JP2023520053A - 注射デバイス収納容器 - Google Patents

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Abstract

注射デバイス収納容器は、薬剤を送達するための少なくとも1つの注射デバイスを収容するように構成されたケースと;ケースに連結され、ケースを支持壁から吊り下げるように構成されたハンガ装置と;を含み、ケースは、少なくとも1つの注射デバイスを分配することができる開口部が形成された上部パネルを含み、開口部は、ケースが支持壁から吊り下げられているときに、少なくとも1つの注射デバイスが開口部を通して水平の向きで分配されるように配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、1つまたはそれ以上の注射デバイスを、たとえば冷蔵庫に収納するための注射デバイス収納容器に関する。
慢性疾患を患っている患者は、たとえば所定のスケジュールに基づいて、薬剤を用いた定期的な治療を必要とする。特定の薬剤は冷蔵保管を必要とし、多くの場合、冷蔵庫としても知られる家庭用冷蔵庫に冷蔵保管される。家庭での治療環境では、患者は、自分自身の冷蔵庫に薬剤を収納し、必要に応じて所定の用量を投与する。したがって、薬剤は、家庭用冷蔵庫への便利な配置および収納のために、典型的には二次包装で提供される。しかし、薬剤は、食品および飲料のような常に冷蔵を必要とする他の物品と一緒に収納しなければならない。
薬剤の剤形に応じて、薬剤を含む二次包装は、一次包装された薬剤それ自体を収納してもよく、または1つもしくはそれ以上の異なる種類の薬物送達デバイスを収納してもよい。たとえば、薬剤は、充填済みシリンジまたはペン型注射器で提供される。
たとえば冷蔵庫での注射デバイスの収納を改善することが望まれている。
本発明の目的は、複数の注射デバイスを収納するための注射デバイス収納容器を提供することである。
本開示によれば、薬剤を送達するための少なくとも1つの注射デバイスを収容するように構成されたケースと;ケースに連結され、ケースを支持壁から吊り下げるように構成されたハンガ装置とを含む注射デバイス収納容器であって、ケースは、少なくとも1つの注射デバイスを分配することができる開口部が形成された上部パネルを含み、開口部は、ケースが支持壁から吊り下げられているときに、少なくとも1つの注射デバイスが開口部を通して水平の向きで分配されるように配置されている、注射デバイス収納容器が提供される。
開口部は、開口部を通して一度に少なくとも1つの注射デバイスのうちの1つの注射デバイスのみを分配することができるように寸法決めされる。
注射デバイス収納容器は、ケース内に配置された案内装置をさらに含んでいてもよく、案内装置は、少なくとも1つの注射デバイスを開口部に向かって案内することができる経路を画成する。
案内装置は、少なくとも1つの注射デバイスが通って移動できる導管を含んでいてもよい。
案内装置は傾斜した下部案内面を含んでいてもよく、下部案内面はケースの上部パネルの開口部に向かって上方に傾斜している。
注射デバイス収納容器は、ケースに収容された少なくとも1つの注射デバイスを開口部に向かって推進するように構成された推進機構をさらに含んでいてもよい。
推進機構は、少なくとも1つの注射デバイスに力を印加して開口部に向かって移動させるように構成された弾性部材を含んでいてもよい。
注射デバイス収納容器は、開口部からの少なくとも1つの注射デバイスの取り出しを阻止するように開口部に隣接して配置された拘束部材をさらに含んでいてもよい。
ハンガ装置は、支持壁の上縁部に引っ掛かるように構成されたフックを含んでいてもよい。
注射デバイス収納容器は、フックに配置されたディスプレイをさらに含んでいてもよく、ディスプレイは、注射デバイス収納容器の状態、またはケース内に収容された1つもしくはそれ以上の注射デバイスの状態を示す情報を使用者に対して表示するように構成される。
ディスプレイは、注射デバイス収納容器の温度、ケース内に収容された注射デバイスの数、または注射予定までの期間の標示のうちの少なくとも1つを表示するように構成される。
注射デバイス収納容器は、ケースの内部温度を調整するためにケース内に配置されたコールドパックをさらに含んでいてもよい。
ハンガ装置は、ケースと一体形成される。
本開示によれば、本明細書に開示される注射デバイス収納容器と、注射デバイス収納容器内に収容された少なくとも1つの注射デバイスとを含むシステムも提供される。
少なくとも1つの注射デバイスは、薬剤を収容する容器を含んでいてもよい。
ここで添付の図面を参照して、単なる例として本発明の実施形態を説明する。
本開示の注射デバイス収納容器への収納に適した注射デバイスの概略側面図である。 ハウジングからキャップが取り外された、図1Aの注射デバイスの概略側面図である。 本開示の実施形態による注射デバイス収納容器の等角図である。 冷蔵庫扉棚の壁に取り付けられたときの図2の注射デバイス収納容器の等角図である。 冷蔵庫扉棚の壁に取り付けられた図2の注射デバイス収納容器を有する冷蔵庫の等角図である。 図2の注射デバイス収納容器の概略側面図である。
本発明の実施形態は、薬剤を送達するための少なくとも1つの注射デバイスを収容して収納するように構成された注射デバイス収納容器を提供する。注射デバイスは、薬物送達デバイスの一例であり、ペン注射器、自己注射器などであってもよい。注射デバイス収納容器は、冷蔵庫としても知られる家庭用冷蔵庫に収納される。
患者は、空の状態で注射デバイス収納容器を受け取ることができる。患者に1つまたはそれ以上の注射デバイスが供給されると、注射デバイスは注射デバイス収納容器に入れられる。注射デバイス収納容器は、予定された投与時間になるまで冷蔵庫に入れられる。
注射デバイス収納容器は、患者が注射デバイス収納容器を患者の冷蔵庫の種々の位置に配置できるように、ハンガ装置を備えていてもよい。たとえば、注射デバイス収納容器は、患者が注射の予定をより容易に思い出すように、アクセスが便利であるように配置される。患者のニーズに応じて、収納容器は、冷蔵庫の中で目立たないように(たとえば、収納容器を子供から遠ざけるために)位置するか、または冷蔵庫扉を開けたときに常に思い出させるように機能するように冷蔵庫の中で目立つように位置する。注射デバイス収納容器は、冷蔵庫内の食品の邪魔にならない、アクセス可能な位置に都合良いように位置する。患者が希望する場合には、収納容器は移動されるか、または定期的な清掃のために一時的に取り除かれる。種々の収納容器の実施形態が以下に説明される。
本明細書に記載の薬物送達デバイスは、患者に薬剤を注射するように構成されている。たとえば、送達は、皮下、筋肉内、または静脈内でありうる。このようなデバイスは、患者または看護師もしくは医師のような介護者によって操作でき、種々のタイプの安全シリンジ、ペン注射器、または自己注射器が挙げられる。このデバイスは、使用前に封止されたアンプルを穿孔することを必要とするカートリッジベースのシステムを備えることができる。これらの様々なデバイスを用いて送達される薬剤の容量は、約0.5ml~約3mlの範囲でありうる。さらに別のデバイスとしては、ある期間(たとえば、約5分、約15分、約30分、約60分、または約120分)患者の皮膚に付着させて、(典型的には約2ml~約10mlの)「大量」の薬剤を送達するように構成された大容量デバイス(「LVD」)またはパッチポンプが挙げられる。さらに別のデバイスは、デバイスのハウジング内に充填済みシリンジを含んでいてもよい。シリンジは、ハウジング内に固定されるか、またはハウジング内で、たとえば、後退位置から操作用拡張位置まで移動可能であってもよい。
特定の薬剤との組合せにおいて、現在説明されているデバイスは、要求される仕様内で動作するためにカスタマイズすることもできる。たとえば、デバイスは、一定期間内(たとえば、自己注射器については約3~約20秒、LVDについては約10分~約60分)に薬剤を注射するようにカスタマイズされる。他の仕様としては、低水準もしくは最低水準の不快感、または人的要因、貯蔵寿命、有効期限、生体適合性、環境上の考慮事項などに関連する特定の条件が挙げられる。そのような変量は、たとえば約3cP~約50cPの粘度範囲にある薬物のように各種要因に起因しうる。結果として、薬物送達デバイスは、約25ゲージ~約31ゲージのサイズ範囲の中空針を備えることが多い。一般的なサイズは17ゲージおよび29ゲージである。
本明細書に記載の送達デバイスは、1つまたはそれ以上の自動化機能を備えることもできる。たとえば、針とカートリッジとの組合せ、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退のうちの1つまたはそれ以上が自動化される。1つまたはそれ以上のエネルギー源によって、1つまたはそれ以上の自動化工程のためのエネルギーが提供される。エネルギー源としては、たとえば、機械的エネルギー、空気圧エネルギー、化学的エネルギー、または電気的エネルギーが挙げられる。たとえば、機械的エネルギー源としては、ばね、てこ、エラストマー、またはエネルギーを貯蔵もしくは放出するための他の機械的機構が挙げられる。1つまたはそれ以上のエネルギー源を単一のデバイスに組み合わせることができる。デバイスとしてはさらに、歯車、弁、またはエネルギーをデバイスの1つもしくはそれ以上の部品の運動に変換する他の機構が挙げられる。
自己注射器の1つまたはそれ以上の自動化機能は、それぞれ起動機構を介して起動される。このような起動機構は、アクチュエータ、たとえば、ボタン、レバー、ニードルスリーブ、または他の起動部品のうちの1つまたはそれ以上が挙げられる。自動化機能の起動は、1段階または多段階プロセスでありうる。すなわち、使用者は、自動化機能を発揮させるために、1つまたはそれ以上の起動部品を起動する必要がある場合がある。たとえば、1段階プロセスでは、使用者は、薬剤の注射を引き起こすために、ニードルスリーブを使用者の身体に対して押し下げることができる。他のデバイスは、自動化機能の多段階起動を必要としうる。たとえば、使用者は、注射を引き起こすためにボタンを押し下げて針シールドを後退させることが要求される。
さらに、ある自動化機能の起動は、1つまたはそれ以上の後続の自動化機能を起動し、それによって起動シーケンスを形成することができる。たとえば、第1の自動化機能の起動により、針とカートリッジとの組合せ、針の挿入、薬剤の注射、および針の後退のうちの少なくとも2つを起動できる。また、いくつかのデバイスは、1つまたはそれ以上の自動化機能を実行するために、特定の工程のシーケンスを必要とする場合がある。他のデバイスは、一連の独立した工程で動作できる。
いくつかの送達デバイスは、安全シリンジ、ペン注射器、または自己注射器のうちの1つまたはそれ以上の機能を備えることができる。たとえば、送達デバイスは、(自己注射器に典型的に見られるような)薬剤を自動で注射するように構成された機械的エネルギー源と、(ペン注射器に典型的に見られるような)用量設定機構とを備えることができる。
本開示の注射デバイス収納容器に収納されるのに適した、注射デバイスとしても知られる例示的な薬物送達デバイス10が図1Aおよび図1Bに示されている。前述したように、デバイス10は、患者の体内に薬剤を注射するように構成されている。デバイス10は、典型的には、注射される薬剤を収容するリザーバを画成するカートリッジまたは充填済みシリンジを典型的には収容するハウジング11と、送達プロセスの1つまたはそれ以上の工程を促すために必要とされる部品とを備える。
デバイス10はまた、ハウジング11に取り外し可能に取り付けることができるキャップ12を備えことができる。典型的には、使用者は、デバイス10が操作される前にキャップ12をハウジング11から取り外さなければならない。
図示されているように、ハウジング11は、略円筒形であり、長手方向軸A-Aに沿って略一定の直径を有する。ハウジング11は遠位領域Dおよび近位領域Pを有する。用語「遠位」は注射部位に比較的近い位置を指し、用語「近位」は注射部位から比較的遠い位置を指す。
デバイス10はまた、ハウジング11に対するスリーブ19の移動を可能にするために、ハウジング11に連結されたニードルスリーブ19を備えることができる。たとえば、スリーブ19は、長手方向軸A-Aに平行な長手方向に移動することができる。具体的には、近位方向へのスリーブ19の移動によって、針17はハウジング11の遠位領域Dから伸長することが可能になりうる。
針17の挿入は、いくつかの機構によって行うことができる。たとえば、針17は、ハウジング11に対して固定して配置され、最初は伸長されたニードルスリーブ19内に配置される。スリーブ19の遠位端を患者の身体に当て、ハウジング11を遠位方向に移動させることによるスリーブ19の近位移動によって、針17の遠位端を露出させる。このような相対移動により、針17の遠位端は患者の体内へと伸長しうる。このような挿入は、患者がスリーブ19に対してハウジング11を手動で動かすことによって針17が手動で挿入されるため、「手動」挿入と呼ばれる。
挿入の別の形態は、「自動化」であり、それによって針17がハウジング11に対して移動する。このような挿入は、スリーブ19の移動によって、またはたとえばボタン13のような別の形態の起動によってトリガされる。図1Aおよび1Bに示すように、ボタン13は、ハウジング11の近位端に配置される。しかしながら、他の実施形態では、ボタン13は、ハウジング11の側面に配置される。
他の手動の、または自動化される機能は、薬物注射もしくは針後退、またはその両方を包含することができる。注射は、薬剤を強制的に容器18から針17に通すために、栓またはピストン14が薬剤容器18のリザーバ内で近位位置からより遠位位置へ移動するプロセスである。いくつかの実施形態では、駆動ばね(図示せず)は、デバイス10が起動される前に圧縮されている。駆動ばねの近位端は、ハウジング11の近位領域P内に固定され、駆動ばねの遠位端は、ピストン14の近位表面に圧縮力を印加するように構成される。起動に続いて、駆動ばねに蓄積されたエネルギーの少なくとも一部は、ピストン14の近位面に印加される。この圧縮力は、ピストン14に作用して、ピストンを遠位方向に移動させることができる。このような遠位方向移動は、容器18内の液体薬剤を圧縮するように作用し、針17から強制的に排出させる。
注射後、針17をスリーブ19またはハウジング11内に後退されることができる。後退は、使用者が患者の身体からデバイス10を取り除くときに、スリーブ19が遠位に移動するときに行われる。これは、針17がハウジング11に対して固定して配置されたままであるために行われる。スリーブ19の遠位端が針17の遠位端を越えて移動し、針17が覆われたら、スリーブ19をロックすることができる。このようなロックは、ハウジング11に対するスリーブ19のいかなる近位移動もロックすることを含むことができる。
別の形態の針後退は、針17がハウジング11に対して移動する場合に行われる。このような移動は、ハウジング11内のカートリッジ18が、ハウジング11に対して近位方向に移動する場合に行われる。この近位方向移動は、遠位領域Dに配置された引戻しばね(図示せず)を使用することによって実現される。圧縮された引戻しばねは、起動されると、十分な力を供給してカートリッジ18を近位方向に移動させることができる。十分な後退の後、針17とハウジング11との間のいかなる相対移動も、ロッキング機構によってロックされる。さらに、ボタン13またはデバイス10の他の部品は、必要に応じてロックされる。
図2~図5を参照すると、例示的な実施形態による注射デバイス収納容器100が示されている。注射デバイス収納容器100は、図1Aおよび図1Bに関連して前述した注射デバイス10などの複数の注射デバイスを収納するように構成される。
図2は、ケース110を含む注射デバイス収納容器100を示す。ケース110は、前壁130と、後壁141と、2つの側壁142とを含む。ケース110は、ベース135と、蓋としても知られる上部パネル120とをさらに有する。上部パネル120は、取り外し可能であるか、または壁130、141、142に恒久的に取り付けられる。上部パネル120は、ケース110の上部を形成する。
ケース110は、複数の注射デバイス10を保持し収納するように構成される。特に、ケース110は、図1Aおよび図1Bの注射デバイス10のような複数の注射デバイス10を水平の向きで収容するように構成されている。これは、注射デバイス収納容器100が後述するように冷蔵庫棚壁から吊り下げられたときに、各注射デバイス10の長手方向軸がケース110のベース135および上部パネル120に略平行になるように注射デバイス10が配向されることを意味する。
2つの側壁142間で測定されるケース110の幅は、図1Aおよび図1Bに関連して前述した注射デバイス10のような注射デバイス10の長さを収容するのに十分である。ケースの幅は、約150mm~約250mmであってもよい。ベース135と上部パネル120との間で測定されるケース110の高さは、少なくとも1つの注射デバイス10の幅を収容するのに十分である。ケースの高さは、約30mm~約200mmであってもよい。前壁131と後壁141との間で測定されるケース110の深さは、少なくとも1つの注射デバイス10の幅を収容するのに十分である。ケースの深さは、約30mm~約180mmであってもよい。
図2に示すように、上部パネル120は、前壁131の上縁部から後壁141の上縁部まで延びている。開口部122がケース110の上部パネル120に配置されており、この開口部を通して、ケース110の内部に収納された注射デバイス10が取り出されるか、または別様に分配される。したがって、注射デバイス10は、注射デバイス収納容器100が冷蔵庫に吊り下げられているときに、地面から実質的に離れる方向に、ケース110の上部を介して取り出される。開口部122は、注射デバイス10が、その水平の向き、換言すれば、横方向で、または上部パネル120の接線方向で、開口部122を介してケース110の外部に分配されるように配置される。
注射デバイス10は、使用者が注射デバイス10を開口部122の近くで物理的に把持し、注射デバイス10を容器100から取り出すことによって、開口部122を通して分配される。他の例では、注射デバイス10は、注射デバイス収納容器100によって、たとえば電気機械的な分配機構によって自動的に分配される。
開口部122は、矩形形状を有していてもよい。開口部122の幅は、注射デバイス10の幅を収容するのに十分である一方、開口部122の長さは、注射デバイス10の長さを収容するのに十分である。開口部122は、一度に1つだけの注射デバイス10が取り出されるように寸法決めされる。これは、注射レジメンの患者コンプライアンスを支援できる。
開口部122は、使用者がケース110から注射デバイス10を取り出すのを助けるために、上部パネル120に形成された凹部分123を有していてもよい。凹部分123は、使用者がケース110から取り出すために注射デバイス10を把持するのを助けるために、使用者の指の少なくとも一部を受けるように寸法決めされる。2つ以上の凹部分123が開口部122に形成される。たとえば、使用者が注射デバイス10のいずれかの側の各凹部分123に指を置くことができるように、開口部122の対向する側それぞれに1つの凹部分123が形成された、2つの凹部分123があってもよい。
ケース110は、注射デバイス収納容器100からの注射デバイス10の取り出しを阻止するために開口部122に隣接して配置された1つまたはそれ以上の拘束部材129を場合により有していてもよい。拘束部材129は、拘束部材129がない場合よりも注射デバイス10を取り外すことを困難にすることによって、注射デバイス10の取り出しを阻止する。
図2には、2つの拘束部材129を示しているが、拘束部材129はこれよりも多くてもよいし、少なくてもよい。1つまたはそれ以上の拘束部材129は、上部パネル120から、開口部122を部分的に横切って延びる1つまたはそれ以上の突起として形成され、開口部122からの注射デバイス10の取り出しを阻止する。拘束部材129は、たとえば、開口部122の縁部から開口部122内に1mm~5mm突出することができる。
拘束部材129は、拘束部材129に力が印加されたときに拘束部材129を変形させることができる弾性または可撓性材料で形成される。拘束部材129は、閾値よりも大きな取り外し力が注射デバイス10を介して拘束部材129に印加されない限り、注射デバイス10がケース110の開口部122から取り出されることを防止することができる。
前壁131、後壁141、2つの側壁142、ベース135、および上部パネル120は、不透明材料、たとえば、不透明なプラスチック材料から形成される。他の例では、前壁131、後壁141、2つの側壁142、ベース135、および上部パネル120のうちの1つまたはそれ以上は、全体または一部が透明材料から形成されるか、または半透明もしくは艶消し材料、たとえば、艶消しコーティングもしくは処理表面を有する透明なプラスチック材料から形成される。上部パネル120の一部は、使用者がケース110の内部を見て、ケース110内に収容された注射デバイス10の数を識別できるように、透明であってもよい。
注射デバイス収納容器100は、ハンガ装置292をさらに含む。ハンガ装置292は、ケース110に連結され、注射デバイス収納容器100を冷蔵庫棚の壁などの支持物体から吊り下げるように構成される。
ハンガ装置292は、延長部材293およびフック295を含む。延長部材293は、ケース110から離れるように、特にケース110の上部パネル120から離れるように配置される。フック295は、ケース110から最も遠い延長部材293の端部に配置される。フック295は、支持体の上に嵌まるように構成される。ケース110は、延長部材293の下端でフック295の真下にぶら下がっている。
延長部材293は、ケース110から前壁130と実質的に同一平面上に延びていてもよい。ハンガ装置292が支持物体から吊り下がっているとき、延長部材293は上方に延びる。
延長部材293は、矩形形状である。前壁130の上縁部に沿って測定される延長部材293の長さは、約50mm~約200mmであってもよい。延長部材293の高さは、約1mm~約50mmであってもよい。
ハンガ装置292の延長部材293は、溶接もしくは接着、または別の適切な連結手段によってケース110に取り付けられる。あるいは、ハンガ装置292およびケース110は、鋳造または機械加工などによって、単一片から形成される。たとえば、ハンガ装置292と、上部パネル120および前壁130のうちの少なくとも1つとは、射出成形プロセスなどを通じて一体形成される。
フック295は、延長部材293の、ケース110から最も遠い端部から延びている。フック295は、冷蔵庫扉棚の壁のような支持物体に係合するように構成される。フック295は、ハンガ装置292の延長部材293が支持物体の上縁部の下に吊り下がるように、支持物体の上に嵌まるように成形される。
延長部材293に関して、フック295は、延長部材293の平面から、前壁130から離れる方向に延びている。すなわち、フック295は、ケース110から離れるように配置される。ハンガ装置292は、フック295が支持物体からぶら下がっているとき、フック295の真下でケース110を支持するように構成される。
フック295は、第1の部材295aおよび第2の部材295bを含む。第1の部材295aは、延長部材293の端部から延びている。第1の部材295aは、延長部材293から前方向に、延長部材293に対して垂直に延びている。すなわち、第1の部材295aは、ケース110から離れる方向に、前壁130の平面に対して垂直な方向に延びている。
第2の部材295bは、第1の部材295aの、延長部材293から最も遠い端部から延びている。第2の部材295bは、第1の部材295aに対して垂直に延びている。第2の部材295bは、第1の部材295aから横方向に延びている。すなわち、第2の部材295bは、延長部材293と平行であり、前壁130と略平行な軸に沿って延びている。
第1の部材295aの長さは、ケース110の前壁130から離れる方向に測定したとき、約5mm~約20mmであってもよい。第2の部材295bの長さは、第1の部材295bから延ばして測定されたとき、約15mm~約50mmであってもよい。ハンガ装置292は、フック295を形成するために下方に曲げられる。フック295は、図2に示すように、下方に曲げられた四角い角を有して形成される。あるいは、フック295は、丸みを帯びていてもよい。ハンガ装置292は、フック295を形成するために折り曲げられる、また折り畳まれる。あるいは、第2の材料片を直角に延長部材293に取り付けて第1の部材295aを形成し、第3の材料片を第1の部材295aに取り付けて第2の部材295bを形成してもよい。
いくつかの例では、延長部材293は存在していなくてもよい。たとえば、フック295は、ケース110とフック295との間に延長部材293なしでケース110に連結される。このような例では、フック295の第1の部材295aは、前壁130に連結され、前壁130から延びていてもよい。第1の部材295aは、前壁130から前方向に延びている。すなわち、第1の部材295aは、ケース110から離れる方向に延びている。
ハンガ装置292により、注射デバイス収納容器100のケース110を家庭用冷蔵庫の内部に吊り下げることができる。特に、ハンガ装置292は、冷蔵庫の扉棚に吊り下げされる。
注射デバイス収納容器100は、ディスプレイ161をさらに含んでいてもよい。ディスプレイ161は、患者に情報を伝えるのに適した任意の形態のディスプレイ161、たとえば、LCDディスプレイまたは1つもしくはそれ以上のLEDなどの電子ディスプレイであってもよい。ディスプレイ161は、注射デバイス収納容器100の状態および/またケース110内に収容された1つもしくはそれ以上の注射デバイス10の状態に関連する情報を使用者に対して表示するように構成される。たとえば、ディスプレイは、注射デバイス収納容器100の温度、またはケース110内に収容された注射デバイス10の数を表す情報を表示するように構成される。他の例では、情報は、時間、たとえば、注射予定までの期間、または注射デバイスがケース110から取り出されてからの期間の標示を表してもよい。
ディスプレイ161は、フック190、特にフックの第2の部材295bの前面298に配置される。前面290は、フック190の延長部材293およびケース110とは反対側にあり、ケースの前壁130から離れる方向に面している。フック190の前面298にディスプレイを配置することにより、患者は、注射デバイス収納容器100および/また中に収容された注射デバイス10の状態に関する表示された情報を容易に見ることができる。
図3および図4は、冷蔵庫600の典型的な冷蔵庫扉棚500に配置したときの図2の注射デバイス収納容器100を示す。典型的な冷蔵庫扉棚500は、ベースと、4つの垂直壁、すなわち前壁530、後壁541、および一対の側壁542とを有するトレイ形状である。トレイは、冷蔵庫扉の内面に形成された水平レールに取り付けられ、冷蔵庫扉の内面に垂直な方向にスライドして取り外される。
フック295は、トレイがそこに取り付けられたとき、冷蔵庫扉の内面から離れる方向に面するトレイの前壁530に配置される。フックの第2の部材295bは、冷蔵庫扉棚500の前壁530の前面に隣接して位置する一方、ケース110の前壁130は、冷蔵庫扉棚500の前壁530の後面に隣接して位置する。注射デバイス収納容器100は、冷蔵庫扉棚500の中で、4つの垂直壁およびベースによって画成される空間に吊り下げられている。
注射デバイス収納容器100を冷蔵庫扉棚500内に吊り下げるためのハンガ装置292を設けることにより、注射デバイス収納容器100は、冷蔵庫扉棚500内の目立つ位置に配置される一方、食品からは依然として隔離されている。注射デバイス収納容器100を吊り下げることにより、他の物品を冷蔵庫600内で、収納容器100のベース135の下に作成された空間に収納することが可能となり、それによって冷蔵庫600の限られた空間をより有効に利用することができる。
注射デバイス収納容器100は、冷蔵庫扉の目立つ位置に配置される。注射デバイス収納容器100は、冷蔵庫内の食品などから離して配置される。注射デバイス収納容器100は、この位置では、覆い隠されたり、ぶつかられたりしにくい。
注射デバイス収納容器100がハンガ装置292を用いて冷蔵庫扉棚500の前壁530に吊り下げられると、注射デバイス収納容器100の前壁130、後壁141、および2つの側壁142は、冷蔵庫扉棚500の壁と略平行になる。ケース110のベース135および上部パネル120は、冷蔵庫扉棚500のベースと略平行である。前壁130は、冷蔵庫扉が開かれたときに患者に面する。患者は、冷蔵庫扉棚500を上から見たときに、ケース110の上部パネル120と開口部122とを見ることができる。
図3から見てとれるように、注射デバイス収納容器100は、実質的に冷蔵庫扉棚内に収容され、注射デバイス収納容器100の可視性を低減し、注射デバイス収納容器が確実に冷蔵庫内で邪魔にならないようにする。しかしながら、冷蔵庫扉棚の前壁にハンガ装置292が存在することにより、冷蔵庫扉棚から注射デバイス収納容器を簡単に取り付けおよび取り外しすることができる。ハンガ装置292のフック190が冷蔵庫扉棚の前壁の正面から見えることによって、患者は、冷蔵庫内の注射デバイス収納容器100の位置を迅速かつ容易に特定することができ、これは、冷蔵庫扉棚500a、500b、500c、500dが不透明である、または注射デバイス収納容器100が、患者が他の方法で内容物を見ることが困難な上部冷蔵庫扉棚500aのうちの1つに位置する場合に特に有用でありうる。
フック295におけるディスプレイ161の位置は、ディスプレイ161が冷蔵庫扉棚の外側からはっきりと見えることを意味し、患者には、注射デバイス収納容器および/または収容する注射デバイス10の状態に関する情報を容易に提示できる。したがって、使用者は、冷蔵庫600の最上部の冷蔵庫扉棚500aから注射デバイス収納容器100を吊り下げ、依然として表示された情報を見ることができる。
ケース110の上部パネル120における開口部122の位置によって、患者は注射デバイス収納容器100に収容された注射デバイス100に容易にアクセス可能になっていることが図3で見てとれる。注射デバイス10は、各注射デバイス10の長手方向軸が前壁130の平面と平行になるように、注射デバイス収納容器100内に水平に配置される。注射デバイス10を水平の向きで収納し分配することによって、患者、たとえば器用さが低下した患者が注射デバイス10を容易に取り出すことができるようになる。
図5は、図3の注射デバイス収納容器100を側面から見たときの概略的断面を示す。
注射デバイス案内装置400はケース110内に配置される。案内装置400は、ケース110内に収容された注射デバイス10a~10fを開口部122に向かって案内し、それらが分配されるように構成されている。案内装置400は、複数の注射デバイス10a~10fが開口部122に向かって案内される経路Pを画成する。
案内装置400は、前述した水平の向きで各注射デバイス10を収容するように構成されている。図5で見てとれるように、注射デバイス10a~10fは、各注射デバイス10a~10fの長手方向軸が上部パネル120の平面、および前壁130に略平行であるように、案内装置400によって水平に配置される。図5に示される各注射デバイス10a~10fの長手方向軸は、ページに対して垂直に延びている。
案内装置400は、注射デバイス10a~10fが、水平の向きに留まりながら、開口部122に向かって移動しうる導管として形成される。たとえば、注射デバイス10a~10fは、開口部122に向かってスライドできる、または開口部122に向かって転がることができる。
図5は、傾斜した下部案内面420を含む案内装置400を示し、下部案内面420は、ケース110の上部パネル120の開口部122に向かって上方に傾斜している。案内装置400によって形成される経路Pに沿って移動する注射デバイス10a~10fは、開口部122に向かって傾斜した下部案内面420を上へと移動する。下部案内面420は、傾斜面を含んでいてもよく、または注射デバイス10がスライドもしくは転がることができる1つもしくはそれ以上のレールを含んでいてもよい。
案内装置400は、下部案内面420の上に配置された、すなわちケース110の上部パネル120により近い上部案内面430をさらに含んでいてもよい。上部案内面430および下部案内面420は、注射デバイス10a~10fが経路Pに沿って案内される通路410を形成するために、所定の距離だけ離間されている。
上部案内面430と下部案内面420との間の距離は、通路が一定の高さを有するように、上部案内面430と下部案内面420との間に形成される経路Pに沿って略一定であってもよい。上部案内面430と下部案内面420との間の距離は、少なくとも注射デバイス10の幅を収容するのに十分な大きさである。上部案内面430と下部案内面420との間の距離は、注射デバイス10a~10fが上部案内面430および下部案内面420によってしっかりと拘束され、案内されるように、単一の注射デバイス10の幅に実質的に対応していてもよい。
注射デバイス収納容器100は、ケース110内に配置された推進機構800を有していてもよい。推進機構800は、注射デバイス10が分配されるように、開口部122に向かって注射デバイス10を推進するように配置されている。前述したように、注射デバイス10が分配される開口部122は、ケース110の上部パネル120に形成されている。したがって、推進機構800は、ケース110の上部から分配されるように、注射デバイス10a~10fをケース110の下部の中からケース11の上部に向かって、案内装置400によって形成された経路Pに沿って輸送することを支援できる。
図5は、ばねのような弾性部材810を含む推進機構400を示す。弾性部材810の一端は、ケース110、たとえば、ケース110の後壁141に連結されている。弾性部材810の他端は、接触部材820に連結されている。1つまたはそれ以上の注射デバイス10a~10fがケース110内に収容される場合、接触部材820は、注射デバイス10a~10fのうちの少なくとも1つと接触するように配置される。図5は、最後尾の注射デバイス10fと接触している接触部材820を示す。
いくつかの例では、接触部材820は存在せず、弾性部材810は1つまたはそれ以上の注射デバイス10に直接接触している。
弾性部材810は、接触部材820を介して注射デバイス10fに力を及ぼし、注射デバイス10fが分配されるように、注射デバイス10fを開口部122に向けて付勢する。図5に示すように、ケース110が複数の注射デバイス10a~10fを収容している場合、弾性部材810によって印加される力は、注射デバイス10a~10fすべてに印加され、それぞれが開口部122に向かって付勢される。
あるいは、または加えて、電気機械アセンブリのような他の適切な形態の推進機構400を使用することができる。
図5は、ケース110の開口部122に隣接して配置された拘束部材129を示す。拘束部材129は、推進機構800によって注射デバイス10a~10fに加えられる力を相殺することができる。したがって、拘束部材129は、患者の介入なしに、注射デバイス10が推進機構800によって開口部122から完全に分配されることを抑制しうる。
図5は、コールドパック700を含む注射デバイス収納容器100をさらに示す。コールドパック700は、代替的にアイスパックとして知られていてもよいが、アイスパックという用語は、必ずしも水の凝固点未満の温度であることを意味しないことに留意されたい。コールドパック700は、ケース110内に配置される。コールドパック700は、注射デバイス収納容器100および内部に保持されたシリンジ10a~10fの温度を調整する。コールドパック700は、相変化材料(PCM)を含んでいてもよい。
コールドパック700は、温度変化がゆっくりとした材料で形成されている。注射デバイス収納容器100が閉鎖された冷蔵庫600内に配置される場合、コールドパック700は、冷蔵庫600の内部温度との平衡温度に到達する。冷蔵庫扉が開けられると、注射デバイス収納容器100の直近の環境は、冷蔵庫600の外部のより暖かい空気に曝露されることにより、温度が上昇し始めうる。しかしながら、ケース110内のコールドパック700は、温度上昇に抵抗し、ケース110の内部および内部に保持された注射デバイス10a~10fの温度を調整し、保冷する。コールドパック700は、注射デバイス収納容器100が冷蔵庫600から完全に取り外される場合、たとえば、注射デバイス収納容器100が携帯可能であり、患者によって輸送される場合に特に役立ちうる。
ケース100の前壁131、後壁141、2つの側壁142、ベース135、および上部パネル120のうちの1つまたはそれ以上は、熱絶縁材料から作成される。これにより、注射デバイス収納容器10内に収容された注射デバイス10をケース110外部の温度変動から保護するのを助けることができる。熱絶縁材料は、非熱絶縁材料の使用と比較して、より長い期間、注射デバイス10をより冷たく保つことができる。
本明細書で開示される相対的な向きは、図3、図4、および図5に示すように、注射デバイス収納容器100がハンガ装置292を使用して冷蔵庫の支持壁から吊り下げられているときの視点から解釈される。たとえば、注射デバイス収納容器100が、ハンガ装置292を用いて冷蔵庫扉棚500の前壁530から吊り下げられると、ケース110の前壁130は冷蔵庫扉棚530に最も近い壁となり、ケース110の後壁141は冷蔵庫扉棚530の前壁530から最も遠い壁となり、注射デバイス収納容器100のベース135は冷蔵庫扉棚500のベースに最も近い表面を形成し、上部パネル120は、地面に対してベース135の上方で対向しているケース110の上面を形成している。
本明細書に記載された注射デバイス10に関して、用語「水平の向き」とは、注射デバイス収納容器100が冷蔵庫扉棚500の前壁530から吊り下げられたときに、注射デバイス10の長手方向軸が地面と平行であり、ケース110のベース135および冷蔵庫扉棚500と平行である向きを意味する。
本明細書に記載される注射器デバイスは、薬剤のカートリッジまたは薬剤が充填済みのシリンジのいずれかを受けるように構成されている。ここで、「薬剤容器」という用語は、薬剤のカートリッジおよび充填済みシリンジの両方を包含することを意図している。
「薬物」または「薬剤」という用語は、本明細書では1つまたはそれ以上の薬学的に活性な化合物を記述するために使用される。以下に記載されるように、薬物または薬剤は、1つもしくはそれ以上の疾患の治療のために各種タイプの製剤中に少なくとも1つの低分子もしくは高分子またはそれらの組合せを含みうる。例示的な薬学的に活性な化合物としては、低分子、ポリペプチド、ペプチド、およびタンパク質(たとえば、ホルモン、成長因子、抗体、抗体フラグメント、および酵素)、炭水化物および多糖、ならびに核酸、二本鎖または一本鎖DNA(ネイキッドおよびcDNAを含む)、RNA、アンチセンス核酸たとえばアンチセンスDNAおよびRNA、低分子干渉RNA(siRNA)、リボザイム、遺伝子、ならびにオリゴヌクレオチドが挙げられうる。核酸は、ベクター、プラスミド、またはリポソームなどの分子送達システムに取り込み可能である。これらの薬物の1つまたはそれ以上の混合物も企図される。
「薬物送達デバイス」という用語は、薬物が人体または動物体に投薬されるように構成されたあらゆるタイプのデバイスまたはシステムを包含するものである。限定されることなく、薬物送達デバイスは、注射器デバイス(たとえば、シリンジ、ペン型注射器、自動注射器、大容量デバイス、ポンプ、かん流システム、または眼内送達、皮下送達、筋肉内送達、もしくは血管内送達用に構成された他のデバイス)、皮膚パッチ(たとえば、浸透圧性、化学的、マイクロニードル)、吸入器(たとえば、鼻用または肺用)、埋め込み物(たとえば、コーティングされたステント、カプセル)、または胃腸管用の供給システムでありうる。ここに記載される薬物は、針、たとえば小ゲージ針を含む注射器デバイスで特に有用でありうる。
薬物または薬剤は、薬物送達デバイスでの使用に適合化された一次パッケージまたは「薬物容器」に包含可能である。薬物容器は、たとえば、1つもしくはそれ以上の薬学的に活性な化合物の収納(たとえば、短期または長期の収納)に好適なチャンバを提供するように構成されたカートリッジ、シリンジ、リザーバ、または他のベッセルでありうる。たとえば、いくつかの場合には、チャンバは、少なくとも1日間(たとえば、1日間~少なくとも30日間)にわたり薬物を収納するように設計可能である。いくつかの場合には、チャンバは、約1カ月~約2年間にわたり薬物を収納するように設計可能である。収納は、室温(たとえば、約20℃)または冷蔵温度(たとえば、約-4℃~約4℃)で行うことが可能である。いくつかの場合には、薬物容器は、薬物製剤の2つ以上の成分(たとえば、薬物と希釈剤、または2つの異なるタイプの薬物)を各チャンバに1つずつ個別に収納するように構成されたデュアルチャンバカートリッジでありうるか、またはそれを含みうる。かかる場合には、デュアルチャンバカートリッジの2つのチャンバは、人体もしくは動物体への投薬前および/または投薬中に薬物もしくは薬剤の2つ以上の成分間の混合が可能になるように構成可能である。たとえば、2つのチャンバは、互いに流体連通するように(たとえば、2つのチャンバ間の導管を介して)かつ所望により投薬前にユーザによる2つの成分の混合が可能になるように構成可能である。代替的または追加的に、2つのチャンバは、人体または動物体への成分の投薬時に混合が可能になるように構成可能である。
本発明に記載の薬物送達デバイスおよび薬物は、多くの異なるタイプの障害の治療および/または予防のために使用可能である。例示的な障害としては、たとえば、糖尿病または糖尿病に伴う合併症たとえば糖尿病性網膜症、血栓塞栓障害たとえば深部静脈血栓塞栓症または肺血栓塞栓症が挙げられる。さらなる例示的な障害は、急性冠症候群(ACS)、アンギナ、心筋梗塞、癌、黄斑変性、炎症、枯草熱、アテローム硬化症および/または関節リウマチである。
糖尿病または糖尿病に伴う合併症の治療および/または予防のための例示的な薬物としては、インスリン、たとえば、ヒトインスリン、もしくはヒトインスリンアナログもしくは誘導体、グルカゴン様ペプチド(GLP-1)、GLP-1アナログもしくはGLP-1レセプターアゴニスト、もしくはそのアナログもしくは誘導体、ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP4)阻害剤、もしくはそれらの薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、またはそれらのいずれかの混合物が挙げられる。本明細書で用いられる場合、「誘導体」という用語は、元の物質と実質的に同様の機能性または活性(たとえば、治療効果)を有するように、構造的に十分同様である任意の物質を指す。
例示的なインスリンアナログは、Gly(A21)、Arg(B31)、Arg(B32)ヒトインスリン(インスリングラルギン);Lys(B3)、Glu(B29)ヒトインスリン;Lys(B28)、Pro(B29)ヒトインスリン;Asp(B28)ヒトインスリン;位置B28のプロリンがAsp、Lys、Leu、ValまたはAlaに置き換えられたうえに位置B29のLysがProに置き換えられていてもよいヒトインスリン;Ala(B26)ヒトインスリン;Des(B28-B30)ヒトインスリン;Des(B27)ヒトインスリンおよびDes(B30)ヒトインスリンである。
例示的なインスリン誘導体は、たとえば、B29-N-ミリストイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-パルミトイル-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-ミリストイルヒトインスリン;B29-N-パルミトイルヒトインスリン;B28-N-ミリストイルLysB28ProB29ヒトインスリン;B28-N-パルミトイル-LysB28ProB29ヒトインスリン;B30-N-ミリストイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B30-N-パルミトイル-ThrB29LysB30ヒトインスリン;B29-N-(N-パルミトイル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(N-リトコリル-ガンマ-グルタミル)-des(B30)ヒトインスリン;B29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)-des(B30)ヒトインスリンおよびB29-N-(ω-カルボキシヘプタデカノイル)ヒトインスリンである。例示的なGLP-1、GLP-1アナログおよびGLP-1レセプターアゴニストは、たとえば、リキシセナチド/AVE0010/ZP10/リキスミア、エキセナチド/エキセンジン-4/バイエッタ/ビデュリオン/ITCA650/AC-2993(ヒラモンスターの唾液腺により産生される39アミノ酸ペプチド)、リラグルチド/ビクトーザ、セマグルチド、タスポグルチド、シンクリア/アルビグルチド、デュラグルチド、rエキセンジン-4、CJC-1134-PC、PB-1023、TTP-054、ラングレナチド/HM-11260C、CM-3、GLP-1エリゲン、ORMD-0901、NN-9924、NN-9926、NN-9927、ノデキセン、ビアドール-GLP-1、CVX-096、ZYOG-1、ZYD-1、GSK-2374697、DA-3091、MAR-701、MAR709、ZP-2929、ZP-3022、TT-401、BHM-034、MOD-6030、CAM-2036、DA-15864、ARI-2651、ARI-2255、エキセナチド-XTENおよびグルカゴン-Xtenである。
例示的なオリゴヌクレオチドは、たとえば、家族性高コレステロール血症の治療のためのコレステロール低下アンチセンス治療剤ミポメルセン/キナムロである。
例示的なDPP4阻害剤は、ビダグリプチン、シタグリプチン、デナグリプチン、サキサグリプチン、ベルベリンである。
例示的なホルモンとしては、脳下垂体ホルモンもしくは視床下部ホルモンまたはレギュラトリー活性ペプチドおよびそれらのアンタゴニスト、たとえば、ゴナドトロピン(フォリトロピン、ルトロピン、コリオンゴナドトロピン、メノトロピン)、ソマトロピン(Somatropine)(ソマトロピン(Somatropin))、デスモプレシン、テルリプレシン、ゴナドレリン、トリプトレリン、リュープロレリン、ブセレリン、ナファレリン、およびゴセレリンが挙げられる。
例示的な多糖としては、グルコサミノグリカン、ヒアルロン酸、ヘパリン、低分子量ヘパリンもしくは超低分子量ヘパリンもしくはそれらの誘導体、もしくは硫酸化多糖たとえばポリ硫酸化形の上述した多糖、および/またはそれらの薬学的に許容可能な塩が挙げられる。ポリ硫酸化低分子量ヘパリンの薬学的に許容可能な塩の例は、エノキサパリンナトリウムである。ヒアルロン酸誘導体の例は、ハイランG-F20/シンビスク、ヒアルロン酸ナトリウムである。
本明細書で用いられる「抗体」という用語は、イムノグロブリン分子またはその抗原結合部分を指す。イムノグロブリン分子の抗原結合部分の例としては、抗原への結合能を保持するF(ab)およびF(ab’)2フラグメントが挙げられる。抗体は、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、組換え抗体、キメラ抗体、脱免疫化もしくはヒト化抗体、完全ヒト抗体、非ヒト(たとえばネズミ)抗体、または一本鎖抗体でありうる。いくつかの実施形態では、抗体は、エフェクター機能を有するとともに補体を固定可能である。いくつかの実施形態では、抗体は、Fcレセプターへの結合能が低減されているか、または結合能がない。たとえば、抗体は、Fcレセプターへの結合を支援しない、たとえば、Fcレセプター結合領域の突然変異もしくは欠失を有するアイソタイプもしくはサブタイプ、抗体フラグメントまたは突然変異体でありうる。
「フラグメント」または「抗体フラグメント」という用語は、完全長抗体ポリペプチドを含まないが依然として抗原に結合可能な完全長抗体ポリペプチドの少なくとも一部分を含む抗体ポリペプチド分子由来のポリペプチド(たとえば、抗体重鎖および/または軽鎖ポリペプチド)を指す。抗体フラグメントは、完全長抗体ポリペプチドの切断部分を含みうるが、この用語は、かかる切断フラグメントに限定されるものではない。本発明に有用な抗体フラグメントとしては、たとえば、Fabフラグメント、F(ab’)2フラグメント、scFv(一本鎖Fv)フラグメント、線状抗体、単一特異的または多重特異的な抗体フラグメント、たとえば、二重特異的、三重特異的、および多重特異的抗体(たとえば、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ)、ミニボディ、キレート化組換え抗体、トリボディまたはビボディ、イントラボディ、ナノボディ、小モジュール免疫医薬(SMIP)、結合ドメインイムノグロブリン融合タンパク質、ラクダ化抗体、およびVHH含有抗体が挙げられる。抗原結合抗体フラグメントの追加の例は当技術分野で公知である。
「相補性決定領域」または「CDR」という用語は、特異的抗原認識を媒介する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内の短いポリペプチド配列を指す。「フレームワーク領域」という用語は、CDR配列でないかつ抗原結合が可能になるようにCDR配列の適正配置を維持する役割を主に担う、重鎖および軽鎖の両方のポリペプチドの可変領域内のアミノ酸配列を指す。フレームワーク領域自体は、典型的には抗原結合に直接関与しないが、当技術分野で公知のように、ある特定の抗体のフレームワーク領域内のある特定の残基は、抗原結合に直接関与しうるか、またはCDR内の1つもしくはそれ以上のアミノ酸と抗原との相互作用能に影響を及ぼしうる。
例示的な抗体は、抗PCSK-9 mAb(たとえば、アリロクマブ)、抗IL-6 mAb(たとえば、サリルマブ)、および抗IL-4 mAb(たとえば、デュピルマブ)である。
本明細書に記載の化合物は、(a)化合物またはその薬学的に許容可能な塩、および(b)薬学的に許容可能な担体を含む医薬製剤に使用可能である。化合物は、1つもしくはそれ以上の他の活性医薬成分を含む医薬製剤、または本化合物もしくはそれらの薬学的に許容可能な塩が唯一の活性成分である医薬製剤にも使用可能である。したがって、本開示の医薬製剤は、本明細書に記載の化合物と薬学的に許容可能な担体を混合することによって作られる任意の製剤を包含する。
本明細書に記載のいずれの薬物の薬学的に許容可能な塩も、薬物送達デバイスで使用することが企図される。薬学的に許容可能な塩は、たとえば、酸付加塩および塩基性塩である。酸付加塩は、たとえば、HClまたはHBr塩である。塩基性塩は、たとえば、アルカリもしくはアルカリ土類金属、たとえば、Na+、もしくはK+、またはCa2+、またはアンモニウムイオンN+(R1)(R2)(R3)(R4)、(式中、R1からR4は互いに独立して:水素、場合により置換されたC1~C6-アルキル基、場合により置換されたC2~C6-アルケニル基、場合により置換されたC6~C10-アリール基、または場合により置換されたC6~C10-ヘテロアリール基を意味する)から選択されるカチオンを有する塩である。薬学的に許容可能な塩のさらなる例は当業者には公知である。
薬学的に許容可能な溶媒和物は、たとえば、水和物またはメタノラート(methanolate)もしくはエタノラート(ethanolate)などのアルカノラート(alkanolate)である。
当業者であれば、本明細書に記載される物質、製剤、装置、方法、システム、および実施形態の種々の構成要素の改変(追加および/または除去)が、そのような改変およびあらゆる均等物を包含する本発明の完全な範囲および趣旨から逸脱せずに行われてもよいことを理解するであろう。

Claims (15)

  1. 家庭用冷蔵庫に収納するための注射デバイス収納容器であって:
    薬剤を送達するための少なくとも1つの注射デバイスを収容するように構成されたケースと;
    該ケースに連結され、該ケースを冷蔵庫の支持壁から吊り下げるように構成されたハンガ装置と;
    を含み、
    ここで、ケースは、少なくとも1つの注射デバイスを分配することができる開口部が形成された上部パネルを含み、
    開口部は、ケースが支持壁から吊り下げられているときに、少なくとも1つの注射デバイスが開口部を通して水平の向きで分配されるように配置されている、前記注射デバイス収納容器。
  2. 開口部は、該開口部を通して一度に少なくとも1つの注射デバイスのうちの1つの注射デバイスのみを分配することができるように寸法決めされる、請求項1に記載の注射デバイス収納容器。
  3. ケース内に配置された案内装置をさらに含み、ここで、該案内装置は、少なくとも1つの注射デバイスを開口部に向かって案内することができる経路を画成する、請求項1または2に記載の注射デバイス収納容器。
  4. 案内装置は、少なくとも1つの注射デバイスが通って移動できる導管を含む、請求項3に記載の注射デバイス収納容器。
  5. 案内装置は傾斜した下部案内面を含み、該下部案内面はケースの上部パネルの開口部に向かって上方に傾斜している、請求項3または4に記載の注射デバイス収納容器。
  6. ケースに収容された少なくとも1つの注射デバイスを開口部に向かって推進するように構成された推進機構をさらに含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の注射デバイス収納容器。
  7. 推進機構は、少なくとも1つの注射デバイスに力を印加して開口部に向かって移動させるように構成された弾性部材を含む、請求項6に記載の注射デバイス収納容器。
  8. 開口部からの少なくとも1つの注射デバイスの取り出しを阻止するように開口部に隣接して配置された拘束部材をさらに含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の注射デバイス収納容器。
  9. ハンガ装置は、支持壁の上縁部に引っ掛かるように構成されたフックを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の注射デバイス収納容器。
  10. フックに配置されたディスプレイをさらに含み、該ディスプレイは、注射デバイス収納容器の状態、またはケース内に収容された1つもしくはそれ以上の注射デバイスの状態を示す情報を使用者に対して表示するように構成される、請求項9に記載の注射デバイス収納容器。
  11. ディスプレイは、注射デバイス収納容器の温度、ケース内に収容された注射デバイスの数、または注射予定までの期間の標示のうちの少なくとも1つを表示するように構成される、請求項10に記載の注射デバイス収納容器。
  12. ケースの内部温度を調整するためにケース内に配置されたコールドパックをさらに含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の注射デバイス収納容器。
  13. ハンガ装置は、ケースと一体形成される、請求項1~12のいずれか1項に記載の注射デバイス収納容器。
  14. 請求項1~13のいずれか1項に記載の注射デバイス収納容器と、該注射デバイス収納容器内に収容された少なくとも1つの注射デバイスとを含むシステム。
  15. 少なくとも1つの注射デバイスは、薬剤を収容する容器を含む、請求項14に記載のシステム。
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