JP2023533700A - エアロゾル発生装置を管理する方法 - Google Patents

Abstract

本発明は、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、ユーザによって吸入されるパフを検出することと、装置の位置方位を特定することと、装置の特定された位置方位及びバッテリレベルを条件として、バッテリレベルの表示をユーザに提供することであって、表示は、パフが検出された後の所定の間隔内に提供されることと、を含む方法を開示する。【選択図】図３

Description

本発明は、効率的な使用のためにエアロゾル発生装置を管理する方法に関する。特に、本発明は、ある特定のパラメータに基づいてユーザにバッテリ使用を示すことが可能な、電子たばこ、加熱非燃焼式装置等のエアロゾル発生装置に関する。

電子たばこ又はベイピング装置等の吸入器又はエアロゾル発生装置は、ますます普及しつつある。これらは一般に、従来のタバコ製品におけるようにタバコを燃焼させるのとは対照的に、エアロゾル化可能物質を加熱又は加温して、吸入用のエアロゾルを生成する。生成されたエアロゾルは、フレーバー及び／又は刺激剤（例えば、ニコチン又は他の活性成分）を含有してもよい。かかる装置は、通常、使用に応じて再充電する必要があるバッテリによって作動する。

使用中、ユーザは、装置のバッテリ残量が少なくなっており、従って再充電が必要であるかどうかを知ることが望ましい場合がある。しかし、バッテリレベルの頻繁な通知は、ユーザを苛立たせる可能性がある。その上、使用モードに応じて、バッテリレベル通知は、ある特定の時間にのみ所望又は必要とされる可能性がある。

従って、使用方法に従って使用中にユーザにインテリジェントなバッテリレベル通知を提供することができる装置に対するニーズが存在している。

本発明の一態様によれば、エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、ユーザによって吸入されるパフを検出することと、装置の位置方位を特定することと、装置の特定された位置方位及びバッテリレベルを条件として、バッテリレベルの表示をユーザに提供することであって、表示は、パフが検出された後の所定の間隔内に提供されることと、を含む方法が提供される。

有利には、このようにして、動作モードに対応する装置の位置方位に応じて、バッテリレベル通知をユーザにインテリジェントに提供することが可能である。従って、ユーザは、使用中にユーザを過度に不必要に煩わせることなく、ある特定の時間に装置を再充電することに気付かされる。バッテリレベルに応じた表示を提供することによって、ユーザは、装置を充電する必要がない場合に、バッテリレベル表示を提供されない。パフが検出された後の所定の間隔内に表示を提供することによって、表示は、装置の使用中に、ユーザが表示に気付く可能性が高い時間に自動的に提供することができる。これにより、ユーザによって積極的にトリガーされることなく表示が提供されることを可能にし、向上したユーザ体験につながる。

好ましくは、本方法は、バッテリレベルが所定レベル未満であるかどうかを特定することを更に含み、表示は、バッテリレベルが所定レベル未満である場合にのみ提供される。

好ましくは、本方法は、特定された位置方位に従ってバッテリレベルの以前の表示が提供されたかどうかを特定することを更に含み、バッテリレベルの表示が、以前の表示を条件として提供される。

好ましくは、装置の位置方位が第１の方位にある場合、以前の表示は、設定可能なルールに従って共にグループ化されるパフを含むセッションにおいて設定されるフラグをチェックすることによって特定される。

好ましくは、バッテリレベルの表示は、セッションにおいて以前の表示が提供されていないことをフラグが示す場合に提供される。

好ましくは、設定可能なルールは、連続的なパフ間の間隔に少なくとも基づいて、検出されたパフをそれぞれのセッションにグループ化することを含む。

好ましくは、装置の位置方位が第２の方位にある場合、以前の表示は、タイムスタンプによって特定される。

好ましくは、本方法は、以前の表示が予め設定された時間期間中に提供されたかどうかを特定することを更に含み、バッテリレベルの表示は、前の表示が予め設定された時間期間中に提供されなかった場合にのみ提供される。

好ましくは、本方法は、特定された位置方位を条件として、バッテリレベルの表示を繰り返すことを更に含む。

好ましくは、所定の間隔内に次のパフが検出された場合、表示は生成されない。

本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置であって、ユーザによって吸入されるパフを検出するよう構成されるパフセンサと、装置の位置方位を特定するよう構成されるセンサと、装置の特定された位置方位及びバッテリレベルを条件として、バッテリレベルの表示をユーザに提供するようインジケータに命令するよう構成されるコントローラであって、表示は、パフが検出された後の所定の間隔内に提供される、コントローラと、を備えるエアロゾル発生装置が提供される。

好ましくは、コントローラは、バッテリレベルが所定レベル未満であるかどうかを特定し、バッテリレベルが所定レベル未満である場合にのみ表示を提供するようインジケータに命令するよう、更に構成される。

好ましくは、コントローラは、特定された位置方位に従ってバッテリレベルの以前の表示が提供されたかどうかを特定し、以前の表示を条件として表示を提供するようインジケータに命令するよう、更に構成される。

本発明の更に別の態様によれば、コンピュータによって実行される場合に、上で説明した方法のステップをコンピュータに実行させる命令を備える、コンピュータ読取可能ストレージ媒体が提供される。

ここで、図面を参照して本発明の実施形態を例として説明する。

本発明の一態様によるエアロゾル発生装置を示す。 図１の装置の様々なコンポーネントのブロック図を示す。 図１の装置を動作させる方法のフロー図を示す。 図１の装置の制御動作を例示するグラフを示す。

次に、本発明の様々な態様を説明する。以下の図面の説明において、同一又は類似の部分は同一又は類似の符号で示されていることに留意されたい。図面は概略的であり、それぞれの大きさの比率は実際のものと異なることに留意されたい。従って、具体的な大きさ等は以下の説明を考慮して判断すべきである。

図１は、燃焼させることなく加熱又は気化させることによってエアロゾルを吸入するための装置である、非燃焼式エアロゾル発生装置１００を示している。装置１００は、非マウスピース端部１０２からマウスピース端部１０３に延在する本体１０１を有するロッド状の形状を有する。空気チャネル又は経路は、対向する端部１０２、１０３の間で本体１００内に画成される。本実施例におけるエアロゾル発生装置１００は、電子たばこ又はベイピング装置であり、以下、ｅ－ｃｉｇ１００と称する。ｅ－ｃｉｇ１００は、ｅ－ｃｉｇ１００内に挿入されるエアロゾル源を気化又は加熱して、ユーザがマウスピース端部１０３を介して吸入するためのフレーバー又は刺激剤を放出することによって機能する。エアロゾルを発生させるかかる装置の構成及び動作は、当該技術分野において周知であり、本明細書中に開示する発明は、実施例に限定しない任意のエアロゾル発生技法により構成される、任意の形状のエアロゾル発生装置に適用可能であり得ることが、当業者によって理解されるであろう。

ｅ－ｃｉｇ１００は、ｅ－ｃｉｇ１００の電源の投入及び切断のうちの少なくとも一方を実行するよう構成されてもよい起動スイッチ１０４を含んでいてもよい。起動スイッチ１０４は、ｅ－ｃｉｇ１００の本体１０１の表面上の任意の好都合な位置に配設される押しボタン又はタッチボタンであってもよい。代替として、ｅ－ｃｉｇ１００は、ヒータへの電力供給を作動させるようスイッチボタンに依存しないが、空気流を検出し、エアロゾルの生成を開始するよう装置をトリガーするようパフセンサに依存する。

図２は、ｅ－ｃｉｇ１００の様々なコンポーネント又はモジュールを示すブロック図である。一実施例において、ｅ－ｃｉｇ１００は、消耗品モジュール２０１ａと、消耗品モジュール２０１ａによって受け入れられる消耗品２０１ｂを気化させて、ユーザが吸入するためのフレーバー及び／又は刺激剤を含有するエアロゾルを放出する加熱素子２０２とを備える。本実施例において、消耗品２０１ｂは、ニコチンを含有する物質である。消耗品モジュール２０１ａ内の消耗品２０１ｂの存在は、検出器２０１ｃによって検出されてもよい。消耗品２０１ｂは、固体又は液体の形態であってもよく、加熱素子２０２によって加熱されて、燃焼することなくエアロゾルを放出する。消耗品２０１ｂが液体貯蔵部である場合、２つ以上の消耗品を消耗品モジュール２０１ａにおいて受け入れることができる。加熱素子２０２は、電源２０３によって電力を供給されてもよい。

電源２０３は、例えば、リチウムイオンバッテリである。電源２０３は、ｅ－ｃｉｇ１００の動作に必要な電力を供給する。例えば、電源２０３は、ｅ－ｃｉｇ１００に含まれる他の全てのコンポーネント又はモジュールに電力を供給する。以下、バッテリ２０３とも称する電源２０３は、有線接続（例えば、ＵＳＢポート及びケーブルを介して）又は無線（例えば、無線充電パッドを介して）を用いて、外部電源を用いて充電することができる。

本説明の目的のために、蒸気及びエアロゾルという用語は交換可能であると理解されるであろう。幾つかの実施例において、加熱素子は、カプセル又は紙巻たばこ状のエアロゾル発生材料内部に配置され、エアロゾル発生装置自体のコンポーネントではなく、エアロゾル発生装置に接続可能である。

一実施形態において、香味料は、消耗品２０１ｂ内に存在する。香味料は、エチルバニリン（バニラ）、メントール、酢酸イソアミル（バナナオイル）、又は同様のものを含んでもよい。別の実施形態において、消耗品２０１ｂは、消耗品モジュール２０１ａを超えてマウスピース端部１０３の側に設けられる追加のフレーバー源（図示せず）を含んでもよく、消耗品２０１ｂから生成されるエアロゾルと共にユーザによって吸入されるフレーバーを生成する。更に別の実施形態において、ｅ－ｃｉｇ１００は、それぞれが香味料及び／又はあるレベルの活性成分（ニコチン）を含む２つ以上の消耗品を含む。この場合、各消耗品を別々に加熱してエアロゾルを生成することができる。

ｅ－ｃｉｇ１００はまた、ｅ－ｃｉｇ内の様々なコンポーネントを制御するよう構成されるコントローラ２０４を含む。例えば、コントローラ２０４は、ｅ－ｃｉｇ１００に含まれる電源２０３、タイミングユニット２０５（タイマーを含む）、通信ユニット２０６、メモリ２０７、方位センサ２０８、及びパフセンサ２０９を制御及び／又は監視してもよい。タイミングユニット２０５は、時間情報（例えば、時刻）を提供し、ユーザのベイピングの好みの解析に役立つパフデータ又はイベントデータのためのタイムスタンプを生成するよう構成されている。タイミングユニット２０５は、各パフ及びその間の中断のタイミングを監視し、且つこの情報をコントローラ２０４に提供して、ユーザのｅ－ｃｉｇ１００の使用を監視し、場合によっては制限するよう更に構成される。例えば、タイミングユニット２０５は、パフ閾値に達したことについてユーザにいつ示すべきかを特定してもよい。タイミングユニット２０５の機能は、コントローラ２０４に統合することができることに留意されたい。

コントローラ２０４は、バッテリ２０３の充放電状態を監視する。動作モード（以下で説明するような）に応じて、コントローラ２０４は、バッテリ２０３のバッテリレベルが所定のレベルを下回っているかどうかを特定し、Ｉ／Ｏインターフェース２１０を介してユーザに表示を提供する。かかる表示は、方位センサ２０８、パフセンサ２０９、及びタイミングユニット２０５から受信される入力に基づくことが好ましい。

通信ユニット２０６は、任意のパーソナルコンピューティング装置、サーバ、追跡装置、又はｅ－ｃｉｇ１００の周辺の他のｅ－ｃｉｇとの通信を管理するよう構成される。メモリ２０７は、ベイピング使用履歴並びにユーザ設定及び嗜好等の情報を記憶するよう構成される。

ｅ－ｃｉｇ１００は、方位センサ２０８及びパフセンサ２０９等の様々なセンサも含んでいてもよい。ジャイロスコープ等の方位センサ２０８、及び／又は加速度計、或いは傾きセンサ若しくはその他の適切なセンサは、ｅ－ｃｉｇ１００の位置方位を特定するよう構成され、例えば、使用時にｅ－ｃｉｇ１００が上向き又は下向きで保持されているかを特定する。ｅ－ｃｉｇ１００が（起動ボタン１０４及び／又はＬＥＤ及び／又はロゴが上向きであるように）前面を上向きにして用いられる場合、第１の動作モードが起動する。このモードは、セッションモードとも称する。方位センサは、装置のロール、ピッチ、及びヨーの推定値を与える様々なセンサによって収集される情報のアルゴリズム的組み合わせによって実装されてもよいことは言うまでもない。

ｅ－ｃｉｇが（起動ボタン１０４及び／又はＬＥＤが下向きであるように）前面を下向きにして用いられる場合、第２の動作モードが起動する。このモードは、フリーモードとも称する。言い換えると、ｅ－ｃｉｇ１００は、その縦軸に沿って１８０度回転又は転回されて、セッションモードとフリーモードとの間で切り替えが行われる。

上向き又は下向きであるｅ－ｃｉｇ１００は、また、ユーザにとっての基準として作用するロゴ又は表面デザイン等の任意の視覚パターンに関して定義されてもよいことに留意されたい。起動ボタン及びＬＥＤは、かかる基準を提供するために必要ではない場合がある。いずれにせよ、装置上のセンサは、これらの物理的又は視覚的要素に依存しなくてもよい。

パフセンサ２０９は、吸入のパフ動作を検出するよう構成され、その出力は、エアロゾルを吸入するパフ動作の回数を特定するために用いることができる。パフセンサ２０９の出力はまた、エアロゾルを吸入する１回のパフ動作に必要な期間を特定するために用いることができる。記録された使用データは、パフ持続時間（即ち、パフの長さ）、パフ間隔（即ち、連続するパフ間の時間）、並びに流体及び／又はニコチン消費量を含むことができる。パフセンサは、単に、装置の流路内に配設されるマイクロホン又はＭＥＭＳピエゾ抵抗絶対圧センサ等の検出器であってもよい。

ｅ－ｃｉｇ１００は、また、ｅ－ｃｉｇ１００に挿入される消耗品２０１ｂを識別するよう構成される消耗品認識センサ（図示せず）も含んでもよい。認識センサは、消耗品モジュール２０１ａ又は検出器２０１ｃに含まれてもよい。認識センサは、ＮＦＣ、ＲＦＩＤ、又は消耗品２０１ｂ上に配設されるＮＦＣ／ＲＦＩＤタグから消耗品２０１ｂに含まれる刺激剤の強さを認識する任意の他の公知の技術を用いてもよい。

ｅ－ｃｉｇ１００はまた、ユーザに表示を提供し、ユーザからの入力を受信するよう構成される入出力（Ｉ／Ｏ）即ちユーザインターフェース２１０を含んでいてもよい。Ｉ／Ｏインターフェース２１０は、表示装置及び入力装置を備えることが好ましい。表示装置は、１つ以上の発光ダイオード（ＬＥＤ）を含む可視光発光素子、スクリーンディスプレイ、若しくは音響エミッタ、又はユーザに表示を提供する他の適切な手段を備えていてもよい。ＬＥＤ等の可視光発光素子は、非マウスピース端部１０２の先端又はｅ－ｃｉｇ１００の側面に配設されてもよい。かかるＬＥＤは、エアロゾルが吸入されているパフ状態、エアロゾルが吸入されていない非パフ状態、ヒータが加熱している場合の予熱状態、ヒータがエアロゾルを生成するよう目標温度で動作する場合のベイプ準備完了状態、ＬＥＤバーがエアロゾル源の消耗レベルを示す消耗状態、及びｅ－ｃｉｇの動作状態に関する任意の他の情報の表示内部でユーザに提供するよう、様々な発光モードを示してもよい。本発明において、Ｉ／Ｏインターフェース２１０の表示装置は、バッテリレベル表示もユーザに提供する。表示は、視覚、聴覚、又はハプティック手段を介してユーザに提供されてもよい。入力装置は、押下、トグル、又はタッチに応答する、１つ以上のユーザ操作可能ボタン又は感知可能タッチパネルであってもよい。

上で説明した全ての要素は、通信バス２１１を介してコマンド及び／又はデータを送信及び／又は受信する。

一実施形態において、ｅ－ｃｉｇ１００はまた、ユーザが所有するパーソナルコンピューティング装置（図示せず）と通信するよう構成される。パーソナルコンピューティング装置は、スマートフォン、タブレット、又はラップトップであってもよい。簡単にするために、パーソナルコンピューティング装置を、以下、スマートフォンと称する。ｅ－ｃｉｇ１００は、Ｗｉ－Ｆｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、又は他の無線通信規格を用いて、スマートフォンと無線で通信可能に接続又はペアリングするよう構成されることが好ましい。スマートフォンは、ユーザフレンドリなインターフェースを介してユーザがｅ－ｃｉｇ１００と対話することを可能にするモバイルアプリケーション（一般にアプリと称される）を実行することが好ましい。アプリは、ｅ－ｃｉｇ１００の製造業者によってホストされ、ｉＯＳ（商標）及びＡｎｄｒｏｉｄ（商標）等の異なるモバイルプラットフォームと互換性があってもよい。

図３は、ｅ－ｃｉｇ１００を動作させるプロセス３００のためのフロー図を示す。プロセス３００におけるステップは、必ずしも同じ順序で実行されなくてもよいことに留意されたい。また、全てのステップが示されているわけではなく、ステップの幾つかは任意であってもよく、省略することができる。

ステップ３０１において、ユーザによって吸入されるパフが検出される。本実施例において、コントローラ２０４は、パフセンサ２０９及びタイミングユニット２０５の助けを借りて、ｅ－ｃｉｇ１００の使用の監視を開始する。パフセンサ２０９は、ユーザによって吸入された各パフを検出し、タイミングユニット２０５は、各パフにタイムスタンプを行うと共に、各パフの開始及び終了を監視する。装置がセッションモードに対応する第１の方位にある場合、タイミングユニット２０５は、２つの連続するパフ間にタイマーを開始及び停止し、パフセッションの中断を監視する。しかし、装置がフリーモードに対応する第２の方位にある場合、タイミングユニット２０５は、予め設定された期間を監視する。それにもかかわらず、セッションモードとフリーモードとの両方において、ユーザが吸入したパフの回数がカウント及び記録されて、ユーザのベイピングパターンを経時的に分析する。

ステップ３０２において、装置の位置方位が特定される。本実施例において、ユーザがｅ－ｃｉｇ１００を用い始める場合、ｅ－ｃｉｇ１００の方位センサ２０８は、ｅ－ｃｉｇ１００が上向き又は下向きの位置で保持されているかを特定する。任意に、方位センサ２０８は、ユーザが起動スイッチ１０４を押す場合に起動されてもよい。加えて、起動スイッチ１０４の起動に加えて、ｅ－ｃｉｇ１００の動きを検出するモーションセンサがあってもよい。方位センサ２０８、起動スイッチ１０４、及びモーションセンサからの信号は全て、コントローラ２０４によって処理されて、動作の２つのモードのうちの１つが起動されるべきかどうかを特定してもよい。ユーザが上向き方位で吸入している場合、セッションモードが起動される。セッションモードにおいて、セッションは、設定可能なルールに基づいて共にグループ化されるパフを含む。設定可能なルールは、連続的なパフの間の間隔に少なくとも基づいて、検出されたパフをそれぞれのセッションにグループ化することを含んでいてもよい。例えば、パフ間の中断が７分未満である場合、次のパフは同じセッションでカウントされ、中断が７分を超える場合、次のパフは新しいセッションでカウントされる。一方、ユーザが下向き方位で吸入している場合、フリーモードが起動され、予め設定された時間が監視される。例えば、パフに関係なく７分である。

ステップ３０３において、装置の特定された位置方位及びバッテリレベルを条件として、バッテリレベルの表示がユーザに提供される。本実施例において、バッテリレベルの以前の表示が、特定された位置方位に従って提供されたかどうかも特定される。バッテリレベルの表示は、次いで、前の表示を条件として提供される。装置がセッションモードに対応する第１の方位にあると特定された場合、コントローラ２０４は、バッテリレベルについての以前の表示が現在のセッション中にユーザに提供されたかどうかをチェックする。セッションモードにおいて、これは、現在のセッション中にユーザに表示が提供されたかどうかを意味する。以前のバッテリレベル表示は、通知が現在のセッションにおいて既に提供されたことを示す、装置のメモリに格納された１ビットであってもよいフラグをチェックすることによって、コントローラ２０４によって特定される。しかし、以前の表示が現在のセッションにおいて提供されなかったことをフラグが示す場合、新しい表示を提供することができる。コントローラ２０４及びタイミングユニット２０５は、新しいセッションが開始されるべきかどうかを特定するよう、パフ間の中断を監視し続ける。新しいセッションの最初のパフを検出した後、コントローラ２０４は、ｅ－ｃｉｇ１００内のバッテリ２０３の残量バッテリレベルを特定する。Ｌｉイオンバッテリ等のバッテリの充電残量を特定することは、当該技術において周知されている。この特定は、バッテリレベルが所定の閾値レベル未満、例えば２５％未満に低下したかどうかをチェックするよう行われる。このレベルを超えると、ｅ－ｃｉｇ１００は、使用を減らすか若しくはバッテリを再充電しなければ、完全な効率で動作しないか又は単に動作を停止する可能性がある。従って、使用中にｅ－ｃｉｇ１００のバッテリレベルを監視する必要がある。バッテリレベルが所定の閾値レベル未満であることが判明した場合、Ｉ／Ｏインターフェース２１０を介して低バッテリ通知を提供するよう、ユーザに対して表示が生成される。従って、セッションモードでは、セッション中に１回、及びバッテリレベルが所定のレベルを下回った場合にのみ、表示が提供される。このようにして、ユーザは、セッション内で表示を繰り返すことなく、装置が低バッテリを有していることに気付く。

一方、装置がフリーモードに対応する第２の方位にあると特定された場合、コントローラ２０４は、バッテリレベルについての以前の表示が予め設定された期間内にユーザに提供されたかどうかをチェックする。コントローラ２０４は、表示のためのタイムスタンプをチェックすることによってかかる以前の表示を特定し、タイムスタンプによって、予め設定された期間が、以前のバッテリ通知の時間を起点として記録される。ユーザが以前に表示を提供された場合、更なる表示は生成されない。しかし、かかる表示が以前に生成されていない場合、コントローラ２０４は、ｅ－ｃｉｇ１００内のバッテリ２０３の残量バッテリレベルを特定する。バッテリレベルが所定の閾値レベル未満であることが判明した場合（上で説明したように）、Ｉ／Ｏインターフェース２１０を介して低バッテリ通知を提供するよう、ユーザに対して表示が生成される。言い換えれば、フリーモードでは、タイムスタンプによって記録された以前の表示の時間が、予め設定された期間（例えば、７分）と比較される。タイムスタンプが予め設定された期間外である場合、即ち、過去７分以内に表示が以前に提供されていない場合、装置は、新しいバッテリ表示を提供することができる。従って、表示は、予め設定された期間内に１回、及びバッテリレベルが所定のレベルを下回った場合にのみ提供される。このようにして、ユーザは、予め設定された期間内に表示を繰り返すことなく、装置が低いバッテリレベルを有していることに気付く。

両方の場合において、コントローラ２０４は、バッテリ２０３のバッテリレベルが使用中に所定レベルを下回った場合に、ユーザに対する表示を生成するようＩ／Ｏインターフェース２１０に信号を送る。かかる表示は、ＬＥＤをある特定の色又はパターンで点滅させること、及び／又はｅ－ｃｉｇ１００を短時間振動させることによって提供されてもよい。表示は、パフの完了の短い期間又は所定間隔後に生成されることが好ましい。例えば、所定間隔は、パフの終了が検出された後の１、２、５、若しくは１０秒、又はその間の任意の値であってもよい。この所定間隔の間に次のパフが検出された場合、表示は生成されない。パフ後の短い期間に表示を生成するようコントローラ２０４を構成することによって、バッテリレベルが所定レベル未満である場合、ユーザに自動警告が提供される。その結果、ユーザは、ユーザ入力により表示をトリガーすることによってバッテリレベルを監視する責任を負う必要がなく、低いバッテリレベルをチェックすることを心配する必要がないため、ユーザ体験が向上する。更に、表示がパフ後の短い期間に生成されるのであれば、ユーザはまた、表示が与えられた場合にそれに気付く可能性がより高い。逆に、表示が代わりに、バッテリが所定のレベルを下回った際に直ちに提供されると、ユーザは積極的に装置を使用していない可能性があり、従って表示を見逃す可能性がある。加えて、これにより、装置が各パフ後にバッテリレベルをチェックすることのみを可能にし、これは、装置がバッテリレベルを連続的に監視することによって処理電力を浪費する必要がないことを意味する。

バッテリレベルの通知は、バッテリレベルが所定の閾値レベルを下回っていると特定された場合に、セッション中に１回だけ、又は予め設定された期間だけユーザに提供される。セッションモードの動作において、バッテリレベル通知が表示によってユーザに提供された後、同一セッション内の後続のパフが更なる表示をトリガーしないように、通知が現在のセッションにおいて既に提供されたことを示すフラグ（上で説明したような）が、コントローラ２０４によって設定される。フリーモードの動作において、装置がバッテリレベルに関する通知をユーザに提供した後、タイミングユニット２０５は、表示のためのタイムスタンプを（上で説明したように）記録する。タイムスタンプから予め設定された期間（例えば、７分）内に、ユーザに対して更なる通知は提供されない。

上の全ての実施形態において、バッテリレベルのための通知がセッションの開始時又は予め設定された期間に提供される場合、前記セッション又は予め設定された期間において更なる表示は生成されないことに留意されたい。

低バッテリレベル通知は、最初のパフが検出された後にのみ提供されてもよい。セッションモードの動作において、一旦ユーザが装置を起動し、吸引するためにパフを開始すると、装置は、設定可能なルールに従って共にグループ化されるパフのセッションの記録を開始する。セッションの第１のパフの前に表示を提供することができないため、装置は、そのバッテリレベルをチェックし、極めて低いバッテリレベルの表示を提供するよう続行する。しかし、この実施例において、所定の閾値レベル（例えば、２５％）を上回るバッテリレベルをチェックした後に表示が提供されない場合、装置は、同じセッションにおいてそのバッテリレベルをチェックせず、通知も提供しない。言い換えれば、装置は、バッテリレベル表示が現在記録されているパフのセッションにおいて以前にも提供されていない場合であっても、同じセッションにおける次のパフの後は通知を提供しない。ユーザがベイピングを開始した時にバッテリレベルが極めて低い場合、バッテリレベルに関する通知は最初のパフ後に提供される。バッテリレベルが極めて低くない（例えば、２５％を超える）場合、装置は、ユーザがベイピングを行っている間に加熱素子に電力供給することに起因してバッテリレベルが低下しても、バッテリレベルのいかなる表示も提供しない。これは、ｅ－ｃｉｇ１００の使用中にユーザを不必要に煩わせないためである。予め設定された期間が７分であるフリーモードの動作において、ユーザが最初のパフを行うことによってベイピングを開始すると、装置は、（装置がベイピングに用いられているか否かに関わらず）過去７分内に通知が以前に提供されたかどうかを特定する。ユーザが７分を超える中断をとり、通知が提供されない場合、装置は、そのバッテリレベルをチェックすることを続行する。バッテリレベルが極めて低い（例えば、２５％未満）場合、通知が提供され、即ち、最初のパフ後に提供される。

任意に、上で説明した方法は、特定された位置方位を条件として、バッテリレベルの表示を繰り返すことを含む。バッテリ通知基準を最初のパフ後に満たし、それに応じて通知が提供される場合、装置は、通知を定期的に繰り返し、即ち、通知は、最初のパフ後だけではなく、ｎ回毎のパフ後にも提供される。これは、バッテリが低下している場合にｅ－ｃｉｇ１００を再充電するようユーザに想起させるために行われる。監視される期間が予め設定された期間（例えば、７分又は１０分又は１５分）である場合のフリーモードにおいて、バッテリが低下している場合、装置は、期間毎に定期的な通知をトリガーすることに留意されたい。プリセット値としての７分の実施例において、新しい期間は７分毎に記録され、バッテリ通知基準を満たした場合、通知は７分毎にそれに応じて提供される。

代替の実施形態において、装置は、ベイピングセッションにおける全てのパフを監視し、各検出されたパフ後に通知基準が満たされてバッテリレベル表示をトリガーするかどうかをチェックする。この場合、ユーザが装置を手に取り、最初のパフを行うことによってベイピングセッションを開始すると、バッテリレベルが所定の閾値以上であり、最初のパフ後に通知が提供されない場合、装置は、それぞれ続くパフの後にバッテリレベルをチェックし、特定されたバッテリレベルが閾値レベルよりも低くなれば、装置は通知をトリガーする。従って、最初のパフ後にバッテリレベルが所定のレベル（２５％等）を上回るが、数分のベイピング後にバッテリレベルが２５％未満に低下した場合、ユーザはベイピングセッションの途中で低バッテリレベルを通知される。従って、それに応じてユーザに通知を提供するよう表示が生成される。これは、ユーザが長いベイピングセッション（例えば、３０分程度よりも長いベイピング）をとる場合の状況に有利な、バッテリレベルが極めて低いレベルに低下する場合は常に、適時にユーザに通知するためである。

図４は、ｅ－ｃｉｇ１００内のタイミングユニット２０５及びパフセンサ２０９の関連する応答を表すグラフ４００を示している。タイミングユニット２０５の応答は、Ｙ軸上のパフセンサ２０９の応答に対してＸ軸上にプロットされている。パフセンサ２０９は、ユーザによって行われた第１のパフ４００－１を検出する。第１のパフ４００－１が終了するとすぐに、タイミングユニット２０５は、即ちパフ波の後縁においてタイマーを開始する。タイミングユニット２０５は時間を監視し続け、タイマーは次のパフが検出されるまでオンである。次のパフが検出されるとすぐに、即ち次のパフ波の前縁において、タイマーはオフになる。このパフ波の後縁において、再びタイマーはオンになる。

一実施例において、第１のパフ４００－１が検出された後、タイマーは、第１のパフ４００－１の終了後の時間を監視するためにオンになる。次のパフ４００－２の開始が検出されるとすぐに、タイマーはオフになる。タイマーのＯＮからＯＦＦまでの時間間隔は特定される。本実施例において、この時間間隔は、予め設定された期間、例えば７分未満であると特定される。従って、パフ４００－１及び４００－２は、１つのセッションにグループ化される。同様に、次のパフ４００－３も７分の期間内に検出され、従って、パフ４００－１、４００－２、及び４００－３は、同じセッションにグループ化される。この特定の実施例として、バッテリレベル通知は、同じセッション中に複数回提供されない。

パフ４００－３の後、ユーザは、次のパフ４００－４を行う前に長い中断を取る。パフ４００－３と４００－４との間の時間間隔は７分より長いと特定され、従って、パフ４００－４は新しいセッションにカウントされる。先に説明したように、この時点において、装置のバッテリレベルが特定され、バッテリレベルが閾値レベルを下回ることが判明した場合、バッテリレベル通知がユーザに提供される。この場合、表示は、パフ４００－４の終了後の所定の時間間隔内に低バッテリを通知するようユーザに提供される。例えば、パフ４００－４の終了後１～１０秒以内に、音声、視覚、触覚手段、又はこれらの組み合わせによって、ユーザに表示される。

セッションモードでは、コントローラ２０４は、タイミングユニット２０５からの情報を用いて、ユーザがパフの間に取った中断を監視する。タイマーをオン及びオフにすることによって判定される、２つの連続するパフ間に取られた中断時間がプリセット期間内にある場合、コントローラ２０４は、同じセッションにおいてパフを連続してカウントし続ける。一方、中断期間がプリセットされた期間、例えば７分を超えると、コントローラ２０４は、新しいセッションにおいてパフのカウントを再開する。図４に示すように、３回目のパフ４００－３の後、ユーザは、長い中断を取り、次のパフ４００－４を行う。この長い中断が７分より短い場合、タイミングユニット２０５は、これを同じセッションにおける４回目のパフとしてカウントする。しかし、この長い中断が７分より長い場合、タイミングユニット２０５は、カウンタをリセットし、パフ４００－４が新しいセッションにおける最初のパフであるとカウントする。

コントローラ２０４は、ユーザが実際にはｅ－ｃｉｇ１００を上向きで保持し続けようとした（従って、セッションモードで動作しようとした）場合に、ユーザが誤ってｅ－ｃｉｇ１００を下向きに保持する（従って、フリーモードで動作する）状況を監視する。コントローラ２０４は、ユーザが補正閾値内にそれを上向き方位に戻した場合、ｅ－ｃｉｇ１００が誤って下向き方位で保持されたと特定する。コントローラ２０４は、従って、セッションモードでパフをカウントし続ける。このようにして、装置は、ベイピングセッションをインテリジェントに特定することによって、ユーザを過度に煩わせない。

メイン制御ユニット、即ちコントローラによって実行される本明細書中に説明する処理ステップは、メイン制御ユニットに関連する非一時的コンピュータ読取可能媒体、又はストレージに格納されてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体を含むことができる。揮発性媒体は、特に、半導体メモリ及び動的メモリを含むことができる。不揮発性媒体は、特に、光ディスク及び磁気ディスクを含むことができる。

実例となる実施形態の前述の説明は、例証及び説明の目的のために提示した。開示した正確な形態に関して網羅的又は限定的であることは意図しておらず、修正及び変形は、上記の教示に照らして可能であるか、又は開示した実施形態の実施から獲得されてもよい。

本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ読取可能媒体」は、コンピュータ読取可能命令、データ構造、プログラムモジュール及びサブモジュール、又は任意の装置における他のデータ等の情報の短期及び長期格納のための任意の方法又は技術において実装される、任意の有形コンピュータベース装置を表すことを意図している。従って、本明細書中に説明する方法は、ストレージ装置及び／又はメモリ装置を含むが、限定しない、有形の非一時的コンピュータ読取可能媒体において具現化される実行可能命令として符号化されてもよい。かかる命令は、プロセッサによる実行時に、本明細書中に説明した方法の少なくとも一部をプロセッサに実行させる。その上、本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ読取可能媒体」は、揮発性及び不揮発性媒体を含むが、限定しない非一時的コンピュータストレージ装置、ファームウェア、物理的及び仮想的ストレージ、ＣＤ－ＲＯＭ、ＤＶＤ等のリムーバブル及び非リムーバブル媒体、及びネットワーク又はインターネット等の任意の他のデジタルソースを含むが、限定しない全ての有形コンピュータ読取可能媒体、並びに一時的伝搬信号であることを唯一の例外とする、未だ開発されていないデジタル手段を含む。

前述の明細書に基づいて正しく認識されるように、本開示の上で説明した実施形態は、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの任意の組み合わせ若しくはサブセットを含む、コンピュータプログラミング又はエンジニアリング技法を用いて実装されてもよい。コンピュータ読取可能コード手段を有する、任意のかかる結果として生じるプログラムは、１つ以上のコンピュータ読取可能媒体内で具現化又は提供され、それによって、本開示の検討した実施形態による、コンピュータプログラム製品、即ち、製造品を作成してもよい。コンピュータコードを含む製造品は、１つの媒体から直接コードを実行することによって、１つの媒体から別の媒体にコードをコピーすることによって、又はネットワークによりコードを送信することによって、作成及び／又は用いられてもよい。

Claims (14)

1. エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、
   ユーザによって吸入されるパフを検出することと、
   前記装置の位置方位を特定することと、
   前記装置の前記特定された位置方位及びバッテリレベルを条件として、前記バッテリレベルの表示を前記ユーザに提供することであって、前記表示は、前記パフが検出された後の所定の間隔内に提供されることと、を含む、
   方法。
2. 前記バッテリレベルが所定レベル未満であるかどうかを特定することを更に含み、前記表示は、前記バッテリレベルが前記所定レベル未満である場合にのみ提供される、請求項１に記載の方法。
3. 前記特定された位置方位に従って前記バッテリレベルの以前の表示が提供されたかどうかを特定することを更に含み、前記バッテリレベルの前記表示が、前記以前の表示を条件として提供される、請求項１又は２に記載の方法。
4. 前記装置の前記位置方位が第１の方位にある場合、前記以前の表示は、設定可能なルールに従って共にグループ化されるパフを含むセッションにおいて設定されるフラグをチェックすることによって特定される、請求項３に記載の方法。
5. 前記バッテリレベルの前記表示は、前記セッションにおいて以前の表示が提供されていないことを前記フラグが示す場合に提供される、請求項４に記載の方法。
6. 前記設定可能なルールは、連続的なパフ間の間隔に少なくとも基づいて、検出されたパフをそれぞれのセッションにグループ化することを含む、請求項４又は５に記載の方法。
7. 前記装置の前記位置方位が第２の方位にある場合、前記以前の表示は、タイムスタンプによって特定される、請求項３に記載の方法。
8. 更に、前記以前の表示が予め設定された時間期間中に提供されたかどうかを特定することを含み、前記バッテリレベルの前記表示は、前記前の表示が前記予め設定された時間期間中に提供されなかった場合にのみ提供される、請求項７に記載の方法。
9. 更に、前記特定された位置方位を条件として、前記バッテリレベルの前記表示を繰り返すことを含む、請求項１～８のいずれか一項に記載の方法。
10. 前記所定の間隔内に次のパフが検出された場合、表示は生成されない、請求項１～９のいずれか一項に記載の方法。
11. ユーザによって吸入されるパフを検出するよう構成されるパフセンサと、
    前記装置の位置方位を特定するよう構成されるセンサと、
    前記装置の前記特定された位置方位及びバッテリレベルを条件として、前記バッテリレベルの表示を前記ユーザに提供するようインジケータに命令するよう構成されるコントローラであって、前記表示は、前記パフが検出された後の所定の間隔内に提供される、コントローラと、を備える、
    エアロゾル発生装置。
12. 前記コントローラは、前記バッテリレベルが所定レベル未満であるかどうかを特定し、前記バッテリレベルが前記所定レベル未満である場合にのみ前記表示を提供するよう前記インジケータに命令するよう更に構成される、請求項１１に記載の装置。
13. 前記コントローラは、前記特定された位置方位に従って前記バッテリレベルの以前の表示が提供されたかどうかを特定し、前記以前の表示を条件として前記表示を提供するよう前記インジケータに命令するよう更に構成される、請求項１１又は１２に記載の装置。
14. コンピュータによって実行される場合に、請求項１～１０のいずれか一項に記載の方法のステップを前記コンピュータに実行させる命令を備える、コンピュータ読取可能ストレージ媒体。

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