JP2023521606A - 押しのけ機械、方法、車両空調設備及び車両 - Google Patents

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Abstract

本発明は、螺旋原理に基づく押しのけ機械、特にスクロール圧縮機であって、高圧チャンバ11、低圧チャンバ12、軌道周回する排出螺旋部13、カウンター螺旋部14及び背圧チャンバ15を有し、その背圧チャンバが低圧チャンバ12と排出螺旋部113の間に配置されており、高圧領域内でカウンター螺旋部14内の中央に出口開口部16が配置されており、駆動中にその出口開口部を通って圧縮された作業媒体が高圧チャンバ11内へ流入し、かつ排出螺旋部13が、背圧チャンバ15と流体接続するための少なくとも1つの第1の通過開口部17aと第2の通過開口部17bを有し、少なくとも第1の通過開口部17aが出口開口部16の領域内に配置されているので、駆動中に第1の通過開口部17aと出口開口部16が一時的に少なくとも部分的に重なり合う、押しのけ機械に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、請求項1の前文に記載された螺旋原理に基づく押しのけ機械に関する。さらに、本発明は、方法、車両空調設備及び車両に関する。
冒頭で挙げた種類の押しのけ機械は、特許文献1(独国特許出願公開第102017105175号明細書)から知られている。この特許文献には、スクロール圧縮機が記述されており、それが排出螺旋部とカウンター螺旋部とを有している。排出螺旋部が、カウンター螺旋部内へ係合する。軌道周回する排出螺旋部によって、圧縮チャンバが形成され、それらの中で冷却剤が圧縮される。冷却剤の圧縮が可能であるためには、排出螺旋部がカウンター螺旋部に密着しなければならない。したがって排出螺旋部がカウンター螺旋部に圧接されると、効果的である。そのために、排出螺旋部の、カウンター螺旋部とは逆の側に、背圧チャンバが配置されている。この種の背圧チャンバは、Back-Pressure-Raumの名称でも、知られている。背圧チャンバもしくは逆圧室は、圧力を構築する機能を有している。そのために排出螺旋部は2つの開口部を有しており、それらが背圧チャンバもしくは逆圧室を圧縮チャンバと流体接続する。逆圧室内の圧力が、排出螺旋部に力を供給し、その力が排出螺旋部をカウンター螺旋部に圧接させるので、2つの螺旋部が互いに対して流体密に密閉されている。
冒頭で挙げた種類の既知のスクロール圧縮機においては、背圧チャンバ内の圧力は、排出螺旋部をカウンター螺旋部に圧接して、排出螺旋部がカウンター螺旋部に流体密に添接するようにするために、充分に大きくなければならない。しかしこの圧力は、大きすぎて、摩擦が発生するほどであってはならず、その摩擦は排出螺旋部の軌道周回する運動を制動し、あるいは出力損失をもたらす。
排出螺旋部をカウンター螺旋部に圧接させ、かつ可能な限り出力損失をもたらさないようにするために、背圧チャンバ用に充分に高い圧力を準備することは、構造的な手間及び費用と結びついている。
独国特許出願公開第102017105175号明細書
したがって本発明の課題は、排出螺旋部をカウンター螺旋部に圧接させるための背圧チャンバ内の圧力の発生を改良して、それによって押しのけ機械の簡単かつコスト的に好ましい構造を可能にする、押しのけ機械を提供することである。さらに、本発明の課題は、方法、車両空調設備及び車両を提供することである。
本発明によれば、この課題は、
-押しのけ機械に関して、請求項1の対象によって、
-方法に関して、請求項12の対象によって、
-車両空調設備に関しては、請求項13の対象によって、そして
-車両に関しては、請求項14の対象によって、
解決される。
具体的に、課題は、高圧チャンバ、低圧チャンバ、軌道周回する排出螺旋部、カウンター螺旋部及び背圧チャンバを有し、その背圧チャンバが低圧チャンバと排出螺旋部との間に配置されている、螺旋原理に基づく押しのけ機械、特にスクロール圧縮機によって、解決される。高圧領域内で、カウンター螺旋部内の中央に出口開口部が配置されており、駆動中にその出口開口部を通して圧縮された作業媒体が高圧チャンバ内へ流入し、かつ排出螺旋部が、背圧チャンバと流体接続するための少なくとも第1の通過開口部と第2の通過開口部を有しており、少なくとも第1の通過開口部が出口開口部の領域内に配置されているので、駆動中に第1の通過開口部と出口開口部が一時的に少なくとも部分的に重なり合う。
高圧チャンバは、圧縮された作業媒体が再び循環、たとえば冷却循環へ供給される前に流入する領域である。
低圧チャンバは、吸い込みチャンバと称することもできる。低圧チャンバからガスが径方向外側からカウンター螺旋部と排出螺旋部の間へ流れる。
排出螺旋部の軌道周回する運動というのは、円軌跡上の運動である。
作業媒体は、好ましくは冷却流体、特に好ましくはガス状の冷却流体、たとえばCO2である。
出口開口部は、カウンター螺旋部の中央もしくは真ん中に配置されている。言い換えると、出口開口部はカウンター螺旋部の中心点の領域内に配置されている。
出口開口部は、好ましくは弁を有している。出口開口部を通して作業媒体が、圧縮後に、高圧チャンバ内へ流入する。高圧チャンバを通して作業媒体が再び作用循環へ、特に冷却循環内へ、供給される。
第1の通過開口部と第2の通過開口部は、それぞれ背圧チャンバとの流体接続を形成する。
少なくとも第1の通過開口部が、中央の出口開口部の領域内に配置されている。これらの通過開口部が排出螺旋部内に、そして出口開口部がカウンター螺旋部内に配置されている。したがって第1の通過開口部は出口開口部に対向して配置されている。それによって、第1の通過開口部を少なくとも一時的に高圧領域内に配置することが、可能である。
第1の通過開口部と出口開口部は、互いに対して変位した平行な平面内に配置されており、かつ圧縮機械の駆動中に一時的に少なくとも部分的に重なり合う。重なり合うというのは、ここでは、2つの平面を上面で見て、第1の通過開口部が出口開口部の外側輪郭に接し、交差しかつ/又は接触することを意味している。
言い換えると、重なるというのは、平行な平面を重ねた場合に、第1の通過開口部と出口開口部が、排出螺旋部の駆動中の少なくとも1つの時点で、少なくとも1つの共通の交点を有することである。
それによって、排出螺旋部をカウンター螺旋部へ圧接するために、背圧チャンバ内に充分に大きい圧力を発生させることができる、という利点が得られる。
第1の通過開口部と出口開口部が一時的に少なくとも部分的に重なり合うので、第1の通過開口部は排出螺旋部の回転角度のできるだけ大きい角度領域にわたって、したがってできるだけ長い期間にわたって、高圧領域内に留まり、かつ背圧チャンバとの流体接続を形成する。
流体接続によって、背圧チャンバ内に圧力が発生される。排出螺旋部をカウンター螺旋部に圧接するための圧力は、第1の通過開口部を出口開口部の領域内に一時的に配置することによって次のように、すなわち、排出螺旋部の軌道周回する運動を制動して、出力損失をもたらす摩擦力ができるだけ小さくなり、かつ同時に排出螺旋部がカウンター螺旋部に充分に流体密に配置されるように、適合される。
さらに、2つの通過開口部によって、背圧チャンバとの連続的な流体接続が可能である。すなわち、背圧チャンバとの他の流体接続は、省くことができる。それが、押しのけ機械のよりコンパクトでコスト的により好ましい建造形状を可能にする。
本発明の好ましい実施形態が、下位請求項に記載されている。
特に好ましい実施形態において、第2の通過開口部は排出螺旋部の、駆動中に高圧領域内よりも小さい圧力を有する領域内に配置されている。
それによって、たとえば圧縮チャンバ内の圧縮された作業媒体が排出螺旋部へカウンター螺旋部の方向に大きい力をもたらす場合に、背圧チャンバに大きな圧力を供給することが、可能である。圧縮螺旋部に圧縮された作業媒体によって供給される圧力が、低い場合には、背圧チャンバ内の圧力は、出力損失を最小限に抑えるために、低く調節することも可能である。
他の特に好ましい実施形態において、第1の通過開口部は軌道周回する排出螺旋部の、435°~650°の回転角度の角度領域内で、背圧チャンバと流体を案内するように接続されている。
第1の通過開口部が背圧チャンバと流体接続されている、回転角度の角度領域は、効果的である。というのは、それによって軌道周回する排出螺旋部の回転角度のできるだけ大きい領域にわたって、背圧チャンバと圧縮チャンバとの流体接続が可能になるからである。さらに、作業媒体の圧縮とそれに伴って圧力は大きい回転角度にしたがって高いので、背圧チャンバに充分に高い圧力を供給することができる。
好ましい実施形態において、第1の通過開口部は、1%と100%の間、特に10%と90%の間、特に20%と80%の間、特に30%と70%の間、特に40%と60%の間において出口開口部と一時的な重なりを有する。
可能な限り大きい交差によって、第1の通過開口部はできるだけ長く押しのけ機械の高圧領域内に配置されている。それによって、通過開口部が開放されている、好ましい長さの期間が可能である。重なりの種々の段階によって、第1の通過開口部と出口開口部が重なり合う期間が適合可能である。
他の好ましい実施形態において、駆動中に一時的に、作業媒体を収容するための少なくとも第1の圧縮チャンバと第2の圧縮チャンバが形成され、かつ第2の通過開口部が排出螺旋部内に配置されているので、駆動中に排出螺旋部の軌道周回する運動によって、第2の通過開口部が一時的に少なくとも部分的に第1の圧縮チャンバ内に、そして次に一時的に少なくとも部分的に第2の圧縮チャンバ内に配置される。
それによって背圧チャンバは、付加的に、第2の通過開口部によって交互に一時的に第1の圧縮チャンバと、そして第2の圧縮チャンバと流体接続されている。それによって、背圧チャンバが圧縮チャンバの少なくとも1つ及び/又は高圧領域と出口の領域内で流体接続されることが、可能になる。
第2の通過開口部が、軌道周回する排出螺旋部の95°~250°の回転角度の角度領域内で、第1の圧縮チャンバ内に配置されており、かつ285°~650°の角度領域内では第2の圧縮チャンバ内に配置されていると、特に効果的である。
第2の通過開口部が第1の圧縮チャンバと第2の圧縮チャンバ内に一時的に配置されている、回転角度の角度領域は、それによって第2の通過開口部ができるだけ長く背圧チャンバと流体接続されているので、効果的である。
さらに、回転角度が大きい場合に、圧縮チャンバ内の圧縮が進行する。それによって背圧チャンバには、回転角度が小さい場合よりも大きい圧力が供給可能である。言い換えると、通過開口部は、圧縮チャンバ内の圧力が充分に大きくなって、それにより背圧チャンバ内に充分な圧力を発生させ、かつ排出螺旋部を流体密かつわずかな出力損失でカウンター螺旋部へ圧接することができる回転角度になって初めて、第1もしくは第2の圧縮チャンバ内に配置される。
第1の通過開口部及び/又は第2の通過開口部が排出螺旋部の底のセクション内に配置されていると、効果的である。それは、それにより通過開口部によるカウンター螺旋部の通過が容易になるので、効果的である。
さらに、そのようにして背圧チャンバとの直線的かつできるだけ短い接続が実現可能である。
第1の通過開口部が第2の通過開口部よりも小さい直径を有し、それらの直径が0.1mmと1mmの間の大きさを有していると、効果的である。
特に、第1の通過開口部が0.3mmの直径を有し、かつ/又は、第2の通過開口部が0.5mmの直径を有していると、効果的である。
異なる直径によって、第1の通過開口部と第2の通過開口部は、圧縮チャンバ内の圧力に適合可能である。互いに入れ子になる螺旋部の径方向内側の領域内では、圧縮度及びそれに伴って作業媒体の圧力が、互いに入れ子になる螺旋部の径方向外側の領域内におけるよりも高い。第1の通過開口部は、高い圧縮度を有する、排出螺旋部の径方向内側の領域内に配置されている。第2の通過開口部は、好ましくは、径方向内側の領域内よりも低い圧縮度を有する径方向外側の領域内に配置されている。第1の通過開口部の直径は、より小さく、かつそれによって高い圧縮度を有する領域もしくは高圧領域から背圧チャンバ内への流体流を絞る。径方向外側の領域内では、圧力はより低く、かつしたがって第2の通過開口部のより大きい直径は、背圧チャンバへ充分な圧力を供給して、それによって排出螺旋部をカウンター螺旋部へ圧接するために効果的である。
好ましい実施形態において、第1の通過開口部及び/又は第2の通過開口部は、円形、楕円形又は卵型の横断面を有している。
それが、作業媒体の流れ特性に影響を与える、通過開口部の種々の好ましい形態を可能にする。たとえば、第1の通過開口部の、駆動中にカウンター螺旋部を通過する際に最初に露出される領域が、カウンター螺旋部によってまだ覆われている領域よりも大きい横断面を有することが、可能である。それによって、まだ通過開口部が完全に開放される前に、背圧チャンバとの充分な流体接続が形成される。
好ましい実施形態において、排出螺旋部及び/又はカウンター螺旋部は、少なくとも部分的に面取り部を有している。
面取り部によって、回転角度の、第1の通過開口部及び/又は第2の通過開口部がカウンター螺旋部を通過するために移動する領域を縮小することが、可能である。すなわち、面取り部は、通過開口部が閉鎖されている期間を短縮することを可能にする。
本発明の枠内において、押しのけ機械を駆動する方法が開示かつ請求され、それにおいて押しのけ機械の駆動中に第1の通過開口部が、カウンター螺旋部内の中央に配置されている出口開口部と一時的に少なくとも部分的に重なり、かつ背圧チャンバとの流体接続が形成される。
さらに、本発明の枠内で、車両空調設備及び車両空調設備を有する車両が開示され、かつ請求される。
以下、添付の図面を参照しながら実施例を用いて、本発明を詳細に説明する。
図1は、押しのけ機械の本発明に係る実施例の断面を示している。 図2は、図1に示す押しのけ機械の他の断面を示している。 図3は、押しのけ機械の本発明に係る実施例のカウンター螺旋部と排出螺旋部の図式的な断面を示している。 図4は、圧縮サイクルの間の回転角度0°において、押しのけ機械の本発明に係る実施例のカウンター螺旋部と排出螺旋部の図式的な断面を示している。 図5は、図4に示す押しのけ機械の図式的な断面を、回転角度120°において示している。 図6は、図4に示す押しのけ機械の図式的な断面を、回転角度260°において示している。 図7は、図4に示す押しのけ機械の図式的な断面を、回転角度360°において示している。 図8は、図4に示す押しのけ機械の図式的な断面を、回転角度460°において示している。 図9は、図4に示す押しのけ機械の図式的な断面を、回転角度500°において示している。 図10は、図4に示す押しのけ機械の図式的な断面を、回転角度600°において示している。 図11は、図4に示す押しのけ機械の図式的な断面を、回転角度720°において示している。
図1と図2は、たとえば車両空調設備内で使用されるような、押しのけ機械10の本発明に係る実施例を、それぞれ断面で示している。
押しのけ機械10は、ハウジング19を有している。ハウジング19は、円筒状の形状を有している。ハウジング19内には、ドライブ20が配置されている。ドライブ20として、たとえば電気モータ又は機械的なドライブが可能である。ドライブ20は、軸21と結合されている。
軸21は、ハウジング19の長手方向に延びている。軸21の軸方向の一方の端部に、偏心ピン23を備えた偏心軸受22が配置されている。この偏心軸受22によって、排出螺旋部13が軸21と結合されている。
排出螺旋部13の、偏心軸受22とは逆の側において、ハウジング19内にカウンター螺旋部14が配置されている。カウンター螺旋部14は、押しのけ機械10のハウジング19内に固定的かつ動かないように配置されている。カウンター螺旋部14がハウジング19と一体的に形成されていることも、可能である。
カウンター螺旋部14の、排出螺旋部とは逆の側に、高圧チャンバ11が配置されている。
カウンター螺旋部14内の中央に、出口開口部16が配置されている。出口開口部16は、高圧チャンバと、カウンター螺旋部14の排出螺旋部13へ向いた側との間に延びている。
排出螺旋部13の、カウンター螺旋部14とは逆の側に、低圧チャンバ12が配置されている。低圧チャンバ12と排出螺旋部13の間に、背圧チャンバ15が配置されている。
排出螺旋部13は、軸21の長手方向に対して平行な方向に移動可能にハウジング19内に配置されている。言い換えると、排出螺旋部13は、カウンター螺旋部14の方向に、かつカウンター螺旋部14から離れるように、摺動可能である。図2において、排出螺旋部13の底内に、第1の通過開口部17aと第2の通過開口部17bが配置されていることが、認識される。
第1の通過開口部17aは、排出螺旋部13の径方向内側の領域内に配置されている。第2の通過開口部17bは、排出螺旋部13の径方向外側の領域内に配置されている。第1の通過開口部17aと第2の通過開口部17bは、底の表面に対して直交して延びている。通過開口部17a、17bは、組み込まれた状態において、底のカウンター螺旋部14へ向いた側と、底の、カウンター螺旋部14とは逆の側との間に配置されている。
通過開口部17a、17bは、底の両側にそれぞれ開口部を有しており、その開口部が底の両側を互いに接続している。言い換えると、通過開口部17は、排出螺旋部13の底の両側の間に通路を形成している。通過開口部17a、17bは、背圧チャンバ15との流体接続を形成する。
通過開口部17a、17bは、円形の横断面を有している。他の形状、たとえば楕円形、卵型又は多角形の形状も可能である。通過開口部17a、17bは、好ましくは孔を有している。通過開口部17a、17bの直径は、好ましくは0.1mm~1mmの間である。特に第1の通過開口部17aの直径は0.3mmであり、第2の通過開口部17bの直径は、0.5mmである。
図3は、図1と図2に示す押しのけ機械10内で使用することができるような、排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の図式的な表示である。
排出螺旋部13とカウンター螺旋部14は、それぞれ螺旋セクション24と底を有している。これらの螺旋セクション24は、それぞれ排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の底上に直交して配置されている。螺旋セクション24は、螺旋形状又はスクリュー形状の幾何学配置を有している。組み込まれた状態において、排出螺旋部13の螺旋セクション24はカウンター螺旋部14の方向に、そしてカウンター螺旋部14の螺旋セクション24は排出螺旋部13の方向に延びている。排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の螺旋セクション24は、互いに係合している。駆動中に、螺旋セクション24は、それぞれ対向する螺旋部13、14の底と接触している。
入れ子になる螺旋部13、14によって、圧縮チャンバ18a、18bが形成されている。言い換えると、圧縮チャンバ18a、18bは、排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の螺旋セクション24によって画成されている。
出口開口部16は、カウンター螺旋部14内の中央かつ偏心して配置されている。カウンター螺旋部14内には、出口開口部16の他に、2つの2次の出口開口部25a、25bが配置されている。2次の出口開口部25a、25bは、前出口と称することもできる。2次の出口開口部25a、25bは、カウンター螺旋部14の中心から径方向に離隔している。
2つの互いに入れ子になる螺旋部13、14の径方向内側の領域内に、内側の圧縮チャンバ26が配置されている。したがって出口開口部を見る視線において、「中心もしくは中央に配置されている」という表現は、出口開口部が、排出螺旋部13とカウンター螺旋部14によって画成される内側の圧縮チャンバ26を少なくとも部分的に、一時的に横切ることを意味している。
図4~11には、押しのけ機械10の圧縮サイクルの種々の状態が示されている。以下において、排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の互いに対する相対位置が、それぞれの構成部分の幾何学配置及びその機能もしくは作用を見るスナップショットとして記述される。図4~11に示される螺旋配置は、構造的に、図3に示される螺旋配置に実質的に相当する
圧縮サイクルというのは、連続的に繰り返される圧縮プロセスの1通過もしくは1周期である。
圧縮サイクルの間の排出螺旋部13の位置は、軌道周回する運動の回転角度によって示すことができる。図4における排出螺旋部13の回転角度は、0°である。
図4において、径方向外側の領域内に、第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18bが形成されている。2つの圧縮チャンバ18a、18bは、閉鎖されている。
圧縮チャンバ18が排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の螺旋セクション24によって流体密に包囲されている場合に、圧縮チャンバ18は閉鎖されている。
螺旋部13、14の径方向内側の領域内には、それぞれ他の第1の圧縮チャンバ18cと第2の圧縮チャンバ18dが配置されている。これらの圧縮チャンバ18c、18dは、それぞれ圧縮チャンバ18a、18bよりも小さい相対的容積を有している。
圧縮チャンバ18の相対的容積というのは、0°の回転角度における圧縮チャンバ18の初期容積に関して、押しのけ機械10の圧縮サイクルの間の所定の時点における圧縮チャンバの可変の容積である。
第1の通過開口部17aは、カウンター螺旋部14の螺旋セクション24によって覆われている。第2の通過開口部17bは、第2の圧縮チャンバ18d内に配置されている。したがって第1の通過開口部17aは閉鎖されており、第2の通過開口部17bは開放されている。それによって第2の圧縮チャンバ18bと背圧チャンバ15との間に流体接続が存在しており、排出螺旋部13はカウンター螺旋部14に圧接されている。
図5には、回転角度120°におけるスナップショットが示されている。圧縮チャンバ18a、18bは、径方向内側へ移動している。圧縮チャンバ18a、18bの相対容積は、縮小している。
圧縮チャンバ18a、18bの相対容積は、回転角度の増大に伴って減少する。相対容積の減少によって、圧縮チャンバ18a、18b内の圧力が上昇する。
圧縮チャンバ18c、18dは、内側の圧縮チャンバ26として合体している。内側の圧縮チャンバ26は、好ましくは高圧領域に相当し、その中に第1の通過開口部17aが配置されている。
第1の通過開口部17aは、内側の圧縮チャンバ26もしくは高圧領域内に配置されている。第1の通過開口部17aは、出口開口部16と交差する。第2の通過開口部17bは、第1の圧縮チャンバ18a内に配置されている。したがって2つの通過開口部17a、17bは開放しており、したがって背圧チャンバ15との流体接続を可能にする。
「交差する」という概念は、2つの開口部17a、16が少なくとも部分的に互いに重なり合って配置されることである。第1の通過開口部17aは、カウンター螺旋部14の方向において出口開口部16に対して距離を有している。言い換えると、通過開口部17aは出口開口部16を少なくとも部分的に覆い、通過しかつ/又は横切る。
通過開口部17aが部分的に交差することにより、背圧チャンバ15内に可能な限り高い圧力を形成することができる。さらにそれによって、背圧チャンバ15が可能な限り長い期間の間、もしくは大きい回転角度領域について、高圧領域と流体接続することがもたらされる。
図6は、回転角度260°において圧縮サイクルを示している。
第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18bは、さらに径方向内側へ移動している。内側の圧縮チャンバ26及び第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18bの相対的容積は、縮小している。したがって圧縮チャンバ18a、18b内の圧力がさらに上昇している。
第1の通過開口部17aは、さらに、内側の圧縮チャンバ26内に配置されている。第1の通過開口部17aは、もはや出口開口部16とは重ならない。第2の通過開口部17bは、カウンター螺旋部14の螺旋セクション24によって覆われている。背圧チャンバ15内の圧力は、図6においては、通過開口部17aが内側の圧縮チャンバと流体接続することによってもたらされる。
図7には、360°の回転角度における圧縮サイクルのスナップショットが示されている。
排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の径方向外側の領域内に、2つの新しい圧縮チャンバ18e、18fが形成されている。
第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18bは、さらに中心もしくは出口開口部16の方向へ移動している。内側の圧縮チャンバ26の相対的容積は、さらに縮小している。出口開口部16は、部分的に内側の圧縮チャンバ26内に配置されている。言い換えると、内側の圧縮チャンバ26の横断面積は、出口開口部16の横断面積よりも小さい。
第1の通過開口部17aは、カウンター螺旋部14の螺旋セクション24によって覆われており、したがって閉鎖されている。第2の通過開口部17bは、螺旋セクション24の通過後に第2の圧縮チャンバ18b内に配置されており、かつ開放している。
図8には、回転角度460°におけるスナップショットが示されている。
圧縮チャンバ18e、18fは、さらに出口16の方向へ移動している。圧縮チャンバ18e、18fの相対的容積は、さらに縮小している。
第1の圧縮チャンバ18cと第2の圧縮チャンバ18dの合体によって生じた内側の圧縮チャンバ26は、解消している。第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18bが、新しい内側の圧縮チャンバ26として合体している。
第1の通過開口部17aが、内側の圧縮チャンバ26内に配置されている。第1の通過開口部17aは、出口開口部16と重なり合う。第2の通過開口部17bは、部分的にカウンター螺旋部14の螺旋セクション24によって覆われており、その螺旋セクションは第1の圧縮チャンバ18cと内側の圧縮チャンバ26との間に延びている。第2の通過開口部17bは、部分的に開放されている。
第1の通過開口部17aが、高圧領域もしくは内側の圧縮チャンバ26及び背圧チャンバ15との流体接続をもたらす。ここではそれが、背圧チャンバ15内の圧力に効果的に作用する。というのは、第2の通過開口部17bはまだ完全には開放されておらず、単に部分的に開放されているだけであって、したがって圧縮サイクル内のこの時点においては、第1の通過開口部なしで、より低い圧力が生じるからである。
図9は、500°における圧縮サイクルのスナップショットを示している。
圧縮チャンバ18e、18fと内側の圧縮チャンバ26の相対的容積は、さらに縮小している。
出口開口部16は、完全に内側の圧縮チャンバ26内に配置されている。第1の通過開口部17aは、さらに、内側の圧縮チャンバ26内に配置されており、かつ出口開口部16と重なる。第2の通過開口部17bは、もはや部分的にではなく、完全に第1の圧縮チャンバ18e内に配置されている。2つの通過開口部17a、17bは、開放されており、かつ背圧チャンバ15と流体接続されている。
回転角度が600°となる図10においては、出口開口部16はさらに、内側の圧縮チャンバ26内に配置されている。第1の通過開口部17aは、出口開口部16と重ならない。
第2の通過開口部17bは、第1の圧縮チャンバ18e内に配置されている。第2の通過開口部17bは、螺旋セクション24に接線状に添接する。
図11は、実質的に360°の回転角度における状態(図7を参照)に相当する、圧縮サイクルの状態を示しており、図11内の圧縮チャンバ26は、図7に示す状態とは異なり、圧縮チャンバ18a、18bから生じたものである。
軸21が、ドライブ20と作用結合されている。駆動中に、軸21の回転及び軸21と排出螺旋部13との偏心した結合が、排出螺旋部13の軌道周回する運動をもたらす。
作業媒体、たとえば冷却剤が、圧縮サイクルの開始時に、低圧チャンバ12から螺旋部13、14の径方向外側の領域内へ吸い込まれる。作業媒体は、排出螺旋部13とカウンター螺旋部14の間の圧縮チャンバ18内へ移送される。排出螺旋部13の軌道周回する運動によって、作業媒体を圧縮するために、圧縮チャンバ8の相対容積が減少する。
圧縮チャンバ18は、圧縮サイクルの経過において解消される。言い換えると、圧縮チャンバ18は、一時的なものである。圧縮チャンバ18は、駆動中に連続的に、螺旋配置の外側の径方向領域内に繰り返し新しく形成されて、次に螺旋配置の径方向内側へ移動する。圧縮チャンバ18の移動路は、螺旋形である。螺旋部13、14の径方向内部で、第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18bがまず、内側の圧縮チャンバ26に合体する。内側の圧縮チャンバ26の相対的容積は、内側の圧縮チャンバ26が解消されるまで、だんだんと減少する。その直後に、次の2つの第1の圧縮チャンバ18cと第2の圧縮チャンバ18dによって、新しい内側の圧縮チャンバ26が形成される。
内側の圧縮チャンバ26から、圧縮された作業媒体が出口開口部16を通って高圧チャンバ11内へ流入する。
図4~11に示す実施例において、5つまでの圧縮チャンバ18、26が可能である。それらは、それぞれ第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18bを有する2対と、内側の圧縮チャンバ26である。さらに、より多い又はより少ない圧縮チャンバ18、26を有する構成も、可能である。
通過開口部17a、17bは、排出螺旋部13の軌道周回する運動に基づいて、円軌跡上を移動する。通過開口部17a、17bは、駆動中に、排出螺旋部13に充分な圧力を供給して、それによりカウンター螺旋部14へ圧接するために、圧縮チャンバ18、26を背圧チャンバ15と流体を案内するように接続することを、可能にする。
圧縮サイクル内で、通過開口部17a、17bは、好ましくは以下の角度領域内で開放している。第1の通過開口部17aは、435°~650°の間の回転角度の角度領域内で、内側の圧縮チャンバ26と背圧チャンバ15との間に流体接続を形成する。95°~250°の回転角度の角度領域内では、第2の通過開口部17bが、第1の圧縮チャンバ18a及び背圧チャンバ15との流体接続を形成する。285°~650°の間の角度領域内では、第2の通過開口部17bが第2の圧縮チャンバ18b内に配置されている。250°と285°の間の回転角度の角度領域内では、第2の通過開口部17bは、カウンター螺旋部14の螺旋セクション24によって覆われている。しかし、第2の通過開口部17bがカウンター螺旋部によって覆われている場合に、第1の通過開口部17aが開放していること、あるいはその逆は、必ずしもそうなる必要はない。図6に示す、260°の回転角度におけるスナップショットでは、第2の通過開口部17bは閉鎖されている。しかし、先行する圧縮サイクルは、まだ完了していない。先行する圧縮サイクルの回転角度の位置は、図6では約620°に相当する。したがって第1の通過開口部17aは内側の圧縮チャンバ26内に配置されており、それによって背圧チャンバ15との流体接続を可能にする。
第2の通過開口部17bは、押しのけ機械10の駆動中、まず、圧縮サイクルの第1の圧縮チャンバ18a内に、そして次に第2の圧縮チャンバ18b内に配置されている。第2の通過開口部17bは、圧縮サイクルにつきそれぞれ1回、圧縮チャンバ18a、18bの1つの中に配置されている。第2の圧縮チャンバ18bの後に、第2の通過開口部17bは、それに続く圧縮サイクルの第1の圧縮チャンバ18cへ移動する。
通過開口部17a、17bを通して、作業媒体の一部が背圧チャンバ15内へ流入する。それによって、背圧チャンバ15内の圧力が上昇する。この圧力によって、排出螺旋部13に軸方向の力が供給される。この力は、カウンター螺旋部14の方向に作用する。排出螺旋部13は軸方向に移動可能であるので、排出螺旋部がカウンター螺旋部14に圧接される。カウンター螺旋部14への排出螺旋部13の圧接が、可能な限り少ない出力損失で作業媒体の圧縮をもたらす。
図4~11に示す実施例において、複数の圧縮サイクルが同時に時間をずらして行われる。第1の圧縮チャンバ18aと第2の圧縮チャンバ18b及び第1の圧縮チャンバ18cと第2の圧縮チャンバ18dは、異なる圧縮サイクルに対応づけられている。言い換えると、各圧縮サイクルは、1対の第1の圧縮チャンバ18a、第2の圧縮チャンバ18bを有している。
10 押しのけ機械
11 高圧チャンバ
12 低圧チャンバ
13 排出螺旋部
14 カウンター螺旋部
15 背圧チャンバ
16 出口開口部
17a 第1の通過開口部
17b 第2の通過開口部
18a 第1の圧縮チャンバ
18b 第2の圧縮チャンバ
18c 第1の圧縮チャンバ
18d 第2の圧縮チャンバ
18e 第1の圧縮チャンバ
18f 第2の圧縮チャンバ
19 ハウジング
20 ドライブ
21 軸
22 偏心軸受
23 偏心ピン
24 螺旋セクション
25a 2次出口開口部
25b 2次出口開口部
26 内側の圧縮チャンバ

Claims (14)

  1. 螺旋原理に基づく押しのけ機械、特にスクロール圧縮機であって、高圧チャンバ(11)、低圧チャンバ(12)、軌道周回する前記排出螺旋部(13)、カウンター螺旋部(14)及び背圧チャンバ(15)を有し、前記背圧チャンバが前記低圧チャンバ(12)と前記排出螺旋部(13)の間に配置されており、高圧領域内で前記カウンター螺旋部(14)内に出口開口部(16)が配置されており、前記出口開口部を通して駆動中に圧縮された作業媒体が前記高圧チャンバ(11)内へ流入し、かつ前記排出螺旋部(13)が、前記背圧チャンバ(15)と流体接続するための少なくとも1つの第1の通過開口部(17a)と第2の通過開口部(17b)を有している、押しのけ機械において、
    前記少なくとも1つの第1の通過開口部(17a)が前記出口開口部(16)の領域内に配置されているので、駆動中に前記第1の通過開口部(17a)と前記出口開口部(16)が一時的に少なくとも部分的に重なり合う、ことを特徴とする押しのけ機械。
  2. 前記第2の通過開口部(17b)が前記排出螺旋部(13)の領域内に配置されており、前記領域が駆動中に高圧領域内の圧力よりも低い圧力を有している、ことを特徴とする請求項1に記載の押しのけ機械。
  3. 前記第1の通過開口部(17a)が、軌道周回する前記排出螺旋部(13)の435°~650°の回転角度の角度領域内で、前記背圧チャンバ(15)と流体を案内するように接続されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の押しのけ機械。
  4. 前記第1の通過開口部(17a)が前記出口開口部(16)と、1%と100%の間、特に10%と90%の間、特に20%と80%の間、特に30%と70%の間、特に40%と60%の間の、一時的な重なりを有している、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の押しのけ機械。
  5. 駆動中に、一時的に少なくとも1つの第1の圧縮チャンバ(18a)と第2の圧縮チャンバ(18b)が作業媒体を収容するように形成されており、かつ前記第2の通過開口部(17b)が前記排出螺旋部(13)内に配置されているので、駆動中に前記排出螺旋部(13)の軌道周回する運動によって、前記第2の通過開口部(17b)が一時的に少なくとも部分的に前記第1の圧縮チャンバ(18a)内に、そして次に一時的に少なくとも部分的に前記第2の圧縮チャンバ(18b)内に配置されている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の押しのけ機械。
  6. 前記第2の通過開口部(17b)が、軌道周回する前記排出螺旋部(13)の95°~250°の回転角度の角度領域内で第1の圧縮チャンバ(18a)内に配置されており、かつ285°~650°の角度領域内では第2の圧縮チャンバ(18b)内に配置されている、ことを特徴とする請求項5に記載の押しのけ機械。
  7. 前記第1の通過開口部(17a)及び/又は前記第2の通過開口部(17b)が、前記排出螺旋部(13)の底のセクション内に配置されている、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の押しのけ機械。
  8. 前記第1の通過開口部(17a)及び/又は前記第2の通過開口部(17b)が円形、楕円形又は卵型の横断面を有している、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか一項に記載の押しのけ機械。
  9. 前記第1の通過開口部(17a)が、前記第2の通過開口部(17b)よりも小さい直径を有しており、それらの直径が0.1mmと1mmの間の大きさを有している、ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の押しのけ機械。
  10. 前記第1の通過開口部(17a)が0.3mmの直径を有し、かつ/又は、前記第2の通過開口部(17b)が0.5mmの直径を有している、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の押しのけ機械。
  11. 前記排出螺旋部(13)及び/又は前記カウンター螺旋部(14)が、少なくとも部分的に面取り部を有している、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の押しのけ機械。
  12. 請求項1~11のいずれか一項に記載の押しのけ機械を駆動する方法において、
    押しのけ機械(10)の駆動中に第1の通過開口部(17a)が、カウンター螺旋部(14)内の中央に配置されている出口開口部(16)と一時的に少なくとも部分的に重なり、かつ背圧チャンバ(15)との流体接続が形成される、方法。
  13. 請求項1~11のいずれか一項に記載の押しのけ機械を有する、特にスクロール圧縮機を有する、車両空調設備。
  14. 請求項1~11のいずれか一項に記載の押しのけ機械又は請求項13に記載の車両空調設備を有する、車両。
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