JP2023515236A - α置換されたSTAT阻害剤およびその組成物 - Google Patents

α置換されたSTAT阻害剤およびその組成物 Download PDF

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Abstract

シグナル伝達兼転写活性化因子5aおよび5b(STAT5)の阻害に有用な化合物および該化合物を含む薬学的組成物が本明細書において提供される。さらに、本化合物および組成物は、例えば、乳癌および膵臓癌などの癌の処置に有用である。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年3月5日に出願された米国仮出願第62/985,685号の利益を主張し、その全体が参照により本明細書に組み入れられる。
シグナル伝達兼転写活性化因子(「STAT」)タンパク質は、細胞シグナル伝達において基本的な役割を果たす細胞質転写因子のファミリーを構成する。STATタンパク質ファミリーは、STAT5およびSTAT3を含む、STAT1~STAT6の7つのメンバーからなる。STAT5は、細胞内および細胞外シグナルを核に伝達し、複数の生理学的過程を担う遺伝子の発現を制御することができる。癌細胞は癌細胞の正常な対応物よりSTAT活性により依存するので、STATタンパク質は、抗癌治療の理想的な標的である。したがって、STAT5調節の化合物、製剤および方法への要求が医学分野に存在する。
シグナル伝達兼転写活性化因子、例えば、STAT5aおよび5b(STAT5)の阻害に有用な化合物および該化合物を含む薬学的組成物が本明細書において提供される。さらに、本化合物および組成物は、例えば、乳癌および膵臓癌などの癌の処置に有用である。
本開示の一態様は、式(III)
Figure 2023515236000001
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形であって、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
およびRの各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
6bおよびR6cの各々は、独立して、水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択されるか、またはR6bおよびR6cは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
は、重水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、ならびに
6aは、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、または
およびR6aは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
ここで、RおよびR10の各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、もしくはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、または
およびRは、これらが結合している介在する原子と一緒になって、4、5もしくは6員環を形成し、
ここで、R6aは、水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
ここで、R10は、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択され、
但し、pは0であり、qは1であり、
各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
Xは、O、NR11であり、または存在せず、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
nおよびqの各々は、独立して、0、1、2、または3であり、
pは、0、1、または2であり、
mは、0、1、2、3、または4である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形を提供する。
式(III)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形のいくつかの実施形態において、
は、重水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
6aは、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、または
およびR6aは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成する。
本開示の一態様は、式(I)
Figure 2023515236000002
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形であって、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、ならびに
6aは、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、または
およびR6aは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
6bおよびR6cの各々は、独立して、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択されるか、またはR6bおよびR6cは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびRの各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-Cヘテロシクロアルキルであり、
Xは、O、NR11であり、または存在せず、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-Cシクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
nおよびqの各々は、独立して、0、1、2、または3であり、
pは、0、1、または2であり、
mは、0、1、2、または3である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形を提供する。
いくつかの実施形態において、本開示は、式(II)
Figure 2023515236000003
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形であって、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3、または4である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形を提供する。
いくつかの実施形態において、本開示は、式(IIa)
Figure 2023515236000004
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形であって、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3、または4である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形を提供する。
いくつかの実施形態において、本開示は、式(IIb)
Figure 2023515236000005
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形であって、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3、または4である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形を提供する。
一態様において、表1から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物が本明細書に記載される。表1から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容され得る賦形剤または担体とを含む薬学的組成物も本明細書に記載される。
本開示の別の態様は、式(III)、(I)、(II)、(IIa)もしくは(IIb)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容され得る賦形剤または担体とを含む薬学的組成物を提供する。
本開示の別の態様は、本明細書に記載される化合物および組成物を製造する方法を提供する。
本開示の別の態様は、シグナル伝達兼転写活性化因子5aおよび5b(STAT5)タンパク質を調節することを必要とする対象においてシグナル伝達兼転写活性化因子5aおよび5b(STAT5)タンパク質を調節する方法であって、治療有効量の、式(III)、(I)、(II)、(IIa)もしくは(IIb)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を対象に投与することを含む、方法を提供する。
本開示のさらに別の態様において、本開示は、癌を有する対象に、治療有効量の、式(III)、(I)、(II)、(IIa)もしくは(IIb)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法を提供する。
一態様において、本開示は、化合物(1001)、(1002)、(1003)、(1004)、(1005)、(1006)、(1007)、(1008)、(1009)、(1010)、または(1011)の化合物を含む組成物を提供する。
一態様において、本開示は、癌を処置することを必要とする対象において癌を処置する方法であって、癌を有する対象に、治療有効量の、化合物(1001)、(1002)、(1003)、(1004)、(1005)、(1006)、(1007)、(1008)、(1009)、(1010)または(1011)を投与することを含む、方法を提供する。
参照による組み入れ
本明細書において言及されるすべての刊行物、特許および特許出願は、本明細書で特定される特定の目的のために参照により本明細書に組み入れられる。
本開示は、STAT5阻害性化合物、前記化合物を含む薬学的組成物、ならびに前記化合物を作製するおよび/または使用する方法に関する。
以下の説明および実施例は、本開示の実施形態を詳細に例示する。本開示は、本明細書に記載される特定の実施形態に限定されず、したがって変化し得ることを理解されたい。当業者は、本開示の範囲内に包含される本開示の多数の変形および修正が存在することを認識するであろう。
本開示の様々な特徴は、単一の実施形態の文脈で記載され得るが、これらの特徴は、別々にまたは任意の適切な組み合わせでも提供され得る。反対に、本開示は、明確にするために別個の実施形態の文脈で本明細書において記載され得るが、本開示は、単一の実施形態においても実施され得る。
本明細書で使用されるセクションの見出しは構成を目的とするためのものに過ぎず、記載された主題を限定するものと解釈されるべきではない。
すべての用語は、それらの用語が当業者によって理解されるとおりに理解されることが意図されている。別段の定義が為されなければ、本明細書で使用されるすべての技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。
以下の定義は、当技術分野における定義を補足し、本出願を対象とするものであり、関連するまたは関連しない事例、例えば、共有される特許または出願に適用されるべきではない。本明細書に記載されるものと類似または同等の任意の方法および材料を本開示の試験のための実施において使用することができるが、本明細書には好ましい材料および方法が記載されている。したがって、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を記述することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。
I.定義
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明らかに反対の指示をしない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「作用物質(an agent)」への言及は、複数のそのような作用物質を含み、「細胞(the cell)」への言及は、1つまたは複数の細胞(または複数の細胞)および当業者に公知のその等価物などへの言及を含む。本明細書において、分子量などの物理的特性、または化学式などの化学的特性に対して範囲が使用される場合、その中の範囲および特定の実施形態のすべての組み合わせおよび部分的組み合わせが含まれることが意図される。
数または数値範囲に言及する場合の「約」という用語は、言及される数または数値範囲が実験的変動内(または統計的実験誤差内)の近似であることを意味し、したがって、数または数値範囲は、いくつかの例では、記載された数または数値範囲の1%~15%の間で変化する。
「含む(comprising)」という用語(および「含む(comprise)」または「含む(comprises)」または「有する(having)」または「含む(including)」などの関連する用語)は、他の特定の実施形態において、例えば、本明細書に記載される任意の組成物、組成、方法または過程などの実施形態が、記載された特徴「からなる(consist of)」または「から本質的になる(consist essentially of)」ことを排除することを意図しない。
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、反対に指定されない限り、以下の用語は以下に示される意味を有する。
「アミノ」は、-NH基を指す。
「シアノ」は、-CN基を指す。
「ニトロ」は、-NO基を指す。
「メトキシル」は、-O-Me基を指す。
「オキサ」は、-O-基を指す。
「オキソ」は、=O基を指す。
「チオキソ」は、=S基を指す。
「イミノ」は、=N-H基を指す。
「オキシモ」は=N-OH基を指す。
「ヒドラジノ」は、=N-NH基を指す。
「ヒドロキシ」または「ヒドロキシル」は、-OH基を指す。
「ヒドロキシアミノ」は、-NH-OH基を指す。
「アシル」は、置換されたもしくは置換されていないアルキルカルボニル、置換されたもしくは置換されていないアルケニルカルボニル、置換されたもしくは置換されていないアルキニルカルボニル、置換されたもしくは置換されていないシクロアルキルカルボニル、置換されたもしくは置換されていないヘテロシクロアルキルカルボニル、置換されたもしくは置換されていないアリールカルボニル、置換されたもしくは置換されていないヘテロアリールカルボニル、アミドまたはエステルを指し、カルボニル基のカルボニル原子は結合点である。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アルキルカルボニル基、アルケニルカルボニル基、アルキニルカルボニル基、シクロアルキルカルボニル基、アミド基またはエステル基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。
「アシルスルホンアミド」は、カルボニルの炭素原子がスルホンアミド基に結合している一価の基を指す。例示的なアシルスルホンアミドとしては、-C(O)NRS(O)、-C(O)NRS(O)N(R、-NRS(O)C(O)R、-NRS(O)C(O)N(R、-C(O)NRS(O)C(O)N(R、-NRS(O)NRC(O)N(R、-C(O)NRS(O)NRC(O)N(Rおよび-C(O)S(O)N(Rが挙げられ、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)。
「アルキル」は、置換されていてもよい直鎖または置換されていてもよい分岐鎖飽和炭化水素モノラジカルを指す。アルキル基は、1~約20個の炭素原子、1~約10個の炭素原子、または1~6個の炭素原子を有することができる。例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、2-メチル-1-プロピル、2-メチル-2-プロピル、2-メチル-1-ブチル、3-メチル-1-ブチル、2-メチル-3-ブチル、2,2-ジメチル-1-プロピル、2-メチル-1-ペンチル、3-メチル-1-ペンチル、4-メチル-1-ペンチル、2-メチル-2-ペンチル、3-メチル-2-ペンチル、4-メチル-2-ペンチル、2,2-ジメチル-1-ブチル、3,3-ジメチル-1-ブチル、2-エチル-1-ブチル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert-アミルおよびヘキシル、ならびにヘプチル、オクチルなどのより長いアルキル基が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に現れるときはいつでも、「C~Cアルキル」などの数値範囲は、アルキル基が1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子または6個の炭素原子からなることを意味するが、本定義は、数値範囲が指定されていない「アルキル」という用語の出現も包含する。いくつかの実施形態において、アルキルは、C~C10アルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~Cアルキル、C~CアルキルまたはCアルキルである。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アルキル基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH、-NOまたは-C≡CHで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキルはハロゲンで置換されていてもよい。
「アルケニル」は、1つまたは複数の炭素-炭素二重結合を有する置換されていてもよい直鎖または置換されていてもよい分岐鎖炭化水素モノラジカルを指す。いくつかの実施形態において、アルケニル基は、2~約10個の炭素原子、または2~約6個の炭素原子を有する。基は、二重結合についてシスまたはトランス配置のいずれかであり得、両方の異性体を含むと理解されるべきである。例としては、エテニル(-CH=CH)、1-プロペニル(-CHCH=CH)、イソプロペニル[-C(CH)=CH]、ブテニル、1,3-ブタジエニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に現れるときはいつでも、「C~Cアルケニル」などの数値範囲は、アルケニル基が2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子または6個の炭素原子からなり得ることを意味するが、本定義は、数値範囲が指定されていない「アルケニル」という用語の出現も包含する。いくつかの実施形態において、アルケニルは、C~C10アルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~Cアルケニル、C~CアルケニルまたはCアルケニルである。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アルケニル基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルケニルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルケニルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルケニルはハロゲンで置換されていてもよい。
「アルキニル」は、1つまたは複数の炭素-炭素三重結合を有する置換されていてもよい直鎖または置換されていてもよい分岐鎖炭化水素モノラジカルを指す。いくつかの実施形態において、アルキニル基は、2~約10個の炭素原子、より好ましくは2~約6個の炭素原子を有する。例としては、エチニル、2-プロピニル、2-ブチニル、1,3-ブタジイニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書に現れるときはいつでも、「C~Cアルキニル」などの数値範囲は、アルキニル基が2個の炭素原子、3個の炭素原子、4個の炭素原子、5個の炭素原子または6個の炭素原子からなり得ることを意味するが、本定義は、数値範囲が指定されていない「アルキニル」という用語の出現も包含する。いくつかの実施形態において、アルキニルは、C~C10アルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~Cアルキニル、C~CアルキニルまたはCアルキニルである。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アルキニル基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキニルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキニルは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキニルはハロゲンで置換されていてもよい。
「アルキレン」は、直鎖または分岐鎖の二価炭化水素鎖を指す。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アルキレン基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキレンは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキレンは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキレンはハロゲンで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキレンは、-CH-、-CHCH-または-CHCHCH-である。いくつかの実施形態において、アルキレンは、-CH-である。いくつかの実施形態において、アルキレンは、-CHCH-である。いくつかの実施形態において、アルキレンは、-CHCHCH-である。
「アルキルアミノ」は、式-N(Rの基を指し、式中Rは、定義されたとおりのアルキル基であるか、または2つのRは、窒素原子と一緒になって、
Figure 2023515236000006
などの置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル環を形成することができる。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アルキルアミノ基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキルアミノは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキルアミノは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルキルアミノはハロゲンで置換されていてもよい。
「アルコキシ」は、式-ORの基を指し、式中Rは、定義されたとおりのアルキル基である。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アルコキシ基は、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルコキシは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルコキシは、オキソ、ハロゲン、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アルコキシはハロゲンで置換されていてもよい。
「アミノアルキル」は、1つまたは複数のアミンによって置換された上で定義されたとおりのアルキル基を指す。いくつかの実施形態において、アルキルは、1個のアミンで置換されている。いくつかの実施形態において、アルキルは、1個、2個または3個のアミンで置換されている。ヒドロキシアルキルとしては、例えば、アミノメチル、アミノエチル、アミノプロピル、アミノブチルまたはアミノペンチルが挙げられる。いくつかの実施形態において、ヒドロキシアルキルは、アミノメチルである。
「アリール」は、少なくとも1つの芳香環を含む炭化水素環系から誘導される基を指す。いくつかの実施形態において、アリールは、水素および6~30個の炭素原子を含む。アリール基は、単環式、二環式、三環式または四環式環系であり得、縮合した(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環と縮合している場合、アリールは芳香環原子を介して結合されている)または架橋された環系を含み得る。いくつかの実施形態において、アリールは、6~10員のアリールである。いくつかの実施形態において、アリールは、6員のアリールである。アリール基には、アントリレン、ナフチレン、フェナントリレン、アントラセン、アズレン、ベンゼン、クリセン、フルオランテン、フルオレン、インダン、インデン、ナフタレン、フェナレン、フェナントレン、プレイアデン、ピレンおよびトリフェニレンの炭化水素環系から誘導されるアリール基が含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、アリールはフェニルである。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、アリールは、例えば、ハロゲン、アミノ、アルキルアミノ、アミノアルキル、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、-S(O)NH-C~Cアルキルなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アリールは、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH、-NO、-S(O)NH、-S(O)NHCH、-S(O)NHCHCH、-S(O)NHCH(CH、-S(O)N(CHまたは-S(O)NHC(CHで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アリールは、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アリールはハロゲンで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、アリールは、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキルまたはヘテロアルキルで置換されており、各アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、ヘテロアルキルは、独立して、置換されていないか、またはハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHもしくは-NOで置換されている。
「シクロアルキル」は、安定な、部分的にまたは完全に飽和した、単環式または多環式の炭素環式環を指し、縮合した(アリールまたはヘテロアリール環と縮合している場合、シクロアルキルは非芳香環原子を介して結合されている)、架橋されたまたはスピロ環系が含まれ得る。代表的なシクロアルキルには、3~15個の炭素原子(C~C15シクロアルキル)、3~10個の炭素原子(C~C10シクロアルキル)、3~8個の炭素原子(C~Cシクロアルキル)、3~6個の炭素原子(C~Cシクロアルキル)、3~5個の炭素原子(C~Cシクロアルキル)または3~4個の炭素原子(C~Cシクロアルキル)を有するシクロアルキルが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、3~6員のシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、5~6員のシクロアルキルである。単環式シクロアルキルとしては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが挙げられる。多環式シクロアルキルまたは炭素環としては、例えば、アダマンチル、ノルボルニル、デカリニル、ビシクロ[3.3.0]オクタン、ビシクロ[4.3.0]ノナン、シス-デカリン、トランス-デカリン、ビシクロ[2.1.1]ヘキサン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナンおよびビシクロ[3.3.2]デカン、および7,7-ジメチル-ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルが挙げられる。部分的に飽和のシクロアルキルとしては、例えば、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルおよびシクロオクテニルが挙げられる。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、シクロアルキルは、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、シクロアルキルはハロゲンで置換されていてもよい。
「ハロ」または「ハロゲン」は、ブロモ、クロロ、フルオロまたはヨードを指す。いくつかの実施形態において、ハロゲンは、フルオロまたはクロロである。いくつかの実施形態において、ハロゲンは、フルオロである。
「ハロアルキル」は、1つまたは複数のハロゲンによって置換された、上で定義されたとおりのアルキル基を指す。いくつかの実施形態において、アルキルは、1個、2個または3個のハロゲンで置換されている。いくつかの実施形態において、アルキルは、1個、2個、3個、4個、5個または6個のハロゲンで置換されている。ハロアルキルは、例えば、ヨードアルキル、ブロモアルキル、クロロアルキルおよびフルオロアルキルを含むことができる。例えば、「フルオロアルキル」は、上で定義された1つまたは複数のフルオロ基によって置換されている上で定義されたアルキル基、例えば、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、フルオロメチル、2,2,2-トリフルオロエチル、1-フルオロメチル-2-フルオロエチルなどを指す。いくつかの実施形態において、フルオロアルキル基のアルキル部分は、アルキル基について上で定義されているように置換されていてもよい。
「ヘテロアルキル」は、アルキルの1つまたは複数の骨格原子が炭素以外の原子、例えば酸素、窒素(例えば、-NH-、-N(アルキル)-)、硫黄またはこれらの組み合わせから選択されるアルキル基を指す。ヘテロアルキルは、ヘテロアルキルの炭素原子において分子の残部に結合している。一態様において、ヘテロアルキルは、1~6個の炭素原子および炭素以外の1つまたは複数の原子、例えば酸素、窒素(例えば、-NH-、-N(アルキル)-)、硫黄またはこれらの組み合わせからヘテロアルキルが構成されるC~Cヘテロアルキルであり、ヘテロアルキルは、ヘテロアルキルの炭素原子において分子の残部に結合している。このようなヘテロアルキルの例は、例えば、-CHOCH、-CHCHOCH、-CHCHOCHCHOCHまたは-CH(CH)OCHである。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、ヘテロアルキルは、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロアルキルはハロゲンで置換されていてもよい。
「ヒドロキシアルキル」は、1つまたは複数のヒドロキシルによって置換された、上で定義されたアルキル基を指す。いくつかの実施形態において、アルキルは、1個のヒドロキシルで置換されている。いくつかの実施形態において、アルキルは、1個、2個または3個のヒドロキシルで置換されている。ヒドロキシアルキルとしては、例えば、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、ヒドロキシブチルまたはヒドロキシペンチルが挙げられる。いくつかの実施形態において、ヒドロキシアルキルは、ヒドロキシメチルである。
「ヘテロシクリル」「複素環」または「複素環式」は、2~12個の炭素原子と、窒素、酸素、および硫黄から選択される1~6個のヘテロ原子とを含む安定な3~18員の非芳香環基を指す。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、ヘテロシクリル基は、単環式、二環式、三環式または四環式の環系であり、縮合した、架橋されたまたはスピロ環式の環系を含んでいてもよい。ヘテロシクリル基中のヘテロ原子は、酸化されていてもよい。1つまたは複数の窒素原子は、存在する場合、四級化されていてもよい。ヘテロシクリル基は、部分的にまたは完全に飽和している。ヘテロシクリルは、環の任意の原子を介して分子の残部に結合している。このようなヘテロシクリル基の例としては、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニルおよび1,1-ジオキソ-チオモルホリニルが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、用語「ヘテロシクリル」は、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロ、フルオロアルキル、オキソ、チオキソ、シアノ、ニトロ、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル、置換されていてもよいアラルケニル、置換されていてもよいアラルキニル、置換されていてもよいアラルキニル、置換されていてもよいカルボシクリル、置換されていてもよいカルボシクリルアルキル、置換されていてもよいヘテロシクリル、置換されていてもよいヘテロシクリルアルキル、置換されていてもよいヘテロアリール、置換されていてもよいヘテロアリールアルキル、-R-OR、-R-OC(O)-R、-R-OC(O)-OR、-R-OC(O)-N(R、-R-N(R、-R-C(O)R、-R-C(O)OR、-R-C(O)N(R、-R-CN、-R-O-R-C(O)N(R、-R-N(R)C(O)OR、-R-N(R)C(O)R、-R-N(R)S(O)(tは、1または2である)、-R-S(O)(tは、1または2である)、-R-S(O)OR(tは、1または2である)および-R-S(O)N(R(tは、1または2である)から選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていてもよい上で定義されたヘテロシクリル基を含むことが意図され、ここで、各Rは、独立して、水素、アルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、フルオロアルキル、シクロアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、シクロアルキルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、アリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、アラルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、ヘテロシクリル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、ヘテロシクリルアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)、ヘテロアリール(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)またはヘテロアリールアルキル(ハロゲン、ヒドロキシ、メトキシまたはトリフルオロメチルで置換されていてもよい)であり、各Rは、独立して、直接結合または直鎖もしくは分岐鎖のアルキレンもしくはアルケニレン鎖であり、Rは、直鎖もしくは分岐鎖のアルキレンまたはアルケニレン鎖であり、上記置換基の各々は、特に指示しない限り、置換されていない。
「ヘテロシクロアルキル」は、2~23個の炭素原子と、窒素、酸素、リンおよび硫黄からなる群から選択される1~8個のヘテロ原子とを含む安定な3~24員の部分的にまたは完全に飽和した環基を指す。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、ヘテロシクロアルキル基は、単環式、二環式、三環式または四環式の環系であり得、縮合した(アリールまたはヘテロアリール環と縮合している場合、ヘテロシクロアルキルは、非芳香環原子を介して結合している)または架橋された環系を含み得、ヘテロシクロアルキル基中の窒素、炭素または硫黄原子は、酸化されていてもよく、窒素原子は、四級化されていてもよい。
代表的なヘテロシクロアルキルには、2~15個の炭素原子(C~C15ヘテロシクロアルキル)、2~10個の炭素原子(C~C10ヘテロシクロアルキル)、2~8個の炭素原子(C~Cヘテロシクロアルキル)、2~6個の炭素原子(C~Cヘテロシクロアルキル)、2~5個の炭素原子(C~Cヘテロシクロアルキル)または2~4個の炭素原子(C~Cヘテロシクロアルキル)を有するヘテロシクロアルキルが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、3~6員のヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、シクロアルキルは、5~6員のヘテロシクロアルキルである。このようなヘテロシクロアルキル基の例としては、アジリジニル、アゼチジニル、ジオキソラニル、チエニル[1,3]ジチアニル、デカヒドロイソキノリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オクタヒドロインドリル、オクタヒドロイソインドリル、2-オキソピペラジニル、2-オキソピペリジニル、2-オキソピロリジニル、オキサゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、4-ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、キヌクリジニル、チアゾリジニル、テトラヒドロフリル、トリチアニル、テトラヒドロピラニル、チオモルホリニル、チアモルホリニル、1-オキソ-チオモルホリニル、1,1-ジオキソ-チオモルホリニル、1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-1-イル、3-オキソ-1,3-ジヒドロイソベンゾフラン-1-イル、メチル-2-オキソ-1,3-ジオキソル-4-イルおよび2-オキソ-1,3-ジオキソル-4-イルが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロアルキルという用語はまた、単糖、二糖およびオリゴ糖を含むがこれらに限定されない炭水化物のすべての環形態を含む。ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数に言及する場合、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数は、ヘテロシクロアルキルを構成する(ヘテロ原子を含む)原子(すなわち、ヘテロシクロアルキル環の骨格原子)の総数と同じではないことが理解される。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、ヘテロシクロアルキルは、例えば、オキソ、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルは、オキソ、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルはハロゲンで置換されていてもよい。
「ヘテロアリール」は、炭素原子と、窒素、酸素、リンおよび硫黄からなる群から選択される1つまたは複数の環ヘテロ原子と、少なくとも1つの芳香環とを含む環系基を指す。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは、1~13個の炭素原子、窒素、酸素、リンおよび硫黄からなる群から選択される1~6個のヘテロ原子を含む5~14員の環系基である。ヘテロアリール基は、単環式、二環式、三環式または四環式の環系であり得、縮合した(シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環と縮合している場合、ヘテロアリールは、芳香環原子を介して結合している)または架橋された環系を含み得、ヘテロアリール基中の窒素、炭素または硫黄原子は、酸化されていてもよく、窒素原子は、四級化されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは、5~10員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは、5~6員のヘテロアリールである。例としては、アゼピニル、アクリジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾインドリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾ[b][1,4]ジオキセピニル、1,4-ベンゾジオキサニル、ベンゾナフトフラニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾジオキソリル、ベンゾジオキシニル、ベンゾピラニル、ベンゾピラノニル、ベンゾフラニル、ベンゾフラノニル、ベンゾチエニル(ベンゾチオフェニル)、ベンゾトリアゾリル、ベンゾ[4,6]イミダゾ[1,2-a]ピリジニル、カルバゾリル、シンノリニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、フラニル、フラノニル、イソチアゾリル、イミダゾリル、インダゾリル、インドリル、インダゾリル、イソインドリル、インドリニル、イソインドリニル、イソキノリル、インドリジニル、イソオキサゾリル、ナフチリジニル、オキサジアゾリル、2-オキソアゼピニル、オキサゾリル、オキシラニル、1-オキシドピリジニル、1-オキシドピリミジニル、1-オキシドピラジニル、1-オキシドピリダジニル、1-フェニル-1H-ピロリル、フェナジニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、キノリニル、キヌクリジニル、イソキノリニル、テトラヒドロキノリニル、チアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、トリアジニルおよびチオフェニル(すなわち、チエニル)が挙げられるが、これらに限定されない。本明細書で具体的に別段の記載がない限り、ヘテロアリールは、例えば、ハロゲン、アミノ、ニトリル、ニトロ、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アルキニル、ハロアルキル、アルコキシ、アリール、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールなどで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NHまたは-NOで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールは、ハロゲン、メチル、エチル、-CN、-CF、-OHまたは-OMeで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、ヘテロアリールはハロゲンで置換されていてもよい。
「スピロ」または「スピロ環式」という用語は、2つの環の唯一の共通するメンバーとして1つの原子を有する化合物または部分を指す。
本明細書で使用される場合、「処置する」、「予防する」、「改善する」および「阻害する」という用語、ならびにこれらに由来する単語は、必ずしも100%または完全な処置、予防、改善または阻害を意味しない。むしろ、当業者が潜在的な利益または治療効果を有すると認識する様々な程度の処置、予防、改善および阻害が存在する。この点において、開示される方法は、哺乳動物における障害の任意のレベルの処置、予防、改善または阻害の任意の量を提供することができる。例えば、その症候または症状を含む障害は、例えば、約100%、約90%、約80%、約70%、約60%、約50%、約40%、約30%、約20%または約10%低下され得る。さらに、本明細書に開示される方法によって提供される処置、予防、改善または阻害は、障害、例えば癌または炎症性疾患の1つまたは複数の症状または症候の処置、予防、改善または阻害を含むことができる。また、本明細書において、「処置」、「予防」、「改善」または「阻害」は、障害、またはその症候もしくは症状の開始を遅延させることを包含する。本明細書で使用される場合、「処置する」は、障害および/または付随する副作用に関連する任意の症候または他の悪影響の発生もしくは再発の頻度または重症度を低下させることを指す「緩和する」という概念を含む。「処置する」という用語はまた、患者における特定の疾患または障害の重症度を低下させること、またはその再発を遅延させること、例えば、疾患に罹患したことがある患者における寛解の期間を延長することを指す「管理する」という概念を包含する。「処置する」という用語は、「予防する」、「予防している」および「予防」という概念、すなわち、疾患または症状を有しないが、疾患または症状を発症するリスクがあるかまたは発症しやすい対象において疾患または症状を発症する確率を低下させることをさらに包含する。
本明細書で使用される「有効量」または「治療有効量」という用語は、処置されている疾患または症状、例えば癌または炎症性疾患の症候の1つまたは複数をある程度軽減する、投与されている本明細書に開示される化合物の十分な量を指す。いくつかの実施形態において、結果は、疾患の徴候、症候もしくは原因の低減および/もしくは軽減、または生物系の任意の他の所望される変化である。例えば、治療的使用のための「有効量」は、疾患症候の臨床的に有意な減少を提供するために必要とされる、本明細書に開示される化合物を含む組成物の量である。いくつかの実施形態において、任意の個々の症例における適切な「有効」量は、用量漸増試験などの技術を使用して決定される。
「~されていてもよい」という用語は、続いて記載される事象または状況が生じてもよく、また生じなくてもよいことを意味し、その記述が、前記事象または状況が起こる場合と、前記事象または状況が起こらない場合とを含むことを意味する。例えば、「置換されていてもよいアルキル」は、上で定義された「アルキル」または「置換されたアルキル」のいずれかを意味する。さらに、置換されていてもよい基は、非置換であり得(例えば、-CHCH)、完全に置換され得(例えば、-CFCF)、一置換され得(例えば、-CHCHF)、または完全に置換されたものと一置換されたものとの間にあるいずれかのレベルで置換され得る(例えば、-CHCHF、-CHCF、-CFCH、-CFHCHFなど)。
本開示はまた、スルホニル部分、スロキシミニル部分、スルフィニル部分またはこれらの組み合わせを有する化合物を提供する。例えば、本開示の化合物は、二価の基
Figure 2023515236000007
を有することができ、式中、Xは、O、NRであるか、または存在せず、Rは、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキルまたはシクロヘテロアルキルであり、これらのいずれもが、置換されているか、または置換されていない、すなわち水素である。いくつかの実施形態において、本開示の化合物は、一価の基
Figure 2023515236000008
を有することができ、式中、Yは、O、N、およびSから選択される1~3個のヘテロ環原子を含んでもよい置換されたまたは置換されていない5員または6員の環であり、Xは、O、NRであるか、または存在せず、Rは、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキルもしくはシクロヘテロアルキルであり、これらのいずれもが、置換されているか、または置換されていない、すなわち水素である。Xが「存在しない」場合、一価の基
Figure 2023515236000009
Figure 2023515236000010
と等価であることを理解されたい。
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、哺乳動物、魚、鳥、爬虫類または両生類などの脊椎動物であり得る。したがって、本明細書に開示される方法の対象は、ヒト、非ヒト霊長類、ウマ、ブタ、ウサギ、イヌ、ヒツジ、ヤギ、ウシ、ネコ、モルモットまたはげっ歯類であり得る。この用語は、特定の年齢または性別を示すものではない。したがって、男性/雄であるか、または女性/雌であるかを問わず、成人/成体および新生児/新生仔の対象、ならびに胎児/胎仔が、包含されることが意図されている。一態様において、対象は哺乳動物である。開示される方法のいくつかの態様において、対象は、投与する工程より前に1つまたは複数の腫瘍学的障害または癌の処置を必要とすると診断されたことがある。開示される方法のいくつかの態様において、対象は、投与する工程より前にSTAT5の阻害または負の調節を必要とすると診断されたことがある。開示される方法のいくつかの態様において、対象は、投与する工程より前に、STAT5機能不全を伴う1つまたは複数の腫瘍学的障害または癌の処置を必要とすると診断されたことがある。いくつかの実施形態において、対象は、症状または疾患を有することが疑われている。
本明細書で提供される範囲は、その範囲内の値のすべてに対する省略表現であると理解される。例えば、1~50の範囲は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49または50、ならびに例えば1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8および1.9などの前述の整数間のすべての介在する十進値からなる群からの任意の数、数の組み合わせまたは部分範囲を含むものと理解される。部分範囲に関して、その範囲のいずれかの終点から延びる「入れ子状部分範囲」が特に企図される。例えば、1~50の例示的な範囲の入れ子状部分範囲は、一方の方向に1~10、1~20、1~30および1~40、または他方の方向に50~40、50~30、50~20、および50~10を含み得る。
本明細書で使用される場合、「置換基」という用語は、指定された原子の通常の原子価を超えないこと、および置換が安定な化合物をもたらすことを条件として、指定された原子位置で置換され、指定された原子上の1つまたは複数の水素を置き換えるコア分子の原子上の位置的可変物を意味する。置換基および/または変数の組み合わせは、このような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容され得る。当業者は、本明細書に記載されるまたは示される、充足されていないように見える原子価を有する任意の炭素およびヘテロ原子は、記載されるまたは示される原子価を充足するのに十分な数の水素原子を有することが仮定されていることに留意すべきである。ある特定の例では、結合点として二重結合を有する1つまたは複数の置換基(例えば、「オキソ」または「=O」)が、本明細書において置換基群内に記載され、示され、または列挙され得、構造は、コア構造への結合点として単結合のみを示し得る。当業者は、単結合のみが示されているものの、それらの置換基に対しては二重結合が意図されていることを理解するであろう。
「置換された」、「置換基」などの用語は、特に示されない限り、ハロ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロシクリル、チオール、アルキルチオ、オキソ、チオキシ、アリールチオ、アルキルチオアルキル、アリールチオアルキル、アルキルスルホニル、アルキルスルホニルアルキル、アリールスルホニルアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコキシ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、ハロアルキル、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、アルキルアミノ、アリールアミノ、アルキルアミノアルキル、アリールアミノアルキル、アミノアルキルアミノ、ヒドロキシ、アルコキシアルキル、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、アミノカルボニルアルキル、アシル、アラルコキシカルボニル、カルボン酸、スルホン酸、スルホニル、ホスホン酸、アリール、ヘテロアリール、複素環式および脂肪族基を含むが、これらに限定されない指定された置換基の基での、所定の構造中の1つまたは複数の水素基の置き換えを指すことができる。置換基は、さらに置換され得ることが理解される。
「置換されていない」という用語は、指定された基が置換基を有さないことを意味する。「置換されていてもよい」という用語は、指定された基が置換されていないか、または可能な置換基の群から独立して選択される1つまたは複数の置換基によって置換されていることを意味する。置換基の数を示す場合、「1つまたは複数」という用語は、1つの置換基から可能な限り高い置換の数まで、すなわち、1つの水素の置換から置換基によるすべての水素の置換までを意味する。
本明細書で使用される場合、C~C(またはC1~x)は、C~C、C~C...C~Cを含む。単なる例として、「C~C」と指定された基は、その部分中に1~4個の炭素原子、すなわち1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子または4個の炭素原子を含有する基が存在することを示す。したがって、単なる例として、「C~Cアルキル」は、アルキル基中に1~4個の炭素原子が存在すること、すなわち、アルキル基がメチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチルおよびt-ブチルの中から選択されることを示す。
II.STAT5阻害性化合物
STAT5阻害性化合物および該化合物を含む薬学的組成物が本明細書で提供される。本化合物および組成物は、シグナル伝達兼転写活性化因子5aおよび5b(STAT5)タンパク質を阻害するのに、ならびに癌などの細胞増殖性疾患を処置するのに有用である。
本開示の一態様は、式(III)
Figure 2023515236000011
の構造を有する化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形であって、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
およびRの各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
6bおよびR6cの各々は、独立して、水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択されるか、またはR6bおよびR6cは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
は、重水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、ならびに
6aは、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、または
およびR6aは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
ここで、RおよびR10の各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、もしくはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、または
およびRは、これらが結合している介在する原子と一緒になって、4、5もしくは6員環を形成し、
ここで、R6aは、水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
ここで、R10は、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択され、
但し、pは0であり、qは1であり、
各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
Xは、O、NR11であり、または存在せず、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
nおよびqの各々は、独立して、0、1、2、または3であり、
pは、0、1、または2であり、
mは、0、1、2、3、または4である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形を提供する。
式(III)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形のいくつかの実施形態において、
は、重水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
6aは、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、または
およびR6aは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成する。
式(III)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、pは0であり、qは1であり、nは1である。
式(III)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、R6cはHである。いくつかの実施形態において、pは0であり、R6cはHである。
式(III)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rはペンタフルオロフェニルである。
一態様において、式(I)
Figure 2023515236000012
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステル、もしくは多形であって、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、ならびに
6aは、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、または
およびR6aは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
6bおよびR6cの各々は、独立して、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択されるか、またはR6bおよびR6cは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびRの各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-Cヘテロシクロアルキルであり、
Xは、O、NR11であり、または存在せず、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
nおよびqの各々は、独立して、0、1、2、または3であり、
pは、0、1、または2であり、
mは、0、1、2、3、または4である、
化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形を提供する。
式(III)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、R6a、R6bおよびR6cは、独立して、H、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cアルコキシから選択される。いくつかの実施形態において、R6a、R6bおよびR6cの各々は、独立して、H、F、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、および-OCHCHOHから選択される。いくつかの実施形態において、R6a、R6bおよびR6cの各々は、Hである。いくつかの実施形態において、R6aは、Dである。いくつかの実施形態において、R6bは、Dである。いくつかの実施形態において、R6cは、Dである。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、RおよびR6aは一緒になってオキソを形成する。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、RおよびR6aは、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたまたは置換されていない4、5、または6員の複素環式環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびR6aは、これらが結合している炭素と一緒になって、オキセタン、アゼチジン、テトラヒドロフラン、またはモルホリン環を形成する。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、RおよびR6aは、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたまたは置換されていない3、4、5、または6員のシクロアルキル環を形成する。いくつかの実施形態において、RおよびR6aは、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたまたは置換されていないシクロブタン、シクロペンタンまたはシクロヘキサンを形成する。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、XはOである。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、XはNR11である。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Xは存在しない。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、
Figure 2023515236000013
Figure 2023515236000014
であり、RB1、RB2、RB3およびRB4の各々は、独立して、HまたはRである。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、
Figure 2023515236000015
Figure 2023515236000016
である。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、
Figure 2023515236000017
Figure 2023515236000018
である。いくつかの実施形態において、
Figure 2023515236000019
Figure 2023515236000020
である。
式(III)もしくは(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、
Figure 2023515236000021
Figure 2023515236000022
である。いくつかの実施形態において、
Figure 2023515236000023
Figure 2023515236000024
である。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形のいくつかの実施形態において、前記化合物は、式(II)
Figure 2023515236000025
の構造を有し、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3、または4である。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形のいくつかの実施形態において、前記化合物は、式(IIa)
Figure 2023515236000026
の構造を有し、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3、または4である。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形のいくつかの実施形態において、前記化合物は、式(IIb)
Figure 2023515236000027
の構造を有し、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
mは、0、1、2、3、または4である
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステルもしくは多形のいくつかの実施形態において、前記化合物は、式(IIc)
Figure 2023515236000028
の構造を有し、
式中、
は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、-C(O)N(R11、-C(O)OR11、-S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
B1、RB2、RB3およびRB4の各々は、独立して、HまたはRであり、ここで、各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。
式(III)もしくは(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、独立して、重水素、F、-OR11、-SR11、-N(R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、Rは、独立して、D、F、-CN、-NH(CH)、-NH、-N(CH、-NHR11、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、直鎖もしくは分岐鎖ペンチル、直鎖もしくは分岐鎖ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-SH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、および-OCHCHOHからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、Rは、独立して、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルであり、前記メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルまたはヘキシルは、直鎖または分岐鎖であり、置換されているか、または置換されていない。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、独立して、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルであり、前記メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチルまたはヘキシルは、直鎖または分岐鎖であり、1~3個のF、メトキシ、ヒドロキシまたはアミノで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、Rは、独立して、-CH、-CFまたは-CHFである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、R、R、R、およびR10の各々は、H、アミノ、F、置換されたまたは置換されていないC~Cアルコキシ、置換されたまたは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたまたは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、前記アルキルはヒドロキシ、アミノ、またはメトキシで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R、R、R、およびR10の各々は、H、アミノ、F、置換されたまたは置換されていないC~Cアルコキシ、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、前記アルキルはヒドロキシ、アミノ、またはメトキシで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R、R、R、およびR10の各々は、独立して、H、F、-NH(CH)-、-NH、-N(CH、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、および-OCHCHOHからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、RはDである。いくつかの実施形態において、RはDである。いくつかの実施形態において、RはDである。いくつかの実施形態において、R10はDである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、R、R、R、およびR10の各々が、H、F、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cフルオロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から独立して選択され、前記アルキル、フルオロアルキル、またはヘテロアルキルはヒドロキシ、アミノ、またはメトキシで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、R、R、R、およびR10の各々は、独立して、H、F、メチル、エチル、プロピル、-CFまたは-CHCFである。いくつかの実施形態において、R、R、R、およびR10の各々は、Hである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、RおよびRは、これらが結合している介在する原子と一緒になって、4、5、または6員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環を形成する。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、RおよびRは、一緒になって、置換されたまたは置換されていない、3、4、5、または6員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環を形成する。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、RおよびR10は、一緒になって、置換されたまたは置換されていない、3、4、5、または6員のシクロアルキルまたはヘテロシクロアルキル環を形成する。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、RはCOOHまたはその同配体である。いくつかの実施形態において、RはSOHである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは-OR11である。いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000029
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、
Figure 2023515236000030
は、
Figure 2023515236000031
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、-NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~3アルキレン-C3~6シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~3アルキレン-C3~5ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、FおよびClから選択されるハロゲンである。いくつかの実施形態において、各Rは、独立して、FおよびClから選択されるハロゲンである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、直鎖または分岐鎖の、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキルである。いくつかの実施形態において、各Rは、独立して、直鎖または分岐鎖の、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキルである。いくつかの実施形態において、各C~Cアルキルは、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、直鎖もしくは分岐鎖ペンチル、直鎖もしくは分岐鎖ヘキシル、-CF、-CHNH、-CHCF、-CHCHNH、-CHCHF、-CHOH、または-CHCHOHである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-NR11C(=O)R11である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-NHCOCHまたは-N(CH)COCHである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、置換されたまたは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、置換されたもしくは置換されていないC0~3アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~3アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、C3~6シクロアルキル、-CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、C3~5ヘテロシクロアルキル、-CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、または-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキルであり、前記シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは置換されているか、または置換されていない。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rの各々は、独立して、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rの各々は、独立して、置換されたまたは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rの各々は、独立して、置換されたまたは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rの各々は、独立して、置換されたもしくは置換されていないC0~3アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~3アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rの各々は、独立して、C3~6シクロアルキル、-CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、C3~5ヘテロシクロアルキル、-CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、または-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキルであり、前記シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは置換されているか、または置換されていない。いくつかの実施形態において、前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、前記シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルは置換されていてもよく、環炭素原子の0~2個は、独立して、窒素、酸素、および硫黄によって置き換えられていてもよい。いくつかの実施形態において、シクロアルキルの各々は、独立して、
Figure 2023515236000032
である。いくつかの実施形態において、ヘテロシクロアルキルの各々は、独立して、
Figure 2023515236000033
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-OR11である。いくつかの実施形態において、各Rは、独立して、-OR11である。いくつかの実施形態において、各-OR11は、独立して、OH、-O-C~Cアルキル、-O-C~Cハロアルキル、-O-C~Cヘテロアルキル、-O-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキルまたは-O-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、前記アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルは、置換されているか、または置換されていない。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、置換されたまたは置換されていない-O-C~Cアルキルである。いくつかの実施形態において、1つのRは、
Figure 2023515236000034
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、各Rは、独立して、置換されたまたは置換されていない-O-C~Cアルキルである。いくつかの実施形態において、各Rは、独立して、
Figure 2023515236000035
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-OHである。いくつかの実施形態において、各Rは、-OHである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、
Figure 2023515236000036
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、各Rは、独立して、置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキルまたは置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、各Rは、独立して、
Figure 2023515236000037
である。いくつかの実施形態において、各Rは、
Figure 2023515236000038
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-N(R11である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-N(CH、-NHCH、-N(CHCH、-NHCHCHまたは-N(CHCHCHである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、各Rは、独立して、-N(R11である。いくつかの実施形態において、各Rは、独立して、-N(CH、-NHCH、-N(CHCH、-NHCHCHまたは-N(CHCHCHである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)もしくは(IIb)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-NR11S(=O)11である。いくつかの実施形態において、少なくとも1つのRは、-NR11S(=O)11であり、R11は、HまたはC~Cアルキルである。いくつかの実施形態において、-NR11S(=O)11は、-NCHS(=O)CHである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないフェニルである。いくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルは、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-N(R11、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキルおよび置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1~5個の置換基で置換されている。いくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルはFまたはClで置換されている。いくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルは-O-C~Cアルキルで置換されており、前記アルキルは置換されているか、または置換されていない。いくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルは1個または2個のC~Cアルキルで置換されており、前記アルキルは、直鎖または分岐鎖であり、置換されているか、または置換されていない。いくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルは1個または2個のC3~8シクロアルキルで置換されており、前記シクロアルキルは置換されているか、または置換されていない。いくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルは1個のC3~8シクロアルキルおよび1個のC~Cアルキルで置換されており、前記シクロアルキルおよびアルキルは置換されているか、または置換されていない。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルは1、2、または3個のRで置換されており、各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000039
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは置換されたフェニルであり、前記フェニルは1、2、または3個のRで置換されており、2個のRは、これらが結合している介在する原子と一緒になって、4、5、または6員環を形成する。いくつかの実施形態において、4、5、または6員環は、N、O、およびSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む。いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000040
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000041
である。いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000042
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、ナフチルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、1個、2個または3個の窒素を含有する置換されたまたは置換されていない単環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないピリジニル、ピリダジニル、またはピリミジニルである。いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000043
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、1~2個のNを含む置換されたまたは置換されていない二環式ヘテロアリールである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000044
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000045
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、フェニルまたは置換されたフェニルである。いくつかの実施形態において、Rは、1~5個のRで置換されたフェニルであり、各Rは、独立して、D、ハロゲン、-OR11、-SR11、-N(R11、-CN、-NO、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン~C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、1~5個のRで置換されたフェニルであり、各Rは、独立して、D、F、Cl、Br、-CN、OH、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、-OCHCHOH、-OC(CH、-OCHCHOCH
Figure 2023515236000046
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000047
である。いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000048
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていない5員または6員の単環式ヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニルであり、前記ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはトリアジニルは1~4個のRで置換されており、各Rは、独立して、D、ハロゲン、-OR11、-SR11、-N(R11、-CN、-NO、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、各Rは、独立して、D、F、Cl、Br、-CN、OH、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、-OCHCHOH、-OC(CH、-OCHCHOCH
Figure 2023515236000049
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2023515236000050
である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、O、N、およびSから選択される1~3個のヘテロ環原子を含有する置換されたまたは置換されていない5-6、6-6または6-5縮合した二環式ヘテロアリールである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたまたは置換されていない二環式C~Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、Rは、ビシクロ(1.1.1)ペンタンである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、置換されたヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、5員または6員の置換されたヘテロアリールである。式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、ピリジニルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、Rは、ペンタフルオロフェニルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン~C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン~C3~7ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン~C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、前記アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルは、ヒドロキシアミノまたはメトキシで置換されていてもよい。いくつかの実施形態において、各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC0~3アルキレン-C3~6シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC0~3アルキレン-C3~6ヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態において、各R11は、独立して、H、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、直鎖もしくは分岐鎖ペンチル、直鎖もしくは分岐鎖ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、-CF、-CHOCH、-CHNHCHまたは-CHCHFである。
一態様において、式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物のエステル、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、エステルは、アルコールとの記載されている化合物の酸基の反応生成物である。いくつかの実施形態において、エステルは、記載されている化合物中のR基とのアルコールの反応生成物である。いくつかの実施形態において、エステルは、C~Cアルキルエステル、C~CヘテロアルキルエステルまたはC~Cアルケニルエステルであり、前記アルキル、ヘテロアルキルおよびアルケニルは、置換されているか、または置換されていない。いくつかの実施形態において、記載されている化合物とエステルを形成するアルコールは、R20OHの構造を有し、R20は、置換されたもしくは置換されていないアルキル、置換されたもしくは置換されていないハロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないヘテロアルキルである。いくつかの実施形態において、記載されている化合物とエステルを形成するアルコールは、R20OHの構造を有し、R20は、置換されたもしくは置換されていないC~C12アルキル、置換されたもしくは置換されていないC~C12ハロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC~C12ヘテロアルキルである。
一態様において、式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物のアミド、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物が本明細書において提供される。いくつかの実施形態において、アミドは、アミンとの記載されている化合物の酸基の反応生成物である。いくつかの実施形態において、アミドは、記載されている化合物中のR基とのアミンの反応生成物である。いくつかの実施形態において、アミドは、化合物をスルホンアミド、NH、モノC~CアルキルアミノまたはジC~Cアルキルアミノと反応させることから生じる。いくつかの実施形態において、アミドは、スルホンアミドまたはホスホラミドである。いくつかの実施形態において、アミドは、-NC(=O)-部分を含む。いくつかの実施形態において、記載されている化合物とアミドを形成するアミンは、NH(R21の構造を有し、各R21は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~C12アルキル、置換されたもしくは置換されていないC~C12ハロアルキル、または置換されたもしくは置換されていないC~C12ヘテロアルキルである。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、R、R6a、R6b、R6c、R、R、R、および/またはR10のそれぞれにおける重水素の存在比は、独立して、水素および重水素の総数の少なくとも1%、少なくとも10%、20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または100%である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、R、R、R、R、R、R6a、R6b、R6c、R、R、R、R10、および/またはR11基の1つまたは複数が、重水素の天然の存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、R6aは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、R6bは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、R6cは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、Rは、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、R10は、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、R11は、重水素の天然存在比より高い百分率で重水素を含む。いくつかの実施形態において、重水素の百分率は、少なくとも1%、少なくとも10%、20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも99%、または100%である。
式(III)、(I)、(II)、(IIa)、(IIb)もしくは(IIc)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物のいくつかの実施形態において、化合物中の重水素の存在比は、重水素の天然の存在比より高い。いくつかの実施形態において、重水素の百分率は、少なくとも1%、少なくとも10%、20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも99%、または100%である。
いくつかの実施形態において、表1から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物が本明細書に記載される。
Figure 2023515236000051
Figure 2023515236000052
Figure 2023515236000053
Figure 2023515236000054
活性なSTAT5阻害剤である化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物が本明細書に記載されている。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、細胞細胞傷害性アッセイで決定される場合に、50μM未満、25μM未満、20μM未満、15μM未満、10μM未満、5μM未満、4μM未満、3μM未満、2.5μM未満、2μM未満、1.9μM未満、1.8μM未満、1.7μM未満、1.6μM未満、1.5μM未満、1.4μM未満、1.3μM未満、1.2μM未満、1.1μM未満、1.0μM未満、0.9μM未満、0.8μM未満、0.7μM未満、0.6μM未満、0.5μM未満、0.4μM未満、0.3μM未満、0.2μM未満、0.1μM未満、または0.01μM未満であるIC50値を有する。いくつかの実施形態において、IC50値は、実施例1Bまたは実施例2Bに従って決定される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、約0.001μM~約0.5μMのIC50値を有する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、約0.001μM、0.01μM、0.05μMまたは0.1μM~約0.15μM、0.2μM、0.25μM、0.30μMまたは0.50μMの範囲内のIC50値を有する。いくつかの実施形態において、IC50値は、MV4-11細胞を使用して決定され、化合物およびビヒクル対照(0.5%DMSO)は細胞溶液に添加され、5%CO中、37℃で72時間インキュベートされる。いくつかの実施形態において、IC50値は、正常なヒト線維芽(NHF)細胞を使用して決定され、化合物およびビヒクル対照(0.5%DMSO)は細胞溶液に添加され、5%CO中、37℃で72時間インキュベートされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、グルタチオンとのその反応性プロファイリングによって測定された場合にインビボまたはエクスビボ安定性などの安定性を有する。いくつかの実施形態において、反応性プロファイリングは、実施例B3に従って決定される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、5分より高い、10分より高い、30分より高い、60分より高い、90分より高い、120分より高い、180分より高い、240分より高い、300分より高い、360分より高い、420分より高い、480分より高い、540分より高い、600分より高い、700分より高い、800分より高い、900分より高い、1000分より高い、1100分より高い、1200分より高い、1300分より高い、1400分より高い、または1500分より高いT1/2を有する。いくつかの実施形態において、T1/2はグルタチオン(GSH)環境で決定される。いくつかの実施形態において、T1/2は実施例B3に従って決定される。いくつかの実施形態において、T1/2は、25℃で、5mM GSHの存在下で、0.5%DMSOと共に25μMの化合物を含有する溶液を使用して決定される。いくつかの実施形態において、T1/2は、一次反応速度論に従って計算される。いくつかの実施形態において、T1/2は、25℃、600rpmでのインキュベーション後に、GSH(5mM)およびPBS緩衝液(pH7.4)の存在下で、0.5%DMSOと共に5μMの化合物を含有する溶液を使用して決定され、0、30、60および120分でアセトニトリルの600μL溶液でクエンチされる。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、細胞透過性を有する。いくつかの実施形態において、細胞透過性は、並行人工膜透過性アッセイ(PAMPA)で測定される。いくつかの実施形態において、細胞透過性は、実施例B4に従ってPAMPAを使用して測定される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、LogPeで表され、PAMPAで決定された場合、少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも5.5、少なくとも6、少なくとも6.5または少なくとも7の透過性を有する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、LogPeで表され、PAMPAで決定された場合、最大20、最大10、最大8、最大7、最大6.5、最大5.5、最大5.5、最大5、または最大4の透過性を有する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物は、LogPeで表され、PAMPAで決定された場合、約4または5~約6または7の範囲内の透過性を有する。いくつかの実施形態において、PAMPAは、ドナー区画とアクセプタ区画の間のPVDF(ポリフッ化ビニリデン)人工膜を使用して、約25℃および60rpmのインキュベーション条件で16時間行われる。いくつかの実施形態において、ドナー区画中の記載される化合物の開始濃度は10μMである。いくつかの実施形態において、アクセプタ区画は、ドデカン溶液中の5μLのレシチン(1.8%溶液w/v)および300μLのpH7.4のPBS緩衝液を含む。いくつかの実施形態において、PAMPAは、ドナー区画とアクセプタ区画との間のPVDF人工膜を使用して、約25℃および60rpmのインキュベーション条件で16時間行われ、ドナー区画は、10μMの開始濃度で化合物を含む約300μLの溶液を含み、アクセプタ区画は、ドデカン溶液中の約5μLのレシチン(1.8%溶液w/v)および300μLのpH7.4のPBS緩衝液を含む。いくつかの実施形態において、化合物の濃度は、LC/MS/MSによって決定される。
同配体
本明細書で使用される場合、「カルボン酸またはその同配体」 は、カルボン酸部分、またはカルボン酸部分と類似の物理的、生物学的および/または化学的特性を示す官能基または部分を指す。カルボン酸生物的等価体の例としては、ヒドロキサム酸、ヒドロキサム酸エステル、スルフィン酸、スルホン酸、スルホンアミド、アシル-スルホンアミド、スルホニル尿素、アシル尿素、テトラゾール、チアゾリジンジオン、オキソゾリジンジオン、オキサジアゾール-5(4H)-オン、オキソチアジアゾール-2-オキシド、オキサジアゾール-5(4H)-チオン、イソオキサゾール、テトラミン酸、シクロペンタン1,3-ジオン、シクロペンタン1,2-ジオン、リン酸、ホスフィン酸およびハロゲン化フェノールが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、カルボン酸同配体は、-B(OH)、-S(O)NH
Figure 2023515236000055
であり得、式中、炭素原子に結合した各水素は、メチル、エチル、-CN、-CF、-OH、-OMe、-NH、または-NO、または異なるハロゲンで置き換えられていてもよい。
異性体/立体異性体
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、幾何異性体として存在する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、1つまたは複数の二重結合を有する。本明細書に提示される化合物には、シス、トランス、シン、アンチ、エントゲーゲン(E)およびツザメン(Z)異性体、ならびにこれらの対応する混合物が含まれる。いくつかの状況において、本明細書に記載される化合物は、1つまたは複数のキラル中心を有し、各中心は、R配置またはS配置で存在する。本明細書に記載される化合物には、ジアステレオマー、エナンチオマーおよびエピマー形態ならびにこれらの対応する混合物が含まれる。本明細書で提供される化合物および方法のさらなる実施形態においては、単一の調製工程、組み合わせまたは相互変換から生じるエナンチオマーおよび/またはジアステレオ異性体の混合物が、本明細書に記載される用途に有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分割剤と反応させて1対のジアステレオ異性体化合物を形成し、ジアステレオマーを分離し、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することによって、個々の立体異性体として調製される。いくつかの実施形態においては、解離性錯体が好ましい。いくつかの実施形態において、ジアステレオマーは、異なる物理的特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有し、これらの相違点を利用することによって分離される。いくつかの実施形態において、ジアステレオマーは、キラルクロマトグラフィーによって、または好ましくは溶解度の差に基づく分離/分割技術によって分離される。いくつかの実施形態において、光学的に純粋なエナンチオマーは、次いで、分割剤と共に回収される。
互変異性体
「互変異性体」は、分子のある原子から同じ分子の別の原子へのプロトンシフトが可能である分子を指す。本明細書に提示される化合物は、ある特定の実施形態においては、互変異性体として存在する。互変異性化が可能な状況では、互変異性体の化学平衡が存在する。互変異性体の正確な比は、物理的状態、温度、溶媒およびpHを含むいくつかの因子に依存する。互変異性の平衡のいくつかの例としては、以下のものが挙げられる。
Figure 2023515236000056
いくつかの例において、本明細書に開示されるSTAT5阻害性化合物は互変異性形態で存在する。前記化合物の構造は、明確にするために1つの互変異性形態で例示されている。代替の互変異性形態が本開示に明示的に含まれる。
標識された化合物
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、同位体標識された形態で存在する。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法は、このような同位体標識された化合物を投与することによって疾患を処置する方法を含む。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法は、薬学的組成物としてこのような同位体標識された化合物を投与することによって疾患を処置する方法を含む。したがって、いくつかの実施形態において、本明細書に開示される化合物には、1つまたは複数の原子が、自然界で通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられているという事実を別にすれば本明細書に列挙される化合物と同一である同位体標識された化合物が含まれる。本明細書に記載される化合物またはその溶媒和物もしくは立体異性体中に組み込むことができる同位体の例としては、それぞれ、H、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素および塩化物の同位体が挙げられる。上述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有する本明細書に記載される化合物、ならびにその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物または立体異性体は、本開示の範囲内である。ある特定の同位体標識された化合物、例えば、Hおよび14Cなどの放射性同位体がその中に組み込まれた化合物は、薬物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化された、すなわち、Hおよび炭素-14、すなわち、14C同位体は、それらの調製の容易さおよび検出可能性のために注目すべきである。さらに、重水素、すなわち、Hなどの重同位体による置換は、より大きな代謝安定性、例えば増加したインビボ半減期または低下した必要用量から生じる特定の治療上の利点をもたらす。いくつかの実施形態において、同位体標識された化合物またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物もしくは立体異性体は、任意の適切な方法によって調製される。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、発色団または蛍光部分、生物発光標識または化学発光標識の使用を含むがこれらに限定されない他の手段によって標識される。
重水素化された化合物
ある特定の実施形態において、本明細書に開示される化合物中のH原子の存在比は、H原子の一部または全部に対して濃縮されている。重水素含有化合物の合成方法は当技術分野で公知であり、単に非限定的な例として、以下の合成方法が挙げられる。
重水素置換された化合物は、Dean,Dennis C.;Editor.Recent Advances in the Synthesis and Applications of Radiolabeled Compounds for Drug Discovery and Development.[In:Curr.,Pharm.Des.,2000;6(10)]2000,110pp;George W.;Varma,Rajender S.The Synthesis of Radiolabeled Compounds via Organometallic Intermediates,Tetrahedron,1989,45(21),6601-21;およびEvans,E.Anthony.Synthesis of radiolabeled compounds,J.Radioanal.Chem.,1981,64(1-2),9-32に記載されているような様々な方法を用いて合成される。
重水素化された出発材料は容易に入手可能であり、重水素含有化合物の合成を提供するために本明細書に記載される合成方法に供される。多数の重水素含有試薬および構成要素が、Aldrich Chemical Co.などの化学供給業者から市販されている。
ヨードメタン-d(CDI)などの求核置換反応での使用に適した重水素移動試薬は容易に入手可能であり、求核置換反応条件下で重水素置換された炭素原子を反応基質に移動させるために使用され得る。CDIの使用は、単なる例として、以下の反応スキームに例示されている。
Figure 2023515236000057
重水素化リチウムアルミニウム(LiAlD)などの重水素移動試薬は、還元条件下で重水素を反応基質に移動させるために使用される。LiAlDの使用は、単なる例として、以下の反応スキームに例示されている。
Figure 2023515236000058
重水素ガスおよびパラジウム触媒は、単なる例として、以下の反応スキームに例示されているように、不飽和炭素-炭素結合を還元するために、およびアリール炭素-ハロゲン結合の還元的置換を行うために使用される。
Figure 2023515236000059
いくつかの実施形態において、本明細書に開示される化合物は、1個の重水素原子を含有する。別の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、2個の重水素原子を含有する。別の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、3個の重水素原子を含有する。別の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、4個の重水素原子を含有する。別の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、5個の重水素原子を含有する。別の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、6個の重水素原子を含有する。別の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、6個より多い重水素原子を含有する。別の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、重水素原子で完全に置換されており、交換不可能なH水素原子を含有しない。いくつかの実施形態において、重水素取り込みのレベルは、重水素化された合成構成要素が出発材料として使用される合成方法によって決定される。
薬学的に許容され得る塩
いくつかの実施形態においては、本明細書に記載される化合物は、それらの薬学的に許容され得る塩として存在する。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法は、このような薬学的に許容され得る塩を投与することによって疾患を処置する方法を含む。いくつかの実施形態において、本明細書に開示される方法は、このような薬学的に許容され得る塩を薬学的組成物として投与することによって疾患を処置する方法を含む。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、酸性または塩基性基を有し、したがって、多数の無機または有機塩基、ならびに無機および有機酸のいずれとも反応して、薬学的に許容され得る塩を形成する。いくつかの実施形態において、これらの塩は、本明細書に開示される化合物の最終的な単離および精製中にインサイチュで、またはその遊離形態の精製された化合物を適切な酸もしくは塩基と別々に反応させ、このようにして形成された塩を単離することによって調製される。
薬学的に許容され得る塩の例としては、鉱酸、有機酸または無機塩基との本明細書に記載される化合物の反応によって調製される塩が挙げられ、そのような塩としては、酢酸塩、アクリル酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、重亜硫酸塩、臭化物、酪酸塩、ブチン-1,4-ジオアート、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩、カプロン酸塩、カプリル酸塩、クロロ安息香酸塩、塩化物、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、デカン酸塩、ジグルコン酸塩、リン酸二水素塩、ジニトロ安息香酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロリン酸、グリコール酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヘキシン-1、6-ジオアート、ヒドロキシ安息香酸塩、γ-ヒドロキシ酪酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2-ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ヨウ化物、イソ酪酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、マンデル酸塩、メタリン酸塩、メタンスルホン酸塩、メトキシ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、リン酸一水素塩、1-ナフタレンスルホン酸塩、2-ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、パルモ酸塩(palmoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3-フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ピロ硫酸塩、ピロリン酸塩、プロピオール酸塩、フタル酸塩、フェニル酢酸塩、フェニル酪酸塩、プロパンスルホン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、亜硫酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、スルホン酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシル酸塩、ウンデコン酸塩(undeconate)およびキシレンスルホン酸塩が挙げられる。
さらに、本明細書に記載される化合物は、化合物の遊離塩基形態を、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、メタリン酸などの無機酸ならびに酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、p-トルエンスルホン酸、酒石酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、安息香酸、3-(4-ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、アリールスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2-エタンジスルホン酸、2-ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、4-メチルビシクロ-[2.2.2]オクト-2-エン-1-カルボン酸、グルコヘプトン酸、4,4’-メチレンビス-(3-ヒドロキシ-2-エン-1-カルボン酸)、3-フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、第3級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸およびムコン酸などの有機酸を含むがこれらに限定されない薬学的に許容され得る無機酸または有機酸と反応させることによって形成される薬学的に許容され得る塩として調製することができる。
いくつかの実施形態において、遊離の酸基を含む本明細書に記載される化合物は、薬学的に許容され得る金属カチオンの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩もしくは硫酸塩などの適切な塩基と、アンモニアと、または薬学的に許容され得る有機第一級、第二級、第三級もしくは第四級アミンと反応する。代表的な塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムおよびアルミニウム塩などのアルカリ塩またはアルカリ土類塩が挙げられる。塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウム、N(C1~4アルキル)などが挙げられる。
塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが挙げられる。本明細書に記載される化合物は、本明細書に記載される化合物が含有する任意の塩基性窒素含有基の四級化も含むことを理解されたい。いくつかの実施形態において、水または油溶性または分散性生成物は、このような四級化によって得られる。
溶媒和物
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、溶媒和物として存在する。本開示は、このような溶媒和物を投与することによって疾患を処置する方法を提供する。本開示はさらに、このような溶媒和物を薬学的組成物として投与することによって疾患を処置する方法を提供する。
溶媒和物は、化学量論量または非化学量論量の溶媒を含有し、いくつかの実施形態において、水、エタノールなどの薬学的に許容され得る溶媒での結晶化の過程中に形成される。溶媒が水である場合には水和物が形成され、または溶媒がアルコールである場合にはアルコラートが形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載される過程中に都合よく調製または形成することができる。さらに、本明細書で提供される化合物は、非溶媒和形態および溶媒和形態で存在することができる。一般に、溶媒和形態は、本明細書で提供される化合物および方法において、非溶媒和形態と等価であると考えられる。したがって、本開示の一態様は、熱重量分析(TGA)、TGA質量分析、TGA赤外分光法、粉末X線回折(PXRD)、カールフィッシャー滴定、高分解能X線回折などの当技術分野で公知の方法によって単離および性質決定することができる、本明細書に記載される本開示の化合物および/またはそれらの薬学的な許容され得る塩の水和物および溶媒和物に関する。
非晶質および結晶形態
本明細書に記載される化合物は、非晶質および/または結晶形態で存在することができ、そのすべてが本開示によって包含される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は非晶質形態で存在する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は結晶形態で存在する。本開示の一態様は、本明細書に記載される化合物の結晶多形に関する。いくつかの実施形態において、結晶多形は、記載される化合物またはその塩の安定な多形である。
記載された化合物の結晶形態は、例えば、示差走査熱量測定(DSC)、X線粉末回折(PXRD)および他の固体状態方法に関するその固有の固体状態シグネチャによって同定することができる。結晶形態の水または溶媒含有量に関するさらなる特徴は、以下の方法、例えば、熱重量分析(TGA)、DSCなどのいずれかによって測定することができる。結晶多形は、当技術分野で公知の任意の適切な方法、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み入れられるK.J.Guillory,“Generation of Polymorphs,Hydrates,Solvates,and Amorphous Solids,” in:Polymorphism in Pharmaceutical Solids,ed.Harry G.Brittan,Vol.95,Marcel Dekker,Inc:,New York,1999に記載されている方法によって調製することができる。いくつかの実施形態において、結晶多形は、再結晶によって調製される。いくつかの実施形態において、結晶多形は、本明細書に記載される化合物の薬学的に許容され得る塩の安定な多形である。
化合物の調製
本明細書に記載される反応において使用される化合物は、市販の化学物質からおよび/または化学文献に記載される化合物から出発して、当業者に公知の有機合成技術に従って作製される。「市販の化学物質」は、Acros Organics(Pittsburgh,PA)、Aldrich Chemical(Milwaukee,WI,Sigma ChemicalおよびFlukaを含む)、Apin Chemicals Ltd.(Milton Park,UK)、Avocado Research(Lancashire,U.K.)、BDH,Inc.(Toronto,Canada)、Bionet(Cornwall,U.K.)、Chem Service Inc.(West Chester,PA)、Crescent Chemical Co.(Hauppauge,NY)、Eastman Organic Chemicals、Eastman Kodak Company(Rochester,NY)、Fisher Scientific Co.(Pittsburgh,PA)、Fisons Chemicals(Leicestershire,UK)、Frontier Scientific(Logan,UT)、ICN Biomedicals,Inc.(Costa Mesa,CA)、Key Organics(Cornwall,U.K.)、Lancaster Synthesis(Windham,NH)、Maybridge Chemical Co.Ltd.(Cornwall,U.K.)、Parish Chemical Co.(Orem,UT)、Pfaltz&Bauer,Inc.(Waterbury,CN)、Polyorganix(Houston,TX)、Pierce Chemical Co.(Rockford,IL)、Riedel de Haen AG(Hanover,Germany)、Spectrum Quality Product,Inc.(New Brunswick,NJ)、TCI America(Portland,OR)、Trans World Chemicals,Inc.(Rockville,MD)およびWako Chemicals USA,Inc.(Richmond,VA)を含む標準的な商業的供給元から入手される。
本明細書に記載される化合物の調製において有用な反応物の合成を詳述する、または調製を記載する論文への参照を提供する適切な参考文献および論文としては、例えば、“Synthetic Organic Chemistry”,John Wiley&Sons,Inc.,New York;S.R.Sandler et al.,“Organic Functional Group Preparations,” 2nd Ed.,Academic Press,New York,1983;H.O.House,“Modern Synthetic Reactions”,2nd Ed.,W.A.Benjamin,Inc.Menlo Park,Calif.1972;T.L.Gilchrist,“Heterocyclic Chemistry”,2nd Ed.,John Wiley&Sons,New York,1992;J.March,“Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms and Structure”,4th Ed.,Wiley-Interscience,New York,1992が挙げられる。本明細書に記載される化合物の調製において有用な反応物の合成を詳述する、または調製を記載する論文への参照を提供するさらに適切な参考文献および論文としては、例えば、Fuhrhop,J.and Penzlin G.“Organic Synthesis:Concepts,Methods,Starting Materials”,Second,Revised and Enlarged Edition(1994)John Wiley&Sons ISBN:3-527-29074-5;Hoffman,R.V.“Organic Chemistry,An Intermediate Text”(1996)Oxford University Press,ISBN 0-19-509618-5;Larock,R.C.“Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations” 2nd Edition(1999)Wiley-VCH,ISBN:0-471-19031-4;March,J.“Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure”4th Edition(1992)John Wiley&Sons,ISBN:0-471-60180-2;Otera,J.(editor)“Modern Carbonyl Chemistry”(2000)Wiley-VCH,ISBN:3-527-29871-1;Patai,S.“Patai’s 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups”(1992)Interscience ISBN:0-471-93022-9;Solomons,T.W.G.“Organic Chemistry”7th Edition(2000)John Wiley&Sons,ISBN:0-471-19095-0;Stowell,J.C.,“Intermediate Organic Chemistry”2nd Edition(1993)Wiley-Interscience,ISBN:0-471-57456-2;“Industrial Organic Chemicals:Starting Materials and Intermediates:An Ullmann’s Encyclopedia”(1999)John Wiley&Sons,ISBN:3-527-29645-X,in 8 volumes;“Organic Reactions”(1942-2000)John Wiley&Sons,in over 55 volumes;および“Chemistry of Functional Groups” John Wiley&Sons,in 73 volumesが挙げられる。
特定のおよび類似の反応物は、ほとんどの公共図書館および大学図書館ならびにオンラインで入手可能な米国化学会のChemical Abstract Serviceによって作成された公知の化学物質のインデックスを通じて任意で同定される。公知であるがカタログで市販されていない化学物質は、特注化学合成企業によって任意で調製され、標準的な化学物質供給企業(例えば、上に列挙した企業)の多くは特注合成サービスを提供する。本明細書に記載される化合物の薬学的塩の調製および選択のための参考文献は、P.H.Stahl&C.G.Wermuth“Handbook of Pharmaceutical Salts”,Verlag Helvetica Chimica Acta,Zurich,2002である。
III.薬学的組成物
ある特定の実施形態において、本明細書に記載されるSTAT5阻害性化合物は、純粋な化学物質として投与される。他の実施形態において、本明細書に記載されるSTAT5阻害性化合物は、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005))に記載されるような、選択された投与経路および標準的な薬学的慣行に基づいて選択される薬学的に適切なまたは許容され得る担体(本明細書では、薬学的に適切な(または許容され得る)賦形剤、生理学的に適切な(または許容され得る)賦形剤、または生理学的に適切な(または許容され得る)担体とも呼ばれる。)と組み合わされる。
本明細書に記載される少なくとも1つのSTAT5阻害性化合物、またはその立体異性体、薬学的に許容され得る塩、アミド、エステル、溶媒和物もしくはN-オキシドを、1つまたは複数の薬学的に許容され得る担体と一緒に含む薬学的組成物が本明細書において提供される。担体(または賦形剤)は、その担体が組成物の他の成分と適合的であり、組成物のレシピエント(すなわち、対象または患者)に有害でなければ、許容され得るか、または適切である。
一態様において、本開示は、本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容され得る賦形剤または担体とを含む薬学的組成物を提供する。いくつかの実施形態において、本開示は、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)もしくは(III)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容され得る賦形剤または担体とを含む薬学的組成物を提供する。
ある特定の実施形態において、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)または(III)の化合物などの記載されるようなSTAT5阻害性化合物は、約5%未満、または約1%未満、または約0.1%未満の他の有機小分子、例えば、合成方法の工程の1つまたは複数において作製される未反応の中間体または合成副生成物などを含有するという点で、実質的に純粋である。
本開示の化合物および薬学的組成物は、経口、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内および硬膜外ならびに鼻腔内、ならびに局所処置のために所望される場合、病巣内投与を含む任意の適切な手段によって投与することができる。本明細書で使用される非経口という用語は、皮下、静脈内、筋肉内、胸骨内、腹腔内、および注入技術を含む。非経口という用語はまた、眼または眼部、硝子体内、頬内、経皮、鼻腔内への、頭蓋内および硬膜内を含む脳内への、足首、膝、股関節、肩、肘、手首などを含む関節内への、および坐薬形態での注射を含む。ある特定の実施形態において、化合物および製剤は経口的に投与される。ある特定の実施形態において、化合物および製剤は局所的に投与される。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載される薬学的組成物は経口的に投与される。適切な経口剤形としては、例えば、硬質ゼラチンもしくは軟質ゼラチン、メチルセルロースの、または消化管内で容易に溶解する別の適切な材料の錠剤、丸剤、サシェまたはカプセルが挙げられる。いくつかの実施形態において、例えば、薬学的等級の、マンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルカム、セルロース、グルコース、スクロース、炭酸マグネシウムなどを含む適切な非毒性固体担体が使用される。(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.MackPub.Co.,Easton,PA(2005))を参照されたい。いくつかの実施形態において、経口投与において使用される固体剤形(例えば、カプセル、錠剤、丸剤、糖衣錠、散剤、粒剤など)の場合、活性成分は、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムなどの1つまたは複数の薬学的に許容され得る、担体、賦形剤もしくは希釈剤、および/または(1)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよび/またはケイ酸などの充填剤または増量剤、(2)例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよび/またはアラビアゴムなどの結合剤、(3)グリセロールなどの保水剤、(4)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のシリカートおよび炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、(5)パラフィンなどの溶解遅延剤、(6)4級アンモニウム化合物などの吸収促進剤、(7)例えば、アセチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤、(8)カオリンおよびベントナイトクレーなどの吸収剤、(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよびこれらの混合物などの潤滑剤、ならびに(10)着色剤のうちいずれかと混合され、カプセル、錠剤および丸剤の場合には、薬学的組成物は緩衝剤も含むことができる。同様のタイプの固体組成物は、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル中の充填剤、ラクトースまたは乳糖などの賦形剤、ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどを使用して調製することもできる。
本開示の化合物は、担体、安定剤、希釈剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤、防腐剤または賦形剤などの他の化学成分を含むことができる液体溶液として非経口注射によって投与することもできる。非経口注射は、ボーラス注射または連続注入のために製剤化することができる。薬学的組成物は、油性または水性ビヒクル中の無菌懸濁液、溶液またはエマルジョンとして非経口注射に適した形態であり得、懸濁化剤、安定化剤または分散剤などの調合剤を含有することができる。非経口投与用の薬学的製剤には、水溶性形態の活性化合物の水溶液が含まれる。例えば、本明細書に記載される組成物は、液体形態で提供され、0.01~1%のポリソルベート-80などの界面活性剤、またはマンニトール、ソルビトールもしくはトレハロースなどの炭水化物添加剤ありまたはなしで、様々なpH(5~8)の生理食塩水ベースの水溶液中に製剤化することができる。一般的に使用される防腐剤には、クロロブタノール、m-クレゾール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェノール、メチルパラベンまたはプロピルパラベンが含まれる。一般的に使用される緩衝剤には、ヒスチジン、アセタート、ホスファート、ボラートまたはシトラートが含まれる。一般的に使用される浸透圧調整剤には、塩化ナトリウム、マンニトールおよびグリセリンが含まれる。注入溶液は、0~10%のデキストロースを含み得る。活性化合物の懸濁液は、油性注射懸濁液として調製することができる。適切な親油性溶媒またはビヒクルには、ゴマ油などの脂肪油、またはオレイン酸エチルもしくはトリグリセリドなどの合成脂肪酸エステル、またはリポソームが含まれる。水性注射懸濁液は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキストランなどの懸濁液の粘度を増加させる物質を含有することができる。懸濁液はまた、化合物の溶解度を増加させて高度に濃縮された溶液の調製を可能にする適切な安定剤または作用物質、例えばシクロデキストリンまたは有機溶媒を含有することができる。有機溶媒としては、アルコール、例えば、C~C直鎖アルキル、C~C分岐鎖アルキル、エタノール、エチレングリコール、グリセリン、2-ヒドロキシプロパノール、プロピレングリコール、マルチトール、ソルビトール、キシリトールが挙げられ得る。置換されたまたは置換されていないアリールおよびベンジルアルコールを挙げることができる。あるいは、活性成分は、使用前に、適切なビヒクル、例えば発熱物質を含まない無菌水で構成するための粉末形態であり得る。
本明細書に記載される少なくとも1つのSTAT5阻害性化合物を含む組成物の用量は、対象の状態、すなわち、疾患の段階、全般的な健康状態、年齢および他の要因に応じて異なる。
薬学的組成物は、処置(または予防)されるべき疾患に適切な様式で投与される。適切な用量ならびに適切な投与期間および投与頻度は、対象の状態、対象の疾患の種類および重症度、活性成分の特定の形態、ならびに投与の方法などの因子によって決定されるであろう。一般に、適切な用量および処置レジメンは、治療的および/もしくは予防的利益(例えば、改善された臨床転帰)または症候重症度の軽減を提供するのに十分な量で組成物を与える。最適な用量は、一般に、実験モデルおよび/または臨床試験を用いて決定される。最適な用量は、対象の体重、重量または血液量に依存する。
単なる例として、本明細書に記載される疾患を処置する方法のための本明細書に記載される化合物の用量は、1日当たり約0.001mg/kg~約1mg/対象のkg体重である。いくつかの実施形態において、記載される方法についての本明細書に記載される化合物の用量は、処置される対象に対して1日当たり約0.001mg~約1000mgである。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、約0.01mg~約500mg、約0.01mg~約100mg、または約0.01mg~約50mgの1日投与量で対象に投与される。
IV.処置の方法
一態様において、本開示は、STAT5およびSTAT3などのシグナル伝達兼転写活性化因子タンパク質を調節することを必要とする対象において、STAT5およびSTAT3などのシグナル伝達兼転写活性化因子タンパク質を調節する方法を提供する。いくつかの実施形態において、本方法は、STAT5および/またはSTAT3活性を阻害することを含む。いくつかの実施形態において、本方法は、治療有効量の式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)もしくは(III)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を対象に投与することを含む。いくつかの実施形態において、対象は、癌を有する。いくつかの実施形態において、癌は、固形腫瘍または血液癌である。
STAT5の異常な活性化は、悪性形質転換および腫瘍形成に寄与することが示されている。特に、STAT5の異常な活性化によって媒介される発癌は、1つには、血管新生および腫瘍免疫寛容を促進する遺伝子の転写の上方制御を特徴とする。したがって、STAT5の小分子阻害剤の使用を通じてSTAT5シグナル伝達を調節することは、多種多様なヒト腫瘍を処置するための効果的かつ新規な戦略を提供する。STAT5によって調節される遺伝子には、VEGF、Bcl.xL、マトリックスメタロプロテイナーゼ9およびc-Mycが含まれるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態において、本開示は、細胞におけるVEGF、Bcl.xL、マトリックスメタロプロテイナーゼ9またはc-Mycの発現を減少させる方法であって、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)もしくは(III)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を細胞と接触させることを含む、方法を提供する。
一態様において、本開示は、癌を処置することを必要とする対象において癌を処置する方法を提供する。いくつかの実施形態において、本方法は、治療有効量の式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)もしくは(III)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を、癌を有する対象に投与することを含む。いくつかの実施形態において、癌は、固形腫瘍または血液癌である。
本開示の方法によって処置されるべき癌の非限定的な例には、黒色腫(例えば、転移性悪性黒色腫)、腎癌(例えば、明細胞癌腫)、前立腺癌(例えば、ホルモン抵抗性前立腺腺癌)、膵臓腺癌、乳癌、大腸癌(colon cancer)、肺癌(例えば、非小細胞肺癌)、食道癌、頭頸部の扁平上皮癌腫、肝臓癌、卵巣癌、子宮頸癌、甲状腺癌、神経膠芽腫、神経膠腫、白血病、リンパ腫および他の新生物性悪性腫瘍が含まれ得る。
いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物で処置されるべき対象または対象の集団は、固形腫瘍を有する。いくつかの実施形態において、固形腫瘍は、黒色腫、腎細胞癌腫、肺癌、膀胱癌、乳癌、子宮頸癌、大腸癌、胆嚢癌、喉頭癌、肝臓癌、甲状腺癌、胃癌、唾液腺癌、前立腺癌、膵臓癌またはメルケル細胞癌腫である。いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物で処置されるべき対象または対象の集団は、血液癌を有する。いくつかの実施形態において、対象は、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(「DLBCL」)、ホジキンリンパ腫(「HL」)、非ホジキンリンパ腫(「NHL」)、濾胞性リンパ腫(「FL」)、急性骨髄性白血病(「AML」)または多発性骨髄腫(「MM」)などの血液癌を有する。いくつかの実施形態において、処置されるべき対象または対象の集団は、卵巣癌、肺癌および黒色腫からなる群から選択される癌を有する。
いくつかの実施形態において、疾患または症状を処置するための方法および組成物が本明細書で提供される。例示的な疾患または症状には、本開示の処置の方法を使用してその増殖が阻害され得る難治性または再発性悪性腫瘍が含まれる。いくつかの実施形態において、疾患または症状は癌である。いくつかの実施形態において、癌は、乳癌、頭頸部扁平上皮癌腫、非小細胞肺癌、肝細胞癌、大腸癌、胃腺癌、黒色腫、または進行癌である。いくつかの実施形態において、本開示の処置の方法によって処置されるべき癌は、癌腫、扁平上皮癌腫、腺癌、肉腫、子宮内膜癌、乳癌、卵巣癌、子宮頸癌、卵管癌、原発性腹膜癌、大腸癌、大腸癌、肛門生殖器領域の扁平上皮癌腫、黒色腫、腎細胞癌腫、肺癌、非小細胞肺癌、肺の扁平上皮癌腫、胃癌、膀胱癌、胆嚢癌、肝臓癌、甲状腺癌、喉頭癌、唾液腺癌、食道癌、頭頸部癌、神経膠芽腫、神経膠腫、頭頸部の扁平上皮癌腫、前立腺癌、膵臓癌、中皮腫、肉腫、血液癌、白血病、リンパ腫、神経腫およびこれらの組み合わせからなる群から選択される。いくつかの実施形態において、本開示の方法によって処置されるべき癌には、例えば、癌腫、扁平上皮癌腫(例えば、頸管、眼瞼、結膜、膣、肺、口腔、皮膚、膀胱、舌、喉頭および食道)および腺癌(例えば、前立腺、小腸、子宮内膜、頸管、大腸、肺、膵臓、食道、直腸、子宮、胃、乳腺および卵巣)が含まれる。いくつかの実施形態において、本開示の方法によって処置されるべき癌は、肉腫(例えば、筋原性肉腫)、白血病、神経腫、黒色腫およびリンパ腫をさらに含む。いくつかの実施形態において、本開示の方法によって処置されるべき癌は乳癌である。いくつかの実施形態において、本開示の処置の方法によって処置されるべき癌が、トリプルネガティブ乳癌(TNBC)である。いくつかの実施形態において、本開示の処置の方法によって処置されるべき癌は、膵臓癌である。
いくつかの実施形態において、対象は、5歳~75歳である。いくつかの実施形態において、対象は、5~10、5~15、5~18、5~25、5~35、5~45、5~55、5~65、5~75、10~15、10~18、10~25、10~35、10~45、10~55、10~65、10~75、15~18、15~25、15~35、15~45、15~55、15~65、15~75、18~25、18~35、18~45、18~55、18~65、18~75、25~35、25~45、25~55、25~65、25~75、35~45、35~55、35~65、35~75、45~55、45~65、45~75、55~65、55~75または65~75歳である。いくつかの実施形態において、対象は、少なくとも5、10、15、18、25、35、45、55または65歳である。いくつかの実施形態において、対象は、最大で10、15、18、25、35、45、55、65または75歳である。
転写的に活性なSTAT5の形成は、リン酸化二量体化経路を介して進行することができ、STAT5は、まず、重要なチロシン残基上でリン酸化されてリン酸化STAT5(pSTAT5)を提供し、得られたホスホチロシン残基は、別のSTAT5またはpSTAT5タンパク質のSrc相同性2(SH2)ドメインに結合する。次いで、pSTAT5ホモ二量体は、核輸送を受け、直接的なDNA結合に関与することができる。いくつかの実施形態において、本開示は、細胞を式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)または(III)の化合物と接触させることによって、STAT5:pSTAT5またはpSTAT5:pSTAT5のヘテロまたはホモ二量体の形成を阻害する方法を提供する。いくつかの実施形態において、式(I)、(II)、(IIa)、(IIb)、(IIc)または(III)の化合物は、STAT5またはpSTAT5のSH2ドメインに結合する。いくつかの実施形態において、本明細書に記載される化合物は、STAT二量体化の阻害剤、STATをリン酸化することができるチロシンキナーゼの阻害剤、SH2-pY相互作用のアンタゴニスト、STAT DNA結合のアンタゴニスト、チロホスチン阻害剤、STAT依存性遺伝子トランス活性化のアンタゴニスト、IL-6受容体活性化のアンタゴニスト、STATを構成的に活性化するサイトカインのアンタゴニスト、またはSTATを構成的に活性化する成長因子のアンタゴニストである。
本明細書で使用される場合、「STAT5」という用語は、ヒトSTAT5aまたはSTAT5b遺伝子によってコードされる転写因子を指すことができる。本用語は、スプライスアイソフォームまたはスプライスバリアントの他、その任意の非ヒトオルソログまたはホモログを含む。
本開示およびその利点を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲に定義される本開示の精神および範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更、置換および改変を行うことができることを理解されたい。
本開示は、例示のみを目的として与えられ、決して本開示を限定することを意図しない以下の実施例においてさらに例示される。
実施例
A:化合物の合成
表1の化合物は、市販の化学物質からおよび/または化学文献に記載される化合物から出発して、当業者に公知の有機合成技術に従って作製された。本開示の化合物およびそれらの合成を以下の実施例によってさらに例示する。当業者は、本開示の他の化合物が類似のアプローチによって合成され得ることを理解するであろう。
実施例A1 化合物1007の合成
Figure 2023515236000060
Figure 2023515236000061
ペンタフルオロベンゼンスルホニルクロリド(440.23mg、1.65mmol、244.57μL)、重炭酸ナトリウム(346.83mg、4.13mmol、160.57μL)、アセトン(10mL)および水(2mL)を反応容器中で合わせ、続いて、tert-ブチル(2R)-2-(クロロアミノ)プロパノアート(250.00mg、1.38mmol)を0℃で添加した。1時間撹拌しながら、得られた混合物を室温まで温めた。フラッシュカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製して、化合物3Aを得た(165mg、439.64μmol、収率31.95%)。
Figure 2023515236000062
1-(ブロモメチル)-2-クロロ-4-フルオロ-ベンゼン(117.89mg、527.56μmol)を50mL丸底フラスコ中でDMFに溶解し、得られた溶液を0℃に冷却した。炭酸カリウム(91.14mg、659.45μmol)を添加した後、DMF(2.5mL)中の化合物2B(165mg、439.64μmol)を滴下した。次いで、反応物を室温まで温め、2時間撹拌し、EtOAc(50mL)で希釈し、水(3×75mL)で洗浄した。有機層を真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーによって粗生成物を精製することにより、化合物3Bを得た(146mg、281.92μmol、収率64.13%)。
Figure 2023515236000063
DCM(2mL)中の化合物3B(146mg、281.92μmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.98g、26.14mmol、2mL)を室温で加え、得られた混合物を1時間撹拌した。反応混合物を空気流によって濃縮し、2mLの、ジオキサン中の4M HClで処理し、再度濃縮して、化合物3Cを得た(109mg、236.05μmol、収率83.73%)。
Figure 2023515236000064
化合物2H(45.43mg、108.28μmol)および化合物3C(50.00mg、108.28μmol)、その後、クロロホルム(1.2mL)を2.0mLのマイクロ波バイアルに室温で添加し、10分間撹拌した。次いで、ジクロロトリフェニルホスホラン(86.59mg、259.87μmol)を添加し、マイクロ波バイアルに蓋をした。反応混合物を110℃で3時間撹拌し、次いで、20mLシンチレーションバイアルに移し、濃縮し、さらに精製することなく次の工程で使用した。
Figure 2023515236000065
室温で、DCM(2mL)中の化合物3D(87.00mg、100.78μmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(2.98g、26.14mmol、2.01mL)を加えた。反応を室温で1時間撹拌し、空気流により濃縮し、HPLCによって精製して、化合物1007を得た(25.7mg、31.84μmol、収率31.59%)。
B:生物学的アッセイ
適切なアッセイを使用して、記載された新規STAT阻害剤の有効性および安全性を評価することができる。例えば、効力、選択性、安定性、水溶性およびバイオアベイラビリティなどの考慮事項は、適切なインビトロおよびインビボアッセイによって評価することができる。適切なアッセイには、蛍光偏光アッセイ(STAT阻害について)、電気泳動移動度シフトアッセイ(EMSA)(STAT阻害について)、ウエスタンブロット分析(STAT阻害について)、表面プラズモン共鳴(SPR)研究(結合親和性について)、マウスモデルに基づく血液脳関門透過性、およびCaco-2細胞透過性が含まれるが、これらに限定されない。細胞培養物を使用して、化合物の効力および選択性を評価することができる。例えば、化合物の効力は、ヒト赤白血病K562およびMV-4-11細胞、乳癌腫株MDA-MB-231およびMDA-MB-468、アンドロゲン非感受性ヒトPC細胞株DU-145およびPC-3ならびにヒト肺癌細胞A549などの、異常なSTATタンパク質を有する細胞株を用いて評価することができる。化合物の選択性は、正常なNIH3T3(3T3)細胞、マウス胸腺間質上皮細胞、TE-71、Stat3欠損マウス胚性線維芽細胞(-/-MEF)、NIH3T3/v-Ras(v-Ras)、正常なヒト線維芽細胞(NHF)細胞、および異常に活性なSTAT3を含まないA2780S細胞などの非標的細胞の細胞培養細胞傷害性アッセイによって評価することができる。
例示の目的で、いくつかのアッセイプロトコルおよび結果が以下に提供されており、代替アッセイを使用して化合物を評価することができる。当業者は、開示された化合物が、最小限のオフターゲット効果ならびに優れた安定性および透過性を有する強力なSTAT5阻害剤であることを理解するであろう。
実施例B1 MV4-11細胞細胞傷害性アッセイ
いくつかの実施形態においては、STAT5阻害剤の効力は、MV4-11細胞細胞傷害性アッセイなどのインビトロアッセイによって評価される。10%ウシ胎児血清(FBS)を補充したIscoveの改変ダルベッコ培地(IMDM)中でMV4-11細胞を増殖させた。低蒸発蓋を有する96ウェル平底無菌培養プレートに、ウェルあたり1万個の細胞を播種した。24時間後に、阻害剤およびビヒクル対照(0.5%DMSO)を添加し、細胞を5%CO中37℃で72時間インキュベートした。50μMの最大濃度で3つ組で阻害剤を調べた後、その後のウェルでは1:2希釈した(25、12.5、6.25、3.125、1.5625、0.78125、0.390625、0.195313および0.097656μM)。72時間後、CellTiter-Blue(登録商標)(20μL/ウェル)でウェルを処理し、標準的な細胞培養条件を用いてプレートを1時間インキュベートした。560/590nmで蛍光を測定した。非線形回帰分析を使用して、IC50値を決定し、以下の表2に提供されている。
実施例B2 NHF細胞細胞傷害性アッセイ
いくつかの実施形態においては、化合物のオフターゲット効果は、正常なヒト線維芽細胞(NHF)細胞細胞傷害性アッセイなどの健康なヒト細胞において評価される。
細胞Titer-Blue細胞生存率アッセイを使用して、様々な濃度の阻害剤(0.097656~50μM)での処理後に細胞生存率を調べた。培養培地中の96ウェルアッセイプレート中に、1ウェルあたり1×10個の正常ヒト線維芽細胞を蒔いた。すべての細胞をDMEM、IMDMおよびRPMI-1640中で増殖させ、10%FBSを補充した。24時間後、試験化合物およびビヒクル対照を適切なウェルに添加して、各ウェルで最終体積を100μLとした。37℃および5%COで所望の試験曝露期間(72時間)、細胞を培養する。37℃のインキュベータからアッセイプレートを取り出し、20μL/ウェルのCellTiter-Blue(登録商標)Reagentを添加する。標準的な細胞培養条件を使用してプレートを1~4時間インキュベートし、プレートを10秒間振盪し、560/590nmで蛍光を記録する。非線形回帰分析を使用して、IC50値を決定した。各試料ウェルについて、DMSO対照とプラトーの場合の最高濃度との間に値を正規化し、百分率に変換する。プラトーが存在しない場合には、同じ実験内の異なる試料から最小のレクチャーが得られる。各濃度について、4つの反復を平均し、標準偏差を計算する。Microsoft Excelを使用し、可変勾配モデルを用いて、データをlog(阻害剤)対応答曲線に当てはめ、IC50およびヒル勾配変数を得る。
実施例B3 グルタチオン(GSH)による反応性プロファイリング
いくつかの実施形態においては、GSHとの反応性プロファイルに従って、化合物の代謝安定性を評価する。
10%FBSおよび抗生物質抗真菌剤溶液、5mMグルタチオンを補充した697.5μLのIscove改変ダルベッコ培地(IMDM)に、3.5μLの、DMSO中の阻害剤の5mM保存溶液を添加して、0.5%DMSOを含む最終濃度25μMの阻害剤を得た。次いで、25℃の試料トレイに溶液を直ちに入れた。所定の間隔で、典型的には1.5時間ごとに、最大4回の注入について、HPLCによって、時間0を含めて、さらなる前処理なしに、試料を分析した。各阻害剤について、そのピークを異なる時点で積分し、残存百分率を得るために時間0の注入と比較する。半減期は、式:t1/2=Ln(2)/k(式中、kはLn[阻害剤]対時間の線形プロットの勾配である)を使用して、式:Ln[A]=Ln[A]-kt(式中、[A]は各時点での積分から得られる値であり、[A]は時間0での値であり、tは時間である)に従って、阻害剤の残存百分率が40%を超える時点を考慮に入れる一次反応速度論に従って計算される。各阻害剤について、両方の反復を平均し、得られたt1/2を報告する。特に、GSHに対する選択的反応性は、GSHの存在なしの同じ溶液中での阻害剤のインキュベーション、およびGSHありの試料に対して分析された直近の時点より長い時間後における単一の分析によって確認される。
実施例B4 並行人工膜透過性アッセイ(PAMPA)
いくつかの実施形態においては、PAMPAを使用して、本開示の化合物の透過性を決定する。PAMPAの結果は、Caco-2細胞などの様々な障壁を横切る化合物の透過性と相関し得る。PAMPAは、化合物のバイオアベイラビリティを相関させるために使用することもできる。
10mMの濃度でDMSO中に、陽性対照(テストステロンおよびメトトレキサート)の原液を調製し、PBS(pH7.4)でさらに希釈して、試験化合物の10μM溶液を得た。
ドデカン中のレシチンの1.8%溶液(w/v)を調製し、完全な溶解が観察されるまで超音波処理した。次いで、0.45μMの孔径の疎水性PVDF膜を有する96ウェルフィルタープレートの各アクセプタプレートウェル(上部区画)中に、ピペット先端が膜と接触するのを避けながら、ピペットで5μLのレシチン/ドデカン混合物を注入した。人工膜を適用した直後(10分以内)に、アクセプタプレートの各ウェルに300μLのPBS(pH7.4)溶液を添加した。次いで、300μLの薬物含有溶液を3つ組でドナープレート(下部区画)の各ウェルに添加した。アクセプタプレートをドナープレート中にゆっくり配置し、膜の下側がすべてのウェルにおいて薬物含有溶液との接触を維持させた。プレートの蓋を交換し、溶液をインキュベートし、25℃、60rpmで16時間揺動させた。インキュベーション後、アクセプタおよびドナープレートの各ウェルからの50μLの一定分量を96ウェルプレート中に移した。100nMアルプラゾラム、200nMラベタロールおよび2μMケトプロフェンを含有する200μLのメタノールを各ウェルに入れた。次いで、プレートの蓋を交換し、プレートを750rpmで100秒間振盪させた。次いで、3,220gで20分間、試料を遠心分離した。化合物の濃度は、LC/MS/MSによって決定した。
実施例B5 例示的なアッセイデータ
いくつかの実施形態においては、上記アッセイによって決定された開示された例示的化合物の活性およびその他の特性が表2に示されている。
Figure 2023515236000066
Figure 2023515236000067
Figure 2023515236000068
データは、以下の範囲内で指定されている。
IC50 MV-4-11:0.00001≦A<5≦B<10(μM)
t1/2 GSH HPLC:142≦B<554≦A<100,000(分)

Claims (112)

  1. 式(I)
    Figure 2023515236000069
    の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物であって、
    式中、
    は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
    は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
    は、重水素、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、ならびに
    6aは、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、または
    およびR6aは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    6bおよびR6cの各々は、独立して、H、F、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択されるか、またはR6bおよびR6cは、一緒になって、オキソ、オキシムを形成するか、もしくはそれらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていないスピロ環式3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    およびRの各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    およびR10の各々は、独立して、H、F、アミノ、-OR11、置換されたもしくは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-Cヘテロシクロアルキルであり、
    Xは、O、NR11であり、または存在せず、
    各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-Cシクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
    nおよびqの各々は、独立して、0、1、2、または3であり、
    pは、0、1、または2であり、
    mは、0、1、2、3、または4である、
    化合物またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  2. 6a、R6b、およびR6cの各々が、独立して、H、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cアルコキシから選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  3. 6a、R6b、およびR6cの各々が、独立して、H、F、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、および-OCHCHOHから選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  4. 6a、R6b、およびR6cの各々がHである、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  5. およびR6aが一緒になってオキソを形成する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  6. およびR6aが、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたまたは置換されていない4、5、または6員の複素環式環を形成する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  7. およびR6aが、これらが結合している炭素と一緒になって、オキセタン、アゼチジン、テトラヒドロフラン、またはモルホリン環を形成する、請求項6に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  8. およびR6aが、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたまたは置換されていない3、4、5、または6員のシクロアルキル環を形成する、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  9. XがOである、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  10. XがNR11である、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  11. Xが存在しない、請求項1~8のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  12. Figure 2023515236000070
    が、
    Figure 2023515236000071
    であり、RB1、RB2、RB3、およびRB4の各々が、独立して、HまたはRである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  13. Figure 2023515236000072
    が、
    Figure 2023515236000073
    である、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  14. Figure 2023515236000074
    が、
    Figure 2023515236000075
    である、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  15. Figure 2023515236000076
    が、
    Figure 2023515236000077
    である、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  16. Figure 2023515236000078
    が、
    Figure 2023515236000079
    である、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  17. Figure 2023515236000080
    が、
    Figure 2023515236000081
    である、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  18. 前記化合物が、式(II)の構造:
    Figure 2023515236000082
    を有し、
    式中、
    は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
    は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
    は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
    およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、これらが結合している炭素と一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
    各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
    mは、0、1、2、3、または4である、
    請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  19. 前記化合物が、式(IIa)
    Figure 2023515236000083
    の構造を有し、
    式中、
    は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
    は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
    は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
    およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
    各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、
    mは、0、1、2、3、または4である、
    請求項1もしくは18に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  20. 前記化合物が、式(IIb)
    Figure 2023515236000084
    の構造を有し、
    式中、
    は、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキル、置換されたもしくは置換されていないフェニル、置換されたもしくは置換されていないナフチル、または置換されたもしくは置換されていない単環式もしくは二環式ヘテロアリールであり、前記単環式もしくは二環式ヘテロアリールは、O、N、およびSから選択される1~4個のヘテロ原子を含有し、
    は、ペンタフルオロフェニル、または置換されたもしくは置換されていない5員もしくは6員のヘテロアリールであり、
    は、-OR11、-C0~6アルキレン-R41、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、前記アルキレンは、置換されているかまたは置換されておらず、R41は、スルホン酸、スルフィン酸、テトラゾール、アシル-スルホンアミド、C(O)N(R11、C(O)OR11、S(O)N(R11、またはカルボン酸もしくはその同配体であり、
    は、重水素、F、-CN、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルから選択され、
    およびRの各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびRは、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    およびR10の各々は、独立して、H、F、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択されるか、またはRおよびR10は、一緒になって、置換されたもしくは置換されていない3、4、5、もしくは6員環を形成し、
    の各々は、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、NR11C(=O)R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-Cアルキレン-Cシクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-Cアルキレン-Cヘテロシクロアルキルであり、
    各R11は、独立して、H、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-Cアルキレン-Cシクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-Cアルキレン-Cヘテロシクロアルキルであり、
    mは、0、1、2、3、または4である、
    請求項1もしくは18に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  21. が、独立して、重水素、F、-OR11、-SR11、-N(R11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cシクロアルキル、および置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロシクロアルキルからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  22. が、D、F、-CN、-NH(CH)、-NH、-N(CH、-NHR11、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、直鎖もしくは分岐鎖ペンチル、直鎖もしくは分岐鎖ヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、またはシクロオクチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-SH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、および-OCHCHOHからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  23. が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルであり、前記メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルが直鎖または分岐鎖であり、置換されているか、または置換されていない、請求項1~4もしくは13~20のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  24. が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルであり、前記メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、またはヘキシルが直鎖または分岐鎖であり、1~3個のF、メトキシ、ヒドロキシ、またはアミノで置換されていてもよい、請求項1~4もしくは13~20のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  25. 、R、R、およびR10の各々が、独立して、H、アミノ、F、置換されたまたは置換されていないC~Cアルコキシ、置換されたまたは置換されていないモノ-C~Cアルキルアミノ、置換されたまたは置換されていないジ-C~Cアルキルアミノ、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択され、前記アルキルはヒドロキシ、アミノ、またはメトキシで置換されていてもよい、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  26. 、R、R、およびR10の各々が、独立して、H、アミノ、F、置換されたまたは置換されていないC~Cアルコキシ、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択され、前記アルキルはヒドロキシ、アミノ、またはメトキシで置換されていてもよい、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  27. 、R、R、およびR10の各々が、独立して、H、F、-NH(CH)、-NH、-N(CH、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、および-OCHCHOHからなる群から選択される、請求項1~17のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  28. 、R、R、およびR10の各々が、独立して、H、F、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cフルオロアルキル、および置換されたまたは置換されていないC~Cヘテロアルキルからなる群から選択され、前記アルキル、フルオロアルキル、またはヘテロアルキルはヒドロキシ、アミノ、またはメトキシで置換されていてもよい、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  29. およびRが、一緒になって、置換されたまたは置換されていない3、4、5、または6員のシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を形成する、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  30. およびR10が、一緒になって、置換されたまたは置換されていない3、4、5、または6員のシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環を形成する、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  31. がCOOHまたはその同配体である、請求項1~30のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  32. がSOHである、請求項1~30のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  33. が-OR11である、請求項1~30のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  34. が、
    Figure 2023515236000085
    である、請求項33に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  35. Figure 2023515236000086
    が、
    Figure 2023515236000087
    である、請求項13~20のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  36. 各Rが、独立して、ハロゲン、D、-CN、-OR11、-SR11、-N(R11、-NR11S(=O)11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~3アルキレン-C3~6シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~3アルキレン-C3~5ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  37. 少なくとも1つのRが、FおよびClから選択されるハロゲンである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  38. 少なくとも1つのRが、直鎖または分岐鎖であり、置換されているか、または置換されていないC~Cアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  39. 各C~Cアルキルが、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、直鎖もしくは分岐鎖ペンチル、直鎖もしくは分岐鎖ヘキシル、-CF、-CHNH、-CHCF、-CHCHNH、-CHCHF、-CHOH、または-CHCHOHである、請求項38に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  40. 少なくとも1つのRが、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  41. 少なくとも1つのRが、置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  42. 少なくとも1つのRが、置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  43. 少なくとも1つのRが、C3~6シクロアルキル、-CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、C3~5ヘテロシクロアルキル、-CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、または-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキルであり、前記シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルが置換されているか、または置換されていない、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  44. の各々が、独立して、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  45. の各々が、独立して、置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  46. の各々が、独立して、置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  47. の各々が、独立して、置換されたもしくは置換されていない-C0~3アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~3アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  48. の各々が、独立して、C3~6シクロアルキル、-CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、-(CH-C3~6シクロアルキル、C3~5ヘテロシクロアルキル、-CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキル、または-(CH-C3~5ヘテロシクロアルキルであり、前記シクロアルキルおよびヘテロシクロアルキルが置換されているか、または置換されていない、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  49. 前記シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルがシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、またはシクロヘキシルであり、前記シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルは置換されていてもよく、環炭素原子の0~2個は、独立して、窒素、酸素、および硫黄によって置き換えられていてもよい、請求項40~48のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  50. 前記シクロアルキルの各々が、独立して、
    Figure 2023515236000088
    である、請求項40に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  51. 前記ヘテロシクロアルキルの各々が、独立して、
    Figure 2023515236000089
    である、請求項40に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  52. 少なくとも1つのRが-OR11である、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  53. 各-OR11が、独立して、OH、-O-C~Cアルキル、-O-C~Cハロアルキル、-O-C~Cヘテロアルキル、-O-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または-O-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルであり、前記アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル、およびヘテロシクロアルキルは、置換されているか、または置換されていない、請求項52に記載の化合物。
  54. 少なくとも1つのRが、置換されたまたは置換されていない-O-C~Cアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  55. 少なくとも1つのRが、
    Figure 2023515236000090
    である、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  56. 少なくとも1つのRがOHである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  57. 少なくとも1つのRが、置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  58. 少なくとも1つのRが、
    Figure 2023515236000091
    である、請求項57に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  59. 各Rが、独立して、置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-O-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  60. 少なくとも1つのRが-N(R11である、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  61. 少なくとも1つのRが、-N(CH、-NHCH、-N(CHCH、-NHCHCH、または-N(CHCHCHである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  62. 少なくとも1つのRが-NR11S(=O)11である、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  63. 少なくとも1つのRが-NR11S(=O)11であり、R11がHまたはC~Cアルキルである、請求項1~34のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  64. 前記-NR11S(=O)11が-NCHS(=O)CHである、請求項62もしくは63に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  65. が、置換されたまたは置換されていないフェニルである、請求項1~64のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  66. が、置換されたフェニルであり、前記フェニルは、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、-N(R11、置換されたまたは置換されていないC~Cアルキル、置換されたまたは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、および置換されたまたは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される1~5個の置換基で置換されている、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  67. が、置換されたフェニルであり、前記フェニルは-O-C~Cアルキルで置換されており、前記アルキルは置換されているか、または置換されていない、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  68. が、置換されたフェニルであり、前記フェニルは、1または2個のC~Cアルキルで置換されており、前記アルキルは直鎖または分岐鎖であり、置換されているか、または置換されていない、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  69. が、置換されたフェニルであり、前記フェニルは1または2個のC3~8シクロアルキルで置換されており、前記シクロアルキルは、置換されているか、または置換されていない、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  70. が、置換されたフェニルであり、前記フェニルは1個のC3~8シクロアルキルおよび1個のC~Cアルキルで置換されており、前記シクロアルキルおよびアルキルは、置換されているか、または置換されていない、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  71. が、置換されたフェニルであり、前記フェニルは1、2、または3個のRで置換されており、各Rは、独立して、ハロゲン、D、-CN、-NO、-OR11、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  72. が、
    Figure 2023515236000092
    である、請求項71に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  73. が、置換されたフェニルであり、前記フェニルは1、2、または3個のRで置換されており、2個のRは、これらが結合している介在する原子と一緒になって、4、5、または6員環を形成する、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  74. 前記4、5、または6員環が、N、O、およびSから選択される1~3個のヘテロ原子を含む、請求項73に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  75. が、
    Figure 2023515236000093
    である、請求項73もしくは74に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  76. が、
    Figure 2023515236000094
    である、請求項65に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  77. がナフチルである、請求項1~64のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  78. が、1、2、または3個の窒素を含有する置換されたまたは置換されていない単環式ヘテロアリールである、請求項1~64のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  79. が、置換されたもしくは置換されていないピリジニル、ピリダジニル、またはピリミジニルである、請求項78に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  80. が、
    Figure 2023515236000095
    である、請求項78に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  81. が、1~2個のNを含む置換されたまたは置換されていない二環式ヘテロアリールである、請求項1~64のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  82. が、O、N、およびSから選択される1~3個のヘテロ環原子を含有する置換されたまたは置換されていない5-6、6-6、または6-5縮合二環式ヘテロアリールである、請求項1~64のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  83. が、
    Figure 2023515236000096
    である、請求項81もしくは82に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  84. が、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキルである、請求項1~64のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  85. が、置換されたまたは置換されていないC~Cシクロアルキルである、請求項84に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  86. が、
    Figure 2023515236000097
    である、請求項84に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  87. が、フェニルまたは置換されたフェニルである、請求項1~86のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  88. が、1~5個のRで置換されたフェニルであり、各Rは、独立して、D、ハロゲン、-OR11、-SR11、-N(R11、-CN、-NO、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン~C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項87に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  89. が、1~5個のRで置換されたフェニルであり、各Rは、独立して、D、F、Cl、Br、-CN、OH、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、-OCHCHOH、-OC(CH、-OCHCHOCH
    Figure 2023515236000098
    である、請求項87に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  90. が、
    Figure 2023515236000099
    である、請求項88もしくは89に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  91. が、
    Figure 2023515236000100
    である、請求項88~90のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  92. が、置換されたまたは置換されていない5員または6員の単環式ヘテロアリールである、請求項1~86のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  93. が、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニルであり、前記ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、またはトリアジニルは1~4個のRで置換されており、各Rは、独立して、D、ハロゲン、-OR11、-SR11、-N(R11、-CN、-NO、置換されたもしくは置換されていないC~Cアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cハロアルキル、置換されたもしくは置換されていないC~Cヘテロアルキル、置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~8シクロアルキル、または置換されたもしくは置換されていない-C0~6アルキレン-C3~7ヘテロシクロアルキルである、請求項92に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  94. 各Rは、独立して、D、F、Cl、Br、-CN、OH、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、-CF、-CHCF、-CHCHF、-OCF、-OH、-OCH、-OCHCH、-OCHOMe、-OCHCHOH、-OC(CH、-OCHCHOCH
    Figure 2023515236000101
    である、請求項93に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  95. が、
    Figure 2023515236000102
    である、請求項92~94のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  96. が、O、N、およびSから選択される1~3個のヘテロ環原子を含有する置換されたまたは置換されていない5-6、6-6、または6-5縮合した二環式ヘテロアリールである、請求項1~86のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  97. が、置換されたまたは置換されていない二環式C~Cシクロアルキルである、請求項1~86のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  98. がビシクロ(1.1.1)ペンタンである、請求項97に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  99. が、置換されたヘテロアリールである、請求項1~98のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  100. がペンタフルオロフェニルである、請求項1~98のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  101. 、R6a、R6b、R6c、R、R、R、および/またはR10のそれぞれにおける重水素の存在比が、独立して、水素および重水素の総数の少なくとも1%、少なくとも10%、20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または100%である、請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  102. 、R、R、R、R、R6a、R6b、R6c、R、R、R、R10、および/またはR11基の1つまたは複数が、重水素の天然の存在比より高い百分率で重水素を含む、請求項1~100のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  103. 表1の化合物から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  104. 請求項1~103のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容され得る賦形剤または担体とを含む薬学的組成物。
  105. シグナル伝達兼転写活性化因子5aおよび5b(STAT5)タンパク質を調節することを必要とする対象においてシグナル伝達兼転写活性化因子5aおよび5b(STAT5)タンパク質を調節する方法であって、治療有効量の、請求項1~103のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステル、もしくはアミドを対象に投与することを含む方法。
  106. 前記対象が癌を有する、請求項105に記載の方法。
  107. 癌を処置することを必要とする対象において癌を処置する方法であって、癌を有する対象に治療有効量の、請求項1~103のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩、溶媒和物、エステル、もしくはアミドを投与することを含む方法。
  108. 前記癌が固形腫瘍または血液癌である、請求項106または107に記載の方法。
  109. 前記癌が、乳癌、頭頸部扁平上皮癌腫、非小細胞肺癌、肝細胞癌、大腸癌、胃腺癌、黒色腫、または進行癌である、請求項106または107に記載の方法。
  110. 請求項1~103のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を製造する方法。
  111. Figure 2023515236000103
    Figure 2023515236000104
    Figure 2023515236000105
    である化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物。
  112. 癌を処置することを必要とする対象において癌を処置する方法であって、癌を有する対象に、治療有効量の、化合物(1001)、(1002)、(1003)、(1004)、(1005)、(1006)、(1007)、(1008)、(1009)、(1010)、または(1011)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩もしくは溶媒和物を投与することを含む方法。
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