JP2023536828A - エアロゾル発生装置を動作させる方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、エアロゾル発生装置の動きの第１の軌跡パターンを識別することであって、第１の軌跡パターンがエアロゾル発生装置上の接続モードを有効にすることと、接続モードを有効にすると、パーソナルコンピューティング装置との接続を確立するよう接続データを広告することと、エアロゾル発生装置の動きの第２の軌跡パターンを識別することであって、第２の軌跡パターンがエアロゾル発生装置上の接続モードを無効にすることと、接続モードを無効にすると、エアロゾル発生装置からパーソナルコンピューティング装置に切断要求を送信することと、を含む方法を開示する。

Description

本発明は、エアロゾル発生装置を動作させる方法に関する。特に、パーソナルコンピューティング装置と通信するようエアロゾル発生装置を動作させることに関する。

吸入器又は電子たばこ等のエアロゾル発生装置は、近年人気を集めている。これらの装置は、従来のたばこ製品に対するより安全な代替品を提供するだけでなく、他のスマート機能も組み込んでいる。１つのかかる機能は、スマートフォン等のパーソナルコンピューティング装置に接続して、エアロゾル発生装置又はｅ－ｃｉｇの動作を監視及び制御することである。これは、一般に、スマートフォンとｅ－ｃｉｇとの間にＢｌｕｅｔｏｏｔｈ接続を確立することによって達成される。

公知の装置において、２つの装置間でＢｌｕｅｔｏｏｔｈ接続を確立するために、ユーザは、スマートフォンとｅ－ｃｉｇの両方でＢｌｕｅｔｏｏｔｈ設定を有効にし、接続を確立することができる前に幾つかのステップを実行することを要求される。幾つかの装置は、ユーザがユーザインターフェースと対話することによって接続を開始することを可能にする一方で、成功した接続を確立するために辿らなければならない多くのステップが依然として存在し、場合によっては、用いることが容易ではないか、又は信頼できない。いずれの場合も、ユーザは、スマートフォン上のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ設定タブに入り、ｅ－ｃｉｇと接続するよう要求される。また、スマートフォン上のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ設定タブからＢｌｕｅｔｏｏｔｈを明示的に無効にするか、又はＢｌｕｅｔｏｏｔｈ範囲外にｅ－ｃｉｇを移動させる必要なく、スマートフォンからｅ－ｃｉｇを切断する容易な方法はない。

本発明は、上で説明した問題を克服し、エアロゾル発生装置とパーソナルコンピューティング装置との間の接続を確立する容易で直感的な方法を提供することを目的とする。

本発明の一態様によれば、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、エアロゾル発生装置の動きの第１の軌跡パターンを識別することであって、第１の軌跡パターンがエアロゾル発生装置上の接続モードを有効にすることと、接続モードを有効にすると、パーソナルコンピューティング装置との接続を確立するよう接続データを広告することと、エアロゾル発生装置の動きの第２の軌跡パターンを識別することであって、第２の軌跡パターンがエアロゾル発生装置上の接続モードを無効にすることと、接続モードを無効にすると、エアロゾル発生装置からパーソナルコンピューティング装置に切断要求を送信することと、を含む方法が提供される。

有利には、この方法を用いて、ｅ－ｃｉｇ等のエアロゾル発生装置をスマートフォン等のパーソナルコンピューティング装置と確実且つ迅速に接続又は切断することが可能である。ユーザは、スマートフォン上の設定を有効又は無効にする必要がなく、ｅ－ｃｉｇの単純なジェスチャー動作により、スマートフォンと安全に接続することが可能である。

好ましくは、広告接続データは、パーソナルコンピューティング装置との接続を確立するよう所定の値に設定されるペアリングビットを備える。

好ましくは、方法は、更に、接続を確立するよう、パーソナルコンピューティング装置上のエアロゾル発生装置に関連するアプリケーションを起動することを含む。

好ましくは、方法は、更に、第１及び第２の軌跡パターンを識別する前に、エアロゾル発生装置の初期動作を検出することを含む。

好ましくは、エアロゾル発生装置の初期動作は、エアロゾル発生装置のセンサから受信する部分センサデータに基づいて検出される。

好ましくは、エアロゾル発生装置の初期動作を検出することは、エアロゾル発生装置がエアロゾル発生装置のセンサから完全なセンサデータの受信を開始して、第１及び第２の軌跡パターンの識別を可能にするためのトリガとして機能する。

このようにして、第１及び第２の軌跡パターンは、エアロゾル発生装置が常に完全なセンサデータを受信することを必要とせずに識別されてもよい。有利には、これは、電力消費の低減につながり、エアロゾル発生装置のバッテリを保護する。

好ましくは、第１の軌跡パターンは、単一の連続軌跡を備え、第２の軌跡パターンは、２つの不連続軌跡を備える。

好ましくは、第１の軌跡パターンは円運動であり、第２の軌跡パターンは十字形運動である。

好ましくは、第１及び第２の軌跡パターンは、エアロゾル発生装置上に格納される所定の軌跡パターンのリストから選択される。

好ましくは、方法は、更に、ユーザから新しい軌跡パターンを受信することと、エアロゾル発生装置を更新して新しい軌跡パターンを装置の動作と関連付けることとを含む。

本発明の別の態様によれば、センサ及びコントローラを備えるエアロゾル発生装置であって、センサ及びコントローラは、エアロゾル発生装置の動きの第１の軌跡パターンを識別することであって、第１の軌跡パターンがエアロゾル発生装置上の接続モードを有効にし、接続モードを有効にすると、パーソナルコンピューティング装置との接続を確立するよう接続データを広告し、エアロゾル発生装置の動きの第２の軌跡パターンを識別することであって、第２の軌跡パターンがエアロゾル発生装置上の接続モードを無効にし、接続モードを無効にすると、エアロゾル発生装置からパーソナルコンピューティング装置に切断要求を送信するよう構成されるエアロゾル発生装置が提供される。

好ましくは、センサは、更に、第１及び第２の軌跡パターンを識別する前に、エアロゾル発生装置の初期移動を検出するよう構成される。

好ましくは、エアロゾル発生装置は、更に、パーソナルコンピューティング装置にインストールされるアプリケーションを介してパーソナルコンピューティング装置との接続を確立する通信インターフェースと、第１及び第２の軌跡パターンの認識をユーザに示すユーザインターフェースと、を備える。

好ましくは、コントローラは、エアロゾル発生装置を更新して、ユーザから受信する新しい軌跡パターンを装置の動作と関連付けるよう構成される。

本発明の更に別の態様によれば、コンピュータによって実行される場合に、上で説明した方法のステップをコンピュータに実行させる命令を備える、コンピュータ読取可能ストレージ媒体が提供される。

ここで、図面を参照して本発明の実施形態を例として説明する。

本発明の一態様によるエアロゾル発生装置及びパーソナルコンピューティング装置を備えるシステムを示す。 図１のシステムにおけるエアロゾル発生装置のブロック図を示す。 図１のシステムにおけるエアロゾル発生装置を動作させる方法のフロー図を示す。 図１及び２のエアロゾル生成装置を用いて形成される軌跡パターンの実施例を示す。 図１及び２のエアロゾル生成装置を用いて形成される軌跡パターンの実施例を示す。 図１のシステムにおいてエアロゾル発生装置をパーソナルコンピューティング装置と接続するためのシーケンス図を示す。 図１のシステムにおいてエアロゾル生成装置をパーソナルコンピューティング装置から切断するためのシーケンス図を示す。 図１のシステムにおけるパーソナルコンピューティング装置上のエアロゾル生成装置のためのアプリ上のユーザインターフェースを示す。

次に、本発明の様々な態様を説明する。以下の図面の説明において、同一又は類似の部分は同一又は類似の符号で示されていることに留意されたい。図面は略図であり、それぞれの大きさの比率は現実のものとは異なることに留意されたい。従って、具体的な大きさ等は、以下の説明を考慮して判断すべきである。

図１は、ユーザ１０１と、互いに通信することができる様々なエンティティとを有するシステム１００を示している。システム１００は、非燃焼式エアロゾル発生装置１０２、パーソナルコンピューティング装置１０３、及びリモートサーバ１０４を備えている。エアロゾル発生装置１０２及びパーソナルコンピューティング装置１０３は、ユーザ１０１によって所有され、制御される。リモートサーバ１０４は、装置１０２及び１０３によってインターネット等のネットワーク上でアクセス可能な監視及び制御ステーションである。リモートサーバ１０４は、エアロゾル発生装置１０２の製造業者によって管理又は指示されてもよい。

エアロゾル発生装置１０２は、燃焼させることなく加熱又は蒸発させることによってエアロゾルを吸入するための装置である。装置１０２は、非マウスピース端部からマウスピース端部に延在する本体を有するロッド状の形状を有する。空気チャネル又は経路は、対向する端部間で本体内に画成される。本実施例におけるエアロゾル発生装置１０２は、電子たばこ又はベイピング装置であり、以下、ｅ－ｃｉｇ１０２と称する。ｅ－ｃｉｇ１０２は、ｅ－ｃｉｇ１０２内に挿入されるエアロゾル源を蒸発又は加熱して、ユーザがマウスピース端部を介して吸入するためのフレーバー及び／又は刺激剤を放出することによって機能する。エアロゾルを発生させるかかる装置の構成及び動作は、当該技術分野において周知であり、本明細書中に開示する発明は、実施例に限定しない任意のエアロゾル発生技法により構成される、任意の形状のエアロゾル発生装置に適用可能であり得ることが、当業者によって理解されるであろう。

ｅ－ｃｉｇ１０２は、ｅ－ｃｉｇ１０２の電源の投入及び切断のうちの少なくとも一方を実行するよう構成されてもよい起動スイッチ（図示せず）を含んでいてもよい。起動スイッチは、ｅ－ｃｉｇ１０２の本体の表面上の任意の好都合な位置に配設される押しボタン又はタッチボタンであってもよい。代替として、ｅ－ｃｉｇ１０２は、スイッチボタンに依存せずにヒータへの電力供給を作動させるが、パフセンサに依存して空気流を検出し、エアロゾルの生成を開始するよう装置をトリガする。

パーソナルコンピューティング装置１０３は、ユーザ１０１によって所有されるスマート電子装置であり、本実施例においては、スマートフォン１０３と称する。ｅ－ｃｉｇ１０２は、スマートフォン１０３と通信するよう構成されている。ｅ－ｃｉｇ１０２は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ通信規格を用いて、スマートフォン１０３と無線で通信可能に接続又はペアリングするよう構成されることが好ましい。スマートフォン１０３は、ユーザフレンドリなインターフェースを介してユーザ１０１がｅ－ｃｉｇ１０２と対話することを可能にするモバイルアプリケーション（一般にアプリと称する）を実行することが好ましい。アプリは、ｅ－ｃｉｇ１０２の製造業者によってホストされ、Ａｎｄｒｏｉｄ（商標）等の異なるモバイルプラットフォームと互換性があってもよい。ｅ－ｃｉｇ１０２及びスマートフォン１０３は、他の無線通信手段を介して互いに接続可能であってもよいことは言うまでもない。

ｅ－ｃｉｇ１０２をスマートフォン１０３に接続するために、ユーザ１０１は、スマートフォン１０３上の設定からＢｌｕｅｔｏｏｔｈオプションを有効にし、ｅ－ｃｉｇ１０２を用いて第１の軌跡パターンを作成する。第１の軌跡パターンは、ｅ－ｃｉｇ１０２上でＢｌｕｅｔｏｏｔｈを起動する接続モードを有効にする。スマートフォン１０３上のアプリは、次いで、ｅ－ｃｉｇ１０２との接続を確立する。切断するために、ユーザ１０１は、ｅ－ｃｉｇ１０２上の接続モードを無効にするｅ－ｃｉｇ１０２との第２の軌跡パターンを作成する。この接続（及び切断）技法は、図３～５を参照して、以下で更に詳細に説明する。

図２は、エアロゾル発生装置又はｅ－ｃｉｇ１０２の様々なコンポーネント又はモジュールを示すブロック図である。一実施例において、ｅ－ｃｉｇ１０２は、消耗品モジュール２０１ａと、消耗品モジュール２０１ａによって受け入れられる消耗品２０１ｂを気化させて、ユーザが吸入するためのフレーバー及び／又は刺激剤を含有するエアロゾルを放出する加熱素子２０２とを備える。本実施例において、消耗品２０１ｂは、ニコチンを含有する物質である。消耗品モジュール２０１ａ内の消耗品２０１ｂの存在は、検出器２０１ｃによって検出されてもよい。消耗品２０１ｂは、固体又は液体の形態であってもよく、加熱素子２０２によって加熱されて、燃焼することなくエアロゾルを放出する。消耗品２０１ｂが液体貯蔵部である場合、２つ以上の消耗品を消耗品モジュール２０１ａにおいて受け入れることができる。加熱素子２０２は、電源２０３によって電力を供給されてもよい。

電源２０３は、例えば、リチウムイオンバッテリである。電源２０３は、ｅ－ｃｉｇ１０２の動作に必要な電力を供給する。例えば、電源２０３は、ｅ－ｃｉｇ１０２に含まれる他の全てのコンポーネント又はモジュールに電力を供給する。

本説明の目的のために、蒸気及びエアロゾルという用語は交換可能であると理解されるであろう。幾つかの実施例において、加熱素子は、カプセル又は紙巻たばこ状のエアロゾル発生材料内部に配置され、エアロゾル発生装置自体のコンポーネントではなく、エアロゾル発生装置に接続可能である。

一実施形態において、香味料は、消耗品２０１ｂ内に存在する。香味料は、エチルバニリン（バニラ）、メントール、酢酸イソアミル（バナナオイル）、又は同様のものを含んでいてもよい。別の実施形態において、消耗品２０１ｂは、消耗品モジュール２０１ａを超えてマウスピース端部１０３の側に設けられる追加のフレーバー源（図示せず）を含んでいてもよく、消耗品２０１ｂから生成されるエアロゾルと共にユーザによって吸入されるフレーバーを生成する。更に別の実施形態において、ｅ－ｃｉｇ１０２は、それぞれが香味料及び／又はあるレベルの活性成分（ニコチン）を含む２つ以上の消耗品を含む。この場合、各消耗品を別々に加熱してエアロゾルを発生させることができる。

ｅ－ｃｉｇ１０２はまた、ｅ－ｃｉｇ内の様々なコンポーネントを制御するよう構成されるコントローラ２０４を含む。例えば、コントローラ２０４は、ｅ－ｃｉｇ１０２に含まれるタイミングユニット２０５（タイマーを備える）、通信ユニット２０６、メモリ２０７、モーションセンサ２０８、及びパフセンサ２０９を制御してもよい。タイミングユニット２０５は、時間情報（例えば、時刻）を提供し、ユーザのベイピング嗜好の解析に役立つパフデータ又はイベントデータのためのタイムスタンプを生成するよう構成されている。モーションセンサ２０８は、加速度計及びジャイロスコープ等の様々なセンサの組み合わせとして実装されてもよい。これらのセンサは、ユーザによるジェスチャー若しくは軌跡パターンに従うランダムな変位又は定義された動きであってもよいｅ－ｃｉｇ１０２の任意の動きを検出するよう構成される。コントローラ２０４は、モーションセンサ２０８からのデータを処理して、ｅ－ｃｉｇ１０２の検出された動きがｅ－ｃｉｇ１０２の特定の制御動作に対応するかどうかを特定するよう構成される。例えば、ｅ－ｃｉｇ１０２は、装置を左右に振ることによってスイッチをオンにするか、又はｅ－ｃｉｇ１０２を用いて特定の軌跡パターンを作成することによってスマートフォン１０３に接続されてもよい。

通信ユニット２０６は、スマートフォン１０３等の任意のパーソナルコンピューティング装置、リモートサーバ１０４、追跡装置、又はｅ－ｃｉｇ１０２の周辺の他のｅ－ｃｉｇとの通信を管理するよう構成される。通信ユニット２０６は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈモジュールを含んでいる。メモリ２０７は、モーションセンサ２０８、タイミングユニット２０５、及びコントローラ２０４から受信したデータ、並びに、ベイピング使用履歴、及びユーザ設定及び嗜好等の情報を格納するよう構成される。

パフセンサ２０９は、エアロゾルを吸入するパフ動作の回数を特定するよう構成される。パフセンサ２０９はまた、エアロゾルを吸入する１回のパフ動作に必要な期間を特定することもできる。記録された使用データは、パフ持続時間（即ち、パフの長さ）、パフ間隔（即ち、連続するパフ間の時間）、並びに流体及び／又はニコチン消費量を含むことができる。

ｅ－ｃｉｇ１０２は、また、ｅ－ｃｉｇ１０２に挿入される消耗品２０１ｂを識別するよう構成される消耗品認識センサ（図示せず）も含んでもよい。認識センサは、消耗品モジュール２０１ａ又は検出器２０１ｃに含まれてもよい。認識センサは、ＮＦＣ、ＲＦＩＤ、又は消耗品２０１ｂ上に配設されるＮＦＣ／ＲＦＩＤタグから消耗品２０１ｂに含まれる刺激剤の強さを認識する任意の他の公知の技術を用いてもよい。

ｅ－ｃｉｇ１０２はまた、ユーザに表示を提供し、ユーザからの入力を受信するよう構成される入出力（Ｉ／Ｏ）即ちユーザインターフェース２１０を含んでいてもよい。Ｉ／Ｏインターフェース２１０は、標識装置及び入力装置を含むことが好ましい。表示装置は、１つ以上の発光ダイオード（ＬＥＤ）を含む可視光発光素子、スクリーンディスプレイ、若しくは音響エミッタ、又はユーザに表示を提供する他の適切な手段を備えていてもよい。ＬＥＤ等の可視光発光素子は、非マウスピース端部１０２の先端又はｅ－ｃｉｇ１０２の側面に配設されてもよい。かかるＬＥＤは、エアロゾルが吸入されているパフ状態、エアロゾルが吸入されていない非パフ状態、ヒータが加熱している場合の予熱状態、ヒータがエアロゾルを生成するよう目標温度で動作する場合のベイプ準備完了状態、ＬＥＤバーがエアロゾル源の消耗レベルを示す消耗状態、及びｅ－ｃｉｇの動作状態に関する任意の他の情報の表示内部でユーザに提供するよう、様々な発光モードを示してもよい。入力装置は、押下、トグル、又はタッチに応答する、１つ以上のユーザ操作可能ボタン又は感知可能タッチパネルであってもよい。

上で説明した全ての要素は、通信バス２１１を介してコマンド及び／又はデータを送信及び／又は受信する。

図３は、本発明の態様によるｅ－ｃｉｇ１０２を動作させる方法のフロー図３００である。方法における全てのステップがフロー図３００に示されているわけではないことに留意されたい。

ステップ３０１において、エアロゾル発生装置の動きの第１の軌跡パターンが識別される。本実施例において、ユーザ１０１は、ｅ－ｃｉｇ１０２を用いて空中で第１の軌跡パターンを作成する。この第１の軌跡パターンは、ｅ－ｃｉｇ１０２の制御動作に対応するｅ－ｃｉｇ１０２内の任意の予め構成されたパターンであることができる。図４Ａに示すように、第１の軌跡パターンは、ユーザ１０１の片腕の回転によって空中で自由に描かれる円であってもよい。モーションセンサ２０８は、ｅ－ｃｉｇ１０２のこの動きを検出し、処理のために情報をコントローラ２０４に渡す。コントローラ２０４は、検出された移動パターンを、ｅ－ｃｉｇ１０２のメモリ２０７内に格納された定義パターンと比較する。コントローラ２０４は、検出された動きを第１軌跡パターンとして識別する。ユーザ１０１は、モーションセンサ２０８及びコントローラ２０４が検出された動きを識別する可能性がある前に、ｅ－ｃｉｇ１０２をロック解除することを要求されることが好ましいことに留意されたい。ｅ－ｃｉｇ１０２のロック解除は、バイオメトリックセンシング又は当該技術分野において公知の他の方法によって行われてもよい。これは、権限を保持するユーザのみがｅ－ｃｉｇ１０２を制御することを許可されることを保証するためである。

ステップ３０２において、接続モードがエアロゾル発生装置上で有効になる。本実施例において、第１の軌跡パターンが識別された後、コントローラ２０４は、通信ユニット２０６上のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ接続モード等の接続モードを有効にする。

通信ユニット２０６は、次いで、スマートフォン１０３等の近くのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ対応互換装置にｅ－ｃｉｇ１０２の利用可能性の広告を開始する。スマートフォン１０３は、（図５Ａを参照して更に詳細に説明する）広告データからｅ－ｃｉｇ１０２を認識し、ｅ－ｃｉｇ１０２とスマートフォン１０３との間の接続を確立するｅ－ｃｉｇアプリを有している。この接続技法は、スマートフォン上のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ設定タブを介して行われる、スマートフォンを他のＢｌｕｅｔｏｏｔｈ対応電子装置と接続する標準技法とは異なることに留意されたい。本技法において、スマートフォン１０３は、スマートフォン１０３の設定タブの代わりに、ｅ－ｃｉｇ用に特別に開発されたアプリを介してｅ－ｃｉｇ１０２に接続される。

ステップ３０３において、エアロゾル発生装置の動きの第２の軌跡パターンが識別される。本実施例において、ユーザ１０１は、ｅ－ｃｉｇ１０２を用いて空中で第２の軌跡パターンを作成する。この第２の軌跡パターンは、ｅ－ｃｉｇ１０２の制御動作に対応するｅ－ｃｉｇ１０２内の任意の予め構成されたパターンであることができる。図４Ｂに示すように、第２の軌跡パターンは、ユーザ１０１の両腕の動きによって空中で自由に描かれる十字形であってもよい。モーションセンサ２０８は、ｅ－ｃｉｇ１０２のこの動きを検出し、処理のために情報をコントローラ２０４に渡す。コントローラ２０４は、検出された移動パターンを、ｅ－ｃｉｇ１０１のメモリ２０７内に格納された定義パターンと比較する。コントローラ２０４は、検出された動きを第２の軌跡パターンとして識別する。ｅ－ｃｉｇ１０２は、切断のためにユーザ１０２によるロック解除を必要としてもよく、又はしなくてもよいことに留意されたい。

ステップ３０４において、接続モードがエアロゾル発生装置上で無効にされる。本実施例において、第２の軌跡パターンが識別された後、コントローラ２０４は、通信ユニット２０６上の接続モードを無効にする。一実施形態において、通信ユニット２０６は、次いで、スマートフォン１０３等の近くの互換装置にｅ－ｃｉｇ１０２の利用可能性の広告を停止する。従って、スマートフォン１０３はもはやｅ－ｃｉｇ１０２を見つけることができず、ｅ－ｃｉｇ１０２とスマートフォン１０３との間の接続が切断される。代替として、通信ユニット２０６は、広告データを修正し、例えば、ペアリングビットを以前にペアリングした状態の１と等しくない値の０に設定する。この場合、スマートフォン１０３は依然としてｅ－ｃｉｇ１０２を見つけることができても、一致しない広告データのためにそれに接続しない。ユーザ１０１は、ｅ－ｃｉｇ１０２とスマートフォン１０３との間の接続を切断するために、スマートフォン１０３上のＢｌｕｅｔｏｏｔｈを無効にする必要がなく、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ通信範囲から遠ざかる必要もないことに留意されたい。別の実施形態において、ｅ－ｃｉｇは、スマートフォン１０３に切断要求を自発的に送信して、スマートフォン１０３に切断するよう求める。このプロセスにおける様々なステップを、図５Ｂを参照して以下で更に詳細に説明する。

図４Ａは、本発明の一態様による第１の軌跡パターン４０１の一実施例を示している。第１の軌跡パターンは、ユーザ１０１がｅ－ｃｉｇ１０２を彼又は彼女の手に保持し、ｅ－ｃｉｇ１０２を空中で時計回りに円運動で自由に動かすことによって作成する円である。しかし、反時計回りの回転によるパターンを定義することも可能である。第１の軌跡パターンは、１つの連続的な動きのみを備えるため、１つの軌跡として分類することができる。

図４Ｂは、本発明の一態様による第２の軌跡パターン４０２の一実施例を示している。第２の軌跡パターンは、ユーザ１０１がｅ－ｃｉｇ１０２を彼又は彼女の手に保持し、ｅ－ｃｉｇ１０２を空中で、最初に左上から右下へ、次いで右上から左下へと自由に動かすことによって作成する十字である。しかし、逆方向にパターンを定義することも可能である。第２の軌跡パターンは、２つの不連続な動きを備えるため、２つの軌跡として分類される。

これらは２つの例示的な軌跡パターンにすぎず、それぞれがｅ－ｃｉｇ１０２の制御動作に対応する幾つかの可能な軌跡パターンが存在する可能性があることに留意されたい。ｅ－ｃｉｇ１０２は、その製造業者によって幾つかの軌跡パターンにより予め構成されることが好ましい一方で、ユーザ１０１が新しい軌跡パターンを再構成及び／又は定義し、それらを様々な制御動作に関連付けることが可能である。ユーザ１０１は、装置上に格納される所定のパターンのリストから選択することができるか、又は装置は、機械学習アルゴリズムを介して訓練されて、ユーザによって好まれる任意の動作（例えば、装置を用いてＡ、Ｂ、又はＣ等の文字を作成すること）を学習することができる。例えば、ユーザは、装置がパターン認識を実行するよう訓練のために十分なデータを収集するまで、好ましい動き（例えば、文字Ａ）を所定の回数繰り返すか、又は訓練期間（例えば、１日又は１週間）内に動きを繰り返す必要があってもよい。学習が完了すると、装置上のファームウェアは、訓練データに基づいて好ましい動きを認識するよう更新される。かかるファームウェア更新は、ｅ－ｃｉｇ１０２自体の内部で、任意にリモートサーバ１０４を介して、行うことができる。代替として、ｅ－ｃｉｇ１０２は、より強力な計算能力を有するスマートフォン１０３に依存して、訓練データを処理し、それをリモートサーバ１０４に送信して、ｅ－ｃｉｇ１０２上のファームウェアを更新してもよい。

図５Ａは、ｅ－ｃｉｇ１０２をスマートフォン１０３と接続する制御動作のためのシーケンス図５０１を示している。ユーザ１０１が初めてｅ－ｃｉｇ１０２をスマートフォン１０３に接続したい場合、彼又は彼女はスマートフォン１０３上のＢｌｕｅｔｏｏｔｈオプションを有効にし、スマートフォン１０３上のｅ－ｃｉｇアプリを起動させる。アプリは、スマートフォン１０３上にペアリング画面を提示して、ユーザに初期命令を提供する。なお、初回以降は、ペアリング画面へのランディングは不要である。ユーザ１０１は、ｅ－ｃｉｇ１０２のロックを解除し、これは、音声、視覚、又は触覚フィードバックで示されてもよい。代替として、ｅ－ｃｉｇ１０２は、デフォルトでロック解除されるか、又は最後のロック解除動作からロック解除されたままであり、接続前にロック解除する必要はない。ロック解除状態において、モーションセンサ２０８は、ｅ－ｃｉｇ１０２の任意の動き又は動作の検出を開始する。代替の実施形態において、ｅ－ｃｉｇ１０２は、バッテリを保護するよう全てのセンサデータをリッスンしない。この場合、ｅ－ｃｉｇ１０２は、単純な動き（装置がテーブルから持ち上げられる等）を検出するのに十分な部分センサデータを受信し、かかるデータをトリガとして用いて、上で説明した円又は十字等の軌跡パターンを検出するジャイロスコープ論理を有するよう構成される。

ユーザ１０１が第１の軌跡パターンを作成する場合、モーションセンサ２０８は、動き認識を初期化するコントローラ２０４のための応答を生成する。コントローラ２０４が第１の軌跡パターン、本実施例においては円を認識した後、コントローラ２０４は、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ信号の広告データ内のペアリングビットを所定の値、例えば「１」に設定するよう通信ユニット２０６に命令する。広告データは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈプロトコルの下で定義可能なデータであり、データは、装置の製造業者によって修正されてもよい。ペアリングビットは、広告データのための好ましいフォーマットにおいて定義される１ビットである。しかし、ペアリングビットは、２ビット以上を占有してもよい。

スマートフォン１０３上のｅ－ｃｉｇアプリにおいて、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈが有効にされた後、ｅ－ｃｉｇアプリは、スマートフォン１０３の近傍に存在するＢｌｕｅｔｏｏｔｈ対応装置の検索を開始する。アプリによって発見された装置について、それらの広告データは、ペアリングビットが１に設定されているかどうかをチェックするよう解析される。ペアリングビットが１に設定されているｅ－ｃｉｇ１０２が見つかった場合、ペアリング又は接続動作が開始される。ｅ－ｃｉｇ１０２に接続されると、アプリは新たな装置の発見を停止する。接続が確立された後、ｅ－ｃｉｇ１０２がスマートフォン１０３から離れた場合、即ちＢｌｕｅｔｏｏｔｈの範囲外になった場合、接続は切断されることに留意されたい。しかし、ｅ－ｃｉｇ１０２がスマートフォン１０３の近傍に戻るとすぐに、接続は、ユーザ１０１の介入を必要とせずに、自動的に復旧される。

図５Ｂは、ｅ－ｃｉｇ１０２をスマートフォン１０３から切断する制御動作のためのシーケンス図５０２を示している。接続を無効にするためのステップは、図５Ａにおいて接続を確立するために上で説明したものと同様である。無効にするために、ユーザ１０１は、コントローラ２０４が認識し、切断プロセスを開始する第２の軌跡パターン、本実施例においては十字を作成する。スマートフォン１０３上のアプリは、コントローラ２０４から切断要求を受信し、接続が切断される。

ユーザ体験を向上させるために、動作の様々な段階が、ｅ－ｃｉｇ１０２上のＩ／Ｏインターフェース２１０及び／又はスマートフォン１０３上のアプリのＵＩインターフェースを介してユーザ１０１に示される。例えば、第１の軌跡パターンを認識した後、ｅ－ｃｉｇ１０２は青色ＬＥＤ表示を開始する。ｅ－ｃｉｇ１０２がスマートフォン１０３に接続される場合、ｅ－ｃｉｇ１０２は３回短く振動し、青色ＬＥＤは別の視覚パターンでそれを示す。切断されると、ｅ－ｃｉｇ１００上の青色ＬＥＤは、消灯するか、又は異なる色に変更される。

スマートフォン１０３上のｅ－ｃｉｇアプリ上で、ユーザ１０１はまず、図６におけるＵＩ６０１によって示すように、ｅ－ｃｉｇ１０２をスマートフォン１０３とペアリングさせる指示を有するペアリング画面を見る。その後、ｅ－ｃｉｇ１０２がスマートフォン１０３に接続される場合、ランディング画面がアプリ上に表示される。実際には、ｅ－ｃｉｇ１０２上の接続モードの有効化（第１の軌跡パターン認識による）と、スマートフォン１０３との接続の確立との間の時間間隔は、通常、約４～５秒である。そのため、アプリ上では、ＵＩ６０２がその時間間隔において表示されて、接続が確立されていることを示す。代替として、接続が正常に確立された後に、１つの単一の指示のみが提供されてもよい。切断されると、アプリは、「接続なし」又は「切断」等のメッセージをランディング画面上に表示する。アプリはまた、スマートフォン１０３がｅ－ｃｉｇ１０２に接続されると、他の統計及びユーザにとって有用な情報を表示してもよい。ｅ－ｃｉｇ１０２がスマートフォン１０３から切断する場合、アプリは、最後の読み取りデータをランディング画面上に表示する。図６に示すように、ＵＩ６０３は、ｅ－ｃｉｇ１０２との接続がないことを示しているが、ｅ－ｃｉｇ１０２のバッテリ残量、ユーザのその日のベイピング状態を他の有用な情報と共に示している。

メイン制御ユニット、即ちコントローラによって実行される本明細書中に説明する処理ステップは、メイン制御ユニットに関連する非一時的コンピュータ読取可能媒体、又はストレージに格納されてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体を含むことができる。揮発性媒体は、特に、半導体メモリ及び動的メモリを含むことができる。不揮発性媒体は、特に、光学ディスク及び磁気ディスクを含むことができる。

実例となる実施形態の前述の説明は、例証及び説明の目的のために提示した。開示した正確な形態に関して網羅的又は限定的であることは意図しておらず、修正及び変形は、上記の教示に照らして可能であるか、又は開示した実施形態の実施から獲得されてもよい。

本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ読取可能媒体」は、コンピュータ読取可能命令、データ構造、プログラムモジュール及びサブモジュール、又は任意の装置における他のデータ等の情報の短期及び長期格納のための任意の方法又は技術において実装される、任意の有形コンピュータベース装置を表すことを意図している。従って、本明細書中に説明する方法は、ストレージ装置及び／又はメモリ装置を含むが、限定しない、有形の非一時的コンピュータ読取可能媒体において具現化される実行可能命令として符号化されてもよい。かかる命令は、プロセッサによる実行時に、本明細書中に説明した方法の少なくとも一部をプロセッサに実行させる。その上、本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ読取可能媒体」は、揮発性及び不揮発性媒体を含むが、限定しない非一時的コンピュータストレージ装置、ファームウェア、物理的及び仮想的ストレージ、ＣＤ－ＲＯＭ、ＤＶＤ等のリムーバブル及び非リムーバブル媒体、及びネットワーク又はインターネット等の任意の他のデジタルソースを含むが限定されない、全ての有形コンピュータ読取可能媒体、並びに一時的伝搬信号であることを唯一の例外とする、未だ開発されていないデジタル手段を含む。

前述の明細書に基づいて正しく認識されるように、本開示の上で説明した実施形態は、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの任意の組み合わせ若しくはサブセットを含む、コンピュータプログラミング又はエンジニアリング技法を用いて実装されてもよい。コンピュータ読取可能コード手段を有する、任意のかかる結果として生じるプログラムは、１つ以上のコンピュータ読取可能媒体内で具現化又は提供され、それによって、本開示の検討した実施形態による、コンピュータプログラム製品、即ち、製造品を作成してもよい。コンピュータコードを含む製造品は、１つの媒体から直接コードを実行することによって、１つの媒体から別の媒体にコードをコピーすることによって、又はネットワークによりコードを送信することによって、作成及び／又は用いられてもよい。

Claims (15)

1. エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、
   前記エアロゾル発生装置の動きの第１の軌跡パターンを識別することであって、前記第１の軌跡パターンが前記エアロゾル発生装置上の接続モードを有効にする、ことと、
   前記接続モードを有効にすると、パーソナルコンピューティング装置との接続を確立するよう、接続データを広告することと、
   前記エアロゾル発生装置の動きの第２の軌跡パターンを識別することであって、前記第２の軌跡パターンが前記エアロゾル発生装置上の前記接続モードを無効にする、ことと、
   前記接続モードを無効にすると、前記エアロゾル発生装置から前記パーソナルコンピューティング装置に切断要求を送信することと、を含む、
   方法。
2. 前記広告する接続データは、前記パーソナルコンピューティング装置との前記接続を確立するよう所定の値に設定されるペアリングビットを備える、請求項１に記載の方法。
3. 前記接続を確立するよう、前記パーソナルコンピューティング装置上の前記エアロゾル発生装置に関連するアプリケーションを起動することを更に含む、請求項２に記載の方法。
4. 前記第１及び第２の軌跡パターンを識別する前に、前記エアロゾル発生装置の初期動作を検出することを更に含む、請求項１～３のいずれか一項に記載の方法。
5. 前記エアロゾル発生装置の前記初期動作は、前記エアロゾル発生装置のセンサから受信する部分センサデータに基づいて検出される、請求項４に記載の方法。
6. 前記エアロゾル発生装置の前記初期動作を検出することは、前記エアロゾル発生装置が前記エアロゾル発生装置の前記センサから完全なセンサデータの受信を開始して、前記第１及び第２の軌跡パターンの識別を可能にするためのトリガとして機能する、請求項５に記載の方法。
7. 前記第１の軌跡パターンは、単一の連続軌跡を備え、前記第２の軌跡パターンは、２つの不連続軌跡を備える、請求項１～６のいずれか一項に記載の方法。
8. 前記第１の軌跡パターンは円運動であり、前記第２の軌跡パターンは十字形運動である、請求項７に記載の方法。
9. 前記第１及び第２の軌跡パターンは、前記エアロゾル発生装置上に格納される所定の軌跡パターンのリストから選択される、請求項１～８のいずれか一項に記載の方法。
10. ユーザから新しい軌跡パターンを受信することと、前記エアロゾル発生装置を更新して前記新しい軌跡パターンを前記装置の動作と関連付けることとを更に含む、請求項１～９のいずれか一項に記載の方法。
11. センサ及びコントローラを備えるエアロゾル発生装置であって、前記センサ及び前記コントローラは、
    前記エアロゾル発生装置の動きの第１の軌跡パターンを識別して、前記第１の軌跡パターンが前記エアロゾル発生装置上の接続モードを有効にし、
    前記接続モードを有効にすると、パーソナルコンピューティング装置との接続を確立するよう接続データを広告し、
    前記エアロゾル発生装置の動きの第２の軌跡パターンを識別して、前記第２の軌跡パターンが前記エアロゾル発生装置上の前記接続モードを無効にし、
    前記接続モードを無効にすると、前記エアロゾル発生装置から前記パーソナルコンピューティング装置に切断要求を送信するよう構成される、
    エアロゾル発生装置。
12. 前記センサは、前記第１及び第２の軌跡パターンを識別する前に、前記エアロゾル発生装置の初期移動を検出するよう更に構成される、請求項１１に記載のエアロゾル発生装置。
13. パーソナルコンピューティング装置にインストールされるアプリケーションを介して前記パーソナルコンピューティング装置との接続を確立する通信インターフェースと、
    前記第１及び第２の軌跡パターンの認識をユーザに示すユーザインターフェースと、を更に備える、
    請求項１１又は１２に記載のエアロゾル発生装置。
14. 前記コントローラは、前記エアロゾル発生装置を更新して、ユーザから受信する新しい軌跡パターンを前記装置の動作と関連付けるよう構成される、請求項１１～１３のいずれか一項に記載のエアロゾル発生装置。
15. コンピュータによって実行される場合に、請求項１～１０のいずれか一項に記載の方法のステップを前記コンピュータに実行させる命令を備える、コンピュータ読取可能ストレージ媒体。
    

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