JP2023515109A - 物品キャリアおよびそのためのブランク - Google Patents

Abstract

本開示の態様は、1つまたは複数の物品を包装するための上部係合物品キャリア、およびキャリアを形成するためのブランクに関する。物品キャリアは、係合パネル(12A、12B)を備え、係合パネル(12A、12B)は、少なくとも1つのプライを有し、かつ、第1の側縁部(E1)と、第1の端縁部(E2)と、第1の側縁部(E1)および第1の端縁部(E2)によって画定された隅部(BC)とを備える。係合パネル(12A、12B)は、隅部(BC)と係合パネル(12A、12B)内の物品受入れ開口(A1、A2)との間に延在する隅部領域(18)を備える。開口(A1、A2)は、隅部(BC)から隅部領域(18)を越えた位置に第1の係合縁部(E4)を備える。第1の係合縁部(E4)は、湾曲している。第1の係合縁部(E4)は、隅部開口(A1、A2)の半径(r1)よりも大きな曲率半径(r3)を有する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、全体として参照により本明細書に組み込まれている、2020年2月21日に出願した米国仮特許出願第62/979,590号および2021年2月4日に出願した米国仮特許出願第63/145,733号の優先権を主張するものである。

本開示は、物品上部係合デバイス(article top engaging device)、物品キャリア、およびそれを形成するためのブランクに関する。より詳細には、本開示は、内部に物品を受け入れかつ保持するための1つまたは複数の開口を有する上部把持タイプのキャリアに関するが、これに限られない。

包装の分野では、複数の物品を運搬するためのカートンを用意することが知られている。カートンは、当技術分野でよく知られており、また、消費者が消費のための物品の群を搬送し、保管し、それにアクセスするのを可能にするのに有用なものである。そのようなカートンまたはキャリアは、費用および環境への配慮のために、できる限り少ない材料から形成される必要があり、また、それらを形成する材料から出る廃物をできる限り少なくする必要がある。さらなる検討事項は、カートンの強度、および、大きな重量の物品を保持しかつ搬送するためのカートンの適合性である。カートンの内容物がカートン内で固定されることが望ましい。

キャリアのパネルに開口が形成される上部把持物品キャリアを提供することがよく知られており、この場合、タブが前述のパネルから切り出されて、開口を画定する。タブは、物品が開口内に受け入れられるときに前述のパネルの面の外に変位され、ここで、前述のタブは、一般に物品のフランジまたはリップの周りで物品に係合する。

本開示は、典型的には板紙などから形成されるカートンの分野における改善を提供することを図るものである。

本開示の第1の態様は、1つまたは複数の物品を包装するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、第1の側縁部と、第1の端縁部と、第1の側縁部および第1の端縁部によって画定された隅部と、隅部領域とを有する係合パネルを備える。係合パネルは、物品受入れ開口を備える。隅部領域は、隅部と物品受入れ開口との間に延在する。物品受入れ開口は、隅部から隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備える。第1の係合縁部は、湾曲しており、第1の係合縁部は、物品受入れ開口の半径よりも大きな曲率半径を有する。

場合により、第1の係合縁部は、隅部と物品受入れ開口の中心との間に延在する第1の概念上の線と交わるように、位置決めされる。

場合により、第1の概念上の線は、第1の側縁部と端縁部との概念上のまたは実際の交差部を通過する。

場合により、第1の係合縁部は、1対の隣接するノッチの間に画定される。1対の隣接するノッチは、1対の隣接するノッチのそれぞれのノッチのそれぞれの外側端部上のそれぞれの接線接触点を通過する概念上の接線により接線方向に接触されてよく、概念上の接線は、第1の係合縁部に接触する。

場合により、第1の係合縁部は、1対の隣接するノッチの間に画定される。1対の隣接するノッチは、1対の隣接するノッチのそれぞれのノッチのそれぞれの外側端部上のそれぞれの接線接触点を通過する概念上の接線により接線方向に接触されてよく、概念上の接線は、第1の係合縁部と交わる。

場合により、第1の係合縁部は、物品受入れ開口の中心から第1の距離だけ離間され、第1の距離は、物品受入れ開口の半径未満である。

場合により、第1の距離は、隅部と物品受入れ開口の中心との間に画定された第2の距離の半分以上である。

場合により、物品受入れ開口は、少なくとも1つの第2の係合縁部をさらに備え、少なくとも1つの第2の係合縁部は、第2の係合縁部長さ寸法を備え、第2の係合縁部長さ寸法は、第1の係合縁部の第1の係合縁部長さ寸法未満である。

本開示の第2の態様は、1つまたは複数の物品を包装するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、係合パネルを形成するために互いに固着される第1および第2の層を備える。係合パネルは、第1の側縁部と、第1の端縁部と、第1の側縁部および端縁部によって画定された隅部と、隅部領域とを有する。係合パネルは、物品受入れ開口を備える。隅部領域は、隅部と物品受入れ開口との間に延在する。第1の層は、第1の半径を有する第1の係合開口を具備する。第2の層は、第2の半径を有する第2の係合開口を具備する。第2の半径は、第1の半径よりも大きい。第1および第2の開口は、物品受入れ開口を提供するために、互いに同心に整列される。第1の係合開口は、隅部から隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備える。

場合により、第1の係合縁部は、隅部と物品受入れ開口の中心との間に延在する第1の概念上の線と交わるように、位置決めされる。

場合により、第1の概念上の線は、第1の側縁部と第1の端縁部との概念上のまたは実際の交差部を通過する。

場合により、第1の係合縁部は、湾曲しており、第1の係合縁部は、第1の半径よりも大きな曲率半径を有する。

場合により、第1および第2の層は、少なくとも1つの糊ストリップにより、隅部領域において互いに固着される。

本開示の第3の態様は、1つまたは複数の物品を包装するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、係合パネルを備える。係合パネルは、第1の直線状側縁部と、第1の直線状端縁部と、側縁部および端縁部によって画定された隅部とを有する。係合パネルは、係合パネル内に画定された物品受入れ開口を備える。物品受入れ開口は、隅部の真向かいの位置に第1の係合縁部を備える。第1の係合縁部は、1対の隣接するノッチの間に画定される。第1の概念上の線が、物品受入れ開口の中心と1対の隣接するノッチのうちの一方のノッチの底部との間に延在する。第1の概念上の線は、直線状端縁部と交わる。第2の概念上の線が、物品受入れ開口の中心と1対の隣接するノッチのうちの他方のノッチの底部との間に延在する。第2の概念上の線は、直線状側縁部と交わる。

本開示の第4の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、第1の側縁部と、第1の端縁部と、第1の側縁部および第1の端縁部によって画定された隅部と、隅部領域とを有する係合パネルを備える。係合パネルは、物品受入れ開口を備える。隅部領域は、隅部と物品受入れ開口との間に延在する。物品受入れ開口は、隅部から隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備える。第1の係合縁部は、湾曲している。第1の係合縁部は、物品受入れ開口の半径よりも大きな曲率半径を有する。

本開示の第5の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、係合パネルの第1および第2の層を形成するための第1のパネルおよび第2のパネルを備える。係合パネルは、第1の側縁部および第1の端縁部を有する。隅部が、第1の側縁部および第1の端縁部によって画定され、隅部領域が、隅部に隣接して設けられる。係合パネルは、物品受入れ開口を備える。隅部領域は、隅部と物品受入れ開口との間に延在する。第1の層は、第1の半径を有する第1の係合開口を具備する。第2の層は、第2の半径を有する第2の係合開口を具備する。第2の半径は、第1の半径よりも大きい。第1および第2の開口は、物品受入れ開口を提供するために、互いに同心に整列される。第1の係合開口は、隅部から隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備える。

本開示の第6の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、第1の直線状側縁部と、第1の直線状端縁部と、側縁部および端縁部によって画定された隅部とを有する係合パネルを備える。係合パネルは、係合パネル内に画定された物品受入れ開口を備える。物品受入れ開口は、隅部の真向かいの位置に第1の係合縁部を備える。第1の係合縁部は、1対の隣接するノッチの間に画定される。第1の概念上の線が、物品受入れ開口の中心と1対の隣接するノッチのうちの一方のノッチの底部との間に延在する。第1の概念上の線は、直線状端縁部と交わる。第2の概念上の線が、物品受入れ開口の中心と1対の隣接するノッチのうちの他方のノッチの底部との間に延在する。第2の概念上の線は、直線状側縁部と交わる。

本開示の第7の態様は、物品キャリアを形成するためのブランクを提供する。ブランクは、第1の直線状側縁部と、第1の直線状端縁部と、側縁部および端縁部によって画定された隅部とを有する係合パネルを備える。係合パネルは、係合パネル内に画定された物品受入れ開口を備える。物品受入れ開口は、隅部の真向かいの位置に第1の係合縁部を備える。第1の係合縁部は、1対の隣接するノッチの間に画定される。物品受入れ開口は、物品受入れ開口の周辺部の周りのそれぞれの位置に配置された複数の追加的な係合縁部をさらに備える。複数の追加的な係合縁部のそれぞれは、隣接するノッチの間に画定される。第1の係合縁部の長さは、追加的な係合縁部のそれぞれの長さよりも大きい。言い換えれば、第1の係合縁部を画定する1対のノッチ間の距離は、追加的な係合縁部を画定する1対のノッチ間の距離よりも大きい。

本開示の第8の態様は、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアを提供する。物品キャリアは、係合パネルであって、この係合パネルの隅部に位置する少なくとも1つの物品保持デバイスを有する、係合パネルを備える。少なくとも1つの物品保持デバイスは、物品受入れ開口を備える。物品受入れ開口は、第1の中心および第1の半径を有する第1の円の一部分によって画定された第1の縁部を提供する第1の部分を備える。物品受入れ開口は、第2の中心および第2の半径を有する第2の円の一部分によって画定された第2の係合縁部を提供する第2の部分を備える。第2の半径は、第1の半径よりも大きい。

場合により、第1および第2の中心は、互いに同じ場所にあるかまたは位置合わせされる。

場合により、第2の係合縁部は、1対の曲線状の切れ目により第1の縁部に連結される。

場合により、係合パネルは、単一プライの段ボールから形成される。

場合により、段ボールは、Eフルートである。

場合により、段ボールは、Aフルート、Bフルート、Cフルート、Dフルート、およびFフルートのうちの少なくとも1つである。

本出願の範囲内では、先行する段落、特許請求の範囲、ならびに/または以下の説明および図面に提示される様々な態様、実施形態、例、特徴、および代替形態は、独立的にまたはそれらの任意の組合せで考慮または解釈され得ることが、想定または意図されている。

1つの実施形態とともにまたは1つの実施形態に関連して説明される特徴もしくは要素は、特徴の不適合性が存在しない限り、全ての実施形態に適用可能である。1つの実施形態からの1つまたは複数の特徴もしくは要素は、本明細書において開示される他の実施形態のいずれかに組み込まれるかまたは組み合わせられてよく、前述の1つの実施形態から抽出される前述の特徴または要素は、前述の他の実施形態の1つまたは複数の特徴もしくは要素に加えて含まれるかあるいはそれらと引き換えに含まれてよい。

本明細書において開示される一実施形態の特徴または特徴の組合せは、その実施形態の他の特徴から分離して抽出されてよい。あるいは、一実施形態の特徴または特徴の組合せは、その実施形態から削除されてよい。

次に、本開示の例示的な実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。

各ブランクが第1の実施形態によるキャリアを形成することができる、接続された複数のブランクの上方からの平面図である。 図1のブランクの作成の一段階の上方からの平面図である。 図2のブランクのうちの1つから形成されたキャリアの上方からの斜視図である。 物品保持構造を示す、図1のブランクのうちの1つの一部分の拡大平面図である。 物品保持構造を示す、図1のブランクのうちの1つの一部分の拡大平面図である。 図1のブランクのうちの1つから形成されたキャリアの下方からの平面図である。 図5Aのキャリアの上方からの平面図である。 各ブランクが第2の実施形態によるキャリアを形成することができる、接続された複数のブランクの上方からの平面図である。 物品に適用する前の、図6の接続された複数のブランクの上方からの斜視図である。 物品保持構造を示す、図6のブランクのうちの2つのブランクの一部分の拡大平面図である。 図6のブランクのうちの1つから形成されたキャリアの一部分の上方からの斜視図である。

パッケージ、ブランク、およびキャリアの特定の実施形態の詳細な説明が、本明細書において開示される。開示される実施形態は、本開示のいくつかの態様が実施され得る方法の例にすぎず、本開示が具現化され得る方法の全ての包括的なリストを表すものではないことが、理解されるであろう。本明細書において、用語「例示的な(exemplary)」は、例示、見本、モデル、またはパターンとしての役割を果たす実施形態に言及するために、発展的に使用される。実際、本明細書において説明されるパッケージ、ブランク、およびキャリアは、様々なかつ代替的な形態で具現化され得ることが、理解されるであろう。図は、必ずしも原寸に比例しておらず、また、いくつかの特徴は、個々の構成要素の詳細を示すために、誇張または最小化されている場合がある。よく知られた構成要素、材料、または方法は、本開示を不明瞭にすることを避けるために、必ずしも綿密に説明されない。本明細書において開示される任意の特定の構造上および機能上の詳細は、限定的なものとして解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の根拠として、また、本発明を多様に利用する方法を当業者に教えるための代表的な基礎として、解釈されるべきである。

図1を参照すると、接続された複数のブランク10の平面図が示されており、ブランク10のそれぞれは、以下物品Bと呼ばれる瓶または缶などのしかしこれらに限定されない一次製品の群を収容しかつ運ぶための図3に示されるようなカートンまたはキャリア90を形成することが可能である。ブランク10は、少なくとも1つの一次製品容器またはパッケージを包装するための二次パッケージを形成する。

以下物品Bと呼ばれる瓶または缶などのしかしこれらに限定されない一次製品の群を収容しかつ運ぶための図9に示されるようなカートンまたはキャリア190を形成するための代替的なブランク110が、図6に示されている。

本明細書において説明される実施形態において、用語「カートン」および「キャリア」は、本開示の様々な特徴を例示する非限定的な目的のために、一次製品容器などの物品に係合しかつそれを運ぶための容器を意味する。本開示の教示は、テーパ付きおよび/または円筒形である場合もあればそうでない場合もある様々な製品容器に適用され得ることが、意図されている。例示的な容器には、瓶(例えば、金属瓶、ガラス瓶、またはプラスチック瓶)、缶(例えば、アルミ缶)、ブリキ缶、ポーチ、パケット、などが含まれる。

ブランク10;110は、適切な基材のシートから形成される。本明細書において、用語「適切な基材(suitable substrate)」は、板紙、段ボール、厚紙、プラスチック、それらの組合せ、などのような、あらゆる種類の折畳み可能なシート材料を含むことが、理解されるべきである。例えば以下でより詳細に説明されるキャリア構造を提供するのに適する場合、1つのまたは他の数のブランクが用いられ得ることが、認識されるべきである。

本明細書において説明される包装構造、キャリア、またはカートン90;190は、板紙または段ボールなどのシート材料から形成され得る。本開示の物品キャリアに有用な板紙または段ボールは、紙、再生利用可能な繊維、および/または生分解性の繊維で完全に作られ得る。そうでなければ、本開示の物品キャリアに有用な板紙または段ボールは、その強度を増大させるための材料で作られるかまたは被覆され得る。そのようなシート材料の例は、WestRock Companyによって作られる耐引裂き性NATRALOCK(登録商標)板紙である。耐引裂き性材料は、パッケージの引裂き抵抗を高めるのを支援するために2つ以上の層によって提供され得ることが、留意されるべきである。典型的には、シート材料の一方の表面は、もう一方の表面とは異なる特性を有し得る。例えば、完成したパッケージから外方に面するシート材料の表面は、特に滑らかであってよく、また、良好な印刷適性を提供するために、クレーコーティングまたは他の表面処理などの被覆を有してよい。一方、内方に面するシート材料の表面は、引裂き抵抗、良好な接着能力、熱シール適正、もしくは他の所望の機能特性のうちの1つまたは複数などの特性を提供するために、被覆、層、処理が提供されるかあるいは他の方法で下処理され得る。

示された実施形態では、ブランク10;110は、例示的な物品Bの例示的な配置を包装するためのカートンまたはキャリア90;190を形成するように構成される。示された実施形態では、配置は、3つの物品の2つの列が設けられる2×3の行列またはアレイであり、物品Bは、飲料缶である。あるいは、ブランク10;110は、他のタイプ、数、およびサイズの物品を包装するためのキャリア、ならびに/または異なる配置もしくは構成において物品を包装するためのキャリアを形成するように構成されてもよい。

図1を参照すると、接続された複数のブランク10が示されており、具体的には、2×2の行列またはアレイに配置された4つのブランク10が存在する。各ブランク10は、キャリア90(図3、図5A、および図5B参照)の上壁または係合パネルを形成するための1対の主パネル12A、12Bを備える。各ブランク10は、脆弱な接続部16により、少なくとも2つの隣接するブランク10に接続される。

1対の主パネル12A、12Bは、キャリア90の上層または上プライを形成するための第1の主パネル12Aと、キャリア90の下層または下プライを形成するための第2の主パネル12Bとを含む。各第1の主パネル12Aは、折り線14の形態のヒンジ式接続部によりそれぞれの第2の主パネル12Bにヒンジ式に接続される。

代替的な実施形態では、キャリア90は、第1の主パネル12Aがキャリア90の下層または下プライを形成し、第2の主パネル12Bがキャリア90の上層または上プライを形成するように、逆転され得る。

1対の主パネル12A、12Bは、少なくとも1つの物品保持構造RTを含み、これは図4Aおよび図4Bを参照されたい。図1および図2の実施形態では、係合パネル12A/12Bは、複数の物品保持構造RTを備え、具体的には、2×3の行列またはアレイに配置された6個の物品保持構造RTを備える。物品保持構造RTのそれぞれは、開口A1、A2を備える。

物品保持構造RTは、第1の主パネル12A内に画定されたまたは第1の主パネル12Aから切り出された第1の開口A1によって部分的に画定された物品受入れ開口部A1/A2を備える。

物品受入れ開口部A1/A2は、第2の主パネル12B内に画定されるかまたは第2の主パネル12Bから切り出された第2の開口A2により、部分的に画定される。

第2の開口A2は、実質的に円形の形状であり、かつ、第1の直径を有する。第1の開口A1は、第1の主パネル12A内に縁部E3、E4を備えるかまたは画定する。第1の開口A1は、第2の直径を有する概念上の円NCにほぼ等しい。第2の直径は、第1の直径よりも小さくてよい。

第1の開口A1は、凹部またはノッチの形態の1つまたは複数の切欠きC1、C2を備える。切欠きC1、C2は、実質的に「U」形状とされ、あるいは、他の実施形態では、切欠きC1、C2は、「V」形状などとされ得るが、これに限定されない。切欠きC1、C2は、概念上の円NCから径方向外方に延在する。

第1の開口A1および第2の開口A2は、実質的に互いに同心に配置される。つまり、第1の開口A1の概念上の円NCは、第2の開口A2と同心である。

切欠きC1、C2は、実質的に第1の開口A1の直径と第2の開口A2の直径との差の半分の距離だけ径方向外方に延在するように配置され得る。このようにして、切欠きC1、C2の最外縁部は、第2の開口A2の直径に等しい直径を有する円Cl₂を画定し得る。

図4Aに示されるように、物品保持構造RTは、第1の概念上の線N1により部分的に画定されかつ第2の概念上の線N2により部分的に画定された第1の小セクタを備え得る。第1の概念上の線N1および第2の概念上の線N2は、それらの間に第1の角度θを画定する。

第1の概念上の線N1は、概念上の円NCの中心C_aから切欠きC2の中心を通って径方向外方に延在する。第2の概念上の線N2は、概念上の円NCの中心C_aから隣接する切欠きC2の中心を通って径方向外方に延在する。

第1の概念上の線N1は、キャリア90の直線状のまたは線形の側縁部E1を貫通するかまたは通過する。第2の概念上の線N2は、キャリア90の直線状のまたは線形の端縁部E2を貫通するかまたは通過する。端縁部E2は、側縁部E1に隣接して配置される。

端縁部E2は、面取りされた、丸みを帯びた、勾配付きの、またはフィレット処理された隅部BCにより、側縁部E1に連結され得る。他の実施形態では、端縁部E2および側縁部E1は、方形の縁部を画定し得る。

物品保持構造RTの第1の小セクタは、第1の円弧を画定する。

第1および第2の概念上の線N1、N2は、第2の大セクタを画定し、第2の大セクタは、第2の円弧を画定する。

第2の大セクタは、第1の開口A1の周囲領域内で第2の円弧の周りに配置された複数の歯31、32、33、34、35、36、37、38、40を備える。

物品保持構造RTの第1の小セクタは、凹部またはノッチの形態の1対の切欠きC2、C2の間に画定された第1の係合縁部E4を備える。

複数の歯31、32、33、34、35、36、37、38、40のそれぞれは、係合縁部または歯縁部E3を備える。各歯縁部E3は、線形の形状であってよく、または、弓形であってよい。歯縁部E3は、円の円弧または一部分によって画定され得る。歯縁部E3は、概念上の円NCの半径r1よりも大きな直径を有する円の円弧または一部分によって画定され得る。

第1の係合縁部E4は、弓形の形状であり、かつ、円の円弧または一部分によって画定され得る。第1の係合縁部E4は、概念上の円NCの半径r1よりも大きな半径r3を有する係合縁部円Cl₃の円弧または一部分によって画定され得る。

係合縁部円Cl₃は、中心C_eを有する。中心C_eは、開口A1、A2の中心C_aからオフセットされている。中心C_eは、概念上の線xまたはその共線的な延長部上に位置し得る。いくつかの実施形態では、中心C_eは、開口A1、A2の中心C_aと同じ場所にあるかまたは位置合わせされ得る。

複数の歯31、32、33、34、35、36、37、38、40のそれぞれは、凹部またはノッチの形態の1対の切欠きC1、C2により、少なくとも部分的に画定される。切欠きC1、C2は、概念上の円の中心C_aから離れるように径方向に延在する逃がし要素を形成する。

係合縁部E4の2つの隣接する逃がし要素C2、C2は、概念上の接線y-yにより接線方向に接触される。概念上の接線y-yは、係合縁部E4の対向端部における2つの隣接する逃がし要素C2、C2上のそれぞれの接線接触点を通過する。概念上の接線y-yは、概念上の円NCと接触または交差する。

切欠きC1、C2は、第2の概念上の円Cl₂を画定し、第2の概念上の円Cl₂は、半径r2を有する。半径r2は、概念上の円NCの半径r1よりも大きい。半径r2は、係合縁部円Cl₃の半径r3未満である。

第2の概念上の円Cl₂は、第2の開口A2と位置合わせされ得る。

係合縁部E4の長さは、各歯縁部E3の長さよりも大きくてよい。言い換えれば、係合縁部E4を画定する2つの隣接する逃がし要素C2、C2間の距離は、歯縁部E3を画定する2つの隣接する逃がし要素C1、C1間の距離よりも大きくてよい。

ブランク10は、場合により、ハンドルH1/H2を備え得る。第1の主パネル12Aは、第1のハンドル構造H1を備え得る。第2の主パネル12Bは、第2のハンドル構造H2を備え得る。第1のハンドル構造H1は、第1のハンドル開口部を備える。第1のハンドル開口部は、第1の主パネル12A内に画定されるかまたは第1の主パネル12Aから切り出され、かつ、第1の開口A1の第1の対と第1の開口A1の第2の対との間で中央に配置された領域内に位置する。第1のハンドル開口部は、折り線61により第1の主パネル12Aにヒンジ留めされた緩衝タブ60により、少なくとも部分的に画定され得る。

第2のハンドル構造H2は、第2のハンドル開口部を備える。第2のハンドル開口部は、第2の主パネル12B内に画定されるかまたは第2の主パネル12Bから切り出され、かつ、第2の開口A2の第1の対と第2の開口A2の第2の対との間で中央に配置された領域内に位置する。第2のハンドル開口部は、折り線61により第2の主パネル12Bにヒンジ留めされた緩衝タブ60により、少なくとも部分的に画定され得る。

第2のハンドル開口部は、第1のハンドル開口部と垂直に位置合わせされるように配置される。第2のハンドル開口部は、第1のハンドル開口部よりも大きくてよい。

主パネル12A、12Bは、少なくとも1つの板紙基材を含む。板紙基材の材料は、例えば約10pt.(01"/約0.25mm)から、好ましくは約16pt.(0.016"/約0.41mm)から、上へ約28pt.(0.028"/約0.7mm)まで重さに幅がある、任意の従来の板紙から選択され得る。そのような基材の例は、WestRock(登録商標)Companyによって製造される、24ポイント(pt.)(0.024"/約0.61mm)のSBSボード(片側を被覆された固体漂白硫酸塩板紙、商品名PrintKote(登録商標))、またはCNK(登録商標)ボード(Coated Natural Kraft(登録商標)-片側にクレーコーティングを有する無漂白クラフト板紙、商品名CarrierKote(商標))である。板紙基材は、漂白されたまたは無漂白のボードであってよい。ボードは、印刷方法およびボードの組成との適合性のために選択される従来の被覆により、少なくとも片側を、場合により積層に対向する側を被覆されてよい。

主パネル12は、板紙層に積層された引裂き抵抗層を含み得る。主パネル12は、場合により、板紙基材と引裂き抵抗層との間に接着剤層を含む。引裂き抵抗層は、板紙基材の被覆されていない側上に配置されてよく、また、高分子材料で形成されて基材に固着されてよい。引裂き抵抗層は、積層構造に靱性を与える。適切な引裂き抵抗材料には、限定されるものではないが、引裂き抵抗積層シート材料、例えばNATRALOCK(登録商標)が含まれてよく、これは、2軸配向されたポリエステル、配向ナイロン、直交積層ポリオレフィン、または高密度ポリオレフィンである、n軸配向されたフィルムの層、例えばMYLAR(登録商標)の層を含み得る。これらの材料の配向および直交積層構造は、引裂き抵抗特性に貢献する。また、引裂き抵抗は、押出しメタロセン触媒ポリエチレン(mPE)などの引裂き抵抗材料の化学的性質に起因し得る。

あるいは、引裂き抵抗層は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)の層であってよい。直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)またはmPEが使用される実施形態では、接着剤層を組み込むことは、必須ではない。高水準の引裂き抵抗を有する他の適切な材料もまた、使用され得る。

接着剤層は、低密度ポリエチレン(LDPE)などのポリオレフィン材料で形成され得る。接着剤層は、引裂き抵抗層を基材に固着するために、基材と引裂き抵抗層との間に設置され得る。

第1の主パネル12Aおよび第2の主パネル12Bは、板紙基材の2つの層またはプライを有する係合パネル12A/12Bを形成するように構成される。係合パネル12A/12Bの第1のまたは上部の層が、第1の主パネル12Aによって提供され、係合パネル12A/12Bの第2のまたは下部の層が、第2の主パネル12Bによって提供される。第2の主パネル12Bは、第1の主パネル12Aに接着または糊付けされ得る。

適切な糊位置G1、G2、G3が、図5Aに示されている。他の実施形態では、異なる位置が選択され得るか、または、図5Aに示された糊位置のうちのいくつかだけが用いられ得る。

第1および第2の主パネル12A、12Bの隅部領域18は、糊域G2を提供するために十分に拡大される。これは、第2の主パネル12Bへの第1の主パネル12Aの接着性を高める。他の糊位置G1は、第1および第2の主パネル12A、12Bの辺縁側部領域に沿って設けられる。任意選択のさらなる糊位置G3は、第1および第2の主パネル12A、12Bの中間領域において用いられ得る。

いくつかの実施形態では、コールドシール接着剤またはセルフシール接着剤層が、ブランク10の内側表面上に被覆されるか、形成されるか、または設けられる。ブランク10の内側表面は、第1の主パネル12Aの内側表面および第2の主パネル12Bの内側表面を含む。第1の主パネル12Aの内側表面は、係合パネル12A/12Bを形成するために、第2の主パネル12Bの内側表面と対面接触する関係となされる。コールドシール接着剤は、それら自体にのみシールまたは結合する。したがって、コールドシール接着剤で被覆された第1の主パネル12Aの内側表面が同じコールドシール接着剤で被覆された第2の主パネル12Bの内側表面と接触すると、多少の圧力を単に印加することにより、結合が得られる(コールドシール接着剤はヒートシール接着剤とは異なるものであり、ヒートシール接着剤は、一方の基材上にのみ接着剤を必要とするが、結合をもたらすために熱源および圧力を有さなければならない。コールドシール接着剤は、感圧性接着剤とは異なるものであり、感圧性接着剤は、恒久的に粘着するものであり、また、最終的な使用まで何かに接着するのを防ぐために、剥離紙被膜を有さなければならない)。本開示の物品キャリアに有用なコールドシール接着剤は、典型的には、天然ゴムラテックスを含む。合成高分子(例えば、抗酸化剤)などの他の成分が、ゴムラテックスに追加されてもよい。

第1および第2の主パネル12A、12Bは、片側に被覆を有する板紙基材から形成され得る。第1の主パネル12Aの被覆されていない側は、第2の主パネル12Bの被覆されていない側に接着剤処理または糊によって結合され得る。1つの例では、第1および第2の主パネル12A、12Bは、24pt.のCBSまたはCNKボードから形成され、代替的な実施形態では、異なる厚さまたは紙厚(caliper)の板紙が用いられ得る。これは、その両面上に被覆を有する、約0.048"、およそ1.22mmの厚さを有する係合パネル12A/12Bを作り出す。そのような基材の利点は、高分子材料またはプラスチック材料の含有を伴わずに強度が増大されることであり、そのような基材は、環境保全上の利点を提供し、かつ、より容易にリサイクルされ得る。

第2の主パネル12Bは、図2内の方向矢印D1、D2によって示されるように、それらがヒンジ留めされている第1の主パネル12Aに対して、折り線14の周りで折り畳まれる。各第2の主パネル12Bは、それがヒンジ留めされている第1の主パネル12Aと対面する関係となされる。各第2の主パネル12Bは、それがヒンジ留めされている第1の主パネル12Aに固着され得る。

したがって、図1の複数のブランク10は、図2に示されるようにそれぞれが2つのプライを有する複数の接続された係合パネル12A/12Bに形成され得る。複数の接続された係合パネル12A/12Bのそれぞれは、少なくとも2つの他の係合パネル12A/12Bに脆弱に接続される。

いくつかの実施形態では、少なくとも1つの引裂き抵抗層が、基材の第1の層と第2の層との間に配置されてよく、そのような基材は、そのうちの少なくとも一方に引裂き抵抗層が積層された2枚の材料のシートを結合することによって形成され得る。これは、基材の強度を増大させる利点を有し得る。

ブランク10からのキャリア90の作成に戻ると、ブランク10は、物品Bの群に適用され得る。ブランク10は、物品Bの群に対して下降される。ブランク10の物品保持構造RTのそれぞれは、群内のそれぞれの物品Bと整列される。物品Bの一部分が、係合パネル12A/12Bを通過する。物品保持構造RTのそれぞれの周りの第1の主パネル12Aの歯31、32、33、34、35、36、37、38、39、40は、第1の主パネル12Aの平面から外へ折り畳まれ得る。

主パネル12の各歯31、32、33、34、35、36、37、38、39、40は、物品保持構造RTのそれぞれに受け入れられた物品Bのうちの1つの周りで折り畳まれ得る。ブランク10は、物品Bの周りで、例えば、しかしこれに限定されないが、物品Bの肩部分の周りで変形することができ、ここで、物品Bは、缶であり、肩部分は、ネックインによって設けられてよい。

歯31、32、33、34、35、36、37、38、39、40の係合縁部E3、および第1の主パネル12Aの係合縁部E4は、物品Bの突出部の下に係合する。突出部は、物品Bの(フランジを提供し得る)首部または出縁の周りに位置し得る。物品Bが缶である場合、突出部は、缶詰め機の最終継ぎによって設けられ得る。他の実施形態では、突出部は、物品Bの隆起部もしくはアンダカット成形によって、または、物品Bの端部クロージャ、例えば、しかしこれらに限定されないが、王冠コルクもしくはクロージャによって、設けられ得る。このようにして、係合縁部E3、E4は、物品Bを把持または保持し、かつ、物品Bが係合パネル12A/12Bから故意でなく分離するのを防止または抑制する。組み立てられたキャリア90は、図3に示されている。

キャリア90の別の任意選択の特徴は、主パネル12A/12Bが、キャリア90の他の部分が接続されない周辺部によって画定されることである。つまり、キャリア90は、例えば、しかしこれらに限定されないが、物品群の側面の周りに延在する側壁パネルまたは端壁パネルといった他のパネルへの接続がない。したがって、主パネル12A/12Bの周辺部は、自由な、切断された、またはヒンジ留めされていない縁部により、全体として画定される。

いくつかの実施形態では、複数のブランク10、または複数の接続された係合パネル12A/12Bは、第1の物品Bの群に同時に当てられる。第1の物品Bの群は、複数の第2の物品Bの群に分割可能である。したがって、各第2の物品Bの群は、第1の物品Bの群の小集団から形成される。図1に示された実施形態では、第1の物品Bの群は、4×6の行列またはアレイに配置された24個の物品を含み、それぞれの個々のブランク10は、2×3の行列またはアレイにおける6個の物品に適応する。このようにして、複数の接続された係合パネル12A/12Bは、4つの物品キャリア90またはパッケージを形成する。

第1の主パネル12A間の脆弱な接続部14は、第1の物品Bの群に複数の接続された係合パネル12A/12Bを適用することに応じて分離し得る。あるいは、脆弱な接続部14は、無傷のままであってよく、個々のキャリア90は、販売または流通の時点で他のキャリア90から分離されてよい。

図6から図9を参照すると、本開示の代替的な実施形態が示されている。示された第2の実施形態では、可能であれば、同様の部品を表すために同様の番号が使用されているが、それらの特徴が第2の実施形態に属することを示すために、前置数字「100」の追加を伴う。代替的な実施形態は多くの共通の特徴を図1から図5の実施形態と共有するので、図1から図5に示された実施形態との違いだけが、より詳細に説明される。

図6を参照すると、複数の接続されたブランク110が示されており、具体的には、2×2の行列またはアレイに配置された4つのブランク110が存在する。各ブランク110は、キャリア190の上壁または係合パネル(図9参照)を形成するための主パネル112を備える。各ブランク110は、脆弱な接続部116により、少なくとも2つの隣接するブランク110に接続される。

各主パネル112は、少なくとも1つの物品保持構造RTを備え、これは図8を参照されたい。図6の実施形態では、係合パネル112は、複数の物品保持構造RTを備え、具体的には、2×3の行列またはアレイに配置された6つの物品保持構造RTを備える。物品保持構造RTのそれぞれは、物品受入れ開口部を形成する開口A3を備える。

開口A3は、図8に最も良く示されている第1の部分、円弧、またはセグメントS1を含む。第1の部分S1は、中心C_aおよび第1の半径r4を有する実質的に円形の形状によって画定されるかまたはそのような形状を含む。第1の部分S1は、ある角度を限定し、示された実施形態では、この角度は180°であり得るが、他の実施形態では、この角度は、180°よりも大きいかまたは180°未満であり得る。図8を参照すると、第1の部分S1は、開口A3の周辺部に沿って、点M1と点M2との間に延在する。示された実施形態では、点M1、M2を通過する概念上の線が、開口A3の横方向軸M1-M2を画定する。

開口A3は、第3の部分、円弧、またはセグメントS3を含む。第3の部分S3は、曲線の形状である。第3の部分S3は、中心C_aおよび第1の半径r4を有する第1の概念上の円NCから逸脱する。第3の部分S3は、第3の半径r6を有する第3の概念上の円の一部分によって画定されてよく、第3の概念上の円は、第1の部分S1の中心C_aと同じ場所にあるかまたは位置合わせされた中心を有し得る。第1の半径r4は、第3の半径r6未満である。第3の部分S3は、角度θを限定し、示された実施形態では、角度θは90°であるが、他の実施形態では、角度θは、90°よりも大きいかまたは90°未満であり得る。

開口A3は、第2の部分、円弧、またはセグメントS2の対を含む。第2の部分S2は、曲線の形状である。各第2の部分S2は、第1の部分S1および第3の部分S3を連結、接合、または接続する。

第2の部分S2は、第1の部分S1と第3の部分S3との間の滑らかな移行を提供する。第2の部分S2は、それぞれ角度αを限定し、示された実施形態では、角度αは鋭角であり、かつ、20°から60°の範囲内であってよく、角度αは、45°であってよい。

第2の部分S2は、第2の概念上の円の円弧または部分によって画定されてよく、第2の概念上の円の曲率中心は、第1および第3の部分S1、S3の曲率中心C_aからオフセットされる。

開口A3に対する物品Bの上部リムの輪郭が、仮想線/破線Bにより図8に示される。1つの実施形態では、物品Bは、「202缶」として知られる飲料缶であってよく、その本体直径は、約2.125インチ(おおよそ54mm)である。リムの半径r_Bは、1.063インチ(おおよそ27mm)である。物品Bのリムの半径r_Bは、第1の半径r4よりも大きく、かつ、第3の半径r6よりも大きい。

第1の部分S1の曲率半径r4は、式:
r4=0.989/1.063r_B=0.93r_B
によって近似することができ、式中、「r_B」は、上部リムの曲率半径である。

第3の部分S3の曲率半径r6は、式:
r6=1.021/1.063r_B=0.96r_B
によって近似することができる。

第3の部分S3は、距離d6だけ主パネル112の概念上の隅部Pにより接近させられる係合縁部E4を画定し、距離d6=r6-r4である。

距離d5が、概念上の円NCと開口A3の中心C_aとの間に画定される。距離d5および距離d6の合計は、開口A3の第1の部分S1の半径r4よりも大きく、かつ、開口A3の第3の部分S3の半径r6に等しい。

半径r6は、主パネル112の概念上の隅部P(端縁部E2および分離線116によって画定される)と開口A3の中心C_aとの間の距離d4の半分以上である。

分離線116は、組立キャリア190における主パネル112の側縁部を画定し、また、面取りされた、丸みを帯びた、勾配付きの、またはフィレット処理された隅部BCにより、端縁部E2に連結され得る。他の実施形態では、側縁部および端縁部E2は、方形の隅部または頂点を画定し得る。方形の隅部は、図8では鎖線によって示されており、点Pにおいて交わる。中心C_aおよび点Pを通過する概念上の線X-Xが、フィレット処理された隅部BCを二等分する。概念上の軸X-Xは、開口A3の長手軸を画定する。長手軸X-Xは、前述の横方向軸M1-M2に直角であり、横方向軸M1-M2もまた、中心C_aを通過する。物品受入れ開口A3は、長手軸X-Xに沿った長手方向寸法、および、横方向軸M1-M2に沿った横方向寸法を有する。開口A3の長手方向寸法は、半径r4と半径r6の合計に等しいが、開口A3の横方向寸法は、半径r4の2倍に等しい。したがって、開口A3の長手方向寸法r4+r6は、開口A3の横方向寸法よりも大きい。

開口A3の係合縁部E4(または、第3の部分S3)は、第1の部分S1と同じ場所にあるかまたは位置合わせされている概念上の円NCよりも頂点または点Pに接近している。係合縁部E4は、概念上の円NCから距離d6だけ径方向に離間される。

これは、主パネル112の隅部領域118における開口A3を拡大する効果を有する。これは、主パネル112における張力および/または応力を軽減することができ、かつ、引裂きの伝播および/または望ましくない折れもしくは変形を防止あるいは抑制し得る。これは、係合パネル112と物品Bとの間の接触を改善し得る。

第3の部分S3は、フィレット処理された隅部BCの真向かいの位置に係合縁部E4の少なくとも一部分を画定する。第3の部分S3は、第1の概念上の線N1と第2の概念上の線N2との間に画定される。第1の概念上の線N1は、開口A3の中心C_aから延在する。第1の概念上の線N1は、端縁部E2と交わる。第2の概念上の線N2は、開口A3の中心C_aから延在する。第2の概念上の線N2は、分離線116によって画定された主パネル112の側縁部と交わる。

ブランク110は、場合により、図6に最も良く示されるようなハンドル構造Hを備え得る。ハンドル構造Hは、少なくとも1つのハンドル開口部A4を含む。第1のハンドル開口部A4が、主パネル112内に画定されるかまたは主パネル112から切り出され、かつ、第1の開口A3の第1の対と第1の開口A3の第2の対との間で中央に配置された領域内に位置する。第1のハンドル開口部A4は、図1に最も良く示されるように、折り線61により第1の主パネル12Aにヒンジ留めされた緩衝タブ60によって少なくとも部分的に画定され得る。

ハンドル構造Hは、第2のハンドル開口部A4を含む。第2のハンドル開口部A4は、主パネル112内に画定されるかまたは主パネル112から切り出され、かつ、開口A3の第2の対と開口A3の第3の対との間で中央に配置された領域内に位置する。

場合により、ブランク10;110は、Aフルート、Bフルート、Cフルート、Dフルート、Eフルート、またはFフルートなどの、しかしこれらに限定されない、段ボール材料から形成され得る。段ボール材料は、低いコブ値を有することができ、つまり、低い吸水度を有することができる。

本開示は、改善された物品保持構造または物品上部係合デバイスRTを有する上部係合タイプのキャリア90;190を提供する。

有利には、キャリア90の隅部BCにおける構造強度は、向上される。キャリア90の隅部BCに設けられた拡大された糊領域18は、缶の安定性を高めるために関連する物品Bの肩部に接触するための中実のまたは強固な隅部2プライ領域を作り出すのに効果的である。

本開示は、係合パネル12A、12Bを備える物品キャリアを提供し、係合パネル12A、12Bは、少なくとも1のプライを有し、かつ、第1の側縁部E1と、第1の端縁部E2と、第1の側縁部E1および第1の端縁部E2によって画定された隅部BCと、を備える。係合パネル12A、12Bは、隅部BCと係合パネル12A、12B内の物品受入れ開口A1、A2との間に延在する隅部領域18を備える。開口A1、A2は、隅部BCから隅部領域18を越えた位置に第1の係合縁部E4を備える。第1の係合縁部E4は、湾曲している。第1の係合縁部E4は、隅部開口A1、A2の半径r1よりも大きな曲率半径r3を有する。

第1の係合縁部E4は、隅部BCと開口A1、A2の中心C_aとの間に延在する第3の(または隅部の)概念上の線xと交わるように位置決めされ得る。

隅部の概念上の線xは、側縁部および端縁部E1、E2、116の概念上のまたは実際の交差部Pを通過する。

第1の係合縁部E4は、1対の隣接するノッチC2、C2の間に画定される。1対の隣接するノッチC2、C2のそれぞれは、隣接するノッチC2、C2のそれぞれの外側端部上のそれぞれの接線接触点を通過する概念上の接線y-yによって接線方向に接触される。概念上の接線y-yは、第1の係合縁部E4と接触または交差する。

開口A1、A2の第1の係合縁部E4と中心C_aとの間に画定される第1の距離d2は、開口A1、A2の半径r1未満である。

第1の距離d2は、隅部BCと開口A1、A2の中心C_aとの間の距離d1の半分以上である。

開口A1、A2は、少なくとも1つの第2の係合縁部E3をさらに備え、第2の係合縁部E3は、第1の係合縁部E4の長さ寸法未満である長さ寸法を備える。

第1の係合縁部E4は、隅部の概念上の線xが第1の係合縁部E4を2つの等しいセクションに二等分するように、位置決めおよび配向される。

隅部BCおよび第1の係合縁部E4を二等分する概念上の線xはまた、隅部開口A1、A2の中心C_aを通過する。

第1の係合縁部E4上の中間点が、隅部BCの中間点と整列される。隅部BCは、全体的に丸みを付けられ、かつ、開口A1、A2を画定するかまたは開口A1、A2に近似する円と同心の円によって画定され得る。他の実施形態では、隅部BCを画定する円の中心は、隅部の概念上の線xまたはその共線的な延長部上に位置し得る。

本開示は、係合パネル12A/12Bを形成するように互いに固着された第1および第2の層12A、12Bを備える物品キャリアを提供する。係合パネル12A/12Bは、第1の側縁部E1および第1の端縁部E2を有する。隅部BCが、第1の側縁部E1および第1の端縁部E2によって画定される。隅部領域18が、係合パネル12A/12B内の隅部BCと物品受入れ開口A1/A2との間に延在する。第1の層12Aは、第1の半径r1を有する第1の係合開口A1を具備する。第2の層12Bは、第1の半径r1よりも大きな第2の半径を有する第2の係合開口A2を具備する。第1および第2の開口A1、A2は、係合開口A1/A2を提供するために、同心に整列される。第1の開口A1は、隅部BCから隅部領域18を越えた位置に第1の係合縁部E4を備える。

第1の係合縁部E4は、湾曲していてよく、第1の係合縁部E4は、第1の半径r1よりも大きな曲率半径r3を備える。

第1および第2の層12A、12Bは、少なくとも1つの糊ストリップG2により、隅部領域18において互いに固着され得る。

本開示は、係合パネル12A、12Bを備える物品キャリア90を提供し、係合パネル12A、12Bは、第1の直線状側縁部E1と、第1の直線状端縁部E2と、側縁部E1および端縁部E2によって画定された隅部BCと、を有する。係合パネル12A、12Bは、係合パネル12A、12B内に物品受入れ開口A1、A2を備える。開口A1、A2は、隅部BCの真向かいの位置に第1の係合縁部E4を備える。第1の係合縁部E4は、1対の隣接するノッチC2、C2の間に画定される。第1の概念上の線N1が、開口A1、A2の中心C_aと1対の隣接するノッチC2、C2のうちの一方のノッチC2の底部との間に延在する。第1の概念上の線N1は、直線状側縁部E1と交わる。第2の概念上の線N2が、開口A1、A2の中心C_aと1対の隣接するノッチC2、C2のうちの他方のノッチC2の底部との間に延在する。第2の概念上の線N2は、直線状端縁部E2と交わる。

キャリア90は、少なくとも1つの係合縁部E3、E4を有する係合開口A1/A2を備えるブランク10によって提供され得る。係合縁部E3、E4は、1対の隣接する逃がし要素またはノッチC1、C2の間に画定される。係合縁部E4は、湾曲している。各逃がし要素C1、C2、凹部、またはノッチの底部もしくは外側縁部は、湾曲している。各逃がし要素またはノッチC1、C2の曲率半径は、係合縁部E4の曲率半径よりも相当に小さい。

上部係合物品キャリア90は、互いに対面接触する関係で配置された上部パネル12Aおよび下部パネル12Bを備える。上部係合物品キャリア90は、下部パネル12B内の第1の物品受入れ開口部A2と上部パネル12A内の第2の物品受入れ開口部A1とを含む上部係合デバイスRTを備える。第1の物品受入れ開口部A2は、第1の直径を備える。第2の物品受入れ開口部A1は、第2の直径を備える。第1の直径は、第2の直径よりも大きい。第2の物品受入れ開口部は、物品Bと係合するための係合縁部E3、E4を含む1つまたは複数の歯31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41を備え得る。

上部係合物品キャリア90は、物品Bとともにパッケージを形成し、物品Bは、端部直径を有する上端部と、本体直径を有する本体と、それらの間に配置されかつ首部直径を有する首部と、を備える。第1の直径は、端部直径に等しいかまたは端部直径よりも大きい。本体直径は、第1の直径よりも大きくてよい。首部直径は、第2の直径よりも大きくてよい。

上部係合物品キャリア90は、下部パネル12Bの一領域の折畳みまたは変形を伴わずに、上部係合デバイスRT内に物品Bの上端部を収容し得る。つまり、物品Bの上端部は、下部パネル12Bを自由に通過するか、または、第1の物品受入れ開口部A2内に受け入れられ得る。第1の物品受入れ開口部A2は、下部パネル12Bとの係合位置において測定された物品Bの直径以上である。

本開示は、係合パネル12A、12Bを備える物品キャリア90を提供し、係合パネル12A、12Bは、第1の直線状側縁部E1と、第1の直線状端縁部E2と、側縁部E1および端縁部E2によって画定された隅部BCと、を有する。係合パネル12A、12Bは、係合パネル12A、12B内に物品受入れ開口A1、A2を備える。開口A1、A2は、隅部BCの真向かいの位置に第1の係合縁部E4を備える。第1の係合縁部E4は、1対の隣接するノッチC2、C2の間に画定される。開口A1、A2は、開口A1、A2の周囲を囲むそれぞれの位置に配置された複数の追加的な係合縁部E3を備える。複数の追加的な係合縁部E3のそれぞれは、隣接するノッチC1、C1またはC1、C2の間に画定される。第1の係合縁部E4の長さは、追加的な係合縁部E3のそれぞれの長さよりも大きい。言い換えれば、第1の係合縁部E4を画定する1対のノッチC2、C2間の距離は、追加的な係合縁部E3を画定する1対のノッチC1、C1間の距離よりも大きい。

本開示は、係合パネル12;112を備える物品キャリア90を提供し、係合パネル12;112は、係合パネル12;112の隅部BCに位置する少なくとも1つの物品保持デバイスRTを有する。少なくとも1つの物品保持デバイスRTは、物品受入れ開口A3を備える。物品受入れ開口A3は、第1の中心C_aおよび第1の半径r1;r4を有する第1の円の一部分によって画定された第1の縁部E3を提供する第1の部分S1を備える。物品受入れ開口A3は、第2の中心C_e;C_aおよび第1の半径r1;r4よりも大きな第2の半径r3;r5を有する第2の円の一部分によって画定された第2の係合縁部E4を提供する第2の部分S2を備える。第1および第2の中心C_a、C_eは、互いに同じ場所にあるかまたは位置合わせされ得る。

第2の係合縁部E4は、1対の曲線状の切欠きまたは縁部により、第1の縁部E3に連結される。

本明細書において、「上部(top)」、「底部(bottom)」、「基部(base)」、「前(front)」、「後(back)」、「端部(end)」、「側部(side)」、「内側(inner)」、「外側(outer)」、「上部の(upper)」および「下部の(lower)」などの方向に関する言及は、必ずしもそれぞれのパネルをそのような配向に限定するものではなく、単にそれらのパネルを互いに区別する働きをするものであり得ることが、認識されるであろう。

本明細書において、用語「ヒンジ式接続部(hinged connection)」および「折り線(fold line)」は、ブランクのヒンジ特徴を画定するか、互いに対するブランクの一部分の折畳みを促進するか、さもなければブランクのための最適なパネル折畳み位置を示す、あらゆる態様の線を意味する。「ヒンジ式接続部」へのいかなる言及も、単一の折り線のみを必然的に示すと解釈されるべきではなく、むしろ、ヒンジ式接続部は、2つ以上の折り線から形成されてよく、その場合、2つ以上の折り線のそれぞれは、直線状の/線形の形状、または湾曲した/曲線状の形状であってよい。線形の折り線がヒンジ式接続部を形成する場合、それらの折り線は、互いに平行に配置されるか、または、互いにわずかに角度を付けられてよい。曲線状の折り線がヒンジ式接続部を形成する場合、それらの折り線は、曲線状の折り線によって包囲される領域内に成形パネルを画定するために、互いに交わり得る。そのようなヒンジ式接続部の典型的な例は、それらの間に楕円形のパネルを画定するように2つの位置において交わる1対のアーチ形のまたは弓形の折り線を含み得る。ヒンジ式接続部は、1つまたは複数の線形の折り線および1つまたは複数の曲線状の折り線から形成されてもよい。そのようなヒンジ式接続部の典型的な例は、それらの間に半月形状のパネルを画定するように2つの位置で交わる、線形の折り線とアーチ形または弓形の折り線との組合せを含み得る。

本明細書において、用語「折り線(fold line)」は、分割線、エンボス線、デボスド線、ミシン目の線、短いスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、断続的な切れ目、整列されたスリットの線、折り目の線、および上述の選択肢の任意の組合せのうちの1つを意味し得る。

ヒンジ式接続部および折り線は、それぞれ、ミシン目、ミシン目の線、短いスリットの線、ハーフカットの線、単一のハーフカット、切れ目、断続的な切れ目、スリット、折り目、エンボス線、デボスド線、それらの任意の組合せ、などを含む、ブランクの基材に形成された要素を含み得ることが、理解されるべきである。諸要素は、所望の機能性を提供するように寸法取りされかつ配置され得る。例えば、ミシン目の線は、折り線および/または分離線を画定するための脆弱度を有して寸法取りまたは設計され得る。ミシン目の線は、折畳みを促進しかつ破れに抵抗するように、折畳みを促進しかつより多い労力での破れを促進するように、または、より少ない労力での破れを促進するように、設計され得る。

本明細書において使用される語句「～と位置合わせされる(in registry with)」は、2つの重なり合うパネルのうちの第1のパネル内に形成された開口および2つの重なり合うパネルのうちの第2のパネル内に形成された第2の開口などの組み立てられたカートンにおける2つ以上の要素の整列を意味する。互いに位置合わせされるそれらの要素は、重なり合うパネルの厚さ方向において互いに整列され得る。例えば、第1のパネルにおける開口が、第1のパネルと重なり合う配置で設置される第2のパネルにおける第2の開口「と位置合わせされて」いる場合、開口の縁部は、第2の開口の縁部の少なくとも一部分に沿って延在してよく、かつ、第1および第2のパネルの厚さ方向において第2の開口と整列され得る。

10 ブランク
12 主パネル
12A 第1の主パネル、係合パネル、第1の層、上部パネル
12B 第2の主パネル、係合パネル、第2の層、下部パネル
14 折り線、脆弱な接続部
16 接続部
18 隅部領域、糊領域
31 歯
32 歯
33 歯
34 歯
35 歯
36 歯
37 歯
38 歯
39 歯
40 歯
41 歯
60 緩衝タブ
61 折り線
90 カートン、キャリア
110 ブランク
112 主パネル、係合パネル
116 脆弱な接続部、分離線
118 隅部領域
190 カートン、キャリア
A1 第1の開口、物品受入れ開口部、第1の係合開口、第2の物品受入れ開口部、隅部開口
A2 第2の開口、物品受入れ開口部、第1の物品受入れ開口部、隅部開口
A3 開口、物品受入れ開口
A4 ハンドル開口部
B 物品
BC 隅部
C1 切欠き、逃がし要素
C2 切欠き、逃がし要素、ノッチ
C_a 中心
C_e 中心
Cl₂ 円、第2の概念上の円
Cl₃ 係合縁部円
d1 距離
d2 第1の距離
d4 距離
d5 距離
d6 距離
E1 側縁部、第1の側縁部、第1の直線状側縁部
E2 端縁部、第1の端縁部、第1の直線状端縁部
E3 縁部、係合縁部、歯縁部、第2の係合縁部
E4 縁部、第1の係合縁部
G1 糊位置
G2 糊位置、糊域、糊ストリップ
G3 糊位置
H ハンドル構造
H1 ハンドル、第1のハンドル構造
H2 ハンドル、第2のハンドル構造
M1 点
M2 点
M1-M2 横方向軸
N1 第1の概念上の線
N2 第2の概念上の線
NC 概念上の円
P 概念上の隅部、点、交差部
r1 概念上の円NCの半径、第1の半径
r2 概念上の円Cl₂の半径
r3 曲率半径、第2の半径
r4 第1の半径
r5 第2の半径
r6 第3の半径
r_B リムの半径
RT 物品保持構造、上部係合デバイス、物品保持デバイス
S1 第1の部分
S2 第2の部分
S3 第3の部分
x 概念上の線
X-X 概念上の線、概念上の軸、長手軸
y-y 概念上の接線
α 角度
θ 第1の角度

Claims (29)

1. 第1の側縁部と、第1の端縁部と、前記第1の側縁部および前記第1の端縁部によって画定された隅部と、隅部領域とを有する係合パネルを備える物品キャリアであって、
   前記係合パネルが、物品受入れ開口を備え、前記隅部領域が、前記隅部と前記物品受入れ開口との間に延在し、
   前記物品受入れ開口が、前記隅部から前記隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備え、
   前記第1の係合縁部が、湾曲しており、前記第1の係合縁部が、前記物品受入れ開口の半径よりも大きな曲率半径を有する、物品キャリア。
2. 前記第1の係合縁部が、前記隅部と前記物品受入れ開口の中心との間に延在する第1の概念上の線と交わるように位置決めされる、請求項1に記載の物品キャリア。
3. 前記第1の概念上の線が、前記第1の側縁部と前記第1の端縁部との概念上のまたは実際の交差部を通過する、請求項2に記載の物品キャリア。
4. 前記第1の係合縁部が、1対の隣接するノッチの間に画定され、
   前記1対の隣接するノッチが、前記1対の隣接するノッチのそれぞれのノッチのそれぞれの外側端部上のそれぞれの接線接触点を通過する概念上の接線により接線方向に接触され、前記概念上の接線が、前記第1の係合縁部に接触する、請求項1に記載の物品キャリア。
5. 前記第1の係合縁部が、1対の隣接するノッチの間に画定され、
   前記1対の隣接するノッチが、前記1対の隣接するノッチのそれぞれのノッチのそれぞれの外側端部上のそれぞれの接線接触点を通過する概念上の接線により接線方向に接触され、前記概念上の接線が、前記第1の係合縁部と交わる、請求項1に記載の物品キャリア。
6. 前記第1の係合縁部が、前記物品受入れ開口の中心から第1の距離だけ離間され、前記第1の距離が、前記物品受入れ開口の前記半径未満である、請求項1に記載の物品キャリア。
7. 前記第1の距離が、前記隅部と前記物品受入れ開口の前記中心との間に画定された第2の距離の半分以上である、請求項6に記載の物品キャリア。
8. 前記物品受入れ開口が、少なくとも1つの第2の係合縁部をさらに備え、前記少なくとも1つの第2の係合縁部が、第2の係合縁部長さ寸法を備え、前記第2の係合縁部長さ寸法が、前記第1の係合縁部の第1の係合縁部長さ寸法未満である、請求項1に記載の物品キャリア。
9. 係合パネルを形成するために互いに固着される第1および第2の層を備え、前記係合パネルが、第1の側縁部と、第1の端縁部と、前記第1の側縁部および前記第1の端縁部によって画定された隅部と、隅部領域とを有する、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアであって、
   前記係合パネルが、物品受入れ開口を備え、前記隅部領域が、前記隅部と前記物品受入れ開口との間に延在し、前記第1の層が、第1の半径を有する第1の係合開口を具備し、前記第2の層が、前記第1の半径よりも大きな第2の半径を有する第2の係合開口を具備し、前記第1の係合開口および前記第2の係合開口が、前記物品受入れ開口を提供するために互いに同心に整列され、前記第1の係合開口が、前記隅部から前記隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備える、物品キャリア。
10. 前記第1の係合縁部が、前記隅部と前記物品受入れ開口の中心との間に延在する第1の概念上の線と交わるように位置決めされる、請求項9に記載の物品キャリア。
11. 前記第1の概念上の線が、前記第1の側縁部と前記第1の端縁部との概念上のまたは実際の交差部を通過する、請求項10に記載の物品キャリア。
12. 前記第1の係合縁部が、湾曲しており、前記第1の係合縁部が、前記第1の半径よりも大きな曲率半径を有する、請求項9に記載の物品キャリア。
13. 前記第1および第2の層が、少なくとも1つの糊ストリップにより前記隅部領域において互いに固着される、請求項9に記載の物品キャリア。
14. 第1の直線状側縁部と、第1の直線状端縁部と、前記第1の直線状側縁部および前記第1の直線状端縁部によって画定された隅部を有する係合パネルを備え、前記係合パネルが、前記係合パネル内に画定された物品受入れ開口を備え、前記物品受入れ開口が、前記隅部の真向かいの位置に第1の係合縁部を備える、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアであって、
    前記第1の係合縁部が、1対の隣接するノッチの間に画定され、第1の概念上の線が、前記物品受入れ開口の中心と前記1対の隣接するノッチのうちの一方のノッチの底部との間に延在し、前記第1の概念上の線が、前記第1の直線状端縁部と交わり、
    第2の概念上の線が、前記物品受入れ開口の前記中心と前記1対の隣接するノッチのうちの他方のノッチの底部との間に延在し、前記第2の概念上の線が、前記第1の直線状側縁部と交わる、物品キャリア。
15. 第1の側縁部と、第1の端縁部と、前記第1の側縁部および前記第1の端縁部によって画定された隅部と、隅部領域とを有する係合パネルを備える、物品キャリアを形成するためのブランクであって、
    前記係合パネルが、物品受入れ開口を備え、前記隅部領域が、前記隅部と前記物品受入れ開口との間に延在し、
    前記物品受入れ開口が、前記隅部から前記隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備え、
    前記第1の係合縁部が、湾曲しており、前記第1の係合縁部が、前記物品受入れ開口の半径よりも大きな曲率半径を有する、物品キャリアを形成するためのブランク。
16. 係合パネルの第1および第2の層を形成するための第1のパネルおよび第2のパネルを備え、前記係合パネルが、第1の側縁部と、第1の端縁部と、前記第1の側縁部および前記第1の端縁部によって画定された隅部と、隅部領域とを有する、物品キャリアを形成するためのブランクであって、
    前記係合パネルが、物品受入れ開口を備え、前記隅部領域が、前記隅部と前記物品受入れ開口との間に延在し、前記第1の層が、第1の半径を有する第1の係合開口を具備し、前記第2の層が、前記第1の半径よりも大きな第2の半径を有する第2の係合開口を具備し、前記第1の係合開口および前記第2の係合開口が、前記物品受入れ開口を提供するために互いに同心に整列され、前記第1の係合開口が、前記隅部から前記隅部領域を越えた位置に第1の係合縁部を備える、物品キャリアを形成するためのブランク。
17. 第1の直線状側縁部と、第1の直線状端縁部と、前記第1の直線状側縁部および前記第1の直線状端縁部によって画定された隅部とを有する係合パネルを備え、前記係合パネルが、前記係合パネル内に画定された物品受入れ開口を備え、前記物品受入れ開口が、前記隅部の真向かいの位置に第1の係合縁部を備える、物品キャリアを形成するためのブランクであって、
    前記第1の係合縁部が、1対の隣接するノッチの間に画定され、
    第1の概念上の線が、前記物品受入れ開口の中心と前記1対の隣接するノッチのうちの一方のノッチの底部との間に延在し、前記第1の概念上の線が、前記第1の直線状端縁部と交わり、
    第2の概念上の線が、前記物品受入れ開口の前記中心と前記1対の隣接するノッチのうちの他方のノッチの底部との間に延在し、前記第2の概念上の線が、前記第1の直線状側縁部と交わる、物品キャリアを形成するためのブランク。
18. 第1の直線状側縁部と、第1の直線状端縁部と、前記第1の直線状側縁部および前記第1の直線状端縁部によって画定された隅部とを有する係合パネルを備え、前記係合パネルが、前記係合パネル内に画定された物品受入れ開口を備え、前記物品受入れ開口が、前記隅部の真向かいの位置に第1の係合縁部を備える、物品キャリアを形成するためのブランクであって、
    前記第1の係合縁部が、1対の隣接するノッチの間に画定され、前記物品受入れ開口が、前記物品受入れ開口の周辺部の周りのそれぞれの位置に配置された複数の追加的な係合縁部をさらに備え、
    前記複数の追加的な係合縁部のそれぞれが、隣接するノッチの間に画定され、
    前記第1の係合縁部が、縁部長さを有し、前記追加的な係合縁部のそれぞれが、歯縁部長さを有し、前記第1の係合縁部の前記縁部長さが、前記歯縁部長さよりも大きい、物品キャリアを形成するためのブランク。
19. 第1の直線状側縁部と、第1の直線状端縁部と、前記第1の直線状側縁部および前記第1の直線状端縁部によって画定された隅部とを有する係合パネルを備え、前記係合パネルが、前記係合パネル内に画定された物品受入れ開口を備え、前記物品受入れ開口が、前記隅部の真向かいの位置に第1の係合縁部を備える、物品キャリアを形成するためのブランクであって、
    前記第1の係合縁部が、1対の隣接するノッチの間に画定され、前記物品受入れ開口が、前記物品受入れ開口の周辺部の周りのそれぞれの位置に配置された複数の追加的な係合縁部をさらに備え、
    前記複数の追加的な係合縁部のそれぞれが、隣接するノッチの間に画定され、
    前記第1の係合縁部を画定する前記1対のノッチの間の第1の距離が、前記複数の追加的な係合縁部のそれぞれを画定する各対のノッチの間の第2の距離よりも大きい、物品キャリアを形成するためのブランク。
20. 係合パネルであって、前記係合パネルの隅部に位置する少なくとも1つの物品保持デバイスを有する、係合パネルを備え、前記少なくとも1つの物品保持デバイスが、物品受入れ開口を備え、前記物品受入れ開口が、第1の中心および第1の半径を有する第1の円の一部分によって画定される第1の縁部を提供する第1の部分を備える、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアであって、
    前記物品受入れ開口が、第2の中心および第2の半径を有する第2の円の一部分によって画定される第2の係合縁部を提供する第2の部分を備え、前記第2の半径が、前記第1の半径よりも大きい、物品キャリア。
21. 前記第1および第2の中心が、同じ場所にある、請求項20に記載の物品キャリア。
22. 前記第1および第2の中心が、互いにオフセットされている、請求項20に記載の物品キャリア。
23. 前記第2の係合縁部が1対の曲線状セグメントにより前記第1の縁部に連結される、請求項20に記載の物品キャリア。
24. 前記係合パネルが、段ボールの単一のプライから形成される、請求項20に記載の物品キャリア。
25. 前記段ボールが、Eフルートである、請求項24に記載の物品キャリア。
26. 前記第2の係合縁部が、前記係合パネルの前記隅部の真向かいの位置に配置される、請求項20に記載の物品キャリア。
27. 前記係合パネルが、前記隅部と前記物品受入れ開口との間に延在する隅部領域をさらに備え、
    前記第2の係合縁部が配置される前記位置が、前記係合パネルの前記隅部から前記隅部領域を越えた所である、請求項26に記載の物品キャリア。
28. 係合パネルであって、前記係合パネルの隅部に位置する少なくとも1つの物品保持デバイスを有する、係合パネルを備え、前記少なくとも1つの物品保持デバイスが、物品受入れ開口を備え、前記物品受入れ開口が、中心を有し、かつ、前記中心を通過する長手軸を画定し、前記物品受入れ開口が、前記中心を通過しかつ前記長手軸に直角に配置された横方向軸をさらに画定する、少なくとも1つの物品を包装するための物品キャリアであって、
    前記物品受入れ開口が、前記長手軸に沿った長手方向寸法、および前記横方向軸に沿った横方向寸法を有し、前記長手方向寸法が、前記横方向寸法よりも大きく、前記長手軸が、前記係合パネルの前記隅部と前記物品受入れ開口の前記中心との間に延在する、物品キャリア。
29. 前記段ボールが、Aフルート、Bフルート、Cフルート、Dフルート、およびFフルートのうちの少なくとも1つである、請求項24に記載の物品キャリア。

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