JP2023515728A - Cdk阻害剤としてのピリジンアセトアミド系誘導体、その調製方法及び用途 - Google Patents

Cdk阻害剤としてのピリジンアセトアミド系誘導体、その調製方法及び用途 Download PDF

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Abstract

本発明はピリジンアセトアミド系誘導体の技術分野に属し、具体的には、CDK阻害剤としてのピリジンアセトアミド系誘導体、その調製方法及び応用に関する。前記ピリジンアセトアミド系誘導体は優れたCDK9/CDK7酵素阻害活性を示し、特に、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫などを含む血液癌並びに乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌及び肺癌などを含む固形腫瘍の治療薬の調製に使用できる。

Description

本発明はピリジンアセトアミド系誘導体の技術分野に属し、具体的には、CDK阻害剤としてのピリジンアセトアミド系誘導体、その調製方法及び用途に関する。
サイクリン依存性プロテインキナーゼ(CDKs)はセリン/トレオニンキナーゼの一種であり、細胞周期の調節と細胞転写過程に重要な役割を果たしており、癌やその他の疾患を治療する重要な標的としてますます注目されている。CDKsファミリーには構造が類似する合計13個の異なるサブタイプがあり、10個ぐらいのサイクリンによって活性化され、さまざまな生物学的機能を発揮することができる。作用機序により、一般的には、細胞周期性CDK(CDK1~6)と転写性CDK(CDK7~9)に分けられる。
CDK9は主に転写制御過程に関与し、CDK9とサイクリン(T1、T2a、T2b、K)からなるヘテロダイマーはポジティブ転写延長因子(P-TEFb)の構成に関与し、転写制御過程に重要な役割を発揮する。CDK9は古典的なプロテインキナーゼ折り畳みを有し、C末端とN末端キナーゼドメインと小さなC末端延長領域からなる。CDK9はP-TEFbのサブユニットとして転写の延長過程に関与し、転写過程に重要な役割を発揮する。CDK9は短寿命抗アポトーシスタンパク質のRNA転写を制御する。CDK9はRNApol IIをリン酸化することにより、抗アポトーシスタンパク質の発現を制御する。RNApol IIによって触媒される転写は、多段階のプロセスである。RNApol II大サブユニットのC末端ドメインに含まれるタンデム型セプタペプチド反復配列上のSerとThrのリン酸化は転写過程で重要な役割を果たす。P-TEFb複合体中のCDK9はRNApol II CTDの2位のSerをリン酸化するとともに、感受性の誘導因子であるDSIFとネガティブ延長因子であるNELFをリン酸化する。リン酸化はNELFを脱離させるとともに、DSIFをポジティブ転写因子に転化させ、その後RNApol IIは転写延長モードに入り、転写延長過程が開始される
CDK7はサイクリンH及びMat1とともにCDK活性化キナーゼ(CAK:CDK-activatig kinase)の触媒中心を形成し、CDK1、2、4、及び6をリン酸化して細胞周期の進行を維持する。一方、CAKはRNAポリメラーゼII(RNAPII)における転写因子TFIIHの構成要素であり、RNAPII C末端(CTD)のRbp1サブユニットをリン酸化し、CTDのリン酸化はRNAPIIの転写を調節する役割を果たしている。さらに、CDK7はT-loopのリン酸化によりCDK9を活性化し、転写をさらに調節する役割を果たす
CDK9の阻害は抗アポトーシスタンパク質Mcl-1、XIAPなどのダウンレギュレーションを招き、これらの抗アポトーシスタンパク質に腫瘍細胞の安定性を維持する能力を失わせ、さらに腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する。CDK9は多くの細胞機能の調節にも関与している。CDK9を選択的に阻害することは、腫瘍の浸潤及び転移に対する潜在的な治療戦略としても有用である。最近ではCDK9阻害剤が転写や転写後修飾を阻害することでMYCタンパク質をダウンレギュレーションさせ、よって、MYC駆動性腫瘍を阻害する作用があることも報告されている。さらに、CDK9の阻害は、腫瘍環境におけるCD45細胞の数を増加させ、CD3T細胞の割合を増加させ、樹状細胞を活性化させることができるので、CDK9阻害剤との併用は、腫瘍免疫チェックポイント阻害剤(checkpoint blockage)の免疫応答を増強させることができる。CDK7の阻害も細胞周期の中断と遺伝子の不安定性を招くことができ、また、T細胞の免疫反応を活性化することができ、腫瘍免疫チェックポイント阻害剤の免疫応答を増強することもできる
CDKは腫瘍やその他のいくつかの疾患を治療する重要な標的として機能し、この20年、すでに多くのCDK阻害剤が臨床に入り、そして、すでに選択的CDK4/6阻害剤が発売され、これは選択的CDK阻害剤の研究開発に自信や希望をもたらした。CDK9は新規かつ巨大な潜在力を有する抗腫瘍薬標的として、ますます多くの注目を集め、すでに多くの選択的CDK9阻害剤が臨床に入っており(Fadraciclib、Zotitraciclib、KB-130742及びAZD-4573など)、CDK9は抗腫瘍薬標的として将来性が期待できる。
現在、いくつかのCDK阻害剤はCDK7やCDK9などに対して高い選択性を示している(WO2017001354、WO2018192273、WO2019154177など)。しかし、これらの従来技術に開示された化合物及び試験薬物は、有効性、安全性又は選択性等で不確実性が存在するため、新規な選択的CDK阻害剤の研究・開発が必要である。
参考文献:
1、Boffo et al. CDK9 inhibitors in acute myeloid leukemia. J. Eep. Clin. Cancer Res. 37, 36 (2018) .
2、Kwak et al. Control of transcriptional elongation. Annu. Rev. Genet. 47, 483 (2013).
3、Blake et al. Application of a MYC degradation screen identifies sensitivity to CDK9 inhibitors in KRAS-mutant pancreatic cancer. Sci. Signal. 12, eeav7259 (2019).
4、Zhang et al. Targeting CDK9 Reactivates Epigenetically Silenced Genes in Cancer. Cell 175, 1244-1258 (2018).
5、Zhang et al. CDK7 Inhibition Protentiates Genome Instability Triggering Anti-tumor Immunity in Small Cell Lung Cancer. Cancer Cell. 37, 37-54 (2020).
従来技術の上記問題を解決するために、本発明の目的は、ピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体を提供し、有効性、安全性や選択性などの性能が全て優れたCDKファミリーであってCDK9又はCDK7阻害剤に制限されない化合物をスクリーニングすることである。
本発明の別の目的は、前記誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体の調製方法を提供することである。
本発明のこの目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を採用する。
第1の態様では、本発明は、構造が式(I)で示されるピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体を提供し:
Figure 2023515728000002
ここで、
は、水素、ハロゲン、シアノ基、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基又は置換若しくは非置換のC~Cアルコキシ基から選択され、ここで「置換」とは、任意に、1~3個のハロゲンでさらに置換されることを意味し、
21とR22は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基及び置換若しくは非置換のC~Cアルコキシ基から選択され、ここでの置換とは、任意に、1~3個のハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基又はアミノ基で置換されることを意味し、
ARは、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基及び8~10員の縮合ヘテロアリール基から選択され、ここで、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基及び8~10員の縮合ヘテロアリール基は、任意に、1つ又は複数のRでさらに置換され、
は、独立して、C~Cアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキル基、C~C複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、S(O)Rb1、S(O)b1、S(O)NH、S(O)NHRb1、S(O)NRb1b2、S(O)NH、S(O)NHRb1、S(O)NRb1b2、NHS(O)Rb1、NRb1S(O)Rb2、NHS(O)b1、NRb1S(O)b2、C(O)Rb1、C(O)ORb1、OC(O)Rb1、NHC(O)Rb1、NRb1C(O)Rb2、NHC(O)ORb1、NRb1C(O)ORb2、C(O)NH、C(O)NHRb1、C(O)NRb1b2から選択され、ここでのアルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基は、任意に、1~3個のアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アクリロイル基又はアクリロイルメチレン基でさらに置換され、
b1とRb2は、それぞれ独立して、C1~Cアルキル基、3~6員のシクロアルキル基又は複素環基から選択され、アルキル基、シクロアルキル基及び複素環基は、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基でさらに置換され、又はRb1とRb2は、これらが連結するN原子とともに3~7員の複素環基を形成し、

Figure 2023515728000003
Zは、N又はCRであり、
は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ基、C(O)NH、C(O)NHR、C(O)NRb1b2、C(O)R又はC1~Cアルキル基から選択され、アルキル基は、任意に、さらにアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基で置換され、
XとYは、これらが結合する原子とともに5~7員複素環基又はシクロアルキル基を形成し、複素環基は、N、O、Sから選択される1~2個のヘテロ原子を含み、該5~7員複素環基又はシクロアルキル基は、飽和又は部分飽和であって、環炭素又は環S原子が任意に、1~3個のRでさらに置換され、
は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、=O又はC1~Cアルキル基から選択され、ここでのアルキル基は、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基でさらに置換され、
好ましくは、前記ピリジンアセトアミド系誘導体の構造は式(II)で示され:
Figure 2023515728000004
ここで、R、R21、R22、AR及びRは上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記ピリジンアセトアミド系誘導体の構造は式(III)で示され:
Figure 2023515728000005
ここで、R、R21、R22、AR及びRは上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記ピリジンアセトアミド系誘導体の構造は式(IV)で示され:
Figure 2023515728000006
ここで、R、R21、R22及びARは、上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
好ましくは、前記ピリジンアセトアミド系誘導体の構造は式(V)で示され:
Figure 2023515728000007
ここで、R、R21、R22及びARは、上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
さらに好ましくは、前記ピリジンアセトアミド系誘導体は以下の構造から選択されるいずれか1種である。
Figure 2023515728000008
Figure 2023515728000009
Figure 2023515728000010
Figure 2023515728000011
Figure 2023515728000012
Figure 2023515728000013
Figure 2023515728000014
第2の態様では、本発明は、以下の3種類のスキームから選択される1種である、第1の態様に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体の調製方法を提供し:
スキーム1
Figure 2023515728000015
第1ステップ、一般式(I-1)の化合物からアルカリ性条件下、アミノBoc保護で、一般式(I-2)の化合物を得、
第2ステップ、一般式(I-2)の化合物からアルカリ性条件下、金属触媒の存在下で、一般式(I-3)の化合物を得、
第3ステップ、一般式(I-3)の化合物及び一般式(I-4)の化合物を、アルカリ性条件下、金属触媒とリガンドの存在下で、Suzuki反応させて、一般式(I-5)の化合物を得、
第4ステップ、一般式(I-5)の化合物を酸性条件下でBoc保護基を除去し、一般式(I-A)の化合物を得、
第5ステップ、一般式(I-A)の化合物と一般式(I-B)の化合物をアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I)の化合物を得る。
ここで、R、AR、R21、R22及びRは上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
スキーム2
Figure 2023515728000016
第1ステップ、一般式(I-4)の化合物からアルカリ性条件下、金属触媒の存在下で、一般式(I-Bb)の化合物を得、
第2ステップ、一般式(I-1)の化合物と一般式(I-B)の化合物をアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I-Aa)の化合物を得、
第3ステップ、一般式(I-Aa)の化合物と一般式(I-Bb)の化合物を、アルカリ性条件下、金属触媒とリガンドの存在下で、Suzuki反応させ、一般式(I)の化合物を得る。
Figure 2023515728000017
スキーム3
Figure 2023515728000018
第1ステップ、一般式(I-B)の化合物と塩化アンモニウムをアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I-Bbb)の化合物を得るか、又は、一般式(I-6)の化合物をアルカリ性条件下で酸化し、一般式(I-Bbb)の化合物を得、
第2ステップ、一般式(I-7)の化合物と一般式(I-Bb)の化合物を、アルカリ性条件下、触媒の存在下でSuzuki反応させ、一般式(I-Aaa)の化合物を得、
第3ステップ、一般式(I-Aaa)の化合物と一般式(I-Bbb)の化合物をアルカリ性条件下で縮合反応させ、一般式(I)の化合物を得る。
ここで、Xはハロゲン、好ましくは塩素であり、R、AR、R21、R22及びRは上記一般式(I)とは限定範囲が同様である。
上記調製方法では、アルカリ性条件を提供する試薬は有機アルカリ又は無機アルカリ類から選択され、前記有機アルカリ類は、トリエチルアミン、N,N-ジイソプロピルエチルアミン、n-ブチルリチウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムビストリメチルシリルアミド、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、ナトリウムt-ブトキシド、ナトリウムメトキシド及びカリウムt-ブトキシドのうちの1種又は複数種を含むが、これらに限定されず、前記無機アルカリ類は水素化ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸カリウム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、重炭酸ナトリウム及び水酸化リチウムのうちの1種又は複数種であり、
酸性条件を提供する試薬は、塩化水素、塩化水素の1,4-ジオキサン溶液、トリフルオロ酢酸、ギ酸、酢酸、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、硝酸及びリン酸中のうちの1種又は複数種を含むが、これらに限定されず、
金属触媒は、パラジウム/炭素、ラネーニッケル、テトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム、ジクロロパラジウム、酢酸パラジウム、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(Pd(dppf)Cl)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウムジクロリドクロロメタン錯体、ビストリフェニルホスホニウムパラジウムジクロリド(Pd(PPh)Cl)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd(dba))のうちの1種又は複数種を含むが、これらに限定されず、
リガンドは、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,6’-ジメトキシビフェニル(SPhos)、4,5-ビスジフェニルホスフィノ-9,9-ジメチルキサンテン(XantPhos)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル(XPhos)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’-(N,N-ジメチルアミン)-ビフェニル(DavePhos)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(Dppf)及び1,1’-ビナフチル-2,2’-ビスジフェニルホスフィン(BINAP)のうちの1種又は複数種を含むが、これらに限定されず、好ましくは4,5-ビスジフェニルホスフィノ-9,9-ジメチルキサンテン(XantPhos)であり、
縮合剤は、ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ジイソプロピルカルボジイミド(DIC)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(EDC)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(EDCI)、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート(HATU)、2-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウム-テトラフルオロボレート(TBTU)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)及び1-プロピルリン酸無水物(T3P)のうちの1種又は複数種を含むが、これらに限定されない。
上記反応は好ましくは溶媒中で行われ、使用される溶媒は、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、水、テトラヒドロフラン、ジクロロメタン、1,2-ジクロロエタン、酢酸、メタノール、エタノール、トルエン、石油エーテル、酢酸エチル、n-ヘキサン、アセトン、エチルエーテル、ジグリコール及びこれらの混合物を含むが、これらに限定されない。
第3の態様では、本発明は、前記ピリジンアセトアミド系誘導体、立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩を含み、
好ましくは、薬学的に許容される担体及び/又は賦形剤をさらに含む医薬組成物を提供する。
第4の態様では、本発明は、第1の態様に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、立体異性体、互変異性体、医薬的に許容される塩又は第3の態様に記載の医薬組成物の、癌治療用薬又はCDKファミリー阻害剤の調製における用途を提供し、前記癌は、好ましくは血液癌、例えば、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫など;固形腫瘍、例えば、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌及び肺癌などである。
本発明はまた、癌に罹患している被験者に前記化合物の有効量を投与することで行われる、CDK阻害剤としてのピリジンアセトアミド系誘導体を用いた癌治療方法を提供する。
本発明のこれらの化合物は、さらに治療有効量の1種又は複数種の治療用薬剤と組み合わせて投与してもよく、これらの薬剤の例としては、例えば、放射線、アルキル化剤、血管新生阻害剤、抗有糸分裂剤、抗増殖剤、オーロラキナーゼ阻害剤、細胞死活性化剤(例えば、Bcl-2、BclxL、Bcl-w、Bfl-1、又はMcl-1の阻害剤)、死受容体経路の活性化剤、Bcr-Ablキナーゼ阻害剤、BET(ブロモドメインタンパク質)阻害剤、Rasシグナル経路阻害剤(例えば、MEK、Raf又はRasの阻害剤)、抗体、BiTE(二重特異性T細胞接合体)抗体、抗体薬物コンジュゲート、生体応答モジュレーター、サイクリン依存性キナーゼ阻害剤、細胞周期阻害剤、シクロオキシゲナーゼ-2阻害剤、DVD(二重可変ドメイン抗体)、白血病ウイルス癌遺伝子ホモログ(ErbB2)受容体阻害剤、成長因子阻害剤、熱ショックタンパク質(HSP)-90阻害剤、ヒストン脱アセチル酵素(HDAC)阻害剤、ホルモン療法、免疫薬、アポトーシス阻害剤(IAP)、キナーゼ阻害剤、腫瘍キネシン阻害剤、Jak2阻害剤、哺乳動物ラパマイシン標的タンパク質阻害剤、微小RNA、マイトゲン活性化細胞外シグナル-調節キナーゼ阻害剤、ポリADP(アデノシン二リン酸)-リボスポリメラーゼ(PARP)阻害剤、白金化学療法剤、ポロ様キナーゼ(Plk)阻害剤、イノシトール-3リン酸キナーゼ阻害剤、プロテアソーム阻害剤、低分子干渉リボ核酸の酸類(siRNA)、トポイソメラーゼ阻害剤、ユビキチンリガーゼ阻害剤、及び類似体、並びにこれらの薬剤の1種又は複数種の組み合わせも提供される。
本明細書で使用される場合、「有効量」という用語は、治療すべき症状及び/又は障害を有意かつ積極的に変化させる(例えば、積極的な臨床応答を提供する)のに十分な化合物又は組成物の量を意味する。医薬組成物中で使用される有効成分の有効量は、治療される特定の障害、その障害の重症度、治療の持続時間、同時治療の性質、使用される1種又は複数種の特定の有効成分、使用される1種又は複数種の薬学的に許容される賦形剤/担体、及び主治医の知識や専門技術内の類似の因子によって変化する。
具体的には、癌の治療に使用される化学式(I)を有する化合物の有効量は、ヒトにおける癌の症状を対症療法的に緩和して、癌の進行を遅らせるか、又は癌に罹患している患者の症状悪化の危険性を減少させるのに十分な量である。
用語の説明
別段の記載がない限り、本発明の明細書及び特許請求の範囲において使用される用語の一部は、以下のように定義される。
「アルキル基」とは飽和脂肪族炭化水素基を指し、炭素数1~20、炭素数1~10、炭素数1~6、炭素数1~4、炭素数1~3、又は炭素数1~2の飽和直鎖状又は分岐鎖状の1価炭化水素基を含み、アルキル基は、独立して、任意に1つ又は複数の本明細書に記載された置換基で置換されていてもよい。アルキル基のさらなる例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、t-ブチル基、s-ブチル基、n-ペンチル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、2,2-ジメチルプロピル基、1-エチルプロピル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、n-ヘキシル基、1-エチル-2-メチルプロピル基、1,1,2-トリメチルプロピル基、1,1-ジメチルブチル基、1,2-ジメチルブチル基、2,2-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、2-エチルブチル基、2-メチルペンチル基、3-メチルペンチル基、4-メチルペンチル基、2,3-ジメチルブチル基などが含まれる。アルキル基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。
「アルケニル基」とは、少なくとも1つのC-Cがsp二重結合である、炭素数2~12、炭素数2~8、炭素数2~6、炭素数2~4の直鎖状又は分岐状の1価炭化水素基を指し、アルケニル基は、独立して、任意に、本発明に記載された1種又は複数種の置換基で置換されていてもよく、具体的な例としては、ビニル基、アリル基、及びブテニル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。アルケニル基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。
「シクロアルキル基」とは、飽和又は部分不飽和の単環又は多環の環状炭化水素置換基を指し、シクロアルキル環は、炭素数3~20、好ましくは3~12、より好ましくは3~6である。単環式シクロアルキル基の非限定的な実施例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロペンテニル基、シクロヘキシル基、シクロヘキセニル基、シクロヘキサジエニル基、シクロヘプチル基、シクロヘプタトリエニル基、シクロオクチル基などが含まれるが、これらに限定されるものではなく、多環式シクロアルキル基は、スピロ環、縮合環、及び架橋環のシクロアルキル基を含む。シクロアルキル基は、置換若しくは非置換であってもよい。
「スピロシクロアルキル基」とは、5~18員で、2つ以上の環状構造を有し、単環間で互いに1つの炭素原子(スピロ原子と呼ばれる)を共有し、環内に1種又は複数の二重結合を有するが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない多環式基を指す。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。スピロシクロアルキル基は、環と環との間で共有されるスピロ原子の数に応じて、モノスピロ、ジスピロ、又はポリスピロのシクロアルキル基に分けられ、好ましくはモノスピロ、ジスピロシクロアルキル基であり、好ましくは4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員である。「スピロシクロアルキル基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000019
「縮合シクロアルキル基」とは、5~18員で、2つ以上の環構造を含み、これらが互いに1対の炭素原子を共有し、1つ又は複数の環が1つ又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない全炭素多環基を指し、好ましくは6~12員、より好ましくは7~10員である。縮合シクロアルキル基は、構成環の数に応じて二環、三環、四環、及び多環に分けられ、好ましくは二環又は三環であり、より好ましくは5員/5員又は5員/6員の二環アルキル基である。「縮合シクロアルキル基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000020
「架橋シクロアルキル基」とは、5~18員で、2つ以上の環状構造を含み、互いに1対の炭素原子を共有し、1種又は複数の環が1種又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない全炭素多環基を指し、好ましくは6~12員、より好ましくは7~10員である。架橋シクロアルキル基は、構成環の数に応じて、二環、三環、四環又は多環の架橋シクロアルキル基に分けられ、好ましくは二環、三環又は四環であり、より好ましくは二環又は三環である。「架橋シクロアルキル基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000021
前記シクロアルキル環は、アリール基、ヘテロアリール基又は複素環基環に縮合することができ、ここで、母体構造に連結する環はシクロアルキル基であり、非限定的な実施例としては、インダニル基、テトラヒドロナフチル基、ベンゾシクロヘプチル基などが含まれる。
「複素環基」、「複素環」又は「複素環の」は、本願において交換可能に使用することができ、いずれも、3~12個の環原子を含む飽和又は部分不飽和の単環、二環又は三環の非芳香性複素環基であって、少なくとも1つの環原子が酸素、窒素、硫黄原子等のヘテロ原子である複素環基を指す。窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される1、2又は3個の原子を含んでいてもよい、5~7員の単環又は7~10員の二環又は三環を有することが好ましい。「複素環基」の例としては、モルホリニル基、オキセタニル基、チオモルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、1,1-ジオキソ-チオモルホリニル基、ピペリジニル基、2-オキソ-ピペリジニル基、ピロリジニル基、2-オキソ-ピロリジニル基、ピペラジン-2-オン基、8-オキサ-3-アザ-ビシクロ[3.2.1]オクチル基、及びピペラジニル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。前記複素環基環は、アリール基、ヘテロアリール基又はシクロアルキル環に縮合することができ、母体構造に連結する環は複素環基である。複素環基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。
「スピロ複素環基」とは、5~18員で、2つ以上の環状構造を有し、単環間で互いに1つの原子を共有し、環内に1種又は複数の二重結合を含むが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない多環基を指し、1種又は複数の環原子が窒素、酸素、硫黄又はS(O)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素であり、m=1又は2である。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。スピロ複素環基は、環と環との間で共有されるスピロ原子の数に応じて、モノスピロ複素環基、ビススピロ複素環基又はポリスピロ複素環基に分けられ、好ましくはモノスピロ複素環基及びビススピロ複素環基である。より好ましくは、4員/4員、4員/5員、4員/6員、5員/5員又は5員/6員のモノスピロ複素環基である。「スピロ複素環基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000022
「縮合複素環基」とは、2つ以上の環構造を含み、互いに1対の原子を共有し、1種又は複数の環が1種又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない全炭素多環基を指し、1種又は複数の環原子が窒素、酸素、硫黄又はS(O)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素であり、m=1又は2である。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。この縮合複素環基は、構成環の数に応じて二環、三環、四環又は多環の縮合複素環基に分けられ、好ましくは二環又は三環、より好ましくは5員/5員又は5員/6員の二環縮合複素環基である。「縮合複素環基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000023
「架橋複素環基」とは、5~18員で、2つ以上の環構造を含み、互いに互いに直接連結されていない2つ以上の原子を共有し、1種又は複数の環が1種又は複数の二重結合を含んでもよいが、完全に共役なπ電子を有する芳香族系を有する環が1つもない多環基を指し、1種又は複数の環原子が窒素、酸素、硫黄又はS(O)のヘテロ原子から選択され、残りの環原子は炭素であり、m=1又は2である。好ましくは6~14員、より好ましくは7~10員である。この架橋複素環基は、構成環の数に応じて、二環、三環、四環又は多環の橋複素環基に分けられ、好ましくは二環、三環又は四環、より好ましくは二環又は三環である。「架橋複素環基」の非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000024
「アリール基」とは、1つ又は2つの環を含有する炭素環芳香系を指し、前記環は、縮合するように連結されていてもよい。「アリール基」という用語は、例えば、フェニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基などの芳香族基を含む。アリール基は好ましくはC~C10アリール基、より好ましくはフェニル基及びナフチル基、最も好ましくはフェニル基である。アリール基は、置換若しくは非置換であってもよい。前記「アリール基」は、ヘテロアリール基、複素環基又はシクロアルキル基に縮合することができ、母体構造に連結するのはアリール環であり、非限定的な実施例には、以下のものが含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000025
「ヘテロアリール基」とは、芳香族の5~6員単環又は9~10員二環を指し、窒素、酸素及び/又は硫黄から選択される1~4個の原子を含んでもよい。「ヘテロアリール基」の実施例は、フリル基、ピリジル基、2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジル基、ピリダジニル基、ピリミジル基、ピラジニル基、チエニル基、イソオキサゾリル基、オキサゾリル基、オキサジアゾリル基、イミダゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、1,2,3-チアジアゾリル基、ベンゾメタジオキセニル基、ベンズイミダゾリル基、インドリル基、イソインドリル基、1,3-ジオキソ-イソインドリ基、キノリニル基、インダゾリル基、ベンゾイソチアゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、及びベンゾイソオキサゾリル基を含むが、これらに限定されるものではない。ヘテロアリール基は、任意に、置換若しくは非置換であってもよい。前記ヘテロアリール環は、アリール環、複素環基又はシクロアルキル環に縮合することができ、母体構造に連結する環はヘテロアリール環であり、非限定的な実施例には、以下が含まれるが、これらに限定されるものではない。
Figure 2023515728000026
「アルコキシ基」とは(アルキル-O-)の基を意味する。ここで、アルキル基は本明細書の関連定義を参照する。C~Cアルコキシ基が好ましい。その例としては、メトキシ基、エトキシ基、n-プロポキシ基、イソプロポキシ基、n-ブトキシ基、イソブトキシ基、t-ブトキシ基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「ハロアルキ基」とは、1種又は複数のハロゲン置換基を有するアルキル基を意味し、ここで、アルキル基は、本発明に記載されたような意味を有する。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、1,1-ジクロロエチル基、1,2-ジクロロプロピル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
「ヒドロキシ基」とは-OH基を指す。
「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素を指し、フッ素、塩素及び臭素が好ましい。
「アミノ基」とは-NHを指す。
「シアノ基」とは-CNを指す。
「ニトロ基」とは-NOを指す。
「ベンジル基」とは-CH-フェニルを指す。
「カルボキシル基」とは-C(O)OHを指す。
「アセチル基」とは-C(O)CH又はAcを指す。
「カルボン酸エステル基」とは、-C(O)O(アルキル基)又は(シクロアルキル基)を指し、アルキル基、シクロアルキル基は上記のように定義される。
「任意に」とは、それによって説明されるイベントが発生してもよいが、発生する必要はないことを意味し、例えば、「ARは、任意に1~複数のRで置換されてもよい」の説明には、AR基は1~複数のRで置換される場合と、置換されていない場合とが含まれる。
「置換の」とは、基中の1種又は複数の水素原子、好ましくは5つまで、より好ましくは1~3個の水素原子が、それぞれ独立して、対応する数の置換基で置換されていることを意味する。言うまでもなく、置換基はその可能な化学的位置にのみ存在し、当業者は、(実験又は理論によって)可能又は不可能な置換を、あまり努力することなく決定することができる。例えば、遊離水素を有するアミノ基やヒドロキシ基が、不飽和結合(エチレン性など)を有する炭素原子と結合すると不安定になることがある。
本明細書に記載されている「置換」又は「置換の」は、特に断らない限り、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキルアミノ基、ハロゲン基、スルフヒドリル基、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、シクロアルキル基、複素環基、アリール基、ヘテロアリール基、シクロアルコキシ基、ヘテロシクロアルコキシ基、シクロアルキルチオ基、ヘテロシクロアルキルチオ基、アミノ基、ハロアルキル基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、カルボン酸エステル基、=O、-C(O)R、-OC(O)R、-NR、-C(O)NR、-NRC(O)R、-S(O)NR又は-S(O)NRから選択される1つ又は複数の基で置換され、ここで、Rは下記一般式(I)のように定義される。
本発明における立体化学の定義及び慣例の使用は、通常、以下の文献を参照する。
S.P.Parker,Ed.,McGraw-Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw-HillBook Company,New York;and Eliel,E.and Wilen,S.,“Stereochemistry of Organic Compounds”, John Wiley&Sons,Inc.,New York,1994.
本発明の化合物は、不斉中心又はキラル中心を含んでもよく、したがって、異なる立体異性体が存在する。本発明の化合物のすべての立体異性体の形態はジアステレオマー、エナンチオマー、アトロプ異性体、及びラセミ混合物のようなそれらの混合物を含むが、これらに限定されるものではなく、本発明の一部を構成する。ジアステレオマーは、その物理化学的差異に基づいて、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留又は昇華等の方法により個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコール又はモッシャー酸塩化物のようなキラル補助剤)と反応させてジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋なエナンチオマーに変換するような分離によって、キラル異性体混合物をジアステレオマー混合物に変換することができる。本発明の中間体及び化合物はまた、異なる互変異性体の形態で存在してもよく、このような形態のすべては本発明の範囲内に含まれる。多くの有機化合物は光学活性な形態で存在しており、すなわち、平面偏光の平面を回転させる能力を有する。光学活性化合物を記述する際には、プレフィックスD、L又はR、Sを用いて分子のキラル中心の絶対配置を表す。プレフィックスd、l又は(+)、(-)は、化合物の平面偏光回転を命名するために使用される記号であり、(-)又はlは化合物が左旋性であることを意味し、プレフィックス(+)又はdは化合物が右旋性であることを意味する。これらの立体異性体の原子や原子団は互いに接続する順序は同じであるが、その立体構造は異なっている。特定の立体異性体はエナンチオマーであってもよく、その混合物は一般にエナンチオマー混合物と呼ばれる。50:50のエナンチオマー混合物はラセミ混合物又はラセミ体と呼ばれ、化学反応の過程で立体選択性や立体特異性がなくなる可能性がある。「ラセミ混合物」及び「ラセミ体」という用語は等モルの2つの鏡像異性体の混合物を指し、光学活性を欠く。
「互変異性体」又は「互変異性体の形態」とは、エネルギーの異なる構造の異性体が低エネルギー障壁を介して相互に転化できることを意味する。例えば、プロトン互変異性体(すなわち、プロトンシフト互変異性体)は、ケトン-エノール式及びイミン-エナミンの異性化作用のようなプロトン移動による互変を含む。原子価(valence)互変異性体は、再結合される結合電子の互変を含む。特に断りのない限り、本発明に記載された構造式は、非対称中心を含むR、S配置、二重結合の(Z)、(E)異性体、及び(Z)、(E)のコンフォーマーなど、すべての異性体の形態(例えば、エナンチオマー、ジアステレオマー、及び幾何異性体など)を含む。したがって、本発明の化合物の単一の立体化学異性体、そのエナンチオマー、ジアステレオマー、又は幾何異性体の混合物は、本発明の範囲に属する。
「薬学的に許容される塩」とは、ヒト又は動物の体内に使用した場合に安全性及び有効性を有する化合物の塩を指す。化合物の塩は、十分な量の塩基又は酸を純粋な溶液又は適当な不活性溶液中に使用することにより、対応する付加塩を得ることができる。薬学的に許容されるアルカリ付加塩としては、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アンモニアやマグネシウム塩等が含まれ、薬学的に許容される酸付加塩としては、無機酸塩及び有機酸塩が含まれ、前記無機酸及び有機酸としては、塩酸、臭化水素酸、炭酸、重炭酸イオン、リン酸、リン酸一水素イオン、リン酸二水素イオン、硫酸、硫酸一水素イオン、酢酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フタル酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、クエン酸やメタンスルホン酸等が含まれる(Berge et al.,“Pharmaceutical Salts”, Journal of Pharmaceutical Science 66:1-19(1977)参照)。
本発明によるCDK阻害剤としてのピリジンアセトアミド系誘導体は、従来技術と比較して、次のような有益な効果を有する。
本発明は、新規な構造のCDK阻害剤を提供し、試験の結果、このピリジンアセトアミド系誘導体は、優れたCDK7/CDK9酵素阻害活性を示し、癌、特に、血液癌、例えば、急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫など;固形腫瘍、例えば、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌及び肺癌などの治療薬の調製に有用である。
化合物2-2、3、11-2、13-1、13-2及びAZD4573によるMv4-11細胞RNA pol IIser2/5のリン酸化の阻害作用のSDS-PAGE電気泳動検出図である。
以下、本発明の技術的解決策をより理解しやすく、把握しやすくするために、本発明の方法を具体的な実施例を用いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。下記の実施例では、H NMRスペクトルはBruker装置(400MHz)で測定し、ケミカルシフトはppmで表される。テトラメチルシランの内部標準(0.00ppm)を使用する。H NMRの表現方法は、s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、br=ブロード、dd=ダブレットのダブレット、dt=トリプレットのダブレットである。カップリング定数を与える場合、その単位はHzである。
質量スペクトルはLC/MS装置で測定し、イオン化方式はESIとする。
高速液体クロマトグラフ型番:アジレント1260、サーモフィッシャーU3000;カラム型番:Waters xbrige C18(4.6*150 mm、3.5μm);移動相:A:ACN、B:Water(0.1%H)PO);流速:1.0mL/min;勾配:5%A for 1min、increase to 20%A within 4min、increase to 80%A within 8 min、80%A for 2min、back to 5%A within 0.1min、波長:220nm、カラム温度:35℃。
薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレートは煙台黄海HSGF254又は青島GF254シリカゲルプレートを使用し、薄層クロマトグラフィー(TLC)用シリカゲルプレートは0.2mm~0.3mmの規格を採用し、薄層クロマトグラフィーによる製品の分離精製は0.4mm~0.5mmの規格を採用する。
カラムクロマトグラフィーは煙台黄海シリカゲル200~300メッシュのシリカゲルをキャリヤーとする。
次の例では、別段の指示がない限り、すべての温度は摂氏温度で、別段の指示がない限り、様々な出発原料及び試薬が市販又は既知の方法に基づいて合成されたものであり、市販の原料及び試薬は、別段の指定がない限り、さらに精製されずに直接使用され、市販のメーカーには、国薬集団、百霊威科技有限公司、梯希愛(上海)化成工業発展有限公司、上海比得医薬科技有限公司や上海マイレル化学科技有限公司などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
CDOD:重水素化メタノール
CDCl:重水素化クロロホルム
DMSO-d:重水素化ジメチルスルホキシド
Pd(dba):トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
Pd(dppf)Cl:[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム
XantPhos:4,5-ビスジフェニルホスフィノ-9,9-ジメチルオキサンテン
XPhos:2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル
HATU:O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスファート
TLC:薄層クロマトグラフィー
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
purity:純度
&:及び
水素雰囲気とは、反応フラスコに約1L容積の水素風船を接続したものを意味する。
実施例では、特に断らない限り、反応中の溶液は水溶液を意味する。
実施例では、特に断らない限り、反応の温度は室温であり、20℃~30℃である。
実施例における反応の進行のモニタリングには、薄層クロマトグラフィー(TLC)が用いられ、反応に使用される展開剤、化合物の精製に用いられるカラムクロマトグラフィーの溶離剤系、又は薄層クロマトグラフィーの展開剤系は、以下を含む。A:石油エーテル・酢酸エチル系、B:ジクロロメタン・メタノール系、C:n-ヘキサン:酢酸エチル、溶媒の体積比は化合物の極性によって異なり、酢酸やトリエチルアミンなどの酸性又はアルカリ性の試薬を少量添加して調整することもできる。
中間体の調製
中間体1
5,5-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボリナン-2-イル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1
Figure 2023515728000027
第1ステップ ヒドロキシトリメチル酢酸メチル IN-1b
2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピオン酸IN-1a(100.0g、0.85mol)をメタノール(1L)に溶解し、濃硫酸(91.1g、0.36mol)を室温で滴下し、滴下終了後、75℃に昇温して4時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えてpHを弱アルカリに調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮して淡黄色透明液体の表題化合物IN-1b(93.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ 2,2-ジメチル-3-((メチルスルホニル)オキシ)プロピオン酸メチル IN-1c
化合物IN-1b(93.0g、粗生成物)をジクロロメタン(500mL)に溶解し、トリエチルアミン(85.9g、0.85mol)を加え、-5℃に温度を下げ、窒素保護下、塩化メチルスルホニル(88.2g、0.77mol)を滴下し、滴下終了後、室温に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色透明液体の表題化合物IN-1c(121.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ 3-ブロモ-2,2-ジメチルプロピオン酸メチル IN-1d
化合物IN-1c(121.0g、粗生成物)をN,N-ジメチルホルムアミド(800mL)に溶解し、臭化リチウム(101.0g、1.16mol)を室温で加え、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色透明液体の表題化合物IN-1d(85.0g、3段収率51%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ3.69(s,3H),3.48(s,2H),1.29(s,6H).
第4ステップ 2,2-ジメチル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロピオン酸メチル IN-1e
化合物IN-1d(85.0g、0.44mol)をN,N-ジメチルホルムアミド(500mL)に溶解し、炭酸セシウム(173.0g、0.53mol)とイミダゾール(32.6g、0.48mol)を室温で加え、85℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色透明液体の表題化合物IN-1e(41.0g、収率52%)を得た。
LC-MS: m/z=183.2 [M+H]
第5ステップ 2,2-ジメチル-3-(1H-ピラゾール-1-イル)プロピオン酸 IN-1f
化合物IN-1e(41.0g、0.22mol)をテトラヒドロフラン(150mL)とメタノール(100mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム(18.0g、0.45mol)の水(100mL)溶液を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮してテトラヒドロフラン及びメタノールを除去し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物IN-1f(33.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.44(s,1H),7.61(t,J=1.6Hz,1H),7.41(d,J=1.6Hz,1H),6.21(t,J=2.0Hz,1H),4.24(s, 2H),1.06(s,6H).
第6ステップ 5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-4-オン IN-1g
化合物IN-1f(33.0g、粗生成物)を無水テトラヒドロフラン(300mL)に溶解し、窒素保護下、-65℃に温度を下げて、n-ブチルリチウム(160mL、0.4mol、2.5Mテトラヒドロフラン溶液)をゆっくりと滴下し、滴下終了後、-45℃に昇温して1時間反応させ、さらに室温に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水にゆっくりと注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-1g(18.1g、2段収率55%)を得た。
第7ステップ 5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1h
化合物IN-1g(18.1g、0.12mol)をジグリコール(300mL)に溶解し、ヒドラジン水和物(30mL、0.6mol、85%)を室温で加え、180℃(内温156℃)に昇温して2時間反応させ、150℃に温度を下げて、水酸化カリウム(23.6g、0.42mol)をゆっくりと加え、滴下終了後、180℃に昇温して5時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、塩酸(3M)溶液を加えてpH=6~7に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-1h(7.8g、収率48%)を得た。
第8ステップ 3-ブロモ-5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1i
化合物IN-1h(7.1g、52.1mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解し、N-ブロモスクシンイミド(9.3g、52.2mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色液体の表題化合物IN-1i(7.8g、収率48%)を得た。
第9ステップ 5,5-ジメチル-3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボリナン-2-イル)-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール IN-1
化合物IN-1i(5.5g、25.6mmol)を1,4-ジオキサン(50mL)に溶解し、ビス(ピナコラート)ジボロン(9.7g、38.2mmol)、酢酸カリウム(5.0g、51.0mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(244mg、0.3mmol)を加え、窒素保護下、85℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物IN-1(2.4g、収率36%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.77(s,1H), 3.88(s,2H),2.79(s,2H),1.26(s,12H), 1.24(s,6H).
中間体2
5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-アミン IN-2
Figure 2023515728000028
第1ステップ (4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)ジ-t-ブチル イミノジカーボネート IN-2b
4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-アミノ IN-2a(3.0g、14.5mmol)をt-ブタノール/アセトン(1:1)の混合溶媒(100mL)に分散させ、トリエチルアミン(6.2g、61.3mmol)、炭酸ジ-t-ブチル(12.7g、58.2mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン(触媒量)を加え、室温で3時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して有機溶媒を除去し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-2b(7.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.65(s,1H), 8.03(s,1H),1.41(s,18H).
第2ステップ (2-((ジ-t-ブトキシカルボニル)アミノ)-5-クロロピリジン-4-イル)ホウ酸 IN-2c
化合物IN-2b(1.0g、粗生成物)を1,4-ジオキサン(20mL)に分散させ、ビス(ピナコラート)ジボロン(950mg、3.7mmol)、酢酸カリウム(730mg、7.4mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(触媒量)を順次加え、窒素保護下、90℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液を室温に冷却し、ろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキを洗浄し、ろ液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、褐色油状物の表題化合物IN-2c(2.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=373.1[M+H]
第3ステップ ジ-t-ブチル(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)イミノジカーボネート IN-2d
化合物IN-1i(215mg、1.0mmol)及び化合物IN-2c(746mg、2.0mmol)を1,4-ジオキサン(15mL)と水(5mL)に分散させ、炭酸ナトリウム(212mg、2.0mmol)及びPd(dppf)Cl(触媒量)を室温で順次加え、添加終了後、窒素保護下、100℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、ろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキを複数回洗浄し、ろ液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-2d(398mg、収率86%)を得た。
第4ステップ 5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-アミン IN-2
化合物IN-2d(398mg、0.86mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体の表題化合物IN-2(215mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
中間体3
7-(2-アミノ-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-3
Figure 2023515728000029
第1ステップ 4-ブロモ-1H-ピロール-2-ホルムアルデヒド IN-3b
1H-ピロール-2-ホルムアルデヒドIN-3a(10.0g、105.3mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、窒素保護下、0℃に冷却し、N-ブロモスクシンイミド(19.7g、110.5mmol)を加え、0℃で保温して30分間反応させた。TLCによれば、原料は消失した。反応液を濃縮して有機溶媒を除去し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-3b(12.6g、収率69%)を得た。
LC-MS: m/z=174.0[M+H]
第2ステップ 4-ブロモ-1H-ピロール-2-ホルモニトリル IN-3c
化合物IN-3b(5.0g、28.7mmol)を水(150mL)に溶解し、O-ヒドロキシルアミンスルホン酸(11.4g、100.6mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料は消失した(原料と製品をアルデヒド・ケトン発色剤で区別した)。反応液を0℃に冷却し、水酸化カリウム溶液(4N)をpH=13~14に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-3c(4.2g、収率85.0%)を得た。
LC-MS: m/z=168.9[M-H]
第3ステップ 4-(4-ブロモ-2-シアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチル酪酸メチル IN-3d
化合物IN-3c(1.0g、5.8mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に分散させ、炭酸カリウム(1.6g、11.6mmol)及び化合物IN-1d(1.7g、8.8mmol)を室温で加え、85℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水と飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、黄色液体の表題化合物IN-3d(1.7g、収率97%)を得た。
第4ステップ 4-(4-ブロモ-2-シアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチル酪酸 IN-3e
化合物IN-3d(1.7g、5.7mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)及びメタノール(15mL)に分散し、0℃に冷却し、水酸化ナトリウム水溶液(3mL、12mmol、4M)を加え、室温にゆっくりと昇温して30分間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して有機溶媒を除去し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpHを酸性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色油状の表題化合物IN-3e(1.4g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ 4-(4-ブロモ-2-シアノ-1H-ピロール-1-イル)-3,3-ジメチルブチリルクロリド IN-3f
化合物IN-3e(1.4g、粗生成物)をジクロロメタン(30mL)に分散させ、N,N-ジメチルホルムアミド(1mL)を室温で加え、0℃に冷却し、塩化オキサリル(980mg、7.7mmol)を滴下し、滴下終了後、室温にゆっくりと昇温して30分間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した(メタノールでクエンチングして薄層クロマトグラフィー)。反応液を濃縮して、黄色油状の表題化合物IN-3f(1.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第6ステップ 7-ブロモ-2,2-ジメチル-1-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-3g
三塩化アルミニウム(1.4g、5.8mmol)をジクロロメタン(15mL)に分散し、0℃に冷却し、窒素保護下、化合物IN-3f(1.5g、粗生成物)のジクロロメタン(15mL)溶液を滴下し、滴下終了後、室温に自然昇温させて一晩撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に氷水を注入してクエンチングし、塩酸(1N)を加えてpHを酸性に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-3g(900mg、3段収率62%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ 7.00(s,1H),4.17(s,2H),1.38(s,6H).
第7ステップ 7-ブロモ-1-ヒドロキシ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-3h
化合物IN-3g(870mg、3.4mmol)をメタノール(15mL)に分散させ、0℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(330mg、8.7mmol)を加え、室温に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液に水を加えてクエンチングし、濃縮してメタノールを除去し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物IN-3h(1.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第8ステップ 7-ブロモ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-3i
化合物IN-3h(1.0g、粗生成物)をトリフルオロ酢酸(20mL)に分散させ、0℃に冷却し、窒素置換を行い、トリエチルシラン(1.4g、12mmol)を滴下し、滴下終了後、0℃で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHをアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色液体の表題化合物IN-3i(370mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=239.3[M+H]
第9ステップ (5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチル イミノジカーボネート IN-3j
化合物IN-2c(250mg、粗生成物)及び化合物IN-3i(1.2g、1.6mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸ナトリウム(220mg、2.1mmol)及びPd(dppf)Cl(触媒量)を順次加え、窒素保護下、100℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を室温に冷却し、ろ過し、酢酸エチルでろ過ケーキを洗浄し、ろ液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物IN-3j(300mg、3段収率26%)を得た。
LC-MS: m/z=387.2[M+H-Boc]
第10ステップ 7-(2-アミノ-5-クロロピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル IN-3
IN-3j(300mg、0.62mmol)をジクロロメタン(6mL)に分散させ、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、原料は完全に反応した。反応液を濃縮して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、黄色固体の表題化合物IN-3(250mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=287.1[M+H]
<実施例1>
3-(2-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)ベンズアミド 1
Figure 2023515728000030
第1ステップ 2-(3-ブロモフェニル)酢酸メチル 1b
3-ブロモフェニル酢酸1a(10.0g、46.5mmol)をメタノール(80mL)に溶解し、濃硫酸(4.6g、46.5mmol)をゆっくりと滴下し、60℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、濃縮して大部分のメタノールを除去し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、浅黄色透明液体の表題化合物1b(10.8g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=229.0/230.9[M+H]
第2ステップ 2-(3-シアノフェニル)酢酸メチル 1c
化合物1b(9.0g、粗生成物)をN-メチルピロリドン(80mL)に溶解し、シアン化亜鉛(9.2g、78.4mmol)及びテトラキス-トリフェニルホスホニウムパラジウム(1.15g、1.0mmol)を加え、窒素保護下、160℃に昇温して8時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、浅黄色透明液体の表題化合物1c(5.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=176.0[M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.58-7.51(m,3H),7.44(t,J=7.6Hz,1H),3.71(s,3H),3.66(s,2H).
第3ステップ 2-(3-カルバモイルフェニル)酢酸メチル 1d
化合物1c(5.0g、粗生成物)をジメチルスルホキシド(50mL)に溶解し、過酸化水素(10mL、30%)及び炭酸カリウム(600mg、4.3mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、略白色固体の表題化合物1d(5.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ 3-ホルムアミドフェニル酢酸 1e
化合物1d(1.0g、粗生成物)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(416mg、10.4mmol)の水(3mL)溶液及びメタノール(1mL)を順次加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、塩酸(4N)を加えてpH=4~5に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、略白色固体の表題化合物1e(600mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LCMS: m/z=180.1[M+H]
第5ステップ 3-(2-((4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキシエチル)ベンズアミド 1g
化合物1e(600mg、粗生成物)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド(980mg、5.1mmol)を加え、室温で1時間撹拌し、4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-アミノ 1f(704mg、3.4mmol)を加え、30℃に昇温して2日間撹拌した。TLCによれば、大量の原料が残っていた。反応液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色固体の表題化合物1g(105mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第6ステップ 3-(2-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)ベンズアミド 1
化合物1g(160mg、粗生成物)を1,4-ジオキサン(6mL)と水(2mL)の混合溶媒に溶解し、炭酸ナトリウム(91mg, 0.86mmol)、中間体IN-1(170mg、0.65mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(33mg、0.04mmol)を室温で順次加え、窒素保護下、90℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物1(29mg、6段収率1%)を得た。
LC-MS: m/z=423.9[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.92(s,1H),8.38(s,1H),8.22(s,1H),8.00(s,1H),7.96(s,1H),7.85(s,1H),7.76(d,J=7.6Hz,1H),7.49(d,J=7.6Hz,1H),7.40(t,J=7.6Hz,1H),7.34(s,1H),3.92(s,2H),3.80(s,2H),2.86(s,2H),1.24(s,6H). (95.31% purity by HPLC)
<実施例2>
(S)-3-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ベンズアミド(仮定) 2-1
(R)-3-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ベンズアミド(仮定) 2-2
Figure 2023515728000031
第1ステップ 2-(3-ブロモフェニル)プロピオン酸メチル 2a
化合物1b(5.0g、21.83mmol)を無水テトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、窒素保護下、-78℃に温度を下げて、リチウムジイソプロピルアミド(13mL、26mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)を滴下し、滴下終了後、-60℃で1時間反応させ、ヨードメタン(3.1g、21.84mmol)を滴下し、滴下終了後、室温に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色液体の表題化合物2a(1.6g、収率30%)を得た。
第2ステップ 2-(3-シアノフェニル)プロピオン酸メチル 2b
化合物2a(1.7g、6.99mmol)をN-メチルピロリドン(10mL)に溶解し、シアン化亜鉛(1.3g、11.07mmol)及びテトラキス-トリフェニルホスホニウムパラジウム(140mg、0.12mmol)を室温で加え、150℃に昇温して5時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色液体の表題化合物2b(1.0g、収率77%)を得た。
第3ステップ 2-(3-ホルムアミドフェニル)プロピオン酸メチル 2c
化合物2b(1.0g、5.28mmol)をジメチルスルホキシド(10mL)に溶解し、炭酸カリウム(110mg、0.80mmol)及び過酸化水素(2.0mL、30%)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色液体の表題化合物2c(1.0g、収率91%)を得た。
LC-MS: m/z=208.2 [M+H]
第4ステップ 2-(3-ホルムアミドフェニル)プロピオン酸 2d
化合物2c(1.0g、4.82mmol)をテトラヒドロフラン/メタノール/水(12mL/2mL/6mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.5g、12.50mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物2d(910mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)-2-(3-シアノフェニル)プロピオンアミド 2e
化合物2d(241mg、粗生成物)及び化合物1f(373mg、1.80mmol)を酢酸エチル(5mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(1.8g、2.83mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(455mg、5.75mmol)を室温で加え、85℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物2e(200mg、2段収率43%)を得た。
LC-MS: m/z=364.0 [M+H]
第6ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(3-シアノフェニル)プロピオンアミド 2f
化合物2e(250mg、0.68mmol)及び中間体IN-1(233mg、0.89mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)及び水(2.5mL)に溶解し、炭酸カリウム(276mg、2.00mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(57mg、0.07mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物2f(90mg、収率31%)を得た。
第7ステップ (S)-3-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ベンズアミド(仮定)2-1 & (R)-3-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)ベンズアミド(仮定) 2-2
化合物2f(90mg、0.21mmol)をジメチルスルホキシド(5mL)に溶解し、炭酸カリウム(50mg、0.36mmol)及び過酸化水素(1mL、30%)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体化合物2(81mg、収率88%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,EtOH:Hexane=40:60)を行い、表題化合物2-1(RT 34.5min) (13.7mg、収率17%)及び表題化合物2-2(RT 39.7min) (16.2mg、収率20%)を得た。
化合物2-1
LC-MS: m/z=438.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.85(s,1H),8.35(s,1H),8.23(s,1H),7.98(s,2H),7.94(s,1H),7.76(d,J=7.6Hz,1H),7.56(d,J=8.0Hz,1H),7.41(t,J=7.6Hz,1H),7.36(s,1H),4.10(q,J=7.2Hz,1H),3.94(s,2H),2.88(s,2H),1.46(d,J=6.8Hz,3H),1.27(s,6H). (98.78% purity by HPLC)
化合物2-2
LC-MS: m/z=438.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.85(s,1H),8.35(s,1H),8.23(s,1H),7.98(s,2H),7.94(s,1H),7.76(d,J=7.6Hz,1H),7.56(d,J=8.0Hz,1H),7.41(t,J=7.6Hz,1H),7.36(s,1H),4.10(q,J=7.2Hz,1H),3.94(s,2H),2.88(s,2H),1.46(d,J=6.8Hz,3H),1.27(s,6H). (98.60% purity by HPLC)
<実施例3>
3-(2-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-N-メチルベンズアミド 3
Figure 2023515728000032
第1ステップ m-カルボキシフェニル酢酸 3a
化合物1c(2.0g、11.42mmol)及び水酸化ナトリウム(1.83g、45.76mmol)を水(20mL)及びエタノール(5mL)に溶解し、75℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物3a(1.8g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ 3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)安息香酸 3b
塩化チオニル(36mg、0.30mmol)を化合物3a(1.8g、10.0mmol)のメタノール(5mL)溶液に加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物3b(1.6g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,CDCl)δ13.00(s,1H),7.88-7.84(m,2H),7.54-7.44(m,2H),3.79(s,2H),3.63(s,3H).
第3ステップ 2-(3-(クロロカルボニル)フェニル)酢酸メチル 3c
塩化チオニル(5mL、0.07mmol)を化合物3b(600mg、粗生成物)のトルエン(15mL)溶液に加え、85℃に昇温して3時間撹拌した。TLCによれば、原料は消失した。反応液を濃縮して表題化合物3c(656mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ 2-(3-(メチルカルバモイル)フェニル)酢酸メチル 3d
化合物3c(328mg、粗生成物)及びメチルアミン塩酸塩(125mg、1.85mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.5mL、3.60mmol)を加え、室温で30分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、無色油状液体の表題化合物3d(230mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=208.0 [M+H]
第5ステップ 2-(3-(メチルカルバモイル)フェニル)酢酸 3e
化合物3d(230mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(3mL)と水(3mL)の混合溶媒に溶解し、水酸化ナトリウム(67mg、1.67mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、希塩酸(1N)でpH-3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物3e(180mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第6ステップ 3-(2-((4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-N-メチルベンズアミド 3f
化合物3e(180mg、粗生成物)及び化合物1f(200mg、0.96mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、ピリジン(379mg、4.79mmol)を室温で加え、1-プロピルリン酸無水物(2.05g、3.22mmol、50%酢酸エチル溶液)を滴下し、滴下終了後、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物3f(210mg、6段収率28.8%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.18(s,1H),8.52(s,1H),8.48(s,1H),8.44-8.43(m,1H),7.81(s,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.48-7.39(m,2H),3.81(s,2H),2.78(d,J=4.4Hz,3H).
第7ステップ 3-(2-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)-N-メチルベンズアミド 3
化合物3f(100mg、0.26mmol)及び中間体IN-1(100mg、0.38mg)を1,4-ジオキサン/水(2mL/0.5mL)に溶解し、炭酸ナトリウム(40mg、0.38mmol)及びPd(dppf)Cl(18mg、0.025mmol)を室温で加え、窒素保護下、80℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物3(32mg、収率29%)を得た。
LC-MS: m/z=438.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.95(s,1H),8.45-8.43(m,1H),8.38(s,1H),8.22(s,1H),8.00(s,1H),7.82(s,1H),7.71(d,J=7.6Hz,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.41(t,J=8.0Hz,1H),3.92(s,2H),3.80(s,2H),2.86(s,2H),2.78(d,J=4.8Hz,3H),1.24(s,6H). (95.32% purity by HPLC)
<実施例4>
N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(3-シアノフェニル)アセトアミド 4
Figure 2023515728000033
第1ステップ N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)-2-(3-シアノフェニル)アセトアミド 4a
化合物1e(347mg、1.94mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、化合物1f(331mg、1.60mmol)、1-プロピルリン酸無水物(4.10g、6.44mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(764mg、9.66mmol)を室温で加え、85℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物4a(537mg、収率68%)を得た。
第2ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(3-シアノフェニル)アセトアミド 4
化合物4a(100mg、0.28mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、中間体IN-1(112mg、0.43mmol)、炭酸カリウム(79mg、0.57mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(触媒量)を室温で加え、窒素保護下、95℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物4(38mg、収率33%)を得た。
LC-MS: m/z=406.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.95(s,1H),8.38(s,1H),8.19(s,1H),7.99(s,1H),7.79(s,1H),7.74(d,J=7.6Hz,1H),7.68(d,J=8.0Hz,1H),7.55(t,J=8.0Hz,1H),3.92(s,2H),3.85(s,2H),2.95(s,2H),1.24(s,6H). (97.23% purity by HPLC)
<実施例5>
N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-4-イル)アセトアミド 5
Figure 2023515728000034
第1ステップ 2-(ピリジン-4-イル)酢酸 5b
ピリジン-4-酢酸メチル5a(2.0g、13.23mmol)をテトラヒドロフラン/水(10mL/5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(1.32g、33.01mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物5b(1.40g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-4-イル)アセトアミド 5c
化合物5b(300mg、粗生成物)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、化合物1f(379mg、1.83mmol)、ピリジン(868mg、10.97mmol)、1-プロピルリン酸無水物(4.66g、7.32mmol、50%酢酸エチル溶液)を順次加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物5c(633mg、収率89%)を得た。
LC-MS: m/z=326.0[M+H]
第3ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-4-イル)アセトアミド 5
化合物5c(100mg、0.31mmol)を1,4-ジオキサン/水(6mL/2mL)に溶解し、中間体IN-1(158mg、0.60mmol)、炭酸カリウム(84mg、0.61mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(触媒量)を室温で加え、窒素保護下、95℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物5(33mg、収率28.2%)を得た。
LC-MS: m/z=382.2 [M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.82(s,1H),8.65(s,2H),8.26(s,1H),8.20(s,1H),8.11(s,1H),7.46(s,2H),3.95(s,2H),3.85(s,2H),2.95(s,2H),1.34(s,6H). (97.54% purity by HPLC)
<実施例6>
N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)アセトアミド 6
Figure 2023515728000035
第1ステップ 3-ピリジン酢酸 6b
ピリジン-3-酢酸エチル6a(2.0g、12.11mmol)をテトラヒドロフラン及び水(10mL/5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(1.32g、33.01mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に希塩酸(10.2mL、31.60mmol、3M)を加えて中和し、濃縮し、固体を得て、メタノール/ジクロロメタン溶液(10%)を加え、不溶塩をろ過により除去し、ろ液を濃縮し、表題化合物6b(1.18g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第2ステップ N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)アセトアミド 6c
化合物6b(300mg、粗生成物)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、化合物1f(379mg、1.83mmol)、ピリジン(868mg、10.97mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(4.66g、7.32mmol、50%酢酸エチル溶液)を室温で順次加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物6c(590mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)アセトアミド 6
化合物6c(100mg、粗生成物)を1,4-ジオキサン/水(6mL/2mL)に溶解し、窒素保護下、中間体IN-1(158mg、0.60mmol)、炭酸カリウム(84mg、0.61mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(触媒量)を室温で順次加え、95℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、白色固体の表題化合物6(33mg、3段収率16%)を得た。
LC-MS: m/z=382.1 [M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.78(s,1H),8.61(d,J=4.4Hz,1H),8.42(s,1H),8.23(s,1H),8.21(s,1H),8.10(s,1H),7.89(d,J=8.0Hz,1H),7.45(dd,J=7.6Hz,4.8Hz,1H),3.95(s,2H),3.87(s,2H),2.94(s,2H),1.33(s,6H). (97.14% purity by HPLC)
<実施例7>
N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-シアノピリジン-2-イル)アセトアミド 7
Figure 2023515728000036
第1ステップ 2-(6-ブロモピリジン-2-イル)酢酸メチル 7c
2-ブロモ-6-メチルピリジン7a(5.0g、29.1mmol)を無水テトラヒドロフラン(30mL)に溶解し、窒素保護下、-50℃に温度を下げて、リチウムジイソプロピルアミド(39mL、78.0mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)、クロロギ酸メチル7b(3.2g、33.9mmol)を順次滴下し、滴下終了後、-50℃で15分間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色固体の表題化合物7c(1.2g、収率15%)を得た。
LC-MS: m/z=230.0 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.52(t,J=8.0Hz,1H),7.40(d,J=8.0Hz,1H),7.28(d,J=8.0Hz,1H),3.84(s,2H),3.82(s,3H).
第2ステップ 2-(6-シアノピリジン-2-イル)酢酸メチル 7d
化合物7c(1.1g、4.8mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)及び水(1mL)に溶解し、シアン化亜鉛(845mg、7.2mmol)、Pd(dppf)Cl(200mg、0.3mmol)及びPd(dba)(270mg、0.3mmol)を順次加え、90℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物7d(710mg、収率84%)を得た。
LC-MS: m/z=177.1 [M+H]
第3ステップ 2-(6-シアノピリジン-2-イル)酢酸7e
化合物7d(600mg、3.4mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(136mg、3.4mmol)の水(2mL)溶液及びメタノール(2mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水に注入し、希塩酸(2N)でpHを5~6に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色固体の表題化合物7e(370mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)-2-(6-シアノピリジン-2-イル)アセトアミド 7f
化合物7e(300mg、粗生成物)を酢酸エチル(5mL)に溶解し、ピリジン(506mg、6.4mmol)、1-プロピルリン酸無水物(2.8g、4.3mmol、50%酢酸エチル溶液)、4-ブロモ-5-クロロ-2-アミノピリジン(294mg、1.4mmol)を室温で順次加え、85℃に昇温して1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、飽和重炭酸ナトリウム溶液でpHを8~9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、淡黄色固体の表題化合物7f(600mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-シアノピリジン-2-イル)アセトアミド 7
化合物7f(155mg、粗生成物)を1,4-ジオキサン(5mL)及び水(2.5mL)の混合溶媒に溶解し、中間体IN-1(149mg, 0.57mmol)、炭酸カリウム(180mg、1.3mmol)及びPd(dppf)Clのジクロロメタン錯体(33mg、0.03mmol)を加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物7(70mg、収率39%)を得た。
LC-MS: m/z=407.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.98(s,1H),8.39(s,1H),8.19(s,1H),8.02-8.06(m,1H),8.00(s,1H),7.95(d,J=8.0Hz,1H),7.76(d,J=8.0Hz,1H),4.07(s,2H),3.92(s,2H),2.85(s,2H),1.24(s,6H). (99.04% purity by HPLC)
<実施例8>
2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 8
Figure 2023515728000037
第1ステップ 2-(3-アセトアミドフェニル)酢酸メチル 8a
化合物1b(1.5g、粗生成物)を1,4-ジオキサン(20mL)に溶解し、炭酸セシウム(8.5g、26.1mmol)、アセトアミド(0.8g、13.1mmol)、Pd(dba)(270mg、0.3mmol)及びXphos(170mg、0.3mmol)を室温で順次加え、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色液体の表題化合物8a(450mg、2段収率33%)を得た。
LCMS: m/z=208.1 [M+H]
第2ステップ 2-(3-アセトアミドフェニル)酢酸 8b
化合物8a(450mg、2.2mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(170mg、4.2mmol)の水(3mL)溶液及びメタノール(1mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、希塩酸(4N)でpH=4~5に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、略白色固体の表題化合物8b(250mg、収率60%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ12.53-12.15(m,1H),9.91(s,1H),7.52-7.45(m,2H),7.31-7.13(m,1H),6.91(d,J=7.6Hz,1H),3.51(s,2H),2.02(d,J=7.8Hz,3H).
第3ステップ 2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)アセトアミド 8c
化合物8b(500mg、2.6mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、ピリジン(0.8g、10.1mmol)、化合物1f(505mg、2.4mmol)及び1-プロピルリン酸無水物(0.8g、10.4mmol、50%酢酸エチル溶液)を順次加え、室温で一晩撹拌した。TLCによれば、原料はまだ残っていた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、淡黄色固体の表題化合物8c(180mg、 収率18%)を得た。
LC-MS: m/z=381.9 [M+H]
第4ステップ 2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 8
化合物8c(180mg、0.47mol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)の混合溶媒に溶解し、炭酸ナトリウム(100mg、0.94mmol)、中間体IN-1(186mg、0.65mmol)及びPd(dppf)Clジクロロメタン錯体(41mg、0.05mmol)を室温で順次加え、窒素保護下、90℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水にゆっくりと注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、Prep-TLCにより精製し、白色固体の表題化合物8(22mg、収率11%)を得た。
LC-MS: m/z =438.0[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.87(s,1H),9.91(s,1H),8.37(s,1H),8.23(s,1H),8.00(s,1H),7.55(s,1H),7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.23(t,J=8.0Hz,1H),7.01(d,J=7.6Hz,1H),3.93(s,2H),3.71(s,2H),2.87(s,2H),2.02(s,3H),1.25(s,6H). (95.20% purity by HPLC)
<実施例9>
N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(3-(2-シアノアセトアミド)フェニル)アセトアミド 9
Figure 2023515728000038
第1ステップ 2-(3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)酢酸メチル 9a
化合物1b(1.0g、4.36mmol)及びt-ブチルカーバメート(0.77g、6.57mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)に溶解し、炭酸セシウム(2.85g、8.75mmol)、Pd(dba)(120mg、0.13mmol)及びXantphos(75mg、0.13mmol)を室温で順次加え、窒素保護下、100℃に昇温して5時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、浅黄色透明液体の表題化合物9a(625mg、収率54%)を得た。
LC-MS: m/z=283.2 [M+Na]
第2ステップ 2-(3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)酢酸 9b
化合物9a(625mg、2.36mmol)をメタノール/水(10mL/3mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(141mg、3.53mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、浅黄色透明液体の表題化合物9b(666mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=274.1[M+Na]
第3ステップ (3-(2-((4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)フェニル)t-ブチルカーバメート 9c
化合物9b(666mg、粗生成物)を酢酸エチル(30mL)に溶解し、化合物1f(458mg、2.21mmol)、1-プロピルリン酸無水物(5.63g、8.85mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(1.05g、13.27mmol)を室温で順次加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物9c(830mg、2段収率80%)を得た。
LC-MS: m/z=442.0[M+H]
第4ステップ t-ブチル(3-(2-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキソエチル)フェニル)カーバメート 9d
化合物9c(200mg、0.45mmol)及び中間体IN-1(178mg、0.68mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)及び水(3mL)に溶解し、炭酸カリウム(125mg、0.90mmol)及びPd(dppf)Cl(触媒量)を室温で加え、窒素保護下、95℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物9d(78mg、収率35%)を得た。
LC-MS: m/z=496.2[M+H]
第5ステップ 2-(3-アミノフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 9e
化合物9d(78mg、0.16mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物9e(44mg、収率70%)を得た。
LC-MS: m/z=396.2[M+H]
第6ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(3-(2-シアノアセトアミド)フェニル)アセトアミド 9
化合物9e(44mg、0.11mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、シアノ酢酸(14mg、0.16mmol)及びEDCl(32mg、0.17mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物9(27.9mg、収率54%)を得た。
LC-MS: m/z=463.1[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.89(s,1H),10.31(s,1H),8.37(s,1H),8.22(s,1H),8.00(s,1H),7.52(s,1H),7.45(d,J=7.8Hz,1H),7.29(t,J=7.2Hz,1H),7.07(d,J=8.0Hz,1H),3.92(s,2H),3.88(s,2H),3.73(s,2H),2.86(s,2H),1.24(s,6H). (99.49% purity by HPLC)
<実施例10>
2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 10
Figure 2023515728000039
第1ステップ t-ブチル3-(2-((5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-2-オキシエチル)フェニルカーバメート 10a
化合物9b(136mg、0.54mmol)及び中間体IN-3(130mg、0.45mmol)を酢酸エチルに溶解し、1-プロピルリン酸無水物(1.15g,1.81mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(213mg、2.69mmol)を室温で加え、80℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物10a(200mg、収率71%)を得た。
LC-MS: m/z=520.2[M+H]
第2ステップ 2-(3-アミノフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 10b
化合物10a(200mg、0.38mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物10b(152mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ 2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)アセトアミド 10
化合物10b(80mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、炭酸カリウム(39mg、0.28mmol)及び酢酸無水物(23mg、0.23mmol)を加え、室温で3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物10(62mg、2段収率66%)を得た。
LC-MS: m/z=462.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.93(s,1H),9.98(s,1H),8.39(s,1H),8.19(s,1H),7.57(s,1H),7.47(d,J=8.0Hz,1H),7.41(s,1H),7.22(t,J=8.0Hz,1H),7.00(d,J=7.6Hz,1H),3.93(s,2H),3.70(s,2H),2.84(s,2H),2.02(s,3H),1.21(s,6H). (99.05% purity by HPLC)
<実施例11>
(S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)プロピオンアミド(仮定) 11-1
(R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)プロピオンアミド(仮定) 11-2
Figure 2023515728000040
第1ステップ 2-(ピリジン-3-イル)プロピオン酸エチル 11a
ピリジン-3-酢酸エチル6a(1.0g、6.05mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃に冷却し、カリウムt-ブトキシド(680mg、6.06mmol)を加え、0℃で30分間反応させ、ヨードメタン(3.70g、26.07mmol)を加え、室温に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色油状液体の表題化合物11a(600mg、収率55%)を得た。
第2ステップ 2-(ピリジン-3-イル)プロピオン酸 11b
化合物11a(0.6g、3.35mmol)をメタノール(15mL)及び水(5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.4g、10.00mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物11b(0.5g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)プロピオンアミド 11c
化合物11b(0.5g、粗生成物)及び化合物1f(0.69g、3.32mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(2.1g、3.30mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(0.78g、9.86mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物11c(600mg、2段収率53%)を得た。
第4ステップ (S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)プロピオンアミド(仮定) 11-1 & (R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(ピリジン-3-イル)プロピオンアミド(仮定) 11-2
化合物11c(176mg、0.52mmol)及び中間体IN-1(150mg、0.57mmol)を1,4ジオキサン(4mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸ナトリウム(82mg、0.77mmol)及びPd(dppf)Cl(38mg、0.05mmol)を室温で加え、80℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体化合物11(44mg、収率22%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,EtOH:Hexane=40:60)を行って、表題化合物11-1(RT 31.7min) (16mg、収率36%)及び表題化合物11-2(RT 44.2min) (17mg、収率39%)を得た。
化合物11-1
LC-MS: m/z=396.2 [M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ9.52(br,1H),9.27(s,1H),8.66(s,1H),8.34(s,1H),8.23-8.18(m,2H),8.06(s,1H),7.74-7.66(m,1H),4.53-4.38(m,1H),3.95(s,2H),2.94(s,2H),1.67(d,J=6.4Hz,3H),1.34(s,6H). (100% purity by HPLC)
化合物11-2
LC-MS: m/z=396.2 [M+H]
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.96(s,1H),8.66-8.60(m,2H),8.21(d,J=10.4Hz,2H),8.07(s,1H),8.04(d,J=7.2Hz,1H),7.52-7.50(m,1H),4.17-4.07(m,1H),3.95(s,2H),2.95(s,2H),1.65(d,J=6.4Hz,3H),1.35(s,6H). (98.85% purity by HPLC)
<実施例12>
N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-メトキシピリジン-3-イル)アセトアミド 12
Figure 2023515728000041
第1ステップ 3-(2,5-ジクロロピリジン-4-イル)-5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール 12b
中間体IN-1(230mg、0.88mmol)及び2,5-ジクロロ-4-ヨードピリジン12a(200mg、0.73mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸カリウム(202mg、1.46mmol)、Pd(dppf)Clジクロロメタン錯体(50mg、0.06mmol)を加え、窒素置換を3回行い、85℃に昇温して3時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色固体の表題化合物12b(108mg、収率52%)を得た。
第2ステップ 5-(ブロモメチル)-2-メトキシピリジン 12d
2-メトキシ-5-メチルピリジン12c(2.0g、16.24mmol)を四塩化炭素(40mL)に溶解し、N-ブロモスクシンイミド(3.18g、17.87mmol)及びアゾビスイソブチロニトリル(0.27g、1.64mmol)を室温で加え、70℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、酢酸エチルでスラリー化してろ過し、ろ過ケーキを洗浄して乾燥し、黄色液体の表題化合物12d(2.9g、収率88%)を得た。
第3ステップ 2-(6-メトキシピリジン-3-イル)アセトニトリル 12e
化合物12d(3.0g、14.85mmol)をアセトニトリル(30mL)に溶解し、トリメチルシアノシラン(2.50g、25.20mmol)及び炭酸カリウム(2.79g、20.18mmol)を室温で加え、70℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、無色液体の表題化合物12e(450mg、収率21%)を得た。
第4ステップ 2-(6-メトキシピリジン-3-イル)アセトアミド 12f
化合物12e(350mg、2.36mmol)をジメチルスルホキシド(15mL)に溶解し、炭酸カリウム(653mg、4.72mmol)及び過酸化水素(536mg、30%)を室温で加え、50℃に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物12f(95mg、収率24.2%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.00(d,J=2.0Hz,1H),7.58(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),7.49(br,1H),6.91(br,1H),6.76(d,J=8.4Hz,1H),3.82(s,3H),3.32(s,2H).
第5ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-メトキシピリジン-3-イル)アセトアミド 12
化合物12f(33mg、0.20mmol)及び化合物12b(50mg、0.18mmol)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、炭酸セシウム(118mg、0.36mmol)、Xphos(50mg、0.10mmol)及びPd(dba)(50mg、0.05mmol)を室温で順次加え、窒素保護下、100℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物12(13mg、収率16%)を得た。
LC-MS: m/z= 412.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.90(s,1H),8.38(s,1H),8.21(s,1H),8.10(d,J=2.0Hz,1H),8.00(s,1H),7.67(dd,J=2.4Hz,8.4Hz,1H),6.80(d,J=8.4Hz,1H),3.96(s,2H),3.83(s,3H),3.71(s,2H),2.86(s,2H),1.25(s,6H). (98.66% purity by HPLC)
<実施例13>
(S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-シアノピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 13-1
(R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-シアノピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 13-2
Figure 2023515728000042
第1ステップ 2-(6-ブロモピリジン-2-イル)プロピオン酸メチル 13a
化合物7c(5.4g、23.47mmol)を無水テトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、0℃に温度を下げ、カリウムt-ブトキシド(2.90g、25.8mmol)を加え、0℃で30分間反応させ、ヨードメタン(3.33g、23.46mmol)を加え、室温に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に希塩酸(1N)を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物13a(3.9g、収率68%)を得た。
第2ステップ 2-(6-ブロモピリジン-2-イル)プロピオン酸 13b
化合物13a(1.4g、5.74mmol)をメタノール(10mL)及び水(5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.46g、11.50mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物13b(1.1g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ 2-(6-ブロモピリジン-2-イル)プロピオンアミド 13c
化合物13b(1.1g、粗生成物)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解し、塩化アンモニウム(0.77g、14.39mmol)、HATU(2.73g、7.18mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.23g、9.52mmol)を順次加え、室温で2時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物13c(1.0g、2段収率76%)を得た。
第4ステップ 2-(6-シアノピリジン-2-イル)プロピオンアミド 13d
化合物13c(1.6g、6.98mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、シアン化亜鉛(1.64g、13.97mmol)及びテトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(500mg、0.43mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物13d(640mg、収率52%)を得た。
LC-MS: m/z=176.2 [M+H]
第5ステップ (S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-シアノピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 13-1 & (R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-シアノピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 13-2
化合物13d(94mg、0.54mmol)及び化合物12b(150mg、0.53mmol)を1,4-ジオキサン(15mL)に溶解し、炭酸セシウム(346mg、1.06mmol)、Xphos(50mg、0.10mmol)及びPd(dba)(50mg、0.05mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、白色固体化合物13(80mg、収率35%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物13-1 (RT 18.0min) (15mg、収率19%)及び表題化合物13-2 (RT 53.0min) (16mg、収率20%)を得た。
LC-MS: m/z=421.1 [M+H]
化合物13-1
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.96(s,1H),8.38(s,1H),8.21(s,1H),8.06(t,J=7.6Hz,1H),8.00(s,1H),7.95(d,J=7.2Hz,1H),7.83(d,J=8.0Hz,1H),4.31(q,J=7.2Hz,1H),3.94(s,2H),2.88(s,2H),1.51(d,J=6.8Hz,3H),1.26(s,6H). (99.30% purity by HPLC)
化合物13-2
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.96(s,1H),8.38(s,1H),8.21(s,1H),8.05(t,J=7.6Hz,1H),8.00(s,1H),7.95(d,J=7.2Hz,1H),7.83(d,J=8.0Hz,1H),4.31(q,J=7.2Hz,1H),3.93(s,2H),2.88(s,2H),1.51(d,J=7.2Hz,3H),1.26(s,6H). (100% purity by HPLC)
<実施例14>
(S)-2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 14-1
(R)-2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 14-2
Figure 2023515728000043
第1ステップ 2-(3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)プロピオン酸メチル 14a
化合物2a(1.73g、7.12mmol)を1,4-ジオキサン(30mL)に溶解し、t-ブチルカーバメート(1.25g、10.7mmol)、Pd(dba)(327mg、0.36mmol)及びXphos(509mg、1.07mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、褐色液体の表題化合物14a(1.6g、収率80%)を得た。
第2ステップ 2-(3-((t-ブトキシカルボニル)アミノ)フェニル)プロピオン酸 14b
化合物14a(1.6g、5.73mmol)をエタノール(8mL)及び水(4mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.46g、11.50mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物14b(1.0g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ (3-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)フェニル)t-ブチルカーバメート 14c
化合物14b(250mg、粗生成物)及び中間体IN-2(247mg、0.94mmol)を酢酸エチル(8mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(2.4g、3.77mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(473mg、5.98mmol)を室温で加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物14c(280mg、収率58%)を得た。
第4ステップ 2-(3-アミノフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 14d
化合物14c(280mg、0.55mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を飽和炭酸ナトリウム水溶液でpH=9に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物14d(210mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ (S)-2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 14-1 & (R)-2-(3-アセトアミドフェニル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 14-2
化合物14d(210mg、粗生成物)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、酢酸無水物(72mg、0.71mmol)及び炭酸カリウム(122mg、0.88mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離精製し、白色固体化合物14(190mg、収率82%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物14-1 (RT 13.9min)(60mg、32%)及び表題化合物14-2 (RT 18.3min) (60mg、収率32%)を得た。
化合物14-1
LC-MS: m/z=452.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.81(s,1H),9.92(s,1H),8.34(s,1H),8.23(s,1H),7.98(s,1H),7.58(s,1H),7.48(d,J=7.6Hz,1H),7.23(t,J=7.6Hz,1H),7.07(d,J=7.6Hz,1H),4.00(q,J=7.2Hz,1H),3.93(s,2H),2.88(s,2H),2.01(s,3H),1.39(d,J=6.8Hz,3H),1.26(s,6H). (99.42% purity by HPLC)
化合物14-2
LC-MS: m/z=452.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.81(s,1H),9.93(s,1H),8.34(s,1H),8.23(s,1H),7.98(s,1H),7.58(s,1H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),7.23(t,J=8.0Hz,1H),7.07(d,J=8.0Hz,1H),4.00(q,J=6.8Hz,1H),3.93(s,2H),2.88(s,2H),2.01(s,3H),1.39(d,J=7.2Hz,3H),1.26(s,6H). (99.12% purity by HPLC)
<実施例15>
(S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-シアノピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 15-1
(R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-シアノピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 15-2
Figure 2023515728000044
第1ステップ 2-(2-ブロモピリジン-4-イル)酢酸メチル 15b
2-ブロモ-4-メチルピリジン15a(10.0g、58.13mmol)を無水テトラヒドロフラン(150mL)に溶解し、-70℃に温度を下げて、リチウムジイソプロピルアミド(87.2mL、174.4mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)をゆっくりと加え、添加終了後、-70℃で1時間反応させ、クロロギ酸メチル(7.14g、75.56mmol)をゆっくりと滴下し、滴下終了後、室温にゆっくりと昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色液体の表題化合物15b(9.5g、収率71%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.35(d,J=4.8Hz,1H),7.62(s,1H),7.39(dd,J=4.2,1.2Hz,1H),3.82(s,2H),3.66(s,3H).
第2ステップ 2-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロピオン酸メチル 15c
化合物15b(6.0g、26.08mmol)を無水テトラヒドロフラン(60mL)に溶解し、0℃に冷却し、カリウムt-ブトキシド(2.90g、25.84mmol)を加え、0℃で30分間反応させ、ヨードメタン(3.70g、26.07mmol)を加え、室温に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色油状液体の表題化合物15c(4.4g、収率69%)を得た。
LC-MS: m/z=245.1 [M+H]
第3ステップ 2-(2-ブロモピリジン-4-イル)プロピオン酸 15d
化合物15c(1.0g、4.10mmol)をテトラヒドロフラン(8mL)及び水(4mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(0.33g、8.25mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物15d(365mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
LC-MS: m/z=230.0[M+H]
第4ステップ 2-(2-ブロモピリジン-4-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 15e
化合物15d(365mg、粗生成物)及び中間体IN-2(380mg、1.45mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(3.7g、5.81mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(687mg、8.68mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体の表題化合物15e(610mg、収率89%)を得た。
第5ステップ (S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-シアノピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 15-1 & (R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-シアノピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 15-2
化合物15e(610mg、1.28mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、シアン化亜鉛(456mg、3.88mmol)及びテトラキス-トリフェニルホスフィンパラジウム(100mg、0.09mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体化合物15(510mg、収率93%)を得た。化合物15(100mg)キラル分割(ナノマイクロテクノロジー AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,EtOH:Hexane=40:60)を行って、表題化合物15-1(RT 14.5min) (36mg、収率36%)及び表題化合物15-2(RT 21.5min) (32mg、収率32%)を得た。
化合物15-1
LC-MS: m/z=421.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.01(s,1H),8.71(s,1H),8.37-7.99(m,4H),7.75(s,1H),4.17(s,1H),3.93(s,2H),2.87(s,2H),1.49(s,3H),1.25(s,6H). (99.74% purity by HPLC)
化合物15-2
LC-MS: m/z=421.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.00(s,1H),8.71(s,1H),8.38-7.98(m,4H),7.75(s,1H),4.16(s,1H),3.93(s,2H),2.87(s,2H),1.49(s,3H),1.25(s,6H). (98.76% purity by HPLC)
<実施例16>
(S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 16-1
(R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 16-2
Figure 2023515728000045
第1ステップ 2-(2-メトキシピリジン-4-イル)酢酸メチル 16b
2-メトキシ-4-メチルピリジン16a(2.0g、16.2mmol)を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、窒素保護下、-60℃に温度を下げて、リチウムジイソプロピルアミド(20.4mL、40.8mmol、2Mテトラヒドロフラン溶液)をゆっくりと加え、-60℃で2時間撹拌し、クロロギ酸メチル(2.0g、21.2mmol)を加え、滴下終了後、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を水に注入し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、黄色液体の表題化合物16b(1.3g、収率44%)を得た。
LC-MS: m/z=182.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ8.11(d,J=5.2Hz,1H),6.91(dd,J=1.2,5.2Hz,1H),6.74(d,J=0.8Hz,1H),3.85(s,3H),3.72(s,2H),3.64(s,3H).
第2ステップ 2-(2-メトキシピリジン-4-イル)プロピオン酸メチル 16c
化合物16b(3.75g、20.70mmol)を無水テトラヒドロフラン(40mL)に溶解し、0℃に冷却し、カリウムt-ブトキシド(2.32g、20.68mmol)を加え、0℃で30分間反応させ、ヨードメタン(2.94g、20.71mmol)を加え、室温に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、黄色油状液体の表題化合物16c(2.3g、収率57%)を得た。
第3ステップ 2-(2-メトキシピリジン-4-イル)プロピオン酸 16d
化合物16c(500mg、2.56mmol)をメタノール(10mL)及び水(5mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(210mg、5.25mmol)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpH=3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物16d(180mg、収率39%)を得た。
LC-MS: m/z=182.1[M+H]
第4ステップ (S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 16-1 & (R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-メトキシピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 16-2
化合物16d(180mg、0.99mmol)及び中間体IN-2(260mg、0.99mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(2.5g、3.93mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(471mg、5.95mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を分離精製し、白色固体化合物16(210mg、収率50%)を得た。キラル分割(ナノマイクロテクノロジー AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,EtOH:Hexane=40:60)を行って、表題化合物16-1(14.0min) (30mg、収率14%)及び表題化合物16-2(RT 18.0min)(36mg、収率17%)を得た。
化合物16-1
LC-MS: m/z=426.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.90(s,1H),8.36-8.00(m,4H),7.01(s,1H),6.82(s,1H),4.04-4.83(m,6H),2.87(s,2H),1.41(s,3H),1.26(s,6H). (99.64% purity by HPLC)
化合物16-2
LC-MS: m/z=426.1 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.89(s,1H),8.36(s,1H),8.20(s,1H),8.09(d,J=4.4Hz,1H),7.98(s,1H),6.99(d,J=4.0Hz,1H),6.81(s,1H),4.07-3.97(m,1H),3.93(s,2H),3.82(s,3H),2.87(s,2H),1.41(d,J=6.0Hz,3H),1.25(s,6H). (99.53% purity by HPLC)
<実施例17>
(S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 17-1
(R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 17-2
Figure 2023515728000046
第1ステップ 2-(6-ブロモピリジン-2-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 17a
化合物13b(437mg、1.90mmol)及び中間体IN-2(500mg、1.90mmol)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(4.86g、7.64mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(905mg、11.44mmol)を室温で加え、50℃に昇温して2時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われていた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物17a(700mg、収率52%)を得た。
第2ステップ N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(1-エトキシビニル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 17b
化合物17a(430mg、0.91mmol)及びトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(427mg、1.18mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、ビストリフェニルホスフィンパラジウム(64mg、0.09mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによりモニタリングした結果、原料が少量残っていた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物17b(250mg、収率59%)を得た。
第3ステップ 2-(6-アセチルピリジン-2-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 17c
化合物17b(250mg、0.54mmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、希塩酸(1mL、3N)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われていた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてアルカリ性に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物17c(240mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ (S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 17-1 & (R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 17-2
化合物17c(240mg、粗生成物)を無水テトラヒドロフラン(8mL)に溶解し、0℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(0.37mL、1.11mmol、3M)を加え、室温に昇温して1時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われていた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物17(55mg、2段収率22%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=20:80)を行って、表題化合物17-1(RT 31.26min) (3.9mg、収率7.8%)及び表題化合物17-2(RT 38.94min) (6.5mg、収率13%)を得た。
化合物17-1
LC-MS: m/z=454.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.76(s,1H),8.35(s,1H),8.23(s,1H),8.00(s,1H),7.75(t,J=7.6Hz,1H),7.52(d,J=7.6Hz,1H),7.27(d,J=7.6Hz,1H),5.24(s,1H),4.16(q,J=6.8Hz,1H),3.94(s,2H),2.88(s,2H),1.49(d,J=7.2Hz,3H),1.42(d,J=2.0Hz,6H),1.26(s,6H). (99.96% purity by HPLC)
化合物17-2
LC-MS: m/z=454.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.75(s,1H),8.35(s,1H),8.23(s,1H),8.00(s,1H),7.75(s,1H),7.54(s,1H),7.28(s,1H),5.24(s,1H),4.17(s,1H),3.94(s,2H),2.88(s,2H),1.49-1.43(m,9H),1.26(s,6H). (99.99% purity by HPLC)
<実施例18>
(S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-(2-ヒドロキシプロパン-イル)ピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 18-1
(R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 18-2
Figure 2023515728000047
第1ステップ 2-(2-アセチルピリジン-4-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 18a
化合物15e(850mg、1.79mmol)及びトリブチル(1-エトキシビニル)スズ(840mg、2.33mmol)をトルエン(15mL)に溶解し、Pd(PPhCl(126mg、0.18mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残留物をテトラヒドロフランに加えて溶解し、希塩酸(2mL、3N)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を加え酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物18a(493mg、収率62.9%)を得た。
第2ステップ (S)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 18-1 & (R)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)-2-(2-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-4-イル)プロピオンアミド(仮定) 18-2
化合物18a(493mg、1.13mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃に冷却し、臭化メチルマグネシウム(0.94mL、2.82mmol、3Mテトラヒドロフラン溶液)を加え、室温に昇温して1時間反応させると、TLCによれば、原料の一部が残っていた。反応液に水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物18(120mg、収率23%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,20*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、表題化合物18-1(RT 8.86min) (10.0mg、収率1.96%)、表題化合物18-2(RT 12.65min) (28mg、収率5.48%)を得た。
化合物18-1
LC-MS: m/z = 454.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.94(s,1H),8.42(d,J=4.8Hz,1H),8.36(s,1H),8.21(s,1H),7.98(s,1H),7.71(s,1H),7.24(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),5.23(s,1H),4.08(q,J=7.2Hz,1H),3.93(s,2H),2.87(s,2H),1.44-1.41(m,9H),1.25(d,J=8.0Hz,6H). (97.9% purity by HPLC)
化合物18-2
LC-MS: m/z=454.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.94(s,1H),8.42(d,J=4.8Hz,1H),8.36(s,1H),8.21(s,1H),7.98(s,1H),7.71(s,1H),7.24(dd,J=3.6,1.2Hz,1H),5.23(s,1H),4.08(q,J=7.2Hz,1H),3.93(s,2H),2.87(s,2H),1.44-1.41(m,9H),1.25(s,6H). (99.9% purity by HPLC)
<実施例19>
(S)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 19-1
(R)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 19-2
Figure 2023515728000048
第1ステップ 2-ブロモ-5-(ブロモメチル)ピリジン 19b
2-ブロモ-5-メチルピリジン19a(10.0g、58.13mmol)を四塩化炭素(100mL)に溶解し、N-ブロモスクシンイミド(10.9g、61.24mmol)及び過酸化ジベンゾイル(200mg、0.83mmol)を室温で加え、80℃に昇温して一晩反応させた。反応液を室温に冷却し、ろ過し、ろ液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物19b(12g、収率82.2%)を得た。
第2ステップ 2-(6-ブロモピリジン-3-イル)-アセトニトリル 19c
トリメチルシアノシラン(7.1g、71.57mmol)をアセトニトリル(200mL)に溶解し、テトラブチルアンモニウムフルオライド(18.7g、71.52mmol)を室温で加え、10分間撹拌し、化合物19b(12g、47.82mmol)のアセトニトリル(100mL)溶液を加え、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム溶液を加え、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物19c(4.58g、収率48.6%)を得た。
第3ステップ 2-(6-ブロモピリジン-3-イル)酢酸メチル 19d
化合物19c(4.58g、23.24mmol)をメタノール(50mL)に溶解し、塩化チオニル(6.9g、58.00mmol)を滴下し、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を濃縮して、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物19d(4.8g、収率89.8%)を得た。
第4ステップ 2-(6-ブロモピリジン-3-イル)プロピオン酸メチル 19e
化合物19d(4.12g、17.91mmol)をテトラヒドロフラン(50mL)に溶解し、カリウムt-ブトキシド(2.42g、21.57mmol)を室温で加え、0℃に冷却し、ヨードメタン(2.43g、17.12mmol)を滴下し、滴下終了後、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物19e(2.2g、収率50.3%)を得た。
第5ステップ 2-(6-ブロモピリジン-3-イル)プロピオン酸 19f
化合物19e(1.3g、5.33mmol)をメタノール/水(20mL/10mL)に溶解し、水酸化ナトリウム固体(450mg、11.25mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、原料は完全に反応していた。反応液に水を加えてクエンチングし、分液し、有機相を捨てて、水相を希塩酸(1N)でpHを約3に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、白色固体の表題化合物19f(1.17g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第6ステップ 2-(6-ブロモピリジン-3-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 19g
化合物19f(500mg、粗生成物)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、中間体IN-2(610mg、2.31mmol)、1-プロピルリン酸無水物(5.89g、9.26mmol、50%酢酸エチル溶液)及びピリジン(1.1g、13.91mmol)を加え、室温で2時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、原料は完全に反応していた。反応液に水を加えてクエンチングし、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物19g(670mg、2段収率62.0%)を得た。
第7ステップ (S)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 19-1 & (R)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 19-2
窒素保護下、化合物19g(100mg、0.21mmol)、3-ピリジンホウ酸(31mg、0.25mmol)、Pd(dppf)Clジクロロメタン錯体(17mg、0.02mmol)及び炭酸ナトリウム(45mg、0.42mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)/水(1mL)の混合溶液に溶解し、窒素置換を3回行い、100℃に加熱して3時間撹拌した。TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われていた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を精製し、表題化合物19(71mg、収率71.5%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,20*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、化合物19-1(RT 28.48min) (25mg、収率25.2%)及び化合物19-2(RT 46.28min) (28mg、収率28.2%)を得た。
化合物19-1
LC-MS: m/z=473.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.96(s,1H),9.23(d,J=1.6Hz,1H),8.73(d,J=2.0Hz,1H),8.62(dd,J=4.8,1.6Hz,1H),8.41-8.38(m,1H),8.36(s,1H),8.22(s,1H),8.04(d,J=8.4Hz,1H),7.98(s,1H),7.93(dd,J=8.4,2.4Hz,1H),7.51(dd,J=7.2,4.8Hz,1H),4.16(q,J=7.2Hz,1H),3.93(s,2H),2.88(s,2H),1.51(d,J=7.2Hz,3H),1.26(s,6H). (99.81% purity by HPLC)
化合物19-2
LC-MS: m/z=473.2[M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.96(s,1H),9.23(d,J=1.2Hz,1H),8.73(d,J=2.0Hz,1H),8.62(dd,J=3.6,1.2Hz,1H),8.41-8.39(m,1H),8.36(s,1H),8.22(s,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),7.98(s,1H),7.93(dd,J=8.0,2.0Hz,1H),7.52(dd,J=7.6,5.2Hz,1H),4.16(q,J=7.2Hz,1H),3.93(s,2H),2.88(s,2H),1.51(d,J=7.2Hz,3H),1.26(s,6H). (99.89% purity by HPLC)
<実施例20>
(S)-N-((5-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-[2,3’-ビピリジン]-6’-イル)メチル)アクリルアミド(仮定) 20-1
(R)-N-((5-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-[2,3’-ビピリジン]-6’-イル)メチル)アクリルアミド(仮定) 20-2
Figure 2023515728000049
第1ステップ 2-シアノ-5-ピリジンホウ酸 20b
5-ブロモ-2-シアノピリジン20a(5.0g、27.32mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(13.9g、54.74mmol)を1,4-ジオキサン(50mL)に分散させ、酢酸カリウム(5.4g、55.02mmol)及びPd(dppf)Cl(500mg、0.68mmol)を室温で加え、窒素保護下、100℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物20b(3.5g、収率87%)を得た。
第2ステップ (6-(((t-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)ピリジン-3-イル)ホウ酸 20c
化合物20b(3.5g、23.66mmol)をメタノール(40mL)に溶解し、炭酸ジ-t-ブチル(6.7g、30.70mmol)及びパラジウム/炭素(350mg、10%)を加え、水素雰囲気中、室温で2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、表題化合物20c(4.8g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第3ステップ ((5-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-[2,3’-ビピリジン]-6’-イル)メチル)t-ブチルカーバメート 20d
化合物19g(450mg、0.95mmol)を1,4-ジオキサン(20 ml)と水(4mL)の混合溶媒に溶解し、化合物20c(335mg、粗生成物)、Pd(dppf)Cl(69mg、0.09mmol)及び炭酸ナトリウム(200mg、1.89mmol)を室温で加え、窒素置換を3回行い、100℃に昇温して5時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、原料は完全に反応していた。反応液に水を加えてクエンチングし、分液し、水相を酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、淡黄色油状物の表題化合物20d(128mg、収率22%)を得た。
第4ステップ 2-(6’-(アミノメチル)-[2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 20e
化合物20d(128mg、0.21mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(1mL)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、原料は完全に反応していた。反応液に水を加えて、飽和炭酸ナトリウム溶液をpH=8程度に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物20e(108mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第5ステップ (S)-N-((5-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-[2,3’-ビピリジン]-6’-イル)メチル)アクリルアミド(仮定) 20-1 & (R)-N-((5-(1-((5-クロロ-4-(5,5-ジメチル-5,6-ジヒドロ-4H-ピロロ[1,2-b]ピラゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)アミノ)-1-オキソプロパン-2-イル)-[2,3’-ビピリジン]-6’-イル)メチル)アクリルアミド(仮定) 20-2
化合物20e(108mg、粗生成物)をジクロロメタン(2mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(2mL)の混合系に溶解し、0℃に冷却し、塩化アクリロイル(14.4mg、0.16mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液を滴下し、室温で20分間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、原料は完全に反応していた。反応液に水を加えて、分液し、水相ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、Prep-TLCにより粗生成物を分離し、表題化合物20(60mg、2段収率51%)を得た。キラル分割(ナノマイクロテクノロジー AD-H,30*250mm, 5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、化合物20-1(RT 16.57min) (8.0mg、収率6.9%)及び化合物20-2(RT 22.46min) (11mg、収率9.4%)を得た。
化合物20-1
LC-MS: m/z=556.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.95(s,1H),9.16(d,J=1.6Hz,1H),8.78(t,J=5.8Hz,1H),8.72(d,J=2.0Hz,1H),8.41(dd,J=8.0,2.0Hz,1H),8.36(s,1H),8.22(s,1H),8.02(d,J=8.0Hz,1H),7.98(s,1H),7.93(dd,J=8.4,2.0Hz,1H),7.42(d,J=8.4Hz,1H),6.38(dd,J=10.4,10.0Hz,1H),6.16(dd,J=2.0,2.4Hz,1H),5.66(dd,J=2.0,2.4Hz,1H),4.51(d,J=5.6Hz,2H),4.17(q,J=7.2Hz,1H),3.93(s,2H),2.88(s,2H),1.51(d,J=7.2Hz,3H),1.26(s,6H). (99.21% Purity by HPLC)
化合物20-2
LC-MS: m/z=556.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.95(s,1H),9.17(d,J=1.6Hz,1H),8.77(t,J=6.0Hz,1H),8.72(d,J=2.0Hz,1H),8.40(dd,J=2.0,2.4Hz,1H),8.36(s,1H),8.22(s,1H),8.03(d,J=8.2Hz,1H),7.98(s,1H),7.94(dd,J=2.0,2.4Hz,1H),7.42(d,J=8.4Hz,1H),6.35(dd,J=10.0,10.4Hz,1H),6.16(dd,J=2.0,2.2Hz,1H),5.66(dd,J=2.0,2.2Hz,1H),4.51(d,J=5.6Hz,2H),4.15(q,J=6.8Hz,1H),3.93(s,2H),2.88(s,2H),1.51(d,J=7.2Hz,3H),1.26(s,6H). (99.93% Purity by HPLC)
<実施例21>
(S)-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 21-1
(R)-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 21-2
Figure 2023515728000050
第1ステップ (4-ブロモピリジン-2-イル)ジ-t-ブチル イミノジカーボネート 21b
2-アミノ-4-ブロモピリジン21a(2.0g、11.56mmol)及び炭酸ジ-t-ブチル(6.5g、29.78mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解し、4-ジメチルアミノピリジン(122mg、0.1mmol)を加え、室温で一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにかけて、白色固体の表題化合物21b(3.5g、収率81%)を得た。
第2ステップ (4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボリナン-2-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチル イミノジカーボネート 21c
窒素保護下、化合物21b(3.5g、9.38mmol)及びビス(ピナコラート)ジボロン(3.57g、14.06mmol)を1,4-ジオキサン(50mL)に溶解し、酢酸カリウム(2.30g、23.44mmol)及びPd(dppf)Cl(343mg、0.47mmol)を室温で加え、90℃に昇温して一晩撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物21c(2.7g、収率68%)を得た。
第3ステップ (4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)ジ-t-ブチル イミノジカーボネート 21d
窒素保護下、化合物21c(500mg、1.19mmol)及び中間体IN-3i(340mg、1.42mmol)を1,4-ジオキサン(6mL)及び水(2mL)に溶解し、炭酸ナトリウム(254mg、2.40mmol)及びPd(dppf)Cl(88mg、0.12mmol)を室温で加え、90℃に昇温して3時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物21d(380mg、収率70%)を得た。
第4ステップ 7-(2-アミノピリジン-4-イル)-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-5-ホルモニトリル 21e
化合物21d(380mg、1.08mmol)をジクロロメタン(9mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(3mL)を加え、室温で30分間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチングし、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、白色固体の表題化合物21e(220mg、収率79%)を得た。
第5ステップ 2-(6-アセチルピリジン-2-イル)プロピオン酸メチル 21f
窒素保護下、化合物13a(3.36g、13.88mmol)をトルエン(40mL)に溶解し、トリブチル(1-エトキシビニル)スズ(6.52g、18.04mmol)及びPd(PPhCl(974mg、1.39mmol)を室温で加え、100℃に昇温して一晩反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液を室温に冷却し、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、残留物をテトラヒドロフランに加えて溶解し、希塩酸(3mL、3N)を加え、室温で1時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液加酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物21f(2.27g、収率79.6%)を得た。
第6ステップ 2-(6-アセチルピリジン-2-イル)プロピオン酸 21g
化合物21f(2.27g、10.93mmol)をエタノール(20mL)に溶解し、水酸化ナトリウム(1.31g、32.8mmol)の水(5mL)溶液を加え、室温で1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を捨てて、水相加希塩酸(3N)でpH=3に調整し、ジクロロメタンで抽出し、有機相を合わせ、水及び飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、表題化合物21g(1.65g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第7ステップ 2-(6-アセチルピリジン-2-イル)-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド 21h
窒素保護下、化合物21g(340mg、粗生成物)を酢酸エチル(10mL)に溶解し、化合物21e(260mg、1.35mmol)、1-プロピルリン酸無水物(3.44g、5.4mmol、50%酢酸エチル溶液)及びトリエチルアミン(818mg、8.1mmol)を室温で加え、60℃に昇温して2時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物21h(224mg、2段収率23%)を得た。
第8ステップ (S)-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 21-1 & (R)-N-(4-(5-シアノ-2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピロリジン-7-イル)ピリジン-2-イル)-2-(6-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 21-2
窒素保護下、化合物21h(351mg、0.82mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、0℃に温度を下げ、臭化メチルマグネシウム(0.68mL、2.04mmol、3Nテトラヒドロフラン溶液)を滴下し、室温に昇温して1時間反応させた。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物21(65mg、収率17.9%)を得た。キラル分割(DAICEL AD-H,20*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、化合物21-1(RT 9.96min) (16mg、収率24.6%)及び化合物21-2(RT 21.64min) (20mg、収率30.7%)を得た。
化合物21-1
LC-MS: m/z=444.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.59(s,1H),8.22(d,J=5.2Hz,1H),8.20(s,1H),7.76(t,J=8.0Hz,1H),7.53(d,J=7.6Hz,1H),7.50(s,1H),7.29(d,J=7.6Hz,1H),7.23(dd,J=5.2,1.2Hz,1H),5.57-4.99(m,1H),4.15(q,J=6.8Hz,1H),3.90(s,2H),2.96(s,2H),1.50(d,J=7.2Hz,3H),1.44(s,6H),1.26(d,J=2.4Hz,6H). (96.98% purity by HPLC)
化合物21-2
LC-MS: m/z=444.3 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ10.59(s,1H),8.22(d,J=5.2Hz,1H),8.20(s,1H),7.76(t,J=8.0Hz,1H),7.53(d,J=7.6Hz,1H),7.50(s,1H),7.28(d,J=7.6Hz,1H),7.23(d,J=4.0Hz,1H),5.57-4.99(m,1H),4.15(q,J=6.8Hz,1H),3.90(s,2H),2.94(s,2H),1.50(d,J=7.2Hz,3H),1.44(s,6H),1.26(d,J=2.4Hz,6H). (98.44% purity by HPLC)
<実施例22>
(S)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(6,6-ジメチル-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 22-1
(R)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(6,6-ジメチル-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 22-2
Figure 2023515728000051
第1ステップ 3-メチル-2-クロトン酸エチル 22b
水素化ナトリウム(8.2g、0.21mol、60%)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解し、0℃に冷却し、ホスホノ酢酸トリエチル22a(50.0g、0.22mol)を滴下し、20分間撹拌し、アセトン(10.0g、0.17mol)を加え、室温で3時間撹拌した。TLCによれば、反応は完全に行われた。反応液に水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22b(13.0g、収率59%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ5.67(s,1H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),2.17(s,3H),1.27(s,6H).
第2ステップ 3,3-ジメチル-4-ニトロ酪酸エチル 22c
化合物22b(13.0g、0.10mol)及びニトロメタン(52.0g、0.85mol)をアセトニトリル(130mL)に溶解し、1,8-ジアゾビススピロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(23.2g、0.15mol)を室温で加え、60℃に昇温して一晩反応させた。反応液を濃縮して、希塩酸(2N)で希釈し、酢酸エチルで2回抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22c(8.3g、収率44%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ4.54(s,2H),4.15(q,J=7.2Hz,2H),2.45(s,2H),1.27(t,J=7.2Hz,3H),1.17(s,6H).
第3ステップ 4-アミノ-3,3-ジメチル酪酸エチル 22d
化合物22c(8.3g、43.87mmol)をメタノール(100mL)に溶解し、パラジウム/炭素(1.0g、10%)を加え、水素雰囲気中、40℃に昇温して一晩撹拌した。反応液を珪藻土でろ過し、ろ液を濃縮し、表題化合物22d(5.6g、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第4ステップ 4,4-ジメチルピロリジンブタ-2-オン 22e
化合物22d(1.0g、粗生成物)をメタノール(10mL)に溶解し、トリエチルアミン(3.18g、31.43mmol)を室温で加え、80℃に昇温して2日間反応させた。反応液を濃縮して、水を加えて希釈し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22e(300mg、2段収率34%)を得た。
第5ステップ 4,4-ジメチルピロリジン-2-チオン 22f
化合物22e(300mg、2.65mmol)をトルエン(10mL)に溶解し、ローソン試薬(644mg、1.59mmol)を室温で加え、100℃に加熱して2時間反応させた。反応液を室温に冷却し、シリカゲルを直接加えてサンプルと混合し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、表題化合物22f(120mg、収率35%)を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ8.26(s,1H),3.37(s,2H),2.70(s,2H),1.19(s,6H).
第6ステップ 3,3-ジメチル-5-(メチルチオ)-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール 22g
化合物22f(120mg、0.93mmol)をイソプロピルアルコール(5mL)に溶解し、ヨードメタン(528mg、3.72mmol)を加え、室温で一晩撹拌した。反応液をろ過し、ろ過ケーキをエチルエーテルで2回洗浄し、ベークし、表題化合物22g(160mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ3.71(s,2H),3.09(s,2H),2.73(s,3H),1.16(s,6H).
第7ステップ N-(2,2-ジメトキシエチル)-3,3-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピロール-5-アミン 22h
化合物22g(160mg、粗生成物)をエタノール(10mL)に溶解し、アミノホルマール(66mg、0.63mmol)を室温で加え、70℃に加熱して3時間反応させた。反応液を濃縮して、表題化合物22h(230mg、粗生成物)を得て、次のステップでそのまま用いた。
第8ステップ 6,6-ジメチル-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール 22i
化合物22h(230mg、粗生成物)を1,4-ジオキサン(10mL)に溶解し、塩酸/1,4-ジオキサン(2mL、4N)を室温で加え、90℃に加熱して3時間反応させた。反応液を室温に冷却し、飽和炭酸ナトリウム溶液を加えて中和し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22i(60mg、3段収率47.6%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ7.02(d,J=1.2Hz,1H),6.84(d,J=0.8Hz,1H),3.67(s,2H),2.55(s,2H),1.19(s,6H).
第9ステップ 2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)プロピオン酸メチル 22j
化合物19e(2.9g、11.88mmol)を1,4-ジオキサン(25mL)及び水(5mL)に溶解し、3-ピリジンホウ酸(1.47g、11.96mmol)を加え、炭酸ナトリウム(2.53g、23.87mmol)を室温で加え、100℃に加熱して一晩放置した。TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われていた。反応液を室温に冷却し、水を加えて、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22j(1.75g、収率61%)を得た。
第10ステップ 2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)プロピオン酸 22k
化合物22j(1.7g、7.02mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液(3.6mL、14.4mmol、4M)を加え、室温で1時間反応させた。TLCによりモニタリングした結果、反応は完全に行われていた。反応液を濃縮して、希塩酸(2N)でpH=5~6に調整し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22k(930mg、収率58%)を得た。
第11ステップ 2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(4-ブロモ-5-クロロピリジン-2-イル)プロピオンアミド 22l
化合物22k(800mg、3.50mmol)及び4-ブロモ-5-クロロ-2-アミノピリジン(880mg、4.24mmol)を酢酸エチル(20mL)に溶解し、1-プロピルリン酸無水物(8.90g、13.99mmol、50%酢酸エチル溶液)及びトリエチルアミン(2.13g、21.05mmol)を室温で加え、70℃に加熱して2時間反応させた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22l(1.2g、収率82%)を得た。
LC-MS: m/z=417.0 [M+H]
第12ステップ (S)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(6,6-ジメチル-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 22-1 & (R)-2-([2,3’-ビピリジン]-5-イル)-N-(5-クロロ-4-(6,6-ジメチル-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-3-イル)ピリジン-2-イル)プロピオンアミド(仮定) 22-2
化合物22l(1.2g、2.87mmol)及び化合物22i(700mg、5.14mmol)をN,N-ジメチルアニリン(10mL)に溶解し、酢酸パラジウム(200mg、0.89mmol)及び酢酸カリウム(1.01g、10.29mmol)を室温で加え、120℃に加熱して一晩反応させた。反応液を室温に冷却し、水を加えてクエンチングし、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題化合物22(120mg、収率9%)を得た。キラル分割(ナノマイクロテクノロジー OD-H,30*250mm,5um,30mL/min,IPA:Hexane=40:60)を行って、化合物22-1(RT 15.09min) (48mg、収率3.5%)及び化合物22-2(RT 24.06min) (62mg、収率4.6%)を得た。
化合物22-1
LC-MS: m/z=473.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.06(s,1H),9.23(s,1H),8.74(s,1H),8.62(d,J=1.2Hz,1H),8.43-8.39(m,2H),8.26(s,1H),8.04(d,J=8.0Hz,1H),7.94(d,J=6.8Hz,1H),7.49(m,2H),4.16(q,J=6.4Hz 1H),3.89(s,2H),2.70(s,2H),1.51(d,J=6.4Hz,3H),1.23(s,6H). (98.39% purity by HPLC)
化合物22-2
LC-MS: m/z=473.2 [M+H]
H NMR(400MHz,DMSO-d)δ11.09(s,1H),9.23(s,1H),8.74(s,1H),8.62(d,J1=1.2Hz,1H),8.46-8.37(m,2H),8.27(s,1H),8.03(d,J=8.0Hz,1H),7.94(d,J=2.2Hz,1H),7.54(d,J=12.4Hz,2H),4.18(q,J=6.4Hz,1H),3.91(s,2H),2.74(s,2H),1.52(d,J=6.4Hz,3H),1.23(s,6H). (97.67% purity by HPLC)
テスト例1 化合物によるCDK7/CDK9インビトロ酵素活性の阻害作用のテスト
本発明の化合物によるインビトロCDK7/CDK9キナーゼ活性の阻害作用の検出は以下の方法で行った。
1)化合物の調製:化合物を精密に秤量し、DMSO(Sigma、 D2650)で溶解して濃度10mMとしておく。化合物を所望の最高濃度の5倍まで希釈し、6つの濃度勾配に4倍希釈し、反応系中の化合物の終濃度をCDK7:3000、750、188、47、12、3nM; CDK9:100、25、6.25、1.56、0.39、0.098nMとした。5μlを384ウェルプレート(Corning、4512)に移した。
2)キナーゼ反応:化合物を含有する384ウェルプレート(Corning、4512)に10μL プロテインキナーゼ(CDK7:Eurofilns、14-476M; CDK9:Millipore、14-685M)溶液を加え、室温で10min静置し、ATP(Sigma、A7699)と基質ポリペプチドの混合溶液(CDK7:77uM ATP&0.2μg/μL CTD3 peptide(GL Biochem、SY356885); CDK9:10μM ATP&0.2μg/μL CTD3 peptide(GL Biochem、SY356885))を加え、28℃でしばらく静置し、ウェルあたり25μL停止液を加えて反応を停止した。
3)検出:Caliperを用いてデータを収集した。
4)計算:Graphpad prism 5.0ソフトウェアを用いて化合物濃度と対応する信号値からIC50値を算出した。試験結果を表1に示す。
結論:本発明の実施例の化合物はCDK7/9キナーゼ活性に対して顕著な阻害作用を有する。
テスト例2 化合物によるMv4-11細胞増殖への阻害
本発明の化合物によるインビトロMv4-11細胞(ATCC:CRL-9591TM)増殖への阻害作用は以下の方法で測定した。
1)細胞接種:対数成長状態が良好なMv4-11細胞を20000個/ウェルで96ウェルプレートに50μL接種し、37℃、5%CO条件で2~4h培養した。
2)投与:10%FBS、1%PSを含有する1640培地で化合物を希釈し、すなわち、初期濃度1mMの化合物0.4μLを希釈板に取り、上記培地を199.6 μLずつ加え、4倍勾配希釈を行い、添加される細胞の終濃度を1000、250、62.5、15.625、3.91、0.98、0.24、0.06nMとした。化合物含有培地を50μL順次加え、37℃、5%CO細胞インキュベータに入れて48時間培養した。
3)検出:ウェルあたりCCK8(日本同仁製、CK04)溶液10μLを加え、37℃、5%CO細胞インキュベータで2時間インキュベートした後、Synergy H1(BioTek)多機能マイクロプレートリーダを用いてOD450値を読み取った。
4)計算:Graphpad prism 5.0ソフトウェアを用いて化合物濃度と対応する信号値からIC50値を算出した。試験の結果を表1に示す。
表1 本発明の化合物によるCDK7/9酵素活性及び細胞Mv4-11の阻害IC50(nM)
Figure 2023515728000052
結論:本発明の化合物はCDK9に対して明らかな阻害作用を有する。
テスト例3 化合物によるMv4-11細胞中のCDK7/CDK9信号経路の阻害の測定
本発明の化合物によるインビトロMv4-11細胞中のCDK7/CDK9タンパク質下流RNA pol II Ser2/5の阻害作用は以下の方法で測定した。
1)細胞接種:対数成長状態が良好なMv4-11細胞を2*10個/ウェルで6ウェルプレートに接種し、37℃、5%CO条件下で一晩培養した。
2)投与:10%FBS、1%PS 2mL 1640を含有する培地で化合物を希釈した。一晩培養した細胞に化合物含有培地2μLを加え、37℃、5%CO細胞インキュベータに入れて6時間培養した。
3)タンパク質の抽出、定量化:細胞懸濁液を回収し、1000gで5min遠心分離し、細胞培地を捨てて、PBSを加えて再懸濁させ、遠心分離する。3回繰り返し、残留液体を全て吸い捨て、ウェルあたり細胞分解液80μLを加えて氷上に置き、シェーカーで10分間振とうさせ、12000gで5min遠心分離し、上清を回収して全タンパク質溶液を得、BCA法によりタンパク質濃度を測定した。
4)12% SDS-PAGE電気泳動検出後、100V電圧で3hトランスファーし、ブロック液(Beyotime:P0235)で15minブロックし、TBST(Sangon Biotech:C520002)で3回洗浄し、一次抗体(目的タンパク質CST:13499、Abcam:ab193467;内部参照Beyotime:AF1186)を4℃で一晩インキュベートし、TBSTで3回洗浄し、二次抗体(Beyotime:A0208)を室温で1hインキュベートし、TBSTで3回洗浄し、ECL(Tanon:180-501)で露光して発色させた。
化合物2-2、3、11-2、13-1、13-2及びAZD4573のRNA pol II Ser2/5へのリン酸化作用の結果を図1に示す。
結論:本発明では、例えば、化合物2-2、3、11-2及び13-2は、急性骨髄性白血病細胞株(AML:acute myelocytic leukemia)Mv4-11のCDK7タンパク質の下流RNA pol II Ser5のリン酸化に対して明らかな阻害作用を有し、例えば、化合物2-2、11-2及び13-1は、CDK9タンパク質の下流RNA pol II Ser2のリン酸化に対して明らかな阻害作用を有する。
以上は本発明の実施形態に過ぎず、具体的かつ詳しく説明したが、本発明の特許範囲を制限するものとして理解すべきではない。なお、当業者であれば、本発明の構想を逸脱することなく、いくつかの変形や改良を行うこともでき、これらは全て本発明の保護範囲に属することに留意すべきである。

Claims (10)

  1. ピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体であって、
    前記ピリジンアセトアミドの構造が式(I)で示され:
    Figure 2023515728000053
    ここで、
    は、水素、ハロゲン、シアノ基、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基又は置換若しくは非置換のC~Cアルコキシ基から選択され、前記「置換」とは、任意に、1~3個のハロゲンで置換されることを意味し、
    21とR22は、それぞれ独立して、水素、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、アミノ基、置換若しくは非置換のC~Cアルキル基及び置換若しくは非置換のC~Cアルコキシ基から選択され、ここでの置換とは、任意に、1~3個のハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基又はアミノ基で置換されることを意味し、
    ARは、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基及び8~10員の縮合ヘテロアリール基から選択され、ここで、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、8~10員の縮合アリール基及び8~10員の縮合ヘテロアリール基は、任意に、1つ又は複数のRでさらに置換され、
    は、独立して、C~Cアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、C~Cアルコキシ基、C~Cシクロアルキル基、C~C複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基、S(O)Rb1、S(O)b1、S(O)NH、S(O)NHRb1、S(O)NRb1b2、S(O)NH、S(O)NHRb1、S(O)NRb1b2、NHS(O)Rb1、NRb1S(O)Rb2、NHS(O)b1、NRb1S(O)b2、C(O)Rb1、C(O)ORb1、OC(O)Rb1、NHC(O)Rb1、NRb1C(O)Rb2、NHC(O)ORb1、NRb1C(O)ORb2、C(O)NH、C(O)NHRb1、C(O)NRb1b2から選択され、ここでのアルキル基、アルコキシ基、シクロアルキル基、複素環基、フェニル基、5~6員のヘテロアリール基は、任意に、1~3個のアルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基、アルコキシ基、アクリロイル基又はアクリロイルメチレン基でさらに置換され、
    b1とRb2は、それぞれ独立して、C~Cアルキル基、3~6員のシクロアルキル基又は複素環基から選択され、ここでのアルキル基、シクロアルキル基及び複素環基は、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基でさらに置換され、又はRb1とRb2は、これらが連結するN原子とともに3~7員の複素環基を形成し、
    は、
    Figure 2023515728000054
    Zは、N又はCRであり、
    は、独立して、水素、ハロゲン、シアノ基、C(O)NH、C(O)NHRb1、C(O)NRb1b2、C(O)R又はC~Cアルキル基から選択され、アルキル基は、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基でさらに置換され、
    XとYは、これらが結合する原子とともに5~7員複素環基又はシクロアルキル基を形成し、複素環基はN、O、Sから選択される1~2個のヘテロ原子を含み、該5~7員複素環基又はシクロアルキル基は、飽和又は部分飽和であって、ここでの環炭素又は環S原子が任意に、1~3個のRでさらに置換され、
    は、独立して、ハロゲン、ヒドロキシ基、シアノ基、=O又はC~Cアルキル基から選択され、ここでのアルキル基は、任意に、アルキル基、ヒドロキシ基、ハロゲン、シアノ基、アミノ基又はアルコキシ基から選択される1~3個の置換基でさらに置換されることを特徴とする
    ピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  2. 前記ピリジンアセトアミドの構造が式(II)で示され:
    Figure 2023515728000055
    ここで、R、R21、R22、AR及びRは、請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  3. 前記ピリジンアセトアミドの構造が式(III)で示され:
    Figure 2023515728000056
    ここで、R、R21、R22、AR及びRは、請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  4. 前記ピリジンアセトアミドの構造が式(IV)で示され:
    Figure 2023515728000057
    ここで、R、R21、R22及びARは、請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  5. 前記ピリジンアセトアミドの構造が式(V)で示され:
    Figure 2023515728000058
    ここで、R、R21、R22及びARは、請求項1とは限定範囲が同様であることを特徴とする
    請求項1に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
  6. 下記構造から選択されるいずれか1種であることを特徴とする請求項1に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体。
    Figure 2023515728000059
    Figure 2023515728000060
    Figure 2023515728000061
    Figure 2023515728000062
  7. 以下の3種類の方法から選択される1種である
    請求項1~6のいずれか1項に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体の調製方法:
    方法1、
    Figure 2023515728000063
    方法2、
    Figure 2023515728000064
    方法3、
    Figure 2023515728000065
  8. 医薬組成物であって、
    請求項1~6のいずれか1項に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性を含み、好ましくは、薬学的に許容される担体及び/又は賦形剤をさらに含むことを特徴とする、前記医薬組成物。
  9. 請求項1~6のいずれか1項に記載のピリジンアセトアミド系誘導体、その薬学的に許容される塩、互変異性体又は立体異性体、又は請求項8に記載の医薬組成物の、癌治療用薬又はCDKファミリー阻害剤の調製における用途であって、
    好ましくは、前記癌は、血液癌、さらに好ましくは急性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、慢性リンパ性白血病、濾胞性リンパ腫、又は固形腫瘍、さらにより好ましくは、乳癌、前立腺癌、卵巣癌、肝細胞癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、結腸直腸癌又は肺癌である、前記用途。
  10. 癌に罹患している被験者に請求項1~6のいずれか1項に記載の化合物の有効量を投与することで行われる癌治療方法。
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