JP2023531659A - アクセスステーション - Google Patents

Abstract

本発明は、保管システムのためのアクセスステーション（７）を提供し、アクセスステーションは、回転軸（Ｃ）を中心として回転するように配列される少なくとも１つのコンテナ保持器（８ａ、８ｂ）を備え、回転軸（Ｃ）は、垂直線（Ｖ）に対して第１の角度（Ｘ）で傾斜し、コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）は、保管コンテナ（１０６）を格納するように配列され、保管コンテナ（１０６）の中心線（Ｄ）が、コンテナ保持器によって支持されると、回転軸（Ｃ）に対して第２の角度（Ｙ）で傾斜するように構成され、コンテナ保持器は、格納された保管コンテナ（１０６）の中心線（Ｄ）が垂直である第１の位置（Ｐ１）と、回転軸（Ｃ）に対して第１の位置の反対である第２の位置（Ｐ２）との間で回転し得、格納された保管コンテナ（１０６）の中心線（Ｄ）は、垂直線（Ｖ）に対して第３の角度（ＸＹ）で傾斜し、第３の角度は、第１の角度および第２の角度の和に等しい。

Description

（発明の分野）
本発明は、アクセスステーション、およびそのようなアクセスステーションを備える、保管システムに関する。

（背景および先行技術）
図１は、骨格構造１００を伴う、典型的な先行技術自動保管および回収システム１を開示し、図２－４は、そのようなシステム１上で動作するために好適な２つの異なる先行技術コンテナ荷役車両２０１、３０１を開示する。

骨格構造１００は、直立部材１０２と、水平部材１０３と、直立部材１０２と水平部材１０３との間に行に配列される保管カラム１０５を備える、保管容積とを備える。これらの保管カラム１０５では、容器としても公知である、保管コンテナ１０６が、相互の上にスタックされ、スタック１０７を形成する。部材１０２、１０３は、典型的には、金属、例えば、押出アルミニウムプロファイルから成ってもよい。

自動保管および回収システム１の骨格構造１００は、骨格構造１００の上部を横断してグリッドパターンに配列される、レールシステム１０８を備え、そのレールシステム１０８上で、複数のコンテナ荷役車両２０１、３０１が、保管コンテナ１０６を保管カラム１０５から持上し、保管コンテナ１０６をその中に降下させ、また、保管コンテナ１０６を保管カラム１０５の上方に輸送するように動作される。グリッドパターンを成す、グリッドセル１２２のうちの１つの水平範囲は、太線によって印が付けられる。

レールシステム１０８（すなわち、レールグリッド）は、フレーム構造物１００の上部を横断した第１の方向Ｘにおけるコンテナ荷役車両２０１、３０１の移動を誘導するように配列される、平行レールの第１のセット１１０と、第１の方向Ｘに対して直角である、第２の方向Ｙにおけるコンテナ荷役車両２０１、３０１の移動を誘導するための、レールの第１のセット１１０に対して直角に配列される、平行レールの第２のセット１１１とを備える。カラム１０５内に保管されるコンテナ１０６が、コンテナ荷役車両によって、レールシステム１０８内のアクセス開口部１１２を通してアクセスされる。コンテナ荷役車両２０１、３０１は、保管カラム１０５の上方で側方に、すなわち、水平なＸ－Ｙ平面に対して平行である平面内で移動することができる。一般的には、レール１１０、１１１のセットのうちの少なくとも１つは、２つのコンテナ荷役車両が近隣グリッドセル１２２上を相互に通過することを可能にする、二重軌道レールから構成される。二重軌道レールは、周知であり、例えば、第ＷＯ ２０１５／１９３２７８ Ａ１号および第ＷＯ ２０１５／１４０２１６ Ａ１号（その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる）に開示されている。

骨格構造１００の直立部材１０２は、カラム１０５から外へのコンテナの持上およびその中へのコンテナの降下の間に、保管コンテナを誘導するために使用されてもよい。コンテナ１０６のスタック１０７は、典型的には、自立型である。

各先行技術コンテナ荷役車両２０１、３０１は、車体２０１ａ、３０１ａと、それぞれ、Ｘ方向およびＹ方向におけるコンテナ荷役車両２０１、３０１の側方移動を可能にする、車輪の第１および第２のセット２０１ｂ、３０１ｂ、２０１ｃ、３０１ｃとを備える。図２および３では、各セット内の２つの車輪は、完全に可視である。車輪の第１のセット２０１ｂ、３０１ｂは、レールの第１のセット１１０の２つの隣接するレールと係合するように配列され、車輪の第２のセット２０１ｃ、３０１ｃは、レールの第２のセット１１１の２つの隣接するレールと係合するように配列される。車輪のセット２０１ｂ、３０１ｂ、２０１ｃ、３０１ｃのうちの少なくとも１つが、車輪の第１のセット２０１ｂ、３０１ｂおよび／または車輪の第２のセット２０１ｃ、３０１ｃが、どの時点においても、レールの個別のセット１１０、１１１と係合され得るように、上昇および降下されることができる。

各先行技術コンテナ荷役車両２０１、３０１はまた、保管コンテナ１０６の垂直輸送、例えば、保管コンテナ１０６を保管カラム１０５から持上し、保管コンテナ１０６をその中に降下させることのための（図４に示される）コンテナ昇降アセンブリ２を備える。コンテナ昇降アセンブリ２は、保管コンテナ１０６に対する昇降フレーム３の正しい位置付けのために保管コンテナ１０６およびガイドピン３０４に係合するように適合される、１つ以上の把持／係合デバイス４を有する、昇降フレーム３を備える。昇降フレーム３は、車両２０１、３０１に対する昇降フレームの位置が、第１の方向Ｘおよび第２の方向Ｙに直交する、第３の方向Ｚにおいて調節され得るように、昇降バンド５によって、車両２０１、３０１から降下されることができる。

図２におけるコンテナ荷役車両２０１の昇降フレーム３（図示せず）は、車体２０１ａの空洞内に位置する。

従来のように、また、本願の目的のために、Ｚ＝１は、保管コンテナの最上層、すなわち、レールシステム１０８の直下にある層を識別し、Ｚ＝２は、レールシステム１０８の下方の第２の層を識別し、Ｚ＝３は、第３の層を識別する等となる。図１に開示される例示的先行技術では、Ｚ＝８は、保管コンテナの最下底部層を識別する。同様に、Ｘ＝１．．．ｎおよびＹ＝１．．．ｎは、水平面における各保管カラム１０５の位置を識別する。その結果、実施例として、かつ図１に示されるデカルト座標系Ｘ、Ｙ、Ｚを使用すると、図１において１０６’として識別される保管コンテナは、保管位置Ｘ＝１０、Ｙ＝２、Ｚ＝３を占有すると言え得る。コンテナ荷役車両２０１、３０１は、層Ｚ＝０内を進行すると言え得、各保管カラム１０５は、そのＸおよびＹ座標によって識別されることができる。

骨格構造１００の保管容積は、多くの場合、グリッド１０４と称されており、本グリッド内の可能性として考えられる保管位置は、保管セルと称される。各保管カラムは、ＸおよびＹ方向における位置によって識別され得る一方、各保管セルは、Ｘ、Ｙ、およびＺ方向におけるコンテナ番号によって識別され得る。

各先行技術コンテナ荷役車両２０１、３０１は、レールシステム１０８を横断して保管コンテナ１０６を輸送するとき、保管コンテナ１０６を受容および収容するための、保管コンパートメントまたは空間を備える。保管空間は、図２に示されるように、かつ例えば、第ＷＯ２０１５／１９３２７８Ａ１号（その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる）に説明されるように、車体２０１ａ内の中心に配列される、空洞を備えてもよい。

図３は、片持ち梁構造物を伴う、コンテナ荷役車両３０１の代替構成を示す。そのような車両は、例えば、第ＮＯ３１７３６６号（その内容もまた、参照することによって本明細書に組み込まれる）に詳細に説明される。

図２に示される中心空洞コンテナ荷役車両２０１は、例えば、第ＷＯ２０１５／１９３２７８Ａ１号（その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる）に説明されるように、概して、保管カラム１０５の側方範囲に等しい、ＸおよびＹ方向における寸法を伴う面積を被覆する、占有面積を有してもよい。本明細書で使用される用語「側方」は、「水平」を意味し得る。

代替として、中心空洞コンテナ荷役車両２０１は、例えば、第ＷＯ２０１４／０９０６８４Ａ１号に開示されるように、保管カラム１０５によって画定される側方面積より大きい占有面積を有してもよい。

レールシステム１０８は、典型的には、その中で車両の車輪が走行する溝を伴うレールを備える。代替として、レールは、上向きに突出する要素を備えてもよく、車両の車輪は、脱線を防止するための、フランジを備える。これらの溝および上向きに突出する要素は、集合的に、軌道として公知である。各レールは、１つの軌道を備えてもよい、または各レールは、２つの平行軌道を備えてもよい。

第ＷＯ２０１８１４６３０４号（その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる）は、レールと、Ｘ方向およびＹ方向の両方における平行軌道とを備える、レールシステム１０８の典型的構成を図示する。

骨格構造１００では、カラム１０５の大部分は、保管カラム１０５、すなわち、保管コンテナ１０６がスタック１０７で保管される、カラム１０５である。しかしながら、いくつかのカラム１０５は、他の目的を有し得る。図１では、カラム１１９および１２０は、保管コンテナ１０６が、保管コンテナ１０６が骨格構造１００の外側からアクセスされる、または骨格構造１００の外もしくはその中に移送され得る、アクセスステーション（図示せず）に輸送され得るように、それらを積み降ろす、および／または積み込むためのコンテナ荷役車両２０１、３０１によって使用される、そのような特殊目的カラムである。当技術分野内では、そのような場所は、通常、「ポート」と称され、その中にポートが位置する、カラムは、「ポートカラム」１１９、１２０と称され得る。アクセスステーションへの輸送は、水平、斜め、および／または垂直である、任意の方向にあってもよい。例えば、保管コンテナ１０６は、骨格構造１００内のランダムまたは専用カラム１０５内に設置され、次いで、任意のコンテナ荷役車両によって積み込まれ、アクセスステーションへのさらなる輸送のために、ポートカラム１１９、１２０に輸送されてもよい。用語「斜め」が、水平と垂直との間のある場所に一般的な輸送配向を有する、保管コンテナ１０６の輸送を意味することに留意されたい。

図１では、第１のポートカラム１１９は、例えば、コンテナ荷役車両２０１、３０１が、アクセスまたは移送ステーションに輸送されるべき保管コンテナ１０６を積み降ろし得る、専用の積降ポートカラムであってもよく、第２のポートカラム１２０は、コンテナ荷役車両２０１、３０１が、アクセスまたは移送ステーションから輸送されている保管コンテナ１０６を積み込み得る、専用の積込ポートカラムであってもよい。

アクセスステーションは、典型的には、製品アイテムが保管コンテナ１０６から除去される、またはその中に位置付けられる、ピッキングステーションもしくは備蓄ステーションであってもよい。ピッキングステーションまたは備蓄ステーションでは、保管コンテナ１０６は、通常、自動保管および回収システム１から除去されないが、いったんアクセスされると、再度骨格構造１００の中に戻される。保管コンテナを別の保管設備に（例えば、別の骨格構造に、または別の自動保管および回収システムに）、輸送車両（例えば、電車もしくは大型トラック）に、または生産設備に移送するために、ポートもまた、使用されることができる。
コンベヤを備える、コンベヤシステムが、ポートカラム１１９、１２０とアクセスステーションとの間で保管コンテナを輸送するために採用されてもよい。

ポートカラム１１９、１２０およびアクセスステーションが、異なるレベルに位置する場合、コンベヤシステムは、保管コンテナ１０６をポートカラム１１９、１２０とアクセスステーションとの間で垂直に輸送するための垂直コンポーネントを伴う、昇降デバイスを備えてもよい。

コンベヤシステムは、例えば、第ＷＯ２０１４／０７５９３７Ａ１号（その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる）に説明されるような、異なる骨格構造間で保管コンテナ１０６を移送するように配列されてもよい。

コンベヤシステムを要求することを回避するために、いくつかのアクセスステーションは、保管コンテナが直接アクセスステーションに移送され得るように、ポートカラムの真下に配列可能な区分を有してもよい。ポートカラムの下方に配列されるために好適なアクセスステーションが、例えば、第ＷＯ ２０１２／０２６８２４ Ａ１号および第ＷＯ ２０１６／１２０３７５ Ａ１号に開示される。第ＷＯ ２０１６／１２０３７５ Ａ１号に開示されるアクセスステーションは、保管コンテナ保持器および保管コンテナ保持器をオペレータに向かって傾転させ、人間工学的に改良された作業位置を提供するための機構を特徴とする。

図１に開示されるカラム１０５のうちの１つの中に保管される保管コンテナ１０６が、アクセスされるべきであるとき、コンテナ荷役車両２０１、３０１のうちの一方が、標的保管コンテナ１０６をその位置から回収し、それを積降ポートカラム１１９に輸送するように命令される。本動作は、コンテナ荷役車両２０１、３０１を、その中に標的保管コンテナ１０６が位置付けられる、保管カラム１０５の上方の場所に移動させ、コンテナ荷役車両２０１、３０１の昇降デバイス（図示せず）を使用して、保管コンテナ１０６を保管カラム１０５から回収し、保管コンテナ１０６を積降ポートカラム１１９に輸送することを伴う。標的保管コンテナ１０６が、スタック１０７内の深くに位置する、すなわち、１つまたは複数の他の保管コンテナ１０６が、標的保管コンテナ１０６の上方に位置付けられた状態である場合、本動作はまた、標的保管コンテナ１０６を保管カラム１０５から上昇させることに先立って、上方に位置付けられる保管コンテナを一時的に移動させることを伴う。時として、当技術分野内では「掘出」と称される、本ステップは、続いて、標的保管コンテナを積降ポートカラム１１９に輸送するために使用される、同一のコンテナ荷役車両を用いて、または１つまたは複数の他の協働するコンテナ荷役車両を用いて、実施されてもよい。代替として、または加えて、自動保管および回収システム１は、保管コンテナを保管カラム１０５から一時的に除去するタスクに具体的に専用のコンテナ荷役車両を有してもよい。いったん標的保管コンテナ１０６が、保管カラム１０５から除去されると、一時的に除去された保管コンテナは、元の保管カラム１０５の中に再度位置付けられることができる。しかしながら、除去された保管コンテナは、代替として、他の保管カラムに再配置されてもよい。

保管コンテナ１０６が、カラム１０５のうちの１つの中に保管されるべきであるとき、コンテナ荷役車両２０１、３０１のうちの一方が、保管コンテナ１０６を積込ポートカラム１２０から積み込み、それをそれが保管されるべき保管カラム１０５の上方の場所に輸送するように命令される。保管カラムスタック１０７内の標的位置またはその上方に位置付けられる任意の保管コンテナが、除去された後、コンテナ荷役車両２０１、３０１は、保管コンテナ１０６を所望の位置に位置付ける。除去された保管コンテナは、次いで、保管カラム１０５の中に戻るように降下される、または他の保管カラムに再配置されてもよい。

自動保管および回収システム１を監視および制御する、例えば、所望の保管コンテナ１０６が、コンテナ荷役車両２０１、３０１が相互と衝突することなく、所望の時間に所望の場所に送達され得るように、骨格構造１００内の個別の保管コンテナ１０６の場所、各保管コンテナ１０６の内容物、ならびにコンテナ荷役車両２０１、３０１の移動を監視および制御するために、自動保管および回収システム１は、典型的には、コンピュータ化され、典型的には、保管コンテナ１０６を追跡するためのデータベースを備える、制御システム５００を備える。

上記に議論されるように、いくつかの先行技術アクセスステーションは、改良された人間工学性を提供するように傾転され得る、保管コンテナ保持器を特徴とする。しかしながら、保管コンテナを傾転させるための機構は、非常に複雑であり、より単純かつあまりサービス集約的ではない解決策を講じることが、有利であろう。

本発明の目的は、保管コンテナを受容し、オペレータに提示されると、保管コンテナを傾転させることが可能である、改良されたアクセスステーション、およびそのようなアクセスステーションを備える、保管システムを提供することである。

国際公開第２０１５／１９３２７８号公報 国際公開第２０１５／１４０２１６号公報 国際公開第２０１４／０９０６８４号公報

（発明の要約）
本発明は、添付される請求項によって、以下において定義される。

第１の側面において、本発明は、保管システムのためのアクセスステーションを提供し、アクセスステーションは、回転軸を中心として回転するように配列される、少なくとも１つのコンテナ保持器を備え、
回転軸は、垂直線に対して第１の角度で傾斜し、
コンテナ保持器は、保管コンテナを格納するように配列され、保管コンテナの中心線が、コンテナ保持器によって支持されると、回転軸に対して第２の角度で傾斜するように構成され、
コンテナ保持器は、格納された保管コンテナの中心線が垂直である、第１の位置と、回転軸に対して第１の位置の反対である、第２の位置との間で回転し得、格納された保管コンテナの中心線は、垂直線に対して第３の角度で傾斜し、第３の角度は、第１の角度および第２の角度の和に等しい。

保管コンテナの中心線は、保管コンテナの底部の平面に対して直角であり、該底部の中心と交差する、線を画定することを意図している。代替として、保管コンテナの中心線は、保管コンテナの中心軸として定義されてもよい。

換言すると、コンテナ保持器は、格納された保管コンテナが水平である、すなわち、直接上向きに面する開口部を有する、第１の位置と、格納された保管コンテナが垂直線に対して第３の角度で傾斜する、すなわち、上向きに面し、垂直線に対して第３の角度で傾斜する開口部を有する、第２の位置との間で回転軸を中心として１８０度回転／周回してもよい。

本アクセスステーションのある実施形態では、第１の角度は、第２の角度に実質的に等しい。本明細書では、用語「実質的に等しい」は、第１の角度のサイズが、２５％未満だけ第２の角度のサイズと異なることを意味することを意図する。

本アクセスステーションのある実施形態では、第１の角度は、第２の角度に等しい。

本アクセスステーションのある実施形態では、第１の角度および第２の角度は、それぞれ、２～１０度、３～８度、または４～７度の範囲内であってもよい。

本アクセスステーションのある実施形態では、コンテナ保持器内に格納された保管コンテナの中心線は、保管コンテナの開口部が、回転軸から離れるように面するであろうように、コンテナ保持器が第２の位置にあるとき、垂直線に対して傾斜してもよい。換言すると、コンテナ保持器が第２の位置にあるとき、格納された保管コンテナの上部開口部は、オペレータに面するために傾斜するであろう。

ある実施形態では、アクセスステーションは、コンテナ保持器が接続される、回転アセンブリを備えてもよく、回転アセンブリは、回転軸を中心としてコンテナ保持器を回転させるように配列される。

本アクセスステーションのある実施形態では、回転アセンブリは、コンテナ保持器が動作可能に接続される、ロータリシャフトを備えてもよい。

本アクセスステーションのある実施形態では、ロータリシャフトは、回転軸に対応する中心線を有してもよい。

ある実施形態では、アクセスステーションは、回転軸を中心としてコンテナ保持器を回転させるように構成される、電動モータを備えてもよい。

本アクセスステーションのある実施形態では、電動モータは、ロータリシャフトを回転させるように構成される。

本アクセスステーションのある実施形態では、コンテナ保持器によって格納された保管コンテナの中心線は、第１の位置と第２の位置との間で弧状移動の間に垂直から第３の角度に徐々に傾斜してもよい。

本アクセスステーションのある実施形態では、回転アセンブリは、回転軸を中心として回転するように配列され、その上でコンテナ保持器が第１の位置（すなわち、コンテナ装填／装填解除位置）と第２の位置（すなわち、コンテナアクセス位置）との間で弧状経路において保管コンテナを輸送するために支持される、半径方向に延在する構造を備えてもよい。

ある実施形態では、アクセスステーションは、コンテナ保持器のうちの一方が、他方のコンテナ保持器が第２の位置にあるとき、第１の位置にあるように、回転軸の両側に位置付け可能、またはそこに位置付けられる、２つのコンテナ保持器を備えてもよい。換言すると、アクセスステーションは、第１のコンテナ保持器が、第２のコンテナ保持器が第２の位置にあるとき、第１の位置にあるように、相互に対して回転軸の両側に位置付け可能な、第１のコンテナ保持器と、第２のコンテナ保持器とを備えてもよい。

本アクセスステーションのある実施形態では、２つのコンテナ保持器は、回転軸の両側において回転アセンブリに接続されてもよい。

代替として、第１の側面によるアクセスステーションは、保管システムのためのアクセスステーションとして定義されてもよく、アクセスステーションは、回転軸を中心として回転するように配列される少なくとも１つのコンテナ保持器を備え、
回転軸は、垂直線に対して第１の角度で傾斜し、
コンテナ保持器は、少なくとも１つの支持表面によって保管コンテナを支持するように配列され、少なくとも１つの支持表面の平面に対して直角の線が回転軸に対して第２の角度で傾斜するように構成され、
コンテナ保持器は、線が垂直である、第１の位置と、回転軸に対して第１の位置の反対である、第２の位置との間で回転してもよく、線は、垂直線に対して第３の角度で傾斜し、第３の角度は、第１の角度および第２の角度の和に等しい。

少なくとも１つの支持表面が、保管コンテナを垂直方向に支持するように配列される。

本アクセスステーションのある実施形態では、保管コンテナの中心線は、コンテナ保持器の中心線に対応してもよい。

代替として、第１の側面によるアクセスステーションは、保管システムのためのアクセスステーションとして定義されてもよく、アクセスステーションは、回転軸を中心として回転するように配列される少なくとも１つのコンテナ保持器を備え、
回転軸は、垂直線に対して第１の角度で傾斜し、
コンテナ保持器は、保管コンテナを格納するように配列され、コンテナ保持器の中心線が回転軸に対して第２の角度で傾斜するように構成され、
コンテナ保持器は、中心線が垂直である、第１の位置と、回転軸に対して第１の位置の反対である、第２の位置との間で回転してもよく、中心線は、垂直線に対して第３の角度で傾斜し、第３の角度は、第１の角度および第２の角度の和に等しい。

代替として、第１の側面によるアクセスステーションは、保管システムのためのアクセスステーションとして定義されてもよく、アクセスステーションは、回転軸を中心として回転するように配列され、その上でコンテナ保持器が、コンテナ装填位置とコンテナアクセス位置との間で弧状経路において保管コンテナを輸送するために支持される、半径方向に延在する構造を備えてもよく、
回転軸は、垂直線に対して第１の角度で傾斜し、
コンテナ保持器は、回転軸に対して直角の半径方向平面に対して第２の角度で傾斜し、コンテナ保持器の傾斜は、これがコンテナ装填位置からコンテナアクセス位置まで輸送されている際、保管コンテナを傾転させるように設定される。

本アクセスステーションのある実施形態では、第１の角度および第２の角度は、コンテナ保持器が、コンテナ装填位置において水平であり、コンテナアクセス位置にあるとき、コンテナ装填位置から離れるように傾斜するように設定される。

本アクセスステーションのある実施形態では、コンテナ保持器は、コンテナ保持器によって輸送されている保管コンテナが直立状態である、コンテナ装填位置と、回転軸に対してコンテナ装填位置の反対にある、コンテナアクセス位置との間で回転されてもよく、保管コンテナは、コンテナ保持器によって、垂直線に対して第３の角度で傾転され、第３の角度は、第１の角度および第２の角度の和に等しい。

第２の側面では、本発明は、先行する項目のいずれかによるアクセスステーションを備える、保管システムを提供し、保管システムは、保管コンテナが、コンテナ保持器が第１の位置に配列されると、アクセスステーションのコンテナ保持器に送達され得るように、それを通して保管コンテナが、垂直方向に移送され得る、アクセスステーションの上方に配列される、ポートカラムを特徴とする。

ある実施形態では、保管システムは、複数のグリッドカラムを画定する、垂直カラムプロファイルを備え、グリッドカラムは、その中で保管カラムが垂直スタック内の相互の上に保管され得る、保管カラムを備え、グリッドカラムのうちの少なくとも１つは、ポートカラムであり、グリッドカラムのそれぞれは、４つの垂直に延在するカラムプロファイルによって画定され、カラムプロファイルは、保管グリッドの水平な上部レールグリッドを形成する、上部レールによってそれらの上側端部において相互接続され、アクセスステーションは、ポートカラムの下端に接続される、骨格を備える。

第３の側面では、本発明は、第１の側面の実施形態のいずれかによるアクセスステーションにおけるアクセスのための保管コンテナを提示する方法を提供し、方法は、
ａ．コンテナ保持器が第１の位置にあり、直立状態構成の中に保管コンテナを保持するように配列されると、コンテナ保持器の上に保管コンテナを降下させるステップと、
ｂ．コンテナ保持器を、回転軸を中心として、第１の位置から、その中にコンテナ保持器が保管コンテナを傾転させるように配列される、第２の位置まで回転させるステップと
を含む。

本方法のある実施形態では、コンテナ保持器は、第２の位置にあるとき、第１の位置から離れるような方向において保管コンテナを傾転させるように配列される。

本方法のある実施形態では、保管コンテナは、回転の間に、第１の位置から第２の位置まで徐々に傾転される。

本発明の実施形態は、以下の図面を参照することによって詳細に説明される。

図１は、先行技術自動保管および回収システムの骨格構造の斜視図である。

図２は、保管コンテナをその中に有保するための中心に配列された空洞を有する、先行技術コンテナ荷役車両の斜視図である。

図３は、保管コンテナを真下に有保するための片持ち状区分を有する、先行技術コンテナ荷役車両の斜視図である。

図４は、図３のコンテナ荷役車両の側面図であり、昇降デバイスが、示される。

図５は、本発明による、例示的アクセスステーションの斜視図である。

図６は、図５のアクセスステーションの正面図である。

図７は、図５のアクセスステーションの断面図である。

図８は、図５のアクセスステーションの上側図である。

（発明の詳細な説明）
以下において、本発明の実施形態が、添付の図面を参照して、より詳細に議論されるであろう。しかしながら、図面は、本発明を図面内に描写される主題に限定することを意図していない。

本発明のアクセスステーションは、図１に示されるような、かつ上記に詳細に説明される、先行技術保管システムにおける使用のために開発された。しかしながら、アクセスステーションは、有利なこととして、種々のコンテナ保管システムを含む、任意のタイプのシステム内で使用され得、コンテナへのアクセスが要求される。

本発明の主な目的は、単純かつ保守をあまり必要としないアクセスステーションであり、アクセスステーションに提供される保管コンテナは、人間工学的に有利な様式において、オペレータに向かって移動され、傾斜してもよい。

本発明によるアクセスステーションの例示的実施形態が、図５－７に示される。

アクセスステーションは、ロータリシャフト９およびシャフト支持構造１３を特徴とする回転アセンブリに動作可能に接続される、第１のコンテナ保持器８ａおよび第２のコンテナ保持器８ｂを特徴とする。コンテナ保持器は、第１の位置Ｐ１と第２の位置Ｐ２との間で回転軸Ｃを中心として回転するように配列される。本実施形態では、回転軸Ｃは、ロータリシャフト９の中心線に対応する。

ロータリシャフト９は、本場合では、駆動バンド１１を介して電動モータ１０に動作可能に接続される。例えば、ギヤによる、または直接駆動モータの使用による、ロータリシャフト９を電動モータに接続するための他の配列も、可能性として考えられる。

コンテナ保持器８ａ、８ｂのそれぞれは、保管コンテナ１０６を格納することができる。本実施形態では、コンテナ保持器のそれぞれは、保管コンテナを定位置に保持するために底部支持表面と、垂直縁とを有する、トレイ構造１２を特徴とする。アクセスステーションの他の実施形態では、コンテナ保持器は、例えば、第ＷＯ ２０１９／０７６５１６ Ａ１号に開示されるものに類似してもよい。さらにさらなる実施形態では、コンテナ保持器のそれぞれは、第ＷＯ ２０１２／０２６８２４ Ａ１号に示されるように、内部軸を中心として回転可能であってもよい。

回転軸Ｃ、すなわち、ロータリシャフト９の中心線は、垂直線Ｖに対して第１の角度Ｘで傾斜する（図７参照）。第１および第２のコンテナ保持器８ａ、８ｂは、格納された保管コンテナ１０６の中心線Ｄが回転軸Ｃに対して第２の角度Ｙで傾斜するように、構成および／または傾斜される。第２の角度Ｙは、保管コンテナの開口部が回転軸Ｃから離れるように面するであろうようなものである。本明細書では、保管コンテナ１０６の中心線Ｄは、保管コンテナの底部の平面に対して直角であり、該底部の中心と交差する線である。

格納された保管コンテナが、個別の第１および第２の角度において傾斜するように、回転軸Ｃおよびコンテナ保持器８ａ、８ｂを構成および／または傾斜させることの結果は、保管コンテナが、第１の位置においてコンテナ保持器によって格納されると、水平に保持され、第２の位置にあるとき、Ｘ＋Ｙの角度（すなわち、第３の角度）だけオペレータに向かって傾斜することである。

図示される実施形態では、第１の角度Ｘおよび第２の角度Ｙは両方とも、５度であり、第３の角度は、その結果、１０度になる。他の実施形態では、第１の角度Ｘおよび第２の角度Ｙは、好ましくは、１～１０度の範囲内であろう。

例証されるコンテナ保持器および第ＷＯ ２０１９／０７６５１６ Ａ１号に開示されるコンテナ保持器の共通の特徴は、その上に格納された保管コンテナが支持される、少なくとも１つのコンテナ支持表面、例えば、トレイ構造１２の底部支持表面の存在である。支持表面は、一般的には、格納された保管コンテナの底部の平面に対して平行である、支持平面内に配列されるであろう。支持平面に対して直角である線が、その結果、回転軸Ｃに対して、格納された保管コンテナの中心線Ｄと同一の角度で傾斜するであろう。コンテナ保持器の傾斜または支持平面の傾斜もまた、第２の角度Ｙの使用によって、回転軸Ｃに対して直角の半径方向平面に関連して画定され得る。

コンテナ保持器８ａ、８ｂは、例えば、上記で議論されるように、他の形態をとってもよい。コンテナ保持器８ａ、８ｂの目的は、アクセスステーション７におけるアクセスのために、保管コンテナ１０６が第１の位置Ｐ１から第２の位置Ｐ２まで回転され、ポートカラム１１９、１２０との整合のために再び戻る際に、それを保持し、支持することである。

図１に示されるように、保管システム１内に配列されると、アクセスステーション７は、第１および第２のコンテナ保持器８ａ、８ｂのそれぞれが、保管グリッドから保管コンテナを受容する／保管グリッドに保管コンテナを送達するために第１の位置Ｐ１にあるとき、ポートカラム１１９、１２０の下方にあるように、配列される。ポートカラム１１９、１２０を介して、保管コンテナ１０６は、コンテナ荷役車両２０１、３０１またはコンテナ昇降機の使用によって、骨格構造１００の上部から第１の位置Ｐ１にあるコンテナ保持器８ａ、８ｂまで移送されてもよい。アクセスステーションは、ポートカラム１１９、１２０の下端への接続のための、ステーション骨格１４を備えてもよい。

Claims (16)

1. 保管システムのためのアクセスステーション（７）であって、前記アクセスステーションは、回転軸（Ｃ）を中心として回転するように配列される、少なくとも１つのコンテナ保持器（８ａ、８ｂ）を備え、
   前記回転軸（Ｃ）は、垂直線（Ｖ）に対して第１の角度（Ｘ）で傾斜し、
   前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）は、保管コンテナ（１０６）を格納するように配列され、前記保管コンテナ（１０６）の中心線（Ｄ）が、前記コンテナ保持器によって支持されると、前記回転軸（Ｃ）に対して第２の角度（Ｙ）で傾斜するように構成され、
   前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）は、格納された保管コンテナ（１０６）の前記中心線（Ｄ）が垂直である、第１の位置（Ｐ１）と、前記回転軸（Ｃ）に対して前記第１の位置の反対である、第２の位置（Ｐ２）との間で回転し得、前記格納された保管コンテナ（１０６）の中心線（Ｄ）は、前記垂直線（Ｖ）に対して第３の角度（ＸＹ）で傾斜し、前記第３の角度は、前記第１の角度および前記第２の角度の和に等しい、アクセスステーション。
2. 前記第１の角度（Ｘ）は、前記第２の角度（Ｙ）に実質的に等しい、請求項１に記載のアクセスステーション。
3. 前記第１の角度（Ｘ）および前記第２の角度（Ｙ）は、それぞれ、２～１０度の範囲内にある、請求項１または２に記載のアクセスステーション。
4. 前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）内に格納される保管コンテナの前記中心線（Ｄ）は、前記保管コンテナの開口部が前記回転軸（Ｃ）から離れるように面するであろうように、前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）が前記第２の位置にあるとき、垂直線（Ｖ）に対して傾斜する、先行する請求項のいずれかに記載のアクセスステーション。
5. 前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）が接続される、回転アセンブリ（９、１１）を備え、前記回転アセンブリは、前記回転軸（Ｃ）を中心として前記コンテナ保持器を回転させるように配列される、先行する請求項のいずれかに記載のアクセスステーション。
6. 前記回転アセンブリは、前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）が動作可能に接続される、ロータリシャフト（９）を備える、先行する請求項のいずれかに記載のアクセスステーション。
7. 前記ロータリシャフトは、前記回転軸（Ｃ）に対応する、中心線を有する、請求項６に記載のアクセスステーション。
8. 電動モータ（１０）は、前記ロータリシャフト（９）を回転させるように構成される、請求項６および７に記載のアクセスステーション。
9. 前記回転軸（Ｃ）を中心として前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）を回転させるように構成される、電動モータ（１０）を備える、先行する請求項のいずれかに記載のアクセスステーション。
10. 前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）によって格納された保管コンテナ（１０６）の前記中心線（Ｃ）は、前記第１の位置と前記第２の位置との間で弧状移動の間に前記垂直線（Ｖ）から前記第３の角度（ＸＹ）に徐々に傾斜する、先行する請求項のいずれかに記載のアクセスステーション。
11. 前記コンテナ保持器のうちの一方（８ａ）が、他方のコンテナ保持器（８ｂ）が前記第２の位置にあるときに前記第１の位置にあるように、前記回転軸（Ｃ）の両側に位置付け可能な２つのコンテナ保持器（８ａ、８ｂ）を備える、先行する請求項のいずれかに記載のアクセスステーション。
12. 前記２つのコンテナ保持器（８ａ、８ｂ）は、前記回転軸（Ｃ）の両側における前記回転アセンブリに搭載される、請求項１１に記載のアクセスステーション。
13. 先行する請求項のいずれかに記載のアクセスステーションを備える、保管システムであって、前記保管システムは、保管コンテナが、前記コンテナ保持器が前記第１の位置（Ｐ１）に配列されると、前記アクセスステーションのコンテナ保持器（８ａ、８ｂ）に送達され得るように、それを通して保管コンテナ（１０６）が、垂直方向に移送され得る、前記アクセスステーションの上方に配列される、ポートカラム（１１９、１２０）を特徴とする、保管システム。
14. 請求項１－１２のいずれかに記載のアクセスステーションにおけるアクセスのための保管コンテナを提示する方法であって、前記方法は、
    ｃ．前記コンテナ保持器が前記第１の位置にあり、直立状態構成の中に前記保管コンテナを保持するように配列されると、コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）の上に前記保管コンテナを降下させるステップと、
    ｄ．前記コンテナ保持器（８ａ、８ｂ）を、前記回転軸（Ｃ）を中心として、前記第１の位置から、その中に前記コンテナ保持器が前記保管コンテナを傾転させるように配列される、前記第２の位置まで回転させるステップと
    を含む、方法。
15. 前記コンテナ保持器は、前記第２の位置にあるとき、前記第１の位置から離れるような方向に前記保管コンテナを傾転させるように配列される、請求項１４に記載の方法。
16. 前記保管コンテナは、回転の間に、前記第１の位置から前記第２の位置まで徐々に傾転される、請求項１４または１５に記載の方法。

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