JP2023524692A - キナーゼ阻害剤を調製するためのプロセス - Google Patents

キナーゼ阻害剤を調製するためのプロセス Download PDF

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Abstract

本発明は、式Iのc-Met阻害剤、またはその薬学的に許容される塩を合成により調製するためのプロセスに関する。本発明はさらに、c-Met阻害剤、化合物1、またはその薬学的に許容される塩を合成により調製するためのプロセスに関する。本発明はまた、化合物1・ヘミフマル酸塩を合成により調製するためのプロセスに関する。本発明はさらに、c-Met阻害剤、化合物1、及び、化合物1・ヘミフマル酸塩を合成により調製するための大規模プロセスに関する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年4月30日に出願された米国特許出願シリアル番号第63/017,739号に対する優先権を主張する。前述の出願の内容はすべて、参照により本明細書に組み込まれている。
本発明は、式Iのc-Met阻害剤、またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスに関する。本発明はさらに、c-Met阻害剤、化合物1、またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスに関する。本発明はまた、化合物1・ヘミフマル酸塩を合成により調製するためのプロセスに関する。本発明はさらに、c-Met阻害剤、化合物1、及び、化合物1・ヘミフマル酸塩を合成により調製するための大規模プロセスに関する。
ヒトAxlは、受容体チロシンキナーゼのTyro3、Axl、及びMer(TAM)サブファミリーに属する。TAMキナーゼは、2つの免疫グロブリン様ドメイン及び2つのフィブロネクチンIII型ドメインからなる細胞外リガンド結合ドメインにより特徴づけられる。Axlは、いくつかの腫瘍細胞型で過剰発現され、初めは、慢性骨髄性白血病の患者からクローニングされた。過剰発現されると、Axlは形質転換能を示す。Axlシグナル伝達は、増殖性及び抗アポトーシス性シグナル伝達経路の活性化を介して腫瘍成長を惹起すると考えられる。Axlは、肺癌、骨髄性白血病、子宮癌、卵巣癌、膠腫、黒色腫、甲状腺癌、腎細胞癌、骨肉腫、胃癌、前立腺癌、及び乳癌などのがんと関連している。Axlの過剰発現は、表示したがんを有する患者について、予後不良をもたらす。
Merの活性化は、Axlと同様に、腫瘍成長及び活性化を惹起する下流シグナル伝達経路を伝達する。Merは、可溶性タンパク質Gas-6などのリガンドに結合する。MerへのGas-6結合は、Merの自己リン酸化をその細胞内ドメインで惹起して、下流シグナル活性化をもたらす。がん細胞におけるMerの過剰発現は、おそらくデコイ受容体としての可溶性Mer細胞外ドメインタンパク質の生成により、転移の増加につながる。腫瘍細胞は、可溶性Gas-6リガンドの能力を低下させて内皮細胞上のMerを活性化させる細胞外Mer受容体の可溶性形態を分泌し、がんの進行をもたらす。
したがって、選択されたがんを処置するために、Axl及びMerなどのTAM受容体チロシンキナーゼを阻害する化合物、ならびに、高収率及び純度で当該化合物を製造するプロセスが必要とされている。
一態様では、本発明は、式Iの化合物
Figure 2023524692000001
またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、式IIの化合物
Figure 2023524692000002
を、式IIIの化合物
Figure 2023524692000003
と、溶媒及び塩基の存在下において接触させることを含む、上記プロセスを含み、上記プロセスは任意選択で、式Iの化合物を酸と接触させて、式Iの化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む[式中、
LGは、Cl、Br、I、HOAt、HOBt、及び、オルガノトリホスフェート化合物から選択される脱離基であり、
は、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、及びC3~6シクロアルキルから選択され、
及びRはそれぞれ独立して、ハロ及びC1~6アルキルから選択され、
は、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びC3~6ヘテロアリールから選択され、
5aは、H、-NH、-OH、C1~8アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びC3~6ヘテロアリールから選択され、C1~8アルキルの最大3個のメチレン単位は任意選択で、及び独立して、-O-、NR’-、-C(O)-、-C(O)O-、及び、-C(O)NR’-で置換され、R5aは任意選択で、ハロ、CN、OH、NO、NH、SH、OR’、C(O)OR’、C(O)R’、C(O)NR’、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、及び、C3~6ヘテロアリールから選択される最大3個の置換基で置換されており、
5bは、HまたはC1~6アルキルであるか、または、
5a及びR5bは、それらが結合している窒素と共に、任意選択で、ハロ、CN、OH、NO、NH、SH、OR’、C(O)OR’、C(O)R’、C(O)NR’、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、または、C3~6ヘテロアリールで置換されているC3~6ヘテロシクロアルキルを形成し、
5cは、H、または、任意選択でハロ、CN、OH、NH、もしくはOR’で置換されたC1~6アルキルであり、
R’は、HまたはC1~6アルキルであり、
w、x、y、及びzはそれぞれ独立して、0~4の整数である]。
別の態様では、本発明は、化合物1(N-(4-フルオロフェニル)-N-(4-((7-メトキシ-6-(メチルカルバモイル)キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド)
Figure 2023524692000004
またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物4
Figure 2023524692000005
を、式III’の化合物
Figure 2023524692000006
と、溶媒及び塩基の存在下において接触させることを含み、式中、LGは、Cl、Br、I、HOAt、HOBt、及び、オルガノトリホスフェート化合物から選択される脱離基であり、本プロセスは任意選択で、化合物1の化合物を酸と接触させて、化合物1の化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、上記プロセスを含む。
上述したとおりの、Axl及びMerなどの、TAMキナーゼのシグナル伝達を特異的に阻害、制御、及び/または調節する低分子化合物が、異常細胞増殖及び血管新生と関連する病状を治療または予防するための手段として、特に望ましい。化合物1は、そのような低分子化合物の1つである。化合物1の生物活性は、2019年1月25日に出願されたPCT/US2019/015297に開示されており、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれている。PCT/US2019/015297には、化合物1の個別の、及び無関係な合成プロセスもまた開示されている(実施例4を参照されたい)。化合物1 ヘミフマル酸塩を調製するための個別の、及び無関係なプロセスは、2018年12月13日に出願されたUSSN 62/779430(実施例2、及び、段落360~375を参照されたい)に開示されており、その内容全体もまた参照により本明細書に組み込まれている。本開示は、驚くほど高収率及び純度で入手された、化合物1、及び、化合物1・ヘミフマル酸塩を調製するための改善されたプロセスを提供する。
定義及び略称
溶媒
Figure 2023524692000007
本発明で使用する場合、特に指示がない限り、以下の定義を適用しなければならない。
本発明の目的のために、化学元素は、Periodic Table of the Elements,CAS version,Handbook of Chemistry and Physics,95th Edに従って同定する。さらに、有機化学の一般原則は“Organic Chemistry,” 2nd Ed.,Thomas Sorrell,University Science Books,Sausalito: 2006及び“March’s Advanced Organic Chemistry,” 7th Ed.,Ed.: Smith,M.B.and March,J.,John Wiley & Sons,New York: 2013に記載されており、これらの内容全体は参照により本明細書に組み込まれている。
本明細書で使用する場合、用語「約」、または「およその」、または「およそ」は、その値またはパラメータ自体に関する実施形態を含む(及び、それについて記載する)。特定の実施形態では、用語「約」、または「およその」、または「およそ」は、示した量の±10%を含む。他の実施形態では、用語「約」、または「およその」、または「およそ」は、示した量の±5%を含む。特定の実施形態では、用語「約」、または「およその」、または「およそ」は、示した量の±1%を含む。
本明細書で使用する場合、用語「スラリー」とは、周囲条件にて所与の溶媒に、未溶解の固体が存在するように十分な固体を添加することで調製される懸濁液を意味する。典型的なスラリーは、長時間にわたり所定温度にて、封止したバイアル瓶において、「スラリー化」とも呼ばれる動作であるアジテーション(典型的には、撹拌または振動による)を含む。通常、固体は、本明細書に記載する方法を使用して、所定の期間後に回収される。
「薬学的に許容される」という語句は、本明細書では、妥当な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー応答、免疫原性、または他の問題もしくは合併症なしにヒト及び動物の組織と接触させて使用するのに好適であり、合理的な利益リスク比に見合った化合物、材料、組成物、及び/または剤形を指すために用いられる。
本明細書で使用する場合、用語「触媒量」とは、制限試薬の、化学量論的当量の未満である量を意味する。いくつかの実施形態では、触媒量は、制限試薬の化学量論的当量をはるかに下回っており、例えば、制限試薬の化学量論的量の0~5重量%、0~4重量%、0~3重量%、0~2重量%、0~1重量%、0~0.9重量%、0~0.8重量%、0~0.7重量%、0~0.6重量%、0~0.5重量%、0~0.4重量%、0~0.3重量%、0~0.2重量%、0~0.1重量%、0~0.05重量%、及び、0~0.01重量%である。
一般に、本出願で用いる命名法は、国際純正・応用化学連合(IUPAC)により採択されている命名規則に基づく。本明細書で示す化学構造は、CHEMDRAW(登録商標)を使用して用意した。本明細書の構造中での、炭素、酸素、または、窒素原子に現れる任意の空いている結合価は、水素原子の存在を示す。
記号「-」は、単結合を意味し、かつ「=」は、二重結合を意味する。
本明細書で使用する場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈が別段に明示していない限り、複数に対する言及も含む。
変項がいくつかの可能な置換基と共に一般的に定義されている場合、それぞれ個別のラジカルは、結合を伴って、または結合を伴わずに定義され得る。例えば、Rが水素であり得る場合、これは、Rの定義において、「-H」または「H」と示され得る。
化学構造が図示または記載されている場合、別段に明確に記述されていない限り、すべての炭素は、4の原子価に従って水素置換を有すると想定される。例えば、下の図の左側の構造では、9個の水素が存在することが意味されている。その9個の水素が、右側の構造では図示されている。時には、構造中の特定の原子が、文字による式で、置換として1個の水素または複数の水素(明確に定義された水素)を有する、例えば、-CHCH-と記載される。上述の記述技術が、そうしないと複雑な構造の記載を簡略及び簡潔にする化学分野では一般的であることは、当業者には理解される。
Figure 2023524692000008
基「R」が、例えば、式:
Figure 2023524692000009
においてのように、環系上に「浮かんでいる」と図示されている場合、別段に定義されていない限り、置換基「R」は、環系の任意の原子上に存在してよく、安定な構造が形成される限り、環原子のうちの1個からの、図示されている、暗示されている、または明確に定義されている水素の置き換えと想定される。
例えば、式:
Figure 2023524692000010
においてのように、基「R」が縮合環系上に浮かんでいるように図示されている場合、別段に定義されていない限り、置換基「R」は、縮合環系の任意の原子上に存在してよく、安定な構造が形成される限り、環原子のうちの1個からの、図示されている水素(例えば、上の式における-NH-)、暗示されている水素(例えば、上の式において、水素は図示されていないが、存在すると理解される)、または明確に定義されている水素(例えば、上の式において、「Z」は=CH-に等しい)の置き換えと想定される。図示されている例では、「R」基は、縮合環系の5員または6員環のいずれかに存在してよい。基「R」が、例えば、式:
Figure 2023524692000011
[式中、この例では、「v」は、1個よりも多くてよい]においてのように、飽和炭素を含有する環系上に存在するように図示されている場合、各々は環上の現在図示された、暗示された、または明確に定義された水素を置き換えると想定し、別段に定義されていない限り、得られる構造が安定であれば、2個の「R」は同一炭素上に存在し得る。簡単な例は、Rがメチル基である場合であり、図示された環の炭素上にジェミナルなジメチルが存在し得る(「環状」炭素)。別の例では、その炭素を含めた同じ炭素上の2個のRは環を形成していてもよく、したがって、例えば、式:
Figure 2023524692000012
においてのように、図示された環を含むスピロ環式環(「スピロシクリル」基)構造を生成する。
別段に述べられていない限り、二官能基は、記載のとおりの向き、または逆の向きを有することができる。例えば、二官能基「-C(O)NH-」に関して、本開示は、逆の向き「-NHC(O)-」もまた含む。
「ハロゲン」または「ハロ」は、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素を指す。
「C」または「C~C」という用語は、終点を含む範囲を示し、この際、n及びmは整数であり、かつ炭素の数を示す。例には、C、C~C、C、C~Cなどが含まれる。
「アルキル」は、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、及びヘプチルなどの、分枝または直鎖炭化水素鎖を指す。一部の実施形態では、アルキル基は、1~8個の炭素原子を有することができる。(C~C)アルキルが好ましい。「Cアルキル」または(C~C)アルキルという用語は、n~m個の炭素原子を有するアルキル基を指す。任意選択で置換されている場合、アルキル基の1個または複数(例えば、1~4個、1~2個、または1個)の水素原子が、「任意選択の置換」で下記するとおりの部分で置き換えられていてよい。一部の態様では、アルキル基は、非置換であるか、または任意選択で置換されていない。
「アルキレン」は、1~10個の炭素原子、1~8個の炭素原子、1~6個の炭素原子、1~4個の炭素原子、または1~2個の炭素原子を有する任意選択で置換されている二価飽和脂肪族ラジカルを指す。任意選択で置換されている場合、アルキレン基の1個または複数(例えば、1~4個、1~2個、または1個)の水素原子が、「任意選択の置換」で下記するとおりの部分で置き換えられていてよい。一部の態様では、アルキレン基は、非置換であるか、または任意選択で置換されていない。「Cアルキレン」という用語は、n~m個の炭素原子を有するアルキレン基を指す。アルキレン基の例には、限定されないが、メチレン、エタン-1,2-ジイル、プロパン-1,3-ジイル、プロパン-1,2-ジイル、ブタン-1,4-ジイル、ブタン-1,3-ジイル、ブタン-1,2-ジイル、2-メチル-プロパン-1,3-ジイルなどが含まれる。
「アルケニル」という用語は、1つまたは複数の二重炭素-炭素結合を有するアルキル基に対応する直鎖または分枝炭化水素基を指す。アルケニル基は形式的には、化合物の残りへのアルケニル基の結合点により置き換えられた1つのC-H結合を有するアルケンに対応する。「Cアルケニル」または(C~C)アルケニルという用語は、n~m個の炭素を有するアルケニル基を指す。一部の実施形態では、アルケニル部分は、2~6、2~4、または2~3個の炭素原子を含有する。アルケニル基の例には、限定されないが、エテニル、n-プロペニル、イソプロペニル、n-ブテニル、sec-ブテニルなどが含まれる。
「アルキニル」という用語は、1つまたは複数の三重炭素-炭素結合を有するアルキル基に対応する直鎖または分枝炭化水素基を指す。アルキニル基は形式的には、化合物の残りへのアルキル基の結合点により置き換えられた1つのC-H結合を有するアルキンに対応する。「Cアルキニル」または(C~C)アルキニルという用語は、n~m個の炭素を有するアルキニル基を指す。アルキニル基の例には、限定されないが、エチニル、プロピン-1-イル、プロピン-2-イルなどが含まれる。一部の実施形態では、アルキニル部分は、2~6、2~4、または2~3個の炭素原子を含有する。
「アルコキシ」は、式-ORの部分を指し、この際、Rは、本明細書で定義するとおりの(C~C)アルキル部分である。「Cアルコキシ」または(C~C)アルコキシという用語は、そのアルキル基がn~m個の炭素を有するアルコキシ基を指す。アルコキシ部分の例には、限定されないが、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシなどが含まれる。
アルコキシ基は、非置換であってもよいし、または任意選択で置換されていてもよい。任意選択で置換されている場合、アルコキシ基の1個または複数(例えば、1~4、1~2、または1個)の水素原子は、「任意選択の置換」で下記するとおりの部分で置き換えられていてよいが、ただし、エーテル酸素に対してアルファの水素原子は、ヒドロキシ、アミノ、またはチオ基により置き換えられないことを条件とする。一部の態様では、アルコキシ基は、非置換であるか、または任意選択で置換されていない。
「アルコキシカルボニル」は、基-C(O)-Rを指し、この際、Rは、本明細書で定義するとおりの(C~C)アルコキシである。
「アミノ」という用語は、式-NHの基を指す。
「カルバミル」という用語は、式-C(O)NHの基を指す。
単独か、または他の用語と組み合わせて用いられる「カルボニル」という用語は、-C(=O)-基を指し、これはC(O)と記載されることもある。
「シアノ」または「ニトリル」という用語は、式-C≡Nの基を指し、これは、-CNまたはCNと記載されることもある。
「オキソ」という用語は、二価置換基としての酸素原子を指し、炭素に結合した場合にはカルボニル基を、またはヘテロ原子に結合して、スルホキシドもしくはスルホン基、またはN-オキシド基を形成する。一部の実施形態では、複素環基は、1または2個のオキソ(=O)置換基により任意選択で置換されていてもよい。
「スルフィド」という用語は、二価置換基としての硫黄原子を指し、炭素に結合した場合、チオカルボニル基(C=S)を形成する。
本明細書で使用する「ヘテロ原子」という用語は、ホウ素、リン、硫黄、酸素、及び窒素を含むことが意図されている。
本明細書で使用する場合の「ハロアルキル」という用語は、水素原子の1個または複数が1個以上のハロゲン原子により置き換えられているアルキル基を指す。「Cハロアルキル」または(C~C)ハロアルキルという用語は、n~m個の炭素原子及び同じでも、または異なってもよい少なくとも1個から{2(n~m)+1}個までのハロゲン原子を有するCアルキル基を指す。一部の実施形態では、ハロゲン原子は、フルオロ原子である。一部の実施形態では、ハロアルキル基は、1~6または1~4個の炭素原子を有する。ハロアルキル基の例には、CF、C、CHF、CCl、CHCl、CClなどが含まれる。一部の実施形態では、ハロアルキル基は、フルオロアルキル基である。
単独か、または他の用語と組み合わせて用いられる「ハロアルコキシ」という用語は、式-O-ハロアルキルの基を指し、この際、ハロアルキル基は、上記で定義したとおりである。「Cハロアルコキシ」または(C~C)ハロアルコキシという用語は、そのハロアルキル基がn~m個の炭素を有するハロアルコキシ基を指す。ハロアルコキシ基の例には、トリフルオロメトキシなどが含まれる。一部の実施形態では、ハロアルコキシ基は、1~6、1~4、または1~3個の炭素原子を有する。
「アリール」は、一価の6~14員単環式または二環式または三環式炭素環(例えば、2つの縮合環を有する)を意味し、この際、その単環式環は芳香族であり、二環式環の環のうちの少なくとも1つは芳香族である。「Cアリール」または「(C~C)アリール」という用語は、n~m個の環炭素原子を有するアリール基を指す。一部の実施形態では、アリール基は、6~約10個の炭素原子を有する。一部の実施形態では、アリール基は、6個の環炭素原子を有する。一部の実施形態では、アリール基は、10個の環炭素原子を有する。別段に述べられていない限り、価電子則が許すならば、基の価は、ラジカル内の任意の環の任意の原子上に位置してよい。代表的な例には、フェニル、ナフチル、及びインダニルなどが含まれる。
アリール基は、非置換でもよいし、または任意選択で置換されていてもよい。任意選択で置換されている場合、アリール基の1個または複数(例えば、1~5、1~2、または1個)の水素原子は、「任意選択の置換」で下記するとおりの部分で置き換えられていてよい。一部の態様では、アルコキシ基は、非置換であるか、または任意選択で置換されていない。
「アリーレン」は、二価の6~14員単環式または二環式または三環式炭素環を意味し、この際、単環式環は芳香族であり、かつ二環式または三環式環の環のうちの少なくとも1つは芳香族である。代表的な例には、フェニレン、ナフチレン、及びインダニレンなどが含まれる。
「シクロアルキル」は、環化アルキル及びアルケニル基を含む非芳香族炭化水素環系(単環式、二環式、または多環式)を指す。「Cシクロアルキル」または「(C~C)シクロアルキル」という用語は、n~m個の環員炭素原子を有するシクロアルキルを指す。シクロアルキル基は、単環式または多環式(例えば、2、3、または4つの縮合環を有する)基及びスピロ環を含み得る。シクロアルキル基は、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14個の環形成炭素(C3~14)を有してよい。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、3~14員、3~10員、3~6環員、3~5環員、または3~4環員を有する。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、単環式である。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、単環式または二環式である。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、C3~6単環式シクロアルキル基である。シクロアルキル基の環形成炭素原子は、任意選択で酸化されて、オキソまたはスルフィド基を形成していてもよい。シクロアルキル基には、シクロアルキリデンも含まれる。一部の実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプタトリエニル、ノルボルニル、ノルピニル、ノルカルニル、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[2.1.1]ヘキサニルなどが含まれる。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルである。一部の実施形態では、シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシルなどの3~8個の環炭素の単一の飽和炭素環式環を含む。シクロアルキルは、1、2、または3個の置換基などの1個または複数の置換基で任意選択で置換されていてもよい。一部の実施形態では、シクロアルキル置換基は、(C~C)アルキル、ヒドロキシ、(C~C)アルコキシ、ハロ(C~C)アルキル、ハロ(C~C)アルコキシ、ハロ、アミノ、モノ-及びジ(C~C)アルキルアミノ、ヘテロ(C~C)アルキル、アシル、アリール、及びヘテロアリールからなる群から選択される。
シクロアルキル基は、非置換であっても、または任意選択で置換されていてもよい。任意選択で置換されている場合、シクロアルキル基の1個または複数(例えば、1~4、1~2、または1個)の水素原子は、「任意選択の置換」で下記するとおりの部分で置き換えられていてよい。一部の態様では、置換シクロアルキル基は、エキソ-またはエンド環式アルケンを組み込むことができる(例えば、シクロヘキサ-2-エン-1-イル)。一部の態様では、シクロアルキル基は、非置換であるか、または任意選択で置換されていない。
「シクロアルキルオキシカルボニル」は、基-C(O)-ORを意味し、この際、Rは、本明細書で定義するとおりの(C~C)シクロアルキルである。
「フェニルオキシカルボニル」は、基-C(O)-O-フェニルを指す。
「ヘテロアリール」は、-O-、-S(O)-(nは0、1、または2である)、-N-、及び-N(R)-から独立に選択される1個または複数、好ましくは1、2、3、または4個の環ヘテロ原子を含有し、かつ残りの環原子が炭素である5~14個の環原子の一価の単環式、縮合二環式、または縮合三環式ラジカルを意味し、この際、単環式ラジカルを含む環は芳香族であり、二環式または三環式ラジカルを含む縮合環のうちの少なくとも1つは芳香族である。二環式または三環式ラジカルを含む任意の非芳香環の1または2個の環炭素原子は、-C(O)-、-C(S)-、または-C(=NH)-基により置き換えられていてもよい。Rは、水素、アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、アシル、またはアルキルスルホニルである。別段に述べられていない限り、価電子則が許すならば、価は、ヘテロアリール基の任意の環の任意の原子上に位置してよい。特に、原子価の点が窒素上に位置する場合、追加の窒素置換基は存在しない。より具体的には、ヘテロアリールという用語には、限定されないが、1,2,4-トリアゾリル、1,3,5-トリアゾリル、フタルイミジル、ピリジニル、ピロリル、イミダゾリル、チエニル、フラニル、インドリル、2,3-ジヒドロ-1H-インドリル(例えば、2,3-ジヒドロ-1H-インドール-2-イルまたは2,3-ジヒドロ-1H-インドール-5-イルなどを含む)、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾジオキソール-4-イル、ベンゾフラニル、シノリニル、インドリジニル、ナフチリジン-3-イル、フタラジン-3-イル、フタラジン-4-イル、プテリジニル、プリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、テトラゾイル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル(例えば、テトラヒドロイソキノリン-4-イルまたはテトラヒドロイソキノリン-6-イルなどを含む)、ピロロ[3,2-c]ピリジニル(例えば、ピロロ[3,2-c]ピリジン-2-イルまたはピロロ[3,2-c]ピリジン-7-イルなどを含む)、ベンゾピラニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、及びその誘導体、及びそのN-オキシドまたは保護誘導体が含まれる。
5員ヘテロアリール環は、1個または複数(例えば、1、2、3、または4個)の環原子が独立に、N、O、及びSから選択される5個の環原子を有するヘテロアリール基である。例示的な5員環ヘテロアリールには、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、1,2,3-トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3-チアジアゾリル、1,2,3-オキサジアゾリル、1,2,4-トリアゾリル、1,2,4-チアジアゾリル、1,2,4-オキサジアゾリル、1,3,4-トリアゾリル、1,3,4-チアジアゾリル、及び1,3,4-オキサジアゾリルが含まれる。
6員ヘテロアリール環は、1個または複数(例えば、1、2、3、または4個)の環原子が独立に、N、O、及びSから選択される6個の環原子を有するヘテロアリール基である。例示的な6員環ヘテロアリールは、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアジニル、及びピリダジニルである。
「ヘテロアリーレン」は、-O-、-S(O)-(nは0、1、または2である)、-N-、及び-N(R19)-から独立に選択される1個または複数、好ましくは1、2、3、または4個の環ヘテロ原子を含有し、残りの環原子が炭素である5~14個の環原子の二価の単環式、縮合二環式、または縮合三環式ラジカルを意味し、この際、単環式ラジカルを含む環は芳香族であり、かつ二環式または三環式ラジカルを含む縮合環のうちの少なくとも1つは芳香族である。二環式または三環式ラジカルを含む任意の非芳香環の1または2個の環炭素原子は、-C(O)-、-C(S)-、または-C(=NH)-基により置き換えられていてもよい。R19は、水素、アルキル、またはアルケニルである。別段に述べられていない限り、価電子則が許すならば、価は、ヘテロアリーレン基の任意の環の任意の原子上に位置してよい。特に、原子価の点が窒素上に位置する場合、追加の窒素置換基は存在しない。より具体的には、ヘテロアリールという用語には、限定されないが、チエン-ジイル、ベンゾ[d]イソオキサゾール-ジイル、ベンゾ[d]イソチアゾール-ジイル、1H-インダゾール-ジイル(N1位で、R19で任意選択で置換されている)、ベンゾ[d]オキサゾール-ジイル、ベンゾ[d]チアゾール-ジイル、1H-ベンゾ[d]イミダゾール-ジイル(N1位で、R19で任意選択で置換されている)、1H-ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール-ジイル(N1位で、R19で任意選択で置換されている)、イミダゾ[1,2-a]ピリジン-ジイル、シンノリン-ジイル、キノリン-ジイル、ピリジン-ジイル、1-オキシド-ピリジン-ジイル、[1,2,4]トリアゾロ[4,3-a]ピリジン-ジイル、及び2,3-ジヒドロイミダゾ[1,2-a]ピリジン-ジイルなどが含まれる。
本明細書で使用する場合、「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクロ」は、任意選択で1個または複数のアルケニレン基を環構造の一部として含有してよく、ホウ素、窒素、硫黄、酸素、及びリンから独立に選択される少なくとも1個のヘテロ原子環員を有し、かつ4~14個の環員、4~10個の環員、4~7個の環員、または4~6個の環員を有する非芳香環または環系を指す。「ヘテロシクロアルキル」という用語には、単環式4、5、6、及び7員ヘテロシクロアルキル基が含まれる。ヘテロシクロアルキル基には、単環式または二環式または多環式(例えば、2つまたは3つの縮合または架橋環を有する)環系またはスピロ環が含まれ得る。一部の実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、窒素、硫黄、及び酸素から独立に選択される1、2、または3個のヘテロ原子を有する単環式基である。ヘテロシクロアルキル基の環形成炭素原子及びヘテロ原子は、任意選択で酸化されて、オキソまたはスルフィド基または他の酸化結合(例えば、C(O)、S(O)、C(S)、S(O)、N-オキシドなど)を形成していてもよいか、または窒素原子は、第四級化されていてもよい。ヘテロシクロアルキル基は、環形成炭素原子または環形成ヘテロ原子を介して結合していてもよい。一部の実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~3つの二重結合を含有する。一部の実施形態では、ヘテロシクロアルキル基は、0~2つの二重結合を含有する。ヘテロシクロアルキルの定義には、ヘテロシクロアルキル環、例えば、ピペリジン、モルホリン、アゼピンなどのベンゾまたはチエニル誘導体に縮合している(すなわち、それと共通する結合を有する)1つまたは複数の芳香環を有する部分も含まれる。縮合芳香環を含有するヘテロシクロアルキル基は、縮合芳香環の環形成原子を含む任意の環形成原子を介して結合していてもよい。ヘテロシクロアルキル基の例には、アゼチジニル、アゼパニル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロフラニル、ジヒドロピラニル、モルホリノ、3-オキサ-9-アザスピロ[5.5]ウンデカニル、1-オキサ-8-アザスピロ[4.5]デカニル、ピペリジニル、ピペラジニル、オキソピペラジニル、ピラニル、ピロリジニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、1,2,3,4-テトラヒドロキノリニル、トロパニル、4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジニル、及びチオモルホリノが含まれる。
「ヘテロシクロアルキル」または「ヘテロシクロ」は、非置換でも、または任意選択で置換されていてもよい。任意選択で置換されている場合、基の1個または複数(例えば、1~4、1~2、または1個)の水素原子が、フルオロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、アシルアミノ、チオ、及びアルキルチオから独立に選択される部分で置き換えられていてもよい。一部の態様では、置換ヘテロシクロ基は、エキソ-またはエンド環式アルケンを組み込むことができる(例えば、シクロヘキサ-2-エン-1-イル)。一部の態様では、ヘテロシクロ基は、非置換であるか、または任意選択で置換されていない。
実施形態
一態様では、本発明は、式Iの化合物
Figure 2023524692000013
またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、式IIの化合物
Figure 2023524692000014
を、式IIIの化合物
Figure 2023524692000015
と、溶媒及び塩基の存在下において接触させることを含み、上記プロセスは任意選択で、式Iの化合物を酸と接触させて、式Iの化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、上記プロセスを提供する[式中、
LGは、Cl、Br、I、HOAt、HOBt、及び、オルガノトリホスフェート化合物から選択される脱離基であり、
は、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、及びC3~6シクロアルキルから選択され、
及びRはそれぞれ独立して、ハロ及びC1~6アルキルから選択され、
は、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びC3~6ヘテロアリールから選択され、
5aは、H、OH、NH、C1~8アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びC3~6ヘテロアリールから選択され、C1~8アルキルの最大3個のメチレン単位は任意選択で、及び独立して、-O-、NR’-、-C(O)-、-C(O)O-、及び、-C(O)NR’-で置換され、R5aは任意選択で、ハロ、CN、OH、NO、NH、SH、OR’、C(O)OR’、C(O)R’、C(O)NR’、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、及び、C3~6ヘテロアリールから選択される最大3個の置換基で置換されており、
5bは、HまたはC1~6アルキルであるか、または、
5a及びR5bは、それらが結合している窒素と共に、任意選択で、ハロ、CN、OH、NO、NH、SH、OR’、C(O)OR’、C(O)R’、C(O)NR’、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、または、C3~6ヘテロアリールで置換されているC3~6ヘテロシクロアルキルを形成し、
5cは、H、または、任意選択でハロ、CN、OH、NH、もしくはOR’で置換されたC1~6アルキルであり、
R’は、HまたはC1~6アルキルであり、
w、x、y、及びzはそれぞれ独立して、0~4の整数である]。
一部の実施形態では、酸は、フマル酸である。
本態様の一実施形態では、LGは、構造
Figure 2023524692000016
を有する、T3P(登録商標)(2,4,6-トリプロピル-1,3,5,2,4,6-トリオキサトリトスフィナン-2,4,6-トリオキシド;プロピルホスホン酸無水物)などのオルガノトリホスフェートカップリング剤である。
本態様の一実施形態では、塩基は、無機塩基である。一実施形態では、塩基は、NaOH、NaCO、KCO、NaHCO、及び、KHCOから選択される。さらなる実施形態では、塩基は、NaCOである。さらなる実施形態では、塩基は、KCOである。
一実施形態では、溶媒は、水と有機溶媒との混合物である。
一実施形態では、有機溶媒は、極性プロトン性、及び非プロトン性極性溶媒から選択される。一実施形態では、極性プロトン性、または非プロトン性極性溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ブタンジオール、ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、エタノール、エチレングリコール、フルフリルアルコール、グリセロール、メタノール、メチルイソシアニド、N-メチル-2-ピロリドン、1-プロパノール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、2-プロパノール、プロピレングリコール、テトラヒドロフラン、及び、トリエチレングリコールからなる群から選択される。さらなる実施形態では、有機溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、1,4-ジオキサン、及び、テトラヒドロフランからなる群から選択される非プロトン性極性溶媒である。またさらなる実施形態では、有機溶媒は、水とテトラヒドロフランとの混合物である。またさらなる実施形態では、混合物は、およそ2:1~およそ8:1のテトラヒドロフラン:水、または、およそ2:1~およそ6:1のテトラヒドロフラン:水、または、およそ2:1~およそ4:1のテトラヒドロフラン:水である。またさらなる実施形態では、混合物は、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水~およそ3:1のテトラヒドロフラン:水である。
一実施形態では、第1溶媒に溶解した式IIIの化合物の溶液を、第2溶媒に溶解した式IIの化合物の溶液に添加して、式IIの化合物を式IIIの化合物と接触させて、反応混合物を作製する。
一実施形態では、第1溶媒は有機溶媒である。さらなる実施形態では、第1溶媒は非プロトン性極性溶媒である。さらなる実施形態では、第1溶媒はテトラヒドロフランである。
一実施形態では、第2溶媒は、水とテトラヒドロフランとの混合物である。一実施形態では、第2溶媒は、およそ2:1~およそ8:1のテトラヒドロフラン:水、または、およそ2:1~およそ6:1のテトラヒドロフラン:水、または、およそ2:1~およそ4:1のテトラヒドロフラン:水の混合物である。さらなる実施形態では、第2溶媒は、およそ3:1~およそ2:1のテトラヒドロフラン:水の混合物である。さらなる実施形態では、第2溶媒は、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水の混合物である。
一実施形態では、第1溶媒に溶解した式IIIの化合物を、第2溶媒に溶解した式IIの化合物の溶液に、およそ30分~およそ1時間の期間にわたり添加する。別の実施形態では、第1溶媒に溶解した式IIIの化合物を、第2溶媒に溶解した式IIの化合物の溶液に、30分以上の時間で添加する。
一実施形態では、反応混合物の温度は、約27℃未満に維持する。別の実施形態では、反応温度はおよそ20~27℃に維持する。別の実施形態では、反応温度はおよそ25~27℃に維持する。別の実施形態では、反応温度はおよそ20~25℃に維持する。
一実施形態では、反応混合物をおよそ35~40℃まで加熱して静置させ、有機相と水相に分離させる。
一実施形態では、本プロセスは、水相を廃棄することと、有機相を45~50℃まで加熱することと、その後、有機相を45~50℃で濾過することと、をさらに含む。
別の実施形態では、本プロセスは、水相を廃棄することと、有機相を55~60℃まで加熱することと、その後、有機相を55~60℃で濾過することと、をさらに含む。
別の実施形態では、本プロセスは、有機相を20~25℃まで冷却することと、水を有機相に添加して第2の混合物を作製することと、をさらに含み、添加した水の体積は、有機相の体積のおよそ1.5~およそ2.5倍である。別の実施形態では、本プロセスは、温度を50~55℃に維持しながら、水を有機相に添加して第2の混合物を作製することをさらに含む。
一実施形態では、少なくとも1時間にわたり、水を有機相に添加する。別の実施形態では、およそ4~4.5時間にわたり、水を有機相に添加する。
一実施形態では、第2の混合物を少なくとも12時間撹拌し、生成物は固体である。別の実施形態では、第2の混合物を少なくとも2時間撹拌する。
一実施形態では、LGはClである。
一実施形態では、本プロセスは、式IVの化合物
Figure 2023524692000017
を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させ、式IIIの化合物
Figure 2023524692000018
を作製することをさらに含む。
[式中、LGは塩素である。]
一実施形態では、試薬は塩化オキサリルである。
別の実施形態では、反応は、触媒量のジメチルホルムアミドの存在下において行われる。
別の実施形態では、反応は、有機溶媒の存在下において行われる。さらなる実施形態では、有機溶媒は非プロトン性極性溶媒である。さらなる実施形態では、非プロトン性極性溶媒はテトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応は、およそ-5℃~25℃の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、およそ0℃~20℃の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、およそ15℃以下の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、およそ5~15℃の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、およそ10~15℃の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、2~3時間の間、およそ10~15℃の温度にて行われる。
一実施形態では、本プロセスは、式Vの化合物
Figure 2023524692000019
を、式VIの化合物
Figure 2023524692000020
と反応させ、式IIの化合物
Figure 2023524692000021
をもたらすことをさらに含む。
[式中、LG’は、F、Cl、Br、I、

Figure 2023524692000022
及び-N から選択される。]
一実施形態では、反応は、溶媒の存在下において行われる。別の実施形態では、溶媒は有機溶媒である。別の実施形態では、溶媒は非プロトン性極性溶媒である。別の実施形態では、有機溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPT)、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、及び、ジクロロメタンから選択される非プロトン性極性溶媒である。さらなる実施形態では、有機溶媒はジメチルアセトアミドである。
一実施形態では、反応は、塩基の存在下において行われる。別の実施形態では、塩基は、n-BuLi、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムt-ブトキシド、ナトリウムt-ペントキシド、水酸化リチウム、リチウムメトキシド、リチウムt-ブトキシド、リチウムt-ペントキシド、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムt-ブトキシド、カリウムt-ペントキシド、水酸化セシウム、セシウムメトキシド、セシウムt-ブトキシド、または、セシウムt-ペントキシドである。さらなる実施形態では、塩基は、ナトリウムt-ペントキシドである。
一実施形態では、反応は、約70~90℃の温度にて行われる。別の実施形態では、反応は、約75~80℃の温度にて行われる。
一実施形態では、生成物は、水を反応混合物に添加することと、固体生成物を濾過などにより単離することと、により単離される。
一実施形態では、LG’は、F、Cl、Br、及び
Figure 2023524692000023
から選択される。さらなる実施形態では、LG’はClである。
一部の実施形態では、式Iの化合物は、式Ia、式Ib、式Ic、または式Idの化合物
Figure 2023524692000024
である。
[式中、R、R、R、R、R5a、R5b、R5c、w、x、y、及びzは、本明細書で定義するとおりである。]
式Ia、Ib、Ic、またはIdの一実施形態では、Rはハロ、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、及び、シクロプロピルから選択される。一実施形態では、wは0、1、または2である。さらなる実施形態では、wは0である。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの一実施形態では、xは0である。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの別の実施形態では、Rは、FまたはClである。一実施形態では、yは0、1、または2である。さらなる実施形態では、yは0である。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの一実施形態では、Rは、ハロまたはC1~6アルキルである。一実施形態では、zは、0または1である。さらなる実施形態では、zは0である。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの一実施形態では、R5bは、Hである。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの一実施形態では、R5aは、H、-NH、-OH、C1~6アルキル、及びC3~6ヘテロシクロアルキルから選択され、C1~6アルキルの最大3個のメチレン単位は、任意選択で、及び独立して、-O-またはNR’-で置換され、R5aは任意選択で、OH、C1~4アルキル、及びC3~6ヘテロシクロアルキルから選択される最大3個の置換基で置換される。
式Ia、Ib、Ic、またはIdのさらなる実施形態では、R5aは、H、-NH、-OH、メトキシ、メチル、エチル、N-メチルアゼチジン-2-イル、ピロリジン-2-イル-メチル、オキセタン-2-イル-オキシ、2-ヒドロキシエチルオキシ、2,3-ジヒドロキシプロピルオキシ、オキセタン-2-イル、2-(N-ピペリジル)エチル、2-(N-モルホリノ)エチル、及び、2-ジメチルアミノエチルから選択される。またさらなる実施形態では、R5aはメチルである。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの一実施形態では、R5cは、H、または、任意選択でOHもしくはOR’で置換されたC1~6アルキルである。さらなる実施形態では、R5cは、メチル、2-ヒドロキシエチル、2-メトキシエチル、または2-ヒドロキシプロピルである。またさらなる実施形態では、R5cはメチルである。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの別の実施形態では、R5a及びR5bは、それらが結合している窒素と共に、任意選択でOHで置換された、C3~6ヘテロシクロアルキルを形成する。さらなる実施形態では、R5a及びR5bは、それらが結合している窒素と共に、アゼチジンまたは2-ヒドロキシアゼチジンを形成する。
式Ia、Ib、Ic、またはIdの一実施形態では、R’はHである。別の実施形態では、R’はC1~6アルキルである。一部の実施形態では、R’は、H、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、t-ブチル、及びペンチルから選択される。一実施形態では、R’は、Hまたはメチルである。一実施形態では、R’はメチルである。
一態様では、本発明は、化合物1
Figure 2023524692000025
またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物4
Figure 2023524692000026
を、式III’の化合物
Figure 2023524692000027
と、溶媒及び塩基の存在下において接触させることを含み、式中、LGは、Cl、Br、I、HOAt、HOBt、及び、オルガノトリホスフェート化合物から選択される脱離基であり、上記プロセスは任意選択で、化合物1の化合物を酸と接触させて、化合物1の化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、上記プロセスを含む。
一実施形態では、塩基は無機塩基である。さらなる実施形態では、塩基は、NaOH、NaCO、KCO、NaHCO、及び、KHCOから選択される。またさらなる実施形態では、塩基は、NaCOである。またさらなる実施形態では、塩基は、KCOである。
一実施形態では、溶媒は、水と有機溶媒との混合物である。一実施形態では、有機溶媒は、極性プロトン性、または非プロトン性極性溶媒である。一実施形態では、極性プロトン性、または非プロトン性極性溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ブタンジオール、ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、エタノール、エチレングリコール、フルフリルアルコール、グリセロール、メタノール、メチルイソシアニド、N-メチル-2-ピロリドン、1-プロパノール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、2-プロパノール、プロピレングリコール、テトラヒドロフラン、及び、トリエチレングリコールから選択される。別の実施形態では、有機溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、1,4-ジオキサン、及び、テトラヒドロフランから選択される。さらなる実施形態では、溶媒は、水とテトラヒドロフランとの混合物である。またさらなる実施形態では、混合物は、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水~およそ3:1のテトラヒドロフラン:水である。
一実施形態では、第1溶媒に溶解した式III’の化合物の溶液を、第2溶媒に溶解した化合物4の溶液に添加して、化合物4を式III’の化合物と接触させて、反応混合物を作製する。
一実施形態では、第1溶媒は有機溶媒である。さらなる実施形態では、第1溶媒は非プロトン性極性溶媒である。さらなる実施形態では、第1溶媒はテトラヒドロフランである。
一実施形態では、第2溶媒は、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水である。
一実施形態では、第1溶媒に溶解した式III’の化合物を、第2溶媒に溶解した化合物4の溶液に、およそ30分~およそ1時間の期間にわたり添加する。別の実施形態では、第1溶媒に溶解した式III’の化合物を、第2溶媒に溶解した化合物4の溶液に、30分以上の時間で添加する。
一実施形態では、反応混合物の温度は、約20~27℃に維持する。一実施形態では、反応混合物は、約25~27℃に維持する。一実施形態では、反応混合物は、約27℃未満に維持する。別の実施形態では、反応温度はおよそ20~25℃に維持する。
別の実施形態では、反応混合物を35~40℃まで加熱して静置させ、有機相と水相に分離させる。
一実施形態では、本プロセスは、水相を廃棄することと、有機相を45~50℃まで加熱することと、その後、有機相を45~50℃で濾過することと、をさらに含む。
一実施形態では、本プロセスは、水相を廃棄することと、有機相を55~60℃まで加熱することと、その後、有機相を55~60℃で濾過することと、をさらに含む。
別の実施形態では、本プロセスは、有機相を20~25℃まで冷却することと、水を有機相に添加して第2の混合物を作製することと、をさらに含み、添加した水の体積は、有機相の体積のおよそ1.5~およそ2.5倍である。
別の実施形態では、本プロセスは、温度を50~55℃に維持しながら、水を有機相に添加して第2の混合物を作製することをさらに含む。
一実施形態では、少なくとも1時間にわたり、水を有機相に添加する。別の実施形態では、およそ4~4.5時間にわたり、水を有機相に添加する。
一実施形態では、第2の混合物を少なくとも12時間撹拌し、生成物は固体であり、濾過などにより収集される。別の実施形態では、第2の混合物を少なくとも2時間撹拌し、生成物は濾過などにより収集された。
一実施形態では、LGはClである。
一実施形態では、本プロセスは、化合物6
Figure 2023524692000028
を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させて、化合物7
Figure 2023524692000029
を作製することをさらに含む。
一実施形態では、試薬は塩化オキサリルである。
別の実施形態では、反応は、触媒量のジメチルホルムアミドの存在下において行われる。
一実施形態では、反応は、有機溶媒の存在下において行われる。さらなる実施形態では、有機溶媒は、テトラヒドロフランである。
一実施形態では、反応は、15℃以下の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、5~15℃の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、およそ10~15℃の温度にて行われる。さらなる実施形態では、反応は、2~3時間の間、およそ10~15℃の温度にて行われる。
一実施形態では、本プロセスは、化合物3
Figure 2023524692000030
を、4-アミノフェノール(5)と反応させて、化合物4
Figure 2023524692000031
を作製することをさらに含む。
一実施形態では、反応は、溶媒の存在下において行われる。さらなる実施形態では、溶媒は、有機溶媒である。さらなる実施形態では、有機溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPT)、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、及び、ジクロロメタンから選択される。またさらなる実施形態では、有機溶媒はジメチルアセトアミドである。
一実施形態では、反応は、塩基の存在下において行われる。さらなる実施形態では、塩基は、n-BuLi、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムt-ブトキシド、ナトリウムt-ペントキシド、水酸化リチウム、リチウムメトキシド、リチウムt-ブトキシド、リチウムt-ペントキシド、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムt-ブトキシド、カリウムt-ペントキシド、水酸化セシウム、セシウムメトキシド、セシウムt-ブトキシド、または、セシウムt-ペントキシドである。
一実施形態では、反応は、75~80℃の温度にて行われる。
一実施形態では、生成物は、水を反応混合物に添加することと、固体生成物を単離することと、により単離される。
一実施形態では、本プロセスは、化合物1をフマル酸と反応させて、化合物1-ヘミフマル酸塩

Figure 2023524692000032
をもたらすことをさらに含む。
一実施形態では、反応は、溶媒の存在下において行われる。さらなる実施形態では、溶媒は、水、アルコール溶媒、THF、DMF、MEK、アセトニトリル、1,4-ジオキサン、及びMTBE、またはこれらのいずれかの組み合わせから選択される。さらなる実施形態では、溶媒は、水と、アルコール溶媒との混合物である。
一実施形態では、アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、及びオクタノールから選択される。
さらなる実施形態では、溶媒は、エタノールの20%水溶液である。
一実施形態では、反応で使用する、エタノールの20%水溶液の体積は、化合物1の重量の約2~3倍である。別の実施形態では、反応で使用する、エタノールの20%水溶液の体積(mL)は、化合物1の重量(グラム)の約3倍である。
一実施形態では、使用するフマル酸の量は、化合物1に対して約0.5~1.0当量である。別の実施形態では、使用するフマル酸の量は、化合物1に対して約0.75~1.0当量である。別の実施形態では、使用するフマル酸の量は、化合物1に対して約0.8~0.82当量である。
一実施形態では、45~50℃で、エタノールの20%水溶液に溶解させたフマル酸の混合物を化合物1に添加することにより、化合物1をフマル酸と反応させて、反応混合物を作製する。
一実施形態では、フマル酸を溶解させるために使用する、エタノールの20%水溶液の体積(mL)は、化合物1の重量(グラム)の約2~3倍である。別の実施形態では、フマル酸を溶解させるために使用する、エタノールの20%水溶液の体積は、化合物1の重量の約2.2~2.8倍である。別の実施形態では、フマル酸を溶解させるために使用する、エタノールの20%水溶液の体積は、化合物1の重量の約2.4~2.6倍である。
一実施形態では、本プロセスは、反応混合物を還流温度まで加熱することと、撹拌することと、をさらに含む。別の実施形態では、還流反応混合物を、4~6時間撹拌する。
一実施形態では、本プロセスは、反応混合物を冷却することと、溶媒から固体生成物を分離することと、をさらに含む。
別の態様では、本発明は、化合物1
Figure 2023524692000033
またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物3
Figure 2023524692000034
を4-アミノフェノール(5)と反応させて、化合物4
Figure 2023524692000035
を提供することと、
化合物6
Figure 2023524692000036
を、溶媒の存在下において、塩化チオニルまたは塩化オキサリルと反応させて、化合物7
Figure 2023524692000037
を作製することと、
化合物4と化合物7とを反応させて、化合物1を作製することと、
を含み、上記プロセスは、任意選択で、化合物1を酸と接触させて、化合物1の化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、上記プロセスを含む。
別の態様では、本発明は、化合物1
Figure 2023524692000038
またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物3
Figure 2023524692000039
をジメチルアセトアミドである溶媒、及び、ナトリウムt-ペントキシドである塩基の存在下において、75~80℃の温度にて、4-アミノフェノール(5)と反応させて、化合物4
Figure 2023524692000040
を含む第1の反応混合物を提供することと、
水を第1の反応混合物に添加することにより、固体生成物の化合物4を沈殿させて分離することと、
化合物6
Figure 2023524692000041
を、テトラヒドロフランである溶媒、及び、ジメチルホルムアミドである触媒の存在下において、5~15℃の温度にて、塩化オキサリルと反応させて、化合物7
Figure 2023524692000042
を含む第2の反応混合物を作製することと、
第2の反応混合物を、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水である溶媒と、NaCOまたはKCO(好ましくはKCO)である塩基と、化合物4と、を含む第3の反応混合物に、少なくとも30分間にわたり添加して、第4の反応混合物を作製することであって、第4の反応混合物の温度は、添加の間約27℃未満に維持される、添加することと、
第4の反応混合物を35~40℃まで加熱して、静置して有機相と水相を分離させることと、
水相を廃棄して、有機相を55~60℃まで加熱し、その後、有機相を55~60℃で濾過することと、
50~55℃の温度に維持しながら、水を有機相に、およそ4~4.5時間にわたって添加して、第5の反応混合物を作製することと、
第5の反応混合物を少なくとも2時間撹拌することと、
化合物1である固体生成物を単離することと、を含み、上記プロセスは、任意選択で、化合物1を酸と接触させて、化合物1の化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、上記プロセスを含む。
本態様の一実施形態では、ジメチルホルムアミドは触媒量で存在する。
本態様の一部の実施形態では、ジメチルホルムアミドと塩化オキサリルのモル比は、約0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、または0.05である。一部の実施形態では、ジメチルホルムアミドと塩化オキサリルの体積比は、約0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、または0.05である。一部の実施形態では、ジメチルホルムアミド/塩化オキサリルのモル比は、約0.001~約0.005である。一部の実施形態では、ジメチルホルムアミド/塩化オキサリルの体積比は、約0.001~約0.005である。
本態様の他の実施形態では、ジメチルホルムアミドと化合物6のモル比は、約0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、または0.05である。一部の実施形態では、ジメチルホルムアミドと化合物6の体積比は、約0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、0.01、0.02、0.03、0.04、または0.05である。いくつかの実施形態では、ジメチルホルムアミド/化合物6のモル比は、約0.001~約0.005である。いくつかの実施形態では、ジメチルホルムアミド/化合物6の体積比は、約0.001~約0.005である。
別の態様では、本発明は、化合物1-ヘミフマル酸塩
Figure 2023524692000043
を調製するためのプロセスであって、
45~50℃で、エタノールの20%水溶液に溶解させたフマル酸の混合物を化合物1に添加することにより、反応混合物を作製することと、
反応混合物を加熱して還流することと、
4~6時間、還流状態にて反応混合物を撹拌することと、
反応混合物を冷却して、化合物1・ヘミフマル酸塩である固体生成物を溶媒から単離することと、
を含む、上記プロセスを含む。
別の態様では、本発明は、化合物1-ヘミフマル酸塩
Figure 2023524692000044
を調製するためのプロセスであって、
化合物3
Figure 2023524692000045
を、4-アミノフェノール(5)と反応させて、化合物4
Figure 2023524692000046
を提供することと、
化合物6

Figure 2023524692000047
を、溶媒の存在下において、塩化チオニルまたは塩化オキサリルと反応させて、化合物7
Figure 2023524692000048
を作製することと、
化合物4と化合物7とを反応させて、化合物1を作製することと、
エタノールの20%水溶液に溶解したフマル酸を化合物1と合わせて、化合物1-ヘミフマル酸塩を提供することと、
を含む、上記プロセスを含む。
一実施形態では、45~50℃で、エタノールの20%水溶液に溶解させたフマル酸の混合物を化合物1に添加することにより、化合物1をフマル酸と反応させて、スラリーを作製する。
一実施形態では、使用するフマル酸の量は、化合物1に対して約0.5~1.0当量である。別の実施形態では、使用するフマル酸の量は、化合物1に対して約0.75~1.0当量である。別の実施形態では、使用するフマル酸の量は、化合物1に対して約0.8~0.82当量である。
一実施形態では、フマル酸を溶解させるために使用する、エタノールの20%水溶液の体積(mL)は、化合物1の重量(グラム)の約2~3倍である。別の実施形態では、フマル酸を溶解させるために使用する、エタノールの20%水溶液の体積は、化合物1の重量の約2.2~2.8倍である。別の実施形態では、フマル酸を溶解させるために使用する、エタノールの20%水溶液の体積は、化合物1の重量の約2.4~2.6倍である。
別の態様では、本発明は、化合物1-ヘミフマル酸塩

Figure 2023524692000049
を調製するためのプロセスであって、
フマル酸溶液を化合物1と合わせて、スラリーを含む反応混合物を生成することと、
反応混合物を加熱して、所定の時間還流することと、
化合物1・ヘミフマル酸塩を固体として単離することと、
を含む、上記プロセスを含む。
本態様の一実施形態では、合わせることは、フマル溶液を化合物1に添加することを含む。
さらなる実施形態では、フマル酸は、約45~50℃にて、EtOHとアセトンの混合溶媒に溶解され、溶液を形成する。
別の実施形態では、所定の時間は、約1~6時間である。
別の実施形態では、単離することは、スラリーを含む反応混合物を冷却することと、反応混合物を濾過して固体を得ることと、固体を洗浄することと、を含む。
一態様では、本発明は、以下の構造を有する化合物を含む。
Figure 2023524692000050
考察
化合物1を作製する合成転換は、2つの並行反応:酸塩化物の化合物7の生成、及び、アミド化反応による化合物1の作製を含む。酸塩化物7の生成は迅速であり、周囲温度にて行ったとき、およそ15分後に完了することが発見された。しかし、周囲温度では、バッチ毎の不一致が発見され、バッチの中には、他のバッチよりも高レベルの不純物を含有したものもあった。10~15℃で反応を行うことにより、不必要な副生物の産生が避けられることがさらに発見された。この温度では、反応はよりゆっくりであり、通常完了までに2~3時間を要したが、不純物レベルは調整すること、及び、最小限に抑えることができた。
アミド化反応により化合物1を作製する間に、大部分の不純物が、未反応の化合物4、及び、酸塩化物との副反応による様々な反応生成物であることが分かった。反応において、わずかに化学量論量未満の酸塩化物を使用することで、一般的に、酸塩化物の副反応による不純物の量が減少したことが発見された。
本明細書にて提供するように、化合物1をフマル酸と反応させて、化合物1-ヘミフマル酸塩を作製する。ヘミフマル酸塩の低溶解性が原因で、あらゆる異物を除去するために、API段階で通常行われる研磨濾過は、遊離塩基工程で行った。そのために、大量の溶媒(化合物4に対して50v/w)を使用した。この大量さをもってしても、スケールアップにおいて、水相除去中の生成物の沈殿が観察された。この問題を解決するために、有機相を55~60℃まで加熱した後、研磨濾過を行った。
化合物1・ヘミフマル酸塩の塩形成は以前に、THFと水の混合物中で行われた。研磨濾過の後、THFをIPAに交換した。しかし、結晶生成物は依然として、高レベルのTHFを含有することが発見された。溶媒中での高温粉砕、及び高温での真空乾燥により、THFを取り除こうとする試みは、失敗に終わった。本問題を正そうとするために、MEK及びIPAをそれぞれ、塩形成のための溶媒として使用した。MEK及びIPAが、結晶格子中でTHFを置き換えて、対応する溶媒和物を形成したため、これらの試みは成功しなかった。
塩が溶液中で形成されたとき、THFが結晶生成物に組み込まれた場合に溶媒和物が得られ、60~80℃においてさえも、真空下にて乾燥することによっては除去することができないことが認識された。IPAの還流において塩を懸濁することにより、残留THFを除去しようとする試みもまた、成功しなかった。
塩は、化合物1の遊離塩基のスラリーから形成することができることを、我々の研究は示唆した。懸濁塩形成は、反応温度が70℃を上回るのであれば、ACN、IPA、またはEtOHを使用して実施することができることがさらに発見された。これらのスラリー条件下における転換はゆっくりであり(10時間超)、おそらく、媒体中の遊離塩基の溶解度が低いことに起因する。懸濁反応の利点は、結晶生成物が、最小量の溶媒を含有する(溶媒和物の形成が観察されない)ということであった。δ6.47ppm(1個のプロトンに対応する)における化合物1の芳香族ピークと比較して、δ6.64ppm(2個のプロトンに対応する)におけるフマル酸ピークの積分比を観察することにより、H NMR(d DMSO)を使用して、遊離塩基のヘミフマル酸塩への転換を監視した。完全な転換は、1:1の比での、これらの2つのシグナルを示す。
EtOHの水溶液の存在下において、転換はより速かったことが発見された。したがって、代替の実施例では、EtOHの10%水溶液における反応は、62~65℃において、5時間後に完了した。得られた収率は中程度であったが、溶媒の体積を減らしたときには一般に、より高収率が得られた。しかし、フマル酸を溶解させて、周囲温度での研磨濾過を可能にするために、大量の溶媒が必要であった。反応体積を減らすために、使用するフマル酸の量を、化合物1に対して0.8~0.82当量まで減らした。高温(40~45℃)もまた使用して、フマル酸を溶解させ、これにより、化合物1と比較して、酸を、EtOHの20%水溶液(2.48体積)により溶解させることができた。したがって、化合物1を溶解させるために、化合物1の重量の2~3倍(または、2.2~2.8倍、または、2.4~2.6倍)の体積で、EtOHの20%水溶液を使用することにより、化合物1・ヘミフマル酸塩の収率は、(純粋なエタノールを使用することで)約58%から95%超(97%)まで、大幅に改善し、生成物の純度はUPLCにより、99%を上回ったことが発見されたのは驚くべきことであった。溶媒和物の形成は観察されなかった。下表は、フマル酸を溶解させるために使用した溶媒、及び、対応する収率をまとめる。
Figure 2023524692000051
ここで、本発明を、以下の非限定的実施例により示す。
Figure 2023524692000052
スキーム1:化合物1及び化合物1ヘミフマル酸塩を調製するためのプロセス
Figure 2023524692000053
実施例1:4-クロロ-7-メトキシ-N-メチルキノリン-6-カルボキサミド(3)の合成
Figure 2023524692000054
メチル4-クロロ-7-メトキシキノリン-6-カルボキシレート 2(2g、8mmol)の、THF(20mL)の懸濁液に、メチルアミンの、EtOH(33%w/w、8M、20mL、160mmol)及びHO(10mL)の溶液を添加した。得られた混合物を室温で撹拌した。混合物は約10分で透明溶液になり、反応の間は透明溶液のままであった。出発物質が、LCMS及びHPLCにより、完全に消費されたことが判明するまで、撹拌を続けた。これには約3時間かかった。次に、混合物を濃縮して、残渣を20mLの水の中にスラリー化させ、濾過した。若干量のEtOAcを使用して、材料をフラスコから濾過用漏斗に移した。生成物を乾燥させて、4-クロロ-7-メトキシ-N-メチルキノリン-6-カルボキサミドを白色固体として得た(収率1.8g、90%、HPLC純度は97%超)。
実施例2:4-(4-アミノフェノキシ)-7-メトキシ-N-メチルキノリン-6-カルボキサミド(4)の合成
Figure 2023524692000055
温度計、窒素導入口、及びマグネチックスターラーを備えた5Lの3つ口丸底フラスコに、4-クロロ-7-メトキシ-N-メチルキノリン-6-カルボキサミド(3;300g、1当量)、4-アミノフェノール(5;195.9g、1.5当量)、及びDMA(1500mL)を充填した。得られた溶液を室温で撹拌し、無水THF(313mL)に溶解したナトリウムt-ペントキシド(184.52g、1.4当量)の溶液を、5分間撹拌しながら添加した。次に、反応混合物を75~80℃まで加熱して、さらに2~6時間撹拌した。次に、反応混合物を室温まで冷却して水(3L)を充填し、少なくともさらに1時間撹拌した。生成物を濾過して、600mLの1:1DMA/水で2回、その後、1200mLの水で1回洗浄した。生成物を結晶皿に移して、40~45℃の真空オーブンで最低18時間乾燥させ、薄茶色の光沢がある固体を得た(370~377g、96~97%)。
実施例3A:1-((4-フルオロフェニル)カルバモイル)シクロプロパン-1-カルボニルクロリド(7)の合成
Figure 2023524692000056
温度計、窒素導入口、及びマグネチックスターラーを備えた250mLの3つ口丸底フラスコに、1-((4-フルオロフェニル)カルバモイル)シクロプロパン-1-カルボン酸(6、19.11g;1.3当量)、75mLの無水THF、及び0.25mLのDMF(触媒)を充填した。混合物を、固体がすべて溶解するまで撹拌して5~10℃まで冷却し、その後、塩化オキサリル(7.13mL、1.28当量)を充填した。得られた混合物を、10~15℃で2~3時間エージングし、反応の完了を、(プロセス制御において)IPCにより確認した。反応完了時に、得られた生成混合物を、さらに精製することなく次工程で使用した。
実施例3B:1-((4-フルオロフェニル)カルバモイル)シクロプロパン-1-カルボニルクロリド(7)の合成[代替の方法]
Figure 2023524692000057
温度計、窒素導入口、及びマグネチックスターラーを備えた250mLの3つ口丸底フラスコに、1-((4-フルオロフェニル)カルバモイル)シクロプロパン-1-カルボン酸(6、19.11g;1.3当量)、75mLの無水THF、及び0.25mLのDMF(触媒)を充填した。混合物を、固体がすべて溶解するまで撹拌して5~15℃まで冷却し、その後、塩化オキサリル(7.13mL、1.28当量)を充填した。得られた混合物を室温まで温めた後、2~4時間撹拌した。得られた生成混合物をさらに精製することなく次工程で使用した。
実施例4A:N-(4-フルオロフェニル)-N-(4-((7-メトキシ-6-(メチルカルバモイル)キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(1)の合成
Figure 2023524692000058
温度計、窒素導入口、及びマグネチックスターラーを備えた500mLの3つ口丸底フラスコに、4-(4-アミノフェノキシ)-7-メトキシ-N-メチルキノリン-6-カルボキサミド(4、21.3g;1.0当量)、210mLの無水THF、及び、炭酸カリウム(27.32g、3当量)及び100mLの水で構成される溶液を充填した。添加したKCO水溶液を、さらなる6.4mLの水で洗い流した。激しくアジテーションをしながら、前の実施例での、化合物7を含有する反応混合物を、本反応混合物に、内部温度を20~25℃に維持しながら、30分以上にわたって移した。移動装置を、32mLの無水THFで洗い流した。反応混合物を、0.5~1時間の周囲温度にてアジテーションした。得られた混合物を35~40℃まで温め、相を分離させた。下の水層を廃棄し、上の有機相を55~60℃まで温めた後、研磨濾過して、21mLのTHFで洗い流した。濾過した有機相を、温度計、窒素導入口、及び機械式撹拌を備えた、1Lの三つ口丸底フラスコに移して、55~60℃で水を充填した。得られた溶液に化合物1を入れ、得られたシードベッドに、貧溶媒として水を4~4.5時間にわたり、50~55℃の温度に維持しながら添加した。得られたスラリーを20~25℃まで冷却して、2時間以上エージングした。次に、生成物を濾過して、水/THFで洗浄して乾燥させた。
実施例4B:N-(4-フルオロフェニル)-N-(4-((7-メトキシ-6-(メチルカルバモイル)キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(1)の合成[代替の方法]
Figure 2023524692000059
温度計、窒素導入口、及びマグネチックスターラーを備えた500mLの3つ口丸底フラスコに、4-(4-アミノフェノキシ)-7-メトキシ-N-メチルキノリン-6-カルボキサミド(4、21.3g;1.0当量)、210mLの無水THF、及び、炭酸カリウム(27.32g、3当量)及び100mLの水で構成される溶液を充填した。添加したKCO水溶液を、さらなる6.4mLの水で洗い流した。激しくアジテーションをしながら、前の実施例での、化合物7を含有する反応混合物を、本反応混合物に、内部温度を27℃未満に維持しながら、0.5~1時間にわたって移した。移動装置を、32mLの無水THFで洗い流した。反応混合物を、0.5~1時間の周囲温度にてアジテーションした。得られた混合物を35~40℃まで温め、相を分離させた。下の水層を廃棄し、上の有機相を45~50℃まで温めた後、濾紙を通して濾過し、21mLのTHFで洗い流した。濾過した有機相を、温度計、窒素導入口、及び機械式撹拌を備えた、1Lの三つ口丸底フラスコに移して、最低1時間にわたり、694mLの濾液を充填した。得られた混合物を最低12時間、20~25℃で撹拌し、その後、生成物を濾過して、42mLの2:1の水:THF混合物で2回洗い流した。次に、生成物を室温で、または、40~45℃の真空オーブン中で、濾紙上で乾燥させ、白色~ベージュ色の固体を得た(31.36g;90%)。
実施例5:N-(4-フルオロフェニル)-N-(4-((7-メトキシ-6-(メチルカルバモイル)キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド・1/2フマル酸(1・ヘミフマル酸塩)の合成-方法1
Figure 2023524692000060
温度計、窒素導入口、及びマグネチックスターラーを備えた2000mLの3つ口丸底フラスコに、フマル酸(80g;0.82当量)及び1.2Lの、エタノールの20%水溶液を充填した。混合物を45~50℃まで加熱して、固体がすべて溶解するまで撹拌した。温度計、窒素導入口、及びメカニカルスターラーを備えた、別の3Lの三つ口丸底フラスコに、N-(4-フルオロフェニル)-N-(4-((7-メトキシ-6-(メチルカルバモイル)キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド(1、500g;1.0当量)を充填した。フマル酸溶液を、40~45℃で濾紙を通して清澄化し、40~45℃で、化合物1を含むフラスコに移した。2000mLの丸底フラスコを、45~50℃で、300mLの、エタノールの20%水溶液により洗い流した。得られた混合物を加熱還流させ(75~80℃)、4~6時間撹拌した。次に、反応混合物を室温まで冷却し、生成物を濾過し、濾塊を、300mLの、エタノールの20%水溶液で2回洗浄した。次に、生成物を室温で、または、40~45℃の真空オーブン中で、濾紙上で乾燥させ、白色~ベージュ色の固体を得た(472~474g;97%)。
実施例6:N-(4-フルオロフェニル)-N-(4-((7-メトキシ-6-(メチルカルバモイル)キノリン-4-イル)オキシ)フェニル)シクロプロパン-1,1-ジカルボキサミド・1/2フマル酸(1・ヘミフマル酸塩)の合成-方法2
Figure 2023524692000061
フマル酸(2.68g、1当量)及びEtOH/アセトン、1:1(48mL)を、2ピース型EasyMax(EM)反応容器に添加し、50℃の反応温度まで加熱して、材料をすべて溶解させた。隣のEMポットで、化合物1(12.0g、1当量)を含有する1ピース型のEM容器を50℃のジャケット温度に設定した。フマル酸溶液を、化合物1を含有する容器に移した。シードを充填し(2%のシード、0.244g)、容器を加熱還流させた(-65℃)。1時間後、0.5mLのスラリーを濾過し、EtOHで洗浄して(6×1.5mL)、HPLCにより分析し、フマル酸含有量を測定した(結果は約10%になるはずである)。次に、1時間にわたり、スラリーを25℃まで冷却して、さらに1時間撹拌した。次に、固体を濾過し、1:1のEtOH/アセトン(2×3V)で洗浄して、週末にまたがり、25℃、真空下で乾燥させた。H NMR 700MHz(DMSO-d)δ 1.473 (s, 4H), δ 4.009 (s, 3H), δ 2.839 (d, 3H, 1H-1H = 4.7 Hz), δ 2.840 (d, 3H, 1H-1H = 4.7 Hz), δ 6.450 (d, 1H, 1H-1H = 5.2 Hz), δ 6.632 (s, 2H), δ 6.635 (s, 2H), δ 7.137 (m, 2H), δ 7.244 (d, 2H, 1H-1H = 8.6 Hz), δ 7.494 (s, 1H), δ 7.642 (m, 2H), δ 7.776 (d, 2H, 1H-1H = 8.6 Hz), δ 8.361 (q, 1H, 1H-1H = 4.7 Hz), δ 8.618 (s, 1H), 8.615 (s, 1H), δ 8.638 (d, 1H, 1H-1H = 5.2 Hz), δ 10.070 (s, 1H), δ 10.216 (s, 1H), δ 13.164 (s, 1H)。19F NMR 700MHz(DMSO-d;-63.72ppmにおける、参照トリフルオロトルエン)δ -121.460。13C NMR 700MHz(DMSO-d)δ 15.46, δ 26.47, δ 31.60, δ 56.15, δ 102.91, δ 107.83, δ 114.55, δ 115.05 (d, 19F-13C = 22.2 Hz), δ 121.15, δ 122.23, δ 122.43 (d, 19F-13C = 7.6 Hz), δ 124.35, δ 125.24, δ 134.03, δ 135.22 (d, 19F-13C = 2.4 Hz), δ 136.73, δ 149.08, δ 151.46, δ 153.18, δ 157.94, δ 158.30 (d, 19F-13C = 240.2 Hz), δ 161.76, δ 164.89, δ 168.16, 及びδ 168.16。15N NMR 700MHz(DMSO-d)δ 106.25 (15N), δ 127.79 (15N), δ 128.86 (15N), δ 166.04, δ 289.56 (15N)。
他の実施形態
上述の開示を、明確化及び理解を目的として実例及び実施例により、やや詳細に記載してきた。本発明を、様々な具体的で好ましい実施形態及び技術を参照して記載してきた。しかしながら、本発明の意図及び範囲内にとどまりながら、多くの変形形態及び変更形態を作成することができることは理解されるべきである。変化及び変更を、添付の特許請求の範囲内で実行することができることは当業者には明白であろう。したがって、上記は、例示であって、制限的ではないことが意図されていることを理解されたい。
したがって、本発明の範囲は、上記を参照して決定されるべきではなく、むしろ次に添付の特許請求の範囲を、そのような特許請求の範囲が権利を有する均等物の全範囲と共に参照して決定されるべきである。

Claims (114)

  1. 式Iの化合物
    Figure 2023524692000062
    またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、式IIの化合物
    Figure 2023524692000063
    を、式IIIの化合物
    Figure 2023524692000064
    と、溶媒及び塩基の存在下において接触させることを含み、前記プロセスは任意選択で、式Iの化合物を酸と接触させて、式Iの化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、前記プロセス[式中、
    LGは、Cl、Br、I、HOAt、HOBt、及び、オルガノトリホスフェート化合物から選択される脱離基であり、
    は、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、及びC3~6シクロアルキルから選択され、
    及びRはそれぞれ独立して、ハロ及びC1~6アルキルから選択され、
    は、ハロ、C1~6アルキル、C1~6アルコキシ、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びC3~6ヘテロアリールから選択され、
    5aは、H、OH、NH、C1~8アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、フェニル、及びC3~6ヘテロアリールから選択され、前記C1~8アルキルの最大3個のメチレン単位は任意選択で、及び独立して、-O-、NR’-、-C(O)-、-C(O)O-、及び、-C(O)NR’-で置換され、R5aは任意選択で、ハロ、CN、NO、NH、SH、OR’、C(O)OR’、C(O)R’、C(O)NR’、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、及び、C3~6ヘテロアリールから選択される最大3個の置換基で置換されており、
    5bは、HまたはC1~6アルキルであるか、または、
    5a及びR5bは、それらが結合している窒素と共に、任意選択で、ハロ、CN、OH、NO、NH、SH、OR’、C(O)OR’、C(O)R’、C(O)NR’、C1~4アルキル、C3~6シクロアルキル、C3~6ヘテロシクロアルキル、または、C3~6ヘテロアリールで置換されているC3~6ヘテロシクロアルキルを形成し、
    5cは、H、または、任意選択でハロ、CN、OH、NH、もしくはOR’で置換されたC1~6アルキルであり、
    R’は、HまたはC1~6アルキルであり、
    w、x、y、及びzはそれぞれ独立して、0~4の整数である]。
  2. 前記塩基が無機塩基である、請求項1に記載のプロセス。
  3. 前記塩基が、NaOH、NaCO、KCO、NaHCO、及び、KHCOから選択される、請求項1または請求項2に記載のプロセス。
  4. 前記塩基がKCOである、請求項1~3のいずれか1項に記載のプロセス。
  5. 前記溶媒が、水と有機溶媒との混合物である、請求項1~4のいずれか1項に記載のプロセス。
  6. 前記有機溶媒が、アセトン、アセトニトリル、ブタンジオール、ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、エタノール、エチレングリコール、フルフリルアルコール、グリセロール、メタノール、メチルイソシアニド、N-メチル-2-ピロリドン、1-プロパノール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、2-プロパノール、プロピレングリコール、テトラヒドロフラン、及び、トリエチレングリコールから選択される、請求項5に記載のプロセス。
  7. 前記有機溶媒が、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、1,4-ジオキサン、及び、テトラヒドロフランから選択される、請求項6に記載のプロセス。
  8. 前記溶媒が、水とテトラヒドロフランとの混合物である、請求項5~7のいずれか一項に記載のプロセス。
  9. 前記混合物が、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水~およそ3:1のテトラヒドロフラン:水である、請求項8のいずれか1項に記載のプロセス。
  10. 式IIの化合物を式IIIの化合物と接触させることが、第1溶媒に溶解した前記式IIIの化合物の溶液を、第2溶媒に溶解した前記式IIの化合物の溶液に添加して、反応混合物を作製することを含む、請求項1~9のいずれか1項に記載のプロセス。
  11. 前記第1溶媒が有機溶媒である、請求項10に記載のプロセス。
  12. 前記第1溶媒がテトラヒドロフランである、請求項11に記載のプロセス。
  13. 前記第2溶媒が、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水である、請求項10に記載のプロセス。
  14. 第1溶媒に溶解した前記式IIIの化合物を、第2溶媒に溶解した式IIの化合物の溶液に、少なくとも30分の時間で添加する、請求項10に記載のプロセス。
  15. 前記反応混合物が、およそ20~25℃の温度にて維持される、請求項10に記載のプロセス。
  16. 前記反応混合物を35~40℃まで加熱して静置させ、有機相と水相に分離させる、請求項10に記載のプロセス。
  17. 前記水相を廃棄して、前記有機相を55~60℃まで加熱し、その後、前記有機相を55~60℃で濾過することをさらに含む、請求項16に記載のプロセス。
  18. 温度を50~55℃に維持しながら、水を前記有機相に添加して第2の混合物を作製することをさらに含む、請求項17に記載のプロセス。
  19. 少なくとも1時間にわたり、前記水を前記有機相に添加する、請求項18に記載のプロセス。
  20. 前記第2の混合物を少なくとも12時間撹拌し、固体生成物が得られる、請求項19に記載のプロセス。
  21. LGがClである、請求項1~20のいずれか1項に記載のプロセス。
  22. 式IVの化合物
    Figure 2023524692000065
    を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させることで前記式III
    Figure 2023524692000066
    の化合物を作製することをさらに含み、LGがClである、請求項21に記載のプロセス。
  23. 前記試薬が塩化オキサリルである、請求項22に記載のプロセス。
  24. 式IVの化合物を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させることが、触媒量のジメチルホルムアミドの存在下において行われる、請求項23に記載のプロセス。
  25. 式IVの化合物を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させることが、有機溶媒の存在下において行われる、請求項22~24のいずれか1項に記載のプロセス。
  26. 前記有機溶媒がテトラヒドロフランである、請求項25に記載のプロセス。
  27. 式IVの化合物を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させることが、15℃以下の温度にて行われる、請求項22~26のいずれか1項に記載のプロセス。
  28. 式IVの化合物を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させることが、5~15℃の温度にて行われる、請求項22~27のいずれか1項に記載のプロセス。
  29. 式Vの化合物
    Figure 2023524692000067
    を、式VIの化合物
    Figure 2023524692000068
    と反応させることで、前記式II
    Figure 2023524692000069
    の化合物をもたらすことをさらに含み、式中、LG’は、F、Cl、Br、I、
    Figure 2023524692000070
    及び、-N から選択される、請求項1~28のいずれか1項に記載のプロセス。
  30. 式Vの化合物を式VIの化合物と反応させることが、溶媒の存在下において行われる、請求項29に記載のプロセス。
  31. 前記溶媒が有機溶媒である、請求項30に記載のプロセス。
  32. 前記有機溶媒が、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPT)、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、及び、ジクロロメタンから選択される、請求項31に記載のプロセス。
  33. 前記有機溶媒がジメチルアセトアミドである、請求項32に記載のプロセス。
  34. 前記反応が、塩基の存在下において行われる、請求項29~33のいずれか1項に記載のプロセス。
  35. 前記塩基が、n-BuLi、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムt-ブトキシド、ナトリウムt-ペントキシド、水酸化リチウム、リチウムメトキシド、リチウムt-ブトキシド、リチウムt-ペントキシド、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムt-ブトキシド、カリウムt-ペントキシド、水酸化セシウム、セシウムメトキシド、セシウムt-ブトキシド、または、セシウムt-ペントキシドである、請求項34に記載のプロセス。
  36. 前記塩基が、ナトリウムt-ペントキシドである、請求項35に記載のプロセス。
  37. 式Vの化合物を式VIの化合物と反応させることが、75~80℃の温度にて行われる、請求項29~36のいずれか1項に記載のプロセス。
  38. 前記式IIの化合物が、水を前記反応混合物に添加し、前記式IIの固体化合物を単離することにより単離される、請求項29~37のいずれか1項に記載のプロセス。
  39. LG’が、F、Cl、Br、及び、
    Figure 2023524692000071
    から選択される、請求項29~38のいずれか1項に記載のプロセス。
  40. LG’がClである、請求項39に記載のプロセス。
  41. がハロ、メチル、メトキシ、イソプロポキシ、及び、シクロプロピルから選択される、請求項1~40のいずれか1項に記載のプロセス。
  42. wが0、1、または2である、請求項1~41のいずれか1項に記載のプロセス。
  43. wが0である、請求項42に記載のプロセス。
  44. xが0である、請求項1~43のいずれか1項に記載のプロセス。
  45. がFまたはClである、請求項1~44のいずれか1項に記載のプロセス。
  46. yが0、1、または2である、請求項1~45のいずれか1項に記載のプロセス。
  47. yが0である、請求項46に記載のプロセス。
  48. がハロまたはC1~6アルキルである、請求項1~47のいずれか1項に記載のプロセス。
  49. zが0または1である、請求項1~48のいずれか1項に記載のプロセス。
  50. zが0である、請求項49に記載のプロセス。
  51. 5bがHである、請求項1~50のいずれか1項に記載のプロセス。
  52. 5aが、H、-NH、-OH、C1~6アルキル、及びC3~6ヘテロシクロアルキルから選択され、前記C1~6アルキルの最大3個のメチレン単位は、任意選択で、及び独立して、-O-またはNR’-で置換され、R5aは任意選択で、OH、C1~4アルキル、及びC3~6ヘテロシクロアルキルから選択される最大3個の置換基で置換される、請求項1~51のいずれか1項に記載のプロセス。
  53. 5aが、H、-NH、-OH、メトキシ、メチル、エチル、N-メチルアゼチジン-2-イル、ピロリジン-2-イル-メチル、オキセタン-2-イル-オキシ、2-ヒドロキシエチルオキシ、2,3-ジヒドロキシプロピルオキシ、オキセタン-2-イル、2-(N-ピペリジル)エチル、2-(N-モルホリノ)エチル、及び、2-ジメチルアミノエチルから選択される、請求項52に記載のプロセス。
  54. 5aがメチルである、請求項53に記載のプロセス。
  55. 5cがH、または、任意選択でOR’で置換されたC1~6アルキルである、請求項1~54のいずれか1項に記載のプロセス。
  56. 5cが、メチル、2-ヒドロキシエチル、2-メトキシエチル、または2-ヒドロキシプロピルである、請求項55に記載のプロセス。
  57. 5cがメチルである、請求項56に記載のプロセス。
  58. 5a及びR5bが、それらが結合している窒素と共に、任意選択でOHで置換された、C3~6ヘテロシクロアルキルを形成する、請求項1~50のいずれか1項に記載のプロセス。
  59. 5a及びR5bが、それらが結合している窒素と共に、アゼチジンまたは2-ヒドロキシアゼチジンを形成する、請求項58に記載のプロセス。
  60. 化合物1
    Figure 2023524692000072
    またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物4
    Figure 2023524692000073
    を、式III’の化合物
    Figure 2023524692000074
    と、溶媒及び塩基の存在下において、接触させることを含み、式中、LGは、Cl、Br、I、HOAt、HOBt、及び、オルガノトリホスフェート化合物から選択される脱離基であり、前記プロセスは任意選択で、前記化合物1の化合物を酸と接触させて、前記化合物1の化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、前記プロセス。
  61. 前記塩基が無機塩基である、請求項60に記載のプロセス。
  62. 前記塩基が、NaOH、NaCO、KCO、NaHCO、及び、KHCOから選択される、請求項60または61に記載のプロセス。
  63. 前記塩基がKCOである、請求項60~62のいずれか1項に記載のプロセス。
  64. 前記溶媒が、水と有機溶媒との混合物である、請求項60~63のいずれか1項に記載のプロセス。
  65. 前記有機溶媒が、アセトン、アセトニトリル、ブタンジオール、ジメチルホルムアミド、ジメトキシエタン、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、エタノール、エチレングリコール、フルフリルアルコール、グリセロール、メタノール、メチルイソシアニド、N-メチル-2-ピロリドン、1-プロパノール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、2-プロパノール、プロピレングリコール、テトラヒドロフラン、及び、トリエチレングリコールから選択される、請求項64に記載のプロセス。
  66. 前記有機溶媒が、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、1,4-ジオキサン、及び、テトラヒドロフランから選択される、請求項65に記載のプロセス。
  67. 前記溶媒が、水とテトラヒドロフランとの混合物である、請求項64~66のいずれか一項に記載のプロセス。
  68. 前記混合物が、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水~およそ3:1のテトラヒドロフラン:水である、請求項64~67のいずれか1項に記載のプロセス。
  69. 化合物4を前記式III’の化合物と接触させることが、第1溶媒に溶解した式III’の化合物の溶液を、第2溶媒に溶解した化合物4の溶液に添加して、反応混合物を作製することを含む、請求項60~68のいずれか1項に記載のプロセス。
  70. 前記第1溶媒が有機溶媒である、請求項69に記載のプロセス。
  71. 前記第1溶媒がテトラヒドロフランである、請求項70に記載のプロセス。
  72. 前記第2溶媒が、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水である、請求項69に記載のプロセス。
  73. 第1溶媒に溶解した前記式III’の化合物を、第2溶媒に溶解した化合物4の溶液に、少なくとも30分の時間で添加する、請求項69に記載のプロセス。
  74. 前記反応混合物の温度が、およそ20~25℃で維持される、請求項69に記載のプロセス。
  75. 前記反応混合物を35~40℃まで加熱して静置させ、有機相と水相に分離させる、請求項69に記載のプロセス。
  76. 前記水相を廃棄して、前記有機相を55~60℃まで加熱し、その後、前記有機相を55~60℃で濾過することをさらに含む、請求項75に記載のプロセス。
  77. 温度を50~55℃に維持しながら、水を前記有機相にさらに添加して第2の混合物を作製する、請求項76に記載のプロセス。
  78. 少なくとも1時間にわたり、前記水を前記有機相に添加する、請求項77に記載のプロセス。
  79. 前記第2の混合物を少なくとも2時間撹拌し、固体生成物が得られる、請求項78に記載のプロセス。
  80. LGがClである、請求項60~79のいずれか1項に記載のプロセス。
  81. 化合物6
    Figure 2023524692000075
    を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させて、化合物7
    Figure 2023524692000076
    を作製することをさらに含む、請求項80に記載のプロセス。
  82. 前記試薬が塩化オキサリルである、請求項81に記載のプロセス。
  83. 前記反応が、触媒量のジメチルホルムアミドの存在下において行われる、請求項82に記載のプロセス。
  84. 化合物6を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と反応させることが、有機溶媒の存在下において行われる、請求項81~83のいずれか1項に記載のプロセス。
  85. 前記有機溶媒がテトラヒドロフランである、請求項84に記載のプロセス。
  86. 化合物6を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と前記反応させることが、15℃以下の温度にて行われる、請求項81~85のいずれか1項に記載のプロセス。
  87. 化合物6を、塩化チオニル及び塩化オキサリルからなる群から選択される試薬と前記反応させることが、5~15℃の温度にて行われる、請求項81~86のいずれか1項に記載のプロセス。
  88. 化合物3
    Figure 2023524692000077
    を、4-アミノフェノール(5)と反応させて、化合物4
    Figure 2023524692000078
    を提供することをさらに含む、請求項60~87のいずれか1項に記載のプロセス。
  89. 化合物3を4-アミノフェノール(5)と反応させることが、溶媒の存在下において行われる、請求項88に記載のプロセス。
  90. 前記溶媒が有機溶媒である、請求項89に記載のプロセス。
  91. 前記有機溶媒が、アセトン、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド(HMPT)、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、及び、ジクロロメタンから選択される、請求項90に記載のプロセス。
  92. 前記有機溶媒がジメチルアセトアミドである、請求項91に記載のプロセス。
  93. 化合物3を4-アミノフェノール(5)と反応させることが、塩基の存在下において行われる、請求項88~92のいずれか1項に記載のプロセス。
  94. 前記塩基が、n-BuLi、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウムヘキサメチルジシラジド、水酸化ナトリウム、ナトリウムメトキシド、ナトリウムt-ブトキシド、ナトリウムt-ペントキシド、水酸化リチウム、リチウムメトキシド、リチウムt-ブトキシド、リチウムt-ペントキシド、水酸化カリウム、カリウムメトキシド、カリウムt-ブトキシド、カリウムt-ペントキシド、水酸化セシウム、セシウムメトキシド、セシウムt-ブトキシド、または、セシウムt-ペントキシドである、請求項93に記載のプロセス。
  95. 前記塩基が、ナトリウムt-ペントキシドである、請求項94に記載のプロセス。
  96. 化合物3を4-アミノフェノール(5)と反応させることが、75~80℃の温度で行われる、請求項88~95のいずれか1項に記載のプロセス。
  97. 水を前記反応混合物に添加し、化合物4を固体として単離することをさらに含む、請求項88~96のいずれか1項に記載のプロセス。
  98. 化合物1をフマル酸と反応させて、化合物1-ヘミフマル酸塩
    Figure 2023524692000079
    をもたらすことをさらに含む、請求項60~97のいずれか1項に記載のプロセス。
  99. 化合物1をフマル酸と反応させることが、溶媒の存在下において行われる、請求項98に記載のプロセス。
  100. 前記溶媒が、水、アルコール溶媒、THF、DMF、MEK、アセトニトリル、1,4-ジオキサン、及びMTBE、またはこれらのいずれかの組み合わせから選択される、請求項99に記載のプロセス。
  101. 前記溶媒が、水と、アルコール溶媒との混合物である、請求項100に記載のプロセス。
  102. 前記アルコール溶媒が、メタノール、エタノール、n-プロパノール、イソプロパノール、n-ブタノール、t-ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノール、及びオクタノールから選択される、請求項101に記載のプロセス。
  103. 前記溶媒が、エタノールの20%水溶液である、請求項101に記載のプロセス。
  104. 化合物1をフマル酸と反応させることが、45~50℃で、エタノールの20%水溶液の溶媒に溶解させたフマル酸の混合物を化合物1に添加することにより、反応混合物を作製することを含む、請求項98~103のいずれか1項に記載のプロセス。
  105. 前記反応混合物を加熱して還流させることと、前記反応混合物を撹拌することと、をさらに含む、請求項104に記載のプロセス。
  106. 前記反応混合物を、還流状態にて4~6時間撹拌する、請求項105に記載のプロセス。
  107. 前記反応混合物を冷却することと、化合物1-ヘミフマル酸塩を前記溶媒から単離することと、をさらに含む、請求項106に記載のプロセス。
  108. 化合物1
    Figure 2023524692000080
    またはその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物3
    Figure 2023524692000081
    を、ジメチルアセトアミド及びナトリウムt-ペントキシドの存在下において、75~80℃の温度にて、4-アミノフェノール(5)と反応させて、化合物4
    Figure 2023524692000082
    を含む第1の反応混合物を提供することと、
    水を前記第1の反応混合物に添加することで、化合物4を沈殿させて固体として単離することと、
    化合物6
    Figure 2023524692000083
    を、テトラヒドロフラン、及び、触媒量のジメチルホルムアミドの存在下において、5~15℃の温度にて、塩化オキサリルと反応させて、化合物7
    Figure 2023524692000084
    を含む第2の反応混合物を作製することと、
    前記第2の反応混合物を、およそ2:1のテトラヒドロフラン:水である溶媒と、KCOである塩基と、化合物4と、を含む第3の反応混合物に、少なくとも30分間にわたり添加して、第4の反応混合物を作製することであって、前記第4の反応混合物の温度は、前記添加の間約27℃未満に維持される、前記添加することと、
    前記第4の反応混合物を35~40℃まで加熱して、静置して有機相と水相を分離させることと、
    前記水相を廃棄して、前記有機相を55~60℃まで加熱し、その後、前記有機相を55~60℃で濾過することと、
    少なくとも1時間にわたり、水を前記有機相に添加して、第5の反応混合物を作製することと、
    前記第5の反応混合物を少なくとも2時間撹拌することと、
    化合物1を固体生成物として単離することと、を含み、前記プロセスが任意選択で、前記化合物1の化合物を酸と接触させて、前記化合物1の化合物の薬学的に許容される塩を作製することをさらに含む、前記プロセス。
  109. 化合物1-ヘミフマル酸塩
    Figure 2023524692000085
    を調製するためのプロセスであって
    45~50℃で、エタノールの20%水溶液の溶媒に溶解させたフマル酸の混合物を化合物1に添加することにより、反応混合物を作製することと、
    前記反応混合物を加熱して還流することと、
    4~6時間、還流状態にて前記反応混合物を撹拌することと、
    前記反応混合物を冷却することと、
    前記反応混合物を濾過して、化合物1・ヘミフマル酸塩を固体として得ることと、
    を含む、前記プロセス。
  110. 化合物1-ヘミフマル酸塩
    Figure 2023524692000086
    を調製するためのプロセスであって、
    フマル酸溶液を化合物1と合わせて、スラリーを含む反応混合物を生成することと、
    前記反応混合物を加熱して、所定の時間還流することと、
    化合物1・ヘミフマル酸塩を固体として単離することと、
    を含む、前記プロセス。
  111. 合わせることが、前記フマル酸溶液を化合物1に添加することを含む、請求項110に記載のプロセス。
  112. フマル酸が、約45~50℃にて、EtOHとアセトンの混合溶媒に溶解され、前記フマル酸溶液を形成する、請求項110に記載のプロセス。
  113. 前記所定の時間が、約1~6時間である、請求項110に記載のプロセス。
  114. 単離することが、前記スラリーを含む前記反応混合物を冷却することと、前記反応混合物を濾過して固体を得ることと、前記固体を洗浄することと、を含む、請求項110に記載のプロセス。
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