JP2023527366A - 流体を内耳に送達するためのデバイス、システム、及び方法 - Google Patents

流体を内耳に送達するためのデバイス、システム、及び方法 Download PDF

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Abstract

本開示の実施形態は、流体を内耳に送達するためのデバイス、システム、及び方法を含む。流体を耳に送達するためのデバイス(10)は、近位端及び遠位端を含むハンドル部(12)と、ハンドル部(12)の遠位端に結合され、曲針(38)を含む、針サブアセンブリ(26)と、ハンドル部(12)の近位端に結合されたチューブ(36)と、を含む。曲針(38)は、ハンドル部(12)を通って延在し、チューブ(36)に直接流体接続する。【選択図】図1

Description

関連出願の相互参照
本願は、米国仮特許出願第63/030,519号(2020年5月27日出願)、第63/126,270号(2020年12月16日出願)、及び第63/151,610号(2021年2月19日出願)に対する優先権及び利益を主張し、これらの特許文献は全て「DEVICES, SYSTEMS, AND METHODS FOR DELIVERING FLUID TO THE INNER EAR」と題されており、それらの開示は全体として参照により本明細書に組み込まれる。
内耳への治療薬の送達では、重大な課題が提示される。関連する器官は頭蓋骨内の奥深くに埋もれ、骨に包まれ、血液蝸牛関門によって血液循環系から隔離される。コルチ器官を含む内耳の器官の一部は、特に、アクセスできず、壊れやすい。
治療薬を含む液体は、正円窓膜(RWM)を横断して内耳に拡散することを期待して、中耳腔に送達できる。しかしながら、投与された流体及び治療薬のうち、実際に内耳の流体空間に入る割合はごくわずかである。内耳全体への分布は、概して、単純な拡散に依存しており、これにより、送達された流体及び治療薬が内耳の標的作用部位に到達するまでに高度に希釈される。
本開示の実施形態は、流体を内耳に送達するためのデバイス、システム、及び方法を含む。本明細書に説明されるデバイス、システム、及び方法は、流体を内耳の外リンパ液に投与するデバイスを含む。いくつかの実施形態では、説明されるデバイス、システム、及び方法は、蝸牛内経路を介して投与された治療薬を含む流体の安全性及び有効性の両方に関して、利用可能なデバイス、システム、及び方法よりも潜在的な利点をもたらす。
いくつかの実施形態では、説明されるデバイス及びシステムの設計要素は、注入された流体の無菌性の維持と、内耳に導入された気泡の最小化と、(例えば、標準ポンプの使用と組み合わせたとき)制御流量で少量を正確に送達する能力と、外科医による外耳道を通した送達中の正円窓膜(RWM)の可視化の許容と、RWM、またはRWMを超えた内耳構造への損傷の最小化と、RWMを通る被験物質の漏れの最小化と、を含む。
一態様では、本開示は、流体を耳に送達するためのデバイスを提供し、本デバイスは、近位端及び遠位端を含むハンドル部と、ハンドル部の遠位端に結合され、曲針を含む、針サブアセンブリと、ハンドル部の近位端に結合されたチューブと、を含む。曲針は、ハンドル部を通って延在し、チューブに直接流体接続する。
いくつかの実施形態では、本デバイスは、針サブアセンブリの近位端に結合された伸縮式支持体を含む。
いくつかの実施形態では、ハンドルの遠位端は、伸縮式支持体の近位端に結合される。
いくつかの実施形態では、伸縮式支持体は、複数の入れ子式ハイポチューブを含む。
いくつかの実施形態では、曲針は、少なくとも1つの膜を突き刺すための傾斜先端と、曲げ部と、を含む。
いくつかの実施形態では、本デバイスは、ハンドル部の近位端に結合された張力緩和機構を含む。
いくつかの実施形態では、本デバイスはカメラ(例えば、遠位先端カメラ)を含む。遠位先端カメラは、針サブアセンブリ内に位置付けられる。
いくつかの実施形態では、チューブは、ハンドル部の中空内部で曲針に結合する。
いくつかの実施形態では、本デバイスは、約0.005インチ~約0.01インチの内径を含む。
いくつかの実施形態では、曲げ部は、約0.5mm~約5mm(例えば、約1mm~約3mm、例えば、約1.4mm)の長さを有する。
いくつかの実施形態では、角度は、約20度~約70度(例えば、約20度~約60度、例えば、約20度~約50度、例えば、約20度~約40度、例えば、約30度、例えば、約30度~約70度、例えば、約40度~約60度、例えば、約55度)である。
いくつかの実施形態では、角度は約30度である。
いくつかの実施形態では、角度は約55度である。
いくつかの実施形態では、曲針は、約10~約35、例えば、約20~約35、例えば、約30~約35の範囲内のゲージ、例えば、33ゲージを含む。
いくつかの実施形態では、曲針は、少なくとも部分的にステンレス鋼から成る。
いくつかの実施形態では、本デバイスは、ハンドル部の近位端及び遠位端に配置された接着剤を含む。
いくつかの実施形態では、本デバイスは、曲針に結合されたストッパーを含む。ストッパーは、内耳内に位置付け、傾斜先端が蝸牛内に突出する距離を制御するように成形及びサイズ決定されている。
いくつかの実施形態では、ストッパーは円柱ディスク型を含む。
いくつかの実施形態では、ストッパーは、曲針の適所に成型され、ストッパーは、曲針が所望の量を超えて少なくとも1つの膜に挿入されることを防止する。
いくつかの実施形態では、ストッパーは、傾斜先端の先端から、約0.2mm~約1.2mm(例えば、約0.4mm~約1.0mm、例えば、約0.6mm~約0.9mm、例えば、約0.85mm)の距離に位置付けられる。
いくつかの実施形態では、ストッパーは、約0.2mm~約1.2mm(例えば、約0.4mm~約1.0mm、例えば、約0.6mm~約0.9mm、例えば、約0.85mm)の直径を含む。
いくつかの実施形態では、ストッパーは、約0.2mm~約1.0mm(例えば、約0.3mm~約0.7mm、例えば、約0.4mm~約0.6mm、例えば、約0.5mm)の高さを含む。
いくつかの実施形態では、複数の入れ子式ハイポチューブの各ハイポチューブは、約10~約30のゲージ(例えば、14XH、20TW、23XTW、及び/または27TW)を含む。
いくつかの実施形態では、複数の入れ子式ハイポチューブの各ハイポチューブはステンレス鋼を含む。
いくつかの実施形態では、ハンドル部は、さらに、ハンドルの遠位端に配置された先細部を含み、伸縮式支持体は先細部に結合する。ハンドルは、(例えば、伸縮式支持体の第2の近位端が第1の遠位端に結合されるように)第1の遠位端に向かって先細りになる。
いくつかの実施形態では、伸縮式支持体は、近位端で約0.2インチ以下の外径から遠位端で約0.01インチ以上の外径まで先細りになる。
いくつかの実施形態では、ハンドル部は、触覚及び制御のための機械加工溝を含む。
いくつかの実施形態では、ハンドル部は、内耳への留置を容易にするように成形及びサイズ決定されている。
いくつかの実施形態では、張力緩和機構は、層状押出型材(例えば、層状Pebax押出型材)を含む。
いくつかの実施形態では、張力緩和機構がチューブのよじれ及び/または変形を防止する。
いくつかの実施形態では、チューブは、圧縮嵌めによって曲針に結合される。
いくつかの実施形態では、チューブは、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む。
いくつかの実施形態では、チューブは、約0.003インチ~約0.01インチ(例えば、約0.007インチ)の内径を含む。
いくつかの実施形態では、チューブは、約1/64インチ~約1/16インチ(例えば、約1/32インチ)の外径を含む。
いくつかの実施形態では、チューブは、20インチよりも大きい長さ、例えば30インチよりも大きい長さ、例えば40インチよりも大きい長さ、例えば50インチよりも大きい長さ、例えば60インチよりも大きい長さ、例えば、約60インチの長さを含む。
いくつかの実施形態では、本デバイスは滅菌されている、及び/または生体適合性がある。
いくつかの実施形態では、傾斜先端は、曲針の曲げ部から突出して、流体を分配するための出口を形成する。
別の態様では、本開示は、デバイスと、チューブに流体結合された滅菌シリンジとを含むシステムを提供する。
いくつかの実施形態では、本システムはポンプを含む。
いくつかの実施形態では、ポンプは、(例えば、約10μL/分~約60μL/分、例えば、約15μL/分~約55μL/分、例えば、約20μL/分~約50μL/分、例えば、約25μL/分~約45μL/分、例えば、約25μL/分~約40μL/分、例えば、約20μL/分~約35μL/分、例えば、約30μL/分の速度で)(例えば、約10μL/分~約200μL/分、例えば、約20μL/分~約180μL/分、例えば、約30μL/分~約180μL/分、例えば、約40μL/分~約150μL/分、例えば、約50μL/分~約150μL/分、例えば、約60μL/分~約140μL/分、例えば、約70μL/分~約130μL/分、例えば、約80μL/分~約120μL/分、例えば、約90μL/分~約110μL/分、例えば、約100μL/分の速度で)デバイスのいずれか1つを通る流体の流量を制御する。
いくつかの実施形態では、ストッパーは、曲針内に配置されたストッパー固定溝の周りに着座する。
いくつかの実施形態では、本デバイスは、伸縮式支持体とハンドル部との間の接触面に配置された環状ブレースを含む。
いくつかの実施形態では、本デバイスは、ハンドル部の近位端に配置された少なくとも1つの機械加工バーブを含む。
いくつかの実施形態では、機械加工バーブは、張力緩和機構とインターフェースし、ハンドル部と張力緩和機構との間の軸方向の動きを防止する。
別の態様では、本開示は送達システムを提供し、送達システムは、遠位端と送達デバイスの遠位端に配置されたストッパーとを含む、送達デバイスと、送達デバイスの遠位端に配置された遠位先端カメラであって、画像センサーを含む、遠位先端カメラと、遠位先端カメラに動作可能に結合されたモニターと、を含む。モニターは、遠位先端カメラから受信した情報を表示する。
いくつかの実施形態では、ストッパーは透明である。
いくつかの実施形態では、ストッパーは、遠位先端カメラがストッパーを通して見るための透明部を含む。
いくつかの実施形態では、遠位先端カメラは、ストッパーの前面の上に配置され、ストッパーの前面は標的を向いている。
いくつかの実施形態では、標的は耳の一部である。
いくつかの実施形態では、遠位先端カメラはストッパー内に埋め込まれる(例えば、統合される)。
いくつかの実施形態では、遠位先端カメラはストッパーの後ろに配置される。
いくつかの実施形態では、送達システムは、遠位先端カメラとモニターとの間で動作可能に結合されるワイヤを含む。
いくつかの実施形態では、遠位先端カメラはオートフォーカス機能を含む。
いくつかの実施形態では、遠位先端カメラは、直方体形状、チップ形状、円筒形状、及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施形態では、画像センサーは約90°~約150°の視野を含む。
いくつかの実施形態では、画像センサーは、最大10mm×10mmの寸法を伴い、最大100mmの高さを伴う直方体形状、及び/または最大10mmの外径を含み、最大100mmの長さを伴う円筒形状を含む。
いくつかの実施形態では、画像センサーは、少なくとも5フレーム/秒(fps)のフレームレートで少なくとも10×10ピクセル解像度のビデオをキャプチャすることが可能なイメージアレイを含む。
いくつかの実施形態では、画像センサーは最大10mm×10mmの画像エリアを含む。
いくつかの実施形態では、画像センサーは、最大10mmの光学フォーマットと、最大10μmのピクセルサイズとを含む。
いくつかの実施形態では、送達システムは、画像センサーに動作可能に結合されたプロセッサを含む。
いくつかの実施形態では、送達システムはドライバーパッケージ及び/またはソフトウェアパッケージを含む。
いくつかの実施形態では、送達システムは少なくとも1つの光源を含む。
いくつかの実施形態では、送達システムは光ファイバーを含む。
別の態様では、本開示は遠位先端カメラシステムを提供し、遠位先端カメラシステムは、ストッパーを含む針の遠位端に配置された画像センサーと、画像センサーに動作可能に結合されたワイヤと、画像センサーに動作可能に結合されたプロセッサと、画像センサーによってキャプチャされ、プロセッサによって処理された情報を表示するために、プロセッサに動作可能に結合されたモニターと、を含む。
別の態様では、本開示は、(例えば、本明細書に開示されるデバイスのいずれか1つを使用して)治療液を内耳の一部に送達するための外科処置を提供し、外科処置は、後部鼓膜弁を展開することと、アブミ骨底板に開口部を作成することと、流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、正円窓内の所望の挿入深度に流体送達デバイスを位置付けることと、流体送達デバイスによって治療液を内耳に流すことと、を含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、正円窓に突き刺す前に、遠位先端カメラ、内視鏡、及び/または手術用顕微鏡をアクティブにすることと、正円窓を突き刺す前に、遠位先端カメラ、内視鏡、及び/または手術用顕微鏡によって、内耳を横断する治療液の流量及び/または治療液の分布を監視することと、を含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、正円窓を突き刺す前に遠位先端カメラをアクティブにすることを含む。遠位先端カメラは、処置中に外科医が見える少なくとも1つのモニターに通信可能に結合される。
いくつかの実施形態では、後部鼓膜弁を展開することは、マイクロキュレット及び/またはドリルを使用して後部鼓膜弁を切断することを含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、後部鼓膜弁を展開する前に、耳を前処理してドレープすることと、耳を前処理してドレープする前に、患者を位置付けることと、患者を位置付ける前に、麻酔を導入することと、麻酔を導入する前に耳にマーキングすることと、を含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、後部鼓膜弁を展開する前に、流体送達デバイスと上流ポンプとの間のチューブを接続することと、後部鼓膜弁を展開する前に、流体送達デバイスを滅菌することと、後部鼓膜弁を展開する前に、システムをプライミングすることと、を含む。
いくつかの実施形態では、治療液は、少なくとも1つのウイルス遺伝子治療を含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、流体送達デバイスによって治療液を流した後、内耳から流体送達デバイスを取り外すことと、流体送達デバイスを取り外した後、少なくとも1回のスキントリートメントを正円窓膜及び/またはアブミ骨底板に適用することと、を含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、少なくとも1回のスキントリートメントを適用した後、後部鼓膜弁を元の位置に戻すことを含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、後部鼓膜弁を展開した後、骨管及び鼓膜の接合部から骨及び/または偽膜張り出し骨を除去することを含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、ダイヤモンドドリル及び/または耳科用ドリルを使用して、骨を除去することを含む。
いくつかの実施形態では、アブミ骨底板に開口部を作成することは、レーザーを使用してアブミ骨底板に開口部を作成することを含む。
いくつかの実施形態では、レーザーは耳科レーザーを含む。
いくつかの実施形態では、本処置は、後部鼓膜弁を展開する前に、麻酔及びアドレナリンのうちの少なくとも1つを患者の外耳道に適用することを含む。
いくつかの実施形態では、耳を前処理することは、さらに、少なくとも1つの消毒剤を耳に適用することを含む。
いくつかの実施形態では、消毒剤は、ポビドンヨード、ヨードポビドン、ベタジン、ウォカジン、及び/またはピオジンを含む。
いくつかの実施形態では、スキントリートメントは、ヒアルロン酸ナトリウム及び/またはヒアルロン酸を含む。
別の態様では、本開示は、(例えば、本明細書に開示されるデバイスまたはシステムのいずれか1つを使用して)治療液を内耳の一部に送達するための方法を提供し、本方法は、アブミ骨底板に開口部を作成することと、流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、正円窓内の所望の挿入深度に流体送達デバイスを位置付けることと、流体送達デバイスによって治療液を内耳に流すことと、を含む。治療液は、少なくとも1つのウイルス遺伝子治療を含む。
別の態様では、本開示は、(例えば、本明細書に開示されるデバイスまたはシステムのいずれか1つを使用して)治療液を内耳の一部に送達するための方法を提供し、本方法は、アブミ骨底板に開口部を作成することと、流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、正円窓内の所望の挿入深度に流体送達デバイスを位置付けることと、流体送達デバイスによって治療液を内耳に流すことと、を含む。所望の挿入深度は、約0.7mm~約1.0mmの深度を含む。
いくつかの実施形態では、流体送達デバイスによって治療液を内耳に流すことは、約20μL/分~約100μL/分の流量で治療液を流すことを含む。
いくつかの実施形態では、流体送達デバイスによって治療液を内耳に流すことは、約0.07mL~約0.11mLの範囲の治療液の総量を流すことを含む。
いくつかの実施形態では、流体送達デバイスによって治療液を内耳に流すことは、約1分~約5分の範囲の持続時間中、治療液を流すことを含む。
別の態様では、本開示は、流体を耳に送達するためのデバイスを提供し、本デバイスは、近位端及び遠位端を含むハンドル部と、ハンドル部の遠位端に結合された伸縮式支持体と、伸縮式支持体の遠位端に結合された針サブアセンブリであって、曲針を含む、針サブアセンブリと、ハンドル部の近位端に結合されたチューブと、を含む。
別の態様では、本開示は、遠位端と、送達デバイスの遠位端に配置されたストッパーとを含む送達デバイスを保持するためのパッケージシステムを提供する。パッケージシステムは、取付面と、送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含む。デバイス入れ子部は取付面に搭載される。
別の態様では、本開示は、送達デバイスを保持するためのパッケージシステムを提供し、パッケージシステムは、取付面と、送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含む。デバイス入れ子部は取付面に搭載される。
いくつかの実施形態では、本システムは、取付面内に配置された少なくとも一対の反対向きのスリットを含む。
いくつかの実施形態では、一対の反対向きのスリットは、送達デバイスの近位端に流体結合されたチューブを保持する。
いくつかの実施形態では、本システムは、デバイス入れ子部内に配置された複数の入れ子式ノッチを含み、入れ子式ノッチは、送達デバイスの近位端、遠位端、及び本体部のうちの少なくとも1つを保持する。
いくつかの実施形態では、本システムは、取付面内に配置された少なくとも1つの取り付けスリットと、デバイス入れ子部を横断して延在し、取り付けスリットに取り付けられる、少なくとも1つのロック部と、を含む。
いくつかの実施形態では、デバイス入れ子部はフィドル型である。
いくつかの実施形態では、本システムは、送達デバイスをデバイス入れ子部に固定するための少なくとも1つのツイストタイを含む。
いくつかの実施形態では、一対の反対向きのスリットは、いずれかの端に一対の湾曲端を含み、一対の反対向きのスリットが取付面に損傷を与えることを防止する。
いくつかの実施形態では、送達デバイスは、遠位先端及び近位端を含むデバイス本体と、近位端に流体結合されたチューブと、を含む。
別の態様では、本開示は、治療液を内耳に送達するために使用される送達デバイスを保持するためのパッケージシステムを提供し、パッケージシステムは、取付面と、送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含む。デバイス入れ子部は取付面に搭載される。
いくつかの実施形態では、本システムは、送達デバイスの上流に流体結合されたPEEKチューブと、PEEKチューブの周りに配置されたスリーブと、を含む。
いくつかの実施形態では、本システムは、チューブのよじれを防止するために、チューブの周りに同心円状に配置されたスリーブを含む。
いくつかの実施形態では、スリーブはポリマー材料から成る。
別の態様では、本開示は、治療液を患者の内耳の一部に送達するための外科処置を提供し、外科処置は、本明細書に説明される送達デバイスを用いて治療液を内耳に注入することを含む。
いくつかの実施形態では、外科処置は、経管的鼓膜切開術を行うことと、レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、本明細書に説明される送達デバイスを用いて治療液を内耳に注入することと、を含む。
いくつかの実施形態では、外科処置は、経管的鼓膜切開術を行うことと、レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、本明細書に説明される送達デバイスを用いて治療液を内耳に注入することと、患者の正円窓及び/または卵円窓の周りに密閉剤を塗布することと、患者の鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、を含む。
いくつかの実施形態では、外科処置は、経管的鼓膜切開術を行うことと、患者の正円窓を前処理することと、レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、内耳に送達するために、本明細書に説明される送達デバイス及び治療液の両方を前処理することと、送達デバイスを用いて治療液を内耳に注入することと、患者の正円窓及び/または卵円窓の周りに密閉剤を塗布することと、患者の鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、を含む。
いくつかの実施形態では、レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことは、KTP耳科レーザー及び/またはCO耳科レーザーを使用することを含む。
いくつかの実施形態では、治療液はAAVベクターを含む。いくつかの実施形態では、AAVベクターはAnc80AAVベクターである。いくつかの実施形態では、AAVベクターはhOTOFをコードするコーディング領域を含む。
説明全体を通して、デバイス、システム、処置、及び/または方法が特定の構成要素を有する、含む、もしくは備えると説明する場合、または方法が特定のステップを有する、含む、もしくは備えると説明する場合、さらに、列挙した構成要素から本質的に成るまたは列挙した構成要素から成る本開示のデバイス、システム、処置、及び/または方法が存在することと、列挙した処理ステップから本質的に成るまたは列挙した処理ステップから成る本開示に従った方法が存在することと、が企図される。
ステップの順序または特定の動作を行うための順序は、本方法が動作可能である限りは、重要でないことを理解されたい。さらに、2つ以上のステップまたは動作は、同時に実行され得る。
以下の説明は、本開示の説明及び例示だけのためであり、説明される特定の実施形態に本開示を限定することを意図するものではない。
いずれかの刊行物の本明細書における言及、例えば背景技術のセクションにおける言及は、その刊行物が本発明の請求項のいずれかに関する先行技術の代わりになることを認めるものではない。背景技術のセクションは、明確にする目的で提示されており、いずれかの請求項に関しても先行技術の説明を意味するものではない。
当業者に向けられた、最良の様態を含む、本開示の実施形態の完全及び有効な開示は、添付の図面を参照する明細書に記載されている。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、曲針サブアセンブリの側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、デバイスの遠位端に結合された曲針サブアセンブリの斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、チューブに結合されたデバイスを示す。
本開示の実施形態の態様による、張力緩和機構に結合されたデバイスを示す。
本開示の実施形態の態様による、伸縮式ハイポチューブ針支持体、針、及びストッパーの斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、針の側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、伸縮式ハイポチューブ針支持体の斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、張力緩和機構の斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、チューブ(またはフープ)の斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスを示す。
本開示の実施形態の態様による、曲針サブアセンブリの斜視図を示す。
本実施形態の態様による、曲針サブアセンブリの斜視図を示す。
本実施形態の態様による、曲針サブアセンブリの斜視図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、流体を内耳に送達するためのデバイスの側面図を示す。
本開示の実施形態の態様による、チューブに結合されたケース内にパッケージ化されたデバイスを示す。
本実施形態の態様による、チューブに結合された別のパッケージにパッケージ化されたデバイスを示す。
本実施形態の態様による、システム内に配置された遠位先端カメラの斜視図を示す。
本実施形態の態様による、システム内に配置された遠位先端カメラの斜視図を示す。
本実施形態の態様による、システム内に配置された遠位先端カメラの斜視図を示す。
本実施形態の態様による、システム内に配置された遠位先端カメラの斜視図を示す。
本実施形態の態様による、遠位先端カメラの側面図を示す。
本実施形態の態様による、遠位先端カメラの側面図を示す。
本実施形態の態様による、遠位先端カメラの側面図を示す。
本実施形態の態様による、遠位先端カメラの側面図を示す。
本実施形態の態様による、光ファイバーの側面図である。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、デバイスの実施形態を示す。
本実施形態の態様による、送達システムの側面図を示す。
本実施形態の態様による、治療液を送達するための方法を示す。
ここで、本開示の実施形態について詳細に言及するが、その1つ以上の例は添付の図面に示される。詳細な説明は、数値及び/または文字指定を使用して、図面内の機構を指す。図面及び説明における類似または同様の名称は、本実施形態の類似または同様の部分を指すために使用されている。
本明細書に説明されるデバイス、システム、及び方法は、治療薬の安全性及び有効性の両方に関して、市販の材料及び他の送達システムよりも潜在的な利点をもたらす。例えば、説明されるデバイス及びシステムは、蝸牛内の投与経路のために特別に設計されたものである。いくつかの実施形態では、説明されるデバイスの設計要素は、注入された流体の無菌性の維持、内耳に導入された気泡の最小化、制御された速度で少量を正確に送達する能力、外科医による外耳道を通る送達、正円窓膜(RWM)または内耳(RWMを超えた蝸牛構造等)への損傷の最小化、RWMを通る注入された流体の漏れの最小化、を含み得る。
本明細書に提供されるデバイス、システム、及び方法は、また、限定ではないが、聴覚及び平衡障害、または前庭神経鞘腫等の頭蓋内腫瘍を含む、内耳への流体の送達から恩恵を受ける疾患及び障害を治療するために、流体を内耳に安全及び効率的に送達する可能性についても説明する。別の例として、アブミ骨底板にベントを留置し、RWMを通して注入することによって、治療薬は蝸牛全体に分散され、作用部位における希釈は最小になる。説明されるデバイスの開発により、人間の外耳道を通して外科的投与処置を行うことが可能になる。説明されるデバイスは、蝸牛の外リンパにある量の流体を注入した後、耳から取り外すことができる。患者の場合、外科用顕微鏡によって制御された状態で、または内視鏡と一緒に、のいずれかで、外耳道を通してデバイスを前進し得る。
デバイス
図1は、流体を内耳に送達するための例示的なデバイス10を示す。デバイス10は、刻み付きハンドル12と、伸縮式ハイポチューブ針支持体24に結合する遠位ハンドル接着剤14(例えば、ロックタイト4014等のエポキシ)とを含む。刻み付きハンドル12(またはハンドル部)は、グリップ力を高めるカーリング機構及び/または溝を含み得る。刻み付きハンドル12(またはハンドル部)は、約5mm~約15mmの厚さ、または約5mm~約12mmの厚さ、または約6mm~約10mmの厚さ、または約6mm~約9mmの厚さ、または約7mm~約8mmの厚さであり得る。刻み付きハンドル12(またはハンドル部)が中空であり得ることにより、使用中に流体がデバイス10を通過し得る。デバイス10は、また、刻み付きハンドル12の近位端18に近位ハンドル接着剤16と、デバイス10の遠位端20にストッパー28(図2に示される)を伴う針サブアセンブリ26(図2に示される)と、張力緩和機構22とを含み得る。張力緩和機構22は、サントプレン材料、ペバックス材料、ポリウレタン材料、シリコーン材料、ナイロン材料、及び/または熱可塑性エラストマーから成り得る。
伸縮式ハイポチューブ針支持体24は、その中に配置された曲針38(図2に示される)を囲んで支持する。
引き続き図1を参照すると、ストッパー28は、熱可塑性材料またはプラスチックポリマー(UV硬化ポリマー等)、及び他の適切な材料から成り得、曲針38が外耳道の奥まで挿入されることを防止するために使用され得る(例えば、曲針38が側壁または他の内耳構造に挿入されることを防止するために使用される)。デバイス10はまた先細部23を含み得、先細部23は、刻み付きハンドル12と、伸縮式ハイポチューブ針支持体24に結合される遠位ハンドル接着剤14との間に配置される。刻み付きハンドル12(またはハンドル部)は、ハンドル部12の遠位端に先細部23を含み得る。デバイス10はまたチューブ36を含み得、チューブ36は、デバイス10の近位端16に流体接続され、デバイスを上流の構成要素(例えば、ポンプ、シリンジ、及び/またはいくつかの実施形態では、制御システム及び/または電源(図示しない)に結合され得る上流の構成要素)に接続する流体入口ラインとして働く。いくつかの実施形態では、曲針38(図2に示される)は、遠位端20から、伸縮式ハイポチューブ針支持体24を通って、先細部23を通って、刻み付きハンドル12を通って、及び張力緩和機構22を通って延在し、チューブ36に直接流体接続する。他の実施形態では、曲針38は、(例えば、伸縮式ハイポチューブ針支持体24を介して)刻み付きハンドルの中空内部と流体接続し、次に、近位端16でチューブ36と流体接続する。曲針38がデバイス10の内部を完全に貫通しない実施形態では、接触エリア(例えば、重なる入れ子式ハイオチューブ42の間のエリア)、許容値、及び/または相互作用構成要素間の密閉剤は、治療液がデバイス10から漏出することを防止するのに十分である必要がある(デバイス10は、比較的低い圧力(例えば、約1パスカル~約50Pa、または約2Pa~約20Pa、または約3Pa~約10Pa)で動作する)。
図2は、本開示の実施形態の態様による、曲針サブアセンブリ26の側面図を示す。曲針サブアセンブリ26は、曲げ部32を有する針38を含む。曲針サブアセンブリ26は、また、曲げ部32に結合されたストッパー28を含み得る。曲げ部32は、耳の膜(例えば、RWM)を突き刺すためのデバイス10の遠位端20に傾斜先端34を含む。針38、曲げ部32、及び傾斜上部34が中空であることにより、流体はそれらを通って流れ得る。曲げ部32の角度46(図4に示される)は変化し得る。ストッパー28の形状は、環状、ディスク型、アニュラス型、ドーム型、及び/または他の適切な形状であり得る。ストッパー28は、曲げ部32の適所に成型され得る。例えば、ストッパー28は、接着剤または圧縮嵌合を使用して、曲げ部32の周りに同心円状に位置付けられ得る。接着剤の例は、UV硬化接着剤(Dymax 203A-CTH-F-T等)、エラストマー接着剤、熱硬化性接着剤(エポキシまたはポリウレタン等)、またはエマルジョン接着剤(ポリ酢酸ビニル等)を含む。ストッパー28が曲げ部32の周りに同心円状に嵌合することにより、傾斜先端34は所望の挿入深度で耳に挿入される。曲針38は、逐次成形及び他の適切な技術を使用して、直針から形成され得る。
図3は、流体を内耳に送達するための例示的なデバイス10の斜視図を示す。チューブ36の長さ(図3の寸法11)は、約1300mm~約1600mm、または約1400mm~約1500mm、または約1430mm~約1450mmであり得る。張力緩和機構22の長さ(図3の寸法15)は、約25mm~約30mm、または約20mm~約35mmの長さであり得る。ハンドル12の長さ(図3の寸法13)は、約155.4mm、または約150mm~約160mm、または約140mm~約170mmであり得る。伸縮式ハイポチューブ針支持体24は、2つ以上の入れ子式ハイポチューブ、例えば、3つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、及び42C、または4つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、及び42D(図9に示される)を有し得る。ハイポチューブ42A、42B、42C及び先端アセンブリ26の全長(図3の寸法17)は、約25mm~約45mm、または約30mm~約40mm、または約35mmであり得る。さらに、伸縮式ハイポチューブ針支持体24は、約36mm、または約25mm~約45mm、または約30mm~約40mmの長さを有し得る。3つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、及び42Cは、それぞれ、3.5mm、8.0mm、及び19.8mmの長さを有し得、各々、±約20%増減することがある。伸縮式ハイポチューブ針支持体24の最内部の入れ子式ハイポチューブ(または最も狭い部分)は、針38(図7に示される)の周りに同心円状に配置され得る。
図4は、本開示の実施形態の態様による、デバイス10の遠位端20に結合された曲針サブアセンブリ26の斜視図を示す。図4に示されるように、曲針サブアセンブリ26は、曲げ部32に結合された針38を含み得る。他の実施形態では、曲針38は、単一の針(例えば、そのとき、所望の角度46を含むように曲げられる直針)であり得る。針38は33ゲージの針であり得、または約32~約34もしくは約31~35のゲージを含み得る。より細かいゲージでは、チューブ36がよじれないまたは損傷しないことを確実にするように注意する必要がある。針38を内耳に安全及び正確に留置するために、針38はハンドル12に取り付けられ得る。図4に示されるように、曲針サブアセンブリ26は、また、曲げ部32の周りに配置されたストッパー28を含み得る。図4は、また、曲げ部32が、耳の膜(例えば、RWM)を突き刺すための傾斜先端34を含み得ることを示す。ストッパー28は、約0.5mm、または約0.4mm~約0.6mm、または約0.3mm~約0.7mmの高さ48を有し得る。曲げ部32は、約1.45mm、または約1.35mm~約1.55mm、または約1.2mm~約1.7mmの長さ52を有し得る。他の実施形態では、曲げ部32は2.0mmよりも大きい長さを有し得、その結果、ストッパー28の遠位端と傾斜先端34の遠位端との間の距離は、約0.5mm~約1.7mm、または0.6mm~約1.5mm、または約0.7mm~約1.3mm、または約0.8mm~約1.2mmになる。図4は、ストッパー28が、環状、ディスク型、及び/またはドーム型である幾何学形状を有し得ることを示す。当業者は、他の幾何学形状を使用できることを理解するであろう。
人間以外の霊長類(NHP)のRWMにアクセスするための蝸牛への流体の送達は、人間の患者で使用されるアプローチとは異なる。例えば、デバイス10(図1に示される)は、外科用顕微鏡によって制御された状態で、または内視鏡と一緒に、のいずれかで、より大きなNHP(ヒヒ等)にさえも実行不可能なアプローチによって、人間の患者の外耳道を通って前進し得る。
NHPでは、RWMにアクセスするためのアプローチは、患者の人工内耳手術に通常使用されるアプローチとさらに同様であり、結果的に、RWMを標的にする角度46がわずかに異なる。例えば、人間の患者に使用するために、図4に示される角度46は約55度であり得る。代替として、図4に示される角度46は、NHPでは約30度であり得る。他の実施形態では、角度46は約1度~約70度であり得る。他の実施形態では、角度46は約5度~約70度であり得る。他の実施形態では、角度46は約20度~約70度であり得る。他の実施形態では、角度46は約20度~約60度であり得る。他の実施形態では、角度46は約20度~約50度であり得る。他の実施形態では、角度46は約20度~約40度であり得る。他の実施形態では、角度46は約30度~約70度であり得る。他の実施形態では、角度46は約40度~約60度であり得る。他の実施形態では、角度46は約55度であり得る。いくつかの実施形態では、角度46は、デバイス10の使用中に角度範囲にわたって調整可能である。
図5は、よじれ、またはそうでなければ損傷を受けることから保護するために、(図6に示される)チューブ36の周りに保護チューブケーシング(またはスリーブ)56を伴う例示的なデバイス10を示す。図5に示されるように、デバイス10は、保護デバイスケーシング54内に位置付けられ得る。デバイスケーシング54を使用して、流体送達に使用する前に、デバイス10の保管または取り扱いを容易にし得る。チューブケーシング56は、耐久性を高め、チューブケーシング56(ひいては、チューブ36)のよじれ及び変形を減らすために、チューブケーシング56に結合された1つ以上の円筒片58を含み得る。円筒片58は、また、輸送中にチューブケーシング56(ひいては、チューブ36)をらせん構成に保つのを助け得る。いくつかの実施形態では、チューブケーシング(またはスリーブ)56は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)から成り得る。いくつかの実施形態では、チューブケーシング56は、熱可塑性材料から成り得る。
図6は、張力緩和機構22に結合された例示的なデバイス10を示す。針38(図1に示される)は、ハンドル12(図1に示される)を通して、伸縮式ハイポチューブ針支持体24(図1に示される)を介して、またはそれを通して、チューブ36の固定長に取り付けられ得、チューブ36は、デバイス10を保持するために使用されたシリンジ60(図15に示される)に取り付けられ得る。
図7は、本開示の実施形態の態様による、デバイス10の伸縮式ハイポチューブ針支持体24、針38、及びストッパー28の斜視図を示す。いくつかの実施形態では、針38は、伸縮式ハイポチューブ針支持体24の最も狭い部分の内部に同心円状に配置され得る。
図8は、本開示の実施形態の態様による、針38の側面図を示す。針38は曲げ部32を含み得る。曲げ部32は、耳の膜(例えば、RWM)を突き刺すための傾斜先端34を含み得る。針38は33ゲージの針であり得る。また、約32~約34、または約31~約35のゲージ等、他のゲージも使用し得る。より細かいゲージでは、針38が損傷しないように注意する必要がある。針38は、ステンレス鋼(例えば、304ステンレス鋼)で作られ得る。針38は、また、ステンレス鋼と同様の材料特性(強度または他の機械的特性等)を有するいずれかの材料から作られ得る。例えば、針38はチタンから成り得る。針38は、約1.45mm、または約1.2mm~約1.7mm(図4に示される)の曲げ長さ、及び約55度、または約40度~約70度(図4に示される)、または約20度~約70度の角度を有し得、それらの間の他の部分的範囲は、約25度~約45度を含む。
図9は、本開示の実施形態の態様による、伸縮式ハイポチューブ針支持体24の斜視図を示す。いくつかの実施形態では、伸縮式ハイポチューブ針支持体24は、2つ以上の入れ子式ハイポチューブ、例えば、4つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、及び42Dを含み得る(また、3つの入れ子式ハイポチューブ42A、42B、及び42Cを有する実施形態を示す図3も参照されたい)。針38は、伸縮式ハイポチューブ針支持体24の最も狭い部分であり得る。他の実施形態では、針38は、伸縮式ハイポチューブ針支持体24の最も狭い部分42D内に配置される。伸縮式ハイポチューブ針支持体24は、ステンレス鋼(例えば、304ステンレス鋼)で作られ得る。伸縮式ハイポチューブ針支持体24は、また、ステンレス鋼と同様の材料特性(強度または他の機械的特性等)を有するいずれかの材料から作られ得る。例えば、伸縮式ハイポチューブ針支持体24はチタンから成り得る。入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、42Dは、各々、14XH、20TW、23TW、及び27TWのゲージを含み得る。したがって、入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、42Dは、各々、0.083インチ、0.0355インチ、0.025インチ、及び0.014インチの外径と、各々、0.039インチ、0.0255インチ、0.017インチ、及び0.009インチの内径とを含み得る。他の実施形態では、入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、42Dは、約0.2インチ~約0.01インチの範囲の外径と、0.08インチ~0.004インチの範囲の内径とを含み得る。同様に、入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、42Dは、約0.022インチ~約0.003インチ、または約0.05インチ~約0.001インチの範囲の壁厚を含み得る。
引き続き図9を参照すると、針38は、約0.01インチ~約0.005インチの対応する外径を伴う、約32~約34、または約31~約35のゲージを含み得、それによって、針38は、ハイポチューブの数に応じて、その外径が最内部の入れ子式ハイポチューブ42C及び/または42Dと適合することが可能になる。入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、42Dのそれぞれは、例えば、人間の患者の外耳道内の特定の解剖学的構成要素に引っ掛かる可能性を減らすために、それ自体と、隣接するハイポチューブのうちの1つ以上との間に平滑縁も含み得る。入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、42Dのそれぞれは、また、近位端で外側に半径方向に延在するリップと、遠位端で内側に半径方向に延在するリップとを含み得、それによって、隣接する入れ子式ハイポチューブとの干渉が生じ、入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、42Dのいずれかがデバイス10から外れることを防止する。他の実施形態では、伸縮自在である代わりに、針支持体24は、複数の入れ子式ハイポチューブ42A、42B、42C、及び42Dの代わりに、半径が徐々に先細りになる(例えば、最外部のハイポチューブ42Aの半径から最内部のハイポチューブ42Dの半径まで先細りになる)単一のモノリシック円錐部材を含み得る。伸縮式ハイポチューブ針支持体24は、(ハイポチューブ42Bがハイポチューブ42Aの遠位端まで延在するように、図9に示されるように)隣の幅広いハイポチューブのそれぞれを完全に貫通する入れ子式ハイポチューブ42B、42C、及び42Dを含み得る。
図10は、本開示の実施形態の態様による、張力緩和機構22の斜視図を示す。張力緩和機構22は、層状押出型材58A及び58Bを含み得る。層状押出型材58A及び58Bは、層状Pebax押出型材を含み得る。層状押出型材58A及び58Bは、刻み付きハンドル12(図1に示される)の近位端18におけるPEEKチューブ36(図5~図6に示される)のよじれ及び/または変形を防止し得る。
図11は、本開示の実施形態の態様による、チューブ36の斜視図を示す。チューブ36は、PEEKで作られ得る。チューブ36は、また、熱可塑性樹脂等の他の材料から成り得る。チューブ36は、約0.007インチ、または約0.005インチ~0.01インチの内径を有し得る。チューブ36は、約1/32インチ、または約0.02インチ~約0.05インチの外径を有し得る。チューブ36は、約60インチ、または約30インチ~約100インチの長さを有し得る。曲針38が刻み付きハンドル12を完全に貫通し、チューブ36に直接流体接続するデバイス10の実施形態では、曲針38の近位端は、圧縮嵌め、接着剤、リングクランプ、及び他の適切な接続によって、チューブ36に結合され得る(例えば、曲針38はチューブ36に挿入される)。
図12は、伸縮式ハイポチューブ針支持体24と、デバイス10の遠位端20に曲針38とを含む、流体を内耳に送達するための例示的なデバイス10を示す。図12に示されるように、デバイス10は、チューブ36とデバイスの近位端18との間の接触面に柔軟性を加え得る張力緩和機構22の代替実施形態を含み得る。図12の張力緩和機構22の実施形態は、また、チューブ36のよじれまたは変形を減らし得る。張力緩和機構22は、また、チューブケーシング56(図5に示される)がハンドル12の近位端18とインターフェースする場合、耐久性をもたらし得る。
図13は、本開示の実施形態の態様による、曲針サブアセンブリ26の斜視図を示す。デバイス10の遠位端20に位置する針サブアセンブリ26は傾斜先端34を含み得る。ストッパー28が針38の周りに配置され得ることにより、ストッパー近位端33が針38の曲げ部32に隣接する。ストッパー28は、ストッパー近位端33からストッパー遠位端35に向かって徐々に半径が増加するストッパー先細部29を含み得る。ストッパーは、また、1つ以上の面取り(例えば、ストッパー遠位端35の面取り31)を含み得る。
図13Aは、本開示の実施形態の態様による、代替のストッパー70の構造を含む曲針サブアセンブリ26の斜視図を示す。図13Aの代替のストッパー70は、図13のストッパー28と比較してより丸くなり得、よりディスク型またはドーナツ型であり得る。例えば、代替のストッパー70は、その最大長にほぼ等しい、またはその最大長の約0.75倍~約1.5倍である最大外径を含み得る。対照的に、図13に示されるストッパー28は、最大長さの約2倍、または最大長さの約1.5倍~約2.5倍の最大直径を含み得る。代替のストッパー70は、また、曲針サブアセンブリ26の遠位端に向かって丸くなる、または湾曲する(すなわち、凸状の)柔軟部72を含み得る。代替のストッパー70は、また、柔軟部72に近接して位置する剛性部74を含み得る。剛性部74は、柔軟部72の外径よりも小さい外径を含み得る。
図13Bは、本開示の実施形態による、代替のストッパー71の構造を含む曲針サブアセンブリ26の斜視図を示す。図13Bの代替のストッパー71は、針からストッパー外周79まで徐々に先細りになる先細部77を含む。代替のストッパー71は、また、針34の遠位先端に向かってわずかに延在するリップ部75を含み得る。代替のストッパー71は、また、(例えば、図13及び図13Aのストッパーと比較して)より薄い縦横比を含み得、その結果、ストッパー71の最大直径(例えば、外周79で測定された直径)がストッパー71の最小厚さよりも約10倍大きくなる。他の実施形態では、ストッパー71の最大直径は、ストッパー71の最小厚さよりも約7倍~約12倍大きくなり得る、またはストッパー71の最小厚さよりも約5倍~約15倍大きくなり得る。
図13Cは、本実施形態の態様による、デバイス10の遠位端20(針先34を含む)の実施形態を示す。図13Cに示される実施形態では、デバイス10は、遠位端20でデバイス10内に配置されたストッパー固定溝200を含む。ストッパー固定溝200を使用して、遠位端20で針38の周りにストッパー28、70、71(図2、図4、図13、図13A、図13B、及び図15~図18に示される)を固定するのを助け得る。
図13Dは、本実施形態の態様による、ストッパー固定溝200の拡大図である。ストッパー固定溝200は、第1の傾斜部202(例えば、ストッパー固定溝200の遠位端20に隣接する)、第2の傾斜部204(例えば、ストッパー固定溝200の近位端18に隣接する)、及び第1の傾斜部202と第2の傾斜部204の間に軸方向に配置された凹部206(または平坦部206)(それによって、ストッパー固定溝200を形成する)を含み得る。凹部206は、針38の残りの部分よりも小さい直径を含む。第1の傾斜部202及び第2の傾斜部204のそれぞれは、針38の外周から凹部206まで直線的に移行し得る、及び/または丸くなり得る(それによって、1つ以上のフィレットを形成する)。
図13Eは、本実施形態の態様による、デバイスハンドル12と伸縮式ハイポチューブ24との間の移行部の拡大図である。図13Eに示される実施形態では、本デバイスは、デバイスハンドル12と伸縮式ハイポチューブ24との間の移行部を補強するリップジョイント210(またはブレース、例えば環状ブレース)を含み得る。したがって、リップジョイント210(またはブレース)は、ハンドル部12と伸縮式ハイポチューブ24(または支持体)との間の接触面に配置され得る。リップジョイント210がハンドル部12の外径よりも大きい外径を含み得ることにより、リップジョイント210の一部がハンドル部12の周りに配置される。リップジョイント210は、また、複数の伸縮式ハイポチューブ24の最厚部材の外径の周りにぴったりと適合する内径を含み得る。
図13Fは、本実施形態の態様による、デバイス10の実施形態を示す。図13Fに示される実施形態では、デバイス10は、デバイスハンドル12の近位端18に統合された機械加工バーブ212を含む。機械加工バーブ212は、張力緩和機構22がデバイスハンドル12から軸方向に外れないようにするために、張力緩和機構22(図1、図3、図12、及び図13Hに示される)に関連して使用され得る。
図13Gは、本実施形態の態様による、機械加工バーブ212の拡大図である。機械加工バーブ212は、第1の傾斜部214(例えば、デバイスハンドル12の近位端18にある)、第2の傾斜部216、及び第1の傾斜部214と第2の傾斜部216との間に配置されたプラトー部を含み得る。
図13Hは、本実施形態の態様による、張力緩和機構22の拡大図である。(図13Hに示されるデバイスは、図13F及び図13Gのデバイスとは反対向きに示される。)PEEKチューブ36は、(例えば、エポキシ220を介して)接合され得る、またはそうでなければ、デバイスハンドル12に結合され得る。張力緩和機構22は、PEEKチューブ36の周りに配置され得、針38のよじれ(及び/または針38に対する他の損傷)を防止するために、PEEKチューブ36自体が針38の周りに配置され得る。さらに、機械加工バーブ212は、張力緩和機構22がデバイスハンドル212から外れる、または分離することを防止するのを助ける。いくつかの実施形態では、張力緩和機構は、他の適切な材料の中でも、成型されたサントプレンから成り得る。いくつかの実施形態では、PEEKチューブ36を針38の周りに配置するために、PEEKチューブ36は針38の周りに分割され得る。熱収縮スリーブ(図示しない)は、PEEKチューブ36と針38との間の接合部の上に設置され得る。次に、接合部は熱に露出され得る。熱に露出された後、接合部が滑らかな最終的な外形を残すようにリフローまたは再成形され得る。
パッケージシステム
図14は、デバイスケーシング54に包まれ、チューブケーシング56に結合されたデバイス10を含むパッケージ55を示す。例えば、パッケージ55は、外耳道を通じてRWMに流体を送達するための滅菌デバイス10を提供し得る。デバイス10は1回だけ使用される使い捨て製品であり得る。本実施形態では、本デバイスは(例えば、バイオハザード鋭利物容器内に)適切に廃棄される。いくつかの実施形態では、パッケージ55、チューブケーシング56、デバイスケーシング54、デバイス10、及びそれらの構成要素は、全て、ガンマ線滅菌(例えば、微生物及び病原菌を殺すために、コバルト60の放射線を使用するガンマ線照射)に耐えるのに十分なロバストがある材料で構築される。いくつかの実施形態では、パッケージ55、チューブケーシング56、デバイスケーシング54、デバイス10、及びそれらの構成要素は、全て、蒸気滅菌に耐えるのに十分な温度耐性のある材料で構築される。
図14Aは、本実施形態の態様による、代替のパッケージ100(またはパッケージシステム100)に入れ子にされたデバイス10の上面斜視図を示す。パッケージ(またはパッケージシステム)100は、デバイス10の安全及び滅菌の輸送及び/または発送を可能にする。パッケージ100は、取付面80と、取付面80に配置されたデバイス入れ子部90とを含み得る。取付面80は、ボード紙、硬い厚紙、またはポリマー材料から成り得る。取付面80は、また、ポリマーコーティングを施したボード紙または硬い厚紙から成り得る。デバイス入れ子部90は、取付面80と同様の材料から成り得る。デバイス入れ子部90は、取付面80の平面から突出し得る。取付面80は、反対向きのスリット114のいくつかの対を含み得る。スリットは、PEEKチューブ36を適所に保持するのを助けるために取付面80に切り込まれ得、それによって、PEEKチューブ36(及びその中の金属チューブ)がよじれる、ねじれる、壊れる、及び/またはそうでなければ損傷を受けることを防止する。反対向きのスリット114の各対の各スリットは、スリット114が反対向きのスリット114に作用する外力による取付面80に裂け目及び/または割れ目が生じることを防止するために、いずれかの端に一対の湾曲端118を含み得る。反対向きのスリット114は、PEEKチューブ36(及びその中の金属チューブ)が過度なよじれ及び/または過少なよじれを防止する。この理由は、PEEKチューブ36がコイル状に巻かれている間、スリットがPEEKチューブ36のいずれかの側(すなわち、半径方向の内側及び外側)に配置されることによって、PEEKチューブ36の所望の半径が確実に維持されるためである。図14Aの実施形態では、取付面80は、合計で5対の反対向きのスリット114を含む。しかしながら、他の実施形態では、取付面80は、必要に応じて、1、2、3、4、6、7、8、9、10及び/または11以上を含む、他の数の対の反対向きのスリット114を含み得る。
引き続き図14Aを参照すると、代替のパッケージ(またはパッケージシステム)100は、ルアーロック61を支持し、それが損傷することを防止するために、ルアーロック61に隣接する反対向きのスライド116の少なくとも1つの対を含み得る。デバイス入れ子部90は、デバイス10を支持するために使用され得、デバイス10がデバイス入れ子部90内で横方向または縦方向に移動することを防止する入れ子式ノッチ84、86、88、92、94、96のいくつかの対を含み得る。例えば、入れ子式ノッチ対84は、張力緩和機構22(図1及び図12に示される)を保持するように位置付けられ、入れ子式ノッチ対86、88、及び92はデバイス10の本体の近位端に位置付けられ、入れ子式ノッチ対94及び96はデバイス10の遠位端に向かって位置付けられる。デバイス入れ子部90は、デバイスをデバイス入れ子部90に固定するために使用される半柔軟性ツイストタイ76を収容するために、デバイス10の本体の中間セクションの近くに第1の輪郭部114を含み得る。デバイス入れ子部90は、また、第1のツイストタイ穴78及び第2のツイストタイ穴82を含み得、それらの穴により、ツイストタイ76がデバイス入れ子部90の下に延在することを可能にし、それによって、デバイス入れ子部90及びデバイス10を密接に一緒に保持するために、デバイス入れ子部90の一部の底部の周りに延在する。デバイス入れ子部90は、また、デバイス10の先端及び曲針サブアセンブリを保護するために、遠位端に先端穴104を含み得る。したがって、デバイス10の先端が先端穴104内に静止し得ることによって、先端がいずれかの構造と接触することによって、損傷のリスクを最小にする。
引き続き図14Aを参照すると、デバイス入れ子部90は、デバイス10の先端及び先端穴104を収容するために、遠位端に第2の輪郭部102を含み得る。デバイス入れ子部90は、第1の輪郭部114及び第2の輪郭部102のそれぞれにおいて、デバイス中心線(すなわち、入れ子式ノッチ84、86、88、92、94、及び96の対の中心)から徐々に離れて延在し、その結果、デバイス入れ子部90はフィドル型またはバイオリン型を形成し、このデバイス入れ子部90は第1の輪郭部114と第2の輪郭部102との間に縦方向に配置された首部120を含む。取付面80の平面から突出するデバイス入れ子部90の壁は、例えば、首部120の隆起した突出部(または壁)から取付面80の平面まで下向きに徐々に移行する先細部98に示されるように、徐々にそのようになり得る。図14Aの実施形態におけるパッケージ(またはパッケージシステム)100は、また、チューブケーシング(またはスリーブ)56(図5及び図14に示される)を含み得る。チューブケーシング(またはスリーブ)56は、PEEKチューブ36の周りに同心円状に配置され得、PEEKチューブ36を保護するのを助け、PEEKチューブ36が、よじれ、曲がり、及び/またはそうでなければ損傷を受けることを防止する。チューブケーシング(またはスリーブ)56は、(例えば、デバイス10及び/またはシステム100の発送または輸送の前に)PEEKチューブ36の周りに設置され得、ルアーロック61をPEEKチューブ36から外すことによって及び/またはルアーロック61をPEEKチューブ36に接続する前に、取り外され得る。チューブケーシング(またはスリーブ)56は、PEEK等のポリマー、複合材料、金属材料、及び他の適切な材料等のいずれかの適切な材料から成り得る。
引き続き図14Aを参照すると、パッケージ(またはパッケージシステム)100は1つ以上のロック機構を含み得、ロック機構は、デバイス10の近位端及びデバイス入れ子部90の近くの第1のロック部106と、デバイス10の遠位端の近くの第2のロック部108とを含む。第2のロック部108は、デバイス入れ子部90のネック120を横断して延在し得る。第1のロック部106及び第2のロック部108のそれぞれは、取付面80の一方の側からデバイス入れ子部90を横断して(すなわち、デバイス10がデバイス入れ子部90内に設置された後)、デバイス入れ子部90の反対側の取付面80まで延在する。第1のロック部106及び第2のロック部108は、第1の取り付けスリット110及び第2の取り付けスリット112に取り付けられ得、第1の取り付けスリット110はデバイス入れ子部90の近位端における取付面80内に配置され、第2の取り付けスリット112はデバイス入れ子部90の遠位端に配置される。第1のロック部106は第1の取り付けスリット110とインターフェースしそれに取り付けられる一方、第2のロック部108は第2の取り付けスリット112とインターフェースしそれに取り付けられる。デバイス入れ子部90は、エポキシ、融着、接着、接着剤、及び他の適切な手段を含むいずれかの適切なメカニズムを使用して、取付面80に結合され得る。さらに、いくつかの実施形態では、デバイス入れ子部90は、3D印刷によって(例えば、溶融堆積モデリング(FDM)、ステレオリソグラフィ(SLA)、及び他のモダリティによって)形成され得る。いくつかの実施形態では、パッケージ100、デバイス入れ子部90、取付面80、及びそれらの構成要素は、全て、蒸気滅菌、ガンマ線照射(コバルト60の放射線を使用して微生物及び病原菌を殺す)、及び他の滅菌法に耐えるのに十分な温度耐性がある材料(例えば、ポリマー、熱硬化性プラスチック、熱可塑性プラスチック、複合材料、及び他の材料)で構築される。
システム
本開示のシステムは、標的(例えば、外耳、中耳、及び/または内耳)への流体の送達を可視化及び/または監視するための少なくとも1つの遠位先端カメラ(DTC)を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラはデバイス10に動作可能に結合され得る一方、他の実施形態では、遠位先端カメラはデバイス10の一部(つまり、オールインワンデバイス)として設置され得る。遠位先端カメラは、電荷結合素子(CCD)及び相補型金属酸化物半導体(CMOS)のうちの少なくとも1つを含み得る。遠位先端カメラは少なくとも1つの画像センサー(例えば、レンズ)を含み得、画像センサーは、標的(例えば、外耳、中耳、及び/または内耳)からの信号(例えば、アナログ信号またはデジタル信号)を受信、搬送、及び/または変換する。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラは、さらに、画像を処理するために及び/または遠位先端カメラを制御するために、少なくとも1つのプロセッサ(例えば、ビデオプロセッサまたは遠位先端カメラプロセッサ)を含み得る一方、他の実施形態では、プロセッサは遠位先端カメラとは別に配置され得る。先端カメラ及び/または画像センサーは、直方体形状、チップ形状、平坦な立方体形状、円筒形状、及びそれらの組み合わせを含み得る。
図15は、本実施形態の態様による、システム1000内でストッパー28の上に配置された遠位先端カメラ1004の斜視図を示す。ストッパー28は、針38の曲げ部32の外面1020に取り付けられ得る。遠位先端カメラ1004は、ワイヤ1002と動作可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は、ストッパー28の前面1006に配置され得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は、ストッパー28の前面1006に埋め込まれ得る。前面1006は、標的(例えば、外耳、中耳、及び/または内耳)に向き得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は、ストッパー28の前面1008に配置され得る(図示しない)。
図16は、本実施形態の態様による、システム1000内でストッパー28内のキャビティ1010に配置された遠位先端カメラ1004の斜視図を示す。ストッパー28は、針38の曲げ部32の外面1020に取り付けられ得る。遠位先端カメラ1004は、ワイヤ1002と動作可能に結合され得る。キャビティ1010は、ストッパー28の一部(例えば、最大30%)を切断することによって作成され得る。いくつかの実施形態では、キャビティ1010は、デバイス10の外面1020の近くまたは横にあり得る。
図17は、本実施形態の態様による、システム1000内でストッパー28の後ろに配置された遠位先端カメラ1004の斜視図を示す。ストッパー28は、針38の曲げ部32の外面1020に取り付けられ得る。遠位先端カメラ1004は、ワイヤ1002と動作可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004はストッパー28の背面1012に配置され得(図17に示される)、一方、いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は、ストッパー28の背面1012の後ろに配置され得る(図23D及び図23Fに示される)。
図18は、本実施形態の態様による、システム1000内に配置された遠位先端カメラ1004の斜視図を示す。ストッパー28は、針38の曲げ部32の外面1020に取り付けられ得る。遠位先端カメラ1004は、ワイヤ1002と動作可能に結合され得る。遠位先端カメラ1004は、光源1022(例えば、LED光源)を含み得る、または光源1022に動作可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004及び/または光源1022は、ストッパー28の上に配置され得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004及び/または光源1022は、ストッパー28に配置され得る、または埋め込まれ得る(図示しない)。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004及び/または光源1022は、ストッパー28の後ろにあり得る(図示しない)。
図15~図18を参照すると、遠位先端カメラ1004は、針38の曲げ部32の外面1020に動作可能に結合され得る。1つ以上の実施形態では、ストッパー28は透明であり得る、ならびに/または遠位先端カメラ1004が標的(例えば、外耳、中耳、及び/または内耳)を監視及び/もしくは可視化するために、ストッパー28を通して見るための透明部1014を含み得る。透明部1014は、少なくとも透明材料(例えば、プラスチック、熱可塑性樹脂、ポリマー、または及び/または他の適切な材料)を含み得る。いくつかの実施形態では、透明部1014はキャビティ1010の一部であり得る。1つ以上の実施形態では、先端カメラ1004が針サブアセンブリ26に統合され得る及び/または含まれ得るように、ストッパー28の約30%(または約20%~約40%)は取り外され得る(図2及び図13)。
引き続き図15~図18を参照すると、遠位先端カメラ1004は、先端カメラ1004に電力を供給するために及び/または先端カメラ1004と通信するために、電源の少なくとも1つにワイヤ1002を介して動作可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002のセクションは、針38の外面1020に動作可能に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002のセクションは、デバイス10の一部の内部に動作可能に埋め込まれ得る。例えば、1つ以上の実施形態では、ワイヤ1002は、曲針38及び伸縮式ハイポチューブ針支持体24の外側に配置され得る一方、デバイス10のハンドル12の少なくとも部分的に内部にも延在する。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大10mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大5mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大3mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大1mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大0.8mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大0.6mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大0.4mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大0.2mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大0.1mmの直径を有し得る。いくつかの実施形態では、ワイヤ1002は最大0.05mmの直径を有し得る。
図19は、本実施形態の態様による、遠位先端カメラ1004Aの側面図を示す。遠位先端カメラ1004Aは画像センサー1102Aを含み得、画像センサー1102Aは、標的(例えば、外耳、中耳、及び/または内耳)からの信号(例えば、アナログ信号またはデジタル信号)を受信、搬送し、及び/または画像に変換する。画像センサー1102Aは、直方体形状を含み得る。
図20は、本実施形態の態様による、遠位先端カメラ1004Bの側面図を示す。遠位先端カメラ1004Bは、画像センサー1102Aを含む遠位先端カメラモジュール1104A、プロセッサ(例えば、ビデオプロセッサ、または遠位先端カメラ1004に埋め込まれたプロセッサ)、及び/または先端カメラ1004Bが画像(例えば、画像センサー1102Aからの画像)にアクセスして、その画像を操作及び/または処理するための他の要素(例えば、ドライバー及び/またはソフトウェアパッケージ)を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラモジュール1104Aは、最大1.2mmの高さzを伴う最大0.7mm×0.7mmのパッケージ寸法を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラモジュール1104Aは、最大2.4mmの高さzを伴う最大1.1mm×1.1mmのパッケージ寸法を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラモジュール1104Aは、最大3mmの高さzを伴う最大1.5mm×1.5mmのパッケージ寸法を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラモジュール1104Aは、最大5mmの高さzを伴う最大2mm×2mmのパッケージ寸法を含み得る。
図19~図20を参照すると、画像センサー1102Aは、最大で、10mm×10mm、5mm×5mm、2mm×2mm、1.8mm×1.8mm、1.6mm×1.6mm、1.4mm×1.4mm、1.2mm×1.2mm、1mm×1mm、0.8mm×0.8mm、0.6mm×0.6mm、0.4mm×0.4mm、0.2mm×0.2mm、0.1mm×0.1mm、または0.05mm×0.05mmであり得、最大で、100、20、10、5、3、2、1、0.8、0.6、0.4、0.2、または0.1mmの高さを伴う。
引き続き図19~図20を参照すると、画像センサー1102Aは、少なくとも5、10、20、30、50、100、500、または1000フレーム/秒(fps)のフレームレートで、少なくとも10×10、50×50、100×100、200×200、400×400、500×500、または1000×1000ピクセルの解像度のビデオをキャプチャすることが可能なイメージアレイを含み得る。
引き続き図19~図20を参照すると、画像センサー1102Aは、最大で、10mm×10mm、5mm×5mm、2mm×2mm、1.8mm×1.8mm、1.6mm×1.6mm、1.4mm×1.4mm、1.2mm×1.2mm、1mm×1mm、0.8mm×0.8mm、0.6mm×0.6mm、0.4mm×0.4mm、0.2mm×0.2mm、0.1mm×0.1mm、または0.05mm×0.05mmの画像エリアを含み得る。画像センサー1102Aは、最大で、10、100、500、800、1000、1200、1500、2000、3000、または10,000mV/lux-secの低光感度を含み得る。
引き続き図19~図20を参照すると、画像センサー1102Aは、最大10、5、2、1.8、1.6、1.4、1.2、1、0.8、0.6、0.4、0.2、0.1、または0.05mmの光学フォーマットと、最高10、8、6、4、3、2.5、2.2、2、1.8、1.6、1.4、1.2、または1μmのピクセルサイズとを含み得る。
図21は、本実施形態の態様による、遠位先端カメラ1004Cの側面図を示す。遠位先端カメラ1004Cは画像センサー1102Cを含み得、画像センサー1102Cは、標的(例えば、外耳、中耳、及び/または内耳)からの信号(例えば、アナログ信号またはデジタル信号)を受信、搬送し、及び/または画像に変換する。図21の画像センサー1102Cは、チップまたはシリンダーの形状を含み得る。
図22は、本実施形態の態様による、遠位先端カメラ1004Dの側面図を示す。遠位先端カメラ1004Dは、画像センサー1102Cを含む遠位先端カメラモジュール1104C、プロセッサ(例えば、ビデオプロセッサ、または内蔵遠位先端カメラプロセッサ)、及び/または先端カメラ1004Dが画像(例えば、画像センサー1102Cからの画像)にアクセスして、その画像を操作及び/または処理するための他の要素(例えば、ドライバー及び/またはソフトウェアパッケージ)を含み得る。
図21~図22を参照すると、画像センサー1102Cは、最大で、10mm、5mm、2mm、1.8mm、1.6mm、1.4mm、1.2mm、1mm、0.8mm、0.6mm、0.4mm、0.2、mm、0.1mm、または0.05mmの外径を含み得、最大で、100、20、10、5、3、2、1、0.8、0.6、0.4、0.2、または0.1mmの長さを伴う。
引き続き図21~図22を参照すると、画像センサー1102Cは、少なくとも5、10、20、30、50、100、500、または1000フレーム/秒(fps)のフレームレートで、少なくとも10×10、50×50、100×100、200×200、400×400、500×500、または1000×1000ピクセルの解像度のビデオをキャプチャすることが可能なイメージアレイを含み得る。
引き続き図21~図22を参照すると、画像センサー1102Aは、最大で、10mm×10mm、5mm×5mm、2mm×2mm、1.8mm×1.8mm、1.6mm×1.6mm、1.4mm×1.4mm、1.2mm×1.2mm、1mm×1mm、0.8mm×0.8mm、0.6mm×0.6mm、0.5mm×0.5mm、0.4mm×0.4mm、0.2mm×0.2mm、0.1mm×0.1mm、または0.05mm×0.05mmの画像エリアを含み得る。画像センサー1102Aは、最大で、10、100、500、800、1000、1200、1500、2000、3000、または10,000mV/lux-secの低光感度を含み得る。
図19~図22を参照すると、画像センサー1102A、Cは、最大で、0.1mm×0.1mm、0.3mm×0.3mm、0.6mm×0.6mm、0.9mm×0.9mm、1.2mm×1.2mm、または2mm×2mmのエリアを有する集積回路パッケージ(例えば、チップスケールパッケージ(CSP))を使用して組み立てられ得る。
引き続き図19~図22を参照すると、遠位先端カメラ1004A~Dは、シャッター(例えば、ローリングシャッター)(図示しない)を含み得る。遠位先端カメラ1004A~Dは、-20℃~70℃の温度で動作し得る。遠位先端カメラ1004A~Dは、少なくとも90、100、120、130、または150度の視野を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004A~Dは少なくとも1つの内部光源を含み得る一方、いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004A~Dは少なくとも1つの光源(例えば、LED光源1022)に外部的に結合され得る。
図23は、本実施形態の態様による、光ファイバー1302の側面図である。本開示では、光ファイバー1302は、光源、画像センサー1004E、またはその両方として使用され得る。光ファイバー1302は、少なくとも単一の光ファイバーを含み得る。いくつかの実施形態では、光ファイバー1302は、最大5mmの直径及び最大10mの長さを有し得る。いくつかの実施形態では、光ファイバー1302は、最大1mmの直径及び最大10mの長さを有し得る。いくつかの実施形態では、光ファイバー1302は、最大0.5mmの直径及び最大10mの長さを有し得る。いくつかの実施形態では、光ファイバー1302は、最大0.4mmの直径及び最大10mの長さを有し得る。いくつかの実施形態では、光ファイバー1302は、最大0.3mmの直径及び最大1mの長さを有し得る。いくつかの実施形態では、光ファイバー1302は、最大0.2mmの直径及び最大1mの長さを有し得る。いくつかの実施形態では、光ファイバー1302は、最大0.1mmの直径及び最大0.1mの長さを有し得る。
図19~図23を参照すると、遠位先端カメラ1004A~E及び/または光ファイバー1302は、最大で、0.01mm×0.01mm×0.01mm、0.1mm×0.1mm×0.1mm、0.2mm×0.1mm×0.2mm、0.3mm×0.1mm×0.4mm、0.3mm×0.3mm×0.4mm、0.4mm×0.4mm×0.4mm、または1mm×1mm×1mmの寸法を伴うプロセッサ(例えば、ビデオプロセッサ)(図示しない)を含み得る、またはそれとインターフェースし得る。いくつかの実施形態では、画像センサー1102A、Cは、遠位先端カメラモジュール1104A、Cよりも大きくない場合がある、または長くない場合がある。
引き続き図15~図23を参照すると、遠位先端カメラ1004は、遠位先端カメラ1004A~Dのうちの少なくとも1つ、光ファイバー1302、及び/またはそれらの組み合わせを含み得る。画像センサー1102は、画像センサー1102A、Cのうちの少なくとも1つ、光ファイバー1302、及び/またはそれらの組み合わせを含み得る。
引き続き図15~図23を参照すると、1つ以上の実施形態では、遠位先端カメラ1004は、利便性のために、生体適合性、鉛フリー、オートフォーカス、使い捨て、再利用可能、低ノイズ、低消費電力、低熱、及び/または低ノイズの特徴を含み得る。遠位先端カメラ1004は、カラー画像、グレー画像、及び/またはそれらの組み合わせを生成し得る。
引き続き図15~図23を参照すると、いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は最大100mmの作動距離を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は最大50mmの作動距離を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は最大20mmの作動距離を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は最大10mmの作動距離を含み得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004は最大5mmの作動距離を含み得る。
図23A、図23B、及び図23Cは、ストッパー28に統合された遠位先端カメラ1004を含むデバイス10を示す。図23Aは、Aにおいて丸で囲まれた先端部を伴うデバイス10を示し、図23B及び図23Cの詳細のエリアを示す。図23Bは先端部の斜視図を示す一方、図23Cは先端部の側面図を示す。図23A、図23B、及び図23Cの実施形態では、デバイス10は、ストッパー28に統合されたレンズまたはセンサー1102及びカメラユニット(例えば、遠位先端カメラ1004)を含み得る。いくつかの実施形態では、ストッパー28は、遠位先端カメラ1004の周りに成型され得る。遠位先端カメラ1004は、また、接着剤、エポキシ、及び/または他の適切なメカニズムによってストッパー28に取り付けられ得る。ワイヤ1002は、電力及び通信リンクを遠位先端カメラ1004に提供する。いくつかの実施形態では、ワイヤ102は、伸縮式ハイポチューブのうちの2つの間(例えば、図9の部材42A、42B、42C、または42Dのうちの2つの間)を伸びる、またはルーティングされるようにサイズ決定され得る。
図23D、図23E、及び図23Fは、ストッパー28から軸方向に分離された(例えば、ストッパー28の後ろに)遠位先端カメラ1004を含むデバイス10を示す。図23D、図23E、及び図23Fの実施形態では、デバイス10は、伸縮式ハイポチューブ(例えば、図9の部材42A、42B、42C、または42D)のうちの1つに搭載される遠位先端カメラ1004及びレンズ1102を含み得、それらが針の先端で代表的なビューをキャプチャするように位置付けられ得る及び/または傾斜され得る。遠位先端カメラ1004は、接着剤、エポキシ、溶接、及び/または他の適切なメカニズムによってハイポチューブに取り付けられ得る。図23Eは、傾斜構成1103に遠位先端カメラ1004及びレンズまたはセンサー1102を含む。
図23G及び図23Hは、伸縮式ハイポチューブ(例えば、図9の部材42A、42B、42C、または42D)のうちの1つに沿って搭載された、遠位先端カメラ1004、レンズ1102、及びワイヤ1002を含む、デバイス10を示す。遠位先端カメラ1004は、接着剤、エポキシ、溶接、及び/または他の適切なメカニズムによってハイポチューブに取り付けられ得る。図23G及び図23H(及び図23A~図23F)の実施形態では、デバイス10は、遠位先端カメラ1004、レンズ1102、及びワイヤ1002を外部から包むカメラモジュールケーシング1106を含み得る。
図15~図23(図23A~図23Hを含む)を参照すると、いくつかの実施形態では、本デバイス(カメラを含む)は、約10mm未満、もしくは約1mm~約10mm、もしくは約1mm~約8mm、もしくは約1mm~約5mm、もしくは約1mm~約4mm、もしくは約2mm~約4mm、もしくは約1mm~約3mm、もしくは約1.5mm~約3mm、もしくは約1mm~約2.5mm、及び/または約3mm未満の有効全径を含む。
図24は、本開示の実施形態の態様による、デバイス10を含むシステム2400を示す。システム2400は、また、本明細書に説明されるような遠位先端カメラ1004、ワイヤ1002、光源1022、及び/またはモニター2402を含み得る。モニター2402は、遠位先端カメラ1004に動作可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、システム2400は、さらに、流体を注入するための1つ以上のシリンジ60、シリンジ(複数可)またはチューブ36(図3~図5に示される)に流体接続された1つ以上のポンプ2408、電源2410、滅菌装置、鋭利物容器(例えば、バイオハザード鋭利物容器等)、ドリル2404(例えば、耳科用ドリル、及び/またはダイヤモンドドリル)、及び/またはレーザー2406(例えば、KTPまたはCO耳科レーザー)(図示しない)を含み得る。いくつかの実施形態では、システム2400は、(例えば、システム2400が遠位先端カメラ1004を有さない場合)顕微鏡、内視鏡、及び/またはファイバースコープ(図示しない)を含み得る。シリンジ60は、「Luer-Lok(商標)シリンジ」を含み得、約1mL~約100mLの容量を含み得、これは、それらの間の様々な容量及び部分的範囲を含み、これは、約2mL、約2.5mL、約5mL、約10mL、約20mL、約30mL、約50mL、及び/または約60mlを含む。シリンジ60は、約0.002mL~約2.0mL、または約0.005mL~約1.0mL、または約0.01mL~約0.5mL、または約0.05mL~約0.2mL、または約0.1mLの目盛りを含み得る。シリンジ60は、好ましくは及び/またはオプションで、ISO13485ならびに適用できる他の安全基準及び品質基準を満たす。
引き続き図24を参照すると、ポンプ2408は、本開示に従って、所望の流動状態及び圧力状態を発生させることが可能であり、シリンジ60と統合され得る。ポンプ2408は、Medfusion(登録商標)3500シリンジポンプ及び/もしくはハーバード装置70-2000を含み得、ならびに/または本開示に従って、ポンプ2408が所望の流動状態及び圧力状態を発生させることが可能である限り、他の設計、構成、及び配置(他のOEM製のポンプを含む)も含み得る。ポンプ2408は、約1mL~約100mLを含む様々なシリンジ容量に適応し得る。ポンプ2408は、また、約1mL/時~約50mL/時、または約2mL/時~約40mL/時、または約3mL/時~約25mL/時、または約4mL/時~約20mL/時、または約5mL/時~約15mL/時、または約8mL/時~約12mL/時、または約0.5mL/時~約15mL/時、または約1mL/時~約12mL/時、または約2mL/時~約10mL/時、または約2.5mL/時~約8mL/時、または約3mL/時~約7mL/時、または約4mL/時~約6mL/時を含む様々な流量に適応し得る。ポンプ2408は、約0psi~約50psiの相対圧力またはゲージ圧の動作範囲を含み得、デバイスに所望の流量を同時に送達しながら、約-300mmHg~約+900mmHgの範囲の背圧に適応し得る。
引き続き図24を参照すると、デバイス10は、ルアーロック61(例えば、シリンジ60及び/またはポンプ2408と統合され得る「Luer-Lok(商標)シリンジ」)を介してシリンジ60に結合され、耳への流体の送達中の空気の導入を最小にし、チューブ36(例えば、図1、図3、図6、及び/または図12)との適切な接続を確実にし得る。ルアーロック61(またはルアーフィッティング)は、システムの脱気を助けるために使用された(すなわち、システムから空気を除去するのを助けるために使用された)カスタムブッシングインサートを含み得る。カスタムブッシングは、成型シリコン(または他の適切な材料)であり得、ルアーロック61(またはフィッティング)の内側に挿入され得る。カスタムブッシングは、PEEKチューブ36の端が配置され得る中央ボアホール(またはルーメン)を有するほぼ円筒形の形状であり得る。中央ボアホール(またはルーメン)は円錐形の入口を含み得る。カスタムブッシングがルアーロック61(またはフィッティング)内の「デッドスペース」を占めるのを助けることにより、ルアーロック61(またはフィッティング)の内部の空気量は最小になる。ルアーロック61はルアーロック及び/またはルアースリップ型コネクタを含み得、スリップ先端を含み得る。さらに、ルアーロック61は、針38に結合された雌ねじとインターフェースするシリンジ60に結合された雄ねじ、ならびに他の適切なリークフリーコネクタ及び/またはカップリング構成を含み得る。シリンジ60は、流体、例えば小分子または生物製剤、例えば抗体またはウイルス遺伝子治療のためのものであり得る治療薬を含む治療液を注入するために使用され得る。シリンジ60は、デバイスの前処理に適応するために、他のデバイス構成要素とは別にパッケージ化され得る。シリンジ60は滅菌され得る。デバイスの前処理は手術室の外(例えば、薬局等)で行われ得る。デバイスの前処理は手術室内で行われ得る。滅菌野及び/または殺菌装置を使用して、デバイスの前処理を行い得る。デバイス10に遠位先端カメラ1004を含むことによって、外科医が隅々まで見ることができることによって、張り出し骨等の障害物を除去する必要がなくなる。さらに、埋め込まれた遠位先端カメラ1004を伴う送達デバイス10(またはマイクロカテーテル)を使用して、外科医が、正円窓を突き刺し、治療液を送達し、外耳、中耳、及び/または内耳を可視化するために、単一のツールを用いて手術することが可能になる。
方法
図25は、本実施形態の態様による、デバイス10(またはマイクロカテーテル)を設置し、流体、例えば治療液を内耳に送達するために使用され得る方法2500を示す。いくつかの実施形態では、本開示は、外耳道を通って中耳及び/または内耳にアクセスするための広く受け入れられている低侵襲外科技術を利用する送達アプローチを説明する。本処置は、卵円窓で中耳と内耳との間の物理的障壁の1つを開くこと、その後、送達デバイス10(またはマイクロカテーテル)を使用して、制御流量で及び一定量で、正円窓膜を介して治療液(例えば、聴覚障害を治療するためのウイルス遺伝子治療等の1つ以上の生物製剤を含む)を送達すること、を含む。図25は、概して、人間に適用される外科処置を説明する。しかしながら、以下の段落で説明されるように、同様の方法論及び処置はマウス、齧歯類、及び人間以外の霊長類にも適用される。
送達デバイス10は手術室の滅菌野に置かれ得、チューブ36の端は滅菌野から除去され、治療液が装填されポンプに搭載されたシリンジ60に接続され得る。空気を除去するためにシステム2400を適切にプライミングした後、針38は、可視化(外科用顕微鏡、内視鏡、及び/または遠位先端カメラ1004)の状態で、中耳を通過し得る。針38(または極微針)を使用して、RWMを穿刺し得る。ストッパー28がRWMに接触するまで、針38が挿入され得る。次に、デバイス10はその位置に保持され得、その間、治療液は制御流量で内耳に送達される。送達が完了すると、デバイス10は取り外され得る。デバイス10は、1回だけ使用される使い捨て製品として構成され得る。他の実施形態では、デバイス10は、例えば、交換可能及び/または滅菌可能な針サブアセンブリ26を伴う複数回使用可能な滅菌可能製品として構成され得る。単回使用デバイス10は、投与が完了した後、(例えば、バイオハザード鋭利物容器に)適切に廃棄され得る。
図25を参照すると、治療液を患者の内耳に送達する外科処置または方法2500は、ステップ2502において、消えないマーカーで治療される耳にマーキングすることを含み得る。ステップ2504において、方法2500は、患者に全身麻酔を導入することを含み得る。ステップ2506において、方法2500は、マーキングされた耳が上を向くように患者の頭を横に向けて、患者を仰臥位(すなわち、仰向け)に位置付けることを含み得る。ステップ2508において、方法2500は、消毒剤(ポビドンヨード、ヨードポビドン、ベタジン、ウォカジン、ピオジン、及び/または他の適切な消毒剤等)を耳に施すことを前処理することと、耳及び周囲エリアをドレープすること(例えば、耳の周囲のすぐ近くのエリアを覆うこと、ならびに/またはそうでなければ、感染及び/もしくは汚染のリスクを最小にするために耳へのアクセスを可能にしながら、耳を囲む滅菌バリアを作成すること)とを含み得る。ステップ2510において、方法2500は、リドカイン、エピネフリン、ならびに/または4象限ブロック内の他の麻酔及びアドレナリンを外耳道に適用することを含む。リドカイン及びエピネフリンを正確に適用するために、手術用顕微鏡、内視鏡、及び/または遠位先端カメラ1004を使用し得る。限定ではないが、リドカイン及びエピネフリンの適用は、8,000分の1(1:8,000)で希釈された約1%のリドカイン及びエピネフリンの組成物を含み得る。いくつかの実施形態では、内視鏡外科医は、組成物の量、及び注射1回あたりのリドカインまたはエピネフリンの所望の総用量に応じて、高濃度または低濃度のリドカインまたはエピネフリンを使用し得る。いくつかの実施形態では、組成物の量は、注射1回あたり1mL未満である。
引き続き図25を参照すると、ステップ2512、2514、及び2516は、システム2400を前処理するためのステップを説明する。システム前処理ステップ(2512、2514、及び2516)は、患者前処理ステップ(つまり、ステップ2502、2504、2506、2508、及び2510)と同時に、その前及び/またはその後に行われ得る。ステップ2512において、方法2500は、例えば滅菌野を介して(または、例えば、デバイスをパッケージ化する前にガンマ線照射または蒸気滅菌によって)デバイス10を滅菌することを含み得る。ステップ2514において、方法2500は、チューブ36をデバイス10の近位端16に接続することを含み得る。ステップ2516において、方法2500は、全てのラインから気泡が除去されていることを確実にし、ポンプ内で流体吸引が確立されることを確実するために、システム2400をプライミング及びパージすることを含み得る。システム2400は、パージ流体として治療液を使用してプライミング及びパージされ得る。一実施形態では、第1の量の治療液(例えば、約8μL~約24μL、または約12μL~約20μL、または約16μL)が、液滴がデバイスの遠位端20から出現するまで、デバイス10を通して押し出される。次に、第2の量の治療液(例えば、約3μL~約7μL、または約5μL)がデバイス10を通して押し出され、デバイスが十分にパージされることを確実にする。ステップ2518において、システム及び患者の両方が前処理されると、方法2500は、デバイス10が中耳の卵円窓及び正円窓に到達し得るように後部鼓膜弁を展開することを含み得る。ステップ2520において、方法2500は、マイクロキュレットまたはドリルを使用して、骨管及び鼓膜の接合部で有限量の骨を除去することを含み得る。ステップ2522において、方法2500は、正円窓として蝸牛の反対側に位置するアブミ骨底板に穴を形成する(またはアブミ骨底板に開窓する)ことを含み得、それによって、内耳への溶液送達中に適切な通気を可能にする。アブミ骨底板の穴は、耳科レーザー(例えば、KTPまたはCO耳科レーザー)を使用して形成され得る。ステップ2524において、方法2500は、正円窓を露出させるために、必要に応じて張り出し骨(例えば、張り出し骨の偽膜または突起)を除去することを含み得る。1mmのダイヤモンドドリルを使用して、張り出し骨を除去し得る。ステップ2526において、方法2500は、遠位先端カメラ1004(デバイス10に埋め込まれ得る)をアクティブにし、外耳道内へのデバイス10の挿入及び外耳道に沿ったデバイス10の移動を補助することを含み得る。
引き続き図25を参照すると、ステップ2528において、方法2500は、デバイス10を外耳道に挿入することを含み得る。ステップ2528において、方法2500は、デバイス10の遠位端20が正円窓を突き刺し(ステップ2530)、約1mm以下の深度まで(例えば、約0.7mm~約1mm、または約0.8mm~約0.95mm、または約0.85mm~約1.0mm、または約0.85mm~約0.95mmの挿入深度まで)正円窓を通過させることを含み得る。ストッパー28は、適切な位置に、針38(または極微針)の曲げ部32の周りに同心円状に位置付けられて、正円窓への針38の正確な挿入深度を確実にし得る。いくつかの実施形態では、遠位先端カメラ1004(または内視鏡及び/もしくは手術用顕微鏡)は、外科医によって(例えば、遠位先端カメラ1004に通信可能に結合されるモニター2402または表示画面に関連して)使用され、デバイスが正確な挿入深度まで挿入されることを確実にし得る(ステップ2532)。したがって、ストッパー28は、主に、1.0mmの挿入深度を超えないことを確実にするために使用され得る一方、遠位先端カメラ1004は、正円窓への針38(または極微針)の挿入前(及び挿入中)にデバイス10を正確に位置付けるために使用され得る。他の実施形態では、挿入深度は1.0mmより大きくなり得、例えば、約1.1mm、約1.2mm、約1.3mm、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mmの深度、及びそれらの間の他の部分的範囲を含み得る。ステップ2528、2530、及び/または2532において、方法2500は、処置中に必要に応じて、デバイス10の角度または向きをオンザフライで調整することを含み得る。したがって、デバイス10の先端34の角度がハンドル部12に対して固定されていても、RWMに対する先端34の向きは、外科医がデバイス10を方向付ける角度、または角度の範囲に基づいて、オンザフライで調整され得る。ステップ2534において、方法2500は、選択された持続時間中、選択された流量でデバイス10を通して治療液を流すことを含み得る。
引き続き図25を参照すると、いくつかの実施形態では、流量(または注入速度)は、約30μL/分、または約25μL/分~約35μL/分、または約20μL/分~約40μL/分、または約20μL/分~約70μL/分、または約20μL/分~約90μL/分、または約20μL/分~約100μL/分の速度を含み得る。いくつかの実施形態では、選択された持続時間(つまり、治療液が流れている時間)は、約3分、または約2.5分~約3.5分、または約2分~約4分、または約1.5分~約4.5分、または約1分~約5分であり得る。いくつかの実施形態では、内耳に流れる治療液の総量は、約0.09mL、または約0.08mL~約0.10mL、または約0.07mL~約0.11mLであり得る。いくつかの実施形態では、治療期間は、1分未満(例えば、約25秒~約59秒、または約30秒~約55秒、または約31秒~約45秒)であり得る。いくつかの実施形態では、治療液の総量は、内耳の体積の約40%~約50%と同等である。ステップ2536において、方法2500は、(例えば、遠位先端カメラ1004、内視鏡、及び/または手術用顕微鏡によって)蝸牛の基部、中間部、及び頂点を含む内耳内の治療液(または治療薬)の分布を監視して、正円窓内のデバイス10の挿入深度を調整するべきかどうか(例えば、より深くするまたはより浅くすること)を決定することを含み得る。例えば、1つ以上の実施形態では、累積量を監視できる一方、他の実施形態では、蛍光剤を治療液に添加し得、次に、光ファイバーまたは遠位先端カメラ1004によって励起及び/または活性化され得ることにより、内耳への治療液の分布は可視化され得る。ステップ2538において、方法2500は、デバイス10を取り外すことを含み得る。ステップ2540において、方法2500は、スキントリートメント(例えば、ヒーロン(ヒアルロン酸ナトリウム)またはヒアルロン酸)を正円窓膜及びアブミ骨底板の両方(またはいずれか)に適用して、両方のエリア(またはいずれかのエリア)の機能的密封を生じさせ、後続の期間にわたって、例えば、約24時間~約48時間にわたって治癒が起こる。ステップ2542において、方法2500は、後部鼓膜弁をその元の(生物学的)位置に戻すことを含み得る。本開示に従ったいくつかの実施形態では、方法2500は、図25に示される順序とは異なる順序で1つ以上のステップと、図25に示されない追加ステップとを行うことを含み得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のステップが省略され得る及び/または少なくとも1つの他のステップと同時に行われ得る。
特定の定義
本開示をより容易に理解するために、最初に、特定の用語を下記に定義する。以下の用語及び他の用語の追加定義は、本明細書全体にわたって記載される。
1つ以上の指定の要素またはステップを「含む(comprising)」として本明細書に説明されるデバイス、構成、または方法は非制限的であり、指定の要素またはステップは必須であるが、他の要素またはステップは構成または方法の範囲内に追加され得ることを意味する。冗長性を避けるために、1つ以上の指定の要素またはステップを「含む(comprising)」(または「含む(comprises)」)と説明されるいずれかのデバイス、構成、または方法は、また、より限定された対応する構成または方法を説明し、同じ指定の要素またはステップ「から本質的に成る(consisting essentially of)」(または「から本質的に成る(consists essentially of)」)も説明し、構成または方法が指定の必須要素または必須ステップを含み得、基本的及び新規の特徴(複数可)に実質的に影響を与えない追加要素または追加ステップも含み得ることを意味することも理解される。1つ以上の指定の要素またはステップを「含む(comprising)」または「から本質的に成る(consisting essentially of)」と本明細書に説明されるいずれかのデバイス、構成、または方法は、また、いずれかの他の不特定の要素またはステップを除外して、指定の要素またはステップ「から成る(consisting of)」(または「で構成される(consists of)」)、より限定された、制限的(closed-ended)な対応する構成または方法も説明することも理解される。本明細書に開示されるいずれかの構成または方法では、いずれかの指定された必須要素または必須ステップの既知のまたは開示された同等物は、その要素またはステップと置き換わり得る。
本明細書で使用される場合、特許請求の範囲の特徴に関連する「a」または「an」は、「1つ以上」または「少なくとも1つ」を意味する。
本明細書で使用される場合、「生体適合性」は、例えばインビボで生体組織と接触したとき、生体組織に重大な害を及ぼさない材料を指す。いくつかの実施形態では、材料が内耳への投与に適している場合、材料は「生体適合性」がある。いくつかの実施形態では、材料が細胞に対して毒性がない場合、材料は「生体適合性」がある。特定の実施形態では、インビトロでの細胞への添加が20%以下の細胞死をもたらす場合、材料は「生体適合性」があり、及び/またはインビボでのその材料の投与は、重大な炎症またはそのような他の悪影響を誘発しない。いくつかの実施形態では、説明されるデバイス及びシステムに使用される材料は生体適合性があり、クラスIIの生体適合性要件(例えば、短期間の滞留時間(24時間未満)及び間接的な血液経路を伴うデバイス)を満たすように検査される。
本明細書で使用される場合、「病気」、「障害」、及び/または「疾患」は、内耳にアクセスすることによって治療され得る病気、障害、及び/または疾患のいずれかを指す。いくつかの実施形態では、病気、障害、及び/または疾患は聴覚障害(難聴等)である。いくつかの実施形態では、病気、障害、及び/または疾患は平衡障害である。いくつかの実施形態では、病気、障害、及び/または疾患は内耳腫瘍等の腫瘍である。いくつかの実施形態では、病気、障害、及び/または疾患は前庭神経鞘腫等の腫瘍である。他の病気、障害、及び/または疾患は、限定ではないが、聴神経腫、加齢に関連する目まい及び平衡異常、自己免疫性内耳疾患、良性発作性頭位目まい症、両側前庭機能低下、CANVAS症候群、及び真珠腫を含む。
本明細書で使用される場合、「治療液」は、治療薬、または治療薬を内耳に提供するための送達モダリティ、例えば、治療薬をコードする核酸ベクターを含む流体成分を指す。治療薬は、例えば、聴覚疾患、障害、及び/または疾患、腫瘍等の疾患または障害を治療する働きがある小分子または生物製剤等のいずれかのモダリティであり得る。いくつかの実施形態では、治療薬はウイルス遺伝子治療のためのものである。いくつかの実施形態では、治療薬は治療用抗体である。いくつかの実施形態では、治療薬は治療用アンチセンスオリゴヌクレオチドである。いくつかの実施形態では、治療薬は治療用核酸(RNAまたはDNA等)である。いくつかの実施形態では、治療薬は治療用miRNAである。いくつかの実施形態では、治療薬は治療用shRNAである。いくつかの実施形態では、治療薬はCasタンパク質及びガイド分子、例えばガイドRNAを含む治療用CRISPR/Cas系である。いくつかの実施形態では、治療薬は、治療液中で、内耳に送達される。いくつかの実施形態では、治療薬は、送達モダリティ、例えば、治療液中で、内耳に送達される核酸ベクターによってコードされる。いくつかの実施形態では、治療薬は、1つ以上の薬学的に許容できる担体と一緒に処方される。いくつかの実施形態では、活性薬剤は、適切な母集団に投与されたときに所定の治療効果を達成する統計的に有意な確率を示す治療レジメンでの投与に適した単位用量で存在する。いくつかの実施形態では、治療液は、注射による投与、つまり、例えば、水性または非水性の溶液または懸濁液に特に適応し得る。
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容できる」という用語は、例えば、本明細書に開示される治療液を処方するために使用された担体に関連して使用され得、その用語は、担体が流体成分の他の成分と適合性があり、そのレシピエントに有害でないことを意味する。
本明細書で使用される場合、「治療」(また「手当て」または「処置」)という用語は、部分的または完全に、特定の病気、障害、及び/または疾患の1つ以上の症状、特徴、及び/または原因を軽減、改善、除去、回復、緩和、抑制し、それらの発病を遅延させ、それらの重症度を低下させる、及び/またはそれらの発生率を低下させる、治療薬(また「療法」)のいずれかの投与を指す。いくつかの実施形態では、そのような治療は、関連の病気、障害、及び/もしくは疾患の兆候を示さない患者のためのものであり得る、ならびに/または病気、障害、及び/もしくは疾患の初期兆候だけを示す患者のためのものであり得る。代替的にまたは付加的に、そのような治療は、関連の病気、障害、及び/または疾患のうちの1つ以上の罹患した兆候を示す患者のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、治療は、関連する病気、障害、及び/または疾患を患っていると診断されている患者のためであり得る。いくつかの実施形態では、治療は、所与の病気、障害、及び/または疾患の発症リスクの増加と統計的に相関のある1つ以上の感受性因子を有することが知られている患者のためのものであり得る。いくつかの実施形態では、患者は人間であり得る。
本明細書で使用される場合、「実質的に」という用語は、対象の特徴または特性の全体またはほぼ全体の範囲もしくは程度を示す質的条件を指す。
均等物
本開示はその詳細な説明に関連して説明されているが、前述の説明は特許請求の範囲を例示し、特許請求の範囲を限定しないことを意図していると理解されたい。他の態様、利点、及び変更は以下の特許請求の範囲内にある。
本明細書では、例を使用して、最良の様態を含む本発明を開示し、また、当業者が、いずれかのデバイスまたはシステムを作成及び使用することと、いずれかの取り入れられた方法を行うこととを含む、本実施形態を実践することも可能になる。特許性のある本実施形態の範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が思い付く他の例を含み得る。そのような他の例は、それが特許請求の範囲の文言と異ならない構造的要素を含む場合、またはそれが特許請求の範囲の文言とわずかな差がある同等の構造的要素を含む場合、特許請求の範囲内であることが意図される。
当業者に向けられた、最良の様態を含む、本開示の実施形態の完全及び有効な開示は、添付の図面を参照する明細書に記載されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
流体を耳に送達するためのデバイスであって、
近位端及び遠位端を含むハンドル部と、
前記ハンドル部の前記遠位端に結合された針サブアセンブリであって、曲針を含む、前記針サブアセンブリと、
前記ハンドル部の前記近位端に結合されたチューブと、を備え、
前記曲針は、前記ハンドル部を通って延在し、前記チューブに直接流体接続する、前記デバイス。
(項目2)
前記針サブアセンブリの近位端に結合された伸縮式支持体をさらに備える、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
前記ハンドルの前記遠位端は、前記伸縮式支持体の近位端に結合される、項目1及び2に記載のデバイス。
(項目4)
前記伸縮式支持体は複数の入れ子式ハイポチューブを含む、項目2または3に記載のデバイス。
(項目5)
前記曲針は、
少なくとも1つの膜を突き刺すための傾斜先端と、
曲げ部と、
を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目6)
前記ハンドル部の前記近位端に結合された張力緩和機構を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目7)
カメラ(例えば、遠位先端カメラであり、前記遠位先端カメラは前記針サブアセンブリ内に位置付けられる)を備える、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目8)
前記チューブは、前記ハンドル部の中空内部で前記曲針に結合する、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目9)
前記チューブは、約0.005インチ~約0.01インチの内径を含む、項目8に記載のデバイス。
(項目10)
前記曲げ部は、約0.5mm~約5mm(例えば、約1mm~約3mm、例えば、約1.4mm)の長さを有する、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目11)
前記角度は、約20度~約70度(例えば、約20度~約60度、例えば、約20度~約50度、例えば、約20度~約40度、例えば、約30度、例えば、約30度~約70度、例えば、約40度~約60度、例えば、約55度)である、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目12)
前記角度は約30度である、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目13)
前記角度は約55度である、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目14)
前記曲針は、約10~約35、例えば、約20~約35、例えば、約30~約35の範囲内のゲージ、例えば、33ゲージを含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目15)
前記曲針はステンレス鋼を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目16)
前記ハンドル部の前記近位端及び前記遠位端に配置された接着剤を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目17)
前記曲針に結合されたストッパーを備え、
前記ストッパーは、内耳内に位置付け、前記傾斜先端が蝸牛内に突出する距離を制御するように成形及びサイズ決定されている、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目18)
前記ストッパーは円柱ディスク型を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目19)
前記ストッパーは前記曲針の適所に成型され、
前記ストッパーは、前記曲針が所望の量を超えて少なくとも1つの膜に挿入されることを防止する、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目20)
前記ストッパーは、前記傾斜先端の遠位端から、約0.2mm~約1.2mm(例えば、約0.4mm~約1.0mm、例えば、約0.6mm~約0.9mm、例えば、約0.85mm)の距離に位置付けられる、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目21)
前記ストッパーは、約0.2mm~約1.2mm(例えば、約0.4mm~約1.0mm、例えば、約0.6mm~約0.9mm、例えば、約0.85mm)の直径を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目22)
前記ストッパーは、約0.2mm~約1.0mm(例えば、約0.3mm~約0.7mm、例えば、約0.4mm~約0.6mm、例えば、約0.5mm)の高さを含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目23)
前記複数の入れ子式ハイポチューブの各ハイポチューブは、約10~約30のゲージ(例えば、14XH、20TW、23XTW、及び/または27TW)を含む、項目4に記載のデバイス。
(項目24)
前記複数の入れ子式ハイポチューブの各ハイポチューブはステンレス鋼を含む、項目4に記載のデバイス。
(項目25)
前記ハンドル部は、さらに、前記ハンドルの前記遠位端に配置された先細部を含み、前記伸縮式支持体は前記先細部に結合し、前記ハンドルは第1の遠位端まで先細りになる(例えば、前記伸縮式支持体の第2の近位端は前記第1の遠位端に結合する)、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目26)
前記伸縮式支持体は、近位端で約0.2インチ以下の外径から、遠位端で約0.01インチ以上の外径まで先細りになる、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目27)
前記ハンドル部は、触覚及び制御のための機械加工溝を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目28)
前記ハンドル部は、前記内耳への留置を容易にするように成形及びサイズ決定されている、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目29)
前記張力緩和機構は、層状押出型材(例えば、層状Pebax押出型材)を含む、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目30)
前記張力緩和機構は前記チューブのよじれ及び/または変形を防止する、項目6~29のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目31)
前記チューブは、圧縮嵌めによって前記曲針に結合される、項目8~30のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目32)
前記チューブはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む、項目8~31のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目33)
前記チューブは、約0.003インチ~約0.01インチ(例えば、約0.007インチ)の内径を含む、項目8~32のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目34)
前記チューブは、約1/64インチ~約1/16インチ(例えば、約1/32インチ)の外径を含む、項目8~33のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目35)
前記チューブは、20インチよりも大きい長さ、例えば30インチよりも大きい長さ、例えば40インチよりも大きい長さ、例えば50インチよりも大きい長さ、例えば60インチよりも大きい長さ、例えば、約60インチの長さを含む、項目8~34のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目36)
前記デバイスは滅菌されている、及び/または生体適合性がある、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目37)
前記傾斜先端は、前記曲針の前記曲げ部から突出して、流体を分配するための出口を形成する、先行項目のいずれか1項に記載のデバイス。
(項目38)
先行項目のいずれか1項に記載のデバイスと、前記チューブに流体結合された滅菌シリンジとを備えるシステム。
(項目39)
ポンプを備える、項目38に記載のシステム。
(項目40)
前記ポンプは、(例えば、約10μL/分~約60μL/分、例えば、約15μL/分~約55μL/分、例えば、約20μL/分~約50μL/分、例えば、約25μL/分~約45μL/分、例えば、約25μL/分~約40μL/分、例えば、約20μL/分~約35μL/分、例えば、約30μL/分の速度で)(例えば、約10μL/分~約200μL/分、例えば、約20μL/分~約180μL/分、例えば、約30μL/分~約180μL/分、例えば、約40μL/分~約150μL/分、例えば、約50μL/分~約150μL/分、例えば、約60μL/分~約140μL/分、例えば、約70μL/分~約130μL/分、例えば、約80μL/分~約120μL/分、例えば、約90μL/分~約110μL/分、例えば、約100μL/分の速度で)前記デバイスのいずれか1つを通る流体の流量を制御する、項目39に記載のシステム。
(項目41)
送達システムであって、
送達デバイスであって、
遠位端と、
前記送達デバイスの前記遠位端に配置されたストッパーと、
を備える、前記送達デバイスと、
前記送達デバイスの前記遠位端に配置された遠位先端カメラであって、画像センサーを備える、前記遠位先端カメラと、
前記遠位先端カメラに動作可能に結合されたモニターであって、前記遠位先端カメラから受信した情報を表示する、前記モニターと、
と備える、前記送達システム。
(項目42)
前記ストッパーは透明である、項目41に記載のシステム。
(項目43)
前記ストッパーは、前記遠位先端カメラが前記ストッパーを通して見るための透明部を含む、項目41に記載のシステム。
(項目44)
前記遠位先端カメラは前記ストッパーの前面の上に配置され、前記ストッパーの前記前面は標的を向いている、項目41に記載のシステム。
(項目45)
前記標的は耳の一部である、項目44に記載のシステム。
(項目46)
前記遠位先端カメラは前記ストッパー内に埋め込まれている(例えば、統合されている)、項目43に記載のシステム。
(項目47)
前記遠位先端カメラは前記ストッパーの後ろに配置される、項目43に記載のシステム。
(項目48)
前記遠位先端カメラと前記モニターとの間に動作可能に結合されるワイヤをさらに備える、項目41に記載のシステム。
(項目49)
前記遠位先端カメラはオートフォーカス機能を備える、項目41に記載のシステム。
(項目50)
前記遠位先端カメラは、直方体形状、チップ形状、円筒形状、及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、項目41に記載のシステム。
(項目51)
前記画像センサーは約90°~約150°の視野を含む、項目41に記載のシステム。
(項目52)
前記画像センサーは、最大10mm×10mmの寸法を伴い、最大100mmの高さを伴う直方体形状、及び最大10mmの外径を含み、最大100mmの長さを伴う円筒形状のうちの少なくとも1つを含む、項目41に記載のシステム。
(項目53)
前記画像センサーは、少なくとも5フレーム/秒(fps)のフレームレートで少なくとも10×10ピクセルの解像度のビデオをキャプチャすることが可能なイメージアレイを含む、項目41に記載のシステム。
(項目54)
前記画像センサーは、最大10mm×10mmの画像エリアを含む、項目41に記載のシステム。
(項目55)
前記画像センサーは、最大10mmの光学フォーマットと、最大10μmのピクセルサイズとを含む、項目41に記載のシステム。
(項目56)
前記画像センサーに動作可能に結合されたプロセッサを備える、項目41に記載のシステム。
(項目57)
ドライバーパッケージ及び/またはソフトウェアパッケージを含む、項目41に記載のシステム。
(項目58)
少なくとも1つの光源を備える、項目41に記載のシステム。
(項目59)
光ファイバーを備える、項目41に記載のシステム。
(項目60)
遠位先端カメラシステムであって、
針の遠位端に配置された画像センサーであって、前記針の前記遠位端はストッパーを備える、前記画像センサーと、
前記画像センサーに動作可能に結合されたワイヤと、
前記画像センサーに動作可能に結合されたプロセッサと、
前記画像センサーによってキャプチャされ、前記プロセッサによって処理された情報を表示するために、前記プロセッサに動作可能に結合されたモニターと、
を備える、前記遠位先端カメラシステム。
(項目61)
治療液を内耳の一部に送達するための外科処置(例えば、項目1~37もしくは83に記載のデバイスのいずれか1つ、または項目38~60に記載のシステムのいずれか1つを使用する)であって、
後部鼓膜弁を展開することと、
アブミ骨底板に開口部を作成することと、
流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、
前記正円窓内の所望の挿入深度に前記流体送達デバイスを位置付けることと、
前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことと、
を含む、前記外科処置。
(項目62)
前記正円窓を突き刺す前に、遠位先端カメラ、内視鏡、及び手術用顕微鏡のうちの少なくとも1つをアクティブにすることと、
前記正円窓を突き刺す前に、前記遠位先端カメラ、前記内視鏡、及び前記手術用顕微鏡のうちの少なくとも1つによって、前記内耳を横断する前記治療液の流量及び前記治療液の分布のうちの少なくとも1つを監視することと、
をさらに含む、項目61に記載の処置。
(項目63)
前記正円窓を突き刺す前に前記遠位先端カメラをアクティブにすることを含み、
前記遠位先端カメラは、前記処置中に外科医によって見える少なくとも1つのモニターに通信可能に結合される、項目62に記載の処置。
(項目64)
前記後部鼓膜弁を展開することは、マイクロキュレット及びドリルのうちの少なくとも1つを使用して前記後部鼓膜弁を切断することを含む、項目61に記載の処置。
(項目65)
前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記耳を前処理してドレープすることと、
前記耳を前処理してドレープする前に患者を位置付けることと、
前記患者を位置付ける前に麻酔を導入することと、
麻酔を導入する前に前記耳にマーキングすることと、
をさらに含む、項目61に記載の処置。
(項目66)
前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記流体送達デバイスと上流ポンプとの間のチューブを接続することと、
前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記流体送達デバイスを滅菌することと、
前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記システムをプライミングすることと、
をさらに含む、項目61に記載の処置。
(項目67)
前記治療液は少なくとも1つのウイルス遺伝子治療を含む、項目61に記載の処置。
(項目68)
前記流体送達デバイスによって前記治療液を流した後、前記内耳から前記流体送達デバイスを取り外すこと、
前記流体送達デバイスを取り外した後、少なくとも1回のスキントリートメントを前記正円窓の膜及び前記アブミ骨底板の少なくとも1つに適用することと、
をさらに含む、項目61に記載の処置。
(項目69)
少なくとも1回のスキントリートメントを適用した後、前記後部鼓膜弁を元の位置に戻すことをさらに含む、項目68に記載の処置。
(項目70)
前記後部鼓膜弁を展開した後、骨管及び鼓膜の接合部から骨及び/または偽膜張り出し骨を除去することをさらに含む、項目61に記載の処置。
(項目71)
ダイヤモンドドリル及び耳科ドリルのうちの少なくとも1つを使用して骨を除去することをさらに含む、項目70に記載の処置。
(項目72)
前記アブミ骨底板に開口部を作成することは、レーザーを使用して前記アブミ骨底板に開口部を作成することを含む、項目61に記載の処置。
(項目73)
前記レーザーは耳科レーザーを含む、項目62に記載の処置。
(項目74)
前記後部鼓膜弁を展開する前に、麻酔及びアドレナリンのうちの少なくとも1つを前記患者の外耳道に適用することをさらに含む、項目61に記載の処置。
(項目75)
前記耳を前処理することは、さらに、少なくとも1つの消毒剤を前記耳に適用することを含む、項目61に記載の処置。
(項目76)
前記少なくとも1つの消毒剤は、ポビドンヨード、ヨードポビドン、ベタジン、ウォカジン、及びピオジンのうちの少なくとも1つを含む、項目75に記載の処置。
(項目77)
前記少なくとも1回のスキントリートメントは、ヒアルロン酸ナトリウム及びヒアルロン酸のうちの少なくとも1つを含む、項目68に記載の処置。
(項目78)
治療液を内耳の一部に送達するための方法(例えば、項目1~37もしくは83に記載のデバイスのいずれか1つ、または項目38~60に記載のシステムのいずれか1つを使用する)であって、
アブミ骨底板に開口部を作成することと、
流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、
前記正円窓内の所望の挿入深度に前記流体送達デバイスを位置付けることと、
前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことと、を含み、
前記治療液は少なくとも1つのウイルス遺伝子治療を含む、前記方法。
(項目79)
治療液を内耳の一部に送達するための方法(例えば、項目1~37もしくは83に記載のデバイスのいずれか1つ、または項目38~60に記載のシステムのいずれか1つを使用する)であって、
アブミ骨底板に開口部を作成することと、
流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、
前記正円窓内の所望の挿入深度に前記流体送達デバイスを位置付けることと、
前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことと、を含み、
前記所望の挿入深度は、約0.7mm~約1.0mmの深度を含む、前記方法。
(項目80)
前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことは、約20μL/分~約100μL/分の流量で前記治療液を流すことを含む、項目79に記載の方法。
(項目81)
前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことは、約0.07mL~約0.11mLの範囲の治療液の総量を流すことを含む、項目79に記載の方法。
(項目82)
前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことは、約0.5分~約5分の範囲の持続時間中、治療液を流すことを含む、項目79に記載の方法。
(項目83)
流体を耳に送達するためのデバイスであって、
近位端及び遠位端を含むハンドル部と、
前記ハンドル部の前記遠位端に結合された伸縮式支持体と、
前記伸縮式支持体の遠位端に結合された針サブアセンブリであって、曲針を含む、前記針サブアセンブリと、
前記ハンドル部の前記近位端に結合されたチューブと、
を備える、前記デバイス。
(項目84)
遠位端と、送達デバイスの前記遠位端に配置されたストッパーとを含む前記送達デバイスを保持するためのパッケージシステムであって、
取付面と、
前記送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含み、
前記デバイス入れ子部は前記取付面に搭載される、前記パッケージシステム。
(項目85)
送達デバイスを保持するためのパッケージシステムであって、
取付面と、
前記送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含み、
前記デバイス入れ子部は前記取付面に搭載される、前記パッケージシステム。
(項目86)
前記取付面内に配置された少なくとも一対の反対向きのスリットを含む、項目85に記載のシステム。
(項目87)
前記少なくとも一対の反対向きのスリットは、前記送達デバイスの近位端に流体結合されたチューブを保持する、項目86に記載のシステム。
(項目88)
前記デバイス入れ子部内に配置された複数の入れ子式ノッチを含み、前記入れ子式ノッチは、前記送達デバイスの近位端、遠位端、本体部のうちの少なくとも1つを保持する、項目85に記載のシステム。
(項目89)
前記取付面内に配置された少なくとも1つの取り付けスリットと、
前記デバイス入れ子部を横断して延在し、前記少なくとも1つの取り付けスリットに取り付けられる、少なくとも1つのロック部と、
を含む、項目85に記載のシステム。
(項目90)
前記デバイス入れ子部はフィドル型である、項目85に記載のシステム。
(項目91)
前記送達デバイスを前記デバイス入れ子部に固定するための少なくとも1つのツイストタイをさらに含む、項目85に記載のシステム。
(項目92)
前記少なくとも一対の反対向きのスリットは、前記少なくとも一対の反対向きのスリットが前記取付面に損傷を与えることを防止するために、いずれかの端に一対の湾曲端を含む、項目86に記載のシステム。
(項目93)
前記送達デバイスは、
遠位先端及び近位端を含むデバイス本体と、
前記近位端に流体結合されたチューブと、
を備える、項目85に記載のシステム。
(項目94)
治療液を内耳に送達するために使用される送達デバイスを保持するためのパッケージシステムであって、
取付面と、
前記送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含み、
前記デバイス入れ子部は前記取付面に搭載される、前記パッケージシステム。
(項目95)
前記送達デバイスの上流に流体結合されたPEEKチューブと、
前記PEEKチューブの周りに配置されたスリーブと、
をさらに含む、項目94に記載のシステム。
(項目96)
前記チューブのよじれを防止するために前記チューブの周りに同心円状に配置されたスリーブをさらに含む、項目93に記載のシステム。
(項目97)
前記スリーブはポリマー材料から成る、項目96に記載のシステム。
(項目98)
治療液を患者の内耳の一部に送達するための外科処置であって、
本明細書に説明される送達デバイスを用いて前記治療液を前記内耳に注入することを含む、前記外科処置。
(項目99)
経管的鼓膜切開術を行うことと、
レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、
をさらに含む、項目98に記載の処置。
(項目100)
外科処置であって、
経管的鼓膜切開術を行うことと、
レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、
本明細書に説明される送達デバイスを用いて治療液を患者の内耳に注入することと、
前記患者の正円窓及び卵円窓の少なくとも1つの周りに密閉剤を塗布することと、
前記患者の鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、
を含む、前記外科処置。
(項目101)
治療液を患者の内耳の一部に送達するための外科処置であって、
経管的鼓膜切開術を行うことと、
前記患者の正円窓を前処理することと、
レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、
前記内耳に送達するために、送達デバイス及び前記治療液の両方を前処理することと、
前記送達デバイスを用いて前記内耳に前記治療液を注入することと、
前記患者の前記正円窓及び卵円窓の少なくとも1つの周りに密閉剤を塗布することと、
前記患者の鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、
を含む、前記外科処置。
(項目102)
前記レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことは、KTP耳科レーザー及びCO 耳科レーザーのうちの少なくとも1つを使用することを含む、項目101に記載の処置。
(項目103)
前記治療液はAAVベクターを含む、項目99に記載の処置。
(項目104)
前記AAVベクターはAnc80AAVベクターを含む、項目103に記載の処置。
(項目105)
前記AAVベクターはhOTOFをコードするコーディング領域を含む、項目103に記載の処置。
(項目106)
前記ストッパーは、前記曲針内に配置されたストッパー固定溝の周りに着座する、項目17に記載のデバイス。
(項目107)
前記伸縮式支持体と前記ハンドル部との間の接触面に配置された環状ブレースをさらに含む、項目2に記載のデバイス。
(項目108)
前記ハンドル部の前記近位端に配置された少なくとも1つの機械加工バーブをさらに備え、
前記少なくとも1つの機械加工バーブは前記張力緩和機構とインターフェースし、前記ハンドル部と前記張力緩和機構との間の軸方向の動きを防止する、項目6に記載のデバイス。

Claims (108)

  1. 流体を耳に送達するためのデバイスであって、
    近位端及び遠位端を含むハンドル部と、
    前記ハンドル部の前記遠位端に結合された針サブアセンブリであって、曲針を含む、前記針サブアセンブリと、
    前記ハンドル部の前記近位端に結合されたチューブと、を備え、
    前記曲針は、前記ハンドル部を通って延在し、前記チューブに直接流体接続する、前記デバイス。
  2. 前記針サブアセンブリの近位端に結合された伸縮式支持体をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記ハンドルの前記遠位端は、前記伸縮式支持体の近位端に結合される、請求項1及び2に記載のデバイス。
  4. 前記伸縮式支持体は複数の入れ子式ハイポチューブを含む、請求項2または3に記載のデバイス。
  5. 前記曲針は、
    少なくとも1つの膜を突き刺すための傾斜先端と、
    曲げ部と、
    を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  6. 前記ハンドル部の前記近位端に結合された張力緩和機構を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  7. カメラ(例えば、遠位先端カメラであり、前記遠位先端カメラは前記針サブアセンブリ内に位置付けられる)を備える、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  8. 前記チューブは、前記ハンドル部の中空内部で前記曲針に結合する、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  9. 前記チューブは、約0.005インチ~約0.01インチの内径を含む、請求項8に記載のデバイス。
  10. 前記曲げ部は、約0.5mm~約5mm(例えば、約1mm~約3mm、例えば、約1.4mm)の長さを有する、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  11. 前記角度は、約20度~約70度(例えば、約20度~約60度、例えば、約20度~約50度、例えば、約20度~約40度、例えば、約30度、例えば、約30度~約70度、例えば、約40度~約60度、例えば、約55度)である、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  12. 前記角度は約30度である、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  13. 前記角度は約55度である、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  14. 前記曲針は、約10~約35、例えば、約20~約35、例えば、約30~約35の範囲内のゲージ、例えば、33ゲージを含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  15. 前記曲針はステンレス鋼を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  16. 前記ハンドル部の前記近位端及び前記遠位端に配置された接着剤を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  17. 前記曲針に結合されたストッパーを備え、
    前記ストッパーは、内耳内に位置付け、前記傾斜先端が蝸牛内に突出する距離を制御するように成形及びサイズ決定されている、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  18. 前記ストッパーは円柱ディスク型を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  19. 前記ストッパーは前記曲針の適所に成型され、
    前記ストッパーは、前記曲針が所望の量を超えて少なくとも1つの膜に挿入されることを防止する、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  20. 前記ストッパーは、前記傾斜先端の遠位端から、約0.2mm~約1.2mm(例えば、約0.4mm~約1.0mm、例えば、約0.6mm~約0.9mm、例えば、約0.85mm)の距離に位置付けられる、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  21. 前記ストッパーは、約0.2mm~約1.2mm(例えば、約0.4mm~約1.0mm、例えば、約0.6mm~約0.9mm、例えば、約0.85mm)の直径を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  22. 前記ストッパーは、約0.2mm~約1.0mm(例えば、約0.3mm~約0.7mm、例えば、約0.4mm~約0.6mm、例えば、約0.5mm)の高さを含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  23. 前記複数の入れ子式ハイポチューブの各ハイポチューブは、約10~約30のゲージ(例えば、14XH、20TW、23XTW、及び/または27TW)を含む、請求項4に記載のデバイス。
  24. 前記複数の入れ子式ハイポチューブの各ハイポチューブはステンレス鋼を含む、請求項4に記載のデバイス。
  25. 前記ハンドル部は、さらに、前記ハンドルの前記遠位端に配置された先細部を含み、前記伸縮式支持体は前記先細部に結合し、前記ハンドルは第1の遠位端まで先細りになる(例えば、前記伸縮式支持体の第2の近位端は前記第1の遠位端に結合する)、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  26. 前記伸縮式支持体は、近位端で約0.2インチ以下の外径から、遠位端で約0.01インチ以上の外径まで先細りになる、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  27. 前記ハンドル部は、触覚及び制御のための機械加工溝を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  28. 前記ハンドル部は、前記内耳への留置を容易にするように成形及びサイズ決定されている、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  29. 前記張力緩和機構は、層状押出型材(例えば、層状Pebax押出型材)を含む、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  30. 前記張力緩和機構は前記チューブのよじれ及び/または変形を防止する、請求項6~29のいずれか1項に記載のデバイス。
  31. 前記チューブは、圧縮嵌めによって前記曲針に結合される、請求項8~30のいずれか1項に記載のデバイス。
  32. 前記チューブはポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を含む、請求項8~31のいずれか1項に記載のデバイス。
  33. 前記チューブは、約0.003インチ~約0.01インチ(例えば、約0.007インチ)の内径を含む、請求項8~32のいずれか1項に記載のデバイス。
  34. 前記チューブは、約1/64インチ~約1/16インチ(例えば、約1/32インチ)の外径を含む、請求項8~33のいずれか1項に記載のデバイス。
  35. 前記チューブは、20インチよりも大きい長さ、例えば30インチよりも大きい長さ、例えば40インチよりも大きい長さ、例えば50インチよりも大きい長さ、例えば60インチよりも大きい長さ、例えば、約60インチの長さを含む、請求項8~34のいずれか1項に記載のデバイス。
  36. 前記デバイスは滅菌されている、及び/または生体適合性がある、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  37. 前記傾斜先端は、前記曲針の前記曲げ部から突出して、流体を分配するための出口を形成する、先行請求項のいずれか1項に記載のデバイス。
  38. 先行請求項のいずれか1項に記載のデバイスと、前記チューブに流体結合された滅菌シリンジとを備えるシステム。
  39. ポンプを備える、請求項38に記載のシステム。
  40. 前記ポンプは、(例えば、約10μL/分~約60μL/分、例えば、約15μL/分~約55μL/分、例えば、約20μL/分~約50μL/分、例えば、約25μL/分~約45μL/分、例えば、約25μL/分~約40μL/分、例えば、約20μL/分~約35μL/分、例えば、約30μL/分の速度で)(例えば、約10μL/分~約200μL/分、例えば、約20μL/分~約180μL/分、例えば、約30μL/分~約180μL/分、例えば、約40μL/分~約150μL/分、例えば、約50μL/分~約150μL/分、例えば、約60μL/分~約140μL/分、例えば、約70μL/分~約130μL/分、例えば、約80μL/分~約120μL/分、例えば、約90μL/分~約110μL/分、例えば、約100μL/分の速度で)前記デバイスのいずれか1つを通る流体の流量を制御する、請求項39に記載のシステム。
  41. 送達システムであって、
    送達デバイスであって、
    遠位端と、
    前記送達デバイスの前記遠位端に配置されたストッパーと、
    を備える、前記送達デバイスと、
    前記送達デバイスの前記遠位端に配置された遠位先端カメラであって、画像センサーを備える、前記遠位先端カメラと、
    前記遠位先端カメラに動作可能に結合されたモニターであって、前記遠位先端カメラから受信した情報を表示する、前記モニターと、
    と備える、前記送達システム。
  42. 前記ストッパーは透明である、請求項41に記載のシステム。
  43. 前記ストッパーは、前記遠位先端カメラが前記ストッパーを通して見るための透明部を含む、請求項41に記載のシステム。
  44. 前記遠位先端カメラは前記ストッパーの前面の上に配置され、前記ストッパーの前記前面は標的を向いている、請求項41に記載のシステム。
  45. 前記標的は耳の一部である、請求項44に記載のシステム。
  46. 前記遠位先端カメラは前記ストッパー内に埋め込まれている(例えば、統合されている)、請求項43に記載のシステム。
  47. 前記遠位先端カメラは前記ストッパーの後ろに配置される、請求項43に記載のシステム。
  48. 前記遠位先端カメラと前記モニターとの間に動作可能に結合されるワイヤをさらに備える、請求項41に記載のシステム。
  49. 前記遠位先端カメラはオートフォーカス機能を備える、請求項41に記載のシステム。
  50. 前記遠位先端カメラは、直方体形状、チップ形状、円筒形状、及びそれらの組み合わせのうちの少なくとも1つを含む、請求項41に記載のシステム。
  51. 前記画像センサーは約90°~約150°の視野を含む、請求項41に記載のシステム。
  52. 前記画像センサーは、最大10mm×10mmの寸法を伴い、最大100mmの高さを伴う直方体形状、及び最大10mmの外径を含み、最大100mmの長さを伴う円筒形状のうちの少なくとも1つを含む、請求項41に記載のシステム。
  53. 前記画像センサーは、少なくとも5フレーム/秒(fps)のフレームレートで少なくとも10×10ピクセルの解像度のビデオをキャプチャすることが可能なイメージアレイを含む、請求項41に記載のシステム。
  54. 前記画像センサーは、最大10mm×10mmの画像エリアを含む、請求項41に記載のシステム。
  55. 前記画像センサーは、最大10mmの光学フォーマットと、最大10μmのピクセルサイズとを含む、請求項41に記載のシステム。
  56. 前記画像センサーに動作可能に結合されたプロセッサを備える、請求項41に記載のシステム。
  57. ドライバーパッケージ及び/またはソフトウェアパッケージを含む、請求項41に記載のシステム。
  58. 少なくとも1つの光源を備える、請求項41に記載のシステム。
  59. 光ファイバーを備える、請求項41に記載のシステム。
  60. 遠位先端カメラシステムであって、
    針の遠位端に配置された画像センサーであって、前記針の前記遠位端はストッパーを備える、前記画像センサーと、
    前記画像センサーに動作可能に結合されたワイヤと、
    前記画像センサーに動作可能に結合されたプロセッサと、
    前記画像センサーによってキャプチャされ、前記プロセッサによって処理された情報を表示するために、前記プロセッサに動作可能に結合されたモニターと、
    を備える、前記遠位先端カメラシステム。
  61. 治療液を内耳の一部に送達するための外科処置(例えば、請求項1~37もしくは83に記載のデバイスのいずれか1つ、または請求項38~60に記載のシステムのいずれか1つを使用する)であって、
    後部鼓膜弁を展開することと、
    アブミ骨底板に開口部を作成することと、
    流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、
    前記正円窓内の所望の挿入深度に前記流体送達デバイスを位置付けることと、
    前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことと、
    を含む、前記外科処置。
  62. 前記正円窓を突き刺す前に、遠位先端カメラ、内視鏡、及び手術用顕微鏡のうちの少なくとも1つをアクティブにすることと、
    前記正円窓を突き刺す前に、前記遠位先端カメラ、前記内視鏡、及び前記手術用顕微鏡のうちの少なくとも1つによって、前記内耳を横断する前記治療液の流量及び前記治療液の分布のうちの少なくとも1つを監視することと、
    をさらに含む、請求項61に記載の処置。
  63. 前記正円窓を突き刺す前に前記遠位先端カメラをアクティブにすることを含み、
    前記遠位先端カメラは、前記処置中に外科医によって見える少なくとも1つのモニターに通信可能に結合される、請求項62に記載の処置。
  64. 前記後部鼓膜弁を展開することは、マイクロキュレット及びドリルのうちの少なくとも1つを使用して前記後部鼓膜弁を切断することを含む、請求項61に記載の処置。
  65. 前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記耳を前処理してドレープすることと、
    前記耳を前処理してドレープする前に患者を位置付けることと、
    前記患者を位置付ける前に麻酔を導入することと、
    麻酔を導入する前に前記耳にマーキングすることと、
    をさらに含む、請求項61に記載の処置。
  66. 前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記流体送達デバイスと上流ポンプとの間のチューブを接続することと、
    前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記流体送達デバイスを滅菌することと、
    前記後部鼓膜弁を展開する前に、前記システムをプライミングすることと、
    をさらに含む、請求項61に記載の処置。
  67. 前記治療液は少なくとも1つのウイルス遺伝子治療を含む、請求項61に記載の処置。
  68. 前記流体送達デバイスによって前記治療液を流した後、前記内耳から前記流体送達デバイスを取り外すこと、
    前記流体送達デバイスを取り外した後、少なくとも1回のスキントリートメントを前記正円窓の膜及び前記アブミ骨底板の少なくとも1つに適用することと、
    をさらに含む、請求項61に記載の処置。
  69. 少なくとも1回のスキントリートメントを適用した後、前記後部鼓膜弁を元の位置に戻すことをさらに含む、請求項68に記載の処置。
  70. 前記後部鼓膜弁を展開した後、骨管及び鼓膜の接合部から骨及び/または偽膜張り出し骨を除去することをさらに含む、請求項61に記載の処置。
  71. ダイヤモンドドリル及び耳科ドリルのうちの少なくとも1つを使用して骨を除去することをさらに含む、請求項70に記載の処置。
  72. 前記アブミ骨底板に開口部を作成することは、レーザーを使用して前記アブミ骨底板に開口部を作成することを含む、請求項61に記載の処置。
  73. 前記レーザーは耳科レーザーを含む、請求項62に記載の処置。
  74. 前記後部鼓膜弁を展開する前に、麻酔及びアドレナリンのうちの少なくとも1つを前記患者の外耳道に適用することをさらに含む、請求項61に記載の処置。
  75. 前記耳を前処理することは、さらに、少なくとも1つの消毒剤を前記耳に適用することを含む、請求項61に記載の処置。
  76. 前記少なくとも1つの消毒剤は、ポビドンヨード、ヨードポビドン、ベタジン、ウォカジン、及びピオジンのうちの少なくとも1つを含む、請求項75に記載の処置。
  77. 前記少なくとも1回のスキントリートメントは、ヒアルロン酸ナトリウム及びヒアルロン酸のうちの少なくとも1つを含む、請求項68に記載の処置。
  78. 治療液を内耳の一部に送達するための方法(例えば、請求項1~37もしくは83に記載のデバイスのいずれか1つ、または請求項38~60に記載のシステムのいずれか1つを使用する)であって、
    アブミ骨底板に開口部を作成することと、
    流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、
    前記正円窓内の所望の挿入深度に前記流体送達デバイスを位置付けることと、
    前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことと、を含み、
    前記治療液は少なくとも1つのウイルス遺伝子治療を含む、前記方法。
  79. 治療液を内耳の一部に送達するための方法(例えば、請求項1~37もしくは83に記載のデバイスのいずれか1つ、または請求項38~60に記載のシステムのいずれか1つを使用する)であって、
    アブミ骨底板に開口部を作成することと、
    流体送達デバイスの遠位端に位置付けられた針で正円窓を突き刺すことと、
    前記正円窓内の所望の挿入深度に前記流体送達デバイスを位置付けることと、
    前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことと、を含み、
    前記所望の挿入深度は、約0.7mm~約1.0mmの深度を含む、前記方法。
  80. 前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことは、約20μL/分~約100μL/分の流量で前記治療液を流すことを含む、請求項79に記載の方法。
  81. 前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことは、約0.07mL~約0.11mLの範囲の治療液の総量を流すことを含む、請求項79に記載の方法。
  82. 前記流体送達デバイスによって前記治療液を前記内耳に流すことは、約0.5分~約5分の範囲の持続時間中、治療液を流すことを含む、請求項79に記載の方法。
  83. 流体を耳に送達するためのデバイスであって、
    近位端及び遠位端を含むハンドル部と、
    前記ハンドル部の前記遠位端に結合された伸縮式支持体と、
    前記伸縮式支持体の遠位端に結合された針サブアセンブリであって、曲針を含む、前記針サブアセンブリと、
    前記ハンドル部の前記近位端に結合されたチューブと、
    を備える、前記デバイス。
  84. 遠位端と、送達デバイスの前記遠位端に配置されたストッパーとを含む前記送達デバイスを保持するためのパッケージシステムであって、
    取付面と、
    前記送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含み、
    前記デバイス入れ子部は前記取付面に搭載される、前記パッケージシステム。
  85. 送達デバイスを保持するためのパッケージシステムであって、
    取付面と、
    前記送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含み、
    前記デバイス入れ子部は前記取付面に搭載される、前記パッケージシステム。
  86. 前記取付面内に配置された少なくとも一対の反対向きのスリットを含む、請求項85に記載のシステム。
  87. 前記少なくとも一対の反対向きのスリットは、前記送達デバイスの近位端に流体結合されたチューブを保持する、請求項86に記載のシステム。
  88. 前記デバイス入れ子部内に配置された複数の入れ子式ノッチを含み、前記入れ子式ノッチは、前記送達デバイスの近位端、遠位端、本体部のうちの少なくとも1つを保持する、請求項85に記載のシステム。
  89. 前記取付面内に配置された少なくとも1つの取り付けスリットと、
    前記デバイス入れ子部を横断して延在し、前記少なくとも1つの取り付けスリットに取り付けられる、少なくとも1つのロック部と、
    を含む、請求項85に記載のシステム。
  90. 前記デバイス入れ子部はフィドル型である、請求項85に記載のシステム。
  91. 前記送達デバイスを前記デバイス入れ子部に固定するための少なくとも1つのツイストタイをさらに含む、請求項85に記載のシステム。
  92. 前記少なくとも一対の反対向きのスリットは、前記少なくとも一対の反対向きのスリットが前記取付面に損傷を与えることを防止するために、いずれかの端に一対の湾曲端を含む、請求項86に記載のシステム。
  93. 前記送達デバイスは、
    遠位先端及び近位端を含むデバイス本体と、
    前記近位端に流体結合されたチューブと、
    を備える、請求項85に記載のシステム。
  94. 治療液を内耳に送達するために使用される送達デバイスを保持するためのパッケージシステムであって、
    取付面と、
    前記送達デバイスを保持するためのデバイス入れ子部と、を含み、
    前記デバイス入れ子部は前記取付面に搭載される、前記パッケージシステム。
  95. 前記送達デバイスの上流に流体結合されたPEEKチューブと、
    前記PEEKチューブの周りに配置されたスリーブと、
    をさらに含む、請求項94に記載のシステム。
  96. 前記チューブのよじれを防止するために前記チューブの周りに同心円状に配置されたスリーブをさらに含む、請求項93に記載のシステム。
  97. 前記スリーブはポリマー材料から成る、請求項96に記載のシステム。
  98. 治療液を患者の内耳の一部に送達するための外科処置であって、
    本明細書に説明される送達デバイスを用いて前記治療液を前記内耳に注入することを含む、前記外科処置。
  99. 経管的鼓膜切開術を行うことと、
    レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、
    をさらに含む、請求項98に記載の処置。
  100. 外科処置であって、
    経管的鼓膜切開術を行うことと、
    レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、
    本明細書に説明される送達デバイスを用いて治療液を患者の内耳に注入することと、
    前記患者の正円窓及び卵円窓の少なくとも1つの周りに密閉剤を塗布することと、
    前記患者の鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、
    を含む、前記外科処置。
  101. 治療液を患者の内耳の一部に送達するための外科処置であって、
    経管的鼓膜切開術を行うことと、
    前記患者の正円窓を前処理することと、
    レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことと、
    前記内耳に送達するために、送達デバイス及び前記治療液の両方を前処理することと、
    前記送達デバイスを用いて前記内耳に前記治療液を注入することと、
    前記患者の前記正円窓及び卵円窓の少なくとも1つの周りに密閉剤を塗布することと、
    前記患者の鼓膜弁を解剖学的位置に下げることと、
    を含む、前記外科処置。
  102. 前記レーザーを利用したマイクロアブミ骨切開術を行うことは、KTP耳科レーザー及びCO耳科レーザーのうちの少なくとも1つを使用することを含む、請求項101に記載の処置。
  103. 前記治療液はAAVベクターを含む、請求項99に記載の処置。
  104. 前記AAVベクターはAnc80AAVベクターを含む、請求項103に記載の処置。
  105. 前記AAVベクターはhOTOFをコードするコーディング領域を含む、請求項103に記載の処置。
  106. 前記ストッパーは、前記曲針内に配置されたストッパー固定溝の周りに着座する、請求項17に記載のデバイス。
  107. 前記伸縮式支持体と前記ハンドル部との間の接触面に配置された環状ブレースをさらに含む、請求項2に記載のデバイス。
  108. 前記ハンドル部の前記近位端に配置された少なくとも1つの機械加工バーブをさらに備え、
    前記少なくとも1つの機械加工バーブは前記張力緩和機構とインターフェースし、前記ハンドル部と前記張力緩和機構との間の軸方向の動きを防止する、請求項6に記載のデバイス。
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