JP2023533588A - 一酸化窒素療法に反応する状態を治療する方法 - Google Patents

一酸化窒素療法に反応する状態を治療する方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】一酸化窒素(NO)処理に反応する対象における状態を治療する組成物および方法が開示され、記載される。そのような組成物は、化学発光検出器に結合された、毎分1リットルの流量および1気圧の圧力で実質的に不活性なキャリアガスの流れに30分間組成物からNOを放出することによって測定した時、組成物の1mLに基づいて約1ppm*min/mL~約500ppm*min/mLのNOを放出する量の一酸化窒素放出化合物と酸性化剤と担体の組み合わせが含まれることが可能である。【選択図】なし

Description

本出願は、2020年7月16日に出願された米国仮出願番号63/052,805の利益を主張し、その内容は参照により本明細書に組み込まれる。
一酸化窒素(NO)は、窒素原子1個と酸素原子1個を含む2原子分子である。NO分子は非常に不安定で、フリーラジカルのような性質を有する。NOは容易に酸化され、二酸化窒素(NO)になる。従って、NOを製造し、制御された量で保存または使用することは困難である。人体内では、一酸化窒素は一酸化窒素合成酵素(NOS)により生成される。体内の多くの生理的プロセスおよび病理学的プロセスには、NOが関与し得る。例えば、血中のNO濃度が低いと、虚血障害を防ぐために血管拡張を促し、創傷治癒を助け、効果的な抗菌剤となることができる。逆に、血中のNO濃度が高いと、組織毒性につながり、敗血症性ショック、糖尿病、関節炎などの炎症状態を引き起こす可能性がある。
本開示の特徴および利点は、本開示の特徴を例として共に示す添付の図面と共に取られる、以下の詳細な説明から明らかになるだろう、および、
図1実施例による自然発生NO呼吸、INOmax、一酸化窒素点鼻薬(NONS)予防、NONS治療の曝露量の違いを表した図表である。 図2aは、実施例による豚の被検体への細菌混合物の適用を示す図である。 図2bは、実施例によるコントロール、一酸化窒素放出ゲル(NORG)処理、一酸化窒素放出溶液(NORS)+NORG処理における各種細菌の濃度を示す図である。 図3aは、一実施例による治療開始前の足のイボを示す。 図3bは、実施例による治療後の足裏のイボの解消を示す。 図3cは、実施例による治療開始後1日目の足裏のイボを示す。 図3dは、実施例による治療開始後7日目の足裏のイボを示す。 図3eは、実施例による治療開始後14日目の足裏のイボを示す。 図3fは、実施例による治療開始後28日目の足裏のイボを示す。 図4aは、一実施例による治療開始前の爪真菌を示す。 図4bは、実施例による治療後の爪真菌の解消を示す。 図4cは、実施例による治療開始前の足爪真菌を示す。 図4dは、実施例による治療1日後の足爪真菌を示す。 図4eは、実施例による治療開始後3週間経過後の足爪真菌を示す。 図4fは、実施例による治療開始2ヶ月後の足爪真菌を示す。 図4gは、実施例による治療開始後42ヶ月目の足爪真菌を示す。 図4hは、実施例による治療開始9ヶ月後の足爪真菌を示す。 図4iは、実施例による治療1日後の足爪真菌を示す。 図4jは、実施例による治療開始後28日目の足爪真菌を示す。 図4kは、実施例による治療開始後63日目の足爪真菌を示す。 図4lは、実施例による治療開始後77日目の足爪真菌を示す、および 図4mは、実施例による、治療開始から120日後の足爪真菌の解消状況を示す。 次に、図示された例示的な実施形態を参照し、本明細書において特定の言語を用いて同じものを説明する。それにもかかわらず、本発明の範囲の限定は、それによって意図されないことが理解されるだろう。
以下の詳細な説明には、説明のために多くの具体的な内容が含まれているが、当業者であれば、以下の詳細に対する多くの変形および変更が可能であることを理解し、本書に含まれると考えられる。そのため、以下の実施形態は、規定された請求項に対する一般性を損なうことなく、また、制限を課すことなく規定される。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明する目的だけのものであり、限定することを意図したものではないことを理解されるものとする。他に定義されない限り、使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野における通常の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
この記述では、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかにそうでない場合を除き、複数の参照語を明示的に支持するものである。したがって、例えば、「粒子」への言及は、複数の粒子を含む。
本願において、「含む(comprise)」、「含む(comprising)」、「含む(containing)」および「有する(having)」等は、米国特許法においてそれらに付与される意味を有することができ、「含む(includes)」、「含む(including)」等を意味し、一般にオープンエンド用語であると解釈される。「からなる(consisting of)」または「からなる(consists of)」という用語は、閉じた用語であり、かかる用語と関連して具体的に列挙された構成要素、構造、工程等のみを含むとともに、米国特許法に従ったものである。「実質的にからなる(Consisting essentially of)」または「実質的にからなる(consists essentially of)」は、米国特許法によって一般的に付与される意味を有する。特に、このような用語は一般に閉じた用語であり、それに関連して使用される項目の基本的かつ新規な特性または機能に重大な影響を与えない追加の項目、材料、構成要素、工程、または要素を含めることを許可するという例外がある。例えば、組成物中に存在するが、組成物の性質または特性に影響を与えない微量元素は、そのような用語に続く項目のリストに明示的に記載されていなくても、「本質的にからなる(Consisting essentially of)」という用語の下で存在すれば許容されるだろう。本書において「含む(comprising)」または「を含む(including)」のようなオープンエンドの用語を使用する場合、「からなる(consisting of)」言語と同様に「実質的にからなる(Consisting essentially of)」言語にも、明示的に記載されているかのように直接的な支持が与えられるべきであることが理解され、その逆もまた然りである。
本明細書および特許請求の範囲における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、類似の要素を区別するために使用され、必ずしも特定の連続的または時系列的順序を説明するために使用されているわけではない。そのように使用される任意の用語は、本明細書に記載される実施形態が、例えば、本明細書に図示またはその他の方法で記載されるもの以外の順序で動作可能であるような適切な状況下で交換可能であることが理解されるものとする。同様に、ある方法が一連の工程を含むものとして記載されている場合、提示されたそのような工程の順序は、そのような工程が実行され得る唯一の順序であるとは限らず、記載された工程のうちのあるものはおそらく省略され得る、および/または本明細書に記載されていない他のある工程はおそらくその方法に追加され得る。
本明細書における「一実施形態において」または「一態様において」の語句の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態または態様を指すとは限らない。
本明細書で使用される場合、「対象」は、NORSまたはNOの投与から利益を得る可能性のある哺乳類を指す。一態様では、哺乳類はヒトであっても良い。
本明細書で使用される場合、その組成物および剤形を含むNORSまたはNOの投与と関連して使用される場合、用語「治療する(treat)」、「治療(treatment)」または「治療する(treating)」は、無症状または症状を有する対象への投与を意味する。言い換えれば、「治療する(treat)」、「治療(treatment)」、または「治療する(treating)」は、対象に存在する状態に関連する症状を軽減、改善または除去することであり得、または予防的であり得る(すなわち、対象の症状の発生を予防または低減すること)。このような予防的な治療は、状態の予防とも呼ばれ得る。
本明細書で使用される場合、「製剤」および「組成物」という用語は互換的に使用され、2つ以上の化合物、要素、または分子の混合物を指す。いくつかの態様では、「製剤」および「組成物」という用語は、1つ以上の活性剤と担体または他の賦形剤との混合物を指すために使用され得る。組成物は、固体、液体(すなわち溶液)、または気体を含む、ほぼあらゆる物理的状態をとることができる。さらに、用語「剤形」は、対象への投与のための様式で提供される1つ以上の製剤(複数可)または組成物(複数可)を含むことができる。一実施例において、組成物は、一酸化窒素を放出する溶液であり得る。
「キット」とは、組成物または剤形と、1つまたはそれ以上の特定の適応症を治療するために所定のレジメンに従って、または所定の時間および量のパラメーター内で組成物または剤形を適用または投与することに関する説明書を含むパッケージまたは容器を意味し得る。例えば、キットは特定の容積または量の薬物送達システム組成物またはその成分を、所定の条件(例えば適応症)を治療するために対象に薬物を適切に投与するための一連の指示書とともに含むことができる。指示は、単一のタイプの投与または適応症に対する指示、または複数のタイプの投与または適応症に対する指示を含むことができる。さらに、キット中のNORS組成物の量および形態は、単一の適応症の治療のための単一投与、1つの適応症のためのレジメンを作成する複数回の投与、または複数の適応症のための単一または複数の投与に適したものとすることができる。例えば、ニキビなどの皮膚症状、または創傷治癒、または呼吸療法、更には副鼻腔や喉の免疫力向上など、複数の適応症の治療に適した量や量の投与形態を適用するための説明書と共に、キットにNORS組成物または投与形態を提供することができる。
本明細書で使用する「NORS」は、一酸化窒素(NO)を放出する溶液、組成物または物質を指し、NOを放出することができる酸性化亜硝酸塩を含む。一態様では、NORSから放出されるNOは気体であり得る。NORSは、液体、クリーム、ゲルなど、様々な物理的形態であることができる。
本明細書で使用される場合、「一酸化窒素放出化合物」および「一酸化窒素放出剤」は互換的に使用することができ、本書記述における一方のフレーズの暗唱は、他方を明示的に支持するものと理解される。このような用語は、酸などの別の化合物または薬剤との反応時に一酸化窒素を遊離させることができる化合物、薬剤、または分子を指す。一酸化窒素(NO)は、ガス(例えば、gNO)として遊離され得る。さらに、この書面の説明における「亜硝酸塩」という用語の使用は、一般的に「一酸化窒素放出化合物」または「一酸化窒素放出剤」のいずれかを指すために用いることができ、または化学技術において従来知られているように特にNOの化合物を指すことができ、用語を交換可能に用いるための明示のサポートがここに含まれる。
本明細書で使用される「治療薬」とは、適切な量または有効な量で対象に投与された場合に、対象に有益なまたは肯定的な効果をもたらすことができる薬剤をいう。1つの態様において、NOは治療剤であり得る。別の態様では、治療剤は、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗ウイルス剤、抗菌剤、生物学的分子、例えばsiRNA、cDNA、ステロイド、血管拡張剤、血管収縮剤、鎮痛剤、抗炎症剤などの生理的活性を有する非NORS薬剤を含むことができる。いくつかの態様において、治療薬は、「活性剤」または「薬剤」と互換的に使用することができる。
本明細書で使用する場合、薬剤の「有効量」は、薬剤に望まれる特定のタスクまたは機能を達成するのに十分な量である。組成物、薬剤、または薬剤の「治療有効量」とは、組成物、薬剤、または薬剤が有効であることが知られている状態を治療または予防する際に治療結果を得るための、無毒であるが十分な量の組成物、薬剤、または薬剤のことを指す。様々な生物学的要因が、物質がその意図する任務を遂行する能力に影響を及ぼす可能性があることが理解される。したがって、「有効量」または「治療上有効な量」は、場合によっては、そのような生物学的要因に依存することがある。さらに、治療効果の達成度は、医師、獣医師、またはその他の資格を有する医療関係者が、当該技術分野で知られる評価を用いて測定することができるが、個体差や治療に対する反応によって、治療効果の達成度はやや主観的に決定される可能性があると認識されている。有効量または治療上有効量の決定は、薬学および医学の技術分野における通常の技能の範囲内である。例えば、Meiner and Tonascia,"Clinical Trials":Design,Conduct,and Analysis,"Monographs in Epidemiology and Biostatistics,Vol.8(1986)を参照されたい。
本明細書で使用される場合、「投与レジメン」または「レジメン」、例えば「治療投与レジメン」、または「予防投与レジメン」は、意図する治療または効果を達成するために、組成物の用量を対象にどのように、いつ、どのくらい、およびどのくらいの期間投与することができるか、または投与すべきかを意味する。
本明細書で使用される場合、「放出」および「放出速度」という用語は、物質を含む剤形または組成物からの、限定されないがNOなどの治療剤を含む物質の排出または解放、またはその速度を指すために交換可能に使用される。一実施例において、治療薬はインビトロで放出されても良い。別の態様では、治療薬は、インビボで放出されても良い。
本明細書で使用する場合、「即時放出」または「瞬時放出」は互換的に使用でき、組成物または製剤からの、NOなどの治療剤を含む薬剤または物質の即時またはほぼ即時(すなわち、抑制されないまたは制限されない)放出を意味する。
本明細書で使用される場合、用語「制御放出」は、組成物または製剤からの、NOなどの治療剤を含む薬剤または物質の非即時放出を指す。制御放出の特定のタイプの実施例には、限定されないが、延長または持続放出および遅延放出が含まれる。製剤成分または構成要素、pHなどの製剤特性または状態、製剤が置かれる環境、または製剤成分と製剤が置かれる環境との組み合わせなど、任意の数の制御機構または構成要素を使用して、制御放出効果を作り出すことができる。一実施例において、徐放は、治療効果を提供するのに十分なレベルでの治療剤の放出、または非即時に指定または意図された期間中の治療を含み得る。
本明細書において、「調節する」という用語は、生物学的状態のあらゆる変化、すなわち、増加、減少などを意味する。
本明細書において、混合ガスを説明するために使用される場合、単位「百万分の一」、「ppm」、「十億分の一」、「ppb」などは、体積基準である。従って、100万分の1は、総量100万分の1のうち体積で1分に相当する。
本明細書で使用される場合、「増加」、「減少」、「より良い」、「より悪い」、「より高い」、「より低い」、「強化」、「改善」、「最大化」、「最小化」などの比較用語は、オリジナル(例えば、未処理のもの)もしくはベースライン状態、または当技術分野の既知の状態と比較して、周辺または隣接領域にある、類似した状況下である、単一の装置または組成物にある、または複数の比較可能な装置または組成物にある、グループまたはクラスにある、複数のグループまたはクラスにある、または元の(例えば未治療)またはベースラインと比較される、他の装置、コンポーネント、組成物、生物学的反応、生物学的状態、または活動から測定可能に異なる、装置、コンポーネント、組成物、生物学的反応、生物学的状態、または活動の特性を指す。例えば、免疫応答を「増加」させる組成物は、ベースラインレベル(例えば、治療前)のような以前の時点におけるレベルと比較して、または異なる(例えば、より低い用量での)以前の治療と比較して上昇する被験体における応答レベルを提供する。
本明細書で使用する場合、「実質的に」という用語は、作用、特性、性質、状態、構造、項目、または結果の完全なまたはほぼ完全な範囲または程度を意味する。例えば、「実質的に」囲まれているオブジェクトは、そのオブジェクトが完全に囲まれているか、またはほぼ完全に囲まれていることを意味することになる。絶対的な完全性からの正確な逸脱がどの程度許容されるかは、場合によっては特定の文脈に依存することがある。しかし、一般的には、絶対的な完全性が得られる場合と同じ全体的な結果が得られるように、ほぼ完全であることを意味する。実質的に」の使用は、ある作用、特性、性質、状態、構造、項目、または結果を完全にまたはほぼ完全に欠いていることを意味する否定的な意味合いで使用する場合にも同様に適用される。例えば、粒子を「実質的に含まない」組成物は、粒子を完全に欠いているか、または粒子を完全に欠いているのと同じ効果が得られるほど粒子をほぼ完全に欠いているかのいずれかである。言い換えれば、成分または要素を「実質的に含まない」組成物は、測定可能な影響がない限り、実際にそのような項目を含んでいても良い。
本明細書で使用されるように、用語「約」は、所定の値が終点より「少し上」または「少し下」であっても良いことを提供することによって、数値範囲の終点に柔軟性を与えるために使用される。特に断らない限り、特定の数値または数値範囲に従って用語「約」を使用することは、用語「約」なしでそのような数値用語または範囲に対する支持を提供するとも理解されるべきである。例えば、便宜上および簡潔さのために、「約50ml~約80ml」の数値範囲も、「50ml~80ml」の範囲に対する支持を提供するものと理解されるべきである。さらに、本明細書では、「約」という用語がそれとともに使用される場合であっても、実際の数値に対するサポートが提供されることが理解される。例えば、「約」30の記載は、30より少し上と少し下の値に対するサポートを提供するだけでなく、同様に30の実際の数値に対するサポートも提供すると解釈されるべきである。
本明細書で使用されるように、複数のアイテム、構造要素、構成要素、および/または材料は、便宜上、共通のリストで示されることがある。しかしながら、これらのリストは、リストの各メンバーが個別にユニークなメンバーとして識別されるかのように解釈されるべきである。したがって、そのようなリストの個々のメンバーは、反対の指示なしに、共通のグループにおけるそれらの提示にのみ基づいて、同じリストの他のメンバーの事実上の同等物と解釈されるべきではない。
濃度、量、および他の数値データは、本明細書では範囲形式で表現または提示される場合がある。このような範囲フォーマットは、単に便宜上および簡潔さのために使用され、したがって、範囲の限界として明示的に唱えられた数値だけでなく、各数値および小範囲が明示的に唱えられるかのようにその範囲内に包含される全ての個々の数値または小範囲も含むように柔軟に解釈されるべきであることが理解されよう。実施例として、「約1~約5」という数値範囲は、明示的に言及された約1~約5の値だけでなく、示された範囲内の個々の値および下位範囲も含むと解釈されるべきである。したがって、この数値範囲に含まれるのは、1、2、3、4、および5と同様に、2、3、および4などの個々の値および1~3から、2~4から、および3~5などのサブレンジであり、さらに1.8、2.3、3.7、および4.2などの小数値または分数を含むものである。
この原則は、最小値または最大値として1つの数値のみが記載される範囲にも適用される。さらに、このような解釈は、範囲の広さや記述されている特性に関係なく適用されるべきである。
本明細書を通じての「一実施例」への言及は、例に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書中の様々な場所での「実施例において」という表現の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を指しているわけではない。
次に、本発明の好ましい実施形態について詳細に参照する。本発明は、好ましい実施形態と関連して説明されるが、本発明をそれらの好ましい実施形態に限定することを意図していないことは理解されるだろう。それどころか、添付の特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲内に含まれ得る代替物、変形物、修正物、および等価物をカバーすることが意図される。
具体的な実施形態の例
以下に、本発明の実施形態の最初の概要を提供し、その後、特定の実施形態をさらに詳細に説明する。この初期の概要は、読者が技術的概念をより迅速に理解するのを助けることを意図しているが、その重要なまたは必須の特徴を特定することを意図しておらず、また請求された主題の範囲を制限することを意図していない。
本開示は、NO処理に反応する状態を治療するために使用することができる方法および組成物を記載する。方法および組成物は、いくつかの特定の適応症を治療するために使用することができる。適応症には、創傷、皮膚感染症、真菌感染症、呼吸器感染症、細菌感染症、ウイルス感染症、水虫、爪白癬、インフルエンザ、副鼻腔炎、喉感染症、ニキビ、糖尿病性足潰瘍、いぼ、風邪、呼吸同期ウイルス、コロナウイルス、およびその他が含まれるが、それらに限定されない。いくつかの実施例において、NORSは、真菌、細菌、およびウイルスなどの病原体を殺傷および/または不活性化できるNOガスを提供するために投与され得る。さらなる実施例において、NOガスはさらなる治療効果を提供することができる。
特定の実施例において、対象の一酸化窒素(NO)治療に反応する状態を治療する方法は、治療有効量のNOを提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)の量を、対象の投与部位に治療持続時間にわたって投与することを含み得る。言い換えれば、NOガスは、治療の期間中、投与部位に接触することができる。いくつかの実施例において、投与部位は、対象の身体上または身体内の場所であり得る。特定の実施例において、投与部位は、患部部位とすることができる。さらなる実施例において、投与部位は、対象の鼻腔、副鼻腔、口、喉、肺、またはその呼吸器系の他の部位の領域などの粘膜とすることができる。さらなる実施例において、投与部位は、対象の皮膚の領域、対象の足、または足の爪もしくは指の爪などの対象の爪とすることができる。
さらに、NORSは、その使用目的に応じて任意の数の投与形態をとることができる。一実施形態では、NORSは、鼻腔スプレー、副鼻腔スプレー、喉スプレー、皮膚に使用するための局所スプレーなどのスプレーとすることができる。別の実施形態では、NORSは、鼻腔スプレーは、洗口液またはうがい用の溶液とすることができる。更なる実施形態において、NORSは、鼻腔洗浄剤とすることができる。別の実施形態では、NORSは、フットバスのような投与部位を浸漬するための液体バスであり得る。さらに別の実施形態では、NORSは、鼻腔洗浄液を布または基材に染み込ませて拭き取り材として使用することができる。さらに別の実施形態では、NORSは、エアロゾルでありえる。更なる実施形態では、NORSはゲルまたはクリームとすることができる。具体的に指定された部位への投与に適したほぼ全ての形態が使用可能である。
いくつかの実施形態において、NORSは、部位に投与されたときにガス状一酸化窒素(gNO)の徐放を提供することができる。「拡張放出」によって、有効量のNOガスが、gNOの治療上有益なレベル(しかし毒性レベル以下)が長期間にわたって維持されるように、制御された速度で製剤から放出されることを意味する。徐放性NORSを含む様々なNORSの具体例は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第9,730,956号に見出すことができる。徐放性NORSは、溶液からのNOの放出が投与後に継続する一方で、溶液を短期間にわたって部位に投与することができる点で有益である。
本明細書に記載されるNORSは、亜硝酸塩と酸の溶液を含むことができる。特定の実施例において、溶液のpHが4.0未満である塩水または水中で亜硝酸塩および酸が混合すると溶液は活性化し、長期間にわたって一酸化窒素ガスの増加または増強された生成レベルを示すことができる。一実施形態において、一酸化窒素放出溶液の活性状態のpHは、約1.0のpHと約4.0のpHの間である。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液の活性状態のpHは、約3.0のpHと約4.0のpHの間である。一実施形態では、pHは約3.2である。別の実施形態では、pHは約3.6である。別の実施形態では、pHは約3.7である。一実施形態では、pHは約4.0である。別の実施形態では、pHは約4.0より下である。本発明の一酸化窒素放出溶液は、酸が液体中の亜硝酸塩と相互作用するまで活性化しないので、亜硝酸塩溶液は、評価できる量の一酸化窒素ガスを生成することなく、または有効量の一酸化窒素ガスを生成する能力を失わずに、その休止状態(pH4.0より大きい)にある間に予め製造し、輸送し、投与用にセットアップすることが可能である。次に、ユーザーがヒト対象の治療のために溶液を送達または投与する準備ができた時、溶液は、酸の添加によってヒト対象に投与する直前に活性化され(pHは4.0未満に駆動)、それによって、溶液の投与量によって生じる一酸化窒素ガスの量を最大化することが可能である。
一実施形態では、溶液のpHは、溶液中への少なくとも1つの酸性化剤の添加を介して低下させることができる。酸性化剤の導入は、溶液反応を反応物の方へ駆動し、したがってpHを下げ(より多くの酸を生成し)、その結果、より多くの一酸化窒素ガスが生成される。
例えば、亜硝酸ナトリウム(または亜硝酸塩の他の塩)を生理食塩水に導入することによって、それは非常にゆっくりと一酸化窒素ガスを生成するが、検出不可能な量(化学発光分析方法(ppb感度)で測定した場合)である。溶液から生成されるNOの速度は、pHが低下するにつれて、特にpH4.0より下に低下するにつれて増加する。NOは、以下の平衡式に基づいて生成される。
Figure 2023533588000001
したがって、酸性化剤、例えば酸は、Hを亜硝酸塩(NO )に供与することができる。Hが多く存在するほど、反応はHNOへと速く進み、より多くのNOが生成されることになる。
一実施形態において、一酸化窒素放出溶液は、亜硝酸塩、亜硝酸塩、または亜硝酸金属などの少なくとも1つの一酸化窒素放出化合物を含む。一実施形態では、溶液は、生理食塩水系溶液である。一実施形態では、一酸化窒素放出化合物は、亜硝酸塩、その塩、およびそれらの任意の組み合わせである。亜硝酸塩の非限定的な実施例としては、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸バリウム、および亜硝酸カルシウムなどの亜硝酸塩の塩、亜硝酸オロテートなどの亜硝酸の混合塩、亜硝酸アミルなどの亜硝酸エステル、亜硝酸銀または亜硝酸銅などの金属亜硝酸塩が挙げられる。一実施形態では、一酸化窒素放出化合物は、亜硝酸ナトリウムおよび亜硝酸カリウム、ならびにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。別の実施形態では、一酸化窒素放出化合物は亜硝酸ナトリウムである。一実施形態では、溶液は、生理食塩水中の亜硝酸ナトリウムを含んでいる。別の実施形態では、溶液は、生理食塩水中の亜硝酸カリウムで構成される。
一実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.1%w/v~約1.5%w/vとすることができる。別の実施形態では、亜硝酸塩の濃度は、0.07%w/v~約0.5%w/vとすることができる。一実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.5%w/vより大きくない。別の実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.8%w/vより大きくない。別の実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約1%w/vより大きくない。さらに別の実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.07~0.5%w/vである。別の実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.2%~約0.4%w/vである。さらに別の実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.4%~約0.7%w/vである。別の実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.7%~約0.9%w/vである。さらに別の実施形態では、溶液中の亜硝酸塩の濃度は、約0.9%~約1.3%w/vである。本明細書で使用する場合、用語「w/v」は、(グラム単位の溶質の重量/ミリリットル単位の溶液の体積)×100%を指す。
本発明の溶液はまた、少なくとも1つの酸性化剤を含んでもよい。ここで、他の場所に記載されているように、本発明の溶液への少なくとも1つの酸性化剤の添加は、NOの生成の増加に向けて寄与する。NOの産生の増加をもたらす任意の酸性化剤が、本発明によって企図される。一実施形態では、酸性化剤は酸である。いくつかの実施例において、酸は弱酸であることができる。他の実施例において、酸は強酸であり得る。さらなる実施例において、酸は、強酸と弱酸の混合物を含むことができる。さらにさらなる実施例において、酸は有機酸であり得る。他の実施例において、酸は無機酸であり得る。さらなる実施例において、酸は、有機酸および無機酸の組み合わせを含み得る。酸の非限定的な実施例としては、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、およびリン酸が挙げられる。一実施形態では、酸は、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、塩酸、および硫酸、並びにそれらの任意の組み合わせからなる群から選択される。一実施形態では、酸はクエン酸である。
上述したように、溶液中に存在する酸性化剤の量は、NOを生成する反応の速度に影響を及ぼし得る。いくつかの実施形態において、酸性化剤の量は、約0.1%~約4%w/vである。ある実施形態において、酸性化剤の量は、約0.5%w/v以下である。別の実施形態では、酸性化剤の量は、約0.5%w/vである。別の実施形態において、酸性化剤の量は、約0.2%w/vである。一実施形態では、酸性化剤の量は約0.07%w/vである。別の実施形態において、酸性化剤の量は、約0.07~0.5%w/vである。さらに別の実施形態において、酸性化剤の量は、約0.2%~約0.4%w/vである。別の実施形態において、酸性化剤の量は、約0.4%~約0.7%w/vである。別の実施形態において、酸性化剤の量は、約0.7%~約0.9%である。さらに別の実施形態において、酸性化剤の量は、約0.9%~約1.3%w/vである。別の実施形態において、酸性化剤の量は、約1.3%~約2%w/vである。別の実施形態において、酸性化剤の量は、約2%~約3%w/vである。さらに別の実施形態において、酸性化剤の量は、約3%~約4%w/vである。
上述したように、NOガスは不安定であり、比較的短い半減期を有し得る。従って、いくつかの実施例において、NOガスは、NOがNORSから放出された後、限られた時間だけ利用可能である可能性がある。様々な例において、NORSは二液型組成物とすることができます。特定の実施例において、休眠溶液への酸性化剤の投与を通じて、部位への投与の直前に、NORSを調製することができる。例えば、本明細書の他の箇所に記載されるように、休眠溶液への酸性化剤の投与は、休眠溶液のpHの低下をもたらし、それによって、治療部位に投与される一酸化窒素放出溶液を活性化することができる。一酸化窒素放出溶液は、一酸化窒素の生成の延長を提供する。一実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、1分~24時間の期間、一酸化窒素を生成する。一実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、10分~45分の期間、一酸化窒素を生成する。一実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、少なくとも15分間、一酸化窒素を生成する。一実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、少なくとも30分間、一酸化窒素を生成する。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、少なくとも1時間、一酸化窒素を生成する。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、少なくとも4時間、一酸化窒素を生成する。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、少なくとも8時間、一酸化窒素を生成する。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、少なくとも12時間、一酸化窒素を生成する。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、少なくとも24時間、一酸化窒素を生成する。したがって、投与された一酸化窒素放出溶液は、対象の治療部位への一酸化窒素の連続的な送達を提供する。
ある種の実施例において、NORSがNOを生成する速度は時間と共に変化し得る。例えば、酸性化剤を休止溶液と混合することにより、放熱器は調製され、直ちに特定の速度でNOガスを放出し始めることができる。場合によっては、NOガスを形成する反応は、NOが生成される速度がピーク速度まで増加し得る最初のランプアップ期間を有し得る。ピーク速度の後、NO生成速度は、最終的に反応が実質的に終了するまで、時間と共に減少し得る。NO生成の初期速度、NO生成のピーク、およびNO生成の速度が低下する時間は、NORSの処方に応じて変化し得る。
ある実施例において、NORSによって生成されたNOの量は、参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開番号2020/0110067として公開された米国特許出願連続番号16/541,084に記載の方法およびデバイスを用いて測定および定量化することが可能である。一実施例において、NORSによって生成されたNOは、NORSからキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定され得る。キャリアガス中のNOの濃度は、NOガス検出器を用いて定量することができる。化学発光検出器、電気化学検出器、蛍光検出器、質量分析計など、任意の適切な検出器タイプを使用することができる。特定の実施例において、NO検出器は、化学発光検出器とすることができる。化学発光は、一般に、化学反応の結果としての発光を含む分析技術である。より具体的には、励起状態にある分子の低エネルギー状態への崩壊が発光を引き起こし、この発光は化学発光分析器/検出器によって検出されることができる。一例として、一酸化窒素(NO)は、オゾン(O)と反応して、励起状態のNOを生成することができ、それはその後、低エネルギー状態に減衰し、光電的に検出可能な電磁放射を放出する。いくつかの実施例において、検出器は、キャリアガスストリーム中のNOガスの濃度を測定することができる。濃度の単位は、例えば、100万分の1(ppm)または10億分の1(ppb)であることができる。ある実施例において、検出器は、Zysense社(米国)から入手可能なSievers(商標)Nitric Oxide Analyzer 280iまたはZysense(商標)Nitric Oxide Analyzer 280iとすることができる。
NORSから放出されるNOを測定する際、いくつかのパラメータを調整することができる。例えば、キャリアガスの流量や圧力を調整することができる。放熱器からのNOの生成速度が一定でも、キャリアガスの流量を増加させると、NOがより大量のキャリアガスと混合されるため、検出器で測定されるNOの濃度が減少することになる。逆に、キャリアガスの流量を減少させると、逆の効果が得られる。いくつかの実施例において、キャリアガスの流量は、約0.025リットル/分(L/min)~約10L/minとすることができる。特定の実施例において、異なるNORS製剤のNO放出率を互いに比較できるように、標準流量を選択することができる。一実施例において、流量は1L/minとすることができる。他の実施例において、流量は0.5L/min、2L/min、3L/min、または5L/minとすることができる。
さらに、いくつかの実施例において、キャリアガスは、NOに関して不活性であるガスから選択することができる。いくつかの実施例において、キャリアガスは、酸素または他の反応性ガス種を含まないか、または実質的に含まないことができる。さらなる実施例において、キャリアガスは、窒素ガス、希ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス、ネオンガス、クリプトンガス、キセノンガス、ラドンガスまたはそれらの組合せを含むことができる。
さらなる実施例において、時間の経過とともに生成されるNOガスの量は、様々な時点でNOガスの濃度を測定し、次にその濃度にその濃度のNOが生成された時間量を乗じることによって定量化することができる。キャリアガスの流量が一定であれば、キャリアガス中のNOガス濃度は、NORSからNOガスが生成される速度に比例することができる。例えば、濃度が100ppmとなるような量のNOガスを生成し、30分間100ppmで安定した濃度を保つ場合、生成されたNOの総量は100ppmに30分を掛けて3,000ppmminと定量化することができる。ppmmin」の単位は、キャリアガスの流量が分かれば、実際のNOの発生量に対応させることができる。
実際には、NORSの製剤はしばしば連続的に変化する速度でNOを生成することができる。したがって、NORSが30分間100ppmの定常濃度でNOを生成することはあり得ない。生成されるNOガスの量を正確に定量化するために、キャリアガス中のNOの濃度を多くの時点で測定することができる。これらの測定値は、時間の経過に伴う濃度データ点からなる曲線を形成することができる。この曲線の下の面積(AUC)を積分することによって、ppm*minの単位でNOの総量を決定することができる。他の実施例において、使用される単位は、濃度の異なる尺度および時間の異なる尺度など、異なるものとすることができる。単位の他の例は、例えば、ppbminまたはppbsまたはppbhrを含むことができる。AUCは、各濃度データ点にデータ点間の時間間隔を乗算し、積の合計を取るなど、数値積分法を用いて濃度データ点の曲線を積分することによって算出することができる。様々な例において、データポイント間の時間間隔は、例えば1秒の1/1000thから1分以上まで、任意の適切な時間期間とすることができる。測定値間の時間間隔が小さいほど、より多くのデータ点を得ることができ、これは、ある実施例において、より正確なAUCを提供することができる。特定の実施例において、測定は、NO検出器に接続されたコンピュータを使用して行うことができ、コンピュータは、AUCを計算するようにプログラムされることができる。
特定の実施例において、標準的な手順に従って、NORSから生成されるNOの濃度を測定することができる。標準的な方法は、一定期間に生成されたNOのppmmin数、またはピークNO濃度など、様々な量を計算するために使用することも可能である。異なるNORS製剤によって生成されたNOを定量するために同じ標準方法を使用することにより、異なるNORS製剤を互いに比較することができる。特定の実施例において、ある体積の自然蒸散剤がサンプルチャンバーに導入され得る。任意の体積の人工放射性物質を使用することができる。ある実施例において、体積は1mL、2mL、3mL、5mL、または別の量とすることができる。サンプルチャンバーは、いくつかの実施例において、NOに対して不活性な材料で作ることができる。他の実施例において、サンプルチャンバーは、NOに関して不活性である内張りを有することができる。キャリアガスは、固定された流量でサンプルチャンバを流れることができる。一実施例において、流量は、標準温度および圧力で1L/分とすることができる。別の実施例において、キャリアガスは窒素であり得る。NORSはNOを流れるキャリアガス中に放出し、キャリアガスとNOガスの混合物は出口からサンプルチャンバを出ることができる。化学発光検出器は、出口から流れてくるNOと混合されたキャリアガスの流れに接続することができる。化学発光検出器は、混合ガス中のNOの濃度を測定することができる。測定は、1分間に1回、1秒間に1回、1/10th秒間に1回、または他の時間間隔など、指定された時間間隔で行うことができる。これらの測定値は、30分の時間期間にわたるデータポイントとして記録することができる。AUCは、データポイントから算出することができる。この量はppmminの単位とすることができ、これは30分の間にNORSサンプルによって放出されたNOガスの総量を表すことができる。さらなる実施例において、1mLのNORSから放出されたNOの量をppmmin/mLの単位で計算することができる。サンプルチャンバーに導入された自然蒸散器の体積が1mLであったなら、AUCはppmmin/mLの単位で同じ値となる。もし、5mLのような大容量のNORSを使用した場合は、AUCを使用したmL数で割って、ppmmin/mL単位のNO放出量を出すことができる。
同じ測定手順で、化学発光検出器から返される最大測定値を取ることによって、NO濃度のピークを求めることができる。いくつかの実施例において、化学発光検出器は、ppmの単位で測定値を返すことができる。したがって、ピークNO濃度は、30分の間に測定されるppm単位の最も高い瞬間的な値とすることができる。
ある実施例において、1mLのNORSは、上記のように1atmの圧力で1L/minのキャリアガス流速で、30分の経過で測定すると、所望の量のNOガスを放出することができる。特定の実施例において、NORSによって放出されるNOの量は、約1ppmmin/mL~約500ppmmin/mLとすることができる。他の実施例において、NOの量は、約1ppmmin/mL~約100ppmmin/mL、または約1ppmmin/mL~約60ppmmin/mL、または約5ppmmin/mL~約100ppmmin/mL、または約10ppmmin/mL~約100ppmmL、または約20ppmmin/mL~約100ppmmLであることが可能である。さらなる実施例において、NORSは、1mLのNORSを使用して、1気圧のキャリアガス1L/min中に30分間NOガスを放出する場合、約0.1ppm/mL~約20ppm/mLであるNOガスのピーク濃度を放出することができる、上述したように。特定の実施例において、1mLのNORSから放出されるNOのピーク濃度は、約0.3ppm/mL~約15ppm/mLまたは約0.5ppm/mL~約12ppm/mLとすることができる。
本剤は様々な形態で投与することができる。NORSは、液体、スプレー、蒸気、微小液滴、ミスト、うがい、洗浄、エアロゾル、ゲル、クリーム、または溶液からの一酸化窒素の放出を提供する任意の形態として投与され得る。一実施形態では、一酸化窒素はスプレーとして投与される。投与された一酸化窒素放出溶液の量または投与量は、一酸化窒素の生成および送達の期間を最適化するために変化させることができる。一実施形態では、投与される一酸化窒素放出溶液の量は、約0.1mL~5000mLとの間である。別の実施形態では、投与される一酸化窒素放出溶液の量は、約10mL~1000mLとの間である。さらなる実施形態では、投与されるNORSの量は、約0.1mL~約1mL、または約0.1mL~約2mL、または約0.1mL~約5mL、または約0.5mL~約1mL、または約0.5mL~約2mL、または約5mL~約500mL、または約100mL~300mL、または約500mL~約5000mLであって良い。ある種のNORS製剤は、浴用、洗浄用などとして使用される製剤のように比較的多量に投与することができる。他のタイプの鼻腔用製剤は、小さな局所領域に適用されるゲルまたはクリーム、または鼻腔用スプレーのように、より少量で使用することができる。また、洗口液、副鼻腔洗浄剤など、中容量で使用されるものもある。
上記のように、1L/min、1atmで30分間、キャリアガスの流れに放熱器からNOを放出して、放熱器の全用量を測定すると、放出されたNOの総量はppmminの単位で定量化することができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約10ppmmin~約75,000ppmminとすることができる。さらなる実施例において、NOの量は、投与量およびNORSの製剤に応じて、約25000ppmmin~約75000ppmmin、または約10ppmmin~約100ppmmin、または約20ppmmin~約100ppmmin、または約50ppmmin~約200ppmmin、または約100ppmmin~約500ppmmin、または約1000ppmmin~約10,000ppmminであることが可能である。更なる実施例において、投与されたNORSは30分の測定期間中にピークNO濃度を放出することができる。ピーク濃度は、約1ppm~約25,000ppm、または約2ppm~約10ppm、または約2ppm~約20ppm、または約20ppm~約100ppm、または約100ppm~約200ppm、または約200ppm~約500ppm、または約1000ppm~約5000ppm、または約15000ppm~約25000ppmであって良い。
特定の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、対象の上気道内に直接投与される。例えば、ある実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、対象の上気道内に噴霧される。溶液は、対象を治療するために使用されるように、1時間に1回、1日に1回、週に1回、2週間に1回、月に1回、2ヶ月に1回、年に1回、およびその間の任意のおよび全ての範囲で対象の上気道に投与され得る。一実施形態では、溶液は、1週間に1回噴霧される。別の実施形態では、溶液は、1週間に1回、4週間連続して噴霧される。一酸化窒素放出溶液は、延長された一酸化窒素生成を提供し、それによって、対象の上気道感染への治療用一酸化窒素の連続的な送達を提供する。
一酸化窒素放出溶液を対象に投与する時間は、送達を最適化するために変化させることができる。一実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、5秒未満の時間期間にわたって投与される。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、約5秒の時間期間にわたって投与される。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、約30秒の時間期間にわたって投与される。別の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、約1分~約20分の時間期間にわたって投与される。一酸化窒素放出溶液はまた、特定の時間に与えられる単回投与または複数回の投与を含むことができる投与レジメンに従って投与することができる。いくつかの実施例において、用量は、1日1回~1日5回程度、または1日1回~50日に1回程度、または1日1回~1週間に1回程度の頻度で投与することができる。
対象にNORSを投与する期間は、NORS製剤を特徴付けるためにNORSから放出されるNOガスの濃度を測定するために使用する期間とは異なることができることに留意されたい。上述したように、ある実施例において、標準的な手順を用いて、放熱器製剤を特徴付け、放熱器によって放出されるNOガスの量を定量化することができる。標準手順は、30分などの時間期間にわたってNO放出を測定することを求めることができる。しかし、対象に納涼床製剤を投与する場合、納涼床を投与する時間は異なることがある。同様に、対象に投与する体積は、体内から放出されるNOの量を定量するための測定手順で使用する体積とは異なる場合がある。従って、対象に実際に投与されるNOの量は、標準的な測定手順で放出される量と異なることがある。
本発明の方法による呼吸器疾患の治療は、治療される対象の上気道への一酸化窒素放出溶液の送達を含んでなる。例えば、特定の実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、対象の呼吸器に注射、噴霧、吸入、または植え込みされても良い。一酸化窒素放出溶液は、対象の鼻腔または口腔を介して対象の呼吸器に投与されても良い。一実施形態では、一酸化窒素放出溶液は、対象の上気道に噴霧される。一実施形態では、溶液は、対象に経鼻的に投与される。一実施形態では、溶液は、副鼻腔に投与される。一酸化窒素放出溶液は、延長された一酸化窒素の生成を提供し、それによって、対象の上気道への治療用一酸化窒素の連続的な送達を提供する。
他の実施例において、対象の皮膚は、一酸化窒素放出溶液を皮膚の領域に適用することによって治療することができる。一酸化窒素放出溶液は、液体浴、スプレー、クリーム、ゲル、または皮膚に適用できる他の形態とすることができる。特定の実施例において、足の皮膚は、一酸化窒素放出溶液を足の皮膚に適用することによって治療することができる。さらなる実施例において、指の爪または足の爪、および周囲の皮膚は、一酸化窒素放出溶液を指の爪、足の爪、または周囲の皮膚に適用することによって治療することができる。様々な実施例において、特定の投与量の一酸化窒素を特定の投与部位に提供することができる。一酸化窒素は、この特定の用量の一酸化窒素を提供するように配合された一酸化窒素放出溶液によって提供することができる。
一実施例において、水虫を治療するために、NORSを使用することができる。水虫は、水虫を治療するための治療上有効な量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の足である投与部位に提供され得る。特定の実施例において、NORSは液体溶液の形態であり得る。液体溶液は、足浴として使用することができる。対象の足は、治療時間の間、足浴中に浸漬されることができる。
特定の実施例において、水虫の治療に使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間、不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定した時に、特定量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約25,000ppmmin~約75,000ppmminとすることができる。さらなる実施例において、1mLのNORSから放出されるNOの量は、約5ppmmin/mL~約15ppmmin/mLとすることができる。さらに別の実施例において、一回分の薬液の量は約500mL~約10,000mLであり得る。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約5,000ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。
NORSは水虫の治療に必要な治療量のNOを提供するよう処方することができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、鼻水飲用液は、鼻水飲用液1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/Lから約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、水虫を治療する方法は、ノールを含むフットバスに30分間足を浸すという投与法に従ってNORSを投与することを含み得る。さらなる実施例において、投与法は4日に1回足をフットバスに浸すことを含むことができる。
別の実施例において、爪白癬を治療するために、NORSを使用することができる。爪白癬は、爪白癬を治療するための治療有効量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の足の爪または指の爪にある投与部位に提供され得る。特定の例において、NORSは、液体溶液、ゲル、またはクリームの形態であり得る。液体溶液、ゲル、またはクリームは、治療期間中、対象の爪に適用することができる。
特定の実施例において、爪白癬の治療に使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定される時、特定の量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約25ppmmin~約75ppmminとすることができる。さらなる実施例において、1mLのNORSから放出されるNOの量は、約25ppm*min/mLから約75ppmmin/mLとすることができる。さらに別の実施例において、一回分のNORSの量は約0.1mL~約2mLであり得る。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約5ppm~約20ppmのピークNO濃度を放出することができる。
NORSは爪白癬を治療するために治療量のNOを提供するように処方することができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、本浸透注剤は、本浸透注剤1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/L~約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、爪白癬の治療方法は、5日から30日の期間、毎日爪に塗布する投与レジメンに従って、NORSを投与することを含むことができる。
別の実施例において、インフルエンザを治療するために自然免疫測定法を使用することができる。インフルエンザは、インフルエンザを治療するための治療上有効な量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の鼻腔内の部位に投与され得る。特定の実施例において、NORSは、鼻腔スプレーの形態であり得る。鼻腔用スプレーは、治療期間中、対象の鼻腔に適用することができる。
特定の実施例において、インフルエンザの治療に使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間、不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定されるとき、特定量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約1ppmmin~約15ppmmin、または約5ppmmin~約10ppmminとすることができる。更なる実施例において、1mLのNORSからのNO放出量は、約2ppmmin/mLから約30ppmmin/mLとすることができる。さらに別の実施例において、一回分のNORSの量は約0.1mL~約2mLまたは約0.1mL~約1mLとすることができる。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約0.5ppm~約5ppmのピークNO濃度を放出することができる。
NORSはインフルエンザを治療するための治療量のNOを提供するように処方することができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、本濃縮液は、本濃縮液1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/Lから約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の例において、インフルエンザを治療する方法は、必要に応じて鼻腔スプレーを投与する投与レジメンに従って、鼻腔スプレーを投与することを含むことができる。
別の実施例において、呼吸器系ウイルス感染症を治療するために、NORSを使用することができます。感冒、呼吸器合胞体ウイルス、およびコロナウイルスなどの呼吸器ウイルス感染症は、呼吸器ウイルス感染症を治療するための治療有効量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の鼻腔内の部位に投与され得る。特定の実施例において、NORSは、鼻腔スプレーの形態であり得る。鼻腔用スプレーは、治療期間中、対象の鼻腔に適用することができる。
特定の実施例において、呼吸器ウイルス感染を治療するために使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間、不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定した時に、特定量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約1ppmmin~約15ppmmin、または約5ppmmin~約10ppmminとすることができる。更なる実施例において、1mLのNORSから放出されるNOの量は、約2ppmmin/mLから約30ppmmin/mLとすることができる。さらに別の実施例において、一回分のNORSの量は約0.1mLから約2mLまたは約0.1mLから約1mLとすることができる。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約0.5ppmから約5ppmのピークNO濃度を放出することができる。
呼吸器系ウイルス感染症を治療するための治療量のNOを提供するために、NORSは処方され得る。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、NORSは、NORSの1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/Lから約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、呼吸器系ウイルス感染症を治療する方法は、必要に応じて鼻腔スプレーを投与する投与レジメンに従って、鼻腔スプレーを投与することを含むことができる。
別の実施例において、副鼻腔炎を治療するために、NORSを使用することができる。副鼻腔炎は、副鼻腔炎を治療するための治療有効量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の副鼻腔内の部位に投与され得る。特定の例において、NORSは、液体洗浄または灌流溶液の形態であり得る。特定の実施例において、液体洗浄または灌流溶液は、約240mL以下の体積を有することができる。
特定の実施例において、副鼻腔炎を治療するために使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定される時、特定の量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約100ppmmin~約5000ppmmin、または約100ppmmin~約500ppmmin、または約500ppmmin~約2000ppmmin、または約2000~約5000ppmminであることが可能である。さらなる実施例において、1mLのNORSからのNO放出量は、約0.5ppmmin/mL~約30ppm*min/mL、または約1ppm*min/mL~約4ppmmin/mL、または約4ppm*min/mL~約10ppmmin/mL、または約10ppmmin/mL~約30ppmmin/mLであっても良い。さらにさらなる実施例において、投与される薬液の量は、約150mL~約300mLとすることができる。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約50ppm~約1,500ppmのピークNO濃度を放出することができる。
副鼻腔炎を治療するための治療量のNOを提供するために、NORSを配合することができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、鼻汁類は、鼻汁類1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/Lから約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、インフルエンザを治療する方法は、約10日間から約50日間の期間、毎日本剤を投与する投与レジメンに従って本剤を投与することを含むことができる。
別の実施例において、のどの感染症を治療するために、NORSを使用することができます。喉の感染症は、喉の感染症を治療するための治療有効量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の喉の部位に投与され得る。特定の実施例において、NORSは、うがい用液体溶液の形態であり得る。この溶液は、治療期間中、対象によってうがいをさせることができる。
特定の実施例において、喉の感染症を治療するために使用されるNORSは、1L/分の流量および1気圧の圧力で30分間、不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定したときに、特定の量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約200ppmmin~約800ppmmin、または約400ppmmin~約600ppm*minとすることができる。更なる実施例において、1mLのNORSからのNO放出量は、約10ppmmin/mL~約40ppmmin/mLとすることができる。さらに別の実施例において、一回分の薬液の量は約5mL~約40mL、または約10mL~約30mLでありえる。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約100ppm~約200ppmのピークNO濃度を放出することができる。
のどの感染症を治療するための治療量のNOを提供するために、NORSを配合することができます。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、本浸透注は、本浸透注の1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/L~約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、喉の感染症を治療する方法は、約1日~約5日の期間、1日あたり1回~3回まで薬物を投与する投薬レジメンに従って薬物を投与することを含むことができる。
別の実施例において、NORSはニキビを治療するために使用することができます。ニキビは、ニキビを治療するための治療上有効な量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の皮膚の部位に投与することができる。特定の実施例において、NORSは、ゲルまたはクリームの形態であり得る。該浸漬剤は、治療期間中、対象の皮膚に適用することができる。
特定の実施例において、アクネの治療に使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間、不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定されるとき、特定量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約10ppmmin~約60ppmmin、または約20ppmmin~約60ppmminとすることができる。さらなる実施例において、1mLの本ORSからのNO放出量は、約5ppmmin/mLから約30ppmmin/mLとすることができる。さらにさらなる実施例において、一回分のNORSの量は、約1mL~約5mLとすることができる。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約5ppm~約20ppmのピークNO濃度を放出することができる。
NORSは、ニキビを治療するための治療量のNOを提供するように処方することができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、本浸透注は、本浸透注の1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/L~約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、ニキビを治療する方法は、約10日~約50日の期間、1日1回~3回、皮膚に塗布する投与法に従って、塗布剤を投与することを含むことができる。
別の実施例において、糖尿病性足潰瘍を治療するために、NORSを使用することができる。糖尿病性足潰瘍は、糖尿病性足潰瘍を治療するための治療有効量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することにより治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の足の部位に投与され得る。特定の実施例において、NORSはフットバス中の液体溶液またはゲルの形態とすることができる。該浸漬剤は、治療期間中、対象の足に適用することができる。
特定の実施例において、糖尿病性足潰瘍の治療に使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定される時、特定の量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約100ppmmin~約75,000ppmmin、または約100ppmmin~約400ppmmin、または約25,000ppmmin~約75,000ppmminであることが可能である。さらなる実施例において、1mLのNORSからのNO放出量は、約5ppmmin/mL~約80ppm*min/mL、または約10ppm*min/mL~約60ppm*min/mLであり得る。さらに別の実施例において、薬注の投与量は、約5mL~約10,000mLとすることができる。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約50ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。
NORSは糖尿病性足潰瘍を治療するために、治療量のNOを提供するように処方することができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、NORSの1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/L~約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、糖尿病性足潰瘍の治療方法は、約10日~約30日の期間、1日当たり1~3回、対象の足に塗布する投与レジメンに従って、塗布剤を投与することを含むことができる。
別の実施例において、NORSはイボの治療に使用することができます。いぼは、いぼを治療するための治療上有効な量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって治療することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の皮膚の部位に投与され得る。特定の実施例において、NORSはゲルまたは液体溶液の形態とすることができる。該浸漬剤は、治療期間中、対象の皮膚に適用することができる。
特定の実施例において、イボの治療に使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間、不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定されるとき、特定量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約20ppmmin~約400ppmmin、または約20ppmmin~約80ppmmin、または約200ppmmin~約400ppmminとすることができる。さらなる実施例において、1mLのNORSからのNO放出量は、約10ppmmin/mL~約60ppmmin/mLとすることができる。さらに別の実施例において、一回分の薬液の量は約0.5mL~約10mLであり得る。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約1ppm~約60ppmのピークNO濃度を放出することができる。
NORSは、イボを治療するための治療量のNOを提供するように処方することができます。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、本浸透注は、本浸透注の1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/Lから約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、いぼの治療方法は、約1日~約10日の期間、1日当たり1~3回、皮膚に塗布する投与法に従って、NORSを投与することを含むことができる。
別の実施例において、対象の皮膚を消毒するために、自然免疫測定法を使用することができる。皮膚を消毒するための治療上有効な量のNOを提供するように配合されたNORSを投与することによって、皮膚を消毒することができる。いくつかの実施例において、NOは、対象の皮膚の部位に投与することができる。特定の実施例において、NORSはゲルまたはクリームの形態とすることができる。NORSは治療期間中、対象の皮膚に適用することができる。
特定の実施例において、皮膚を消毒するために使用されるNORSは、1L/minの流量および1気圧の圧力で30分間不活性キャリアガスの流れにNOガスを放出することによって測定される時、特定の量のNOガスを放出することができる。キャリアガス中のNOの濃度は、ppm単位で濃度を測定する化学発光検出器を用いて、定期的に測定することができる。30分の間に放出されたNOの総量は、NO濃度測定値の曲線下面積(AUC)を計算することによって求めることができる。いくつかの実施例において、NORSの投与量から放出されるNOの量は、約450ppmmin~約750ppmminとすることができる。さらなる実施例において、1mLのNORSから放出されるNOの量は、約5ppmmin/mL~約25ppmmin/mLとすることができる。さらにさらなる実施例において、一回分の薬液の量は約50mL~約20mLとすることができる。さらなる実施例において、投与されたNORSは、約1ppm~約20ppmのピークNO濃度を放出することができる。
NORSは皮膚の殺菌のために治療量のNOを提供するように処方することができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができる。ある実施例において、NORS1リットル中の亜硝酸塩のグラムに換算して、約0.1g/L~約20g/Lの濃度で亜硝酸塩を含むことができる。さらなる実施例において、NORSは、約0.1g/L~約60g/Lの濃度で酸性化剤を含むことができる。
特定の実施例において、皮膚を消毒する方法は、約10日~約20日の期間、1日当たり1~3回、皮膚に塗布する投与法に従って、NORSを投与することを含むことができる。
上述したように、様々な例において、具体的な適応症や治療方法に応じて、様々な形態で薬液を調製することができる。調製可能なNORSの形態には、水中溶液や生理食塩水中溶液などの液体溶液、うがい液、液体浴、液体洗浄液、鼻腔スプレーや喉スプレーなどのスプレー、副鼻腔洗浄、ゲル、クリーム、フォーム、軟膏、ローション、ペースト、エマルジョン、エアゾール、およびその他がある。様々な形態において、NORS組成物は、上述した成分の組み合わせを含むことができる。特定の実施例において、NORSは亜硝酸塩、および酸性化剤、水、および任意に不活性成分のような追加成分を含むことができます。亜硝酸塩および酸性化剤は、所望の量のNOガスを生成するのに必要な量で含むことができる。様々な不活性成分には、安定化剤、担体、防腐剤、エモリエント剤、アジュバントなどを含めることができる。
NORSは、いくつかの実施例において、液体溶液として調製することができる。上述したように、液体溶液は、水中溶液、生理食塩水中溶液、うがい液、液体浴、液体洗浄液、スプレー、副鼻腔洗浄など、様々な具体的形態を有することができる。特定の実施例において、亜硝酸塩と酸性化剤を水中で混合することにより、NORSを調製することができる。亜硝酸塩および酸性化剤は、所望の量のNOガスを生成するのに必要な量で含まれ得る。亜硝酸塩および酸性化剤の実施例、ならびにこれらの成分の例示的な量は、上述される。いくつかの実施例において、液体溶液の形態のNORSは、安定化剤、担体、保存剤、エモリエント剤、アジュバント、またはそれらの組み合わせも含むことができる。
安定化剤を含む実施例において、安定化剤は、NORSの総重量に関して約0.1wt%~約50wt%の量で含むことができる。さらなる実施例において、安定化剤の量は、約1wt%~約50wt%、または約1wt%~約30wt%、または約1wt%~約15wt%、または約1wt%~約8wt%であることができる。特定の実施例において、安定化剤は、酸素捕捉剤、脂質、合成ポリマー、天然ポリマー、共重合体、またはそれらの組み合わせを含むことができる。
さらなる実施例において、液体溶液の形態のNORSは担体を含むことができ、この担体は、脱イオン水および/または脱酸素水を含む水、界面活性剤、ポリマー、またはそれらの組合せを含むことができる。界面活性剤は、親油性界面活性剤および親水性界面活性剤を含むことができる。いくつかの実施例において、親油性界面活性剤は、モノリノール酸グリセリルのような脂肪酸のモノ-、ジ-、グリセリド(例えば、Maisine(登録商標)35-1)、カプリル、カプリン酸のモノ-、ジ-グリセリド(例えば、Capmul(登録商標)MCM)、モノオレイン酸グリセリル、アルコールまたは多価アルコールと、PEG-5水添ヒマシ油、PEG-7水添ヒマシ油、PEG-9水添ヒマシ油、PEG-6コーン油(例:Labrafil(登録商標)M.Labrafil(登録商標)M 2125 CSなど)、PEG-6アーモンドオイル(Labrafil(登録商標)M 1966 CSなど)、PEG-6アプリコットカーネルオイル(Labrafil(登録商標)M 1944 CSなど)、PEG-6オリーブオイル(Labrafil(登録商標)M 1980 CSなど)、PEG-6ピーナツ油(Labrafil(登録商標)M 1969 CSなど)、PEG-6硬化ヤシ核油(Labrafil(登録商標)M 2130 BS)、PEG-6パーム核油(例えばLabrafil(登録商標)M 2130 CS)、PEG-6トリオレイン(例えばLabrafil(登録商標)M 2735 CS)、PEG-8コーン油(例えばLabrafil(登録商標)WL 2609 BS)、PEG-20コーングリセリド(例えば.クロボル(登録商標)M40など)、PEG-20アーモンドグリセリド(クロボル(登録商標)A40など)、親油性ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー(プルロニック(登録商標)L92、L101、L121など)、プロピレングリコール脂肪酸エステル、例えばプロピレングリコールモノラウレート(例えばラウログリコールFCC)、プロピレングリコールリシノレート(例えばプロピムルス)、プロピレングリコールモノオレート(例えば、マイベロールP-O6)、ジカプリル酸プロピレングリコール/ジカプレート(例:キャプテックス(登録商標)200)、ジオクタン酸プロピレングリコール(例:キャプテックス(登録商標)800)、モノカプリル酸プロピレングリコール(例:キャプロール(登録商標)90)、オレイン酸プロピレングリコール(例:Lutrol OP2000)、ミリスチン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、ヒドロキシステアリン酸プロピレングリコール、リシノール酸プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール/デカプレート、ジオクタン酸プロピレングリコール、カプリル酸プロピレングリコール-カプリン酸塩、ジラウリン酸プロピレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプレート酸プロピレングリコール;プロピレングリコールのオレイン酸エステルおよびグリセロールからなる混合物等のプロピレングリコールエステルおよびグリセロールエステルの混合物(例:Arlacel(登録商標)186)、コレステロール、シトステロール、フィトステロール、フィトステロール脂肪酸エステル、PEG-5大豆ステロール、PEG-10大豆ステロール、PEG-20大豆ステロールなどのステロールおよびステロール誘導体、パルミトステアリン酸グリセリル、ステアリン酸グリセリル、ジステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリルまたはこれらの組み合わせ、ソルビタンモノラウレートなどのソルビタン脂肪酸エステル(例:Arlacel 20など)、モノパルミチン酸ソルビタン(Span-40など)、モノオレイン酸ソルビタン(Span-80など)、ソルビタン脂肪酸エステル(Span-80など)など、Span-80)、モノステアリン酸ソルビタン、およびトリステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、およびセスキステアリン酸ソルビタンを挙げることができ、例えば、モノラル酸ソルビタン、モノラル酸ソルビタン、モノラル酸ソルビタン、カプリン酸、カプリル酸、オレイン酸、リノール酸、ミリスチン酸、メントール、メントール誘導体、レシチン、ホスファチジルコリン、胆汁酸塩などの脂肪酸、およびこれらの混合物などが挙げられる。
他の実施例において、担体は、親水性界面活性剤を含むことができる。例示的な親水性界面活性剤は、非イオン性界面活性剤、イオン性界面活性剤および双性イオン性界面活性剤を含むことができる。具体的には、親水性界面活性剤としては、アルコール-油トランスエステル化生成物、ポリオキシエチレン水素添加植物油、ポリオキシエチレン植物油、アルキル硫酸塩、ジオクチルスルホサクシネート塩、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸モノおよびジエステル混合物、ポリソルベート、トコフェロールのポリエチレングリコール誘導体などが挙げられるが、それだけに限定されるわけではない。なお、同一または異なるクラスの2種以上の親水性界面活性剤の組み合わせは、本発明の範囲内であり、明示的に指定しない限り、一緒に親水性界面活性剤と称することができる。親水性界面活性剤のさらなる実施例としては、PEG-8カプリル/カプリン酸グリセリド、ラウロイルマクロゴール-32グリセリド、ステアロイルマクロゴールグリセリド、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-35ヒマシ油、ラウリル硫酸ナトリウム、ジオクチルスルホサクシネートナトリウム、ポリエチレングリコール脂肪酸モノおよびジエステル混合物、ポリソルベート80、ポリソルベート20、ポリエチレングリコール1000トコフェロールサクシネート、フィトステロール、フィトステロール脂肪酸エステル、およびこれらの混合物などを含むことができる。
いくつかの実施形態において、界面活性剤は、ステロールおよびステロールの誘導体を含むことができる。様々な実施形態において、これらの界面活性剤は、親水性または親油性であり得る。親水性ステロール界面活性剤の例は、ラノステロールPEG-24コレステロールエーテル(例えば、Solulan C-24、Amerchol)、PEG-30大豆ステロール(例えば、Nikkol BPS-30、Nikko)、PEG-25フィトステロール(例えば、Nikkol BPSH-25、Nikko)、PEG-30コレスタノール(例えば、Nikkol DHC、Nikko)である。親油性ステロール界面活性剤の例としては、コレステロール、シトステロール、フィトステロール(例えば、ヘンケルのGENEROLシリーズ)、PEG-5大豆ステロール(例えば、ニッコールBPS-S、Nikko)、PEG-10大豆ステロール(例えば、ニッコールBPS-10、Nikko)、PEG-20大豆ステロール(例えば、ニッコールBPS-20、Nikko)等が挙げられる。
いくつかの実施例において、界面活性剤は、担体の約1wt%~約20wt%を構成することができる。他の実施例において、界面活性剤は、担体の少なくとも20wt%とすることができる。さらなる実施例において、界面活性剤は、担体の約1wt%~約10wt%、または担体の約1wt%~約5wt%から構成され得る。
さらなる実施例において、NORS液体溶液組成物は防腐剤を含むことができる。防腐剤の非限定的な例としては、アスコルビン酸、アセチルシステイン、重亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩、モノチオグリセロール、フェノール、メタクレゾール、ベンジルアルコール、メチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラベン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ブチルヒドロキシトルエン、塩化ミリスチルγ-ピコリミウム、2-フェノキシエタノール、硝酸フェニル水銀、クロロブタノール、チメロサール、トコフェロール等、またはそれらの組合せが挙げられる。
NORS液体溶液はまた、いくつかの実施例においてエモリエントを含むことができる。エモリエント剤の非限定的な実施例としては、アロエベラ、ラノリン、尿素、ペトロラタム、シアバター、ココアバター、ミネラルオイル、パラフィン、ミツロウ、スクワレン、ホホバ油、ココナッツオイル、ゴマ油、アーモンド油、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オリーブ油、オレイン酸、トリエチルヘキサノイン、グリセロール、ソルビトール、プロピレングリコール、シクロメチコン、ジメチコンなど、またはそれらの組合せを含むことができるがこれらに限定されない。特定の実施例において、エモリエントは、NORS液剤の総重量に関して約0.1wt%~約20wt%の量で含まれ得る。更なる実施例において、エモリエントは、約0.1wt%~約10wt%、または約0.1wt%~約5wt%の量で含まれ得る。
さらなる実施例において、NORS液体溶液はまた、アジュバントを含むことができる。アジュバントのいくつかの実施例は、鎮痛アジュバント、水酸化アルミニウム、リン酸アルミニウム、水酸化リン酸カルシウム、パラフィン油、洗剤、植物サポニン、サイトカイン、およびそれらの組合せを含むことができる。特定の実施例において、アジュバントは、NORS液体溶液の総重量に関して約0.1wt%~約20wt%の量で含まれ得る。さらなる実施例において、アジュバントは、約0.1wt%~約10wt%または約0.1wt%~約5wt%の量で含まれることができる。
他の実施例において、NORS組成物はゲル、クリーム、軟膏、ローション、リニメント、またはペーストの形態であり得る。上記のNORS液体溶液組成物と同様に、これらの製剤はまた、所望の量のNOガスを生成するのに必要な量の亜硝酸塩および酸性化剤を含むことができる。さらに、これらのNORS製剤は、安定化剤、担体、保存剤、エモリエント剤、アジュバント、またはそれらの組み合わせを含むことも可能である。これらの成分は、上述したような量で、上述した例を含むことができる。
さらなる実施例において、ゲル、クリーム、軟膏、ローション、リニメント、またはペーストの形態のNORSは、増粘剤、浸透促進剤、またはそれらの組み合わせも含むことができる。いくつかの実施例において、増粘剤は、増粘性を有するポリマーを含むことができる。増粘特性を有するポリマーの非限定的な例としては、疎水的に修飾された架橋アクリレートコポリマー(Carbopol(登録商標)Ultrez 20)が挙げられ得るが、これらに限定されるものではない。また、同様の特性を有する他のポリマーを用いても良い。増粘特性を有するポリマーの非限定的な実施例としては、PEG-150ジステアレート、PEG-7グリセリルココエート、PEG-200水素化グリセリルパルミテート、PEG-120メチルグルコースジオレート、カルボキシメチレンポリマー、カルボキシビニルポリマー、アクリレート、C10-C30アルキルアクリレートクロスポイラーおよびこれらの組み合わせを挙げることができる。他の例示的な増粘剤は、ポリアクリル酸(例えば、Carbopolsなど)、ゼラチン、ペクチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、HPMC、CMC、アルギン酸、スターチ、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリオキシエチレンおよびポリオキシプロピレンのコポリマー、ポリエチレングリコールなどまたはそれらの組合せなどを含むことができる。いくつかの実施例において、増粘剤は、NORS組成物の総重量を基準にして、約1wt%~約20wt%、または約1wt%~約10wt%、または約5wt%~約15wt%の量で含むことができる。
他の実施例において、NORSは浸透促進剤を含むことができる。浸透促進剤の非限定的な例としては、エタノール、プロピレングリコール、オレイン酸および他の脂肪酸、アゾン、テルペン、テルペノイド、胆汁酸、ミリスチン酸イソプロピルおよび他の脂肪エステル、ジメチルスルフォキシド、N-メチル-2-ピロリドンおよび他のピロリドン、等またはそれらの組み合わせがあり得るが、それだけに限られるわけではない。特定の実施例において、浸透促進剤は、NORS組成物の総重量を基準にして、約0.1wt%~約5wt%、または約0.1wt%~約3wt%、または約0.1wt%~約2wt%の量で含むことができる。
更なる実施例において、NORS組成物は、ヒュームドシリカ、マイカ、タルク、二酸化チタン、カオリン、グリシン酸アルミニウム、エチレンジアミン四酢酸、香料、着色料、またはそれらの組合せも含むことができる。これらの追加成分は、いくつかの実施例において、約1wt%~約20wt%、または約1wt%~約10wt%、または約1wt%~約5wt%の量で含むことができる。
実施例1:NO放出量の測定
一連の例示的な一酸化窒素放出溶液製剤を調製した。個々の製剤は、特定の状態を治療するために処方された。治療すべき状態は、水虫、爪白癬、インフルエンザ、風邪などの呼吸器系ウイルス感染、副鼻腔炎、喉の感染、ニキビ、糖尿病性足潰瘍、およびいぼを含む。また、皮膚消毒用に処方されたNORSも用意された。
実施例のNORS製剤は、製剤から放出されるNOガスの量を測定することにより、NO放出について試験した。NOガスの測定には、以下の手順を用いた。5mLのNORS製剤を、NOに関して不活性な内面を有するサンプルチャンバーに導入した。キャリアガスとして窒素を使用した。窒素は1L/minの流量でサンプルチャンバー内の流入口から流入し、流出口から流出した。出口は、ガス流中のNOの濃度をppm単位で測定する化学発光検出器に通じていた。化学発光検出器は、30分間に渡って一定時間間隔で濃度測定値を記録するようにプログラムされたコンピュータに濃度測定値を提供する。この30分間は、NORS試料がサンプルチャンバーに導入された時点から始まる。コンピュータは濃度データ点の曲線下面積(AUC)を計算し、放出されたNOの総量をppm*minの単位で求めるようプログラムもされた。この値を5mLの容量で割って、1mLのNORSから放出されるNOの量をppmmin/mLの単位で求めた。また、最大ppm濃度の測定値を、30分間に発生したNO濃度のピーク値として選択した。測定されたピークNO濃度を5mLで割ると、鼻腔用剤1mLあたりのピークNO濃度が得られる。mL当たり」の数値の計算は、放出されるNOの量が試料室内のノルズの量に比例すると仮定したものである。
表1は、例示された投与量およびピークNO濃度と共に、1mLの自然吸着剤に基づく、および自然吸着剤の全投与に基づく、例示された自然吸着剤によって放出されたNOの量を示す。
Figure 2023533588000002
実施例2:NONSの曝露、安全性、および有効性
図1の表に描かれているように、NONSの予防とNONSの治療を天然のNOとINOmaxと比較して測定することにより、NOの非臨床薬物動態(PK)と毒性試験が実施された。
様々な生理的条件下で決定される呼気中のNO濃度を測定した。患者層は、呼気を含む投与経路を持つ成人であった。NO濃度は0.02ppm~0.1ppmの範囲で測定された。呼気時間は全呼吸時間の約1/3であるため、1日あたりの曝露時間は約8時間であった。AUC(Area Under the Curve)を用いてppmhrの単位で計算した1日あたりのNO曝露量は、0.16~0.8ppmhrの範囲にあると算出された。この1日の曝露量の計算は、範囲の下限では8時間の継続時間で0.02ppm、範囲の上限では8時間の継続時間で0.1ppmに基づいて行われた。患者集団の呼気は自然界に存在するものであるため、暴露量と安全性のレベルは、様々な治療法の暴露量、安全性、有効性を比較するためのベースラインを提供する。
INOmaxは、新生児の患者集団に対して、投与経路が吸入である治療薬である。NOは、5~20ppmの濃度範囲で気体として投与される。曝露時間は24時間までとすることができる。5~20ppmの投与範囲と24時間の曝露時間から、ppmhrの単位でAUCを用いて計算した1日当たりのNO曝露量は、120ppmhr~480ppmhrの範囲にあることが算出された。INOmaxの治療期間は、カナダでは最大4日間、米国では最大14日間である。
NONS(例えば、点鼻薬として提供されるNORS)は、成人に28日間投与可能な点鼻薬として予防治療として使用することができる。投与されるNO濃度の量は、NONSの各0.5mL量に対して最大1.5ppmのNOピーク濃度とすることができる。曝露の持続時間は、各処理に0.5mLの容量を使用する、各5分間の6回の処理に基づいて最大30分とすることができる。5mLのNONSの最大総曝露量は54ppm*minと測定され、これは0.5mLの処理量に対して5.4ppm*minと計算されることができる。したがって,1回の処理時間が5分の場合,最大総曝露量は0.5mLの処理量に対して5.4ppmminとなり,5.4ppmminを60min/hrで割ると0.1ppmhrと算出される.1回の処理で最大5分、1日に2回処理する場合、1日の総曝露時間は10分となります。1回の処理で0.1ppmhrのNO曝露を行うとして、1日に2回の処理で0.2ppmhrのNO曝露を行うことになる。したがって、投与濃度1.5ppm、曝露時間10分に基づき、AUCを用いてppm*hrの単位で計算した1日あたりのNO曝露量は、0.2ppm*hrと算出された。
NONSは、成人に1日6回に分けて7日間投与できる点鼻薬として使用することができる。したがって、前記で計算したように、1回の治療時間が5分の場合、最大総曝露量は0.5mLの治療量に対して5.4ppmminであり、5.4ppmminを60分/時間で割ると0.1ppmhrと算出できる。1回の処理で最大5分、1日に6回処理する場合、1日の総露出時間は30分となる。1回の治療で0.1ppmhrのNO曝露を行うとして、1日6回の治療で0.6ppmhrのNO曝露を行うことになる。したがって、投与濃度1.5ppm、曝露時間30分に基づき、AUCを用いてppmhrの単位で計算した1日あたりのNO曝露量は、0.6ppmhrと算出された。
図1の表に示すように、INOmaxと比較したNONS予防およびNONS治療の安全マージンは、投与されるNO濃度(ppm)で測定すると、NONS予防およびNONS治療で3.3~13倍安全であると算出されました。NONSの予防と治療の安全マージンは、INOmaxと比較して、NONSの予防と治療の安全マージンは、1日あたりのNO曝露時間では57倍と算出された。NONS予防とNONS治療の安全性は、INOmaxと比較して、NONS予防では約600倍、NONS治療では約200倍と算出された(AUC、単位:ppmhr)。INOmaxと比較したNONS予防およびNONS治療の治療期間は、ある場合には短く、ある場合には長くなる可能性がある。
実施例3a:豚の感染傷口
図2aおよび図2bに示すように、ブタ試験を実施し、一酸化窒素放出溶液(NORS)および一酸化窒素放出ゲル(NORG)の抗菌活性を、非処置対照創傷と比較して評価した。
約55kg(±5kg)からの体重を有する、病原体を含まない、雌の、商業的に飼育されたヨークシャークロスが、研究の対象であった。図2aに示されるように、特注の2.0cmの直径を有する部分的な厚さの創傷が作られた。細菌混合物の接種物(例えば、フソバクテリウム属、黄色ブドウ球菌(ATCC 6538)、および緑膿菌(豚分離株))を、60~80mLの接種物を充填した滅菌潅注バルブで投与し、ガーゼが細菌混合物で飽和状態になるまでガーゼに殺到させるために使用した。ガーゼ片を閉塞層(S.C.Johnson and Sons,Brantford,ON)で覆い、1時間放置した。
傷の介入は、治療1または治療2を含んでいた。処置1では、104~210ppmminおよび52ppmmin/mLの曝露に相当する約2~5mLのNORGを使用した。このNORG処理に続いて、26~65ppmminおよび13ppm*min/mLに相当する2~5mL量のNORS飽和ガーゼを使用した。このNORS処理に続いて、透明な閉塞性ドレッシングで覆い、7時間インキュベートした。
処理2では、13ppmminの曝露に相当する1mLのNORSリンスを行った。これに続いて、104~210ppm*minおよび52ppmmin/mLの曝露に相当する約2~5mLの容量のNORGが行われた。このNORG処理に続いて、26~65ppmminおよび13ppmmin/mLに相当する2~5mL量のNORS飽和ガーゼが行われた。このNORS処理に続いて、透明な閉塞性ドレッシングで覆い、7時間インキュベートした。
コントロールは、滅菌した生理食塩水を含ませた非接着ドレッシング(Curad)で傷口を覆い、Transporeテープで固定して7時間インキュベートするものであった。
図2bは、NORG単独、またはNORSとNORGによる洗浄のいずれかによる処理の7.5時間後の創傷内の異なる細菌(fusobacterium sp.、黄色ブドウ球菌、および緑膿菌)の濃度(Log CFU/mL)を示す結果のグラフを提供する。
fusobacterium sp.の場合、コントロールでは約7.2 Log CFU/mL、NORG単独では約3.8Log CFU/mL、NORSとNORGを併用した洗浄では約3.7Log CFU/mLであった。これらの結果は、NORG単独あるいはNORSとNORGの併用により、コントロールと比較して有意にfusobacterium spの濃度を減少させることを示す。
黄色ブドウ球菌の場合、コントロールでは約7.2Log CFU/mL、NORG単独では約3.9Log CFU/mL、NORSとNORGを併用した洗浄では約4.1Log CFU/mLであった。これらの結果から、NORG単独あるいはNORS、さらにNORGを併用した場合、コントロールに比べ黄色ブドウ球菌の濃度を有意に低下させることがわかった。
緑膿菌の場合、コントロールでは約6.0Log CFU/mL、NORG単独では約3.5Log CFU/mL、NORSとNORGを併用した洗浄では約2.2Log CFU/mLであった。これらの結果は、NORG単独またはNORSとその後にNORGを使用した場合、コントロールと比較して黄色ブドウ球菌の濃度を有意に減少させることを示しています。また、NORG単独よりもNORS、NORGの順で処理した方がより黄色ブドウ球菌の濃度を低下させることが示された。
実施例3b:イボ
図3A~図3Fに示すように、一酸化窒素放出溶液(NORS)および一酸化窒素放出ゲル(NORG)のイボに対する効果を評価するために、ヒトを対象とした試験を実施した。対象の足には、(a)母趾の裏側、(b)左足の甲の裏側、(c)母趾の下の裏側の一部、の3箇所にイボが認められた。患部には週3回、合計30分のNORS足浴(12.85ppmmin/mL)を2週間実施した。また、NORG(52ppm*min/mL)を1日1回、1週間塗布した。
図3aに図示するように、足の裏側左側部分のイボは、治療前に相当なものであり、図3bに図示するように、治療開始後28日目に完全に除去された。図3c~図3fは、1日目(図3c)、7日目(図3d)、14日目(図3e)、28日目(図3f)の治療経過を示したものである。これらの結果は、NORSとNORGによる治療が、28日間かけて足のイボを除去できることを示す。
実施例3c:爪真菌
ケーススタディ3c-1
図4aおよび図4bに示すように、一酸化窒素放出溶液(NORS)および一酸化窒素放出ゲル(NORG)の爪真菌に対する効果を評価するために、ヒトを対象とした試験が実施された。ヒト対象の指に爪カビが発生した。その指にNORG(52ppm*min/mL)を毎日1mLずつ、計2週間塗布した。
図4aに示すように、治療開始前の爪カビは指の爪の約1/3を覆っており、図4bに示すように、治療開始から60日後には完全に除去される。この結果から、NORSとNORGで治療することにより、60日間かけて指の爪のカビを除去することができることがわかる。
ケーススタディ3c-2
図4c~図4hに示すように、一酸化窒素放出溶液(NORS)および一酸化窒素放出ゲル(NORG)の足指の爪カビに対する効果を評価するために、ヒト対象を対象とした試験が実施された。ヒト対象の足指に爪カビが発生しました。この足指にNORG(52ppm*min/mL)を1日1mL、合計3週間塗布した。
図4cに図示するように、治療開始前の爪真菌は足の爪の約1/2を覆い、図4hに図示するように、治療開始の9ヶ月後に完全に除去された。図4c~図4gは、1日目(図4d)、21日目(図4e)、2ヶ月目(図4f)、4ヶ月目(図4g)の治療経過を示したものである。これらの結果は、NORSおよびNORGによる治療が、9ヶ月間にわたって指の爪の菌を除去できることを示す。
ケーススタディ3c-3
図4iおよび図4mに示されるように、一酸化窒素放出溶液(NORS)および一酸化窒素放出ゲル(NORG)の人差し指および第4指の爪真菌に対する効果を評価するために、ヒト対象を対象とした試験が実施された。対象の人差し指と第4指に爪カビが認められた。NORGを1日1mL(52ppmmin/mL)、合計4週間投与したところ、人差し指と第4指に爪カビが発生した。
図4iに図示するように、治療開始1日目の爪カビは、人差し指と第4指の爪全体を覆い、図4mに図示するように、治療開始後120日目に完全に除去された。図4j~図4lは、28日目(図4j)、63日目(図4k)、77日目(図4l)の治療経過を示したものである。これらの結果は、NORSおよびNORGによる治療が、120日間の経過で足指の爪カビを除去できることを示す。
具体的な実施形態例
以下の例は、特定の技術の実施形態に関するものであり、そのような実施形態を達成するために使用され得るか、または他の方法で組み合わされ得る特定の特徴、要素、またはステップを指摘するものである。
一実施例において、対象において一酸化窒素(NO)治療/療法に反応する状態を治療する方法が提供される。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、治療有効量のNOを提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)の容量を、治療期間中、対象の投与部位に投与することを含むことができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は亜硝酸塩と酸性化剤を含むことができるNORSであり得る。一実施例において、化学発光検出器に結合された、毎分1リットルの流量および1気圧の圧力で実質的に不活性なキャリアガスの流れに30分間NOを放出して測定すると、NORSはNORS1mL当たり約0.05ppmmin~約500ppm*minの量でNOを放出しうる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、NORSの1mL当たり約0.05ppm*min~約10ppm*minの量でNOを放出することができるNORSであり得る。一実施例において、NORSの体積は約0.1mL~約10,000mLとすることができる。一実施例において、投与された体積のNORSによって放出されるNOの総量は、約0.1ppmmin~約3,000ppmminとすることができる。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、創傷、皮膚感染、真菌感染、呼吸器感染、細菌感染、またはウイルス感染であり得る状態を含むことができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、水虫であり得る状態を含むことができる。一実施例において、水虫を治療する方法が提供される。一実施例において、投与部位は、対象の足であり得る。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約0.2ppmmin~約5ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与された体積のNORSによって放出されるNOの総量は、約1,000ppmmin~約5,000ppmminであり得る。一実施例において、投与されるNORSの体積は約500mL~約10,000mLとすることができる。一実施例において、投与されたNORSの体積は、約5,000ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、爪白癬を含み得る状態を提供することができる。一実施例において、爪白癬を含むことができる状態を治療する方法が提供される。一実施例において、投与部位は、対象の爪であり得る。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約1ppmmin~約2ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約1ppmmin~約4ppmminであり得る。一実施例において、投与されるNORSの体積は約0.5mL~約2mLとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約5ppm~約30ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、インフルエンザであり得る状態を含み得る。一実施例において、インフルエンザであり得る状態を治療する方法が提供される。一実施例において、治療方法は、対象の鼻腔であり得る投与部位を含むことができる。一実施例において、鼻腔は、鼻腔1mL当たり約0.1ppmmin~約10ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約5ppmmin~約10ppmminであり得る。一実施例において、投与されるNORSの体積は約0.5mL~約1mLとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約1ppm~約4ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、呼吸器系ウイルス感染症であり得る状態を含み得る。一実施例において、呼吸器系ウイルス感染症であり得る状態を治療する方法が提供され、投与部位は対象の鼻腔または肺であり得る。一実施例において、鼻腔は、鼻腔1mL当たり約10ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約5ppmmin~約10ppmminである。一実施例において、投与されるNORSの体積は約0.5mL~約1mLであり得る。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約1ppm~約4ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、副鼻腔炎であり得る状態を含み得る。一実施例において、副鼻腔炎であり得る状態を治療する方法が提供され、投与部位は対象の副鼻腔であり得る。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約1ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与された鼻腔の体積によって放出されるNOの総量は、約400ppmmin~約3,200ppmminとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は約150mL~約300mLとすることができる。一実施例において、投与されたNORSの体積は、約100ppm~約1,200ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、咽頭感染症であり得る状態を含むことができる。一実施例において、咽頭感染症であり得る状態を治療する方法が提供され、投与部位は対象の咽頭であり得る。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約15ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約400ppmmin~約600ppmminであり得る。一実施例において、投与されるNORSの体積は約10mL~約20mLとすることができる。一実施例において、投与されたNORSの体積は、約100ppm~約200ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、ニキビであり得る状態を含み得る。一実施例において、ニキビであり得る状態を治療する方法が提供され、投与部位は対象の皮膚領域であり得る。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約10ppm*min~約60ppmminであり得る。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約20ppmmin~約60ppmminとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は約1mL~約5mLとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約5ppm~約20ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、糖尿病性足潰瘍であり得る状態を含むことができる。一実施例において、糖尿病性足潰瘍であり得る状態を治療する方法が提供され、投与部位は、対象の足であり得る。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約5ppmmin~約80ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppm*min~約60ppm*minの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの量によって放出されるNOの総量は、約100ppmmin~約75,000ppmminとすることができる。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約200ppmmin~約75,000ppmminとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの量は約5mLから約10,000mLとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は約50ppmから約20,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、イボであり得る状態を含み得る。一実施例において、イボを治療する方法が提供され、投与部位は対象の皮膚領域であり得る。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約45ppmmin~約75ppmminであり得る。一実施例において、投与されたNORSの体積によって放出されるNOの総量は、約20ppmmin~約400ppmminとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は約0.5mL~約10mLとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約1ppm~約60ppmのピークNO濃度を放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、少なくとも1つのNO放出化合物と少なくとも1つの酸性化剤とを含むことができるNORSであり得る。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組合せであり得る。さらなる実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはこれらの組み合わせを含む。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、NOの徐放を提供することができるNORSであり得る。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、NORSによって放出されるNOの量を以下:キャリアガスの流れをガス入口を介してサンプル保持チャンバに導入する工程と、キャリアガスの連続的な流れと接触するように、サンプル入口を介してサンプル保持チャンバにNORSを導入する工程と、キャリアガスおよび任意の放出されたNOを出口を介してサンプル保持チャンバの外にNO検出器に向ける工程と、およびNO検出器を用いて放出されたNOの量を定量化する工程と、の方法で測定できるNORSを含むことができる。一実施例において、サンプル保持チャンバーは、NOに対して不活性である内面を含むことができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、鼻腔内スプレー、浸漬用開放容器浴、液体副鼻腔洗浄、液体うがい液、呼吸用吸入器、エアゾール、ゲル、フォーム、乳剤、液体溶液、クリーム、またはそれらの組み合わせとして投与されうるNORSを含みうる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、薬学的に許容されるキャリアを含むことができるNORSであり得る。一実施例において、薬学的に許容される担体は、水、生理食塩水、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、またはそれらの組合せを含むことができる。
一実施例において、一酸化窒素(NO)処理に反応する状態を治療するための組成物は、一酸化窒素放出溶液(NORS)を含むことができる。一実施例において、NORSは、少なくとも1つのNO放出化合物および少なくとも1つの酸性化剤を含むことができる。一実施例において、化学発光検出器に結合された、毎分1リットルの流量および1気圧の圧力で実質的に不活性なキャリアガスの流れに30分間NORSからNOを放出することによって測定すると、NORSはNORS1mL当たり約0.05ppmmin~約500ppmminの量でNOを放出しうる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、水虫を治療するために対象の足に投与されるように配合することができ、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、爪真菌症を治療するために対象の爪に投与されるように配合することができ、NORSは、NORS1mL当たり約45ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、インフルエンザを治療するために対象の鼻腔に投与されるように配合することができ、NORSは、NORSの1mL当たり約10ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、呼吸器ウイルス感染を治療するために対象の鼻腔または肺に投与されるように配合することができ、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約15ppm*minの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、副鼻腔炎を治療するために対象の副鼻腔に投与されるように配合することができ、NORSは、NORS1mL当たり約1ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、喉の感染症を治療するために対象の喉に投与されるように配合することができ、NORSは、NORSの1mL当たり約15ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、ニキビを治療するために対象の皮膚領域に投与されるように配合することができ、NORSは、NORSの1mL当たり約10ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、糖尿病性足潰瘍を治療するために対象の足に投与されるように配合され得、NORSは、NORSの1mL当たり約10ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、イボを治療するために対象の皮膚領域に投与されるように製剤化することができ、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、組成物は、イボを治療するために対象の皮膚領域に投与されるように製剤化することができ、ノーズは、ノーズ1mL当たり約5ppmmin~約80ppmminの量のNOを放出することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、亜硝酸塩を含むことができるNO放出性化合物であり得る。一実施例において、亜硝酸塩は、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組合せであり得る。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、酸性化剤を含むことができる。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組合せを含むことができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、NOの徐放を提供することができるNORSであり得る。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。ある実施例において、組成物はNORSを含むことができ、NORSによって放出されるNOの量は、以下:キャリアガスの流れをガス入口を介してサンプル保持チャンバに導入すること;キャリアガスの連続した流れに接触するようにサンプル入口を介してサンプル保持チャンバにNORSを導入すること;キャリアガスおよび任意の放出されたNOを出口を介してサンプル保持チャンバの外にNO検出器に向けること;およびNO検出器を用いて放出されたNOの量を定量化することによって測定され得る。一実施例において、サンプル保持チャンバーは、NOに対して不活性である内面を含むことができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、鼻腔内スプレー、浸漬用開放容器浴、液体副鼻腔洗浄、液体うがい液、呼吸用吸入器、エアゾール、ゲル、泡、乳剤、液体溶液、クリーム、またはそれらの組み合わせとして投与されるように配合することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、組成物を含むことができる。一実施例において、組成物は、薬学的に許容される担体を含むことができる。一実施例において、薬学的に許容される担体は、水、生理食塩水、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、またはそれらの組合せを含むことができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、水虫であり得る状態を含むことができる。一例において、対象における水虫を治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の足に治療期間中投与する一酸化窒素放出溶液(NORS)であって、化学発光検出器によって30分間定量化するために、1リットル/分の流量および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると、NORSが約50,000ppmmin~約75,000ppmminの量でNOを放出する、NORSを投与する工程と、治療期間中に一酸化窒素ガスを放出する工程と、がある。一実施例において、投与されるNORSの量は約1,000mL~約10,000mLとすることができる。一実施例において、NORSはNORS1mL当たり約5ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、放熱器は、放熱器1mL当たり約10ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約25ppmmin~約500ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積は、約5,000ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約15,000ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは、足浴中の液体溶液として投与することができる。一実施例において、本方法は、4日に1回、足をフットバスに30分間浸すという投与レジメンに従って、NORSを投与することを含む。一実施例において、本ORSは少なくとも1種のNO放出化合物と少なくとも1種の酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組合せであり得る。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、対象の爪の爪白癬であり得る状態を含み得る。一実施例において、本方法は、治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを治療持続時間にわたって対象の爪に提供できる一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与することであって、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流速および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れ中にNORSから30分間NOを放出させて測定すると、前記NORSは約45ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出させる、こととを含むことができる。一実施例において、投与されるNORSの量は約0.5mL~約2mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約25ppmmin~約75ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約45ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの量は、約5ppm~約15ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは、液体溶液、ゲル、またはクリームとして投与することができる。一例において、本方法は、21日に1回爪に塗布するという投与レジメンに従って、塗布剤を投与することを含むことができる。一実施例において、本ORSは少なくとも一つのNO放出化合物と少なくとも一つの酸性化剤を含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組み合わせからなることができる。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、インフルエンザであり得る状態を含むことができる。一実施例において、対象においてインフルエンザを治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の鼻腔に治療持続時間にわたって提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与することであって、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流速および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると30分間にわたり前記NORSが約5ppmmin~約10ppmminの量でNOを放出する、ことを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約0.5mL~約1mLとすることができる。一実施例において、ノルズは、ノルズの1mL当たり約2ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与される薬液の量は、約1ppmから約4ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは鼻腔スプレーとして投与することができる。一実施例において、本方法は、必要に応じて鼻腔スプレーを投与する投与レジメンに従って、NORSを投与することを含むことができる。一実施例において、NORSは、少なくとも1つのNO放出化合物と少なくとも1つの酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロチン酸、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはこれらの組み合わせであり得る。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、呼吸器ウイルス感染症であり得る状態を含むことができる。一実施例において、対象における呼吸器ウイルス感染を治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の鼻腔または肺に治療持続時間にわたって提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与し、化学発光検出器によって30分間定量化するために1リットル/分の流量および1気圧の圧力でNORSから実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると、前記NORSは約5ppmmin~約10ppmminの量でNOを放出することを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約0.5mL~約1mLとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの量は約0.5mL~約5mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORSの1mL当たり約5ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与される薬液の量は、約1ppm~約4ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは鼻腔用スプレーとして投与され得る。一実施例において、本方法は、必要に応じて鼻腔スプレーを投与する投与レジメンに従って、NORSを投与することを含むことができる。一実施例において、呼吸器ウイルス感染症は、感冒、呼吸器シンシチアルウイルス、またはコロナウイルスであり得る。一実施例において、NORSは、少なくとも1つのNO放出化合物と少なくとも1つの酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロチン酸、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはこれらの組み合わせであり得る。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、副鼻腔炎であり得る状態を含むことができる。一実施例において、対象における副鼻腔炎を治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の副鼻腔に治療持続時間にわたって提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与することであって、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流速および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると30分間にわたり前記NORSが約400ppmmin~約3,200ppmminの量でNOを放出する、ことを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約150mL~約300mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約1ppmmin~約15ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約1ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積は、約50ppm~約500ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約100ppm~約1,200ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約100ppm~約5,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSはリンス、ラベッジ、またはスプレーとして投与することができる。一実施例において、本方法は、約42日毎に1回、NORSを投与する投与レジメンに従ってNORSを投与することを含むことができる。一実施例において、本方法は、約10日~約50日の期間、毎日本剤を投与する投与レジメンに従って本剤を投与することを含むことができる。一実施例において、NORSは少なくとも1つのNO放出化合物と少なくとも1つの酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組合せであり得る。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、咽頭感染症であり得る状態を含むことができる。一実施例において、対象における咽頭感染症を治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の喉に治療持続時間にわたって提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与することであって、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流速および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると30分の期間にわたって前記NORSが約400ppmmin~約600ppmminの量でNOを放出する、ことを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約10mLから約20mLとすることができる。一実施例において、投与されるNORSの量は約5mL~約40mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORSの1mL当たり約15ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約40ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの体積は、約100ppm~約200ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、投与されるNORSの体積は、約200ppm~約800ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは、うがい液として投与することができる。一実施例において、方法は、3日毎に1.5分間うがいをするという投与レジメンに従って、NORSを投与することを含むことができる。一実施例において、NORSは少なくとも一つのNO放出化合物と少なくとも一つの酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組み合わせから成ることができる。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、ニキビであり得る状態を含み得る。一実施例において、対象におけるニキビを治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の皮膚領域に治療持続時間にわたって提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与し、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流速および1気圧の圧力でNORSから実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると30分の期間にわたって前記NORSが約20ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出する、ことを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約1mL~約5mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約30ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの量は、約5ppm~約20ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSはクリームとして投与することができる。一実施例において、NORSは少なくとも1つのNO放出化合物と少なくとも1つの酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはこれらの組み合わせからなることができる。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に応答する状態を治療する方法は、糖尿病性足潰瘍であり得る状態を含むことができる。一実施例において、対象の糖尿病性足潰瘍を治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の足に治療期間中投与する一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与することであって、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流速および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると30分間にわたり前記NORSが約200ppmmin~約75,000ppmminの量でNOを放出する、ことを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約5mLから約10,000mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORSの1mL当たり約10ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの量は、約50ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは足浴中の液体溶液として投与することができる。一実施例において、本方法は、12日に一度、足をフットバスに30分間浸すという投与レジメンに従って、NORSを投与することを含むことができる。一実施例において、本ORSは少なくとも1種のNO放出化合物と少なくとも1種の酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロチン酸、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組み合わせから成ることができる。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、いぼであり得る状態を含み得る。一実施例において、対象におけるイボを治療する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを対象の皮膚領域に治療持続時間にわたって提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与することであって、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流量および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると30分の期間にわたって前記NORSが約45ppmmin~約75ppmminの量でNOを放出する、ことを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約0.5mL~約10mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約10ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの量は、約1ppm~約60ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは浴中の液体溶液として投与され得る。一実施例において、本方法は、6日に1回、皮膚を浴槽に30分間浸すという投与レジメンに従って、NORSを投与することを含むことができる。一実施例において、本方法は、約1日~約10日の期間、毎日30分間皮膚を浴槽に浸すという投与レジメンに従って、本ORSを投与することを含むことができる。一実施例において、NORSは少なくとも1つのNO放出化合物と少なくとも1つの酸性化剤を含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一実施例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組合せであり得る。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、感染の危険性のある皮膚となり得る状態を含むことができる。一実施例において、対象の皮膚を消毒する方法は、以下を含むことができる。治療有効量の一酸化窒素(NO)ガスを治療持続時間の間、対象の皮膚領域に提供することができる一酸化窒素放出溶液(NORS)を投与し、化学発光検出器によって定量化するために1リットル/分の流量および1気圧の圧力で実質的に不活性のキャリアガスの流れにNOを放出することによって測定すると、30分の間前記NORSは約450ppmmin~約750ppmminの量でNOを放出することを含む。一実施例において、投与されるNORSの量は約50mLから約200mLとすることができる。一実施例において、NORSは、NORS1mL当たり約5ppmmin~約25ppmminの量でNOを放出することができる。一実施例において、投与されたNORSの量は、約1ppm~約20ppmのピークNO濃度を放出することができる。一実施例において、NORSは少なくとも1つのNO放出化合物と少なくとも1つの酸性化剤とを含むことができる。一実施例において、NO放出化合物は亜硝酸塩を含むことができる。一例において、亜硝酸塩は亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロチン酸塩、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはこれらの組み合わせであり得る。一実施例において、酸性化剤は、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはそれらの組み合わせからなることが可能である。一実施例において、NORSは、NOの徐放を提供することができる。
一実施例において、NO治療/療法に反応する状態を治療する方法は、本明細書で提供されるような組成物の使用を含むことができる。一実施例において、一酸化窒素(NO)治療に反応する状態を治療するための医薬の製造のための本明細書で提供されるような組成物の使用は、以下:治療有効量の組成物を対象に投与することを含むことができる。一実施例において、一酸化窒素(NO)治療に反応する状態を治療するための使用のための組成物は、以下:治療上有効な量の組成物を対象に投与することを含むことができる。
一実施例において、一酸化窒素放出組成物などの組成物が提供される。
組成物の一実施例において、組成物は、化学発光検出器に結合された、毎分1リットルの流量および1気圧の圧力で実質的に不活性なキャリアガスの流れに30分の期間組成物からNOを放出することによって測定すると、組成物の1mLを基準として約1ppmmin/mL~約500ppmmin/mLの一酸化窒素(NO)を放出する量の一酸化窒素放出化合物と酸性化剤と担体の組み合わせを含む。
組成物の一実施例において、薬学的に許容される担体は、水、生理食塩水、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含む。
組成物の一実施例において、組成物は、鼻腔内スプレー、浸漬用開放容器浴、液体副鼻腔洗浄、液体うがい液、呼吸用吸入器、エアゾール、ゲル、泡、乳液、クリーム、またはそれらの組み合わせとして投与されるように配合される。
組成物の一実施例において、放出されるNOの量は、約1ppmmin/mL~約500ppmmin/mLである。
前述の実施例は、1つ以上の特定の用途における本技術の原理を例示するものであるが、当業者には、発明的能力を発揮することなく、また本技術の原理および概念から離れることなく、形態、用途および実施の詳細における多数の変更を行うことができることは明らかだろう。

Claims (68)

  1. 対象の一酸化窒素(NO)処理に反応する状態を治療する方法であって、
    治療有効量のNOを提供する一酸化窒素放出溶液(NORS)の容量を、治療期間中、前記対象の投与部位に投与する工程であって、前記NORSが一酸化窒素放出化合物と酸性化剤とを含み、化学発光検出器に連結された、毎分1リットルの流量および1気圧の圧力で実質的に不活性なキャリアガスの流れに、30分の期間、前記NORSからNOを放出することによって測定される場合、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約1ppmmin/mL~約500ppmmin/mLの量でNOを放出する、前記投与する工程を含む、方法。
  2. 請求項1記載の方法において、前記NORSが、前記NORSの1mL当たり約1ppmmin~約60ppmminの量でNOを放出する、方法。
  3. 請求項1記載の方法において、前記NORSの前記容量が約0.1mL~約10,000mLである、方法。
  4. 請求項1記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約6ppmmin~約75,000ppmminである、方法。
  5. 請求項1記載の方法において、前記状態が、創傷、皮膚感染、真菌感染、呼吸器感染、細菌感染、またはウイルス感染である、方法。
  6. 請求項1記載の方法において、前記状態が水虫であり、前記投与部位が前記対象の足であり、および前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約5ppmmin/mL~約15ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  7. 請求項6記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約25,000ppmmin~約75,000ppmminである、方法。
  8. 請求項6記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約500mL~約10,000mLである、方法。
  9. 請求項6に記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約5,000ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  10. 請求項1記載の方法において、前記状態が爪真菌症であり、前記投与部位が前記対象の爪であり、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約25ppmmin/mL~約75ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  11. 請求項10記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約25ppmmin~約75ppmminである、方法。
  12. 請求項10記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約0.1mL~約2mLである、方法。
  13. 請求項10記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約5ppm~約30ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  14. 請求項1記載の方法において、前記状態がインフルエンザであり、前記投与部位が前記対象の鼻腔であり、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約2ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量で前記NOを放出する、方法。
  15. 請求項14記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約1ppmmin~約15ppmminである、請求項14に記載の方法。
  16. 請求項14記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約0.1mL~約2mLである、方法。
  17. 請求項14記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約0.5ppm~約5ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  18. 請求項1記載の方法において、前記状態が呼吸器系ウイルス感染症であり、前記投与部位が前記対象の鼻腔または肺であり、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約2ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  19. 請求項18記載の方法において、投与されるNORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約1ppmmin~約15ppmminである、方法。
  20. 請求項18記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約0.1mL~約2mLである、方法。
  21. 請求項18記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約0.5ppm~約5ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  22. 請求項1記載の方法において、前記状態が副鼻腔炎であり、前記投与部位が前記対象の副鼻腔であり、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約0.5ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  23. 請求項22記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約100ppmmin~約5,000ppmminである、方法。
  24. 請求項22記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が約150mL~約300mLである、方法。
  25. 請求項22記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約50ppm~約1,500ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  26. 請求項1記載の方法において、前記状態が咽頭感染症であり、前記投与部位が前記対象の咽頭であり、かつ、前記NORSが前記NORSの1mLを基準として約10ppmmin/mL~約40ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  27. 請求項26記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約200ppmmin~約800ppmminである、方法。
  28. 請求項26記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約5mL~約40mLである、方法。
  29. 請求項26記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約100ppm~約200ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  30. 請求項1記載の方法において、前記状態がニキビであり、前記投与部位が前記対象の皮膚領域であり、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約5ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  31. 請求項30記載の方法において、投与された前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約10ppmmin~約60ppmminである、方法。
  32. 請求項30記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約1mL~約5mLである、方法。
  33. 請求項30記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約5ppm~約20ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  34. 請求項1記載の方法において、前記状態が糖尿病性足潰瘍であり、前記投与部位が前記対象の足であり、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約5ppmmin/mL~約80ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  35. 請求項34記載の方法において、投与された前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が、約100ppmmin~約75,000ppmminである、方法。
  36. 請求項34記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約5mL~約10,000mLである、方法。
  37. 請求項34記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約50ppm~約20,000ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  38. 請求項1記載の方法において、前記状態がいぼであり、前記投与部位が前記対象の皮膚領域であり、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約10ppmmin/mL~約60ppmmin/mLの量でNOを放出する、方法。
  39. 請求項38記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量によって放出されるNOの総量が約20ppmmin~約400ppmminである、方法。
  40. 請求項38記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約0.5mL~約10mLである、方法。
  41. 請求項38記載の方法において、投与される前記NORSの前記容量が、約1ppm~約60ppmのピークNO濃度を放出する、方法。
  42. 請求項1記載の方法において、前記一酸化窒素放出化合物が、亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはこれらの組み合わせを含む、方法。
  43. 請求項1記載の方法において、前記酸性化剤が、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはこれらの組み合わせを含む、方法。
  44. 前記NORSがNOの徐放を提供する、請求項1記載の方法。
  45. 請求項1記載の方法であって、NORSが、鼻腔内スプレー、浸漬用開放容器浴、液体副鼻腔洗浄、液体うがい液、呼吸用吸入器、エアゾール、ゲル、泡、乳剤、液体溶液、クリーム、またはそれらの組み合わせとして投与される、方法。
  46. 前記NORSが、薬学的に許容される担体を含む、請求項1記載の方法。
  47. 請求項46記載の方法において、前記薬学的に許容される担体が、水、生理食塩水、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含む、方法。
  48. 一酸化窒素放出溶液(NORS)を含む一酸化窒素(NO)処理に反応する状態を治療するための組成物であって、前記NORSが一酸化窒素放出化合物と酸性化剤とを含み、化学発光検出器によって30分間定量されるように、毎分1リットルの流量および1気圧の圧力で実質的に不活性なキャリアガスの流れに前記NORSからNOを放出することによって測定される場合、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約1ppmmin/mL~約500ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  49. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、水虫を治療するために対象の足に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約5ppmmin/mL~約15ppm*min/mLの量でNOを放出する、組成物。
  50. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、爪白癬を治療するために対象の爪に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約25ppmmin/mL~約75ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  51. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、インフルエンザを治療するために対象の鼻腔に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準にして約2ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  52. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、呼吸器系ウイルス感染を治療するために対象の鼻腔または肺に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約2ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  53. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、副鼻腔炎を治療するために対象の副鼻腔に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準にして約0.5ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  54. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、喉の感染症を治療するために対象の喉に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約10ppmmin/mL~約40ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  55. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、ニキビを治療するために対象の皮膚領域に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準として約5ppmmin/mL~約30ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  56. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、糖尿病性足潰瘍を治療するために対象の足に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準にして約5ppmmin/mL~約80ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  57. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、いぼを治療するために対象の皮膚に投与されるように製剤化され、かつ、前記NORSが、前記NORSの1mLを基準にして約10ppmmin/mL~約60ppmmin/mLの量でNOを放出する、組成物。
  58. 請求項48記載の組成物において、一酸化窒素放出化合物が亜硝酸ナトリウム、亜硝酸カリウム、亜硝酸バリウム、亜硝酸カルシウム、亜硝酸オロテート、亜硝酸アミル、亜硝酸マグネシウム、亜硝酸銀、亜硝酸銅、またはそれらの組み合わせを含む、組成物。
  59. 請求項48記載の組成物において、前記酸性化剤が、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビル、サリチル酸、リンゴ酸、乳酸、クエン酸、ギ酸、安息香酸、酒石酸、塩酸、硫酸、リン酸、またはこれらの組み合わせを含む、組成物。
  60. 前記NORSがNOの徐放を提供する、請求項48記載の組成物。
  61. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、鼻腔内スプレー、浸漬用開放容器浴、液体副鼻腔洗浄、液体うがい液、呼吸用吸入器、エアゾール、ゲル、泡、乳剤、液体溶液、クリーム、またはそれらの組み合わせとして投与されるように製剤化される、組成物。
  62. 請求項48記載の組成物において、前記組成物が、薬学的に許容される担体をさらに含む、組成物。
  63. 請求項62に記載の組成物において、前記薬学的に許容される担体が、水、生理食塩水、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含む、組成物。
  64. 請求項48~63のいずれか一項に記載の組成物の使用において、一酸化窒素(NO)治療に反応する状態を治療するための薬剤の製造のための組成物の使用であって、治療上有効な量の前記組成物を前記対象に投与する工程を含む、使用。
  65. 組成物であって、
    化学発光検出器に結合された、毎分1リットルの流量および1気圧の圧力で実質的に不活性なキャリアガスの流れに30分間前記組成物からNOを放出することによって測定される場合、前記組成物の1mLを基準として約1ppmmin/mL~約500ppmmin/mLの一酸化窒素(NO)を放出する量の一酸化窒素放出化合物と、酸性化剤と、および担体の組合わせを含む、組成物。
  66. 請求項65に記載の組成物において、前記薬学的に許容される担体が、水、生理食塩水、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム、またはそれらの組み合わせを含む、組成物。
  67. 請求項65に記載の組成物において、前記組成物が、鼻腔内スプレー、浸漬用開放容器浴、液体副鼻腔洗浄、液体うがい液、呼吸用吸入器、エアゾール、ゲル、泡、乳剤、液体溶液、クリーム、またはそれらの組み合わせとして投与されるように製剤化される、組成物。
  68. 請求項65に記載の組成物において、放出されるNOの前記容量が、約1ppmmin/mL~約500ppmmin/mLである、組成物。
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