JP2023522542A - 電解触媒層デカール - Google Patents
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Abstract
本発明は、デカール転写基材と、電解触媒後にと、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含む、デカール転写基材と電解触媒層との間の層Dと、を備える、触媒デカール転写基材を提供する。層Dは、電解触媒層を表面に転写する際に、層Dの少なくとも一部分が、電解触媒層に付着したままであり、かつ電解触媒層とともに転写されるように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、電解触媒層のマーキングを可能にし、かつ安価なデカール転写基材材料の使用を容易にする追加の層を有する触媒デカール転写基材を提供する。
燃料電池は、電解質によって分離された2つの電極を含む電気化学電池である。燃料、例えば、水素、メタノール若しくはエタノールなどのアルコール、又はギ酸が、アノードに供給され、酸化剤、例えば、酸素又は空気が、カソードに供給される。電気化学反応は電極で発生し、燃料及び酸化剤の化学エネルギーは、電気エネルギー及び熱に変換される。電解触媒は、アノードにおける燃料の電気化学的酸化、及びカソードにおける酸素の電気化学的還元を促進するために使用される。
燃料電池は、通常、使用される電解質の性質に応じて分類される。多くの場合、電解質は固体高分子膜であり、この膜は、電子的に絶縁性であるがイオン伝導性である。プロトン交換膜燃料電池(proton exchange membrane fuel cell、PEMFC)において、イオン伝導性膜は、プロトン伝導性であり、アノードで生成されたプロトンは、イオン伝導性膜を横切ってカソードに輸送され、ここでプロトンは、酸素と結合して水を形成する。
PEMFCの主な構成要素は、5つの層から本質的になる膜電極接合体である。中心層は、ポリマーイオン伝導性膜である。イオン伝導性膜の両面には、特定の電解反応用に設計された電解触媒を含有する電解触媒層が存在する。最後に、各電解触媒層に隣接して、ガス拡散層が存在する。ガス拡散層は、反応物質が電解触媒層に到達できるようにする必要があり、電気化学反応によって生成される電流を伝導する必要がある。したがって、ガス拡散層は、多孔質であり、電気伝導性である必要がある。
電解触媒層はまた、概して、プロトン伝導性ポリマーなどのプロトン伝導性材料を含み、アノード電解触媒からイオン伝導性膜への、及び/又はイオン伝導性膜からカソード電解触媒へのプロトンの移動を補助する。
従来、膜電極接合体は、多くの方法によって構築することができる。典型的には、本方法は、電解触媒層の一方又は両方をイオン伝導性膜に適用して、触媒コーティングされたイオン伝導性膜を形成することを伴う。その後、ガス拡散層を電解触媒層に適用する。代替的に、電解触媒層をガス拡散層に適用して、ガス拡散電極を形成し、次いで、イオン伝導性膜と組み合わせる。膜電極接合体は、これらの方法の組み合わせ、例えば、一方の電解触媒層をイオン伝導性膜に適用して、触媒コーティングされたイオン伝導性膜を形成し、他方の電解触媒層をガス拡散電極として適用することによって調製することができる。
電解触媒層は、デカール転写プロセスによって適用され得る。初めに、従来、電解触媒材料、イオン伝導性ポリマー、溶媒、及び/又は希釈剤と、電解触媒層に含まれることが所望される任意の薬剤とを含む電解触媒インクを、デカール転写基材に適用し、乾燥させて触媒デカール転写基材を提供する。そのような触媒デカール転写基材は、例えば、ロールに適した(roll-good)材料として保存され得る。次いで、電解触媒層が、デカール転写によって、所望の基材、例えば、イオン伝導性膜に適用されて、触媒コーティングされたイオン伝導性膜を形成する。転写は、例えば、熱の使用によって、又は熱及び圧力によって、容易にされ得る。
膜の対向する面に2つの電解触媒層を含有する触媒コーティングされたイオン伝導性膜では、製造プロセスが完了した後、その2つの層を区別することは、困難であり得る。したがって、当該技術分野では、電解触媒層の一方又は両方を、膜電極接合体内の電気化学的性能に影響を与えることなくマーキングする効果的な方法が必要とされている。更に、デカール転写基材は高価であり、したがって、プロセスにコストがかかる一因になり得る。これは、剥離を容易にするために、基材が電解触媒層を担持及び剥離することを可能にする特性の特定のバランスを基材が有する必要があり、場合によっては、電解触媒層と基材との間に追加のポリマー剥離層を存在させる必要があるからである。
したがって、第1の態様では、本発明は、触媒デカール転写基材であって、
i)デカール転写基材と、
ii)電解触媒層Aと、
iii)デカール転写基材と電解触媒層Aとの間の層Dと、を備え、
層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含み、
層Dは、電解触媒層Aを表面に転写する際に、層Dの少なくとも一部分が電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写されるように構成されている、触媒デカール転写基材を提供する。
i)デカール転写基材と、
ii)電解触媒層Aと、
iii)デカール転写基材と電解触媒層Aとの間の層Dと、を備え、
層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含み、
層Dは、電解触媒層Aを表面に転写する際に、層Dの少なくとも一部分が電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写されるように構成されている、触媒デカール転写基材を提供する。
したがって、電解触媒層は、例えば、炭素材料を有する反射又はテクスチャベースの手段によってマーキングされる。したがって、イオン伝導性膜の反対面に存在する電解触媒層から区別することができる。更に、層Dの一部分のみが電解触媒層に付着したままであり、かつ電解触媒層とともに転写されると、層Dの離脱によって剥離がもたらされる。例えば、デカール転写基材は、電解触媒層の剥離をもたらすために追加のポリマー剥離層の存在を必要とせず、これは、デカール転写基材のコストに寄与する。
第2の態様では、本発明は、触媒デカール転写基材からの転写によって、電解触媒層を表面に適用する方法を提供し、触媒デカール転写基材は、
i)デカール転写基材と、
ii)電解触媒層Aと、
iii)デカール転写基材と電解触媒層Aとの間の層Dと、を備え、
層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含み、
電解触媒層Aが表面に転写されたときに、層Dの少なくとも一部分が電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される。
i)デカール転写基材と、
ii)電解触媒層Aと、
iii)デカール転写基材と電解触媒層Aとの間の層Dと、を備え、
層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含み、
電解触媒層Aが表面に転写されたときに、層Dの少なくとも一部分が電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される。
第3の態様では、本発明は、触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製する方法を提供し、この方法は、本発明の第2の態様の方法によって、電解触媒層をイオン伝導性膜の表面に適用することを含む。
第4の態様では、本発明は、膜電極接合体を調製する方法を提供し、この方法は、
i)本発明の第3の態様の方法によって触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製するステップと、次いで、
ii)ガス拡散層を電解触媒層に付着したままである層Dに適用するステップと、を含む。
i)本発明の第3の態様の方法によって触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製するステップと、次いで、
ii)ガス拡散層を電解触媒層に付着したままである層Dに適用するステップと、を含む。
第5の態様では、本発明は、触媒デカール転写基材を調製する方法を提供し、この方法は、
a)層Dをデカール転写基材に適用するステップと、次いで、
b)電解触媒層Aをステップa)で適用された層Dに適用するステップと、を含み、層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含む。
a)層Dをデカール転写基材に適用するステップと、次いで、
b)電解触媒層Aをステップa)で適用された層Dに適用するステップと、を含み、層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含む。
これより、本発明の好ましいかつ/又は任意選択的な特徴が、記載される。本発明のいずれの態様も、文脈による別途の要求がない限り、本発明のいずれの他の態様とも組み合わせることができる。任意の態様の好ましい又は任意選択的な特徴のいずれも、文脈による別途の要求がない限り、本発明の任意の態様とも、単一又は組み合わせで、組み合わせることができる。
当業者が認識するように、デカール転写基材は、材料を適用し、次いで、そこから表面上に、材料と表面との間の接触によって移動させることができる基材である。デカール転写基材から表面へのこの移動は、本発明の文脈における転写である。転写は、例えば、圧力及び/又は熱によって容易にされ得る。本発明では、デカール転写基材から別の表面上に移動される材料は、電解触媒層Aである。電解触媒層Aは、デカール転写基材上に直接適用されない。むしろ、最初にデカール転写基材に適用される層Dに適用される。誤解を避けるために、層Dは、その面のうちの1つでデカール転写基材に接触し、かつ接着又は付着され、その反対面で電解触媒層Aに接触し、かつ接着又は付着され、層Dの厚さだけ分離されている。好ましくは、層Dをデカール転写基材又は電解触媒層Aから分離する追加の層は存在しておらず、ポリマー剥離層が不要である。本発明の触媒デカール転写基材は、ロールに適した材料として提供され得る。
電解触媒層Aを表面、例えば、イオン伝導性膜の表面に転写する際に、層Dは、層Dの一部分が電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写され、また、一部分が、デカール転写基材に付着したままであるように離れる。これが好ましい。したがって、層Dの少なくとも一部分が、デカール転写基材に付着したままであることが好ましい。代替的に、層Dの全てが、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される。
電解触媒層Aを表面に転写する際に、層Dの少なくとも一部分が電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写されるという要件は、以下のように好適に達成され得る。デカール転写基材と層Dとの間の接着強度(AS1)、電解触媒層Aと層Dとの間の接着強度(AS2)、及び層Dの結合力(CS)は、以下の関係(i)又は(ii)のうちの1つを有し得る。
(i)AS2>CS及びAS1>CS及びAS2≧AS1、又は
(ii)CS>AS1及びAS2>AS1。
(i)AS2>CS及びAS1>CS及びAS2≧AS1、又は
(ii)CS>AS1及びAS2>AS1。
好ましくは、AS1、AS2、及びCSは、関係(i)を有する。接着強度は、当業者が既知であるように、結合力と同じ単位を有し、N/m2である。AS1、AS2、及びCSの絶対値は、これらが関係(i)及び(ii)の要件を満たし、かつ転写の際に、層D以外の接合体の部分が離れないならば、重要ではない。したがって、電解触媒層Aが表面に転写されると、層Dは、触媒デカール転写基材のx-y平面、すなわち、厚さ(厚さはz平面である)に垂直に延在する平面に沿って離れることができ、これにより、一部分が電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写され、また、層Dの少なくとも一部分が、デカール転写基材に付着したままである(関係(i))。代替的に、層D全体が電解触媒層Aとともに転写される(関係(ii))。
図1のステップ(iv)は、本発明の第3の態様による、触媒コーティングイオン伝導性膜を調製するためのプロセスの一部としての層Dの離脱を概略的に例解する。電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される層Dの部分の量及び分布は、電解触媒層の十分な剥離及び電解触媒層の効果的なマーキングのために十分に転写されるならば、特に限定されない。好ましくは、層Dの少なくとも一部分が、転写後にデカール基材に付着したままである。したがって、層Dの全てではないが少なくとも一部分が、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写されることが好ましい。例えば、90%以下、好適には60%以下の層Dが、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される。好ましくは、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される層Dの部分は、電解触媒層の表面の少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%にわたって分布する。好適には、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される部分は、実質的に均一である。言い換えれば、層の最も薄い部分は、最も厚い部分の厚さの少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%の厚さ、より好ましくは少なくとも90%の厚さ、最も好ましくは少なくとも95%の厚さである。層Dの厚さは、特に限定されず、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される層Dの厚さは、膜電極接合体内の電解触媒層の電気化学的活性を妨げないならば、特に限定されない。例えば、実質的に均一な部分が転写される場合、転写される厚さは、90%以下、好適には層Dの厚さの60%以下である。例として、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される層Dの厚さは、少なくとも0.1μm及び10μm以下、好適には5μm以下、例えば2μm以下であり得る。
層Dは、イオン伝導性材料及び炭素材料を含むか、好ましくは本質的にそれらからなるか、より好ましくはそれらからなる(又はそれらのみを含む)。炭素材料は、好ましくは粉末形態である。好適な炭素材料としては、カーボンブラック、並びに黒鉛化カーボンブラック、グラフェン、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ及びグラファイトなどのグラファイト材料が挙げられる。好ましくは、炭素材料は、グラファイト材料であり、より好ましくは、炭素材料は、好ましくは粉末形態のグラファイトであり、例えば、合成グラファイト粉末46304(Alfa Aesar(登録商標))及びC-NERGY SFG6Lグラファイト(Imerys(登録商標))などの合成グラファイトである。層D中の炭素材料の担持量は、好適には、層Dの総重量の少なくとも50重量%及び95重量%以下、好ましくは80重量%以下であり得る。得られる層は、電子伝導性でなければならない。特に、グラファイト材料の使用は、層Dが離れることが望ましい場合に特に好ましく、これは、理論に束縛されるものではないが、グラファイト材料とイオン伝導性材料との間の相互作用が不十分である(例えば、イオン伝導性材料がグラファイトに良好に接着しない)と、弱い層D、すなわち、CSが比較的低い層が形成されると考えられているからである。層Dに存在する他の材料は、仮に存在するならば、金属酸化物などの染料を含み得、これは、電解触媒層をマーキングする目的を補助するが、電解触媒層の電気化学活性を妨げない。層Dは、電解触媒を含まない。
イオン伝導性材料は、好適にはイオン伝導性ポリマー、好ましくはプロトン伝導性アイオノマーである。したがって、電解触媒層Aは、好適には、プロトン交換膜燃料電池又は電解槽で使用するためのものであり得る。当業者は、アイオノマーが、電気的に中性の繰り返し単位と、側鎖を介してポリマー主鎖に共有結合されたイオン化可能な繰り返し単位の両方から構成されるポリマーであることを理解している。イオン伝導性材料は、ペルフルオロスルホン酸(例えば、Nafion(登録商標)(Chemours Company)、Aciplex(登録商標)(Asahi Kasei)、Aquivion(登録商標)(Solvay Specialty Polymer)、Flemion(登録商標)(Asahi Glass Co.)、及び3M(登録商標)製ペルフルオロスルホン酸アイオノマー材料)などのアイオノマー、又はスルホン化若しくはホスホン化されたポリマーである部分的にフッ素化又は非フッ素化炭化水素に基づくアイオノマー、例えば、FuMA-Tech GmbHからfumapem(登録商標)P、E若しくはKシリーズの製品として入手可能であるもの、JSR、東洋紡、並びに他の企業から入手可能なものなどを含み得る。
本発明で使用されるデカール転写基材は、層Dが、層Dとデカール転写基材との間に必要な接着強度があるように適用され得る任意の好適な材料から形成することができ(例えば、上記で定義された関係(i)及び(ii)の要件を満たす)、デカール基材は、電解触媒層を適切に支持することができる。好適な材料の例としては、フルオロポリマー、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、エチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)、ペルフルオロアルコキシポリマー(PFA)、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)-ヘキサフルオロプロピレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー)、及びポリオレフィン、例えば、二軸延伸ポリプロピレン(BOPP)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエステル(PET)、ポリエチレンイミン(PEI)、ポリイミド(PI)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及びポリオレフィンが挙げられる。これらの材料は、追加のポリマー剥離層を必要とせずに本発明で使用することができる。より安価な基材と考えられる材料としては、PEN、PET、PEI、PPS、PEEK、及びポリオレフィンが挙げられる。
電解触媒層Aは、電解触媒を含む。使用される正確な電解触媒は、触媒することが意図される反応に依存するであろうし、その選択は当業者の能力の範囲内である。電解触媒は、好ましくは燃料電池若しくは電解漕、より好ましくはプロトン交換膜燃料電池若しくは電解漕のカソード又はアノード電解触媒であり得る。電解触媒は、好適には、
(i)白金族金属(白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、及びオスミウム)、
(ii)金若しくは銀、
(iii)卑金属、
又はこれらの金属若しくはこれらの酸化物のうちの1つ以上を含む合金若しくは混合物から選択され得る。卑金属は、貴金属ではないスズ又は遷移金属である。貴金属は、白金族金属(白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、若しくはオスミウム)、又は金である。好ましい卑金属は、銅、コバルト、ニッケル、亜鉛、鉄、チタン、モリブデン、バナジウム、マンガン、ニオブ、タンタル、クロム、及びスズである。
(i)白金族金属(白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、及びオスミウム)、
(ii)金若しくは銀、
(iii)卑金属、
又はこれらの金属若しくはこれらの酸化物のうちの1つ以上を含む合金若しくは混合物から選択され得る。卑金属は、貴金属ではないスズ又は遷移金属である。貴金属は、白金族金属(白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、イリジウム、若しくはオスミウム)、又は金である。好ましい卑金属は、銅、コバルト、ニッケル、亜鉛、鉄、チタン、モリブデン、バナジウム、マンガン、ニオブ、タンタル、クロム、及びスズである。
典型的には、電解触媒は、白金族金属、又は好ましくは卑金属、上記で定義される好ましい卑金属との白金族金属の合金を含む。特に、電解触媒は、白金、又は卑金属、上記で定義される好ましい卑金属、より好ましくはニッケル若しくはコバルト、最も好ましくはニッケルとの白金の合金を含む。白金の合金化金属との原子比は、典型的には、3:1~1:3の範囲内にあり、これを含む。
電解触媒層Aは、好ましくは燃料電池若しくは電解槽、より好ましくはプロトン交換膜燃料電池若しくは電解槽のカソード又はアノードであり得る。電解触媒層の特性、例えば、厚さ、電解触媒担持量、多孔率、細孔径分布、平均細孔径、及び疎水性は、それがアノード又はカソードのどちらで使用されているかに依存する。燃料電池アノードにおいて、電解触媒層の厚さは、好適には少なくとも1μm、典型的には少なくとも5μmである。燃料電池アノードにおいて、電解触媒層の厚さは、好適には15μm以下、典型的には10μm以下である。燃料電池カソードにおいて、電解触媒層の厚さは、好適には少なくとも2μm、典型的には少なくとも5μmである。燃料電池カソードにおいて、電解触媒層の厚さは、好適には20μm以下、典型的には15μm以下である。
電解触媒層Aにおける電解触媒担持量はまた、意図される用途に依存するであろう。この文脈では、電解触媒担持量は、電解触媒層中の活性金属、例えば、白金族の量を意味する。したがって、例えば、燃料電池カソードにおける電解触媒が白金の合金であるとき、電解触媒担持量は、mg/cm2として表される単位面積当たりの白金の量である。例えば、白金を含有する電解触媒を含有する燃料電池カソードにおいて、電解触媒担持量は、好適には少なくとも0.05mgPt/cm2、例えば、0.5mgPt/cm2以下、好ましくは0.3mgPt/cm2以下である。燃料電池アノードにおいて、電解触媒担持量は、好適には少なくとも0.02mgPt/cm2、例えば、0.2mg/Ptcm2以下、好ましくは0.15mgPt/cm2以下である。
電解触媒層Aは、好ましくは、層のイオン伝導率を改善するために、プロトン伝導性アイオノマーなどのイオン伝導性ポリマーを含む。したがって、イオン伝導性材料は、ペルフルオロスルホン酸(例えば、Nafion(登録商標)(Chemours Company)、Aciplex(登録商標)(Asahi Kasei)、Aquivion(登録商標)(Solvay Specialty Polymer)、Flemion(登録商標)(Asahi Glass Co.)、及び3M(登録商標)製ペルフルオロスルホン酸アイオノマー材料)などのアイオノマー、又はスルホン化若しくはホスホン化されたポリマーである部分的にフッ素化又は非フッ素化された炭化水素に基づくアイオノマー、例えば、FuMA-Tech GmbHからfumapem(登録商標)P、E若しくはKシリーズの製品として入手可能なもの、JSR、東洋紡、並びに他の企業から入手可能なものなどを含み得る。好適には、アイオノマーは、パーフルオロスルホン酸、特にChemours社から入手可能なNafion(登録商標)シリーズ、特にNafion(登録商標)1100EW、及びSolvayから入手可能なAquivion(登録商標)シリーズ、特にSolvay(登録商標)830EWである。
電解触媒層Aは、追加の成分を含み得る。そのような構成要素としては、酸素発生触媒、過酸化水素分解触媒、反応物及び水輸送特性を制御するための疎水性添加剤(例えば、表面処理を伴うか又は伴わない、ポリテトラフルオロエチレン(polytetrafluoroethylene、PTFE)又は無機固体などのポリマー)又は親水性添加剤が挙げられるが、これらに限定されない。追加の構成要素の選択は、電解触媒層がアノード又はカソードで使用されるかどうかに依存し、それは、どの追加の構成要素が適切であるかを決定するための当業者の能力の範囲内である。
本発明の触媒デカール転写基材は、最初に層Dをデカール転写基材に適用することによって調製される。これを行うために、層Dインクが最初に調製される。そのようなインクは、水性及び/又は有機溶媒である希釈剤中にイオン伝導性材料、炭素材料、及び任意の追加の成分を分散させることによって調製され得る。必要に応じて、凝集粒子の分解は、高剪断混合、粉砕、ボール粉砕、マイクロ流動化剤の通過など、又はそれらの組み合わせなどの当該技術分野において既知である方法によって実行される。好適な溶媒としては、アルコール系溶媒、好ましくはプロパンオール又はエタノール、例えば、プロパン-1-オールが挙げられ、例えば、プロパン-1-オール:水などのアルコール系溶媒と水との混合物が含まれる。有機溶媒と水との混合物では、希釈剤の総重量に基づく有機溶媒の重量パーセントは、好適には90重量%以下及び少なくとも10重量%である。
層Dインクは、当業者に既知の任意の好適な技術によって、デカール転写基材に適用され得る。かかる技術としては、限定されるものではないが、グラビアコーティング、スロットダイ(スロット、押出)コーティング、スクリーン印刷、ロータリースクリーン印刷、インクジェット印刷、スプレー、塗装、バーコーティング、パッドコーティング、ナイフ又はドクターブレードオーバーロールなどのギャップコーティング技術、及び計量ロッドの適用が挙げられる。好ましい技術は、バーコーティング及びスロットダイである。適用された電解触媒インクは、乾燥によって電解触媒層に形成される。乾燥方法は特に限定されず、当業者は、デカール転写基材で使用される材料と適合する好適な方法(例えば、その融解温度を超えない)を特定することができるであろう。例えば、インクは、50~250℃の範囲内の温度まで加熱され得る。
層Dがデカール転写基材に適用された後、電解触媒層Aを層Dに適用して、触媒デカール転写基材を形成する。これを行うために、電解触媒インクが最初に調製される。そのようなインクは、水性及び/又は有機溶媒である希釈剤中に電解触媒、イオン伝導性材料(必要に応じて)、並びに任意の追加の成分を分散させることによって調製され得る。必要に応じて、凝集粒子の分解は、高剪断混合、粉砕、ボール粉砕、マイクロ流動化剤の通過など、又はそれらの組み合わせなどの当該技術分野において既知である方法によって実行される。好適な溶媒としては、アルコール系溶媒、好ましくはプロパンオール又はエタノール、例えば、プロパン-1-オールが挙げられ、例えば、プロパン-1-オール:水などのアルコール系溶媒と水との混合物が挙げられる。有機溶媒と水との混合物では、希釈剤の総重量に基づく有機溶媒の重量パーセントは、好適には90重量%以下及び少なくとも10重量%である。
電解触媒インクは、当業者に既知の任意の好適な技術によって層Dに適用され得る。かかる技術としては、限定されるものではないが、グラビアコーティング、スロットダイ(スロット、押出)コーティング、スクリーン印刷、ロータリースクリーン印刷、インクジェット印刷、スプレー、塗装、バーコーティング、パッドコーティング、ナイフ又はドクターブレードオーバーロールなどのギャップコーティング技術、及び計量ロッドの適用が挙げられる。適用された電解触媒インクは、乾燥によって電解触媒層Aに形成される。乾燥方法は、特に限定されず、当業者は好適な方法を特定することができるであろう。例えば、インクは、50~250℃の範囲内の温度まで加熱され得る。
電解触媒層Aが転写され得る典型的な表面には、イオン伝導性膜の表面が含まれる。当業者は、そのような転写をもたらすことができる方法を認識している。例えば、触媒デカール転写基材及び表面は、電解触媒層Aが表面と接触するように一緒に配置され、該当する場合、層Dの一部分とともにデカール転写基材が除去される前に圧力が印加される。例えば、130℃~200℃、好適には150℃~170℃の範囲内の温度の熱が、圧力とともに印加され得る。圧力、及び必要に応じて、熱は、例えば、加熱ローラ又は加熱プレスを使用して印加され得る。
本発明の第3の態様におけるイオン伝導性膜の表面への電解触媒層Aの適用は、触媒コーティングされたイオン伝導性膜を提供する。アノード電解触媒層及びカソード電解触媒層の両方は、本発明の触媒デカール転写基材を使用して適用され得るか、又はアノード若しくはカソードのうちの1つのみが、本発明の触媒デカール転写基材を使用して適用され得る。電解触媒層Aが適用されるとき、第2の電解触媒層が、イオン伝導性膜上に既に存在し得るか、又はその後に適用され得る。互いに区別することができるように1つの電解触媒層をマーキングするために、好ましい方法は、本発明の触媒デカール転写基材を使用して、アノード電解触媒層又はカソード電解触媒層のうちの1つのみを適用することを伴う。図1は、本発明の第3の態様による触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製する方法を示す。ステップ(i)において、層Dがデカール転写基材に適用され、ステップ(ii)において、電解触媒層Aが層Dに適用され、ステップ(iii)において、触媒デカール転写基材がイオン伝導性膜と組み合わされ、ステップ(iv)において、層Dの一部分がデカール転写基材上に残っており、一部分が電解触媒層A上に残っている状態で、デカール転写基材が除去される(すなわち、転写がもたらされる)。
触媒コーティングされたイオン伝導性膜はまた、デカール転写基材が除去される前(すなわち、転写がもたらされる前)に触媒デカール転写基材上に構築され得る。したがって、上記のようなイオン伝導性膜が電解触媒層Aに適用される。次いで、電解触媒層Bがイオン伝導性膜の他の表面、すなわち、イオン伝導性膜の厚さによって分離された表面に適用される。したがって、本発明の触媒デカール転写基材は、
iv)イオン伝導性膜と、
v)電解触媒層Bと、
を追加的に備え得、イオン伝導性膜は、2つの電解触媒層AとBとの間にある。
iv)イオン伝導性膜と、
v)電解触媒層Bと、
を追加的に備え得、イオン伝導性膜は、2つの電解触媒層AとBとの間にある。
また、本発明の第5の態様の方法は、
c)イオン伝導性膜を電解触媒層Aに適用するステップと、
d)イオン伝導性膜が2つの電解触媒層AとBとの間にあるように電解触媒層Bをイオン伝導性膜に適用するステップとを更に含み得る。次いで、電解触媒層Bが適用された後に、デカール転写基材が、好ましくは除去される(すなわち、転写がもたらされる)。図2は、この様式で触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製する方法を示す。ステップ(i)において、層Dがデカール転写基材に適用され、ステップ(ii)において、電解触媒層Aが層Dに適用され、ステップ(iii)において、イオン伝導性膜が電解触媒層Aに適用され、ステップ(iv)において、電解触媒層Bがイオン伝導性膜に適用され、ステップ(v)において、層Dの一部分がデカール転写基材上に残っており、一部分が電解触媒層A上に残っている状態で、デカール転写基材が除去される(すなわち、転写がもたらされる)。
c)イオン伝導性膜を電解触媒層Aに適用するステップと、
d)イオン伝導性膜が2つの電解触媒層AとBとの間にあるように電解触媒層Bをイオン伝導性膜に適用するステップとを更に含み得る。次いで、電解触媒層Bが適用された後に、デカール転写基材が、好ましくは除去される(すなわち、転写がもたらされる)。図2は、この様式で触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製する方法を示す。ステップ(i)において、層Dがデカール転写基材に適用され、ステップ(ii)において、電解触媒層Aが層Dに適用され、ステップ(iii)において、イオン伝導性膜が電解触媒層Aに適用され、ステップ(iv)において、電解触媒層Bがイオン伝導性膜に適用され、ステップ(v)において、層Dの一部分がデカール転写基材上に残っており、一部分が電解触媒層A上に残っている状態で、デカール転写基材が除去される(すなわち、転写がもたらされる)。
イオン伝導性膜は、電解触媒層がイオン伝導性膜の厚さによって分離され、これらの層を分離する他の層が存在しないように、電解触媒層A及びBの両方と好適に接触している。電解触媒層Aがカソードである場合、電解触媒層Bは、好適にはアノードであり、逆もまた同様である。電解触媒層Bの特徴は、電解触媒層Aについて本明細書において記載されるとおりである。イオン伝導性膜及び電解触媒層は、国際公開第2015/145128号に記載の触媒コーティングされた膜シール接合体について記載された積層造形プロセスを含む、当該技術分野において既知の方法によって適用され得る。したがって、本発明におけるデカール転写基材は、国際公開第2015/154128号において言及される担体であり得る。
好ましくは、本発明の全ての態様において、イオン伝導性膜は、プロトン交換膜燃料電池又は電解漕における使用に好適な任意の膜であり、例えば、膜は、Nafion(登録商標)(Chemours Company)、Aquivion(登録商標)(Solvay Specialty Polymers)、Flemion(登録商標)(Asahi Glass Group)、及びAciplex(登録商標)(Asahi Kasei Chemicals Corp.)などのペルフルオロ化スルホン酸材料をベースとしたものであり得る。代替的に、イオン伝導性膜は、FuMA-Tech GmbHからfumapem(登録商標)P、E又はKシリーズの製品として入手可能であるもの、JSR、東洋紡、及び他の企業から入手可能であるものなどの、スルホン化された炭化水素膜をベースとしたものであり得る。
イオン伝導性膜の厚さは特に限定されず、イオン伝導性膜の意図される用途に依存する。例えば、典型的な燃料電池イオン伝導性膜は、少なくとも5μm、好適には少なくとも8μm、好ましくは少なくとも10μmの厚さを有する。典型的な燃料電池イオン伝導性膜は、50μm以下、好適には30μm以下、好ましくは20μm以下の厚さを有する。したがって、典型的な燃料電池イオン伝導性膜は、5~50μm、好適には8~30μm、好ましくは10~20μmの範囲の厚さを有する。
イオン伝導性膜は、過酸化物分解触媒及び/又はラジカル分解触媒、及び/又は再結合触媒などの追加の構成成分を含み得る。再結合触媒は、燃料電池のアノード及びカソードからそれぞれイオン伝導性膜に拡散して水を生成することができる未反応のH2及びO2の再結合を触媒する。イオン伝導性膜はまた、引き裂き抵抗の増加、並びに水和及び脱水時の寸法変化の減少などのイオン伝導性膜強度の改善を提供し、したがって、膜電極接合体の耐久性及び本発明の触媒イオン伝導性膜を組み込んだ燃料電池の寿命を更に増加させるために、イオン伝導性膜の厚さ内に埋め込まれた平面多孔質材料(例えば、USRE37307に記載される発泡ポリテトラフルオロエチレン(expanded polytetrafluoroethylene、ePTFE))などの補強材料を含み得る。補強イオン伝導性膜を形成するための他のアプローチには、米国特許第7,807,063号及び米国特許第7,867,669号に開示されているものが含まれ、ここで、補強材は、ポリイミドなどの硬質ポリマーフィルムであり、その中に多数の細孔が形成され、その後、PFSAアイオノマーで充填される。
存在する任意の補強材は、イオン伝導性膜の厚さ全体を横切って延在し得るか、又はイオン伝導性膜の厚さの一部のみに延在し得る。イオン伝導性膜の第1の表面及び第2の表面の周辺部をイオン伝導性膜の第1の表面及び第2の表面の中央面よりも大きい程度に補強することが更に有利であり得る。逆に、イオン伝導性膜の第1の表面又は第2の表面の中央をイオン伝導性膜の第1の表面又は第2の表面の周辺部よりも大きい程度に補強することが望ましい場合がある。
本発明の第4の態様の膜電極接合体を調製するためのプロセスは、以下のように好適に実行され得る。
(i)本発明の第3の態様によって調製された触媒コーティングされたイオン伝導性膜の一方又は両方の面上で電解触媒層に付着したままである層Dにガス拡散層を適用する。本発明の第3の態様の方法によって1つの電解触媒層のみが適用された場合、触媒コーティングされたイオン伝導性膜の他の面上の電解触媒層にガス拡散層を適用する。
(ii)本発明の第3の態様の方法によって調製された触媒コーティングされたイオン伝導性膜の一方の面にガス拡散電極を適用し、他方の面上の電解触媒層に付着したままである層Dにガス拡散層を適用する。
(i)本発明の第3の態様によって調製された触媒コーティングされたイオン伝導性膜の一方又は両方の面上で電解触媒層に付着したままである層Dにガス拡散層を適用する。本発明の第3の態様の方法によって1つの電解触媒層のみが適用された場合、触媒コーティングされたイオン伝導性膜の他の面上の電解触媒層にガス拡散層を適用する。
(ii)本発明の第3の態様の方法によって調製された触媒コーティングされたイオン伝導性膜の一方の面にガス拡散電極を適用し、他方の面上の電解触媒層に付着したままである層Dにガス拡散層を適用する。
誤解を避けるために、本明細書で言及されるイオン伝導性膜の面は、イオン伝導性膜のx-y平面に沿って延在し、z方向に延在するイオン伝導性膜の厚さによって分離されている。
したがって、膜電極接合体は、本発明の第5の態様の方法によって調製された触媒コーティングされたイオン伝導性膜の電解触媒層Bに、デカール転写基材が除去される前又は後に(すなわち、転写がもたらされる前又は後に)、ガス拡散層を適用することによって調製され得る。デカール転写基材が除去された後、ガス拡散層が、電解触媒層Aに付着したままであり、かつ電解触媒層Aとともに転写される層Dに適用され得る。
ガス拡散層は、ガス拡散基材、及び、好ましくは、微多孔質層を含む。典型的なガス拡散基材としては、炭素繊維のネットワーク及び熱硬化性樹脂結合剤を含む不織布紙若しくはウェブ(例えば、Toray Industries Inc.,Japanから入手可能な炭素繊維紙のTGP-Hシリーズ、若しくはFreudenberg FCCT KG、Germanyから入手可能なH2315シリーズ、若しくはSGL Technologies GmbH、Germanyから入手可能なSigracet(登録商標)シリーズ、若しくはBallard Power Systems Inc.製のAvCarb(登録商標)シリーズ)、又は炭素繊維布が挙げられる。カーボン紙、ウェブ、又は布は、電極の製造前に前処理を施し、それをより湿潤性(親水性)又はより耐湿潤性(疎水性)のいずれかにするために膜電極接合体に組み込まれ得る。任意の処理の性質は、燃料電池の種類及び使用される動作条件により異なる。基材は、液体懸濁液からの含浸による非晶質カーボンブラックなどの材料を組み込むことにより、湿潤性を高めることができる、又はPTFE若しくはポリフルオロエチレンプロピレン(polyfluoroethylenepropylene、FEP)などのポリマーのコロイド懸濁液で基材の細孔構造を含浸させ、続いてポリマーの融点を超えて乾燥及び加熱することによって、疎水性を高めることができる。典型的な微多孔質層は、カーボンブラックとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などのポリマーとの混合物を含む。
一般的な電解触媒層インクの調製
83%の水/17%のプロパン-1-オール混合物中に分散したSolvayの790EW PFSAアイオノマーでアノード電解触媒材料を湿潤させることによって、アノード電解触媒層インク(アノードインク)を調製した。この混合物を、全ての触媒が液体中に湿潤して分散されるまで、オーバーヘッドスターラを使用して機械的に撹拌した。次いで、インクをEigerボールミルに通して処理して、十分に分散したインクを形成した。
83%の水/17%のプロパン-1-オール混合物中に分散したSolvayの790EW PFSAアイオノマーでアノード電解触媒材料を湿潤させることによって、アノード電解触媒層インク(アノードインク)を調製した。この混合物を、全ての触媒が液体中に湿潤して分散されるまで、オーバーヘッドスターラを使用して機械的に撹拌した。次いで、インクをEigerボールミルに通して処理して、十分に分散したインクを形成した。
20%の水/80%のプロパン-1-オール混合物中に分散した3Mの825EW PFSAアイオノマーでカソード電解触媒材料を湿潤させることによって、カソード電解触媒層インク(カソードインク)を調製した。この混合物を、全ての触媒が液体中に湿潤して分散されるまで、オーバーヘッドスターラを使用して機械的に撹拌した。次いで、インクをEigerボールミルに通して処理して、十分に分散したインクを形成した。
層Dインクの調製
60gのグラファイト粉末46304(Alfa Aesar(登録商標))又はC-NERGY SFG6L(Imerys(登録商標))を11%の超純水(18MΩ)/89%のプロパン-1-オール混合物、及びPFSAアイオノマー(Nafion(登録商標)D2020Chemours)と穏やかに混合して、アイオノマー固体量がグラファイト質量の20重量%であり、インクの固形分がインクの総重量の15重量%であった。全てのグラファイトをインクに組み込んだ後、得られた混合物を、高剪断ミキサを使用して処理して、アイオノマー材料がグラファイトと密接に混合されたことを確実にした。使用したミキサは、Silverson Mixer Homogeniser、Eigerボールミル、又はMicrofluidics Microfluidizerのいずれかであった。
60gのグラファイト粉末46304(Alfa Aesar(登録商標))又はC-NERGY SFG6L(Imerys(登録商標))を11%の超純水(18MΩ)/89%のプロパン-1-オール混合物、及びPFSAアイオノマー(Nafion(登録商標)D2020Chemours)と穏やかに混合して、アイオノマー固体量がグラファイト質量の20重量%であり、インクの固形分がインクの総重量の15重量%であった。全てのグラファイトをインクに組み込んだ後、得られた混合物を、高剪断ミキサを使用して処理して、アイオノマー材料がグラファイトと密接に混合されたことを確実にした。使用したミキサは、Silverson Mixer Homogeniser、Eigerボールミル、又はMicrofluidics Microfluidizerのいずれかであった。
本発明の触媒デカール転写基材の組み立て
バーコーティングシステムを使用して層DインクをPTFE上にコーティングして、連続層を形成した。堆積した湿潤層は、厚さ40μmであった。次いで、この層を80℃で乾燥させた。次いで、20重量%のPt/C電解触媒材料HiSPEC(登録商標)3000(Johnson Matthey)を含有するアノードインクを、スロットダイを使用して乾燥された層D上にコーティングした。
バーコーティングシステムを使用して層DインクをPTFE上にコーティングして、連続層を形成した。堆積した湿潤層は、厚さ40μmであった。次いで、この層を80℃で乾燥させた。次いで、20重量%のPt/C電解触媒材料HiSPEC(登録商標)3000(Johnson Matthey)を含有するアノードインクを、スロットダイを使用して乾燥された層D上にコーティングした。
膜電極接合体の調製
50cm2の活性化領域の2つの触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製した。1つは、本発明によるもの(MEA1)で、1つは、比較対象(MEA2)である。
50cm2の活性化領域の2つの触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製した。1つは、本発明によるもの(MEA1)で、1つは、比較対象(MEA2)である。
MEA1は、本発明の触媒デカール転写基材を使用して、強化PFSA膜(厚さ15μm)の一方の面にアノード電解触媒層を転写することによって調製した。アノード電解触媒層は、20重量%のPt/C電解触媒HiSPEC3000(Johnson Matthey)を含有し、150℃~200℃の温度で転写され、また、層Dの全体は電解触媒層とともに転写された。カソード電解触媒層は、国際公開第2013/015894号に開示されているように、燃料電池用途のために特異的に設計された炭素を使用して、50重量%のPt/C電解触媒HiSPEC(登録商標)21710(Johnson Matthey)を含有し、PTFEシート上のカソードインクから形成され、イオン伝導性膜の反対面に150℃~200℃の温度及びで転写された。カソードは0.4mgPt/cm2の担持量を有し、アノードは0.08mgPt/cm2の担持量を有した。
MEA2は、アノードインクを使用してPTFEシート上にアノード電解触媒層を形成し、20重量%のPt/C電解触媒HiSPEC3000(Johnson Matthey)を含有する電解触媒層を、150℃~200℃の温度で強化PFSA膜(厚さ15μm)の一方の面に転写することによって調製した。カソード電解触媒層は、国際公開第2013/015894号に開示されているように、燃料電池用途のために特異的に設計された炭素を使用して、50重量%のPt/C電解触媒HiSPEC(登録商標)21710(Johnson Matthey)を含有し、PTFEシート上のカソードインクから形成され、イオン伝導性膜の反対面に150℃~200℃の温度及びで転写された。カソードは、0.4mgPt/cm2の担持量を有し、アノードは、0.08mgPt/cm2の担持量を有した。
ガス拡散層を、各触媒コーティングされたイオン伝導性膜の各面に適用して、完全な膜電極接合体を形成した。使用したガス拡散層は、炭素を含有する疎水性微多孔質層と、触媒コーティングされたイオン伝導性膜と接触する面に適用されたPTFE(SGL Technologies GmbH製のSigracet(登録商標)39BC)と、を有する炭素繊維紙であった。
電気化学試験方法
MEA1及びMEA2の各々の分極(電流対電圧)性能を、完全加湿及び加圧条件(100%RH、100kPag)下で、それぞれ化学量論量1.5及び2.0のH2及び空気の流れを使用して80℃のH2/空気中で測定した。電池湿度(RH)及び圧力は、アノード及びカソード入口で制御された。
MEA1及びMEA2の各々の分極(電流対電圧)性能を、完全加湿及び加圧条件(100%RH、100kPag)下で、それぞれ化学量論量1.5及び2.0のH2及び空気の流れを使用して80℃のH2/空気中で測定した。電池湿度(RH)及び圧力は、アノード及びカソード入口で制御された。
結果及び考察
図3は、MEA1及びMEA2の両方の分極性能及び抵抗を示す。2つの部品の性能は同一であり、これは全ての条件にわたって繰り返されることが分かる。これは、層Dを、電解触媒層の識別の手段として使用できるだけでなく、膜電極接合体の性能を変更することなく、電解触媒層の転写を容易にすることを意味する。
図3は、MEA1及びMEA2の両方の分極性能及び抵抗を示す。2つの部品の性能は同一であり、これは全ての条件にわたって繰り返されることが分かる。これは、層Dを、電解触媒層の識別の手段として使用できるだけでなく、膜電極接合体の性能を変更することなく、電解触媒層の転写を容易にすることを意味する。
Claims (11)
- 触媒デカール転写基材であって、
i)デカール転写基材と、
ii)電解触媒後にAと、
iii)前記デカール転写基材と前記電解触媒層Aとの間の層Dと、を備え、
前記層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含み、
前記層Dは、前記電解触媒層Aを表面に転写する際に、前記層Dの少なくとも一部分が前記電解触媒層Aに付着したままであり、かつ前記電解触媒層Aとともに転写されるように構成されている、触媒デカール転写基材。 - 前記層Dは、前記電解触媒層Dを表面に転写する際に、前記層Dの少なくとも一部分が前記デカール転写基材に付着したままであるように構成されている、請求項1に記載の触媒デカール転写基材。
- 前記デカール転写基材と層Dとの間の接着強度(AS1)、前記電解触媒層Aと層Dとの間の接着強度(AS2)、及び層Dの結合力(CS)は、以下の関係(i)又は(ii):
(i)AS2>CS及びAS1>CS及びAS2≧AS1、又は
(ii)CS>AS1及びAS2>AS1のうちの1つを有する、請求項1又は請求項2に記載の触媒デカール転写基材。 - iv)イオン伝導性膜と、
v)電解触媒層Bと、
を更に備え、前記イオン伝導性膜は、前記2つの電解触媒層AとBとの間にある、請求項1~3のいずれか一項に記載の触媒デカール転写基材。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載の触媒デカール転写基材を備える、ロールに適した材料。
- 触媒デカール転写基材からの転写によって、電解触媒層を表面に適用する方法であって、前記触媒デカール転写基材は、
i)デカール転写基材と、
ii)電解触媒層Aと、
iii)前記デカール転写基材と前記電解触媒層Aとの間の層Dと、を備え、
前記層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含み、
前記電解触媒層Aが表面に転写されたときに、前記層Dの少なくとも一部分は、前記電解触媒層Aに付着したままであり、かつ前記電解触媒層Aとともに転写される、方法。 - 前記電解触媒層Aが表面に転写されたときに、前記層Dの少なくとも一部分は、前記デカール転写基材に付着したままである、請求項6に記載の方法。
- 触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製する方法であって、請求項6又は請求項7に記載の方法によって、電解触媒層をイオン伝導性膜の表面に適用することを含む、方法。
- 膜電極接合体を調製する方法であって、
i)請求項8に記載の方法によって触媒コーティングされたイオン伝導性膜を調製するステップと、
ii)ガス拡散層を前記電解触媒層に付着したままである層Dに適用するステップと、を含む、方法。 - 触媒デカール転写基材を調製する方法であって、
a)層Dをデカール転写基材に適用するステップと、次いで、
b)電解触媒層Aをステップa)で適用された前記層Dに適用するステップと、を含み、前記層Dは、イオン伝導性ポリマー及び炭素材料を含む、方法。 - c)イオン伝導性膜を前記電解触媒層Aに適用するステップと、
d)電解触媒層Bを、前記イオン伝導性膜が前記2つの電解触媒層AとBとの間にあるように、前記イオン伝導性膜に適用するステップと、を更に含む、請求項10に記載の方法。
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