JP2023528355A - スイッチング装置 - Google Patents

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Abstract

スイッチング装置(100)であって、少なくとも2つの固定接点(2、3)と、スイッチングチャンバ(11)内の1つの可動接点(4)と、前記スイッチングチャンバ内の少なくとも2つの補助接点(25)、2つのスプリング接点(30)及び接触プレート(31)と、を備え、前記スプリング接点の各々は、第1の接触領域(301)で前記補助接点のうちの1つと接触すると共に、第2の接触領域(302)を有し、前記接触プレートは、前記可動接点と共に移動可能であり、前記接触プレートは、前記スイッチング装置の第1のスイッチング状態において、前記スプリング接点の前記第2の接触領域と接触し、第2のスイッチング状態において、前記スプリング接点の前記第2の接触領域から隔てられて配置されている、スイッチング装置(100)が提示される。【選択図】図2A

Description

スイッチング装置が提示される。
スイッチング装置は、特に、電流によって駆動可能で、電磁的に作動する、遠隔操作されるスイッチとして設計されている。スイッチング装置は、制御回路を介して作動させることができ、負荷回路を切り替えることができる。特に、スイッチング装置は、リレーとして又は接触器として、特に電力接触器として、設計され得る。特に好ましくは、スイッチング装置は、ガス充填された電力接触器として設計され得る。
このようなスイッチング装置の、特に電力接触器の1つの可能な用途は、例えば電気的に又は一部電気的に駆動される原動機付き車両のような原動機付き車両における、あるいは、再生可能エネルギーの分野での用途における、バッテリ回路の開放及び切断である。
その安全構成要素としての機能において、例えば接触器は、通常、付加的にモニタリングされ、当該接触器モニタリングは、規格IEC 60947-5-1において規制されている。接触器モニタリングは、例えば、接触器、リレー及びスイッチの最も頻発する故障、すなわち主接点の固着又は溶着を検出することを意図している。接触器付着としても知られるそのような故障は、例えば、負荷下でのスイッチング動作中に接点間に形成され、接触面が互いに溶着されるほどの高温を接触面に引き起こす可能性のあるアークによって、引き起こされる可能性がある。更に、例えば、接点が開位置又は中間状態で機械的にブロックされている場合に、更なる故障状態が検出され得ると、有利である。
典型的な接触器は、いわゆるオーバーストロークシステムとして設計されている。これは、主接点がスイッチングブリッジによって相互接続され、したがって電気的に閉じられた後、閉鎖システムの移動が継続され、主接点に対するスイッチングブリッジの通常はスプリング負荷された圧力が増大することを意味する。接触器付着の場合、このオーバーストロークは再び解消されるが、スイッチングブリッジは少なくとも1つの主接点に付着したままである。したがって、機械システムは中間状態に留まり、開くことも適切に閉じられることもない。
モニタリング又は接触器付着検出は、例えば、接触器の主接点(複数)にわたる電圧測定によって行うことができる。主接点間に電圧がある場合、接触器が開いていることが推測される。電圧がない場合、そこから、接触器が短絡され、したがって閉じられていることが推測されるこの方法は、非常に確実であるが、高電圧電位が負荷される配線を敷設し適切に絶縁しなければならないため、使用において高価でもある。モニタリングは、通常、例えばマイクロコントローラによって制御されるAD変換器などの、ハイレベルシステムによって実行される。
例えば、接触器のスイッチングチャンバ内において、スイッチングブリッジ上の小さなカンチレバーによって操作されるマイクロスイッチを使用することも知られている。カンチレバーは、スイッチングブリッジが主接点に押し付けられる直前に、スイッチを操作する。その際、スイッチは、閉鎖器(押されると閉じる)又は開放器(押されると開く)として設計され得る。それにより、マイクロスイッチの信号は、接触器のスイッチング状態と比較して逆にも設計され得る。この解決策の欠点は、マイクロスイッチが、スイッチングチャンバの内部の主接点の近くに配置されなければならないことにある。これは、時としてアーク消滅に影響を及ぼすか、又は、絶縁の欠点を伴う可能性がある。更に、カンチレバー及びマイクロスイッチによって形成されるモニタリング接点は、予め形成されなければならない。これは、主接点が閉じる前に、モニタリング接点がその状態を変化させることを意味する。これは、付着の際にオーバーストロークが既に限度に達している場合、マイクロスイッチが依然として「閉」状態を表示しなければならないことに起因する。それにより、中間状態又は閉塞は検出され得ない。更なる欠点は、通常のマイクロスイッチの耐用年数にあり、これは、設計に応じて、数十万スイッチングサイクルにしか達し得ない。更に、スイッチに至る導線が敷設されなければならず、これにより、完全に気密封止されたセラミック放電空間の使用が制限される。
更に、例えば特許文献1から、スイッチングブリッジ上のカンチレバーを介して操作される補助スイッチが知られており、例えば2つのオーバーラップする接点が互いに押し付けられ得る。この解決策は、確かに簡便であり、安価であり、ほとんど摩耗しない。しかしながら、当該解決策は、オーバーラップする接点が主接点の間に取り付けられ、それにより絶縁の問題につながり得るという欠点を有する。更に、補助スイッチに至る導線が敷設されなければならず、これにより、完全に気密封止されたセラミック放電空間の使用が制限され又は不可能になる。スイッチング挙動は、依然としてマイクロスイッチのものと同じである。
上述した欠点を回避するために、例えば特許文献2に記載されているように、可動システムの下部、特にスイッチングチャンバの外側に、リードスイッチを開閉することができる磁石を取り付けることも知られている。それにより、検出は、主接点から遠く離れて行われ、検出は、非磁性材料を貫いても行われ得る。更に、この解決策は、気密封止されたセラミック放電空間と関連して容易に使用可能である。スイッチング挙動は、上述した2つのシステムに類似しているが、オーバーラップ領域を正しく調整しなければならないという困難が生じる。なぜなら、指示は磁気的に行われ、ヒステリシス効果も考慮されなければならないからである。更なる欠点は、磁気干渉場及び機械的な衝撃に対するリードスイッチの感受性にある。
これに対する改良として、リードスイッチの代わりにホールセンサを使用することが知られており、その結果、磁気的な検出は、機械的なスイッチによって行われるのではなく、半導体構成要素によって可能になる。それにより、磁気干渉場はもはや役割を果たさず、振動依存性ももはや存在しない。しかしながら、スイッチング挙動は、リードスイッチのものと同様である。
4つのモニタリングスイッチ解決策の全ては、いわゆる「常開」特性を有し、すなわち、モニタリングスイッチは主接点の状態を広範に反映する。しかしながら、信号の反転は、「常閉」を生成せず、「常開ではない」を生成するにすぎない。とりわけ4つの原理の全てに共通するのは、これらの解決策のいずれも、モニタリングされた接触器が確実にかつ完全に開いていることを、確実に信号で知らせることができないことである。しかしながら、そのような要求は、規格IEC 60947-5-1で明文化されており、当該規格は、接触器がアイドル位置にある時にのみモニタリング接点を閉じ、あるいは、閉じられたモニタリング接点を明示する(「常閉」)ような検出を要求している。
そのような解決策は、ガス充填接触器においては、これまで知られていない。
国際公開第2008/033349号 特開2013-008621号公報
特定の実施形態の少なくとも1つの課題は、スイッチング装置を提示することである。
この課題は、独立請求項による主題によって解決される。当該主題の有利な実施形態及び発展形態は、従属請求項において述べられ、更に以下の記載及び図面から明らかになる。
少なくとも1つの実施形態によれば、スイッチング装置は、少なくとも1つの固定接点と、少なくとも1つの可動接点とを備える。少なくとも1つの固定接点及び少なくとも1つの可動接点は、スイッチング装置に接続可能な負荷回路のオン・オフを切り替えるように意図され調整されている。特に好ましくは、スイッチング装置は、少なくとも2つの固定接点を備え、当該固定接点は、可動接点と共に、スイッチング装置に、特に少なくとも2つの固定接点に接続可能な負荷回路のオン・オフを切り替えるよう調整され意図されている。以下では、スイッチング装置が、大部分において、少なくとも1つの固定接点又は2つの固定接点を有するものとして説明される。しかしながら、固定接点の数は、以下の実施形態において及び以下に記載される特徴に関連して、具体的に言及される数と相違し得る。
可動接点は、スイッチング装置内で、スイッチング装置の非接続状態においては、固定接点から隔てられ、したがって電気的に分離されており、接続状態においては、少なくとも2つの固定接点への機械的な接触を有し、したがって電気的にこれらと接続されているように、スイッチング装置の非接続状態と接続状態との間で移動可能である。したがって、固定接点は、スイッチング装置内で互いに別々に配置されており、可動接点の状態に応じて、可動接点を介して互いに導電的に接続されるか又は互いに電気的に分離されることができる。したがって、接続状態においては、可動接点は、少なくとも1つの接触面で、少なくとも1つの固定接点の少なくとも1つの接触面と接触する。非接続状態、したがって分離された状態における、可動接点、特に可動接点の上述した接触面の、少なくとも1つの固定接点、特に少なくとも1つの固定接点の上述した接触面からの隔たりは、ここ及び以下において、スイッチングギャップとも呼ばれ、最大の移動余地、したがって接点の、特にその接触面間の到達可能な最大距離を示す。例えば2つの固定接点の場合、前述の説明が相応して当てはまる。
更なる実施形態によれば、スイッチング装置はスイッチングチャンバを備え、当該スイッチングチャンバ内には、可動接点及び固定接点が配置されている。可動接点は、特に、完全にスイッチングチャンバ内に配置され得る。固定接点がスイッチングチャンバ内に配置されているということは、特に、少なくとも、接続状態において可動接点と機械的に接触する固定接点の接触領域が、スイッチングチャンバの内部に配置されていることを意味し得る。スイッチング装置によって切り替えられるべき回路の導線の接続のために、スイッチングチャンバ内に配置された固定接点は、外部から、すなわちスイッチングチャンバの外側から、電気的に接触可能であり得る。このために、スイッチングチャンバ内に配置された固定接点は、一部がスイッチングチャンバから突出することができ、スイッチングチャンバの外側において、導線のための接続の可能性を有し得る。したがって、スイッチングチャンバは、好ましくは、固定接点がそれを通ってスイッチングチャンバ内へ突出する開口を備える。固定接点は、例えばスイッチングチャンバの開口内にハンダ付けされ、スイッチングチャンバの内部空間内へ及びスイッチングチャンバから外へ、突出する。
更なる実施形態によれば、スイッチング装置は、スイッチングチャンバ内に配置された少なくとも2つの補助接点を備える。補助接点がスイッチングチャンバ内に配置されているということは、特に、補助接点の少なくとも1つの接触領域がスイッチングチャンバの内部に配置されていることを意味し得る。導線の接続のために、スイッチングチャンバ内に配置された補助接点は、外部から、すなわちスイッチングチャンバの外側から、電気的に接触可能であり得る。このために、スイッチングチャンバ内に配置された補助接点は、一部がスイッチングチャンバから突出することができ、スイッチングチャンバの外側において、導線のための接続の可能性を有し得る。したがって、スイッチングチャンバは、好ましくは、補助接点がそれを通ってスイッチングチャンバ内へ突出する開口を備える。補助接点は、例えばスイッチングチャンバの開口内にハンダ付けされ、スイッチングチャンバの内部空間内へ及びスイッチングチャンバから外へ、突出する。したがって、スイッチングチャンバ内への補助接点の通過は、固定接点の通過に匹敵する、密閉され例えば硬質ハンダ付けされた接続によって行うことができ、これは、好ましくは、共通の製造ステップで、したがって共通の作業工程で行われ得る。
更なる実施形態によれば、スイッチング装置は、スイッチングチャンバ内に配置された少なくとも2つのスプリング接点を備える。更に、スイッチング装置は、スイッチングチャンバ内に配置された接触プレートを備える。特に、スプリング接点及び接触プレートは、完全にスイッチングチャンバ内に配置されている。スプリング接点の各々は、少なくとも1つの第1の接触領域及び1つの第2の接触領域を備える。第1の接触領域によって、スプリング接点の各々は、補助接点のうちの1つと接触しすることができる。特に、スプリング接点の各々は、通常動作において、恒久的に且つスイッチング装置のスイッチング状態とは関係なく、その第1の接触領域によって、補助接点のうちの1つと接触することができる。スプリング接点の第1の接触領域は、特に、直接的に、したがって機械的に、補助接点に接触することができる。
更なる実施形態によれば、接触プレートは、可動接点と共に移動可能である。特に好ましくは、接触プレート及び可動接点は、以下で更に説明される同一の機械的な駆動装置によって一緒に移動させることができる。特に好ましくは、接触プレートは、スイッチング装置の第1のスイッチング状態において、スプリング接点の第2の接触領域と接触し、第2のスイッチング状態において、スプリング接点の第2の接触領域から隔てられて配置されている。第1のスイッチング状態は、特に好ましくは、スイッチング装置の上述した非接続スイッチング状態であることができ、一方、第2のスイッチング状態は、上述した接続状態であることができる。換言すれば、接触プレートは、可動接点が少なくとも1つの固定接点から隔てられている場合にスプリング接点の第2の接触領域に接触することができ、一方、接触プレートは、スイッチング装置の可動接点が少なくとも1つの固定接点と接触している場合にスプリング接点の第2の接触領域から隔てられている。これに代えて、第1のスイッチング状態は、接続スイッチング状態であることも可能であり、一方、第2のスイッチング状態は、非接続状態である。この場合、補助接点を介して可能なスイッチング装置の状態の検出の動作原理は、以下の説明に関して逆に設計されている。
更なる実施形態によれば、スイッチング装置はハウジングを備え、当該ハウジング内には、可動接点、固定接点、並びに、補助接点、スプリング接点及び接触プレートが配置されている。固定接点がハウジング内に配置されているということは、特に、接続状態において可動接点と機械的に接触する固定接点の少なくとも1つの接触領域が、ハウジングの内部に配置されていることを意味し得る。スイッチング装置によって切り替えられるべき回路の導線の接続のために、ハウジング内に配置された固定接点は、外部から、すなわちハウジングの外側から、電気的に接触可能であり得る。このために、ハウジング内に配置された固定接点は、一部がハウジングから突出することができ、ハウジングの外側において、導線のための接続の可能性を有し得る。特に、これは、任意の固定スイッチング接点に当てはまり得る。可動接点は、特に、完全にハウジング内に配置され得る。更に、好ましくは、補助接点も完全にハウジング内に配置され得る。例えばハウジング上の外部電気接続部に導電的に接続されたハウジング内部の導線を介して、補助接点は、外部から接触可能であり得る。代替的に、ハウジング内には、電気配線を介して補助接点と接続された、例えばマイクロコントローラのような電気部品が、存在し得る。マイクロコントローラは、ここでも、ハウジング上の適切な接続部を介して外部から接触可能であり得る。
更なる実施形態によれば、接点は、ハウジング内のガス雰囲気中に配置されている。これは、特に、可動接点、スプリング接点及び接触プレートが完全にハウジング内のガス雰囲気中に配置されており、更に、固定接点の少なくとも一部、例えば固定接点の接触領域、並びに、補助接点の少なくとも一部、例えば補助接点の接触領域が、ハウジング内のガス雰囲気中に配置されていることを意味し得る。それに応じて、スイッチング装置は、特に好ましくは、例えばガス充填接触器のようなガス充填されたスイッチング装置であり得る。ガス雰囲気は、特に、スイッチング動作中に生じ得るアークの消滅を促進することができる。ガス雰囲気のガスは、例えば、特に高圧下の水素及び/又は窒素含有ガスを含むことができ、又はそのようなガスであることができる。好ましくは、ガスは、少なくとも50%のH2を含むことができる。水素に加えて、ガスは、不活性ガス、特に好ましくはN2及び/又は1つ又は複数の希ガスを含むことができる。
更なる実施形態によれば、スイッチングチャンバは、ハウジングの内部にある。更に、特にガス、すなわちガス雰囲気の少なくとも一部は、スイッチングチャンバ内にあることができる。
更なる実施形態によれば、可動接点及び接触プレートは、機械的な駆動装置によって移動可能である。機械的な駆動装置は、特に、マグネットアーマチュアを備える。マグネットアーマチュアは、軸を備えることができ、当該軸は、可動接点及び接触プレートが軸によって移動可能であるように、すなわち軸の移動の際に当該軸によって同様に移動されるように、一端において可動接点及び接触プレートと接続されている。軸は、特に、スイッチングチャンバ内の開口を通って、スイッチングチャンバ内へ突出することができる。特に、スイッチングチャンバは、それを通って軸が突出する開口を有するスイッチングチャンバ底部を備えることができる。マグネットアーマチュアは、上述したスイッチング動作をもたらすために、磁気回路によって移動可能であることができる。このために、磁気回路は、開口を有するヨークを備えることができ、当該開口を通じて、マグネットアーマチュアの軸が突出する。磁気回路がスイッチオンされると、マグネットアーマチュア、特にマグネットアーマチュアの磁心は、ヨークに向かって引き寄せられ得る。
更なる実施形態によれば、可動接点及び接触プレートは、電気絶縁接点ホルダに配置されている。接点ホルダは、特に好ましくは、マグネットアーマチュアの軸に配置され固定されていると共に、可動接点及び接触プレートを軸から電気的に絶縁することができる。それにより、可動接点及び接点プレートは、機械的な駆動装置の構成要素から、すなわち特にマグネットアーマチュアの構成要素から電気的に絶縁された状態で、支持され得る。このために、接点ホルダは、電気絶縁材料を含むか又は電気絶縁材料から成ることができる。電気絶縁材料は、ポリマー及びセラミック材料から選択することができ、例えば、特に構造(CH2O)nを有するポリオキシメチレン(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ガラス繊維充填PBT及び例えばAl2O3のような電気絶縁性の金属酸化物から選択され得る。
更なる実施形態によれば、接触プレートは、接点ホルダに固定されている。固定は、例えば、クランプによって行うことができる。特に好ましくは、接点ホルダは、接点ホルダの材料から部分的に再形成されている。接触プレートは、このために、接点ホルダの材料で、例えば改鋳若しくはオーバーモールドされ得る。スプリング接点の第2の接触領域の接触のために、接触プレートの接触領域は、接点ホルダから突出することができる。
スイッチング動作中、マグネットアーマチュア、軸並びに可動接点及び接触プレートは、好ましくは、軸に沿った昇降運動の形態の直線運動で移動する。好ましくは、マグネットアーマチュアの軸及び例えば磁心は、垂直方向において、持ち上げ移動のための移動余地を有し、当該移動余地は、上述したスイッチングギャップよりも大きい。これは、例えば、スイッチオフ状態において、移動ギャップとも呼ばれ得る磁心とヨークとの間のギャップが、スイッチングギャップよりも大きいことにより可能とされ得る。したがって、可動接点を有するマグネットアーマチュアは、可動接点が変位可能に接点ホルダに配置されたオーバーストロークシステムであり得る。更に、接点ホルダに接触スプリングを配置することができ、当該接触スプリングは、可動接点に対して固定接点の方向にスプリング力を及ぼす。可動接点が固定接点に当たる際、したがってスイッチングギャップが完全に閉じられる際、接触スプリングは圧縮されることができ、マグネットアーマチュアは、例えば磁心がヨークに接触するまで、更に移動することができる。例えば、移動ギャップは、スイッチングギャップよりも、1mm以下だけ、特に好ましくは約0.5mmだけ、大きくすることができる。オーバーストロークによって接触スプリングが圧縮されることにより、可動接点の固定接点への接触圧を高めることができ、振動及び機械的な衝撃に対するある程度の非感受性が達成され得る。
機械的な駆動装置及びスイッチングチャンバの上述した設計によって、補助接点、スプリング接点及び接触プレートが、固定接点、可動接点及び機械的な駆動装置から電気的に絶縁された状態で配置されることが達成され得る。特に、恒久的な絶縁、すなわち、スイッチング装置の通常動作中の、したがって第1及び第2のスイッチング状態中の、並びに、それらの間の移行中の、一貫して保証された絶縁が、達成され得る。
スプリング接点の各々の接触領域のうちの少なくとも1つは、弾性を有するように設計され得る。例えば、各スプリング接点の第1の接触領域は、弾性を有するように設計され、補助接点に対してスプリング力を及ぼすことができる。換言すれば、第1の接触領域は、組み込まれた状態において、補助接点に対して押し付けられ、したがってスプリング力を及ぼすことができる。代替的に又は付加的に、第2の接触領域は、弾性を有するように設計され得る。特に好ましくは、第2の接触領域は、第1のスイッチング状態において、接触プレートに対してスプリング力を及ぼすことができる。その際、第2の接触領域のスプリング力は、接触スプリングのスプリング力よりも小さくすることができる。第2の接触領域の弾性作用により、接触プレートとスプリング接点の第2の接触領域との間の機械的な接触の、振動及び機械的な衝撃に対して高められた非感受性が達成され得る。特に好ましくは、第2の接触領域の接触プレートに対するスプリング力、したがってマグネットアーマチュア、特に接点ホルダに対する対抗圧は、機械的な駆動装置の復帰スプリングを有すると共に、マグネットアーマチュアを接続スイッチング状態から非接続スイッチング状態へ移動させることができる、復帰スプリング力よりも小さくすることができる。特に好ましくは、第2の接触領域の接触プレートに対するスプリング力は、復帰スプリング力の20%以下であり得る。
特に好ましくは、可動接点は、第1又は第2のスイッチング状態において、上述したように、スイッチングギャップによって固定接点から分離されており、接触プレートは、スイッチング装置が第1のスイッチング状態から第2のスイッチング状態に移行する際、スイッチングギャップの20%以下の距離を移動した後、スプリング接点の第2の接触領域への機械的な接触を失い得る。それにより、接触プレートとスプリング接点との間の接触が遮断される前に、マグネットアーマチュアが移動しなければならない距離が、非常に小さいことが達成され得る。
軸の主延在方向に対応する可動接点の移動方向、すなわち可動接点の昇降移動の方向は、ここ及び以下では、垂直方向とも呼ばれ得る。固定接点は、長手方向に沿って互いに隣接して配置されており、長手方向は、垂直方向に対して垂直な水平面内にある。可動接点は、例えば板状に形成されることができ、水平面に対して平行な主延在面を有することができる。垂直方向及び長手方向に対して垂直に横方向が定義され、その結果、水平面は、長手方向及び横方向によって張られる。補助接点は、好ましくは横方向に沿って配置され、可動接点は、特に、横方向に沿って補助接点の間に配置され得る。
更なる実施形態によれば、スイッチングチャンバはスイッチングチャンバ壁を有する。スイッチングチャンバ壁は、水平断面図において、すなわち垂直方向に対して垂直な切断面による断面図において、好ましくは、矩形の断面形状、又は、少なくとも矩形に近似した断面形状を有することができる。特に、スイッチングチャンバ壁は、対向する長手方向の側壁部と対向する横方向の側壁部とを有することができ、その結果、水平断面図において、それらの外側及び/又は内側輪郭に関して矩形形状となる。換言すれば、長手方向の側壁部は、実質的に垂直方向及び長手方向に延びることができ、一方、横方向の側部は、実質的に垂直方向及び横断方向に延びることができる。この場合、好ましくは、長手方向の側壁部、横方向の側壁部、並びに、固定接点用の開口及び補助接点用の開口を有するカバー部は、ワンピースで設計されることができ、スイッチングチャンバ壁を形成し得るスイッチングチャンバは、付加的に、スイッチングチャンバ壁と共にスイッチングチャンバを形成するスイッチングチャンバ底部を有することができる。これに代えて、側壁部は、スイッチングチャンバ底部と共にワンピースでも設計され得る。加えて、側壁部は、カバー部なしで且つスイッチングチャンバ底部なしで、スイッチングチャンバ壁を形成することができ、これは、別個に製造されたカバー部及び別個に製造されたスイッチングチャンバ底部と共に、スイッチングチャンバを形成する。
更なる実施形態によれば、スプリング接点の各々は、第1及び第2の接触領域の間に、長手方向の側壁部に沿って延びる接続領域を備える。スプリング接点の各々の第1及び第2の接触領域は、好ましくは、それぞれの長手方向の側壁部から、少なくとも横断方向に沿って、スイッチングチャンバの内部空間内へ、延びることができる。
更なる実施形態によれば、スイッチングチャンバは、少なくとも2つのウェブを備え、その各々は、長手方向において少なくとも2つの固定接点の間に配置されており、その各々は、少なくとも1つの長手方向の側壁部から横方向にスイッチングチャンバ内へと延びている。この場合、ウェブは、長手方向において互いに隔てられている。特に、2つのウェブは、横方向において可動接点を越えて、スイッチングチャンバの内部空間内で、長手方向の側壁部のうちの一方から長手方向の側壁部のうちの他方まで延びることができる。この場合、少なくとも2つのウェブは、それぞれ1つの凹部を備え、当該凹部内において、可動接点が、スイッチング動作中に移動し得る。更に、ウェブは、スイッチングチャンバのカバー部に直接的に接続することができる。特に、ウェブは、スイッチングチャンバのカバー部に沿って、直接的に隣接して延びることができる。ウェブは、特に好ましくは、スイッチングチャンバの側壁部及び/又はカバー部と共に、ワンピースで設計され得る。
少なくとも2つのウェブにより、スイッチングチャンバの内部空間において固定接点間に1つ又は複数の空間を形成することができ、当該空間は、固定接点から少なくとも部分的に分離され、したがって電気的に絶縁されている。そのように形成された少なくとも1つの絶縁された空間内に、したがって長手方向において2つのウェブの間に、特に、補助接点及びスプリング接点が配置され得る。特に好ましくは、補助接点は、2つのウェブの間で、可動接点に対して対称的に、すなわち長手方向及び垂直方向によって張られる対称平面に対して対称的に、配置され得る。更に、スプリング接点も、2つのウェブの間で可動接点に対して対称的に配置され得る。補助接点及び固定接点のそれぞれの間、並びに、スプリング接点及び固定接点のそれぞれの間に、ウェブのうちの少なくとも1つが形成されていることにより、補助接点及びスプリング接点は、固定接点から、少なくとも部分的に絶縁され得る。更に、そのようにして形成された絶縁された空間内に、例えばスイッチングチャンバ内にガス雰囲気を形成するための上述したガスを充填するためのガス充填ノズルのような、更なる付加構成要素が配置され得る。
更なる実施形態によれば、スイッチングチャンバ底部は壁部を有し、当該壁部は、長手方向においてスイッチングチャンバ壁のウェブ間に配置されており、当該壁部の間にはスプリング接点が配置されている。特に、壁部は、ウェブの間に挿入されて配置されることができ、スプリング接点が部分的に配置される中間空間を形成することができる。更に、接触プレートの接触領域は、この中間空間内に配置されることができ、第1のスイッチング動作から第2のスイッチング動作へ及びその逆の変更の際、この中間空間内で移動することができる。スイッチングチャンバ底部の壁部により、上述した少なくとも1つの絶縁された空間が、ウェブと共に形成され得る。
更なる実施形態によれば、補助接点及び/又はスプリング接点及び/又は接触プレートは、銅又は銅合金を含有する材料を含む。特に好ましくは、材料は、CuBe、CuSn4、CuSn6から選択され得る。このような材料は、良好な導電性及び低い溶着傾向を示し得る。更に、例えば補助接点は、固定接点と同一の材料を含むことができる。
本明細書に記載されたスイッチング装置では、補助接点は、スプリング接点及び接触プレートにより、第1のスイッチング状態においては電気的に互いに接続され、第2のスイッチング状態においては電気的に互いに分離されることが達成され得る。補助接点間の電気抵抗を測定することによって、特に好ましくは非接続スイッチング状態に対応する第1のスイッチング状態と、特に好ましくは接続スイッチング状態に対応する第2のスイッチング状態とが決定され得る。
更なる利点,有利な実施形態及び発展形態が、以下において図面と関連して記載される実施例から明らかになる。
スイッチング装置の概略図である。 一実施例によるスイッチング装置の一部の概略図である。 一実施例によるスイッチング装置の一部の概略図である 別の実施例によるスイッチング装置の接触プレートの概略図である。 別の実施例によるスイッチング装置のスイッチングチャンバ壁の概略図である。 別の実施例によるスイッチング装置のスイッチングチャンバ壁の概略図である。 別の実施例によるスイッチング装置のスイッチングチャンバ壁の概略図である。 別の実施例によるスイッチング装置のスイッチングチャンバ底部の概略図である。 種々のスイッチング状態におけるスイッチング装置の一部の概略図である。 種々のスイッチング状態におけるスイッチング装置の一部の概略図である。
実施例及び図面において、同一の、同様の、又は、同等に機能する要素には、それぞれ同一の参照符号が付されている可能性がある。図示された要素及びそれらの互いの大きさの比率は縮尺どおりではなく、むしろ、例えば層、部品、部材及び領域のような個々の要素は、より良好な図示の可能性及び/又はより良好な理解のために、誇張して大きく示されている可能性がある。
図1には、例えば、大電流及び/又は高電圧のスイッチングのために使用することができ、リレー又は接触器、特に電力接触器であり得る、スイッチング装置100の一例が示されている。図1には、垂直な切断面による3次元的な断面図が示されている。図示された幾何学的形状は、例示的なものにすぎず、限定的なものではないと理解されるべきであり、別の態様でも設計され得る。
例示的なスイッチング装置100は、ハウジング1内に、2つの固定接点2、3と、1つの可動接点4と、を備えている。可動接点4は、接触プレートとして設計されている。固定接点2、3は、可動接点4と共に、スイッチング接点を形成している。図示された接点数に代えて、固定接点及び/又は可動接点の他の数も可能である。ハウジング1は、主として、内部に配置された構成要素のための接触保護として用いられており、例えばPBT又はガラス繊維充填PBTのようなプラスチックを含むか又はそれから成っている。固定接点2、3及び/又は可動接点4は、例えば、Cu、Cu合金、例えばWo、Ni及び/又はCrのような1つ又は複数の高融点金属、あるいは、上述した材料の混合物、例えば、銅と、Wo、Ni及び/又はCrなどの少なくとも1つの別の金属との混合物を含むか又はこれらから成ることができる。
図1において、スイッチング装置100は、可動接点4が固定接点2、3から隔てられたアイドル状態で示されており、したがって、接点2、3、4は電気的に互いに分離されている。スイッチング接点及び特にその幾何学的形状の図示された実施形態は、純粋に例示的なものであり、限定的なものではないと理解されるべきである。代替的に、スイッチング接点を他の態様で設計することもできる。
スイッチング装置100は、実質的にスイッチング運動を実行する可動のマグネットアーマチュア5を有する機械的な駆動装置を備えている。マグネットアーマチュア5は、例えば強磁性材料を含むか又はそれから成る磁心6を備えている。更に、マグネットアーマチュア5は、磁心6を貫いて導かれ、一方の軸端において強固に磁心6と接続された軸7を備えている。磁心6とは反対側の他方の軸端において、マグネットアーマチュア5は、接触スプリング40を介して支持されていると共に、同様に軸7と接続された可動接点4を備えている。軸7は、好ましくは、特殊鋼を含めて又は特殊鋼から、製造され得る。可動接点4を軸7から電気的に絶縁するために、ブリッジ絶縁体とも呼ばれ得る電気絶縁接点ホルダ47が、それらの間に配置され得る。
磁心6は、コイル8によって取り囲まれている。制御回路を介して外部から接続可能なコイル8内の電流は、可動接点4が固定接点2、3と接触するまで、磁心6、したがってマグネットアーマチュア5全体の軸方向の運動を発生させる。図示された例では、マグネットアーマチュアは上方へ移動する。したがって、マグネットアーマチュア5は、図示されたアイドル状態及び同時に分離状態すなわち非接続状態したがってスイッチオフ状態に相当する第1の位置から、アクティブ状態すなわち接続状態したがってスイッチオン状態に相当する第2の位置へ、移動する。アクティブ状態において、接点2、3、4は、電気的に互いに接続されている。
軸7、ひいてはマグネットアーマチュア5を案内するために、スイッチング装置100はヨーク9を備えており、当該ヨークは、純鉄又は低ドープ鉄合金を含むか、又は、それらから成ることができ、磁気回路の一部を形成している。ヨーク9は、その内部を軸7が案内される開口を備えている。コイル8内の電流が遮断されると、マグネットアーマチュア5は、復帰スプリングとも呼ばれ得る1つ又は複数のスプリング10によって、再び第1の位置へ移動される。したがって、図示された例では、マグネットアーマチュア5は再び下方へ移動する。スイッチング装置100は、その際、再び、接点2、3、4が開放されたアイドル状態にある。
マグネットアーマチュア5、ひいては可動接点4の移動方向を、以下では、垂直方向91とも称する。垂直方向91に直交する固定接点2,3の配列方向を、以下では、長手方向92と称する。垂直方向91に直交し、かつ長手方向92に直交する方向を、以下では、横方向93と称する。説明されたスイッチング運動とは無関係に有効な方向91、92及び93は、図において、方向の認識を容易にするために示されている。
例えば接点2、3、4が開放されると、接点2、3、4の接触面に損傷を与える可能性のある少なくとも1つのアークが発生し得る。それにより、接点2、3、4が、アークによって引き起こされる溶着のために互いに「固着」し、もはや互いに分離されない危険性が存在し得る。その際、スイッチング装置100は、コイル8内の電流がスイッチオフされ、したがって負荷回路が切断されなければならないにもかかわらず、依然としてスイッチオンされた状態にある。このようなアークの発生を防止するために、又は、少なくとも発生するアークの消滅を促進するために、接点2、3、4はガス雰囲気中に配置されており、その結果、スイッチング装置100は、ガス充填リレー又はガス充填接触器として設計されている。このために、スイッチングチャンバ壁12及びスイッチングチャンバ底部13によって形成されたスイッチングチャンバ11の内部の接点2、3、4は、気密に閉鎖された部分によって形成された気密領域14内に配置されており、スイッチングチャンバ11は気密領域14の一部であり得る。気密領域14は、実質的に、スイッチングチャンバ11、ヨーク9及び付加的な壁の一部によって形成される。気密領域14は、固定接点2、3のうち外部接続のために企図された部分を除いて、マグネットアーマチュア5及び接点2、3、4を完全に取り囲んでいる。気密領域14、したがってスイッチングチャンバ11の内部空間15も、ガスで充填されている。スイッチング装置100の製造の枠内でガス充填ノズルを通じて気密領域14内に充填され得るガスは、特に好ましくは、例えば不活性ガス中に20%以上のH2を含むか、あるいは、100%のH2を含む、水素含有ガスであることができる。というのは、水素含有ガスは、アークの消滅を促進し得るからである。
スイッチングチャンバ11の外側には、付加的に、例えば、アークを偏向させるように意図され調整された永久磁石(図示せず)、いわゆるブローアウト磁石が存在していてもよい。特に、ブローアウト磁石は、アーク経路の延長をもたらし、したがって、アークの消滅を改善することができる。
スイッチングチャンバ壁12及びスイッチングチャンバ底部13は、例えば、Al2O3のような金属酸化物で又はそれから製造され得る。更に、十分に高い温度安定性を有するプラスチック、例えばPEEK、PE及び/又はガラス繊維充填PBTも好適である。代替的に又は付加的に、スイッチングチャンバ11は、少なくとも部分的に、特に構造(CH2O)nを有するPOMも含むことができる。そのようなプラスチックは、比較的低い炭素含有量及び非常に小さなグラファイト形成傾向によって特徴付けられ得る。特に(CH2O)nの場合、炭素と酸素の含有量が同一であることにより、熱によって誘起された、特にアークによって誘起された分解の際、主にガス状のCO及びH2が発生する可能性がある。付加的な水素は、アーク消滅を強化することができる。
以下の図に関連して、スイッチング状態の検出を可能にするスイッチング装置100及びその構成要素の実施例が説明されるが、以下の説明によるスイッチング装置は、以下で説明される特徴を除いて、図1に関連して説明されたスイッチング装置と同様に設計され得る。方向及び切断面をより容易に認識するために、以下の図には、方向91、92、93が示されている。
図2A及び2Bには、3次元的な断面図及び2次元的な断面図に基づいて、スイッチング装置100のセクションが示されており、そこには、実質的にスイッチングチャンバ11の領域が示されている。図2A及び2Bの断面図の切断面は、それぞれ長手方向92に対して垂直である。図2Cには、接触プレート31が示されている。図2D~2Fには、スイッチングチャンバ11及びスイッチングチャンバ壁12の様々なビューが示されており、図2Gには、スイッチングチャンバ底部13が示されている。以下の記載は、図2A~2Gに同様に関係する。
図1のスイッチング装置と比較して、図2A~2Gに示された実施例は、2つの補助接点25を備えており、当該補助接点25は、スイッチングチャンバ壁12の開口125内に配置されていると共に、固定接点2、3と同様に、スイッチングチャンバ11の内部空間15内に突出している。
横方向93に沿って配置された補助接点25の間には、図示された実施例では、ガス充填ノズル26が配置された別の開口126が形成されている。ガス充填ノズル26は、ガス雰囲気のガスを気密領域内に充填するために使用され得る。充填後は、例えば押し潰すことにより閉鎖され得る。
補助接点25及びガス充填ノズル26は、好ましくは、スイッチングチャンバ11の開口125、126内にハンダ付けされており、その結果、補助接点25及びガス充填ノズル26のスイッチングチャンバ11内への通過は、固定接点2、3の通過に匹敵する、密閉され例えば硬質ハンダ付けされた接続によって行われる。接点2、3及び補助接点25並びにガス充填ノズル26の組み立ては、好ましくは共通の作業工程で行われ得る。
補助接点25は、完全にハウジング内に配置されている。例えばハウジング上の外部電気接続部に導電的に接続されたハウジング内部の導線27を介して、補助接点25は、外部から接触可能であり得る。
更に、スイッチング装置100は、スイッチングチャンバ11内に配置された2つのスプリング接点30及び1つの接触プレート31を備える。特に、スプリング接点30及び接触プレート31は、完全にスイッチングチャンバ11の内部空間15内に配置されている。スプリング接点30の各々は、補助接点25から接触プレート31まで延び、少なくとも、第1の接触領域301及び第2の接触領域302を備える。第1の接触領域301によって、スプリング接点30の各々は、補助接点25のうちの1つと接触する。特に、スプリング接点30の各々は、通常動作において、恒久的に且つスイッチング装置100のスイッチング状態とは関係なく、その第1の接触領域301によって、補助接点25のうちの1つと接触することができる。スプリング接点30の第1の接触領域301は、認識し得るように、直接的に、したがって機械的に、補助接点25に接触している。
接触プレート31は、可動接点4と共に移動可能である。このために、接触プレート31及び可動接点4は、共に、図1に関連して上述した機械的な駆動装置と接続されている。接触プレート31は、図2A及び2Bに示されたスイッチング装置100の第1のスイッチング状態において、スプリング接点30の第2の接触領域302と接触している。このために、接触プレート31は、図2Cに示されているように、接触領域312を備える。第1のスイッチング状態において、スプリング接点30の第2の接触領域302は、接触プレート31の接触領域312と、機械的に、したがって電気的に接触しており、その結果、スプリング接点30、したがって補助接点25も、接触プレート31を介して互いに導電的に接続されている。
以下で更に説明するように、接触プレート30は、第2のスイッチング状態において、スプリング接点30の第2の接触領域302から隔てられて配置されている。第1のスイッチング状態は、図示された実施例では、上述したスイッチング装置100の非接続スイッチング状態であり、当該状態において、可動接点4は、固定接点2、3から隔てられており、相応して、可動接点4と固定接点2、3との間にスイッチングギャップが存在する。
可動接点4及び接触プレート31は、電気絶縁接点ホルダ47に配置されている。接点ホルダ47は、軸7が挿入される開口を備えると共に、マグネットアーマチュア5の、したがってスイッチング装置100の機械的な駆動装置の軸7に固定されている。接点ホルダ47は、ワンピースで又はマルチピースで形成され得る。
可動接点4と接触プレート31は、接点ホルダ47によって、軸7から電気的に絶縁されている。それにより、可動接点4及び接触プレート31は、機械的な駆動装置の構成要素から、すなわち特にマグネットアーマチュア5の構成要素から電気的に絶縁された状態で、支持されている。接点ホルダは、このために、例えば、特に構造(CH2O)nを有するポリオキシメチレン(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ガラス繊維充填PBT、及び、例えばAl2O3のような電気絶縁金属酸化物のような、ポリマー及びセラミック材料から選択された電気絶縁材料を含むか又はそれらから成る。
接触プレート31は、接点ホルダ47に固定されている。固定は、例えばクランプによって、又は図示されているように、特に好ましくは再形成によって、行うことができる。このために、接触プレート31は、接触ホルダ47の材料から部分的に再形成、例えば改鋳若しくはオーバーモールドされている。スプリング接点30の第2の接触領域302の接触のために、接触プレート31の接触領域312は、横方向93に接点ホルダ47から突出している。
図2Cに示されているように、接触プレート31は、例えばディスク状に形成されていると共に、中央の開口313を備え、当該開口313を通じて、組み立てられた状態において軸7が突出する。更に、接触プレート31は、図示されているように、接点ホルダ47の材料がそこを通って到達することができる固定穴314を備えることができ、それにより、接触プレート31は接点ホルダ47に固定され、例えばねじれに対して保護され得る。
接点ホルダ47は、更に、下側ストッパ471及び上側ストッパ472を備える。接触プレート31は、第1のスイッチング状態においてスイッチングチャンバ底部13上に載置され得る下側ストッパ471内に配置されている。可動接点4は、第1のスイッチング状態において、上側ストッパ472に接触する。可動接点4と下側ストッパ471との間には、図1に記載された接触スプリング40が配置されており、当該接触スプリング40は、明確にするために図2A及び2Bには示されていないが、可動接点4を上側ストッパ472に対して、したがって固定接点2、3の方向に、押し付ける。
可動接点4を有するマグネットアーマチュアは、可動接点4が変位可能に接点ホルダ47に配置されたオーバーストロークシステムである。可動接点4が固定接点2、3に当たる際、したがってスイッチングギャップが完全に閉じられる際、接触スプリングは圧縮されることができ、マグネットアーマチュアは、例えば磁心がヨークに接触するまで、更に移動することができる。例えば、マグネットアーマチュアは、1mm以下の、特に好ましくは約0.5mmの距離だけ、垂直方向91において可動接点4よりも更に上方へ移動することができる。オーバーストロークによって接触スプリングが圧縮されることにより、可動接点4の固定接点2、3への接触圧を高めることができ、振動及び機械的な衝撃に対するある程度の非感受性が達成され得る。
スイッチングチャンバ壁12は、特に図2D~2Fにおいて認識され得るように、水平断面図において、矩形の断面形状、又は、図示されているように例えば丸みを帯びた角を有し得る、少なくとも矩形に近似した断面形状を有する。スイッチングチャンバ壁12は、対向する横方向の側壁部121と、対向する長手方向の側壁部122とを有し、これらが少なくとも近似された矩形形状をもたらす。横方向の側壁部121、長手方向の側壁部122、並びに、固定接点2、3のための開口120並びに補助接点25及びガス充填ノズル26のための開口125、126を備えるカバー部119は、図示された実施例で示されているように、ワンピースで形成されており、スイッチングチャンバ壁12を形成する。これに代えて、側壁部121、122は、スイッチングチャンバ底部13と共にワンピースでも形成され得る。加えて、側壁部121、122は、カバー部なしで且つスイッチングチャンバ底部なしで、スイッチングチャンバ壁12を形成することができ、これは、次いで、別個に製造されたカバー部及び別個に製造されたスイッチングチャンバ底部13と共に、スイッチングチャンバ11を形成することができる。特に好ましくは、スイッチングチャンバ壁12は、前述したセラミック材料から形成されている。
スプリング接点30の各々は、第1及び第2の接触領域301、302の間に、接続領域303を備え、当該接続領域303は、図2A及び2Bにおいて認識され得るように、長手方向の側壁部122に沿って延びる。スプリング接点30の各々の第1及び第2の接触領域301、302は、好ましくは、それぞれの長手方向の側壁部122から、少なくとも横断方向93に沿って、スイッチングチャンバ11の内部空間15内へ延びることができる。
スプリング接点30及び/又は接触プレート31は、好ましくは、銅又は銅合金を含有する材料を含む。特に好ましくは、当該材料は、CuBe、CuSn4、CuSn6から選択され得る。このような材料は、良好な導電性及び低い溶着傾向を示し得る。補助接点25は、固定接点2、3について上述した材料から、又は、スプリング接点30及び/又は接触プレート31について説明した材料から、形成され得る。
スプリング接点30は、好ましくは、図示されているようにテープ状に、特に金属テープとして、形成されている。スプリング接点30の各々の接触領域301、302のうちの少なくとも1つは、弾性を有するように形成され得る。例えば、各スプリング接点30の第1の接触領域301は、弾性を有するように形成され、補助接点25に対してスプリング力を及ぼすことができる。したがって、第1の接触領域301は、組み立てられた状態において補助接点25を押圧し、したがってスプリング力を及ぼすことができる。
更に、代替的に又は付加的に、第2の接触領域302は、弾性を有するように形成されている。特に好ましくは、第2の接触領域302は、第1のスイッチング状態において、スプリング力を、接触プレート31に対して、特にその接触領域312に対して及ぼす。第2の接触領域302の弾性作用により、接触プレート31とスプリング接点30の第2の接触領域302との間の機械的な接触の、振動及び機械的な衝撃に対して高められた非感受性が達成され得る。特に好ましくは、第2の接触領域302の接触プレート31に対するスプリング力、したがってマグネットアーマチュア、特に接点ホルダ47に対する対抗圧は、マグネットアーマチュアを接続状態から非接続状態へ移動させる、機械的な駆動装置の復帰スプリングの復帰スプリング力よりも小さくすることができる。特に好ましくは、第2の接触領域302の接触プレート31に対するスプリング力は、復帰スプリング力の20%以下であり得る。
特に図2D及び2Eにおいて認識され得るように、スイッチングチャンバ11は、少なくとも2つのウェブ123を備え、その各々は、長手方向92において少なくとも2つの固定接点2、3の間に配置されており、その各々は、少なくとも1つの長手方向の側壁部122から横方向93にスイッチングチャンバ11内へと延びている。ウェブ123は、長手方向92において互いに隔てられている。特に、ウェブ123は、横方向93において可動接点4を越えて、スイッチングチャンバ11の内部空間15内で、長手方向の側壁部122のうちの一方から長手方向の側壁部122のうちの他方まで延びている。更に、ウェブ123は、それぞれ1つの凹部124を備え、当該凹部124内において、可動接点4が、スイッチング動作中に移動し得る。図示されているように、ウェブ123は、好ましくは直接的に、スイッチングチャンバ壁12のカバー部119に接続することができる。特に、ウェブ123は、スイッチングチャンバ11に沿って、かつ、カバー部119に直接的に隣接して、延びることができる。ウェブ123は、特に好ましくは、スイッチングチャンバ11の側壁部122及びカバー部119と共に、ワンピースで形成されている。
ウェブ123により、固定接点2、3の間に内部空間15内の1つの領域が形成され、当該領域は、固定接点2、3によって、少なくとも部分的に分離され、したがって電気的に絶縁されている。そのように形成された絶縁された空間127内には、補助接点25、スプリング接点30及びガス充填ノズル26が配置されている。
特に好ましくは、補助接点25は、2つのウェブ123の間で可動接点4に対して対称的に配置されている。相応して、スプリング接点30も、2つのウェブ123の間で可動接点4に対して対称的に配置されている。補助接点25及び固定接点2、3のそれぞれの間、並びに、スプリング接点30及び固定接点2、3のそれぞれの間に、ウェブ123のうちの少なくとも1つが形成されていることにより、補助接点25及びスプリング接点30は、固定接点2、3から、少なくとも部分的に絶縁されている。
図2Gに示されているように、特に好ましくはPOMから形成されているスイッチングチャンバ底部13は、軸7が通過するための開口131を有する底板130を備える。底板130の縁部を少なくとも部分的に囲むように、スイッチングチャンバ底部13は側壁部132を備え、当該側壁部132は、スイッチングチャンバ11を組み立てる際、スイッチングチャンバ壁12の側壁部121、122へと続くことができる。底板130は、少なくとも開口131の周りのいくつかの領域において、接点ホルダ47の下側ストッパ471のための対抗ストッパとして機能することができる。機械的な安定化のために、底板130は、図示されているように、例えば交差するウェブを備えることもできる。
更に、スイッチングチャンバ底部13は、開口131の両側に壁部133を備え、それらは、スイッチングチャンバ壁12のウェブ123の間で長手方向92に沿って互いに隣接して配置されていると共に、それらの間に、スプリング接点30が配置されている。特に、壁部133は、ウェブ123の間に挿入されて配置されており、スプリング接点30が部分的に配置される中間空間を形成する。スプリング接点30を固定するために、図2Gにおいて認識され得るように、壁部133に固定溝134が存在し得る。更に、接触プレート31の接触領域312は、この空中間間内に配置されており、第1のスイッチング動作から第2のスイッチング動作へ及びその逆の変更の際、この中間空間の内部で垂直方向91に移動する。
図3A及び3Bには、図2Aのビューに対応するスイッチング装置100のセクションが、示されている。図3Aでは、スイッチング装置100が、図2Aと同様に第1のスイッチング状態で示されているが、図3Bのスイッチング装置00は、第2のスイッチング状態で示されている。図3A及び3Bに示されたスイッチング装置100の構成要素及び特徴は、前の図に関連して説明された構成要素及び特徴に対応する。したがって、明確にするために、図3A及び3Bには、更なる参照符号は示されていない。
可動接点は、第1のスイッチング状態では、上述したように、スイッチングギャップによって固定接点から分離されており、その結果、スイッチング装置100は、非接続スイッチング状態にあり、一方、接触プレートは、スプリング接点の第2の接触領域に、したがって補助接点にも、電気的に接触した状態にある。それにより、補助接点は、互いに導電的に接続されている。第2のスイッチング状態では、可動接点及び接触プレートは、マグネットアーマチュアによって上方へ、固定接点の方向に押されている。特に、可動接点は、固定接点に電気的に接続されており、その結果、スイッチング装置は、接続スイッチング状態にある。それに反して、接触プレートは、スプリング接点から電気的に絶縁されており、その結果、補助接点も電気的に互いに絶縁されている。したがって、例えば、補助接点の間の電気抵抗の抵抗測定は、スイッチング装置のスイッチング状態の検出を可能にする。
スプリング接点の第2の接触領域は、スイッチング装置が第1のスイッチング状態から第2のスイッチング状態に移行する際、接触プレートが、スイッチングギャップの20%以下である距離を移動した後に、スプリング接点の第2の接触領域との機械的な接触を失うように設計されている。それにより、接触プレートとスプリング接点との間の接触が遮断される前に、マグネットアーマチュアが第1のスイッチング状態から第2のスイッチング状態への途中で移動しなければならない距離は、非常に小さい。スプリング接点の第2の接触領域は、特に好ましくは、それらが、マグネットアーマチュアひいては接触プレートがマグネットアーマチュアの下側ストッパまで下降する際に接触プレートの接触領域と接触する際、約0.5mm押し下げられ、相応して、マグネットアーマチュアひいては接触プレートが対応する距離の後に接触プレートとの接触を失うように形成され、上方に曲げられている。
機械的な駆動装置がスイッチオフされ、スイッチング装置が第1のスイッチング状態に戻るべきであるにもかかわらず、付着又は機械的な故障により、可動接点が接続状態であり続ける場合、接触プレートは、スプリング接点の第2の接触領域から隔てられたままとなり、その結果、補助接点において、第1のスイッチング状態は読み取られない。これはまた、オーバーストロークを考慮に入れると可能である。なぜなら、マグネットアーマチュアは接触プレートと共に、スイッチングチャンバ底部の方向に、厳密には可動接点と比較してある距離だけ下方へ落ちるが、接触プレートとスプリング接点の第2の接触領域との間の距離は、依然として、補助接点の間に一義的に導電的な接続が生成されないほど十分に大きいからである。衝撃による機械的な影響は、機械的な駆動装置及び可動接点の特性に従い、これは、補助接点の互いに対する電気的な接触が、可動接点が加速によって固定接点から取り外された後にも、不完全な開放を正確に示すことを意味する。このように、ここで説明されるスイッチング装置は、「確実に開かれた」状態の確実な検出を可能にし、これを、密閉されたスイッチングチャンバから信号を検出し導くための簡易な機構と組み合わせる。
更なる利点は、非常に安価な製造にある。なぜなら、配線も集積回路も必要としないからである。更に、検出に対する磁気的な影響はあり得ない。更に、スイッチング状態の検出は、主接点から遠く離れて、すなわち固定接点及び可動接点から遠く離れて行われ、その結果、絶縁に関して又はスイッチングアークによる破壊のリスクに関して、問題は生じない。
規格IEC 60947-5-1に準拠する具現化は、この形態において、「スイッチング装置が閉じられ得ない」状態、すなわち、可動システムが開位置でブロックされている状態の検出を可能にする。スイッチング装置の上部が破壊された場合にも、スイッチング装置が非接続状態に移行されたか否かの検出が行われる。
図面に関連して記載された特徴及び実施例は、全ての組み合わせが明示的に記載されていなくても、更なる実施例に従って互いに組み合わせることができる。更に、図面に関連して記載された実施例は、代替的に又は付加的に、一般的な部分の記載による更なる特徴を有することができる。
本発明は、実施例に基づく記載によって、これらに限定されない。むしろ、本発明は、全ての新しい特徴、及び、特に特許請求の範囲における全ての特徴の組み合わせを含む全ての特徴の組み合わせを、たとえ当該特徴又は組み合わせ自体が特許請求の範囲又は実施例において明示的に提示されていない場合であっても、含む。
1 ハウジング
2、3 固定接点
4 可動接点
5 マグネットアーマチュア
6 磁心
7 軸
8 コイル
9 ヨーク
10 スプリング
11 スイッチングチャンバ
12 スイッチングチャンバ壁
13 スイッチングチャンバ底部
14 気密領域
15 内部空間
25 補助接点
26 ガス充填ノズル
27 導線
30 スプリング接点
31 接続プレート
40 接触スプリング
47 接点ホルダ
91 垂直方向
92 長手方向
93 横方向
100 スイッチング装置
119 カバー部
120 開口
121 横方向の側壁部
122 長手方向の側壁部
123 ウェブ
124 凹部
125 補助接点のための開口
126 ガス充填ノズルのための開口
127 空間
130 底板
131 開口
132 側壁部
133 壁部
301、302 接触領域
303 接続領域
312 接触領域
313 開口
314 固定穴
471、472 ストッパ

Claims (19)

  1. スイッチング装置(100)であって、
    - スイッチングチャンバ(11)内の少なくとも2つの固定接点(2、3)及び1つの可動接点(4)と、
    - 前記スイッチングチャンバ内の少なくとも2つの補助接点(25)、2つのスプリング接点(30)及び接触プレート(31)と、を備え、
    - 前記スプリング接点の各々は、第1の接触領域(301)で前記補助接点と接触すると共に、第2の接触領域(302)を有し、
    - 前記接触プレートは、前記可動接点と共に移動可能であり、
    - 前記接触プレートは、前記スイッチング装置の第1のスイッチング状態において、前記スプリング接点の前記第2の接触領域と接触し、第2のスイッチング状態において、前記スプリング接点の前記第2の接触領域から隔てられて配置されている、スイッチング装置。
  2. 前記固定接点は、長手方向(92)に沿って互いに隣接して配置されており、前記補助接点は、横方向(93)に沿って互いに隣接して配置されている、請求項1に記載のスイッチング装置。
  3. 前記可動接点及び前記接触プレートを移動させるための機械的な駆動装置を備え、前記駆動装置は、前記可動接点及び前記接触プレートが配置される軸(7)を有するマグネットアーマチュア(5)を備える、請求項1又は2に記載のスイッチング装置。
  4. 前記可動接点及び前記接触プレートは、電気絶縁接点ホルダ(47)に配置されている、請求項1~3のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  5. 前記接触プレートは前記接点ホルダに固定されている、請求項4に記載のスイッチング装置。
  6. 前記可動接点は、変位可能に前記接点ホルダに配置されている、請求項4又は5に記載のスイッチング装置。
  7. 前記第2の接触領域は、前記第1のスイッチング状態において、前記接触プレートに対してスプリング力を及ぼす、請求項1~6のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  8. 前記接点ホルダには、前記可動接点に対して前記固定接点の方向にスプリング力を及ぼす接触スプリング(40)が配置されており、前記第2の接触領域の前記スプリング力は、前記接触スプリングの前記スプリング力よりも小さい、請求項7に記載のスイッチング装置。
  9. 前記可動接点は、前記第1又は第2のスイッチング状態において、スイッチングギャップによって前記固定接点から分離されており、前記接触プレートは、前記スイッチング装置が前記第1のスイッチング状態から前記第2のスイッチング状態に移行する際、前記スイッチングギャップの20%以下の距離を移動した後、前記スプリング接点の前記第2の接触領域への機械的な接触を失う、請求項1~8のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  10. 前記スプリング接点の前記第1の接触領域(301)の各々は、前記補助接点のうちの1つに対してスプリング力を及ぼす、請求項1~9のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  11. 前記スイッチングチャンバ(11)は、互いに対向する横方向の側壁部(121)及び互いに対向する長手方向の側壁部(122)を有するスイッチングチャンバ壁(12)を備え、
    前記スプリング接点の各々は、前記第1及び第2の接触領域の間に、長手方向の側壁部に沿って延びる接続領域(303)を備える、請求項1~10のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  12. 前記補助接点、前記スプリング接点及び前記接触プレートは、前記固定接点、前記可動接点及び前記機械的な駆動装置から、電気的に絶縁された状態で配置されている、請求項1~11のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  13. 前記スイッチングチャンバ(11)は、互いに対向する横方向の側壁部(121)及び互いに対向する長手方向の側壁部(122)を有するスイッチングチャンバ壁(12)を備え、
    前記スイッチングチャンバは、前記長手方向に沿って少なくとも2つの前記固定接点の間に配置された少なくとも2つのウェブ(123)を備え、その各々は、少なくとも1つの長手方向の側壁部から横方向に前記スイッチングチャンバ内へと延びる、請求項1~12のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  14. 前記ウェブの各々は、横方向において前記可動接点を越えて、前記長手方向の側壁部のうちの一方から前記長手方向の側壁部のうちの他方まで延び、前記ウェブの各々は凹部(124)を備え、前記凹部内において、前記可動接点が、スイッチング動作中に移動し得る、請求項13に記載のスイッチング装置。
  15. 長手方向において、前記2つのウェブの間に、前記補助接点及び前記スプリング接点が配置されている、請求項14に記載のスイッチング装置。
  16. 前記スイッチングチャンバは、壁部(133)を有するスイッチングチャンバ底部(13)を備え、前記壁部(133)は前記ウェブの間に配置されており、前記壁部(133)の間には前記スプリング接点が配置されている、請求項13~15のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  17. 前記補助接点及び/又は前記スプリング接点及び/又は前記接触プレートは、銅又は銅合金を含有する材料を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
  18. 前記材料は、CuBe、CuSn4、CuSn6から選択されている、請求項17に記載のスイッチング装置。
  19. 前記スイッチングチャンバ内には、H2を含有するガスが含まれている、請求項1~18のいずれか1項に記載のスイッチング装置。
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