通信チャネルを推定するための以前の技術は、通常、チャネルサウンディング信号を基地局に送信するユーザ機器(UE)のハードウェア構成によって制限される。一般に、基地局は、UEによって送信されたチャネルサウンディング信号を使用して通信チャネルを推定することができ、基地局は、これらのチャネルサウンディング信号から、ダウンリンク通信をUEに送信するための構成(たとえば、ビームフォーミングおよびプリコーディング構成)を決定する。しかし、ほとんどのUEの受信および送信経路構成が非対称であるために、基地局が通信チャネルを推定する精度は、UEによってサポートされるアンテナの数に対して制限される可能性がある。たとえば、UEは、複数のアンテナ(たとえば、4つのアンテナ)を含み得るが、多入力多出力(MIMO:Multiple-Input Multiple-Output)を受信したり高次受信ダイバーシティ(HORxD:High-Order Receive Diversity)モードを実現したりするためのハードウェアは、今のところ、送信機およびアンテナ切り替え回路に関連付けられたコストおよび空間制約のために、いくつかのアンテナ(たとえば、2つのアンテナ)を介した送信しかサポートすることができない。したがって、基地局からのダウンリンク通信の受信を向上させるために複数のアンテナを有しているにもかかわらず、UEは、1つまたは2つの送信アンテナを介してチャネルサウンディング信号を送信することしかできない。それぞれの受信アンテナからのチャネルサウンディング信号が無ければ、基地局のチャネル推定精度は、UE送信アンテナのアップリンク経路に制限される。したがって、サウンディング信号アップリンク経路に基づいて決定される基地局のダウンリンク送信構成は、最適であるとは言えず、UEに対するダウンリンクデータスループットを減少させることになるおそれがある。
このような以前の技術とは対照的に、本開示は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの局面について記載している。一般に、記載されている局面は、UEがチャネル推定を向上させるために適応的チャネルサウンディング手順を実行することを可能にし、この適応的チャネルサウンディング手順では、UEは、UEの送信チェーンに結合されていないアンテナ(たとえば、受信専用アンテナ)からのさらなるサウンディング基準信号(SRS)シンボルの送信を近似することができる。言い換えれば、UEは、受信専用アンテナに対応するエアインターフェイスのリソースへのSRSシンボルのマッピングを活用して、異なるアンテナに結合された送信チェーンにオフセットを適用することができ、その結果、UEは、基地局への別のアップリンク経路のサウンディングを可能にする。そうすることによって、異なるアップリンク経路を近似するさらなるSRSシンボルは、基地局がより高い精度で通信チャネルの特徴を推定することを可能にすることができ、より正確なダウンリンクチャネル構成およびUEに対するダウンリンクスループットの向上を可能にする。
再考察として、UEと基地局との間の通信で複数アンテナスキームが実行される場合に基地局が各通信経路に対応するチャネル品質を推定するチャネル推定プロセスの一部として、UEは各アンテナから1つのSRSシンボルを送信し得る。しかし、適応的サウンディング基準信号マッピングに関連して説明するように、SRSシンボルまたは対応するSRSポートは、必ずしもUEの各物理的アンテナに直接マッピングされるわけではない。言い換えれば、SRSシンボルは、干渉を減少させるために、UEアンテナのそれぞれについてのエアインターフェイスリソースグリッドのそれぞれの副搬送波にマッピングされる。さらに、UEハードウェアおよび基地局によるサウンディング手順要求に基づいてUEが実現できるSRS構成はさまざまなものがある。
これらのSRS構成は、一般に、1T2R、1T4R、2T2R、2T4RまたはT=Rを含み、「T」は送信チェーンの実現可能なアンテナポート(Txアンテナまたは送信対応無線チェーン)を表し、「R」は受信アンテナの実現可能なアンテナポート(Rxアンテナまたは受信専用無線チェーン)を表す。さまざまなSRSシンボル送信およびUE構成の文脈において、1T2Rは、2つの受信アンテナを介してSRSシンボルを送信することができる1つのTxチェーンであり、1T4Rは、4つの受信アンテナを介してSRSシンボルを送信することができる1つのTxチェーンであり、2T2Rは、2つの受信アンテナを介してSRSシンボルを送信することができる2つのTxチェーンであり、2T4Rは、4つの受信アンテナを介してSRSシンボルを送信することができる2つのTxチェーンである。したがって、以前の技術を使用して4つの異なる通信チャネルをサウンディングするために、UEは、1つまたは2つの送信チェーンをUEの4つ全ての受信アンテナに物理的に結合するアンテナ切り替え回路を含んでいなければならない。上記のように、このようなアンテナ切り替え回路(たとえば、1T4Rまたは2T4Rスイッチ回路をサポートする)をUEに追加することは、特に周波数帯域の全ての組み合わせをカバーするのに、コストおよびPCB設計空間の点で法外に費用がかかるであろう。さらに、このさらなる切り替え回路に関連付けられた経路損失(たとえば、RFフロントエンド全体にわたる累積挿入損失)もRF性能を低下させるおそれがあり、そのため、さらなる送信無線経路のためのさらなる切り替え回路を追加することによって達成される利得は、たとえあったとしてもごくわずかである。
これらのおよび他の問題に対処するために、適応的サウンディング基準信号マッピングの記載されている局面は、アップリンク送信のためにUEが物理的に使用することができる通信経路よりも多くの通信経路に対するチャネルサウンディングを近似することをUEが実現することを可能にする。たとえば、1つまたは複数の局面に従って、UEは、1T2Rハードウェア構成を用いて1T4Rチャネル推定を実現したり、2T2Rハードウェア構成を用いて2T4Rチャネル推定を実現したりすることができる。そうするために、UEは、UEによるSRSシンボルまたはSRS送信ポートのマッピングがネットワークの受信側基地局からははっきりとは見えず、その代わりに、これらのシンボルまたはポートが通信チャネル全体の一体部分として基地局によって見られる、という事実を活用し得る。一例として、基地局は、UEが通信チャネルをサウンディングするための4つのSRSシンボルのセットを送信し、次いで、2つのアンテナを介した適応的サウンディングに基づいて、通信チャネルを介したアップリンク送信のための構成(たとえば、プリコーダマトリクス)または通信チャネルを介したダウンリンク送信のための構成(たとえば、ビームフォーミングパターン)を決定するように要求することができる。
サウンディング基準信号の適応的マッピングを可能にするために、UEは、第1/第3の無線経路と第2/第4の無線経路との間の受信性能メトリックを測定して記録することなどによって、その送信無線経路と受信無線経路との間の差を特徴付け得る。これらの性能メトリックに基づいて、UEは、送信無線経路(たとえば、第1および第2の無線経路)と受信無線経路(たとえば、第3および第4の無線経路)との間のそれぞれのオフセットを求めることができる。チャネルサウンディング手順中に、UEは、SRS送信アンテナポートを介した全てのアンテナに対するSRSシンボルのマッピングを管理する。たとえば、UEは、SRSシンボルのセットを生成して、第1および第2のSRSシンボルを第1および第2の無線経路のそれぞれのアンテナポートを介して送信する。次いで、UEは、第1および第2の無線チェーンのそれぞれの経路利得を調整することによって、第3および第4のSRSシンボルについてのオフセットを適用する。オフセットが適用されている間に、UEは、第3および第4のSRSシンボルを第1および第2の無線経路のそれぞれのアンテナポートを介して送信し、これは、第3および第4の無線経路に対するチャネルサウンディングを近似するのに有効である。そうすることによって、UEは、第1/第2の無線経路と第3/第4の無線経路との間のパラメトリックデルタによるチャネル推定誤差を減少させることができる。場合によっては、1T4Rまたは2T4Rチャネルサウンディングを近似する、記載されている局面によって提供される結果として得られるチャネル推定は、1T2Rチャネルサウンディングと比較して15%もUEに対するダウンリンクスループットを向上させるのに有効である。チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの例はわずかしかなく、他のものは本開示全体を通して説明されている。
さまざまな局面において、ユーザ機器(UE)は、サウンディング基準信号(SRS)シンボルのセットを生成し、SRSシンボルのセットは、少なくとも第1および第2のSRSシンボル(たとえば、4つのSRSシンボルのシーケンスのうちの2つのSRSシンボル)を含む。UEの第1の無線チェーンとUEの第2の無線チェーンとの間の差に基づいて、第2のSRSシンボルについてオフセットが求められる。次いで、第1のSRSシンボルおよび第2のSRSシンボル(たとえば、オフセットSRSシンボル)がUEの第1の無線チェーンのアンテナポート(たとえば、物理的アンテナポート)にマッピングされる。UEは、第1のSRSシンボルをUEの第1の無線チェーンのアンテナポートを介して基地局に送信し、オフセットが第1の無線チェーンに適用されている間に、第2のSRSシンボルを第1の無線チェーンのアンテナポートを介して基地局に送信する。場合によっては、UEは、第1の無線チェーンまたは第3の無線チェーンを介して第3のSRSシンボルおよび第4のSRSシンボルに対して同様の動作を実行し、これは、1T4Rまたは2T4Rチャネルサウンディングを近似するのに有効であり得る。UEは、少なくとも2つのSRSシンボルから決定されたチャネル情報に基づいて、アップリンクまたはダウンリンクシグナリングまたは情報を基地局と通信する。そうすることによって、UEは、アップリンクおよび/またはダウンリンク通信のためのチャネル推定を向上させることができ、ひいては、UEと基地局との間の通信スループットの向上を可能にすることができる。
以下の説明には、動作環境、この動作環境で利用可能な技術、およびこの動作環境の構成要素を組み入れることができるさまざまなデバイスまたはシステムが記載されている。本開示の文脈において、この動作環境を参照するが、これは一例に過ぎない。
例示的な環境
図1は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号(SRS)マッピングのさまざまな局面を実現することができる例示的な動作環境100を示す図である。全体として、例示的な環境100は、ワイヤレスリンク131およびワイヤレスリンク132として示されているワイヤレス通信リンク130(たとえば、ワイヤレスリンクまたは無線リンク)を介して基地局120(基地局121,122,123および124として示されている)と通信することができるユーザ機器110(UE110)を含む。簡略化のために、UE110は、スマートフォンとして実現されているが、スマートウォッチ、モバイル通信デバイス、モデム、携帯電話、ゲーミングデバイス、ナビゲーションデバイス、メディアデバイス、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、スマート家電、車両ベースの通信システム、モノのインターネット(IoT:Internet-of-Things)デバイス(たとえば、センサノード、コントローラ/アクチュエータノード、それらの組み合わせ)などの任意の好適なコンピューティングデバイスまたは電子デバイスとして実現されてもよい。基地局120(たとえば、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワークノードB、E-UTRANノードB、進化型ノードB、eNodeB、eNB、次世代ノードB、gNode B、gNBなど)は、マクロセル、マイクロセル、スモールセル、ピコセルなど、またはそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。
基地局120は、任意の好適なタイプのワイヤレスリンクとして実現され得るワイヤレスリンク131および132(たとえば、無線リンクまたはワイヤレスチャネル)を介してUE110と通信する。ワイヤレスリンク131および132は、基地局120からUE110に通信されるデータおよび制御情報のダウンリンク、UE110から基地局120に通信される他のデータおよび制御情報のアップリンク、またはそれら両方などの、制御およびデータ通信を含む。ワイヤレスリンク130は、第三世代パートナーシッププロジェクトロングタームエボリューション(3GPP(登録商標) LTE:3rd Generation Partnership Project Long-Term Evolution)、LTE-アドバンスト、第五世代新無線(5G NR:Fifth Generation New Radio)、第六世代(6G:Sixth Generation)などの任意の好適な通信プロトコルもしくは規格、または通信プロトコルもしくは規格の組み合わせを使用して実現される1つまたは複数のワイヤレスリンク(たとえば、無線リンク)またはベアラを含み得る。複数のワイヤレスリンク130は、より高いデータレートをUE110に提供するためにキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)で集約され得る。複数の基地局120からの複数のワイヤレスリンク130は、UE110との協調マルチポイント(CoMP:Coordinated Multipoint)通信用に構成され得る。さらに、複数のワイヤレスリンク130は、デュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)(たとえば、デュアルキャリアまたはマルチキャリア)、シングルRATデュアルコネクティビティ(SR-DC:Single-RAT Dual Connectivity)またはマルチRATデュアルコネクティビティ(MR-DC:Multi-RAT Dual Connectivity)用に構成され得る。
基地局120は、ひとまとめにして、無線アクセスネットワーク140(たとえば、RAN、進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク、E-UTRAN、5G NR RANまたはNR RAN)を形成する。RAN140は、NR RAN141およびE-UTRAN142として示されている。NR RAN141における基地局121および123は、第五世代コア150(5GC:Fifth Generation Core 150)ネットワークに接続されている。E-UTRAN142における基地局122および124は、進化型パケットコア160(EPC:Evolved Packet Core 160)に接続されている。代替的にまたはさらに、基地局122は、5GC150ネットワークおよびEPC160ネットワークの両方のネットワークに接続されていてもよい。
基地局121および123は、それぞれ101および102において、コントロールプレーンシグナリングのためのNG2インターフェイスを介して、および、ユーザプレーンデータ通信のためのNG3インターフェイスを使用して、5GC150に接続されている。基地局122および124は、それぞれ103および104において、コントロールプレーンシグナリングおよびユーザプレーンデータ通信のためのS1インターフェイスを使用して、EPC160に接続されている。任意にまたはさらに、基地局122が5GC150ネットワークおよびEPC160ネットワークに接続されている場合、基地局122は、105において、コントロールプレーンシグナリングのためのNG2インターフェイスを使用して、および、ユーザプレーンデータ通信のためのNG3インターフェイスを介して、5GC150に接続されている。
コアネットワークへの接続に加えて、基地局120同士は互いに通信し得る。たとえば、基地局121と123とは、106においてXnインターフェイスを介して通信し、基地局122と124とは、107においてX2インターフェイスを介して通信して、ユーザプレーンデータおよびコントロールプレーンデータをやりとりする。基地局120同士の間の105または106におけるインターフェイスまたはリンクは、mmWaveリンク、サブmmWaveリンクまたは自由空間光(FSO:free-space optical)リンクなどの任意の好適なタイプのリンクとして実現されてもよい。NR RAN141における少なくとも1つの基地局120(基地局121および/または基地局123)は、Xnインターフェイス107を使用してE-UTRAN142における少なくとも1つの基地局120(基地局122および/または基地局124)と通信することができる。局面では、異なるRANにおける基地局120(たとえば、各RANの基地局120)は、Xnインターフェイス108などのXnインターフェイスを使用して互いに通信する。
5GC150は、5G NRネットワーク内での複数のUE110の登録および認証、認可ならびにモビリティ管理などのコントロールプレーン機能を提供するアクセスおよびモビリティ管理機能152(AMF:Access and Mobility Management Function 152)を含む。EPC160は、E-UTRAネットワーク内での複数のUE110の登録および認証、認可またはモビリティ管理などのコントロールプレーン機能を提供するモビリティ管理エンティティ162(MME:Mobility Management Entity 162)を含む。AMF152およびMME162は、RAN140内の基地局120と通信し、基地局120を使用して複数のUE110とも通信する。
図1を参照して、1つまたは複数の局面に従って、UE110は、サウンディング基準信号ポートマッパ170(SRSポートマッパ170)および無線チェーン情報172も含む。一般に、SRSポートマッパ170は、UE能力メッセージを変更したり、無線チェーンについてオフセット情報を求めたり、SRSポートまたはSRSシンボルをUE110の物理的アンテナポートにマッピングしたり、オフセットを送信無線チェーンに適用したり、SRSシンボルの送信を管理したりするなどし得る。いくつかの局面では、SRSポートマッパ170は、UE110の第1の無線チェーンと第2の無線チェーンとの間の差に基づいてオフセットを求める。UE110は、このオフセットおよび他の無線チェーン情報(たとえば、基準情報または測定値)を無線チェーン情報172として格納し得る。チャネルサウンディング手順の一部として、SRSポートマッパ170は、第1の無線チェーンおよび第2の無線チェーンについてのそれぞれの第1および第2のSRSシンボルを第1の無線チェーンのアンテナポートにマッピングすることができる。次いで、UE110は、第1の無線チェーンのアンテナポートを介して第1のSRSシンボルを送信する。次いで、SRSポートマッパ170は、オフセットを第1の無線チェーンに適用し、これは、第1の無線チェーンと第2の無線チェーンとの間の差を考慮に入れるのに有効であり得る。オフセットが適用されている間に、UE110は、第1の無線チェーンのアンテナポートを介して第2のSRSシンボルを送信する。
代替的にまたはさらに、SRSポートマッパ170は、UE110の第3の無線チェーンおよび第4の無線チェーンに対して同様の動作を実行して、第3の無線チェーンのアンテナポートを介した2つのSRSシンボルの送信を可能にしてもよい。これは、送信することができないUE110の無線チェーン(たとえば、受信専用無線チェーン)のためのSRSシンボルを含むチャネルサウンディング手順を近似するのに有効であり得る。そうすることによって、SRSポートマッパ170は、基地局が、第1の無線チェーンのアンテナポートを介して送信される少なくとも第1および第2のSRSシンボルを使用する際にさらに正確にチャネルを推定することを可能にすることができる。SRSポートマッパ170の使用および実現は、1つまたは複数の局面に従ってさまざまであってもよく、本開示全体を通して説明されている。
例示的なデバイス
図2は、ユーザ機器およびサービスセル基地局の例示的なデバイス図200である。全体として、デバイス図200は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのさまざまな局面を実現することができるネットワークエンティティを記載している。図2は、UE110および基地局120のそれぞれのインスタンスを示している。UE110および基地局120は、視覚的簡略化のために図2から省略されているさらなる機能およびインターフェイスを含んでいてもよい。UE110は、アンテナ202と、無線周波数フロントエンド204(RFフロントエンド204)と、NR RAN141および/またはE-UTRAN142における基地局120と通信するためのワイヤレス送受信機206(たとえば、LTE送受信機、5G NR送受信機または6G送受信機)とを含む。UE110は、1つまたは複数のローカルワイヤレスネットワーク(たとえば、WLAN、WPAN、ブルートゥース(登録商標)、NFC、ワイファイダイレクト、IEEE 802.15.4、ジグビー、スレッド、mmWave、サブmmWave、FSO、レーダ、ライダ、ソナー、超音波)を介して別のUEまたはローカルネットワークエンティティと通信するための1つまたは複数のさらなる送受信機(たとえば、ローカルワイヤレスネットワーク送受信機)も含み得る。UE110のRFフロントエンド204は、さまざまなタイプのワイヤレス通信を容易にするためにUE110のワイヤレス送受信機206のうちの1つまたは複数をアンテナ202に結合または接続することができる。
UE110のアンテナ202は、互いに同様にまたは互いに異なったように構成された複数のアンテナのアレイを含み得る。アンテナ202およびRFフロントエンド204は、3GPP LTE、5G NRまたは6G通信規格によって定義されてワイヤレス送受信機206によって実現される1つまたは複数の周波数帯域に調整されることができ、および/または、調整可能であることができる。さらに、アンテナ202、RFフロントエンド204、ワイヤレス送受信機206(たとえば、5G NR送受信機)は、基地局120との通信の送受信のためのビームフォーミングをサポートするように構成され得る。限定としてではなく一例として、アンテナ202およびRFフロントエンド204は、3GPP LTEおよび5G NR通信規格によって定義されるサブギガヘルツ帯域、サブ6GHz帯域および/または6GHzを超える帯域(たとえば、57~64GHz、28GHz、38GHz、71GHz、81GHzまたは92GHz帯域)で動作するように実現可能である。また、RFフロントエンド204は、ローカルワイヤレスネットワークに関連付けられた他のUEまたはエンティティとの通信の送受信をサポートするためにUE110のローカルワイヤレスネットワーク送受信機によって定義されて実現される1つまたは複数の周波数帯域に調整されることができ、および/または、調整可能であることができる。
UE110は、温度、場所、向き、供給電力、電力使用量、電池状態などのUE110のさまざまな環境またはシステム特性を検出するように実現可能なセンサ(図示せず)も含み得る。したがって、UE110のセンサは、温度センサ、全地球衛星測位システム(GNSS:Global Navigational Satellite System)センサ、加速度計、サーミスタ、電池センサおよび電力使用量センサのいずれか1つまたは組み合わせを含み得る。
UE110は、プロセッサ208およびコンピュータ読取可能記憶媒体210(CRM:Computer-Readable Storage Media 210)も含む。プロセッサ208は、均質または非均質コア構造で実現されるシングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサであり得る。プロセッサ208は、ハードウェアベースの論理、回路、処理コアなどとして実現されるハードウェアベースのプロセッサを含み得る。いくつかの局面では、UE110のプロセッサ208および他のコンポーネントの機能性は、システムが組み入れられたUE110のさまざまな動作を可能にし得る統合処理、通信および/または制御システム(たとえば、システムオンチップ)を介して提供される。本明細書に記載されているコンピュータ読取可能記憶媒体は、伝搬信号を除外する。CRM210は、UE110のデバイスデータ212を格納するのに使用可能なランダムアクセスメモリ(RAM:Random-Access Memory)、スタティックRAM(SRAM:Static RAM)、ダイナミックRAM(DRAM:Dynamic RAM)、不揮発性RAM(NVRAM:Non-Volatile RAM)、リードオンリメモリ(ROM:read-only memory)またはフラッシュメモリなどの任意の好適なメモリまたはストレージデバイスを含み得る。デバイスデータ212は、ユーザプレーン通信、コントロールプレーンシグナリングおよびUE110とのユーザ対話を可能にするようにプロセッサ208によって実行可能なユーザデータ、マルチメディアデータ、ビームフォーミングコードブック、アプリケーションおよび/またはUE110のオペレーティングシステムを含む。
適応的サウンディング基準信号マッピングの局面では、UE110のCRM210は、SRSポートマッパ170のインスタンスおよび無線チェーン情報172のインスタンスも含み得る。一般に、無線チェーン情報172は、UE110のワイヤレス送受信機206、RFフロントエンド204および/またはアンテナ202の無線チェーンまたは無線経路の性能メトリックまたは特徴に関連する情報を含み得る。この例では、無線チェーン情報172は、UE110の1つまたは複数の無線チェーンについての基準情報214およびオフセット情報216を含む。基準情報214は、UE110の1つまたは複数の無線チェーンまたは通信経路についてのそれぞれの測定、較正または性能情報(たとえば、全等方感度(TIS:Total Isotropic Sensitivity))を含み得る。オフセット情報216は、いずれか2つの無線チェーン間の差を示すオフセット情報を含み得て、2つの無線チェーンについてのそれぞれの基準情報214の差を含み得る。たとえば、オフセット情報216は、いずれか2つの無線チェーンまたは通信経路についての、受信感度、RF経路損失、送信電力などの差を示し得る。
代替的にまたはさらに、SRSポートマッパ170は、全部または一部が、UE110の他のコンポーネントと一体化されたハードウェア論理もしくは回路、またはUE110の他のコンポーネントから分離されたハードウェア論理もしくは回路として実現されてもよい。一般に、UE110のSRSポートマッパ170は、UEの第1の無線チェーン(たとえば、送信対応)と第2の無線チェーン(たとえば、受信専用)との間の差を特徴付けて、当該差に基づいて、第1の無線チェーンが第2の無線チェーンの性能を近似することを可能にする無線チェーンのオフセットを求めることができる。次いで、SRSポートマッパ170は、第1および第2の無線チェーンについてのそれぞれのSRSシンボルを第1の無線チェーンのアンテナポートにマッピングし得る。第1のSRSシンボルを第1の無線チェーンを介して基地局に送信した後、SRSポートマッパ170は、オフセットを第1の無線チェーンに適用し、オフセットが適用されている間に第2のSRSシンボルを第1の無線チェーンのアンテナポートを介して基地局に送信する。そうすることによって、SRSポートマッパ170は、基地局が、第1の無線チェーンのアンテナポートを介してSRSシンボルを1つだけ送信するよりも高い精度で、第1および第2のSRSシンボルに基づいて、UE110と基地局との間の通信チャネルを推定することを可能にする。代替的にまたはさらに、SRSポートマッパ170は、SRSシンボルを送信することができるUEのアンテナ(たとえば、UEの実際のハードウェア構成に基づいて1T2Rまたは2T2Rのための2つのアンテナ)よりも多くのアンテナ(たとえば、1T4Rまたは2T4Rサウンディングのための4つのアンテナ)を用いたチャネルサウンディング手順をUE110がサポートすることを基地局120に示すようにUE能力(図示せず)を編集または修正してもよい。UE110のSRSポートマッパ170の実現および使用はさまざまであり、本開示全体を通して説明されている。
UE110の局面および機能性は、アプリケーションプログラミングインターフェイス(API、図示せず)を介して提供されるオペレーティングシステム制御によって管理され得る。いくつかの局面では、SRSポートマッパ170は、UE110のAPIまたはAPIサービスにアクセスして、ユーザ機器またはその送受信機の局面および機能性を制御する。たとえば、SRSポートマッパ170は、ワイヤレス送受信機206にアクセスして、またはワイヤレス送受信機206を利用して、送受信機(たとえば、モデムまたは無線)構成情報、UE能力情報、較正情報、信号品質測定値などを修正することができる。CRM210は、通信マネージャ(図示せず)も含む。通信マネージャも、全部または一部が、UE110の他のコンポーネントと一体化されたハードウェア論理もしくは回路、またはUE110の他のコンポーネントから分離されたハードウェア論理もしくは回路として実現されてもよい。少なくともいくつかの局面では、通信マネージャは、本明細書に記載されているチャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの技術を実現するようにUE110のRFフロントエンド204、ワイヤレス送受信機206および/または他の送受信機を構成している。
図2に示されるように、基地局120のためのデバイス図は、単一のネットワークノード(たとえば、gNode BまたはeNode B)を含む。基地局120の機能性は、複数のネットワークノードまたはデバイスにわたって分散されていてもよく、本明細書に記載されている機能を実行するのに適した任意の態様で分散されていてもよい。基地局120は、アンテナ252と、無線周波数フロントエンド254(RFフロントエンド254)と、UE110と通信するための1つまたは複数のワイヤレス送受信機256(たとえば、LTE送受信機、5G NR送受信機または6G送受信機)とを含む。基地局120のRFフロントエンド254は、さまざまなタイプのワイヤレス通信を容易にするためにワイヤレス送受信機256をアンテナ252に結合または接続することができる。基地局120のアンテナ252は、互いに同様にまたは互いに異なったように構成された複数のアンテナのアレイを含み得る。アンテナ252およびRFフロントエンド254は、3GPP LTE、5G NRまたは6G通信規格によって定義されてワイヤレス送受信機256によって実現される1つまたは複数の周波数帯域に調整されることができ、および/または、調整可能であることができる。さらに、アンテナ252、RFフロントエンド254および/またはワイヤレス送受信機256は、基地局によって提供されるネットワークセルでの任意のUE110との通信の送受信のためにマッシブMIMOなどのビームフォーミングをサポートするように構成され得る。
基地局120は、プロセッサ258およびコンピュータ読取可能記憶媒体260(CRM260)も含む。プロセッサ258は、シリコン、ポリシリコン、high-K誘電体、銅などのさまざまな材料で構成されたシングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサであり得る。CRM260は、基地局120のデバイスデータ262を格納するのに使用可能なRAM、SRAM、DRAM、NVRAM、ROMまたはフラッシュメモリなどの任意の好適なメモリまたはストレージデバイスを含み得る。デバイスデータ262は、基地局120を介して提供される1つまたは複数のRAN140上で動作するUE110との通信を可能にするようにプロセッサ258によって実行可能な基地局120のネットワークスケジューリングデータ、無線リソース管理データ、ビームフォーミングコードブック、アプリケーションおよび/またはオペレーティングシステムを含む。
局面では、基地局120のCRM260は、チャネルおよびビーム管理機能264も含む。代替的にまたはさらに、チャネルおよびビーム管理機能264は、全部または一部が、基地局120の他のコンポーネント(たとえば、ワイヤレス送受信機256)と一体化されたハードウェア論理もしくは回路、または基地局120の他のコンポーネントから分離されたハードウェア論理もしくは回路として実現されてもよい。一般に、チャネルおよびビーム管理機能264は、基地局が、チャネルサウンディング手順を実行して、基地局120とUE110との間のダウンリンクまたはアップリンク通信のための通信構成を決定することを可能にする。たとえば、基地局120は、チャネルおよびビーム管理機能264を使用して、UE110にチャネルサウンディング手順を要求したり、ワイヤレスチャネルの特徴を推定したり、チャネル推定情報を生成したり、プリコーディングマトリクスを決定したり、ビームフォーミングパターンまたは方向を選択したりするなどし得る。チャネルおよびビーム管理機能264の使用および実現はさまざまであり、本開示全体を通して説明されている。
CRM260は、基地局120のさまざまな機能性を管理するための基地局マネージャ266も含む。代替的にまたはさらに、基地局マネージャ266は、全部または一部が、基地局120の他のコンポーネントと一体化されたハードウェア論理もしくは回路、または基地局120の他のコンポーネントから分離されたハードウェア論理もしくは回路として実現されてもよい。少なくともいくつかの局面では、基地局マネージャ266は、UE110との通信およびコアネットワークとの通信を行うように基地局120のアンテナ252、RFフロントエンド254またはワイヤレス送受信機256を構成している。基地局120は、基地局120とUE110との通信を管理するためのXnおよび/またはX2インターフェイスなどの基地局間インターフェイス268を含んでおり、基地局マネージャ266は、この基地局間インターフェイス268を、別の基地局120との間でユーザプレーンデータおよびコントロールプレーンデータをやりとりするように構成している。基地局120は、コアネットワークインターフェイス270を含んでおり、基地局マネージャ266は、このコアネットワークインターフェイス270を、コアネットワーク機能および/またはエンティティとユーザプレーンデータおよびコントロールプレーンデータをやりとりするように構成している。
図3は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのさまざまな局面を実現するためのコンポーネントの例示的な構成300を示す図である。示されているコンポーネントは、ユーザ機器、ユーザデバイス、モバイルデバイス、移動局などの任意の好適なデバイス、システムまたは装置で実現されてもよい。例示的な構成のコンポーネントおよびアーキテクチャは、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングを可能にするためのさまざまなエンティティを実現することができる方法の非限定的な例として示されている。したがって、本明細書に記載されている局面は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのさまざまな局面を実現するためのコンポーネントおよび/または回路の任意の好適な組み合わせまたは構成に適用または拡張することができる。
この例では、コンポーネントは、図2を参照してまたは本開示全体を通して説明されているように実現され得るUE110の文脈において示されている。一般に、UE110は、ワイヤレス通信インターフェイスを提供するモデム302を含んでおり、このワイヤレス通信インターフェイスによって、UE110はワイヤレスネットワークの基地局120とユーザプレーン情報および/またはコントロールプレーン情報を通信する。モデム302は、図1、図2または図4~図15を参照して説明しているもののいずれかなどの、無線カード、無線モジュール、モデムベースバンドプロセッサ、ワイヤレス通信プロセッサ、システムオンチップ、LTE送受信機、5G NR送受信機もしくは6G送受信機として、またはそれらの一部として実現され得る。ワイヤレス通信を容易にするために、モデム302は、符号化、復号、変調、復調、アナログデジタル変換、デジタルアナログ変換などを含み得るさまざまなデータ処理機能および信号処理機能を実行する。場合によっては、モデム302は、送受信機の少なくとも一部が複数の周波数帯域での複数の無線アクセス技術(RAT:Radio Access Technology)(たとえば、LTE、5G NR、6G)を使用したワイヤレス通信のために組み入れられたマルチモードマルチバンドモデムとして構成される。
一般に、モデム302は、1つもしくは複数のRATおよび/または1つもしくは複数の周波数帯域で通信するために送信機および受信機(ここでは、組み合わせてワイヤレス送受信機206のインスタンスとして示されている)を含む。図3に示されるように、ワイヤレス送受信機206のそれぞれの送信および受信機能は、UE110のワイヤレス送受信機206、RFフロントエンド204および/またはアンテナ202間に結合された無線チェーン304(または、通信経路)を含む。ワイヤレス送受信機の無線チェーン304または通信経路は、送信能力および/または受信能力を有するように構成され得る。したがって、無線チェーン304は、送信能力および受信能力をサポートするために、送信チェーン306のインスタンス、受信チェーン308のインスタンス、または送信チェーンおよび受信チェーンの両方を含み得る。
送信チェーン306(送信経路とも称され得る)は、モデム302の送信機(たとえば、送信ポート)をUE110のRFフロントエンド204および/またはアンテナ202に動作可能に結合している。局面では、送信チェーン306は、モデム302がワイヤレス媒体を介してチャネルまたは搬送信号によってユーザ情報および/または制御情報を送信するチェーンまたは経路を提供する送信機コンポーネント、機能性および回路(図示せず)のそれぞれのインスタンスを含む。たとえば、送信チェーン306のインスタンスは、シグナリングおよび/またはデータの個々のまたは別々のストリームまたはチャネルを符号化、変調、アップコンバート、増幅、ルーティングおよび送信する送信機コンポーネントおよび回路のセットを含み得る。したがって、送信チェーン306は、モデム302の送信機モジュールまたはセクション、RFフロントエンド204のデジタルアナログ変換回路、RF送受信機回路、RFスイッチおよびダイプレクサ、アンテナポート310、ならびにアンテナ202のうちの1つを含み得る。
受信チェーン308(受信経路とも称され得る)は、モデム302の受信機(たとえば、受信ポート)をUE110のRFフロントエンド204および/またはアンテナ202に動作可能に結合している。局面では、受信チェーン308の各々は、モデム302がワイヤレス媒体を介してチャネルまたは搬送信号によってユーザ情報および/または制御情報を受信するチェーンまたは経路を提供する受信機コンポーネント、機能性および回路のそれぞれのインスタンスを含み得る。たとえば、受信チェーン308のインスタンスは、シグナリングおよび/またはデータの個々のまたは別々のストリームまたはチャネルを復号、復調、ダウンコンバート、増幅、フィルタリング、ルーティングおよび受信する受信機コンポーネントおよび回路のセットを含み得る。したがって、受信チェーン308は、モデム302の受信機モジュールまたはセクション、RFフロンドエンド204のアナログデジタル変換回路、RF送受信機回路、RFスイッチおよびダイプレクサ、アンテナポート310、ならびにアンテナ202のうちの1つを含み得る。
いくつかの局面では、UE110は、送信動作のためにアンテナ202のうちの少なくとも2つに切り替えられることができる1つまたは2つの送信対応無線チェーン304または送信機経路を含む。言い換えれば、UE110のワイヤレス送受信機206およびRFフロントエンド204は、チャネルサウンディング手順または他の送信のために1T2Rまたは2T2Rアンテナ切り替え構成を物理的にサポートするように構成され得る。この例では、UE110は、2つの送信対応無線チェーン(たとえば、2T2R)を含んでいるが、適応的サウンディング基準信号マッピングの局面は、1つの送信無線チェーン(たとえば、1T2R)を用いて実現されてもよい。図3を参照して、UE110の第1の無線チェーン0 304-0は、受信および送信の両方の動作用に構成されており、第1のアンテナポート310-0に結合されることができる送信チェーン0 306-0および受信チェーン308-0のコンポーネントを含んでいる。UE110の第2の無線チェーン1 304-1も、受信および送信の両方の動作用に構成されており、送信および/または受信動作のために第2のアンテナポート310-1に結合されることができる送信チェーン2 306-1および受信チェーン308-1のコンポーネントを含んでいる。
さらに、UE110の第3の無線チェーン2 304-2は、受信動作用に構成されており、第3のアンテナポート310-2に結合されることができる受信チェーン1 308-2のコンポーネントを含んでいる。UE110の第4の無線チェーン3 304-3も、受信動作用に構成されており、第4のアンテナポート310-3に結合されることができる受信チェーン3 308-3のコンポーネントを含んでいる。図示されていないが、RFフロントエンド204のコンポーネントは、無線チェーン304-0~304-3の各々をUE110のそれぞれのアンテナポート310-0~310-3に結合することを可能にし得る。したがって、この例示的なUE110の構成では、無線チェーン304のうちの2つは、基地局120に信号および通信を送信することができ、無線チェーン304のうちの4つ全ては、基地局120からシグナリングおよび通信を受信することができる。
図4は、1つまたは複数の局面に係る、サウンディング基準信号シンボルを送信するための例示的なアンテナポートマッピング400を示す図である。本明細書に記載されているように、UEは、適応的SRSシンボルマッピングを実行して、1T2Rハードウェア構成を有する1T4Rチャネル推定を実現したり、2T2Rハードウェア構成を有する2T4Rチャネル推定を実現したりするなどし得る。そうするために、UEは、UEによるSRSシンボルまたはSRS送信ポートのマッピングがネットワークの受信側基地局からははっきりとは見えないが、その代わりに、これらのシンボルまたはポートが通信チャネル全体の一体化部分として基地局によって見られる、という事実を活用し得る。適応的サウンディング基準信号マッピングの局面では、UEは、UE110と基地局120との間のワイヤレス媒体の伝搬チャネル402(Hn)を介してSRSシンボルを送信する。
再考察として、基地局(たとえば、gNBまたはeNB)とUEとの間のチャネルモデルHnは、チャネルモデルのための式1に示されるように、アンテナマトリクスFrxおよびFtxならびにクラスタ当たりのチャネルマトリクスhnで構成されている。
基地局とUEとの間の通信チャネルの文脈において、基地局アンテナFtxおよびUEアンテナFrxは、チャネルの一体化部分であるため、FtxおよびFrxは、UEおよび基地局のそれぞれのアンテナ要素(アレイ)および無線チェーンを両方とも含む。UEと基地局との間の伝搬経路は、2つのセクションに分割することができ、すなわちHn=Hn_p*Hn_tであり、式中、第1のセクションHn_pは無線による(over-the-air)セクションHnおよびFtx(gNB/eNB)を含み、第2のセクションHn_tはUEのFrxを含む。一般に、第1のセクションは、Hn_pであり、チャネルの無線によるセクションを含み、UEの無線チェーンおよびそれぞれのアンテナの第2のセクションHn_tよりも大きい。
第1の送信アンテナ(たとえば、202-0第1アンテナ)および受信専用アンテナ(たとえば、202-2第3アンテナ)の文脈において、H1_pおよびH3_pは、それぞれの無線による伝搬経路セクションを表すことができ、H1_tおよびH3_tは、それぞれのUE無線チェーンおよび対応するアンテナ(たとえば、無線チェーン0 304-0およびアンテナ202-0(第1の送信チェーン)、ならびに無線チェーン304-2およびアンテナ202-2(第3の受信チェーン))を表すことができる。これらの通信経路間のチャネル差に関して、信号移動距離のほとんどは、基地局とUEとの間のチャネルの無線によるセクションである。さらに、基地局のアンテナ252は、通常、より高い指向性(たとえば、指向性利得)を有している。したがって、H1_pおよびH3_pセクションは、一般にチャネルモデルの4つの領域であるチャネルの時間、周波数、分極化および空間的選択性に対してはるかに大きな影響を及ぼす。
チャネルH1_tおよびH3_tのUE中心のセクションの観点から、チャネル差は、UEの無線チェーンのそれぞれの増幅器利得、雑音指数、アンテナパターンまたはアンテナ利得のばらつきから生じる。したがって、チャネルの無線による部分に対して、UE無線チェーンのそれぞれの特徴に関連するチャネルの導通部分は小さくなっており、これは、記載されている局面が無線チェーン間の差を適切に考慮に入れるまたは補償することを可能にする。たとえば、UE110は、アンテナ間のパターンおよび/または利得変化の差が比較的小さい、ほぼ無指向性のアンテナを用いて実現され得る。したがって、第1の送信アンテナおよび受信専用アンテナ(または、他のUEアンテナ対)を介したUEの観点から、基地局(たとえば、gNB)への観察されるチャネルは、伝搬経路が見通しがあるかヘビーマルチパスであるかにかかわらず、非常に似ているように見える。言い換えれば、Hn_t間のデルタは、チャネルモデルHn全体のはるかに小さな部分であり、これを使用して上記の局面を可能にすることができ、チャネルサウンディング手順を実行する際にUE無線チェーンの差を補償または対処することができる。このチャネル分析に基づいて、および、SRSシンボルマッピングがネットワークの受信側基地局からははっきりとは見えないという事実を活用することによって、UE110のSRSポートマッパ170は、受信専用アンテナに対するチャネルサウンディング手順を近似するようにSRSシンボルのマッピングおよび送信チェーンの設定を管理することができる。そうすることによって、適応的SRSマッピングの記載されている局面は、チャネル推定を向上させ、より高いスループットおよびUEのネットワークカバレッジの拡大をもたらすことができる。
図4に示されるように、UE110は、4つのSRSシンボル404-0~404-3を伝搬チャネルを介して基地局120のアンテナアレイ252に送信することによって伝搬チャネル402をサウンディングする。たとえば、基地局120は、UEがチャネルサウンディングのために4つのSRSシンボルのセットを送信するように要求し得て、このセットは、次いで、アップリンク送信のための構成(たとえば、プリコーダマトリクス)またはダウンリンク送信のための構成(たとえば、ビームフォーミングパターン)を決定するのに使用される。図示されていないが、4つのSRSシンボル404-0~404-3は、説明した1つの送信対応無線チェーン(たとえば、1T2Rハードウェア)または2つの送信対応無線チェーン(たとえば、2T2Rハードウェア)を介して送信され得る。
チャネルサウンディング手順の一部として、SRSポートマッパ170は、第1のSRSシンボル0 404-0(または、そのSRSポート)および第3のSRSシンボル2 404-2(または、そのSRSポート)をアンテナ0 202-0のアンテナポートにマッピングする。また、SRSポートマッパ170は、第2のSRSシンボル1 404-1(または、そのSRSポート)および第4のSRSシンボル3 404-3(または、そのSRSポート)をアンテナ1 202-1のアンテナポートにマッピングする。次いで、UE110は、第1のアンテナ202-0を介して第1のSRSシンボル404-0を送信し、第2のアンテナを介して第2のSRSシンボル404-1を送信する。局面では、SRSポートマッパ170は、無線チェーン情報172に基づいて、第3のSRSシンボル404-2がマッピングされる送信対応無線チェーンに第1のオフセット406-1を適用し、第4のSRSシンボル404-3がマッピングされる送信対応無線チェーンに第2のオフセット406-2を適用する。場合によっては、オフセットの適用は、UE110の第1および/または第2の無線チェーンの経路利得を調整することを含む。オフセットが適用されている間に、UEは、第1のアンテナ202-0および第2のアンテナ202-1のそれぞれのアンテナポートを介して第3のSRSシンボル404-2および第4のSRSシンボル404-3を送信する。図4に示されるように、SRSシンボルのセット404は、伝搬チャネルを通過し、基地局120は、基地局のアンテナ252を介して、チャネルの影響を受けたSRSシンボル408-0~408-3を受信する。4つのUEアンテナ202-0~202-3に対するチャネルサウンディングを近似する受信されたSRSシンボル408に基づいて、基地局は、伝搬チャネル402の特徴を推定する。言い換えれば、基地局120は、UE110が1T2Rまたは2T2Rハードウェア構成を含んでいるにもかかわらずあたかもUE110が1T4R、2T4Rまたは4T=4Rハードウェア構成に従ってSRSシンボルのセットを送信しているかのようにチャネルを推定することができる。
別の例として、図5を検討されたい。図5は、1つまたは複数の局面に係る、ユーザ機器がサウンディング基準信号を基地局に送信することができる例示的なワイヤレスネットワーク環境500を示す図である。ここで、SRSポートマッパ170は、UE110が、UE110の第1のアンテナ202-0および第2のアンテナ202-1経由でチャネルを介して4つのSRSシンボル408を送信することによって伝搬チャネル402をサウンディングする手順を実行することを可能にする。本明細書に記載されているように、UE110は、第3および第4のSRSシンボルを第1および第2のアンテナ(たとえば、送信対応無線経路)のそれぞれのアンテナポートを介して送信することができ、これは、第3および第4の無線経路に対するチャネルサウンディングを近似するのに有効である。そうすることによって、UEは、第1/第2の無線経路と第3/第4の無線経路との間のパラメトリックデルタに起因するチャネル推定誤差を減少させることができる。場合によっては、1T4Rまたは2T4Rチャネルサウンディングを近似する、記載されている局面によって提供される結果として得られるチャネル推定は、1T2Rチャネルサウンディングと比較して15%もUEに対するダウンリンクスループットを向上させるのに有効である。
図6は、1つまたは複数の局面に係る、サウンディング基準信号シンボルをマッピングすることができる時間リソースおよび周波数リソースの例示的なタイムスロットグラフ600および例示的なリソースグリッド602を示す図である。この例では、UE110は、4つのSRSシンボル604-0~604-3を1T2Rハードウェア構成の物理的アンテナポートに適応的にマッピングして、1T4Rチャネルサウンディングを実現する。ここで、1T2Rハードウェア構成は、UE110の無線チェーン0 304-0およびアンテナ0 202-0およびアンテナ1 202-1に対応し得て、RFフロントエンド204は、無線チェーンとアンテナとの間の物理的な切り替えをサポートする。タイムスロットグラフ600を参照して、および、時間領域の文脈において、UEのSRSポートマッパ170は、第1のタイムスロット(たとえば、スロットn)中に送信のために第1のSRS0シンボル604-0をANT0 202-0(たとえば、第1のTXアンテナ)のアンテナポートにマッピングする。また、SRSポートマッパ170は、第1のタイムスロット中に送信のために第2のSRS1シンボル604-1をANT1 202-1(たとえば、第二のTXアンテナ)のアンテナポートにマッピングする。また、第1のタイムスロット中に送信のために第3のSRS2シンボル604-2がANT0 202-0のアンテナポートにマッピングされ、後続のタイムスロット(たとえば、スロットn+1)中に送信のために第4のSRS3シンボル604-3がANT1 202-1のアンテナポートにマッピングされる。
この時間領域および周波数領域において、リソースグリッド602に示されるように、SRSポートマッパ170は、UEの無線チェーン0 304-0による物理的な送信のために4つのSRSシンボル604-0~604-3をOFDMシンボルおよびリソースブロックにわたってマッピングする。一般に、1T4Rチャネルサウンディングの実現例は、4つのSRSシンボルを4つのSRSポートまたは4つのアンテナポートを介して送信することを含むが、必ずしも4つ別々の物理的アンテナポートではなく、異なるアンテナポートがリソース要素の同一のセットおよび同一の基本的なSRSシーケンスを論理的に共有する。これにより、SRSポートマッパは、1つまたは2つの無線チェーンおよびそれらの対応するアンテナによる送信のために、4つの異なる相回転を4つ別々のSRSシンボル604-0~604-3に適用することができる(これは、この時間領域において循環シフトを適用することと等価である)。言い換えれば、SRSポートマッパ170は、4つの異なる相回転を1つのSRSリソースセットに適用して、1T4RチャネルサウンディングのためのSRSシンボルシーケンスに対応する4つの異なるSRSシンボル604-0~604-3を提供することができる。
別の例として、図7を検討されたい。図7は、1つまたは複数の局面に係る、サウンディング基準信号シンボルをマッピングする別の例示的なリソースグリッド700を示す図である。この例では、UE110は、4つのSRSシンボル702-0~702-3を2T2Rハードウェア構成の物理的アンテナポートに適応的にマッピングして、2T4Rチャネルサウンディングを実現する。ここで、2T2Rハードウェア構成は、UE110の無線チェーン0 304-0、無線チェーン1 304-1、アンテナ0 202-0およびアンテナ1 202-1に対応し得る。一般に、SRSポートマッパ170は、1T2Rハードウェア構成(たとえば、図6)を参照して説明した局面と同様の局面を、2T2Rハードウェア構成を有するUEにおいて適用して、2T4Rチャネルサウンディングを可能にすることができる。言い換えれば、SRSポートマッパは、1T4Rチャネルサウンディングのための適応的マッピングを参照して説明したマッピングと同様のマッピングを適用して、UE110の2T2Rハードウェア構成を有する2T4Rチャネルサウンディングを実現することができる。リソースグリッド702の時間リソースおよび周波数リソースを参照して、UEのSRSポートマッパ170は、第1の無線チェーン0 304-0による送信のために第1のSRS0シンボル702-0をANT0 202-0(たとえば、第1のTXアンテナ)のアンテナポートにマッピングする。また、SRSポートマッパ170は、第2の無線チェーン304-1による送信のために第2のSRS1シンボル702-1をANT1 202-1(たとえば、第2のTXアンテナ)のアンテナポートにマッピングする。第1の無線チェーン304-0による送信のために第3のSRS2シンボル702-2がANT0 202-0のアンテナポートにマッピングされ、第2の無線チェーン304-1による送信のために第4のSRS3シンボル702-3がANT1 202-1のアンテナポートにマッピングされる。そうすることによって、UE110の2つのアンテナの各々は、タイムスロット当たり2つのSRSシンボルの、一般的な複素数値によって重み付けされた組み合わせを同時に送信する。図6および図7を参照して説明した適応的SRSシンボルマッピングも、適応的サウンディング基準信号マッピングの以下の局面に関連してSRSポートマッパにおいて実現され得る。
適応的サウンディング基準信号マッピングの例示的なトランザクション
図8は、例示的なシグナリングおよび制御トランザクション図800を示し、この図800は、修正またはオフセットされたSRSシンボルを含む複数のSRSシンボルをUEの1つのアンテナを介して送信するなどの、適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実行するのに使用することができる動作、シグナリングトランザクションおよび/または制御トランザクションの組み合わせを含む。いくつかの局面では、図800を参照して説明する動作またはトランザクションは、図1~図6または図8~図14を参照して説明するエンティティまたは図とともに使用することができる。
802において、UE(たとえば、UE110)は、チャネルサウンディング手順に関連付けられたUE RF能力情報を決定する。UEのSRSポートマッパは、UEのハードウェア構成によってサポートされる能力とは異なるUE能力情報を決定し得る。場合によっては、SRSポートマッパは、UEのハードウェアが2つまたはそれよりも少ないアンテナによる送信をサポートするように構成されている場合にはUEが少なくとも3つのアンテナ(たとえば、4つの受信アンテナ)による送信をサポートすることを示すようにUE RF能力情報を生成または修正する。たとえば、SRSポートマッパは、1T4R、2T4Rまたは4T=4Rアンテナ切り替えハードウェア構成に対するサポートを示すように「supportedSRS-TxPortSwitch」を生成または編集し得る。804において、UEは、UE RF能力情報要素を基地局(たとえば、基地局120)に送信する。UE RF能力情報は、基地局に送信されるUE能力メッセージの一部として送信され得る。代替的にまたはさらに、UEは、UEがUEのハードウェア構成によってサポートされるアンテナよりも多くのアンテナを介して送信することができるという表示を送信してもよい。
806において、基地局は、UEのUE SRS構成を決定する。UEによって示される能力に基づいて、基地局は、チャネルサウンディング手順のための1つまたは複数のアンテナスイッチ構成を要求することができる。基地局は、チャネルサウンディング手順に使用されるUEのSRSリソースセットも決定し得る。たとえば、基地局は、UEが1T4R、2T4Rまたは4T=4Rアンテナ切り替えハードウェア構成に従ってSRSシンボルを送信するように要求し得る。808において、基地局は、UE SRS構成をUEに送信する。場合によっては、基地局は、UEにチャネルサウンディング手順の一部としてSRSアンテナ切り替えを構成および使用させるのに有効な無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)パラメータ(たとえば、SRS-ResourceSet.usage=antennaSwitching)を送信する。代替的にまたはさらに、UE SRS構成は、チャネルサウンディング要求の一部として基地局によって送信されてもよい。
810において、UEは、無線チェーン(たとえば、それぞれのアンテナを含む通信経路)間の差に基づいて、UEの2つまたはそれよりも多くの無線チェーンについてオフセットを求める。UEのSRSポートマッパは、UEの無線チェーン情報にアクセスして、複数対の無線チェーンについてそれぞれのオフセットを生成または求め得る。場合によっては、SRSポートマッパは、送信対応無線チェーンと受信専用無線チェーンとの間の差に基づいて、送信対応無線チェーンについてオフセットを求める。
812において、UEは、一対のSRSシンボルのセットをUEのアンテナポートにマッピングする。基地局によって要求されたSRS構成の文脈において、一対のSRSシンボルのうちの第1のSRSシンボルは送信対応無線チェーンに対応し得て、一対のSRSシンボルのうちの第2のSRSシンボルは受信専用無線チェーンに対応し得る。いくつかの場合には、SRSポートマッパは、(たとえば、2T2R構成のUEでは)一対のSRSシンボルを第1の送信チェーンのアンテナポートにマッピングし、一対のSRSシンボルを第2の送信チェーンのアンテナポートにマッピングする。他の場合には、SRSポートマッパは、(たとえば、1T2R構成のUEでは)二対のSRSシンボルをUEの送信チェーンのアンテナポートにマッピングする。
814において、UEは、マッピングされたアンテナポートを介してSRSシンボルのセットを基地局に送信する。この例では、UEは、UEのそれぞれの第1および第2の送信対応無線チェーンを介して第1および第2のSRSシンボル(たとえば、二対のSRSシンボルのうちのそれぞれの第1のSRSシンボル)を送信する。次いで、UEのSRSポートマッパは、UEの第1および第2の送信対応無線チェーンにオフセットを適用する。オフセットが適用された状態で、UEは、UEのそれぞれの第1および第2の送信対応無線チェーンを介して第3および第4のSRSシンボル(たとえば、二対のSRSシンボルのうちのそれぞれの第2のSRSシンボル)を送信する。そうすることによって、UEは、2T2Rハードウェア構成を使用して、1T4R、2T4Rまたは4T=4R構成などの4アンテナチャネルサウンディング構成に従ったSRSシンボルの送信を近似することができる。
他の場合には、UEは、UEの第1の送信対応無線チェーン(たとえば、第1のアンテナに切り替えられた送信チェーン)を介して第1のSRSシンボルを送信する。また、UEは、UEの第2の送信対応無線チェーン(たとえば、第1のアンテナに切り替えられた送信チェーン)を介して第2のSRSシンボルを送信する。次いで、UEのSRSポートマッパは、第1の送信対応無線チェーンに第1のオフセットを適用し、第1のオフセットが適用された状態で、第1の送信対応無線チェーンを介して第3のSRSシンボルを送信する。次に、SRSポートマッパは、第2の送信対応無線チェーンに第2のオフセットを適用し、第2のオフセットが適用された状態で、第2の送信対応無線チェーンを介して第4のSRSシンボルを送信する。そうすることによって、UEは、1T2Rハードウェア構成を使用して、1T4R、2T4Rまたは4T=4R構成などの4アンテナチャネルサウンディング構成に従ったSRSシンボルの送信を近似することができる。
816において、基地局は、UEから受信されたSRSシンボルのセットに基づいてUEと基地局との間のチャネルを推定する。適応的サウンディング基準信号マッピングの局面に従って送信されたSRSシンボルのセットがさらなるチャネルを近似するので、基地局は、より少ないSRSシンボルまたはUE送信チェーンが使用される場合よりも高い精度でチャネルを推定することができる。818において、基地局は、チャネルの推定に基づいて通信構成を決定する。基地局は、基地局の送信機のための構成(たとえば、ビームフォーミングパターンまたは方向)および/またはUEの送信機のための構成(たとえば、プリコーダ構成)を決定し得る。一般に、精度が向上したチャネル推定を使用することにより、基地局は、UEと基地局との間の通信チャネルにさらに適合するそれぞれの送信機構成を決定することができ、ダウンリンクまたはアップリンク通信のスループットを向上させることができる。
820において、UEと基地局とは、基地局による通信構成に基づいて通信する。場合によっては、基地局は、適応的にマッピングされたSRSシンボルから決定されたダウンリンク通信構成を使用して、ダウンリンク信号または情報をUEに送信する。代替的にまたはさらに、UEは、適応的にマッピングされたSRSシンボルから決定されたアップリンク通信構成を使用して、アップリンク信号または情報を基地局に送信する。本明細書に記載されているように、適応的SRSシンボルマッピングの使用は、チャネル推定を向上させることができ、ひいては、チャネルを介して通信する際のよりよい通信構成の決定および/またはスループットの向上を可能にする。
例示的な方法
チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの1つまたは複数の局面に従って、図9~図11Bをそれぞれ参照して、例示的な方法900~1100について説明する。代替的にまたはさらに、適応的サウンディング基準信号マッピングを可能にする無線チェーン特徴付けおよび割り当てのさまざまな局面について、1つまたは複数の方法を参照して説明する。全体として、方法900~1100は、本明細書に示されている順序または組み合わせであるが必ずしもそれに限定されない順序または組み合わせで実行され得る動作(または、行為)のセットを示している。さらに、これらの動作のうちの1つまたは複数はいずれも、繰り返されたり、組み合わせられたり、再編成されたり、スキップされたり、関連付けられたりして、多様なさらなる方法および/または代替的な方法を提供してもよい。以下の説明の部分では、図1の環境100、図2~図8のデバイス、コンポーネント、実現例もしくは構成、図13~図15のデバイスもしくはシステム、および/または、図1もしくは他の図面に詳述されるエンティティを参照し得るが、それらに対する参照は例示の目的でなされているに過ぎない。本開示に記載されている技術および装置は、1つのデバイスもしくは図面を参照して説明しているデバイス上で動作する1つのエンティティもしくは複数のエンティティに組み入れられることに限定されるものではなく、または、このような1つのエンティティもしくは複数のエンティティによる実行に限定されるものではない。
図9は、SRSポートマッパ(たとえば、図1のSRSポートマッパ170)によって実行される動作を含む、1つまたは複数の局面に係る、適応的サウンディング基準信号マッピングのための例示的な方法900を示す図である。いくつかの局面では、方法900の動作は、基地局によるチャネル推定の向上を可能にするSRSシンボルのシーケンスを送信するようにユーザ機器によって実行され得る。
902において、UE(たとえば、UE110)は、SRSシンボルのセットを生成し、このSRSシンボルのセットは、少なくとも第1のSRSシンボルと第2のSRSシンボルとを含む。UEは、1T4R、2T4Rまたは4T=4R構成などの4アンテナチャネルサウンディング構成に従ったそれぞれのアンテナに対応する4つのSRSシンボルまたはシーケンスのセットを生成し得る。
904において、UEは、UEの第1の無線チェーンと第2の無線チェーンとの間の差に基づいて、第2のSRSシンボルについてオフセットを求める。UEのSRSポートマッパは、第1の無線チェーンおよび第2の無線チェーンのそれぞれの測定値または較正情報に基づいてオフセットを求め得る。場合によっては、第1の無線チェーンは送信対応無線チェーンであり、第2の無線チェーンは受信専用無線チェーンである。代替的にまたはさらに、SRSポートマッパは、UEの第3の無線チェーンと第4の無線チェーンとの間の差に基づいて別のオフセットを求めてもよい。オフセットを求めることは、第1の無線チェーンの経路利得が調整されると第1の無線チェーンが第2の無線チェーンを近似するように第1の無線チェーンの経路利得(または、他の送信パラメータ)に対する調整を決定することを含み得る。
906において、UEは、第1のSRSシンボルをUEの第1の無線チェーンのアンテナポートにマッピングする。SRSポートマッパは、送信対応無線チェーンに対応する第1のSRSシンボルを送信対応無線チェーンの物理的アンテナポートにマッピングし得る。908において、UEは、第2のSRSシンボルをUEの第1の無線チェーンのアンテナポートにマッピングする。SRSポートマッパは、受信専用無線チェーンに対応する第2のSRSシンボルを送信対応無線チェーンの物理的アンテナポートにマッピングし得る。言い換えれば、第2のSRSシンボルは、送信対応無線チェーンの物理的アンテナにマッピングされて、別の無線チェーンによる使用を意図されたエアインターフェイスの時間リソースおよび周波数リソースが予定され得る。
910において、UEは、第1のSRSシンボルをUEの第1の無線チェーンのアンテナポートを介して送信する。UEは、4アンテナチャネルサウンディング手順の第1のアンテナと相互関係がある第1の時間リソースおよび周波数リソースを介して第1のSRSシンボルを送信し得る。912において、UEは、第2のSRSシンボルについてのオフセットを第1の無線チェーンに適用する。そうすることによって、UEは、受信専用送信チェーンなどのUEの別の無線チェーンを近似するように第1の無線チェーンを補償または適合することができる。オフセットを適用することは、第1の無線チェーンの経路利得を調整することを含み得る。914において、UEは、オフセットが第1の無線チェーンに適用されている間に、第2のSRSシンボルを第1の無線チェーンのアンテナポートを介して送信する。UEは、4アンテナチャネルサウンディング手順の第2のアンテナと相互関係がある第2の時間リソースおよび周波数リソースを介して第2のSRSシンボルを送信し得る。局面では、UEは、動作904~914のうちの1つまたは複数を繰り返して、UEの第3の無線チェーンおよび第4の無線チェーン(たとえば、受信専用)に対応する第3および第4のSRSシンボルを第2の送信対応無線チェーン(たとえば、2T2R構成のUE)を介して送信し得る。他の局面では、UEは、動作904~914のうちの1つまたは複数を繰り返して、UEの第3および第4の無線チェーン(たとえば、受信専用)に対応する第3および第4のSRSシンボルを送信対応無線チェーン(たとえば、1T2R構成のUE)を介して送信し得る。
916において、UEは、少なくとも第1および第2のSRSシンボルを使用して決定されたチャネル状態情報に基づいて基地局と通信する。記載されているように、基地局は、さらなる通信チャネルを近似する適応的にマッピングされたSRSシンボルに基づいて、より正確なチャネル状態情報を決定し得る。次いで、このチャネル状態情報を使用して、UEまたは基地局の通信構成を決定し得て、これは、UEと基地局との間のチャネルを介した通信スループットの向上を可能にする。
図10は、SRSポートマッパ(たとえば、図1のSRSポートマッパ170)によって実行される動作を含む、1つまたは複数の局面に係る、オフセットされたサウンディング基準信号シンボルをそれぞれのアンテナにマッピングするための例示的な方法1000を示す図である。いくつかの局面では、方法1000の動作は、2つの送信チェーンのそれぞれのアンテナを介して4つのSRSシンボルのシーケンスを基地局に送信するようにユーザ機器(たとえば、2T2R)によって実行される。
1002において、UE(たとえば、UE110)は、4つのアンテナによるチャネルサウンディングに対するUEサポートを示すUE能力情報を基地局(たとえば、基地局120)に送信する。たとえば、UEは、UEが2T4Rアンテナ切り替えを行うことができることを示すUE能力情報要素を送信し得る。
1004において、UEは、UEの4つのアンテナに対応するサウンディング基準信号(SRS)シンボルのシーケンスを生成する。UEは、4アンテナチャネルサウンディング手順に従ってSRS信号のシーケンスを生成し得る。場合によっては、SRSシンボルは、2T4Rアンテナ切り替え構成に対応するSRS送信ポートに割り当てられる。
1006において、UEは、UEの第1のアンテナと第3のアンテナとの間の差に基づいて、SRSシンボルのうちの第3のSRSシンボルについて第1のオフセットを求める。1008において、UEは、UEの第2のアンテナと第4のアンテナとの間の差に基づいて、SRSシンボルのうちの第4のSRSシンボルについて第2のオフセットを求める。UEは、第1のアンテナおよび第3のアンテナまたは第2のアンテナおよび第4のアンテナの無線チェーンについてのそれぞれの測定情報(たとえば、無線チェーン情報)に基づいて、第1および第2のオフセットを求め得る。場合によっては、第1および第2のアンテナは、UEの第1および第2の送信アンテナであり、第3および第4のアンテナは、UEの受信専用アンテナ(たとえば、MIMO受信アンテナ)である。
1010において、UEは、SRSシンボルのうちの第1のSRSシンボルおよび第3のSRSシンボルを第1のアンテナにマッピングする。UEのSRSポートマッパは、第3のシンボルまたは第3のシンボルのSRS送信ポートを第1のアンテナのアンテナポートにマッピングし得る。1012において、UEは、SRSシンボルのうちの第2のSRSシンボルおよび第4のSRSシンボルを第2のアンテナにマッピングする。UEのSRSポートマッパは、第4のシンボルまたは第4のシンボルのSRS送信ポートを第2のアンテナのアンテナポートにマッピングし得る。言い換えれば、SRSポートマッパは、SRSシンボルのシーケンスまたは当該シーケンスのSRS送信ポートをUEの第1および第2のアンテナポートにマッピングし得る。
1014において、UEは、第1のSRSシンボルを第1のアンテナの第1の無線チェーン経由でチャネルを介して基地局に送信する。1016において、UEは、第2のSRSシンボルを第2のアンテナの第2の無線チェーン経由でチャネルを介して基地局に送信する。第1および第2のSRSシンボルの送信は、基地局がチャネルを通る第1および第2の通信経路のチャネル特徴を推定することを可能にする。
1018において、UEは、第1のオフセットが第1の無線チェーンに適用された状態で、第3のSRSシンボルを第1のアンテナ経由でチャネルを介して基地局に送信する。1020において、UEは、第2のオフセットが第2の無線チェーンに適用された状態で、第4のSRSシンボルを第2のアンテナ経由でチャネルを介して基地局に送信する。それぞれのオフセットを第1および第2の無線チェーンに適用することによって、SRSポートマッパは、第3および第4の無線チェーン(たとえば、受信専用無線チェーン)による第3および第4のSRSシンボルの送信を近似することができる。したがって、第3および第4のSRSシンボルの送信は、基地局がチャネルを通る第3および第4の通信経路のチャネル特徴を推定することを可能にする。したがって、適応的サウンディング基準信号マッピングの局面は、基地局が、以前の技術を用いてUEのハードウェア構成によって可能にされる2つだけの通信経路(1T2R)の代わりに、チャネルを通る4つの通信経路(2T4R)に基づいて、より正確にチャネル特徴を推定することを可能にすることができる。
図11Aおよび図11Bは、ユーザ機器が、SRSポートマッパ(たとえば、図1のSRSポートマッパ170)によって実行される動作を含む適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実行することを可能にするための例示的な方法1100を示す図である。いくつかの局面では、方法1100の動作は、適応的サウンディング基準信号マッピングのために無線チェーンのそれぞれのアンテナを特徴付けてペアリングするようにユーザ機器によって実行される。
1102において、UE(たとえば、UE110)は、UEの複数のアンテナの無線チェーンを特徴付けて、それぞれの無線チェーン情報を提供する。たとえば、UEの複数のアンテナおよび対応する無線チェーンに対して全等方感度(TIS)が実行され得て、測定結果がUEのメモリまたはUEのモデムに格納され得る。また、UEは、複数のアンテナおよび対応する無線チェーンについて較正情報または受信メトリックを決定して、無線チェーン情報として格納し得る。
1104において、UEは、それぞれの無線チェーン情報に基づいて受信アンテナを送信アンテナに割り当てる。チャネル推定が(たとえば、TDDネットワーク内の)ダウンリンクおよびアップリンク通信の相互関係に依拠し得ることを考慮して、アンテナの無線チェーン同士の間の性能特徴差が過剰である場合には、さらなる受信専用無線チェーンを近似することは適応的SRSシンボルマッピングにとって何のメリットもないであろう。たとえば、受信専用無線チェーン(たとえば、第3または第4の無線チェーン)が特定の周波数帯域で送信対応無線チェーン(たとえば、第1または第2の無線チェーン)に対して5dB以上低い利得を有する場合、1T4R(または、2T4R)でのチャネル推定は、1T2R(または、2T2R)でのチャネル推定よりも上手く機能しないであろう。したがって、適応的SRSシンボルマッピングの局面は、対応するSRS送信または物理的アンテナポートへのSRSシンボルマッピングの最適化のためにUEの複数の無線チェーンを特徴付けてペアリングし得る。
動作1104の文脈において、UEは、UEの複数の無線チェーンについてのそれぞれの無線チェーン情報を比較して、無線チェーン(たとえば、送信対応無線チェーンおよび受信専用無線チェーン)の対の間の性能特徴の差を求め得る。場合によっては、UEは、性能特徴(たとえば、相対利得または受信感度)の差を閾値(たとえば、5dB)と比較して、適応的SRSマッピングを実行すべきであるかどうかを判断する。性能の差が閾値を超えたことに応答して、UEは、当該一対の無線チェーンに対して適応的SRSマッピングを実行しないと判断する。性能の差が閾値を超えないことに応答して、UEは、当該一対の無線チェーンに対して適応的SRSマッピングを実行すると判断する。いくつかの局面では、UEは、無線チェーンのさまざまな対(たとえば、送信対応無線チェーンおよび受信専用無線チェーンの対)を比較して、これらの複数の対の性能の差を求め得る。次いで、UEは、性能の差が最小である状態で、受信アンテナ無線チェーンを送信アンテナ無線チェーンに割り当て得る(または、ペアリングし得る)。言い換えれば、UEは、性能の点で最もよく一致する無線チェーンを割り当てるまたはペアリングし得る。
1106において、UEは、受信アンテナの無線チェーンについて、受信アンテナの無線チェーンと送信アンテナの無線チェーンとの間のオフセットを求める。無線チェーンの割り当てまたはペアリングに基づいて、UEは、受信アンテナの無線チェーンと送信アンテナの無線チェーンとの間のオフセットを求めることができる。場合によっては、UEは、無線チェーンのそれぞれの受信性能または較正メトリックを示す無線チェーン情報にアクセスすることによってオフセットを求める。UEは、動作1104において求められた無線チェーン同士の間の性能の差に関連する情報も使用し得る。任意に、1108において、UEは、受信アンテナの一対の無線チェーンについてのオフセットを、これらの無線チェーンが結合されているUEのメモリまたはモデムのメモリに格納する。
1110において、UEは、チャネルサウンディング手順のためのSRSシンボルのセットを生成する。UEは、1T4R、2T4Rまたは4T=4Rアンテナ切り替え構成に従ったチャネルサウンディングのためのSRSシンボルのセットを生成し得る。1150に示されるように、方法1100は、図11Aの動作1110から図11Bの動作1112に進む。
1112において、UEは、送信アンテナに対応するSRSシンボルのセットのうちの第1のSRSシンボルを送信アンテナの無線チェーンにマッピングする。UEは、送信アンテナに対応する第1のSRSシンボルを送信対応無線チェーンまたは送信対応無線チェーンの物理的アンテナポートにマッピングし得る。1114において、UEは、受信アンテナに対応するSRSシンボルのセットのうちの第2のSRSシンボルを送信アンテナの無線チェーンにマッピングする。UEは、受信アンテナに対応する第2のSRSシンボルを送信対応無線チェーンまたは送信対応無線チェーンの物理的アンテナポートにマッピングし得る。言い換えれば、第2のSRSシンボルは、送信対応無線チェーンの物理的アンテナにマッピングされて、1T4R、2T2Rまたは4T=4Rアンテナ切り替え構成における別の無線チェーンによる使用を意図されたエアインターフェイスの時間リソースおよび周波数リソースが予定され得る。
1116において、UEは、チャネルサウンディング手順の一部として第1のSRSシンボルを送信アンテナの無線チェーンを介して基地局に送信する。UEは、4アンテナチャネルサウンディング手順の第1のアンテナと相互関係がある第1の時間リソースおよび周波数リソースを介して第1のSRSシンボルを送信し得る。1118において、UEは、受信アンテナの受信チェーンについてのオフセットを送信アンテナの無線チェーンに適用する。そうすることによって、UEは、受信アンテナの受信専用送信チェーンなどのUEの別の無線チェーンを近似するように送信対応無線チェーンを補償または適合することができる。
1120において、UEは、チャネルサウンディング手順の一部として第2のSRSシンボルを送信アンテナの無線チェーンを介して基地局に送信する。第2のSRSシンボルは、オフセットが無線チェーンに適用されている間に、送信アンテナの無線チェーンを使用して送信される。UEは、4アンテナチャネルサウンディング手順の第2のアンテナと相互関係がある第2の時間リソースおよび周波数リソースを介して第2のSRSシンボルを送信し得る。局面では、UEは、動作1112~1120のうちの1つまたは複数を繰り返して、UEの第3の無線チェーンおよび第4の無線チェーン(たとえば、受信専用)に対応する第3および第4のSRSシンボルを第2の送信対応無線チェーン(たとえば、2T2R構成のUE)を介して送信し得る。他の局面では、UEは、動作1112~1120のうちの1つまたは複数を繰り返して、UEの第3および第4の無線チェーン(たとえば、受信専用)に対応する第3および第4のSRSシンボルを送信対応無線チェーン(たとえば、1T2R構成のUE)を介して送信して、1T4Rサウンディング手順を近似することができる。
記載されているように、基地局は、さらなる通信チャネルを近似する適応的にマッピングされたSRSシンボルに基づいて、より正確なチャネル状態情報を決定することができる。次いで、このチャネル状態情報を使用して、UEまたは基地局の通信構成を決定することができ、これは、UEと基地局との間のチャネルを介した通信スループットの向上を可能にする。一例として、図12を検討されたい。図12では、例示的なグラフ1200は、記載されている局面に係る、適応的サウンディング基準信号マッピングによって提供されるユーザ機器のスループット性能の向上を示す。一般に、サウンディングチャネルは、ダウンリンクチャネル推定、ランク選択およびビームフォーミング管理のためにSRSシンボルを送信する目的でUEによって使用される。適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現することによって、UEは、ダウンリンクスループットおよびネットワークカバレッジを向上させることができる。図12に示されるように、典型的な1T2Rハードウェア構成1202では、UEは、1T4Rアンテナ構成1204を近似してNR帯域77において15パーセント(1206において15%)高いダウンリンクスループットを実現するように適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現することができる。ここで、無線チェーン性能が6dBも変化しても(たとえば、1T4R(0-3-3-6))、UEは依然として、ハードウェアによって制約された(たとえば、1T2R(0-3))構成と比較してスループットの向上を実現することができる、ということに注目されたい。
例示的なデバイスおよびシステム
図13~図15は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのさまざまな局面を実現することができるデバイス、システムオンチップおよびワイヤレス通信プロセッサの例を示す図である。これらのエンティティは、単独でまたは組み合わせて、前の図1~図12を参照して説明した適応的サウンディング基準信号マッピングの1つまたは複数の局面を実現することができる。このデバイス、システムオンチップまたはワイヤレス通信プロセッサは、コンポーネントまたは要素の任意の好適な組み合わせで実現されてもよく、他の図1~図12のいずれかを参照して示すまたは説明する他のコンポーネントを含んでいてもよい。
図13は、本明細書に記載されている1つまたは複数の局面に係る、適応的サウンディング基準信号マッピングを実現することができる例示的な電子デバイス1300のさまざまなコンポーネントを示す図である。電子デバイス1300は、任意の形態の消費者向けデバイス、コンピューティングデバイス、ポータブルデバイス、ユーザデバイス、ユーザ機器、サーバ、通信デバイス、電話、ナビゲーションデバイス、ゲーミングデバイス、メディアデバイス、メッセージングデバイス、メディアプレーヤ、および/または、他のタイプの電子デバイスもしくはワイヤレスで使用可能にされるデバイスにおいて、固定されたデバイスまたはモバイルデバイスのいずれか1つまたは組み合わせとして実現されてもよい。たとえば、電子デバイス1300は、スマートフォン、電話-タブレット(ファブレット)、ラップトップコンピュータ、セットトップボックス、ワイヤレスドローン、コンピューティンググラス、ウェアラブルコンピュータ、車両ベースのコンピューティングシステム、またはワイヤレスブロードバンドルータとして実現されてもよい。
電子デバイス1300は、送信データ、受信データまたは本明細書に記載されている他の情報などのデバイスデータ1304のワイヤードおよび/またはワイヤレス通信を可能にする通信送受信機1302を含む。例示的な通信送受信機1302としては、NFC送受信機、さまざまなIEEE802.15規格に準拠したWPAN無線、さまざまなIEEE802.11規格のいずれかに準拠したWLAN無線、WWAN(3GPP対応)無線、LTE送受信機、5G NR送受信機、6G送受信機、さまざまなIEEE802.16規格に準拠したワイヤレスメトロポリタンエリアネットワーク(WMAN:Wireless Metropolitan Area Network)無線およびワイヤードローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)イーサネット(登録商標)送受信機が挙げられる。いくつかの局面では、複数の通信送受信機1302またはそれらのコンポーネントは、電子デバイス1300上に組み入れられる無線チェーン304のそれぞれのインスタンスと動作可能に結合されている。無線チェーン304は、図1~図12を参照して説明した無線チェーン0 304-0~無線チェーン3 304-3(たとえば、送信機チェーンまたは受信専用チェーン)と同様に実現されてもよい。この例では、無線チェーン30xは、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのさまざまな局面を実現するためにSRSポートマッパ170が使用し得る少なくとも4つの無線チェーンを含み得る。
電子デバイス1300は、1つまたは複数のデータ入力/出力ポート1306(データI/Oポート1306)も含み得て、1つまたは複数のデータI/Oポート1306を介して、ユーザによって選択可能な入力、メッセージ、アプリケーション、音楽、テレビコンテンツ、記録された映像コンテンツ、ならびに、任意のコンテンツおよび/またはデータソースから受信されたその他のタイプの音声データ、映像データおよび/または画像データなどの、任意のタイプのデータ、メディアコンテンツおよび/または他の入力を受信することができる。データI/Oポート1306は、USBポート、同軸ケーブルポート、および、フラッシュメモリ、DVD、CDなどのための他のシリアルまたはパラレルコネクタ(内部コネクタを含む)を含み得る。これらのデータI/Oポート1306は、電子デバイスをキーボード、マイクロフォンまたはカメラなどのコンポーネント、周辺機器または付属品に結合するために使用され得る。
この例の電子デバイス1300は、少なくとも1つのプロセッサ1308(たとえば、1つまたは複数のアプリケーションプロセッサ、プロセッサコアマイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、コントローラなど)を含んでおり、プロセッサ1308は、コンピュータ読取可能媒体に格納されたコンピュータによって実行可能な命令を実行してデバイスの動作を制御したりデバイスの機能を実現したりする結合プロセッサ-メモリシステムを含み得る。一般に、プロセッサまたは処理システムは、少なくとも一部が、集積回路またはオンチップシステム、DSP、特定用途向け集積回路(ASIC:Application-Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field-Programmable Gate Array)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD:Complex Programmable Logic Device)、ならびに、シリコンおよび/または他のハードウェアにおける他の実現例のコンポーネントを含み得るハードウェアで実現されてもよい。
代替的にまたはさらに、電子デバイス1300は、処理および制御回路に関連付けて実現されるハードウェア、固定論理回路または物理的インターコネクト(たとえば、トレースまたはコネクタ)を含み得る電子回路1310のいずれか1つまたは組み合わせで実現され得る。この電子回路1310は、FPGAまたはCPLDなどの論理回路および/またはハードウェアによって、実行可能なまたはハードウェアベースのモジュール(図示せず)を実現することができる。図示されていないが、電子デバイス1300は、デバイス内のさまざまなコンポーネントを結合するシステムバス、インターコネクトファブリック、クロスバーまたはデータ転送システムも含み得る。システムバスまたはインターコネクトファブリックは、さまざまなバスアーキテクチャのいずれかを利用する、メモリバス、メモリコントローラ、周辺バス、ユニバーサルシリアルバス、インターコネクトノード、および/または、プロセッサもしくはローカルバスなどの、さまざまなバス構造またはIPブロックのいずれか1つまたは組み合わせを含み得る。
電子デバイス1300は、データ格納を可能にする1つまたは複数のメモリデバイス1312も含んでおり、それらの例としてはRAM、SRAM、DRAM、NVRAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMおよびディスクストレージデバイスが挙げられる。本開示の一般的な文脈において、メモリデバイス1312のいずれかまたは全ては、情報、データまたはコードの永続的および/または非一時的な格納を可能にすることができ、そのため、一時的な信号または搬送波を含まない。たとえば、メモリデバイス1312は、デバイスデータ1304および他のタイプのデータ(たとえば、ユーザデータ)を格納するためのデータ格納機構を提供する。また、メモリデバイス1312は、電子デバイスのオペレーティングシステム1314、ファームウェアおよび/またはデバイスアプリケーション1316を命令、コードまたは情報として格納し得る。これらの命令またはコードは、ユーザインターフェイスを提供したり、データアクセスを可能にしたり、ワイヤレスネットワークとの接続を管理したりするなどの、電子デバイスのさまざまな機能を実現するようにプロセッサ1308によって実行可能である。
この例では、メモリデバイス1312は、図1~図12を参照して説明したSRSポートマッパと同様にまたは異なったように実現され得るSRSポートマッパ170のインスタンスを提供するためのプロセッサによって実行可能なコードまたは命令も格納する。メモリデバイスは、インスタンス無線チェーン情報172も含んでおり、このインスタンス無線チェーン情報172とSRSポートマッパ170が対話して、本明細書に記載されている適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現することができる。たとえば、SRSポートマッパ170は、複数の無線チェーンのそれぞれの受信メトリックを特徴付けて、これらのそれぞれの受信メトリックを無線チェーン情報172の一部として格納して、無線チェーン情報172に基づいて無線チェーンオフセットを求め得る。チャネルサウンディング手順の一部として、SRSポートマッパ170は、複数のSRSシンボルを1つの物理的アンテナポートにマッピングして、複数のSRSシンボルのうちの少なくとも1つの送信中に送信チェーンにオフセットを適用して、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現し得る。電子デバイス1300のSRSポートマッパ170は、本明細書に記載されている適応的サウンディング基準信号マッピングのこれらのおよびその他の局面を実現し得る。
図13に示されるように、電子デバイス1300は、音声データを処理するならびに/または音声および映像データを音声システム1320および/または表示システム1322(たとえば、ビデオバッファまたはデバイススクリーン)に渡すための音声および/または映像処理システム1318を含み得る。音声システム1320および/または表示システム1322は、音声データ、映像データ、グラフィカルデータおよび/または画像データを処理、表示および/またはレンダリングする任意のデバイスを含み得る。表示データおよび音声信号は、RFリンク、S-ビデオリンク、HDMI(登録商標)(高精細度マルチメディアインターフェイス)、ディスプレイポート、複合ビデオリンク、コンポーネントビデオリンク、DVI(デジタルビデオインターフェイス)、アナログオーディオ接続、またはメディアデータポート1324などの他の同様の通信リンクを介してオーディオコンポーネントおよび/またはディスプレイコンポーネントに通信され得る。いくつかの実現例では、音声システム1320および/または表示システム1322は、電子デバイス1300の外部のまたは別のコンポーネントである。代替的に、表示システム1322は、タッチインターフェイスを有する一体型ディスプレイの一部などの、例示的な電子デバイス1300の一体型コンポーネントであってもよい。
電子デバイス1300は、アンテナ1326-1,1326-2~1326-nも含んでおり、nは任意の好適なアンテナ個数であり得る。アンテナ1326-1~1326-nは、RFフロントエンド(図示せず)を介して、電子デバイス1300の無線チェーン30xに結合されており、これらの無線チェーン30xは、アンテナ1326-1~1326-nを介した通信送受信機1302による信号の送信または受信を容易にするためのコンポーネントの任意の好適な組み合わせを含み得る。いくつかの局面では、アンテナ1326-1~1326-nの各々は、電子デバイスのそれぞれの無線チェーン304またはアンテナポート310(図示せず)に対応する。一般に、SRSポートマッパ170は、無線チェーン情報172、通信送受信機1302、無線チェーン304、アンテナポート310および/またはアンテナ1326-1~1326-nと対話して、本明細書に記載されているチャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングを実現することができる。代替的にまたはさらに、電子デバイス1300は、本開示全体を通して説明されているユーザ機器110の例示的な実現例であってもよい。したがって、場合によっては、プロセッサ1308は、プロセッサ208(図示せず)の一例であり、および/または、メモリデバイス1312は、SRSポートマッパ、無線チェーン情報または他のアプリケーションを実現するためのさまざまなデータ、命令またはコードを格納するためのコンピュータ読取可能な記憶媒体210(図示せず)の一例である。したがって、本明細書に記載されているチャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの局面は、図13の電子デバイス1300によって、または図13の電子デバイス1300とともに実現することができる。
図14は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現することができる例示的なシステムオンチップ(SoC)を示す図である。SoC1400は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングを実現するように図1~図13または図15を参照して説明する任意のタイプのユーザ機器110、ユーザ機器、装置、他のデバイスまたはシステムとして、またはその中に組み入れられ得る。図14に示されるコンポーネントは、チップベースのパッケージングを参照して説明されているが、他のシステムまたはコンポーネント構成として組み入れられてもよく、これらの他のシステムまたはコンポーネント構成は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準品(ASSP:Application-Specific Standard Product)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD)、システムインパッケージ(SiP:System in Package)、パッケージオンパッケージ(PoP:Package on Package)、処理および通信チップセット、通信コプロセッサ、センサコプロセッサなどであるが、これらに限定されるものではない。
この例では、SoC1400は、システムデータ1406(たとえば、受信されたデータ、受信されているデータ、送信、パケット化予定のデータなど)のワイヤードまたはワイヤレス通信を可能にする通信送受信機1402およびワイヤレスモデム1404を含む。いくつかの局面では、ワイヤレスモデム1404は、本開示全体を通して説明されているプロトコル(たとえば、LTE、5G NRもしくは6G)または周波数帯域などのさまざまな通信プロトコルに従っておよび/またはさまざまな周波数帯域において通信するように構成可能なマルチモードマルチバンドモデムまたはベースバンドプロセッサである。ワイヤレスモデム1404は、符号化または変調された信号を、送信機チェーンおよび受信機チェーン回路(たとえば、UE110の無線チェーン0 304-0~無線チェーン3 304-3)を含む送受信機回路と通信するための送受信機インターフェイス(図示せず)を含み得る。また、ワイヤレスモデム1404は、図14に示されるSRSポートマッパ170および無線チェーン情報172のインスタンスを含み得て、または図14に示されるSRSポートマッパ170および無線チェーン情報172のインスタンスに関連付けられ得る。
システムデータ1406または他のシステムコンテンツは、システムもしくはさまざまなコンポーネントの構成設定、システムによって格納されたメディアコンテンツ、および/または、システムのユーザに関連付けられた情報を含み得る。システムオンチップ1400に格納されたメディアコンテンツは、任意のタイプの音声データ、映像データおよび/または画像データを含み得る。システムオンチップ1400は、1つまたは複数のデータ入力1408も含んでおり、これらの1つまたは複数のデータ入力1408を介して、ユーザ入力、ユーザによって選択可能な入力(明示的または暗黙的)、または、コンテンツおよび/もしくはデータソースから受信されたその他のタイプの音声データ、映像データおよび/もしくは画像データなどの、任意のタイプのデータ、メディアコンテンツおよび/または入力を受信することができる。代替的にまたはさらに、データ入力1408は、シリアルおよび/またはパラレルインターフェイス、ワイヤレスインターフェイス、ネットワークインターフェイスのいずれか1つまたは複数として、ならびに、他のデバイスまたはシステムとの通信を可能にするその他のタイプの通信インターフェイスとして実現可能なさまざまなデータインターフェイスを含んでいてもよい。
システムオンチップ1400は、システムオンチップ1400の動作を制御するため、および、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのための技術を可能にするための、さまざまなコンピュータによって実行可能な命令を処理する1つまたは複数のプロセッサコア1410を含む。代替的にまたはさらに、システムオンチップ1400は、全体として1412で示される処理および制御回路に関連付けて実現されるハードウェア、ファームウェアまたは固定論理回路のいずれか1つまたは組み合わせで実現されてもよい。図示されていないが、システムオンチップ1400は、システム内のさまざまなコンポーネントを結合するバス、インターコネクト、クロスバーまたはファブリックも含み得る。
また、システムオンチップ1400は、永続的および/または非一時的なデータ格納を可能にすることにより一時的な信号または搬送波を含まない1つまたは複数のメモリ回路などのメモリ1414(たとえば、コンピュータ読取可能媒体)も含む。メモリ1414の例としては、RAM、SRAM、DRAM、NVRAM、ROM、EPROM、EEPROMまたはフラッシュメモリが挙げられる。メモリ1414は、システムデータ1406、ファームウェア1416、アプリケーション1418、ならびにシステムオンチップ1400の動作局面に関連するその他のタイプの情報および/またはデータのためのデータ格納を提供する。たとえば、ファームウェア1416は、オペレーティングシステム(たとえば、リアルタイムOS)のプロセッサによって実行可能な命令としてメモリ1414内に維持されて、プロセッサコア1410のうちの1つまたは複数上で実行され得る。
アプリケーション1418は、特定のシステム、抽象化モジュールまたはジェスチャモジュールなどにネイティブな任意の形式の制御アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、信号処理および制御モジュール、コードなどのシステムマネージャを含み得る。メモリ1414は、SRSポートマッパ170および無線チェーン情報172などの、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現するためのシステムコンポーネントまたはユーティリティも格納し得る。これらのエンティティは、組み合わせられたコンポーネントまたは別々のコンポーネントとして組み入れられてもよく、これらの例については、図1~図13または図15に示される対応するエンティティまたは機能を参照して説明する。いくつかの局面では、SRSポートマッパ170は、無線チェーン情報172およびワイヤレスモデム1404と対話して、適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現する。たとえば、SRSポートマッパ170は、複数のSRSシンボルを同一の物理的アンテナポートにマッピングして、SRSシンボルの少なくとも一部を送信する際にアンテナポートの送信チェーンにオフセットを適用して、装置またはデバイスの他のアンテナを介したチャネルサウンディングを近似し得る。そうすることによって、SRSポートマッパ170は、チャネル推定の向上およびダウンリンクまたはアップリンク通信のスループットの向上を可能にすることができる。SRSポートマッパ170の1つまたは複数の要素は、メモリ1414内に示されているが、全部または一部がハードウェアまたはファームウェアを介して実現されてもよい。
いくつかの局面では、システムオンチップ1400は、グラフィックスプロセッサ1420、音声プロセッサ1422および画像センサプロセッサ1424などの、他の機能性を可能にするためのさらなるプロセッサまたはコプロセッサも含む。グラフィックスプロセッサ1420は、システムオンチップ1400のユーザインターフェイス、オペレーティングシステムまたはアプリケーションに関連付けられたグラフィカルコンテンツをレンダリングし得る。場合によっては、音声プロセッサ1422は、再生のための音声通話または符号化された音声データに関連付けられた音声信号および情報などの音声データおよび信号を符号化または復号する。画像センサプロセッサ1424は、画像センサに結合されて、画像データ処理、映像取り込み、ならびに他のビジュアルメディア調整および処理機能を提供し得る。
システムオンチップ1400は、セキュリティ保護された通信プロトコルおよび暗号化されたデータ格納を提供するなど、さまざまなセキュリティ、エンクリプションおよび暗号化動作をサポートするためのセキュリティプロセッサ1426も含み得る。図示されていないが、セキュリティプロセッサ1426は、システムオンチップ1400の情報または通信のエンクリプションおよび暗号化処理をサポートするための1つまたは複数の暗号化エンジン、サイファライブラリ、ハッシングモジュールまたは乱数発生器を含み得る。代替的にまたはさらに、システムオンチップ1400は、位置および場所エンジン1428と、センサインターフェイス1430とを含み得る。一般に、位置および場所エンジン1428は、全地球衛星測位システム(GNSS)および/または他のモーションもしくは慣性センサデータ(たとえば、推測航法)の信号を処理することによって位置決めまたは場所データを提供し得る。センサインターフェイス1430は、システムオンチップ1400が静電容量センサおよびモーションセンサなどのさまざまなセンサからデータを受信することを可能にする。いくつかの局面では、SRSポートマッパ170は、システムオンチップ1400のプロセッサまたはコプロセッサのいずれかと対話して、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングを可能にすることができる。
図15は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのさまざまな局面を実現することができるワイヤレス通信プロセッサ1500(通信プロセッサ1500)の例示的な構成を示す図である。通信プロセッサ1500は、一般に通信プロセッサと称されるが、モデムベースバンドプロセッサ、ソフトウェア定義無線モジュール、構成可能なモデム(たとえば、マルチモードマルチバンドモデム)、ワイヤレスデータインターフェイス、またはシステムオンチップ1400のワイヤレスモデム1404などのワイヤレスモデムとして実現されてもよい。ワイヤレス通信プロセッサ1500は、ワイヤレスネットワークのデータアクセス、メッセージングまたはデータベースのサービス、および、さまざまな音声ベースの通信(たとえば、音声通話)をサポートするようにデバイスまたはシステムにおいて実現され得る。
この例では、ワイヤレス通信プロセッサ1500は、少なくとも1つのプロセッサコア1502とメモリ1504とを含んでおり、メモリ1504は、永続的および/または非一時的なデータ格納を可能にすることにより一時的な信号または搬送波を含まないハードウェアベースのメモリとして実現される。プロセッサコア1502は、任意の好適なタイプのプロセッサコア、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサコアなどとして構成されてもよい。メモリ1504は、RAM、DRAM、SRAM、NVRAM、ROM、フラッシュメモリなどの任意の好適なタイプのメモリデバイスまたは回路を含み得る。一般に、メモリは、通信プロセッサ1500ならびにファームウェア1508および他のアプリケーションのデータ1506を格納する。プロセッサコア1502は、信号処理およびデータ符号化動作などの通信プロセッサ1500の機能を実現するようにファームウェア1508またはアプリケーションのプロセッサによって実行可能な命令を実行し得る。メモリ1504は、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの局面を実現するのに有用なデータおよび情報も格納し得る。いくつかの局面では、通信プロセッサ1500のメモリ1504は、無線チェーン情報172、モデムおよび送受信機構成情報、または適応的サウンディング基準信号マッピングを実現するのに有用な他の情報(図示せず)を含む。
通信プロセッサ1500は、さまざまなコンポーネントの動作を管理するまたは連係させるための電子回路1510、ならびに、音声信号および関連データを処理するための音声コーデック1512も含み得る。電子回路1510は、通信プロセッサおよびさまざまなコンポーネントの処理および制御回路に関連付けて実現されるハードウェア、固定論理回路または物理的インターコネクト(たとえば、トレースまたはコネクタ)を含み得る。音声コーデック1512は、通信プロセッサ1500の音声またはサウンド機能に関連付けられたアナログ信号およびデジタルデータなどの音声情報および音声信号の符号化および/または復号をサポートするための論理、回路またはファームウェア(たとえば、アルゴリズム)の組み合わせを含み得る。
通信プロセッサ1500のシステムインターフェイス1514は、ホストシステムまたはアプリケーションプロセッサとの通信を可能にする。たとえば、通信プロセッサ1500は、システムまたはアプリケーションプロセッサへのデータアクセス機能をシステムインターフェイス1514を介して提供または公開し得る。この例では、通信プロセッサは、送受信機回路インターフェイス1516およびRF回路インターフェイス1518も含んでおり、送受信機回路インターフェイス1516およびRF回路インターフェイス1518を介して、通信プロセッサ1500は、送受信機回路(たとえば、送信および受信チェーン回路)またはRFフロントエンドのそれぞれの機能を管理または制御して、さまざまな通信プロトコルおよび技術を実現し得る。さまざまな局面では、通信プロセッサは、送信のためにデータを符号化および変調したり、受信されたデータを復調および復号したりするためのデジタル信号処理または信号処理ブロックを含む。
この例では、通信プロセッサ1500は、送受信機回路インターフェイスに送信されたデータを符号化、変調および変換するための、符号器1520、変調器1522およびデジタルアナログ変換器1524(D/A変換器1524)を含む。通信プロセッサは、送受信機回路インターフェイス1516から受信されたデータを変換、復調および復号するための、アナログデジタル変換器1526(A/D変換器1526)、復調器1528および復号器1530も含む。いくつかの局面では、これらの信号処理ブロックおよびコンポーネントは、さまざまな無線アクセス技術または周波数帯域向けに構成可能であり得る通信プロセッサ1500のそれぞれの送信および受信経路(たとえば、無線チェーン304-0~304-3)の一部として実現される。
ワイヤレス通信プロセッサ1500は、他のコンポーネントとは別に組み入れられ得るか、または他のコンポーネントと組み合わせられ得るSRSポートマッパ170も含んでおり、その例については、図1~図14に示される対応するエンティティまたは機能性を参照して説明されている。局面では、SRSポートマッパ170は、ワイヤレス通信プロセッサ1500の無線チェーン情報172および他のコンポーネントと対話して、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングを実現する。たとえば、SRSポートマッパ170は、複数の無線チェーンのそれぞれの受信メトリックを特徴付けて、これらのそれぞれの受信メトリックを無線チェーン情報172の一部として格納して、無線チェーン情報172に基づいて無線チェーンオフセットを求め得る。チャネルサウンディング手順の一部として、チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの1つまたは複数の局面に従って、SRSポートマッパ170は、複数のSRSシンボルを1つの物理的アンテナポートにマッピングして、複数のSRSシンボルのうちの少なくとも1つの送信中に、オフセットを送信チェーンに適用し得る。チャネル推定の向上に基づいて、ワイヤレス通信プロセッサ1500は、高いスループットでアップリンクまたはダウンリンクデータを通信することができる。代替的にまたはさらに、SRSポートマッパ170は、ワイヤレス通信プロセッサ1500が、図1~図14を参照して説明した適応的サウンディング基準信号マッピングの局面のいずれかを実現するようにさせ得るか、または指示し得る。
上記の説明に付け加えて、ユーザは、本明細書に記載されているデバイス、システム、アプリケーションおよび/または特徴がユーザ情報の収集を可能にすることができるかどうかおよびいつ可能にすることができるかについてユーザが選択を行うことを可能にする制御を提供され得る。当該ユーザ情報は、ワイヤレスリンクメトリック(無線リンクメトリック)、接続期間情報、平均接続長さ、信号品質/強度情報、ネットワークアイデンティティ情報、ネットワーク基本サービスセット識別子(BSSID:Basic Service Set Identifier)情報、モバイルネットワーク加入者情報、最近利用されたワイヤレス通信帯域/チャネル、ユーザの嗜好、ユーザの現在位置、ユーザがサーバとコンテンツまたは情報を通信したかどうか、などである。
また、特定のデータは、格納または使用される前に1つまたは複数の方法で処理され得るため、個人を特定できる情報は除去される。たとえば、ユーザのアイデンティティは、ユーザについての個人を特定できる情報を明らかにすることができないように処理され得る。たとえば、ユーザの地理的位置は、位置情報が取得される場所(都市、郵便番号または国/州レベルなど)について一般化またはランダム化され得るため、ユーザの特定の場所を明らかにすることはできない。したがって、ユーザは、ユーザ、ユーザの1つまたは複数のデバイスについてどのような情報が収集されるか、当該情報がどのように使用されるか、および/または、どのような情報がユーザに提供されるかを制御することができる。
変形例
上記の装置および技術は、ユーザ機器が1つまたは複数の基地局にアクセスし得るワイヤレスネットワークにおけるチャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングの文脈において説明されているが、記載されているユーザ機器、デバイス、システムおよび方法は、非限定的であって、他の文脈、ユーザ機器の配備またはワイヤレス通信環境に適用することができる。
一般に、本明細書に記載されているコンポーネント、モジュール、方法および動作は、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア(たとえば、固定論理回路)、手動処理またはそれらの任意の組み合わせを使用して実現可能である。例示的な方法のいくつかの動作は、コンピュータ処理システムにローカルおよび/またはリモートのコンピュータ読取可能ストレージメモリに格納された実行可能な命令の一般的文脈において説明することができ、実現例は、ソフトウェアアプリケーション、プログラム、機能などを含み得る。代替的にまたはさらに、本明細書に記載されている機能性はいずれも、少なくとも一部が、FPGA、ASIC、ASSP、SoC、CPLD、コプロセッサ、コンテキストハブ、センサコプロセッサなどであるがこれらに限定されない1つまたは複数のハードウェア論理コンポーネントによって実行可能である。
適応的サウンディング基準信号マッピングを実行するための、ユーザ機器(UE)によって実行される第1の方法は、サウンディング基準信号(SRS)シンボルのセットを生成するステップを備え、上記SRSシンボルのセットは、少なくとも第1のSRSシンボルと第2のSRSシンボルとを含み、上記方法はさらに、上記UEの第1の無線チェーンと上記UEの第2の無線チェーンとの間の差に基づいて、上記第2のSRSシンボルについてオフセットを求めるステップと、上記第1のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンのアンテナポートにマッピングするステップと、上記第2のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンの上記アンテナポートにマッピングするステップと、上記第1のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンの上記アンテナポートを介して基地局に送信するステップと、上記第2のSRSシンボルについての上記オフセットを上記第1の無線チェーンに適用するステップと、上記オフセットが上記第1の無線チェーンに適用された状態で、上記第2のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンの上記アンテナポートを介して上記基地局に送信するステップと、少なくとも上記第1のSRSシンボルおよび上記第2のSRSシンボルを使用して決定されたチャネル状態情報に基づいて上記基地局と通信するステップとを備える。
上記の第1の方法に加えて、適応的サウンディング基準信号マッピングを実行するための、ユーザ機器によって実行される第2の方法は、複数の無線チェーンの4つのそれぞれのアンテナに対応するサウンディング基準信号(SRS)シンボルのシーケンスを生成するステップを備え、上記4つのそれぞれのアンテナは、少なくとも第1のアンテナと、第2のアンテナと、第3のアンテナと、第4のアンテナとを含み、上記方法はさらに、上記第1のアンテナの第1の無線チェーンと上記第3のアンテナの第3の無線チェーンとの間の差に基づいて、上記SRSシンボルのうちの第3のSRSシンボルについて第1のオフセットを求めるステップと、上記第2のアンテナの第2の無線チェーンと上記第4のアンテナの第4の無線チェーンとの間の差に基づいて、上記SRSシンボルのうちの第4のSRSシンボルについて第2のオフセットを求めるステップと、上記SRSシンボルのうちの第1のSRSシンボルおよび上記第3のSRSシンボルを上記第1のアンテナの上記第1の無線チェーンにマッピングするステップと、上記SRSシンボルのうちの第2のSRSシンボルおよび上記第4のSRSシンボルを上記第2のアンテナの上記第2の無線チェーンにマッピングするステップと、上記第1のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンの上記第1のアンテナを介して基地局に送信するステップと、上記第2のSRSシンボルを上記第2の無線チェーンの上記第2のアンテナを介して上記基地局に送信するステップと、上記第1のオフセットを上記第1のアンテナの上記第1の無線チェーンに適用するステップと、上記第2のオフセットを上記第2のアンテナの上記第2の無線チェーンに適用するステップと、上記第1のオフセットが上記第1の無線チェーンに適用されている間に、上記第3のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンの上記第1のアンテナを介して上記基地局に送信するステップと、上記第2のオフセットが適用されている間に、上記第4のSRSシンボルを上記第2の無線チェーンの上記第2のアンテナを介して上記基地局に送信するステップとを備える。
上記の方法に加えて、ユーザ機器が適応的サウンディング基準信号マッピングを実行することを可能にするための、ユーザ機器によって実行される第3の方法は、上記ユーザ機器(UE)の複数のアンテナの無線チェーンを特徴付けて、それぞれの無線チェーン情報を提供するステップと、上記それぞれの無線チェーン情報に基づいて、受信専用無線チェーンのアンテナを送信対応無線チェーンのアンテナに割り当てるステップと、上記それぞれの無線チェーン情報に基づいて、上記受信専用無線チェーンと上記送信対応無線チェーンとの間のオフセットを求めるステップと、上記オフセット情報を上記UEのメモリに格納して、上記受信専用無線チェーンの上記アンテナから上記送信対応無線チェーンの上記アンテナへのサウンディング基準信号シンボルのマッピングを可能にするステップとを備える。
上記の方法のいずれかに加えて、上記アンテナポートは、上記UEの第1のアンテナへの第1のアンテナポートであり、上記方法はさらに、上記UEがチャネルサウンディング手順を実行することができるという表示を上記基地局に送信するステップを備え、上記チャネルサウンディング手順は、上記第1のアンテナを介して上記第1のSRSシンボルを送信することと、上記第2の無線チェーンの第2のアンテナポートに結合された上記UEの第2のアンテナを介して上記第2のSRSシンボルを送信することとを含む。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記UEの上記第1のアンテナを介して上記第1のSRSシンボルを送信すること、および上記UEの上記第2のアンテナを介して上記第2のSRSシンボルを送信することによって上記チャネルサウンディング手順を実行するようにとの要求を上記基地局から受信するステップをさらに備える。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記チャネルサウンディング手順を実行するようにとの上記要求は、上記UEが、1つの送信チェーンと4つの受信チェーン(1T4R)アンテナ切り替え、2つの送信チェーンと4つの受信チェーン(2T4R)アンテナ切り替え、および上記UEのハードウェア構成が1T4Rまたは2T4Rチャネルサウンディング手順を実行することができないこと、のうちの1つを使用することによって上記チャネルサウンディング手順を実行するように要求する。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記第1の無線チェーンは、アップリンク通信を送信してダウンリンク通信を受信するように構成されており、上記第2の無線チェーンは、ダウンリンク通信を受信するように構成されている。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記第2の無線チェーンは、ダウンリンク通信を受信するように構成されているのみであり、アップリンク通信を送信することはできない。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記SRSシンボルのセットは、第3のSRSシンボルと第4のSRSシンボルとをさらに備え、上記オフセットは第1のオフセットであり、上記第1の無線チェーンの上記アンテナポートは第1のアンテナポートであり、上記方法はさらに、上記UEの第3の無線チェーンと上記UEの第4の無線チェーンとの間の差に基づいて、上記第4のSRSシンボルについて第2のオフセットを求めるステップと、上記第3のSRSシンボルを上記UEの上記第3の無線チェーンの第2のアンテナポートにマッピングするステップと、上記第4のSRSシンボルを上記第3の無線チェーンの上記第2のアンテナポートにマッピングするステップと、上記第3のSRSシンボルを上記第3の無線チェーンの上記第2のアンテナポートを介して上記基地局に送信するステップと、上記第4のSRSシンボルについての上記第2のオフセットを上記第3の無線チェーンに適用するステップと、上記第2のオフセットが適用された状態で、上記第4のSRSシンボルを上記第3の無線チェーンの上記第2のアンテナポートを介して上記基地局に送信するステップと、少なくとも上記第1のSRSシンボル、上記第2のSRSシンボル、上記第3のSRSシンボルおよび上記第4のSRSシンボルを使用して決定されたチャネル状態情報に基づいて上記基地局と通信するステップとを備える。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記第2のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンの上記アンテナポートにマッピングするステップは、上記第2のSRSシンボルを、上記第1の無線チェーンに関連付けられた物理的アンテナポートにマッピングするステップを備える。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記第2のSRSシンボルを上記第1の無線チェーンにマッピングするステップは、上記第2のSRSシンボルを、上記第2の無線チェーンのアンテナまたはアンテナポートに関連付けられたエアインターフェイスのためのリソースグリッドの時間リソースまたは周波数リソースにマッピングするステップ、または上記第2のSRSシンボルを第1のSRSポートまたは第2のSRSポートから上記第1の無線チェーンの上記アンテナポートにマッピングするステップを備える。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記オフセットは、上記UEの上記第1の無線チェーンと上記第2の無線チェーンとの間の受信性能の差に基づき、または上記オフセットは、上記第1の無線チェーンの性能が上記第2の無線チェーンの性能に近づくように上記第1の無線チェーンのための送信機利得調整として決定される。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記オフセットを求めるステップは、上記UEの上記第1の無線チェーンの第1の受信性能メトリックを測定すること、上記UEの上記第2の無線チェーンの第2の受信性能メトリックを測定すること、および上記第1の受信性能メトリックと上記第2の受信性能メトリックとの間の差を求めること、によって上記オフセットを求めるステップをさらに備える。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記チャネル状態情報から上記基地局によって決定されたアップリンク構成を上記基地局から受信するステップをさらに備え、上記通信するステップは、上記アップリンク構成に従ってアップリンク通信を上記基地局に送信するステップをさらに備える。
上記または下記の方法のいずれかに加えて、上記通信するステップは、上記チャネル状態情報から上記基地局によって決定されたダウンリンク構成に基づいて上記基地局によって送信されたダウンリンク通信を上記基地局から受信するステップをさらに備える。
ユーザ機器は、少なくとも1つのワイヤレス送受信機と、それぞれのアンテナに結合された少なくとも2つの無線チェーンと、プロセッサと、コンピュータ読取可能記憶媒体とを備え、上記コンピュータ読取可能記憶媒体は、上記プロセッサによる実行に応答して、上記の方法のいずれかを実行するように上記ユーザ機器に指示するための命令を備える。
システムオンチップは、送信機モジュールと受信機モジュールとを含む送受信機モジュールと、送信動作および受信動作が可能な少なくとも第1の無線チェーンとのインターフェイスと、受信動作が可能な少なくとも第2の無線チェーンとのインターフェイスと、無線チェーンオフセット情報を格納するメモリと、プロセッサによって実行可能な命令を実行するように構成されたプロセッサコアと、コンピュータ読取可能記憶媒体とを備え、上記コンピュータ読取可能記憶媒体は、上記プロセッサコアによる実行に応答して、上記の方法のいずれかを実行するように、上記システムオンチップが組み入れられたデバイスに指示する命令を備える。
コンピュータ読取可能記憶媒体は、プロセッサによる実行に応答して、上記の方法のいずれかを引き起こす命令を備える。
チャネル推定を向上させるための適応的サウンディング基準信号マッピングのさまざまな局面について、特定の特徴、コンポーネントおよび/または方法に特有の言語で説明してきたが、添付の特許請求の範囲の主題は、必ずしも記載されている具体的な特徴または方法に限定されない。それどころか、これらの具体的な特徴および方法は、モデムおよび無線チェーン構成を管理する例示的な実現例として開示されており、他の等価の特徴または方法は、添付の特許請求の範囲の範囲内であるよう意図される。さらに、さまざまな異なる局面が記載されており、各々の記載されている局面は、他の記載されている局面から独立してまたは他の記載されている局面に関連付けて実現されてもよい、ということが理解されるべきである。