本明細書に開示する特定の実施形態で詳述する効果、他の効果、特徴、及び利点は、図面と共に、以下の説明からより明白になる。
図面において、類似する参照符号は、類似する部品、構成要素、及び構造を指すために使用されるものと理解することができる。
図面を参照する以下の説明は、請求項及びその均等物(equivalent)によって規定される本発明の様々な実施形態の容易な理解に資するために提供される。以下の説明は、理解に資するための様々な詳細説明を含むが、これらが単純な例示として見なされてはならない。従って、本技術分野における通常の技術者は、本明細書に説明する様々な実施形態に対する様々な変化及び修正が本文書の範囲及び思想(spirit)から逸脱することなく行われ得ることを認知することができる。更に、明確性及び簡潔性のために、公知の機能及び構造に関する説明は省略することができる。
後続する説明及び請求項で使用される用語と単語は、辞書的な意味にのみ制限されるものではなく、本明細書の明確且つ一貫した理解を可能にするために発明者によって用いられるものである。従って、本明細書の様々な実施形態に関する後続する説明が単に説明の目的のために提供されたものであって、請求項及びこれらの均等物によって定義される範囲で本発明を限定するためのものではないことが、本技術分野における通常の技術者にとって自明である。
文脈によって明示的に排除されていない場合、単数型(a、an、及びthe)は、複数の対象物を含むものと理解することができる。従って、例えば、「構成要素の表面」は、一つ以上のそのような表面に対する参照を含む。
図1は、本発明の一実施形態による電子装置の分解斜視図である。
図1を参照すると、本実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング120と、ヒンジハウジング130と、ディスプレイ140と、ヒンジ構造物200と、を含む。
一実施形態において、第1ハウジング110は、ヒンジ構造物200を用いて第2ハウジング120に連結される。第1ハウジング110は、ディスプレイ140が載置される第1プレート111と、第1プレート111の少なくとも一部を囲む第1フレーム112と、を含む。例えば、第1フレーム112は、電子装置100の表面(例:側面)の一部を形成する。例えば、第1プレート111には、ディスプレイ140の第1領域141の少なくとも一部分及びディスプレイ140のフォールディング領域143の少なくとも一部分が配置される。第1プレート111には、ヒンジ構造物200の第1回転部材220が連結される。
一実施形態において、第1ハウジング110の少なくとも一部は、ディスプレイ140の第1領域141に接着される。また、第1ハウジング110の前面の縁部の一部は、ディスプレイ140の第1領域141の縁部に接着される。これに関連して、第1ハウジング110の第1プレート111とディスプレイ140の第1領域141との間には接着層が配置される。
一実施形態において、第1ハウジング110は、内側の少なくとも一部が中空状に設けられる。第1ハウジング110の内部には、第1回路基板151、第1バッテリー153、及びカメラモジュール156が配置される。第1回路基板151及び第1バッテリー153は、フレキシブル基板(図示せず)を介して第2ハウジング120の内部に配置される第2回路基板152及び第2バッテリー154に電気的に連結される。例えば、フレキシブル基板(図示せず)は、第1ハウジング110の一部の領域からヒンジハウジング130を横切って第2ハウジング120の一部の領域まで延びる。フレキシブル基板(図示せず)の一部の領域は、ヒンジハウジング130の内部に位置する。例えば、第1回路基板151には、プロセッサ及びメモリが配置される。例えば、第1バッテリー153及び第1回路基板151は、第1プレート111に配置される。
一実施形態において、第1ハウジング110は、少なくとも一部が金属材質で形成されるか、又は少なくとも一部が非金属材質で設けられる。第1ハウジング110は、ディスプレイ140の少なくとも一部を支持するように所定の大きさの剛性を有する材質で形成される。一実施形態において、第1ハウジング110のうちの第2ハウジング120に対面する部分は、ヒンジハウジング130が配置されるように、少なくとも一部が所定の曲率を有する陥没した部分を含む。
様々な実施形態において、第1ハウジング110は、ディスプレイ140の縁部を囲む第1装飾部材113と、第1プレート111に対向して電子装置100の表面を形成する第1後面カバー119と、を含む。例えば、第1装飾部材113は、ディスプレイ140の第1領域141の縁部分及びフォールディング領域143の一部の縁部を覆うように配置される。例えば、第1後面カバー119は、展開状態(例:図2a参照)で電子装置100の後面を形成し、ディスプレイ140は、電子装置の前面を形成する。
一実施形態において、第2ハウジング120は、ヒンジ構造物200を介して第1ハウジング110に連結される。第2ハウジング120は、ディスプレイ140が載置される第2プレート121と、第2プレート121の少なくとも一部を囲む第2フレーム122と、を含む。例えば、第2フレーム122は、電子装置100の表面(例:側面)の一部を形成する。例えば、第2プレート121には、第2領域142の少なくとも一部分及びフォールディング領域143の少なくとも一部が配置される。第2プレート121には、ヒンジ構造物200の第2回転部材230が連結される。
一実施形態において、第2ハウジング120の少なくとも一部は、ディスプレイ140の第2領域142に接着される。また、第2ハウジング120の前面の縁部の一部は、ディスプレイ140の第2領域142の縁部に接着される。これに関連して、第2ハウジング120の第2プレート121とディスプレイ140の第2領域142との間には接着層が配置される。
一実施形態において、第2ハウジング120は、内側の少なくとも一部が中空状に設けられる。第2ハウジング120の内部には、第2回路基板152、第2バッテリー154が配置される。第2回路基板152及び第2バッテリー154は、フレキシブル基板(図示せず)を介して第1ハウジング110の内部に配置される第1回路基板151及び/又は第1バッテリー153に電気的に連結される。例えば、第2バッテリー154及び第2回路基板152は、第2プレート121に配置される。
一実施形態において、第2ハウジング120は、少なくとも一部が金属材質で形成されるか、又は少なくとも一部が非金属材質で設けられる。第2ハウジング120は、ディスプレイ140の少なくとも一部を支持するように所定の大きさの剛性を有する材質で形成される。一実施形態において、第2ハウジング120のうちの第1ハウジング110に対面する部分は、ヒンジハウジング130が配置されるように、少なくとも一部が所定の曲率を有する陥没した部分を含む。
様々な実施形態において、第2ハウジング120は、ディスプレイ140の縁部を囲む第2装飾部材123と、第2プレート121に対向して電子装置100の表面を形成する第2後面カバー129と、を含む。例えば、第2装飾部材123は、ディスプレイ140の第2領域142の縁部分及びフォールディング領域143の一部の縁部を覆うように配置される。例えば、第2後面カバー129は展開状態(例:図2a参照)で電子装置100の後面を形成し、ディスプレイ140は、電子装置の前面を形成する。
様々な実施形態において、ディスプレイ140と接着層との間に配置されるラティス構造物(図示せず)(例:図25、図26a、及び図26bの補強プレート(194、195))及び/又はブラケット(図示せず)を更に含む。ラティス構造物は、フォールディング領域143に少なくとも部分的に重なる複数のスリットを含むスリット領域を含む。複数のスリットは、それぞれフォールディング領域143の延長方向(例:y軸)に長く延びる。複数のスリットは、展開状態(例:図2a参照)で平面であるフォールディング領域143を支持し、折り畳み動作又は展開動作でフォールディング領域143が変形されるようにサポートする。様々な実施形態において、ディスプレイ140には、ラティス構造物又はブラケットのうちの一部のみが積層される。
一実施形態において、ヒンジハウジング130は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120のそれぞれの陥没した部分に配置される。ヒンジハウジング130は、全体的にy軸方向に長く延びた形態に設けられる。ヒンジハウジング130の内面の一部の領域には、ヒンジ構造物200を固定するためのボスが配置される。
一実施形態において、ディスプレイ140の少なくとも一部は、可撓性(flexibility)を有する。例えば、ディスプレイ140は、第1ハウジング110上に配置される第1領域141と、第2ハウジング120上に配置される第2領域142と、第1領域141と第2領域142との間に位置するフォールディング領域143とを含む。一実施形態において、第1領域141及び第2領域142は平面に形成され、フォールディング領域143は、少なくとも一部が平面又は曲面に変形可能に形成される。
様々な実施形態によると、ヒンジ構造物200は、第1ハウジング110に連結される第1回転部材220と、第2ハウジング120に連結される第2回転部材230と、を含む。ヒンジ構造物200は、第1回転部材220及び第2回転部材230がそれぞれの回転軸(例:y軸方向に平行な軸)を中心に回転可能に構成される。例えば、第1ハウジング110及び第2ハウジング120が折り畳まれるか又は展開される時に、第1回転部材220及び第2回転部材230は、それぞれの回転軸を中心に回転する。
図2aは、本発明の一実施形態による電子装置の展開状態を示す図である。
図2bは、本発明の一実施形態による電子装置の中間折り畳み状態を示す図である。
図2cは、本発明の一実施形態による電子装置の完全折り畳み状態を示す図である。
図2a、図2b、及び図2cを参照すると、本実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120がそれぞれの回転軸(R1、R2)によって互いに逆方向に回転するように構成される。例えば、展開状態(図2aの状態)から行われる折り畳み動作で、図面を基準に、第1ハウジング110は反時計方向に回転し、第2ハウジング120は時計方向に回転する。
一実施形態において、第1ハウジング110及び第2ハウジング120のそれぞれの回転軸に平行な軸方向を規定する。軸方向は、ディスプレイ140のフォールディング領域143の延長方向として規定される。例えば、軸方向は、フォールディング領域143の長辺方向として規定される。例えば、軸方向は、y軸に平行な方向を意味する。
本発明の一実施形態による電子装置100の状態について説明するために、軸方向に平行な電子装置100の第1縁部P1及び電子装置100の第2縁部P2が規定される。電子装置100の状態について説明するために、軸方向に垂直な電子装置100の第3縁部P3及び電子装置100の第4縁部P4が規定される。例えば、第1縁部P1及び第3縁部P3は、第1ハウジング110の第1フレーム(例:図1の第1フレーム112)の一部を含む。例えば、第2縁部P2及び第4縁部P4は、第2ハウジング120の第2フレーム(例:図1の第2フレーム122)の一部を含む。
図2aを参照して、電子装置100の展開状態について説明する。
例えば、展開状態は、ディスプレイ140のフォールディング領域143が平面である状態を含む。例えば、展開状態は、ディスプレイ140の第1領域141及び第2領域142が同じ方向に向かう平面からなる状態を含む。例えば、展開状態は、ディスプレイ140の第1領域141の第1法線ベクトルn1及び第2領域142の第2法線ベクトルn2が平行な状態を含む。例えば、展開状態は、第3縁部P3及び第4縁部P4が実質的に一つの直線を成す状態を含む。例えば、展開状態は、第3縁部P3及び第4縁部P4が180度を成す状態を含む。
図2bを参照して、電子装置100の中間折り畳み状態について説明する。
例えば、中間折り畳み状態(又は中間状態(intermediate state))は、ディスプレイ140のフォールディング領域143が曲面である状態を含む。例えば、中間折り畳み状態は、第1領域141の第1法線ベクトルn1及び第2領域142の第2法線ベクトルn2が180度ではなく、所定の角度を成す状態を含む。例えば、中間折り畳み状態は、第3縁部P3及び第4縁部P4が180度ではなく、所定の角度を成す状態を含む。
図2cを参照して、電子装置100の実質的に完全折り畳み状態について説明する。
例えば、実質的に完全折り畳み状態は、折り畳み状態のうちの第1縁部P1及び第2縁部P2が実質的に接触する状態を意味する。例えば、実質的に完全折り畳み状態は、第3縁部P3及び第4縁部P3が実質的に接触する状態を意味する。例えば、実質的に完全折り畳み状態で、第3縁部P3と第4縁部P4とは、平行を成すと共に互いに対向する。例えば、完全折り畳み状態は、第3縁部P3及び第4縁部P4が約0度を成す状態を含む。例えば、実質的に完全折り畳み状態のフォールディング領域143は、中間折り畳み状態のフォールディング領域143に比べてより大きい曲率を有する曲面からなる。
様々な実施形態において、電子装置100の中間折り畳み状態は、展開状態と実質的に完全折り畳み状態との間に規定される任意の状態を含むものと解釈される。例えば、中間折り畳み状態は、第3縁部P3と第4縁部P4との間の挟角が0度よりも大きく180度よりも小さい状態を含む。
図2b及び図2cを参照すると、中間折り畳み状態及び完全折り畳み状態で、ヒンジハウジング130は、少なくとも一部が電子装置100の外観(又は表面)を形成する。例えば、ヒンジハウジング130は、電子装置100が中間折り畳み状態又は完全折り畳み状態である時に、第1ハウジング110と第2ハウジング120との間に視覚的に露出する。
図3は、本発明の一実施形態による電子装置の一部を示す図である。
図3を参照すると、本実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング120と、ヒンジ構造物200と、を含む。ヒンジ構造物200は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120を回転可能に連結する。
図3はハウジング(110、120)とヒンジ構造物200との間の結合構造を示すために、図1に示している電子装置100からディスプレイ140が省略された図である。
一実施形態において、ヒンジ構造物200は、固定部材210と、第1回転部材220と、第2回転部材230と、第1回転プレート261と、第2回転プレート262と、第1固定プレート263と、第2固定プレート264と、を含む。
一実施形態において、固定部材210は、第1ハウジング110と第2ハウジング120との間に固定される。例えば、固定部材210は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120のそれぞれの陥没した部分に配置されたヒンジハウジング(例:図1、図2b、及び図2cのヒンジハウジング130)に固定配置される。固定部材210には、第1回転部材220及び第2回転部材230が、それぞれの回転軸(R1、R2)を中心に回転可能に結合される。
一実施形態において、第1回転部材220は、固定部材210に第1回転軸R1を中心に回転可能に結合される。第1回転部材220は、第1ハウジング110と共に回転するように第1プレート111に連結される。例えば、電子装置100が折り畳まれるか又は展開される時に、第1回転部材220は、第1ハウジング110と共に第1回転軸R1を中心に回転する。
一実施形態において、第2回転部材230は、固定部材210に第2回転軸R2を中心に回転可能に結合される。第2回転部材230は、第2ハウジング120と共に回転するように第2プレート121に連結される。例えば、電子装置100が折り畳まれるか又は展開される時に、第2回転部材230は、第2ハウジング120と共に第2回転軸R2を中心に回転する。
一実施形態において、第1回転部材220の第1回転軸R1と第2回転部材230の第2回転軸R2とは、平行である。例えば、第1回転部材220の一部は固定部材210の一部に連結部材(又はリベット)(例:図4~図7の第1連結軸211)を用いて回転可能に結合され、第1回転軸R1は、連結部材によって形成される。例えば、第2回転部材230の一部は固定部材210の他の一部に連結部材(例:図4~図7の第2連結軸212)を用いて回転可能に結合され、第2回転軸R2は、連結部材によって形成される。
一実施形態において、第1回転プレート261は、第1回転部材220に連結される。例えば、第1回転プレート261は、第1回転部材220に対して相対的に回転可能に連結される。第1回転プレート261は、ディスプレイ(例:図1のディスプレイ140)の少なくとも一部の領域を支持する。例えば、第1回転プレート261は、電子装置100が折り畳まれるか又は展開される時に、第1回転部材220に対して回転動作しながらディスプレイ140を支持するように構成される。図示していないが、第1回転プレート261は、第1回転部材220に対して仮想の第3回転軸(図示せず)を中心に回転するように構成される。例えば、仮想の第3回転軸は、第1回転軸R1に平行であり、第1プレート111を上から見た時に、第1回転軸R1から第1プレート111方向(例:-x軸方向)に離隔して位置する。
一実施形態において、第2回転プレート262は、第2回転部材230に連結される。例えば、第2回転プレート262は、第2回転部材230に対して相対的に回転可能に連結される。第2回転プレート262は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域を支持する。例えば、第2回転プレート262は、電子装置100が折り畳まれるか又は展開される時に、第2回転部材230に対して回転動作しながらディスプレイ140を支持するように構成される。図示していないが、第2回転プレート262は、第2回転部材230に対して仮想の第4回転軸(図示せず)を中心に回転するように構成される。例えば、仮想の第4回転軸は、第2回転軸R2に平行であり、第2プレート121を上から見た時に、第2回転軸R2から第2プレート121方向(例:+x軸方向)に離隔して位置する。
一実施形態において、第1固定プレート263は、第1ハウジング110の第1プレート111の一部の領域に結合される。第1固定プレート263は、第1プレート111と実質的に同じ平面を形成する。例えば、第1固定プレート263は、第1プレート111及び第1回転プレート261と共にディスプレイ140の一部の領域(例:第1領域141)を支持する。例えば、ディスプレイ140の少なくとも一部は、第1固定プレート263に接着される。例えば、ディスプレイ140の一部の領域と第1固定プレート263との間には接着層(図示せず)が配置される。
一実施形態において、第2固定プレート264は、第2ハウジング120の第2プレート121の一部の領域に結合される。第2固定プレート264は、第2プレート121と実質的に同じ平面を形成する。例えば、第2固定プレート264は、第2プレート121及び第2回転プレート262と共にディスプレイ140の一部の領域(例:第2領域142)を支持する。例えば、ディスプレイ140の少なくとも一部は、第2固定プレート264に接着される。例えば、ディスプレイ140の一部の領域と第2固定プレート264との間には接着層(図示せず)が配置される。
一実施形態において、電子装置100は、ハウジング(110、120)のフレーム(112、122)がプレート(111、121)から高く突出するように構成される。例えば、第1フレーム112は、第1プレート111の縁部から第1プレート111に実質的に垂直な方向(例:+z軸方向)に指定された高さで突出する。例えば、第2フレーム122は、第2プレート121の縁部から第2プレート121に実質的に垂直な方向(例:+z軸方向)に指定された高さだけ突出する。第1フレーム112及び第2フレーム122は、ディスプレイ140が第1プレート111及び第2プレート121に配置された場合に、ディスプレイ140よりも高く位置するように突出する。例えば、完全折り畳み状態で第1フレーム112と第2フレーム122が互いに接触する場合、第1プレート111と第2プレート121とが指定された間隔で離隔し、ディスプレイ140は、第1領域(例:図1の第1領域141)と第2領域(例:図1の第2領域142)とが離隔するように構成される。
図4は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物を示す図である。
図5は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物を示す図である。
図6は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物を示す図である。
図4~図6を参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、固定部材210と、第1回転部材220と、第2回転部材230と、連動構造201と、摩擦構造202と、支持構造203と、第1固定プレート263と、第2固定プレート264と、を含む。
図4~図6に示しているように、ヒンジ構造物200には、軸方向が規定される。軸方向は、第1回転軸R1及び第2回転軸R2の延長方向に平行な方向である。第1軸方向(1)は固定部材210に向かう方向であり、第2軸方向(2)は第1軸方向(1)の逆方向(又は軸ブラケット294)に向かう方向である。
一実施形態において、固定部材210は、少なくとも一部がヒンジハウジング(例:図1のヒンジハウジング130)の内部に固定配置される。固定部材210の一部(例:第1結合部分213)には、第1回転部材220及び第2回転部材230が回転可能に結合される。固定部材210の他の一部(例:第2結合部分214)には、第1アーム軸265及び第2アーム軸266が回転可能に結合される。
一実施形態において、固定部材210は、第1回転部材220及び第2回転部材230が結合される第1結合部分213を含む。例えば、第1結合部分213の一部には、第1回転部材220の第1延長部分221が第1連結軸211を介して回転可能に結合される。第1結合部分213の他の一部には、第2回転部材230の第2延長部分231が第2連結軸212を介して回転可能に結合される。
一実施形態において、固定部材210の第1結合部分213には、第1連結軸211が挿入される第1貫通孔216が形成される。第1貫通孔216は、第1結合部分213の一部の領域に軸方向に貫通形成される。第1連結軸211は、第1結合部分213の第1貫通孔216及び第1回転部材220の第3貫通孔226に挿入されることで、第1回転部材220を固定部材210に回転可能に結合させる。例えば、第1連結軸211は、固定部材210に固定されるか、又は回転が可能であるように第1貫通孔216に挿入される。第1連結軸211は、第1回転部材220に固定されるか、又は回転が可能であるように第3貫通孔226に挿入される。例えば、第1連結軸211は、リベット(rivet)を含む。
一実施形態において、固定部材210の第1結合部分213には、第2連結軸212が挿入される第2貫通孔217が形成される。第2貫通孔217は、第1結合部分213の一部の領域に軸方向に貫通形成される。例えば、第2貫通孔217は、第1貫通孔216から軸方向に垂直な方向に離隔して位置する。第2連結軸212は、第1結合部分213の第2貫通孔217及び第2回転部材230の第4貫通孔236に挿入されることで、第2回転部材230を固定部材210に回転可能に結合させる。例えば、第2連結軸212は、固定部材210に固定されるか、又は回転が可能であるように第2貫通孔217に挿入される。第2連結軸212は、第2回転部材230に固定されるか、又は回転が可能であるように第4貫通孔236に挿入される。例えば、第2連結軸212は、リベット(rivet)、ボルト(bolt)、又はピン(pin)を含む様々な結合部材(又は締結部材)を含む。
一実施形態において、固定部材210は、第1アーム軸265及び第2アーム軸266が結合される第2結合部分214を含む。第2結合部分214は、第1結合部分213に軸方向に対向する。第2結合部分214には、第1アーム軸265及び第2アーム軸266がそれぞれ回転可能に結合される。例えば、第2結合部分214の一部には、第1アーム軸265が回転可能に挿入される第1開口218が形成される。第2結合部分214の他の一部には、第2アーム軸266が回転可能に挿入される第2開口219が形成される。様々な実施形態において、開口(218、219)は、アーム軸(265、266)の少なくとも一部が挿入又は収容されるように、溝(groove)又は孔(hole)の形状に形成される。
一実施形態において、第1回転部材220は、第1ハウジング(例:図1、図2a、図2b、図2c、及び図3の第1ハウジング110)が折り畳まれるか又は展開される時に、ヒンジハウジング130に固定された固定部材210に対して第1回転軸R1を中心に相対的に回転するように構成される。例えば、第1回転部材220は、第1連結軸211を介して固定部材210に結合されて、第1連結軸211を中心に固定部材210に対して回転する。第1回転部材220の第1回転軸R1は、第1連結軸211によって形成される。例えば、第1回転軸R1は、第1連結軸211の中心を貫通するように軸方向に延びる仮想の直線として規定される。
一実施形態において、第1回転部材220は、固定部材210に回転可能に結合される第1延長部分221を含む。例えば、第1延長部分221には、第1連結軸211が挿入される第3貫通孔226が形成される。一実施形態において、第1回転部材220には、第1ガイド部材240が所定の経路で回転可能に結合される。第1回転部材220は、第1ガイド部材240の回転経路をガイドするための第1ガイド突起224を含む。例えば、第1回転部材220には第1ガイド部材240が収容される第1開口領域223が形成され、第1ガイド突起224は、第1開口領域223の内側面に形成される。
一実施形態において、第2回転部材230は、第2ハウジング(例:図1、図2a、図2b、図2c、及び図3の第2ハウジング120)が折り畳まれるか又は展開される時に、ヒンジハウジング130に固定された固定部材210に対して第2回転軸R2を中心に相対的に回転するように構成される。例えば、第2回転部材230は、第2連結軸212を介して固定部材210に結合されて、第2連結軸212を中心に固定部材210に対して回転する。第2回転部材230の第2回転軸R2は、第2連結軸212によって形成される。例えば、第2回転軸R2は、第2連結軸212の中心を貫通するように軸方向に延びる仮想の直線として規定される。
一実施形態において、第2回転部材230は、固定部材210に回転可能に結合される第2延長部分231を含む。例えば、第2延長部分231には、第2連結軸212が挿入される第4貫通孔236が形成される。一実施形態において、第2回転部材230には、第2ガイド部材250が所定の経路で回転可能に結合される。第2回転部材230は、第2ガイド部材250の回転経路をガイドするための第2ガイド突起234を含む。例えば、第2回転部材230には第2ガイド部材250が収容される第2開口領域233が形成され、第2ガイド突起234は、第2開口領域233の内側面に形成される。
一実施形態において、連動構造201は、第1アーム軸265と、第2アーム軸266と、第1アーム部270と、第2アーム部280と、歯車部材269と、軸ブラケット294と、ストッパ291と、を含む。例えば、連動構造201は、電子装置100が折り畳まれるか又は展開される時に、第1回転部材220及び第2回転部材230が互いに逆方向に同じ角度だけ回転するように第1回転部材220及び第2回転部材230を連動させる。
一実施形態において、第1アーム軸265は、固定部材210に回転可能に結合される。例えば、第1アーム軸265の一端部(例:第1軸方向(1)の端部)の少なくとも一部は、固定部材210の第2結合部分214に回転可能に結合される。例えば、第1アーム軸265の第1軸方向(1)の端部は、第2結合部分214に形成された第1開口218に回転可能に挿入される。
一実施形態において、第1アーム軸265の他端部(例:第2軸方向(2)の端部)には、第1固定リング296aが結合される。第1固定リング296aは、軸ブラケット294を第1アーム軸265から軸方向(例:第2軸方向(2))に離脱しないように固定する。第1アーム軸265の第2軸方向(2)の端部には、第1支持リング295aが結合される。第1支持リング295aは、第1アーム軸265と共に第1アーム軸265の回転方向と同じ方向に回転し、展開状態でセンターバー297を支持する。例えば、第1アーム軸265には、第2軸方向(2)に沿って固定部材210、ストッパ291、第1アーム部270、カム部材292、第1弾性部材293a、軸ブラケット294、第1支持リング295a、及び第1固定リング296aが結合される。
一実施形態において、第1アーム部270は、第1アーム軸265を中心に回転するように第1アーム軸265に結合される。第1アーム部270は、第1回転部材220が回転する時に、第1回転部材220に対して摺動しながら第1アーム軸265を中心に回転するように、第1回転部材220に結合される。例えば、第1アーム部270は、第1摺動ピン274を介して第1回転部材220に摺動可能に結合される。例えば、第1摺動ピン274は、第1回転部材220の第1摺動溝227及び第1アーム部270の第1ピンホール275に挿入されることで、第1アーム部270を第1回転部材220に摺動可能に連結させる。
一実施形態において、第2アーム軸266は、固定部材210に回転可能に結合される。例えば、第2アーム軸266の一端部(例:第1軸方向(1)の端部)の少なくとも一部は、固定部材210の第2結合部分214に回転可能に結合される。例えば、第2アーム軸266の第1軸方向(1)の端部は、第2結合部分214に形成された第2開口219に回転可能に挿入される。
一実施形態において、第2アーム軸266の他端部(例:第2軸方向(2)の端部)には、第2固定リング296bが結合される。第2固定リング296bは、軸ブラケット294を第2アーム軸266から軸方向(例:第2軸方向(2))に離脱しないように固定する。第2アーム軸266の第2軸方向(2)の端部には、第2支持リング295bが結合される。第2支持リング295bは、第2アーム軸266と共に第2アーム軸266の回転方向と同じ方向に回転し、展開状態で第1支持リング295aと共にセンターバー297を支持する。例えば、第2アーム軸266には、第2軸方向(2)に沿って固定部材210、ストッパ291、第2アーム部280、カム部材292、第2弾性部材293b、軸ブラケット294、第2支持リング295b、及び第2固定リング296bが結合される。
一実施形態において、第2アーム部280は、第2アーム軸266を中心に回転するように第2アーム軸266に結合される。第2アーム部280は、第2回転部材230が回転する時に、第2回転部材230に対して摺動しながら第2アーム軸266を中心に回転するように第2回転部材230に結合される。例えば、第2アーム部280は、第2摺動ピン284を介して第2回転部材230に摺動可能に結合される。例えば、第2摺動ピン284は、第2回転部材230の第2摺動溝237及び第2アーム部280の第2ピンホール285に挿入されることで、第2アーム部280を第2回転部材230に摺動可能に連結させる。
一実施形態において、歯車部材269は、第1アーム軸265の外周面に配置される第1歯車267aと、第2アーム軸266の外周面に配置される第2歯車267bと、第1歯車267aと第2歯車267bとを相互連動するように連結する連結歯車268と、を含む。歯車部材269は、第1アーム軸265と第2アーム軸266とが互いに逆方向に同じ角度だけ回転するように第1アーム軸265と第2アーム軸266とを連動させる。例えば、歯車部材269は、第1アーム軸265及び第2アーム軸266のうちの一つが第1方向に第1角度だけ回転する時に、第1アーム軸265及び第2アーム軸266のうちの残りの一つを第1方向の逆方向に第1角度だけ回転させる。例えば、連結歯車268は、第1アーム軸265と第2アーム軸266との連動のために偶数個の歯車を含む。
一実施形態において、軸ブラケット294は、ヒンジハウジング130の内部に固定配置される。軸ブラケット294は、第1アーム軸265及び第2アーム軸266の第2軸方向(2)の端部に配置される。軸ブラケット294は、固定部材210と共に、第1アーム軸265及び第2アーム軸266の回転を支持するように構成される。例えば、第1アーム軸265及び第2アーム軸266のそれぞれの両端部は、軸ブラケット294及び第2結合部分214によって支持される。
一実施形態において、軸ブラケット294は、第1弾性部材293a及び第2弾性部材293bの第2軸方向(2)の端部を支持する。例えば、第1弾性部材293a及び第2弾性部材293bは、これらのそれぞれの第2軸方向(2)の端部が軸ブラケット294によって支持されることで、第2軸方向(2)に加圧される時に、圧縮される。一実施形態において、軸ブラケット294の少なくとも一部には、第1アーム軸265及び第2アーム軸266が挿入される貫通孔(図示せず)が形成される。
一実施形態において、ストッパ291は、ヒンジハウジング130の内部に固定配置される。ストッパ291は、第1アーム部270及び第2アーム部280の回転範囲を制限する。例えば、ストッパ291の少なくとも一部は、第1アーム部270と第2アーム部280との間に位置する。一実施形態において、ストッパ291の少なくとも一部には、第1アーム軸265及び第2アーム軸266が挿入される貫通孔(図示せず)が形成される。
一実施形態において、摩擦構造202は、ディスプレイ140の復元力に対応するトルクを提供するように構成される。例えば、ディスプレイ140の一部の領域が曲面である中間折り畳み状態(例:図2b)又は完全折り畳み状態(例:図2c)で、第1回転部材220及び第2回転部材230のそれぞれにディスプレイ140の復元力が作用する。例えば、ディスプレイ140の復元力は、曲面を形成する部分が再び平面に戻ろうとする力を意味する。例えば、ディスプレイ140の復元力は、ディスプレイ140の大きさに比例する。一実施形態によるヒンジ構造物200は、復元力を相殺するトルクを提供する摩擦構造202を含む。
一実施形態において、摩擦構造202は、第1カム273と、第2カム283と、カム部材292と、第1弾性部材293aと、第2弾性部材293bと、を含む。一実施形態による摩擦構造202は、第1アーム軸265及び第2アーム軸266に結合される構造物のうちの一部がアーム軸(265、266)と共に回転するか又はアーム軸(265、266)に沿って軸方向に直線移動し、他の一部がアーム軸(265、266)に固定されることでトルクを提供するように構成される。
例えば、第1アーム軸265が回転する時に、第1アーム部270は、第1アーム軸265と共に回転し、軸方向に直線移動しないように構成される。第2アーム軸266が回転する時に、第2アーム部280は、第2アーム軸266と共に回転して、軸方向に直線移動しないように構成される。例えば、第1アーム部270及び第2アーム部280のそれぞれは、第1アーム軸265及び第2アーム軸266で軸方向位置が固定された状態で回転する。
例えば、第1アーム軸265及び第2アーム軸266が回転する時に、カム部材292は、第1アーム軸265及び第2アーム軸266と共に回転せずに、第1アーム軸265及び第2アーム軸266に沿って軸方向に直線移動するように構成される。例えば、第1アーム軸265が回転する時に、第1弾性部材293aは、カム部材292の軸方向移動によって軸方向に圧縮されるか又は引っ張られる。第2アーム軸266が回転する時に、第2弾性部材293bは、カム部材292の軸方向の移動によって圧縮されるか又は引っ張られる。
例えば、第1アーム軸265が回転する時に、第1固定リング296aは、軸方向に移動せず、第1アーム軸265と共に回転するか又は回転しない。第2アーム軸266が回転する時に、第2固定リング296bは、軸方向に移動せず、第2アーム軸266と共に回転するか又は回転しない。例えば、第1アーム軸265が回転する時に、第1支持リング295aは、軸方向に移動せず、第1アーム軸265と共に回転する。第2アーム軸266が回転する時に、第2支持リング295bは、軸方向に移動せず、第2アーム軸266と共に回転する。
一実施形態において、第1カム273は、第1アーム部270に形成される。例えば、第1カム273は、第1アーム軸265の外周面を囲むように第1アーム部270に形成される。第1カム273は、カム部材292の第3カム2921と噛み合う。第1カム273は、第1アーム軸265が回転する時に、軸方向に移動せず、第1アーム軸265と共に回転する。例えば、第1カム273は、第1アーム軸265の回転によって第3カム2921に対して相対的に回転する。
一実施形態において、第2カム283は、第2アーム部280に形成される。例えば、第2カム283は、第2アーム軸266の外周面を囲むように第2アーム部280に形成される。第2カム283は、カム部材292の第4カム2922と噛み合う。第2カム283は、第2アーム軸266が回転する時に、軸方向に移動せず、第2アーム軸266と共に回転する。例えば、第2カム283は、第2アーム軸266の回転によって第4カム2922に対して相対的に回転する。
一実施形態において、カム部材292は、少なくとも一部に第1アーム軸265及び第2アーム軸266が貫通するように構成される。カム部材292は、第1アーム軸265及び第2アーム軸266が回転する時に、アーム軸(265、266)と共に回転せず、軸方向への移動が可能であるように構成される。
一実施形態において、カム部材292は、第1アーム部270の第1カム273と噛み合う第3カム2921と、第2アーム部280の第2カム283と噛み合う第4カム2922と、を含む。例えば、第3カム2921は、第1アーム軸265を囲むようにカム部材292の一部(例:図10a、図10b、及び図10cの第1部分292a)に形成される。第4カム2922は、第2アーム軸266を囲むようにカム部材292の他の一部(例:図10a、図10b、及び図10cの第2部分292b)に形成される。
一実施形態において、カム部材292は、第1カム273及び第2カム283の回転によって第2軸方向(2)に移動しながら第1弾性部材293a及び第2弾性部材293bを圧縮させるか、又は第1弾性部材293a及び第2弾性部材293bの弾性力によって第1軸方向(1)に加圧される。例えば、第1カム273及び第2カム283のそれぞれの突出部が第3カム2921及び第4カム2922のそれぞれの陥没部に位置した状態で、第1カム273及び第2カム283が第3カム2921及び第4カム2922に対して相対的に回転すると、第1カム273の突出部が第3カム2921の突出部に接触し、第2カム283の突出部が第4カム2922の突出部に接触しながらカム部材292を第2軸方向(2)に移動させる。
一実施形態において、第1弾性部材293aは、カム部材292と軸ブラケット294との間に配置される。第1弾性部材293aは、第1アーム軸265に結合される。例えば、第1弾性部材293aは、軸方向に引張又は圧縮が可能なコイルばねを含む。第1弾性部材293aは、第1アーム部270の回転に対応して、圧縮又は引っ張られる。例えば、第1弾性部材293aはカム部材292が第2軸方向(2)に移動する時に圧縮され、圧縮された第1弾性部材293aは、カム部材292を第1軸方向(1)に加圧する。一実施形態によると、圧縮された第1弾性部材293aによってカム部材292に、第1軸方向(1)に弾性力が印加されることで、第1アーム部270の第1カム273とカム部材292の第3カム2921との間の摩擦力が増加する。
一実施形態において、第2弾性部材293bは、カム部材292と軸ブラケット294との間に配置される。第2弾性部材293bは、第2アーム軸266に結合される。例えば、第2弾性部材293bは、軸方向に引張又は圧縮が可能なコイルばねを含む。第2弾性部材293bは、第2アーム部280の回転に対応して、圧縮又は引っ張られる。例えば、第2弾性部材293bはカム部材292が第2軸方向(2)に移動する時に圧縮され、圧縮された第2弾性部材293bは、カム部材292を第1軸方向(1)に加圧する。一実施形態によると、圧縮された第2弾性部材293bによってカム部材292に、第1軸方向(1)に弾性力が印加されることで、第2アーム部280の第2カム283とカム部材292の第4カム2922との間の摩擦力が増加する。
一実施形態において、支持構造203は、電子装置100が完全折り畳み状態である時に、ディスプレイ140が所定の形状を形成するように支持する。例えば、支持構造203は、折り畳み動作でディスプレイ140の復元力によって回転部材(220、230)に対して回転軸(例:図18a、図18b、図19の回転軸(R3、R4))を中心に指定された範囲だけ回転するように構成される。一実施形態において、支持構造203は、第1ガイド部材240と、第2ガイド部材250と、第1回転プレート261と、第2回転プレート262と、を含む。
一実施形態において、第1ガイド部材240は、第1回転部材220に所定の経路で回転可能に結合される。第1ガイド部材240は、第1回転部材220の第1開口領域223の内部に配置される。例えば、第1ガイド部材240は、第1回転部材220の第1ガイド突起224が収容される第1ガイド溝241を含む。
一実施形態において、第2ガイド部材250は、第2回転部材230に所定の経路で回転可能に結合される。第2ガイド部材250は、第2回転部材230の第2開口領域233の内部に配置される。例えば、第2ガイド部材250は、第2回転部材230の第2ガイド突起234が収容される第2ガイド溝251を含む。
一実施形態において、第1回転プレート261は、第1ガイド部材240に結合される。例えば、第1回転プレート261は、第1ガイド部材240と共に第1回転部材220に対して所定の経路で回転する。第1回転プレート261は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域に接触し、折り畳み動作で第1回転プレート261の少なくとも一部にディスプレイ140の復元力が作用する。例えば、第1回転プレート261及び第1ガイド部材240は、第1回転プレート261に印加されたディスプレイ140の復元力によって第1回転部材220に対して相対的に回転するように構成される。
一実施形態において、第1回転プレート261は、軸方向に延びる第1支持部分261aと、第1支持部分261aの軸方向の両端部から軸方向に垂直な方向に延びる第2支持部分261bと、第2支持部分261bの間に位置するように第1支持部分261aから軸方向に垂直な方向に延びる第3支持部分261cと、を含む。第2支持部分261bと第3支持部分261cとの間には、第1開口(図示せず)が形成される。第1回転プレート261を上から見た時に、ヒンジ構造物200の一部の構成は、第1開口を介して露出する。第1回転プレート261は、第1開口が形成されることで、第1回転プレート261が回転する時に、ヒンジ構造物200の他の構成要素と干渉及び/又は衝突が発生しないように構成される。
一実施形態において、第2支持部分261bは、固定部材210の第1結合部分213と第2結合部分214との間に配置(例:図4参照)される。例えば、第1回転プレート261が回転する時に、第2支持部分261bは、第1結合部分213と第2結合部分214との間で回転する。例えば、固定部材210は、ヒンジハウジング130に結合される第3結合部分215を含み、第1結合部分213及び第2結合部分214は、第3結合部分215から突出する。これにより、第1結合部分213と第2結合部分214との間に第1回転プレート261の第2支持部分261bが回転する空間が確保される。例えば、ヒンジ構造物200を上から見た時に、第2支持部分261bは、第1結合部分213と第2結合部分214との間に位置して、第3結合部分215に重なる。
一実施形態において、第2回転プレート262は、第2ガイド部材250に結合される。例えば、第2回転プレート262は、第2ガイド部材250と共に、第2回転部材230に対して所定の経路で回転する。第2回転プレート262は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域に接触し、折り畳み動作で第2回転プレート262の少なくとも一部にディスプレイ140の復元力が作用する。例えば、第2回転プレート262及び第2ガイド部材250は、第2回転プレート262に印加されたディスプレイ140の復元力によって第2回転部材230に対して相対的に回転するように構成される。
一実施形態において、第2回転プレート262は、軸方向に延びる第4支持部分262aと、第4支持部分262aの軸方向の両端部から軸方向に垂直な方向に延びる第5支持部分262bと、第5支持部分262bの間に位置するように第4支持部分262aから軸方向に垂直な方向に延びる第6支持部分262cと、を含む。第5支持部分262bと第6支持部分262cとの間には、第2開口(図示せず)が形成される。第2回転プレート262を上から見た時に、ヒンジ構造物200の一部の構成は、第2開口を介して露出する。第2回転プレート262は、第2開口が形成されることで、第2回転プレート262が回転する時に、ヒンジ構造物200の他の構成要素と干渉及び/又は衝突が発生しないように構成される。
一実施形態において、第5支持部分262bは、固定部材210の第1結合部分213と第2結合部分214との間に配置(例:図4参照)される。例えば、第2回転プレート262が回転する時に、第5支持部分262bは、第1結合部分213と第2結合部分214との間で回転する。例えば、ヒンジ構造物200を上から見た時に、第5支持部分262bは、第1結合部分213と第2結合部分214との間に位置して、第3結合部分215に重なる。
ガイド部材(240、250)と回転プレート(261、262)の回転軸(又は回転経路)を形成するための構成、及びガイド部材(240、250)と回転プレート(261、262)の回転動作は、以下、図13、図14、図15、図16a、図16b、図17、図18a、図18b、図19、図20、図21a、及び図21bを参照して説明する。
一実施形態において、第1固定プレート263は、第1ハウジング110(例:図3の第1ハウジング110)に結合される。第1固定プレート263は、第1回転プレート261から指定された間隔で離隔する。例えば、第1固定プレート263は、第1回転プレート261から軸方向に垂直な方向(例:-x軸方向)に指定された間隔だけ離隔して位置する。第1固定プレート263は、第1回転プレート261と実質的に同一平面を形成して、ヒンジ構造物200の他の構成(例:第1回転部材220、第1アーム部270、及び第1ガイド部材240)に少なくとも部分的に重なる。
一実施形態において、第2固定プレート264は、第2ハウジング120(例:図3の第2ハウジング120)に結合される。第2固定プレート264は、第2回転プレート262から指定された間隔で離隔する。例えば、第2固定プレート264は、第2回転プレート262から軸方向に垂直な方向(例:+x軸方向)に指定された間隔だけ離隔して位置する。第2固定プレート264は、第2回転プレート262と実質的に同一平面を形成して、ヒンジ構造物200の他の構成(例:第2回転部材230、第2アーム部280、及び第2ガイド部材250)に少なくとも部分的に重なる。
一実施形態において、ヒンジ構造物200は、センターバー297を含む。センターバー297は、軸方向に所定の長さで延びる。センターバー297は、第1アーム軸265と第2アーム軸266との間に配置される。センターバー297は、第1アーム部270及び第2アーム部280の回転によって軸方向に垂直な方向に移動するように構成される。例えば、センターバー297は、第1アーム部270及び第2アーム部280が回転する時に、+z軸方向又はz軸方向に移動する。例えば、センターバー297は、展開状態でディスプレイ140を支持するために+z軸方向に移動し、折り畳み動作でディスプレイ140が破損しないように、ディスプレイ140と指定された離隔空間を確保するために-z軸方向に所定の距離だけ移動する。
図7は、本発明の一実施形態による電子装置のハウジング、回転部材、及び固定部材の結合構造を示す図である。
図7を参照すると、本実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング120と、固定部材210と、第1回転部材220と、第2回転部材230と、を含む。図7に示している電子装置100の構成要素のうちの一部は、図3~図6に示している電子装置100の構成要素と同一又は類似するため、以下、重複する説明を省略する。
一実施形態において、第1ハウジング110は、第1回転部材220に結合される。例えば、第1ハウジング110の第1プレート111の一部の領域には、第1回転部材220の少なくとも一部(例:第1ベース部分222)が螺合により固定される。第2ハウジング120は、第2回転部材230に結合される。例えば、第2ハウジング120の第2プレート121の一部の領域には、第2回転部材230の少なくとも一部(例:第2ベース部分232)が螺合により固定される。
一実施形態において、第1ハウジング110及び第2ハウジング120は、ヒンジハウジング(例:図1のヒンジハウジング130)が配置されるように、陥没部分(114、124)(例:図1の陥没部分(114、124)参照)が形成される。例えば、第1ハウジング110のうちの第2ハウジング120に対面する部分には指定された曲率を有する第1陥没領域114が形成され、第2ハウジング120には第1ハウジング110の第1陥没領域114に対応して指定された曲率を有する第2陥没領域124が形成される。陥没部分(114、124)は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120のそれぞれの陥没領域によって形成される。ヒンジハウジング130は陥没部分(114、124)に配置され、ヒンジハウジング130の少なくとも一部は、陥没部分(114、124)と固定部材210との間に位置する。図7はヒンジハウジング130が省略された図であるが、ヒンジハウジング130が配置される場合、ハウジング(110、120)のプレート(111、121)を上から見た時に、ヒンジハウジング130の少なくとも一部は、固定部材210に重なる。例えば、図7のように、電子装置100が展開状態(例:図2a参照)である時に、ヒンジハウジング130は、陥没部分(114、124)によって覆われることで電子装置100の外面に露出しない。
一実施形態において、固定部材210は、陥没部分(114、124)に配置されたヒンジハウジング130に結合される。例えば、固定部材210は、螺合によりヒンジハウジング130に固定されるように結合される。固定部材210は、第1回転部材220及び第2回転部材230に結合される。例えば、固定部材210には、第1回転部材220及び第2回転部材230がそれぞれ第1連結軸211及び第2連結軸212を中心に回転可能に結合される。一実施形態によると、第1ハウジング110が折り畳まれるか又は展開される時に、第1ハウジング110及び第1回転部材220は、ヒンジハウジング130に固定された固定部材210に対して第1連結軸211(又は第1回転軸R1)を中心に回転する。第2ハウジング120が折り畳まれるか又は展開される時に、第2ハウジング120及び第2回転部材230は、ヒンジハウジング130に固定された固定部材210に対して第2連結軸212(又は第2回転軸R2)を中心に回転する。
一実施形態において、固定部材210は、第1回転部材220及び第2回転部材230に結合される第1結合部分213と、ヒンジハウジング130に結合される第3結合部分215と、を含む。例えば、第1結合部分213には、第1連結軸211及び第2連結軸212が挿入される貫通孔(例:図6の第1貫通孔216及び第2貫通孔217)が形成される。例えば、第3結合部分215には、ヒンジハウジング130との螺合のための締結孔(図示せず)が形成される。
一実施形態において、第1回転部材220は、第1ハウジング110に結合される第1ベース部分222と、固定部材210に回転可能に結合される第1延長部分221と、を含む。第1ベース部分222は、第1ハウジング110の第1プレート111に結合される。第1延長部分221は、第1ベース部分222の一部分から固定部材210に向かって延びる。例えば、第1延長部分221は、第1ベース部分222から固定部材210に向かって軸方向に垂直な方向に、指定された長さだけ延びる。
一実施形態において、第1延長部分221の少なくとも一部は、第1ハウジング110の第1フレーム112と固定部材210の第1結合部分213との間に配置される。第1連結軸211は、第1結合部分213及び第1延長部分221の少なくとも一部を軸方向に貫通する。例えば、第1回転部材220は、第1延長部分221が第1連結軸211を介して第1結合部分213に結合されることで、固定部材210に対して第1連結軸211(又は第1回転軸R1)を中心に回転するように構成される。図7を参照すると、第1ハウジング110の第1フレーム112のうちの軸方向に向かう部分を見た時に、第1回転部材220の第1延長部分221は、第1フレーム112の少なくとも一部に重なる。
一実施形態において、第2回転部材230は、第2ハウジング120に結合される第2ベース部分232と、固定部材210に回転可能に結合される第2延長部分231と、を含む。第2ベース部分232は、第2ハウジング120の第2プレート121に結合される。第2延長部分231は、第2ベース部分232の一部分から固定部材210に向かって延びる。例えば、第2延長部分231は、第2ベース部分232から固定部材210に向かって軸方向に垂直な方向に、指定された長さだけ延びる。
一実施形態において、第2延長部分231の少なくとも一部は、第2ハウジング120の第2フレーム122と固定部材210の第1結合部分213との間に配置される。第2連結軸212は、第1結合部分213及び第2延長部分231の少なくとも一部を軸方向に貫通する。例えば、第2回転部材230は、第2延長部分231が第2連結軸212を介して第1結合部分213に結合されることで、固定部材210に対して第2連結軸212(又は第2回転軸R2)を中心に回転するように構成される。図7を参照すると、第2ハウジング120の第2フレーム122のうちの軸方向に向かう部分を見た時に、第2回転部材230の第2延長部分231は、第2フレーム122の少なくとも一部に重なる。
図8は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物の回転部材、アーム軸、及びアーム部の結合構造を示す図である。
図9a及び図9bは、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物の回転部材、アーム軸、及びアーム部の結合構造を示す図である。
図9a及び図9bは図8のヒンジ構造物を第1回転軸方向から見た図である。例えば、図9aは、図8から回転部材が省略された図である。図9bは、図8からアーム軸及びアーム部が省略された図である。
図8、図9a、及び図9bを参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、第1回転部材220と、第2回転部材230と、第1アーム軸265と、第2アーム軸266と、第1アーム部270と、第2アーム部280と、を含む。
一実施形態において、ヒンジ構造物200は、アーム部(270、280)がアーム軸(265、266)と共に回転するようにアーム軸(265、266)に結合され、回転部材(220、230)がアーム部(270、280)と共に回転し、且つアーム部(270、280)に対して摺動移動するように、アーム部(270、280)に結合されるように構成される。様々な実施形態において、ヒンジ構造物200は、アーム部(270、280)及び回転部材(220、230)が相対的に摺動可能に結合されることにより、アーム部(270、280)の回転中心であるアーム軸(265、266)と回転部材(220、230)の回転軸(例:図4~図6の連結軸(211、212))とを互いに相違するように実現する。例えば、アーム軸(265、266)はトルクを最大にするためにディスプレイ(例:図1のディスプレイ140)の下に位置し、回転部材(220、230)の回転軸(211、212)は、ディスプレイ140を断面から見た時に、ディスプレイ140上に位置する(例:図12参照)。例えば、アーム部(270、280)及び回転部材(220、230)は、共に回転するように連結(又は連動)され、この際、互いに対して摺動動作しながらそれぞれ異なる回転軸を中心に回転する。
一実施形態において、第1アーム軸265は、軸方向に見た時に、第1軸方向(1)に向かう第1端部265aと、第2軸方向(2)に向かう第2端部265bと、を含む。第1端部265aは、固定部材(例:図6の固定部材210)の開口(例:図6の第1開口218)に回転可能に挿入される。第1アーム軸265の第1端部265aに隣接する外周面には、第1アーム軸265と共に回転するように第1歯車267aが配置される。例えば、第1歯車267aは、第1アーム軸265に結合されるか又は第1アーム軸265と一体に形成される。第2端部265bには、第1固定リング296aが嵌められる固定溝(図示せず)が形成される。
一実施形態において、第1アーム軸265は、第1端部265aと第2端部265bとの間に位置し、断面が非円形(又は多角形)である第1軸部分S1及び第1軸部分S1と第1端部265aとの間に位置して断面が円形である第2軸部分S2を含む。例えば、第1アーム軸265を軸方向に垂直な断面から見た時に、第1軸部分S1と第2軸部分S2とは、互いに異なる形状に形成される。 例えば、図面を参照すると、第1軸部分S1の断面は、第2軸部分S2の断面よりも大きく形成される。他の例を挙げると、第1軸部分S1の断面は、第2軸部分S2の断面よりも小さく形成されるか又は実質的に同じ大きさに形成される。第1アーム軸265の第1軸部分S1には、第1アーム部270及びカム部材(例:図10a、図10b、及び図10cのカム部材(292)の第1部分292a)が結合される。様々な実施形態において、第1軸部分S1は、実質的に平面である平面領域S12と、実質的に曲面であるラウンド領域S11とを含む。
一実施形態において、第1アーム部270は、第1アーム軸265に結合される第1部分272と、第1部分272から延びて第1回転部材220に摺動可能に結合される第2部分271と、を含む。例えば、第2部分271は、第1部分272から軸方向に実質的に垂直な方向に長く延びる。第2部分271には第1摺動ピン274が配置され、第2部分271は、第1摺動ピン274を介して第1回転部材220に摺動可能に結合される。
一実施形態において、第1アーム部270の第1部分272には、第1アーム軸265が挿入される貫通孔276が形成される。貫通孔276は、第1アーム部270が第1アーム軸265と共に回転するように実質的に第1アーム軸265の第1軸部分S1に対応する形状に形成される。図9aを参照すると、第1アーム軸265の第1軸部分S1は、第1アーム部270の貫通孔276に圧入される。例えば、第1アーム軸265の第1軸部分S1は、貫通孔276に嵌合するように貫通孔276よりも大きく形成される。例えば、第1軸部分S1は、平面領域S12及びラウンド領域S11が貫通孔276の内面に密着するように貫通孔276に圧入される。これにより、第1アーム部270は、第1アーム軸265と共に回転し、軸方向に移動しない。例えば、第1アーム部270は、第1アーム軸265の第1軸部分S1で指定された位置に軸方向に固定される。
一実施形態において、第1アーム部270の第1部分272には、第1カム273が形成される。第1カム273は、第1アーム軸265を囲むように貫通孔276の周辺に沿って形成される。第1カム273は、第1アーム部270の第1部分272で第2軸方向(2)に向かう面、又は第1アーム軸265の第2端部265bに向かう面に形成される。第1カム273は、カム部材の第3カム(例:図4~図6のカム部材292の第3カム2921)と噛み合う。
一実施形態において、第1アーム部270の第2部分271には、第1摺動ピン274が挿入される第1ピンホール275が形成される。第1摺動ピン274は、第1アーム部270と共に移動するように第1アーム部270に結合される。例えば、第1摺動ピン274は、第1アーム部270の第1ピンホール275に圧入される。第1摺動ピン274は、少なくとも一部が第1回転部材220の第1摺動溝227に収容される。例えば、第1摺動ピン274は、第1アーム部270が回転する時に、第1摺動溝227に沿って摺動可能であるように第1摺動溝227に収容される。第1摺動ピン274は、第1アーム部270の第1ピンホール275に圧入された状態で第1摺動溝227に沿って移動する。これにより、第1アーム部270が第1回転部材220に摺動可能に結合される。例えば、第1回転部材220が回転する時に、第1アーム部270は、第1アーム軸265を中心に回転し、これと同時に第1回転部材220に対して摺動移動する。
図9bを参照すると、電子装置100が展開状態である時に、第1摺動ピン274は、第1摺動溝227で第1位置L1に位置し、電子装置100が完全折り畳み状態である時に、第2位置L2に位置するように第1摺動溝227に沿って移動する。例えば、第1位置L1は第1摺動溝227の一端部であり、第2位置L2は第1摺動溝227の他端部である。第1アーム部270は、第1摺動ピン274が第1摺動溝227に沿って移動することで、第1回転部材220に対して摺動動作する。第1アーム部270及び第1摺動ピン274の摺動動作については、以下、図12を参照して説明する。
一実施形態において、第2アーム軸266は、軸方向に見た時に、第1軸方向(1)に向かう第1端部266aと、第2軸方向(2)に向かう第2端部266bと、を含む。第1端部266aは、固定部材(例:図6の固定部材210)の開口(例:図6の第2開口219)に回転可能に挿入される。第2アーム軸266の第1端部266aに隣接する外周面には、第2アーム軸266と共に回転するように第2歯車267bが配置される。例えば、第2歯車267bは、第2アーム軸266に結合されるか、又は第2アーム軸266と一体に形成される。第2端部266bには、第2固定リング296bが嵌められる固定溝(図示せず)が形成される。
一実施形態において、第2アーム軸266は、第1端部266aと第2端部266bとの間に位置して断面が非円形(又は多角形)である第1軸部分S1と、第1軸部分S1と第1端部266aとの間に位置して断面が円形である第2軸部分S2と、を含む。例えば、第2アーム軸266を軸方向に垂直な断面から見た時に、第1軸部分S1と第2軸部分S2とは、互いに異なる形状に形成される。 例えば、図面を参照すると、第1軸部分S1の断面は、第2軸部分S2の断面よりも大きく形成される。他の例を挙げると、第1軸部分S1の断面は、第2軸部分S2の断面よりも小さく形成される。第2アーム軸266の第1軸部分S1には、第2アーム部280及びカム部材(例:図10a、図10b、及び図10cのカム部材292の第2部分292b)が結合される。様々な実施形態において、第1軸部分S1は、実質的に平面である平面領域S12と、実質的に曲面であるラウンド領域S11と、を含む。
一実施形態において、第2アーム部280は、第2アーム軸266に結合される第1部分282と、第1部分282から延びて第2回転部材230に摺動可能に結合される第2部分281と、を含む。例えば、第2部分281は、第1部分282から軸方向に実質的に垂直な方向に長く延びる。第2部分281には第2摺動ピン284が配置され、第2部分281は、第2摺動ピン284を介して第2回転部材230に摺動可能に結合される。
一実施形態において、第2アーム部280の第1部分282には、第2アーム軸266が挿入される貫通孔286が形成される。貫通孔286は、第2アーム部280が第2アーム軸266と共に回転するように実質的に第2アーム軸266の第1軸部分S1に対応する形状に形成される。図9aを参照すると、第2アーム軸266の第1軸部分S1は、第2アーム部280の貫通孔286に圧入される。例えば、第2アーム軸266の第1軸部分S1は、貫通孔286に嵌合するように貫通孔286よりも大きく形成される。例えば、第1軸部分S1は、平面領域S12及びラウンド領域S11が貫通孔286の内面に密着するように貫通孔286に圧入される。これにより、第2アーム部280は、第2アーム軸266と共に回転し、軸方向に移動しない。例えば、第2アーム部280は、第2アーム軸266の第1軸部分S1で指定された位置に軸方向に固定される。
一実施形態において、第2アーム部280の第1部分282には、第2カム283が形成される。第2カム283は、第2アーム軸266を囲むように貫通孔286の周辺に沿って形成される。第2カム283は、第2アーム部280の第1部分282で第2軸方向(2)に向かう面、又は第2アーム軸266の第2端部266bに向かう面に形成される。第2カム283は、カム部材の第4カム(例:図4~図6のカム部材292の第4カム2922)と噛み合う。
一実施形態において、第2アーム部280の第2部分281には、第2摺動ピン284が挿入される第2ピンホール285が形成される。第2摺動ピン284は、第2アーム部280と共に移動するように第2アーム部280に結合される。例えば、第2摺動ピン284は、第2アーム部280の第2ピンホール285に圧入される。第2摺動ピン284は、少なくとも一部が第2回転部材230の第2摺動溝237に収容される。例えば、第2摺動ピン284は、第2アーム部280が回転する時に、第2摺動溝237に沿って摺動可能であるように第2摺動溝237に収容される。第2摺動ピン284は、第2アーム部280の第2ピンホール285に圧入された状態で第2摺動溝237に沿って移動する。これにより、第2アーム部280が第2回転部材230に摺動可能に結合される。例えば、第2回転部材230が回転する時に、第2アーム部280は、第2アーム軸266を中心に回転し、これと同時に第2回転部材230に対して摺動移動する。
図9bを参照すると、電子装置100が展開状態である時に第2摺動ピン284は、第2摺動溝237で第1位置L1に位置し、電子装置100が完全折り畳み状態である時に第2位置L2に位置するように、第2摺動溝237に沿って移動する。例えば、第1位置L1は第2摺動溝237の一端部であり、第2位置L2は第2摺動溝237の他端部である。第2アーム部280は、第2摺動ピン284が第2摺動溝237に沿って移動することで、第2回転部材230に対して摺動動作する。第2アーム部280及び第2摺動ピン284の摺動動作については、以下、図12を参照して説明する。
図10aは、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のカム部材を示す図である。
図10bは、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のアーム軸及びカム部材の結合構造を示す図である。
図10cは、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のアーム軸及びカム部材の結合構造を示す図である。
図10aはカム部材の斜視図を示す。図10bはアーム軸及びカム部材の結合を示す。図10cは図10bに示しているA-A’断面を示す。
図10a、図10b、及び図10cを参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、カム部材292と、第1アーム軸265と、第2アーム軸266と、を含む。第1アーム軸265及び第2アーム軸266は、カム部材292の少なくとも一部を貫通する。
一実施形態において、カム部材292は、第1アーム軸265が貫通する第1部分292aと、第2アーム軸266が貫通する第2部分292bと、第1部分292aと第2部分292bとを連結する第3部分292cと、を含む。カム部材292の少なくとも一部(例:第1部分292a及び第2部分292b)には、アーム部(270、280)に形成されたカム(例:図8、図9a、及び図9bの第1カム273及び第2カム283)と噛み合う第3カム2921及び第4カム2922がそれぞれ形成される。
一実施形態において、第1部分292aは、第1アーム軸265を囲むように形成される第3カム2921を含む。例えば、第3カム2921は、第1部分292aの第1軸方向(1)に向かう面に形成される。第3カム2921は、第1アーム部(例:図8、図9a、及び図9bの第1アーム部270)の第1カム(例:図8、図9a、及び図9bの第1カム273)と噛み合う。図10a、図10b、及び図10cには、第1アーム部270を図示していないが、第1アーム部270は、第1カム273が第1歯車267aと第1部分292aとの間に位置するように第1アーム軸265に結合される。
一実施形態において、第2部分292bは、第2アーム軸266を囲むように形成される第4カム2922を含む。例えば、第4カム2922は、第2部分292bの第1軸方向(1)に向かう面に形成される。第4カム2922は、第2アーム部(例:図8、図9a、及び図9bの第2アーム部280)の第2カム(例:図8、図9a、及び図9bの第2カム283)と噛み合う。図10a、図10b、及び図10cには、第2アーム部280を図示していないが、第2アーム部280は、第2カム283が第2歯車267bと第2部分292bとの間に位置するように第2アーム軸266に結合される。
一実施形態において、第3部分292cは、カム部材292が第1アーム軸265及び第2アーム軸266に沿って軸方向に移動するように第1部分292a及び第2部分292bを連結する。例えば、第3部分292cは、第1部分292aの一部から軸方向に垂直な方向に第2部分292bまで延びる。例えば、アーム軸(265、266)に結合されたアーム部(270、280)が回転する時に、アーム部(270、280)のカム(例:第1カム273及び第2カム283)とカム部材292のカム(例:第3カム2921及び第4カム2922)とは、軸方向に離れるか又は近くなる。第3部分292cは、カム部材292の第1部分292a及び第2部分292bが、それぞれ第1アーム軸265及び第2アーム軸266を中心に回転せず、軸方向に直線移動するように第1部分292aと第2部分292bとを連結する。
一実施形態において、カム部材292は、アーム軸(265、266)が回転する時に、アーム軸(265、266)と共に回転せず、軸方向に直線移動するようにアーム軸(265、266)に結合される。例えば、カム部材292の第1部分292aには、第1アーム軸265が挿入される第1孔2923が形成される。カム部材292の第2部分292bには、第2アーム軸266が挿入される第2孔2924が形成される。カム部材292は、アーム軸(265、266)が第1孔2923及び第2孔2924の内部でカム部材292から独立して回転するように構成される。
一実施形態において、第1孔2923には、第1アーム軸265の第1軸部分S1が挿入される。第1孔2923は、第1軸部分S1よりも大きく形成される。例えば、第1軸部分S1は非円形(noncircular)断面を有するように形成され、第1孔2923は、第1軸部分S1の回転から分離されるように円形に形成される。第1孔2923は、第1軸部分S1が第1孔2923の内部で第1部分292aから独立して回転するように第1軸部分S1の非円形断面よりも大きく形成される。例えば、第1孔2923の内側面は、第1軸部分S1のラウンド領域S11に接触し、第1軸部分S1の平面領域S12に接触しない。
一実施形態において、第2孔2924には、第2アーム軸266の第1軸部分S1が挿入される。第2孔2924は、第1軸部分S1よりも大きく形成される。例えば、第1軸部分S1は非円形(noncircular)断面を有するように形成され、第2孔2924は、第1軸部分S1の回転から分離されるように円形に形成される。第2孔2924は、第1軸部分S1が第2孔2924の内部で第2部分292bから独立して回転するように第1軸部分S1の非円形断面よりも大きく形成される。例えば、第2孔2924の内側面は、第1軸部分S1のラウンド領域S11に接触し、第1軸部分S1の平面領域S12に接触しない。
一実施形態において、カム部材292は、第1アーム軸265が第1孔2923に挿入され、第2アーム軸266が第2孔2924に挿入されることで、アーム軸(265、266)に沿って軸方向に移動するようにガイドされる。例えば、カム部材292の第3カム2921は第1アーム部の第1カム(例:図8の第1アーム部270の第1カム273)と噛み合い、カム部材292の第4カム2922は第2アーム部の第2カム(例:図8の第2アーム部280の第2カム283)と噛み合う。アーム部(270、280)がアーム軸(265、266)と共に回転する時に、アーム部(270、280)のカム(273、283)がカム部材292のカム(2921、2922)に対して回転することで、アーム部(270、280)のカム(273、283)とカム部材292のカム(2921、2922)との間には、相対的な位置変化が生じる。カム部材292は、アーム部(270、280)のカム(273、283)とカム部材292のカム(2921、2922)の位置変化が発生するにつれて、アーム軸(265、266)に沿って軸方向に移動する。
図11aは、本発明の一実施形態による電子装置の展開状態におけるヒンジ構造物及びディスプレイを示す図である。
図11bは、本発明の一実施形態による電子装置の完全折り畳み状態におけるヒンジ構造物及びディスプレイを示す図である。
図12は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物及びディスプレイの折り畳み動作を示す図である。
図11a及び図12の<1201>部分は、電子装置が展開状態である時に、ディスプレイ及びヒンジ構造物を示した図である。図11b及び図12の<1202>部分は、電子装置が完全折り畳み状態である時に、ディスプレイ及びヒンジ構造物を示した図である。図12の<1201>部分は、図11aに示しているB-B’断面を示し、図12の<1202>部分は、図11bに示しているC-C’断面を示す。
図11a、図11b、及び図12を参照すると、本実施形態による電子装置100は、ディスプレイ140及びヒンジ構造物200を含む。例えば、電子装置100は、ヒンジ構造物200によってハウジング(例:図1~図3のハウジング(110、120))が折り畳まれるか又は展開されることによって、ディスプレイ140の少なくとも一部がハウジング(110、120)と共に折り畳まれるか又は展開されるように構成される。図11a、図11b、及び図12は、電子装置100のハウジング(110、120)が省略された図である。一実施形態において、ヒンジ構造物200は、固定部材210と、回転部材(220、230)と、アーム部(270、280)と、アーム軸(265、266)と、回転プレート(261、262)と、固定プレート(263、264)と、を含む。
一実施形態において、ディスプレイ140の少なくとも一部は、ヒンジ構造物200の一部の構成によって支持される。例えば、ヒンジ構造物200の一部の構成は、ハウジング(110、120)のプレート(例:図3の第1プレート111及び第2プレート121)と共にディスプレイ140を支持するように構成される。例えば、ヒンジ構造物200の第1回転プレート261、第2回転プレート262、第1固定プレート263、及び第2固定プレート264は、それぞれディスプレイ140の背面(例:-z軸方向に向かう面)の一部の領域を支持する。
一実施形態において、ディスプレイ140は、第1領域141と、第2領域142と、第1領域141と第2領域142との間の領域として規定されるフォールディング領域143と、を含む。第1領域141及び第2領域142は、折り畳み動作及び展開動作で実質的に平面を維持する。フォールディング領域143は、折り畳み動作及び展開動作で部分的に折り畳まれるか又は展開される。一実施形態によると、ディスプレイ140は、完全折り畳み状態(図12の1202部分)である時に、フォールディング領域143が指定された形状を形成するように支持構造(例:図4~図6の支持構造203)によって支持される。例えば、図12の<1202>部分を参照すると、ディスプレイ140は、完全折り畳み状態で、フォールディング領域143がインフォールディング領域(図示せず)(例:図17のインフォールディング領域144)及びインフォールディング領域から延びるアウトフォールディング領域(図示せず)(例:図17のアウトフォールディング領域(145、146))を形成するように構成される。例えば、完全折り畳み状態で、フォールディング領域143は、水滴形状又は壺形状を形成する。
一実施形態において、第1回転プレート261及び第2回転プレート262は、展開状態(例:図12の<1201>部分)で、ディスプレイ140と実質的に平行に配置される。第1回転プレート261及び第2回転プレート262は、完全折り畳み状態(例:図12の1202部分)で、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域と指定された角度を形成する。例えば、第1回転プレート261及び第2回転プレート262のそれぞれは、折り畳み動作で発生するディスプレイ140の反発力によって仮想の回転軸(例:図18a、図18b、及び図19の回転軸(R3、R4))を中心に所定の範囲で回転することで、第1領域141及び第2領域142と指定された角度を形成する。一実施形態によると、ディスプレイ140は、回転プレート(261、262)がガイド部材(240、250)と共に回転部材(220、230)に対して回転することによって、フォールディング領域143が指定された形状を形成するように構成される。ディスプレイ140及び支持構造203の連動構造については、以下、図18a、図18b、図19、及び図20を参照して説明する。
一実施形態において、第1固定プレート263及び第2固定プレート264は、ディスプレイ140の一部の領域を支持し、折り畳み及び展開動作でディスプレイ140と共に移動する。例えば、第1固定プレート263及び第2固定プレート264は、ディスプレイ140の一部の領域に付着される(例:図21a及び21b参照)。例えば、第1固定プレート263は第1領域141の一部に付着され、第2固定プレート264は、第2領域142の一部に付着される。
以下、図11a、図11b、及び図12を参照して、一実施形態によるヒンジ構造物200の回転部材(220、230)の回転動作について説明する。
本実施形態において、固定部材210には回転部材(220、230)が回転軸(R1、R2)を中心に回転可能に結合される。例えば、固定部材210には、第1回転部材220及び第2回転部材230が、それぞれ第1連結軸211及び第2連結軸212を中心に回転可能に結合される。例えば、固定部材210の一部には、第1回転部材220が第1連結軸211を介して連結(例:図7参照)される。第1連結軸211は、第1回転部材220の第1延長部分221及び固定部材210を貫通する。例えば、固定部材210の他の一部には、第2回転部材230が第2連結軸212を介して連結(例:図7参照)される。第2連結軸212は、第2回転部材230の第2延長部分231及び固定部材210を貫通する。
例えば、第1連結軸211は、第1回転軸R1を形成する。第1回転軸R1は、第1連結軸211の中心を貫通して軸方向に平行に延びる仮想の線として規定される。第2連結軸212は、第2回転軸R2を形成する。第2回転軸R2は、第2連結軸212の中心を貫通して軸方向に平行に延びる仮想の線として規定される。
一実施形態において、第1回転部材220は、固定部材210に結合される第1延長部分221と、第1ハウジング(例:図7の第1ハウジング110)に結合される第1ベース部分222と、を含む。一実施形態において、第1回転部材220は、第1延長部分221が第1連結軸211を介して固定部材210に結合されることで、第1連結軸211(例:第1回転軸R1)を中心に固定部材210に対して回転する。例えば、第1回転部材220は、第1ベース部分222が第1ハウジング110に結合されることによって、第1ハウジング110が折り畳まれるか又は展開される時に、第1ハウジング110と共に第1連結軸211を中心に回転する。
一実施形態において、第2回転部材230は、固定部材210に結合される第2延長部分231と、第2ハウジング(例:図7の第2ハウジング120)に結合される第2ベース部分232と、を含む。一実施形態において、第2回転部材230は、第2延長部分231が第2連結軸212を介して固定部材210に結合されることで、第2連結軸212(例:第2回転軸R2)を中心に固定部材210に対して回転する。例えば、第2回転部材230は、第2ベース部分232が第2ハウジング120に結合されることによって、第2ハウジング120が折り畳まれるか又は展開される時に、第2ハウジング120と共に第2連結軸212を中心に回転する。
一実施形態において、第1回転軸R1及び第2回転軸R2は、それぞれヒンジ構造物200の軸方向に平行である。第1回転軸R1及び第2回転軸R2は、ディスプレイ140に比べて-z軸方向に離隔する位置に形成される。例えば、第1連結軸211及び第2連結軸212は、それぞれの中心がディスプレイ140に比べてz軸方向に低く位置するように固定部材210に結合される。一実施形態において、第1連結軸211は、第1アーム軸265に平行であり、この際、第1アーム軸265と同一軸を形成しないように第1アーム軸265から離隔する。第2連結軸212は、第2アーム軸266に平行であり、この際、第2アーム軸266と同一軸を形成しないように第2アーム軸266から離隔する。
一実施形態において、電子装置100の折り畳み動作で、第1回転部材220は第1連結軸211を中心に第1回転方向(例:図11a、図11b、及び図12を基準に時計方向)に回転し、第2回転部材230は、第2連結軸212を中心に第1回転方向の逆方向(例:図11a、図11b、及び図12を基準に反時計方向)に回転する。
一実施形態において、展開状態である時に、第1回転部材220の第1延長部分221及び第2回転部材230の第2延長部分231は、実質的に同じ直線上に位置する。例えば、第1延長部分221及び第2延長部分231は、180度を成す。完全折り畳み状態である時に、第1回転部材220の第1延長部分221及び第2回転部材230の第2延長部分231は、互いに平行に対向するように位置する。例えば、第1延長部分221及び第2延長部分231は、実質的に0度を成す。
以下、図12を参照して、一実施形態によるヒンジ構造物200のアーム部(270、280)及び回転部材(220、230)の回転動作及び摺動動作について説明する。
一実施形態において、ヒンジ構造物200が折り畳まれるか又は展開される時に、回転部材(220、230)及びアーム部(270、280)は、それぞれ異なる軸を中心に回転する。例えば、回転部材(220、230)及びアーム部(270、280)は、互いに異なる回転経路に沿って回転する。回転部材(220、230)の回転経路とアーム部(270、280)の回転経路とが互いに相違するように形成されることで、ヒンジ構造物200が折り畳まれるか又は展開される時に、アーム部(270、280)が回転部材(220、230)に対して摺動動作する。
一実施形態において、第1回転部材220は、第1連結軸211(例:第1回転軸R1)を中心に第1回転方向に回転する。例えば、折り畳み動作で、第1回転部材220は、第1回転方向(例:時計方向)に回転する。例えば、展開状態を基準に、第1回転部材220には、第1摺動ピン274が位置する地点を第1地点A1として規定する。第1回転部材220の第1地点A1は、電子装置100の折り畳み動作及び展開動作に対応して第1回転経路RP1に沿って移動する。
一実施形態において、第1アーム部270及び第1摺動ピン274は、第1アーム軸265を中心に回転する。例えば、折り畳み動作で、第1アーム部270及び第1摺動ピン274は、第1回転部材220と共に、第1回転方向(例:時計方向)に回転する。例えば、展開状態で、第1摺動ピン274は、第1回転部材220の第1地点A1に位置(例:図9a及び9bの第1位置L1)し、完全折り畳み状態で、第1摺動溝227に沿って移動し、第1地点A1から軸方向に垂直な方向に離隔する位置(例:図9a及び9bの第2位置L2)に位置する。第1摺動ピン274は、電子装置100の折り畳み動作及び展開動作に対応して第2回転経路RP2に沿って移動する。
一実施形態によると、電子装置100の折り畳み動作及び展開動作で、第1アーム部270及び第1摺動ピン274は、第1回転部材220に対して摺動移動する。第1アーム部270及び第1摺動ピン274の摺動動作は、第1摺動ピン274が第1アーム部270の一部を貫通した状態で第1回転部材220の第1摺動溝227に摺動可能に収容されることでガイドされる(例:図9b参照)。例えば、第1摺動溝227は、所定の曲率を有する円弧形状に形成される。これにより、第1アーム部270と第1回転部材220との間の摺動動作がスムーズに行われる。一実施形態において、展開状態から折り畳み動作が行われる時に、第1摺動ピン274と第1地点A1との間の距離は増加する。完全折り畳み状態から展開動作が行われる時に、第1摺動ピン274と第1地点A1との間の距離は減少する。
一実施形態において、第1回転経路RP1と第2回転経路RP2は、相違する。例えば、第1連結軸211(例:第1回転軸R1)と第1アーム軸265とは、互いに平行であり、この際、同一線上に位置しない。例えば、ヒンジ構造物200を断面から見た時に、第1アーム軸265は、第1連結軸211に重ならないように配置される。
一実施形態において、第2回転部材230は、第2連結軸212(例:第2回転軸R2)を中心に第2回転方向に回転する。例えば、折り畳み動作で、第2回転部材230は、第1回転部材220の回転方向(例:図12を基準に時計方向)とは逆の第2回転方向(例:図12を基準に反時計方向)に回転する。例えば、展開状態を基準に、第2回転部材230には、第2摺動ピン284が位置する地点を第2地点A2として規定する。第2回転部材230の第2地点A2は、電子装置100の折り畳み動作及び展開動作に対応して第3回転経路RP3に沿って移動する。
一実施形態において、第2アーム部280及び第2摺動ピン284は、第2アーム軸266を中心に回転する。例えば、折り畳み動作で、第2アーム部280及び第2摺動ピン284は、第2回転部材230と共に第2回転方向(例:図12を基準に反時計方向)に回転する。例えば、展開状態で、第2摺動ピン284は、第2回転部材230の第2地点A2に位置(例:図9a及び9bの第1位置L1)し、完全折り畳み状態で、第2摺動溝237に沿って移動して第2地点A2から軸方向に垂直な方向に離隔する位置(例:図9a及び9bの第2位置L2)に位置する。第2摺動ピン284は、電子装置100の折り畳み動作及び展開動作に対応して第4回転経路RP4に沿って移動する。
一実施形態によると、電子装置100の折り畳み動作及び展開動作で、第2アーム部280及び第2摺動ピン284は、第2回転部材230に対して摺動移動する。第2アーム部280及び第2摺動ピン284の摺動動作は、第2摺動ピン284が第2アーム部280の一部を貫通した状態で、第2回転部材230の第2摺動溝237に摺動可能に収容されることでガイドされる(例:図9b参照)。例えば、第2摺動溝237は、所定の曲率を有する円弧形状に形成される。これにより、第2アーム部280と第2回転部材230との間の摺動動作がスムーズに行われる。一実施形態において、展開状態で折り畳み動作が行われる時に、第2摺動ピン284と第2地点A2との間の距離は増加する。完全折り畳み状態で展開動作が行われる時に、第2摺動ピン284と第2地点A2との間の距離は減少する。
一実施形態において、第3回転経路RP3と第4回転経路RP4は、相違する。例えば、第2連結軸212(例:第2回転軸R2)と第2アーム軸266とは、互いに平行であり、この際、同一線上に位置しない。例えば、ヒンジ構造物200を断面から見た時に、第2アーム軸266は、第2連結軸212に重ならないように配置される。
以下、図13、図14、図15、図16a、及び図16bを参照して、一実施形態によるヒンジ構造物200の支持構造203の構成及びこれらの結合関係について説明する。支持構造203は、ガイド部材(240、250)及び回転プレート(261、262)を含む。
図13は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物の回転部材を示す図である。
図14は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のガイド部材を示す図である。
図15は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物の回転部材及びガイド部材の結合構造を示す図である。
図13~図15を参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、回転部材230及びガイド部材250を含み、ガイド部材250は、回転部材230に回転可能に結合される。
図13~図15に示している回転部材230及びガイド部材250は、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9a、及び図9bの第2回転部材230及び第2ガイド部材250として参照されるが、以下、図13~図15を参照して説明する内容は、第1回転部材220及び第1ガイド部材240に同様に適用される。
図13を参照すると、本実施形態による回転部材230は、ハウジング(例:図7のハウジング(110、120))に結合されるベース部分232と、ベース部分232から延びて固定部材(例:図7の固定部材210)に回転可能に結合される延長部分231と、を含む。例えば、ベース部分232の第1面2321には、摺動ピン(例:図8、図9a、及び図9bの摺動ピン(274、284))が収容される摺動溝237が形成される。例えば、延長部分231には、連結軸(例:図7の連結軸(211、212))が収容される貫通孔236が形成される。
一実施形態において、回転部材230は、ガイド部材250が配置される開口領域233を含む。例えば、開口領域233は、ベース部分232の少なくとも一部に形成される。開口領域233の内部にはガイド部材250が回転可能に結合され、ガイド部材250は、開口領域233の内部で所定の経路に沿って回転部材230に対して仮想の回転軸(例:図18a、図18b、及び図19の回転軸(R3、R4))を中心に回転するように構成される。例えば、開口領域233は、ベース部分232の第1面2321と延長部分231との間に形成される。これにより、ガイド部材250は、回転部材230の延長部分231とアーム部(270、280)との間に配置(例:図4及び図5参照)される。
一実施形態において、回転部材230は、ガイド部材250の回転をガイドするためのガイド突起234を含む。例えば、ガイド突起234はガイド部材250のガイド溝251に収容され、ガイド突起234は、ガイド溝251に沿って移動することで、ガイド部材250の回転経路をガイドする。図示している実施形態によると、ガイド突起234は、ガイド溝251が円弧形状に形成されることに対応して円弧形状に形成される。例えば、ガイド突起234は、ガイド溝251の円弧よりも長さが短い円弧形状に形成される。但し、ガイド突起234の形状は、図示している実施形態に限定されない。他の実施形態において、ガイド突起234は、ガイド溝251の内部でガイド溝251の円弧に沿って移動が可能な様々な形状に形成される。例えば、ガイド突起234は、ガイド溝251に収容される大きさを有する円形突起に形成される。
一実施形態において、ガイド突起234は、ガイド部材250のガイド溝251に収容されるように開口領域233の内側に形成される。例えば、ガイド突起234は、開口領域233の側壁(2331、2332)に形成される。ガイド突起234は、開口領域233の側壁のうちの軸方向に向かう第1側壁2331及び/又は第2側壁2332に形成される。例えば、開口領域233の第1側壁2331及び第2側壁2332は、軸方向に実質的に垂直な側壁として規定される。例えば、第1側壁2331と第2側壁2332とは、開口領域233を挟んで互いに対向する。例えば、ガイド突起234は、第1側壁2331から第2側壁2332に向かって突出するか、又は第2側壁2332から第1側壁2331に向かって突出する。図示している実施形態によると、ガイド突起234は、第1側壁2331及び第2側壁2332にそれぞれ形成されるが、様々な実施形態において、ガイド突起234は、第1側壁2331及び第2側壁2332のいずれか一つのみに形成される。
一実施形態において、回転部材230は、ガイド部材250の回転範囲を制限するための係止部238を含む。例えば、係止部238は、開口領域233の第1側壁2331から第2側壁2332まで軸方向に延びる。係止部238は、ガイド部材250が回転するにつれて、ガイド部材250に接触するか又は離隔する。例えば、ガイド部材250は、所定の経路に沿って一方向に回転する時に、係止部238に接触するまで回転する。様々な実施形態において、回転部材230は、係止部238を含まない。
図14を参照すると、一実施形態によるガイド部材250は、回転部材230のガイド突起234が収容されるガイド溝251を含む。例えば、ガイド溝251の内部には、ガイド突起234の少なくとも一部がガイド溝251に沿って移動可能に収容される。ガイド溝251は、ガイド突起234と共にガイド部材250の回転経路をガイドする。
一実施形態において、ガイド溝251は、円弧形状に形成される。例えば、ガイド突起234が円弧形状のガイド溝251に沿って移動することで、ガイド部材250は、回転部材230に対して円弧の中心を基準に回転するように構成される。一実施形態において、ガイド部材250は仮想の回転軸(R3、R4)を中心に回転部材230に対して回転し、仮想の回転軸は、ガイド溝251の円弧の中心として規定される。様々な実施形態において、ガイド溝251の円弧の中心は、ディスプレイ140を軸方向から見た時に、ディスプレイ140の少なくとも一部に重なる。ガイド部材250の回転軸とディスプレイ140との間の相対的な位置関係については、以下、図20を参照して説明する。
一実施形態において、ガイド溝251は、軸方向に向かうようにガイド部材250の少なくとも一部の側面に形成される。例えば、ガイド溝251は、ガイド部材250の軸方向の側面(252、253)に形成される。ガイド部材250は、第1軸方向(1)に向かう第1側面252と、第2軸方向(2)に向かう第2側面253と、を含む。例えば、ガイド部材250の第1側面252及び第2側面253は、軸方向に実質的に垂直な側面として規定される。例えば、第2側面253は、第1側面252の逆方向に向かう側面である。ガイド溝251は、第1側面252から第2側面253に向かって陥没するか、又は第2側面253から第1側面252に向かって陥没する。ガイド溝251は、一端部が開放された形態に形成される。
一実施形態において、ガイド部材250は、第1側面252と第2側面253とを連結し、回転プレート(例:図16a及び図16bの回転プレート(261、262))が載置される載置面254と、載置面254から傾斜して延びる傾斜面255と、を含む。一実施形態において、載置面254の一領域には回転プレート(261、262)が結合される結合領域256が形成され、結合領域256は、載置面254の他の領域から陥没する。例えば、結合領域256には、回転プレート(261、262)が固定結合されるための結合孔257が形成される。一実施形態において、傾斜面255は載置面254から下向きに傾斜して延び、ガイド溝251の開放された一端部は、傾斜面255の少なくとも一部の領域に形成される。例えば、ガイド溝251は、傾斜面255の一部の領域からガイド部材250の側面(252、253)の一部の領域まで円弧を描きながら延びる。
図15を参照すると、ガイド部材250は、ガイド突起234がガイド溝251に収容されるように回転部材230の開口領域233の内部に結合される。これにより、ガイド部材250は、ガイド突起234及びガイド溝251によって形成される円弧形状の回転経路に沿って回転部材230に対して相対的に回転する。ガイド部材250が回転部材230の開口領域233に収容された状態で、ガイド部材250の第1側面252は開口領域233の第1側壁2331に対向し、ガイド部材250の第2側面253は、開口領域233の第2側壁2332に対向する。例えば、第1側壁2331に形成されたガイド突起234は第1側面252に形成されたガイド溝251に収容され、第2側壁2332に形成されたガイド突起234は、第2側面253に形成されたガイド溝251に収容される。
図16aは、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のガイド部材及び回転プレートの結合構造を示す図である。
図16bは、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のガイド部材及び回転プレートの結合構造を示す図である。
図16aはガイド部材及び回転プレートの平面図である。図16bは図16aのガイド部材及び回転プレートを第1軸方向から見た図である。
図16a及び図16bを参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、第1ガイド部材240と、第2ガイド部材250と、第1回転プレート261と、第2回転プレート262と、を含む。
一実施形態において、第1ガイド部材240は、第1回転部材(例:図5及び図6の第1回転部材220)に対して回転する時に、第1回転プレート261が第1ガイド部材240と共に移動(又は回転)するように第1回転プレート261の少なくとも一部の領域に結合される。例えば、第1ガイド部材240と第1回転プレート261とは、螺合により一体に動くように構成される。
一実施形態において、第1ガイド部材240は、第1回転プレート261が結合される第1載置面244と、第1載置面244から傾斜して延びる第1傾斜面245と、を含む。例えば、第1載置面244には、第1回転プレート261の少なくとも一部が結合される。図16a及び図16bを参照すると、第1回転プレート261を上から見た時に、第1載置面244の少なくとも一部は、第1回転プレート261に重なり、第1傾斜面245は、第1回転プレート261に重ならない。
一実施形態において、第1ガイド部材240の側面242には、円弧形状の第1ガイド溝241が形成される。例えば、第1ガイド溝241の円弧の中心は、第1ガイド部材240及び第1回転プレート261の回転動作の回転軸として規定される。
一実施形態において、第2ガイド部材250は、第2回転部材(例:図5及び図6の第2回転部材230)に対して回転する時に、第2回転プレート262が第2ガイド部材250と共に移動(又は回転)するように、第2回転プレート262の少なくとも一部の領域に結合される。例えば、第2ガイド部材250と第2回転プレート262とは、螺合により一体に動くように構成される。
一実施形態において、第2ガイド部材250は、第2回転プレート262が結合される第2載置面254と、第2載置面254から傾斜して延びる第2傾斜面255と、を含む。例えば、第2載置面254には、第2回転プレート262の少なくとも一部が結合される。図16a及び図16bを参照すると、第2回転プレート262を上から見た時に、第2載置面254の少なくとも一部は第2回転プレート262に重なり、第2傾斜面255は、第2回転プレート262に重ならない。
一実施形態において、第2ガイド部材250の側面252には、円弧形状の第2ガイド溝251が形成される。例えば、第2ガイド溝251の円弧の中心は、第2ガイド部材250及び第2回転プレート262の回転動作の回転軸として規定される。
一実施形態において、第1回転プレート261は、軸方向に延びる第1支持部分261aと、第1支持部分261aから軸方向に垂直な方向に延びて軸方向に沿って離隔配置される第2支持部分261bと、第3支持部分261cと、を含む。例えば、第2支持部分261bは、第1支持部分261aの軸方向の両端部から延び、第3支持部分261cは、第2支持部分261bの間に位置するように第1支持部分261aの一領域から延びる。例えば、第1支持部分261aの軸方向の両端部には、第1ガイド部材240が結合される。例えば、第1支持部分261aの軸方向の両端部には、螺合のために開口(図示せず)が形成され、開口は、第1載置面244に形成された結合孔(例:図14の結合領域256の結合孔257)に重なる。
一実施形態において、第2回転プレート262は、軸方向に延びる第4支持部分262aと、第4支持部分262aから軸方向に垂直な方向に延びて軸方向に沿って離隔して配置される第5支持部分262bと、第6支持部分262cと、を含む。例えば、第5支持部分262bは、第4支持部分262aの軸方向の両端部から延び、第6支持部分262cは、第5支持部分262bの間に位置するように第4支持部分262aの一領域から延びる。例えば、第4支持部分262aの軸方向の両端部には、第2ガイド部材250が結合される。例えば、第4支持部分262aの軸方向の両端部には螺合のために開口(図示せず)が形成され、開口は、第2載置面254に形成された結合孔(例:図14の結合領域256の結合孔257)に重なる。
以下、図17、図18a、図18b、図19、及び図20を参照して、折り畳み動作で、ディスプレイ140の反発力によって、ガイド部材(240、250)及び回転プレート(261、262)が回転部材(220、230)に対して回転する動作について説明する。
図17は、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイのフォールディング軸を示す図である。
図17は、電子装置が展開状態又は完全折り畳み状態である時に、ディスプレイの形状を示す。例えば、図17で、点線で示しているディスプレイは、電子装置が展開状態である時のディスプレイの形状を示す。
図17を参照すると、本実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング120と、ディスプレイ140と、第1回転プレート261と、第2回転プレート262と、を含む。例えば、図17は、図2cに示している電子装置(例:図2cの電子装置100)のS-S’断面を示す断面図であり、以下、重複する説明を省略する。
一実施形態において、ディスプレイ140は、ハウジング(110、120)が折り畳まれる時に、少なくとも一部の領域がハウジング(110、120)と共に移動することによって折り畳まれる。例えば、ディスプレイ140は、第1ハウジング110に配置される第1領域141と、第2ハウジング120に配置される第2領域142と、第1領域141と第2領域142との間に位置するフォールディング領域143と、を含む。一実施形態において、第1領域141は第1ハウジング110の少なくとも一部に接着され、第2領域142は、第2ハウジング120の少なくとも一部に接着される。例えば、第1領域141は、第1ハウジング110が折り畳まれるか又は展開される時に、第1ハウジング110と共に移動する。第2領域142は、第2ハウジング120が折り畳まれるか又は展開される時に、第2ハウジング120と共に移動する。例えば、フォールディング領域143は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120が折り畳まれるか又は展開されることによって部分的に曲面又は平面を形成する。
一実施形態において、ディスプレイ140のフォールディング領域143は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120が折り畳まれるか又は展開される時に、フォールディングされて曲面又は平面に変形される部分(例:図20のインフォールディング領域144の可変領域144a又はアウトフォールディング領域(145、146))と、フォールディングされずに実質的に平面に維持される部分(例:図20のインフォールディング領域144の非可変領域(144b、144c))と、を含む。インフォールディング領域144の可変領域144a及び非可変領域(144b、144c)については、以下、図20を参照して説明する。
一実施形態において、ディスプレイ140は、折り畳み動作で反発力(repulsive force)RFを発生させる。例えば、反発力RFは、折り畳み動作が行われる時に、フォールディング領域143が曲面を形成することによってフォールディング領域143から発生する。一実施形態において、反発力RFは、第1回転プレート261及び第2回転プレート262に作用する。例えば、反発力RFは、第1回転プレート261及び第2回転プレート262をそれぞれ逆方向に押し出す。第1回転プレート261及び第2回転プレート262は、反発力RFによって円弧形状の回転経路に沿って回転(例:図18a及び18b参照)し、これによりディスプレイ140を特定の形状(例:水滴形状又は壺形状)を形成するように支持する。
一実施形態において、ディスプレイ140は、図17に示しているように、完全折り畳み状態で、反発力RFによって回転プレート(261、262)を押し出すことで特定の形状を形成するように、回転プレート(261、262)によって支持される。例えば、完全折り畳み状態で、ディスプレイ140のフォールディング領域143は、それぞれ異なる領域に部分的に曲面が形成される。
一実施形態において、ディスプレイ140のフォールディング領域143は、インフォールディング領域144と、第1領域141とインフォールディング領域144との間に位置する第1アウトフォールディング領域145と、第2領域142とインフォールディング領域144との間に位置する第2アウトフォールディング領域146と、を含む。例えば、フォールディング領域143は、展開状態で、インフォールディング領域144及びアウトフォールディング領域(145、146)が第1領域141及び第2領域142と実質的に同一平面を形成するように構成される。例えば、フォールディング領域143は、折り畳み状態で、インフォールディング領域144及びアウトフォールディング領域(145、146)がそれぞれ部分的に曲面を形成するように構成される。図17を参照すると、ディスプレイ140は、完全折り畳み状態で、インフォールディング領域144及びアウトフォールディング領域(145、146)がそれぞれフォールディングされることで、水滴形状又は壺形状に形成される
一実施形態において、ディスプレイ140は、展開状態で、電子装置100の外面(又は前面)を形成する第1表面140aと、第1表面140aの逆方向に向かう第2表面140bと、を含む。例えば、第1表面140aは、展開状態で、電子装置100の外部に露出する面を意味し、第2表面140bは、ディスプレイ140の背面を意味する。例えば、第2表面140bは、少なくとも一部に第1ハウジング110、第2ハウジング120、第1回転プレート261、及び第2回転プレート262が付着される面を意味する。
一実施形態において、インフォールディング領域144は、ディスプレイ140が内側方向に折り畳まれた領域を意味し、アウトフォールディング領域(145、146)は、ディスプレイ140が外側方向に折り畳まれた領域を意味する。例えば、インフォールディング領域144は、第1表面140aの一部の領域とは異なる領域が互いに近くなる方向にフォールディングされた領域として規定される。アウトフォールディング領域(145、146)は、第2表面140bの一部の領域と他の領域とが互いに近くなる方向にフォールディングされた領域として規定される。
一実施形態において、インフォールディング領域144の少なくとも一部は、完全折り畳み状態で、第1フォールディング軸F1を曲率中心として有する曲面を形成する。一実施形態において、第1アウトフォールディング領域145の少なくとも一部は、完全折り畳み状態で、第2フォールディング軸F2を曲率中心として有する曲面を形成する。一実施形態において、第2アウトフォールディング領域146の少なくとも一部は、完全折り畳み状態で、第3フォールディング軸F3を曲率中心として有する曲面を形成する。例えば、完全折り畳み状態で、インフォールディング領域144の曲面の曲率は、アウトフォールディング領域(145、146)の曲面の曲率よりも大きい。
図17に示しているように、完全折り畳み状態で、インフォールディング領域144の曲面と第1フォールディング軸F1との間の距離r1は、曲面であるインフォールディング領域144の最小曲率半径である。完全折り畳み状態で、第1アウトフォールディング領域145の曲面と第2フォールディング軸F2との間の距離r2は、曲面である第1アウトフォールディング領域145の最小曲率半径である。完全折り畳み状態で、第2アウトフォールディング領域146の曲面と第3フォールディング軸F3との間の距離r3は、曲面である第2アウトフォールディング領域146の最小曲率半径である。例えば、インフォールディング領域144の最小曲率半径r1は、アウトフォールディング領域(145、146)の最小曲率半径(r2、r3)よりも小さい。第1アウトフォールディング領域145の最小曲率半径r2と第2アウトフォールディング領域146の最小曲率半径r3とは、実質的に同一である。
一実施形態において、第1フォールディング軸F1は、ディスプレイ140を基準に第1表面140a方向に位置し、第2フォールディング軸F2及び第3フォールディング軸F3は、ディスプレイ140を基準に第2表面140b方向に位置する。例えば、電子装置100が展開状態である時に、ディスプレイ140は、第1フォールディング軸F1が第1表面140aから+z軸方向に位置し、第2フォールディング軸F2及び第3フォールディング軸F3が第2表面140bから-z軸方向に位置するように構成される。例えば、第1フォールディング軸F1が第1表面140aから+z軸方向に離隔する距離は、第2フォールディング軸F2及び第3フォールディング軸F3が第2表面140bから-z軸方向に離隔する距離よりも小さい。
図17に示している実施形態によると、完全折り畳み状態で、ディスプレイ140の第1領域141及び第2領域142は、互いに平行を成しながら対向するように配置される。例えば、完全折り畳み状態で、第1領域141及び第2領域142は、フォールディング領域143の両端部からz軸方向に互いに平行に延びる。例えば、第1領域141及び第2領域142は、ハウジング(110、120)の縁部(P3、P4)に垂直な方向に指定された間隔(例:図20の間隔G)だけ離隔する状態で互いに平行に延びる。
一実施形態による電子装置100は、完全折り畳み状態で、ディスプレイ140のインフォールディング領域144及びアウトフォールディング領域(145、146)が、それぞれのフォールディング軸(F1、F2、F3)を基準にフォールディングされ、第1領域141及び第2領域142が互いに平行に延びるように構成される。これによると、完全折り畳み状態で、フォールディング領域143の曲率を指定された数値よりも小さくしてフォールディング領域143のしわを改善し、この際、第1領域141及び第2領域142が互いに平行に延びることによって第1ハウジング110の第3縁部P3と第2ハウジング120の第4縁部P4との間に隙間が発生しないように完全に接触させることができる。
図18aは、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイ、回転部材、ガイド部材、及び回転プレートを示す図である。
図18bは、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイ、回転部材、ガイド部材、及び回転プレートを示す図である。
図19は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のガイド部材の回転動作を示す図である。
図18a及び図18bは折り畳み動作で回転プレート及びガイド部材がディスプレイの反発力によって回転する動作を示す。図19は折り畳み動作でガイド部材のガイド突起が回転部材のガイド溝に沿って指定された経路で回転する動作を示す。
図18aは、回転部材が回転する時に、ガイド部材が回転部材に対して相対的に回転する動作を示す図であり、回転プレートが省略された図である。図18bは、ガイド部材及び回転プレートの回転動作を示す図であり、回転部材が省略された図である。図19に示している回転部材及びガイド部材の断面図は、図19に示しているD-D’断面を示した図である。
図18a、図18b、及び図19を参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、第1回転部材220と、第2回転部材230と、第1ガイド部材240と、第2ガイド部材250と、第1回転プレート261と、第2回転プレート262と、を含む。
一実施形態において、第1ガイド部材240及び第1回転プレート261は、ディスプレイ140の反発力(例:図17の反発力RF)によって第3回転軸R3を中心に回転するように構成される。一実施形態において、第2ガイド部材250及び第2回転プレート262は、ディスプレイ140の反発力によって第4回転軸R4を中心に回転するように構成される。
一実施形態において、第1回転部材220は、電子装置100の折り畳み動作で第1回転軸R1を中心に第1回転方向(例:図18a及び図18bを基準に時計方向)に回転する。第1回転プレート261及び第1ガイド部材240は、折り畳み動作でディスプレイ140の反発力によって第3回転軸R3を中心に第1回転方向に回転する。例えば、折り畳み動作でフォールディング領域143がフォールディングされることによって、フォールディング領域143から発生した反発力が第1回転プレート261に伝達される。第1回転プレート261は第1ガイド部材240と一体に移動するように結合(例:図16a及び図16b参照)され、第1ガイド部材240は、第1回転プレート261に伝達された反発力によって、第1回転部材220に対して第3回転軸R3を中心に指定された経路に沿って回転する。
一実施形態において、第1ガイド部材240の第3回転軸R3及び/又は回転経路は、第1ガイド部材240の第1ガイド溝241によって形成される。一実施形態において、第1ガイド溝241は、実質的に円弧形状に形成される。第1ガイド溝241の円弧の中心は、第1ガイド部材240の第3回転軸R3を形成する。例えば、第3回転軸R3は、第1回転軸R1に平行である。
一実施形態において、第3回転軸R3は、ディスプレイ140上に位置する。例えば、第3回転軸R3は、電子装置100を軸方向から見た時に、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域に位置する。例えば、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の厚さ方向の両表面の間に位置する。図18a及び18bを基準に、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の第1面(例:正面、上部面又は図20の第1表面140a)と第2面(例:背面、下部面又は図20の第2表面140b)との間に位置する。例えば、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の少なくとも一部を軸方向に通過又は貫通する。例えば、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の断面を見る時に、ディスプレイ140に重なる。例えば、第3回転軸R3は、展開状態で、第1回転プレート261を基準に+z軸方向に位置する。例えば、第3回転軸R3は、展開状態で、第1回転軸R1よりも+z軸方向に高く位置する。
一実施形態において、第2回転部材230は、電子装置100の折り畳み動作で第2回転軸R2を中心に第2回転方向(例:図18a及び図18bを基準に反時計方向)に回転する。第2回転プレート262及び第2ガイド部材250は、折り畳み動作で、ディスプレイ140の反発力によって第4回転軸R4を中心に第2回転方向に回転する。例えば、折り畳み動作で、フォールディング領域143がフォールディングされることによって、フォールディング領域143から発生した反発力が第2回転プレート262に伝達される。第2回転プレート262は第2ガイド部材250と一体に移動するように結合(例:図16a及び図16b参照)され、第2ガイド部材250は、第2回転プレート262に伝達された反発力によって、第2回転部材230に対して第4回転軸R4を中心に第2回転方向(例:反時計方向)に回転する。
一実施形態において、第2ガイド部材250の第4回転軸R4及び/又は回転経路は、第2ガイド部材250の第2ガイド溝251によって形成される。一実施形態において、第2ガイド溝251は、実質的に円弧形状に形成される。第2ガイド溝251の円弧の中心は、第2ガイド部材250の第4回転軸R4を形成する。例えば、第4回転軸R4は、第2回転軸R2に平行である。
一実施形態において、第4回転軸R4は、ディスプレイ140上に位置する。例えば、第4回転軸R4は、電子装置100を軸方向から見た時に、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域に位置する。例えば、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の厚さ方向の両表面の間に位置する。図18a及び18bを基準に、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の第1面(例:正面、上部面又は図20の第1表面140a)と第2面(例:背面、下部面又は図20の第2表面140b)との間に位置する。例えば、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の少なくとも一部を軸方向に通過又は貫通する。例えば、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の断面を見る時に、ディスプレイ140に重なる。例えば、第4回転軸R4は、展開状態で、第2回転プレート262を基準に+z軸方向に位置する。例えば、第4回転軸R4は、展開状態で、第2回転軸R2よりも+z軸方向に高く位置する。
一実施形態において、折り畳み及び展開動作が行われる時に、第1回転部材220の回転方向と第2回転部材230の回転方向とは、互いに反対である。また、折り畳み及び展開動作が行われる時に、第1ガイド部材240及び第1回転プレート261の回転方向と、第2ガイド部材250及び第2回転プレート262の回転方向とは、互いに反対である。
図19を参照すると、回転部材(220、230)のガイド突起(224、234)は、ガイド部材(240、250)が回転軸(R3、R4)を中心に回転することによって、ガイド部材(240、250)のガイド溝(241、251)の内部で相対的に摺動移動する。例えば、回転部材(220、230)の回転経路は、ガイド突起(224、234)が円弧形状のガイド溝(241、251)に沿って移動する経路として規定される。図19はガイド部材(240、250)が開口領域(223、233)の内部で回転軸(R3、R4)を中心に回転する動作を示した図である。
一実施形態において、第1ガイド部材240は、第1開口領域223の内部で第3回転軸R3を中心に回転可能であるように第1回転部材220に結合される。第1ガイド部材240は、第1ガイド溝241に第1回転部材220の第1ガイド突起224が収容された状態で、第1回転部材220に対して第3回転軸R3を中心に回転する。例えば、第1ガイド部材240は、ディスプレイ140が折り畳まれるか又は展開される時に、第3回転軸R3を中心として有する円弧形状の回転経路に沿って指定された範囲だけ回転する。
一実施形態において、ディスプレイ140が折り畳まれる時に、第1ガイド部材240は、第3回転軸R3を中心に第1回転方向(例:図19を基準に時計方向)に回転動作(例:図19の左側断面図の矢印方向に動作)する。これにより、第1回転部材220及び第1ガイド部材240の断面を見る時に、第1ガイド突起224は、第1ガイド溝241の内部で相対的に第1回転方向の反対である第2回転方向(例:図19を基準に反時計方向)に回転するように見える。一実施形態において、ディスプレイ140が展開される時に、第1ガイド部材240は、第3回転軸R3を中心に第2回転方向(例:図19を基準に反時計方向)に回転動作(例:図19の左側断面図の矢印の逆方向に動作)する。
様々な実施形態において、第1ガイド部材240は、第1ガイド部材240の一部が第1回転部材220の係止部228に接触するまで回転する。例えば、第1ガイド部材240は、係止部228に接触することで第1回転方向に回転することが制限され、第1回転プレート261がディスプレイ140の反発力に耐えながらディスプレイ140が特定の形状を形成するように支持する。
一実施形態において、第2ガイド部材250は、第2開口領域233の内部で第4回転軸R4を中心に回転可能であるように第2回転部材230に結合される。第2ガイド部材250は、第2ガイド溝251に第2回転部材230の第2ガイド突起234が収容された状態で、第2回転部材230に対して第4回転軸R4を中心に回転する。例えば、第2ガイド部材250は、ディスプレイ140が折り畳まれるか又は展開される時に、第4回転軸R4を中心として有する円弧形状の回転経路に沿って指定された範囲だけ回転する。
一実施形態において、ディスプレイ140が折り畳まれる時に、第2ガイド部材250は、第4回転軸R4を中心に第2回転方向(例:図19を基準に反時計方向)に回転動作(例:図19の右側断面図の矢印方向に動作)する。これにより、第2回転部材230及び第2ガイド部材250の断面を見る時に、第2ガイド突起234は、第2ガイド溝251の内部で相対的に第2回転方向の反対である第1回転方向(例:図19を基準に時計方向)に回転するように見える。一実施形態において、ディスプレイ140が展開される時に、第2ガイド部材250は、第4回転軸R4を中心に第1回転方向(例:時計方向)に回転動作(例:図19の右側断面図の矢印の逆方向に動作)する。
様々な実施形態において、第2ガイド部材250は、第2ガイド部材250の一部が第2回転部材230の係止部238に接触するまで回転する。例えば、第2ガイド部材250は、係止部238に接触することで第2回転方向に回転することが制限され、第2回転プレート262がディスプレイ140の反発力に耐えながらディスプレイ140が特定の形状を形成するように支持する。
図示している実施形態によると、ガイド突起(224、234)は回転部材(220、230)に形成され、ガイド溝(241、251)は、ガイド部材(240、250)に形成される。但し、ガイド突起(224、234)及びガイド溝(241、251)の位置は、図示している実施形態に限定されない。様々な実施形態において、ガイド突起(224、234)がガイド部材(240、250)に形成され、ガイド溝(241、251)が回転部材(220、230)に形成される。
図20は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物のガイド部材及び回転プレートの回転軸を示す図である。
図20を参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、ガイド部材(240、250)及び回転プレート(261、262)が仮想の回転軸(例:第3回転軸R3及び第4回転軸R4)を中心に回転動作するように構成される。
一実施形態において、第3回転軸R3は、第1ガイド部材240及び第1回転プレート261の回転動作の中心として規定される。第3回転軸R3は、円弧形状の第1ガイド溝241によって形成される仮想の軸線(axis)を意味する。例えば、第3回転軸R3は、円弧形状の第1ガイド溝241の円弧中心として規定される。例えば、第1ガイド部材240及び第1回転プレート261は、第3回転軸R3を中心に円弧形状の回転経路に沿って所定の範囲で回転する。
一実施形態において、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の厚さ方向の両表面の間に位置する。例えば、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の第1表面140aと第2表面140bとの間に位置する。一実施形態において、第3回転軸R3は、実質的にディスプレイ140に重なる位置に形成される。例えば、ディスプレイ140の断面を見る時に、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域(例:フォールディング領域143)に重なる。例えば、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域を軸方向に平行な方向に貫通するように見える。
一実施形態において、第4回転軸R4は、第2ガイド部材250及び第2回転プレート262の回転動作の中心として規定される。第4回転軸R4は、円弧形状の第2ガイド溝251によって形成される仮想の軸線を意味する。例えば、第4回転軸R4は、円弧形状の第2ガイド溝251の円弧中心として規定される。例えば、第2ガイド部材250及び第2回転プレート262は、第4回転軸R4を中心に円弧形状の回転経路に沿って所定の範囲で回転する。
一実施形態において、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の厚さ方向の両表面の間に位置する。例えば、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の第1表面140aと第2表面140bとの間に位置する。一実施形態において、第4回転軸R4は、実質的にディスプレイ140に重なる位置に形成される。例えば、ディスプレイ140の断面を見る時に、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域(例:フォールディング領域143)に重なる。例えば、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域を軸方向に平行な方向に貫通するように見える。
一実施形態において、第3回転軸R3及び第4回転軸R4は、ディスプレイ140のフォールディング領域143のそれぞれ異なる領域に重なる。例えば、ディスプレイ140は、第1領域141と、第2領域142と、第1領域141と第2領域142との間に位置するフォールディング領域143と、を含む。フォールディング領域143は、インフォールディング領域144と、第1領域141とインフォールディング領域144との間に位置する第1アウトフォールディング領域145と、第2領域142とインフォールディング領域144との間に位置する第2アウトフォールディング領域146と、を含む。一実施形態において、第3回転軸R3は、ディスプレイ140の断面を見る時に、第1アウトフォールディング領域145の少なくとも一部に重なる。一実施形態において、第4回転軸R4は、ディスプレイ140の断面を見る時に、第2アウトフォールディング領域146の少なくとも一部に重なる。
図20に示している実施形態によると、ディスプレイ140のインフォールディング領域144は、折り畳み及び展開動作で、一部が曲面又は平面に変形され、他の一部が平面を維持するように構成される。
一実施形態において、ディスプレイ140のインフォールディング領域144は、折り畳み及び展開動作に対応して曲面及び平面に変形される可変領域(variable area)144aと、可変領域144aの両端部からそれぞれ延びて平面として維持される第1非可変領域(non-variable area)144bと、第2非可変領域144cと、を含む。例えば、第1非可変領域144bは、第1アウトフォールディング領域145と可変領域144aとの間の領域として規定される。例えば、第2非可変領域144cは、第2アウトフォールディング領域146と可変領域144aとの間の領域として規定される。可変領域144aは、折り畳み状態で所定の曲率を有する曲面を形成し、展開状態で平面を形成する。第1非可変領域144b及び第2非可変領域144cは、折り畳み状態及び展開状態で、平面形状を維持する。
一実施形態において、可変領域144aは、折り畳み及び展開動作に応じて、第1回転プレート261及び第2回転プレート262とで離隔するか又は接触する。例えば、可変領域144aは、展開状態で第1回転プレート261及び第2回転プレート262に接触することで、第1回転プレート261及び第2回転プレート262によって支持される。例えば、可変領域144aは、折り畳み動作で第1回転プレート261及び第2回転プレート262から離隔しながら曲面に変形される。例えば、可変領域144aは、第1回転プレート261及び第2回転プレート262に付着されない。
一実施形態において、第1非可変領域144bには、第1回転プレート261の少なくとも一部が付着される。例えば、第1非可変領域144bは、第1回転プレート261と共に移動する。例えば、ディスプレイ140は、第1ガイド部材240及び第1回転プレート261の第3回転軸R3が第1アウトフォールディング領域145に位置することによって、折り畳み及び展開動作で第1非可変領域144bが第3回転軸R3を中心に第1領域141に対して相対的に回転するように構成される。例えば、第1非可変領域144bは、展開状態で第1領域141と180度を成し、完全折り畳み状態で第1領域141と180度よりも小さい角度を成す。
一実施形態において、第2非可変領域144cには、第2回転プレート262の少なくとも一部が付着される。例えば、第2非可変領域144cは、第2回転プレート262と共に移動する。例えば、ディスプレイ140は、第2ガイド部材250及び第2回転プレート262の第4回転軸R4が第2アウトフォールディング領域146に位置することによって、折り畳み及び展開動作で第2非可変領域144cが第4回転軸R4を中心に第2領域142に対して相対的に回転するように構成される。例えば、第2非可変領域144cは、展開状態で第2領域142と180度を成し、完全折り畳み状態で第2領域142と180度よりも小さい角度を成す。
一実施形態において、第1アウトフォールディング領域145は、第1領域141と第1非可変領域144bとの間として規定される。第1アウトフォールディング領域145は、折り畳み及び展開動作で第1領域141と第1非可変領域144bとの間の相対的な回転の基準になる領域である。例えば、第1アウトフォールディング領域145は、第1領域141と第1非可変領域144bとの間の回転に対応して平面を形成するか又は少なくとも一部に所定の曲率を有する曲面を形成する。例えば、第1アウトフォールディング領域145の少なくとも一部が曲面を形成することによって、第1領域141と第1非可変領域144bとが180度よりも小さい角度を成す。第1アウトフォールディング領域145の長さは、折り畳み及び展開動作で実質的に同様に維持される。
一実施形態において、第2アウトフォールディング領域146は、第2領域142と第2非可変領域144cとの間として規定される。第2アウトフォールディング領域146は、折り畳み及び展開動作で第2領域142と第2非可変領域144cとの間の相対的な回転の基準になる領域である。例えば、第2アウトフォールディング領域146は、第2領域142と第2非可変領域144cとの間の回転に対応して平面を形成するか又は少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面を形成する。例えば、第2アウトフォールディング領域146の少なくとも一部が曲面を形成することによって、第2領域142と第2非可変領域144cとが180度よりも小さい角度を成す。第2アウトフォールディング領域146の長さは、折り畳み及び展開動作で実質的に同様に維持される。
図21aは、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイの接着領域及び未接着領域を示す図である。
図21bは、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイの接着領域及び未接着領域を示す図である。
図21a及び図21bは、ディスプレイが電子装置の他の構成要素と接着される領域を示した図であり、図21aは、ディスプレイが省略された図である。
図21a及び図21bを参照すると、本実施形態による電子装置100は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域がハウジング(110、120)の一部及びヒンジ構造物200の一部に接着されるように構成される。例えば、ディスプレイ140は、接着部材(例:テープ)によりハウジング(110、120)及びヒンジ構造物200に接着される。
一実施形態において、ディスプレイ140は、第1ハウジング110の第1プレート111、第2ハウジング120の第2プレート121、第1回転プレート261の第1支持部分261a、第2回転プレート262の第4支持部分262a、第1固定プレート263、及び第2固定プレート264に接着される。
一実施形態において、電子装置100には、軸方向に垂直な方向に離隔配置される複数個の接着領域(adhesive area)(例:図21aで、陰影で表されている部分)が規定される。例えば、接着領域AAは、第1プレート111及び第1固定プレート263に重なる第1接着領域AA1と、第2プレート121及び第2固定プレート264に重なる第2接着領域AA2と、第1回転プレート261の第1支持部分261aに重なる第3接着領域AA3と、第2回転プレート262の第4支持部分262aに重なる第4接着領域AA4と、を含む。例えば、接着領域AAは、接着部材191が配置される領域を意味する。
一実施形態において、ディスプレイ140は、第1接着領域AA1、第2接着領域AA2、第3接着領域AA3、及び第4接着領域AA4に接着される。例えば、ディスプレイ140の第1領域141は、第1接着領域AA1に接着される。例えば、ディスプレイ140の第2領域142は、第2接着領域AA2に接着される。例えば、ディスプレイ140のフォールディング領域143のうちの第1非可変領域144bは、第3接着領域AA3に接着される。例えば、ディスプレイ140のフォールディング領域143のうちの第2非可変領域144cは、第4接着領域AA4に接着される。
一実施形態において、第1接着領域AA1と第3接着領域AA3との間には、第1未接着領域NAA1が規定される。第1未接着領域NAA1は、ディスプレイ140のフォールディング領域143のうちの第1アウトフォールディング領域145に重なる。例えば、第1アウトフォールディング領域145は、ハウジング(110、120)又はヒンジ構造物200に接着されていない状態を維持することで、電子装置100の折り畳み及び展開動作で曲面又は平面に変形(例:図20参照)される。例えば、ディスプレイ140又は第1プレート111を上から見た時に、第3回転軸R3は、第1未接着領域NAA1に重なる。
一実施形態において、第2接着領域AA2と第4接着領域AA4との間に第2未接着領域NAA2が規定される。第2未接着領域NAA2は、ディスプレイ140のフォールディング領域143のうちの第2アウトフォールディング領域146に重なる。例えば、第2アウトフォールディング領域146は、ハウジング(110、120)又はヒンジ構造物200に接着されていない状態を維持することで、電子装置100の折り畳み及び展開動作で曲面又は平面に変形(例:図20参照)される。例えば、ディスプレイ140又は第2プレート121を上から見た時に、第4回転軸R4は、第2未接着領域NAA2に重なる。
一実施形態において、第3接着領域AA3と第4接着領域AA4との間に第3未接着領域NAA3が規定される。第3未接着領域NAA3は、第1回転プレート261の第2支持部分261bと第3支持部分261c、及び第2回転プレート262の第5支持部分262bと第6支持部分262cに重なる領域である。第3未接着領域NAA3は、ディスプレイ140のフォールディング領域143のうちのインフォールディング領域144の可変領域144aに重なる。例えば、インフォールディング領域144の可変領域144aは、ヒンジ構造物200に接着されていない状態を維持することで、電子装置100の折り畳み及び展開動作で曲面又は平面に変形(例:図20参照)される。
図21a及び図21bに示しているように、ディスプレイ140の第1領域141の背面、第2領域142の背面、インフォールディング領域144の非可変領域144aの背面には、接着部材191が接着される。ディスプレイ140のアウトフォールディング領域(145、146)の背面及びインフォールディング領域144の可変領域144aの背面には、接着部材191が配置されない。
一実施形態によると、ディスプレイ140は、折り畳み及び展開動作で、アウトフォールディング領域(145、146)の長さが変化されずに一定に維持(例:図20参照)されることで、フォールディング領域143の非可変領域144aが接着部材191を介して第3接着領域AA3(例:第1回転プレート261の第1支持部分261a)及び第4接着領域AA4(例:第2回転プレート262の第2支持部分261b)に接着される。これによると、フレキシブルなディスプレイ140が接着される領域が増加し、電子装置100が折り畳まれるか又は展開される時に、ディスプレイ140が強固且つ安定的に支持される。
図22は、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイ及びガイド部材を示す図である。
図22を参照すると、本実施形態による電子装置100のガイド部材250は、完全折り畳み状態でディスプレイ140の形状に対応する形状に形成される。例えば、ガイド部材250は、完全折り畳み状態で、ガイド部材250とディスプレイ140との間(例:図22のE部分)に衝突及び/又は干渉が発生せず、ディスプレイ140が安定的に支持されるために、ガイド部材250の一面が、ディスプレイ140が形成する角度と実質的に対応する角度を有するように形成される。
図22に示しているガイド部材250は、第2ガイド部材250として参照されるが、以下、図22を参照して説明する内容は、第1ガイド部材240に同様に適用される。
一実施形態において、ガイド部材250は、回転プレート(例:図16a及び図16bの回転プレート(261、262))が載置される載置面254と、載置面254から指定された角度で傾斜して延びる傾斜面255と、を含む。例えば、傾斜面255と載置面254との間の角度について説明するために、載置面254から延びる仮想の第1延長線(extension line)EL1及び傾斜面255から延びる仮想の第2延長線EL2が規定される。例えば、仮想の第1延長線EL1と仮想の第2延長線EL2とは、鋭角(acute angle)である第1挟角(included angle)A1を形成する。
一実施形態において、完全折り畳み状態で、ディスプレイ140の第2領域142は、フォールディング領域143の第2非可変領域144cと所定の角度を成す。例えば、完全折り畳み状態で、第2領域142と第2非可変領域144cとが成す角度について説明するために、第2領域142から延びる仮想の第3延長線EL3及び第2可変領域144aから延びる仮想の第4延長線EL4が規定される。例えば、仮想の第3延長線EL3と仮想の第4延長線EL4とは、鋭角である第2挟角A2を形成する。例えば、第1領域141及び第1非可変領域144bが成す角度は、第2挟角A2と同一である。例えば、第1挟角A1及び第2挟角A2は、約10度~20度であり、好ましくは、約15度である。但し、第1挟角A1及び第2挟角A2は、上述の範囲に限定されない。
様々な実施形態において、第1挟角A1は、第2挟角A2と実質的に同一である。例えば、図21a及び21bに示しているように、完全折り畳み状態で、第2ガイド部材250の載置面254は第2非可変領域144cに平行であり、第2ガイド部材250の傾斜面255は、第2領域142に平行である。
他の実施形態において、第1挟角A1は、第2挟角A2とは相違する。例えば、第1挟角A1は、第2挟角A2よりも大きく形成される。例えば、第2領域142と傾斜面255との間の距離は、z軸方向に行くほど増加する。これにより、完全折り畳み状態で、第2ガイド部材250の傾斜面255がディスプレイ140の第2領域142に衝突することが防止される。
図23は、本発明の一実施形態によるヒンジ構造物の固定プレートを示す図である。
図23を参照すると、本実施形態によるヒンジ構造物200は、第1回転部材220と、第2回転部材230と、第1ガイド部材240と、第2ガイド部材250と、第1固定プレート263と、第2固定プレート264と、を含む。
一実施形態において、第1固定プレート263は、第1ハウジング110の第1プレート111に固定配置される。例えば、第1固定プレート263は、第1プレート111の一部の領域に螺合により固定される。一実施形態において、第1固定プレート263は、第1プレート111と共にディスプレイ(例:図1のディスプレイ140)の少なくとも一部の領域を支持する。
一実施形態において、第1固定プレート263は、ディスプレイ140の背面を支持することで、ディスプレイ140が第1回転部材220及び第1ガイド部材240に向かって沈むか又は陥没することを防止する。例えば、第1固定プレート263は、第1回転部材220及び第1ガイド部材240の少なくとも一部に重なるように第1プレート111に結合される。
図示している実施形態によると、第1プレート111を上から見た時に、第1固定プレート263は、第1回転部材220及び第1ガイド部材240の少なくとも一部に重なる。例えば、第1固定プレート263は、第1ガイド突起224及び第1ガイド溝(図示せず)が結合された部分に重なることで、第1ガイド部材240が第3回転軸R3を中心に回転する時に、ディスプレイ140との衝突及び干渉が発生することを防止することができる。
図23は、ディスプレイ140が省略された図であるが、ディスプレイ140が第1プレート111に配置される場合、第1固定プレート263は、電子装置100を軸方向から見た時に、第1ガイド部材240の少なくとも一部とディスプレイ140の一部の領域との間に配置される。
一実施形態において、第2固定プレート264は、第2ハウジング120の第2プレート121に固定配置される。例えば、第2固定プレート264は、第2プレート121の一部の領域に螺合により固定される。一実施形態において、第2固定プレート264は、第2プレート121と共にディスプレイ(例:図1のディスプレイ140)の少なくとも一部の領域を支持する。
一実施形態において、第2固定プレート264は、ディスプレイ140の背面を支持することで、ディスプレイ140が第2回転部材230及び第2ガイド部材250に向かって沈むか又は陥没することを防止することができる。例えば、第2固定プレート264は、第2回転部材230及び第2ガイド部材250の少なくとも一部に重なるように第2プレート121に結合される。
図示している実施形態によると、第2プレート121を上から見た時に、第2固定プレート264は、第2回転部材230及び第2ガイド部材250の少なくとも一部に重なる。例えば、第2固定プレート264は、第2ガイド突起234と第2ガイド溝(図示せず)とが結合された部分に重なることで、第2ガイド部材250が第4回転軸R4を中心に回転する時に、ディスプレイ140との衝突及び干渉が発生することを防止することができる。
図23は、ディスプレイ140が省略された図であるが、ディスプレイ140が第2プレート121に配置される場合、第2固定プレート264は、電子装置100を軸方向から見た時に、第2ガイド部材250の少なくとも一部とディスプレイ140の一部の領域との間に配置される。
図24aは、本発明の一実施形態による電子装置の磁石及び磁石を用いた回転プレートの動作を示す図である。
図24bは、本発明の一実施形態による電子装置の磁石及び磁石を用いた回転プレートの動作を示す図である。
図24a及び図24bを参照すると、本実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110と、第2ハウジング120と、第1ハウジング110及び第2ハウジング120にそれぞれ配置される磁石(192、193)と、を含む。
一実施形態において、磁石(192、193)は、第1ハウジング110に配置される第1磁石192と、第2ハウジング120に配置される第2磁石193と、を含む。例えば、第1磁石192は、第1ハウジング110の第1プレート111に配置される。例えば、第2磁石193は、第2ハウジング120の第2プレート121に配置される。
一実施形態において、磁石(192、193)は、回転プレート(261、262)の回転動作のための磁力を提供する。例えば、回転プレート(261、262)は、磁石(192、193)の磁力が作用するように磁性物質を含む。例えば、磁石(192、193)と回転プレート(261、262)との間には、引力が作用する。例えば、回転プレート(261、262)は、少なくとも部分的に金属物質を含む。様々な実施形態において、回転プレート(261、262)は、全体が金属物質からなるか、又は磁石(192、193)に隣接する一部のみが金属物質からなる。
一実施形態において、電子装置100が折り畳み動作をする時に、回転プレート(261、262)は、磁石(192、193)によって一方向に引かれることで回転動作をする。上述のように、回転プレート(261、262)は、折り畳み動作で発生するディスプレイの反発力(例:図17のディスプレイ140の反発力RF)によって回転動作をする。一実施形態によると、ディスプレイ140の反発力RFが相対的に弱い場合、回転プレート(261、262)は、磁石(192、193)が提供する引力によって回転するように構成される。
一実施形態において、第1回転プレート261には、第1磁石192による磁力が作用する。例えば、電子装置100の折り畳み動作で第1回転プレート261と第1磁石192との間には引力が作用する。引力は、ディスプレイ140の反発力RFと共に第1回転プレート261の一部に作用することで第1回転プレート261を回転させる。
一実施形態において、第2回転プレート262には、第2磁石193による磁力が作用する。例えば、電子装置100の折り畳み動作で第2回転プレート262と第2磁石193との間には、引力が作用する。引力は、ディスプレイ140の反発力RFと共に第2回転プレート262の一部に作用することで第2回転プレート262を回転させる。
図24aは、回転プレート(261、262)が省略された図であるが、回転プレート(261、262)がハウジング(110、120)に配置される場合、磁石(192、193)は、回転プレート(261、262)に重なる位置に配置される。例えば、図24aにおいて、第1プレート111に第1回転プレート261が配置される場合、第1磁石192は、第1プレート111を上から見た時に、第1回転プレート261に重なる。例えば、図24aにおいて、第2プレート121に第2回転プレート262が配置される場合、第2磁石193は、第2プレート121を上から見た時に、第2回転プレート262に重なる。
図25は、本発明の一実施形態による電子装置の補強プレートを示す図である。
図26aは、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイ及び補強プレートを示す図である。
図26bは、本発明の一実施形態による電子装置のディスプレイ及び補強プレートを示す図である。
図25、図26a、及び図26bを参照すると、本実施形態による電子装置100は、ディスプレイ140の少なくとも一部の領域の背面を支持する補強プレート(194、195)を含む。例えば、補強プレート(194、195)は、第1ハウジング110に配置される第1補強プレート194と、第2ハウジング120に配置される第2補強プレート195と、を含む。
一実施形態において、第1補強プレート194は、第1プレート111の一部の領域に配置される。第1補強プレート194は、軸方向に長く延びる。一実施形態において、第1補強プレート194は、第1固定プレート263と第1回転プレート261との間に配置される。例えば、第1補強プレート194は、第1固定プレート263、第1回転プレート261、及び第1プレート111と共に、ディスプレイ140を支持するように構成される。
一実施形態において、第1補強プレート194は、ディスプレイ140と共に、少なくても一部が折り折り曲げられるように指定されたパターン(例:ラティス(lattice)パターン、スリット(slit)パターン)を含む。様々な実施形態において、第1補強プレート194は、折り曲げ可能な材質(例:ポリマー、ゴム、又は皮革)で形成される。
一実施形態において、第2補強プレート195は、第2プレート121の一部の領域に配置される。第2補強プレート195は、軸方向に長く延びる。一実施形態において、第2補強プレート195は、第2固定プレート264と第2回転プレート262との間に配置される。例えば、第2補強プレート195は、第2固定プレート264、第2回転プレート262、及び第2プレート121と共に、ディスプレイ140を支持するように構成される。
一実施形態において、第2補強プレート195は、ディスプレイ140と共に、少なくても一部が折り曲げられるように指定されたパターン(例:ラティス(lattice)パターン、スリット(slit)パターン)を含む。様々な実施形態において、第2補強プレート195は、折り曲げ可能な材質(例:ポリマー、ゴム、又は皮革)で形成される。
一実施形態において、第1補強プレート194及び第2補強プレート195は、ラティス(lattice)パターン及び/又はスリット(slit)パターンを含むように、少なくとも一部の領域に複数の開口197が形成される。補強プレート(194、195)は、ラティス(lattice)パターン、スリット(slit)パターンを含むことで、ディスプレイ140と共に折り曲げられるか又は展開することができる。例えば、複数の開口197は、軸方向に長く形成される。複数の開口197は、軸方向に垂直な方向に離隔して位置する。図25を参照すると、複数の開口197は、軸方向に沿って不連続的に形成される。様々な実施形態において、複数の開口197は、軸方向に沿って連続的に形成される。
図26a及び図26bを参照すると、補強プレート(194、195)は、ディスプレイ140の一部の領域の背面に付着される。例えば、補強プレート(194、195)は、ディスプレイ140のアウトフォールディング領域(145、146)と共に折り曲げられるか又は展開されるように、ディスプレイ140の背面のうちのアウトフォールディング領域(145、146)を含む一部の区間に付着される。
一実施形態において、第1補強プレート194は、ディスプレイ140の第1アウトフォールディング領域145に重なる。例えば、ディスプレイ140の背面を見た時に、第1アウトフォールディング領域145は、全体が第1補強プレート194に重なるように構成される。一実施形態において、第1補強プレート194は、第1領域141の一部から第1アウトフォールディング領域145を経てインフォールディング領域144の一部まで延びる。例えば、ディスプレイ140の断面を見る時に、第1補強プレート194の長さは、第1アウトフォールディング領域145の長さよりも大きい。
第1補強プレート194の位置及び/又は長さは、図示している実施形態に限定されない。他の実施形態において、第1補強プレート194は、第1アウトフォールディング領域145の背面にのみ位置するように構成される。他の実施形態において、ディスプレイ140の断面を見る時に、第1補強プレート194の長さは、第1アウトフォールディング領域145の長さと実質的に同一である。
一実施形態において、第2補強プレート195は、ディスプレイ140の第2アウトフォールディング領域146に重なる。例えば、ディスプレイ140の背面を見た時に、第2アウトフォールディング領域146は、全体が第2補強プレート195に重なるように構成される。一実施形態において、第2補強プレート195は、第2領域142の一部から第2アウトフォールディング領域146を経てインフォールディング領域144の一部まで延びる。例えば、ディスプレイ140の断面を見る時に、第2補強プレート195の長さは、第2アウトフォールディング領域146の長さよりも大きい。
第2補強プレート195の位置及び/又は長さは、図示している実施形態に限定されない。他の実施形態において、第2補強プレート195は、第2アウトフォールディング領域146の背面にのみ位置するように構成される。他の実施形態において、ディスプレイ140の断面を見る時に、第2補強プレート195の長さは、第2アウトフォールディング領域146の長さと実質的に同一である。
様々な実施形態において、第1補強プレート194及び第2補強プレート195が配置される領域は、ディスプレイ140が電子装置100の他の構成要素と接着されない未接着領域に実質的に対応する。図21a、図21b、及び図25を共に参照すると、第1補強プレート194は第1未接着領域(例:図21a及び図21bの第1未接着領域NAA1)に配置され、第2補強プレート195は、第2未接着領域(例:図21a及び図21bの第2未接着領域NAA2)に配置される。
一実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120を含むハウジングと、第1ハウジング110から第2ハウジング120まで延びるディスプレイ140と、第1ハウジング110及び第2ハウジング120を回転可能に連結するヒンジ構造物200と、を備え、ヒンジ構造物200は、固定部材210と、軸方向に平行に延びる第1回転軸R1を中心に固定部材210に回転可能に結合されて第1ハウジング110に連結される第1回転部材220と、軸方向に平行な第2回転軸R2を中心に固定部材210に回転可能に結合されて第2ハウジング120に連結される第2回転部材230と、第1回転軸R1に平行な第3回転軸R3を中心に第1回転部材220に回転可能に結合される第1ガイド部材240と、第2回転軸R2に平行な第4回転軸R4を中心に第2回転部材230に回転可能に結合される第2ガイド部材250と、第1ガイド部材240と共に第3回転軸R3を中心に回転するように少なくとも一部が第1ガイド部材240に結合されてディスプレイ140の一部の領域を支持する第1回転プレート261と、第2ガイド部材250と共に第4回転軸R4を中心に回転するように少なくとも一部が第2ガイド部材250に結合されてディスプレイ140の他の一部の領域を支持する第2回転プレート262と、を含み、ヒンジ構造物200は、第1ハウジング110及び/又は第2ハウジング120が折り畳まれるか又は展開される時に、第1回転部材220が第1回転軸R1を中心に第1回転方向に回転し、第1ガイド部材240及び第1回転プレート261が第3回転軸R3を中心に第1回転方向に回転し、第2回転部材230が第2回転軸R2を中心に第1回転方向の反対である第2回転方向に回転し、第2ガイド部材250及び第2回転プレート262が第4回転軸R4を中心に第2回転方向に回転するように構成される。
様々な実施形態において、ヒンジ構造物200は、第3回転軸R3及び第4回転軸R4がディスプレイ140の厚さ方向の両表面(140a、140b)の間に位置するように構成され得る。
様々な実施形態において、第1ガイド部材240は、円弧形状の第1ガイド溝241を含み、第1回転部材220は、第1ガイド溝241に収容される第1ガイド突起224を含み、第3回転軸R3は、第1ガイド溝241の円弧の中心から軸方向に平行に延びる仮想の軸線(axis)として規定され、第2ガイド部材250は、円弧形状の第2ガイド溝251を含み、第2回転部材230は、第2ガイド溝251に収容される第2ガイド突起234を含み、第4回転軸R4は、第2ガイド溝251の円弧の中心から軸方向に平行に延びる仮想の軸線として規定され得る。
様々な実施形態において、第1回転部材220は、第1ガイド部材240が配置される第1開口領域223を含み、第1ガイド突起224は、第1開口領域223の側壁から軸方向に突出し、第2回転部材230は、第2ガイド部材250が配置される第2開口領域233を含み、第2ガイド突起234は、第2開口領域233の側壁(2331、2332)から軸方向に突出し、第1開口領域223及び第2開口領域233の側壁は、軸方向に実質的に垂直であり得る。
様々な実施形態において、第1ガイド部材240は、第1開口領域223の側壁に対向する側面242を含み、第1ガイド溝241は、第1ガイド部材240の側面242の少なくとも一部に形成され、第2ガイド部材250は、第2開口領域233の側壁(2331、2332)に対向する側面(252、253)を含み、第2ガイド溝251は、第2ガイド部材250の側面(252、253)の少なくとも一部に形成され得る。
様々な実施形態において、ヒンジ構造物200は、第1回転部材220を固定部材210に回転可能に連結して第1回転軸R1を形成する第1連結軸211と、第2回転部材230を固定部材210に回転可能に連結して第2回転軸R2を形成する第2連結軸212と、を更に含み、第1回転部材220は、固定部材210に対して第1連結軸211を中心に回転可能であり、第2回転部材230は、固定部材210に対して第2連結軸212を中心に回転可能であり得る。
様々な実施形態において、第1回転部材220は、第1ハウジング110に結合される第1ベース部分222及び第1ベース部分222から固定部材210に向かって延びる第1延長部分221を含み、第1延長部分221は、第1連結軸211を介して固定部材210に回転可能に結合され、第2回転部材230は、第2ハウジング120に結合される第2ベース部分232及び第2ベース部分232から固定部材210に向かって延びる第2延長部分231を含み、第2延長部分231は、第2連結軸212を介して固定部材210に回転可能に結合され得る。
様々な実施形態において、固定部材210は、第1回転部材220及び第2回転部材230が結合される第1結合部分213を含み、第1結合部分213には、第1連結軸211が収容される第1貫通孔216及び第2連結軸212が収容される第2貫通孔217がそれぞれ形成され、第1貫通孔216及び第2貫通孔217は、第1結合部分213の一部の領域を軸方向に貫通し得る。
様々な実施形態において、第1回転部材220は、第1延長部分221に形成されて第1連結軸211が収容される第3貫通孔226を含み、第3貫通孔226は、第1貫通孔216に軸方向に整列され、第2回転部材230は、第2延長部分231に形成されて第2連結軸212が収容される第4貫通孔236を含み、第4貫通孔236は、第2貫通孔217に軸方向に整列され得る。
様々な実施形態において、固定部材210の第1結合部分213は、軸方向から見た時に、第1延長部分221の少なくとも一部及び第2延長部分231の少なくとも一部と重なり得る。
様々な実施形態において、電子装置100は、ハウジングの縁部のうちの軸方向に平行な第1ハウジング110の第1縁部P1及び第2ハウジング120の第2縁部P2が接触する完全折り畳み状態(fully folded state)と、ハウジングの縁部のうちの軸方向に垂直な第1ハウジング110の第3縁部P3及び第2ハウジング120の第4縁部P4が実質的に同一の直線を形成する展開状態(unfolded state)と、展開状態と完全折り畳み状態との間の任意の状態として規定される中間状態(intermediate state)と、を含み、ディスプレイ140は、展開状態から完全折り畳み状態に変形される時に少なくとも一部が曲面に形成されるように構成され、第1回転プレート261及び第2回転プレート262は、ディスプレイの少なくとも一部が曲面に形成されることで発生する反発力RFによって、それぞれ第3回転軸R3及び第4回転軸R4を中心に回転するように構成され得る。
様々な実施形態において、ディスプレイ140は、少なくとも一部が第1ハウジング110に配置されて平面に形成される第1領域141と、少なくとも一部が第2ハウジング120に配置されて平面に形成される第2領域142と、第1領域141と第2領域142との間に位置するフォールディング領域143と、を含み、フォールディング領域143は、展開状態で第1領域141及び第2領域142と共に平面に形成され、完全折り畳み状態又は折り畳み状態で少なくとも一部が曲面に形成されるように構成され、第1回転プレート261及び第2回転プレート262は、それぞれディスプレイ140のフォールディング領域143の少なくとも一部を支持し得る。
様々な実施形態において、第3回転軸R3及び第4回転軸R4は、それぞれフォールディング領域143の少なくとも一部を軸方向に平行な方向に貫通し得る。
様々な実施形態において、フォールディング領域143は、インフォールディング(infolding)領域144と、第1領域141とインフォールディング領域144との間に位置する第1アウトフォールディング(outfolding)領域145と、第2領域142とインフォールディング領域144との間に位置する第2アウトフォールディング領域146と、を含み、完全折り畳み状態で、インフォールディング領域144の一部は、第1フォールディング軸F1が曲率中心(center of curvature)である曲面に形成され、第1アウトフォールディング領域145の一部は、第2フォールディング軸F2が曲率中心である曲面に形成され、第2アウトフォールディング領域146の一部は、第3フォールディング軸F3が曲率中心である曲面に形成され、第1フォールディング軸F1は、ディスプレイ140を基準にディスプレイ140の第1表面140aが向かう方向に位置し、第2フォールディング軸F2及び第3フォールディング軸F3は、ディスプレイ140を基準に第1表面140aの反対面であるディスプレイ140の第2表面140bが向かう方向に位置し得る。
様々な実施形態において、ディスプレイ140の第1表面140aは、展開状態で電子装置100の前面の少なくとも一部を形成する面として規定され、ディスプレイ140の第2表面140bは、第1ハウジング110、第2ハウジング120、又はヒンジ構造物200に対向する面として規定され得る。
様々な実施形態において、軸方向から見た時に、第3回転軸R3は、第1アウトフォールディング領域145に重なり、第4回転軸R4は、第2アウトフォールディング領域146に重なり得る。
様々な実施形態において、第1回転プレート261は、軸方向に延びてディスプレイ140の一部の領域が付着される第1支持部分261aと、第1支持部分261aから軸方向に垂直な方向にそれぞれ延びる第2支持部分261bと、第3支持部分261cと、を含み、第2支持部分261b及び第3支持部分261cは、第1回転プレート261が回転することによってディスプレイ140に接触又は離隔するように構成され、第2回転プレート262は、軸方向に延びてディスプレイ140の一部の領域が付着される第4支持部分262aと、第4支持部分262aから軸方向に垂直な方向にそれぞれ延びる第5支持部分262bと、第6支持部分262cと、を含み、第5支持部分262b及び第6支持部分262cは、第2回転プレート262が回転することによってディスプレイ140に接触又は離隔するように構成され得る。
様々な実施形態において、第1ハウジング110は、ディスプレイ140の少なくとも一部が配置される第1プレート111を含み、第2ハウジング120は、ディスプレイ140の少なくとも一部が配置される第2プレート121を含み、電子装置100は、軸方向に垂直な方向に離隔配置されてディスプレイ140が接着される領域である複数の接着領域(adhesive area)を含み、複数の接着領域は、ディスプレイ140を上から見た時に、第1プレート111に重なる第1接着領域AA1と、第2プレート121に重なる第2接着領域AA2と、第1回転プレート261の第1支持部分261aに重なる第3接着領域AA3と、第2回転プレート262の第4支持部分262aに重なる第4接着領域AA4とを含み得る。
様々な実施形態において、電子装置100は、第1接着領域AA1と第3接着領域AA3との間として規定される第1未接着領域NAA1と、第2接着領域AA2と第4接着領域AA4との間として規定される第2未接着領域NAA2と、を更に含み、ディスプレイ140を上から見た時に、第3回転軸R3は、第1未接着領域NAA1に重なり、第4回転軸R4は、第2未接着領域NAA2に重なるように構成され得る。
一実施形態による電子装置100は、第1ハウジング110及び第2ハウジング120を含むハウジングと、第1ハウジング110から第2ハウジング120まで延びるディスプレイ140と、第1ハウジング110及び第2ハウジング120を回転可能に連結するヒンジ構造物200と、を備え、ヒンジ構造物200は、固定部材210と、軸方向に平行な第1回転軸R1を中心に固定部材210に回転可能に結合されて第1ハウジング110に連結される、第1ガイド突起224を含む第1回転部材220と、軸方向に平行な第2回転軸R2を中心に固定部材210に回転可能に結合されて第2ハウジング120に連結される、第2ガイド突起234を含む第2回転部材230と、固定部材210に回転可能に結合し、軸方向に平行な第1アーム軸265と、固定部材210に回転可能に結合されて軸方向に平行な第2アーム軸266と、第1アーム軸265に結合されて第1アーム軸265と共に回転し、第1アーム軸265を囲む第1カム273を含む第1アーム部270と、第2アーム軸266に結合されて第2アーム軸266と共に回転し、第2アーム軸266を囲む第2カム283を含む第2アーム部280と、第1アーム軸265及び第2アーム軸266に結合されて軸方向に直線移動が可能な、第1カム273と噛み合う第3カム2921及び第2カム283と噛み合う第4カム2922を含むカム部材292と、第1アーム軸265に結合されてカム部材292に軸方向に弾性力を提供する第1弾性部材293aと、第2アーム軸266に結合されてカム部材292に軸方向に弾性力を提供する第2弾性部材293bと、第1回転部材220に第1回転軸R1に平行な、第1ガイド溝241の円弧の中心として規定される第3回転軸R3を中心に回転可能に結合されて第1ガイド突起224が収容される円弧形状の第1ガイド溝241を含む第1ガイド部材240と、第2回転部材230に第2回転軸R2に平行な、第2ガイド溝251の円弧の中心として規定される第4回転軸R4を中心に回転可能に結合されて第2ガイド突起234が収容される円弧形状の第2ガイド溝251を含む第2ガイド部材250と、第1ガイド部材240と共に回転するように第1ガイド部材240に結合されてディスプレイ140の一部の領域を支持する第1回転プレート261と、第2ガイド部材250と共に回転するように第2ガイド部材250に結合されてディスプレイ140の他の一部の領域を支持する第2回転プレート262と、を含み、第1ガイド部材240及び第2ガイド部材250は、第1回転部材220及び第2回転部材230が回転することによって、それぞれ第1回転部材220及び第2回転部材230に対して相対的に回転するように構成され、軸方向から見た時に、第3回転軸R3及び第4回転軸R4は、それぞれディスプレイ140の少なくとも一部の領域に重なる。
本明細書に開示されている様々な実施形態による電子装置は、様々な形態の装置になることができる。電子装置は、例えば、ポータブル通信装置(例:スマートフォン)、コンピュータ装置、ポータブルマルチメディア装置、ポータブル医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置を含む。本明細書の実施形態による電子装置は、上述の機器に限定されない。
本明細書の様々な実施形態及びこれに使用された用語は、本明細書に記載の技術的特徴を特定の実施形態に限定するものではなく、当該実施形態の様々な変更、均等物、又は代替物を含むものと理解すべきである。図面の説明に関連して、類似する又は関連する構成要素に対しては、類似する参照符号が使用される。本明細書において、「A又はB」、「A及びBのうちの少なくとも一つ」、「A又はBのうちの少なくとも一つ」、「A、B、又はC」、「A、B、及びCのうちの少なくとも一つ」、及び「A、B、又はCのうちの少なくとも一つ」といった句のそれぞれは、その句のうちの該当する句に共に並べられた項目のいずれか一つ、又はそれらの全ての可能な組み合わせを含むことができる。「第1」、「第2」、又は「一番目」又は「二番目」のような用語は、単純に当該構成要素を他の当該構成要素から区分するために使用され、当該構成要素を他の側面(例:重要性又は順序)で限定しない。ある(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に、「機能的に」又は「通信的に」という用語と共に又はこのような用語なしに、「カップルド」又は「コネクテッド」と言及された場合、それは、ある構成要素が他の構成要素に直接的に(例:有線で)、無線で、又は第3構成要素を介して連結され得ることを意味する。
本明細書の様々な実施形態において使用されている用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウエアで実現されたユニットを含み、例えば、ロジッグ、論理ブロック、部品、又は回路のような用語と相互互換的に使用される。モジュールは、一体に構成された部品又は一つ又はそれ以上の機能を果たす、部品の最小単位又はその一部になり得る。例えば、一実施形態によると、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態に実現される。
本明細書の様々な実施形態は、機器(machine)(例:電子装置100)により読み取り可能な記憶媒体(storage medium)(例:内蔵メモリ又は外付けメモリ)に記憶された一つ以上の命令語を含むソフトウェア(例:プログラム)として実現される。例えば、機器(例:電子装置100)のプロセッサは、記憶媒体から記憶された一つ以上の命令語のうちの少なくとも一つの命令を呼び出し、それを実行する。これは、機器が呼び出された少なくとも一つの命令語に従って少なくとも一つの機能を行うように運営されることを可能にする。一つ以上の命令語は、コンパイラによって生成されたコード又はインタプリタによって実行されるコードを含む。機器で読み取り可能な記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態に提供される。ここで、「非一時的」は、記憶媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例:電磁波)を含まないことを意味するだけであって、この用語は、データが記憶媒体に半永久的に記憶される場合と臨時的に記憶される場合を区分しない。
一実施形態によると、本明細書に開示されている様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間に取り引きされる。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体(例:compact disc read only memory(CD-ROM))の形態に配布されるか、又はアプリケーションストア(例:プレイストアTM)を介して又は二つのユーザ装置(例:スマートフォン)の間に直接、オンラインで配布(例:ダウンロード又はアップロード)される。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、メーカーのサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリのような機器で読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時記憶されるか、又は臨時的に生成される。
様々な実施形態によると、上述の構成要素のそれぞれの構成要素(例:モジュール又はプログラム)は、単数又は複数の個体を含み、複数の個体のうちの一部は、他の構成要素に分離配置され得る。様々な実施形態によると、上述の当該構成要素のうちの一つ以上の構成要素又は動作が省略されるか、又は一つ以上の他の構成要素又は動作が追加され得る。概ね又は更に、複数の構成要素(例:モジュール又はプログラム)は、一つの構成要素に統合される。このような場合、統合された構成要素は、複数の構成要素のそれぞれの構成要素の一つ以上の機能を統合の前に複数の構成要素のうちの当該構成要素によって行われることと同一又は類似に行うことができる。様々な実施形態によると、モジュール、プログラム、又は他の構成要素によって行われる動作は、順に、並列的に、繰り返して、又はヒューリスティックに実行されるか、動作のうちの一つ以上が他の順序で実行されるか、省略されるか、又は一つ以上の他の動作が追加される。
本発明は、様々な実施形態を参照して図示して説明しているが、本技術分野における当業者は、請求の範囲及びその均等物によって定義されたような本発明の思想及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細事項の様々な変更が行われ得ることを理解することができる。