JP2023518468A - 折り畳み式の座席装置を有する移動体のための取り外し可能な電気推進システム - Google Patents
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Abstract
【要旨】本発明は、移動体のための取り外し可能な電気推進システム(1)であって、電気機械(10)で駆動される少なくとも1つの車輪(3)と、少なくとも1つの非駆動車輪(4)とを有するフレーム(2)と、推進システム(1)の移動体への結合手段(5)とを有する電気推進システム(1)に関する。さらに、結合手段(5)は、移動体の少なくとも1つの車輪を把持して持ち上げる手段を有している。さらに、推進システム(1)は、座部(51)および背もたれ(50)を有する座席装置を有し、この座席装置は、ユーザが座ることができる拡張位置と折り畳み位置との間で折り畳み可能である。また、本発明は、電気推進システム(1)の座席装置の展開/折り畳み方法に関する。
Description
本発明は、移動体、特に移動式ベッド、例えば病院用ベッドを搬送する分野に関する。
ユーザが重い荷物を移動させる動きは、特にこの動作が繰り返される場合、筋骨格系の障害など、ユーザにとって困難をもたらす可能性がある。
重い荷物を移動させる動きをより簡単かつ人間工学的に実現するために、これらの重い荷物に電気機械を装備することが考えられてきた。例えば、最初のアイデアは、各病院用ベッドに電動車輪駆動システムを搭載することであった。このような解決策は、すべてのベッドを交換または改造する必要があるため、コストがかかるが、病院にその余裕はない。また、駆動システムとそのバッテリーはベッドの重量を増加させる。そのため、バッテリーが放電すると、ベッドを動かすのに必要な力が大きくなってしまう。
同様に、物流や貿易の分野では、すべての台車を電動化することが想定されてきた。これもまた、高価な解決策である。
1つの代替案は、移動体を推進するための取り外し可能なシステムが提供することである。いくつかの技術的な解決策が検討されてきた。
例えば、国際公開第01/85086号には、ベッドのためのモータ駆動の推進システムが記載されている。推進システムは、ベッド上の1つ以上の点に結合するように構成されている。この推進システムには結合手段が設けられているため、このシステムは、様々な移動体に適応する汎用的なものではない。実際、結合部を備えていない移動体には結合することはできない。また、この推進システムでは、移動体のすべての車輪が地面に接触したままである。その結果、結合体(推進システムとベッド)の方向転換がより複雑であり、摩擦力が高く、電動車輪に多くの動力を必要とする。
国際公開第WO2012/171079号には、病院用ベッドのための第2の推進システムが記載されている。推進システムは、2つの車輪をベッドから持ち上げるように構成されている。しかしながら、車輪の把持機構が複雑かつ煩雑であり、横方向(電動車輪の軸に平行な方向)の寸法が大きく(ベッドの車輪の幅よりも大きく)、ベッドの横方向の寸法を超えることがあり、特に病院の廊下やエレベータなどの狭い空間でのベッドの移動に不便なことがある。
国際公開第2013/156030号には、病院用ベッドのための第3の推進システムが記載されている。推進システムは、2つの車輪をベッドから持ち上げるように構成されている。しかしながら、このシステムは、横方向(電動車輪の軸に平行な方向)と縦方向(車輪の軸に垂直な方向)の寸法がそれぞれ大きく、後部のプラットフォームがベッドから突出し、非電動車輪間の距離がベッドの寸法を超えることがあるため、特に病院の廊下やエレベータなどの狭い空間でのベッドの移動に不便なことがある。
さらに、従来技術のシステムは、あまり適応性がない。したがって、ユーザは、自身が直面している状況にシステムが適合しないことに直面する可能性がある。例えば、システムを使用する担架搬送者が病院用ベッドを運ぶために呼ばれることがあるが、到着すると状況が変わり、担架搬送者は、患者を座位で運ぶように求められることがある。そして、車いすを探さなければならず、それには時間と適切な物流が必要になる。逆に、最初は座った状態で誰かを搬送するように求められることがあるが、到着すると、座った状態で移動することが危険であるか、あるいは不可能でさえあることがあり、そのときには、病院用ベッドを移動できるようにするために、持っている機器、この場合は推進システムを、変化した状況に迅速に適応させる必要がある。
従来技術の問題点に対応し、推進システムの柔軟性と異なる状況への適応を改善するために、本発明は、移動体のための取り外し可能な電気推進システムであって、電気機械で駆動される少なくとも1つの車輪を備えたフレームと、少なくとも1つの非駆動車輪と、推進システムの移動体への結合手段とを有する推進システムに関する。さらに、結合手段は、移動体の少なくとも1つの車輪を把持して持ち上げる手段を有している。さらに、このシステムは、座部および背もたれを備えた座席装置を有し、この座席装置は、ユーザが座ることができる拡張位置と折り畳み位置との間で折り畳み可能である。
本発明は、移動体のための取り外し可能な電気推進システムであって、電気機械で駆動される少なくとも1つの車輪と、少なくとも1つの非駆動車輪とを備えたフレームと、推進システムの移動体への結合手段とを有する電気推進システムに関する。前記結合手段は、前記移動体の少なくとも1つの車輪を把持して持ち上げる手段を有している。その上、このシステムは、座部および背もたれを有する座席装置を有している。さらに、前記座席装置は、ユーザが座ることができる展開位置と折り畳み位置との間で折り畳み可能である。
有利には、前記結合手段が、前記移動体の少なくとも1つの車輪を、前記推進システムの前記フレームの縦方向とゼロでない角度を形成する方向に向ける手段を有している。好ましくは、前記結合手段が、前記移動体の少なくとも1つの車輪を、前記推進システムの前記フレームの縦方向に実質的に垂直な方向に向ける手段を有している。
このシステムの一実施態様によれば、前記座席装置が、前記フレームに対する少なくとも1つの並進手段と少なくとも1つの回転手段との少なくとも一方を有している。
一構成によれば、前記回転手段が、前記フレームの縦方向に実質的に垂直な方向の連結軸であって、前記背もたれと前記座部との接合部に配置された連結軸を有している。
有利には、前記並進手段が、実質的に垂直な少なくとも1つのスライドを有している。
このシステムの一実施態様によれば、前記座席装置が展開されたときに、前記座部は実質的に水平であり、前記背もたれは実質的に垂直である。
一構成によれば、前記座席装置が折り畳まれたときに、前記背もたれおよび前記座席は実質的に水平である。
有利な変形態様によれば、折り畳み式の前記座席装置は、ユーザを立位で支持するように構成されている。
別の変形態様によれば、前記座席装置が折り畳まれたときに、前記背もたれおよび前記座席は実質的に垂直である。
好ましくは、前記座席装置が、少なくとも第1の部分および第2の部分をそれぞれが有する少なくとも2つのアームレストを有し、好ましくは、前記第1の部分は、第1のピボット接続によって前記座部に接続され、前記第2の部分は、第2のピボット接続によって前記背もたれに接続され、前記第1および第2の部分は、第3のピボット接続によって接続されている。
好ましくは、前記システムが、好ましくは折り畳み可能な少なくとも1つのフットレストを有している。
本発明はまた、上述した特徴のいずれかによるシステムの座席装置の展開/折り畳み方法であって、座席装置を展開するために、前記座席装置の少なくとも1つの回転と前記座席装置の並進移動との少なくとも一方が行われ、前記座席装置の折り畳みは、前記座席装置を展開する工程と逆の順序で行われる、方法に関する。
好ましくは、前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記背もたれに対する前記座部の回転、または前記座部に対する前記背もたれの回転を実行する工程であって、前記回転は、80~120°の範囲であることが好ましく、かつ、前記座部が実質的に水平であるか、または前記背もたれが実質的に垂直であるときに停止されることが好ましい、工程が行われる。
-前記背もたれに対する前記座部の回転、または前記座部に対する前記背もたれの回転を実行する工程であって、前記回転は、80~120°の範囲であることが好ましく、かつ、前記座部が実質的に水平であるか、または前記背もたれが実質的に垂直であるときに停止されることが好ましい、工程が行われる。
有利には、前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、実質的に垂直な初期位置において、前記背もたれと前記座部は折り畳まれている、工程が行われ、
回転および垂直並進移動の工程は、連続的にまたは同時に実行可能である。
-前記座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、実質的に垂直な初期位置において、前記背もたれと前記座部は折り畳まれている、工程が行われ、
回転および垂直並進移動の工程は、連続的にまたは同時に実行可能である。
この方法の一変形態様によれば、前記座部と前記背もたれとの間のそれぞれの回転の工程の前または後に、前記座席装置を位置決めするために、前記展開された座席装置または前記折り畳まれた座席装置の実質的に水平な軸を中心とした約90°の回転が行われる。
この方法の一実施態様によれば、前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記連結軸の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、実質的に水平な初期位置と実質的に垂直な最終位置において、前記背もたれと前記座部は折り畳まれている、工程と、
-前記連結軸を中心とした、前記背もたれに対する前記座部の回転、または前記座部に対する前記背もたれの回転を実行する工程と、
-前記座席装置を位置決めするために、前記連結軸を中心とした前記座席装置の約90°の回転を実行する工程と、が行われる。
-前記連結軸の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、実質的に水平な初期位置と実質的に垂直な最終位置において、前記背もたれと前記座部は折り畳まれている、工程と、
-前記連結軸を中心とした、前記背もたれに対する前記座部の回転、または前記座部に対する前記背もたれの回転を実行する工程と、
-前記座席装置を位置決めするために、前記連結軸を中心とした前記座席装置の約90°の回転を実行する工程と、が行われる。
本発明の別の実施態様によれば、前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記座部に対する前記背もたれの回転を実行する工程であって、該回転は、80~120°の範囲であることが好ましく、かつ、前記背もたれが実質的に垂直であるときに停止されることが好ましく、実質的に水平な初期位置において、前記背もたれと前記座部は最初に折り畳まれている、工程と、
-前記座席装置を位置決めするために、前記座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程と、が行われる。
-前記座部に対する前記背もたれの回転を実行する工程であって、該回転は、80~120°の範囲であることが好ましく、かつ、前記背もたれが実質的に垂直であるときに停止されることが好ましく、実質的に水平な初期位置において、前記背もたれと前記座部は最初に折り畳まれている、工程と、
-前記座席装置を位置決めするために、前記座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程と、が行われる。
本発明はさらに、上術した特徴のいずれかによる電気推進システムと、前記結合手段によって前記電気推進システムに結合された移動体と、を有する結合体に関する。
本発明によるシステムおよび方法の他の特徴および利点は、添付の図面を参照しながら示す、非限定的な例として与えられる以下の実施形態の説明から明らかとなろう。
本発明は、移動体のための電気推進システムに関する。電気推進システムは、移動体の移動に必要な力を抑えるために、移動体の移動を補助する取り外し可能なシステムである。この電気推進システムは、その駆動用に少なくとも1つの電気機械を有している。移動体とは、自身を移動させるために少なくとも2つの車輪を持つ物体のことである。
移動体は、任意の形状、特に病院で使用されるような移動式ベッド、車椅子、物流に使用されるような、例えば病院物流や商業物流に使用されるような台車(一例によれば、スーパーマーケットのショッピングカート)、任意の移動家具であってもよい。そのような移動体は、少なくとも2つの車輪、好ましくは3つまたは4つの車輪を有している。有利には、移動体の少なくとも1つの車輪、好ましくは2つの車輪は、遊動車輪であり、換言すると、それらは垂直軸を中心として方向転換可能な偏心した車輪である。移動体は、電動でないことが好ましい。
本発明に係る電気推進システムは、以下の構成、すなわち、
-少なくとも1つの電動車輪、すなわち電気機械で駆動される車輪と、少なくとも1つ、好ましくは2つの非電動車輪、すなわち電気機械で駆動されない車輪とを有するフレームと、
-推進システムの移動体への結合手段であって、移動体の少なくとも1つ、好ましくは複数、より好ましくは2つの車輪を把持して持ち上げる手段を有し、すなわち、移動体の少なくとも1つの車輪を把持して持ち上げるように構成された結合手段と、を有している。
-少なくとも1つの電動車輪、すなわち電気機械で駆動される車輪と、少なくとも1つ、好ましくは2つの非電動車輪、すなわち電気機械で駆動されない車輪とを有するフレームと、
-推進システムの移動体への結合手段であって、移動体の少なくとも1つ、好ましくは複数、より好ましくは2つの車輪を把持して持ち上げる手段を有し、すなわち、移動体の少なくとも1つの車輪を把持して持ち上げるように構成された結合手段と、を有している。
好ましくは、電気推進システムは、ユーザによる電気推進システムの操作、移動、および方向付けを可能にするハンドルバーを有していてもよい。
移動体と推進システムとの結合は、移動体の少なくとも1つの車輪によって達成され、好ましくは、移動体の少なくとも1つの誘導車輪によって達成される。したがって、移動体を電気推進システムに適合させる必要がなくなり、それにより、電気推進システムは様々な移動体に対して汎用的なものになる。
以下の説明では、「縦方向」、「横方向」、「水平方向」、および「垂直方向」という用語は、システムが平坦で水平な地面(すなわち、傾斜のない地面、換言すると、高度差がない地面)上で動作状態にあるときのシステムの軸および方向の少なくとも一方を決定する。
縦方向は、電気推進システムの主な移動方向に対応する。
横方向は、水平面内でシステムの縦方向と直交する方向である。
垂直方向は、システムの水平面に直交する。
移動体の車輪を把持する手段により、車輪を把持することが可能になる。例えば、これらの把持手段は、クランプシステム、くさびシステム、磁気手段、接着手段、または類似のシステムを含んでいてもよい。有利なことに、把持手段は、全てのホイールサイズと任意のホイール間隔に合わせて移動させることができる。把持手段の移動は、1つ以上のシリンダ、例えば電動シリンダ、スクリューナットシステム、ラックアンドピニオンシステム、または任意の同様の手段によって実施することができる。
車輪を持ち上げる手段は、移動体の車輪を地面に接触しなくなるまで上昇させることができ、それにより、電気推進システムによる移動体の移動が容易になる。そして、この車輪に支持された移動体の質量が電気推進システムに伝達される。特に、これにより、電気推進システムの電動車輪の牽引に必要なグリップが提供される。持ち上げは、1つ以上のシリンダ、例えば電動シリンダ、スクリューナットシステム、ラックアンドピニオンシステム、または任意の同様の手段によって実施することができる。
本発明によれば、システムは、背もたれおよび座部を少なくとも有する座席装置であって、ユーザが座ることができる展開位置と(ユーザが座ることができない)折り畳み位置との間で折り畳み可能な座席装置をさらに有している。座席装置は、特に患者を対象としたものであってもよい。すなわち、座席装置は、座席装置の展開/折り畳みを行うために、少なくとも1つの展開/折り畳み手段を有していてもよい。この折り畳み式の座席装置は、ユーザにとって特に有利であり、それは、例えば担架搬送者などのユーザが自身の直面している状況に迅速かつ効率的に適応することができるためである。例えば、担架搬送者が患者を着座位置に移動させる予定はなかったが、担架搬送者の到着時に患者を移動させるのに最終的にその位置が必要な場合には、担架搬送者は、利用可能な車椅子を探すことなく座席装置を展開することができる。その結果、介入時間の短縮とサービスの向上につながる。別の用途によれば、担架搬送者は、推進システム上の着座位置で患者を移動させるために呼び出されることがあり、そのとき、座席装置は展開位置で使用されることを意図しているが、担架搬送者の到着時の医療状況は、患者を病院用ベッド上の水平位置に移動させることを必要とすることがある。この場合、担架搬送者は、座席装置を素早く畳み、ベッドを推進システムに結合させて患者を移動させることができる。したがって、折り畳み式の座席装置を推進システムに組み込むことで、例えば担架搬送者などのユーザが自身の直面している状況にリアルタイムでより良好に適応することが可能になる。また、例えば担架搬送者などのユーザの介入をより効率的かつ迅速に行うことも可能になり、ユーザによるサービス向上が期待される。
拡張位置では、座席装置により、座部上に置かれた特定の機器の搬送も可能になる。
本発明の一実施形態によれば、折り畳み位置では、座席装置の座部および背もたれは、折り畳み位置での容積を小さくするように互いに隣接して配置可能である。例えば、(ユーザが座る)支持面は、折り畳み位置で接触することができる。すなわち、背もたれは、折り畳み位置で座面に対して0°に近い角度を形成することができる。あるいは、座部およびクッションは、折り畳み位置で並んで平坦な面を形成することができ、すなわち、背もたれは、座部に対して180°の角度を形成することができる。
さらに、折り畳み位置では、座席装置は、コンパクトで移動体の車輪のグリップを妨げず、それにより、推進システムが様々な移動体に容易に適応することが可能になる。
本発明の一実装形態によれば、(折り畳み位置および拡張位置にある)座席装置は、電動車輪と非電動車輪との間に縦に配置されている。このように、取り外し可能な推進システムの縦方向の容積は制限されたままであり、座席装置の存在に影響されることはない。
有利には、結合手段は、移動体の(把持手段による)把持車輪と呼ばれる少なくとも1つの車輪を、推進システムのフレームの縦方向とゼロでない角度を形成する方向に向ける手段を有していてもよく、例えば、把持車輪の向きとフレームの縦方向との角度を少なくとも10°にすることができる。縦方向に対してゼロでない角度を形成する方向に移動体の車輪を向けることで、移動体が推進システムに対する縦方向位置に維持される。すなわち、結合された移動体と推進システムとの縦方向の相対移動が、こうして防止される。好ましくは、結合手段は、把持車輪を推進システムのフレームの縦方向に実質的に垂直な方向に向ける手段を有していてもよい(換言すると、移動体の車輪は、フレームの横方向に平行または実質的に平行な位置に配置されている)。フレームの縦方向は、電動車輪と非電動車輪とを結ぶ方向で定義される。縦方向は、電気推進システムの主な移動方向に相当する。実質的に垂直な方向とは、縦方向に対して80~100°の範囲の角度を形成する方向を意味する。したがって、移動体の推進時、移動体の少なくとも1つの車輪は、把持され、持ち上げられ、フレームの縦方向と異なる方向に(例えば、把持車輪の向きとフレームの縦方向との角度が10°より大きくなるように)向けられ、例えば、フレームの縦方向に実質的に垂直な方向に向けられる。移動体の少なくとも1つの車輪をフレームの縦方向と異なる方向、好ましくは10°より大きい角度、より好ましくは90°に近い角度に向けることで、推進システム上の移動体からなる結合体の安定性が改善される。さらに、このように、結合手段は、移動体の車輪のうち厚みの薄い側に作用する。このことは、(例えば、国際公開第2012/171079号および国際公開第2013/156030号に記載された)従来技術の推進システムの横方向の寸法と比べて結合手段の横方向の寸法が小さくなることに寄与し、これにより、廊下やエレベータなどの狭い空間での使用が容易になる。移動体の車輪の方向を変える手段は、車輪の把持手段を移動させることで実現されてもよい。本発明の一実施形態によれば、電気推進システムは、結合のために以下の一連の工程、すなわち、移動体の車輪をフレームの縦方向と異なる方向に向ける工程と、移動体の車輪を把持する工程と、移動体の車輪を持ち上げる工程とを行うことができる。
本発明の一実施形態によれば、電気推進システムは、電気推進システムが移動体に結合されたときに、非電動車輪が移動体の下に位置するように構成されていてもよい。このように、電気推進システムの一部は移動体から突出せず、これにより、狭い場所での使用が容易になる。
好ましくは、推進システムは、推進システムが移動体に結合されたときに、推進システムの主要部分が移動体の下に位置するように構成されていてもよい。フレームのうち、電動車輪と任意のハンドルバーとの少なくとも一方に対応する部分だけが、移動体からフレームの縦方向に突出している。
一実施形態によれば、推進システムは、3つまたは4つの車輪を有していてもよい。推進システムが3つの車輪を有する場合、1つの車輪を電気機械で駆動することができる。推進システムが4つの車輪を有する場合、2つの車輪を電気機械で駆動することができる。
本発明の一実装形態によれば、電動車輪は、フレームの一方の縦方向端部に配置されていてもよく、非電動車輪は、フレームの他方の縦方向端部に配置されていてもよい。
好ましい実施形態によれば、結合手段は、電動車輪と非電動車輪との間でフレームに接続されていてもよい。そのため、推進システムの縦方向の容積が制限される。
電気推進システムは、電気機械に電力を供給するための電気バッテリーをさらに有していてもよい。電気バッテリーは、例えば、電動車輪に近いフレームの縦方向端部、または非電動車輪に近いフレームの縦方向端部における、フレームの上または下に配置されていてもよい。また、バッテリーは、ハンドルバーの上に配置されていてもよい。さらに、バッテリーは、充電や交換が容易になるように取り外し可能であってもよい。あるいは、バッテリーは、取り外し可能でなくてもよい。
本発明の一実装形態によれば、非電動車輪は、遊動車輪であってもよく、すなわち、垂直軸を中心として方向転換可能な偏心した車輪であってもよい。換言すると、非電動車輪は、垂直配向軸を中心としてフレームに対して揺動可能であり、車輪の回転軸は、垂直配向軸に対して偏心していてもよい(非同期であってもよい)。
あるいは、非電動車輪は、非偏心的に垂直軸を中心として方向転換可能な車輪であってもよい。換言すると、非電動車輪は、垂直配向軸を中心としてフレームに対して揺動可能であり、車輪の回転軸は、この垂直配向軸と整列している(垂直配向軸と一致している)。
有利には、座席装置は、フレームに対する少なくとも1つの並進手段と少なくとも1つの回転手段との少なくとも一方を有していてもよい。これらの回転/並進手段により、座席装置の展開/折り畳みが可能になる。
並進手段は、スライドなど、拡張された/折り畳まれた座席装置の垂直並進手段であってもよい。垂直並進移動により、座った状態で人を搬送するための第1の位置と、その容積を制限するために折り畳まれた状態にある別の位置とに座部を配置することが可能になる。また、垂直並進移動により、座部に座った人の足が床につかないような高さに座部を配置することができ(すなわち、座部の垂直位置を被搬送者の身長に合わせることができ)、座部に座る人の快適性を確保することができる。
回転手段は、拡張位置と折り畳み位置の少なくとも一方の状態で、座席装置を(80~100°の間の)約90°回転させることを可能にしてもよい。この回転手段により、一方では、ユーザにとって快適な拡張位置が得られ、他方では、特に移動体に結合されたときに、推進システムの使用に最も邪魔にならない容積となる位置に折り畳まれた座席装置を配置することが可能になる。
また、それは、座席装置の背もたれと座部との相対回転を可能にし、それにより、座席装置の拡張位置から折り畳み位置への切り替え、またはその逆の切り替えを可能にする回転手段であってもよい。拡張位置により、人が座った状態での搬送が可能になり、場合によっては機器の搬送も可能になる。折り畳み位置、特に座部と背もたれが互いに折り畳まれた状態により、推進システムが移動体に結合されたときに容積を減らすことが可能になる。背もたれと座部との相対回転は、80~120°の範囲であってもよく、これにより、座った状態のユーザにとって快適な姿勢で、拡張位置から折り畳み位置への切り替え(またはその逆の切り替え)が可能になる。
本発明の好ましい実施形態によれば、座席装置は、背もたれと座部との間に、少なくとも1つの垂直並進手段と少なくとも1つの相対回転手段とを有していてもよい。したがって、座席装置の拡張/折り畳みを容易に行うことができ、折り畳み位置での垂直方向の容積を減らすために、拡張位置で人を搬送するための高さに座席装置を垂直に配置することができる。
一代替形態によれば、座席装置は、拡張位置または折り畳み位置で座席装置を回転させる手段と、座席装置の座部および背もたれを相対的に回転させる手段とを有していてもよい。したがって、座席装置の拡張/折り畳みを行い、被搬送者にとって快適な位置に座席装置を配置することができるとともに、座席装置を使用しないときに場所を取らないようにすることができる。
座席装置が座部と背もたれとの相対的な回転手段を有する場合、座部と背もたれとの間の可能な角度回転は、折り畳み位置から拡張位置への切り替えを可能にするように、好ましくは(80~120°の間の)約90°であってもよい。折り畳み位置では、好ましくは、座部と背もたれは互いに折り畳まれ(座部と背もたれとの間に形成される角度は実質的にゼロであり)、それにより、座席装置の容積を最小にすることができる。拡張位置では、座部と背もたれとの角度は90°に近く、座った状態で搬送される人に快適性が提供される。好ましくは、背もたれと座部との角度は、特に体調に応じて被搬送者に最適な快適性を確保するために、80~120°に設定されてもよい。
本発明の一実装態様によれば、回転手段は、フレームの縦方向に実質的に垂直な方向の(横軸に沿った)、すなわち、フレームの実質的に横方向の連結軸であって、背もたれと座部との接合部に配置された連結軸を有していてもよい。したがって、連結軸は、背もたれと座部との間の回転軸として機能することができる。さらに、背もたれと座部との接合部は、座部の端部に近い領域と、背もたれの端部に近い領域とにあってもよい。したがって、連結軸を中心とした座部と背もたれの回転により、座部と背もたれが互いに折り畳まれた折り畳み位置、すなわち、座部の表面と背もたれの表面とが接触(または実質的に接触)する位置が実現されてもよい。こうして、座席装置の展開/折り畳みは簡単かつ容易であり、折り畳み位置での容積が少なくなる。
さらに、連結軸がフレームの縦軸に垂直な方向(フレームの横方向軸に沿った方向)にあるため、座席装置を拡張位置にすることで、人を縦方向に向いた状態で搬送することが可能になる。縦方向に向いた人とは、人の頭が体の軸に沿って配向されている(すなわち、体の軸に対して背骨がねじれていない)ときに、目の向き(視野の方向)が縦方向であることを意味する。このように、人は移動方向(縦方向)に搬送される。これにより、座席装置の座部に人を収容しやすくなるとともに、被搬送者が移動方向をより見やすくなり、また、フレームの縦方向における連結軸の向きに対して被搬送物のバランスもより取りやすくなる。
本発明の一実施形態によれば、並進手段は、少なくとも1つの垂直スライドを有していてもよい。垂直スライドにより、簡単かつ安価に垂直運動を実現することができる。
有利には、座席装置が展開されたときに、座部は、実質的に水平であってもよく(平面でない場合の座部と水平面との平均角度は、例えば-10°~+10°の範囲であってもよく)、背もたれは、実質的に垂直であってもよい(平面でない場合の背もたれと垂直面との平均角度は、例えば-10°~+20°の範囲であってもよい)。平均角度という概念は、被搬送者の快適性を向上させるために、背もたれと座部が平面でなくてもよいことを意味し、例えば、背もたれは、背骨の形状が実質的に曲がっており、したがって、背もたれまたは座部の平均平面が平均角度を定義すると見なされる。実質的に水平な座部により、被輸送者(または被搬送物)の安定した着座位置が実現される。背もたれを垂直にすることで、被輸送者(または被搬送物)の安定性がさらに向上し、座り心地も良くなる。
本発明の一構成によれば、座席装置が折り畳まれたとき、背もたれと座部は、実質的に水平であってよい(例えば、(平坦でない場合の)背もたれまたは座部と水平面との平均角度は、-10°~+10°の範囲であってもよい)。その結果、背もたれと座部をフレームのすぐ上に配置することができ、それにより、移動体に連結されたときにシステムの縦方向のサイズを制限することができる。好ましくは、背もたれと座部は、折り畳み位置で互いに上下に配置されている。
有利には、実質的に水平な背もたれおよび座部を有する折り畳み式の座席装置は、ユーザを立位で支持するように構成さていてもよい。実際、水平に配置された場合、水平軸での折り畳み構成は、少なくとも1人の立っている(直立している)ユーザの体重を支える大きさにすることができる。したがって、折り畳まれた座席装置を有するシステムは、少なくとも1人のユーザを直立姿勢で搬送するためにスクーターモードで使用することができ、ハンドルバーは、推進システムの方向を変えるために使用される。
本発明の一代替形態によれば、座席装置が折り畳まれたときに、背もたれと座部は、実質的に垂直であってもよい。その結果、座席装置の水平面のサイズ、例えば縦方向におけるサイズが制限される。
本発明の有利な実装形態によれば、座席装置は、少なくとも第1の部分および第2の部分をそれぞれが有する少なくとも2つのアームレストを有していてもよい。好ましくは、第1の部分は、第1のピボット接続によって座部に接続されていてもよく、第2の部分は、第2のピボット接続によって背もたれに接続されていてもよい。さらに、この好ましい実施形態によれば、第1の部分と第2の部分は、それらの相対回転が可能になるように、第3のピボット接続によって(例えば、ジョイントとして機能する軸によって)接続されていてもよい。このジョイント(ピボット接続)により、座席装置の展開/折り畳みと同時に、アームレストの展開/折り畳みを自動で行うことができる。このため、折り畳んだアームレストはサイズが小さくなる。アームレストを使用することで、被搬送者の快適性を向上させ、拡張した座席装置での座り心地が改善される。
本発明の一変形形態によれば、システムは、少なくとも1つのフットレストを有していてもよい。フットレストにより、搬送中の被搬送者の足の位置決めが可能になる。1つのフットレストで両足の位置決めを行っても、2つのフットレストで片足ずつの位置決めを行ってもよい。
好ましくは、フットレストは折り畳み可能であり、それにより、未使用時のフットレストのサイズを制限することができる。一代替形態によれば、フットレストは取り外し可能であり、それにより、未使用時のサイズをさらに小さくすることができる。
本発明の一実施形態によれば、推進システムは、座席装置を展開位置または折り畳み位置に保持するための少なくとも1つの停止部をさらに有していてもよい。例えば、座席装置の並進手段と回転手段の少なくとも一方は、並進運動と回転運動の少なくとも一方の一端において、少なくとも1つの停止部を有していてもよい。
本発明はまた、上述した推進システムの座席装置の展開/折り畳み方法であって、座席装置を展開するために、座席装置の少なくとも1つの回転と座席装置の並進移動との少なくとも一方が行われ、座席装置の折り畳みは、座席装置を展開する工程と逆の順序で行われる、方法に関する。例えば、座席装置を展開するために、座席装置全体、背もたれ、座部、または連結軸の垂直並進移動の少なくとも1つの工程を行うことができる。その代わりにまたはそれと組み合わせて、システムを展開するために、例えば連結軸に対する背もたれと座部との相対回転を実行することと、拡張位置または折り畳み位置で座席装置の回転を実行することとの少なくとも一方を行うこともできる。したがって、座席装置の拡張/折り畳みを行い、座席装置を慎重に配置してサイズを制限することができる。
本発明の方法の第1の実装形態によれば、座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-背もたれに対する座部の回転(またはその逆に、座部に対する背もたれの回転)を実行して座席装置を展開させる工程を行うことができる。回転は、80~120°の範囲であってもよく、座部が実質的に水平であるときと、背もたれが実質的に垂直であるときの少なくともいずれかにおいて、すなわち、座席装置の位置が展開されたときに、停止されることが好ましく、それにより、人が座部に座り、その背中を座席装置の背もたれに預けることが可能になる。反対に回転させることで座席装置を折り畳むことができ、それにより、折り畳み位置での座席装置の容積を制限することができる。
-背もたれに対する座部の回転(またはその逆に、座部に対する背もたれの回転)を実行して座席装置を展開させる工程を行うことができる。回転は、80~120°の範囲であってもよく、座部が実質的に水平であるときと、背もたれが実質的に垂直であるときの少なくともいずれかにおいて、すなわち、座席装置の位置が展開されたときに、停止されることが好ましく、それにより、人が座部に座り、その背中を座席装置の背もたれに預けることが可能になる。反対に回転させることで座席装置を折り畳むことができ、それにより、折り畳み位置での座席装置の容積を制限することができる。
上述した第1の実装形態と組み合わせても組み合わせなくてもよい本発明の方法の第2の実装形態によれば、座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程を行うこともできる。例えば、背もたれと座部は、例えば実質的に垂直な初期位置において互いに折り畳まれていてもよい。したがって、例えば、背もたれを最終的な展開位置まで移動させることができる。別の例では、背もたれと座部は、実質的に水平な初期位置において互いに折り畳まれていてもよい。したがって、座部を最終的な展開位置まで移動させることができる。別の例では、背もたれと座部は、人が座ることができる位置に座席装置を配置するために、拡張位置で垂直に移動することができる。
-座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程を行うこともできる。例えば、背もたれと座部は、例えば実質的に垂直な初期位置において互いに折り畳まれていてもよい。したがって、例えば、背もたれを最終的な展開位置まで移動させることができる。別の例では、背もたれと座部は、実質的に水平な初期位置において互いに折り畳まれていてもよい。したがって、座部を最終的な展開位置まで移動させることができる。別の例では、背もたれと座部は、人が座ることができる位置に座席装置を配置するために、拡張位置で垂直に移動することができる。
垂直並進移動は、回転の前、回転の後、または回転と同時に行うことができる。
本発明の方法の一変形形態によれば、座部と背もたれとの間のそれぞれの回転の工程の前、後、または同時に、座席装置を位置決めするために、実質的に水平な軸を中心とした、展開された座席装置または折り畳まれた座席装置の約90°の回転も行うことができる。この回転により、座席装置を使用位置に配置することができる。
本発明の方法の第3の実装形態によれば、座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-連結軸の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、例えばフレームに置かれた実質的に水平な初期位置と実質的に垂直な最終位置において、背もたれと座部は折り畳まれており、したがって、連結軸の垂直移動により、背もたれと座部が(重力によって)実質的に垂直になるまで連結軸を中心として回転され、その後、背もたれと座部は、連結軸で吊り下げられる、工程と、
-座部と背もたれが互いに対向する位置から「開放」位置、すなわち、座部と背もたれとの間に角度を形成する位置になるまで、連結軸を中心とした、背もたれに対する座部の回転、または座部に対する背もたれの回転を実行する工程であって、回転は、約90°であることが好ましく、例えば80~120°の間であることが好ましい、工程と、
-座席装置を位置決めするために、連結軸を中心とした座席装置の約90°の回転を実行する工程であって、この回転は、背もたれと座部との相対回転の前または後に行うことができ、回転の後に行う場合は、座席装置の回転は展開位置で行われ、そうでない場合は、座席装置の回転は折り畳み位置で行われる、工程と、を行うことができる。
-連結軸の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、例えばフレームに置かれた実質的に水平な初期位置と実質的に垂直な最終位置において、背もたれと座部は折り畳まれており、したがって、連結軸の垂直移動により、背もたれと座部が(重力によって)実質的に垂直になるまで連結軸を中心として回転され、その後、背もたれと座部は、連結軸で吊り下げられる、工程と、
-座部と背もたれが互いに対向する位置から「開放」位置、すなわち、座部と背もたれとの間に角度を形成する位置になるまで、連結軸を中心とした、背もたれに対する座部の回転、または座部に対する背もたれの回転を実行する工程であって、回転は、約90°であることが好ましく、例えば80~120°の間であることが好ましい、工程と、
-座席装置を位置決めするために、連結軸を中心とした座席装置の約90°の回転を実行する工程であって、この回転は、背もたれと座部との相対回転の前または後に行うことができ、回転の後に行う場合は、座席装置の回転は展開位置で行われ、そうでない場合は、座席装置の回転は折り畳み位置で行われる、工程と、を行うことができる。
本発明の方法の第4の実装形態によれば、座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-座部に対する背もたれの回転を実行する工程であって、回転は、背もたれが実質的に垂直であるときに停止されることが好ましく、例えばフレームに置かれた実質的に水平な初期位置において、背もたれと座部は最初に折り畳まれており、したがって、背もたれと座部が互いに対向する位置から、背もたれと座部との間に例えば90°に近い角度が形成される「開放」位置まで移動させることが可能である、工程と、
-座席装置を位置決めするために、座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、並進移動は、背もたれと座部との相対回転の前または後に行うことができ、回転の後に行う場合は、座席装置の並進移動は展開位置で行われ、そうでない場合は、座席装置の並進移動は折り畳み位置で行われる、工程と、を行うことができる。
-座部に対する背もたれの回転を実行する工程であって、回転は、背もたれが実質的に垂直であるときに停止されることが好ましく、例えばフレームに置かれた実質的に水平な初期位置において、背もたれと座部は最初に折り畳まれており、したがって、背もたれと座部が互いに対向する位置から、背もたれと座部との間に例えば90°に近い角度が形成される「開放」位置まで移動させることが可能である、工程と、
-座席装置を位置決めするために、座席装置の上方への垂直並進移動を実行する工程であって、並進移動は、背もたれと座部との相対回転の前または後に行うことができ、回転の後に行う場合は、座席装置の並進移動は展開位置で行われ、そうでない場合は、座席装置の並進移動は折り畳み位置で行われる、工程と、を行うことができる。
本発明はさらに、移動式ベッドなどの移動体と、上述した変形形態の組み合わせのいずれかによる推進システムとを有する結合体に関する。移動体は、結合手段によって推進システムに結合されている。
図1は、本発明の実施形態による電気推進システムを概略的かつ非限定的に示している。図1は、電気推進システム1の上面図である。電気推進システム1は、フレーム2を有している。軸xは、フレーム2の縦軸と推進システム1の主な移動方向とに対応し、軸yは、フレーム2の横軸に対応する。フレーム2は、3つの車輪を支持している(あるいは、フレーム2は、4つの車輪を有していてもよい)。フレーム2は、電気機械(図示せず)によって駆動される車輪である車輪3を支持している(あるいは、フレーム2は、2つの車輪3を支持していてもよい)。車輪3は、垂直軸8を中心としてフレーム2に対して方向転換可能である。他端では、フレーム2は、電気機械で駆動されない2つの車輪4を支持している。車輪4は、垂直軸9を中心としてフレームに対して方向転換可能である(車輪4は、方向に関してロック可能である)。電気推進システム1は、結合手段5をさらに有している。図示した実施形態によれば、電気推進システム1は、移動体(図示せず)の2つの車輪による結合を実現するために、フレームの横方向(軸y)の両側に2つの結合手段5を有している。結合手段5は、クランプとして簡略化して示されている。結合手段の横方向の動きが二重矢印で示されている。この横方向の動きを利用して、移動体の車輪を把持して方向転換することができ、様々な移動体、特に把持される移動体の車輪間の異なる間隔に適応させることができる。結合手段5は、方向xにおいて、電動車輪3と非電動車輪4との間に配置されている。さらに、電気推進システム1は、フレーム2に連結され、ハンドル(図示せず)を備えた例えばロッドのハンドルバー6を有している。その上、電気推進システム1は、(例えばユーザを支持するための)プラットフォーム7を有している。プラットフォーム7は、非電動車輪4を支持するフレーム2の端部に配置されている。
図2は、本発明の第1の変形実施形態による電気推進システムを概略的かつ非限定的に示している。図2は、電気推進システム1の側面図である。電気推進システム1は、フレーム2を有している。軸xは、フレーム2の縦軸と推進システムの主な移動方向とに対応し、軸zは、フレーム2の垂直軸に対応する。フレームは、3つの車輪を支持している。フレーム2は、例えばベルトやチェーンなどの駆動装置17によって電気機械10で駆動される車輪3を支持している(あるいは、電気機械10は、車輪3に直接接続されていてもよい)。車輪3は、垂直軸8を中心としてフレーム2に対して方向転換可能である。電気機械10は、電動車輪3のピボット8と一体であってもよい。他端では、フレーム2は、電気機械で駆動されない2つの車輪4を支持している。車輪4は、垂直軸9を中心としてフレームに対して方向転換可能である(車輪4は、方向に関してロック可能である)。電気推進システム1は、結合手段5をさらに有している。図示した実施形態によれば、電気推進システム1は、移動体(図示せず)の2つの車輪による結合を実現するために、フレームの横方向(縦軸zおよび縦軸xに直交する軸y)の両側に2つの結合手段5を有している。結合手段5は、クランプとして簡略化して示されている。結合手段5の垂直運動が二重矢印で示されている。この結合手段5の垂直運動により、特に移動体の車輪を持ち上げることが可能になる。結合手段5は、方向xにおいて、電動車輪3と非電動車輪4との間に配置されている。また、電気推進システム1は、フレーム2の横方向(図の平面に垂直な方向)で水平軸のジョイント12によってフレーム2に連結さ、ハンドル(図示せず)を備えた例えばロッド状のハンドルバー6を有している。さらに、電気推進システム1は、バッテリー11を有している。バッテリー11は、電気機械10および電動車輪3に近接するフレーム2上に配置されている。
電気推進システム1は、拡張(展開)位置に示す座席装置をさらに有している。座席装置は、背もたれ50と座部51を有している。拡張位置にある座部51は、実質的に水平である。図2では、背もたれ50は、実質的に垂直方向にあり、座部51と背もたれ50との間に形成される角度は90°に近く、ここでは約100°である。ユーザが座席装置に座ったときに、ユーザは方向xを向き、頭の向きが体の軸に向いているとき(体に対して頭がねじられていないとき)に、ユーザは移動方向xを向いている。
図3は、移動体13に結合された本発明の一実施形態による電気推進システムを概略的かつ非限定的に示している。図3は、電気推進システム1および移動体13の上面図である。図3の実施形態は、図1の実施形態に対応するものである。移動体13は、任意のものであってもよく、特に移動式ベッドであってもよい。移動体は、任意には後輪と呼ばれる2つの車輪14と、任意には前輪と呼ばれる2つの車輪15とを有している。電気推進システム1は、フレーム2を有している。軸xは、フレーム2の縦軸と推進システムの主な移動方向とに対応し、軸yは、フレーム2の横軸に対応する。フレームは、3つの車輪を支持している。フレーム2は、電気機械(図示せず)で駆動される車輪である車輪3を支持している。ホイール3は、垂直軸8を中心としてフレーム2に対して方向転換可能である。他端では,フレーム2は、電気機械で駆動されない2つの車輪4を支持している。車輪4は、垂直軸9を中心としてフレームに対して方向転換可能である(車輪4は、方向に関してロック可能である)。電気推進システム1は、結合手段5をさらに有している。図示の実施形態によれば、電気推進システム1は、移動体の2つの後輪14による結合を実現するために、フレームの横方向(軸y)の両側に2つの結合手段5を有している。結合手段5は、クランプとして簡略化して示されている。移動体の後輪14は、クランプ内に配置され、実質的に軸yに沿って、すなわち、フレーム2の縦軸(軸x)に垂直な軸に沿って配向されている。さらに、移動体の前輪15は、フリーで結合されていない。電気推進システム1は、フレーム2に連結され、ハンドル(図示せず)を備えた例えばロッド状のハンドルバー6を有している。その上、電気推進システム1は、(例えばユーザを支持するための)プラットフォーム7を有している。プラットフォーム7は、非電動車輪4を支持するフレーム2の端部に配置されている。図3の実施形態の場合、結合手段5、非電動車輪4、プラットフォーム7、およびフレーム2の主要部分は、移動体の下に配置されている。電動車輪3とハンドルバー6だけがフレーム2の縦方向xにおいて移動体13から突出することができる。
図10は、図3の非限定的な変形例である。図3に対応する参照番号は、同じ要素に対応するため、再度の説明は省略する。
図10は、電気推進システム1が、例えば移動式ベッドである移動体13の下に実質的に配置されている点で図3とは異なる。すなわち、電気推進システムが移動体13に結合されたときに、電気推進システム1の主要部は移動体13の下にある。実際、この図では、ハンドルバー6のごく一部が、点線で示す移動体13の縦方向において突出しているに過ぎない。したがって、移動体13に結合された電気推進システム1の縦方向および横方向のスペース要件は制限される。
図4は、本発明の第2の変形実施形態による電気推進システム1を概略的かつ非限定的に示している。図4は、電気推進システム1の側面図である。電気推進システム1は、フレーム2を有している。軸xは、フレーム2の縦軸と推進システムの主な移動方向とに対応し、軸zは、フレーム2の垂直軸に対応する。フレームは、3つの車輪を支持している。フレーム2は、例えばベルトやチェーンなどの駆動装置17によって電気機械10で駆動される車輪である車輪3を支持している。車輪3は、垂直軸8を中心としてフレーム2に対して方向転換可能である。電動機10は、電動車輪3のピボット8と一体であってもよい。他端では,フレーム2は、電気機械で駆動されない2つの車輪4を支持している。車輪4は、垂直軸9を中心としてフレーム2に対して方向転換可能である(車輪4は、方向に関してロック可能である)。電気推進システム1は、結合手段5をさらに有している。図示した実施形態によれば、電気推進システム1は、移動体(図示せず)の2つの車輪による結合を実現するために、フレーム2の横方向(縦軸zおよび縦軸xに直交する軸y)の両側に2つの結合手段5を有している。結合手段5は、クランプとして簡略化して示されている。結合手段5の垂直運動が二重矢印で示されている。この結合手段の垂直運動により、特に移動体の車輪を持ち上げることが可能ににる。結合手段5は、方向xにおいて、電動車輪3と非電動車輪4との間に配置されている。さらに、電気推進システム1は、電動車輪の回転軸に平行な水平軸のジョイント12によって電動車輪3の垂直配向軸8に連結され、ハンドル(図示せず)を備えた例えばロッド状のハンドルバー6を有している。その上、電気推進システム1は、バッテリー11を有している。バッテリー11は、非電動車輪4に近接するフレーム2上に配置されている。
この図では、電気推進システムは、折り畳み位置にある背もたれ50と座部51を有する座席装置を有している。ここでは、非限定的な例として、折り畳み位置は、座部51と背もたれ50とが互いに対向して折り畳まれた位置に対応し、換言すると、背もたれ50の表面が座部51の表面と実質的に接触し、かつ両者が垂直な位置にある位置に相当する。背もたれ50に対する座部51の展開/折り畳みは、例えば連結軸を有するジョイント52によって特に達成することができ、ジョイント52を中心として背もたれ50と座部51との相対回転を実現することができる。すなわち、背もたれ50と座部51は、ジョイント52に対応する軸を中心としたピボット接続によって接続されている。
図5は、本発明の第1の変形実施形態による電気推進システム1であって、ユーザ16によってスクーターとして使用される電気推進システム1を概略的かつ非限定的に示している。図5は、推進システム1の側面図である。図5の推進システムは、実質的に図3の推進システムに実質的に対応するものである。電気推進システム1は、フレーム2を有している。軸xは、フレーム2の縦軸と推進システムの主な移動方向とに対応し、軸zは、フレーム2の垂直軸に対応する。フレームは、3つの車輪を支持している。フレーム2は、例えばベルトやチェーンなどの駆動装置によって電気機械10で駆動される車輪である車輪3を支持している。車輪3は、垂直軸8を中心としてフレーム2に対して方向転換可能である。電気機械10は、電動車輪3のピボット8と一体であってもよい。他端では,フレーム2は、電気機械で駆動されない2つの車輪4を支持している。車輪4は、垂直軸9を中心としてフレームに対して方向転換可能である(車輪4は、方向に関してロック可能である)。電気推進システム1は、結合手段5をさらに有している。図示した実施形態によれば、電気推進システム1は、移動体(図示せず)の2つの車輪による結合を実現するために、フレーム2の横方向(縦軸xおよび縦軸zに直交する軸y)の両側に2つの結合手段5を有している。結合手段5は、クランプとして簡略化して示されている。結合手段5は、方向xにおいて、電動車輪3と非電動車輪4との間に配置されている。さらに、電気推進システム1は、電動ホイールの回転軸に平行な水平軸のジョイント12によってフレーム2に連結され、ハンドル(図示せず)を備えた例えばロッド状のハンドルバー6を有している。その上、電気推進システム1は、バッテリー11を有している。バッテリー11は、ハンドルバー6上に配置されている。フレーム2は、非電動車輪4に近接する縦方向端部に、プラットフォーム7を有している。
この図では、電気推進システムは、折り畳み位置にある背もたれ50と座部51を有する座席装置を有している。ここでは、非限定的な例として、折り畳み位置は、座部51と背もたれ50が互いに対向して折り畳まれる位置に対応し、換言すると、背もたれ50の表面が座部51の表面と実質的に接触し、かつ両者が水平な位置にある位置に対応する。背もたれ50に対する座部51の展開/折り畳みは、例えば連結軸を有するジョイント52によって特に達成することができ、ジョイント52を中心として背もたれ50と座部51との相対回転を実現することができる。すなわち、背もたれ50と座部51は、実質的に横軸であってジョイント52に対応する軸を中心としたピボット接続によって接続されている。拡張された座席装置を、ユーザが座席装置に座れるようにする垂直高さに位置決めするために、ジョイント52(または、背もたれ50と座部51の少なくとも一方)は、例えばスライド(図示せず)を用いて垂直軸zに沿って移動することができる。
非結合電気推進システム1の図示された使用において、電気推進システムは、ユーザ16によってスクーターとして使用され、すなわち、ユーザは、折り畳み位置にある座席装置の背もたれ50の上に立ち、そのとき、座部51は、折り畳み位置にある背もたれ50の下にあり(あるいは、ユーザが座部51の上に立ってもよく、そのとき、背もたれ50が座部51の下にあってもよく)、ハンドルバー6の保持と操作の少なくとも一方を行って推進システムを制御する。
図6は、本発明によるシステムの展開の第1の実施形態を概略的かつ非限定的に示している。左図から右図は、本発明の座席装置の展開方法の各工程を示している。この実施形態では、座席装置は、最初は折り畳み位置(左図)にあり、そこでは、座部51と背もたれ50は、互いに実質的に垂直であり、背もたれ50と座部51との相対回転に用いられるジョイント52は、背もたれ50と座部51の鉛直下方に位置付けられている。
座席装置を展開する最初の工程では、折り畳まれた座席装置は、スライド58によって実現可能な垂直並進移動に従って、鉛直上方に移動される。矢印F1は、折り畳み位置にある座席装置の垂直並進移動における動きを表している。
次に、座部51が下降する一方、背もたれ50は垂直位置のままである。座部の下降は、静止したままの背もたれ50に対して、座部51のジョイント52を中心とした相対回転R1が行われることで実現される。座部51が実質的に水平な位置に到達すると、回転R1が停止されるが、そのために停止装置が設けられていてもよい。したがって、展開位置(右図)では、座部は実質的に水平であり、背もたれは実質的に垂直であり、それにより、ユーザは座席装置の移動方向に座席装置に座ることができる。
座席装置は、座部51の両側に、ユーザ(患者)の体位を保持するための2つのアームレスト53をさらに有している。このようなアームレスト53のそれぞれは、第1の部分55と第2の部分54を有し、それらはジョイント59(例えば軸)によって連結され、それにより、第1の部分55と第2の部分54の相対回転が可能になる。また、第1の部分55は、ピボット接続56(ジョイント、例えば横方向の軸)によって座部51に接続され、第2の部分54は、別のピボット接続57によって背もたれ50に接続されている。こうして、座席装置の展開時には、背もたれ50に対して座部51が展開されることで、アームレスト53の展開が行われる。座席装置の折り畳み時には、背もたれ50に対して座部51が折り畳まれることで、アームレスト53の折り畳みが行われる。
座席装置は、サポートバー60をさらに有し、サポートバー60は、座席装置と同時に展開され、座席装置が展開されると、座部51に座るユーザの体重を受け止めて座席装置のより高い機械的強度を確保することができる。サポートバー60は、一端が座部51に連結され、好ましくは、座部51のうち背もたれ50とのジョイント52から離れた部分に連結され、それにより、より良好に力を受け止めることができる。サポートバー60は、例えばフレームにおいて電気推進システムに連結され、その展開/折り畳みが可能である。好ましくは、サポートバー60が垂線となす角度は30~70°の範囲であり、好ましくは約45°である。
あるいは、このサポートバー60は、組立体を展開するために使用されてもよい。つまり、背もたれ50を実質的に上方に並進移動させることで、座席装置およびアームレスト53を展開することができる。
対称的に、右図から左図は、本発明の座席装置の折り畳み方法の各工程を逆の順序に実施する様子を示している。
図7は、本発明によるシステムの展開/折り畳みの第2の実施形態を概略的かつ非限定的に示している。左図から右図は、本発明の座席装置の展開方法の各工程を示している。
この実施形態では、座席装置は、最初は折り畳み位置(左図)にあり、そこでは、座部51と背もたれ50は、互いに実質的に垂直であり、背もたれ50と座部51との相対回転に用いられるジョイント52は、背もたれ50と座部51の鉛直上方に位置付けられている。
座席装置を展開する最初の工程では、垂直な初期位置で静止したままの座部51に対して、ジョイント52を中心とした背もたれ50の回転R2が行われる。この回転R2は、背もたれが実質的に水平な軸上にあるとき、すなわち、背もたれ50と座部51との間に形成される角度が実質的に90°、例えば80~120°にあるときに停止される。
次に、ジョイント52を中心とした座席装置の約90°の回転R3が行われる。この回転R3の間、回転R2が終了した時点で座部51と背もたれ50との間に存在する角度は、90°に近い一定の角度のままである。換言すると、回転R3は、展開された座席装置を駆動し、したがって、これら2つの要素間の相対回転を行うことなく、座部51および背もたれ50に同時に関与する。ジョイント52を中心として回転R3が約90°行われると、座部51は実質的に水平であり、背もたれ50は実質的に垂直である。すなわち、回転R3が終了した時点で、座席装置は使用可能な状態になる。
座席装置は、座部の両側に、ユーザの体位を保持するための2つのアームレストをさらに有している。このようなアームレストのそれぞれは、第1の部分55と第2の部分54を有し、それらはジョイント59(例えば軸)によって接続され、それにより、第1の部分55と第2の部分54との相対回転が可能になる。また、第1の部分55は、ジョイント52に近接しジョイント52からオフセットされたジョイントによって座部51に接続され、第2の部分54は、ピボット接続57によって背もたれ50に接続されている。第1の部分55とジョイント52との間のジョイントがオフセットしていることで、アームレストの展開/折り畳みが可能になる。こうして、座席装置の展開時には、背もたれ50に対して座部51が展開されることで、アームレストの展開が行われる。座席装置の折り畳み時には、背もたれ50に対して座部51が折り畳まれることで、アームレスト53の折り畳みが行われる。
あるいは、第1の部分55は、(ジョイント52に近接しジョイント52からオフセットされたジョイントの代わりに)ジョイント52によって直接座部51に接続さていてもよい。この場合、第1の部分55と第2の部分54の少なくとも一方は、伸縮可能なアームを有していてもよい。したがって、第1の部分55と第2の部分54の少なくとも一方の長さを変えることができ、その結果、アームレストの展開/折り畳みが可能になる。
さらに、図示しない変形例によれば、座席装置は、必要に応じて、ユーザの体重の一部を受け止めるためのサポートバーを有していてもよい。
対称的に、右図から左図は、本発明の座席装置の折り畳み方法の各工程を逆の順序に実施する様子を示している。
図8は、本発明によるシステムの展開/折り畳みの第3の実施形態を概略的かつ非限定的に示している。左図から右図は、本発明の座席装置の展開方法の各工程を示している。
この実施形態では、座席装置は、最初は折り畳み位置(左図)にあり、そこでは、座部51と背もたれ50は、互いに実質的に水平であり、ジョイント52は、背もたれ50と座部51との相対回転に用いられる。
座席装置を展開する最初の工程では、例えばスライドによってジョイント52の垂直移動F1が行われる。このジョイント52の垂直移動F1の間、座部51と背もたれ50は、ジョイント52を中心として自由に回転するため、その垂直移動F1の間には座部51と背もたれ50の鉛直上方にあるジョイント52から吊り下げられながら、垂直軸に沿って徐々に位置付けられる。ジョイント52の垂直移動F1が終了した時点で、左から2番目の図に示すように、座部51と背もたれ50は互いに垂直な状態になる。
次に、背もたれ50が展開される一方、座部51は垂直位置のままである。背もたれ50の展開は、静止したままの座部51に対して、背もたれ50のジョイント52を中心とした相対回転R2が行われることで実現される(左から3番目の図)。背もたれ50が実質的に水平な位置に到達すると、回転R2が停止されるが、そのために停止装置が設けられていてもよい。このとき、背もたれ50と座部51との間に形成される角度は、約90°である。
次に、ジョイント52を中心とした座席装置の約90°の回転R3が行われる。この回転R3の間、回転R2が終了した時点で座部51と背もたれ50との間に存在する角度は、90°に近い一定の角度のままである。換言すると、回転R3は、展開された座席装置を駆動し、したがって、これら2つの要素間の相対回転を行うことなく、座部51および背もたれ50に同時に関与する。ジョイント52を中心として回転R3が約90°行われると、座部51は実質的に水平であり、背もたれ50は実質的に垂直である。すなわち、回転R3が終了した時点で、座席装置は使用可能な状態になる。
座席装置は、座部の両側に、ユーザの体位を保持するための2つのアームレストをさらに有している。このようなアームレストのそれぞれは、第1の部分55と第2の部分54を有し、それらはジョイント59(例えば軸)によって接続され、それにより、第1の部分55と第2の部分54との相対回転が可能になる。また、第1の部分55は、ジョイント52に近接しジョイント52からオフセットされたジョイントによって座部51に接続され、第2の部分54は、ピボット接続57によって背もたれ50に接続されている。第1の部分55とジョイント52との間のジョイントがオフセットしていることで、アームレストの展開/折り畳みが可能になる。こうして、座席装置の展開時には、背もたれ50に対して座部51が展開されることで、アームレストの展開が行われる。座席装置の折り畳み時には、背もたれ50に対して座部51が折り畳まれることで、背もたれ50の折り畳みが行われる。
あるいは、第1の部分55は、(ジョイント52に近接しジョイント52からオフセットされたジョイントの代わりに)ジョイント52によって直接座部51に接続さていてもよい。この場合、第1の部分55と第2の部分54の少なくとも一方は、伸縮可能なアームを有していてもよい。したがって、第1の部分55と第2の部分54の少なくとも一方の長さを変えることができ、その結果、アームレストの展開/折り畳みが可能になる。
対称的に、右図から左図は、本発明の座席装置の折り畳み方法の各工程を逆の順序に実施する様子を示している。
図9は、本発明によるシステムの展開の第4の実施形態を概略的かつ非限定的に示している。左図から右図は、本発明の座席装置の展開方法の各工程を示している。
この実施形態では、座席装置は、最初は折り畳み位置(左図)にあり、そこでは、座部51と背もたれ50は、互いに実質的に水平であり、ジョイント52は、背もたれ50と座部51との相対回転に用いられる。
座席装置を展開する最初の工程では、この工程中は実質的に水平のままである座部51に対して、ジョイント52を中心とした背もたれ50の相対回転R4が行われる。そのため、この回転R4の間、座部51と背もたれ50との間に形成される角度は徐々に大きくなる。回転R4は、背もたれ50が実質的に垂直であるときに停止されるが、これは、背もたれ50と座部51との角度が約90°の場合に相当する。回転R4が終了した時点で、座席装置は中央の図に示す位置にある。
次に、座席装置は、ユーザ(例えば患者)が座席装置に座ることができる位置まで鉛直上方に移動される。垂直並進移動F1は、特に、スライド(図示せず)によって実現可能である。この垂直並進移動F1の間、座席装置は、回転R4が終了した時点に対応する構成の状態で移動される。すなわち、座部51と背もたれ50との相対回転R4が終了した時点で背もたれ50と座部51との間に形成される角度は、垂直並進移動F1の間は一定である。こうして、背もたれ50と座部51が垂直並進移動F1を行う。
垂直並進移動F1の工程が終了した時点で、座席装置は、右図に示す位置にあり、その位置は、ユーザが座席装置の座部50に座り、背もたれ50に背中を預けることができる位置である。
座席装置は、座部の両側に、ユーザの体位を保持するための2つのアームレストをさらに有している。このようなアームレストのそれぞれは、第1の部分55と第2の部分54を有し、それらはジョイント59(例えば軸)によって接続され、それにより、第1の部分55と第2の部分54との相対回転が可能になる。また、第1の部分55は、ジョイント52に近接しジョイント52からオフセットされたジョイントによって座部51に接続され、第2の部分54は、ピボット接続57によって背もたれ50に接続されている。第1の部分55とジョイント52との間のジョイントがオフセットしていることで、アームレストの展開/折り畳みが可能になる。したがって、座席装置の展開時には、回転工程R4において座部51に対して背もたれ50が展開されることで、アームレストの展開が行われる。座席装置の折り畳み時には、座部51に対して背もたれ50が折り畳まれることで、アームレストの折り畳みが行われる。
あるいは、第1の部分55は、(ジョイント52に近接しジョイント52からオフセットされたジョイントの代わりに)ジョイント52によって直接座部51に接続さていてもよい。この場合、第1の部分55と第2の部分54の少なくとも一方は、伸縮可能なアームを有していてもよい。したがって、第1の部分55と第2の部分54の少なくとも一方の長さを変えることができ、その結果、アームレストの展開/折り畳みが可能になる。
対称的に、右図から左図は、本発明の座席装置の折り畳み方法の各工程を逆の順序に実施する様子を示している。
上記の説明で示す展開および折り畳みの実施形態は、決して限定的なものではない。それどころか、本発明は、座席装置を開閉するためのすべての可能な展開および折り畳みの実施形態を包含する。
拡張位置から折り畳み位置への切り替え(またはその逆の切り替え)のための座席装置の位置の変更は、ユーザによる手動動作によって行われてもよく、自動動作によって行われてもよい。
手動動作の場合、システムは、例えば、レバーなどの少なくとも1つの機械的アクチュエータを有していてもよく、それにより、拡張位置から折り畳み位置への切り替え、またはその逆の切り替えが可能になる。
自動動作の場合、システムは、特に、シリンダ、ラック、電動ピボットなどの少なくとも1つの自動アクチュエータを有していてもよい。また、システムは、制御装置を有していてもよい。自動アクチュエータは、特に、電気推進システムを制御する装置を通じて、ユーザが操作することができる。実際、ユーザは、例えば、制御装置のアクションを通じてシステムの展開(または折り畳み)を制御することができ(ユーザは、ボタンを押したり、アクションを生成するためのデータを入力したりすることができ)、このアクションにより、アクチュエータの自動制御が生成される。そのため、アクチュエータは電動式であってもよい。したがって、制御装置と自動アクチュエータとの間で電気的に制御を伝達することができる。
Claims (18)
- 移動体のための取り外し可能な電気推進システム(1)であって、電気機械(10)で駆動される少なくとも1つの車輪(3)と、少なくとも1つの非駆動車輪(4)とを有するフレーム(2)と、前記推進システム(1)の前記移動体への結合手段(5)とを有し、前記結合手段(5)が、前記移動体の少なくとも1つの車輪を把持して持ち上げる手段を有する、電気推進システム(1)において、前記システムが、座部(51)および背もたれ(50)を有する座席装置を有し、前記座席装置は、ユーザが座ることができる展開位置と折り畳み位置との間で折り畳み可能であることを特徴とする電気推進システム。
- 前記結合手段(5)が、前記移動体の少なくとも1つの車輪を、前記推進システム(1)の前記フレーム(2)の縦方向(x)とゼロでない角度を形成する方向に向ける手段であって、好ましくは、前記推進システム(1)の前記フレーム(2)の縦方向(x)に実質的に垂直な方向に向ける手段を有する、請求項1に記載の推進システム。
- 前記座席装置が、前記フレーム(2)に対する少なくとも1つの並進手段と少なくとも1つの回転手段との少なくとも一方を有する、請求項1または2に記載の推進システム。
- 前記回転手段が、前記フレームの縦方向に実質的に垂直な方向の連結軸(52)であって、前記背もたれ(50)と前記座部(51)との接合部に配置された連結軸(52)を有する、請求項3に記載の推進システム。
- 前記並進手段が、実質的に垂直な少なくとも1つのスライドを有する、請求項3または4に記載の推進システム。
- 前記座席装置が展開されたときに、前記座部(51)は実質的に水平であり、前記背もたれ(50)は実質的に垂直である、請求項1から5のいずれか1項に記載の推進システム。
- 前記座席装置が折り畳まれたときに、前記背もたれ(50)と前記座部(51)は実質的に水平である、請求項1から6のいずれか1項に記載の推進システム。
- 折り畳み式の前記座席装置は、ユーザを立位で支持するように構成されている、請求項7に記載の推進システム。
- 前記座席装置が折り畳まれたときに、前記背もたれ(50)と前記座部(51)は実質的に垂直である、請求項1から6のいずれか1項に記載の推進システム。
- 前記座席装置が、少なくとも第1の部分(55)および第2の部分(54)をそれぞれが有する少なくとも2つのアームレスト(53)を有し、好ましくは、前記第1の部分(55)は、第1のピボット接続(56)によって前記座部(51)に接続され、前記第2の部分(54)は、第2のピボット接続(57)によって前記背もたれ(50)に接続され、前記第1および第2の部分(55,54)は、第3のピボット接続(59)によって接続されている、請求項1から9のいずれか1項に記載の推進システム。
- 好ましくは折り畳み可能な少なくとも1つのフットレストを有する、請求項1から10のいずれか1項に記載の推進システム。
- 請求項1から11のいずれか1項に記載のシステムの座席装置の展開/折り畳み方法であって、前記座席装置を展開するために、前記座席装置の少なくとも1つの回転(R1,R2,R3,R4)と前記座席装置の並進移動(F1)との少なくとも一方が行われ、前記座席装置の折り畳みは、前記座席装置を展開する工程と逆の順序で行われる、方法。
- 前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記背もたれ(50)に対する前記座部(51)の回転(R1,R2,R4)、または前記座部(51)に対する前記背もたれ(50)の回転(R1,R2,R4)を実行する工程であって、前記回転は、80~120°の範囲であることが好ましく、かつ、前記座部(51)が実質的に水平であるか、または前記背もたれ(50)が実質的に垂直であるときに停止されることが好ましい、工程が行われる、請求項12に記載の方法。 - 前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記座席装置の上方への垂直並進移動(F1)を実行する工程であって、実質的に垂直な初期位置において、前記背もたれ(50)と前記座部(51)は折り畳まれている、工程が行われ、
前記回転(R1,R2,R4)および垂直並進移動(F1)の工程は、連続的にまたは同時に実行可能である、請求項12または13のいずれか1項に記載の方法。 - 前記座部(51)と前記背もたれ(50)との間のそれぞれの前記回転(R1,R2,R4)の工程の前または後に、前記座席装置を位置決めするために、前記展開された座席装置または前記折り畳まれた座席装置の実質的に水平な軸を中心とした約90°の回転(R3)が行われる、請求項12から14のいずれか1項に記載の方法。
- 請求項4から11のいずれか1項に記載の推進システムを有し、前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記連結軸(52)の上方への垂直並進移動(F1)を実行する工程であって、実質的に水平な初期位置と実質的に垂直な最終位置において、前記背もたれ(50)と前記座部(51)は折り畳まれている、工程と、
-前記連結軸(52)を中心とした、前記背もたれ(50)に対する前記座部(51)の回転(R2)、または前記座部(51)に対する前記背もたれ(50)の回転(R2)を実行する工程と、
-前記座席装置を位置決めするために、前記連結軸(52)を中心とした前記座席装置の約90°の回転(R3)を実行する工程と、が行われる、請求項12から15のいずれか1項に記載の方法。 - 前記座席装置を展開するために、少なくとも以下の工程、すなわち、
-前記座部(51)に対する前記背もたれ(50)の回転(R4)を実行する工程であって、該回転(R4)は、80~120°の範囲であることが好ましく、かつ、前記背もたれ(50)が実質的に垂直であるときに停止されることが好ましく、実質的に水平な初期位置において、前記背もたれ(50)と前記座部(51)は最初に折り畳まれている、工程と、
-前記座席装置を位置決めするために、前記座席装置の上方への垂直並進移動(F1)を実行する工程と、が行われる、請求項12から15のいずれか1項に記載の方法。 - 請求項1から11のいずれか1項に記載の電気推進システム(1)と、前記結合手段(5)によって前記電気推進システム(1)に結合された移動体(13)と、を有する結合体。
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