JP2023534196A - インテグリン関連疾患の治療のためのアゼチジン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、αvβ6インテグリンアンタゴニストとして作用することができる化学式(I)の新規化合物又はその薬学的に許容される塩、疾患の治療におけるその使用、該化合物の製造方法、及びそのような目的のための該化合物を含む組成物に関する:TIFF2023534196000167.tif57170[式中、R1は、R1a、-C(O)R1a、-C(O)OR1a-C(O)NHR1a、-C(O)N(R1a)2、-SO2R1aから選択され、R1aは、各々独立して、各々が置換されていてもよいアルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、又はアルキルヘテロアリールであり、R2は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、R2aは、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、R3は、水素、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、R4は、ヒドロキシルであり、Ar1は、置換されていてもよいヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、Lは、リンカーである]。

Description

本発明は、αβインテグリンアンタゴニストとして作用することができる新規化合物、疾患の治療におけるその使用、その製造方法、及びそのような目的のための該化合物を含む組成物に関する。
インテグリンは、α及びβサブ単位から形成されるヘテロ二量体糖タンパク質複合体群で構成される細胞接着受容体である。それらはシグナル伝達経路における役割を有する。インテグリンはしばしば、細胞相互作用を制御し、ビトロネクチン及びラミニンなどの様々なリガンドと協調するために、他の受容体と連携して機能する。
インテグリン受容体は、様々な異なる疾患の病因における役割を果たすことが既知である。特に興味深いのは、RGD-インテグリン(配列内にアルギニン-グリシン-アスパラギン酸モチーフを含む)である。例えば、αβは、その異常な発現が血管新生、がん、及びインビボでの骨吸収の阻害などの疾患に関連しているため、重要な創薬標的として既知である。
D.B.Whitman et al.,Bioorg.Med.Chem.Lett.2004,14,4411-4415は、骨粗鬆症の治療に有効であると考えられている有効なαβ受容体アンタゴニストである化合物を記載している。同様に、米国特許出願公開第2018/0008583号は、αβ及びαβインテグリン受容体に結合する結果として様々ながんを治療するのに有効であると考えられる様々な化合物を開示している。国際公開第2018/089355号は、任意のαβ、αβ、αβ、αβ、及びαβインテグリンのアンタゴニストであることが疑われる、非常に様々な疾患の治療に使用される様々なアゼチジン含有化合物を同定している。さらに、国際公開第2015/048819号は、αβへの結合に有効な様々な化合物を開示しており、これらは様々な形態の線維症の治療に有効であると考えられ得る。しかしながら、異なる受容体に対する化合物の結合親和性は、化合物間で大きく変動し得る。さらに、ある受容体に結合するのに有効な化合物が必ずしも別の結合に有効であるとは限らない。
疾患の治療を向上させる目的のために、これらのインテグリンを標的とする試みが過去になされてきた。例えば、国際公開第2016/046230号は、これらのタンパク質を標的とするのに好適な様々な化合物を開示している。国際公開第2016/04624号、国際公開第2014/154725号、及び国際公開第2016/046225号も同様の結果を示している。
しかしながら、そのような努力にもかかわらず、様々なインテグリン調節疾患に対する有効な治療を提供し、及び/又は様々な既知の状態の治療において改善された効力を提供することができる、新規代替化合物に対する必要性が未だ存在する。
本発明では、この問題を克服するか又は少なくとも改善することが意図される。
本発明の第1の態様では、式(I)による化合物が提供される:
Figure 2023534196000002
[式中、Rは、R1a、-C(O)R1a、-C(O)OR1a -C(O)NHR1a、-C(O)N(R1a、-SO1aから選択され、R1aは、各々独立して、各々が置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアルコキシ、アルキルアリール、又はアルキルヘテロアリールであり、Rは、水素、ハロゲン、又は置換されていてもよいアルキルから選択され、R2aは、各々独立して、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、Rは、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、Rは、ヒドロキシルであり、Arは、置換されていてもよいヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、Lは、リンカーである]。該化合物の薬学的に許容される塩も企図される。
本発明者らにより、式(I)の化合物がαβ受容体への結合に特に有効であることが発見された。理論に拘束されるものではないが、四員環構造の剛性がこれらの化合物の観察された効力に重要な役割を果たしているという仮説が立てられている。
「アルキル」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。特に、アルキル基は、任意選択により置換されており、C~C12アルキル基であってもよく、ここで、水素の1つ以上が、フッ素又は塩素(しばしばフッ素)などのハロゲンで置き換えられ、例えば、-CHFなどのモノ又はジハロアルキルを形成してもよい。典型的には、アルキル基は、C~C10、より典型的にはC~C、さらにより典型的にはC~C、より典型的にはC~C、通常はC~Cの範囲の長さを有する。アルキル基は、環状、分枝状、又は直鎖状であってもよく(しかしながら、しばしば直鎖状である)、メチル、エチル、及びプロピルからしばしば選択される。同様に、「アルコキシ」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。すなわち、酸素原子を介して結合された上記のアルキル基である。「アルキルアルコキシ」という用語は、アルコキシ基(上で定義した通りである)に結合したアルキル基(上で定義した通りである)を指すことが意図される。アルコキシは、アルキル炭素のいずれかに結合されていてもよいが、通常は末端炭素において結合される。アルキルアルコキシに存在するアルキル基は、典型的にはC~C10の範囲の長さであり、より典型的にはC~Cの範囲の長さであり、より典型的にはC~Cの範囲の長さであり、最も一般的にはC又はCのいずれかの長さである。
「アルケニル」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。特に、アルケニル基は、1つ以上の炭素-炭素二重結合を含む上記で定義されたアルキル基であってもよい。典型的には、アルケニル基は、1つの二重結合を含む。アルケニル基は、2つ又は3つの二重結合を含む場合がある。
「アルキニル」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。特に、アルキニル基は、1つ以上の炭素-炭素三重結合を含む上記で定義されたアルキル基であってもよい。典型的には、アルキニル基は1つの三重結合を含む。アルキニル基は、2つ又は3つの三重結合を含む場合がある。
「アリール」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。典型的には、環構造は完全に芳香族である。この用語はまた、2つ以上の環を含む縮合環構造を包含することが意図される。これには、2つ、3つ、4つ、5つ、又は6つの環を含む縮合環が含まれてもよい。縮合アリール環構造は、少なくとも1つの芳香族環又は部分芳香族環と組み合わせて非芳香族環を含んでもよい。環は、3員環から8員環まで選択されてもよい。しばしば、環は、4員環、5員環、6員環、及び7員環から選択される。さらにより典型的には、環は、5員環又は6員環である。典型的には、アリール基は、少なくとも1つの6員環を含む。上述のように、アリール基は、1つ以上の任意の置換基を含んでもよい。1つ以上の水素原子の置換として含まれる典型的な置換基には、ハロゲン(塩素及びフッ素など、通常はフッ素)、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アルケニル、アルキニル、カルボン酸、アミン、アミド、シアノ、スルホニル基(例えば、SOMe)、又はそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。置換基の数に特に制限はないが、典型的には環あたり4個以下の置換基、より典型的には環あたり3個以下の置換基、さらにより典型的には環あたり2個以下の置換基が存在する。典型的には、環あたり1つの置換基のみが存在する。
「ヘテロアリール」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。特に、これは、環炭素の1つ以上が典型的には窒素、硫黄、又はそれらの組み合わせから選択されるヘテロ原子によって置き換えられた上記で定義されたアリール基を指す。しばしば、ヘテロ原子は、窒素、酸素、又はそれらの組み合わせから選択され、最も典型的には、ヘテロ原子は、窒素である。典型的には環あたり4個未満のヘテロ原子が用いられ、より典型的には2個以下のヘテロ原子が用いられる。ヘテロアリール置換基の殆どは、2個のヘテロ原子を含む。
「アルキルアリール」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。特に、上記で定義されたアリール基に共有結合している上記のアルキル基を指してもよい。アリール基は、アルキル炭素のうちのいずれかに結合されてもよいが、典型的には末端炭素に結合される。同様に、「アルキルヘテロアリール」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。特に、上記で定義されたヘテロアリール基に共有結合している上記のアルキル基を指してもよい。ヘテロアリール基は、アルキル炭素のうちのいずれかに結合されてもよいが、典型的には末端炭素に結合される。アルキルアリール又はアルキルヘテロアリールに存在するアルキル基は、典型的にはC~C10の範囲の長さであり、より典型的にはCからCの範囲の長さであり、より典型的にはC~Cの範囲の長さであり、最も一般的にはC又はCのいずれかの長さである。
本明細書における「ハロゲン」への言及は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、及びそれらの組み合わせを包含することが意図され、典型的にはフッ素、塩素、臭素、及びそれらの組み合わせであり、より典型的にはフッ素、塩素、及びそれらの組み合わせであり、最も典型的にはフッ素である。
本明細書で使用する場合、「置換されていてもよい」という用語は、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。すなわち、1つ以上の水素が別の種に置き換えられることである。本明細書で別段で示されない限り、任意の置換基(複数の置換基が存在する場合、同一でも又は異なっていてもよい)には、ハロゲン、例えば、フッ素及び塩素、低級アルキル種、例えば、直鎖状、分枝状、又は環状C~Cアルキル基、低級アルコキシ基、例えば、C~Cアルコキシ基(例えば、-OMe)、飽和又は不飽和シクロアルキル、例えば、C~Cシクロアルキル(しばしば、Cシクロアルキルは、1つ以上の炭素が酸素又は窒素などヘテロ原子で置換されていてもよい)、又はそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。他の任意の置換基には、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミン、-CONR1112、-OR13、-SO13、-OSO13が含まれ、ここで、R11及びR12は、各々独立して、H又はC1~6アルキルを表し、該R11及びR12基は、同じでも又は異なっていてもよく、かつ、ハロゲン、ヒドロキシ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、シアノ、アミノ、=O、又はトリフルオロメチルからなる群から選択される1つ以上の置換基で置換されていてもよく、R13は、置換されていてもよいC1~6アルキル、例えば、ハロ又はアミノ置換アルキル、又は置換されていてもよいアリールを表す。
本明細書に記載の「薬学的に許容される塩」は、当業者によく知られているもの、すなわち、患者に安全に投与することができる任意の塩形態である。該塩は、酸性又は塩基性であってもよく、有機又は無機であってもよい。典型的な無機塩には、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどが含まれる。
さらに、本発明は、化合物の1つの特定の形態に限定されない。上記化合物の結晶形態及び非晶質形態の両方を含む、化合物の様々な多形が企図される。さらに、上記化合物を1つ以上の水和水又は他の溶媒と一緒に含む複合体も企図される。
いくつかの実施形態では、Rは、R1a、-C(O)R1a、又は-SO1aから選択される。Rは、-C(O)OR1a又はSO1aであってもよい。いくつかの場合では、Rは、-SO1aである。R1aは、各々が置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアルコキシ、アルキルアリール、又はアルキルヘテロアリールから選択される。いくつかの実施形態では、R1aは、置換されていてもよいシクロアルキル又は置換されていてもよいシクロアルケニルなどのアルキル又はアルケニル基である。そのような場合では、R1aはしばしば、4~8個の炭素、典型的には5又は7個の炭素、最もしばしば6個の炭素を含む、置換されていてもよいシクロアルキルである。他方では、R1aは、4~8個の炭素、典型的には5又は7個の炭素、最もしばしば6個の炭素及び1つ以上の二重結合を含む、置換されていてもよいシクロアルケニルであってもよい。
あるいは、R1aは、上記のアリール基又はヘテロアリール基であってもよい。そのような実施形態では、R1aは、典型的には環中に5~10個の原子、より典型的には環中に5個又は6個の原子、最もしばしば環中に6個の原子を含む、少なくとも1つの環構造を典型的に含む。R1aは、環中に5個の原子を有するアリール又はヘテロアリール基を含む場合もある。しばしば、R1aは、各々が置換されていてもよいピラゾイル、チエニル、フリル、ピリジル、イミダゾリル、フェニル、ナフチル、キノリニル、又はそれらの組み合わせから選択される1つ以上の環を含む。通常、R1aは、各々置換されていてもよいフェニル、ピラゾイル、チエニル、又はそれらの組み合わせを含む。しばしば、R1aは、各々が置換されていてもよいフェニル、ピラゾイル、又はそれらの組み合わせを含み、通常、R1aは、単環を含むが、インダンなどの二環式構造も可能である。しかしながら、単環構造として存在する場合、これは典型的には、置換されていてもよいフェニル又は置換されていてもよいピリジンである。
同様に、R1aはまた、アルキルアルコキシ、アルキルアリール、又はアルキルヘテロアリール基、より典型的にはアルキルアリール又はアルキルヘテロアリールであってもよい。
典型的には、環構造あたり3つ未満の置換基が提供される。典型的なアリール置換基は、上記の通りである。いくつかの実施形態では、R1aは、C~Cアルキル(典型的にはメチル又はエチル)、及び少なくとも部分的にフッ素化されたC~Cアルキル(典型的にはメチル又はCF)、C~Cアルコキシル(典型的にはメトキシ)、少なくとも部分的にフッ素化されたC~Cアルコキシル、-OCFフッ素、塩素、スルホニル(例えば、SOMe)、アリール、アミド、ニトリル、エーテル、ヘテロアリール、又はそれらの組み合わせなどの置換基で置換されていてもよいフェニルである。しばしば、任意の置換基が存在する場合、4つ以下の置換基が提供され、より典型的には3つ以下、さらにより典型的には2つ以下の置換基が提供され、最も典型的には1つ又は2つの置換基である。
しばしば、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシから選択される。いくつかの場合では、Rは、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択される。Rが置換されていてもよいアルキル及び/又は置換されていてもよいアルコキシである場合、それは、典型的にはC~Cアルキル又はアルコキシ基であり、より典型的にはC~Cアルキル又はアルコキシ基であり、最も典型的にはC~Cアルキル又はアルコキシ基である。典型的には、Rは、水素、ヒドロキシ、フッ素、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、又はそれらの組み合わせから選択される。いくつかの場合では、Rは、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択され、最も典型的には、Rは、水素、メチル、又はそれらの組み合わせから選択される。さらに、Rはまた、水素であってもよい。
いくつかの場合では、R2aは、各々独立して、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択される。R2aが置換されていてもよいアルキルである場合、それは、典型的にはC~Cアルキル又はアルコキシ基、より典型的にはC~Cアルキル又はアルコキシ基、最も典型的にはC~Cアルキル又はアルコキシ基である。典型的には、R2aは、各々独立して、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択される。最も典型的には、R2aは、各々独立して、水素、メチル、又はそれらの組み合わせから選択される。さらに、R2aは、水素であってもよい。しばしば、少なくとも2つのR2a基が同一であり、より典型的には少なくとも3つが同一であり、最も典型的には4つすべてのR2a基がすべて同一である。
しばしば、Rは、水素、置換されていてもよいアルキル又は置換されていてもよいアルコキシから選択される。いくつかの場合では、Rは、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択される。Rが置換されていてもよいアルキル及び/又は置換されていてもよいアルコキシである場合、それは、典型的にはC~Cのアルキル基、より典型的にはC~Cのアルキル基、最も典型的にはC~Cのアルキル基である。典型的には、Rは、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択される。いくつかの場合では、Rは、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択され、最も典型的には、Rは、水素、メチル、又はそれらの組み合わせから選択される。さらに、Rはまた、水素であってもよい。
は、ヒドロキシである。理論に拘束されるものではないが、-OH基又は脱プロトン化-O基は、インテグリンの重要な成分との結合又は協調において重要な役割を果たすと考えられている。したがって、代替の実施形態では、該ヒドロキシ基の水素は、ナトリウム又はカリウムなどの好適な対イオン(すなわち、-ONa又はO)によって置き換えられてもよい。
「リンカー」という用語はまた、当該技術分野における通常の意味を有することが意図される。これは、種Arを上記の式(I)に示される化合物の残り部分に共有結合する基である。該リンカーの長さは固定されたものではなく、当業者が理解するように、基Arと分子の残り部分との間の間隔は、リンカーの長さを変えることによって変動することができる。リンカーの長さは、2結合長~20結合長、より典型的には2~12結合長、さらにより典型的には3~7結合長で変動する。
しばしば、リンカーは式(II)~(VIII)のいずれかから選択される:
Figure 2023534196000003
式中、Hetは、N又はCのいずれかを介して結合したN、O、S又はCを含む4、5、6、又は7員飽和ヘテロシクリルであり、典型的には、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモモルホリン、ホモピペラジン、アゼパンから選択され、Rは、上記の通りであり、R、R、及びRは、各々独立して、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、l、m、n、及びpは、各々独立して、0~10の範囲の整数である。「」及び「**」で示される位置は、それぞれ、式(I)について上記で描かれたリンカーの左側及び右側を表す。したがって、リンカーは、典型的には、リンカーの左側()が式(I)におけるAr(テトラヒドロナフチリジン)に結合するように配向される。式(VIII)において、「アリール又はヘテロアリール」は、上記で定義した通りであり、置換されていてもよい。
がリンカーの一部である(すなわち、式(II)~(VIII)のいずれかの一部を形成する)場合、典型的には、Rは、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、又は置換されていてもよいアルキルから選択される。いくつかの場合では、Rは、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択される。Rが置換されていてもよいアルキルである場合、それは、典型的にはC~Cアルキル基であり、より典型的にはC~Cアルキル基であり、最も典型的にはC~Cアルキル基である。典型的には、Rは、水素、ヒドロキシ、フッ素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択される。いくつかの場合では、Rは、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択され、最も典型的には、Rは、水素、メチル、又はそれらの組み合わせから選択される。さらに、Rはまた、水素であってもよい。典型的には、R、R、及びRは、各々独立して、水素、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシから選択される。いくつかの場合では、R、R、及びRは、水素又は置換されていてもよいアルキルから各々独立して選択される。アルキル又はアルコキシ基は、典型的にはC~Cアルキル又はアルコキシ基であり、より典型的にはC~C又はアルコキシ基であり、最も典型的にはC~C又はアルコキシ基である。典型的には、R、R、及びRは、各々独立して、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択される。いくつかの場合では、R、R、及びRは、各々独立して、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択され、最も典型的には、R、R、及びRは、各々独立して、水素、メチル、又はそれらの組み合わせから選択される。R、R、及びRは、各々独立して、水素であってもよい。
式(VII)において、R及びRは一緒に結合していてもよい。典型的には、R及びRが一緒に結合する場合、それらは、置換されていてもよい環構造を形成する。典型的には、これは、4員環、5員環、6員環、7員環、又は8員環を含み、最も一般的には5員環又は6員環である。典型的には、環は、置換されていてもよいシクロアルキル環を形成するが、1つ以上のアルケニル基が環構造内に含まれていてもよい。
「l」及び「m」は、各々独立して、典型的な場合では1~9、より典型的には1~6、さらにより典型的には1~4、さらにより典型的には1~3の範囲の整数である。通常、「l」は1又は2であり、しばしば、「l」は2である。いくつかの場合では、「m」は、1又は2であり、しばしば1である。「p」及び「n」に関して、これらは典型的な場合では1~9、より典型的には2~8、さらにより典型的には3~7、さらにより典型的には4~6の範囲の整数値である。「p」は、4~5の範囲の整数であってもよく、最も典型的には、「p」は5である。しばしば、「n」は、4~5の範囲の整数であり、最も典型的には、「n」は4である。典型的には、「q」は、1又は2であり、しばしば2である。
一実施形態では、リンカーは、式(II)、(III)、(V)、又は(VII)による構造、より典型的には式(II)、(V)、又は(VII)による構造を有する。リンカーは、式(V)又は(VII)による構造を有してもよい。典型的には、式(II)又は(V)の化合物が用いられる。しかしながら、式(VI)又は式(VIII)の化合物も用いることができる。リンカーが式(II)、(V)、(VI)、又は(VII)のものである場合、N-R単位(すなわち、式(II)についてはN-R単位、式(V)についてはN-R単位、式(VI)についてはN-R単位、及び式(VII)についてはN-R及びN-R単位のいずれか又は両方)は、しばしば、以下の構造である。
Figure 2023534196000004
上述したが、しばしば、Rは、水素又はアルキルであり、しばしば、アルキルは、メチル、エチル、又はプロピルである。
Arは、置換されていてもよい単一のヘテロアリール環構造を含んでもよいが、Arはまた、少なくとも1つの置換されていてもよいヘテロアリール(上記の通り)を含む縮合環構造であってもよい。典型的には、Arは、少なくとも1つの部分的又は完全な芳香族環構造を含む。Arは、典型的には、2つの環構造を含む。しばしば、環構造は、5員環又は6員環であり、より典型的には、両方とも6員環である。さらに、Arは、典型的には、1つの芳香族環及び1つの非芳香族環を含む。典型的には、芳香族環は、置換されていてもよい複素環式種であり、通常、置換されていてもよいピリジンであり、非芳香族環は、通常、窒素、酸素、硫黄、及びそれらの組み合わせから選択される1個以上のヘテロ原子を含んでもよい非芳香族ヘテロシクリルである。非芳香族環は、各々が置換されていてもよいピペリジン、ピペラジン、チアン、ジチアン、テトラヒドロピラニル、ジオキサン、モルホリン、又はチオモルホリンから選択されてもよい。典型的には、非芳香族基は、置換されていてもよいピペリジンである。Arの置換されていてもよいアリール又は置換されていてもよいヘテロアリール種は、典型的には、各々が置換されていてもよいピリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピロール、フラン、チオフェン、又はそれらの組み合わせから選択されてもよい。典型的には、Arのヘテロアリール種は、ピリジン、ピリミジン、及びピラジンから選択される。最も典型的には、Arの置換されていてもよいヘテロアリール種は、ピリジンである。
典型的には、Arは、二座配位子として機能することができる。理論に拘束されるものではないが、本発明者らは、Ar基中の2つのドナー原子の存在が、インテグリンへの効果的な結合をもたらすのに有用であると考えている。したがって、Arは、典型的には、少なくとも2つのドナー原子を含み、理想的には、該ドナー原子は、互いに少なくとも2結合長以内にある。通常、Arは、各々がドナー原子、典型的には窒素を含む、2つの環構造から構成される。該環は、一緒に融合されてもよく、該環に結合又は融合された追加の環を含んでもよい。好適なAr基のいくつかの例は、国際公開第2018/089353号、第3頁及び5頁に、その中で「R」と標識付けされた「アルギニン模倣部分」に関して示されている。
例えば、Arは、以下に示す式(IXa)~(IXi)による構造を有してもよい:
Figure 2023534196000005
式中、
及びXは、各々独立して、ドナー原子、典型的には窒素であり、
は、Arと上記のリンカーとの間の可能な結合点を表し、
環A~Dは、各々独立して、芳香族ヘテロシクリル又は非芳香族ヘテロシクリルであり、ただし、少なくとも1つの環が芳香族であり、
及びR10は、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルキルアルコキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルアリール、若しくは置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、又はそれらの組み合わせから選択される。しばしば、R及びR10は、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、及び置換されていてもよいアルコキシから選択され、しばしば、R及びR10は、各々独立して、水素又はハロゲンである。各基は、位置においてリンカー部分への単一の結合点を含む。
典型的には式(IXa)~(IXd)の化合物、より典型的には式(IXa)の化合物が用いられる。
しばしば、Arは、式(Xa)~(Xr)による基のうちの1つから選択される:
Figure 2023534196000006
式中、
は、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、しばしば、水素であり、
及びR10は、上記の通りである。
Arは、しばしば、式(XIa)、(XIb)、又は(XIc)による基であり、しばしば、式(XIa)である:
Figure 2023534196000007
式中、
、R、及びR10は、上記の通りであり、
は、リンカーへの結合点を表す。
が置換されていてもよいアルキルである場合、アルキルは、典型的にはC~Cアルキル基、より典型的にはC~Cアルキル基、最も典型的にはC~Cアルキル基である。典型的には、Rは、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択される。いくつかの場合では、Rは、水素、メチル、エチル、又はそれらの組み合わせから選択され、最も典型的には、Rは、水素、メチル、又はそれらの組み合わせから選択される。さらに、Rはまた、水素であってもよい。
及びR10に関して、各々は典型的には、独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリール、又はそれらの組み合わせから選択される。よりしばしば、R及びR10は、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又はそれらの組み合わせから選択される。いくつかの実施形態では、R及びR10は、各々独立して、水素である。
化合物は、鏡像異性的に純粋な形式で、又はラセミ混合物を含む鏡像異性体の混合物として提供することができる。典型的には、化合物は光学的に純粋であるが、いくつかの状況では、ラセミ混合物が使用される。「鏡像異性的に純粋な」という用語は、当業者が理解するように、文字通り解釈されることを意図していない。光学的に純粋な化合物が提供される場合、典型的には提供される他の鏡像異性体、ジアステレオマー、又は他の異性体の10%未満、より典型的には5%未満、さらにより1%未満が存在する。
式(I)の化合物において、Rは、-SO1aであってもよく、ここで、R1aは、各々独立して、各々が置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、又はアルキルヘテロアリールから選択され、Rは、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、R2aは、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、Rは、水素、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、Rは、ヒドロキシルであり、Arは、(XIa)であり、
Figure 2023534196000008
式中、Rは、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、R及びR10は、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルキルアルコキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルアリール、若しくは置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、又はそれらの組み合わせから選択され、Lは、式(II)、(V)、及び(VI)のいずれかから選択されるリンカーであり、
Figure 2023534196000009
又はその薬学的に許容される塩である。
いくつかの実施形態では、化合物は、式(Ia)による構造を有する:
Figure 2023534196000010
式中、Rは、上記の通りである。
この実施形態の化合物は、1つのキラル中心を有する(上記の式Iaにおいてとして印が付けられている)。このキラル中心は、R又はSのいずれかであってもよく、典型的にはSである。
疑義を避けるために、本発明はまた、本発明の化合物の誘導体及び/又は本発明の化合物のプロドラッグを包含する。
本発明の第2の態様では、本発明の第1の態様による化合物を含む組成物が提供される。当業者が理解するように、化合物を含む組成物又は製剤の物理的性質を改変するために、様々な賦形剤及び他の成分が本発明の第1の態様による化合物に添加されてもよい。これは、化合物の安定性(インビトロ及び/又はインビボでの両方)を改善するため、化合物の溶解度を高めるため、又は身体の特定の部分への化合物の送達を改善するためなどの様々な理由で行うことができる。本発明の組成物に導入してもよい典型的な添加剤には、溶媒、界面活性剤、増量剤、緩衝剤、風味剤、薬学的に許容される担体、希釈剤又は充填剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、及び保存剤が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の化合物は、広範囲の状態を治療するために使用することができ、そのうちのいくつかは、別の経路よりもある経路を介した投与により好適である。したがって、本発明で用いられる組成物又は製剤の種類は特に限定されないが、組成物は、経口、吸入、注射、経皮送達、局所、舌下、眼、直腸、膣、又は非経口投与経路に適合することが典型的な場合である。これらの方法のうち、経口投与及び吸入が最も好ましい。特に、肺の疾患が治療を必要とする場合、吸入製剤を用いることがしばしば望ましい。いくつかの場合では、複数の経路の組み合わせを用いてもよい。本発明の化合物は、経口投与に特に好適であることが見出されている。
化合物は、典型的には、組成物中に治療有効量で提供される。「治療有効量」は、一般に、疾患の検出可能な軽減をもたらすのに十分な濃度であり、すなわち、疾患の症状及び/又は疾患自体の少なくともいくらかの緩和をもたらすことが当業者には理解されるであろう。典型的には、患者に有害な影響を与える用量はそれから除外される。
化合物は、様々な投与量で組成物中に存在してもよい。さらに、当業者のように、異なる疾患、異なる患者を治療するために、かつ、異なる投与レジメンの下で、異なる投与量がしばしば必要とされる。しばしば、投与量は1日量である。しかしながら、典型的には、化合物は、0.01~3000mgの範囲(又はその薬学的な塩)、より典型的には100~2000mgの範囲の量で存在する。本明細書で提供される投与量は、経口投与に関する。化合物は、典型的には少なくとも80%、より典型的には少なくとも90%、さらにより典型的には少なくとも95%の純度で提供される。
組成物がどのように製剤化されるかについて特に制限はなく、組成物は、固体、例えば、当業者によく知られているような散剤、錠剤、又はカプセル剤として製剤化されてもよい。あるいは、送達方法に応じて、例えば眼への送達又は局所適用のために、液体製剤を用いてもよい。
本発明の組成物はまた、追加の薬学的に活性な薬剤、例えば、他の抗線維症薬又は抗がん薬とともに提供されてもよい。
本発明の第3の態様では、治療に使用するため、特に、インテグリン関連疾患の治療に使用するための、本発明の第1の態様による化合物又は本発明の第2の態様による組成物も提供される。上記で説明したように、化合物とインテグリンとの結合及び相互作用は、多くの生物学的機能の調節において重要であると考えられている。さらに、多くの状況でこれらのインテグリンを妨げ、又はそれに影響を与えることは、様々な障害に対する価値のある治療を提供することができる。本願の場合、本発明の第1の態様の化合物は、いくつかのインテグリンへの結合に有効である。特に、化合物は、典型的には、少なくともαβインテグリンとの結合に有効であり、具体的にはαβインテグリンアンタゴニストとして有効である。化合物はまた、αβ、αβ、αβ、及びαβのうちの1つ以上などの他のインテグリンとの結合に有効であり得る。
化合物が治療での使用に好適である疾患は特に限定されず、がん、虚血性疾患、線維症、骨粗鬆症、及び再狭窄のうちのいずれかから選択されてもよい。本発明の化合物が治療に特に有効である疾患には、がん及び線維症が含まれる。本発明の化合物を使用して治療することができるがん又は線維症の種類に特に制限はない。線維症は、一般に、身体の過剰な結合組織の形成に起因する疾患を包含する。本発明の化合物及び組成物が治療に特に有効である線維疾患の例には、肺線維症(例えば、嚢胞性線維症、特発性肺線維症、非特異的間質性肺炎、進行性塊状線維症、及びARDS関連線維症など)、腎線維症(例えば、糖尿病性腎症、ループス腎炎、IgA腎症、薬物又は高血圧誘発性腎症、巣状分節性糸球体硬化症など)、肝線維症(例えば、ウイルス誘発性線維症、自己免疫性肝炎、肝硬変、アルコール性肝臓疾患、非アルコール性脂肪性肝疾患、先天性肝線維症、硬化性胆管炎など)、皮膚線維症(肥厚性瘢痕、強皮症、ケロイド、皮膚筋炎、好酸球性筋膜炎、デュピュイトラン拘縮、エーラス・ダンロス症候群、ペロニー病、栄養障害性表皮水疱症、口腔粘膜下線維症など)、眼線維症(加齢性黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、乾燥、緑内障)、心臓線維症(先天性心不全、アテローム性動脈硬化症、心筋梗塞、心内膜心筋線維症、肥大型心筋症)、クローン病、骨髄線維症、子宮平滑筋腫、又はそれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。特に、本発明の化合物は、特発性肺線維症を治療するためのものである。
がんに関して、本発明の化合物が治療に有効であり得るがんの種類に特に制限はない。典型的には、がんは、皮膚、肺、肝臓、乳房、結腸、子宮頸部、膵臓、又は卵巣のがんである。
本明細書では疾患の「治療」に言及しているが、本発明は、該疾患及び障害に対する予防的適用も包含する。
本発明の第4の態様では、本発明の第1の態様による化合物を製造する方法であって、
i)式(XII)の第1の化合物:
Figure 2023534196000011
を式(XIII)による第2の化合物:
Figure 2023534196000012
(式中、R、R、R、R、ここで、Rは、エステルなどの保護されたカルボン酸であり、L及びArは、本発明の第1の態様に従って上述した通りである)と反応させることを含む、方法が提供される。Lが構造(II)で示される合成経路の一例を以下に示す。この経路における変形は本明細書の他の例及び特許請求の範囲に適用可能であることを当業者は理解する。
中間体Bは、メタノールなどの好適なアルコール溶媒又はテトラヒドロフランなどのエーテル溶媒と水との混合物中、室温で、中間体Aを水性塩基、例えば、水酸化リチウム又は水酸化ナトリウムと反応させることによって調製することができる。
中間体Dは、T3P又はHATU又はEDC・HClなどの好適なカップリング剤の存在下、NMM又はNEMなどの好適な塩基の存在下、THF、アセトニトリル、又はDMFなどの好適な溶媒中、室温で、中間体Bを市販の中間体Cと反応させることによって調製することができる。
中間体Eは、10%の比の活性炭上のPdなどの水素化触媒の存在下、15~45psiの圧力の水素の存在下、好適な溶媒中で、中間体Dを反応させることによって調製することができる。あるいは、中間体Eは、ギ酸アンモニウムなどの水素移動試薬及び10%の比の活性炭上のPdなどの触媒の存在下、エタノールなどのアルコール溶媒中、60℃~80℃などの好適な温度で、中間体Dを反応させることによって調製することができる。
中間体Gは、水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、エーテルの混合物中、0℃~20℃の温度で、市販の中間体F及び塩化スルホニルなどの好適な試薬から調製することができる。
中間体Hは、T3P又はHATU又はEDC・HClなどの好適なカップリング剤の存在下、NMM又はNEMなどの好適な塩基の存在下、好適な溶媒中、0~20℃の温度で、中間体E及びGを反応させることによって調製することができる。
中間体Iは、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中、0℃~20℃の温度で、中間体Hをトリフルオロ酢酸などの試薬と反応させることによって調製することができる。
式Jで示されるような化合物は、水酸化ナトリウム水溶液などの好適な塩基の存在下、エタノールなどの好適なアルコール溶媒中、0℃~20℃の間の温度で、中間体Iを反応させることによって調製することができる。
しばしば、リンカーは、典型的には、本発明の第1の態様に関して上述した通りである。
当業者が理解するように、本発明の第4の態様において上述した中間体化合物への多くの異なる合成経路が存在する。さらに、上記の工程を実施するために用いることができる様々な反応条件がある。本発明の第4の態様の方法の工程は、必ずしも連続する順序で行う必要はなく、方法は、合成プロセスのいずれか又はすべての工程で1つ以上の精製段階を含んでもよい。当業者は、本発明の中間体及び化合物を単離するために必要な濾過技術を理解するであろう。
本発明のなおさらなる態様では、本発明の第3の態様による上記のインテグリン関連疾患を治療する方法であって、本発明の第1の態様による化合物又は本発明の第2の態様による組成物を患者に投与する工程を含む、方法が提供される。
より容易に理解することができるように、図面及び以下の例示的な実施例に関して本発明を説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
図1は、実施例4のラセミ生成物の超臨界流体クロマトグラフィーを使用したキラル分析である。 図2は、実施例6のキラル濃縮生成物の超臨界流体クロマトグラフィーを使用したキラル分析である。 図3は、超臨界流体クロマトグラフィーを使用して得られた実施例6の一部の第1のピーク(ピーク1、140.3mg)のキラル分析である。 図4は、超臨界流体クロマトグラフィーを使用して得られた実施例6の一部の第2のピーク(ピーク2、32.6mg)のキラル分析である。 図5は、中間体73のH NMRスペクトル(400MHz;DMSO-d6)である。 図6は、実施例24のH NMR(600MHz;DMSO-d6)である。 図7は、実施例25のH NMR(600MHz;DMSO-d6)である。 図8は、実施例26のH NMR(600MHz;DMSO-d6)である。 図9は、実施例28のH NMR(600MHz;DMSO-d6)である。 図10は、実施例31のH NMR(600MHz;DMSO-d6)である。 図11は、実施例32のH NMR(600MHz;DMSO-d6)である。 図12は、中間体77のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。 図13は、実施例36のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。 図14は、中間体81のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。 図15は、実施例37のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。 図16は、実施例38のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。 図17は、中間体83のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。 図18は、実施例39のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。 図19は、実施例40のH NMR(400MHz;DMSO-d6)である。
NMRスペクトルは、Bruker AVII+(600MHz)、Bruker AV-500(500MHz)、Bruker DPX-400(400MHz)、Bruker AV-400(400MHz)、又はBrukerDPX-300(300MHz)分光計で、希釈溶液として周囲温度で記録された。化学シフトは、ppm(100万分の1)で表され、多重度は、s(シングレット)、d(ダブレット)、dt(ダブルトリプレット)、t(トリプレット)、td(トリプルダブレット)、tdd(トリプルダブルダブレット)、q(カルテット)、quin(クインテット)、及びm(マルチプレット)によって表される。いくつかのスペクトルでは、少量の不純物又は残留溶媒のピークが明確であり、生成物に起因するピークのみが報告される。多くのスペクトルでは、交換可能なプロトン(例えば、NH、NH、CONH、OH、COH)は観察されない。
質量スペクトルは、エレクトロスプレーイオン化(ESI)技術、正イオンモード及び負イオンモードで操作するエレクトロスプレーイオン化を使用して、Bruker MicroTOFシステムで記録された。
化合物を液体クロマトグラフィー質量分析(LCMS)によって通常行うようにして分析した。典型的な条件は以下の通りである。
LC条件:
UPLC分析は、Acquity UPLC CSH C18カラム(50mm×2.1mm i.d.1.7μmパッキング直径)上で40℃で行った。使用した溶媒は以下通りである:
A=アンモニア溶液でpH10に調整した水中の10mM重炭酸アンモニウム;
B=アセトニトリル。
使用した勾配は以下の通りである。
Figure 2023534196000014
MS条件
MS:Waters ZQ
イオン化モード:交互スキャン正及び負エレクトロスプレー
スキャン範囲:100~1000AMU
スキャン時間:0.27秒
スキャン間遅延:0.10秒
精製条件
逆相分取HPLC(Reveleris、10%炭酸アンモニウム水溶液中の0~100%MeCN)によって、実施例36を精製した。
質量指向自動分取逆相HPLC(MDAP)を、以下の条件下で以下の実施例に使用した。
実施例23~32について:Waters XSelect CSH C18 19×100mm 5μmカラム、炭酸アンモニウム改変剤を含むアセトニトリル水を使用、又はXterra RP18分取カラムを使用し、炭酸アンモニウムで改変したMeCN:HO(15~55%)で20分間溶出することによる
実施例33について:Xterra RP18分取カラム、炭酸アンモニウムで改変したMeCN:HO(25~55%)で30分間溶出する
実施例34及び35について:Xbridge分取C18カラム、炭酸アンモニウムで改変したMeCN:HO(25~55%)で30分間溶出する
実施例37~40について:Waters XSelect CSH C18 19×100mm 5μmカラム、炭酸アンモニウム改変剤を含むアセトニトリル水を使用。
他の化合物は、以下の段落に記載されるフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。
フラッシュクロマトグラフィーは、Puriflashシリカカラム及びアミノプロピルシリカカラムで行った。石油エーテルは、軽油(沸点40~60℃)を指す。
いくつかの実施例の単離は、Waters Oasis HLBを使用し、溶出液として水:メタノールの混合物を使用して行った。
試薬は、標準的な商業供給業者(例えば、Fluka、Fluorochem、Sigma-Aldrich、Acros)から入手し、別段で示さない限り精製せずに使用した。
略語
EtOAc 酢酸エチル
MeCN アセトニトリル
EtOH エタノール
MeOH メタノール
EDC・HCl 1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
HOBt 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
NMM 4-メチルモルホリン
NEM 4-エチルモルホリン
DMAP 4-ジメチルアミノピリジン
HATU (1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
経路1
実施例1:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(4-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
(a)中間体1:5-(1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタン酸
Figure 2023534196000016
5-(1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタン酸エチル(5g、20.47mmol)(CAS:678986-15-7 Bioorg.Med.Chem.Lett.2004,14,1049-1052)をTHF(100mL)及び水(25mL)に溶解した。LiOH(1g、41.75mmol)を添加し、室温で18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、残渣を食塩水(60mL)に溶解し、2M塩酸(15mL)を滴加してpH=4にした。沈殿した固体を濾過によって回収し、真空デシケーター中で36時間乾燥させて、中間体1(2.9g)を得た。H NMR(400MHz;DMSO-d)δ12.1(br,1H)、9.07(dd,1H)、8.42(dd,1H)、8.35(d,1H)、7.55(m,2H)、2.96(t,2H)、2.27(t,2H)、1.79(quin,2H)、1.57(quin,2H)。C1314+HについてのHRMS[M+H]計算値231.1134、実測値231.1151。
(b)中間体2:3-(5-(1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-((ベンジルオキシカルボニル)アミノ)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000017
中間体1(0.5g、2.17mmol)を乾燥MeCN(20mL)に溶解した。3-アミノ-2-((ベンジルオキシカルボニル)アミノ)プロパン酸エチル塩酸塩(0.580g、2.17mmol)(CAS:179237-70-8、国際公開第9610022号)、HOBt(0.290g、2.17mmol)、EDC・HCl(0.572g、2.6mmol)及びNMM(0.72mL、6.51mmol)を添加し、反応混合物を室温で22時間撹拌した。溶媒を除去して橙色の油状物を得て、これをジクロロメタン(50mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、溶媒を減圧下で除去して、橙色の油状物を得た。これを、溶出液としてEtOAc:EtOH(0~10%)を使用する40gのシリカカラムで精製して、透明/緑色の油状物を得た。LCMSにより、副題化合物及び不純物の微量ピークが示された。油状物をジクロロメタンに溶解し、アミノプロピル28gカラムに充填し、EtOAc:EtOH(12:1)で溶出して、透明な油状物(335mg)を得た。EtOH(3×200mL)でさらに溶出して、中間体2を透明な油状物として得た(合わせた収量、0.632g)。H NMR(400MHz;CDOD)δ9.07(d,1H)、8.16(d,1H)、8.08(d,1H)、7.75(br,1H)、7.73(d,1H)、7.36(d,1H)、7.28(s,5H)、6.80(d,1H)、5.03(s,2H)、4.50-4.45(m,1H)、4.16(q,2H)、3.81(br,2H)、3.07(t,2H)、2.34(t,2H)、1.95(quin,2H)、1.74(q,2H)、1.23(t,3H)。C2630+HについてのHRMS[M+H]計算値479.2294、実測値479.2076。
(c)中間体3:2-アミノ-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000018
中間体2(632mg、1.26mmol)をEtOH(20mL)に溶解し、Pd/C(100mg、0.94mmol)を添加した。反応混合物を減圧下で脱気し、窒素下に置いた。反応混合物を減圧下で脱気し、水素バルーン下に置いた。反応混合物を室温で58時間撹拌し、濾過した。濾液を回収し、溶媒を除去して、中間体3を透明な緑色の油状物(350mg)として得た。H NMR(270MHz;CDCl)δ7.14(d,1H)、6.60(s,1H)、6.35(d,1H)、6.17(br,1H)、4.29(q,2H)、3.71-3.64(m,1H)、3.61(dd,1H)、3.43(t,2H)、3.38-3.32(m,1H)、2.71(t,2H)、2.26(t,2H)、2.60(t,2H)、1.19(quin,2H)、1.74-1.67(m,4H)、1.28(t,3H)。C1828+HについてのHRMS[M+H]計算値349.2240、実測値349.2237。
(d)中間体4:1-(4-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000019
3-アゼチジンカルボン酸(1g、9.9mmol)をエーテル:水(1:1、40mL)に溶解した。4-トルエンスルホニルクロリド(1.88g、9.9mmol)及びNaOH(79.9mL、19.8mmol)を溶液に添加し、24時間激しく撹拌した。エーテル:水(1:1、20mL)を添加し、水層を2M塩酸でpH=2に酸性化し、EtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層を回収し、溶媒を除去して、中間体4を無色固体(1.5g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.7(d,2H)、7.4(d,2H)、4.0(m,4H)、3.3(tt,1H)、2.5(s,3H)。C1113NOS+NaについてのHRMS[M+Na]計算値278.0463、実測値278.0448。
(e)中間体5:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(4-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000020
中間体3(300mg、0.86mmol)を乾燥MeCN(15mL)に溶解した。DMAP(104mg、0.86mmol)、EDC・HCl(220mg、1.0mmol)、中間体4(219mg、0.86mmol)、及びNEM(0.29mL、1.7mmol)を添加した。反応混合物を室温で48時間撹拌し、溶媒を除去して黄色の油状物を得て、これをジクロロメタン(30mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(3×50mL)で洗浄した。有機層を回収し、乾燥させ、溶媒を除去して黄色の油状物を得た。これを、12gのシリカカラムを使用し、溶出液としてEtOAc:EtOH(0~8%)を使用するカラムクロマトグラフィーによって精製して、中間体5を無色の固体(170mg)として得た。H NMR(400MHz;酢酸-d)δ7.74(d,2H)、7.46(d,1H)、7.43(d,2H)、6.50(d,1H)、4.66(dd,1H)、4.15(m,2H)、3.88(t,4H)、3.66(dd,1H)、3.58(dd,1H)、3.49(t,2H)、3.33(quin,1H)、2.77(t,2H)、2.72(2H,br s)、2.45(3H,s)、2.28(t,2H)、1.91(br,2H)、1.65(br,4H)、1.22(t,3H)。C2939S+HについてのHRMS[M+H]計算値586.2699、実測値586.2693。
(f)実施例1:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(4-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
Figure 2023534196000021
中間体5(130mg、0.22mmol)をEtOH(4mL)に溶解し、2M NaOH(0.4mL、0.88mmol)を添加し、反応混合物を24時間撹拌した。溶媒を除去して、クリーム色の固体を得た。これを水5mLに溶解し、12gのOasisカートリッジに充填し、水:MeOH(0~50%)で溶出して、3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(4-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸を無色固体(102mg)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.65(d,2H)、7.39(d,2H)、7.08(d,1H)、6.31(d,1H)、4.19(dd,1H)、3.80-3.69(m,4H)、3.52(dd,1H)、3.38-3.34(m,1H)、3.25(m,2H)、3.12(m,1H)、2.63(t,2H)、2.45(t,2H)、2.39(s,3H)、2.10(t,2H)、1.81(quin,2H)、1.56-1.50(m,4H)。C2735S+HについてのHRMS[M+H]計算値558.2386、実測値558.2376。
実施例2:2-(1-(4-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体6:1-(4-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000022
4-フルオロベンゼンスルホニルクロリドを使用して中間体4の方法によって調製して、中間体6を無色固体(970mg)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.9(m,2H)、7.3(m,2H)、4.1(t,4H)、3.3(m,1H)。C1010FNOS+HについてのHRMS[M+H]計算値260.0393、実測値260.0391。
(b)中間体7:2-(1-(4-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000023
中間体6(372mg、1.44mmol)及び中間体3(500mg、1.43mmol)を使用して中間体5の方法によって調製して、中間体7を無色のガム状物(140mg)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.85(m,2H)、7.26(m,2H)、7.12(d,1H)、6.47(d,1H)、4.54(ddd,1H)、4.21(m,2H)、3.92(m,4H)、3.76(m,1H)、3.55(m,1H)、3.49(t,2H)、3.31(m,1H)、2.72(t,2H)、2.61(s,2H)、2.29(m,1H)、2.18(s,1H)、2.03(d,1H)、1.96(m,2H)、1.69(s,3H)、1.26(t,3H)。C2836FNS+HについてのHRMS[M+H]計算値590.2449、実測値590.2477。
(c)実施例2:2-(1-(4-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000024
中間体7(140mg、0.243mmol)を使用して実施例1(f)の方法によって調製して、2-(1-(4-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色のガム状物(60mg)として得た。H NMR(500MHz;CDOD)δ7.92(m,2H)、7.40(dd,3H)、6.49(d,1H)、4.27(t,1H)、3.87(m,4H)、3.48(m,4H)、3.29(m,1H)、2.78(t,2H)、2.63(t,2H)、2.23(quin,2H)、1.95(m,2H)、1.67(m,4H)。C2632FNS+HについてのHRMS[M+H]計算値562.2136、実測値562.2159。
実施例3:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(2-メチルベンゼンスルホニルアゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
(a)中間体8:1-(2-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000025
2-トルエンスルホニルクロリド(0.72mL、4.95mmol)及び3-アゼチジンカルボン酸(500mg、4.95mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体8を無色固体(695mg)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.97(dt,1H)、7.51(td,1H)、7.35(t,2H)、4.20-4.03(m,4H)、3.43(tt,1H)、2.67(s,3H)。
(b)中間体9:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(2-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000026
中間体8(368mg、1.44mmol)及び中間体3(500mg、1.43mmol)を使用して中間体5の方法によって調製して、中間体9(330mg)を得て、これを次の工程で直接使用した。
(c)実施例3:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(2-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
Figure 2023534196000027
中間体9(300mg、0.513mmol)を使用して実施例1(f)の方法によって調製して、3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(2-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸(150mg)を得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.90(dd,1H)、7.54(td,1H)、7.45(dt,1H)、7.43-7.34(m,2H)、6.50(d,1H)、4.39-4.27(m,1H)、4.10-3.98(m,2H)、3.93(ddd,2H)、3.57(dd,2H)、3.50-3.39(m,3H)、2.78(t,2H)、2.70-2.59(m,5H)、2.31-2.16(m,2H)、1.98-1.87(m,2H)、1.74-1.59(m,4H)。
実施例4:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
(a)中間体10:1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000028
3-トルエンスルホニルクロリド(0.73mL,4.95mmol)及び3-アゼチジンカルボン酸(500mg、4.95mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体10を薄片状の無色固体(940mg)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.69-7.64(m,2H)、7.49-7.46(m,2H)、4.00(quin,4H)、3.29(m,1H)、2.47(s,3H)。C1113NOS-HについてのHRMS[M-H]計算値254.0487、実測値254.0485。
(b)中間体11:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000029
中間体10(367.6mg、1.44mmol)及び中間体3(500mg、1.43mmol)を使用して中間体5の方法によって調製して、中間体11を無色のクモの巣状の固体(220mg)として得た。H NMR(400MHz;DMSO-d)δ8.27(d,1H)、7.85(t,1H)、7.62-7.57(m,2H)、7.03(d,1H)、6.25(d,1H)、4.24(q,1H)、4.02(q,2H)、3.83-3.70(m,4H)、3.33(m,2H)、3.26-3.18(m,3H)、2.60(t,2H)、2.44(s,3H)、2.40(t,2H)、2.02(t,2H)、1.75(t,2H)、1.54-1.42(m,4H)、1.13(t,3H)。C2939S+HについてのHRMS[M+H]計算値586.2699、実測値586.2705。
(c)実施例4:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
Figure 2023534196000030
中間体11を使用して実施例1(f)の方法によって調製して、3(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸を透明な無色のガラス状物(95mg)として得た。H NMR400MHz;CDOD)δ7.68-7.64(m,2H)、7.56-7.54(m,2H)、7.45(d,1H)、6.51(d,1H)、4.28(t,1H)、3.97-3.86(m,4H)、3.55-3.53(m,2H)、3.46(t,2H)、3.30-3.24(m,1H)、2.79(t,2H)、2.66(t,2H)、2.49(s,3H)、2.23(t,2H)、1.94(quin,2H)、1.68(m,4H)。C2735S+HについてのHRMS[M+H]計算値558.2386、実測値558.2404。
実施例5:2-(1-(3-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体12:3-(3-フルオロベンゼンスルホニル)シクロブタン-1-カルボン酸
Figure 2023534196000031
3-フルオロベンゼンスルホニルクロリド(936mg、4.95mmol)及び3-アゼチジンカルボン酸(500mg、4.95mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体12を無色のガラス状物(1.08g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.68(dt,1H)、7.60(m,2H)、7.40(tdd,1H)、4.04(m,4H)、3.34(tt,1H)。C1010FNOS-HについてのHRMS[M-H]計算値258.0236、実測値258.0242。
(b)中間体13:2-(1-(3-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000032
アセトニトリル(150mL)中の中間体12(372mg、1.43mmol)及び中間体3(500mg、1.43mmol)の溶液を3℃に冷却し、プロピルホスホン酸無水物(≧酢酸エチル中50wt%、1.2mL、2.00mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,3.44mmol)を滴下による添加によって添加した。反応混合物を窒素雰囲気下、室温で24時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣を炭酸水素飽和水溶液(75mL)に溶解し、ジクロロメタン(4x50mL)で抽出した。有機抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。酢酸エチル及びトリエチルアミン(98:2~91:9)で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより、中間体13を無色のガム状物(400mg)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.94(d,1H)、7.63(dt,1H)、7.55(m,2H)、7.35(tdd,1H)、7.13(m,1H)、6.33(d,1H)、4.46(d,1H)、4.14(dd,2H)、3.93(m,4H)、3.61(m,2H)、3.40(t,2H)、3.25(m,1H)、2.71(t,2H)、2.53(m,2H)、2.20(t,2H)、1.90(m,2H)、1.66(m,4H)、1.23(t,3H)。C2836FNS+HについてのHRMS[M+H]計算値590.2449、実測値590.2475。
(c)実施例5:2-(1-(3-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000033
中間体13を使用して実施例1(f)の方法によって調製して、2-(1-(3-フルオロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色のガム状物(180mg)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ(400MHz,MeOD)、7.93-7.06(m,5H)、6.42(d,1H)、4.40-4.20(m,2H)、4.08-3.78(m,4H)、3.71-3.35(m,4H)、3.34-3.13(m,2H)、2.73(t,2H)、2.57(t,2H)、2.18(heptet,2H)、1.89(quin,2H)、1.73-1.55(m,4H)、1.42-1.18(m,2H)。C2632FNS+HについてのHRMS[M+H]計算値562.2136、実測値562.2164。
経路2
Figure 2023534196000034
実施例6A:(S)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ペンタン酸
(a)中間体14:(S)-3-(5-(1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(2-フェニルアセトアミド)プロパン酸メチル
Figure 2023534196000035
中間体1(6.85g、29.7mmol)の撹拌溶液に、HOBT・HO(5.6g、35.6mmol)及びEDC・HCl(6.79g、35.6mmol)を添加した。5分後、2-(S)-[N-カルボベンジルオキシ]アミノ-3-アミノプロピオン酸メチル塩酸塩(8.6g、29.7mmol)(CAS:35761-27-4)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(12.2mL、71.2mmol)を添加し、得られた溶液を室温で18時間撹拌した。溶液を約20mLに濃縮し、水(100mL)を添加し、ジクロロメタン(5×100mL)で抽出した。合わせた有機相を炭酸水素ナトリウム(3×100mL)、食塩水(140mL)で洗浄し、乾燥させ、濃縮して残渣を得て、これを酢酸エチル:メタノール(2.5%~10%)を使用するクロマトグラフィーによって精製して、中間体14(13.79g)を得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ9.1(m,1H)、8.19(d,1H)、8.10(m,1H)、7.9(d,1H)、7.44(m,1H)、7.38(m,1H)、7.29-7.24(m,5H)、6.95(d,1H)、5.04(s,2H)、4.53(m,1H)、3.86(m,2H)、3.72(s,3H)、3.10(m,2H)、2.37(m,2H)、1.98(m,2H)、1.79(m,2H)。
(b)中間体15:(S)-2-アミノ-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸メチル
Figure 2023534196000036
酢酸エチル(20mL)中のPd/C(10%)(4.5g)の懸濁液に、メタノール(100mL)中の中間体14(5.8g、12.5mmol)の溶液を添加した。懸濁液をアルゴンを使用して3回脱気し、水素雰囲気下に置き、18時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を蒸発させて、中間体15を淡褐色の油状物として得て、これは放置すると固化した(3.43g)。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.31(d,1H)、6.48(d,1H)、3.78(s,3H)、3.54(m,2H)、3.44(m,2H)、2.76(m,2H)、2.61(m,2H)、2.25(m,2H)、1.92(m,2H)、1.65(m,4H)。
(c)中間体16:(S)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニルアゼチジン-3-カルボキサミド)ペンタン酸メチル
Figure 2023534196000037
アセトニトリル(25mL)中の中間体15(500mg、1.30mmol)の溶液に、中間体10(331.8mg、1.30mmol)、プロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50wt%、1.21mL、1.44mmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.66mL,1.73mmol)を添加した。溶液を窒素下、室温で16時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。得られた油状物をジクロロメタン(50mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)で洗浄した。水層をジクロロメタン(20mL、次いで30mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素水溶液(50mL)で洗浄した。次いで、合わせた有機物を乾燥させ(MgSO)、溶媒を減圧下で除去して、無色の固体を生成した。粗生成物を、メタノール-ジクロロメタン(5:95)を使用して溶出するシリカ(40g)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体16を無色固体(340mg)として得た。H NMR400MHz;CDCl)δ7.68-7.64(m,2H)、7.49-7.45(m,2H)、7.15(d,1H)、6.37(d,1H)、4.54(q,1H)、3.98-3.89(m,4H)、3.73(s,3H)、3.65(d,2H)、3.44(t,2H)、3.20(quin,1H)、2.74(t,2H)、2.57(t,2H)、2.48(s,3H)、2.25(t,2H)、1.94(quin,2H)、1.69-1.60(m,4H)。C2837S-HについてのHRMS[M-H]計算値570.2386、実測値570.2368。
(d)実施例6A:(S)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ペンタン酸
Figure 2023534196000038
エタノール(5mL)中の中間体16(150mg、0.26mmol)の溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(0.26mL、0.52mmol)を添加し、室温で64時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、得られた無色の固体を水(2mL)に溶解し、水-メタノールを使用してOasisカラムから溶出した。選択画分を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、(S)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ペンタン酸を無色透明ガラス状物(55mg)として得た。H NMR(300MHz;CDOD)δ7.68-7.62(m,2H)、7.56-7.53(m,2H)、7.46(d,1H)、6.51(d,1H)、4.27(t,1H)、3.97-3.86(m,4H)、3.53(d,2H)、3.46(t,2H)、3.28(quin,1H)、2.79(t,2H)、2.66(t,2H)、2.48(s,3H)、2.22(m,2H)、1.93(quin,2H)、1.76-1.60(m,4H)。C2735S+HについてのHRMS[M+H]計算値558.2386、実測値558.2368。
実施例4のラセミ生成物を超臨界流体クロマトグラフィーを使用したキラル分析に供し、予想通り2つの成分が示された(図1)。
キラル分析条件:
Waters:UPC2
カラムの詳細:Lux C1(4.6mm×250mm、5um)
カラム温度:40℃
流量:4mL/分
検出器波長:210~400nm
注入量:1.0uL
BPR:125BarG
イソクラティック条件:40:60 MeOH:CO
生成物は100%キラル純粋ではないが、第1の溶出ピークで濃縮されたことを示したのと同じ条件下で、実施例6の生成物をキラル分析に供した(図2を参照のこと)。クロマトグラムにより、第1の溶出ピークが必要なS異性体であることが示された。
実施例6の一部(198mg)を超臨界流体クロマトグラフィーを使用するキラル精製に供し、2つの生成物を得た。ピーク1 140.3mg(図3)及びピーク2 32.6mg(図4)。
キラル精製条件:
Sepiatec100分取SFC
カラムの詳細:LuxC1(21.2mm×250mm、5um)
カラム温度:40℃
流量:50mL/分
BPR:125BarG
検出器波長:210nm
注入量:500uL(25mg)
イソクラティック条件:40:60 MeOH:CO
ピーク1 実施例6A:(S)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ペンタン酸-図3を参照のこと。
ピーク2 実施例6B:6:(R)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ペンタン酸(下記)-図4を参照のこと。
Figure 2023534196000039
経路3
Figure 2023534196000040
実施例7:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-(トリフルオロメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
(a)中間体17:5-(8-(tert-ブトキシカルボニル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタン酸リチウム
Figure 2023534196000041
テトラヒドロフラン(60mL)及び水(20mL)中の7-(5-メトキシカルボニルペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル(10g、28.7mmol)の溶液に、水酸化リチウム一水和物(1.33g、31.6mmol)を添加した。反応混合物を室温で36時間撹拌し、減圧下で濃縮し、トルエン(10×25mL)と共沸させて、中間体17をクリーム色の泡状物(11.5g、118%-溶媒残渣)として得た。H NMR(300MHz;CDOD)δ7.47(d,1H)、6.99(d,1H)、3.74(t,2H)、2.77(t,2H)、2.75(t,2H)、2.21(t,2H)、1.92(q,2H)、1.81-1.64(m,4H)、1.52(s,9H)。C1825についてのHRMS[M]計算値333.1820、実測値333.1807。
(b)中間体18:9-tert-ブチル 7-(5-((2-((ベンジルオキシカルボニル)アミノ)-3-エトキシカルボニルプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2023534196000042
アセトニトリル(500mL)中の中間体17(9.77g、28.7mmol)の溶液に、3-アミノ-2-((ベンジルオキシカルボニル)アミノ)プロパン酸エチル(8.67g、28.7mmol)を添加した。この溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.83mL、57.4mmol)及びプロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50%w/w、20.5mL、34.44mmol)を0℃で10分間にわたって添加した。反応物を室温で24時間撹拌し、溶媒を減圧下で除去した。得られた油状物をジクロロメタン(200mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(200mL)で洗浄した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、MgSOで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。得られた油状物を4つのバッチに分け、メタノール-酢酸エチル(5:95)を使用して溶出するシリカカートリッジ(200g、50μ)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、中間体18を無色透明の油状物(10.5g)として生成した。H NMR(300MHz;CDCl)δ7.37-7.30(m,6H)、6.82(d,1H)、5.09(s,2H)、4.35(m,1H)、4.15(t,2H)、3.75(q,2H)、3.68-3.57(m,2H)、2.74(t,2H)、2.72(t,2H)、2.24(t,2H)、1.92(quin,2H)、1.80-1.64(m,4H)、1.53(s,9H)、1.25(t,3H)。C3142+HについてのHRMS[M+H]計算値583.3132、実測値583.3152。
b1)中間体19:7-(5-((2-アミノ-3-エトキシカルボニルプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000043
エタノール(450mL)中の中間体18(4.55g、7.82mmol)の溶液に、パラジウム炭素(10%w/w、455mg)を添加し、窒素下に置いた。フラスコを脱気し、水素下に置き、室温で48時間撹拌した。水素をフラスコから脱気し、空気に置き換え、反応混合物をガラス繊維濾紙で濾過し、固相をエタノール(50mL)で洗浄した。濾液を減圧下で蒸発させて、中間体19を無色透明の油状物(3.11g)を生成した。H NMR(300MHz;CDCl)δ7.30(d,1H)、6.82(d,1H)、4.18(q,2H)、3.78-3.70(m,3H)、3.62-3.28(m,4H)、2.73(m,4H)、2.25(t,2H)、1.93(quin,2H)、1.75(m,4H)、1.53(s,9H)、1.25(t,3H)。C2336+HについてのHRMS[M+H]計算値449.2758、実測値449.2757。
(c)中間体20:1-(3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000044
3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルクロリド(0.69mL,4.30mmol)及びアゼチジン-3-カルボン酸(500mg、4.95mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体20をフレーク状の白色固体(650mg)として生成した。H NMR(500MHz;CDCl)δ8.14(s,1H)、8.08(d,1H)、7.94(d,1H)、7.77(t,1H)、4.07(dt,4H)、3.39-3.33(m,1H)。C1110NOS+HについてのHRMS[M+H]計算値310.0361、実測値310.0366。
(d)中間体21:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-(3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000045
アセトニトリル(30mL)中の中間体19(500mg、1.12mmol)の溶液に、中間体20(364mg、1.12mmol)を添加した。この溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(390μL、2.24mmol)及びプロピルホスホン酸無水物(0.80mL、1.34mmol)を0℃で10分間にわたって添加した。反応物を窒素下、室温で48時間撹拌し、減圧下で溶媒を除去した。粗生成物をジクロロメタン(25mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(25mL)で洗浄した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×25mL)で抽出した。有機物を合わせ、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。得られた油状物をシリカ(40g)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、メタノール-ジクロロメタン(5:95)使用して溶出して、中間体21を無色の油状物(680mg)として生成した。H NMR(500MHz;CDCl)δ8.07(s,1H)、8.01(d,1H)、7.88(d,1H)、7.72(t,1H)、7.33(d,1H)、6.83(d,1H)、4.33(td,1H)、4.08-4.00(m,2H)、3.91(dt,4H)、3.75-3.71(m,2H)、3.59-3.53(m,1H)、3.47-3.43(m,1H)、3.14(quin,1H)、2.74-2.68(m,4H)、2.20(td,2H)、1.91(quin,2H)、1.73-1.59(m,4H)、1.49(s,9H)、1.15(t,3H)。C3444S+HについてのHRMS[M+H]計算値740.2935、実測値740.2938。
(e)中間体22:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000046
ジクロロメタン(3mL)中の中間体21(500mg、0.68mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.5mL)を添加した。反応物を室温で24時間撹拌し、トルエン(5mL)を添加した。溶媒を減圧下で除去し、ジクロロメタン(20mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(20mL)で洗浄した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。有機物を合わせ、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧下で除去して、中間体22を白色固体(360mg)として得た。H NMR(500MHz;CDCl)δ8.11(s,1H)、8.05(d,1H)、7.91(t,1H)、7.75(t,1H)、7.18(d,1H)、6.37(d,1H)、4.47(m,1H)、4.16(m,2H)、3.97(m,4H)、3.63(m,2H)、3.44(t,2H)、3.21(quin,1H)、2.74(t,2H)、2.56(t,2H)、2.24(t,2H)、1.93(quin,2H)、1.66(m,4H)、1.25(t,3H)。C2936S+HについてのHRMS[M+H]計算値640.2411、実測値640.2394。
(f)実施例7:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
Figure 2023534196000047
エタノール(5mL)中の中間体22(150mg、0.23mmol)の溶液に、2M水酸化ナトリウム水溶液(0.23mL、0.47mmol)を添加した。反応混合物を室温で24時間撹拌し、次いで溶媒を減圧下で除去した。粗生成物をメタノール-水を使用してOasisカラムから溶出した。十分な純度の選択された画分を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸を白色固体(80mg)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.13(d,1H)、8.09(s,1H)、8.05(d,1H)、7.89(t,1H)、7.31(d,1H)、6.44(d,1H)、4.28(t,1H)、4.01-3.88(m,4H)、3.62-3.57(m,1H)、3.51-3.46(m,1H)、3.42(t,2H)、3.33(quin,1H)、2.74(t,2H)、2.60(t,2H)、2.20(t,2H)、1.89(quin,2H)、1.69-1.59(m,4H)。C2732S+HについてのHRMS[M+H]計算値612.2098、実測値612.2066。
実施例8:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
(a)中間体23 1-(3-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000048
3-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニルクロリド(0.84mL,4.95mmol)及び3-アゼチジンカルボン酸(500mg、4.95mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体23を無色のガラス状物(500mg)として得た。H NMR(500MHz;CDCl)δ7.81(d,1H)、7.71(s,1H)、7.67(t,1H)、7.53(d,1H)、4.03(dt,4H)、3.36-3.29(m,1H)。C1110NOS+HについてのHRMS[M+H]計算値326.0305、実測値326.0310。
(b)中間体24:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-(3-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000049
中間体23(346mg、1.12mmol)及び中間体19(500mg、1.12mmol)を使用して中間体21の方法によって調製して、中間体24(480mg)を得た。H NMR(500MHz;CDCl)δ7.79(d,1H)、7.69(s,1H)、7.64(t,1H)、7.50(d,1H)、7.36(d,1H)、6.86(d,1H)、4.35(dt,1H)、4.13-4.02(m,2H)、3.97-3.89(m,4H)、3.77(dt,2H)、3.62-3.57(m,1H)、3.50-3.46(m,1H)、3.14(quin,1H)、2.79-2.73(m,4H)、2.25(td,2H)、1.94(quin,2H)、1.75(quin,2H)、1.65(quin,2H)、1.53(s,9H)、1.19(t,3H)。C3444S-HについてのHRMS[M-H]計算値754.2739、実測値754.2731。
(c)中間体25:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000050
中間体24(450mg、0.60mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体25を白色固体(380mg)として得た。H NMR(500MHz;CDCl)δ7.78(d,1H)、7.69(s,1H)、7.64(t,1H)、7.51(d,1H)、7.08(d,1H)、6.33(d,1H)、4.49-4.46(m,1H)、4.19-4.12(m,2H)、3.97-3.87(m,4H)、3.63-3.60(m,2H)、3.38(t,2H)、3.19(quin,1H)、2.70(t,2H)、2.49(t,2H)、2.19(t,2H)、1.89(quin,2H)、1.67-1.57(m,4H)、1.23(t,3H)。C2936S+HについてのHRMS[M+H]計算値656.2360、実測値656.2356。
(d)実施例8:3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸
Figure 2023534196000051
中間体25(150mg、0.23mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-(トリフルオロメトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロパン酸を白色固体(100mg)として得た。H NMR(300MHz;DMSO-d)δ7.95(d,1H)、7.86-7.72(m,3H)、7.10(d,1H)、6.28(d,1H)、4.07-4.00(m,1H)、3.88-3.73(m,5H)、3.34-3.20(m,3H)、3.14(quin,1H)、2.62(t,2H)、2.42(t,2H)、2.05-1.99(m,2H)、1.76(quin,2H)、1.54-1.42(m,4H)。C2732S+NaについてのHRMS[M+Na]計算値650.1867、実測値650.1850。
実施例9:2-(1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(b)中間体26:1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000052
ベンゼンスルホニルクロリド(1.27mL、9.9mmol)及び3-アゼチジンカルボン酸(1g、9.9mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体26を無色固体(1.99g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.90-7.85(m,2H)、7.78-7.72(m,1H)、7.71-7.66(m,2H)、3.99(t,2H)、3.93-3.84(m,2H)、3.32-3.24(m,1H)。C1011NOS-HについてのHRMS[M]計算値240.0336、実測値240.0336。
(c)中間体27:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000053
アセトニトリル(10mL)中の中間体26(0.24g、0.89mmol)及び中間体19(0.4g、0.89mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.76mL、4.45mmol)及びHATU(0.67g、1.78mmol)を添加した。最初は溶液は淡い緑色であったが、数分後に溶液は暗褐色になった。溶液を不活性雰囲気下、室温で5時間撹拌した。得られた暗褐色の溶液を酢酸エチル(100mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和、5×50mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去して、粗生成物を褐色の油状物として生成した。得られた油状物を、100%酢酸エチルを使用して溶出するシリカカートリッジ(25g、50μ)上で精製して、中間体27の淡黄色の油状物(0.42g)を得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.82(d,2H)、7.62(t,1H)、7.56(t,2H)、7.34(d,1H)、6.84(d,1H)、4.35-4.31(m,1H)、4.10-3.99(m,2H)、3.91-3.84(m,4H)、3.78-3.71(t,2H)、3.63-3.40(m,2H)、3.07(quin,1H)、2.76-2.71(m,4H)、2.22(td,2H)、1.92(quin,2H)、1.78-1.60(m,4H)、1.51(s,9H)、1.17(t,3H)。C3345SについてのHRMS[M]計算値671.2989、実測値672.3058。
(d)中間体28:エチル-2-(1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパノエート
Figure 2023534196000054
中間体27(0.38g、0.57mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体28(0.24g)を得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.88-7.85(m,2H)、7.69-7.64(m,1H)、7.61-7.57(m,2H)、7.09(d,1H)、6.35(d,1H)、4.49(dt,1H)、4.20-4.17(m,2H)、3.96-3.73(m,4H)、3.70-3.56(m,2H)、3.41-3.38(m,2H)、3.19-3.12(m,1H)、2.71(t,2H)、2.51(t,2H)、2.22-2.20(m,2H)、1.94-1.88(m,2H)、1.72-1.60(m,4H)、1.25(t,3H)。C2837S+HについてのHRMS[M+H]計算値572.2537、実測値572.2536。
(e)実施例9:2-(1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000055
中間体28(0.24g、0.42モル)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色固体(0.15g)として生成した。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.80(d,2H)、7.68(t,1H)、7.61(t,2H)、7.29(d,1H)、6.41(d,1H)、4.21(t,1H)、3.93-3.77(m,4H)、3.55-3.40(m,2H)、3.40-3.35(m,2H)、3.24-3.14(m,1H)、2.70(t,2H)、2.55(t,2H)、2.22-2.07(m,2H)、1.86(quin,2H)、1.60-1.59(m,4H)。C2633SについてのHRMS[M]計算値543.2152、実測値544.2226。
実施例10:2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体29:1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000056
3,5-ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(0.73g、1.97mmol)及び3-アゼチジンカルボン酸(0.3g、3.97mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体29を無色固体(0.89g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.86(t,1H)、7.82(d,2H)、4.08(t,2H)、3.95(dd,2H)、3.38-3.30(m,1H)。C10ClNOS-HについてのHRMS[M-H]計算値307.9557、実測値307.9556。
(b)中間体30:7-(5-((2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-エトキシカルボニルプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000057
中間体29(0.33g、1.08mmol)及び中間体19(0.44g、0.98mmol)を使用して中間体21の方法によって調製して、中間体30を透明の油状物(0.54g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.69(d,2H)、7.59(t,1H)、7.33(d,1H)、6.83(d,1H)、4.34(dt,1H)、4.07-4.01(m,2H)、3.99-3.88(m,4H)、6.76-3.73(m,2H)、3.63-3.42(m,2H)、3.20-3.09(m,1H)、2.76-2.71(m,4H)、2.28-2.19(m,2H)、1.92(quin,2H)、1.76-1.61(m,4H)、1.51(s,9H)、1.17(t,3H)。C3343ClS+HについてのHRMS[M+H]計算値740.2288、実測値740.2282。
(c)中間体31:2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000058
中間体31(0.51g、0.69mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体31を無色の固体(0.18g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.70(d,2H)、7.60(t,1H)、7.07(d,1H)、6.33(d,1H)、4.50(td,1H)、4.21-4.15(m,2H)、4.05-3.86(m,4H)、3.74-3.53(m,2H)、3.44-3.32(m,2H)、3.19(quin,1H)、2.69(t,2H)、2.50(t,2H)、2.10-1.93(m,2H)、1.90(dt,2H)、1.75-1.53(m,4H)、1.25(t,3H)。C2835ClS+HについてのHRMS[M+H]計算値640.1758、実測値640.1755。
(d)実施例10:2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000059
中間体31(0.18g、0.28mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色固体(0.08g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.83(t,1H)、7.76(d,2H)、7.59(d,1H)、6.64(d,1H)、4.54-4.50(m,1H)、4.05-3.85(m,4H)、3.73-3.68(m,1H)、3.55-3.47(m,2H)、3.43-3.36(m,2H)、2.82(t,2H)、2.72(t,2H)、2.28(t,2H)、1.95(quin,2H)、1.74-1.60(m,4H)。C2631ClS+HについてのHRMS[M+H]計算値612.1445、実測値612.1430。
実施例11:2-(1-(3,5-ジメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体32:1-(3,5-ジメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000060
3,5-ジメチルベンゼンスルホニルクロリド(2.0g、9.89mmol)及びアゼチジン-3-カルボン酸(1g、9.89mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体32を白色固体(1.75g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.47(s,2H)、7.40(s,1H)、3.92(m,4H)、3.27(m,1H)、2.44(s,6H)。C1215NOS+NaについてのHRMS[M+Na]計算値292.0619、実測値292.0616。
(b)中間体33:7-(5-((2-(1-(3,5-ジメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-エトキシカルボニルプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000061
中間体32(0.4g、1.485mmol)及び中間体19(0.6g、1.35mmol)を使用して中間体27の方法によって調製して、中間体33を褐色の油状物(0.363g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.52(d,1H)、7.45(s,2H)、7.39(s,1H)、7.01(d,1H)、4.43(m,1H)、4.14(m,2H)、3.86(m,4H)、3.77(m,2H)、3.52(m,2H)、3.22(m,1H)、2.79(t,2H)、2.73(t,2H)、2.43(s,6H)、2.21(t,2H)、1.94(quin,2H)、1.68(m,4H)、1.53(s,9H)、1.23(t,3H)。C3549S+HについてのHRMS[M+H]計算値700.3380、実測値700.3363。
(c)中間体34:2-(1-(3,5-ジメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000062
中間体33(0.363g、0.052mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体34を褐色の泡状物(0.2g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.45(s,2H)、7.38(s,1H)、7.29(d,1H)、6.46(d,1H)、4.47(dd,1H)、4.14(m,2H)、3.88(m,4H)、3.47-3.41(m,4H)、3.24(m,1H)、2.75(t,2H)、2.58(t,2H)、2.45(s,6H)、2.20(t,2H)、1.91(quin,2H)、1.63(m,4H)、1.24(t,3H)。C3041S+HについてのHRMS[M+H]計算値600.2856、実測値600.2853。
(d)実施例11:2-(1-(3,5-ジメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000063
中間体34(0.2g、0.333mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-(3,5-ジメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を白色のゲルとして得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.61(m,1H)、7.45(m,2H)、7.40(s,1H)、6.67(d,1H)、4.54(m,1H)、3.89(m,4H)、3.74-3.63(m,1H)、3.61-3.5(m,2H)、3.46-3.41(m,1H)、3.29-3.21(m,1H)、2.84(t,2H)、2.74(t,2H)、2.44(s,6H)、2.30(m,2H)、1.97(quin,2H)、1.68(m,4H)。C2837S+HについてのHRMS[M+H]計算値572.2543、実測値572.2526。
実施例12:2-(1-(3-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体35:1-(3-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000064
3-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニルクロリド(0.5g、1.97mmol)及びアゼチジン-3-カルボン酸(0.2g、1.97mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体35を白色のゲル(0.35g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.39(s,1H)、8.33(d,1H)、8.21(d,1H)、7.96(t,1H)、4.00(m,4H)、3.30(m,1H)、3.24(s,3H)。C1113NO+NaについてのHRMS[M+Na]計算値342.0082、実測値342.0069。
(b)中間体36:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-(3-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000065
中間体35(0.340g、1.07mmol)及び中間体19(0.480g、1.07mmol)を使用して中間体27の方法によって調製して、中間体36を褐色の油状物(0.418g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ8.40(s,1H)、8.21(d,H)、8.12(d,1H)、7.81(t,2H)、7.49(d,1H)、7.39(d,1H)、7.02(m,1H)、6.88(d,1H)、4.30(m,1H)、4.00(m,6H)、3.77(m,2H)、3.53(m,2H)、3.13(s,4H)、2.76(m,4H)、2.24(m,2H)、1.95(quin,2H)、1.68(m,4H)、1.52(s,9H)、1.18(t,3H)。C344710+HについてのHRMS[M+H]計算値750.2843、実測値750.2826。
(c)中間体37:2-(1-(3-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000066
中間体36(0.388g、0.519mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体37をつぶれた泡状物(0.254g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ8.42(s,1H)、8.23(d,1H)、8.14(d,1H)、7.95(d,1H)、7.83(t,1H)、7.17(d,1H)、6.57(s,1H)、6.37(d,1H)、4.44(m,1H)、4.16(q,2H)、3.97(m,4H)、3.63(m,2H)、3.44(m,2H)、3.25(m,1H)、3.25(s,3H)、2.74(t,2H)、2.56(t,2H)、2.24(m,2H)、1.94(quin,2H)、1.66(m,4H)、1.25(t,3H)。C2939+HについてのHRMS[M+H]計算値650.2318、実測値650.2308。
(d)実施例12:2-(1-(3-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000067
中間体37(254mg、0.39mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-(3-(メチルスルホニル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(1,2,3,4-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を淡黄色のゲル(37mg)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.36(s,1H)、8.32(d,1H)、8.20(d,1H)、7.95(t,1H)、7.48(d,1H)、6.53(d,1H)、4.22(t,1H)、3.98(m,4H)、3.49(m,4H)、3.36(m,1H)、3.26(s,3H)、2.80(t,2H)、2.67(t,2H)、2.23(t,2H)、1.94(quin,2H)、1.69(m,4H)。C2735+HについてのHRMS[M+H]計算値622.2005、実測値622.1981。
実施例13:2-(1-(3-クロロ-5-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体38:1-(3-クロロ-5-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000068
3-クロロ-5-メチルベンゼンスルホニルクロリド(0.44g、1.96mmol)及びアゼチジン-3-カルボン酸(0.2g、1.97mmol)を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体38を無色の油状物(0.32g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.65-7.62(m,1H)、7.62-7.58(m,2H)、4.05-4.01(m,2H)、3.92-3.88(m,2H)、3.38(quin,1H)、2.48(s,3H)。C1112ClNOS-HについてのHRMS[M-H]計算値288.0097、実測値288.0103。
(b)中間体39:7-(5-((2-(1-(3-クロロ-5-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-エトキシカルボニルプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000069
中間体38(0.17g、0.59mmol)及び中間体19(0.26g、0.59mmol)を使用して中間体27の方法によって調製して、中間体39を黄色の油状物(0.05g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.62-7.58(m,1H)、7.51-7.50(m,1H)、7.41-7.40(m,1H)、7.54-7.33(m,1H)、6.98-6.87(m,1H)、4.39(dt,1H)、4.10-3.99(m,2H)、3.95-3.84(m,4H)、3.82-3.75(m,2H)、3.63-3.45(m,2H)、3.13(dt,1H)、2.79-2.70(m,4H)、2.43(s,3H)、2.30-2.15(m,2H)、1.96(quin,2H)、1.76(quin,2H)、1.70-1.58(m,2H)、1.53(s,9H,)、1.19(t,3H)。C3446ClNS+HについてのHRMS[M+H]計算値720.2834、実測値720.2801。
(c)実施例13:2-(1-(3-クロロ-5-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000070
ジクロロメタン(3mL)中の中間体39(0.075g、0.10mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL)を添加した。溶液を不活性雰囲気下、室温で20時間撹拌した。トルエン(20mL)を得られた赤色の反応混合物に添加し、溶媒を減圧下で除去した。得られた油状物を酢酸エチル(30mL)に溶解し、炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和、3×30mL)で洗浄した。有機層を乾燥させ、濾過した。溶媒を減圧下で除去して赤色の油状物を得て、これを精製又は完全な特性決定をせずに使用した。粗生成物をエタノール(5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(2M、0.08mL、0.16mmol)を添加した。反応混合物を4時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、水(20mL)を添加した。溶液がpH5になるまで、塩酸(1M)を滴下した。溶液をジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、溶媒を除去して、2-(1-(3-クロロ-5-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色固体(0.04g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.63-7.54(m,4H)、6.65(d,1H)、4.54-4.46(m,1H)、4.01-3.81(m,4H)、3.73-3.6(m,1H)、3.53-3.45(m,3H)、3.40-3.35(m,1H)、2.82(t,2H)、2.72(t,2H)、2.47(s,3H)、2.32(t,2H)、1.94(quin,2H)、1.77-1.58(m,4H)。C2734ClNS+HについてのHRMS[M+H]計算値592.1991、実測値592.1987。
実施例14:2-(1-(3-エチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体40:1-(3-エチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸
Figure 2023534196000071
3-エチルベンゼンスルホニルクロリド(0.365g、1.84mmol)及びアゼチジン-3-カルボン酸を使用して中間体4の方法によって調製して、中間体40を淡白色のゲル(0.28g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.68(m,2H)、7.59(m,2H)、3.93(m,4H)、3.26(tt,1H)、2.80(q,2H)、1.31(t,3H)。
(b)中間体41:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-(3-エチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000072
中間体40(0.280g、1.04mmol)及び中間体19(0.466g、1.04mmol)を使用して中間体27の方法によって調製して、中間体41を淡褐色の油状物(0.504g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.65(m,2H)、7.48(m,2H)、7.39(m,2H)、7.04(t,1H)、6.87(d,1H)、4.39(m,1H)、4.08(m,2H)、3.89(m,4H)、3.77(t,2H)、3.56(m,2H)、3.11(quin,1H)、2.76(m,6H)、2.25(t,2H)、1.95(quin,2H)、1.70(m,4H)、1.53(s,9H)、1.29(t,3H)、1.20(t,3H)。C3549S+HについてのHRMS[M+H]計算値700.3380、実測値700.3362。
(c)中間体42:2-(1-(3-エチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000073
中間体41(0.5g;0.72mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体42を薄褐色の油状物(0.372g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.78(d,1H)、7.67(m,2H)、7.49(d,2H)、7.12(d,1H)、6.52(t,1H)、4.50(m,1H)、4.16(m,2H)、3.91(m,4H)、3.64(t,2H)、3.42(m,2H)、3.18(quin,1H)、2.73(m,4H)、2.54(t,2H)、2.22(t,2H)、1.92(quin,2H)、1.67(m,4H)、1.29(t,3H),1.25(t,3H)。C3041S+HについてのHRMS[M+H]計算値600.2856、実測値600.2832。
(d)実施例14:2-(1-(3-エチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000074
中間体42(0.37g、0.618mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-(3-エチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色の油状物(0.13g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.67(m,2H)、7.58(m,2H)、7.28(d,1H)、6.53(d,1H)、4.28(t,1H)、3.92(m,4H)、3.53(m,2H)、3.47(t,2H)、3.28(m,1H)、2.80(m,4H)、2.68(t,2H)、2.24(m,2H)、1.94(quin,2H)、1.69(m,4H)、1.30(t,3H)。C2837S+HについてのHRMS[M+H]計算値572.2543、実測値572.2514。
実施例15:2-(3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体43:1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000075
トリエチルアミン(3.3mL,24mmol)をジクロロメタン(20mL)中のアゼチジン-3-カルボン酸メチル塩酸塩(1.26g、8.3mmol)及び3-メチルベンゼンスルホニルクロリド(1.32g、8.3mmol)の溶液に0.25時間にわたって添加し、氷浴中で冷却した。得られた濁った黄色の溶液を窒素下で21時間撹拌した。溶液をジクロロメタン(50mL)に溶解し、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和、4×50mL)で抽出した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧下で除去して、中間体43を淡黄色の油状物(1.66g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.75-7.59(m,2H)、7.55-7.43(m,2H)、4.08-3.89(m,4H)、3.65(s,3H)、3.27(tt,1H)、2.48(s,3H)。C1215NOS+HについてのHRMS[M+H]計算値270.0795、実測値270.0793。
(b)中間体44:3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000076
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、10.0mL、10mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の中間体43(800mg、3.0mmol)の溶液に-72℃で添加し、得られた淡黄色の溶液を0.5時間撹拌した。乾燥テトラヒドロフラン(1.5mL)中のヨウ化メチル(1.60ml、26mmol)を撹拌溶液に滴下により添加し、得られた溶液を-72℃で3時間撹拌した。塩酸溶液(1M、20mL)を-72℃で溶液に添加し、水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。分離した有機層を食塩水(2×50mL)で洗浄し、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。形成された油状物を、石油エーテル:酢酸エチル(65:35)を使用して溶出するシリカカートリッジ(40g)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む画分を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、中間体44を橙色の固体(0.37g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.68-7.60(m,2H)、7.50-7.42(m,2H)、4.05(d,2H)、3.62-3.57(m,5H)、2.46(s,3H)、1.39(s,3H)。C1317NOS+HについてのHRMS[M+H]計算値284.0951、実測値284.0947。
(c)中間体45:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000077
中間体44(370mg、1.3mmol)をTHF(10mL)、水(3.5mL)、及びメタノール(3.5mL)の溶液に添加した。水酸化リチウム(45mg、1.9mmol)を添加し、得られた淡黄色溶液を24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留した水をトルエン(5×10mL)との共沸により除去して、3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウム(356 mg)を白クリーム色のつぶれた泡状物として得た。
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.13mL,6.6mmol)及びHATU(1000mg、2.6mmol)を、N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の中間体19(590mg、1.3mmol)及び3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウム(350mg、1.3mmol)の溶液に0℃でゆっくり添加した。溶液を室温で68時間撹拌した。得られた溶液を酢酸エチル(100mL)に溶解し、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和、6×50mL)で洗浄した。有機層を食塩水(50mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去した。粗生成物を酢酸エチル(100%)を使用して溶出するシリカカートリッジ(40g)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む画分を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、中間体45を薄褐色のゲル(0.630g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.68-7.58(m,3H)、7.46-7.38(m,2H)、7.33(d,1H)、7.24-7.18(m,1H)、6.84(d,1H)、4.32-4.23(m,1H)、4.08-3.99(m,4H)、3.79-3.71(m,2H)、3.65-3.54(m,1H)、3.51(d,2H)、3.48-3.40(m,1H)、2.78-2.67(m,4H)、2.44(s,3H)、2.34-2.17(m,2H)、1.98-1.87(m,2H)、1.84-1.72(m,2H)、1.72-1.59(m,2H)、1.52(s,9H)、1.34(s,3H)、1.16(t,3H)。C3549S+HについてのHRMS[M+H]計算値700.3375、実測値700.3362。
(d)中間体46:2-(3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2 yl)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000078
中間体45(600mg、0.86mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体46を橙色のゲル(0.460g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.70-7.57(m,3H)、7.46-7.38(m,2H)、7.05(d,1H)、6.61(bt,1H)、6.31(d,1H)、4.98(bs,1H)、4.43-4.36(m,1H)、4.16-4.09(m,2H)、4.09-4.02(m,2H)、3.62-3.55(m,2H)、3.52(d,2H)、3.41-3.34(m,2H)、2.67(t,2H)、2.55-2.48(m,2H)、2.43(s,3H)、2.23-2.14(m,2H)、1.93-1.82(m,2H)、1.69-1.56(m,4H)、1.36(s,3H)、1.29-1.17(m,3H)。C3041S+HについてのHRMS[M+H]計算値600.2856、実測値600.2850。
実施例15:2-(3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000079
中間体46(420mg、0.70mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(3-メチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を黄色の油状物(0.18g)として得た。H-NMR(400MHz;CDOD)δ7.67-7.58(m,2H)、7.56-7.49(m,2H)、7.50-7.44(m,1H)、6.51(d,1H)、4.28-4.23(t,1H)、4.05(dd,2H)、3.59-3.40(m,6H)、2.77(t,2H)、2.69-2.61(m,2H)、2.45(s,3H)、2.29-2.14(m,2H)、1.95-1.86(m,2H)、1.75-1.59(m,4H)、1.27(s,3H)。C2837S-HについてのHRMS[M-H]計算値570.2392、実測値570.2400。
実施例16:2-(3-エチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体47:3-エチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000080
中間体43(940mg、3.5mmol)及びヨウ化エチル(2.75mL、34mmol)を使用して中間体44の方法によって調製して、中間体47を黄色の油状物(0.540g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.67-7.60(m,2H)、7.46-7.43(m,2H)、3.99(d,2H)、3.63(d,2H)、3.60(s,3H)、2.45(s,3H)、1.76(q,2H)、0.76(t,3H)。C1419NOS+HについてのHRMS[M+H]計算値298.1113、実測値298.1108。
(b)中間体48:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(3-エチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000081
中間体47(500mg、1.7mmol)及び水酸化リチウム(60mg、2.5mmol)を使用して中間体45の方法によって調製して、3-エチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウムをクリーム色のつぶれた泡状物(490mg)として得た。一部(410mg、1.4mmol)及び中間体19(544mg、1.2mmol)により、中間体48を淡褐色のゲル(0.440g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.69-7.57(m,3H)、7.46-7.37(m,2H)、7.35-7.24(m,2H)、6.83(d,1H)、4.30-4.21(m,1H)、4.07-3.98(m,3H)、3.94(d,1H)、3.78-3.71(m,2H)、3.64-3.49(m,3H)、3.48-3.39(m,1H)、2.80-2.64(m,4H)、2.43(s,3H)、2.35-2.16(m,2H)、1.98-1.85(m,2H)、1.82-1.71(m,2H)、1.71-1.59(m,4H)、1.51(s,9H)、1.14(t,3H)、0.75(t,3H)。C3651S+HについてのHRMS[M+H]計算値714.3531、実測値714.3515。
(c)中間体49:2-(3-エチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000082
中間体48(440mg、0.62mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体49を黄色の油状物(0.29g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.68(bd,1H)、7.65-7.57(m,2H)、7.44-7.37(m,2H)、7.04(d,1H)、6.73-6.65(m,1H)、6.30(d,1H)、5.04(bs,1H)、4.42-4.34(m,1H)、4.16-4.05(m,2H)、4.01(dd,2H)、3.61-3.50(m,4H)、3.42-3.33(m,2H)、2.66(t,2H)、2.54-2.47(m,2H)、2.42(s,3H)、2.24-2.13(m,2H)、1.91-1.83(m,2H)、1.75-1.55(6H,m)、1.27-1.16(m,3H)、0.76(t,3H)。C3143S+HについてのHRMS[M+H]計算値614.3012、実測値614.3007。
実施例16:2-(3-エチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000083
中間体49(260mg、0.42mmolを使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(3-エチル-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を黄色の油状物(0.22g)として得た。H-NMR(400MHz;CDOD)δ7.65-7.58(m,2H)、7.58-7.48(m,3H)、6.62(d,1H)、4.48(dd,1H)、3.99(dd,2H)、3.64-3.40(6H,m)、2.79(t,2H)、2.71(t,2H)、2.46(s,3H)、2.28-2.20(m,2H)、2.00-1.85(m,2H)、1.75-1.47(6H,m)、0.69(t,3H)。C2939S-HについてのHRMS[M-H]計算値584.2548、実測値584.2562。
実施例17:2-(3-フルオロ-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体50:3-フルオロ-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000084
ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(5.2mL、5.2mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(20mL)中の中間体43(700mg、2.6mmol)の溶液に-72℃で添加し、得られた淡黄色溶液を0.5時間撹拌した。乾燥テトラヒドロフラン(15mL)中のN-フルオロベンゼンスルホンイミド(1.23g、3.9mmol)を撹拌溶液に添加し、得られた溶液を-72℃で4時間撹拌した。溶液を室温に温め、白色固体が溶液から沈殿した。混合物を室温で15時間撹拌した。塩酸(1M、30mL)を得られた溶液に添加し、水層を酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機層を食塩水(2×30mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、減圧下で溶媒を除去して、褐色の油状物を得た。形成された油状物を、石油エーテル:酢酸エチル(65:35)を使用して溶出するシリカカートリッジ(40g)上のフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。生成物を含む画分を合わせ、溶媒を減圧下で除去して、中間体50を黄色の油状物(0.250g)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.99-7.92(m,2H)、7.55-7.43(m,2H)、4.27(ddd,2H)、4.06(ddd,2H)、3.76(s,3H)、2.46(s,3H)。C1214FNOS+HについてのHRMS[M+H]計算値288.0700、実測値288.0693。
(b)中間体51:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(3-フルオロ-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000085
中間体50(100mg、0.35mmol)及び水酸化リチウム(12mg、0.53mmol)を使用して中間体45の方法によって調製して、3-フルオロ-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウムを淡黄色の油状物(105mg)として得て、これを精製せずに使用し、中間体19(202mg、0.45mmol)と反応させて、中間体51を淡褐色のゲル(45mg)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ8.03-7.92(m,1H)、7.67-7.57(m,2H)、7.48-7.40(m,2H)、7.36(d,1H)、7.00(bt,1H)、6.84(d,1H)、4.43-4.36(m,1H)、4.25-4.14(m,2H)、4.12-4.07(m,2H)、4.06-3.89(m,2H)、3.78-3.72(m,2H)、3.61-3.50(m,2H)、2.77-2.68(m,4H)、2.43(s,3H)、2.27-2.13(m,2H)、1.95-1.87(m,2H)、1.76-1.68(m,2H)、1.65-1.56(m,2H)、1.50(s,9H)、1.17(t,3H)。C3446FNS+HについてのHRMS[M+H]計算値704.3124、実測値704.3114。
(c)中間体52:2-(3-フルオロ-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000086
中間体51(45mg、0.06mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体52を黄色の油状物(30mg)として得た。H-NMR(400MHz;CDCl)δ7.99-7.92(m,1H)、7.71-7.58(m,2H)、7.50-7.40(m,2H)、7.07(d,1H)、6.54(bs,1H)、6.31(d,1H)、5.51(bs,1H)、4.49(td,1H)、4.33-3.94(m,6H)、3.77-3.52(m,2H)、3.45-3.33(m,2H)、2.69(t,2H)、2.55-2.49(m,2H)、2.44(s,3H)、2.19(t,2H)、1.95-1.84(m,2H)、1.69-1.56(m,4H)、1.30-1.15(m,3H)。C2938FNS+HについてのHRMS[M+H]計算値604.2605、実測値604.2601。
(d)実施例17:2-(3-フルオロ-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000087
中間体52(30mg、0.05mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(3-フルオロ-1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を淡黄色の油状物(25mg)として得た。H-NMR(400MHz;CDOD)δ7.71-7.62(m,2H)、7.59-7.50(m,2H)、7.48(d,1H)、6.51(d,1H)、4.32-4.18(m,3H)、4.02-3.87(m,2H)、3.60(qd,2H)、3.49-3.42(m,2H)、2.78(t,2H)、2.69-2.59(m,2H)、2.47(s,3H)、2.24-2.14(m,2H)、1.97-1.87(m,2H)、1.77-1.55(m,4H)。C2734FNS-HについてのHRMS[M-H]計算値574.2141、実測値574.2150。
実施例18:2-(1-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体53:1-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000088
アゼチジン-3-カルボン酸メチル(350mg、3.05mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解した。トリエチルアミン(0.45mL、6.10mmol)を添加し、反応混合物を氷浴中で冷却した。1-メチル-1H-イミダゾール-4-スルホニルクロリド(550mg、3.05mmol)を添加し、反応混合物を室温に戻し、18時間撹拌した。トリエチルアミン(0.45mL、6.10mmol)及びアセトニトリル(2mL)を添加し、反応混合物を室温でさらに4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を炭酸水素ナトリウム溶液(飽和、70mL)に溶解し、ジクロロメタン(5×20mL)で抽出した。水酸化ナトリウム溶液(2M、1mL)を水溶液に添加し、次いでこれをジクロロメタン(6×20mL)で抽出した。有機物を合わせ、真空中で濃縮して、中間体53を白色固体(0.440g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.86(s,1H)、7.84(d,1H)、4.11-4.00(m,4H)、3.87(s,3H)、3.67(s,3H)、3.40-3.31(m,1H)。C13S+HについてのHRMS[M+H]計算値260.0705、実測値260.0699。
(b)中間体54:1-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウム
Figure 2023534196000089
中間体53(420mg、1.62mmol)をテトラヒドロフラン(9mL)、メタノール(3mL)、及び水(3mL)に溶解した。水酸化リチウム(78mg、3.24mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。トルエン(3×5mL)を添加し、反応混合物を真空中で3回濃縮して、中間体54を無色の油状物(0.48g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.79(d,1H)、7.77(d,1H)、3.97(d,2H)、3.95(d,2H)、3.83(s,3H)、3.11-3.02(m,1H)。C10LiNS-HについてのHRMS[M-H]計算値244.0392、実測値244.0399。
(c)中間体55:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000090
中間体19(300mg、0.67mmol)及び中間体54(147mg、0.67mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解した。N-N-ジイソプロピルエチルアミン(0.32mL、3.35mmol)及びHATU(764mg、2.01mmol)を添加し、反応混合物を室温に戻し、66時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、残渣を炭酸水素ナトリウム水溶液(飽和、50mL)と酢酸エチル(3×40mL)との間で分配した。有機層を回収し、食塩水(3×30mL)で洗浄し、乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、黄色の油状物(760mg)を得た。次いで、粗生成物を0:100~10:80 メタノール:酢酸エチルで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、中間体55を黄色の油状物として得た(350mg)。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.57(d,1H)、7.52(d,1H)、7.39-7.31(m,2H)、6.97(t,1H)、6.86(d,1H)、4.43-4.37(m,1H)、4.14-4.04(m,4H)、4.02-3.95(m,2H)、3.78(s,3H)、3.77-3.72(m,2H)、3.65-3.55(m,1H)、3.53-3.45(m,1H)、3.20-3.06(m,1H)、2.78-2.70(m,4H)、2.22(t,2H)、1.93(quin,2H)、1.78-1.69(m,2H)、1.68-1.59(m,2H)、1.50(s,9H)、1.20(t,3H)。C3145S-HについてのHRMS[M-H]計算値674.2978、実測値674.2986。
(d)中間体56:2-(1-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000091
中間体55(234mg、0.35mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体56を黄色の油状物(0.178g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.93(d,1H)、7.55(d,1H)、7.52(d,1H)、7.12(d,1H)、6.58(s,1H)、6.35(d,1H)、5.51(s,1H)、4.52-4.45(m,1H)、4.21-4.13(m,4H)、4.06-3.97(m,2H)、3.78(s,3H)、3.69-3.63(m,2H)、3.44-3.38(m,2H)、3.30-3.20(m,1H)、2.71(t,2H)、2.58-2.51(m,2H)、2.27-2.20(m,2H)、1.95-1.87(m,2H)、1.72-1.61(m,4H)、1.26(t,3H)。C2637S-HについてのHRMS[M-H]計算値574.2453、実測値574.2473。
(e)実施例18:2-(1-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000092
中間体56(163mg、0.28mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-((1-メチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色の砕けたガラス状物(0.123g)として得た。H NMR(400MHz;CHOD)δ7.81(s,1H)、7.79(d,1H)、7.22(d,1H)、6.40(d,1H)、4.29-4.24(m,1H)、4.04-3.89(m,4H)、3.83(s,3H)、3.58(dd,1H)、3.46(dd,1H)、3.43-3.38(m,2H)、3.28-3.19(m,1H)、2.72(t,2H)、2.59-2.53(m,2H)、2.23-2.15(m,2H)、1.93-1.85(m,2H)、1.68-1.57(m,4H)。C2433S-HについてのHRMS[M-H]計算値546.2140、実測値546.2159。
実施例19:2-(1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体57:1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸を得る
Figure 2023534196000093
1-メチル-1H-ピラゾール-4-スルホニルクロリド(536mg、2.97mmol)をジエチルエーテル(5mL)及び水(5mL)に溶解した。アゼチジン-3-カルボン酸(300mg、2.97mmol)及び2M水酸化ナトリウム溶液(3mL、6mmol)を添加し、反応混合物を室温で18時間撹拌した。ジエチルエーテル(10mL)を添加し、水層を分離し、塩酸溶液(2M)でpH6に酸性化した。有機溶媒への抽出は成功しなかったので、水層を真空中で濃縮し、生成物を石油で粉砕して、中間体57を粘着性の白色固体(879mg)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.20(s,1H)、7.81(s,1H)、3.98(s,3H)、3.90-3.76(m,4H)、3.14-3.03(m,1H)。C11S-HについてのHRMS[M-H]計算値244.04、実測値244.04。
(b)中間体58:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000094
中間体19(300mg、0.67mmol)及び中間体57(164mg、0.37mmol)を使用して中間体27の方法によって調製して、中間体58を黄色の油状物(0.28g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.21(s,1H)、7.81(s,1H)、7.50(d,1H)、6.99(d,1H)、4.42(dd,1H)、4.21-4.07(m,2H)、3.98(s,3H)、3.89-3.69(m,6H)、3.58(dd,1H)、3.45(dd,1H)、3.27-3.19(m,1H)、2.78(t,2H)、2.72(t,2H)、2.20(t,2H)、1.96-1.89(m,2H)、1.75-1.60(m,4H)、1.51(s,9H)、1.24(t,3H)。C3145S-HについてのHRMS[M-H]計算値674.2972、実測値674.2978。
(c)中間体59:2-(1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000095
中間体58(155mg、0.23mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体59を黄色の油状物(0.133g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.86(s,1H)、7.83(d,1H)、7.81(s,1H)、7.10(d,1H)、6.34(d,1H)、6.30(s,1H)、4.49(td,1H)、4.18(qd,2H)、3.98(s,3H)、3.93-3.83(m,4H)、3.74-3.65(m,1H)、3.64-3.56(m,1H)、3.42-3.37(m,2H)、3.24-3.15(m,1H)、2.70(t,2H)、2.55-2.49(m,2H)、2.26-2.19(m,2H)、1.94-1.86(m,2H)、1.69-1.61(m,4H)、1.25(t,3H)。C2637S-HについてのHRMS[M-H]計算値574.2453、実測値574.2461。
(d)実施例19:2-(1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000096
中間体59(117mg、0.20mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-((1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色の砕けたガラス状物(73mg)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.22(s,1H)、7.82(s,1H)、7.34(d,1H)、6.45(d,1H)、4.26(t,1H)、3.99(s,3H)、3.89-3.81(m,4H)、3.57(dd,1H)、3.49(dd,1H)、3.45-3.40(m,2H)、3.30-3.22(m,1H)、2.75(t,2H)、2.64-2.57(m,2H)、2.27-2.14(m,2H)、1.95-1.86(m,2H)、1.72-1.59(m,4H)。C2433S-HについてのHRMS[M-H]計算値546.2140、実測値546.2141。
実施例20:2-(1-((5-クロロチオフェン-2-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体60:1-((5-クロロチオフェン-2-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000097
アゼチジン-3-カルボン酸メチル(265mg、1.75mmol)及び5-クロロチオフェン-2-スルホニルクロリド(500mg、2.30mmol)を使用して中間体53の方法によって調製して、中間体60を橙色の油状物(0.63g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.44(d,1H)、7.06(d,1H)、4.10-3.97(m,4H)、3.68(s,3H)、3.36-3.27(m,1H)。
(b)中間体61:1-((5-クロロチオフェン-2-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウム
Figure 2023534196000098
中間体60(630mg、2.13mmol)及び水酸化リチウム(102mg、4.26mmol)を使用して中間体54の方法によって調製して、中間体61をピンク色の固体(0.69g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.51(d,1H)、7.21(d,1H)、3.94(m,4H)、3.13(tt,1H)。
(c)中間体62:7-(5-((2-(1-((5-クロロチオフェン-2-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-エトキシカルボニルプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000099
中間体61(185mg、0.67mmol)及び中間体19(300mg、0.67mmol)を使用して中間体55の方法によって調製して、中間体62を黄色の油状物(0.37g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.46(s,1H)、7.41(d,1H)、7.35(s,1H)、7.03(d,1H)、6.96-6.88(m,2H)、4.43-4.37(m,1H)、4.15-4.04(m,2H)、3.99-3.88(m,4H)、3.82-3.77(m,2H)、3.63-3.47(m,2H)、3.23-3.11(m,1H)、2.81-2.74(m,4H)、2.24(td,2H)、1.98-1.92(m,2H)、1.80-1.72(m,2H)、1.69-1.60(m,2H)、1.53(s,9H)、1.20(t,3H)。C3142ClN+HについてのHRMS[M+H]計算値712.2236、実測値712.2224。
(d)中間体63:2-(1-((5-クロロチオフェン-2-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000100
中間体62(370mg、0.52mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体63を黄色の油状物(0.186g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.89(d,1H)、7.42(d,1H)、7.15(d,1H)、7.04(d,1H)、6.36(d,1H)、4.55-4.48(m,1H)、4.17(qd,2H)、4.04-3.90(m,4H)、3.70-3.62(m,2H)、3.45-3.40(m,2H)、3.30-3.20(m,1H)、2.72(t,2H)、2.58-2.51(m,2H)、2.29-2.20(m,2H)、1.96-1.88(m,2H)、1.70-1.63(m,4H)、1.25(t,3H)。C2634ClNについてのHRMS[M-H]計算値610.1566、実測値610.1567。
(e)実施例20:2-(1-((5-クロロチオフェン-2-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000101
中間体63(186mg、0.30mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-((5-クロロチオフェン-2-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を黄色の砕けたガラス状物(0.165g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.59(d,1H)、7.53(d,1H)、7.24(d,1H)、6.65(d,1H)、4.56-4.49(m,1H)、4.02-3.92(m,4H)、3.74-3.60(m,1H)、3.53-3.49(m,2H)、3.49-3.43(m,1H)、3.42-3.36(m,1H)、2.82(t,2H)、2.73(t,2H)、2.31-2.25(m,2H)、1.98-1.94(m,2H)、1.75-1.60(m,4H)。C2430ClNについてのHRMS[M-H]計算値582.1253、実測値582.1257。
実施例21:2-(1-(ピリジン-3-イルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体64:1-(ピリジン-3-イルスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000102
アゼチジン-3-カルボン酸メチル(269mg、2.34mmol)及びピリジン-3-スルホニルクロリド(500mg、2.34mmol)を使用して中間体53の方法によって調製して、中間体64を黄色の油状物(250mg)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ9.06(d,1H)、8.88(dd,1H)、8.14(dt,1H)、7.54(ddd,1H)、4.11-4.03(m,2H)、4.00-3.93(m,2H)、3.63(s,3H)、3.36-3.26(m,1H)。
(b)中間体65:1-(ピリジン-3-イルスルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウム
Figure 2023534196000103
中間体64(181mg、0.71mmol)及び水酸化リチウム(34mg、1.42mmol)を使用して中間体54の方法によって調製して、中間体65を白色固体(0.160g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.97(dd,1H)、8.84(dd,1H)、8.26(ddd,1H)、7.70(ddd,1H)、3.99-3.92(m,2H)、3.92-3.85(m,2H)、3.15-3.05(m,1H)。C10S-HについてのHRMS[M-H]計算値241.0289、実測値241.0294。
(c)中間体66:7-(5-((3-エトキシカルボニル-2-(1-(ピリジン-3-イルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)プロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000104
中間体65(151mg、0.61mmol)及び中間体19(274mg、0.61mmol)を使用して中間体55の方法によって調製して、中間体66(170mg)を黄色の油状物として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ9.03(dd,1H)、8.85(dd,1H)、8.14-8.10(ddd,1H)、7.52(ddd,1H)、7.42(s,2H)、6.96(s,1H)、6.90(d,1H)、4.39-4.32(m,1H)、4.18-4.02(m,2H)、4.00-3.88(m,4H)、3.81-3.73(m,2H)、3.61-3.43(m,2H)、3.20-3.11(m,1H)、2.81-2.70(m,4H)、2.28-2.18(m,2H)、2.00-1.90(m,2H)、1.80-1.70(m,2H)、1.70-1.60(m,2H)、1.53(s,9H)、1.18(t,3H)。C3244S-HについてのHRMS[M-H]計算値671.2863、実測値671.2914。
(d)中間体67:2-(1-(ピリジン-3-イルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000105
中間体66(160mg、0.24mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体67を黄色の油状物(0.112g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ9.05(dd,1H)、8.86(dd,1H)、8.13(ddd,1H)、7.87(d,1H)、7.52(ddd,1H)、7.09(d,1H)、6.39-3.60(m,2H)、4.51-4.42(m,1H)、4.25-4.10(m,2H)、4.02-3.90(m,4H)、3.71-3.62(m,1H)、3.62-3.53(m,1H)、3.43-3.35(m,2H)、3.24-3.14(m,1H)、2.73-2.67(m,2H)、2.57-2.48(m,2H)、2.25-2.18(m,2H)、1.97-1.87(m,2H)、1.72-1.59(m,4H)、1.24(t,3H)。C2736S-HについてのHRMS[M-H]計算値571.2344、実測値571.2345。
(e)実施例21:2-(1-(ピリジン-3-イルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000106

中間体67(112mg、0.20mmol)を使用して実施例7(f)の方法によって調製して、2-(1-(ピリジン-3-イルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色の砕けたガラス状物(56mg)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ8.98(s,1H)、8.85(d,1H)、8.26(dt,1H)、7.70(dd,1H)、7.36(d,1H)、6.46(d,1H)、4.26-4.20(m,1H)、3.99-3.89(m,4H)、3.58-3.47(m,2H)、3.46-3.40(m,2H)、3.33-3.29(m,1H)、2.75(t,2H)、2.61(t,2H)、2.23-2.15(m,2H)、1.95-1.86(m,2H)、1.71-1.58(m,4H)。C2532-HについてのHRMS[M-H]計算値543.2031、実測値543.2029。
実施例22:2-(1-((1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体68:1-((1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸メチル
Figure 2023534196000107
アゼチジン-3-カルボン酸メチル(389mg、2.57mmol)及び1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-スルホニルクロリド(500mg、2.57mmol)を使用して中間体53の方法によって調製して、中間体68を無色の結晶(0.670g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.43(s,1H)、4.18-4.06(m,4H)、3.67(s,3H)、3.65(s,3H)、3.28(tt,1H)、2.41(s,3H)。C1015S+HについてのHRMS[M+H]計算値274.0856、実測値274.0854。
(b)中間体69:1-((1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボン酸リチウム
Figure 2023534196000108
中間体68(500mg、1.83mmol)及び水酸化リチウム(88mg、3.66mmol)を使用して中間体54の方法によって調製して、中間体69を白色固体(0.52g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.67(s,1H)、3.99-3.90(m,4H)、3.71(s,3H)、3.11-3.01(m,1H)、2.41(s,3H)。C13SについてのHRMS[M-H]計算値258.0554、実測値258.0562。
(c)中間体70:7-(5-((2-(1-((1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-エトキシカルボニルプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000109
中間体69(178mg、0.67mmol)及び中間体19(300mg、0.67mmol)を用いて中間体55の方法によって調製して、中間体70を黄色の油状物(0.330g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.43(s,1H)、7.36(d,1H)、7.30(d,1H)、7.01(t,1H)、6.86(d,1H)、4.42-4.36(m,1H)、4.15-3.92(m,6H)、3.78-3.73(m,2H)、3.64(s,3H)、3.62-3.55(m,1H)、3.53-3.45(m,1H)、3.16-3.06(m,1H)、2.78-2.70(m,4H)、2.40(s,3H)、2.23(t,2H)、1.97-1.89(m,2H)、1.78-1.69(m,2H)、1.69-1.59(m,2H)、1.51(s,9H)、1.20(t,3H)。C3247S-HについてのHRMS[M-H]計算値688.3134、実測値688.3138。
(d)中間体71:2-(1-((1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸エチル
Figure 2023534196000110
中間体70(310mg、0.45mmol)を使用して中間体22の方法によって調製して、中間体71を黄色の油状物(0.297g)として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ7.75(d,1H)、7.44(s,1H)、7.11(d,1H)、6.55(s,1H)、6.34(d,1H)、4.53-4.47(m,1H)、4.21-4.14(m,2H)、4.14-4.08(m,2H)、4.05-3.95(m,2H)、3.72-3.59(m,5H)、3.44-3.38(m,2H)、3.27-3.17(m,1H)、2.71(t,2H)、2.56-2.50(m,2H)、2.41(s,3H)、2.26-2.19(m,2H)、1.94-1.87(m,2H)、1.70-1.60(m,4H)、1.26(t,3H)。C2739S-HについてのHRMS[M-H]計算値588.2604、実測値588.2610。
(e)実施例22:2-(1-((1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000111
中間体71(270mg、0.46mmol)を使用して実施例7(f)の方法により調製し、2-(1-((1,2-ジメチル-1H-イミダゾール-4-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸を無色の砕けたガラス状物(0.140g)として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.68(s,1H)、7.14(d,1H)、6.37(d,1H)、4.26(dd,1H)、4.02-3.85(m,4H)、3.71(s,3H)、3.59(dd,1H)、3.43(dd,1H)、3.40-3.36(m,2H)、3.25-3.17(m,1H)、2.70(t,2H)、2.54-2.49(m,2H)、2.41(s,3H)、2.20-2.15(m,2H)、1.91-1.84(m,2H)、1.65-1.55(m,4H)。C2535S-HについてのHRMS[M-H]計算値560.2291、実測値560.2278。
経路4
Figure 2023534196000112
実施例23:(S)-2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体73:(S)-7-(5-((2-(1-((ベンジルオキシ)カルボニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(tert-ブトキシ)-3-オキソプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000113
500mLの丸底フラスコに、1-((ベンジルオキシ)カルボニル)アゼチジン-3-カルボン酸(2.78g、11.82mmol)、中間体72(欧州特許EP3275883)(5.12g、10.74mmol)、HATU(4.49g、11.82mmol)、ジクロロメタン(100mL)、及びDIPEA(7mL、40.1mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。反応混合物を水(200mL)及び食塩水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×150mL)で抽出した。有機層を合わせ、真空中で濃縮して、粗生成物を褐色の油状物として得た。粗生成物を120gのフラッシュシリカカラムに充填し、0~25%EtOH:EtOAcにより35分間精製した。関連する画分を真空中で濃縮して、中間体73(10g)を黄色の油状物として得て、さらに精製せずに使用した。C3751+HについてのMS[M+H]計算値694.38、実測値694.6。H NMR(400MHz;DMSO-d)は、図5に示される通りである。
(b)中間体74:(S)-7-(5-((2-(アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(tert-ブトキシ)-3-オキソプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000114
10%Pd/C(1.534g、1.441mmol)に、エタノール(144mL)中の中間体73(10g、14.41mmol)を添加し、Hガスの存在下で一晩(16時間)撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、エタノール(3×200mL)でフラッシュし、真空中で濃縮して、中間体74を黄色の油状物として得て、さらに精製せずに使用した。C2945+HについてのMS[M+H]計算値560.34、実測値560.3。
(c)中間体75:(S)-2-(アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000115
中間体74(4.56g、8.14mmol)をジクロロメタン(80mL)に溶解した。反応混合物にTFA(15mL、195mmol)を添加し、20℃で6時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示され、真空中で濃縮した。120gのC18カラムを使用し、炭酸アンモニウムで改変されたMeCN:HO(0~25%)で35分間溶出して、粗生成物を精製した。関連する画分を真空中で濃縮して、不純物の白色固体を得た。120gのC18カラムを使用し、炭酸アンモニウムで改変されたMeCN:HO(0~25%)で50分間溶出して、粗生成物を再び精製した。関連する画分を真空中で濃縮して、中間体75(1.03g)を白色固体として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.20(d,1H)、6.40(d,1H)、4.36(dd,1H)、4.26-4.18(m,1H)、4.18-4.08(m,3H)、3.74(d,1H)、3.71(d,1H)、3.68-3.59(m,1H)、3.50(dd,1H)、3.43-3.39(m,2H)、2.73(t,2H)、2.56(t,2H)、2.22(t,2H)、1.94-1.86(m,2H)、1.69-1.60(m,4H)。C2030+HについてのMS[M+H]計算値404.23、実測値404.2。
実施例23:(S)-2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000116
中間体75(50mg、0.124mmol)、THF(1mL)、及びNaCO(180μL、0.180mmol)の溶液を0℃に冷却した。3,5-ジクロロベンゼンスルホニルクロリド(9μL、0.124mmol)を反応混合物に添加し、懸濁液を0℃で1時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。反応混合物を2M HCl(100μL)で酸性化し、次いで、Xterra RP18分取カラムを使用し、炭酸アンモニウムで改変されたMeCN:HO(15~55%)で20分間溶出して精製した。関連する画分を真空中で濃縮して、(S)-2-(1-(3,5-ジクロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸(55.1mg)を白色固体として得た。H NMR(400MHz;DMSO-d)δ8.09(t,1H)、8.05(d,1H)、7.85-7.80(m,2H)、7.80-7.75(m,1H)、7.32(br.s.,1H)、7.14(d,1H)、6.31(d,1H)、4.21-4.13(m,1H)、3.95-3.87(m,2H)、3.85-3.78(m,2H)、3.42-3.30(m,2H)、3.27(t,2H)、3.21-3.13(m,1H)、2.63(t,2H)、2.44(t,2H)、2.04(qd,2H)、1.77(quin,2H)、1.57-1.43(m,4H)。C2631ClS+HについてのMS[M+H]計算値612.14、実測値612.1。
実施例24~32
Figure 2023534196000117
実施例24~32は、アレーンスルホニルクロリドを使用して実施例23の方法によって調製され、R基は以下の表に列挙されている。粗生成物は、炭酸アンモニウム改変剤を含むアセトニトリル-水を使用するWatersX Select CSH C18 19×100mm 5μmカラム上での質量指向逆相HPLCによって、又はXterra RP18分取カラムを使用し、炭酸アンモニウムで改変されたMeCN:HO(15~55%)で20分間溶出することによって精製した。
Figure 2023534196000118
実施例24:(S)-2-(1-(3,5-ジメチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
H NMR(600MHz;DMSO-d6)は、図6に示す通りである。
実施例25:(S)-2-(1-(3-クロロ-5-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
H NMR(600MHz;DMSO-d6)は、図7に示す通りである。
実施例26:(S)-2-(1-(3-エチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
H NMR(600MHz;DMSO-d6)は、図8に示す通りである。
実施例27:(S)-2-(1-(3-クロロベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000119
H NMR(400MHz;CDCl)δ10.12(br.s.,1H)、7.86(t,1H)、7.80-7.73(m,1H)、7.68-7.61(m,1H)、7.59-7.50(m,1H)、7.27(s,1H)、7.03(d,1H)、6.97(br.s.,1H)、6.31(d,1H)、4.38-4.29(m,1H)、4.05-3.93(m,4H)、3.61-3.52(m,1H)、3.49(t,3H)、3.32-3.20(m,1H)、2.80-2.66(m,3H)、2.61-2.50(m,1H)、2.36-2.21(m,2H)、1.99-1.90(m,2H)、1.89-1.78(m,1H)、1.75-1.59(m,3H)。
実施例28:(S)-2-(1-(3-Mエトキシベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
H NMR(600MHz;DMSO-d6)は、図9に示す通りである。
実施例29:(S)-2-(1-(3-(ジフルオロメチル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000120
H NMR(400MHz;CDCl)δ9.25(br.s.,1H)、8.03-7.91(m,2H)、7.80(d,1H)、7.75-7.64(m,2H)、7.63-7.53(m,1H)、7.34(d,1H)、6.75(t,1H)、6.39(d,1H)、4.37(br.s.,1H)、4.04-3.86(m,4H)、3.61-3.43(m,4H)、3.30-3.18(m,1H)、2.75(t,2H)、2.71-2.56(m,2H)、2.25(br.s.,2H)、1.99-1.87(m,2H)、1.66(br.s.,4H)。
実施例30:(S)-2-(1-(3-シクロプロピルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000121
H NMR(400MHz;CDCl)δ10.30-10.08(m,1H)、7.64(d,1H)、7.58-7.54(m,1H)、7.52-7.44(m,1H)、7.38(s,1H)、7.27(m,1H)、6.97-6.87(m,1H)、6.82 -6.70(m,1H)、6.31(d,1H)、4.33(td,1H)、4.04-3.90(m,4H)、3.60(td,1H)、3.50(t,2H)、3.36(d,1H)、3.28-3.15(m,1H)、2.80-2.69(m,3H)、2.62-2.49(m,1H)、2.39-2.21(m,2H)、2.07-1.83(m,4H)、1.74-1.60(m,3H)、1.11-1.02(m,2H)、0.84-0.75(m,2H)。
実施例31:(S)-2-(1-((2,3-ジヒドロ-1H-インデン-5-イル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
H NMR(600MHz;DMSO-d6)は、図10に示す通りである。
実施例32:(S)-2-(1-(3,4-Diメトキシベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
H NMR(600MHz;DMSO-d6)は、図11に示す通りである。
実施例33:(S)-2-(1-((3-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3- カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
(a)中間体76:(S)-7-(5-((2-(1-(3-ブロモベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(tert-ブトキシ)-3-オキソプロピル)アミノ)-5-オキソペンチル)-3,4-ジヒドロ-1,8-ナフチリジン-1(2H)-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000122
中間体74(820mg、1.465mmol)、NaCO(3.6mL、3.60mmol)、及びTHF(21mL)の溶液を0℃に冷却した。反応混合物に3-ブロモベンゼンスルホニルクロリド(412mg、1.612mmol)を添加し、0℃で10分間撹拌した。反応混合物を2M HCl(3mL)で酸性化し、真空中で濃縮した後、水(20mL)及び食塩水(5mL)で希釈した。水層をEtOAc(3×25mL)で抽出し、有機層を合わせ、真空中で濃縮して、中間体76(990mg)を淡黄色の油状物として得て、これをさらに精製せずに使用した。C3548Br79S+HについてのMS[M+H]計算値778.24、実測値778.4。
実施例33:(S)-2-(1-((3-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000123
THF(0.7mL)及び水(0.7mL)中の中間体76(120.2mg、0.154mmol)、2’-(ジメチルアミノ)-2-ビフェニリル-パラジウム(II)クロリドジノルボルニルホスフィン錯体(8.65mg、0.015mmol)、2-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(64.9mg、0.309mmol)、KCO(64.0mg、0.463mmol)の溶液をNガスでパージし、マイクロ波で100℃で1時間加熱した。反応混合物をセライトを通して濾過し、EtOAc(3×10mL)で洗浄し、真空中で濃縮して、粗生成物を橙色のガム状物として得て、これをジクロロメタン(2mL)に溶解した。TFA(0.3mL、3.89mmol)を添加し、室温で一晩(16時間)攪拌したままにした。さらにTFA(0.18mL、2.336mmol)を添加し、反応混合物を室温で7時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、黒色の油状物を得た。Xterra RP18分取カラムを使用し、炭酸アンモニウムで改変されたMeCN:HO(25~55%)で30分間溶出して、粗混合物を精製した。関連する画分を真空中で濃縮して、(S)-2-(1-((3-(3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-4-イル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸(27.9mg)を無色固体として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ 10.12(br.s. 1H)、7.86(t,1H)、7.75(d,1H)、7.70-7.64(m,1H)、7.61-7.53(m,1H)、7.27(s,1H)、7.11(br.s. 1H)、7.02(d,1H)、6.35-6.22(m,2H)、4.39-4.27(m,3H)、4.04-3.91(m,6H)、3.58-3.44(m,4H)、3.24(quin,1H)、2.80-2.66(m,3H)、2.61-2.50(m,3H)、2.3-2.21(m,2H)、1.99-1.89(m,2H)、1.86-1.76(m,1H)、1.7-1.57(m,3H)。C3139S+HについてのMS[M+H]計算値626.2、実測値626.4。
実施例34:(S)-2-(1-(3-(ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000124
トルエン(1.2mL)中の中間体76(94.2mg、0.121mmol)、RuPhosPdG4(SigmaAldrich)(16.3mg、0.019mmol)、CsCO(164.3mg、0.504mmol)の溶液に、ピペラジン(72.2mg、0.838mmol)を添加した。反応混合物をNガスでパージし、マイクロ波で100℃で4時間加熱した。LCMSにより、出発物質がまだ存在することが示されたので、さらにピペラジン(52.1mg、0.605mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波で100℃で3時間加熱した。反応混合物を濾過し、MeOH(3×10mL)で洗浄した。反応混合物を真空中で濃縮して、黄色のガム状物を得て、これをジクロロメタン(2mL)に溶解し、TFA(0.3mL、3.89mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩(16時間)撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、橙色の固体を得て、Xbridge分取C18カラムを使用して、炭酸アンモニウムで改変されたMeCN:HO(25~55%)で30分間溶出して、該固体を精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、(S)-2-(1-(3-(ピペラジン-1-イル)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸(10.5mg)を白色固体として得た。H NMR(400MHz;CDOD)δ7.54(dd,1H)、7.38-7.28(m,4H)、6.44(d,1H)、4.18(t,1H)、3.97-3.91(m,2H)、3.91-3.84(m,2H)、3.55-3.45(m,6H)、3.45-3.39(m,2H)、3.29-3.22(m,5H)、2.79-2.72(m,2H)、2.59(t,2H)、2.23-2.17(m,2H)、1.95-1.88(m,2H)、1.70-1.60(m,4H)。C3041S+HについてのMS[M+H]計算値628.2、実測値628.4。
実施例35:(S)-2-(1-((3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸
Figure 2023534196000125
トルエン(1.3mL)中の中間体76(103.2mg、0.133mmol)、RockPhosPdG3(SigmaAldrich)(11.11mg、0.013mmol)、CsCO(71.2mg、0.219mmol)の溶液に、2-(ジメチルアミノ)エタン-1-オール(0.053mL、0.530mmol)を添加した。反応混合物をNガスでパージし、マイクロ波で100℃で4時間加熱した。反応混合物を濾過し、MeOH(3×10mL)で洗浄した。反応混合物を真空中で濃縮して、橙色のゴム状物を得て、これをジクロロメタン(3.00mL)に溶解し、TFA(0.26mL、3.37mmol)を添加した。反応混合物を室温で一晩(16時間)撹拌した。さらにTFA(0.3mL、3.89mmol)を添加し、反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、黄色固体を得て、Xbridge分取C18カラムを使用し、炭酸アンモニウムで改変されたMeCN:HO(25~55%)で30分間溶出して、該固体を精製した。関連する画分を合わせ、真空中で濃縮して、(S)-2-(1-((3-(2-(ジメチルアミノ)エトキシ)ベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)プロパン酸(8.5mg)を白色固体として得た。H NMR(400MHz;CDCl)δ10.06(br.s.,1H)、7.54-7.36(m,3H)、7.26(s,1H)、7.25-7.19(m,1H)、7.02(br.s.,1H)、6.96-6.87(m,1H)、6.31(d,1H)、4.36-4.26(m,1H)、4.17(t,2H)、4.05-3.91(m,4H)、3.61-3.53(m,1H)、3.52-3.39(m,3H)、3.22(quin,1H)、2.81(t,2H)、2.75(t,3H)、2.62-2.49(m,1H)、2.43-2.36(m,6H)、2.34 -2.17(m,2H)、2.00-1.89(m,2H)、1.89-1.77(m,1H)、1.74-1.57(m,3H)。C3042S+HについてのMS[M+H]計算値631.76、実測値631.4。
経路5
Figure 2023534196000126
実施例36:N4-(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)-N2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボニル)-L-アスパラギン
中間体77:(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブト-3-エン-1-イル)カルバミン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000127
ジクロロメタン(25mL)中のトリフェニル((5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)メチル)ホスホニウムブロミド(国際公開第2016/046225号)(6.71g、13.71mmol)及びナトリウムtert-ブトキシド(THF中2M)(8.91mL、17.82mmol)の撹拌混合物に、(3-オキソプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(2.5g、13.71mmol)を添加し、室温で撹拌した(5分間)。LCMSにより、実質的に所望の生成物を示した。混合物をさらに攪拌し(2.5時間)、一晩(16時間)放置した。混合物をジクロロメタン(約30mL)に溶解した。フロリジル(10g)を添加し、混合物を真空中で濃縮し、乾式充填し、カラムクロマトグラフィー(340gシリカカートリッジ、シクロヘキサン中の30~100%EtOAc)によって精製した。最も純粋な生成物画分を真空中で濃縮して、幾何異性体の混合物としての中間体77(3.36g)を黄色のガム状物として得て、さらに精製せずに使用した。C1725+HについてのMS[M+H]計算値304.20、実測値304.2。H NMR(400MHz;DMSO-d) は、図12に示す通りである。
中間体78:(E)-4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブト-3-エン-1-アミン
Figure 2023534196000128
ジクロロメタン(10mL)中の中間体77(3.36g、9.86mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(7mL、91mmol)を添加し、得られた黄色の溶液を室温で撹拌した(2時間)。LCMSにより、位置異性体の混合物として所望の中間体78が示され、さらに精製せずに使用した。C1217+HについてのMS[M+H]計算値204.15、実測値204.2。
中間体79:(E)-N2-((ベンジルオキシ)カルボニル)-N4-(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブト-3-エン-1-イル)-L-アスパラギン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000129
2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリホスフィナン2,4,6-トリオキシド(0.320mL、0.537mmol)を、酢酸エチル(3mL)中のN-ベンジルオキシカルボニル-(L)-アスパラギン酸モノ-tert-ブチルエステル(Combi-Blocks)(165mg、0.537mmol)の溶液に添加し、攪拌した(20℃、30分間)。トリエチルアミン(0.6mL、4.30mmol)を酢酸エチル(3mL)中の中間体78(332mg、0.735mmol)の溶液に添加し、撹拌し(30分間)、加熱還流した(90℃)。酢酸エチル中の活性化された酸の前の混合物を添加し、攪拌した(1分間)。混合物を撹拌しながら(1時間)室温に冷却した。混合物を水(2×20mL)で洗浄し、水層を合わせ、酢酸エチル(約10mL)で抽出した。有機層を合わせ、炭酸アンモニウム水溶液(約5mL)で洗浄し、次いで疎水性フリットに通過させ、溶媒を窒素流下で蒸発させて(40℃)、中間体79(210mg)を得て、これをさらに精製せずに使用した。C2836O+HについてのMS[M+H]計算値509.27、実測値509.2。
中間体80:N4-(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)-L-アスパラギン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000130
メタノール(10mL)中の中間体79(210mg、0.413mmol)(43.9mg、0.413mmol)の溶液を、H-Cube技術(5bar、30℃、1mL/分、パラジウム炭素(10%))を使用して水素化した。生成物溶液を真空中で濃縮して、中間体80(126mg)を得て、これを精製せずに使用した。C2032+HについてのMS[M+H]計算値377.25、実測値377.3。
実施例36:N4-(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)-N2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボニル)-L-アスパラギン
Figure 2023534196000131
DMF(0.4mL)中の中間体10(26.1mg、0.102mmol)、HATU(45.3mg、0.119mmol)、及びDIPEA(0.054mL、0.311mmol)の溶液を室温で撹拌した(15分間)。中間体80(1.45mL、0.104mmol)を、(DMF(2.9mL)中の0.0716M懸濁液として前の溶液に添加し、室温で撹拌した(20℃、1.5時間)。LCMSにより、出発物質が残存していることが示された。追加のHATU(13mg、0.034mmol)及び中間体10(6mg、0.024mmol)及びDIPEA(0.02mL,0.115mmol)を添加し、混合物を一晩(16時間)撹拌した。反応混合物を窒素流下で蒸発させた(40℃)。トリフルオロ酢酸(0.200mL,2.60mmol)をジクロロメタン(1.0mL)中の残渣の溶液に添加し、攪拌した(20℃,19時間)。追加のトリフルオロ酢酸(0.200mL,2.60mmol)を添加し、撹拌した(16時間)。混合物を窒素流下で濃縮乾固させた。試料を逆相HPLC(Reveleris、10%炭酸アンモニウム水溶液中の0~100%MeCN)で精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮乾固させて、N4-(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)-N2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボニル)-L-アスパラギン(23.9mg)を黄色固体として得た。C2735S+HについてのMS[M+H]計算値558.23、実測値558.3。H NMR(400MHz;DMSO-d)は、図13に示す通りである。
経路6
Figure 2023534196000132
実施例37:(S)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ブタン酸
(a)中間体81:(S)-2-アミノ-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)ブタン酸メチル
Figure 2023534196000133
ジクロロメタン(5mL)中の(S)-2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)ブタン酸メチル(715mg、0.987mmol)(国際公開第201973653号、第108頁)の撹拌溶液に、塩酸(1,4-ジオキサン中4M)(2mL、8.00mmol)を添加し、得られた橙色の溶液を室温で3時間撹拌した。LCMSにより、反応がほぼ完了したことが示された。反応混合物をさらに30分間撹拌し、次いで飽和NaHCO水溶液(20mL)及び飽和NaCl溶液(20mL)で洗浄した。水溶液のLCMSにより、それが生成物を含んでいることが示された。水溶液をジクロロメタン(3×10mL)及びEtOAc(3×10mL)で抽出した。合わせた有機物を疎水性フリットに通過させ、真空中で濃縮して、黄色のガム状物を得て、これをトリフルオロ酢酸(1mL、12.98mmol)に溶解し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して、橙色の油状物を得て、これをMeOH(20mL)に溶解し、アミノプロピルイオン交換カラム(50g)に通過させ、MeOHで溶出した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、中間体81(265mg)を橙色のガム状物として得た。C1830+HについてのMS[M+H]計算値335.23、実測値335.3。H NMR(400MHz;DMSO-d)は、図14に示す通りである。
実施例37:(S)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ブタン酸
Figure 2023534196000134
ジクロロメタン(0.4mL)中の中間体10(65.2mg、0.255mmol)、HATU(115mg、0.187mmol)、及びDIPEA(0.148mL、0.851mmol)の溶液を15分間撹拌し、次いでDMF(0.4mL)中の中間体81(219mg、0.170mmol))を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。LCMSにより、アミドカップリングが完了し、所望のメチルエステル中間体が得られたことが示された。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでメタノール(0.3mL)及び水酸化ナトリウム(2M)(0.3mL、0.600mmol)の混合物に再溶解した。得られた混合物を室温で66時間撹拌した。LCMSにより、反応が進行しなかったことが示された。混合物を真空中で濃縮してDMF及びMeOHを除去し、次いでメタノール(0.3mL)及び水酸化ナトリウム(2M)(0.3mL、0.600mmol)に再溶解した。反応物を室温で8時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでDMSO(0.2mL)に溶解し、MDAPによって精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、(S)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ブタン酸(27mg)を白色固体として得た。C2839S+HについてのMS[M+H]計算値558.2、実測値558.3。H NMR(400MHz;DMSO-d)は、図15に示す通りである。
実施例38:(S)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-2-(1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ブタン酸
Figure 2023534196000135
ジクロロメタン(0.4mL)中の中間体26(61.6mg、0.255mmol)、HATU(115mg、0.187mmol)、及びDIPEA(0.148mL、0.851mmol)の溶液を15分間撹拌し、次いで中間体81(219mg、0.170mmol))及びDMF(0.4mL)を添加した。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。LCMSにより、アミドカップリングが完了し、所望のメチルエステル中間体が得られたことが示された。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでメタノール(0.3mL)に再溶解し、水酸化ナトリウム(2M)(0.3mL、0.600mmol)を添加した。得られた混合物を室温で66時間撹拌し、真空中で濃縮してDMF及びMeOHを除去し、メタノール(0.3mL)及び水酸化ナトリウム(2M)(0.3mL、0.600mmol)に再溶解した。反応混合物を室温で8時間撹拌し、真空中で濃縮し、DMSO(0.2mL)に溶解し、MDAPによって精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、(S)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-2-(1-(フェニルスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ブタン酸(59mg)を白色固体として得た。C2737S+HについてのMS[M+H]計算値544.25、実測値544.3。H NMR(400MHz;DMSO-d)は、図16に示す通りである。
経路7
Figure 2023534196000136
実施例39:(S)-2-(1-((3-クロロフェニル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)ブタン酸
(a)中間体82:(S)-3-((1-メトキシ-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-1-オキソブタン-2-イル)カルバモイル)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル
Figure 2023534196000137
ジクロロメタン(2mL)中1-(tert-ブトキシカルボニル)アゼチジン-3-カルボン酸(140mg、0.697mmol)、HATU(429mg、0.697mmol)、及びDIPEA(0.552mL、3.17mmol)の溶液を15分間撹拌し、ジクロロメタン(2mL)の中間体81(212mg、0.634mmol)を添加した。LCMSにより、反応が完了したことが示された。反応混合物を真空中で濃縮し、次いでジクロロメタン(2mL)に溶解し、28gのKP-NHカートリッジに充填し、、シクロヘキサン中の0~100%EtOAc、次いでシクロヘキサン中の0~100% 3:1 EtOAc:EtOHで溶出するフラッシュクロマトグラフィーによって精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮して、中間体82(108mg)を橙色固体として得て、これを精製せずに使用した。C2743+HについてのMS[M+H]計算値517.32、実測値518.4。
(b)中間体83:(S)-2-(アゼチジン-3-カルボキサミド)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)ブタン酸メチル・3トリフルオロアセテート
Figure 2023534196000138
ジクロロメタン(2mL)中の中間体82(108mg、0.209mmol)及びトリフルオロ酢酸(0.161mL、2.086mmol)の溶液を室温で24時間撹拌した。LCMSにより、反応がほぼ完了したことが示された。反応混合物を真空中で濃縮して、中間体83を橙色のガム状物として得た。C2235+HについてのMS[M+H]計算値418.28、実測値418.4。H NMR(400MHz;DMSO-d)は、図17に示す通りである。
実施例39:(S)-2-(1-((3-クロロフェニル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)ブタン酸
Figure 2023534196000139
中間体83(57mg、0.075mmol)、THF(1mL)、及び水酸化ナトリウム(2M)(0.301mL、0.603mmol)の溶液を0℃に冷却した。3-クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.013mL、0.090mmol)を反応混合物に添加し、0℃で2時間撹拌した。LCMSにより、反応が完了していないことが示された。さらに、3-クロロベンゼンスルホニルクロリド(0.013mL、0.090mmol)を添加し、反応混合物をさらに1.5時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して黄色固体を得て、これを1:1 DMSO:水に溶解し、次いでMDAPによって精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮し、次いで窒素流下(40℃)で乾燥させて、(S)-2-(1-((3-クロロフェニル)スルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)ブタン酸(10mg)を白色固体として得た。C2736ClNS+HについてのMS[M+H]計算値578.2、実測値578.3。HNMR(400MHz;DMSO-d)は、図18に示す通りである。
実施例40:(S)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-2-(4-メチルベンゼンスルホニルアゼチジン-3-カルボキサミド)ブタン酸
Figure 2023534196000140
中間体83(57mg、0.075mmol)、THF(1mL)、及び水酸化ナトリウム(2M)(0.301mL、0.603mmol)の溶液を0℃に冷却した。4-メチルベンゼンスルホニルクロリド(17.23mg、0.090mmol)を反応混合物に添加し、0℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して黄色固体を得て、これを1:1 DMSO:水に溶解し、MDAPによって精製した。適切な画分を合わせ、真空中で濃縮し、次いで窒素流下(40℃)で乾燥させて、(S)-4-(メチル(4-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ブチル)アミノ)-2-(4-メチルベンゼンスルホニルアゼチジン-3-カルボキサミド)ブタン酸(10.5mg)を白色固体として得た。C2839S+HについてのMS[M+H]計算値557.26、実測値558.3。H NMR(400MHz;DMSO-d)は、図 19に示す通りである。
細胞接着データ
アッセイを文献に記載のように行った(P.A.Procopiou,N.A.Anderson,J.Barrett,T.N.Barrett,M.H.J.Crawford,B.J.Fallon,A.P.Hancock,J.Le,S.Lemma,R.P.Marshall,J.Morrell,J.M.Pritchard,J.E.Rowedder,P.Saklatvala,R.J.Slack,S.L.Sollis,C.J.Suckling,L.R.Thorp,G.Vitulli,et al.,J.Med.Chem.2018,61,8417-8443;S.B.Ludbrook,S.T.Barry,C.J.Delves,C.M.T.Horgan,Biochem.J.2003,369,311-318)。
Figure 2023534196000141
Figure 2023534196000142
Figure 2023534196000143
Figure 2023534196000144
Figure 2023534196000145
Figure 2023534196000146
Figure 2023534196000147
Figure 2023534196000148
立体化学が指定されていない限り、化合物はラセミ体である。
Figure 2023534196000149
Figure 2023534196000150
ChromlogD
ChromlogDは、化合物の親油性の尺度である(R.J.Young et al.Drug Discovery Today 2011,116,882-830)。親油性は、医薬品候補のADMET(吸収、分布、代謝、排泄、及び毒性)特性及び全体的な適合性を決定する上で重要な役割を果たす重要な物理化学的特性である。親油性などの物理化学的特性を定義された最適範囲内で制御することによって、化合物の品質及び治療成功の可能性を改善することができることを示唆する証拠が増えている(J.A.Arnott and S.L.Planey,Expert Opinion on Drug Discovery,2012,7:10,863-875)。
hERGQパッチ
ヒトether-a-go-go関連遺伝子(hERG)は、心臓の再分極に関与する心臓(IKr)の内向き整流電位依存性カリウムチャネルをコードする。hERG電流の阻害は、QT間隔の延長を引き起こし、これによってトルサード・ド・ポアントと呼ばれる致命的な心室頻脈性不整脈が引き起こされる可能性がある。これらの心毒性効果のために、多くの薬物が後期段階臨床試験から中止されており、したがって、創薬の早い段階で阻害剤を同定することが重要である(W.Haverkamp et al.Eur Heart J.,2000,21(15),1216)。このスクリーニングにおける低い効力は、化合物の開発に有利である。
GSK3008348についてのデータ及びアッセイの説明は、J.Med.Chem.,2018,61,8417-8443に見出すことができる。

Claims (23)

  1. 化学式(I)の化合物:
    Figure 2023534196000151
    又はその薬学的に許容される塩であって、
    式中、
    は、R1a、-C(O)R1a、-C(O)OR1a、-C(O)NHR1a、-C(O)N(R1a、-SO1aから選択され、ここでR1aは、各々独立して、各々が置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、又はアルキルヘテロアリールであり、
    は、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、
    2aは、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、
    は、水素、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、
    は、ヒドロキシルであり、
    Arは、置換されていてもよいヘテロアリール又は二環式ヘテロアリールであり、及び、
    Lは、リンカーである、
    化学式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 前記リンカーが、化学式(II)~(VIII)のいずれかから選択され、
    Figure 2023534196000152
    式中、
    Hetが、N又はCのいずれかを介して結合されたN、O、S、又はCを含む4、5、6、又は7員飽和ヘテロシクリルであり、典型的には、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ホモモルホリン、ホモピペラジン、アゼパンから選択され、Rが、上記の通りであり、R、R、及びRが、各々独立して、水素、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシから選択され、l、m、n、及びpが、各々独立して、0~10の範囲の整数であり、「」及び「**」で示される位置が、それぞれ前記リンカーの左側及び右側を表し、
    化学式(VIII)において、前記アリール又はヘテロアリールが置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物。
  3. 前記リンカーが、化学式(II)、(V)、又は(VII)による構造を有する、請求項2に記載の化合物。
  4. Arが、化学式(IXa)~(IXj)のいずれかによる基であり、
    Figure 2023534196000153
    式中、
    及びXが、各々独立して、ドナー原子であり、典型的には窒素であり、
    が、Arと前記リンカーとの間の可能な結合点を表し、
    環A~Dが、各々独立して、芳香族ヘテロシクリル又は非芳香族ヘテロシクリルであり、ただし、少なくとも1つの環が芳香族であり、
    及びR10が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルキルアルコキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルアリール、若しくは置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、又はそれらの組み合わせである、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
  5. Arが、化学式(Xa)~(Xr)による基の1つから選択され、
    Figure 2023534196000154
    式中、
    が、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、及び
    及びR10が、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルキルアルコキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルアリール、若しくは置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、又はそれらの組み合わせである、
    請求項4に記載の化合物。
  6. Arが、化学式(XIa)~(XIc)による基であり、
    Figure 2023534196000155
    式中、
    が、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、及び
    及びR10が、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルキルアルコキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルアリール、若しくは置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、又はそれらの組み合わせである、
    請求項4に記載の化合物。
  7. が、-SO1aである、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. l及びmが、各々独立して、1~3の範囲の整数である、請求項2~7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. n及びpが、各々独立して、2~7の範囲の整数である、請求項2~8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. が、-SO1aであり、ここでR1aが、各々独立して、各々が置換されていてもよいアルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アルキルアリール、又はアルキルヘテロアリールから選択され、
    が、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、
    2aが、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、
    が、水素、置換されていてもよいアルキル、又は置換されていてもよいアルコキシルから選択され、
    が、ヒドロキシルであり、
    Arが、(XIa)であり、
    Figure 2023534196000156
    式中、
    が、水素又は置換されていてもよいアルキルから選択され、及びRとR10が、各々独立して、水素、ハロゲン、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルコキシ、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアルキルアルコキシ、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいアルキルアリール、若しくは置換されていてもよいアルキルヘテロアリール、又はそれらの組み合わせであり、及び
    Lが、化学式(II)、(V)、及び(VI)のいずれかから選択されるリンカーである、
    Figure 2023534196000157
    請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
  11. 以下:
    Figure 2023534196000158
    Figure 2023534196000159
    Figure 2023534196000160
    Figure 2023534196000161
    Figure 2023534196000162
    から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物。
  12. 以下:
    Figure 2023534196000163
    Figure 2023534196000164
    から選択される、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. (S)-3-(5-(5,6,7,8-テトラヒドロ-1,8-ナフチリジン-2-イル)ペンタンアミド)-2-(1-(3-メチルベンゼンスルホニル)アゼチジン-3-カルボキサミド)ペンタン酸である、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物。
  14. 請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物を含む、組成物。
  15. 吸入用に適応される、請求項14に記載の組成物。
  16. インテグリン関連疾患の治療に使用するための、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項14若しくは15に記載の組成物。
  17. 前記インテグリンが、αβである、請求項16に記載の使用のための化合物又は組成物。
  18. 前記疾患が、がん、虚血性疾患、線維症、骨粗鬆症、再狭窄、又はそれらの組み合わせから選択される、請求項16に記載の使用のための化合物又は組成物。
  19. 前記疾患が、特発性肺線維症である、請求項16に記載の使用のための化合物又は組成物。
  20. 請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物又は請求項14若しくは15に記載の組成物を患者に投与する工程を含む、疾患の治療方法。
  21. 前記疾患が、請求項18又は19に記載の通りである、請求項18に記載の方法。
  22. 請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物を製造する方法であって、
    i)化学式(XII)の第1の化合物を、
    Figure 2023534196000165
    化学式(XIII)による第2の化合物
    Figure 2023534196000166
    [式中、R、R、R、R、L、及びArは、請求項1に記載の通りであり、Rは、エステルなどの保護されたカルボン酸である]
    と反応させる工程を含む、方法。
  23. 前記リンカーが、請求項2に記載の通りである、請求項22に記載の方法。
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