JP2023522277A - エアロゾル発生装置を動作させる方法 - Google Patents
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Abstract
本発明は、ユーザによって行われたパフを検出することと、各パフ後の経過時間を監視することと、リセット条件が満たされない限り、パフを連続してカウントすることと、リセット条件が満たされると、パフのカウントを再開することと、を含む、エアロゾル発生装置を動作させる方法を開示する。【選択図】図5
Description
本発明は、ユーザ体験を向上させるためにエアロゾル発生装置を動作させる方法に関する。より具体的には、本発明は、使用パターンに基づいてエアロゾル摂取量を測定することができる、電子たばこ、加熱非燃焼式装置等のエアロゾル発生装置に関する。
電子たばこ又はベイピング装置等の吸入器又はエアロゾル発生装置は、ますます普及しつつある。それらは一般に、従来のたばこ製品におけるようにたばこを燃焼させるのとは対照的に、エアロゾル化可能な物質を加熱又は加温して、吸入用のエアロゾルを生成する。生成されたエアロゾルは、フレーバー及び/又は刺激剤(例えば、ニコチン又は他の活性成分)を含んでいてもよい。そのような吸入器のユーザは時に、使用中に摂取したフレーバー又は刺激剤の量を監視したいと望む場合がある。
大部分のエアロゾル発生装置には典型的に簡単なコンピュータプロセッサを含む何らかの形態の電子制御回路が組み込まれていて、ユーザがエアロゾル発生装置の動作を制御することを可能にする。しかしながら、これらの装置は設定が非常に制限されている可能性があり、ユーザに対してあまり柔軟性を提供しない場合がある。たとえユーザが設定をカスタマイズできる装置においても、ユーザからのいくらかの労力が必要であり、直感的ではない場合がある。
したがって、多くの労力を必要とすることなく、エアロゾル監視に対するユーザの好みに従って動作させて制御することができる装置が必要とされている。
本発明の一態様によれば、ユーザによって行われたパフを検出することと、各パフ後の経過時間を監視することと、リセット条件が満たされない限りパフを連続してカウントすることと、リセット条件が満たされると、パフのカウントを再開することと、を含むエアロゾル発生装置を動作させる方法が提供される。
有利には、この方法に従ってベイピング装置を制御することによって、ユーザの介入を必要とすることなく、ベイピングセッション中にユーザによって行われるパフを安全に監視することが可能である。ベイピング装置の使用がリセット条件を満たす場合、その後のパフは新しいセッションにおいてカウントされる。
好ましくは、方法は、装置の方向を判定することを含み、リセット条件は、装置の方向に基づく。このようにして、ユーザは、パフのカウントを再開するための便利な方法として装置の方向を調整することができる。
リセット条件は、装置が特定の方向に留まっている時間の長さに基づいてもよい。このようにして、装置は方向での一時的な変化を考慮することができるため、ユーザが偶発的に装置の方向を変更した場合、カウントを再開しないことになる。
リセット条件は、経過時間が第1のプリセット値よりも大きいかどうかの判定に基づいてもよい。このようにして、ユーザがパフの間に長い中断を取る場合、ユーザが持続的な連続ベイピングをしていないと判定され、したがってそのような長い中断後に行われたパフは新しいセッションにおいてカウントされる。
リセット条件はまた、所定の期間に行われたパフの回数に基づいてもよい。このようにして、ユーザによって行われるパフの頻度を使用して、同じセッションにおいてパフをカウントすべきか、カウントを再開すべきかを判定することができる。
好ましくは、方法は、パフの回数が第1のカウントに達すると、ユーザに第1の指示を提供することを含む。
好ましくは、当該方法では、第1の指示は、装置が第1の方向に保持されている間にパフがカウントされる場合にのみ提供される。
好ましくは、方法は、装置が第1の方向とは異なる第2の方向に所定の期間未満だけ一時的に保持され、且つ所定の期間内に第1の方向に転換されていると判定された場合、パフの回数が第1のカウントに達すると、ユーザに第1の指示を提供することを含む。
好ましくは、方法は、装置が所定の使用期間中に少なくとも1回、第1の方向に保持されていると判定された場合、所定の使用期間の終了時におけるパフの総回数が第2のカウントに達すると、ユーザに第2の指示を提供することを含む。
好ましくは、当該方法では、パフの総回数は、各パフに関連付けられたタイムスタンプによって判定される。
好ましくは、当該方法では、パフの総回数は、ユーザによって設定された期間に対するパフのカウントを維持することによって判定される。
好ましくは、当該方法では、第2の指示は、パフの総回数において送達されるエアロゾルの量が閾値レベルを超える場合にのみ提供される。
本発明の別の態様によれば、エアロゾル発生装置で使用するための制御回路が提供され、この制御回路は、上述の方法を作動させるように構成される。
本発明の一態様によれば、入口及び出口を有し、且つ入口と出口との間に空気チャネルが画定された本体と、ユーザによって行われたパフを検出するように構成されたパフ検出器と、各パフ後の経過時間を判定するように構成されたタイミングユニットと、コントローラであって、リセット条件が満たされない限り、パフを連続してカウントする第1のカウンタを開始し、リセット条件が満たされると、第1のカウンタをリセットする、ように構成された、コントローラと、を備える、エアロゾル発生装置が提供される。
方法ステップは、対応する装置機能として提供されてもよく、逆もまた同様である。
好ましくは、当該装置では、タイミングユニットは、各パフの終了時にタイマを開始し、パフ検出器が次のパフの開始を検出するとタイマを停止するように構成される。
好ましくは、装置は、所定の使用期間中にユーザによって行われたパフをカウントするように構成された第2のカウンタを更に含む。
好ましくは、装置は、エアロゾル源を識別して、ユーザによって行われた各パフにおけるエアロゾルの量を監視するための認識センサを更に含む。
好ましくは、当該装置では、タイミングユニットは、各パフセッションをタイムスタンプと関連付けて、ユーザのエアロゾル摂取量を経時的に監視するように更に構成される。
本発明の更に別の態様によれば、コンピュータによって実行されると、上述の態様の方法のステップをコンピュータに実行させる命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。
ここで、図面を参照して本発明の実施形態を例として説明する。
次に、本発明の様々な態様を説明する。なお、以下の図面の説明において、同一又は類似する部分は同一又は類似する符号で示していることに留意されたい。なお、図面は略図であり、それぞれの大きさの比率は現実のものとは異なることに留意されたい。従って、具体的な大きさ等は以下の説明を考慮して判断すべきである。
図1は、燃焼させることなく加熱又は気化させることによってエアロゾルを吸入するための装置である、非燃焼式エアロゾル発生装置100を示している。装置100は、非マウスピース端部102からマウスピース端部103まで延在する本体101を有するロッド形状を有している。空気チャネル又は経路は、対向する端部102、103の間で本体100内に画定される。本実施例におけるエアロゾル発生装置100は、電子たばこ又はベイピング装置であり、以下、e-cig100と称する。e-cig100は、e-cig100内に挿入されるエアロゾル源を気化又は加熱して、ユーザがマウスピース端部103を介して吸入するためのフレーバー又は刺激剤を放出することによって機能する。エアロゾルを発生させるかかる装置の構成及び動作は、当該技術分野において周知であり、本明細書中に開示する本発明は、実施例に限定しない任意のエアロゾル発生技法により構成される、任意の形状のエアロゾル発生装置に適用可能であり得ることが、当業者によって理解されるであろう。
e-cig100は、e-cig100の電源の投入及び切断のうちの少なくとも一方を実行するよう構成されてもよい起動スイッチ104を含んでいてもよい。起動スイッチ104は、e-cig100の本体101の表面上の任意の好都合な位置に配置された押しボタン又はタッチボタンであり得る。代替として、e-cig100は、ヒータへの電力供給を起動させるようスイッチボタンに依存しないが、空気流を検出し、エアロゾルの生成を開始するよう装置をトリガするようパフセンサに依存する。
図2は、e-cig100の様々なコンポーネント又はモジュールを示すブロック図である。一実施例において、e-cig100は、消耗品モジュール201aと、消耗品モジュール201aによって受け入れられる消耗品201bを気化させて、ユーザが吸入するためのフレーバー及び/又は刺激剤を含有するエアロゾルを放出する発熱体202とを備えている。本実施例では、消耗品201bは、ニコチンを含有する物質である。消耗品モジュール201a内の消耗品201bの存在は、検出器201cによって検出されてもよい。消耗品201bは、固体又は液体の形態であり得、加熱素子202によって加熱されて、燃焼することなくエアロゾルを放出する。消耗品201bが液体貯蔵部である場合、2つ以上の消耗品を消耗品モジュール201aにおいて受け入れることができる。加熱素子202は、電源203によって電力を供給され得る。
電源203は、例えば、リチウムイオン電池である。電源203は、e-cig100の動作に必要な電力を供給する。例えば、電源203は、e-cig100に含まれる他の全てのコンポーネント又はモジュールに電力を供給する。
本記載の目的のために、蒸気及びエアロゾルという用語は交換可能であると理解されるであろう。いくつかの実施例では、発熱体は、カプセル又は紙巻たばこ状のエアロゾル発生材料内部に配置され、エアロゾル発生装置自体のコンポーネントではなく、エアロゾル発生装置に接続可能である。
一実施形態において、香味料は消耗品201b内に存在する。香味料は、エチルバニリン(バニラ)、メントール、酢酸イソアミル(バナナオイル)、又は同様のものを含んでいてもよい。別の実施形態において、消耗品201bは、消耗品モジュール201aを超えてマウスピース端部103の側に設けられる追加のフレーバー源(図示せず)を含んでいてもよく、消耗品201bから生成されるエアロゾルと共にユーザによって吸入されるフレーバーを生成する。更に別の実施形態において、e-cig100は、それぞれが香味料及び/又はある特定のレベルの活性成分(ニコチン)を含む2つ以上の消耗品を備えている。この場合、各消耗品を別々に加熱してエアロゾルを発生させることができる。
e-cig100はまた、e-cig内の様々なコンポーネントを制御するように構成されたコントローラ204を含む。例えば、コントローラ204は、e-cig100に含まれる(タイマを備える)タイミングユニット205、通信ユニット206、メモリ207、方向センサ208、及びパフセンサ209を制御することができる。タイミングユニット205は、時間情報(例えば、時刻)を提供し、ユーザのベイピングの好みの解析に役立つパフデータ又はイベントデータのためのタイムスタンプを生成するよう構成されている。タイミングユニット205は、各パフ及びその間の中断のタイミングを監視し、且つこの情報をコントローラ204に提供して、ユーザのe-cig100の使用を監視し、場合によっては制限するように更に構成される。例えば、タイミングユニット205は、パフ閾値に達したことをいつユーザに示すべきかを判定することができる。タイミングユニット205の機能は、コントローラ204に統合することができることに留意されたい。
通信ユニット206は、任意のパーソナルコンピューティングデバイス、サーバ、追跡デバイス、又はe-cig100の近傍にある他のe-cigとの通信を管理するように構成される。メモリ207は、ベイピング使用履歴、並びにユーザ設定及び好みなどの情報を記憶するように構成される。
e-cig100はまた、方向センサ208及びパフセンサ209などの様々なセンサを含み得る。ジャイロスコープなどの方向センサ208は、e-cig100の位置方向を判定するように構成され、例えば、使用時にe-cig100がフェイスアップ又はフェイスダウンのどちらで保持されているかを判定する。e-cig100がフェイスアップで(起動ボタン104及び/又はLED及び/又はロゴが上を向くように)使用される場合、パフ閾値に達するとユーザに指示が提供される第1の動作モードが起動される。このモードはまた、セッションモードと呼ばれる。
e-cigがフェイスダウンで(起動ボタン104及び/又はLEDが下を向くように)使用される場合、パフ閾値に達してもユーザに指示が提供されない第2の動作モードが起動される。このモードはまた、フリーモードと呼ばれる。言い換えれば、e-cig100は、セッションモードとフリーモードとの間で切り替えるために、その長手方向軸に沿って180度だけ回転又は転換される。LEDが上を向いているセッションモードでは、ユーザが容易に視認可能なLEDを用いて、ユーザにはパフ閾値が示される。LEDが下向きのフリーモードでは、パフ閾値はユーザに示されない。
フェイスアップ又はフェイスダウンのe-cig100はまた、ロゴ又は表面デザインなどの任意の視覚的パターンに関して定義されて、ユーザ用の参照として機能する場合があることに留意されたい。そのような参照を提供するために、起動ボタン及びLEDが必要でない場合がある。いずれの場合も、装置のセンサは、これらの物理的又は視覚的要素に依存していない場合がある。
パフセンサ209は、エアロゾルを吸入するパフ動作の回数を判定するように構成される。パフセンサ209はまた、エアロゾルを吸入する1回のパフ動作に必要な期間を判定することができる。記録された使用データは、パフ持続時間(即ち、パフの長さ)、パフ間隔(即ち、連続するパフ間の時間)、並びに流体及び/又はニコチン消費量を含み得る。
e-cig100はまた、e-cig100に挿入された消耗品201bを識別するように構成された消耗品認識センサ(図示せず)を含んでいてもよい。認識センサは、消耗品モジュール201a又は検出器201cに含まれ得る。認識センサは、消耗品201b上に配置されたNFC/RFIDタグから消耗品201bに含まれる刺激物の強度を認識するために、NFC、RFID、又は任意の他の既知の技術を使用することができる。
e-cig100はまた、ユーザに指示を提供し、且つユーザからの入力を受信するように構成された入出力(I/O)即ちユーザインターフェース210を含んでいてもよい。I/Oインターフェース210は、表示装置及び入力装置を備えることが好ましい。表示装置は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を含む可視光発光素子、スクリーンディスプレイ、又は音響エミッタ、又はユーザに指示を提供する他の適切な手段を備えていてもよい。LED等の可視光発光素子は、非マウスピース端部102の先端又はe-cig100の側面に配設されてもよい。かかるLEDは、エアロゾルが吸入されているパフ状態、エアロゾルが吸入されていない非パフ状態、ヒータが加熱している場合の予熱状態、ヒータがエアロゾルを生成するよう目標温度で動作する場合のベイピング準備完了状態、LEDバーがエアロゾル源の消耗レベルを示す消耗状態、及びe-cigの動作状態に関する任意の他の情報の表示内部でユーザに提供するよう、様々な発光モードを示してもよい。入力装置は、押下、トグル、又はタッチに応答する、1つ以上のユーザ操作可能ボタン又は感知可能タッチパネルとすることができる。
上で説明した全ての要素は、通信バス211を介してコマンド及び/又はデータを送信及び/又は受信する。
一実施形態では、e-cig100はまた、ユーザが所有するパーソナルコンピューティングデバイス(図示せず)と通信するように構成される。パーソナルコンピューティングデバイスは、スマートフォン、タブレット、又はラップトップであってもよい。簡単にするために、パーソナルコンピューティングデバイスは、以下、スマートフォンと呼ばれる。好ましくは、e-cig100は、Wi-Fi、Bluetooth、又は他の無線通信規格を用いて、スマートフォンと無線で通信可能に接続又はペアリングするように構成される。スマートフォンは、ユーザフレンドリなインターフェースを介してユーザがe-cig100と対話することを可能にするモバイルアプリケーション(一般にアプリと呼ばれる)を実行することが好ましい。アプリは、e-cig100の製造業者によってホストされ、iOS(商標)及びAndroid(商標)等の異なるモバイルプラットフォームと互換性があってもよい。
図3は、e-cig100を動作させるプロセス300のフロー図を示している。プロセス300におけるステップは、必ずしも同じ順序で実行されなくてもよいことに留意されたい。また、全てのステップが示されているわけではなく、ステップのいくつかは任意選択であり得、省略され得る。
ステップ301において、ユーザによって行われたパフが検出される。本実施例では、ユーザがe-cig100からエアロゾルの吸入を開始すると、パフセンサ209は、ユーザによって行われた各パフを検出する。各パフでは、ユーザは特定の量のエアロゾルを摂取するが、吸入されるエアロゾルの総量は、パフの持続時間及び回数に依存する。パフセンサ209は、好ましくは、コントローラ204及びタイミングユニット205と通信して、ユーザによって行われたパフの持続時間及び回数を記録する。
ステップ302において、各パフ後の経過時間が監視される。本実施例では、コントローラ204は、パフセンサ209及びタイミングユニット205の助けを借りて、e-cig100の使用を監視する。タイミングユニット205は、2つの連続するパフ間でタイマを開始及び停止し、各パフ後に取られる中断の期間を監視する。これについては、後に図6及び図7を参照して詳細に説明する。1回のパフの終了から次のパフの開始までの間の経過時間が記録される。
ステップ303において、パフが連続してカウントされる。本実施例では、コントローラ204は、カウンタを開始して、ユーザによって吸入されたパフの回数をカウントする。パフセンサ209が各パフの開始及び終了を検出すると、カウンタは、1回のパフセッションにおいてユーザによって行われたパフの回数を記録するために、1だけ連続的にインクリメントされる。2つの連続するパフ間にユーザが取った中断は、上述のようにタイミングユニット205及びコントローラ204によって監視され、中断の持続時間によりパフのカウントを判定する。パフのカウントは監視されて、セッション動作モードで持続的に連続ベイピングしていることをユーザに警告し、ユーザのベイピングパターンを経時的に分析するために一般的に記録される。
一実施形態では、ユーザは、ユーザの好みに基づいて、セッションモードでのセッションにおけるパフの回数を設定することができる。例えば、1回のセッションにおいて、なし、5、10、15、又は20回のパフを行い、セッションにおけるパフの設定回数に達すると、ユーザに通知される。「なし」が選択されると、セッションに対する最小パフ回数は設定されない。更に、ユーザがセッションの途中で新しいパラメータ又は基準を設定すると、パフの回数及びベイピング量はゼロにリセットされる。
ステップ304において、経過時間がプリセット値を超えるかどうかが判定される。本実施例では、タイミングユニット205は、ユーザが2回パフする間に取られた中断期間を監視し、それをプリセット値(例えば7分)と比較する。中断期間がそのプリセット値を超えると、プロセスはステップ305に進み、そうでない場合はステップ303に戻り、そこでコントローラ204は、中断後の次のパフを連続してカウントし続ける。
ステップ305において、パフのカウントが再開される。本実施例では、中断期間がプリセット値を超えると、コントローラ205は、現在のパフセッションを終了し、カウンタをリセットする。したがって、長い中断後にユーザによって行われたパフは、新しいセッションにおいてカウントされる。これについては、図6を参照して以下で更に説明する。
e-cig100がフェイスアップ方向にあると判定されると、セッションモードが起動され、ユーザに指示が提供される。本実施例では、パフの回数のカウントがパフ閾値に達したと判定すると、コントローラ204は、I/Oインターフェース210上の1つ以上のインジケータを起動する。例えば、15回目のパフに達すると、I/Oインターフェース210上のLEDがソフトグローで点灯すると共に、e-cig100が振動して、ユーザに視覚と触覚との両方の指示を提供して、持続的な連続ベイピングを気付かせる。ユーザがこの後もベイピングし続ける場合、別の閾値、例えば30回のパフに達した後、ユーザに更なる指示が提供され得る。
一方、e-cig100がフェイスダウン方向にあると判定されると、フリーモードが起動され、そのような表示はユーザに提供されない。本実施例では、e-cig100がフェイスダウンで使用されていると判定すると、コントローラ204は、フリーモードを起動する。フリーモードにある間、コントローラ204は、e-cig100のカウント回数及び位置方向の変化を監視し続けるが、起動制御は行われない。したがって、ステップ308によって示されるように、フリーモードで動作している間、ユーザに指示は提供されない。しかしながら、予め定められた期間(例えば、1日の間)に、セッションモードが1回でも起動された場合、e-cig100は、安全モードに入り、その予め定められた期間において安全閾値に達すると、現在アクティブな動作モードとは関係なく、ユーザに指示を提供する。例えば、ユーザが現在フリーモードでベイピングしていて、その日のうちに50パフに達し、且つその日のうちにアクティブなセッションモードで少なくとも1回ベイピングしていた場合、コントローラ204は、50パフに達した時点でI/Oインターフェース210を介してユーザに指示を提供する。
一実施形態では、安全閾値は、認識センサによって識別された消耗品201bの強度に基づくことができる。例えば、消耗品201bのニコチン強度が12mg/mlである場合に安全閾値を1日あたり50パフに、強度が18mg/mlである場合に安全閾値を1日あたり40パフに自動的に設定してもよい。別の実施形態では、安全閾値は、ユーザ入力に基づいて設定され得る。
図4は、e-cig100を動作させるプロセス400のフロー図を示している。プロセス400におけるステップは、必ずしも同じ順序で実行されなくてもよいことに留意されたい。また、全てのステップが示されているわけではなく、ステップのいくつかは任意選択であり得、省略され得る。
ステップ401において、使用中の装置の位置方向が判定される。本実施例では、ユーザがe-cig100の使用を開始すると、e-cig100内の方向センサ208は、e-cig100がフェイスアップ又はフェイスダウンのどちらの位置に保持されているかを判定する。任意選択的に、方向センサ208は、ユーザが起動スイッチ104を押すと起動されてもよい。更に、起動スイッチ104の起動に加えて、e-cig100の動きを検出する動きセンサが存在してもよい。方向センサ208、起動スイッチ104、及び動きセンサからの信号は全て、コントローラ204によって処理されて、2つの動作モードのうちの1つを起動すべきかどうかを判定することができる。
ステップ402において、装置の使用が監視される。本実施例では、方向に関係なく、装置が使用中であると判定された場合、コントローラ204は、パフセンサ209及びタイミングユニット205の助けを借りて、e-cig100の使用の監視を開始する。パフセンサ209は、ユーザによって吸入された各パフを検出し、タイミングユニット205は、各パフにタイムスタンプを行うと共に、各パフの開始及び終了を監視する。セッションモードでは、タイミングユニット205は、2つの連続するパフ間にタイマを開始及び停止し、パフセッションの中断を監視する。これについては、後に図6及び図7を参照して詳細に説明する。それにもかかわらず、セッションモードとフリーモードとの両方において、ユーザが吸入したパフの回数がカウント及び記録されて、ユーザのベイピングパターンを経時的に分析する。
ステップ403において、装置が第1の方向にあるかどうかが判定される。本実施例では、コントローラ204が、方向セッション208から受信した信号からe-cig100がフェイスアップで保持されていると判定した場合、処理はステップ404に移行し、そうでない場合はステップ407に移行する。
ステップ404において、第1の動作モードが起動される。本実施例では、e-cig100がフェイスアップの位置に保持されていると判定すると、コントローラ204は、セッション動作モードを起動する。セッションモードでは、タイミングユニット205は、各パフのタイミング及びカウントを能動的に監視し、コントローラ204と通信して必要に応じて必要な動作を取る。一実施形態では、ユーザは、ユーザの好みに基づいて、セッションモードでのセッションにおけるパフの回数を設定することができる。例えば、1回のセッションにおいて、なし、5、10、15、又は20回のパフを行い、セッションにおけるパフの設定回数に達すると、ユーザに通知される。「なし」が選択されると、セッションに対する最小パフ回数は設定されない。更に、ユーザがセッションの途中で新しいパラメータ又は基準を設定すると、パフの回数及びベイピング量はゼロにリセットされる。
ステップ405において、使用量が第1の閾値に達したかどうかが判定される。本実施例では、セッションモードにおいて、タイミングユニットは、ユーザによって行われたパフの回数を連続的に監視し、カウントを所定の閾値(パフ閾値とも呼ばれる)と比較する。カウントがパフ閾値に達すると、タイミングユニット205はコントローラ204に通知し、プロセスはステップ406に進み、そうでない場合はステップ402に戻り、そこでコントローラ204は、e-cig100の使用を監視し続ける。
ステップ406において、ユーザに指示が提供される。本実施例では、パフの回数のカウントがパフ閾値に達したと判定すると、コントローラ204は、I/Oインターフェース210上の1つ以上のインジケータを起動する。例えば、15回目のパフに達した後(例えば、吸入を終えた1秒後)、I/Oインターフェース210上の上向きのLEDをソフトグローで点灯させると共に、e-cig100を振動(2回の短い振動など)させ、視覚及び触覚の両方の指示を提供して、ユーザに持続的な連続ベイピングを気付かせる。加えて、ユーザはまた、リンクされたスマートフォンに提供されるアプリ上で通知を受信してもよい。ユーザがこの後もベイピングし続ける場合、更なる閾値又はN回目のパフの後、例えば30回目のパフ、45回目のパフなどに達した後、ユーザに更なる指示が提供され得る。
一方、ステップ407において、第2の動作モードが起動される。本実施例では、e-cig100がフェイスダウンで使用されていると判定すると、コントローラ204は、フリーモードを起動する。フリーモードにある間、コントローラ204は、e-cig100のカウント回数及び位置方向の変化を監視し続けるが、起動制御は行われない。したがって、ステップ408によって示されるように、フリーモードで動作している間、ユーザに指示は提供されない。しかしながら、予め定められた期間(例えば、1日の間)に、セッションモードが1回でも起動された場合、e-cig100は、安全モードに入り、その予め定められた期間において安全閾値に達すると、現在アクティブな動作モードとは関係なく、ユーザに指示を提供する。例えば、ユーザが現在フリーモードでベイピングしていて、その日のうちに50パフに達し、且つその日のうちにアクティブなセッションモードで少なくとも1回ベイピングしていた場合、コントローラ204は、50パフに達した時点でI/Oインターフェース210を介してユーザに指示を提供する。
一実施形態では、安全閾値は、認識センサによって識別された消耗品201bの強度に基づくことができる。例えば、消耗品201bのニコチン強度が12mg/mlである場合に安全閾値を1日あたり50パフに、強度が18mg/mlである場合に安全閾値を1日あたり40パフに自動的に設定してもよい。別の実施形態では、安全閾値は、ユーザ入力に基づいて設定され得る。
図5は、e-cig100を動作させるプロセス500のフロー図を示している。プロセス500におけるステップは、必ずしも同じ順序で実行されなくてもよいことに留意されたい。また、全てのステップが示されているわけではなく、ステップのいくつかは任意選択であり得、省略され得る。
ステップ501において、ユーザによって行われたパフが検出される。本実施例では、ユーザがe-cig100からエアロゾルの吸入を開始すると、パフセンサ209は、ユーザによって行われた各パフを検出する。各パフでは、ユーザは特定の量のエアロゾルを摂取するが、吸入されるエアロゾルの総量は、パフの持続時間及び回数に依存する。パフセンサ209は、好ましくは、コントローラ204及びタイミングユニット205と通信して、ユーザによって行われたパフの持続時間及び回数を記録する。
ステップ502において、各パフ後の経過時間が監視される。本実施例では、コントローラ204は、パフセンサ209及びタイミングユニット205の助けを借りて、e-cig100の使用を監視する。タイミングユニット205は、2つの連続するパフ間でタイマを開始及び停止し、各パフ後に取られる中断の期間を監視する。これについては、後に図6及び図7を参照して詳細に説明する。1回のパフの終了から次のパフの開始までの間の経過時間が記録される。
ステップ503において、パフが連続してカウントされる。本実施例では、コントローラ204は、カウンタを開始して、ユーザによって吸入されたパフの回数をカウントする。パフセンサ209が各パフの開始及び終了を検出すると、カウンタは、1回のパフセッションにおいてユーザによって行われたパフの回数を記録するために、1だけ連続的にインクリメントされる。2つの連続するパフ間にユーザが取った中断は、上述のようにタイミングユニット205及びコントローラ204によって監視される。パフのカウントは監視されて、セッション動作モードで持続的に連続ベイピングしていることをユーザに警告し、ユーザのベイピングパターンを経時的に分析するために一般的に記録される。
一実施形態では、ユーザは、ユーザの好みに基づいて、セッションモードでのセッションにおけるパフの回数を設定することができる。例えば、1回のセッションにおいて、なし、5、10、15、又は20回のパフを行い、セッションにおけるパフの設定回数に達すると、ユーザに通知される。「なし」が選択されると、セッションに対する最小パフ回数は設定されない。更に、ユーザがセッションの途中で新しいパラメータ又は基準を設定すると、パフの回数及びベイピング量はゼロにリセットされる。
ステップ504において、装置の方向が方向センサ208によって判定され、コントローラ204によって受信される。
ステップ505において、リセット条件が満たされているかどうかが判定される。コントローラ204は、パフセンサ209、タイミングユニット205、方向センサ208から受信したデータを監視し、所定のリセット条件と比較して、リセット条件が満たされているかどうかを判定する。リセット条件が満たされていない場合、プロセスはステップ503に戻り、そこでコントローラ204はパフを連続してカウントし続ける。リセット条件が満たされている場合、プロセスはステップ506に続く。
リセット条件は、前のステップにおいてコントローラ204によって受信されたデータのいくつかの組み合わせに基づくことができる。例えば、リセット条件は、パフの間の経過時間に基づくことができ、そこでタイミングユニット205は、2つのパフの間のユーザの中断期間を監視し、それをプリセット値(例えば7分)と比較する。経過時間がプリセット値を超える場合、リセット条件が満たされ、プロセスはステップ506に進むが、経過時間がプリセット値未満の場合、リセット条件は満たされず、プロセスはステップ503に戻る。
追加的に又は代替的に、リセット条件は、装置の方向に基づいてもよい。例えば、コントローラ204が、ユーザが装置の方向を変えたことを方向センサ208から判定した場合、リセット条件は満たされ、プロセスはステップ506に進む。これは、装置がフェイスアップの方向からフェイスダウンの方向に変化した結果であり得、その逆でも同様である。リセット条件は、更に、装置が特定の方向で費やす時間の長さに基づいてもよい。例えば、コントローラ204は、タイミングユニット205及び方向センサ208の両方を監視し、いったん装置が方向を変化してその方向に所定の期間以上留まるときのみに、リセット条件が満たされ得る。そうではなく、装置が所定の期間よりも短い期間で元の方向に戻された場合、リセット条件は満たされない。リセット条件をこのように構成して、装置の方向が偶発的に変化してパフのカウントが不要に再開されるのを防ぐことができる。
リセット条件はまた、所定の期間に行われたパフの回数に基づいてもよい。例えば、ユーザがプリセットされた期間(例えば15分)内にプリセットされた回数のパフ(例えば3回のパフ)を行った場合、リセット条件が満たされる。このように、ユーザが一度に持続的な連続ベイピングをしていないと判定された場合、パフカウンタはリセットされる。
リセット条件は更に、パフの間の経過時間、装置の方向、特定の方向で費やされた時間、又はプリセットされた期間に行われたパフの回数、の任意の組み合わせに基づいてもよい。
ステップ506において、パフのカウントが再開される。本実施例では、リセット条件が満たされると、コントローラ205は、現在のパフセッションを終了し、カウンタをリセットする。したがって、リセット条件が満たされた後にユーザによって行われたパフは、新しいセッションにおいてカウントされる。
前述のように、パフの回数のカウントがパフ閾値に達すると、ユーザに指示が提供され得る。ユーザに表示が提供されるかどうかは、装置の方向に更に依存してもよい。ユーザに指示を提供するために、コントローラ204は、I/Oインターフェース210上の1つ以上のインジケータを起動する。例えば、15回目のパフに達すると、I/Oインターフェース210上のLEDがソフトグローで点灯すると共に、e-cig100が振動し、ユーザに視覚と触覚との両方の指示を提供して、持続的な連続ベイピングを気付かせる。ユーザがこの後もベイピングし続ける場合、別の閾値、例えば30回のパフに達した後、ユーザに更なる指示が提供され得る。
図6は、e-cig100内のタイミングユニット205及びパフセンサ209の関連する応答を表すグラフ600を示している。タイミングユニット205の応答は、Y軸上のパフセンサ209の応答に対してX軸上にプロットされている。パフセンサ209は、ユーザによって行われた第1のパフ600-1を検出する。第1のパフ600-1が終了するとすぐに、タイミングユニット205は、即ちパフ波の後縁においてタイマを開始する。タイミングユニット205は時間を監視し続け、タイマは次のパフが検出されるまでオンである。次のパフが検出されるとすぐに、即ち次のパフ波の前縁において、タイマはオフになる。このパフ波の後縁において、再びタイマはオンになる。
セッションモードでは、コントローラ204は、タイミングユニット205からのこの情報を使用して、ユーザがパフの間に取った中断を監視する。タイマをオン及びオフにすることによって判定される、2つの連続するパフ間に取られた中断時間がプリセット期間内にある場合、コントローラ204は、同じセッションにおいてパフを連続してカウントし続ける。そのセッションにおけるパフの回数がパフ閾値に達すると、コントローラ204は、I/Oインターフェース210をトリガして、ユーザに指示を提供する。一方、中断期間がプリセットされた期間、例えば7分を超えると、コントローラ204は、新しいセッションにおいてパフのカウントを再開する。図6に示されるように、3回目のパフ600-3の後、ユーザは、長い中断を取り、次のパフ600-4を行う。この長い中断が7分より短い場合、タイミングユニット205は、これを同じセッションにおける4回目のパフとしてカウントする。しかしながら、この長い中断が7分よりも長い場合(即ち、オン状態のタイマが7分よりも長い場合)、タイミングユニット205は、カウンタをリセットし、パフ600-4を新しいセッションにおいて第1のパフとカウントする。一実施形態では、カウンタのリセットは、タイマの状態にのみ依存し、次のパフの検出とは無関係である。カウンタは、「オン」状態のタイマが7分に達するとゼロにリセットされ、次のパフが検出されると、カウンタが1だけインクリメントされる。このようにして、ユーザがその間に長い中断を取っていて、したがって一度に持続的な連続ベープに係属していない場合、ユーザに不必要な指示は提供されない。
図7は、コントローラ204によって採用されるパフカウント補正方法を示すグラフ700を示している。グラフ700のパラメータは、グラフ600のパラメータと同じである。本実施例では、コントローラ204は、ユーザが実際にはe-cig100をフェイスアップで保持し続ける(したがって、セッションモードで動作する)ことを意図している場合に、偶発的にe-cig100をフェイスダウンで保持する(したがって、フリーモードで動作する)状況を監視する。コントローラ204は、ユーザが補正閾値内にフェイスアップ方向に転換して戻した場合、e-cig100が偶発的にフェイスダウン方向に保持されたと判定する。したがって、コントローラ204は、セッションモードにおいてパフのカウントを継続し、パフのカウントがパフ閾値を超えると指示をトリガする。補正閾値は、パフの回数、設定された期間、又はそれら2つの組み合わせに基づいて設定され得る。例えば、ユーザが1分以内に3回のパフを行い、次いでe-cig100をフェイスアップにした場合、コントローラ204は、それを偶発的なものを判定し、セッションモードにおいてパフのカウントを継続する。しかしながら、ユーザがe-cig100をフェイスアップに転換する前に5分間で3回のパフを行った場合、コントローラ204は、それを意図的なものと判定し、セッションモードにおいてそれらのパフはカウントしない。
第1のシナリオでは、図7に示されるように、ユーザがe-cig100をフェイスアップで保持し(第1の/セッションモードを起動させながら)、10回目のパフ700-10まで1セッションにおいて10回パフを行うと考える。次いで、2分間の中断期間に続いて、ユーザは偶発的にe-cig100をフェイスダウンで(第2の/フリーモードを起動させながら)次の2回のパフを行う。ユーザはすぐに間違いに気づき、e-cig100をフェイスアップに転換して(修正閾値を1分以内に3回のパフとして想定している)、更に3回のパフを行う。このシナリオでは、コントローラ204は、フェイスダウンで行った2回のパフは偶発的なものであったと理解し、したがって、セッションモードにおいてそれらの2回のパフをカウントし、それゆえ行ったパフの総回数を15回(パフ閾値)と判定し、その後、15回目のパフ700-15の後にユーザに指示を提供する。
第2のシナリオでは、他のものは第1のシナリオと同じであり、ユーザは、e-cig100をフェイスダウン(フリーモード)にした状態で5回パフを行って終了してから、e-cig100をフェイスアップにする。このシナリオでは、コントローラ204は、パフの回数が(上述のように)補正閾値を超えるため、セッションモードにおいてこれらの5回のパフをカウントしないことになる。したがって、たとえユーザによって行われたパフの総回数が15回であっても、ユーザに対して何の指示も提供されない。
図8は、ユーザのベイピングプロファイルをグラフ表示で示している。本実施例では、e-cig100とリンクされたスマートフォンに提供されるアプリが、ユーザのベイピングプロファイル800を生成する。分かり得るように、ベイピングプロファイル800は、現在のパフセッションにおいてユーザによって行われたパフの総回数と共に、その日にユーザによって吸入された蒸気又はエアロゾルの総量を示している。加えて、折れ線グラフで示される時間ごとの分析には、その日のベイピング時間及びセッション総回数に関連する情報が存在する。また、プロファイル800は、e-cig100のバッテリ残量を示し、現在のバッテリ使用量で残っているセッション数又はベイピング時間を指示することができる。ユーザのベイピング履歴は、動作モードに関係なく監視されることに留意されたい。したがって、セッションモード及びフリーモードの両方において、ユーザは、アプリ上で全体的なベイピングプロファイルを見ることができ得る。
上述した装置及び方法は、設計上の選択及び製造者の好みに応じて変更され得ることを理解されたい。例えば、動作モードは、装置の他の位置方向に基づいて変更されてもよい。更に、タイミング制御及びパフカウントシーケンスは、変更されてもよい。加えて、様々な閾値及びプリセット値は、ハードコードされていても、ユーザ設定可能であってもよい。
コントローラ204はまた、ユーザの好みに応じて、エアロゾル中の物質を増加又は減少させるか、及び/又はエアロゾルにフレーバーを追加するよう、エアロゾル送出を調節してもよい。エアロゾル中の物質の量は、多くの方法で修正(増加又は減少)することができる。一実施例において、消耗品201bから放出されるエアロゾルの量は変化させてもよく、それによってユーザによって吸入される物質量に影響を及ぼしてもよい。別の実施例において、それぞれが異なる濃度の物質を有する液体を含有する2つ以上の液体リザーバを含むマルチタンク式ベイピング装置が用いられてもよい。異なる濃度の液体を含有するリザーバへの供給を切り替えることによって、同じエアロゾル量を維持しながら、物質摂取量を調節することが可能である。更に別の実施例において、物質送出は、加熱非燃焼式及び蒸気ベースの装置における加熱動作を制御することによって(例えば、ヒータに供給されるエネルギーを制御することによって)、又は蒸気ベースの装置における加圧液体源を制御することによって、修正することができる。
メイン制御ユニット、即ちコントローラによって実行される本明細書中に説明する処理ステップは、メイン制御ユニットに関連する非一時的コンピュータ読取可能媒体、又はストレージに記憶されてもよい。コンピュータ読取可能媒体は、不揮発性媒体及び揮発性媒体を含むことができる。揮発性媒体は、特に、半導体メモリ及び動的メモリを含むことができる。不揮発性媒体は、特に、光学ディスク及び磁気ディスクを含むことができる。
実例となる実施形態の前述の説明は、例証及び説明の目的のために提示した。開示した正確な形態に関して網羅的又は限定的であることは意図しておらず、修正及び変形は、上記の教示に照らして可能であるか、又は開示した実施形態の実施から獲得されてもよい。
本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ読取可能媒体」は、コンピュータ読取可能命令、データ構造、プログラムモジュール及びサブモジュール、又は任意の装置における他のデータ等の情報の短期及び長期記憶のための任意の方法又は技術において実装される、任意の有形コンピュータベースのデバイスを表すことを意図している。従って、本明細書中に説明する方法は、ストレージ装置及び/又はメモリ装置を含むが、限定しない、有形の非一時的コンピュータ読取可能媒体において具現化される実行可能命令として符号化されてもよい。かかる命令は、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、本明細書中に説明する方法の少なくとも一部を実行させる。その上、本明細書中で用いるように、用語「非一時的コンピュータ読取可能媒体」は、揮発性及び不揮発性媒体を含むが、限定しない非一時的コンピュータストレージ装置、ファームウェア、物理的及び仮想的ストレージ、CD-ROM、DVD等のリムーバブル及び非リムーバブル媒体、及びネットワーク又はインターネット等の任意の他のデジタルソースを含むが、限定しない全ての有形コンピュータ読取可能媒体、並びに一時的伝搬信号であることを唯一の例外とする、未だ開発されていないデジタル手段を含む。
前述の明細書に基づいて正しく認識されるように、本開示の上で説明した実施形態は、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの任意の組み合わせ若しくはサブセットを含む、コンピュータプログラミング又はエンジニアリング技法を用いて実装されてもよい。コンピュータ読取可能コード手段を有する、任意のかかる結果として生じるプログラムは、1つ以上のコンピュータ読取可能媒体内で具現化又は提供され、それによって、本開示の検討した実施形態による、コンピュータプログラム製品、即ち、製造品を作成してもよい。コンピュータコードを含む製造品は、1つの媒体から直接コードを実行することによって、1つの媒体から別の媒体にコードをコピーすることによって、又はネットワークによりコードを送信することによって、作成及び/又は用いられてもよい。
Claims (19)
- エアロゾル発生装置を動作させる方法であって、
ユーザによって行われたパフを検出することと、
各パフ後の経過時間を監視することと、
リセット条件が満たされない限り、前記パフを連続してカウントすることと、
前記リセット条件が満たされると、前記パフのカウントを再開することと、を含む、方法。 - 前記装置の方向を判定することであって、前記リセット条件が前記装置の前記方向に基づく、判定すること、を更に含む、請求項1に記載の方法。
- 前記リセット条件が、前記装置が特定の方向に留まっている時間の長さに基づく、請求項2に記載の方法。
- 前記リセット条件が、前記経過時間が第1のプリセット値よりも大きいかどうかの判定に基づく、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- 前記リセット条件が、所定の期間に行われた前記パフの回数に基づく、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
- パフの回数が第1のカウントに達すると、前記ユーザに第1の指示を提供することを更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
- 前記第1の指示が、前記装置が第1の方向に保持されている間に前記パフがカウントされる場合にのみ提供される、請求項6に記載の方法。
- 前記装置が前記第1の方向とは異なる第2の方向に所定の期間未満だけ一時的に保持され、且つ前記所定の期間内に前記第1の方向に転換されていると判定された場合、前記パフの回数が前記第1のカウントに達すると、前記ユーザに前記第1の指示を提供することを更に含む、請求項7に記載の方法。
- 前記装置が前記所定の使用期間中に少なくとも1回、第1の方向に保持されていると判定された場合、所定の使用期間の終了時におけるパフの総回数が第2のカウントに達すると、前記ユーザに第2の指示を提供することを更に含む、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
- 前記パフの総回数が、各パフに関連付けられたタイムスタンプによって判定される、請求項9に記載の方法。
- 前記パフの総回数が、前記ユーザによって設定された期間に対するパフのカウントを維持することによって判定される、請求項9に記載の方法。
- 前記第2の指示が、前記パフの総回数において送達されるエアロゾルの量が閾値レベルを超える場合にのみ提供される、請求項9~11のいずれか一項に記載の方法。
- エアロゾル発生装置で使用するための制御回路であって、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法を作動させるように構成された、制御回路。
- エアロゾル発生装置であって、
入口及び出口を有し、且つ前記入口と前記出口との間に空気チャネルが画定された本体と、
ユーザによって行われたパフを検出するように構成されたパフ検出器と、
各パフ後の経過時間を判定するように構成されたタイミングユニットと、
コントローラであって、
リセット条件が満たされない限り、前記パフを連続してカウントする第1のカウンタを開始し、
前記リセット条件が満たされると、前記第1のカウンタをリセットする、ように構成された、コントローラと、を備える、エアロゾル発生装置。 - 前記タイミングユニットが、各パフの終了時にタイマを開始し、前記パフ検出器が次のパフの開始を検出すると前記タイマを停止する、ように構成されている、請求項14に記載の装置。
- 前記装置が、所定の使用期間中に前記ユーザによって行われたパフをカウントするように構成された第2のカウンタを更に備える、請求項14又は15に記載の装置。
- エアロゾル源を識別して、前記ユーザによって行われた各パフにおけるエアロゾルの量を監視するための認識センサを更に備える、請求項14~16のいずれか一項に記載の装置。
- 前記タイミングユニットが、各パフセッションをタイムスタンプと関連付けて、前記ユーザのエアロゾル摂取量を経時的に監視するように更に構成されている、請求項14~17のいずれか一項に記載の装置。
- コンピュータによって実行されると、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法のステップを前記コンピュータに実行させる命令を含む、コンピュータ可読記憶媒体。
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