JP2023539914A - 電動工具のための起動モード - Google Patents
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Abstract
本発明は、工具(5)、該工具(5)を駆動するための電気モータ(6)、及び該電気モータ(6)をモータ電流(MI)により制御するための制御ユニット(7)を含む電動工具(2)、特に手持ち式電動工具、例えば研削機であって、前記制御ユニット(7)は起動モードを有し、起動モードにおいて制御ユニット(7)は、電気モータ(6)が起動モード中に回転数ランプ(DR)を経過し、回転数ランプ(DR)に沿って電気モータ(6)の回転数が動作回転数(ADZ)まで連続的に高められるように電気モータ(6)を制御し、前記制御ユニット(7)は、起動モードのために回転数ランプ(DR)の勾配を、検出された温度に基づき調整し、及び/又は起動モードのためにモータ電流(MI)の強度を、検出された温度/前記検出された温度に基づき調整するように構成されている、電動工具に関する。
Description
本発明は、工具、工具を駆動するための電気モータ、及び電気モータをモータ電流により制御するための制御ユニットを含む電動工具、特に手持ち式電動工具、例えば研削機に関する。制御ユニットは起動モードを有し、起動モードにおいて制御ユニットは、電気モータが起動モード中に回転数ランプを経過し、この回転数ランプに沿って電気モータの回転数が動作回転数まで連続的に高められるように電気モータを制御する。例えば制御ユニットは、起動モードにおいて連続的にモータ電流の周波数を高め、これにより電気モータの回転数の連続的な上昇を達成する。
電動工具は、動作回転数に達すると、好ましくはセンサレス原理を使用して、特にバックEMF原理を使用して制御される。EMFは、起電力(Elektromotive Force、Elektromotorische Kraft)の略である。電動工具は、好適には、電気モータの現在のロータ角を検出するための位置センサを含まない。制御ユニットは、電気モータの現在のロータ角及び/又は現在の回転数をセンサレスで、例えば電気モータの電気的大きさ、特に電流(例えばモータ電流)及び/又は電圧に基づき検出する。動作回転数に達すると、電動工具は電気モータの転流を、(特にセンサレスで)検出された現在のロータ角及び/又は(特にセンサレスで)検出された現在の回転数に基づき実行する。
動作回転数に達する前、すなわち起動モードでは、制御ユニットはセンサレス原理を好適には使用しない。なぜなら、例えばセンサレス原理は、特定の最小回転数、動作回転から初めて機能するからである。
回転数ランプは起動モードのために、種々の条件の下で、特に電気モータに作用する種々の強い内部機械的負荷の下で電気モータが回転数ランプを実行することができるように設定される。回転数ランプを設定する際に考慮すべき内部機械的負荷は、特に、ロータの駆動に対抗作用する慣性モーメントである。
(例えば起動モードでの過度に急峻な回転数ランプに起因して)電気モータのロータが、電気モータからモータ電流に基づき提供される電界にもはや追従できなくなり、電気モータの起動に失敗することは回避すべきである。特に、起動モード時に現在のロータ角及び/又は現在の回転数を検出できない場合、及び/又は考慮できない場合には特に、起動モード中に電気モータが現在の回転数ランプに対して(例えば内部機械的負荷に起因して)過度に緩慢に加速していることを識別することは一般的に不可能であり、したがって、起動モード中のそのような場合に、回転数ランプの勾配の低減によって、及び/又はモータ電流の上昇によって対応することは一般的に不可能である。この理由から、回転数ランプを前もって十分に平坦に設定する必要があり、それにより、電気モータが回転数ランプに、大きな内部機械的負荷があっても追従できるようにする。平坦な回転数ランプのため、とりわけ起動モードにより時間が掛かるようになる。
本発明の課題は、起動モードを改善することである。
この課題は、請求項1の電動工具によって解決される。電動工具の制御ユニットは、起動モードのために回転数ランプの勾配を、検出された温度に基づき調整し、及び/又は起動モードのためにモータ電流の電流強度を、検出された温度に基づき調整するように構成されている。
工具の駆動に対抗作用する内部機械的負荷、すなわち特に慣性モーメントは、温度依存性を有する。検出された温度を介して、内部機械的負荷の大きさを推定することができ、回転数ランプを内部機械的負荷に適合することができる。したがって回転数ランプを常に「ワーストケース」に、すなわち最大内部機械的負荷に設定する必要はなく、検出された温度に従って存在する現在の内部機械的負荷に適合することができる。これによって、特に最大内部機械的負荷が存在しない場合に、起動モードを迅速に実行することが可能である。
有利な発展形態は従属請求項の対象である。
本発明はさらに、電動工具並びに起動モードを構築することができる携帯機器を備えるシステムに関する。
本発明はさらに、工具、及び工具を駆動するための電気モータを含む電動工具のために起動モードを提供する方法であって、電気モータは起動モード中に回転数ランプを経過し、この回転数ランプに沿って電気モータの回転数が動作回転数まで連続的に高められる方法に関するものであり、この方法は、温度を検出するステップと、回転数ランプの勾配を起動モードのために、検出された温度に基づき調整するステップ、及び/又はモータ電流の電流強度を起動モードのために、検出された温度に基づき調整するステップと、回転数ランプの調整された勾配及び/又はモータ電流の調整された強度を伴う起動モードを提供するステップと、を含む。
本発明はさらに、工具を駆動するための電気モータと、電気モータをモータ電流により制御するための制御ユニットとを含むアセンブリであって、制御ユニットは起動モードを有し、起動モードにおいて制御ユニットは、電気モータが起動モード中に回転数ランプを経過し、回転数ランプの傍で電気モータの回転数が動作回転数まで連続的に高められるように電気モータを制御し、制御ユニットは、起動モードのために回転数ランプの勾配を、検出された温度に基づき調整し、及び/又は起動モードのためにモータ電流の強度を、検出された温度/前記検出された温度に基づき調整するように構成されている、アセンブリに関する。
本発明はさらに、電動工具に本方法ステップを実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品に関する。
本発明はさらに、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体に関する。
本発明はさらに、コンピュータプログラム製品を電動工具上で再生するステップを備える方法に関する。
さらなる例示的な詳細並びに例示的な実施形態を、図面を参照して以下に説明する。
図1は、電動工具2、加工物3及び任意選択の携帯機器4を含むシステム1を示す。システム1は、電動工具2のための、純粋に例示的な適用環境である。電動工具2は、それ自体で、すなわちシステム1のさらなるコンポーネントなしで提供することもできる。
電動工具2は、例示的に手持ち式電動工具である。電動工具2は、ユーザにより片手又は両手で掴まれ、支持され、及び/又は案内され得る。例示的に電動工具2は、研削機、特にオービタルサンダである。電動工具2は、例示的に、ロングネックサンダ、特にロングネックオービタルサンダである。電動工具2はさらに、エキセントリックポリッシャとして設計してもよい。
電動工具2は、例示的に研削工具、特に研削皿として設計された工具5を含む。電動工具2はさらに、工具5を駆動するための電気モータ6を含む。電気モータ6は、例示的に、電子転流機として、特にセンサレス転流式電気モータとして設計されている。特に電気モータ6は、ブラシレス直流モータ、BLDCモータとして設計されている。電気モータ6は、駆動回転運動を提供し、それに基づき工具5が作業運動される。
電動工具2はさらに、電気モータ6をモータ電流MIにより制御するための制御ユニット7を含む。制御ユニット7は起動モードを有し、起動モードにおいて制御ユニット7は、電気モータ6が起動モード中に回転数ランプDRを経過し、この回転数ランプに沿って電気モータ6の回転数が動作回転数ADZまで連続的に高められるように電気モータ6を制御する。例示的な回転数ランプDRが図4に示されている。
制御ユニット7は、起動モードのために回転数ランプDRの勾配を、検出された温度に基づき調整し、及び/又は起動モードのためにモータ電流MIの電流強度を、検出された温度に基づき調整するように構成されている。モータ電流MIの電流強度とは、特にモータ電流MIの振幅を意味する。
例示的に電動工具2は、工具5を含むヘッド部分8を含む。ヘッド部分8は電気モータ6を含むことが好ましい。別の一構成では、電気モータ6を電動工具2の別の部分、例えばユーザ部分9に配置することができる。任意選択でヘッド部分8は、第2の温度センサと称することのできるヘッド部分温度センサ10を含む。
例示的に電動工具2は、ユーザ部分9を含む。ユーザ部分9は、特にグリップ部分11を含み、グリップ部分はユーザの手により掴まれ、電動工具2を支持及び/又は案内することができる。例示的にユーザ部分9は、操作装置12を含み、操作装置12を介して電気モータ6によって行われる工具5の駆動をスイッチオン及び/又はスイッチオフすることができ、及び/又は電気モータ6に対して目標回転数を設定することができる。特に操作装置12は、特にスイッチとして設計された第1の操作要素14を含み、好適には第1の操作要素14を介して電気モータ6により行われる工具5の駆動をスイッチオン及び/又はスイッチオフすることができる。例示的に操作装置12は、特に回転ホイールとして設計された第2の操作要素16を含み、好適には第2の操作要素16を介して電気モータ6に対して目標回転数を設定することができる。
ユーザ部分9は、さらに例示的に制御ユニット7を含む。別の一構成では、制御ユニット7は電動工具2の別の部分、特にヘッド部分8に配置されていてもよい。電動工具2、特にユーザ部分9は、第1の温度センサと称され得るユーザ部分温度センサ18を含む。
電動工具2は、好適には、温度(これに基づき回転数ランプDRの勾配及び/又はモータ電流MIの強度の調整が行われる)を第1の温度センサ18により検出するように構成されている。第1の温度センサ18は、例示的に電気モータ6から離間して配置されている。特に第1の温度センサ18は、電気モータ6から離間しており、及び/又は熱的に絶縁されており、したがって第1の温度センサ18により検出された温度は、好適には電気モータ6から放出される熱の影響を受けない。例示的に電気モータ6は、ネック部分22の第1の側の上に配置されており、第1の温度センサ18は、ネック部分22の、電気モータ6とは反対の第2の側の上に配置されている。
任意選択でユーザ部分9は、吸引パイプを接続することのできるパイプ接続部19を有する。パイプ接続部19は、電動工具2を通って延在する空気チャネルを介して、ヘッド部分8にある吸引開口部と流体連通されている。
ユーザ部分9は、例示的にユーザ部分ケーシング20を有する。ユーザ部分ケーシング20内には、特に制御ユニット7及び/又は第1の温度センサ18が配置されている。例示的にユーザ部分ケーシング20には、操作装置12、特に第1の操作要素14及び/又は第2の操作要素16が配置されている。例示的にユーザ部分ケーシング20には、グリップ部分11が取り付けられている。グリップ部分11には、例示的にパイプ接続部19が取り付けられている。
ヘッド部分8は、例示的に、特に電気モータ6及び/又はヘッド部分温度センサ10が配置されているヘッド部分ケーシング21を有する。
可能な一構成によれば、制御ユニット7は、制御ユニット7が回転数ランプDRの勾配及び/又は起動モードに対するモータ電流の強度を調整する基礎となる温度を複数の温度センサによって、特に第1の温度センサ18と第2の温度センサによって決定するように構成されている。特に制御ユニット7は、第1の温度センサ18により第1の温度値を、第2の温度センサにより第2の温度値を検出し、回転数ランプDRの勾配及び/又は起動モードに対するモータ電流の強度を、第1の温度値と第2の温度値とに基づき調整する。例えば制御ユニットは、制御ユニット7が回転数ランプDRの勾配及び/又は起動モードに対するモータ電流の強度を調整する基礎となる温度を、第1の温度値及び第2の温度値から、例えば平均値として計算する。
電動工具2は、例示的にネック部分22を含み、ネック部分は、好適には特にロッド状に設計されたネック要素24を含む。ネック部分22、特にネック要素24は、ヘッド部分8、特にヘッド部分ケーシング21をユーザ部分9、特にユーザ部分ケーシング20と接続する。好適にはネック部分22、特にネック要素24を通って電気導体27が延在し、電気導体を介して制御ユニット7は、電気モータ6にモータ電流MIを供給する。さらに好適には、前記の空気チャネルは、ネック部分22、特にネック要素24を通って延在する。
電動工具2は、好適には、長手方向に延びる長手の基本形態を有する。例示的にネック部分22、特にネック要素24は、電動工具2の長手伸長部の少なくとも30%、少なくとも40%又は少なくとも50%である。
図1に示された加工物3は、例示的に、工具5により加工、とりわけ研削及び/又は研磨され得る加工物面24を有する。加工物3は、例えば建物の壁、特に天井壁及び/又は側壁である。壁の表面が、工具5、特に研削皿により研削される。
携帯機器4は、好適にはスマートフォン又はタブレットとして設計されている。携帯機器4は、特に、電動工具2、特に制御ユニット7と、好ましくは無線で、例えばBluetooth、NFC、WLAN及び/又は移動無線を介して通信するように構成されている。
図2は、例示的にヘッド部分8の詳細図を示す。電気モータ6は、ステータ25と、ステータ25に対して駆動回転運動され得るロータ26とを含む。ロータ26は、ロータ回転軸28を中心に回転可能に支承されている。ロータ26の駆動回転運動は、このロータ回転軸28を中心に行われる。
ロータ26は、ロータ回転軸28に対して偏心配置されている偏心部分29を含む。ロータ26がロータ回転軸28を中心にその駆動回転運動を実行するとき、偏心部分29は、ロータ回転軸28を中心に円形路上を移動する。工具5は偏心部分29に結合されており、したがって工具5は、偏心部分29の運動によって作業運動される。例示的に電動工具2は、回転ベアリング30を有し、回転ベアリングを介して工具5は偏心部分29と結合されている。回転ベアリング30は、工具5が偏心部分29に対して回転することのできる工具回転軸33を規定する。例示的に工具回転軸33は、研削皿として構成された工具5の中心を通って延在する。工具回転軸33は、特にロータ回転軸28に対して平行に配向され、これに対してオフセットして配置されている。工具5が偏心部分29に対して回転可能に支承されていることにより、工具5は、特に作業運動として拘束されない回転も実行することができる。拘束されない回転では、工具5の固有回転、すなわち工具回転軸33を中心にする工具5の回転は、好適には駆動回転運動に依存しない。
電動工具2、特にヘッド部分8は、好適にはさらにブレーキ装置34を有し、ブレーキ装置は、工具5を特に電動工具2のステーション部分36に対して制動するように構成されている。ブレーキ装置34は、ディスクブレーキと称することもできる。ブレーキ装置34は、特に、電動工具3のアイドリング時に、すなわち、工具5が加工物3、特に加工物面24にまだ接触していないときに、(ステーション部分36に対する)工具5の自動回転を減速させるために用いられる。工具5の自動回転を減速することにより、工具5を加工物3に、特に加工物面24に載置する際に生じる傷形成を低減又は阻止することができる。
ステーション部分36は、特にステータ25及び/又はヘッド部分ケーシング21に対して固定している。ステーション部分36は、駆動回転運動に追従しない。ステーション部分36は、例えばディスク状に設計されており、好適には貫通部38を有し、貫通部38を通ってロータ26、特に偏心部分29が外に案内されている。
ブレーキ装置34は、例示的に、特に工具5とステーション部分36との間に配置されたブレーキ要素37を含む。ブレーキ要素37は、特に弾性に、及び/又はリング状に設計されている。ブレーキ要素37は、特にゴムリング、好ましくはリング状のゴムスリーブとして設計されている。ブレーキ要素37は、特にダイヤフラム及び/又は薄板である。ブレーキ要素37は、工具回転軸33を周回する。ブレーキ要素37は、好適には工具5に固定されており、したがって工具5と共に運動し、特に工具5と一緒に作業運動を実行する。好適には、ブレーキ要素37はステーション部分36を摩擦し、それによって工具5をステーション部分36に対して制動する。別の一形態によれば、ブレーキ要素37はステーション部分36に固定されており、工具5で摩擦し、それによって工具5がステーション部分36に対して制動される。
工具5は、特に研削皿として設計されている。工具5は、特にディスク状の工具上側40及び/又は特にディスク状の工具下側42を有する。工具上側40及び/又は工具下側42は、好適には工具回転軸33に対して垂直に配向されている。工具上側40は、好適にはブレーキ要素37と接触している。例えばブレーキ要素37は、工具上側40に固定されている。或いは、ブレーキ要素37は、工具上側40で摩擦する。工具下側42は、好適には研削手段により、特に研削皿により形成される。電動工具2は、工具下側42をもって加工物3、特に加工物面24に当接し、これにより加工物3を加工、特に研削する。
図3は、電気モータ6、制御ユニット7、第1の温度センサ18、及び操作装置12を概略的に示す。
制御ユニット7は、例示的に計算ユニット44及び電力ユニット46を含む。計算ユニット44は、特にマイクロコントローラとして設計されており、好ましくはプロセッサを含む。電力ユニット46は、特に電力電子回路として設計されている。計算ユニット44は、制御情報AIを計算し、これに基づき電力ユニット46は電気モータ6を制御する。
特に、電力ユニット46は、制御情報AIに基づきモータ電流MIを提供する。
特に、電力ユニット46は、制御情報AIに基づきモータ電流MIを提供する。
例示的にモータ電流MIは、3つのモータ電流、すなわち第1のモータ電流MI1、第2のモータ電流MI2、及び第3のモータ電流MI3を含む。制御情報AIは、好適には周波数、振幅及び/又は位相をモータ電流MI1,MI2,MI3に対して設定する。制御ユニット7から電気モータ6に延在する電気導体は、好適には3つの芯線、すなわち第1芯線51、第2芯線52及び第3芯線53を含み、各芯線51,52,53を介してそれぞれのモータ電流MI1,MI2,MI3が伝達される。
電気モータ6、特にステータ25は、複数のコイル55を有する。各コイル55にはそれぞれのモータ電流MI1,MI2,MI3が通電され、ロータ26を駆動回転運動させる。電気モータ6、特にロータ26は、永久磁石56を有し、永久磁石は、好適にはコイル55から提供される磁界と磁気的に相互作用し、これによりロータ26の駆動回転運動を引き起こす。
制御ユニット7は、前述の起動モードと作業モードとを有し、これらについて以下に詳細に説明する。
作業モードではロータ26が、特に動作回転数ADZ以上の実際の回転数で回転する。実際の回転数は、好適には目標回転数に等しい。作業モードでは工具5の作業運動が、加工物3を加工するのに十分に高速である。
制御ユニット7は、作業モード時に電気モータ6の制御を、電気モータ6のロータの現在の角度及び/又は現在の回転数を検出するためにセンサレス原理を使用して実行するように構成されている。特に制御ユニット7は、作業モード時に電気モータをセンサレスで、すなわちセンサレス原理に基づき転流するように構成されている。センサレス原理は、特にバックEMF原理である。電動工具2は、電気モータ6の現在のロータ角及び/又は現在の回転数を検出するための位置センサを有していないことが好ましい。
例えば制御ユニット7は、コイル55に形成される逆電圧(これは、特に電気導体27を介して取り出し可能である)に基づき電気モータ6の現在のロータ角及び/又は現在の回転数を検出し、現在のロータ角及び/又は現在の回転数に基づき電気モータ6の転流を、例えばモータ電流MI1,MI2,MI3によって実行する。
特に制御ユニット7は、作業モード時に回転数制御を実行し、この回転数制御では制御ユニット7がモータ電流MI1,MI2,MI3、特にそれらの周波数及び/又は電流強度を適合し、その結果、(特にセンサレスで)検出された電気モータ6の現在の回転数は、特に操作装置12を介して入力される目標回転数に相当する。例えば計算ユニット44は、目標回転数、(特にセンサレスで)検出された現在の回転数及び/又は(特にセンサレスで)検出された現在のロータ角に基づき、電力ユニット46のための制御情報AIを計算し、電力ユニット46は、モータ電流MI1,MI2,MI3を制御情報AIに基づき提供する。制御情報AIは、例えばモータ電流MI1,MI2,MI3の周波数、位相及び/又は電流強度を設定する。
例示的に、現在のロータ角及び/又は現在の回転数を検出するためのセンサレス原理は、ロータ26の最小回転数、すなわち動作回転数ADZに達してから機能する。動作回転数ADZより下ではセンサレス原理は機能しない。
動作回転数ADZに達するために、制御ユニット7は起動モードを有し、この起動モードでは制御ユニット7がロータ26の回転数を最小回転数まで(特にロータ26の静止状態から出発して)高めることができ、そのためにロータ角及び/又は回転数を検出及び/又は考慮しない。制御ユニット7は、好適には、起動モードでは電気モータ6の制御を、電気モータ6の現在のロータ角及び/又は電気モータ6の現在の回転数を検出及び/又は考慮せずに実行するよう構成されている。起動モードでは、とりわけ「開ループ制御」が行われ、すなわちロータ26の回転数を純粋に(閉ループ制御することなく)調整する。回転数ランプDRは閉ループ制御されない。好ましくは制御ユニット7は、勾配及び/又は電流強度を起動モードに対して予め設定する。特に制御ユニット7は、回転数ランプの経過中に、回転数ランプの勾配の適合及び/又はモータ電流MIの電流強度、特に振幅の変更を実行しない。
図4は、ロータ26の回転数DZを時間tの上にプロットしたグラフを示す。このグラフは、回転数ランプDRの例として第1の回転数ランプDR1と第2の回転数ランプDR2を含む。回転数ランプDRに関連する説明は、好適には第1の回転数ランプDR1及び/又は第2の回転数ランプDR2に対して当てはまる。回転数ランプDRは、好ましくは単調に上昇し、特に極めて単調に上昇する。例示的に回転数ランプDRは直線である。回転数ランプDRは、特に一定の勾配を有する。回転数ランプDRは、好適には回転数0で始まり、少なくとも動作回転数ADZまで伸びる。回転数ランプDRは、好適には回転数値の時間的なシーケンスを含む。回転数値は、図4には回転数ランプDR1,DR2上の点として示されている。制御ユニット7は、特に、各回転数値に対してそれぞれの制御情報AIを提供し、それぞれの制御情報AIに基づきそれぞれのモータ電流MI1,MI2,MI3を提供するように構成されている。好適には制御ユニット7は、ロータ26の回転数が回転数ランプDRに従って連続的に上昇するように、周波数が連続的に上昇するモータ電流MI1,MI2,MI3を提供するように構成されている。
好適には回転数ランプDRは制御ユニット7において、回転数ランプDRの開始前にすでに、すなわち制御ユニット7が電気モータ6を回転数ランプDRに従って制御する前に完全に設定されている。例えば回転数ランプDR、特に回転数ランプDRの回転数値が制御ユニット7に記憶されており、好ましくは制御ユニット7が電気モータ6を回転数ランプDRに従って制御する前に記憶されている。さらに、制御ユニット7にランプ情報を格納(特に回転数ランプDRの開始前に)することが可能であり、このランプ情報によって回転数ランプDRが設定される。例えばランプ情報は、回転数ランプDRの勾配を設定する。特にランプ情報は、例えば、回転数ランプDR中で時間的に直接連続する2つの回転数値の回転数差を記述するランプ増分RIを含む。好適には回転数値は、それぞれ時間的に互いに等間隔で離間している。
制御ユニット7は、動作回転数ADZに達すると、起動モードから作業モードに切り替えるよう、かつ作業モードにおいて電気モータ6の制御を、電気モータ6の現在のロータ角及び/又は現在の回転数を検出するためにセンサレス原理を使用して、特にバックEMF原理を使用して、実行するように構成されていることが好ましい。特に制御ユニット7は、動作回転数ADZに達してから回転数制御を実行する。目標回転数SDZが動作回転数ADZよりも大きい場合、動作回転数ADZに達した後に作業モードで回転数を、目標回転数SDZに達するまでさらに高めることができる。さらなる上昇は、例示的に前記の回転数ランプと同じ勾配で、又は別の勾配で行うことができる。
ロータ26に作用する内部機械的負荷がロータ26の回転数の上昇に対抗作用するので、ロータ26の回転数を動作回転数ADZまで上昇できるようにするためには、起動モード中に内部機械的負荷に打ち勝たなければならない。ロータ26に作用する内部機械的負荷は、特に温度依存性であり、例示的には、温度上昇の際には内部機械的負荷が低下し、温度低下の際には上昇する。
例示的に、温度依存性の内部機械的負荷は、ロータ26に作用する慣性モーメントである。この慣性モーメントは、特にブレーキ装置34の制動作用に、好適には制動力に依存する。制動作用が増大すると、特に制動力が増大すると、ロータ26に作用する慣性モーメントが、制動作用が弱い場合よりも、特に制動力が弱い場合よりも小さくなる。これは特に、工具5が、大きな制動作用のため、工具回転軸33を中心にあまり高速に回転しないからである(特にロータ26の回転数よりも高速でない)。制動作用が低下すると、特に制動力が小さくなると、ロータ26に作用する慣性モーメントが、制動作用が強力な場合よりも、特に制動力が大きい場合よりも大きくなる。これは特に、工具5が、制動作用が小さいため、工具回転軸33を中心により高速に回転するからである(例えばロータ26の回転数で)。
ブレーキ装置34の制動作用、特に制動力は、例示的には温度依存性である。例えばブレーキ要素37により提供される摩擦の摩擦係数は温度依存性である。例えば制動作用、特に制動力、好ましくは摩擦係数は、温度の上昇と共に上昇し、温度の低下と共に低下する。
制御ユニット7は、好適には、この温度依存性を起動モード中に考慮し、特に補償するように構成されている。
制御ユニット7は、検出された温度に基づき回転数ランプDRの勾配を調整するように構成されている。例えば制御ユニット7は、検出された温度が比較的高い場合は回転数ランプDRの勾配を比較的大きく調整し、かつ検出された温度が比較的低い場合は回転数ランプDRの勾配を比較的小さく調整するように構成されていることが好ましい。
制御ユニット7は、特に、検出された温度に基づき第1の勾配を備える第1の回転数ランプDR1又は第2の勾配を備える第2の回転数ランプDR2を選択的に調整し、調整された回転数ランプを起動モードで使用するように構成されている。例示的に第2の勾配は第1の勾配よりも小さい。
特に制御ユニット7は、検出された温度が第1の温度領域に存在することに応答して、第1の回転数ランプDR1を起動モードに対して調整し、検出された温度が第2の温度領域に存在することに応答して、第2の回転数ランプDR2を起動モードに対して調整するように構成されている。第1の温度領域に含まれる温度は、第2の温度領域に含まれる温度よりも好適には高い。第1の温度領域と第2の温度領域とは好ましくは重なっていない。
好適には第1の回転数ランプDR1と第2の回転数ランプDR2は、制御ユニット7に、特に起動モードの実行前に完全に設定されている。例えば回転数ランプDR1,DR2、特に回転数ランプDR1,DR2のそれぞれの回転数値が制御ユニット7に記憶されており、好ましくは制御ユニット7が電気モータ6を選択された回転数ランプに従って制御する前に記憶されている。さらに、制御ユニット7に第1のランプ情報及び第2のランプ情報を格納することも可能である(特に調整された回転数ランプに従って電気モータ6を制御する前に)。第1のランプ情報は、第1の回転数ランプDR1、特にその勾配を設定し、第2のランプ情報は、第2の回転数ランプDR2、特にその勾配を設定する。例示的に第1のランプ情報は、第1のランプ増分RI1を含み、第2のランプ情報は、第2のランプ増分RI2を含む。第1のランプ増分RI1は、第1の回転数ランプDR1における、例えば時間的に直接連続する2つの回転数値の回転数差を記述する。第2のランプ増分RI2は、第2の回転数ランプDR2における、例えば時間的に直接連続する2つの回転数値の回転数差を記述する。例示的に第1のランプ増分RI1は、第2のランプ増分RI2よりも大きい。
好適には制御ユニット7は、検出された温度に基づき選択的に第1のランプ情報又は第2のランプ情報を選択し、起動モードに対して回転数ランプを、選択されたランプ情報に基づき生成するように構成されている。
制御ユニット7は、検出された温度に基づきモータ電流MIの電流強度を調整するように構成されていることが好ましい。検出された温度に基づき電流強度を調整することは、前に説明した検出された温度に基づき回転数ランプDRの勾配を調整することの、特に代わりに又は追加で行われる。
制御ユニット7は、検出された温度が比較的高い場合は、モータ電流MIを比較的小さい電流強度、特に比較的小さい振幅により調整し、検出された温度が比較的低い場合は、モータ電流MIを比較的大きい電流強度、特に比較的大きい振幅により調整するように構成されていることが好ましい。特に制御ユニット7は、第1のモータ電流MI1、第2のモータ電流MI2、及び第3のモータ電流MI3を、検出された温度が比較的高い場合は、それぞれ比較的大きい電流強度、特に比較的大きい振幅により調整し、検出された温度が比較的低い場合は、それぞれ比較的小さい電流強度、特に比較的小さい振幅により調整するように構成されている。
特に制御ユニット7は、検出された温度が第1の温度領域に存在することに応答して、モータ電流MI1,MI2,MI3の電流強度、特に振幅を第1の値にセットし、検出された温度が第2の温度領域に存在することに応答して、モータ電流MI1,MI2,MI3の電流強度、特に振幅を第2の値にセットするように構成されている。第2の値は、好適には第1の値よりも大きい。第1の温度領域に含まれる温度は、第2の温度領域に含まれる温度よりも好適には高い。第1の温度領域と第2の温度領域とは好ましくは重なっていない。
起動モードは、携帯機器4を介して構築可能であることが好ましい。例えば携帯機器4を介して、回転数ランプDRの勾配及び/又はモータ電流MIの強度を調整する際に、温度の考慮を、特にユーザの入力によって作動及び/又は非作動にすることができる。さらに携帯機器4を介して好適には、回転数ランプDRの勾配及び/又はモータ電流MIの強度を、特にユーザの入力によって調整することが可能である。
その代わりに又はそれに追加で、好ましくは起動モードを操作装置12を介して、特に前記のようにして構築することが可能である。
好ましくは電動工具2は、以下の方法に従って駆動される。
第1のステップで、電動工具2が、特に操作装置12を介してスイッチオンされる。
第2のステップで、第1の温度が、特に第1の温度センサ18により検出される。検出された第1の温度は、特に電動工具2の周囲温度である。検出された第1の温度は、好ましくは回転する電気モータのモータ温度ではない。
第3のステップで、制御ユニット7が、検出された第1の温度に基づき回転数ランプDRの第1の勾配を起動モードのために調整する。その代わりに又は追加で、制御ユニット7が、検出された第1の温度に基づきモータ電流MIの第1の電流強度、特に第1の振幅を起動モードのために調整する。
第4のステップで、制御ユニット7が、回転数ランプDRの調整された第1の勾配及び/又はモータ電流MIの調整された第1の電流強度を備える起動モードを提供する。ロータ26の回転数が、回転数ランプDRに従って、特に動作回転数ADZに達するまで高められる。
任意選択の第5のステップで、電動工具2が(特に操作装置12を介して)スイッチオフされ、ロータ26の回転数が動作回転数ADZ以下に低下する。
任意選択の第6のステップで、電動工具2が新たにスイッチオンされる。
任意選択の第7のステップで、第2の温度が、特に第1の温度センサ18により検出される。第7のステップで検出された第2の温度は、例示的に第2のステップで検出された第1の温度とは(その値が)異なる。
任意選択の第8のステップで、制御ユニット7が、検出された第2の温度に基づき回転数ランプDRの第2の勾配を起動モードのために調整する。その代わりに又は追加で、制御ユニット7が、検出された第2の温度に基づきモータ電流MIの第2の電流強度、特に第2の振幅を起動モードのために調整する。第8のステップで調整された第2の勾配及び/又は第2の電流強度は、好適には第3のステップで調整された第1の勾配及び/又は第1の電流強度とは異なる。
任意選択の第9のステップで、制御ユニット7が、回転数ランプDRの調整された第2の勾配及び/又はモータ電流MIの調整された第2の電流強度を備える起動モードを提供する。ロータ26の回転数が、回転数ランプDRに従って、少なくとも動作回転数ADZに達するまで高められる。
前記のステップは、特に時間的に連続して実行され、すなわち上で説明された順序で実行される。
Claims (26)
- 工具(5)、該工具(5)を駆動するための電気モータ(6)、及び該電気モータ(6)をモータ電流(MI)により制御するための制御ユニット(7)を含む電動工具(2)、特に手持ち式電動工具、例えば研削機であって、前記制御ユニット(7)は起動モードを有し、前記起動モードにおいて該制御ユニット(7)は、前記電気モータ(6)が前記起動モード中に回転数ランプ(DR)を経過し、前記回転数ランプ(DR)に沿って前記電気モータ(6)の回転数が動作回転数(ADZ)まで連続的に高められるように前記電気モータ(6)を制御し、前記制御ユニット(7)は、前記起動モードのために前記回転数ランプ(DR)の勾配を、検出された温度に基づき調整し、及び/又は前記起動モードのために前記モータ電流(MI)の強度を、検出された温度に基づき調整するように構成されている、電動工具。
- 前記制御ユニット(7)は、検出された温度が比較的高い場合は前記回転数ランプ(DR)の勾配を比較的大きく調整し、かつ検出された温度が比較的低い場合は前記回転数ランプ(DR)の勾配を比較的小さく調整するように構成されている、請求項1に記載の電動工具(2)。
- 前記制御ユニット(7)は、検出された温度が比較的高い場合は前記モータ電流(MI)を比較的小さい電流強度により調整し、かつ検出された温度が比較的低い場合は前記モータ電流(MI)を比較的大きい電流強度により調整するように構成されている、請求項1又は2に記載の電動工具(2)。
- 前記制御ユニット(7)は、前記動作回転数(ADZ)に達すると、前記起動モードから作業モードに切り替えるように、かつ前記作業モードにおいて前記電気モータ(6)の制御を、前記電気モータ(6)の現在のロータ角及び/又は現在の回転数を検出するためにセンサレス原理を使用して、特にバックEMF原理を使用して、実行するように構成されている、請求項1~3のいずれか一つに記載の電動工具(2)。
- 前記制御ユニット(7)は、前記起動モードでは前記電気モータ(6)の制御を、前記電気モータ(6)のロータ角及び/又は前記電気モータ(6)の回転数を検出及び/又は考慮せずに実行するよう構成されている、請求項1~4のいずれか一つに記載の電動工具(2)。
- 前記電気モータから離間された、温度を検出するための第1の温度センサ(18)を含む、請求項1~5のいずれか一つに記載の電動工具(2)。
- ネック部分(22)を有し、前記電気モータ(6)は、前記ネック部分(22)の第1の側の上に配置されており、前記第1の温度センサ(18)は、前記ネック部分(22)の、前記電気モータ(6)とは反対の第2の側の上に配置されている、請求項6に記載の電動工具(2)。
- ロングネックサンダとして設計されている、請求項1~7のいずれか一つに記載の電動工具(2)。
- 前記起動モード中に前記工具(5)を制動するためのブレーキ装置(34)を含み、前記ブレーキ装置の制動作用は温度依存性であり、前記制御ユニット(7)は、勾配及び/又は電流強度の調整を介して前記ブレーキ装置の温度依存性を考慮するように構成されている、請求項1~8のいずれか一つに記載の電動工具(2)。
- 操作装置(12)をさらに含み、前記操作装置を介して前記起動モードを構築することができる、請求項1~9のいずれか一つに記載の電動工具(2)。
- 請求項1~10のいずれか一つに記載の電動工具(2)並びに起動モードを構築することができる携帯機器(4)を備えるシステム(1)。
- 工具(5)、及び該工具(6)を駆動するための電気モータ(6)を含む電動工具(2)のために起動モードを提供する方法であって、前記電気モータ(6)は前記起動モード中に回転数ランプ(DR)を経過し、前記回転数ランプ(DR)に沿って前記電気モータ(6)の回転数が動作回転数(ADZ)まで連続的に高められ、
・温度を検出するステップと、
・前記起動モードのために、前記回転数ランプ(DR)の勾配を、前記検出された温度に基づき調整するステップ、及び/又はモータ電流(MI)の電流強度を、前記検出された温度に基づき調整するステップと、
・前記回転数ランプ(DR)の調整された勾配及び/又は前記モータ電流(MI)の調整された電流強度を備える起動モードを提供するステップと、を含む方法。 - 検出された温度が比較的高い場合は前記回転数ランプ(DR)の勾配を比較的大きく調整し、かつ検出された温度が比較的低い場合は前記回転数ランプの勾配を比較的小さく調整するステップをさらに含む、請求項12に記載の方法。
- 検出された温度が比較的高い場合は前記モータ電流(MI)を比較的小さい電流強度により調整し、かつ検出された温度が比較的低い場合は前記モータ電流(MI)を比較的大きい電流強度により調整するステップをさらに含む、請求項12又は13に記載の方法。
- 前記動作回転数(ADZ)に達すると、前記起動モードから作業モードに切り替えるステップと、前記作業モードにおいて前記電気モータ(6)の制御を、前記電気モータ(6)の現在のロータ角及び/又は現在の回転数を検出するためにセンサレス原理を使用して、特にバックEMF原理を使用して、実行するステップとをさらに含む、請求項12~14のいずれか一つに記載の方法。
- 前記電気モータ(6)の制御を前記起動モードでは、前記電気モータ(6)のロータ角及び/又は前記電気モータ(6)の回転数を検出及び/又は考慮せずに実行するステップを含む、請求項12~15のいずれか一つに記載の方法。
- 温度が、前記電気モータから離間された第1の温度センサ(18)により検出される、請求項12~16のいずれか一つに記載の方法。
- 前記電動工具(2)がネック部分(22)を有し、前記電気モータ(6)は、前記ネック部分(22)の第1の側の上に配置されており、前記第1の温度センサ(18)は、前記ネック部分(22)の、前記電気モータ(6)とは反対の第2の側の上に配置されている、請求項17に記載の方法。
- 前記電動工具(2)がロングネックサンダとして設計されている、請求項12~18のいずれか一つに記載の方法。
- 前記起動モード中に前記工具(5)をブレーキ装置(34)により制動するステップであって、前記ブレーキ装置の制動作用が温度依存性である、ステップと、前記ブレーキ装置(34)の温度依存性を、前記勾配及び/又は前記電流強度の調整を介して考慮するステップと、をさらに含む、請求項12~19のいずれか一つに記載の方法。
- 前記起動モードを、操作装置(12)を介して構築するステップをさらに含む、請求項12~20のいずれか一つに記載の方法。
- 前記起動モードを、携帯機器(4)を介して構築するステップをさらに含む、請求項12~21のいずれか一つに記載の方法。
- 工具(5)を駆動するための電気モータ(6)と、該電気モータ(6)をモータ電流(MI)により制御するための制御ユニット(7)とを含むアセンブリであって、前記制御ユニット(7)は起動モードを有し、前記起動モードにおいて該制御ユニット(7)は、前記電気モータ(6)が前記起動モード中に回転数ランプ(DR)を経過し、前記回転数ランプに沿って前記電気モータ(6)の回転数が動作回転数(ADZ)まで連続的に高められるように前記電気モータ(6)を制御し、前記制御ユニット(7)は、前記起動モードのために前記回転数ランプ(DR)の勾配を、検出された温度に基づき調整し、及び/又は前記起動モードのために前記モータ電流(MI)の強度を、検出された温度に基づき調整するように構成されている、アセンブリ。
- 請求項1に記載の電動工具(2)に、請求項12に記載の方法ステップを実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品。
- 請求項24に記載のコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読媒体。
- 請求項24に記載のコンピュータプログラム製品を電動工具(2)上で再生するステップを含む方法。
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