JP2023523872A - リポソーム化アナマイシンを再構成する方法 - Google Patents

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Abstract

凍結乾燥されたアナマイシンを再構成する方法及び患者を治療する方法を記載する。

Description

本出願は、2019年6月28日に出願された米国仮出願第62/868,190号明細書の優先権の利益を主張するものであり、その開示内容全体を本明細書に記載されているかの如く参照により本明細書に組み込む。
アナマイシン(Annamycin)はがんの化学療法剤であり、アントラセン構造を有する一群(anthracene structural family)に属する。その物理的及び薬理学的特性に従い、アナマイシンを剤形化するための組成物が記載されており、この薬物はリポソームとして製剤化されている(米国特許第7,238,366号明細書参照)。リポソーム化アナマイシン(liposomal Annamycin)に関しては、成人の再発難治性急性リンパ芽球性白血病患者(M.Wetzler,et al.,Clinical Lymphoma,Myeloma and Leukemia,13(4),430-434 August 2013)及びドキソルビシン耐性乳がんの治療における(D.J.Booser et al.,Cancer Chemother.Pharmacol.50;6-8,2002)臨床試験が記載されている。
薬物送達系において、正確な投与量を確実に投与し、したがって、最も効果的な治療を施しながら、不純物により引き起こされる望まない副作用を回避することを目的として、純度及び品質が一定した製剤の製造が可能になることが望ましい。更に、維持の仕方が悪かったり、又は製剤化が不適切であったりした医薬品原料体(drug material)は、投与する前に分解して効果を失う可能性があり、その結果として高価な原薬が無駄になる。規制基準においても、ラベルに指定された手順に従うことにより、薬物の純度及び薬物の量が一定の水準で提供されることが必要とされている。
アナマイシンの製剤化は、その固有の物理的特性のため、並びに特定の条件下においては親薬物及びリポソーム化製剤がどちらも本来不安定であるため、特に難しい課題である。したがって、純度が確保されると共に分解が回避されるリポソーム化アナマイシンの剤形を製剤化する安定した方法を見出すと有利であろう。
リポソーム化アナマイシン前駆体(preliposomal Annamycin)の凍結乾燥物を再構成(reconstitute)してリポソーム化アナマイシン懸濁液を形成するための方法を提供する。
アナマイシンを再構成する方法であって、この種の方法は、
事前に加温された生理食塩水を、リポソーム化アナマイシン前駆体の凍結乾燥物の1つ又は複数の容器に加えることにより、濃度が約0.5~1.5mg/mLの懸濁したリポソーム化アナマイシンを生成することと;
前記1つ又は複数の容器を24~45℃に維持することと;
前記懸濁したリポソーム化アナマイシンを、事前に加温された生理食塩水で希釈することにより、生理食塩水中の濃度が約0.5~1.5mg/mLであるリポソーム化アナマイシンを得ることと;
懸濁したリポソーム化アナマイシン及び前記希釈されたリポソーム化アナマイシンの前記1つ又は複数の容器を、希釈中及び希釈後に24~45℃に維持することと
を含む方法も提供する。
有効用量の再構成されたアナマイシンのリポソーム化製剤を調製する方法であって、この種の方法は、
生理食塩水である(約)0.9%USP塩化ナトリウム注射用水(aqueous injection USP sodium chloride)をそれぞれ含むシリンジ及び非PVC IVバッグを、オーブン又はバッグ加温器内で、37℃±4℃で少なくとも約3時間加温することであって、
シリンジ内の生理食塩水の体積のmL数は、再構成すべきリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の重量のmg数と等しく、
前記IVバッグ内の生理食塩水の体積は、全てのシリンジ内の生理食塩水の総量に相当し、
前記IVバッグの容積は、リポソーム化アナマイシンの総用量の希釈に用いるための生理食塩水及びリポソーム化アナマイシンの総体積を収容するのに充分な収容力を有する、ことと;
所望の総用量のアナマイシンを提供するのに充分な数のリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物を含むバイアルを冷凍庫から取り出し、バイアルを室温で30分間~2時間静置することと;
リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の各バイアルを、任意の乾燥固体を破壊するために激しく振盪することと;
各バイアルに、空気を充填したシリンジから、各バイアルの圧力が等しくなるまで空気を注入することと;
オーブン内で37℃±4℃に維持したシリンジから、ある体積の37℃±4℃の生理食塩水を、対応する重量のバイアル(weight equivalent vial)のリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物を含むバイアルに、生理食塩水を添加する間ずっと陰圧を維持しながら、最終アナマイシン濃度が約1mg/mLとなるように添加することと;
即座にバイアルを手で15秒間前後に激しく振盪した後、再密封可能なポリエチレン保存バッグに装入することと;
生理食塩水の添加、バイアルの振盪、及び保存バッグ内へのバイアルの装入を、アナマイシンの総用量に必要とされる全てのバイアルが同様に準備されるまで繰り返すことと;
全てのバイアルの2回目の振盪を、1回につき2~4本ずつ、1~2分間行うことと;
再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルを全て、希釈の準備ができるまで、37℃±4℃で30分間、最大1時間保存することと;
再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルを、37℃±4℃の保存場所から1回につき2本を超えないように取り出し、各バイアルを穏やかに1回倒置した後、懸濁液を抜き取る間ずっと陰圧を維持しながら、バイアルから泡を含まない懸濁液を抜き取ることと;
抜き取った再構成されたリポソーム化アナマイシンの泡を含まない懸濁液を、上に記載したように準備された、事前に加温された生理食塩水の非PVC IVバッグにゆっくりと導入し、この手順を2番目のバイアルでも繰り返すことと;
バイアルを取り出すステップ、懸濁液を抜き取るステップ、及びこの懸濁液を事前に加温されたIVバッグに導入するステップを、アナマイシンの総用量に必要とされる、再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルが全て非PVC IVバッグに導入されるまで繰り返し、濃度が約0.5mg/mLである最終再構成リポソーム化アナマイシンを含むIVバッグを得ることと;
泡立てないように容器を穏やかに数回倒置することにより、生理食塩水及び再構成されたリポソーム化アナマイシンをIVバッグ内で撹拌することと
を含む方法も提供する。
がんの治療方法であって、
事前に加温された生理食塩水を、リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の1つ又は複数の容器に加えることにより、濃度が約0.5~1.5mg/mLであるリポソーム化アナマイシン懸濁液を生成することと;
前記1つ又は複数の容器を24~45℃に維持することと;
前記懸濁したリポソーム化アナマイシンを、事前に加温された生理食塩水で希釈することにより、生理食塩水中の濃度が約0.3~0.7mg/mLであるリポソーム化アナマイシンを得ることと;
懸濁したリポソーム化アナマイシン及び前記希釈されたリポソーム化アナマイシンの前記1つ又は複数の容器を、希釈中及び希釈後に24~45℃に維持することと
により調製された、希釈されたリポソーム化アナマイシンを、それを必要とする患者に有効用量で投与することを含む、がんの治療方法も提供する。
上述の方法に従い調製された、希釈された再構成リポソーム化アナマイシンの、がんを治療するための医薬の製造における、使用も提供する。
がんの治療における使用のための、上述の方法に従い調製された、希釈された再構成リポソーム化アナマイシンも提供する。
リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物からリポソーム化アナマイシンを再構成するための方法を例示した模式図である。 20~25℃のサンプルのヒストグラム結果を重ね描きしたものである。 28~42℃のサンプルのヒストグラム結果を重ね描きしたものである。 20~42℃のサンプルのヒストグラム結果を重ね描きしたものである。
改善された安定性及び高純度を有するリポソーム化アナマイシンの製剤を作製する方法を提供する。
定義
特段の定めがない限り、本明細書において使用する全ての技術及び科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者が一般に理解するものと同じ意味を有する。
本明細書において使用する以下の用語は、次に定義する意味を有する。
「アナマイシン」という語は、次に示す構造:
Figure 2023523872000002

を有する化合物である(7S,9S)-7-(((2R,3R,4R,5R,6S)-4,5-ジヒドロキシ-3-ヨード-6-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-6,9,11-トリヒドロキシ-9-(2-ヒドロキシアセチル)-7,8,9,10-テトラヒドロテトラセン-5,12-ジオンを意味するものとする。
「リポソーム」、「リポソーム化(liposomal)」、及びこれらに類する語は、脂質、脂肪酸、脂質二分子層型構造、一枚膜小胞体、及びアモルファス脂質小胞体(amorphous lipid vesicle)を含む略球状構造を意味するものとする。古典的には、リポソームは、ある体積の水性物質(aqueous volume)を内包する完全に閉じられた脂質二分子層膜である。リポソームは、アナマイシンが二分子層の内側にあっても、二分子層の一部であっても、及び二分子層に吸収されていてもよい、非古典的な形態を包含する。リポソームは、一枚膜小胞体(単一の二分子層膜を有する)であっても、又は多重膜小胞体(それぞれ、水性の層によって隣接する層から分離された複数の二分子層膜を特徴とするタマネギ様構造)であってもよい。二分子層は、疎水性の「尾部」領域及び親水性の「頭部」領域を有する2つの脂質単分子層(monolayer)から構成される。二分子層膜は、脂質単分子層の疎水性(無極性)の「尾部」が二分子層の中心方向に向き、親水性の「頭部」が水層方向に向くような構造をとる。
「リポソーム前駆体(preliposome)-凍結乾燥物」及び「リポソーム化前駆体凍結乾燥物」という語は、水溶液を添加するとリポソームを形成することになる非水性材料を意味するものとする。幾つかの実施形態において、非水性材料は、乾燥した(非液体、非ゲルのような)材料である。凍結乾燥物は、凍結した液体を不揮発性材料から昇華させることによる乾燥残渣、回転蒸発及び類似の手順による残渣、並びに水性層を添加すると(撹拌有り又は撹拌無しで)リポソームが得られることになる乾燥組成物を包含するように、包括的な意味で使用される。特に、「リポソーム前駆体-凍結乾燥物」は、凍結乾燥後にリポソーム化形態にないものと理解すべきである。
「リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物」という語は、薬物がアナマイシンである、リポソーム前駆体-凍結乾燥物の1種である。幾つかの実施形態において、凍結乾燥物は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる米国特許出願公開第2005/0238707号明細書に記載されている手順に従い調製される。
「事前に加温された」という語は、物品又は溶液又は懸濁液が、約24~45℃の温度、例えば、30~45℃、例えば、37℃±4℃、又は37℃±2℃、37℃±1℃に加温されていることを意味する。
「高純度アナマイシンリポソーム化前駆体凍結乾燥物」という語は、検証済みの標準試料を使用したHPLCにより、アナマイシンが95%以上であると分析された材料の純度を意味するものとする。幾つかの実施形態において、アナマイシンの純度は、少なくとも96%、又は少なくとも97%、又は少なくとも98%、又は少なくとも99%である。
上の項では多くの略語及び頭字語を使用した。これらの完全表記を次に示す。
DMPC ジミリストイルホスファチジルコリン
DMPG 1,2-ジミリストイル-sn-グリセロ-3-ホスホ-(1’-rac-グリセロール)(ナトリウム塩)
DMSO ジメチルスルホキシド
IV 静脈内
DEHP フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)
PLA リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物
PVC ポリ塩化ビニル
WFI 注射用水(USPに準拠)
本明細書及びその後に続く特許請求の範囲全体を通して、文脈上、他のことが要求されない限り、「含む(comprise)」という単語又は変化形である「含む(comprises)」又は「含む(comprising)」は、記述された整数若しくは工程又は整数若しくは工程の群を含むことを示すが、他の任意の整数若しくは工程又は整数若しくは工程の群を排除しないと理解すべきである。本明細書において、そのような指定された範囲を記載した場合、記載した範囲は、記載した範囲の間にある全ての具体的な整数量も含むことを意図している。例えば、約24~45℃の範囲には、24、30、33、34、35、36、37、38、39、40、及び45℃も包含されることが意図されている。
本特許明細書に述べた各米国特許及び国際特許出願の全開示内容を完全に、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込む。
均一性及び安定性に非常に優れたリポソーム化アナマイシンの作製方法も提供する。均一性及び安定性に非常に優れたリポソーム化アナマイシンの新規な作製方法も提供する。特に、アナマイシンを再構成する方法であって、この種の方法は、
事前に加温された生理食塩水を、リポソーム化アナマイシン前駆体の凍結乾燥物の1つ又は複数の容器に加えることにより、濃度が約0.5~1.5mg/mLの懸濁したリポソーム化アナマイシンを生成することと;
前記1つ又は複数の容器を24~45℃に維持することと;
前記懸濁したリポソーム化アナマイシンを、事前に加温された生理食塩水で希釈することにより、生理食塩水中の濃度が約0.5~1.5mg/mLであるリポソーム化アナマイシンを得ることと;
懸濁したリポソーム化アナマイシン及び前記希釈されたリポソーム化アナマイシンの前記1つ又は複数の容器を、希釈中及び希釈後に24~45℃に維持することと
を含む方法を提供する。
幾つかの実施形態において、リポソーム化アナマイシン懸濁液の濃度は0.5~1.5mg/mLである。幾つかの実施形態において、リポソーム化アナマイシン懸濁液の濃度は0.8~1.2mg/mLである。幾つかの実施形態において、リポソーム化アナマイシン懸濁液の濃度は約1mg/mLである。
幾つかの実施形態において、IVバッグに含まれる事前に加温された生理食塩水に添加された、希釈された懸濁液中のアナマイシンの総重量は、必要とされる有効用量に等しい。
幾つかの実施形態において、懸濁されたリポソーム化アナマイシンは、事前に加温された生理食塩水を含むIVバッグに添加されることにより希釈される。幾つかの実施形態において、生理食塩水を含むIVバッグの温度は30~45℃である。幾つかの実施形態において、生理食塩水を含むIVバッグの温度は37℃±4℃である。
幾つかの実施形態において、再構成されたリポソーム化アナマイシンは、24℃以上で生成する。幾つかの実施形態において、再構成されたリポソーム化アナマイシンは、希釈前及び希釈中、並びに注入前及び注入中、24℃以上に維持される。驚くべきことに、リポソーム化アナマイシンは、24℃未満で不安定になることが見出された。
幾つかの実施形態において、再構成されたリポソーム化アナマイシンは、30~45℃の温度に維持される。幾つかの実施形態において、再構成されたリポソーム化アナマイシンは、30~42℃の温度に維持される。幾つかの実施形態において、再構成されたリポソーム化アナマイシンは、37℃±4℃の温度に維持される。幾つかの実施形態において、リポソーム化アナマイシンの懸濁液は37℃に又は37℃付近に維持され、希釈されたリポソーム化アナマイシンは37℃に又は37℃付近に維持される。
幾つかの実施形態において、希釈されたリポソーム化アナマイシンの濃度は約0.5mg/mLである。
幾つかの実施形態において、希釈されたリポソーム化アナマイシンが確実に37℃±4℃以上で送液されるように、IV点滴ライン上に保護スリーブが使用される。幾つかの実施形態において、スリーブは加熱される。幾つかの実施形態において、スリーブは断熱されている。
幾つかの実施形態において、アナマイシンを再構成する方法は、
生理食塩水を37℃±4℃でリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の1つ又は複数の容器に添加することにより、濃度が約1mg/mLである懸濁したリポソーム化アナマイシンを生成することと;
前記1つ又は複数の容器を37℃±4℃に維持することと;
前記懸濁したリポソーム化アナマイシンを37℃±4℃の生理食塩水で希釈することにより、生理食塩水中の濃度が約0.5mg/mLであるリポソーム化アナマイシンを得ることと;
懸濁したリポソーム化アナマイシン及び前記希釈されたリポソーム化アナマイシンの前記1つ又は複数の容器を、希釈中及び希釈後に37℃±4℃に維持することと
を含む。
幾つかの実施形態において、希釈されたリポソーム化アナマイシンは、投与前及び投与中は37℃±4℃に維持される。
幾つかの実施形態において、凍結乾燥されたアナマイシンの容器は、リポソームを形成するための充分な混合が可能になるように、事前に加温された生理食塩水を添加した後に少なくとも4mLのヘッドスペースを有するバイアルである。幾つかの実施形態において、バイアルのサイズは50mLである。
幾つかの実施形態において、有効用量の再構成されたアナマイシンのリポソーム化製剤を調製する方法は、
生理食塩水である(約)0.9%USP塩化ナトリウム注射用水をそれぞれ含むシリンジ及び非PVC IVバッグを、オーブン又はバッグ加温器内で、37℃±4℃で少なくとも約3時間加温することであって、
シリンジ内の生理食塩水の体積のmL数は、再構成すべきリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の重量のmg数と等しく、
前記IVバッグ内の生理食塩水の体積は、全てのシリンジ内の生理食塩水の総量に相当し、
前記IVバッグの容積は、リポソーム化アナマイシンの総用量の希釈に用いるための生理食塩水及びリポソーム化アナマイシンの総体積を収容するのに充分な収容力を有する、ことと;
所望の総用量のアナマイシンを提供するのに充分な数のリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物を含むバイアルを冷凍庫から取り出し、バイアルを室温で30分間~2時間静置することと;
リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の各バイアルを、任意の乾燥固体を破壊するために激しく振盪することと;
各バイアルに、空気を充填したシリンジから、各バイアルの圧力が等しくなるまで空気を注入することと;
オーブン内で37℃±4℃に維持したシリンジから、ある体積の37℃±4℃の生理食塩水を、対応する重量のバイアルのリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物を含むバイアルに、生理食塩水を添加する間ずっと陰圧を維持しながら、最終アナマイシン濃度が約1mg/mLとなるように添加することと;
即座にバイアルを手で15秒間前後に激しく振盪した後、再密封可能なポリエチレン保存バッグに装入することと;
生理食塩水を添加するステップ、バイアルを振盪するステップ、及び保存バッグ内へバイアルを装入するステップを、アナマイシンの総用量に必要とされる全てのバイアルが同様に準備されるまで繰り返すことと;
全てのバイアルの2回目の振盪を、1回につき2~4本ずつ、1~2分間行うことと;
再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルを全て、希釈の準備ができるまで、37℃±4℃で30分間、最大1時間保存することと;
再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルを、37℃±4℃の保存場所から1回につき2本を超えないように取り出し、各バイアルを穏やかに1回倒置した後、懸濁液を抜き取る間ずっと陰圧を維持しながら、バイアルから泡を含まない懸濁液を抜き取ることと;
抜き取った再構成されたリポソーム化アナマイシンの泡を含まない懸濁液を、上に記載したように準備された、事前に加温された生理食塩水の非PVC IVバッグにゆっくりと導入し、この手順を2番目のバイアルでも繰り返すことと;
バイアルを取り出すステップ、懸濁液を抜き取るステップ、及びこの懸濁液を事前に加温されたIVバッグに導入するステップを、アナマイシンの総用量に必要とされる、再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルが全て非PVC IVバッグに導入されるまで繰り返し、濃度が約0.5mg/mLである最終再構成リポソーム化アナマイシンを含むIVバッグを得ることと;
泡立てないように容器を穏やかに数回倒置することにより、生理食塩水及び再構成されたリポソーム化アナマイシンをIVバッグ内で撹拌することと
を含む。
幾つかの実施形態において、リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物は、アナマイシン、1種又は複数種の脂質、及び1種又は複数種の非イオン性界面活性剤から構成される。幾つかの実施形態において、脂質は、DMPC及びDMPGを含み、非イオン性界面活性剤は、ソルビタンをエトキシル化した後、カルボン酸を付加することにより生成するポリソルベート型界面活性剤を含む。幾つかの実施形態において、非イオン性界面活性剤は、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタンを含む。幾つかの実施形態において、プレリポソーム化アナマイシン凍結乾燥物は、アナマイシンを1.8~2.2wt%と;ポリソルベート20を3.0~3.4wt%と;DMPC及びDMPGから選択される脂質を94.4~95.2wt%とを含む。幾つかの実施形態において、DMPCは65.3~67.3wt%であり、DMPGは27.1~29.9wt%である。
リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物から、上に記載した方法により調製された有効用量の再構成されたリポソーム化アナマイシンを、それを必要とする患者に注入することにより治療する方法であって、リポソーム化製剤は、再構成及び投与を行う間ずっと37℃±4℃の温度に維持され、24時間以内に使用される、方法も提供する。
上に記載した再構成されたリポソーム化アナマイシンの、がんを治療するための使用であって、それを必要とする患者に、上に記載したように調製された有効用量の希釈されたリポソーム化アナマイシンを投与することを含む、使用も提供する。幾つかの実施形態において、がんは、乳がん、白血病、急性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、胃がん、ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫、卵巣がん、甲状腺がん、結腸がん、伝統的(traditional)細胞膀胱がん、及びウィルムス腫瘍から選択される。
本明細書に記載したように調製された再構成されたリポソーム化アナマイシンは、乳がん、急性骨髄性白血病(AML)及び急性リンパ芽球性白血病を含む白血病、胃がん、ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫、卵巣がん、甲状腺がん、結腸がん、伝統的細胞膀胱がん、及びウィルムス腫瘍等のヒトの特定のがんの治療に有用である。
投与量及び投与経路
一般に、再構成されたリポソーム化製剤は、その治療が有益となるであろう状態にある患者を治療するために、再構成後24時間以内に使用される。薬物の静脈内投与は、標準的な手段により達成され、投与量に応じて、110~130分以内に完了する。
リポソーム化アナマイシンは、がんを治療する方法及び哺乳動物、特に、ヒトにおける腫瘍の成長を抑制する方法に使用される。治療され得るがんとしては、白血病及びリンパ腫が挙げられる。特に、アナマイシンは、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、及び慢性リンパ性白血病(CLL)等の白血病の治療に使用することができる。リポソーム化アナマイシンは、ホジキンリンパ腫及び非ホジキンリンパ腫等のリンパ腫の治療に使用することができる。この方法は、哺乳動物に有効量の医薬組成物(drug composition)を投与することを含む。
投与ステップは、好適には、非経口的に、静脈内、動脈内、筋肉内、リンパ管内、腹腔内、皮下、胸膜腔内、髄腔内注射によるか又は局所的適用による投薬により投与することができる。幾つかの実施形態において、アナマイシンは、静脈内に投与される。幾つかの実施形態において、この種の投与は、腫瘍の縮小又は消失が達成されるまでの反復投与レジメンであり、異なる薬剤を用いる外科処置又は化学療法等の腫瘍治療の形態と組み合わせて用いることができる。幾つかの実施形態において、投与される組成物の用量は、投与される対象の哺乳動物に対し約120~250mg/mの間にある。
更に本発明を以下に示す実施例により説明するが、これはいかなる形でも本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。それとは逆に、本明細書の記載を読んだ後に、当業者が思い浮かぶ可能性がある、本発明の主旨及び/又は添付の特許請求の範囲から逸脱しない様々な他の実施形態、修正、及びその均等物を用いることができることを明確に理解すべきである。
実施例1
一般的な方法
A.材料
リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物を、DMPC、DMPG、及びポリソルベート20、並びにアナマイシンを含む粉末として調製した。
ジミリストイルホスファチジルコリン(DMPC)及び1,2-ジミリストイル-sn-グリセロ-3-[ホスホル(phosphor)-rac-(1グリセロール)]ナトリウム塩(DMPG)を、乾燥粉末として、日本国大阪府の日本ファインケミカル株式会社(Nippon Fine Chemicals,Inc.)から入手した。
THF溶媒和物としてのアナマイシン(純度>95%)(MW=640.39)を、先に記載されたように、僅かに修正して合成した(Horton,D.,Priebe,W、4-デメトキシ-3’-デスアミノ-2’-ハロ-アントラサイクリン及びそれを含む医薬組成物(4-demethoxy-3’-desamino-2’-halo-anthracyclines and pharmaceutical compositions containing same)、米国特許第4,537,882号明細書、1985)。
生理食塩水をAbbott Laboratories,North Chicago,Illより入手した。
以下に示す実施例において、リポソーム化アナマイシン前駆体の再構成を以下に示す方法に従い実施した。
ステップ1:生理食塩水シリンジ及びIVバッグの準備
全ての手順を、層流フード(laminar flow hood)又はクリーンルームで無菌操作を利用して実施した。
生理食塩水(0.9%塩化ナトリウム、注射用、USP)のシリンジ(45mL)を、リポソーム化アナマイシンの45mgの各バイアルに1本ずつ使用するように準備した。これらの生理食塩水のシリンジを、リポソーム化アナマイシン前駆体の再構成に使用した。例えば、総用量360mgのリポソーム化アナマイシンの場合、8本のシリンジを準備した。
シリンジを37℃のオーブン又はIVバッグ加温器に少なくとも2~3時間保持した。
リポソーム化アナマイシン前駆体の再構成に使用するシリンジに含まれる生理食塩水の総体積と等しい更なる体積の生理食塩水を含む非PVC IVバッグを準備した。IVバッグの大きさは、シリンジ内の生理食塩水の2倍の体積を収容するのに充分な容積を有するものとした。例えば、試験薬の総用量が360mgの場合、リポソーム化アナマイシン前駆体の45mgのバイアルが8本必要であり、それぞれに45mLの生理食塩水、即ち全体で360mLの生理食塩水が必要であった。これに従い、360mLの生理食塩水を含む非PVC IVバッグも準備した。これは、標準的な生理食塩水1,000mLの非PVC IVバッグから生理食塩水640mLを抜き取ることにより行った。1000mLのIVバッグは、バッグ内に残っている生理食塩水の2倍の体積、即ち2×360mL=720mLを収容するのに充分な大きさであった。
準備した生理食塩水のIVバッグを、製造業者の指示に従い約37℃に予熱しておいた市販のIVバッグ加温器又は37℃に加熱しておいたオーブンで加温した。IVバッグを、次のステップに使用する前に、バッグ加温器又はオーブン内で約2~3時間、IVバッグの温度が約37℃に達するように保持した。
ステップ2:プレリポソーム化アナマイシン凍結乾燥物の再構成
必要とされる薬物の総用量を提供するのに充分な総重量の、リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物のバイアル(それぞれアナマイシン45mg(溶媒和しているTHFの重量を含まない))を冷凍庫から取り出し、室温で約30分間~約2時間静置した。リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の乾燥固体が形成されている可能性があるため、これを破壊するようにバイアルを激しく振盪した。
バイアルを層流フードに移動し、空気を充填したシリンジを用いて空気圧が等しくなるまでそれぞれに空気を注入した。生理食塩水45mLのシリンジを、37℃に予熱された37℃のオーブン又はIVバッグ加温器から1回につき1本ずつ取り出し、即座に再構成に利用した。冷却される可能性を最小限に抑えるために、バッグ加温器又はオーブンを、凍結乾燥したプレリポソーム化アナマイシンを再構成するフードの中又はフードの脇に置いた。再構成に使用する生理食塩水は、バイアル内の凍結乾燥した製剤と混合する際に37℃(±4C)となるようにした。
シリンジをバッグ加温器又はオーブンから1回につき1本ずつ取り出し、即座にプレリポソーム化アナマイシン凍結乾燥物と混合した。例えば、生理食塩水の45mLのシリンジを37℃のIVバッグ加温器又はオーブンから取り出し、37℃の生理食塩水45mLを1本目のプレリポソーム化アナマイシン凍結乾燥物の45mgバイアルに添加することにより、最終アナマイシン濃度を約1mg/mLとした。)添加後に、ニードルを使用してセプタムを単に穿孔することにより常圧に到達させた。ニードルを抜き、即座に手でバイアルを2分間激しく振盪し、ジップファスナー式の(zip-locked)プラスチックバッグに装入し、37℃のオーブン又はバッグ加温器に戻した。
次いで、同様にして、生理食塩水45mLの更なるシリンジを37℃のIVバッグ加温器又はオーブンから1回につき1本ずつ取り出し、37℃の生理食塩水45mLを更なるリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の45mgバイアルにそれぞれ添加し、振盪し、密閉されたプラスチックバッグに装入した。各バイアルはバイアル用のバッグに装入し、リポソーム化アナマイシン前駆体の総用量に必要とされる全てのバイアルが再構成されるまで、オーブン又はバッグ加温器に入れておいた。
全てのバイアルを再構成させ、オーブン又はバッグ加温器に装入したら、2~4本のバイアルを取り出して、更に1~2分間振盪した後、オーブン又はバッグ加温器に戻した。これを全てのバイアルの2回目の振盪が終わるまで実施した。バイアルを37℃で30分間~1時間静置した後、次のステップ2に記載する最終IVバッグ内での希釈を開始した。
再構成されたアナマイシンのサンプルの粒子径解析を行い、平均粒子径が一貫して約8μmであり、50%が約5~10μmの範囲に分布しており、90%が約2~20μmの範囲に分布していると決定された。
ステップ3:リポソーム化アナマイシンのIVバッグ内での希釈
リポソーム化アナマイシンの希釈は再構成から約1時間以内に完了させた。ステップ2に記載した通りに調製した、再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルを、約37℃に維持した後、希釈用のIVバッグに移し替えた。これは希釈の直前まで37℃のオーブンから取り出さないようにした。
上のステップ2に記載したように調製した、測定された量の約37℃の生理食塩水を含む、再構成したリポソーム化アナマイシンのバイアル(生理食塩水45mL中45mg、1回につき1本)を、希釈を行うために37℃のオーブンから取り出した。バイアルを穏やかに倒置し、リポソーム化懸濁液をシリンジで抜き取った。圧力を等しくする必要がある場合は、セプタムを1秒間穿刺し、ニードルを抜いてから、薬物の抜き取りを継続した。即座に懸濁液を、ステップ1に記載したように準備した、事前に加温された非PVC IVバッグに、ゆっくりと(泡立てないように)移し替えた。泡を移さないように注意した。
同様にして、必要とされる総用量のプレリポソーム化アナマイシンを提供するのに充分な更なる本数のバイアルを、1回につき1本ずつオーブンから取り出し、穏やかに倒置し、リポソーム化アナマイシン懸濁液をシリンジで抜き取り、即座に、事前に加温された非PVC IVバッグの内容物に穏やかに移し替えた。全てのバイアルを、希釈用生理食塩水を含む非PVC IVバッグに移し替えるまでこれを行った。IVバッグ内の生理食塩水及びリポソーム化アナマイシンを、泡立てないように、容器を数回穏やか倒置することにより混合した。時間をIVバッグに記録した。最終リポソーム化アナマイシン濃度は約0.5mg/mLとなった。
このステップ全体を通して、IVバッグを事前に加温しておいたIVバッグ加温器に即座に移すことにより、再構成されたリポソーム化アナマイシンを希釈したIVバッグを約37℃に維持した。
IVバッグ加温器を、患者の点滴室に移動する準備ができたらコンセントを抜き、30分~60分以内に移動し、点滴する患者の傍で即座にコンセントに挿した。希釈されたリポソーム化アナマイシン懸濁液は、患者に点滴するまで及び点滴を行う間、約37℃に維持した。
生理食塩水で希釈された再構成されたリポソーム化アナマイシンは、約37℃を保持すれば24時間安定であるが、それ以降、この薬物は、対象に投与するには許容されないものとなった。薬物の投与には非PVC及び非DEHPチューブのみを使用した。
再構成を開始してから2時間の点滴が完了するまで、時間の追跡を続けるように注意した。再構成の時点から点滴完了時点まで24時間を超えて経過してはならない。
実施例2
温度に関する試験
各サンプルの外観試験を実施した。更に、各温度でサンプルを再構成した直後に外観を観察した。粒子径試験を行う間に外観が変化した場合はこれも記録した。
サンプルの材料を再構成する前及び直後に得られた外観に関する結果を、粒子径試験後に得られた外観と共に以下に示す。全てサンプルの再構成前の外観に関する結果は、目標限度値(target limit)に一致していた。一方、再構成後の外観は温度に応じて異なっていた。サンプルの温度が高くなるにつれて、未分散粒子が生じる可能性が低くなる。20~25℃の温度では未分散粒子の塊が観察され、一方、28~42℃の温度ではこのような塊が存在する証拠は示されなかった。更に、この表から、再構成後から粒子径試験終了時までの外観の変化は、より低い温度のものに限られていたことが分かる。このようなより低い温度のサンプルは、再構成直後に存在していた粒子の塊が分散する傾向にあるが、必ずしも完全に分散する訳ではない。より高い温度のサンプルの外観は、再構成直後に未分散の塊が存在しないので、変化しないままであることは意外ではない。
Figure 2023523872000003
レーザー回折式粒度測定装置を用いて粒子径試験を実施した。単一のサンプルを調製し、37(公称)、20、23、25、28、30、及び42℃の各温度で分析した。サンプル調製の各ステップ(即ち、インキュベーション温度等)及び分析(即ち、機器の分散媒体(dispersant)の温度等)を、指定した温度にして実施した。
粒子径分析における温度試験から得られた結果を以下に示す。結果のヒストグラムを重ねて図2~4に示す。全体として、20~25℃のサンプルに関する粒子径の結果は目標限度値とは大幅に異なっており、一方、28~42℃のサンプルに関する結果は類似していた。20℃のサンプルの粒子径が非常に大きいという結果は、サンプルの材料が再構成の際にリポソームを形成しなかったことを示唆している。23~25℃のサンプルに関する結果は、目標限度値よりも大幅に低く、リポソームが形成される過程にあることを示していた。28~42℃のサンプルの結果はそれよりもはるかに安定しており、且つ目標限度値に近かった。これは、リポソームが完全に形成され、この温度範囲でリポソームがかなり安定していることを示している。但し、28℃のサンプルは目標の限度値範囲内に入らなかったことに留意すべきである。ここから、25~28℃の温度範囲では粒子径が移行したものの、温度が約30℃に達するまではリポソームが完全に形成しなかった可能性が浮かび上がる。最後に、28~42℃サンプルの結果を見ると、Dv90の結果が温度の上昇に伴い増大していることに注目すべきである。
Figure 2023523872000004
外観及び粒子径の結果はいずれも、再構成された製剤のリポソームの粒子径分布に温度が影響することを示している。20~25℃の温度で再構成を行うと、未分散粒子の塊が残り、これらの温度の粒子径の結果は大きく異なっている。28~42℃の温度における外観及び粒子径の結果は、それよりもはるかに安定しており、移行温度範囲が約25~28℃にあることを示唆している。このデータは全て、製剤を約30~42℃の間の温度で再構成及び維持すべきであることを示唆している。
本発明を具体的な実施形態及び実施例を参照しながら説明してきたが、当業者は、その主旨及び範囲から逸脱することなく本発明に様々な修正を施すことが可能であることを認識している。
本明細書に引用した特許、特許出願、及び刊行物を含む全ての参考文献の全体を、既に具体的に組み込まれていたか否かに関わらず、参照により本明細書に組み込む。
上の個々の項で言及した本発明の様々な特徴及び実施形態は、適切であれば、必要な変更を加えて他の項に適用される。したがって、1つの項で特定された特徴は、適切であれば、他の項で特定された特徴と組み合わせることができる。
一部の特定の実施形態に関する上の記載は、他者が現在の知識を適用することにより、そのような特定の実施形態を、上位概念から逸脱することなく、様々な用途のために容易に修正又は適合させることができるような充分な情報を提供しており、したがって、そのような適合及び修正は、開示した実施形態の意味及び均等な範囲内にあると理解すべきであり、そのように意図されている。本明細書において用いられている言い回し又は専門用語は、説明のみを目的としており、限定を目的とするものではないことを理解すべきである。図面及び明細書本文において、例示的な実施形態を開示し、特定の用語を使用しているが、これらは、別段の指定がない限り、一般的及び説明的な意味でのみ使用しており、特許請求の範囲を限定することを目的で使用しているのではない。更に当業者は、本明細書において議論した方法の特定のステップが、代替的な順序で配列することができ、又はステップを組み合わせることができることを理解するであろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、本明細書に開示した具体的な実施形態に限定されないことが意図されている。当業者は、本明細書に記載した本発明の実施形態の多くの均等物を認識するか又は定型的な実験の範囲を超えることなく確認することができるであろう。この種の均等物は以下に示す特許請求の範囲に包含される。

Claims (15)

  1. アナマイシンを再構成する方法であって、この方法は、
    事前に加温された生理食塩水を、リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の1つ又は複数の容器に加えることにより、濃度が0.5~1.5mg/mLの懸濁したリポソーム化アナマイシンを生成することと;
    前記1つ又は複数の容器を24~45℃に維持することと;
    前記懸濁したリポソーム化アナマイシンを、事前に加温された生理食塩水で希釈することにより、生理食塩水中の濃度が0.3~0.7mg/mLである希釈されたリポソーム化アナマイシンを得ることと;
    懸濁したリポソーム化アナマイシン及び前記希釈されたリポソーム化アナマイシンの前記1つ又は複数の容器を、希釈中及び希釈後に24~45℃に維持することと
    を含む、方法。
  2. 前記懸濁したリポソーム化アナマイシンの濃度は、約1mg/mLである、請求項1に記載の方法。
  3. 前記希釈されたリポソーム化アナマイシンの総重量は、必要とされる有効用量と等しい、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記懸濁したリポソーム化アナマイシンは、それを、事前に加温された生理食塩水を含むIVバッグに加えることにより希釈される、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記事前に加温された生理食塩水の温度は、30~45℃である、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記懸濁したリポソーム化アナマイシンは、希釈の前、途中、及び後に、37℃±4℃の温度に維持される、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記希釈されたリポソーム化アナマイシンの濃度は、約0.5mg/mLである、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記リポソーム化アナマイシンの懸濁液は、37℃に又は37℃付近に維持され、前記希釈されたリポソーム化アナマイシンは、37℃に又は37℃付近に維持される、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 有効用量の再構成されたアナマイシンのリポソーム化製剤を調製する方法であって、この方法は、
    生理食塩水である(約)0.9%USP塩化ナトリウム注射用水をそれぞれ含むシリンジ及び非PVC IVバッグを、オーブン又はバッグ加温器内で、37℃±4℃で少なくとも約3時間加温することであって、
    シリンジ内の生理食塩水の体積のmL数は、再構成すべきリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の重量のmg数と等しく、
    前記IVバッグ内の生理食塩水の体積は、全てのシリンジ内の生理食塩水の総量に相当し、
    前記IVバッグの容積は、リポソーム化アナマイシンの総用量を希釈するための生理食塩水及びリポソーム化アナマイシンの総体積を収容するのに充分な収容力を有する、ことと;
    所望の総用量のアナマイシンを提供するのに充分な数のリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物を含むバイアルを冷凍庫から取り出し、バイアルを室温で30分間~2時間静置することと;
    リポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物の各バイアルを、任意の乾燥固体を破壊するために激しく振盪することと;
    各バイアルに、空気を充填したシリンジから、各バイアルの圧力が等しくなるまで空気を注入することと;
    オーブン内で37℃±4℃に維持したシリンジから、ある体積の37℃±4℃の生理食塩水を、対応する重量のバイアルのリポソーム化アナマイシン前駆体凍結乾燥物を含むバイアルに、生理食塩水を添加する間ずっと陰圧を維持しながら、最終アナマイシン濃度が約1mg/mLとなるように添加することと;
    即座に前記バイアルを手で15秒間前後に激しく振った後、再密封可能なポリエチレン保存バッグに装入することと;
    生理食塩水を添加するステップ、前記バイアルを振盪するステップ、及び前記保存バッグ内へバイアルを装入するステップを、アナマイシンの総用量に必要とされる全てのバイアルが同様に準備されるまで繰り返すことと;
    全てのバイアルの2回目の振盪を、1回につき2~4本ずつ、1~2分間行うことと;
    再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルを全て、希釈の準備ができるまで、37℃±4℃で30分間、最大1時間保存することと;
    再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルを、37℃±4℃の保存場所から1回につき2本を超えないように取り出し、各バイアルを穏やかに1回倒置した後、懸濁液を抜き取る間ずっと陰圧を維持しながら、前記バイアルから泡を含まない懸濁液を抜き取ることと;
    抜き取った再構成されたリポソーム化アナマイシンの泡を含まない前記懸濁液を、上に記載したように準備された、事前に加温された生理食塩水の非PVC IVバッグにゆっくりと導入し、このステップを2番目のバイアルでも繰り返すことと;
    前記バイアルを取り出すステップ、前記懸濁液を抜き取るステップ、及び前記懸濁液を事前に加温された前記IVバッグに導入するステップを、アナマイシンの総用量に必要とされる、再構成されたリポソーム化アナマイシンのバイアルが全て前記非PVC IVバッグに導入されるまで繰り返し、濃度が約0.5mg/mLである最終再構成リポソーム化アナマイシンを含むIVバッグを得ることと;
    泡立てないように容器を穏やかに数回倒置することにより、前記生理食塩水及び再構成されたリポソーム化アナマイシンを前記IVバッグ内で撹拌することと
    を含む、方法。
  10. それを必要とする患者に有効用量の希釈されたリポソーム化アナマイシンを投与することを含む、がんの治療方法であって、前記希釈されたリポソーム化アナマイシンは、請求項1~9のいずれか一項に記載したように調製される、方法。
  11. 前記リポソーム化アナマイシンは、請求項5に記載したように調製される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記リポソーム化アナマイシンは、請求項6に記載したように調製される、請求項10に記載の方法。
  13. 前記リポソーム化アナマイシンは、請求項8に記載したように調製される、請求項10に記載の方法。
  14. 前記患者はヒトであり、前記がんは、白血病及びリンパ腫から選択される、請求項10~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記がんは、急性骨髄性白血病(AML)、慢性骨髄性白血病(CML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性リンパ性白血病(CLL)、ホジキンリンパ腫、及び非ホジキンリンパ腫からなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
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