JP2023528356A - スイッチング装置 - Google Patents

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Abstract

スイッチング装置(100)は、スイッチングチャンバ(11)内に2つの固定接点(2、3)と可動接点(4)とを有する。固定接点(2、3)は、長手方向(92)に沿って並んで配置されている。スイッチングチャンバ(11)は、相互に対向する横方向側壁部(121)と相互に対向する長手方向側壁部(122)とを有するスイッチングチャンバ壁(12)を有する。2つの固定接点のそれぞれは、前記長手方向側壁部からの離隔距離(L)よりも小さい、前記横方向側壁部からの離隔距離(T)を備えている。【選択図】図1B

Description

スイッチング装置について説明する。
スイッチング装置は、特に、導電性電流によって動作することができる電磁的に作用する遠隔制御スイッチとして設計される。スイッチング装置は、制御回路を介して起動することができ、負荷回路をスイッチングすることができる。特に、スイッチング装置は、リレーとして、または接触器として、特に電力接触器として設計することができる。特に好ましくは、スイッチング装置は、ガス充填電力接触器として設計することができる。
このようなスイッチング装置、特に電力接触器の可能な用途はバッテリ回路の開閉であり、例えば電気的または一部電気的に作動する自動車などの自動車での用途、またはリニューアブルエネルギー分野でのバッテリ回路の開閉である。
安全部品としての機能において、接触器は、通常、リチウムイオン電池などの電池と電気モータとの間のヒューズと組み合わせて使用され、誤動作の場合、電源を負荷から切り離すことができなければならない。現今、そのようなシステムは、通常、約450 Vの電圧で動作する。次世代のそのようなシステムでは、電圧は800 Vまでであり得る。さらに、例えば特殊な用途では、最大1500 VのDC電圧が求められる。
使用される電圧が高ければ高いほど、不具合の際にこのような高電圧環境での高電流を遮断しなければならない接触器の設計に対する課題が大きくなる。これはアークにつながり、接触器部品を損傷する可能性がある。したがって、アークをできるだけ効果的に消すことが重要である。さらに、アークが、損傷のリスクができるだけ低い領域でのみ発生する場合に有利であり、接触器を双方向に、したがって接触器を通る電流方向とは無関係に使用できることも望ましい。
ある実施形態の少なくとも1つの課題は、スイッチング装置を指定することである。
この課題は、独立請求項による主題によって解決される。有利な実施形態および発展形態は、従属項に記載されていて、以下の説明及び図面から明らかになる。
少なくとも1つの実施形態によれば、スイッチング装置は、少なくとも2つの固定接点と、少なくとも1つの可動接点とを有する。少なくとも2つの固定接点及び少なくとも1つの可動接点は、スイッチング装置に、特に少なくとも2つの固定接点に接続することができる負荷回路をオン及びオフにスイッチングするように設けられ、設定される。可動接点は、スイッチング装置内でスイッチング装置の非導通状態と導通状態との間で移動可能であり、可動接点はスイッチング装置の非導通状態で固定接点から離れていて電気的に絶縁され、そして可動接点の導通状態では前記少なくとも2つの固定接点と機械的に接触及び電気的に接続されている。これにより、固定接点は、スイッチング装置内で互いに別々に配置され、可動接点の状態に応じて、可動接点によって互いに導電的に接続されるか、または互いに電気的に絶縁することができる。
更なる実施形態によれば、スイッチング装置はスイッチングチャンバを有し、このスイッチングチャンバ内に可動接点及び固定接点が配置されている。特に、可動接点は、スイッチングチャンバ内に完全に配置することができる。固定接点がスイッチングチャンバ内に配置されていることは、特に、導通状態で可動接点と機械的に接触している固定接点の少なくとも1つの接点領域がスイッチングチャンバ内に配置されていることを意味することができる。スイッチング装置によってスイッチングされる回路の供給線を接続するために、スイッチングチャンバ内に配置されている固定接点は、外部から、すなわちスイッチングチャンバの外部から、電気的に接続することができる。このために、スイッチングチャンバ内に配置された固定接点の一部がスイッチングチャンバから突出し、スイッチングチャンバ外にある供給線用接続手段を有することができる。したがって、好ましくは、スイッチングチャンバは固定接点がスイッチングチャンバ内に突出する開口を有する。固定接点は、例えば、スイッチングチャンバの開口部にはんだ付けされ、スイッチングチャンバの内部に及びスイッチングチャンバの外部に突出する。
更なる実施形態によれば、スイッチング装置は、可動接点及び固定接点が配置されているハウジングを有する。特に、可動接点は、ハウジング内に完全に配置することができる。固定接点がハウジング内に配置されているということは、特に、導通状態で可動接点と機械的に接触している固定接点の少なくとも1つの接点領域がハウジング内に配置されていることを意味することができる。スイッチング装置によってスイッチングされる回路の供給線を接続するために、ハウジング内に配置されている固定接点は、外部から、すなわちハウジングの外部から、電気的に接続することができる。このために、ハウジング内に配置された固定接点の一部は、ハウジングから突出し、また、ハウジング外にある供給線用接続手段を有することができる。特に、これは、任意の固定スイッチング接点に適用することができる。
さらなる実施形態によれば、接点は、ハウジング内のガス雰囲気内に配置されている。特に、これは、可動接点がハウジング内のガス雰囲気中に完全に配置され、固定接点の接続領域などの固定接点の少なくとも一部もハウジング内のガス雰囲気中に配置されることを意味することができる。それに応じて、スイッチング装置は、特に好ましくは、ガス充填されたスイッチング装置、例えばガス充填された接触器とすることができる。特に、ガス雰囲気は、スイッチング中に発生することがあるアークの消火を促進することができる。ガス雰囲気のガスは、例えば、特に高圧下で水素及び/又は窒素を含有するガスを含むことができ、又はそのようなガスであってもよい。ガスは、好ましくは少なくとも50%のHの割合を有することができる。水素に加えて、ガスは、不活性ガス、特に好ましくはN及び/又は1種以上の希ガスを含むことができる。
さらなる実施形態によれば、スイッチングチャンバは、ハウジング内に配置されている。さらに、特に、ガス、すなわちガス雰囲気の少なくとも一部は、スイッチングチャンバ内にある。
さらなる実施形態によれば、可動接点は、電磁石によって移動させることができる。このために、電磁石は、特に、一端で可動接点に接続する軸を有し、可動接点がこの軸によって移動でき、つまり軸の移動によって可動接点を移動させることができる。特に、軸は、スイッチングチャンバ内の開口を通ってスイッチングチャンバ内に突出することができる。特に、スイッチングチャンバは、軸が通る開口を有するスイッチングチャンバ底を有することができる。電磁石は、上述のスイッチングをもたらすために磁気回路によって移動させることができる。このために、磁気回路は、電磁石の軸が通る開口を有するヨークを有することができる。
スイッチング中、電磁石、軸及び可動接点は、好ましくは、軸に沿った方向への昇降運動の形態での直線運動により移動する。軸の主方向に対応する可動接点の移動方向は、ここでは、及び以下では、上下方向と呼ぶこともできる。
固定接点は、長手方向に沿って並んで配置されていて、長手方向は、上下方向に垂直な水平面内にある。可動接点は、例えば、板状であり、水平面に平行な主延在面を有することができる。横方向は、上下方向及び長手方向に対して垂直と定義され、その結果、水平面は長手方向及び横方向によって広げられる。
さらなる実施形態によれば、スイッチングチャンバは、スイッチングチャンバ壁を有する。水平断面図、すなわち、上下方向に垂直な断面軸を有する断面図において、スイッチングチャンバ壁は、好ましくは、長方形の断面形状、又は少なくとも長方形に近似した断面形状を有することができる。特に、スイッチングチャンバ壁は、対向する長手方向側壁部と横方向側壁部とを有することができ、それらの外側及び/又は内側輪郭が水平断面図において長方形状となる。言い換えれば、長手方向側壁部は、実質的に上下方向及び長手方向に延びており、一方、横方向側部は、実質的に上下方向及び横方向に延びている様にすることができる。この場合、長手方向側壁部、横方向側壁部、及び固定接点用の開口を有するカバー部は、好ましくは一体に設計され、スイッチングチャンバ壁を形成することができる。スイッチングチャンバは、スイッチングチャンバ壁と共にスイッチングチャンバを形成するスイッチングチャンバ底をさらに有することができる。代わりに、側壁部はスイッチングチャンバ底と共に一体として形成することもできる。さらに、側壁部は、カバー部を有さず、かつスイッチングチャンバ底を有さずにスイッチングチャンバ壁を形成することができ、これは、別個に製造されたカバー部及び別個に製造されたスイッチングチャンバ底と一緒に、スイッチングチャンバを形成する。
さらなる実施形態によれば、各固定接点のより近くに位置されている横方向側壁部までの離隔距離は長手方向側壁部までの離隔距離より小さい。特に、各固定接点は、横方向側壁部のうちの1つまでへの離隔距離Tにあり、離隔距離Tは、それぞれの長手方向側壁部への離隔距離Lより小さい。言い換えれば、各固定接点は、それぞれのより近くに位置されている横方向側壁部までへの離隔距離Tを有する。特に、離隔距離Tは、それぞれ長手方向に沿って測定することができ、これらの固定接点において、それぞれより近い位置にある横方向側壁部に対して同じまたは少なくとも実質的に同じであることができる。本明細書及び以下において「実質的に同じ」とは、20%未満、好ましくは10%未満の偏差を意味することができる。さらに、各固定接点は、長手方向側壁部までへの離隔距離Lを有し、離隔距離Lが特に横方向に測定されることができる。より好ましくは、各固定接点は、両方の長手方向側壁部へ等しい又は実質的に等しい離隔距離Lを有する。離隔距離T及びLは、特に好ましくは、固定接点の上側とそれぞれの側壁部の内面との間の最小離隔距離に関連し、その結果、離隔距離T及びLは、それぞれ、固定接点と側壁部との間のギャップ幅又は空間幅として理解することができる。
特に好ましくは、T/L≦0.5又はT/L≦0.3又はT/L≦0.25が適用され得る。言い換えれば、固定接点と長手方向側壁部との間の最小空間は、固定接点とより近い横方向側壁部との間の最小空間の少なくとも約2倍、または少なくとも約3倍、好ましくは少なくとも約4倍であり得る。
さらなる実施形態によれば、固定接点及び可動接点は、長手方向に沿って永久磁石間に配置される。言い換えると、永久磁石と固定接点とは、長手方向に沿って一列に配置することができる。特に好ましくは、各永久磁石は、固定接点及び可動接点の反対方向に向いている横方向側壁部の外側に、したがってスイッチングチャンバ内部の外に、配置することができる。
永久磁石は、特に、ブローアウト磁石とすることができ、これは、固定接点と可動接点との間のスイッチング中に発生し得るスイッチングアーク、すなわち、スイッチングアークを偏向させ、それによって長くするように設けられ、構成される。永久磁石の長手方向の配置により、スイッチングアークは、各固定接点の長手方向側壁部のうちの1つの方向に偏向される。言い換えれば、永久磁石は、固定接点と可動接点との間のスイッチング中に発生し得るスイッチングアークを横方向に偏向させることができる。特に、永久磁石は、永久磁石の極に対して長手方向に沿って並進対称に配置することができる。これにより、固定接点の一方で発生し得るスイッチングアークが、他方の固定接点で発生し得るスイッチングアークとは異なる長手方向側壁部に偏向されることができる。言い換えれば、2つの固定接点におけるスイッチングアークは、電流方向にかかわらず、反対の横方向に、したがって、反対の長手方向側壁部に向かって偏向される。これにより、短絡を起こし得る両方の固定接点上で同時に発生するアークがつながってしまうことを防止することができる。
それぞれ固定接点とより近い横方向側壁部との離隔距離Tは、特に好ましくは可能な限り小さく、例えば、長手方向において、スイッチングチャンバの寸法、特にスイッチングチャンバの内部の寸法の1/10以下、または好ましくは1/20以下である。これにより、永久磁石のうちの1つは、固定接点のうちの1つに可能な限り近接して、したがって、アークの開始点に可能な限り近接して配置することができる。長手方向側壁部と固定接点との離隔距離が横方向側壁部と固定接点との離隔距離より大きいため、アークが横方向にスイッチングチャンバ内のフリースペースで十分に広がることができ、十分に冷却することができる。アークは、好ましくは、スイッチングチャンバ壁、特に長手方向側壁部にほとんど到達しないか、または特に好ましくは全く到達しない。これにより、スイッチングチャンバ壁へのアーク損傷のリスクを下げることができ、又は完全に防止することさえできる。
さらなる実施形態によれば、スイッチングチャンバは、上下方向の上面図において少なくともほぼ正方形の断面を有する。さらに、長手方向側壁部は、横方向において間隔Bを持つことができ、間隔Bは、少なくとも2つの固定接点の反対方向外側相互の長手方向間隔Kと実質的に同じである。言い換えれば、スイッチングチャンバ、特にその内部空間は、横方向に幅Bを有し、これは、実質的に、長手方向における固定接点の配置に必要な空間に対応する。「実質的に対応する」は、前記長さ寸法の20%以下、好ましくは10%以下の偏差に対応し得る。より好ましくは、スイッチングチャンバは、2つの固定接点の反対方向外側相互の長手方向間隔Kよりもわずかに小さい横方向の間隔Bを有する。
さらなる実施形態によれば、スイッチングチャンバは、少なくとも2つの固定接点の間の長手方向位置に配置された、少なくとも1つの長手方向側壁部から横方向にスイッチングチャンバ内に延びている少なくとも1つのウェブを有する。スイッチングチャンバの内部の少なくとも1つのウェブは、スイッチングチャンバの内部を別々のアークチャンバに、言い換えれば固定接点で発生するスイッチングアークのための別々の空間領域に、少なくとも部分的に分離することができる。これによりスイッチングチャンバの絶縁性を大きく高めることができる。
特に、少なくとも1つのウェブは、スイッチングチャンバの内部で、可動接点を超えて、長手方向側壁部の一方から長手方向側壁部の他方まで横方向に延びていても良い。この場合、少なくとも1つのウェブは、スイッチング中に可動接点が移動することができる凹部を有することができる。さらに、少なくとも1つのウェブは、スイッチングチャンバのカバー部に直接接続することができる。少なくとも1つのウェブは、特に、スイッチングチャンバの側壁部及び/又はカバー部と一体に形成することができる。
さらなる実施形態によれば、スイッチングチャンバは、少なくとも2つのウェブを有し、その両方が、少なくとも2つの固定接点の間に長手方向に並んで配置され、その各々が、少なくとも1つの長手方向側壁部から横方向にスイッチングチャンバ内に延びている。ウェブは、長手方向に互いに離間している。特に、両方のウェブは、スイッチングチャンバの内部の可動接点を超えて、長手方向側壁部の一方から長手方向側壁部の他方まで横方向に延びていることができる。特に、ウェブは、スイッチングチャンバのカバー部に沿って、直接隣接して延びていても良い。少なくとも2つのウェブによって、固定接点間のスイッチングチャンバの内部に1つ以上の空間を形成することができ、この空間は、固定接点から少なくとも部分的に分離され、電気的に絶縁される。このようにして形成された少なくとも1つの隔離された空間内に、追加の部品、例えば追加の接点及び/又は上述のガスを充填してスイッチングチャンバ内にガス雰囲気を得るためのガス充填ノズルを配置することができる。
好ましくは、2つのウェブの長手方向間に、したがってその空間に、少なくとも1つの永久磁石がスイッチングチャンバ内に配置されている。特に好ましくは、2つのウェブの間に2つの永久磁石を可動接点に対して対称的に、すなわち長手方向及び上下方向により広げられる対称面に対して対称的に配置することができる。ウェブ間のスイッチングチャンバ内に配置された1つ又は2つの永久磁石は、ブローアウト磁石として、したがって接点で発生するアークのための偏向磁石として設計することもできる。これにより、スイッチングチャンバ外に配置されているブローアウト磁石に加えてスイッチングチャンバ内に追加のブローアウト磁石を配置することができる。ウェブは、ブローアウト磁石をスイッチングアークから保護することができる。
さらなる利点、有利な実施形態及び発展形態は、図面に関連して下記に記載される例示的な実施形態によって説明する。示されるのは、
スイッチング装置の実施形態の略図である。 スイッチング装置の実施形態の略図である。 スイッチング装置の実施形態の略図である。 スイッチング装置の実施形態の略図である。 さらなる例示的な実施形態によるスイッチング装置用のスイッチングチャンバの略図である。 別の実施形態によるスイッチング装置用のスイッチングチャンバ及びスイッチングチャンバ壁の略図である。 別の実施形態によるスイッチング装置用のスイッチングチャンバ及びスイッチングチャンバ壁の略図である。 別の実施形態によるスイッチング装置用のスイッチングチャンバ及びスイッチングチャンバ壁の略図である。 さらなる例示的な実施形態によるスイッチング装置用のスイッチングチャンバの略図である。 従来のスイッチングチャンバの略図である。
実施例及び図において、同じ、同じタイプの、または同じ効果を持つ部分には、それぞれ同じ参照符号を付すことがある。図示された部分及びそれらの互いに対する比率は、縮尺通りではないと見なされるべきであり、むしろ、層、構成要素、構造要素、およびエリアなどの個々の部分は、より良好な表現及び/又はより良好な理解のために誇張された大きさで示され得る。
図1A~図1Dには、例えば強い電流及び/又は高電圧をスイッチングするために使用することができる、リレー又は接触器、特に電力接触器とすることができるスイッチング装置100の実施例が示されている。図1Aは、垂直断面を利用して3次元断面図を示し、こちらに対して図1B~図1Dのスイッチング装置100の部分を通る2次元断面図は、図1B及び図1Cにおいて水平断面を利用、図1Dにおいて垂直断面を利用して示す。以下の説明は、図1A~1Dに等しく適用される。示された幾何学的形状は、例としてのみ理解されるべきであり、限定的なものとして理解されるべきではなく、代替的に構成することもできる。
スイッチング装置100は、ハウジング1内に2つの固定接点2,3と可動接点4とを有する。可動接点4は、接点板として構成されている。固定接点2,3は、可動接点4と共にスイッチング接点を形成する。図示の接点の数の代替として、他の数の固定接点及び/又は可動接点も可能である。ハウジング1は、主に、内部に配置された構成部品の接触に対する保護として機能し、プラスチック、例えばPBT又はガラス繊維充填PBTを有するか、又はそれから作製される。固定接点2、3及び/又は可動接点4は、例えば、Cu、Cu合金、Wo、Ni及び/又はCrなどの1つ以上の高融点金属、又は上述の材料の混合物、例えば、銅と、Wo、Ni及び/又はCrなどの少なくとも1つの他の金属との混合物で作製することができるか、又はそれらで作製することができる。
図1Aでは、スイッチング装置100は、停止状態で示されており、可動接点4は、固定接点2、3から離間されており、これにより、接点2、3、4は、互いに電気的に絶縁されている。図示されたスイッチング接点の設計、特にそれらの幾何学的形状は、例示的なものであり、限定するものとして理解されるべきではない。あるいは、スイッチング接点は、他のように設計することもできる。
スイッチング装置100は、実質的にスイッチング動作を行う可動する電磁石5を有する。電磁石5は、例えば強磁性材料を有する、又は強磁性材料で構成られた磁気コア6を有する。さらに、電磁石5は、磁気コア6を通って案内される、軸の一端で磁気コア6にしっかりと接続される軸7を有する。軸7は、好ましくは、ステンレス鋼を含む様に作られているかステンレス鋼で作られている。可動接点4を軸7から電気的に絶縁するために、ブリッジ絶縁体とも呼ばれる絶縁体47をそれらの間に配置することができる。
磁気コア6は、コイル8に囲まれている。制御回路によって外部からスイッチオンされ得るコイル8内の電流は、可動接点4が固定接点2、3と接触するまで、磁気コア6、ひいては電磁石全体の軸方向の動きを生成する。図示の例では、磁石コアは上方に移動する。したがって、電磁石5は、図示のアイドル状態、同時に遮断状態、ひいては非スイッチング状態すなわちスイッチオフ状態に対応する第1の位置からアクティブ状態、ひいては導電状態すなわちスイッチオン状態に対応する第2の位置に移動する。アクティブ状態では、接点2、3、4は互いに電気的に接続される。
軸7ひいては電磁石5を案内するために、スイッチング装置100はヨークを有し、ヨークは、純鉄または低ドープ鉄合金を有することができ、またはそれから構成することができ、磁気回路の一部を形成する。 ヨーク9は、軸7が案内される開口を有する。コイル8内の電流が遮断されると、電磁石5は、1つ以上のばね10によって第1の位置に戻される。 図示の例では、電磁石5は、このようにして再び下方に移動する。次いで、スイッチング装置100は再びアイドル状態にあり、接点2、3、4は開いている。
電磁石5の移動方向、ひいては可動接点4の移動方向を、以下、上下方向91と呼ぶ。 固定接点2,3の上下方向91に直交する配列方向を、以下、長手方向92と呼ぶ。 上下方向91に直交し、かつ長手方向92に直交する方向を、以下、横方向93と呼ぶ。 方向91、92、及び93は、説明されたスイッチング動作とは無関係に適用され、方向付けを容易にするために図に示されている。
例えば、接点2、3、4が開くとき、図1Dに示されるように、少なくとも1つのアーク99が発生することがあり、このアークは、接点2、3、4の接続面を損傷し得る。 これにより、接点2、3、4が、アークによって引き起こされる溶接によって互いにくっついたままになり、もはや互いに分離されなくなる危険性があり得る。 したがって、コイル8内の電流は遮断されていて、負荷回路は遮断されてなければいけないはずにもかかわらず、スイッチング装置100はスイッチングオン状態のままである。 このようなアークが発生するのを防止するために、または少なくとも発生するアークの消火を支援するために、接点2、3、4は、ガス雰囲気中に配置され、これにより、スイッチング装置100は、ガス充填リレー又はガス充填接触器として設計される。 この目的のために、接点2、3、4は、スイッチングチャンバ壁12及びスイッチングチャンバ底13によって形成されたスイッチングチャンバ11内に、密閉された部分によって形成された気密領域14内に配置され、スイッチングチャンバ11は気密領域14の一部とすることができる。 気密領域14は、外部接続のために用意されている固定接点2、3の部分を除いて、電磁石5及び接点2、3、4を完全に取り囲む。気密領域14、ひいてはスイッチングチャンバ11の内部15もガスで満たされている。 気密領域14は、実質的に、スイッチングチャンバ11とヨーク9のそれぞれ一部、及びさらなる壁によって形成される。 水素含有ガスがアーク消火を促進することができるので、スイッチング装置100の製造中にガス充填ノズルを使用して気密領域14に充填され得るガスは、特に好ましくは、水素を含む、例えば不活性ガス中の20%以上のHを含も、又は100%のHからなることでも良い。
スイッチングチャンバ壁12及びスイッチングチャンバ底13は、例えば、Alなどの金属酸化物を含み、又はそれから作製されている。 さらに、十分に高い耐熱性を有するプラスチック、例えばPEEK、PE及び/又はガラス繊維充填PBTも適している。代替的に又は追加的に、スイッチングチャンバ11は少なくとも部分的にPOM、特に(CHO)の構造を有するPOMを有することもできる。このようなプラスチックは、炭素の割合が比較的低く、グラファイトを生じる傾向が非常に低いことを特徴とすることができる。特に(CHO)の場合に炭素と酸素の同じ割合の結果、熱、特にアークによる分解で主にCOとH2が生成され得る。追加の水素は、アーク消火を促進することができる。
図1B及び図1Cには、上下方向91に垂直な水平断面におけるスイッチングチャンバ11の断面略図が示されている。スイッチングチャンバ壁12及び接点2、3、4は、明瞭さのために図1B及び図1Cの線だけによって示され、可動接点4は、断面の外側にあり、理解しやすくするためだけに示されている。さらに、例示的な電流方向が固定接点2、3に示されており、それによれば、スイッチング装置100がスイッチオンされたときの負荷電流は、外部から固定接点2を通って可動接点4に流れ、さらに、固定接点3を通って外部接続に戻る可動接点4を通って流れる。図1Dは上下断面平面におけるスイッチング装置100の一部の断面略図をまた簡易的に示す。
水平面図において、スイッチングチャンバ壁12は、矩形の断面形状を有するか、または少なくとも矩形に近似した断面形状を有し、これは、図示のように、例えば、丸みを帯びた角を有することができる。スイッチングチャンバ壁12は、対向する横方向側壁部121と対向する長手方向側壁部122とを有し、少なくともほぼ長方形の形状をもたらす。横方向側壁部121、長手方向側壁部122、及び固定接点2、3のための開口部120を有するカバー部119は、図示の例示的な実施形態に示されるように一体に設計され、スイッチングチャンバ壁12を形成する。代わりに側壁部121、122は、スイッチングチャンバ底13と一体に設計することもできる。さらに、側壁部121、122は、カバー部を有さず、スイッチングチャンバ底を有さずにスイッチングチャンバ壁12を形成することができ、これは、次いで、別個に製造されたカバー部及び別個に製造されたスイッチングチャンバ底13と共にスイッチングチャンバ11を形成することができる。さらに、側壁部121、122は、カバー部を有さず、スイッチングチャンバ底を有さずにスイッチングチャンバ壁12を形成することができ、これは、次いで、別個に製造されたカバー部および別個に製造されたスイッチングチャンバ底13と共にスイッチングチャンバ11を形成することができる。
各固定接点2、3は、長手方向側壁部122までへの離隔距離よりも、横方向側壁部の中のより近い横方向側壁部121までへの離隔距離が小さい。図1Bに示されるように、それぞれの固定接点2、3は、横方向側壁部121のうちの1つ、すなわち、より近い横方向側壁部121までへの離隔距離Tを有する。さらに、各固定接点2、3は、長手方向側壁部122までへの離隔距離Lを有し、各固定接点2、3から各長手方向側壁部122までへの離隔距離Lは、同じであっても異なっていても良い。特に、図で示された通り、離隔距離Tは、長手方向92に沿って測定することができ、それぞれの固定接点2、3からより近い横方向側壁部121に関して、同じであるか、又は少なくとも実質的に同じであることができ、すなわち、20%未満、好ましくは10%未満の偏差がある。説明されている通り並びに図1Bに記載されている通りに離隔距離Lは横方向に各固定接点2、3と各長手方向側壁部122との間で測定することができる。場合によって離隔距離Lは、各固定接点2、3から長手方向側壁部122へのより小さい離隔距離を意味することもでき、関係T<Lは、すべての固定接点2、3及び関連する離隔距離T及びLに当てはまる。特に好ましくは、各固定接点2、3は、両方の長手方向側壁部122までへの同じ又は実質的に同じ離隔距離Lを有する。図で示されている通り、離隔距離T及びLは、固定接点2、3と側壁部121、122の間のギャップ幅又は空間幅を意味し、固定接点2、3とそれぞれの側壁部121、122の内面との間の最小離隔距離に関連する。
特に、T/L≦0.5又は好ましくはT/L≦0.3又はより好ましくはT/L≦0.25であり、したがって、固定接点2、3と長手方向側壁部122との間の最小空間は、固定接点2、3とより近い横方向側壁部121との間の最小空間の少なくとも約2倍または好ましくは少なくとも約3倍またはより好ましくは少なくとも約4倍である。
図1B及び図1Cに示すように、スイッチングチャンバ11は、水平断面において、ほぼ正方形の断面を有している。さらに、好ましくは、長手方向側壁部122の横方向93においての間隔Bは、長手方向91において互いに反対方向に向いている2つの固定接点2、3の側部の間隔Kと実質的に同じである。特に好ましくは、スイッチングチャンバは、2つの固定接点2、3の反対方向外側同士の長手方向間隔Kと同じ、又はそれよりわずかに小さい横方向の幅Bを有する。
また、図1A~図1Dに示されているように、スイッチングチャンバ11の外側には、図1Dに示されるアーク99を偏向させるように設けられた永久磁石16、いわゆるブローアウト磁石が設けられている。特に、永久磁石16は、アーク経路を長くし、したがって、アーク99の消火を改善することができる。各永久磁石16は、固定接点2、3及び可動接点4の反対方向に向いている横方向側壁部121の、固定接点2、3及び可動接点4の反対側に位置する外側、ひいてはスイッチングチャンバ11の内部15の外に配置される。特に、固定接点2、3及び可動接点4は、永久磁石16の間に長手方向92に沿って配置され、これにより永久磁石16及び固定接点2、3は、長手方向92に沿って列をなして配置される。
永久磁石16の長手方向の配置により、アーク99は、各固定接点2、3から長手方向側壁部122のうちの1つの方向に偏向され、その結果、永久磁石16は、固定接点2、3と可動接点4との間のスイッチング中に生じるアーク99を、図1Cに偏向方向90が示すように、横方向93に偏向される。図1B及び図1Cにさらに示されているように、永久磁石16は、それらの極に関して長手方向92に沿って並進対称に配置される。これにより、固定接点2に発生するアーク99を、固定接点3に発生するアーク99とは異なる長手方向側壁部122に偏向させることができる。固定接点2、3で示される負荷電流の方向が逆になると、それぞれの偏向方向90も逆になる。したがって、2つの固定接点2、3におけるアーク99は、負荷電流の方向にかかわらず、反対の横方向93に、したがって反対の長手方向側壁部122に向かって偏向される。この双極性は、負荷電流の方向にかかわらず、2つの固定接点2、3で同時に発生するアーク99がつながってしまうことを常に防止することができる。
特に好ましくは、固定接点2、3からそれぞれのより近い横方向側壁部121への離隔距離Tは、できるだけ小さく、好ましくは長手方向に対してスイッチングチャンバ11の長さGの約1/10以下、又は特に好ましくは1/20以下である。これにより、永久磁石16のうちの1つは、固定接点2、3のうちの1つに可能な限り近接して、したがって、アーク99の元点に可能な限り近接して配置することができる。図1Cでは、アーク99を向けることができるスイッチングチャンバ壁12の部分の方向が示されている。長手方向側壁部122と固定接点2、3との間の離隔距離Lは、横方向側壁部121と固定接点2、3との間の離隔距離Tよりも大きいので、アーク99は、好ましくはスイッチングチャンバ壁12、すなわち特に長手方向側壁部122に到達することなく、スイッチングチャンバ11のフリースペース内で燃焼及び冷却するための十分な空間を有することが達成され得る。これにより、アークによるスイッチングチャンバ壁12の損傷の可能性を低減することができ、又は完全に防止することさえできる。
比較のために、図5は、図1B及び図1Cの図による固定接点992、993及び可動接点994を有する従来のスイッチング装置のスイッチングチャンバ911を示す。従来のスイッチング装置は、接点2、3、4の形状及び配置に応じて、長手方向に通常の細長い構成を有するスイッチングチャンバ911を有する。ブローアウト磁石916は、スイッチングチャンバ911の長手方向の長い側に配置されている。このスイッチング装置が、示された好ましい電流方向を有する接点992、993、994を通って電流が流れるときにオフに切り換えられる場合、アークは、偏向方向990によって示されるように、スイッチングチャンバ911の短い横方向外側に飛ぶ。温度負担は、破線の四角により示された領域998において最も高い。これを下げる場合、スイッチングチャンバ911は、離隔距離を増加させるために長手方向に長くする必要がある。しかしながら、これは、通常、外部ハウジングの寸法の制約のため従来のスイッチング装置では容易に可能ではない。示されている通常の実施形態のさらなる欠点は、負荷電流の方向に関して双極性がないことである。これが逆転される場合、固定接点992、993で生じるアークは、示される偏向方向990とは反対の方向に互いに向かってつながり、直接短絡を引き起こすことになる。ブローアウト磁石916の他の配置では、双極性をもたらすことは可能であるとしても、アークは、フリースペース内での成長、燃焼と冷却のために十分な空間を形成しないので、スイッチングチャンバ壁には激しい高温負担がかかる。その結果、スイッチングチャンバ壁内に簡単に割れでき、又はハウジング材料が溶けてしまう可能性がある。
一方、図1A~図1Dを参照して説明されたスイッチング装置100では、従来のスイッチング装置と比べて消火能力を大幅に向上させることができる。記載された形状により、アーク99の元点とスイッチングチャンバ11の内壁との間の離隔距離の増加を達成することができ、これにより、スイッチングチャンバ壁への負担が大きく下がる。記載されたスイッチングチャンバ11の形で形成された放電空間、好ましくは実質的に正方形である放電空間により、アーク99を偏向するための永久磁石16を、アーク元点により近く配置することができ、これは、さらなる利点をもたらす。加えて、接点2、3、4を通って流れる負荷電流の電流方向とは無関係に、アーク99を同じく良好に消滅させることができるので、スイッチング装置100の双極性が可能になる。特に、放電空間は、固定接点2、3と長手方向側壁部122への離隔距離が固定接点2、3とより近い横方向側壁部121への離隔距離より大きいので、アーク99が横方向93に、したがって可動接点4の主延在方向に直角に偏向されるのに十分な空間を提供する。
スイッチング装置100用のスイッチングチャンバ11のためのさらなる実施形態が図2~図4に関連して説明する。以下の図の説明は、前述の実施形態のとの相違点に実質的に限定される。明示的に言及されていない特徴および特徴の特性は、それぞれの前述の実施形態において既に説明されているように実装することができる。
図2では、図1B及び図1Cに対応する断面略図ではスイッチングチャンバ11のスイッチングチャンバ壁12が示されており、接点2、3、4の位置も示されている。この実施形態では、スイッチングチャンバ11は、少なくとも1つのウェブ123を有し、このウェブは、少なくとも2つの固定接点2、3の間で長手方向92に沿った方向に配置され、少なくとも1つの長手方向側壁部122から横方向93に延びていて、スイッチングチャンバ11の内部空間15内に延びている。図示の実施形態では、ウェブ123は、長手方向側壁122のそれぞれに示されている。特に以下の実施形態に示すように、2つのウェブ123は、1つのウェブとして設計することができ、この1つのウェブはスイッチングチャンバ11の内部15で長手方向側壁部122の一方から横方向93に可動接点4を超えて長手方向側壁部122の他方まで延びている。この場合、ウェブ123は、スイッチング中に可動接点4が移動できる凹部を有することができる。スイッチングチャンバ11の内部15内の少なくとも1つのウェブ123は、内部空間15を、別個のアークチャンバを形成する異なる領域、すなわち、固定接点2、3上に発生するスイッチングアークのための異なる空間領域に、少なくとも部分的に分離することができる。これにより、スイッチングチャンバ11の絶縁容量を大幅に増加させることができる。ウェブ123は、スイッチングチャンバ壁12の一部であり、特に、スイッチングチャンバ壁12と一体に形成することができる。
スイッチング装置100用のスイッチングチャンバ11のさらなる実施形態は図3A~図3Cに示されており、図3Aは図3に対応する。スイッチングチャンバ壁11の3次元図は図3B及び図3Cに示されている。図3A~図3Cで示されるように、この実施形態のスイッチングチャンバ11は、2つのウェブ123を有し、その両方は、長手方向92に固定接点2、3の間に配置され、ウェブ123は、長手方向92に互いに離間している。両方のウェブ123は、スイッチングチャンバ11の内部15の可動接点4を超えて、長手方向側壁部122の一方から長手方向側壁部122の他方まで横方向93に延びている。ウェブ123はそれぞれ、スイッチング中に可動接点4が移動することができる凹部124を有する。さらに、ウェブ123は、スイッチングチャンバ11のカバー部119に沿って、直接隣接して延びている。図3Bで示されているように、側壁部121、122、カバー部119及びウェブ123は、図示の実施形態では一体に設計されている。
ウェブ123によって固定接点2、3の間に内部空間15の領域が形成され、この領域は固定接点から少なくとも部分的に分離され、したがって電気的に絶縁されている。このように形成された隔離された空間127に、追加接点及び/又はガス雰囲気を形成するための上述のガスをスイッチングチャンバ内に充填するガス充填ノズルなどの追加部品を配置することができる。図3Cには追加接点のための開口125及びガス充填ノズルのための開口126が示されている。
図4は、スイッチング装置100用のスイッチングチャンバ11のさらなる実施形態を示し、スイッチングチャンバ壁12は、上述のように設計され、長手方向92に2つのウェブ123の間に、したがって、固定接点2から部分的に分離された空間127に永久磁石17がスイッチングチャンバ11の内部空間15に配置されている。スイッチングチャンバ11の外側に取り付けられた永久磁石16に加えて、又は永久磁石16の代わりに設けることができる永久磁石17は、特に好ましくは、2つのウェブ123の間に可動接点4に対して対称的に配置されていて、すなわち、長手方向及び上下方向により広げられる対称面に対して対称的に配置されている。このために空間127は対称的に設計してある。また、スイッチングチャンバ11には、1つ以上の空間を形成する他の数のウェブ及び永久磁石でも可能である。ウェブ123間のスイッチングチャンバ11内に配置された永久磁石17は、特に、ブローアウト磁石として、したがって、接点2、3、4で発生するスイッチングアークのための偏向磁石として設計することもできる。これにより、示された永久磁石16のようなスイッチングチャンバ11の外側にあるブローアウト磁石の代わりに又は特に好ましくは、これらに加えて追加のブローアウト磁石をスイッチングチャンバ11内に配置することが可能になる。このブローアウト磁石はウェブ123によってアークに対して保護される。
図2~図4を参照して説明したように、スイッチングチャンバ11の内部空間15内の少なくとも1つの追加のウェブ123は、内部空間15内に少なくとも別個のアークチャンバを形成することができ、これにより絶縁容量を大きく高めることができる。いくつかのウェブ123を設けることによって、1つまたは複数の空間を、追加の部品のための少なくとも部分的に絶縁されたチャンバの形態で作成することができ、追加の部品はスイッチングアークと接触することができなくなる。さらに、上述のように、放電空間内に空間を設けることができ、これは、絶縁離隔距離を長くし、絶縁抵抗を改善するだけでなく、さらなる永久磁石を取り付けることもできる。
図に関連して説明される特徴及び実施形態は、すべての組み合わせが明示的に説明されていなくても、さらなる実施形態に従って互いに組み合わせることができる。さらに、図に関連して説明される実施形態は、代替的に又は追加的に、明細書の一般的な説明の部分に従うさらなる特徴を有することができる。
なお、本発明は実施形態上の説明に限定されるものではない。むしろ、本発明は、全ての新たな特徴及び全ての特徴の組み合わせを含み、特に、この特徴又はこの組み合わせ自体が特許請求の範囲又は実施形態に明示的に記載されていない場合であっても、特許請求の範囲における全ての特徴の組み合わせを含む。
1 ハウジング
2,3 固定接点
4 可動接点
5 電磁石
6 磁気コア
7 軸
8 コイル
9 ヨーク
10 ばね
11 スイッチングチャンバ
12 スイッチングチャンバ壁
13 スイッチングチャンバ底
14 気密領域
15 内部空間
16 永久磁石
17 永久磁石
47 絶縁体
90 偏向方向
91 上下方向
92 長手方向
93 横方向
98 領域
99 アーク
100 スイッチング装置
119 カバー部
120 開口
121 横方向側壁部
122 長手方向側壁部
123 ウェブ
124 凹部
125 追加接点のための開口
126 ガス充填ノズルのための開口
127 空間
911 スイッチングチャンバ
916 ブローアウト磁石
992, 993 固定接点
994 可動接点
990 偏向方向
998 領域
B 間隔
G 長さ
l,T 離隔距離

Claims (14)

  1. 2つの固定接点(2,3)とスイッチングチャンバ内の1つの可動接点(4)とを備え、前記固定接点(2,3)は、長手方向(92)に沿って並んで配置され、前記スイッチングチャンバ(11)は、相互に対向する横方向側壁部(121)と相互に対向する長手方向側壁部(122)とを有するスイッチングチャンバ壁(12)を有し、前記2つの固定接点のそれぞれは、前記長手方向側壁部からの離隔距離(L)よりも小さい、前記横方向側壁部からの離隔距離(T)を有するスイッチング装置(100)。
  2. 前記固定接点及び前記可動接点は、長手方向に沿って永久磁石(16)の間に配置されている、請求項1に記載のスイッチング装置。
  3. 前記永久磁石は、固定接点と前記可動接点との間のスイッチング中で発生し得るアーク(99)を横方向に偏向するように設けられている請求項2に記載のスイッチング装置。
  4. 前記永久磁石のそれぞれは、前記横方向側壁部の、前記固定接点及び前記可動接点の反対側の外側に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のスイッチング装置。
  5. 前記長手方向側壁部相互の横方向間隔(B)は、前記2つの固定接点の反対方向外側相互の長手方向間隔(K)と実質的に同じである請求項1-4のいずれか一項に記載のスイッチング装置。
  6. 前記スイッチングチャンバは少なくとも1つのウェブ(123)を有し、前記ウェブは前記少なくとも2つの固定接点の長手方向間に配置されていることと共に少なくとも1つの長手方向側壁部から横方向にスイッチングチャンバ内に延びている請求項1-5のいずれか一項に記載のスイッチング装置。
  7. 前記少なくとも1つのウェブは、横方向に1つの前記長手方向側壁部から他方の前記長手方向側壁部に前記可動接点を超えて延びていることを特徴とする請求項6のスイッチング装置。
  8. 前記少なくとも1つのウェブは凹部(124)を有し、凹部内で前記可動接点がスイッチング中に移動できる請求項7のスイッチング装置。
  9. 前記スイッチングチャンバは少なくとも2つのウェブを有し、前記2つのウェブは前記少なくとも2つの固定接点の長手方向間に並んで配置されており、各ウェブは少なくとも1つの長手方向側壁部からスイッチングチャンバ内に横方向に延びている請求項7又は請求項8のスイッチング装置。
  10. 少なくとも1つの永久磁石(17)が前記2つのウェブの長手方向間のスイッチングチャンバ内に配置されていることを特徴とする請求項9のスイッチング装置。
  11. 前記2つのウェブの間に2つの永久磁石が可動接点に対して対称的に配置されている請求項10に記載のスイッチング装置。
  12. 前記長手方向側壁部、前記横方向側壁部及び固定接点用の開口(120)を有するカバー部(119)が一体形成されていることを特徴とする請求項1-11のいずれか一項に記載のスイッチング装置。
  13. 前記スイッチングチャンバ(11)がH2を含むガス(14)を含むことを特徴とする請求項1-12のいずれか一項に記載のスイッチング装置。
  14. 2つの固定接点(2,3)とスイッチングチャンバ内の1つの可動接点(4)を備え、固定接点(2,3)は、長手方向(92)に沿って並んで配置されていて、前記スイッチングチャンバ(11)は、対向する横方向側壁部(121)と対向する長手方向側壁部(122)を有するスイッチングチャンバ壁(12)を有し、前記スイッチングチャンバは少なくとも2つのウェブ(123)を有し、前記ウェブは少なくとも前記2つの固定接点の長手方向間に配置されていて、各ウェブは一方の前記長手方向側壁部から他方の前記長手方向側壁部へ延びていて、永久磁石(17)は前記2つのウェブの長手方向間に前記可動接点に対して対称的に配置されていることを特徴とするスイッチング装置(100)。













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