民医院 一种基于术后恢复的定量施药装置
CN115006701A (zh) * 2022-07-12 2022-09-06 陈平 一种直肠给药粉装置

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